2 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:11:48.55 qZGaoduj0 1/63


~とある世界線~


紅莉栖「岡部って好きな人居るのかな?」

ダル「ん?牧瀬氏、突然なによ?気になるん?」

紅莉栖「あ、勘違いしないでよ!ただ、その、なんていうか、そう!研究みたいな」

ダル「ふーん……今は居ないんじゃないのかなぁ?」

紅莉栖「今は?」

ダル「昔はああみえて、結構モテの分類だったし」

紅莉栖「え?そうなんだ……」

ダル「オカリンってさぁ、喋らなきゃそこそこイケメンで」

紅莉栖「で?」



元スレ
紅莉栖「ねぇ橋田」ダル「ん?何?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1311678663/

4 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:12:48.46 qZGaoduj0 2/63


ダル「高校時代には隠れファンクラブもあったんだぉ」

紅莉栖「えぇ!ファンクラブ?」

ダル「ほら、オカリンって物凄く人見知りと言うか、厨二発症しないと物静かな訳」

紅莉栖「そ、それで?」

ダル「厨二の事を知らない下級生からは『岡部様』って言われて、手紙とか貰ってたぉ」

紅莉栖「そ、そうなんだ。ていうか、岡部様!?」

ダル「でも、オカリン全然嬉しそうじゃなかったなぁ」

紅莉栖「なんで?」

ダル「さぁ?聞いた事無いなぁ。多分アレでしょ、興味ねぇんじゃね?女の子に」

紅莉栖「そう……(好みの子じゃ無かったのかな?)」

ダル「もしかすると……『ウホッ!アッー!』なのかも知れないし」

紅莉栖「そ、そんな訳ないじゃない!」

ダル「なんで?言い切れるん?」


8 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:14:18.46 qZGaoduj0 3/63


紅莉栖「橋田って結構岡部と仲良いでしょ?」

ダル「まぁ、付き合いはそこそこだぉ。高校2年の時は違うクラスだったけど」

紅莉栖「要は一番仲が良かったのに、なにもされてない訳。ここで泊まったりするのに」

ダル「されんわ!されんわ!大事な事なので2回言うぉ!」

紅莉栖「ほら、やっぱり。あの性格で男色なら、あんたが一番に狙われる筈」

ダル「いや、牧瀬氏。案外、オカリンはルカ氏みたいなのが好きなのかもよ?」

紅莉栖「ないない。それは絶対にない」

ダル「なんで?なんか証拠でもあんの?」

紅莉栖「私が思うところ、漆原さんは岡部の事、色んな意味で慕ってるじゃない」

ダル「まぁそうだね」

紅莉栖「岡部にその気が有るなら、とっくに済マークよ」

ダル「なるほど」

紅莉栖「はい、論破論破」



10 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:15:35.45 qZGaoduj0 4/63


ダル「でも、それだと検証が甘くね?」

紅莉栖「へ?何?どういう事?」

ダル「僕達が知らないだけで、実はもう……深い仲だったりするかもよ?挿しつ挿されるみたいな。秘密のカンケ~イみたいな」

紅莉栖「そんな訳あるか!そんな訳あるか!」

ダル「二人の仲を誰にも話さず、水面下で行動しているかも知れないし」

紅莉栖「そ、そんな……」

ダル「オカリンを研究する気あんなら、その辺も掘りさげて調べたらどうなんかな?何か分かるかも」

紅莉栖「そ、そうね……ちょっと出掛けてくるわ」

ダル「そう。行ってらっしゃい」

バタン!

ダル(ふぅ、これでやっと攻略に集中できるぉ!三次元の女は良く話すから嫌いなんだぉ)

ダル(あ、フェイリスたんだけは別ね)



11 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:16:44.16 qZGaoduj0 5/63


~ブラウン管工房前ベンチ~

紅莉栖(どうしらいいんだろ?漆原さんに直接聞く?)

紅莉栖(でも、違っていても合っていても聞き方によっては泣かれそうだし)

紅莉栖(どこかで他の情報を掴むか)

