真宵「ミニプラデカレンジャーロボです」
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暦「戦場ヶ原、何作ってんの?」
元スレ
暦「戦場ヶ原、何作ってんの?」
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浪白公園 いつもの挨拶のあと
暦「ミニプラって何?」
真宵「何ですか阿良々木さん、まさかミニプラ知らないんですか?今まで良く生きてこれましたね」
暦「人の生き死にに関わる事なのか!?…デカレンジャーは僕も見てたけどさ。あれって戦隊じゃん。戦隊ロボのプラモってあったんだな」
真宵「確かに戦隊ロボのプラモはプラモ屋さんに行けば買えます。でもこのミニプラはプラモ屋さんで売っているプラモとは別物ですよ」
暦「ふうん。…ん?プラモ屋に売ってないプラモなんてあるのか?じゃあどこに売ってるんだよ」
真宵「スーパーのお菓子売り場です」
暦「…ああ、なるほど」
真宵「このミニプラは、いわゆる食玩というものですね。阿良々木さんも良く考えれば思い出せるんじゃないですか?」
暦「うーん…。そういえばそんなのもあった気がする様な…。でも所詮は子ども向けお菓子のおまけだろ?」
真宵「むっ。その発言は、いくら背伸びしたいお年頃の阿良々木さんでも許せませんね」
暦「僕は人から大人に見られたくて子どもカルチャーディスってる少年じゃねえよ!」
真宵「阿良々木さんは厨二病まっさかりですもんね。人間強度(笑)」
暦「僕が悪かったです!!そのことにはもう触れないでください!!」
暦「…で、実際ミニプラってどんなプラモなんだよ。子ども向けなんだろ?」
真宵「ミニプラは子ども向けじゃありません」
暦「子ども向けじゃないの!?」
真宵「正確に言うならば、『今の』ミニプラは子ども向けではない、ですかね」
真宵「確かに昔のミニプラは、大味な出来でした。しかし、21世紀に入り、徐々にミニプラはハイエイジユーザーの心をも射抜くクオリティになって行きます」
真宵「そしてデカレンジャーロボは、そんなミニプラの中でもハイエイジユーザーを意識して作られたと言っても過言ではない作品第1号なんです」
暦「ふーん…。なんか面白そうだから作るとこ見てても良いか?」
真宵「かまいませんよ。なんなら一緒に作りましょうよ」
暦「そうか?じゃあそうさせて貰おうかな」
真宵「まずはパーツの切り離しです。パトストライカーのパーツを全てランナーから切り離してください」
暦「え?先に全部バラしたらどれがどのパーツかわからなくなっちゃうんじゃ…」
真宵「違う箱と中身が混ざらなければ大丈夫です」パチパチ
暦「そ、そうか」パチパチ
真宵「切り離した個所に凸凹が出来てしまった場合は、爪で引っ掻いて平らにしてくださいね」カリカリ
暦「了解。でも指でパーツがモゲるのは楽でいいな」カリカリ
真宵「まったくです。爪切りじゃ上手く切り離せませんからね」カリカリ
真宵「次にあそこの手洗い場でパーツを中性洗剤で洗います。箱ごとに持っていきましょう」
暦「なんでだよ!その作業どう考えても不要だろ!…いや、そういえば塗装する時は先に洗うとか聞いたような気もする…」
真宵「塗装はしません。気軽に触ることが出来なくなり、ミニプラ性が失われますから。ミニプラは触ってなんぼです」
暦「じゃあ、やっぱり洗う必要ないじゃん…」
真宵「気軽に触って遊べるようにするために洗う必要があるんです。さあさあ、洗いましょう」ワシャワシャ
暦「うーん」シャバシャバ
……………
注:パーツが乾くのを待つ間、二人で楽しく遊びました。
……………
真宵「ハア…ハア…ン………そ、そろそろ乾いた頃です。これからの作業に汗と指の油は禁物です。石けんで手をよく洗いましょう」
暦「フゥ……ああ、わかったよ。…ん?八九寺口から垂れてるぞ」
真宵「本当ですか?」クイッ
真宵「本当です。これも舐めておきましょう」チュピッ
真宵「次は組み立てです。説明書通りにシールを貼りながら組み立てて行きます。ただしクリーアパーツはまだ組まないでください」パチパチ
暦「はいよ……、そういやさっきの洗浄は何の意味があったんだ?教えろよ」パチパチ
真宵「あれはシールが剥がれない様にするためです。プラモには離型剤が付着してますから」ペタペタ
暦「離型剤ってなんだよ」ペタペタ
