1 : ◆w1MAf1o5YCsy - 2016/02/04 22:51:37.23 SDaKXYso0 1/387キャラと設定の崩壊注意。
アリスゲームに対して独自の考察があります。
あまりラジオっぽくないかもしれません。
それでもよければ、どうぞ。
元スレ
【ローゼンメイデン】薔薇の香りのガーデンパーティ0【ラジオSS】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454593896/
ジュン「はぁ…、原作が終わってもう2年か」
真紅「そうね。なんにもやる気が起きないわ」
ジュン「…みんな今頃どうしてるのかな?」
真紅「さあ?原作完結記念パーティで会った以来なのだわ」
翠星石「あれ?二人とも知らないんですか?」
ジュン「あぁ、翠星石いたのか。何が?」
翠星石「いたのかは失礼しちゃうですぅ!」
真紅「知らないって…何がかしら?」
翠星石「ホントに知らないですか。今年からローゼンメイデンの新連載がやるですのに…」
ジュン真紅「「本当!!?」」がばっ!
翠星石「ひぃっ!?」ビクッ
翠星石「2年間ずっと無気力だった二人が飛び起きたですぅ!」
真紅「ちょっ…!翠星石!それって本当なの!?」
翠星石「本当ですよ。今月の19日から始まるです」
ジュン「19日って…。もうあんまり日がないじゃないか!なんで主人公の僕に連絡が来てないんだよ!」
真紅「ヒロインの私も初耳よ!」
翠星石「そ、そんなこと翠星石に言われても…」
真紅「ジュン!どうなの!?ネットで調べなさい!」
ジュン「えっと……、ホントだ!【ローゼンメイデン0-ゼロ-】新連載だって!」
真紅「ゼロですって?……まさか…」
ジュン「えっと…、これって過去の物語なのかな?僕出てこないんじゃ…」
真紅「こうしてはいられないのだわ…!準備しないと!ジュン来なさい!」
ジュン「お、おい…!真紅!何するんだよ…!」
翠星石「真紅ったら目覚めたばかりで元気ですねぇ」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第1回目】
真紅「真紅と」
ジュン「………ジュンの…」
真紅 ジュン「「薔薇の香りのガーデンパーティ0」」
真紅「始まりました。あの幻のラジオが復活なのだわ」
ジュン「……真紅。いろいろ聞いていいか?」
真紅「ダメよ」
ジュン「なんでだよ!僕もこのスタジオのスタッフも状況わかってないんだぞ!」
真紅「仕方ないわね。一度だけ言うわよ」
真紅「新連載が始まるからラジオがやりたい。以上なのだわ」
ジュン「意味がわからないよ!」
真紅「いいじゃないの。私も沢城○ゆきみたいにラジオがやりたいのだわ」
ジュン「あれは声優の人だからできたんだ!僕たちにラジオなんてできる訳ないだろ!」
真紅「いいえ、できるわ。ジュンも真田○サミになりきってやりなさい」
ジュン「無理だって!第一こんなラジオ誰が聞くんだよ。元引きこもりの中学生と呪い人形のラジオなんて誰も聞くもんか」
真紅「そんな事ないわ。リンとみちるが聞くわよ。やるって約束したもの」
ジュン「リン…?みちる…?誰だよ…」
真紅「他にも、あむちゃんやクギ子ちゃんとかも聞いてくれるかもしれないわ」
ジュン「おいまて!それ別の漫画だろ。CLA○Pワールドじゃないんだぞ!」
真紅「同じ作者の作品だからいいのよ。私たちだってクロスオーバーしたじゃないの」
ジュン「あんなのただの強盗じゃないか!」※
※バーズ版3巻
ジュン「もう訳がわからない…。新連載とこのラジオになんの関係があるんだ…?」
真紅「新連載の意気込みとかゲストから聞けるじゃないの。久しぶりに皆と会えるし一石二鳥よ」
ジュン「おい…ゲストって……もう誰か呼ぶのか?」
真紅「勘がいいわね。もう呼んであるわよ」
ジュン「ウソだろぉ……なんでこんな目立つことを僕が…」ブツブツ
真紅「だってあなたは主人公だもの。主人公とヒロインがパーソナリティを務めるのは常識よ」
ジュン「そんな常識知らないよ!僕は絶対やらないからな!」
真紅「そうも言ってられないわ。PEACH-○ITワールドのみんなが聞いてるのよ」
ジュン「絶っ対に聞いてない!僕は目立つことが嫌いなんだ。ラジオなんてやる訳ないだろ!」
真紅「………」スチャッ
~下僕調教中のため しばらくお待ちください~
ジュン「」
真紅「これで気が済んだかしら?」
ジュン「はぁ…、もうなんでもいいよ…」
真紅「やるからには気合を入れなさい」
ジュン「ところで真紅。本当に新連載が始まるからこのラジオをやるのか?」
真紅「それもあるけど、一番は聞いてる人に元気を分けてあげたいって事かしら」
真紅「私達は2年もダラダラ過ごしたのよ。その有り余る力を聞いてる人たちに還元してもいいのではなくって?」
ジュン「ダラダラしてたのは真紅だけだけどな……いてっ!」ビシッ!
真紅「とにかくやるの。新連載の意気込みや今までの事を振り返って新規読者を獲得するのだわ!」
ジュン「うわっ…、本音が出た…いでっ!?」バシッ!
真紅「もうっ!話が進まないじゃないの。もういいわ。ゲストを呼びましょう」
ジュン「あっ、そういえばもう呼んであるんだっけ?」
真紅「えぇ、そうよ。記念すべき最初のゲストはこの二人なのだわ!」ジャジャーン!
クマのブーさん「やあ」
ローゼン「久しぶりだね」
ジュン「!!?」
真紅「お久しぶりです。お父様。ブーさん」
ローゼン「あぁ」
ブーさん「久しぶり。真紅さん、ジュンくん」
真紅「どうぞこちらへ、お父様。ブーさん。紅茶とケーキです」
ローゼン「ありがとう、真紅」
ジュン「お、おい…、真紅…」ヒソッ
真紅「? なに?」
ジュン「ブーさんはともかく…、ローゼンを初っ端から呼ぶって大丈夫なのか?」ヒソヒソ
真紅「大丈夫よ。お父様がトップバッターなのは当たり前よ」
ジュン「気持ちはわかるけど重いって!馴れないラジオでただでさえ緊張してるんだぞ!」ヒッソー!
ローゼン「坊や」
ジュン「……!お、お久しぶりです…」
ローゼン「今日は呼んでくれてありがとう。それと、いつも娘たちの傍にいてくれて感謝しているよ」
ジュン「僕もあいつらに救われてる所があるから…」
ローゼン「今後共よろしく頼む」
ジュン「こ、こちらこそ」
真紅「うん、素晴らしいやり取りなのだわ」
ジュン「どこがだーー!!気を使いまくりだろ!」ヒソソ!!
真紅「そうかしら?ならそろそろ定番コーナーに入りましょうか」
ジュン「定番…?」
真紅「普通のお便り。略して『ふつおた』よ」
ブーさん「グッとラジオっぽくなってきた」ドキドキ
ローゼン「そうだな」ワクワク
ジュン「この二人…なんか喜んでるんだけど…」
真紅「このラジオでは3つのコーナーをやっていくわ。1つはこの普通のお便りを読んでいくコーナーよ」
ジュン「ふつおただな。でも1回目だし手紙なんて来てないだろ」
真紅「3通来ているのだわ」
ジュン「はやっ!?」
真紅「お父様とブーさんの両方来てるわね。まずはどちらから読んで欲しいですか?」
ローゼン「ブーさんからで頼む」
ブーさん「僕から!?」
真紅「わかりました。ではブーさんに届いたお便りから。記念すべき最初のお便りよ。
……ミーディアムネームは流石にないわね。ローザミスティカネームにしましょう」
ジュン「ながっ!ラジオネームでいいだろそこは…」
真紅「そうね。R.N.いちごだいすきさんからよ。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
真紅「えっと…、
『じゅん!しんく!おてがみかいたからよんでほしいの!
さいきん、ひなきになってることがあるの。ひなね、わんだりんぐわんだーわーるどってゆーえんちにすっごくいきたいの。
でもね、まえからいきたかったぶーさんのゆーえんちにもいってみたいのよ…。
どっちのほうがおもしろいのかなぁ…?
ぶーさんどうかひなにおしえてくださいなのー!』……だそうよ」
ジュン「雛苺!?っていうかひらがな多っ!」
真紅「はぁ…、困った妹ね。ローゼンメイデンに全く関係ない話じゃないの…」
ジュン「まぁいいや。それじゃブーさんに答えてもらおうか」
ブーさん「………」
ジュン「ブーさん?」
ブーさん「僕の所属してるランドとU○○、そしてワンダリングワンダーワールド(ワワワ)は日本で3大テーマパークって呼ばれてるんだ」
ジュン「それは知ってるよ」
ブーさん「僕個人としてはやっぱりランドを押すよ」
ジュン「へぇ、それはなんで?」
ブーさん「いちごだいすきさんは感じからして小さな女の子だと思う」
ジュン「一緒に住んでるんだけど…」
ブーさん「ワワワも夢の国だけど、少し過激なイベントもやってるみたいだからランドの方がいいんじゃないかな」
ジュン「そうなのか」
ブーさん「ただ、ワワワが面白くないってわけじゃないよ。悔しいけどあそこのイベントもすごいもの」
ジュン「詳しいんだな」
ブーさん「ライバル遊園地だからね。情報収集は欠かせないよ」
真紅「ワワワね。少し気になるけど……お父様はどう思います?」
ローゼン「そうだな…。さっきの雛苺口調の真紅は可愛かったかな」
真紅「!」ドキンッ!
ジュン「何言ってんだ、このおっさん」
ジュン「」ボロッ…
真紅「ふぅ…、まったく」
ブーさん「でも、どこの遊園地でも楽しめると思う。僕もいちごだいすきさんに会えるのは心待ちにしてるよ」
ジュン「そんな事言ったら連れてかなきゃいけなくなるぞ…」
真紅「ジュンの家から近いし別にいいじゃないの。人形を持っててもバレないわ」
ジュン「バレるわ!」
真紅「さて、次のお便りを読みましょう。
R.N.ジュンになりたいさんから。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
真紅「『前から気になってたんですが、ジュンとローゼンってどういう関係なんですか?
アトリエや娘の手紙とか全部渡したり、そんなこと赤の他人にしないと思います。
俺の考えだと、生まれ変わりがジュンで残留思念がローゼンじゃないかと思ってます。
ゼ○ダの伝説の某光の賢者と鳥みたいな関係なんじゃないですか?
ついでにジュンやローゼンみたいになれる方法を教えてください。』……ふむ」
ジュン「いや…、これは……。あと送ってきた奴ってまさか…。ゼ○ダの伝説ってなんなんだよ…」
真紅「それではお父様。お答えください」
ローゼン「そうだな…」
ローゼン「悪いがこの質問に答える気はないよ」
真紅「…それは何故です?」
ローゼン「仮に私と坊やに何か関係があるとしよう。それを話したらジュンくんの人生に多かれ少なかれ影響が出てしまうだろう」
ジュン「もう影響しまくってるんだけど」
ローゼン「私はもういないはずの人間だ。今を生きる人間に影響を与えてはいけないのだ」
真紅「お父様…」
ジュン「だから影響与えすぎてるってば!」
ローゼン「それと、ジュンになりたいさんだったかな。君は私や坊やになりたいようだが
……やめておきなさい」
ローゼン「模倣するのは向上する上で必要なことだ。だが、それだけでは自分の成長を止めてしまう」
ローゼン「君は自分自身にならなければいけない。それを忘れないでほしい。……こんな所かな」
真紅「流石お父様。素晴らしいお言葉でした」
ローゼン「私も人のことは言えないよ。私は過ちばかりだった。ついこの間も水銀燈を怒らせてしまった…」
真紅「そ、それはあの子は気難しいので…」
ジュン「みんな同じだよ。どんなに長く生きても失敗はするし後悔もする。へこたれるさ」
ジュン「それでも立ち上がっていくんだ。生きるってそういう事だろ」
ローゼン「…そうだったな」
真紅「……」ピシッ!
ジュン「いたっ!な、なにするんだ!」
真紅「お父様に無礼な口を聞いた罰よ。でも、貴方の言いたい事もわかるから弱めにしたわ。感謝しなさい」
ジュン「なんだよ、それ…」
ローゼン「仲がいいな」
真紅「続いてのお便り。R.N.カナ大大だーい好きさんから。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
真紅「『ジュンジュン、真紅ちゃん、こんにちは!
ローゼンさんに質問します。銀ちゃんは翼があるけど、どうしてカナには翼がないのですか?
名前的にあってもいいと思うんだけどなー。
あと、人形制作で一番必要なものって愛ですよね!』……なるほど」
ジュン「これってもしかして…」
真紅「では、お父様 お答えください」
ローゼン「実は翼も考えていたんだよ」
ジュン「えっ、そうなの?」
ローゼン「だけど何かイメージと違ってね。傘で飛んだ方が可愛いと思ったんだ」
真紅「わかります。傘でふわふわしてない金糸雀は金糸雀ではないですものね」
ジュン「そ、そうなのか?」
真紅「考えてもみなさい。翼でカッコよく飛び立つ金糸雀をあなたは想像できる?」
ジュン「…できないな」
真紅「でしょ?」
ローゼン「そうかな?金糸雀の翼がある姿も似合っていると思う」
真紅「カナリアというほどですものね」
ジュン「どっちだよ!イメージと違うんじゃなかったのかよ…」
ローゼン「あと、人形制作にもっとも必要なのは愛って話だね」
ジュン「えっ?もしかして違うのか?」
ローゼン「いや、そもそも情熱がなければできないだろう。だから、カナ大大だーい好きさんの言う通りだ」
ローゼン「私もその道の者としてあなたを応援しているよ」
ジュン「えっと…次は、『僕の時間に巻き返す』のコーナー?これなんのコーナーなんだ?」
真紅「巻き返すコーナーよ」
ジュン「さてはお前もわかってないな。カンペカンペっと」
ジュン「『このコーナーは、もしあの場面でこうだったら等IFの物語を再現してもらいます』だってさ」
ローゼン「ほう」
ジュン「んっ?何かありますか?」
ローゼン「あぁ、ある。『私の娘が亡くなる前に私が娘に会いに行く』シーンをやってもらいたい」
ジュン「それってローゼンメイデンの作中に無いからダメだよ…」
ローゼン「……そうか…」
ジュン「また違うシーンを思い浮かべたら言ってください。ブーさんは何かあるか?」
ブーさん「これってアニメのシーンもありなの?」
ジュン「えっ?原作だけだけど」
ブーさん「そっか。残念だな」
ブーさん「ちょっと話は変わるんだけど、僕アニメに出たかったんだ」
ジュン「いや、それは無理だろ。大人の都合的な話で」
ブーさん「そうだよね。でも、僕もアニメに出てジュンくんにぐるぐる巻きにされたかったんだ」
ジュン「ホントかよ…」
ローゼン「彼の気持ちもわかるよ」
ジュン「えっ!?」
ローゼン「私なんてずっと出演なしだったからな。タイトルに『ローゼン』が付いてるのに声はおろか素顔も未だ出ずだ」
ジュン「あれ?アニメは冒頭で出てなかったっけ?」
ローゼン「あれは槐なんだ…」
ジュン「え゛」
ローゼン「それでもアニメはしょうがないと思うよ。問題は原作だ」
真紅「そういえば、箱庭の話でも顔は微妙に映らなかったですね」
ローゼン「そうなんだ。姿は見せても顔は見せずだ。本当に空っぽになるよ…」
ブーさん「ローゼンさん…」
ローゼン「私たちはそういう境遇で似ているね」
ブーさん「ローゼンさぁぁぁん!!」
ジュン「ヤバイ…、初っ端からウザイぞ」
真紅「こ、コーナーを続けましょう」
ジュン「それで何かないのか?」
ブーさん「じゃあ、こういうのはどうかな?」
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――――――――――――
【Rozen Maiden 序章 後編】
ブーさん『この指輪に口づけして。そうしないと君は死ぬ』
ジュン『こ、このブーさん 呪い人形だったのか!』
ピエロ『ケケケケ!!』
ブーさん『さあ!早く!』
ジュン『わわっ!……』パァァ!
ブーさん『今、薔薇の誓いは立てられた。このハチミツをくらえ!』
ピエロ『ギャーー!!』ベットリ…
ジュン『な、なんだったんだ?』
ブーさん『誓って。僕のローザミスティカを守ると』
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真紅「ちょ、ちょっと待ちなさい!」
ブーさん「えっ?どうしたの?」
真紅「つ、つまり貴方の望む物語とはこの真紅の…ヒロインの座に着くという事なの!?」
ブーさん「そうだよ」
ブーさん「これで僕はずっとジュンくんと一緒」
ジュン「えぇぇ……」
真紅「と、とんでもない人形なのだわ…」
ブーさん「そうかな?このぐらい待遇が良くてもいいと思うけど」
ジュン「はっ?」
ブーさん「だって僕は連載前の前後編読み切りの時から出演してたんだよ」
真紅「この真紅が一番最初に戦った相手だったわね」
ブーさん「同じ前後編読み切りのハガ○ンで例えると、アル○ォンスくん並の立ち位置だと思うんだ。キャラも似てるし」
ジュン「おい…!こいつなに言い出してるんだ!?」
ブーさん「つまり、僕がジュンくんを守りアリスになる運命だって言… 「ローズテイルッ!!」
ブーさん「ぶほっ!!?」
ジュン「!!」
真紅「ふぅ…」
ジュン「し、真紅さん…?」
真紅「ジュンを守るのは貴方ではないわ。ジュンを守るのはこの真紅!2人の絆は誰にも壊せないのだわ!」
ジュン「真紅…!」
真紅「ジュン…」
ジュン「………真紅がヒロインで本当に良かったよ…」
真紅「ふふ、そうでしょう」
ジュン「さて、最後はローゼンだけど…」
ローゼン「私は無いかな」
ジュン「ないの!?」
ローゼン「あぁ、私の願いは叶った。だからもういいんだ」
ジュン「そうなのか…」
ローゼン「逆に聞こう。坊やと真紅は何かあるかい?」
ジュン「そう言われると僕にもないかな」
真紅「本当に?前は納得いかないと言っていたでしょう?」
ジュン「そうだっけ?」
真紅「そうよ。『7つのローザミスティカを集めて願いを叶えるとか完全に僕神龍じゃん!
ただのドラ○ンボールじゃん!』って言ってたのだわ」
ローゼン「えっ」
ジュン「そ、それはただ言ってみただけだ!真紅だって棚ぼたアリスとか言われて怒ってたじゃないか」
真紅「それは怒るわよ!こっちだって必至だったのだから」
ローゼン「わ、わかった。なら、これならどうだ?」
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【Rozen Maiden Phase 16】
水銀燈『あらぁ…、なぁに?真紅。パーティの始まりぃ?』
真紅『いいえ、水銀燈。始まるのはゲームよ』
雛苺『うー…(やっぱり水銀燈おっかないよぉ…)』
翠星石『そ、蒼……』
蒼星石『………』
マイスタージュン『いいや、もうゲームの時間は終わりだよ』
ドールズ『!!!?』
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――――――――
―――――
ジュン「ちょっと待て!なんでいきなり覚醒してるんだ!?」
ローゼン「坊やが早く覚醒した方がいいと思って…」
ジュン「それだとあんたの目的が達成されないだろ!ドール達に生きる力を身につけさせるんじゃなかったのかよ!」
ジュン「も、物語が滅茶苦茶だ…(ロングツッコミきっつ…)」ゼェ…ハァ…
真紅「名残惜しいけどそろそろ時間だわ。お父様、最後のコーナーを始めます」
ローゼン「あぁ」
真紅「最後は『ジュン、忘れないでね』のコーナーよ」
ジュン「なにそのコーナー…」
真紅「早い話が今月から始まる新連載【ローゼンメイデン0 -ゼロ-】の意気込みを聞くのだわ」
ジュン「コーナー名と関係なくないか?」
真紅「関係あるわよ。だって今度のお話は過去だもの。過去は忘れてはいけないわ」
ジュン「あぁ、まぁそうか…」
ローゼン「……………」ダラダラ…
真紅「では、お父様から…」
ローゼン「ブーさんからお願いしてもいいだろうか…」
真紅「えっ?いいですけど、…ブーさん復活したかしら?」
ブーさん「な、なに…?」ボロッ…
ジュン「最後に【ローゼンメイデン0-ゼロ-】への意気込みだってさ」
ブーさん「………僕、出てくるの?」
真紅「…………さ、お次はお父様です」
ブーさん「ちょ…!これで僕の出番終わり!?」
ローゼン「過去か…」
ジュン「どんな活躍をすると思いますか?」
ローゼン「私の活躍…か……」
ローゼン「…………」
ローゼン「……………………」
真紅「お父様…?」
ジュン「まさか忘れたとか?」
ローゼン「いや、覚えてる事は覚えてるんだ。しかし今の私は空っぽで…」
ジュン「本当に覚えてないのかよ…」
ローゼン「わ、私のことは坊やの方が詳しいんじゃないか?」
ジュン「なんでだよ!人形を海に捨てられたとか、牢屋でローザミスティカ精製したとか、生前子供に会いに行かなかったとかしか知らないぞ」
真紅「ジュン…?」
ジュン「と、とにかく何か予想とか言えよな!」
ローゼン「予想か…」
ローゼン「今度の物語は過去だ。坊やは今の時代の対比として出てくるかもしれないが主人公ではないんじゃないか?」
ジュン「やっぱそうなのかなぁ…」
ローゼン「順当に考えると真紅が主役だろう。それか過去話の各エピソードで主役が変わるのか」
真紅「回ごとに主役のドールが変わるという事ですか?」
ローゼン「あぁ、そうだ。それか私が主役かもしれない」
ジュン「それは僕も考えた。何せタイトルがゼロだからな。人形を作る所から始まるのかも」
ローゼン「私がドールを作る所。箱庭での生活。そして旅立った後の3つが考えられるな」
ジュン「箱庭を旅立った後が濃厚な気がする」
ローゼン「そうだな。あとは個人的な話だが、私が生前の頃の話があればいいと思う」
ジュン「娘さんか…」
ローゼン「あぁ」
真紅「お父様の始まりの少女…。是非見てみたいものですわ」
ローゼン「お前たちとあまり変わらないぞ」
真紅「お父様ありがとうございました。そろそろお別れのお時間です」
ジュン「なぁ、真紅。これって次もやるのか?」
真紅「もちろんよ」
ジュン「うへぇ…」
真紅「本日のゲストであるお父様。ブーさん。ありがとうございました」
ローゼン「楽しかったよ」
ブーさん「また誘ってよ。ジュンくん、真紅さん」
ジュン「そんなに続かないと思うぞ」
真紅「それでは、お相手はローゼンメイデン第5ドール真紅と」
ローゼン「ローゼンです」
ブーさん「ブーだよ!」
ジュン「さくら中学校3年の桜田ジュンでした」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第1回目】END
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第2回目】
真紅「真紅と」
ジュン「ジュンの」
真紅 ジュン「「薔薇の香りのガーデンパーティ0」」
真紅「第2回目始まりました。今日も喋っていきたいと思います」
ジュン「今日もパパッと終わらせよう」
真紅「同感ね。本日のゲストはとっても厄介なのだわ…」
ジュン「えっ?お前がそんな風に言う相手は限られてるぞ…」
真紅「ジュンにとってもヤバイ相手よ」
ジュン「僕にとってもヤバイ……もしかして桑田さん!?それとも中西と岸本!?」
真紅「あぁ、1年生の時の例のクラスメイトね。流石に呼ばないわよ。今日のゲストは…」
「はぁい、真紅。呼んだぁ?」
真紅「はぁ…、今日のゲストは第1ドールの水銀燈よ…」
水銀燈「薔薇乙女最凶のドール。ローゼンメイデン第1ドール水銀燈が真紅をジャンクにするために来てあげたわぁ」
ジュン「たしかに荒れそうだ…」
めぐ「うふふ、そうね」
ジュン「げっ!」
めぐ「あら、女の子に対してその反応はどうなの?もう一度ミトコンドリアからやり直したら?」
ジュン「か、柿崎さん…!」
めぐ「はい。桜田くんと少しの間同級生だった柿崎めぐです。よろしくね」
ジュン「真紅…。このメンバーはヤバイって……」
真紅「そうね…。金糸雀も呼べば良かったのだわ……」
水銀燈「それにしても真紅がパーソナリティやってるなんて生意気ぃ」
真紅「なんですって?別に生意気でもなんでもないわ。前回も順調だったもの」
水銀燈「あぁ、お父様を呼んだんですってね。それが生意気だって言ってるのよ」
真紅「呼んだっていいでしょ。貴女だってラジオに呼んだことあるでしょう?」
水銀燈「それはいいのよ。ただ私以外が呼ぶのは我慢できないわ」
真紅「お、横暴なのだわ!ジュン!あなたからも何か言ってあげて!……!!」
めぐ「へぇ…、引きこもりから脱出できたんだ。だから何?貴方はゲロ以下の存在だって事に変わりはないのよ」
ジュン「もうやめて…」ズーン…
めぐ「『ローゼン』という変態の王みたいな称号までもらっちゃって。ホント不潔」
水銀燈「めぐ!?その暴言はさすがにちょっと…」
めぐ「はぁ?本当のことでしょう?生まれ変わっても変態は治らないっていういい見本じゃないの」
ジュン「………」シクシク…
真紅「ジュン!ジュン!?」
水銀燈「ちょっ…!めぐ!さすがに自重しなさいよぉ!」
めぐ「ごめんごめん。ラジオだから緊張してやりすぎちゃった」テヘペロ
水銀燈「もう…。あんな恥ずかしい真似やめなさいよ…」
真紅「ジュン…、大丈夫?」
ジュン「あぁ、なんとか…」
真紅「気を取り直して…ふつおたのコーナーを…」
水銀燈「却下」
真紅「えっ?却下ってなによ」
水銀燈「今時ふつおたなんて流行らないわよぉ。ここは『水銀燈のジャンクにしてあげる』に変更よ」
真紅「!?」
めぐ「あっ!懐かしい!やりましょやりましょ」
水銀燈「じゃあ読んでいくわよぉ」
真紅「ちょっと水銀燈!」
水銀燈「うるさいわねぇ。貴女も一緒にやればいいでしょ」
水銀燈「ミーディ………R.N.カナ大大だーい好きさんから。ありがと」
めぐ「水銀燈。今ミーディアムネームって言おうとしたでしょ」
水銀燈「言ってないわよ。いいから読むわよ」
水銀燈「『こんにちは!またお手紙送ります。
私の家に時々銀ちゃんがやってくるのですが、なかなか懐いてくれません。
どうすれば懐いてくれるのでしょうか。』……はぁ?」
水銀燈「そんなの知らないわよ。ローゼンメイデンの単行本1000回読んで出直してきなさぁい!」ガッシャァァァン!!
