関連
猫娘「にゃーん...」幼女「捨て猫...?」【前編】
~~~~ 翌日 ~~~~
チュン...チュン...
犬娘「ふんふんふーん♪」モグモグ
幼女「...」
猫娘「...」
犬娘「あっ!ご主人様!はいこれ目玉焼きに使う醤油!」スッ
幼女「あ、ありがとう...」
犬娘「猫ちゃんはケチャップだったよね?はい!」スッ
猫娘「お、おうニャ...」
犬娘「あーやっぱりご主人様が作る朝ご飯は美味しいなー♪」
猫娘「ど、どうしたニャ。犬のやつ何か様子が変ニャ...」ボソッ
幼女「さ、さあ?」
幼女(ちょっと出かけに行くだけでテンション上がりすぎだろあいつ)
犬娘「おっともうこんな時間だぁ!」
犬娘「では今日も頑張って仕事してくるね!ご主人様!」
幼女「が、頑張って」
犬娘「猫ちゃん!ご主人様のことは任せたよ!」
猫娘「お、おうニャ」
犬娘「じゃあいってきまーす!」ダッ
ガチャ
バタン
猫娘「...犬のやついつも以上にテンションが高いニャ」
幼女「...そうだね」
ガチャ
犬娘「あっ!忘れてた!」
犬娘「猫ちゃん!昨日はごめんね!」
猫娘「...ニャ?」
犬娘「今度こそ本当にいってきます!」
バタン
猫娘「昨日?どういうことニャ?」
猫娘「確か昨日は...そういえば変な夢を見たニャ」
猫娘「なぜかトイレの中で寝てたような」
幼女「そ、そんなことより!お兄さん達の見送りはいいの?もう今日で帰っちゃうんじゃなかった?」
猫娘「はっ!そうだったニャ!」
猫娘「さっそく空港にGOニャ!」
幼女「...わざわざ空港に行かなくても携帯で連絡取ればいいんじゃないの?」
猫娘「お兄ちゃん携帯持ってないから向こうから連絡が来ないと何も出来ないニャ」
猫娘「それに最近は公衆電話も減ってるから待つよりこっちから行った方が早いニャ」
幼女「でもいつの便かも分からないし下手したら何時間も待つことに...」
猫娘「その時はその時ニャ!また空港で時間を潰すニャ!」
猫娘「つべこべ言わずに出発ニャ!」ガシッ
ダッ
幼女「ひ、一人で歩けるから離せー!」バタバタ
~~~~ 空港 ~~~~
猫娘「お兄ちゃん達はどこニャ~?」キョロキョロ
幼女「さすがにまだ居ないいんじゃないの?お昼の便かもしれないし」
猫娘「...ニャッ!?あの大きい後ろ姿は!」ダッ
幼女「ちょっと!?どこ行くの!」
猫娘「お兄ちゃーん!!!!」バッ
ダキッ
虎男「誰だ...って妹者か?」クルッ
虎男「丁度今から電話をかけようとしたんだが...どうしてもうここに居るんだ?」
猫娘「ニャ!待ちきれなくて電話が来る前に空港に来たんだニャ!」
虎男「まったくせっかちだな、妹者は」
幼女(まさか本当にもう居るとは)
幼女(これって兄妹の繋がり的なアレ...?)
猫娘「あれ?獅子お兄ちゃんはどこニャ?」キョロキョロ
虎男「あぁ、兄者ならそこで...」
獅子男「」グッタリ
虎男「二日酔いだそうだ。気分が悪いらしい」
猫娘「相変わらず酒に弱いニャ」
幼女(昼間にあれだけ飲んでまた飲んだのか)
虎男「まあそっとしといてやれ。その内元気になるだろう」
猫娘「私、酒抜きの魔法使えるけどかけてあげた方がいいのかニャ?」
虎男「いや、これも一つの試練だ。兄者も少しは酒で痛い目を遭った方がいいからな」
猫娘「ニャ!了解ニャ!」
獅子男「」グッタリ
幼女(...頑張れライオン)
猫娘「あっ!そういえば飛行機はいつ出るんだニャ?」
虎男「確かあと二時間後に飛び立つ便だったと思うが」
猫娘「ニャッ!?それだとあんまり時間がないニャ!」
猫娘「早くお土産を買うニャ!私が案内してあげるニャ!」
虎男「...?サバンナに土産を渡す知り合いはいないぞ」
猫娘「お兄ちゃん達へのお土産ニャ!」
猫娘「空港で売ってる食べ物は結構美味しいから買った方がいいニャ!」
虎男「なるほど...確かに旨いというのは少し気になるな」
虎男「案内してくれ、妹者。少し見てみたい」
猫娘「ニャー!任せてくれニャ!」
猫娘「さあ!幼女も一緒に来るニャ!」
幼女「えっ?私も行くの?」
猫娘「当たり前ニャ!ここを一番詳しいのは幼女ニャ!」
幼女(め、めんどくせぇ...)
..................................................................
..................................................
虎男「これだけ買えば充分か」ドッサリ
猫娘「結構買ったニャー」
幼女(まんじゅうお菓子カップ麺その他色々...)
幼女(全部検査で引っ掛からない...とは思うけど、まあ引っ掛かっても私のせいじゃないよね?)
虎男「すまないな、手間をかけさせてしまって」
幼女「い、いえ。お気になさらず」
虎男「妹者は本当にいい友を持ったな...大切にしろよ?」
猫娘「ニャ!言われなくても分かってるニャ!」
獅子男「」グッタリ
虎男「さてもう少で搭乗の時間だが...そろそろ兄者を運ぶか」
猫娘「あっ!そういえばすっかり忘れてたニャ!」
猫娘「お兄ちゃん!見てもらいたい技があるニャ!」
虎男「...技だと?」ピクッ
幼女(...何かトイレに行きたくなってきたな)
猫娘「そうニャ!私が考えた新必殺技ニャ!」
虎男「...珍しいな。妹者が技を見てほしいと頼むとは」
幼女(二人は今何か話してるし、抜けても問題ないよね?)
幼女(さっさと済ませてこよっと)コソッ
猫娘「ニャ...実は少し前にちょっと自分の弱さを実感した時があったニャ...」
猫娘「だから空いてる時間に少しずつ修行したニャ!そしたら何かスゴい技が出来たっぽいニャ!」
虎男「ほう、妹者も弱さの壁に当たったか」
虎男「俺も経験がある...あの壁は高くて分厚い。乗り越えるのは難しいだろう」
虎男「俺に出来ることなら喜んでやる、見せてみろ」
猫娘「...では行くニャ」
猫娘「...ニャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」ゴゴゴゴ
パッ
..............................................................
.................................................
ジャー
幼女「ふぅ...スッキリした」フキフキ
幼女「さ、早く戻ろっと」ダッ
猫娘「はぁ...はぁ...ど、どうニャ?」
虎男「...」
虎男「...俺は魔法関連のことはあまり詳しくない」
虎男「だから直感、今までの経験から思ったことを言わせてもらう」
猫娘「...」ゴクリ
虎男「いい技だ。よくそんな技を考えた感心するほどな」
猫娘「や、やったニャー!お兄ちゃんに褒められたニャー!」ピョンピョン
虎男「その技は完成してるのか?」
猫娘「いや!まだ練習中ニャ!」
虎男「そうか。今の段階で何もしない状態だと何分持つ?」
猫娘「うーん...30分が限界ってところかニャ?」
虎男「それだと大体実践で使うと5分が限界だな」
猫娘「えぇーっ!?それだけしか持たないのかニャ?」
虎男「実際の戦闘ではそのぐらいのエネルギーの消費を覚悟した方がいい。あくまで目安だ」
猫娘「にゃあ...ちょっと自信なくしたニャ」ガーン
虎男(しかし妹者がこれほどまでに腕を上げるとは...俺達もうかうかしてられないぞ兄者)
幼女(到着っと)
幼女(あ、良かった。間に合ったみたい)
虎男「む、そろそろ時間だな」
虎男「じゃあな、妹者。母者と父者にもよろしく言っておいてくれ」
猫娘「ニャ!たまには二人にも顔見せた方がいいニャ!」
虎男「あと幼女、うちの妹者をよろしく頼む。一人だと危なっかしいやつだからな」
幼女「は、はい!」
虎男「さあ行くぞ兄者、いつまで寝てるんだ」スッ
獅子男「ぉぇ...」グッタリ
虎男「ではさらばだ、また会おう」スタスタ
獅子男「ぅぷっ...」グッタリ
猫娘「ニャー!お兄ちゃん達!元気でニャー!」フリフリ
幼女「お、お元気で」フリフリ
シーン
猫娘「...行っちゃったニャ」
幼女「...そうだね」
幼女(...あの二人は猫の家族、やっぱりまた別れるのは辛いのかな?)
幼女(こ、こうなったら私が励まして)
猫娘「さっ!お兄ちゃん達もいなくなったし今日も遊ぶニャー!」
幼女「」ズコー
猫娘「今日は店長から貰った休みの最終日ニャ!目一杯満喫しないと損ニャ!」
猫娘「ほら!幼女も早く来るニャ!時間は有限ニャ!」ダッ
幼女「ちょっ!?ま、待ってよ!」ダッ
猫娘(ニャ!やっぱりお兄ちゃん達と別れるのは少し寂しいニャ)
猫娘(...でも今は私の隣には幼女が居るニャ)
猫娘(ならこの状況を楽しまないと損だニャ!)
~~~~ 飛行機内 ~~~~
虎男「少しは楽になったか?兄者」
獅子男「あ、あぁ...少しだけな...」グッタリ
虎男「だから飲みすぎるなと言っただろう...正直、今の兄者は物凄くカッコ悪いぞ」
獅子男「う、うむ...次から気を付ける...」
虎男「せっかく妹者と幼女が見送りに来てくれたというのに...」
獅子男「何?二人が来てたのか?」
獅子男「それは惜しいことをしたな...別れの挨拶ぐらいしておくべきだった」
虎男「あと妹者だが、どうやらかなり強くなったみたいだぞ」
獅子男「...どういうことだ?」
虎男「技を見てほしいと頼まれてな、相当努力したみたいだ」
虎男「...もしかしたらそのうち追い付かれるかもな」
獅子男「そうか。妹者が...立派になったものだ」
獅子男「...俺達も負けてられんな、弟者」
虎男「あぁ、いつか俺達も師匠を超えてみせる」
虎男「...といいんだが、どうもあの人にはまだまだ勝てそうにもない」
獅子男「確かに...さすが地上最強の熊と言ったところか」
獅子男「神でもない普通の獣人なのに龍を倒したという伝説があるくらいだからな...」
虎男「龍と言えば兄者、サバンナでも最近龍が出るという噂があるみたいだぞ」
獅子男「ほう...何という龍だ?」
虎男「何と言ったか...紅しょうがみたいな名前だったと思うんだが」
虎男「どうやら各地を荒らし回ってるかなり強い龍らしい」
獅子男「...つまり腕試しには絶好の相手ということか」
虎男「どうする兄者?」
獅子男「決まってる、帰ったらさっそく龍退治だ!」
虎男「そう言うと思ったぞ」
獅子男「そうと決まったらさっそくトレーニングだ...1、2、3」ブンッ
獅子男「うぷっ...おろろろろろろろろろろろろろろろ!!!!!!」ゲロゲロ
虎男「兄者...さすがに今日はゆっくり休め」
..............................................................
...................................................
猫娘「にゃん♪にゃん♪にゃ~ん♪」
幼女「...」トボトボ
猫娘「にゃにゃん♪にゃん♪にゃーん♪」
幼女「...ねぇ」
猫娘「ん?どうしたニャ?」
幼女「私達どこに向かってるの?」
猫娘「ニャ~♪行ってからのお楽しみニャ~♪」
幼女「えぇ...」
猫娘「着いたニャー!」
幼女「本当にここなの?」
猫娘「そうニャ!まずはここでやるこがあるニャ!」
幼女「でもここって...」
幼女「何もないただの空き地じゃん」
幼女「こんなところで何をするの?」
猫娘「まあ見てれば分かるニャ」
幼女(見てれば分かるって...本当に何もない空き地じゃん)キョロキョロ
幼女(一体何が起こるんだろ?)
猫娘「にゃ~ん!にゃ~ん!」
幼女「...?」
猫娘「にゃ~ん!にゃ~ん!」
幼女「な、何してるの?」
猫娘「にゃ~ん!にゃ~ん!」
幼女(と、とうとう頭がおかしくなったか...)
タッタッタ タッタッタ
幼女「!?」
幼女(な、何かが走ってくる音がする...それもたくさん...)
タッタッタ タッタッタ タッタッタ
猫娘「ニャ、やっと来たニャ」ニヤリ
幼女「き、来たって!だから何が来たの?」
猫娘「もう少し待てばみんな来るニャ」
幼女(みんな?)
幼女(つまりこの足音は全員猫の知り合い...?)
幼女(い、一体誰が来るんだ...!)ゴクリ
ヒョコッ
野良猫「ニャア」
幼女「...」
幼女「ね、猫?普通の...」
ゾロゾロ ゾロゾロ
野良猫A「ニャア」
野良猫B「ニャア」
野良猫C「ニャア」
幼女(多っ!?)ビクッ
猫娘「ニャー!みんな久しぶりニャー!」フリフリ
幼女「み、みんなってまさか...」
猫娘「そうニャ!この子達ニャ!」
幼女「えぇ...」
猫娘「紹介するニャ!この子がジョンでこの子がコナー!」
猫娘「ドクにマーティにビフ!オコーとネルにイムとホテップニャ!」
幼女「...」
猫娘「それからこの子は...」
幼女「も、もう紹介はいいから」
猫娘「ニャ!みんなにも紹介するニャ!この子は幼女ニャ!」
野良猫達「「「「 ニャア 」」」」
猫娘「今はこの幼女の住まわせてもらってるニャ!」
野良猫「「「「 ニャア 」」」」
猫娘「みんな仲良くしてやっくれニャー!」
野良猫「「「「 ニャア 」」」」
幼女(意味通じてるのかこれ)
猫娘「ニャニャニャ?ニャーニャーニャー」
野良猫「ニャア」
猫娘「ニャ~!ニャアニャア!」
幼女(さっきからずっと野良猫と話してる...)
子猫「ミャア」スリッ
幼女「ん?」チラッ
子猫「ミャアミャア」スリスリ
幼女「...子猫?」
子猫「ミャア」キラキラ
幼女「」キュン
幼女(か、可愛い...)
幼女「お、おいで」スッ
子猫「ミャア!?」ビクッ
子猫「」サーッ
幼女「あっ...逃げられちゃった」
幼女「やっぱり野良猫だから人間に慣れてないのかな?」
幼女「うぅ、でも触りたい...どうすれば...」
幼女「...ん?あっ!あれ使えるかも!」ダッ
子猫「ミャア」ゴロンゴロン
幼女「」ソロー
子猫「...ミャア?」ピクッ
幼女(ふっふっふ、これぞ対猫最強装備...)
幼女(そこら辺に生えてた猫じゃらし!正式名称エノコログサ!)
幼女「ほ、ほらぁ~、おいでぇ~」
フリフリ
子猫「ミャア!」
子猫「ミャア...」フリフリ
子猫「ミャア!!!」ダッ
ガシッ
幼女(食いついた!)
子猫「ミャア!ミャア!」ガシッ
幼女「ふふ~ん、こっちだよ~」フリフリ
子猫「ミャア!」ピョンピョン
幼女(...可愛い)
幼女(い、今ならちょっと触れるかな?)
子猫「ミャアミャア!」ガシッ
幼女「」ソロー
サワッ
幼女(や、やった!触れた!)
子猫「ミャッ!?」ビクッ
子猫「」サーッ
幼女「あっ...また逃げられちゃった」
幼女「でもふわふわで柔らかかったな...ぐへへ...」ニンマァ
猫娘「ニャ?何か幼女が気持ち悪い顔になってるニャ」
幼女(そういえば猫ってあの子猫ちゃんみたいに動く物に反応するんだっけ)
幼女(...一度試してみようかな)
幼女「ねぇ」
猫娘「ニャ?どうかしたニャ?」
幼女「ん」フリフリ
猫娘「...ニャ?」
幼女「ん!」フリフリ
猫娘「...何ニャ?」
幼女(あ、あれ?)
幼女「ど、どうして猫じゃらしに反応しないの?猫なのに」
猫娘「あーそういうことかニャ」
猫娘「フッ...」ヤレヤレ
幼女(何だその「やれやれこれだから幼女は」って顔は)
猫娘「猫じゃらしに反応するのはお子ちゃまの子猫だけニャ!」
猫娘「私みたいな大人な猫は猫じゃらし程度では反応しないニャ」ドヤァ
幼女「...」
幼女(大人ってお前高校生ぐらいだろ)
幼女「なーんだ、反応しないんだ」ポイッ
猫娘「...」ピクッ
幼女(あれ?今、一瞬体が動いたような)
幼女(...もしかして頑張れば食いつくんじゃ)
幼女「」スタスタ
幼女「」ブチッ
幼女「...」フリフリ
猫娘「なんニャ?また猫じゃらし取ってきたのかニャ?」
猫娘「だから無駄って言ってるニャ!もうそんなので遊ぶ年頃じゃないニャ!」
幼女「」フリフリ
猫娘「む、無駄...」ウズウズ
幼女「」ニヤリ
幼女「」ピタッ
猫娘「ニャッ...」ピクッ
幼女「」ヒラリヒラリ
猫娘「ニャニャニャ...」ウズウズ
幼女「」ファサァ
猫娘「ンニャア...」ピクピク
幼女(あともう一息かな、なら最後は.. )
幼女「おっと手が滑った」ポイッ
ヒュー
猫娘「ニャッ!?」
猫娘(だ、駄目ニャ!ここで動いたら私の威厳がなくなるニャ!)
猫娘(で、でももう我慢の限界ニャ...今すぐ飛び付きたいニャ!)
猫娘「...」
幼女(...勝ったな)
猫娘「んにゃあああああああああ!!!!我慢なんて無理にゃあああああああああ!!!!」ピョーン
猫娘「にゃははははははは!!!!捕まえたニャ!!!!」ガシッ
猫娘「オラァ!大人しくするニャ!いやもっと動けニャ!」ゲシゲシ
猫娘「にゃあああああああ!!!!ふさふさの部分を噛んでやるにゃああああああああ!!!!」カミカミ
幼女「フッ...」ニヤニヤ
猫娘「ニャッ...」ピタッ
猫娘「」カーッ
幼女「大人は猫じゃらしで遊んだりしないんじゃなかったの?」ニヤニヤ
猫娘「ニャ、ニャー!こ、これは何か間違いでっ...」
幼女「」フリフリ
猫娘「ニャッ!」ガシッ
猫娘「あっ」
幼女「」ニヤニヤ
猫娘「ニャ、ニャー!猫じゃらしを動かすのやめろニャ!」
幼女「」フリフリ
猫娘「ニャッ!」ガシッ
猫娘「あ...あ...」プルプル
猫娘「にゃ、にゃあああああああああああああああああああ!!!!!!」ガクッ
幼女(ちょっと面白い)
...............................................................
...............................................
