【関連】
土御門「お前解雇」 一方通行「ど、どォいう……」【前編】
一方通行「あァ……しばらく週末も会えねェ」
打ち止め『……わかった、ってミサカはミサカは了承してみる』
一方通行「黄泉川と芳川にもよろしく言っとけ」
打ち止め『うん!ってミサカはミサカは……そういえばさ、ってミサカはミサカは話題の変換を図ってみる』
打ち止め『何か嬉しいことでもあったの?ってミサカはミサカは質問してみる』
一方通行「はァ?」
打ち止め『いつもより声が生き生きしてるってミサカはミサカは指摘してみる』
一方通行「ンなことねェよ」
打ち止め「そうかな~?ってミサカはミサカは疑ってみたり」
一方通行「何もねェって。ガキはとっとと寝ろ」
打ち止め「そうだねってミサカはミサカは背後から近づいてみたり」
一方通行「あ?」クルッ
打ち止め「久しぶりー!ってミサカはミサカは抱きついてみる!」
一方通行「ぐあっ」
打ち止め「ここが今のあなたのおうち?お邪魔しまーすってミサカはミサカはあがりこんでみる」ドタドタ
海原「はは、打ち止めちゃんは元気ですね。お邪魔します」ニコニコ
一方通行「おい」
海原「何言ってるんです?偶然出会ったのでついでにお邪魔しようかと思っただけですよ」
一方通行「信用できるかっつゥの」
打ち止め「ううん、本当だよってミサカはミサカは擁護してみる」
打ち止め「だってこんなにお菓子くれる人が悪い人なわけないもん!ってミサカはミサカは理由を提示してみる」
海原「ね?」
一方通行「……まァ、いまいちスッキリしねェがいいか」
垣根「あーあっぢー……春って温度じゃねーぞー……しかも夜なのに」パタパタ
打ち止め「こんにちは、一方通行がお世話になってます!ってミサカはミサカは挨拶してみたり」
垣根「おー、まぁネットリしてけよ」
一方通行「『ネットリ』ってなンだよ」
垣根「で、こいつ誰だ?もうお嬢と子供できてんの?」
打ち止め「?」
一方通行「コイツはァ……まァ、な」
垣根「まぁいいか。よしガキ、俺が性的に遊んでやろう」
一方通行・海原「「ぶっ殺すぞ」」
垣根「え?」
海原「あ、いや……」
海原「手土産もってきましたよ」スッ
垣根「おでんってナメてんのか」
海原「はは」ニコ
垣根「……」イラッ
一方通行「麦野はァ?」
垣根「さっきどっかに消えた。多分酒買いに行ったんだろ」
一方通行「そォか」
海原「ところで一方通行、そのメイド服はどういうことです?記念に一枚」スッ
一方通行「その携帯へし折るぞ」
海原「はは」ニコ
一方通行「……」イラッ
「たっだいまー……あれ?靴多くなーい?」
海原「お邪魔してます」ニコニコ
麦野「……イラッ」
一方通行「わかる、この笑顔ムカツクよな。わかるンだが口に出すンじゃねェ」
打ち止め「うーん、いったい何人と住んでるの?ってミサカはミサカは質問してみる」
一方通行「4……いや、3人としておこう」
垣根「何で俺見る!!お前来たときからいたし、かなり主要キャラだと思うんだが!?」
削板「……自然に俺ハブられてね?」
一方通行「あ、いたの?」
削板「うん」
打ち止め「うむむ、女も男もみだれてるのねってミサカはミサカは「打ち止めァァ!!」
海原「打ち止めちゃんはおませさんですね」ニコニコ
麦野「…………」イラッ
垣根「…………山に埋めるか」
一方通行「そいつは素敵なアイデアだ」
「一方通行ーお邪魔するにゃー」
一方通行「何で皆くる……」
土御門「……メイド服はもっと露出を多くしろ」
一方通行「マジなテンションで言うな」
海原「あれ、つっちーさん来たんですか」ニコ
土御門「…………」イラッ
打ち止め「わわっ、人がいっぱいで暑苦しいってミサカはミサカは忠告してみる」
結標「あれ?なんでお風呂入ってる間にこんなに人増えてんの!?」ホカホカ
一方通行「大丈夫だ。とりあえず一人消す」
結標「エツァリ、さよなら」ヒュン
垣根「エツァリ……あいつの名前?」
一方通行「おォ」
垣根「」
垣根「何でだよ!!あいつが『エツァリお兄ちゃん』だなんて俺が認めねえ!!」
垣根「あいつが不憫すぎんだろ!!何でカミサマってのはこんな……こんな……ウッウッ」
一方通行「……え?」
打ち止め「そっとしといてあげよう、ってミサカはミサカは大人の対応をしてみる」
結標「じゃ、土御門退場」
土御門「なんで!俺の出ば」ヒュン
一方通行「でオマエはどうすンだ?」
打ち止め「う?ここにお泊り!ってミサカはミサカは宣言してみる!」
結標「まぁ部屋はあるし。物置が」
打ち止め「え!?」
結標「冗談よ冗談。一方通行と一緒でいいんでしょ?」
麦野「じゃお風呂入ってくるわ」
打ち止め「ミサカもご一緒する!ってミサカはミサカは……あ、パジャマ持ってない」
麦野「じゃあ……これ着とく?絹旗のだけど」
一方通行「なンで持ってンだよ……」
麦野「細かいことはいいのよ。じゃ行きましょうか」
打ち止め「うん!」
一方通行「……」ソワソワ
結標「心配なの?」
一方通行「まァ……」
結標「大丈夫なんじゃないの?レベル5が一緒なんだし」
一方通行「むしろそのレベル5といるから心配なンだけどな」
結標「?」
一方通行「見るからに危ねェじゃン。常に酔ってそうだし」
垣根「まさか。大丈夫だろ、ってカキネはカキネはフラグをたててみたりぃ~」
一方通行「その口調やめろ殺意が沸いて沸騰しそうだ」
垣根「カルシウム足りてねえんじゃねぇの?落ち着いてこのネボシ、じゃねぇニボシでも食っとけよ」
打ち止め「わぁ……大きいのねってミサカはミサカは自分との差に落胆したり……」ペタペタ
麦野「あと数年もすれば膨らむわよ」
打ち止め「でもお姉さまはペタペタなんだよってミサカはミサカは希望を失いかけてたり」
麦野「まぁ遺伝っていっても完璧じゃないんだし」
打ち止め「……」
麦野「?」
打ち止め「…………」ブクブク
麦野「私的にはこのつやつやの肌がうらやましいなぁ」ツツッ
打ち止め「きゃっ、くすぐったいよーってミサカはミサカはお返ししてみたり」ムニュ
麦野「うーん、やっぱりスベスベしてるわ」
打ち止め「このお肌もスベスベだよってミサカはミサカは慰めてみたり」
麦野「その口調だとちょっと傷つくわね……」
打ち止め「あ、そういえばお名前は?ってミサカはミサカは質問してみる」
麦野「麦野沈利。あなたはラストオーダーでいいの?」
打ち止め「そうだよ!ってミサカはミサカは肯定してみる」
麦野「一方通行とはどんな関係なのかしらー?」
打ち止め「うーん……命の恩人であり、とっても深い関係なのだよってミサカはミサカは誤魔化してみる」
麦野「まぁ色々あるわよね」
打ち止め「超能力者って皆あまり人の事情に首を突っ込まないの?ってミサカはミサカは疑問を持ってみる」
麦野「まぁ……高位能力者のほとんどはワケありって感じだからね。もちろん私も」
打ち止め「あの人も実はとってもワケありなのってミサカはミサカはカミングアウトしてみる」
麦野「ふ~ん」
打ち止め「でもとっても優しくて、ミサカのヒーローさんなの!ってミサカはミサカは告白してみる!」
麦野「そのヒーローさんがあなた以外の人と結ばれたら?」
打ち止め「え?」
麦野「ちょっと意地悪だったかな?」
打ち止め「うーん……ミサカはあの人が幸せならいいかな……ううん、ミサカの幸せもそれかも。でもよくわかんないってミサカはミサカは思考するのを放棄してみたり」
麦野「あなたは子供なんだからあまり難しいことは考えないでもいいのかもね。でもあなたにとって一方通行がとっても大切な人なら『居場所』ってのを作るのがあなたの仕事かな」
打ち止め「そうかな?ってミサカはミサカは確認してみる」
麦野「そうだよってシズリはシズリは頷いてみるにゃーん」
打ち止め「うむむ、了解しました!ってミサカはミサカは敬礼してみる」ビシッ
麦野「……」
打ち止め「?」
麦野「……可愛いわ」ワキワキ
打ち止め「え……ってミサカはミサカはある種の恐怖を感じたり……あ、あの?」
麦野「一方通行が守りたくなるのもわかるわー」
垣根「……」カチカチ
削板「何してんだ?」
垣根「ナンバーセブンか。ちょっとな」カチカチ
削板「そういえばその冷蔵庫ネット機能あんだっけ。根性ってのはすげぇな。なんでもできる」
垣根「いや、これは根性じゃなくて俺の頑張りなんだが……」
削板「で、何やってんの?」
垣根「料理のレシピとかを調べてる」
削板「何でだ?」
垣根「料理できたほうがモテっかなと思って」
削板「マジで悩んでんだな」
垣根「あぁ……いつかクリスマスがくるだろ…………俺はどうしたらいいんだ」
削板「皆いるかわからんけどな」
垣根「いーや、いる。皆欠けずに……むしろ増えたりしてな」
削板「何で?」
垣根「決まってんだろ。面白いからだ」
削板「それもそうだな」
垣根「ここが俺達の家なんだからな。帰るところはここだ」
垣根「どう?今の台詞」
削板「その一言さえなければ評価できたかもしれない」
一方通行「……なンでこンなに密集してやがる」
垣根「いやー皆同じ部屋の方が面白いかなってな」
麦野「あーくん、邪魔だから出てって?」
一方通行「おかしいだろォォ!!」
垣根「いいからとっとと向こうの部屋に行ってこい」
一方通行「な、なンで」
垣根「……打ち止めは今お嬢の部屋だ。ショタコンだったらもしかしたら…………」
一方通行「打ち止めァ!!」ダダダッ バン
垣根「よっしゃーこれで広くなったー!ベッドゲットー!」ポム
麦野「そこは女の私に譲るとこじゃないの?」
垣根「ハッ、甘ったれんな!!」
麦野「そんなんだからモテないんじゃない?」
削板「……」コクコク
垣根「ナンバーセブン頷くな!!チッ、わかったよ」スッ
麦野「あら優しい。生まれ変わって男だったら惚れてもいいわ」ポム
垣根「えー……」
削板「(いいなぁ……)」
一方通行「打ち止めァ!」バン!
結標「あれ、一方通行?」
打ち止め「どうしたの?ってミサカはミサカは尋ねてみたり」
一方通行「……まァ、そォだよな。邪魔したな」
一方通行「……?」ガチャガチャ
結標「どうしたの?」
一方通行「ドアが……開かねェ……なンかドアの前にあるような」
「一方通行、朝までそこにいろ」
一方通行「垣根ェェ!!!」
「朝になったらどかしてやるよ」
一方通行「チッ、こうなりゃ能力で」
結標「ち、ちょっと!これ以上家を壊さないでよ!」
一方通行「じゃァ窓から出てくか」スッ
打ち止め「別にここで寝ればよくない?ってミサカはミサカはもっともな意見を出してみたり」
結標「そ、そうよ!」
一方通行「で、でもよォ」
「窓も止めてあるぞ。かなり強力にな」
一方通行「チッ」
打ち止め「ささ、どうぞ~ってミサカはミサカはスペースを確保してみる」
一方通行「…………(結局了承しちまったが……)」
結標「…………」
打ち止め「……」スースー
一方通行「……(眠れねェ……しかもなンだこれ。打ち止め真ン中で川の字って)」
結標「お、起きてる?」ボソ
一方通行「お?おォ、なンだ?」
結標「特に用件はないけど……眠れないのよ」
一方通行「……俺もだ」
打ち止め「うーん……一方通行、そ、それはまだミサカはには早いかにゃー」ムニャムニャ
一方通行「なンつゥ夢見てンだ……」
結標「ねぇ、外行かない?散歩。私の能力で抜け出せるし」
一方通行「別に構わねェがお前の能力って自分自身は無理だろ?」
結標「一方通行と一緒なら出来る気がするわ」
一方通行「……そォかよ。じゃあ信じてやろォじゃねェか」ニギ
結標「て、ててっ、手!?」
一方通行「埋まる時は一緒ってなァ」
結標「信じてくれたんじゃないの?」
一方通行「信頼してるが信用はしてねェ」
結標「それ、意味に違いなんてあるの?」
一方通行「『信頼』ってのは人としてお前を信じてるってこった。『信用』ってなァお前の能力は信じられねェってこと」
結標「あーそうですか!じゃあいくわよ」ニギ
垣根「……」
削板「外なんて見てどうした?」
垣根「あぁ、まぁ……計算通りってな」
削板「?」
麦野「……」スピー
垣根「またこっちのお嬢様は幸せそうな寝顔して……」
削板「だろ?そういう違った一面がいいんだよ」
垣根「わからんでもないがこいつは無理だ」
削板「お前には根性がないからわかんねぇよ」
垣根「根性が必要なことなのかそれ」
麦野「てい/とく……」ムニャ
削板「いいなぁ名前呼ばれちゃって」
垣根「いや、『スラッシュ』……」
削板「ふわぁ……寝るか」ゴソゴソ
垣根「俺は夜の街に繰り出すぜ。女探しだーー」ファサ
削板「ほどほどにな……」
垣根「いっくぜー」バサバサ
一方通行「……抜け出すのは成功したな」
結標「そうね」
一方通行「……池に落ちたンだが」ビッチョリ
結標「あなただけがね」
一方通行「はァ!?おかしいだろ。お前も落ちろ!!」バッ
結標「い、嫌よ」ヒュン
結標「あ……あれ?」パッ
一方通行「自分を飛ばすのできるようになったのかァ?」
結標「そうかも……」ヒュン
一方通行「おいあンまり調子にのッッ!?」
結標「きゃっ……あれ?浮いてる?」
一方通行「……お姫様ァ、重いンですけど。腕がもちませン」
結標「し、失礼ね!じゃあおろしてよ」バタバタ
一方通行「お、おい、暴れうわっ」ボチャーン
結標「冷たっ、濡れちゃったじゃないの!」
一方通行「お前が暴れるからだァ!」
一方通行「とりあえず着替えねェとな」
結標「そうね……まったくもう。もっと鍛えといてよ」
一方通行「あァ、『次』にオマエをお姫様抱っこする時は耐えられるようにしとく」
結標「~~~っ」
一方通行「あと早く行け。服透けてっから」
結標「は、早く言いなさい!」ヒュン
一方通行「注文の多いこった……」
結標「ただいま」パッ
一方通行「早っ……能力って便利だな」
結標「まぁね、自分にも使えるのは大きいわ。あなたサイズのメイド服なかったからこのタキシードね」
一方通行「おォ」ヌギヌギ
結標「……」
一方通行「?」パサッ
結標「肌白いのね……しかもすっごい細いし」
一方通行「まァな」ヌギヌギ パサッ
結標「あ、やっぱり男な…………」
結標「…………」かぁぁぁぁ
一方通行「あ?」
結標「な、何で下も脱いじゃうのよ!!」
一方通行「あ、すまン」
結標「そ、それ座標移動させるわよ!?」
一方通行「なンて恐ろしいことを考えやがる……ていうか指の隙間開いてンぞ」
結標「は、はぁ!?開いてないし!ガッチリ閉じてるし!!」
一方通行「はいはい……どっか行って着替えろっつの」
結標「っ」ヒュン
一方通行「……タキシードか」
結標「お待たせ」
一方通行「なンでメイド服……」
結標「えへへー、なんとなくね。あなたのそれも似合ってるわよ」
一方通行「そりゃどォもな。あ、髪型も変えてンのな」
結標「……気づくのが遅いわ」
一方通行「じゃあ行くか。夜のデートってのに」
結標「うん」
あわきンの髪型は自由に妄想してね!あと一方さんとあわきンはまだ付き合ってないよ!にも関わらず一方さンたらあンなセリフ言っちゃって。
不良1「おい、白髪タキシードがメイド服の女連れて歩いてっぞ」
不良2「結構可愛いじゃん。どうする?」
不良3「でもあいつレベル5第1位だぞ?」
不良2「でもその第1位も無能力者に負けたんだろ?」
不良1「ちょっとやってみるか?」
不良2~20「「そうだな!!」」
垣根「おっと、邪魔邪魔。20人も歩いてんじゃねーよ」
不良2「あぁ?てめぇ、やんのか?」
垣根「不良のテンプレありがとうございまーす。まぁやる気はねぇけどやろうってんならいいぜ」
不良3「やっちまえ!」
垣根「ひゃっはーー!!」
???「ジャッジメントですの!下らない喧嘩なんておやめなさい」バッ
不良5「ガキはすっこんでな!」
???「まったく、こっちは夜間パトロールだなんてものが始まってイライラしてるというのに……」
垣根「おいそこのツインテ。邪魔だからとっとと帰れ」シッシッ
白井「あなた方が喧嘩をやめて帰るというのなら検討しますの」
垣根「じゃあそこで見てろ。見物料はとらねぇ」
白井「そうではなくて喧嘩なんてやめてくださいまし!!」
不良6「仕方ねぇ。このガキでもマワすか」
垣根「俺はパスね」
不良6「お前にやるつもりはねぇよ!」
不良1「こいつ本当にうぜぇな!この数相手に敵うと思ってんのか?今なら見逃してやってもいいぜ?」
白井「残念ですけど、わたくしはこの街の風紀委員ですので引く気はありませんの」
垣根「俺は……そうだな、とあるカップルを勝手に守ってるからな。引く気があったら声かけねぇっての」
不良3「てめぇら……こっちは20人いんだ。能力者だろうが関係ねぇ!!」
垣根「はぁ……不良ってのはどうしてこう馬鹿なんだろうね。こっちは女探しで忙しいんだから黙っ、ぐえっ!」
不良2「ゴチャゴチャうっせぇよ!」
垣根「いてぇぞ馬鹿タレ!!6000倍にして返すぞごら!!」ズンズン
白井「いくらなんでもそれは無理ですの……」
垣根「いいやできる」ファサ
白井「つ、翼!?」
垣根「こっちはレベル5やらせてもらってんだよ。てめぇらなんか指一本触れなぐあっ!」
不良5「こ、こいつ結構弱いぞ!」
垣根「許さねぇ……俺のぷりちーフェイスに傷がついたらどうすんだ!!」バサバサ
垣根「てめぇらまとめてぶっ殺して……あれ?」
白井「全員確保しましたの。これから警備員も呼んで全員補導ですの」
垣根「だぁーーー!!どうしてくれんだよ!!」
白井「そんなこと言われましても…………本当ならあなたも補導ですが、まぁ今回はいいでしょう」
垣根「くそっ俺は殴られただけかよ!」
白井「風紀委員の支部に来ていただければ手当てはしますけど?」
垣根「いや、俺は忙しいんでな。またいつか遊びに行く」
白井「遊ぶところではありませんの!」
垣根「じゃあな。俺は女探しの旅に出つつとあるカップルを影からストーキングしてっから」
白井「どういうことですの……?」
垣根「ったく……見失ったぜ……」
???「うぅ……迷ったんだよ……お腹も空いたし……」チラッ
垣根「うーん……ここはどこだ?」キョロキョロ
???「お腹いっぱいご飯を食べたいんだよ……」チラッ
垣根「腹は……すいてねぇや」
???「もう夜なんだよ……暗いんだよ……」チラッ
垣根「はぁ……」スタスタ
???「む、無視することはないんじゃないかな!」
一方通行「……で、どこ行くンだ?」テクテク
結標「さぁ。適当にうろついて適当に帰るのよ」テクテク
一方通行「そォか」テクテク
結標「やっぱ打ち止めが心配?」テクテク
一方通行「大丈夫だろ。あいつらがいるし……いや、駄目かもな」テクテク
結標「じゃあ私についてきてくれたってことは、私を優先してくれたの?」テクテク
一方通行「変なこと言うな」テクテク
結標「乙女心の冗談なのに……」テクテク
一方通行「そォかよ」テクテク
結標「……静かね」テクテク
一方通行「そォだな……昼はあンなうっせェのに夜は静まり返ってやがる」テクテク
結標「……」テクテク
一方通行「……」テクテク
結標「コーヒー、買う?」テクテク
一方通行「うォ!丁度言おうとしてたとこだ」テクテク
結標「ふふっ、大当たりってこと?」
一方通行「今はこれが俺の中で最高だ」ピッ ガコン
結標「へぇ、一口ちょうだい」
一方通行「もう1本買ってやろォか?」
結標「お金持ってきてないし」
