1 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします - 2014/04/03 21:24:38.98 Uvk4bCvN0 1/417山口は九州と間違えられるからむしゃくしゃして書いた
とりあえず週1くらいで更新
元スレ
【艦これ】長門「山口県だ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396527878/
提督「山口県?」
長門「そうだ。私の名前があるところだ」
提督「知ってる。山口は昔、長門・周防って呼ばれてたんだろ?」
長門「某憂鬱ラノベでも宇宙人ペアがそういう名前だったしな」
提督「んで、それがどうしたんだ?」
長門「私は長門市に行きたい」
提督「…は?」
長門「長門市に行きたいと言っている」
提督「待てよ横須賀から長門ってどんだけ距離あると思ってんだよ!移動費用だけで資材が吹っ飛ぶわ!!」
提督「それに、どうせ旅行にいくのなら山口よりも呉とか舞鶴に行く方が都会だしさ…」
長門「…このビッグ7に諦めろと?」
提督「そういうことだ」
長門「…」ジワッ
長門「やだやだ私は長門に行きたい山口に行きたい行きたい行きたい!!」ジタバタ
キャ-ナニ!?ジシン!?
チンシュフガユレテイルノデス!
提督「やめろ暴れるな!お前が暴れると鎮守府が壊れる!!」
長門「なら山口旅行へ連れてってくれ!!」ジタバタ
キャ-!アタマハヤメテ-!
ナカチャンガオチテキタケイコウトウデタイハシタゾ-!
提督「わかったわかった!!山口に行く!行くから静まれ!!」
長門「!」ピタッ
長門「ひゃっほう!山口に旅行だ!」
提督(はあ…イベント前だっていうのにどうしてこんな事を…)
提督「じゃあ旅行の準備するから、長門は一緒に連れて行きたい艦娘を誘っててくれ」
長門「何?全員連れて行くんじゃないのか?」
提督「馬鹿野郎、全員連れて行ったら鎮守府の資産が潰れるわ!!」
提督「現状では5、6人連れて行くのが精一杯だ」
長門「むむ、そうか…」
長門「なら奴らを連れて行こうかな」
7 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします - 2014/04/03 21:29:53.21 Uvk4bCvN0 6/417安価取ります。早いもの勝ちで艦娘5人が山口旅行に行きます。
8 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします - 2014/04/03 21:30:45.96 zO/pxjRlo 7/417むっちゃん
10 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします - 2014/04/03 21:32:09.94 o3z87Wgyo 8/417摩耶様
11 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします - 2014/04/03 21:32:22.09 6Cd/eDpOo 9/417朝潮
13 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします - 2014/04/03 21:33:09.80 qLNpKPdEo 10/417今なの?漣
14 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします - 2014/04/03 21:34:40.66 l2haDC2Z0 11/417初雪
16 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします - 2014/04/03 21:44:37.03 HWQFLj0l0 12/417足柄
18 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします - 2014/04/03 21:49:36.24 Uvk4bCvN0 13/417では
陸奥・摩耶・朝潮・漣・初雪・足柄
長門・提督で行きます。
今から書き溜めするのでまた来週あたりに更新します
キィィィィィィィィィン
飛行機内
長門「これが飛行機か!まるで雲の海を泳ぐ潜水艦のようだな!!」
摩耶「すげー!飛行機ってまじすげー!!」
漣「いつもは海の上だから空の上に来るのは新鮮だねぇ」
足柄「空の上…高い…怖い…」ガクガク
初雪「私は平気」ドャッ
朝潮「提督、ありがとうございます。私なんかを旅行に連れてっていただいて」
提督「礼なら長門に言え。あいつがお前らを山口に連れて行きたいって言ったんだからな」
陸奥「あら、それでも私は嬉しいわよ?なにせ提督と一緒だもの」
朝潮「旅行に連れてってくださるのは提督です。だから私は提督にお礼が言いたいです」
提督「そうか。…こっちこそありがとうな」
漣「ところで山口って何があったっけ?河豚しかないイメージがあるんだけど」
提督「その見解で正しいよ。山口はリアルに何も無い」
漣「えっ、本当?」
長門「失礼だな!山口はいい所がいっぱいあるだろう!」
提督「ほう、具体的には?」
長門「…」
提督「言えねぇのかよ」
摩耶「まあ山口もきっと行けば何かあるだろ!期待してるぜ提督!」
提督「…その期待に応えられる自信はないな」
朝潮「私は提督と一緒であればどこでも満足です!」
初雪「別に、何処だって付き合ってあげるから」
提督「…お前たちはいい奴だな」
陸奥「提督、気楽に観光しましょう、ね?」
長門「この旅行を持ちかけたのは私だ。提督の旅行計画には私も一切文句を言わんよ」
提督「…そうだな。もうすぐ山口に着くし、お前たちとゆっくり観光させて貰おうか…」
岩国錦帯橋空港
長門「着いた、山口だ!」
提督「ここは岩国市。山口の最東端にある市だ」
漣「なるほど!漣たちは山口の辺境に来たのね!」
提督「ちなみに岩国は、実はあの戦争の傷跡を多く残した市としても有名なんだ」
摩耶「え?どういうことだ?」
提督「岩国は呉に近いせいか軍事基地が沢山あったんだ」
陸奥「へぇ。たとえばどんな?」
提督「海軍の航空隊基地や陸軍の燃料廠とかな」
朝潮「赤城さんとかまるゆちゃんとかお世話になってたかもしれませんね」
提督「詳しいことは知らん。でもまあ言えるのはそのせいで岩国は米国の標的になったってことだ」
提督「有名なのが、岩国空襲とかかな」
長門「…」
提督「また、戦争が終わった後も岩国は米軍に渡され、その岩国米軍基地は今現在も活動している」
提督「もちろん、岩国市民全員がそれを快諾している訳ではないが…」
摩耶「何だよ…あいつら散々人を殺しておいてさらに土地まで奪うのかよ!」
提督「それはどこの国だってそうさ。日本だって、台湾とか満州とか植民地にしてただろう」
摩耶「う…」
朝潮「…」フルフル
長門「…朝潮?」
朝潮「それでも私は、アメリカを許すことが出来ません!」
提督「!」
朝潮「あいつらは、あいつらは私を、私の仲間を殺しました!私は米軍が憎いです!」
初雪「…私も、あいつら嫌い」
漣「そうだそうだ!悪いのは米国だー!(迫真)」
提督「…そうだよな。お前たちからすれば、米兵なんざ八つ裂きにしてやりたい相手だよな」
提督「だが落ち着け。いつまでも過去の怨みを持っててそれが何になる」
朝潮「っ…」
提督「確かに米軍は日本人を虐殺したし、それは正義とは言えないが、我々だって一歩間違えれば米国と同じような事をしようとしていただろう」
提督「特に初雪。お前、何人の米兵を殺した?」
初雪「…」
提督「なら聞くが今、岩国基地にいる米兵は実際に日本を侵略しようとしているか?」
提督「違う、奴らはむしろ日本を守るために戦ってる一介の兵士だ」
初雪「でも、あの戦争で米軍は日本を…」
提督「…日本に植民地支配されてた台湾は終戦後、日本にされたことは忘れる、と言い放ったんだ。何故かわかるか?」
提督「過去の怨みは未来を歩む上で邪魔になる。常に明るい未来を切り開くためにはそれを乗り越えて他国を受け入れなければならないということ…」
提督「我々もその姿を見習うべきではないのか?」
朝潮「…」
提督「一番大切なのは、戦争は繰り返してはいけないということだ。それを知れば、自然と分かり合うことが出来るはず」
提督「朝潮、漣。今の米国は敵ではない。日本も米国も、絶妙なバランスを取っているパートナーなんだ」
提督「だからな。いつまでも過去に執着せず、前を向いて今を全力で生きてくれ」
朝潮「…わかりました」
初雪「ん。頑張る…」
漣「わかりましたよ、ご主人様」
提督「よし、いい子だ」
提督「ま、悲しい話はここで終わりだ!さっさとレンタカーでも借りて山口旅行するぞ!」
長門「そうだな、我々は遊びに来たんだ。過去を振り返っても仕方がない」
陸奥「ところでレンタカーショップってどこにあるのかしら?見たところこの辺には無さそうだけど」
提督「大丈夫だすぐ近くにある。こっから2km先だ」
長門「ほう、そこまでどうやって行くんだ?」
提督「そりゃ歩きで行くに決まってんだろ」
長門「何!このビッグ7に2kmも歩かせるというのか!!」プンスカ
提督「いやそんくらい歩けよ」
足柄「結構でかい車を借りたのね」
提督「そりゃお前ら全員を乗っけるからな。まあまあの値段したぞ」
足柄「小さい車だったら、提督と密着できたのになー」キャピ
提督「気持ち悪いからやめろ」シッシッ
足柄「」ガ-ン
長門「で、これからどこに向かうんだ?」
提督「とりあえず岩国名所の錦帯橋に向かおうと思う」
漣「菌退去?」
提督「日本で一番美しい橋のことだよ…言い過ぎか」
漣「橋??」
摩耶「橋なんか見てどうすんだ?」
提督「その橋がすげーんだよ。とにかく錦帯橋を見に行くぞ」
錦帯橋
提督「錦帯橋に到着だ」
長門「な、なんだあの橋は…」
摩耶「波だ!橋が波打ってるぞ!」
足柄「えらく変わった形してるわね」
提督「そうだ。それが錦帯橋の魅力だ」
提督「錦帯橋は全長193m、幅員5mに及び、また世界的に見ても唯一無二の構造を持つ橋である」
提督「その名勝と評された5連のアーチは、この錦川の洪水による橋の流失を防ぐための効果があり、先人達の頭の良さをひしひしと感じさせる」