スタスタ
幼女「もう空き地いいの?まだ野良猫がいっぱい居たけど」
猫娘「集会はいつでも出来るからいいニャ!」
幼女「もっとあの子猫と遊びたかったのに」
幼女「...」
幼女「ねぇ、こっち向いて」
猫娘「嫌ニャ!」
幼女「どうして?」
猫娘「また猫じゃらしでからかうつもりニャ!もうその手は食わないニャ!」
幼女「あ、空飛ぶマグロ」
猫娘「ニャッ!?どこニャ!?」クルッ
幼女「」フリフリ
猫娘「あ...あ...」プルプル
幼女「」ニヤッ
猫娘「にゃあああああああああああああああああ!!!!!!」
幼女「そういえばもうお昼だね。今日はどうする?」
猫娘「」ボロボロ
幼女「外食はお金かかるし...今日は家で作ろっか」
猫娘「ニャ、ニャ...なら私がとびっきりの場所に連れていくニャ」ヨロヨロ
幼女「えぇ...どうせまた川でしょ?」
猫娘「違うニャ。今度は違う場所ニャ」
幼女(何か不安だな...)
ザザー... ザザー...
幼女「...それでここは?」
猫娘「海ニャ!!!!」バーン
幼女(結局釣りじゃねえか)
猫娘「ニャッ!今結局ただの釣りだとか思ったかニャ?」
幼女「うん、思った」
猫娘「甘いニャ!海釣りと川釣りはまったく違うニャ!」
幼女(だから結局釣りじゃん)
猫娘「ふふふ...目指すはタマちゃんニャ!」
幼女(アザラシなんているわけねぇだろ)
幼女「...ん?」ピクッ
猫娘「どうしたニャ?」
幼女「いや...あそこに子供が集まってるなって」
猫娘「子供?」
ガキA「オラァ!この町から出てけやゴラァ!」ブンッ
ガキB「この町をアミティみたいにする気かぁ?この悪魔め!」ブンッ
ガキC「1は面白いけど続編は段々微妙になってるじゃねえかゴラァ!」ブンッ
鮫娘「しゃ、しゃーく!」ボコボコ
幼女「さ、鮫...?」
幼女「な、なんだあれ...ジョーズみたいなヒレが付いてる女の子が子供にいじめられてる...」
幼女「鮫のコスプレ...?あれ何かデジャヴを感じるような」
猫娘「ニャ?あそこでボカスカ殴られてるのって魚人じゃないかニャ?」
幼女「ぎょ、魚人?」
猫娘「ニャ。簡単に言えば獣人の魚バージョンニャ」
幼女「ということは普段は海の中に?」
猫娘「いや、最近は文明も発達してきて陸に上がってる魚が大半と聞いたニャ」
幼女「どうして?」
猫娘「簡単な話ニャ。水の中だと機械も動かないし火も使えないからニャ」
猫娘「一応魔法を使えば出来ないことはないけどそれならわざわざ魔法を使うより陸に上がった方が楽ニャ」
幼女「ふーん」
幼女「...って説明聞いてる暇じゃなかった。いじめられてるなら助けないと」ダッ
幼女「コ、コラ!そこの子供達!いじめは駄目!絶対!」
ガキA「あぁん?なんだテメェ!」
ガキB「幼女に子供なんて言われたくねぇよ!」
ガキC「ディープ・ブルーの生き残りメンバーはさすがに予想外だった」
幼女「う、うぅ...」
幼女(そ、そうだった。私一応幼女だった...)
幼女(ただの幼女が年上の子供のいじめを止めるって...何だこの状況)
猫娘「コラァ!いじめなんて駄目ニャー!」
幼女(おぉ!こういう時にだけは頼りになる!)
ガキA「お?やんのかやんのか?」
猫娘「おうやってやるニャ!かかってこいニャ!糞ガキ共!」クイッ
幼女(あ、あれ?)
幼女(そこは優しく子供達にいじめがどれだけ悪いことかを諭すところじゃないの?)
ガキA「生意気なアマだ!やっちまうぞ!」ダッ
ガキB「応ッ!」ダッ
ガキC「ジョーズな
オムレツの作り方を教えてやるッ!」ダッ
猫娘「...にゃはっ」ニヤッ
バキッ ドカッ ドンガラガッシャーン
猫娘「はい一丁あがりニャ」パッパ
ガキA「」
ガキB「」
ガキC「た、卵は3つじゃなくて2つ...」ガクッ
鮫娘「しゃ、しゃーく...」
幼女「えぇ...さすがに暴力は駄目でしょ...」
猫娘「ふんっ!力こそ正義!この世は弱肉強食ニャ!」
猫娘「弱いガキ共は家に帰ってママのミルクでも吸ってろニャ」シッシ
ガキA「く、くそっ!覚えてろよ!」ダッ
ガキB「次にあったら容赦しないからなっ!」ダッ
ガキC「し、素人はミルクを入れるけどあれは大きな間違い!」ダッ
猫娘「にゃーっはっはっはっはっは!負け犬の遠吠えが気持ちいいニャ!」
幼女「...」
猫娘「あれ?幼女、どうしたニャ?そんなゴミを見るような目をして」
幼女「いや別に」
幼女「それより...」
鮫娘「しゃーく...」ジー
幼女「あ、あの...大丈夫?」
幼女「け、怪我はしてない?」
鮫娘「...しゃーく」スッ
幼女「あっ...腕に擦り傷が」
猫娘「ニャ、治癒魔法で治してやるニャ」ピカッ
シュゥゥ
鮫娘「しゃーく...」
鮫娘「...」
鮫娘「た、助けてくれてありがとう」
幼女(喋れたんだ)
鮫娘「あ、あのっ!」
鮫娘「しゃーく!た、助けてくれたお礼に竜宮城に連れて行ってあげます!」
幼女「...は?」
猫娘「...ニャ?」
幼女「りゅ、竜宮城って浦島太郎のあれ?」
鮫娘「しゃーく!浦島太郎のあれです!」
猫娘「お前はその竜宮城から来たのかニャ?」
鮫娘「しゃーく!その通りです!」
幼女「...どうする?」ボソッ
猫娘「どうするって...誘われたからには行った方がいいんじゃないかニャ?」
幼女「でもさ...何か怪しくない?」
猫娘「ニャ?どうしてニャ?」
幼女「だってさ、いきなり竜宮城に来ませんかってちょっと変だよ」
幼女「それに普通は亀だけどあれ鮫だし」
猫娘「にゃーむ...確かに言われてみればそうニャ」
幼女「そもそも竜宮城って本当にあるの?」
猫娘「恐らく魚人達が暮らしてる町のことじゃないかニャ?」
猫娘「...でも今のご時世にわざわざ集団で海に住んでるなんてちょっと変わってるニャ」
幼女「...」
猫娘「...」
幼女「やっぱり怪しい」
猫娘「怪しいニャ」
鮫娘「しゃ、しゃーく...」オロオロ
幼女「...断る?」ボソッ
猫娘「ニャ、ここは断った方がいいニャ」
幼女「...だよね」
幼女「あのーご厚意は嬉しいんですけど、私達これから用事が...」
鮫娘「しゃ、しゃーく!お、美味しい魚料理や面白い見世物もあります!」
猫娘「」ピクッ
猫娘「魚料理...?」
幼女「いやでも私達これから用事が...」
猫娘「魚料理って具体的にはどんなのだニャ!?」
幼女「ちょっ!」
鮫娘「しゃーく!新鮮な海の幸を使ったお寿司やお刺身や天ぷら、その他色々あります!」
猫娘「よし決まりニャ!幼女!竜宮城に行くニャ!」
幼女「はぁっ!?」
幼女「さっき話したこと忘れたの!?」
猫娘「誘われたからには行くべきニャ!人の親切を踏みにじるなんて最低ニャ!」
幼女「お前魚料理食べたいだけだろうがぁ!」
鮫娘「しゃーく!決定ですね!」
鮫娘「さあ!あたしの背中の上に乗ってください!」ゴロン
幼女「ちょ、ちょっと待って!まだ決定したわけじゃ...」
猫娘「幼女!早く乗るニャ!」グイッ
幼女「うぇぇっ!?」
猫娘「出発してOKニャ!」グッ
幼女「お、押し付けるな...離せ...!」ググッ
鮫娘「しゃーく!では出発します!しっかり捕まっててください!」ブンッ
幼女(...あれ?海の中って息出来ないんじゃ...)
ザブーン
ブクブクブクッ
幼女『ごぽぽぽぽっ!!!!(お、溺れる!)』
猫娘『にゃごごごごごごっ!(し、しまったニャ!海の中では息が出来ないことを忘れてたニャ!)』
鮫娘「しゃ、しゃーく!?ご、ごめんなさいっ!水の加護魔法をかけるのを忘れてました!」ピカッ
キラキラ キラキラ
幼女「ごぽぽぽぽっ...あれ?息が出来る...」
猫娘「し、死ぬかと思ったニャ」
鮫娘「しゃーく。水の加護魔法は水の中でも息が出来たり会話が出来る魔法なんです」
鮫娘「本当は入る前にかけるのが普通なんですけど...ごめんなさい、忘れてました」
猫娘「何が忘れてたニャ。危うく死ぬところだったニャ」グイッ
鮫娘「い、いててっ!?ヒレを引っ張らないで下さいー!」
猫娘「まったくドジにも程があるニャ」
鮫娘「しゃーく...引きちぎられるかと思った...」
猫娘「そういえば聞き忘れてけどお前はどうしてあそこでいじめられてたんだニャ?」
猫娘「普段海に住んでるなら陸に上がる必要はないはずニャ」
鮫娘「」ギクッ
鮫娘「あ、あの...買い物を頼まれたんです」
猫娘「何を頼まれたんだニャ?」
鮫娘「...しゃーく。新鮮なお肉です」
猫娘「...」
猫娘「なんだ買い物かニャ。納得したニャ」
鮫娘「あ、あははっ...」
幼女(...買い物を頼まれたのに買ったものが見当たらないのはどうしてだろう)
猫娘「それにしても楽しみニャ~。一度海の世界に行って見たかったんだニャ!」
猫娘「海の町には黄色いスポンジ野郎がいるって本当かニャ?」
鮫娘「...しゃーく。いませんけど」
猫娘「じゃあ人魚は?」
鮫娘「しゃーく。魚人と人魚は少し違います」
鮫娘「普段、人魚は海ではなく魔法で人間の足を作って暮らしてます」
猫娘「ドロドロの恋愛劇は?」
鮫娘「ないです」
猫娘「...」
猫娘「なんニャ。あんまり陸と変わらないじゃないかニャ」
幼女(アニメの見過ぎだ)
猫娘「ところでいつまで海を潜っているのかニャ?」
鮫娘「しゃーく。あと一時間ほどです」
猫娘「にゃあ...そんなにかかるのかニャ」
鮫娘「あまり人に見つからないところにあるので」
猫娘「あー着くまで暇ニャー」
猫娘「...歌でも歌おうかニャ」
猫娘「パイナップルに住んでいる~♪黄色いスポンジ穴だらけ~♪」
幼女「...」
猫娘「いつも楽しく暮らしてる~♪魚はちょっと怖いけど~♪」
幼女「...」
猫娘「いくぞぉ!」
猫娘「スp」
幼女「やめろ」
鮫娘「スポンジ・ボブ!ズボンは四角!スポンジ・ボブ!ズボンは四角!」
幼女「おい」
..............................................................
..................................................
猫娘「アンダーザシー♪アンダーザシー♪」
猫娘「...」
猫娘「まだ着かないのかニャ?もう一時間はとっくに過ぎてるニャ」
鮫娘「しゃーく。潮の流れで少し遅れてます」
鮫娘「あと本当にもう少しです」
猫娘「あぁ、暇ニャ...」
猫娘「海の中でどうやって時間を潰せばいいニャ...」
幼女「」ツンツン
猫娘「幼女?何してるニャ?」
幼女「いや、小さい魚がつんつんしてきて」
魚『』ツンツン
猫娘「本当ニャ。くっついて来たのかニャ?」
幼女「可愛い...」ツンツン
魚『』ツンツン
猫娘「...」
猫娘(あっ!これ行けるかもしれないニャ!)ピコーン
猫娘「」バッ
幼女「何やってるの?急に手なんか広げて」
猫娘「ちょっと静かにしてほしいニャ。今集中してるところニャ」
幼女(どうせろくなことじゃないんだろうな)
猫娘「...」
猫娘「...ニャ!そこニャ!」ガシッ
魚『』ピチピチ
猫娘「やったニャー!上手く取れたニャー!」
幼女「えぇぇ...」
猫娘「ではさっそくいただきますニャ」パクッ
幼女(鮫が高速で泳いでるのに魚を取るってどういうことだよ)
猫娘「これで暇を潰せそうニャ」ガシッ
猫娘「ついでにお腹も膨れるし一石二鳥ニャ」モグモグ
幼女(一応魚の鮫の上に乗ってるんだし目の前で魚を食べるのは自重した方がいいんじゃ...)
鮫娘「しゃーく!猫さん!少し言いたいことがあります!」
猫娘「ニャ?なんニャ?」
幼女(ほら怒った)
鮫娘「しゃーく!私にも魚分けてください!泳ぎ疲れてお腹が空いてるんです!」
猫娘「ニャ、ほら食えニャ」
幼女(おい)
猫娘「ところで竜宮城ってどういうところなんだニャ?」モグモグ
幼女「...」モグモグ
鮫娘「しゃーく。普通のお城ですよ」モグモグ
鮫娘「お城以外にも城下町の竜宮町や遊園地のユニバーサル・リュウグーランドなどがあります」
猫娘「へー遊園地もあるのかニャ」
幼女(何か色々混じってるぞ)
猫娘「竜宮ってことはやっぱり乙姫はいるのかニャ?」
鮫娘「しゃーく。乙姫は居ません」
鮫娘「海王様という人が竜宮を治めています」
猫娘「海王...」
猫娘「2倍とか3倍とか4倍とか10倍とか20倍とか」
鮫娘「しゃーく。そっちじゃないです」
猫娘「オラに元気を分けt」
鮫娘「だから違いますってば」
............................................................
..............................................
鮫娘「しゃーく!見えてきましたよ!あれが竜宮です!」
猫娘「おぉ!結構大きいニャ!」
幼女(でかっ...普通の町と同じくらいあるじゃん)
猫娘「...ニャ?あの大きくて神々しい建物はなんニャ?」
鮫娘「...しゃーく。海龍様の祀る神殿です」
鮫娘「大昔に竜宮の主だった龍で今でも神殿の地下深くに居ると言われています」
猫娘「ふーん...龍がいるのかニャ」
鮫娘「しゃーく。まずは竜宮城の海王様に二人を紹介します」
鮫娘「しっかり捕まってください!」ブオン
猫娘「ヒャッハー!やっと美味しい魚料理が食べれるニャー!」
幼女(...何も起きないといいんだけどなぁ)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...
猫娘「おぉ...目の前で見るとすごくでかい城ニャ」
幼女「お、大きい城門...」
鮫娘「...」ポチッ
ピンポーン
『誰だ』
鮫娘「...しゃーく。鮫です、お客様をお連れしました」
『...よし、通れ』
ギィィィィィィィィィ...
鮫娘「しゃーく。では私に着いてきてください」スタスタ
猫娘「城なのにインターホンがあるのかニャ」
幼女「何か変なところは近代的だよね」
スタスタ スタスタ
猫娘「にゃああ...中も広いニャ」
幼女「このお城って何年くらい前に出来たの?」
鮫娘「しゃーく。今から数百年ほど前に出来たと聞いています」
鮫娘「でも新しい技術が伝わるたびに改装してるので原型はほとんどないですね」
猫娘「結構歴史があるのかニャ」
幼女(どうやって工事してるんだろ)
大階段『』ドーン
猫娘「大きい階段ニャ」
幼女「上るだけでも大変そう...」
鮫娘「しゃーく。そっちじゃなくてこっちですよ」
鮫娘「このエレベーターで一気に海王様のところまで行きます」ピッ
幼女(エレベーターで行くんかい)
ブゥゥゥゥゥン
猫娘「ニャー、外がすごい景色ニャ」
幼女「本当だ...水族館みたい...」
鮫娘「そりゃ海の中ですからね」
チーン
鮫娘「しゃーく、ここが海王様がいる階です」
鮫娘「竜宮で一番偉い人なのであまり失礼なことはしないようにお願いします!」
猫娘「ニャ!猫被りは得意ニャ!」
幼女(確かに猫被りだけは得意だったな)
鮫娘「しゃーく。では...海王様の部屋に向かいます」スタスタ
猫娘(海王って一体どんなやつニャ...やっぱりラオウっぽいやつなのかニャ)
幼女(海の王...カイオーガとか?)
鮫娘「しゃーく。海王様、失礼します」
鮫娘「お客様を連れて来ました...」
ニュルニュル ニュルニュル
海王「...」ドーン
ニュルニュル ニュルニュル
幼女(な、なんか触手がいっぱいある...)
幼女(それにすごく大きい...これってクラーケンってやつなのかな?)
猫娘(タコ?それともイカかニャ?)
猫娘(大きいタコ焼きが出来そうニャ...)ジュルリ
鮫娘「こ、この方達は私が海岸でいじめられているところを助けてくれた親切な方々です!」
海王「...そうか」
鮫娘「...猫さん、幼女さん。自己紹介をしてください」ボソッ
幼女「えっ?あぁ...うん」
幼女「は、初めまして。えーっと...さ、鮫を助けた幼女です」
海王「...」
幼女「ほ、ほらお前も自己紹介しろ」ボソッ
猫娘「はいはい、分かってるニャ」
猫娘「オッス!オラ猫娘!よろしくな!」ピッ
海王「...」
鮫娘「」ブー
幼女「」ブー
猫娘「そーいやオラ腹減っちまって!何か食いもんあるか?」
海王「...」
幼女「ちょ、ちょっとこっち来い!」グイッ
猫娘「ニャ?」
幼女「な、何てこと言ってるの!?失礼なこと言うなってさっき言われたでしょうがぁ!」
猫娘「だって相手は界王様ニャ」
鮫娘「しゃーく!だからそっちじゃないですってばぁっ!」
海王「...」
海王「...腹が減っておるのか。では少し遅いが昼食を準備させよう」
幼女「!?」
猫娘「サンキュー!界王様!」
海王「...陸の娘達よ、よく鮫を助けてくれた」
海王「慣れないところだと思うが歓迎しよう。ゆっくりしていってくれ」
猫娘「やったニャー!さっそくお昼ご飯を食べに行くニャー!」ダッ
幼女「ちょっ!?どこに行くの!」ダッ
鮫娘「しゃーく!二人とも待ってください!レストランは下の階です!」ダッ
海王「...待て、鮫よ」
鮫娘「...」ピタッ
鮫娘「な、なんでしょうか?」
海王「...よくぞやってくれた」
鮫娘「...しゃーく。ありがとうございます」
鮫娘「で、ではあたしは二人をレストランに案内したきますっ!」ダッ
海王「...」
~~~~ 竜宮レストラン ~~~~
猫娘「早く来ないかニャー♪このためにわざわざここに来たんだからニャー♪」フリフリ
幼女「た、高そうなレストランだな...何か雰囲気が高級っぽい...」
鮫娘「しゃーく。ここは竜宮でも一番の三ツ星レストランです」
鮫娘「...実はあたしも数年に一度しか来れないほど高いところです」
幼女(...本当に無料だよね?)
