1 : ◆yehXoi4Vms - 2015/11/11 17:39:33.73 f7Hk+2W70 1/13

注意書
・日本語が弱点なので文章がつたないところが多々あります。
・原作未読でアニメのみです、キャラや設定に違和感を覚えてしまうかもしれません。

八幡「温泉を求めて?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446567141/
http://ayamevip.com/archives/45904747.html

雪乃「温泉を求めて?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446818386/
http://ayamevip.com/archives/45932399.html

由比ヶ浜「温泉を求めて?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446900271/
http://ayamevip.com/archives/45947128.html

の続編です。お時間ありましたら前作もどうぞ

長くなりましたが今回もよろしくお願いします

元スレ
???「温泉を求めて?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447231173/

2 : 以下、名... - 2015/11/11 17:40:38.20 f7Hk+2W70 2/13

さぁ……まず何から話そうか……俺がどこに向かっているかはまぁ話さなくても読者の方はわかってるいると思う……そう、予想を裏切ることなく温泉だ。誰と行くことになったかを話す前に俺が温泉に頻繁に行っていることを心配してくれる方がいるらしいので、それについて一つ言っておこう……あの秘湯はそれだけの価値がある…まぁ入った奴しか分からない魅力ってもんがあるのかもな。
さて前置きが長くなったとこ……

いろは「もうっ!先輩!聞いてるんですかっ!?」

八幡「あ、ああ……スマンスマン……何だって?」

いろは「こんなに可愛い後輩が喋りかけてるのに上の空ってどういうことなんですか?……まったく」

擬音にすればプンプンッ!が聞こえてきそうなあざとい仕草で膨れてみせる一色いろは
お察しの通り今回のパートナーはコイツだ

3 : 以下、名... - 2015/11/11 17:41:23.62 f7Hk+2W70 3/13

いろは「だ~から~そんなに遠い距離ならトランプとか用意しとくのが普通じゃないんですか?」

二人で行くのにトランプ?七並べか?ポーカーか?

八幡「まぁそういうのはないが菓子でも食べて落ち着けって……」

自分で食べようと用意しておいたポッキーを出す

いろは「ちょっと!?いくら可愛い後輩と一緒にいるからってポッキーゲームはないでしょ!」

八幡「ばっ、そういう意味じゃねーよ…」

いろは「ごめんなさいていうか付き合ってても先輩とそんなゲームとか絶対無理です」

またフラれたのかよ…何度目だ?…というかコクってもねーぞ俺

4 : 以下、名... - 2015/11/11 17:41:51.08 f7Hk+2W70 4/13

八幡「俺とお前が付き合うなんてことは天が落ちて地が割れるのを心配するようなもんだ……」

いろは「えーっとー…そういう言い方するからきもち悪……取っつきにくいって思われちゃうのかもしれないですねー」

気持ち悪いって言った方がいっそ清々しいまであるぞそれ
てかあと一字じゃねーか

話が一旦切れたので一色は携帯をいじり始めた。……まぁなんというか今日くらいはコイツに一杯喰わせる展開があってもいいんじゃねーかなぁ年下相手に大人げないんだけどさ…

5 : 以下、名... - 2015/11/11 17:42:39.74 f7Hk+2W70 5/13

最寄りの駅に着いたので電車から降り改札をくぐる 。……う~ん、そろそろ見慣れたなこの寂れた景色も
後ろから軽く袖を引かれたので振り返る

いろは「本当にこんな寂れたところに秘湯があるんですかー?」

八幡「むしろ寂れてるから秘湯なんだ……とっとといくぞ一色」

いろは「えぇ~おいてかないでくださいよ~」

6 : 以下、名... - 2015/11/11 17:43:25.82 f7Hk+2W70 6/13

しばらく山道を進んだ……一色はそこまで疲れていない様子だ、もっと…もう疲れましたぁ~一歩も動けませ~ん先輩おぶってくださいよぉ~(裏声)とか言うと思ったぜ

八幡「一色、お前意外と根性あるんだな……」

いろは「先輩……もしかしてあたしがもう疲れたとか一歩も動けないとか言うと思ってたんですか?」

八幡「!?」

こいつ……鋭いな……
ピタリと当てられてちょっと動揺した…

いろは「そういうのは本当に助けてくれそうな人にやるから、体力ないのが女の子らしくてカワイイなとか俺が助けてやらないとなってなるわけですから……」

いろは「助けてくれなさそうな先輩にこういうとこでガチで疲れた~ってダダこねてもウザいだけじゃないですか」

確かに……だが俺の感心は返せ……

7 : 以下、名... - 2015/11/11 17:44:03.14 f7Hk+2W70 7/13

八幡「お前……ほんといい性格してるよな……」

いろは「……でも言わないだけで疲れてない訳じゃないんですよ……」ボソッ

本当にやっぱコイツあざといわ……
こういうとこは分かっててやってるのか素なのかは判断つきかねるが

八幡「……ほら」

いろは「……はい?」

八幡「……お前の背負ってるリュック持ってやるよ……」

いつかみたいに一色の荷物を持ってやる事にした……

8 : 以下、名... - 2015/11/11 17:44:37.45 f7Hk+2W70 8/13

いろは「もしかして……こういうときだからって口説こうとしてます?ごめんなさいときめきかけたけど冷静に考えたらちょっとだけ無理です」

ちょっと……だけね

八幡「そんなんじゃねーよ」

一色に差し出されたリュックを肩にかける

いろは「思ったんですけど……先輩のこれってやっぱりけっこうあざといですよ」

八幡「俺のはただの優しさだからあざとくはない……」

いろは「自分で優しさって言いますか」

八幡「うるせーよ」

さて、温泉ももうすぐだ

9 : 以下、名... - 2015/11/11 17:45:56.58 f7Hk+2W70 9/13

ここの温泉には俺が来るときは他人が来ない魔法でもかかってるのかもしれませんねぇ……まぁ例の如く服を着たまま温泉に先客がいないか確認した。脱衣所の外の岩に腰掛けていた一色に声をかける

