大学からの帰り道、僕は日々の生活にマンネリを感じていた。
休日にバイトのシフトを入れていること以外は毎日同じことの繰り返し。変化のない日常。
このまま卒業して、就職して、歳を取っておっさんになって爺さんになることに若干の恐怖さえ感じていた。
僕は刺激を欲していた。
そんなときだった。
ロリ悪魔「おにーさん、悪いことしない?」
金髪のロングヘアーで黒いワンピースに悪魔のような翼を生やして空を飛ぶ、見た目小学生くらいの女の子に声をかけられた。
元スレ
ロリ悪魔「おにーさん、悪いことしない?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456724667/
男「は?」
ロリ悪魔「だからさ、私と一緒に悪いことしようよ!はんざい?だっけ?そうそう犯罪しよ犯罪」
男「え、ちょっ…」
僕は咄嗟に辺りを見回したがどうやら他の人間には僕の目の前の悪魔が見えていないらしく、むしろ急に何もない場所で立ち止まってキョロキョロと不審な動きをする僕にまるで不審者を見るような目を向けながら通り過ぎていった。
男「とりあえず僕は家に帰る。何かよくわからないけど話はそこで聞くよ」
とりあえず僕は帰宅した。
男「お前はいったい何者なんだ?」
ロリ悪魔「悪魔だよ?えっと名前はロリ悪魔
おにーさんは?」
男(やはり悪魔だったのか)
男「え、ああ。僕は男。で、なんで犯罪とかの話になったんだ?」
ロリ悪魔「えっとね、私にはパパがいるの」
ロリ悪魔「私のパパは大悪魔神様で私の住んでる地獄の王様なんだけど、そろそろ他の誰かにを交代したいって言い出したの。」
男「ふうん、それで?」
ロリ悪魔「だから娘の私が跡継ぎになるって言ってるのにパパったらお前はまだ幼いからだめだって言うんだよ?」
ロリ悪魔「それでパパは人間に悪魔のみんなをとりつかせて犯罪を起こさせて」
ロリ悪魔「その中で最後に残った人間と契約をした悪魔を跡継ぎにすることに決めたんだってさ!」
ロリ悪魔「だからパパに認めて貰うために私も人間界に来たの!」
男「最後に残った人間?」
ロリ悪魔「うん。契約した人間が死んじゃったり逮捕されたりして契約内容の犯罪が出来なくなったときに悪魔は地獄にきょーせーそーかんされるらしいの」
男「…犯罪ねぇ。どうして僕なんだ?」
ロリ悪魔「なんかぼーっとしてたから。だってさ、悪いことに興味なさそうな人は他に忙しいこととか、楽しいことがあってそれどころじゃないって顔してるでしょ?」
男「ぼーっとしてる人間になんて世界中にいるだろ」
ロリ悪魔「パパが言うには契約者同士の衝突をさせるために面積が狭くて秩序がしっかりしてる場所じゃないといけないんだって。だからこの辺だけなの。」
男「なるほど。いろいろ考えられてるんだな」
男「でもなぁ」
男(確かに僕は日々の生活に刺激を求めていたがやはり犯罪となると気が引ける)
男「いや、やめとくよ」
男「それに僕にメリットがないじゃないか。ただ逮捕されるかもっていうデメリットしかない」
ロリ悪魔「それはそうかもだけど…」
ロリ悪魔「おねがい!私ね、実はもう契約期間一日過ぎててパパにすぅっごくわがまま言ってここに残してもらってるの!今日契約相手が決まらなきゃ帰されちゃうのっ!」
男「別に僕じゃなくてもさ、もっと見た目からしてもう既に犯罪やってますって顔の人はいるだろ」
男(僕の大学のウザい連中とか…)
ロリ悪魔「そういう人たちは顔が怖くて…」
男「悪魔が人の顔恐れてどうすんだよ…ほら、分かったら他当たってくれ」
そう言いながら床にあぐらをかき、テレビをつけたら丁度県内のローカルニュースで何やら物騒な事件が報じられていた。
ニュースキャスター「殺人鬼と呼ばれた殺人犯が今逃走中です!」
ロリ悪魔「あっ、あの人悪魔と契約してるよ?」
男「え?」
テレビ画面に一瞬後ろ姿が映った殺人鬼だと思われる人物を指差してロリ悪魔が言った。
ニュースキャスター「今!警察が取り囲みました!」
警察「動くな!」
大量の警察が殺人鬼を取り囲んだ。
もし、彼女の言う通り悪魔と契約してこいつが逮捕されるならやっぱり契約なんてするもんじゃないなと再確認した。
男「ほら、やっぱり契約なんて…」
警察「うわあああ!」
ニュースキャスター「!?何が起きたのでしょうか!警察官がまるで風にでも飛ばされたかのように吹き飛んでいます!」
男「!!」
ロリ悪魔「悪魔と契約したらね、契約した犯罪を犯すたびに悪魔の力を人間は得ることができるんだよ?簡単には逮捕されないの」
ロリ悪魔「あれは普通の人間じゃ止められないよ。同じ悪魔の力を得た人間じゃないと」
男(契約者同士を衝突させるってそういうことか)
男(触れてもないのにあんな大勢の人を一度に吹き飛ばすことのできる能力が手に入るのか)
男(この力さえあれば大学のウザいノリで絡んでくる先輩や他の気にくわない人間も…)
そんな悪い考えが僕の脳裏によぎった。
ロリ悪魔「あっ!おにーさん少しは契約する気になった?」
男「ちょっと…な」
男(でも契約するにしてもどんな犯罪で契約すればいいんだ?)
ロリ悪魔「何にする?何にする?契約するなら宣言した後に私の前で初めて犯した犯罪が契約になるんだけど」
ロリ悪魔「ニュースになるくらい凄いことしようよ!罪が重ければ重いほど多くの力が手に入るよ?」
ロリ悪魔「手を上げろ!さもないと…とか?キャー!」
男「一人で盛り上がんなよ…子供かよ、って子供だったか」
男(馬鹿言え。やはりやるなら簡単にバレないのがいいだろう)
僕は自分に刺激や変化を求めてはいるがそんなやばいことをしたいって程ではない。
男(楽に何回もできて捕まるほどじゃないとなると、コンビニのトイレで携帯充電する盗電…とか?)