一方通行「ちっとこれ持ってろ。それくらい出してやンよ……あれ?」ガサガサ
結標「?」
一方通行「財布はねェし小銭はあと20円か……」ガサガサ
結標「……苦っ」
一方通行「おいィ!勝手に飲むなァ!」
結標「いいじゃない……ていうか苦いわ。よく飲めるわね」
一方通行「俺はこれが好きなンだよ」
結標「飲まないの?」
一方通行「……飲むよ」グビッ
一方通行「……?」カラカラ
結標「中身移動させちゃった」
一方通行「おま……なンてことを!」
結標「苦すぎて、つい」
一方通行「オマエと間接キスしただけかよ……はァ」
結標「い、いいじゃない!私とか、間接キスできたんだから」
一方通行「…………」
結標「何よ」
一方通行「……それもそォだな、許す」
結標「~~~~~~っ」かぁぁ
一方通行「(照れンならやらなきゃいいのに……)」
一方通行「コーヒー飲ンだら眠くなってきた」
結標「普通逆じゃない?」
一方通行「俺はこうなンだよ」
結標「変わってるわね」
一方通行「そォかもな……ふわァ」
結標「じゃあ座標移動で戻ろうか?」
一方通行「……いいよ。歩く」
結標「何で?」
一方通行「別に。理由はねェよ」
結標「……?まぁいいか」テクテク
一方通行「……なァ結標ェ」
結標「なに?」
一方通行「オマエが『いつか出て行くのか』って前に聞いたの、覚えてっかァ?」
結標「うん」
一方通行「そン時は『わかンねェ』って答えたハズだァ。ソイツの答えを今出すぜ」
結標「う、うん」
一方通行「…………ッ」
結標「……」
一方通行「そ、そのな、俺は―――」
結標「え?「お助けぇええええ!」「ま、待つんだよ!」
一方通行「……はァ」
翌朝
家
一方通行「垣根ェ……」
垣根「すまん。マジすまん。昨日のシスターは誰かの家のベランダに干しといたから」
打ち止め「うーん、いい朝だーってミサカはミサカは伸びてみーるー」グー
打ち止め「ハッお腹が減った!ってミサカはミサカは朝食を求めてみたり!」
麦野「よーし、私が作っちゃうよー」トテトテ
垣根「不安要素しか見当たらないんだが」
一方通行「ところがあいつ結構上手いぞ、料理」
垣根「マジか」
削板「家庭的な麦野さん……うん、うん」
垣根「なに頷いてンだよナンバーセブン」
一方通行「今更だがコイツが好きになったキッカケは裸を見たからだよな」
垣根「たしかにそうだ」
結標「……よし」
一方通行「あァ?」
結標「仕事。ヒモの君達とは違って私はお仕事があるの。行ってきます」
一方通行「働いてンだろ。一応」
麦野「というわけでさー、この映画がおすすめなんだってよ」
垣根「皆で行くか。打ち止めも暇だろ?」
打ち止め「お誘いはありがたいんだけどミサカは今日調整があるのってミサカはミサカはションボリしてみる……」
削板「調整?」
打ち止め「えっと、病院にいくのってミサカはミサカはわかりやすく説明してみたり」
削板「病気かなんかか?根性で早く治せよ」
打ち止め「ちょっと違うけどありがとう!ってミサカはミサカはお礼を述べてみる!」
一方通行「メシ食ったらこいつ送り届けて、それから行くか」
垣根「そのメシだが、誰もツッコマないから俺が一言」
垣根「シャケが丸ごと突っ込んである味噌汁っておかしくない?」
病院
打ち止め「じゃあ、またね!ってミサカはミサカはお別れを告げてみる」
一方通行「おォ」
冥土帰し「じゃあまたね?」
一方通行「なるべくお世話になンねェようにするぜ」
垣根「エツァリ……!」
海原「ははは」ニコニコ
ショチトル「?」
映画館
一方通行「おいやってねェってどォいうこった」
垣根「まったく……つかえねーなむぎのん」
麦野「……」
垣根「冗談だ。だから刃物を取り出すな」
一方通行「買い物して帰るか」
スーパー
一方通行「ン?」
垣根「どうした?」
『お買い物額1000円につき福引券1枚差し上げます』
一方通行「コーヒーだ」ガランガラン
麦野「シャケ弁よ」
垣根「何でその2択なんだよ」
削板「うーん……適当にガンガン買っとけばいいんじゃないか?」
一方通行「それもそォだな」
麦野「♪」ガランガラン
一方通行「おいなンだそのサバ缶の量は」
麦野「フレンダにお土産」
垣根「198,199,200個……だと……?」
一方通行「重ェェ!!」
削板「根性無しのもやしが……貸せ」グイ
麦野「わ、すごーい」
削板「そ、そんなことないです」テレテレ
垣根「じゃあ俺はこいつな」ガランガラン
一方通行「酒好きだなおい」
削板「じゃあ俺はこれ」
一方通行「チロルチョコのきなこ味だと……?コーヒーにしろ!!」
垣根「ずいぶん可愛いものを買うな、ナンバーセブンは……ハッ、今は可愛い系男子なのか!?」
麦野「シャケ味は……ないのね」シュン
削板「いいんだよ。俺はこれが好きなんだから」ポイポイ
一方通行「買い占めるなァァ!!チビッコが買えねェだろォ!!」
一方通行「福引券63枚だ」パサッ
「!?」
垣根「じゃんじゃんまわすぜーー!!」ガラガラ
削板「根性無しが!!何で60個ティッシュなんだよ!!」
垣根「こいつ……あたりねぇんじゃねえの?」
「あ、ありますよ!」
垣根「……」ガラガラ
「あ、3等おしぼりですね。どうぞ」
垣根「ふざけんなぁぁ!!」
一方通行「どけ。俺がやる」ガラガラ
「4等スクール水着です」
一方通行「どォいう意味だァァ!!」
麦野「じゃあ私が」ガラガラ
「あ!1等――」
その夜
麦野「さー皆の衆、私を崇めなさい!!」
一方通行「まさか1等あたるとはな……」
垣根「それ以前に1等がまともな商品だとはな……」
削板「南の島か!」
麦野「水着どーしよっかなー♪」
垣根「今度こそナンパ成功させっぞ……ん?これ4人招待?」
一方通行「うン。一人分足して5人で行くけど」
削板「飛行機?」
一方通行「予定ではな。帰りは船だけど」
垣根「ナンバーセブンなら泳いでいけそうだな」
削板「根性で頑張れる」
一方通行「よし、じゃあお前は泳いでこい」
削板「いや無理だから!」
「ただいまーいい子にしてたー?」
麦野「あわきーん!私のおかげで旅行行けることになったわ」
結標「え?」
一方通行「こォいうこった」ピラ
結標「へぇ……って明日!?」
垣根「あぁ!だから急いで準備しろ」
結標「いいけど……水着とかは?この時間じゃお店開いてないでしょ」
一方通行「明日むこうで買えばいいだろ」
垣根「一応これあるけど……スク水」ゴソゴソ
結標「な、なんでよ!」
翌朝
垣根「……」バサバサ
一方通行「速度落ちてンぞ」
削板「根性だ!気合入れろ!」
麦野「……」ウトウト
結標「海も空も青いわー」
垣根「なんで俺お前らごと飛んでんの?おかしくない?」バサバサ
一方通行「仕方ねェだろ。全員寝坊して飛行機行っちゃったンだから」
垣根「はぁ……一方通行、ジェット頼む」
一方通行「おォ。お前ら何かに掴まっとけよ!」
削板「俺の近く掴まるものがないん「結標」ガシ 「わ、何!?」 「危ねェだろ。俺に掴まっとけ」
垣根「えーと、むぎのんをこうして包んで……おっけーだぞ」
一方通行「じゃあベクトルを」
削板「待って!俺何もつかまっ「行くぜ」ぎゃーーーーーーーー」
垣根「はうぇっ!舌噛んだ!」
削板「わぁああああ」ボッチャーン
削板「痛ててて……あれ?」
削板「え、ちょっと!俺どうしたいいの!?」
ボスン
垣根「うっし、ついたー!」
一方通行「おォー」
麦野「あ、おはよー」
削板「ぜぇ、ぜぇ」バチャバチャ
垣根「うぉ!!すっげーー!!」
削板「根性、だ!!」ゼェゼェ
結標「じゃあとっとと旅館まで移動ね」ヒュン
垣根「疲れたー」ポム
削板「」
一方通行「死ンでる……ように眠ってる」
麦野「じゃあ水着見に行ってこよーっと」トコトコ
結標「あ、私も」トコトコ
一方通行「結標ェ、俺らの分も適当に頼む。金は後で払うから」
結標「りょーかい」
一方通行「さて、と……」
垣根「何してんの?」
一方通行「パンフ読もうかと……あ、この旅館カラオケとかもあンのか」
垣根「夜行ってみるか」
削板「……ハッ」
垣根「起きたかナンバーセブン」
削板「死ぬかと思った……まぁ生きてるけど」
垣根「朝から労働しまくりで疲れた……寝る」パタッ
削板「俺も体中がダルいから休んでる……午前中の海はパス」
一方通行「まだ行かねェよ。準備出来たら起こしてやるから寝てろ」
結標「うーん……これがいいかな」
麦野「え?ちょっと露出少なくない?」
結標「だって恥ずかしいし」
麦野「いつもサラシじゃない……一方通行がいるから?」
結標「っうっさい!」
麦野「そんな好きならさっさと告白しちゃえばいいのに」
結標「だって……」
麦野「うん?」
結標「この今の関係が崩れるのは嫌だし……」
麦野「でももっと近くなるのよ?成功したらだけど」
結標「でも成功するとは限らないし……」
麦野「もう……じゃあこの旅行が終わる前に告白ね」
結標「えぇ!?無理よ!」
麦野「じゃあ私が言っちゃうわよ。『結標はあなたが好きなのよ』て」
結標「酷い!」
麦野「嫌なら頑張ってねー。お!これにしよーっと」
結標「随分大胆なの選ぶわね」
麦野「色仕掛けってのを試してみれば?そのお胸で一方通行をメロメロにするの」
結標「えー……」
一方通行「おい起きろ。海についたぞ」
削板「ん……ふわふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
一方通行「どォした!?」
削板「水着姿ーーーーー!!!」
垣根「うっせぇ……あぁ、海ね……海?なんでここにいるんだ?」
一方通行「俺が運ンどいた」
垣根「うん……そうか。じゃあ何で俺半裸なの?」
一方通行「引きずったからかな」
削板「そういえば冷蔵庫は?あれないとマズいんじゃないの?」
垣根「大丈夫。小型のやつをチョーカーにしていくつか持ってきた。充電式だから今も充電してある」
一方通行「量産の先を越された……!」
垣根「お前とは技術力が違ぇんだよ!」
削板「とっとと着替えろよ!」
一方通行「……」
垣根「……ぷっ」
削板「くっ、やっべぇ……」
「クスクス」「セロリwwww」
「ここ日本語通じるの?」「大丈夫よ」「それはよかった……中学生に頼ることになるのは上条さん的にも……あれ?」
「あの白髪……」「見なかったことにしような」「で、でもあの水着って……」
一方通行「(なンであんなに知ってる顔が多い……)」
垣根「なぁ、何でお前の水着」
垣根「メイド服仕様なの?しかもスケスケ。オマケに背中に『ご主人様の犬☆』って」
一方通行「うっせェェ!!今買ってくるよォ!!」
麦野「『そーれ』『きゃっ、やったわね!』とか『あはは、待て~』『捕まえてごらんなさーい』みたいなのやってみたら?」
結標「いや、すんごいでっかい水鉄砲で撃ったみたいなの噴射される気がするし、能力ですぐ追いつくでしょ」
垣根「すんごいでっかい水鉄砲……」ゴクリ
麦野「うるさい」
削板「ビーチボールと浮き輪膨らませたぞ」
垣根「よし、ビーチバレーだ」
一方通行「……」
垣根「お、来たか犬」
一方通行「犬じゃねェ」
麦野「私これで浮かんでよっと」プカー
垣根「なら勝負だ一方通行。もちろん罰ゲーム付だ」
結標「あ、私も参加するー」
削板「ペアはどうする?」
垣根「まぁ俺とナンバーセブンだわな」
一方通行「足ひっぱンなよ、結標ェ」
結標「あなたもね」
罰ゲームどうしよう……>>300 頼む。ついでに勝ち負けとかも
一方通行「さーて、行くぜ……ベクトル操作ァァ!!!」バーーーーン
垣根「未元ぶっしつガーード!!」ドーーン
一方通行「チッ」
結標「座標移動でギリギリのところに、っと」パッ
削板「すごいパーンチ!」バン!
麦野「……え?バレーってこんなクレイジーだっけ?」プカー
一方通行「もらったァ!」バーン
ギュイーン
一方通行「何!?曲がっただと!?」
垣根「さっきビーチボールに24000個ほど物資を混ぜといたからな!」
結標「はいはい座標移動ーー」
垣根「ずりぃ!ナンバーセブン!!」
削板「すごいパーンチ!」ポーン
一方通行「そのボールよく耐えられるな」
垣根「あぁ、俺が細工しといたからな」
300 : VIPに... - 2010/05/22 17:49:59.65 tgVdFsAO 156/336写真集の撮影とかね
ヌードは危険?
もち一方あわきんの
一方通行「ならソイツも計算してやる」
垣根「その上を行ってやるっつの!」
結標「座標移動で、っと」
削板「てりゃ!唯一まともなアタック!」バン
一方通行「反射ァ!」
ポーン
結標「わ!何でこっち飛ばすのよ!」パーン
一方通行「チッ、上手くいかねェ……」
垣根「無駄だ……このチョーカーのスイッチを入れると俺はレベル6になる!!」
一方通行「なンだと!?」
垣根「うそだけどな!!」
削板「ちょーすごいパーンチ!」
一方通行「ボールが分身……消えただと!?」
麦野「どっかのテニスと近いものがあるわね」
一方通行「よし、読めた!」
垣根「チッ……こうなりゃ奥の手だ」
一方通行「第2位が俺に勝てるわけねェンだよ!」
削板「どうするんだ?」
垣根「……いくぜ」
垣根「あわきん!ポロリしてるよーーー!!!」バシーン
結標「え?え!?」チラッ
結標「し、してないじゃ「バチャーン」あ……」
パァン!
垣根「俺の勝ちだな。ボールも割れたし、罰ゲームってことで」
一方通行「ふざけンなァ!」
垣根「ボールを割るまで、俺の計算どおりだ!!」
一方通行「で、何すりゃいいンだ?」
垣根「>>300だ」
結標「写真撮影?」
垣根「あぁ。カメラ持ってきたしな」スチャ
一方通行「チッ」
削板「えーと、この紙の通り指示すればいいのか?」
垣根「そうだ、頼む。俺はカメラを構えるからな」
削板「はい、それじゃあ」
削板「まぁ、まずは一方通行が服を脱がして。なるべく荒々しくね。破る感じだとなお良し」
一方通行「死体になりてェならそう言えよ」
削板「わかった。わかったから……ったく、じゃあお姫様抱っこしてくれ」
一方通行「それならいいだろ」グイ
結標「……できるの?」
一方通行「言ったろ。『次』はできるようにするって……ほらよ」
結標「まさか『次』がこんなところとはね……」
一方通行「何を期待してたンですかァ?」
結標「別にぃ」
一方通行「結婚式にこれで入場ってのもあるらしいな」ボソ
結標「ど、どういう意味よ!?」
一方通行「別にィ」ニヤ
垣根「……」イラッ
垣根「(ムカツクぜこいつら……)」
垣根「ナンバーセブン、次」カシャ
削板「え~と、次は個別で撮るから一方通行退場」
結標「何をすればいいの?」
垣根「前屈みになって……そうだな、このアイスキャンディー咥えて」スッ
結標「どっから取り出したのよ……」
垣根「さっき買った」
結標「ん……ひゃっ、冷たい……ほう?(こう?)」
垣根「もっと上目遣いで……よし」カシャ
垣根「うんうん。次はそのアイス胸に挟んで」
結標「……冷たいから早くね」ムギュ
垣根「我慢してくれ。一方通行も興奮しているぞ」
一方通行「ハッ、はァ!?」
垣根「あとで送ってやるからそんな盛るな」カシャ
削板「写真撮影っていうか普通に企画モノなんじゃ……」
麦野「まぁ、いいんじゃないの?」
垣根「お、おーいいねー」カシャカシャ
一方通行「……」
麦野「あーくん、イライラしてる?」
一方通行「別になンともねェよ」
麦野「そっかそっか」ニヤニヤ
一方通行「チッ」
削板「次一方通行」
一方通行「俺の写真なンて誰が得するンだよ……」
垣根「需要ってのは何にでもあるもんだろ。な?」
結標「?」
一方通行「で、どォすれば?」
垣根「キリッっとした顔してよ。カッコイイ一方通行(株)撮るから」
一方通行「(笑)ならわからンでもねぇが(株)ってどういうこった」キリッ
垣根「うほっ、カッコイイー、一方通行!惚れちゃいそうだぜェェ!!」カシャ
一方通行「いや困るンですけど……」
垣根「あ、最後か……皆で一枚撮るか」
麦野「そうね」
垣根「えーと、ちょっとそこの青髪。撮れよ」
「僕?」
垣根「そう。ちょうど一人だったからな」
「友達ときてるんやけど……ええよ」
垣根「よーし、皆並べーー」
削板「ちょ、助けて!」
垣根「何で埋まってるの?」
一方通行「面白いかなと」
麦野「もっとあーくんそっち行ってよ」グイ
結標「(ち、近い……)」
「じゃあ撮るよー」
カシャッ
垣根「さーて、帰るか」
麦野「そうね~」
結標「……大変なことに気づいてしまったわ」
麦野「?」
結標「日焼け止め……」
麦野「あ……でもいいんじゃない? 焼くのも悪くないわよ。多分」
一方通行「シミになると思うけどな」
結標「うわぁぁぁん」
削板「ビーチサンダル流された……」
一方通行「まァ、いいじゃねェか。それくらい」
削板「結構気に入ってたんだけどな」
垣根「そんなことより帰って風呂だ風呂。潮でやべぇから」
「いらっしゃいませ、とミサ、いえごゆっくり」
一方通行「風呂かァ」ヌギヌギ
垣根「露天風呂もあるらしいな」ゴソゴソ
削板「ぶえっきし!ズズッ、とっとと入ろっと」
一方通行「ほわァ……」
垣根「あったけぇな……」
削板「そうだなー……」
麦野「よ!」
垣根「……何でだよ」
麦野「ここ混浴だからね。よいしょっと」ジャバジャバ
一方通行「にしても客いねェな」
削板「そういえばそうだな」
垣根「ナンバーセブン、以外と冷静だな。鼻血とか噴出すと思ったのに」ボソ
削板「むしろ下の方に血液がだな……」ボソ
垣根「あー、なるほどな……想像したらきめぇな」
削板「いや想像すんなよ……」
結標「……」チャポン
一方通行「無言で入ってくンなよ」
結標「あふぅ……あったかーい」
一方通行「あァ、風呂って安心するよなァ」
垣根「体洗うか」ジャバッ
麦野「タオル……まぁいっか」
垣根「男の裸を見てドキドキしたりしないとは、お前……」
麦野「なに?」
垣根「けっこうオバハン……あ、いや何でもな、ぎゃあああああ」バッチャーン
麦野「ムカツクから沈めとこっと。あとアンタのアレが男らしくないだけでしょ」
垣根「あばばばっばあば!」ブクブク
一方通行「はァ……」
結標「やっぱヒョロヒョロね」
一方通行「あァ?スマートなンだよ」
結標「私よりウエスト細……そんなことあるはずないわ」
一方通行「オマエ俺より[ピザ]ってことかァ?」
結標「そんなハズないでしょ!ちょっと立ちなさい。私と比べてみてよ」ジャバッ
一方通行「ン」ジャバッ
結標「どう?」
一方通行「どォだろうな……」
結標「うーん、わかりにくいわね……」スッ
一方通行「お、おい」
結標「縦幅はそんなに変わらない、か」
一方通行「そォかよ」
結標「横はー」ススッ
一方通行「(ち、近ェ)」
結標「もっとこっちに寄ってよ」
一方通行「お、おォ……」
結標「あれ?……本当にほっそいわね」ムギュ
一方通行「……(やわらけェのが当たってるぞォ)」
垣根「一方通行のアレの毛って白なのかね」
削板「いやそれはさすがに……」
麦野「なんか怖いわね、それ」
垣根「マジでありえるかもしれねぇぞ……」
結標「……なんか本当に私太ってるように思えてきたわ」ブクブク
一方通行「あァその、なンだ(フォローしてみるか)」
結標「なに?」
一方通行「女の方が基本的には肉がついて丸くなるからな」
結標「……」
