八幡「そりゃお前の容姿じゃぁストーカーの一人や二人いてもおかしくないだろうな」
雪乃「えぇ、私の容姿はとても優れているのは否定しようのない事実だわ、だから比企谷くんにお願いがあるの」
八幡「なんだ?できる範囲でなら助けてやってもいいが」
雪乃「猿にでもできる事よ、私を毎日送り迎えしてくれないかしら」
八幡「断る」
雪乃「最低ね、女の子が泣いて頼んでるのに」
八幡「そもそもお前は専属の運転手がいるだろ、それに泣いてもないじゃないか……」
元スレ
雪乃「最近ストーカーに狙われているのだけれど……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1384565245/
雪乃「私も毎日車で帰ろうとは思ってないわ、多少の運動もしないとこれから体力が益々落ちていくものね」
八幡「だから俺に家まで付いてこいと?絶対嫌だね、俺は家に帰ってやる事がたくさんあって忙しいんだ」
雪乃「では何が忙しいのか言ってみなさい」
八幡「まず家に帰ってソファーに寝っ転がるだろ、そしてゲームに読書に、もうそれだけで貴重な時間をフルに使ってる」
雪乃「呆れたわ……、ではこうしましょう。奉仕部部長としてあなたに命じます、これからストーカーがいなくなるまでの間、私を家に送り届けなさい」
八幡「だから嫌だt」
ガララッ
平塚「おー比企谷、最近依頼もなさそうだしいいじゃないか、私からもお願いしておくよ」
八幡「ったく、この人はいつもタイミングの悪い時に……、あーっもわかりましたよ、送ればいいんでしょ送れば」
雪乃「女の子と一緒に帰れる機会なんてこれから先一生ないかもしれないわよ、貴重な体験ができる事を喜びなさい」
雪乃「では、早速帰りましょう」
八幡「はいはい、そういや俺チャリ通なんだが、後ろに乗っていくのか?」
雪乃「あなたに送ってもらうとは言ったのだけれども、私に接触する事は許可してないわ」
八幡「比企谷菌が移るってか、相変わらず俺の扱いひどすぎないか」
雪乃「自転車で送ってもらっても運動にならないわ、それにストーカーを見つけて捕まえないと根本的な解決にもならないし」
八幡「捕まえるって、もしかして俺が捕まえないといけないのか?ナイフとかもってたらまじやばいだろ、俺が死んだら小町悲しむぞ」
雪乃「相変わらずシスコンね、まぁあなたに危険が及ぶような事は命令しないから安心してもらってけっこうだわ」
八幡「今のところ怪しい奴はいなさそうだが、本当にストーカーに狙われてるのか?」
雪乃「あら、比企谷くん私が嘘をついてると思ってるの?」
八幡「そうは言ってないんだが、でも俺がいるとストーカーでてこないんじゃ、もっと離れて帰るか?」
雪乃「それじゃいざ襲われた時危ないじゃない、何のために送り迎えを頼んでると思ってるの」
八幡「んじゃどうやって捕まえるんだよ、まずストーカーを誘き出さないと根本的な解決にはならないだろ」
雪乃「そうね、捕まえるだけが解決方法だとはかぎらないわ、例えばストーカー行為を諦めるような事をすればいいのよ」
八幡「どうやって諦めさせるんだ?」
雪乃「例えば……、比企谷くん手をこっちにだしてくれないかしら」
八幡「ん?まぁいいけどよ、ホラッ」
ギュッ
八幡「えっ、なんで俺の手握ってんの……しかも恋人繋ぎ……」
雪乃「えぇ、私に恋人がいる事をストーカーに自覚してさえしてもらえればストーカー行為も辞めると思うわ」
八幡「いくらなんでも俺と雪ノ下が恋人ってのは無理があるだろ…」
雪乃「確かに私とあなたでは不釣り合いだと思うわ、でも今はこの方法しか思いつかないの」