ロリ悪魔「ねぇねぇねぇ!何にするの?」
ロリ悪魔が興奮気味に顔を近づけて突っかかってきた。
男「あーもう!とりあえず契約はするからもう少し考えさせてよっ!」
ロリ悪魔「うわわ!」
男「うおっ!」
僕がロリ悪魔を突き飛ばすと驚いたロリ悪魔が僕の背中に手を回してきた。
そのせいで僕もつられて身体が前に倒れてしまいロリ悪魔を押し倒す形となってしまった。
男「いたた」
ロリ悪魔「えっと…おにーさん…重いよぉ」
男「あっ、ごめんよ」
身体を起こそうとしたそのときだった。
ムニッ
ロリ悪魔「んあっ」
僕の手はロリ悪魔の胸を上にあった。
男「えっ!ああっ!…ごめん!」
僕は慌てて身体を起こしたが、彼女はまだ仰向けで倒れたまま恥ずかしそうに僕から顔を逸らしていた。
ロリ悪魔「…」
男「…もしかして怒ってる?」
ロリ悪魔「おにーさん…あのね?契約、しちゃったね」
男「え?」
男「あの、ごめんお前何歳なんだ?」
ロリ悪魔「ええっと、今年で12だよ?」
男「……」
男(は、犯罪だ…最悪だ…よりによって契約内容が女児わいせつ罪とは…)
ロリ悪魔「とりあえず契約内容も決まったことだし早速外に出て実行しようよ!」
男「まてまてまて!こんなのありえないだろ!まだ深夜とか人が少ないときにできることならいいけど小中学生の女の子なんて昼間や夕方しかいないじゃないか」
男「こっちから挨拶をするだけで職質される世の中だ。白昼堂々子どもにわいせつ行為なんて捕まえてくれって言ってるもんだぞ?できるわけがない」
ロリ悪魔「むぅ」
ロリ悪魔が残念そうなふくれっ面でこちらを見てきた。
男(ちょっとかわいいかも)
男(そういえば急な要求続きであまり考えなかったけど、僕は今そこそこかわいい金髪美少女悪魔と契約してるのか)ゴクリ…
男「な、なぁ契約してからもお前が見えるのは僕だけだよな?」
ロリ悪魔「他の悪魔と契約してる人間には私も見えるけど…他の普通の人間には見えないよ。それがどうかしたの?」
男(これだ!こいつならどれだけ悪戯しても他の人間にはバレない。家の中なら尚更だ!)
男(もし他の契約者にバレて通報されても証拠もないし、そもそも向こうも何かしら犯罪を犯しているんだ。簡単には警察なんて呼べないはずだ)
男「ロリ悪魔…」ずいっ
ロリ悪魔「おにーさん…?ど、どうしたの?なんか目が怖いよ?」
男「彼女いない歴=年齢の残念男子大生に迫ってくるなんてもともとそういうことだったんだろ?」ガシッ
僕はロリ悪魔の小さな肩を掴んで押し倒した
ロリ悪魔「ひゃっ!?おにーさん私わけわかんないよ…怖いよ…」
彼女はちょっと涙目になっていたが、僕にとってはそれが逆に唆った。
男(もしかしたら僕はロリコンだったのかもしれない)
男「さっきだって胸触られてちょっと興奮してたんだろ?」
僕は黒いワンピースの上から胸を今度は意図的に揉んでやった。
男(うむ、この膨らみかけな感じがたまりませぬなぁ…ってキモいぞ僕。いいか?これは力のため力のため)
ロリ悪魔「んっ、んひゃ、、おにーさん…やめっ」
男(…目覚めそう)
ロリ悪魔「いやっ、、、へんに、なっちゃうよぉ…」
男「そんなこと言ってやっぱり感じて…ん?」
胸を揉んでいる手になんだか黒い靄のようなものが纏わりつき始めているのに気がついた。
男「なっ、なんだよこれ…」
ロリ悪魔「おにーさんの、はぁ…悪魔の、力が…増えていってるんだよ…はぁはぁ、おにーさんがちゃんと、悪いことしてる証拠、だよ?」
男「僕が、悪いこと…」
胸を揉むのを止めてどんどん黒い靄が増えていく手のひらを眺めていると改めて自分が『犯罪を犯している』という罪悪感がふつふつと湧き上がってきた。そして冷静になってしまった。
男「その、ごめん」
僕がロリ悪魔の上からのくと黒い靄も消えた。
ロリ悪魔「さっきは…いきなりでびっくりしちゃったけどちゃんと力にはなってるみたいだし、おにーさんが捕まっちゃったら私も困るから」
ロリ悪魔は起き上がると顔を赤くしながら言い出した。
ロリ悪魔「おにーさんになら、私、いいよ?契約しちゃったもんね」
男「なっ!?」
ロリ悪魔「だめ?」
男(上目遣いは反則だろ…)
僕は本格的にロリコンになっていた。
男「お前さえいいなら、僕は」
ロリ悪魔「じゃあおにーさん」
ロリ悪魔「私と一緒に悪いこと、しよ?」
ぐぅ〜
ロリ悪魔「……」
男「腹減ったしカップ麺でも食うか。」
男「一人暮らし大学生の強い味方カップメン…最高だわ」ズルズル
男「お前もカップ麺食うか?」
ロリ悪魔「おにーさん料理しないの?」
男「一人暮らしだし覚えないとなとは思うんだけどな」
ロリ悪魔「ふーん」ズルズル
男「今日はもう夜だし。明日も講義あるし寝るか」
男「僕はそこら辺の床ででも寝るからお前はベッド使っていいぞ」
ロリ悪魔「え!そんなのおにーさんに悪いよ。一緒に寝よ?」
男「いやさすがに…」
ロリ悪魔「寒い」
男「え?」
ロリ悪魔「一人だと寒いの!おにーさんはやく!」
ロリ悪魔は布団をあげると自分の隣にスペースを空けてこっちにこいとベッドをとんとんと叩いた。
男「分かったよ」
男(結局二人で寝ることになってしまったが思ったより狭いな)
ロリ悪魔「私の住んでた所ではね?すごく大きくてフカフカなベッドで、私がもう少し小さかったころはパパがこもり歌を歌ってくれて…」
ロリ悪魔「でもここに来てからは毎日一人で野宿で…寒くて…」
男「寂しかったんだな」
ロリ悪魔「そう!もっとくっ付いたらいいよ!ぎゅー!えへへ、おにーさんに抱きつくのちょっと好きかも」
男(なんだこのかわいい生き物…)ナデナデ
別にやましい気持ちとかなく小動物を可愛がるかのように彼女の頭や背中を撫でた。
ロリ悪魔「んっ、えへへ」
男「ん?」
俺の腕あたりからまた黒い靄が現れ始めた。
男「…世の中は厳しいのな」
ロリ悪魔「おにーさんもう寝た?」
男「…ぐぅ」
ロリ悪魔「ごめんね?本当は契約の内容は私が言ったこと全部じゃないんだ。でもこれ言ったら絶対おにーさん契約してくれないと思ったから…」
ロリ悪魔「いつか、ちゃんと言わないとね」
26 : ◆hs5MwVGbLE - 2016/02/29 17:06:31.08 iTEjKVyh0 22/109とりあえずここまで。
多分またすぐ書き込みます。
書いてる内容がアレなので途中r18な表現とか展開とかあるかもですが、そういうのが苦手な方は読まない方がいいかもです。
朝
男「ふぁーもう朝か」
男「ロリ悪魔は…寝てるな」
男「カップ麺まだ一つあったよな?『カップ麺置いとくから好きに食え』これでよし」
男「じゃあ大学行ってくるからな」
友「おはよう」
男「おはよう」
友「なんかお前機嫌よくね?なんかいいことあったか?」
男「いや、なにもないよ」
友「そっか?でもなんかニヤニヤしてたから」
男(マジかよ気をつけないとキモすぎだろ僕)
友「そうそう昨日の殺人鬼のニュース見たか?あれ凄かったよな!いったいどうやったんだろな。もしかして視聴率稼ぐためのやらせだったりしてな」
男「それはないだろ」
友「なんか妙に自信有り気だな」
男(しまった。つい契約の話を知ってるから言い切ってしまった)
男「い、いや、だってさ、普通に殺された被害者が多数出てるんだぞ?警察官が吹っ飛ばされた演技をしてたとしてもそっちの説明がつかないだろ?」
友「確かにな」
男(ふぅ。なんとかなった)
昨日まで何の変化のない日々に飽き、何か起きないかなとか思いながら過ごしていたが、その日の僕は逆にいつもの平凡さを意識していた。
帰り道、コンビニの前を通るとウザい先輩達がたむろしていた。
先輩「ギャハハ」
取り巻き「先輩マジパネェっす」
男(カップ麺補充しようと思ったけど、絡まれたら面倒だし目を合わさずに帰ろう)
先輩「ん?あっ!男じゃーん。丁度良かった」
男(チッ無視して帰ってもどの道後で面倒だしな)
男「どうしたんですか?」
先輩「いや俺ら腹減ってきたからコンビニ入って何かパンでも買ってきてくれよ」
男「すみません僕今急いでて…」
先輩「あ?お前見てわかんねーの?」
男「はい?」
先輩「今俺たちスマホゲームしてんの!」
男(だったらそのままソシャゲしてろよ。何で僕に気づいたんだよ…ん?)