ガラガラ
鯵男「お待たせしました。こちら新鮮な海の幸を使った江戸前寿司でございます」
鯵男「他の料理も出来次第お持ちしますのでもうしばらくお待ちください」
猫娘「おぉっ!待ってましたニャー!」キラキラ
鮫娘「しゃ、しゃーく...こんなに高いお寿司見るの始めてです...」キラキラ
幼女(鯵だけにいいお味ってか)
幼女(というか昨日もお寿司食べた気がする)
猫娘「にゃああああああ!さすが本場の寿司ニャ!すごく美味しいニャ!」パクパク
幼女(本場ってなんだよ)
鮫娘「しゃ、しゃーく...成り行きであたしも食べてるけどいいんでしょうか...」パクパク
幼女(とか言いながらもう20貫近く食べてるじゃん)
ガラガラ
鯵男「お待たせしました。こちら新鮮な海の幸を使った天ぷらの盛り合わせとお刺身盛り合わせです」
猫娘「すごいニャ...お刺身が光ってるニャ...」キラキラ
鮫娘「しゃーく...天ぷらの衣が黄金色に見えます...」キラキラ
幼女(なんか居酒屋のメニューみたいだな)
猫娘「にゃああ...口の中で刺身がとろけるにゃあ...」トロォ
鮫娘「しゃーく...天ぷらも外はサクサク中はウマウマで美味しいです...」サクサク
幼女(お寿司何十貫も食ってるくせによく食えるな...)
ガラガラ
鯵男「こちらキャビアでございます」
猫娘「キャ、キャビアってあの世界三大珍味のキャビアかニャ?」
鮫娘「しゃ、しゃーく...そうですよ...あのチョウザメの卵で高級料理のキャビアです」
幼女(ちなみにチョウザメは鮫の仲間ではなくただ鮫に似てるだけなそうな)
猫娘「ではさっそくいただくニャ!」パクッ
鮫娘「しゃーくっ!」パクッ
猫娘「」ゴクン
鮫娘「」ゴクン
幼女(私も少し食べてみようかな)パクッ
猫娘「...」
鮫娘「...」
幼女(...)
猫娘「...なんか思ってた味と違うニャ」
鮫娘「しゃ、しゃーく...確かに」
猫娘「正直これ不味くないかニャ?」
鮫娘「マズイとまでは言いませんけど...イクラやたらこの方が美味しいですね」
猫娘「はぁ...世界三大珍味も大したことないニャ」
幼女(駄目だこいつら)
幼女(...まあ私も同じこと思ったけど)
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.....................................................
猫娘「はぁ~食った食ったニャ」ポンポン
鮫娘「しゃーく。さすが高級レストラン、そこら辺のチェーンとは比べ物にならないほど美味しかったです」ポンポン
幼女(あれだけの量よく食ったな)
猫娘「さてニャ!お腹も膨れたことだし...」
猫娘「帰るかニャ」スタスタ
幼女「そうだね、もう帰ろっか」スタスタ
鮫娘「!?」
鮫娘「ちょ、ちょっとストップ!も、もう帰っちゃうんですか!?」
猫娘「当たり前ニャ。こちとら最初から料理目当てニャ」
猫娘「食うもん食ったらもう用済みニャ」
鮫娘「そ、そんな...」
鮫娘「ま、まだ昼間ですよ!もうちょっとここに居てくれませんか!?」
鮫娘「出来れば泊まって行ってほしいです!」
猫娘「えーさすがに泊まるのはキツいニャ」
幼女(...何か必死だな。まるで私達をここから出したくないみたい)
鮫娘「しゃーく!そうだ!ユニバーサル・リュウグーランドに行きましょう!」
鮫娘「楽しいですよ!スタジオと夢の国が一緒になった遊園地です!」
猫娘「スタジオと夢の国は行ったことあるからいいニャ」
幼女(行ったことあるんだ)
鮫娘「に、日本にはないアトラクションもありますよ!」
猫娘「...ん?」ピクッ
幼女(あっ、この流れは...)
猫娘「日本にはないアトラクションってどんなのニャ?」
鮫娘「古代エジプトにトランスフォームのアトラクション!それにコースター系もいっぱいあります!」
猫娘「よし!行くニャ!」
幼女「は?」
猫娘「外国の遊園地なんてめったに行けないニャ!ここは遊ぶことにするニャ!」
幼女「でも時間が」
猫娘「まだ数時間くらいは遊ぶ時間は残ってるはずニャ」
幼女「...夜になったらさすがに帰るからね」
鮫娘「ほっ...」
鮫娘「しゃーく!で、ではさっそく行きましょう!」
~~~~ ユニバーサル・リュウグーランド ~~~~
ワーワー ワーワー
鮫娘「しゃーく!ここです!」ピシッ
猫娘「うわぁ...本当に夢の国とスタジオが合体してるニャ」
幼女「あの地球儀って入り口付近にあるアレじゃ...」
鮫娘「しゃーく!竜宮なら陸の世界のめんどくさい法律は関係ないですからね!」
鮫娘「両方のいいところを取ったテーマパークが出来るんです!」ドヤァ
幼女(誇るところかそれ)
鮫娘「ちなみに今はお休み中ですが少し前は鈴鹿ひらかたスペイン村なんてものもありました」
猫娘「もう何でもありニャ」
鮫娘「しゃーく!さあ入りましょう!」
ワーワー ワーワー
猫娘「結構人がいるニャ」
鮫娘「しゃーく、この竜宮の人気スポットですからね。私も100回は来てます」
幼女「あれ?あそこに居るのって...」
○ッキー「ハハッ」
鮫娘「あっ!○ッキーだぁ!」パァ
幼女(はいアウトォ!)
鮫娘「しゃーく!写真いいですか?」
○ッキー「ハハッ」
鮫娘「ありがとうございます!猫さん、写真いいですか?はいカメラ」
猫娘「はいチーズニャ」パシャ
鮫娘「しゃーく!ありがとうございます!」
鮫娘「あっ!あっちにはウッディが!」ダッ
幼女(おいもうやめろ)
鮫娘「しゃーく...今日はマスコットといっぱい写真が取れました!」
猫娘「そんなことより早くアトラクションに乗るニャ」
幼女(早く帰りたい)
鮫娘「しゃーく。そうですね、では最初はジョーズに行きましょうか」
猫娘(そう来ると思ったニャ)
幼女(ジョーズのボートハウスの中の匂いってすごい好き。E.T.の森の中も好きだったなぁ)
ジョーズ『』ガバー
鮫娘「キャー!」キャッキャッ
猫娘(正直ジョーズは乗り飽きたニャ)
幼女(お土産で売ってるジョーズのぬいぐみるみってつい買っちゃうよね)
鮫娘「しゃーく!面白かったですね!次は何に乗りましょうか?」
猫娘「うーん...辺りを見回してみると中々カオスニャ」キョロキョロ
幼女「シンデレラ城に火山にホテル...あとジェットコースターが同じ風景にあるもんね」
猫娘「そういえば夢の国ってランドとシーで分かれてなかったかニャ?ここの遊園地の名前にはシーが入ってないニャ」
鮫娘「しゃーく!だってここは海ですからね!」
猫娘「...」
幼女「...」
鮫娘「あ、あれ?」
猫娘「次は魔法使いのアトラクションに行くニャ。実はあれ乗ったことないニャ」スタスタ
幼女「そうだね、私もあれ乗ったことないや」スタスタ
鮫娘「しゃーく!ジョーズジョークですよー!」
................................................................
.................................................
猫娘「ふーちょっと疲れたニャ」
幼女「結構色々乗ったね」
鮫娘「しゃ、しゃーく...ぜぇ...ぜぇ...」ハァハァ
鮫娘「うぅ...無理してジェットコースターに乗るんじゃなかった...気持ち悪い」
猫娘「もう酔いは治ったかニャ?」
鮫娘「...ちょっとトイレに行ってきます」ヨロヨロ
猫娘「まったくサメのくせに酔いやすいなんて変わったやつニャ」
幼女(お前もさっきゲロゲロ吐いてただろ)
鮫娘「えっとトイレはどこに...」キョロキョロ
ドンッ
鮫娘「あっ、ごめんなさ...」
鯱娘「チッ、いってーな」チラッ
鯱娘「...ん?なんだお前サメじゃん。こんなところで何してるんだよ」
鮫娘「しゃ、鯱さん...?」ビクッ
鮫娘「しゃーく...お、お久しぶりです...」プルプル
鯱娘「久しぶりって一昨日会ったばかりだろうが」
鮫娘「あ、あはは...そうでしたね...」プルプル
鯱娘「それより今、あたい金がないんだよ。貸してくれるか?」
鮫娘「お、お金ですか?」
鮫娘「しゃーく...でも前に会ったときにも渡しましたよ...?」
鯱娘「もう使いきってないんだよ。いいからよこせ」
鮫娘「い、今手持ちがなくて」
鯱娘「ジャンプ!」
鮫娘「」ピョンピョン
チャリンチャリン
鮫娘「...」
鯱娘「じゃあこれは貰っていくからな。いつもサンキュー」スタスタ
鮫娘「しゃーく...」ショボン
鮫娘「...はぁ、あたしっていつもダメダメだな...またカツアゲされちゃった」
猫娘「本当ニャ。情けないニャ」
鮫娘「はい...自分でもそう思います...」
鮫娘「ん?」
鮫娘「しゃ、しゃーく!!!!猫さん!?どうしてここにっ!?」ビクッ
猫娘「私もトイレニャ」
鮫娘「い、いつからそこに?」
猫娘「ピョンピョンジャンプしてた時からニャ」
鮫娘「は、はは...ほぼ全部見られてましたか...」
鮫娘「しゃーく、あたしっていつもダメダメなんです。昔からいじめられやすい体質でして...」
鮫娘「昔から鯱さんや他の方々にいいように使われて...今では立派なATMです」
猫娘「反抗したりしないのかニャ?」
鮫娘「...怖いんです。鯱娘さんは強いし...逆らうと殴られたり蹴られたりすることもありました」
鮫娘「それなら大人しく従った方が痛い目に遭わないで済むかな...と」
猫娘「でもおかしいニャ。サメは普通は強いはずニャ」
鮫娘「しゃーく...確かにあたし以外の家族も、ご先祖様も、いとこも全員喧嘩には強いです」
鮫娘「でもあたしは別なんです。あたしは落ちこぼれだから...」
猫娘「...」
猫娘「私がどうしてカツアゲされてるお前を助けなかったか教えてやろうかニャ?」
鮫娘「えっ?」
猫娘「お前がいつやり返すのか待ってたニャ」
鮫娘「や、やり返すって...何言ってるんですか?」
猫娘「お前は本当は強いはずニャ。力を出してないだけニャ」
鮫娘「あたしが強い...?そんなこと絶対ないですよ。昔から喧嘩に勝てたことなんて一回もないんですから」
猫娘「それは力の出し方をしらないだけニャ。お前にはあの鯱に勝てる力があるはずニャ」
鮫娘「しゃーく、何を根拠に...」
猫娘「私の回りには強い人がいっぱいいるニャ。だから強者のオーラは何となく分かるんだニャ」
猫娘「お前にはそのオーラがあるニャ!」
鮫娘「オ、オーラ...?」
猫娘「そのことを頭に入れとけニャ!」
猫娘「うぷっ...じゃ、じゃあ私はトイレに行ってくるニャ!」ダッ
鮫娘「あたしが...鯱さんに勝てる...?」
...............................................................
..................................................
幼女「...遅い」イライラ
幼女「まったくあの二人いつまで吐いてるんだよ。まさか胃の中全部吐いてるんじゃないんだろうな」
鮫娘「しゃーく!待たせてしまってごめんなさーい!」
幼女「猫はまだトイレ?」
鮫娘「しゃーく。多分そうだと思います」
幼女(強がってたら酔いが後から来て、いきなり気持ち悪いって言い出したと思ったらこれか)
鮫娘「しゃーく...あの幼女さん、1つ聞きたいことがあるんですけど」
幼女「なに?」
鮫娘「猫さんの回りには強い人がたくさんいるって本当ですか?」
幼女「強い人...」
熊男『』ドーン
獅子男『』バーン
虎男『』ドカーン
幼女「...うん、いるね」
鮫娘「そ、そうですか」
幼女「それがどうかしたの?」
鮫娘「いえ!何でもないです!」
猫娘「おーい!待たせて悪かったニャー!」タッタッタ
幼女「遅い!」
猫娘「さあ復活したことだし次は夢の国の方を制覇するニャ!」ビシッ
ボーン ボーン ボーン
幼女「...ん?時計の音?」
鮫娘「しゃーく。7時の合図ですね」
幼女「7時...夜の7時っ!?」
幼女「た、大変だ!もう帰らないと!」
猫娘「えーでもまだ遊びたいニャ」
幼女「駄目だよ!ご飯の準備とかしなくちゃいけないんだから!」
幼女「ということで鮫さん!もう帰るんで背中よろしくお願いします!」
鮫娘「あ、あれー?言ってませんでしたっけ?」
鮫娘「よ、夜は潮の流れが激しいので帰るのは無理ですよ」
幼女「...は?」
鮫娘「だから今日は泊まっていきましょう!ホテルと食事も用意しますよ!」
幼女「いや、そうじゃなくて帰りた...」
鮫娘「晩ごはんは美味しい魚料理です!」
猫娘「よっしゃ!泊まっていくニャ!」
幼女「えぇぇ....」
~~~~ 竜宮ホテル ~~~~
鮫娘「しゃーく、これが部屋の鍵です」
鮫娘「晩ごはんは時間になったら運ばれてくると思いますので」
幼女「...明日の朝一番には帰るからね」
鮫娘「...しゃーく。分かってます」
鮫娘「では明日の朝6時にここのロビーで集合ということで」
鮫娘「私はここで失礼します。お休みなさい」
猫娘「また明日ニャー」フリフリ
幼女「...」
猫娘「ニャ?どうしたニャ幼女、」
幼女「いや、何でもない。部屋に行こうか」
.............................................................
...............................................
猫娘「ご飯美味しかったニャー」
幼女「...そういえば犬に連絡しないで来ちゃったけど帰ってこなくて心配してるかな」
猫娘「子供じゃないんだから一晩くらい大丈夫ニャ。あいつも今頃、自分でご飯作って食べてるはずニャ」
幼女「一応携帯で連絡を...」ガサゴソ
猫娘「さすがにこんな海の底だと電話なんて通じないんじゃないのかニャ?」
幼女「...確かに」
幼女「はぁ、じゃあ私はもう寝るね。今日疲れたから」ゴロン
猫娘「ちょっと待つニャ。どうせなら映画を少し見ないかニャ?」
幼女「映画?」
猫娘「この部屋にあるテレビにレコーダーと映画のDVDが3本もあったニャ」
猫娘「どうせなら少し見ないかニャ?」
幼女「でも明日早いし...」
猫娘「少しだけなら大丈夫ニャ!」
猫娘「それにまだいつも寝る時間より少し早いから余裕があるニャ!」
幼女「一応聞くけど何の映画のDVDなの?」
猫娘「えーっとニャ...」
猫娘「殺人魚フライングキラー、深海からの物体X、シー・オブ・ザ・デッド...」
幼女「寝る」ゴロン
.............................................................
...............................................
チッチッチ チッチッチ
幼女「Zzz...」スヤァ
猫娘「ごろにゃあ...ごろにゃあ...」スヤスヤ
モゾモゾ モゾモソ
幼女「Zzz...」
幼女「...ん」パチッ
幼女「ふわぁ~あ...今何時だ...」ゴシゴシ
時計『3:00』チッチッチ
幼女「まだ夜中の3時...6時の待ち合わせだからあと2時間は眠れるな...」
幼女「もう一眠りしよ」ゴロン
モゾモゾ モゾモゾ
幼女(...ん?今、何かモゾモゾした物が手に触れたような)
幼女(一体何が...)チラッ
ダイオウグソクムシ「♪」モゾモゾ
幼女「」
ウギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
猫娘「...ニャ」パチッ
猫娘「ふわぁ...一体何ニャ?大声出して」ゴシゴシ
幼女「あ、あばばばばばb」ブルブル
猫娘「どうしたニャ?雨の日に捨てられた子猫みたいに震えてるニャ」
幼女「きょ、巨大ダンゴムシががが」ブルブル
猫娘「巨大ダンゴムシ?」
ダイオウグソクムシ「」モゾモゾ
猫娘「あ、これテレビで見たことあるニャ」
猫娘「名前は確か...ダイオウグソクムシだったかニャ?」
幼女「そ、そんなことどうでもいいからそいつを追い出してぇ!!!!」ブルブル
猫娘「ほらこっちに来いニャ」チッチッチ
ダイオウグソクムシ「♪」ノソノソ
ダイオウグソクムシ「♪」スリスリ
猫娘「よしよし、人懐っこいやつニャ」
幼女「撫でてないで早く部屋から追い出せぇ!!!!!」
猫娘「どうしてニャ?こいつ可愛いニャ」
幼女「はああああああああ????可愛いいいい????」
幼女「よく見てみなよ!ただのでかいダンゴムシだよっ!?そんなもんが可愛いとか頭イカれてるんじゃないの!?」
猫娘「そ、そこまで言わなくても」
ダイオウグソクムシ「」ビクビク
猫娘「ほら、グソたんも怯えてるニャ」
幼女「きもっ!」
幼女「とにかくそのキモい生物を一刻も早くこの部屋から出して!」
ダイオウグソクムシ「」スリスリ
猫娘「よしよし、お前を追い出したりしないから安心するニャ」
幼女「きも!きも!きも!きも!きも!」
幼女「あんなのワラジムシとかフナムシと変わらないじゃん!よく触れるな!」
猫娘「ほら一緒に寝るニャ」スッ
ダイオウグソクムシ「♪」
幼女「む、無理!あんな生物と一緒の部屋で寝るなんて!」
猫娘「大丈夫ニャ。そっちには行かせないようにするニャ」
幼女「そ、そういう問題じゃない!」
猫娘「もううるさいにゃあ...ほいっ」ポイッ
ドサッ
幼女「...へ?」
幼女「い、今こっちに何投げて...」チラッ
ダイオウグソクムシ「」キューン
幼女「」
幼女「」フラッ
幼女「」ドサッ
猫娘「...まさか気絶するとは思わなかったニャ」
猫娘「まあ静かになったからいいニャ。おいでグソたん」
ダイオウグソクムシ「♪」モゾモゾ
猫娘「一緒に寝るニャ」
ダイオウグソクムシ「♪」スリスリ
猫娘「おやすみニャー......Zzz...」
幼女「」
~~~~ 翌朝 ~~~~
猫娘「幼女、もうそろそろ出発の時間ニャ」
猫娘「部屋の隅で震えてないで早く出てこいニャ」
幼女「そ、そいつどっかに捨てろぉ...」ブルブル
ダイオウグソクムシ「」クゥーン
猫娘「ちゃんと帰るときには逃がしてあげるニャ」
幼女「今すぐ捨てろぉ...」ブルブル
猫娘「さあロビーに向かうニャ」スタスタ
ダイオウグソクムシ「♪」ノソノソ
幼女「あ、あんなのと一緒にいるなんて信じられない」
幼女「マタタビの吸いすぎで頭がおかしくなった...?」
..............................................................
...................................................