提督「春には桜、秋には紅葉で景色も美しく、まさに日本一の橋を自称するにふさわしい姿が見られ…」ペラペラ
摩耶「…おう、で、それがどうしたんだ?」
漣「もっとこう、バーってしてるのはないの?」
朝潮「提督、錦帯橋はただ渡るだけの観光名所なんですか?」
初雪「…おなかすいた」
提督「…ま、若い者はそうなるな」
陸奥「錦帯橋は文化遺産ですからね。この子たちにはつまらなかったかも…」
長門「そういえば腹減ったな」
足柄「飛行機は結構な長旅だったからね」
漣「ご主人様、どこか食べに行こうよ」
提督「そうだな、せっかくだから岩国の名物を食べに行くか」
長門「!」
長門(岩国名物といえば…)
漣(アレよね。昔、秘密の県民showでみたことあるわ)
陸奥(山賊…だったかしら?なかなかワイルドな料理だったはず)
足柄(楽しみね)
ブロロロロロロロ…
提督「さあ着いた!ここが岩国寿司を楽しめると、岩国市ホームページに載ってた『よ志だ本店』だ!」
長門「…」
陸奥「…」
初雪「…」
朝潮「…」
漣「おい」
摩耶「これは…なんだ?」
提督「だから岩国寿司って言ってるだろ」
足柄「ええ!?山賊じゃないの!?」ガ-ン
長門「戦艦長門は山賊に行きたかった!鶏肉鶏肉鶏肉ぅ!!」ジタバタ
提督「ええいぎゃんぎゃん騒ぐな!岩国グルメといえば岩国寿司に決まってるだろう!!」
摩耶「寿司って…こちとら魚は食べ慣れてんだよ!」
足柄「私たち海軍所属は、カレーとか魚とかは鎮守府の食事で出るからよく食べてるのよ!?」
提督「む…さてはお前ら岩国寿司なめてるな」
提督「よく聞け!岩国寿司のメインは魚介類なんかじゃなく…蓮根とかの野菜なんだ!!だからそこんじょの寿司とは全然違う!」
足柄「!?」
漣「ざっけんなこのアホご主人!」
長門「蓮根だと!?蓮根の入った寿司など寿司なんかではない!!」
提督「いや待てよお前ら!ちらし寿司だって魚以外の具が入ってるから問題無いだろ!?」
初雪「ちらしと寿司は似て非なるものだし」
提督「ていうかお前ら食べる前から全否定するなや!実際この会話を岩国市民聞いたら泣き出すぞ!?」
陸奥「そうよみんな。提督がせっかくご馳走してくれるのに」
朝潮「あの、提督に文句言うのは理不尽だと思います!」
初雪「…陸奥と朝潮がそう言うなら」
長門「そうだな。提督にすまないからな。有難くいただくとしよう」
提督「ころっと態度変えてんじゃねぇよ…」
提督「何か怒鳴って疲れた…早く食べよう」
店員「いらさいませー」
提督「岩国寿司定食8つ」
店員「へいよー」
店員「お待ちー」
提督「さあ、これが岩国寿司だ」
長門「これは…ちらし寿司を四角く固めたもの?」
摩耶「ていうか蓮根じゃなく普通に魚乗っかってるし」
足柄「押し寿司…ってやつかしら?」
提督「正確に言えば押し寿司とは違うが、まあ似たようなものだ。食べてみろ」
朝潮「では、いただきます」
モグモグ
提督「どうだ?岩国寿司は」
長門「…普通に美味い」
陸奥「なにかしら、こう仄かに甘みが…?」
足柄「コハダ…穴子…?よくわからないけど美味しいわ!」
提督「はは、美味かろう」
摩耶「…?普通のちらしと変わらねぇような気が…」
初雪「普通のお寿司…?」
漣「まあ、美味しいのには変わりないんですけどね」
提督「まあ、若い者はこうなるな」
店員「ありがとやしたー」
長門「岩国寿司も悪くなかったな。むしろ最高だったぞ!」
摩耶「ま、これなら山賊で無くても満足だぜ!」
足柄「岩国もいいところねー」
漣「岩国は、凄い(確信)」
提督「ちなみに岩国で一番いい観光名所は最初に見た錦帯橋であり、岩国寿司とかは二の次だからな。覚えとけよ」
初雪「…はーい」
提督「さ、腹も膨れたしそろそろ移動するか」
【青葉の山口豆知識コーナー】
青葉「ども青葉ですぅ!」
熊野「熊野ですわ!」
鈴谷「鈴谷だよ!」
青葉「今回、私たちは小ネタコーナーを担当しちゃってまーす!」
熊野「これは、都会な神戸の航巡が田舎な山口をちょこっと紹介するというコーナーですのよ!」
鈴谷「神戸関係あるの、それ?」
青葉「さてさて記念すべき一発目!今回紹介しちゃうのは…」
熊野「提督がスルーしてしまったレストラン『山賊』ですわ!」
鈴谷「あーそれ、私も気になってた。何なのそれ?」
熊野「何でも、野蛮人気分を味わえる食事処だそうですよ」
青葉「野蛮人って…いやまあ山賊は野蛮っちゃ野蛮だけど」
青葉「真面目に解説すると、『山賊』は山口県岩国市に存在する食事処で、そのど派手さから?山口最強クラスのテーマパーク″とすら評される店なんです」
青葉「外の景色を眺めながら大きい鶏肉を食べる山賊スタイルは非常に豪快で、山口県民だけでなく他県民の方々からも評判になっています」
青葉「ちなみに筆者も口コミにつられ行ったことあるのですが、帰省ラッシュと重なったせいか18時に訪れ食べ物にありつけたのは21時だったとか」
青葉「要するに、山賊で食べたければそれなりの代償があるってことです」
熊野「そこまでして人々が山賊に拘る理由…わかりませんわ」
青葉「そこで!今回は青葉が山賊っぽい大きな鶏肉を用意しちゃいました!」ド-ン
鈴谷「わー、ワイルドな料理だねぇ…熊野、行けるの?」
熊野「当たり前ですわ!時には豪快に喰らうのも、レディとして必要ですのよ!」
鈴谷「そう、じゃあさっそく…」
熊野「いただきます!」
熊野「ぶふぉっ」
鈴谷「何かこれヌルヌルする…生焼け?」
青葉「はっ!?火力が足りなかったのかな…?」
鈴谷「え…これ、青葉が焼いたの?」
青葉「うん。失敗しちゃった、てへぺろ!」
鈴谷「…」
熊野「貴方は一体いつの時代まで、私たちを…」
青葉「あれ…怒ってます…?」
熊野「発砲用意!目標、青葉!」ドゴォン
鈴谷「ごめんねー青葉!食べ物の怨みは恐ろしいんだー!」ドゴォン
青葉「わひゃあああああ!?あ、危なくなったんでまた次回、お会いしましょー!!」
提督「んじゃ次行くぞ。柳井市に入る」
提督「柳井市といえば周防大島だ。あそこは愛媛ほどではないがミカンが美味い」
漣「みかん?確か提督が持ってたエロ漫画にそんなキャラがいたような」
提督「おいコラお前人のプライベート覗くなよ」
陸奥「…」
提督「どうした陸奥」
陸奥「あの提督、周防大島には…」
提督「ああ、わかっている。そこに行くつもりで周防大島に行くんだからな」
陸奥「!」パァァ
陸奥「提督、ありがとう!!」キラキラ
足柄「うおっ!陸奥がいきなりキラキラ状態に!?」
長門「どうした、嬉しいことでもあったのか?」
陸奥「ええ、とっても嬉しいことがね…!」
長門「???」
防予フェリー
客船『しらきさん』前
提督「さあ、周防大島まではフェリーで移動だ」
提督「艦娘が船に乗るなんて、何だか新鮮だろう?」
摩耶「馬鹿にしてるのか提督。船なんて鼠輸送任務で毎回乗ってるからな!」
提督「お前それたぶんドラム缶を束ねたドラム缶ボートじゃねぇか」
摩耶「ちなみに考案者は初雪だぞ」
初雪「紐で引っ張るよりも、乗っかった方が楽だから…」ドヤッ
提督「任務中にふざけるなよ」
提督「いいからさっさとフェリーに乗り込め」
摩耶「はーい」
朝潮「…」
提督「ん、朝潮?乗らないのか?」
朝潮「私、何だか身震いが…」
提督「ああ、安心しろ。こんな小さな船でも安全には気遣った構造だ。轟沈のおそれなんかない」
朝潮「いえ、そういうわけではないです」
朝潮「なんだかこのしらきさんに丸呑みされた気分になったので少し気持ち悪くなっただけです」
提督「なんちゅうこと考えてるんだお前は」
長門「さて、しらきさんフェリーがどれくらい素晴らしい艦なのか見せさせてもらう!」ドタドタ
提督「艦ってお前…あくまでしらきさんは客船だぞ?」
提督「世界に名だたるお前とチンケなフェリーを比べるのはいくらなんでも…」
長門「おおお!すごいぞしらきさんは!何だコレは、艦内に自動販売機があるぞ!!」
提督「」
長門「テレビ!?テレビを装備しているというのかこの艦は!ますます気に入ったぞ!」
提督「…」
長門「おおっここに寝っころがれる場所がある!私も寝るぞ!!」ゴロゴロゴロ
提督「長門、他のお客さんもいるんだから静かにしなさい」
長門「あっはははは…すまない」
周防大島
提督「周防大島に到着だ」
漣「船旅はあっという間だったね」
提督「柳井市~周防大島間は短いからな」
摩耶「しかし、ここが周防大島という所か…何の変哲もない島だな」
初雪「なんかこう、バリ島みたいなの期待してた」
提督「ねぇよ」
足柄「で、ここには何しに来たの?」
提督「周防大島にはお前らに見せたいものがあってな」
提督「特に陸奥に!」
陸奥「!」キラキラ
摩耶「うおお!陸奥がまたキラキラに!!」
長門「なんだ!?なんなんだ!?」
提督「というわけで、今からそこへ行くからお前らも早くレンタカーに乗り込め」
足柄「うーん、陸奥に…」
朝潮「見せたいものって…?」
陸奥「わくわく」
提督「着いたぞ」
摩耶「なんだこのちっさい建物」
漣「見せたいものってこれ?しょぼいわね…」
長門「だが待て、建物の隣にあるあれは…」
初雪「…砲身?」
足柄「陸奥に見せたいものって…これはまさか…!」
提督「そのまさかよ!ここは、戦艦陸奥記念館だ」
長門「!」
陸奥「ああ…これ私のスクリュー、こっちは私の艦首だ…」
長門「なるほど、陸奥に見せたいものとはこれのことだったのか」
漣「どおりでさっきから陸奥さんがそわそわしてたワケね」
摩耶「いいなー。アタシも摩耶記念館とか欲しい!」
陸奥「柳井市周防大島に私の前世の姿がある記念館があると聞いていたけれど」
陸奥「まさか本当に見れる日が来るだなんて…!」
長門「これが陸奥の前世の姿か。私はそこまで見たことはなかったが、こんな立派な戦艦だったのだなお前は」
提督「感動に浸るのはまだ後だ。さっさと館内に入るぞ」
陸奥「…提督」
提督「?」
陸奥「少し、手をつないで貰っていいですか?」
提督「こうか」ギュ
陸奥「うふふ、暖かい」
提督「そうか、ありがとな」
陸奥「ねぇ、提督…」
提督「何だ」
陸奥「この場所でくらい、私とデートしましょう?」
陸奥「せっかく、私の記念館に来たんですから…!」
提督「仕方ないな、ここが陸奥記念館だから特別だぞ?」
提督「あ、お前らは自由に行動しといてくれ。今は陸奥と2人きりでいたい」
朝潮「わかりました」
摩耶「アタシはデートを邪魔するような女じゃねえよ」
