1 : ◆3dKAx7itpI - 2011/01/21 08:05:48.30 dTb1dhIpo 1/464
このSSは、とある魔術の禁書目録に出てくるキャラクター、一方通行(アクセラレータ)を中心とした
もうあまりほのぼのとは言えない感じの二次創作物です。
一方通行「フラグ・・・ねェ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1285654962/
↓
一方通行「フラグ・・・・・・なのかァ?」 風斬「そうですよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1289310136/
↓
一方通行「フラグ・・・・・・じゃねェだろ」 エイワス「まだそんな事を言っているのか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1294928027/
上記のスレからの続きとなっています。もしお暇でしたら、ご一読を。
以下、留意点など。
・投下は超スローペースです、多分。そしてかなり気まぐれに投下するので質悪いです。
・第三次世界大戦は終結。その後のお話です。
・キャラ崩壊しまくりな上に、設定も弄りまくっています ←これ一番重要、ご注意ください。
・地の文もありますが、苦手なので台本形式多め・・・・・・のはず
・書き溜めはありますが恐らく速攻で尽きます・・・・・・
・そして私の悪いクセ、ろくに書けもしないシリアス(まがい)展開がたまに入ります
元スレ
一方通行「フラグ・・・・・・だろォな」 垣根「ち・・・・・・くしょ・・・・・・う」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1295564748/
【関連】
1スレ目
一方通行「フラグ・・・ねェ」【1】
一方通行「フラグ・・・ねェ」【2】
一方通行「フラグ・・・ねェ」【3】
一方通行「フラグ・・・ねェ」【4】
2スレ目
一方通行「フラグ・・・・・・なのかァ?」 風斬「そうですよ!」【1】
一方通行「フラグ・・・・・・なのかァ?」 風斬「そうですよ!」【2】
一方通行「フラグ・・・・・・なのかァ?」 風斬「そうですよ!」【3】
一方通行「フラグ・・・・・・なのかァ?」 風斬「そうですよ!」【4】
3スレ目
一方通行「フラグ・・・・・・じゃねェだろ」 エイワス「まだそんな事を言っているのか」【1】
一方通行「フラグ・・・・・・じゃねェだろ」 エイワス「まだそんな事を言っているのか」【2】
一方通行「フラグ・・・・・・じゃねェだろ」 エイワス「まだそんな事を言っているのか」【3】
2 : ◆3dKAx7itpI - 2011/01/21 08:06:38.07 dTb1dhIpo 3/464
Q1. 地の文が下手過ぎて萎えるンだが、日本語ちゃンとわかってンのかァ?
A. すみません、精進していくつもりでございます。
Q2. あのー・・・・・・、誤字脱字がよく目立つんですが、注意してもいいですか?
それと、このSSに関して気になることがあったりしたら質問してもいいですか?
A. もし見つけたら厳しく叱ってやってください。
質問は全然構いません。 疑問点があれば聞いてやってください。 すみません。
Q3. 『天使同盟(アライアンス)』(笑)、>>1のネーミングセンスどうにかなんねえのか?
A. 基本的に適当ですので・・・・・・、ご容赦ください。 笑ってやってください。
Q4. ふむ・・・・・・正直に言うが、ギャグがスベっているぞ。 これでは価値など到底見受けられない。
A. ギャグセンスなぞ持ちあわせておりません。 頑張ります。
Q5. 何か>>1の書くキャラの口調が違う気がするの。 どー読んでも違和感ありありだし。
A. これも注意していただけるとありがたいですが、たまにわざと口調を崩している時もあります。
キャラ崩壊など当たり前のSSですのでその時は見逃してください。
Q6. ・・・・・・二次創作とはいえ読者はいるというのに、二重投稿ミスとは如何なものであるか。
A. わざとじゃないですごめんなさい、あれは本当に申し訳ないです。 直すようにします。
Q7. kergkerohjkoherl私gjiergj彼vcfjrgo恋愛pwtdfn描写wadmlfg要求uygje
A. cjuubwxaez無理pgnsmsizge
だが、その必要は無くなった。
「何?」
ヴェントが眉をひそめる。
突然、電撃のような光が飛んできたかと思ったら、それは次々とヘリを落としていったのだ。
蠅のように落ちていくヘリ。だが、そこに光る鱗粉が撒かれていき、
落下速度が急激に下がっていった。
「一方通行さ~~~ん!!」
「風斬か」
鱗粉を纏い、感動すら覚えてしまうような美しい挙動で飛んできたのは風斬氷華だ。
よく見ると、ついさっきヴェントが潰したヘリの操縦士も鱗粉によって保護されている。
「学園都市の・・・・・・、『堕天使』!?」
「え・・・・・・? あ、」
『あ、』とは、風斬が学園都市に来たヴェントを思い出しての声ではない。
風斬はヴェントが学園都市に来たことを覚えていない、というか知らないのだ。
(や、やっぱり女の子だ・・・・・・。 また攻略ルートが増えちゃうのかなぁ)
あからさまに悄気てみせる人工天使。
攻略ルートなどという言葉を使っている辺り、やはり『ドラゴン』とどこか似ている節がある。
製造ラインも同じらしいし。
「アンタ達・・・・・・、こんなのまで引き連れてるの?」
ヴェントが上空を飛んでいる風斬を見て驚いている。
彼女は学園都市で風斬を、ヒューズ=カザキリとして目撃したことがあるのだ。
「えーと・・・・・・、どこかでお会いしましたか?」
「・・・・・・・・・・・・別に。 一体なんなのよアンタ達は」
「細けェ話は後だ。 風斬、悪いがこのまま援護してくれ。
俺ァバッテリー温存しなくちゃなンねェから今は動けねェンだ」
「は、はい! 分かりました!」
「気をつけたまえ風斬氷華。 その高度だと下着が見えてしまうぞ」
「ひゃうっ!?」
「油断するなよ。 でないと私がこの携帯電話のカメラで君をローアングルで撮ってしまったぞ?」
「過去形!?」
エイワスに指摘され、顔を赤くしながらスカートを押さえる風斬。ドラゴンコントである。
当然だが一方通行は風斬の無様なローアングルを見てはいない。あはぎゃらない。
「なんだなんだ、随分賑やかになってんじゃねえか」
続いてやってきたのは垣根帝督だった。
『未元物質(ダークマター)』で作り上げた翼を羽ばたかせながら
ヴェントと『女王艦隊』を交互に見やる。
「あれもアンタらの仲間?」
「仲間じゃねェ、お荷物だ」
「殺すぞ」
そしてトリを務めますは、
「kjtihdogje只今bmjuyyiujyhhn」
「・・・・・・ミーシャ=クロイツェフ・・・・・・!」
『天使同盟』のアイドルにしてヒロイン、ミーシャ=クロイツェフだ。
彼女は先の教訓を活かし、今度はゆっくりと甲板に降り立った。
フードを被っているのだが、ヴェントは目の前の存在がミーシャであると看破する。
そんなミーシャの翼から、ひょこひょこと何人もの顔が出てきた。
「賑やかになってンのはそっちもじゃねェか。
なンだよコイツらは?」
「誰かさんのせいで路頭に迷ってた独立国のヤツらだ。
ミーシャが助けてえってんで拾ってきた」
ミーシャの翼に乗っていた独立国同盟の人々が『アライアンス』号の甲板へと降りていく。
各々の表情は、明らかに動揺、恐怖、警戒の色を浮かべていた。
「そォかよ。 まァとにかく、これで一旦全員集合したな?」
「いやいや、待ってください」
レッサーが割って入った。
「まだ肝心のサーシャ=クロイツェフを見つけていないじゃないですか」
「そうだったな。 俺とミーシャは見かけてねえ。
お前らはどうだ?」
「えっと、私も見かけていません」
「俺も見てねェな」
「ふむ、仕方がない」
エイワスは船首に立ち、両目を閉じながら、
「私がサーチをかけてサーシャ=クロイツェフは探してみよう。
何、そこまで時間は掛からないだろう」
『天使同盟(アライアンス)』の一同は、独立国同盟まであと数十キロというところまで近づいていた。
――――――――――――――――――――――
――メガヨット『アライアンス』号 甲板
ヴェント「何? アンタ達、サーシャに用があるの?」
風斬「は、はい。 色々と聞きたいことがありまして・・・・・・。
詳しく話すと長くなっちゃうんですけど」
垣根「・・・・・・プライベーティアの奴ら、まだまだいやがるな。
ちょっともう一狩り行ってくるわ」ブワサッ
ガブリエル「ojvsdjgher同行ipdsnvdtkhr」パキキキキ
魔術師A「あ、我々は・・・・・・」
垣根「お前らが来たって邪魔なだけだ、ここでおとなしくしてろ」
レッサー「もう少し言葉を選んではどうです?」
独立国兵士A「申し訳ない・・・・・・、本当に助かる」
魔術師B「このプライベーティアの数は異常すぎる。 一体、何が目的で
奴らはこんなに集まっているのだ・・・・・・」
一方通行「コイツだろ、コイツ」
魔術師C「?」
ガブリエル「pipbncsfetgj私dytyohjrgi」
風斬「一方通行さん、私たちも行きましょう。 少しでも多く、勢力を
減らしておいたほうがサーシャさんも探しやすいでしょうし」
一方通行「俺は動けねェ。 バッテリーの残量があとわずかしか無くなっちまってな。
だが今は武装も揃ってるし、俺はここで敵を迎撃する」チャキ
垣根「能力使えねえのか? なっさけねえなぁ、ぷぷぷ」
一方通行「コイツの試し撃ちをしてやろォか?」ガチャ
風斬「じゃ、じゃあ私もここに残ろうかな~なんて・・・・・・」ボソボソ
エイワス「いや、君は出撃してくれたまえ、風斬氷華。
敵が減ったらその分私も探索しやすくなる」
風斬「あ、はい。 わかりました・・・・・・」
エイワス「すまないな、"せっかく"のチャンスを」ニヤニヤ
風斬「そ、そんなつもりじゃないですもん。 ・・・・・・行ってきます!」ドシュ
レッサー「おや、割とあっさり引きましたね、風斬さん」
一方通行「なにが?」
――――――――――――――――――――――
一方通行「ヴェント。 独立国同盟まであとどのくらいだ?」
ヴェント「・・・・・・・・・・・・。 この速度で走っていけば、あと数分で到着するんじゃない?
にしてもこの船、馬鹿げた速度を出してるわね」
エイワス「帆船が着いてこれないか、速度を落とそうか?」
ヴェント「余計なお世話。 この程度ならまだ平気よ。
でもちゃんとブレーキはかけてもらわないと、国が滅びるわ」
グシャァ バッキャァァァン
レッサー「ほいっ。 よ、っと」ブン ブン
一方通行「あンまはしゃぐンじゃねェよマセガキ。 戦闘機の破片が
こっちに飛ンできてンだろォが」ヒョイ
レッサー「おっと、失敬失敬」
一方通行「エイワス、戦況はどォなってる?」
エイワス「問題ない。 プライベーティアの連中もだいぶ片付いてきている。
特に風斬氷華が優秀な戦績を残しているよ」
一方通行「あいつ、意外と好戦的なのかな・・・・・・」
ヴェント「・・・・・・ちょっと待って、『エイワス』?」
一方通行「あァ、気にすンな」
ヴェント「いやいや、」
エイワス「このままいけば、独立国同盟の勝利は固いだろう。
もっとも、私にはその後の大規模な情報操作という仕事が控えているから
大変なのだがね」
ヴェント「普通に話を進めるな! ・・・・・・アンタ、あの聖守護天使なの?」
エイワス「違うよ、ぜんぜん違うよ」
ヴェント「清々しいまでの棒読みをどうもありがとう」
一方通行「別に隠すこともねェだろ。 もォ面倒くさくなってきちまった」
レッサー「そうですよ。 私も最初は動揺しましたが、
なんかもう逆に納得できました」
一方通行「たくましいな、オマエ・・・・・・」
レッサー「当然です! 女という生き物は得てして逞しいものなのです!」
ヴェント「・・・・・・面白い。 アンタが本当にあのエイワスなんだとしたら、
私はこの出会いを喜ぶべきなのかしら? 嘆くべきなのかしら?」
エイワス「恨むべきだと思うがね。 誰があの魔術師を目覚めさせたのか、
君なら分かっているだろう?」
ヴェント「ふん・・・・・・・・・・・・」
一方通行「・・・・・・おし、これで四十機目くらいかァ?」ズドォン
レッサー「能力なしでもやれるもんですね」
一方通行「あンま俺を見くびってンじゃねェぞ」
レッサー「見くびってなんかいませんよ(あんな馬鹿げた力見せられてるんだから・・・・・・)」
ヴェント「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ヴェント「・・・・・・・・・・・・。 くしゅんッ」
一方通行「あ?」
ヴェント「な、なんでもない・・・・・・///」プイッ
一方通行「いや、今くしゃみしただろ?」
ヴェント「してない」
一方通行「なンで否定するンだよ、明らかにしてたじゃねェか」ズドォォン
ヴェント「してないっつってんだろ。 ・・・・・・ちょっと、エイワス。
この船速度出しすぎなんじゃないの?」
エイワス「先ほど、速度は問題ないと言ったじゃないか」
ヴェント「チッ、もういいわ」クシュン ズズッ
一方通行「・・・・・・・・・・・・。 オマエ、もしかして寒いのか?」
ヴェント「・・・・・・寒くないわよ、もうここの環境にも慣れてきてるし」
一方通行「じゃあなンでそンな小動物みてェに体が小刻みに震えてンだよ」
ヴェント「・・・・・・・・・・・・ま、魔力の精製よ。 私の魔術はこうすることで
生み出されるの。 魔術に疎そうなアンタにはわかんないでしょうけど」
一方通行「ふゥン・・・・・・」
エイワス「くく」
ヴェント「ここに連れてきた独立国の連中はどうしたの?」
一方通行「あいつらなら船の中に入れてる。 ケガの治療とかもしてェだろォから
大体はラウンジにいるんじゃねェのか?」
ヴェント「そう」ブルブル
一方通行「・・・・・・・・・・・・」
ヴェント「・・・・・・・・・・・・・・・・・・何よ」ブルブル
一方通行「・・・・・・チッ」グイッ
ヴェント「ちょっと、なに人前で服脱いでんのアンタ」
一方通行「ほらよ」ポイッ
ヴェント「!」パサッ
一方通行「着とけ。 見てるだけで寒そォだしよオマエ」
ヴェント「・・・・・・会って間もない人間からこんな施し受けて、
私が喜ぶとでも思ってんの?」
一方通行「ごちゃごちゃ抜かしてンじゃねェ。 いいから着てろ」
ヴェント「アンタはどうするのよ、・・・・・・そんなみすぼらしい体つきで
こんなクソ寒いところにいられるのかしら?」
一方通行「どォにでもなるンだよ、そンなモン」フー
ヴェント「馬鹿みたい。 そうやって紳士ぶってればカッコイイとでも思ってんの?」
一方通行「そンなンじゃねェよ。 いちいち癇に障る女だなオマエ。
いらねェンなら返せよ」
ヴェント「・・・・・・・・・・・・いらないなんて一言も言ってないんだけど」ゴソゴソ
一方通行「結局着てるじゃねェか」
ヴェント「うるせぇな、このヴェントが着てやってんのよ。
少しは嬉しそうにしたらどうなの?」
一方通行「意味がわかンねェよ」
レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジー
エイワス「来るぞ」
レッサー「ッ!! うわっと、」ヒョイ
ドドォォォン・・・・・・
レッサー「こんにゃろっ」ブンッ
エイワス「ナイスショット、これで君は十七機目だな」
レッサー「結構爆撃受けてますけど、この船大丈夫なんですか?」
エイワス「大丈夫でないように見えるか?」
レッサー「・・・・・・・・・・・・そういえば、傷ひとつ見当たりませんね」
エイワス「私の守護防壁魔術をこのクルーザー全体に施し、コーティングしてある。
今のこの船なら核爆発にも耐えることができるぞ」
レッサー「・・・・・・もうそんな情報では驚けなくなってしまいました」
エイワス「一方通行とヴェントが気になるのかね?」
レッサー「えっ、いや別に・・・・・・」
エイワス「私に隠し事が出来ると思わないほうがいい」
レッサー「じゃあ聞かないでください」
エイワス「おっと、言われてみればその通りだ。 ・・・・・・ふむ、
しかし君は私に対しての態度が強くなっているな」
レッサー「あ・・・・・・、ごめんなさい。 いつもの調子で喋ってました」
エイワス「いや、それでいい」
レッサー「え?」
エイワス「君はロシアに入るまで私に対して極度の畏怖を抱いていたな」
レッサー(当たり前でしょ、まさか本当にエイワスなんてものが存在しているなんて、
ヴェントさんだって驚いてたし、魔術師なら誰でも警戒するっつーの・・・・・・)
エイワス「私は、私にそういう感情を向けられるのが悲しいのだよ」
レッサー「悲しい?」
エイワス「私はそんなに大それた存在ではない。 私に対して恐れ慄くなど、
私から言わせればそれこそ恐縮というものだ」
レッサー「はぁ、(うそくせー)」
エイワス「そんな者には、黄泉川愛穂や打ち止め(ラストオーダー)を
もっと見習え、と声を大にして言いたいくらいだよ」
レッサー(ヨミカワ? ラストオーダー?)