紅莉栖「よしっ!聞きこみに行く!」

チリンチリン

「いらっしゃい。って、上の変人の仲間か」

紅莉栖「て、店長!私は変人じゃないです!」

天王寺「いや、変人岡部のツレって意味で言ったんだが?」

紅莉栖「紛らわしい言い方やめてください」

天王寺「で?今日は何の用だ?ブラウン管買ってくれんのか?」

紅莉栖「いえ。今日はちょっと聞きたい事があって……」


12 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:17:56.68 qZGaoduj0 6/63


天王寺「ん?ブラウン管の事なら何でも聞いてくれ。最初に作られたブラウン管は―――」

紅莉栖「1897年、ドイツのカール・フェルディナント・ブラウンが発明した」

天王寺「お?正解。なかなかやるじゃねぇか!気に入った!どれでも好きなの1台もってけ」

紅莉栖「テレビはいいです。それより―――」

天王寺「それより?」

紅莉栖「あの……上の変人について教えてください」

天王寺「岡部についてか?そりゃ、お前さんの方が詳しいだろ?何せ一緒に遊んでるんだし」

紅莉栖「私はまだラボに来て日も浅いですし」

天王寺「俺はビルの一室貸してるだけで、それもまだ数カ月。それ以上の事は分からん」

紅莉栖「そ、そうですか」

天王寺「まぁ、なんつーか、ここ最近、人の出入りが増えてあいつも明るくなったな」

紅莉栖「以前は?」

天王寺「春先は毎日静かだったぜ。物音ひとつ聞こえない。たまにガタガタと何かやってる音はしたけどな」



14 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:19:15.13 qZGaoduj0 7/63


紅莉栖「それって?」

天王寺「あの高校生の女の子が来るようになってからだな」

天王寺「それから少ししてあの太いのが来たんだよな」

天王寺「で、気が付いたらあんたも居て、騒がしくなった」

紅莉栖「すみません」

天王寺「気にすんな。別に怒っちゃいねぇ。まぁ無茶だけしなきゃな」

紅莉栖「あの最後に……私達以外の女性が来た事とかあります?」

天王寺「ん~……ねえぇんじゃねーか?あっ!一度だけあったな」

紅莉栖「そ、それはどんな人ですか?」

天王寺「スラっとした、歳は15,6で…肩にかかるかどうかの黒髪の巫女さん」

紅莉栖「……」

天王寺「こんな所に巫女さんが来たもんで、俺は驚いちまってよ」

天王寺「お祓いでもしなきゃならん何かが憑いてるのかと思ったぜ」

紅莉栖「そんな非科学的な物は存在しません!!」


15 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:19:56.96 qZGaoduj0 8/63


天王寺「そうか。まぁ、見たのはそれぐらいかねぇ」

紅莉栖「そうですか、ありがとうございました」

天王寺「それより、うちでバイトしねぇか?暇な時、店番してくれたら―――」

紅莉栖「お断りします。バイトなら居るでしょう?」

天王寺「なんでぇ、つれねぇな。日替わりメニュー的な何かを求めてんだがなぁ、俺」

紅莉栖「失礼します」

チリンチリン

紅莉栖(大した情報はなかったわね。でも1回巫女服で来ているのは気になる)

紅莉栖(もしかして……巫女服プレ―――何考えてんだ私、無い無い、絶対にない)

紅莉栖(それにまゆりとガタガタ?何なのよ)

紅莉栖(次は誰に聞いたら……)



17 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:21:06.17 qZGaoduj0 9/63


「くりすちゃーん」

紅莉栖「あ、まゆり」

まゆり「どうしたのこんな所で?」

紅莉栖「え?あ、うん、ちょっと工房に用事で」

まゆり「またテレビ壊れたの?」

紅莉栖「違うの。ちょっとブラウン管について知りたい事が有って」

まゆり「ふーん、くりすちゃんは研究熱心だねぇ。まゆしいはそんなくりすちゃんにプレゼントなのですぅ」

紅莉栖「何?」

まゆり「じゃーん、函館一番なのです!」

紅莉栖「あ、ありがとう……(カップ麺をこんな所で渡されても……)」

まゆり「ラボでお湯沸かすから、一緒にたべようよ」

紅莉栖「あ、うん」

まゆり「今日はとっても気分がいい日なのです」

紅莉栖「何かいい事あったの?」



18 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:21:58.69 qZGaoduj0 10/63


まゆり「えへへ。今日はねぇ、私とオカリンが初めてチューした記念日なのです」

紅莉栖「え?」

まゆり「クリスちゃんにだけだよ?ラボのみんなには内緒だよ☆」

紅莉栖「ちょっと、それって……」

まゆり「♪オカリ~ンとまゆしぃの初めてのチューはイチゴ味」

紅莉栖「……」

ダッ!

まゆり「あー、くりすちゃん、どこいくの~?函館一番わすれてるよ~」



19 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:23:16.07 qZGaoduj0 11/63


~秋葉原~

紅莉栖(うっ……うっ……)

紅莉栖(チューした記念日?何よ?それ。どういう事よ……)

紅莉栖(はっ?!もしかしてガタガタって……イヤァァァァァァァァァ)

紅莉栖(ない!そんなの有り得ない。そこまでやってるなら橋田だって気がつく)

紅莉栖(そうよ、これは何かの間違い。きっとそうよ)

紅莉栖(こんなところで停滞しても仕方が無い、前に進む!)

「クーニャン?」

紅莉栖「え?」

フェイリス「やっぱりクーニャンだ」

紅莉栖「フェイリスさん……こんにちは」

フェイリス「あれれ?どうしたニャン?泣いているのかニャン?」

紅莉栖「ち、違うの。目にゴミが入って」

フェイリス「そうニャン?てっきり失恋して泣いてるのかニャと思ったニャン」



21 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:24:25.18 qZGaoduj0 12/63


紅莉栖「違うわよ」

フェイリス「そうニャン?」

紅莉栖「失恋以前に恋なんかしてないし」

フェイリス「ふ~ん……良かった。てっきり凶真の事が好きなのかと思ったニャン」

紅莉栖「な、なんで私があんなHENTAIの事好きにならなくちゃ―――だいたい、岡部は厨―――」

フェイリス「そこまで。凶真は私の憧れなの。クーニャンと言えども、それ以上の愚弄は許さない―――ニャン」

紅莉栖「ご、ごめんなさい」

フェイリス「でも、安心したニャン。クーニャンだとフェイリスでも勝てないかもニャン」

紅莉栖「ば、馬鹿言わないで。私は別にあいつの事……何とも思ってないんだから!」

フェイリス「ふ~ん……じゃ、今日から安心して凶真攻略の計画を練るニャン」

紅莉栖(しまった!これって地雷?踏んだ?やぶ蛇ってやつ?)

フェイリス「それはそうと、どこに行くのかニャン?良かったらお茶でも飲んでいくニャン?」

紅莉栖「いえ、結構です。少し行くところがあるから」

フェイリス「そう言わずに……入って欲しいニャン」


24 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:25:46.13 qZGaoduj0 13/63


紅莉栖「いえ、急いでるから」

フェイリス「急ぎニャン?もしかして、凶真を探してるニャン?」

紅莉栖「急いでるけど、岡部を探している訳じゃない。今から柳林神社に行くだけ」

フェイリス「そうなのニャ?。忙しいのに足止めしてゴメンなさいニャン。じゃ、また暇な時に来てニャン」

紅莉栖「ええ、そうするわ」

フェイリス「じゃあね~。凶真には宜しく『言っておくから』ニャン」

紅莉栖「え?」

フェイリス「今、凶真はうちでコーヒーブレイク中ニャン」

紅莉栖「!」

フェイリス「じゃ、またなのニャン」

紅莉栖「あっ……」

バタン

紅莉栖(しくじった!しくじった!しくじった!)

紅莉栖(どうしてこうも上手くいかないんだろう?)

紅莉栖(しかたない、神社にいくか……)



25 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:26:54.02 qZGaoduj0 14/63


~柳林神社~

紅莉栖(居るかなぁ?)

