御坂「アンタのテレポートなら簡単でしょ。一生のお願いだから!」
黒子「そうは言われましても、黒子は今宿題中なんですのよ…」カリカリ
御坂「いいじゃない、そんなの後で私が手伝ってあげるからさ」
黒子「こういうものは自分でやらなければ意味がありませんの」
御坂「お願いったらお願い!くーろーこー」ジタバタ
黒子「そ、そんなにくっつかないで下さいましよ。一体どうしましたの?」
御坂「じ…実はね」
元スレ
御坂「私はハワイに行きたいのよ」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1268715966/
御坂『はぁ、クラスの皆は海外旅行に行ってるのに私だけ補習なんて…。不幸よぉ』
上条『なんだ御坂、お前も補習か?夏休みなのにご苦労なこった』
御坂『そういうアンタこそ。今日はあの二人はいないの?』
上条『あぁ、青髪は大阪、土御門はイギリスに旅行だとよ』
御坂『ふぅん、でアンタは寂しく学園都市で夏休みを過ごすわけね』
上条『お前だって同じだろうが、偉そうに言えないだろうが』
ダッダッダッ
インデックス『とうまー大変なんだよー』
御坂『ん?あれはインデックスかしら』
インデックス『商店街の福引きでハワイ旅行当たっちゃたよー!』
御坂『な、なんですって…!?』
上条『おやおや、これはこれは、夏休みを侘しく学園都市で過ごす御坂美琴さん。上条さんの今年の夏はハワイのようですが』
インデックス『ハワイだよー海外なんて始めてだよー』
御坂『なっ、なによハワイハワイって…。あ、そうだ忘れてたわ!』
上条『なんだよ』
御坂『わ、私も実は黒子にハワイ旅行誘われたてたんだったわ!あんまりしつこいから断ってたの』
遅いね、スマンw
今度は書き溜めますね
御坂「というわけ、なのよ。証拠に写真取ってくる、なんて言っちゃって」
黒子「仕方ありませんのねぇ、お姉様は」ゴソゴソ
御坂「じゃあ連れて行ってくれるの?」
黒子「そうは言ってませんのよ。お姉様は何時も、そうやっていつも能力に頼ってばかり…」
御坂「お説教は後で聞くから、早くなんとかしてよ!」
黒子「ふぅ分かりましたのよ、ようはその殿方にバレなければ宜しいんでしょ」サッ
プルルルル
御坂「ん?アンタ一体どこに電話を」
黒子「もしもし、初春ですの?今宜しいで……え、今忙しい?三日に一回ポップするレアモンスター待ち?」
御坂「い、一体なんの会話をしてるのかしら」
黒子「そんなゲームなど後で宜しいですのよ!…え、ゲームじゃなくて人生?初春、あなた何を言っていますの…」
御坂「ねぇ…ねぇ、くーろーこ。ハワイはー?」
黒子「お黙りなさいまし、お姉様!いま初春が大変な事になってますのよ」
御坂「初春さん…?一体なにが起きてるっていうのよ」
黒子「とにかく、今からそっちのに行きますのよ!わかりま……、む切れましたわね」
御坂「どうしたのよ、初春さん?風邪でもひいてるの」
黒子「風邪…といえば風邪かも知れませんが…。学園都市において長期休暇時に良く発症する病。電脳悪性依存症ですわ」
御坂「電脳悪性依存症?始めて聞く名前ね」
黒子「その病に掛かってものは、常にネットゲームに接続していなければ精神の自我が保てなくなりますの」
御坂「そういえば微かに思い出したわ。ネットワークを経由し、人物になんらかの影響を及すウイルスみたいな能力があるって」
黒子「とにかく、急ぎますわよ!」ダッ
御坂「初春さーん!いないのかしらね」ピンポーン
黒子「…そんなはずはありませんの。この水道メーターは確かに動いていますわ」
御坂「うーん、それじゃなんで出ないんだろ」
黒子「仕方ないですわね、お姉様掴まって下さいまし!」ガッ
御坂「えっ?ちょっといいの勝手に」
シューン!