いつものようにイライラしているとある事を思い出した。
男(悪魔の力…そうだ、いざとなったら悪魔の力がある。ここは多少強引でもいいや)
男「知りませんよ。じゃあ僕はこれで」
先輩「おい…」
先輩に肩を掴まれた。
取り巻き「おいおい男の奴先輩さん怒らせちゃったじゃんよ」
取り巻き2「やっちまったなぁ?マジヤベェぞ」
取り巻きの奴らも顔に喧嘩の跡だと思われる傷や痣があるあたり、どうせろくなやつじゃないだろう。
先輩「なんかこいつのせいで冷めたわ。あっ、お前らここにいていいから、俺ちょっとこいつシめてくるわ」
男「……」
先輩「おいちょっとこっちこいや」
そのまま人気のない路地に連れてこられた。
先輩「お前マジなんなの?先輩の頼みが聞けねぇのかよオイ!」
男「……」
先輩「何とか言えやコラァ!」
先輩が片足を後ろに下げた。
男(どうやって使うんだろう?適当に念じればいいのか?)
先輩「調子こいてんじゃねぇぞ!!」
先輩が下げた片足を振り上げようとした瞬間
男(こいっ!悪魔の力!)
念じた瞬間、ロリ悪魔を押し倒したときにも出た黒い靄が壁のように出現し、先輩の蹴りを受け止めそのまま前に弾けて先輩を後ろに吹き飛ばした。
先輩「うわっ!」
男「すごいや…本当にできるとは…」
先輩「いってぇ…ああ…妙にいつもより生意気だと思ったらお前もだったか?」
男「?」
先輩は胸ポケットから透明の液体とビニール袋を取り出すと袋に液体を垂らして袋の中を鼻で吸い出した
先輩「キタキタキタァ!」
男(!!あれはシンナーか?いや、それより)
先輩の周りには黒い靄が浮かび上がり先輩を包んでいた。
男(こいつも契約者だったのか!契約内容は薬物乱用か?)
先輩「お前が何やってんのか知らねぇけどなぁ、殺してやるよ!」
先輩「昨日のニュースを見る限りじゃこの力があれば警察なんて目じゃねぇんだよ!例え殺人の一つ二つ犯したって問題ねぇ!」
男「うわっ!」
先輩「ヒャッハー!おらよぉ!」
さっきの蹴りとはスピードが違う黒い靄を纏った拳が僕の腹にのめり込んだ
男「ごほっ!」
路地の結構奥の方に連れ込まれたはずだったが出入り口付近まで吹っ飛ばされた。
男(こいつ昨日今日で契約したような奴じゃない!この力を扱うのに相当慣れている!?)
男(逃げないと!本当に、こ、殺される!)
痛む身体を抑えながら全力で逃げた。
男「うわああああ!」
路地を抜けて人の多い大通りに出れば無理に攻撃もできないだろう。
先輩「逃げ足の速い奴め!今追いかけて」グラッ
先輩「クソッたれ!こんなときに…」
先輩「あー、くそくそ身体が倒れたまま動かねぇ…」
先輩悪魔「……」
男「ハァ、ハァ、ただいま…」
ロリ悪魔「おかえりーって、え!?」
ロリ悪魔「おにーさんどうしたの!?」
男「いや、ちょっと調子乗りすぎただけ」
ロリ悪魔「悪魔の力使ったんだね…昨日より力がちょっと減ってる」
男「へぇ、そんなのも分かるのか」
ロリ悪魔「あまり意味のないところで使ったらダメだよ?」
男「ああごめんよ、これからは気をつける。でもだったら何処で使えばいいんだこの力は」
ロリ悪魔「もしかして警察に追われるようなことしたの!?」
ロリ悪魔「無理に力を蓄えようとしなくても、おにーさんには私がいるのにぃ…うぅ」
男「わわっ!泣くなよ!そんなことしてないから!」
ロリ悪魔「ほんと?」
男「本当だよ…で?力は何処で使えばいいんだ?」
ロリ悪魔「契約者が最後の一組になるまでこの争いは続くんだよ?」
男「なるほど。他の契約者を止めるために使うんだな」
ロリ悪魔「だから最初から言ってるじゃん『悪魔の力は同じ悪魔の力を得た人間じゃないと止められない』って」
男(じゃあはからずもああなってしまったが僕のしたことは一応間違いじゃなかったってことか)
男「走ったら腹減った…カップ麺食べよ」
ロリ悪魔「もう朝私が食べたら無くなっちゃったよ?」
男「そうだった。だから補充したかったのに」
男「スーパーに買い物しに行ってくるわ」
ロリ悪魔「私もついて行っていい?」
男「別に一人で行くよって、…どうした?」
ロリ悪魔が半泣きで袖の先を掴んでいた。
ロリ悪魔「寂しかった」
男「はぁ…甘えん坊さんかよ…」
男「とりあえず味噌ラーメン…」
僕は味噌ラーメンを籠に入れようとするもその手はロリ悪魔に掴まれて止められた。
男「何するんだよ。味噌ラーメンは嫌いか?」
ロリ悪魔「カップラーメンだけじゃだめだよ!体壊しちゃうよ?」
男「しょうがないだろ?料理できないんだから」
ロリ悪魔「じゃあ私がご飯つくってあげる!」
男「はぁ?そんなことできるのか?」
ロリ悪魔「ふふん。元々パパに幼いって馬鹿にされてたからちょっとでも大人になれるように頑張ってたんだから」
ロリ悪魔「それに契約者のおにーさんに体壊されたら私帰らないといけなくなっちゃうでしょ?」
ロリ悪魔「今から私が言うもの籠に入れてね」
男「お、おう。言っとくけど高い物は買えないからな」
男「久しぶりにこんなに買い物したよ」
ロリ悪魔「本当に今までカップ麺しか食べなかったの?…おにーさんハゲちゃうよ?」
男「怖いこというなよ」
そんなたわい無い会話をしながら帰っていたときだった。
おばさん「ああ助けて!引っ手繰りよ!」
男「引っ手繰り?」
ロリ悪魔「あれじゃない?」
ロリ悪魔が指差す方向には黒い靄を纏った原付の男がおばさんのだと思われる鞄をぶら下げていた。
男「……」
男「おばさんちょっと荷物を見ててもらえませんか?」
おばさん「え?ええ」
男(悪魔の力はどこまでのことができるのか、まぁやってみるか)
僕は買い物袋をおばさんに渡すと全力で走り出した。
ロリ悪魔「お、おにーさん?」
男「悪魔の力!こいっ!」
僕は原付に追いつきそうなほどの速度で移動していた。
もはや走るというよりかは黒い靄を足に纏ってちょっと浮いているという感じだ。
男「すごいな。やってみるもんだ」
引っ手繰り(おいおいおい!?なんだあいつ契約者かよ!?)