エイワス「彼女たちは実に心地いい。 この私でさえも、暖かく迎え入れてくれた。
もちろんそれは私というものを知らないからというところもあるだろうが、
彼女たちはどこか、そういう所に関して寛容的な部分が見受けられる」
レッサー「ほー・・・・・・」
エイワス「実に興味深いよ。 人間などという劣等種にも、ああいった存在が
いるというのはね。 知的好奇心をくすぐられる」
レッサー「劣等種・・・・・・」
エイワス「・・・・・・我々のような強大な力を秘めた集団が、
たかがイギリス一国のために力添えなどしてくれるわけがない、か」
レッサー「ッ!」ギクッ
エイワス「果たしてどうかな? 今の彼、一方通行ならわからんぞ?」
レッサー「・・・・・・で、でも」
エイワス「たしかに私にとってはイギリスがこの先どうなろうと、
言ってしまえばこの星がどうなろうと全く興味はないが―――」
レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エイワス「―――彼はおそらく、そうは思わないだろう」
レッサー「・・・・・・・・・・・・」
レッサー「・・・・・・・・・・・・もう少し、考えさせてください。
私の帰りを待ってる仲間もいるんです、おいそれと決められることじゃありません」
エイワス「ふふ、賢明な判断だ。 ほんのわずかだが、君にも興味が出てきた」
レッサー「喜ぶところですか、それ?」
エイワス「不幸だと考えるべきだ、くくく」
「・・・・・・ふー、これで大体終わったかな」
風斬氷華はエリザリーナ独立国同盟から四十キロ南東の平原にいた。
周りには戦車や戦闘機、武装ヘリの残骸が転がっている。
例に漏れず、その周辺にはプライベーティアの兵士達が意識を失い、倒れていた。
「天使さんと垣根さんはまだ向こうのほうかなぁ。 あの二人、なんだかんだで仲が良いんだ」
風斬がいるポイントの周辺では、もう戦闘が行われている気配は感じられない。
さっきまで嵐のように吹雪いていた天候も、今は落ち着いてきている。
風斬はその両目に意識を集中させ、遠方まで眺めてみた。
「・・・・・・・・・・・・むむ。 あっちのほうで小規模ですが誰かが争ってますね。
ん? あれって・・・・・・修道服? シスター?」
虹色に光る彼女の目に写った光景は、何人かのシスターとプライベーティアの軍隊が
戦闘をしている光景だった。
ここから八、九キロ先ぐらいの距離がある。
「・・・・・・す、凄い。 圧倒的・・・・・・」
その場所の戦況はまさに圧倒的だった。修道服を着た魔術師たちは
風斬が見たこともない魔術を駆使し、プライベーティアを次々と打ち倒している。
中には周りの雪を使用し、水の槍を作って攻撃しているシスターもいた。
このロシアという環境を最大限に利用した魔術だ。
「あそこには行かなくても大丈夫かな。 でも、ロシアにもシスターっているんだ・・・・・・。
もしかしてロシア成教の魔術師さんたちかな? ・・・・・・・・・・・・うわ、
また一機ヘリを落とした。 あの赤い修道服の人・・・・・・、なんだろあれ、魔術かなぁ」
その中でも特に暴れまわっているのが、赤い修道服を着た奇妙なシスターだった。
彼女の近くには何やら不気味な老婆もおり、プライベーティアを容赦なく殲滅していっている。
あれも独立国側の人間なのかと思ったが、どうもヒトには見えない。
そして、
「・・・・・・・・・・・・え? あれって・・・・・・」
風斬が見た一人の修道女。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・もしかして、」
小柄な体躯にウェーブのかかった長い金髪。
極めつけはその奇妙と言ってもいい衣装。
「サーシャ=クロイツェフ!!?」
『天使同盟(アライアンス)』はロシアでの目的をまず一つ、達成した。
【次回予告】
『彼から貰ったジャケットは暖かいかね? ヴェントちゃん』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』の構成員・エイワス
『おっせぇぇんだよぉぉぉ!!!! もう粉々になっちまったわよ!!!
テメェが船を止めればいいだろうが!!!』
―――――――――――ローマ正教、禁断の組織『神の右席』の元一員・『前方』のヴェント
『何をのんびりしているんですか!! 早くしないと・・・・・・!!』
―――――――――――魔術結社予備軍『新たなる光』の構成員・レッサー
『異例の事態だわ、人間ならともかく、まさか船そのものが不法入国してくるなんて・・・・・・』
―――――――――――エリザリーナ独立国同盟の中心的人物・エリザリーナ
『んんっ? なぁにサーシャちゃん? 何かリクエスト? どこをペロペロして欲しいのかにゃーん?』
―――――――――――元『殲滅白書』のシスター・ワシリーサ
『いやそうではなく、あれを見てください』
―――――――――――元『殲滅白書』の魔術師・サーシャ=クロイツェフ
風斬氷華がサーシャ=クロイツェフを発見したのとほぼ同時に、
この聖守護天使も彼女を発見していた。
「見っけ」
エイワスはそう言うと、船首から甲板に降り、一方通行たちの方へ歩む。
「どォした?」
「うむ、サーシャ=クロイツェフを発見した。 ここから真っ直ぐ南へ二十キロといったところか。
今すぐに迎えに行ってほしいのだが、チョーカーのバッテリー残量はどうかな?」
「・・・・・・・・・・・・二十キロか。 バッテリーならあと数分は能力が使えるまでには回復してる」
「結構」
エイワスは満足気に頷く。
しかし、どこにでも現出できる力を持ったエイワスだ。
自分でサーシャの元へ向かえばいいのではないかというツッコミは入れたらいけないだろうか。
「ちょっと待って。 サーシャの近くにもう一人、シスターがいなかった?」
ヴェントが一方通行に貸してもらったジャケットに身を包みながら尋ねた。
全身真黄色のフランス衣装に黒いジャケットの組み合わせはとても奇妙に見える。
黄色と黒という警告色の組み合わせは、彼女にぴったりかもしれない。
もっとも、和服の上にブルゾンを着こむという奇抜なファッションスタイルの女性が
主人公の人気小説もあるわけだし、ここで衣装についてそんなに追求する必要もないだろう。
話を戻そう。
「ワシリーサか。 いたよ、『一本足の家の人食い婆さん』を行使して
サーシャ=クロイツェフ他、シスター達と共にプライベーティアと交戦していた」
「ふん、やっぱりね。 ロシア成教と接触していたか。
何を考えているのだか、あの変態修道女」
一方通行とレッサーには話の内容が理解できなかった。
が、とりあえずサーシャを見つけたとなると出会うべきだろう。
一方通行たち本来の目的である事と、もしかしたらこのプライベーティアの襲撃は
『天使同盟』のヒロインであるミーシャ=クロイツェフが原因で引き起こされたかもしれないのだ。
責任を感じる必要は全く無いのかもしれないが、それでも一方通行は
早いとこサーシャと話をしておきたかった。
「私もついていきましょうか?」
「いや、いい。 俺一人で十分だ」
レッサーの申し出を断り、一方通行は電極チョーカーのスイッチをオンに切り替える。
その瞬間、彼の背中から膨大な質量の『翼』が噴出した。
翼の色は、黒だった。
「! へぇ・・・・・・」
一方通行から噴出される翼を見たヴェントが、わずかに驚く。
彼女は風斬氷華やミーシャ=クロイツェフ、そして同じように背から翼を生やす
垣根帝督を見ている。ならばこの一方通行も"そういうもの"なのだろうと予想していた。
「このまま南へ行けばいいンだな?」
「そうだ。 それと、この船は間もなくエリザリーナ独立国に到着する、
私も他の者へ連絡しておこう」
「いよいよですか、まぁ私はこれといってあの国に用は無いんですけど」
「アンタ、このジャケットはいらないの?」
「能力使ってるから寒さなンざ感じねェンだよ、着とけ」
言って、一方通行はふわりと甲板から身を浮かせ、轟音とともに南方向へ飛翔していった。
「む、いかんな」
ふと、エイワスが焦燥ともとれる声を出して言った。
「どうかしましたか?」
「ブレーキをかけるのを忘れていた」
「はい?」
「ブレーキをかけることを失念していたと言っている」
「はぁ、なら今すぐにかければいいじゃないですか」
「見たまえ」
エイワスが船首の方へ指をさした。
何事かと思いレッサーとヴェントはその方向へ目を向けると、
「あ・・・・・・・・・・・・」
まだ豆粒ほどの大きさだが、建造物がいくつも立ち並んでいる景色が見えた。
だがこうしている間にも、その景色はどんどん大きく見えてきている。
「間もなくエリザリーナ独立国に到着するといっただろう?」
「だ、ちょ、な、なんでブレーキかけないんですか!!?」
「だからそう言ったのだろうに」
「おい!! このままだとこの船、独立国に衝突しちゃうわよ!!?」
「間に合うかなぁ~」
「何をのんびりしているんですか!! 早くしないと・・・・・・!!」
「チッ!!!」
ヴェントは毒づきながらハンマーを構えた。
ヴェントは右手に持っていた有刺鉄線付きのハンマーを忙しなく動かした。
すると、クルーザーの隣で並行して走っていた氷の帆船が速度をグングンあげる。
「コイツをこの船の正面に回して動きを止める!!
アンタは船の中にいる人間たちに衝撃に備えるよう伝えてこい!!」
「は、はいっ!!」
言われるがまま、レッサーは駆け足でラウンジへ向かっていった。
エイワスの姿も見えない、おそらくは整備室へ行ったのだろうが、
今からブレーキをかけても間に合うとは思えなかった。
「コイツら・・・・・・、これじゃやってることがプライベーティアと変わんないじゃないのよ!!」
クルーザーが走るスピードは想像以上に早く、ヴェントが操る『女王艦隊』はなかなか前方に回り込めない。
「とりあえず、コイツをぶち込んで軌道を逸らすッ!!」
クルッとハンマーを片手で回すと、氷の帆船から凄まじい勢いで氷の錨が射出された。
それはクルーザーの側面に見事に命中、粉々に砕けた氷の破片がヴェントを襲う。
だが、クルーザーは何事もなかったかのように真っ直ぐ独立国へと向かっている。
「一発でダメなら・・・・・・、何発でも!」
立て続けに錨を射出していくヴェント。その度に飛んでくる氷の破片と粉塵が
やたらと欝陶しい。
だが、それでもクルーザーはびくともしなかった。そんじょそこらの大砲とはわけが違う威力の
錨をぶつけているにも関わらず、だ。
「どうなってんのよこの船―――――、あ」
と、ヴェントはそこでエイワスレッサーと会話をしている時に言っていた事を思い出す。
『私の守護防壁魔術をこのクルーザー全体に施し、コーティングしてある。
今のこの船なら核爆発にも耐えることができるぞ』
「あんのクソ野郎・・・・・・ッ!!! 守護防壁解けコラァァァッ!!!!!!!」
もうプライベーティアからの攻撃が無くなった今の状況なら術式を解いても問題ないだろう。
ヴェントは聞こえはしないとわかっていたが、エイワスに向かって叫んだ
だが、
「・・・・・・・・・・・・!」
タイミング悪く、『女王艦隊』がクルーザーの前に回りこんだ。
そして豪華クルーザー『アライアンス』号は、容赦なく氷の帆船を粉々に砕いてしまった。
『聞こえるかねヴェント。 私が施していた術式はたった今解除した。
君の『女王艦隊』でこの船を止めてくれ。 出来なければ、軌道を逸らして・・・・・・
いや、今更軌道を逸らしても無理か』
「おっせぇぇんだよぉぉぉ!!!! もう粉々になっちまったわよ!!!
