関連
レッド「ハードボイルドにチャンピオンを目指す」【1】
レッド「ハードボイルドにチャンピオンを目指す」【2】
グレン島
レッド「よっと…。お前を仲間に出来て良かったぜ。ハーレーも乗せれるしな」スタッ
アーク「ラプゥッ♪」
レッド「ありがとよ、ゆっくり休んでいてくれ」シュボンッ
レッド「さて、と…。いきなりジムに行くのもアークに悪ィな…」
レッド「あのでかい家に行ってみるか…」
ポケモン屋敷
ぎいぃ…ばたんっ
レッド「………やけに寂れた屋敷だな」キョロキョロッ
ガーディ「わんっ」イチャイチャ
ロコン「こぉん…!こぉぉんっ…!」イチャイチャ
ドガース「ドガー」フワフワ
レッド「人が居なくなってからポケモンが住み着いたのか…」
レッド「………この本は日記か…?」ヒョイッ
ぱらぱらっ…
・7月5日:ここは南アメリカのギアナ。ジャングルの奥地で新種のポケモンを発見
・7月10日:新発見のポケモンをわたしはミュウと名付けた
・2月6日:ミュウが子供を産む。産まれたばかりのジュニアをミュウツーと呼ぶことに…
・9月1日:ポケモン ミュウツーは強すぎる。ダメだ…私の手には負えない!
レッド「………ふぅん」パタンッ
グレンジム
レッド「ジムバッジ、頂きに参上仕った。ジムリーダー、出て来な」
カツラ「うおおーすっ!少年!挑戦者かぁー!」ファサァ
レッド「ふんっ。見た目がどこぞのゴーストライターの野郎みたいだな」
カツラ「誰がサム=ラゴーチじゃぁっ!」カポッ
レッド「ズラッ!?」ガビーンッ
カツラ「ズラじゃない。カツラじゃ」
レッド「どっちでも良いから、ヤろうぜ、ポケモンバトル」チャキッ
カツラ「ケンカっぱやいな少年!望み通りすぐバトルをしてやるわい!使用ポケモンは三体じゃ!」チャキッ
レッド「上等…!光射す道となれ!フドウ!」ポーイッ
フドウ「ゴポポポッ」ポンッ
カツラ「キングラーか…。ではワシにポケモンはギャロップじゃ!」ポーイッ
ギャロップ「ひひーんっ!」ポンッ
カツラ「ワシは炎ポケモンの使い手。水タイプが相手でも頑張るぞっ!」
カツラ「先手必勝じゃ!ギャロップ、メガホーン!」
ギャロップ「ひひぃーんっ!」ジャキィィンッパカラパカラッ
レッド「………フドウ、動くな」
フドウ「ゴポッ…」ズンッ
カツラ「そのまま行けぇい!」
ギャロップ「ひひぃぃぃんっ!」パカラッパカラッ
レッド「………今だ!」
ガキィィィィンッ!
レッド「………良いタイミングだ」ニヤリッ
フドウ「ごぽぽっ」ググッ
ギャロップ「ぶるるる…」ググッ
カツラ「はっはっ!やりおるのぅ!」
レッド「そのままたたきつける!」
フドウ「ごぽぉっ!」ブオォォンッ!
ドオォォォォォンッ!!!
カツラ「無事かのぅ、ギャロップ?」
ギャロップ「ぶるるっ…」ブルッ
カツラ「どうやら接近戦は不利のようじゃのぅ」
レッド「動かざる事、山の如し…。俺のフドウにはスピードを補うためにそう言う戦い方を覚えさせた」
カツラ「キングラーの攻撃力と防御力があっての戦法じゃのぅ…」
レッド「疾き事、風の如くゥ!間髪入れずにクラブハンマー喰らわしなァ!」
フドウ「ゴポポォッ!」ブクブクッブオォォンッ!
カツラ「とびはねるで躱せェい!」
ギャロップ「ひひぃぃんっ!」ピョーンッ
レッド「にゃろうっ…。やはりスピードじゃ無理か…。だったら落ちてくる所を…」
カツラ「空中でにほんばれじゃぁ!」
ギャロップ「ぴっかー!」
ピッカー!」
フドウ「ゴポッ…!」マブシッ
レッド「チィッ…!目がァ…!目がァ…!」
カツラ「そのままとびはねる攻撃!行けェいッ!」
ギャロップ「ひひぃぃいんっ!」
どごおぉぉぉぉぉんっ!
レッド「………なぁんてな」ニヤリッ
がちんっ!
ギャロップ「ぶるるっ!?」ググッ
フドウ「ごぽぽっ…!」ググッ
レッド「つーかまえた」
カツラ「何と…。攻撃を喰らった後直ぐにハサミで捕えたか…」
レッド「フドウの防御力舐めんじゃねェ!クラブハンマァァー!!!」
フドウ「ゴォポポッ!」ブクブクッブオォォンッ!
ギャロップ「ひひ…!」
どごおぉぉぉぉぉんっ!
ギャロップ「ぶる……」ピクッ…ピクンッ
カツラ「良くやったのぅ、ギャロップ」シュボンッ
レッド「良いぜ、フドウ」
フドウ「ゴポッ!」ジャキンッ
レッド「さぁ、もっとバトルを楽しもうや。ズラの爺さん!」
カツラ「ズラではないっ!カツラじゃぁっ!」ポーイッ
ウィンディ「わおぉぉぉんっ!」ポンッ
レッド「わんこか…」
カツラ「コイツはワシの若い頃からの仲でのぅ…」モフモフッ
レッド「………」ウズウス
カツラ「羨ましいか?ホレ、もふもふっ」モフモフッ
レッド「羨ましくねェ…」ワキワキッ
カツラ「本当の疾き事、風の如くを見せてくれるわァ!ウィンディ!しんそく!」
ウィンディ「わおぉんっ!」シュンッ
レッド「消えたッ!?」
シュンッ!
フドウ「ゴポッ!?」
カツラ「ゼロ距離だいもんじじャァ!」
ウィンディ「ばぁぁうっ!」ボオォォッォォッ!
フドウ「ゴポポォッ…!」ジュゥゥゥッ…
レッド「はさみで捕えろ!」
カツラ「遅いわァ!しんそくで躱せェい!」
フドウ「ゴポッ!」ジャキンッ
ウィンディ「わんっ!」シュンッ
レッド「チィッ…!」
カツラ「どうじゃ!コレが本当の疾き事、風の如くじゃ!」
フドウ「ゴポォ…ゴポォ…!」ヒリヒリ…
レッド「日差しの強い状況でのゼロ距離だいもんじ…。しかも追加効果で火傷か…。水タイプとはいえ、特防の低いフドウにはかなりの痛手か…」
カツラ「ギャロップが命がけで残してくれたバトン、無駄にはせんわいっ!」
レッド「良いねェ…。そう言うのは嫌いじゃねェ…」ニヤリッ
カツラ「では続けて行くぞ!しんそくで接近じゃぁ!」
ウィンディ「わんっ!」シュンッ
レッド「がんせきふうじ!」
フドウ「ゴポッ!ゴポッ!」ドシュッ!ドシュッ!
ウィンディ「キャンッ!」
レッド「貰ったァ!クラブハンマァァァッ!!!」
フドウ「ゴポォォッ!」ブクブク…ブオォォンンッ!
カツラ「負けるなウィンディ!そのスピードのままワイルドボルトじゃぁ!」
ウィンディ「わおおぉぉぉぉおんっ!!!」バチバチッ…ゴオォォォ!
ドオオオオォォォォォンッッッ!!!
レッド「………フドウ、良いハードボイルドだった」
フドウ「ゴ…ポ……」ピクッ…ピクンッ
カツラ「良くやったのぅ、ウィンディ」ナデナデ
ウィンディ「へっへっ」
レッド「フドウの特性はかいりきバサミ…。攻撃力を下げられない特性だが、火傷による攻撃力低下は防げなんだか…」シュボンッ
カツラ「その上、水タイプの技に対して電気タイプの技をぶつけたのじゃ。競り負けるのも無理はなかろう」
レッド「良いねェ…」ニヤリッ
カツラ「ほぉ…。ポケモンがやられたのに、笑みを浮かべるとはのぅ…」
レッド「楽しいんだよ…ポケモンバトルがな…。相性が有利でも技や戦術で何度でも覆される…。そのワクワク感が俺の血潮を激しく沸騰させる…!」
カツラ「はっはっはっ!良いぞ、少年!ポケモンバトルではそう言う気持ちが大切じゃぞっ!」
レッド「ああ…。俺も最近まで忘れてたよ…」フゥゥ
レッド「さてっ…と、勝たせてもらうぜ、ズラの爺さん!アーク、特攻!」ポーイッ
アーク「ラァプゥゥッッ!」ポンッ
カツラ「ほう…。またしても水タイプか…。あくまでセオリーを崩さんか…。だが鈍足のラプラスでは神速のウィンディのワイルドボルトの餌食ぞ!」
レッド「やはり、あのしんそくが厄介だな…。相性が良くても攻撃が当たらなければ意味が無い…」
カツラ「はっはっはっ!悩む事は人生じゃぞ、少年!」
ウィンディ「わんわんおっ」シュンッ!シュンッ!シュンッ!
レッド「海でもない限り、アークがあのスピードに追い付けない…。そんな事ハナから分かってらァ!」
カツラ「何ッ!?」
レッド「そう、普通のフィールドではアークがスピード勝負で勝つ事は出来ない!そう、普通のフィールドではな!」
レッド「アーク、ぜったいれいど!」
アーク「ラアァァァァァァァァッ!!!」パキッ…パキパキパキッ…
カツラ「只でさえ攻撃が当たらないのに、一撃技で仕留めようと考えるとは…!愚かじゃぞ!」
レッド「誰がウィンディに当てると言ったよ…?」
パキ…パキパキパキパキパキパキパキッ……!
カツラ「こ…コレは…!フィールドが…!」
レッド「これぞ俺が考え出したフィールド支配技…『絶対氷域』!」ドンッ
カツラ「こんなモノ!見かけ倒しじゃ!ウィンディ、だいもんじじゃァ!」
ウィンディ「ばあぁぁぁうっ!」ボオォォォォォォッ!!!
レッド「アーク、躱せ!」
アーク「ラプゥゥッ!」スーイスイ
カツラ「何と!」
レッド「この絶対氷域内では、氷タイプのポケモンのスピードを高める効果がある…」
カツラ「ならば、しんそくで接近してワイルドボルトじゃぁっ!」
ウィンディ「わんっ!」シュンッ
レッド「そして…」
ウィンディ「わふっ!?」ツルッ
つるつるつる~~どおぉぉんっ!
カツラ「ウィンディ!」
レッド「絶対氷域内では氷タイプと飛行タイプ、特性がふゆう以外のポケモンはすばやさが逆に極端に落ち、先制技は発動しなくなる…」フゥゥ
カツラ「まさに、氷タイプの為の聖域…と言う訳じゃな…」
レッド「その通り」ニヤリッ
カツラ「ならば、ウィンディ!フィールドにだいもんじじゃ!この氷をと溶かすのじゃ!」
ウィンディ「ばあぁうっ!ばあぁうっ!」ボオォォォォォォッ!!!ボオォォォォォォッ!!!
レッド「無駄だ」
じゅうぅぅぅぅぅぅぅ……
カツラ「まさか…!?この日差しが強い中でのだいもんじで溶けないのか…!?」
レッド「この氷はただの氷じゃねェ。絶対零度の氷河よ。そんじょそこらの炎じゃ簡単には溶けないぜ」
レッド「それに、絶対氷域の力はそれだけじゃねェ!アーク!なみのりだァ!」
アーク「ラプウゥゥッ!」ゴオォォォ!
カツラ「こ…コレは…!」
レッド「絶対氷域内でなみのりを使えば、その力、スピードは通常の倍以上になる!」
ザアァッパアアァァァァァァァァンッ!!!
カツラ「ウィンディ!」
ウィンディ「わふぅ~~」ピクッ…ピクンッ
レッド「良いぞ、アーク」ナデナデ
アーク「ラプゥ♪」スリスリ
カツラ「絶対零度の氷河…。これは厄介じゃのぅ…」シュボンッ
カツラ「じゃが絶対零度は-273度…。ならば、奴の出番じゃな…」チャキッ
レッド「………何か、来る…!」ピクッ
カツラ「出でよ、ブーバー!」ポーイッ
ブーバー「ブゥ…」ポンッ
じゅぅぅぅぅっ……
レッド「ブーバーの足元が…」
カツラ「こ奴は普段火山の火口の中におる。故にこ奴自身の体温が高いのも当たり前じゃろう」
カツラ「じゃがまだ驚くのは早いぞ!ブーバー!火山の火口のマグマで鍛えた己の技を見せるのじゃ!フィールドにオーバーヒート!」
ブーバー「ブゥゥバアァァァァッ!!!」ボオオォォォォォォォッ!!!
じゅわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ………!!!
レッド「ッ!?まさか…!」
カツラ「絶対氷域、破れたり!」
アーク「ラプゥ…!?ラプゥ…!?」
レッド「まさか…絶対零度の氷河で出来た絶対氷域が溶かされるなんてな…」
カツラ「儂のブーバーの炎は氷河をも焼き尽くすマグマで鍛えたモノじゃ!」
レッド「氷河じゃマグマに敵わない…ってか?だがオーバーヒートは使用後、特攻が大幅に…」
カツラ「心配無用じゃ。白いハーブを持たせておる」
レッド「にゃろう…」チッ
カツラ「さて、これでブーバーの素早さがラプラスを超えたぞ!けだぐりじゃあ!」
ブーバー「ブバッ!」ゲシッ
アーク「ラプゥアッ!」ズキッ
カツラ「ラプラスの体重は220キロ!けだぐりの威力は高まるぞ!」
レッド「まだだ!のしかかり!」
カツラ「遅い!かみなりパンチじゃあっ!」
ブーバー「ブバアァッ!」バチバチッ…バンッ!
アーク「ラプウゥゥッ!」ビリビリィッ
アーク「ラ…ラプゥ……」ピクッ…ピクンッ
レッド「アーク、お前も良いハードボイルド…じゃないな。ハードガールだったぜ」シュボンッ
カツラ「さっきの絶対氷域は中々良いアイデアじゃったぞ!」
レッド「ククッ…。アリガトよ」チャキッ
カツラ「やはり楽しそうじゃのぅ」
レッド「ああ、楽しいさ。やっぱ、ポケモンバトルはこうでなくてはなァ…!」
カツラ「さあ、互いに残り一匹!このバトル、最後まで楽しもうぞ!」
レッド「ああっ!行くぞッ!ライター、特攻!」ポーイッ
ライター「グオォォォォッ!!!」ポンッ
レッド「フッ…。最期は炎タイプ同士、か…」
カツラ「はっはっはっ!これはさっきと違ってフィールドが熱くなりそうじゃのうっ…!」
レッド・カツラ「「かえんほうしゃ!」」
ライター「グオォォォッ!!!」ボオォォォォォォッ!!!
ブーバー「ブバアァァッ!!!」ボオォォォォォォッ!!!
ドオォォォォォンッ!!!
レッド「炎の威力は互角…」
カツラ「いや、リザードンの方が少し上か…。ならば接近戦で行くぞ!かみなりパンチじゃ!」
ブーバー「ブゥゥ…!」バチバチィッ…!
レッド「………受け止めろォ!」
ガシッ!
ライター「グルゥッ…!」ググッ
カツラ「バカめッ!」
バチバチィィッッ!
ライター「グオアァァァァァッ!!!」ビリビリィッ!
カツラ「効果は抜群じゃな!」
ガシッ…!
カツラ「何ッ!?」
ブーバー「ブバッ!?」ググッ
ライター「グルゥッ…!」ググッ
レッド「そのままゼロ距離かえんほうしゃだ!」
ライター「グオオォォォォォッ!!!」ボオオォォォォォォォッ!!!
ブーバー「ブゥ…!」ジリジリッ…
カツラ「ブーバーに炎技など無意味じゃぁッ!もう一発かみなりパンチ!」
ブーバー「ブゥバアッ!」バチバチッ…バンッ!
ライター「グオォッ…!」ビリビリィッ…
レッド「まだまだァ!もう一発ゼロ距離かえんほうしゃアァッ!」
ライター「グオォォォォッ!!!」ボオォォォォォォッ!!!
ブーバー「ブゥ……!」ジリジリッ…
カツラ「………またしてもブーバーにかえんほうしゃ…。リザードンならば他のタイプの技もあるだろうに…。何を考えておる…?」
レッド「………侵掠する事、火の如く…!」ボソッ
カツラ「………!」ハッ
ブーバー「ブバァッ…!」チラッ
カツラ「………クククッ…はっはっはっ!ワシとした事がっ!炎タイプのジムリーダー失格じゃな!」
カツラ「双方炎タイプでありながら、相手は炎で攻めているのに、炎タイプのジムリーダーである、ワシが相性の良い技で攻めるなど…」
カツラ「ブーバー、お主はリザードンと炎技で勝負したいのだな…!」
ブーバー「ブバァッ!」コクッ
カツラ「すまなかったな、少年!そして、ありがとうっ!」
レッド「フッ…」ニッ
カツラ「行くぞ、ブーバー!かえんほうしゃじゃァッ!」
ブーバー「ブゥゥゥバアァァァッ!!!」ボオォォォォォォッ!!!