足柄「ごゆっくり」ギリギリギリギリ
陸奥記念館には、沈没した戦艦陸奥から回収された物品や、フィルム映像などが展示してあった。
山口県に来る機会がある提督の皆には、是非ここを訪れて欲しい。
by長門
提督「どうだった?陸奥記念館は」
漣「書くこと多すぎて内容をはしょったでしょ提督」
提督「違う、アレはただのネタバレ防止だ」
摩耶「提督は面倒くさがりだな」
初雪「…親近感♪」
提督「違うと言っている!」
陸奥「でも、嬉しかったですよ私は」
提督「そうか。お前が嬉しいのならそれでいい」
長門「妹のかつての姿を見ることも姉の仕事だからな。私もいい勉強になったよ」
提督「それは何よりだ」
漣「私は陸奥さんの中身を見たような気がして少しムラムラします」ハァハァ
提督「お前は何を見て来たんだ」
提督「ちなみに余談だが、この陸奥記念館付近には陸奥キャンプ場、陸奥海水浴場ってのもあるぞ」
長門「何だと!?」
提督「いや、これは名前だけで陸奥は特に関係のない施設だ」
提督「陸奥記念館の近くにあるというだけで、内容は普通だからな」
提督「強いて差別点を言うなら、海上自衛隊の戦闘機が展示してあるってことくらいだ」
長門「しかし…名前だけでも羨ましいぞ!」
提督「じゃあ長門市に行くまで待っとけ」
提督「さて、そろそろいい時間になったな」
足柄「おお、もう15時なのね」
提督「早く移動するぞ。今晩の宿は山口市に予約してるからな」
提督「こっから山口市までは結構遠い」
長門「よし提督!ならばさっそく山口市へと向かおうではないか!」
提督「だから最初からそのつもりだよ」
光市~周南市
「光市、下松市、周南市は車で通り過ぎる。この辺が地元提督の人は申し訳ありません」
長門「お詫び申し上げます」
提督「でもせっかくなので紹介だけはしとくぞ」
提督「まずは光市。ここは虹ヶ浜海水浴場が観光スポットだ」
長門「遠く、広島からもここに訪れる人もいる程だからな。これは素晴らしい海水浴場だ」
提督「続いて下松市。ここは世界一次大戦の時、工業都市として有名だったな」
長門「今ではその技術を活かして新幹線の建造をやってるらしい。鉄道好きには有名かな?」
提督「最後は周南市。ここは石油コンビナートで有名だ」
長門「石油…燃料…資材…大型建造…うっ頭が」
提督「ちなみにこのコンビナートは光市にまで広がっているほど大規模だ。この夜景はなかなかそそるものがあるから気になる人は見てみるといいぞ」
【青葉の山口豆知識コーナー】
青葉「うう…青葉です…」ボロボロ
熊野「熊野ですわ!」
鈴谷「鈴谷だよ!」
青葉「ちょっと…なんで私、大破状態なのにコーナーやらされてるんですか…?正直休みたいんですけど…」
鈴谷「あはは、自業自得だよ!」
青葉「ひ、ひどい…」
熊野「ふん、前世でボロボロの私をほったらかして逃げたことを思い出すがいいですわ!」
青葉「うう…反論できない…」
青葉「うっ、うっ…」シクシク
熊野「…」
鈴谷「青葉、ほら高速修復材」
青葉「え…?どうして」
熊野「女の子が半裸のままなんて可哀想ですから。反省してるようですし、今回ばかりは許してあげます」
青葉「わあい!ありがとうございますっ!!」
青葉「という訳で第二回目、いっちゃいますよ!」
熊野「急にテンション高くなりましたね」
青葉「そりゃあもう!元気が青葉の取り柄ですから!」
鈴谷「さっきまでめそめそ泣いてた人のセリフとは思えないなー」
青葉「さてさて今回紹介するのは『周防大島の珍味』!」
鈴谷「珍味?」
青葉「実はこの周防大島、知る人ぞ知るグルメがあるんです!」
熊野「…また生焼け肉みたいなの出したら、今度は容赦はしませんわよ?」
青葉「大丈夫です痛みは身と心に刻んでますから」
青葉「では、こちらがその珍味です!」
鈴谷「これは…鍋?」
熊野「なんだか大きいものが出て来ましたね」
鈴谷「中身は何なの?」
青葉「ふっふっふ、驚くなかれ、これぞ周防大島の名物!」パカッ
青葉「『みかん鍋』です!」
↑鍋の中にみかんが皮ごと入ってる
熊野「…」
鈴谷「…」
熊野「…」
鈴谷「…」
青葉「…」ドヤァ
熊野「撃ってもよろしくて?」
青葉「なんで!?」
鈴谷「こっちのセリフだよ!何で鍋の中にみかんをぶち込んでんだよ!?」
熊野「ありえませんわ!こんな邪悪な鍋なんて!」
青葉「違うって!これちゃんと周防大島町が公式に開発した料理なんです!!」
青葉「Wikipediaによると、鍋に焼きみかんとみかん入りつみれとみかん胡椒を入れた料理がこの『みかん鍋』なんですから!」
熊野「…そこまでおっしゃるのなら」
鈴谷「食べてみよっか」
熊野「それでは」
鈴谷「いただきます」
青葉「どきどき」
鈴谷「もぐもぐ…」
青葉「どきどき」
鈴谷「ぶふぉっ!」
青葉「!?」
青葉「えっえっ、どうして…」
鈴谷「…なんか、口に合わない」
鈴谷「こう、鍋にみかんを入れたような味がして、組み合わせが悪いっていうか」
青葉「だからこれはそういう料理なんですけど…」
鈴谷「駄目だねー。私には無理、こんなん食う奴の気がしれないよ」
青葉「そ、そんなぁ…」
鈴谷「ところで熊野はどう?」
熊野「もぐもぐ美味しいですわよもぐもぐ」
鈴谷「!?」
熊野「みかんの酸味と甘みが鍋の出汁と綺麗にマッチしてますわ」
熊野「庶民的な味なのにどこか高級感を感じさせるこの鍋…」
熊野「まさにエクセレント!!素晴らしいですわ!!」
熊野「青葉さん、これのレシピ言い値で買いますわ。いくらですの?」
鈴谷「」
青葉「…えっと、やっぱりこういった珍しい料理には個人差が出ますね」
青葉「ちなみにこのみかん鍋、本当はとっても美味しいです。血管年齢を若返らせる成分が多いので健康料理としてもいけます」
青葉「ですので是非!提督の皆さんも作って食べてみてくださいね!」
鈴谷「か、柑橘類苦手な人は自己責任でやってね」
青葉「それでは次回、また会いましょう!」
熊野「青葉さんおかわり!」
鈴谷「熊野は食べ過ぎ!」
提督「まだ少し時間あるから、山口市に行く前に防府市に寄るぞ」
長門「ほう…?ふっ、防府市か」
摩耶「寒すぎるぞ」
提督「防府には防府天満宮という比較的有名な神社があるからな。ちょっとそこに行こうと思うんだ」
朝潮「防府天満宮?」
足柄「天満宮…ってアレでしょ?あの学問の神様を祀ってる神社の総称の」
提督「そう。菅原道真を祀ってる神社だ」
漣「でもそれって太宰府じゃなかったっけ?」
提督「いやいや。実はこの防府天満宮は太宰府・北野とならんで日本三大天神と言われる程の凄い神社なんだ」
提督「それに、別に太宰府じゃないからといって御利益を貰えない訳じゃないから安心しろ」
漣「なーんだ」
防府天満宮・階段前
提督「さあ。まずはこの階段を登ろう」
足柄「げ、きつそう…」
陸奥「神社にはだいたいある、長い階段ね」
漣「人生の終焉を感じる」
初雪「死にたい」
提督「そこまで言うか。ていうかお前ら戦闘や演習で鍛えてるんじゃなかったのか?」
朝潮「とはいえ、陸と海では勝手が違いますし」
摩耶「陸じゃか弱い女の子なんだぜ?アタシたちは」
提督「そういうもんなんかなぁ」
テクテクテクテク
足柄「足腰が…痛い…」
提督「まだ半分しか登ってないぞ」
長門「おい提督、私をおぶれ!」
提督「断る」
長門「ふっ…提督よ、ビッグ7を侮ってもらっては困るな」
提督「?」
長門「実は…」
長門「私は、赤城ほど太っておらんから体重はそこそこ軽いんだ」キリッ
提督「重い軽いの問題じゃねぇよ。あとお前筋肉すごいからたぶん重いだろ」
長門「ぐぬぬ」
提督「よし、頂上だ!」
足柄「の…登りきった…」
長門「おぉ、結構高いなここは。防府の町を一望できるぞ」
陸奥「しかも、夕日が綺麗!」
提督「もう17時台だからな。この時間帯はなかなかいい景色を拝める」
朝潮「夕方の神社って何だか風情がありますね」
長門「大きな鳥居に重なる真っ赤な夕日か…美しいな!」
漣「はあ、ああいうの見ると私がいかに小さな存在かわかるな~」
初雪「…うっとり」
提督(錦帯橋も夕方に行っとけばこいつらも感動したんだろうか)
摩耶「…」ソワソワ
提督「摩耶?」
摩耶「提督…早く行こうぜ?」
提督「ああすまない。お前は暇を持て余してたようだな」
摩耶「いや、そういう訳じゃねえけど…」
提督「?」
摩耶「えっと…」
初雪「…このまま暗くなるのが怖いのよ、摩耶は」
摩耶「!」
提督「ああなるほど」
長門「確かに暗い神社はこわいからな!」
陸奥「よしよし、陸奥さんが守ってあげようね」
摩耶「はあ!?ざっけんな!!別にオバケとか怖くねーし!」
提督「はて、俺たちはオバケなんて一言も言ってないが」ニヤニヤ
摩耶「!!!」
朝潮「勝気な摩耶さんの珍しい一面が見れて嬉しいです!」ニヤニヤ
漣「摩耶って本当に重巡最強なのか怪しくなってきたな~」ニヤニヤ
初雪「…ふふふ、オバケこわいか?」ニヤニヤ
摩耶「うわーん黙れー!」
提督「まあ、悪ふざけはこの辺で終わりだ。御参りして早く山口市に行くぞ」
初雪「…へい」
摩耶「悪ふざけの発端がそれを言うなー!」ポカスカ
防府天満宮 境内
漣「うわー、立派な門…!」
朝潮「こんな派手な神社があるんですね…」
提督「言ったろ?凄い神社だって。防府天満宮の美しさ、侮るなよ」
長門「それは私の真似か?馬鹿にしてるのか私を?」
提督「ふっ、(そんな苦情は)聞かぬわ」
長門「うーん上手い返し」
提督「じゃあさっそく祈るぞ」
足柄「この時を待ちわびていたわ!」
摩耶「何を祈ろう…」
提督「5円×8枚を入れて」チャリンチャリン
提督「鈴を鳴らす」ガランガラン
提督「さあお前らお願い事を言うんだ」
朝潮「ところで、天満宮だから勉学のお願い事しか駄目なんですか?」
提督「そんなことはないと思うぞ?あくまで学問の神なだけであって、お願い事は全て聞いてくれるはずだからな」
朝潮「なるほど、それなら安心ですね」
提督「二礼二拍手、一拝」ペコリ
提督(こいつらが終戦まで元気に生き残りますように)
朝潮(提督が毎日健康でいられますように)
初雪(この幸せがいつまでも続きますように)
摩耶(改ニきますように)
漣(初期艦人気で一番になれますように)
陸奥(私の運気、向上してください)
長門(大和に勝つ!絶対に今年こそ勝つんだ!)
足柄(結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚!)
