あやめ速報-SSまとめ-

さやか「マミさんは…まだ着いてないみたいだね」

まどか「あっ！マミさんだ！」

マミ「おはよう！待たせちゃったみたいでごめんなさいね？」

さやか「全然！今着いたばっかりです！」

まどか「マミさんおすすめのお店すっごく楽しみです！」

マミ「あらあら…ずいぶんハードルがあがっちゃってるみたいね…」

マミ「でもきっと期待に添えると思うわよ！？」

さやか（おぉ～かなりの自信）

まどか（これは期待できちゃいそうだね）ﾜｸﾜｸ

マミ「じゃあすぐ近くだから行きましょうか」

まどさや「はーい！」

まどか「どんなお店なんですか？」

マミ「それは着いてのお楽しみ」ﾌﾌﾝ

まどか（この表情…これは名店の予感…！）

さやか「あの～…言いにくいんですけど持ち合わせが少なくって…」

マミ「1,000円あれば十分よ？」

さやか「ほんとですか！？安心しました」

まどか（よかったね！さやかちゃん！）

マミ「そこの角を曲がったところよ」

【定食屋・あおい軒】

マミ「ここよ！」

まどか（あれ…？定食屋さん…？）

さやか（イメージと違う…）

マミ「あら…？二人ともどうしたの？」

まどさや「えっ！？いやいや、何でもないですよ～」ﾊﾊ…

まどか「そうです！何でもないです！」ﾃｨﾋﾋﾋ…

マミ「変な二人…さぁ入りましょ！」ﾆｺﾆｺ

まどか「定食屋さんって初めてだよさやかちゃん…」

さやか「私も…いっつもマックとかファミレスに行っちゃうもんね」

マミ「あら？二人とも初めてなの？」

さやか「そうですね～マミさんはよく来るんですか？」

マミ「そうね、週に3回は必ず寄ってるわね」

さやか（一人でですか？とは聞けない）

マミ「それじゃあ基本から教えてあげないといけないわね…」

マミ「定食屋体験コースの始まりよ！」ｷﾘｯ

まどさや「はーい！」

マミ「まずはこの食券機で好きな定食を選ぶのよ」

まどか「種類が多すぎて迷っちゃうなぁー」

さやか「まどかはいっつも悩むからなー私はこれ！鶏カツ定食！」ﾎﾟﾁｯ



食券機「お金を先に入れてください！」ﾌﾞｰﾌﾞｰ！



マミ「初心者がやりがちなミスね…」

さやか「わかってたなら先に教えてくださいよ！」

マミ「失敗から学ぶことも大切なのよ」

まどか（けっこう大きい音が鳴って恥ずかしいよ…）

マミ「あぁそれと鶏カツ定食はやめたほうがいいわね」

さやか「えっ？美味しくないんですか？」

マミ「いえ…味はいいのだけど…」

マミ「鶏カツは1人前5個なのよ、唐揚げ定食は6個だからそっちにしなさい」

さやか（細かいなぁ…）

マミ「先輩の助言は素直に聞くものよ？」

まどか「私はミックスグリル定食にしよっと！」

マミ「チキン・ウインナー・ハンバーグを一度に楽しめる贅沢な定食ね」

まどか「先にお金を入れるんでしたよね」1000ｴﾝｼｭｰ ﾎﾟﾁｯ

マミ「美樹さんの犠牲は無駄ではなかったわね」

さやか「済んだことはもういいじゃないですか！」

マミ（さて…私は何にしようかしら…）

マミ（気分としては味噌煮込みカツ定食かしらね…）

マミ（でも鹿目さん・美樹さんが肉・肉とオーダーしてるわ）

マミ（ここで私も肉に行ったら肉・肉・肉になっちゃう）

マミ（あまり美しいオーダーとは言えないわね）

マミ（あえて魚に行くべきかしら…）

マミ（そうなるとサバ味噌定食かしまほっけ定食の二択になるわね）

マミ（なら…味噌つながりでサバ味噌定食に決定！）ﾎﾟﾁｯ



食券機「お金を先に入れてください！」ﾌﾞｰﾌﾞｰ！



マミ「あっ」

さやか（ﾌﾟｯ）

マミ「食券を買ったら座りましょう」

店員「唐揚げ・ミックスグリル・サバ味噌ですねー」

まどか「楽しみだなぁミックスグリル！」

