読者の諸君……エクストラウルトラスペシャルボーナスステージにようこそ!……長い前置きは要らないな……行動開始ッ!!
八幡「温泉を求めて?」
雪乃「温泉を求めて?」
由比ヶ浜「温泉を求めて?」
いろは「温泉を求めて?」
の続き
八幡「なぁ戸塚、電車の中で退屈だよね?退屈だよなぁ……」
戸塚「さっきまで普通に話してたのに急にどうしたの?……八幡といるから楽しいよ!」
天使……こんな不浄の存在と一緒にいて楽しいなんて言ってくれるなんてまさに天使
八幡「ありがとう戸塚……ゲームしないか?」
戸塚「ゲーム?……いいね!何するの?」
八幡「トランプで山札から引いた数が大きい方が勝ちっていう単純なゲームさ」
戸塚「うーん……二人でするには単純過ぎない?」
元スレ
???「温泉を求めて?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447231173/
八幡「それで勝った方が負けた方に何でも好きな命令が出来るゲーム」
戸塚「電車でするゲームかなそれ」
八幡「無茶な命令はしないから安心してくれ」
戸塚「安心ってなんだろね」
天使に山札を切らせてそれを受けとる
一瞬の隙をつく
八幡「さぁ戸塚……先に引いてくれ…」
戸塚「まぁ八幡が言うなら……ハートの5だよ」スッ
八幡「じゃあ俺の番だな……スペードのキングだ」スッ
八幡「俺の勝ちだな……」
察しのいい読者ならお気付きだろうがこの最初の二枚は後から重ねた……イカサマだって?俺は勝つためなら手段を選ばない……
戸塚「どんな命令をするの?あんまりなのは勘弁してね」
八幡「俺の最初の命令は……年の離れた可愛い妹のように俺をお兄ちゃんと呼んでくれ……」
戸塚「妹って……僕男なんだけどなぁ……まぁ負けちゃったし……お、お兄ちゃん!」
か、可愛い~~脳内に今この瞬間の全てを刻み付ける。鼻血が出る。だがゲームは始まったばかりだ……
戸塚「はっ、八幡っ!鼻血が……」
八幡「戸塚……ネクストゲームだ」
戸塚「う、うん……」
山札を切り直す、今度のゲームは敢えてイカサマをしない
戸塚「それじゃあ引くね……クラブのクイーン」スッ
八幡「俺か……ハートの2」スッ
戸塚「僕の勝ちだね……それじゃあ僕の事を彩加って呼んでよ!僕だけが下の名前で呼んでるの前から気になってったんだよ!」
八幡「お、おう……さ、彩加……」
お安いご用だ!負けてよかった!……でも照れる……
彩加「ふふっ嬉しい……」
八幡「お、俺も嬉しい……」
彩加「えー?何で?八幡ってほんと面白いね……次のゲームいくよっ!」
八幡「おう!」
楽しい電車の一時を過ごしたあと俺達は山道を進んでいた
彩加「ねぇ……暑くなってきたしそろそろ手を離さない?」
八幡「ダメだ……勝者の言うことは絶対だ」
彩加「……もう仕方ないなぁ」
俺は今彩加と手を繋いでいる……え?無論OMRON恋人繋ぎだけど?勝者の言うことは絶対なんですけど?
彩加「というか八幡めちゃくちゃあのゲーム強かったよね……連敗しちゃったよ」
疑う事を知らない天使可愛い…お、俺が守ってやらないとな(使命感)
八幡「ま、まぁ運が良かっただけさ……」
俺はあのあとイカサマによる連勝で命令をストックしていた。彩加に命令出来るとか興奮するんだが……
彩加「八幡、ちょっとここらへんで一回休憩しない?」
八幡「あぁいいぜ…」
山道の少し広いところに出ていたので腰をおろす……いつか雪ノ下と来たときに休憩した場所だ
彩加「歩いてたらお腹すいちゃった……」
すかさず用意しておいたポッキーを取り出す
八幡「ほら、彩加」
彩加「あっ!ありがとう八幡!」
彩加がポッキーを普通に取ろうとしたのでさっとポッキーをひく
彩加「もう!意地悪しないでよ~」
八幡「彩加、勝者からの命令だ……ポッキーゲームしようぜ(マジキチスマイル)」
彩加「きょ、今日の八幡なんだか怖いよ……それに男同士でポッキーゲームはちょっと……」
怖がらせてしまったか……だが彩加とポッキーゲームしたいんだっ!