テメェが船を止めればいいだろうが!!!」
『たった今、ブースターの噴射を止めたが、やはり急には止まらん。
まぁもっともこの速度で急停止しまったら慣性が働いて、船の中にいる独立国の人間が
大怪我をしてしまうだろうな』
「このまま突っ込んだらもっと多くの犠牲者が出るわよ!!!」
『賭けるしかあるまい』
「何?」
『現在進行形でエリザリーナ独立国に『念話能力(テレパス)』と似たようなものを送っている。
今、君に話しかけているこの力の事だ。 独立国に残っているほぼ全ての国民に
船の進行ルートから避難するように呼びかけている。 うまくいけば、大惨事は免れるだろう』
「まず急に頭の中で声がした事に国民はパニックになってるわよ」
『かもな。 まぁそこは、エリザリーナの統率力に期待するしかないだろう』
依然としてクルーザーは独立国に向けて走っている。
もうエイワス特製のブーストエンジンは止めてあるとはいえ、このまま進んで
独立国に入ってしまえば、未曾有の惨劇が起きてしまうことは想像に難くない。
一応、エイワスは一方通行以外の構成員に連絡を入れているが、
彼らがここまで戻ってきて船を止めてくれることは期待できそうもない。
『天使同盟』の面々は、船からかなり離れた位置にいるらしいからだ。
「さっき『女王艦隊』がぶつかったんだけど、中の連中は無事なんでしょうね?」
『私の施した防壁魔術は衝撃も吸収し、霧散させる。
"『女王艦隊』程度の魔術なら"中の人間たちにはなんの影響もない、安心したまえ』
自分の『女王艦隊』をこうも簡単に打ち破ってしまったエイワスの魔術(?)に、
ほんの少しだけ歯噛みするヴェントだったが、独立国の国民が無事ならそれに越したことはない。
こんな化物連中のせいで国民に何かがあってしまっては、後味が悪すぎるというものだ。
ヴェントは一方通行から貸し与えられたジャケットを体にギュッと包ませ、
刻一刻と近づいてくるエリザリーナ独立国同盟をジッと見据えた。
『彼から貰ったジャケットは暖かいかね? ヴェントちゃん』
「ッ!! うるっせぇなぁ・・・・・・!!」
他人から、しかも会ったばかりの他人からこんな暖かい施しを受けたこと無いヴェントは困惑していた。
こういう事をされた時、どう対応すればいいのかイマイチわからない。
そんな彼女は、かつての一方通行と重なって見えた。
エリザリーナ独立国同盟は、騒然としていた。
「急げ!!! ここは船の直進ルートだぞ!!
荷物なんか捨ておけ、ここにいたら荷物共々ぶっ飛ばされる!!!」
「戦場にいる我々の同志はもう避難しているのか!? なぜ連絡が来ない!!」
「おい! こっちにゃまだ怪我人がいるんだ!! 誰か手を貸してくれぇ!!」
「さっき頭の中に話しかけてきた妙な声を信じるのかッ!!?」
「信じるも信じねぇも、現に船がこっちに猛スピードで向かってきてんだよ!!」
独立国の国民たちが、あちらへこちらへと慌ただしく駈け回っていく。
その光景は、プライベーティアが襲撃してきた時とは比べ物にならない程だった。
プライベーティアの勢力が短時間で急激に落ちていっているという情報が入り
困惑していた時に、突如として謎の声が頭に響いてきた。
『監視塔にいる人間に確認してもらえればわかるだろうが、今そちらに巨大なクルーザーが
凄まじい速度で向かっている。 突入ルートを予想し、国民は速やかに避難したまえ。
繰り返す。 今、そちらに巨大な・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
にわかには信じられない情報だが、それ以前にこの声はどこから発信されているのかも分からない。
魔術師に聞いても、ここまで大きな範囲で思念を送る魔術など存在しないの一点張りだった。
しかし、監視塔から各地の状況を見ている兵士に尋ねると、遙か遠方から巨大な船が国へ
向かってきていると返事があった。他の監視兵達も同様の事を言っている。
独立国の各部隊は緊急事態の警報を鳴らし、大急ぎで国民たちを避難させていった。
女、子供、老人、紛争に関係ない一般国民を優先し、素晴らしいチームワークで避難活動を行った。
そんな各部隊に的確な指示を送っているのは、独立国の創設者にしてリーダー、エリザリーナである。
「状況は?」
「はい。 ほぼ全ての国民の避難を終わらせています。
国内に残っている兵も今、予測ルートから離れて避難を始めています」
「そう・・・・・・」
戦況などが詳しく記載された紙が乱雑にデスクに散らばっている軍事施設の一室で、
エリザリーナは深くため息をつき、頭を抱えていた。
何人もの不法入国者がこのエリザリーナ独立国同盟に向かってくるという状況は、初めてではない。
かの第三次世界大戦においても、上条当麻を初め、一方通行や浜面仕上、その他大勢の人間が
この国に集結したのだ。
「でも、こんなのって・・・・・・。 異例の事態だわ、人間ならともかく、
まさか船そのものが不法入国するなんて・・・・・・。 いえ、これはもはや『侵攻』ね」
彼女は独立国同盟のトップとして、考え得る敵からの襲撃パターンを予測し、
あらゆる戦術をを頭に叩き込んでいる。
だが、まさか船が、それも客船と見紛うほど巨大なクルーザーが直接ここへ向かってくるという状況は
いくら聖女と呼ばれるエリザリーナでも予測できなかった。予測できるわけがない。
しかし、これが独立国同盟でもプライベーティアでもない、謎の第三の勢力によるものだということは
彼女も予想していた。そしてその予想はズバリ、である。
(ワシリーサやサーシャはこの事を知っているのかしら? ヴェントは?
国民を避難させるのに精一杯で戦場の状況が把握できない・・・・・・)
何やらワシリーサが戦場にいたロシア成教の魔術師と接触したという情報は入ってきている。
が、それを最後に定時連絡は途絶え、来た情報といえば『プライベーティアの戦力がどんどん減っていっている』、
というもののみだった。
「第三の勢力は間違いなく、この国に用があって来ているのでしょうね。
でなければ私たちを援護する理由がないし、わざわざ船が向かってくることを
教えてくるはずもないもの」
「何者なんでしょうね、ヤツら・・・・・・」
「只者ではないでしょうね、なんて言ったって・・・・・・」
"背中から翼を生やした連中"。
第三の勢力について入ってきた情報はこれだけだ。
万が一、いや億が一に考えられることは、このロシアの地に『天使』が再臨したという事。
しかしその天使が人間の味方を、いや、明確にエリザリーナ独立国同盟の味方をするなどという
事は考えられなかった。
しかも、第三の勢力は一人ではない。一人なら『連中』という言い方はしないはずだ。
目を閉じながら思考の海へ潜っていくエリザリーナだが、そこに声がかかる。
「エリザリーナさん、私たちもそろそろ・・・・・・」
「えぇ、そうね」
隣にいた大男、ベラッギに促され、エリザリーナもオフィスから出て行った。
――――――――――――――――――――――
「この辺はもうプライベーティアはいませんね」
「ん~、歯ごたえがないわねぇ。 これじゃちっとも物足りないわん♪」
サーシャ=クロイツェフとワシリーサは独立国から二十五キロほど離れた平原に佇んでいた。
彼女たちの周辺には何人かのシスター、ロシア成教の魔術師達もいる。
「ありがとね、シスターの皆々様。 おかげで助かったわん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ワシリーサがシスターの一人に礼を言うが、シスターはジロリと彼女を睨むだけだった。
それもそのはず、ワシリーサはかつてロシア成教の『殲滅白書(Annihilatus)』に所属していたシスターだ。
彼女は第三次世界大戦直前、同じく『殲滅白書』に所属していたサーシャがロシア成教に追われていることを知り
あっさりとロシア成教から離脱した。
そして全面的にサーシャの味方として行動し、終始ロシア成教と対立していたのだ。
「第一の質問ですが、あなた方はなぜ私たちに何の危害も加えようとしないのですか?」
「・・・・・・もう戦争は終わっている。 今更貴様の身をどうこうしようが、意味はなくなった」
ロシア成教のシスターはどこか居心地悪そうにしながら答えた。
彼女たちはサーシャとワシリーサを助けたのではない、むしろ劣勢に立たされていたところを助けられたのだ。
さっきのワシリーサの礼も、彼女は何の悪意もなく言ったものだが、シスター達は礼を言われてどう答えればいいか分からない。
かつての同志であり、今は敵対関係ではないにせよ、余所余所しくなるのも無理はない。
「その身をどうこうって・・・・・・、あなた達、私のサーシャちゃんにどんなエロい事をしようとしてたのよ!!?
やっぱりあの時サーシャちゃんの味方をして正解だったわ! この子に"いろんなコト"が出来るのは
私だけの特権なんだからねっ!!」
「第一の否定ですが、私はあなたのものではありませんし、そんな特権もねぇよ」
清々しいほど場違いな発言をするワシリーサに、冷静にツッコミを入れるサーシャ。
ワシリーサはサーシャの事となると、どうしようもないくらいの変態へと成り下がってしまう傾向があった。
・・・・・・いや、成り上がるというのが正しいのかもしれない。
彼女がサーシャを守るときに発揮する力は、そこらの魔術師では束になっても敵わないほど強大なものだからだ。
「第二の質問ですが、聞きましたか? 例の船の話」
「巨大なクルーザーが独立国に向かって走ってるって報告でしょう?
ここ、大地よ? ど~~~~も眉唾ものなのよねぇ」
二人はその大地を駆けるクルーザーを目撃していない。
途中、凄まじい光が発せられたと思ったらロシアの原野が一部消失したという情報は知っているが、
それとその船が関係があるのかどうか、現状ではよく分からないのだ。
そしてもちろん、その船が独立国に"突貫"しようとしているという情報も、二人は知らない。
「ところで、あなた達はどうするのかしら? このまま私たちと独立国同盟に行く?」
「それはこちらの質問だワシリーサ。 お前たちはロシア成教に戻っては来ないのか?」
「第三の質問ですが、我々に戻れる席が残っているのでしょうか?」
「ニコライ司教は、お前たちが戻ってきた暁には是非とも話がしたいと仰られている」
「うわ、あのゲス野郎、まだ生きてたの? しっかりトドメをさしとけばよかったわ。 なんちゃって♪」
元直属上司であるニコライ=トルストイに向かって不謹慎極まりない発言をぶちかますワシリーサ。
ニコライは第三次世界大戦にて『右方』のフィアンマと共謀していた。
だが、フィアンマに利用されるだけ利用され見限られるという哀れな結果だけを残し、
密かに隠し持っていた強大な兵器を使って暴れるなど、見るに耐えない愚行に走る。
そして、彼がモスクワに幽閉していたロシア成教の総大主教、クランス=R=ツァールスキーを救うために
真正面から侵攻してきたワシリーサと対峙、見事にボコボコにされてしまった。
そんな男が、ロシア成教でワシリーサとサーシャを待っているという。
「第四の質問ですが、クランス主教が彼をロシア成教に留めておくでしょうか?
幽閉までされ、さらには核弾頭を使おうとまでした男ですよ?」
「人が良さそうだからなぁ~、あの子。 多分ニコライがそこを突いて
上手いこと言いくるめたんじゃないかしら? あーやだやだ」
「・・・・・・・・・・・・それで、どうするのだ」
「サーシャちゃんに任せちゃうっ」
「・・・・・・第一の回答ですが、私は、今はまだロシア成教に戻るつもりはありません。
エリザリーナ独立国同盟の皆様にも良くしてもらっていますし、私はまだあの国で
やらなければならないことが沢山ありますから」
前髪で隠れて目が見えないが、サーシャの決意は固いものであるようだ。
目を見なくても、それがわかるハッキリとした力強い言葉だった。
「そーいうわけで、私たちは戻りまっせ~~~~ん!
あ、でもでも、総大主教のカワイコちゃんにはよろしく伝えておいてねん♪
あの子が戻ってきて欲しいって言うなら、サーシャちゃん縛って飛んでっちゃうから!」
「・・・・・・・・・・・・勝手にしろ。 おい、行くぞ」
ワシリーサのまるっきりふざけきった口調にイライラしながらも、
二人の答えを聞いたシスター達は方向を変え、帰路についた。
「・・・・・・これでよかったのでしょうか」
「いいのよん、サーシャちゃんが決めたことなんだから。
自分で固めた決意は決して曲げちゃダメ、どこまでも貫きなさい」
たまにこんな風にマジな雰囲気になるからワシリーサは困り者なのだ。
だが、サーシャはそんな彼女の言葉を聞いて、ニコリと微笑み、
「ありがとうございます、ワシリーサ」
礼を言った。
ぺこりと小さく頭を下げて礼を言うというその行為が、
ワシリーサの『邪』の心をどれだけくすぐるのか、サーシャはまだ気付いていないのか。
「~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!!!」
「? ワシリーサ・・・・・・?」
「可愛い可愛い可愛い!! んもぉ~~~~~~~~~~う!!
