ニャル子「……」ジー
真尋「ん?どうした?」
ニャル子「……」ジー
真尋「なんだよ僕の顔に何か付いてるのか?」
ニャル子「……」ジー
真尋「ふんっ」プイッ
ニャル子「……えへっ」ニコッ
真尋「なっ……なんだよ……///」
ニャル子(可愛い……///)
元スレ
ニャル子「真尋さんを見つめ続けたらどうなるのか」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341052265/
真尋「よ、用があるならはっきり言えよ」
ニャル子「用なんてないですよ?」
真尋「じゃあこっち見んなよ」
ニャル子「……」ジー
真尋「だから止めろって」
ニャル子「……」ジー
真尋「だ……だから止めろって……」
ニャル子「……んふっ」ニパー
真尋「ぅ……///」
ニャル子(はうぅ……恥じらってる真尋さん可愛いですぅ……///)
真尋「どうしたんだよ急に……」
ニャル子「何がですか?」
真尋「やけに大人しいなと思ったらずっと見てくるじゃないか」
ニャル子「見つめちゃダメですか……?」
真尋「ダメとは言わないけど落ち着かない」
ニャル子「ダメじゃないならいいじゃないですか」ジー
真尋「……楽しいか?」
ニャル子「……」ジー
真尋「ぅ……な……なんか言えよ……」
ニャル子「やっぱり真尋さん可愛いです……///」
真尋「ぁ……そ、そうか」
ニャル子「んふ~♪」ジー
真尋「……///」
ニャル子(珠緒さんが押してダメなら引いてみなとは言ってましたが)
ニャル子(ここまで効果的だとは思いませんでしたよ!)
ニャル子(真尋さんも何故かしおらしくなっちゃってますが……)
ニャル子(このまましおニャル子を続けてみましょう)
ニャル子「あ、あの、真尋さん」
真尋「今度はなんだよ」
ニャル子「一緒にお出掛けしませんか?」
真尋「……なんだよ急に」
ニャル子「デートとは言いませんから……その、一緒にどこか行きたいです」
真尋「わ、分かったよ」
ニャル子「えへへ……ありがとうございます」ニコッ
真尋「~っ///」
ニャル子「二人きりというのも久しぶりですね」
真尋「……どうせお前が都合よくなるよう仕組んだんだろ」
ニャル子「……手牌を全て赤く染めるより容易いですね」
真尋「ったく……で、どこいくんだ?」
ニャル子「……決めてなかったです」
真尋「なんだよそれ、出掛けたかったんじゃないのか」
ニャル子「真尋さんと、お出掛けしたかっただけです……」
真尋「ん……そうか」
ニャル子「ん~……私こういうの初めてでして、何していいか分かんないです……」
真尋「僕だってデートなんてしたことないからな」
ニャル子「……デート///」
真尋「なっ……違うからな!?こう女の子と出掛けた事がないって意味で!」
ニャル子「いえ、真尋さんがお望みならデートという事でもいいですよ?」
真尋「だから違う!」
ニャル子「えへへ……真尋さんとデート……」
真尋「……ああもう!さっさと行くぞ!」
ニャル子「あ、待ってくださいよぅ~真尋さんっ!」
真尋「で、なんとなく映画館に来たわけだが……」
ニャル子「ん~……あ!これ見たいです!私これがいいです!」
真尋「『コマンドー』……?なんでこんな古いのがやってるんだ……」
ニャル子「早く見ましょうよ!上映まで後15分ですよ!」
真尋「これ男女で見るもんじゃないだろ……まぁいっか、券買ってくるから待ってろ」
ニャル子「私が払いましょうか?一応社会人ですが」
真尋「こういうのは男が払うもんだろ」
ニャル子「で……では、お、お願いします……」
ニャル子(真尋さんって結構男らしいというかなんというか……)
ニャル子(自然にああいう事言えちゃうのは素敵ですね///)
ニャル子(いい旦那様になりそうです……ふふっ///)
真尋「ほら、買ってきたからさっさと行くぞ」
ニャル子「はーい♪」
真尋「映画館内は静かにしろ」
ニャル子「えへへ~分かってますよ♪」
──上映中
ニャル子(こっ、これが噂に聞くコマンドーですかっ!)