めぐ「へぇ……、私の水銀燈をねぇ……うふ、うふふ、ふふふふ…」
水銀燈「えっ!?めぐ…?」
めぐ「カナ大大だーい好きさんかぁ…。へぇ~…」
水銀燈「ちょ、ちょっと……めぐ…」
めぐ「単行本1000回なんて生ぬるいわ。むしろご褒美じゃないの。それなら私が直々にジャンクに…ジャンクにしてやるわ」
水銀燈「そ、そう…」ゾクッ…
ジュン「うわっ!生で見るとまたきついな」
真紅「めぐ……やっぱり只者ではないのだわ…」
ジュン「僕たちでみっちゃ……カナ大大だーい好きさんをフォローしよう」
真紅「そうね」
ジュン真紅「「カナ大大だーい好きさん、ファイト!」」
水銀燈「次のお便り。R.N.翠の庭師さんから。ありがと」
めぐ「ありがとねー」
水銀燈「『今私には好きな男の子がいます。
でもその男の子は私の気持ちに気づいてくれず、他の女の子とスキンシップを取っています。
私は彼を振り向かせるためにどうすればいいのでしょうか。』………ふぅん」
水銀燈「恋する乙女ってやつぅ?くっだらなぁい。それに欲しいものは強引にもぎ取ればいいのよ」
めぐ「そうね。それに男の子なんて野蛮で不潔よ。女の子にした方がいいわ」
水銀燈「え゛」
めぐ「翠の庭師さん。貴女は今日からそんな最低な男より女の子を好きになりなさい」
水銀燈「めぐ…それはさすがに……」
めぐ「そうすれば世界は明るくなるんだから」
水銀燈「……もうそれでいいわよ…。翠の庭師、そういう事だから」ガシャン…
ジュン「おい…、アドバイスでもなんでもないぞアレ…」
真紅「そ、そうね(あの子もまさか水銀燈に読まれるとは思ってなかったでしょうね…)」
ジュン「よし!僕たちで翠の庭師さんを励まそう」
真紅「い、いい考えね(幸か不幸か本人は気がついてないし…)」
ジュン「なんていうか…恋って僕もよくわからないけど、本当の気持ちって相手に伝わると思うんだ」
ジュン「だからその男の子にも想いは伝わるよ。僕は応援してるからな!」
真紅「この真紅も応援するわ(何も伝わっていないのだわ…)」
水銀燈「これが最後よ。R.N.ジュンになりたいさんから。ありがと」
めぐ「ありがとねー」
水銀燈「『皆さんこんにちは。少し気になったのですが、
この世界でもっともアリスに近い存在は柿崎さんだと聞きました。
それを知って皆さんはどう思いましたか』……どうって…どうも思わないわよ」
めぐ「なんで私だったんだろ?心臓病だからかな?」
ジュン「似てるって言えば似てるし、似てないって言えば似てない」
めぐ「えっ?誰に?」
ジュン「ローゼンの娘にだよ。でも、亡くなったのは5歳の時らしいし、性格は全然似てないかな」
ジュン「ただ父親への想いは同じだったのかも…」
真紅「……そう…」
めぐ「私と同じって事は憎しみもあったのかもね」
ジュン「…そこまではわからないけど…」
真紅「お父様の…人間の娘…。私達の姉妹でもあるという事ね」
水銀燈「…お父様の最初の子は私よ。他の誰でもないわ」
真紅「ふふ、そうね」
水銀燈「まったく…、くだらない質問をするんじゃないわよ。
質問したあなた、私の羽でジャンクにしてあげる!覚えてなさいよ」ガシャァン!!
水銀燈「で、次のコーナーはなに?」
ジュン「次は『僕の時間に巻き返す』のコーナーだ」
水銀燈「IFの話だっけ?くっだらなぁい。過去は過去でしかないのにこんな事考えて意味あるのぉ?」
ジュン「意味はないけど、もしもこうだったらどうなってたかっていう考察だよ」
水銀燈「…真紅ではなくて翠星石の腕をもいだり、私がまかなかった世界の貴方と買い物に行ったりとか?」
ジュン「PS2とPS3のゲームの話か。そうそう、そんな感じ」
めぐ「はい!」
ジュン「はい、柿崎さん」
めぐ「私の心臓病が治るとか!」
ジュン「やっぱりそれだよなぁ。僕があの時もっと早く気づいていれば…」
めぐ「桜田くんが早く気づいたとしてもどうにもならなかったわよ。むしろ気づかれた事が悔しい」
水銀燈「……なんの話?」
めぐ「私は本当は死にたくなかったって話」
水銀燈「……!」
真紅「えっ?ど、どういうこと?」
めぐ「つまりね、心臓病じゃなかったら死にたいなんて思わなかったって話よ」
めぐ「あんなに何度も発作を起こすんですもの。私みたいに病んでも当たり前よねぇ。だからせめて綺麗に死にたかったってわけ」
めぐ「まぁ、水銀燈はわかってたでしょうけど。桜田くんも変態の力で知ったみたいだし」
ジュン「ローゼンの力だけで知った訳じゃないよ…」
めぐ「どっちでもいいわよそんなこと。私の一番深くて暗い所を知った事に変わりはないもの」
めぐ「貴方も同罪よ。桜田ジュン」
ジュン「……うん…」
めぐ「ホント……私達って奇妙な関係よねぇ」ウフフ…
ジュン「………」
水銀燈「………」
真紅「……(く、暗い……軽く放送事故なのだわ…。会話を立て直さないと…!)」
真紅「そ、それでめぐはどんな場面をやってみたいのかしら?」
めぐ「そうねぇ。じゃあこんなのを……」
―――――
――――――――
――――――――――――
【ローゼンメイデン TALE 37~40?】
めぐ『ほぉら、委員長さんも操り人形』
巴『さくラだ……クン…』
めぐ『貴方のお姉さんだって』
のり『じゅ……じゅ…ン…くん』
ジュン『あ…あぁ…ぁ……』
めぐ『貴方の大切な人形たちも』
翠星石『ジュん…苦シイで…す……』
蒼星石『マスター…』
ジュン『ぼ、僕は…』
めぐ『全部あなたのせいよ。桜田ジュン』
ジュン『ぼ、僕のせい…?』
めぐ『そうよ。貴方は救えなかった。だから貴方のせい』
雛苺『じゅ…ん……トモエ…』
ジュン『雛苺ッ!? 僕は……僕は…!』
めぐ『目をそらさないで。貴方の大切な人が壊れたのは貴方のせいなんだから』
真紅『』ばらばら…
ジュン『真紅!みんな…!……ぁぁぁぁぁぁ……!!』
めぐ『あっははははは!!!』
――――――――――――
――――――――
―――――
水銀燈「うわぁ…」
ジュン「こわっ!」
めぐ「♪」
真紅「心臓病が治ったシーンじゃないのだわ!?」ガビーン
めぐ「誰も心臓病が治ったシーンをやりたいとは言ってないもの」
ジュン「でも、でもこれ……なんでこんなシーンを?」
めぐ「知りたい?」
ジュン「やっぱり知りたくない…」
めぐ「桜田くんって私に似てるから」
ジュン「えっ?」
めぐ「ホント……私を見ているよう。同族嫌悪っていうのかな?見ているだけでゲロ吐きそう♪」
ジュン「そこまで言う!?」
めぐ「そういえば、桜田くんって水銀燈とも似てるよね」
ジュン「どこがだよ…」
水銀燈「………似てないわよ…」フイッ
めぐ「すぐ眠るところとか。ほら、箱庭で金糸雀に眠らされてたでしょ」
水銀燈「…もともと眠かっただけよ」
めぐ「それともあれかな。桜田くんって水銀燈たちのお父様に少し似てるとか」
めぐ「だから最後に水銀燈たちを託したのかも」アハ!
水銀燈「………」イラ
めぐ「冗談はさておき、私と桜田くんの話ね。似てるってところ」
めぐ「パパもムカつくけど、それに関しては桜田くんが一番よ。ほんとムカつく」
ジュン「えぇぇ……」
真紅「水銀燈!なんとかして頂戴!あなたのマスターでしょ」
水銀燈「無理よ…。腹が立つでしょうけど、めぐの気が済むまで付き合うしかないわ…」
真紅「なんてこと…」
めぐ「そんな訳で苦しんでる桜田くんをもっと見たかったの。原作だと私も感情移入して泣いちゃったし」
ジュン「そ、そう…」
めぐ「あっ、もしかして引いた?花瓶ぶつけてもいい?」
ジュン「なんで!?」
水銀燈「し、真紅!早く私に話を振って!」
真紅「えっ…!?あ…!水銀燈もやってみたい場面とかあるの?」
水銀燈「本当はないんだけど…あるって事にしてあげるわぁ」
真紅「どっちよ…」
めぐ「水銀燈もやり直したい場面あったんだ。意外だわ」
水銀燈「そ、そうでしょ?聞きたいわよね」
ジュン「ふぅ…(助かった)」
めぐ「あれでしょ。全裸で桜田くんに抱きついた所でしょ」
ジュン「ぶほっ!?」
めぐ「あれをなかった事にしたいんだよね?絶対そうよ!」
水銀燈「恥ずかしい事思い出させないでよぉ!!それにあれは無意識の海での話だし…」
めぐ「なに?夢の話だからって納得しちゃうの?私の水銀燈ってそんなだったっけ?」
水銀燈「~~~っ!!」
真紅「い、いいから水銀燈!もう始めましょう!」
水銀燈「はぁ…、わかったわ…」
―――――
――――――――
――――――――――――
【Rozen Maiden Phase 8】
めぐ『♪からたちの…とげは痛いよ……』
めぐ『青いあおい…………!』
水銀燈『………』
水銀燈『続き…歌って』
めぐ『おかえりなさい』
――――――――――――
――――――――
―――――
真紅「えっ?これだけ?これって原作にもあるシーンよね」
ジュン「うん、水銀燈にもマスターがいるって初めてわかった描写だったな」
めぐ「水銀燈、どういうこと?」
水銀燈「………」
めぐ「てっきり抱きつくシーンで桜田くんを殴り飛ばすのかと思ったのに…」
水銀燈「そんな事しないわよぉ!」
真紅「でも確かに意外だわ。てっきり私を殴り飛ばすものとばかり…」
水銀燈「あんたたち……後で覚えてなさいよ…」
ジュン「……切ないな…」
真紅「えっ?ジュンわかったの?」
ジュン「ないけどあるもの。それは、あの頃の柿崎さんと水銀燈の事だよ」
真紅「!」
ジュン「水銀燈はあの頃が本当に幸せだったんだ」
めぐ「…!」
水銀燈「チッ!」
めぐ「そっか……水銀燈 優しいのね」
水銀燈「………やめてよ」
めぐ「そんな優しい貴女だから、私…安心して死を享受することができたの」
水銀燈「………」
めぐ「私が死ぬことで貴女の絶望した顔も見れたし大満足♪」
水銀燈「…」イライラ
ジュン「うわぁ…」
真紅「台無しなのだわ…」
真紅「はぁ……心労がハンパないのだわ…。めぐに付き合える水銀燈って本当にすごかったのね…」
水銀燈「でしょ?」
めぐ「どういう意味?」
真紅水銀燈「「な、なんでもないです…」」
ジュン「なぁ、お茶もケーキも無くなったしそろそろ最後のコーナーに入ろうか」
真紅「そうね。コホン…!過去はいくつもの未来へと繋がっている。あなたの未来も無限に広がっているのだから」
真紅「『ジュン、忘れないでね』のコーナーよ」
ジュン「何その前口上」
真紅「こうした方が雰囲気が出るでしょう」
水銀燈「めんどくさいわねぇ。まぁ、真紅らしいと言えば真紅らしいわね」
めぐ「なんのコーナーなの?」
真紅「このコーナーは、今月から始まる新連載【ローゼンメイデン0-ゼロ-】の意気込みをゲストに聞いていくコーナーよ」
めぐ「えっ?それって私にあまり関係ないんじゃないかな」
真紅「そうでもないわ。パートナーである水銀燈の過去を予想するのも有りよ」
めぐ「うーん…、私以外と仲良くしてる水銀燈なんて想像できないわ」
真紅「そうね。水銀燈は姉妹の中でも一番マスター探しに手間取っていたから」
水銀燈「ちょっとぉ!人のことをベラベラ喋らないでよ!」
真紅「あなた、オックスフォードで会った時に愚痴を言ってたじゃないの」
水銀燈「はぁ?覚えてないわよ」
ジュン「オックスフォードってイギリスだったよな」
真紅「えぇ、そうよ。ジュンには話した事があったわね。18世紀半ばだったかしら」
めぐ「当時の水銀燈はどういう感じだったの?」
水銀燈「……別に。今と変わらないわよ」
真紅「…話てもいいわね?」
水銀燈「……」
真紅「了承と取るわ。水銀燈がマスター探しを一番苦労したと言った所までね」
真紅「あの頃は悪魔よばわりされたり、前のマスターに酷い仕打ちをされたらしいわ」
めぐ「えっ!?水銀燈なにかされたの?」
水銀燈「大したことじゃないわよ…」
真紅「私達のことを本にされたの」
めぐ「本にされた?断りもなくってこと?」
真紅「水銀燈は親に愛されなかった化け物として書かれていたの」
めぐ「!」
めぐ「なにそれ!ひどい!」
水銀燈「………」
真紅「気が合う者同士だったからよほどショックだったのでしょう…。たしか名前は……」
水銀燈「…メアリーよ」
真紅「そう。その時私も前のマスターの女の子。アリスと契約を交わしていたわ」
水銀燈「そうだったわね。私達が初めて戦ったのもオックスフォードだった」
真紅「水銀燈はマスターがいないにも関わらず凄い強さだったの」
水銀燈「逆よ。あなたが弱すぎただけ。花びら一枚出せなかったんですもの」
真紅「そうね。懐かしいわ…」
めぐ「それでどうなったの?」
真紅「私がローズテイルを放てるようになって力が拮抗したから戦いは引き分けたわ」
真紅「その間にも事件があって…、この名探偵真紅が解決して水銀燈も納得して帰っていったわ」
水銀燈「はぁ?それ微妙に違うじゃないの」
真紅「いいえ、難事件を解決するために水銀燈にも協力してもらったわ」
水銀燈「協力なんてしてないわよ!」
真紅「いいえ、したのだわ」
ジュン「おい、お前ら…やめろってば」
ジュン「ゼロではその過去話やるのかな?」
めぐ「どうだろう?でも、メアリーは見てみたいわ」
ジュン「やっぱり前のマスターは気になるんだ」
めぐ「違うわよ。そのメアリーを一応見ておきたくてね」ウフフ…
ジュン「柿崎さんから負のオーラを感じる…。それにしても僕の前のマスターかぁ」
真紅「アリスはけっこう有名な子よ。『不思議の国のアリス』のモデルになった子だもの」
ジュン「マジか!?それは初耳だぞ!」
真紅「たぶんドードーさんが書いたのだと思うけど…、私もそこまでしかわからないわ」
ジュン「あぁ、前話してくれたイギリス紳士の」
真紅「そうよ」
めぐ「ところで私の予想だっけ?」
ジュン「あっ、そうだった。何かある?柿崎さん」
めぐ「そうねぇ…」
めぐ「教会に寝泊りしてもすぐ見つかり、悪魔だと虐げられ退魔師を呼ばれ……」
めぐ「やっと心を許せるマスターに出会いはしたけど、そのマスターは変態ドール収集家」
めぐ「水銀燈はそんな変態にあられもない姿にされてしまい……生まれたままの姿を…」
水銀燈「ちょっと待ちなさいよ めぐぅ!!」
めぐ「なに?水銀燈。ここからがいい所なのに」
水銀燈「そんな変な事態に遭遇したことなんてないわよぉ!せいぜい女性のドールマニアくらいよ!」
ジュン「みっちゃんみたいな?」
水銀燈「みつはまだマシだけど……まぁそうね」
めぐ「なぁんだ、つまんないの。じゃあ無いからパスで」
真紅「めぐ……恐ろしくフリーダムね」
ジュン「柿崎さんの方が不潔じゃないか…」ボソッ
めぐ「あ゛?」
ジュン「いえっ!なんでもないです!」
水銀燈「はぁ…、次は私の予想ね」
水銀燈「正直、過去ってあまり良い思い出ないのよね」
ジュン「そうなのか?」
水銀燈「そうよ、散々だったわ。さっきの話でも出たけど悪魔とか言われたり…」
真紅「水銀燈…」
水銀燈「真紅、翠星石と蒼星石とは何度か戦った事があるけど、今さらそんな所やらないでしょ」
めぐ「なぜそう思うの?」
水銀燈「思うって言うか…。私が望むのは金糸雀が生まれる前の時間」
ジュン「ローゼンメイデンが一人だけの時の話か」
水銀燈「えぇ、そうよ。私のお父様への想いを他のやつに見られるのは癪だけど……あの頃のお父様をまた見たいわ」
ジュン「オーベルテューレ並の水銀燈のデレが見られるかもしれないってことか」
水銀燈「あれは別物よ。私ではないわ」
真紅「なるほど、私も興味があるわ。私が生まれた時は既に水銀燈は天邪鬼状態だったから」
ジュン「聞いたよ。ローゼンにさえあまりデレを見せなかったんだよな」
真紅「えぇ、そうよ。いつもお父様に暴言を吐いて怒っていたわ」
めぐ「なにそれ。まんま私じゃないの」
水銀燈「……だから言いたくなかったのよ…」
めぐ「へー…、そうなんだぁ。それならそのシーン見てみたいかな」
水銀燈「めぐとめぐのお父様とあまり変わらないわよ」
めぐ「だからこそよ!私達ってホント似たもの同士ね」
水銀燈「…………まぁね…」
ジュン「さて、そろそろお時間になりました」
真紅「本日のゲストである水銀燈にめぐ。お疲れ様」
めぐ「今宵もアンニュ〜イみたいで楽しかったわ」
水銀燈「まぁ…気が向いたら聞いてあげるわぁ」
ジュン「不定期だからまたネットで放送日を掲載するよ」
真紅「それでは、お相手は第5ドール真紅と」
水銀燈「第1ドール水銀燈」
めぐ「柿崎めぐよ」
ジュン「桜田ジュンでした」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第2回目】END
山本くん「やあ、ジュンくん。真紅さん。久しぶりだね」
ジュン「?……こんにちは」
真紅「久しぶりなのだわ」
山本くん「最後に会ったのっていつだっけ?アニメの最終回パーティ以来かな」
ジュン「えっ?あっ、…そうですね…?」
山本くん「いやぁ、君たちも長くやってるよなぁ」
真紅「もう11年目ですもの」
山本くん「11年!?それはすごいよ!さすがだなぁ」
ジュン「ど、どうも…」
山本くん「ところでお姉さんは元気かい?」
ジュン「えっ?はい。メッチャ元気ですよ。うっとおしくなるくらいには」
山本くん「そんな事言っちゃダメだよ。あんな美しいお姉さんがいて君が羨ましいよ」
ジュン「そ、そうですか…?ははは…」
ジュン「なぁ、真紅…。この人誰なんだ?」ヒソヒソ
真紅「知らないわ」
ジュン「えっ!?」
ジュン「ちょっと待て!知らないってどういう事だよ」
真紅「なんとなく話を合わせていただけだもの」
ジュン「こいつ…。じゃあ、あの人はローゼンメイデンの登場人物じゃないってことか?」
真紅「それはないわ。だって、のりの事を知ってる感じだもの」
ジュン「そりゃそうだけど…、アニメでも会った事ないぞ。あんな人」
真紅「私も会った事ないわ」
ジュン「真紅はマスター以外の人とはそうそう会わないだろ」
真紅「それでどうするの?」
ジュン「PEACH-○IT作品の人かもしれないし…、聞いた方がいいのかな?」
真紅「そうね」
山本くん「ジュンくん、真紅さん。どうしたんだい?」
ジュン「あの…、失礼ですけど、DearSに出演した方ですか?」
山本くん「えっ?」
真紅「あの感じはしゅごキャラ!かZOMBIE-LOANじゃないかしら?」
山本くん「ふ、二人とも何を言ってるんだい!?」
ジュン「おい…、違うっぽいぞ」
真紅「おかしいわね…。ワワワ※かしら?」
ジュン「でもアニメって言ってるし…」
真紅「もしかしたら、ももたね作品ではないのかも」
山本くん「アニメ無印から出てたってばぁ!」
※…ワンダリングワンダーワールド
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第3回目】
ジュン「薔薇の香りのガーデンパーティ0。第3回目も始まりました」
真紅「前回はどうなる事かと思ったわ…」
ジュン「まったくだよ…。今回のゲストは大丈夫なんだろうな?」
真紅「それは大丈夫よ。それではゲストをお呼びしましょう」
真紅「のりと梅岡先生。そして何故か居る山本さんの3人です」
山本くん「やぁ、二人とも。さっきぶり」
のり「呼んでくれてお姉ちゃん感激よぅ!」
梅岡先生「桜田!先生ラジオに来たぞー!」
ジュン「おまっ…!真紅!!これのどこが大丈夫なんだよ!」
真紅「のりもいるし大丈夫でしょ?」
ジュン「姉ちゃんはまだいいけど先生はないだろ!!」
梅岡先生「桜田…、先生あれからいっぱい反省したんだ。色んな講習にも出てるんだぞ」
ジュン「その努力が空回ってるって……はぁ、もうなんでもないです…」
梅岡先生「?」ニコニコ
真紅「今日はこの5人でラジオをしていくわ」
ジュン「このラジオは『ふつおた』、『僕の時間に巻き返す』、『ジュン、忘れないでね』の3つのコーナーをやっていきます」
真紅「あなたも私達に質問したかったら手紙を送りなさい。この真紅が直々にお答えするわ」
山本くん「まさかのりさんと一緒にラジオができるなんて幸せですよ」
のり「えっと…、たしか山本くん?」
山本くん「覚えていてくれたんですか!」
ジュン「そういえば、トロイメントのお疲れ様パーティで会ったかも」
真紅「本編じゃまったく面識がなかったから忘れていても無理はないのだわ」
山本くん「ひどい!」
梅岡先生「それにしてもラジオかぁ。あの桜田がこんなに自己アピールするようになるなんてなぁ…」ジーン…
ジュン「おい、泣き出したぞ…」
真紅「悪い先生ではないのだけどね…」
のり「ジュンくん、お姉ちゃんも手伝うわ。最初は何をするの?」
ジュン「最初はふつおただよ。今から手紙を読むからそれに答えてくれるだけでいいよ」
山本くん「なるほど、フリートーク主体ってわけだね」
のり「よぉし!お姉ちゃんいっぱい答えちゃうわ!」
ジュン「なんだかなぁ…。じゃあ読むぞ」
ジュン「R.N.蒼の庭師さんから。ありがとな」
真紅「ありがとう」
ジュン「『最近、双子の姉が僕にベタベタくっついてくるようになりました。
姉は好きな男性に嫉妬してもらうのが目的のようです。
僕としては別にどちらでもいいのですが、あまりにくっついてくるのでうっとおしく思っています。
どうすればいいのでしょうか。』………うーん…」
真紅「ねぇ、これってこの間の翠の庭師さんのご家族からじゃないかしら?」
ジュン「そうかも。ペンネームも似てるし」
真紅「めぐが変なアドバイスをしたせいで本当に変なことになっているみたいね」
ジュン「これって僕たちの責任なんじゃ…」
真紅「そうね、解決しましょう。のり達も何かアドバイスはあるかしら?」
のり「仲が良いことはとっても良い事だと思うの」
真紅「そうね」
のり「だから無理に引き剥がさなくても大丈夫よぅ」
山本くん「流石のりさん!僕もそう思います」
ジュン「えー…、じゃあ現状維持ってことか?蒼の庭師さんは困ってるっぽいんだぞ」
のり「でも…、私達がお姉さんに蒼の庭師さんが困ってるから…なんて言えないわよ」
ジュン「まぁ…、たしかに」
梅岡先生「蒼の庭師さんはお姉さんにちゃんと話せばいいんじゃないかな?」
梅岡先生「僕もできていないけど……何か行動する前に本人と話した方がいいと思うよ」
ジュン「!」
梅岡先生「話を聞くとお姉さんにも理由があるみたいだし、蒼の庭師さんが本当に嫌なら話し合うべきだと先生は思うな」
真紅「良いアドバイスなのだわ。さすが聖職に就いてるだけあるわね」
のり「たしかにそうかも。蒼の庭師さんが我慢しすぎるのもダメよね」
山本くん「我慢しすぎたり考え込んじゃうとロクな事にならないもんなぁ」
ジュン「えっと…、蒼の庭師さんはちゃんとお姉さんに向き合うべきって事かな?」
真紅「そういう感じね」
ジュン「蒼の庭師さんも聞いてくれてたかな?まずは、お姉さんと話し合ってみてくれないか」
ジュン「それでダメだったらまた手紙送ってよ。何度でも相談に乗るからさ」
真紅「それにしても意外ね」
ジュン「何がだ?」
真紅「梅岡先生の事よ。原作よりも人間として成長していて驚いたわ」
梅岡先生「ぼ、僕なんてまだまだだよ」
ジュン「実は…、その事に関して手紙が来てるんだ…」
梅岡先生「!」
ジュン「R.N.死は甘美な響きさんから。ありがとな」
真紅「ありがとう」
ジュン「『梅岡先生に質問。桜田くんのデザイン画を学年集会で晒すという公開処刑をして
担任として何か罰はあったのですか。
もちろん、ありましたよね?』………」
真紅「こ、これは…」
のり「…ジュ、ジュンくん…」ハラハラ
ジュン「一応先に言っとくけど、この件はもう解決してるからな」
梅岡先生「あ、あはは…。それでもまだみんな怒ってるよね…」
真紅「そうね。でも、梅岡先生も頑張っているって知ってる読者もいっぱいいるわ」
ジュン「空回ってたけど努力してるみたいだったもんな」
梅岡先生「……自分で言うのもなんだけど…あれから色々勉強したよ…」
真紅「あまり自分を追い詰めてはダメよ」
梅岡先生「そうだね。………結果だけ話すと…減給とかは無かったんだ」
梅岡先生「なんのお咎めもなかったのが不思議だったけど…、僕はそれが返って辛かった」
梅岡先生「桜田をあんな目に合わせてしまったのに…僕は厳罰も減給もなく今まで通り学校へ通ったんだ」
ジュン「………」
真紅「私も見させてもらったわ。悪意がなかったから減給はなかったのでしょうけどね」
真紅「ただ、その悪意が無いのが問題なのよ」
のり「……真紅ちゃん…」
真紅「悪意が無いから何が原因かもわからない。結果、次もジュンを傷つけてしまった」
梅岡先生「………色紙の事だよな…。流石に気づいたよ…」
梅岡先生「あれから色んなセミナーに出て勉強したけど…、空回っていたのが自分でもわかったよ…」
真紅「まぁ…、貴方の気持ちもわかるのよ。ジュンの才能はそれほどすごいのだから」
梅岡先生「いいや、本人に了承を得ずに公開した僕が100%悪い。弁論の余地もないよ」
ジュン「……もうやめにしませんか」
梅岡先生「えっ?」
ジュン「先生…、もうそんなに自分を責めなくていいです」
梅岡先生「し、しかし…」
ジュン「先生は頑張っていたじゃないですか。復学してからも僕に気づかれないようにフォローしたり」
梅岡先生「き、気づいてたのか…」
ジュン「そっとしておくって言いながら気にかけてくれて、嬉しいとは思ってましたよ。最初は嫌でしたけど…」
ジュン「でも、もういいんです。僕はもう大丈夫。だって学校は僕の居場所だから」
梅岡先生「さ、さくらだ~~!!」ブワッ!