一方通行「特にオマエなンか……肉ついてるじゃン」
結標「……はぁ」
一方通行「主に胸にさ、2つほど山が。だから心配すンな」
結標「そ、そうかな」ムギュ
一方通行「お、おォ!」
結標「でも……麦野は私より大きいのにウエストも細いし」
一方通行「うーン……」ムニッ
結標「きゃっ!」
一方通行「あンまり腹の肉つかめねェし、大丈夫だろ」ムニムニ
結標「う、うん」
垣根「シャンプーってどっちだ?」
削板「多分左。ほらよ」スッ
垣根「せんきゅー……泡立つな、これ」
削板「そうだけどさ、髪が塩で固まってる感じだ」シャコシャコ
垣根「そうだなー」シャコシャコ
一方通行「ぐあ!目がァ!シャンプーってなァどォして染みるんだァ!!」
結標「何やってんのよ……」
麦野「洗ってあげようか?目ーつぶってー」
一方通行「いらねェ!!」シャコシャコ
垣根「……」イラッ
削板「随分イライラしてるじゃねぇの」
垣根「何であいつはあんなにモテてんだよ……顔は同レベルだとしても体系は俺の方がいい男だろ」
削板「体系は俺が一番だ」
垣根「なんだと?根性馬鹿が俺に勝てるはずねぇだろ」パシャッ
削板「……シャワー攻撃だ?根性がねぇな」バシャ
垣根「熱っ!熱湯だと!?」
削板「外の景色見ながらってのもいいな。海が見えるし」
一方通行「おォ」
結標「あ、このお風呂は肌がスベスベになるんだって」
麦野「実際効いてるかどうかってわかんないよねー」
一方通行「空も海も青いな」
結標「それ私がもう言ったわ」
一方通行「そうだっけ?」
結標「ボケてんの?これは本物の白髪?」グイ
一方通行「痛っ痛いっつの!」グイ
結標「髪引っ張らないでよ!」
麦野「ほのぼのね~」
垣根「そうだな」
垣根「ここに生えてる栗の木がぶち壊してっけどな」
結標「この独特なにおいっていうの?」
麦野「あーアレのにおいね」
垣根「きゃーむぎのんのえっちー!」
一方通行「うぜェ」
結標「???アレってなに?」
削板「えっ」
麦野「何?あーくん」
垣根「言えよ」
一方通行「中学生かお前ら……」
結標「ねぇ、何?」
削板「いや、マジで知らないらしいぞ」
一方通行「麦野が知ってるから教えてもらえよ」
麦野「むぎのんわかんなーい」
垣根「知ってるってことはあれ?もう経験済み?中古?ビッチ?」
麦野「ま、失礼しちゃうわー……ヒ・ミ・ツ♪知りたければ……ネ?」
垣根「うげぇぇぇぇぇ!!」
垣根「うん、せーえきな」
削板「あ、言うんだ」
垣根「まぁな。同じ家に住んでりゃゴミ箱から漂ってくるわな」
一方通行「ねェよ!!」
麦野「そろそろあがるー?」
垣根「そうだな」バシャッ
結標「(ア、一方通行のも、こんな……?)」
一方通行「なにしてンだ?」
結標「な、なんでもないわよ!」
一方通行「……男は皆こンなにおいだけど」
結標「な、なに?ていうか聞いてないけど!」
一方通行「いや……こンなとこでするなよ?」
結標「~~~~っ、何をよ!しないわよ!!」バシャッ
ハラリ
一方通行「あ、タ、タオル……」
垣根「あれ、一方通行どうした?」
一方通行「……のぼせた」
削板「根性ないな、まったく……なんで前かがみ?」
一方通行「……なンでもねェよ」
垣根「一皮剥けやがって……」
一方通行「なンでもねェっつってンだろ!」
垣根「風呂上りは卓球だが、ここには卓球台がない!」
垣根「だからカラオケだ!」
麦野「はいはい」プシッ
削板「酒……まぁ、ほどほどにね」
麦野「心配ありがとーん」
垣根「よし、ナンバーセブン。お前からだ」スッ
削板「お、俺!?」
麦野「がんばれ~」
削板「ひょおおおお!!いくぜーー!!」
削板「男ならーー誰かのたーめにつーよくなーれーー!!」
垣根「キャラ通りだな」
削板「歯を食いしばってーー思いっきり守りぬけ!!」
麦野「これって『英雄』っていうんだっけ?」
垣根「うん」
麦野「英雄ねー……」
垣根「なに?憧れてんの?」
麦野「男っぽくていいじゃない」
一方通行「……英雄、か」
結標「……?」
麦野「行きたいよ 君のところへ、今すーぐ、駆け出して行きたいよ」
一方通行「『プラネタリウム』?」
垣根「うわぁ……なんていうか……うわぁ……」
結標「な、何か皆自分の境遇と合わせたりしてるのね」
削板「そうかもな。歌って想いを伝えるやつだからって誰かが言ってた」
一方通行「想いねェ……」
垣根「ついに俺の番か……!」
一方通行「何歌うンだ?」
垣根「あぁ、これだ」
垣根「……あれ?」
削板「?」
垣根「おっかしーな……規制……?」
垣根「よっと」
♪~♪~♪~♪
垣根「あ、出た。きをつけー、れいっ!おねがいしまーす」
一方・麦野「「ブッ!!」」
結標「ジャズ……?」
削板「俺は知らないけど、一方通行知ってんの?」
一方通行「誰か止めろォ!!」
垣根「ちっちっぱ○ぱん ちっちぱい○ん ぱいぱ○ち○いぱん♪」
一方通行「なンでそんなにノリノリなンだよ!!」
垣根「きをつけー、れいっ!」
垣根「こんにちはっ、とつぜんですがっ、今から俺とスーパーせ○くすたいむ!」
垣根「よーっし、じゃあいきなりお○ん○んなめなめしちゃうぞー」
麦野「歌詞変え……」
垣根「まん○ふ○ら○ぇらみふぇ○ふぇら○!」
垣根「あわせてふ○ぇらふぇ○らむふぇ○らふうぇっ!噛んだっ!」
一方通行「……俺かァ」
麦野「正直さっきのには勝てないでしょ。色々と」
垣根「いやー歌ったー」スッキリ
削板「……まじめに歌った俺が馬鹿らしい……」
結標「……」ソワソワ
垣根「何ソワソワしてんだよ。生理か?」
結標「前もこんなやり取りあったわね」
♪~♪~♪~♪
垣根「ハピマテ……だと……?」
一方通行「光る風を、追い越したらー」
麦野「もう血迷ったとしか言いようがないわね」
結標「愛し合う~ふたーりーし~あわせのー空ー」
結標「隣同士あなたとあーたしさくらんぼー♪」
垣根「…………」
一方通行「……」
削板「わぁ……以外とうまーい」
麦野「(隣同士、ねー)」
垣根「……」スクッ
一方通行「おいオマエはもう歌うな」
垣根「え?」
「お時間でーす」
一方通行「あ、はい」
垣根「チッ、まだまだ歌足りねー!!」
結標「ふー」
垣根「あっぢークーラーいれろよクーラー」
一方通行「オマエは冷蔵庫にでも入ってろ」
垣根「残念ながら冷蔵庫はおうちで留守番してる、っと充電充電」
一方通行「まァ、クーラー入れとくか」ピッ
垣根「一方通行」
一方通行「あァ?」
垣根「俺からのプレゼントだ。受け取れ」スッ
一方通行「なンだ?」ゴソゴソ
垣根「お前のチョーカーを分析して複製した。能力使用はできねーけど通常モードならいけるだろ」
一方通行「……爆発したりしねェか?」
垣根「まぁ大丈夫だろ。あ、絶対能力使うなよ?反射で吹き飛ぶ」
一方通行「ありがとさン」
垣根「はっはっは。いいってことよ」
一方通行「何企んでンだ?」
垣根「酷くね!?俺はただ純粋にだな」
一方通行「本当は?」
垣根「俺が技術力でレベル5に――」
一方通行「で、本当は?」
垣根「女紹介しろ。ロリでもいいから。この恩を返せ」
一方通行「諦めろ」
垣根「いや、今回は本当にあきらめねぇぞ」ガシ
一方通行「はァ?」
垣根「じゃあ誰か女友達いそうなやつを頼むよ」
一方通行「はァ……」プルルル
一方通行「打ち止めァ」
『なーに?ってミサカはミサカはふわぁぁ』
一方通行「悪いな、夜に。早速だが――」
一方通行「――女紹介しろ」
『う、浮気!?ってミサカはミサカは疑ってみたり!』
一方通行「あァ、お前の知り合いに女っていねェのか?あと浮気も何もオマエとはなンにもねェだろ」
『路上でハダカに……まぁいっか。ヨミカワとかヨシカワいるじゃない!ってミサカはミサカは提案してみる』
垣根「おい路上で裸ってどういうことだ」ズイ
一方通行「なンでもねェよ!近ェから離れろ!」グイ
『楽しそうだねーってミサカはミサカは羨ましがってみる』
一方通行「まァ……そンなことより誰か」
『打ち止めーもう寝るじゃん』『あ、わかったーってミサカはミサカは答えてみる』
『じゃあね!ってミサカはミサカは電源ボタンに指を』
一方通行「待て!誰か一人でいいから!」
『えー?じゃあこの番号に電話してみてってミサカはミサカはあの人にバトンタッチしてみる』
一方通行「この番号に電話してみろってよ」スッ
垣根「よし」プルルル
『はい、もしもし?』
垣根「俺だ。俺俺」
『ま、まさかこれはまた何か不幸な事件か……!』
垣根「はぁ?ていうか野郎にかけたつもりはないんだけど」
『……どちら様?』
垣根「名乗る気はねぇ。メルヘンウィング(笑)とでも呼べ」
『はぁ……で、そのメルヘンウィングさんが俺に何か?』
垣根「お前もしかして女?」
『バリバリの男ですけど!』
垣根「あーじゃあ女紹介しろ」
『え!?ていうか本当にあなた何者?』
垣根「おい一方通行、こいつ頭おかしいぞ」
『ア、一方通行!?あとおかしいのは俺じゃないでしょ!』
一方通行「よォ。実はこいつが女紹介しろってうるせェから打ち止めに電話したら打ち止めがオマエの電話番号教えやがったンだよ」
『あ、じゃあ危険なことじゃあないんだな?』
一方通行「そォいうこった。オマエの女リストの63番あたりでいいから教えとけよモテキング」
『そんないません!ていうか俺モテないし』
垣根「あれ?オマエどっかで会ったことなかった?」
『え?声だけじゃわからないんですけど』
垣根「まぁいいか。ささ、早く教えやがれ」
『……まぁ知ってるだけ教えますけど』
垣根「おぉ!これは70人くらい候補が!?」
『そんないませんから!ええと、まず――』
垣根「ゲットした!」
一方通行「そりゃよかったな」
麦野「おーじゃあ早くかけなさい。そして笑いものになりなさい」プシッ
削板「もう5本目ですよ?」
麦野「いーのいーの」グビッ
垣根「じゃあ早速一つ目ー」プルルルル
『……あなたは誰。用件は何?』
垣根「お前こそ誰「プツッ」……」
垣根「こいつは駄目だ。何か影が薄いオーラが出てる。次」プルルル
結標「失礼極まりないわ」
『もしもし』
垣根「あ、こんばんはー。わたくしレベル5第2位の垣根帝督といいますけど」
『あ、はい……えぇぇ!?』
垣根「どちらさまでしょうか?」
『ふ、吹寄といいますがっ、ほ、本当にレベル5の!?』
垣根「そうですよー」
『えっと、それで私に何か?』
垣根「えーとですね、今度会えませんか?」
『え?』
垣根「是非お話したいんですよー。あ、全然怪しいことじゃないんで」
『で、でも……いいですけど、いったいこの番号は誰から?』
垣根「あぁ、知り合いから」
『はぁ、わかりました。私もレベル5さんと直接お話できるのであれば貴重な体験ができますし』
垣根「いえいえ、そんなかしこまらず。じゃあまた今度、予定があいてる時間にお電話ください」
『はい、わかりました』
垣根「夜分遅くにすいませんでした。おやすみなさーい」プツッ
垣根「完璧だ……!」
一方通行「いや、すげェわ」
削板「普通の人間の対応できるんだな」
麦野「どことなく人懐っこく、でも常識的な対応も崩さず。いやー普段のあなたとの違いにびっくりだわ」
垣根「勉強したからな。さーて、ガンガンいくぜ」プルルル
一方通行「おい、全部かけンのかよ?」
垣根「まぁな」
『もしもし?』
垣根「こんばんはー」
『あ、こんばんは……どちら様でしょうか?』
垣根「レベル5第2位の垣根帝督ですけど、あなたのお名前は?」
『はぁ、レベル5……えっとそれって学園都市の制度でしたっけ?』
垣根「そうですけど……あれ?」
『もしかして上条さんのお知り合いですか?私天草式の五和っていいます』
垣根「えっと、ちょっとわからないです(天草式野 五和……?かわった名前だなぁおい)」
『そうですか?この番号は学園都市だと上条さんにしか教えてないんですけど……』
垣根「あぁ、じゃあもしかしたら上条っていう人に教えてもらったのかも」
『?』
垣根「実は――」
『そうなんですか』
垣根「そうなんですよ」
『でも、それだと私はちょっと無理かもしれませんね』
垣根「え?」
『私はイギリスの方に住んでいますので』
垣根「そうなんですかー」
『はい、すいません』
垣根「いえいえ謝ることではないですよ。では機会があったらいつか」
『そうですね』
垣根「では、おやすみなさい。夜分遅くに申し訳ありませんでした」プツッ
垣根「イギリスねぇ……遠いなぁ」
一方通行「イギリスゥ?」
垣根「おう」
一方通行「まァ機会があったら会えばいいじゃねェか」
垣根「そうだな。あるかわからんが……よし、次で最後だな」
一方通行「あれ?以外と少ねェな」
垣根「たしかになー」プルルル
垣根「もしもし?お名前をお聞きしたいのですが」
『>>380』
『オルソラ、といっておわかりになられますでしょうか?』
垣根「知らん。外国人?」
一方通行「おい素が出てンぞ」
『えぇまぁ。こちらはイギリスですが』
垣根「え?天草式野さんと同じ?」
『天草式の……なんでしょうか』
垣根「え?」
『え?』
垣根「まぁいいか。それでですね、用件というほどのものではないんですけど」
『こちらはイギリスですけど、そちらはどこでございますか?』
垣根「え、あぁ日本ですけど」
『それで、用件はなんでございますか?』
垣根「上条さん、ていう人から紹介されたんですけど」
『あぁ上条さん!』
垣根「はい。それで、出来たらお会い……イギリスか」
『えぇ、存じておりますよ。上条さんはもうそれはそれは数々の偉業を成し遂げた英雄でございます』
垣根「あ、はい、そうですか」
『えぇ』
垣根「……」
『……?』
垣根「……え、と」
『?』
垣根「ご、ご趣味は?」
『料理とか割りと好きですけど』
垣根「あーいいですね、料理。家庭的なんですね」
『ありがとうございます』
垣根「……」
『……?』
垣根「チェンジ」プツッ
垣根「俺には無理だ……」ガックリ
麦野「元気出しなさいって。これあげるから」スッ
垣根「あぁ、酒か」プシッ
垣根「むぎのん♪」
麦野「てーとく♪」
削板「……」イライラ
一方通行「待て!旅館を壊そうとするな!」
2日目
垣根「……(な、なんで俺裸なんだろう……)」
麦野「……」スピー
垣根「」
垣根「お、俺はとんでもないことを……ってそんなはずねぇわな」
麦野「あ、おはよ……」
垣根「おぉ」
麦野「なんであんたほぼ裸なの?」
垣根「何故か体に傷もあるんだけど……ハッ、何かした!?」
麦野「……よかったわぁ」ウットリ
垣根「うそだろ!?なぁ!うそなんだろ!?」
削板「昨夜はいい運動だった。根性魂が炸裂したなぁ」
一方通行「?」
海
結標「……」
一方通行「あれ、なンでここに?」
結標「あれ?一方通行こそなんで?」
一方通行「朝食まで時間あるから散歩だ」
結標「そう」
一方通行「あァ」
結標「(そういえば旅行中……今日中に告白だっけ……)」
一方通行「お、貝殻」
結標「耳に当てると海の音、だっけ?」
一方通行「中から虫が出たりしてな」
結標「え……」
麦野「いただきます」
削板「シャケ弁……どうして?」
結標「今日はどうするの?午後の飛行機で帰るけど、それまで時間あるでしょ」
一方通行「特に予定はねェよ」
垣根「海でナンパしようぜ」
削板「え?」
垣根「決着をつけようぜナンバーセブン。俺とお前、どっちがいい男かな!」
削板「はぁ」
麦野「頑張ってね。遠くから見てるから」
削板「はい」キリッ
垣根「お前もくるんだぞ白髪もやし」
一方通行「あァ?」
垣根「ま、お前じゃ勝てねーけどな」
一方通行「下らン」
麦野「頑張ってね、あーくん」
垣根「な?そういうことだ」
一方通行「チッ」
海
垣根「……うしナンバーセブン、お前からだ」
削板「わかった」
一方通行「……(たしかに俺細ェ……)」
削板「よーし、行ってくる!」
削板「ヘーイ!そこの彼女、暇なら遊ばない?」
???「お断りします、とミサカは拒否の意を伝えます」
削板「いいじゃん。一人なんだろ?」
???「いえ、ミサカは他のミサカ達と来ています、とミサカは――」
「ここにいたのですか、とミサカは呼びかけます」
「ナンパですか?、とミサカは少々嫉妬します」
「また抜け駆けですか、とミサカは疑いのまなざしを向けます」
「コーラとアクエリアスです、とミサカは購入した飲み物を配布します」
???「あ、ミサカは麦茶を――」
「いえ、あなたはこの砂糖の塊(コーラ)にしなさい、とミサカは強制的に押し付けます」
削板「同じ顔……同じ口調……」ブツブツ
垣根「だ、大丈夫か?」
垣根「おーい、暇なら遊ばない?」
???「何でしょうか?」
垣根「随分と露出しちゃって……あれ?何で左右非対称?」
???「これは都合のため……といってもわからないと思いますけど」
垣根「いやわかるぞ」
???「え?まさかあなたも魔術関連の?」
垣根「あ、あーまぁ(マジュツとかこいついい年して中二病かよ)」
???「所属とか聞いても?」
垣根「X機関だ(こう言っておけばいいだろ)」
???「えっくすきかん??聞いたことありませんけど」
垣根「ククク……素人にはわかるまい……」
???「はぁ……一応私は聖人として――」
垣根「性人!?お、お前そういうバイトとかしてんの!?」
???「いえアルバイトとか雇われとかではなく……本職……??」
垣根「こいつ……マジか」
???「えぇ、まぁ」
????「ここにいたのか。待ち合わせ場所が広くてよくわからなかったよ」
垣根「(赤い髪に長身、しかもタバコと刺青……こいつ、ヤのつく自営業か!?)」
垣根「あ、あの、すいませんでしちゃ、噛んだっ!」ダダダダッ
389 : VIPに... - 2010/05/24 20:33:59.27 GlTFuoMo 193/336そういや御坂妹と面識(一方的に)あるんだよな
オッレルス戦で
妹達の計画自体はしらなさそうだけど
>>389 すまん、知らなかった……
一方通行「……」モゾモゾ
削板「パーカーなんか来てあつくないのか?」
一方通行「日焼けするとやべェからな」
削板「根性がないな」
一方通行「じゃ、あのバカが帰ってくる前にナンパしてくるか」トコトコ
削板「いってらっしゃーい」
垣根「あーこえー」
削板「お……ってことは失敗?」
垣根「あぁ……あきらめねぇけどな。再戦だ」
削板「いってらっしゃーい」
削板「(若干、オチがみえた……)」
一方通行「……」トコトコ
「俺達と遊ばない?」
「ねー彼女ー」
「暇かにゃー……あ、なんでもないです」
一方通行「どうして皆逆ナンばっかり……」
???「ハッ、あ、あなたは天使だ!」
一方通行「(随分愉快なこと言ってンじゃねェの……からかってやるか)」
一方通行「ありがとうございますゥ」ニコッ
垣根「うはっ、可愛すぎ!!」
一方通行「」
垣根「暇なら遊ばない?アルビノなんて珍し……」
一方通行「ハッ」バッ
垣根「あれ?下向いてどうしたの?」
一方通行「い、いえ、なンでも」
垣根「そんな内気なとこもいいな!」
一方通行「……(どうしよう……)」
垣根「誰かと一緒?それとも一人?」
一方通行「ひ、一人れす」
垣根「そんな緊張しないでさ」ニカッ
一方通行「ハ、ハハ(なンですかァ?その眩しすぎる笑顔はァ!)」
垣根「泳ごうぜー」グイ
一方通行「は、はい」
麦野「どうするのかしらね」チゥー
