意識低い系幼馴染「男くん家のご両親今日から海外でしょ?ご飯とか作れるの?」
男「そうなんだよな、俺今まで料理なんかしたことないし…作りに来てよ」
意識低い系幼馴染「まあ…簡単なものでよければ」
夜
意識低い系幼馴染「はい、あと3分待てば完成ね」
男「なんとなく予想はしてた」
元スレ
新ジャンル「意識低い系幼馴染」
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翌朝
ピンポーン
男「…ん」
ピンポーン
男「あと5分…」
ピンポーンピンポーンピンポーン
男「あああ!分かったよ!起きるよ!」
意識低い系幼馴染「おお、起きたか。じゃあ学校行こう」
男「ピンポンで起こすのやめろよ…。てか朝飯まだなんだが」
意識低い系幼馴染「朝飯抜いても死なないからへーきへーき」
男「お前って私服のとき、いつも同じ服着てるよな」
意識低い系幼馴染「服なんて着れればなんでもいっしょだよ」
男「お前も女子なんだから少しはお洒落とか気を使う年ごろじゃねーの?」
意識低い系幼馴染「女子力(笑)なんてものをあたしに期待したって無駄無駄w」
男「まあ、そう言う感じだから俺もこう、ぐだっとつるめて気楽なんだがな」
意識低い系幼馴染「どきっ(棒)」
男「少しは感情こめろよw」
意識低い系幼馴染(ま、これはあんたからの誕生日プレゼントでお気に入り…なんだけどね)
男「なんか言ったか?」
意識低い系幼馴染「なんにもー」
男「それにしてもだっせえシャツだよな。どこで買ったんだよ」
意識低い系幼馴染「しまむら」
男「おーい、いっしょに昼食おうぜー…ってお前またカロリーマイトかよ」
意識低い系幼馴染「カロリーが摂れればなんでもいいよ」
男「むう、食事の楽しみがわからんとは…つまらんやつめ」
友「よお男、屋上で飯食おう」
男「おう!じゃ、また帰りになー」
意識低い系幼馴染(またお弁当渡せなかったあああ!)
男「そーいやさ」
意識低い系幼馴染「どしたい」
男「メールの返事がいつも『ん』とか『おう』なのはなんでさ」
意識低い系幼馴染「伝わってますよーって事が分かればいいんじゃないかと思って」
男「まあそうだけどさ!もっと絵文字とかハートとか使ってくれても…いいんだぜ?」
意識低い系幼馴染「…うわっ」
男「マジトーンで引くのやめろよ!ちょっとした冗談だろーが!」
意識低い系幼馴染「めんどくさいなー」
前日
意識低い系幼馴染「うわあ!男くんからメールきたどうしようなんて返事しよう考え込んでたら時間かかっちゃうかも」ワタワタ
<メールを送信しました>
意識低い系幼馴染「ぎゃあああ!送っちゃった!待って!今のは間違いで…」枕に顔を突っ伏して足バタバタ
男「進路調査ったってなー、とりあえず進学かね」
意識低い系幼馴染「だなー。適当に大学出てOLになりてー」
男「なんか将来の夢とかねーの?」
意識低い系幼馴染「可愛いお嫁さんかなー」
男「お?好い人でもいるのか?」
意識低い系幼馴染「いや、そこらへんの金持ちと玉の輿よ」
男「お前らしいわ」
意識低い系幼馴染「だから沢山稼げる男になれよー?」
男「はいはい…ん?それじゃあまるでお前、俺と…」
意識低い系幼馴染「あ、わりぃちょっとトイレット」
男「せめてお花を摘みにとか言えよ」
意識低い系幼馴染「ちょっと便所にお花摘みに」
男「そんな花やだわ」
男「いや~、今回のテストは良くできたわ。近年稀に見る良くできた」
意識低い系幼馴染「おめでと」
男「お前は相変わらず赤点ぎりぎりか」
意識低い系幼馴染「あんなの一夜漬けが基本だろ」
男「おいおい、いっしょの大学行こうって約束したじゃないか」
意識低い系幼馴染「してねーよ。あんたがあたしに合わせて志望校下げろよ」
男「お前、やれば出来る子なのにな」