男(バレた?あっちにも力を使われる!今しかない!)
男「とどけぇー!!」
僕は走行中の原付に飛びついた。
引っ手繰り「うおっ!うおっ!」
引っ手繰りはそのままバランスを崩し転倒した。
男「いったたた」
こうなることは予想してたから黒い靄でクッションを作っておいたけど、痛い。
引っ手繰り「いってーな。ついてねぇやもうババアの鞄はいい。逃げないと」
男が転倒した原付を起こして乗ろうとした瞬間目の前からパトカーが走ってきた。
警察「おい!引っ手繰りとの情報があって駆けつけてきた」
男「そいつです!そこの原付!」
引っ手繰り「くそっ!舐めやがって!」
男(あれは黒い靄!まずい、逃がすか!)
男「うおおおお!」
僕は悪魔の力を使いながら引っ手繰りにつかみ掛かった。
引っ手繰り「くそっ!離せくそっ!」
引っ手繰り「くそっ!離せくそっ!」
警察「取り押さえろ!」
結局引っ手繰りは警察に組伏せれ手錠をかけられた。その瞬間引っ手繰りから黒い靄が晴れるのを見た。
男(逮捕が確定するともう契約と悪魔の力を失うのか)
警察「ご協力感謝します。では私達はこれで」
警察は引っ手繰りをパトカーに乗せると足早に車を走らせた。
男「はぁ…疲れたぁ〜」
僕は帰って今日一日の疲れをシャワーで洗い流していた。
ロリ悪魔「できたー!」
僕が風呂場から上がるとそこには実家の母が作ったような親子丼があった。
男「す、すごい。これ本当にお前が作ったのか?」
ロリ悪魔「えっへへ〜すごいでしょ?」
男「しかも美味い…」
男「僕さ、なんとなくこの力の使い方が分かってきたよ」
ロリ悪魔「さっきのおにーさん、カッコよかったよ」
男「昨日はこれからどうなることやらと思ったけど、お前にもこうしてなんだかんだで世話になってるし。お前を絶対女王様にしないとな」
ロリ悪魔「おにーさん…」
ロリ悪魔「ごめんね……」ボソッ
男「なんか言ったか?」
ロリ悪魔「ううん。そんなことよりまだ料理褒めてもらってないよ?」
男「だから美味しいって言ってるじゃん」
ロリ悪魔「そういうときは頭なでなでするの!」
男「はいはい」ナデナデ
相変わらず僕の行いを邪だと示すように黒い靄は立ち込めていたが、もう気にならなくなった。
それから一ヶ月というもの、僕は積極的に他の契約者による犯罪を止めていった。
契約者は犯罪時に黒い靄がでるので分かりやすい。
ある時はコンビニバイト中
男「またのお越しを…ん?」
男(黒い靄…万引きか?)
男「すみませんお客様、失礼ですが…」
ある時は帰宅中
JK「でさー、昨日ね?」
JK2「うっそ〜それまじぃ?」
ストーカー「ンフ、ンフフフ」
男(あの電柱からスマホを出してる男。後ろ姿から黒い靄…ストーカー?ってか盗撮か?)
男「おいちょっとそこのあんた」
ストーカー「フヒッ!?あ、悪魔の力で気配を消していたのに…」
男「僕も契約者だ。力を使って逃げようとしても無駄だぞ?」
ストーカー「くぅ…せっしゃの野望が…」
取り巻き「……」
先輩「はぁ?お前らマジ使えねーな」
取り巻き「本当っすよ。ここ最近ずっと男のことつけてたんすけどあいつ犯罪を犯すどころか逆に犯罪を止めるばっかりで」
先輩「くそが!あいつは何処かで犯罪を犯してるはずなんだ。どうしてボロをださねぇ」
取り巻き「先輩もうやめましょうよ。深夜に男のアパート張り込みしても何もないってもう相当っすよ?」
先輩「あーもう分かった。もういい。俺が直接叩き潰してやる」
男「ただいま」
ロリ悪魔「おにーさんおかえり…ってまた力使ったの?」
男「ああ、まぁ」
ロリ悪魔「……」
男「?」
男(もしかして僕が力を使うたびに力の補充のために身体をベタベタ触られたりするのが嫌になってたのか?いや、当たり前か。そりゃあそうだよな)
男「もしかして、毎日の力の補充で怒ってる?」
ロリ悪魔「いや、そんなんじゃないけど…」
男「ごめんな。いや契約された側がこんなこと言うのもおかしいけど周りの契約者を止めるのには力が必要だろ?必ずお前を女王様にするから……」
ロリ悪魔「ばか…」
男「え?」
ロリ悪魔「おにーさんのばかぁ!」
そう叫ぶとロリ悪魔はベッドの布団にこもり切ってしまった。
男(なんだろう。反抗期か?まぁ難しい年だしな)
結局その日は僕は久しぶりのカップ麺をすすり、そして床で寝ることにした。
……寒かった。
次の日
男「晩飯も朝飯もカップ麺…すごい久しぶりな気がする」ズルズル
男「……なんでも腹減ってたり、たまに食べたりすると美味いってのは嘘だな」ズルズル
男「カップ麺ってこんなに不味かったっけ?」
男「はぁ……大学行くか」
なんだろう。今日の講義は少し前の何もなかった平凡な日々に似ていた。
男(ロリ悪魔との日常的触れ合いがちょっとなくなるだけでこれか)
男「僕も相当、毒されてるな」
もうとっくの昔に立派なロリコンだ。
取り巻き「おい男、ちょっと待てよ」
男「なんですか?」
取り巻き「先輩が呼んでる。こっちに来い」
男(最近面倒なことがないと思って安心してたけどついに来たか。まぁあいつも契約者だからいつかは警察に突き出すつもりだったが)
男(こっちから話しかける手間が省けたと思えば)
僕が一人で勝手に今回の呼び出しに価値を見いだしていると取り巻きが歩きながら信じられないことを言い出した。
取り巻き「男、先輩を止めてやってくんねぇか?」
男「え?どういう意味ですか?」
取り巻き「何があったか知らねぇが最近の先輩のお前への執着心は異常だ。」
男「そうなんですか」
取り巻き「信じられねぇかもしれないがいつからだったか、先輩があのニュースでもやってた殺人鬼のような不思議な力を手に入れたんだ」
取り巻き「あのニュースが放送されるより二週間くらい前からだったか」
男「…続けてください」
取り巻き「先輩があの力を手に入れてから俺たちは先輩がヤクが切れてイライラするたびに八つ当たりを受けた」
取り巻き「一時は八つ当たりを受けていた俺たちが束になって抵抗しようとも考えたさ。でもお前も見ただろ?大勢の警察が殺人鬼に吹っ飛ばされるのを。俺たちじゃ無理なんだ…」
取り巻き「最近はヤクが切れるのが早いのか立ちくらみもよくしている。もうあんな先輩見てられねぇんだ」
取り巻き「だから理不尽なことを言ってるのは分かるが男。先輩が気がすむまで一回でいいからボコられてくれねーか?」
取り巻き「大怪我とかした時は治療費とかは全部俺らが持つ…だから!」
今までウザいと思っていた連中の一人が深々と頭を下げてきた。
これは重症だ。
男(顔の傷や痣は野良喧嘩で付けたものだと思い込んでいたがあいつからの八つ当たりが原因だったのか)
多分全部本当のことなのだろう。
男「いいでしょう。このまま先輩の所へ案内してください」
取り巻き「男…ありがとな」
そのまま僕はいかにも不良のたまり場って感じのドラム缶がたくさん不法投棄されている廃墟に連れてこられた。
先輩「男、ようやく来たか」
先輩「取り巻き、ここから先はタイマンだ。散れ」
取り巻き「は、はい」
取り巻き(男、きのどくだが…頼んだぞ)
男「……」
先輩「相変わらず生意気なツラだな。お前のそういう所、ムカつくんだよ!」
初っ端から冷静さに欠ける真正面からの全力の悪魔パンチ
男「すみません。生憎普通に殴られる気はありません」
僕はあの日と同じ黒い靄で壁を作った。
そこに先輩の拳が突き刺さる。
先輩「また壁かよ!壁ごとお前をぶんなぐってやるよぉ!」
だがあの日のように吹っ飛ばしはしない。
男(そのまま靄で包み込み)
先輩「くそっ!前が見えねぇ!」
男(組み伏せるっ!)