結標「さぁ?あ、それおいしそう」
麦野「ぷはっ、そうでもないわ。色が鮮やかなだけ」
削板「う、埋めなあぼぼっ、ごほっごほっ」
麦野「あははっ」ニコニコ
削板「(下からのアングル+この笑顔とか最高かも!!)」
垣根「……」ニコニコ
一方通行「(うわァ……)」
垣根「パーカーきてて暑くない?脱げば?」
一方通行「あ、あの……」
垣根「日焼け気にしてるの?それとも傷とか?」
一方通行「あ、はい。肌が弱いので(気遣いなンかしやがって……!)」
垣根「能力ー」バサッ
一方通行「わっ」
垣根「これでオーケーだな」
一方通行「翼?」
垣根「あぁ……天使の羽、かな。君には叶わないけど、なかなか可愛いだろ?」キラッ
一方通行「」
垣根「ふぅ……」
一方通行「(なンでこいつは『決まった!』みたいな顔してンだろ……)」
垣根「あ、あつくない?」バサバサ
一方通行「お気遣いありがとうございますゥ」
垣根「ははっ、お気になさらず、お嬢さん」バサバサ
パラッ
一方通行「あっ(やべっ)」
垣根「え?」
垣根「お、おま、お前!」
一方通行「あーその、すま「可愛いな!!お前、俺と付き合わねぇ?」えっ」
垣根「実は女なんだろ?」
一方通行「え、いや違う」
垣根「お、女なんだろ?」ポロッ
一方通行「なンで泣いて……」
垣根「女だって、言ってくれよぉぉぉぉぉ!!!!」バシャバシャバシャ
一方通行「(すげェ速さで泳いでいっちまった……)」
麦野「ありゃー」
結標「これはしばらく立ち直れないかもね」
麦野「かなり惚れ込んでたからね」
削板「息っ、吸えなっ、がほっ」
麦野「あ、ごめん」サッサッ
結標「足でやらなくても……」
削板「(いや、結構アリだ……!)」
一方通行「……」ザッザッ
麦野「日焼け止め頼むわ」スッ
削板「は、はい!」
麦野「よろしくー」ゴロン
削板「えっと、こうして……」
麦野「んふっ、くすぐったい」
削板「(やわらけぇー。俺確実に勝ち組だな)」ムニムニ
麦野「変なこと考えてなーい?」
削板「いえ全然。滅相もない」キリッ
麦野「えぇー……それはそれで女として傷つくというか」
削板「うそです。正直ドキドキしっぱなしです」
麦野「そっ♪」
削板「(うわぁぁぁ静まれ俺の息子ぉぉぉ!え、演算を……駄目だ!俺の能力演算とか関係ねぇ!)」
一方通行「なンだかンだで、なァ」
結標「……」チョンチョン
一方通行「ン?」
結標「こ、これ」スッ
一方通行「日焼け止め……?」
結標「うん。背中とか塗れないから」ゴロン
一方通行「おォ」ヌチャッ
結標「ひゃっ!冷たっ」
一方通行「我慢しろ」ヌリヌリ
結標「あっ、あふっ」
一方通行「変な声だすな……女ってのはやーらけェのな」
結標「あなたこそそんな事言わないで欲しいんだけど」
一方通行「あ?(こ、声に出てたか……)」
垣根「よし、大丈夫。俺は勝ち組。俺はリア充。俺はイケメン」ブツブツ
垣根「ただい「く、くすぐったいわよ!」「でもこうしなきゃ塗れねェンだよ!」
垣根「な、ナンバーセブ「ひゃー気持ちいわぁ」「そ、そうですか」
垣根「……(おかしいとは思ってたんだよ)」
垣根「(男女比が3:2だしな)」
垣根「ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!!俺はぜってー彼女作るぞぉぉぉぉ!!!!」
「あれは何でしょう、とミサカは「見てはいけません、とミサカは制します」「精s「黙っていてください」
垣根「……」ブクブク
結標「あー水に浮いてるっていいわねぇ」
一方通行「そォだな」
麦野「ねむくなってくるわね」
削板「あぁ……陽の光があったけー」
垣根「(イギリス行く。絶対行く。天草式野さんに会いにいく)」
一方通行「静かだな、おい」
垣根「うっせぇ」
削板「不機嫌?」
垣根「けっ」スイスイー
削板「泳ぎはえぇな……」
垣根「うわぁぁぁぁぁ!!!!」バッシャバッシャ
一方通行「どォした!?」
垣根「サメ!サメサメサメぇぇぇ!!」
一方通行「おいマジか……マジだ……」
麦野「映画みたいねー」
削板「うわっすごいパーンチ!」
スカッ
垣根「やべぇ!あいつ戦闘能力がすげぇ!」
結標「じゃあワープってことで」ヒュン
麦野「あ、サンダル流され」ヒュン
垣根「もしかしてこ」ヒュン
一方通行「あれ?結標の水着が……ということは……!」
削板「それどころじゃなくね!?」バッシャバッシャ
一方通行「うわァァ!きたァァ!!」バッシャバッシャ
削板「おいもっと根性出せ!追いつかれるぞ!」バッシャバッシャ
一方通行「そンなこと言ったって……ぜぇ、ぜぇ」
削板「く、すごいパーンチ!」
スカッ
一方通行「もう無理かもな……」
削板「お前も能力使えよ!!」
一方通行「これ垣根仕様だから能力使えないし」
削板「つかえねー!!何が最強だばーかばーか!!」
一方通行「ざっけンなよ根性バカ!!」
削板「もやし、おとなしく食われとけ!!」
一方通行「俺よりオマエの方が肉ついてるから旨そうですゥ。ですよねェ?サメさン」
削板「は、はぁ!?こいつで野菜補充しとけよ!!メタボになるぞ!!」
一方通行「俺野菜じゃねェよ!!」
サメ「(追いついちゃったけど空気的に襲えねぇ……)」
削板「だいたいきめぇんだよ!いつもスカしてるくせに淡希のことになるとすぐ腹立てやがって!!」
一方通行「はァ!?つゥか名前で呼ンでンじゃねェよ!」
削板「嫉妬ですか~?」
一方通行「オマエこそしずりんしずりん、うっせェんだよこの変態が!!」
削板「名前の方で呼ぶんじゃねぇ!!せめてむぎのんにしろ!!」
一方通行「じゃあむぎのンって呼びますゥ」
削板「あわきん♪」
一方通行「むぎのン♪」
削板・一方「「ふざけん(ン)な!!苗字で呼べ!!」」
サメ「……」ツンツン
一方通行「今忙しい。あとにしろ」
削板「とっとと帰れよ。お前の嫁犯ぎゃああああああ」
一方通行「く、食われた!?」
削板「『そぎ/いた』になってたまるかぁぁ!!」
削板「すごいパーンチ!パンチ!!パンチパンチパンチ!!キック!」ベシベシベシ
一方通行「あァ……鮫が魚/交に……最後のキックでトドメか」
削板「波動……いや、覇動拳と覇動脚!!」
一方通行「何をどう言い換えた!?」
削板「軍覇にちなんでな……ふっ」
一方通行「上手くもなンともねェよ!」
結標「……」
垣根「はい、俺は何にも見てませーん」ファサッ
麦野「さりげなくタオル差し出すあたりが紳士ね」
垣根「まぁな」
麦野「紳士なのにモテないのね」
垣根「いや、帰ったら俺は生まれ変わるぞ」
麦野「ほんとー?私の下僕ってこと?」
垣根「お前はいったいどんなキャラなんだよ……」
一方通行「疲れた」トコトコ
削板「」フラフラ
垣根「あぁ、言い忘れてたけど――」
垣根「しばらくしたらイギリスに旅行してくるから」
麦野「いってらっしゃーい」
垣根「もう少し感動的な何かが欲しかった!」
垣根帝督の旅行編へ続くのだろう。多分。いや、今は別の書くけど
この後のお話では今更だけど、『ある方がキャラ崩壊』といっておきます
家に戻ってきましたとさ
プルルルルル プルル
一方通行「なンだ?」
『お久しぶりです』
一方通行「……てめェか」
『『上』ってやつです』
一方通行「そォか」
一方通行「ロリ声になってンのは触れないほうがいいのか?」
『え?ロリコンなら喜ぶかなって……』
一方通行「切るぞ?」
『ごめんなさい、お兄ちゃん……しゅん』
一方通行「声で『しゅン』とか言うな」
『それで、どう?暗部を抜けた感想は』ムシャムシャ
一方通行「なンか食いながら話してンだろ」
『んぐっ、あっ、詰まっ、みじゅっ、みじゅうう!』ドタバタ
一方通行「はァ……」
『ふぅ、さて、あーくん』
一方通行「オマエまでそう呼ぶのかよ」
『きをつけー、れいっ 突然ですがっお話があります!』
一方通行「オマエなンで知ってやがる!?」
『えー?わかんにゃーい。あーくーん暇だから遊ぼうよー』ゴロゴロ
一方通行「切るぞ」
『待って待って!まじめなお話だから』パリーン
一方通行「何か割った……で、なンだ?」
『暗部に戻らない?今ならなんと借金チャラ!しかも私と遊べるご褒美付!』
一方通行「お断りだァ」
『えぇ~?じゃあ遊ぶだけにするー。ぶー』
一方通行「オマエどうしたンだ?何か辛いことでも?」
『そう思うなら暗部に入って遊ぼうよー』
一方通行「結構思想が危険なンだな」
『ううん。真面目な話、あなたが必要なの。きゃっ』
一方通行「仕事、か?」
『うん、といっても今すぐって訳じゃないんだけどねー』
一方通行「最初に言った通り内容に関わらず受けるつもりはねェぞ」
『え?ど、どうして?』
一方通行「……関係ねェだろ」
『あー、理解しましたー』
一方通行「……、」
『楽しそうだねーってミサ、楽しそうだね』
一方通行「え?今オマエ」
『でさ、このまえ』
一方通行「華麗にスルーですかァ!?」
『ざーんねん。打ち止めじゃないんだなー。ごめんね?』
一方通行「はァ……」
『うっわー……本当に残念そうな……』
一方通行「はァ?」
『さっきから『ハァハァ』言ってるし……』
一方通行「言ってねェし!!ため息だし!!」
『……』
一方通行「?おい」
『……』
一方通行「え、嘘。アイツ勝手に切ったの?」
『きゃああああああ!!!』
一方通行「ど、どォした!?」
『ゴキブリが!!いやぁぁ!!飛んでくんなぶっ殺すぞォォ!!!』
一方通行「え……」
『かかききここけけかくくけけここかかきっ』
一方通行「あ、あの……」
『このっ、このっ、死ねッ死ねッ!!ぎゃははは!!死ねぇ!!てめぇらなんか丸めた新聞紙で十分なんだよォォ!!』ガスッガスッ
一方通行「……(てめぇ『ら』……?)」
『ふー……あ……』
一方通行「……」
『こ、こわかった~』
一方通行「無理がありすぎンだろ!!」
一方通行「とにかく、俺は暗部にゃ戻らン」
『悪党のくせに偽善者ぶるの?』
一方通行「結構グサっときたぞ」
『まぁいいんだけど、理由を提示せよっ!』
一方通行「まァなんつゥ『ご飯よ~』『は~い』はァァ!?」
『はーやーくー!』
一方通行「こっちの方が楽しくてしょうがねェンだ。だから戻るつもりはねェ」
『……』
一方通行「だから悪いが諦めろ。俺の代わりはいくらでもいンだろ?」
『……』
一方通行「……」
『……やだ』
一方通行「え?」
『あーくんが、いい』
一方通行「だから俺はァ」
『……』グスッ
一方通行「なンで泣くンだよ……」
『あ、花粉症なの。ごめんね』ズズッ
一方通行「そォだよな!オマエそォいうやつだよな!!」
一方通行「本気で無理だぞ。誰か代わりに雇え」
『じゃあ、あーわきんを……ごにょごにょ』
一方通行「てめェ……ンなことしたらガキだろうと容赦しねェぞ」
『愛を感じるねー。冗談だから大丈夫だよ』
一方通行「……」
『あ、一つ嘘。実は私、おっさんでーす』
一方通行「はァァァァ!?」
『わーやっぱりロッリコーン♪これも嘘でーす』
一方通行「(うぜェ……)」
『私としてはいつでも復帰お待ちしてまーす』
一方通行「残念だが復帰するつもりはねェよ」
一方通行「……」
『……』
一方通行「あれ?」
『……』プツッ
一方通行「最後ダンマリかよ……諦めねェってか」
結標「誰と電話してたの?」
一方通行「『上』と」
結標「あ~暗部に復帰とかそういう?」
一方通行「そのとォりだ」
結標「で、答えは?」
一方通行「復帰しねェよ」
結標「そ、そう」ホッ
一方通行「何でホッとしてやがる」
結標「え?だって危険が少なくなるし……」
一方通行「俺がいねェ分オマエが危険だっての」
結標「心配してくれるんだ?」
一方通行「ン、まァ……女の子は守るもンだって打ち止めが」
結標「……はぁ、そうよねー」
一方通行「?」
麦野「……♪」
削板「何でそんなご機嫌……?」
レベル5勢力はもちろん、魔術側やインデックス様も出るんだよ!
とにかくたくさん出る予定だから必ず「誰か」空気になるはずなんだよ!
とりあえずここだけ書いて、また書き溜め。さっき寝オチしてました
垣根「着いたぁぁぁぁ!!!」
垣根「(飛行機の便所から落下したときはどうなるかと思ったが……能力あってよかった)」
垣根「さて、電話電話」プルルル
『ガタッ』
垣根「あ?」
『おーい五和、電話鳴ってるのよな』『あ、はい……って何で出るんですか!』
垣根「(男……だと……)」
『えっと、どちらさまですか?』
垣根「俺だよ俺」
『えっと……俺さん?』
垣根「前に電話した垣根帝督です」
『あぁ!どうもです』
垣根「会えませんか?」
『えっ?』
垣根「実は今イギリスにいますので」
『イギリスでお仕事とかですか?』
垣根「いえあなたに会いに」
『えっ!?』
垣根「天草式野さんですよね?」
『えぇ!?ち、違くて『天草式』という組織の『五和』といいます』
垣根「あ、そうですか(じゃあ苗字は……?)」
『それで、お会いするのはいいんですけど……どこにいるのですか?』
垣根「うーん……何故か日本人がたくさんいるんですけど」
『あぁ近いですね。日本人街っていいます』
垣根「へぇーイギリスって……」
『どうですか?私は結構気に入ってますけど』
垣根「そ、そうですね(何であの白シスターはこっちを睨んでんだ……)」
インデックス「……(ご飯くれないばかりか無視した人なんだよ)」ジー
ステイル「あ、これ食べるかい?おやつに」
インデックス「ありがとうなんだよ!」
垣根「……(日本人多すぎだろ)」
???「……」
垣根「(誰か立ってやがる……声かけるか)」
建宮「おい」
垣根「逆にかけられた!」
建宮「その声、さっきの電話のやつよな?」
垣根「あぁ俺だ。あんたもアマクサシキ所属の人?」
建宮「まぁ……」
垣根「しっかしすっげー頭だな」ツンツン
建宮「なぜかこうなるのよな」
垣根「イツワって人知ってる?俺的ヴィジュアルだと二重まぶたが特徴な家庭的女の子なんだけど」
建宮「(こいつ……能力を!?)」
垣根「会わせてくれ!」
建宮「いいけど……何者なのよな?」
垣根「俺?俺は垣根帝督だ。地元じゃ有名なイケメンだぜ?」キラッ
建宮「たしかにカッコイイ分類だとは思うのよ」
建宮「五和ー」
五和「はーい」タタッ
垣根「(こ、こいつぁ……)」
五和「あ!垣根さんですか?」
垣根「そうです!垣根さんです!(ドストライクかもしれん!)」
五和「わざわざありがとうございます。あがってください」
垣根「お邪魔します」
五和「どうぞ。粗茶ですが」スッ
垣根「おー!イギリスなのに普通に日本のお茶!」
五和「えぇ、日本人街はそういうところですから」
垣根「熱っあちちちっ手もあっちっ!」
五和「おしぼりどうぞ」スッ
垣根「カタジケナイ」
五和「ふふっ」
五和「想像していた方と違いますね」
垣根「え?」ズズッ
五和「想像よりもずっとカッコイイですよ」
垣根「ありがとうございまーす!」
五和「イギリスにはどのくらい?」
垣根「特には」
五和「え?じゃあ本当に旅行で?」
垣根「うん。ていうかホント、あなたに会いに」ズズ
五和「はぁ……ありがとうございます」
垣根「こちらこそ、会っていただけるとは」
五和「普通にしてくださいよ」
垣根「あ、じゃあ遠慮なく(俺の普通……?)」
建宮「で、いったい宿はどこなのよな?」
垣根「あーどうすっかなー」
五和「えぇ!?決めてないんですか!?」
垣根「うん。なんとかなるかなって」
建宮「あんた、見た目通り適当なのよ……」
垣根「うっせーよクワガタ」
建宮「え?」
垣根「あ、すまん」
五和「クワガタですか……たしかに……」
垣根「最初見たときからずっと思ってたんだよな」
「建宮さ~ん、ちょっと」
建宮「はいはい」スクッ
建宮「まぁゆっくりしてけよ。ここに泊まってもいいのよな」
垣根「じゃあ世話になるか」ゴソゴソ
五和「?」
垣根「お土産。日本人街があるとは知らなかったからなぁ……」スッ
五和「わぁ……茶葉?」
垣根「ごめん……」
五和「い、いえいえ!使わせていただきますよ」
垣根「アマクサシキって何をやるところなんだ?宗教?」
五和「そうですね天草式十字凄教といいまして、宗教の一種です」
垣根「へぇ~」
五和「助けを求められれば助ける、『救われない者に救いの手を』という信念のもと動いています」
垣根「すげーな。俺には無理だわ」
五和「そうですか?」
垣根「なんていうか、俺は悪党なんだ。救うのも救われるのも無理だよ」
五和「そんなことないですよ。いかなる理由も『救わない』という理由にはなりません」
垣根「宗教ってこえーのかと思ってたけど案外いいところかもな」
五和「そうですかね」
垣根「あぁ、俺の知り合いにもいた……悪党ばっかだな、知り合いは。」
五和「へぇ、お話聞きたいです」
垣根「まず誰もが一度は殺しをやってる」
五和「い、今の日本は随分とデンジャラスですね」
垣根「白髪のもやし野郎が一番だな。本気でやったら俺でも敵わん」
五和「恐ろしい人なんですね」
垣根「あとはレベル5と、1人レベル4かな?そいつらと住んでてさ。まぁ皆おかしなやつらなんだわ」
垣根「おかしいのもやっぱり白髪もやしでな、このまえなんか――」
五和「ふふふっ」
「こんにちは」
五和「わっ、女教皇!?」
垣根「……」コソコソ
五和「どうかしました?」
神裂「……」
垣根「あ、あの、お久しぶりです」
神裂「やはり魔術関連の人だったのですね」
垣根「え?」
五和「え?でも、」
神裂「あなたの所属を調べてみましたけどわかりませんでした。よく考えたら隠すのは当たり前ですよね」
垣根「え、えっと……」
神裂「X機関、でしたっけ?」
垣根「(うわぁぁぁぁわかっててやったけどぉぉぉぉ)」バタバタ
五和「ど、どうしました!?」
垣根「黒い歴史だっ!忘れろ!!」
神裂「は、はい……やはり知られたくはありませんよね。失礼しました」ペコッ
五和「あ、頭をっ!?では私も下げなくては」ペコッ
垣根「……」
垣根「――というわけで、嘘です」
神裂「真面目に調べた私はいったい……」
五和「あ、あはは……」
垣根「にしてもすげー格好してんな」
神裂「これは術式を使うのに有効な、」
垣根「……本当?それ」チラッ
五和「え、えぇ」
神裂「なぜ信用しないのですか!?」
垣根「だってなぁ……じゃあ何か魔術ってのを見せてよ」
神裂「えぇ……いいですけど」
垣根「……なぁ」
神裂「はい?」
垣根「あんたは……性人だっけ?」
神裂「聖なる人ですけど?」
垣根「あぁ、そっちか。強いの?」
五和「えぇ、少なくとも私なんかとは比べ物には」
垣根「俺は学園都市のレベル5だ。腕にはちょっとは自信がある。なぁ、戦ってみないか?」
五和「え!?」
垣根「何かこう……あんたも感じないか?」
神裂「いえ、特には」
垣根「空気読めよババァ!!」
神裂「あぁ?」ピクッ
垣根「あ、ごめん。麦野と同じくらいか?」
神裂「その麦野さんというのはいったいいくつですか?」
垣根「えーと、多分20はいってる。酒飲むし(歳関係ないけどな。俺もだし)」
神裂「私は18歳です!」
垣根「えぇぇぇぇぇぇっぇ噛んじゃったじぇ、また噛んだ!」
垣根「嘘はやめとけよ!普通に結婚適齢期……過ぎてるとはいわねぇからさ」
神裂「……いいでしょう」ワナワナ
垣根「え?」
神裂「オモテ出ろっつってんだよ、ド素人が!」バン!