真紅「ジュン…」ホロリ…
のり「ジュンくん…。立派になって…」グスッ…
山本くん「流石は未来の僕の弟だ!」
ジュン「……みんな大げさだよ。あと貴方の弟じゃないし」
ジュン「それはいいとして、本当は梅岡先生のせいだけじゃないんじゃないかって思うんだ」
真紅「どういうこと?」
ジュン「アリスゲームの始まりは僕の不登校がキッカケだと思ってさ」
真紅「それは考えすぎよ」
ジュン「僕がショックを受けないと物語は進展しなかったのは確かだよ」
山本くん「そ、そうなのかい?」
ジュン「2回目のショックの時にラプラスの魔に言われたんだ。『まだ思い出せませんか』って」
のり「お姉ちゃんはあの人形劇の事だとばかり思ってたけど…」
真紅「ジュンが幼少の頃にお父様と会ってたって話ね。アリスゲームがこの時代で起きるのは明白だったのはわかったけど…」
梅岡先生「ローゼンさんは桜田を待ってたんじゃないかな?」
山本くん「ちょっと待ってよ!絵を発表されたのは梅岡先生のせいだけじゃないって言ったよね?」
ジュン「うん、僕にも絵を消さなかった責任はあるけどね」
山本くん「その事件がアリスゲームの始まりを告げたんなら……それもローゼンさんの意図した事だったんじゃ…」
真紅「!」
ジュン「そういうこと。だから、梅岡先生のせいだけじゃないかなって思ってさ」
真紅「……考えすぎではなくって…?」
ジュン「まぁ仮説だからね。考え過ぎかも」
のり「でも…、もしそうならなんでジュンくんを選んだのかしら?公園に居たジュンくんをたまたまスカウトしたってこと…?」
ジュン「そこはローゼンが嫌がるからあまり考えないようにしてる」
真紅「もしかしたら、新連載でお父様自ら明かす日が来るかもしれないものね」
ジュン「僕に言えるのは、2回先生からショックを受けて準備が整った頃に柿崎さんにバトンタッチしたんじゃないかなって」
真紅「ジュンがめぐと出会って物語は大きく動き出したものね」
ジュン「それでお役御免になった先生は無害になったとか」
梅岡先生「無害って…」
真紅「たしかに同じ失敗はしなさそうよね」
ジュン「話が逸れたけどそういう感じかな。一応あの事はもう決着がついたんだ」
真紅「梅岡先生も闘っているの。R.N.死は甘美な響きさん、そんな訳だからあなたも梅岡先生を許してあげてね」
ジュン「内容が内容だけに暗い話になっちゃったな」
真紅「ホントよ。放送事故寸前だわ」
ジュン「もう放送事故だよ。とにかく次の手紙を読もう」
ジュン「R.N.剣道少女さんから。ありがとな」
真紅「ありがとう」
ジュン「『皆さん、こんにちは。いつも楽しく聞いています。
のりさんに質問なのですが、のりさんは桜田くんを溺愛していますよね。
もしかして恋愛感情とかあったりするんですか。
下着がどうこう言ってたので気になりました。』……なんだこの内容…」
真紅「確かに言ってたわね」
梅岡先生「先生は不純異性交遊は認めないぞ!し、しかも姉弟でだなんて…!」
山本くん「そ、そうですよ!絶対認めません!のりさん目を覚ましてください!」
真紅「貴方たち落ち着きなさい。それでは、のり…どうなの?」
のり「う~ん…、みんな勘違いしてるみたいだけど、お姉ちゃんはお姉ちゃんよぅ」
真紅「どういう事かしら?」
のり「うちって両親が不在の日が多いの。だからお姉ちゃんがジュンくんを守っていくのよ」
のり「たった一人の弟だもの。姉弟としてジュンくんがすっごく大切ってだけなの」
ジュン「……恥ずかしいなぁ…」ハァ…
真紅「姉弟愛が素晴らしいわね。照れなくてもいいのよ、ジュン」
ジュン「単に恥ずかしいだけだって…」
のり「今では真紅ちゃんも、ヒナちゃんや翠星石ちゃんに蒼星石ちゃん。時どき雪華綺晶ちゃんも。
みんな桜田家の家族みたいで嬉しくって」
真紅「まるで母親のようだわ」
梅岡先生「その歳でなんて立派なんだ…!桜田、良いお姉さんを持ったな」
山本くん「えっ、じゃあ下着の件は一体…?」
のり「この頃の男の子って姉の下着を盗むって本に書いてあったの。まだ盗んでくれなくてお姉ちゃん心配よぅ…」
ジュン「おかしいって!どんな本読んでるんだよ…」
真紅「相変わらず天然ね」
梅岡先生「フォローしすぎるといけないってのがよくわかる構図だ。勉強になるよ」
ジュン「先生……変な事を吸収しないでください…」
山本くん「いいなぁ。こんなお姉さんが僕にもいたらなぁ…」
真紅「あなたは露骨すぎなのだわ」
ジュン「今度は僕が巻き返す…!ローゼンの時間を 僕の時間に…!」
ジュン「『僕の時間に巻き返す』」
ジュン「このコーナーは、ローゼンメイデンでやってみたい場面を実際にやってみようってコーナーなんだ」
真紅「なによ。ジュンも前口上したかったんじゃないの」
ジュン「何かあった方がいいかなって思って…」
のり「ふふ、ジュンくんったらカッコイイわぁ」
梅岡先生「桜田は色んな才能があるんだな!先生もっと桜田の事を知れて嬉しいぞ!」
ジュン「やらなきゃよかった…」
のり「やってみたい場面……そうねぇ…。なんでもありって事ね?」
ジュン「そうなるかな」
山本くん「なんだって!?それは本当かい?」
ジュン「いや、本当だけど…山本さんってアニメオリジナルのキャラだよな」
山本くん「出た場合って事で!そうなった場合のシチュエーションを是非!」
ジュン「わ、わかったよ。じゃあ山本さんからで。どんな内容なんだ?」
山本くん「僕の思い浮かべるシーンは勿論これさ!」
―――――
――――――――
―――――――――――
山本くん『のりさん!僕と付き合ってください!』
のり『いいわよ~』
山本くん『ほ、本当ですか!?や、やったああああああ!!!!』
のり『それで、どこへ付き合えばいいのかしら?』
山本くん『えっ?』
―――――――――――
――――――――
―――――
山本くん「やっぱりこういうオチかよ!」
山本くん「アニメでも天然な感じでスルーされたし全然イメージできないよ!」
山本くん「でもそこが可愛いんだよなぁ~」デレデレ
ジュン「うわっ、本人の前でよく言うよ」
真紅「大丈夫よ。のりならこれもスルーしてくれるでしょう」
ジュン「そうだな。………んっ?」
のり「………山本くん」
山本くん「なんですか?のりさん」
のり「その…、ごめんなさい。アニメの時も…あれって愛の告白だったのよね?」
山本くん「!?」
のり「私、告白されるなんて思ってなかったから勘違いしちゃって…」
ジュン「つ、通じちゃったよ…」
真紅「な、なんてこと…」
のり「それでね、ちゃんと答えを出そうと思って…」
山本くん「あっ……あ…あ……(神様っていたんだ……ありがとう神様!)」
のり「それで……その…ごめんなさい!」ペコッ!
山本くん「」
ジュン「うわっ…、ラジオでガチ振られて…。これ生放送だぞ…」
真紅「失恋ナウね」
梅岡先生「こ、これ大丈夫なのか…?桜田」
ジュン「さあ…?」
のり「あのね、今恋愛の事って考えられないの。部活も大変だし、家事や勉強もあるし…」
山本くん「そ、そうですよね…」
のり「でも、すっごく嬉しかったわ。これからも仲良くしましょうね」ウフフ
山本くん「そ、そうですね…」
のり「私達ずっと友達よぅ」ニギッ ブンブン
山本くん「あ、あはは…」ブンブン
ジュン「ずっとお友達だってさ」
真紅「のり……残酷ね…」
梅岡先生「先生的にはハッピーエンドにも見えるかな」
ジュン「まぁ…、僕としてもそうなのかな?あれで上手くいったら少し複雑だし」
真紅「あら、姉を取られないでホッとしたのかしら?」
ジュン「そ、そんなんじゃないって!」
ジュン「他にやりたい場面はあるかな?」
梅岡先生「僕だったらあの事件を無かった事にしたいな」
真紅「ジュン以上にトラウマになってるのね」
ジュン「つまりこういうこと?」
―――――
―――――――――
―――――――――――
梅岡先生『桜田のノート……こんな才能があったのか…』
梅岡先生『こんなに絵が上手なのか。…この才能を活かしていってほしいなぁ』
梅岡先生『さて、次のノートはっと…』
―――――――――――
――――――――
―――――
梅岡先生「うん、これだよ。これが本来取るべき行動だったんだよ」
真紅「そうでしょうね。生徒のノートを無断で切り取るのはマナー違反なのだわ」
のり「でも、これだと物語は始まらないと思うのよ」
山本くん「ジュンくんはやっぱり引きこもりから始まらないとね!」
ジュン「人を引きこもりの申し子みたいに言うなよな」
ジュン「姉ちゃんはやってみたいシーンとかある?」
のり「そうねぇ…」
―――――
――――――――
―――――――――――
ジュン『これが姉ちゃんのパンツ…』ゴクリ…
ジュン『へ、部屋に持って行っちゃおっと!』コソコソ
のり『うふふ、ジュンくんったら』キラキラ
―――――――――――
――――――――
―――――
ジュン「だからどうしてそうなるんだ!!このお茶漬けのり!」
のり「異性に興味あるのか心配なんだもん…」
梅岡先生「桜田、男子として健全かもしれないけど先生幻滅したぞ」
ジュン「さもやったかのように言わないでください!」
山本くん「ジュンくん…。そのパンツ僕にも分けてよ」
ジュン「だからそんな事やってないって言ってるだろ!!」
真紅「大丈夫よ、のり。私の下着には興味ありそうだったのだわ」
のり「まぁ!」キラキラ
ジュン「こぉんの呪い人形ぉ!!そんな訳あるかーー!!!!」
ジュン「公共の電波で何言わせてるんだよ…。ふざけるなよ…」ズーン…
梅岡先生「す、すまん桜田!先生もジョークが過ぎたよ」
のり「ご、ごめんね!ジュンくん…」
山本くん「えっ?パンツの話は冗談なの?」
真紅「貴方はもっと空気を読みなさい」
ジュン「もうラジオなんてやだ…。そろそろ終わらせよう……真紅…」
真紅「そ、そうね。…過去はいくつもの未来へと繋がっている。あなたの未来も無限に広がっているのだから」
真紅「『ジュン、忘れないでね』」
真紅「このコーナーは、今月から始まる新連載【ローゼンメイデン0-ゼロ-】の意気込みや予想をしていくコーナーよ」
ジュン「意気込みって言っても人間サイドじゃ予想を立てるくらいだしなぁ…」
真紅「しかも、このメンバーで薔薇乙女に関わってるのはのりだけなのだわ」
山本くん「たしかに人形の事はわからないな…」
のり「そんな事言ったらお姉ちゃんもアリスゲームを知ってるくらいなのよ…?」
梅岡先生「……」
ジュン「先生…?」
梅岡先生「桜田は真紅さん達と出会って本当にイキイキし始めたなって思って」
ジュン「そ、そうかな…?」
梅岡先生「いや、元に戻ったと言うべきかな。1年生の頃はとても活発だったから」
梅岡先生「それを取り戻してくれたのが薔薇乙女の君たちなんだね」
真紅「そうかもしれないわね」
梅岡先生「僕が言うのもなんだけど……ありがとう」
真紅「私達だけではないわ。のりやトモエ。そして貴方。多くの人がジュンと共にあったからよ」
真紅「それに、私たちもジュンから多くのものを受け取っているし助けられている。お互い様よ」
のり「真紅ちゃん…」
ジュン「本人がいるのによくそんな恥ずかしい事が言えるよな」
真紅「あら、だって事実だもの」
梅岡先生「真紅さん。これからも桜田をよろしくお願いします」
真紅「下僕を教育するのは主の役目。言われなくてもそのつもりよ」
ジュン「おい、なんでそんなに偉そうなんだよ。勝手に決めるなよな」
真紅「今さら何を言ってるのかしら?昔から言ってたじゃないの」
ジュン「ラジオでそういう事言うなって意味だよ!」
梅岡先生「新連載とは関係ないけど僕からはこんなところかな」
のり「新連載はお姉ちゃん出るかわからないけど、いっぱい応援してるわよぅ!」
山本くん「僕も応援してるよ」
ジュン「さて、そろそろお時間になりました」
真紅「本日のゲストである のりと梅岡先生。そして何故か居た山本さん。お疲れ様」
のり「お疲れ様、ジュンくん。真紅ちゃん」
梅岡先生「今日は桜田の元気な姿を見れて嬉しかったよ」
山本くん「またこういうの出たいなぁ」
ジュン「あんたは呼ばれてもないのに来るなよな…」
真紅「このラジオは不定期だからまたネットで放送日を確認して頂戴」
真紅「それでは、お相手はローゼンメイデン第5ドール真紅と」
のり「お姉ちゃんこと桜田のりよぅ!」
梅岡先生「梅岡です」
山本くん「山本だよ」
ジュン「桜田ジュンでした」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第3回目】END
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第4回目】
ジュン「はぁ…」
真紅「どうしたの?ジュン」
ジュン「いや、前回はシリアスだったからなんか憂鬱でさぁ…」
真紅「ローゼンメイデンにシリアスは付き物よ」
ジュン「だからってこのラジオでもシリアスにしなくていいだろ…」
真紅「仕方ないわ。そういうお便りだったのだもの」
ジュン「それにゲストも禄なのが来ないじゃないか」
真紅「そんな事ないわ。お父様やのりはまともだったでしょ」
ジュン「まともじゃない奴の方が圧倒的に多いよ…」
真紅「そんなにダメージを受けてしまったの?でも今回のゲストは大丈夫だから安心よ」
ジュン「誰だよ」
真紅「では登場してもらいましょうか」
真紅「本日のゲストは金糸雀とみっちゃんさんよ」
みっちゃん「真紅ちゃーん!ジュンジューン!呼んでくれてありがとねー!」がばっ!
真紅「っ!」
ジュン「これのどこが大丈夫なんだよ…」
金糸雀「こんにちは。真紅、ジュン。呼んでくれてありがとうかしらー」
ジュン「おう。ま、薔薇乙女の中ではまともな方か。問題は……」チラッ
みっちゃん「真紅ちゃんとっても久しぶりね!目覚めたって聞いてから早く会いたかったのよー!」
真紅「っ!っ!」ピシ!ピシ!
ジュン「怒ってる。怒ってる」
みっちゃん「改めましてこんにちは。草笛みつです」
金糸雀「第2ドールの金糸雀かしら」
ジュン「今回はこの二人と一緒に進めていきたいと思います」
真紅「ふぅ…、いきなりひどい目にあったのだわ」
ジュン「このラジオは『ふつおた』、『僕の時間に巻き返す』、『ジュン、忘れないでね』の3つのコーナーをやっていきます」
真紅「あなたも私達に質問したかったら手紙を送りなさい。この真紅が直々にお答えするわ」
みっちゃん「ヒューヒュー!二人ともカッコイイー!」
金糸雀「かしらー!」
ジュン「……じゃあお便りを読んでいくぞ。R.N.逆十字の乙女さんから。ありがとな」
真紅「ありがとう」
金糸雀「ありがとかしらー!」
ジュン「『みつの部屋には人形がいっぱいあるけど…、あの子たちみんなを世話してるの?』……だってさ」
真紅「確かにあの数は尋常ではないものね」
金糸雀「あの部屋で眠るカナは毎日ガクブルかしら…」
真紅「まぁ…少しホラーではあるわね。それでは、みっちゃんさん。答えてちょうだい」
みっちゃん「もっちろん世話してるわよ!どの子も大切な私のお人形さんだからね」
ジュン「仕事も大変そうなのにドール服作ったり人形買ったり……すごいとは思うよ」
みっちゃん「そこは愛があってこそよ、ジュンジュン。愛があればなんでもできる!」
真紅「まるで猪木ね」
みっちゃん「その中でも一番大切なのは……もっちろんカナよーー!!」スリスリスリ!!