ニャル子(無駄に派手なアクション!面白いセリフ回し!そして無慈悲な殺戮!)
ニャル子(さすが地球のエンタメです!さすがです!!)
ニャル子(……真尋さんがチラチラとこちらを見ているのが気になりますが)
ニャル子(今は映画に集中しましょうかね)
真尋「どうだった?なんか凄い興奮してたけど……」
ニャル子「すっごい面白かったです!さすが地球ですね!」
真尋「まぁ楽しかったならいいか」
ニャル子「……真尋さんは楽しくなかったですか?」
真尋「少なくとも男女で見る映画ではないな」
ニャル子「え///男女で見るようなラブロマンスが良かったですか?いやん///」
真尋「……今度余計な事言うと口を縫い合わすぞ」
ニャル子「……え?」
真尋「怖いのか?当然だな、邪神ハンターの息子である僕に敵うもんか」
ニャル子「…!た、試してみますか?私だって惑星保護機構ですよ」
ニャル子「ぷっ、あははっ!なんですかそれ。真尋さんも楽しかったんじゃないですか」
真尋「割と好きな映画だしな」
ニャル子「まぁぶっちゃけ、私は真尋さんと一緒ならなんだって楽しいですが」
真尋「はいはい」
ニャル子「では次はどうしますか?私としては小腹がすいたのですが」
真尋「そういえばもうお昼近いな、ハンバーガーでも食べていくか?」
ニャル子「はい!そうしましょうそうしましょう!」
真尋「お前、ハンバーガー好きなのか?」
ニャル子「ん~、真尋さんと初めて食べに行ったのがハンバーガーでしたからね」
真尋「……太るぞ」
ニャル子「無貌の神ですよ!?太るなど──」
真尋「……なんだよその慌てようは」
ニャル子「ま、真尋さんは……その、痩せている女の子のほうが好みですか?」
真尋「そ、そんな話しは今関係無いだろ!」
ニャル子「答えてくださいよぅ」
真尋「ん……まぁ、その、痩せてはいるけど太ももはムチっと……ってどうだっていいだろ!」
ニャル子「ほうほう、上半身はバランスよく、下半身には安定感ですね!」
真尋「う、うるさいな!」
ニャル子(おっといけない……今日はしおニャル子で通すんでした)
ニャル子「……私、ちょうどいいですよ……?」
真尋「……は?」
ニャル子「……私じゃダメですか?」
真尋「……お前の問題は性格だろうが」
ニャル子「じゃあ体は……?」
真尋「なんでそういう話になるんだよ!さっさと食いに行くぞ!」
ニャル子(う~ん……たまに赤くなったりはしますがデレませんね……)
真尋「……なあニャル子」
ニャル子「はい、なんでしょう」
真尋「……なんでハンバーガーが20個以上あるんだ」
ニャル子「だって地球のお料理は美味しいですからね」
真尋「そうなのか?」
ニャル子「人を楽しませるという意味では娯楽に通じるものがありますからね」
真尋「だからってそんなに食うと……太るぞ」
ニャル子「大丈夫です、真尋さんから太ったニャル子も愛せるはずです」
真尋「いや無いから」
ニャル子「うぅ……分かりました……、真尋さんが言うなら量を控えましょう」
真尋「い、いや、無理に我慢してダイエットするのはよくないと思うぞ?」
ニャル子「お?」
真尋「無理をするくらいなら素直に食事を楽しんだほうが人は魅力的だと思ってだな……」