垣根「は、はい!(なんかやばいなんかやばいなんかやばい!!ノリでしたって言えない!)」
五和「はわわわわ」
垣根「……」
神裂「ここら辺でいいですね」
垣根「あ、あの……」
神裂「なんですか?」スッ
垣根「刀をお使いに?」
神裂「えぇ」
垣根「よ、よく見たら随分可愛らしいお嬢さんだ!」
神裂「では始めましょうか」バッ
垣根「ひぃっ!!」ファサファサ
神裂「て、天使っ!?」
垣根「お助けー!!」
神裂「い、いえっ彼は天使ではないはずです!」
垣根「天使でもなんでもいいから!」
五和「はぁ、はぁ、戦いなんてやめてくださーい!」
神裂「フってきたのは彼の方です。あなたは下がっていてください」
五和「で、でも……」
垣根「そうだぞ。暴力ババァは危ないから」
神裂「本気でやりますよ?」
垣根「手加減するつもりだったの!?」
神裂「当たり前です。魔法名も名乗りません」ニヤ
垣根「てめ……!」
神裂「少しはやる気になりました?」
垣根「ヤる気はねぇよ。萎え萎えだっつの(刀使うならこっちも武器を作る!)」シュゥゥ
神裂「……物質を作る能力ですか」
垣根「半分正解だ。だが、俺のこいつには――」
垣根「常識は通用しねぇ!!」
神裂「!」
垣根「チッ」
神裂「七閃!」シュバ
垣根「っと(ワイヤー……?)」キィン
神裂「その羽……随分と硬いですね」
垣根「あぁ、まぁな。ちなみにこっちの剣は最強の剣だぜ?」
神裂「……」
垣根「つまり俺は最強の矛と最強の盾を手に入れちまったってわけだ!」
神裂「くっ、七――」
垣根「さっきのやつ、こういう仕組み?」スッ
神裂「!」ザッ
垣根「あー慣れねぇ戦い方はやめた方がいいな」
スパッ
五和「ひゃっ、き、木が……」
垣根「広範囲ってやつも出来るんだ。逃げ場はねぇし向かってきたらハジく」
神裂「……(唯閃……!)」
神裂「(で、ですが……)」
垣根「その刀は飾りですかぁ?今なら許してやってもいいんだぜ?」
神裂「(正直こんな奴に使いたくない……)」
垣根「おらおらどうしたー!」キュイン
神裂「光線!?」
垣根「そんなんじゃねぇよ。ただの太陽光……でもねぇけど」
神裂「七閃!」バシュ
垣根「はいガード」キィン
垣根「あ?いねぇ……」キョロ
神裂「もらった!」バッ
垣根「う、っと、痛っ……いってぇな……女の癖に殴りやがって (やっぱり刀は使わねぇってか?)」
神裂「負ける訳にはいきませんので」
垣根「さいですか……よっと」シュゥゥ
神裂「ハッ!」バッ
垣根「おっと、おせぇよ」ポイッ
コロン
神裂「こ、これは?」
垣根「俺の能力はこの世に存在しない物質を作ること。その性質も自由自在だ。だからこいつは――」ペッ
神裂「(唾……?)」
垣根「水と反応、しばらくして爆発だ。俺はこいつでガードな」ファサ
神裂「(吹き飛せば!)七閃!……あれ?」シーン
垣根「あ、言い忘れてたけどさ。同じワイヤー?的なの使ってるっぽいから物質混ぜて潰しておいたぞ」
神裂「っっ!」バッ
シーーン
神裂「え?」
垣根「という訳だ。俺の勝ちでおーけー?」スッ
神裂「っ……」
垣根「手加減なんかすっから……(正直殴られただけでかなりフラついたけど)」
神裂「考えてみればあの子もいますしね……」
垣根「そういうこと」
五和「……」ボー
垣根「?」
五和「ハッ、す、凄いんですね!」
垣根「こいつが弱いんじゃなくて俺が強すぎたのかな」キラッ
神裂「……(後ろから刺してやろうか?あぁ?)」イラッ
垣根「まぁ手加減してくれたみたいだけど」
神裂「いえ、負けは負けです」
垣根「だよな!」
神裂「……」イラッ
五和「あはは……」
垣根「メシだメシ!俺は腹が減った!」
五和「すぐ作りますからもう少し待っててください」
建宮「すっかり馴染んでいるのよな……」
安価というかアンケ取るから準備しておくといいんだよ。お願いします
垣根「うぉ!うめー」ムシャムシャ
五和「ありがとうございます」
建宮「相変わらず五和は料理上手よな」
垣根「気になってたんだけどさ、クワガタって何?この子の何なの?もしかしてお父さん?」モグモグ
建宮「さすがに年齢的に無理なのよ」モグモグ
五和「上司、ですかね」パクパク
垣根「てか何でクワガタもここでメシ食ってんの?」
建宮「一緒に住んでるからよな」
垣根「」
垣根「え?ていうか、え?よしお前オモテでろ!」バン
五和「りょ、寮みたいな感じなんですよ!」
垣根「そ、そうだよな~も~、お兄さんビックリして血が逆流しそうになったぜ~」
建宮「あ、悪いんだけどさ、」
垣根「?」グビッ
建宮「五和はある男に恋してるし、恋のライバルもたくさんいるのよ。お前はちょっと入れないのよな」
垣根「」
垣根「」ダラー
建宮「汚っ!口から漏れてるのよな!!」
五和「わっ大丈夫ですか!?ていうか、こ、恋だなんて」テレテレ
垣根「ハッ、トリップしちまった……」スクッ
建宮「?」
垣根「お世話に、グスッ、なりまじだぁ」ペコッ
建宮「え、お、おい」
垣根「うわぁぁぁ!!もうやだぁぁぁぁ!!!」ダダッ
五和「あ……」
建宮「……悪いことしたのよ」
五和「いえいえ、いいですよ」
建宮「え?五和、意外と悪い女……」
五和「えぇ!?」
建宮「さ、これで思う存分あの男にアタックできるのよ」
五和「そ、そうですけど……」
建宮「?」
五和「彼も、とってもカッコよかったですよ」
建宮「面食い……」
五和「そんなこと言うならご飯没収です!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
垣根「……」トボトボ
「青年、元気出せ、とイギリス在住のミサカは励まします」
垣根「あれ?第3位?」
「ミサカはミサカであり、お姉さまとは違います、とミサカは否定します」
垣根「妹?」
「そうです、とミサカは誤魔化します」
垣根「うん、ありがとな」
>>468 おぉ……たしかにこの帝督さんはそういう風に見れるな
垣根「ん?あの飛行機か?」
「インデックスー帰りますよー」
「この飛行機嫌なんだよ!」
「俺も嫌だよ!」
垣根「ったく……飛行機に違いなんてねぇっての」スッ
垣根「……」
上条「?(何で一般人が……?)」
インデックス「(ハッ、またアイツなんだよ!)」
垣根「はぁ……」
土御門「お、乗ったかにゃー」
上条「もう空からダイブなんて嫌だからな」
土御門「大丈夫だにゃー」
インデックス「でもこの飛行機……」
垣根「……はぁ」
日本
垣根「」フラフラ
垣根「この飛行機嫌だ……速いすぎ……」プルプル
プルルル
垣根「もしもし……」
『吹寄ですけど』
垣根「!」
『明日、空いてますか?明日なら予定が空いてるんですけど』
垣根「うん!!(まだこっちがあった!)」
『では――』
垣根「ふぅ、ただいまー」
一方通行「淡希ィ……」ボー
結標「今夜は寝かせないからね?」ボー
一方通行「そのつもりだ」ギュ
結標「ん」ギュ
垣根「な、なんだよ!!いったいどうしたんだよお前ら!!説明しろ!!」
垣根「あとここは玄関だ!もっと――」
垣根「常識をわきまえろぉぉぉぉ!!」
垣根帝督一人旅編 END
何がしたかったのかっていうと、特になかったんだよね。言うほど人物出なかったし。次頑張ろう次
垣根くゥゥンがいなかった1日
一方通行「ふわァ……」ネムネム
『旅に出ます。是非探し『てーとく』れ♪ メルヘンエンジェルより』
一方通行「……(わざわざ『』つけて……)」グシャ
一方通行「(メシ作るか……いや、マズはコーヒーだァ)」ウトウト
一方通行「(あれがねェと眠気が……)」ウトウト
「♪」フンフン
一方通行「(なンだ……?)」スッ
結標「♪」トントン
一方通行「……」トコトコ ガチャッ
結標「わっ!? 何で気配消してくるのよ!」サクッ
結標「痛っ」
一方通行「あァ、見せてみろ」フラフラ
結標「何でそんなフラフラなの……」
一方通行「ねみィ」ボー
結標「そ、そんな状態で診察してほしくないんだけ「パクッ」!?」
一方通行「あれ、鉄……?」チゥー
結標「吸うな吸うな!ていうか咥えるな!」
一方通行「……」ボー
結標「……?」
一方通行「……ごちそうさン」パタッ
結標「どういうこと!?あ、寝ないでよ~~~っ!」
一方通行「……」スピー
結標「うぅ……(そういえば、結局告白はしてないのよね)」
結標「(それにしても可愛い寝顔だわ)」
結標「っと(ご飯作らなきゃね。じゃあ能力……ううん、運びましょう)」
結標「よっと(軽っ!)」スクッ
結標「(これは一方通行が壁に埋まっちゃう可能性があるだけで)」トコトコ
結標「(別に触れていたいとか、そういうことじゃないのよ。うん)」トコトコ
一方通行「……」ズルズル ゴン!
結標「あ(何かにぶつけた!?)」
一方通行「ううん……」ギュ
結標「~~~~っ(つ、着いたけど~~~)」
麦野「……」スピー
結標「何でよ!?何でベッドに!?」ガタッ
麦野「ん?」パチッ
削板「……」クカー
麦野「おはよ」ノビー
結標「あ、うん」
麦野「朝からお盛んなことでございますわね」
結標「そんなんじゃないわよ」
一方通行「……」スー
結標「えーと、大丈夫かな」サスサス
麦野「?」
結標「さっき頭ぶつけちゃってね」サスサス
麦野「あ、ベッドどうぞ。ていうか何で私ベッドに?」スッ
結標「知らないわよ」ポスッ
麦野「記憶がないにゃーん……」
一方通行「……」スー
結標「あ!お魚焦げる!」ヒュン
麦野「便利になったモンね」
麦野「よっと、こうしてセットして」
麦野「足絡めて、手はここで、よし」
麦野「じゃあおやすみなさい」バタン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
削板「うん……?」パチッ
一方通行「……」スー
削板「……何故目の前に顔が……」
一方通行「……」スー
削板「何だか変な「ううん」ゴロン き、きた!くんな!!」
削板「ひぃっ!俺にそんな趣味はねぇーー!!」ジタバタ
一方通行「……あ?」パチッ
削板「あ、おはよ「離れろォォ!!なンで!?俺1回起きたじゃン!」
削板「知らん!朝起きたらこうなってたんだよ!」
麦野「ふふり、ってね♪」
結標「?」
一方通行「いただきますゥ」ムスッ
麦野「悪かったってば」
削板「まったく……」
結標「あれ?」
一方通行「なンで1食余って……あァ、あいつがいねェのか」パクパク
麦野「そういえばそうね。さびしい?」モグモグ
一方通行「別に」モグモグ
麦野「よしよし、お姉さんがいるからねー」ナデナデ
一方通行「……チッ」ズズッ
麦野「あれ、抵抗は?ねぇ、ねぇっ!パシッって手叩いたりは?」
削板「えっ」
一方通行「えっ」
麦野「てへっ」コツッ
一方通行「あ、あァ、冗談……」
麦野「自分で殴ってもなぁ……」ボソ
一方通行「……(今のは聞かなかったことにしよう)」
結標「今日は何か予定あるの?みんな」
一方・麦野・削板「「「いつも通りゴロゴロしてる」」」
結標「働きなさいニート共!!」
一方通行「えー……」
削板「じゃあ一応服は着替えるか……」
結標「はぁ……」
一方通行「オマエは予定あンのか?」
結標「特には」
一方通行「人のこと言えねェだろ……あ、削板ちょっと来い」
削板「あぁゲーム?」
一方通行「おォ」
削板「言っとくがパズルゲームとか頭使うの無理だぞ」
一方通行「それでレベル5かよ……」
麦野「じゃあ女子同士のガールズトーク?」
結標「女の『子』じゃないでしょうね」
麦野「マジで傷つくわ……」シュン
結標「お姉さん、てことでいいじゃない」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一方通行「……」ポチポチ
削板「てやっ、とりゃっ」ガチャガチャ
一方通行「うっせェよ」
K.O
削板「くそーー!!この根性無し!!」ダンダン
一方通行「キャラにキレるな」
麦野「ほほえましいわ」
結標「そうねー」
麦野「そういえば告白しなかったわね?」
結標「むぅ……うん……」
麦野「では私が伝えておこう」
結標「ま、待って!きょ、今日中に!!」
麦野「へぇ?」ニヤッ
結標「うわぁぁぁレベル5なんか嫌いだぁぁぁ!」
麦野「ふふん♪」
一方通行「あァーアイツはどォしてっかな」ポチポチ
削板「さぁな。根性でなんとか生きてるだろ」ピコピコ
一方通行「そォ……よっと、10連鎖、5連鎖、5連鎖」
削板「何それ!?」
一方通行「続けて連鎖できるようにやってみた」
削板「遊ばれてる……!」
一方通行「かかここきききかかくくききここかきくけこここ」
削板「……あーもう、動けもしねぇ。何これ……ス○ブラってこういうゲーム?」
一方通行「カカカッ!」
麦野「はふぅ」
結標「何で肩揉んでんだろう、私」ギュッギュッ
麦野「いや~やっぱり凝っちゃうのよねー」
結標「え?私全然凝らな……あぁ……」シュン
麦野「結構大きいのに?」ツンツン
結標「ひゃっ、つっつかないでよ!」
麦野「サラシってそんな効果があるの?」
結標「さぁ?ていうかこんな大きさ……反則よ」ムギュ
麦野「え、えっち/// とでも言えばいいの?」
結標「さて、と」スクッ
麦野「スルーしなくても……あ!」
結標「?」
麦野「ふふ♪」トテトテ
麦野「はい、ちゅ~もく~!」パンパン
一方通行「?」
結標「割り箸?」
削板「何か数字とか書いてあるけど」
一方通行「オイオイ、随分素敵で愉快な割り箸じゃねェか」
麦野「はーい、王様ゲーム……キング・ゲームを始めるわよ」
削板「英語にした意味は……」
麦野「特になし」
一方通行「はァ……」
麦野「はいやろう。すぐやろう」スッ
削板「……」スッ
一方通行「従うのか」
削板「あぁ。面白そうだからな」
一方通行「チッ」スッ
結標「……」スッ
麦野「おぉ、みんな暇だったんだね」
「「王様だーれだ」」
削板「あ、俺だ」
一方通行「チッ」
削板「はははっ!さっきのお返しだ。1番が3番に……」
削板「お姫様だっこ」
一方通行「3番だけど」
麦野「1番」
一方通行「……出来ンの?」
麦野「やってみる」スッ
一方通行「うォ、ォォ!浮いてる!」パタパタ
麦野「軽~い。よしよし、ママでちゅよ~」
一方通行「ぶっ殺、うわっ、おろせーー!!」ジタバタ
麦野「お、おろせなんて……あなたの子供なのよ?」
一方通行「え、俺!?」
削板「オ・モ・テ・デ・ロ」ボソ
一方通行「いいから手を離せ!」
麦野「はい」スッ
一方通行「ぐァ!」ドン
麦野「離せっていったから」
一方通行「痛ェ……覚えとけ」ジワッ
結標「涙目ね」サスサス
麦野「さー引いて」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「「王様だーれだ」」
麦野「私ね♪」
一方通行「不幸だァ……」
麦野「1番が2番に>>556」
1→>>558
2→>>559
556 : VIPに... - 2010/05/28 20:58:40.97 j36EWIAo 243/336ペットボトルの飲み物を二人で飲む
558 : VIPに... - 2010/05/28 21:06:21.88 f.Zcfb.0 244/336あわきん
559 : VIPに... - 2010/05/28 21:09:03.37 j36EWIAo 245/336アクセラレータ
麦野「さ、どうぞ」ニヤニヤ
結標「え、えと……」
一方通行「……」
削板「ささ、遠慮なさらず」
一方通行「オマエ、内臓の皮を一枚一枚削ぐぞ」
麦野「なんてグロい。でも王様の言うことは絶対なのよ」スッ
結標「(麦野~~~~~っ!!)」
一方通行「本気か……」
麦野「じゃあ私と代わる?」
結標「だ、駄目っ!」
一方通行「え?」
結標「い、いいからやるの!」
一方通行「これって……つまり、交互ってことかァ?」
麦野「いいえ、一気に2人同時にどうぞ」
一方通行「」
麦野「大丈夫よ。通常より大きめの口だから」
一方通行「通常より入ってる量も多いけどな」
結標「でも服にかかるんじゃ」
麦野「じゃあ脱ぐ?」
結標「く、覚えておきなさい!」ガッ
一方通行「え?」
結標「めめ、目を瞑って!」
一方通行「お、おォ……」スッ
結標「……うぅ、じゃあ口開けて」
一方通行「あーー」
削板「(録画録画、と。後でていとくんに売ろ)」
結標「……」ドバドバ
一方通行「が、がぼぼぼぼぼっ!!」
結標「やっぱ無理よ~~~!!」
麦野「じゃあこれをどうぞ」スッ
結標「こ、これは?」
麦野「ストロー。でも直線のやつ」
結標「つまり、どういうこと……?」
麦野「あーくん、咥えて」
一方通行「?」ハム
結標「……ハッ!」
麦野「はい飲んでー」ドバッ
結標「あぶぶっ!」
麦野「上向いてー」グイ
結標「んぷ、ぶぶぶ」ジワッ
一方通行「ふァふィふァふェふィふァっふェっふォ(なみだ目になってっぞ)」
麦野「はーい、ストロー挿します」スッ
一方通行「!?」
麦野「吸ってー」
一方通行「ふェふィふふァ!(出来るか!)」
結標「あぼぼぼっ(く、空気がきたっ!)」
麦野「ほらほらー早く吸わないと窒息死ー」
削板「お、恐ろしい……」
一方通行「……、」
結標「むぷぷっ(く、苦しい……)」ポロポロ
一方通行「チッ」チゥーー
結標「(あ、吸われて液体がなくなってくのがわかる……ひゃっ、舌吸われた!)」
一方通行「……」
麦野「次」
結標「ぜぇ、ぜぇ、え?」
麦野「早く吸っちゃってー」
結標「えぇ!?」
麦野「……」チラッ
削板「はい!」スッ
一方通行「っ(コイツ鼻ふさぎやがった!!)」
麦野「はいはーい、どうぞー」
結標「わかったわよ!!」パクッ チゥーー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
結標「……(いつになったら終わるんだろ……もうぬるいし)」
麦野「……」ニヤッ
麦野「中身吐いちゃ駄目よ?」
結標「……」コクッ
一方通行「……なンで俺縛られてるンですかァ?」
麦野「……」チラッ
削板「は、はい!」
一方通行「いで、いででで、あがっ!?」
麦野「よろしい。口開けといてね。で、あなたは……ごめんね?」グイ
一方・結標「「!?」」
麦野「口合わせて、と」
削板「これってキスなんじゃ?」
麦野「いいのよ、一回既に経験済みだから」
麦野「さーて、これから鼻つまむから息吸えないわね」スッ
結標「んぐっ!(く、口にも液体あるし息吸えないし!)」
麦野「吐けば息吸えるわよ」
削板「……(なんだろう、この人ちょっと息荒いし。スイッチ入っちゃったんじゃ……)」
一方通行「……(なンでこうなったンだろうかねェ……)」
結標「……」ジワッ
麦野「へへっ」ニヤニヤ
削板「……(こ、この人怖い)」
麦野「あ、そっちはちゃんと受け止めてね。飲んじゃっていいから」
一方通行「……」チラッ
削板「……(俺見られても無理っす!)」ブンブン
結標「(も、もう、限界!)ぶばっ!」
一方通行「!」ゴボボボ
結標「(あ、頭がボーってしてきた……)」
一方通行「(あったけェ……)むぐっ!?(なンだこの肉の感触!)」
結標「……」ギュ
一方通行「おぼっ!」ゴッキュゴッキュ
削板「あ、すっごい勢いで飲んでる」
麦野「ねー」
削板「いや『ねー』って……まぁいいか」
結標・一方通行「「……、」」
結標「……(舌、入れてみたらどんな反応するかな)」
一方通行「!?」
結標「(ふふ、驚いてる。可愛いなぁ)」レロ
一方通行「(オイオイオイ!なンなンですかァ、これはァ!)」
結標「(あ、逃げちゃった……でも追うもん)」
一方通行「(な、なンだこりゃ!口の中でなンか暴れまわって!)」
麦野「……」
削板「……俺知らない」
麦野「あははっ」
削板「このままでは色々危ない気がするのですが?」
麦野「さーて、次のゲームを」
削板「いや、空気読めなさすぎじゃないですか?」
麦野「だって、幸せそうでムカツクんだもん」
削板「いや、ちょっと……」
どうしてこうなったんだろう。よくわからない
一方通行「あァ、引くのか」ボー
結標「……」ボー
麦野「さっ、どうぞ」
削板「(あの人達目が虚ろだよ……)」スッ
麦野「よーし」
「王様だーれだ!」
麦野「あれー?声出したの私だけ?」
削板「でしょうね!」
>>579 させること
>>581 人物A
>>582 人物B
580 : VIPに... - 2010/05/29 01:46:15.80 ilNHdGs0 254/336野球拳
581 : VIPに... - 2010/05/29 01:46:40.06 AZ.G3260 255/336むぎのん
582 : VIPに... - 2010/05/29 01:47:51.79 3BkfXYoo 256/336あわきん
一方通行「俺かァ」
削板「あれ?治った?根性?」
一方通行「コーヒーで治った」
結標「……」ボー
麦野「こっちは治ってないけど」
一方通行「そォだな……2番と3番が野球拳ってなァどォだ」
麦野「私だ」
結標「わらしもー」
削板「一種の酔っ払いだな」
麦野「さーて、野球拳ね?」
一方通行「結標ェ?大丈夫かァ?」
結標「う、うん。野球拳ってアレでしょ?あの、負けたら脱……ぐ……?」
麦野「そうね」
一方通行「……」ギロ
削板「……」ジロリ
一方・削板「「(こいつに見られるとかムカツクな。負けるなよ!)」」
「「アウト!セーフ!よよいのよい!」」
結標「わー勝った!」
麦野「はいはい」シュルシュル
結標「ええっ!?いきなり下着姿に!?」
麦野「これしか着てないからね」
結標「もしかして露出狂?いきなりそこ脱がなくてもよくない?」
麦野「あ、そういえばそうかも」
結標「はぁ」
麦野「あなたも十分露出してるけどね。サラシだし」
結標「今は違うからいいの」
「「アウト!セーフ!よよいのよい!」」
麦野「はい、どうぞお脱ぎください」
結標「むぅ。じゃあ靴下ね」
麦野「2つ脱いで1つ分だからね?」
削板「俺もう死んでもいいかもしれない」
一方通行「おい。命を粗末にすンな」
削板「お前が言うな」
「「アウト!セーフ!よよいのよい!」」
麦野「あーじゃあ私も靴下ー」
結標「どんどん少なくなってきた……」
「「アウト!セーフ!よよいのよい!」」
結標「くぅっ!じゃあ上着ね」
麦野「あ、中に着てるの白なの?」
結標「?うん」
麦野「光の関係で透けてるわよ。黒の「うわぁぁ!!」黒だなんてダイタンねー」
一方通行「俺死ぬかもしれン」
削板「大丈夫だ。お前が死んでも悲しむ人はいない」
一方通行「妬むな不人気」
