上条「童貞だ」
インデックス「そんなわけないよ」
上条「なぜ?」
インデックス「むしろ、とうまが一方通行を童貞と思う理由がわからないんだよ」
上条「あの身体をみれば、童貞と思うのは普通」
インデックス「レベル5だよ?第一位だよ?」
インデックス「あんな有名人が、童貞であるわけがないんだよ」
元スレ
上条「一方通行は童貞」インデックス「現実をみるんだよ」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1325059959/
上条「いや、あの人をよせつけない態度は…」
インデックス「あんなのテレビ前でのキャラだよ」
上条「…」
インデックス「どうせプライベートでは、人懐こく接してるに決まってるかも」
上条「でもこの雑誌のインタビューでは…彼女はいないと…!」
インデックス「そんな信憑性のないの信じてるの?」
上条「……」
上条「……」
インデックス「あきらめたほうがいいんだよ」
上条「これは…」ゴソ
インデックス「……」
上条「初めて一方通行のサイン会に行った時にもらったサイン…」
インデックス「う…」
上条「握手も、してもらったんだ…」
インデックス「とうま…」
上条「なのに…」
インデックス「……」
上条「インデックス、お前は俺に一方通行の童貞を諦めろというのか?」
インデックス「とうまのためだよ」
上条「俺のため…」
インデックス「わたしは、とうまの傷ついた姿なんて見たくはないんだよ」
上条「……」
上条「でも…」
上条「最初から望みなんてないのか…!」
インデックス「……うん」
上条「そんなことってあるかよ!」ダン
インデックス「とうま」
インデックス「人には、噛み潰して飲み込まざるを得ないことも、あるんだよ」
上条「……ぐぅう」
インデックス「そんな時は、泣いていいんだよ」
上条「う、う、う……」
インデックス「誰にもいわないから」
上条「……」
上条「うわあああああああああああ!!」
それから数ヶ月後―――
学園都市から、一人の少年の姿が消えた
インデックス「……」
インデックス「とうま」
インデックス「なんで…」
インデックス「いつも一人でかかえこんで…」
インデックス「人が一人で抱え込むと怒るくせに…」
インデックス「とうまはどこへ…」
インデックス「まあ」
インデックス「決まってるよね」
インデックス「あの、男のもとへ」
インデックス「答えは分かっているくせに」
インデックス「答えは分かっている」
インデックス「とうまが下される答えは、おそらく…」
インデックス「拒否」
インデックス「純粋すぎるとうまは、一方通行の反射を、拒絶を」
インデックス「受け止めきれない…」
インデックス「だから、とうまは」
インデックス「死のうとする…」
インデックス「急いで向かわなきゃ!」
上条「……」
上条「やるべきことは、やったんだ」
上条「悔いはないさ」
上条「……」
上条「あ」
上条「でも、ヤバイ」
上条「つらい」
上条「はは…」
上条「どうすればいいんだ…」
上条「このギスギスモヤモヤを、どこに向ければ」
上条「誰に向けることも許されないよな、だって俺自身が生み出した自業自得だから」
上条「自分で処理しなきゃ…」
上条「自分で………」
……………………………。
とうま!
上条「あ……」
インデックス「はぁ、はぁ…」
インデックス「……」
上条「インデックス…」
インデックス「おちついて、おちついてこっちに来るんだよ…」
上条「……」
インデックス「その先は、崖なんだよ!」
上条「ダメだ、このやるせない気持ちを捨てたい」
インデックス「ダメなんだよっ!」
インデックス「とうまの、今からやろうとしていることは、処理なんかじゃないんだよ!」
インデックス「ただの逃げだよっ!!」
上条「は…」
インデックス「そんなこと、私は絶対に許さないかも!!」
上条「……」
上条「そうだな…」
インデックス「……」コク
上条「でも、」
インデックス「!!」
上条「それでいいんだ…」フラ
インデックス「と…」
上条「ごめんな、インデックス」
インデックス「とうまあああああああああああっっっ!!」
インデックス「……」
グシャェ
インデックス「と、う、ま…」
インデックス「……」
インデックス「う」
インデックス「うわああああああああああああああああ!!」
彼女は後悔した
なぜ私はあの時、あの少年から目をはなしてしまったのかと
この結末は目に見えていた
だから、少年の頭の兜になってでも
かじりついてあの少年を監視しておくべきだった
インデックス「あああああ」
彼女は後悔した。
後悔はしたが
恨みはしない。
皆が思う、インデックスが恨むような相手とは?
例えば、
少年をふった
学園都市の第一位。
インデックスにとって
彼を恨むことなど論外
なぜなら
彼が少年をふったのは
彼に恋人がいるからである。
その相手が
誰でもない
インデックス、であるからだ
だから聖女は恨まない。
後悔はすれど
決して恨みはしない
第一部
かん
44 : 以下、名... - 2011/12/28(水) 17:59:28.39 h5ojOhG10 22/22第一部て