「えぇい~」ヒュ~ン

「えいっ」ヒュルルルル~

紅莉栖(なにアレ……素振りなの?全然なって無いわね)

紅莉栖「こんにちは」

るか「あ、えっと牧瀬――」

紅莉栖「紅莉栖でいいわ」

るか「牧瀬さん、こんにちは」

紅莉栖「こんにちは。素振り?」

るか「はい。あの、おか……凶真さんとの約束で毎日必ず素振りをするようにと」

紅莉栖「ふーん。ねぇそれ貸して」

るか「え?妖刀五月雨をですか?」

紅莉栖「ええ。その木刀を」

るか「駄目です。これは……僕の為に凶真さんが与えてくれたので、貸せないです……」


28 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:28:20.63 qZGaoduj0 15/63


紅莉栖「ちょっとひと振りするだけよ」

るか「駄目です……これだけは……」

紅莉栖「何?そんなに大事なの?」

るか「はい。命の次に大事です。だから誰にも貸せません」

紅莉栖「それってただの木刀でしょ?」

るか「違います!これは……これは……あの、その、岡部さんの……が詰まっている五月雨です」

紅莉栖「え?何?聞こえなかった」

るか「うぅ……あの、僕に何か用事ですか?」

紅莉栖「あ。ああ、まぁね。用が有ったから来たんだけど。素振りを見て、私もしようかなと」

るか「これで良ければ……」

紅莉栖「箒?」

るか「いつも凶真さんはそれで素振りを教えてくれるんです」

紅莉栖「そう……素振りはもういいわ。それより、話が有るんだけど」

るか「はい、なんでしょう?」

紅莉栖「ねぇ、岡部って……」



31 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:29:30.78 qZGaoduj0 16/63


紅莉栖(どうしよう?単刀直入に聞く?いや、とりあえず正攻法だけど正面は避けて)

るか「何でしょう?」

紅莉栖「えっと……貴方と岡部ってどういう関係?」

るか「え?僕と凶真さんですか?えっと……師弟と申しますか」

紅莉栖「それだけ?」

るか「はぁ。まぁそんな関係ですが―――」

紅莉栖「ですが?何?」

るか「僕はとても尊敬しています。だから、もし岡部さんが、その、何か僕に……」

紅莉栖「僕になに?」

るか「僕に……僕に無理難題を言ってきても聞き入れられます!」

紅莉栖「え?え?」

るか「凶真さんの為なら、命でも体でも張れます。五月雨より命より大事な凶真さんですから―――///」

紅莉栖(これって!)

紅莉栖「ちょっと待って!例えばよ、例えば。岡部が『脱げ』って言ったら脱げる?」


34 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:32:41.03 qZGaoduj0 17/63


るか「///……はい、多分脱げます」

紅莉栖(ガーン!まさか、こんな所にリアルBL予備軍がいるなんて……)

るか「でも、凶真さんはそんな事言いません」

紅莉栖「そ、そうよね……」

るか「凶真さんは、いつも僕の事をとても心配してくれるのです」

紅莉栖「そう。よかったわね」イラッ

るか「修行も手取り足取り教えてくれますし」

紅莉栖「そ、そう……」イライラ

るか「だから僕、凶真さんに一生ついて行こうと―――」

紅莉栖「もういい!もう聞きたくない。それに紅莉栖って呼んでいいって言ってるのに!」イライライラ

るか「ひっ!ご、ゴメンなさい、牧瀬さん」ウル

紅莉栖「あ、ゴメンなさい。別に貴方に怒った訳じゃ……」

るか「はい……」

紅莉栖「ただね、これだけは言っておくわ。貴方が思ってるほど、あいつは―――」



35 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:33:47.72 qZGaoduj0 18/63


るか「凶真さんは?」

紅莉栖「綺麗な人間じゃないわ」

るか「え?何でそんな事言うんですか?そんな事無いです!」

紅莉栖「勘違いし過ぎ。訳の分からない厨二病患者で、貴方に与えたその――五月雨もただの木刀に名前付けただけじゃない」

るか「ど、どうしてそんな事言うんですか……もう、もう帰ってください。お願いですから帰ってください!」

紅莉栖「え?あ、ごめん―――」

るか「帰って!」

紅莉栖「あ、あ、ああ、帰ります……」

紅莉栖(なによ!男のくせに、『岡部、岡部』って馬鹿なの?死ぬの?)

紅莉栖(まるで私が悪者みたいじゃない。全部あいつが悪いのに!)



37 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:35:18.04 qZGaoduj0 19/63


~ラボ~

まゆり「今日のくりすちゃん変だよね~」

ダル「いつもの事っしょ」

まゆり「なんかねぇ~突然飛び出して行ったし」

ダル「まぁ、お年頃なんじゃないの?」

まゆり「え?なぁにそれ?」

ダル「まゆ氏、気付いてないん?」

まゆり「なにに?」

ダル「牧瀬氏、オカリンに惚れてるっしょ?」

まゆり「そうなのかなぁ?」

ダル「絶対そうだよ」

まゆり「でも、いつも喧嘩してるよ?」

ダル「あれは慣れ合いだぉ。慣れ合うならvipから出ていけつーの」

まゆり「あはは、ダル君は面白い事言うよねぇ」

ダル「まゆ氏に褒められて、僕うれしいお」


39 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:36:47.29 qZGaoduj0 20/63


まゆり「でもダル君の言う事が事実なら、色々と考えないと駄目だよね?」

ダル「え?」

まゆり「だって、まゆしぃはオカリンの人質なのです。もしもオカリンに彼女が出来たら人質解放されちゃうのです」

ダル「……」

まゆり「だから、まゆしぃは色々考えなきゃいけないのです」

ダル「それって……」

まゆり「くりすちゃんにはアメリカに帰って貰うべきです」

ダル「ゴクリ……」

まゆり「どうしよっかなぁ~」

ダル(これって……戦争勃発ぅ?)