一方・削板「「ははっ(コイツいつか殺す)」」
「「アウト!セーフ!よよいのよい!」」
麦野「じゃあズボン」
結標「もう下着だけ?」
麦野「私そんなに気にしないし」
結標「いや、気にしようよ」
「「アウト!セーフ!よよいのよい!」」
結標「スカート……」スッ
麦野「直パンツ?」
結標「うぅ……」コクッ
麦野「黒かー」
結標「これしかなかったのよ!!」
一方通行「ぶはっ!」
削板「根性で蘇れェェ!!」
「「アウト!セーフ!よよいのよい!」」
麦野「じゃあ上で」パチッ
結標「て、手で隠してよ!」
削板「ぶはっ!!」
一方通行「傷は……手遅れ、だと……」
削板「ていうか見るな。殺すぞ」
一方通行「ババァの体で欲情なンてしねェから大丈夫だ」
削板「……一度真剣に戦うべきかもな」
一方通行「無理だ。7位が最強に勝てるはずが「すごいパーンチ!」ごはっ!」
削板「いいぜ。その幻想をぶち壊す!」
一方通行「手抜きすン「すごいパーンチ!」げはっ!」
削板「ひゃひゃひゃひゃっ!」ベシベシ
一方通行「なンで俺がコイツに……!」
削板「純粋な身体能力で俺に勝てるかな、もやしが!!」
「「アウト!セーフ!よよいのよい!」」
結標「うわっ、ど、どうしよ……」カアッ
麦野「顔あかーい」
結標「うぅ……う、上で」パチッ
麦野「あ、あーくん鼻血出てる。興奮した?」
一方通行「ち、違ェ!こいつに殴られ「すごいパーンチ!」ぐあっ!」ゴロゴロ
削板「あ……」
一方通行「アレ……真っ暗……?」
結標「きゃぁぁぁぁ!!」ドガッ
一方通行「ぐ……」バタッ
削板「あ……」コソコソ
結標「……机と同化してみる?」
削板「ひっ、す、すいま」ヒュン
「ぎゃあああああああああああああ」
麦野「さーて片付け片付け」
結標「……」ポー
麦野「その白いの持ってってね」
結標「うん……」スッ
削板「」
麦野「よっこいしょ、捨てましょ捨てましょゴミ箱にー♪」
一方通行「……」
結標「うぁ……(ベベ、ベッドまで運んだけど、私ほとんど裸じゃない)」
一方通行「……」パチッ
結標「え?」
一方通行「……」パチパチ
結標「あ、あの……おはよう?」
一方通行「あァ、うン……」
結標「えへへ?」
一方通行「……」
結標「?」
一方通行「なァ」
結標「なに?」
一方通行「……」カァッ
結標「な、何でいきなり赤くなるの?」
一方通行「その……」
結標「?」
一方通行「(上目遣い……!)」
一方通行「限界です、いただきますゥ」ガバッ
結標「にゃっ!?」
削板「いてぇ……死ぬかと思った」
削板「さて、一方通行はいずこへ「んっ、あ、そこはっ」「もうこンなに――」
削板「」
「綺麗だぜ、結標ェ」「恥ずかしいからそんなこと言わないでよ!」
削板「(根性でもフォローできねぇ……録画だ録画)」
削板「(さて、冷蔵庫からネットに繋いで、と)」カチャカチャ
【実況中継】セロリとあわきんと性感獣【From レベル5荘】
結標「そ、そういうのはさ、まだ早くない?ていうか私たちは別にそういう関係じゃ……」
一方通行「……おォ、そォだな」
結標「……」
一方通行「……」
結標「忘れるから、さ。今回のことはなかったことにしよ?」
一方通行「……とりあえず着替えろ」
結標「うん……」スルスル
一方通行「なァ」
結標「ん?」
一方通行「ありがとうな。雇ってくれて」
結標「え?」
一方通行「それだけだ。じゃァな」
結標「……本当にそれだけ?」
削板「(ち、何だこのクソ冷蔵庫。立たねぇじゃん。2つの意味で)」
一方通行「は?」
結標「もっとあるんじゃないの?そんな顔してる」
一方通行「どンな顔だよ」
結標「そんな顔よ」
一方通行「別にねェよ」
結標「嘘。絶対嘘よ」
一方通行「ねェよ。しつけェぞ」
結標「どうでもいいけど、その張ってるテントどうにかしてね」
一方通行「は、はァ!?(ベクトル操作でさっき鎮めたはずじゃ!?)」チラッ
結標「えい!」ドン
一方通行「うォ!?」ドサッ
結標「っと。言いなさい。言うまでここどかない」
一方通行「チッ」
一方通行「野郎の上に跨りやがって……痴女かてめェは」
結標「ううん。一方通行だからこんなことしてるの」
一方通行「……俺ァ男だぞ」
結標「知ってる」
一方通行「さっきだって襲いかけたンだぞ」
結標「知ってる」
一方通行「……はァ。わけわかンねェ」
結標「だから、とっとと言っちゃえばいいんじゃない?何か隠してるでしょ」
一方通行「隠してねェ」
結標「嘘」
一方通行「嘘じゃねェ」
結標「嘘」
一方通行「しつけェな……どォしてそう思うンだよ」
結標「だって」
結標「さっきから目を見てくれないじゃない」
一方通行「ッ」
結標「どうして見ないの?も、もしかして……」
一方通行「(バ、バレて!?)」
結標「暗部復帰!?早速仕事!?バラバラ死体!?」
一方通行「全部違ェ!しかも最後のはなンだ!」
結標「じゃあ何?」
一方通行「……」
結標「む。ダンマリ決め込むつもりね?」
一方通行「……」
結標「よーし、じゃあやってやろうじゃないの」ススッ
一方通行「お、おい!ど、どこ触って!?」
結標「これ、消すわよ?」
一方通行「なンだと!?」
結標「今日から一方通子、本名鈴科百合子として生きてもらおうじゃないの」
一方通行「や、やめ!」
結標「わ……何か硬く「なってねェェェ!!」
一方通行「くそっ、どォしてこォなった!」
結標「そりゃあ、私を、その……襲ってから……」
一方通行「あァそォだな!つまりそォいうことなンだよ!」
結標「つ、つまり、その、したいってこと?」
一方通行「く…………」
一方通行「あ、あァそォだ。俺だって男だ。しかもこンな近くにこンな可愛い女がいるンだから仕方ねェだろ!!」
結標「か、かわっ!?」
一方通行「あ」
結標「え、えっと?」
一方通行「くゥ……い、いいか結標ェ!この際だから、というか大事な話をするぞ」ガシッ
結標「う、うん(目を見てくれてる……ちょっと嬉しいかも)」
一方通行「お、俺は――」
削板「『死ね。氏ねじゃなくて死ね』と」カタカタ
削板「(畜生が。甘すぎて糖尿病になる)」
削板「たしかコーヒーが……」ガチャッ
削板「酒しかねぇ……」
麦野「で、めでたくカップル誕生?」
結標「うん!」
麦野「まぁまぁ、元気よく返事なんかしちゃって」
結標「いやーこれまでの人生で一番嬉しい一日だわ」
麦野「でも順序が間違ってない?」
結標「それは……まぁ、なかったことにしよう、ってことで」
麦野「じゃあまだ初めて?」
結標「う、うん」
麦野「言ってくれればいい感じに家から消えるからね?」
結標「え、えぇ!?」
麦野「でも夜とか勘弁ね。意外とこの家響くから」
結標「まだしないわよ!」
麦野「でもいつか来るわけだ。避妊は大切だからねー」ポン
結標「こ、これは……」
麦野「あとこの紙見せるとホテル代が安くなるから有効に活用してね」ポン
削板「……で?」
一方通行「へへっ」ニヤニヤ
削板「チッ」イラ
一方通行「なァにイラついてンですかァ?」
削板「ムカツクな」
一方通行「へけ、へけへけ」ニヤニヤ
削板「某ハムスターみたいに笑うな。お前の彼女犯すぞこら」
一方通行「……」カチッ
削板「じ、冗談だから!無言でスイッチ入れるなこっちくんなぁぁぁ!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
削板「ふぅ。さて、これをあげよう」ポン
一方通行「これは?」
削板「避妊は大切。妊娠、ダメ、ゼッタイ」
一方通行「お、おォ。オマエも頑張れよ」
削板「優しい一方通行……気色悪いな」
夜
結標「おかえりー。一方通行どこ行ってたの?」
一方通行「コーヒー」
結標「そう。あと、これからよろしく」ペコッ
一方通行「おォ」
結標「でも恋人同士って何やるんだろうね」
一方通行「そォだな……」
結標「デート?」
一方通行「キスじゃねェかな」
結標「」
一方通行「?」
結標「そ、それはまだダメ!いいムードの時!」
一方通行「じゃあなンかやりたいことねェの?」
結標「うーん……あ、昼間のゲーム。あれやってみたい。一方通行に勝つまでやめないけど」
一方通行「俺に勝つまでか……じゃあ何年かかっても無理だな」
結標「ううん。絶対勝つ!」
一方通行「無理だ淡希」
結標「ア、一方通行!じゃあ特訓するわよ徹夜で!」
一方通行「あァ?いいけど、俺は厳しいぜ?」
結標「今夜は寝かせないからね?」
一方通行「こっちも、そのつもりだ」
END
垣根「『レベル5だけど何か質問ある?』と」カチャカチャ
垣根「……ふぅ、2getから伸びねぇな」
垣根「ん?」
やっぱり高レベルの人ってモテるんですか?
垣根「……」プルプル
垣根「『もちろん、俺なんかになると泣かせた女は数知れず』と」カタカタ
やっぱり第1位とか凄そうだもんね
第3位と第5位って女子中学生なんでしょ?
JCと聞いて
JCと聞いて
JCと聞いて
・
・
・
垣根帝督の女探し 完結編
垣根「くそがァ!!」
一方通行「あン?」
垣根「あぁ、最近彼女をゲットした一方通行さんじゃないっすか」
一方通行「あァ、もうわかったからいいや」スタスタ
垣根「待ってーー!」ヒシ
一方通行「抱きつくな気色悪い」
垣根「どうやったら彼女ゲットできるか教えろ!教えてください!」
一方通行「頑張る」
垣根「うがぁぁ!そんな言葉聴きたくねぇ!」
「一方通行ーそろそろ行こー」
一方通行「おォ、今行く」
垣根「?」
一方通行「デートだデェト。じゃァな」スタスタ
垣根「三下がァァァ!!」
一方通行「……」
垣根「……」
一方通行「……ふっ」スタスタ
垣根「何だよ何だよ何ですかーその嘲笑は!そんな目で俺を見るな!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
垣根「ナンバーセブゥゥン!!野郎だけで遊びにー」
「今日は荷物持ちよろしくね。アイテム全員分だからかなり重いよ?」「根性に不可能はねぇ!」
垣根「……」
街
垣根「ぶえっきし!」
垣根「冷えてきたなーそろそろ秋か……」トコトコ
垣根「……カップル多いな」トコトコ
垣根「……(クーリスマスが今年もやーてくるー♪てか。死ね)」
垣根「もうナリフリかまっていられねぇ!!キャバクラ的なの探そう!」
「2人キリの個室 時間:1時間(延長OK)」
垣根「よし」スタスタ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
???「初めましてお客様、本日は……え?」
垣根「よぉ、久しぶりだな心理定規!」
心理定規「え、ちょっと、な、何で!?」
垣根「お前に会いたかったからさ」キリッ
心理定規「はぁ……まぁお客様には変わりないしいいか」
垣根「で、その、な、何してもいいのか?」ハァハァ
心理定規「ううん。私の場合はそういうのはダメ」
垣根「つまんねー」ドサッ
心理定規「なんて失礼な」
垣根「最近どうよ。『スクール』も解散したろ」
心理定規「まぁまぁ」
垣根「それだけ?」
心理定規「うん。他に聞きたいことでもあるの?」
垣根「スリーサイズは?」
心理定規「お・きゃ・く・さ・ま・?」ニコッ
垣根「ちぇっ、わかったよぉ」
垣根「でもエロいこととか求められてやらない、っていいの?」
心理定規「いいの」
垣根「誰とは言わないけどそういうの期待してる人もいるんだけど?」
心理定規「童貞のクセにうるさいわよ」
垣根「ど、どどど童貞ちゃうわ!」
心理定規「『スクール』時代から妙に童貞クサかったのよね」
垣根「(たしか話によると一方通行は襲いかけてゲットしたはず)」
垣根「(つまり、ヤれば出来るてことか)」
心理定規「まぁ時間までお菓子でも食べながら雑誌めくってお話ってことで」
垣根「てーいっ!」ドン
心理定規「きゃっ!」ドサッ
垣根「へへっ、いただきま「ふざけないでよっ!」ぐえっ!」
心理定規「そういうのがしたいなら風俗にでも行ってなさいっての!」グイ
垣根「し、締まってまふ!息がー!そして柔らかい微かな感触ー!」
心理定規「微かなって何!」
垣根「だいたい、ガキが見栄張ってドレスなんか着てんじゃねーよ!」
心理定規「そんなガキ相手に変なことしようとしないでよ!」
垣根「うがー!」
心理定規「(面倒……能力で退場させちゃおっかなー)」
心理定規「!(能力!?)」
垣根「あ?」
心理定規「(距離単位25、と)」 ※浜面・滝壺を20とするらしいよ
垣根「……」ボー
心理定規「(今日一日使わせてもらうわ)」ニヤ
垣根「……(あ、何だ……急になんか……)」ドキドキ
心理定規「ねぇ、お買い物でもいかない?」
垣根「あ、あぁいいぜ」ドキドキ
心理定規「新しいドレスとかバッグとか欲しいのよねー」チラ
垣根「任せろ!実は俺結構金持ってるし」ドキドキ
心理定規「わーい」ギュ
垣根「くぁ(やべぇ、コイツが可愛くてしょうがねぇ!どうした俺!)」ドキドキ
『一方通行「……年下のガキにいろいろ振り回されンのは、人間なら誰でも通る道だ」』
垣根「こういうことかよ!」ドキドキ
心理定規「?」
垣根「こっちの方が似合うんじゃねぇの?」
心理定規「うーん。でもこれ高いよ?」
垣根「金あるし」スッ
心理定規「じゃあお願い(思ったよりたくさん買えそうかも)」
垣根「おう!」
「ありがとうございましたー」
心理定規「悪いわね、持たせちゃって」
垣根「気にすんな」
絹旗「(あれー?)」キョロキョロ
絹旗「(うぅ、超迷子です……麦野達いつの間にかいなくなってるし)」シュン
絹旗「ん?」
垣根「よぉチビ。久しぶりだな」
絹旗「げ……」
垣根「『げ』ってなんだよ。超カッコイイ垣根様に会えて嬉しいんだろ?え?」ツンツン
絹旗「頬を超ツンツンしないでください!」
心理定規「……」
心理定規「(まずいなー……一応面識あるし、とっとと行っちゃおっかな)」
垣根「あれ、背伸びた?全体的に成長した感じがするんだけど」
絹旗「おぉ!わかりますか!」
垣根「ごめん適当だ」
絹旗「そ、そんな……」シュン
垣根「うーん……心なしか大きく……うーん?」
心理定規「は、早く行くの!(距離単位少し上げて……これじゃ嫉妬してるみたいで癪だけど、仕方ないのよ。うん)」グイ
垣根「わぁったから引っ張るな!」
絹旗「あ、さよなら……」フリフリ
絹旗「……」
絹旗「…………」
絹旗「(いや、別に私は攻略キャラじゃないですよ?)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
垣根「嫉妬すんなよ」スタスタ
心理定規「してないし」スタスタ
垣根「そんな不機嫌になんなってば」スタスタ
心理定規「なってない」スタスタ
垣根「だいたい絹旗もお前もロリロリしてて俺の趣味じゃ……あれ?」
心理定規「んー?どうしたのー?」ニヤニヤ
垣根「えっと……」
心理定規「(ムカツクから距離単位40ー♪)」
垣根「(おいおいおいおい!何だよいったい!)」
垣根「(こいつとは仕事で結構前からたしかに面識はあったが……)」
垣根「(なぜか懐かしさまで感じられるし)」
・・・・
心理定規「行こ?ていとく?」
垣根「(とっても親しい仲、そんな気がしてならねぇ)」
垣根「(何がなんでも守ってやりたい、そんな気分が沸いてきやがる)」
心理定規「私は帝督のこと好きだよ?あなたは?」
垣根「お、俺は……俺も、好きだ」
心理定規「(ふふっ、何が第2位よ。ちょろいわ)」
心理定規「(ま、金ヅルにして最後に距離単位を落として別れればOKね)」
???「不幸だーーー!!」ダダッ
???「ま、待ちなさい!」ダダッ
心理定規「え?」
???「わぁぁ!」
垣根「っ、危ねぇ!」スッ
上条「いたたた……わ、悪い!」
垣根「……」
上条「……あ、あの」
垣根「危ねぇだろが!気をつけやがれ三下!」
上条「ど、どうして高レベルの方々は『三下』という言葉が好きなんですか!?」
垣根「ったく……こいつに何かあったら脳を3つくらいに分けるぞこら!!!」ギロ
上条「す、すすすまん!(本気でやれそうだから怖い!)」
御坂「あ、あの……」
垣根「おいガキ。お前ももっとおしとやかになれ!じゃねぇとコイツ取られるぞ」
御坂「え、えぇ!?」カアッ
垣根「お前もコイツちゃんと見とけよ!」
上条「はは、はい!」ギュ
御坂「ちょっと、てて、手!?」
上条「それでは失礼します!御坂、お前も謝れそしてもうどこにも行くな!」
御坂「(『どこにも行くな』『どこにも行くな』『どこにも行くな』『どこにも行くな』)」プシュー
心理定規「……」
垣根「怪我は?」
心理定規「お蔭様でないわ」
垣根「そりゃよかった」ニッ
心理定規「……」プイ
垣根「?」
心理定規「い、行くわよ」
垣根「はいはい」
垣根「腹減ったし飯にすっか」
心理定規「うん」
垣根「そうなー……お前のお姿と釣り合うのはあそこくらい?」
心理定規「じゃあそこでいいわよ(能力のおかげなのよね。そう考えると少しむなしいわ)」
垣根「うし」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
垣根「高級感溢れる飯だな」
心理定規「そうねー」
垣根「ヤツらのメシもいいけど、たまにはこういうのも食わなきゃな」モグモグ
心理定規「『ヤツら』?」
垣根「あぁ言ってなかったっけ。今知り合いの家に居候中でな」
心理定規「へぇー。楽しそうにやってんのね」
垣根「おう。色々と大変だけどな」
心理定規「……そっか」モグモグ
垣根「お前は今日みたいなキャバ嬢みたいなことして稼いでんの?」
心理定規「まぁね。別の仕事の時もあるけど」
垣根「かー。その若さでもう女捨ててんのかよ」
心理定規「関係ないでしょ」
心理定規「迷うなぁ」
垣根「じゃあ全部買っちまえ」
心理定規「え!?それは流石に無理じゃ?」
垣根「任せろ」キリッ
心理定規「わーい」
垣根「お前の笑顔のためならいくらでも出せる、ってなぁ」
心理定規「そ、そう……」ズキ
垣根「(この財布一方通行のだけどな)」
心理定規「(なぜかムカムカするわ……こうなったら衝動買いね。こいつの金で)」
垣根「さー何でもどうぞー」
心理定規「そう?じゃあこれとあれも――」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
垣根「うぉ、重い!」
心理定規「よろしくー」
心理定規「今日はありがとね」
垣根「気にすんな」
心理定規「(……もうお遊びはおしまい……あれ?)」
垣根「気づくの遅くね?」
心理定規「ち、ちょっと、どういうこと!?」
垣根「さぁな。昼間のやつらとぶつかったあたりで解けたみたいでな」
心理定規「じゃあ後半は演技!?」
垣根「あぁもちろん」ニヤ
心理定規「はぁ……やられた……」
垣根「楽しかったなー」
心理定規「え?」
垣根「ん?だから、楽しかったって」
心理定規「で、でも……こんなたくさん買わせられたのよ?」
垣根「全然オッケーだ。むしろドンとこい」
心理定規「はぁ、よくわからないわ」
垣根「ガキにはわからねぇよ」
心理定規「ガキガキって言うけどね、私はそんな子供じゃないわよ」
垣根「そんなところがガキだって言ってんの。ドレスなんか着ちゃって、いっちょ前に男ハベらせてるつもりかよ」
垣根「こえーお兄さんもたくさんいるんだからな。あんまりそういうことはすんなよ」
心理定規「は?あなたに言われる筋合いはないわ」
垣根「ったく……晩飯はウチで食ってけ」
心理定規「話が通じない……」
時刻:夜
場所:家
垣根「たっだいまー……誰もいねーんですかい」
心理定規「……お邪魔します」
垣根「お、一応礼儀はわかってっか」
心理定規「だからバカにしないでよ」
垣根「腹減ったろ」
心理定規「別に」
垣根「態度が冷てーなー」ガチャッ
心理定規「……」
垣根「何にもねぇ……コーヒー拝借」バタン
心理定規「で、何か話でもあるわけ?」
垣根「べっつにー」プシッ
心理定規「じゃあ何でつれてきたのよ」
垣根「にっげー……こんなの飲んでんのかよあいつ」
心理定規「用が無いなら帰るわよ」
垣根「これ俺の連絡先」スッ
心理定規「は?」
垣根「もうキャバ嬢ごっこなんざやめとけ。金がねぇなら連絡してこい。何でも買ってやるから」
心理定規「はぁ……」
垣根「それだけだ。わかったら帰れ。わかんねぇならずっとここにいろ」
心理定規「ふっ、何それ。進んで金ヅルになる気?」
垣根「ま、そんなところだ」
心理定規「前に話したよね?何で男がわざわざ金使って女と接しようとするのか」
心理定規「まさかあなたもそのクチ?だったら相手したげる。『お客様』としてね」
垣根「へっ、俺はそんな風に見えるかい」スクッ
心理定規「え?」
垣根「やっぱり俺には人を救おうなんて生き方は出来ねぇのかもな」
心理定規「な、何?」
垣根「お前何回俺に本物の笑顔見せた?何回本気で笑った?」
垣根「ガキのうちにガキらしいこと何一つしないヤツなんざロクな大人になれねぇぞ」
垣根「お前、今日の後半は明らかに楽しんでなかったな」
心理定規「……」
垣根「『メジャーハート』だなんてたいそうな能力使ってやがるが、自分の心は読めてねぇだろ?」
垣根「だからガキだっつってんの。ちょっとこい」ギュ
心理定規「ちょ、ちょっと!」ギュム
垣根「……俺だって昔はお前と一緒だった」
垣根「だからこんなヤツになっちまったのよ。でも仲間ってのが出来た」
垣根「ボロボロだった俺をわざわざ家に入れてくれたんだぜ?天使かっつぅの」
垣根「だから感謝してる。いつもなら口には出さねぇけど、一回だけ言ったことがあってな」
心理定規「……」
垣根「そしたら何て返したと思う?『じゃあ今度はあなたが天使になってみれば?』だってよ」
垣根「…………なぁ心理定規?」
心理定規「……なに」
垣根「お前、ここにいろよ。絶対とは言えねぇが多分楽しいだろうよ」
垣根「俺に『天使役』ってのをさせてくれよ」
心理定規「お断りするわ」パッ
垣根「えぇぇぇぇぇぇ!!?完璧に決まったと思ったのにぃぃ!!?」
心理定規「ま、1週間に1回くらいは会ってもいいかな」
垣根「うぅ……」ガックリ
心理定規「じゃあね。また今度」
垣根「あぁ……」
心理定規「(なーにが『天使』よ。気色悪い)」
心理定規「ふふっ」
心理定規「(まったく……)」
心理定規「(やっと『自分の心』ってのが、わかったかな)」
心理定規「(能力なんて使わない)」
「使わずにあいつの心を手に入れてみようじゃないの!」
END
…………あれ、ていとくん結ばれてない!?