金糸雀「きゃー!!全国配信でのまさーちゅーせっちゅかしらー!」キャー
ジュン「ラジオだから見られないけどな」
みっちゃん「それに、カナは私のお人形っていうよりはお友達よ。大親友なんだから!」
金糸雀「カナもみっちゃんが一番大切かしらー!」
真紅「本当に仲がいいわね」
みっちゃん「そういえば話は変わるんだけど」
ジュン「んっ?」
みっちゃん「最近見たこともない人形がいるなぁって思ってたらめぐちゃんがいたのよ」
ジュン「えっ!?柿崎さんが?」
みっちゃん「と言っても鏡に映るくらいだけどね」
ジュン「そ、それって…」
みっちゃん「もうビックリしたわ。カナが演奏したら消えちゃったけどね」
金糸雀「鎮魂歌を弾いたかしら」
ジュン「まるで除霊だ…」
真紅「……」ガクブル
ジュン「なぁ真紅。これって第2回目の時の……」
真紅「お、思い出させないで頂戴!」
ジュン「そ、そうだな。じゃあ次のお便りはっと」
ジュン「R.N.白い茨の乙女さんから。ありがとな」
真紅「ありがとう」
金糸雀「ありがとかしらー!」
ジュン「『ジュン様、真紅お姉様、皆さんこんにちは。
金糸雀お姉様に質問なのですが、金糸雀お姉様は姉妹と接する時に対応が違うように感じました。
何故なのでしょうか。』……なるほどなぁ」
真紅「これは私も気になっていたわ。雛苺といる時と水銀燈といる時では印象が変わるもの」
ジュン「じゃあ金糸雀に答えてもらおうか。あれってなんでなんだ?」
金糸雀「なんでって言われても……カナは特に変えてないかしら」
ジュン「そうなのか?だって雛苺と接してる時は幼く見えるぞ」
真紅「水銀燈と一緒の時は姉のような一面を見たことがあるわ」
ジュン「真紅と水銀燈にアリスゲームの助言をしてた時もそんな感じだったよな」
真紅「そうかと思えば、翠星石の前では妹のような感じにもなるし」
金糸雀「ドールズトークではちゃんと姉っぽい感じだったかしら!」
真紅「相手によって対応を変える。なかなかのやり手ね」
金糸雀「そんなつもりはないんだけど…」
みっちゃん「う~ん…、たぶんカナはどんな相手にも接しやすくしてるんだと思うな」
ジュン「誰が相手でも接しやすく?」
みっちゃん「たぶんだけどね」
真紅「どういうことかしら?」
みっちゃん「カナってどんな相手でも仲良くなれると思うのよ」
真紅「あの水銀燈と仲良くなれるのだからそうかもしれないわね」
金糸雀「そんな事ないかしら。水銀燈ってけっこう優しいのよ」
真紅「そんな事を言うのは貴女とめぐくらいだわ」
みっちゃん「それでね、カナは相手によってどんな風に接すればいいのか無意識のうちにわかるんだと思うの」
ジュン「相手に合わせてるって事なのかな?」
みっちゃん「それとはちょっと違うような気がするけど…、とにかく聞き上手って事なのは確かよ」
みっちゃん「お姉さんが居ない水銀燈ちゃんにはお姉さんのように。
蒼星石ちゃん大好きな翠星石ちゃんには妹のように。
雛苺ちゃんには仲の良い同年代のように」
みっちゃん「カナってばスーパー聞き上手の話し上手なんだから!」
金糸雀「そ、そうなのかしら?」
ジュン「そう言われると金糸雀がいると空気が明るくなるような気がする」
真紅「ローゼンメイデンという作品にその明るさは確かに貴重ではあるわね」
金糸雀「そ、そうかしら?」テレテレ
ジュン「ただ肝心な所でドジだからなぁ」
金糸雀「ど、ドジは余計かしらー!」
ジュン「ドジ繋がりでもう一つ。R.N.幻想世界の第8ドールさんから。ありがとな」
真紅「ありがとう」
金糸雀「ありがとかしらー!」
ジュン「『皆さんこんにちは。私はよくドジをしてしまうのですが、シリアス場面でドジを踏まないか心配です。
金糸雀お姉様みたいにやる時はやる乙女になりたいです。
どうしたらいいでしょうか。』……この人もドジっ子なのか」
ジュン「金糸雀みたいに…か。金糸雀を真似たらもっとドジになるんじゃないか?」
金糸雀「う、うるさいのかしら!そんな事ないのかしらー!」
みっちゃん「そうよそうよ!カナはやればできる子なんだから!」
真紅「それでどうなの?金糸雀からは何かアドバイスはあるの?」
金糸雀「そうねぇ。別にドジを踏んでもいいと思うの」
ジュン「なんでだよ。ドジを踏みたくないって言ってるんだぞ」
金糸雀「カナもそうだけど意識しちゃうと失敗しやすくなるの。だから自然体のままでいいわ」
金糸雀「シリアス場面になったら嫌でもシリアスになるかしら。だから、幻想世界の第8ドールさんはそのままでいいと思う」
みっちゃん「さすがカナ!深イイ言葉だわ」
金糸雀「えへへ、ありがと。みっちゃん」
ジュン「なるほどな。たしかに力が入りすぎると失敗しやすくなるからなぁ」
真紅「肩の力を抜くのも時には必要だものね。ドジっ子だけあって説得力のある言葉だわ」
金糸雀「だ、だからドジっ子じゃないかしらー!
ジュン「これが最後だな。R.N.紫の水晶さんから。ありがとな」
真紅「ありがとう」
金糸雀「ありがとかしらー!」
ジュン「『こんにちは。みっちゃんさんはいつも元気。なぜそんなに元気なのですか。』………みっちゃんのパワフルさは確かに謎だよなぁ」
みっちゃん「お答えしましょう!それは、みっちゃんが好きな事に全力で挑んでるから!人生をすっごく楽しんでるから!」
金糸雀「さすがみっちゃんかしらー!」
ジュン「なんてパワフルなんだ…」
真紅「さすがバーズ版で雪華綺晶に標的にされなかったペアね。みっちゃんさんの向上心は付け入る隙がないのだわ」
みっちゃん「それでも転職したての時は落ち込んだりしたんだよ。そこに現れたのがカナだったの」
みっちゃん「カナからはいっぱい元気をもらったの。お友達や好きな人、特別な人と一緒にいるだけで元気が出るんだから!」
金糸雀「カナもみっちゃんのこと大好きかしらー!」
みっちゃん「みっちゃんもカナのこと大好きー!」
真紅「ふふ、微笑ましいわね」
ジュン「そうだな」
みっちゃん「紫の水晶さんも大切な人と一緒だと元気になると思うよ。試してみてね」
ジュン「今度は僕が巻き返す…!ローゼンの時間を 僕の時間に…!」
ジュン「『僕の時間に巻き返す』」
ジュン「このコーナーは、ローゼンメイデンでやってみたい場面を実際にやってみようってコーナーなんだ」
真紅「今さらだけど、このコーナーって私達には必要ないコーナーかもしれないわね」
ジュン「このコーナー全否定かよ!」
金糸雀「生きるって闘うことだものね。やり直したら今までの闘いはなんだったんだろうってなるかしら」
ジュン「それはそうだけどさぁ…」
みっちゃん「でも、ジュンジュンとおっきなジュンくんがいるんだもの。もしもの世界を想像するのって面白いと思うよ」
ジュン「おっ!良いこと言うな。みっちゃん」
みっちゃん「貸し1ね。今度スケッチブックのチェックお願い!」
ジュン「抜け目ないなぁ。まぁそんな訳でやってみたい場面とかあるか?」
金糸雀「そう言われると思い浮かばないかしら…」
みっちゃん「私も思い浮かばないなぁ」
真紅「夢に燃えるみっちゃんさんと失敗しても挫けない金糸雀。向上心の高いこのコンビならそう言うと思ったわ」
ジュン「たしかに…。なら次のコーナーに移ろうか?」
みっちゃん「あっ!待って。やっぱりやりたい場面あるかも!」
ジュン「よかった。じゃあ早速その場面をやってみよう」
みっちゃん「よぉし!みっちゃん張り切っちゃうぞー!」
金糸雀「かしらー!」
―――――
――――――――
―――――――――――
みっちゃん『きゃーー!!夢に見たローゼンメイデン全シリーズ抱っこよーーー!!!!』ギュー!
雪華綺晶『ぐ、ぐるじいですわ…!』
翠星石『ぎゃあああ!!や、やめやがれですぅ!』
真紅『』
蒼星石『し、真紅が失神しちゃった…』
水銀燈『みつ…!いい加減にしなさいよぉ!!』
雛苺『ヒナ…、もうダメなの…』
金糸雀『み、みっちゃん…。さすがに苦しいかしらぁ…』
みっちゃん『あっ、ごめんね。なら撮影会しましょう!並んで並んで!』
みっちゃん『そうそう!いい感じよー!ピースして、ピース』パシャ!パシャ!
蒼星石『マスターの許可なしに衣服を交換するなんて…』v
翠星石『しゃーねーですよ。ここは長い物には巻かれるですぅ』v
みっちゃん『カナ、もうちょっと銀ちゃんの顎を上に上げて』
金糸雀『こ、こうかしら?』クィッ
水銀燈『ちょっとぉ…、なんでこんなポーズしなきゃいけないのよぉ…』
金糸雀『こういうのもたまには楽しいかしら』
みっちゃん『はい、二人とももっと顔を近づけて。あなたとキスする5秒前って感じで』
水銀燈『どういうシチュエーションよ!百歩譲っても私と金糸雀の立ち位置逆でしょぉ!』
みっちゃん『いいわよ二人とも!まるで宝塚みたいだわ!』キャー! パシャ!パシャ!
水銀燈『聞いてないし…』
金糸雀『みっちゃん、このくらい?』ズイッ
水銀燈『ちょっ…!ちかっ!近いわよぉ!ちょっと待っ……!!』
みっちゃん『おーっと!!これは動画の方がいいわね』●REC
雛苺『みっちゃんこうなの?』
みっちゃん『そうそう、もっと抱きついて』
雪華綺晶『うふふ、写真撮影って楽しいですね』
真紅『人形としては冥利に尽きるけど…、疲れるのだわ』
みっちゃん『次はきらちゃんの膝に雛苺ちゃんを乗せて。そして真紅ちゃんはきらちゃんを後ろから抱きしめるように』
雛苺『はいなの』
真紅『こ、こうかしら?』ギュッ
雪華綺晶『あ、あぁ……、お姉さま方に包まれて…なんて幸せなの』ウットリ
みっちゃん『いい表情よ!きらちゃん』パシャパシャ!
みっちゃん『みんな揃ったわね。集合写真撮るわよー!』
水銀燈『もう疲れたわぁ…』
金糸雀『あとちょっとの辛抱かしら』
翠星石『さっさと撮りやがれですぅ』
蒼星石『これでいいの?』
真紅『このポーズでいいみたいよ』
雛苺『わぁい!みんな一緒なのー』
雪華綺晶『わくわく』
みっちゃん『はい、チーズ!』
―――――――――――
――――――――
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ジュン「めっちゃ長っ!」
みっちゃん「そうかな?もっとやりたい事あるんだけど」
金糸雀「これはまだ氷山の一角かしら」
真紅「流石みっちゃんさんね」
ジュン「その情熱だけは尊敬するよ」
真紅「次は金糸雀の番だけど、やりたい場面はあるかしら?」
金糸雀「カナは特にないかしら。姉妹と一緒に居られるし、何よりみっちゃんがいる」
金糸雀「もう十分すぎるほど幸せよ」エヘヘ
みっちゃん「カナ…、なんて良い子なの!カナーーー!!」スリスリスリ!!
金糸雀「みっちゃーーん!!」キャー!(≧∇≦*)
ジュン「また始めたぞ…」
真紅「本当に仲がいいわね」
ジュン「仲良すぎだろコレ…」
真紅「そうね。見た感じ絆度はこんな感じかしら?」
金糸雀♡→→←←←←♡みっちゃん
ジュン「あー、そんな感じするな」
金糸雀「そんな事ないかしら!カナからもいっぱい愛情送ってるのかしらー!」
金糸雀「あっ、でもやっぱりやってみたいっていうか…、ちょっと気になる所はあるかしら」
ジュン「結局あるんじゃないか。なら早く言えよな」
金糸雀「だって今思いついたんだもん…。こんな感じよ」
―――――
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―――――――――――
【Rozen Maiden Phase 30】
金糸雀『像さんドアストッパーで潜入成功!オムライスの良い匂いがするけど我慢かしら…』グゥゥ~
金糸雀『潜入は成功したけど…、カナは姉妹のローザミスティカを奪うことができるのかしら?』
金糸雀『ダメよ!非情にならなきゃいけないの…!だってこれはアリスゲームだもの…。お父様の願いを叶えるために…』チラッ
のり『今日のメニューはぁ…ぷりぷりハートのオムライスー♡!』
雛苺『キャアアアアアアー』ガターン
翠星石『かっ…隠し玉ですぅ!!チキンライスにミートボールが隠れていやがったですぅ。これはぎょうてんですぅー』アワワ…
のり『うふふー、残さず食べてね』
金糸雀『………』
金糸雀『みんな楽しそう…。私はあの妹達から笑顔を奪うことができるのかしら?』グゥゥ~
金糸雀『ふぅ…、みっちゃんもう帰ってきたかな?カナもお夕飯食べに帰ろうかしら?』
金糸雀『そうと決まれば脱出かしらー』
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金糸雀「ありがとう。カナが潜入に成功してたらどうするのか見たかったの」
ジュン「これって結局ローザミスティカは奪わないって選択をしたって事か?」
金糸雀「うん。カナにはやっぱり想像できなかいかしら」
真紅「あの水銀燈でさえ良心の呵責で苦しんだのだもの。無理もないわ」
金糸雀「やっぱりみんな仲良しがいいかしら。お父様の意思に反したかもしれないけど…、みんなの笑顔を守りたい。それがカナのアリスゲーム」
真紅「金糸雀…」
みっちゃん「カナ…!なんて健気なの!みっちゃん惚れ直しちゃったわよー!」ダキッ
金糸雀「うふふ、みっちゃんあったかいかしらぁ」
ジュン「反する…か。あの金糸雀がそんなこと言うなんてな。ローゼンも喜んでるんじゃないか?」
金糸雀「そうかしら?…それならいいのだけど…」
みっちゃん「はい、カナ。ケーキあ~ん」
金糸雀「あ~んっ」パクッ
金糸雀「ん~~!とっても美味しいかしら~」ニパー
みっちゃん「本当?よかったぁ」
金糸雀「今度はカナのケーキあげるね。みっちゃん、あ~ん」
みっちゃん「あ~んっ」パクッ
みっちゃん「カナのケーキもとっても美味しいよ」ウフフ
金糸雀「よかったかしらー」ヤッター!
ジュン「なんかイチャイチャしだしたんだけど…」
真紅「これほどマスターとドールの仲が良いのも珍しいわね」
ジュン「そうなのか?」
真紅「えぇ、そうよ。私の記憶が正しければ、ここまで良好な関係を築いたペアは見たことがないわ」
ジュン「たしかにこれ以上良好なのは想像できないな」
真紅「…そうね(貴方もある意味ではみっちゃんさん以上だけど)」
ジュン「さっきも言われてたけど、金糸雀って誰とも仲良くなれそうだよな」
真紅「悪い子ではないもの。その辺は流石この真紅の姉といったところかしら」
ジュン「水銀燈と真逆だよな。ローゼンメイデンで一番多くマスターがいたんじゃないか?」
金糸雀「えっ?そんな事ないかしら。カナはよく冬眠ごっこをしてたのよ」
真紅「あなた旅立ってからも冬眠ごっこをしていたと言うの?」
金糸雀「そうよ。カナにもいろいろあったんだから」
真紅「そういえば、金糸雀の過去だけあまり知らないわね」
みっちゃん「私は少し聞いた事あるよ。前のマスターにはよく尽くしてたって話だったかな」
金糸雀「そうかしら。手紙を届けたり、お使い、お掃除、お洗濯、眠るまで演奏したり色々したかしら」
ジュン「そんなに!?他のやつらとはレベルが違うな。特に真紅」
真紅「あら、私はお人形だもの。優雅に過ごすものよ」
ジュン「よく言うよ。翠星石は料理や掃除をしてくれるし、雛苺と蒼星石だって何かしてくれるぞ」
真紅「そうね。みんなよく働くのだわ」
ジュン「こいつ…。薔薇乙女で一番動かないのは間違いなくお前だよな」
真紅「媒介の貴方がそんな感じですもの。マスターとドールは似るのだわ」
ジュン「そんなわけあるか!僕だって皿洗いや洗濯してるんだぞ!何もやってないのはお前だけ……いてっ!」
真紅「口が過ぎる」
金糸雀「うふふ」
ジュン「んっ?なんだよ」
金糸雀「いえね、二人とも仲がいいなって思って」
金糸雀「真紅とジュンは自然体かしら。だからお互い本音を言い合えるのね」
ジュン「うっとおしいだけだぞ?」
真紅「本音を言い過ぎるのもどうかと思うわ」
金糸雀「それはそうだけど…、二人ともイキイキした顔だったかしら」
みっちゃん「たしかにね。気兼ねなく接する事ができる相手って貴重なのよ。ジュンジュン」
ジュン「そうなのかなぁ…」
真紅「ジュンは悪い人間ではないのは確かね」
金糸雀「もうっ!二人とも素直じゃないんだから」
みっちゃん「そこが真紅ちゃんとジュンジュンらしい所でもあるよね」
真紅「ふぅ…、さっきの話に戻るわよ。金糸雀の過去の話よね」
ジュン「それなら最後のコーナーに行っちゃってもいいんじゃないか?」
真紅「そうね。どうせそれも過去の話なのだし。では始めるわ」
真紅「過去はいくつもの未来へと繋がっている。あなたの未来も無限に広がっているのだから」
真紅「『ジュン、忘れないでね』」
真紅「このコーナーは、今月から始まる新連載【ローゼンメイデン0 -ゼロ-】の意気込みや予想をしていくコーナーよ」
真紅「さっきも言ったけど、金糸雀の過去だけ描写がないのよ」
ジュン「水銀燈や雪華綺晶にもあったのにな」
真紅「これはもう【ローゼンメイデン0-ゼロ-】で金糸雀の話をやるのは間違いないわ」
金糸雀「カナの過去…」ウーン…
真紅「どうしたの?金糸雀」
金糸雀「真紅は知ってると思うけど、私は世界を回っていたの」
真紅「そういえばラプラスの魔が言っていたわ。金糸雀と水銀燈は世界を飛び回っていた…と」
金糸雀「カナも水銀燈も思うところがあってね。世界を知るために色々見て回ってたの」
みっちゃん「銀ちゃんと一緒に行動してたの?」
金糸雀「別行動だったかしら。水銀燈に会う度に人間の世界の愚痴を聞かされたかしら」
真紅「私も聞いたわ。……仕方がないと言えばそうなのでしょうけど…」
金糸雀「水銀燈もいっぱい苦労したの。それに比べるとカナは恵まれていたと思う…」
金糸雀「今まで色んな人間をマスターにしてきたけど、そこまで悪い人には出会わなかったかしら」
真紅「私もよ。ホーリエ達が優秀だったのもあるでしょうけど…、私達は比較的に運が良かったのね」
金糸雀「そうね。その中でも一番のマスターはもちろん!みっちゃんかしらー」
みっちゃん「本当!?みっちゃん感激!」ギュー!
金糸雀「みっちゃん、愛が苦しい…かしら……」
金糸雀「マスターに恵まれていても苦労した事もあったかしら。新連載ではそこら辺をやるんじゃないかしら?」
みっちゃん「カナも苦労してたんだね…」
金糸雀「うん。生きていれば色々あるもの」
真紅「私としては水銀燈の『アノコト』が気になるわね」
ジュン「そういえば言ってたな。水銀燈の秘密を金糸雀が握ってるんだよな」
金糸雀「えっと…、それってなんの話だったかしら?」
ジュン「覚えてないのかよ!?」
金糸雀「覚えてるんだけど…、いっぱいあってどの事だったのかわからないかしら」
真紅「秘密その2とか言ってたものね。気になるわ」
みっちゃん「みっちゃんも気になるなぁ。カナは銀ちゃんのどんな秘密を握ってるの?」
金糸雀「特に驚くような事じゃないかしら。ふつーの秘密よ」
ジュン「僕たちはその普通を知りたいんだけど」
金糸雀「この話は水銀燈が嫌がるからあまりしないけど、本当に取り留めのないお話ばかりなの」
金糸雀「みんなやったりしている事よ。水銀燈もそういう事するのねって感じなこと」
真紅「よくわからないわね」
金糸雀「箱庭のお話は新連載でもやるんじゃないかしら?その時に可愛い水銀燈をいっぱい見られるからもう少し我慢かしらー」
ジュン「水銀燈が可愛い…か」
真紅「私が生まれる前の話。興味がないと言ったら嘘になるわ」
みっちゃん「あ~ん、気になるー!みっちゃんUJいっぱい買っちゃおっと!」
ジュン「そんなに買ってどうするんだよ…」
金糸雀「そんな訳で、カナのお話は新連載でやると思うから予想はここまで。ネタバレは禁物よ」
ジュン「なるほど、サンキュー金糸雀。みっちゃんは新連載どうなると思う?」
みっちゃん「そうねぇ。個人的にはローゼンさんがカナ達を造る所を見てみたいな」
ジュン「やっぱりドールに携わる者としては気になるよな」
みっちゃん「もっちろん!伝説の人形師の仕事っぷりとか是非拝見したいもの」
真紅「私としては、自分が造られてる所を見られるのはあまりいい気持ちになれないわね」
金糸雀「カナも…」
ジュン「えっ?なんでだ?」
真紅「仮下僕に造られてた蒼星石を見てみなさい。全裸だったのだわ…」
ジュン「あっ」
金糸雀「さすがにヌードを晒すのは恥ずかしいかしら…」
ジュン「大丈夫だって。人形の裸で興奮する奴なんていないよ」
真紅「後ろを見てみなさい」
ジュン「えっ?」クルッ
みっちゃん「カナの裸……真紅ちゃんの裸……」ハァハァ
ジュン「うわぁ…」
金糸雀「みっちゃん…」
みっちゃん「過去のお話もいいけど、やっぱり今を生きなきゃ!」
金糸雀「そうねそうね。さすがみっちゃん!」
真紅「いきなりどうしたの?」
みっちゃん「過去編もいいけど、アリスゲーム後のみんなも見たいなーって思って」
ジュン「僕が鉱石拾いに行く話とか?」
みっちゃん「そうそう。あとは、ローゼンメイデン全員揃ってワイワイするお話とか!」
真紅「そうね。そういう日がいつか来るといいわね」
ジュン「一応新しいドラマCDであるんだよな。全員揃ったシーン」
金糸雀「あったかしら、あったかしら。意外と水銀燈もノリノリでね。ポーズまで取っちゃって」クスクスッ
・
・
・
水銀燈『水銀燈よぉ』
金糸雀『金糸雀かしら♪』
翠星石『翠星石ですぅ』
蒼星石『蒼星石!』
真紅『真紅なのだわ』
雛苺『雛苺なのー』
雪華綺晶『そして私が 雪華綺晶』
『『『『『『『七人そろって!ローゼンメイデン!!』』』』』』』キュピーン!
のり『素敵すてき~!一度これを聞いてみたかったのよねぇ』パチパチパチ!
・
・
・
金糸雀「うふふ、最後はみんなでポーズを決めて楽しかったかしら」
みっちゃん「いいないいな~!今度みっちゃんにも見せてよー」
真紅「気が向いたらね」
ジュン「さて、そろそろお時間になりました」
真紅「本日のゲストである、金糸雀。みっちゃんさん。お疲れ様」
金糸雀「今日は呼んでくれてありがとうかしら。とっても楽しかったわ」
みっちゃん「うん!みっちゃんなんて幸せすぎて萌えキュンバタンキュー寸前よ!」
ジュン「バタンキュー…?まぁ楽しんでくれたなら良かったよ」
真紅「ゲストで呼ぶかはわからないけど、引き続きラジオを聞いてくれると嬉しいわ」
金糸雀「うん!もちろん聞くかしら」
みっちゃん「楽しみにしてるね」
真紅「それでは、お相手は第5ドール真紅と」
金糸雀「第2ドールの金糸雀かしらー」
みっちゃん「草笛みつです!」
ジュン「桜田ジュンでした」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第4回目】END
ジュン「最近寒いよなぁ」
真紅「そうね」
ジュン「このスタジオにもコタツがあればいいのに…」
真紅「一応暖房はついてるけど、一理あるのだわ」
ジュン「なんか今日はやる気でないな。休みにしちゃわないか?」
真紅「それはダメよ。ゲストも呼んであるもの」
ジュン「どうせまたろくな奴じゃないだろ?」
「だぁ~れがろくな奴じゃないですってぇ!」
ジュン「げっ!こ、この声は…!」
翠星石「チビ人間!せっかく翠星石が来てやったですのにダラダラして…!」
ジュン「だってこんなに寒いんだぞ」
翠星石「このおばか!子供は風の子ですぅ!もっとシャキッとしろで…すっ!!」ゲシッ!
