―見滝原市内・路上
QB「正直言って…男子高校生が魔法少女になれる素質を有していたなんて」
QB「これまで前例のないことだよ」
QB「君は胸を張って活躍すればいい」
暦「ちょっと待ってくれ…ッ!?」シャララーン
暦「どうして僕のコスチュームが女物になっているんだあああッ!!?」フリフリ
元スレ
阿良々木暦「僕が契約して魔法少女になったよ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330438312/
暦「いや…!」ハッ
暦「今優先すべきことはそんなことじゃない…!」
暦「…きゅぅべぇとか言ったな。お前に言っておかなければならないことがある…」キリッ
QB「何だい?…ありゃりゃりゃぎこよみ君?」
暦「お前の声…どこかで聞いたような気がするぞ…!?」
QB「それはもはやネタにされ尽くしたネタと言えるね」
ほむら「――見つけたわ、インk」シュタッ
ほむら「」
暦「」
QB「助けてくださいありゃりゃぎこよみ君!」ヒシッ
ピポパポ プルルルルルプルルルルルルプルルルルルルルル ピッ
ほむら「もしもし…警察ですか?」
ほむら「はい、路上に変質者が(ry」
暦「ちょっと待ってくれないか」
暦「君が頭に被っている女性物のピンクの下着は一体何なんだいッ!?」ビシッ
QB「…君達は案外気が合うんじゃないかな。勿論アブノーマルな意味でね」
暦「僕の名前は阿良々木暦」
暦「実はこの町に襲来すると風の便りで聞いた怪異を倒しに来たんだ」
QB「そのためには僕と契約することが必要不可欠なんだ」
暦「と言われたから、とりあえず契約したんだ」
QB「後で容易に解約できると説明してね」
ほむら「阿良々木暦、あなたは豆腐の角に頭をぶつけて死にたくても死に切れないレベルの低脳馬鹿ね」
暦「初対面の相手に対して発した第一声とは思えないほどひどいのかひどくないのか良く分からない言い草だな」
ほむら「消えなさい」ダ―――ン
QB「はぅ!?」カンツー
暦「 」
QB「あ、りゃ…りゃ、ぎ・・・さん」バタッ
暦「八九寺ィ―――――――――――――――――――――――ッ!!?」ヒシッ
QB「ある意味、残像だよ」スタッ ムシャムシャ
暦「―――普通に2匹目だろ」
ほむら「あら、意外と現状追認が早いわね」
ほむら「やるわよ阿良々木暦」ガシッ
暦「何をだい、戦場g」
ほむら「 ほむほむ・ザ・ワールド! 」キュルルルルルルルルルル
暦「君の人格にはかなりの問題があることはよく分かった」
QB「」シーン
ほむら「ところであなたの武器は何なのかしら?」
暦「特にないみたいだ」
ほむら「この役立たず」
暦「でも、吸血鬼になった当初と同様の身体能力と治癒力を獲得したらしいね☆」
ほむら「早く私をお姫様だっこして宙を駆けまわったらどうなの?」
暦「君は一体何がやりたいんだい?」
ほむら「勘違いしてもらっては困るわ。早くきゅぅべぇを始末せよと暗に伝えているのよ?」
ほむら「私と触れていないとあなたの時間も無様に停止するからに決まっているじゃない、このあんぽんたん」
暦「…仕方ないな」ヒョイッ
ほむら「何するのよこの変☆態」ポカッ ポカッ
暦「どう考えても君の方が変☆態だ」キリッ
ほむら「あら・・・早くも時は、動き出すわ」キュルルルルルルルルルルルル
QB「本当に何がやりたいんだい、君達は」シュタッ
―見滝原市郊外・某所
杏子「ほらよ。言ってた額、持って来たぜ」バサッ
貝木「いいだろう。相当の対価だ」ジャラッ
杏子「…どうやって手に入れたかは知らねーが」
杏子「取引成立だ。貰ってくよ、グリーフシード」コロンッ クルッ
杏子「汚い、カネだけどな」シュタッ
貝木「今回の件からお前が得るべき教訓は、カネに綺麗も汚いもないがモノには汚いものもあるということだ」
貝木「聞く耳すら持っていなかったようだが、な」
―暁美宅
暦「一人暮らしなのか?」
ほむら「見ず知らずの女子中学生の家に無理やり押し入るなんて」
ほむら「下心がスケスケのミエミエね、阿良々木暦」
暦「真顔で何となくいやらしい発言はよせ」
ほむら「言っておくけれど、私はまどか以外の生命体など眼中にないわ」
暦「いや聞いてないから」マドカ…ヒロシ?