一方通行「旅行行こう淡希」
結標「えっ」
一方通行「2人キリでさ、立派なホテルとって綺麗な夜景なンか見ちゃって」
結標「そ、それで?」ドキドキ
一方通行「……結婚式も、そこであげてェよなァ」
結標「けけ、けっ、結婚!?そ、それはまだ早いんじゃない!?」
一方通行「子供は2人。男と女な」
結標「こ、ころもぉ……?」ヘナヘナ
一方通行「愛してる、淡希」
結標「私も、愛して「一方通行ー!」ん?」
麦野「遅くなっちゃってごめんねー」
一方通行「おォ。じゃ行くか」
麦野「手」
一方通行「あァ」ギュ
結標「……え?」
麦野「私達付き合うことになったの」
一方通行「だから家も出てくわ」
結標「ち、ちょ「じゃァな」待ってよーーーーー!!」
結標「ハッ……夢かぁ……よく考えると話の内容がぐちゃぐちゃだわ……」
結標「……はぁ」ギュウ
結標「…………」パカッ
電話帳:一方通行
(分類:彼氏)
結標「……うん」パタン
結標「(そうよ。向こうから告白してきたんだからね)」
結標「(そりゃ……まぁ?私もす、好きだったけど……)」
結標「(浮気なんて許せないわ。たとえそれが夢の中でもよ!)」
結標「(とにかく着替えよっと)」シュルシュル
結標「(今日は仕事はなかったハズだし……何しようかなぁ)」ストン
ガチャッ
一方通行「おォい、メシでき」
結標・一方「「……………………………」」
一方通行「うァ……その……」
結標「……」フルフル
一方通行「やっぱ、でけェな」
結標「いいから出てってよーー!!」
一方通行「わァったよォォ!!」
バタン
結標「……」プシュー
一方通行と結標淡希の(多分)ほのぼのしてる話 始まり始まり......
垣根「なぁ」
削板「ん?」
垣根「お前最近『根性』って言ってないよな」
削板「そうかもなぁ」
垣根「唯一の特徴が無くなってんぞ」
削板「まぁぶっちゃけ俺ってレベル5の中でも微妙なキャラじゃない?」
垣根「そうだな」
削板「否定してほしかったけどな」
垣根「……ふぅ」
削板「?」
垣根「なーんかさ、色々面倒になっちゃってな」
削板「5月病ってやつ?」
垣根「今は冬ですけどね」 ※このSSの設定だよ!
削板「そういやもうすぐクリスマスか」
垣根「はぁ……」
削板「1人クリスマスか?」ニヤニヤ
垣根「お前もだろうが」
削板「ところが俺には予定があるんだ。残念だったな」
垣根「チッ」
一方通行「なンで不機嫌なンですかァ?」
結標「別にぃーー」
一方通行「あ、どっか旅行でもいきてェなァ」
結標「っ」ガタッ
一方通行「?」
結標「りょ、旅行!?」
一方通行「おォ。その……出来たら2人キリで」ボソ
結標「う、うーん……旅行より普通にお出かけしない?」
一方通行「まァそれでもいいか」
結標「服とか見に行きたいのよね」
一方通行「じゃァ行くか」
結標「(怖くて旅行なんて行けないわよ……)」
垣根「レベル5って7人だよな?」
削板「そうなの?」
垣根「質問に質問で返すんじゃねぇよ」
削板「……、……、……、あ、7人だよ。多分」
垣根「両手の指使って数えてんじゃねぇよ!」
削板「で、それが何?」
垣根「7人もこの家に入れっかな」
削板「無理だろ。それ以前にこの家に泊まらせる気か!?」
垣根「いつかやってみたいよな。第3位と第5位は近くに居るんだろ?」
削板「3位の方は……前にも一応何かあったらしいけど」
垣根「よし、5位拉致ってこい」
削板「俺が!?」
垣根「なら俺が行こう」スクッ
削板「やめとけ!むこう女子中学生だから!あとサラッっと登場フラグみたいなの建ててない!?」
街
一方通行「む……髪が真っ白だと目立つかなァ」
結標「染めてみる?」
一方通行「機会があったら試してみる」
結標「何でも似合いそうだけどねー」
一方通行「じゃァ伸ばしてみるか。チッっと憧れてンだよなァ、セミロングより少し短いくらいのヤツ」
結標「えぇ……」
一方通行「駄目かなァ」
結標「そうじゃないけどさ……髪伸ばすと女の子っぽいのよね」
一方通行「おォ……そういや過去にも逆ナンされたしな」
結標「やっぱり今のままでいいわ」
一方通行「そォかな」
結標「うん!」
一方通行「あ、そういやオマエの髪」スッ
結標「?」
一方通行「随分サラッサラだなァ」
結標「これでも自慢の髪なのよ」
一方通行「……」サワサワ
結標「ちょ、ちょっと!人の髪で遊ばないでよ!」
一方通行「いつもの2つ結びも好きだけど、俺ァこっちの方が好みだな」
結標「うん?ポニーテール?」
一方通行「結ぶンだったらな。結わかず、ってのが好きなンだけどよ」
結標「……昔の彼女がそうだった、とかじゃないでしょうね」
一方通行「違ェよ。最初の彼女がオマエなンだからな」
~お店~
一方通行「……コレ?」スッ
結標「えぇーー!!趣味悪っ!!何で白と黒のしか選ばないの!?」
一方通行「そンな悪いか?」
結標「うん……というか私には似合わないわよ」
一方通行「そォかなァ……大人っぽいからかな」
結標「大人っぽくはないと思うけど……あなた的には私が子供っぽいってこと?」
一方通行「……かもな」
結標「そんなぁ……」
一方通行「冗談だ。それと、オマエはどンなのがいいンだよ?」
結標「……これ?」スッ
一方通行「……うゥン……」
結標「明るい色だとちょっと子供っぽいかな」
一方通行「まァ、悪くないンじゃねェ?」
結標「ちょっと引っ掛かるなぁ」
一方通行「俺にはファッションとかわかンねェよ」
結標「じゃあ素直に似合うかどうかで判断してもらおうじゃない」スッ
結標「ちょっと合わせてみると、どう?」
一方通行「あ、いいな。なんつゥか、うン。とにかくいいと思う」
結標「うわ、何がいいのかまったくわかんないわ」
結標「メガネとかかけてみたらクールキャラになるんじゃない?」
一方通行「えェ……目悪くねェし」
結標「ファッションよファッション。はい、これ」スッ
一方通行「ま、一応かけてみるか」スチャッ
結標「ぷっ、くくっ、たしかにクールそうだけど違和感あるわ」
一方通行「オマエもかけてみろ」スッ
結標「よっと、どう?」
一方通行「知的でクールな美人、だな」
結標「ふふん、結構好きなタイプ?」
一方通行「全然。いつものオマエの方がいい」
結標「嬉しいけど恥ずかしいからやめなさい」ペシッ
一方通行「いてっ、本当のことなンだから仕方ねェだろ」
???「麦、じゃない。ウィート(Wheat)に監視役的なのを強請された訳よ……」
????「コードネーム的なのってつける必要あるんでしょうかね、ボンバー(bomber)」
???「酷いよね、私訳すと『爆撃機』な訳よ。あと発音は『ボマー』ね」
????「超安直な名前ですけどね……私はシルク(Silk)ですし」
一方通行「なンも買わねェの?」
結標「うん」
一方通行「冷やかしってヤツか……」
結標「いいのいいの。『見たい』だけ。それよりそろそろお昼だし何か食べる?」
一方通行「そォいや腹へったなァ」
結標「じゃじゃーん、お弁当を用意してきたよー!」
一方通行「いつの間に準備した!?」
結標「ササッと用意しちゃった即席ものだけど……あんまり寒くないし公園で食べようか」
一方通行「おォ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
結標「はい」スッ
一方通行「ン、いただきます」
結標「おいしい?」
一方通行「まだ食ってねェよ」パクッ
結標「どう?」
一方通行「ン、旨い」
結標「あーよかった」ホッ
一方通行「マズくても旨いって言うっつの。普通」
結標「相変わらず微妙に素直じゃないのね」
一方通行「まァ、それが俺だからな」
結標「自覚はあるのね」
一方通行「あったけェな……なンつゥか、和む」
結標「冬とは思えないわよね」
一方通行「コレ旨いな」モグモグ
結標「あぁ、唐揚げ?」
一方通行「おォ。すっげー好みだ」
結標「なるほどね。また今度作ったげるわ」
一方通行「同じように作ってるハズでも俺が作るのとは味が違ェンだよな」
結標「トリック教えてあげようか?」
一方通行「なンか不思議な調味料でも入ってンのか?」
結標「まぁ、そうね」
一方通行「入ってンだ……まさか、怪しい薬か……?」
結標「薬……うーん、6点!」
一方通行「ちょっとあってンのかよ!」
結標「じゃあ回答しましょう。耳かして」コソッ
一方通行「そンなヤバいもンかよ……」
結標「『愛』」ボソッ
一方通行「恥ずかしィこと言う、うひゃっ!?み、耳舐めるな!」
結標「えっへへー」
一方通行「襲うとおとなしいのに通常時は積極的なンだな」
結標「ぶぶっ、へ、変なこと言わないでよ!」
一方通行「お返しな」ニヤ
結標「じゃあお返しのお返し!」コチョコチョ
一方通行「あひゃっ、にゃ、なにしやがっ、ふへっ、やめっ、うひゃっ」
結標「変な笑い方ねー」
一方通行「ぜぇ、ぜぇ、く……」
結標「ふん」
一方通行「覚えとけよ……」
一方通行「……ごちそォさン」
結標「お粗末さま……あれ、怒ってる?」
一方通行「怒ってねェ」
結標「子供ねー。あのくらいで拗ねちゃって」
一方通行「はァ!?拗ねてねェよ!」
結標「ふふっ」
一方通行「チッ、ったく……」スッ
結標「どこ行くの?」
一方通行「コーヒー」
結標「デート中に黙ってどっか行かないの」スッ
一方通行「あァ、悪ィな」
結標「……、」
一方通行「?」
結標「素直になったわね」ナデナデ
一方通行「チッ。いちいち撫でンな」スタスタ
結標「あぁ、待ってよー」トコトコ
???「はまづ、じゃなくてビーチ(Beach)、どうしてこんなことしてるんだろうね」
????「知らん。もう俺は色々諦めた」
???「……名前」
????「?」
???「コードネーム」
???「結構気に入ってんのか……」
結標「あ、クレープ!」
一方通行「すっげェ甘ェヤツか……」
結標「しかも、あの屋台は幻のやつよ!」
一方通行「そ、そォか」
結標「雑誌で見たの!きゃーラッキー!!」ピョンピョン
一方通行「跳ねンな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一方通行「げェ、甘ェ……」
結標「そうかな」
一方通行「やるよ。俺はギブアップだ」スッ
結標「2個か……太るなぁ」
一方通行「その分動けばいい」
結標「あ、ちょっと動かないでね」
一方通行「お、おい」
結標「……」ススッ
一方通行「……ッ」ドキドキ
結標「ついてるよー」フキフキ
一方通行「…………ありがとな」
結標「何か期待した?」
一方通行「してねェ」
結標「ふふん」ツンツン
一方通行「つつくな」
結標「肌スベスベ……憎いわ」ギュゥ
一方通行「いてて、いへェはら! (痛ェから!)」
結標「涙目になってる」パッ
一方通行「なンで俺がこンな……」ヒリヒリ
結標「あ、そういえば大事なお話があります!」
一方通行「あァ?」
結標「あなたの子、この中にいるの……」サスサス
一方通行「」ヒュッ
結標「あ、ちょっと!冗談冗談!戻ってきてーー!!」
一方通行「で、なンだ? (考えてみりゃ一回もそォいうことはしてねェンだからありえねェだろ)」
結標「『グループ』しばらく休止。再開は未定」
一方通行「そォか……」
結標「あら、嬉しくないの?」
一方通行「まァ、一緒に居られる時間は長くなるなァ」
結標「ふふっ、ま、そのセリフで許したげるわ」
一方通行「そォかよ」
「ニャーー」
結標「?」
一方通行「猫、だなァ……猫だよな?」
結標「真っ白……あなたみたいねー。おいでおいでー」チョイチョイ
「にゃ、にゃーーん」トテトテ
一方通行「歩き方変じゃねェか?」
結標「ホントだ……足引きずってるわ」
一方通行「どっか高ェとこから落ちたか?」
結標「いや、話しかけても答えないでしょ」
一方通行「まァそうだな……よし、その白いの持って帰るぞ」
~家~
垣根「で、お前はこの子猫をお持ち帰りした訳かい」
一方通行「おォ。飼い猫っぽくなさそォだからな」
垣根「ふぅ~ん……にしても真っ白だな」チラッ
削板「……」スッ
一方通行「おい待て待て。そのネコミミカチューシャはなンだ。どうして俺の頭に付けようとする」
垣根「これ付ければソックリかなって」
一方通行「なンでオマエらはそンな連携プレイが出来る……しかも都合よく用意してンじゃねェよ」
結標「よし、応急手当完了」
一方通行「猫、しばらくウチで飼うけど構わねェよな?」
結標「そのつもりで連れてきたんでしょ?」
削板「……」ツンツン
「にゃっ!」
削板「おぉぅ……スマンスマン」
垣根「お前嫌われて「ペッ」あ!?今唾吐いたの!?そんなこと出来るの!?」
一方通行「猫、か……どォやって飼うンだろォな」ナデナデ
削板「知り合いに飼ってるヤツいねぇの?」
一方通行「うゥン……」
垣根「あ、名前は?」
一方通行「名前?」
垣根「この猫のだよ。名前が必要だろ」
削板「根性あるような、熱いのがいいな」
結標「可愛いのがいいわよ」
垣根「『いぬ』とかどう?面白くない?」
一方通行「垣根、オマエのは絶対ダメだ」
垣根「じゃあお前が考えるとどうなんだよ」
一方通行「俺は……」
一方通行「ブランシェ(blanche)。カッコよくねェ?」
麦野「それフランス語だっけ?」トテトテ
垣根「うぉ!!いきなり現れんな!!」ビクッ
麦野「ふわ、おはよー……あれ、帰ってきたの?」
一方通行「おはようって……もう午後だっつの」
麦野「お昼寝タイムだったのよ。起きたらおはようが常識でしょ」
一方通行「違ェだろ……」
麦野「Blanche Neige で白雪姫。つまり、そういうことね。多分」
垣根「なかなか洒落てっけど……うーん……」
結標「モモとかココとか、そういうのでいいと思うんだけど」
垣根「面白くねぇ。よし、俺が命名する!」
一方通行「えェ……」
垣根「うーん……………………あ」
一方通行「?」
垣根「『係長代理』てどう?」
一方通行「微妙すぎるだろ!!」
麦野「ムーブアクセラメルトダーク」
一方通行「座標一方原子未元……」
垣根「もう『おっぱい』でいいよ。ていうかこの猫メス?オスなら『チn「待て言うな!!」
垣根「じゃあ『ああああ』とか」
削板「投げやり!しかも酷い!!」
一方通行「……第8位」ボソ
「にゃー」トテトテ
一方通行「『第8位』気に入ったか。よし、お前はここの住人なンだし、猫界でレベル5を名乗っていいぞ」
結標「ね、猫に負けた……」ガックリ
一方通行「今度測ってもらえ。能力使用自分にも出来るようになったしもしかしたら、な」
結標「あー、そうね……でもここでは第9位……」
一方通行「いや、第7位でいいよ」
削板「俺転落!?さっきもなんか名前に俺入ってなかったし!」
垣根「ナンバーエイト、よろしくな」スッ
第8位「……」カプッ
垣根「痛い痛い痛いっつの!!何で俺嫌われてんだよ!!」
麦野「……あ、女の子っぽいわ」サワサワ
垣根「やめろって!」
麦野「これで男女比3:3ね」
垣根「……」ジッ
第8位「……」ジッ
垣根「リボンでもつけてみるか?」
第8位「『うン』」
垣根「しゃ、喋っ……おいそっちの白いの!!腹話術的なのすんじゃねぇよ!!」
その日の夜
一方通行「なンつゥか、悪ィな。デートだったのに」
結標「え?何で謝るの。楽しかったしいいわよ」
一方通行「そォか……」
結標「出来る女だからねっ」
一方通行「ハッ、その程度で『出来る』評価はやれねェな」
結標「ナマイキな」
一方通行「埋め合わせはクリスマスってことで」
結標「楽しみにしてる」
一方通行「期待しとけ」
結標「…………うん」
一方通行「…………」
結標「…………」チラッ
一方通行「………ッ」
結標「お、おやすみ」クルッ
一方通行「あ、ちょっと待て!こっち向け!」
結標「え」ドキドキ
一方通行「……」スッ
結標「っ、」
第8位「……」ジー
一方通行「……なンで見てやがる……」
結標「……第8位……」
第8位「……にゃー」シュン
一方通行「い、一応自覚はあるみてェだな……許すか……」
結標「(く、なかなか手ごわいレベル5になりそうね。この猫)」
麦野「おーい」
第8位「にゃー」
麦野「にゃーん♪」
第8位「にゃ、にー、にゃーー」ピョンピョン
麦野「にゃー、にゃーん」
第8位「にゃ」スッ
麦野「お、お手?」ポン
第8位「にゃ」スッ
麦野「お、おかわり?」ポン
第8位「にゃー」スタスタ
麦野「にゃーん」
麦野「…………にゃーん」
麦野「あれ、もしかして遊ばれた?」
END
出番が少ない麦野様に出演していただきました。
あんまり一方あわきんが甘くなってないのは秘密。
※ 最近忙しくてなかなか来れないよ……
という訳で、結標さんと愉快な仲間達が送るレベル5荘、次回のお話で一応最終章です。
支援してくださった方、読んでくださった方、ありがとうございます!