ニャル子「私、魅力的ですか!?」
真尋「そんな事は言ってないだろ!」
ニャル子「言いましたよ!えへへ……真尋さんが魅力的だなんて……」
真尋「っ……とっとと食えバカ」
ニャル子「ではいただきましょう……あ~ん」
真尋「……何やってんだお前は」
ニャル子「何って食べさせてくださいよぅ」
真尋「いやなんでだよ」
ニャル子「だってデートですよ?デートって最初に言ったのは真尋さんですよ?」
真尋「っ!へ、変なこというなバカ!」
ニャル子「いいから早く!あーん」
真尋「……はぁ、ほれ、あーん」
ニャル子「あ~ん♪んふふ~♪」
真尋「……これで満足か?」
ニャル子「不満と言ったらもう一回やってくれるんですか?」
真尋「やるわけないだろ!け、結構恥ずかしいんだからな!?」
ニャル子「えへへ、冗談ですよ♪大満足です♪」
真尋「そうかよ……じゃあ大人しく食ってろ」
ニャル子「いえいえ、お返しですよ。はい、あーん?」
真尋「……やらねえよ」
ニャル子「……」ジー
真尋「そんなに見てもやらないからな」
ニャル子「……」ジー
真尋「やらないぞ?」
ニャル子「……」ジー
真尋「……」
ニャル子「……」ジー
真尋「あ、あーん……///」
ニャル子「んふっ、もっと素直になったほうがいいですよ?」
真尋「う、うるさいな!///もうやらねえよ!」
ニャル子「えへへ……真尋さんとあーんしちゃいました……///」モグモグ
真尋「って聞けよ!」
ニャル子「えへっ、なんですか?真尋さん♪」
真尋「っ!な、なんでもない」
ニャル子「そうですか……」モグモグ
ニャル子「……」モグモグ
真尋「……」
ニャル子「……」ハムハム
真尋「……ほら、口にケチャップ付いてる」フキフキ
ニャル子「え……あ、どうも……」
ニャル子(真尋さんが……優しい……だと……)
ニャル子(しおニャル子は効果あるようですね……!)
ニャル子(たまに素の私が出ちゃうのは仕方ないですが)
真尋「食い終わったか?」
ニャル子「はい、お腹いっぱいです」
真尋「じゃあ先に外で待ってて」
ニャル子「いえいえここは私が払いますよ、ほとんど私が食べましたから」
真尋「いやいいよ」
ニャル子「さっきの映画代の埋め合わせというか、そんなのでいいですから」
真尋「ん、まあそういうことなら」
ニャル子「それとも愛しの女の子に奢ってあげたかったですか?」
真尋「ち、違うわ!」
ニャル子「んふっ、では待っててください♪」
ニャル子「では次はどうしましょうかねぇ……」ギュ
真尋「さ、さりげなく手を繋ぐな!」
ニャル子「嫌……ですか……?」
真尋「っ、その、嫌では、ないぞ?」
ニャル子(こうか は ばつぐん だ)
ニャル子「じゃあいいじゃないですか……」
真尋「……ならいいか」
ニャル子「で、どうしましょうか」
真尋「んじゃあ……適当にその辺の店でも回って買い物でもするか」
ニャル子「そうですね♪そうしましょう♪」
真尋「……なんかやけに嬉しそうだな」
ニャル子「だって、なんだかんだで真尋さんにエスコートしてもらってますから……」
真尋「してないしてない」
ニャル子「照れなくてもいいじゃないですか……」