まゆり「あ、ダル君ダル君。今の話は内緒だからね?言っちゃダメだよ?」

ダル「あーあーキコエナイ。僕は最初から何も聞いてないお」



41 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:37:50.61 qZGaoduj0 21/63


まゆり「ダル君。それはダメだよ。ダル君には手伝って貰うから」

ダル「ええぇぇ!なんで僕が?」

まゆり「知ってるんだよ?ダル君、くりすちゃんの事、ウザいと思ってるでしょ?」

ダル「えっ……なんで?」

まゆり「まゆしぃには、全部お見通しなのです」

ダル「……」

まゆり「計画が練れたらメールするね。じゃ、まゆしぃは行くのです。トゥットゥルー」

バタン

ダル「やべぇよ、これマジやべぇ……どうしよう?」



42 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:38:52.55 qZGaoduj0 22/63


~工房前ベンチ~

紅莉栖(はぁ……結局、自分が悪者になっただけじゃない)

紅莉栖(それにしても、一日歩いて疲れたわ)

「牧瀬紅莉栖」

紅莉栖「はろー、阿万音さん」

鈴羽「牧瀬紅莉栖、こんな所で何やってるの?」

紅莉栖「別に。疲れたから休憩しているだけ」

鈴羽「目障りだから階段上がってラボに行きなよ」

紅莉栖「ちょっと休憩しているだけでしょ。なんでそこまで言われ―――」

鈴羽「あ!岡部倫太郎!おかえり~」

岡部「よぉバイト戦士。それに助手。何をしているのだ?こんな所で」

鈴羽「別に。ただの立ち話だよ」

岡部「立ち話の割に、助手はベンチにへたり込んでいるではないか?」

紅莉栖「私は……ちょっと歩き疲れただけ。ラボに上がる階段が辛くて」



46 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:40:53.11 qZGaoduj0 23/63


岡部「助手よ、鍛錬が足りんぞ。何ならこの俺が鍛えてやろうか?」

紅莉栖「結構です。あと助手じゃないし」

岡部「そうか。それは残念だな」

紅莉栖「お構いなく」

岡部「では。鈴羽よ、これをお前に授けよう」

鈴羽「何々?」

岡部「妖刀秋時雨だ」

紅莉栖「!」

鈴羽「いいのー?」

岡部「ああ、構わない。その代り、それを受け取るという事は、貴様は清心斬魔流の使い手となる」

鈴羽「あきしぐれにせいしんざんまりゅう……」

岡部「そうだ。そして我が弟子となるのだ、フゥーハハーハー!」

鈴羽「師匠!ヨロシクね!」



48 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:43:16.83 qZGaoduj0 24/63


岡部「ああ任せておけ。直ぐにお前も使い手になれるであろう。では明日、ここで鍛錬を行う」

鈴羽「ここで?」

岡部「案ずるな。ブラウン店長が配達に出たら始めるからな」

鈴羽「なら安心だね」

岡部「では、お前の兄弟子も呼んでおこう」

紅莉栖「はいはい、厨二厨二」

岡部「助手。貴様はどうしてそうも尖っているのだ?折角お前の為に買ってきてやったのに要らないと言ったり」

紅莉栖「興味ない!」

岡部「そ、そうか……俺はてっきりフェイリスからクリスティーナが柳林神社に向かったと聞き、ルカ子に電話したら五月雨を奪われそうになったと聞いたのでな」

紅莉栖「ちょっと振らせてって言っただけ!」



49 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:44:01.44 qZGaoduj0 25/63


岡部「それは……興味があるからではないのかー?助手~」

紅莉栖「もう帰る」

鈴羽「ばいばーい!」

紅莉栖「」ピキッ

岡部「まぁクリスティーナも見学に来ていいぞ」

紅莉栖「ふんっ」

鈴羽「牧瀬紅莉栖、えらく御機嫌斜めだね」

岡部「いつもの事だ。気にするな」

鈴羽「そう。じゃ明日ね」

岡部「ああ」

トントントン



53 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:47:24.65 qZGaoduj0 26/63


~ラボ~

岡部「鳳凰院凶真、只今帰還した」

ダル「オカリン、お帰り」

岡部「ん?ダルだけか?」

ダル「まゆ氏はもう先に帰ったお」

岡部「助手は今しがた下に居たのだが……」

ダル「なぁオカリン」

岡部「なんだ?ダルよ」

ダル「あのさぁ、僕がいうのも何だけど……オカリンはそろそろ落ち着いた方がいいんじゃね?」

岡部「落ちつく……だと?」

ダル「あーなんて言うかぁ、オカリンってエロゲで言うフラグ立てまくりなのに全然回収しないじゃん?」

岡部「フラグ?そんな物を立てた覚えはない」

ダル(ダメだこいつ)



55 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:48:32.82 qZGaoduj0 27/63


岡部「仮に立ったとしても、それは俺が望む物ではない!」

ダル「オカリン……どうしたいの?」

岡部「どうするも何も、ラボで研究をだな」

ダル「どうせ研究するなら、女心の一つでも研究しちゃえよ」

岡部「今日のダル、変だぞ?何かあったのか?」

ダル「このままじゃ、このままじゃ、ラボメンで戦争が起きちゃうんだお!」

岡部「戦争?」

ダル「ラボがなくなっちゃうかもよ?ラボが無くなると困るんだお」

岡部「有り得ん」

ダル「じゃ、はっきり言うお!オカリンは誰が好きなん?」

岡部「難しい質問だな」

ダル「まゆ氏、牧瀬氏・阿万音氏・るか氏・フェイリスたん、それからオカリンと良くメールする指圧師だっけ?」

岡部「全員、ラボメンではないか。ラボメンは全員大事だ。勿論、ダルもだ」

ダル「そうじゃなくて!異性として好きとかあるっしょ?」

岡部「フゥーハハーハハ!この狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真が色恋などせんわ!」


56 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:50:15.10 qZGaoduj0 28/63


ダル「それが原因だっちゅーの!」

岡部「なに?」

ダル「オカリンが皆にいい顔するから……女性軍で戦争がはじまるお!」

岡部「……へ?マジ?」

ダル「マジ」

岡部「別に誰が好きってことは……」

ダル「いや、例え好きでなくても誰か一人を選ばないと事態は収拾しないと思われ」

岡部「……」

ダル「ちなみに、ハーレムルートは無いから」

岡部「……」


57 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:51:18.03 qZGaoduj0 29/63


ダル「で、誰なん?誰なら選べるん?」

岡部「無理だ」

ダル「えぇ。この期に及んでまだ言う?」

岡部「そういうのは相手の気持ちが有ってだな」

ダル「もうこいつ駄目だ。じゃ、僕がハッキリさせてやるお!」

岡部「落ちつけ、な?ダル」

ピピピ

ダル「ちょっとまって。メール」

岡部「ああ」

ダル「ふむふむ、うん。なるほど」

岡部「ダル?」

ダル「僕は、僕の安住の地を守るお!!!!」

ダル「メール一斉送信だお!」カチャカチャバチン!