八幡「でも手つないだくらいで諦めるのか?ストーカーするくらいだから相当しつこいと思うけどな」
雪乃「そうね、手をつなぐ行為だけじゃ諦めない人もいるかもしれないわ、それなら……イタタタタ、脚が痛いわ…これじゃもう歩けないわ」
八幡「お前明らかに演技だってバレバレだぞ……」
雪乃「もう私歩けないから、今からお姫様だっこして家まで送ってくれないかしら比企谷くん」
八幡「まじで言ってんのか…、自転車どうすんだよ・・・もうここに置いていくしかねーじゃねーか、盗まれたらまじへこむぞ」
雪乃「最初に言っておくけれど落としたらどうなるかわかってるわよね比企谷くん、ちゃんと私の家の中までよろしくね」
八幡「はぁ~不幸だぁー」
八幡「はぁ……このマンションにくるまでの間、冷たい視線に幾度も晒されて俺の精神ぼろぼろだぞ……」
雪乃「あら、私は特に気にならなかったのだけど、それよりまだストーカーが付いてきてるかもしれないわ、早く私をソファーまでお願い」
八幡「さすがに玄関から自分で歩けよ、ドア閉めたらストーカーも見えないんだから意味ないだろ」
雪乃「もしかしたら隠しカメラや盗聴器を仕組まれてる可能性もあるわ、用心するにこしたことはないと思うの」
八幡「盗聴器て、それなら俺とお前のやりとり筒抜けじゃないかよ……」
雪乃「細かい所はどうでもいいわ、早くソファーまで行ってもらえないかしら」
八幡「はいはいわかりましたよ」
ドサァ
八幡「ハァハァ…、ソファーまで送り届けたから俺もう帰るぞ、んじゃさようなr」
雪乃「待って比企谷くん、まだストーカーが近くにいる可能性があるわ」
八幡「いや、これ以上どうすることもできんだろ」
雪乃「そうね…、恋人同士なら泊まったりするのも普通よね…、それじゃ比企谷くん今日は特別に泊めてあげるわ、小町さんには私から連絡をいれとくから気にしなくていいわ」
八幡「はぁ?さすがに一人暮らしの女子の家に泊まるとかやばいだろ、こうみえても俺もそこらの普通の男子高校生なんだぞ…ほら・・・いろいろやばいだろ」
雪乃「何がやばいのかしら、ただ泊まるだけなら何も心配はいらないわ、もちろん少しでも変な事をするようなら警察にすぐ連絡するけれど」
八幡「それに着替えとかないし」
雪乃「それなら心配いらないは、男性用の下着とパジャマならひと通り予備があるの」
八幡「えらい準備がいいことで……」
八幡「やっぱお前の料理美味すぎるわ、普通に金とれるぞこれ」
雪乃「そう、まだおかわりできるからいつでもいって頂戴」
八幡「でもあれだな…ストーカー対策で恋人の振りして食事して家に泊まるって、これ逆にストーカーから俺狙われね?」
雪乃「そうね……あなたが狙われる可能性は0じゃないと思うわ、でも大丈夫……心配しなくても直にストーカーも諦めると思うわ」
八幡「その自信はどこから湧いてくるんだ……、まぁここまできたら腹くくるしかないよな……、小町に心配だけはかけたくないが」
雪乃「相変わらずシスコンなのねあなた」
八幡「あぁ俺が死んで悲しんでくれるのは小町くらいしかいないからな」
雪乃「そうでもないんじゃないかしら、あなたの身近に……」
八幡「あぁ、そういや戸塚もいたな」
雪乃「……まぁいいわ、お風呂湧いてるから先に入ってきてもらっていいわよ」
八幡「俺が先でいいのか?比企谷菌が移るぞ?」
雪乃「えぇ後で入れなおすから構わないわ」
八幡「おいおい結局バイキン扱いかよ俺は……」
ザバァーン
八幡「広い浴槽だな……やっぱ社長令嬢さんは違うな」
雪乃「湯加減どうかしら?」
八幡「あぁちょうどいいよ」
ガチャッ
八幡「おい、お前なに入ってきてんのっ!?」