提督「ちゃんと祈れたか?」
長門「ああ、ばっちりだ!」
陸奥「ところで足柄はどうしてあんなに興奮してるのかしら?」
足柄「フーッ、フーッ、ケッコンケッコン…」
提督「じゃあ最後におみくじでも引くか!」
漣「わーい」
提督「余談だが山口県はおみくじの生産量日本一なんだ。意外と日本中にあるおみくじは山口県産かもしれないんだぞ」
漣「そ、そんなに?」
初雪「ていうかおみくじ生産量日本一とか地味だね」
提督「それは言ってやるな」
提督「うーし、引くぞー」ゴソゴソ
長門「私はこのくじを選ぶ!」ゴソゴソ
提督「…吉。無難だな」
朝潮「中吉です。まあまあでした」
長門「やったぞ提督!大吉だ!嬉しい!!」ドヤッ
初雪「…私も」ドヤッ
摩耶「末吉…微妙じゃねぇか」
陸奥「あらあら私も末吉よ?凶じゃなくてよかったじゃない」
足柄「そ、そうよね!とにかく私は恋愛運が問題なんだし…」小吉
提督「足柄の言う通りだ。おみくじは本来、吉凶のとこじゃなく、それ以外の所が一番大切なんだぞ」
漣「総合的によけりゃいいんじゃないの?」中吉
提督「違う違う。例えば初雪は、大吉といえど『運動不足に注意』と書かれているだろう?」
初雪「…ほんとだ」
摩耶「アタシも末吉だけど、金運はいいらしいし」
長門「結果に一喜一憂するだけでは駄目で、ちゃんと結果の詳細を見直すことが必要ってことだな」
提督「まあそういうことだ」
足柄「恋愛運…『あせるな。損あり』ムキーッ!」
提督「じゃ、そろそろ山口市に向かうか」
漣「わーいわーい」
提督「今から向かうのは山口市の温泉街、湯田だ」
長門「温泉!?」
提督「そうだ温泉だ。せっかくの旅行だから療養も存分にしたいからな」
長門「お…おおお…温泉…」
提督「どうした、不服か?」
漣「ひゃ…」
提督「?」
漣「ヒャッホー!!」
提督「!?」
摩耶「さすがだ!提督!!大好きだぜ!!!」
初雪「…これは出来る司令官」
朝潮「ありがとうございます!ありがとうございます!」
提督「どうした…そんなにはしゃいでお前ら…」
陸奥「私たち艦娘は、温泉に対してただならぬ憧れがあるのよ」
提督「それはどういう」
漣「高速修復材ってあるじゃん?あれって温泉のもとみたいなやつなんだよね」
摩耶「アタシたちはアレを使うとき、様々な想いがあるんだよ」
朝潮「高速修復材によって出来た擬似温泉は気持ちいい…ならば、本物の温泉はどれほど気持ちいいのか。その疑問は、日に日に大きくなっていきました」
陸奥「そして何より、高速修復材を使うとすぐにお風呂から出ないといけなかったこともあるの」
摩耶「その辛さが温泉への願望を増幅させていたんだ!!」
提督「そんな苦悩があったのかお前ら」
足柄「だから、提督!」
長門「今回の温泉の件、深く深く感謝するぞ!」
初雪「…感謝」
摩耶「神!仏!提督!」
提督「お、おう、山口の温泉でそこまで喜んで貰えるとはな」
朝潮「何でしょうか、私とても興奮します!」
陸奥「ふふ、楽しみね」
漣「おぅいええぇぇぇええい!!」
提督「…」
提督(次の旅行は群馬か兵庫か大分にするか)
【青葉の山口豆知識コーナー】
青葉「ども青葉ですぅ!」
熊野「…」←ぬいぐるみ
鈴谷「鈴谷だよ!」
青葉「さて、今回もはりきっていっちゃいます!と言いたい所なんですが…」
青葉「あの鈴谷さん、どうして熊野さんはぬいぐるみになっちゃってるのですか?」
鈴谷「それがねー、みかん鍋を食べ過ぎてお腹壊したみたいなんだ」
鈴谷「だから今回は熊野ぬいぐるみを置いて貞操を取り繕うって訳!」
青葉「な、なるほど」
青葉「まあ気を取り直して行きましょう!三回目で紹介するのは…」
青葉「『山口県のガードレール』です!」
鈴谷「ガードレール?確か>>88がどうとか言ってたような気が…」
青葉「はっきり言ってそれで思い出したんで。作者はなにしてんだ!って話ですね」
鈴谷「全くアホ作者だよ」
鈴谷「で?今回は、山口県のガードレールは黄色い、って話なの?」
青葉「はい!山口県のガードレールについて紹介しちゃいます!」
鈴谷「へーい」
青葉「山口県のガードレールが黄色い、というのは有名ですよね?」
鈴谷「知ってる。何でかは知らないけど」
青葉「これは山口国体の際、他県から注目を浴びれるようにと夏みかんカラーにしたのが理由だそうです」
鈴谷「夏みかん?それはどうして?」
青葉「周防大島の名産品は夏みかんですから。あと、夜も目立つようにという理由もあるでしょうね」
青葉「逸話ですが、昔の山口県のガードレールは青色であり、目立たない色のせいでガードレールに車が突っ込む事故が多発したから夏みかんカラーにした、なんて話もありますし」
鈴谷「青色…それはそれでいいと思うんだけどなあ」
青葉「いえ、青色ガードレールもちゃんとありますよ!」
鈴谷「?」
青葉「実はですね、なんと長 門 市だけに青ガードレールがあるんです!」
鈴谷「長門!?さすがビッグ7だね!」
青葉「その長門じゃないんですけどね」
青葉「ちなみにこの青ガードレール、長門全域で見られる訳ではありません。比較的海に近い場所にだけちょっとあるくらいですから、正直、山口県民ですらこの青ガードレールの存在を知らない人も多いんです」
鈴谷「マニアのみ知るレアガードレールってことか!」
青葉「…ガードレールマニアっているんですか?」
鈴谷「黄色に青色…他の色は無いの?」
青葉「実はまだあるんですよ!」
青葉「かの明治維新で有名な萩市には茶色ガードレールなんてのもあるんです」
青葉「茶色は古き良き木造をイメージをしてるとか」
鈴谷「さすが歴史の町だね」
青葉「後は、もちろん普通の白ガードレールもあります」
青葉「この白ガードレールは山道等に多いことから、単に塗り忘れたために白いままだと言われています」
鈴谷「山口県には4色のガードレール…なんか凄い!」
青葉「山口県がガードレールに懸ける情熱…青葉には理解できません!」
青葉「いやはや、今回はまともなコーナーになりましたね!」
鈴谷「うん。これぞ、豆知識コーナーって感じだよ」
青葉「ではではまた来週、お会いしましょう!」
鈴谷「さよーならー!」
熊野「私の出番…最後だけなんて、ありえませんわ…うぷっ…おろろろ」
鈴谷「わああ熊野ちょっと何してんのー!?」
青葉「えええ!?今回はこんなオチ!?」
山口市 湯田温泉
提督「着いたぞ。ここが今晩の宿『松田屋』だ」
摩耶「うお、なんか昔にありそうなすげー旅館だ…」
陸奥「なかなか立派な宿をとったのね」
提督「当然だ。貴重な旅行の時間、出来るだけお前たちに楽しんでほしいからな」
陸奥「ありがとう、提督」
長門「よーし!ここに温泉があるという訳だな!」
漣「いよー待ってました!」
初雪「…裸になる用意は出来ている」
提督「あのな、この際言っておくが、山口の温泉は一部を除いてそこまでいいもんじゃないからな?」
提督「そんなに期待するとかえって何も感動しないと思うんだが…」
摩耶「いや、それでもアタシは構わないぜ!」
足柄「提督が連れてきてくれた宿だもの。感動しない訳ないじゃない」
提督「そこまで言ってくれるのか…優しいなお前たちは」
松田屋ホテル ロビー
提督「じゃあ俺はフロントで手続きするからお前らは少し待ってろ」
朝潮「わかりました」
~~~~~~
摩耶「なかなか長いな」
陸奥「チェックインはこんなものよ」
長門「なかなか暇なものだ…ん?これは何だ?」
陸奥「売店のようね」
長門「鎮守府のみんなへのお土産でも買うか」
朝潮「いいアイデアですね!」
長門「えっと…この店は資材払いできるのかな?」
陸奥「資材がお金…って出来る訳ないでしょ」
摩耶「それが通用するのは軍だけだろ…」
長門「残念だな」
提督「待たせたな、チェックイン終わったぞ」
長門「おう」
提督「ちなみに部屋は○○○室と×××室の2つを借りたからな。今から部屋わけをしないといけない」
足柄「え?2つ借りたの?」
提督「当然だ。一部屋に8人も入れる訳ないだろう」
足柄「むむむ…確かに」
長門「で、どうやってその部屋を分けるんだ?」
漣「私は提督と一緒の部屋がいいです」
初雪「…私も」
提督「こらこら勝手に決めるな。部屋はクジで分かれてもらう」
長門「クジ引き?」
提督「そうだ、これなら公平に、かつランダムに部屋が分かれて楽しいだろ?」
朝潮「いえ、楽しくはないんですけど…」
提督「ルールは至って簡単。このクジを引き、印があった組、無かった組に分かれてもらう」
漣「なるほど、理解したわ」
足柄「確率は二分の一、ってところね」
摩耶「こんなにアタリハズレの大きいクジは初めてだぜ…」
提督「アタリハズレ?何のことだ」
長門「わからないのか?」
提督「全く」
長門「提督と同じ部屋になれるかなれないかに決まってるだろうがっ!!」クワッ
提督「え?今なんで俺怒られたの?」
提督「あーごほん…じゃあさっそく部屋わけをする。ここにあるクジを引いてくれ」
長門「よし!提督と同じ組はこの私が頂くぞ!」
朝潮「わ、私だって提督は譲れません!」
陸奥「お願い…幸運よ私に味方してください!」
足柄「そうよ提督と同じ部屋じゃないと意味がないわだってそろそろフラグ立てて結婚しなくちゃ色々と手遅れになるからこのクジで絶対にハズレを引くわけには」ブツブツ
提督「…」
提督「…なあお前ら、そんなに俺が好きなのか?」
摩耶「あぁ?そんなん当たり前だろ」
提督「そうなのか…」
漣「なに、なんか不満なの?」
提督「いいや満更でもない!」
摩耶「…女たらし」ドンビキ
提督「え?それは酷くね??」
長門「よし、さっさとくじを引くぞ!」
漣「提督と同室はいただく!」
初雪「来たれ、大吉の力…!」
足柄「うりゃああああああ!」
結果
↓
↓
↓
○○○部屋
提督
摩耶
朝潮
漣
×××部屋
初雪
足柄
長門
陸奥
提督「以上が、部屋分けの結果だ」
足柄「おのーーーーーれぇぇぇぇぇ!!!!!」ドタ-ッ
初雪「馬鹿な…こんなはずでは…」ガクッ
長門「大吉とはなんだったのか」ズ-ン
陸奥「そ、そんなこともあるわよ。ね、長門?」
長門「くっ…無念すぎる…!」ズズ-ン
提督「…コイツら部屋わけだけでここまで落ち込むのか…」
提督「しかしそれと比べてこっちは」
漣「ははは!漣の大勝利だね!」キラキラ
朝潮「今夜は長い夜になりそうです!」キラキラ
摩耶「よッッッしゃああーい!!提督と同じ部屋だーー!!」キラキラ
提督「こっちは向こうと比べて対照的すぎんだろ。ていうか摩耶はしゃぎ過ぎだろ」
摩耶「へっへーん!あったりまえよー!」キラキラ
漣「提督と一緒で文句を言う娘なんかいるわけないっしょー!?」キラキラ
朝潮「私嬉しいです!嬉しいです!嬉しいですっ!!」キラキラ
提督「だめだこいつらテンションおかしい」
提督「じゃ、部屋も決まったことだしこれからの予定を説明するぞ」