59 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:52:04.26 qZGaoduj0 30/63


~翌日ラボ~

「こんにちはー」

ダル「みんな揃ったお」

紅莉栖「このメール何なの?」

『ダルより業務連絡 ラボメンへ、重大な事を伝える、集合。明日9:00ラボ』

ダル「今日はオカリン争奪戦をするお!」

紅莉栖「へ?」

ダル「ルールは簡単、まずオカリンが逃げる」

岡部「ダル、何のつもりだ?」

ダル「オカリンはちょっと黙ってて」

岡部「……」

ダル「そして、オカリンを見つけて手を繋いだら、その人が勝ち!あとはオカリンを好きにするといいお」



61 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:53:04.57 qZGaoduj0 31/63


岡部「待て待て!好きにするとはどういう事だ!?」

ダル「えへへ」

岡部「なんだその笑いは!」

ダル「では、多数決するお!この案で賛成の人、挙手」

ダル「いち、にい、さん、しい、ご、あれ牧瀬氏は?やらないの?」

牧瀬「興味無いから」

ダル「じゃ、これで決まり。過半数超えたので決定だお!」

岡部「―――」

ダル「じゃ、オカリンは逃げて。ちなみに個室に逃げるのは無しね。ネカフェとか男子トイレとか」

岡部「……」

ダル「自由に入れる店はいいお。あとオカリンは30分ごとに現在地のメールを僕に送って」

ダル「それを5分後に追手にリークするから」

岡部「まてまて!それでは逃げ切れん」

ダル「なら7分ね」

岡部「……」


62 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:54:25.07 qZGaoduj0 32/63


ダル「じゃ、オカリン逃げて。10分後に追手もスタートするから」

ダル「あと、自転車とか交通機関はダメ。飛び道具とか武力行使も禁止だお」

ダル「要は鬼ごっこだから。勝てばオカリンを好きに出来るお!何か言う事を聞かせるもよし」

ダル「ちなみに……参加する人挙手!」

ダル「1、2、……6」

ダル「あれ?牧瀬氏参加するの?」

紅莉栖「ちょ、ちょっと……ほら、勝てば海馬に電極ぶっ挿せるし」

ダル「ぐへへ……まぁ『研究』対象がどうなるか気になる所だしね」

岡部「まて!何故ルカ子まで……」

ダル「参加は自由だから」

岡部「だが男だ」

ダル「男でもいいじゃん、オカリンって両刀っしょ?」

岡部「そんな事あるか!」

るか「ぼ、僕は凶真さんを魔の手から守る為に……解剖は困ります」

紅莉栖(チッ)


63 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:55:46.17 qZGaoduj0 33/63


ダル「じゃ、決まりだね。ちなみに逃げ切った場合、オカリンは誰か一人に好きな事していいよ」

「「「「「ええー!」」」」」

ダル「じゃないと、不公平じゃん」

岡部「……わかった、逃げ切ってやる!」

ダル「タイムリミットは今から5時間後、午後3時ね」

岡部「では、さらばだ!」

バタン!

ダル「じゃ、鬼側のルールね。他人の情報を使うのは禁止だお。メーリングリストとか」

萌郁「えっ」

フェイリス「ニャニ?」

ダル「公平に行かなきゃ」

ダル「あと、他の人と間違った場合もアウト!ちなみに僕のありとあらゆる力を使って監視しているんで、ちゃんと自己申告してラボに戻る事。不正は見逃さないよ?」

ダル「じゃ、そろそろ……オカリンが出発して10分だしスタート!」

ダダダダダ!


64 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:57:27.98 qZGaoduj0 34/63


萌郁(私的にラウンダーを使うのは気が引けるけど……)

『秋葉原で白衣を着た男が居たら情報を M4』

萌郁「これで、来る。勝てる」

ピロン

萌郁「来た!」

ピッ

『桐生氏、アウト!』

萌郁「え?なんで?」

ダル『ラウンダーを使おうなんてダメ』

萌郁『何故、あなたが』

ダル『普通に考えればわかるっしょ』

萌郁『まさか……』

ダル『はい、M4失格。ラボに戻って』

萌郁失格

残り5名



65 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:58:26.28 qZGaoduj0 35/63


フェイリス「凶真の行きそうな所……たぶん、ラジ館だニャン」

フェイリス「ふふふ、予想通り。背後から近付いて……」

フェイリス「凶真、捕まえたニャン!」

「へ?何すか?何すか?あれ?あなた雷ネットチャンプのフェイリスさん?」

フェイリス「あちゃー><ゴメンなさい、人違いでした」

「いやー、感動だなぁ。こんな所でチャンプに逢えるなんて。よかったらそこでお茶でも」グイッ!

フェイリス「あ、いや、止めてください」

「GET!」


68 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 20:59:20.43 qZGaoduj0 36/63


Prrrrr

フェイリス「フェイリスだよ?」

ダル「フェイリスたん、アウト!」

フェイリス「え?なんで?」

ダル「言ったっしょ?監視しているって」

フェイリス「嘘……」

ダル「とりあえず、秋葉に有るライブカメラは僕の物」

フェイリス「……くやしいぃ!」

ダル「とりあえずラボ戻って僕の肩でも揉んでよ」

フェイリス「……」

フェイリス失格

残り4名



73 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:00:29.73 qZGaoduj0 37/63


まゆり「オカリンが行く所……分かんないよ」

まゆり「あ、もうすぐお昼だから、もしかしておでん缶を買いに来るかもなのです」

まゆり「だから自販機の前で待てば捕まえられるのです」

まゆり「早く来ないかな~」

まゆり「早くこない・・・」ウトウト

スースー…Zzz

15:00 タイムアップ!