雪乃「恋人ならお風呂くらい一緒に入るんじゃないかしら」
八幡「いくらなんでもやりすぎだろ……、そこまで本格的に恋人の振りしなくてもって、なにタオル脱ぎだしてんだよっっ」
雪乃「お風呂でタオルは普通はしないでしょ、それに私中途半端が一番キライなの、やるなら徹底的に最後までやり遂げないと気がすまないのよ」
雪乃「背中を流してくれないかしら、比企谷くん」
八幡「え、俺が?それくらい自分で洗えるだろ」
雪乃「恋人ならお互い体を洗いあうのは普通の事だと思うの」
八幡「わかったよ…、それにしてもお前ストーカー対策にここまでするって、いつもの冷静な雪ノ下はどこにいったんだ」
雪乃「あら、私はいたって冷静だけれど。比企谷くんの方が興奮しておかしくなってるんじゃないかしら」
八幡「この状況で興奮しない男子高校生などこの世に存在せんだろ……」
雪乃「少しでも変な事をしたら警察を呼ぶからそのつもりで」
八幡「生殺しかい……」
八幡「なんでお前とお揃いなのこのパジャマ」
雪乃「たまたまよ、それよりもう時間も遅いし寝ましょう」
八幡「あぁ、じゃあ俺はソファーでいいわ、毛布があったら貸してくれると助かる」
雪乃「何を言ってるの比企谷くん、恋人なら一緒に寝るのは当然でしょ」
八幡「いや一緒に寝るのはさすがにまずいだろ……」
雪乃「一緒にお風呂も入ったのだし、ここまできて一緒に寝るのが恥ずがるほどの事かしら」
八幡「そりゃ一緒のベッドで寝るって事はさ、やっぱあれだろ……」
雪乃「当然一緒のベッドで入る事は許可するのだけれど、それ以上の事をしようとすればどうなるかわかるわよね」
八幡「はいはい……、んじゃもう疲れたし俺寝るから、部屋に案内してくれよ」
八幡(全然眠れないな……幸い二人寝るには申し分ない広さのベッドで助かったが……)
雪乃「比企谷くんまだ起きてる?」
八幡(ここは寝たふりにかぎる………)
雪乃「寝たのね?」
八幡(…………)
八幡(!!!)
雪乃「お風呂で洗った時も思ってたけれど、あなたの背中以外と大きいのね…」
八幡(俺の背中にお前のがあたってるんだが……、いかんいかんハチマン耐えろ……)
雪乃「こうしてると落ち着くわ……」
八幡(俺の息子は暴走寸前なんだが……)
八幡(結局一睡もできなかった…)
雪乃「比企谷くん、いつまで寝てるの?朝食の準備ができたから着替えて早くリビングにきてくれるかしら」
八幡「あーわかったすぐ行く」
八幡「朝っぱらからえらい豪勢だな」
雪乃「そうかしら、それよりあなたいつもより学校まで距離が遠いのだから早めに出た方がいいと思うのだけれど」
八幡「そういや俺自転車置きっぱにしてたな、盗まれてたらまじ泣くぞ」
雪乃「それなら心配いらないわ、都築に回収させてあるから、マンションの駐輪場に置いておくように頼んでるわ」
八幡「仕事とはいえなんか悪い事したな…あとでMAXコーヒーでも持っていくか……」
雪乃「私は先に行ってるわ、それではまた放課後」
八幡「あぁ、またな」
キーコーキーコー
八幡「ようやくついた…」
結衣「やっはろー、ヒッキーなんでそっちから来てるの?どうして?」
八幡「あぁ、たまには遠回りするのもいいかなぁ~なんて…ハハハ」
結衣「怪しい・・・・」
八幡「さぁ遅刻するぞ、教室いこうぜー」
結衣「あぁー待ってよヒッキーまだ話終わってないよー」
結衣「えーーーっ!ゆきのんがストーカーに狙われてるからヒッキーが泊まったの!?」
雪乃「えぇ、私も比企谷くんをうちに泊める事になるなんて全く想定していなかったわ、でも比企谷くんがどうしても泊めてくれと無理強いしてきたの」
結衣「ヒッキー最低!!」