意識低い系幼馴染「自分、能ある鷹なんで」
夜
意識低い系幼馴染「受験勉強しなきゃ…///」
男「っぷはあ!体育マジで疲れた…水がうめえ…」グビグビ
意識高い系幼馴染「男くん!水道水なんて体に悪いよ!この高級ミネラルウォーターを飲んで!」
男「お、おう?サンキュー」
意識高い系幼馴染「水道水にはDHMOって言う危険物質が沢山入ってるんだよ!男くんは死にたいの!?」
男「いや、あの」
意識高い系幼馴染「男くんは私の未来の旦那様なんだから!健康には気を使ってくれないと!」
男「ちょ、え?」
~~~~
意識低い系幼馴染「おい、起きろ」
男「うわっ…!なんだ夢か」
意識低い系幼馴染「あ、あたしの名前を呼びながらうなされんのやめてくんねーかな///」
男「…ってなんでいるんだよ!?」
意識低い系幼馴染「あんたがピンポンで起こすなって言ったんじゃねーか」
男「今週のジャンプ見た?やっぱスポ魂っていいよな!俺もう感動しちゃってさー」
意識低い系幼馴染「スポ魂なあ、良さが分からん」
男「友情はともかく、努力と勝利はお前の対極みたいな言葉だな」
意識低い系幼馴染「ユルさが大事ってシャーマンキングで教わったんで」
男「絶妙に古いな」
意識低い系幼馴染「友情はともかくってのも怪しいな」
男「え?俺はお前のこと…心の友と書いて心友だと思ってるぞ」
意識低い系幼馴染「えー、そう思われてたのかー。なんかショックぅー」
男「ひでえなww」
意識低い系幼馴染(友達…かぁ)
男「せっかくの連休に家にいてもつまらん!どっか遊びに行こうぜ!」
意識低い系幼馴染「おっ、いいねー。じゃあ密林行こう密林」
男「み、密林?いきなりえらくアウトドアだな」
意識低い系幼馴染「森丘でも火山でもいいが」
男「モンハンかよ!」
夜
男「結局一日中モンハンしてたな」
意識低い系幼馴染「晩ごはんが沸いたよ」
男「当然のようにカップ麺沸かすなよw」
意識低い系幼馴染「一平さんとペヤどっちがいい?」
男「お前がお客さんなんだから、先に選んでいいぞ」
意識低い系幼馴染「どっちでもいっしょだよ」
男「桃鉄やってたせいでだいぶ遅くなったな、送ってくか?」
意識低い系幼馴染「家隣りでしょうが」
男「お前みたいな超絶美少女ならこの数メートルの間に襲われてもおかしくないな」
意識低い系幼馴染「男は狼だなー」
男「ふっ少しは俺のこと…意識したかい?」
意識低い系幼馴染「どきっ(棒)…ほれ、あんたの番だぞ」
男「勝手に桃鉄二回戦始めんなよ!もう遅いから帰れや!」
意識低い系幼馴染「あたし今日…帰りたくないのうるうる(棒)」
男「感情を込めろ!」
男「お前は黙ってれば美少女だと思うんだよ」
意識低い系幼馴染「よく言われます」
男「もう少しなんとか、女らしくできないもんかね」
意識低い系幼馴染「善処します」
男「やる気ねぇな!」
意識低い系幼馴染「誠に遺憾です」
男「そう言えばお前、帰宅部だろ?なんか趣味とかないの?」
意識低い系幼馴染「漫画とアニメとゲーム」
男「そう言うんじゃなく、もっとクリエイティブなやつさ」
意識低い系幼馴染「編み物と裁縫と料理」
男「マジで!?」
意識低い系幼馴染「などはあまり好みません」
男「だよな…ぜんぜん似合わねーもんw」
意識低い系幼馴染「だろー?」
部屋
意識低い系幼馴染「やっぱ似合わないかー…」
意識低い系幼馴染「今日の放課後あんたん家行っていいー?」
男「最近よくウチ来るなー。そんな気に入ったか?」
意識低い系幼馴染「ジョジョがまだ途中なんだよ」
男「漫画目当てかよ!」
意識低い系幼馴染「あとあたしの部屋より片付いてて居心地がいい。交換しよう」
男「手伝ってやるから一緒に片付けようぜ…?」