長門「…了解だ」ズ-ン
提督「いい加減立ち直れよ」
長門「しばらくは無理」
提督「…まあいい。まず、これから温泉に入ろうと思う」
提督「お前たちも色々動いて疲労が溜まってるだろうしな。今日の疲れはここでしっかり落としてほしい」
長門「!」
初雪「そうだ…温泉だ!」
陸奥「提督と同室じゃないのは残念だけど、温泉は楽しまないとね!」
足柄「この痛む腰に、温泉が染みそうだわ!」
提督「お前ら急にテンション上がったな…まあいいけど」
提督「ちなみに温泉の次は晩食だ。なかなか豪華な食事らしいから期待していてくれ」
初雪「なんだって!?」
長門「なんという僥倖!」キラキラ
足柄「今夜が楽しみだわーッッッ!」キラキラ
提督(すごく現金な奴らだなぁ)
提督「まずは風呂の準備だ。各自、部屋に戻り仕度をしろ。18時30分に浴場前に集合だ」
長門「了解っ!」
浴場前
提督「全員いるか?」
漣「いまーす」
提督「着替えやタオル、ちゃんと持ったか?」
長門「問題ない。ぷかぷかあひるちゃんも持ってきたぞ」
提督「それ浮かべるなよ?絶対浮かべるなよ??」
長門「なぜだ?せっかくの温泉だからあひるちゃんにもリラックスして貰いたいんだが…」
提督「お前はもういい齢なんだから恥じらいというものを覚えたらどうだ!」
長門「…そのセリフ、私に好意を持ってるという意味だな?」
提督「ちがうからな」
提督「じゃ、あひるちゃんも取り上げたことだしゆっくり温泉に入って来い」
長門「は~い」
提督「さて、俺も温泉に…」スタスタ
長門「…」スタスタ
提督「…」ピタッ
足柄「…」ピタッ
提督「…なんでお前ら全員俺に着いて来てんだよ!?」
初雪「…ついうっかり」
提督「うっかりじゃなくてどうみても故意だっただろ!?女湯はあっち!向こう!!」
漣「HAHAHAやだなあ提督は…こういう時は混浴が常識でしょ?」
提督「常識じゃねぇよ!一般のお客様もいるから大迷惑だからな!?」
朝潮「提督…貴方なら、裸を見られてもいいのですが」ウワメヅカイ
提督「そんな誘うセリフとかいらんわ!嬉しいけど立ち去れ!Go away!!」
陸奥「ざんねん…」トボトボ
男湯
カポ-ン
提督「…」
提督「…いい湯だ」
提督「…」
提督「一般の客がいると思ったが、誰もいないな…」
提督「…」
提督(一般の客いないなら混浴でよかったかもしれん)
女湯
カポ-ン
長門「ふはは…これが温泉か!」
陸奥「幸いにも、一般の人はいないようね」
朝潮「つまり、これは貸切…!」
長門「そうと決まれば、トウッ!!」ドボ-ン
足柄「ちょっと長門!?体くらい洗いなさいよ!!」
長門「ふはははは楽しいぞ楽しいぞ!お前たちも早く入れ!!」バシャバシャ
足柄「ちょっ待っ」
漣「あはは!私もダーイブ!!」ドボ-ン
初雪「…きゅうそくせんこー」ドボ-ン
朝潮「わ、私も!」ドボ-ン
足柄「もう、こんなにはしゃいじゃって…逆に疲れても知らないわよ!?」
摩耶「かてーこと言うなよ足柄!」ドボ-ン
陸奥「そうよ。せっかくだしハメを外してもいいじゃない」
足柄「…まあ、私は別にいいけど…」
数分後
提督「ああ、いい湯だった」ホカホカ
長門「そ…そうだな…」ゼェゼェ
漣「いい湯…でした…」ゼェゼェ
提督「何かむしろ疲れてないかお前ら。さては風呂で遊びまくったな?」
摩耶「いや…そんなことはない…」ゼェゼェ
朝潮「朝潮は…いつでもいけます…」ゼェゼェ
提督「そうか…?」
足柄(はあもう言わんこっちゃない…)
陸奥(まあまあ)
提督「さあ、風呂の後はお待ちかねの食事だ!」
漣「やったー!」
長門「この時を待っていたぞ!」
初雪「…ところで、晩御飯のメニューは?」
提督「えっと…青柳ぬた和えにうすい真丈、ぜんまい白和え太刀魚焼目寿しと稚鮎、蛤雲丹焼に粽それからえーと」
漣「…日本語でおk」
提督「まあ、お前たちは普段こういう料理食べないからな…」
朝潮「ごちそうさまでした」
長門「とても美味かった!満足したぞ!!」
摩耶「ありがとうな提督」
提督「さて、今日の予定はこれで終わりだ。明日の出発予定時間は8時30分だからそれまで自由時間な」
長門「了解だ」
朝潮「さあ提督!早く部屋に行きましょう!」
提督「ああ、わかったわかった」
漣「ふっふっふ…夜の女の顔がどんなものなのか教えてあげるわ!」
提督「お前らは俺に何をする気だ…」
足柄「…」ギリギリ
提督部屋
漣「みんなでトランプしよー!」
提督(夜の顔とか言うからナニされるのかと思ったが、女の子特有の普通のコミュニケーションだったな)
提督(…別に期待はしていなかった)
朝潮「何をして遊ぶの?」
漣「トランプ定番、ババ抜きー!」
摩耶「ふふんっ、この摩耶様が相手になってやる!」
漣「ババ抜きマスター、漣の実力を思い知るがいい!」
朝潮「提督も、ババ抜きやりませんか?」
提督「そうだな…たまにはこういう和気藹々とした遊びもいいだろう」
長門部屋
長門「…」
初雪「…」
陸奥「…」
足柄「…暇ね」
長門「提督がおらんとつまらん」
陸奥「提督が私たちに対する影響力が強いことを実感するわ…」
足柄「はあ…結婚したいな…」
初雪「…私、面白い遊び考えた」
長門「ん、どうした初雪」
初雪「それは…えい」ヒョイ
長門「ぐえ」ボフッ
初雪「…お泊まりの定番、枕投げ」ニヤッ
足柄「!」
長門「や…やったなー初雪ー!」
陸奥「うふふ、それは面白そうね」
足柄「確かに、いつまでもウジウジするのはよくないわ。ここは全力で遊びましょう!」
陸奥「いくわよっ、初雪ちゃん!」ヒュンッ
初雪「…ぎゃ」バフッ
陸奥「どう?私だってビッグ7なんだから…ん?」
足柄「隙ありー!」ヒュンッ
陸奥「きゃあ!!」ボフッ
足柄「ふふ…知らなかった?私だって飢えた狼なのよ!」
陸奥「足柄…やったなー!?」
足柄「あはははは!」
長門「おぉ…確かに枕投げは面白い遊びだ!」
長門「よし!このビッグ7長門も参戦するぞ!」
長門「でりゃああああああ!!」
ヒュンッ!
ドゴッバキバキビリビリ-ッ!!
↑障子大破
長門「あっ」
初雪「あ…」
足柄「…」
陸奥「…」
初雪「…寝ようか」
長門「そうだな」
陸奥「解決策はまた明日にでも考えましょう」
足柄「そうそう。せっかくの旅行なんだし楽しくいきましょう!」
長門「ははは、足柄のくせにいいこと言うじゃないか」
陸奥「あはは…胃が痛いわ…」
※後日、この4人はこってり怒られました
【青葉の山口豆知識コーナー】
青葉「青葉ですぅ!」
熊野「熊野ですわ!」
鈴谷「鈴谷だよ!」
鈴谷「…ねぇ熊野、体調はもう大丈夫なの?」
熊野「当たり前ですわ!あの後2、3回吐いたらすっかり治りましたわ!」
青葉「お嬢様がそんなやすやすと嘔吐するなんて…」
鈴谷「こいつ本当にお嬢様かよ」
熊野「あの、2人ともまとめて爆撃しますわよ?」
熊野「まあ冗談はさておき…青葉さん、今回は何を紹介してくださるの?」
青葉「はいっ!今回はですね、『湯田温泉の昔話』の紹介です!!」
鈴谷「昔話?」
熊野「歴史…とかではなくって?」
青葉「はいはい!確かに湯田温泉は明治維新の痕跡が残る温泉として有名ですが、実はそれ以外にとてもファンタジーで楽しげな昔話があるのです!」
熊野「ファンタジーで楽しげな昔話?」
青葉「それでは、これをご覧くださいっ」
~湯田温泉の始まり~
電『むかしむかしあるところに、小さな村の寺に住む一人の和尚さんがいました』
響『やあ、私が和尚さんだよ』
響『ところで、この村は寂れてどんどん衰退しているな…私がなんとかできないものか…』
鈴谷「これは映画?っていうか劇に近いかな」
青葉「しっ、黙って見るのです」
電『ある日、和尚さんがお寺の近くを歩いていると真っ白な狐を見つけました』
暁(狐役)『こ…こんこん』
響『あら…この狐は怪我をしているみたいだね。可哀想に…』
暁『こん』テクテク
響『この狐は一体どこに行くのだろう。ついていってみようかな』
電『和尚さんが白狐を追いかけた先には、小さな池があったのです』
響『白狐が池に近づいていく。水浴びでもするのかな』
電『そしてその白狐が、怪我したところにその池の水をかけると…』
暁『こんっ!』
響『凄い…どんどん傷が癒えていく!?』
鈴谷「zzz」
青葉「鈴谷さん!?せっかくあの子たちが演技してるのに寝ちゃダメですよ!」
電『和尚さんは怪しんで、この池をすくってみると…』
響『温かいな。温泉じゃないか!』
暁『こん!』
響『よし…もっと深く掘ってみよう』ザクザク
ザバァァァァァァ
響『ビンゴだ、大量の温泉が湧き出て来たぞ。これなら噂になって他の場所から人がくるかもしれない』
暁『こんこん!』
電『夢中になってさらに深く掘る和尚さん。そして出て来たのは…』
熊野(金色)『熊野ですわーーー!!』
響『!?』
鈴谷「ファッ!?」
青葉「あ、起きましたね」
電『出て来たのは釈迦如来の金像』
電『そう、実は白狐はかつて紀伊の熊野三所権現を迎えてお祀りした、権現山の使いだったのです』
鈴谷「ああ、それで熊野が…」
青葉「しかし金箔に身を包んだ熊野さんはなんだかえっちいですねぇ」
電『和尚さんは、出てきた温泉と金像を大切に拝みました』
電『それからというものの、この場所には人が集まる温泉となり、湯田の町は温泉街として賑わったのです』
雷『めでたしめでたし』
青葉「いかがでしたか?これが湯田温泉の始まりです」
鈴谷「作り話だろうけど、なかなか面白かったよ」
鈴谷「特に傷を一瞬で治すお湯、鈴谷も入ってみたいなあ」
青葉「何を言ってるのですか鈴谷さんは?私たちだって、ときどき傷を一瞬で治すお風呂に入っているでしょう」
鈴谷「へ?そうだっけ」
青葉「ほら、入渠…」
鈴谷「…あ、高速修復材!」
青葉「そうです!」
青葉「実は、いつも使ってる高速修復材はこの湯田温泉の源泉から作られていたのです!!」
鈴谷「な、なんだってーーー!?」
青葉「まあ、嘘ですけど」
鈴谷「嘘かいっ!」
青葉「でも、高速修復材の真実を知った気分になれる面白い話でしたでしょう?」
鈴谷「まあそうだね。本当に高速修復材が湯田温泉産かと思っちゃったよ」
青葉「日本全国には知られざる物語がたくさんあります。もしかしたら、その物語が我々艦これ世界の不可解な謎を解決する手掛かりになるかもしれません」
鈴谷「旗艦が沈まない理由とか羅針盤が荒ぶる理由とか。こういう小さな話で謎が解決するかもしれないね!」
青葉「今回は色んな可能性を感じさせる回でした」
鈴谷「艦これの謎に迫ったような、楽しい話だったよ!」
青葉「ではでは皆さん、また来週お会いしましょう!」
鈴谷「さよーならー!」
熊野「また放置エンドですって!?ありえませんわ!!」
翌朝
提督「みんな、昨晩はバッチリ眠れたか?」
摩耶「バッチリだぜ!」