これだからあなたとは何時まで経っても離れられないのよ~~~!!!
だぁ~れがロシア成教に渡すモンですかッ!! サーシャちゃんはやっぱり私の――」
「あなたのものではありません」
「――ですよね~。 でもそんなツンツンサーシャちゃんも素敵っ!」
ガバっと抱きついてくるワシリーサに辟易しながらも、その表情は笑顔のままだ。
―――そんな時だった。
「・・・・・・? ワシリーサ」
「んんっ? なぁにサーシャちゃん? 何かリクエスト? どこをペロペロして欲しいのかにゃーん?」
「いやそうではなく、あれを見てください」
「んもう、焦らし過ぎは逆効果だぞっ♪ 一体何よ、」
サーシャに促され、クルッと後ろを振り向くワシリーサ。
そこにはただただ白い平原が続いているだけなのだが、彼女が空を見てみると、
「・・・・・・・・・・・・わぁお。 何あれ」
そこには、背中からどす黒い翼のようなものを噴出して飛んでくる、白い悪魔がいた。
【次回予告】
『仲間なんてもんじゃないわよん。 私はワシリーサ、
サーシャちゃんとは恋仲にある元『殲滅白書』のシスターだにゃん』
―――――――――――元『殲滅白書』のシスター・ワシリーサ
『第一の否定ですが、恋仲などではありません。 初対面の相手にそんなウソをつかないでください』
―――――――――――元『殲滅白書』の魔術師・サーシャ=クロイツェフ
『まァ信じろっつゥ方が無理だわな。 だが事実だ。
『神の力(ガブリエル)』、ミーシャ=クロイツェフは今、独立国へ向かってる』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)
『マジで頭おかしいんじゃねえのかアイツ。 サーシャが見つかったってのはいいが、
ブレーキかけ忘れるとか・・・・・・、ドジっ娘属性でも獲得しようとしてんのかよ』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・垣根帝督
『えっと、彼女一人の手には負えないってさっきエイワスさんから・・・・・・』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・風斬氷華
『この独立国同盟で出迎えるのはプライベーティアなんかじゃない。
もっと素敵なお客様よ・・・・・・、まったく』
―――――――――――エリザリーナ独立国同盟の中心的人物・エリザリーナ
「・・・・・・・・・・・・あれか? 二人いるが、どっちがサーシャ=クロイツェフだったかな」
一方通行は純白の雪で染められた平原を上空から俯瞰していた。
そこには二人の女がこちらを見上げている。
一人は下着のようなワンピースに黒のベルトをぐるぐるに巻き付け、
その上から赤の外套を着込むといった、ヴェントなどとは比べ物にならないほど
奇抜な格好をした小柄な少女。
その隣にいるのは赤い修道服で全身を包み込んだ修道女だ。
「・・・・・・・・・・・・確か、あのぶっ飛ンだファッションしてるガキがサーシャだったよォな」
一方通行は第三次世界大戦終了後の帰りに、サーシャを一度見かけている。
その時の記憶はかなり曖昧でボヤケているが、あの妙な服装だけは忘れていなかった。
(降りて確認してみるか)
一方通行は周辺にプライベーティアがいないかどうか確認すると、
彼女らに近づきながらゆっくりと降下していった。
「はぁい、こんにちわ。 どちらさまかしらん?
・・・・・・どう見ても、プライベーティアの連中とは思えないけど」
ワシリーサが話しかけてきた。軽い調子だが、一方通行にはわかる。
この女は手強い、と。
「あァ、プライベーティアじゃねェよ。 通りすがりの観光客だ。
ちと聞きてェ事があンだがよ」
「なんでしょうか?」
「サーシャ=クロイツェフってのがこの辺にいると聞いたンだが、
オマエら知らねェか?」
この二人のどっちか、というか小柄な少女のほうがサーシャだという事は
ほぼ確実なのだが、あえて一方通行は尋ねてみる。
「・・・・・・。 第一の回答ですが、サーシャ=クロイツェフとは私のことです」
「そォか」
やはり、小柄の少女がサーシャ=クロイツェフだった。
確認を終えると、一方通行はワシリーサの方を向き、続けて質問する。
「オマエはなンだ? サーシャの仲間か?」
「仲間なんてもんじゃないわよん。 私はワシリーサ、
サーシャちゃんとは恋仲にある元『殲滅白書』のシスターだにゃん」
「第一の否定ですが、恋仲などではありません。 初対面の相手にそんなウソをつかないでください」
「そんなっ!!? あの時の誓いは偽りだったというのっ!?
ワシリーサ、悲しい!!!」
グスン、と泣きながら崩れ落ちるワシリーサ。
一方通行は彼女に向ける訝しげな表情を隠そうとはしない。
そんな彼女は放っておき、一方通行はサーシャへ言った。
「サーシャ、いきなりこンな事言うのもあれなンだが――――」
「え、何? 告白? ちょっとやめてよ、サーシャちゃんは私が飼ってるんだから!!」
「第一のお願いですが、ちょっと黙っててください」
「・・・・・・いいか?」
「すみません、それで、なんでしょうか?」
「オマエに話がある、それも結構シリアスな話だ。
とりあえず、一度俺と一緒に独立国同盟に行っちゃくれねェか?」
「・・・・・・? あの、第一の質問ですが、あなたは?」
「一方通行(アクセラレータ)、って呼ンでくれりゃいい」
「! ふぅ~~~ん・・・・・・」
ワシリーサが何かに気付いたのか、ニヤニヤとした表情を浮かべた。
「サーシャちゃんにどんなお話があるのかにゃん? 学園都市の第一位ちゃん♪」
「! オマエ・・・・・・、なンで知ってンだ?」
「終戦後にちょいと小耳に挟んだのよん、『神の力(ガブリエル)』を退けたの、
あなたなんでしょう? 白い髪で細身の少年って特徴とぴったんこカンカンよ」
「・・・・・・そォかよ、まァ俺の事なンざどォだっていい。 話ってのはさっきこの変態からも出たが、
『神の力』についての話だ」
「へ、変態ぃ!? サーシャちゃんに言われると興奮しちゃうけど、
あなたからそんな事言われる筋合い無いわよコンチキショー!」
プンスカと怒るワシリーサをよそに、サーシャは首を小さく傾げる。
「第二の質問ですが、『神の力』は第三次世界大戦の時に消滅している天使ですよね?
その天使についてのお話・・・・・・ですか?」
「あァ、その天使が今、この世に存在してる。 つか独立国に向かってンだよ、
俺達と共にな」
サーシャとワシリーサはそれを聞いて固まってしまった。
――ロシア連邦・とある平原
サーシャ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ポカーン
ワシリーサ「・・・・・・それは学園都市流のジョークというものなのかにゃん?」
一方通行「まァ信じろっつゥ方が無理だわな。 だが事実だ。
『神の力』、ミーシャ=クロイツェフは今、独立国へ向かってる」
サーシャ「だ、第三の質問ですが、なぜあの天使が現世に・・・・・・?」
一方通行「だからその辺を詳しく説明してェから一緒に来いっつってンだよ」
ワシリーサ「・・・・・・・・・・・・さっきあなた、『俺達と共にな』って言ってたわよねぇ?
それはどういう事なのかしら?」
一方通行「そこら辺もあっちについたら話す、だから来い」
サーシャ「第四の質問ですが、仮にその話が真実だったとして、
ミーシャが独立国に攻撃を加えるというようなことは・・・・・・?」
一方通行「ンな事アイツはしたりしねェし、まず俺がそォはさせねェよ」
ワシリーサ「んふ♪ ねぇねぇサーシャちゃん、なんだか面白い展開になってきたと思わない?
私正直、あの国はとても退屈だと感じてたところなのYO。
この第一位ちゃんの話、私にとってはとても刺激的な内容だわ、ムラムラしてきちゃう」
一方通行「どこに欲情する要素があるンだよ今の話に」
サーシャ「第五の質問ですが、この話をそうも楽観的に受け止めてよいのでしょうか?
あなただって本物の大天使の力を知らないわけではないでしょう?」
ワシリーサ「もっちろん、バッチリ理解してるわよんそんな事。
なんたってサーシャちゃんのぽんぽんに入ってた天使なんだもの♪」
サーシャ「ぽんぽん言うな」
ワシリーサ「それを考慮しても、面白そうなお話だと思ったわけだす。
第一位ちゃん、是非ともミーシャ=クロイツェフに会わせてもらえるかしら?」
一方通行「うンだから早く行こォぜっつってンだろ」ガタガタ
サーシャ「第六の質問ですが、なぜあなたはこのような地でそんな薄着なのですか?」
一方通行「っせェな。 オマエにゃ関係ねェだろォが。
(能力オフにした途端、バカみてェに寒くなりやがった・・・・・・)」ガタガタ
ワシリーサ「ふふふ、その白い髪に真っ赤な眼、あなたってまるで、」
一方通行「ウサギみたァい♪ とか言うつもりじゃねェだろォな?」
ワシリーサ「私の思考を!? あなたニュータイプ? それともイノベイター?」
一方通行「超能力者だ。 いやもォホント、行くなら早く行こォぜ。
このままじゃ氷のオブジェになっちまう」ブルブル
サーシャ「了解しました。 ワシリーサ、急いで独立国に戻りましょう」
ワシリーサ「えぇ~、でもワシリーサ、走るの嫌~い、苦手なのぉ~。
サーシャちゃんがちゅっちゅしてくれたら元気百倍かも!!」
サーシャ「一方通行、このバカは放っといて行きましょう」
ワシリーサ「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・、もっと、もっと罵ってサーシャちゃぁん!」ハァハァ
一方通行「本当にシスターなのかよこのババア・・・・・・。 ・・・・・・だが、」
ワシリーサ「うん?」
一方通行「エイワスのクソ野郎と一緒にいたからよォくわかる。
猫かぶってやがンなオマエ」
サーシャ「?」
ワシリーサ「・・・・・・んふふ、意味がわかりかねるわよんウサぴょん君♪」
一方通行「これでも割と魔術師は見てきている方なンだ。 オマエ、相当の手練だろ?」
ワシリーサ「いやんっ♪ サーシャちゃん助けてっ! この子ったら、
私の奥の奥まで覗き見てくるのぉ・・・・・・」ウルウル
サーシャ「はいはい。 もういいから行きましょうよ」
一方通行「ったく・・・・・・、まァいい。 ほら、」トントン
サーシャ「・・・・・・第七の質問ですが、それは何を意味するジェスチャーですか?」
ワシリーサ「『俺の背中に着いて来な』って意味よ。 カッケェっす!
一方通行さんマジパネェっす!!」
一方通行「違ェよクソボケ!! 背中に掴まれっつってンだ!!」
サーシャ「え、えと・・・・・・どうして」
ワシリーサ「ちょっと!! 何さり気無くサーシャちゃんのうっすいペタンコお胸を
堪能しようとしてるのよ!! そんなの許さないんだからね!
あ、それと、あとであなたの背中の匂いを嗅がせてください」
サーシャ「殺すぞマジで」
ワシリーサ「ごめんなさい」
一方通行「さっき俺が飛ンでンの見ただろ。 一気に独立国まで向かう。
別に何も起きちゃいねェだろォが、念には念をってやつだ。 だからほら、」トントン
サーシャ「第二の回答ですが、わかりました。 ・・・・・・・・・・・・、
じゃ、じゃあちょっと失礼します」ヨイショ
ワシリーサ「いいなぁ~、私も飛行術式かなにか覚えちゃおうかしら」
一方通行「よっ・・・・・・と。 軽いなァオマエ、ちゃンと飯食って・・・・・・
俺も人のこと言えねェか。 ・・・・・・オイ、オマエもさっさと乗れよ。
今ならオマエの大好きなサーシャちゃンにしがみつけるぞ?」クカカ
サーシャ「ちょっ・・・・・・!」
ワシリーサ「!!! そこに気付くとは・・・・・・やはり第一位は天才か」
サーシャ「あなた・・・・・・」ギロリ
一方通行「しょォがねェだろ、我慢しろい」
――ロシア連邦・一方通行がいるポイントから北西十キロ先の平原
垣根「お、いたいた。 おい、ミーシャ!!」バサッ バサッ
ガブリエル「okibnnffh垣根fhfgvnbgrjj」ヤッホイ
垣根「もうプライベーティアの連中は大体片付いたみてえだぞ。
そこらにいる独立国のやつから聞いたんだ」
ガブリエル「psfrdfnber了解xeszrdygfl」
垣根「それより聞いたか? さっきのエイワスの通信」
ガブリエル「itydgbvngnj拝聴qaaap済gfhjerhjg」コクン
垣根「マジで頭おかしいんじゃねえのかアイツ。 サーシャが見つかったってのはいいが、
ブレーキかけ忘れるとか・・・・・・、ドジっ娘属性でも獲得しようとしてんのかよ」ハァ
ガブリエル「ugjgigerigds氷華llotisgcbvvndfkb」
垣根「ん?」
風斬「あ、天使さん! それに垣根さんも」フワッ
垣根「上かよ。 お前どこまで飛んでたんだ」
風斬「一応プライベーティアがいないかどうかの確認をしていました。
それよりあの船が・・・・・・・・・・・・」
垣根「聞いてる、ここからじゃもう間に合わねえだろうな、俺達が向かっても」
風斬「このまま船が激突したら、大変なことになっちゃいますよ」アワアワ
垣根「さすがにエイワスもそこまで馬鹿じゃねえ、どうにかすんだろ。
一方通行のヤツが見つけたサーシャがいる場所から船が近けりゃ
あいつがどうにかするだろうしよ」
風斬「大丈夫でしょうか・・・・・・。 やっぱり残っておけばよかったかなぁ」ソワソワ
垣根「ま、なるようになるってんだ。 俺達が心配する事じゃねえよ」
ガブリエル「―――――――――、」ピクン
風斬「? どうしました? 天使さん」
ガブリエル「pdchggdfbef彼vcdgduegfue気配kkdfcfxewxgxz察知ifdfswdwekpfex」キョロキョロ
垣根「?」
ガブリエル「pxvsffrjgrej此方ityscvxnmgvkrg」カモン
風斬「あ、ちょっと! どこ行くんですか? 待ってくださーい!」ビュン
垣根「あーめんどくせえなあの天使は。 どこに行こうってんだ」バシュ
――――――――――――――――――――――
ワシリーサ「ふっふふん、ふっふふん、ふっふっふ~ん♪」スリスリ
サーシャ「・・・・・・第一の質問ですが、どこを触っているのですかワシリーサ」ピクピク
ワシリーサ「だってだって、ここ持ってないと地面に落っこちちゃうじゃないのよさ。
不可抗力よ、不可抗力!」ムフフフ
一方通行「・・・・・・チッ。 オイ、うっぜェからあンま暴れンじゃねェよ。
振り落とすぞコラ」
サーシャ「それにしても、ロシアの環境には慣れてきたとはいえ、
上空でこれだけの速度を出しながら飛ぶと、やはり寒いですね・・・・・・」ブルブル
ワシリーサ「あ、じゃあ温めて―――」
サーシャ「一方通行、この女をたたき落としてくれますか?」
一方通行「ンな器用な真似出来るか。 あァ、それとこの翼には触ンなよ。
どォなるかわかったモンじゃねェからなァ」
サーシャ「わ、わかりました。 ・・・・・・第二の質問ですが、あなたは今は寒くないんですか?」
一方通行「俺の能力は『ベクトルの変換』だ。 能力を使用している間は
俺に向かってくる寒波は全部遮断してンだよ。 ・・・・・・言ってもわからねェかもしれねェけどな」
サーシャ「・・・・・・寒いのを防ぐことが出来るのはわかりました。
学園都市の技術による『能力』というものがイマイチ理解出来ませんが・・・・・・」
ワシリーサ「ベクトル・・・・・・。 なるほど、魔術風に言うなら大気、もしくは体に流れている魔力の流れを
自由に操作できるって事よん♪ そうなんでしょ? ウサぴょん」
一方通行「ウサぴょん言うな、ブッ殺すぞ。 ・・・・・・まァ、そンなところだ。
魔術は"逸らす"程度にしか操れねェがな」
サーシャ「・・・・・・凄いですね」
ワシリーサ「ねぇウサぴょん。 あなたさっき、エイワスがどうとか言ってたわよねぇ?