先輩「おわっ!くそが!離せ!」
先輩「けっ、やるじゃねぇか。お前も結構力を使い込んでやがったのか…ということはお前も破滅が近いってことだなぁ」
男「破滅!?」
僕が動揺して抑える力が弱まっている間に組み伏せてる腕を解かれ、さらに先輩の靄で吹き飛ばされた。
男「うわぁあ!」
先輩「その様子じゃ契約した悪魔に教えられなかったのか?」
男「何の話だ?」
先輩「お前も悪魔が出てくる本を読んだりゲームをしたことくらいはあるだろ?」
先輩「悪魔との契約はプラマイゼロでもなけりゃプラスのみでもねぇ。必ずどこかマイナス。そんなもんだろ?」
先輩「俺たち契約者はなぁ…力を使うたびに契約と同時に刻まれた呪いに蝕まれていってるんだよ」
男「なんだよ…それ」
先輩「ギャハハ!知らずに力を使ってたのかよ!初めてお前が契約者って知ったときは、お前もこんなつまんねぇ世の中に飽きて過激な刺激を求めた狂人仲間かと思ったが違ったか?」
先輩「まぁ心配すんな。俺が今ここでお前を楽にしてやるからよ!」
男(そんな…僕はロリ悪魔に騙されてたのか?)
男(あの無垢な笑顔も、美味い手料理も、全て王位継承に協力してくれる僕に対してのせめてもの報いだったってのか?)
先輩「はは!衝撃的過ぎて動けねぇってか?喰らえよ俺のフルパワーのパンチをよぉ!」
男(はは、本気で体が動かないや。僕はここで死ぬのか?)
先輩「おらよぉぉぉ!」
先輩の拳が僕の顔面に当たろうとしたその瞬間だった。
先輩「ッ!」
先輩「グッ…ぐぁ」
男「!?」
先輩「アッ…あがっ…」
先輩「」
先輩はそのまま倒れて悶え苦しむように胸を抑えて暴れるとそのまま動かなくなった。
男「へ?」
先輩悪魔「我が契約者ながら馬鹿な奴だ」
男「あ、あんたは……」
先輩悪魔「そいつは力を無駄なところで使い過ぎた。最近立ちくらみも多くなってそろそろかと思っていたが。こいつのお陰で我はこの後継者争いから脱落だ」
先輩悪魔「どうせなら我から直接、悪魔の力そのものを授けてやれば良かったか?まぁそれは禁じ手だが」
先輩悪魔「小僧。お前は疑問に思わなかったか?」
男「?」
先輩悪魔「もし契約した者が契約者同士の戦闘を避け続け、一般市民にのみ手を出し続けてたらどうなるかを」
男「!!」
男(確かに僕も最初は自分の気にくわない人間にこの力を使おうとしていたな)
先輩悪魔「せっかく現王がある程度秩序の整った場所を選んだのにもかかわらずこの場所の秩序は乱れ、壊れてしまう。契約の呪いはそれを防ぐためのものなのだ」
先輩悪魔「にしても呪いの条件を告げずに契約を誘うとは誰かはしらんが小僧の契約相手は根っからの悪魔だな」
男「僕は積極的に契約者の犯罪を止めてきたつもりだったから気付けなかったよ…」
先輩悪魔「ああ、迎えが来た。ではな小僧。とんでもない奴と組んでるようだがまぁこれからは気をつけるんだな」
先輩と契約していた悪魔はそう言うと消滅するようにすぅっと消えた。
その後は様子を見に来た取り巻きが現場を通報して警察と救急車が来たが当然のごとく先輩はもう手遅れだった。
取り巻きの計らいで僕はまったく関係のない巻き込まれただけの被害者となり、一言二言質問に答えると顔色が良くないこともあり、空が暗くなるころには解放された。
男「ただいま…」
部屋に入ると朝もずっと布団にくるまってたロリ悪魔が申し訳なさそうに出てきた。
ロリ悪魔「おにーさん…その、昨日はごめんね?今日はちゃんとごはん作るから…」
男「聞いたよ、呪いの話」
ロリ悪魔「!!」
ロリ悪魔「黙ってて、ごめんなさい…言ったらおにーさん絶対契約してくれないと思ったから…」
男「気にすんなよ。何も考えずに契約を承諾した僕の負けさ、安心しろ…後継者争いは最後まで続けてやるさ」
ロリ悪魔「……」
男「もう晩御飯も無理に作らなくていい」
ロリ悪魔「ッ!どうして!?」
男「今まで手料理を作ってくれたのもその他の家事を請け負ってくれてたのも呪いを黙ってた僕へのせめてもの報いだったんだろ?」
ロリ悪魔「……ちがう」
男「嫌かもしれないけど戦うための最低限の力さえ供給してくれたら僕は文句を言わずにお前のために働いてやる」
ロリ悪魔「……ちがう。グスッ」
男「今まで無理にしてくれてたんだろ?悪かったな」
ロリ悪魔「ちがう!ちがう!ちがう!ちがうもんっ!グスッ、グスッ」
男「何が違うんだ?」
顔を涙と鼻水でぐしゃぐしゃにしながらロリ悪魔が抱き付いてきた。
男「……」
男「もうそういう媚びを売るようなこともしなくていいんだぞ?」
ロリ悪魔「ちがうもん…わだしは…おにーしゃんのことが…ずぎだから…」
男「え?」
ロリ悪魔「ぎょうだって…ぎのうだいずぎなおにーしゃんにばがっていっだごと、こころがいだくて、いたくで、あやまろうっで」
ロリ悪魔「のろいのこどだまってだけど…おにーしゃんにじんでほじくないがら…ちゅーこくしでだし…」
男(…そういえば『あまり意味のないところで使うな』って言われてたっけ)
ロリ悪魔「わだしはこんなにもおにーしゃんがずぎなのに…だのに…だのに…」
ロリ悪魔「おにーしゃんは…グスッ…私のこと嫌いなの?」
ロリ悪魔「そうだよ…そうだよね…呪いのこと黙ってたんだもん…嫌われて当然だよね…」
男「!!」
男(こいつはこんなにも僕のことを…なのに…僕は…)
男(僕がロリ悪魔のことが嫌い?そんなわけない!こいつがいない朝は寂しくて退屈でいつも一人でいるはずの講義がさらに憂鬱で)
男(カップ麺が不味かったのだってカップ麺が不味かったんじゃなくて、きっとこいつがいない朝だったから…)
男「ロリ悪魔っ!」
ロリ悪魔「ふぇ!?」
気がついたら全力でロリ悪魔を抱きしめていた。改めて考えると僕はこんなにも彼女を愛おしく感じていた。
男「もうダメなんだ…お前がいない朝は寂しくてずっと食ってきたカップ麺が不味く感じるくらい…僕にはお前が必要なんだ!」
ロリ悪魔「お、おにーしゃん?」
男「思えば不思議だった。なんで騙された気分になっても尚お前を後継者に導きたいと思ったのか。僕はお前に幸せになって貰えるならそれでよかったんだ」
男「自分の命なんて、破滅なんて、どうでもいいと思えるくらいに」
ロリ悪魔「ちょっ、ちょっと!恥ずかしいよぉ……」
男「(照れてる様子も可愛いな)」
ロリ悪魔「か、かわいいって…」
男(しまった、声に出てた…)
ロリ悪魔「じゃ、じゃあさ」
男「どうした?」
ロリ悪魔「おにーさん、キス…してよ…」
男「えっ」
ロリ悪魔「それとも、今まで、その、私の身体触ったり、頭撫でたり、してたのはただただ力が欲しいためだけにやってたの?」
男「ち、違う……と思う。」
ロリ悪魔「じゃあ…ん」
ロリ悪魔が目をつむってキスを受け入れる準備をした。
男(ええい、僕!覚悟を決めろ!)
