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【アイマス】一方通行「アイドルをプロデュースだァ?」【禁書】(前編)
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〜〜〜レッスン場〜〜〜
一方通行「おら、連れて来たぞ」ガチャ
貴音「雪歩」ニコッ
伊織「キツく当たって…わ、悪かったわね」
雪歩「ううん、言ってくれてありがとう。みんなも……途中で抜け出したりしてごめんなさい!!もう出ないなんて言わないから!!」
春香「うん!早速レッスンしよ?」
雪歩「あ、あのね……私いまいち自分のダンスに自信持てないの…だからみんなにチェックして貰いたいっていうか」
亜美「あ、亜美もそれやってほしい」
やよい「わたしもお願いしたいですーっ」
千早「全員で全員のダンスをチェックするというのは良いかもしれないわね」
春香「あ、じゃあ何個かグループに分けてやろうよ!」
ワイワイガヤガヤ
貴音「上手く雪歩を奮い立たせてくれたのですね」チラッ
一方通行「……あァ、貴音はお前の事嫌いかもしれねェけど2人で頑張ろうなって」
貴音「ふふ、ご冗談でしょう?」
一方通行「……」
貴音「な、何故その様な事を……」オロオロ
貴音「ゆ、雪歩!違うのですよ。先程のは……」タッタッタ
一方通行(気配で分かるもンじゃねェンだな)
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ライブ当日
〜〜〜ライブ会場〜〜〜
一方通行(律子達遅っせェなァ……もうすぐリハだぞ)
真美「兄ちゃん、亜美たちまだ来ないの?」
春香「あっち天気大荒れなんでしょ?大丈夫かなぁ」
一方通行「……今更心配しても仕方ねェ。ま、オレらは先に用意しとくぞ」
春真「はーい」
一方通行(スタッフと打ち合わせしとくか……)
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〜〜〜楽屋前廊下〜〜〜
一方通行(やべェ!本番間に合いそうもねェなァ)プルルルッ
一方通行「……亜美か、どんな感じだ?」
一方通行「……あァ、だろォな……おゥ、こっちは何とか…律子に伝えてくれ」
一方通行「天候はおめェのせいじゃねェしこンぐらいのケチが付いたところで竜宮の勢いは止まらねェ、だから気にすンなって」
一方通行「ン?……そォだなァ……まァお前の姉ちゃんを信じてろ……ちょっと待て、あいつらに電話変わっから」
一方通行「おい、亜美から電話だ」ガチャ
真美「亜美から!?もしもし!?」パシッ
一方通行「つゥかお前らさっさと着替えとけ」バタン
一方通行(クソがッ!!どォする!?……そォだ、あの三下ン時みてェに大気を操りゃ……馬鹿か!?演算能力を半分にされてンだろォが!!)
一方通行(じゃあ、律子達を迎えに能力使って行くか?車一台ぐらい持てンだろ、能力がバレたくねェって言ってる場合でもねェし……いや、駄目だ。どンなに急いでもライブが始まっちまう。流石にあいつらをこの状況で置いてけねェ)
一方通行(腹ァ括るしかねェンだ……オレも……あいつらも)
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〜〜〜楽屋〜〜〜
一方通行「入るぞ」ガチャッ
真「どうにかして竜宮の穴を埋めないとね……」
やよい「はい……」
雪歩「私達だけ出て、ファンの人達は怒ったりしないかな……?」
響「う〜、そう言われると不安になってきたぞぉ……」
全員「……」
一方通行(良くねェ流れだな。さっさと発破かけてやりてェとこだが、まずはオレよりコイツ等の誰かに言ってほし……)
春香「ねぇ、思ったんだけどさ……私達には竜宮小町の代わりは出来ないよ」
千早「春香?」
春香「だからね、まずは私達自身が楽しむ事を考えてみない?そうじゃなきゃお客さんも楽しめないよ」
真美「はるるん……」
一方通行(ナイスだ春香……)
一方通行「あァ何?お前らブルっちまってたのww?」
響「む、一方通行は怖くないのか?」
一方通行「怖くねェよ、オレがお前らを一番近くで見てンだからなァ」
全員「……」
一方通行「だからお前は心置きなくダンスコンテスト4位のパフォーマンス見してこいよ」
響「あー!人が気にしてる事を〜!」ワナワナ
真「はは……」
一方通行「つゥか竜宮には悪ィけど良い機会じゃねェか」
貴音「どういうことですか?」
一方通行「765プロは竜宮だけじゃねェってとこ気付かせてやれよ。記者も芸能関係者もかなりいることだしよ……チャンスだと思え」
美希「チャンス……」
一方通行「それに春香の言う通りだ」
春香「え?」
一方通行「お前らこれから数えきれねェぐれェのライブを経験すンだ……そン中でもでけェ箱での初ライブなンて思い出上位だろ?それを楽しめなかったらもったいねェンじゃねェの?」
雪歩「はい……うん!」
一方通行「だったら、今ここでしょげてねェでライブを成功させる作戦を練るぞ」
やよい「作戦ですかー?」
一方通行「あァ、取り敢えずこれを見てくれ」スッ
真「これは?」
一方通行「竜宮小町がこれねェ時用のセットリストだァ。オレとスタッフで決めといた」
千早「いつのまに……」
一方通行「そンでまだ本番までには時間あっからこのセットリストの順番は融通利くンだよ……だからお前らの意見も聞きてェンだ」
貴音「私達のですか?」
一方通行「あァ……プロデューサーならこォいうのはビシッと決めなきゃいけねェンだけどよ、オレはオレでまだまだやンなきゃならねェことがあンだ。だから、こォ……」
春香「分かってるよ一方通行。いっしょに助け合おう……!」
一方通行「……あァ、頼む」ペコ
全員「……」
真美「ぶふっ!?兄ちゃんもしかしてそれで頭下げたつもりなのww?」
千早「あぁ!頭下げたの今?何してるのかと思ったわ」
貴音「面妖な立ち振る舞いでしたね」
一方通行「ッッうるッせェな!!頭下げンのだけは未だに慣れねェンだよ///!!!!」
響「あははは!!なんでそこで恥ずかしがるんさー!!」
やよい「一方通行さん!頭の下げ方はこうですー!」ガル-ン
真「くくっ、やめてよやよい……ww」
雪歩「わ、笑っちゃ可哀想だよ……w」
一方通行「……」
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一方通行「で、どォする?」
千早「私を一番手にして」
一方通行「別にいいけど、いきなりバラードかよ?」
千早「えぇ、お願い」
春香「千早ちゃん?」
一方通行「……わかった。お前なら心配ねェし」
美希「ハニー、このままやってもインパクトが足りないの」
一方通行「まァ、無難に作ったからな」
美希「ミキ的にはそれじゃダメだと思うな」
一方通行「案があンだろ?言ってくれ」
美希「こことここ、ミキが連続で歌うの」
響「流石の美希でもこんなダンサンブルな曲連続で踊ったら……」
美希「でも上手くいったら、ダンスに詳しくない人でも一目で凄かったってなるよね!?」
真「そりゃそうだけど……」
一方通行「わかった、やれ」
美希「いいの?ミキ失敗しちゃうかもしれないよ?」
一方通行「しねェ。それはオレが誰よりも知ってる」
美希「ハニー……」
一方通行「響も真も心配ならバックダンサーすンのはどォだ?お前らならいけンだろ」
真「任せて!」
響「自分がついてればなんくるないさー!」
美希「あはっ!心強いの!」
一方通行「誰か他には何かあるか?」
貴音「ここの部分なのですが……」
一方通行「あァ、それはな……」
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〜〜〜舞台袖〜〜〜
春香「うぅ、どうしよう始まっちゃうよ〜」
一方通行「さっきまでの威勢はどォした」
春香「だって〜」
響「春香は情けないなぁ」スタスタ
一方通行「……てめェも手足同時に出して歩くくれェ緊張してっけどな」
響「……!うぎゃー!?」
一方通行(全員緊張してンな……無理もねェ。このライブの前にもうちょいでけェ箱で歌わせられてたらなァ)
一方通行(まァ、ンな下らねェ事考えてねェで今に集中しねェと)
一方通行「おい、アレやれよ」
真美「アレって?」
一方通行「円陣。ちったァ気合い入ンじゃねェの」
やよい「うっうー!私もやりたいです!!」
雪歩「わ、私も」
真「よし、じゃあ組もうか」
春香「良いみんな?竜宮小町が来るまで力一杯最後まで楽しもう!」
春香「765プロォーファイトー!!!」
全員「おー!!」
一方通行(頑張れよ……)
一方通行「千早!」
千早「何かしら?」
一方通行「客にはもォ竜宮小町は遅れるってアナウンスしてあンだ。だからブーイングとかすげェだろォけどよ」
千早「気にするなって事?」
一方通行「ちげェ。黙らしてこい……お前の歌声でな」
千早「えぇ、最初からそのつもりよ。じゃあ行ってくるわ」
春香「千早ちゃん!!」
千早「……」コクッ……スタスタ
〜〜〜〜・
千早『泣くこと〜ならたやすいけれど〜・』
一方通行「おら、次の奴さっさと準備しとけ!それ以外の奴は奥に引っ込ンで待機してろ!」
美希「ここで見てるの!」
真美「真美もそーするー」
響「自分も」
一方通行「……他の奴らもかよ?」
全員「……」コクッ
一方通行「チッ……歌い終わったら休め。衣装替えのタイミングも間違えンな。それが出来ンなら好きにしろ」
千早『蒼い〜鳥〜いま幸せ……近く〜にあっても〜・』
一方通行(トップバッターで歌うっつゥのはあいつらを安心させるって意味もあったのかもなァ……)
スタッフ「一方通行さん!」
一方通行「はいはい、今行きますよっと」
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響「いよいよだぞ」
真「バックで踊るのは2曲目だけでいいの?」
一方通行「あァ、お前らだって自分の番あンだろォが」
美希「行ってくるね」
一方通行「あァ、かましてこい」
美希「ちゃんと美希がキラキラしてるとこ見ててね?」
一方通行「退屈させンなよ?」
美希「あはっ、もちろんなの!じゃあ、元気出して……行くのー!!」ダッ
〜〜〜〜〜・
美希『グッバイメモリーズいつか過ぎ〜ゆく〜春風舞う陽〜だまりの〜』
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一方通行「よし、助けに行ってこい」
真「りょーかい!」
響「行ってくるさー!」
美希『ねぇ、消えてぇしまっても…捜してくれますかぁ〜・』
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ワアァァァァァアアア!!!!!
美希「ハァ…ハァ……ハ、ハニー。ミキ、ちゃんとキラキラしてた?」
一方通行「あァ、すげェよ……お前」
美希「えへ…へ、これでハニーはミキに釘付けな……の」フラッ
一方通行「おっと」ダキッ
美希「あ……」
一方通行「奥行って汗拭いてこい。ゆっくり休め」
美希「うん…でも今はもう少しこうしててもいい?」ギュッ
一方通行「……好きにしろよ」
響(なんて居づらい空気なんだ……)
真(水飲も……)スタスタ
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一方通行「お前ら、良く繋いだ。次の曲終われば竜宮が来る」
春香「あれ?もうそんな時間経った?」
真美「必死にやってたからねー」
千早「次の曲って」
雪歩「全員で歌うやつだ」
やよい「自分REST@RTですね」
貴音「計った様なたいみんぐですね」
真「何とか穴は埋められたかな?」
一方通行「穴埋めねェ……」
響「なんさーその妙な間は?」
一方通行「穴埋め以上の成果だろ。誇って良いンじゃねェの?」
美希「でも、まだまだ足りないの!」
一方通行「あァ、分かってる。さァ、客ももォお前らの味方だ……きっちり楽しンでこい!!」
アイドル「はい!!」
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輝いたぁ〜スッテージに立ぁてば〜・
最高の〜気分をあっじ、わえる〜・
一方通行(コイツ等のこォいう姿見るともっと頑張ンなきゃと思うよな……)
ワアァァァァァアアア!!!!!
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〜〜〜楽屋前〜〜〜
律子「一方通行!!」
一方通行「ん?……おォ」
伊織「みんなは!?」
一方通行「楽屋ン中にいるよ。話せねェだろォけど」
亜美「?」ガチャッ
あずさ「あら〜、みんな寝てるわね」
伊織「……」ニコッ
律子「さぁ!時間無いんだから急いでステージに出れる準備して!」
竜宮「はーい」タッタッタッ
一方通行「セットリストはメールで送った通りだ。スタッフにも言ってあるから心配いらねェ」
律子「………一方通行、本当に今日はありがとう」
一方通行「あァ!?同じ事務所に居ンだから当然だろォが、くだらねェこと言ってンじゃねェよ!」
律子「うん、そうだけど……本当にあなたが765プロに来てくれて良かった」
一方通行「…………やめてくれよそォいうの」
律子「恥ずかしいの?」
一方通行「オレなンか居なくたって大した違いねェよ」
律子「もー、何でそうやって逃げるの!」
一方通行「逃げる……?」
律子「いつもそうじゃない。最初は単なる照れ隠しかと思ってたけど、アンタは自分を低く見積り過ぎよ!?」
一方通行「……」
律子「もう一方通行は事務所にもアイドル達にも必要な存在なんだからちゃんと自覚しなさい!」コツン
律子「………もちろん私にもね。アンタが竜宮の勢いは止まらないから気にすんなって言ってくれて…結構救われたの……ありがと」
一方通行「…………」
律子「じゃあ、私もそろそろ行くわね」
一方通行「あァ」
律子「今日は本当にお疲れ様。後は私に任せてアンタも寝ててもいいのよ?」
一方通行「そォさせてもらうかな」
律子「じゃあね」
一方通行「あァ、頑張ってくれ」
一方通行(必要な人間ね……)
高木「一方通行君!」
一方通行「社長……と小鳥さン」
小鳥「今日は良く頑張ったわね一方通行君」
一方通行「一番頑張ったのはアイドルですよ。それにオレも社長達が助けてくれたから何とかなっただけです」
高木「いやいや、君の采配は見事なものだったよ」
一方通行「つゥか、竜宮観てやれよ。こンなとこ来てねェでよ」
高木「まぁ、まだ時間があるからね。その前に最大の功労者を労っておかないと。ね、音無君!」
小鳥「はい!それにしてもかなり眠そうね一方通行君」
一方通行「流石にちょっと……」
小鳥(眠そうな顔もいいなぁ。カメラを持ってきてないのが悔やまれるわね)
一方通行「律子がよ……」
高木「ん?」
一方通行「オレは765プロに必要な人間だとよ……こンなオレを」
高木「その通りじゃないか」
一方通行「誰かの為に頑張るのは悪くねェと思っちまった。誰かに頼るのも頼られンのも……自分が自分じゃねェみてェですげェ気持ち悪ィ」
高木「戸惑っているのかい?……良い事なんだよそれは」
一方通行「そォか……」
小鳥(アレ?私、すっごい場違いじゃない?)
高木「さぁ、今はゆっくり休みたまえ765プロの救世主君」ポン
一方通行「気安く…触ン……な」ス-ス-
高木「見たまえ音無君!この無垢な表情を!!」
小鳥「はは…」
小鳥(何この寝取られ感……いつの間にか一方通行君の女房役が私から社長に……)
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伊織「みんなお待たせー!!」
亜美「ごめんね!兄ちゃん姉ちゃん!」
あずさ「じゃあ、早速行きますよ〜。歌うのはもちろんこの曲」
竜宮「SMOKYTHRILL!!」
ワアァァァァァアアア!!!!!
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一ヶ月後
〜〜〜レッスン場〜〜〜
一方通行(あのライブから一気に知名度上がったよなァ……何かタイフーンライブとか名前も付いちまってるし)
一方通行「つゥ事でこのメンバーでユニット組むからな」
響「どういうことだよ……」
美希「遂に来たの!」
貴音「胸が高鳴りますね」
一方通行「ユニット名はフェアリー、リーダーは美希」
貴音「ふぇありぃ?」
響「一方通行が名前考えたの?」
一方通行「なンで?」
響「いや……」
一方通行「異存があンなら変えてももいいぞ」
美希「ミキ的にはこれでオッケーってカンジ!」
貴音「私も気に入りました」
響「べ、別に自分だって気に入らないわけじゃないぞ!?」
響「た、ただ、一方通行が1人で考えたって想像すると……w」
一方通行「お前殺すわ」
響「ちょっ!?辛辣過ぎるぞ!!」
一方通行「いいか?このユニットのテーマはセクシーでカッコイイ、女に憧れられるアイドルだ」
一方通行「当然、曲も衣装もその系統になるから意識しておいてくれ」
響「ん?じゃあ何でこの人選なんだ?女性ファン狙いなら真を入れた方がいいんじゃ?」
一方通行「あァーそれなァ……つか、今オレが考えてること全部言った方がいいか?後からちょくちょく聞かれンのもうぜェし」
貴音「是非お聞きしたいですね」
響「自分が選ばれた理由はやっぱり気になるさー」
一方通行「そォだな……まず美希をユニットデビューさせたかったンだよ」
美希「あは☆」
一方通行「そンで、美希に実力でもメンタル面でも負けねェ奴って事で貴音と響をオレが選ンだンだ」
貴音「つまり、一方通行自身が事務所の中から私を選んだと?」
一方通行「そォだけど、なンだよ?」
貴音「いえ、私はもうそれで十分です。満足しました」
響(貴音がニッコニコしてる……)
響「ていうかそれだけ?」
一方通行「順に説明する」
一方通行「まず美希のファン層は他の奴らに比べて極端に男に偏ってンだ。だからここで女ファンを増やしてェ」
響「真的な?」
一方通行「そォいうこと」
美希「えっミキ、女の子のファンいないの?」
一方通行「いねェわけじゃねェけど、少ねェな。つかお前学校でイジメられたりしねェの?」
美希「?別に女友達いっぱいいるよ?」
一方通行「良い環境に居ンな。美希はオレの見立てじゃ女に嫌われやすいタイプだ」
貴音「そうですか?」
響「そんな事思ったことないけど」
一方通行「そりゃお前らがアイドルだからだ。普通の女は美希を見てて面白くねェンじゃねェか?天才肌で無礼で顔良しスタイル良しだからな」
美希「ミキ、そういうの良く分かんない。嫉妬するくらいなら自分を磨いた方がよっぽど有意義だと思うな」
一方通行「そォいう態度だよ」
美希「う〜ん、ミキに変われって事?」
一方通行「いや、ンな余計な事しねェで今まで通り振る舞え」
美希「でもでも、今のままじゃ女の子ファン増えないんでしょ?ミキ、女の子のファンも欲しいの」
一方通行「そこはオレの腕の見せ所だろ。美希には若けェ女のカリスマになってもらう。最初の方に読モばっかさせてたのもその布石だ」
美希「カリスマ?」
一方通行「あァ、カリスマ的な存在になったら女は届かない憧れとしてお前を追うようになる。春香とは正反対のアイドルって言えば分かりやすいか」
美希「春香と正反対……」
一方通行「不満か?」
美希「ううん、ハニーがミキの事いっぱい考えてくれてすっごい嬉しいの!」
響「けどカリスマってそんな簡単になれるもんなの?」
一方通行「簡単になれたらカリスマじゃねェよ。けどこいつなら簡単になれる。オーラもあるし、自分がどう見えてるか客観視できる天才だから」
貴音「客観視……ですか?」
一方通行「あァ……美希、お前ライブとか撮影の時とか自分がどォ写ってて、どォやれば一番良く見えるか分かっててやってンだろ?」
美希「え、それって当然じゃないの?」
響「普通は分かんないぞ……」
美希「そうなの?」
一方通行「まァ、そういうことだ」
響「………」
一方通行「しょげンなよ。お前もマジで何でもこなせるオールラウンダーだから。完璧っつゥのも言い過ぎじゃねェ」ガシガシ
響「しょげてない!」
一方通行「つか、オレの一発目のユニットだからどォ転ンでもいいよォにオールラウンダーを意識して集めたンだけどな」
貴音「なるほど」
一方通行「まァ、もっと狙いを持って人選もしたけど……じゃあ次は響を選ンだ理由行くか」
響「へっへーん!それは自分が完璧だからでしょ!?」
一方通行「技術的にはその理由だ……だが理由としちゃあお前の将来性を見越してが一番でけェかな」
響「自分の将来性?」
一方通行「あァ、お前は一般の奴らとか製作者にどンな印象持たれてるか分かるか?」
響「完璧でカッコイイ?」
一方通行「ちげェ……動物好きの明るい、やよいとはまた違ったマスコットキャラだ」
響「うぎゃー!何さーそれ!自分もう高校生だぞ!?マスコットキャラって……」
一方通行「まァ、事実だし需要もあるしな」
響「うぅっ、じゃあ……自分フェアリーのコンセプトに合ってないぞ」シュン
一方通行「だから入れたンだよ……お前は確かにテレビとかじゃイジられキャラみてェなとこがあるけど、踊ってる時はマジでカッコイイからな」
響「そ、そうかなぁ」ニヘラッ
一方通行「つまりだ……可愛い響っつゥキャラは勝手に外野が作ってくし世間に広がってく。だから事務所は格好良い響を作ってく」
一方通行「したら、テレビでお前を知った奴らはお前のパフォーマンスを見て度肝抜かれンだろォし、やよいとも差別化できる」
貴音「ぎゃっぷ萌え……と言われるものですね?」ドヤァ
一方通行「まァ、そうなンだが……お前はどこで知ってくンだよそォいう単語を?」
貴音「以前、あずさと小鳥嬢が事務所で一方通行にぎゃっぷ萌えをした瞬間を言い合っていたので」
一方通行「こ、小鳥さンが?」テレッ
美希「ちょっ、何でそこで恥ずかしがるの!?美希だってハニーのギャップ萌え言えるの!!ハニーは美希の仕事終わりにいっつも頭撫でてくれるの!」
響「それギャップ萌えじゃなくてただ単に美希が萌えた瞬間だぞ」
貴音「毎回ですか?」ジロッ
一方通行「なンだよ?コイツとはそォ約束したからオレは約束を守っただけだ」
貴音「私にはただ単にご飯を奢るだけなのにですか?」
一方通行「十分だろォが。言っとくがてめェの飯代でどンだけオレの財政が圧迫されてっか分かってンのか!?」
貴音「ではこうしましょう。一方通行のお金がある時は何処かに連れて行って下さい。しかし無い時は美希の様に私を褒めて下さい。そして今宵、回らないお寿司屋に行きましょう」
美希「ダメなの!ハニーに頭撫でて貰えるのはミキだけなの!」
貴音「我慢しなさい星井美希」
美希「ヤ!我慢するのは貴音の方なの!」
貴音「……聞き分けの無い子です」ブォッ!!