ジュン「いってーーー!!」
真紅「いつもの光景ね」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第5回目】
ジュン「薔薇の香りのガーデンパーティ0ももう5回目になりました」
真紅「ちょうど半分ね」
ジュン「はぁ…、まだ半分も残ってるのか…」
真紅「あら、もう半分しかないじゃないの」
ジュン「多いって!そもそも僕は乗り気じゃなかったんだぞ!」
真紅「半分まできて何を言ってるの。今回のゲストももう来ているのよ」
ジュン「知ってるよ。翠星石だろ」
真紅「えぇ、そうよ。今回はゲストが多いから気を引き締めなさい」
ジュン「えっ?そんなに多いのか?」
真紅「多いわよ。では登場してもらいましょう。どうぞ」
翠星石「やぁっと翠星石の出番ですか!待ちくたびれたですぅ」
蒼星石「やあ、ジュンくん。真紅」
一葉「こんにちは」
元治「呼んでくれてありがとうね」
ジュン「多っ!」
ジュン「4人は多いよ。たぶんこのラジオで一番多い回だぞ」
真紅「翠星石と蒼星石はセットで招待するって決めてあったのよ」
翠星石「そうですよ。翠星石と蒼星石はいつも一緒ですぅ」
蒼星石「だね」
一葉「私たちも来てしまってすまなかったね。ジュンくん」
ジュン「ドールのマスターも呼ぶ事になってるので」
元治「私はアニメだけしか出てないけどいいのかい?」
真紅「それもOKなのだわ。蒼星石はこの時代だけでもマスターが4人もいるものね」
翠星石「WおじじにWチビ人間の4人もいるですぅ」
ジュン「それって今までに類を見ないんじゃないか?」
蒼星石「そうだね。僕も驚いたよ」
翠星石「ジュンを蒼星石のマスターにしたのは翠星石ですけどね」
真紅「その話も含めて話していきましょう。まずは、ふつおたからよ」
ジュン「このラジオは『ふつおた』、『僕の時間に巻き返す』、『ジュン、忘れないでね』の3つのコーナーをやっていきます」
真紅「あなたも私達に質問したかったら手紙を送りなさい。この真紅が直々にお答えするわ」
真紅「では、お便りを読んでいきましょう。R.N.黄色の策士さんからよ。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
翠星石「ありがとですぅ」
蒼星石「ありがとう」
真紅「翠星石へのお便りみたいね。
『こんにちは。いつも楽しく聞いています。
翠星石に質問なのですが、翠星石は雛苺に姉を崇めるようにと言っていました。
そうなると、翠星石は長女と次女を尊敬しているのかしら?
是非お答えくださいかしら。』……だそうよ」
ジュン「翠星石が水銀燈と金糸雀を尊敬してるとは思えないけどな」
翠星石「そうですよ!天邪鬼な水銀燈やカナちびなんて尊敬してるわけねーですぅ」
ジュン「ドールズトークだと金糸雀の事をちゃんと姉だと思ってるっぽかったけど」
翠星石「そりゃあ翠星石だって時々目上の者を立てる時もありますよ。
でも翠星石たちはドールですからね。姉妹と言っても対等なんです」
蒼星石「へぇ、それは初めて聞いたな」
翠星石「そ、そうですか?それに雛苺にその話をしたのは箱庭の時ですよ。
もうずぅっと前の事です。だからそんなの時効ですぅ」
ジュン「なんだよそれ。えっと、つまり2人のことはどう思ってるんだ?」
翠星石「大切な姉妹ですよ。それ以上でもそれ以下でもないです。
水銀燈はアリスゲームでいろいろありましたけど、もうそれも終わったから許してやるです。
翠星石は寛大ですからね」
ジュン「よく言うよ」
真紅「続いてのお便りを読むわね。R.N. 紫の水晶さんから。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
翠星石「ありがとですぅ」
蒼星石「ありがとう」
真紅「これは蒼星石へのお便りね。えっと……、
『こんにちは。質問です。蒼星石はマスターが多いですが、蒼星石はそれをどう思っていますか。
そもそも薔薇の誓いは解いたら負けなのではないのですか。
あと原作とアニメで性格が違うのも気になります。』……この質問はよく見るわね」
蒼星石「そんなに性格違うかな」
ジュン「いや、僕に聞かれても…」
一葉「私達から見たらそれほど変わらないと思うけどな」
元治「そうですな。どっちの蒼星石も良い子には変わりない」
蒼星石「ありがとう、マスター」
一葉「礼には及ばんよ。蒼星石」
元治「おや、今のは私に言ったんじゃないかな?」
一葉「違う。私に言ったのですよ」
元治「なんだとぉ!一樹は私にお礼を言ったんだ!そうだろ?一樹」
一葉「そうやって名前を間違えたりボケたりするから視聴者に嫌われるのですよ」
元治「い、言わせておけば…!車椅子蹴っ飛ばすぞ!!」
蒼星石「お、おじいさんやめて…」オロオロ
ジュン「ま、また放送事故になりそうだ…」
翠星石「おじじ達なんてほっとくですぅ。話の続きをしていくですよ」
真紅「ジュン、あなたはどう思うの?貴方も蒼星石のマスターでしょう」
ジュン「う~ん…、そうは言われても成り行きでマスターになった訳だし…」
蒼星石「……」
ジュン「そうだなぁ……僕の蒼星石のイメージはこんな感じかな?」
原作蒼星石→家事を手伝ってくれるけど鍋を焦がす。
アニメ1、2期蒼星石→家事を進んで手伝ってくれてしかも完璧。
翠星石「いや、家事の事しか触れてないですけど」
ジュン「あとはそうだなぁ…、やっぱ突っ走る所があるかな」
ジュン「マスターのためなら嵐の中でも進んでいっちゃう危うさがあるよ」
翠星石「!」
ジュン「頑固で頑張りすぎちゃう所はあるけどさ。そこがまた良い所でもあると思う」
翠星石「ぐぬぬ…!蒼星石の良さを翠星石並に知り尽くしてるなんて…。ちび人間の分際でぇ…!」
蒼星石「えっ?これって褒められてるの?」
真紅「微妙ね」
ジュン「僕って蒼星石に何度も助けられてるんだよなぁ。深い眠りに落ちた時とか」
翠星石「『頑張れは祈りの言葉』って所ですよね。あの『君は負けるな』ってセリフは胸にきたですよ」
真紅「蒼星石のトップクラスの名シーンだものね」
ジュン「スピンオフもそうだけど基本まじめだよな。ドールズの中ではホント好感持てる方だよ」
蒼星石「ジュンくん…!」
真紅「ちょっと待ちなさい。好感持てるって……私はどうなの?」
ジュン「…………」
真紅「ちょっと!目をそらさないで頂戴!」
翠星石「実は翠星石も蒼星石は原作とアニメでちょっと性格違うかなって思ってたですよ」
真紅「あら、双子の貴女もそう感じていたの?」
翠星石「です。具体的にはこんな感じですぅ」
原作蒼星石→時々翠星石に意地悪する。
アニメ1、2期蒼星石→翠星石が蒼星石を振り回す。
蒼星石「意地悪って…。それは君が悪さするからだろ」
翠星石「違いますぅ!悪さしてない時も意地悪されたことあるですよ。かくれんぼの時とか」
蒼星石「そうだっけ?」
翠星石「もーっ!」
真紅「振り回すって…自分で認めてるのね。原作でも振り回していたように見えたけど」
蒼星石「うん、翠星石はいつも無茶ばかりするんだ」
翠星石「そ、そうですけど…自覚してるだけマシってもんです!それに、アニメではS星石になったりしないじゃないですか!」
蒼星石「S星石って…」
ジュン「開き直ってタチ悪くなってきたぞ」
翠星石「どっちの蒼星石も甘えんぼですのに、そこだけは微妙に違うですぅ…」
翠星石「前のアニメの蒼星石が原作ばりにヌード晒したらきっともっと違った反応をするに違いねーですぅ!」
蒼星石「うん、翠星石少し黙ろうか」
真紅「それで蒼星石。あなたどっちの性格が素なの?」
蒼星石「どっちも意識して出してる訳じゃないよ。どちらも僕さ」
真紅「よくわからないわね。どちらも真面目なのは変わらないのだけど」
翠星石「もうどっちでもいいですよ。蒼星石は蒼星石なのですから」
ジュン「話振っといて何言ってるんだよ…」
一葉「ちょっといいかな」
真紅「あら、どうしたの?」
一葉「お便りに薔薇の誓いを解いたら負けだと書いてあったが、それはあの指輪が無くなったらという話だろうか?」
真紅「えぇ、そうよ。私もジュンとの契約を解いているわ」
翠星石「翠星石もですよ」
一葉「そうだったな。私もあの戦いで蒼星石との指輪を失ってしまった」
元治「たしか雛苺ちゃんもそうだったな。それなら、みんな負けという事かい?」
真紅「違うわ。私達は薔薇乙女としての誇りと信念。そして、お父様への想いを胸に闘ってきたの」
真紅「負けを認めない限り薔薇の誓いは解いてもいい。想いが続く限り負けではないの」
翠星石「雛苺は負けを認めたですからね。読者が薔薇の誓いを解く=リタイアと勘違いしても仕方ないです」
蒼星石「僕の場合は水銀燈に負けたと思ってなかったからね。そんなローザミスティカを手に入れて彼女も苦しかったと思うよ」
翠星石「あれは横から掻っ攫う水銀燈が100%悪いです。あんなのただの自業自得ですぅ!」
蒼星石「それで、色々あってジュンくんが僕のマスターになったよね」
ジュン「本当は『まかなかった僕』がマスターだったけど、僕が引き継いだんだよな」
真紅「今思い出してもあの作戦はなかなかのものだったわ」
翠星石「あれこそ真の策士ってもんです。どこぞの偽策士とは一味ちがうですよ」
ジュン「悔しいけどそれは認める。秘策中の秘策だったもんな」
蒼星石「でも危険な賭けでもあったよ。もう二度としちゃダメだよ」
翠星石「アリスゲーム限定ですし、もうあんなのやる機会ないですよ」
蒼星石「それでも約束して。もうやっちゃダメだよ」
翠星石「は、はいですぅ…」
ジュン「話を戻すけど、そんな訳で蒼星石の指輪も付けてないんだ。本当にタイミングが良すぎるよ」
元治「引き継ぐ時に指輪はもらわなかったのかい?」
ジュン「と言うか、結局あの指輪がどうなったのか僕も詳しくは…」
翠星石「翠星石がまだ持ってるですよ」
ジュン「えっ!?持ってるのか?」
翠星石「そうです。蒼星石の指輪がなくなったら大変ですからね。翠星石が管理してるです」
蒼星石「初耳だよ…」
翠星石「言ってないですからね」
一葉「では、ジュンくんはどのドールとも契約をしていないという事かな。それなら真紅たちが困らないか?」
ジュン「契約は解いちゃったけど絆は繋がってるから大丈夫だよ。それに契約の痕も残ってるし」
一葉「契約の痕?」
ジュン「さっきタイミングがいいって言ったけど、僕はローゼンと同じで見守る側になる感じだったんだ」
ジュン「そのためにこの指ぬきが必要で契約の指輪は必要なかった。契約の痕は残っていたから」
ジュン「ドールとマスターの絆はそうそう途切れたりしないよ」
一葉「そういえば…、私にも痕が付いてるな」
元治「本当だ!私にもあるぞ」
蒼星石「そうだよ。だからマスターが複数居ても変わらない」
蒼星石「みんな大切なマスターだから」キラキラ
一葉「おおっ…、蒼星石…」
元治「一樹…」
翠星石「蒼星石…」
真紅「蒼星石もなかなかのやり手ね」
真紅「次はR.N.劇団少女さんからのお便りよ。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
翠星石「ありがとですぅ」
蒼星石「ありがとう」
真紅「『中学生のジュンくん、真紅ちゃん、皆さんこんにちは。
翠星石ちゃんに質問です。真紅ちゃんが水銀燈ちゃんにやられちゃったお話ありますよね。
ジュンくんは真紅ちゃんの腕を治していましたが、翠星石ちゃんも治してもらいたいですか。
その微妙な乙女心を聞きたいです。ハート』……だそうよ」
翠星石「はぁ!?す、翠星石は別にジュンなんかに治してもらわなくってもいいです」
蒼星石「そう?僕知ってるよ。翠星石はよく、
『もしあの時壊れたのが翠星石だったら……ジュンは治してくれたでしょうか?』とか
『ジュン…あの時は翠星石を治してくれて……その…あり……ありが…』って練習してたよね」
翠星石「ほあああああ!!?そ、蒼星石!なに言ってるですかあああ!!」
蒼星石「あれ、言っちゃダメだった?ごめんよ」
ジュン「気にするなって。それに翠星石。僕はお前が無事だっただけで嬉しかったんだ。お礼なんていいよ」
翠星石「あぅ…でも……翠星石はお礼が…したくて……ぅぅぅ…もういいですっ!」
真紅「乙女心は複雑ね」
真紅「これが最後ね。R.N.ノリスさんから。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
翠星石「ありがとですぅ」
蒼星石「ありがとう」
真紅「『ジュンくんは真紅ちゃんや翠星石ちゃんの事をどう思ってるの?
お人形さん相手でもお姉ちゃん応援しちゃうわよぅ!』……珍しくジュン宛のお便りだわ」
ジュン「これって…」
翠星石「…のりですかね…?」
一葉「ほぅ。これは私も気になるな」
元治「そうですな」
翠星石「お、おじじ達が団結し始めたですぅ!」
ジュン「どう思ってるって……呪い人形だと思ってるけど」
真紅「まだそんな事を言ってるの?照れ隠しはもういいのよ」
ジュン「そんなこと言われてもなぁ…。家族とか?」
真紅「それもいいけど、お父様に託されたのだからもっとちゃんとしなさいとあれほど――――…」ガミガミ
翠星石「………」
蒼星石「……(翠星石…)」
ジュン「今度は僕が巻き返す…!ローゼンの時間を 僕の時間に…!」
ジュン「『僕の時間に巻き返す』」
ジュン「このコーナーはローゼンメイデンでやってみたい場面を実際にやってみようってコーナーなんだ」
真紅「対象となるのはゲストの皆さんよ。どうかしら。何かやりたい場面とかはある?」
元治「結菱さん」
一葉「そうですね。柴崎さん」
翠星石「二人共どうしたです?」
一葉「私たちは遠慮するよ」
翠星石「えっ?なんでですか?」
元治「私達がもしもを考えてしまうと、どうしても一樹と二葉さんの事になってしまうんだよ」
蒼星石「!」
一葉「私達はようやく今の世界を受け入れたんだ。もしもの話は必要ない」
一葉「蒼星石のおかげだ」
元治「そう。だから私達は遠慮しておくよ」
一葉「それより、翠星石と蒼星石がどんな事を願っているのか。そちらの方が気になるな」
元治「おおっ!確かにそうだ。私も是非見てみたいものですよ」
一葉「ははっ、気が合いますね」
元治「まったくですな!」
翠星石「くぅ~!急に仲良くなって翠星石たちを陥れようっていう気ですね!そうはさせないですぅ!」
蒼星石「いや、僕はやりたいよ」
翠星石「えっ?マジですか?」
蒼星石「マジだよ」
蒼星石「マスター達が見たいと言ってるんだ。断る理由はない」
翠星石「あぁ…、蒼星石ならそう言うと思っていたですけど…」
ジュン「なんだよ。やりたくないのか?」
翠星石「や、やりたくない訳では…。あっ!そういえば…」
真紅「あら、やりたい場面でも見つかった?」
翠星石「はい、そういえばありました。こうだったらいいなぁっていうのが」
ジュン「どうせ僕やちび苺をこき使ってる場面だろ」
蒼星石「まるで真紅みたいだね」
真紅「蒼星石。どういう意味かしら?」
翠星石「そんなんじゃねぇですぅ!とにかく見ればわかるですよ」
ジュン「確かにな。じゃあ見てみるか」
翠星石「VTRキューですぅ!」
ジュン「これラジオなんだけど…」
―――――
――――――――
―――――――――――
【Rozen Maiden Phase 21】
蒼星石『…………君の…泣き顔は…僕の………鏡の素顔を…見るようで…大嫌いだった…』フオン
真紅雛苺『『……ローザミスティカ……!!』』
ジュン『……!(あれが…?)』
翠星石『……や……、やぁ…ですッ 蒼…せ……?』
蒼星石『大嫌い…だけ…ど…、誰より…大…好……だ…よ…』ユラ
水銀燈『あはははははははは!!』
水銀燈『貰っちゃった。貰っちゃったぁ…。蒼星石のローザミスティカ貰っちゃったぁ』
翠星石『……か…かえして…』
翠星石『返してぇッ!水銀燈…ッ』
水銀燈『やぁよう…これは私の…。ずっとこの時を狙ってたんだもの…』オオオ
水銀燈『うふふふ…、すごいわ…、なんて…気持ちがいいの。…力が…溢れてきちゃう…。ねぇ…よく見て…』
水銀燈『しぃんくゥゥ!!』
真紅『!!』
水銀燈『ジャンクにこんな事できるゥ?』ボボボ!!
真紅『くっ…』
水銀燈『あはははは!片手じゃ受け止めきれないわよォ。ばぁーかッ』
水銀燈『!!』
ジュン『………』ボッ!
真紅雛苺『『ジュン…!!』』
真紅『ジュン!何をやって……火が…!』
水銀燈『……なんのつもり?人間。お涙頂戴ってわけ…?』
ジュン『……』
ジュン『……もう やめろよ』
水銀燈『…なんですって?』
ジュン『今日のゲームはオマエが勝ちを奪って目的は果たせたんだろ。もうこれ以上こいつらを苛めるな…』
水銀燈『……』
ジュン『どうしてもやりたいなら……』
マイスタージュン『…僕が相手になる』
ドールズ『!!』
―――――――――――
――――――――
―――――
ジュン「だからなんでそうなるんだよ!!せっかくの名場面が台無しじゃないか!」
翠星石「うるせぇですぅ!そもそもお前が早く覚醒すればいい話だったです。
そうすれば、蒼星石だってローザミスティカを奪われずに済んだはずですぅ」
ジュン「無茶言うなよ!そしてそんな訳あるか!しかもほとんど原作のままだし」
翠星石「いやぁ、今見ても水銀燈の奴はムカつきますねぇ」
ジュン「話をそらすなーーー!!」
ジュン「ぜぇはぁ……、もう訳がわからない…。ローゼンもお前も何考えてんだよ」
翠星石「要するに覚醒するなら、あんなちょびっとじゃなくてもっとババーン!!って覚醒しろって事です」
ジュン「だから無理だって。真紅の腕を繋ぎ合わせたのだってよくわかってなかったんだぞ」
一葉「しかし翠星石の気持ちもわからんではないよ」
元治「確かになぁ。アニメもそうだったが、蒼星石がやられる場面で誰か助けに来てくれたらと私も思ったよ」
一葉「スーパーマンのような存在。人形師ローゼンを継いだジュンくんがあの場面で覚醒していたらと誰もが思っただろう」
翠星石「やっぱりみんな一度は考えますよね!翠星石もそう思ってたですよ」
蒼星石「そうかな?僕はそうは思わない。正々堂々戦って敗れた。それが僕のアリスゲームだったのだから」
真紅「貴女ならそう言うと思っていたわ。私には私のアリスゲームがあるように、みんなそれぞれの闘い方がある」
真紅「水銀燈には水銀燈の。金糸雀には金糸雀の。みんな違うのだわ」
翠星石「うぅ…、それはそうですけどぉ……。…ならこれならどうです?」
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【Rozen Maiden Phase 28~29】
翠星石『夢の扉が開いたです!ジュンは夢を見てるですよ』
雛苺『夢の中のジュンに会いに行くなの?』
真紅『心の樹を整えるだけよ。…行きましょう』
翠星石『きゃっ!み、水です!?』
真紅『無意識の海…?こんな深い所で夢を見ているというの?』
雛苺『ねぇ真紅。ジュンいないよ?』
真紅『おかしいわね。ジュンの意識は感じるのだけど…』
翠星石『まさか…、ジュンは「9秒前の白」にいるのでは…?』
真紅『なんですって?無意識の海の底の底じゃないの。そんな所に行ってしまっては迷子になってしまうわ』
翠星石『そうとしか考えられないです。まる一日眠ってる状態なら迷子になっているのかも…』
雛苺『ヒナたちは「9秒前の白」には行けないの…』
真紅『そうね。流石に無理だわ。とにかく樹を整えに行きましょう』
翠星石『はいです!』
雛苺『りょーかいなの!』
――――――
翠星石『おかしいですね。もうジュンの樹に着いてもいい頃なのに………なっ!!?』
雛苺『あっ!ジュンがいるわ!それにあれは……蒼星石!?』
真紅『なんですって!?』
翠星石『蒼星石ぃ!!』ヒュン!
