プルプルと携帯が鳴ったので出た。
妹「もしもし。おにぃ?」
兄「なんだよ?」
妹「ちょっと私の部屋に来て」
兄「なんで?」
妹「いいから」
兄「分かった」
元スレ
妹「全てが面倒になった」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1304223288/
二階にある妹の部屋に来た。
妹はベッド上で蓑虫のように毛布に包まっている。
妹「おはよう」
兄「もう昼だぞ」
妹「お腹空いた」
兄「早く降りてこいよ」
妹「ご飯持って来て」
兄「分かった」
今日の昼食はスパゲティーミートソースである。
兄「待たせたな」
妹「チーズは?」
兄「かけてあるぞ?」
妹「私チーズ嫌いだから、そこだけおにぃが食べて?」
兄「いやだよ。そんなの」
妹「お願い」
兄「分かった」
チーズを除いたスパゲティーを妹の枕元に置いた。
兄「なかなか美味いソースだったぞ?」
妹「食べさせて?」
兄「え?」
妹「あーん」
兄「自分で巻いて食えよ」
妹「おにぃが巻いてくれたのが食べたいの」
兄「分かった」
これでもかとフォークにスパゲティを絡み付ける。
もちろんミートソースがたくさん絡むように配慮して、だ。
兄「ほれ、あーんしろ?」
妹「そんなの無理」
兄「頑張れ」
妹「そんなおっきいの入らないよ」
兄「そうか」
妹「優しくしてよ」
兄「分かった」
フォークに絡める量を少なくして、妹の口へと運んだ。
妹「あつっ! 熱いよ!」
兄「あぁ、ごめん」
妹「ふーふーして?」
兄「ふーふー……ほれ?」
妹「あむ」
兄「美味いか?」
妹「うん。水」
兄「水?」
妹「水が飲みたい」
兄「お前、いい加減自分でやれよ。俺はお前の使用人じゃないぞ?」
妹「水が飲みたい」
兄「分かった」
水を運んできてやった。コップになみなみと。
しかし妹の部屋に入った直後に、ビチャリと零した。
妹「零した?」
兄「いや。大丈夫だ。それより、ほら」
妹「飲ませて?」
兄「流石に水は無理だろ。体起こせよ」
妹「手も使いたくないし、体も起こしたくない」
兄「じゃあ、どうしたらいいんだよ?」
妹「ストロー」
兄「また下に行くのかよ。もう俺は嫌だぞ?」
妹「ちゅーちゅーしたい」
兄「分かった」
ストローを持ってきてやった。
ついてに雑巾もだ。妹が水を飲んでいる間に拭くとしよう。
兄「ほら、もってきたぞ?」
妹「ありがと。じゃあ飲ま──」
兄「枕元に置いておくから、勝手に飲めよ?」
妹「あ、うん」
雑巾で床を拭いていると、うわぁ、と妹の声がした。
兄「どうした?」
妹「布団に零れた」
兄「お前、何やってんだよ? ビショビショじゃねえかよ」
妹「冷たい」
兄「お前が悪いんだろうが。もう、俺は本当に知らないからな?」
妹「おにぃが私のことを見捨てるから」
兄「見捨てるって、別にそんな……俺は」
妹「おにぃが見ててくれたらこんなことにはならなかったのに。助けてよ」
兄「分かった」
妹のベッドは濡れて使い物にならないので、俺の部屋に移動する事になった
しかし妹はそれでも動こうとしないので、俺が抱えた。いわゆるお姫様抱っこである。
妹「まるで夢のよう」
兄「え?」
妹「まるでダメなおにぃに抱っこされて、悪夢を見ているようだ」
兄「そうかゴメンな」
妹「特別に許してあげる」
兄「お前は優しいな。さぁ着いたぞ?」
ベッドに降ろそうとすると、妹が言った。
妹「待って。もうちょっと」
兄「? 何がもうちょとなんだよ?」
妹「……」
兄「分かった」
5分だ。
あれから5分ずっと抱っこしていた。
俺はようやく妹をベッドに降ろして、布団を掛けようとした──その時である。妹が言った。
妹「ちょっと」
兄「なんだよ? また抱っこはなしだぞ?」
妹「違う。私の服が濡れている」
兄「そういえばそうだな」
妹「着替え」
兄「そうだな、お前の部屋から持ってこればいいか?」