美希「!?」ビクッ
響「えっ」
一方通行「オイッ!?」
貴音「ならば私が一方通行の代わりに撫でましょう」ナデナデ
美希「人に撫でらるのは気持ちいいの……」トロン
美希「でも!ハニーの代わりは誰にも出来ないの!」
響「でも一方通行って結構みんなの頭撫でるよね」
美希「は?」
響「いや、は?じゃなくて……見たことないか?」
貴音「ありませんね」
一方通行(何でコイツこのタイミングで言ったンだろ)
響「亜美真美とやよいは当然として、伊織にまでやってたのは驚いたぞ」
美希「デコちゃん?なんかデコちゃんはそういうの嫌がりそうだけど」
響「伊織が仕事でちょっと失敗してヘコんでる時に……ね!」チラッ
一方通行「ね、じゃねェぞこのクソ女。まァ美希の言う通り文句は言ってたが、嫌がってる顔じゃなかった……と思う」
響「事務所で頭撫でられた事無いのは千早とあずさと貴音と律子とピヨ子だけだぞ」
一方通行(春香の頭撫でた事あったっけかァ?……あァ、アイアンクローもカウントされてンのか)
響「逆に一方通行の頭撫でた事あるのはあずさだけだけどね」
一方通行「はァ!?いつだよオレ知らねェぞ!?」
響「一方通行が疲れて仮眠してる時にやってたぞ」
一方通行(寝てる時に触られても気付かねェとは……随分と俗ボケしてンじゃねェか)
美希「じゃあこれで2人目なの!」ナデナデ
貴音「3人目です」ナデナデ
一方通行「マジでうぜェ……今すぐ手を離せ」
響「そうだぞー!まだ貴音が選ばれた理由聞いてないしさー」ヘラヘラ
一方通行(こいつッ……どっかでヤキ入れた方がいいな)
一方通行「貴音を入れたのは……まァ、オレが一番最初にプロデュースしたアイドルってのがあるな。思い入れもあるし」
貴音「ふふっ、思いは同じです一方通行」
美希「むぅ……」
一方通行「それとこのユニットのコンセプトに到達しつつあるからかな」
響「どういうこと?」
一方通行「お前らファンの間での貴音の2つ名知ってっか?」
響「銀色の王女……だっけ?」
美希「あぁ!ミキも聞いた事ある!」
貴音「面妖な……」
一方通行「貴音は男からも女からも同じぐらい人気高けェンだ。羨望の存在としてな。つまりフェアリーにぴったりの人材なンだよ」
一方通行「まァ、貴音を入れた一番の理由はメンタル面のバランスを取る為なンだがな」
響「メンタル面の?」
一方通行「ユニット活動してく内に美希は絶対進化する。そォなると響も競うようにレベル上がるだろォな」
一方通行「そンな時動じないでどっしり構えてられるメンタルを持ってンのは貴音だ。自分をしっかり持ってっからブレねェで居られる。ユニットにはそォいう奴が不可欠だ」
一方通行「竜宮で例えるならあずささンの役割りだな」
美希「ハニーは一杯考えててお利口さんなの!」
一方通行「お前らの事考えンのがオレの仕事だしな」
貴音「私に出来るでしょうか?」
一方通行「別に今までの説明はオレの単なる印象の話だから役割に縛られる必要は無ねェよ。お前らがノビノビとやれたらオレはそれでいい」
一方通行「心配いらねェよ。お前ら歌声の相性良いしな。それに……月と星と太陽だしよ」
響(笑うな……笑うなッ……)ギュッ
貴音「感性豊かになりましたね一方通行」ニコ
美希「あはっ☆目指すはハニーの一番星なの!」ダキッ
一方通行「っ!抱きつくな!!」
響「え……アレ?」
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ーー
一方通行「じゃあ曲掛けンぞ、これ歌詞な。タイトルはオーバーマスター」ピラ
〜〜〜〜〜〜〜〜・
美希「カッコイイの!」キラキラ
響「でも歌詞が……自分に合うかなぁ」ポリポリ
一方通行「合う。だが全員歌う時はいつもより声低めにな」
貴音「歌詞に全員の名前が入っているのですか?」
一方通行「あァ、デビュー曲だし紹介の意味も込めて」
貴音「趣向を凝らした図らいですね」
美希「ホントだー!」
響「気付かなかったぞ」
一方通行「振り付けも結構激しいが……やれるよな?」
美希「もっちろんなのー!」
響「自分の腕の見せ所だぞ!」
貴音「無論ですね」
一方通行「よし、じゃあもう直ぐトレーナーが来るはずだから休憩してろ。オレはもう行く」
美希「え〜、ハニーは見てくれないの?」
一方通行「オレの担当何人だと思ってンだよ」
響「ワガママ言っちゃ駄目だぞ美希」
美希「うん……」
貴音「頑張って下さいね一方通行」
一方通行「あァ、お前らもなァ」
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ーー
数週間後
小鳥「フェアリー、大大大ブレイクね!」
一方通行「やってくれましたよアイツ等」
律子「これは私達もうかうかしてられないわね」
一方通行「お前ら抜かしてやっから覚悟しとけ」ニッ
律子「ふふ、言っとくわ」
雪歩「みんな凄いなぁ。私も頑張らないと!」
一方通行「じゃあ早速新曲出すか」
雪歩「えぇっ!?それはいきなり過ぎだよ……」
一方通行「今ユニット組んでねェ奴で期間限定でユニット組ませて曲リリースするっつゥ企画が進行中なンだよ」
一方通行「で、曲の歌詞とかコンセプトとか見る限りお前が一番合ってンだ」
雪歩「私が……」
一方通行「頑張れよ?一発目の売り上げが良かったらこの単発企画がシリーズ化されっから。この後どォなるかはお前に懸かってる」
雪歩「ひ、ひぃ……そんな言い方されるとプレッシャーが……」ジワァ
一方通行「……」ニヤニヤ
律子(小学生が好きな子をイジメるやつみたいね)
小鳥(ここで真王子が来て一方通行君と2人で雪歩ちゃん取り合ってくれたら最高なのになぁ……)
雪歩「あの、ユニットなんだよね?私以外のメンバーは誰なの?」
一方通行「千早だろォな。今ンとこ」
雪歩「なんだ、千早ちゃんがいるなら……ううんそんな心持ちじゃダメだよね」
一方通行「そォいうことだ。持ちつ持たれつで頑張ってくれ」ポン
雪歩「うん!」
小鳥(何今の自然な感じ……うっらやましぃ……)
律子(この人こんな顔に出やすくて良く今まで生きてこられたなぁ)
雪歩「そういえば曲のコンセプトって何なの?私にピッタリなんだよね?」ワクワク
一方通行「一言で言えば…………女の情念?」
雪歩「……」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜収録スタジオ〜〜〜
雪歩『インフェルノォォォ!!!』
雪千『全て〜燃える愛になれ、赤裸に今焦がして・』
〜〜〜〜〜〜〜〜・
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜楽屋〜〜〜
一方通行「お疲れさン。2人とも歌も振り付けも完璧だったぞ」
千早「ありがとう……それにしても萩原さんには驚いたわ。貴方がこんな感情移入できる人だったなんて」キラキラ
一方通行「確かに……初めて聴いた時は想定の遥か上だったなァ。雪歩に任して正解だった」
雪歩「えへへ……でも多分、他の曲ではこの曲程クオリティ高く出来ないと思う」
千早「?」
雪歩「この曲の子に、それこそ本当に感情移入して歌ったからだと思う」
一方通行「お前ぐらいの年頃の女なら普通キャピキャピっとした恋愛ソングの方が共感するもンなンじゃねェの?」
雪歩「そうかもしれないけど……でも恋愛とかって可愛い、とか綺麗、とかばかりじゃなくて独占欲とか嫉妬とかもあると思うのだから……」
一方通行(なるほどなァ。雪歩に恋愛系の仕事任すのもアリかな……)
雪歩「……って私は何を!?穴掘って埋まってます〜///」ブォンッ!!
一方通行「埋まんなら外で埋まれ!ここは屋内だ」ヒッタクリッ
雪歩「あぁ!?スコップ返して下さいぃ!」
一方通行「断る…………そォいや千早はこォいう曲歌う時どォしてンだ?お前もかなり気持ち入ってたけど」
千早「私?私は曲と対話するわね。そうすると向こうの方から話かけてくるから」
雪歩「確かにそういうのってあるかも」
一方通行(何言ってンだてめェ?っつったらキレるよなァ……まァ雪歩の反応からして演者にしか分からねェもンもあンだな)
一方通行「帰るか。事務所寄る用ねェならもォ直接家まで送っけど?」
千早「私は平気」
雪歩「私も」
一方通行「よし、じゃあ行くか」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜車内〜〜〜
雪歩「あ、私ここで大丈夫」
一方通行「あ?お前ンちまで送るっつたろォ」
雪歩「ううん、大丈夫だよ?だからここで降ろして」
一方通行「何の遠慮してンだァ?それにもうすぐそこじゃ……」
雪歩「いいから!!」
千早「!?」ビク
一方通行「お、おォ。そこまで言うなら……」
雪歩「送ってくれてありがとう一方通行君、千早ちゃんも明日ね?」
千早「え、えぇお疲れ様萩原さん」
バタン
一方通行「……オレ何かしたか?」
千早「私には分からないわ」
一方通行「はァ……ミステリアスキャラとか1人で手一杯なンだけど」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ブロロロロロー
一方通行「……」
千早「……」
一方通行「なンか喋れよ気不味いだろォが」
千早「何かと言われても」
一方通行「お前事務所でもあンま喋りかけてこねェよな」
千早「用件も無いし……」
一方通行「ふゥン」
千早「なに?」
一方通行「べっつにィ?」
千早「…………1つあったわ。話したいこと」
一方通行「なンだ?」
千早「何で私の歌を聴く時苦しそうな表情をするの?」
一方通行「……」
千早「気の所為じゃないわよね?」
千早「私の歌が気に食わないってこと?」
一方通行「そォじゃねェよ……」
千早「じゃあ何?あなたの前で初めて蒼い鳥を歌った時酷い表情をしてたわ」
一方通行「……自分の嫌な過去が甦ってくるからだ。別にお前のレベルが低いとかそォいうのじゃねェから安心しろよ」
千早「嫌な過去……」
一方通行「何だよ?」
千早「何でもないわ。ただ、歌い手の想いは伝染するものなのね」
一方通行「…………ついでにオレからも1ついいか?」
千早「?」
一方通行「お前何で笑わねェの?」
千早「言うほど笑わないかしら?」
一方通行「別に普段だけの話じゃなくてよォ……1人で歌ってる時に笑ってンの見た事ねェよ。歌うの好きなンだろ?楽しくねェのかよ」
千早「歌ってる時に笑う気持ちになんてなれないわよ……」
一方通行「なンで?」
千早「何で…?何でって…………ッ!!あなたには関係無い!!」
一方通行「……」
千早「あ」
千早「ごめんなさい、私……」
一方通行「いい、オレも弾みで聞いて悪かったな。てめェの事情を話さねェのに相手の腹ァ見ようってのはフェアじゃねェからなァ」
一方通行「貴音には内緒にしてくれよ?アイツには一回ドヤされてっからさァ」
千早「まぁ、別に何でもいいけれど……あなたの事情とやらにも興味無いし」
一方通行「ハッ、そォかよ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
一方通行「ここでいいか?」
千早「えぇ、送ってくれてありがとう」
一方通行「当然だ。じゃ、明日も遅れンなよな」
千早「遅れないわよ」バタン
一方通行「…………………………ハァ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜765プロ事務所〜〜〜
一方通行「……」ガチャ
小鳥「あ、おかえり一方通行君!」
一方通行「あれ……まだ居たンですか?」
小鳥「…………仕事が」
一方通行「手伝います」ガタ
小鳥「律子さんにはどうか内密に……」
一方通行「分かってますよ」
一方通行「……」カタカタカタ
小鳥「……」カタカタ……チラ
小鳥「何かあったの?」
一方通行「え?」
小鳥「元気ないから」
一方通行「あァー、まァ別に何かあったって言う程の事は……」
小鳥「お姉さんに言ってみなさい。一方通行君の悩みを華麗に解決してあげるわ!」
一方通行「でもなァ……」
小鳥「もう!いっつも助けられてるからたまには私が助けたいのよ。先輩の言うことは素直に聞くものよ?」
一方通行「……別に喧嘩とかした訳じゃないンですけど、アイツ等にもそれぞれ秘密とか悩みとかあって」
一方通行「オレは自分なりに結構アイツ等と打ち解けたつもりではいたンですけど、知らねェ事はまだまだ沢山あるンだなって思ったらちっとばかし落ち込みました……」
小鳥「ふむふむ」
一方通行「それと……アイツ等が何かに悩ンでンなら解決してやりてェンですけど、それがトラウマみてェなもンならオレが土足で踏み込ンでいいもンなのか……って」
一方通行「オレ自身はアイツ等に自分の事は何も喋らねェし、知られたくないってのに……」
小鳥「なるほどね〜。難しく考え過ぎじゃない?」
一方通行「いやいやいやいや」
小鳥「別に相手の事情を知るのに自分の事情を教える必要は無いじゃない」
一方通行「いや、それだとフェアじゃないっつゥか……」
小鳥「それでいいと思うけど」
小鳥「それに相手の事情なんておかまいなしで土足で踏み込んでいいのよ」
一方通行「えェ……」
小鳥「悩みなんて他人から見たら簡単に解決するって事の方が多いんじゃないかしら?今の私たちみたいに」
一方通行「うーン……」
小鳥「一方通行君はあの子たちに拒絶されるのが怖いのよ。だから考えなくていい事まで考えるの」
一方通行「そりゃあまァ……はい」
小鳥「拒絶されるっていうのは怖いけど、本当に解決したいなら一方通行君が歩み寄らなきゃ!」
一方通行「……」
小鳥「どう?悩みは解決したかしら?」
一方通行「楽にはなりました」
小鳥「そっか!頑張りなさい男の子!応援してるぞっ!」バシッ
一方通行「うす……」
一方通行(なァーンかこの人には逆らえねェンだよなァ)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
翌日
あずさ「新曲聴いたわよぉ?とっても良かったわ!」
雪歩「本当ですか!?ありがとうございます!」
千早「あずささんに褒めてもらえるのは嬉しいですね」
やよい「私も聴きました!すっごいカッコ良かったですーっ!」
千早「高槻さん……!!」
一方通行「おい、もォ行くぞ。早く支度しろ」
雪歩「あ、ちょっと待ってて」ドタバタ
千早「…………分かってるわ」スッ
一方通行「……」
春香「一方通行、もしかして千早と何かあった?」コソッ
一方通行「…………あァ?」
春香「千早ちゃん、何か一方通行に対してだけいつもと違うから」
一方通行「そォかァ?アイツいつもあンな感じだろ」
春香「……それ本気で言ってる?」
一方通行「チッ、うるせェな。てめェに言われなくても分かってンだよ」
春香「本当かなぁ?じゃあ何で誤魔化したりしたの?」
一方通行「……てめェが直ぐにアイツの異変に気付いたのが悔しかったンだよ」
春香「何でそれが悔しいの?」
一方通行「あァーもォーうっぜェよ!おめェもこれから仕事あるンだろォが。オレと喋ってねェでさっさと準備しろ」
春香「何かしたんでしょー?貴音さんに言っちゃうよー?」
一方通行「なァーンでアイツが出てくンだよ」
春香「だって良く叱られてるじゃん」
一方通行「ンな何回も叱られてる訳じゃねェ」
春香「この前のは?」
一方通行「ありゃあオレ悪くねェだろォ。なンで豚骨ラーメン嫌いっつっただけでキレらンなきゃなンねェンだよ……」
雪歩「もう出れるよ一方通行君!」
一方通行「おォ、千早は?」
千早「えぇ、終わったわ」
一方通行「よしじゃあ行くか」
あずさ「3人とも頑張ってね」
やよい「うっうー!張り切って行きましょー!」
一方通行「別にオレは頑張ンねェよ」
雪歩「行ってきます!」
千早「さ、行きましょう」
春香「行ってらっしゃーい!」
一方通行「てめェそのリボン引き裂かれたくなかったらアイツには黙ってろよ……この本体リボン女が」バタン
やよい「……」
あずさ「すごい捨て台詞を吐かれたわね春香ちゃん……」
春香「たった今貴音さんに言うことが決定しましたよ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
車内
一方通行「お疲れ」
千早「えぇ、今日は疲れたわ……インタビューを受けるというのは結構大変よね」
一方通行「違う雑誌だからって、同じ質問されてンのに毎回違う回答すっから疲れンだよ」
千早「何処の記者にも同じ事しか言わないなんて、私たち目当てで買ってくれているファンにもその会社にも悪いじゃない」
一方通行「そォかァ?真面目な奴……つゥか雪歩は?アイツ来ねェと帰れねェンだけど」
千早「電話が来てたからすぐそこで話てるんだと思うわ」
一方通行「そォか」
千早「えぇ」
一方通行「……」
千早「……」
一方通行「なァ」
千早「何?また沈黙が嫌とか言うつもり?」
一方通行「そォじゃなくてよ、お前オレの事情に興味ねェっつったろ?」
千早「えぇ」
一方通行「だがオレはお前の事情に興味あンだよ」
千早「…………いきなり何?」
一方通行「なンつゥかこう……アレだ。おめェが苦しンでンなら助けてやりてェ」
千早「私の事なんか放っておいて」
一方通行「ほっとかねェ。オレは昨日決めたンだよ。てめェらの意思なンか無視して勝手に助ける」
千早「何よそれ……」
一方通行「まァ、無理矢理聞き出そうって訳じゃねェから安心しろよ。ただ、オレはお前をいつでも助ける準備が出来てるって事を知っとけ」
千早「……」
一方通行「別に過去の事じゃなくてもキツイ事があったら頼れ。てめェは何でも1人でこなし過ぎなンだよ」
千早「最初に事務所に来た時とは別人ね。あなたはもっと人との距離が適切に測れる人だと思ってたわ」
一方通行「あいつらと付き合ってたらンなもン皆無になるって事ぐらいわかンだろ。だからお前もオレらに一線引くのいい加減やめろ」
千早(オレら……ね)
千早「何であなたがそこまで私に構うの?どうでもいいじゃない」
一方通行「てっ……めェはいつまでもグチグチよォ……!!オレはてめェの笑ってる姿が見てェンだよ悪ィかッ!!!」
雪歩(うわぁあ!!何か凄い事言ってる!!は、入るに入れない)
千早「……」
一方通行「あ///」
一方通行「……何言わせやがンだこのアマ。て、てめェ、今の誰かに言いやがったら不幸な目に合わせるからな」
千早「勝手に言ったんじゃない」
一方通行「チッ」
千早「……」
千早「……これからはもう少し一方通行に頼るようにしてみるわ」
一方通行「おゥ」
千早「昔の話は……したいと思ったらするわよ」
一方通行「あァ」
雪歩「ごめんお待たせー!」ガチャ
千早「別に大丈夫よ」
一方通行「じゃあ車出すぞ」
一方通行(なンだこのタイミング……まさか聞かれてたンじゃねェだろォな)
一方通行「こっからだと千早ンちが近ェか?」
千早「そうね」
一方通行「じゃあお前からな」
千早「えぇ」
雪歩(何の話してたのとか聞かない方がいいよね)ドキドキドキ
一方通行「そォだ。千早、お前もっと笑った方がいいぞ」
雪歩(えぇっ!?私がいるのにその話続行するの一方通行君!?)