男「ん…」
ロリ悪魔「んっ…」
僕とロリ悪魔の唇が重なった瞬間。今までに無いくらいの量の黒い靄が、僕と彼女を包み込んだ。
ロリ悪魔「おにーさんできたよー!」
男「おっ、今日は豚肉の生姜焼きか。いただきます」
ロリ悪魔「いただきまーす」
男「美味しいよ」
ロリ悪魔「あったりまえだよ!っておにーさん?」
ロリ悪魔の手料理。たった一日食べてなかっただけなのに、物凄く恋しくて食べたかったものを食べているような、そんな気さえして。
男「いやっ、ごめん。なんか泣けてきて…」
ロリ悪魔「変なおにーさん」
男「おやすみ」
ロリ悪魔「えっと、おやすみなさい」
ロリ悪魔「おにーさん…ぎゅーってして?
男「いいよ」
ロリ悪魔「昨日ね、ほんとは寂しかったの」
男「そっか、悪かったな」
ロリ悪魔「おにーさんは謝らなくていいよ。私が悪いんだし」
ロリ悪魔「……」
男(くそっ、妙にドキドキして眠れない)
ロリ悪魔「ねぇおにーさん」
男「どうした?」
ロリ悪魔「さっきの続き、しないの?」
男「え!?えっと、その」
ロリ悪魔「もう!女の子に恥かかせちゃだめだよ?」
男「んむぅ!?」
ロリ悪魔にいきなり唇を奪われた。
しかもそれだけでは終わらない。
ロリ悪魔「んっんちゅ」
男「!?」
今度は舌まで絡ませてきた。
男「んん」
ロリ悪魔「ちゅっ、ちゅっ、ぷはぁ…」
男「ぷはっ」
僕と彼女の口の間を繋いでいた唾液の糸が静かにベッドに落ち、シーツに染み渡る。
ロリ悪魔「えへへ…おにーしゃん…」
ロリ悪魔が顔を赤くしてぼぅっと蕩けた表情で見つめてきた。
その表情は僕の理性を壊すのには十分すぎた。
ロリ悪魔「ひゃう!?」
僕は彼女を仰向けに押し倒した。
キスし始めたときから黒い靄が身体中から出てき始めたが、僕はもはやそんなことも気にならないほどに彼女に夢中になっていた。
彼女の服の下から手を潜りこませ初めて押し倒した日のよりも激しくその発展途上な胸を触っていた。
ロリ悪魔「ふぁ…そんな、いきなりぃ」
片手で胸を揉みながら、もう片方の手で下半身の膝から上を這うようにして触る。
ロリ悪魔「はぁ、はぁ、おにーしゃん、そんなにゃにしちゃ…らめっ…らめらよぉ」
男「お前の方から誘ってきたんじゃないか」
ロリ悪魔「しょーだけどぉ…!んっ、あっ、しょこはぁ!」
彼女の秘所を触ると、そこは下着の上から触っても分かるほど、しっとりと濡れていた。
そのまま下着をゆっくりと脱がし、指で秘所を弄る。
ロリ悪魔「んっ、んっ、んっ、だ、めぇ!」
指をくねらせるたびに彼女から淫らな喘ぎ声と透明の液体が漏れるため、少し面白くなってきてしまった。
ロリ悪魔「あっ、あっ、なんかきちゃう、なんかきちゃうぅ」
彼女がもう限界に達しそうなことを確認し指で秘所の突起をグリグリとこすってみた。
ロリ悪魔「ああっ!それらめっ!ふあっ!ひゃああああ!」
ロリ悪魔が少し痙攣し、ぐったりとなった。
達したのだろう。
ロリ悪魔「はぁ、はぁ、はぁ、おにーさんちょっと怖かった…」
男「ロリ悪魔が可愛すぎて…ちょっと悪戯が過ぎた。悪かったよ。今日はもう寝るか?」
ロリ悪魔「…おにーさんがまだ満足してないでしょ?」
そう言いながら彼女は後ろを向いてベッドに手をついてお尻をこちらへ突き出した。
ロリ悪魔「パパに幼いって言われたから少しでも大人になってから女王様にならないと…」
ロリ悪魔「ね?……おにーさん、私を大人にして?」
男「い、いいんだな?」
男(もうこの黒い靄、これが終わっても一生纏わりついてそうだな…)
男「それじゃあ…」
僕は自らのを彼女の秘所へ近づけた。
そして…
ロリ悪魔「んんっ、んはぁ、はぁ」
僕らは一つになった。
ロリ悪魔「えへへ、新しい契約…だね?」
男「なんの契約だよ…」
ロリ悪魔「あはは、言ってみただけ…」
男「大丈夫か?」
ロリ悪魔「うんっ…思ったより。…動いていいよ?」
男「じゃあ……」
ロリ悪魔「んぁ、あっ、」
前後に動かすとまた彼女が喘ぎ出す。
その声を聞くと更に速く動かしてみたくなる。
ロリ悪魔「やっ、あっ、あっ、あっいきなりっはげしっ……」
ロリ悪魔「なんか、んっ、おにーしゃんに無理矢理されてるみたいで…こーふんしちゃう…かも…」
男(っ!この淫魔めっ!)