レッド「こっちもかえんほうしゃだァッ!」
ライター「グゥオォォォォォッ!!!」ボオォォォォォォッ!!!
ドオオオオォォォォォォォォォンッ!!!
ライター「グオォッ…!」バァサバァサッ
ブーバー「ブゥッ…!」ザザァー
カツラ「やりおる…!」
レッド「上空からかえんほうしゃ!」
ライター「グオォォォォッ!!!」ボオォォォォォォッ!!!
ブーバー「ブバアァッ…!」ジリジリィッ…
カツラ「えぇいっ!負けるな、ブーバー!お返しのかえんほうしゃじゃ!」
ブーバー「ブゥバアァァァッ!!!」ボオォォォォォォッ!!!
ライター「グオアァッ…!」ジリ…
カツラ「ぐぅ…やはり特攻に関しては向こうが上じゃな…!」
カツラ「じゃが、お前には技有り!最大威力でオーバーヒートじゃアァッ!」
ブーバー「ブゥゥゥゥゥ………」グググッ…
レッド「………ッ!」
ブーバー「バアアァァァァァァァッ!!!」ゴオォォォォォォォォッ!!!
ゴオオォォォォォォォォォォッッッ!!!
レッド「………受け止めろっ!ライター!」
ライター「グオォッ………!!!」ググググッ…
カツラ「ワシのブーバーの最大火力!受けれるもんなら、受けてみるがよいっ!」
ブーバー「バアアァァァァァァァッ………!!!」ゴオォォォォォォォォッ!!!
ライター「グオォアァァァッ………!」ググッ…グググッ……!
レッド「………!」
カツラ「爆ぜろッ!ブーバー!」
ブーバー「ブオバァッ!」
ドガアァァァァァァァァァァァァァンッ!!!
モクモクモク………
レッド「………」
ブーバー「バァ…バァ…」ゼェ…ゼェ…
カツラ「ハァ…ハァ…コレで…終わ……」
レッド「………良くギリギリまで耐えた、ライター」
カツラ「ッ!?」
ブーバー「ブバッ!?」
ライター「グオオォォォォォォォォォッッッ!!!」メラメラァッ!
カツラ「まさか…もうか、か…!?アレをギリギリで耐えるなど…!」
レッド「アンタ達の最大火力、確かに受け取った…。ならば俺達も、今出来る最大火力で応える事こそが、礼儀と心得る…!」
レッド「爆熱ッ!かえんほうしゃアァァァッ!!!」
ライター「グゥオォォォォォォォォォォッッッ!!!」ゴオォォォォォォォォッ!!!
ブーバー「ブ…」
ゴオォォォォォォオオオッッッ!!!
ブーバー「ブバアアァァァァァァァァッッッ!!!」
カツラ「ブゥバァァァッ!」
レッド「爆発…ッ!」グッ
ドッカアァァァァァァァァァンンンッッッ!!!
ブーバー「ブゥ……バ…」ガクッ
カツラ「………熱いバトルだったぞ、ブーバー」シュボンッ
レッド「ライター、良くハードボイルドに戦った」ポンッ
ライター「グルルッ…」コクッ
カツラ「久々に本当に燃える勝負じゃったぞ、少年!さあ、このくれるのに損するバッジ、くれるのに損…クリムゾンバッジを授与しよう」スッ
レッド「有難く、頂戴する」
――――
――
レッド「後は、ヤマブキシティとトキワシティのジムか…」
ぽっぽー!
レッド「ん?」
マサキ「おーいっ、レッドはーんっ!」フリフリッ
レッド「………?」
マサキ「ワイや、ワイ!マサキや!」
レッド「………………ああ、元・ニドランか」フゥゥ
マサキ「黙れや!」
レッド「それで、元・ニドランが俺に何の用だ。そんな舟に乗って」
マサキ「せや!この船はシーギャロップ号!ナナシマに行ける舟やでー」
レッド「ナナシマ?」
マサキ「カントー本土から少し離れた諸島や!良い所なんやけど、一緒にいかへん?」
レッド「………他を当たれ」
マサキ「じゃあ決まりやな!さっさと行くでー!」グイグイッ
レッド「おいっ…!」
マサキ「まあまあ、堅い事言わずに、行きましょやー!」
レッド「ハァ…」
1の島
ニシキ「お待ちしておりました!マサキさん!」
マサキ「おぉっ!ニシキ!久しぶりやなー!」
ニシキ「じゃあこの隣の人が…」チラッ
マサキ「せや、ワイのマブダチのレッドや!」
レッド「誰がマブダチだ」
ニシキ「成程…。噂通りの可愛げのある顔…。これなら………」
レッド「あ?」
マサキ「実はな、こいつの発明したネットワークマシンの調子が可笑しいらしいでな、その修理の手伝いを頼まれたんや」
レッド「オイ、俺全然来る必要無ェじゃねぇか」
マサキ「イヤイヤイヤ、問題なのはその後や…!」
レッド「何…?」
マサキ「実はな…このナナシマはそれなりに有名なリゾート地でな、若くて美人のねーちゃんがよお来るねん!」
レッド「………で?」
マサキ「聞いた話じゃ、あんさんかなりの女タラシらしいやないかいっ!それであんさんと一緒にナンパすりゃ、上手く行くかなーって………」
ゴチンッ!
マサキ「ピギャッ!」
レッド「勝手にしてろ」
ニシキ「えぇっ!?一緒にナンパしてくれないんですかっ!?」
レッド「………女ってのはなァ、他人の力を借りて手に入れるんじゃねェ…。自分の魅力で手に入れるもんなんだよ」フゥゥ
ニシキ「おぉっ…!」
レッド「………直ぐに帰るのもアレだな…。少し観光して行くか…」
ニシキ「あ、じゃあこのトライパスをどうぞ。これが有れば、この1の島以外に2の島、三の島に行けます」スッ
レッド「そうか…」
2の島
お婆さん「お主、良いリザードン持っているのぅ」ズイッ
レッド「………は?」
お婆さん「お主、良ければそのリザードンに我が究極技を覚えさせてみぬか?」
レッド「究極技?どんなのだ?」
お婆さん「ブラストバーンと言う炎タイプの究極技でな。反動で動けなくはなるが、威力ははかいこうせんと同等の威力を持つんじゃ!どうじゃっ!?」
レッド「断る」キッパリ
お婆さん「何ィッ!?」ガビーンッ
レッド「いくら威力が高くても、外せば隙を突かれて、当たっても反動で動けなくなるなど…実用性が無い」
お婆さん「確かにそうじゃが…」
お婆さん「前に来た二人は喜んで伝授されてくれたのにのぉ…」ブツブツ
レッド「そいつらがガキなだけだろ…。じゃあな」スタスタ
お婆さん「待てッ!待ってくれいッ!せめてこのりんぐだけでも受け取ってくれ!」
レッド「あ゛?」
お婆さん「このりんぐを持っていたらワシが居なくても何時でも究極技をリザードンに覚えさせれるからのぅ!」
レッド「………デザインは良いな」チャリーンッ
お婆さん「気が向いたら使ってくれい!」
レッド「………」
三の島
ブロロロロンッ!ブロロロロンッ!
暴走族1「イィヤッハァー!あの島の木の実は全部俺達のもんだアァッ!」
暴走族2「アニキィ!木の実を取った後は島に火を放ちましょうぜ!」
暴走族3「アニキィ!取った木の実でポロックやポフィンを作りましょうぜ!」
暴走族1「おうさァッ!そこんとこ、夜露死苦!」
暴走族2「アニキィ!島の前でハーレー乗った見た事無い顔の奴がいますぜェッ!」
暴走族3「アニキィッ!ここが誰のシマか分かってんでしょうかねェ!?」
暴走族1「ナメたやろうだ!ガキが煙管吹かしてやるぜェ!懲らしめてやるぜェ!」
レッド「おい、バトルしろよ」チャキッ
暴走族1(こ…このセリフ…!それに赤帽子と煙管にハーレーのガキ…!まさか、コイツが…!カントー本土の組を壊滅させたアノ伝説の…!)
木の実の森
マヨ「なみだのかずだけつよくなれるよ~♪」トコトコッ
がさごそっ
マヨ「あすふぁると…ってキャアァッ!」
スリーパー「スリスリィ~♪」ニマニマ
マヨ「い…いやぁ……」ガクブル…
スリーパー「スリィ~~♪」ガバッ
レッド「カロリー!メガトンパンチィ!」
カロリー「カンビゴオォォオンッ!」バコォォォォンッ!
スリーパー「スリパァ~~!」キラーンッ
マヨ「ふぇぇ…怖かったよぉ~~」ギュゥゥ
レッド(木の実…食べたかったな…)
カロリー「カンビカビィ~♪」ムシャムシャッ
1の島
マサキ「ちゃうちゃうっ!こことここを繋いで、こっちとこっちを繋ぐんや!」ガチャガチャッ
ニシキ「あぁ…成程…。流石はマサキさん!」
マサキ「こりゃ、治すのも結構時間かかるでぇ…」ガチャガチャッ
レッド「………もう少し暇を潰すか」スタスタッ
ビキニのお姉さん「ねえ、そこのキミ?私とバ・ト・ル、しなぁい?」ハラリッ
レッド「フッ…後悔するんじゃねェぞ、お姉さん?」ジィィガチャガチャッ
灯火温泉
かぽーんっ
レッド「ふぅ…」ツヤツヤ
レッド「中々良い湯だ…。いつぞやの傷に沁みる……」
しーんっ………
レッド「もしかして、俺が一番風呂だったか……?」
ちゃぽんっ
レッド「む…?誰か来たか…?」
謎のマッチョメン「ふぅぅ…」
レッド(コイツ、凄い筋肉だな…)
謎のマッチョメン「む?今日は先客が居る様だな」
レッド「ああ、悪ィな」
謎のマッチョメン「いや、気にするな」
レッド「そうか…」
謎のマッチョメン「うむ」
レッド「………」
謎のマッチョメン「………」
レッド「………」ザバッ
謎のマッチョメン「………良い眼をしている」
レッド「は…?」
謎のマッチョメン「お前とはまたどこかで会い見えそうだな」
レッド「奇遇だな。俺もそう思っていた所だ」
謎のマッチョメン「ふっ…」
レッド「ククッ…」
――――
――
マサキ「………っしゃあ!これで修理完了や!」
ニシキ「流石はマサキさん!」
マサキ「ネットワークマシンも治った事やし……」ムフー
ニシキ「レッドさんを連れて………」ムフー
マサキ「ビーチのおねーちゃん達をナンパしまくるでェー!」
レッド「そうか、治ったか。じゃあ帰るぞ」グイッ
マサキ「えっ!?ちょっっ!?レッドはん、いつの間にィ!?」ズルズル
レッド「観光は十分に楽しんだ。もうここに用は無い」
マサキ「いや、ワイはまだ用事あるんや!ビーチのおねーちゃんをナン…」
レッド「それなら、俺が既に一発シてきた。安心しな」
マサキ「そうか、なら良かっ………って、あんさんやなくてワイがシたいんや!てか、何自分だけシてきてんねんっ!」
ニシキ「マ…マサキさぁーんっ!僕一人じゃナンパは無理ですよォー!」
グレン島
レッド「ふぅ…帰って来たな」
マサキ「ナンパ…おねーちゃん……ハァ…」
レッド「では俺は一旦マサラに戻る。じゃあな」スタスタ
マサキ「シーギャロップ号はクチバの港にいつでも停まってるきなぁ…」
レッド「そうかい」
マサラタウン
レッド「おい、オーキドの爺さん」グイッ
オーキド「久しぶりじゃのう、レッド。その前に下ろしてくれんかのぅ」
レッド「ふんっ」
オーキド「何をそんなに怒っておるのじゃ」
レッド「アンタ、この図鑑不良品じゃねェか。認識しないポケモンが沢山いたぞ」
オーキド「何?ちょっと貸してくれぬか」ガチャガチャッ
オーキド「むぅ…まさかカントーに他地方のポケモンが居るとはのぅ…」
オーキド「何と、レッド自身も他の地方のポケモンを…」ガチャガチャッ
レッド「………?」
オーキド「ほれ、図鑑を全国版にしておいたぞ。これで他の地方のポケモンも認識する筈じゃ」
レッド「ほぅ…。アイツ、ガブリアスって言うんだな…」
オーキド「そうじゃ、レッドにも渡そうと思っていた物があるんじゃ」スッ
レッド「………!コイツは…!」
オーキド「カロス地方のプラターヌ博士に御三家を転送したら、彼からお礼にとくれた石じゃ」
レッド「似ている…」スッ
オーキド「おおっ!色は違うが、同じような物をレッドも持っていたか!一体誰から…」
レッド「シロナって言う、お姉さんからだ」
オーキド「シロナ!?そうか…シロナくんから受け取ったのか…」
レッド「爺さん、この石が何なのか知っているのか?」
オーキド「詳しい事は分からん…。じゃがプラターヌくんの話では、この石をリザードンに持たせると良いらしい」
レッド「そうか…」
オーキド「そうそう、お前の前に帰って来た、グリーンとブルーにも同じような石を渡しておいた」
レッド「アイツ等、帰ってきているのか?」
オーキド「いや、既にマサラを出ておる」
レッド「そうか…」
グリーン宅
ナナミ「あっ…!レッドくん!」
レッド「ただいま、ナナミさん」
ナナミ「ふふっ…旅に出る前より男らしい顔になったじゃない」
レッド「グリーンやブルーは一度帰って来たのか?」
ナナミ「ええ…。また旅立ってしまったけど…。レッドくんも、もっと早く帰って来てくれれば、久しぶりに三人揃ったのに…」
レッド「ったく…絶対アイツの所為だな」
ナナミ「えっ?」
レッド「いや、何でもねェ」
ナナミ「で、レッドくんもまた出て行くんでしょ?」
レッド「………ああ」
ナナミ「ブルーちゃんもカロスから帰って来て、またあの頃みたいに一緒に遊べると思っていたのに…」シュンッ
レッド「………すまん」
ナナミ「すっかり、キミ達もどんどん大人の階段を登って行くのね…」
レッド「………」
レッド宅
レッド「………ただいま、ママン」ガチャッ
母「あっ、レッド!お帰りなさい!良い所に帰って来たわ!」
レッド「どう言う意味だ?」
母「ついさっき世界中を旅している貴方のお父さんから、レッド宛に届け物が来たのよ!」スッ
レッド「パパンが…」
母「お父さん、ポケモントレーナーとして世界を回っているからきっと珍しい物よ!」
レッド「………」ゴソゴソ
母「あら…?それって…」
レッド「新しい煙管だ…」
母「またあの人ったら…。子供に変な物を送ってきて…」プンスカ
レッド(この煙管の窪みは何だ…?何かをハメるのか……?)
――――
――
レッド「………じゃあ、行って来る」ブロロロロロンッ!