ウロウロ ウロウロ
鮫娘「しゃーく...」
鮫娘「やっぱり断れば...でも海王様の命令だし...」
鮫娘「うぅ...ごめんなさい。猫さん、幼女さん...」
猫娘「おはようニャ」
鮫娘「」ビクッ
鮫娘「ね、ねねねねねね猫さんっ!?いつからそこに!?」
猫娘「さっきニャ」
鮫娘「...もしかしてさっきの独り言聞こえてましたか?」
猫娘「ニャ?何のことニャ?」
鮫娘「い、いえ。何でもないです」
ダイオウグソクムシ「」ノソノソ
鮫娘「しゃーく?そのダイオウグソクムシどうしたんですか?」
猫娘「なぜか部屋の中に居たんだニャ」
鮫娘「へぇ、変な話ですね」
鮫娘「しゃーく。ところで幼女さんはどこですか?姿が見えませんけど」キョロキョロ
猫娘「あぁ、幼女なら...」チラッ
幼女「ぐぬぬ...」ジー
猫娘「グソたんが苦手らしいニャ」
鮫娘「あそこまで苦手な人は珍しいですね」
鮫娘「...しゃーく。では出発しますか」
鮫娘「竜宮から出るには決められた場所からしか出れない規則なのでまずはそこまで行きます」
猫娘「何かめんどくさいニャ」
スタスタ スタスタ
猫娘「幼女~?いつまで離れて歩いてるつもりニャ~?」
ダイオウグソクムシ「?」ノソノソ
幼女「...」コソコソ
猫娘「まったくこんなに可愛いのに酷い反応ニャ」ヨシヨシ
ダイオウグソクムシ「♪」
鮫娘「しゃーく、そういえばダイオウグソクムシって食べられるそうですね」
鮫娘「何でも珍味らしいとか」
猫娘「」ピクッ
ダイオウグソクムシ「」ビクッ
幼女(あ、あれを食べる?)
幼女(やばいよマジでクレイジーだよ。人間じゃないよ)
鮫娘「...しゃーく。ここです」ピタッ
猫娘「ふぅ...結構歩いたニャ」
ダイオウグソクムシ「」ハァハァ
幼女(海の中のに歩くってのも変な話だな)
鮫娘「...猫さん、幼女さん。あたし1つだけ謝らなきゃいけないです」
猫娘「ニャ?」
幼女「謝る?」
鮫娘「しゃーく...本当にごめんなさい。でもこれも竜宮のためなんです」
鮫娘「許してもらえるとは思っていません...好きなだけ恨んでください」
猫娘「ニャ?一体何のことニャ?」
幼女「...嫌な予感が」
シュババババババババババ!!!!!!!
猫娘「ニャッ!?」ビクッ
猫娘「な、なんニャ!?何十...いや何百の何かがこっちに泳いでくる音がするニャ!」
猫娘「おい!何がどうなってるニャ!?説明しろニャ!」
ダイオウグソクムシ「」ビクビク
鮫娘「...」
幼女「ねぇ!早くここを離れよう!何か嫌な予感がする!」
猫娘「くっ...駄目ニャ。もう遅いニャ!」
ゾロゾロ ゾロゾロ
雑兵魚人A「...」スタッ
雑兵魚人B「...」スタッ
雑兵魚人C「...」スタッ
猫娘「こ、こいつら何者ニャ!?」
幼女「ねぇ、サメさん、まさかあなた私達を...」
幼女「騙してた...の?」
鮫娘「...」
猫娘「黙ってないで何か言えニャ!こいつらは誰ニャ!」
鮫娘「...しゃーく、お願いします。今はこの人達に従って大人しくしてください」
猫娘「もし逃げようとしたらどうなるニャ?」
鮫娘「...怪我をするかもしれないです」
幼女「け、怪我...」
猫娘「オーケー、分かったニャ」
猫娘「幼女、少し下がってろニャ」
幼女「え?」
猫娘「ここは私に任せろニャ。幼女には指一本...いやヒレ1つ触れさせないニャ」
幼女「で、でもこの数だよ!?」
猫娘「ふん、数なんて関係ないニャ」
猫娘「いくら魚が集まっても所詮魚ニャ!!!!猫の力を思い知らせてやるニャ!!!!」
幼女「...分かった。気を付けてね」
猫娘「グソたん、お前も離れた方がいいニャ。巻き込まれたら危ないニャ」
ダイオウグソクムシ「」クゥーン
猫娘「幼女に踏み潰されないように気を付けろニャ」
鮫娘「しゃーく!お願いです!大人しくして...」
雑兵魚人A「ヒャッハー!面白いやつじゃねえか!アイツは俺が狩るぜ!」
鮫娘「ちょ、ちょっと待ってください!話せばまだ投降してくれるかも!」
雑兵魚人A「黙ってな腰抜け!お前の仕事はあいつらをここに連れてくることだ!」
雑兵魚人A「ここから先は俺達の仕事だぜ!」ジュルリ
鮫娘「しゃ、しゃーく...そんな...」
雑兵魚人A「オウラァ!まずは俺様が相手をしてやるぜェ!」ダッ
猫娘「...」
雑兵魚人A「上からなるべく無傷で連れてこいと言われたが抵抗されたら反撃は仕方ないよなァ!?」バッ
猫娘「...ニャ」ニヤリ
バキンッ!!!!!!!
雑兵魚人A「ぶへっ!?」ボコォ
ゴロゴロゴロ!!!!!
雑兵魚人A「」ピクピク
猫娘「こちとら毎日店長に死ぬほど働かされてるおかげで鍛えられてるニャ」
猫娘「雑魚一匹程度で勝てると思ったのかニャ?」ギロリ
雑兵魚人達「「「「「「 .........!!!! 」」」」」」
猫娘「かかってくるならもっと大勢で来いニャ!!!!一匹残らず倒してやるニャ!!!!」
バキッ!!!! ドンッ!!!! グシャン!!!
幼女「す、すごい、キメラの時よりも強くなってる」
幼女「...でも駄目だ。あの数を相手にするなんて無謀過ぎる」
ダイオウグソクムシ「」ウンウン
幼女「ひっ...ち、近付かないでよ!!!」
猫娘(くっ...一人一人は雑魚でもやっぱりこの数相手は少し厳しいニャ)
猫娘(それに海の中だから使える魔法も制限される...陸との戦闘とは全然違うニャ)
猫娘(...とうとう"あの技"使う時が来たかニャ)
鮫娘「しゃーく...どうして?」
鮫娘「あの数を相手になんか勝てるわけがない...ボロボロになるぐらいなら大人しくした方が痛くないのに...」
鮫娘「しゃーく...まさかあの状況でもまだ諦めてない...?」
猫娘(まずは風魔法で竜巻を作って回りの敵を吹っ飛ばすニャ!)ピカッ
ブオオオオオオオオオオオン!!!!!!!
雑兵魚人達「「「「「「 ! ? 」」」」」」ビューン
猫娘「これで風が治まるまでは時間が稼げるニャ」
猫娘「...よし!やるかニャ!」グッ
幼女「何あれ竜巻?いや海の中だから渦潮か」
幼女「一体何をして...」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ......
幼女「!?」ビクッ
幼女「空気...いや水が震えてる...」
ダイオウグソクムシ「」ビクビク
幼女「うわっ!くっつくな気持ち悪い!」
猫娘「にゃあああああああああああああ!!!!!」ゴゴゴゴ
パッ
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ...
幼女「あ、渦潮が止まって行く」
幼女「一体あいつ渦潮の中で何をして...」
猫娘「...」キラキラ
幼女「!?」
幼女「な、何か光ってる!それに何か全体的に猫っぽくなってる!」
幼女「いや、そんなことよりも...」
幼女「...尻尾が二つになってるように見えるんだけど」
猫娘「...」キラキラ
「お、おい...何かあいつ少し変わってないか?」
「あ、あぁ...不気味だ」
「少し変わったぐらいで何だ!全員でかかればやれるはずだ!」
猫娘「...お前ら知ってるかニャ?」
猫娘「長生きした猫は尻尾が二つに別れて猫又という妖怪になるらしいニャ」
猫娘「この技は強制的にその猫又になる...つまり無理矢理、自分の潜在パワーを引き出す技ニャ」
猫娘「名付けて...」
猫娘「二股モードニャ!!!!!」ドーン
幼女「何か浮気してるみたいだな」
雑兵魚人F「何を馬鹿なことを!隙だらけだぜ!」ダッ
猫娘「...」
シュンッ
雑兵魚人F「...ガハッ!?」バタッ
猫娘「おっと、少しやり過ぎちまったニャ」
「おい...さっきの見えたか?」
「わ、分からん。いきなり消えたと思ったらFが倒れた...」
「これヤバイやつじゃ...」
鮫娘(これが...猫さんの本気...)
幼女(す、すごい!これなら勝てるかも!)
猫娘「...さあ来いニャ。雑魚共」
猫娘「格の違いってやつを見せてやるニャ!!!!」
................................................................
.................................................
海王「...」
コンコン
海王「...入れ」
ギィィィィィィィ
鮫娘「しゃーく、失礼します」
海王「...鮫か、何用だ」
鮫娘「報告に参りました」
鮫娘「...陸の二人を捕らえました。今は城の地下に幽閉しております」
海王「...そうか。よくやった」
鮫娘「しゃーく...しかし捕らえに向かった兵士さん達に予想以上の負傷者が出ています」
海王「...そうか。そこまであの娘達は抵抗したのか」
鮫娘「はい...主に暴れたのは猫さんですけど」
鮫娘「海王様、やっぱり止めませんか?こんなことしても解決するという確証は...」
海王「...もういい、下がれ鮫よ。よくやってくれた」
鮫娘「...はい」
バタン
海王「...あとは明日の儀式が成功すれば丸く収まる」
海王「...許せ、陸の娘達よ。これも竜宮の為なのだ」
~~~~ 竜宮城 地下牢屋 ~~~~
幼女「...ねぇ」
猫娘「...なんニャ」
幼女「格の違いを見せるんじゃなかったの?」
猫娘「...」
幼女「あの後3分も経たない内に元に戻ってボッコボコにされてたけどあれ何だったの?」
猫娘「...予想以上にエネルギーの消費が早かったニャ」
幼女「というか3分間遊んでたよね?10人も倒してないよね?」
猫娘「...だって実践で使うの初めてだったんだニャ。ちょっと調子に乗っちゃったニャ」
幼女「...」
猫娘「...」
ダイオウグソクムシ「...」
幼女「...私達どうなっちゃうんだろ」
猫娘「まさかあの鮫に騙されてるとは思わなかったニャ...」
猫娘「今度会ったらフカヒレにしてやるニャ」
幼女「...私は最初から薄々気付いてたけどね」
猫娘「ニャ?」
幼女「そもそも最初のいきなり竜宮城に誘ってきた時点でおかしかったし」
幼女「その後も不自然に私達を帰らせたくなかった感じだった...」
幼女「こんなに怪しい点があったのに気付かない方が馬鹿だよ」
猫娘「...何が言いたいニャ?」イラッ
幼女「別に?ただ目先の料理に釣られるのはいいけど人を巻き込むのはやめて欲しいって思っただけだよ?」
猫娘「にゃっ...!」
猫娘「そ、そんな言い方しなくてもいいニャ!私だって色々考えて...!」
幼女「考える?食欲に負けたくせに?」
幼女「忘れてるかもしれないけど私は幼女なんだよ?まだか弱くて一桁の年齢しかない幼女なんだよ?」
幼女「そんな幼女を危険な目に遭わして色々考えました?馬鹿も休み休みに言ってほしいね」
猫娘「そ、そもそも幼女も分かってたなら私を無理にでも止めないのが悪いニャ!」
幼女「は?私のせい?」
幼女「あぁ、そうだったね。確かに馬鹿猫をぶん殴ってでも止めなかった私のせいだね」
幼女「はいはい私が全部悪うござんしたごめんなさい」ペコッ
幼女「はい?これでいい?満足した?馬鹿猫」
猫娘「ば、馬鹿馬鹿言うなニャ!」
幼女「ごめんごめん、馬と鹿に失礼だったね。アホなのは猫だけなんだから」
猫娘「ニャ...ニャんだと!!!!」
ダイオウグソクムシ「...!」オロオロ
幼女「...」
猫娘「...」
ダイオウグソクムシ「...!」オロオロ
幼女「...はぁ、こんなところで言い争っても仕方ないか」
猫娘「...ニャ、今は喧嘩してる場合じゃないニャ。早くここから脱出するニャ」
ダイオウグソクムシ「!?」パァ
幼女「それでどうする?見たところこの檻、簡単に壊せそうだけど」
猫娘「...駄目ニャ。この檻には障壁が張られてあるニャ」コンコン
幼女「障壁?」
猫娘「ニャ、魔力に反応する障壁が何百も張られてるニャ。この檻に魔法をぶつけても障壁で防がれるニャ」
猫娘「私の魔力ではこの檻を壊すことは不可能ニャ」
幼女「じゃあ魔力を使わずに壊すっていうのは?魔法にだけ反応するんでしょ?」
猫娘「...多分それも無理ニャ」
猫娘「魔法で障壁が張ってあるということは...ニャンッ!」グググッ
シーン
猫娘「ニャゴゴゴゴゴゴ...!!!!」グググッ
シーン
猫娘「...はぁ」パッ
猫娘「この通り、檻自体も魔法で強化されてるニャ。とてもじゃないけど私の筋力では壊すのは無理ニャ」
幼女「さっきの「二股モード」とかいうのを使って壊すのは?」
猫娘「あのモードは私の限界以上の力を引き出す技、どうしても全身から魔力が少し溢れてしまうニャ」
猫娘「そして魔力が出るということは...障壁が発動してしまうニャ」
幼女「つまりここからの脱出は不可能...」
猫娘「いや、そうでもないニャ」
幼女「えっ?でもこの檻を壊すのは無理なんでしょ?」
猫娘「ちょっと檻の外を見てみろニャ」
幼女「檻の外...?」ジー
蟹男「Zzz...」グースカ
幼女「人が寝てる...?」
猫娘「あれ多分看守ニャ。そして看守の腰辺りを見てみるニャ」
幼女「腰...」ジー
鍵『』キラン
幼女「あっ!あれって...!」
猫娘「そうニャ。多分この檻の鍵ニャ」
猫娘「幸い魔法を使わなければこの檻から手は伸ばせるニャ」
猫娘「どうにかしてあの鍵を取ればこの檻から脱出できるニャ」
幼女「何かテンプレみたいな展開だね」
猫娘「問題はどうやってあの鍵を取るかニャ」
幼女「確かに...この檻から5メートル以上は離れてるね」
猫娘「魔法を使わずにあの鍵を取る方法...かニャ」
幼女「...」
猫娘「...」
幼女「無理じゃない?」
猫娘「にゃ、にゃあ...」
幼女「どう考えても手を檻から出せる範囲じゃ届かないし...近くに棒みたいな長い物もないし」
猫娘「私がゴム人間だったら届くんだけどニャ」
幼女「あとは誰か一人が檻から抜け出して鍵を取ってくる...」
猫娘「この檻の隙間だとさすがの幼女でも無理ニャ。もっと小さくないと...」
猫娘「あっ」
猫娘「そうニャ!鍵を取れるやつがいるじゃないかニャ!」
幼女「え?誰?」キョロキョロ
猫娘「グソたんニャ!」ビシッ
ダイオウグソクムシ「!?」ビクッ
幼女「は?」
猫娘「グソたんならこの檻から抜け出して鍵を取ってこれるニャ!」
幼女「い、いやいや...さすがに無理でしょ」
猫娘「グソたん、あそこで寝てる蟹の腰にある鍵を取ってきてほしいニャ」
ダイオウグソクムシ「?」キョトン
猫娘「大丈夫ニャ!グソたんなら出来るニャ!」
幼女(いや無理だろ)
猫娘「グソたん、ゴー!キーゲット!カムバックニャ!」
ダイオウグソクムシ「...」
幼女「いくら何でもこのキモいやつはダンゴムシ程度の知能しかないんだよ?」
幼女「そんな犬みたいに人の命令が分かるわけが...」
ダイオウグソクムシ「...!...!」ウンウン
猫娘「おぉ!グソたん分かってくれたかニャ!」
幼女「んな馬鹿な」
ダイオウグソクムシ「...!」ノシノシ
ダイオウグソクムシ「...!!」ギュー
ダイオウグソクムシ「...!」スポッ
猫娘「やったニャ!檻を抜けたニャ!」
幼女「えぇぇ...」
ダイオウグソクムシ「...!」ノシノシ
猫娘「行けニャ!グソたん!全ては君にかかってるニャ!」
幼女「た、ただ檻から抜け出しただけでしょ?さすがに鍵を取るなんて芸当は...」
ダイオウグソクムシ「...!」ノシノシ
蟹男「Zzz...」グースカ
ダイオウグソクムシ「???」オロオロ
猫娘「ああっ!グソたんが腰にある鍵に届かなくて混乱してるニャ!」
幼女「なにこれ?はじめてのおつかい?」
ダイオウグソクムシ「!」ピコーン
ダイオウグソクムシ「...!」ウネウネ
蟹男「Zzz.......うーん......」
猫娘「さすがグソたんニャ!足を這い上がって進んだニャ!」
幼女「うわっ!きもっ!」
ダイオウグソクムシ「...!」グーッ
猫娘「グソたん!もう少しニャ!もう少しで鍵が取れるニャ!」
幼女「え、えぇぇ...」
チャリン♪
ダイオウグソクムシ「!」
猫娘「や、やったニャ!見事に鍵ゲットニャ!」
幼女「マジかよ...」
ダイオウグソクムシ「...!...!」ノソノソ
猫娘「グソたん!あとは帰ってくるだけニャ!頑張るニャ!」
幼女「おいおいマジで取って来ちゃったよ」
ダイオウグソクムシ「...!」トウチャクー
猫娘「グソたん!よくやったニャ!」
幼女「お、おう」
猫娘「あとはグソたんの持ってきた鍵を内から開けて...」カチャカチャ
ガチャ
猫娘「これで脱獄成功ニャー!」
幼女「本当に脱出しちゃったよ...」
猫娘「グソたんよくやったニャー!お前は世界で一番賢いダイオウグソクムシニャー!」ヨシヨシ
ダイオウグソクムシ「///」テレテレ
猫娘「ほら、幼女も撫でてやるニャ」
幼女「絶っっっっっっっっっ対に嫌!!!!!」
幼女「...で、出られたのはいいけどこれからどうするの?」
猫娘「どうするってこの町から逃げるしかないニャ」
幼女「でも帰り道はどうする?行きはサメの案内で来たけど私達帰り道知らないんだよ?」
猫娘「フッフッフ...安心するニャ!」
猫娘「こんな時のための帰巣魔法ニャ!家の場所!つまり町への方向は分かるからそこに向かって進めばいいニャ!」
幼女「おぉ!すっかり忘れてた!」
蟹男「Zzz......うん?」パチッ
蟹男「ふわぁぁぁ...よく寝た...」ゴシゴシ
蟹男「!?」
蟹男「おい貴様ら!どうやって牢屋から抜け出した!」
猫娘「ニャッ!」ダッ
猫娘「オラァ!死ね蟹ィ!猫パンチニャ!」ブンッ
蟹男「ぐぴっ」ボコォ
蟹男「」ズサー