まゆり失敗

残り3名



75 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:02:19.14 qZGaoduj0 38/63


遡る事4時間前

岡部「はぁはぁ……走り回っているのも疲れるな」

岡部「おっと定時連絡か。『今、マルツパーツ館前』」


ダル「お?オカリン、予想通り西側の路地を使う気だお、メールメール」


岡部「さて、どっちに逃げる?」

「凶真さーん!」

岡部「ひっ!ルカ子」

るか「凶真さん、待ってください!」

岡部「待てと言われて、待つ奴がいるか!」

るか「僕と、僕と手を―――そうすれば」

岡部「ひーひー」

るか「海馬に電極を刺されることからは逃げられます」

岡部「ば、馬鹿野郎。その代り、違うところに何か挿されたらどうする!」

るか「ぼ、僕は……そんな事しません」


77 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:03:13.41 qZGaoduj0 39/63


岡部「え?」

るか「僕を、僕を信じて……うぅ」

岡部「ルカ子……」

るか「ニヒw」

岡部「ひぃ!お前、今笑っただろ!」

るか「そ、そんな事ありません……」

岡部「笑った!マジ笑った!ウホッなんて嫌だ!誰にも捕まる訳にはいかん!」

るか「待ってください!凶真さん……凶~真s~n」ズテーン

るか「もうヤダ……帰る」

るか、転んで泣かずに居られずリタイア

残り2名



78 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:04:47.47 qZGaoduj0 40/63


岡部「はぁはぁ。何とか巻けた……あれがまゆりや鈴羽なら終わっただろう」

岡部「ん?ああああ!これはいかん!何故俺は白衣を着たままなのだ!これでは目立つではないか!」

岡部「取りあえず、コインロッカーに……」


79 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:05:40.60 qZGaoduj0 41/63


~コインロッカー前~

紅莉栖「岡部は必ずここのロッカーに白衣を隠しに来る」

紅莉栖「今までどれだけ観察したと思ってるのよ」

紅莉栖「買い物して、荷物が増えたらいつもここ」

紅莉栖「それに、橋田のメールじゃ駅西、間違いないわ」

紅莉栖「ふふ、筋肉馬鹿はどうせ走り回っているだけでしょうし」

紅莉栖「これは、私の頭脳の勝ちね!あーはははははは!」

岡部(コインロッカー前の電柱で高笑いしているのって……助手?)

紅莉栖「さぁ岡部!来るのよ!ばっちこい!」

岡部(あれで隠れている心算か?)

岡部(とりあえず白衣は紙袋を買って、持ち歩くか……)

紅莉栖「さぁ来なさい!海馬に電極ぶっ差してやるわ!」

子供「ママー、あのオバちゃん変だよ」

母親「見ちゃダメ!」

岡部「……」ソ~



81 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:06:58.26 qZGaoduj0 42/63


トントン「あー、君」

紅莉栖「はい?え?私?」

警官「君、ここで何をしているのかな?」

紅莉栖「いえ、その人を……」

警官「ちょっと詳しい事はこの先の交番で聞かせて貰えるかな?」

紅莉栖「え……えええ!」

岡部「助手……」

紅莉栖、馬鹿笑いで通報リタイア

残り1名



86 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:09:36.70 qZGaoduj0 43/63


~ラボ~

ダル「オカリン、結構頑張ってんなぁ」

ダル「牧瀬氏は職質でアウトか。15時までに解放されんだろうなぁ」

ダル「あとは、うちの娘から逃げられるかな?」

ダル「フェイリスたん、そこそこ」

ダル「桐生氏、キンキンに冷えたダイエットコーラ貰える?」

ダル「るか氏は素振り100回ね」



88 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:10:48.35 qZGaoduj0 44/63


岡部「とりあえず、助手は問題ない」

岡部「ダルからの情報では、萌郁とフェイリスは脱落したし、るか子なら逃げ切れる」

岡部「問題はバイト戦士の超人的体力と、燃費の悪いまゆりか……」

岡部「お?定時連絡時間か」

『現在、サンボ前』

岡部「送信っと」

岡部「これで良し」

岡部「しかし、腹減ったな……」



90 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:12:04.90 qZGaoduj0 45/63


鈴羽「岡部倫太郎、どこに行ったんだろ?」

鈴羽「はぁお腹すいたなぁ。でも、あまり手持ちもないし」

鈴羽「とりあえず岡部倫太郎を見つけたら、ご飯おごってもらおう……」


岡部「取りあえずラーメンでも食うか」


鈴羽「アスファルトばかりだから草も生えてないよ……」


岡部「ここでいいか。ラーメンなんて久しぶりだが」


鈴羽「あ!岡部倫太郎!」

岡部「!」

鈴羽「岡部!ご飯おごって!」



91 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:13:38.83 qZGaoduj0 46/63


岡部「ワタシ、オカベリンタロウデハナイアルヨ」

鈴羽「何言ってんのよ。その顔、その声、どう見ても岡部倫太郎じゃん」

岡部「ワタシ、チュウゴクカラキマシタ!アキバハラヒロクテ、コマルアルヨ」

鈴羽「本当に岡部倫太郎じゃないの?そう言えば白衣も着てないし……」

岡部「ナニカワタシノカオニツイテイマスカ?」

鈴羽「うーん……君さぁ、どこに行きたいの?」

岡部「ワタシ、エキニイキタイ」

鈴羽「OK!じゃ、私が駅まで案内してあげる」

岡部「シェイシェイ!アリガトアルヨ」

鈴羽「そのかわりと言っちゃなんだけど、お昼ごはんおごってよ?」

岡部「ヘ?」

鈴羽「私、駅迄送る。あなたご飯おごる分かる?」

岡部「ハーイ!ワカリマシタ!チュウゴク4000ネンノヒデンオゴルアルヨ」

鈴羽「わーい!」



95 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:15:16.09 qZGaoduj0 47/63


店員「いらっしゃい!」

岡部「ラーメンフタツ」

店員「ラーメンリャン」

鈴羽「君、なんで日本に来たの?」

岡部「ワタシデスカ?エト……ケンキュウデス、モエノ」

鈴羽「萌えかぁ。私、ああいうの良く分かんないんだよね」

岡部「ソデスカ。モエハタイヘンスバラシイトオモウマス」

鈴羽「素晴らしいか……。しかし、君、見れば見るほど私の知人にそっくりだよ」

岡部「s、ソデスカ?」

鈴羽「ちなみに名前は?」

岡部「お……」

鈴羽「お?」

岡部「オナマエハ、ジュン ビチュウ アルヨ」

岡部(やべぇ、もう少しで名前言うところだったな)