母「行ってらっしゃい」
ナナミ「気を付けてね」
オーキド「グリーンとブルーはトーサスワンナとカロス産ワインを持って、ヤマブキシティに向かったぞ」
レッド「何でそんな物……ああ、そうか」
ナナミ「どうかしたの?」
レッド「いや、何でもない」
オーキド「二人に会ったらヨロシク言っておくれ」
――――
――
警備員「ヤマブキシティには通せんよー」
レッド「相変わらずだな、アンタは」
警備員「コレが仕事だからね」
警備員「でも特上の飲み物をくれたら、通してやらない事もないよ。ヒック///」
レッド「………少し待ってろ」ピッポッパッ
プルルルルルルッ…ガチャッ
『はい?』
レッド「俺だ。レッドだ。スマンがこっちに来てくれや」
――――
――
レッド「ほらよ」ドンッ
警備員「………何、この白いの」
レッド「ミルクだ。搾りたてのな」
警備員「搾りたてだからって、ミルクなんかで俺が満足する訳…」
レッド「騙されたと思って飲んでみやがれ」グイグイッ
警備員「ガボォォォ……」ゴクゴクゴクゴクゴク…
ごっくんっ
警備員「………なにコレェ///めちゃくちゃ濃厚で淫靡であま~~い///」ホワアァァァァ
レッド「通っていいだろ?」
警備員「うんっ……ちゅぱちゅぱぁ……ままぁ……///」ゴクゴク
レッド「通って良いってよ」
エリカ「じゃあ通らせてもらいますね」
ヤマブキシティ
レッド「助かったよ、お嬢」
エリカ「いえいえ。愛するレッド様の為なら例え火の中、氷の中…。あ、レッド様もまた飲みます?」ピュッピュッ
レッド「いや、後で良い」
エリカ「そんなっ…!レッド様ぁ…私、レッド様に乳首を弄られて、我慢出来なくなったと言うのに………!」ガガーンッ
レッド「あぁ…じゃあポケモンセンターで部屋取って待ってろ。ちょっとしたら行くから」
エリカ「はいっ!お待ちしておりますわっ旦那様!」パァァ
レッド「………」
とあるバー
マスター「いらっしゃい」
レッド「バーボンでも貰おうか」ガタッ
マスター「ガキに出す酒はねぇよ。ミルクでも飲んでな」
レッド「………」ギロッ
謎のマントメェン「そう言わずに出してやると良い、マスター」ガタッ
マスター「あ、アンタは…!」
レッド「アンタは………いや、聞くのも野暮か…」
謎のマントメェン「そうだな…名乗る程の名は無いが、謎のマントメェンとでも呼んでもらおうか」バサァッ
レッド「………」
マスター「で、謎のマントメェンさんは何が欲しいんだい?」
謎のマントメェン「ミルクでも貰おうか」ニヤリッ
マスター「ほらよ、バーボンとミルクだ」コトッ
レッド「すまねェな」
謎のマントメェン「うむ」
レッド「………」ゴクゴク…
謎のマントメェン「………キミはもしやポケモントレーナーか?」
レッド「………良く分かったな」
謎のマントメェン「眼を見れば分かる。戦いに飢えている獣の眼だ」
レッド「………ふっ」
謎のマントメェン「かく言う俺もポケモントレーナーでな」ゴクゴク
レッド(知っている………とは言わないでやるか)
謎のマントメェン「もしや、キミはこの町のジムに挑戦する為に、ここで酒でも飲んで気合を入れなおしているのだな」
レッド「………ご明察」フゥゥ
謎のマントメェン「ならば忠告しておこう、この町のジムリーダーは他のジムリーダーとは一味違うぞ」
レッド「………どう言う意味だ?」ピクッ
謎のマントメェン「会ってみれば分かる。彼女は他のジムリーダーと変わっている」
レッド「ご忠告、アリガトよ」
謎のマントメェン「礼には及ばんさ…。敢えて言わせて貰おう。頑張りたまえ」
レッド「………ふっ」
謎のマントメェン「今日は俺が奢ってやろう」チャリーンッ
レッド「悪ィな」
謎のマントメェン「キミとはまた何処かで会い見える日が来るだろう」ガタッ
レッド「………そうだろうな」
謎のマントメェン「キミに龍の加護が有らん事を…」バサァ
レッド(あの恰好、恥ずかしくないのか…?)フゥゥ
マスター(生で見るのは初めてだけど、髪型が少年ジャンプしてるなァ…)キュッキュッ
――――
――
レッド「………ジムらしき場所が二つある」
レッド「………」キョロキョロッ
レッド「こっちの方が如何にもジムって感じだな」
ガチャッ
レッド「ジムバッジ、頂きに参じょ…」
からておう「ごべえェェェッ!!!」ドゴォォォンッ
レッド「ッ!?」サッ
からてか「しはあぁぁぁん!」
「よっし!これで今から、ここの空手道場のリーダーはアタシだね!」
レッド「空手道場………?」
「あっ、早速道場破りだね!かかって来なよ!」ビシッ
レッド「………誰だ、お前は?」
コルニ「アタシはコルニ!カロス地方からカントー地方に修行の旅にやって来た、シャラジムのジムリーダーだよ!」
レッド「シャラジム?聞いた事ねェな…。カロスの町か…?」
コルニ「そうだよ!でも今はお爺ちゃんに修行して来いって言われて、カントーまで来たんだ」
コルニ「で、手始めにこの地方の格闘系の道場の道場破りをして、今さっきこの空手道場のリーダーになったんだ!」
からてか「新師範!空手道場じゃなくて、格闘道場ですよ!」
コルニ「細かい事はいーの!で、キミ!アタシに勝ったらポケモンと良い物あげる!だからバトルしよっ!」
レッド「良いぜ。売られたバトルは買うのが礼儀ってなァ…!」チャキッ
コルニ「決まりだね!じゃあアタシのポケモンはルカリオ!」ポーイッ
ルカリオ「わおぉぉぉんっ!」ポンッ
レッド「ルカリオ…。シロナの姐さんと同じ奴だな…。確かタイプははがねとかくとう…。ならば!」ポーイッ
ジュニア「ガラァッ!」ポンッ
コルニ「ルールはシンプル!使用ポケモンは一体!先にポケモンかトレーナーが戦闘不能になったら勝負アリだよ!」
レッド「一対一…。確かにシンプ……何?」
コルニ「先手必勝!ルカリオ!グロウパンチ!そしてアタシはァ…!」シュバッ
コルニ「必殺!ローリング踵落としィ!」ブオォォンンッ!
バキィィィィンッ!
レッド「ッ!?テメェ!一体に何を…!」サッ
ルカリオ「ワオォンッ!」バンッ!
ジュニア「ガラァッ!」メキィ
レッド「ッ…!ジュニア!」
コルニ「何って…バトルだよ!」ビシッ
レッド「イヤ、俺が言いたいのは、何でトレーナーである俺達もバトルするんだよ!」
コルニ「いくらポケモンバトルって言ったって、ポケモンだけが傷つくのはイヤじゃん?だったらポケモンと一緒に戦って傷つき、痛みを共有するバトルもアリだと思うの」
コルニ「それにトレーナー同士が戦う事でこうやって相手の指示を妨害も出来るし!」ブンッ!
レッド「うおっ!」シュンッ
コルニ「これがアタシの辿り着いたポケモンバトルの新たな境地!」
レッド「ポケモンと痛みを共有か…。言いたい事は分かるな…。だが…」
コルニ「ハァッ!」ブンッ!
レッド「俺は…女を殴る趣味は無ェ…!」サッ
コルニ「そんな事言ってたら、ポケモンよりキミの方が先にヤられちゃうよっ!ローリング踵落としィ!」ブオォォンンッ!
ガキィィィィンッ!
レッド「ナめるなよ……!」ググッ
からてか「俺達を一撃で倒したローリング踵落としを煙管で防いだッ!?」
コルニ「わあっ!丈夫な煙管だねっ!」シュタッシュタッ
レッド「ジュニア!ボーンラッシュ!」
コルニ「ルカリオ!こっちもボーンラッシュ!」
ジュニア「ガラガラァッ!」ブンッブンッブンッ!
ルカリオ「わんっ!わんっ!わおんっ!」ブンッブンッ!
ガキンッ!ガキンッ!ガキィィンッ!
ジュニア「ガァァラッ!」ブオォォンッ!
ルカリオ「ぎゃんっ!」バキィッ!
コルニ「ルカリオ!」
レッド「骨でジュニアに勝てると思うなよ…!」
コルニ「ルカリオ!体制を立て直してはどうだん!」
ルカリオ「わんっ!」シュタッ…ゴォォォッ!
レッド「骨で撃ち返せ!」
ジュニア「ガラァッ!」カキィィンッ!
ルカリオ「ぎゃんっ!」
コルニ「やるね…!」
からておう「トレーナーの格闘術ならば、コルニの方が上だが、ポケモンに関しては赤帽子の少年のガラガラの方が大きく上回っている…」
コルニ「思った以上に強いね…。キミ、名前は!?」
レッド「俺の名はレッド。ハードボイルドなチャンピオンのなる漢だ」
コルニ「うん、イイねっレッド!アタシ達、燃えてきた!アレやるよ、ルカリオ!」チャキッ
ルカリオ「わんっ!」コクッ
レッド「何か来る…」ゴクッ
コルニ「命、爆発!メガシンカァッ!」シャキーンッ
ピッカァァァァァンッ!
メガルカリオ「メガッワオォォォォォォンッ!!!」パッパラー
ビュンッビュンッビュンッビュンッ!
ジュニア「ガラァッ…!」ググッ
レッド「進化した…!?だが、何か違う…!それにこの波導の強さ……」
コルニ「ルカリオ!グロウパンチィッ!」
レッド「骨で防げ!」
ジュニア「ガラァッ!」グッ
ルカリオ「わんっ!」シュンッ
レッド「消え…!」
シュンッ!
ルカリオ「ばあぁぁうっ!」バァンッ!
ジュニア「ガラァァッ!」バキィッ!
コルニ「追撃のボーンラッシュ!」
ルカリオ「バァウッ!」シュンッ!ブゥンッ!ブゥンッ!
ジュニア「ガァッ…!」バキィッ!バキィッ!
レッド「コイツ…!何て能力の上がりようだ……!」
コルニ「そう!これがポケモンとトレーナーの絆の証、進化を超えた進化、メガシンカだよ!」
レッド「メガ…シンカ……?まさか、故意にポケモンを進化させたのか…?」
コルニ「そうだよっ!さあ、こっちもヤるよっ!ローリング踵落としィ!」ブオォォンンッ!
レッド「ぐぅ…っジュニア!ほねブーメラン!」
ジュニア「ガラァッ!ガラァッ!」ブンッブンッ!
ヒュンヒュンヒュンッ!
コルニ「波導ではじき返して!」
ルカリオ「バァウッ!」ブンッ
ブオォォォォォンッ!
レッド「バカなッ!?」
コルニ「続けてはどうだァんッ!」
ルカリオ「ワンッ!」ゴオオォォォッ!
ジュニア「ガラァァッ!」ズサァァ!
からておう「さっきと動きも技の威力もケタ違いだ…!レベル差を物ともしない…!」
コルニ「メガルカリオの特性は『てきおうりょく』!タイプ一致技の威力が上がるよ!」
レッド「厄介だな…。メガシンカ…何か、弱点は無ェのか……?」
コルニ「アタシのメガルカリオは最強だよ!弱点なんてないよ!」
ルカリオ「バウゥ…バゥゥ……」ゼーゼー
レッド「………もしかしてな」
コルニ「そろそろケリをつけるよ、レッド!」シュバッ
からてか「新師範が天高く飛び上がったァ!」
からておう「気を付けろ!ソレは俺の肩を粉砕骨折させた技だァ…!」
コルニ「ルカリオ!トドメのはどうだん!そしてアタシはァ…!」
コルニ「超ウルトラグレートローリング大車輪踵落としィィッ!」ブオオォォォォンッ!
ビリッ!
コルニ「えっ///」
からてか「オォォォォォ!!!」ブゥゥゥゥッ
からておう「股を大きく上げ過ぎてスパッツから…」ブゥゥゥゥッ
からてか「パイパアァァァァンッ!!!」
ルカリオ「ワオォォォォオンンッ!」ブゥゥゥゥッ!
コルニ「イヤアァァァッ///」カアァァァ
レッド「ッ!良い事教えてやるよ、コルニ…。漢が女を襲う時ってのはなァ…」ガシッ
コルニ「キャッ…///」ドンッ
レッド「女を押し倒して服を脱がす時だけなんだよ…」
コルニ「~~~~///」カァァァァ
レッド「今だ、ジュニア!ボーンラッシュ!」
ジュニア「ガラァッ!」ブンッ!
ルカリオ「っ!ばうっ!?」
ガガガガガガガガッッッ!
ルカリオ「ギャンギャンギャンギャンッ!」
ジュニア「ガアァァァラァッ!」バキィィィンッ!
コルニ「ル…ルカリオォ!」
ルカリオ「きゅ…きゅぅ~~ん……」ヒュンッ…ピクッ…ピクンッ
レッド「やっぱりな…。思った通り進化しても体力自体は上がって無かったか…」
からてか「ど…どう言う事だ…?あの犬みたいのが元の姿に戻ったぞ…?」
レッド「メガシンカ………。普通の進化とは違い、バトル中のみでの進化、か…。ん?」
からてか1「ウヒョー!スゲェ…パイパンだぜ…」ハァハァ
からてか2「しかもバトルの後で蒸れ蒸れ…。タマんねェ…」ハァハァ
コルニ「やぁ…///みないでぇ……///」ギュゥ…
レッド「ほらよ」ジィィガチャガチャッ
コルニ「えっ?」
レッド「俺のズボン貸してやるよ。そんな丸見えスパッツじゃ野郎どもの絶好のオカズだぜ?」スッ
コルニ「あ…アリガト……///」
レッド「おっと、バトルはトレーナーの指示の妨害もアリって自分で言ったんだから、卑劣とか言うなよ?」
コルニ「うん…。そもそも最初にそのルールを提案したのも攻撃して来たのはアタシだから文句は無いけど…」
レッド「しかし、メガシンカ…。中々興味深いな…」
コルニ「メガシンカはね、トレーナーの持っているキーストーンって石と、ポケモンに持たせたメガストーンって石とポケモンとトレーナーの絆があって初めて成立するの」
レッド「キーストーン?メガストーン?」
コルニ「ホラ、アタシの手の甲にある石がキーストーンで、ルカリオの手に付けてるのがメガストーンだよ」
レッド「…!その石って……」ゴソゴソッ
コルニ「あっ!レッドもメガストーン持ってたの!?しかも二個も…」
レッド「やはりこれがメガストーンだったのか…」
コルニ「でね、メガストーンはポケモンごとに対応するメガストーンがあるんだ。ルカリオの場合はこのルカリオナイトだね」スッ
レッド「だが、俺はキーストーンを持ってねェ」
コルニ「それは今からあげるよ。最初に言ったでしょ?アタシに勝ったらポケモンと良い物を上げるって」スッ
レッド「このキーストーンの大きさ、形……まさかな…」カチャッ
コルニ「わぁっ!その煙管の窪みにピッタリじゃんっ!」
レッド「成程な…。この為にパパンは…」
レッドはメガキセルを手に入れた!
レッド「じゃあポケモンの方は?」
コルニ「はい、このルカリオだよ。あ、もちろん今戦ったアタシのルカリオじゃないよ?」スッ
レッド「このルカリオにはメガストーンは?」
コルニ「ごめーん。キーストーンはいっぱい持ってるけど、ルカリオナイトは一つしか持ってないんだ…」
レッド「そうか。なら仕方ないな」
コルニ「で、レッド?この貸してくれたズボン、どうしたら…?」
レッド「ズボン?そうだな…ポケモンセンターの俺の泊まる部屋にでも届けておいてくれ」
コルニ「えっ?でもレッドは?」
レッド「ま、俺にもやる事があるんだよ」フゥゥ
――――
――
コルニ「……っしょっと。新しいスパッツにこうかーんっ」
コルニ「ポケモンセンター…ポケモンセンター……。何処にあるんだー?」キョロキョロッ
コルニ「それにしても、強かったなァ…レッド…」
コルニ(ちょっとカッコ良かったかも………///)
「アレ…?もしかして、コルにん?」
コルニ「えっ…?もしかして…もしかしなくとも、青ちゃんっ!?」
ブルー「わー!やっぱりコルにんだぁー!えっ?何で!?何でカントーに居るの!?」キャッキャッ
コルニ「えっとね、お爺ちゃんに『お前はまだジムリーダーとしての自覚が足りん!と言う訳で修行の旅に行って来い!』って言われてさー」
ブルー「うわぁ…。相変わらず厳しいね、コルにんのお爺ちゃんのコンコンブルさん…」
コルニ「ま、修行が足りないのは確かだけどね…」
ブルー「えー。まだわたしと同じぐらい歳でジムリーダーやってる時点で十分スゴいと思うけど…」
コルニ「そんな事無いよー。さっきだって、負けちゃったし…」
ブルー「え、コルにんが?」
コルニ「うんっ。手始めにこの町の格闘道場を制覇して、粋がってたんだけどね。直ぐに来た道場破りの人に負けちゃった」
ブルー「コルにんが負けるなんて、よほど強い人だったんだね…」
コルニ「うん…。それにその人、アタシ達と歳も変わらないのに、凄く大人びてて、優しくて、ちょっとカッコよかったなァ…」ウットリ
ブルー「もしかして、惚れちゃった?」ニマニマ
コルニ「かも…///」カァー
ブルー「うん、その気持ち分かるよ…。大人っぽい人って何だかカッコ良いもんね…」
ブルー「わたしの好きな人もわたしと同い年なのに、凄く大人で、強くて、カッコ良くて…」
コルニ「それって、前言ってた幼馴染の?」
ブルー「う…うんっ///」カァー
コルニ「あ、そうだ!ねえ、青ちゃん。この町のポケモンセンターって何処にあるの?」
ブルー「この町の?それだったらここから南に行けばすぐだよ」
コルニ「アリガト!アタシ、その人に借り物してて、ポケモンセンターの自分の部屋に届けておいてくれって頼まれてたの!」
ブルー「そうなんだぁ」
コルニ「じゃあね、青ちゃん!また今度何か食べに行こっ!」フリフリッ
ブルー「うーんっ!楽しみにしてるねー!」フリフリッ
ブルー「………そう言えば、レッドくん。この町に来てるのかな…?」
コルニ「レッドのズボン、届けなくちゃ……レッドの匂い、ちょっとクセになりそう…///」スンスンッ
ポケモンセンター
コルニ「すいません、ジョーイさん!レッドって人の泊まってる部屋って何処にありますかっ?」
ジョーイ「レッドさんのお泊りしている、部屋は二階の突当りにありますよ」
コルニ「アリガト、ジョーイさん!」タッタッ
ジョーイ「………レッドって子、自分の泊まる部屋に女の子を二人も呼びつけるなんて、何て子なの……」
コルニ「ココが、レッドの部屋だね…」ゴクンッ
コルニ「レッドが居ないのは分かってるけど、ちょっと緊張しちゃうなぁー///」ドキドキ
ガチャッ
コルニ「お邪魔しまーすっ」ソロリ…
エリカ「アァ…レッド…さ…まぁ…///イイですわぁ……///もっとソコォ……///」クチュクチュッ
コルニ「へっ……?」
エリカ「れっどさ……あら?」
コルニ「え…えーっと………誰?」
エリカ「あらあら、どちら様でしょうか?」ニコニコ
ヤマブキジム
レッド「ジムバッジ、頂きに参上仕った。ジムリーダー、出て来い」
ナツメ「ようこそ、ヤマブキジムへ。待っていたわ、マサラタウンのレッド…」シュンッ
レッド「ほぅ…。俺の事を知っているようだな」
ナツメ「アナタがここに来ることは前から知ってい…た………///」
レッド「どうした?」
ナツメ「いえ…。まさかパンツ一丁で来るなんて、予知出来なかったから………///」カァー
レッド「替えが無いんだ。我慢してくれ」フゥゥ
ナツメ「………まあ、いいわ。ジム戦は使用ポケモン4対…」チャキッ
レッド「分かった…」チャキッ
ナツメ「………ガラガラ」ボソッ
レッド「ジュニア、特攻!」ポーイッ
ジュニア「ガラァッ!」ポンッ
ナツメ「行きなさい、ユンゲラー」ポーイッ
ユンゲラー「ゲラゲラポー」ポンッ
レッド「物理の低い、ユンゲラー…。ならば、つるg…」
ナツメ「つるぎのまいをする前にエナジーボール!」
ユンゲラー「ユンッ!」バシュッ!
