関連
一方通行「友達ィ?」
一方通行「友達ィ?」2【前編】



632 : にかう - 2011/11/21 14:49:18.12 hyBh+9S30 138/263

本当にお久しぶりです。そして申し訳ございません。

今月、仕事の休みが一日もなくとてもではないですけど投下に来るのは難しいです。

ちょびちょびは書いているので、休みが取れたら近いうちには投下できそうなのですが……

ブラック企業は全て潰れてしまえばいいのに。


待ってくれている方がいらしたら、それは本当に申し訳ないです。すみません。

ほっぽりだして消えることは致しませんので、ageられたときに暇つぶしに読んでいただければ無上の喜びです。


634 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) - 2011/11/21 16:08:41.98 rCjHg1bao 139/263

こうやって生存報告があるだけでもありがたい。とても楽しみにしてるよー
でも>>1が無理したら元も子もないし、最近は寒くなってきたから体調には十分気をつけてな

635 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) - 2011/11/21 17:42:31.77 Z+xbQnNIO 140/263

一ヶ月カキコ無しは自動的に落ちるから心配になっただけでせうよー

時間が空いた時に生存報告だけでもしてくれ

638 : にかう - 2011/11/23 22:40:41.64 LtJ8lwjy0 141/263

皆様、温かい言葉を有難うございます。久しぶりにこんな優しいこと言われたから、迂闊にも涙が出てしまいそうでした。

と言うわけで、ちょっと時間ができたので投下しようと思います。

長らくお待たせしてすみませぬ。

639 : にかう - 2011/11/23 22:42:41.03 LtJ8lwjy0 142/263





とある研究所




『―――続いて反射速度の測定です』



一方通行「(昨日の映画は面白かったなァ)」


ピキュンピキュンピキュン!!!



『次は、能力強度』



一方通行「(夏休みはいいよなァ。美琴ちゃン達も学校無いからいっぱい遊べるし)」エヘヘ


チュイーン チュドドドドドドドド!!!!



『能力精度』



一方通行「(皆でお泊り会、ってのもしてみたいなァ。今度ミサカちゃンに言ってみよォ)」ホクホク


ピキーン パパパパパパパ!!!!



『次は―――』



一方通行「(3時に皆と待ち合わせだっけ。さっさと終わらせちまおォ)」


パラリラパラリラキュインキュインシャキーン!!!!!!





『お疲れ様です。能力判定は―――』





640 : にかう - 2011/11/23 22:43:59.76 LtJ8lwjy0 143/263





ふぁみれす



絹旗「うっわ超凄いです。オールSS判定って……」

美琴「まずSSってあったのね……同じレベル5だってのに、やっぱり桁が違うわ」

ミサカ「流石はミサカのあっくんです、とミサカはあっくんの功績を自分のモノかのように胸を張ります」

一方通行「なンか、成績いいンだよなァ。○か月前くらいから」

麦野「○か月ねぇ……なにかきっかけでもあったのかしら」

一方通行「ンン~~~………ミサカちゃンに会った、あたり」

ミサカ「むう。能力向上について関係あることはしてませんよね。むしろ実験を断った訳ですし、とミサカは首を傾げます」

一方通行「さっさと測定を終わらせようとしてるからかもなァ。前は、研究所行くの大嫌いだったけど、今は測定終わったら皆に会えるからヤル気も出るし」

絹旗「メンタルもやっぱり超影響するでしょうしね」

一方通行「あと、前は数値なんて気にしてなかったし。小学校の時に、テストの見せっこしてて『お前100点ばっかりで見せっこしてもつまんない』って言われてから、テストの結果とか気にしなくなった、から……」ズーン

美琴「それはちょっと切ないわね……」

麦野「…………」←トラウマ発動中

641 : にかう - 2011/11/23 22:44:49.55 LtJ8lwjy0 144/263


一方通行「でも、今はミサカちゃンが褒めてくれるから頑張ってるンだァ」ニヘラ

ミサカ「偉いですよあっくん。どんなことでも一生懸命やるのは凄いことです」ヨシヨシ

一方通行「へへへ、ありがとォ」

麦野「あ、あーくん! 次から私にも結果教えてね!? わ、私もいっぱい褒めてあげるから!」

一方通行「う、うン、ありがとォ」ビク

絹旗「あ、麦野。私もこの前の測定でAが一つ増えたんですよ!」ハイ!

麦野「そう」

絹旗「(´・ω・`)」



642 : にかう - 2011/11/23 22:46:16.07 LtJ8lwjy0 145/263





~~~~~




美琴「そういえば、やっと夏休みよね」

絹旗「そうみたいですね。ま、私は学校行ってないから超関係ないですけど」

麦野「私も」

ミサカ「ミサカもです」

美琴「あ………あ、でもほらこれで学校行ってる人もいつでも遅くまで遊べるし、関係ないってこともないわよ!」

麦野「まあ、そうかもねぇ。じゃあ、なんか計画でも立てる? どっか泊まりでとか」

一方通行「! はい!」

美琴「? あっくん、どうしたの?」

一方通行「オレ、海行ってみたい! 泊まりで、皆で行きたい」

ミサカ「海……いいですね。ミサカはまだ見たことありませんし」

絹旗「私もしばらく行ってないですね。プールならありますけど。超イイ意見だと思います。でも………」

麦野「この面子で『外』に出るのは難しいでしょうね………」

一方通行「…………あ」

ミサカ「レベル5、暗部の構成メンバー、クローン。申請してホイホイ通るような顔ぶれではありませんね、とミサカは現実に軽く溜息をつきます」

絹旗「う~ん、落としどころとして宿泊施設付きのプールで手を打つしかないですかね」

一方通行「…………」シュン

美琴「………ねぇ、麦野さん。なんとかならない?」

麦野「私に言われてもなあ………私だって子供な訳だし」

絹旗「え、その歳d「殺すぞ」冗談です」

ミサカ「やはり、こういうことは如何にレベルが高かろうとミサカ達には何もできませんね」

美琴「大人に頼んでみる? 私達よりはそういう手続きには強そうだし」

一方通行「大人………つっきーせンせーは?」

ミサカ「あのミニ教師ですか? 彼女が大人なのか未だに疑念があるのですが、とミサカは明らかにランドセルが似合いそうな幼女の姿を思い出します。それはそれとしても、一教師である彼女には厳しいのではないでしょうか?」

絹旗「一般人に暗部の事を話すわけにもいけませんしね」

麦野「大人で、暗部の事にも精通してて私達の知り合い、って言ったら………」





全員「「「「あ」」」」


643 : にかう - 2011/11/23 22:48:06.67 LtJ8lwjy0 146/263



とある研究所




木原「おいヴェーラ! ちょっとこっちこい!」

ヴェーラ「は、はい!? な、なんでしょうか?」ビクビク

木原「昨日の撮影、ありゃなんだ? 一方通行が見切れまくってるじゃねえか!!」

ヴェーラ「え、あ、いや、昨日はいつもの撮影ポイントが清掃中で使えなくて、ちょっと不安定な場所だったので」

木原「ああ!? 不測の事態に対応するのがプロってもんだろうが!! アマチュアかテメエは!!」

ヴェーラ「………すみません(盗撮のプロ……ってこと?)」

木原「ったくよぉ………ガンガゼ野郎なんかこんな映っててもしょうがねぇっつの。何の為にテメエらを毎日毎日よこしてると思ってんだ」

ヴェーラ「………」

木原「………お、野菜も食ってるじゃねぇか。そうだそうだ、栄養のバランスを考えねえと成人病の危険があるからな。ここにきてオレの躾が実を結んできたってことだなぁ」ニヤニヤ

ヴェーラ「(桃ジャーちゃんのお陰のような気がするけど………あ、今なら機嫌もいいし今のうちに帰……)」ソロ~

木原「ったく、出来の悪いガキで苦労するぜ。お、コップ倒しやがって、あ~あ~水がズボンにかかってるじゃねェか。さっさと拭かねぇと………あ゛あ゛ぁ!?!?」

ヴェーラ「うひっ!?」ビクン!

木原「あの変態女ぁぁぁ!!!! なにおしぼりでクソガキの股間拭いてやがる!?!?!?!? おい、そこは濡れてないだろうが!!!!! つーかテメエの鼻血でズボンが赤くなってるだろ!!!!! ぶち殺すぞ!!!!!!!」ガタガタガタ!!!

ヴェーラ「(し、しまったぁぁぁぁ!? あのシーン、カットし忘れてた………!!! は、早く逃げないと)」

木原「ヴェーラァ!!!!! テメェ、なんで報告しなかった?」ユラリ

ヴェーラ「あ、や、す、すっかり忘れてて………」ガクブル

木原「ほう。その歳で痴呆か。そんなら一回頭の中確認してみねぇとなぁ? かち割って」ニヤァ

ヴェーラ「あ、あ、あの、ちょっと……!!(死ぬ……? 恨むわよ、ブラッドちゃん………)」

木原「よし動くな。一発で楽にしてやるからなぁ?」チャキ

ヴェーラ「ひ………!!!」

644 : にかう - 2011/11/23 22:49:12.12 LtJ8lwjy0 147/263



木原「あばy」

バターン!



美琴「こんにちはーー木原っていますかー?」



木原「うおおおぉぉぉ!!!!」


ドンドンドンドン!!


美琴「きゃあっ!?」バチバチバチィッ!!

木原「防ぐんじゃねえ!! 大人しく蜂の巣になっとけ!!!」

美琴「なにすんのよ!! いきなり銃なんか! 危ないでしょ!!?」

木原「危ねえのはテメエだこの色魔!!! 一方通行の神聖なアクセラレータを汚しやがって!! やっぱテメエだけは論外なんだよ!!!」

美琴「? なんのことだかさっぱりだけど? そんな身に覚えないことより、今日はアンタに頼みごとがあるんだから、ちょっと落ち着きなさいよ。ね、皆?」


ゾロゾロ


絹旗「さらりと『身に覚えない』と言い切れるあたり超重症ですね」

ミサカ「むしろあり過ぎてどれか分からないレベルでしょう、とミサカはお姉様の蛮行を思い出しため息をつきます」

麦野「スーハースーハー ご、御機嫌よう、木原さん? お久しぶりです(今日は失敗しないように失敗しないように……)」カチカチ

木原「あ? なんだテメエらゾロゾロと。今は忙しいんだ、聞くことなんざねえからさっさと帰r」



一方通行「………あ、のォ、木原、くン、久しぶりィ」オドオド




645 : にかう - 2011/11/23 22:50:11.05 LtJ8lwjy0 148/263




木原「―――で? 頼みってのぁ何だ?」

ヴェーラ「(た、助かった……)」ドキドキ

絹旗「(豪華な応接室に高そうなコーヒーとお菓子………超手のひら返しですね)」

ミサカ「旅行をしたいのです、とミサカは単刀直入に切り出します」

木原「はぁ? 旅行だ?」

美琴「そ。折角の夏休みでしょ? だから皆で海にでも行きたいんだけど、申請が下りそうもないからアンタならなんとかできないかな~、って」

木原「ムリに決まってんだろうが。テメエらのプロフィール考えろ。旅行どころか外出だけでも難しいっつーの」

麦野「そんなことは百も承知よ……です。だからこうして相談にきたんじゃないの……です」

木原「……よしんばオレにどうにかできたとして、テメエらにそんなことしてやる義理なんかねぇ」

絹旗「やっぱこうなりましたか………」ヒソヒソ

ミサカ「ええ、やっぱり最終手段を使うしかありませんね………あっくん」ヒソヒソ

一方通行「え? ………うン、そうやって言えばいいのォ?」

木原「帰れ。こっちはまだ仕事が残ってんだ。ガキどもの戯言に付き合ってるヒマなんk」

一方通行「き、木原、くン!」

木原「あぁ? なんだクソガキ(なんだオレの天使)」




一方通行「オレ、旅行、行きたァい………」ウワメヅカイ




木原「!?!? だ、だから、無理なもんは無理だって……」


トコトコ ポスン


木原「ん、んだよ狭いんだからこっち座んな(オレの天使がこんなに近くにぃぃぃぃ!?!?)」

一方通行「ねェ、木原くゥン………」ジー

木原「な、なんて言われたって(畜生なんだコレいい香り)」






一方通行「………お願ァい…………パパァ」ギュッ





木原「」








646 : にかう - 2011/11/23 22:51:15.84 LtJ8lwjy0 149/263




~~~~~~~



窓の無いビル




「珍しい客だな。木原数多」

木原「……オレとクソガキを引き離した張本人のとこなんか来たくなかったがな。アレイスター」

アレ「何の用だ? とは聞かないよ。外出申請のことだろう?」

木原「チッ、お見通しってことかよ。まあ話が早ぇ、一方通行とその他諸々の申請を許可しろ。返事はYESかハイだ」

アレ「……本気でそれが通ると思っているのかね?」

木原「……」

アレ「学園都市のレベル5が5人。幻想殺し、暗部、そしてクローン体。どれも学園都市の機密事項の上位に位置するものだ。そのリスクは相当な物。どういう返答がされるかは想像できそうなものだがね。わざわざ『案内人』と交渉してまでご苦労なことだ」

木原「……その『リスク』とやらを上回るリターンがあるとしたら、どうだ?」

アレ「?」

木原「これを見ろ」バサァ

アレ「これは……能力測定の判定用紙に見えるが」

木原「一方通行のものだ。それもここ数年のものをまとめてある。なにか気づかねえか?」

アレ「ふむ。今年に入って、ある時期を境に右肩上がりを続けているね。それまでは完全に停滞しているのに」

木原「そうだ。ここ数年、全く能力の向上が見えなかったのがここにきて急に、だ。これが何を意味するかわかるか?」

アレ「……続けたまえ」

木原「能力の向上に顕著な現象が見られた時期、一方通行はある変化をしている。この変化こそが能力の停滞期を打ち破る鍵だったと推測できる」



647 : にかう - 2011/11/23 22:52:11.97 LtJ8lwjy0 150/263



・・・
・・・・
・・・・・


アレ「―――つまり、一方通行のパーソナリティに変化、それも対人関係のスキルやコミュニケーションをとる能力が発達したことが能力の向上に繋がった、と言いたいわけだね? そしてそれは他のレベル5にも同様であるとし、スキル向上の為旅行をさせてその経過を見る、と」

木原「……そういうことだ」

木原「(~~~~っくそがぁ! 昔はキレキレの若手のエース研究員と呼ばれたオレが、こんな根拠もクソもねえでっち上げのレポートを作る羽目になるとは………!! 大体、能力判定が上がったのだって一方通行が今まで手ぇ抜いてただけだろうが! そもそもオレがクソガキの開発担当を外れなけりゃ、今頃レベル6だって夢じゃ……! こんなクソレポートでアレイスターを言いくるめられるハズがねえだろが。クソガキどもなんてシカトしとけばよかった、いやしかし天使がオレの事をぱぱぱぱぱパパって苦節数年ついに一方通行がオレの事をパパとぉぉぉぉおおおおお!!?!?!?)」ガシガシガシ!!

アレ「―――める」

木原「畜生、これでダメだったら二度とパパって呼んでくれねぇかも―――! って、あ?なんか言ったか?」

アレ「何を悶えているのかね。しっかり聞きたまえ、キミから申し出てきたのだろう?」

木原「……ああ、どうせ許可なんか降りねぇんだろ? とにかく、まだ諦めねえからな。テメエが首を縦に振るまで―――」

アレ「だから、『認める』と言ったのだよ? 旅行結構。大いに楽しんでこさせ給え」

木原「…………は?」

アレ「素晴らしいレポートと理論じゃないか。これは申請を受理せざるを得ないだろう、学園都市統括理事長として。まあ流石に1泊程度しか許可できないがね。日付と場所を詳細にな」

木原「………何を考えてやがる」

アレ「今言った通りだが? 学園都市最高の能力者の進化の切っ掛けとなるのならば、一も二も無いだろう。まぁ、キミにお願い、というか条件があるのだがね」

木原「条件………だと?」ピクリ

木原「(なんだ? オレに条件……猟犬部隊関係か? イヤ今更殺しだのなんだのでオレ達をわざわざ駆り出す必要もねえ。一体何を考えt)」

アレ「旅行先の一方通行、いやあっくんを撮影してきたまえ」


648 : にかう - 2011/11/23 22:53:15.39 LtJ8lwjy0 151/263


木原「………は?」

アレ「だからあっくんを撮ってきて欲しい、と言ったんだが。難聴かね?」

木原「いやゴメンものっそい聞こえてる………え、なんで?」

アレ「だって学園都市の外だと滞空回線が使えないし、旅行中のあっくんが見れないじゃないか」

木原「いやそうじゃなくて」

アレ「カメラだと臨場感に欠けるがしかたないがね。ばっちりくっきり頼むよ。行先は海、だったか。水着と寝顔のショットは忘れず頼む」

木原「だから、なんで撮影の必要が」

アレ「あっくん、可愛いじゃないか。他に理由は要るかい?」

木原「」

アレ「キミに開発担当を任せた結果、臆病な性格になって能力の成長が阻害されてしまったのはプランから外れてしまったが、今となってはそれが吉と出たと言える。全く、人生とはこれだから面白い。旅行が終わったら、直接会う機会でも作ってみようか。そろそろ、私ともコミュニケーションがとれるくらいには成長しているだろう」

木原「」

アレ「ふふふ楽しみだ…………む?」

木原「……あ?」


アレ「私のことは何て呼んでもらえばよいか。アレイスターくん、じゃ長いな。アレイスター………私も『あっくん』っていうのもアリじゃないかね?」ワクワク


木原「知るかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」




649 : にかう - 2011/11/23 22:56:12.61 LtJ8lwjy0 152/263

終わりです。


え~、以前予告した通りこれから旅行編となります。

いつものよりは長めになるので、次回で完結というわけにはいきません。


来月は今のところだと休みがそこそこありそうなので、今回のように間は空かないとは思うのですが……


もうしばらくお付き合いくださいませ。

663 : にかう - 2011/11/25 23:40:29.64 DNFQK9ba0 153/263

時間ができたので投下します。

旅行編パート2です。

664 : にかう - 2011/11/25 23:41:48.70 DNFQK9ba0 154/263





観光バス、走行中(貸切)