一方・垣根・麦野「「ぶえっきしっ!!」」「くしゅっ!」
結標「うわっ!何で皆同時にくしゃみするのよ」
一方通行「寒ィンだよ!!」
垣根「コタツ的なアレはないんですかい、結標さんや」
結標「ないわ」
麦野「毛布毛布……」ゴソゴソ
一方通行「俺の領地まで取るな寄越せ!」グイッ
麦野「じゃあ半分分けてあげる」
一方通行「元々俺のなンだけど……まァ、失礼します」ゴソ
削板「根性無ぇな」ゴソ
垣根「ちゃっかり入ってんじゃねぇか。俺も入るけど」ゴソ
第8位「……」ブルブル
一方通行「おォ第8位。お前も入るか」
結標「一つの毛布に何人入る気?」
一方通行「オマエも入れよ」
垣根「みかんが欲しくなるな」
結標「向こうに置いてあるけど」 ←結局一方さんの隣に入ってます
削板「……こうしてるとさ」
一方通行「?」
削板「なんかこう……貧乏?」
垣根「まぁシュールな光景ではあるわな」
≪今年も残すところあと5時間となり――≫
削板「早いなー」
麦野「色々ありすぎて疲れた一年だったけど」
垣根「1回死んだもんな俺」
一方通行「10032とプラスαの人を殺戮した年だな」
麦野「借金作って『アイテム』追い出された年ね」
結標「わ、私は……」
麦野「彼氏が出来た年?」
結標「……」コクッ
一方通行「色々あったなァ」
垣根「そうだな」
垣根「……みかんが欲しい」
削板「取ってこい」
垣根「能力で飛ばせないの?」
結標「うー」パッ
垣根「おぉ!すげー」
麦野「く、この、もうちょっと……!」
一方通行「なにやってンだよ」
麦野「雑誌まであと少し……届いたっ!」パッ
一方通行「いや、毛布から出ちゃってるけど」
削板「猫あったけー」
第8位「にゃぁー」
そんな感じで最終章、始まり始まり......
大晦日。
一年を締めくくる年にこのメンバーはいったい何をしでかすのか……
>>1にもわからない。けど、『おい猫俺と変われ』って感じになったら>>1にとって大成功です。
一方通行「コーヒー、あるか?」
垣根「多分ある」
一方通行「取ってくれ」
垣根「やだね」
一方通行「チッ」スッ
垣根「冷蔵庫の中」
ガチャッ
一方通行「あァ……はァ、これかァ」
垣根「コーヒーあったろ?」
一方通行「これじゃなくて……まァいいか」
垣根「コーヒーはコーヒーだ。しかも買ったのはお前だ」
一方通行「コイツにも飽きてきたなァ」グビ
麦野「コーヒーなんてどれも一緒じゃない?」
一方通行「……あァ?」ペシッ
垣根「よくスチール缶潰せたな。しかもお前の細ぇ腕で」
一方通行「シャケ弁だって、どれも同じだろォ」
麦野「はぁー。ぜんっぜんわかってないわ」
麦野「駅前のお弁当屋の――」
一方通行「まずこのメーカーは――」
垣根「何か語りだしちゃったよ……」
削板「シャケ弁とコーヒーについて議論してもなぁ……」
一方通行「チッ、コーヒーの違いがわかるヤツに悪いヤツはいねェ!」
麦野「……ツッコミ所?」
一方通行「コーヒー飲ンでると落ち着くンだよ」
麦野「缶コーヒーばっか飲んでるクセに」
一方通行「あの手軽さがいいンだよ」
麦野「うわー微妙ー」
一方通行「シャケって微妙じゃねェ?」
麦野「何言ってんの?間違いなく万人受けだわ」
一方通行「俺は嫌いですゥ」
麦野「あんたは感覚がズレてんのよ」
垣根「シャケ・コーヒー戦争、か」
削板「何故か『きのこ・たけのこ戦争』くらい熱いな」
結標「あ」
一方・麦野「「?」」
結標「……いっそ混ぜてみたら?」
一方通行「無理だって!やめろって!」
麦野「案外おいしいんじゃない?コーヒーで炊いたご飯のおにぎりってあるし」
一方通行「でもォ……」
麦野「『マジカルむぎのんのドキドキ☆くっきんぐ~』」ドバッ
垣根「どこに『マジカル』要素があるんだよ……」
麦野「コーヒーを鍋に入れまして、シャケフレークを『適量』入れます」ドババッ
垣根「適量っていうか……」
一方通行「だァァ!!コーヒーがァァ!!」
麦野「あとは煮込みます」
一方通行「ま、まァ食えねェもンじゃ 「♪」ドバッ 何入れたァァ!!?」
垣根「酒」
削板「ラー油とかで味を調えればいいんじゃね?」ドバ
一方通行「ソレは味を調えるもンじゃねェだろ!!」
削板「最近食べるラー油って流行ってんじゃん」
一方通行「………それだけ!?」
結標「あれ?このビン、ラベルとれてるけど……もったいないから入れてみるわね」ドバッ
一方通行「ンな怪しいもン入れンなァ!!」
削板「あとコイツも頼む。どうせだから年越し蕎麦にしようぜ」
一方通行「……ピンクだと……?」
麦野「メルヘンチックでいいじゃない」
一方通行「いやいや、ねェよ。やっぱあのビンがマズ 「♪♪」ダバッ おィィ!!?」
垣根「さ、酒」
一方通行「嘘だッ!!ぜってェ嘘だッ!!黄色っておかしいもン!!」
垣根「そういう酒なんだよ。黙れ」ドババババ
一方通行「こらこらこらこら!!もォ入れ 「♪♪♪」 削板くゥゥゥゥン!!?」
削板「もっと根性が必要なんだよ」
一方通行「その右手に持った納豆の容器はなンですかァァ!?」
結標「どうせだから冷蔵庫にある余り物全部突っ込んどきましょう」ドッ
一方通行「結標さァァァン!!食べ物は粗末にしちゃいけませン!!」
麦野「ちゃんと食べるわよ。この子が」ガシッ
「にゃーん……」
一方通行「やめろォォォォ!猫さンにそンなことするなァァ!!」
垣根「……犠牲は必要だぜ……一方通行?」ポン
削板「コイツが食って大丈夫だったら俺達も食うってことで……」ポン
一方通行「お、オマエら……」
麦野「はい、あ~ん」スッ
一方通行「いやだァァァ!!離せオマエらァァ!!」ジタバタ
削板「犠牲になれ!」
垣根「俺達のためにも、な?」
一方通行「く、くるなァ!」バタバタ
麦野「それともこの可愛い猫さんに……」
一方通行「そ、それだけはダメだ!」
麦野「じゃあ――」
麦野「ばいばい」ニコッ
一方通行「むがっ」
――――――――――――――――――
―――――――――――――――
――――――――――――
―――――――――
――――――
―――
―
一方通行「――――」
垣根「……」
削板「……」
結標「……」
麦野「私悪くないわよ?」キョトン
垣根「よくもまぁそんな言葉を言えますね」
麦野「えへへ」
垣根「まったく褒めてないけど」
麦野「……うん、ちょっとは悪かったかも」
垣根「そう思うんならコイツむこうに運んでこいよ」
麦野「えぇー」
垣根「ついでにコイツ起きるまで看病な。俺達はこの『未元物質』を処分するから」
麦野「はいはい……よっこいしょ」
麦野「軽いにゃぁ」ズルズル
ドサッ
一方通行「……」スースー
麦野「……寝てるだけなんじゃないの?」
麦野「……」
麦野「…………」ツン
麦野「…………」ツンツン
麦野「…………」ツンツンツン
一方通行「うゥ……」ゴロ
麦野「わっ……起きた?」
一方通行「…………」スゥスゥ
麦野「……」
麦野「可愛らしい寝顔しちゃって……あれ?」
麦野「髪留めのゴム?」
麦野「……」
麦野「結標さんったらもう……あっ、そうだ」コソ
麦野「一方通子、でびゅ~☆」
一方通行「……」スゥスゥ
麦野「……起きない……」
麦野「(紅白見たかったなぁ……)」
麦野「(なんか、麦野さんはイライラしてきちゃったよー?)」
麦野「(そろそろ起きた方がいいんじゃない?)」グイグイ
一方通行「う……うゥ……」
麦野「起きないかー」
麦野「……」
一方通行「……俺……実験……」ボソ
麦野「……寝言?」
一方通行「ゥ…………」
麦野「……」
麦野「(ま、結局色々ある訳よね。フレンダ風に言うと)」ナデナデ
一方通行「……?」パチッ
麦野「あ、起きた?」
一方通行「なンで……?」
麦野「あんたが気絶したから」
一方通行「あァそうか……じゃなくて、この手は?」
麦野「うーん……ご想像にお任せします」
一方通行「おいおい……」ムクリ
麦野「まぁまぁ。それよりうなされてたけど?」
一方通行「なンでもねェよ」
麦野「『実験』ってのは?」
一方通行「……、」
麦野「どれ、辛い事があるならお姉さんが聞いてあげよう」
一方通行「チッ、なンでもねェ」
麦野「む。付き合いがあんまりないからって冷たいんじゃない?」
一方通行「うっせェ」
一方通行「胃が痛ェ……」
麦野「コーヒーの飲みすぎね」
一方通行「いや違うだろ」
麦野「そんなことは置いといて別の話にしましょう」
一方通行「……」
麦野「じゃあまず、シャケ弁の魅力について私が」
一方通行「もォいいよ……」ゴロン
麦野「?」
一方通行「寝る。ダルい」
麦野「うわ……ちょっとちょっと、本気で大丈夫か心配になってきたじゃない」
一方通行「あンな訳わかンねェもン食わされりゃこうならァ」
麦野「ふむ……」ピトッ
一方通行「冷たっ!」ビク
麦野「手があったかあったか」
一方通行「熱測る為じゃねェの!?」
麦野「なに?おでこくっつけて『か、顔近ェよ』みたいな展開を望んでいるのかにゃーん?」
一方通行「あァ?なァにボケたこと言っ 「お熱測りまーす」 顔が近ェよ!」
麦野「うむむ……よくわかんない」ピト
一方通行「はァ……」
麦野「ため息とは失礼な」
一方通行「おいババァ」
麦野「あ”?」
一方通行「……おねェさン」
麦野「なぁに?」
一方通行「もォいいから、あっち行け」
麦野「冷たいなぁ」
一方通行「……」
麦野「?」
一方通行「はァ……」
麦野「あ、またため息」
一方通行「なンつゥか、お前と2人だとやりにくい」
麦野「どういうこと?」
一方通行「掴めねェ感じというか……」
麦野「それは垣根も一緒じゃない」
一方通行「まァたしかに」
麦野「う、垣根と同じって自分で言って傷ついたかも」
一方通行「そォじゃなくてだな」
麦野「『性格』の問題じゃないの」
一方通行「?」
麦野「ようするに性格が似てるってことよ」
一方通行「どこがだよ」
麦野「『気に入らなければ壊す』みたいなとこ」
一方通行「……」
麦野「ま、今となっては関係ないんことなんだけどねー」
一方通行「一つ質問、いいかァ?」
麦野「何でも言ってみなさい。あ、スリーサイズはナ・イ・ショ☆」
一方通行「…………今まで壊してきたヤツが、『守る』ってのはどォ思う?」
麦野「華麗にスルーかい……そうねぇ……」
一方通行「やっぱドス黒い生き方してきたヤツに、そンな資格はねェ……よなァ」
麦野「そうね。たしかにそうかも」
麦野「でも関係ないわ。善悪なんて知らない。私は私がやりたいように生きるもの」
一方通行「……そォか」
麦野「あなたはゴチャゴチャ考えすぎなのよ。まぁそんなところが似てるんだけど」
一方通行「悪ィな、柄にもねェこと言っちまって」
麦野「いいわよ。何か奢ってもらうから」
一方通行「これだけで金とンのかオマエは……」
麦野「んー……そうね、じゃあ――」
一方通行「?」
「手、出して」
麦野「これで許す」ギュ
一方通行「あァ……?」
麦野「おまじない。また何かあったらお姉さんに相談しなさい。じゃ!」
一方通行「お、おォ……」
一方通行「…………『相談料:2000円』ってメモ握らされた……」
垣根「」
削板「」
一方通行「……どォしたンだオマエら」
結標「『気絶するくらい強烈な食べ物か……ゴクリ』『じゃあ食ってみようぜ』の流れで、こうなったわ」
一方通行「バカだな」
麦野「バカね」
結標「バカよ」
垣根・削板「「……ハッ!」」
一方通行「起きたか」
垣根「い、今何時だ!?」
……ゴーーーン…………
一方通行「日付が変わったみてェだな」
垣根「じゃあ……初詣行くぞ!」
麦野「バカね」
一方通行「バカだな」
結標「バカよ」
一方通行「寒ィ……」ブルッ
削板「根性が足りないんじゃねぇか?」ブルブル
一方通行「オマエだって震えてンじゃねェか」
削板「あぁ……Tシャツ・半ズボンは無茶すぎたみたいだ」
垣根「あったけぇな。便利な能力でよかったぜ」ホカホカ
一方通行「俺にもその自家製カイロみたいなのよこせ」
垣根「断る!!」
削板「いいから早く!死にそうなんだよ!!」グイッ
垣根「だーー!!わかったわかった!今作るってば!」
麦野「楽しそうね」トコトコ
結標「そうねー」トコトコ
~神社~
一方通行「」
垣根「」
麦野「」
削板「」
結標「」
妹達「「「「―――(上条当麻と結ばれますように!!とミサカは懇願します!!)」」」ガヤガヤガヤガヤ
一方通行「……他行くか」
垣根「……そうだな」
???「……!」
麦野「?」
???「なな、何でアンタらが!?」
一方通行「お、今度は超電磁砲(オリジナル)か」
御坂「もしかして初詣?」
一方通行「おォ」
御坂「そんな柄じゃないでしょ」
一方通行「うるせェ。オマエだってこンな時間に出歩いてンじゃねェよ」
???「御坂の知り合い……?」
御坂「あー……まぁ、知り合いかなー……あははー (これまたメンドウな……)」
垣根「おいお前、
垣根・心理掌握 「「ガキがうろちょろする時間じゃないぞ」」
心理掌握「ご心配なく。こう見えてもレベル5をやってますから」
垣根「……心を読むとか、そういうヤツ?」
心理掌握「お見事ー。その通り」パチパチ
結標「なんていうか……おかしな面子ね」
削板「こんだけレベル5が集まったら……なんか大きなことが出来そうだな」
御坂「どうせだし一緒に行かない?」
一方通行「まァ、いいかァ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
垣根「お前らは何願うんだ?世界制服?」
結標「そんな子供みたいなこと願わないわよ」
一方通行「いくら賽銭入れるンだ?とりあえず大目にいれとくか」ポイッ
垣根「おぉぉぉ!!?万札の束ぁぁぁ!?」
一方通行「(神頼みする気はねェが、この日常を手放したくはねェ……まァ、そォいうこった。アイツらには言いたくねェけど)」
麦野「(……アイツの手、暖かかったわぁ……こんな温もりもたまにはいいわね。“誰の”とは言わないけど)」
結標「(うーん……少しでもアイツと一緒にいる、かな。それしかないわ)」
削板「(根性のある男、といいたいところだが……実は××××を[ピーーー]して【自主規制】したい)」
垣根「(彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女ほしい」
御坂「(アイツの周りの女が全員いなくなりますように……ふへへ……ち、違うわよ私!)」
心理掌握「ねぇ」
「「「?」」」
心理掌握「能力でわかるんだけど。みんなの願い事」
心理掌握「特に」ニヤ
麦野「な、なに?」
心理掌握「へぇー……なかなか……ふふっ」
麦野「なによ!? 私の願い事は確か…………ハッ!」
心理掌握「なかなか可愛いお願いじゃない?む・ぎ・のさん?」
麦野「う、うるせぇぇ!!他の人に言ったら上下に引き裂くわよ!?」
垣根「いやぁん//俺の純情ピュアーなお願いごとが 「欲望丸出しでしょ。しかも声に出てたし」……」
心理掌握「でぇ、御坂……なんか危険よその思想は。せめて素直になりなさい」
御坂「う、うるさいわね!」
心理掌握「そっちの二つ結びは……つまんない」
結標「つ、つまらない!?」
心理掌握「…………////」
削板「?」
心理掌握「あ、あ、あなたは……にゃ、なんでそんな……//」
削板「えぇと……俺何願ったっけ」
垣根「何願ったんだこいつ?」
心理掌握「お、女の口からは言えないってば……」
垣根「随分と初心じゃねぇの、おい」ニヤニヤ
心理掌握「う、る、さ、いー。しかも初心とか関係ないし」
垣根「そんなんだから振られんだよ」
心理掌握「!!?な、なんッッ!?」
垣根「あれ、図星?」
心理掌握「……ごほん。とにかく、」
垣根「さぁて、帰るかー「聞けっつの!!」
心理掌握「もう嫌だ……」
御坂「こいつに心理的ダメージを与えるとは……」
垣根「帰るぞお前ら。おみくじなんざあてにならんだろうし」
一方通行「初詣の根本から否定するようなこと言うなよ」
一方通行「眠ィ」
垣根「この寒さの中寝たら死ぬぞ」
一方通行「なンかこンなやり取り前にもした気がするなァ」
垣根「あぁーお前が来た初日だな」
一方通行「懐かしいな」
垣根「あの頃はまだ……アイツも……」
一方通行「いや誰だよ。俺知らねェよ」
垣根「そういや、全部こいつがクビになったことから始まったんだよな」
一方通行「クビじゃねェ。解雇だ」
垣根「変わんねぇよ」
麦野「私も同じ感じね」
削板「俺なんて家が……」
垣根「俺はいつの間にかだな」
結標「もっと私に感謝すべきよね、あなた達全員」
一方通行「十分感謝してますゥ」
結標「……なんか卑屈な感じね」
垣根「家についたか」
削板「もう寝る?」
麦野「そうねー。夜更かしはお肌に悪いし」
結標「もうアウトだと思うけどね」
一方通行「そォいえばなンか『年明けた』って感じがしねェな」
垣根「確かに」
麦野「正月番組見てればそんな気になるわよ」
一方通行「なンか忘れて……あァ」
削板「挨拶だな」
結標「あの台詞って面と向かってやると結構違和感あるわよね」
麦野「わかるわー。最近はだいたいメールだからあんまり感じないけど」
一方通行「じゃあ言ったらとっとと寝ようぜ。もォ眠い」ウトウト
垣根「じゃあ、
「「「「「今年も、よろしく!!」」」」」
垣根「最後のシメはちゃっかり俺が貰う!皆良い初夢を「おやすみィ」「おやすみ」「さて、寝るか」「シャワー浴びとこうかなー」
垣根「あ、うん。おやすみ……」
END
オチが微妙とか読めたとか、そういうのバッチこーい!!
うーん……いったい何がしたかったのかまったくわからない>>1です
グダグダ感が酷かったのはもう置いとくしかないです。
書いてる途中に色んなところに寄り道しまくった結果、という感じです。
途中で、むぎのん書きたくなったり、あわきん書きたくなったり、ていとくん書きたくなったり、なぜかシリアス書きたくなったり……
レス下さった方、見てくださった方、とにかく感謝感謝です。ありがとうございます。
まぁ、完結させるだけのネタとやる気と時間があったらもしかしたらレベル5荘のスレを建ててしまうかもしれませんが
その時はまた暖かい目で見守ってくださるとありがたいです
本当にありがとうございました!