猫娘「ふんっ!蟹はそこで寝てるのがお似合いニャ!この負け組め!」
猫娘「さあ!さっさとこんなところから脱出するニャ!」
幼女(こんなところでも蟹差別が)
幼女「...」コソコソ
猫娘「...」コソコソ
スタスタ スタスタ
幼女「!?」ビクッ
猫娘「こっちの部屋に隠れるニャ!」クイッ
コソッ
スタスタ スタスタ
幼女「...行った?」
猫娘「...行ったみたいニャ」
幼女「地下から脱出できたのはいいけど一体お城の出口はどこにあるんだろ...」キョロキョロ
猫娘「ここ広すぎニャ。しかも人も結構多いし隠れながら探すのはちときついニャ」
幼女「あの気絶してる看守と空っぽの檻が見つかるのも時間の問題だしね...早く出口を見つけないと」
猫娘「...こうなったらこの城の人間に直接聞かせてもらうニャ」ニヤリ
幼女「というと?」
猫娘「次に来るやつを拉致して城の出口を教えてもらうニャ」
猫娘「少し荒っぽいけどこの方法が一番確実ニャ」
幼女「...それしか方法はなさそうだね」
スタスタ スタスタ
幼女「来た!」
猫娘「...よし、やってやるニャ」グッ
スタスタ スタスタ
猫娘「ニャア!!!!」ガシッ
???「しゃーくっ!?」ジタバタ
猫娘「オラァ!こっちに来いニャ!」ズルズル
???「しゃーく!な、何するんですか!離してください!」ジタバタ
猫娘「うるさいニャ!ちょっと黙れニャ!」グッ
???『モゴモゴッ...』
猫娘「よし!拉致完了ニャ!」
幼女「ね、ねぇ...この人よく見てみなよ」
猫娘「ニャ?」
鮫娘『モゴモゴっ...』ピチピチ
猫娘「あーっ!お前は私達を騙したサメニャ!」
鮫娘『モゴモゴっ!?モゴモゴモゴモゴ!』
猫娘「テメェ!よくも騙したニャ!ただじゃおかないニャ!」グッ
幼女「ス、ストップ!気絶させたら出口を聞き出せないよ!」
鮫娘『モゴモゴ...』
猫娘「とりあえず拘束魔法で体を縛ったから逃げられないはずニャ」
鮫娘『モゴモゴ...』
猫娘「いいかニャ?今から喋れるようにしてやるけどもし大声を出したらどうなるか分かってるかニャ?」
鮫娘『モゴ!モゴ!』ウンウン
パッ
鮫娘「ぶはあっ!」
鮫娘「はぁ...はぁ...」
猫娘「おいサメ、何でお前、私達を騙したニャ」
鮫娘「しゃ、しゃーく...ごめんなさい」
猫娘「誰が謝れって言ったニャ。理由を話せと言ったんだニャ」ゲシッ
鮫娘「い、痛い...」
幼女「あ、あんまり暴力的なことは...」
猫娘「何言ってるニャ?こいつは私達を裏切ったんだニャ」
猫娘「即フカヒレ料理にしないだけ優しいニャ」
鮫娘「...」
猫娘「さあ答えろニャ。お前はどうして私達を騙したニャ?私達を牢屋閉じ込めてどうするつもりだったニャ?」
鮫娘「...しゃーく。ここに来たときに見えた神殿は覚えてますか?」
猫娘「あぁ、あの神々しい建物かニャ」
幼女「確か海龍が居るっていう...」
鮫娘「しゃーく...結論から言うと二人を海龍様の生け贄にしようとしてました...」
猫娘「は?」
幼女「い、生け贄?」
猫娘「...おい、もっと詳しく教えろニャ」
鮫娘「しゃーく...あれは1ヶ月ほど前の出来事です」
鮫娘「あの神殿は海龍様を祀ると言っても形だけの物でした...実はあの神殿、中は大きな穴が空いてるだけなんです」
幼女「大きな穴...?」
鮫娘「伝説ではその大穴の奥に海龍様がいると言われていますが実際、中に入ってみても深いだけで最後は行き止まり...何も居なかったんです」
鮫娘「...あの日までは」
猫娘「あの日って何ニャ?」
鮫娘「しゃーく...突然海龍様が竜宮に帰ってきたんです。そして神殿の大穴の中に入って行きました」
鮫娘「私は見ていませんが大勢の人が目撃しています。話では全長100メートル近くあったとか」
猫娘「ちょっと待つニャ、それがどうして生け贄に繋がるんだニャ?」
鮫娘「海龍様が神殿に入って行って数日が過ぎた頃の話です。突然竜宮に地震が起きました」
鮫娘「被害は大したことなかったんですが...竜宮に地震なんて前例がないことなんです」
鮫娘「町は大騒ぎ...海龍様がお怒りになって地震が起きたと考える人が大多数でした」
猫娘「それだけで私達を生け贄しようとしたのかニャ?」
鮫娘「しゃーく...地震は一回きりではなかったんです」
鮫娘「日に日に大きくなってきて...三日前にはとうとう建物が崩れる程までに大きくなったんです」
鮫娘「このままだと竜宮が地震で滅びるかもしれない...そこで海王様は伝説にある海龍様を静めさせる方法を実行することに決めたんです」
鮫娘「陸の娘を二人、海龍様の生け贄にする...と」
猫娘「...お前は私達を生け贄にするために海岸で苛められてたのかニャ?」
鮫娘「...しゃーく、その通りです」
猫娘「はぁ...全部仕組まれてた罠だったというわけかニャ」
幼女「余計にこの町から出たくなったね...早くしないと生け贄にされちゃうよ...」
鮫娘「しゃーく...あの...どうやって地下牢から抜け出したんですか?あの檻には障壁があったはずですけど」
猫娘「ふん!あんな檻、私にかかればチョチョイのチョイニャ!」
ダイオウグソクムシ「...!」ウンウン
幼女(また話盛ってる)
鮫娘「しゃーく...そうでしたか...」
鮫娘「...余計なお世話でしたね」ボソッ
猫娘「さてこれが最後の質問ニャ、この城の出口はどこニャ?」
鮫娘「しゃーく。ここ真っ直ぐ行ったところを右に、そしてつきあたりを左に行ったあと真っ直ぐ行けば正面出入り口です」
鮫娘「...でも正面から出るのはオススメ出来ません。人の出入りが多いので見つかる可能性があります」
猫娘「ならどうすればいいニャ?」
鮫娘「しゃーく、人の出入りが少ない裏口があります。そこから出れば...」
ピー!!! ピー!!! ピー!!!
幼女「!?」ビクッ
猫娘「な、なんニャこの音!?」
鮫娘「しゃーく!不味いです!逃げたのがバレたんですよ!」
『地下牢から陸の娘が脱走した!見つけ次第ただちに捕らえよ!』
『命さえ無事ならどうなっても構わんッ!絶対に逃がすな!』
幼女「な、なにやら不穏な言葉が聞こえた気が...」
猫娘「おい!早く裏口を教えろニャ!」
鮫娘「しゃーく!駄目です!少し複雑な場所にあるので説明してる時間がないです!」
鮫娘「私が直接案内します!拘束魔法を解いてください!」
猫娘「ニャッ...拘束魔法を解けニャと!?」
猫娘「無理ニャ!裏切り者のお前なんて信用出来ないニャ!」
鮫娘「しゃーく!お願いします!早くしないと兵隊さんに見つかってしまいます!」
猫娘「ニャ、ニャムム...」
幼女「ねぇ、案内してもらおうよ」
猫娘「ニャッ!?正気なのかニャ幼女!」
幼女「今はこの人の力を借りないと脱出出来ない...それなら裏切らない方に賭けるしかないと思う」
猫娘「ぐ、ぐぬぬ...」
鮫娘「今度は裏切りません。約束します」
猫娘「...」
猫娘「仕方ないニャ、外してやるニャ」ピカッ
スゥー
鮫娘「しゃ、しゃーく...体が軽くなった...」
猫娘「ちょっとこっち向くニャ」
鮫娘「しゃーく?」クルッ
猫娘「オウラァ!!!!」ブンッ
鮫娘「ジョーズッ!?」ドコォ
鮫娘「」ズサー
猫娘「これで騙したことは許してやるニャ。早く案内しろニャ」
鮫娘「しゃ、しゃーく...ありがとうございます...」ウルウル
キラッ
幼女(...ん?殴られたサメから何か光った物が落ちた?なんだろうあれ...)
鍵『』キラン
幼女(!?)
幼女(あ、あれって私達が檻から出る時に使った鍵と同じやつじゃ...)
幼女(まさかあのサメ...私達をあの檻から逃がすつもりだったの?)
鮫娘「しゃーく!時間がありません!着いてきてください!」ダッ
ダダダダダダッ!!!!!
鮫娘「しゃーく!この先を右です!」
猫娘「確かに口で説明するには難しい道ニャ。でも本当に裏口なんてあるのかニャ?」
鮫娘「しゃーく!裏口というより非常口ですね!普段は滅多に人が通りません!」
幼女「ちょ、ちょっと待ってぇ...」ハァハァ
猫娘「幼女、何してるニャ?早くしないと追っ手が来るニャ」
幼女「ふ、二人とも速すぎ...」ハァハァ
鮫娘「しゃーく...人間の幼女さんではあたし達のスピードだと少し速すぎますね」
猫娘「はぁ...仕方ないにゃあ」スタスタ
幼女「ぜ、ぜぇ...ぜぇ...」
猫娘「幼女、ほら」スッ
幼女「な、なに?」
猫娘「おぶってやるニャ。早く乗れニャ」
幼女「え?でも...」
猫娘「もうじれったいニャ!」グイッ
ドサッ
幼女「ちょ...」
猫娘「しっかり掴まってろニャ!」ダッ
幼女(...猫の背中ってこんなに大きかったっけ)
幼女(...やっぱりこういう時は頼りになるな)ギュッ
モゾモゾ
幼女「ん?」チラッ
ダイオウグソクムシ「♪」スリスリ
幼女「ひっ...」
ダダダダダダッ!!!!!
鮫娘「見えました!猫さん、幼女さん!あそこです!」
猫娘「おぉ!本当にあったニャ!」
ガチャ
猫娘「ここは...?」
鮫娘「しゃーく、城の裏側です」
鮫娘「まだ脱走がバレてあまり時間は経ってないので兵隊さん達は城の中しか探してないはず...」キョロキョロ
猫娘「つまり今のうちに竜宮から出られるってことかニャ?」
鮫娘「...いえ、今出るのは少し危険です」
鮫娘「いくら脱走直後と言っても既に竜宮にいない可能性もある...兵隊さん達が何十人も周囲を見張ってるはずです」
猫娘「ならどうするニャ?」
鮫娘「しゃーく...竜宮から出るとしたらベストなタイミングは人が一番少ない明日の明け方ですね」
鮫娘「魚でも睡眠時間はありますからね。探し疲れて一番気が緩んでるのはこの時間帯です」
鮫娘「あたしのスピードなら逃げ切れると思います」
猫娘「...ちょっと待てニャ、お前はどうなるニャ?」
猫娘「もし私達の脱走を手伝ったことなんてバレたりしたらお前は...」
鮫娘「...しゃーく、元々はあたしが二人を連れてきたんです」
鮫娘「二人を帰すのもあたしの役目、そうでしょ?」
猫娘「お前...」
鮫娘「しゃーく、明け方まではあたしの家に隠れていましょう」
鮫娘「今は竜宮城の中を探すのに精一杯...兵隊さん達が個々の家を1つ、1つ、探し回るにはだいぶ時間がかかりますからね」
猫娘「分かったニャ。お前を信じるニャ」
猫娘「幼女、聞いてたかニャ?これからサメの家に行くニャ。そろそろ降りるニャ」
幼女「」
猫娘「幼女?」ユサユサ
猫娘「...気絶してるニャ」
ダイオウグソクムシ「?」
~~~~ サメの家 ~~~~
鮫娘「しゃーく、ここが私の家です」
猫娘「だからごめんニャ~すっかりグソたんをポケットに入れてたの忘れてたんだニャ~」
幼女「絶対に許さない!!!!」プイッ
鮫娘「...聞いてますか?」
猫娘「へぇ、結構広いニャ」
幼女「他に誰か住んでるの?」
鮫娘「しゃーく。父と母、それに兄と姉の5人暮らしですね」
鮫娘「でも安心してください。今家族は狩りに行っています」
幼女「狩り?」
鮫娘「しゃーく、4人でちょっと遠くの海まで魚を狩りに出かけてるんです」
鮫娘「帰りは一週間後なので安心してください」
猫娘「お前は行かないのかニャ?」
鮫娘「...しゃーく、私は弱いので留守番です...」ズーン
猫娘「な、何か悪いこと聞いたかニャ」
鮫娘「いいんです...事実ですから...」シクシク
猫娘「そ、そういえばお腹が減ったニャ!もうお昼ニャ!」
鮫娘「...しゃーく、そうですね。ご飯にしましょうか」
鮫娘「二人とも朝ごはん食べてないですよね?大盛りでいいですか?」
猫娘「ニャー!大盛りで頼むニャ!」
幼女「私は普通で」
鮫娘「しゃーく!分かりました!腕によりをかけて作りますね!」
猫娘「ニャー♪ご飯楽しみニャー♪」ルンルン
ダイオウグソクムシ「」モゾモゾ
猫娘「ニャ?お前もご飯食べたいのかニャ?」
猫娘「普通のダイオウグソクムシは餌は滅多に食べないと聞いたんだけどニャ...やっぱりお前は他のやつとはちょっと違うニャ」
幼女(なにそれこわい)
鮫娘「しゃーく!出来ましたよ!サメ特製海鮮チャーハンです!」ゴトッ
猫娘「おぉっ!うまそうニャ!」
幼女「確かに美味しそう」
鮫娘「冷めないうちにどうぞ!」
鮫娘「...サメだけに」
猫娘「ほらグソたん、チャーハン少し分けてやるニャ」
ダイオウグソクムシ「♪」モグモグ
猫娘「うまいかニャ?」
幼女「...」モグモグ
鮫娘「しゃ、しゃーく!無視しないでくださいよー!」
鮫娘「しゃーく。ところで作戦実行まであとだいぶありますが...どうしますか?」
猫娘「どうもこうもこっちは待つしかないニャ」
鮫娘「ですよね。なら...」ガサゴソ
鮫娘「一緒にサメ映画でも見ませんかっ!?」パァ
幼女(時間をドブに捨てるのか...)
...........................................................
..............................................
鮫娘「しゃーく!やっぱりこのシリーズは面白いですね!えっと次は...」ガサゴソ
猫娘「ちょ、ちょっとタイムニャ。もう夜ニャ...お腹が減ったニャ...」グゥー
幼女「み、右に同じ...」グゥー
鮫娘「しゃーく、本当ですね。では晩ご飯の準備を...」
鮫娘「...あ、そういえば冷蔵庫の中身は全部チャーハンに使っちゃったんでした」
鮫娘「ちょっと買い出しに出かけてきますね」
猫娘「外に出て大丈夫なのかニャ?」
鮫娘「しゃーく!大丈夫です!あたしは海王様に猫さん達の報告をした後は普通に帰る予定でしたから!」
鮫娘「今回の脱走の件ではまったく怪しまれてないはずです!」
猫娘「ならいいんニャけど...」
幼女「一応気を付けて行ってきてね」
鮫娘「しゃーく!任せてください!」
鮫娘「ではいってきます!」ガチャ
スタスタ スタスタ
鮫娘「...とは言ったものの」
鮫娘「しゃーく、やっぱり少し怖いですね...バレてないでしょうか」キョロキョロ
鮫娘「しゃーく!駄目です!平静を装わないと!」
雑兵魚人「おい、そこのサメ」
鮫娘「しゃーくっ!?」ビクッ
鮫娘「な、なんでしょうか...?」
雑兵魚人「ここら辺で陸の人間を見なかったか?獣人と幼女の二人組だ」
鮫娘「い、いえ...見てませんけど」
雑兵魚人「そうか、邪魔して悪かったな」
雑兵魚人「まったく...もう竜宮にはいないんじゃないのか?いつまで探せばいいんだよ」グチグチ
鮫娘「...ほっ」
鮫娘「しゃーく...やっぱりまだ探してるんだ...家の中を捜索されるのも時間の問題かな」
鮫娘「でももう夜だし...大丈夫ですよね?」
.............................................................
................................................
鮫娘「しゃーく...お肉に魚に野菜に...」
鮫娘「よし!全部買いましたね!あとは帰るだけです!」
鮫娘「しゃーく、早く帰って二人にご飯を作ってあげないと」スタスタ
「おい」
鮫娘「しゃーくっ!?」ビクッ
鮫娘「そ、その声は...」クルッ
鯱娘「こんな時間に何してるんだ?サメ」
鮫娘「あ、あはは...鯱さん...」ダラダラ
鯱娘「何してるのかって聞いてんだよ」
鮫娘「あ、あの...冷蔵庫空なので買い出しに...」
鯱娘「ふーん、買い出しか...」ジー
鯱娘「確かお前の作る料理結構うまかったな、あたい飯まだ食ってないんだよ。今から家に邪魔するわ」
鮫娘「しゃーくっ!?え、えぇっ!?」
鯱娘「なんだ文句あるのか?今、家に親居ないんだろ?」
鮫娘「あ、あの...その...」オロオロ
鮫娘(ど、どうしよう...鯱さんを家に入れたら猫さん達のことがバレる)
鮫娘(...ここはキッパリ断ろう!)
鮫娘「しゃ、しゃーく!だ、駄目です!今日は家に来ないでくださいっ!」
鯱娘「...あ゛?」ピキッ
鮫娘(ひぃ!や、やっぱり怖い!)
鮫娘(...で、でもあたしも鮫なんだ!いつまでも怖がってちゃいけないっ!)
鯱娘「どうして駄目なんだ?言ってみろよ」
鮫娘「だ、駄目なものは駄目なんですっ!今日は絶対に!」
鯱娘「...ふぅん、お前も言うようになったじゃん」
グイッ
鯱娘「また痛い目に遭いたいみたいだな」
鮫娘「ひ、ひぃぃぃぃぃ!!」ガクブル
鯱娘「歯ぁ食いしばれよ!」グッ
鮫娘「しゃ、しゃーくっ!」
鮫娘(あぁ、またあたし殴られるんだ...)
鮫娘(いっつもこんな役だな...きっとあたしの一生は鯱さんみたいな強い人にコバンザメみたいな生活をしながら暮らしていくんだろうな)
猫娘『お前は本当は強いはずニャ。力を出してないだけニャ』
鮫娘(ついに走馬灯まで出てきた...ん?これって走馬灯じゃなくて回想?)
鮫娘(しゃーく、まあどっちにしても同じです。このまま私は殴られて鯱さんは私の家に、そして猫さん達は通報され無事生け贄に...)
鮫娘(...って駄目ですよ!そんなこと!)
鮫娘(しゃーく!ここで抵抗しないとあたしだけじゃなくて猫さん達も危ない!)
鮫娘(あたしはどうなってもいい!だけどあの二人をもう一度裏切るようなことは出来ない!)
鮫娘(しゃーく...だってあの二人は...あたしなんかにでも優しくしてくれたから!)
鮫娘(手を...手を出せ!自分のためにも!あの二人のためにも!)
鮫娘(もうコバンザメみたいな人生から抜け出すんだ!だってあたしは...)
鮫娘(しゃーく!鮫だから!)