千早「ちょっと、流石にしつこいわよ」
一方通行「あァ、そォじゃなくてインタビューな。これから人前で喋る機会多くなンだろォから営業スマイルの1つでも身につけたら楽なンじゃねェの?」
一方通行「お前だっていちいち撮影ン時にもっと笑えとか言われンのうぜェだろ」
千早「楽しくないのに笑えないわ」
一方通行「聞いたか雪歩?お前と一緒だと笑う気分には到底なれねェだとよォ」
雪歩「うぅ、でもしょうがないよね。私なんて面倒くさいし泣き虫だし」ウルウル
千早「ちょ、ちょっと!違うの萩原さん私はそういう意味じゃ……一方通行!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
一方通行「今日もお疲れさン」
千早「えぇ、じゃあ2人ともまた明日」
雪歩「うん、じゃあね!」
バタン
一方通行「さて……と、家の近くで良いンだよなァ?」
雪歩「あ、あの……もし良かったら私の家に寄っていかない?」
一方通行「あァ?ンだよ急に。昨日とはえれェ違いじゃねェか」
雪歩「あ、一方通行君が嫌だったらいいんだよ!?なんか、お父さんが私のプロデューサーに会ってみたいって」
一方通行「嫌じゃねェ。行くよ」
雪歩「ホント?」
一方通行「あァ。つゥか何で昨日は駄目だったンだ?」
雪歩「それは……私の家をみんなに知られるの恐いかなって。態度が変わったら立ち直れなさそうだし」
一方通行「意味わかンねェ」
雪歩「その、私の家ちょっと特殊っていうか何というか」
一方通行「土建屋だっけか?」
雪歩「うん、そうなんだけど……」
一方通行「なンだよ?てかその口振りじゃあオレに知られンのはいいのか?」
雪歩「うん、一方通行君なら大丈夫そう」
一方通行「ふゥン」
雪歩「あ!でもそれは一方通行君がどうでも良いって訳じゃ無いよ!?一方通行君が私の事嫌いになったら私……」
一方通行「あァー、分かってっから一々言わなくていい。信頼の証として受け取っとく」
一方通行(にしても知られたら態度変わる家とかどンなンだ?)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜雪歩宅〜〜〜
若衆「「「お嬢!!お勤めご苦労様ですッ!!!」」」
雪歩「た、ただいま……」
一方通行(あっこれヤクザだ……)
若衆「ッ!?お嬢、そのチンピラ誰ッスか!?」
若衆「てめぇ、誰の娘に手ぇ出してんのか分かってんのか!?」
雪歩「み、皆さんやめて下さい!この人は私のプロデューサーです!!」
若衆「この方がお嬢の……失礼しました!!」
若衆「し、失礼しました!!」
一方通行「や、気にしてねェからンな頭下げねェでくれ」
若衆「し、しかし」
雪歩「私たちもう中に入りますから!お父さんも待ってるし」
若衆「そうですね!さっ、どうぞ客間でおくつろぎ下さい!親父にはワシが取次ますんで」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜客間〜〜〜
一方通行(ヤクザの家ってやっぱ和風なンだなァ)キョロキョロ
雪歩「引いた?引いたよね!?」
一方通行「引いてない引いてない」
雪歩「うぅ……」
雪歩父「入るぞ」スパン
雪歩「あ、お父さん」
雪歩父「おう、そちらの方が……」
一方通行「一方通行です。お嬢さンのプロデュースをさせてもらってます」ペコ
雪歩父「……」
一方通行「……」
雪歩「……」ハラハラ
雪歩父「雪歩、お前は自分の部屋に行ってろ」
雪歩「えぇっ、何で!?」
雪歩父「俺はこの方と2人きりで話がしてぇ」
雪歩「だ、駄目だよそんなの。ちょっと話すだけって言ってたのに」
雪歩父「いいから」
一方通行「雪歩、オレは平気だから休ンでろ。お前も仕事で疲れたろ?」
雪歩父「おら、客人もこう言ってんだ」
雪歩「で、でも」チラ
一方通行「安心しろよ」
雪歩「お父さん、一方通行君に何か言ったり、何かしたら一生許さないから……」パタン
雪歩父「……くく、一生ときたか」
一方通行「……それで、ご用件というのは?」
雪歩父「兄ちゃん、慣れねえ敬語は使わなくていい。それと足も崩しな」
一方通行「これでも一応練習したつもりだったンだかなァ……ンで?何の用だよ?」
雪歩父「男嫌いのあいつが上機嫌で男の話するもんだから興味が湧いてなぁ、一目拝んでみようと呼び出したのよ」
一方通行「別に雪歩は男嫌いな訳じゃねェだろ。ただ苦手なだけだ……その苦手な理由も今日やっと分かったがな」
雪歩父「分かったような口叩くじゃねぇか小僧」ギロ
一方通行「実の親父よりは分かってンじゃねェか?」ギラ
雪歩父「……」
一方通行「……」
雪歩父「いや、悪ぃな兄ちゃん。あんたがちゃんとあの子の事見てくれてんのか試したんだ。気ぃ悪くしねぇでくれ」
一方通行「もし不合格だったら簀巻きにしてたか?」ケタケタ
雪歩父「いやぁ、兄ちゃん相手じゃ難しいんじゃねえか?…………あんたカタギじゃねえだろ?」
一方通行「……」
雪歩父「血生臭さは隠しきれてねぇ。それが兄ちゃんと2人きりで話そうと思った理由だ」
一方通行「へェ」ニタリ
雪歩父「何か可笑しい事でも言ったか?」
一方通行「いやァ?オレは安心したンだ。オレが何者か判別もつかねェよォな雑魚ヤクザのとこに雪歩置いといたンじゃ不安で仕方ねェからさァ」アハギャハッ
雪歩父「そうだったらどうしたんだ?」
一方通行「ンなもン雪歩連れ出して終わりだ……力付くでな」
雪歩父「ヤクザの娘奪うってか?……くく、良いねぇ兄ちゃん!いい胆力だ。気に入ったぜ」
雪歩父「おい!上等な酒持ってこい!!」
若衆「へい!」
雪歩父「今夜は宴だ!あんたも飲め!!」
一方通行「おい、オレ車で来てンだぞ!」
雪歩父「泊まっていきゃあ良いじゃねえか!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ドンチャンドンチャン
雪歩「ちょっとお父さん!どういうこと!?」
雪歩父「あぁ?何だ今頃来たのか?」
雪歩「自分が追い出したくせに……一方通行君は!?」
雪歩父「たった今俺と盃交わしたとこだ」
一方通行「何言ってやがる……?」
雪歩父「おいおいおいおい、ヤクザの親分から酒貰うってのはそういうことだぜ」
一方通行「アンタが無理矢理呑ませたンだろォが」
雪歩「相手にしなくていいよ、私の部屋にいこ一方通行君」グイ
一方通行「お、おゥ」
一方通行(雪歩の不機嫌な顔って初めて見たなァ。やっぱ家族にはそォいうもンなのか)
雪歩父「まぁ、待てよ。お気に入りのプロデューサーと2人きりで話したいのも分かるけどなぁ」
雪歩「お、お父さん!!」
雪歩父「兄ちゃん、コイツは家に帰ったらあんたの話ばっかすんだよ。今日はプロデューサーに褒められたとか言ってな」
雪歩「や、やめてよ///」
雪歩父「ちっと前までは男と喋るだけで一苦労だったのによ。なぁ?」
若衆「へい、最近はお嬢もワシらとも喋ってくれるんで嬉しい限りです」
雪歩父「それもこれもあんたのおかげなんだろ?」
一方通行「別にオレは何も……頑張ったのは雪歩だろ」
雪歩「私は一方通行君と喋るのを努力だとか頑張りだとか思ってないよ」
雪歩「私は一方通行君と喋りたいと思うから喋るの」
一方通行「そォか」フッ
雪歩父「別に兄ちゃんに限った話した訳じゃねえだろ。頭ん中兄ちゃんの事ばっかか!確かにこの兄ちゃんはお前好みの綺麗な男だもんなぁ」
雪歩「なな何言ってるの///!?」
雪歩父「どうだい兄ちゃん?あんたウチの組を継いでみるってのは。雪歩も満更でもねえんだろ?……お前ら、未来の親分に挨拶しねぇか!!」
若衆「一方通行の兄貴!」
若衆「兄貴!よろしくお願いします!」
雪歩「やめてよ、一方通行君に迷惑かけないで!」
雪歩父「どうなんだ兄ちゃん?」
一方通行「無理だなァ」
雪歩父「それは雪歩じゃ不満、ってわけか?」
雪歩「……」
一方通行「そォじゃねェ……オレはずっとこっちで暮らすわけにはいかねェンだ」
雪歩「え?」
雪歩父「何か事情でもあんのかい?」
一方通行「あァ」
雪歩父「……そりゃあ残念だ。ま、考えが変わったら言ってきな。この話は雪歩に好きな奴が出来るまで有効だからよ」
一方通行「そォかい」
雪歩父「さて……おら、雪歩。後はこの兄ちゃんお前が独り占めしていいぞ。お前の部屋に布団敷いてやれ」
一方通行「は、はァ?まさか雪歩の部屋で寝ンのか?」
雪歩「ちょっと……本当に怒るよ?」
雪歩父「じゃあお前兄ちゃんを何処で寝させるつもりだ」
一方通行「この家広いンだからどっかしらあンだろ」
雪歩父「いや、うちの舎弟で一杯だ。余ってる部屋なんてねぇ。それにあんたは客人だ……粗末なとこで寝てもらっちゃ萩原組の沽券に関わる」
雪歩「でも……」
雪歩父「まぁお前がこの綺麗な兄ちゃんがウチのむさっ苦しい舎弟共とザコ寝すんのが良いってならいいがよ。コイツら寝相悪いぞ〜。兄ちゃん寝てる間に抱き締められちまうかもなぁ」
一方通行(不快過ぎる……)
雪歩「それは嫌」
雪歩父「じゃあ決まりだ。ほれさっさと用意しろ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜雪歩の部屋〜〜〜
一方通行(良い匂いがする……これ雪歩の髪の匂いと一緒か?女の洗髪料って香り強いよな)
雪歩「ゴメンね一方通行君」
一方通行「ン?」
雪歩「こんな事になっちゃって。お父さんには明日キツく言っておくから」
一方通行「別に楽しかったからいい」
雪歩「ほんと?」
一方通行「あァ、良い家族じゃねェか」
雪歩「怖くなかった?」
一方通行「ちっとも……つゥか別にアイツ等にも隠さなくて良いじゃねェか。それで態度変わる奴らでもねェンだし」
雪歩「うん、でもわざわざ言う事でもないから」
一方通行「まァ、確かに」
雪歩「そろそろ寝よっか!明日も早いし寝坊したら千早ちゃんに怒られちゃうよ」
一方通行「あァ」
雪歩「じ、じゃあ電気消すね///」カチ
一方通行「おォ」ゴソゴソ
一方通行(うォっ、久々の布団気持ち良いな)ヌクヌク
雪歩「な、何だか緊張しちゃうね」
一方通行「何もしねェから心配すンなよ」
雪歩「しししてないよ!?」
一方通行「それはそれで危機感なさ過ぎだけどなァ」
雪歩(ぅぅぅ!!どういう意味なんだろ。こんなの絶対寝れない)ドキドキドキ
雪歩(一方通行君は平気なのかな?)チラ
雪歩(目瞑ってる……ていうかこっち向きなんだ)
雪歩「一方通行君?寝てる?」
一方通行「ンだよ?」
雪歩「!!ごめんもう眠っちゃったかなって」
一方通行「寝そォ」
雪歩「そ、そっか」
雪歩(うぁあああ!!こんな普通の会話でも心臓が飛び出しそう!助けてぇぇ真ちゃん!!)
雪歩(と、とりあえず今日あった事を思い出して落ち着こう……………………あっ)
雪歩「一方通行君……ずっとここに居れないってどういう意味だったの?」
一方通行「……」
雪歩「一方通行君?」
一方通行「……」ス-ス-
雪歩「寝てる……」
雪歩(疲れてるのかな?そうだよね、いっつも私達のために動いてくれてるし)ジ-
雪歩(うわぁ///男の子の寝顔って初めて見たなぁ。一方通行君寝顔可愛いなぁ……いつもはそうは見えないけど本当は私よりも年下なんだもんね)ジ-
雪歩(もう少し近付いちゃお)ゴソゴソ
雪歩(まつ毛長いなぁ、肌もすっごい綺麗だし。髪も長くてサラサラで女の子みたい…………)
雪歩「……」ツンツン
一方通行「……ゥン」
雪歩「ふふっ……」ペタペタ
雪歩(うっわ!やっぱり触り心地スベスベ!)
雪歩「……」
雪歩(美希ちゃんとかだったら寝顔にキスとかするのかな?)
雪歩「……」ソ、ソロ-
一方通行「……」ス-ス-
雪歩「……」ゴクッ
一方通行「……ン」ゴロン
雪歩「ッ!?」ガバッ
雪歩「私何を……///」ブンブンブンブン
雪歩「いつもありがとう一方通行君。また明日から一緒に頑張ろうね?」ナデナデ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数日後
〜〜〜765プロ事務所〜〜〜
真美「兄ちゃーん!!」
一方通行「宿題なら手伝わねェ自分でやれ」カタカタカタ
真美「違うよその話じゃないよー。それはそれで困るけどさ」
一方通行「じゃあなンの話だァ?」
真美「例のユニットのやつだよ!真美の出番はいつくんのー?真美もインフェルノォ!って叫びたい」
一方通行「あァ……お前の扱いで悩ンでンだよなァ」
真美「えぇっ!?真美だけ曲出してもらえないとか!?」
一方通行「いや、そォじゃなくて……次の曲、オレの頭ン中じゃお前も構想メンバーなンだが、そうすっとやよいがなァ……」
一方通行「問題はどォアイツを口説くかだ……いっそのこと社長に人肌脱いでもらうか?」ブツブツ
真美「ちょっとー真美を置いてかないでよー」
一方通行「あァ悪ィ……ちょっとそこで待ってろ。社長と話してくる」
真美「だから何をさー!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
一方通行「次のユニットはこのメンバーな」
真「やーりぃ!やっと出番かぁ!」
春香「私たちは3人なんだね」
真美「兄ちゃん結局さっきの話はなんだったの?」
一方通行「あァ最初はお前とやよいを組ませようと思ってたンだよ」
真美「そうなの?」
一方通行「おォ、けど……この前お前等全員に色々新曲歌ってもらっただろ?」
真「あぁ、やったね。あの中から自分のソロ曲とかも選ばれるんだっけ?」
春香「まぁ、明らかに誰用に用意されたか分かる曲もあったけどね」
一方通行「そォだ。で、今回ユニットで出す曲もあン中にあってよォ、その曲歌ってる真美があまりにハマってたンで急遽予定変更したンだ」
真美「おぉ!さっすが兄ちゃん見る目がありますなぁ」
春香「それで、その肝心の曲ってどれなの?」
一方通行「HoneyHeartbeat」
真「あーあれね!確かに真美の歌い方面白いし楽しそうだった」
一方通行「この曲で一番驚いたのは春香のだったけどな」
春香「わたし?」
一方通行「おォ、お前ラップならウチで一番上手ェンじゃねェか?」
春香「えへへ、そうかな〜?」
真「ボクは!?ボクは!?」
一方通行「そりゃあお前も不可欠だろ。この曲は力強さとか勢いとか重要だし」
一方通行「この曲に限った話じゃねェけど、曲に真の声が入ると芯が通るからなァ。お前は貴重な歌声持ってるよ」
真「くぅ〜、良い事言うなぁ一方通行」
一方通行(だからこそ女にモテるンだろうがな……言わねェけど)
真美「ん?あれ、じゃあやよいっちはどうなんの?」
一方通行「オレと社長の間で秘密裏に計画が進められてるから言えねェなァ」
真美「何それ気になるじゃん」
一方通行「今は人の事より自分の事に集中しろよ。衣装合わせしに行くぞ」
真「どんな衣装!?可愛いやつ?」グイ
一方通行「……あの曲歌っておいて良くそンな事言えンな」アトズサリ
真「え……何でそんな露骨に距離とるの?」
一方通行「ついこの間、人に渾身のボディブロー放った奴の台詞じゃねェなァおい」
春香「えぇ!?何それそんな事あったの!?」
真美「あぁ〜、兄ちゃんが生々しいゆきぴょんの残り香を漂わせて出勤してきた日の事だねぃ?……ゆきぴょん同伴で」
春香「それって///……一方通行、アイドルにそういうことしちゃいけないんだよ?」
一方通行「真がてめェと同じ勘違いしてなァ……ちゃンと説明する間もなくやられたンだよ」
真「だから……ごめんって、謝ったじゃないか!」
一方通行「謝っても腹の痛みは消えねェぞコラ」
真美「兄ちゃんまこちんにやられた瞬間その勢いで体浮いてたもんね」
春香「見たかったなぁw一方通行がやられるとこ」
真美「凄いってもんじゃなかったよ!マンガみたいだったもん!まぁ凄すぎて笑い話にする気にはなれないんだけどね……はるるんに見せてあげたら?」
春香「?」
一方通行「……」ピラ
春香「うわ……真っ白いお腹に拳の形した青アザが……」
真「うぅ、ごめん///」
一方通行「何顔赤らめてンだコラァ!!全然可愛くねェからなァ!!!!」
春香「にしても一方通行って普段から、オレ喧嘩強いしぃ〜、って感じ出してるのに普通に喰らっちゃうんだ?」プッ
一方通行「……お前嫌い」
春香「え、あれ?本気でヘコんだ?」アセアセ
真美「まこちんと2人で喋ってる時にいきなりだもんね……しょうがないよ兄ちゃん」ナデナデ
春香「どんな流れで……」
真美「いや真美達もね?兄ちゃん事務所でお泊りしてるのに朝帰りなんておかしいなぁとか思ってたんだよ。しかもゆきぴょんと一緒に来たし」
春香「うんうん」
真美「でね、兄ちゃんからかってたら兄ちゃんの体からゆきぴょんの匂いがする事に気付いて、みんな……あ、ヤバいなって雰囲気になったの」
春香「みんなの反応見たかったぁ……!」
真美「ヒドイもんだったよー。ミキミキは兄ちゃんに事情聞く前に泣いちゃってたし、千早お姉ちゃんはメッチャ兄ちゃんの事睨むし」
真美「お姫ちんはシュンってなって俯いちゃってたよね。ひびきんはー……あれひびきんはどうだったっけ兄ちゃん?」
一方通行「ヘラヘラしてたろ……つゥかアイツがオレの体から雪歩の匂いがするっつったンだよ……わざわざ全員に聞こえるよォな声でな」
春香「響って結構一方通行の事イジるよね」
一方通行「てめェもな」
真美「それでちょっと遅れてまこちんが来てー、まこちん気付かないのかなぁって思いながら様子見てたらいきなりズドン」
真「ゆ、雪歩を守らなきゃって……」
一方通行「その雪歩に怒鳴られてたけどな。ざまァみろ」
春香「雪歩が真に?」
真美「うん、めっちゃヤバい迫力だった」
真「アレは怖かったなぁ」
一方通行「オレの方が怖かったわ。あの日はお前の前に立つだけで手が震えたぞ」
春香「で、結局何で一方通行から雪歩の匂いがしたの?」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数日後
〜〜〜楽屋〜〜〜
一方通行「お前どォした?」
真「なにが……?」
一方通行「露骨にイライラしてンじゃねェか。王子様特集に不満か?」
真「そう言うわけじゃないんだけど……ジュピターって知ってる?」
一方通行「知ってるも何も今日共演してンじゃねェか」
真「うん、そのジュピターが卑怯な手ばっかり使うなって」
一方通行「卑怯な手ェ?何の事だ?」
真「わかんない……お前らみたいな奴らは目障りだってさ」
一方通行「ふゥン……まァ、ほっとけ。やっかみみてェなもンだろ?お前ら最近話題のアイドルだから」
真「自分達の方が有名なのに?」
一方通行「確かに……」
真「もう!いきなりこんな事言われてストレス溜まるよ……可愛い格好もさせてもらえないし」ハァ
一方通行(こりゃどっかでガス抜きさせてやンなきゃだなァ)
一方通行「帰ろうぜ?」
真「うん」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜テレビ局内〜〜〜
真「あ」
一方通行「ン?」
冬馬「チッ、またあったな765プロ」
北斗「チャオ☆」
翔太「うわぁ真っ白だ!」キラキラ
真「何の用?」ギロ
冬馬「用なんざねぇよ。お前らが俺たちが歩いてるとこに来たんだろうが胸糞悪ぃ」
真「なんだと!」
一方通行(こいつ何か垣根の野郎を彷彿させンなァ)
翔太「話たくないなら無視すればいいのに……冬馬君は子どもだなぁ」
北斗「そちらのエンジェルちゃんは見ない顔だね?……ん、男?」
一方通行「あァ……」
北斗「な!?……こんな悲劇があっていいのか。神様も中々罪深い事をする」
冬馬「ん?てことはお前がプロデューサーか?」
一方通行「そォだけど?」
冬馬「ハッ……アンタの悪事は色々聞かせてもらってるぜ。噂通りの見た目してんじゃねえか」
一方通行(悪事、何がバレたンだ?パパラッチぶっ飛ばした事とか?)