96 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:16:40.40 qZGaoduj0 48/63


鈴羽「ふ~ん、ビチュウさんか。私、鈴羽、阿万音鈴羽宜しくね」

岡部「ヨロシク、スズハサン」

店員「はい、御待ちのラーメン二つ」

鈴羽「いただきまーす」

鈴羽「おいしい!ビチュウさん、ありがとうね。こんな美味しい昼食おごってくれて」

岡部「キニスルナ…ナイヨ!」

鈴羽「で、今日はこの後どこか行くの?」

岡部「ヘイ、ホテルイクアルヨ」

鈴羽「ホテルかぁいいなぁ。毎日、公園や土手で生活すると、そういうところに憧れるよ」

岡部「え?」

鈴羽「あー、気にしないで。私色々あってね」

岡部「ソデスカ……」



97 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:18:01.77 qZGaoduj0 49/63


鈴羽「あー美味しかった!本当に有難う」

岡部「イエイエ……」

鈴羽「じゃ、駅まで送るよ」

岡部「ハイ」

店員「あっざしたー!3番さんお帰りっすー」

岡部「幾らですか?」

店員「1300円です」

岡部(くそ!こんな所で無駄な出費をした!しかし、このまま鈴羽が騙されてくれれば……)

鈴羽「ビチュウさん、こっちだよ」

岡部「ハイ」

鈴羽「あと少しだからね」

岡部「ハイアルヨ」(さて、これであとは時間潰せばOKだな)

鈴羽「着いたよ」

岡部「アリガトアルヨ」

鈴羽「うん、また来てね。この街はとても良いところだから」


99 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:19:15.23 qZGaoduj0 50/63


岡部「ハイ」

鈴羽「じゃ、また!お別れの握手!」

岡部「ハイ!マタ!」

鈴羽「あはは、岡部倫太郎、つ・か・ま・え・た!」

岡部「!」

鈴羽「騙せたと思った?そんなの無理無理」

岡部「貴様ぁ!」

鈴羽「じゃ、かえろっか、『準備中』さん、いや岡部倫太郎」

岡部「……」



101 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:20:14.99 qZGaoduj0 51/63


~ラボ~

ダル「みんな御苦労だったお」

岡部「走り回った挙句、飯代まで出さされて」

ダル「それはオカリンが馬鹿なだけじゃん」

岡部「……」

ダル「もうすぐ牧瀬氏も帰ってくるし、反省会始めるよ」

ガチャ

紅莉栖「あー酷い目に遭ったわ」

ダル「牧瀬氏、牧瀬氏、かつ丼食った?」

紅莉栖「食うか!」

ダル「なんだ、取り調べは自費でかつ丼、これ定番でしょ」

紅莉栖「そんな定番いらんわ!」

紅莉栖「で、誰が勝ったの?」

鈴羽「私」

紅莉栖(チッ)


102 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:21:27.43 qZGaoduj0 52/63


ダル「では、阿万音氏。オカリンに何する?叶えたい願いを聞くお」

鈴羽「それはね……結婚して貰う」

一同「ええー!」



鈴羽「と言っても、私じゃないよ」

岡部「は?」

鈴羽「岡部倫太郎は、そこに居る牧瀬紅莉栖と結婚して貰う」

岡部「ええええ!」

紅莉栖「はぁ?何で私がこ、こいつと結婚しなきゃならないのよ///」

鈴羽「それは……」

ダル「僕から説明するお」

萌郁「その、前に、あなた、誰?」

ダル「ふーん、気になる?」

萌郁「とても」


103 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:22:27.66 qZGaoduj0 53/63


ダル「FB」

萌郁「FB!」

岡部「FBってなんだ?指圧師」

萌郁「ラウンダーのボス」

ダル「気がつかなかったかな?FAT BOY。だからFB」

萌郁「嘘、お母さんのような……」

ダル「桐生氏、メール大杉ワロス」

萌郁「でも……」

ダル「まぁ桐生氏に頑張って貰えるよう、鬼女板の住人に協力してもらったお」

岡部「まてよ!ダル、お前が何でラウンダーなんだよ!」

ダル「オカリン、あわてるな、説明するから」



104 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:23:38.25 qZGaoduj0 54/63


ダル「僕は今から25年後の世界からタイムリープしてきた」

岡部「何?」

ダル「将来、オカリンがこのラボで回収も出来ないフラグを立て過ぎたせいで、第三次世界大戦が起こるんだ」

鈴羽「そう、あれは酷い戦争だったね」

ダル「ここに居るラボメンって僕と鈴羽以外は結構、みんな世界に影響を与える人間になる」

萌郁「私も…?」

ダル「桐生氏は『光速の相場師』シャイニングディーラーを名乗り、その素晴らしい指捌きで世界の金融市場を制覇し、その資金力で大国ですら首を縦に振る」

ダル「るか氏は世界的に有名な軍人、まぁEU軍の戦略担当になる」

るか「ぼ、僕がですか!」

鈴羽「それは物凄い作戦で敵を陥れるんだから」

ダル「フェイリスたんは、電脳世界の神と称えられ、凄腕ハッカーは言いなりだお」

フェイリス「フェイリスはそんなイケない女になるのね」



106 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:24:47.71 qZGaoduj0 55/63


ダル「まゆ氏は……あまり触れたくないんだけど」

まゆり「何?教えてよ、ダル君」

ダル「鈴羽、どうする?」

鈴羽「うーん……どうしよう?」

まゆり「イラッ☆」

ダル「わかったお言うよ。まゆ氏は神だよ」

まゆり「神?」

ダル「フェイリスたんが電脳の神なら、まゆ氏はリアルな神」

まゆり「えぇー神になっちゃうの?」

ダル「10年後、世界的なコスプレブームが到来するんだお」

鈴羽「そこで世界一のコスプレデザイナーとして椎名まゆりは君臨する」

ダル「それがどうしてこうなった!ってぐらいに……財界・政界を巻き込んで発言力を増すんだお」

鈴羽「その結果、椎名まゆりの息のかかった国とそうでない国に分かれて……」

ダル「一触即発の危機にまで発展するんだお」



109 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:25:51.82 qZGaoduj0 56/63