ガッ
鯱娘「...おい?何の真似だ?あたいのパンチを受け止めるなんて」
グググッ
鮫娘「しゃ、しゃーく...もう逃げません...!あたしは鮫だから...!」
鯱娘「何をわけのわからないことを...離せ!」グッ
鮫娘「嫌です!離しません!」ガチッ
鯱娘(くっ...腕が離せねぇ、こいつどこにこんな力が...!)
鮫娘(しゃーく!まだただパンチを受け止めただけ...これだと鯱さんは倒せない)
鮫娘(確実に鯱さんに勝つ...私の一番の武器を使って!)アーッ
ガブッ
鯱娘「い、痛っ!?テメェ離せ!噛みつくな!」グググッ
鮫娘(もっと!相手に反撃の隙も与えちゃ駄目だ!)
鮫娘「しゃーくっ!」ドンッ
鯱娘(押し倒された!?こいつ一体何を!)
鮫娘「うわああああああああ!!!!!ですろーるうううううううううううう!!!!!」ゴロゴロ
ゴロンゴロン
鯱娘「!?」
鯱娘(な、なんだこいつ!?私を噛みついたまま回りやがった!)
グルングルン
鯱娘(だ、駄目だ!あたいの体もこいつにつられて引っ張られて...このままだと腕の肉が...!)ズルズル
鮫娘「うわあああああああああ!!!!!」ブオン
ビューン
鯱娘(放り投げられた!?...いやチャンスだ!噛みつき攻撃から解放された!)
鯱娘(よくもあたしに反抗しやがったな!ギッタギッタにしてやる!)
ゴンッ!!!
鯱娘「 が っ ! ? 」
鯱娘(う、後ろに岩が...)バタッ
鮫娘「はぁ...はぁ...」
鯱娘「」
鮫娘「しゃーく!や、やったぁ!あたし鯱さんを倒したんだ!」
鮫娘「コバンザメ生活もさようなら!あたしも今日からホオジロザメの仲間入りだ!」
鯱娘「」
鮫娘「...しゃーく?あ、あれ?生きてますよね?」
鮫娘「ただ岩に頭ぶつけただけですし...気絶してるだけですよね?」
鯱娘「」
鮫娘「い、一応心臓が動いてるか確認しよう」ソー
ドクン ドクン
鮫娘「しゃーく...良かった、生きてた」ホッ
鮫娘「...」キョロキョロ
鮫娘「しゃ、しゃーく!さっさとここから立ち去りましょう!」ダッ
シーン
鮫娘「買い物袋忘れてた!」ダッ
ガチャ
鮫娘「しゃーく!ごめんなさい!遅くなりました!」
猫娘「遅いニャ~お腹減ったニャ~」グゥー
幼女「右に同じぃ...」グゥー
鮫娘「しゃーく!ごめんなさい!今から作りますね!」
鮫娘「あっ、あと猫さん!ありがとうございます!」
猫娘「ニャ?何のことニャ?」
鮫娘「しゃーく!猫さんがあたしは強いって言ってくれたおかげであたしはホオジロザメになれたんです!」
猫娘「あぁ...あれかニャ」
猫娘「あれ嘘ニャ」
鮫娘「しゃーくっ!?」
猫娘「さすがの私でも潜在的能力を見抜くなんて無理ニャ」
猫娘「まあ相手が戦闘態勢だったら話は別だけどニャ」
鮫娘「しゃーく...じゃああの言葉は何だったんですか?」
猫娘「あれはお前に自信を付けさせるためニャ」
猫娘「最初から負けると分かってたらいつまでも負け犬根性は抜けないからニャ」
鮫娘「しゃ、しゃーく!ならあたしが鯱さんに挑んでボコボコに負けたらどうするんですかっ!?」
猫娘「相手は完全に油断してたニャ。例えお前が弱くても油断してる相手に殴りかかれば一発くらいラッキーパンチがあるはずニャ」
猫娘「まあ問題は勝敗じゃないニャ。「いつでも復讐出来るぞ」という意思が相手に伝わればそれでOKニャ」
猫娘「で、それがどうかしたニャ?」
鮫娘「...」
鮫娘「しゃーく!」ガブッ
猫娘「痛っ!?お、お前何するニャ!離せニャ!」
鮫娘「嫌です!離しません!」ガブガブ
猫娘「ニャ、ニャー!やめろニャー!」
幼女「何してんだあいつら...」
.................................................................
......................................................
海王「...来たか」
ガチャ
???「...こんな時間に何用だ?海王よ」
海王「...陸の娘達が脱走したのは聞いているか?」
???「あぁ、生け贄用の小魚が二匹脱走したそうだな」
???「まったく貴様もマヌケだな海王よ。聞けば看守が鍵を奪われたそうではないか」
海王「...お前には脱走した二人の小娘を捕らえてほしい」
???「...口を慎め。貴様ごときが余に命令か?」
海王「...そうだ、命令だ。海王のな」
???「...ククッ、面白い。様になってきたではないか海王。父上よりも格が出てきたんじゃないか?」
???「仕方ない、海王様の命令なら余も従うしかないな」
???「それで逃げた小魚というのどんな奴だ?」
海王「...一人は猫の獣人、もう一人は人間の幼女だ」
海王「...獣人の方はかなりの手練れだ。並の兵士では歯が立たなかった」
???「所詮小魚、余の敵ではない」
???「しかし情けない話だな...そんな小魚共とかくれんぼをして負けているのか」
???「もう竜宮には居ないんじゃないのか?」
海王「...確かに居るはずだ。あんな短時間では竜宮を脱出する時間はないはずだからな」
???「まあいい...小魚共は余が直々に捕らえてやろう」
海王「...頼んだぞ、クジラよ」
鯨男「ふん...」
.................................................................
....................................................
鮫娘「しゃーく、夜食作ってきましたよー」
幼女「Zzz...」スースー
鮫娘「ってあれ?幼女さん寝ちゃったんですか?」
猫娘「ニャ、さすがに幼女だと徹夜はキツいから仮眠するそうニャ」
鮫娘「しゃーく...仮眠程度で済むのも少しおかしいですね」
鮫娘「あ、これ夜食の鮭おにぎりです」スッ
猫娘「イクラじゃないのかニャちくしょう!」
鮫娘「...」モグモグ
猫娘「...」モグモグ
鮫娘「しゃーく、あと出発まで数時間ですね」
猫娘「...ニャ」
鮫娘「無事に脱出出来るのでしょうか...」
猫娘「それはこっちのセリフニャ」
鮫娘「...それもそうですね」
鮫娘「...」
猫娘「...」
鮫娘(しゃ、しゃーく...会話が続かない...何か少し緊張でピリピリした空気になってますね)
鮫娘(こ、ここはあたしが流れを変えましょう!)
鮫娘「しゃーく!猫さん!暇潰しにサメしりとりしましょう!」
猫娘「なんニャそれ」
鮫娘「サメに関連する言葉でするしりとりです!まずは猫さんから!」
猫娘「...シャークマン」
鮫娘「...」
鮫娘「...いきなり「ん」が付いてるじゃないですか」
猫娘「じゃあシャークマンV3」
鮫娘「しゃーく!もういいです!あたしから始めます!」
鮫娘「えっと...ネプチューン!」
猫娘「...」
鮫娘「あっ」
鮫娘「しゃーく!い、今のナシ!今のナシです!」アタフタ
猫娘「...ぷっ」
猫娘「ニャ、ニャハハハハハハハ!!お前も「ん」が付いてるじゃないかニャ!」ゲラゲラ
鮫娘「だからナシですってば!」
猫娘「あー笑ったニャ!ちょっとスッキリしたニャ!」
鮫娘「...しゃーく?」
猫娘「色々考えても仕方ないニャ!今は成功を祈るしかないニャ!」
猫娘「サメ!ゲームを出せニャ!二人で対戦するニャ!」
鮫娘「しゃ、しゃーく!分かりました!」
幼女「Zzz...」スヤァ
ダイオウグソクムシ「♪」モゾモゾ
ダイオウグソクムシ「Zzz...」ピトッ
幼女「Zzz......う、うーん...うーん...」
...............................................................
..................................................
猫娘「幼女、起きろニャ」ユサユサ
幼女「...ん」パチッ
猫娘「時間ニャ。そろそろ出発の時間ニャ」
幼女「ふわぁぁ...了解...」ゴシゴシ
鮫娘「しゃーく、ではもう一度、作戦の確認です」
鮫娘「まずあたし達の家は地図だとここです。そして一番警備が手薄で脱出しやすいと思われる場所は...ここ、竜宮の東端です」トントン
鮫娘「距離にして約3㎞...決して近いとは言えない場所ですね」
猫娘「そこで私とサメの魔法の出番ニャ」
鮫娘「しゃーく、その通りです。万が一、兵隊さんに見つかった場合は猫さんが戦闘を開始します」
幼女「でもこんな明け方に魔法でドンパチしたら確実にバレる...」
鮫娘「そこであたしの防音魔法を使います」
鮫娘「周囲10メートル程の範囲しか効果がありませんが、これを使えば絶対に音は外に漏れません」
鮫娘「基本的にはあたしが防音魔法を張って猫さんが敵を排除...というスタイルになるはずです」
猫娘「でもサメの魔法は10メートルしか効果がない...つまり遠くから発見されたらアウトニャ」
鮫娘「一応、透明化の魔法をかけるのである程度は大丈夫だと思うんですけどね...」
猫娘「まあその時はその時ニャ。開き直って全力で逃げるニャ」
幼女「...何か色々、この作戦雑じゃない?」
鮫娘「しゃーく...半分賭けみたいなもんですからね。恐らく成功する確率は五分五分だと思います」
鮫娘「でもこうでもしないと、この竜宮から脱出なんて出来ません...」
猫娘「ニャ、兵隊が疲れきってる今が一番のチャンスニャ」
幼女「そうなんだ...」
鮫娘「...時間です。出発しましょう」
猫娘「ニャー!興奮してきたニャー!」
幼女(とうとうこの時が来たか...)
鮫娘「しゃーく。まず家から出たら兵隊さんが見えるか確認してください」
鮫娘「居ない場合は予定通りのルートで、居た場合は...猫さん、お願いします」
猫娘「任せろニャ!」
鮫娘「あと猫さん、これ使ってください」スッ
猫娘「ニャ?なんニャこれ?」
鮫娘「あたしのほぼ全魔力です。防音や透明化で使う以外の魔力は猫さんに預けますので使ってください」
猫娘「...いいのかニャ?」
鮫娘「しゃーく。あたしが持ってるよる猫さん持ってた方がいいですからね」
猫娘「分かったニャ!ありがたく貰うニャ!」
鮫娘「幼女さんはあたしから離れないでくださいね」
幼女「う、うん、了解」
鮫娘「しゃーく...では行きます」
猫娘「...」ゴクリ
幼女「...」ゴクリ
猫娘「あ、ちょっと待ってくれニャ」
鮫娘「」ガクッ
幼女「」ガクッ
鮫娘「な、何ですか!?こんな時に!」
猫娘「私と一緒に居るとグソたんが危ないからサメが預かっててくれニャ」スッ
ダイオウグソクムシ「」クゥーン
鮫娘「しゃーく...置いてくればいいじゃないですか」
猫娘「駄目ニャ!グソたんは最後まで一緒ニャ!」
鮫娘「はぁ...分かりましたよ。あたしの肩の上に乗せておきます」スッ
ダイオウグソクムシ「」ガシッ
鮫娘「しゃーく、しっかり掴まっててくださいね」
ダイオウグソクムシ「...!...!」ウンウン
幼女(きもっ!!!!!)
鮫娘「しゃーく...では今度こそ行きます」
猫娘「...」ゴクリ
幼女「...」ゴクリ
鮫娘「ゴーーーーー!!!!」
ガチャ
ダッ
猫娘(まずは...)キョロキョロ
幼女(敵の確認!)キョロキョロ
シーン
鮫娘(しゃーく...居ないみたいですね)
鮫娘(なら予定通りに防音魔法&透明化魔法、発動!)ピカッ
ピキーン
鮫娘(しゃーく...ここからは慎重に辺りを確認しながら進みます...)キョロキョロ
幼女(うぅ...これ本当に透明になってるのかな)
猫娘(出てくるならいつでも来いニャ!瞬殺でサイレントキルしてやるニャ!)
タッタッタ タッタッタ
鮫娘(しゃーく...おかしいですね)キョロキョロ
鮫娘(兵隊さんがまったくいない...一人や二人に見つかるぐらいは覚悟してたんですが)
鮫娘(買い物に出かけた時はこの辺りでも居たのに...他のところを集中的に探してるんでしょうか?)
..............................................................
..................................................
タッタッタ タッタッタ
鮫娘「しゃーく。ちょっとあそこの物陰で休憩しましょうか」クイッ
コソッ
猫娘「はぁ~...神経使うから疲れるニャ...」
幼女「でも運よく兵隊には全然会わないね。これなら上手く脱出できるかも」
鮫娘「そのことなんですけど...何か不自然だと思いませんか?」
猫娘「ニャ?どういうことニャ?」
鮫娘「しゃーく。まったく兵隊さんが居ないことです」
鮫娘「ルート的に絶対遭遇しそうな所がいくつか会ったんですけど...そこにもまったく居なかったんです」
幼女「つまりどういうこと?」
鮫娘「しゃーく、考えられるのは他のところを集中的に探してるか...」
鮫娘「...もう兵隊さんが撤退してるか」
猫娘「そんなことあり得るのかニャ?」
鮫娘「分かりません...でもどちらにしてもこちらには好機です」
鮫娘「目的の場所まで後もう少し、頑張りましょう」
タッタッタ タッタッタ
鮫娘「見えました!あそこです!」
猫娘「ついに到着かニャ!?」
幼女「な、長かった..」ホッ
鮫娘「はい!さあ二人共!あたしの背中に乗って...」
「ようやく来たか。遅かったな小魚共」
鮫娘「しゃーくっ!?」ビクッ
幼女「!?」バッ
猫娘「誰ニャ!?」クルッ
スー
鯨男「ふん、何時間も待たせおって...脱出するならもっと早く来い」スタッ
幼女「だ、誰...?」
猫娘「お、おい、あいつ誰ニャ?透明化魔法がかかってるはずなのに簡単に見破られてるニャ」
鮫娘「しゃーく...分かりません、でも容姿から見るに恐らく魚人かと思います。見たことない人ですけど」
猫娘「まさかお前また裏切って...」
鮫娘「しゃ、しゃーく!本当に知らない人です!神様に誓って!」
鯨男「...む?二匹と聞いていたが一匹多いみたいだな」
鯨男「どうやらそこの魚人は裏切り者のようだな。ついでに捕らえてやるか」
幼女「...どうやら味方ではないみたいだね」
猫娘「おいそこのデカブツ!誰だか知らないけどそこをどけニャ!」
鯨男「それは出来ない相談だな。ここを通りたかったら余を倒してみろ」
猫娘「図体もデカイけど態度もデカイニャ!あいつ何様のつもりニャ!」
幼女「き、気を付けて、あいつ多分普通の兵士とは全然違う...」
鮫娘「しゃーく、幼女さんに同意です...あの人ちょっと危険な感じがします...」
猫娘「...分かってるニャ、あいつ雑魚とは全然違うニャ」
猫娘「幼女とサメは下がってろニャ。ここは危険ニャ」
鮫娘「え?でも防音魔法は...」
猫娘「必要ない。というより無理ニャ」
猫娘「お前は私とあいつの戦闘を10メートルも近くから見る度胸はあるのかニャ?」
鮫娘「...しゃーく、無理ですね...絶対巻き込まれます」
猫娘「ニャ、私もお前を気にかける暇はないと思うニャ」
猫娘「戦闘の音で兵隊が来ないことを祈るしかないニャ」
鯨男「そのことなら安心しろ小魚共。兵は余が城に帰した」
鯨男「100%無理だが余を倒せば貴様らは自由だ」
猫娘「とのことニャ。早く遠くに避難してろニャ」
鮫娘「しゃーく!分かりました!」ダッ
幼女「き、気を付けてね!」ダッ
鯨男「ふん...戦うのは一匹だけか。つまらんな」
猫娘「...1つ、聞きたいことがあるニャ」
猫娘「お前はどうして私達がここに来ることを分かっていたんだニャ?」
鯨男「簡単な話だ。まだ竜宮に潜伏してると考えれば、恐らく兵が捜索してない民家に潜んでいる」
鯨男「理想の脱出予定時刻は兵が一日中探し回って疲れている深夜から早朝にかけてだろうな。兵が民家に押し掛けるのも時間の問題、この時間が一番ベストだ」
鯨男「そして脱出場所は地形の問題から警備が少ないここ、東端」
鯨男「小魚の浅い考えなぞ手を取るように分かるわ」
猫娘「...そうかニャ、全部バレてたってことかニャ」
猫娘「なら話は早いニャ!」ゴゴゴゴ
パッ
猫娘「お前を倒せば全部解決ニャ、悪いけど最初から全力で行かせてもらうニャ」キラキラ
鯨男「ほう...いい魔力だ。これは久しぶりに楽しめそうだな」
幼女「最初から二股モード...」
鮫娘「しゃーく...猫さんも本気みたいですね」
猫娘「行くニャッ!!!!」ダッ
猫娘(まずはMAXスピードで先制攻撃ニャ!)
猫娘(二股モードの攻撃の速さは兎の本気のスピード以上!目が慣れていないとまず回避不可能ニャ!)
鯨男「...」フッ
猫娘(もらったニャ!)ギッ
ギュオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!
猫娘「ニャッ!?」ビューン
猫娘「」ズサー
幼女「...」
鮫娘「...」
幼女「な、何が起こったの...?」
鮫娘「しゃーく...ね、猫さんがとんでもないスピードであの人に向かって行って...」
鮫娘「は、弾き飛ばされたように見えました...」
猫娘「な、何が起こったニャ?」
猫娘「あ、ありのまま今起こったことを話すニャ!私はあのデカブツに向かって攻撃をしたのに弾き飛ばされていた...」
猫娘「バ、バリアか何かかニャ?でもあの感じは何か違うニャ。まるで激流に流されたかのような...」
鯨男「どうした?もう終わりか?」
猫娘「」ムカッ
猫娘(どんなネタを使ったかは分からないニャ...でも!)
ダッ
猫娘「そんなへなちょこバリアすぐ破ってやるニャ!!!!」キッ
鯨男「バリア、か」
猫娘「隙ありニャ!」ブオン
鯨男「貴様にはこれはバリアに見えるのか?」
ギュオオオオオオオオオオオオオオン!!!!
猫娘「ニャッ!?わ、私の拳が渦潮みたいな物に飲み込まれてるニャ!?」
猫娘「は、離せニャッ!!」ググッ
幼女「な、何あれ...渦潮みたいな物が猫のパンチを受け止めてる...」
幼女「さっきの謎のバリアといい、まるで海自体があの人を守ってるみたい...」
鮫娘「しゃーく...いえあれは海というより海流を操ってるように...」
鮫娘「...あれ?海流?」
鮫娘「ハッ!?まさかあの人の正体ってっ!!」
猫娘(は、離れないニャ!二股モードは筋力も上がってるはずなのに!)
鯨男「どうした?動けないのか?」
鯨男「なら余が手伝ってやろう」スッ
ギュルルルルルルルルルルル!!!!!!!!