御坂「うわ、なんなのよコレ!?コンビニ弁当や空き缶のゴミで一杯…」
黒子「やはり遅かったのですわ…、初春開けますわよ!」ガッ
ガラガラ
初春「あ、…こんにちは……チャイム鳴らしてくれれば良かったのに」
黒子「散々ならしましたわよ、その様なヘッドフォンを付けていれば当たり前ですわ!」
初春「ヘッド…フォン?…あぁそうですね……。少し汚れてますが、適当にゴミを退して座って下さいね」ガサガサ
黒子「うぅ……、分かりましたのお姉様?これが電脳悪性依存症ですわ」
御坂「そ、そんな…なんて酷いのかしら……。初春さんの、初春さんの頭の花が枯れてる」
御坂「このゲーム雑誌の山をどかして…っと」ガタ
黒子「初春、少しやり過ぎではありませんの?今日の所はその辺りで…」
初春「え……、そんなの無理ですよ…。さっき狩りが始まったばっかりなんですよ」カタカタ
御坂「良く分からないけど、始まったばっかりならいいじゃない」
初春「良くないですよ…、私が抜けたらPTを組み直すのに何時間かかると思ってるんですか……」カタカタ
御坂「何……時間?そんなにかかるものなの」
黒子「それが電脳遊戯の恐ろしい所なんですのよ」
御坂「なんだか恐ろしいのね、電脳遊戯って。……あ、このペットボトルのお茶もらっていい?」スッ
黒子「それは、いけませんのぉぉぉぉッ!お姉様ぁぁぁぁぁ!」ガシッ
御坂「痛いっ、アンタなにすんのよいきなり!アンタの分も残しておくから」
黒子「違いますの…これは違いますの…。少しお手洗いに行ってきますわ……」
スタスタ
御坂「何なのよ、変な黒子ねぇ…」
初春「全く……、これだから…佐天は…」
御坂「ん?佐天さんがどうしたの」
佐天『マクロ登録?寄生?…うーん一体何の事よ。私こういうの苦手なんだけどなぁ』カタカタ
初春「全く……、これだから佐天さんは…」ブツブツ
御坂「ねぇ、黒子。初春さんどうしようかしら?私がここで初春さんのノートパソコンに電流ながしてやってもいいんだけど」
黒子「いまの初春にそのような事をすれば……、明日の朝日は拝めませんのよ」
御坂「だったらどうしたらいいのよ…」
黒子「パソコンを破壊してもまた買い直すだけ…、元を断たねばなりませんわ」
御坂「元を…?一体どうするつもりなの」
黒子「初春はノートリアスモンスターの持っている、レアアイテムを欲しがってますわ」
御坂「うーん?良く分からないけど、初春さんはそのレアアイテムっていうのが手に入ったら気が済むってこと?」
黒子「そういう事ですわ、なので私達も初春に協力しますのよ」
御坂「協力ってどうやって…?」
ガサガサ
黒子「初春、この端に置いてあるノートパソコンを二台ほど借りますわよ!」バッ
初春「え……、それは…構いませんけど…」カタカタ
黒子「ソフトのインストールは完了ですわ。後はキャラの作成ですわね」カタカタ
御坂「うーん、ここは無難に私と似た様な感じにしようかな」カタカタ
黒子「キャラの作成が終わったら集合しますわね。初春、佐天さんも呼んで下さいまし」
初春「はーい、分かりました」カタカタ
御坂「さて、回りに沢山人がいるわね……黒子たちはどこかしら」
佐天「あ、御坂さんですよね?そのキャラクター」
御坂「そうだけど…、あなた佐天さん?」
佐天「そうですよ。そのキャラ、御坂さんそっくりだからすぐに分かりましたよ」
御坂「結構頑張ったからね、分かってもらえて嬉しいわ」
佐天「後は、初春達だけなんだけど…」
バッ
「グォォォォンッ!」
御坂「な!いきなりモンスターが?くらいなさいッ!」ブォン
バキィ!!