真「一方通行がそんな事するわけないだろ!!勝手な事言うな!!ね、一方通行!?」
一方通行「お、おォ」
一方通行「ちなみによ……そのお前らが聞いた悪事ってのはどンなのだ?」
冬馬「あぁ?そんなの一杯あり過ぎて言えねえよ。ただアンタ、自分とこの売れてねぇアイドルに手ぇ出してるらしいじゃねえか」
冬馬「それを黙ってみてる周りの奴も最低だぜ!仲間じゃねぇのかよ」
真(あ……)
一方通行(あのボディブロー思い出しちまった……)
冬馬「フン、図星で何も言えねえか。いいか!てめえらみてえな最低な奴らは俺達ジュピターが叩き潰す……お仲間にも伝えとけ」
北斗「じゃあね真ちゃん、チャオ☆」
翔太「白いお兄さんもバイバーイ」
一方通行(確実にやっかみじゃなかったな。しかも嘘の情報教えられてるし……じゃあ誰の入れ知恵だ?事務所の社長とか?)
真「ムカつくムカつくムカつく!」
一方通行「はは、キレた時の伊織みてェになってンぞ。今度こそ帰るぞ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数日後
〜〜〜765プロ事務所〜〜〜
一方通行「真、喜べ。また仕事決まったぞ」
真「ホントー?へへっやーりぃ!」
一方通行「女の子がイケメンにされたいシチュエーションの再現VTRに出てもらう」
真「……」
一方通行「……」
真「一応聞くけどさ、ボクが女の子や……」
一方通行「男役だ」
真「……」
一方通行「女役は雪歩にオファー来た。相手が雪歩だしリラックスしてやれンだろ、良かったな」
真「何にもよくない!!!!」
一方通行「言うと思った」
真「雪歩ばっかずるい!ボクだって可愛い格好したい!!」
一方通行「ンな事言われても……なァ?」
雪歩「格好いい真ちゃんも可愛いよ!」
一方通行(何言ってンだこいつ)
真「うぅ、もっと可愛い仕事取って来てよ一方通行」
一方通行「お前の場合取ってくる間もなくバンバンオファーくっからそれで埋っちまうンだよなァ」
真「やだやだやだやだぁ!」ジタバタ
雪歩(可愛い……)
一方通行「ハァ……じゃあさァ、お前がしたい服装してくれよ今。それによって売り方検討するから」
美希「なになに?真くんがコスプレするの?」ヒョコ
一方通行「ちょうどいいやお前も審査員な」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
真「きゃっぴぴぴーん!みんなのアイドル菊地真ちゃんナリよー☆まっこまっこりーん」キャル-ン
雪歩「……」
一方通行「なンだァ……てめェ?」
美希「ミキ的にはナシなの!」
一方通行「お前的じゃなくてもナシだよ」
真「えぇ!?これそんなダメ?」
一方通行「お前それ自分に似合うと思ってンの?」
真「ちぇっ、わかってるよ……ボクには男の格好の方がお似合いだって言うんでしょっ」
一方通行「ちげェよ……おい美希、真に似合う服選ンでやれ。この前2人で話してた感じで」
美希「ハイなの!行こっ真くん」グイッ
真「う、うん」
雪歩「あ、じゃあ私も……」
一方通行「お前は格好いい服選びそォだから駄目」
雪歩「うぅ……って2人で話?服の?」
一方通行「収録始まるまで暇だった時に事務所の奴らはどンな格好が似合うか2人で言い合ってたンだよ」
雪歩「そうなんだ。真ちゃんにはどういう服が似合うってなったの?」
一方通行「そりゃ見るまでのお楽しみだろ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
美希「じゃーん!」
真「ど、どう///」
雪歩「わぁ……すっごく綺麗だよ真ちゃん!」
一方通行「いい感じじゃねェか。やっぱお前にはシンプルな服の方が似合うな」
美希「でしょでしょー!ハニー誰のおかげ?ねぇねぇ、誰のお手柄!?」
一方通行「うるっせェなァ、てめェだよ」ナデナデ
美希「きゃうん!」エヘヘ-
真「でもやっぱ可愛い系じゃないんだね……」
一方通行「まァ、どっちかっつったら綺麗系だわなァ」
美希「真くんはこういう路線が似合うと思うな」
真「そっか……」
一方通行「ンだァ?まだ不安なのかよ?」
真「う、ううん!凄く嬉しいよ……けどやっぱり……」
一方通行「……つまりアレかお前?フリフリの服着たいっていうよりお姫様扱いされてェンじゃねェの?」
真「え?」
一方通行「お前基本どこ行っても女扱いされねェンだろ。どぎついドレス着たいっていうのはそォいう心の表れだろ」
真「うん、そうかも……」
一方通行「わかった、まずオレがお前をお姫様扱いしてやる」
真「例えば?」
一方通行「た、例えば?、そォだなァ……エスコートは当然として……あァ靴履かせるとか?」
雪歩「ぶっ」
一方通行「なンだよ」ギロ
雪歩「いや、絵本に出てくる王子様みたいだなぁって」
一方通行(そりゃあ王子様なンてクソガキが読ンでやがった絵本でしか知らねェし)
真「本当にしてくれる?」
一方通行「あァ、それだけじゃねェ……あのメルヘンな格好も着れる機会を設けてやる」
真「本当!?」
一方通行「ミニライブのDVDの初回特典何にするか迷ってたンだよ。それでドレス着て寸劇でもやれよ」
真「一方通行ぁ!!」ダキッ
一方通行「ぐっ」
美希「……」ムス
雪歩(その場合寸劇って誰が王子様やるんだろう?四条さんとか?)
一方通行「それによ、お前キャラ崩さねェよォにしてンのか知らねェけど、テレビでもっと可愛い物好きって公言していいぞ?」
真「いいの?」
一方通行「おゥ、そォやって菊地真は可愛い物好きって広げてけよ。そしたらそォいう関係の仕事も自然と増えるさ」
真「うん!」
一方通行「さァて、じゃあ早速ガラスの靴に履き替えるかお姫様?」
真「えっちょっ、いいよみんなの前では///」
雪歩(2人きりの時はやるんだ)
美希「えぇ〜、ハニーの王子様見てみたいの〜」
一方通行「見せもンじゃねェぞ……じゃあ何して欲しいンだ?」
真「コンビニまでエスコートとか?欲しいマンガがあるんだ」
一方通行「えっらい安上がりなお姫様だなァ」
真「いいでしょ別に!」
一方通行「ほら、お手をどォぞ」スッ
真「…………やっぱ無理!恥ずかしいよぉ!」
一方通行「チッ、オレだって恥ずかしいンだよ!やるンなら早くしろ!」
真「いい!今まで通りでいい!!……でもコンビニは行こ?」
一方通行「そォかよ……コンビニ行くけど?」
美希「ミキ、おにぎり!」
雪歩「わたしは大丈夫だよ」
一方通行「わかった……行くぞお姫様」スタスタ
真「お姫様呼びもしなくていいよぉ///!!」タッタッタ
雪歩「はは……」
美希「真くん満更でも無さそうだったね」
雪歩「ね!……でも美希ちゃん良かったの?」
美希「なにが?」キョトン
雪歩「え、いや、真ちゃんだけ一方通行君にお姫様扱いって美希ちゃんだったら怒るかなって」
美希「ううん、ミキ怒らないよ?だって真くんはハニーの口車に乗せられてたけど、ハニーがミキ達をお姫様扱いするのはいつもの事なの!」
雪歩「……確かに」
美希「それに靴を履かせてもらうのは……ハニーは結構天然さんだから絶対真顔でやるの。流石にそれは恥ずかしいの///」
雪歩(えっ、恥ずかしい事なの?私普通に受け入れそう……)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数日後
〜〜〜収録スタジオ〜〜〜
真「ボクこう見えて可愛いものに目が無いんですよ〜」
司会「えぇ!?それ本当?意外だなぁ」
春香「本当ですよ!この前なんか……」
真美「まこちんには困ったものですなぁ」
ワイワイガヤガヤ
一方通行(アイツ……)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
スタッフ「一旦休憩入りまーす!」
ガヤガヤ
一方通行「お疲れ、楽屋に弁当届いてるぞ」
真「もうお腹ペコペコだよぉ」
一方通行「オレちょっと用があるから勝手に食ってていいぞ」スッ
春香「えっ?……ってもう居ないし。あれ?真美は?」
真「さっき走ってどっか行っちゃったよ。トイレ我慢してたのかな?」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜セット置き場〜〜〜
真美「……」チョコン
一方通行「こォーンなとこに居やがった……隠れんぼなら鬼用意しろよ」
真美「兄ちゃん……」
一方通行「どォした?さっきから様子変だぞお前」
真美「ちょっと疲れただけだよ…………もう!兄ちゃん仕事取り過ぎ!真美はまだ中学生なんだかんね!」
一方通行「オレにも言えねェことか?」
真美「ほっといてってば!!」
真美「ほっといてよ……すぐいつもの、ひっく、調子に、戻るからっ」ポロポロ
一方通行「……」ダキッ
真美「兄ちゃん……ぅっ、ひっ、セクハラだよ」ボロボロ
一方通行「訴えたりなンだり好きにしろよ……お前が泣き止ンだ後にな」ギュウ
真美「うぅ、くぅっ、うわぁぁぁぁんっ!!」ギュウ
一方通行「……」ナデナデ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
一方通行「ちったァ落ち着いたか?」
真美「……」ギュウ
一方通行「何があったンだ?」
真美「この番組の偉い人が……双子はどっちも変わんないからキャスティングが楽で良いって笑いながら話してるの聞いちゃったの……」
一方通行「……」ギリッ
一方通行「見る目ねェンだなァ……この番組もその内打ち切り決定だな」
真美「ねぇ兄ちゃん、真美頑張ったよ……兄ちゃんと約束した日から歌もダンスもお芝居もいっぱいいっぱいいっぱい頑張ったよ!?」
一方通行「あァ、オレが一番知ってるよ」
真美「けどどんなに頑張っても誰も真美を真美として見てくれない!!何で!?真美が竜宮小町じゃないから!?亜美より後にデビューしたから!?」
一方通行「真美……」
真美「双子だから、だって……こんなんじゃ亜美にまで迷惑かかるよね。真美、アイドルなんてやらない方が良かったのかな」
一方通行「そンな事ねェよ」
真美「兄ちゃんに何がわかんの?」
一方通行「分かるさ。オレはお前のファンだから……双海真美がアイドルやっててくれて良かったと思う」
真美「……じゃあ亜美と真美の違い言ってみてよ」
一方通行「真美は左利きだ」
真美「そんなのちょっと見てたら分かるし」
一方通行「真美は髪の手入れに手間を掛けてる。責任感があるし、悪戯する時はみンなが本気で嫌がりそォな事はしねェ。亜美は容赦ねェけど」
一方通行「後はそォだなァ……亜美より若干声が低ィな、自分でも分かンだろ?それとどっちかつったら寒色系の色が好きとか」
一方通行「それから……ゲームの進め方も結構違うよなァ。亜美はガンガン進ンでギリギリの感じを楽しむ感じだけど、お前はコツコツレベリングして危なげなくクリアすンのが好きなンだろ」
真美「……」
一方通行「どォだ、全部正解だろ?ぶっちゃけ今ならお前らの髪の長さが一緒だろォが完璧に判別できンぞ」
一方通行「お前の理解者は今ここに確かに存在してンだから自信持てよ」
真美「兄ちゃん……」
一方通行「外野のうぜェ野次なンかほっとけよ。お前らの違いが分かンねェ業界関係者なンて最初っからアイドルの事金稼ぎの道具としか思ってねェ」
一方通行「そいつらの言動に一々付き合うだけ損だぜ?それによ、見てる奴はちゃンとお前を見てる。是非真美ちゃンで、つって何件もオファー貰ってンだ」
一方通行「ファンレターだって右肩上がりだろ?学校でももォお前を馬鹿にする奴なンていねェンじゃねェか?」
真美「うん、もうなくなった」
一方通行「だろ?安心しろよ、お前はちゃンとあン時より前に進ンでる。稽古も無駄なンかじゃねェ」
一方通行「だから……だからアイドルなンてやらなかった方が良いなンて言わねェでくれよ」
真美「真美が辛い時はそばに居てくれる?」
一方通行「あァ、オレがついてる……また、こンな事があれば何度でも何時間でも一緒に居てやる。だから……負けンな真美」
真美「うん」ギュウ
真美「兄ちゃんはあったかいね……」
一方通行「生きてンだから当然だろォが」
真美「ううん、そうじゃなくて……」
真美(そっか。真美、兄ちゃんのこと……)
真美「真美ねぇ、亜美とは違う所また一つ出来たよ」
一方通行「ふゥン、どンなところだ?」
真美「それはね……教えてあげないよっ!」ニッ
一方通行「はァ?」
真美「んっふっふ〜。兄ちゃん自身が見つけてよ!真美のプロデューサーでしょ?……ほら、真美はもう大丈夫だから行こっ」タッタッタ
一方通行「なンだってンだよ……けどまァ、元気が出たよォで何よりだ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数日後
〜〜〜765プロ事務所〜〜〜
真美「ねぇ亜美……」コショコショ
亜美「おっいいですなぁ」ニタァ
真美「じゃあ行くよ」コソ
亜美「あいさー」コソ
一方通行「……」ペラ
春香「あっ、一方通行何読んでるの?」ヒョコ
一方通行「本」
春香「……」
やよい「小説ですか?」
一方通行「いや、ただのビジネスマナーの本だ。律子から借りてな」
やよい「一方通行さんは頭良いのにまだ勉強するなんて偉いなぁ」
一方通行「家事と学生とアイドル同時にやってるお前の方が凄ェだろ」
伊織「やよいが凄いのは当然じゃない」
やよい「そんな、私なんか全然ですよ」
一方通行「いや、マジで。そォだ、今度よォ……!?」
??「目隠ししたの、どーっちだ!!」
一方通行「……」
??「んっふっふ〜!言っとくけどもし外したら兄ちゃんにはエッグい罰ゲームが待ってるかんね」
響(アレ、卑怯じゃないか?)