長門「ああ、完璧だ…」ドキドキ
提督「よしよし。じゃあ今日の観光予定を発表するぞ」
提督「まず山口市に行った後、宇部→山陽小野田→下関の順に観光していく予定だ」
提督「今日の最終目的地である下関では、山口県名物とらふくを食べる予定だから楽しみにしていてくれよ」
漣「ほほう?ついに山口最高の食材を食べられるってことだね!」
朝潮「楽しみにしてます提督!」
提督「んじゃあ旅館を出発するぞ。俺はチェックアウトするからお前たちは先に車に乗っといてくれ」
長門「チェックアウト…」ギクッ
摩耶「?」
初雪「…」
足柄「…」
提督「ん?急に黙りこくってどうした」
長門「それが…その…」
提督「?」
陸奥「提督」
提督「陸奥までどうしたんだ。そんなかしこまって…」
長門「先に言っておく。すまんっ!!」
提督「は?」
初雪「悪気は無かった」
足柄「事故だったのよ、これは…」
提督「なあ、状況が全然読めないんだが」
陸奥「たぶんチェックアウトのときにわかると思うけど…」
提督「???」
摩耶「な、何だか訳ありのようだな」
提督「まあいいか。チェックアウト、お願いします」
提督「…は!?器物損壊の請求!?長門たちのいた部屋の障子が砕けただと!」
摩耶「!?」
提督「これは一体どういうことだ!お前たち説明を…」
足柄「あー、えっと…」
長門「こ、これは…」
初雪「…原因は長門」
長門「おいこら初雪!私を売る気か!」
足柄「原因は長門だったじゃないの!だから長門型の2人がなんとかしなさいよ!」
陸奥「えっ私もなの!?これ私とばっちりじゃないの!?」
提督「いいからちょっと待て!まずは具体的な内容を話してくれ!」
陸奥「実は…」
提督「…なるほど、事情はわかった」
長門「…」土下座
足柄「…」土下座
提督「失敗は誰にでもある。旅行だから騒ぎたいのもよくわかる」
提督「…でも、限度ってものがあるだろう」
初雪「…はい」
提督「次から気をつけるように」
陸奥「わかりました」
提督「ちなみに賠償は、鎮守府に直接請求したことでなんとか解決した。後処理は加賀たちが何とかしてくれる筈だ」
陸奥「へ、へぇ…よかったじゃない」
長門「これで無事に済んだな。いやあよかったよかった…」
提督「うん…で?言うことは?」ギロッ
長門「すんませんでした!」バッ
足柄「もうしませんっ!」バッ
提督「はあ…今は見逃してやるが、鎮守府に帰ったらお咎めだからな。覚えておけよ」
長門「はい…」ズ-ン
摩耶「まあまあ!気を取り直して旅行を楽しもうぜ!」
朝潮「提督は優しいですし!怒ってもひどいことはしませんよ!」
長門「うぅ…」
漣「んで提督、今から山口市のどこに行く気なの?」
提督「まずは山口市の名所、『瑠璃光寺五重塔』を見に行くぞ」
足柄「五重塔?あの有名な?」
提督「有名なのは東寺や法隆寺のやつだがな。とはいえ、瑠璃光寺も美しさはそれらに劣っていない」
足柄「へぇ」
提督「瑠璃光寺五重塔も国宝指定を受けている程の塔だからな。見て損は無いはずだ」
摩耶「国宝!?なんかすげー指定受けてんな!」
提督「国宝は重要文化財の中でも特に優れたものを指す。瑠璃光寺五重塔はそれほど立派なんだ」
漣「むむむ…これは期待せざるを得ない」
瑠璃光寺五重塔
提督「これが瑠璃光寺五重塔だ。よく目に焼き付けておくんだな」
摩耶「これが…瑠璃光寺五重塔」
陸奥「ちゃんと五重になってるわね」
漣「でも何か…少ししょぼい」
初雪「予想してたのより…五重塔が小さい」
提督「…え、何このリアクション」
提督「いやいやいやほらよく見てみろ、綺麗な塔と思わないか?」
漣「うーん…」
提督「いいか、この瑠璃光寺五重塔は室町時代に造られた、香積寺の遺構なんだ」
提督「また瑠璃光寺は曹洞宗の寺で、応仁・文明の乱で戦死した大内氏を弔うために建てられたんだぞ」
長門「とはいえ…我々はその時代とは関係がないし」
漣「興味があまり湧かないんだよね~」
提督「何!?」
提督「しかし瑠璃光寺五重塔は、日本三大名塔と言われるくらい素晴らしい塔なんだぞ!?」
長門「えっと、それはどれくらい凄いんだ?」
提督「そうだな、扶桑・大和・アイオワくらい凄いな」
長門「凄いなそれは!」
提督「日本の塔の中ではベスト3だからな」
摩耶「でも、俺には凄さがよくわかんないぜ…」
朝潮「私たちにとって塔の価値なんか、豚に真珠ですから…」
提督「ぐっ…なるほど」
提督「ならば、次は歴史に興味が湧きそうな橋に連れてってやろう」
毛利家墓所
提督「ここが毛利家の墓だ」
長門「墓?」
提督「大河ドラマ軍師官兵衛では敵役として描かれている毛利氏だが、毛利氏は中国地方発展に身を尽くしたことで有名だ」
提督「その偉業の数々から山口県では吉田松陰に並ぶ偉人として認識され、尊敬する人も少なくない」
提督「またかの有名な『三本の矢』のストーリーは有名で、艦これアンソロでもそれをネタにした漫画があり…」ペラペラ
提督「ってお前ら?聞いてる?」
漣「聞いてないでーす」
長門「すまん、何を言っているのかさっぱり…」
提督「」
足柄「提督がこういったものを好きなのはわかるんだけど、私たちの趣味には合わないわ」
提督「」ガ-ン
朝潮「私たちはまだ若いです…正直、このような歴史的なものを見てもあまり感銘を受けません」
提督「…そうか」
長門「もう少し刺激のあるものが見たいな」
摩耶「提督、もっと面白いものはないのかよ?」
提督「面白い人にとっては大変面白い場所だったんだが…」
提督「…まあ、錦帯橋のときもお前らアレだったもんな。確かに予想できた事態だったかもしれない」
提督「よしわかった!じゃあ次は方向性を変えて、工業的な歴史遺産を見てみよう」
漣「工業的な歴史遺産?」
山口駅
提督「山口県が誇る歴史的車両といえばこれだ、SLやまぐち号!」
SL「しゅぽー!!」
漣「で、でかいっ!?」
摩耶「すげぇ…何だか、艦娘に似た力強さを感じる」
提督「フフフ…面白いか?」
提督「正直、山口県に来てまで見るようなものではないが、何となく俺の勘がこれをお前らに見せろと告げたんだ」
足柄「なんだろ…これを見てると凄く興奮する」
陸奥「不思議な気分…」
長門「しかし提督よ、えすえるとは何だ?」
提督「SLってのは石炭で走る蒸気機関車の総称だ」
提督「昔は一般的な列車として日本中、いや世界中に普及してたんだ」
提督「だが、時代が進むにつれ燃費の悪さ・環境への配慮の低さが露呈され次第に廃れていった」
朝潮「石炭で動き、かつ時代に取り残されてるってことは…SLは天龍さんと同じなんですね!」
提督「それ本人に言うなよ?絶対言うなよ!」
陸奥「ところでどうしてそんなものがここに残ってるの?」
提督「観光用だよ。SLにはファンが多いんだ」
提督「ちなみに日本でSLを運用してるのは、この山口線や大井川鉄道をはじめとする私鉄で運用されているぞ」
朝潮「なるほど、大井さんは北上さんと力強い恋愛をしているのも、大井と名の付く地名でSLが走ってるからなんですね!」
提督「違うぞ」
提督「まあ、本当はこれにお前らを乗せてやりたかったんだが、残念ながらSLやまぐち号の終着駅は島根県にある」
提督「つまり、山口県旅行という趣旨から外れるため今回は断念したぞ」
長門「むむ…そうなのか」
摩耶「まあ仕方ねぇよ。提督の計画もあるんだし」
初雪「私は、これを見れただけで満足」
足柄「このSLって乗り物、何だか親近感を感じるわ」
陸奥「同僚…いや、先輩を見た気分…?」
提督「…」
提督「…一応聞くけどさ、お前ら山口市でどれが一番よかった?」
長門「それはもう」
摩耶「SLやまぐち号に決まってんだろ!」
提督「…ああ、やっぱりな」
提督「ちなみに俺は瑠璃光寺五重塔が最高だった。あんなシロモノは人生でなかなか見られん」
漣「えー?あんな地味なのどこがよかったの?」
摩耶「やっぱSLだぜ、SL!!」
提督「ははは…」
提督(やっぱ前世が軍艦だったから、艦娘はこういう機械的なものに自然と惹かれるんだろう)
提督「じゃ、そろそろ山口市を出るぞ」
朝潮「はい!」
初雪「次はどこに向かうんだっけ」
提督「次に向かう街は宇部市だ」
提督「宇部市は今まで見てきた場所とは違い、歴史的ではなく工業的な街だからな。覚悟しとけよ」
陸奥「工業的…工業都市なのね」
摩耶「これは期待できるな!」
提督「宇部市は山口の中で二番目に大きな街だ。ま、今までの場所と比べたら若い者向けの場所だな」
提督「まあ、色々見て回る予定だから楽しみにしててくれよ」
足柄「了解!」
長門「よし、ならば早く行くぞ!宇部市へ!!」
【青葉の山口豆知識コーナー】
青葉「はいはーい!今回もこのコーナーがやって来ましたねー!!」
鈴谷「もう5回目だっけ?時間が流れるのは早いね~」
青葉「基本的に週一更新ですからね。単純計算すると始まってからもう一ヶ月経ってますよ」
鈴谷「本編はまだ1日しか経ってないのにね。不思議な気分になっちゃうな」
熊野「じゃあ、今回も張り切って行きますわ!」
青葉「さてさて、ついに提督一行は山口市に来ましたね。山口市は山口県の中心ですよ!」
鈴谷「中心なだけあって、県庁に大学とか色んなものがあるんだねー」
青葉「もちろん観光名所もいっぱい!」
青葉「提督が訪れた瑠璃光寺五重塔をはじめ、ザビエル記念聖堂や大内氏の遺産等、歴史的資料に恵まれた街なんです」
熊野「…まぁそれでも神戸に比べれば田舎には変わり無いんだけど」
青葉「熊野さん!?それ禁句ですから言っちゃダメ!」
青葉「えっとそれでですね、山口県の中心だということですし!」
鈴谷「皆さんにもっともっと山口県のことを知って欲しいということで!」
青葉「今回は、山口県についての質問コーナーをやっちゃいます!」
鈴谷「今から山口県に住む予定のある人、山口大学に進学を考えてる人はどんどん質問しちゃってよ~」
熊野「…まあ、別に山口なんかよりオシャレな神戸で暮らした方がよっぽど楽しいとは思うのだけど…」
青葉「熊野さん!?これはこういう企画なんですから!少し黙っててください!」
青葉「というわけで、質問タイム!」
鈴谷「気になることを尋ねてくださいね」
唐突ですが質問安価
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198 : VIPに... - 2014/05/15 23:34:56.25 hYWX+EMGo 147/417山口出身の有名人
199 : VIPに... - 2014/05/15 23:50:34.50 nmrkYnFHo 148/417郷土料理について
200 : VIPに... - 2014/05/15 23:57:36.05 nQjSnyk+o 149/417べ、別に知りたいことなんか・・・・特産品?