絹旗「丘ーをこーえーいこーおよー♪」

一方通行「くちィーぶえーふき」

「「つぅーつぅー!!」」



「席順A(ミサカ・垣根)」


垣根「うるせぇなぁ……ハシャギやがって」

ソラーハスーミーアオーゾラー♪

ミサカ「もはや半ば諦めていましたからね。テンション上がるのも無理はないです、とミサカはスルメソーメンに手を伸ばしながら答えます」

垣根「おい、それオレの…… この面子を外に出すたぁな。どんな裏技を使ったんだか」


665 : にかう - 2011/11/25 23:42:53.56 DNFQK9ba0 155/263


「席順B(美琴・番外個体)」


ララララ アヒルサン~ ガガガァ

番外「………」ウズウズ

美琴「……一緒に歌いたいならそう言えば?」

番外「はぁ!? そんなわけねーし! 眠りたいのにうるっさいから文句言いたかったんだし!」トントン

美琴「膝でリズムとってるけど」

番外「……っ!? し、知らない知らない!! ミサカは寝るから! 着いたら起こしてよねお姉様!」プイ



「席順C(麦野・フレンダ)」


フレンダ「はぁ、ふう……」

麦野「頼むから吐くなよ。隣で吐いたら窓から投げ捨てるからな」

フレンダ「おぇ………ど、努力するって訳……」



666 : にかう - 2011/11/25 23:44:19.27 DNFQK9ba0 156/263



「席順D(滝壺・削板)」



滝壺「海、楽しみだね」

削板「おう! オレは素潜りで魚を獲ってみたいな! 晩飯にクジラ肉楽しみにしておけよ!!」

滝壺「クジラ? 食べられるの?」

削板「刺身で食べると美味いぞ! でっかいの獲ってきてやるからな!」ハッハッハ

滝壺「うん、期待してるね」ニコニコ



「最後尾シート(上条・浜面・一方通行・絹旗・打ち止め)」



打ち止め「ララ歌声合せて足並みそろえよ♪」

通行「「「「きょおーはゆかーいだー♪」」」」



「運転、助手席(木原・ヴェーラ)」



ユカーイダー♪

木原「………」ウズウズ

ヴェーラ「いや、木原さんがコレを歌うのは絵的にまずいので。自重してください」

木原「あ!? んなこと考えてねえっつの!! つーかしっかり撮影しとけよ、折角オレが運転してやってんだからな」ブロロロ

ヴェーラ「プーちゃんじゃないんだからツンデレされても可愛くないですから。撮影って言っても、移動でこんなに撮ってたらとんでもない長さになりますけど……」

木原「いいんだよ。どうせ一方通行のベストチョイス集に編集すんだから、素材は多い方がいい。アレイスターのクソ野郎からもできるだけ多く、って言われてるしな」

ヴェーラ「それ、本当に統括理事長が言ったんですか? ………学園都市の『闇』って一体………」

木原「全く、脳みそ腐ってやがるんじゃねぇのか? 学園都市のトップがあんなんだって分かってから頭痛が止まらねえ」

ヴェーラ「(あんたが言うかあんたが)」



667 : にかう - 2011/11/25 23:45:17.09 DNFQK9ba0 157/263




絹旗「そう言えば、行先はどこでしたっけ? 手続きとかそこら辺はまかせっきりだったので良く知らないんですよね」

上条「ん、千葉の海水浴場だったな。詳しくはよくわからん。>>1が東北出身で、そこら辺は曖昧なんだと」

絹旗「……さらりとメタるのはやめて下さい………む、超停まるみたいですね。サービスエリアでしょうか」

浜面「お、調度いいな。小腹空いてたんだよ、なんか食べ物でも……うお!?」

打ち止め「すっごい勢いで降りて行ったね、ってミサカはミサカは切羽詰まった表情で駆け下りていったフレンダの姿を見守ってみる」

一方通行「おやぶン、どォしたンだろ?」

浜面「便所じゃねぇか? よっぽど我慢してたんだな~」

絹旗「女性に対してその言いぐさ……だから浜面は超浜面なんですよ」ハァ


木原「おいガキども! 便所なりメシでもさっさと済ませとけよ!! 15分以内に戻ってこなかったら置いていくからな!」


上条「オレもトイレ行っとこっと」スク

打ち止め「ミサカも降りる~ってミサカはミサカはサービスエリアデビュー! あなたも一緒に行こう! あの売店のソフトクリーム食べてみたい!」

一方通行「うン、買ってあげる。オレも初めてだァ」ウキウキ



668 : にかう - 2011/11/25 23:46:00.12 DNFQK9ba0 158/263




サービスエリア、女子トイレ




フレンダ「おろろろろろろ」

ミサカ「……リアルな吐瀉音が聞こえますね」

滝壺「ふれんだ、大丈夫?」

ギィ

フレンダ「……はぁ、はぁ」ドヨーン

ミサカ「真っ青ですね、とミサカは中国発祥のゾンビのような顔色のフレンダを見て軽く引きます」ウワァ

滝壺「はいお水。口ゆすいで」

フレンダ「あ、ありがとう………ふぅ。ちょっとはすっきりした訳」

ミサカ「あっくんに相談しましょうか? あっくんの能力ならなんとかできそうなものですが」

フレンダ「だ、ダメダメ!! こんなみっともない姿見せられないもん! ……根性で乗り切る」

ミサカ「……むぎのんに投げ捨てられないようにしてくださいね、とミサカは目的地に着く前に一人欠けてしまうことを危惧します」



669 : にかう - 2011/11/25 23:47:28.95 DNFQK9ba0 159/263




観光バス付近




木原「くあ、体痛ぇ」パキパキ

ヴェーラ「お疲れ様です。缶コーヒーどうぞ」

木原「おお。あと2時間くらいか……帰りもあるんだよな、面倒くせぇ」ハァ

ヴェーラ「ま、まぁ、あーちゃんの為ですから。喜んでましたよ、すっごく。あ、よかったら運転代わりますか?」

木原「ああ、頼むわ………けっ、世話が焼けるぜ」

ヴェーラ「(と言いつつ顔はニヤケてるんだけど……怖)あ、あーちゃん、どうしたの?」

木原「」ピク

一方通行「あ、えっと………」モジモジ

木原「んだよ、便所なら向こうだぞ」

一方通行「そうじゃなくて……、運転、ありがとォ。コーヒー、買ったから、飲む?」

木原「!?」

一方通行「あ、もう買ったンだ。じゃいらn」

木原「不味っ、なんだこのコーヒー豚でも飲まねえぞこれは。(ポイッ しょしょしょうがねぇからテメエの貰ってやるよ」

ヴェーラ「」

一方通行「あ、そォ………じゃあ、運転、お願いねェ?」パタパタ

木原「………っふ、ふはははは!」

ヴェーラ「?」ビクッ

木原「よし行くぞ!! いつまで休んでやがる!!! オレの華麗なドライビングテクを見せてやる!!!」

ヴェーラ「いや、まだ戻ってきてない子がいm」

木原「見てろよ、30分で到着してやるからなぁぁぁ!!!」

ヴェーラ「さっき2時間はかかるって……!! 無茶です、捕まりますから!!!!」




670 : にかう - 2011/11/25 23:51:05.56 DNFQK9ba0 160/263

本日はここまで。

まだ到着してもいません。なんか長くなりそうで………


上条さんも言っていましたが、私は東北は岩手県出身なので関東の海水浴場事情をよく知りません。

故に、現場の様子は私が行った岩手県沿岸北部の海のイメージで進めます。浄土ヶ浜とか、綺麗ですよ。


長編なので、次回からもボチボチこんな感じで短いので少しずつ進めていきます。

どうぞよろしく。

686 : にかう - 2011/11/27 23:40:36.75 6N52fbYZ0 161/263




30分後


木原「見たかぁぁぁ!!! キッカリバッチリ30分ジャストだクソッタレがぁぁぁ!!!」バターン!


ゾロゾロ


美琴「や、やっと着いた……」

ミサカ「時間以上に濃い30分でしたね、とミサカはサービスエリアからのデンジャラスな道中を振り返ります」


687 : にかう - 2011/11/27 23:41:59.74 6N52fbYZ0 162/263


~~~~~


木原『おらぁぁぁぁ!! 木原ドリフトぉぉぉぉ!!!!』

美琴『ぎゃあああぁぁああああ!?』

番外『あああああああ!?!?! 木原テメェいい加減に………!! イヤァあっく~~~~!!!!』


~~~~~



木原『何人たりともオレの前を走るやつは認めねえぇぇぇぇ!!!』

ミサカ『かかかかか垣根、だ、未元物質、未元物質でミサカをぉぉぉぉ!!!』ガシ!

垣根『おい、ちょ、お前そこは首…………!!!!』パンパン!!


~~~~~


木原『ええい面倒臭ぇ、右車線だ右車線!!! お、前から車』ギャギャキキイ!!

削板『これくらいの衝撃根性さえあれば楽syうっ!?!?』←頭打った

滝壺『スピー スピー』



~~~~~



木原『工事中、だぁ!? 知るかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』ゴンゴンゴンゴン!!

麦野『だああぁぁぁぁあああ!?!?! けけけけけつ痛ぇぇぇええええええ!!!』

フレンダ『』チーン



~~~~~


パーポーパーポー

木原『ッチ、警察か………!! 舐めんじゃねえ、撒いたらぁぁぁぁあああ!!!』グイン!


上条『じ、Gが!! 胃が口から出そ………!!!』

浜面『な、何か掴まるもの……!! どわぁっっ!?!?』

絹旗『わきゃっ!? こんのエロ面、どこに顔つっこンでやがるンですかァ!?!?』ズドン!

浜面『んごふぅっ?!!?』

打ち止め『みみみみみミサカはミサカは……!! うぇ~~~ん、あなたぁぁぁ!!!』ダキッ

一方通行『えええええっと、車の衝撃のベクトルをををををを………ひっ!?!? うわァァァァァン!!!!』




688 : にかう - 2011/11/27 23:43:02.30 6N52fbYZ0 163/263




~~~~~~



ミサカ「よく生還できたものです、とミサカは額の汗を拭うふりをします」

美琴「垣根さん、見たら泡吹いてたけど、そんなに怖かったのかしら。意外ね」

ミサカ「第2位と言えど情けないものですね、とミサカは垣根の肝の小ささをせせら笑います」フフン


上条「よっと、歩けるか垣根? なんか首のあたり赤いけど、具合悪いならバスの中で休んだ方が……」

垣根「………あ、のクローン野郎、力一杯絞めやがって………!!!」ゲホゲホ


麦野「あー、お尻痛い………、何ちゅう運転よまったくもう。あーくん、大丈夫?」

一方通行「う、ン、何とか………」


木原「クソガキ共、何シケた面してやがる! 着いたぞ、オレの運転で1時間以上も早くな! このオ・レ・の!!!」フフン

一方通行「木原、くン」

木原「おお? な、なんだ礼ならいらねえぞ別にお前らの為にやった訳じゃなくて単にオレがかっ飛ばしたくなったからだかr」

一方通行「………ばか」プイッ

木原「んなっ?!!?」ガーン!!



689 : にかう - 2011/11/27 23:44:01.35 6N52fbYZ0 164/263


ヴェーラ「だからやめて、って言ったのに………ハァ。と、とにかく皆、着いたわよ~~~ホラもう海の真ん前!!」ホラ!