小鳥(可愛いマネするわねぇ)
一方通行「……声出してンのが亜美、オレの目ェ隠してンのが真美」
貴音「お見事、流石です一方通行」
千早「良く分かるわね……」
亜美「なんで……」ドンビキ
真美「兄ちゃんには分かるんだねっ!」エヘヘ
一方通行「ったく、なンだァ?この前の話信じてなかったのかよ?」
真美「ううん、再確認したかったんだよ」
一方通行「ふン…………っ!次はどこの馬鹿だ?」
美希「目隠ししてるのだぁれーだぁ」ダキ
一方通行「おにぎり馬鹿か」
美希「あは☆バレちゃったの!やっぱり愛の力かな?」
一方通行「その愛の力とやらを確かめてェならもっと隠す気出せよ」
あずさ「……」ソロ
律子「あずささんまでやらなくていいでしょう」
あずさ「あぁん、もうちょっとだったのにぃ」
真「みんな!!」バァンッ
伊織「何よ騒々しいわねぇ」
雪歩「これ、これ見て下さい!!」
小鳥「これってTVジョン?」
亜美「ん?ちょっと待ってよ、何で亜美達が表紙じゃないの?」
真美「次のやつに載るって話だったよね?」
あずさ「あらあら、先方さんが間違えてしまったのかしら」
伊織「そんなわけないでしょ!?」
春香「私たちの代わりにジュピターが載ってるね」
千早「どういう事かしら?」
高木「これは……」
真「一方通行これって……」
一方通行「まァ、偶然じゃあねェだろォなァ」
高木「どういう事だい?」
一方通行「ちっと前にオレと真がコイツ等に喧嘩売られてンだよ。てめェらは潰すってなァ」
一方通行「あいつら、ウチの事務所は汚い事やってるってある事ない事吹き込まれてるみたいだったぜ」
響「何だそれ!?自分たちはそんな事してないぞ!!」
貴音「では961ぷろが圧力を掛けた結果がこの表紙、ということですね」
一方通行「あァ、だろォな」
やよい「何でそんな事を……」
高木「それは私に原因があるのだろう」
一方通行「あァ?」
小鳥「……」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
高木「と、いうことだ」
律子「そんな関係が……」
一方通行「ンだァそれ?こいつら関係ねェじゃねェか。勝手に2人でやってろよ」
高木「そう単純な話でも無いのさ」
一方通行「……」
伊織「それより……このまま黙ってるつもりじゃないでしょうね!?そんなの有り得ないわよ」
律子「分かってるわ。今すぐ出版社に抗議を……」
高木「無駄だよ……この状況が覆るような可能性を残す程黒井は甘くない」
律子「くっ……」
一方通行「無駄、でもねェだろ」
小鳥「一方通行君?」
一方通行「電話借せ律子」ヒョイ
一方通行「……」プルルル
一方通行「……よォ、TVジョン見たぜ。中々愉快な事になってンじゃねェか……違ェ、謝罪が欲しいわけじゃねェンだなァ」
一方通行「アンタらも大変だったンだろォ?わかるぜェ……あァ、これは貸し、だ。良い仕事回してくれること期待してる。もしこの借りを返さねェってンなら……分かるよなァ?」
雪歩(お弟子さんの誰よりも怖い)ゾクッ
一方通行「……あァ、良い関係を築けたら良いなァ」ガチャン
一方通行「ふゥ……これで溜飲は下がったか伊織?」
伊織「ふん、べっつに!」プイ
真美「けど、これからも邪魔されるって事だよね?」
貴音「これもほんの挨拶、と呼べる程度のものでしょう」
全員「……」
美希「でも別にそんなの平気じゃない?」
響「へ、平気か?」
美希「だってこの表紙、ミキたちの方がすっごく綺麗に撮れてたよ?結局はミキたちが負けなければいい話なの」
千早「そうね」フッ
亜美「ミキミキの言う通りっしょー!」
やよい「負けないように頑張りまーっす」
ワイワイガヤガヤ
高木「うむ、みんな!これから黒井も色々な手を使ってくるだろう。それをここにいるみんなで乗り切ってやろう!!」
全員「はい!」
一方通行「……」
小鳥「不満?」ボソ
一方通行「…………はい」
小鳥「そうよね……けどもう少しそっとしておいてあげて。あの2人も中々複雑なのよ……」
一方通行「……小鳥さンがそォ言うなら」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜車内〜〜〜
春香「何だか大変な事になっちゃったね」
一方通行「だなァ」
春香「どういうことしてくるんだろうね」
一方通行「取り敢えずはお前らの番組にブッキングしまくってくンじゃねェの?」
春香「まぁ、やる事は変わんないんだけどね」
一方通行「あー?」
春香「私はみんなと違って取り立てて凄い所は無いからとにかく頑張らないと!生っすか!?も始まるし」
一方通行「あァ、司会業頑張ってくれや」
春香「もうっそれだけ?生放送だからすごい緊張するんだけど……転んじゃったらどうしよう」
一方通行「放送事故にならねェレベルの失敗ならいくらでもしてくれていいぞ。ファンもそォいうとこ楽しみにしてンだろォし」
一方通行「ただまァ……パンチラは勘弁して欲しいなァ。お前は清純派で売ってンだからあンま性的な部分出して欲しくねェンだよなァ」
春香「清純派で売ってるって言い方やめてくれない?それじゃあ私が本当は清純じゃないみたいだよ」
一方通行「どの口が言うンだァ?この前真とやたらエロい少女漫画の話で盛り上がってたじゃねェか」
春香「あれは少女漫画じゃなくてレディースコミックっていうんだよ。一方通行は何にも知らないなぁ」
一方通行「……」イラッ
春香「それにアレ私たちのじゃないし、あずささんが持ってきてくれたんだよ」
一方通行「知ってる」
春香「え、話したっけ?」
一方通行「いや、無理矢理あずささンに読まされて感想言わされたンだ……」
春香(セクハラじゃん)
春香「一方通行ってあずささんと小鳥さんの玩具にされてるよね」
一方通行「……否定はしねェ」
一方通行「そォいやさァ……」
春香「うん?」
一方通行「ウチのアイドルってお前以外何か叶えてェ事があって手段としてアイドルになってンだよな」
春香「あぁ……確かに」
一方通行「どォだ今の気持ちは?お前がウチのアイドルで今一番夢の近くにいるが」
春香「今の気持ち?んー良く分かんないかなぁ?」
春香「今はただみんなと事務所でお話しして笑い合って、色んなお仕事出来るのが楽しいって事しかないよ。一方通行もそうでしょ?」
一方通行「まァな」
春香「ふふっ素直になったね一方通行」
一方通行「言われ過ぎてイラ立ちも覚えねェよ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜スタジオ〜〜〜
スタッフ「合図出しましたら春香さんにはこちらの方に来て頂いて……」
春香「はい!分かりました!」
一方通行(アイツは誰よりも連帯を重視してる……今が楽しくて仕方ねェだろォよ)
一方通行(だが、これからもっと有名になりゃそれこそプライベートがねェくらいに忙しくなる……そうなりゃ今程他の奴らに会えなくなる)
一方通行(そン時おまえはどォすンだ……?)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数週間後
〜〜〜765プロスタジオ〜〜〜
一方通行「さァ、期間限定ユニットのトリだ。待たせたなやよい」
やよい「うっうー!すっごく楽しみです!!」
やよい「あれ?でも私は誰と歌えばいいんですかー?」
律子「そこで、私たちがいるわけよ」
あずさ「このメンバーで集められたってことは……」
亜美「やよいっちと組むのって」
伊織「ふふん、私でしょ?」ドヤァ
小鳥「……」
伊織「はぁ、人気者は辛いわねぇ」ファサ
やよい「伊織ちゃんと歌えるなんて……嬉しいなぁ」
伊織「私もよやよい」
一方通行「何を先走ってやがンだ半デコ。やよいと組むのはお前じゃねェよ」
やよい「えぇー!?」
伊織「は、はぁ!?じゃあ誰よ!?亜美!?それともあずさ!?」
一方通行「違ェ。やよいと組むのは……てめェだ、律子」
竜宮「えぇぇぇぇっっ!!?」
律子「……………………小鳥さんとあずささんが昨日呑ませ過ぎたのかしらね一方通行?」
一方通行「シラフだ」
伊織「また呑みに行ってたの?」
あずさ「だって、一方通行ちゃンは聞き上手なんですもの〜」
亜美「そーいや真美が飲み会の写メ欲しいって言ってたよ?兄ちゃんの酔ってるとこ見たいんだってさ〜」
あずさ「う〜ん、どうしようかしら〜」
亜美「え?ダメなの?」
小鳥「誰かに見せるのはちょっと勿体無い気が……」
あ小「ねー!」
律子「そっっっんな事はどうでも良いんです!!」バァン
律子「からかってるつもりならアンタと言えど本気で怒るわよ!?」
一方通行「もォ怒ってンじゃねェかよ」
一方通行「ふざけてねェ、真剣だ。しかもお前には拒否権ねェぞ?これは社長命令だ」
律子「なっ!?」
高木「うむ、そういうことだ」
律子「し、社長!!何で私なんですか!?私みたいな素人じゃなくても竜宮の誰かでいいじゃないですか!!」
一方通行「素人じゃねェだろォ?映像見てオレは感動したぜェ?……律っちゃン?」ニヤニヤ
伊織「あぁそっか、アンタ律子がアイドルやってた時の事知らないンだったわね」
律子「だからって……私はもうアイドルじゃないのよ!」
高木「しかし先方からの指示でね、律子君を是非……との事だ。現役時代の君のファンだったそうだよ」
一方通行「しかも今回はあのハンバーガーチェーンとのコラボだ。断ったらどンだけ損か分かンねェお前じゃねェよなァ?」
律子「ぐぬぬぬ…………じ、じゃあ竜宮小町は!?」
一方通行「おいおい、この事務所にはお前以外に優秀なプロデューサーが1人いるじゃねェか」
亜美「よっ!さっすがビンビンプロデューサー!」
伊織「敏腕よ」
あずさ「新進気鋭のプロデューサーって雑誌にインタビュー受けたくらいだものね」
亜美「ミキミキがめっちゃ喜んでたもんね〜。真美も事務所にその本あんのにわざわざ買ってくるし……」
あずさ「あら、私も買ったわよ?」
亜美「そうなの?」
あずさ「伊織ちゃんもよね?」
伊織「……なわけ無いでしょ」
やよい「私は持ってないです……」
伊織「後で私のあげるわよ。だからみんなには内緒にしなさい」ボソ
一方通行「あンなン買う価値ねェよ」
亜美「照れてる照れてる」
高木「撮影は社長室で行ったンだがね……いやぁこれが中々大変だったよ。何せ大人しく座ってないから」
一方通行「ンな話今しなくて良いだろォが……ということで分かったな律子?」
律子「まだ……まだみんなの気持ちを聞いてないわ。いくら会社の事情だからってアイドルに無理強いするのは……」
亜美「え?亜美は全然いいよ?家で真美がめっちゃ自慢してくるから前から兄ちゃんのプロデュースってどんな感じか気になってたんだぁ」
あずさ「良い気分転換になりそうです」
伊織「何より、アンタがアイドルしてるところ見たいしね」
一方通行「決定だ」
律子「くぅ……」
高木「ははは、楽しみにしているよ律子君!」
小鳥「歌っている姿は全ての記録媒体に納めるので安心して下さい!」
律子「勘弁して下さいよ……」
やよい「よろしくお願いします律子さん!!」ガル-ン
ーーーーーー
ーーーー
ーー
翌日
〜〜〜レッスン場〜〜〜
律子「ハァッ……ハァッ……ハァ」ゼ-ゼ-
一方通行「ほらよ」ポイ
律子「んっ……んぐ……」ゴクゴク
律子「ふぅー」
一方通行「散々嫌がってた割にはノリノリじゃねェか」
律子「そりゃあね。やるからには真剣にやるわよ……やよいにも迷惑掛けたくないし」
やよい「迷惑だなんてそんな……律子さんと一緒にやれて嬉しいです!」
律子「ふふ、ありがとう。……それで?アンタは暇なの一方通行?」
一方通行「ちっと様子見に来ただけだ、もォ行くよ」
律子「あの子たちのこと頼むわよ?」
一方通行「わーってるよ。お前はそンなの気にしねェで練習に打ち込め。今はプロデューサーじゃなくてアイドルなンだからよォ」バタン
律子「ったく、自分が引っ張り出したんでしょうが」
やよい「じゃあ、練習の続きやりましょーっ」ピョン
律子「も、もうちょっと休ませて……」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜車内〜〜〜
一方通行「竜宮はやっぱトークにしても何にしても安定感あるよなァ。危なげねェっつゥか」
伊織「あったりまえじゃない」
亜美「フェアリーはそうじゃないの?」
一方通行「美希がポロっと言う時あるからなァ。アイツの場合わざとかもしンねェけど……貴音もいきなり素っ頓狂な事言いやがるし」
あずさ「あらあら〜」
一方通行「っと……着いたぞ亜美」
亜美「ありがと兄ちゃん〜、そうだ!真美呼んでくる?」
一方通行「別に呼ばなくていいだろォ。事務所で会ってンだから」
亜美「ふ〜ん、まいっか。じゃあねみんなお疲れぃ〜」ヒラヒラ
伊織「じゃあね」
あずさ「お疲れ様亜美ちゃん」
一方通行「お疲れさン」
ブロロロロロッ
伊織「そういえばアンタ最近真美と仲良いわよね」
一方通行「別に前から変わンねェだろォが」
あずさ「というより真美ちゃんが前よりもっと懐いた感じ?」
伊織「そうそう、それよ」
あずさ「モテモテねぇ一方通行ちゃん」
一方通行「モテモテって……お前らからみて真美以外に誰にモテてンだよオレは」
あずさ「まず美希ちゃんね」
伊織「貴音もそうでしょ」
一方通行「多分その2人とも好物の飯かオレだったら飯を取るだろォな」
あずさ「もう、そんな事言っちゃ駄目でしょう?」
一方通行「いやマジで。美希とかアイツ、数あるおにぎりの一つ食っただけでマジギレしやがったからな」
一方通行「ハニーなンて知らないの!ミキ、ハニーなンて大っ嫌い(裏声)とか言ってよォ」
伊織「似てないわよw」
あずさ「それでどうなったの?」
一方通行「何か小鳥さンに大量のおにぎり買って貰ったみてェで、そのおにぎりの束を満足気に抱き締めながらさっきはごめンねとか言ってきたよ」
あずさ「お腹空いてたのねぇ」
伊織「さっきの続きだけど、雪歩もそうよね?アンタはアンタで最近コーヒーより雪歩のお茶なんでしょ?律子が事務所にコーヒーが補充されないって嘆いてたわ」
あずさ「雪歩ちゃんのお茶は美味しいものね」
一方通行「確かに美味ェけど、違ェンだ」
伊織「?」
一方通行「あいつオレが缶コーヒー飲ンでンとジッと見てくンだよ。私のお茶なンて缶コーヒーに勝てるはずないよね……って」
伊織「……」
あずさ「そ、それだけ一方通行ちゃんに飲んで欲しいのよぉ」
伊織「ま、逆にアンタがお熱なのは千早みたいだけどね」
一方通行「そォいう言い方は止せや。ただほっとけねェだけだよ」
伊織「言っとくけどアンタ構い過ぎよ?この前なんて千早の代わりにiPodに曲入れてたじゃない」
一方通行「アイツ機械に弱いらしくてな。やり方分かんねェらしいからやってやったンだよ」
あずさ「千早ちゃん喜んでたわよ?前から興味あったんだけど多分自分じゃできないから中々手が出なかったけど、一方通行ちゃんがやってくれたって」
一方通行「そォか」フッ
あずさ(可愛い……)キュゥン
伊織「アンタって面倒見良いわよねぇ」
一方通行「そりゃお前もだろ」
伊織「わ、私はそんなんじゃないわよ」
一方通行「なァーにを恥ずかしがってンだかこのデコちゃンは」
伊織「アンタまでデコちゃん言うな!!」
一方通行(美希のが写った……)
あずさ「あらあら〜」
一方通行「着いたぜあずささン。ここで良いンだよなァ?」
あずさ「えぇ、大丈夫よありがとう」
一方通行「……明日迎えに行ってやろォか?そしたら迷子の心配もねェし」
あずさ「う〜ん、仕事に行く前にちょっと散歩するのが好きなのよねぇ……って、ちょっとワガママ過ぎかしら?一方通行ちゃんにも迷惑掛けてしまうし」
一方通行「いや、あずささンの好きにしてくれ。お前らにはストレス無く仕事して欲しいし、何よりアイドルに掛けられる迷惑なンてプロデューサー業務の一環だろ?」
あずさ「ふふ、ありがとう」ナデナデ
一方通行「撫でンな!」パシッ
あずさ「うふふふ相変わらず釣れないわ〜。じゃあ2人ともまた明日ね」
一方通行「あァ」
伊織「じゃあねあずさ」
ブロロロロロッ
一方通行「さて……お前は事務所で待ってりゃ迎えの車が来るンだよな?」
伊織「……帰りたくないわ」ポツリ
一方通行「……はァ?」
伊織「……なーんてね!もう今日は疲れたわ。さっさと事務所に帰りましょ?」
一方通行「どこに連れてって欲しいンだよ?」
伊織「……」
一方通行「言えよ伊織」
伊織「……誰もいない場所に連れていって、一方通行」
一方通行「……わかった」ブォ-ン
ーーーーーー
ーーーー
ーー
一方通行「高速乗っけど、その前になンか買うか?」
伊織「いらない……」
一方通行「わかった」
伊織「どこ連れて行く気よ」
一方通行「誰も行ねェ場所に行きてェンだろ?」
伊織「そ、そうだけど」
一方通行「お前今の状況分かってンのか?」
伊織「?」
一方通行「自分の足は奪われて、密室で、助けもろくに呼べねェ、そンな所で女のお前が男のオレと一緒に居ンだぞ?しかも主導権を握られてな」チラ
伊織「へ、変態っ!///」ドキドキドキ
一方通行「ハァ……危機感持てって言ってンだよ。お前お付きの運転手にもこンな事頼ンでンじゃねェだろォなァ」
伊織「なんだ、そういう話?別にこんな事誰にでも頼むわけじゃないわよ。アンタには迷惑掛けていいんでしょう?」
一方通行「ならいいがよ……それに、この程度の事迷惑とは思わねェし」
伊織「当然よね。この伊織ちゃんと2人っきりでドライブできるんだから」
一方通行「まァ、そォだな」
伊織「……ちょっと、そこはいつもみたいに悪態つくとこじゃないの?」
一方通行「自分で言って何を照れてンだよお前は」
伊織「照れてない!」
一方通行「ンでェ?どォして家に帰りたくねェンだ?そろそろ教えてくれよ」
伊織「色々ストレスが溜まっただけよ……行く先々でアイドルじゃなくて水瀬のご令嬢扱いされるし……」
伊織「私知名度って観点から見て分不相応な仕事が多いのよ。何でか分かるでしょ?"水瀬"伊織だからよ……やってられないわ」
一方通行「覚悟の上だろ?」
伊織「けど良い気持ちはしないわよ……それで何だかなぁって思ってるところにお父様が……」
一方通行「お父様が?」
伊織「そんなに水瀬の名が付いて回るのが嫌なら手取り早く有名になるためにもっとでかい事務所に行けって……話も進めてるみたいなの」
一方通行「……」
伊織「そんなの絶対嫌!みんなと離れたくないし、何より水瀬の力を頼るなんて本末転倒よ!」
一方通行「お前が居なくなったら困ンなァ……」
伊織「わかってるわよ。竜宮小町に穴は開けられないわ」
一方通行「いや、そォじゃなくてよォ。オレがお前を近くで見れなくなンじゃねェか」
伊織「は、はぁ!?何言ってんのよあんた!!」
一方通行「そりゃそォだろ。オレはお前らのファンだしなァ……最初はアイドルとか知ったこっちゃねェって思ってたけどよ」
伊織「もぅ、何なの!本当に調子狂うわ///」
一方通行「みんなと離れたくねェって言ってみたらいいじゃねェか」
伊織「え?」
一方通行「今までの話聞く限りお前の親父はそンなお前の嫌がる事する奴だとは思わねェけどな」
伊織「でも……」
一方通行「駄目だったらそン時考えりゃ良いじゃねェか。なァに、心配すンなよオレがいる」
伊織「そうね、アンタが居てくれると思うと凄く心強いわ……凄くね」
一方通行「は、はァ?」
伊織「急に態度変えられると焦るでしょ?さっきの仕返しよ!」
伊織「でもそうよね……何もしないで逃げるなんて私らしくなかったわ。帰ってみたら話してみる」
一方通行「……着いたぞ」ガチャ
伊織「どこよここ……丘?」バタン
一方通行「着いてこい」スタスタ
伊織「?」スタスタ
伊織「うわぁ……!」
一方通行「すっげェ星だろ?デートの名所らしいぞ」
伊織「何でそんなとこに連れてくんのよ。アンタ私とデートしたかったの?」
一方通行「いや、アイドルが疲れてる時のリフレッシュ法の一つにデートスポット巡りって小鳥’Sマニュアルに……」
伊織(小鳥’Sマニュアルって何よ……)
伊織「デートスポットなのに人はいないのね」キョロキョロ
一方通行「本来のデートスポットはここよりもうちょい下にあンだ……流石にアイドルが男と2人でそォいうとこに居ンのは不味いからな」
伊織「なら心配いらないんじゃない?パッと見じゃ男って分かんないわよアンタ」
一方通行「へいへい」
伊織「それにしても本当に綺麗……」
一方通行「……」
伊織「ねぇ一方通行?」
一方通行「あン?」
伊織「私の言う事にお父様が納得してくれなかったとしたら……私と一緒に逃げてくれる?」
一方通行「どこまで?」
伊織「私とアンタの事を知ってる人間がいないとこまで……」
一方通行「……そン時クソガキが1人参加しても良いっつゥンなら一緒に逃げてやるよ」
伊織「学園都市で一緒に住んでた?それも面白そうね」
一方通行「そォならねェ事を祈ってるよ」
伊織「帰りましょうか。少し冷えてきたわ」
一方通行「冷えたンならさっさとそォ言えよ。オレに気遣いなンて期待すンな」バサ
伊織「バッ、いらないわよ///」
一方通行「うぜェな。黙って着てろ!風邪引かれても困ンだよ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
翌日
〜〜〜765プロ事務所〜〜〜
美希「それでねー律子…さんが怒っちゃったの」
一方通行「怒っちゃったの、っておめェが怒らせたンだろ」
美希「えぇー、ミキはアドバイスしただけだよ?」
一方通行「お前のアドバイスってマジで使えなさそォだもンな」
千早「まぁ確かに……否定は出来ないわね」
美希「むー、千早さんまでヒドイのー」
ガチャ
伊織「おはよう」
美希「デコちゃんおっはよーなの!」
千早「おはよう水瀬さん」
小鳥「おはよう、伊織ちゃん」
一方通行「よォ伊織……おら、てめェもいつまでもゲームしてねェでさっさと準備しろよ。もォすぐあずささンも来ンだろ」
亜美「うぅ亜美は兄ちゃんの記録を抜くまでこの手を休めるわけには……」ピコピコ
一方通行「くかかッ、てめェにゃあ抜けねェだろォなァ。真美にも言っとけ。もしオレの記録を抜けたらご褒美くれてやるよ」
亜美「言ったなー!!ピ、ピヨちゃんアドバイスを……」
一方通行「おっと、小鳥さンに頼るのは無しだ。そしたら直ぐに抜かされちまうからな」
亜美「くっ……」
千早「そんなところで私の声マネしないで」
小鳥(ゲーム、したかったなぁ……)
伊織「一方通行、ちょっと」クイ
一方通行「あン?」
伊織「昨日あの後お父様に話したの……アンタの言った通り納得してくれたわ」
一方通行「良かったじゃねェか」
伊織「そうね……けどまぁ、ちょっとだけ残念な気がしないでもないわ」チラ
一方通行「あァ?」
伊織「なーんてね!にひひっ♪」タッタッタ
一方通行「……」ポリポリ
美希「……」ギュウ
一方通行「何してンだよ……」
美希「デコちゃんの顔に嫉妬しちゃった。何かあったんでしょ?」
一方通行「まァな。ンでそれは取り立てて口にする程の事でもねェ……だから離れろ」ググ
美希「ヤーなーのー」グググ
小鳥(……)REC
亜美(ピヨちゃんまた隠し撮りしてる……)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数日後
〜〜〜撮影スタジオ〜〜〜
一方通行「次亜美だからなァ。準備出来たか?」
亜美「バッチしっしょー」
一方通行「そン次はあずささン……ン?」
伊織「いないのよねぇ」キョロキョロ
亜美「そう言えばお昼の後から見てないよね……」
伊織「!!……961プロの仕業?」
一方通行「かァ?そンな不穏な空気は感じねェが……どっかで迷ってンじゃねェか?」
亜美「どっちにしろ心配だよ!」
一方通行「まァ、オレが探してくっからお前らはここにいろ。なンかあったら連絡してくれ」
亜美「アイアイサー」
伊織「わかったわ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
一方通行(あずささン電話繋がンねェ……まさかスタジオの敷地外に行ったわけではねェだろォし)
一方通行「お……」ヴヴヴヴ
一方通行「どこいンだよあずささン?……いや、別に迷ってンのは言われなくてもわかる……なンか目印になるもンねェか?」
一方通行「……コンビニだァ!?なンでスタジオの外行って……つゥかコンビニなンて目印にもなンねェよ!!……もしもし?……もしもし!?」
一方通行「切れやがった……」
一方通行(外か……まァ、あずささン歩きだし、そォ遠くまでは行ってねェだろ……上から探すか)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜ビルの屋上〜〜〜
一方通行(……)キョロキョロ
一方通行(ンだァ、あの集団は?……!中心に居ンのあずささンじゃねェか?)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜外〜〜〜
ガヤガヤ
あずさ「ど、どうしましょう?」
一方通行「どけコラッ!邪魔なンだよ!!……見つけたぞあずささン」
あずさ「一方通行ちゃん!」
一方通行「さァ、行くぞ?」グイ
あずさ「待って!」
一方通行「?」
老人「タクシー乗り場の場所はどこかのう?」
一方通行「……あのでかい建物が見えンだろ?それ目指してデカい通りだけ歩いてけばつく」
あずさ「あら〜、逆方向でしたねぇ。申し訳ございません」ペコ
老人「ええんじゃええんじゃ。アンタみたいな別嬪さんと歩けたんだから」
あずさ「まぁ」ニコ
子ども「うっひっく、ママはどこ?ママぁー!!」ビエ-ン
青年「是非先程のお礼を!」
黒服「あっ!見つけたぞあの女だ!」
店員「お客さん忘れ物です!」
男「助けてー女神様ー!!」
ワイワイガヤガヤ
一方通行「なンだこれは……」
あずさ「いつのまにか大変な事になってて」エヘヘ
一方通行「大変なンて騒ぎじゃ……」
ワーワーギャーギャー
あずさ「ごめんなさい。聴き取りづらくて、もう一回……」
ワーワーギャーギャー!