「…………」ピクピク
佐天「凄いですね御坂さん!初めてとは思えませんよ」
御坂「ゲーセンに通ってたのが役にたったかな。それにしても街中でこんなベヒーモスみたいなのが出るなんて…」
「ひ……酷いですのよ、お姉様……」
佐天「あれ?今このモンスター喋りませんでした」
御坂「止めてよ佐天さん。そんな事あるわけないじゃい」
ベヒーモス「仲間にいきなり切りかかるなんて、なんて非常識ですの…」
御坂「って、アンタ黒子なの!?」
黒子「お姉様とわたくしの絆はそんなものでしたのね」ブツブツ
御坂「分かる訳ないでしょ!なんでそんな姿なのよ」
黒子「こっちの方が強そうなんですのよ。まるで人がゴミのようですわ」
佐天「それは思いっ切り死亡フラグだけどね…」
ダッダッダッ
御坂「あ、初春さんが来たのかしら?」
黒子「はて、それにしては沢山いらっしゃるような」
佐天「不味い、あれはゲームマスター!きっと御坂さんが白井さんを攻撃しちゃったから」
御坂「そんな事言われても、知らなかったんだから!」
黒子「言い訳は後にして早く逃げますわよ!」
ダッダッダッダッ
御坂「ま、待って皆。まだ初めたばっかりだから、操作方法が…」
ブォォォォン!…バタバタ
「……………」スチャ
黒子「なっ、一振りであの数を一瞬で!なんて腕ですの」
剣士「他愛の無い…鎧袖一触とはこの事か…」
黒子「助かりましたのよ、お陰で助かりましたわ」
剣士「…志しを持たぬ雑兵と話す舌など持たん。直ぐに立ち去るがいい」
佐天「………ッ!ぷ」ブルブル
御坂「ん、どうしたのよ佐天さん?そんなに口を抑えて」
佐天「い……いへ…なんでもッ!無いで…」ブルブル
黒子「何か良く分かりませんが、今の内に逃げますわよ!」ダッ
御坂「(……そういえば、私なんでこんな所いるんだっけ)」
佐天「ぷはぁー!まっさか中二病をリアルで見れるなんて、笑いを堪えるのに大変だったよ」
黒子「あの殿方…素敵な方でしたわね。御礼が言えなくて残念でしたわ」
御坂「大丈夫よ、黒子。旅を続けていればきっとまた会えるわよ」
佐天「…………え?」
黒子「いきますわよ、佐天さん。この世界の命運はわたくし達、冒険者の手に掛かっていますのよ」
御坂「ロードスの平和は私が守るわよ!」
佐天「え……えっと。じゃ取り敢えずレベル上げでもしましょうか…」
御坂「えぃぃぃッ!」ブン
ズバッ!
佐天「あ、またレベル上がりましたね!おめでとうございます」
御坂「ありがと、結構レベル上がってきたわね」スチャ
黒子「にしても初春はまだですの?」
トコトコトコトコ
御坂「あら、何かしらあのネコちゃん。可愛いわね」
佐天「あ、初春さんこっちですよ!」
黒子「あら、あの小動物が初春でしたの。遅いですわよ」
御坂「ヨロシクね、初春さん」
初春「あれ…?何かおかしくない?」
御坂「おかしいって何が?」
初春「あなた達今レベルいくつ?」
黒子「わたくしが14でお姉様が15になった所ですわね」
初春「なんでタメ口なのかな、おかしくないかな」
御坂「(え、えぇ…………?)」
黒子「お姉様になんて無礼な、黒子は許しませんわよっ!」ダッ
初春「啼け、魔眼のケルベロス!」ブォン
ドガーーーン!
黒子「はぶんっ!」ドサッ
佐天「白井さんしっかり!この電脳空間では学園都市みたいにレベルの高さは絶対なのよ…我慢してあげて」
黒子「もう勘弁なりませんわ。お姉様、電気を利用してハッキングなどできませんの?」
御坂「うーん、さっきからやってみてるんだけど。この空間じゃ思うように能力が使えないみたいね」
初春「なにをブツブツ言ってるんですか?早く倒しにいきますよ」
佐天「いきなりですか?まだ私達レベルとか装備があまり整ってないんだけど…」
初春「仕方ないですね、装備は私のをあげます」ガサガサ
佐天「げ…これは相場100000ルピーはするローブじゃない?貰っていいの」
初春「構いませんよ、スキル上げで作った物ですから。ほら御坂さんたちも」バッ
御坂「うーん、気持ちは嬉しいんだけど……ねぇ?」
黒子「やはり、こういうものは自分の力で手に入れなければ面白くありませんわよ」
初春「焼き付せ、セラフィム・カリオン!」
ズギャーン!
御坂・黒子「はぶっんっ!」ドサッ
御坂「ちょっとぉ!何するのよ、いい加減にしないと私も怒るわよ」
初春「面白くない?あなたは何をしにここに来ているのですか。戦争に面白いも何もありません」
御坂「(何しにって…ゲームなんだけど)」
佐天「そ、その通りですよねぇ…」
初春「一分一秒無駄にせず、効率を常に求めていきますよ」
佐天「は、はぁいー分かりましたぁ…」
黒子「ジャッジメント・デュラハン!ですのっ」
ドガャーン!