浜面「つつ、まだ腹が………お」

上条「おぉ、こんな近くに」

美琴「うわぁ、キレイねー」

番外「ふ~ん、初めて見たけど………まぁまぁじゃん」

絹旗「………じゃあ、これはお決まりのセリフを叫ばなければいけませんね。超お約束的に」

ミサカ「あのセリフですね、とミサカは海に来たテンプレセリフを思い浮かべます」

打ち止め「じゃあじゃあミサカが号令かけるね!ってミサカはミサカはせ~~のっ!!」






全員「「「「「「「「「「「海だーーーーーーー!!!!!」」」」」」」」」」」









木原「」ズーン

フレンダ(バス内)「」チーン

滝壺(バス内)「スピー スピー」



690 : にかう - 2011/11/27 23:45:17.37 6N52fbYZ0 165/263



~~~~~



絹旗「ひゃっほ~~~~い!!」バシャバシャ!!

打ち止め「ひゃっほ~~~い、ってミサカもミサカも海に突撃!!」バシャバシャ!


キャーキャー!


浜面「よっと。パラソルはこの位置でいいか」

上条「あとビーチボールでも借りてきましょうかね。あと必要な物は……」ウーン

一方通行「上条くン、オレも何か手伝う?」ウズウズ

上条「ん? いいよ大丈夫だ。それより初めての海なんだろ? 気にしないで遊んで来いって」

一方通行「え、そ、そう……?」

上条「ああ、雑用なら下っ端コンビに任せとけよ。ほら行って来い」パシッ

一方通行「! うン! じゃ、じゃあ………ひゃ、ひゃっほ~~~い///」タタタ

浜面「別にマネしなくてもいいのにな」クックッ

上条「そんだけ嬉しいんだろ。ははっ、見ろよ水に足とられて顔面から海にダイブしてる」

浜面「おお、早速涙目に……… 業界の人が喜びそうな絵面だな………そうだ、サマーベッドも何個か要るな。業界の人の為に」

上条「………そうだったな」




美琴「はぁ、はぁ、白い腕白い胸白い太もも………うへへへ海、最高」ダラダラ





691 : にかう - 2011/11/27 23:46:06.74 6N52fbYZ0 166/263




ミサカ「おぉ、これが海ですか。海に近い場所に派遣されている妹達から感覚共有を受けましたが、やはり実際に体験するのとでは違いますね、とミサカは波打ち際で海水が砂をさらう感覚を楽しみます」バチャバチャ

番外「ん~~~まぁ、でっかくてキレイだとは思うけどさ。なぁんで皆ハシャイでるかはわかんないな~。プールの方がよくない? まぁミサカはプールも行ったことないけど」

ミサカ「太陽の下、この広大な自然の中で遊べるってところに価値があるのではないですか? この解放感は中々味わえませんよ?」

番外「……そんなもんかなあ。でも塩でベタつきそうだし、やっぱミサカはプールのがぷわっ!?」バシャァ!

一方通行「えへへ、ワーストちゃン、隙ありィ」ニコニコ

ミサカ「おぉ、番外個体に比較的絡まないあっくんが……」

番外「え……? や、やったなぁ! イタズラするのはミサカの専売特許なんだからね! 3倍にして返してやんよ! 待てーーー!」バシャバシャ!!

一方通行「へへへェ、捕まンないもン!」バッシャバッシャ!


ミサカモミサカモー、ッテミサカモニゲルアナタヲオッカケテミタリ!  


ミサカ「うんうん。番外個体もあっくんと遊べて何よりです、とミサカは嬉しそうな末妹を温かい目で見守ります…………ってミサカも混ぜてくださーーーい!!」バチャバチャ!!



692 : にかう - 2011/11/27 23:46:58.20 6N52fbYZ0 167/263



パラソル付近


ヴェーラ「はい、これ飲み物とお菓子。置いとくわね」ドサッ

上条「あっ、すいません。買い出しまで行ってもらって……」

ヴェーラ「いいのいいの。こういうことは大人に任せて、しっかり遊びなさい」

上条「ありがとうございます………そういえば木原さん、は? しばらく姿が見えないですけど」

ヴェーラ「あ~……さっき警察にちょっと、ね」

上条「………あー」

ヴェーラ「ま、気にしないで! 人を轢いたわけでもないからそんな大事にはならないだろうし。最悪帰ってこなくても、運転なら私ができるし」アセアセ

上条「相当無茶な運転でしたからね………ヴェーラさんは海に入らないんでせうか?」

ヴェーラ「え? 私は撮影係だしね。それに水着も持ってきてないし、荷物番でもしてるわ」

上条「なんだ折角の海なのに勿体ない……ヴェーラさん、キレイだしスタイルもいいから上条さんは期待してしまいましたよ」ハッハッハ

ヴェーラ「へ!? ヤダもうガンガゼ君たら/// 大人をからかわないの///」

上条「……それ、猟犬部隊でも共通のあだ名なんすね」


浜面「(こんなところでもサラリと上条属性………師匠と呼ばせてもらおうか)」




693 : にかう - 2011/11/27 23:48:29.00 6N52fbYZ0 168/263



麦野「すごい日差しねー、学園都市製のオイル持ってきといてよかったわ」オン・ザ・サマーベッド

滝壺「こんなに天気いいと、眠くなっちゃうね」オン・ザ・サマーベッド

麦野「あんたさんざんバスで寝てたでしょうが。つーか、よくあの運転で寝れてたわね」

フレンダ「………」オン・ザ・サマーベッド

麦野「」ボイン

滝壺「」ボイン


ミロヨ、アソコデネテルコタチ 

アア、モデルカ? ビジンダシ、スタイルモスゲー

オッパイ、オッパイ!


フレンダ「」ペターン

フレンダ「わ、私も海入ってこよっかな~~」スクッ

滝壺「え? まだ寝てた方がいいんじゃない? もう具合はいいの?」キョトン

フレンダ「いやあ、ここにいると結局格差社会を思い知らされる、っていうか……」

麦野「あ、その前に飲み物取ってきてよ……そういえばあんた、今日は大人しい水着なのね」

フレンダ「え? そ、そう?」

麦野「前はなんか頭悪そうなエロいの着てたじゃん。今はセパレーツの可愛い感じのだし。イメチェン?」

フレンダ「あ、あはは、流石に前みたいなのは恥ずかしいかな~、って。結局色んな人に見られる訳だし」チラチラ

麦野「……乙女モード、継続中ってか。いいけど、あーくんも楽しみにしてたんだから、変に意識して遊べない、なんてことがないようにな」

フレンダ「! ………うん、わかった。飲み物取ってくるね!」タタタタッ

滝壺「………むぎの、優しいね」

麦野「ふん。別にフレンダの為じゃないわよ。あーくんの為、あーくんの」



694 : にかう - 2011/11/27 23:49:42.35 6N52fbYZ0 169/263



とある岩場


おっちゃん「おお、兄ちゃん大漁だねえ」


ピッチピッチ!!


垣根「ああ、まぁまぁっすね」

おっちゃん「いやいや大したもんだ……ってその釣竿、鉄パイプと……縄!? ど、どうやって釣ってるんだ!?」

垣根「ああ、いや、これは………お」ピクッピクッ

おっちゃん「ひ、引いてる!?」

垣根「とっ、今度は重ぇな………!! だっっっっっしゃあぁぁ!!!!」ザバーン!!


ザバーン!!


削板「っぷはぁ!! ふう、どうだ今までで一番でかいぞ!! マグロか!?」ビッチビッチ!!

おっちゃん「」

垣根「どれ……あ、おじさん、これ何て魚っすか?」

おっちゃん「…………っは!? こ、これはスズキ、だね。うん、いいサイズだ、な」ダラダラ

垣根「だってよ。おい、いい加減止めにしようぜ。オレも浜辺で水着ギャルの鑑賞してぇんだけど」

削板「まだだ!! クジラを捕まえるまで続けるぞ!!」

垣根「そもそもクジラは魚じゃねえからな? っつーかこんな所にいねぇだろ。せめてカツオとかマグロくらいにしとけって。時期とかよくわかんねぇけど」

削板「むう、なら仕方ないな。よし、見てろよ! 今夜は魚祭りだ!!」ダンッ バッシャーーン!!

垣根「まあ、美味い魚が食えるなら悪くねぇか。おじさん、この辺でいいポイントってないっすかぁ?」




695 : にかう - 2011/11/27 23:53:04.86 6N52fbYZ0 170/263

とりあえずこれで。


各々海を満喫しております(一名除く)


視点があっちゃこっちゃ行って分かり辛いかもですが、人数多いと大変ですね……

もうちょい海辺の面々が続きます。


旅行編、なるべく年内には………

710 : にかう - 2011/11/30 21:42:35.44 en4P7Kyn0 171/263




ミサカ「お姉様、気分はいかがですか?とミサカは日陰のサマーベッドに横になっているお姉様の顔を覗き込みます」ヌッ

美琴「ん………気分?…………最っっっっ高に決まってるじゃない」ウヘヘヘ

打ち止め「うわあ悪い顔してる、ってミサカはミサカは00001号の陰に隠れてみたり」ササ

ミサカ「質問を間違えました。体の具合はいかがですか?」

美琴「ん~? うん、頭もハッキリしてるしもう大丈夫よ。心配かけてゴメンね」ムク

ミサカ「心配というか何というか……しかし、多少回復したとは言え水着姿のあっくんがいる限りお姉様のブラッド化は防げません。どうしましょうか、シャツでも羽織ってもらいますか?」

美琴「バッ、折角のお宝が台無しじゃない!! 何考えてるの!?!? 全く、ホントならブーメランパンツがよかったのに、あっくんが『恥ずかしい』って言うから泣く泣く妥協したのに……」ブツブツ

ミサカ「……心配して損をしました、とミサカは心の底から思います。しかし、それではお姉様が病院に担ぎ込まれるのが確定事項になってしまいますが……それでもよいのですか?」

打ち止め「折角海にきたんだから、ミサカ、お姉様とも一杯遊びたい、ってミサカはミサカはしょんぼりしながら言ってみる」

美琴「それなら大丈夫、休んでる間にイメトレしたから。一緒にお風呂入って体洗って体拭いて、トイレまで手伝ったし。もう水着姿の一つや二つで大量失血することはないわ。ポケットティッシュで充分」フフン

ミサカ「うわぁ……」ドンビキ

打ち止め「それでも鼻血は出すんだね、ってミサカはミサカは残念過ぎるお姉様を憐れんだ目で見てみたり」

美琴「何よ二人して。大丈夫よ、本当にあっくんにそんな真似はしな………ああっ?!!??」



711 : にかう - 2011/11/30 21:43:55.62 en4P7Kyn0 172/263



パラソル付近



浜面「………」ヌリヌリ

絹旗「………」

浜面「………」ヌリヌリ

絹旗「手つきが超やらしいです。通報しますよ」

浜面「なんでだよ!? 普通だっつーの普通!! 言いがかりつけんな!」

絹旗「あ、ごめんなさい……デフォでそんなんなんですね。生まれながらに性犯罪者ってことですか」

浜面「おま………ったく、減らず口ばっか言ってると止めちまうぞ? 日焼けで苦しめ」フン

絹旗「は~い、超ごめんなさ~い」

浜面「まったく……」ヌリヌリ

フレンダ「浜面~、そっち終わったらこっちもお願いね」

浜面「へいへい……ちょっと待ってろ」ヌリヌリ

一方通行「おやぶン、さっきも塗ってなかったァ? 日焼け止め」ヒョコ

フレンダ「!(顔近っ! 平常心平常心……)や、私って結局肌弱いから。小まめに塗っておかないとすぐ赤くなっちゃうのよね」

一方通行「ふゥン、大変だなァ………じゃあ、オレが塗ってあげる!」

フレンダ「そうそう、白人はこれだから、ってえぇ!?」

712 : にかう - 2011/11/30 21:46:15.82 en4P7Kyn0 173/263


一方通行「? 肌弱いンでしょ? だったら早く塗った方が……」

フレンダ「大丈夫大丈夫! 念のため、ってだけだし! それにラビットにやってもらわなくっても他の人でm」

一方通行「オレはおやぶンのこぶンだし。遠慮しなくてもいいって」ニコニコ

フレンダ「え、あ、う………あ! ほらほら番外個体! アンタも結局もう一回塗った方がいいんじゃない!? あの子に塗ってあげたらいいよ、うん!」アセアセ

番外「え!? ………ま、まぁ、モヤシが塗りたいって言うなら塗らせてあげてもいいけどぉ?」モジモジ

一方通行「うン、おやぶンの次にねェ」

番外「!?」ガーン!

フレンダ「そ、それだったら……ヴェーラ! ヴェーラに頼もっかな!?」

ヴェーラ「ごめんねぇ欧米ちゃん。私、撮影係だから」

一方通行「おやぶン、横になって?」

フレンダ「いや、でも……」

一方通行「………オレじゃ、嫌?」シュン

フレンダ「っ!? そ、そういう訳じゃ………はっ」クル

麦野「………」ジー

フレンダ「(離れたとこからめっちゃ睨んでる………この前、もうラビットを悲しませるな、って言われたばっかりだし………あ、よく見たら滝壺からも責めるような目で………でもでも恥ずかしいってぇ!)」ウゥ

一方通行「………」ショボーン

713 : にかう - 2011/11/30 21:47:11.34 en4P7Kyn0 174/263


フレンダ「あ~~! ごめん、やっぱりお願いするって訳!! しっかり頼むわね!」ゴロン

一方通行「! うンっ!」パアァ

フレンダ「(大丈夫大丈夫。さっきまで普通に遊んでたもの。意識する必要なんかなn)っ!?」ピクッ

一方通行「ふンふ~ン♪」ヌリヌリ

フレンダ「ん………(びっくりした……でも、別に慣れれば大したことないわね。うん楽勝って訳)」フゥ

一方通行「おやぶンの肌、キレイだなァ」ヌリヌリ

フレンダ「!? そ、そう? 麦野とかに比べたらそんなこと……」

一方通行「麦野さン達もそうだけど、おやぶン、肌白くてキレイ」ヌリヌリ

フレンダ「あ、そ、そう? ありがと(ヤバい。麦野めっちゃ睨んでる。今度は憎しみの目で)」

一方通行「スベスベだし、オレおやぶンの肌、好きィ」エヘヘ ヌリヌリ

フレンダ「っ!!!!(肌! そう肌が好きなの! そんな動揺する必要ない必要ない必要ない必要ない………そう意識を飛ばすのよ、そうすればこんなイベントあっという間に終わ)ひゃっ!?」ビクッ!

一方通行「わっ!? おやぶン、どうしたのォ?」ビク

フレンダ「ご、ごめん、ちょっとくすぐったくって。結局、わき腹弱いのよね」

一方通行「ふゥン……………よォし」ピコーン

フレンダ「へ? 何gきゃんっ!?」ピクン!


714 : にかう - 2011/11/30 21:48:33.36 en4P7Kyn0 175/263


一方通行「おやぶン、くすがったがりィ♪」チョンチョン

フレンダ「あ、や、ちょ、ダメ、やんっ! あ、あははは!!」

一方通行「えへへ~♪」コチョコチョ

フレンダ「あはは! もう、ラビット、やめてってば、あはは!」バタバタ

一方通行「やめなァ~い♪」コチョコチョ

フレンダ「やっ、やっ、も、やめ……くすぐったい、から……ひゃっ!」ヨジリヨジリ

一方通行「~~♪」コチョコチョ

フレンダ「あんっ……らび、だめ、もう………んんっ!」ビクビク

浜面「………」ゴクリ

絹旗「浜面?」

フレンダ「ひゃ、んっ、あっ、あっ………んぁんっ」ピクンッ

番外「……(あれ、なんかこれヤバくね?)」

カメラ「」ジー

一方通行「えい」ツンツン

フレンダ「ふぁ!? や、だ、めぇ、そこ、あっ、よわい、からぁっ」ギュー

浜面「………」ポタポタ

絹旗「冷たっ!? ちょっ人に鼻血垂らすなァっ!!」 

フレンダ「ぅん、あ、や………んっ……あんっ………あっ、あっ、あんっ……! あぁんっ!」ビクンッ!

番外「ちょ、ちょっとタンm」




美琴「その手があったかぁぁぁあああああ!!!!!!」ダダダダッ!




一方通行「!?」ビク!


715 : にかう - 2011/11/30 21:50:09.50 en4P7Kyn0 176/263


絹旗「浜面歯ぁ食いしば、え? 美琴?」キョトン

美琴「あっくん日焼け止め塗ってあげるわ。ええそりゃもう全身くまなくたっぷりねっちょりと」ウェヘヘヘ

番外「出た……」ドンビキ

一方通行「え、オレ、反射してるから大丈、夫」ビクビク

美琴「あ、そう? じゃあ何もつけないから横になって。たっぷりねっとりしっぽりと撫でまわすから」ハァハァハァ!!

一方通行「撫でまわ……? だ、大丈夫、だから」オドオド

美琴「遠慮しないでほら横になって。ならないんだったら別にそのままでも……!」ワキワキ

一方通行「ひっ!?!?」ゾクゥ!

美琴「うへへへへ、いただきmへぶぅっ!??!」

ミサカ「はぁ、はぁ、急に走り去ったかと思えば案の定……!! あっくんミサカが抑えてるうちに逃げてください!!」

美琴「な、何よ!? 折角合法的にあっくんの体を犯、触れるチャンスなのに!!」バタバタ!

ミサカ「今犯すって言いかけましたよねそうですよね!? 大体日焼け止め塗るっていう建前が無くなってます!! あああ力強っ!?」グイッ!!

美琴「は~~~な~~~~せ~~~~~!!」ググーーー!!

打ち止め「ダメ~~~~、ってミサカもミサカもお姉様の足にしがみついてみたりぃぃぃぃぃ!!」ギューーー!!

一方通行「え、え、え?」オロオロ

716 : にかう - 2011/11/30 21:51:45.27 en4P7Kyn0 177/263


絹旗「超加勢します! シロちゃん、今のうちに……浜面、シロちゃんをどこか遠くへ!」

浜面「す、すまん、ちょっと今オレ動けない……」マエカガミ

番外「うわ、ギンギン」ウワァ

絹旗「………このクズ」

美琴「ふへへへ、あっくん、観念しなさぁい」ボタボタボタ

一方通行「ひィっ!?」


麦野「あーくん、こっち!!」グイッ!


一方通行「わっ!?」

ミサカ「! むぎのんナイスです! こっちはミサカ達に任せて目の届かないところへ!」

麦野「了解!!」ダダダ!

美琴「ああぁっ!? あっく~~~ん!!!」ボタボタボタ!

浜面「……ふう、なんとか最悪の状況は回避できたか」マエカガミ

滝壺「はまづら」

浜面「おっ滝壺。いや美琴には参ったもんだよな。危うく……」マエカガミ

滝壺「しばらく近づかないでね」ニッコリ

浜面「なっ!?」ガーン!

滝壺「むぎの、待って~」タッタッタ





浜面「」マエカガミ



フレンダ「///」プシュウ



717 : にかう - 2011/11/30 21:53:20.16 en4P7Kyn0 178/263



そのころの木原くん 



○○警察署


木原「だ~か~ら!!! オレはただオレの天使の喜ぶ顔が見たかっただけっつの!!!!」バンッ!!

警官「天使? 君、薬でもやってんのか? 危険運転に加え薬物濫用とは……ちょっと尿出してこようか」つ紙コップ

木原「テメエ、オレの天使をバカにする気かぁあぁぁぁあああ!?!?!」グイッ!

警官「なっ!? おい、人を集めろ!! 今度は公務執行妨害になるぞ!!!」

木原「上等だクサレ警官どもがぁぁぁぁぁああああ!!!!」


ギャーギャーバタンバタン!!



・・・・・・
・・・・
・・・
・・


718 : にかう - 2011/11/30 21:55:38.88 en4P7Kyn0 179/263

終わりです。海でテンションが上がって、ちょっとお茶目な一方さんでした。


ちなみに一部始終撮影済みです。


次回は何時になるやも分かりませんが、よろしくどうぞ。

744 : にかう - 2011/12/20 02:19:38.27 +RDuTPc30 180/263




麦野「ふう……この辺まで来ればいいでしょ」

一方通行「うン……美琴ちゃン、どォしたンだろ。何か、怖かった」

麦野「……きっと、暑さでおかしくなっちゃったのね。ちょっと休めば治るわよ、きっと」

一方通行「美琴ちゃン大丈夫かな「むぎの~、しろちゃ~ん」あ、理后ちゃン」

テテテテテ

滝壺「はぁ、はぁ……やっと追いついた」

麦野「滝壺、向こうの様子はどうだった?」

滝壺「うん、みさか達がなんとかしてたから大丈夫。ただ、もうちょっとこっちにいた方がいいかも」

麦野「ま、そうね。適当にプラプラしてましょうか」

一方通行「うン。あ、岩場の方、行ってみたい」

麦野「そう? じゃあ行ってみましょうか」

滝壺「確か、かきねとそぎいたがあっちに行ってたよ。魚獲るって」

一方通行「釣りかァ、オレ、やったことないから見てみたい」ワクワク

滝壺「(くじら、獲れたかな?)」ワクワク





745 : にかう - 2011/12/20 02:20:55.93 +RDuTPc30 181/263





~~~~~




とある岩場


一方通行「あっ、垣根くン、と上条く~ン!」フリフリ

垣根「おぉ? なんだお前らもこっち来たのか」

滝壺「かみじょうもこっちに来てたんだね」

上条「釣りするって言ってたからな。どんな具合かちょっと興味あったし。まあ、釣りっていうかなんというか想像とは違かったけど」

一方通行「なンか、釣れたァ?」ワクワク

垣根「そこのクーラーボックスにぶち込んでる」

クーラーボックス「」ガタガタ!

麦野「へえ、大漁じゃない」

上条「まあ……」

垣根「………な」

一方麦野「「?」」

滝壺「ところで、そぎいたは? 一緒じゃないの?」

垣根「ああ、アイツなら……」ピクピク

麦野「あ、引いてるわよ……って縄!?」

垣根「よし、おらっっっっしゃぁぁぁぁああああ!!!!」グイン!!


ザバーン!!


削板「垣根!! 今大物が通ったぞ!! 見たことない形だった……お、お前らも来たのか!!」

一方麦野「「」」

滝壺「そぎいた、くじらは?」ワクワク

削板「ん? ああスマン、クジラはこの辺にはいないみたいでな。諦めることにした」

滝壺「……そう」シュン

麦野「いやクジラは無理だろ」

削板「それでも変わった獲物は結構いるぞ!! 今も変なヤツ見つけたしな!! よし、ギャラリーも増えたし、もう一回行ってくる!! とおっ!!!」ザブーン!!

一方通行「削板くン、かっけェ」キラキラ

垣根「……そうか?」

上条「まあ、素潜りの延長だと思えば何とか……、無呼吸で10分くらい潜ってるのは流石にどうかと思うけど」

麦野「バカって怖いわね………」

746 : にかう - 2011/12/20 02:21:58.34 +RDuTPc30 182/263


滝壺「ねえ、クーラーボックスの中、見ていい?」ワクワク

垣根「あ? いいけど、赤い方のボックスは開ける時注意して……」

滝壺「え?」カパ ←赤い方


「キシャァァァアアアアア!!」


滝壺「っ!?」バタン!

クーラーボックス「」ガタンガタン!!

麦野「な、なに、今の?」

垣根「……最初は普通の魚だったんだけどな。調子のって縄をどんどん長くしていったら訳分かんねえ獲物を捕獲してくるように……」ハァ

上条「危うく右手が食われそうになりましたよ……」ハァ

一方通行「そんな怖いの入ってるのォ?」ビクビク

垣根「デカいくてボックスに入らないヤツは気絶させてから海に戻してるからな。今、中にいるのは小さいヤツだから比較的危なくねぇよ。噛まれたら血は出るだろうけど」

上条「あ、でも青い方のボックスは普通の魚だぞ。今夜はごちそうでございますよー」

滝壺「ホント?」カパ

ピチピチ

滝壺「わあ、すごい」

一方通行「ホントだァ」キラキラ

上条「まともな魚も獲れてるからな。それに岩場にだって結構色んなのいて面白いぞ。例えば………おっ」

麦野「? カニでもいたの?」

上条「………よっ、捕まえた! ほら、こんなデッカイの」


フナムシ「」カサカサカサカサ!!


一方通行「わ、大きい」

滝壺「ホントだ。15センチくらいあるかも………むぎの?」

麦野「き」

上条「?」





麦野「きゃぁぁぁぁああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?」





747 : にかう - 2011/12/20 02:22:41.60 +RDuTPc30 183/263


一方通行「わ!?」

滝壺「むぎの!?」

垣根「何だぁ!?」キーン

上条「え、え、えぇ? ど、どうしたんでせう?」

麦野「す、捨てて捨ててそれ捨ててぇ!!!」

上条「あー、もしかしてこいつ?」

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

麦野「そう!! やっ、こっち見せないで!!!」ガタガタ!

一方通行「麦野さン、苦手なのォ?」

麦野「そういう足が何本もある虫、大っっっ嫌いなの!! お願い、早くどっかにやってぇ!!」ナミダメ

上条「あ、こりゃすみません……今逃がすかr」ガシ

垣根「おい、ちょっとソレ貸せ」

上条「へ?」

垣根「麦野~、お前こんなのが怖いのかぁ?」ニヤニヤ

フナムシ「」カサカサカサ!!

麦野「ひいっ!?」ビクゥッ!!

748 : にかう - 2011/12/20 02:23:15.98 +RDuTPc30 184/263


垣根「泣く子も黙る天下の第4位が、こんな虫なんかが苦手とはねぇ」クックック

麦野「て、テメエ近づけんなって言ってるのが分かんねえのか!!」アトズサリ

垣根「さ~て、どうしよっかなぁ?」

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

上条「垣根……」

麦野「い、いい加減にしろよ、このバ垣根!!」ビクビク

垣根「ん~~? そんなデカい口利いていいのかなあ?」

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

一方通行「か、垣根くン、麦野さン怖がって……」

垣根「もうちっとやらせろよ。今まで散々シバいてくれた仕返しだって」ニタニタ

滝壺「……すごい小物臭がする」

垣根「うっせ。ほ~ら沈利ちゃ~ん? これをどうして欲しいのかにゃ~~ん?」

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

麦野「い、や、だから捨てろって………!!」ビクビク

垣根「ん~~?」

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

749 : にかう - 2011/12/20 02:24:06.80 +RDuTPc30 185/263


麦野「や、だ、やだやだやめてよぉ!!」ナミダメ

垣根「聞こえねえなあ~」ズイ

フナムシ「」カサカサカサカサ!!

麦野「ひっ!? ……お願い、やめて、よぉ」グス

垣根「………おぉ、なんだこれ。新しい扉を開きそうだ」ゾクゾク

上条「……わからないでもないけど、ホントにその辺にしとけって。やり過ぎだ」

一方通行「」ムー

垣根「ちっ、わかったよ………あっ」ポト



フナムシ「」カサカサカサカサ!! ピタ



滝壺「むぎのの足、に」



麦野「―――っ!!!! いぃぃぃぃやぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!」ブン!!

垣根「ごふぅっ!?!?」

一方通行「あ、垣根くン!?」

上条「鳩尾に………」ウワァ



垣根「」ピクッピク



麦野「はあ、はあ……」






750 : にかう - 2011/12/20 02:25:05.13 +RDuTPc30 186/263


一方通行「垣根くン、大丈夫?」

垣根「ゴホッ、ああ、何とか……」

麦野「………死ねば良かったのに」チッ

滝壺「かきね、やり過ぎだよ?」メッ!

垣根「ああ、悪かったよ。いや余りにも麦野が良い反応するからつい」

麦野「魚の餌にしてやろうか?」ギロ

上条「や、でも垣根の気持ちもわからないでもないよな」

垣根「だろ? 普段強気な女がああも怯える姿とか、なんか燃え上がるものがな。ギャップ萌えってヤツか?」

麦野「なんなのよそれ……」

一方通行「う~ン……麦野さン、可哀そうだったけど、ちょっと可愛かった、かも」

麦野「あーくんまで、ってえぇ!? かわ、可愛い?」

滝壺「うん、普段のむぎのとは違うから、新鮮でよかったかも」

一方通行「普段のカッコいい麦野さンも良いけど、可愛い麦野さンも良い、と思う」ニヘ

麦野「あ、あ、そう……/// か、可愛い、かぁ………えへへ」

垣根「オレへの怒りが無くなりそうだな……助かった」ボソ

滝壺「そういえば、そぎいた、遅いね」

上条「もうそろそろ潜り始めて10分だよな……、って今引いてるぞ!!」

垣根「っと、やべえ竿離しちまってた……っとぉりゃぁぁぁあああああああ!!!」グイッ!


ザバーン!!!