もしかしてエイワスも一緒にいるのかしら?」
一方通行「やっぱ魔術師ってのはエイワスを知ってンのか。
あァ、いるぞ。 クソ憎たらしい神様気取りがなァ」
サーシャ「え、エイワスって・・・・・・、法の書を伝えた聖守護天使ですか?
実在しているというのですか、あのような存在が・・・・・・」
ワシリーサ「ヤバイわね。 お姉さんますます興奮してきちゃったわん♪
この様子だと平原の消失や巨大な船の件も全部あなた達が絡んでるって
考えて差し支えないのかにゃ?」
一方通行「差し支えねェどころか、もろに俺たちだぞそれ」
ワシリーサ「きゃー♪ ワクテカが止まらないとはこの事ね!
お肌が更に若返ってきた気がするわ、ねぇサーシャちゃん!」ムギュー
サーシャ「ぐ・・・・・・ぐるじ・・・・・・」ムググ
一方通行「暴れンなっつってンだろ・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・んン?」
ガブリエル「pvmcbdgfoeff貴方iivbbdwdwvkzaswxm」ギュオオオオオオ
一方通行「が、ガブリエル!!? ちょ、待て!! その速度で突っ込ンでくンじゃ―――」
ドッシーーーーーーン ウワアアアアアアアア
垣根「ははははは!! 見ろよあれ、落ちてく落ちてく! はっはは!!」ゲラゲラ
風斬「見てないで助けろ!!!」
垣根「は、はい」ビクッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方通行「はァ・・・・・・はァ、『反射』突き破って抱きつこォとするとはな・・・・・・」ゼェゼェ
ワシリーサ「スリリングだったわ、サーシャちゃんの貴重な涙目顔も見れたし」ホクホク
サーシャ「・・・・・・死ぬかと思った」
ガブリエル「pvhfkewdfjw謝々jhuvbcaepws」ペコッ
サーシャ「・・・・・・ミーシャ=クロイツェフ・・・・・・」
ガブリエル「phjfnfhrg久々nmkcsdjwhrihg」ドーブルイ ディェン
風斬「あの・・・・・・、こんな上空で自己紹介もあれですけど・・・・・・。
風斬氷華と言います。 よろしくお願いします」
垣根「俺は垣根帝督だ」
サーシャ「私はサーシャ=クロイツェフと言います。
そして私の背中に怨霊のように取り憑いているのが上司のワシリーサです」
ワシリーサ「サーシャちゃんの為なら怨霊でも生霊でも何にでもなっちゃう!
ワシリーサよ、よろしくね氷華ちゃん、ていとくん」
垣根「おい・・・・・・」ピキピキ
風斬「それより、急いで独立国に行きましょう!」
一方通行「あァ? (やっぱり)なンかあったのか?」
垣根「エイワスから聞いてねえのか?」
一方通行「何がだ」
風斬「私たちが乗ってきたクルーザー。 エイワスさんがブレーキかけ忘れちゃってて、
もう間もなくエリザリーナ独立国同盟にぶつかっちゃうんですよ!」
一方通行「」
サーシャ「」
ワシリーサ「あらまぁ、それは愉快な状況になってるわね。
エリザリーナはどうしているのかしら?」
一方通行「・・・・・・これで独立国に何かあったらさすがにどォにも出来ねェぞ。
俺達は国の崩壊を背負えるほどでけェ集まりじゃねェ」
サーシャ「だ、第二の質問ですが、ヴェントは・・・・・・?
その、あなた達の船に向かったって連絡を受けているのですが」
風斬「えっと、彼女一人の手には負えないってさっきエイワスさんから・・・・・・」
一方通行「たかがクルーザーにどンだけ手こずってンだよあの顔面ピアス。
・・・・・・とりあえず飛ばすぞ。 後ろ、しっかり掴まっとけ!」
サーシャ「は、はい」
ワシリーサ「はぁい♪」ムギュ
サーシャ「うぐぐぐぐ」ジタバタ
「・・・・・・ふむ。 際どいなこれは」
エイワスの迅速な対応(?)が功を奏したのか、巨大クルーザー『アライアンス』号は徐々に速度を緩めていた。
とはいえ、エリザリーナ独立国同盟はもう残り数百メートルにまで接近している。
そして本来は海の上を航行するために作られるのがクルーザー、船というものだ。
無理に地面を滑走させていた上に、今はエイワスの防壁魔術も解除しているため、竜骨と船底の部分がひどく傷んでいた。
「どこかどう際どいって言うのよ。 独立国への衝突はもう避けられないわね。
今からでもアンタらの仲間を呼んで、国民の避難が完了しているかどうかだけでも
確認させたらどうなの? ていうか仲間に止めさせろよ」
「避難は完了しているよ。 私にはそれがわかる、jhfmgfkpo命体pqsccizの
データ化awqzkfpfoによって・・・・・・、あぁ、ヘッダが足りなくて説明できないな。『命の光』とでも言えばいいのか?
まぁとにかく、それは間違いないから安心していい」
「?」
ヴェントの問いに冷静に答えるエイワスだが、エイワスには確信があった。
この船の突入ルートに『命の光』が見当たらない。
命の光とはエイワス独特の表現で、簡単に言えば人の気配ということだ。
つまりこの船がこのまま衝突しても、恐らく被害は出ないだろうという確信だ。
『念話能力』もどきで国民たちに事を伝えておいて正解だった。
恐らくエリザリーナ率いる各部隊が的確な対応をとってくれたのだろう。
「ふぃー。 一応独立国同盟の皆さんは地下のレジャー施設に全員収容しておきました。
あ、そういえばあの中にロシア成教の魔術師もいたんですけど、ヴェントさん知ってました?」
ラウンジへ続く扉から出てきたのはレッサーだ。
彼女は万が一に備え、独立国同盟の国民とロシア成教の魔術師達をこの船の最も安全と言える
地下のレジャー施設へと誘導していたのだ。意外と働き者である。
「知ってたわよ。 修道服着てるのはほぼロシア成教の魔術師とみて相違無いもの。
こんな状況だし、啀み合ってる場合でもなかったからスルーしておいたけどね」
「そうですか。 ・・・・・・・・・・・・ってうわぁ!? もうすぐそこに
独立国が見えてるじゃないですか! 結局間に合わなかったんですね・・・・・・」
「まぁ仕方あるまい。 このルート上に人間はいないし、大規模な被害が出ることはないよ。
建造物は根こそぎ崩していってしまうだろうが、また建てればいいだろう」
「(一方通行さんでも呼んで止めさせればよかったんじゃ・・・・・・、言っても無駄か) はぁ・・・・・・」
レッサーのついたため息は柔らかな白となって消えた。
エリザリーナは独立国内にある、今はあまり使用されていない高層ビルの屋上へ避難していた。
彼女の他には側近のベラッギとロンギエ、その他数十人ほどの一般国民がいる。
他の各部隊や一般人も同じように船の直進ルート上に存在しない建造物へと避難しているようだ。
エリザリーナの元へ一人の兵士が向かってきた。
「避難状況は?」
エリザリーナは兵士に尋ねる。
「はっ。 船の進行ルート上にいた国民、及び兵隊は全て退避を済ませております。
あとはあの船が予想外の方向へルートを変更しないでくれる事を祈るのみかと・・・・・・」
「そう。 了解したわ、ありがとう」
彼女たちの視界にも、もう例のクルーザーは見えていた。
聞いた話より速度が遅く見えるのは、船の操縦士がブレーキをかけているからだろうか。
だったらもっと早くかけていてくれたならとエリザリーナは思ったが、時既に遅し。
軍事施設や民家、その他建造物への被害は避けられないだろう。
「まったく・・・・・・、どうにかプライベーティアの侵攻は抑えることができたというのに、
あの第三の勢力は次から次へと素敵なサプライズを提供してくれるわね。 嬉しくて涙が出るわ」
「もう間もなく、国防省から派遣された連邦軍によるプライベーティアの一斉摘発が開始されるようです。
プライベーティアの身柄は独立国同盟で引き受けるのかどうか、ロシア政府から返答を求められています」
「あれだけ大勢の人間を収容出来るスペースはこの国にはもう無いわ。
ロシア連邦のほうで引き受けてもらうよう手配しておいてもらえる?」
「了解しました」
「ロンギエ、あなたも同行してあげて。 あなたは顔が広いから、
何かと政府の方にも融通が効くでしょう」
「わかりました」
ロンギエと兵士は彼女の元を離れ、駆け足で去っていった。
「この独立国同盟で出迎えるのはプライベーティアなんかじゃない。
もっと素敵なお客様よ・・・・・・まったく」
本日何度目かも分からない、深い深い溜息をつくエリザリーナ。
―――そして、巨大豪華クルーザー『アライアンス』号はエリザリーナ独立国同盟の領地内へと入っていった。
国の外壁や建造物を次々と破壊していきながら。
【次回予告】
『今までの無茶な航行が出来ただけでも大したモンじゃないですか。
この船なら多分ゴーイングメリー号とタメ張れますよ』
―――――――――――魔術結社予備軍『新たなる光』構成員・レッサー
『どうしようかしら、このジャケット結構暖かいから気に入っちゃった』
―――――――――――ローマ正教、禁断の組織『神の右席』元一員・『前方』のヴェント
『うー、寒。 やっぱ本場の極寒の地は違うな』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』構成員・垣根帝督
『まだ若いんだから、このぐらいで寒い寒い言ってちゃダメダメよ』
―――――――――――元『殲滅白書』のシスター・ワシリーサ
『ところで第一の質問ですが、ミーシャはともかくあなたは平気なのですか?』
―――――――――――元『殲滅白書』の魔術師・サーシャ=クロイツェフ
『私ですか? えぇ、まぁ寒いとか暑いは私にはあまり関係がないので・・・・・・』
―――――――――――『天使同盟』構成員・風斬氷華
『よかった。 聞こえてる』
―――――――――――??????
『―――――なンだと? 何を言ってる? 誰だオマエは』
―――――――――――『天使同盟』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)
――ロシア連邦・エリザリーナ独立国同盟 国境線付近
風斬「あわわ・・・・・・」
垣根「あーあー」
サーシャ「こ、これは一体どういう・・・・・・・・・・・・」
ワシリーサ「なかなか派手な入国の仕方ね、こういうの、キライじゃないけど」
一方通行「もォ穏便もクソもねェな。 フォローのしよォがねェよ」
ガブリエル「qxbcfekpsy大惨事pmzvefrgjrhi」ガクガク
一方通行「笑い事じゃねェだろクソボケ。 ・・・・・・はァ」
垣根「地獄絵図だな。 でもよ、なんか逆に綺麗じゃねえ?