妹「勝手に部屋に入らないでよ。おにぃのシャツでいい」
兄「なんでお前に貸さなきゃいけないんだよ?」
妹「私のことをこんなに濡らせたクセに、そんなこと言うんだ?」
兄「分かった」
実際に濡らしたのは俺ではないのだが、俺のTシャツを貸してやった。
妹は俺に背中を向けて着替え始めた。
妹「最低な柄」
兄「そうか? 可愛いだろ」
妹「どうして、ひよこなの?」
Tシャツの中央には、デフォルメされたひよこがでかでかとプリントされている。
兄「可愛いからだろ」
妹「キモイ」
兄「それが一番お前に似合うと思ったんだけどな。嫌なら、違うのにしようか」
妹「いい!」
兄「え?」
妹「これでいいから」
兄「分かった」
妹はパジャマを脱いだ。
一つの穢れも無い、肌理の細やかな背中が見えた。
兄「ブラしてないんだな?」
妹「ちょっと、見ないでよ。あっち向いてて」
兄「これから床ずれを起こしてその綺麗な背中が傷つくと思うと、俺は悲しい」
背中を向けて、妹に言った。
妹「このパジャマ、洗っておいてね?」
兄「あぁ」
妹「あ、あと──ちょっと待って?」
妹は布団を被ると、もぞもぞと中で動いて、布団の下からパジャマのズボンを吐き出した。
妹「一緒に洗っておいてね?」
兄「分かった」
洗濯籠にパジャマを突っ込んだ。
こうしておけば母さんが洗ってくれるはずだ。俺は居間へ戻ってテレビをつけた。
兄「ははは。そりゃねぇわ!」
プルプルと携帯が鳴った。
兄「誰だよ? まさか友か?」
友とは俺の友人である。
妹「おにぃ?」
兄「なんだ、妹か。どうした?」
妹「それはこっちの台詞。おにぃ、どうしたの?」
兄「どうしたって──え?」
妹「どうして戻ってこないの?」
兄「いや、もう用事は済んだだろ?」
妹「済んでない」
兄「まだ、なにかあるのかよ……? 俺はもうクタクダだぞ?」
妹「さみしいの」
兄「分かった」
俺は自室へと戻った。
兄「よう」
妹「おかえり」
兄「さみしかったんだって?」
俺はニヤニヤしながら聞いた。
妹「さっきのは、おにぃがいなくて寂しかったわけじゃなくて、あまりにも静か過ぎたから──そう、そういう意味で寂しかったの!」
兄「よし。じゃあ歌でも歌ってやるよ。カラオケで鍛えたこの俺の美声を──」
妹「うるさい」
兄「ごめん」
妹「もう、寝るから」
兄「え? 起きたばっかなのに? つーか俺を呼んだ意味は?」
妹「歯磨き」
兄「へ? まさか、歯磨きまでさせるってンじゃないだろうな? 流石の俺もそこまでは──」
妹「私の口の中を、綺麗にして欲しい」
兄「分かった」
俺は歯ブラシに歯磨き粉をつけて、自室へと戻った。
兄「お待たせ」
妹「ちょっと」
兄「なんだよ?」
妹「それ、歯磨き粉付けすぎ」
兄「文句言うなよ」
妹「その歯ブラシ、私のじゃないし」
兄「あー」
これは俺のだ。どうやらクセで間違えたようだ。
兄「これは俺がこないだ買ってきた新品だから問題ない」
妹「気前がいいね」
兄「まぁな。じゃあほら、口あけろよ」
妹「うん……おにぃ、痛くしないでね?」
兄「分かった」
妹の口の中へ、俺の歯ブラシをゆっくりと挿入した。
兄「まずは横からな?」
妹「んんん──!?」
妹は顔を歪ませているが、お構いナシに動かす。
シャコシャコと小気味よい音とともに、口の中が泡で広がる。
兄「ちゃんと、口を閉じろよ? 零れるぞ?」
妹「んぐぐぐ! んんん~~!?」
兄「──よし。こんなもんだろ」
俺は妹の口から歯ブラシを抜いた。
妹は苦しそうに口を一文字に結んでいる
兄「さぁ、全部飲み込むんだ。零すなよ?」
妹「んんんんーー!!」
兄「え?」
妹「んんんんっ!! んん!」
兄「分かった」
コップに水を汲んで自室へと運んだ。
ちゃんとストローもついている。万全だ。
兄「おまたせ」
妹「遅いよ!」
どうして喋れるのか──?