751 : にかう - 2011/12/20 02:26:03.69 +RDuTPc30 187/263




削板「ぷはぁっ!!!」

垣根「悪い悪い、すっかり忘れ、て………!?」

上条「!?」ビクッ

麦野「そ、それ……」

削板「ああ、さっき潜った時に見かけたヤツだ! ようやく捕まえてな、時間かかってしまった!!」ハッハッハ




ヒトガタ「キューイキューイ」ジタバタジタバタ




一方通行「―――ひ」


一方垣根上条麦野「「「「ひぎゃぁぁぁああああああ!?!?」」」」






滝壺「こんにちは」ツンツン

ヒトガタ「キュー? キュキュキュー!」ビッタンビッタン





752 : にかう - 2011/12/20 02:29:36.44 +RDuTPc30 188/263

終わりです。


ヒトガタを知らない人はググってみてください。一発で見つかります。超怖いですよね。北極だか南極に生息するという噂ですが、そこは気にしないでください。


仕事仕事と言い訳になりますが、頻度が少なくて申し訳ないです。次回はなるべく早くに。


ありがとうございました。

767 : にかう - 2011/12/21 01:00:46.40 JtuT26d70 189/263

非常に短いですが投下します。

やはりヒトガタの知名度は凄いですね。あれは一度見たら忘れられません。

768 : にかう - 2011/12/21 01:01:46.91 JtuT26d70 190/263



~~~~~~




一方通行「ほらほら、ここでビー玉がジャンプするンだぜェ?」

ミサカ「はい、すごいですねあっくんは、とミサカはジャンプ台付きの砂山を興味津津に見つめます」

一方通行「次は二段に挑戦しよォ」ザクザク

上条「お~い、御坂妹に一方通行! そろそろ宿に行くぞ~」

ミサカ「む。もうそんな時間ですか、とミサカは既に着替えてバス付近から手を振っている上条当麻に手を振りかえします。じゃあ、準備しましょうか」

一方通行「……もっと、遊びたい」

ミサカ「………ミサカもです。だけど、夏とは言え暗くなりますから。夕飯も食べなくてはいけませんし、行きましょう?」

一方通行「………でも、まだ貝殻も集めてないし、砂のお城だってもっとおっきいの造りたいし………」イジイジ

ミサカ「次、来た時にやればいいですよ。楽しみは残しておいたってバチは当たりません。何度だって来ればいいじゃないですか」

一方通行「………次?」

ミサカ「もちろんです。だって、ミサカ達は友達でしょう? とミサカは胸に手を当てて宣言します」

一方通行「…………うン、そうだ、ね。友達だもンね」ニヘ

ミサカ「ええ、当然です。それに旅館では旅館なりの楽しみもあるものです。皆でいればきっとどんな所でも楽しいです」


「おーい! 出発するぞー!」


ミサカ「さ、行きましょう。旅行はこれからが本番です、とミサカはあっくんの手をとります」


769 : にかう - 2011/12/21 01:02:58.24 JtuT26d70 191/263



木原「おぉ、遅かったじゃねぇか………」グデーン

一方通行「木原くン、どォしたんだァ? なンか疲れた顔だけど……」コソコソ

絹旗「警察で超こっぴどく絞られたらしいです。ヴェーラさんが迎えに行って、ようやく解放されたらしいですよ」ヒソヒソ

ヴェーラ「学園都市に連絡して、理事長にまで繋いだんだから。免停で済んだのが奇跡よね………さあ、旅館に向かうわよ~、乗った乗った!」

上条「ヴェーラさんの運転なら、もう三途の川を垣間見る必要は無さそうですね」

垣根「結果的に、免停は何よりもオレ等にとって何よりの朗報だな」


削板「なあ、あの人間みたいな形のヤツ、やっぱ学園都市に連れて帰っちゃだめか?」

麦野「どうやって持っていくのよ……大体あんな気持ち悪いのは却下!!」

滝壺「そう? ちょっと可愛かったけど」


麦野「あれならまだネッシー連れていった方がマシ」



番外「あ~疲れた~ 温泉が付いてるんだったよね、旅館。ミサカ大きいお風呂自体が初めてだからなあ、海よりそっちが楽しみかも」

打ち止め「洗いっこしようね! お姉様も!」

美琴「温泉………うぇへ」

打ち止め「……お姉様?ってミサカはミサカは悪い予感に身を震わせてみたり」ブルッ



770 : にかう - 2011/12/21 01:04:25.87 JtuT26d70 192/263





フレンダ「浜面ー私の荷物も一緒に運んでー。疲れたー」

浜面「はいはい……よっと。よし、オレで最後k」

ポンポン

浜面「あ、すまん、まだ後ろに」クル



ヒトガタ「キューキュー」



浜面「」

バタン!!

ヴェーラ「わ、どうしたの? そんな慌てて」



浜面「だ、出して!! 早く発車してぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?!?!」




771 : にかう - 2011/12/21 01:07:39.02 JtuT26d70 193/263

終わりです。次回から旅館編の為、こいつを挟んでおきます。

オチはまたもヒトガタさんw

なんの生物かすら分からないので、水陸両用でも無問題だと思うのです。

私が浜面の立場だったら泣きます。小便漏らします。


それではまた。


782 : にかう - 2011/12/24 01:36:08.35 1s6L243k0 194/263



一行、旅館前へ




ヴェーラ「はーい、到着~~」


ゾロゾロ


浜面「おぉ、これは……」

打ち止め「おっき~~~~い!! ってミサカはミサカは旅館を目の前にして大はしゃぎ!!」

麦野「いかにも『温泉旅館』って感じね。趣がある中にも高級感があって、中々いい宿じゃない」

上条「こんなところに泊まれるなんて、上条さんの財政状況じゃああり得ないですよ」

浜面「オレも……なんか場違い感があるな、特にオレなんか」

ミサカ「皆で旅行費を集金した金額では到底及びそうもない宿ですが……確か宿の手配も猟犬部隊の方がしてくれたんですよね。一体どうやったんですか、とミサカはヴェーラ氏に問いかけます」

ヴェーラ「バスとかの手配は私達がやったけど、旅館については木原さんがしてくれたのよ。コネとか八方に手を伸ばして探したみたいだけど……私もこんな立派だとは思いませんでした」

783 : にかう - 2011/12/24 01:37:44.73 1s6L243k0 195/263


木原「……ああ? 別に大したことねぇだろ、ただの学生って訳じゃねえんだ。それよりオレはさっさと温泉でも入って……」グデーン

一方通行「木原くン、がここ探してくれた、のォ?」

木原「! あ、あぁ、泊まるとこくらい自分で選びたいしな」

ヴェーラ「木原さん、以前勤めていた研究所の人間にも連絡取ったりして、ギリギリまで宿の選別してたのよ。嫌いだった上司に頭下げたりして」クスクス

木原「おいヴェーラ! 余計なこと……!!」

一方通行「ほン、とォ?」パチクリ

木原「……オレも泊まる訳だからな。どうせならマシな宿がいいだろうが」プイ

一方通行「……ありがとォ。木原くン、頼りになるねェ」ニヘ

木原「!?!? よぉぉぉぉおおおしガキ共付いてこい!! このオレがとった旅館だ!!! 存分に寛ぎやがれ!!!!!」

一方通行「はァい」ウキウキ

美琴「(チョロい………)」スタスタ

絹旗「(シロちゃんが頼めば屏風の虎どころか、サーベルタイガーでも超捕獲してきそうです)」スタスタ

滝壺「(きはら、なんか可愛い)」スタスタ


784 : にかう - 2011/12/24 01:43:28.47 1s6L243k0 196/263


旅館内、受付前



美琴「へ~内装もいい感じじゃない。本当にいい旅館ね」

垣根「一泊なのが惜しいくらいだな」

打ち止め「お部屋も楽しみだね!ってミサカはミサカはきょろきょろロビーを見渡してみたり!」

木原「まあ騒ぐなガキ共……予約した木原ってもんだ。『松』の部屋6部屋頼む」ドヤッ!

受付「はい、木原数多様ですね。ようこそお越しくださいまし……!?」ギョッ!?

木原「あん?」

受付「……申し訳ありませんが、当館では刺青をなさったお客様のご利用はお断りしていまして……」

木原「」



全員「「「「「「「「………あー」」」」」」」」」


785 : にかう - 2011/12/24 01:44:12.51 1s6L243k0 197/263


受付「本当に申し訳ございません」

木原「お、おい待て!! オレは宿選ぶ上で『そっち系』の人間も御用達って条件で探したはずだぞ!!!」

受付「……あまり大きな声では申し上げることができませんが、そういったお客様がご利用の場合は大浴場の使用を控えていただくという形で認めさせて戴いておりまして……」

木原「個人風呂ならいいんだな!? それなら今から一部屋だけでも風呂付の部屋をとって……!!」

受付「これも大変申し上げにくいのですが……」

木原「あぁ!?」

受付「お顔に刺青ですと、隠せないので他のお客様へ威圧感を与えてしまう恐れがございますので」

木原「」

フレンダ「……確かに、顔面刺青じゃ結局風呂に入ろうが入るまいが関係ないって訳よ」

番外「本職さんだって顔面に刺青なんてそうそうしないよね。ぎゃは、木原くんマジヤ○ザ」

削板「顔に刺青入れるなんて大した根性だと思ったが、その根性が仇になったって訳だな」

木原「待て待て待て!!! ……わかった、刺青が見えなきゃいい訳だな!? ヴェーラ、今からひとっ走り覆面買ってこい!! マス○ラスでもタイ○ーマスクでもなんでもいい!! 旅館にいる間はずっと被ってるから、それなら」

受付「申し訳ございません」フカブカ

木原「わかった、ならスパイ○ーマンの全身コスでどうだ!! 世界的ヒーローの恰好なら注目は集めこそすれ威圧感なんt「木原さん、諦めましょう」おい!? 引っ張るなオレはまだ……!!!」ズルズル


ハナセ! セッカクノクソガキトノオトマリガ!!


一方通行「木原くン………」

ミサカ「折角株を上げたところだったというのに、とミサカは『残念』という言葉がピッタリな引きずられていく木原数多の姿を見送ります」




垣根「………とりあえず、チェックインするか」




786 : にかう - 2011/12/24 01:49:08.32 1s6L243k0 198/263

予告なしで始めてしまいました上に、短いですが今日のところはここまでで。

年内で旅行編を収めると言いましたが、そんなことは無さそうなんだぜ!!

794 : にかう - 2012/01/05 18:29:16.95 sdWryWky0 199/263

あけましておめでとうございます。

本日、21時くらいにはおそらく投下できると思います。

797 : にかう - 2012/01/05 19:44:55.06 sdWryWky0 200/263





脱衣所




上条「うあ~、体べったべただな~。遊んでるうちはいいけど、後になると海は厄介だよな。塩まみれだ」

一方通行「うン……ホントだ、腕もしょっぱい」エヘヘ

上条「さっさと流しちまうか。しかし、こんな立派な旅館の風呂なんて上条さんは初めてですの事よ」ウキウキ ヌギヌギ

一方通行「オレも、おっきいお風呂自体この前の銭湯しか入ったことない。外にお風呂があるンだよねェ?」ヌギヌギ

上条「露天風呂だな。きっと気持ちいいぞ~、お先!」ガラガラ

一方通行「あ、待ってェ~」トテトテ


798 : にかう - 2012/01/05 19:45:47.48 sdWryWky0 201/263



浴場(露天)


上条「おぉ~~~雰囲気あるなぁ! 広いし海も見渡せるし、最高だな!」

削板「お、やっと来たな! 見ろ上条、修業ができるぞ!!」バシャバシャバシャ!!

上条「修行て。頭から被るものじゃないだろ、打たせ湯って。子供じゃないんだから……」ハア

一方通行「わ、軍覇くン何それ?」

削板「身に水を打たせることによって精神を研ぎ澄ますんだ! 一方通行もやるか!?」バシャバシャ!!

一方通行「え、いいのォ?」

削板「おお、来い来い! なーむほーれんげーきょー!!」バシャバシャバシャ!!

一方通行「うン! ほーれんげーきょー?」バシャバシャ!!

上条「だから打たせ湯ってのは………まあいっか。えっと洗い場は………うお!?」



浜面垣根「「………ハァ」」ドヨーン




上条「………なにしてんだ? やたら高いテンションで真っ先に風呂に走っていったのに」

浜面「……おぉ、上条か………」ハァ

垣根「………ったく、折角の温泉だっつーから期待して来てみたってのによ……」ハァ

上条「? 景色もいいし広いし、いい温泉じゃねぇか。どっか不満でもあんの?」

浜面「不満……」

垣根「だぁ?」

上条「?」




浜面垣根「「なんで混浴じゃねぇんだよ!!」」



799 : にかう - 2012/01/05 19:46:54.81 sdWryWky0 202/263



上条「………は?」

垣根「なんでだよ!? 温泉つったら混浴じゃねえのかよ!! これじゃ銭湯と一緒じゃねえか!! クソが、今から旅館に抗議して……!!」

浜面「あんなキレイどころと温泉に来て男女別なんてあり得ねえだろ!! 『外』の温泉っつーから期待してたのに………!!」

上条「いや、ちょっと待って」

垣根「合法的に女の裸体が拝めるチャンスだってのに、何て仕打ち……! 今からでも違う旅館探すか……」

浜面「それがいいかもな。観光地だから他にも旅館はある筈。手分けして探せば一つくらいはあるだろ」

垣根「よし、早速上がって調べるか。おい上条、お前も協力しt」

上条「待て!! ちょっと待て!!!」

垣根「……んだよ、時間はねえぞ? もう日が暮れて来てるし、これから探すとなったら」

上条「待て!! ………温泉て、全部が全部混浴って訳じゃないぞ」

垣根「なん………」

浜面「だと………?」

上条「お前らはずっと学園都市育ちだからか変な思い込みがあるのかもしれないけど、普通混浴があるところだって、女湯と男湯の他に『混浴』があるところばっかりだぞ?」

浜面「な………!? じゃ、じゃあせめて混浴がある温泉を今からでも探して……!!」

上条「仮に、見つかったとしてアイツらがオレ達と混浴に入ると思うか? ……一方通行
は別としても」

浜面「………無理だ。特に麦野や絹旗なんて『浜面と同じお湯に入るなんてそれだけでキモい』とか言うに決まってる。一緒の風呂なんて、何があっても無理だ……」

上条「期待してたとこ気の毒だけど………いい温泉には間違いないんだ。混浴云々はすっぱり忘れて楽しもうぜ、な?」

浜面「……そう、だな。こんな高級な旅館の温泉なんてこの先入れるかどうか分からないくらいだし、純粋に温泉を楽しm「まだだ」は?」

垣根「まだだ。混浴がダメでも、まだ希望はある。露天風呂ならではの希望がな」

浜面「ならではの、希望?」

上条「………まさか」



垣根「覗きだ」


800 : にかう - 2012/01/05 19:47:56.79 sdWryWky0 203/263



浜面「!!」

上条「やっぱり……」

垣根「この風呂の構造を見ろ。元は一つの湯を、つい立で使って仕切ってある。つーことは、だ。この一枚の仕切りを隔てた向こう側は女湯って訳だ。通常の銭湯なんかとは比較にならない程に覗き易い環境にある」

浜面「……確かに」ゴクリ

垣根「だろ? 能力を使えば上から覗き見ることは容易いが、生憎向こうには滝壺がいる。能力を使った際のAIM拡散力場の変化を感づかられないとも限らねえ。力技で行くぞ」

浜面「桶を積もうにも数が足りないし……肩の上に乗っかって丈を稼ぐか。よし、そうと決まればポジション取りを」

上条「いやいやいや、何規定事項みたいに言ってんだよ!? もしこれがバレたりしたらえらい目に遭うぞ!? 上条さんはもう麦野さんのオーガ化は見たくないですの事よ!?」

浜面「う、確かに麦野にバレたなんてことになったら……」ヒュン

垣根「バカ野郎が!!!!!」

上条浜面「「!?」」ビク!

垣根「リスクを恐れていたら成功なんてあり得ねえ。安全な道ばかり歩いてるやつにどんな人生が待ってると思う? オレは失敗とリスクに怯えてばっかりの人生なんて真っ平だ。偉大なる先人の足跡を見ろよ。失敗を恐れずチャレンジしたからこその輝かしい生涯だろ?」

浜面「垣根………そうだな、ビビっちまって情けねえ! オレはやるぜ!」

上条「……なんか適当に言いくるめられた感があるけど、そうだな! こんなチャンスそうそうないし、バレなきゃいいんだもんなバレなきゃ!」

垣根「よし、そうと決まったら「皆、何してンだァ?」

削板「どうしたお前ら、風呂にも入らないで突っ立って。なんだ、新しい筋トレでも思いついたのか?」

浜面「ああ、これから女風呂をのz―――むぐっ!?」

上条「あはははは何でもない、ちょっと湯あたりしたから冷ましてるだけd」

垣根「女風呂覗くぞ。手伝え」

上条「ぶっ!?」

一方通行「ふェ?」

削板「覗き、だと?」ピク

上条「ななな何あっさりバラしてんだよ!? この2人が覗きなんて協力するわけないだろ!? 削板なんて絶対そういうの許さないタイプだろ!」ヒソヒソヒソ!!

垣根「あ~うっせ。いいからオレに任せてろ」

削板「垣根、今覗きをすると言ったか? もし聞き間違えじゃなかったら、そんな根性の無い真似、オレは許さんぞ!! 全力の根性を以て阻止する!!」

垣根「はぁ~~あ。何だよ、その程度だったのかよ第7位ってのはよぉ」

削板「? 何がだ?」


801 : にかう - 2012/01/05 19:48:55.26 sdWryWky0 204/263


垣根「覗きをする『根性』も無いのかよ、ってなぁ? オレはお前を買い被ってたみてえだ」

削板「何を言ってる! 女子の入浴を覗こうだなんてそんな卑怯な真似するほうが根性がないだろうが!!」

垣根「そうか? 考えてみろよ。仮に今から女湯を覗く、そしてそれが成功する。それによって得られる対価はなんだ?」

削板「? ………女子の裸を見ることだろう?」

垣根「ご名答。何、ただそれだけの事だ。別にSEXしてるシーンでもない、ただの裸だ。そんなもん、そこらで売ってるAVの方が遥かにエロいだろ? しかも撮影なんてするわけでもなし、本当にただ見るだけだ」

削板「む? 何が言いたいんだ?」

垣根「逆に失敗したときの事を考えてみろ。向こうには誰がいる? 麦野、美琴、絹旗……見つかったらエライ事になるだろ」

削板「確かに、骨も残りそうもないな!」ハッハッハ

垣根「だろ? 成功報酬と失敗のリスク、天秤にかけたらリスクが凄まじい。ただ裸を見るためだけに命を懸ける………すげえ『根性』がいるミッションだと思わないか?」

削板「!! 確かに……!!!」ハッ

上条浜面「「(えぇー)」」


802 : にかう - 2012/01/05 19:49:44.24 sdWryWky0 205/263


垣根「な? オレ達はこの場を借りて根性試しするって訳だ。協力、してくれるな?」ニコッ

削板「任せろ!! 全身全霊で覗くぞ!!」

垣根「じゃ早速―――」クイッ

一方通行「の、覗きなンて、ダメ……だってェ」ビクビク

垣根「はぁ、お前も聞いてたろ? これは根性試しであって、立派な精神修行の一環なんだよ。言うなれば男の修行だ。分かるか?」

一方通行「で、でもォ………裸、見られたら恥ずかしい、と思う。女の子だもン」

浜面「おい、垣根」グイ

垣根「あん? 何だよ」

浜面「無理に一方通行を説得することも無いんじゃないか? 覗いてる間にサウナなり打たせ湯なり、交代で引っ張りまわせばバレないだろ」ヒソヒソ

垣根「ダメだ」ヒソヒソ

浜面「? なんでだよ?」

垣根「万が一女どもにバレても、あいつが一緒ならお仕置きが軽くなりそうだろうが」ヒソヒソ

浜面「………あー」

垣根「一方通行、一緒に覗くぞ!」

一方通行「だ、だからダメ、だってばァ。皆、かわいそう、だし」

上条「なあ垣根、一方通行を説得するのは無理じゃないか? 無理に誘っても可哀そうだぞ」ヒソヒソ

垣根「黙ってろ。何とかしてこっちサイドに引き込んで………ん?」ヒソヒソ

垣根「…………一方通行。お前、自分の胸に聞いてみろ。本っっっっ当に覗きたくないのか?」

一方通行「え、と。だから皆かわいそう、だから」

垣根「そこだ。『かわいそうだから』ってことは、お前自身、覗きたくない訳じゃないんだな?」

一方通行「え? あ、それは、その」

垣根「隠さなくてもいい。男なら当然の事だからな………んで、誰だ? 誰の裸が一番見たいんだ?」ニヤニヤ

一方通行「え、えェ!?///」

垣根「やっぱ麦野あたりか? スタイルだけはイイからなあいつは」ニヤニヤ

一方通行「あ、や、ち、違くて///」オロオロ

垣根「隠れ巨乳の滝壺か、大人な魅力のヴェーラか」ニマニマ

一方通行「も、もうやめて、よォ///」ワタワタ

垣根「違うか。なら………」

一方通行「垣根くン、だから」

垣根「大好きなミサカちゃんか、親分あたりかぁ?」

一方通行「っ!!////」ボンッ!

上条「あ、煙出た」

垣根「そおかぁ。で、どっちが本命だよ」ニマニマニマ

一方通行「あ、あゥ………//////」プシュウ



浜面「エロ話に反応する一方通行……なんか新鮮だな」

上条「一方通行さんも男の子なんですねー」ホクホク




803 : にかう - 2012/01/05 19:50:33.55 sdWryWky0 206/263