レッド「ッ!中断して、ボーンラッシュで弾け!」
ジュニア「ッ…ガラァッ!」ブンブンブンッ!
ガキンッ!
ナツメ「中々の反応速度ね…」
レッド「読まれた…?」
レッド「ならば!ストーンエッジ!」
ジュニア「ガラァ…ガァラッ!」ブォンッ…カキンッカキーンッ
ナツメ「サイコキネシス…!」
ユンゲラー「ユンッ」ブォンッ
ピタッ
レッド(ストーンエッジは囮…!ストーンエッジの弾幕を撒き、視界を悪くしてから、一気に踏み込み…!)
ジュニア「ガァァァ…」ダッ
レッド「ボーンラッシュ!」
ジュニア「ラアァァァッ!」ブンッ!
ナツメ「リフレクター」
ガキンッ!
レッド「何ッ!?」
ジュニア「ガラァッ!?」
ナツメ「ユンゲラー、サイコキネシス」
ユンゲラー「ユンッゲラゲラッ」ブォンッ
ジュニア「ガ…ガラァッ!?」フワァ…
レッド「ジュニア!」
ナツメ「投げ飛ばしなさい…!」
ユンゲラー「ユンゲーラー」ブォンッ
ジュニア「ガラアァァッ!」ブオォォォンンッ!
ドオォォォォォンッ!!!
ナツメ「続けて、エナジーボール!」
ユンゲラー「ゲラゲラー」バシュッ!
ジュニア「ガリャアァァッ!」
レッド「………スマン、ジュニア」
ジュニア「ガ……ガリャ…」ピクッ…ピクンッ
レッド「………」シュボンッ
レッド(動きを読まれた…?いや、何だ、この違和感は…)チャキッ
ナツメ「………次はライチュウ」ボソッ
レッド「夢の国からの使者、ピッキー特攻!」ポーイッ
ピッキー「ラア゛ァイ゛………」ポンッ
レッド「疾き事、風の如く!でんこうせっか!」
ピッキー「ラア゛イッ!ラア゛イッ!」シュバッ!
ナツメ「サイコキネシス!」
ユンゲラー「ユンッ!」ブォンッ
レッド「動き回れ、ピッキー!彼奴の視界に入らなければ、サイコキネシスも当たらん!」
ピッキー「ラア゛イッ!ラア゛イッ!」シュバッ!シュバッ!
ユンゲラー「ゲラッ…ゲラッ…!」アセアセッ
シュンッ…
ユンゲラー「ゲラッ!?」
ナツメ「完全に視界から消えたわね…」
ナツメ「………」ピキーンッ
レッド「………」ニヤリッ
シュバッ!
ピッキー「ラア゛ア゛ア゛ァァァァイッ!」ピョーンッ
レッド「動く事、雷霆の如しィ!10万ボルトォ!」
ナツメ「上よ、ユンゲラー。サイコキネシス!」
ユンゲラー「ユンッ!」ブォンッ
ピタッ…
ピッキー「ラア゛ッ!?」フワッ…
ナツメ「天井に一旦姿を隠すことで、ユンゲラーの視界から消える事で、一瞬混乱させてから、いきなり現れてからの攻撃…。私じゃなかったら上手くいったかもね」
レッド「………どう言う意味だ?」
ナツメ「私はエスパー…。本物の超能力者よ。フィールドに叩きつけて!」
ユンゲラー「ユゥンッ!」ブォンッ!
ピッキー「ラア゛ア゛ァッ!」グンッ
ドオオォォォォォォンッ!
ピッキー「ラ…ラア゛ァイ゛…!」ムクッ
レッド「良し!10万ボルトォ!」
ナツメ「かなしばり!」
ユンゲラー「ユゥンッ!」ブォンッ
ピッキー「ラア゛ァッ!?」カチーンッ
ナツメ「サイコキネシスで締め上げて!」
ユンゲラー「ユユユユ…」ブォンッ
ピッキー「ラ…ラア゛…ッ!」グググッ…
ナツメ「エナジーボール!」
ユンゲラー「ユゥンッ!」バシュッ!
ピッキー「ラ…!」
ドォォォォンッ!
ピッキー「ラ…ライ…チュウ……」ピクッ…ピクンッ
レッド「………」シュボンッ
レッド「………超能力者、だと…?」
ナツメ「ええ。サイコキネシス、読心、未来予知、瞬間移動、etc…。私は生まれ持った超能力者なの…」
レッド「にわかに信じられねェなァ…。じゃあ俺が今考えている事を読心してみな」フゥゥ
ナツメ「お安い御用よ…」ピキーンッ
ナツメ「………。~~~~ッ///エッチィッ!///」カァァ
レッド「どうやら超能力者ってのは本当らしいな」
ナツメ「ナ…ナ……ナニを一体妄想してるのよっ、アナタはァッ///変な事を読心させないでよっ!」カァー
レッド「ククッ。言っとくが、コレは未来のお前の姿よ、ナツメ…」フゥゥ
ナツメ「そ…そんな訳……!」
レッド「俺が勝てば、な…」ククッ
ナツメ「強がりを…!わ…私には超能力が有るもの…!負けはしない…!」
レッド「そう言う割にどうした?精神が乱れてるぜ?」ニヤリッ
ナツメ「だけど、私は読心で貴方の心を読む事が出来る…。勝てる筈がない!」
レッド「だけどよォ…、来ると分かってても避けられないって事もあるんだぜ?」
ナツメ「………?」
レッド「さて、と…次のポケモンを出すとするか…」チャキッ
ナツメ「………わんこ?」
レッド「初陣だ!アーロン、特攻!」ポーイッ
アーロン「ワオォォォォンッ!」ポンッ
ナツメ「他所の地方のポケモン…。エスパー相手に格闘ポケモンなんて…」
レッド「どうかな…?」
レッド「しんそく!」
シュバッ!
ナツメ「………!」ピキーンッ
ナツメ「しょうm…」
シュバッ!
ユンゲラー「ゲラッ!?」
レッド「ゼロ距離はどうだん!」
アーロン「ワンッ!」ゴオオォォォッ!
ユンゲラー「ゲラポー!」ズサァァ!
ナツメ「私の指示より早く…!?」
レッド「どんなに先読みが出来ても、指示を出す前に攻撃されちゃ、どうしようもないわなァ?」フゥゥ
ナツメ「サイコキネシス!」
レッド「しんそく!」
シュンッ!
ユンゲラー「ゲラッ!?」
ナツメ「うしr…」
レッド「れいとうパンチィ!」
アーロン「バアァァウッ!」ピキピキ…バァンッ!
ユンゲラー「ゲラァッ!」ピキ…カチコチ…
ナツメ「しまった…!」
レッド「ラスターカノン!」
アーロン「ワンッ!」ゴォォォッ!
ドオォォォォォンッ!!!
ユンゲラー「ゲェ…ラゲラァ…ポ……」ピクッ…ピクンッ
ナツメ「やるわね…」シュボンッ
レッド「いくらお前がエスパーでも反応速度は人並みだろ?頭じゃ分かっていても、それを声に出してポケモンに伝えるのには、数秒ズレが生じる」フゥゥ
ナツメ「ええ、その通りよ…。でも、私は負けはしない…!行きなさい、バリヤード!」ポーイッ
バリヤード「バァリバリバー」ベロベロバー
レッド「もう超能力もこの速度の前には無用の長物!しんそく!」
シュンッ!
ナツメ「アンコール!」
バリヤード「アンコール!アンコール!」パンッパンッパンッ
アーロン「ばうっ!?」テレッ
レッド「何!?」
ナツメ「これで、暫くはしんそくしか使えない…。それに…」
シュンッ!ガキンッ!シュンッ!ガキンッ!
バリヤード「バリバリィ♪」ペタペタペタ
アーロン「バァウ…!」ゼーゼー
ナツメ「リフレクターが有る以上、しんそくでは決定打にはならない…」
レッド「ほぉう…考えたな…。だが、今は攻撃あるのみ!しんそく!」
アーロン「バァウッ!」シュンッ!
ナツメ「そろそろ完成するわね…」ボソッ
ガアァァァァァンッ!
アーロン「ギャンッ!」メリィ
レッド「!?何だ、コレは…!?」
バリヤード「バリバリィ♪」ペタペタ
ナツメ「貴方のポケモンがしんそくしている間に、バリヤードがパントマイムしてたでしょ?それは本当は空気を固めて壁を作っていたの…」
ナツメ「そう。今、フィールドには透明な迷路が出来ているのよ。我武者羅に走ってたら怪我するわよ?ウフフ…」
レッド「ほぅ…オモシロい…」フゥゥ
ナツメ「でも、この迷路は身を隠す為だけじゃないのよ?バリヤード、サイケこうせん!」
バリヤード「バリィ!」ピピピピッ!
ガンッガンッガンッガンッ!
レッド「コイツは…!」
アーロン「バァウッ!?」
ドオォォォォォンッ!
アーロン「きゅぅぅ~~ん…」ピクッ…ピクンッ
レッド「アーロン…」シュボンッ
ナツメ「この透明な壁は光線を反射し、反射角を計算すれば、ジグザグに動く光線となる…。避ける事は不可能よ」
レッド「ヤるねェ…」チャキッ
ナツメ「もう貴方のポケモンは一体…。もう勝ち目は………」
ナツメ(ッ!?こ…このポケモンは…!レベルが違う……!)ピキーンッ
レッド「普通のジム戦でお前を使う事になるとはなァ…!ブッこむぜ、キラ!」ポーイッ
キラ「ハァッサム!」ポンッ
ナツメ「赤いフォルムの虫ポケモン…。噂に聞いたことがある、ストライクの進化系…」
ナツメ「だけど、例え虫でもこの透明の迷宮を抜け出すことは不可能…!」
レッド「フッ…。近道を使わせてもらおう!キラ!バレットパンチィ!」
キラ「ハアァァァァァッ!!!」シュンッ
バリィィンッ!バリィィンッ!バリィィンッ!
バリヤード「バリィッ!?」
キラ「サアァァァァムッ!」バァァンッ!
バリヤード「バリバァァァッ!」メリィィ…!
ドオォォォォォンッ!!!
バリヤード「バリ…バリィ……」ピクッ…ピクンッ
レッド「目の前に壁があるのなら、ブッ壊して進むのみ…」フゥゥ
ナツメ「バリヤード…。何をするかは分かっていたけど、まさか本当に壁を壊して直接殴って来るなんて…」シュボンッ
ナツメ「しかも、相性的に不利でも、リフレクターがある以上、大丈夫だと思っていたのに…」
レッド「コイツを他のポケモンと一緒にされては困る」
ナツメ「ええ、どうやら長い付き合いのようね…」
ナツメ「でも、私のポケモンはまだ二体残っている!行きなさい、モルフォン!」
モルフォン「モルモルゥ!」ポンッ
レッド「また会ったな、蛾」
ナツメ「モルフォン、ねむりごな!」
モルフォン「モルモルゥ…」バッサバッサパラパラ
キラ「ハァ…?」ウトウト
ナツメ「お眠りなさい…」
レッド「キラ!羽を振動させて、粉を振り払え!」
キラ「!ハァッサム!」ブルブルルッ
ナツメ「めざめるパワー(炎)!」
モルフォン「モルゥ!」ゴオォォォ!
ナツメ(どうせまた突っ張って来るんでしょ?でも、流石に4倍ダメージには耐えられないハズ…!)
レッド「バレッドパンチィ!」
キラ「ハアァァァッサムッ!」ゴオォォォ!
メリィッ…!
モルフォン「モルゥ……!」ゴホッ…
ナツメ「耐えた…!?」
レッド「続けて、つばめがえしィ!」
キラ「ハァッ!」ギンッ
モルフォン「モルゥゥ~」ビクンッ
ザシュッ!どさっ…
モルフォン「モ…モルゥ……」ピクッ…ピクンッ
ナツメ「モルフォン…」シュボンッ
ナツメ(とんでもないわね、あのストライクの進化系…。噂じゃはがね、むしって聞いたのに、炎タイプのめざパに耐えるなんて…)
キラ「ハァ…ハァ……!」フーフー
ナツメ(………?)
キラ「ハアァァァァサムゥゥゥゥッ!!!」ガオー
ナツメ「ッ!?」ビクッ
キラ「サムッ!サムッ!」ジャキンッ!ジャキンッ!
ナツメ「何ッ!?様子がおかしく……!?」
レッド「………」フゥゥ
レッド(落ち着け、俺…。キラにバトルをさせるとこうなるのは分かっていた…)
レッド(コレは俺とキラに与えられた試練だ…。コレを押さえられなければ、俺もナツメも…死ぬ…!)
レッド(と言って、今までみたいに慌ててもダメだ…。心静かに…明鏡止水の心で………)フゥゥ
どくんっ
レッド「ッ!?」
どくんっどくんっどくんっ
レッド(コイツはァ…。煙管のキーストーンを通じて、キラの鼓動が口内に広がる…。キラの命を感じる…)
レッド(キラ…お前も自分を止められないのか…。だが今の俺にはキーストーンを通じてお前の行動が分かるよ…)
ドクドクドクドクッ!
レッド「ッ!?」
ナツメ「………えっ?」ピキーンッ
シュンッ!
キラ「ハァァァァァ………!」フーフー
ナツメ「ア…ッ」
ザシュッ!ブシャアァァァァァァァッ!!!
ナツメ「………えっ?」
レッド「グゥ……」ドクッ…ドクドクッ
キラ「ハァッ…!」ハッ
ナツメ「レッド……。貴方どうして……?」
レッド「ヨォ…怪我は無ェか……?」ゼーゼー
ナツメ「私は大丈夫だけど…!でも、貴方が!」
レッド「自分のポケモンを上手く扱えないのは俺の責任だ…。俺もケジメ、よ……」ゼーゼー
キラ「ハァ…ハァ……」ゼーゼー
レッド「キラよォ…お前はちょっと血が上りやすいだけなんだ…。あまり気にする事じゃねェ…。全部俺の責任だァ…。次からはちゃんとメシに牛乳入れてカルシウム摂取させるからよォ…」ナデッ
レッド「だから、な…。お前ももうちっと落ち着こうぜ?折角の楽しいバトルが台無しになっちまうぞ?お前も大好きだろ?ポケモンバトル…」
ドクドクドクドクッ………とくんっ…とくんっ…
キラ「………」コクンッ
レッド「よしっ」ニカッ
ナツメ「眼の色が…戻った………」
レッド「悪かったな、ナツメ…。俺のキラが迷惑かけて…。怖かっただろ?」
ナツメ「え…ええ。でも、私は大丈夫だけど…、貴方、もしかしてこのままバトルをするつもり…?」
レッド「当たり前…だろ?こんな楽しいバトル、途中で止められるかっての…。な、キラ」
キラ「ハッサム!」コクンッ
ナツメ「ハァ…貴方、バカね…」
レッド「フッ…。漢ってのはそう言うもんだ」フゥゥ
ナツメ「良いわ…。でも途中で倒れても知らないんだからね!最後よ、フーディン!」ポーイッ
フーディン「フゥ……」ポンッ
レッド「………徐かなる事、林の如く…。俺達の精神は今林の如く徐かだ…」
レッド「されど、俺達の魂は火の如く、真っ赤に燃えている…!勝利を掴めと轟き叫ぶ!」
レッド「命、爆熱ッ!メガシンカァ!」シャキーンッ
ピッカァァァァァンッ!