初春「レベルアップおめでとうございます。これでサポートジョブがつけれますね」
御坂「(そりゃ…この装備と初春さんの回復魔法があればねぇ)」
黒子「(安全過ぎて、黒子面白くもなんともありませんのよ…)」
佐天「それじゃ、一旦街に戻ろうか?」
初春「そうですね、そろそろノートリアスモンスターが現われるはず…。情報収集もしないといけません」
「武器は装備しなきゃ意味がないじゃんよ」
「大魔皇帝クレイジーヴィーナスは頭の角が弱点です、…とミサカは懇切丁寧に教えてあげます」
「私は悪いシスターじゃないんだよー」
…………
……
…
佐天「どうですか御坂さん?何か情報は掴めました」
御坂「どれも関係ない情報ばっかりね。黒子の方は?」
黒子「くろこしょうがあれば船と交換して貰えるみたいですわよ」
佐天「船かぁ、私達にはあんまり必要ないかな」
スタスタ
初春「………………」
御坂「初春さんおかえり。見つけた?そのなんとかモンスターっていうの」
初春「不味いですね…どうやら既に他のPTが討伐に向かったようです」
佐天「それは大変、早く私達も行かないと!」
黒子「まぁまぁ、佐天さん。そんなに慌てずとも…、そのPTの後に私が倒せばいい事でありませんの」
初春「もし倒されれば、次に出現するのは一ヵ月くらいかかりますけど」
御坂「一ヵ月か。それじゃ、その間色々クエストとかこなしたいわね」
黒子「わたくしも一緒にお供させてもらいますわ」
御坂「普段ゲームとかしないから、なんだかワクワクしてきたわ」
佐天「あ、あのぉ…本当にいいんですか?一週間ですよ…」
御坂「別に問題ないわよ、宿屋にずっと泊まってればいいんでしょ」
佐天「あ、いえ…実は一週間っていうのは…」
御坂「現実の時間で一ヵ月ですって!?」
黒子「ちょっと待って下さいまし。宝の地図でもせいぜい数時間ですのよ!」
佐天「それがネットワーク電脳遊戯の恐ろしい所なんだよ…。私も気が動転して一週間だなんて言っちゃた」
御坂「そんなに掛かったら夏休みが終わっちゃうじゃない」
黒子「ここでわたくし達が倒さなければ初春は間違いなく不登校になってしまいますわ」
御坂「初春さん、場所を教えて!ソイツを倒しにいくわよ」
初春「分かりました、地図でいえばサンドリア王国から東の…ここです」
黒子「分かりましたわ、急いでテレポートしますわよ」
―サンドリア―
御坂「ここがサンドリアか、エルフが沢山いるわね」
初春「悪いですが、観光をしている暇は無いですよ。はやくボストーニュ監獄へ」
佐天「(初春さんを…。ううん、初春をなんとしても元に戻さないと!)」
黒子「ご心配なく佐天さん。初春は必ずわたくしが元の様に咲かせて差し上げますわ……、ジャッジメントの名にかけて!」
佐天「白井さん……、うんそうだよね!」
ダッダッダッ
御坂「ここがボストーニュ監獄…、どのモンスターもかなりの強さね」
初春「雑魚に構っている暇はありません…、佐天さんお願いします」
佐天「分かったわ、インビジとスニークいくわよ」ブォン
御坂「あれ?私の姿が消えちゃった」
黒子「なるほど、これならば雑魚モンスターを相手にせずに進めるわけですのね」
佐天「そういう事、じゃ初春さん道案内お願い」
御坂「なんだか、いかにもな装飾のされた扉が見えてきたわね」
スタスタ
初春「ついに…ついに、来ましたか。私ともあろう者がドキドキしてきましたよ…」
佐天「補助魔法は皆にかけたし、準備は何時でもいいよ」
御坂「黒子……アンタ分かってるわね」
黒子「勿論ですのよ、初春は必ずわたくし達の手で取り戻しますわ」
御坂「その為にも…、この戦い!」ガッ
黒子「負けられませんのよぉ!!」ガッ
バターーーン!!
