紅莉栖「」
元スレ
まゆり「まゆしぃはクリスちゃんからオカリンを寝取ろうと思います」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1309065879/
紅莉栖「………え?」
まゆり「最近、オカリンは紅莉栖ちゃんに構ってばかりでまゆしぃはとっても寂しいのです」
まゆり「まゆしぃはオカリンの人質なので、オカリンはまゆしぃの側にいないといけないのです……」
まゆり「だからまゆしぃはこれからクリスちゃんからオカリンを寝取ろうと思うのです☆」
紅莉栖「ちょ、ちょっと待ってまゆり!私から岡部を寝取るって……だいたい私とあいつはそんな関係じゃ」
まゆり「クリスちゃん、嘘はいけないよ~まゆしぃはとっても悲しいです」
紅莉栖「な、嘘なんて」
まゆり「クリスちゃん、昨日オカリンとクリスちゃんは二人で泊まってたよね」
紅莉栖「!?」
まゆり「ラボに残って二人で何をしてたのかな~?」
紅莉栖「な、何ってあいつが新しい未来ガジェットの調整に付き合ってただけよ……」
まゆり「ふ~ん、そっか~じゃあこの声は何かな~」ピッ
『あっ、ダメよ岡部、こんなところで……んっ』
紅莉栖「!!?」
『今日は俺たち以外のラボメンはもう帰った。下のブラウン管工房も閉まっている。何か問題があるか?クリスティーナよ』
『あ、んっ、ティーナって、付けるな…あん』
『なんだ助手よ、もう濡れているではないか』
『助手って、言う、なっ!あ、ん、そこは、ダメ』
紅莉栖「」
まゆり「何なのかな~この声?二人は未来ガジェットの調整をしてる筈なのにね~おかしいね~えっへへ~」
『あ、岡部ぇ、そこ、もっと……』
『ほう、自分から腰を振るとはこの淫乱セレセブめ』
紅莉栖「あ、あ……」
まゆり「クリスちゃんって言葉責めが好きなドMの変態さんなんだね☆」
『岡部ぇ!、もう、私っ』
『く、出すぞ紅莉栖!』
『あ、あぁああぁああ………』
『岡部ぇ、愛してる』
『俺もだ、紅莉栖』
まゆり「紅莉栖ちゃんはオカリンに愛されるね~まゆしぃはちょぴり嫉妬しちゃいます★」
紅莉栖「え、なんで、こんな映像が……」
まゆり「ダルくんに頼んでカメラを付けてもらったんだ~それでね、クリスちゃん」
まゆり「これでもクリスちゃんとオカリンは何でもない関係なの?」
紅莉栖「…………よ」
まゆり「ん~聞こえないよ~もう一回言って~」
紅莉栖「そうよ!私と岡部は付き合ってるわよ!私は天才HENTAI非処女よ!岡部に身も心も全部捧げた!」
まゆり「うわ~クリスちゃん自分でエッチなこと言っちゃったね~」
紅莉栖「うっ」
まゆり「ということで、クリスちゃんがオカリンの彼女さんと認めたので、まゆしぃは改めてクリスちゃんからオカリンを寝取ろうと宣言します」
紅莉栖「なっ!?そんなの駄目に決まってるでしょ!」
まゆり「ん~?なんで~」
紅莉栖「岡部は私の彼氏なの!未来の婿なの!旦那なの!寝取るなんてまゆりでも許さない!」
まゆり「え~でもでも~」
まゆり「最初にまゆしぃからオカリンを取っちゃったのはクリスちゃんのほうだよね」
紅莉栖「そ、それは……でも、あいつは私のことを好きだって言ってくれたの!あいつの方から告白して、まゆりじゃなくて私を……」
まゆり「クリスちゃん。嘘はダメって言ったでしょ~」ピッ
『わ、私は岡部のことが好きだ』
紅莉栖「!?」
『ななな、な、何を言い出すんだ助手よ、あ、暑さにやられておかしくなったか?フン、そんなことではこの鳳凰院凶真の…』
『真面目に聞いて!私は、あんたのことが、その、好き、なの』
まゆり「あれ~?クリスちゃんはオカリンの方から告白したって言ったよね~?おかしいね~えっへへ~」
『えっと、それは、マジ、なのか……?』
『な、なによ、悪いか!?』
『いや、その、あまりに突拍子すぎて……』
『最初は変な奴ってくらいにしか思ってなかった。でも、一緒に過ごしていく内にあんたの存在が私の中で大きくなってて、いつの間にかあんたの姿を自然に目で追ってて、あんたといる時間が幸せで、心臓がドキドキして……』
まゆり「クリスちゃんがスイーツ(笑)みたいな事を言うなんて、まゆしぃはがっかりです」
紅莉栖「」
『だから、私と…!』
『ま、待て。ちょっと待ってくれ!少し考える時間を……んぅ!?』
まゆり「うわ~クリスちゃん大胆だね~告白の返事を聞く前にキスするなんて」
紅莉栖「」
『んぅ、くぅ……く、紅莉栖!?』
『こ、これが私の気持ち。だから岡部、今度はあなたの気持ちを聞かせて』
『お、俺は……!』
まゆり「この後オカリンはクリスちゃんに流されて告白を受け入れましたとさ★めでたしめでたし~」パチパチ
紅莉栖「あ、な、なんで!?だって私が岡部に告白した場所はラジ館の屋上よ!?そんな所にカメラなんて……」
まゆり「あの時は萌郁さん頼んで二人を尾行してもらったのです★」
まゆり「オカリンがクリスちゃんの色香に負けてまゆしぃはとても残念です……」
紅莉栖「い、色香って!それにあの後は岡部も私の事を好きって言ってくれた!まゆりよりも、誰よりも好きだって!愛してるって!」
まゆり「分かってるよ~クリスちゃん。まゆしぃはオカリンの幼馴染みだから、オカリンのことなら何でも分かるよ~『今』オカリンが一番愛してるのはクリスちゃんなのです」
紅莉栖(な、さり気なく『今』って部分を強調した!)