~~~~


垣根「よし。じゃあ取り掛かるか」

削板「合点だ!! じゃあまず下になるやつは―――」

一方通行「だ、だからダメだってばァ!」

垣根「んだよ。お前だって本当は覗きたいんだろ? 自分の気持ちに素直になれっての」

一方通行「で、でもでも! ………もし、見つかったら、皆に嫌われ、ちゃう。そンなの、やだもン。折角できた友達、なのに」シュン

上条「あ………」

浜面「だ、大丈夫だって! 絶対見つからないようにするし、簡単に嫌われたりしないって! ………多分」

一方通行「だって、絹旗ちゃンだって前に『女性の裸を見たら超処刑もの』って」

垣根「大丈夫だ」

一方通行「え? でも」

垣根「お前は学校に行ってないから知らないだろうが、修学旅行の時に男子が女湯を覗くっていうのは、最早様式なんだよ。さながら中日が最後に岩瀬を登板させるのと近いものがある。つまり、覗かれる側もそれをある程度許容しているって訳だ。そりゃ覗かれてるのが見つかったら怒られはするだろうが、それで縁を切られたりするほどじゃねえ。せいぜいしずかちゃんの『きゃー! のび太さんのエッチー!』程度だ」

上条「(お前も学校行ってないじゃん)」

一方通行「ほ、ほんとォ?」

垣根「ああ。今日の旅行だってその法則が準用される。学生同士の保護者付きの旅行……準修学旅行っつってもおかしくないだろうな。それに一方通行、男の友情ってのはこういう経験を経てこそより強くなるんだぞ」

一方通行「友情……」ピク

垣根「むしろ覗きを一緒にやってないなんて、そんなの仮初の友情だ。高校生の青春ってのはこういうところにあるんだよ。学校に行ってない面子が多いオレ等で、こういう機会なんてそうそう無いんだ。そう、オレは別に女の裸が見たい訳じゃねえ。お前らと友情を深め合いたいから覗きをするんだ!!」

浜面「よくそんなデマがすらすらと……こんなんで騙されるはz」

一方通行「オレ、やる! 覗き、する!」

浜面「あるぇー?」

垣根「よく言った!! よし、一番は一方通行、お前だ! オレと削板が下になるから上に肩に乗って――――――ん?」


ミシッ


削板「今、なんか変な音しなかったか?」

上条「仕切りの板の方からミシって……ん、なんか板が傾いてるような」


ドン!!!!!


垣根「! マズイ、急いで板から離れろ!!!」

  
バキ  ギイイイィィィ


浜面「やばっ! 倒れ―――!」





バッタアアァァァァアアアアアアアン!!!




野郎s「「「「ぎゃあああぁああああああ!!!!」」」」





804 : にかう - 2012/01/05 19:51:58.41 sdWryWky0 207/263



―――十数分前―――



ミサカ「ふぅ……い~い湯だな~アハハン、とミサカは思わず某コメディアンズの名曲を口ずさみます」チャポン

麦野「いくつなのよアンタ……でも確かにいいお湯ねぇ。遊び疲れも吹き飛びそう。しみるわ~」

絹旗「麦野、それ超おばさん臭いですよ」

麦野「あ゛?」

絹旗「な、なんでもないで~す」スイスイ

打ち止め「あ、ミサカもミサカも~ってミサカはミサカはキヌハタのマネして犬かきしてみたり!」バチャバチャ

ヴェーラ「こらアホ毛ちゃん、お行儀悪いわよ? ………どうしたの欧米ちゃん、じっとこっち見て」

フレンダ「え? あ~、いや、結局ヴェーラもスタイルいいな、って。ちょっと羨ましいって訳よ」ズーン

ヴェーラ「や、やだ、そんなことないわよ。最近、お肉も付いてきたしお肌だって潤い無くなってきたし……欧米ちゃんのほうがずっと魅力的だってば」

フレンダ「む~。そうかな……でもでも、この前は吹っ切ったとか言ってみたけど、やっぱり胸は欲しい訳よ。麦野程とは言わないにせよ、滝壺、いや番外個体くらいは……!」

番外「まぁだ言ってんだ。いい加減諦めたら?」

フレンダ「結局、持ってる人には持たざる者の気持ちは解らないって訳。ねぇ、ヴェーラは何か知らないの? 年長者として何かいいアドバイスない?」

ヴェーラ「えぇ? ……私もそんな大きい訳じゃないし………キャベツとかから揚げ食べればいい、とか」

ミサカ「それはむしろミサカの主食となってます。無論飲み物は牛乳で。ま、結果これなんですけどね、とミサカは自分の胸を見下ろします」ペターン

ヴェーラ「え、えっと、後は………揉んでもらう、とか?」

絹旗「揉んで『もらう』ってことは自分じゃダメなんですね。えい」フニッ

フレンダ「きゃわっ!?」ビクッ!

ミサカ「揉み方とかあるんでしょうか? とミサカは新情報に興味津津に問いただします」

フレンダ「ひゃっ、ちょっ、やめ………!そこは駄mぁんっ!」ピクン!

ヴェーラ「特にないだろうけど………男の人に、ってのがポイントらしいわよ」

滝壺「? なんで男の人じゃないとダメなの?」

ヴェーラ「男の人と……まあエッチする時に女性ホルモンが出るから、ってのが理由らしいわね。まあ眉唾ものなんだけど」

絹旗「え、えっち、ですか……///」フニフニ

フレンダ「ちょっと、女同士じゃ、んっ、意味ないん、あっ、でしょ!? いい加減止めてぇ!」

打ち止め「? よく分からないけど、じゃあミサカはあの人に揉んでもらおうかな、ってミサカはミサカは早速お風呂上りにあの人にお願いしてみる!」

ミサカ「それはダメです、とミサカはアホ毛にチョップを一つ入れておきます」




805 : にかう - 2012/01/05 19:52:40.90 sdWryWky0 208/263



~~~~


美琴「……さて、そろそろ―――」

ミサカ「上がりますか? とミサカは入浴中ずっと黙っていたお姉様に問いかけつつ立ち上がります」ザバァ

麦野「アンタ、結局今日も結構出血したからね。湯あたりしやすいだろうから早めに上がりましょうか」ザバァ


美琴「覗くわよ」キリッ


ザパァァァアアアン!!!


美琴「きゃっ!? 何よ、急にずっこけて。飛沫がかかっちゃったじゃない」

ミサカ「………念のため、もう一度発言を確認してもよろしいでしょうか、とミサカは聞き間違いであることを期待しつつも恐る恐る聞き直します」

美琴「だから、あっくんの入浴シーンを覗こうって言ってるじゃない」

絹旗「筋金入り、とはまさに超このことですね。なんというブレない変態」

美琴「誰が変態よ。こんなチャンス逃すバカがどこにいるの。全く何言ってんだか」ヤレヤレ

ミサカ「バカはお前だ」

美琴「何よアンタ姉にむかって……別にいいわよ、アンタは覗かなくたって。麦野さんは覗くわよね?」

麦野「ぶはっ!? な、何で『私は当然』みたいに言ってんのよ!?」

美琴「え? だって麦野さん、私の『あっくんシークレットショット』のSDカード、一番よくコピーして……」

麦野「きゃーーーー!?!? ちょっと、それは皆に秘密だって―――!!!」

フレンダ「麦野………」

番外「むぎのんも、変態だったんだね……」ウワァ

美琴「ま、麦野さんが変態かどうかは置いといて」

麦野「違うわよ!!」

美琴「さっきも言ったけど、こんなチャンスそうそう無いし。覗くなら今しか無いでしょ。ほら、肩に立てば3人いればなんとか……ほら、せめてあと一人手伝ってよ」

滝壺「……じゃあ、私手伝う」ハイ

絹旗「滝壺さん!?」

滝壺「なんか悪いことしてるみたいでドキドキするね」

フレンダ「いや、実際悪い事だからそれ」

美琴「そう? 男が女湯覗くんならともかく、女が男湯覗く分には構わないじゃない。犯罪にはならないわよ」

絹旗「倫理的に超アウトな気がしますが」

美琴「細かいこと気にしないの。じゃあ誰かまず麦野さんと滝壺さんが下に………あ、それより、この桶を全部重ねたらギリギリ届くかも。ちょっと手伝って」

滝壺「わかった」テテテ

麦野「………」ガタゴト←結局手伝う

打ち止め「桶積めばいいの!? ってミサカはミサカは積み木みたいにドンドン桶を重ねてみたり!」


806 : にかう - 2012/01/05 19:53:34.10 sdWryWky0 209/263



番外「こいつら、マジでやる気じゃん……」

ミサカ「ヴェーラさん、年長者でしょう。何とかしてあの愚姉を止めてもらえないでしょうか、とミサカはわりかし真剣に頼み込みます」

ヴェーラ「う………とは言っても、日常的にあーちゃんの盗撮をしている身からしたら、どの口が言うんだ、って気がして……」

ミサカ「そういえば、猟犬部隊もそこそこの変態集団でしたね、とミサカは自分の周りが変態ばかりなことに絶望します」

ヴェーラ「う!? で、でも流石にお風呂とかは撮ったりしてないからね!? そもそもアレは木原さんの命令だからやってるだけで……!!」


美琴「できたー♪」

ミサカ「あ゛」

美琴「じゃ、早速私が………く、ちょっと届かないわね」ン~~~

フレンダ「全裸で壁を………」

絹旗「超シュールな絵ですね………」

美琴「くそ、届かな………ていっ!」ピョン!


ガラガラガラ!!


麦野「わっ!? 桶、崩れたわよ!?」

美琴「くっ、このまま懸垂の要領で何とか………!!」ググ~~

ミシッミシ

絹旗「……なんか、飛びついた衝撃か、壁がこっち側にたわんでないですか?」

フレンダ「なんかミシミシ言ってる!? 麦野、壁、向こう側に押して!!」

麦野「わ、わかった!! せ~~のっ!!!!」ドンッ!!!!!



バキ




全員「「「「「「「あ」」」」」」」」



ギイイイイィィィィ!!!




美琴「え、ちょっ倒れ―――!?!?!?」




バッタァァァアアアアアアン!!!!!



807 : にかう - 2012/01/05 19:54:18.40 sdWryWky0 210/263

とりあえず終了で。次回はそれほど間が空かずに投下できると思います。


次回もどうぞよろしく。

809 : にかう - 2012/01/06 00:50:42.39 jlFW1s1M0 211/263

明日休みだから、なんか張り切ってしまいました。もう一回投下します。

810 : にかう - 2012/01/06 00:51:54.29 jlFW1s1M0 212/263






上条「―――御坂達は?」

ミサカ「今、女将さん達と賠償金の話し合いしています。まあレベル5が二人も居ますから金銭面では問題ないでしょう。いずれ来るでしょうから、先に食事してましょう」

垣根「まさか、オレ達より早く覗きを実行していやがるとは……」ヒソヒソ

浜面「普通、女が男湯覗こうだなんて考えもつかないけどな。でも、オレ達があの時板から離れていたら、女湯が丸見えだったのに……!!」ヒソヒソ

垣根「全員下敷きになったからな………惜しいことしたぜ。な、一方通行?」ヒソヒソ

一方通行「え!? あ、う………あゥ///」

ミサカ「あの、男子たち?」

垣根「うぇい!?」

浜面「ごめんなさい!?」

ミサカ「???  あの、すみません、でした」

垣根「オレ達は別に………ん、何がだ?」

ミサカ「ミサカ達が彼女らを止められなかったばっかりに、お風呂も邪魔してしまい、怪我までさせてしまって……本当に申し訳ございません」ペコリ

一方通行「え………?」

フレンダ「そうね、止めようと思えば止められたとも思うし……結局、私達にも責任はあるって訳よ」ペコ

絹旗「……ごめんなさい。特に浜面と上条なんて能力が使えないから超、痛かったでしょう? コブとかできてませんか?」ナデナデ

浜面「いっ!? イヤイヤ、こんなん大したことないから!! 気にすんなって、な!?」アセアセ

打ち止め「あなたも、能力使ってても怖かったよね、ってミサカはミサカはしょんぼりしながら謝ってみる」ショボーン

番外「…………ゴメン」

一方通行「う………」ズキ



絹旗番外ミサンダ止め「「「「……」」」」シューン


811 : にかう - 2012/01/06 00:52:32.03 jlFW1s1M0 213/263



垣根「おい………どうする、これ? すげえ罪悪感なんだけど」ヒソヒソ

上条「オレ達も覗こうとしたからお相子だぜ!! なんて口が裂けても言えない雰囲気だな」ヒソヒソ

一方通行「正直に、話す?」ヒソヒソ

浜面「そんなことしたら、シャレにならないくらいボコられるぞ………なんとか話題を変えて乗り切るしか無いだろ」ヒソヒソ


仲居「お食事をお持ちいたしました」


浜面「おっ、飯来たぞ!! さっきの事は水に流して飯にしようぜ! なっ!?」

ミサカ「でも……」

上条「折角の旅行なんだから、いつまでも暗い顔してたら損だろ? もう謝るのは無し! だろ?」

垣根「そうそう、そんなケツの穴小さくねえってのな!」

一方通行「う、ン。全然気にしてないし!」

ミサカ「……はい」

絹旗「そうですね………えへへ、浜面、ちょっと見直しました」ニコ

浜面「(心が痛いぃぃぃぃいいいい!!!!)」



812 : にかう - 2012/01/06 00:53:35.45 jlFW1s1M0 214/263




一方通行「ン、おいしィ」モグモグ

ミサカ「濃厚でいて肉厚、それでいてしつこくない……何個でもいけそうです」モキュモキュ

フレンダ「ん、生魚ってあんまし得意じゃなかったけど、これならいけるね」モグモグ

削板「そうだろ! なんせ今日直接つかみ取ったからな、まさに獲れたてだ!!」

絹旗「天ぷらも超美味です。なんて魚ですか?」パリ

削板「名前……? よくわからんな。見たことも無いヤツだったし」

絹旗「………は?」ピタ

削板「板さんも見たことないって言ってたしな。折角だから捌いてもらったが、暴れて大変だったぞ!!」

垣根「……まさか、あの赤いクーラーボックスの方も調理したのか?」

削板「ん? 勿論!! 今、上条が食べてるエビみたいなやつは、あのアノマロ……なんとかみたいなやつだぞ!! 板さんが怯えて大変だったからオレが気絶させたんだ!!」ハッハッハ

上条「」ブーーーッ!!

垣根「おまっ、青い方のだけ調理してもらうようにしろっつったじゃねえか!!! あんな古代生物の大群なんか食えるはずねえだろ!!!」

番外「なんか気分が……」ウェ

一方通行「ら、打ち止めちゃン、こっちのタコなら大丈夫だから」

打ち止め「う、うん、ありがとう」ハム

削板「お、そいつはオレに噛みついてきた紫のタコみたいなやつだな。垣根が『オルトロスみたい』っつってたな」

打ち止め「」ブッ!

一方通行「打ち止めちゃン!? ご、ごめン!!」アセアセ

垣根「もう責任とってお前全部食え!!!!」




813 : にかう - 2012/01/06 00:56:30.65 jlFW1s1M0 215/263


~~~~~



ガラッ


麦野「……はあ、やっと解放されたわ」

美琴「まあ、板も大分老朽化してたってことで結構安く済んだし、よかったわね」

滝壺「いっぱい怒られちゃったね。あ、もうご飯?」

絹旗「……お先してまーす」ムグムグ

麦野「なんか、削板の膳だけ量が多いけど?」

削板「むぐ、このアノマロなんとか似のヤツ、エビみたいで美味いぞ!」ガツガツ

垣根「気にするな。そこにあるやつだけ食え」

美琴「? まあ、そうするけど………あ、あっくん、皆、さっきはごめんね」ペコ

一方通行「い、いいよ、気にしてない、から」ブンブン

上条「そうそう! 腹減ってるだろ、さっきのことは忘れて、な!? そういえばヴェーラさんはどうしたんだ? 御坂達と一緒だったろ?」

滝壺「きはらにおにぎり持って行ったよ。今日はバスに泊まるからって」

フレンダ「なんか、気の毒なことになってよね……あんなに張り切って準備してくれたのに」

絹旗「よく考えたら、ファンデーションとかで隠せたりしましたよね。それでもお風呂は超無理でしょうけど……どうします? あとで掛け合ってきましょうか」

麦野「そうね。食事が終わったら行ってみましょうか、部屋だって6部屋ある訳だし……そうだ、部屋分けはどうする?」

上条「男が木原さん合わせて5人だから2、3で分けて、後の4部屋は女子で使えばいいだろ。つっても、一部屋が大分広いから3人でも大分スカスカになりそうだけどな」

打ち止め「え~、ミサカはあなたと一緒のお部屋がいいな~、ってミサカはミサカは無難な組み分けに異議を申し立ててみたり」

ミサカ「『男女七歳にして席を同じうせず』とあります。お子様だからって例外は認めません、とミサカは抜け駆けしくさった司令塔に厳正な対応をとります」

打ち止め「えぇ~~!?」

一方通行「あはは、寝る前にいっぱい遊ぼォ?」

打ち止め「うん……ってミサカはミサカは聞き分けよく頷いてみたり」

フレンダ「(やべえ。ラビットと同じ布団で寝たとか言ったら死ねる。マジで)」ブルッ


上条「ごちそうさまっと。じゃあ、オレは食い終ったから木原さんのとこ行って……」



キャアアアアア!! グ、グレートサスケカノマスクシタオトコガテンナイニ!? 