青葉「まずは山口県の有名人について説明しちゃいますね」
青葉「有名な所では、やっぱり安倍晋三さんや詩人の金子みすゞさんが有名ですが…」
鈴谷「別にそれ艦これスレで教える必要ないよね」
青葉「そうなんです、やはり山口県といえどもこれは艦これssですからね」
青葉「なので山口県出身の海軍軍人を紹介しちゃいます!」
青葉「やっぱり山口県出身の名将といえばこの人でしょう、『石川信吾』少将!」
鈴谷「出た…」
青葉「軍オタには有名でしょうか?様々な小話を持つ、大日本帝国海軍屈指のおもしろ?将軍ですけど」
熊野「お、おもしろいって…」
青葉「開戦のきっかけ、大和建造案、山本五十六との関係等色んなことに関わってきましたからね」
青葉「そんな『不規弾石川』の出身は山口県だったのです!」
熊野「そ、そうなの…」
青葉「ま、具体的な内容はWikipediaを参考にしてくださいね」
鈴谷「結局人任せかいっ!?」
青葉「次です次!郷土料理を教えろ、ということですか」
熊野「みかん鍋と岩国寿司はもう出ましたけど…」
鈴谷「他にも珍しい料理あるの?」
青葉「当然です!山口県にはまだまだ他にも誇れる料理がありますよ!」
青葉「やはり代表的なのは『瓦そば』です!」
鈴谷「瓦そば?そばの中に瓦を入れるの?」
青葉「そういうわけじゃないです。瓦そばというのは、瓦の上で蕎麦を焼いたものなんです」
青葉「瓦そばはもともと、調理器具がない状態で蕎麦を調理しようとして出来たものですからね。なんとか蕎麦を美味しく食べようとした結果、こんなワイルドな感じに仕上がったんですよ!」
鈴谷「なるほど、瓦そばは非常食的なものなんだね」
青葉「はい!なので軍艦に乗っているとき仮に調理器具がなくて困った状態になったら、熱々の砲身の上で瓦そばを作る、なんてことも出来ますね!」
鈴谷「大事な砲身を粗末にするな!」
青葉「じゃあ最後は特産品について紹介します」
青葉「まあ、これは無理に艦これと繋げる必要もないでしょう。たくさん挙げていきますね」
鈴谷「山口県に来たら、これらを買って帰るといいよ!」
青葉「まずは有名なのは下関市産河豚でしょう」ヒョイ
青葉「どうですこの河豚は?こんなシロモノは山口県でしか味わえませんよ!」ピチピチ
熊野「まあ、なかなか美味しそうですわ」
??「…」コソッ
青葉「他にも夏みかんやレンコン、アンコウも山口県の特産品ですね」
??「…」ゴソゴソ
熊野「?」
青葉「後は外郎やアマダイ、ブロッコリーとサイシンの交配種であるはなっこりーという野菜あたりが、山口県の特産品でしょう!」
??「…」コソコソ
鈴谷「…さっきからだれなの?そこでコソコソしてんのは」ガシッ
赤城「きゃああーっ!」
青葉「あ、赤城さん!?」
赤城「どうも…なんか美味しそうな雰囲気がしたので…」
鈴谷「ああ、食べ物に釣られて来たんだ…」
青葉「ちょうどいいですね!今私たちは山口県の特産品を紹介してたとこなんです!」
熊野「ほら、この河豚とか美味しそうでしょう?」ピチピチ
赤城「まあ、なんて立派な河豚!素晴らしいです!」ヒョイパク
青葉「」
熊野「」
鈴谷「」
赤城「?」
赤城「どうしたの?」ガリバリ
青葉「ああああ赤城さん、そ、その河豚、ちゃんと調理しないと猛毒が…」
赤城「え?毒があるの?でもまあ大丈夫よ、私一航戦だし!」グッ
熊野「ほ、ほんと?」
鈴谷「でも一応、病院に行った方が…」
赤城「大丈夫だって!仮に魚に負けるようであれば、一航戦の誇りが許さな」バタッ
熊野「きゃああぁぁぁぁーーー!!」
青葉「ちょっと!緊急事態発生ですよ!!急いで救急車!救急車を呼んで!!」
赤城「すみません…雷撃処分、してください…」ガクッ
熊野「赤城さーん!?しっかりしてください!」
鈴谷「カットー!これ駄目!もう今回終わり!!また次回、お会いしましょう!!」
青葉「さよならーー!!」
提督「宇部市に到着だ」
長門「ほう?ここが山口県で2番目に栄えている都市なのか」
漣「なんか…その割にしょぼいね」
摩耶「でかいビルとかたくさんあると思ったんだが全然ねぇしな」
提督「まあ…山口県全体が田舎だし仕方ないだろう」
提督「ちなみに今現在、この田舎っぷりが災いし、若者が山口県外に出て行くようになって過疎化がリアルに問題になっているんだ」
提督「山口県民の大半は前橋とか筑波とかでも十分な大都会だと認識しているからな…。山口県以外に住みたいと願う若者も多いんだ」
足柄「…切ない話ね」
初雪「…たまには田舎で息抜きも必要」
提督「まあいい。気を取り直して宇部市の観光を始めるぞ」
提督「まずは宇部市の誇る大企業『宇部興産』を見に行こうと思う」
陸奥「宇部興産?」
長門「会社を見に行くのか?」
提督「そうだ。色んな化学物質を作ったりしてる工場を見に行くぞ」
提督「宇部興産はお前らの好きな第二次産業系の企業だから、きっと楽しめると思う」
摩耶「なるほど、楽しみだぜ」
宇部興産
提督「宇部興産に到着だ」
摩耶「うお、なんかすげー広くてでっかい工場があるぞ!」
提督「宇部興産はこれでも世界的な大企業だからな。宇部興産にとってはこれくらいは普通の規模だと思ってるんじゃないか?」
陸奥「すごいわね、宇部興産って…」
提督「ちなみに宇部興産のスペックを晒すと、アンモニアの国内シェア1位・セメントの国内シェア2位・ポリブタジエタンゴムの世界シェア4位など…まあ詳しいことはWikipediaを見てくれ」
朝潮「宇部興産ってとっても大きな企業なんですね…」
長門「世界に名だたる企業か…私もかつてはビッグ7として世界で注目されてたものだ」
提督「では中に入るぞ。宇部興産には予約すると自由に設備の一部を見学できる『UBE-i-Plaza』という施設があるんだ」
提督「もちろん予約は済ませてあるから今日はそこを見学しようと思う」
摩耶「じゃあさっそく行こうぜ!」
提督「待て待て。まずは受付を済ませてから…」
提督「よし、受付終わったぞ。ここから自由に見学してくれ」
摩耶「よーし、行くぜっ!」
提督「おっと、公共の施設だからゆっくり静かにな」
摩耶「あっ…そうか」
長門「おお、色んな物が展示してある」
陸奥「宇部興産のつくった製品って色んなものがあったのね」
足柄「技術の紹介もしてあるわ。今の技術があればあの戦争でボロボロになることはなかったはず…」
朝潮「技術、製品、歴史…色んなものが展示してあるんですね」
漣「…何これ?テレホンカード?こんなのも置いてるんだ」
提督「このUBE-i-Plazaでは宇部興産に関するものが色々置いてあるからな」
提督「日本を支える工場の実態を勉強するのにはいいと思うだろう」
長門「了解だ。日本国の技術、しっかり学ばせてもらう!」
提督「ちなみに宇部興産では、UBE-i-Plazaだけでなく工場の内部も見学できるツアーも開催しているぞ」
提督「工業に興味のある提督は是非一度、宇部興産見学ツアーに参加してみてほしい」
提督「さて皆、宇部興産はどうだったか?」
陸奥「とても勉強になったわね」
漣「少なくとも、今までのキンタイキョーとかゴジューノトーとかよりかはよっぽど楽しかったわ」
長門「よかったぞ提督!なかなか興味深いものであった!」
提督「そうか、それはよかった!」
朝潮「提督?なんだかいつもに増して嬉しそうですね」
漣「ニヤニヤしちゃってどうしたの?」
提督「いや…ここまでに様々な山口県の観光名所にお前らを連れて行ったが」
提督「主力観光地はほとんどスルーされオマケ的なとこにしか喰いついて貰えず、失敗したかなと思う連続だったが、ついにこの宇部興産でようやく初めてまともなリアクションされたからな」
提督「それがもう、嬉しくて嬉しくて仕方がないんだ!」
朝潮「…提督」
長門「…なんかすまん」
提督「さて、次は…おっと、もうこんな時間か」
漣「もう12時でーす」
提督「よしよし。いい時間になったし次は宇部市名物を食べに行くぞ」
摩耶「おお!昼飯か!」
長門「宇部市の名物料理…胸が熱いな」
足柄「どんなものを食べるの?」
提督「ラーメンだ」
初雪「!!」
長門「ラーメン?」
摩耶「…といえばアレだよな。普通にスープと麺の入った」
提督「ああ、一見すると特に何の変哲もないが、実は面白い秘密のある人気ラーメンを食べに行くぞ」
陸奥「山口県の有名なラーメンってあったかしら…?」
足柄「ラーメンといえば和歌山か福岡が有名よね」
朝潮「もしかしてご当地ラーメンってやつですか?」
提督「まあご当地っちゃご当地かな?この宇部市には、一部の人には凄く有名なラーメン屋があるんだよ」
朝潮「一部の人…?」
提督「例えば、初雪とか」
初雪「ふふ…提督、わかってる…」ニヤニヤ
長門「あの初雪が楽しみにするほどのラーメン…?」
陸奥「初雪ちゃんは感情を表に出すような子じゃないのに、珍しいわね」
摩耶「一体どんなラーメンが待っているというんだ…」
提督「じゃあいつまでも焦らす訳にはいかないし、さっさと食べに行くぞ」
ラーメン屋 一久
提督「ここが宇部市名物ラーメン、『一休』だ」
初雪「ここが…一休!」
長門「…一休?」
摩耶「聞いたことないな。これが有名ラーメンなのか?」
提督「その通り。知る人ぞ知るラーメン屋、一休!」
足柄「提督、そろそろネタバレを御願いします」
提督「一休とはな、アニメ『エヴァンゲリオン』に出演した、エヴァファンには有名なラーメン屋なんだ」
※正確な店名は『一久』ですが、一休の名称の方が有名らしいのでこのssでは一休と表記しています
摩耶「エヴァ?アニメか!」
陸奥「ああ、通りで初雪ちゃんが食いついた訳ね」
長門「初雪はよく引きこもってアニメとか見てるから、この一休を知ってたんだな」
足柄「なるほどこの一休はエヴァファンにとって聖地ってことなのね」
初雪「そういうこと…」
朝潮「でもエヴァンゲリオンみたいな名作アニメにどうしてこんなラーメン屋が出たのですか?」
提督「実はエヴァの作者である庵野秀明監督が山口県出身なんだ。そして監督はこの一休をこよなく愛したという」
朝潮「なるほど、友情出演ってことですね」
提督「まあ監督さんはたまにこの宇部市に帰ってくることがあるらしいし」
提督「そういや俺、去年の秋くらいにプライベートの庵野秀明監督に会ったことがあるんだぜ」
初雪「!?!?」
初雪「え!?え!?マジで!?」
提督「正確には会った、じゃなくて見たんだけどな。話かけることが出来なかった…」
初雪「何で!?そこは積極的にアタックでしょ!!」
提督「いや…大物を前についチキってしまって…」
初雪「馬鹿!阿呆!カス!」
提督「…なぜだか酷い言われようだ」
初雪「ちなみにどこで見かけたの?」
提督「商店街付近で見かけたな」