ニャル子「まずはお洋服ですか」
真尋「さすがに宇宙から持ってきたのにも限りがあるだろ?」
ニャル子「まあそれもそうですが……真尋さん?」
真尋「なんだよ」
ニャル子「よくこんなお店知ってましたね、女の子の服ばかりですが」
真尋「た、たまたまだ!偶然偶然」
ニャル子「それにしては自然に入ったというかなんというか……」
真尋「……」
ニャル子「私に着せたい服でも?」
真尋「んなわけあるか!」
ニャル子「まあその件に関しては後ほど審議しましょう……さて、どんなのがいいですかねぇ」
真尋「僕は外で待ってようかな、女物ばかりみたいだし」
ニャル子「いえいえ、真尋さんに選んで貰いたいので」
真尋「なんでだよ」
ニャル子「真尋さん好みのものを選びたいので……見せる相手は真尋さんしか居ませんし」
真尋「見せる相手なら他にも居るだろ」
ニャル子「真尋さんに、見て欲しいんです……」
真尋「……分かったよ」
ニャル子「……それとも着てないほうがいいですか?お望みなら……」
真尋「わ、分かった!分かったから服を選ぼうか!」
ニャル子「ねえ真尋さん!これとこれ、どっちがいいですか?」
真尋「どっちだっていいだろ」
ニャル子「選んでくださいよぅ……それともどっちも似合っているとか……?」
真尋「ん~こっちがいいんじゃないのか」
ニャル子「軽くスルーですか……ほうほう、真尋さんはこういうのがお好みだと」
真尋「そ、そういうのじゃない!こっちのほうが似合うかなぁと……勘違いするなよ!?」
ニャル子「えへへ……似合いますかね……真尋さんに可愛いって言って貰えますかね……///」
真尋「聞けよ!」
ニャル子「えへへっ♪ではお洋服も選んだ事ですし」
真尋「じゃあ次どこ行くか」
ニャル子「何言ってるんですか真尋さん」
真尋「なんだよ、もう終わっただろ?」
ニャル子「いえいえ、まだ下着を選んで貰ってないですよ?」
真尋「な、なんで下着まで!」
ニャル子「だって……見せるのは……真尋さんですから……///」
真尋「僕は見ないから安心しろ!」
ニャル子「何度も見てるくせに……」
真尋「~っ///」
真尋「ひ……酷い目にあった……」
ニャル子「うふふ♪真尋さんに下着まで選んで貰っちゃいました♪」
真尋「恥ずかしくて死にそうだ……」
ニャル子「恥ずかしがってる真尋さんも可愛かったですよ?」
真尋「ちっとも嬉しくない」
ニャル子「照れちゃって……もう///」なでなで
真尋「なっ!?ばっばか!撫でるな!」
ニャル子「いいじゃないですか撫でるくらい」なでなで
真尋「うぅ……///」
ニャル子(下着選びが相当堪えたようですね♪)
ニャル子(照れちゃってもー可愛いですね♪ふふっ♪)
ニャル子「えいっ♪」ギュー
真尋「う、腕を組むな……!人が見てる……」
ニャル子「人目がなければいいんですか?」
真尋「そ……そういう……意味、じゃ……///」
ニャル子「人目なら結界で誤魔化してるんで気にしなくていいですよ?」
真尋「え……?」
ニャル子「だから、周りの目は気にせずとも結構ですよ♪」
真尋「そ、そうか……」
ニャル子(真尋さんが……腕を組んでくれている……!?)