オイ、オレハキャダッツーノ!! イレズミカクセバイインダロ!? スナオニトメヤガレ!!

キハラサン、ダカラムリデスッテバ!!

ケイサツヲヨベー!!


上条「………もう少し後にしとくか」





814 : にかう - 2012/01/06 00:57:12.48 jlFW1s1M0 216/263



~~~~~~



亀仙人の間(宿泊部屋)


絹旗「さって、お菓子も飲み物も準備したし、夜は超これからですね!」

浜面「流石にこの人数だとキツキツだけどな。でもいいよなこういうの、修学旅行みたいで」

フレンダ「なんかゲームでもする? この人数じゃトランプでもないし……どうしようか」

削板「腕相撲トーナメントはどうだ!?」

垣根「お前とやんのイヤだ。却下」

一方通行「ハンカチ落とし、とか?」

浜面「小学生か! もっとこう、盛り上がりそうなのにしようぜ………野球拳は?」

絹旗「エロ面黙れ」

美琴「いえ、いい案だと思うわ」キリ

番外「お姉様も黙った方がいいと思うなあ」


ガラッ


ヴェーラ「ただいま~」ハァ

一方通行「ヴェーラさン、お帰りィ」

上条「お疲れ様です……木原さんは?」

ヴェーラ「警察まで来たけど、ようやく説得して帰ってもらったとこ。木原さんはバスに逆戻りね」

麦野「ファンデーションとかで隠せば入れるんじゃない、ってさっき話してたとこなんだけど」

ヴェーラ「うん、さっきもれなく出禁になったから。どの道もう無理ね」

一方通行「後で、お菓子持っていってあげよォかな」

ヴェーラ「そうしてあげて。多分泣いて喜ぶから……あら、これからパジャマパーティー?」

上条「正確には浴衣パーティーですけどね」

ヴェーラ「うんうん、青春って感じでいいわよね~ 何かゲームでもするの?」

滝壺「うん、でも何やるか決まってないの」

ヴェーラ「ふっふっふ、そんなこともあろうかと………ジャーン!!」

815 : にかう - 2012/01/06 00:57:52.91 jlFW1s1M0 217/263


フレンダ「何、その箱? 2つあるけど」

ヴェーラ「ふふふ、中身見てごらん?」ヒョイ

ミサカ「こっちの箱には、紙が入ってますね……『浜面仕上』?」

垣根「こっちにも入ってるけど、何も書いてないな。白紙だ」

ヴェーラ「それを使って王様ゲームをします!」

一方通行「王様ゲーム、ってェ?」キョトン

絹旗「クジで王様を決めて、王様は何でも命令を出せるってゲームです。『麦野が浜面に原子崩す』とかですね」

浜面「おい! そこは『1番が3番に~』とかだろ!? そのルールだと危ない!! 主にオレが!!」

美琴「っていうと、こっちの名前入りのがクジってことね。じゃあこっちの白紙入りのは?」

ヴェーラ「そっちの紙には皆で命令を書いていってもらうわ。クジで引かれた人間が王様で、そっちの命令入りのクジを引くって訳ね」

フレンダ「命令を受ける人はどうやって選ぶ訳? もっかいクジ?」

ヴェーラ「そ。で、命令に関しては『Aが~する』とか『AがBと~する』ってな感じで書いてね。基本、指定は無し。ただ『王様にAが~する』ってのはアリ。どう、やり方わかった?」

垣根「わかったけどよ、何でスタンダードに番号制にしなかったんだ? そっちのが分かりやすいだろ」

ヴェーラ「この人数でいちいち皆にクジ引いてもらうのは面倒だ、ってのもあるけど……イカサマ防止ね」

滝壺「イカサマ?」

ヴェーラ「ゴーグルちゃん達はテレパシーみたいなので通信できるんでしょ? 余計な疑いは排除しとかないと、後々揉めそうだからね」

垣根「なるほど」

番外「ふ~ん。で、これって何書いてもいいんだよね? 拒否も無しっしょ?」ニヤニヤ

ヴェーラ「勿論。でも、もしかしたら自分にその命令が当たるって可能性もあるから、その辺は慎重にね。あと、何でもいいって言ってもエッチなのはダメ。そこまで厳格に規制すると面白くないからライトなのはいいけど、直接的なのはダメよ。『パンツ見せる』とか」

滝壺「はまづら、ダメだよ?」

浜面「滝壺に言われた!? おいお前らもそんな目で見るなよ!! 書かねえからな!?」

ヴェーラ「じゃ、説明も終わったことだし書いた書いた!」

816 : にかう - 2012/01/06 00:59:03.34 jlFW1s1M0 218/263


~~~~~~


ヴェーラ「―――よし、皆入れたわね。じゃ、これも追加っと」バサバサ

ミサカ「なんですかそれ? とミサカはヴェーラが命令箱に投入した紙切れに対して質問します」

ヴェーラ「うふふ。これは猟犬部隊の留守番組が書いた命令ね。皆、このゲームを楽しみにしてるんだから」

番外「もう暗部でも何でもないよね、猟犬部隊……」



ヴェーラ「じゃ、始めましょ! 栄えある最初の王様は―――」ゴソゴソ




817 : にかう - 2012/01/06 01:02:50.11 jlFW1s1M0 219/263

今回はここまでで。

お約束ネタに入ります。


もし、何かネタがあったら提供お願いします。猟犬部隊の命令として使わせていただくやもしれません。


レギュラー面子の命令でも、何かいいのがあったら大歓迎ですv

正直、ネタがもつかどうか………

よろしくお願いします。


では、いずれまた。

855 : にかう - 2012/01/09 15:33:42.88 17VW7R5A0 220/263



ヴェーラ「―――じゃじゃんっ! どれどれ………『浜面 仕上』スピードマンくんね!」

浜面「お、トップはオレか。うっし」

絹旗「浜面、犯罪行為だけは超止めてくださいよ。身内から性犯罪者を出すのはちょっと……」

浜面「しねえっつの!! 大体命令はクジだろうが!! 仮にアレな命令引いてもオレの責任じゃねえ!」

絹旗「そうやって責任を擦り付けようなんて超男らしくないですね。どうせ超セクハラするなら堂々としたほうがまだましです」

浜面「だからしねっつの! ……はあ、んじゃクジ引けばいいんすよね」

ヴェーラ「ん。はいどーぞ」

浜面「どれ……」ゴソゴソ

全員「「「「「「……」」」」」」ドキドキ

浜面「これだっ!! ………え~『Aがコーラ一気飲み』」

フレンダ「あ、私が書いたやつだー」

ミサカ「地味に嫌な命令ですね、とミサカは炭酸が苦手なことを漏らします」

絹旗「『王様がAの太ももを撫でる』とかじゃなくて残念でしたね」

浜面「しつけえ!! で、そのAは……(残念なような安心したような)」ゴソゴソ

浜面「よっと『滝壺 理后』だな」

滝壺「……私?」

ヴェーラ「そういえば瓶で買ってたわね。 キュポン はい、桃ジャーちゃん」つコーラ

滝壺「………うん」

打ち止め「あ、ミサカ知ってる! こういう時って『イッキ! イッキ!』ってやるんだよね? ってミサカはミサカは宴会のノリを忠実に再現してみたり。イッキ、イッキ!」

856 : にかう - 2012/01/09 15:35:29.81 17VW7R5A0 221/263


イッキ! イッキ!



滝壺「………っ」グイッ!

浜面「(これなら誰からも非難されることないし、無難な命令だな。最初だしこんなもんだろ)」

滝壺「っ!! ケホケホッ!!」

浜面「ありゃ? どうした滝壺、まだ一口しか……」

フレンダ「そういえば滝壺、炭酸飲料って結局口に含むだけでもダメって言ってたね」

浜面「あ、そうだったのか? じゃあもう止めt」

番外「ん~でもさ、だから『王様ゲーム』じゃないの? 苦手だからって簡単に命令無しにしてたらゲームとして成立しなくない? 別に意地悪で言ってるわけじゃなくて」


ヴェーラ「う~ん……確かに、しかも初っ端だしねぇ………桃ジャーちゃん、半分、いや4分の1だけでも頑張ってみない?」

滝壺「………わかった。飲む」コクン

上条「いいぞ滝壺! 頑張れ!!」

一方通行「無理しちゃダメ、だぜェ?」

絹旗「非道な王なんかに負けちゃダメです!!」

ワーワー ガンバレー

浜面「(え、何でオレが悪者みたいになってんの? むしろ命令書いたフレンダじゃないの?)」

滝壺「………っ………っ!」ゴクゴク

滝壺「ケホッ! ゴホゴホ!!」

麦野「大丈夫、水飲む?」サスリサスリ

滝壺「ケホッ……大丈夫、ありがとう」ナミダメ

削板「いいぞ滝壺! いい根性だった!!」

一方通行「理后ちゃン、偉いねェ」ナデナデ

滝壺「! ……ふふ、いつもと逆だね」ニコ

一方通行「えへへ」ナデナデ

浜面「た、滝壺! よく頑張ったな! たいしたも」

滝壺「………」ジトー

浜面「た、滝壺さん? あの」

滝壺「バカ面」プイ

浜面「」



857 : にかう - 2012/01/09 15:37:25.08 17VW7R5A0 222/263





~~~~~




ヴェーラ「お次は………『垣根 帝督』メルヘンくんね!」

垣根「うおぉっし!!」

ヴェーラ「き、気合入ってるわね。ハイどうぞ」

垣根「おう」ゴソゴソ

垣根「(このゲームの特徴は自分で命令を選べないことだ。だからあまりヒドイ命令は書けないし、書いても命令を自分ができるとは限らない。だがどうだ、こうして粉状にしたオレしかわからない未元物質を紙に付着させとけば……)これだ!!」バッ!

垣根「『Aが王様の開脚前屈を手伝う』だ!!」

美琴「なんで開脚前屈?」

麦野「何を思ってこれ書いたのかしら」

垣根「(ふっふっふ、凡人にゃオレの崇高な目的は分かるまい。開脚前屈、つまり足を開いた前屈な訳だ。つまりAにはオレの両足首を固定させる。するとどうだ、背中を押すためには体を使って押すことになるだろ? ってことは、合法的に胸の感触を楽しめるって寸法よ!)」

ヴェーラ「ハイ、クジ」


垣根「(問題は人選な訳だが……野郎はオレを除いて3人。女は9人。打ち止めはまあ除外しても、11分の8は当たりって訳だ。その辺の細工はできなかったから完全に運任せになるが、第2位たるオレの引きがそんな残念なハズがねえ)」ゴソゴソ

垣根「(麦野か滝壺あたりが理想だが、貧乳ズでも密着しちまえば感触は分かるし女なら誰でも―――)」スッ




『削板 軍覇』







垣根「あぁぁぁあああああ!!!??!? 股関節、股関節gぎゃああああああ!?!? ちょ、腰、折れ………!??!」メキメキメキメキィッ!!





コンジョーーー!!







ゴキン








858 : にかう - 2012/01/09 15:38:22.57 17VW7R5A0 223/263


~~~~~




絹旗「何か、王様になった方がダメージ受けてるような……」

浜面「タキツボニバカヅラッテ タキツボニバカヅラッテ」ブツブツ

垣根「」

ミサカ「王様が決まるのが怖いですね、とミサカは早くも王様ゲームに対して尻ごみをします」

打ち止め「うう、ミサカ何だか怖くなってきたかも」ブルブル

ヴェーラ「ま、まあまあ! 楽しくなるのはこれからだから、ね!? お次は~」ゴソゴソ

ヴェーラ「! 『一方通行』あーちゃんね!」

女性陣「「「「「」」」」」ピク

一方通行「う、うン……(ちょっと怖い)」ゴソゴソ

一方通行「わ、『Aが王様の耳掃除する』だってェ。オレが書いたのだァ」

女性陣「「「「「!!!!」」」」」」

ヴェーラ「あら、よかったわねえ。ハイ、じゃもう一回ね」

一方通行「うン♪」ゴソゴソ

ミサカ「(ミサカこいミサカこいミサカこいミサカこいミサカこい)」

麦野「(これは!! 絶対!! 譲れない!!)」

美琴「(あっくんの穴に私の棒を………やべ鼻血が)」ハァハァ

フレンダ「(耳掃除ってことは、膝枕だよね……ちょっと緊張するかも)」ドキドキ

番外「(命令なら、あっくんに密着してもしょうがないよね!! そう命令だもん!!)」ウン!


859 : にかう - 2012/01/09 15:39:19.07 17VW7R5A0 224/263



上条「なんか、オーラというか思念を感じる……」

一方通行「っと、じゃあこれ! えっと『番外個t「ぃやったぁぁぁああああああ!!」

番外「ぁぁああああああ………え?」バンザイ

全員「「「「「「「」」」」」」」」ジー

一方通行「」ビックリ

番外「あ、あ、や………や、やっだーーー! こんなモヤシに耳掃除とか!! 拷問じゃんかもうサイアク~~~!!」

ミサカ「(なんて苦しい誤魔化しを、とミサカは残念な妹にため息をつきます)」ハァ

打ち止め「(また……ってミサカはミサカはこの後の展開を想像してみたり)」

一方通行「う………」ジワァ

番外「あ」

ヴェーラ「はいはい、プーちゃん、命令は絶対だからね。分かった?」

番外「ふ、ふん! ほら、さっさと頭乗せれば!?」

一方通行「……うン。失礼、しまァす」ポス

番外「!」

一方通行「ン、ぬくやらっこいィ」エヘ

番外「………!!!!」ワタワタ

絹旗「はい、私の耳かき貸してあげます」つ耳かき

番外「あ、ありがと。(えっと、耳かきってどうすんだっけ。とりあえず髪をどけて)」サラ

一方通行「ン……」

番外「(うっわ髪サラサラ……あ、気持ちいい、かも)」サラサラ


860 : にかう - 2012/01/09 15:39:57.78 17VW7R5A0 225/263

一方通行「?」

番外「…………」サラサラ ナデナデ

ミサカ「……番外個体? とミサカは蕩けた目であっくんの髪を撫でている番外個体を睨みます。代われこんちくしょう」

番外「!? な、何言ってんのさ!? 男の癖に長い髪して気持ち悪いって思ってただけだし!! あ、ミサカが切ってあげようか? ぎゃは、ヘアスタイルはスキンかモヒカンの二択だけど☆」

一方通行「い、いいよォ」バッ

番外「ちょっと腕邪魔だから。耳見えないじゃん、ミサカはさっさと終わらせたいんだから」

一方通行「……うゥ~」スッ

番外「………じゃ、始めるかんね」スッ

一方通行「………ひゃ」ビク

番外「ん、何だ全然耳カス無いじゃん。汚かったらバカにしてやろうと思ってたのに」ホジホジ

一方通行「ン、ふァ、くすぐったい、よォ」モジモジ

番外「ちょっと動かないでよ」ホジホジ

一方通行「だ、だってェ」モジモジ

番外「手が滑って鼓膜まで刺さっちゃってもいいならいいけど?」

一方通行「や、やだァ、ごめンなさい」

番外「………」ゾクッ

ミサカ「お姉様、ティッシュどうぞ」

美琴「ん、ありがと」ダラダラ



861 : にかう - 2012/01/09 15:40:41.45 17VW7R5A0 226/263



番外「はい、終り~」ポフポフ

一方通行「ひゃンっ!?」ビクン!

番外「! な、なにさでかい声出して」

一方通行「そ、その綿のヤツ、苦手」

番外「え? あ、これ?」

一方通行「うン。だからもうy」

番外「うりゃ」ポフポフ

一方通行「っ、やゥ、止めて、ったらァ」ビクビク

番外「(ゾクゾク ………やめない」ポフンポフン

一方通行「お、おねが、い、だからァ、や、だァ……っ!」モゾモゾ

番外「ぎゃは、なにこれ快感」モフモフ

一方通行「……っ……っ!!」ビクンビクン

番外「うへへへ、おりゃおりゃどうd「番外個体」ん?」

番外「何さ、いいとこなのに」

ミサカ「お姉様が病院送りになるので、そろそろ止めてあげてください」

麦野「美琴、見ちゃダメよあと聞いちゃダメ」ガシッ

美琴「離して!! お宝映像が~~~!!」ジタバタ!!

フレンダ「ティッシュは一杯予備があるけど、輸血の用意は流石にない訳!!」

番外「……あ~、わかったよ。ほら第1位、反対側」

一方通行「ふェ? ………もう、苛めない?」ジトー

番外「もうやんない。お姉様を出血多量で倒れさせるわけにはいかないからねえ」フゥ

一方通行「わかった………じゃ、お願い」ゴロン

番外「はいは………!?!??!」ビクン!!

麦野「んなっ!?」


862 : にかう - 2012/01/09 15:41:23.11 17VW7R5A0 227/263


ミサカ「顔を膝方向に向けてたのをそのまま転がった訳ですから、顔の位置はもうあれですよね、ほ、ほぼあそこに」

番外「な、な、ななななななな////」

一方通行「? ど、したのォ?」

滝壺「しろちゃん、耳掃除する時はいつもああやってるから ………私と」

ミサカ「滝壺さん、後でkwsk。ミサカだってまだしてあげたことないのに……!」ギリギリ

番外「(あっくんがあっくんがミ、ミサカのミサカにミ、ミサちゅーせっつ!?)」グルグル

一方通行「? ン~~~、やっぱり、やらこくって気持ちいい」スリスリ フニフニ

番外「―――っ!?!? も、もうダメェェェ~~~!!!」バッ!

一方通行「あ痛っ!?」ゴン!

