ほむら「……」ジッ
子猫「ニャー」
ほむら「……全く、こんな子猫を捨てるだなんて、何を考えているのかしら」ハァ
子猫「ナー」
ほむら「……」ナデナデ
子猫「ニャー」
ほむら「……にゃー」ナデナデ
元スレ
ほむら「ほむほむだにゃん♪」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331302700/
子猫「ニャー」ゴロゴロ
ほむら「……ふふっ」
子猫「ニャー」
ほむら「あなた、名前はあるのかしら?」
子猫「ナー?」
ほむら「そうね、先に名乗るのが礼儀よね」
ほむら「私は……」
ほむら「……」キョロキョロ
ほむら「ほ、ほむほむだにゃん♪」
子猫「ニャー」
ほむら「そう、ほむほむ。にゃーにゃー」ナデナデ
さやか「」
子猫「ニャー」カリカリ
ほむら「どうかしたのかにゃー?」チラッ
子猫「ナー♪」
さやか「あ、あはは…」
ほむら「」
さやか「……さやさやだにゃん!」
ほむら「……」スック
さやか「え、えと、こんにちはだにゃー?」
子猫「ニャー」
ほむら「……」
さやか「あの……ほむら、さん?」
ほむら「みみ、美樹さやか! きききぎゅうね!?」ファッサー
さやか「超動揺してるのにカッコつけたー!?」ガビーン
―ほむホーム―
さやか(――果たして、なんか凄いテンパったほむほむに連れ込まれたわけだが)ナデナデ
子猫「ニャー」
さやか(これ、生きて帰れるのかなー)
ほむら「……どうぞ、コーヒーだけど」カチャ
さやか「あっ、こりゃどうも……」
ほむら「……」
さやか「……」ズズー
さやか「……」
ほむら「……」
子猫「……」Zzz..
さやか(空気が重い……これはもうダメかもしれんね)
ほむら「……じゃない」ボソ
さやか「えっ?」
ほむら「可愛いんだから仕方ないじゃない!」ガタンッ
さやか(急にキレたー!?)ビクーン
ほむら「誰だって猫と戯れる時は猫語になるでしょ!?」
さやか「えっ、あ、うん……」ビクビク
ほむら「なに!? キャラじゃないって!?」
さやか「いや、誰も言ってな……」アセアセ
ほむら「クールビューティーな私がにゃんにゃん♪とか言ってるのがそんなに悪い!?」
さやか(あ、自分でビューティーって言っちゃうんだ)
さやか「と、とにかく落ち着いて、ね?」
ほむら「ほむぅ…」ショボーン
さやか(騒いだり落ち込んだり忙しいなー)
さやか「あのさ、別に馬鹿になんてしてないからさ」
ほむら「……ほんと?」
さやか「うん」
ほむら「誰にも言わない?」
さやか「言わない言わない」
ほむら「そう……」フゥ
さやか「じゃ、じゃあそういうことで」スック
ほむら「ええ、気をつけて帰りなさい」ファッサー
さやか(立ち直り早いな)エー
子猫「ニャー」
さやか「おっ、起きたか。見送ってくれるの?」
子猫「ナー」
ほむら「……」
ほむら「……ん?」
さやか「うんうん、愛い奴愛い奴」ナデナデ
子猫「ニャー」
さやか「それじゃ、またねほむら」
ほむら「――待った」
さやか「え?」キョトン
ほむら「貴女……」
さやか「なにさ?」
ほむら「なんで猫語を使わないの?」
さやか「……うん?」
ほむら「猫と喋る時は『にゃ』を絡ませるのが普通なんでしょ?」
さやか(えっ、そんなこと言ってな……あ、そういや同意してたわ)
ほむら「もしかして恥ずかしいの? 恥ずかしいから言わないのかしら?」
さやか「そんなわけじゃ……」
ほむら「つまり、私の事を『ブフー!コイツはっずかしー』とか思ってるのよね?」
さやか「いや、だからね……」
ほむら「そうよ……そうにきまってる…」ブツブツ
さやか(めんどくせっ! 酷くめんどくせっ!)
ほむら「ふふ、いいのよ……どうせ繰り返すんだもの……」ブツブツ
さやか「……」
さやか「……」ハァ
子猫「ナー?」
さやか「お前のご主人は被害妄想激しいにゃー?」ナデナデ
ほむら「明日には猫男爵の異名で呼ばれるのよ……」ドヨーン
さやか「だから言わないっての」
さやか「あのさ、ひとつ言っておくけど」
ほむら「なによ……」
さやか「知ったところで、別に誰も貶したりしないと思う」
ほむら「……」ハッ
さやか「鼻で笑うな! どんだけ人間不信なの!?」
さやか「……うん、むしろ可愛いって思う」ウン
ほむら「……」ハァ?
さやか「あんたって、なんかこう……近寄りがたいじゃん?」
ほむら「むしろまどか以外不要」ホムッ
さやか「……聞かなかったことにして続けるね?」
ほむら「どうぞ」
さやか「なんか、どこか変に達観してて、違う世界を見てるようなさ……」
さやか「そんな壁があるんだよ」ウン
さやか「でもさ、今日は嬉しかった。あんたの一人の女の子らしい一面が見れて」
ほむら「……」ムゥ
さやか「逆に、そういう人間味のある部分を晒していこうよ!」
さやか「そしたらほら、誰も気にせずにゃんにゃんできるし!」
子猫「ニャ!」
ほむら「……」
さやか「ねっ?」ニカッ
ほむら「……」
さやか「あー……とにかく、私は笑ったりしない。それだけ!」
ほむら「……そう」
さやか「それじゃ、いい加減帰るね」
ほむら「引き止めて悪かったわ」ファサ
さやか「まぁ、二人っきりで話す機会も滅多にないしね。ある意味楽しかったよ」
さやか「じゃあね!」
子猫「ナー!」
―翌日―
さやか「――……」ジトー
まどか「わぁ、この写真も可愛い!」
ほむら「そうでしょ?」
まどか「いいなー、私もにゃんこと遊びたいなぁ」
ほむら「なら、今日家に来るかしら?」
まどか「いいのっ?」
ほむら「構わないわ」ファッサー
さやか(結局、まどかと話すきっかけにしただけか)
さやか「ま、ちょっとは素直になれただけいっか」
まどか「――じゃあ、放課後お邪魔するね!」ウェヒヒ
ほむら「ええ、ぜひ一緒ににゃんにゃんしましょう?」ハァハァ
さやか「ちょ、おま…!! 絶対違う意味でしょっ!?」ガビーン
おわり