このまま一枚の絵画に出来そうな光景じゃねえか」ゲラゲラ
サーシャ「第一の疑問ですが、どこに笑える要素があるのですかこの状況に」
風斬「エイワスさんは情報操作をするって言ってましたけど、これ隠しきれますかね?」
一方通行「さァな。 俺たちの知ったことじゃねェだろ」
風斬「そ、そんな他人事じゃないんですから」
一方通行「こォなっちまったモンはしょォがねェって。 とりあえず行こォぜ」
垣根「入っていいのかこれ? ここ国境線だろ? 警備とかいねえんだけど」
サーシャ「第一の回答ですが、もし警備担当の人間がここに残ってたら
あの巨大船に轢かれています」
垣根「あぁそうか、そりゃ違いねえや」
ワシリーサ「遠慮せずに入ったら? ようこそ、エリザリーナ独立国同盟へ、ってね♪」
サーシャ「あなたが言うセリフではないと思うのですが・・・・・・」
ピピッ
一方通行「あ」グラッ
サーシャ「え、わ、」
ワシリーサ「ちょ、ちょっと何―――」
ドシャッ
ガブリエル「pzmdhwgjh貴方xgdsdhhpwecd」ササッ
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッッ!」
風斬「あ、一方通行さん・・・・・・?」アセアセ
ワシリーサ「いったぁ~~い・・・・・・」サスサス
サーシャ「ちょっと、ワシリーサ・・・・・・どい、て・・・・・・」グググ
ワシリーサ「やんっ、変なとこ触っちゃや~よサーシャちゃぁん☆」
サーシャ「どけっ」ゲシッ
ワシリーサ「ぎゃふっ」ドサッ
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジタバタ
風斬「どうしたんですか一方通行さん!? なんで急に倒れて・・・・・・」
ガブリエル「kxkifpehetuk人工呼吸wnuiwptjugnb」ンムー
一方通行「~~~~~~~~!!! ~~~~~~~ッッ!!!」ガタガタガタガタ
垣根「あぁ、バッテリーが切れたんだろ」
サーシャ「バッテリー?」
一方通行「・・・・・・・・・・・・」
風斬「あ・・・・・・、そうか。 チョーカーの残量、あとちょっとしか無かったんでしたっけ」
垣根「そうそう。 だからこいつ、今は物一つまともに思考できない人形状態だぞ」
ワシリーサ「あら、じゃあ今なら何やったって抵抗されないって事かしらん?」
サーシャ「ワシリーサ・・・・・・」
ワシリーサ「冗談よ冗談、私はいつでもサーシャちゃん一筋なんだからっ!
浮気されるんじゃないかって心配になっちゃった? 可愛いんだからもぉ」コノコノ
サーシャ「心配したのは一方通行の身なのでご安心を」
一方通行「・・・・・・・・・・・・」
垣根「ったく、しょうがねえな。 ミーシャ、運んでやれよ」
ガブリエル「―――――――――――」
ガブリエル「jswpxengyurd御意frekpjzuyjwr」ヨロコンデー
一方通行「・・・・・・・・・・・・」
風斬「なぜお姫様抱っこ・・・・・・」
――エリザリーナ独立国同盟・巨大クルーザー型オブジェ『アライアンス』 甲板
レッサー「・・・・・・・・・・・・もう止まりましたか?」ソローリ
エイワス「うむ、問題なく停止したようだ」
ヴェント「これだけ国を破壊して問題ないって言えるなら、この世に問題なんてないわね」
エイワス「・・・・・・だがもうこの船は使い物にならんな、完全に機能停止状態に陥ってしまっている」
レッサー「今までの無茶な航行が出来ただけでも大したモンじゃないですか。
この船なら多分ゴーイングメリー号とタメ張れますよ」
エイワス「ではゴーイングメリー号の最期に則って、このクルーザーは火葬するとしようか。
今までよく頑張ってくれたという感謝の気持ちを込めて」
ヴェント「ここでそんな事したら独立国のこんがりグリルの一丁上がりね」
エイワス「ふふ、冗談だ」
レッサー(冗談とは思えなかったんだけど今の表情からして・・・・・・)
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ん?」ピクン
レッサー「どうしました?」
エイワス「・・・・・・。 ふむ、いかんな」
レッサー「あなたの『いかんな』はシャレになってないんでやめてほしいんですけど」
エイワス「連邦軍がプライベーティアを一斉摘発する動きに入ったという
情報をキャッチした。 これではプライベーティアの連中に情報操作を施せない」
ヴェント「対応が遅すぎるのよ、ロシアの国防省は。
でもプライベーティアの身柄はここで引き受けるんじゃないの?
アンタの言う情報操作の意味はわからないけど」
エイワス「エリザリーナの意向によって、プライベーティアの身柄は全てロシア連邦が引き受ける事に
なったようだな。 これは急がねばなるまい」
ヴェント「どこから受信してんのよその情報・・・・・・」
エイワス「レッサー、独立国の入り口付近に一方通行達が来ている。
私が不在している事情の説明は省いても構わないから、少しここを任せたよ。
そうそう、一方通行にコレを渡しておいてあげてくれ。 それじゃあ」ブゥン
レッサー「あ、ちょっ! ・・・・・・消えちゃった。 ・・・・・・なんだろこれ、電池?」
ヴェント「あの白いの、ちゃんと戻ってきたのね。 じゃあ迎えに行ってやるか」
レッサー「あ、はい。 そのジャケット返さなきゃですしね」
ヴェント「どうしようかしら、このジャケット結構暖かいから気に入っちゃった」ホクホク
レッサー「・・・・・・ホントにそれだけの理由ですかぁ?」ニヨニヨ
ヴェント「何よ、うっぜぇ顔しやがって」
レッサー「そうだ、船の中にいる国民の皆さんも出してあげなきゃ」タタッ
ヴェント「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」
垣根「うー、寒。 やっぱ本場の極寒の地は違うな」スタスタ
サーシャ「日本人の方には少々厳しい寒さかもしれませんね」
ワシリーサ「まだ若いんだから、このぐらいで寒い寒い言ってちゃダメダメよ」
垣根「ババアみてえな事言うんだなお前」
ワシリーサ「このピッチピチのお肌を見てもそんなことが言えるかしら!?」バッ
サーシャ「あんまり騒がないでください・・・・・・面倒ですから。
ところで第一の質問ですが、ミーシャはともかくあなたは平気なのですか?」
風斬「私ですか? えぇ、まぁ寒いとか暑いは私にはあまり関係がないので・・・・・・。
あ、でも季節によって着る服は変えたりしてるんですよ」エヘヘ
サーシャ「"関係ない"・・・・・・?」
垣根「AIM拡散力場は気温とかに影響されねえのな」
サーシャ「えーあいえむ・・・・・・?」
ワシリーサ「よく分からないけど、あなたはやっぱり人間じゃないのね?」
風斬「そうですね、どう説明したらいいのかよくわかんないんですけど・・・・・・」
ワシリーサ「そのAIMなんたらというのは知らないけど、あなたからはヒトの気配が
全く感じられないもの」
サーシャ「あぁ、では先程から風斬氷華から感じていた違和感はそれですね」
ワシリーサ「あなたも学園都市の能力者さんなんでしょ?」
垣根「俺か? そうだよ」
ワシリーサ「『神の力』、聖守護天使、AIMなんたら、そして学園都市の能力者二人・・・・・・。
あなたたち、とっても愉快で素敵な団体なのね」
垣根「素敵だなんて言われたのは初めてだな、『天使同盟(アライアンス)』」
風斬「あはは、そうですね」
サーシャ「『天使同盟』・・・・・・」ハテ
ワシリーサ「う~ん♪ 早いところ詳しくお話を聞きたいZE!」」ワクワク
風斬「一方通行さん、大丈夫ですか? 寒くないですか?
・・・・・・そういえばジャケットはどこに・・・・・・」
一方通行「・・・・・・・・・・・・」
垣根「話しかけても無駄だ。 今、風斬が言ったことも何一つ理解出来てねえよ、多分。
ミーシャ、うっかり落っことしちまうんじゃねえぞ」
ガブリエル「sgazfwbhyurn了解tfxptggdzczx」コクン
一方通行「・・・・・・・・・・・・」
ガブリエル「――――――――」
ガブリエル「――――――――――――――――」
『あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
―――――?
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 聞こ、える? かな?』
―――――・・・・・・・・・・・・なンだ?
『よかった。 聞こえてる』
―――――誰だオマエ? どォやって俺に話しかけてる?
・・・・・・いや、どォして俺はコイツの言葉を"理解出来る"?
『やっぱり、触れ合ってもしばらくその状態を維持しなきゃ声が届かないみたい』
―――――なンだと? 何を言ってる? 誰だオマエは。
『喋り方、変じゃない? 人間語・・・・・・、日本語って言うんだよね、これ』
―――――通じてるから答えろ。 誰だって聞いてンだ。
『あ、日本語はね。 jgfgdvsdwqjから教えてもらっ・・・・・・、あれ?』
―――――?
『pbnxxffga・・・・・・、あれ? 名前が言えない。 bhjfsdswdqはjuhbfd在hfweuの事なんだけど・・・・・・』
―――――何を言ってンだ、エイワスかオマエは。
『そうだった、エイワスっていう呼称があったよね。 言葉はエイワスに教えてもらったんだ』
―――――・・・・・・・・・・・・オマエ、まさか、
『ごめんね、こうでもしないともう、お話する機会が無いから、きっと』
―――――、待て、俺の質問に、
『ずっと貴方とお話がしたかった。 だからcfmf・・・・・・じゃない、エイワスにずっと前から教えてもらってたんだ。
ふふ、すごいでしょ? みんなが寝たときとか、エイワスと二人になれた時とかにこっそりね』
―――――・・・・・・・・・・・・。
『・・・・・・よくわからないけど、今の貴方は脳が機能していない状態、なの?
なら、回復したらこの事も忘れちゃうかもね』
―――――待て、
『だったら・・・・・・今貴方に伝えたい言葉を伝えても意味はないのかな』
―――――オマエは、
『でも、もう私に残されてる時間は無いんだ。 だからghde言わないとodscnh。 あ、』
―――――、
『pgjfsifなんて言うんだっけ、日本語で確か・・・・・・hfifbpwxcあ、あれ、』
―――――もォいい、やめ、
『こ、pxbcgewuんで、タイミングfhewi、悪いなぁ・・・・・・』
―――――待て!!!
ガブリエル「―――――――――」フラッ
風斬「?」
サーシャ「あ、」
ドサッ
垣根「おい、落とすなって今言っただろうが。 頭からいっちまったな」
風斬「天使さん・・・・・・?」
ワシリーサ「あら、どうかしたの? 天使でも気分が悪くなることってあるのかにゃん?」
垣根「ったく、今度はミーシャかよ。 おーい、生きてるかぁ一方通行」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
風斬「一方通行さん、大丈夫ですか? 天使さんも・・・・・・」
ガブリエル「uypdzxjakyhx平気rwdjgyepsacr」メンゴメンゴ
垣根「お前今立ちくらみみたいな感じになってたぞ」
レッサー「おーい! 皆さーん!」
風斬「あ、レッサー!」オーイ
垣根「あのガキ、生きてやがったのか」
レッサー「いやー、大変でしたね。 お疲れさまでした」
ワシリーサ「この子は?」
レッサー「あ、えっと、初めまして。 レッサーです」
ワシリーサ「ワシリーサよ、よろしくね☆ あなたも彼らの仲間?」
垣根「あー違う違う」
ヴェント「ちょっと、その白いのどうしたの?」
レッサー「むむっ!? 一方通行さん、どうしました? 誰かにやられたんですか?」
サーシャ「・・・・・・第一の質問ですが、あなたとは一度お会いしていますよね?」
レッサー「ん? あぁ、お久しぶりですねサーシャさん、戦時中はどうもお世話になりました」
ヴェント「ねぇサーシャ。 こんなヤツいたかしら?」
サーシャ「第一の回答ですが、フィアンマと邂逅した際に居合わせていたと思います。
覚えていませんか?」
ヴェント「全然」
レッサー「ヴェントさんは冷たい女ですねー」プクー
ヴェント「うるせぇな、アンタちょっと馴れ馴れしくない?」
風斬「あの・・・・・・、一方通行さん、チョーカーのバッテリーが切れちゃってて」
レッサー「?」
ヴェント「?」
垣根「これだよ、コイツの首にぶら下がってるこれ。 これが切れたら人形になっちまうんだ」プラプラ
ヴェント「何それ、面白いわねコイツ」プークスクス
ワシリーサ「それで、エイワスっていうのはどこにいるの?」キョロキョロ
風斬「あれ、そういえばいませんね」
レッサー「あぁー、あの人なら情報操作しに行きましたよ。 ・・・・・・ん?」
垣根「マジでやる気かよ、まぁあいつなら出来そうだが・・・・・・」
ワシリーサ「どうやら本当に存在するようね。 あぁ、会ってみたいわぁ」ウズウズ
レッサー「あのー・・・・・・、エイワスさんからこれを渡すよう言われてるんですけど、一方通行さんに」スッ
サーシャ「・・・・・・第二の質問ですが、これは?」
レッサー「さぁ・・・・・・、なんかリモコンっぽくも見えるんですけど、スイッチとか無いんですよね」
垣根「・・・・・・・・・・・・。 それ、コイツのチョーカーの代替え品じゃねえか?」
風斬「外付けHDDを超小型化したような機械にも見えますね」
垣根「ちょっとそれ貸せ」
レッサー「ほい。 学園都市製の機械とかならあなた達の方が詳しいでしょう」
垣根「どこかに繋げるのかこれ?」
風斬「ここじゃないでしょうか? 分割線が見えますし、取り外せるようになってるのかも」
一方通行「・・・・・・・・・・・・」
カチャ カチャ ・・・・・・パチン
一方通行「ッ!! うっぐ!?」ビクン ゴチン
風斬「きゃあっ!?」ゴチン
垣根「うおっ!? なんだよ!」