八幡「おい、お前嘘はつかないんじゃないのか、俺から泊めてくれなんて雪ノ下に言えるわけないだろ」
結衣「それもそうか……、でも泊まったのは事実なんだよねヒッキー?」
八幡「まぁな…」
雪乃「そう言ってるけれど、その男最後はノリノリだったんだから、本当に疲れて眠れやしなかったわ」
八幡「おい、その言い方誤解されるからやめろ」
結衣「えっ、ゆきのんとヒッキーしちゃったの!?恋人の振りでそこまでしちゃうのはおかしいよ!!」
八幡「だから何もしてないって」
雪乃「でも一緒に寝たのは本当よ」
八幡「それは否定できん………」
結衣「ヒッキー………、実は相談があるのゆきのん、ついでにヒッキーにも」
雪乃「何かしら由比ヶ浜さん」 八幡「俺はついでかよ(ボソッ」
結衣「実はあたしもストーカーに狙われてるの……」
雪乃「由比ヶ浜さん、それはあなたの勘違いだわ」
八幡「由比ヶ浜、それは気のせいだろう」
結衣「言い切った!本当なんだって………ゆきのん信じてくれるよね?スリスリ」
雪乃「あまりベタベタしないでくれるかしら…、もうわかったわ、信じるから離れて」
結衣「さすがゆきのん!大好き!!」
雪乃「えぇ、あなたは友達ですもの、友達を信用するのは当然だわ…」
八幡「お前ほんと由比ヶ浜には甘いな…」
雪乃「それで由比ヶ浜さんはどうしようと思ってるのかしら、ストーカーに対しては警察にでも相談するのが一番だと思うのだけれど」
結衣「ゆきのんは警察に相談してないじゃん!当然あたしもy」
八幡「あっ俺今日大事な用事思い出したわ、後よろしく頼m」
雪乃「あなたに用事があるわけないでしょ、由比ヶ浜さんそこの男帰らないように見張っててもらえるかしら」
結衣「ヒッキー今大事な話してるんだから、帰っちゃダメ!」
八幡「はぁ……コマチーオニイーチャンヲタスケテクレー」
小町(あれっ今小町を呼ぶ声が聞こえたような!?気のせいか♪)
八幡「なんでこうなった………」
結衣「えへへ、ゆきのんの家に泊まるの楽しみだなぁ、なんか修学旅行みたいだね!」
雪乃「由比ヶ浜さん、あくまでストーカーから狙われる危険性からあなたを守る為なんだからそれを忘れたらダメよ」
結衣「わかってるよゆきのーん」
八幡「つーかさ、お前ら二人だけでよくね?それで二人でイチャついてれば同性愛者だと思われてストーカーもよってこないし、俺も家帰れて一石二鳥だろ」
雪乃「何を寝ぼけた事を言ってるのかしら、女の子二人で襲われたらあなた責任とれるの?それにそういう性癖をもった人かもしれないじゃない」
結衣「そうだよヒッキー、私達だけじゃ何かと危ないじゃない!同じ部員同士助け合おうよ!」
八幡「なんか都合がいいな……、俺ばっかり助ける側なんだが、俺が困ったとき助けてくれるんだろうな」
雪乃「なにを言ってるの引きこもり君、あなたとこうして一緒に帰ってるだけであなたはすでに助けられてるのよ」
八幡「なんだそれ、どういう事だよ」
雪乃「あなたが一人で歩いてたら警察にいつ職務質問されてもおかしくないわ、その歳で牢屋に入りたいの?」
八幡「俺は何も悪い事してねーし、あいにくぼっちだから存在感なくて声かけられる事なんかほとんどないんだよ」
結衣「わぁ!それよりあのマンションゆきのんの住んでる所だよね!やっぱり何度みても大きいなぁ!」
由比ヶ浜「ゆきのんの家ひっろーい!」
雪乃「そうかしら、まぁ一人暮らしでこれは広いのかもしれないわね」
八幡「それはそうと由比ヶ浜、なんでお前エプロン着ようとしてんの?」
結衣「え?何って今からゆきのんと夕食作るんだよ」
八幡「お願いだからお前はおとなしくソファーに座っててくれ、なんなら夕食の準備は俺がするから」