猫娘「ニャ、ニャー!!!!!」ビューン
鯨男「おっと、また勢い余って吹き飛ばしてしまったか」
猫娘「」ズサー
猫娘「くっ...あ、あいつ何者ニャ。渦潮作ったり吹き飛ばしたり...」ヨロッ
鮫娘「猫さん!」バッ
猫娘「さ、鮫!?ここは危険ニャ!さっさと元の場所に帰れニャ!」
鮫娘「しゃーく!そんなこと言ってる場合じゃないです!早く降参してください!」
猫娘「は?降参?」
鮫娘「そうです!あの人には絶対勝てません!この竜宮...いえ!海の中では!」
猫娘「何言ってるニャ!意味が分からないニャ!」
鮫娘「しゃーく。あの人の名前はクジラ様、海の潮を自由自在に操れるという能力を持つと言われています」
鮫娘「先代海王様に勝負を挑み、負けはしましたが実力を認められて将軍にまでなった人です」
鮫娘「うぅ...顔を見たのは初めてでしたから気付きませんでした...まさかクジラ様とは...」
猫娘「なんだ、その先代海王に負けてるじゃないかニャ」
鮫娘「しゃーく!先代の海王様は歴代最強と言われた人!そんな人が認めるなんて相当強いですよ!」
鮫娘「現海王様でも勝てるかどうか分からないくらいなんですよっ!?」
猫娘「そもそも潮を操るってよく分からないニャ...あのバリアや渦潮だけじゃないのかニャ?」
鮫娘「バリアに見えたのは恐らく自分の回りの海流を高速回転させたものでしょうね...」
鮫娘「その気になればカッターのように相手を切ったり、ロープ状にして相手を縛ることも出来る思います」
鮫娘「...そして、その技全てが不可避の攻撃。だって海自体があの人の能力みたいなもんですから」
猫娘「...」ゴクリ
鮫娘「怪我をしないうちに降参しましょう!下手したら殺されちゃいますよ!」
猫娘「...いいから下がってろニャ」
鮫娘「猫さん!意地を張らないでください!あの人には絶対勝てな...」
猫娘「下がれと言ってるニャ。ここで負けたら幼女はどうなるニャ」ギロッ
鮫娘「」ビクッ
猫娘「お前は別に関係ないかもしれないけどこっちは命がかかってるニャ。下がらないとお前から食ってやろうかニャ?」
鮫娘「...」
鮫娘「しゃーく、分かりました」
鮫娘「...猫さん、負けないで下さい」ダッ
猫娘「...ちょっと言い過ぎたかニャ」
鯨男「安心しろ小魚。ここでお前は殺さない」
鯨男「貴様らは海龍の生け贄になってもらうからな」
猫娘「...聞いていたのかニャ?」
鯨男「生憎耳はいいのでな」
猫娘「まったく...魚の癖に化け物みたいなやつニャ」
鯨男「クジラは哺乳類だぞ?」
猫娘「ふん!どっちも似たようなもんニャ!」
猫娘「今すぐ竜田揚げにしてやるニャ!」グッ
鯨男「吠えるなよ小魚。貴様は余には勝てない」
猫娘「...それは駄洒落かニャ?」
鯨男「あぁ、洒落だ」
猫娘「寒いニャッ!!!!」ダッ
鯨男「センスのないやつめ」ダッ
ズドーン!!!!!!
鮫娘「...」トボトボ
幼女「猫となに話してたの?」
鮫娘「しゃーく、ちょっと応援の言葉を」
鮫娘「猫さん...勝てますかね」
幼女「...今のままだと多分、無理だと思う」
シュババババババババッ!!!!!!
ダダダダダダダダダッ!!!!!!
猫娘「ニャアアアアア!!!!」ブンッ
鯨男「ふんっ」ブンッ
ドシンッ!!!!
猫娘「...どうして能力を使わないニャ。さっきから肉弾戦しかしてないニャ」ギリギリッ
鯨男「貴様ごとき能力を使うまでもない。素手で充分だ」ギリギリッ
猫娘「言ってくれるニャ!」ブオン
ガシッ
鯨男「鈍い蹴りだな」
猫娘「ニャ、ニャハハ...そんな簡単に受け止められるとちょっと自信なくすニャ...」
猫娘「くそっ!離せニャ!」ジタバタ
鯨男「分かった。離してやろう」グッ
ブオン!!!
猫娘「ニャッ!?それは離したじゃなくて放り投げるニャーーーー!」ビューン
猫娘「」ズサー
猫娘(ち、力に差があり過ぎるニャ!まったく歯が立たないニャ!)
猫娘(能力だけかと思ったらこいつ身体能力もとてつもない...お兄ちゃん、いや店長クラスはあるニャ!)
猫娘(...二股モードになってからもう3分くらいかニャ。サメの魔力を貰ったから後数分は持つけどそれでも意味がないニャ)
猫娘(...サメの魔力?)
猫娘(はっ!そうだ!その手があったニャ!)
フラッ
猫娘「...」
鯨男「まだ立つか、いい加減に負けを認めたらどうだ?」
猫娘(今の私に二股モードは負担が大きすぎる...他の魔法を使う余裕なんてないニャ)
猫娘(だからこの技は使えなかった...出したらすぐに魔力が切れてぶっ倒れてしまうからニャ)
猫娘(でも今の私はサメの魔力があるニャ!一つくらいなら余裕で出せるはずニャ!)
猫娘「...」ググッ
猫娘「...」パッ
ポンッ
球『』フワフワ
鯨男「...なんだそれは」
幼女「何あれ?光る玉?」
鮫娘「しゃーく。分かりません...でも」
鮫娘「この状況で猫さんが選択したのがあの玉です。何か策があると思います」
猫娘「行けニャ!」ブンッ
球『』ビューン
鯨男「くだらん、そんな玉程度で余を倒せると思っているのか」
鯨男「握り潰してやろう」スッ
球『』ビューン
球『』ピタッ
鯨男「...」
球『』フワフワ
鯨男「...攻撃かと思ったらただの浮かぶ玉か。貴様は何がしたいんだ?」
猫娘「...」
球『』フワフワ
鯨男「鬱陶しい」グシャッ
シュゥゥゥゥゥ
ポンッ
球『』フワフワ
鯨男「...修復しただと?」
鯨男「どうやら潰されると自動的に周囲に散らばった魔力が集まり修復するようだな」
鯨男「これで余をイラつかせる作戦か?愚策もいいところだな」
球『』ウロチョロ
鯨男「...興醒めだな、そろそろ終わらせるか」
シュンッ
ガリッ
鯨男「...」
鯨男「...」
ブシャァッ
鯨男「...血だと?」
幼女「...」
鮫娘「...」
幼女「な、何があったの?」
鮫娘「しゃーく...わ、分かりません...というより見えませんでした...」
鮫娘「ど、どうしてクジラ様の顔に傷が...」
鯨男「...この傷はなんだ、あの小魚がやったのか?」サワッ
鯨男「どうやって余に傷を...何も見えなかった」
鯨男「...あの小魚はどこだ」キョロキョロ
猫娘「ニャァァァァァ...」フリフリ
鯨男「...どういうことだ。余に傷を負わせた一瞬にあんなところにまで移動しただと?」
鯨男「一体何がどうなって...」
球『』フワフワ
鯨男「...そうか、この玉か」
鮫娘「しゃーく...猫さんはどうやってクジラ様に傷を...」
鮫娘「あの玉に何かあるんでしょうか?でもただフワフワして、クジラ様の回りをうろちょろしてるだけですし...」
幼女「玉...うろちょろ...猫...」
幼女「あっ」
幼女「そういうことか...あいつ意外と頭いいな」
鮫娘「しゃーく?どういうことですか?」
幼女「多分、あの玉は猫じゃらしの代わり...だと思う」
鮫娘「ね、猫じゃらしですか?」
幼女「うん、あいつはそれでリミッターを解除したんだと思う」
鮫娘「リ、リミッター?」
幼女「例えば自分が全速力で相手を殴ろうとしたら全力って出せる?」
鮫娘「しゃーく...出せるんじゃないですか?」
幼女「答えは出せない...なぜならその後ののことを考えてしまうから」
幼女「カウンターをされたらどうするか、避けられたらどうするか、殴った後どう行動するか」
幼女「そういう事を色々考えてる内に無意識に自分の力を制限しちゃうんだ。どんな出来事にも対処できるように」
鮫娘「しゃーく...でもそれと猫じゃらしがどう関係あるんですか?」
幼女「猫っていうのは動いてる物に体が反応する動物...」
幼女「あいつは猫じゃらしで自分の本能を呼び出したんだ...そしてMAXスピードであいつを襲った」
幼女「考える前に体が動いた。だからあのスピードが猫の本来の速さ、正真正銘100%の身体能力だと思う」
鮫娘「しゃーく...猫さんって本気だとあんなに速いんですか...」
幼女「あいつはあまりの速さに反応出来なかった...でもこれが通じるのは最初の一回だけ」
鮫娘「えっ!?」
幼女「問題は二回目以降、あいつが猫のスピードを一度見てからが本番」
幼女「この技には決定的な弱点がある」
鯨男「...面白い技だ。自分の弱点を逆に武器にするとは」
鯨男「ここまで速いやつは初めて見たぞ。海にこれだけのスピードを持つやつは恐らく居ないだろう」
猫娘「ニャァァァァァ...」フリフリ
鯨男「だか単純過ぎる技だ。潮を操れば防ぐのは簡単だろうな」
鯨男「...しかし余は能力を使わんと言った」
鯨男「...来い。その技、二度は通用せんぞ」クイッ
球『』ウロチョロ
猫娘「ニャアッ!!!!」シュンッ
シュンッ
鯨男(...確かにとてつもないスピードだ。一回や二回、見た程度では完全には見切れんな)
鯨男(...だが、どんな技にも弱点がある。貴様の場合は...)
球『』フワフワ
鯨男(この玉だ)
ブンッ!!!
猫娘「ニ゛ャ゛ッ゛!?」ボコォ
ビューン
猫娘「」ゴロゴロゴロ
猫娘「」ズサー
鮫娘「う、嘘...」
幼女「やっぱり...」
猫娘「ど、どうしてニャ...」ピクピクッ
猫娘「あんなに速かったら相手も避けられないし攻撃も当たらない...最高の技だったのにニャ...」ピクピクッ
鯨男「教えてやる。貴様の弱点はこの玉自体だ」
鯨男「貴様はこの玉の動きに合わせて余を襲ってきた...つまりこの玉の動きを見ればどこから攻撃が来るかは分かる」
鯨男「後はタイミングを合わせて、その場所に拳を叩き込めばいいだけだ」
鯨男「こんな簡単な事にも気付かなかったのか?」
猫娘「え、えぇ...マジかニャ...」ピクピクッ
鯨男「それに貴様、あまりのスピードに自分の目すら慣れてないだろう」
鯨男「カウンターに反応できんというのは致命的だ、はっきり言って欠陥技だな」
猫娘「ニャッ!」グサッ
猫娘「ち、ちくしょう...まだ練習が足りなかったニャ...」シクシク
鮫娘「...玉の動きを見て攻撃場所を予測って普通出来ないですよね?」
幼女「うん無理」
鯨男「だが余の顔に傷を付けたのは褒めてやる」
鯨男「その褒美として特別に余も一つ、技を見せてやろう」
鯨男「ここまでした相手に能力を一切使わんと言うのは失礼だからな」
猫娘「...は?」
鯨男「加減はしてやる。だが死ぬ気で防御しろ」
鯨男「でないと死ぬぞ?」
ギュルルルルルルルルル...
猫娘「」ゾクッ
猫娘(こ、これヤバイやつニャ!本気で防御しないとマジで死ぬニャ!)
幼女「な、なにあれ?あいつの回りの水が球体状に集まって行く」
幼女「それにあの球体の中...まるで嵐が起きてるみたい...」
鮫娘「しゃ、しゃーくっ!?あの技は!!!!」
鮫娘「ね、猫さん!早くあたしの後ろに!」
幼女「え?なんで?」
鮫娘「多分アレ噂に聞くクジラ様の潮噴きです!こちらも防御しないと巻き添えを食らいます!」
幼女「し、潮噴き?」
鯨男「行くぞ、準備はいいか?」
猫娘(ぜ、全魔力を防御に回すニャ!)ピカッ
猫娘(く、くそっ!いつでも来いニャ!これで防げなかったらもう何しても駄目ニャ!)
鮫娘「残り全魔力を防御魔法に!」ピカッ
幼女「ここからあそこまで結構遠いけど、別にそこまでしなくてもいいんじゃないの?」
鮫娘「しゃーく!これでも少し不安なくらいです!」
鯨男「...」スッ
鯨男「はぁっ!!!!」ビシュッ
ドドドドドドドドドドドドドド!!!!!
猫娘(き、来たニャ!)
猫娘(うおおおおおおおおお!!!!ファイトニャーーーーーー!!!!)
ピシュウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!
グワシャアアアアアアアアアアアン!!!!!!
鮫娘「しゃーく!来ました!幼女さん!しっかりあたしに掴まっててください!」
幼女「うん!」ガシッ
ドンッ
鮫娘「ぐっ!距離があるのに余波でさえこの威力...!」
鮫娘「魔力を全部、猫さんにあげないで少し残しておくべきでした!」
幼女(...こんなのが直撃したらひとたまりもない)
幼女(猫...大丈夫かな)
プシャアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!
猫娘「ウニャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」グググッ
ビッシャアアアアアアアアアン!!!!!!!!!
猫娘「ピニャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」グググッ
ポリャガアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!
猫娘「アアアアアアアアニャアアアアアアアアアアア!!!!!!」グググッ
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ...
鮫娘「しゃ、しゃーく...何とか持ちました...」グタッ
幼女「ねこっ!」ダッ
鮫娘「幼女さんっ!?」
鯨男「...」
猫娘「はぁ...はぁ...」ボロボロ
猫娘「へ、へへっ...ぜ、全然効いて...」
猫娘「るニャ...もう無理」バタッ
スゥー
鯨男「...終わったか。加減したとはいえアレを正面から受けきるとはな」
鯨男「殺してしまったらどうするかと思ったが...要らぬ心配だったな」
幼女「ねこっ!?大丈夫!?」
鮫娘「しゃーく!猫さんっ!」
猫娘「」
...............................................................
..................................................
海王「...来たか」
ガチャ
鯨男「報告...と言っても既に知ってると思うが小魚共を捕らえた」
鯨男「もう看守を近くに置くなよ。また脱走されたら面倒だからな」
海王「...ご苦労だった」
海王「...その顔の傷はどうした?」
鯨男「戦闘で負った傷だがそれどうかしたか?」
海王「...まさかクジラに傷を負わせるとは...それほどの腕だったのか」
鯨男「勘違いするな。ただ少し油断しただけだ」
鯨男「勝負自体は完勝に近い、まあ少しは楽しめたがな」
鯨男「では約束の小魚共を捕らえた報酬だが、そうだな...」
鯨男「オキアミ100トンほどでいいぞ」
海王「...」
海王「...そんな約束、した覚えはないが」
鯨男「仕事をしたんだ。それに見合う対価を貰うの当然であろう」
鯨男「無理ならイワシ50トンでもいいぞ」
海王「...そういえばクジラよ、脱走した二人を捕まえるのに潮噴きを使ったらしいな」
鯨男「あぁ、使ったな」
海王「...町に被害の報告が多数来てる。少なくとも数億の損害だ」
鯨男「...」
鯨男「捕まえろと言ったのは貴様だろうが。余は言われた命令に従っただけだ」
海王「...確かに捕まえて欲しいとは言ったが町を破壊しろとは言ってない」
海王「...お前なら潮噴きを使わずとも捕らえるのは簡単だったはずだが」
鯨男「...」
鯨男「ならオキアミ10トンでいい。余は少し寝る」スタスタ
バタン
海王「...」
~~~~ 竜宮城 地下牢屋 ~~~~
猫娘「...はっ!?」ガバッ
猫娘「うっ、ここはどこニャ」
幼女「ねこっ!」ダキッ
猫娘「ニャ?幼女?」
鮫娘「しゃーくっ!?ね、猫さん!大丈夫ですか!?」
ダイオウグソクムシ「!!」
猫娘「...サメ?グソたん?」
猫娘「...そうかニャ、私はあのクジラに負けたのかニャ」
幼女「うん...あの技を食らった後、猫が倒れてそのまま檻に...」
鮫娘「しゃ、しゃーく。でも凄いですよ...あのクジラ様の潮噴きを食らって生きているなんて」
猫娘「潮噴き?」
鮫娘「しゃーく、クジラ様が一番得意とする水魔法と聞いています」
鮫娘「潮を球体状に集めてそこに魔力を与えて回転させるんです。潮は魔力を帯び回転し続け、エネルギーが膨らんで行く...」
鮫娘「限界まで膨らんだら球体の一点に穴を空けて、それを相手に射出するという技です」
鮫娘「まあ簡単に言えば、目一杯振った炭酸ジュースを相手にぶつける技ですね」
幼女「な、なんか凄そうな技だね」
鮫娘「しゃーく。過去、先代海王様と戦った時に出した潮噴きは竜宮の町の建物を全て吹き飛ばしたらしいです」
猫娘「...自分でもよく食らって生きてると思うニャ」
猫娘「多分、アイツ海だと店長より強いニャ」
幼女(...ヤバいなそれ)
猫娘「あれ?そういえばどうしてここにサメが居るニャ」
猫娘「あいつら狙ってたのは私と幼女じゃなかったかニャ?」
鮫娘「しゃーく...実は裏切り者として私も牢に閉じ込められました」
幼女「サメさんも最後まで庇ってくれたんだけどね...やっぱり私達は生け贄にされるみたい」
猫娘「...」
猫娘「...幼女、ごめんニャ。私がアイツに負けたからこんなことに...」
幼女「ね、猫のせいじゃないよ!あの店長さんでも勝てないぐらいなんだから!」
猫娘「...」
猫娘「確かによく考えたら私のせいじゃないニャ。こんなところに連れてきたサメが全部悪いニャ」クルッ
鮫娘「しゃーくっ!?」ビクッ
猫娘「あんなやつに勝つなんてどう考えても無理ニャ。そもそもあの脱出ルートはサメが考えたやつニャ」
猫娘「全部、一から十までサメのせいニャ」
鮫娘「えっ?ちょっ?ひ、酷くないですか?」オロオロ
猫娘「じゃあ何か反論があるのかニャ?」
鮫娘「い、いや確かにここに連れてきたのも、あのルートを考えたのもあたしですけど!」
鮫娘「しゃーく...な、何もそんな言い方しなくたって...」
猫娘「自分でも分かってるじゃないかニャ」
猫娘「ということでサメ、お前が何とかしろニャ」
鮫娘「しゃーく...何とかってどうすればいいんですか...」
鮫娘「檻には魔法の障壁と強化魔法がかかってるんですよ?」
猫娘「グソたんがやったみたいに看守から鍵を奪ってこいニャ」
ダイオウグソクムシ「」ウンウン
鮫娘「んな無茶な。どうやって檻から出るんですか」
鮫娘「しゃーく、それに外を見ても看守なんて居ませんよ?」キョロキョロ
猫娘「チッ...警戒されてるのかニャ。やっぱり同じ手は通用しないかニャ」
猫娘「ならお前、裸になってそこで立ってろニャ。そのうち人が来るだろうからそいつを誘惑して鍵を奪えニャ」
鮫娘「しゃーくっ!?な、何言ってるんですか!!」
猫娘「元はと言えばお前のせいニャ!!!責任取れニャ!!!」
鮫娘「そ、それとこれとは話が別ですよ!謝ったじゃないですか!!」
猫娘「あぁん!?謝って済むならポリスはいらねぇニャ!!!」
猫娘「おらっ!脱げニャ!!!」グイッ
鮫娘「しゃーく!やめてください!そ、それ以上やると噛みますよ!」ジタバタ
幼女「うるさいっ!!!!!!」
猫娘「」ビクッ
鮫娘「」ビクッ
ダイオウグソクムシ「」ビクッ
幼女「みんな冷静になりなよ!テンションちょっとおかしいよ!」
幼女「確かに元々の原因は全部サメさんにあるけどさ!」
鮫娘「うっ...」グサッ
幼女「それでも着いて行った猫も悪いし無理矢理止めなかった私も悪い!それでいいじゃん!」
幼女「というかこの話二回目!前も言った記憶があるよ!」
幼女「今は喧嘩してる場合じゃない!一刻も早くここから脱出する方法を考えよう!」
猫娘「...幼女の言う通りニャ。サメ、ごめんニャ」
鮫娘「しゃーく、別に気にしてませんよ。事実なんですし...」
猫娘「それでどうやって、またここから脱出するんだニャ?」
幼女「...」
幼女「え、えっとねぇ...」
幼女「ま、またそのキモい生物を使うとか?」
猫娘「あれは看守が近くに居たからグソたんでも鍵を取ってこれたんだニャ」
猫娘「さすがのグソたんでもこの地下から抜け出して、この檻の鍵を探してくるなんて無理ニャ」
猫娘「下手したら踏み潰されちゃうニャ。ねー?グソたん?」
ダイオウグソクムシ「!」ウンウン
幼女(くそっ、役立たずの...害虫?め!)