その言葉を聞いた瞬間自分の内に秘めていた何かが弾けてしまった。
男「ならっ、ハァ、ハァ、もっと激しくしてやるよ」
ロリ悪魔「あっ!あっ!やぁぁ!またきちゃうぅ!」
ロリ悪魔「ひゃっ!ひゃああああ!」
彼女はまた達したようで力が抜けて休もうとしたようだった。が、
ロリ悪魔「んにゃ!?」
男「僕はまだなんだけどな」
ロリ悪魔「ちょっと!ちょっとまって!いまはぁ!あっ、めっ!だぁめぇ!」
ロリ悪魔「やだっ!またいっひゃうぅ!」
僕はここぞとばかりに奥に押し当ててグリグリと腰を振る
ロリ悪魔「ああっそれらめらからぁ!はうあっ!ふにゃぁぁぁぁ!」
男「まだまだいくよ」
ロリ悪魔「ああっ!もっ!ゆるひてっ!おねがい!こわれちゃうぅ!こわれちゃうよぉ!」
ロリ悪魔「またぁ!また!またいっひゃうぅぅぅ!」
男「くっ!」
今度はついに僕も果てた。ロリ悪魔の中に自分を刻み込むかのように。
ロリ悪魔「はぁ、はぁ、はぁ、おにーしゃん…しゅごい…わたひよりほんもののあくまみたい…」
男「その、ごめん。いじめすぎた。」
男(はっ!もう朝か、ロリ悪魔は…いない。昨日あんなにしちゃったのに僕より早く起きて朝御飯つくってくれてるのか)
ロリ悪魔「おにーさん、おはよう!もうごはんできてるよ?」
男「ああ、ありがとう」
そのまま朝御飯を食べ、シャワーを浴びて支度し、出かける。
男「行ってくるよ」
ロリ悪魔「今日から私もついていく!」
男「えっ?どうして?」
ロリ悪魔「だっておにーさんのこと心配だもん。もう結構、悪魔の力使ってるみたいだし」
ロリ悪魔「それに、おにーさんとの思い出…今のうちにいっぱい作りたいの。いいでしょ?」
男「はぁ、とことん甘えん坊さんだな。いいよ」
ロリ悪魔「やったー!」
男「お前講義中に話しかけるのやめてくれよ…。集中できなかったじゃないか」
ロリ悪魔「だって〜、つまんないんだもん」
男「あんな静かな場所で話せるわけないだろう?周りからみたらただの独り言だぞ?…やっぱり連れて来ない方がよかったんじゃ」
ロリ悪魔「むぅ…何か言った?」
男「冗談だよ。冗談!」
ドンッ…
ロリ悪魔と話していたせいで彼女も僕もあまり前を見てなかった。
そのため前から来る人に肩が当たってしまった。
男「あっ、すみませ……」
振り返ってぶつかった相手に謝ろうとしたときだった。
パーカーの男「動くな」ボソッ
男(黒い靄……こいつ、契約者か?)
パーカーの男「契約者のお前には教えてやるよ。俺は殺人鬼だ」
男「っ!」
殺人鬼「悪魔を連れてるからすぐ分かったぜ」
殺人鬼「いひひ…通り魔みたく殺してもよかったんだがな。あんただろう?この辺の契約者を一掃してくれたのは」
殺人鬼「おかげでもう契約者は俺とあんただけらしい。なっ?相棒」
悪魔「いひひひひ。そうだよ」
いきなり殺人鬼の背後からぬぅっと悪魔が浮かび上がる殺人鬼の契約者だろう。
ロリ悪魔「あなたはっ!」
殺人鬼悪魔「おお!誰かと思えば姫様じゃん」
男「姫様?」
男(そういえば王の娘だったな。そうか、姫にあたるのか)
ロリ悪魔「大臣…」
男「大臣!?」
殺人鬼悪魔「ナァ?なんで大悪魔神が王の座を降りたいとか言い出したか知ってるか?」
ロリ悪魔「知らないけど…何かしってるの?」
殺人鬼悪魔「オラが食事持って行くときにちょっと毒を盛ったのよ」
ロリ悪魔「!!」
殺人鬼悪魔「大悪魔神はもうすぐ死ぬのさ。だから後継者を求めたってわけよ。娘の前ではいいかっこ付けたかったのか、無理して元気そうに話しちゃってよぉ〜」
ロリ悪魔「許せない……」
殺人鬼悪魔「オラが王になったら王の権限でいろいろやりたい放題!しかも姫様と結婚とかも!」
ロリ悪魔「誰があなたなんかと!」
殺人鬼悪魔「おーこわ!おい相棒!さっさと終わらせちまおうぜ!」
殺人鬼「まぁそう焦るなよ相棒。殺せるタイミングでせっかく生かしておいたんだ。ゆっくり場所を移してからでもいいだろう?最後の一人はハデに決めたいんだよ」
殺人鬼「さぁ場所を移そうぜ?断ればここで殺るだけだ」
ロリ悪魔「おにーさん…」
男「いいだろう。結局いつかはあんたとも戦わなくちゃいけなかったしな。そっちから顔を出してくれてむしろありがたいくらいさ」
僕たちは先輩と戦った廃墟に移動した。
殺人鬼「ナァ?お前はどう思う?」
男「何がだ?」
殺人鬼「いひっ!なんでどいつもこいつも契約に『殺人』をえらばねぇんだろうナァ?重罪だから一度に貰える力もでかい上に殺人対象に他の契約者選べばをついでに潰すこともできる!」
殺人鬼「これほど合理的な犯罪はねーぜ!お前もそう思わねぇか?」
男「畜生めが」
殺人鬼「あらら、お前も分かってくれなかったか…残念だぜぇ」
殺人鬼「じゃあ始めようぜぇ!」
殺人鬼はナイフを二本投げつけてきた。
僕はそれを頭を伏せてかわす。
男(投げナイフか…確実に無力化して弾切れを待つか?)
しかしその考えは無駄だということを思い知らされる。
ロリ悪魔「おにーさん危ない!」
男「なっ…」
ビシュ
男「ぐぁっ!」
殺人鬼「ヒュー!」
かわしたはずのナイフが今度は後ろから飛んできて僕の背中に刺さった
刺さったナイフは勝手に抜け落ち、殺人鬼はナイフをまるでブーメランを投げたかのように手元に返していた。
男(あれはただ投げてるんじゃない!靄にナイフを乗せて飛ばしているんだ!)
殺人鬼「いひひひひ!面白くなってきたぜぇ!」
殺人鬼の周りには十本程のナイフがまるで上から垂らされた糸を持ち手に結びつけているかのように浮いていた。
男(まずい!これじゃあ弾切れは望めない!リーチでも不利)
男(そして何より背中の傷を早く悪魔の力で止血しないと!)
僕は傷口を黒い靄で覆い止血し始めた。
男(遠距離では圧倒的に不利ならこっちも攻めなければ)
男「うおおおお!」
飛んでくるナイフを交わしたり壁で守ったりしながら距離を詰める。
殺人鬼「近接でも武器はあるぜぇ?」
今度は包丁を取り出し突き付けてくるもそれをギリギリで身体を捻らせて回避。
男「くらえっ!」
殺人鬼「おっとあぶねぇ!」
悪魔の力を込めた拳で頬に一撃入れようとするも殺人鬼をこれを瞬時に作った靄の壁でガード
お互い激しい攻防を繰り広げる。どっちも一歩も譲らない戦い。だがそれも長くは続かない。
殺人鬼「そろそろか?」
殺人鬼が投げたナイフが顔に当たりそうになる
男(ここは壁で!)