一方通行「がっは、げほっげほっ!」
レッサー「ちょ、ちょっと大丈夫ですか?」
一方通行「痛っ・・・・・・、頭に鋭い痛みが来やがった・・・・・・」ズキズキ
風斬「うぅ~~・・・・・・」ズキズキ
一方通行「チッ・・・・・・、オイ大丈夫か?」
風斬「は、はい。 良かった無事で・・・・・・」サスサス
垣根「お、バッテリーが全回復してるじゃねえか」
一方通行「何をしたンだオマエら」
レッサー「エイワスさんがあなたに渡せって、それを」
垣根「これ」
一方通行「ンだこりゃ? 見たことねェ機器だな・・・・・・。 またアイツお手製とかか?」
風斬「どうやら替えのバッテリーとかじゃなくて、瞬間的に電源を供給してくれる機械みたいですね。
携帯電話の小型充電器みたいなものでしょうか? 何度も使用は出来ないみたいですけど」
一方通行「・・・・・・クソ、くだらねェ借りを作っちまった」
ワシリーサ「・・・・・・・・・・・・何言ってんのか全然わからないYO」
サーシャ「右に同じです」
ヴェント「・・・・・・・・・・・・」
ガブリエル「zaryrkxfnraj貴方ppjabfbpebhu」
一方通行「ン・・・・・・」
風斬「天使さんがあなたを運んでくれてたんですよ」
一方通行「あァ、悪ィな」
ガブリエル「cjhcbyjgzzcu感謝nurhmguttpdx」ガバッ
一方通行「はい久々のお約束。 抱きつくなっつゥの」ゲシッ
サーシャ「天使を足蹴に・・・・・・」
一方通行「・・・・・・そォいや、バッテリーが切れてる間に誰か俺の頭弄ったか?」
垣根「は?」
一方通行「いや・・・・・・、なンか頭に直接呼びかけてくるよォな声がしたよォな」
ヴェント「昇天寸前だったんじゃないの?」
一方通行「別に死ンでたわけじゃねェよ。 ・・・・・・気のせい、か」
ワシリーサ「ところでヴェント、そのビジュアル系が着てそうな黒のジャケットは何?」
ヴェント「あん? あ・・・・・・、」
風斬「あ、それ! 一方通行さんが着てたジャケットじゃないですか!」
ヴェント「いや別にこれは・・・・・・」
垣根「一方通行、お前ホンット見境ねえのな」ニヤニヤ
一方通行「あァ? 俺ァただコイツが船で寒そォ(ry」
ヴェント「あーうるせぇ!!! こんなモン!!!」ブンッ
一方通行「ぶあっ!?」バッサァ
ヴェント「コイツが無理やり着せてきたのよ」
一方通行「痴呆症ですかァオマエ? 明らかに自分で着込ン(ry」
グシャッ
一方通行「~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!!!(コイツ、足を・・・・・・!!)」ピョンピョン
ワシリーサ「うふふ、ぴょんぴょん跳ねちゃって、やっぱりウサギじゃない」クスクス
ヴェント「はぁ・・・・・・、くっだらない」
垣根「風斬さんよぉ、あんまとろとろしてっと掻っ攫われちまうぞ?」ボソッ
風斬「む・・・・・・。 わ、私は一緒に居られればそれでいいですもん」ムスッ
――――――――――――――――――――――
垣根「それにしてもこの辺は人がいねえな」
サーシャ「恐らく国民達は避難をしているんだと思います、あの船から」
一方通行「とりあえずどっか適当に休める場所へ行きてェ。 寒くてしょうがねェよ」
風斬「はい、天使さん。 ここでも一応フードは被っておいてくださいね」サッ
ガブリエル「wgdcfsgjprpx御意gtciezfsdfnw」ゴソゴソ
ワシリーサ「まずはエリザリーナに顔を見せてやったらどうかしら?」
一方通行「ン、それもそォか。 どこにいやがるンだあの女」
エリザリーナ「呼んだかしら?」ザッ
サーシャ「エリザリーナさん、お疲れさまでした」
垣根「こいつがエリザリーナか」
エリザリーナ「ん? ・・・・・・あ、あなた、」
一方通行「よォ、クソったれの大戦以来だなァ」
レッサー「お久しぶりです~」
エリザリーナ「あなたは・・・・・・ごめんなさい、どなただったかしら?」
レッサー「何でみんなして私のこと忘れてるんですか!?」
垣根「全然顔きいてねえじゃねえかお前」
レッサー「むぅぅぅ・・・・・・」
エリザリーナ「まさか第三の勢力にあなたが関わっていたなんてね」
ヴェント「なんだ、知った顔なの?」
エリザリーナ「・・・・・・えぇ、まぁ。 ・・・・・・とりあえず、積もる話も沢山あるでしょう? だから、」
風斬「そうですね、だから申し訳ないんですけど・・・・・・」
エリザリーナ「この者達を全員連行しなさい」
ベラッギ「了解です」ザッ
一方通行「えっ」
【次回予告】
『無理やり吐かせればいいじゃねェか、拷問でもなンでもしくさってよォ』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)
『エイワスは待たなくていいだろ。 アイツを相手にしてたら埒が明かねえぞ』
―――――――――――『天使同盟』構成員・垣根帝督
『いえ、私たちの中に魔術師はいませんよ』
―――――――――――『天使同盟』構成員・風斬氷華
『サーシャ×ミーシャ・・・・・・? そんな組み合わせは認めないわ!!』
―――――――――――元『殲滅白書』のシスター・ワシリーサ
『そうね、全く詳細が掴めない謎の勢力ってだけでも不気味なのに、
それに追い討ちをかけるようにあの原野消失だもの』
―――――――――――エリザリーナ独立国同盟の中心的人物・エリザリーナ
――エリザリーナ独立国同盟・とある軍事施設 取調室
一方通行「・・・・・・・・・・・・」ガシャ
風斬「て、手錠なんて初めてかけられました・・・・・・」ジャラ
ガブリエル「afpunpcksf連行aybekhthek」タイーホ
垣根「・・・・・・どういうこったよこれは」ガチャガチャ
レッサー「皆さんはともかく何で私まで手錠かけられてるんですか・・・・・・」ジャラ
サーシャ「・・・・・・よくわかりませんが、エリザリーナにも何か考えがあってのことだと思います。
申し訳ありませんが少しだけ我慢してください」
ワシリーサ「ねぇねぇ、にゃーんで私まで手錠がかかってるのかにゃん・・・・・・?」ジャラ
サーシャ「第一の回答ですがちょうどいい機会ですので、あなたは私個人の希望で拘束させていただきました」
ワシリーサ「ま、まさかサーシャちゃん、あなたこういう性癖があったの!?
それならそうと早く言ってくれればいくらでも縛られてあげたのに☆
私、受けも好きな方なのよん♪」
サーシャ「手錠じゃ足りませんか・・・・・・?」ギロリ
ワシリーサ「その蔑むような視線もたまんないわぁ・・・・・・」ウットリ
ヴェント「いいザマね、白いの」フフッ
一方通行「言ってろ顔面ピアス」
『・・・・・・それじゃあ、残りの作業の引き継ぎをお願いするわね。
私はベラッギと共に彼らから話を聞いてくるわ』
『わかりました。 お気をつけて』
一方通行「・・・・・・」
エリザリーナ「待たせてしまったわね」ガチャ
垣根「素晴らしい待遇をどうもありがとよ」
風斬「うぅ~・・・・・・」シュン
レッサー「あのー、せめて私だけでも手錠を外してもらうわけには・・・・・・。
私はこの人達とは何の関わりも無いわけですし」
垣根「テメェ、何一人だけ無関係装うとしてんだよガキ」
エリザリーナ「・・・・・・・・・・・・」
一方通行「・・・・・・コイツ、か?」
ガブリエル「――――――――――」
エリザリーナ「そうね、とりあえず手錠の前にフードを外させてもらうわ。 ベラッギ」
ベラッギ「了解です。 ・・・・・・暴れるなよ頼むから」パサッ
ガブリエル「factsefiehq挨拶bssrpyeays」ニーハオ
ベラッギ「うっ・・・・・・!!」ビクッ
エリザリーナ「・・・・・・! 本当に・・・・・・大天使」ゴクッ
一方通行「ご対面~ってなァ」クカカッ
ヴェント「ていうか、アンタわかってる? コイツら、その気になれば
手錠なんかすぐにでもぶち壊して逃げられるって事」
エリザリーナ「もちろんわかってるわよ」
風斬「じゃ、じゃあ何で・・・・・・?」
エリザリーナ「・・・・・・まずは謝罪させてもらうわ。 本当にごめんなさい」
レッサー「ほぇ?」キョトン
垣根「どういうつもりだよ」
エリザリーナ「その前にこちらから質問してもいいかしら?
出来るだけ正直に答えてもらえると助かるんだけど」
一方通行「無理やり吐かせればいいじゃねェか、拷問でもなンでもしくさってよォ」
エリザリーナ「冗談でしょう? 私だってまだ死にたくないわ」
垣根「よくわかってるじゃねえかこの姉ちゃん」ニヤリ
ヴェント「ねぇ、私もう帰っていいかしら? こんな質素な部屋にいつまでもいたくないんだけど」
エリザリーナ「あなたも当事者でしょ、ここにいてちょうだい」
ヴェント「ちっ・・・・・・」
ワシリーサ「ねぇエリザリーナ、役者はまだ全員揃ってないわよ?」
エリザリーナ「え?」
サーシャ「第一の補足ですが、彼らにはあと一人、エイワスという者がいるようです。
・・・・・・・・・・・・"あのエイワス"かどうかは実際に見ていないので、
にわかには信じられないのですが・・・・・・」
エリザリーナ「・・・・・・エイワス?」
ヴェント「いるわよ、本当に。 あれが本物だと言うのなら多分本物だと思うわ。
見ればわかる、アレはあまりにも"異質"すぎる」
一方通行「アイツ、例の情報操作とやらに勤しンでやがンのか?」
レッサー「そう言ってましたよ」
垣根「エイワスは待たなくていいだろ。 アイツを相手にしてたら埒が明かねえぞ」
風斬「そうですね、面倒なことになるに違いありません」
サーシャ「ボロクソ言われてますね・・・・・・」
エリザリーナ「・・・・・・とにかく、質問させてもらうわね」
一方通行「正直に答えなかったり質問に対して黙秘したりしたら指一本ずつ吹き飛ばす、とか
そォいうのはねェのかよ?」
レッサー「!?」
垣根「まぁその辺りは普通だよな」
エリザリーナ「しないったら、そんなこと。 さっきの私の謝罪の意味がわからなくなるじゃない」
風斬「ほっ・・・・・・。 ふ、二人とも、あまり物騒な事は言わないでください!」
垣根「ちっ、反省してまーす」
エリザリーナ「まず一つ、あなた達は一体何者?」
一方通行「化物」
風斬「一方通行さん!」
一方通行「事実だろォが」
エリザリーナ「そういう事じゃなくて、どこから来た組織なのかとか、
・・・・・・・・・・・・あなたがいるって事は、学園都市からの?」
一方通行「いや、学園都市は一切関係ねェ。 俺達は・・・・・・、えェと」
垣根「『天使同盟(アライアンス)』(笑)と名乗ってる集団だ」
一方通行「・・・・・・(改めて言われるとすげェ恥ずかしいな)」
エリザリーナ「『天使同盟』?」
ヴェント「なにそれ、聞いたことない組織ね。 魔術結社なの?」
風斬「いえ、私たちの中に魔術師はいませんよ」
一方通行「大天使が一人、人工天使が一人、マジの化物が一人、ンで超能力者(レベル5)が二人で
構成されてる組織だ。 俺は組織だなンて思っちゃいねェがな」
垣根「残りの半分は?」
一方通行「優しさで出来てる」
レッサー「そういうボケ今いらないですから!!」
ヴェント「何よ、じゃあアンタは本当にコイツらと何の関わりが無いじゃない」
レッサー「私はー・・・・・・まぁその、観光です」アハハ
一方通行「観光でわざわざ戦場を通るわけねェだろォがアホ」
レッサー「前に一度ここでお世話になったんでそのお礼をしに来ただけですぅー!」
エリザリーナ「・・・・・・あぁ、思い出した。 あの黒い髪の東洋人の子と一緒にいたわね」
レッサー「思い出していただけましたか!」パァァ
一方通行「まァ、ンな事ァどォでもいいンだよ」
レッサー「なんだとーっ!」ムキー
エリザリーナ「そうね。 あなた達が『天使同盟』という集まりだという事はわかったわ」
レッサー「そうね、って・・・・・・」シュン
エリザリーナ「じゃあ、どうして私たちの援護を?」
一方通行「別に援護したってつもりはねェンだけどよ」
風斬「あの、私たち実はサーシャさんに用があってここまで来たんです」
サーシャ「らしいですね」
ワシリーサ「や、やはりこれだけ可愛らしい容姿をしているサーシャちゃんなだけあると、
天使も狙ってくるというわけね・・・・・・・・・・・・」ゴクリ
垣根「頭沸いてんのかこの女・・・・・・」
サーシャ「第一の肯定ですが、湧いてます」
ヴェント「サーシャに何の用なの?」
一方通行「・・・・・・オマエらはわかってンだろ?」チラッ
ワシリーサ「もちよもち。 この天使の事についてでしょ?」
ガブリエル「―――――――――――」
サーシャ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一方通行「ガブリエルがガキの腹の中に入ってたとか言ってたよな」
サーシャ「お腹の中というか・・・・・・」
垣根「え、何? こいつ産んだのお前?」
サーシャ「だ、第一の否定ですが産んでません!」
ワシリーサ「出産・・・・・・だと・・・・・・、いやある意味興奮するが・・・・・・些かアブノーマルな気がしないでも・・・・・・」ブツブツ
風斬「ど、どうですか天使さん、サーシャさんと再会出来て嬉しいですか?」
サーシャ「あのー、別に私とミーシャ=クロイツェフはそういう間柄ではなくてですね・・・・・・」
ガブリエル「―――――――――――」ウーン
サーシャ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」タジ
ガブリエル「zxfpjcrizw嬉々ckfxtrahmh」コクン
サーシャ「あ・・・・・・」
ワシリーサ「サーシャ×ミーシャ・・・・・・? そんな組み合わせは認めないわ!!」
エリザリーナ「あなたちょっと黙ってなさい」
――――――――――――――――――――――
一方通行「・・・・・・と、まァそンなわけで俺達は遠路はるばるロシアまで来たって事だ」
エリザリーナ「・・・・・・なるほど」