ほむら「それよりどうして魔法少女の姿のままでいないの?」
暦「何故って…」
暦「僕には四六時中超絶破廉恥な服装で町を練り歩くような、キケンな趣味はないからさ」
ほむら「あまり自己否定をし過ぎると生きていくのが辛いわよ」
暦「どういう意味だよ…?」
ほむら「あなたから変態成分を取り除くことは、魔法少女からソウルジェムを奪い取るくらい重大なことなのよ」
暦「例えが実に分かりづらいんだが、僕が変態を捨てることは魂を売るのと同じくらい致命的なことだとでも言いたげだな」
ほむら「あら、意外とカンがいいわね、アラララギコヨミ」
暦「僕の名前はアララギだ」
ほむら「失礼、噛みマミさん」ファサ
暦「おいやめろ・・・いや何ていうか本当にやめてください」
暦「…ていうかさっきさりげなく重大過ぎる事実を告げられたような気がするんだが!?」
ほむら「まあ、気にしないでいいわ」
暦「気になるよ!?」
ほむら「その話は、とりあえず置いといて」
暦「切り替え早いよほむらちゃん!?」
ほむら「―――本題に入るわ」
暦「………」
ほむら「あなたは、魔法少女になることで」
ほむら「―――どんな願いを、叶えてもらったの?」シャフドッ
暦「………………」キッ
暦「―――決まって、いるだろう」
―見滝原市内・某所
貝木(命に値段など付けられないと、綺麗事を喧伝する輩は多い)
貝木(だが、命も少し形を変えれば容易に売買の対象となりえてしまう)
貝木(今回の一件で俺が得た教訓は、皮肉な蜜の味のする世界ほど商売には最適だと知り得たことだな)ジャリ
スレチガイ
中沢「おい、今のおっさん…何か薄気味悪くなかった…?」ヒソ
上条「…確かに。何だか不吉なオーラを纏っていたような気がするよ」ヒソ
中沢「・・・ま、それはともかく。お前腕治ってよかったよな~」
上条「まあね。…医者も奇跡としか言いようがないってさ」
QB「最近の中学生の中には、勧誘に対して比較的用心深い子もいてね」ヒョコッ
QB「人間の感情を理解できない僕には、なかなか目的の達成が困難な場合があるんだよ」
QB「そこで君に業務委託をして以来、契約の新規取付件数が大幅に上昇しているよ」
QB「本当に感謝している」
貝木「感謝される筋合いは無い」
貝木「偽善の“種”を蒔いて、勝手に育って増殖した“果実”を回収して取引材料に使う」
貝木「俺は巡り巡ってカネになる阿漕な商売をやっているだけだ」
スレチガイ
仁美(上条くん…///)コソコソ
―白蛇神社
真宵「私と契約して、魔法少女になりませんか?」
撫子(ま・・・魔法少女・・・?)
真宵「その代わりに、どんな願いでも一つだけ叶えて差し上げましょう」
撫子(どんな・・・願いでも・・・ッ!!?)
撫子「暦お兄ちゃn」
真宵「その願いは聞き入れられません。私の権限の範疇を大幅にオーバーしていますから」
撫子「………………チッ」
真宵「ちなみにあなたはラスボスなので、不条理を覆すレベルの魔法少女になることができますよ」
撫子「???」
真宵「勿論その後のことも織り込み済みです。あなたは(邪・蛇)神になりますよ…!」
撫子「か、・・・神さま」
火憐「待て――――――――――っ!!」ズダダダダダダダダ
火憐「女子中学生の乙女心をまどわす悪徳詐欺師の手先めええええええっ!!」カクホー!