キラ「メガッ!ハッサアァァァムッ!!!」パッパラー
ナツメ「ストライクの進化系が進化した…!?メガシンカ…?」
ナツメ(ダメね…。コレは勝てないや…。でも…)
ナツメ「フーディン!きあいだまァ!」
レッド「キラ!バレッドパンチィ!」
フーディン「フゥゥ…」ブォンッ
シュンッ!
キラ「ハアァァァァサムゥッ!」バァァンッ!
フーディン「フディィィィンッ!!!」ズサァァ!
ナツメ「フーディン!」
フーディン「フ…フゥ……」ピクッ…ピクンッ
キラ「ハッサム…」ヒュンッ
レッド「フッ…。俺達の…かt…」グラッ
ガシッ
ナツメ「もう、しっかりしなさいよ…」
レッド「悪ィ…」
ナツメ「ちょっと傷口見せなさいよ」
レッド「何だよ…」スッ
ナツメ「………はい、一応傷は塞いだわ」ポォォ…
レッド「………エスパーの力ってスゲー」
ナツメ「傷は塞いだけど、かなりの出血量だし、一応ポケモンセンターに行って安静にしてなさい」
レッド「わーってるよ…」フゥゥ
ナツメ「………心配だからついてく」
レッド「………ホイホイ付いて来て、どうなっても知らねぇぞ?」
ナツメ「………別に構わないわよ、どうなっても…///」プイッ
レッド「ククッ…そうかい」
ポケモンセンター
レッド「確か、二階の突当りの部屋をとってた筈だ…」フラフラ
ナツメ「………ねえ。気の所為か、その部屋から人の気配がするんだけど…」
レッド「………」
ガチャッ…
コルニ「アァンッ…ッ///らめぇ…///イクゥ…イっちゃうよぉぉ///」ビクッビクンッ
エリカ「もうギブアップですか?レッド様の攻めはコレの3倍以上は気持ちイイんですよ?この程度で満足するなんて、なんて無様な…」クチュクチュッ
コルニ「こ…コレのさんばいぃ…?///欲しい…本物のレッドの○○○欲しいィよォッッ///」ビクンッビクンッ
エリカ「あらあら…すっかり堕ちちゃいましたねェ…」
ナツメ「………///」
レッド「………」フゥゥ
――――
――
ブルー「はぅあ~~。ヤマブキジム、留守だったなぁ…。もしかしたらと思ったのにぃ…」トボトボ
ブルー「レッドくん、本当にヤマブキシティに来てるのかなぁ…?ナナミさんの話じゃ来てる筈なのに…」
ブルー「………あ、もしかしてポケモンセンターに行ったら、分かるかも!」タッタッ
ポケモンセンター
ブルー「すみません、ジョーイさん!このポケモンセンターにマサラタウンのレッドって子、泊まってませんか?」
ジョーイ「ええ。マサラタウンのレッドさんなら、つい先程、二階の突当りの部屋に戻りましたよ」
ブルー「本当ですかっ!?ありがとうございますっ!」ペコリッ
ブルー「レッドくん、やっぱり来てたんだっ♪」タッタッ
ジョーイ「よ…四人目…!?本当になんて子なの…!?」
ブルー「突当り…突当り……この部屋だね!」トテトテ
ブルー「折角だから驚かちゃおっ♪」
ガチャッ!
ブルー「どーんっ!レッドくん、ビックリし………た………?」
コルニ「アァンッ///アァンッ///れっどのぉ…しゅごく……おおきく…てぇっ…あついよぉ……っ///」ビクンッビクンッ
ナツメ「あっ……んっ……わた…しのサイコオナニ…よ…り……きもち…イィ……///」グチュッ…グチュッ…
エリカ「あっ……もぉう……さっきから…コルニさんばっかりぃ……焦らしプレイですの?焦らしプレイですわよねっ…///」グチュ…グチュッ…
レッド「………」パンパンパンッ
ブルー「レッド…くん…?コルにんに…エリカさん………?」ガクッ
レッド「………っ!?ブルー……!?」パンパンッ…ハッ
ヌプ…ヌプ………ヌプ…………
コルニ「んっ……何で止め………っ!あ…青ちゃ…ん……?」ハッ
エリカ「レッドさまぁ……何でお手をお止めに……?あら、ブルーさん」
ナツメ「アナタは…」
レッド「………ブルー」
ブルー「……………」フルフル
ナツメ「………」ピキーンッ
ブルー「……………ゴメンッ!」ダッ
レッド「………」グッ
コルニ「あ…青ちゃんっ!」
ナツメ「………追いかけなくても良いの?追いかけてちゃんと理由を話したら?」
レッド「………全く、読心で人の心読みやがって…」
コルニ「………ハイ、これ借りてたズボン」スッ
レッド「悪ィッ!」ダッ
エリカ「?」キョトンッ
――――
――
ブルー「ハァッ…ハァッ……」タッタッ
『アァンッ///アァンッ///れっどのぉ…しゅごく……おおきく…てぇっ…あついよぉ……っ///』
『あっ……んっ……わた…しのサイコオナニ…よ…り……きもち…イィ……///』
『あっ……もぉう……さっきから…コルニさんばっかりぃ……焦らしプレイですの?焦らしプレイですわよねっ…///』
『………』
ブルー(レッドくん………あんな沢山の女の子と…!コルにん達と裸でっ……!)
ブルー「………ぐっ…あ゛う゛ぅ…」グスッ
?「………」コソッ
レッド「………」タッタッ
ブルー『ねえ、レッドくん。オトナな男の人ってかっこいいとおもわない?』
レッド『えっ、うん。たしかにかっこいとおもうけど…』
ブルー『だよねー!やっぱり男の人は女の子のあつかいになれてるはーどぼいるどな人がイイよね!』
レッド『………!?』ガビーンッ
レッド『ねえ、ナナミさん。オトナの男の人ってどうすればなれるの?』
ナナミ『大人の男の人?そうねぇ…今はグリーンも居ない事だし…。レッドくん、ちょっとお洋服脱いでみようか?』
シロナ『キミはもっとこの旅で色んな事を体験しなさい。色んなポケモン、色んなトレーナー、色んな女の子…』
シロナ『そうすれば、キミの夢見るハードボイルドなチャンピオンも現実になるわ』
レッド「………チィッ!」タッタッ
レッド「………アイツ、ポケモンセンターの外に出たか」
ざわざわ…
レッド「ん?」
テレビ『臨時ニュースです!今先程、悪の秘密結社・ロケット団による犯行声明が発表されました!』
サカキ『カントー地方の皆さん、こんにちは。私はロケット団のボス、サカキです』ペコリッ
サカキ『私たちは今しがた、ヤマブキシティのシルフカンパニーを占拠しました』
サカキ『我々の要求は、現金1億円、シルフカンパニーのマスターボール、ポケモン協会の解体、6Vのレベル50以上のポケモン100匹です』
サカキ『人質にシルフカンパニーの社員全員…否、現在ヤマブキシティに居る人間全員です』
「ど…どういう事だ!?」
「わたし達も人質…!?」
レッド「………」
警備員「クククッ…ついに作戦だぜ!」バッ
したっぱ1「いえーい!」
したっぱ2「いやっほーいっ!」
したっぱ3「イィィハァァァッ!」
したっぱ4「んんっ…ままぁ……///」チュパチュパッ
したっぱ1「ってお前は一体いつまでそのミルクをチュパチュパしてんだッ!」
サカキ「ヤマブキシティの東西南北のゲートは我々の支配下にある』
トレーナー「それなら空から逃げてやる!シュバッ
がんっ!
トレーナー「ウギャッ!?」ヒュー
サカキ『空から逃げても無駄です。町全体に強力なバリアを張りました』
サカキ『そして、町の至る所に数十匹のマタドガスを設置しています。変な事をすれば、バリアの中と言う密閉空間で毒ガスをばらまく事になります』
サカキ『ご心配なく、我々はワクチン接種とガスマスクを所持しておりますので』
サカキ『では、ポケモン協会の良き返答を期待している』ツーツー
テレビ『以上が、ロケット団による犯行声明です。ヤマブキシティの皆さん!頑張って町から避難して下さい!』
「出来るか―!」
「私たち、町に閉じ込められたの…!?」
「カントー、マジヤバくね?」
レッド「………」
エリカ「レッド様!」タッタッ
コルニ「青ちゃんを探さなきゃいけないのに大変な事になっちゃったね…」
ナツメ「私のヤマブキシティで何て事を……」
ナツメ「………レッド?」
レッド「………」フルフル…
レッド(サカキィ………!)ニィィ
ナツメ「………!?」ゾクッ
コルニ「レ…レッド……?どうしたの?凄い顔してるよ…?」
エリカ「ええ…。まるで獲物を見つけた野獣の様な…」
ナツメ「………」ピキーンッ
レッド「………なあ、三人に頼みたい事があるんだが…」グリンッ
エリカ「え…ええっ!レッド様の為なら何でも!」キラキラッ
コルニ「アタシに出来る事があるなら何でも言って!」
ナツメ「私は言われずとも、貴方が考えている事をするつもりよ。ここは私の町だから」
レッド「悪ィな…それじゃあ、まずは………」
シルフカンパニー
サカキ『ビルの警備、気を抜くではないぞ』ガチャッ
したっぱ「いやいや、サカキ様!こんな状況で敵なんて来ないでしょ!」
女幹部「敵は来るわ」
女したっぱ「敵は来るですって!?」
したっぱ「こんなに大量の人質を取っているのに、攻めるバカは居ないでしょ!」
ブロロロロロロロ………!
サカキ『バカは来る!』
バリイイィィィィィィィィィィンッ!!!
レッド「とーうっ!」ブロロロロロンッ!
したっぱ「バカが来たアァァァァァッ!?」
女幹部「ロッソ!」パァァッ
サカキ『待っていたぞォ!ロッソォォォッ!』
レッド「薙ぎ払え、ジュニア!ほねブーメラン!」ポンッ
ジュニア「ガァラァッ!」ブゥンッ!ブゥゥンッ!
したっぱ「あでえぇぇっ!」ボコッ
したっぱ「バカなッ!人質の命が惜しくないのかッ!?」
したっぱ「早く牢屋の番に連絡しt…どぎゃあぁっ!」
レッド「させるかよッ!」ブロロロロンッ!
したっぱ「まさか奴め!真っ直ぐ牢屋のある部屋に向かっているのかッ!?」
したっぱ「何故奴が牢屋の場所を知っているゥゥッ!?」
ナツメ『聞こえる?レッド!人質の人達が居る牢屋はその突当りを左に曲がった先の食品庫よ』ピキーンッ
レッド「分かった!全くエスパーの力ってスゲーのなァ!」キキィィィッ!ブロロロロロンッ!
女したっぱ「ロッソくん、カッコイイー!」キャー
女幹部「本当よねー!」キャー
したっぱ「えぇいっ!こうなったら町中にマタドガスの毒ガスを…!」ポチッ
しーんっ………
したっぱ「………何故だ!何故マタドガスの毒ガスが噴出しないッ!?」
マタドガス「マァタドガァ…」ピクッ…ピクンッ
ナツメ「エスパーの力なら、何処にマタドガスが配置されてるかくらい、感知出来るわ」
フーディン「フゥ…」
ナツメ「それに、このバリア…。どうやらリフレクターとひかりのかべの性質を合わせ持っているよね…。コルニ!」
コルニ「OK!皆ァ!イっくよぉー!」
からてか「「「押忍ッッ!!!」」」オー
メガルカリオ「バァウッ!」
ゴーリキー「リッキィィッ!」
オゴリザル「ぶひいぃぃっ!」
ニョロボン「ニョロッ!」
「「「「からわわりィ!!!」」」」
バッッッリイィィィィィィィィィィインッッッ!!!
「やったー!バリアが割れたアァッ!」
「町の外に出られる―!」
「ウエェェェイッ!」
したっぱ「ば…バカな………!」ワナワナ
ナツメ「それに、このバリア…。どうやらリフレクターとひかりのかべの性質を合わせ持っているよね…。コルニ!」
コルニ「OK!皆ァ!イっくよぉー!」
からてか「「「押忍ッッ!!!」」」オー
メガルカリオ「バァウッ!」
ゴーリキー「リッキィィッ!」
オゴリザル「ぶひいぃぃっ!」
ニョロボン「ニョロッ!」
「「「「かわらわりィ!!!」」」」
バッッッリイィィィィィィィィィィインッッッ!!!
「やったー!バリアが割れたアァッ!」
「町の外に出られる―!」
「ウエェェェイッ!」
したっぱ「ば…バカな………!」ワナワナ
したっぱ1「クソォ!こうなったら一人でも…!」ガシッ
幼女「イヤアァァッ!助けてぇ~!ママァァッ!」
しゅるるるるるっ……
したっぱ1「ふぎゃ……がばぁ………!」ジュブッズブズブッ
モンジャラ「もんもんっ♪」シュルルルッ
エリカ「イイですわ、モンジャラ…///ええ、イイ光景ですわ…///」
幼女「ふぇえ…」ビクビク
エリカ「レッド様の前では、淫乱ドMのエリカ…。ですが、今宵は鬼畜ドSのエリカ、復活祭ですわっ!」
エリカ「さあ、モンジャラ!ロケット団の方々、男女問わずに穴と言う穴につるを捻じ込んで差し上げなさいっ!」
モンジャラ「もんもーんっ!」
したっぱ1「wwwwwwwww」ピクッ…ピクンッ
食品庫
どおぉぉぉぉんっ!キキイィィィィッ!
レッド「ふぅ………」
「おおっ!助けが来てくれたぞー!」
「やったー!」
グリーン「ヘイッレッドゥ!お前もここまで来たのかYO!ハッハァッ!嬉しいZE!」
レッド「………グリーン、お前も助けて欲しいのか?」
グリーン「YES!」グッ
――――
――
グリーン「実はさ、グランパのお使いでこの会社の社長に用があったんだけどYO、そん時にいきなりロケット団が現れてビルを乗っ取っちまた訳だYO!」
レッド「で、偶然一緒に居たお前も情けなく捕まった訳か」フゥゥ
グリーン「俺だって、大人しく捕まったんじゃねェYO!反抗してロケット団のボスとバトルしたんだけど、惜しくもやられちまったZE!」
レッド「………」グッ…
グリーン「あ、そう言えば、レッドゥ!ついさっきこのビルでロリ巨乳を見かけたZE!」
レッド「ッ!?本当か!?」ガシッ
グリーン「お、おう…。でも声かけても何だかおぼろげな感じでフラフラしてて、何だか様子が変だったんだYO…」
レッド「………」
グリーン「とにかく早くロリ巨乳を見つけてさっさとここからおさらばしようZE!」
レッド「………」
バンッ!