八幡「おい、先客はいないみたいだ……とっとと入っちまおうぜ」

いろは「はーい……ってもしかして一緒に入るつもりですかっ!?もしかしなくてもありえないんですけど」

八幡「ミスった……いつものクセで…」

いろは「いつもの……?まさかい先輩はつも誰かと来るとき一緒に入ってるって事ですか?」

こりゃヤバイ……自分で墓穴を掘ってしまった……

八幡「ま、まぁな友達と……」

いろは「先輩に友達なんていないでしょうが」

し、失礼すぎる……事実だから言い返せんが……

10 : 以下、名... - 2015/11/11 17:46:33.67 f7Hk+2W70 10/13

いろは「まさか……奉仕部のお二人ですか?……」

途端に脳裏をよぎる鮮明な記憶……雪ノ下との近すぎる心の距離と暖かい手の感触。……由比ヶ浜の甘美な匂いと耳元の囁き……

八幡「……」

何も答えなかった……答えれなかったが赤面が答えになってしまったようだ

いろは「し、信じられませんっ!!……あのお二人がそんな積極的に……」

信じられないよな?俺も夢だったのかもとたまに思うくらいだ
一色は衝撃的ニュースを聞いて少し固まっていたが……

いろは「…………ま、まぁせっかく二人で来たんですし一緒に入ってもいいですよ」

少し顔赤らめて彼女は言った……これは素なのか?……それとも計算か?……
というかどういう風の吹き回しなんだ?
お先どうぞ、あとこっちを絶対見ちゃ行けませんからと言いながら一色は脱衣所に俺を押し込んだ。

11 : 以下、名... - 2015/11/11 17:47:39.50 f7Hk+2W70 11/13

女性と温泉に入るのも四度目にもなると慣れたもので脱衣所の方を意識しなくても自然と背を向けてくつろげるようになった……やっぱり何度入っても良いものだ……良い意味で力が抜ける……後ろの方でお湯が跳ねる音がしたような気がした

いろは「絶対こっち見ちゃダメですからね……」

一色は俺の後ろにすぐ腰をかけたらしい

八幡「……興味ねーよ」

いろは「むっ……それはそれでなんかムカつく……奉仕部のお二人にもそんな感じだったんですかー?」

そ、その話はやめろよ……ゆ、由比ヶ浜の……

いろは「……なに耳を赤くしてるんですかキモいです」

八幡「お、温泉に入ってたら普通こうなるぞ……」


そこから話は続かなくなった……お互い無言になる。それからちょっと長い時間があいてボーッとしてきた……

12 : 以下、名... - 2015/11/11 17:48:23.78 f7Hk+2W70 12/13

いろは「先輩……あのとき言ってた本物ってもう見つかりましたか?」

そういやコイツあの時に部室の外にいたよな……つか恥ずかしいからその話し持ち出すのやめてくんないかねいやほんと

八幡「……まだだ」

いろは「……とういか本物って何ですか?」

八幡「……教えねーよ……いや…そういうのは自分で考えるから価値があるものだ……」

いろは「えーっとー先輩が何言ってるかよく分かんないです」

八幡「お前なぁ……」

いろは「でも……きっとそういうもの何でしょうね……」

八幡「……」

返答はしなかった……俺自身まだ分かってないってのもあるが、そういうのは一色が自分で考えて答えを出すのが価値ある物だ、俺が答えを与えるもんじゃないって思ったから

いろは「いつかあたしも答え合わせに混ぜてくださいね」

今度は返事をした……どう返事したかって?それを聞くのは野暮ってもんだぜ…

13 : 以下、名... - 2015/11/11 17:49:47.07 f7Hk+2W70 13/13

奉仕部

いつもの三人でいつもの定位置で各々過ごす……いつもと変わらぬ風景……一色と温泉に行ったときの事を思い出す……今回は俺が普段とは違う顔を見られたのかな……
いきなり部室の扉がひらいた

いろは「先輩ー!!今週も良かったら温泉に行きませんかー?あれから体の調子が良くって良くって」

敏感なレーダーが危険信号をキャッチした

結衣「……ちょっとどういうことそれヒッキー」ゴゴゴゴ

雪乃「……まさかあたしたちの誘いを断って一色さんと行くとはね……いい度胸だわ……」ゴゴゴゴ

八幡「そ、それには……深い理由が……」

いろは「なんかまずいこと言っちゃいましたか?あたし……」

この後俺が二人にこってりしぼられたのは言うまでもあるまい


~終わり~

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