ニャル子「真尋さん真尋さん」
真尋「な、なんだよ……」
ニャル子「ちょっと公園に行かないですか?」
真尋「こ、公園?なんでまた……」
ニャル子「いいじゃないですか公園くらい」
真尋「まあいいけど……」
ニャル子「ふふっ……じゃあ行きましょうか」
真尋「あぁ、うん」
ニャル子「……」
真尋「……」
ニャル子「……腕、組んでくれるんですね」
真尋「どうせ離したところでしつこく迫るんだろ」
ニャル子「まぁそうですが」
真尋「ほら、着いたぞ」
ニャル子「ここがあの噂の……」
真尋「どんな噂があるんだ」
ニャル子「この公園で膝枕すると、その男女は結ばれるそうです」
真尋「………」
ニャル子「……どうしました?」
真尋「膝枕なんてしないからな……」
ニャル子「まあいいじゃないですかないですか、噂はあくまで噂です」
ニャル子「とりあえずあのベンチに座りましょう」
真尋「そうだな……」
ニャル子「ちなみにこのベンチで膝枕すると──」
真尋「だからしない」
ニャル子「うぅ……残念……でもまぁ、別にいいですが」
真尋「珍しく引き際がいいな」
ニャル子「そんなことしなくても結ばれる気がしますから」
真尋「いやその未来はありえないからな」
ニャル子「そうですか?真尋さんも割と満更でもなさそうですが」
真尋「そ、そんな事はない……と思う……」
ニャル子「ふふっ、思う、ですか?じゃあ実際はありえるかもですね!」
真尋「まあ……それは、お前次第……だろ」
ニャル子「……今のは告白と受け取って宜しいですか?」
真尋「かっ、勝手にしろ……」
ニャル子「ふふっ、勝手にそう受け取っておきますね……」
真尋「……」
ニャル子「……真尋さん」
真尋「なんだよ」
ニャル子「今日は、その、ありがとうございました」
ニャル子「私……とっても嬉しかったです……」
真尋「そ、そうか……楽しかったなら良かった」
ニャル子「ふふっ、今日の真尋さん優しいですね……」
真尋「そうか?」
ニャル子「そうですよ、とっても優しいです……///」
真尋「今日のお前だって、なんか、いつもと違うじゃないか」
ニャル子「そうですか?」
真尋「今だってそうだろ……なんかこう、大人しいというかしおらしいというか」
ニャル子「だって真尋さんと二人ですから……私だって恥ずかしいんですよ?」
真尋「……」
ニャル子「でも……こうしていられるなら恥ずかしさもあんまり嫌じゃないですね……」
真尋「僕は恥ずかしいのは御免だからな……」
ニャル子「じゃあもうデートしてくれないんですか……?」
真尋「……お前が行きたいなら行ってやってもいいぞ」
ニャル子「ふふっ、やっぱり優しいじゃないですか……」
真尋「う……うるさいな……」
ニャル子「真尋さん」
真尋「……なんだよ」
ニャル子「大好きです……」
真尋「なっ……」
ニャル子「今日ずっと真尋さんと一緒に居て……やっぱりそう思ったんてす」
ニャル子「私は……真尋さんが大好きです……」
真尋「だ、だからってお前のそれはただの一目惚れだろうが……」
ニャル子「ダメですか?ちゃんとした理由がないと愛しちゃダメですか?」
真尋「……」
ニャル子「実を言うとですね……私もなんで真尋さんが好きなのか分かんないんです」
ニャル子「ただ見つめるだけで可愛いって思っちゃうんです」
ニャル子「目線があっただけで恥ずかしくなっちゃうんです」
ニャル子「ただ一緒に居るだけでこんなにいとおしく思っちゃうんです」
ニャル子「それは……好きって事なんじゃないんですか?」
真尋「……」
ニャル子「私は……ただ真尋さんとずっと一緒に居たいだけです……」
真尋「僕は……その、分からないんだよ」
ニャル子「……」
真尋「ニャル子に好きだと言われるのは嬉しく思う、これは本心だ」
真尋「けど……僕自信がニャル子をどう思っているか、これがはっきりしないんだ」
ニャル子「はっきり……しない……?」
真尋「確かにニャル子と居ると騒がしいけど楽しいし」
真尋「ニャル子が居ると落ち着くし」
真尋「……ニャル子が居ないと寂しい」
真尋「けど──」
ニャル子「ふふっ……それ以上言わなくてもいいですよ?」