意識低い系幼馴染「おいおい、いくらあたしの部屋ったって乙女の聖域だぜ宜しくお願いします」
男「恥じらいはねーのか乙女」
意識低い系幼馴染「いっしょの風呂に入ったあたしとあんたの仲じゃねーか」
男「いつ昔前の話をしてんだお前は」
男「お前さ、授業中寝過ぎだろ」
意識低い系幼馴染「そんなことないっすよー」
男「一時間目から昼休みまでずっと寝てんじゃねーか」
意識低い系幼馴染「え…、ずっとあたしのこと見てたの…?ぽっ(棒)」
男「お前の席は俺の前だろうが!」
意識低い系幼馴染「てへぺろ」
ピンポーン
意識低い系幼馴染「おいーす、夕飯持ってきたよー」
男「またカップ麺か?ジャンキーめ」
意識低い系幼馴染「ちっちっち、今日はあたしが足によりをかけて調達してきた」
男「わけわからんところによりをかけるな」
意識低い系幼馴染「コスパ最強の牛丼さまだ!」
男「結局ファストフードじゃねーか!」
男「俺さ、お前にどうしても言いたいことがあるんだ…茶化さないで聞いてほしい…」
意識低い系幼馴染「えっ…あの…はい///」
男「毎度当然のように文化祭準備当番サボって帰るなよ!!」
意識低い系幼馴染「い、いやそれはほら、見たいアニメの再放送がさ…」
男「それなら今日はバッチリ録画予約してきた。残ってくれるね?」
意識低い系幼馴染(お、男くんと二人っきりになるのが恥ずかしい…なんて言えない!!)
意識低い系幼馴染「ばか」
男「はい」
意識低い系幼馴染「あほー」
男「すみませんでした」
意識低い系幼馴染「機械音痴ー」
男「面目ない…」
意識低い系幼馴染「楽しみにしてたのにー」
男「俺自身、この歳にして録画予約失敗するとは思わなかった」
意識低い系幼馴染「ゆーるーせーなーいぃー」
男「まあまあ、今度DVD借りてきてやるから。ウチで一緒に観ようぜ?」
意識低い系幼馴染「え…あんた魔法少女ものに興味が…?引くわー…」
男「お前面白がってるだろ」
意識低い系幼馴染「ばれたか」
男「最近ジョギングにちょっと凝っててさ。お前も一緒にどう?」
意識低い系幼馴染「走るとおっぱいが揺れて痛いから嫌かな」
男「お前のどこに揺れるような豊満なものが」
意識低い系幼馴染「豆乳とか飲んだら膨らむから。まだ本気出してないだけ」
男「なんか伸縮自在みたいな言いぐさだな」
意識低い系幼馴染「ともかく嫌なものは嫌。疲れるし」
意識低い系幼馴染(汗くさいとか思われたら恥ずかしいし)
男「つーか仮にも女子なんだからおっぱいとか平気で言うなよw恥じらいのない奴め」
意識低い系幼馴染「こいつは一本とられましたな」
意識低い系幼馴染「あれ?あんた今日弁当は?」
男「買ってくるの忘れたうえ、購買もみんな売り切れててな」
意識低い系幼馴染「それでカロリーメイト?お揃い…だね」ウワメヅカイ
男「どきっ(棒)…それにしてもよくこんなので持つな、お前」
意識低い系幼馴染「燃費がいいのよ」
男「うらやましいわー。こんなんじゃ全然足りんぜ。なんか御菓子とか持ってない?」
意識低い系幼馴染「つーか今日ぐ!う!ぜ!ん!寝ぼけて弁当2つ持ってきてたわ。食う?」
男「いいんすか!?女神だ…女神がいる…!」
意識低い系幼馴染「せいぜい崇めたまえ、えへん」
男「しかも超旨そう!これどこで買ったの?」
意識低い系幼馴染「おかーさんが作ったやつだよ」
男「あれ?でも寝ぼけたのはお前で…、お弁当はおかーさんが…ん?」
意識低い系幼馴染「細かいことを言う奴にはやらんぞ」
男「あっ!すみませんいただきます女神様!」
男「そーいや前に進路の話したときの」
意識低い系幼馴染「そんなことよりラーメンの話しようぜ」
男「お、おう?ラーメンを語らせたらちょっとしたもんだぜ、俺。お前は何ラーメンが好き?」
意識低い系幼馴染「カップラーメンかな」
男「ラーメンの話ってそうじゃねーだろ普通」