番外「あっくんのドエロ~~~~~~!!! お前の父ちゃん木原~~~~!!!!」ダダダ! ガラッ! ダダダダダ

一方通行「? ? ?」

ミサカ「あ~、番外個体はトイレみたいです。よっぽど我慢してたようですね」

上条「流石に、これは番外個体に同情せざるを得ないというか、一方通行ウラヤマというか」

一方通行「まだ、片方残ってたのに……」シュン

滝壺「私が後でやってあげるね」

麦野「いえ、私がやってあげるから。ね、あーくん」

滝壺「いつも私がやってあげてるから。気を遣わなくていいよ?」

ミサカ「いつもやってあげてるんならたまには違う人がやるのが筋です、とミサカは間髪入れずに割り込みます」

フレンダ「そ、それなら私にだって権利はある訳よね! なんたって親分だし!」

絹旗「耳かきの所有者である私こそ超相応しいと思いませんか?」

美琴「待って、あっくんの穴をかき回していっぱい出して気持ちよくしてあgへぶっ!?」

全員「「「「「言わせねえよ!?」」」」」」

 


869 : にかう - 2012/01/09 17:44:16.54 17VW7R5A0 228/263


~~~~~~~




数分後




ヴェーラ「メルヘンくんとスピードマンくんも復活したし、プーちゃんも帰ってきたし再開しましょうか」

上条「進むたびに誰かしらダメージを負っている気がするんですが」

ヴェーラ「じゃあ王様だぁ~れかな?」ゴソゴソ

上条「(無視された)」

ヴェーラ「んっと……『麦野 沈利』おーg……麦野ちゃんね」

麦野「『オー』……何?」ニッコリ

ヴェーラ「な、何でもないです何でもないから!! さ、引いて引いて」アセアセ

麦野「全く………ん。『AがBの恥ずかしい話を一つ暴露 >>819』ねぇ……819?」

ヴェーラ「ああ、それ猟犬部隊の書いたやつね。819は固有ナンバー」

麦野「てことは819人はいるの? えらい大所帯ね」

ヴェーラ「除隊した人とか殉sy……ごほん、色々あるからそんなにはいないけどね」

麦野「ふぅん。これなら私に被害はなさそうね(イイ思いもできないけど)」ゴソゴソ

麦野「えっと、まずAが『滝壺 理后』ね」

滝壺「また私?」

麦野「んでBが………『絹旗 最愛』」

絹旗「うげ、私ですか」

870 : にかう - 2012/01/09 17:44:58.08 17VW7R5A0 229/263


フレンダ「恥ずかしい話ね~ 浜面とかだったらいっぱいありそうだけどね。例えば……」

浜面「今立ち直ったばっかりなんでやめてね!?」

滝壺「きぬはたの恥ずかしい話、かあ」ウ~ン

絹旗「(フレンダとかだったら超危険ですけど、滝壺さんだったら大した事はないはずです。ふう、なんとかやり過ごせそうですね)」ホッ

滝壺「う~ん………あ








          まだ下の毛が生えてない、とか?」








絹旗「」





野郎s「「「「」」」」ブフォ!







871 : にかう - 2012/01/09 17:46:10.26 17VW7R5A0 230/263



絹旗「た、滝壺さぁぁぁん!?!?/////」アタフタ

滝壺「今日はずっとタオルで隠してたけど、まだだよね? 前に一緒にプール行った時はまだだったし」

番外「あ、だから今日着替える時もお風呂でもあんなガードしてたんだね」

浜面「し、下の毛って……」チラ

絹旗「!? ど、どこ見てンですかァァァァ!!!!/////」チッソパンチ!

浜面「へぶんっ!?!?」

垣根「ま、まあ気にすることねえだろ。そっちの方が好きっていう趣味の人だっているって」

絹旗「全くフォローになってません!!!! 滝壺さんヒドイです!! 超秘密にしててって言ったじゃないですかぁぁぁ!!」ウワァァン!

滝壺「でも命令で『秘密』を言えって出たから……大丈夫、13歳でもまだ無毛地帯なきぬはたを私は応援している」

絹旗「別に応援しなくていいから、闇に葬っていて欲しかったです……」シクシク


872 : にかう - 2012/01/09 17:46:55.27 17VW7R5A0 231/263


麦野「大丈夫だって、個人差があるんだからその内生えてくるわよ」

絹旗「こっそり毎朝脇の処理までしてる麦野には私の気持ちなんて超解らないんです!!」

麦野「」ピシ

美琴「………あ~」

ミサカ「むぎのん濃そうですもんね。ちなみにミサカは全体的に薄いですよ、と念のためあっくんにアピールしておきます」

一方通行「そ、そう……? き、絹旗ちゃン、オレも遅かったし、そンな気にすることねェと思う、ぜェ?」アセアセ

絹旗「う………グスン そうでしょうか……?」

削板「そうだぞ絹旗!! 生えてるか生えてないなんかで人間の価値は決まらん!! 胸を張れ!!!」

絹旗「……超第7位………」ジーン

削板「どんな胸が小さかろうが毛が生えてなかろうがツルぺタお子様体型だろうが、根性さえあればどうにかn」

絹旗「誰がお子様体型じゃァァァァァァァ!!!!」チッソアッパー!!



ギャーギャー! キヌハタゴランシンー!



打ち止め「ね、ミサカは大丈夫だよね、ってミサカはミサカは一抹の不安を感じてみたり」クイクイ

ヴェーラ「うん、大丈夫大丈夫(私が生えたのって中1だったけど……あれって遅かったのかしら?)」




873 : にかう - 2012/01/09 17:50:31.57 17VW7R5A0 232/263

とりあえずここまでで。


美琴さんが本当に残念なことに…… 

王様ゲームはまだ続きます。  今後ともよろしくです。

896 : にかう - 2012/01/11 17:30:03.18 +wDYsa5A0 233/263


~~~~~~~~~~




ヴェーラ「……とりあえず、一度休憩タイムにしましょうか」

上条「まだ続けるんでせうか…… 既に絹旗ちゃん以下数名のライフはゼロに近くなっているのですが」

絹旗「うっ、グス、わっ私だってあと少ししたらボーボーになるんです、無毛地帯であって不毛地帯じゃありません、グス」

麦野「……やっぱ永久脱毛するべきかしら。レーザーにしろなんにしろ怖いのよねレーシックみたいで」

浜面「なんかオレ、旅行に来てから生傷がどんどん増えてる気がする」

美琴「あっくん、生えてるのかぁ……やっぱ白いのかしら。命令に『下の毛の色を発表する』って書けばよかったわ」

ミサカ「そんなピンポイント狙撃はやめてください、とミサカは己にも降りかかるかもしれない命令に戦慄します。書いてませんよね、そういうの」

番外「うぅ、あっくんに膝枕………ミサカ、なんで逃げちゃったんだろ、ミサカのバカバカ!」

打ち止め「ミサカもそろそろ参加したいなー、ってミサカはミサカはクジでミサカの名前が引かれることを所望してみたり」

垣根「当たらないに越したことはないと思うぞ。何この地雷率、カンボジアか」

ヴェーラ「ま、まあまあ、盛り上がってるには違いないじゃない?」

垣根「その盛り上がりの一環でオレの腰と股関節が破壊されたんだが」

フレンダ「指名されて被害がないのは今のところラビットと滝壺だけって訳よね。って、ラビットは?」

滝壺「さっき、お菓子と飲み物抱えて出て行ったよ?」



897 : にかう - 2012/01/11 17:30:53.91 +wDYsa5A0 234/263


~~~~~

旅館、駐車場


木原「グレートサスケもダメだったか……元岩手県議員なら問題ねえと思ったのによ。出禁っつーなら、いよいよ窓から忍び込むしかねえか。大体、誰がこの旅館とったと思ってんだ。そのオレがこうしてバスの中で握り飯食ってラジオ聞いてるとかあり得ねえだろ。……折角、折角クソガキと数年ぶりに風呂入れると思ったのに………思ってたのに!! 神よ、なぜあなたはこのような試練を我に与え給うたのか!!! それが神ならオレは悪魔にだってなって―――」


コンコン


木原「ん? ヴェーラか? 調度いい、タバコが切れたから買ってきてもらうか。おい!アメスピのライト買ってk」ガラッ

一方通行「わっ!?」ビク!

木原「どわぉっ!?!?」

一方通行「え、えっとォ………アメスピ、ってタバコだっけ? 買って来ればいいのォ?」オドオド

木原「な、バッカ野郎! ガキにタバコなんか買いに行かせられるか!! 大体今何時だと思ってんだ!! 一人で外出歩くなんざ10年早いんだよこのガキ!!!」

一方通行「ご、ごめンなさい………」

木原「チッ………んで、何か用か。荷物だったら全部荷台に突っ込んであるぞ」

一方通行「あ、そうじゃなくて………あの………お、お腹………」

木原「!? 腹痛ぇのか!? クソ、常備薬はヴェーラの鞄に……!! いやそんなこと言ってる場合じゃねえ、救急車だ!! ええい、まどっろこしいこのバスでかっ飛ばして救急病院まで行くか………!」

一方通行「え!? ち、違う、から! あの、木原くンが、お腹……」オロオロ

木原「いや『外』の医者じゃ不安だ、ここは学園都市に連絡取って冥土返しをデリバリーするしか……!!」 

一方通行「木、原くゥン!!」

木原「なんだ、大丈夫だオレに任せとけ! 今アレイスターに連絡いれr」

一方通行「お腹、空いてるでしょお? お菓子と、夕飯もって来た」



898 : にかう - 2012/01/11 17:39:00.03 +wDYsa5A0 235/263



木原「…………」モグモグ

一方通行「どォ? 美味しい?」

木原「………うめぇ」

一方通行「そォ? よかったァ(このお刺身8本足で目が30個くらいある、なンかぬるぬるした魚って軍覇くンが言ってたから不安だったけど)」ホッ

木原「(天使はいた。神様ごめんなさい。オレ、明日からキリスト教徒になります。旅行終ったら早速ヨーロッパに飛ぼう。そして神父になろう)」







ロンドン




???「む、何か悪寒を感じたんだよ。具体的に言えば、顔に刺青入れた金髪の人が教会に突入してくるような……」ゾクッ

???「やたら鮮明だね。とはいう僕も………念のため、今のうちにルーンを張り巡らせておこうか」ペタペタ


899 : にかう - 2012/01/11 17:41:35.96 +wDYsa5A0 236/263


終わりです。 なんか最後に新たな妙なフラグが立ちましたが、立っただけです。回収はされることは無いです、多分。



王様ゲームは続きます。以前言った通り、土日には投下したいと思います。

それでは次もよろしくです。

930 : にかう - 2012/01/24 04:39:57.06 3CSOJRsDO 237/263

ケータイから失礼します。
投下が滞っています申し訳ありません。
引っ越しに伴い、ネット環境に不備が出て(ネットワーク診断しても意味がわからない)どうせならケーブルテレビをJコムに変更するので、プロバイダ自体変えてしまおうと考えている為、もう少し時間かかります。私一人で使うのではないため、家族と話し合いが必要で手間がかかっています・・・・・・

多分、今月にはなんとかなると思うので、もう少々お待ちください。

933 : にかう - 2012/02/01 10:51:29.29 rkwhQ6kDO 238/263

1月中と宣言したくせに守れず大変失礼しました。

マンガ喫茶って書き込みできないところあったんですかね?

今夜違うマンガ喫茶で試してきます。

待っていただいていた方、本当に申し訳ありませんでした。

935 : にかう - 2012/02/01 20:36:40.74 paSPP4TN0 239/263

大丈夫かな?

投下します

937 : にかう - 2012/02/01 20:41:23.32 paSPP4TN0 240/263





ヴェーラ「それでは後半戦スタートしたいと思いまーす! 準備はいい?」

フレンダ「何を以て準備っていうかは分かんないけど、一応全員は揃ったって訳よ」

浜面「殴られたダメージで言えばまだ癒えてないっすけど……」

ヴェーラ「じゃ、早速王様決めるわね」ゴソゴソ

浜面「無視!?」

絹旗「超自業自得です」フン

ヴェーラ「えっと『上条 当麻』ガンガゼくんね!」

上条「おっ、オレかぁ。王様なら被害はなさそうだな」ホッ

ミサカ「王様になってもダメージを受けているケースはありますけどね、とミサカはフラグを立てる上条当麻にこっそり警告します」

上条「ははは、そんなことそうそう無いだろ ゴソゴソ っと『電話帳の登録3番に電話し水着姿の写メを送ってもらう。王様が』ほら、これなら……王様が!!??!」

938 : にかう - 2012/02/01 20:42:18.78 paSPP4TN0 241/263



麦野「あ、私が書いたやつだ」

上条「なんで!? 王様が命令するからこそのゲームじゃないの!?」

麦野「いやぁ、そんな命令もあってもいいかなって。別にルール違反じゃないわよね?」

ヴェーラ「んん、確かに王様自身に命令しちゃダメなんて言ってないし……OK!」

上条「ちくしょう、ここにきて上条さんの不幸スキル発動とは……」ガクリ

削板「? 簡単じゃないか。お前の水着姿を送ってくれ、って言えばいいだけだろ?」

上条「いきなりそれじゃ完全に変態扱いですよね!?」

浜面「つっても、どう迂回してもゴールがそれじゃ変態扱いの回避はできそうもねえけど。お前、自分が引いたらどうしてたの?」

麦野「え? こんな命令引くのって、せいぜい上条かアンタくらいでしょ。キャラ的に」

浜面「何だよその自信!?」

上条「はぁ、気が重い……男だったらまだマsいや、んなことねえ、土御門とかに当たったらもう学校いけねえ」シクシク

絹旗「スピーカーフォンにしてくださいね。超会話内容聞きたいんで」ワクワク

一方通行「もしオレだったら、すぐ写メあげるからねェ」アセアセ

上条「……サンキュな。えっと電話帳はっと」カパ

フレンダ「あ、私がかけたげるって訳よ。そっちのが面白そうだし」ヒョイ カチカチ

上条「もうどうにでもなれ……」ガク

フレンダ「えっと3番は、と………」カチカチ

上条「(3番ってことは、最初の方に登録した人だよな。つーとここにいる面子じゃあないな。白井とか最近知り合ったヤツも除外。っていうと……)」

フレンダ「あ、これね。うわ、これまさか………まあいいや、ポチッとな」プルルルル

上条「うわ、って何!?」」

フレンダ「あ、あはははは あ、出たわよハイ」ポイ

上条「っとと、も、もしもし?」オソルオソル

一方通行「誰だったのォ? 電話の人」

フレンダ「あ~、これ多分、なんだけど………」



『あら久し振りね、当麻さん。元気かしら?』



上条「ごふっ!?!?」

垣根「女か。可愛い声してるじゃねえか、やるな上条」

フレンダ「電話帳には『上条 詩菜』って、ことは」




上条「か、母さん……」ダラダラ



939 : にかう - 2012/02/01 20:44:56.59 paSPP4TN0 242/263



上条「おい! これはシャレにならんだろ! マズイって!!!」ヒソヒソォ!!

ヴェーラ「う~ん残念だけど」

滝壺「王様の命令は絶対、だもんね」

『? 当麻さん、どうしたの?』

上条「あ、あぁゴメン! ちょっと電波悪いみたいで。あはは」

『あらそうなの。それより久しぶりねぇ当麻さん。たまには連絡よこさないとだめよ』

上条「あ~、ごめん」

『しっかり食べてるの? 面倒だからってコンビニのお弁当ばかりじゃダメよ? お野菜もしっかりとらないと』

上条「ああ、分かってるって。そんな心配しなくてもそこそこやってるよ」

一方通行「………」

御坂「………あっくん?」

番外「親子の心温まる会話もいいんだけどさ、本題もお忘れなくねぇ?」ニヤニヤ

上条「くっ……わかってるよ! あ、あの、母さん?」

『? なに?』

上条「母さん、さ………あの………」

フレンダ「」ゴクリ

上条「み……み………」

『み?』

浜面「」ゴクン

上条「み……う、み、海! 今年行ったか?」

打ち止め「ヘタレかも、ってミサカはミサカは男を下げたカミジョウの姿にガッカリしてみる」

上条「(実母にいきなり『水着の写メくれ』なんて言えるか!!)」

『海? そうねぇ、今年はまだ行ってないけど。刀夜さんも忙しくて』

上条「あ~そうなんだ。じゃ、じゃあ母さん、もしかして去年の水着とかってもう持ってなかったり?」

『去年のはそうね、どこにしまったかわからなくなっちゃったけど……』

上条「!(それなら命令回避できる!?)そ、それだと、水着は買いに行かなくちゃ無いってことだよな?」

『んー?』

番外「ちぇ、なんだつまんないの」

垣根「尤も、上条の母親の水着姿なんて見てもしょうがないけどな。どんな若くても35以上だろうし。熟女は守備範囲外だ」



『去年のは無いけど、今年のはもう買ってるわよ?』



940 : にかう - 2012/02/01 20:46:01.52 paSPP4TN0 243/263



上条「ちくしょう」

ミサカ「もう逃げられないみたいですね、とミサカはorzってる上条当麻を見守ります」

『あらあら、当麻さん的には母さんの去年の水着姿がストライクだったのかしら?』クスクス

上条「冗談はやめ……いやオレのほうがよっぽどふざけたことこれから言う訳だしな……母さん!!」

『はいはい、どうしたの急に大きな声出して』

上条「母さんの水着姿の写メを送ってくださいお願いします!!」

削板「堂々と言ったな。それこそ上条だ!」

美琴「世の中でこれ以上言いたくないセリフも中々無いわね……」




941 : にかう - 2012/02/01 20:46:54.66 paSPP4TN0 244/263





『……当麻さん?』

上条「母さんの水着姿が(ゲームに)必要なんだよ! 頼む!!」

『と、当麻さん? 男の子だからそういうのは仕方ないだろうけど、何もか、母さんじゃなくっても』

上条「母さんじゃないとダメなんだ!!」

『』

上条「今のオレにはすぐ必要なんだよ! そうじゃないと(場が)おさまらないんだ!! それには母さんが協力してくれないとダメなんだよ!!!」

フレンダ「ギリギリ、と言うかアウトな発言よねコレ」


『……そう。そうなのね、わかったわ』

上条「! あぁ、わかってくれt」

『お金が無いなら言ってくれれば良かったのに、いえ気付いてあげられなくてごめんなさい』

上条「へ?」

『一人でする時のオカズにも困ってたのね。それでついに母さんの体だなんて……当麻さんを責める訳にはいかないわ。性の対象が歪んでしまったのは母さん達の責任だわ。仕送りの増額は刀夜さんと話し合って考えるから、もう少しだけ我慢してちょうだい。それじゃあ』プツ

上条「か、母さん!? 何か大変な誤解を……もしもしぃ!?」


ツーツーツー


打ち止め「オカズ、ってどういう意味? 食べ物のことじゃないよねってミサカはミサカは会話の内容から不自然なワードが出たことに疑問を呈してみる」

滝壺「この場合のオカズっていうのはね」

麦野「滝壺教えなくていいから。あと………ま、なんとなく同情しとくわ」

上条「終わった………主に上条家でのオレの立場が」ズーン

ヴェーラ「まあまあ、後で事情を話せば大丈夫よ。ね? 何だったら私からも話してもいいし……ってガンガゼ君のケータイ鳴ってるわよ」

上条「うう………あ、本当だ」パカ


942 : にかう - 2012/02/01 20:47:26.65 paSPP4TN0 245/263





○○/08/○○ 20:42
上条 詩菜
Sub どうしても

我慢出来なかったら使ってください。母さんには止める権利は無いから……
今度、刀夜さんと3人で話し合いましょう。
当麻さんの性癖がどんなものでも、母さんは当麻さんの味方ですよ。



添付ファイル:1件




943 : にかう - 2012/02/01 20:48:04.64 paSPP4TN0 246/263



上条「畜生ぉぉぉぉぉ!!!!!」

番外「うわ……」

ミサカ「もう上条詩菜氏の中で上条当麻は、貧乏のあまり実の母親をも性処理に使用可能な変態と認識されていますね、とミサカは現状を冷静に考察します」

上条「もう止めてくれ……」シクシク

美琴「あ、写メもあるんだ。どれどれ……って、えぇ!?」

垣根「マジで写メ送ってきたんだな………って、これ、グラビアか何かか? お前の母親じゃねえだろ」

上条「………確かにそれはオレの実母、上条詩菜その人ですハイ」

垣根「マジか!? ………どうみても10代だろ、つーか水着エロいし」

美琴「ウチのマ……母も相当若い部類だけど、それを上回るわね」

一方通行「わ、キレイな人ォ」

上条「だからこそシャレにならないんだよ。実母に『息子が近親相姦上等の変態』なんて思われるなんて拷問過ぎる………」シクシク



944 : にかう - 2012/02/01 20:48:35.91 paSPP4TN0 247/263





ヴェーラ「ガ、ガンガゼく~ん? 元気出して、続きやりましょお?」

上条「」ズーン

フレンダ「結局、上条のお母さんに電話かけても話し中だし、絶賛夫婦会議中って訳ね」

浜面「しっかし、本当に若いな。しかも美人だし」ケータイパカ

削板「気品があるって言うのか、上品さの中にも芯の強さも見えるな」

垣根「どこぞのお嬢様って感じだな。その割にはエロい水着だけど」

麦野「前フレンダが着てた系統のに近いわね。紐の部分が透明になってるのね、エッロ」

美琴「でもスタイルもいいし、似合ってないこともないかもね。……羨ましい」

滝壺「お肌も白くてキレイだよね」

上条「人の母親の品評をするのは止めてくれませんでしょうか……」

ヴェーラ「で、でも若くて美人なお母様ってことでいいじゃない! 誤解だってすぐ解けるわよ。ね、元気出して」ヨシヨシ

上条「う……ヴェーラさぁん!」ダキ!

ヴェーラ「きゃ!? ほ、ほらほら泣かないの」ナデナデ

美琴「む……」ピリ

フレンダ「(ヴェーラも水着写メ送ってもらうように煽ってたけどねー)」



945 : にかう - 2012/02/01 20:49:03.83 paSPP4TN0 248/263



浜面「………」コソー カチカチ

絹旗「浜面、何してんですか上条のケータイいじって」ヒョイ

浜面「っ!! バカ返せ!!!」

絹旗「超浜面の癖にバカとはなんですか。窒素バスターくらわしますよ、って…………浜面」ジトー

麦野「なになに、どったの?」

浜面「いや違う! 違うんだって!!!」

絹旗「上条の母親の写メを自分のケータイに転送しようとしてやがりました」

麦野「………浜面」ウワァ

垣根「おま、友達の母親に欲情とか」

ミサカ「昔のヤクルトの助っ人外人並みですね、とミサカは腐ったものを見る目で浜面仕上を見ます」

フレンダ「………キモ」

浜面「ぐふっ!! こ、これはあくまでこの水着がオレのツボにハマっていたからで上条の母親とかそういうのは関係ないんだって!! 信じてお願い!!!」

上条「………このオレのなんとも言えない気持ちはどうしたら…… (クイクイ) ん、どうした一方通行?」

一方通行「あの………オレ、も………」ボソボソ

上条「え? なんだって?」

一方通行「オレも、その写メ欲しい、なァ」

全員「」




946 : にかう - 2012/02/01 20:49:41.41 paSPP4TN0 249/263




ミサカ「あっくん、それはいけません間違った道です、とミサカは親友としてアブノーマルな性癖に走ろうとするあっくんを全力で引き止めます!!」

打ち止め「コモエに飛びついてたからあなたはロリ属性だと思ってたのに、あれは見た目じゃなくて実年齢の方に惹かれていたの!? ってミサカはミサカは自分の実年齢が0歳だってことに絶望してみたり、うぅ」

番外「ぎゃは、第1位ってばババ専だったんだね~ マニアック~☆」

上条「一方通行、あの、オレとしたら何とも言えないんだけど、できればオレの母っていうのは生々しいというか」

フレンダ「あ、あのさ。個人の好みだから私があれこれ言うのは違うと思うんだけど、相手は子持ちだし歳も離れてるし………だったらわ、ワタシノホウガ」ゴニョゴニョ

一方通行「ふェ!? あの、そういうンじゃなくって」オロオロ

一方通行「電話の声とか、話してることとか、すっごく優しそうで……なンか、『お母さン』なンだなって」

上条「?」

麦野「………」

一方通行「オレ、小さい時から親とかよく知らないから、昔よく想像したンだ。オレのお母さンってどンな人だったのかな、とか」

美琴「あっくん……」

一方通行「オレのこと心配してくれて、怒ってくれて、褒めてくれて………そんな想像してたのが、上条くンのお母さンみたいだったンだァ」

絹旗「……そ、ですね。私もちょっとそう思いました」

一方通行「だから、写真があったら欲しいな、って思ったンだけど………へへ、確かに上条くンのお母さン美人だから、そういう意味でもちょっと欲しかったかも」ニヘ

上条「そんなら写真だってあげるのは吝かでもないけど………この写メは勘弁な? 今度普通の撮ってもらうから」

一方通行「うン、ありがとォ」ニコ

浜面「ああそう、オレも上条の母さんに母親の面影をだな」

フレンダ「水着がエロいから、ってさっき言ってたじゃん」



947 : にかう - 2012/02/01 20:50:35.77 paSPP4TN0 250/263