雪乃「心配する必要はないわ比企谷くん、今日はカレーを作ろうと思ってるの、由比ヶ浜さんには野菜を洗ってもらうだけだし大丈夫よ」
八幡「それならまぁ・・大丈夫か」
結衣「ヒッキー心配しすぎだって!いいからヒッキーは座ってて!!」
結衣「ヒッキーどうだった?」
八幡「あぁ普通に美味しかったけど」
結衣「やったーまた明日もガンバルね!」
八幡「えっ明日もここに泊まんの?俺は帰らしてもら」
雪乃「ストーカーがいなくなるまで続けるにきまってるじゃない、小町さんにあなたの着替えや必要な物は頼んでおいたから心配しなくてもいいわ」
八幡「おい、勝手に話進めんな、俺に休まる場所はないのかよ」
結衣「いいじゃんヒッキー、女の子二人と一つ屋根の下で生活できるんだよ!」
八幡「俺はお前みたいにリア充じゃないからこんな状況耐えれないんだよ…」
雪乃「比企谷くん、お風呂沸いたから先に入ってもらっていいかしら」
八幡「すまんが今日は最後に入らしてもらう」
雪乃「あなたもしかして私達が入った後のお風呂場で何かいやらしい事でもしようと考えてるのかしら、由比ヶ浜さん電話とってきてくれないかしら」
八幡「おいおい警察に電話だけはやめてくれ、お前えら俺が入った後に風呂場入ってこようなんて考えてないだろうな?」
結衣「なに言ってるのヒッキー、そんな恥ずかしい事できるわけないじゃん////」
雪乃「そうよ、そんな事私達がするわけ……////」
八幡「おい嘘つけ、まぁ俺も疲れたしすぐ寝たいから入るけどよ、絶対入るなよ?絶対」
雪乃「えぇ安心して比企谷くん」
結衣「ヒッキーいってらっしゃい!」
ガチャッ
結衣「ヒッキー入るよー」
八幡「おい、やっぱり入ってくるんじゃねーか」
八幡(タオルの上からでもわかる…由比ヶ浜の……でけぇ…)
雪乃「何を凝視してるのかしらエロガヤ君、それより由比ヶ浜さんお風呂場でタオルは巻くのはやめておきましょう」
結衣「えーっでもヒッキーがいるのに…」
雪乃「私は昨日タオルを途中ではずしたわ、どうせこの男がまともにこちらを見れる度胸があるとは思ってないもの」
八幡「それは聞き捨てならないな、俺は見れないんじゃなくてあえて見てなかっただけだ、それに雪ノ下のなんかみてm(ボソ」
雪乃「何か言ったかしら」
八幡「イタタタッ、風呂場でヘッドロックはないだろっ、それにお前のあたってるぞっ…」
結衣「あーヒッキーゆきのんと何イチャついてんの!私も混ぜてー!」
ポヨ~ン
八幡(ぶっは由比ヶ浜の富士山が………、もうハチマンのライフはゼロヨ…)
結衣「ヒッキーは真ん中ね!」
八幡「だから俺はソファーでいいよ…いくらでかいベッドだからって3人は無理があるだろ…」
雪乃「あなたが動かずじっとしてれば十分眠れるスペースはあると思うのだけれど」
八幡「そんな状態で眠れるわけないだろ……、お前らも俺と眠るの嫌だろ?」
結衣「うーん、あたしは別にいいけど……」
雪乃「私も別に気にしないわ、どうせ比企谷くんの事だから何もしてこないでしょうし」
八幡「なに、お前ら俺の事そんなに信用してくれてんの?」
雪乃「信用してるわけじゃいわ、ただあなたの事をへたれだと思ってるだけよ」
八幡「ひどいいい草だな、見てろよお前、どうなっても知らんからな」
結衣「えーヒッキー私達になにかする気なの!ゆきのんいつでも警察に連絡できるように準備してようよ!」
雪乃「えぇ、ワンボタンですぐにつながるように設定してあるわ、少しでもおかしなマネしたら覚悟しておいてね比企谷くん」
八幡「はいはい、もう寝るぞ俺、じゃあおやすみ」
雪乃「おやすみなさい」
結衣「ゆきのん、ヒッキーおやすみー」