Imagineの攻撃、Marauder Dvogzogに154のダメージを与えた。
Marauder Dvogzogは倒れた。
御坂「あ……あれ?もしかしてもう…」
黒子「あのお方が倒してしまいましたの…。ってあの方は確か」
御坂「ゲームマスターから守ってくれた剣士さんじゃない!」
初春「………………」ガクガク
佐天「どうしたんですか?初春さん…」
初春「よくも、この初春飾の夢をぶち壊してくれましたね…。夏休みを全て注ぎ込み、準備を整えたというのに」
剣士「貴様…ウィンダス人か……。腐った国に属さねば、貴様も苦しむことはなかったろうに」
佐天「…ッ!だ、だからそれ…ぷっ。ぐっ…ぷっ」ブルブル
御坂「またね、どうしたのよ佐天さん?」
初春「許さん…許さんぞ虫けらめ!そのレアアイテム力づくでも頂きますよ!」バッ
黒子「え…?ちょっとお待ちなさい初春!」
このゲームはFFっぽい別物という事で、細かい所かなり適当ですしw
初春「輝け、ジェルマニック・クルセイダー!」
ドガーァン!
剣士「初春飾、私を敵に回すには君はまだ…未熟!」
黒子「なっ、初春のなにか凄い魔法をくらって、ほとんどダメージがありませんの!?」
剣士「我々はバストゥーク共和国の真の開放を掴みとるのだ!ウィンダスからの悪しき呪縛を我が正義の剣によってな!」バッ
佐天「ーッ!タンマ…、本当に…ヤバッ!っぷ」ゴロゴロ
御坂「ちょっ、だからどうしたの!なんで床を転がってるのよ!?」
初春「私はあなたの様な無駄にキャラを作っている人は嫌いなんですッ!返事は『おK』『うい』等の二文字で充分なんですよ!」ブォン
ドガァーン!ドガァーン!
黒子「くっ、初春止めて下さいまし!そんな事をして何の意味がありますの!?」
初春「私は絶対手に入れなければならないんです!レアアイテムを…じゃないと私が今までやってきた事は何だったんですか!」ブォン
バキィ!
御坂「もう…、もうこんな事は止めにしようよ初春さん…」
初春「み、御坂さん、邪魔しないで下さい。退かないのなら、あなたもろとも」
御坂「思い出してよ初春さん!あなたがこのゲームを始めた目的は本当にそんなアイテムを手に入れる事だったの!」
佐天「御坂さん……」
御坂「最初は私達みたいに純粋に、ゲームを楽しんでいたんじゃないの?周りのプレイヤーは敵なんかじゃなくあなたの仲間だったんじゃないの!?」
初春「ゴチャ、ゴチャと…、ならばあなたから先に消してあげますよ!私は無駄が嫌いなんです」
御坂「初春さん…いつから違ったの…あなたの道は」
剣士「無駄か……。ならば何故キミはただの精霊魔法に呼称を付ける?」
初春「そ、それは……」
剣士「アンタも本当は心の底じゃ思ってるんだろ!冒険者の一員じゃなくて、主役に…勇者になりてぇって!ずっと、ずっと思ってたんじゃねぇのかよッ!!」
初春「私は…私は…そんな無駄な…」
佐天「……いいんだよ、初春。もう我慢しなくて、ここには私達しかいないんだからさ」サッ
初春「さ、佐天さん……」
黒子「初春、良く分かりませんが、あなたの気が済むようにおやりなさいまし…」
初春「白井さん…分かりました。私もう我慢しません…」バッ
御坂「初春さん、一体何を……?」
初春「私の本当の名前は、ファーストスプリング!幼い頃一家全員をサンドリア騎士団に殺された過去を持つ。復讐の為、獄炎の魔術師の元で激しい修行を受ける。
身体の無数の傷はモンスターとの戦いによるものと思われがちだが、実は修行による時のもの。
(優秀な魔術師である私は、モンスターとの戦闘において深手は負った事はない)
その余りにも強大な魔術故、敵味方から『彩天使・フルカラーアルケミスト』と呼ばれています!!」
剣士「それがお前の幻想設定か……力強く、そして神々しく輝いていやがるぜッ!」
黒子「さ、佐天さん…そ、そんなに笑っては…初春に…っぷ!し、失礼ですの、…ぐっ!ぷぷぷッ!」
佐天「し、白井さんだって…あははッ!もう駄目だっ、あはははっははッ!ういーはるー!」