とっさの判断で壁を作るものナイフは壁を貫通した。
男「!?ッ」
間一髪で頭を後ろにさげたが頬に何本かナイフがかすった。
さすがに危険を感じて距離を取る。
殺人鬼「さっきの壁、薄かったな?もしかしてだけど?」
殺人鬼「ガス欠か?」
男「ッ!」
確かにそうだ。僕は止血で力を使いすぎた。それが今響いてきた。
男(攻撃しないとダメなんだっ!攻撃すれば奴に壁を作らせることによって操れるナイフの本数を制限できるのに…)
殺人鬼「最後まで残ってただけのことはあってなかなか楽しかったが、こりゃあ勝負あったか?」
男「くっ」
男(確かにこいつと戦うにはもう力が足りなさすぎる。どうする?何か手はないのか?)
殺人鬼悪魔「いひひひひ!次の王様は俺だぁ!」
ロリ悪魔「おにーさんこっち!」
男「ロリ悪魔?んむぅ!?」
ロリ悪魔に唐突に口を口で防がれた。
殺人鬼「…?」
殺人鬼悪魔「あ!?」
男(こいつこんなときに一体どうしたんだ!?……いや、そうか!力がないなら作ればいい!人のいる目の前で犯罪をしようって発想がなかったから気づかなかったんだ!)
殺人鬼「え?何これよくわかんないけど止め刺しちゃっていいよねぇ!いいんだよねぇ!」
殺人鬼悪魔「……」
ロリ悪魔「ぷはっ!おにーさん!やっちゃえ!」
男「んっ!ロリ悪魔!ありがとな!行くぜ!」
殺人鬼「おもしろいねぇ!今回はびっくりして固まっちゃったけど次のガス欠のときは待ってやんねーからナァ!」
殺人鬼「なぁ相棒!あそこで殺さなくて正解だったろ?俺は今最高の気分だぜ!」
殺人鬼悪魔「いひっ!いひひひひひっ!」
殺人鬼悪魔「許せない!許せない!許せない!」
殺人鬼「?どうしたんだよ相棒…」
男「!?」
ロリ悪魔「!?」
殺人鬼悪魔「姫様にっ!手ェ出しやがってぇ!」
殺人鬼悪魔「相棒いけぇ!ヤツヲコロセェ!ツブセェ!」
殺人鬼「ちょっ…おいおいおいどうしちまったんだよ相棒!ぐあっ!ぐああああ!」
ロリ悪魔「!!条件を満たしてないのに悪魔から直接悪魔の力を渡すなんて反則だよ!」
殺人鬼「あがっ…ぐがが…ゴロス…ゴロス…」
男「あれは…人間なのか?あれじゃまるで」
男「悪魔そのものじゃないか…」
ロリ悪魔「きっととんでもない量の力を渡されてそれに押し潰されて理性を失っちゃったんだ…」
殺人鬼「ゴラアああ」
さっきとは比べものにならないスピードで殺人鬼が突っ込んでくる。
僕は早めに反応してギリギリで攻撃をかわした。
男「くっ!反応するのが精一杯だ!隙がつけない!」
男(何か手はないのか?相手は理性を完全に失っている。そこを逆手に取れないか?)
男「!!そうだ」
男「ロリ悪魔!来いっ!」
僕は殺人鬼と距離を取ると両手いっぱいに手を広げた
ロリ悪魔「!!おにーさん!」
ロリ悪魔は僕の身体に飛びつき、僕も彼女を受け止め抱きしめた。
そして、今度は僕から彼女に口づけを求めた。
僕たちの周りに黒い靄が立ち込める
僕は僕とロリ悪魔を覆うように球状の壁を作った。
理性を失った殺人鬼は壁に向かって攻撃し続けるも何重にも厚く張られた壁に何度も何度も攻撃を防がれる。
僕は力を供給し続けられるため壁を張り続けられた。
そしてやがて…
殺人鬼「ゴ、ゴロ、ス」
殺人鬼「ゴロ……」
殺人鬼「」
殺人鬼は力を酷使し過ぎて呪いが限界を迎え動かなくなった。
殺人鬼悪魔「ウソッ!嘘だロォォォ!」
殺人鬼悪魔はそのまま消滅した。
男「んっ、ふぅ。」
ロリ悪魔「はふぅ。大臣…私が女王様になったら一番に地獄の無限幽閉所に閉じ込めてやるんだから!」
男「うっ…」フラッ
ロリ悪魔「おにーさん!?」
男「僕も呪いが相当きてたんだな。もう立てないや。でも、これでやっとお前も女王様だな」
ロリ悪魔「…ありがとう。おにーさん。うぅっ…」
男「泣くなよ。これから女王様だろ?しっかりしろよ」
男「ん?……あれ?身体が動く。」
ロリ悪魔「呪いが解けたんだよ。悪魔の力ももう使えないよ」
ロリ悪魔「私とおにーさんの契約が途切れちゃった証拠…」
男「そっか…」
ロリ悪魔「なんでだろう。すごく、寂しいや…」
ロリ悪魔「あのね?」
男「ん?」
ロリ悪魔「この後継者争いに参加した人間は、全員地獄に堕ちるんだって…」
男「おいおい怖いこと言わないでくれよ……僕だって逮捕されたやつらだってまだ生きてるんだから。これから地獄に堕ちるんだなとか考えながら生きたくないよ」
ロリ悪魔「おにーさんには特別待遇を用意しとくからさ…」
男「はは、どんなキツイ罰が待ってるんだろうな」
ロリ悪魔「だがら…それまで、グスッ、おわかれ…」
ロリ悪魔「さよなら…おにーさん」
ロリ悪魔が透けていく。
行って欲しくない。
しかし、その願いは叶わない。
でもやっぱり、また会いたいから……
男「またな…」
ロリ悪魔「!!」
ロリ悪魔「またねっ!おにーさんっ!」
男「愛してる」
ロリ悪魔「…わ、私も!大好きだから!ずっと!おにーさんのこと!忘れないから!」
ロリ悪魔「最初の契約は解けちゃったけど!新しく結んだ契約は絶対に解けないからっ!」
ロリ悪魔「いつまでも!」
ロリ悪魔「待ってる…か…ら…」
男「新しい契約は地獄の特別待遇か?」
男「冗談にしては、キツい…な…」
ロリ悪魔の姿が消えたところで僕の精神力と体力も限界を越え、その場で眠りに落ちた。
その後、殺人鬼の死体と僕は警察に発見され僕は無事保護された殺人鬼の死体について深く追求されたが背中などの傷が証拠となり正当防衛というのを通したらなんとか無罪となった。
それから僕はロリ悪魔と大学に出かけてから3日ぶりに家に帰った。
男「ただいま」
男「……」
男「そっか…誰もいないんだった。」
男「腹減ったな、カップ麺食べるか」
男「……」ズルズル
男「…全然美味しくないや」
男「冷蔵庫何かあるかな」ガチャ
男「調味料も一通り揃えてる。自炊でも始めるか?」
男「つっても一人じゃこんなに食べきれないや…ッ…」
男「いったい…どれだけ腐らせたら、すむんだよ?もったいないな…グスッ」
男「……ズッ、グスッ」
男「お前に会いたいよ…ロリ悪魔……」
『この後継者争いに参加した人間は、全員地獄に堕ちるんだって…』
男「……」
男「なるほど確かに、こりゃ地獄だ」
男「はぁ…」
男「早く地獄(てんごく)にいきたいな…」
おわり
134 : ◆hs5MwVGbLE - 2016/03/01 03:43:38.63 u4wmC8ey0 109/109これにておしまいです。
ここまで読んでくださった方々。ありがとうございました(-ω-)