食蜂「クリスマスねぇ、御坂さん」
御坂「聖なる日なのにアンタに会っちゃうなんてツいてないわ」
食蜂「何それひどぉい。折角御坂さんにプレゼント用意してきたのにぃ」
御坂「ふーん」
食蜂「何その態度ぉ? もっと『えーっ本当にー?流石操祈様ねっ』みたいな事言ってよぉ」
御坂「だって、どうせ丸めたティッシュとかでしょ」
食蜂「……ひくっ」
御坂「えっ」
食蜂「……せ、折角クリスマス、ヒクッ、だから御坂さんに、ぷ、プレゼント、うぇっ。用意してぎたのにぃ」グスッ
御坂「ど、どうせ嘘泣きでしょ?」
食蜂「うぇっ、うっ……た、ただ御坂さんと仲良く……ヒクッ、うぇえ」
御坂「あああ……ご、ごめんってば!」
食蜂「……受け取ってくれるぅ?」グスッ
御坂「あぁ、もう早く出しなさいよ!」
食蜂「はい。プレゼントの丸めたティッシュ☆」
御坂「てめぇ」
元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-38冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350107497/
食蜂「御坂さんは好きな人とクリスマスを過ごせなくてカワイソー☆」
御坂「アンタってブーメランの存在を知らないのかしら」
食蜂「何言ってるのぉ?私は過ごしてるわよぉ?」
御坂「…………えっ」ゾワッ
食蜂「そんな本気で鳥肌立たせないでよぉ」
御坂「レズなの?」
食蜂「御坂さんじゃないわよぉ……彼はいつも私の心の中にいるのぉ」
御坂「彼……?」
食蜂「えぇ……遠い所にいて会う事すら出来ないけどぉ、私はずっと愛してるわぁ……」
御坂「……アンタも色々複雑なのね」
食蜂「そうねぇ、でもいいのよぉ。彼はいつもデスクトップで私を見守ってるからぁ」
御坂「遠い所って二次元の事!?」
食蜂「……ラオウさぁん」ハァ
御坂「しかもラオウ!?ラオウがデスクトップって……!」
御坂「アンタ、いい趣味してるわね。うん、すごくいい」
食蜂「我が生涯に一片の悔い無し」
食蜂「御坂さぁん、折角クリスマスだしぃクリスマスらしい事しましょうよぉ」
御坂「クリスマスらしい事?」
食蜂「ケーキ食べたりとかぁ」
御坂「何でアンタと食べなきゃいけないの」
食蜂「ろうそく吹き消させてあげるわよぉ」
御坂「は? アンタ、クリスマスケーキに蝋燭立てんの?」
食蜂「立てないのぉ?」
御坂「立てないでしょ。誕生日でも無いんだから」
食蜂「でも買ったらついてきたわよぉ?」
御坂「?」
食蜂「?」
御坂「……あるなら立てる?」
食蜂「そのほうが綺麗だしねぇ」
御坂「ケーキは穴空くけどね」
食蜂「……蝋燭立てたわぁ」
御坂「で、どうするの?」
食蜂「消す?」
御坂「今つけたばっかりなのに?」
食蜂「ハッピーバースデー歌ってみるぅ?」
御坂「キリストの?」
食蜂「それ以外にいるのぉ?」
御坂「……じゃあ歌うか」
食蜂「はっぴーばーすでーとぅーゆー♪」
御坂「Happy birthday to you♪」
食蜂「はっぴーばーすでーとぅーゆー♪」
御坂「 Happy birthday to you♪」
食蜂「ハッピーバースデーディアイエスキリストー♪」
御坂「……何これ。何でキリスト教徒でも無いのにキリスト祝ってんの?」
食蜂「大丈夫よぉ。キリストさんも現役JCに祝われたら嬉しいと思うわぁ」
御坂「そうかしら」
食蜂「そうよぉ。キリストさんだって人の子だしぃ」
御坂「いや、神の子だから」
食蜂「ほら御坂さーん。蝋燭消してぇ。御坂さんのぉちょぉっといいトコ見てみたい!」
御坂「酒じゃないんだから」
食蜂「一気、一気☆」パンパン
御坂「何か手拍子がムカつく」
食蜂「一気、一気☆ぱんぱん」
御坂「口で言うと更にムカつく」
食蜂「早く消してよぉ。蝋が垂れた所は御坂さんの取り分にするからぁ」
御坂「……ふーっ……ほら、一気で消したわよ」
食蜂「御坂さん。一気に消したら唾飛ぶじゃないのぉ。一本ずつ消しなさいよぉ」
御坂「ごめん。よく聞こえなかった。もう一回蝋燭に火つけてアンタの目に垂らすと聞こえるかもしれないからやっていい?」
食蜂「悲鳴しか聞こえないわよぉ」
御坂「じゃあアンタの口の中に垂らす」
食蜂「悲鳴も聞こえないわよぉ」
御坂「アンタの顔見ながらケーキ食べても面白くもなんとも無いわ」
食蜂「あっ。じゃあ面白くしてげるぅ」
御坂「は?」
食蜂「はい。これ手鏡」
御坂「で?」
食蜂「見ながら食べるとぉ、面白い顔がケーキ食べてて面白いわよぉ☆」
御坂「……」ピカッ
食蜂「あっ。電気を反射させないでぇ!まぶしいぃ!」
御坂「このまま光で焼いたらローストチキンになるかしら」ピカッ
食蜂「せ、せめてローストビーフにぃ!」
御坂「せめての意味が全く解らないわね」ピカーン
食蜂「御坂さん、プレゼントちょうだぁい」
御坂「無いわ」
食蜂「なんで断言するのよぉ」
御坂「今直ぐの私にプレゼントできる物って言ったら天国への片道切符くらいしか……無力でごめん」
食蜂「今直ぐ天国への片道切符をプレゼント出来る人を無力とは言わないわぁ」
御坂「大体アンタがプレゼント渡して無いのに何で私が渡さなきゃいけないの?」
食蜂「……解ったわぁ。恥ずかしくて出せなかったけどぉ、本当にプレゼントが有るのぉ」
御坂「丸めたウェットティッシュとかだったら嬉しすぎて放電するかもしれないわ」
食蜂「……違うわよぉ。はいプレゼント。乾いたウェットティッシュを丸めたやつ☆」
御坂「……わーうれしー。さすが食蜂ムカつくー」バチバチ
食蜂「わ、わ、解ったわよぉ……何が欲しいのぉ?」
御坂「いや、別に欲しい物とか無いけど……あえて言うなら」
食蜂「ら?」
御坂「世界平和、かな……」
食蜂「私は無力だわぁ」
393 : 食蜂「クリスマスねぇ御坂さん」 - 2012/12/25 15:02:05.38 uZQB4vet0 8/8以上です。
お目汚し失礼しました