不思議に思い、枕元を見ると、俺の枕が白い粘液で穢されていた。
兄「お前、なにやって──」
しかし、俺の言葉はそこまで言って出てこなくなった。
妹の艶のある桜色の唇が、白い泡でベタベタに汚れいて──
どういうわけか、その光景が俺の胸を貫いたのだ。
ティッシュを数枚掴んで妹へ駆け寄り、口の周りを拭いた。
兄「悪かったな」
妹「本当だよ! おにぃは私のこと、全然見ててくれない、私の気持ちなんて何も考えてくれていないんだ!」
正直、本当正直なところ、それはお前の方だろうと思った。
だが俺は言った。
兄「分かった」
妹「何にも分かってないじゃない!」
妹は言った。
瞳が潤んでいる。
兄「俺は──」
妹「一体それはなんなの、水なんて欲しいなんて頼んでないっ!」
兄「じゃあ、何があればよかったんだよ?」
妹「それは──」
妹は腕を動かした。
今日初めてのことである。
そして、その腕から伸びた指は、俺の顔を差した。
兄「え?」
妹「──口」
兄「え? 口? 口がなに?」
妹「ば、バカ! 察して──いや、察しなくていいから! 早くその汚れた枕どっか持って行ってよ!」
兄「分かった」
俺は母さんに、枕を託した。
母さんは、どうせまた歯磨きしながら寝たんでしょ? と言った。
これで妹の罪をかぶる事が出来た。日ごろの行いは大切である。
自室へと戻った。
妹「首が痛い」
兄「さっそくかよ」
妹「膝枕して」
兄「それ、お前が寝てる間ずっとするのか?」
妹「うん。当然でしょ?」
兄「そんなの嫌だ」
妹「文句言わないでよ」
兄「それなら腕枕にしてくれよ。最悪俺も眠れるしよ」
妹「じゃあ、それで」
兄「え?」
妹「腕枕して?」
兄「分かった」
俺はベッドに横たわった。
季節は冬。
昼間といえどまだ突き刺すような寒さが続く。
故に、妹が入っていた布団に割って入ろうとした──その時の事だ。
妹「ちょっと、入ってこないで」
兄「いや、寒いし」
妹「我慢して」
兄「でも──」
妹「分かれ」
兄「分かった」
妹の頭の下に腕を通す。
自然と視線が重なった。
整った眉。
クリクリとした大きな瞳。
その周りを縁取りように、長い睫が縁取っている。
長い、緑の黒髪。
幼く、まだあどけない顔立ち。
俺はそっと、妹の前髪を掻き分けた。
妹「ねぇ」
妹が言った。
兄「なんだよ?」
妹「キス──したいって言ったら、どうする?」
俺は言い淀んだ。
──したい。と思ってしまったからである。
例え妹の冗談であっても、それは肯定してはいけない。
妹「あはは、なんて嘘だよ。真顔はやめてよね、もう」
兄「分かった」
妹「分かっちゃうんだ」
妹は少しだけ寂しそうに言った。
兄「──え?」
妹は俺の疑問には答えるつもりはないといわんばかりに、瞳を閉ざした。
否──それとも、もしくは──キス?
そういう意味なのだろうか?
どういう意味なのだろうか?