真紅『待ちなさい!翠星石!』
雛苺『や、やっと追いついたの』
真紅『翠星石、蒼星石とジュンは?』
翠星石『…………見失ったです……』
雛苺『真紅ぅ…、あの蒼星石って…』
真紅『本当にジュンが「9秒前の白」に居たのなら、あの蒼星石は……』
――――――――――――――――――――――――
『第一幕は楽しんで貰えたかな。坊や』
『うん、すごいね。生きてるみたいだった』
『生きている人形も混じっているからね。よく見ていてごらん』
――――――――――――――――――――――――
翠星石『なんです…。今の声……どこかで…』
真紅『この声……ぁぁ…そんな…そんなはずは……!』
雛苺『お父様!?お父様なの!!』
雛苺『お父様ぁ!!』
翠星石『なんですかこの壁は!あっちに行けねぇですぅ!』
真紅『本当にお父様なの…?あぁ…やっぱりお父様の声だわ!』
翠星石『声は聞こえるですのにあっちは気づかないですぅ!』
真紅『これは……過去の残影ね』
雛苺『過去の残影?』
真紅『お父様の近くにいる子を見てごらんなさい。……あれはジュンね』
翠星石『そういえば面影が…!』
雛苺『あれがジュンなの?お父様ジュンにお人形劇を見せてるのよ』
真紅『あの幼いジュンはジュンの記憶? あのジュンが過去のジュンならこれはお父様の記憶なの…?』
真紅『……どちらにせよ、ジュンが近くに居るのは確かだわ』
翠星石『真紅!ジュンはお父様に会ってたですか!?』
真紅『そういう事になるわね』
翠星石『お父様はアリスにしか会わないんじゃなかったですか?』
真紅『それはそうなのだけど…』
雛苺『ジュンはアリスなの?』
真紅『ジュンはドールでもなければ女性でもないわ』
翠星石『ならどうして…』
真紅『………』
雛苺『あのお人形劇…。まるでアリスゲームみたいなの』
――――――
翠星石『きゃあっ!また水が…!』
真紅『みんな!離れてはダメよ!』
雛苺『あっ!ジュンが行っちゃう!それにまた蒼星石がいるの!!』
翠星石『…!! 今度こそ見失わないですぅ!!』
真紅『ダメよ!流されてしまう。今は耐えて…!』
翠星石『うぅぅ~~!!蒼星石…!』
『誰も僕に構わないで 僕を見ないで…』
真紅『ジュンの声…!ジュンはまだここにいるというの?』
『……見ないで… 誰もこんな私を見ないで…』
真紅『…水銀燈の声?』
雛苺『真紅!翠星石! あそこ!』
水銀燈『……離して…』
ジュン『君は…嘘……ッ本当は淋しいんだッ 目を逸らして…真実から…』
ジュン『…ない…ッ きみは壊れないッ』
水銀燈『……あなた…ダレ……?』
翠星石『ジュン!!それに水銀燈!?』
雛苺『ど、どういうことなの…?』
真紅『わからないわ。とにかく今はジュンの元へ…!』
翠星石『……蒼星石?』
蒼星石『しっかりするんだ!思い出して!』
ジュン『!?』
蒼星石『君は帰らなくちゃ!大切な人はすぐそこに』
ジュン『えっ?』
真紅『ジュン!』
雛苺『ジューン!帰ってきてー!』
ジュン『だれ…?思い出せない…。思い…出せない……?』
翠星石『蒼星石!!』
蒼星石『蒼星石?それは僕の事かい?』
翠星石『そうです!貴女は私の双子の妹。蒼星石ですぅ!』
蒼星石『そう。僕の名前は蒼星石って言うのか』
翠星石『私と一緒に帰りましょう!さあ、早く!』
蒼星石『残念だけれどそれはできない』
翠星石『………』
蒼星石『なぜかわからないけどわかるんだ。僕は君の所へは行けない』
翠星石『ボディも…ローザミスティカも無いからですね……』
蒼星石『事情はよくわからないけど、僕はもう大丈夫。名前を思い出せたから』
蒼星石『ありがとう、翠星石』
翠星石『ッ!! 翠星石の名前…覚え………蒼星石ぃ…!』グスッ…
真紅『ジュン、早く!早く私の手を掴んで…!』
ジュン『僕の名前はジュン…?思い出せない……思い出せない…』
雛苺『ジュンしっかりするのー!!』
真紅『まだ思い出せないというの?まったく……使えない下僕ね!下僕のくせに主人の名前を忘れるなんて』
ジュン『下僕…?主人…?……きみは一体…』
真紅『さっさと戻らないといばらの鞭でお尻を百たたきだわッ
それで足りないなら通販グッズは全部雛苺のおもちゃよ
部屋は翠星石が花だらけに改造するわよ。ジュン!』
ジュン『!?………真紅…?』
真紅『よろしい。思い出したなら帰るわよ』
―――――――――――
――――――――
―――――
翠星石「どうです?」
ジュン「……………長い」
翠星石「長いとはなんですか!長いとは!」
真紅「普通に長いわよ」
蒼星石「長いね」
一葉「長いな」
元治「長いのぅ」
翠星石「全員意見が一致!?」ガビーン
ジュン「えっと…、なんでこのシーンを…?」
翠星石「あの時ジュンの見ている夢に入れたらどうだったかなぁってふと思ったですよ。
それにこれなら覚醒じゃないですからいいと思ったです」
ジュン「いや、それはそうだけど…。ていうか、そもそもあれは夢であって夢じゃないからな」
翠星石「それは知ってますけど、お父様の姿も見れますし水銀燈の弱みも握れて一石二鳥なのです」
ジュン「そういう事か。翠星石の考えそうな事だよ」
翠星石「水銀燈がジュンに抱きついたのは気に入らねぇですけど、状況が状況ですし多めに見てやるですぅ」
真紅「私はあれを見てジュン登りを連想したわ」
ジュン「なんでだよ…」
蒼星石「僕 あの時のことは覚えてないんだ。あとからラプラスに教えてもらって知ってはいるけど」
真紅「そうでしょうね。『9秒前の白』とはそういう所だもの」
元治「今更だが『9秒前の白』とはどんな所なんだい?」
一葉「私も話には聞くのだが…」
蒼星石「誰もが持っている無意識の領域。そのさらに奥深く。
現実に対して少しだけ後ずさりして立ち止まることが許される場所」
真紅「そんな所ね」
一葉「水銀燈が『ここは暗い』と言っていたが それは…?」
真紅「入り方によっては9秒後の黒にもなるの。
水銀燈はよほど自分の立ち位置と衣装を気に入っていなかったのね。服を着ていないのがいい証拠よ」
ジュン「あれが水銀燈の本質なんだな。淋しくて仕方ないけど逆の行動を取ってしまう」
真紅「水銀燈の一番知られたくない部分なのでしょうね。……本当に素直じゃないんだから…」
元治「話を戻してしまってすまないね。9秒後の黒とは…?」
真紅「同じ場所でも見方によって全然違う場所になるって意味よ。萩原朔太郎の猫町のようにね」
真紅「ジュンと水銀燈は流されていたけど、あの場所は少しでも行くべき場所が見つかると流されてしまうの」
蒼星石「そう。だから翠星石の思い描いたシーンは有り得ないんだ。意識がはっきりしている者では立ち入る事ができない場所」
ジュン「その前にラプラスの魔が通してくれないだろうけどな」
翠星石「だから意識的に『9秒前の白』に行く想像ってだけですぅ!」
蒼星石「さて、次は僕の番だ。早速始めよう。準備はいいかい?ジュンくん」
ジュン「あぁ、いいぞ」
真紅「貴女がどんな事を考えていたのか個人的に興味があるわ」
翠星石「う~ん…、蒼星石はこういう企画は興味ないと思ってたですけど…」
蒼星石「そんな事ないさ。じゃあ始めるよ」
―――――
――――――――
―――――――――――
【ローゼンメイデン TALE 36】
ジュン『……(は―――もう…、やっと日曜ってのに学校なんて…。ってか勝手に教室入って怒られないかな…)』
翠星石『ね…ねぇ、ジュン。二人きりですね…』
ジュン『それはさっきも聞いたよ…』
翠星石『す…翠星石は今何考えてると思います?』
ジュン『知らないよ、もう…』
翠星石『当ててみてくださいです』
ジュン『えー…、…じゃあ…、誰かに見られたらどうしよう…とか?』
翠星石『ですっ!?』ビクッ
ジュン『…ん?なんだよ今の』
翠星石『なっ、なんでもない気にすんなですッでありますッ』
ジュン『…っとに…』ハーー…
翠星石『……』ドキドキ
――――――
ジュン『なぁ、もう帰らないか?』
翠星石『まだですッ!来たばっかじゃないですかーっ!』
ジュン『そんな事言ってもなぁ………んっ?…う…うそだろ…、本当に誰か来るぞ…!』
翠星石『へ…』
ジュン『翠星石!』
翠星石『はっ、はいッ!?』
ジュン『隠れるぞ!』
翠星石『あわわ…!ど、どこに隠れたら……そうです!カーテンのカゲに…!』
ジュン『わかったッ!掴まれ!』ガシッ
翠星石『ですッ!』
――――――
ジュン『ふぅ…、行ったか…。もう大丈夫そうだぞ。翠星石』
翠星石『……』
ジュン『…翠星石?』
翠星石『か、顔……近っ…///』
ジュン『! ご、ごめん』バッ
翠星石『い、いいです!このまま抱っこしていてくださいです。それより、あの人間たちは何をしてるです?』
ジュン『来るときにも見ただろ?あれは野球部が………翠星石…?』
翠星石『顔…近いですよね……』
ジュン『う、うん…』
翠星石『こ、このまま近づいたら……翠星石たちは…』
ジュン『……!///』カァァ
翠星石『ジュン…。ジュンはここに来るためにいっぱい戦ったです。…翠星石はそんなジュンの事が…』
ジュン『す、翠星石…』
翠星石『ジュン…』ウルウル
『『』』
―――――――――――
――――――――
―――――
ジュン「」
翠星石「」
蒼星石「こんな所かな」
真紅「あなた全然出てこないじゃないの。それに、なんでジュンと翠星石がキスするのよ。あの流れはおかしいのだわ」
蒼星石「こうだったら面白いかなって思ってね。僕もああいうのはよくわからないけど、短くまとめられたんじゃないかな」
真紅「そうではなくて!なぜこの真紅ではなくて翠星石なの?」
蒼星石「だってあの場面は翠星石の場面じゃないか。僕たちは家に居たから」
真紅「……………納得いかないのだわ…」
元治「蒼星石や。なぜこの場面を…?」
蒼星石「翠星石がこうしてみたいと思っていたからです」
一葉「いや、人の色恋沙汰に干渉するのはまずいのでは…」
真紅「そうね。あの二人も心ここにあらずなようだし」
蒼星石「えっ?そうなのかい?翠星石、ジュンくん」
ジュン「」
翠星石「」
蒼星石「本当だ。微動だにしない」
ジュン「」
翠星石「」
ジュン「はっ!」
翠星石「ですッ!」
蒼星石「あっ、起きた」
ジュン「カーテン……姉ちゃんの少女漫画………ああッ!そういう事だったのか!」
翠星石「きゃあああああああ!!!!蒼星石ィィィィイイイイイイ!!!!!な、なんてことするですかぁぁ!!!!」
蒼星石「あんな感じでよかったかな?」
翠星石「よかったも何もねぇですぅ!!!うあああああああああ!!!!!!///」
ジュン「あ、あの……翠星石…さん?」
翠星石「! わ、忘れろですッ!ボコられて忘れてしまえですぅ!!」ポカポカッ!
ジュン「い、いててっ…!やめろってば……僕も恥ずかしかったんだぞ…」
翠星石「ふぇぇぇん!蒼星石が…蒼星石がまた意地悪したですぅ!」ウェェェン!
真紅「よしよし。さすがに今回のは感心しないわよ。蒼星石」
蒼星石「僕は良かれと思って…」
蒼星石「さっきのお便りの時も翠星石 元気がなかったじゃないか。だから元気が出たらいいなって思って…」
真紅「気持ちはわかるけど、この場合は藪蛇でしかないわよ」
蒼星石「そ、そうなの?………ごめん、翠星石。ごめん、ジュンくん」
ジュン「う、うん…」
翠星石「うぅ……、もういいです…。でも、翠星石の秘めたる想いがジュンに…」
ジュン「翠星石…。ぶっちゃけた話、そういう気持ちはちょっと伝わってたというか……」
翠星石「え゛」
真紅「ドールとマスターですもの。そんな強い気持ちは読まれて当然なのだわ」
翠星石「ほあああああああ!!?」
一葉「マスターの方がドールの心を読む事もあるのか?」
蒼星石「普通はない。だけどあんなに強い気持ちなら伝わってしまうかも」
元治「なるほどのぅ」
ジュン「その……悪くないとは思ってたよ…」
翠星石「忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ!もしくは○ねですぅ!」ポカポカッ!
ジュン「ちょっと待て!それは放送コードに引っかかるぞ!」
翠星石「知らんです!この…チビ人間のアンポンタン!」ベー
ジュン「な、なんだと!この性悪人形!」
蒼星石「僕のせいでケンカが始まっちゃった…」
真紅「微笑ましいからいいのだわ」
一葉「うむ、見ていてほのぼのする」
元治「癒されますなぁ」
ジュン「よく考えたらこれ放送してるじゃん…。あぁぁ…、なんてことだよ…」
翠星石「へっへーんだ!翠星石ばかり恥ずかしい思いをさせるからそういう目に合うです。でも、これで晴れて公認の仲に…」チラッ
ジュン「人形好きの変態だと思われたらどうしよう…」
翠星石「聞けですッ!」
真紅「大丈夫よ、ジュン。みっちゃんさんも同じ類いなのだわ」
蒼星石「フォローになってないよ。真紅」
――――――
真紅「過去はいくつもの未来へと繋がっている。あなたの未来も無限に広がっているのだから」
真紅「『ジュン、忘れないでね』」
真紅「このコーナーは、今月から始まる新連載【ローゼンメイデン0-ゼロ-】の意気込みや予想をしていくコーナーよ」
ジュン「自分の活躍や新連載はこんな感じかなって意見をゲストから聞いていくんだ」
真紅「そういうことよ。そんな訳だから4人とも何か話して頂戴」
翠星石「丸投げですぅ…」
一葉「過去の話だったな。私は契約するまでローゼンメイデンの存在を知らなかったのだ。だから、同じく契約した人間との話をするのではないか?」
元治「私も同意見かのぅ。私らに想像できるのはそのくらいとしか…」
蒼星石「確かにその辺の事をやるかもしれない」
蒼星石「僕たちの過去編なら少し明かされてたよね」
翠星石「レオシュたちとのお話しですね」
蒼星石「うん。水銀燈に襲われたり、当時のマスターが皇帝の座を奪われてしまったり」
翠星石「あー…、懐かしいですねぇ」
ジュン「僕もその話は聞いたよ。あれって結局どうなったんだ?」
翠星石「おぉっと!それはネタバレだから言わないですぅ。漫画になった時に怒られちゃうですからね」
ジュン「誰にだよ…」
真紅「漫画になるのかしら…?」
蒼星石「………」
翠星石「んっ?蒼星石どうしたです?」
蒼星石「なんでもない。ただ、ツヴィリンゲと言ったらマスターと契約した時を思い出すんだ」
一葉「ほう!私との時かね」
蒼星石「そう。あの時衣装のとりかえっこをして僕怒ったでしょ?」
翠星石「あれは……悪かったですぅ…」
蒼星石「そしたら翠星石が出て行って、ジュンくん家で真紅と雛苺を味方にしてたよね」
翠星石「ラプラスの魔にそのシーンを見せてもらったって言ってましたもんね」
蒼星石「うん。…飼い犬に手を噛まれた気分だったなぁ」シミジミ
翠星石「飼い犬!?」
翠星石「犬!?蒼星石にとっての翠星石は犬ですか!?」
蒼星石「だってすぐ抱きついてくるし。ちなみに真紅は飼い猫のイメージだよ」
真紅「ちょっと!!それは心外すぎるわよ!」
翠星石「犬……犬って……」
蒼星石「もちろん冗談だよ。きみは僕の自慢の姉さ」
翠星石「そ、蒼星石ィ…!信じてたですよ~~!」ダキッ
ジュン「ホントだ。すぐ抱きついた」
真紅「今日はS星石っぷりが多いわね」
一葉「ははは、蒼星石の新たな一面を見られて良かったよ」
元治「最後には仲睦まじいのもポイントですな」
翠星石「う~ん…あとは、他にもいろいろ大冒険したですけど 何をピックアップしていくですかね?」
蒼星石「僕たちはずっと一緒にいたからね。僕たちの過去編をやるなら二人一緒の物語なのは間違いないよ」
ジュン「なるほどな。あとは箱庭の事とか」
翠星石「箱庭でもずっと一緒だったですからねぇ」
蒼星石「あまり代わり映えしないね」
真紅「安定の仲の良さなのだわ」
ジュン「さて、そろそろお時間になりました」
真紅「本日のゲストである翠星石、蒼星石、結菱さん、柴崎さんお疲れ様」
蒼星石「今日は楽しかったよ」
一葉「たまにはこういうのも悪くないな」
元治「時間があっという間に過ぎていったよ」
翠星石「ジュン!真紅!また翠星石たちを誘うですよ」
ジュン「そんなにラジオ長くやらないよ」
真紅「ふふ、それでも二週目いくかもしれないわよ?」
ジュン「勘弁してくれ…」
ジュン「あと、このラジオは不定期だからまたネットで放送日を掲載するよ」
真紅「それでは、お相手は第5ドール真紅と」
翠星石「第3ドール翠星石ですぅ!」
蒼星石「蒼星石」
一葉「結菱一葉だ」
元治「柴崎元治です」
ジュン「そして、桜田ジュンでした」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第5回目】END
真紅「お花の飾り付はこうかしら?いいえ、もっと右に」
ジュン「なんだ真紅。今日はスタジオ入り早いじゃないか」
真紅「当たり前よ。今日は一番素晴らしい回になるのだから」
ジュン「えっ?なんで?」
真紅「ゲストよ。なんとあのスーパースターがゲストに来てくれたのだわ!」
ジュン「スーパースター?他のももたねワールドの人か?」
真紅「違うわよ!いいから紅茶入れてきなさい。他のスタッフではなくて貴方がちゃんと淹れるのよ」
ジュン「なんで僕が…」
真紅「いいから!あと高級ケーキも用意しておくこと。そろそろ本番だから早くね」
ジュン「わかったよ……しょうがないなぁ…」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第6回目】
真紅「真紅と」
ジュン「ジュンの」
真紅 ジュン「「薔薇の香りのガーデンパーティ0」」
真紅「第回6目始まりました。今日も喋っていきたいと思います」
ジュン「なぁ、真紅。ちょっと聞いていいか」
真紅「なによ」
ジュン「ここの飾り付けって真紅がやったのか?」
真紅「そうよ。素晴らしいでしょう」フフン
ジュン「すごいっちゃすごいけどさ…。少し邪魔じゃないか?」
真紅「そんな事ないわ。ほら、ゲストの席はとても快適そうでしょ」
ジュン「全体的にだって!それよりこの飾り付け…今日のゲストってまさか…」
真紅「えぇ、そのまさかよ。時間も惜しいからもう呼びましょう。さ、さあ、呼ぶわよ」ドキドキ
ジュン「めっちゃ緊張してる…」
真紅「ジュン、黙りなさい。……コホン…いくわよ、くんくーーん!」
くんくん「やあ!真紅ちゃん、ジュンくん。今日はよろしーくんくん!」
真紅「あぁッ…、こんにちは。はじめまして、はじめまして…くんくん!」
ジュン「なっ!?……えっ?えっ?」
真紅「ジュン!気持ちはわかるけど落ち着きなさい。私達はパーソナリティなのよ。ファン魂を落ち着かせなさい。いいこと?深呼吸をしてから…」
ジュン「違うから!ファンだから挙動不審になってた訳じゃないから!」
真紅「何を言ってるの?いいからくんくんにご挨拶しなさい」
ジュン「こんにちは。いつも楽しく拝見してます……じゃなくて!くんくん!お前どうやって動いてるんだ!?」
くんくん「僕はいつだって正義の心で動いてるんだ!」
ジュン「そうじゃなくて…!中の人は!?津○井さんはどこだよ!」
真紅「ジュン!失礼よ。それに、ニャン○ゅうの人がどうかしたの?」
ジュン「お前だっていつもエンディングクレジット見てるだろ!これはおかしいよ!ぬいぐるみから声出てるし!」
くんくん「ははぁん!なるほど。ジュンくんが何故驚いてるのかわかったぞ」
真紅「ほ、本当ですか!?」ゴクリッ…
くんくん「うん。ジュンくんは僕がローゼンメイデンみたいに勝手に動いてるのに驚いたのさ!」
真紅「なるほど…流石です。でも今さら何故驚いたのかしら?」
くんくん「僕みたいなケースは珍しいからね。僕は正義の心が強くてこうして探偵になることができたのさ」
真紅「まぁ!素敵すぎですわ」
くんくん「真紅ちゃんにそう言ってもらえると照れちゃうな」
ジュン「なぁ、くんくん。マイクとか仕込んでないか見てもいいか?」
くんくん「大丈夫!盗聴器なんて仕込まれていないよ。確認したからね」
ジュン「そ、そう…。もういいや…」
真紅「改めましてご紹介いたします。本日のゲストはあの人気番組。
『たんてい犬くんくん』より主人公の名探偵、探偵犬くんくんが来てくれました!」
くんくん「改めまして、こんにちは。僕はくんくん。けちな探偵さ」
< パチパチパチパチパチ!!
ジュン「おわっ!?なんだこの…拍手SE?」
真紅「くんくんがいるのだもの、当然よ。それにしてもなんてカッコイイの…。あぁ、くんくん」
ジュン「見とれすぎだろ。…ところで、くんくんは『ローゼンメイデン』の作品を知ってるのか?」
くんくん「もちろんだよ!熱く激しいドール達の生き様。僕も人形だからよく愛読してるんだ」
真紅「おぉなんて事…!くんくんが私達の物語を見ていたなんて…」
ジュン「そうじゃなきゃここに呼ばれないよな」
真紅「そ、そうよね。あぁ……、色んな質問をしたい…!」
ジュン「それはふつおたの間でもいいだろ。リスナーからもお便り来てるんじゃないか?」
真紅「そうだったわ。私個人の質問はラジオの後にして、お便りを読んでいきましょうか」
くんくん「うん、それがいいね。僕もわくわくしてきたよ」
ジュン「ラジオのあとって…」
真紅「では、いつも通りやっていきましょう。…ジュン」
ジュン「おっけ。このラジオでは『ふつおた』、『僕の時間に巻き返す』、『ジュン、忘れないでね』の3つのコーナーをやっていきます」
真紅「あなたも私達に質問したかったら手紙を送りなさい。この真紅とくんくんが直々にお答えするわ」
ジュン「いや、僕も答えるんだけど」
真紅「それより見て頂戴。今日はお便りが8通もあるわ」
ジュン「8通!?」
ジュン「さすがくんくんだな。でも、この短い時間に全部読めるかな?」
真紅「見たところ似たような内容もあるからそれは合わせて読んでいくわ」
くんくん「そうだね。せっかくお手紙を書いてくれたんだ。ちゃんと読みたいよ」
真紅「さすがくんくん。ではいきます。R.N.いちごだいすきさんから。二回目ね、ありがとう」
ジュン「ありがとな」
くんくん「ありがとね!」
真紅「『じゅん、しんく、そしてくんくんこんにちわ!
ひなはくんくんのてれびをまいにちみてるの。
くんくんはとってもかっこよくてかしこくてやさしくて、じぇんとるまんなのよ!
そんなくんくんにしつもんなの。くんくんはどんなたべものがすきなの?