マミ「美樹さん、そこの漬物を取ってくれる？」

さやか「えっ？これですか？」

マミ「そうそう、これを小皿に取って…」

マミ「しょうゆを垂らして…七味をたっぷりかけて…」

マミ「定食が来るまでこれをつまむのよ」ﾁﾋﾞﾁﾋﾞ

さやか「けっこういけますね」

まどか「ほんとだ」

店員「唐揚げ定食お待たせしましたー」

マミ「一番手は美樹さんね、先に食べていいわよ？」

さやか「いやーみんな揃うまで待ってますよ」

まどか（定番のやりとりだね）

店員「ミックスグリル定食お待たせしましたー」

さやか「おー！豪華じゃん！」

まどか「これは当たりを引いちゃったね！」ｳｪﾋﾋﾋ！




マミ（サバ味噌はまだかしら…？）





まどさや（マミさんのサバ味噌が来るまで食べれないよ…）

店員「お待たせしましたー」

マミまどさや（やっと来た！）

店員「カルビ焼肉定食でございます」



マミまどさや（えっ？？？）



さやか「あの…」

マミ「いただきます！」ﾄﾚｲｳｹﾄﾘ

さやか（えっ？何で？サバ味噌じゃないですよ…）ﾋｿﾋｿ

マミ（いいのよ、作り間違えちゃったんでしょ）ﾋｿﾋｿ

さやか（うーん…マミさんがいいなら…）ﾋｿﾋｿ



まどか（いいのかなぁ…？）

マミ「待たせちゃったわね、いただきましょう」

まどさや「そうですね、いただきまーす！」

マミ（うん、焼肉美味しいわ…これは怪我の功名というやつね…）

さやか「まどか、唐揚げとウインナー1本交換しない？」

まどか「いいよ！唐揚げ食べてみたかったんだ！」

マミ（シェア出来るものなら会話が弾むのね…覚えておきましょう）

隣の客「すみませーん！」

店員「どうされました？」

隣の客「俺の焼肉定食まだ？結構待ってるんだけど！」



マミまどさや（！！！！！）


マミ（もう一口食べちゃったわ…）

店員「あの…すみません…」

マミ「ごめんなさい…もう食べちゃいました…」

店員「あっ…そうですか…」

まどか（やっぱり悪い予感が当たっちゃったよ…）

まどか（頼んだものと違うものが来たときに受け取っちゃう人もいるけど）

まどか（たいていそれって他の人のオーダーなんだよね…）

まどか（お店に気を使ったつもりが他のお客さんに迷惑がかかってお店も困る…）

まどか（だからこういう時は受け取らずに返すのが正解）

まどか（あの時ちゃんと言えばよかったなぁ…）

店員「お待たせしましたーサバ味噌定食です！…あれ？」

マミ「」ﾌﾞｯ

さやか（今ごろサバ味噌が来たよ！）

まどか（サバ味噌のオーダーはちゃんと通ってたんだ…）

マミ「…いただきます！」ﾄﾚｲｳｹﾄﾘ

まどさや（えっ！？）

店員「あの…手違いがあったみたいで…」

マミ「いえいいんです！焼肉もサバ味噌も頂きますから！」

まどさや（いやいやおかしいでしょ！）

まどか（うわぁ…マミさんの前に定食が二つ…）

さやか（焼肉とサバ味噌が並んじゃったよ…）

マミ「なんか変なことになっちゃったわね…」

まどか「そんなことないです！マミさんは悪くないんですから！」

さやか「そうですよ！みんなで食べたらいけますよ！」

マミ「ありがとう…」

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さやか（結局マミさん一人で定食二つとも食べちゃったね…）

まどか（うん…私なんてミックスグリルだけでもギリギリだったよ…）

マミ「ちょっと食べ過ぎちゃったわ」ｹﾞﾌﾟ

マミ「ところで二人ともこの後時間はあるかしら？」

まどか「はい、大丈夫ですよ」

さやか「私も今日は予定ないですし」

マミ「よかった！近くに美味しいケーキ屋さんがあるの！デザート食べに行きましょう！」ﾆｺﾆｺ

まどさや（えぇ～…）



～完～