分からない。
何も分からない。
俺は最初から、妹の気持ちなんて、何一つ分かっていない。
俺は──
兄「分かった」
言って俺は、妹のおでこに、そっとキスをした。
唇を離すと、妹と目があった。
妹「そこじゃない」
瞳が潤んでいる。
兄「分かった」
妹が瞳を閉ざす──
俺もゆっくりと目を瞑り、顔そっと近付けていく。
そっと、妹の唇に俺の唇を──。
妹「ちょっと、おにぃ? ま、待って」
目を開いた。
妹が照れたように笑っている。
兄「なんだよ?」
妹「そ、その」
兄「ハッキリ言えよ」
妹「おしっこがしたい」
兄「はぁ?」
妹「だって、起きてからまだしてないんだよ? ずっと我慢してたんだけど、でも──
こんな初めてナイじゃん? ね? ね? 分かるでしょ? だから、先にトイレに行かせてよ!」
兄「はぁ、分かったから、さっさとしてこい」
妹「ダメ。ちょっとでも動いたら、もう! おにぃ、助けてよ!」
兄「分かった」
俺はベッドから起き上がると、妹が包まっていた布団を引っぺがした。
妹「ひゃう!?」
貸してやったTシャツの裾から、白い二本の足がすらりと伸びている。
下着を隠すように、裾を引っ張って股間の辺りを押し付けている。
妹「乱暴にしないでよ! ちょ、ちょっとだけ、漏──うぅ! バカァッ!」
兄「じゃあ行くか」
妹「行くってどこへ?」
兄「トイレだ。連れて行ってやる」
妹「どうやって?」
兄「おぶってやるから」
妹「そんなの無理! おぶってもらった瞬間に、出ちゃうよ!」
兄「じゃあ、どうしたらいいんだよ?」
妹「それは──」
妹の視線が、俺の背後に注がれた。
俺は振り返る。
机があった。そしてその上には──
兄「分かった」
視界が真っ暗になった。
俺は今、目隠しをしている。
妹「ぜ、絶対に見ちゃダメだからね!?」
上体を起こして腹筋に力を入れただけでも漏れそうだという妹の為に、
俺が妹の"それ"を受け止める役を買って出た。
歯磨きした際に持ってきたコップを使うのだ。俺はコップの水を飲み干した。
さらには目隠しをさせられ、妹の足の間に入れられて今に至る」
兄「何にも見えねぇよ」
妹「もしチラッとでも見たら、後で後悔させてあげるんだからね!」
兄「はいはい。じゃあ、脱がすぞ?」
俺は妹のショーツに手を掛けた。
妹「ちょ、ちょちょちょ!? ま、待ってって言ってるでしょ!」
兄「初耳だ。早くしないと漏れるぞ? 俺の部屋をお前の小便で満たされちゃ困るからな」
妹「くぅぅぅ! い、いいよっ! じゃあ脱がしてよ。脱がしなさいよ! さっさと脱がせればいいじゃない!
ケド、絶対に見ちゃダメだからね? あと、それとゆっくり脱がさないとダメだからね?
もし乱暴にされちゃったりしたら、思わず出ちゃうかもしれないし、その辺りは配慮してくれないと──」
兄「分かった」
俺は言われるがまま、妹のショーツをゆっくりと脱がした。
妹「あぁ、はずいぃ!」
兄「誰も見てないんだから、恥ずかしくないだろ」
妹「おにぃの前で足の間広げてるんだよ? 恥ずかしくないわけがないでしょ?」
兄「はいはい。じゃあほら出せよ? ──って、これどこにコップ持ってればいいんだ?」
妹「え? そ、そんなのは勘でやってよ!」
兄「分かった」
いや。ダメだ。
今までもこう、"分かった"と言って分からなかった事が幾度もあったではないか。
もし、妹が俺の部屋で小便をブチ撒けでもしたら、妹の心にどれだけの傷を負うことか──。
俺は妹の為に──そう、妹の為に──俺はそっと、片目だけ目隠しを外した。
兄「──っ!?」
妹「ど、どうしたの、おにぃ? もう、出そうなんだけど、いい?」
妹は右手の人差し指と中指を使い、自身の双丘をぱっくりと二つに広げていた。
毛の一つも生えていない純白なその二つの丘の間には、紅く彩られた華が咲いていた。
俺は生唾を飲み込み、コップを構えた。
妹「だ、出すよ?」
兄「分かった」
それは直ぐに訪れた。
最初は雫のようであった。
しかしそれは段々と勢いを増し、最後にはまるで噴水が如く流れ出した。
ビジョビジョとコップに注がれていく。
やや黄色がかった透明な色である。
兄「すげぇな」
妹「ば、バカ! そんな感想いらない!」
恥らうように妹が答えた。
しかしそれにしてもすごい勢いである。このままでは──俺は直ぐに気付くこととなった。
兄「おい。どんだけ出るんだ?」
妹「え?」
兄「そろそろコップが限界だぞ?」
換えのコップなぞない。スパゲティの時のコップは片付けた。