真宵「金型からプラモのランナーを外す為の潤滑油みたいなものです。これが付いてると、シールがすぐに剥がれてしまうんです」パチパチ
暦「ん?でも僕が昔ガンプラ作った時は、シール剥がれたりしなかったぞ」パチパチ
真宵「それはガンプラだからです。離型剤の問題なのか、シールの問題なのか、ミニプラのシールはそのままだと馴染みにくいのです」ペタペタ
真宵「同じバンダイ食玩プラモのムゲンバインやカバヤの食玩はもっと酷いですよ。ベロりまくりです。あんなの子どもはどーしろっていうんですか」パチパチ
暦「食玩って作るの大変なんだな…」ペタペタ
真宵「ま、そこが食玩者(ショクガニスト)の腕の見せ所なんですがね」フゥ
暦「なんだよ食玩者って……」
真宵「…!駄目です!」バシッ
暦「痛てえ!何すんだこのガキ!」ギュウッ
真宵「しまりました!」ギャーギャー
真宵「あのですね、パトレーラーのコンテナと顔のシールは直に貼ってはいけないのです」
真宵「パーツの段差が大き過ぎて、まともに貼るのは不可能なんです。バンダイキャンディトイの罠です」
暦「罠って…、それじゃあどうすんだよ。シール貼らないのか?」
真宵「顔のシールを貼らずに他の部位のシールを貼るなんてありえません。これを使います」
暦「定規とカッター?」
真宵「こいつでシールに切れ込みを入れます。パトレーラーの方はシールの下から1/4辺りからまっすぐ切るだけです」シュッ
真宵「顔は難しいです。パーツの凹凸を見極めてシールに正確に切れ込みを入れます」シュッシュッ
暦「コンテナにはシールを貼ったし、次は顔だな」
真宵「駄目です!」ガブッ
暦「痛てえ!だから口で言え!」ズボォッ
真宵「どこに顔突っ込んでるんですか!?」ギャーギャー
真宵「あのですね、顔はシールに切れ込み入れただけじゃ駄目なんです。微細な凸凹がある以上、しばらくすると浮いて来てしまいます」
暦「じゃあどうすんだよ」
真宵「これを使います」
暦「…接着剤?」
真宵「セメント接着剤…いわゆるプラモ用接着剤ってやつですね。オレンジのふたで、サラサラしてるのが特徴です」
真宵「こいつをふたに付いてるハケで薄く塗ってやります。狭い個所はつまようじで広げます。おでこのエンブレムのとこも塗っときましょう」ヌリヌリ
真宵「こいつが乾くと、いい感じにシールが食いつくんです。イメージとしては瞬着やボンドが固まった時に出来るスライムの上に貼る感じでしょうか?厚みはほとんどないですけど。」
暦「でもこれピチャピチャしてるぞ。普通に乾くの待ってたら時間かからないか?」
真宵「ええ。なので吹いて乾かします。ぱっと見で水分が無くなれば十分です。阿良々木さん、吹いてください」
暦「よしきた!フゥー!フゥー!フゥー!……これ、けっこうきついな…」ハアハア
真宵「何欲情してるんですか、この変態!それ以上近付かないでください!」
暦「人様に誤解されるようなこと言うんじゃねえ!」ガバチョ
真宵「揉んでます!揉んでます!ガウッ!ガウッ!」ギャーギャー
真宵「シールを貼って、つまようじで押さえつけて…これでシールはオッケーです!」
暦「あとはライトだけか。なんではめないの?」
真宵「ふふん、ここからが食玩者の腕の見せ所ですよ!このアルミホイルを使うんです!」
暦「…そ、そうか!デカレンジャーロボと言えばパトランプの点滅!アルミホイルをランプの中に入れることで、より一層キラキラさせようってことか!」
真宵「その通りです!どうです?阿良々木さん…。私は並みの食玩者とは違うんです。ミニプラのジャンクな味わいを殺さずに、その魅力を飛躍的に高めることが出来るんですよ!」
暦「く…!凄い気迫だ!八九寺…、なんて恐ろしい奴…!」
真宵「さーて、ここをこうして……」チョキチョキ ギュッギュッ
真宵「完成です!どうですか阿良々木さん!この出来栄えは!?」ドジャーン
暦「…ああ、まさに世界に一つしかないと言えるレベルだよ(格好いいけど、ランプは中にお弁当のごみが入ってるようにしか見えない…)」
暦「しかし思ったよりかかったな…。確かにこれはちびっ子が作るのは無理かも。小さいパーツもあったし」
真宵「ふふん、この程度じゃ甘いですよ。ダイボイジャーなんて顔パーツが小さ過ぎて予備まで付いてますから。でも、本質はそこじゃありません」
暦「…ん?作るのが難しいから大人向けって言ったんじゃないのか?」
真宵「大人が満足できるから大人向けなんです。見てて下さい。…怪重機出現!デカマシン発進せよ!」ブロロー