一方通行「……」ブチッ
一方通行「うるっせェェェェッッ!!」ドゴォン
あずさ(え、コンクリートに穴が……)
一方通行「てめェら!!何うちのアイドルに助け求めてンだコラァッ!!この道突き当たりまで進んで右曲がれ!」
一方通行「そのまま道なりに行きゃあ交番がある。助けて欲しいならそこ行けよ。後、泣いてるガキは……そォだなァ、てめェが連れてけ。いいな?」グイ
青年「は、はい」
一方通行「それ以外の奴等」チラ
黒服「……」
一方通行「は、もォいいや面倒くせェ。どォせ何かの勘違いだろ?……あずささン」ダキッ
あずさ「きゃっ」
あずさ「ア、一方通行ちゃん?」
一方通行「首の後ろに手ェ回せ。振り落とされねェよォにな」
あずさ「は、はい///」ギュウ
一方通行「飛ぶぞ……」キィィン……ドヒュン!
全員「……」ポカ-ン
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜空中庭園〜〜〜
一方通行「とりあえずここまで来りゃあ平気だろ」
あずさ「一方通行ちゃん……さっきのは」
一方通行「学園都市出身だからな。あァいう事も出来ンのさ。他の奴らには言うなよ。色々うるさそォだから」
あずさ「フフ、わかったわ」
あずさ「……あら?ここ、式場かしら?」
一方通行「庭園だが、式場にも使うらしいな。今日は結婚式やってねェみたいだけど」
あずさ「綺麗ねぇ。結婚式をするのならこういう場所でしたいわ」スタスタスタ
一方通行「おい、あンま動くなよ。あンたはマジでどォ迷子になるか予測がつかねェ」
あずさ「ごめんなさい……」シュン
一方通行「別に謝罪なンざしなくていい」
あずさ「私って駄目よね……いつまで経ってもこんなみんなに迷惑掛けて……もっとしっかりしないと」
一方通行「別にンな無理してしっかりしなくてもいいじゃねェかよ」
あずさ「でも……」
一方通行「そのほんわかしたとこがあずささンの良い所じゃねェか。あンたのその雰囲気にウチの事務所の奴らは助けられてンだから」
あずさ「そうなのかしら?」
一方通行「そォなンだよ」
あずさ「けど直ぐに迷子になってしまうし……」
一方通行「それがなンだよ。あずささンが何処にいようが何処まで行こうがオレが必ずアンタを見つけ出してやる」
一方通行「誰にも迷惑なンざ言わせねェし迷惑だなンて思わなくていい。だから心配すンなよ」
あずさ「あ///」キュン
あずさ(何だかプロポーズを受けたみたい。場所も場所だし)カァッ
あずさ「あぁ、もうどうしましょう///」ドキドキ
一方通行「おい、聞いてンの?」
あずさ「そうよね、一方通行ちゃん……ううん、一方通行君は男の子だもの。ちゃんは駄目よね」
一方通行「何を今更……まァ、君づけで呼ンでくれるにこした事はねェけど」
一方通行「つゥかそろそろ行こうぜあずささン?仕事の時間が迫ってンだ」
あずさ「あら、駄目よ一方通行君?」
一方通行「はァ?」
あずさ「最初に約束したじゃない。私が君って呼んだら呼び捨てにするって」
一方通行「あー、言ったかもしンねェな……」
あずさ「言ったの!だからほら、ね?」
一方通行「行くぞ…………あ、あずさ//」
あずさ「はい!」ニッコリ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数日後
〜〜〜765プロ事務所〜〜〜
あずさ「という経緯があったんです」
小鳥「いーなー。私も一方通行君に呼び捨てにされたいです」
あずさ「言ってみたら案外やってくれるかもしれませんよ?一方通行君は優しいから」
小鳥「いえ、それが……頑なに呼び捨てにしてくれないんです」
貴音「それは一方通行が小鳥嬢を心より敬服しているからでしょう」
小鳥「そうなの?」
貴音「はい。一方通行は冗談で我々を貶める事はありますが小鳥嬢に関しての事は一度も口にした事がありません」
貴音「逆に我々が冗談で小鳥嬢を貶めようものなら烈火の如く怒ります」
あずさ「愛されてますね」
小鳥「えへへ///」
小鳥(っていうか私、貶められてるんだ……アイドルの子たちに)
貴音「故に……」
小鳥「?」
貴音「我々の中で小鳥嬢に良い感情を持つ者はごく少数です」
小鳥「!?……そんなぁ!!」ジワァ
貴音「うふふ、冗談ですよ」
小鳥「もぅ!」プンプン
貴音「ふふ、一方通行と話す内に冗談を言い合うのが癖になってしまいました」
あずさ「そういえば一方通行君は?」キョロ
小鳥「やよいちゃんと響ちゃんと一緒に給湯室でなにかしてるみたいですよ?」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
一方通行「こンな感じか?」トントントン
響「そうそう、中々筋が良いさー」トトトトトン
一方通行「……」ペロ
一方通行「良いンじゃねェか?」
やよい「……」ペロ
やよい「ちょっと辛いかなーって」
一方通行「そ、そォか、どォすりゃ良いンだ?」
やよい「そういう場合はですねー……」
一方通行「……なるほど」ジ-
ーーーーーー
ーーーー
ーー
律子「ちょっと千早、アンタまたカロリーメイト?」
千早「お昼はあまり空腹にならないからこれで充分よ」
律子「とか言ってアンタ最近痩せたんじゃない?ちゃんと栄養には気をつけなきゃダメでしょう?」
千早「そういう律子だってコンビニ弁当じゃない」
律子「わ、私はほらアレよ!最近疲れてて朝起きれないだけよ!」
千早「私もそうよ」
律子「アンタそんなタイプじゃないでしょ……」
伊織「はい」スッ
千早「え?」
伊織「私のお弁当分けてあげる。水瀬の食品技術の粋を極めたものだからきっと頬っぺた落ちちゃうわよ?」
伊織「だからもっと太りなさいよ。見てるこっちが心配だわ……」
千早「そんな、大丈夫よ……でも、ありがとう水瀬さん。あなたの心遣いが本当に嬉しいわ」
伊織「だーかーらぁー……」
一方通行「おゥ、まな板女。相変わらず飯はサプリメントか?」
千早「……」イラッ
一方通行「ンなもンボソボソ食ってねェでこれ食え」ゴト
律子「これって……」
伊織「カレー?」
千早「こんなものどこから……」
響「それ、一方通行が作ったんだぞ!」
やよい「はい、初めて料理したのに上手です!」
律子「え、でも今までカレーの匂いなんて……」
一方通行「ン?そォなのか?」
一方通行(邪魔されたくねェから能力使ったンだよ)
律子「それ私も食べてみていい?」
一方通行「おゥ、勝手によそってこい」
律子「やたー」ルンルン
一方通行「そら、冷めねェうちに食えよ」
千早「いいわよ……」
一方通行「よくねェだろ。この前なンてフラついてやがったじゃねェか。抱き止めたの誰だと思ってやがる」
千早「アレは単なる寝不足よ」
一方通行「だとしても強ェ体になってもらわねェと困るンだよ……目指せ真の肉体」
伊織(無茶過ぎ……)
一方通行「それに食生活改善したら歌のレベルもアップすンだろ?」
千早「!」
一方通行「別に家で飯作れとは言わねェから、せめてここ来た時くらい、ものはオレが用意してやるから食えよ」
千早「わかったわ……いただきます」カチャッ
伊織「……」ホッ
響「じゃあ自分たちも食べようか」
やよい「いっただっきまーす!」
貴音「おや、芳しい香りがしますね」ヒョコ
一方通行「来たよ面妖腹ペコ女が」
貴音「!?その反応はあんまりではないですか一方通行!!」
小鳥「これ一方通行君が作ったの?」
あずさ「まぁ、美味しいそうね〜」
やよい「皆さんの分もありますよ!」
響「今日事務所にいる人数計算して一方通行が食材買ってきたんだもんな!……もちろん貴音も一杯食べられる量を」
貴音「一方通行……」ニコ
一方通行「まァ、お前らも自分で用意するより作ってもらった方が楽だろ?だからこれからはオレが作ってやる。昼時に事務所にいる奴に限るが。味の保証は……そこの2人だ」
やよい「一方通行さんは飲み込みが早いので教えがいがあります!」
響「もっともっとレパートリーを増やしてやるぞ一方通行!」
一方通行「おゥ」
小鳥(あ、てことは私毎日一方通行君の手料理食べられるんだ……やったー!!)
あずさ「あら?でも食費は?」
一方通行「経費で落ちンだろ」
伊織「え、平気なの?」
一方通行「ダメなンて言わせねェよ。お前らのおかげでかなり金儲けてンだから……なァ?」
律子「そうね。今のウチは資金的にみたら貧乏プロダクションの枠から大きく外れるし、社長も許可してくれると思うわ」
一方通行「そォいう事だから遠慮はいらねェよ」
伊織「お金の面は分かったけどアンタは平気なの?」
一方通行「あン?」
貴音「一方通行はただでさえ多忙の身。その上食事まで用意して頂くというのは……」
一方通行「べっつに平気だよ。むしろここ来る前よか健康だァ」
一方通行「つゥかよ……さっさと食わねェと昼休憩終わるぞ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
全員「ごちそうさまでした!」
律子「さぁて、仕事仕事」
一方通行「あ、お前の事務仕事全部終わらせといたぞ」
律子「え?」
一方通行「流石にアイドルやって、事務もやるなンてのはしンどいだろ?」
律子「一方通行ぁ……」ウルウル
伊織「まぁ、こいつがアンタが苦しむ原因作った張本人だけどね」
律子「あ、そうだった」キッ
貴音「大変美味しゅうございました。一方通行、貴方は本当に万能ですね」
小鳥「確かに何でも出来ちゃうわよね」
響「ま!自分の方が完璧だけどね!」
一方通行「ハッ……そォだなァ」
響「今馬鹿にしたろー!?」
一方通行「してねェ」
あずさ「一方通行君は良いパパになりそうね。ご飯が上手い男の人はモテるわよぉ〜」
やよい「はい!私もそう思います」
一方通行「オレが父親なンて想像もしたくねェよ」
千早「美味しかったわ。一方通行」
一方通行「おゥ」
千早「あなたは本当、どんどん変わっていくわね」
一方通行「……お前だって変わってるだろ?」
千早「どうかしら……自分では分からないわ」プイ
一方通行「……」
やよい「今日は私に付いてきてくれるんですよね一方通行さん?」
一方通行「おォ、やよいの新番組だからなァ」
千早「高槻さんの新番組?」
伊織「お料理さしすせそ、よね」
響「料理番組なのか?いいなぁ」
やよい「はい、そうなんです!緊張しますけど今から楽しみで」エヘヘ
千早(頑張って……高槻さん)フフ
一方通行「丁度良い機会だから学ばせてもらうぜェ先生?」
やよい「あぅ、余計緊張しちゃますよぉ」
律子「ちゃんと"私の分まで"仕事しなさいよ一方通行!?」
一方通行「あァーもォーうるっせェなァ。わかってるよ」ヒラヒラ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜スーパー〜〜〜
一方通行「いやァ、それにしても料理ってのは色々手間暇かけるもンなンだなァ。収録見てて感心しちまったよ」
やよい「タイトルを何回も噛んじゃいましたけど……」
一方通行「ン?別に良かったぜ?ディレクターも絶対使うっつってたし」
やよい「えぇー!?恥ずかしいですよぉ」
一方通行「大丈夫だろカワ……変ではなかったし」
やよい「?」
一方通行「つゥかマジでいいのか?オレも付いて行っちまって」
やよい「もちろんです!今日はもやしパーティの日ですけど、私の新番組の初収録を記念して……なんとキャベツも入れちゃいます!」
やよい「だから一方通行さんにも来て欲しいんです。もしかして嫌でしたか?」
一方通行「嫌なわけねェだろ?にしても記念か……ならオレは記念に肉買ってってやる」
やよい「えぇ!いいですいいですお肉なんて!!」
一方通行「オレだって祝いたンだよ。好意には黙って甘えとけ」ポン
やよい「一方通行さん……」
一方通行「さ、さっさと買い行こうぜ?弟たちも腹空かせてンだろ?」
やよい「はい!」ニカッ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜外〜〜〜
やよい「あ、ここの小学校に私も通ってたんですよ」
一方通行「へェ、そォなのか?」
やよい「はい…………あれ?」
少年A「なんとか言えよ高槻!」ドガ
長介「ぐっ」
少年B「本当の事だから怒ったんだろー?」バキッ
長介「うぐっ」
やよい「あなたたち何してるの!?」
少年C「やべぇアイドルの姉貴が出てきたぞ!逃げろー!!」
一方通行「……」
やよい「長介!!長介どうしたの?ケガしてるよ?ここも、ここも!」ソッ
長介「触るなっ!」パシン
やよい「えっ?」
長介「姉ちゃんには関係ないだろ!?ほっといてよっ!!」
やよい「何でそんな事言うの?私たちは家族なのに……」
長介「くっ!」ダッ
やよい「っ!待って長介!!」
一方通行「やよい、オレが行く」
やよい「一方通行さん?」
一方通行「こォいうのは男同士の方が良いンじゃねェか?お前は飯の準備しててくれよ。これでもすげェ楽しみにしてンだぜ?お前ンちのタレは特別なンだろ?」
やよい「でも…………はい、長介をよろしくお願いします。一方通行さん」
一方通行「任せなァ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜土手〜〜〜
長介「うぅっ、ひっく、ひっ」ポロポロ
一方通行「また随分とベタなとこで泣いてンじゃねェか」
長介「!!」キョロキョロ
一方通行「心配しなくてもお前の姉ちゃんはいねェよ」
長介「あんたは姉ちゃんと一緒にいた?」ゴシゴシ
一方通行「一方通行、姉ちゃンのプロデューサーだよ」
長介「プロ、デューサー……」
一方通行「オレの事はどォでもいい。それよりお前何があったンだ?」
長介「……」
一方通行「別に姉ちゃンに告げ口したりしねェから安心しろよ。それにオレだったら助けになれるかもしンねェぜ?」
長介「…………じつは」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
一方通行「なるほどなァ。あのガキ共がやよいの事馬鹿にしやがったからとっちめようとして逆にやられたわけか」
長介「うん、姉ちゃんには言えないよ。きっと傷つくから」
一方通行「……悔しいから泣いてたのか?」
長介「悔しいよ……姉ちゃんは俺たちの為に頑張ってくれてるのにそれを馬鹿にされて何も出来ないなんて」
一方通行「ふゥン……イイなァお前……良い男じゃねェか」
長介「え?」
一方通行「長介っつったなァ?殴り合いのやり方教えてやる」
長介「大人が子どものケンカの協力していいの?」
一方通行「別にオレは善人じゃねェしなァ、ンなの関係ねェよ。で、やンのか?やらねェのか?」
長介「やる……」
一方通行「良し」
一方通行(あの野郎にぶっ飛ばされた時を思い出せ……確か)
一方通行「拳の握り方はこォだ」
長介「こ、こう?」
一方通行「おゥ、後は……」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
長介「えいっ」ブンッ
一方通行「効かねェなァ」パシ
一方通行「腕じゃねェ……腰を回すンだ。腰で打て」
長介「ふんっ」ブォンッ
一方通行「良い感じだ」パシ-ンッ
一方通行「よし、じゃあやり行くぞ」
長介「えっ?」
一方通行「何だよ?別に明日に持ち越す必要ねェだろ。それに……大体連中が溜まりそォな場所は見当ついてンだろ?」
長介「それは、うん」
一方通行「なら行こォぜ?大丈夫。死にはしねェンだからどォとでもなる」
長介「……」
一方通行「……怖ェか?あっちは3人がかりだもンなァ」
長介「怖い……けど、姉ちゃんを馬鹿にされたままの方が嫌だ」
一方通行「ククッ、その気持ちがあンなら平気だ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜公園〜〜〜
長介「お前ら!!」
少年A「ちっ、また来たよ」
少年B「しかも今度は大人連れて……ダッセー!」
一方通行「心配すンなよガキ共。オレはここで見てるだけだ……なァ長介?」
長介「お前らなんかオレ1人で勝てる」
少年C「そうか……よっ!」バキ
長介「くっ……うぉおおお!!」
一方通行(手ェ出さねェとは言ったものの……3人相手じゃあなァ。アイツには華ァ持たせてやりてェ…………状況次第だな)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
長介「はぁ……はぁ……」
一方通行「結構いいパンチもらっちまってンなァ……そら、いつまでもそンなとこに寝てると服が汚れるぜ?」グイ
長介「あ、ありがとう兄ちゃん」
一方通行「誇れよ、お前の勝ちだ。あいつら逃げ帰りやがったからな」
長介「そっか……俺勝ったんだ」
一方通行「本当の事言うとよ、オレはお前がヤバくなったら手助けするつもりだったンだよ。だから……まさか3人相手にあァも立ち回れるとはなァ」
長介「自分でも良く分かんないよ。ただ、姉ちゃんが馬鹿にされたままじゃ絶対嫌だから無我夢中で……」
一方通行「あァ、何が何でもって感じはあの野郎を思わせたぜ……」
長介「?」
一方通行「っと、お前には関係ねェ話だ気にすンな。さァ帰るか。腹減ったろ、姉ちゃんが飯作って待ってンぜ?」ポン
長介「うん!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜やよい宅〜〜〜
やよい「長介!さっきよりも傷増えてるじゃない!何があったの!?」オロオロ
長介「それは……男同士の秘密だよね兄ちゃん?」