ひなはいちごさんやうにゅーがすきです。』……くんくんの前で恥ずかしい…」
くんくん「そんな事ないよ。真紅ちゃんとっても可愛かったよ」
真紅「///」カァァ
ジュン「おっ、名が体をあらわしてるぞ」
真紅「や、やめて頂戴。こちらも似たような質問よ。
R.N.翠の庭師さんから。こちらも二回目よ、ありがとう」
ジュン「ありがとな」
くんくん「ありがとね!」
真紅「『ジュン、真紅、くんくんこんにちはです。
くんくんに質問なのですが、くんくんはどんなお料理が好きですか。
男の子だったらコレって言う品を教えてください。』……どちらも食べ物関係ね」
ジュン「食べ物かぁ。食べ物……くんくんってご飯食べられるのか?」
くんくん「食べられるよ。好きな食べ物だよね。男の子なら…かぁ」フゥム
くんくん「僕は犬だからね。やっぱりお肉が好きだよ。特に好きなのはビーフかな。
でも苺も好きなんだ。いちごだいすきさんと一緒にお食事できたら楽しいだろうなぁ」
くんくん「それから翠の庭師さん。君が頑張って作った食べ物なら君の好きな人も喜んで食べてくれると思うよ。僕も応援してるからね!」
真紅「くんくん…!なぜそのことを!?」
くんくん「僕はローゼンメイデンの大ファンなんだ。ラジオも最初から聞いてたんだよ」
真紅「な、なんて光栄なの…。私のファンだってくんくんが…!」
ジュン「真紅フィルターで自分のファンだと思い込んでるよこれ…」
真紅「それでは続けて読んでいくわ。R.N.黄色の策士さんから。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
くんくん「ありがとね!」
真紅「『ジュン、真紅、くんくん こんにちは。いつも楽しく聞いてるかしら。
くんくんにお聞きしたいのですが、くんくんはどうやってそれほどの推理力を手に入れたのですか。
よかったら、参考までに教えてくださいかしら』……ふむ、まだまだいくわよ」
真紅「R.N.蒼の庭師さんからのお便り。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
くんくん「ありがとね!」
真紅「『ジュンくん、真紅、くんくん、こんにちは。
僕には悩みがあります。僕は一人で考え込んでしまうと自家中毒を起こしてしまうんです。
どうしたらくんくんのように冷静でいられるでしょうか。』………なるほど」
真紅「この二つのお便りの内容は私も興味が尽きないわ。どうなのでしょう、くんくん」
くんくん「うん、答えていくよ。まずは黄色の策士さんから」
くんくん「推理力を上げるって言うと難しく考えちゃうかもしれないけど、要は犯人の身になって事件を考えていくんだ」
真紅「犯人の身になって…?」
くんくん「僕が犯人なら恐らくこうするかな。じゃあ、証拠の処分はどうしようか?って想像していくんだ」
ジュン「犯人の身になるか。面白いな」
くんくん「でも、この捜査方法は注意点があるんだよ」
ジュン「注意点?」
くんくん「犯人に同調しすぎないこと」
くんくん「犯人を理解すれば捜査は一気に進展するよ。でも、犯人の心理に共感してしまったら…」
真紅「た、探偵自身が犯罪者に近くなってしまう…?」
くんくん「そう!だから僕たちは犯人の目線で捜査し、けれど犯人から一歩引いた場所から犯罪を暴いていくんだ」
ジュン「理解はしても共感はしてはいけない…か。あの人形劇ってそんなにシリアスだったのか…」
真紅「シリアスなのは一期と四期以降なのだわ」
くんくん「あとは本を読むことかな。物語を読むことで考えの幅が広がるから、色んな予想ができるようになるよ。特にミステリー小説はオススメさ」
真紅「くんくんはどんなミステリー小説をお読みしているのですか?」
くんくん「僕の愛読書はシャーロック・ホームズだ。彼の推理を真似して自信をつけたものだよ」
真紅「まぁ!私もとっても好きですわ。私がミステリーにハマったのはホームズからなんです。こんな共通点があったなんて…」
くんくん「さすが真紅ちゃん。シャーロック・ホームズにかけては真紅ちゃんの方が先輩だったね」
真紅「い、いやですわそんな先輩だなんて。今まで通り真紅とお呼びください」
くんくん「真紅ちゃん」
真紅「あぁ…、くんくん」
ジュン「なんだこれ…。おーい、くんくーん。蒼の庭師さんからのお便りはいいのか?」
くんくん「そ、そうだったね。ごめんよ、ジュンくん…」
真紅「もぅっ!せっかく良い雰囲気だったのに…」
くんくん「蒼の庭師さんはどうしたら冷静でいられるか…だったね」
ジュン「冷静か。これってどんな時でも必要だよな」
真紅「そうね。人生の中ではじっと耐え忍びチャンスを待つことも必要よ」
くんくん「二人の言う通りさ。それでも、どうしても心が熱くなってしまったり、怖くてパニックになってしまう時もあるよね」
くんくん「僕も怪盗キャットのアジトに潜入した時に落とし穴にハマってしまってね。もうダメかもって思った時があるんだ」
真紅「もしかして3期27話のお話かしら?」
くんくん「さすが真紅ちゃん!アニメシリーズの頃のお話しだね。
あの時は冷静でいたから良かったけど、もしパニックになっていたら大変な事になっていたかもしれない」
ジュン「ふーん、それでどうやって冷静でいられたんだ?」
くんくん「気持ちの切り替えだね」
ジュン「気持ちの切り替え?」
くんくん「そうだよ。落ちちゃったものは仕方がない。だから生き残るために冷静に回りを分析すること」
真紅「焦った者から○んでいくのね」
ジュン「なにそれ…こわっ」
くんくん「そして脱出するために今度は考えの切り替えだ」
真紅「切り替え…。たしかあの時は穴を掘って脱出したのよね」
ジュン「それってどうなんだ?逆の発想すぎるだろ…」
くんくん「そう!逆に考えるんだ。あげちゃってもいいさ、と考えるんだ。ある偉い人の言葉だよ」
ジュン「偉い人…」
くんくん「この場合は、登れないのなら下に掘り進めちゃえばいいさって考えるんだ」
ジュン「でもさ、それだと脱出できなくないか?」
くんくん「普通はそうだよね。だがそこは怪盗キャットのアジト。地下がある事も事前に掴んでいたんだ」
真紅「流石くんくん。惚れ惚れするのだわ!」
くんくん「そ、そうかな?」テレテレ
くんくん「そんな訳で、蒼の庭師さんも逆の発想をしてみるのもいいかもしれないよ」
真紅「続いては、R.N.幻想世界の第8ドールさんからね。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
くんくん「ありがとね!」
真紅「『ジュンさん、真紅お姉様、くんくんさん、こんにちは。
私は探偵犬くんくんを観た事がないのですが、どのシリーズから観た方がいいでしょうか。
是非教えてほしいんだから!』………もちろん全部よ!」
真紅「くんくんを見ていない人が居ただなんて…!布教用のDVDを第1シリーズから貸すのだわ!だからちゃん観ておきなさい」
ジュン「全部見るのは大変じゃないか?…くんくんはどう思う?」
くんくん「うん。幻想世界の第8ドールさん、僕の活躍に興味を持ってくれてありがとう」
くんくん「好みにもよると思うけど、ほのぼのした感じが好きなら二期か三期がオススメだよ。
他のシリーズはけっこう本格的だから興味があったら見てみてよ」
ジュン「なるほど。真紅はどっちが好きなんだ?」
真紅「人形劇の方よ。本格的なミステリーでいつも引き込まれるのだわ。特に四期には思い入れがあるわね」
真紅「もちろんアニメの方も面白いわ。二期と三期は雛苺と翠星石も好きで今でも再放送をやっているほどだもの。しかもこの再放送が―――…」
ジュン「わかった!もうわかったから!大体わかったよ」
真紅「あら、まだ話し足りないのだけれど」
ジュン「それより次のお便りを読まないと」
真紅「そういえばそうね」
真紅「続いてのお便りはR.N.白い茨の乙女さんからよ。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
くんくん「ありがとね!」
真紅「『ジュン様、真紅お姉様、くんくん様、こんにちは。
質問なのですが、くんくん様はドールのマスターになるとしたらどのドールがいいですか。
是非教えてください。』……これはとっても気になるわね」
真紅「続いて、R.N.紫の水晶さんから。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
くんくん「ありがとね!」
真紅「『こんにちは。くんくんだったらどんな風にアリスゲームで戦っていきますか。教えて。』………くんくんがアリスゲームをしたらってことかしら?」
ジュン「くんくんがアリスゲームしたら知力戦になりそうだな」
くんくん「その前に僕 男なんだけど…」
ジュン「もしもの話だよ。僕も気になるから教えてほしいかな」
くんくん「う~ん…、これは難しいぞ」
くんくん「真紅ちゃん達でさえずっと悩んできた事だからね。僕だったら……」
真紅「くんくんだったら…!」
くんくん「…………戦わない…かな…」
真紅「戦わない…?」
くんくん「うん。いくら生みの親の願いだとしても、罪もない兄弟姉妹を傷つけることなんて僕にはできない」
くんくん「僕なら、アリスゲームの本質を理解するまで逃げ回るんじゃないかな」
真紅「もしも…、アリスゲームの本質が相手を傷つける事だったら…?」
くんくん「ローゼンさんに逆うかもしれないね。こんな事言ったら水銀燈さんに怒られちゃうな…」
ジュン「要するに真紅と同じってことだろ。自分のアリスゲームを模索して足掻くってまさにソレじゃないか」
真紅「……少し違うわ。私は戦ってしまったもの。ローザミスティカを奪わなかっただけ」
くんくん「真紅ちゃんも雛苺ちゃんを傷つけた訳じゃないじゃないか。むしろ助けに行ったんだよね」
ジュン「そうだよ。傷つけてないんだから くんくんと同じ考えじゃないか」
真紅「そうなのかしら?……そうだといいわ」
くんくん「それに僕は逃げ回るって言ったけど、別に闘わないとは言ってないよ。
精一杯生きる。生きるって闘うことだもんね」
真紅「! く、くんくん…」
くんくん「どんな状況でも必ずチャンスは巡ってくるものさ。捜査でも同じことが言えるよ!」
ジュン「要は考えようってことか」
くんくん「そんな訳で、紫の水晶さん。参考にならないかもしれないけど、僕の闘い方はこんな感じだよ」
くんくん「次は白い茨の乙女さんの質問だね。
マスターになるとしたらどのドール…か。これは難しいなぁ」ウムム…
ジュン「くんくんメッチャ悩んでるぞ」
真紅「ジュン、静かに」
くんくん「むむむ……」ウーン…
真紅「………」ドキドキ
くんくん「正直、どのドールのマスターになれても光栄だよ。でも、強いて挙げるなら…」
真紅「挙げるなら…!」
くんくん「真紅ちゃんかな」※
真紅「きゃーーッ!!!!本当!?くんくん本当なの!?」
くんくん「これは本当に迷ったよ。『決められない』が無しなら真紅ちゃんだよ」
ジュン「ちなみに真紅のどこがいいと思ったんだ?」
くんくん「知的で聡明。そして気高い所だよ」
くんくん「あと趣味が似通ってる所もいいな。真紅ちゃんとならずっと紅茶やミステリー小説の話ができそうだ」
ジュン「紅茶って……こっちはただのお茶くみ係だぞ」
真紅「ジュン!少し黙りなさい」
くんくん「それでもいいんだ。真紅ちゃんとお茶ができるなら僕は喜んでその役目を全うするよ」
真紅「あぁ…、なんて紳士なの。くんくん…」
ジュン「くんくんってMだったのか…?」
くんくん「…とは言っても、こればっかりは話をしてみないとわからない事もあると思う」
くんくん「だから、薔薇乙女のみんなとお話したなぁって思ってるよ」
※…Rozen Maiden Kunstwerkインタビュー
真紅「ふぅ、やっと最後のお便りね。R.N.逆十字の乙女さんからよ。ありがとう」
ジュン「ありがとな」
くんくん「ありがとね!」
真紅「『くんくんは、くんくん人形を利用する冷酷な第1ドールとくんくんファンの第1ドールならどっちが好き?』………水銀燈のことね」
ジュン「これってドラマCD版の水銀燈とアニメ版の水銀燈ってことかな?」
真紅「たぶんそうね。能○麻美子水銀燈vs田中○恵水銀燈ってとこかしら」
ジュン「どっちも違った良さがあるから比べる必要なんてないと思うけどな」
くんくん「ジュンくんの言う通りだね。アリスゲームに手段を選ばないストイックさと飄々とした余裕のある彼女」
くんくん「僕のファンだと言ってくれて、可愛らしさと時折見せる優しさを持つ彼女。どっちも素敵だと思うよ」
ジュン「詳しいな。くんくん」
くんくん「僕も彼女たちのファンだからね。これくらい当然さ」
真紅「少し気に入らないけど…、たしかに水銀燈にも良さはあるのだわ」
ジュン「へぇ、どんな所だ?」
真紅「ああ見えて紅茶を見る目は確かなのよ。よく一緒にお茶をしたものだわ」
ジュン「今でも僕の家でお茶会してるじゃないか」
真紅「ふふ、そうね。まさかまたあの子とお茶会ができるとは思わなかったわ」
ジュン「今度は僕が巻き返す…!ローゼンの時間を 僕の時間に…!」
ジュン「『僕の時間に巻き返す』」
ジュン「このコーナーはローゼンメイデンでやってみたい場面を実際にやってみようってコーナーなんだ」
真紅「もしもの話よ。それをゲストから聞いていく形なの」
くんくん「なるほどぉ。もしもこうだったらって事かぁ」
ジュン「どんな事でもいいぞ。っていうか、そうでもしないと絡めないだろうし」
くんくん「ゲーム特典のお話しでもいいのかな?」
ジュン「もちろん構わないけど」
くんくん「なら、こんなのはどうだい?」
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【くんくん探偵 ドゥエルヴァルツァ短編アニメ】
くんくん『犯人は貴方だ!ネコ警部!』
ネコ警部『!!?』
アザラシ男爵『な、何を言ってるんだね!ネコ警部が犯人なわけないじゃないですか』
くんくん『考えてもみてください。あの暗闇で宝石を奪えるのは夜目が効くネコだけです』
ラビット婦人『そ、そんな…!なぜ正義の味方のネコ警部が泥棒なんかに…!?』
くんくん『騙されてはいけませんよ。ラビット婦人』
くんくん『正体を表したらどうだ!偽物のネコ警部…いや、泥棒キャット!』
ラビット婦人アザラシ男爵『『ど、泥棒キャット!!?』』
ネコ警部『な、何を言ってるんだね!くんくん君!』
くんくん『泥棒の腕は一流でもその目は二流のようだな』
くんくん『僕の親友であるネコ警部は要切りのたばこしか吸わないのさ』
ネコ警部?『…! なるほど、バレては仕方ない』
泥棒キャット『よくぞ見破ったな。くんくん』
アザラシ男爵『ま、まさか…本当に泥棒キャットだとは…!』
泥棒キャット『ふふ、だがこれでいい。宝石は私の手の中だ』
くんくん『だから二流だと言っているんだ。その手の宝石をよく見てみろ』
泥棒キャット『……? なっ!?これは……青い銀紙のチョコレート…だと…?』
くんくん『年貢の納め時だな』
泥棒キャット『くそぉっ!覚えてろにゃー!』
くんくん『逃がさないぞ!真紅ちゃん!』
真紅『ローズテイル!!』
泥棒キャット『な、何者!?ぐわぁ!!』
泥棒キャット『く、くそぅ…!』
ネコ警部『まさか私に変装していただなんて…。お手柄だぞ!くんくん君』
くんくん『僕は何も…。こちらにいる真紅ちゃんが捕まえてくれたんです』
ネコ警部『ほう!このお嬢さんは一体…?』
真紅『はじめまして。くんくんの助手の真紅よ』
ネコ警部『助手か…!こんな綺麗な助手がいてくんくん君が羨ましいな』
くんくん『よ、よしてくださいよ!ネコ警部』
真紅『まぁ!くんくんったら照れちゃって』ウフフ
くんくん『もぅっ、真紅ちゃんったら』アハハ
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真紅「わ、私がくんくんの助手…!?夢のようだわ…!」
くんくん「助手と言ってもすぐ僕を追い越して一人前の探偵になっちゃうんじゃないかな」
真紅「そんな事は…。私はずっとくんくんの助手ですわ」
ジュン「あれ?話は変わるけど、真紅って猫は嫌いなんじゃなかったっけ?」
真紅「ドールの猫は別よ」
真紅「話を戻します。助手といえば、第5シーズンから弟子入りしたケンケンなのだけれど―――…」
くんくん「彼も優秀だよ。この間の事件では――――…」
ジュン「うわっ、コアな話になってきた…。これ聞いてる人わからないだろ…」
真紅「ふふ、くんくんといっぱいお話したわ」
ジュン「もういいから次のコーナーいくぞ」
真紅「あら、もうそんな時間なのね。では移りましょうか」
真紅「過去はいくつもの未来へと繋がっている。あなたの未来も無限に広がっているのだから」
真紅「『ジュン、忘れないでね』」
真紅「このコーナーは、今月から始まる新連載【ローゼンメイデン0-ゼロ-】の意気込みや予想をしていくコーナーよ」
ジュン「くんくんはどんな感じになると思う?」
くんくん「今までラジオを聞いてる限りだと、みんなの予想は大きく分けて3つだね」
くんくん「ローゼンさんが人間だった頃、始まりの箱庭、そしてドールズが箱庭を旅立った後のお話し」
ジュン「だな。今のところ旅立った後の予想が一番多い感じだ」
くんくん「僕としても0-ゼロ-というタイトルは気になるな。『薔薇乙女たちの知られざる真実』っていうくらいだから度肝を抜く展開かも」
ジュン「静かな物語だから案外ひっそりして優雅な感じかもしれないぞ?」
くんくん「十分有り得るね。それで僕の予想だけど、真紅ちゃんが最初の描写を飾ると思うんだ」
ジュン「まぁ王道だよな」
くんくん「問題は箱庭からか旅立った後なのかだけど、僕は現代からだと考えてる」
ジュン「現代からだとすると僕も出るかもしれないな」
真紅「そうね。たしかに今でも箱庭の事を思い出すもの。回想みたいに入るのかしら?」
くんくん「ただ、小説版と同じ入り方をするのか少し疑問なんだ。それとも、0 -ゼロ-だけあって真紅ちゃんが生まれて間もない頃とか」
ジュン「確証がなさ過ぎてブレてきたな」
真紅「生まれたばかりの話は恥ずかしいのだわ」
くんくん「とにかく!僕もファンとして楽しみにしてるって事さ」
ジュン「見てからのお楽しみって事か」
真紅「2/19が待ち遠しいわね」
ジュン「さて、そろそろお時間になりました」
真紅「本日のゲストである、くんくん。本当にお疲れ様でした」
くんくん「いやぁ、楽しくてあっという間だったよ」
真紅「そう言って頂けて何よりです」
くんくん「引き続きラジオを聞くよ。僕も応援してるからね」
真紅「はい…!頑張ります!お便りとか送ってくださると嬉しいですわ」
ジュン「不定期だからまたネットで放送日を掲載するよ」
真紅「では、名残惜しいけれど……お相手は第5ドール真紅と」
くんくん「くんくんと!」
ジュン「桜田ジュンでした」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第6回目】END
ジュン「……」カチャカチャ
真紅「あら早いのね。ジュン」
ジュン「ん、今日は雛苺が来る日だろ。また泣かれちゃ困るから色々用意してるだけだよ」
真紅「それは感心ね。さすがこの真紅の下僕だけはあるわ」
ジュン「はいはいっと。苺ジャムにお茶請けの苺大福と…」
真紅「今日はケーキではないのね。まぁたまにはケーキ以外もいいけれど」
ジュン「なぁ、見てるだけなら手伝えよな」
真紅「嫌よ。なぜ私が手伝わないといけないの?」
ジュン「前回は率先して支度をしてたってのに…」ブツブツ
真紅「苺大福に苺ジャムのロシアンティー……苺尽くしね」
ジュン「まぁな」
真紅「ふふ、あの子の喜ぶ顔が目に浮かぶわ」
ジュン「…………ふんっ」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第7回目】
真紅「真紅と」
ジュン「ジュンの」
真紅 ジュン「「薔薇の香りのガーデンパーティ0」」
ジュン「第7回目も始まりました。今日も喋っていきたいと思います」
真紅「それではゲストを呼んでみましょう。どうぞ」
雛苺「わぁい!真紅!ジュン!さっきぶりなのー!」
巴「こんにちは。桜田くん、真紅」
オディール「ボンジュール、呼んでくれてありがとう。ジュン、真紅」
ジュン「わっと!雛苺!こんな所でも僕登りはやめてくれよ」
雛苺「いいんだもーん!さっきスタッフさんがヒナの服にマイク付けてくれたのよ。これでどこでもOKなのー!」
ジュン「いつの間に…」
真紅「雛苺は一緒の家だし、巴も時々家に来る。オディールもこの間うちに来たわね」
オディール「うん、また会えて嬉しかった」
真紅「私もよ。たしかあの時は…剣道に興味があると言っていたわね」
オディール「そうなの。トモエに教えてもらってて今日本に滞在しているの」
ジュン「そういえば言ってたな。うちに顔を出した日から雛苺が会いたい会いたいって言ってうるさかったよ」
雛苺「だって早くトモエとオディールと遊びたかったんだもん。だから最近とっても楽しいのよ」
オディール「うふふ、いっぱい遊んでるもんね」
雛苺「そうなの!ヒナたち仲良し姉妹みたいね」
巴「雛苺ったら」ウフフ
ジュン「なんだろう…?ほのぼのするのになんか居づらい」
真紅「男女比1:4だもの。いつも通りにしてればいいわ」
ジュン「このラジオは『ふつおた』、『僕の時間に巻き返す』、『ジュン、忘れないでね』の3つのコーナーをやっていきます」
真紅「あなたも私達に質問したかったら手紙を送りなさい。この真紅が直々にお答えするわ」
雛苺「あっ!これヒナもお手紙出したことあるわ!くんくんに質問したのよ」
ジュン「あー…、やっぱりあれ雛苺だったのか」
雛苺「うん!くんくんと一緒に苺食べるって約束したのよ」エヘヘ
巴「良かったね。雛苺」
オディール「くんくんって日本でも有名なのね」
雛苺「うん!あっ、すごい!苺がいっぱいあるのよ!うにゅーも!みんなで食べましょ」
真紅「それを用意したのはジュンよ」
雛苺「ほんとう!?」
ジュン「欲しがると思ったから…」
雛苺「ジュン!ありがとなの!大好きよ」エヘヘ
ジュン「……………じゃなくって!食べながらでもいいからふつおたやるぞ」
真紅「そうだったわね。ではいくわよ」
ジュン「R.N.白い茨の乙女さんからだ。ありがとな」
真紅「ありがとう」
雛苺「ありがとなのー!」
ジュン「『皆様こんにちは。いつも楽しく聞いています。
オディールに質問なのですが、その後学業などはいかがでしょうか。
眠っている間に勉強内容が進んでしまったりとか…。
目覚めてから何か不都合はなかったか少し心配しています。』」
ジュン「そういえば、柿崎さんが言ってた眠り姫ってオディールさんの事だったんだよな」
巴「そうみたい。私もアリスゲームの後の事は聞きづらくて…」
オディール「大丈夫よ。元々先の内容まで予習してあったからすぐ理解できたの」
ジュン「留学できるくらいだから頭は良いとは思ってたけど…、なんかすごいな」
オディール「すごくないですよー。小さい頃は日本に住んでいましたし、日本語も好きだから覚えました」
オディール「白い茨の乙女さん、ありがとう。私はすっごく元気です」
ジュン「続いてのお便り。R.N.カナ大大だーい好きさんから。ありがとな」
真紅「ありがとう」
雛苺「ありがとなのー!」
ジュン「『こんにちは。いつも楽しく聴いてるよ。
雛苺ちゃんに質問なんだけど、好きな遊びを教えて!
それを聞けたらスケッチが冴え渡る気がするの。お願い!』……冴え渡らないだろ…」
雛苺「好きな遊びはねー、おいかけっこでしょ。お絵かきに探検ごっこ、うにゅーごっこ……くんくんごっこも大好きなの!」
真紅「一つに絞りなさい」
雛苺「ひとつなの?う~~ん…、巴とオディールと一緒におままごとするのもすっごく楽しいけど……」ウーン…
雛苺「でもやっぱり一番はジュンのぼりなのよ!」ムギュッ
ジュン「これって遊びだったのか…」
巴オディール「「負けた…」」
ジュン「えっ」
真紅「ジュン登りってある意味トレーニングよね。遊びにしては体力を使いそうだわ」
雛苺「さすが真紅なの!そこに気づくとはジュンのぼりの才能があるわ」
雛苺「ヒナと金糸雀はこういった遊びで健康的な体を手に入れてるの」
ジュン「健康って……人形に意味あるのか…?」
真紅「金糸雀はジュン登りしていないでしょう」
雛苺「金糸雀は傘なの。傘で飛ぶってすっごく体力を使うんだって」
真紅「なるほど、腕力はつきそうね。雛苺と金糸雀……恐ろしい子…!」
ジュン「腕力自慢の乙女ってどうなんだ…?」
ジュン「続いてはR.N.劇団少女さんから。ありがとな」
真紅「ありがとう」
雛苺「ありがとなのー!」
ジュン「『皆さん、こんにちは。新アニメを見ていて気づいた事があります。
TALE1で雛苺ちゃんが描いてた絵がすごく上手だったのですが、あれはアニメオリジナルの設定だからですか?