幼女「じゃ、じゃあサメさんがこの檻を噛み砕くとか...」
鮫娘「しゃーく。この強化魔法のかかった檻を魔法ナシで噛むのはさすがに無理です」
幼女「...」
猫娘「やっぱりサメを脱がして誘惑を...」ズリズリ
鮫娘「しゃーく!ち、近付かないでください!」
幼女(...本格的にどうしよう)
................................................................
..................................................
幼女「...」
猫娘「...」
鮫娘「...」
ダイオウグソクムシ「...」
グゥゥゥゥーーーー
幼女「お、お腹減った...」
猫娘「にゃあ、今何時ニャ...」
鮫娘「しゃーく...脱出したのが明け方で、捕らえられて牢に入れられて」
鮫娘「大体数時間ぐらいで猫さんが起きて、あれからだいぶ経ちましたから」
鮫娘「腹時計的に、お昼ちょっと過ぎというところでしょうか?」
ダイオウグソクムシ「...」グゥー
猫娘「もうお昼かニャ...朝食べてないから腹減ったニャ」
幼女「まあ一食ぐらいなら我慢出来るけどね。ただ今日ずっと食べられないのはキツいかも」
鮫娘「しゃーく、まあ食事はそのうち来ると思いますよ。餓死されて困るのは向こうなんですから」
猫娘「生け贄っていつされるニャ?まさかそれまでずっと食べられないんじゃないかニャ...」
鮫娘「しゃーく。伝説通りだと陸が満月の日の丑三つ時、つまり」
鮫娘「...今日の夜中辺りだと思います」
猫娘「もうすぐじゃないかニャ。どうせ生け贄にされるなら最後は腹いっぱい魚を食べたいニャ」
幼女「縁起悪いこと言わないでよ...まるで最後の晩餐みたい」
猫娘「...」ズーン
幼女「...」ズーン
鮫娘(うっ、何だか空気が重く)
鮫娘(しゃーく...そりゃそうですもんね。あの二人は死刑宣告をされた死刑囚の気分)
鮫娘(...あたしだって覚悟は決めました。あとは時間が来るのを待つのみ)
鮫娘(今のあたしに出来ることは...)
鮫娘「しゃーく!暗くなっても仕方ありません!こういう時にやることと言えば一つ!」
鮫娘「レッツ!サメしりとり~~~!」パチパチ
幼女「...なにそれ」
猫娘「...またかニャ」
鮫娘「しゃーく!ルールは簡単です!サメに関する言葉でしりとりをするんです!」
鮫娘「最後が「ん」で終わったりサメに関係する言葉が出てこなかったら負けですよ~」
鮫娘(この空気を少しでも変えて二人を元気にさせないと!)
幼女「つまんなさそう」シラー
猫娘「飽きたニャ」シラー
鮫娘(反応薄っ!?)
鮫娘「しゃ、しゃーく!参加は強制ですよ!」
鮫娘「まず最初は猫さん!そして幼女さん!最後はあたしです!はいどうぞ!」
猫娘「えーマジでやるのかニャ?」
鮫娘「しゃーく!当たり前です、さあどうぞ!」
猫娘「はぁ...まあ暇潰しになるからいいかニャ」
猫娘「えーっと、サメサメ...」
猫娘「じゃあ適当にホオジロザメでいいニャ」
鮫娘「はい「メ」ですね!」
鮫娘「しゃーく!次は幼女さんです!どうぞ!」
幼女「えっ?メ?」
幼女「うーん...メ...メ...アレ?」
鮫娘(ククッ、気付いたようですね。このサメしりとりの罠に)
鮫娘(このゲームには必勝法がある!)
鮫娘(しゃーく!このサメしりとりはあたし以外は絶対勝てないようになってるんですよ!)
幼女「サメで関係するもので「メ」から始まる...うーん」
鮫娘(まずルールを思い出しましょう。このサメしりとりはサメ関係の言葉しか使ってはいけません)
鮫娘(では適当にサメを思い浮かべてください。チッチッチ...)
鮫娘(しゃーく!時間切れ!どんなサメを思い出しましたか?)
鮫娘(では当ててみましょう...その言葉は最終的には「ク」か「メ」か「ズ」で終わりますね!?)
鮫娘(え?違う?うるせぇ、大体の人は入ってるんですよバーカ!)
鮫娘(うわーすごーい!当たったーって人!どうして当たったか不思議ですよね?ね?)
鮫娘(しゃーく!ではネタばらしです。なぜ分かったのかと言うと...)
鮫娘(ずばり!サメに関係する言葉は大体「○○シャーク」「○○サメ」「○○ジョーズ」で終わるからです!)バーン
鮫娘(しゃーく!この法則を知っていれば勝ったも同然!)
鮫娘(「メ」か「ク」か「ズ」で始まる言葉を最低1つずつでも覚えてればいいんですからね!)
鮫娘(相手は当然答えられない...だってサメのことを全然知らないド素人ですもん!こっちが返せば勝ち確定です!)
鮫娘(あ、たまに「ジョーズ○○」や「シャーク○○」などが出てきますが、その時は相手が悪かったと思って降参してください)
鮫娘(あくまでこの手が通用するのは素人だけですので。現にあたしも全然知らないですし)
鮫娘(というかよく考えたら「メ」「ク」「ズ」で終わらない言葉が結構あるような...)
鮫娘(...)
鮫娘(しゃーく!さあみんなも明日からレッツサメしりとり!)
幼女「メ...?メ...?」
鮫娘(フフフ...悩んでますね。でも無駄です)
鮫娘(サメなんて一般人から見たらジョーズ程度の知識しかありませんy...)
幼女「あ、あった。メガシャーク」
鮫娘「しゃーくっ!?」ビクッ
鮫娘(こ、答えられただと...?)
鮫娘(クッ...中々やりますね。まさか答えられるとは)
鮫娘「はいっ!次は「ク」であたしですね!」
鮫娘(しゃーく!でもまだまだ甘いです!「ク」で終わらせたのは悪手でしたね!)
鮫娘「嚏!」
幼女「...?」
猫娘「...何ニャそれ?」
鮫娘「しゃーく!知らないんですか?くさめですよくさめ!」
鮫娘「くしゃみが出たときのまじないの言葉。くしゃみをすると早死にするという俗信があって、「くさめくさめ」と繰り返し言うと防げるといわれたアレですよ!」
幼女「...何かどっかから丸書きしたみたいな説明だね」
猫娘「というかもうサメ関係ないニャ」
鮫娘「あれ?いいませんでしたっけ?言葉の中に「さめ」という言葉が入ってれば鮫じゃなくてもOKなんですよ?」
幼女「何その新ルール」
猫娘「聞いてねぇニャ」
ダイオウグソクムシ「」ズルイ
鮫娘「しゃーく!次は猫さんですよ!」
猫娘「えーまた「メ」かニャ?」
猫娘「にゃむむ...メ...メ...」
猫娘「駄目ニャ。パスニャ」
鮫娘「しゃーく!これで猫さんは脱落ですね!次は幼女さんです!」
鮫娘(クククッ...これが普通の反応)
鮫娘(そして次の幼女さんは二回連続の「メ」攻め、これでチェックメイトです!)
幼女「めでサメが付く言葉かぁ...あっ」
幼女「めさめよわがたま」
鮫娘「...は?」
幼女「いやだから、めさめよわがたま」
鮫娘「な、なんですかそれ?」
幼女「イギリスの賛美歌の中で最も古い朝の歌だよ?イギリスの四大賛美歌の一つだね」
幼女「原作者は17世紀のイギリスの詩人のトマス・ケン司教」
鮫娘「」
猫娘「へぇ、幼女詳しいニャ」
幼女「音楽の授業で習ったからね」
鮫娘「」
猫娘「次はサメの番ニャ。早くしろニャ」
鮫娘「......あ」
鮫娘「ありません...」ガクッ
幼女(囲碁か)
猫娘「しりとりは幼女の勝ちニャ」
猫娘「...で、これからどうするニャ」
幼女「...」
鮫娘「...」
ダイオウグソクムシ「...」
猫娘「にゃあ、少しは気は紛れたけど状況は変わらないニャ」
猫娘「お腹も空いたしこれからどうすればいいニャ...」グゥ
フワフワ フワフワ
ダイオウグソクムシ「?」ピクッ
ダイオウグソクムシ「」ツンツン
猫娘「グソたんどうしたニャ?」
ダイオウグソクムシ「」クイックイッ
猫娘「ニャ?外?」チラッ
フワフワ フワフワ
猫娘「...ん?何かがこっちに来るニャ...」
鮫娘「しゃーく?どうしたんですか?」
猫娘「檻の外を見てみろニャ。変なものが何か浮かんでるニャ」
幼女「...あれ食べ物じゃないの?」
ご飯『』フワフワ
猫娘「おおっ!?本当ニャ!マジでご飯ニャ!」
鮫娘「しゃーく!多分、浮遊魔法でご飯を運んでるんですよ!」
幼女「早く!早く!」
ご飯『』ゴトンッ
猫娘「ニャー!やっと食べ物にありつけるニャ!」
鮫娘「しゃーく!早く食べましょう!」
幼女「...あれ?」
幼女「檻の外にあるご飯をどうやって食べるの?」
猫娘「え?」
鮫娘「はい?」
幼女「いやだってあのお皿、結構大きいから檻には入らないよ?」
幼女「そもそもお皿まで結構距離があるから手が届かないし」
猫娘「...」
鮫娘「...」
猫娘「ふざけんじゃねぇにゃあああああああああ!!!!!ここから出せにゃあああああああああ!!!!!」ガンガン
鮫娘「しゃーくぅぅぅぅ!!!!生殺しなんて酷いですよぉぉぉぉ!!!!!」ガンガン
シーン
猫娘「くそっ!誰か出てこいニャ!」
鮫娘「しゃーく!絶対に逃げませんからご飯を!」
シーン
幼女「...誰も来ないね」
猫娘「あ、あとちょっとなのにニャ...」ググッ
鮫娘「しゃーく...と、届かない...」ググッ
猫娘「うぅ...こんなのって酷いニャ...」シクシク
ダイオウグソクムシ「」ツンツン
猫娘「ニャ?グソたん?」
ダイオウグソクムシ「!」ビシッ
猫娘「そうだったニャ!グソたんが居たニャ!」
猫娘「グソたん!お皿を檻の前まで持ってきてほしいニャ!」
ダイオウグソクムシ「!」ウン
ダイオウグソクムシ「」ノソノソ
猫娘「行っけー!グソたん!」
鮫娘「しゃーく!頑張ってください!」
幼女(うげぇ...ばっちい。あんまりお皿に触らないでほしいな...)
ダイオウグソクムシ「...!」グッ
ご飯『』シーン
ダイオウグソクムシ「...!」ググッ
ご飯『』シーン
猫娘「くっ!お皿の重さが想像以上に重くて苦戦してるニャ!」
鮫娘「頑張れ、グソクムシ!お前がナンバーワンだ!」
幼女(あぁ...ご飯にちょっと体がくっついてる...)
ダイオウグソクムシ「...!...!」ググッ
ご飯『』ズリッ
猫娘「動いた!動いたニャ!」
鮫娘「ファイトー!いっぱーつ!」
幼女(当たってる!当たってるってば!)
ダイオウグソクムシ「...!!!」グググッ
ご飯『』ズルズルー
猫娘「やったニャー!見事成功したニャー!」
鮫娘「しゃーく!すごいです!」
ダイオウグソクムシ「///」テレテレ
幼女(うん、相変わらず気持ち悪い)
猫娘「さてさてどんなご飯かニャ♪」
鮫娘「魚のフライに唐揚げに...しゃーく!ウナギもありますよ!」
猫娘「ボリューミーで豪華ニャ!魔法を使って疲れたからちょうどいいニャ!」
幼女(フライ...唐揚げ...)
猫娘「少し意地汚いけど手掴み食べるニャ!状況が状況だし仕方ないニャ!」
鮫娘「しゃーく!仕方ないですね!」
猫娘「ではいっただきっますニャ~!」
鮫娘「いただきしゃーく!」
モグッ
猫娘「うーん!んまーーーーーいニャ!」
鮫娘「しゃーく!脂が乗ってて美味しいです!」
ダイオウグソクムシ「♪」モグモグ
幼女「...」
猫娘「ほら!幼女も食べるニャ!早くしないと全部食べちゃうニャー!」モグモグ
幼女「う、うん...食べるんだけどさ、ちょっとメニューが気になって」
鮫娘「しゃーく?毒なら入ってませんよ?ほら!何ともないです!」
幼女「い、いや毒じゃなくてさ、何か油っこい物が多いじゃん?」
幼女「これって私達を出来るだけ太らせて生け贄にするのかなー...って」
猫娘「」ピタッ
鮫娘「」ピタッ
ダイオウグソクムシ「」ピタッ
猫娘「お、おぅ...確かに油っこい物が多いニャ」
鮫娘「しゃ、しゃーく...なんて悪趣味な...」
ダイオウグソクムシ「」ブルブル
幼女「...まあこんなこと言っても結局は食べるんだけどね。気付いたからどうって話でもないし」ヒョイッ
猫娘「にゃ、にゃむ...少し味が不味くなった気がするニャ」モグモグ
鮫娘「まったく魚人の人達はろくでもないですね!残酷過ぎます!」モグモグ
猫娘「それお前が言うのかニャ」
ダイオウグソクムシ「♪」モグモグ
モグモグ
ガツガツ
ムシャムシャ
猫娘「ふぅ、これで完食ニャ」ゲフッ
鮫娘「しゃーく、満腹とは言いませんがお腹の足しにはなりましたね」
ダイオウグソクムシ「」ポンポン
幼女(えぇ...もうお腹いっぱいなんだけど)
猫娘「さて...腹も膨れたことだし...」
猫娘「寝るかニャ」ゴロン
鮫娘「しゃーく、そうですね」ゴロン
幼女「はあっ!?」
幼女「ちょっ!何で寝ちゃうの!?脱出の方法とか考えなくていいの!?」
猫娘「ニャ...多分ここから出るのは不可能ニャ」
鮫娘「しゃーく...幼女さんには分からないと思いますが、あたし達には何となく分かるんです。この檻に何をしても無駄ってことが」
幼女「で、でも...知恵を出しあえば解決法が...」
猫娘「絶対無理ニャ。これだけは断言出来るニャ」
幼女「でもそんなに簡単に諦めちゃうなんて!ここで諦めたら全部終わりなんだよ!?」
猫娘「...いや、まだ終わりじゃないニャ」
幼女「えっ?どういうこと?」
猫娘「続きは起きてから話すニャ。おやすみなさ~いニャ」
鮫娘「しゃーく.........Zzz」スヤァ
猫娘「ごろにゃあ.........Zzz」スヤァ
幼女「...」
幼女「本当に寝るんかい」
幼女「はぁ、まだ終わってないってどういうことだろ」
幼女「どう考えてもここから脱出できなきゃ龍の生け贄になっておしまいなのに...能天気なやつらめ」
幼女「...でもなんでだろう。あいつが言うなら希望が持てる気がする」
幼女「あーあ、私も寝よっと...早起きしたから十分寝れてないし」
幼女「おやすみなさい...」ゴロン
幼女「Zzz......」スヤァ
猫娘「...おい、サメ。起きてるかニャ」
鮫娘「...しゃーく、起きてます」
猫娘「お前...もしかして私達と一緒に生け贄になるつもりかニャ?」
鮫娘「...」
猫娘「いくらお前のせいと言っても、そこまでやれとは思ってないニャ」
猫娘「命を投げ捨てる用な真似はやめろニャ。幼女も同じことを言うはずニャ」
鮫娘「...しゃーく。猫さんだって海龍様を倒そうとか思ってるくせに」
猫娘「バレたかニャ」
鮫娘「猫さんが諦めるなんて真似は絶対にしないですからね」
鮫娘「...本気で海龍様に勝てると思ってるんですか?」
猫娘「当たり前ニャ。私の知り合いには獣人なのに龍を倒したという人がいるニャ」
鮫娘「しゃーく...海龍様は陸の龍とは違うんですよ?」
鮫娘「伝説では、海だとその力は神の領域にまで達すると言われてます。化け物ですよ化け物」
猫娘「それでもやってやるニャ。案外巨大なアナゴかもしれないニャ」
鮫娘「ぷっ...ア、アナゴって」クスクス
猫娘「ウナギ、ウミヘビの可能性だってあるニャ」
鮫娘「ウナギにウミヘビですか...確かに可能性はあるかもしれないですね」クスッ
猫娘「...本当について来る気かニャ?」
鮫娘「しゃーく。このままあたしだけが生き残っても一生後悔するだけです」
鮫娘「友人を裏切った挙げ句に見捨てたりしたら地獄行きですからね。どうせ行くなら天国がいいです」
猫娘「...ふん、馬鹿なやつニャ。死んだら全部終わりニャ」
鮫娘「死にませんよ?だって猫さんの計画だと倒す予定なんですから」
鮫娘「そのまま無事に帰ってハッピーエンドです!」
猫娘「...もう本当に寝るニャ。今のうちに魔力を完全回復しとくニャ」
鮫娘「しゃーく、そうですね。ではおやすみなさい」
猫娘「...サメ」
鮫娘「...なんですか?」
猫娘「今度、私が住んでる町でご飯奢ってやるニャ。楽しみにしとけニャ」
鮫娘「...しゃーく!楽しみにしてます!」
続き
猫娘「にゃーん...」幼女「捨て猫...?」【後編】