したっぱ「そうはさせるかァ!誰一人とて逃がさーんッ!」ゾロゾロ…
グリーン「チイッ!」
レッド「………緑、お前はこの人達を連れてこのビルから逃げろ…」ボソッ
グリーン「なっ…!レッドゥ!お前はどうするんだYO!」
レッド「俺が殿を務める…。それに、このビルにはまだブルーが居るし、用もある…」
グリーン「だったら俺も一緒に…!」
レッド「………俺は俺に『しか』出来ない事をする。だから、お前はお前の出来る事をやれ」
グリーン「くっ…わーったYO!だけど約束しろよな!ちゃんとロリ巨乳を連れて帰るってYO!」ダッ
レッド「フッ…たりめーだ」フゥゥ
――――
――
レッド「………さてと」
したっぱ「人質を逃がして自分はヒーロー気取りか、ロッソ!」
したっぱ「サカキ様に目をつけられておきながら…!この裏切り者め!」
レッド「裏切るもなにも、内定をもらっただけだ。勘違いするなよな…」
女したっぱ「キャー!ロッソくぅ~~んっ!」キャー
女したっぱ「また抱いてー!」キャー
レッド「後な、俺は人質を逃がしたんじゃねェよ。邪魔者に消えてもらっただけだ」
したっぱ「何…?」ピクッ
レッド「こっからはR18タイムだ。俺以外のガキは歯ァ磨いてさっさとおねんねしてなァ…!」チャキッ
――――
――
ナツメ「皆!こっちよ!」
「おぉっ!ジムリーダーのナツメちゃん!」
「死ぬかと思ったァ…」
「ありがとう…っ!ありがとう…っ!」
グリーン「よしてくれよ…。俺は特に何もしてねェZE?」
ナツメ「あら。まだ貴方この町に居たのね」
グリーン「ちょっ…!ヒドくないッ?ナツメちゃぁ~んっ!てか町から出られないからしゃーないじゃねェかYO!」ウネウネ
グリーン「っとそうだ!人質は全員助けた事だし、俺もアイツの加勢に行くかな」クルッ
ザッ
ナツメ「悪いけど、それはさせられないわ」
エリカ「あのお方の頼みですもの」
コルニ「人質を全員助けたら誰もビルには入れるなってね」
グリーン「は…ハァッ!?」
グリーン「イヤイヤイヤ…。アイツがカッコつけなのは知ってるけど、流石に今回はマズいだろ…?」
ナツメ「………彼は別にそんな事考えてないわ」
グリーン「イヤ、ただのカッコ付けだろ!それにアイツが前に自分で言ったんだ!ロケット団相手に生温いやり方では、死ぬぞってよォ!」
グリーン「一人で行って、一人でケリつけようなんざ、生温いのはどこのどいつだよッ!」グッ
ナツメ「………彼は見せたくないだけよ」
グリーン「………何のことだよ」
ナツメ「じゃあ見てみる?その覚悟があるなら」ピキーンッ
グリーン「ッ!?」ピキーンッ
したっぱ「」ゴトッ…
したっぱ「」グタッ…
したっぱ「」グシャァ…
女したっぱ「///」ピクッ…ピクンッ
女したっぱ「あ…ひぃ……///]ピクッ…ピクンッ
女幹部「あ゛あ゛あ゛……///」ピクッ…ピクンッ
ぬぷっ………
レッド「………」ペロッ
グリーン「こ……コイツはァ……!?お゛お゛え゛ェェェ」ゲボォ
ナツメ「男のしたっぱは皆死んでるわ…。女のしたっぱ達は彼のテクで一瞬にしてイかされた」
ナツメ「コレが貴方に見せたくなかった光景よ…」
グリーン「アイツ………何でこんな事を…」
ナツメ「汚れ役を買って出たのよ…」
グリーン「………」
エリカ「修羅の道…ですわね」
コルニ「レッド…」
レッド「………ふぅ」ツヤツヤ
レッド「………待っていな、サカキ」キッ
サカキ「ああ、待っているよ。ロッソ」
幹部「サカキ様、コーヒーを」スッ
サカキ「ああ、悪いね」
幹部「しかし、大した落ち着きようですね。部下の大半が小僧一人に惨殺されたのに」
サカキ「落ち着いてなどいないさ。今、私の心は部下を殺された憤怒、強者を前にしたワクワク、彼がここまで強くなった事に対する喜びが渦巻いている…」ハァハァ
幹部「………まさかと思いますが、今回のテロの目的は…」
サカキ「ふっ…。勿論世界征服の為の第一歩…。違うか?」
幹部「はい…。。その通りです」
サカキ「宜しい。クククッ…」ワクワクドキドキ
幹部「………」ギリッ…
レッド「………」スタスタ
レッド「………ナツメ、社長室は何処だ?」
レッド「………反応が無い。テレパシーの電波でも悪いのか?」
ふらっ……ふらっ………
レッド「ん…誰だ……ッ!」
ブルー「………」フラッ…フラッ……
レッド「ブルー!」ダッ
ブルー「………あっ」フラッ……ガクッ
レッド「おいッ!大丈夫か!?意識はあるか!?」ガシッ
ブルー「れっど……くん……?」
レッド「良し、意識はあるな…。ブルー……俺ァ……」
ぎゅぅっ…
レッド「………ブルー?」
ブルー「………大好きだよ、レッドくん」ギュウゥ…
レッド「ブル………]
ぐさっ…
レッド「………ッ!?」ツー
ブルー「 死んで♪ 」ケタケタッ
レッド「ぶ……ぶる…う…お前……かはっ…!」ゴフッ
ブルー「レッドくん、トっても苦しソう…♪もっとグリグリしアゲるネ♪ケタケタッ♪」グリグリィ…
レッド「があ゛ァ…!」
バチィッ!
ブルー「きゃんっ!」ビリッ
ピッキー「ラア゛ァァァイ゛…!」バチバチッ
ブルー「アハ…♪ビリビリキタァ♪ゴ主人サマの為に、エライ子だネェ…♪ケタケタッ♪」
ピッキー「ラア゛ァア゛ィッ!ライ゛ラア゛ァァイッ!」
レッド「『ブルーはこんな事しねェ!おどれァ、ブルーのニセモノだな!』、か…。否、あの匂い、感触、Fカップの胸…、まさしくブルーだ…」ポタポタ…
ブルー「ウフフッ…。ソーだヨ。ブルーだヨ?何言っテルのカナァ…ピッキーちゃんハァ♪ケタケタケタッ♪」コテッ
レッド「確かにブルー…だが、ブルーじゃねェ…………まさか」
幹部「彼女は私が調教したのだよ、ロッソ」ヌッ
レッド「テメェは………誰だ?」
幹部「ロケット団の幹部だ!覚えてろよ!」
レッド「黙れ、モブが…。モブ幹部の性別以外は他と区別つかねェよ…。分かるのはサカキだけだろ」
レッド「で、テメェがブルーをこんな…キチガイ女…に調教したってのか…?」ハァ…ハァ…
ブルー「アハハッ…♪キチガイだナンテ…ヒドイなァ…♪ケタケタッ♪」
幹部「たまたまマタドガスの設置に町を歩いていたら、私好みの巨乳少女が泣きながら走っているのを見つけてな…」
幹部「丁度若い戦力が欲しかった事だし、調教・洗脳して今回のテロに役立ってもらおうと思ってな…」
レッド「………」フゥゥ
幹部「調教するのには苦労はしなかったよ。心に深い傷を負ってたみたいだからね。そこに付け込めば、簡単に狂ったよ…ククッ…」
幹部「よほど、何かショックな事でもあったのかなァ?んん?」
レッド「………で?」ギロッ
ドゴオォッ!
幹部「ふごおぉっ!」ズサァァ!
レッド「モブは黙って沈んでろ…」フゥゥ
ブルー「スーきダラけ♪」ポーイッ
レッド「ッ!」ハッ
ブルー「ブルタウルス、とっしん!」ポーイッ
ブルタウルス「モオォォォッ!」ドゴオッ!
レッド「クッ…!カロリー!」ポーイッ
カビゴン「カビゴォンッ!」ポンッ
ガシィッ!
ブルタウルス「モオ゛ォォッ…!」ググッ
カロリー「カビイィ…!」ググッ
ブルー「ケタケタケタッ♪止めラれチャッタ♪」
レッド「オイ、ブルー!さっきからケタケタしやがって!流石にウザイぞ!」
ブルー「ソーオ?ワタし、ケタケタ大好キ♪」ポーイッ
ラッキー「ルゥゥゥアッキイィィイッッ!」ポンッ
レッド「!」
ブルー「ルアッキィ、レッドクンにどくどく!」
ルアッキィ「ルァァッキィィエェェッ!」ドクドクッ
レッド「がア゛ァァッ…!」ドクドクッ
レッド「ぐ…がァァ……!」ガクッ
ピッキー「ラア゛ァァイッ!?」
レッド「ハァ…ハァ…心配する…な………。ただ毒を…喰らっただけ…だ…」
ブルー「強ガるレッドクン、ダイすキ♪殺シタいクらいに………ネ♪」ケタケタッ
ピッキー「ラア゛ァァァイ゛ッ…!」バチバチッ
ブルー「アハハッ♪ピッキーちャん、ワタしに攻撃スるツモり?イイよ?コロしてもイイんだヨ?」
レッド「止めろッ!攻撃はするなッ!」
ブルー「ソんな優しイレッドクんもダイスキ…♪。でぇも…」ポーイッ
ワンダー「バァナァ!」ポンッ
ブルー「ワンダー、パワーウィップ!」
ブオォォォォンッ!
レッド「がっ……!」バシィィンッ!
ブルー「ソんな事じゃ、死ンじゃうヨ♪ケタケタッ♪」コテッ
ブルタウルス「モオォォォッ!」ドゴォッ!
カロリー「カビィィィッ!」ズサァァ!
ルアッキィ「ルァァッキィィエェェッ!!!」ガシッグルグルブオォォォンンッ!
ピッキー「ラア゛ァァアッ!」ドォォンッ!
ブルー「ワンダー、レッドクンニハードプラントォ!」
ワンダー「バァァァナァァァフシャアァァァァァッ!!!」シュルルルルルルッ!!!
ドゴオォォォォォォッ!!!
レッド「グアアァァァァッ!」
ブルー「アハハッ♪レッドクん、チマミレェ…♪タノシィナァ………♪」
レッド「ぐっ……かはっ……あ゛ぐぅ……」ポタッ…ポタッ……
ブルー「ワタシ以外のオンナとイるレッドくンなンてダイキライ…♪デもダイスキ…♪憎イ…♪でモダイスキ…♪殺シタイ…♪デもダイダイダーイスキ…♪」ケタケタッ
ブルー「ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタッ♪」
レッド「………俺の事が大嫌い…か。憎い…か。殺したい…か…」ハァ…ハァ
レッド「………じゃあ…今お前のその白い頬を濡らしているのは…何だ…?」
ブルー「………?」ポロ…ポロポロッ
ブルー「………ホントだ。ナミダが出テルヤ…♪ちっとモ悲しくナンかナイのに…」
レッド「………ブルー、言い訳はしねェ…。俺はこの旅に出てからお前以外の…色んな女を抱いてきた…。両手両足の指だけじゃ足りねェ数のな…」
レッド「俺は…大人の漢…ハードボイルドな…チャンピオンになる為に……雑誌、漫画…大人の女性から聞き、学び、行動で示してこようとしてきた…」
レッド「大人の漢ってのは…行動、生き様だけでなく、女慣れしてなきゃ…ダメなもんだと考えていた…」
レッド「己を知り…世界を知り…女を知る事で…俺は大人の漢になりたかった………」
レッド「そもそも…俺がハードボイルドを目指そうとしたきっかけはなァ…俺の好きな女が昔、ハードボイルドな大人の漢が好きだと言っていたからなんだ…」
ブルー「………」
レッド「俺は…ハードボイルドな漢に…その女の理想の漢になりたかった………」
レッド「ブルー、漢は確かに他の女に浮気もする…すぐ熱くなってケンカもする…。結局いつまでたっても漢ってのはクソガキの大馬鹿野郎だ…」
レッド「だがな…俺は…本気で惚れた女の理想の漢になってから…ブルー…。お前を抱きたかったんだ…」
ブルー「………!」
レッド「ブルー、コレは俺のただの意地だ…。俺の意地でお前を…本気で惚れた女を傷つけた…」
レッド「俺を許さなくて良い…。お前の怒り、悲しみ、苦しみが晴れるのなら…俺は角でも猛毒でも鞭でもナイフでも喜んでこの身に受けよう…」バッ
ブルー「ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァッッッ!!!」ダッ!
グサッ…!
………ポタッ…ポタポタッ…
レッド「………」
ブルー「ハァ……ハァ……痛ゥッ…」ポタッ…ポタッ…
ブルー「………れっど…く……ん」スゥ…
からんっ…からんからんっ…
レッド「………ブルー、すまなかった」ギュッ…
ブルー「ごめ…っ…ごめんな…さいっ……れっどく…んっ…わたしっ…ヒドいこと…してっ……」ポロポロッ…
レッド「この程度の傷…気にする事は…無ェ…。俺の…け…じめだ………」ゼェ…ゼェ…
ブルー「わたしっ…本当…にぃ…昔から…レッドくんの事っ…好きだったのに…大好きだったのにぃ……」ヒック…ヒック…
レッド「ブルー…約束する…。俺はハードボイルドなチャンピオンになるまでもう女は抱かねェ…」
レッド「だけど、もし…俺がハードボイルドなチャンピオンに…お前の理想の漢になる事が出来た暁には…」
レッド「ブルー…お前を抱きたい…。否、抱かせてくれ…」
ブルー「うんっ……!うんっ………!」
レッド「だけど…その前にもう一人ケジメをつけなきゃならねェ奴が居る…」スッ
ブルー「っ…ダメだよ!そんな身体じゃぁ…!一回戻って後は警察の人に…!」
レッド「彼奴には俺じゃなきゃなダメだ…。否、他の奴に彼奴の首は取らせねェ…!俺の獲物だ…!」
ブルー「レッドくん、ヤメテ!死んじゃうよ!」
レッド「ばーか、マサラの人間がこの程度の傷で死ぬものか…」
ブルー「でも…!」
とすっ
ブルー「あっ……れっど…く………」ドサッ
レッド「すまねェ…。少し寝ててくれ」
レッド「……………くっ」ガクッ
レッド「がはっ…!くぅっ……!がぁ…!」ゴホッゴホッ…
レッド「傷が…開いたか………。だが、まだだ…!こんな所で…止まれるかァ…!」
レッド「待っていな、サカキィ…!」フルフルニィィ
社長室
レッド「………よお」ザッ
サカキ「ここからの景色…良い物だとは思わないかね?ここからならカントー全土を見渡せる…」
レッド「カントー本土のほぼ中心…。しかも一番デカいビルだからな…」
サカキ「この中心から我らロケット団のカントー征服…否、世界征服が始まろうとしている…」
レッド「………」フゥゥ
サカキ「だが、その前にやる事があるな…」クルッ
サカキ「敢えて聞こう。あの時は私は精神も身体も完膚なきまで叩き潰した…。なのに何故キミは再び私の前に立つ?」
レッド「漢とはそう言うものだろ?」フッ
サカキ「違いない」フッ
サカキ「さて、折角ここまで来たのだ。そこに回復システムとパソコンがある。ポケモンを回復させ、戦うポケモンを決めると良い」
レッド「バトルに関しては相変わらずのフェアプレー精神だな」ティンティンティロリンッ
サカキ「私はバトルは何時でも真剣勝負をしたいのだ」
レッド「それは同感だな」ピッピッ
サカキ「準備は良いかね?」
レッド「ああ。ケジメつけさせてもらうぜ」
サカキ「以前は見逃したが、今回はそうはいかんぞ」
レッド「ああ。負けた方の首を撥ねる…」チャキッ
サカキ「………もう、多くは語るまい」チャキッ
サカキ「後は血風の中で語り合おうぞォ!ロッソォッ!」ポーイッ
レッド「望むところだァッ!サカキィッ!」ポーイッ
ジュニア「ガラァッ!」ポンッ
ニドクイン「ニィドォ!」ポンッ
サカキ「ほぅ…。あの時のカラカラか!まだ母親を殺された怒りは健在かッ!?」
レッド「当然だッ!つるぎのまい!」
ジュニア「ガラァァッ!」シャキーンッ
サカキ「宜しい!今再びその怒りの刃、ニドクインお姉ェさんが受け止めよう!」
レッド「見せてやれ、ジュニア!ボーンラッシュ!」
ジュニア「ガラァッ!ガラァッ!ガラァッ!ガラァッ!」ブンッ!ブンッ!ブンッ!ブンッ!
ニドクイン「ニィドォ…!」ググッ…
ジュニア「ガァァアラァッ!!!」ブオォォォンッ!
ニドクイン「ニドオォォッ!」ズサァァ!
サカキ「見事ォ!その怒りの刃、時間を経てさらに研ぎ澄まされたかァ!」
レッド「そして追撃のほねブーメラン!」
ジュニア「ガラァッ!ガラァッ!」ブンッ!ブンッ!
サカキ「みずのはどうで防御だ!」
ニドクイン「ドォォォッ!」バァシャァァァンッ!
レッド「チィッ…!」
サカキ「さあ、少年!ニドクインお姉ェさんの愛の抱擁を受け取れェッ!」
ニドクイン「ニィィドォォォォッ!」ムギュゥゥゥッゥッ!
ジュニア「ガラァァァァァッ!」ギチッ…バキッ…
レッド「否ァ!今こそ親離れの時ィ!」
ジュニア「ガァ…ラァ……!」ググッ…!
ニドクイン「ニィ…ドォォ…!」ググッ…!
レッド「子供ってのはなァ…親が気付かないうちに親離れするもんなんだよォッ!」
サカキ「だがお前達はまだ子供だ!もうしばらく少し大人に甘えていると良い!ばかぢからァ!」
ニドクイン「ニドォォォォオッ!!!」グググッ…!
ジュニア「ガアァァァァ!!!」グキッ…バキッ…ベキィッ…!
レッド「にゃろうっ…!」
サカキ「だが偶に母親はDVもする!喰らえ、母の愛の鉄拳!れいとうパンチィ!」
ニドクイン「ニィィドオォォオッ!!!」ピキピキッ…バァンッ!
ジュニア「ガァッ……!」ズサァァッ!
レッド「ジュニア!」
ジュニア「ガ…ラァ……」ピクッ…ピクンッ…
ニドクイン「ニドォ…ニドォ…」ゼェ…ゼェ…
サカキ「………強くなったな、少年」フッ
レッド「………」フゥゥ
レッド「行くぞ!キラ!」ポーイッ
キラ「ハァッサムッ!」ポンッ
サカキ「ハッサム…あの時の断罪のストライクが進化したのか…。今回は失望させるなよ?」
レッド「バトルの興奮によるキラの暴走…。アレは俺とキラの弱さの象徴だった…。だが今は違う!」
サカキ「ならば見せてもらおうか!お前達の成長した力をォ!だいちのちか…」
レッド「バレッドパンチィ!」
キラ「ハァァッサムッ!!!」ゴォォォッ!