~~~~~



ヴェーラ「じゃ、気を取り直してゲーム再開~! 次の王様は~~」ゴソゴソ

ヴェーラ「え~っと『打ち止め』アホ毛ちゃん!」

打ち止め「わあ! やっとミサカの名前が出た、ってミサカはミサカは飛び跳ねてみたり!」

ヴェーラ「ふふ、よかったわね。ハイ引いて」

打ち止め「は~い! えっと………『AとBがお互いの首から上のどこかにキスをする』だって! わ、ミサカはミサカはアダルトな命令を引いた自分のクジ運に驚愕してみたり!」

絹旗「き、きききキス、ですか!?」

浜面「そういうのって無しじゃなかったのか?」

ヴェーラ「あら、エッチなのはダメとは言ったけど、別にこれくらいならエッチでもなんでもないじゃない。ね、欧米ちゃん」

フレンダ「へぅ!? な、なんで私?」ビク

ヴェーラ「それは、ねえ?」

ミサカ「………」ジトー

フレンダ「う……!! ほ、ほら早くやる人決めちゃおうって、ほらほら!」

打ち止め「……すごい汗かいてるけど大丈夫? ってミサカはミサカは青ざめるフレンダを尻目にクジを引いてみたり。責任重大だね!」ゴソゴソ

美琴「(A=あっくん、B=私 こいこいこいこいこい)」

絹旗「(もし麦野がシロちゃんにキスなんてされたら………旅館が超壊滅コース濃厚ですね。場合によってはなんとしても中止させないと)」

垣根「(キスねえ………首から上っつっても常識的にせいぜい額とか良くて頬だよな。いや、ここは常識の通用しない未元物質。耳とか………うなじ?)」

打ち止め「ん~~~、ってミサカはミサカは時間をかけて皆を焦らして雰囲気を盛り上げてみたり」ゴソゴソ

浜面「ははは、緊張するな。そうそう自分が当たらないとは思ってもさ」

削板「男同士の可能性だって大いにある訳だしな! オレと上条とかになったらどうする?」

上条「ぎゃあ!?!? やめてフラグたてないで!?!?」

滝壺「それは絵的に、大変だね」

一方通行「(皆の前でするのは、ちょっと恥ずかしいかなァ)」



948 : にかう - 2012/02/01 20:51:50.59 paSPP4TN0 251/263



打ち止め「てやっ!! ってミサカはミサカは2枚同時に箱からクジを出してみたり!! えっと……まずAは『上条 当麻』!!」

上条「ひいっ!?!?」ビクゥ!!

垣根「……まさか本当に男同士の………?」

浜面「上条の不幸体質からしたらあり得る、っつーかもうそれしかない気がする。やめてやめてやめろやめてください」ガクガク

打ち止め「ふっふっふ、それではBは―――」

絹旗「なんかもう男に超確定って空気ですね。かくいう私もそんな予感しかしませんが「『フレンダ=セイヴェルン』!」ほらって、え?」

フレンダ「わ、私!?」

打ち止め「おぉ、ってミサカはミサカはビンビンのフラグをへし折ったことに若干の驚きを覚えてみたり」

麦野「あら良かったじゃない。男衆回避できて」

上条「お、おう。よかった………よな」

美琴「む~~~~」パリパリ

ヴェーラ「これぞ王様ゲーム、って感じね! じゃ、ちゃちゃっとお願いね♪」

打ち止め「むむぅ、初めて人がキスするところみるかも」

垣根「ある意味今までで一番平和な内容かもな」

一方通行「上条くンと、おやぶンかァ」ホエー

番外「ほら、さっさとツンツンの隣いきなよ」グイ

フレンダ「あ、うん」トコトコ


ポスン


フレンダ「……じゃ、どうぞって訳」

上条「あ、あぁ」


シーン


上条「(何故静まる!? つーかキスとかしたことねえし! まだ削板にでもするほうがマシだったかもしれねえ………普段は意識したこと無いけど、フレンダも相当可愛い部類に入るよな。肌も白くて、こうして近くにいるとなんだかいい匂いm)「ちょっと」はい!?」


フレンダ「ちょっと、待ってるんだけど」

上条「す、すまん! え~っと」

上条「(ほっぺ……でいいよな?)よし、じゃあいくぞ」スッ

フレンダ「ん……」


チュ


垣根「ヒュウ♪」

絹旗「……わぁ」

打ち止め「なんかドキドキするね、ってミサカはミサカは頬を赤らませてみたり///」

一方通行「…………」ムー?

ミサカ「……あっくん、どうしました?」


949 : にかう - 2012/02/01 20:52:19.95 paSPP4TN0 252/263



上条「っと。あ~、失礼しました//」

フレンダ「う、うん//  ………じゃ、じ、じっとしてて!」

上条「お、おう」

フレンダ「………」ソ~

上条「(も、もうか………うわ顔近ぇ! 唇ぷるぷるで柔らかそううわ緊張してきた)」ドキドキ カチコチ

フレンダ「……あのさ」ハァ

上条「はいぃ!?(と、吐息がぁ!!)」ビクゥ!

フレンダ「目、閉じて欲しいんだけど。結局、そんな凝視されてると恥ずかしいって訳」

上条「あ、そうかスマン!!」ギュ!

フレンダ「ん。動かないでね」

上条「……」ゴク



チュッ



フレンダ「はい、おしまい!///」バッ

上条「お、おう(プリンみたいなやーらかいのが頬に……!)///」

ヴェーラ「はい、オーダー遂行ね」

一方通行「…………」ムゥ~?

ミサカ「あ、あっくん? なんか眉間に皺が寄っていますが」

番外「ラブシーンって程には色気無かったけどね~」

垣根「どっちかでも口にすりゃよかったのにn痛っ!?」ベチ!

垣根「なんだぁ、菓子の箱? 何で後ろから……誰もいねえよな」キョロキョロ

一方通行「………」プイッ



950 : にかう - 2012/02/01 20:52:57.76 paSPP4TN0 253/263



上条「最初は絶対浜面か削板が相手になると思ったけど、なんとかそれは回避できたな」ハァ

美琴「良かったわねぇ、女の子にキスしてもらって」ビリッ

上条「な、何怒ってんだ?」

美琴「べっつにぃ~? 鼻の下伸ばしてみっともないな、って思っただけ」フン

絹旗「(シロちゃんに対してあんなに超ハッスルしてるっていうのに、上条に対しては焼きもち焼くんですね)」

上条「別に伸ばしてなんか………あぁフレンダ、なんつったらいいか………ゴメン、な」

フレンダ「? 何が?」キョトン

上条「いや、オレは野郎となんかじゃなくて嬉しかったけど、フレンダはそうじゃないだろ? オレとキスなんか嫌だっただろ」

フレンダ「……ゲームなんだから仕方ないじゃん。 それに、別にそんなに嫌じゃなかった、し」

上条「へ?」

フレンダ「上条の事、嫌いじゃないから。っていうかまあ、好き、な方だし。そんな無理強いされた罰ゲームみたいに思ったりしないっての///」

上条「そ、そうか! なら良かった」ヘラ



951 : にかう - 2012/02/01 20:53:33.94 paSPP4TN0 254/263



美琴「む~~~」ビリビリ!

滝壺「みこと、電気漏れてrきゃあ!?」


ビュオウ!!!


ヴェーラ「きゃっ!? 風!?」

麦野「窓は……閉まってる。一体どうsきゃっ!!」


ビュウ!


削板「襖も閉まってるし、風が通るようなところはないぞ」

垣根「ってことは………おい、一方通行!」

一方通行「………へ? 何ィ?」

垣根「お前だろこの風!! 止めろ!!」

一方通行「風……? わっ、ゴメン!!!」

ピタ

垣根「何してんの? お前。そこのぶっ壊レールガンならともかく、能力が漏れるとか
第1位とは思えねえぞ」

美琴「ちょっと」

一方通行「気付かなかった…… ちょっと、考えごとしてただけなンだけど」

滝壺「考えごと?」

一方通行「うン………なンかもやもやァ、って。よくわかンないけど、胸のあたりが」アレエ?

滝壺「もやもや………」チラ

フレンダ「?」

滝壺「ああ、そっか」ニコ

一方通行「何がァ?」

滝壺「なんでもない。さっ、つづきしよっ?」



952 : にかう - 2012/02/01 20:58:19.51 paSPP4TN0 255/263

一旦ここで。

大分遅くなり申し訳ありません。

我が家のネット状況はしばらく改善の見込みがないので、投下するとしたら漫画喫茶になりそうなので

また少し間が空くかもです。


950超えたので、次スレ建てたほうがよいでしょうか? しかし、2スレの500あたりで終わる予定だったのに・・・・・・

引き伸ばし漫画は嫌いなのですが、ダラダラ続いちゃっております

969 : にかう - 2012/02/08 22:12:53.55 3+s0iwgS0 256/263

皆様レスありがとうございます。

5月まで超多忙につき最近増して遅くなっていた投下ですが、さらに遅くなるかもです。

皆様の声援のおかげでちょいちょい間を見つけて書けております。


それでは少しですが。

970 : にかう - 2012/02/08 22:15:27.84 3+s0iwgS0 257/263





ヴェーラ「んじゃ次の王様は~~~ってや! 『ミサカ00001号』ゴーグルちゃんね」

ミサカ「む、ついにミサカですか。ついにこの黄金の右手が活躍する時がきましたね、とミサカは箱の中身をかき回します」ゴソゴソ

ミサカ「これです。え~、『AっくんがBIリビリに抱き着く』………なんですかコレ」

美琴「あらら。しょうがないわね~、ホラあっくんおいでなさい」

一方通行「へ? な、なンで?」

美琴「書いてある以上はしょうがないじゃない。命令は絶対だし。さあ、さあ!!」クワ!

一方通行「う、うン? わかった」

美琴「うんイイ子ね~ ハァハァ ふぎゅっ!?」

ミサカ「コラ」

971 : にかう - 2012/02/08 22:16:32.85 3+s0iwgS0 258/263


美琴「何すんのよ!! 仮にも姉の頭を足蹴にするなんて!!!」

ミサカ「姉なら姉らしい行動をとったらどうなんですか、とミサカはマリアナ海溝よりも深いため息をつきます」ハア

美琴「だって書いてあるんだもん」

ミサカ「だもん、じゃねえよ。どうせこれ書いたのはお姉様でしょう、とミサカはビシと人差し指を突き付けます。対象者を明記していいなんてルールは無いでしょう」

美琴「AとB使ってるんだからいいじゃない」シレッ

ミサカ「んなわけあるか」

ヴェーラ「まあ、流石にこれはね………」

美琴「こう書いちゃいけないなんて説明無かったじゃない!!」

浜面「なんという執念」

上条「オレがビリビリって言うと怒ってたのに……」

ヴェーラ「ん~~~、じゃあここは王様の意見に任せましょ。皆もそれでいいでしょ?」

絹旗「まあ、私達に被害ある訳じゃないし」

麦野「あーくんが美琴に何かされるって命令でもないしね。別にどっちでもいいか」

ミサカ「却下に決まっているでしょうこんなの………いえ、待って下さい」

一方通行「?」

ミサカ「問題ないです。命令に従ってもらいます」

972 : にかう - 2012/02/08 22:17:36.27 3+s0iwgS0 259/263




美琴「!! さっすが妹ね、分かってるじゃない!!」

一方通行「えっと、美琴ちゃんに抱き着けばいいンだよなァ?」

美琴「さ、あっくんウェルカーム!!」

一方通行「わかtt「ストップです」え?」

美琴「? 何よ邪魔して」

ミサカ「命令通りにしてもらうとは言いましたが、お姉様に抱き着けとは言ってません、とミサカは毅然とした態度をとります」

美琴「何言ってんのよ。ちゃんと『BIリビリに抱き着く』って―――」

ミサカ「ミサカだって電気系の能力者です、とミサカは前髪から電気を発生させながら宣言します。ほら、ミサカだってビリビリしてます。つまりここは王様であるミサカにこそ権利があるべきですね。ほら、あっくんこっちです」ビリビリ

美琴「んな、何言って」

一方通行「よくわかンないけど、抱き着くのはミサカちゃン?」

ミサカ「ええそうd「待ったぁ!!」」

打ち止め「00001号の理論だとミサカにも当てはまるもん!! ってミサカはミサカは宣戦布告してみたり!! ほらビリビリ~」ビリビリ

ミサカ「ちっ、幼女の分際で……! 引っ込んでいなさい、とミサカは負けずに電気を奔らせます」ビリビリィ!

上条「お、おい!? 段々電力が上がって……」

番外「………じゃ、じゃあミサカも対象なんじゃない? 別にアピールしてるわけじゃないけどさ」ビリビリ!

美琴「待ちなさい! ここで最もビリビリに相応しいのは私でしょ!! レベルだって一番高いんだから!」ビリビリビリ!

フレンダ「ラビット、こっち来ときなさい」クイ

一方通行「う、うン……」

麦野「私の能力もビリビリって聞こえないこともなくない?」キュイィーン

絹旗「聞こえませんから。超対抗しないでください」


973 : にかう - 2012/02/08 22:18:10.95 3+s0iwgS0 260/263




美琴「―――こうなったら実力でケリ付けましょうか」ビリビリ!

ミサカ「能力差が戦力の差ではないことを理解させてあげましょう、とミサカは袖の下から拳銃を取り出します」カチャビリ!

打ち止め「小さくたって負けないんだから! ってミサカはミサカは闘志満々!!」ビリビリ!

番外「別に抱き着かれる権利はどうでもいいけど、勝負となったら負けるわけにはいかないよねえ」ビリビリ!

ヴェーラ「ちょっと皆!? こんなところでそんな電気出したら電気製品とかエライことに―――!!」

滝壺「みんな、聞いてない」


欠陥個体信号「「「「いざ!!」」」」ビリビリビリィィ!!!


一方通行「わァ!?」


ゴン!

美琴「あたっ!?」

ゴツン!

ミサカ「あうっ!?」

ペチン!

打ち止め「あいたー!?」

ビシ!

番外「いったぁ!? なんなのさぁ!?」

974 : にかう - 2012/02/08 22:18:39.44 3+s0iwgS0 261/263



削板「お前らいい加減にしろ! ケンカするなら表でやれ!!」

美琴「う、だってこれは譲れない大事な権利を掛けた勝負で」

削板「折角の旅行だろうが! その皆で楽しもうというゲームで本気になって戦ってどうする!! 旅館にも迷惑がかかるんだぞ」

美琴「う………」

ミサカ「まさか根性バカに正論を言われるとは………反省です、とミサカはしゅんとなって項垂れます」

打ち止め「うぅ、ごめんなさい……」ウルウル

番外「なんだよぉ、先に始めたのはお姉様達じゃんか」ブツブツ

垣根「ははっ、流石に脳筋に説教されるのは応えるよな」

浜面「? どうしたんだ上条、変なポーズで固まって」

上条「………出遅れた。そげぶポイントだったのに」



975 : にかう - 2012/02/08 22:21:14.34 3+s0iwgS0 262/263

終わりです。


長くなってる王様ゲームですが、あと2回くらいです。


旅行編、長ぇ。



リクありました黒子ですが、旅行編後、もしくは旅行編の間に挟もうと思います。

いつになるやら、ですが・・・・・・・・・


それではありがとうございました。

983 : にかう - 2012/02/19 20:49:50.75 XyPkQals0 263/263

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1329652119/

お久しぶりです。3つ目建てておきました~


次回からはそちらでお願いします。



続き
一方通行「友達ィ?」3


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