病気だよ(病気)
病気なんだよ(迫真)
病気だよ(病気)
……本気すぎて一句詠んじゃった(病気)
八幡「勝者の命令は?」
彩加「……絶対」
ちょっと拗ねる天使も可愛い
彩加の口元にポッキーを差し出しくわえさせる……俺もポッキーの端をくわえた……ゲームスタートだ!
少しずつかじって進む彩加
だがな……戸塚彩加……今からの比企谷八幡は人じゃないぜぇ(ニィ)
勢い良くかじって彩加との距離をつめていく……長い睫毛……大きな瞳……お互いしか瞳に写らなくなる……吸い込まれていく……唇まであと少し……触れ……
彩加が顔そらした…
彩加「……ぼ、僕の負けだね…」
八幡「あ、あぁ……」
本来の目的を忘れてた……そういうゲームだったな……あぁ……彩加とキスしてえええええええ
この後、微妙な空気の中で温泉に着いた
脱衣所で一緒に服を脱ぐのは照れくさかったので先に彩加に入ってもらっていた……後ろから彩加に近づく……白い肌に汗が滑り落ちていくのが見える、なめかましい……吸い付きたくなる…
彩加「うん?……入ってきたの八幡……」
八幡「お、おぉ……」
こちらを振り向かない彩加
とりあえず少し離れたところに腰をおろす
八幡「何でこっちを見てくれないんだ?彩加」
彩加「今日の八幡なんか怖いから……」
八幡「そ、そうか?……」
彩加「普通の友達なら恋人繋ぎとか本気でポッキーゲームはしないよ……」
八幡「……」
彩加「せっかく二人で来たのに……なんか……残念だな……」
八幡「……ご、ごめんな戸塚……俺まともに友達が出来たことがなくて距離感が分かってなかった……戸塚が俺の事を友達って言ってくれたのが嬉しくて……らしくもなく舞い上がっちまった……」
戸塚「八幡……」
八幡「……こんな俺でもまだ友達でいてくれないか?……」
戸塚「……許すのは……今回だけだからねっ!」
八幡「あ、ありがとう……」
彩加「あと友達ならちゃんと彩加って呼んでよねっ!」
俺はこんな天使になんて事をしようとしていたのだろうか……
奉仕部
いつもの三人でいつもの定位置で各々過ごす……いつもと変わらぬ風景……だがエクストラステージに進んでから心が軽い…一時はどうなるかと思ったが仲直り出来て良かった……良かった……
良かった……けど……やっぱなんといっても彩加とポッキーゲーム出来たのはデカイっ!……あと数ミリであの唇に届いたのに……チクショー…またいずれチャンスがあれば……
結衣「ヒッキー……なんかすごい悪い顔してるよ…」
雪乃「この男の人相が良くないのは元々よ由比ヶ浜さん……あら奉仕部に相談のメールだわ…」
敏感なレーダーが危険信号をキャッチした
雪乃「なになに……仲の良い男友達と温泉に出掛けた時の話です(以下略)……お兄ちゃんと呼ばせたり(以下略)…恋人繋(以下略)…ポッキーゲーム(以下略)……」
結衣「ゆきのん……あたし、ヒッキーがさいちゃんと温泉に出かけた話を今朝聞いたんだけど……気のせいかなぁ」ゴゴゴゴゴ
雪乃「まさか……この仲の良い男友達って……」ゴゴゴゴゴ
八幡「…………」
許してくれたと思ったらやっぱり彩加は怒ってたみたいです……
~終わり~
32 : 以下、名... - 2015/11/11 21:45:12.71 2ekCO+ib0 11/12これで終わりです
お目汚し失礼しました
34 : 以下、名... - 2015/11/11 22:33:12.20 wRlPQGaBo 12/12まだまだあるだろー
サキサキとか海老名さんとかあーしさんとか