ニドクイン「ドォォッ!」ズサァァッ!
サカキ「速い…!」
レッド「さらにもう一発!」
キラ「ハァァァッ…!」シュンッ
サカキ「一旦退け!」シュボンッ
すかっ
レッド「チィッ…!」
サカキ「行けッ!ニドキング!」ポーイッ
ニドキング「ニィドォォォッ!」ポンッ
レッド「ニドキング…!」
サカキ「喰らえ、炎の鉄拳!ほのおのパンチィ!」
ニドキング「ニィィドオォォオッ!!!」ボォォッ…バァンッ!
キラ「サムゥッ…!」ズサァァッ!
レッド「炎技…!キツいな…」
サカキ「私のニドキングのパンチは強力だぞ!流石はニドクインお姉ェさんのお兄ィさん!」
キラ「ハァ…ハァ…」ゼェ…ゼェ…
レッド(はがね・むしのキラには炎技は4倍ダメージ…。次何かしら攻撃を喰らったら…。ならば…!)
レッド「キラ、つるぎのまい!」
キラ「ハァッサム!」シャキーンッ!
サカキ「隙だらけだ!ほのおのパンチィ!」
ニドキング「ニィドォォォッ!!!」ボォォッ…
レッド「眼を閉じろ、キラ」
キラ「ハァ…」スゥ…
サカキ「貰ったァァッ!」
ニドキング「オォォォォッ!!!」…バァンッ!
レッド「ッ!今だ!手首をはさめ!」
キラ「ハッサム!」ガチィィィンッ!
ニドキング「ニドォツ!?」ググッ…
サカキ「見事な見切り…!」
レッド(勝負の決め手は短期決戦!)
レッド「疾き事、風の如くゥ!バレッドパンチィ!」
キラ「ハッサム!」シュンッ
ニドキング「ニ…」
ドゴォォォッッ!
ニドキング「ドオォォォッ!!!」ズサァァァァッ!
サカキ「やりおる…!」
ニドキング「ニ…ドォ……」ピクッ…ピクンッ
レッド「良くやった、キラ」
キラ「ハッサム!」ジャキンッ!
サカキ「どうやら、本当に使いこなせるようになったようだな…」
レッド「言っただろ。今の俺達は前とは違うとな」フゥゥ
サカキ「ククッ…そうでなくてはなァ!行けッゴローニャ!」ポーイッ
ゴローニャ「ごろにゃーんっ!」ポンッ
レッド「またあの時のように自爆される前に叩く!バレッドパンチィ!」
キラ「ハァァッサムッ!」シュンッ
サカキ「ゴローニャ、まもる!」
ゴローニャ「にゃんっ!」カチーンッ!
ガキンッ!
サカキ「ゴローニャの役目は自爆のみに非ず!ステルスロック!」
ゴローニャ「にゃんにゃんっ!」カランコロンッ
レッド「小癪な…!もう一発バレッドパンチィ!」
キラ「ハァァァサムッ!」ゴォォッ!
ゴローニャ「にゃあぁぁぁっ!」ズサァァァァッ!
レッド「良し…!」
ゴローニャ「ご…ごろにゃぁ…!」ググッ…
レッド「コイツ…まだ……!」
サカキ「ゴローニャの特性、がんじょう!これで一撃で戦闘不能になる事はなァい!」
レッド(来る…!)
サカキ「そしえ、だいばくはつッ!」
ゴローニャ「にゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」カッ
チュドオオォォォォォォォンンッッッ!!!
もくもくもく………
ゴローニャ「にゃ…にゃあ……」ピクッ…ピクンッ
サカキ「………仕留めそこなったか」
レッド「危なかった…」フゥゥ
キラ「ハッサム………」
サカキ「爆風と同じ速度で後ろに跳び、羽を上手く利用して勢いを殺したか…」
サカキ「だいばくはつを使うタイミング…それが分からければ、出来ない芸当だ」
サカキ(ロッソの見切りによる適格な指示…。そしてそれを信じ、実行するポケモン達…。ククッ…面白い…)フッ
サカキ「ククッ…ありがとう、ロッソ!私の魂に火を点けてくれて!」チャキッ
レッド「どういたしまして」
サカキ「ならばこのサカキ、全身全霊を持ってお前を叩き潰す!行けッサイドォンッ!」ポーイッ
サイドン「サイッドオォォォンッ!」ポンッ
レッド「ッ!ここで切り札のサイドンだと…!?」
サカキ「それだけ私も本気だと言う事だ!応えてくるかッ!?」
レッド「勿論だッ!バレットパンチィィッ!」
キラ「ハァァァッサムッ!!!」ゴォォォッ!
サカキ「アームハンマァァァァッ!!!」
サイドン「サァァァイッドオォォォォンッ!!!」ブオォォォンッ!
ドオオオォォォォォォォンッ!!!
サカキ「ロックブラストォッ!」
サイドン「サァァイッ!サァァイッ!」ドドドドドドドッ!
レッド「せんせいのつめか…!つるぎのまいで防御ッ!」
キラ「ハァッ!ハァッ!」スッスッスッ
レッド「これで決めるぞ!バレットパンチィ!」
キラ「ハァァァッサムッ!!!」ゴォォォッ!
ドオォォォォンッ!!!
レッド「やったか…?」
ガシッ!
サカキ「捉えたぞォッ!」
サイドン「サァァイッ…!」ググッ…
レッド「コイツ…!左手でバレットパンチィ!」
キラ「ハァァァァッ!!!」ゴォォォッ!
ドオォォォォンッ!!!ガシィッ!
キラ「ハァッ!?」ググッ…
サイドン「サァイッ…!」ググッ…
サカキ「左手も捉えたッ!これでハッサムの武器は使えまい!」
レッド「スピードの速い相手に対して物理攻撃を受けてから相手の腕を掴み、動きを封じる…。俺のフドウの戦法と同じか…!」
レッド(だが、キラのつるぎのまい二回積みのテクニシャンバレットパンチを二回も受けて倒れないだと…!?何てサイドンだ…!)
サカキ「サイドンも両腕が塞がったが、角が一本あれば十分だ!ドリルライナァァァッ!!!」
サイドン「サァァァイッドオォォォォンッ!!!」ギュルルルルゥ!!!
キラ「ハアァァァァァッッッ!!!」ガガガガガガガガガガッ
レッド「キラァッ!」
キラ「ハッ…サム……」ドサッ…
レッド「クッ…!」シュボンッ
サカキ「さあ、もっと私をワクワクさせてくれ、ロッソォ!」
レッド「フドウ、特攻!」ポーイッ
フドウ「ゴポポッ!」ポンッ
ひゅんひゅんっ
フドウ「ゴポォッ!」グサグサッ
サカキ「フィールドに出る事で、ステルスロックのダメージは受けてもらうぞ!」
レッド「フドウ、動かざる事、山の如し…」
フドウ「ゴポッ…」ジャキンッ
サカキ「………来ないのならば、こちらから行くぞ!アームハンマァァ!」
サイドン「サァァァァイッ!」シュンッ!ブオォォォンッ!
レッド(来た…!)
ドゴオォォォォォォッンッ!!!
フドウ「………ゴポッ!」キッ
レッド「良しッ!クラブハンマァァッ!!!」
フドウ「ゴポゴポォッ!!!」ブクブクッブオォォンッ!
サイドン「イドオォォッ!」ズサァァッ!
レッド「追撃のマッドショット!」
フドウ「ゴポポポッ!」ドドドドドッ!
サイドン「スアァァァッ!」
ドオォォォォンッ!!1
レッド「………やったか…?」
ぶほぉっ!
サイドン「サイドオォォォォ!!!」ギュルルルルゥ!!!
レッド「コイツ…!バケモンかッ!?」
サカキ「否ァッ!ポケモンだァッ!」
サカキ「ドリルライナァァァッ!!!」
サイドン「サイドオォォォンンッ!!!」ギュルルルルゥ!!!
フドウ「ゴパパパパッ…!」ガガガガガガガガガガッ
レッド「フドウ!」
フドウ「ゴポ…ポ…」ピクッ…ピクンッ
レッド「防御力が売りのフドウがたったの二撃で…。急所に喰らったか…」
サカキ「ドリルライナーは元々急所に当たりやす技だ」
レッド「チィッ…!」シュボンッ
サカキ「さあ、どんどん行こうではないか、サイドn…」
サイドン「サァ…サァ…」ゼェ…ゼェ…
サカキ「いや、一旦休め」シュボンッ
レッド「次はお前だ…!」ポーイッ
サカキ「行くぞ…幼馴染よ…!」ポーイッ
ピッキー「ラア゛ァァァイ゛ッ…!」ポンッ
スピアー「スピッ!」ポンッ
レッド「蜂ヤロー…」
サカキ「あの時のピカチュウを進化させたか…。あのお下品さんが随分渋くなったではないか」
サカキ「だがピカチュウの時と比べて図体がデカくなり、俊敏性を欠いた事で…」
シュンシュンシュンッ!
スピアー「スピッ!スピッ!」シュンシュンシュンッ
サカキ「燃え上がれ、スピアー!こうそくいどう!」
レッド「ピッキー、10万ボルトォ!」
ピッキー「ラア゛ァァァァイ゛ッヂュウゥゥゥゥッ!!!」バチバチバチィッ!!!
サカキ「遅いッ!」
スピアー「スピスピッ!」シュンッシュンッ!
サカキ「スピアー!さらにミサイルばりィッ!」
スピアー「スピアァァァッ!!!」
シュンッドドッ!シュンッドドドッシュンッドドドドッ!
ピッキー「ラア゛イ゛ィ…!」ググッ…
レッド「ピッキー、でんこうせっかァッ!」
ピッキー「ラア゛ァァイッ!」シュンッ!
サカキ「ほう…!私のスピアーのこうそくいどうとタメを張るか…!ならばさらに燃え上がろうぞ!こうそくいどう!」
レッド「もう加速はさせん!ちょうはつ!」
ピッキー「ラア゛ァァイ゛…」ユビタテッ
スピアー「スピャァッ…!」ムカァー!
レッド「ピッキー、10万ボルトォ!」
ピッキー「ラア゛ァァァァァイヂュウゥゥゥゥッ!!!」バチバチバチィッ!!!
サカキ「ミサイルばりで弾幕を張れ!」
スピアー「スピァァッ!」ドドドドドッ!
ドオォォォォンッ!!!
レッド「にゃろうっ…!」チッ
サカキ「クククッ…クハハハハハハッ!荒ぶる…!荒ぶるぞ!私の熱き魂がァッ!!!」チャキッ
レッド「ッ!ソイツはキーストーンッ!?何故お前が…!?」
サカキ「私はロケット団のボスである前に一人のポケモントレーナーであり、力の求道者…。さらなる力を手に入れる可能性があるならばメガシンカの力も使ってみせる!」
サカキ「敢えて言おう…!ポケモンに限界など無いッ!」ドンッ
サカキ「行くぞ、スピアー!我らが魂、熱く!激しく!燃え上がる!」
サカキ「命、灼熱ッ!メガシンカァッ!」シャキーンッ
ピッカァァァァァンッ!
メガスピアー「メガッスピァァァァァァッ!!!」パッパラー
レッド「メガスピアー…やけに尖りやがって…!10万ボルトォ!」
ピッキー「ラア゛ァァァァイ゛ッヂュウゥゥゥゥッ!!!」バチバチバチィッ!!!
サカキ「回避してミサイルばりィッ!!!」
スピアー「スピッ…アァァァァァッ!!!」シュンッ…ドッ!
ギュオォォンッギュオォォンッギュオォォォォォンッ!!!
レッド「ッ!?何だこのミサイルばりはッ!?でんこうせっかで回避だ!」
ピッキー「ラア゛ァイッ!ラア゛ァイッ!」ヒョイッヒョイッ
サカキ「ならばコレはどうだァッ!?」
スピアー「スピャアァァァッ!!!」ドドドドドッ!
ガガガガガガガガガガガッ!!!
ピッキー「ラア゛ア゛ァァァァッ!!!」ググッ…
レッド「ピッキー!」
サカキ「まだだッ!」
ぼこっ!
スピアー「スピャアァァッ!!!」ボコォッ!
ピッキー「ラア゛ァァァッ!!!」ドゴォッ!
レッド「何ッ!?スピアーが床からだとッ!?」
サカキ「ドラゴンテールでも穴を掘れるのだ!ドリルで掘れない方が可笑しかろうッ!?」
ピッキー「ラ……イ……」ピクッ…ピクンッ
レッド「何て蜂だよ…」シュボンッ
サカキ「スピアーはメガシンカする事で特性はてきおうりょくに変わり、攻撃、素早さが爆発的に上昇するのだ」
レッド「成程な…。それであの威力の攻撃とスピードか…」
レッド「だが、俺のポケモンはまだ残っている!まだ終わりでは無いッ!」チャキッ
サカキ「そうだッ!命尽きるまで掛かって来いッ!ロッソォ!」
レッド「行くぞ、フカヒレ!特攻!」ポーイッ
フカヒレ「グアァァァァブリアァァァスッ!!!」ポンッ
ひゅんひゅんっ
フカヒレ「ガァァブッ!」グサグサッ
サカキ「ガブリアス…地面タイプやドラゴンタイプの中でも最強クラスに君臨するポケモン…。相手にとって不足は無い!」
レッド「ドラゴンダイブ!」
フカヒレ「グアアァァァブッ!」ゴオォォォォォォォォッ!!!
サカキ「スピアー、ミサイルばりィッ!」
スピアー「スピャアァァァッ!!!」ドドドドドッ!
ギュオォォンッギュオォォンッギュオォォォォォンッ!!!
レッド「構わずツッコめ!」
フカヒレ「グァァァァァブゥッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
ドオォォォォォンッ!!!
サカキ「やった…?」
ぶほっ!
フカヒレ「グァァァァァブゥッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
サカキ「訳無いであろうなァッ!素晴らしいぞォッ!流石はガブリアスゥッ!」
ドゴオォォォォォンッ!!!
スピアー「スピィッ…!」ブホォッ!
サカキ「中々の攻撃力…!躱しても爆風で吹き飛んでしまうわァッ!どくづきィ!」
スピアー「スピィッ!スピィッ!」ドクドクッグサッ!
フカヒレ「グァブッ…!」ドクドクッ
レッド「ストーンエッジィ!」
フカヒレ「グアァァァブッ!!!」ヒュンヒュンッ…ドドドッ!
スピアー「スピャッ…!」
ドオォォォォォンッ!!!
スピアー「ス…ピャァ…」ピクッ…ピクンッ
サカキ「………良き働きであった」シュボンッ
レッド「攻撃と素早さが爆発的に上がっても耐久面は変化は無しだったようだな…」フゥゥ
サカキ「だが一矢報いた。それで十分だ」
フカヒレ「グァブ…グァブ…」ドクッ…ドクッ…
レッド「毒で倒れるその前に…!」
サカキ「ああ…!行くぞ、ペルシアン!」ポーイッ
ペルシアン「ゴロニャーンッ!」ポンッ
レッド「蜂の次は猫か…!行くぞ、からわw…」
サカキ「ねこだまし!」
ペルシアン「にゃーんっ!」パチンッ
フカヒレ「ガブッ!?」ビクッ
サカキ「続けてじゃれつく!」
ペルシアン「ニャンニャンッ!」ポカポカッ
フカヒレ「ギャアァァァブァァァァァッ!!!」ガハッ
レッド「何て威力だよッ…!」
サカキ「イカサマァッ!」
レッド「マズいッ…!躱してストーンエッジィ!」
ペルシアン「ニャアァァァンッ!」ゴォゥッ!
フカヒレ「グァブッ…ガァァッ!」ヒョイッ…ヒュンヒュンッ…ゴォォッ!
ペルシアン「ぎゃんっ!」ズサァァ!
フカヒレ「ガブァッ!」ドクッ…ドクッ…
レッド「ドラゴンダイブゥッ!」
サカキ「あまえるゥッ!」
フカヒレ「グァァァァブゥアァァァッ!!!」ゴオォォォォォォォォッ!!!
ペルシアン「ごろにゃ~んっ♪」スリスリッ
フカヒレ「ガブッ!?」キュンッ
レッド「怯むなァッ!かわらわりィ!」
フカヒレ「グァァァァブゥアァァァッ!!!」ブオォォォンッ!
バキィィッ!
ペルシアン「ぎゃんっ!」ズサァァ!