一方通行「そォだなァ。これはやよいにも言えねェなァ」
やよい「もー!何ですかそれ一方通行さんまで!!」
一方通行「まァ、そォいうなよ。お前が心配するよォな事はねェから……ほら長介、姉ちゃンに何か言う事あンじゃねェのか?」
長介「うん。姉ちゃんさっきはヒドイこと言ってごめん。学校でちょっと嫌な事あったんだ。あ、でも心配しないで!兄ちゃんのおかげで解決したから」
やよい「え、一方通行さんの?」
一方通行「オレは別に何もしてねェ。それよりほら他の家族を紹介してくれよ。やよいンちは大家族なンだろ?」
やよい「は、はい!こっちの部屋に来て下さい、みんな揃ってるんで!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜外〜〜〜
一方通行「いいからお前家帰ってろよ」
やよい「いえ!お送りします!」
一方通行「夜道をお前1人で歩かせらンねェだろ」
やよい「いいんです。ちょっと歩きたい気分なんです」
一方通行「ハァ……じゃあそこら辺散歩しようぜ、それでいいンだろ?」
やよい「いいんですか一方通行さん?明日も早いんじゃ……」
一方通行「別に平気だ」
一方通行「……それにしても飯美味かったなァ」
やよい「はい!お肉凄く美味しかったです」
一方通行「いや、肉よりタレが美味かった。今度また作り方教えてくれよ」
やよい「もちろんです!」
一方通行「……」スタスタ
やよい「……」トコトコ
やよい「長介がすいませんでした。一方通行さんに何かずっとベッタリしてて……」
一方通行「別に構わねェよ。オレも男のガキと話すのなンて新鮮だったし」
やよい「けどいーなー長介は」
一方通行「ン?」
やよい「だって新しいお兄ちゃんが出来たみたいにはしゃいでました。私もお姉ちゃんかお兄ちゃん欲しかったです……」
一方通行「ならオレがお前のお兄ちゃンでいいじゃねェか。長介の兄貴分がオレなら当然やよいの兄貴分もオレだろ」
やよい「ア、一方通行さんがお兄ちゃんですかーっ?」
一方通行「ンだよ嫌なのか?」
やよい「そ、そんなことないです」ブンブン
一方通行「お姉ちゃンにしてもウチの事務所に一杯いるじゃねェか。誰かしら捕まえてお姉ちゃンって呼ンでみたらどォだ?」
やよい「そんな……迷惑じゃないですか?」
一方通行「全員アホみてェに喜ぶンじゃねェの?……ちなみにやよいがお姉ちゃンって呼ぶとしたら誰選ぶンだ?」
やよい「うーん、春香さん、かなぁ」
一方通行「えェ、春香かよ……」
やよい「え、ダメですか!?春香さんが本当のお姉ちゃんだったら嬉しいかなーって」
一方通行「そォかァ?」
やよい「じゃあ、一方通行さんだったら誰にお姉ちゃんになって欲しいですか?」
一方通行「どォだろォなァ……やっぱ小鳥さンかァ?あの人がガキの頃からいたらオレの性格もちっとはマシだったかもなァ」
やよい「事務所全体が家族って考えると面白いですよね」
やよい「お父さんが社長で、お母さんが小鳥さんです!」
一方通行「本人に言ったらキレそォだけどな。長女はあずさか?」
やよい「はい、基本的に年齢順で」
一方通行「つったらオレと千早と響は三つ子か……ハハッ、春香が姉貴はうぜェだろォなァ」
やよい「うっうー!小鳥さんは子沢山ですね!」
一方通行「社長の経済能力じゃ一家まとめて路頭に迷うだろォな」
やよい「そこは長男の一方通行お兄ちゃんが家族のために頑張るんです……あ、現実と変わらないですね!」ニコ
一方通行(たまに毒吐くよな……邪気があンのかどォかは知らねェけど)
一方通行「つゥか、家族だったとしても立ち位置とか関係性は大して変わンねェだろォな」
やよい「だったらそれってすっごく素敵な事です」
一方通行「そォかもしンねェなァ……」
一方通行「そォいや兄貴が出来たらやって欲しいこととかあンのか?」
やよい「あ、あるにはありますけど……」モジモジ
一方通行「遠慮しねェで言ってみろよ」
やよい「肩車して欲しいかなーって……」
一方通行「肩車?分かった、じゃあ行くぞ?」
やよい「は、はい」
一方通行(能力使うか……)グォン
やよい「わぁー!」キラキラ
一方通行「肩車なンかで良いのかよ?」
やよい「良いんです!この前かすみにやってあげた時すっごく喜んでて、私もやって欲しいなぁって思ってたんです」
一方通行(あの体格差で持ち上げたのか……やよいって結構力持ちなンだな)
やよい「あの、一方通行さん!このまま走ることって出来ますか!?」
一方通行「別に出来っけど、いいのかよ?結構怖いンじゃねェの?それにお前高所恐怖症だろ?」
やよい「大丈夫です!やっちゃって下さい!」
一方通行「……しっかり掴まっとけよ?」ダッ!
やよい「きゃー!!」ケタケタケタ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
やよい「ありがとうございました」ガル-ン
一方通行「こンなンで良かったのかよ」
やよい「はい、嬉しかったです!」
一方通行「まァ、お前もどっちかつゥとあンま人に頼ンないタイプだけどよ……たまにはこうやって甘えていいンだぜ?オレはお前のお兄ちゃンだからなァ」ナデ
やよい「一方通行さん……」
一方通行「お前はホントすげェよ。まだ中坊なのに家事だの何だの全部こなして……しかも金まで稼いでるときた」
やよい「そんな、凄くないですよ……まだ出来ない事の方が多いです」
一方通行「その出来ない事をオレがやってやる……別にプロデューサーだからって訳じゃねェ。単純にオレはお前の助けになりてェのさ」
一方通行「お前だってまだガキなンだからもっと自分のやりてェ事をしていいンだよ」
やよい「でも……」
一方通行「長介だって、アイツもっとお前に頼って欲しいンだろォぜ?これからはちょっとずつ頼ンでみろよ」
やよい「そうでしょうか?」
一方通行「あァ、アイツも男だからな。お前の為に何も出来ねェのが悔しいのさ」
やよい「帰ったら言ってみます……」
一方通行「おォ、そォしとけ」
やよい「でも一方通行さん、私は自分のやりたい事は出来てます!」
一方通行「あン?」
やよい「弟たちの面倒を見て、事務所のみんなと一緒にお仕事して、一方通行さんとこういう風にお喋りして……そういうのが凄く好きなんです!だから私は重荷にだなんて思ってません!」
一方通行「……そォか、ならオレはお前の楽しいひと時を奪わねェようにこれからも良い仕事取ってこなきゃなァ」
やよい「はい、私も頑張りまーすっ!」ウズウズ
一方通行「ハイ……」スッ
やよい「ターッチ!いぇい!」パァン
一方通行「さて、お前ンち着いたし、そろそろ散歩も終わりだな」
やよい「はい、ありがとうございました一方通行さん」
一方通行「おォ、じゃあまた明日な」
やよい「はい、おやすみなさい」ガル-ン
一方通行「おォ」ヒラヒラ
一方通行「にしても……」ポリポリ
一方通行(なンつゥか、こっちが励まされた気分だ……アイツはやっぱお姉ちゃンなンだなァ)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数日後
〜〜〜765プロ事務所〜〜〜
一方通行「……」グッタリ
伊織「情けないわねぇ、なにグッタリしてんのよシャキッとしなさい!」
一方通行「真と千早に言え……アイツらのトレーニングに無理矢理付き合わされたンだよ。しかも取引き先の奴がミスったからオレが尻拭いして今日寝てねェンだよ」グデ-ン
小鳥「寝ててもいいのよ?」
一方通行「もォすぐ打ち合わせあるンで……」
小鳥「あれ?そういえば一方通行君の最後の休日っていつだっけ?」
伊織「そんなもん無いわよ。コイツ、社長に休日はいらないって言ったんだから」
小鳥「えぇ!?」
伊織「律子と美希が働かせ過ぎだって社長に直談判しに行ったのよ。そしたら一方通行がそんなもの必要無い、大きなお世話だって……ねぇ?」
一方通行「おォ……」
小鳥「そうなの……」
小鳥(でも本人が良いって言ってもやっぱ無理あるわよね……社長に会った時に報告しとこう)
やよい「大丈夫ですか一方通行さん?」
一方通行「……大丈夫じゃない」
伊織「しょうがないわねぇ、この伊織ちゃんが……」
やよい「何か私に出来る事ありませんか!?」ガバ
一方通行「別にいい……それについこの前オレに頼れって言ったのにお前に頼ったら情けねェ」
やよい「そんな事ないです!私は一方的に助けられるより、お互いに助け合いたいです!」
一方通行「……」
一方通行「じゃあ何か言った後に自分の名前を2回言ながらその時の行動や内心を喋ってくれ……そォすりゃ元気出るから」
やよい「えーっと、これで元気が出るんですかーってやよいはやよいは一方通行さんに話しかけます」
一方通行「……」ナデナデ
やよい「ひゃっ」
小鳥(喋り方フェチ?)
あずさ「まぁ、それって何かの遊び?ってあずさはあずさは頭を撫でてみるわぁ」ナデナデ
美希「ミキがハニーに元気注入してあげるね!ってミキはミキはハニーをギュウっと抱き締めるの!」ギュウ
一方通行「……」
伊織「伊織は、伊織は……」ボソ
小鳥「ん?何か言った伊織ちゃん?」ニヤニヤ
伊織「!!何も言ってないわよっ!!」
美希「元気出たー?ハニー?」
一方通行「……」グッタリ
やよい「わー!美希さん首絞まってます!」
美希「あっ」バッ
一方通行「ゴホッ……」
美希「ご、ごめんハニー」
やよい「もう、抱き締めるんならちゃんと抱き締める場所選ばないとメッ、ですよ?」
美希「面目無いの……」
真美「兄ちゃん平気ー?」ピョコ
一方通行「何をワラワラ集まってきてンだお前らは……あとアンタはいつまで頭撫でてンだよ」ガシ
あずさ「あら」
一方通行「チッ、どいつもこいつも……ありがとうなやよい。お陰で元気出たぜ」
やよい「兄貴分を助けるのは当然ですっ!」
春香「ぶっ」
伊織「アンタやよいに何教えてんのよ!!」
一方通行「別に教えたわけじゃ……」
小鳥(やよいちゃんが漢らしい言葉使うとギャップで可愛いわねぇ……そういう仕事増えないかしら)
亜美「おーっとやよいっちぃ!我ら双子から兄ちゃんの妹ポジションを奪う気かい?そう簡単に妹になれると思ったら大間違いだよ!ね、真美?」
一方通行「ポジションもクソもねェだろォが」
真美「別に、真美は兄ちゃんの妹になんかなりたくないよ……」
亜美「え……?」
一方通行「!?」ガ-ン
真美「ほら、妹なんかより兄ちゃんをこのセクチービームでメロメロにした方が面白いよ」
亜美「だ、だよね!兄ちゃん亜美欲しいゲームがあるのぉ」アハ-ン
美希「ハニーは色仕掛けになんか負ける人じゃないの!」
あずさ「そうよねぇ……いっつも暖簾に腕押しって感じだものね」ハァ
美希「え?……試したのあずさ?」
あずさ「……」
春香「聞いた?真美は一方通行のお兄ちゃんにだけはなりたくないって」ボソボソ
一方通行「……」ギュ
春香「いっ!?いはいはいはいぃ!」
小鳥「ア、一方通行君!顔はつねっちゃダメよ!」
一方通行「……すンませン」パッ
春香「くぅぅ」ヒリヒリ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数日後
〜〜〜765プロ事務所〜〜〜
真美「ねぇねぇお姫ちん」
貴音「なんでしょう真美?」
真美「あのねぇ、兄ちゃんに何かあげたいんだけど何なら喜ぶかな?」
貴音「何とは……なんです?」
真美「この前兄ちゃん疲れてたっしょー?だから元気出して欲しいんだよ〜」
貴音「その気持ちだけで一方通行は喜ぶと思いますが」
真美「形に残る物があげたいの!お姫ちんなら兄ちゃんのこと詳しいでしょ?」
貴音「皆そう申しますが皆が言う程私も知りませんよ。一方通行は秘密主義ですしね……真、困った方です」フフ
真美「えーお姫ちんがそれ言う?」
貴音「いっその事本人に聞いてしまえばいいのでは?」
真美「それじゃあサプライズじゃなくなっちゃうじゃん」
貴音「はて……さぷらいずとは」
亜美「なになにー何の話してんの〜?」
貴音「おや亜美、今ですね……」
真美「わーストップお姫ちん!亜美に言っちゃダメだよ!」
亜美「えーなにそれー」
貴音「そうなのですか?」
真美「うん、てゆうか誰にも言っちゃダメだよ!もう真美行くから、また相談に乗ってね」ダッ
貴音「はぁ」
亜美「……」
一方通行「おい亜美、まだ打ち合わせの途中だろォが」
亜美「うん……ごめんね兄ちゃん」
一方通行「?」
貴音「ときに一方通行、今日のお昼ご飯は……」
一方通行「もォ作り置きしてある……ちなみにラーメンではねェぞ?」
貴音「構いませんよ。作ってくれるというだけで心が奮い立つというものです。感謝こそすれ不満など……」
貴音「ですがしかし、一方通行が作ったらぁめんを一度は食してみたいと思うのもまた本心……」ハァ
一方通行「一応栄養バランスが良いメニューにしてっからなァ、その機会はねェンじゃねェか?」
貴音「そこを何とか!」ズイ
一方通行「嫌だ、つゥか無理だ……お前の事だからスープのダシから作れとか言うだろ?用具もねェし、ンなの手間掛かり過ぎンだよ」
貴音「ふむ……」
一方通行「もォいいか?時間ねェンだよ。おい、行くぞ亜美」
亜美「うん」
貴音(用具ですか……幾らくらいするのでしょう?真美に倣い私もぷれぜんとしてみましょう)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜公園〜〜〜
亜美「今日テレビ局で収録だよね?なんで公園?」
一方通行「いや、なんか元気ねェみてェだから気分転換に連れてきた」
亜美「わざわざそんなのしてくんなくていいよ」
一方通行「まァそォ突き離すなよ。来ちまったンだからもォ遅ェし」
亜美「兄ちゃんが勝手に連れてきたんじゃん」
一方通行「あーうるせェ……飲みモン買ってやるよ何にする?」チャリンチャリン
亜美「サイダー……」
一方通行「ほらよ」ポイ
亜美「ありがと」パシ
一方通行「……」プシュッ
一方通行「でェ?何をお前は真美にムカついてンの?」ゴクゴク
亜美「……なんでそこで真美が出てくんの?」
一方通行「そりゃあお前がおかしくなンの真美と喋った後だし」
亜美「……」
一方通行「なンだァ?学校で好きな奴とか取り合ってンのかァ?」ケタケタ
亜美「違うよ……最近真美がなに考えてるかわかんないんだよ」ションボリ
一方通行「はァ?」
亜美「いつもなら真美と喋んなくても真美が思ってる事は何となくわかんのに……もう分かんなくなっちゃったんだよ」
一方通行「分かんねェなら直接聞きゃいンじゃねェの?」
亜美「真美は何も教えてくれないんだよ。家でもコソコソしてる時あるし、今日だってお姫ちんと何か喋ってたみたいだけど亜美が話に入ったら話すのやめちゃった」
亜美「亜美、真美に怒られるようなことしちゃったのかなぁ」ジワァ
一方通行「心当たりでもあンのか?」
亜美「……」ブンブン
一方通行「ならそォじゃねェンだろ。真美が怒ってる風でも無かったし」
亜美「兄ちゃんに分かんの?」
一方通行「お前らの面ァみたら大体の喜怒哀楽は分かる」
亜美「そうなんだ……じゃあ何で亜美には教えてくれないんだろう?」
一方通行「まァ、アイツも大人になってってるっつゥ事じゃねェの?」
亜美「?」
一方通行「そりゃそォだろ。お前らだっていつまでも一緒の考えで一緒の行動って訳にも行かねェだろォし、何よりそォいうのが嫌だから真美も双海真美としてアイドルデビューしたンだろ?」
亜美「そうだけどさ……」
一方通行「なら、それで良いじゃねェか」
亜美「……良い?何が良いの?真美の事が分かんなくなるのが大人だから!?何それ?兄ちゃんは何もわかってない!!」
亜美「いつまでも一緒じゃないなんて分かってるよ!でも亜美は嫌なんだよ!!真美の事が分かんなくなんなら亜美は大人になんてなりたくないっ!!」
一方通行「……」
亜美「……」フ-フ-
一方通行「それでも人間は大人になっていくンだよ」
亜美「やだぁ……やだっ!」ポロポロ
一方通行「何を泣く必要があンだよ亜美?お前は一つ勘違いしてる」
亜美「え?」
一方通行「お前の想像した未来はこれから先真美の事を全く理解できねェってンだろ?そォじゃねェよ」
亜美「何が違うの?」
一方通行「別に大人だろォがなンだろォが、相手の気持ちは察せれる……オレとか律子達だってそォだろ?」
亜美「うん」
一方通行「お前は今迄が理解出来過ぎたンだよ。双子故にかもしンねェが。だから今は理解できねェンじゃなくて戸惑ってるだけだ」
亜美「戸惑い?」
一方通行「あァ、まァ焦りっつってもいいのかもしンねェけど……けどそりゃそォだよなァ、生まれた時から一緒の相方が急に変わったらそりゃビビるわ」
亜美「うん……」
一方通行「けど、ちょっと前まで真美もお前と同じ気持ちだったンだろォぜ?」
亜美「どういうこと……?」
一方通行「双子の妹が世間的には自分より知名度あってよ、しかも竜宮小町ってユニット組んでライブでTVで大活躍……真美は置いていかれた気持ちになってたンだろォな」
亜美「あ……」
一方通行「けど、アイツは一皮剥けた。周囲の糞みてェな雑音も振り切って自分は自分だ、自分はここにいるって、存在の証明をしたンだ」
亜美「あ、亜美は……真美に……」
一方通行「別にお前が罪悪感持つよォな事じゃねェ……お前は実力で選ばれたンだし、双子でアイドルやってる以上いずれは片付けなきゃなンねェ問題だった」ポン
亜美「兄ちゃん……」
一方通行「だから、お前もちょっとずつ自分のペースで成長して、変わって行ったらいい……」ナデナデ
亜美「うん……」ジワァ