ベラッギ「信じられん・・・・・・まるでお伽話だ」
垣根「お伽話にしちゃメルヘンチック感が足りねえがな」
一方通行「さっすが、メルヘンの代名詞が言うと説得力が違うぜ」
垣根「・・・・・・・・・・・・(墓穴掘っちまった)」
レッサー「あの、わかっていただけたなら手錠を・・・・・・」
エリザリーナ「え。 あぁ、そうね」
ベラッギ「し、しかしエリザリーナさん! コイツらは船でこの国に・・・・・・!!」
垣根「いや待てよ、それは俺らじゃなくてあのクソ野郎がやったんだぞ」
一方通行「そォいう事だ、拘束するならエイワスを拘束しやがれ。 出来るモンならな」
エリザリーナ「待ちなさい。 だから最初に言ったでしょう? ごめんなさいって」
風斬「?」
エリザリーナ「本当にあなた達をこのまま牢に放り込むつもりなんて無かったわよ」
レッサー「えっ」
ベラッギ「えっ」
風斬「・・・・・・もしかしてこの手錠は」
エリザリーナ「えぇ。 国民たちが見ている手前、すんなりとあなた達を国へ通すわけにもいかなかったのよ。
みんな、先の騒ぎであなた達を少し恐れていたわ」
一方通行「そォいう事か、せめて手錠だけでもかけて連行するサマを見せりゃ国民に安心感を与えられると」
風斬「やっぱりあの平原で起きた大爆発が原因で・・・・・・?」
エリザリーナ「そうね、全く詳細が掴めない謎の勢力ってだけでも不気味なのに、
それに追い討ちをかけるようにあの原野消失だもの」
垣根「それもエイワスがやった事だけどな。 あいつ完璧に厄病神じゃねえかクソったれ」
ベラッギ「あ、あの大規模爆破を個人がやったというのか・・・・・・?」
一方通行「アイツはもォ違うンだ。 人間や天使とは違う、更に上の領域に位置するバケモンなンだよ」
ベラッギ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ポカーン
エリザリーナ「だから、そういう意味でのごめんなさい、よ」
風斬「そういう事でしたら、私たちは全然気にしませんよ! ね?」
一方通行「・・・・・・ン、まァオマエがそォ言うならそれでいい」
垣根「相変わらず甘ちゃんだなテメェは」
エリザリーナ「・・・・・・それから、ありがとう。 あなた達のおかげで我が同盟は滅びを迎えずに済んだわ。
改めて、私は独立国同盟のリーダー、エリザリーナよ。 よろしくね」
一方通行「礼なンざいらねェっての。 ・・・・・・一方通行(アクセラレータ)だ」
風斬「私は風斬氷華と言います。 よろしくお願いします」ペコ
ガブリエル「uamhxya宜敷yycekicnnj」
垣根「手錠かけたまま自己紹介ってのもオツなもんだな、垣根帝督だ」
レッサー「あ、ついでに私は『新たなる光』に所属しているレッサーと申します。
出来れば覚えて欲しいですね」
エリザリーナ「ふふ、よろしく。 ベラッギ、彼らの手錠を外してあげて」
ベラッギ「わかりました」
一方通行「必要ねェよ」カチッ バキャ
風斬「あ、大丈夫です。 これくらいなら・・・・・・」ビキキッ カランカランッ
ガブリエル「mfiwibpyct平気tgminpersm」バッキャァァン
垣根「晴れて自由の身か。 娑婆の空気がどうこうって言いてえ気分だぜ」ブンッ スパッ
ベラッギ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エリザリーナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
レッサー「あ、私にあんな芸当は無理なので外していただけますか?」
ワシリーサ「サーシャちゃあん、私の手錠も外してよぉ。 そうでなきゃこのまま攻☆め☆て♪」
サーシャ「第一の返答ですが、あなたは地下一〇五〇年行きです」
ヴェント「ふん・・・・・・」
――――――――――――――――――――――
サーシャ=クロイツェフに話を聞く前にプライベーティアの紛争での後始末をしておきたいとエリザリーナが言ったため、
『天使同盟(アライアンス)』はひとまず自由行動という事で解散した。
ミーシャ=クロイツェフは一方通行と行動をともにしたいといったような仕草を見せてきたが、
一方通行は面倒臭がりそれを拒否した。しつこく付きまとってきたが、せっかく新たな登場人物が増えたのだから
そいつらと遊んでこい、と適当にはぐらかして追い払った。
あんなにべたべたと自分にくっついてくるミーシャはずいぶん久しぶりに見る気がする。
そういえばバッテリーの充電が終わって自律行動が可能になった時のミーシャの様子が
何か少しおかしな気がしたが、自分に話でもあるのだろうか?と、一方通行は少し考える。
だが結局答えは出てこなかったので思考を止め、サーシャやワシリーサ、レッサーと話をしている垣根帝督と
渋々随伴する事にしたミーシャを見送った。
そして現在、一方通行がいる場所は、エリザリーナ独立国同盟内にある石造りの砦の一室だ。
第三次世界大戦の時もそうだったが、ここは今でも野戦病院のような施設として扱われているようだ。
彼の他には風斬氷華とヴェントとエリザリーナ、大勢の看護師や兵士がいる。
彼らがいる病室は、病室と言うにはあまりにも広い、学校の体育館の内部のようになっており、
怪我を負った兵士たちが均等に寝かされていた。
彼は第三次世界大戦時に一度ここを訪れている。
打ち止め(ラストオーダー)の身体の衰弱を治療する方法を見つけ出すために
エリザリーナに相談を持ちかけたが、結局ここでは治療法を手にすることは出来なかった。
「そういえばずっと気になっていたんだけど、あの小さな女の子はどうなったの?」
プライベーティアとの交戦で重症を負った兵士を治療しながらエリザリーナは一方通行に尋ねてきた。
まだ覚えていたのか、と一方通行は少し驚く。
「・・・・・・もォ問題ねェよ。 今じゃクソうぜェくらい元気なクソガキだ」
「そう・・・・・・! よかったわね」
本当に安心したように彼女は微笑む。案外世話焼きなのだろうか。
「あの東洋人の男の子と女の子は? あなたの知り合いなんでしょう?」
浜面仕上と滝壺理后の事だろう。あの二人もここで世話になっており、
滝壺は完治とまではいかずともここで治療を受けたことによりほぼ健康な状態へと回復している。
「めでたく結ばれましたとさ」
「あら、・・・・・・ふふ。 おめでとう、と伝えておいてもらえるかしら」
「気が向いたらな」
一方通行はそう言って、壁に背を預けた。
「えっと、この薬を染みこませて傷口に塗ればいいんですね?」
「はい。 トントンと軽く叩くようにお願いします」
「ちょーっと染みると思いますけど、我慢してくださいねー・・・・・・」
「・・・・・・痛ぅ! ・・・・・・」
風斬は病室で傷ついた兵士達の治療を手伝っていた。
看護師と思われる女性にレクチャーを受けながら、適切な処置を施している。
治療を受けている兵士が心なしかニヤけているように見えるのは気のせいだろうか。
「一方通行さんもヴェントさんも、手伝ってくださいよ~」
「面倒くせェ。 その程度の傷なら放っといても治癒すンだろォが」
「白いのに同じ」
一方通行は壁に寄りかかりながら眠たそうに欠伸をする。
ヴェントも誰も使っていないベッドに腰掛け足をパタパタさせながら暇そうにしていた。
「もぉ・・・・・・」
「こンだけ看護師がうじゃうじゃ居やがるンだ、オマエまで手伝う事ァねェだろ」
「そういうわけにはいきませんよ。 私たちだって随分迷惑かけちゃってるんですから」
言って、風斬は治療を続けていった。
「・・・・・・ずいぶん律儀な堕天使もいたモンね」
「堕天使?」
ヴェントの口から出た妙なキーワードに一方通行が眉をひそめる。少し前にも船の甲板で彼女から聞いた言葉だ。
堕天使という言葉は本か何かで見た事があるが、実際に言葉で聞くのは初めてだ。
しかし風斬氷華のどこが堕天使だというのか。どちらかと言えば堕天使は自分の方ではないかと思う。
「九月三〇日」
「何?」
「その日、学園都市に『堕天使』が出現した。 それがあの女よ、知らないの?
・・・・・・あぁ、アンタも私の『天罰術式』でオネンネしてたクチ?」
「九月三〇日だと? オマエあン時学園都市にいたのかよ?」
「まぁね。 ちょっとヤボ用で」
一方通行は自身の記憶回路にダイブする。
九月三〇日と言えば、忘れもしない。
一方通行が打ち止めを救うために木原数多と激闘を繰り広げた日だ。
改めて思い返してみると、確かにあの日の学園都市は様子がおかしかった。
猟犬部隊(ハウンドドッグ)というアレイスター直属の暗部が堂々と学園都市を闊歩していたという事
自体もおかしいといえばおかしかったが。
あの日、一方通行の携帯電話にかかってきた電話の内容を思い出してみる。
『気をつけろよ。 なんか今日の学園都市は少しおかしい。 変なヤツが街の外から侵入してきてるし、
警備員(アンチスキル)とか街中の人達がバタバタ倒れてるし』
打ち止めの電話を使用し、一方通行へ連絡をとってきたあの男が言うには、
あの日に学園都市の外から侵入者が出現したらしい。
そして原因不明の昏倒現象。
「この二つの符号が意味するものは一つ・・・・・・!」
「あ?」
「オマエだろ。 九月三〇日に学園都市へ侵入して、街の人間を昏倒させていったのは」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ヴェントは相変わらず足をパタパタさせて明後日の方を向いているだけだった。
「俺が猟犬部隊と遊ンでる間にもう一つ抗争があったってのは聞いてたが、
まさかオマエだったとはな」
「だったら何? ていうかアンタ、もしかして天罰術式に引っかからなかったの?」
「"天罰術式"? また魔術か、その魔術で人が倒れていってたのか?」
「・・・・・・そういう事。 そっか、アンタは私を見かけなかったのね」
たしかに一方通行は学園都市でヴェントを見かけた事などない。
それにしても、天罰術式。彼女は『女王艦隊』という魔術以外にも色々と行使出来るようだ。
「じゃあ逆に聞くけど、あの日、馬鹿みたいな出力の遠距離攻撃が放たれるのを見たんだけど、
アレはアンタの仕業だったの? ビルが紙くずみたいに吹っ飛んでいったやつ」
ヴェントもまた、学園都市で不思議な現象を目撃していた。
火山でも噴火したのかというような爆音とともに、凄まじい勢いの衝撃波が街を駆け抜けていったあの現象。
その時のヴェントはそれに気を向けていられる状態ではなかったので深くは考えなかったが。
「・・・・・・・・・・・・あァ、あれか。 多分俺だな。 "窓のないビル"にぶち込ンだやつだ」
アレイスター・クロウリーが潜む窓のないビルを破壊するために、地球の自転エネルギーを使用して
ベクトル操作を行い、それをそのまま放つというぶっ飛び理論パンチ。
「アンタもアンタで無茶苦茶やってたってコトね」
ふん、と鼻を鳴らしヴェントはコロンとベッドに転がる。
舌先に付いているピアスで繋がった長いチェーンがジャラリと音を立てた。
「・・・・・・待てよ、じゃあ学園都市に向けて光みたいなモンをぶっぱなしてたのは、」
「ん。 そう、堕天使・・・・・・あの女よ」
ヒューズ化した風斬は一方通行も何度も見ているが、初見がまさか九月三〇日だったとは思わなかった。
電話先の男はあの唸る翼を『天使』と呼び、それを止めなければならないと言っていた。
ヒューズ化した風斬を命がけで止めた人物、風斬が『天使同盟』以外に交流を持っている学園都市の人間といえば・・・・・・。
「・・・・・・三下?」
もしそうならば、あの時自分が電話で会話をしていたのは三下。
通称、上条当麻ということになる。
打ち止めを救うために必死で自分に協力しようとしてくれたあの男の性格と、
上条当麻の性格は同じな気もする。
「・・・・・・そォか。 そォいう事か、あの野郎・・・・・・」
この日、一方通行は思いも寄らないきっかけから『0930』事件の全貌を知った。
上条当麻、一方通行、インデックス、打ち止め、ヴェント、木原数多。そして風斬氷華。
この七名の出演者によって、あの事件は展開していっていたのだ。
と、いうことは、
「オマエが学園都市に来た理由はあの三下か」
「三下?」
「・・・・・・、上条当麻」
「そうよ。 まぁ、もう今なら何喋ったって関係ないか。
あの日、私は『神の右席』として上条当麻を抹殺するために学園都市へ侵入したのよ」
上条当麻が魔術サイドで様々な事件に遭遇していたという事実は一方通行も何となく分かっていたが、
やはり彼は『神の右席』にも関わっていた。
「・・・・・・ふン」
前は少しでも彼と同じ領域に立ちたいと思ってずっと上条当麻の背中を追ってきた一方通行だが、
今はもう違う。
彼は彼で居場所が出来た、彼独自の領域が完成している。もう、上条当麻にこだわる必要もなくなっているのだ。
だから、
「ま、ンなモンに興味はねェ」
「じゃあ聞くなよ白いの」
一方通行はせっせと治療の手伝いをしている風斬の後ろ姿を見ながら、薄くため息をついた。
【次回予告】
『私は実際に確認したわけじゃないけど、テッラならもう死んでるわよ』
―――――――――――ローマ正教、禁断の組織『神の右席』の元一員・『前方』のヴェント
『ここでも手掛かりを掴めなかったら、フィアンマに当たるしかねェって事か。
・・・・・・チッ。 テッラが生きてたら『神の右席』コンプリート出来たのによォ』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)
『え!? わ、私のですか? それは、あの・・・・・・///』
―――――――――――『天使同盟』構成員・風斬氷華
『一人は皆のために、皆は一人のために。 それが我々『天使同盟』だろう?
"私"の責任は、"我々"の責任なのだよ一方通行』
―――――――――――『天使同盟』構成員・エイワス
続き
一方通行「フラグ・・・・・・だろォな」 垣根「ち・・・・・・くしょ・・・・・・う」【2】

