京子「あかりー」
あかり「なぁに?」
京子「抱きしめていい?」
あかり「ええーっ」
京子「返事なんか待たないぞー」ギュー
あかり「きょ、京子ちゃん苦しい!」
京子「お、ごめんごめん」
京子「あかりー」
あかり「なぁに?」
京子「宿題手伝ってー」
あかり「あかりに二年生のお勉強は分らないよぉ」
京子「あっ、あかりが年下なの忘れてた」
あかり「もう!宿題は自分でやらなきゃだめだよぉ」
京子「へいへい」
京子「あかりー」
あかり「なぁに?」
京子「最近あったかいよな」
あかり「もう春だからねぇ」
京子「春だなぁ」
あかり「なんだか嬉しくなるよね」
京子「そうだな」
あかり「京子ちゃん」
京子「何だー?」
あかり「京子ちゃんは花粉症大丈夫なの?」
京子「見ての通り平気だぜ!」
京子「花粉症にやられてる人は心が弱いんだよ!もっと元気ださないと!」
あかり「それはちょっと違うと思うよぉ…」
京子「実は今日トマトジュースを持ってきたんだ」
あかり「本当!?わぁい」
京子「結衣もちなつちゃんもいないから二人で乾杯だな」
あかり「明日結衣ちゃんとちなつちゃんにも飲んでもらいたいね」
京子「いいや、トマトジュースは今日持って帰る!」
あかり「ええっ、なんで?」
京子「二人だけが飲んだほうがなんとなく特別な感じがするじゃん」
あかり「あかりと京子ちゃん…特別……」
京子「二人きりなんてたまにしかないんだから特別なことしようぜ」
あかり「…うん、そうだね!」
あかり「京子ちゃんがいつもいてくれると頼もしいだろうなぁ」
京子「だろうね」
あかり「虫さんいたら京子ちゃんが何とかしてくれるし」
あかり「楽しい遊びたくさん考えてくれるし」
京子「オマケにかわいいしな」
あかり「うんうん……って自分で言っちゃだめだよぉ!」
京子「あかりー」
あかり「なぁに?」
京子「ほっぺたぷにぷにしていい?」
あかり「ええーっ」
京子「ぷにぷに」ツン
あかり「あぅ……」
あかり「京子ちゃんにもらったパジャマ気に入ってるよぉ」
京子「それは良かった!」
あかり「家でもたまに来てるよぉ」
京子「毎日着てもいいんだぞ!」
あかり「じゃあ毎日着るよぉ」
京子「うむ!それが良い」
京子「そろそろ下校時間だし部室出るかー」
あかり「あかり鍵閉めておくよぉ」
京子「お、ありがとう。あかりは気がきくなぁ」
あかり「えへへ」
京子「あかりー」
あかり「なぁに?」
京子「今日あかりんち泊まりに行っていい?」
あかり「いいよぉ」
京子「おっし!今夜は寝かさないからな!」
あかり「明日も学校あるからちゃんと寝ないとだめだよぉ」
京子「お邪魔しまーす」
あかね「あら、京子ちゃんいらっしゃい」
京子「こんにちはー」
あかり「今日は京子ちゃん泊まってくんだよー」
あかね「そうなの? あんまり夜更かしはだめよ」
京子「はい!」
京子(夜更かしは禁物夜更かしは禁物)
京子「んーあかりの部屋はキレイだなぁ」
あかり「そうかなぁ」
京子「私の部屋とは大違いだよ。さすがあかりといったところか」
あかり「えへへ。じゃあ飲み物持ってくるからちょっと待っててね」
京子「ういー」
京子(写真が飾ってあるなんてあかりらしいなぁ)
京子(私とのツーショットはないな……)
京子(そういえばあかりと二人で写真撮ったことないっけ。今度機会あったら
撮ってみようか)
京子(それにしても整ってる部屋だなぁ)
京子(……)
あかり「京子ちゃんおまたせー……あれ?」
シーン
あかり「え、京子ちゃん?」キョロキョロ
あかり(京子ちゃんがいなくなっちゃった!)
あかり「……?」
あかり(今ベッドのあたりがもぞもぞ動いたような…)
あかり「! 京子ちゃんベッドの中にいるんでしょ!」
京子「ばれたかー」モゾ
京子「あかりのにおいがする」クンクン
あかり「恥ずかしいからやめてほしいな…」カァ
京子「いいじゃん。あかりいいにおいだし」
あかり「ええーっ」
京子「よし、トランプしようぜ」
あかり「なにするの?」
京子「ババ抜き!」
あかり「二人で!?」
京子「あかりんちは漫画が少ないなぁ」
あかり「京子ちゃんが持ちすぎなんだよぉ」
京子「そうだ!今度私の持ってる漫画貸してやるよ」
あかり「本当に?ありがとう!」
京子「ついでに私の書いた漫画もプレゼントするからな!」
あかり「えへへ、京子ちゃんの漫画面白いから楽しみだよぉ」
京子「あかりー」
あかり「なぁに?」
京子「お風呂一緒に入ろうぜ」
あかり「いいよぉ」
京子「あ、そういえばパジャマがないな…。あかりのパジャマ貸してくれー」
あかり「い、いいけどあかりは何着れば…」
京子「わんわんのパジャマ着ればいいじゃないか」
あかり「あ、そうだね!」
あかり「京子ちゃんとお風呂なんて旅行の時以来だねぇ」
京子「うーむ。あかりはまだまだおこちゃまの体だな」ジーッ
あかり「ちょ、ちょっとどこ見てるの!?」
京子「おっぱい」
あかり「まじまじと見るのやめてよぉ!」カァ
京子「あかりー。背中ごしごし頼むー」
あかり「はーい」ゴシゴシ
京子「おー……いい感じ…」
あかり「気持いい?」
京子「うん。気持ちいい…」
あかり「よかったぁ」
あかり「わんわんのパジャマ着たよぉ」
京子「おお!やっぱあかりにはわんわんが似合うなぁ」
あかり「あかり犬大好き!」
京子「私が代わりに犬になってもいいぞ!」
あかり「んん?京子ちゃんは京子ちゃんだよ?」
京子「!」
あかり「…」ウトウト
京子「もう寝るかー」
あかり「! ごめんねぇ、あかりウトウトしちゃってたから……」
京子「いいって!私もたまには早めに寝てみたいと思ってたし」
京子「健康的な生活なんだから良いことじゃないか」
あかり「ありがとぉ」
京子「そうだ!せっかくだし同じ布団で寝ようぜ」
あかり「ええーっ、狭いよ?」
京子「大丈夫!あかりの温もりに触れて眠りたいんだよ」
あかり「そ、そうなの?」
京子「そう!」
京子「むぅ。ほんとに狭いなぁ」
あかり「だから言ったのにぃ」
京子「まあこれも趣があっていいんじゃないかな」ダキッ
あかり「あかりに抱きついて寝るの!?」
京子「嫌?」
あかり「いやじゃ…ないけど」カァ
京子(恥ずかしがってるあかりかわいい)
あかり「スースー」
京子(ほんとに寝るの早いな…)
京子(くそっ。あかりがかわいくて仕方ないぞ)
京子(やっぱ好きな人の寝顔って可愛く見えるものなのかな)
京子(……好きな人)
京子(……)
京子(いつかこの気持ち伝えれるといいな)
京子(おやすみ。あかり)
おわり