一方通行「ッ!?な、なンでまた泣くンだよ」アタフタ
亜美「だってぇ、慰められると……ひっぐ、なぎだぐなるんだよぉ〜」ギュウウウ
一方通行「おォーよしよし」ナデナデ
亜美「うわぁぁーん!!!」ポロポロ
一方通行(キレ方から抱き癖まで姉妹一緒かよ……あ、真美はオレから抱きしめたのか)
ーーーーーー
ーーーー
ーー
一方通行「ほら、これで涙拭けよ」スッ
亜美「ありがと……兄ちゃんハンカチなんて持ち歩いてんだね」フキフキ
一方通行「律子に持たされた。社会人なンだからそォいう細かい所もちゃンとしろって」
亜美「そうなんだ……あ!仕事の時間!!」
一方通行「心配すンな。今から向えば良い塩梅だ」
亜美「……」
一方通行「なンだよ褒めろよ。兄ちゃンの時間の配分の仕方は最高だね!って」
亜美「だからムカつくんだよ!何か兄ちゃんの手の平の上で踊らされたみたい!亜美は女のリーサルウェポンまで出させられたのに!!」プンスカ
一方通行「ンなの別に偶然だよ……お前がまだ腹の中のもン吐き出しきれてねェよォだったら仕事すっぽかす覚悟もしてたしな」
亜美「むぅー!!そういうセリフがポンポン出てくるのがムカつく!兄ちゃんって女の敵だよ!!もやし!!」
一方通行「亜美がもやしを馬鹿にしたってやよいにチクってやろ」
亜美「いーよー、なら亜美はミキミキに兄ちゃんに口説かれたって言うから」
一方通行「やめろよ。めっちゃ面倒くさそォ……」
亜美「そうだ、兄ちゃん。真美に亜美が泣いてたって絶対言っちゃダメだからね!」
一方通行「まァ元々言う気もねェけど、分かってる」
亜美「絶対だよ〜?………あ!」
一方通行「今度はなンだァ?」
亜美「亜美も真美に言えない秘密が出来ちゃったよ〜」
一方通行「これは秘密の内に入んのか?」
亜美「入るっしょー、亜美は大人としてちょびっとレベルアップしたよ」
一方通行「はいはい」
亜美「……あんがとね兄ちゃん」
一方通行「ン?」
亜美「胸の中がスッとした、兄ちゃんやっぱ頼りになるよ……だからさ、もし亜美が……」
一方通行「お前がまた壁だの何だのにブチ当たったらまたこォやって話そォぜ、何度でもよ」
亜美「……うん!」パァ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数日後
〜〜〜765プロ事務所〜〜〜
伊織「キーッ!!いい加減961プロには腹が立ってきたわ!!」
真「いい加減も何も最初っから怒ってたじゃないか」
伊織「最初よりもっと上よ!!最近の嫌がらせの量は半端じゃないわ!」
一方通行「まァ、オレンジジュースやるから落ち着けよ」スッ
伊織「何よ、アンタだってこの前青筋立ててたじゃない」チュ-
雪歩「あんまりお外で怒っちゃダメだよ一方通行君」
一方通行「いや未遂だったし……」
ア-イシ-テルアイシ-テルボクハイマ-デモ-♪
一方通行「ン、美希からだ」パカッ
真「……」
伊織「……ちょっとぉ?冗談にしてわタチが悪過ぎるんじゃないかしらぁ」ピキピキ
一方通行「はァ?何がだよ?」
伊織「その着信音よ!!」
一方通行「あァ……いやだってお前らが着信音味気ないから変えろっつったンじゃねェか」
真「にしたってさぁ、何でわざわざジュピター?」
伊織「そうよ!それに私は着信音はDIAMONDにすればって言ったのよ!……いいえ、百歩譲ってウチの事務所の誰かの曲ならまだ許せてたわ。こいつらは敵なのよ!?」
一方通行「敵って……別にコイツ等、上から嘘の情報教えられてるだけだろ?なら敵じゃねェよ。それに普通に良い曲だしな、恋をはじめよう」
伊織「961に居るんだから敵よ!敵敵!」
一方通行「なンでそォ目の仇にするかね」
雪歩「一方通行君はジュピターの事好きなんだね」
一方通行「まァな。アイツ等の仕事に対する姿勢は中々イイぜ?オレはプロ意識が高けェ奴が好きなンだ」
伊織「ハンッ、自分達が騙されてるとも知らないでのうのうと騒ぎ立てるなんてただの二流よ」
一方通行「騙されてる……か。まァお前らもアイツ等と同じで社長に騙されてるけどな」
伊織「……どういうことよ?」
一方通行「お前らマジでこっちがなンもしてねェのにこンなに粘着されてると思ってンのか?」
真「え?」
一方通行「なわけねェよなァ?オレも道理に合わねェと思って調べたンだよ。そしたら……」
雪歩「……」
一方通行「真っ黒だったよ……正直お前らにいつ言うか迷ってた……小鳥さンも知らねェみたいだったしな」
真「そ、そんな……」
伊織「嘘よ……社長はそんなことしない……」
一方通行「信じられねェか?無理もねェ……オレだってそォだったよ」
伊織「嫌よ……そんなの嫌」ガクガク
ぺシンッ!
一方通行「いてっ」
貴音「戯れもそこまでにしたらどうです?」
真「貴音?」
雪歩(あ、やっぱ冗談だったんだ)
伊織「え、嘘……だったの?」
貴音「ですよね一方通行?」
一方通行「おォ」
伊織「!!……バカバカバカバカァッ!!何下手くそな演技してんのよぉ!」ポカポカポカ
一方通行「ガッツリ騙されてたじゃねェか……まァでもジュピターが何で騙されたままなのか分かったろ?」
伊織「何がよ!?」
一方通行「お前が社長を信じてるように、ジュピターも自分とこの社長を信じてんだ」
伊織「……」
一方通行「だからそォ文句言ってやンな……つゥ事で着信音の変更は無しだ」
真「もしかして着信音を変えるのが面倒臭いからこんな事したの?」
一方通行「それと、憂さ晴らし?」
伊織「変態っ!!」パシンッ、パシンッ
一方通行「よせ」
雪歩「でも避けないんだね」
貴音「一方通行なりに罪悪感があるのでしょう」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
一方通行(あァーやっと解放された……後から亜美と真美も来やがったし)コキコキ
響「あれ、一方通行今日は事務所にいるの?」
一方通行「いや、律子とやよい待ちだ。アイツ等が来たらすぐ行く」
響「ふぅん、じゃあ今サーターアンダギー食べる?今日のは自信作だぞ!」
一方通行「いや、いいや寝っ転がってる……」ゴロン
響「何だ食べないのか……まぁいっか!あっちでみんなで食べてるから欲しくなったら言ってよ!」
一方通行「おォ」
響「みんなー!」
ワイワイキャッキャッ
一方通行「……」チラ
亜美「知ってた?サーターアンダギーって牛乳と一緒に食べるとめっちゃ美味しいんだよ」
真美「えぇ?それはちんすこうじゃない?」
亜美「あり?そうだっけ?」
響「サーターアンダギーと合うのはさんぴん茶だぞ!今日はさんぴん茶も持ってきたさー」
亜真美「やったー!」
一方通行(亜美はもォ真美とわだかまりは無くなったみてェだな)フッ
一方通行(他の奴等も問題なさそォだし……ン?)
小鳥「ふぅ……」グッタリ
一方通行(小鳥さン疲れてるみてェだな。無理もねェ、アイツ等も有名になってきて小鳥さンの仕事もどンどン増えてきてる。何かできねェかな……)
小鳥「はぁーあ……」
小鳥(流石に徹夜でゲームやるのもそろそろ辛い年かなぁ)ノビ-
一方通行(そォいやマニュアルに……いや、でもアイツ等の前でやンのは流石に……待てよ?逆に2人きりでやる方がやべェよな)
一方通行(なら覚悟決めろ。恥ずかしがるンじゃねェ!てめェは小鳥さンになンの恩も返さねェつもりか一方通行!!…………よし)スクッ
貴音「……何やら不穏な気配が」
響「え?」
小鳥(仕事したくないなぁ……)カタカタ
一方通行「……」ダキッ
小鳥「えっ///」
一方通行「後はオレに任せて……寝てろよ小鳥」ボソッ
全員「!?」
伊織「ばっ!?何してんのよこの変態っ!!」
小鳥(に、妊娠した………今絶対耳から妊娠した)トロ-ン
伊織「アンタ何考えてんの!?ばっかじゃないの!!」
真「セクハラだよ一方通行……」
亜美「兄ちゃんは男の人なのにエッチじゃないなぁって思ってたけど、実はその真っ白い体にどす黒い性欲を溜めてたんだね……」
一方通行「ち、ちっげェよ!オレは小鳥’Sマニュアルに則ってだなァ」
雪歩「小鳥’Sマニュアル?」
伊織「またそれ?ちょっとそのマニュアル見せてみなさいよ!」
一方通行「……」ガラッ
一方通行「ほら、丁重に扱えよ?」スッ
伊織「どれどれ……」パラパラッ
響「あ、ここじゃないか?なになに……事務員が辛そうな時は後ろから優しく抱き締めて悶えさせる様に労いの言葉を掛けてあげよう……この時、名前を呼び捨てにするのがポイントだぞ☆だって」
雪歩「他にも色々あるね……事務員が撫でて欲しそうな顔をしてたら即座にやってあげよう」
伊織「どんな顔よ……ていうか何でアンタもこんな悪ふざけを手伝ってんのよ?」
一方通行「悪ふざけ?何言ってンだ?」
亜美「いやいやいやいや、逆に何で悪ふざけじゃないと思ってんの兄ちゃん」
一方通行「小鳥さんがオレにそンな事教えるわけねェだろ」
真「はは」
真美「兄ちゃんは何で普段ビシッと決まってんのにピヨちゃんの事となるとそうポンコツになるかなー」ジト
響「一方通行は普段もポンコツさー、なぁハム蔵?」
ハム蔵「……」
響「え?ハム蔵?」
一方通行「クカカッ!馬鹿がァ!!ハム蔵がいつまでもてめェの愉快な仲間だとでも思ってンのかァ?来いよハム蔵」
ハム蔵「ぎゅいっ!」トットコ
響「な、なぁっ!?」プルプル
一方通行「まァ、てめェの人望なンてこンなもンだ……ほらハム蔵、ひまわりの種だ」ニヤァ
ハム蔵「ぎゅいぎゅいっ」カジカジカジ
亜美「ピヨちゃん起きてー、兄ちゃんの頭にハム蔵が乗ってるよー。ピヨちゃん的にシャッターチャンスなんじゃないのー?」ユッサユッサ
小鳥「えへへへぇ///」
亜美「ダメだこりゃ……」
貴音「ふむ、水瀬伊織……教本をこちらに」
伊織「?はい」スッ
貴音「……」カキカキカキカキ
一方通行「あァッ!?てめェなに勝手に書き込ンでやがる!!」
貴音「プロデューサーたるもの、事務員に行った労いは平等にあいどるにも行うべし、と」
一方通行「?」
貴音「さぁ、いつでもどうぞ一方通行」クルッ
一方通行「いややらねェよお前馬鹿か?」
貴音「この法は小鳥嬢以外には適用されないと?では私も新たに私専用のものを追加するとしましょう」カキカキカキ
一方通行「あン?」
真美「いいねぇそれ真美も書こう!」カキカキ
雪歩「わ、わたしも」
伊織「私にも寄越しなさいよ」
ワーワーギャーギャー
一方通行「おい!!」
亜美「諦めろよ若僧……人生ってやつぁそれでも続いてくんだ……」ポン
一方通行「誰だよてめェは……」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜楽屋〜〜〜
一方通行「つゥ事があったンだ。小鳥’Sマニュアル大切にしてたのに……」
律子「知らないわよ……」
やよい「だからみんな騒いでたんですね」
律子「ていうか何でこのタイミングでその話なのよ。もうすぐイベント始まるのに……」
一方通行「いや、お前が緊張してるみてェだからその緊張ほぐしてやろうかと」
律子「ほぐれないわよ!」
一方通行「お前はホンット硬いわ……やよいも何か言ってやれ」
やよい「律子さんなら大丈夫です!自信を持っていきましょーっ!」
律子「自信……信じられる自分なんて……」
やよい「え、えっと、竜宮小町を作ったのは律子さんだから凄いですよ!ここの偉い人達も褒めてましたよ」
律子「そうよね。私の評価が竜宮にも関わるんだもの。私がもしもここで失敗しようものなら竜宮は…………終わる」ドヨ-ン
やよい「えっ」
一方通行(前から思ってたけどコイツでけェ舞台に弱ェよなァ)
やよい「ア、一方通行さん」オドオド
一方通行「大丈夫だ。布石を打っておいたからな」
律子「布石?」
コンコン、ガチャッ
スタッフ「すいません、お二人ともそろそろお願いしまーす」
や律「はーい」
一方通行「律子、アイドルやってた頃思い出せ。そしたら大丈夫だ」
律子「いや、あの時とは規模が違うでしょ」
一方通行「それでもだ。別にお前は1人でアイドルやってた訳じゃねェンだから」
律子「?」
一方通行「まァ、プロデューサーの言うことは信用するもンだぜ?やよい、律子の事フォローしてやってくれ……頼りにしてるぞ」
やよい「うっうー!任せて下さい!」
一方通行「よし、じゃあ行くか」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
〜〜〜ステージ〜〜〜
ガヤガヤガヤガヤ
律子(うぅ、何がアイドルの時を思い出せよ。あの時と比較しちゃって余計緊張しちゃうわ)ガチガチ
律子「え?」
律子(何で緑のサイリウムなんて……!!あの人達まさかっ)
ーーーーーー
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律子『大好き好きよハンバーガー・』
やよい『大好きよハンバーガー・』
律や『大好き好きよハンバーガーさぁ、い、た、だ、き、ましょっ・』
やよい『だ〜けれど・』
律子『やぁぱっりダーリンと〜・』
律や『食べ〜たいなぁ〜・』
律っちゃああん!!!うぉぉおお律ちゃん!!
ワーワーワーワー!!
律子(みんな……ありがとう)ジワ
一方通行(他の奴等も、律子みてェに引退した後も応援してくれるファンがいる……そンなアイドルになってもらいてェなァ)フッ
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ーー
〜〜〜楽屋〜〜〜
やよい「本当に好きなだけハンバーガーもらっちゃっていいんですか!?」キラキラ
一方通行「あァ、ブースにあるからどれだけ持ってってもいいってよ。長介たちの分も持って帰ってやったらどォだ?」
やよい「はい!じゃあ私ちょっと行ってきます!!」ダッ
一方通行「……さて」
一方通行「久々のアイドル、手応えはどォだったよ?」
律子「すっごい疲れたわよ……水取って、肩揉んで。プロデューサーでしょ?」
一方通行「へいへい」スクッ
一方通行「けどよォ……」トントンモミモミ
律子「ん?」
一方通行「ステージのお前は結構楽しそォだったぜ?」
律子「そりゃ、楽しかったわよ。緊張したけどね」
一方通行「ならよ、またアイドルやりゃあイイじゃねェか。お前本当はアイドルやりたいンじゃないのか?」
律子「……」
律子「私が何でアイドル辞めたか知ってるでしょ。鳴かず飛ばずだったからよぉ?」
一方通行「そりゃあプロデューサーが居なかったからだろ?今ならオレがいる。竜宮だってプロデューサー兼アイドルって感じで続行すりゃ問題ねェだろ」
律子「なるほどね。確かにアンタがいれば私もアイドルとして芽が出るかもしれないわね。竜宮も一方通行と相性悪くないから私が居ない場合のフォローも問題ない……」
一方通行「なら」
律子「でも、いいわ……」
一方通行「なンでだよ?」
律子「アイドルって職業には確かに憧れるし楽しいけど……それでもやっぱり私はプロデューサーって仕事に強烈に惹かれてるのよ」
一方通行「……」
律子「それに今は頼れる同僚と切磋琢磨するのが凄い楽しいし?」ニッ
一方通行「ハッ、ンだよそりゃ」プイ
律子「ていうかそういうアンタこそアイドルになったら?」
一方通行「あァ?絶対ェやだよ」
律子「ふふっ、先に仕掛けて来たのはアンタだからね〜」
一方通行「マジで勘弁してくれ……」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
数ヶ月後
〜〜〜765プロ事務所〜〜〜
響「は、はぁん///」
一方通行「ダメだ、まだ恥じらってる」
響「そりゃ恥らうに決まってるさー、一方通行もやってみればいいじゃないか!」
一方通行「オレがやっても気持ち悪ィだけだろ」
貴音「響、この少女の気持ちになって音とするのです」
響「じゃあ貴音やってみてよ」
貴音「では……はぁぁぁぁんっ」
貴音「どうです?」
響「や、やり過ぎじゃないか?ね、一方通行」
一方通行「まァ確かにエロ過ぎな気もすっけど、良いンじゃねェか?そォいう歌詞だし」
美希「ねぇねぇ、ハニーはこういうのが好きなの?」
一方通行「別に……ほら、次お前な」
美希「行くよー?……はぁんっ・」
響貴「おぉ」パチパチ
一方通行「おォ、そンぐれェが丁度いい」
小鳥「ふふっ、歌の練習?完成するのがほんっとう楽しみねぇ」
一方通行「小鳥さン、すンませンうるさくて」
小鳥「いいのよぉ!むしろもっと大声でもいいわ」
一方通行「は、 はァ」
小鳥「そうだ!衣装届いてるのよ、良かったら来てみない?」
一方通行「だってよ」
美希「着たい着たい!」
響「自分もー」
貴音「では参りましょうか」
一方通行「場所は……応接室でいいか」
美希「ハニーも来る?ミキ、ハニーならいいよ?」アハァンッ
一方通行「アホが。まず入らねェし他の2人の事を考えろ」
貴音「クス……一方通行なら構いませんがね」
美響「!?」
一方通行(コイツの最近のこういうの冗談で言ってンのかどォかわかンねェンだよな)ポリポリ
小鳥(行けっ!飛び込んじゃえ一方通行君!私に君の獣の本性を見せて!!)ドキドキドキ
美希「貴音、そういうエッチな事は言っちゃダメだと思う……」
貴音「はて……美希も同じ事を言っていたではありませんか」
美希「ミキは冗談だもん……ハニーはそんなことしないの」
響「ま、貴音も冗談でしょ?」
貴音「ふふっ……」
美希「ちょっ、覗いたらダメだからねハニー!特に貴音を覗いたらミキ怒るからね!?」
一方通行「……覗かねェからさっさと着替えろ」
続き
【アイマス】一方通行「アイドルをプロデュースだァ?」【禁書】(後編)