サカキ「ペルシアンッ!」
フカヒレ「グァブッ…!」ドクッ…ドクッ…
ペルシアン「にゃぁ……」ピクッ…ピクンッ
サカキ「良くやった、ペルシアン」シュボンッ
レッド「よ…しィ…!これで…タイだ…!」ゼェ…ゼェ…
サカキ「クククッ…流石はガブリアス…!だが…!」ポーイッ
ニドクイン「ニィドォォォッ!」ポンッ
サカキ「ガブリアスとて決定的な弱点があるのだよ!みずのはどう!」
ニドクイン「ニィドォォォッ!」バッシャアァァァァンッ
レッド「そもそも弱点の無いポケモンなど存在しねェよ!ドラゴンダイブゥッ!」
フカヒレ「グァァァァブゥアァァァッ!!!」ゴオォォォォォォォォッ!!!
ドゴオォォォォォォッンッ!!!
フカヒレ「ガブァッ!?」ググッ…
ニドクイン「ニドォッ…!」ググッ…
サカキ「その程度かァ!?ばかぢからァッ!」
ニドクイン「ニドォォォォオッ…!!!」グオォォンッ!
フカヒレ「グァァブッ…」ズサァァ!ビチャッビチャッ
レッド「チィッ…!あまえられて、力が出ねェ…!」
サカキ「フィールドにれいとうパンチィ!」
ニドクイン「ドォォオッ!」ピキピキッ…ドゴォッ!
ピキピキピキッ…!
フカヒレ「グァブッ!?」ピキピキッ…
レッド「ッ!さっきのみずのはどうかッ!」
サカキ「その通ォォりィッ!」
ニドクイン「ニィィ……!」ピキピキッ…
レッド「かわらわりィッ!」
フカヒレ「グァァァブッ…!」ブオォォォンッ!
ニドクイン「ドォォォッ!!!」ドゴォッ!!!
ドォォォォォォンッ!!!
フカヒレ「ガブァ……」ピクッ…ピクンッ
サカキ「そう、ガブリアスの決定的な弱点は氷タイプの技だ。だがそれを当てるには動きを封じる必要もあったしな」
レッド「競り合いになるとしても、予めペルシアンに甘えさせて力も弱めていた…か」シュボンッ
サカキ「さあ、ロッソ!これで王手だ…!」
レッド「行くぞ…俺の最後のポケモン…!ライター、特攻!」ポーイッ
ライター「グオォォォォォォッ!!!」ポンッ
ひゅんひゅんっ
ライター「グオォォッ!」グサグサッ
サカキ「やはり最後はリザードンかァ!だがステルスロックの効果はリザードンにはタイプ上他のポケモンよりダメージを喰らうぞ!」
ライター「グルルッ…!」ゼェ…ゼェ…
レッド「恐らく相性の悪い技を一撃でも喰らったら、やられるだろうな…」フゥゥ
レッド「だから、俺達も最初から全力で飛ばすッ!」チャキッ
サカキ「その煙管…!やはりかァッ!」
レッド「………徐かなる事、林の如く…。俺達の精神は今林の如く徐かなり…」
レッド「されど、俺達の魂は火の如く、真っ赤に燃える…!勝利を掴めと轟き叫ぶ!」
レッド「命、爆熱ッ!メガシンカァ!」シャキーンッ
ピッカァァァァァンッ!
ライター「メガッ!グオォォォォォォッッッ!!!」パッパラー
ぱぁぁぁぁぁっ………
サカキ「室内に日輪だと…!?」
レッド「行くぞ、ライター!だいもんじィッ!」
ライター「グオォォォォォォッ!!!」ゴオオオオォォォォォォッ!!!
サカキ「ッみずのはどうで防御だッ!」
ニドクイン「ニドオォォッ!!!」バッシャアァァァァンッ
ジュワァァァァァァァッ………!
サカキ「クハハ…!みずのはどうが一瞬にして蒸発しよったわッ!」
レッド「ソーラービィィムッ!!!」
ライター「グオオァァァァァァァァッ!!!」ビィィィィィィィィムッ!!!
ギュオオォォォォォォォォオオオッ!!!
サカキ「ッ!」
ニドクイン「ニドッ…!」
レッド「消し炭になりやがれェェェッ!!!」
チュドオォォォォォォォォォンッ!!!
しゅうぅぅぅ………
ニドクイン「ニ…ニドォ……」ピクッ…ピクンッ
サカキ「………ククッ…クククッ……クハハハハハハッ!!!」
レッド「………」フッ
サカキ「ロッソォ!私の闘志に火を点けるだけでなく、油も注いでくれて、本当にどうもありがとうッ!」
サカキ「コレが私のラストバトルになっても悔いは無ァいッ!」チャキッ
レッド「お前が俺に勝てばラストバトルにはならんがな」
サカキ「その通りッ!だが勝ちを譲る気はさらさら無いのだろうッ!?」
レッド「たりめーだ。俺はアンタの首を取る為だけに単身で乗り込んで来たんだからなァ!」
サカキ「宜しいッ!だが、私とてキミに部下を沢山殺されたのだ!それだけでキミの首を取る意味があるッ!」
レッド「だがそれ以前になァ…!」
サカキ「ああ…!」
「「純粋にポケモンバトルでアンタ(キミ)をブッ倒したい…!」」
――――
――
幹部「ん……かはっ…!」ハッ
幹部「ックソッ…!あのガキィ…。鼻の形が変わってしまったではないか…」ゴキッゴキッ
幹部「奴は、もうサカキ様の元に向かったのか……?」
幹部「サカキ様をお救いしなければッ!」ダッ
社長室
幹部「サカキ様ッ!」ダッ
幹部「ッ!こ…コレは…!」
サカキ「クハハハハハハッ!ロックブラストォッ!!!」
サイドン「サイドオォォォンンッ!!!」ドドドッ!
レッド「フハハハハッ!エアスラッシュッ!!!」
ライター「グオアァァァァッ!!!」ザシュッッ!!!
ドオォォォォォンッ!!!
レッド「ソォォラァァァビィィィムッ!!!」
ライター「グオオァァァァァァァァッ!!!」ビィィィィィィィィムッ!!!
サカキ「ドリルライナーで潜って躱せェッ!」
サイドン「サァァァァイッ!」ギュルルルルゥ!!!ガガガッ!
レッド「にゃろうっ…!」チッ
幹部「ロッソがサカキ様と互角に…!?」
レッド「何処から出てくる…?」
ボコォッ!
サイドン「ドオォォォンンッ!」ギュルルルルゥ!!!
レッド「天井からだとォッ!?」
サカキ「太い柱を登って行ったのだァッ!アームハンマァァァッ!!!」
サイドン「ドサアァァァァァイッ!!!」ブオォォォンッ!
ライター「グオァァァッ!」ドゴォッ!
ドオォォォンンッ!!!
サカキ「堕ちた所にドリルライナァァァッ!!!」
サイドン「サイドオォォォンンッ!!!」ギュルルルルゥ!!!
レッド「ドラゴンクローで止めろォッ!」
ライター「グオォォッ!」ジャキンッ!
ガシィッ!ガガガガガガガガッ…!
サイドン「サイィィィ…!」ググッ…
ライター「グルルッ…!」ググッ…
レッド「その体制でだいもんじィ!」
ライター「グオアァァァァッッ……!」ゴオォ…!
サカキ「投げ飛ばせェェいッ!」
サイドン「ドオオォォォォオンンッ!!!」ブオォォォンッ!
ライター「グオアァッ!」ブオォンッ!
レッド「そのままヤレェェェェッッ!!!」
ライター「グオアァァァァァァァッ!!!」ゴオオオオオオォォォッ!!!
サイドン「ザァァイ゛ッ…!」ジュゥゥゥッ…
ドオォォォォォンッ!
ライター「グオアァッ…!」ズサァァ!
レッド「ハァ…ハァ………ククッ…」
サカキ「ハァ……ハァ……クククッ…!」
「「クハハハハハハッ!!!!」」
レッド「そろそろ限界じゃねェのか?」
サカキ「ああ…!決着をつけようぞ…!」
レッド「ドラゴン………!」
サカキ「アーム………!」
ライター「グオオァァァァァァァァッ!!!」ジャキィィィンッ!!!
サイドン「サイドオォォォォォォォッ!!!」ブオォォォンンッ!!!
レッド「クロオォォォォォッッ!!!」
サカキ「ハンマアァァァァァッッ!!!」
幹部「サカキ様、今お助けしますッ!」ポチッ
ごろんっ
ゴローニャ「にゃーんっ」カッ
マルマイン「まるまるっ」カッ
ナッシー「ヒャッハァァァァァァァァッ!!!」カッ
チュドオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!
ガラガラガラガラガラッ…!!!
レッド「ッ!?」
サカキ「幹部、貴様アアアァァァァァァァァァァァッ!!!」
幹部「えっ?」ポカーンッ
グリーン「な…何だァッ!?」
エリカ「ビルの最上階が爆発しましたわっ!」
ナツメ「マズい…!」
コルニ「レッドォッ!青ちゃあぁぁぁんっ!」
ひゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!
レッド「この高さ…マサラの人間なら全身骨折ぐらいで済むか…?」ヒュゥゥゥゥッ
ブルー「」ヒュゥゥゥゥゥゥッ
レッド「ッ!ブルー!」ガシッ
レッド(死ぬな…!流石にブルーを支えたままではマサラの人間でも死ぬな…!)
レッド「ライター!」ヒュゥゥゥゥゥゥッ
ライター「グ…ルゥ…ッ」ピクッ…ピクンッ
レッド「クソォッ…!さっきの爆発でェッ!」シュボンッ
レッド「チィィッ…!」ヒュゥゥゥゥゥゥッ
きらんっ!ゴオォォォォォォッ!
「グアァァァァブリアァァァスッ!!!」
がしっ!
レッド「………んっ?」
ガブリアス「グァブッ!」ヒュゥゥゥゥゥゥッ
レッド「フカヒレ…?いや、フカヒレじゃねェ…まさか…!」
シロナ「大丈夫?レッドくん」スタッ
レッド「あ…姐…さん…?」
シロナ「ええ。カワイイ弟子の危機にお姉さん、来ちゃった♪」ニコッ
シロナ「取り敢えず、ガブリアス。降下しましょ」
ガブリアス「ガブッ!」スタッスタッ
グリーン「レッドゥ!ロリ巨乳!」タッタッ
コルニ「レッド!青ちゃんっ!」
エリカ「良かった…!レッド様ぁ…!」グスッ
レッド「悪ィ…心配…かけ…た………」
シロナ「ギリギリで間に合って良かったわ」
ナツメ「貴女は…まさか…!」
グリーン「おおっ!まさかこのミステリアスな超絶美女はァッ…!」
エリカ「10年前、圧倒的な強さと美貌でわずか10歳にしてシンオウ地方のチャンピオンになり、今もその地位に君臨する…」
コルニ「現・シンオウチャンプのシロナさんっ!?」
シロナ「あら。有名人ね、私」
グリーン「でも、そのチャンピオンとレッドゥにどう言う関係が…?」
シロナ「私、彼のお師匠様なの」
コルニ「だからレッドってあんなに強かったんだ…」
エリカ「あらあら。そう言う事でしたのねぇ…」
レッド「そんな事は…置いといて…ブルー…を早く…ポケモンセン…タ……」ガクッ
グリーン「レッドゥ!?って何だこの傷だらけの身体はァッ!?」
エリカ「レッド様ッ!?レッド様ァッ!」
ナツメ「そんな事より早く二人をポケモンセンターに!」
コルニ「私、青ちゃん担いでく!」
シロナ「ガブリアス、レッドくんを運んであげて」
ガブリアス「ガブッ!」
――――
――
ブルー「………んっ…。ここ…は…?」
シロナ「あら、お目覚めかしら?」
ブルー「あ…アナタは…?」
シロナ「私はシロナ。レッドくんのお師匠様、かな?」
ブルー「アナタがシロナさん…?レッドくんが言ってた…」
シロナ「私もアナタの事はレッドくんから聞いてるわ。そう…アナタがねぇ…」ジィ…
ブルー「?」キョトンッ
シロナ「流石はレッドくんの選んだ娘ね。カワイイし、発育も良いし」
ブルー「へへっ…///って、そだ!レッドくんはっ!?」
シロナ「彼なら今、隣のベッドで寝てるわ」
レッド「………」スゥ…スゥ…
ブルー「レッドくん…良かったぁ…」ホッ
シロナ「あばら骨や肋骨を何本か折ってたり、猛毒を受けて大量出血もしていたみたいだけど、命に別状はないわ」
ブルー「………私の所為だ…」シュンッ
こんこんっ
警察「少しよろしいでしょうか?」ガチャッ
シロナ「ええ。何かしら?」
警察「ココにレッドと言う子が止まっていると聞いたのですが…」
シロナ「ええ。でも彼は…」チラッ
シロナ「………ブルーちゃん、少し席を外してもらえる?」
ブルー「えっ、あっはい」トテトテッ
がちゃっバタンッ
シロナ「………行ったわよ、レッドくん」
レッド「………悪ィな、姐さん」ムクッ
警察「………凄い重症だと聞いてたんだが」
レッド「マサラの人間を舐めるなよ。あの程度の傷、一週間もすれば治る」フゥゥ
シロナ「こーら。病院内禁煙」ヒョイッ
レッド「ちぇっ…」ムスッ
警察「禁煙以前に警察の目の前で未成年が喫煙するのはダメとかは置いといて…」
警察「話たい事は、シルフカンパニー内で見つかった大量のロケット団員の惨殺死体の事です」
レッド「………だろうと思った」
シロナ「………」
警察「捕まえた女性団員達も全員レイプされて意識が混濁していて話にならない」
警察「ボスのサカキや幹部の一部は行方不明…。だから現場に居た君に話を聞きたい」
レッド「………で?俺は捕まるのか?」
警察「………それは肯定と言う意味で受け取って良いのか?」
レッド「ハナから隠すつもりもねェよ。ロケット団の男性団員を惨殺したのも、女性団員をレイプしたのも全部俺だ」
レッド「大量殺人犯で強姦魔…」
レッド「俺は死刑台送り…ってか?」
警察「………」
――――
――
ブルー「シロナさん、お話終わりましたー?」ガチャッ
シロナ「ええ。今終わった所」
レッド「………」ギリッ
ブルー「レッドくんっ!目が覚めたんだねっ!」
レッド「………ブルー、か…」チラッ
ブルー「レッドくん…ごめんなさい…」
レッド「………もう良い。と言うより全部俺の所為だ」
ブルー「………そんな事」
レッド「お前、もう身体は大丈夫だろ?だったら俺なんかに構わず、旅を続けな」
ブルー「ッヤダよっ!レッドくんが完治するまで私…!」
レッド「聞いた話じゃグリーンも先に旅に戻ったらしいし、コルニもまた修行の旅に回るらしいじゃねェか」
ブルー「でも…!」
レッド「追いついたなら追い越せ」
ブルー「っ!」ハッ
レッド「俺が好きな女は俺なんか置いて先にジム制覇でチャンピオンでもなって待ってろ」
レッド「後ジムバッジも二個だけなんだろ?」
ブルー「………うん」
レッド「だったら行け。後で俺がその座を奪い取ってやる」
ブルー「レッドくん…」
レッド「俺はなァ…シルフカンパニーでお前と戦って思った。ブルーとも本気でバトルしてみたいってよ」
レッド「だから今よりもっと強くなって、俺を楽しませろ」ニカッ
ブルー「………うんっ!」グッ
レッド「そうと決まればさっさと行きな。止まる事は許さぬ」
ブルー「分かった!じゃあ私、先に行くよ!」ダッ
シロナ「………すっかりバトルバカになっちゃって」クスクスッ
レッド「そう俺を調教したのは姐さんだぜ?」
シロナ「そうだったわね…」ピッ
テレビ『先日ヤマブキシティで起きた、ロケット団によるシルフカンパニー乗っ取り事件ですが、オーキド博士のお孫さんのオーキド・グリーンくんと、ヤマブキシティとタマムシシティのジムリーダーのナツメさんとエリカさん、そして旅行客の少女により、無事解決しました』
テレビ『人質の救出に貢献したこの四人にポケモン協会から………』
レッド
手持ち 六匹
リザードン ♂ NN ライター ライチュウ ♂ NN ピッキー
Lv54 Lv46
ドラゴンクロー だいもんじ 10万ボルト でんこうせっか
ソーラービーム エアスラッシュ くさむすび ちょうはつ
ハッサム ♂ NNキラ ガブリアス ♀ NN フカヒレ
Lv62 Lv52
バレットパンチ つばめがえし ドラゴンダイブ かわらわり
シザークロス つるぎのまい ストーンエッジ りゅうせいぐん
ガラガラ ♂ NN ジュニア キングラー ♂ NNフドウ
Lv49 Lv47
ほねブーメラン ボーンラッシュ クラブハンマー マッドショット
ストーンエッジ つるぎのまい たたきおとす がんせきふうじ
ボックス
ニドキング ♂ NN マスキオ
ラプラス ♀ NN アーク
カビゴン ♂ NN カロリー
ルカリオ ♂ NN アーロン
続き
レッド「ハードボイルドにチャンピオンを目指す」【4】