真宵「ちょっとお待ちくださいありゃりゃぎさんとこのデッカイ方の妹さん!?」ヒィィィ
真宵「私はただ中の人ネタを駆使して軽いジョークを言っただけでしてぇぇ!!」ヒィィ
火憐「問答無用ッ!正義の鉄槌を下してやる――――――――――ッ!!」コチョコチョコチョコチョ
ワーキャー ワーキャー ワーキャー ワーキャー
月火「大丈夫だった!?…千ちゃん?」タッタッ
撫子「う、うん…」
羽川(…それにしても阿良々木くん、一体どこに行っちゃったんだろう…?)ナンデモハシラナイ
―見滝原市内・暁美宅
暦「――――八九寺さ」
ほむら「…八九寺真宵のことね。何故か察しがつくわ」
暦「あいつ…色々あって、今は浮遊霊やってるんだけど」
暦「もしかしたら…そのうちどこか遠くにいってしまうんじゃないかって」
暦「でも僕は…あいつにもずっと、身近にいて欲しいんだ…」
暦「だから・・・願ったよ」
暦「――――八九寺真宵が成仏しませんようにって」
ほむら「…そうだったの」
QB「さて、そろそろお遊びは終了だよ、ありゃりゃぎ君」シュタッ
暦「何だはちべ…いや、きゅぅべぇ?」
ポゥ
暦「え・・・?」キュウウウン
暦「僕のソウルジェムが…体の中に戻っていく…!?」
ほむら「これは…一体どういうことなの!?」
QB「僕はね、御承知の通り嘘はつかない主義なんだよ」
ほむら「え…」
暦「ということは…」
QB「ちゃんと説明したじゃないか、後で容易に解約できるって」
QB「女子中学生と男子高校生では…魂のステージが異なるんだよ」
QB「前者は繊細で扱いづらく、後者は鈍感で扱いもたやすいようだ」
QB「だから君の魂(ソウルジェム)は、再び肉体と融合することができた。割とあっさりとね」
ほむら「へえ~」
暦「・・・ひどい言いようだな」
QB「それに加えて、君の希望と絶望の相転移から得られるエネルギーの総量は」
QB「 美樹さやかの足もとにさえ及ばないんだよ…!!! 」
ほむら「…ご愁傷様、阿良々木暦。それから、身長もね」
暦「二重三重の意味で僕を馬鹿にしているよなお前達…!?」
忍「…もう良いじゃろう、お前様」シュウウン
忍「元の吸血鬼もどきの人間に戻れたのじゃから」
暦「…忍。で、でも…僕は怪異を…!」
ほむら「その“怪異”を倒すのは、私の役目なのよ」
ほむら「あなたの守るべきものは、ここにはいない」
ほむら「―――あなたの戦場は、ここじゃないのよ」ファサ
暦「・・・ほむらちゃん」
忍「そういうことじゃ。儂らは、ここに長く留まるべきではないのじゃよ」
忍「帰るぞ。勿論帰り際に、ミスタードーナツに寄ってもらうがな」~♪
暦(―――そうだよな)
暦(やっぱり、守りたいものは自分の力で守るべきだよな)
暦(今度また困ったことがあったら、必ず僕が助けてやるよ)
暦(だから、消えないでくれよ?………八九寺)
―見滝原市内・ミスド
ほむら「お別れね」
暦「ああ」
ほむら「短い間だったけれど、あなたとのやりとりは…割と退屈しなかったわ」
暦「…ああ、僕もだよ。というより…楽しかったさ。――誰かさんと同じくらい」
ほむら「さようなら」シュタッ
暦(バイバイ・・・ほむらちゃん)
忍「あ~むっ//////」パクッ
―見滝原市内・陸橋上
カアー カアー カアー カアー カアー カアー カアー
さやか「見つけた」ザッ
まどか「・・・・・・・・」ゴクリ
貝木「―――――これはこれは」
貝木「はじめまして…というわけではなかったかなあ…?」
貝木「美しい樹と書いて美樹―――実に綺麗だ、苗字だけはな」
さやか「 黙 れ 」クワッ
貝木「予め言っておくが、クーリング・オフ請求ならお門違いだろう」
貝木「―――――もっとも、いずれにせよもう手遅れではあるが」
さやか「 」ワナワナ
まどか「ひ・・・ど・・・い・・」ウル
さやか「どう…して…教えてくれなかったのよ」ギロリ
さやか「ソウルジェムが、…魂に等しいものだってことを…」
貝木「お前が聞かなかったから答えなかった、それだけのことだろう?」
さやか「そ、それは…」
貝木「正当な取引をもって、お前はインキュベーターと契約した」
さやか「あんた、…それでも同じ、人間なわけ…ッ!?」ギリッ
貝木「同じではないなあ―――お前は既に、ゾンビという名の化物だからな」
さやか「ぐぅあ・・」ガクガク
貝木「第一、契約後のことは自己責任だろう?――――――違うか?」
さやか「あた・・・しは・・・」ガクッ
貝木「今回の件でお前が得るべき教訓は、人を見たら詐欺師だと思え…ということだ」
貝木「―――そう思うだろう、鹿目ぇ?」チラリ
まどか「こんなの絶対、おかしいよ」ホロリ
貝木「ご希望とあらば、アフターケアとして(有料で)カウンセリングをしてやっても構わない、と言いたいところだが」クルッ
貝木「この件に関する俺の目標額は既に達成されている」
貝木「俺はもう、この地方には用はない―――――従って」
貝木「お前がインキュベーターと契約するか否かは、もはや俺の眼中にはないのだよ」
貝木「――後は好きにすればいい」ザッ
さやか「ぅ・・・ぅあぁぁぁぁぁっ」ポタ…ポタ…
まどか「わ・・・たしは・・・」ヘタリ
QB「鹿目まどか―――僕と契約して、魔法少女になってよ!」
<完>