提督「ちなみに庵野秀明監督は近くの塾に寄ってサインを置いていったぞ」
提督「銀天という塾だったかな?今でもそのサインは置いてあるだろう」
提督「好印象な人だったな…やっぱりあの時声をかけときゃよかった…!」
初雪「くっ、提督…惜しいことをしたね!」
朝潮「初雪、少し興奮抑えて…」
提督「エヴァの話はもういい。そろそろ一休のラーメンを頂くぞ」
漣「わーい」
店員「ラーメンおまちー」
提督「さあ、これが一休のラーメンだ」
長門「ふむ、脂みたいなのがたくさん浮いているな」
朝潮「なんだか食べ応えありそうですね」
提督「その通り。一休ラーメンの特徴はこの強烈に強い脂にある」
提督「二郎や和歌山ラーメンとは一味違うこのギトギト味に惹かれる宇部市民はたくさんいるぞ」
長門「なるほど、それは美味そうだ!」
初雪「庵野秀明監督が愛したラーメン…いただきます!」
ズ--ッズルズルズル
提督「うん、やはり美味いな。そして何より懐かしい」
摩耶「いやー、何だかこの毒々しい味が癖になりそうだぜ!」
提督「ちなみに一休ラーメンはこの脂のせいで好みがはっきり分かれやすいのも特徴だ。実際、山口県外の人に一休ラーメンを食わせると『不味い』という人も数多くいる」
摩耶「へー、そうかのか」
提督「もちろんこのメンバーも例外ではない」
摩耶「?」
長門「美味い!美味いぞ一休ラーメン!この油の味は…まさに燃料を彷彿とさせる素晴らしいラーメンだ!」
足柄「はあ!?なんでこんなにラーメンに脂入れてんのよ!もしかして化学調味料?お肌にダメージが来るじゃない!!」
提督「ほらな」
摩耶「おぉ…」
提督「さて、腹も膨れたし最後は宇部市の誇る常盤公園に行くぞ」
長門「常盤公園?公園に行くのか」
提督「散歩も兼ねてな。あんな濃いラーメンを食ったからには少々運動をしなくては」
提督「それに、今日の晩食も豪華だし腹も空かせておきたい」
長門「なるほど、そういうことか」
常盤公園
提督「常盤公園に到着だ。みんな、歩くぞ」
初雪「だるい…でも晩食のためと思うと!」
初雪「歩かずにはいられませんね」
足柄「私も運動しないと骨粗鬆症が怖いわ」
摩耶「足柄…おばさんくさい…」
提督「それじゃあ歩きながら常盤公園について説明をするぞ」
提督「常盤公園は、常盤湖を中心とした都市公園の一つで、昔は日本で最初のジェットコースターが設置されたり鳥の人工孵化したりと色々栄えていたんだ」
提督「今ではその勢いは衰えてしまったが、それでも日本桜名所100選に選ばれたり21世紀に残したい都市公園第一位に選ばれたりと美しさはまだまだ現役の公園だぞ」
長門「つまり、常盤公園は自然がいっぱいある公園なんだな」
提督「そういうことだ」
朝潮「あっ、提督見てください!あそこ鳥がいっぱいいます!」
摩耶「本当だ、鳥だ!クチバシでけーぞあいつ!」
提督「ああ、あそこにいるのはペリカンという鳥だ」
提督「ペリカンはこの常盤公園のシンボルで、繁殖活動や人工孵化も行っているぞ」
提督「ちなみにその人工孵化で生まれた、カッタ君というアイドルペリカンは有名だな」
提督「カッタ君が常盤公園を抜け出して幼稚園まで勝手に飛んでいき、園児たちと遊ぶ姿は全国的に話題になったから知ってる人も少なくはないだろう」
陸奥「カッタ君はとても心優しいペリカンだったのね」
提督「でも残念ながらそのカッタ君は数年前に死んでしまったよ。寿命でこの世を去ってしまった」
陸奥「そうなの…」
提督「幼稚園時代に俺の頭をカッタ君に噛みつかれたのは今となっては懐かしい思い出だ…」
陸奥「…ペリカンに噛まれた?」
摩耶「いい思い出なのかそれは」
提督「ちなみにペリカン以外にも、ちょっと前までは白鳥も数多く飼育されていたぞ」
漣「ハクチョウ?どこにも居ないけど…」
長門「どうして今はいなくなったんだ?」
提督「白鳥に鳥インフルエンザが見つかってな。感染防止の為に全員処分された」
長門「何!?」
朝潮「そんな酷いことが…」
提督「鳥インフルエンザは人間を殺す可能性のある恐ろしいウィルスだ。白鳥を処分して感染を防がねば人間に大きな被害が出ただろう」
朝潮「…だからって殺さなくても」
提督「常盤公園の従業員だって悲しかっただろうよ」
提督「人間のエゴで飼育していた白鳥を人間のエゴで殺すことになったんだからな。あまりにも皮肉な事件だったよアレは…」
朝潮「…」
提督「しんみりさせてすまない。次は常盤公園の特徴でもある彫刻について紹介するぞ」
陸奥「彫刻?」
提督「ほら、あれを見てみろ」
摩耶「あ、何か赤いのが見えてきた」
提督「これは常盤公園を代表する作品『蟻の巣』だ」
漣「蟻の巣?そうは見えないけど…」
提督「いやいや、山口県の美術の教科書には必ずと言っていい程これが掲載されている。蟻の巣はそれくらいすごい傑作彫刻なんだ」
漣「へぇ…?」
長門「しかし鉄屑の集まりを作品にするとはな…現代美術というのはなかなか興味深い」
提督「また、蟻の巣の他にも常盤公園にはたくさんの彫刻が設置してあるぞ」
提督「常盤公園の彫刻は巨大なものが多く、一部の彫刻は内部に入れるものだってある」
提督「それらの彫刻は子供のいい遊び道具になっており、なかなか微笑ましい光景を見ることができるぞ」
長門「子供に好かれるビッグ彫刻か。親近感が湧くな」
提督「宇部市は意外と芸術活動に力を入れている。常盤公園は彫刻好きにとってなかなかいい場所だろう」
提督「あと常盤公園には他にも遊園地、サル園、博物館が設置してあるぞ。いずれもなかなかいい施設だ」
長門「そこには行かないのか?」
提督「歩いているうちにいい時間になってきたからな。そろそろ常盤公園を去ろうと思う」
長門「そうか、残念だな」
提督「もちろん行く価値はある施設なので、もし常盤公園に行く機会のある提督は是非そちらの方も見に行ってほしい」
提督「ではそろそろ移動するぞ山陽小野田市・下関に向かうぞ」
長門「おお、ついに下関か!」
足柄「下関は有名ね…色んな魚が美味しいらしいわ」
提督「まあ下関市ははっきり言って山口県最大の都市だからな」
提督「色んな面白いものがあるから、期待していてくれよ!」
朝潮「了解です!」
初雪「…期待してる」
陸奥「では提督、出発しましょう!」
提督「よし、行くぞ!」
長門「下関市へ!」
【青葉の山口豆知識コーナー】
青葉「…赤城さんは無事、一命を取り留めました」
鈴谷「赤城さんがひたすら加賀さんの名前を呼び出したときはもう駄目だと思ったね」
熊野「慢心身を滅ぼす、という諺を身を持って表現してくれたいい例でしたわ」
鈴谷「そんな諺あったっけ?」
青葉「まあまあ。とにかく平和になったことですし今回もはりきっていきましょう!」
青葉「今回は宇部市ですか。宇部市といえば、空港があったり万博が開催されたりとそれなりの街ですね」
鈴谷「提督は田舎って言ってたけど、まあ山口県の中では住みやすい方ではあるんだよね」
熊野「…確かに、神戸や東京と比べると田舎ですけど」
青葉「住む分には不足の無い十分な街と言えるでしょう」
鈴谷「で、今回は何の話をするの?」
青葉「やっぱり宇部市の話といえばアレしかありませんね!」
青葉「宇部市のキャラクター『エコハちゃん』について紹介しちゃいます!」
熊野「えこは…?何だか聞いたことのあるような…」
鈴谷「私覚えてるよ。昔、エコハっていうピカチュウそっくりのキャラがいたの」
青葉「そうです!今回はそのエコハちゃんについて説明しちゃいます!」
青葉「あっ、エコハちゃんを知らない人は画像をググってみてくださいね」
青葉「エコハちゃんは元々宇部市の環境美化を促進するために作られたキャラクターで、葉っぱの耳が特徴の妖精です」
青葉「また原画が発表された時点ではエコハちゃんはよくある普通のキャラであり、もちろんピカチュウにも似ていなかったため、世間からそんなに注目されませんでした」
青葉「しかし、エコハちゃんを着ぐるみにしてみるとビックリ!出来上がった着ぐるみは『完全に一致』と言えるほどピカチュウそっくりで、エコハちゃんは版権云々で色々と叩かれてしまったのです」
青葉「当然その後はゲームフリークの申し立てにより、エコハちゃんは世間から去ることになった…というのがエコハちゃんの歴史ですね」
鈴谷「うん、知ってるよ」
熊野「この話、某大百科にも同じことが書いてありますわ」
青葉「いえいえここからが本題なんです!」
鈴谷「?」
青葉「世間一般では『エコハちゃんはゲームフリークに消された』と言われていますが、実はエコハちゃんは今でも宇部市で活動を続けているのはご存知でしょうか?」
鈴谷「な、なんだって!?」
青葉「嘘じゃないですよ?エコハちゃん、今でも宇部市のチラシによく描かれてたりしてるんです!」
熊野「えっとつまり…エコハはゲームフリークを無視してるということですの?」
青葉「それがまた違うんです」
青葉「実はゲームフリークが禁止したのはあくまで『エコハちゃん着ぐるみの使用』であり、エコハちゃんそのものの使用自体はゲームフリークも認めている、ということなのです」
鈴谷「そうだったんだ…」
熊野「だからエコハは活動を続けることができたのね」
青葉「実際、エコハちゃん事件の数日後に宇部とゲームフリークの交流を深めるため、公式のピカチュウ着ぐるみが常盤公園にやってきてイベントをやってますしね」
青葉「ゲームフリークすげぇ!って話ですよね!」
鈴谷「…やってよかったのそれ?」
青葉「ゲームフリークも『何かの縁だし問題ない』と言ってたらしいですし別に良かったんじゃないですか?」
鈴谷「ゲームフリークすげぇ…気前良すぎるでしょ…」
熊野「さすが日本を代表するゲーム会社。余裕たっぷりの言動ですわ」
青葉「ちなみに、エコハちゃん事件が世間で注目される前に宇部市がゲームフリークに『エコハちゃんどう?アウト?』と確認をとっていたらしいのです」
鈴谷「そうなの!?」
青葉「この情報は確かではないんですけどね。でもこれならゲームフリーク側もエコハちゃんに友好的な接触をとったのも理解できるでしょう?」
鈴谷「なるほど…あのエコハちゃん事件の裏側では色んなことがあったんだ…」
熊野「ゲームフリークも宇部市も大変だったでしょうね」
青葉「以上があの珍事件の真実です。ご理解頂けましたか?」
鈴谷「はーい」
青葉「いやはや、今回はなかなか心温まるお話でした!」
鈴谷「そこまで温まらなかったけど」
熊野「まあ人情はしっかりと伝わりましたわ」
青葉「これからもエコハちゃんやゲームフリークの活躍にも期待しましょう!」
鈴谷「それでは今週はこの辺で!」
青葉「また次回、お会いしましょう!」
熊野「さようならですわー!」
続き
【艦これ】長門「山口県だ」【後編】