紅莉栖「あの……私は?」

ダル「じー」

鈴羽「ジー」

紅莉栖「え?何?私、何かするの?」

ダル「それはもう、口に表すのも怖い位」

鈴羽「父さんは……それがトラウマで……」

紅莉栖「ちょっと、何なのよ?教えなさいよ」

ダル「ひぃいいいいいいいいいいいいいいい」

鈴羽「どうしても知りたいの?」

紅莉栖「教えなさい」

鈴羽「なら教えてあげる。牧瀬紅莉栖、あなたは父さんの頭を切開し、海馬に電極ぶち込んで、タイムマシーンについての研究を奪ったのよ」

紅莉栖「え?」

一同「あー、やりかねん」

紅莉栖「ちょ!」



114 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:35:03.45 PeruRAcu0 57/63


ダル「そして、タイムマシーンを完成させるんだお」

鈴羽「どんな才能があっても、タイムマシーンの前では無力なの」

鈴羽「相場師は裏をかかれ、戦略は筒抜け、電脳世界はハッキングを受け、コスプレは先に発表される」

ダル「結局、みんな牧瀬氏の前では無力になったんだお」

紅莉栖「ちょっと、それじゃまるで私が悪いみたいじゃない!」

鈴羽「そうだよ、牧瀬紅莉栖。あんたは25年後の世界で『時の悪魔』って呼ばれるんだから」

紅莉栖「……」

ダル「そんな牧瀬氏の凶行の原因が……オカリン、あんただよ」

岡部「何!」

鈴羽「オカリンおじさんを死なせない、死ぬ前に救おうと必死になった結果がタイムマシンへの執念になったんだよ」

ダル「そもそも、ここの皆はオカリン争奪戦を戦争まで昇華させたからね」

鈴羽「結局、そんな未来を変えるには……オカリンおじさんと牧瀬紅莉栖に一緒になって貰うしかないの」



115 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:35:56.01 PeruRAcu0 58/63


紅莉栖「な!」

鈴羽「あんた、ずっと悔やんでたんだよ。ちゃんと告白すれば良かったって」

ダル「その思いがいつの間にか……本当の狂気のマッドサイエンティストになったんだお」

鈴羽「他のみんなも、オカリンおじさんの事が忘れられず、牧瀬紅莉栖との泥仕合をしでかすの」

ダル「相場の恨み、戦争の負け、逆ハッキング、盗作疑惑……全部が牧瀬紅莉栖に向けられ、戦争に発展したんだお」

鈴羽「だから……」

ダル「時の悪魔を殺すには、この時代でオカリンと牧瀬氏が一緒になって、世界線を変えなきゃいけない」

鈴羽「だから……父さんはこんな事をしたの」

岡部「まて。お前等はその為にここに来たのか?」

鈴羽「最初は私がパパの試作機で飛んできたんだけど……」

ダル「色々心配になって……タイムリープを繰り返して、ここまできたんだお」

鈴羽「突然、橋田に『鈴羽!』って抱きしめられた時はびっくりしたけどね」

岡部「……」



116 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:37:24.40 PeruRAcu0 59/63


ダル「で、さっきのラウンダーの件だけど、僕はSERNの発展機関の役員なんだお」

岡部「えぇー!」

ダル「SERNは牧瀬紅莉栖によって解体されるんだけど、そのレジスタンス的な組織として再構成されるんだ。まぁ僕がその中心に居たんだけども」

鈴羽「だから、行動部隊は昔の名残で「ラウンダー」って呼ばれるのね」

岡部「そうだったのか……」

ダル「まぁそういう訳だし、オカリンここは未来を救うためにここにサインを」

鈴羽「昨日、役所で貰ってきたんだよ」

紅莉栖「ちょっと、私は賛同をまだ///」

ダル「牧瀬氏嫌なん?」

紅莉栖「まぁ世界を救う為なら。。。仕方が無いけど」


117 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:38:34.99 PeruRAcu0 60/63


岡部「そうか、これにサインをすれば世界は救われるのか?」

ダル「そういう事だお」

鈴羽「今回のゲームは実は出来レースでさぁ。万が一、他の誰かがオカリンおじさんをGETしそうな時は私が止める心算だったんだけどね」

ダル「オカリンには悪いけど、実はGPSとAPRSで追跡してたんだわ」

岡部「そういう事か……」

鈴羽「謎の中国人にはふいたけどね」

岡部「笑うな!」

ダル「まぁそういう事なんで、オカリン宜しく」



118 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:39:43.95 PeruRAcu0 61/63


岡部「だが断る」

ダル「え?何で?」

岡部「俺が世界を救う?メシア?馬鹿も休み休み言え」

鈴羽「オカリンおじさん!」

岡部「混沌とした世界こそ、俺の望んだ世界だ。それを助手は完成させてくれたのだぞ?」

鈴羽「本気で言ってるの?」

岡部「ああ、本気だ。狂気だ。俺は『時の悪魔』を作りしマッドサイエンティストになるのだから!フゥーハハハ!」



119 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:41:27.84 PeruRAcu0 62/63


鈴羽「失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した」

ダル「失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した」



120 : 以下、名... - 2011/07/26(火) 21:42:13.06 PeruRAcu0 63/63


岡部「だが―――」

岡部「ラボメン同士がいがみ合うのは心苦しいものがある。ラボ創設者としてラボメンには幸せになって貰いたい」

ダル「オカリン!」

岡部「助手よ、いや紅莉栖」

紅莉栖「はい///」

岡部「世界を救う気など俺には無い。だが、そんな俺で良ければ……一緒になってくれないか?」

紅莉栖「し、仕方が無いわね!わ、私も悪魔になりたくないから結婚してあげる!」

ラボメン「うおー!やったー!」

ガチャ!

天王寺「てめぇら!うるせぇぞ!」

まゆり「あんたは黙ってろ」
るか「あんたは黙ってろ」
フェイリス「あんたは黙ってろ」
萌郁「あんたは黙ってろ」


おわり



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