まゆり「でもでも~それじゃまゆしぃは納得できないのです。それに……」
まゆり「クリスちゃんからオカリンを寝取ろうしてるのまゆしぃだけじゃないのです」
紅莉栖「!?」
紅莉栖「そ、それってどういう」
ガチャ
岡部「フゥーハハハ!鳳凰院凶真、ただいま帰還した!」
まゆり「あ、オカリンだ~トゥットゥルー」
岡部「なんだ、まだ助手とまゆりしか来てないのか」
紅莉栖「助手って言うな!何度言えば」
ルカ子「あの、お邪魔します……」
フェイリス「お邪魔するニャン」
鈴羽「うぃーすお邪魔するよ」
萌郁「………」カチカチ
紅莉栖「」
紅莉栖「え?え?なんでこんな大勢なの?」
岡部「ラボに向かう途中に出くわしてな、みんなラボに用があったらしい」
ルカ子「ボクはその、まゆりちゃんに呼ばれて……」
フェイリス「今日はメイクイーンが休みだから凶真に会いにきたのニャ!」
鈴羽「バイトが暇すぎてねぇ。退屈だったから抜け出して遊びに来たよ」
萌郁「撮った写真を、彼女に、渡しにきた……」
紅莉栖「桐生さん、その写真あとで見せて下さい」
岡部「しかし偶然とはいえ、ラボメンガールズが全員集まるとはな。これもまたシュタインズゲートの選た……うわぁ!い、いきなり、何をするフェイリス!」
フェイリス「いま凶真の背中に邪心が見えたのニャ。ニャ!?こ、これは封印された筈のグラジオール!?凶真、フェイリスが今から凶真に取り付いたグラジオールの邪心を取り除くのニャ!」
岡部「う、後ろから抱きつくなフェイリス!そ、その、当たってるぞ」
フェイリス「当ててるのニャン♪これも邪心を取り除くための術なのニャ」
まゆり「もう~フェリスちゃん抜け駆けはずるいよ~まゆしぃも~」ダキィ
岡部「な!?ま、まゆりぃ!?は、離せ!?」
紅莉栖「」
30分後
岡部「お、俺だっ……先程機関からの精神攻撃を受けた…くっ、俺としたことが……何、問題ない。俺を誰だと思っている?世界を混沌に導く狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真だぞ。ああ、エル・プサイ……」
ルカ子「コンガリィ?」
岡部「コングルゥだ!ルカ子よ一体なんど言えばおぼ、え、……え?」
まゆり「どうどうオカリン♪ブラチューの星来覚醒後コス、ルカくん似合ってるよね~オカリンが倒れてる間に着替えてもらったんだ~」
ルカ子「あの、岡部、さん。どう、ですか?」ダキィ
岡部「だが男だ。だが男だ。だが男だ。だが男だ。だが男だ。だが男だ。だが男だ。だが男だ。だが男だ。だが男だ。だが男だ。だが男だ。だが……」
紅莉栖(だからなんで、どいつもこいつも抱きつくのよ!?)
岡部「……くっ、今日は機関からの精神攻撃が多い!まずはドクペの補給を……くそっ冷蔵庫は空か。ちょ、ちょっと買ってくる!」
紅莉栖(二人きりになれるチャンス!)
紅莉栖「なら私も…」
鈴羽「岡部倫太郎!あたしも行くよ。MTBで行った方が早いでしょ?」
岡部「助かるバイト戦士よ!」(今日はラボメンガールズの様子がおかしい。一刻も早くここから脱出せねば!)