あと、ダイ○ンの掃除機に吸われたみたいに鏡に吸い込まれる姿はなんか面白かったです(笑)』」
ジュン「あぁ、あれな。突然でしかも驚きの吸引力だったよなぁ」
雛苺「失礼しちゃうわ!ヒナは原作でも絵得意だもん!」
ジュン「えっ、そっち?」
巴「(笑)なんて…。雛苺はあれでボディを奪われたのに…」
ジュン「急展開過ぎたからびっくりしたって意味だろ。僕もあれはびっくりした」
真紅「私も別の意味で驚いたわ。私の名シーン全カットは少し悲しくなったわよ」
ジュン「アニメってそういうものだろ。水銀燈と金糸雀のシーンカットだってそれなりの理由があるし…」
ジュン「トロイメントの金糸雀が薔薇水晶に適わなかったり、
薔薇水晶がローゼンメイデンじゃないと分かるまで原作で雪華綺晶の名前が出なかったり、
全部原作のネタバレ防止のためだったんだからな」
真紅「それは知ってるのだけど…、私のはどう考えても尺が足りないだけじゃないの?」
ジュン「……あんまり考えない方がいいかもな。設定もけっこう違うし」
真紅「そうね。雛苺はジュンの家にはいない事になっているものね」
ジュン「そう考えるとドールズトークの設定ともまた違うな」
真紅「あっちは翠星石が薔薇屋敷で暮らしてる設定だったわね。ローゼンメイデンはどこにもいるし、どこにもいないのよ」
ジュン「なんかコアな話になっちゃったな。リスナー付いてきてるかな?」
真紅「巴とオディールが付いて来てないのよ。付いてきていないかもしれないわ」
ジュン「脱線しすぎたから話を戻すぞ。それで、雛苺はなんで新アニメだと絵が上手かったんだ?」
雛苺「ヒナいつも通り絵を描いてただけだもーん」
巴「そうよ、桜田くん。雛苺はいつも上手だもの」ネー
雛苺「そうなの!」ネー
ジュン「えぇ……、明らかに違うんだけど…」
オディール「雛苺はトモエを描くのがとっても上手ね」
雛苺「今度オディールの絵も描いてあげるね」
オディール「ホント?ありがとう。楽しみにしてるね」
ジュン「僕か…?僕が間違ってるのか?それとも世界か?」
真紅「安心しなさい。私もジュンと同じ気持ちよ」
ジュン「これが最後だな。R.N.死は甘美な響きさんからのお便り。ありがとな」
真紅「ありがとう」
雛苺「ありがとなのー!」
ジュン「『こんにちは。いきなりだけど委員長さんに質問。
委員長さんは桜田くんの面倒をよく見てたけど、あれってなんでなの?
幼馴染だから?それとも委員長だから?』……少しサポートしてもらってたのは認めるよ…」
真紅「デリケートな質問ね」
ジュン「…あれは委員長だからだろ?梅岡先生に頼まれたって言ってたよな」
巴「うん。委員長だから断れなかったの」
ジュン「やっぱり嫌々だったのかよ…」
巴「ふふ、冗談だよ。本当は友達だから」
巴「ホントはもっと早く話しかけたかったけど…、あんな事になっちゃって…」
巴「委員長の仕事として届けてたのも本当だけど、もしかしたら話ができるかもしれないと思って」
ジュン「……そっか。僕も柏葉に話しかければ良かったな」
巴「会えなくなった期間も長かったし、男女だから気恥かしさもあったと思う」
ジュン「そう…かもな」
巴「うん。また仲良くなれて良かった」
ジュン「……」
真紅「青春ね」
雛苺「青春なの」
オディール「青春です」
ジュン「う、うるさいな…///」
巴「うふふ」
ジュン「今度は僕が巻き返す…!ローゼンの時間を 僕の時間に…!」
ジュン「『僕の時間に巻き返す』」
ジュン「このコーナーはローゼンメイデンでやってみたい場面を実際にやってみようってコーナーなんだ」
雛苺「わぁ!ジュンかっこいいなのー!」
ジュン「別にカッコつけてるとかじゃないけど…」
雛苺「はい!ヒナやってみたい場面があるのよ」
ジュン「聞いてない……まぁいいか。ノリがいいな雛苺。このコーナーってけっこう不評だからやる気があるゲストは珍しいよ」
雛苺「えっとねぇ、ヒナがやりたい場面はね―――…」
―――――
――――――――
―――――――――――
ジュン『ほら、雛苺。苺大福の山だぞ』
雛苺『わー!!うにゅータワーだー!』
巴『雛苺のために苺入りおにぎり作ったよ』
雛苺『すごい!トモエありがとなのー!』
オディール『ボンジュール、雛苺。遊びに来たわ』
雛苺『オディール!』
金糸雀『雛苺―来たかしらー』
雪華綺晶『ご招待ありがとうございます』
水銀燈『……ふんっ』
雛苺『みんないらっしゃいなの!』
翠星石『うわぁ…、続々と集まってきやがりますね』
蒼星石『今日はパーティだからね』
のり『翠星石ちゃーん!クロワッサン焼けたから手伝ってぇー』
翠星石『はーいですーぅ!』
真紅『賑やかね』
ジュン『そうだな』
みっちゃん『ぐへへ…、ローゼンメイデン全員集合なんて…!みっちゃんどうにかなっちゃいそう…!』
ジュン『い、いつの間に後ろに…!?』
雛苺『えへへ、みんな仲良しでヒナとっても幸せなの』
のり『それじゃあ、みんな集まったことだし乾杯しましょ。さあ、ジュンくん』
ジュン『な、なんで僕が……、姉ちゃんがやればいいだろ…』
真紅『いいから早くしなさい』
ジュン『わ、わかったよ…。………か、乾杯ッ!!』
カンパーイ!!!! キャー! カシラー!
雛苺『幸せ…。この幸せな日々をこれからも守っていくの』
―――――――――――
――――――――
―――――
巴「雛苺…」
オディール「うん…、うん!そうだね。雛苺」ウルッ
ジュン「いや、なんで最後シリアス入れたんだ…?」
真紅「雛苺の名言だからじゃないかしら?それより、雛苺」
雛苺「うゆ?なぁに、真紅」
真紅「ロートシュヴァルツで一応みんな集合したわよね。雪華綺晶以外」
雛苺「うん、やっぱり姉妹全員揃ってお茶会したいなってヒナは思うの」
ジュン「その意見って多いよな。そもそも作中でローゼンメイデンが揃ったシーンないし」
巴「ドールズトークの最終巻の『dolls talk talk』では揃っていたわ」
オディール「まいてはいけないローゼンメイデンの最後でも揃っていました」
真紅「ドラマCDでも揃ったわね」
ジュン「みんな詳しいな。僕としては原作で揃って会話してる所を見てみたいかな」
真紅「そうね。いつかみんな揃ってお茶会したいものね」
雛苺「うん!ヒナ楽しみにしてるの」
巴「私としてはdolls talkに出てみたかったな…」
ジュン「それはドールズトークの設定上無理なんじゃないか?」
真紅「そうね。巴が出演したら小さな子たちから『なんで雛苺は巴がマスターなのにジュンの家にいるの?かわいそう!』とか言われそうだもの」
巴「せっかく雛苺が主役の作品なのになぁ…」
雛苺「トモエ元気出して。ヒナはdolls talkでもトモエの事を忘れたことなんてないの。ずっと一緒よ」
巴「雛苺…」
雛苺「このうにゅーもあげるの。だから元気になってほしいの」
巴「そうだね。ありがとう雛苺」
雛苺「うん!」
ジュン「話は戻るけど、他にやってみたいシーンとかあるか?」
オディール「ジュン。私やってみたいシーンがあるの」
ジュン「いいよ。どんなシーン?」
オディール「えっとですね――――…」
―――――
――――――――
―――――――――――
オディール『おばあさま、雛苺を連れてきました』
雛苺『コリンヌ…なの?』
コリンヌ『ああっ……雛苺…!』
雛苺『…ヒナね、ずっと待ってたの。コリンヌにまた会いたいって思っていたから』
雛苺『ヒナ、あの時のかくれんぼの理由も知ってたわ。本当はもう会えないかもしれない事も…』
雛苺『それでも待ってたの』
コリンヌ『雛苺…ごめんなさい………私…!』
雛苺『でも、また会えた。それだけでヒナは嬉しいわ。コリンヌ』
コリンヌ『雛苺…!』
雛苺『やっと会えた。ヒナのこと覚えていてくれてありがとう。コリンヌ』ギュッ
オディール『……』グスン
―――――――――――
――――――――
―――――
ジュン「雛苺の前のマスター。コリンヌさんとの再会…か」
オディール「おばあ様は亡くなる直前まで雛苺の事を気にしていたの…」
雛苺「コリンヌ…」
真紅「私の記憶が正しければ第二次世界大戦の頃よね」
オディール「はい。疎開のために雛苺を連れて行けなくて…」
ジュン「苦渋の選択だったろうな…」
巴「雛苺、大丈夫?」
雛苺「うん…。ヒナもね、なんとなくわかってたの。戦争が怖い事も知っていたわ」
雛苺「わかってたけど置いてかれて悲しかった。今でもかくれんぼは苦手なの…」
巴「………」
雛苺「コリンヌに会えなかったのは寂しいわ。でもね、みんなに出会えたの」
雛苺「巴にのりにジュン、そしてオディール。コリンヌがヒナの事を教えてくれたから出会えたのよ」
雛苺「だからね、オディールも元気だしてほしいの」ナデナデ
オディール「雛苺…!」ウルッ
巴「雛苺、オディールさん。…良かった」グスッ
ジュン「雛苺も成長してるんだな」
真紅「えぇ。私も嬉しく思うわ」
ジュン「スタジオが感動の渦に包まれてるよ」
真紅「泣いてるスタッフもいるわね。こういう方向に行くとは思わなかったわ」
巴「ところで桜田くん。私もやっていいの?」
ジュン「いいよ。柏葉たちはやる気あって助かるよ」
巴「そうかな?」
ジュン「そうだよ。だからどんどんやっちゃってよ」
巴「わかったわ。じゃあこんな感じのを―――…」
―――――
――――――――
―――――――――――
のり『ジュンくん、またお姫様描いてー』
巴『ジュンくん…わたしにも……』オズオズ
ジュン『いいよ。何色のお姫様がいい?』
のり『お姉ちゃんはねー、赤いドレスのお姫様がいいなぁ』
巴『じゃあ…、ピンクのお姫さま』
ジュン『お姉ちゃんは赤いお姫様で、ともえちゃんはピンクのお姫様だね。ちょっと待ってて』
――――――
ジュン『はい、描けたよ』
のり『わー、きれいきれーい。ジュンくんの描くお姫様はみんな幸せねー。ステキなドレスばっかりなんだもの』
ジュン『へへ…』
巴『すごくかわいい!ジュンくんすごいね!』
ジュン『そ、そうかな?』
巴『おっきなリボンのお姫さま。かわいいなぁ』
ジュン『そんなに気に入ったの?それならもっと描くよ』
巴『んーん、このお姫様がいい。ジュンくん、ありがとう』
―――――――――――
――――――――
―――――
巴「あの頃が一番楽しかったな」
ジュン「これって小さい頃に三人で遊んだ時の…」
巴「うん。原作では私と遊んでる描写がなかったから思い出してみたの」
ジュン「また懐かしいものを…」
雛苺「これが小さい時のトモエとのりとジュンなの?とっても可愛いのよ!」
真紅「三人とも無垢な笑顔だわ」
オディール「あの、気になったのですが…、ジュンが描いたイラストって雛苺と真紅に似てる気が……」
ジュン「似てるっていうか真紅たちを描いたつもりなんだけど」
オディール「えっ!?そうなの?」
真紅「あのイラストは当時話題になったわね。なぜ幼少の頃のジュンが私たちを知っているのか」
ジュン「そうそう。僕がローゼンだって予想を立ててた人もいたよな」
雛苺「ジュンはお父様だったの?」
ジュン「違うよ。まぁ無関係ではないらしい」
巴「桜田くんは昔ローゼンさんに会ってたのよね」
ジュン「うん。なんでそれを忘れてたのか疑問だけど」
真紅「お父様が思い出させないようにしていたみたいね。断片的な記憶以外は封印されていたようだし」
ジュン「ローゼンは僕がアリスゲームに関わるってあの時から知ってたんだな」
真紅「そうでしょうね。だから重要な記憶だけ封印したのよ」
巴「そう聞くと桜田くんとローゼンさんって無関係には思えないね」
ジュン「まぁね。この話を本人にすると嫌がるからあまり考えないようにしてたけど…、やっぱり気になるよな」
真紅「ラプラスの魔のヒント。『お父様はとても近くにいるけど私には会えない』 今思えば、ジュンの事だったのかも」
真紅「記憶の話だけど、もしお父様と出会った事を私達に話していれば、物語はまた違った方向へ向かった事でしょう」
ジュン「…なんとなくだけど悪い方向な気がする」
オディール「もし記憶が戻ったら…。そしたら、ジュンは私の指輪が誰の指輪か見破った?」
雛苺「ヒナとオディールが初めて出会った日のことね」
巴「あの時は桜田くん雛苺に詰め寄ったんだっけ」
ジュン「あの時は悪かったよ…。でも、見破ったら雛苺は雪華綺晶の餌食にならなかったのかな?」
真紅「そうね。実際に聞いてみましょう」
―――――
――――――――
―――――――――――
【Rozen Maiden Phase 33】
オディール『私の指にはこれがあるわ』
真紅『ええっ!?』
ジュン『その指輪は…!』
オディール『そう、これは雛苺の指輪』
ジュン『………?』
オディール『――――夢を見たの。白い少女人形の夢を――――…』
ジュン『雛苺…どう思う?』
雛苺『ぅ…うゅ…』
巴『……白…白いいばらに白い薔薇。白い水晶…』
真紅『どうしたの、トモエ』
巴『私も――会った事があるわ。どうしてずっと忘れていたのかしら。あの時雛苺の世界で…』
真紅『………白い少女人形…』
のり『……ジュンくん…』
ジュン『……………………思い出した…』
のり『えっ?』
ジュン『姉ちゃんさ、僕が昔渡したスケッチブックまだ持ってる?』
のり『う、うん…。全部取っておいてあるけど』
ジュン『一番古いのを持って来てほしいんだ』
のり『ちょっと待って…!探してくるから』トタタ…!
翠星石『いきなりどうしたです?ジュン』
ジュン『なんで忘れてたんだろう…?こんな重要な事を……』
翠星石『?』
のり『えっと、これよね?………これって…まさか真紅ちゃんたち?』
真紅『!?』
ジュン『うん。僕が3歳の時に描いた絵だ』
翠星石『3歳…?それって何年前です?』
ジュン『11年前だよ』
巴『あっ…!これって雛苺かな』
雛苺『ほんとなの!ジュンって小さな頃から絵がお上手だったのね』
翠星石『ちょっと待つです!翠星石の絵まであるですよ!どーいう事ですか!?』
真紅『ジュン…、あなた一体…?』
ジュン『僕さ、小さい時にローザミスティカを造ったっていうおじさんと会った事あるんだ』
翠星石『そ、それって…』
ジュン『人形劇も見せてもらった。今思えば、あの人形劇の第2幕はアリスゲームを模したものだったのか』
ジュン『ジュン…!ジュン、あなた何を言っているの!?』
ジュン『オディールさんと柏葉が見たドールってこの子じゃないかな?』
オディール『!!』
巴『う、うん、この子よ。確かに右目が薔薇だったわ』
ジュン『やっぱりか』
ジュン『たしか人形劇でのその子の名前は……雪華綺晶。7番目の薔薇乙女』
雛苺『7番目…。たしかにそう名乗っていたのよ!』
ジュン『なら、オディールさんの指輪は雪華綺晶のもの。わざわざ雛苺の指輪と言うあたり、狙いは雛苺か』
巴『そ、そんな…。なんのために…?』
ジュン『雪華綺晶は霊体なんだ。体を欲しがってる。だからアリスゲームをリタイアした雛苺の体を狙ってるのかも』
翠星石『アストラルって事ですか…。とんでもない話ですね』
ジュン『これからは雛苺を護衛しよう。特に雛苺が眠ったあとに』
雛苺『ヒナ…、なんだか怖いの…』
ジュン『安心しろよ。みんな付いてるから』
翠星石『そうですよ!翠星石たちに任せれば万々歳ですぅ!』
ジュン『だな』
真紅『ねぇ、ジュン。本当に…?アリスにしか会わないというお父様に本当に会ったの?』
ジュン『たぶんな』
真紅『………』
―――――――――――
――――――――
―――――
ジュン「ストップ!これはマズイって!」
真紅「あら、何がかしら?」
ジュン「何がって……、何もかもだよ…」
ジュン「考えてもみろよ。アリスゲームは人形たちの戦いだろ。人間なんて脇役でしかない」
ジュン「そんな人間がここまでアリスゲームに影響したら色々不公平だろ。雪華綺晶も困るって」
巴「でも雛苺を救えたかもしれないわよ」
ジュン「確かに雛苺は救えたかもしれないけど、真紅たちが心配だよ」
真紅「? どうして?」
ジュン「どうしても何も僕に不信感を持つだろ」
真紅「まぁ……そうでしょうね」
ジュン「そんな状態じゃドールとマスターの絆が心配だ」
真紅「絆が搖れる事はないでしょうけど、雪華綺晶の罠にハマった時に薔薇の誓いを解くのは迷ったかもしれないわね」
ジュン「僕の幼少時の記憶が封印されていたならそれで正解。色んな意味で」
真紅「そうね。知らないからこそ頑張れるもの」
雛苺「でも、いつかは思い出すようになってたんだよね?ラプラスの魔も言ってたのよ」
ジュン「僕がショックを受ける度にな。まったく…、どんな思い出させ方だよ…」
真紅「お父様なりの粋な計らいよ」
ジュン「学年集会と色紙と踏みつけられる事がかよ…。勘弁してくれ……」
オディール「ジュンは踏みつけられるのが好きなの?」
巴「そういえば柿崎さんに踏まれてたよね」ジトー
ジュン「あれは不本意だったってば…!!」
真紅「過去はいくつもの未来へと繋がっている。あなたの未来も無限に広がっているのだから」
真紅「『ジュン、忘れないでね』」
真紅「このコーナーは、今月から始まる新連載【ローゼンメイデン0-ゼロ-】の意気込みや予想をしていくコーナーよ」
ジュン「新連載はこんな感じの事をやるんじゃないかなって話をしていくコーナーだ」
巴「うーん…、どうなるんだろ?」
オディール「私のおばあさまと雛苺が仲良く暮らしてる所を見てみたいです」
真紅「原作だとちょっとしか描写がなかったものね」
雛苺「コリンヌとはいーっぱい遊んだわ!ヒナもまた見てみたいのよ」
ジュン「雛苺の過去って言ったら一番にコリンヌさんが出てくるもんな」
巴「それと箱庭のお話しをもっと見たいわ。特別編の雛苺も可愛かったから」
ジュン「箱庭の話って人気あるよなぁ。ああいうほのぼのの方がいいのかな?」
雛苺「かなー?」
真紅「…………」
ジュン「んっ?真紅どうしたんだ?」
真紅「いえね、ちょっとシリアスなものを想像してしまって」
ジュン「なんだよ。言ってみろよ」
真紅「戦争の事よ」
真紅「世界大戦では雛苺以外のドールも目覚めていたと思うの」
ジュン「…真紅はどうだったんだ?」
真紅「………黙秘するわ」
ジュン「なんでだよ!」
真紅「とにかく、コリンヌが出てくるなら戦争の事も触れると思ったのよ」
雛苺「ヒナ、もう戦争はいやなの…」
真紅「そうね。それによく考えたら、危なくなった場合ラプラスの魔に召集されるでしょうし」
ジュン「そうなのか?」
真紅「一応あのウサギは審判のようなものだから。アリスゲーム以外でリタイアしないか注意していたらしいわ」
ジュン「へー、初耳だな」
雛苺「ラプラスはよくわからない事も言うけど、いっぱいアドバイスしてくれるのよ」
ジュン「そのアドバイスがよくわからないんだよなぁ…」
真紅「同感ね」
真紅「ラプラスの魔で思い出したのだけど、雛苺あなた旅立ちの日はどうだったの?」
雛苺「ラプラスと最初に会った日のことよね?ヒナ一人になって泣いてたのよ…」
真紅「やっぱり…。私も翠星石たちのように貴女と一緒に旅立てばよかったと後悔していたの」
雛苺「真紅……ヒナね、アリスゲームが怖くてしばらく箱庭にいたの。そしたら、ラプラスの魔が現れて―――…」
・
・
・
ラプラスの魔『おやおや、貴女は行かないのですか?』
雛苺『うゅ…、だって…だって…』
ラプラスの魔『たしかに勇気がいる選択です。アリスゲームを拒否するという選択もあるのですよ』
雛苺『いや!だって一人だもん。ヒナ、一人ぼっちはいやなの…』
ラプラスの魔『一人になるのも怖い。アリスゲームで姉妹と戦うのも怖い…ですか。困りましたね』
雛苺『うぅ…グスッ…』
ラプラスの魔『良い考えが浮かびました!戦わなくてもよいのです』
雛苺『えっ?ほ、本当なの?』
ラプラスの魔『えぇえぇ、そうですとも。何も戦う必要はありません。お友達になってしまえばいいのです』
ラプラスの魔『これから貴女は人間のマスターを得るでしょう。まずはその人間とお友達になることです』
ラプラスの魔『そして、人間のお友達と協力して姉妹と仲直りをするのです』
雛苺『ホントにホント?ローザミスティカを奪わなくてもいいの?』
ラプラスの魔『それは貴女次第です。6番目のお嬢さん』
雛苺『そ、それならヒナでもできるかも』
ラプラスの魔『そうです。貴女のアリスゲームを行えばいいのです』
ラプラスの魔『さぁ、姉妹たちに再び会えるように頑張りましょう』
雛苺『はいなの!えっと…』
ラプラスの魔『ラプラスの魔とお呼びください』
雛苺『うん!ラプラスありがとう』ノシ
ラプラスの魔『良い旅路を』
・
・
・
雛苺「そうやってヒナは旅立ったの」
真紅「そうだったの…」
ジュン「ラプラスの魔。ホント親切なのか不親切なのかわからないよなぁ」
真紅「言葉遊びで煙に巻いたり冗談を言ってきたり…苦手だけれど嘘はつかない事だけは知ってるわ」
巴「私、作中でラプラスの魔には会ってないの。白崎さんの時なら会ったけれど」
ジュン「あの姿の時はキャラが違うからまだ話しやすいかな」
オディール「私も会った事ないわ。会ってみたい」
真紅「会わない方がいいと思うわ」
雛苺「ヒナは良いウサギだと思うなぁ。困った時は必ず出てきてくれるのよ」
ジュン「そういえば、『まかなかった世界』の交信方法も真紅のボディを見つけられたのも一応あいつのおかげだっけ」
雛苺「そうよ。今度会ったらお礼を言いたいのー」
ジュン「会ったらな。このラジオで会うことはないと思うけど」
真紅「…………」
ジュン「なんで黙るんだよ…。まさか……」
真紅「ご想像にお任せするわ。それより新連載の予想は出尽くしたかしら?」
巴「私はもうないわ。雛苺とオディールさんは?」
オディール「私も大丈夫。雛苺の活躍を早くみたいです」
雛苺「ヒナもいっぱいお話したから満足なの!」
巴「新連載では雛苺の元気な姿が見られるといいね」
オディール「えぇ。どんな風に生活してたのか気になるわ」
雛苺「遊んだりお茶会したりしてたのよー」
ジュン「さて、そろそろお時間になりました」
真紅「本日のゲストである、雛苺、トモエ、オディールお疲れ様」
雛苺「真紅、ジュン。今日は呼んでくれてありがとなの。すっごく楽しかったわ!」
オディール「日本の文化に触れられて良かったです」
ジュン「日本の文化じゃないけど…」
巴「二人をこれからも応援してるね」
真紅「えぇ、応援して頂戴」
ジュン「不定期だからまたネットで放送日を連絡するよ」
真紅「それでは、お相手は第5ドール真紅と」
雛苺「第6ドール雛苺なの!」
巴「柏葉巴です」
オディール「オディール・フォッセーよ」
ジュン「桜田ジュンでした」
【薔薇の香りのガーデンパーティ0 第7回目】END
続き
【ローゼンメイデン】薔薇の香りのガーデンパーティ0【ラジオSS】【後編】