真尋「……」
ニャル子「真尋さんがそこまで想ってくださるだけで結構ですよ……」
ニャル子「というか、私が居ないと寂しいなんて……好きって言ってるようなもんですよ」
真尋「……」
ニャル子「それでもまだ自分の気持ちに納得いかないなら……話は簡単です」
真尋「……」
ニャル子「真尋さんが好きって言ってくれるまで、私が大好きですって言い続けるまでですよ」
真尋「……そっか」
ニャル子「そうですよ……ふふっ……」
真尋「なあ……ニャル子」
ニャル子「はい、なんですか」
真尋「……膝枕、して欲しい」
ニャル子「噂はただの噂だって言ったのは真尋さんですよ?」
真尋「なら……その噂が本当かどうか試せばいいだろ」
ニャル子「んふ……私と結ばれたいんですか?」
真尋「そうかもな……」
ニャル子「いいですよ……ほら、おいで……」ぽんぽん
真尋「うん……」
ニャル子「気持ちいいですか?」なでなで
真尋「落ち着くよ……」
ニャル子「ここまでしといてまだ分からないんですか?」
真尋「もうちょっとしないと分からないな」なでなで
ニャル子「ならもっと撫でてあげますね……」なでなで
真尋「ん……」
ニャル子「真尋さん……大好きですよ……」
真尋「……その、僕も……好き、かもしれない」
ニャル子「かもしれないじゃ嫌です」
真尋「……じゃあ……その、好き、だ」
ニャル子「えへへ……ありがとうございます……」
ニャル子「……」なでなで
真尋「……」
ニャル子「……」なでなで
真尋「……もうそろそろ晩ご飯作らないと」
ニャル子「……そうですね、もう帰らないとですね」
真尋「……」
ニャル子「……名残惜しそうですね」
真尋「……当たり前だろ」
ニャル子「当たり前、ですか……えへへ……」
真尋「じゃあ帰るか」
ニャル子「そうですね……」ギュ
真尋「ん……こら」
ニャル子「手を繋いでいれば寂しくないです」
真尋「……そっか」
ニャル子「……真尋さんは私に好きってって言ってくれたんですよね」
真尋「ああ、言ったぞ」
ニャル子「なら……その、恋人同士という事でいいですよね……?」
真尋「……ああ、いいぞ」
ニャル子「真尋さん」
真尋「ん?」
ニャル子「せっかく恋人になったのにさん付けは他人行儀ですかね?」
真尋「そうかもな」
ニャル子「じゃあ……真尋って呼んでいいですか?」
真尋「……いいぞ」
ニャル子「じゃあその……ま、真尋……」
真尋「なんだよ」なでなで
ニャル子「ぁぅ……」
真尋「ただ……家の中とか学校じゃさんを付けろよ?あいつらがめんどくさい」
ニャル子「……そうですね、我が家を焼かれたりでもしたら大変ですから」
真尋「当たり前のように我が家って言うな」
ニャル子「夫の実家も私の家ですよ?」
真尋「まだ夫じゃないだろ」
ニャル子「確定しているから大丈夫ですよ」
真尋「……家に着いちゃったな」
ニャル子「……そうですね」
真尋「……なあ、ニャル子」
ニャル子「なんですか、真尋」
真尋「……明日も、その、いいか?」
ニャル子「ふふっ…いいですよ……?」
真尋「なら明日まで我慢な」
ニャル子「そんなに膝枕気に入っちゃいました?」
真尋「……病み付きになりそう」
ニャル子「へへ……ありがとうございます……でも」
真尋「でも?」
ニャル子「私も……膝枕して貰いたいです…」
真尋「好きなだけしてやるよ……」なでなで
ニャル子「んっ……ありがとうございます」
真尋「……じゃあそろそろ家に上がるか」
ニャル子「ねえ……真尋……」
真尋「ん?」
ニャル子「大好き……」ダキツキ
真尋「こ……こら……」
ニャル子「愛してます……」ギュー
真尋「……僕もだよ」なでなで
ニャル子「えへへ……まひろ……///」
真尋「……じゃあそろそろ晩ごはん作らないと」
ニャル子「……そうですね、忘れかけてました」
真尋「家ではさん付けだからな?」
ニャル子「分かってますよまひろ……」
ガチャ
真尋「ただいまー」
ニャル子「ただいまニャル子が帰りましたよ!」
ニャル子「真尋さん真尋さん!今夜のごはんは!?」
真尋「……お前の好きなもんでいいよ」
おわり