妹はゆっくりとした口調で、的確にかつ最短の言葉を選び、俺にこう伝えた。
妹「飲んで」
俺は再び目隠しをした。妹の恥部からの放物線は頭の中に全て描かれているからだ。そして言った。
兄「分かった」
コップ内の水量が限界に近付く。
音で分かる。俺がいつも使っているコップだからだ。
そして目隠しをしたことで気付いた。
嗅覚が鋭くなっている。アンモニアの匂いを強く感じた。
であれば、味覚も同位であろう──そう考えるのに一瞬の間もなかった。
だが俺は口を近づけていった。
妹「ちょ、ちょっと!? おにぃ、本気なの?」
ならばどうしろと言うのか。
お前が言った事だ。責任は俺が持つ。
コップへの放尿は、口の中へと移行した。
俺はゆっくりとコップを床に置いて、妹の尿を飲み始めた。
兄「んぐ、んぐ──」
しょっぱく、苦い。頭の芯に響くような苦さだ。決して美味しいとは言いがたい。
妹「うぅ……ごめん、おにぃ」
妹は既に半べそをかいている。
俺は放物線を辿り、口を段々と蛇口の入り口へと向かわせた。
ひたと肉質に触れた。と同時、妹の体が一瞬ビクリと反応した。
妹「ひぅ!? ちょ、ちょっと、おにぃ?」
兄「分かった」
妹「ちょ、ちょっとおにぃ!? 分かってない! ダメ!」
俺は直接妹の体からお小水を戴いた。
兄「んぐっ、んぐっ──」
妹「ううぅ──おにぃの変態! どさくさに紛れてなにして──うぅ、にぁっ!?」
零してはいけないと、強く吸うと、妹から高い声が漏れた。
痛かったのかもしれないと、撫でるように、吸った部分を舌で舐めた。
妹「おぉぉぉ──ひょ、ひょっと、おにぃ? なにして──あぁ!」
いつの間にか、尿が止まっている。
俺は口を離そうとしたのだが、濡れたままでは汚いだろうと、最後にチュッと吸った。
妹「あんっ!」
まるで感じているような声である。
兄「ふぅ、飲みきったぞ?」
妹「変態……ぐすっ」
俺は妹の足の間を見ないように目隠しを外して、コップ片手に部屋を抜けた。
背後から声が聞こえた。
妹「もう戻ってくるな! 変態! バカぁ!」
兄「分かった」
母さんに小便の始末を頼んだ。
母さんは、あらぁ、また? この不思議な水を上げると花が綺麗に咲くのよね。と言った。
妹も小便が花の役に立って、さぞや満足する事であろう。
俺は口をゆすいでから、居間に戻ると、雑学本を手に取り、読み耽った。
兄「未だ女ではないと書いて妹か──つまり──」
プルプルと携帯が鳴った。
兄「もしかして友か?」
友だった。
切って、妹へコールした。
兄「よう」
妹「何?」
兄「そっちに行ってもいいか?」
妹「死ね」
兄「それはつまり、そっちはがあの世ってことか? 死ななきゃいけないとか、そういう設定か?」
妹「訳が分からない事言ってないで、さっさと来たらいいじゃん!」
兄「分かった」
部屋に戻ると、布団の中に潜った妹が、目から上だけを出して俺を睨みつけた。
兄「なんだよ、何怒ってるんだ?」
妹「吸ったり舐めたり吸ったり舐めたり吸ったり舐めたり──この、変態バカおにぃ! 死んで謝れ!」
兄「いや、ゴメン。俺も目が見えなかったし必至だったんだよ。本当ゴメン」
妹「ちょ、ちょっと! しょげないでよ。そもそも飲んでっていったのは私だし──
って、本当にするとは思わなかったケド。あれほんのノリで──でも、うぅ。私も、ゴメン」
しばしの沈黙が続く。
最初に俺が口を開いた。
兄「じゃあ、続きをしようか?」
妹「つ、続き!? へ、ちょ、ちょっとまってよ!? まさか──!?」
兄「うん。キスするって言ってただろ?」
妹の顔が石の様にピキッと固まった。
妹「──そう。そっち? あぁ、そういえばそんなこと言ってたね」
兄「小便飲んだ俺の唇とは嫌なの?」
妹「そんなわけない! あぁ、もう! いいから、こっち……来て?」
兄「分かった」
妹が体をゆっくりと起こした。
兄「もういいのか? お前のわがまま聞いてやるの。
もう少しだったら付き合ってやるぞ?」
妹「いいよ。別にもう」
兄「なんで?」
妹「私も、ちょっとだけおにぃに何かしてあげたくなったの」
兄「そうか。じゃあ早速だけど俺からお願いしてもいいか?」
妹「何よ?」
兄「お前とキスがしたい」
妹「う、うん……」
妹は頬を染めて、俺を見つめた。そして瞳を閉じる。
兄「ダメだ。お前からしてくれないと」
妹は驚いた表情をして、俯き、俺の顔を見て、
先程よりも顔さらに赤くさせて、そして小さく、うんと頷いた。
妹「分かった」
おわり