初春「これで終わりですッ!究極精霊奥義、ガイアシンドローム!」
剣士「いくぜ、テメェの幻想設定。この一振りでたたき切ってやる!幻想斬ッ!」
御坂「くっ……!?」
私の目の前で両者の身体が激しくぶつかりあう。
その瞬間激しい閃光が辺りを包み、耳を突く激しい爆音。そして、黒子と佐天さんの笑い声がボストーニュ監獄に鳴り響いていた。
…さん、御坂さん。しっかりして下さい。
御坂「う、うーん……。あれ、初春さん!?ってことは電脳空間から抜け出せたのね」
初春「はい、心配かけてすいません。あの人と全力で闘ったお陰か、気分もスッキリしちゃって」
御坂「ふふっ、それは良かったわね。私は慣れない事したから肩が凝っちゃたわ」
黒子「ファーストースプリング、お姉様。ボケっとしてないで早く部屋の掃除を手伝ってくださいまし!」
初春「ち、ちょっと!その名前で呼ばないで下さいよー」
御坂「あはは……」
黒子「さて、ゴミも全て片付けましたし、初春の花も取り替えましたし、抜かりはありませんわね」
初春「ごめんなさい、私迷惑かけてばっかりで…」
御坂「能力に掛かっていたならしょうがないわよ。それにしても何で解けたのかしら」
黒子「初春のあの叫びに、さすがの電脳ウイルスも逃げ出したんではありませんの?」
初春「だーかーら、それは!」
御坂「ま、そういう事にしときましょうか。じゃあそろそろ帰るわよ黒子、門限も危ないし」
黒子「あら?ここに何をしに来たかお忘れですの」
御坂「忘れてって……。あっ!そ、そういえばハワイよッ!!」
初春「ハワイ?なんですかそれは」
黒子「……と、いう訳でして初春にはこのお姉様の写真と、このハワイの背景を合成して欲しいんですの」
初春「そういう事なら任せて下さい!しっかり恩返ししますよ」
御坂「なるほどね、パソコンに得意な初春さんなら朝飯前って事ね!」
初春「任して下さい。まずはスキャナで取り込んで、ウィンドウズのペイントを起動します」
御坂「うんうん…それで?」
初春「後はこうやって、上手く背景を切り抜いて、貼り付け……っと」
御坂・黒子「…………………え?」
翌日
=公園=
御坂「あら…、また会ってわね。アンタ、ハワイに行ってたんじゃ無かったの?」フラフラ
上条「お前知ってるか?ハワイに無料で行けても、ウチには外食代もホテル代も無いんだぜ」フラフラ
御坂「あら、そうなんだ…残念ね」
上条「お前の方こそ白井とハワイだって言ってただろうが?」
御坂「アンタ知ってる?写真を上手く合成するのにはフォトショップってソフトがいるんだって…」
上条「へぇ…、なんだか良く分からないが残念だな」
御坂・上条「ハァ……、帰ってネットゲームでもするかな(しようかしら)…」
御坂「あら、アンタもやってたんだ?大変だったわよ、黒髪でツンツン頭の剣士さんに助けて貰ったから良かったけど」
上条「ん……ツンツン…、剣士…、助ける?なぁもしかしてお前のキャラって短髪でスカートの下に短パン履いてたりするのか……?」
御坂「なんでアンタがそんな事知ってるのよ!?も、もしかして…」
上条「ぐぁぁぁぁぁぁ、不幸だぁ、黒歴史だぁ!!頼むからこの事は黙っててくれ」
御坂「黙るってなんで?初春さんを救ってくれた時は、結構カッコ良かったわよ」
上条「へ……?カッコ…良い?俺が……」
御坂「あ、も、勿論アンタじゃないわよ!あくまでもゲームの剣士さんの事よ!」
上条「へいへい、分かってますよ…。それじゃこれからパーティー組んでもらえますか?電撃モンクさん」スッ
御坂「ふふっ。喜んで、ツンツン剣士さん」スッ
上条「んじゃあ行くとしますか、幻想空間ヴァナディールへ!」
御坂「私はハワイに行きたいの!」
黒子「ファースト・スプリングー、今日は健康的に外で遊びますわよ」
佐天「ファースト・スプリングー、今日のスカートの中身を拝見させてもらうよー」
初春「だ・か・ら、ファースト・スプリングって言うの止めて下さいよぉぉ!」
=おしまい=