鈴羽「んじゃ、行ってくるね」バタン
紅莉栖「一緒に……」
紅莉栖「」
紅莉栖「」
まゆり「……えっへへ」
ルカ子「……ふふっ」
フェイリス「……ニャハハ」
萌郁「……」カチカチ
紅莉栖「……ねえ」
紅莉栖「どういうつもり?」
まゆり「どういうつもりって~?」
紅莉栖「とぼけないで!人の彼氏に手を出すなんてっ!」
ルカ子「そっちこそ、ボクの岡部さんに手を出したくせに」ボソッ
フェイリス「フェイリスは凶真に取り付いた邪心を取り除こうとさただけニャン」
萌郁「………」カシャ
フェイリス「そもそもクーニャンが凶真の彼氏だって誰が決めたのニャン?」
紅莉栖「なっ、誰がって私と岡部に決まってるじゃない!」
ルカ子「そんなのボクが認めません」ボソ
まゆり「オカリンの幼馴染みとして、まゆしぃはクリスちゃんがオカリンの恋人なんて許しませーん★」
紅莉栖「だいたい、まゆりは岡部の幼馴染みってだけじゃない!」
まゆり「違うよ~まゆしぃはオカリンの人質だよ~それにオカリンのふぁーすときすも、まゆしぃと何だよ~」
紅莉栖「な…に…?」
フェイリス「フェイリスも凶真に(頬に)キスしたニャ。しかも凶真から愛の籠もったはぐをされたニャン」
紅莉栖「はあ!?」
ルカ子「ボクは、その、デートをしました」
紅莉栖「それなら私だってあるわよ」
萌郁「押し倒されて……無理やり、キス、された…」
フ・紅・ル・ま「「「「……えっ?」」」」
紅莉栖「ふ、ふん、けど私は岡部にヴァージンを捧げてるの。このアドバンテージは誰にも埋められないわ」
ルカ子「うぅ……」
フェイリス「……ニャ」
まゆり「……」
まゆり「えっへへ~確かにそうだね」
まゆり「でも~」
まゆり「それなら今からそのあどばんてーじを埋めればいいよね」
紅莉栖「……えっ」
まゆり「そろそろ準備できたかな~」ピッ
『な、なんのつもりだバイト戦士よ!?俺を縛ってどうするつもりだ!』
『ごめんね、岡部倫太郎。あたしもこういう方法は取りたくなかったんだけどさ』
紅莉栖「な!?」
『これでいいかい?椎名まゆり』
まゆり「ありがとう~すずさん★」
『じゃ、約束通り最初はあたしが岡部倫太郎を好きにさせてもらうよ?』」
まゆり「うんっ約束だもんね~じゃあねオカリン、鈴さんとお楽しみにね~まゆしぃたちも後でそっちに行きま~す」ピッ
『お、おい、早まるな鈴羽!ま、まゆり!?なんでお前が!は、早くこいつを止め――』プツン
紅莉栖「岡部ぇぇぇぇ!」
まゆり「えっへへ~じゃあ、あとはクリスちゃんだけだね」
紅莉栖「ひっ」ゾク
フェイリス「クーニャンはフェイリスたちに抜け駆けして凶真に手を出したニャン」
ルカ子「牧瀬さんは、その、ずるいよ」グス
まゆり「だからね~クリスちゃんには罰を受けてもらうんだよ★」
萌郁「………」カシャ
紅莉栖「いや」
フェイリス「凶真は」
ルカ子「岡部さんは」
まゆり「オカリンは」
フ・ル・ま「「「渡さない」」」
紅莉栖「いやぁああああああああああああああああ」
「………っ!」
目が覚めると、ラボのソファだった。
「どうした紅莉栖。汗、凄いぞ」
「岡部ぇ!」
心配そうに見つめる岡部の顔が目に入る。私は震える手で彼を抱き締めた。行為の後でお互い全裸に近い格好だったけど、それを気にする余裕なんてなかった。
「……落ち着いたか?」
どれくらいの時間が経っただろうか。岡部が私の頭を撫でながら聞いてきた。
「……うん、ありがとう」
「悪い夢でも見たか?夢で怖がるなんて、らしくないな」
「……うっさい」
誤魔化すよう軽くキスをする。向こうも仕返しと、キスを返す。繰り返していく内に、軽いキスは互いに舌を動かして唾液を貪るようになっていた。
「トゥットゥルーおはよう紅莉栖ちゃん」
次の日の朝。いつも通りのふわふわとした声と一緒にラボの扉が開く。
「……グッモーニング。まゆり」
欠伸を噛み殺しながら、まゆりに挨拶を済ます。昨日はあの後、互いに二回も絶頂を迎えるまで行為に励み、あまり睡眠時間を取れなかった。
とはいえ、岡部に抱かれて安心して眠ることができた。脳科学を選考とする私が夢で眠れないなんて、全く笑い話である。
(ふむん、どんな夢だったっけ?)
思いだそうとしたが、記憶に霧がかかったようで上手くいかない。まあ、気にすることでもないだろう。
「クリスちゃん。これなーに~?」
呼ばれてふと、顔を上げるとまゆりが何かを持って私の前に立っていた。まゆりの持つそれが何か理解した私は痴恥で顔が赤くなった。
(岡部のやつ!ラボのゴミ箱にゴムを捨てるなんて……!)
「あ、まゆり、それは」慌てて誤魔化そうとまゆりを見る。そして気付いた。
「クリスちゃん」
彼女はいつも通りのふわふわとした笑顔。だけどその瞳は
「まゆしぃはこれからクリスちゃんからオカリンを寝取ろうと思います」笑っていなかった。
終わり