八幡「おい」
雪乃・結衣「……………」
八幡「寝たふりはやめろ」
雪乃「なにかしら?」
八幡「いや………お前ら近くないか?もっと離れて眠れるだろ」
結衣「あまり端の方いくと落ちちゃうよー、ヒッキーもっとそっちに行ってー」
八幡「俺はもう身動きできんから、おい雪ノ下離れろよ」
雪乃「何を言ってるのかしら、あなたの方こそもうすこしむこうに移動してもらえないかしら」
八幡「お前らが近すぎて俺の移動できるスペースなんかねーよ」
雪乃「ならこのまま寝るしかないわね」
結衣「そうだね、ヒッキーも気にしないで寝ていいよ」
八幡「いや、こんな状況で眠れる男子がいたらそいつはホモだ……」
結衣「ヒッキーおはよう!あれヒッキーいつもにも増して眼が腐ってるけどどうしたの?」
八幡「お前らのせいで眠れなかったんだよ……」
八幡(由比ヶ浜の胸はあたるわ、雪ノ下の息が耳にかかるわで落ちついて眠れやしない…)
雪乃「いつまでベッドで横になってるの、早く着替えて朝ごはん食べてもらえないかしら」
結衣「ゆきのんの作るごはんほんと美味しいもんね!楽しみだなー」
八幡「わかったよすぐいく」
雪乃「それじゃ比企谷くんまた放課後ね」
結衣「ヒッキーまた教室でね!」
八幡「あぁ」
キーコーキーコー
八幡「はぁ……これから毎日この距離を通学するのかよ…さすがにきついぞ…」
戸塚「おはよう八幡、もしかして体調悪い?」
八幡「おう戸塚か、いや俺は元気だぞ!今元気になった所ださぁ教室いこうぜ」
ガラガラッ
平塚「おー揃ってるなお前ら」
雪乃「平塚先生ノックを」
平塚「今日はお前らに依頼をもってきた」
八幡「珍しいですね、んで依頼内容はなんですか?
平塚「それがな、ストーカーに狙われてるので助けてほしいという事らしいんだが」
雪乃「依頼者の姿が見えないようですが」
平塚「その依頼者なんだが恥ずかしがり屋らしいんだ、なんで私から伝えてほしいとの事だ」
結衣「ストーカーから狙われるなんてかわいそうだよ!ヒッキー助けてあげようよ!」
八幡「俺は忙しんでパス」
平塚「依頼は比企谷だけに行ってもらう、他の二人はいつも通り他の依頼者がきたらそちらを優先してくれ」
八幡「平塚先生さすがにそれは横暴じゃ…」
平塚「お前に発言権はない、これから駐車場裏にきたまえ依頼者に合わせてやる」
平塚「比企谷、車に乗りたまえ」
八幡「あの、依頼者は?」
平塚「あぁ、今から依頼者の家に直接向かう所だ」
八幡「それはあの、ストーカーにおびえて引き篭もりにでもなったんですかね?」
平塚「そういうわけではない」
八幡「え、でも学校にいないんですよね?どうやって依頼したんですか」
平塚「まぁ依頼者の家につけばわかるだろう」
平塚「ここが依頼者の家だ」
八幡(一人暮らしのOLが住んでそうなアパートだな……)
ガチャッ
平塚「入りたまえ比企谷」
八幡「えっ、なんで先生が依頼者の自宅の鍵もってるんですか」
平塚「あぁ…その事なんだが、とりあえずあがってくれ」
八幡「おじゃまします……、勝手にあがって大丈夫ですかね…、他に人の気配ないですけど」
ガチャッ チェーンハメ ガチャ ガチャ
八幡「あの、平塚先生なんでチェーンはめたりそんな鍵を何重にもロックしてるんでしょうか……」
平塚「あぁ、いつストーカーが襲いかかってくるかもわからんからな………」
平塚「とりあえず男性物の着替えは用意して置いた、食事は交替制で作ろう」
八幡「はい?何を言ってるのかさっぱりわからないんですが………」
平塚「あーいい忘れたが、依頼者は私だ。これからお前にはここから通学してもらう事にするから覚悟しておくように」
完