意識低い系幼馴染「醤油とかとんこつとか色々あるけどさ」
男「そうだな」
意識低い系幼馴染「わりとどれでもいい」
男「ほんとお前って雑食だよな。そーいやあの時も…」
意識低い系幼馴染(何とか誤魔化せた…///)
男「お前さ、意識低すぎじゃね?」
意識低い系幼馴染「ど、どうした突然」
男「今までなんとなくそんなもんかと思ってたけどさ」
意識低い系幼馴染「うん」
男「朝飯は抜く、昼はカロリーメイト、夜はカップ麺?栄養偏って死にたいのかお前は」
意識低い系幼馴染「そ、それは」
男「しかも汚部屋で恥じらいもない、なんか愛想が尽きたわ」
意識低い系幼馴染「まって!それは、嘘で、ほんとは…」
男「いや、俺は意識高い系さんと付き合うことにした。もうこれっきりだ」
意識高い系幼馴染「私を恨まないでよね。自分を磨かない貴女が悪いのよ?」
意識低い系幼馴染「だって…あたしは…恥ずかしくて…」グスッ
男「じゃあな」
~~~~
男「あの、幼馴染みさん?なにしてんすか」
意識低い系幼馴染「すげー怖い夢みた。かまえ」
男「お前にも怖いものなんてあるんだな?どんな夢だったんだ?」
意識低い系幼馴染「絶対言わねー」
男「すっかり秋だな。芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋だ」
意識低い系幼馴染「中途半端な季節な。いつのまにか来て、いつのまにか終わってて」
男「お前は特に、芸術もスポーツも読書も食欲も無縁だもんな…」
意識低い系幼馴染「そんな女子は嫌いかしらん?」
男「別に嫌いじゃないが。つか今日びそんな秋を実践してる奴の方がレアだろ」
意識低い系幼馴染「あたしももっと頑張った方がいいのかなー」
男「なんだ急に。お前は今のままで充分すぎるくらい素敵だぜ」
意識低い系幼馴染「…っ!」///
男「突っ込めよ恥ずかしいだろうが!」
意識低い系幼馴染「男ってけっこういい奴だな。うん。イケてるよ」
男「おおう!褒め殺しのパターンは初めてだ」
意識低い系幼馴染「でもちょっとバカだよな」
男「上げて落とすのか。高低差ダメージ2倍でお得…ってコノヤロウ」
意識低い系幼馴染「ナイス、ノリツッコミ」
男(なんか元気出たみたい…かね。やっぱりこっちのほうが似合ってる)
意識低い系幼馴染「待ちに待った文化祭ですなあ」
男「お前が文化祭をそんなに心待ちにしてたとは知らなかったな」
意識低い系幼馴染「前日準備、開催期間二日と撤収で四日間も授業がないんだぜ」
男「どーせ寝てんだから同じことじゃないか」
意識低い系幼馴染(それに授業が短縮だから男くんといっぱい遊べるし…)
男「どんなよからぬことを考えてたらそんなニヤけられるんだか」
男「で、文化祭終わったけど。何か感想は?」
意識低い系幼馴染「賑やかだった」
男「感極まって泣いてるやつもいれば、お前のような奴もいる。世の中バランスだな」
意識低い系幼馴染「来年もあるからその時に泣こう」
男「言ったな?絶対泣けよ?」
意識低い系幼馴染「思わぬところで男の嗜虐心をくすぐってしまい焦るあたし」
男「あらぬ誤解を招くような表現をやめろ」
男「なんとなく居心地が良くてお前に依存してたと思うんだよ」
意識低い系幼馴染「別にあたしは依存されてるつもりはなかったけど」
男「このままでいいや、こうしていられたらいいのに、とも思ったんだけどさ」
意識低い系幼馴染「けっこうなことじゃない」
男「でももう、やめにしようかな、と」
意識低い系幼馴染「え…」
男「はっきり言うぞ。俺はお前のことが…」
意識低い系幼馴染「待って!聞きたくない!ラーメンの話しよう!」
男「いや、もう我慢できないんだ。俺はお前のことが…
みたいなところで終わる意識低い系新ジャンルSS