真宵「マニュピレーター展開!発光ビーム!ドーンと言ってみよー!そこのアリエナイザー止まりなさーい!」ウィーン ピカー ドーン パカッ
暦「アリエナイザー捕獲!弾丸発射!ブッタギリアターック!」ガシャーン ドドドン ギャギャッ
真宵「!ボスッ!敵の親玉が特化型怪重機で反撃してきました!」
暦「うむ!デカレンジャーロボだ!」
暦・真宵「「ロジャー!!特捜合体!!」」ガショーン ガショーン ガショーン
暦・真宵「「ビルドアップ!!デカレンジャーロボ!!」」ババーン
真宵「あ、阿良々木さんはアリエナイザーやってください」
暦「あ、はい」
真宵「シグナルキャノン!はっ!」ヨコジャンプ パンパン
暦「グアア!こなくそー!」ダキッ
真宵「キャー!!ジャッジメントターイム!!ピッピッピッピッ、ででーん!」モニュモニュモニュモニュ
真宵「デリート許可!!ジャッジメントクラーッシュ!!」ズバ ドガーン
暦「グハアー!!」モミモミ
真宵「ゴッチュー!!」モニュモニュ
真宵「阿良々木さん、気が付きましたか?」
暦「え?八九寺のおっぱいの揉み心地の良さは前から知ってるけど?」
真宵「違います!膝ですよ膝!ほらっ!」クイ
暦「あ、曲がってる」
真宵「DXデカレンジャーロボは膝が曲がりません。そもそも合体には必要ないですし、玩具担当もメインターゲットのちびっ子には必要ないと判断したんでしょう」
真宵「なのに!ミニプラデカレンジャーロボはDX再現に不要なギミックをわざわざ付けてるんです! 同じ3歳以上対象なのに!」
真宵「つまりこれは!我々ハイエイジユーザーの存在を考慮に入れたということなんです!!!!」
暦「た、確かに…!所詮は子ども向けだなんてとんでもない…。すまん、謝る!」
真宵「わかればいいんです。まあ、最近はやり過ぎてて『逆に子ども向けとしてどうなの?』って気がしないでもないですがね。」
真宵「あとは普通のプラモとしてプラモ屋さんに置いてくれれば、放映年に関係なく買うこともできるんですがねぇ。ライジンオーガムみたいな売り方は出来ないんでしょうか」
暦「……ん?デカレンジャーって10年も前じゃないよな。どうやって手に入れたんだそれ?」
真宵「この間嫌なことがあっていじけてた時に出会ったおじさんに貰ったんです。何でも保存用だとか」
暦「へえ。いい人もいるもんだな。まるで僕みたいだ」
真宵「まったくです。使用済みパンツ1枚で今は売っていない物を貰えたんですからラッキーでした」
暦「どこの変質者だ!?八九寺のパンツは全部僕のもんだ!!…てかまたそいつとあったらヤバいだろ。」
真宵「私のパンツは阿良木さんのものじゃありません!!…大丈夫だと思いますよ?なんか迷い吹っ切れたみたいでしたし」
真宵「ところで阿良々木さん。阿良々木さんを漢と見込んで一つお願いが」
暦「漢と見込まれちゃ断りづらいな。何だよ?」
真宵「ミニプラのデカバイクロボとブラストバギーが欲しいので、私にプレゼントしてください。デカレンジャーロボと合体したら凄いことになること間違いなしです」
暦「定価いくら?」
真宵「バイクが税込819円、バギーが315円です」
暦「…うーん。それくらいならいいか?。でも探すの面倒だしなあ…」
真宵「そのお礼といっては何ですが、私の目を舐めさせてあげます」
暦「まかせとけ!」ガバチョ
真宵「キャー!」ベロベロベロベロ
30分後
真宵「前払いで料金払ったんですから、約束守ってくださいよ」
暦「わかってるって。使ったこと無いけどヤフーオークションとかで探せば見つかるだろ。バイクとバギーだけなんて言わずに、フルセットでプレゼントしてやるよ」
真宵「本当ですか!?んふふー、楽しみです!それまではデカレンジャーロボでこの町の平和を守ってますね」
暦「ああ、今日にでもオークション見てみるよ」
真宵「これにて一件コンプリート!」
まよいパトローラー 終
補足
接着剤は食玩者だから生前からリュックに入っていました。
アルミホイルはお弁当箱に入っていたものを洗って乾かしたんだと思います。
ニッパーがないのはお小遣い節約の為です。
補足 終
72 : 以下、名... - 2011/12/04(日) 20:56:34.45 UIoocueh0 27/28洗剤は?
74 : 以下、名... - 2011/12/04(日) 21:00:55.98 eLu3Ll1r0 28/28>>72
手洗い場にありました。
ホームレスさんのものではないでしょうか。

