1 : ◆3dKAx7itpI - 2010/11/09 22:42:16.54 jWVVys2o 1/466
このSSは、とある魔術の禁書目録に出てくるキャラ、一方通行(アクセラレータ)を中心としたほのぼのSSです。
一方通行「フラグ・・・ねェ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1285654962/
上記のスレからの続きとなっています。良ければご一読を。
以下、留意点など。
・投下は超スローペースです、多分
・第三次世界大戦は終結
・キャラ崩壊しまくりな上に、設定も弄りまくっています ←これ一番重要、ご注意ください。
・地の文もありますが、苦手なので台本形式多め・・・・・・のはず
・書き溜めはありますが恐らく速攻で尽きます・・・・・・
元スレ
一方通行「フラグ・・・・・・なのかァ?」 風斬「そうですよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1289310136/
【関連】
1スレ目
一方通行「フラグ・・・ねェ」【1】
一方通行「フラグ・・・ねェ」【2】
一方通行「フラグ・・・ねェ」【3】
一方通行「フラグ・・・ねェ」【4】
2 : ◆3dKAx7itpI - 2010/11/09 22:43:32.09 jWVVys2o 3/466
Q1. 地の文が下手過ぎて萎えるンだが、日本語ちゃンとわかってンのかァ?
A. すみません、精進していくつもりでございます。
Q2. あのー・・・・・・、誤字脱字がよく目立つんですが、注意してもいいですか?
それと、このSSに関して気になることがあったりしたら質問してもいいですか?
A. もし見つけたら厳しく叱ってやってください。とくに神裂火織が出てきた時は要注意。
質問は全然構いません。 疑問点があれば聞いてやってください。 すみません。
Q3. 『天使同盟(アライアンス)』(笑)、>>1のネーミングセンスどうにかなんねえのか?
A. 基本的に適当ですので・・・・・・、ご容赦ください。 笑ってやってください。
Q4. ふむ・・・・・・正直に言うが、ギャグがスベっているぞ。 これでは価値など到底見受けられない。
A. ギャグセンスなぞ持ちあわせておりません。 頑張ります。
Q5. 各キャラの口調をしっかり把握していませんよね!? こんなんじゃ私の国に貢献するなどとてもとても・・・・・・
A. これも注意していただけるとありがたいですが、たまにわざと口調を崩している時もあります。
キャラ崩壊など当たり前のSSですのでその時は見逃してください。 ていうか誰ですかあなたは。
Q6. 二回連続同じ文とかを投稿するミスがいみじすぐるのよ。 わざとやりたるやかしら?
A. わざとじゃないですごめんなさい、あれは本当に申し訳ないです。 直すようにします。
Q7. hoojhb,bmltht恋愛thyjkoyjfgn要素nmegghihn沢山girgihkeh希望gdfioghgebnk
A. はい?
【次回予告】
『クソッ!! どうせ死ぬなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!! 滝壺ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
好きだああああああああああああああああああああああ!!!!!』
―――――――――――『アイテム』の下っ端構成員・浜面仕上
『あァあァ、十一月だってのに、なンなンですかァこの猛暑は?
もうアツくてアツくてやってらンねェよ』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)
『見事な右ストレートだね』
―――――――――――『アイテム』の構成員・滝壺理后
『"我"を通してみろ、浜面仕上』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』の構成員・エイワス
22 : VIPにかわりましてGEPPERがお送りします - 2010/11/10 10:36:43.54 SWMcpUc0 5/466俺今までずっとエイワスって金髪幼女かと思ってた(なんとなく)
公式で立ち絵とか描写あったっけ
23 : ◆3dKAx7itpI - 2010/11/10 10:42:16.20 A7irOwoo 6/466>>22
灰村キヨタカ氏のサイトに全体図が載っていますので、一度見ておくとより楽しめますよ
※灰村キヨタカ氏のサイト
http://r-s.sakura.ne.jp/
※エイワス
http://r-s.sakura.ne.jp/w/n/ilpa27.jpg
―――――――――――
浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん、・・・・・・んん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」パチ
滝壺「はまづら、大丈夫?」
一方通行「ハッ、情けねェなァおい」
エイワス「おはよ~☆ いい夢見れたかな? くくっ」
浜面「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、俺、気絶してたのか」
滝壺「五分くらいだけどね」
浜面「はは、悪い夢ならよかったんだけどなぁ・・・・・・」ゾクッ
一方通行「オマエもやりすぎなンだよボケ」
エイワス「ふふっ、反省してまーす☆」
滝壺「もう大丈夫? 歩ける?」
浜面「あぁ、問題ねぇよ。 ありがとな」
エイワス「ねぇねぇ! 今度はアレ乗ろうよ!☆」
滝壺「ジェットコースター?」
浜面「いよいよか」
一方通行「待て、却下だァ。 どォせロクなことになンねェのは目に見えてる」
エイワス「な、何もせんよ」ギクッ
一方通行「自覚があるだけまだマシだがなァ、この二人まで巻き込むのはやめろ」
エイワス「何もしないったら!☆」プンプン
浜面「ははっ、まぁいいじゃねぇか。 行こうぜ」
滝壺「うん、私も乗ってみたいし」
――とある遊園地・ジェットコースター『Go to hell』
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 よし、途中でレールがぶった切られてるなンてことは無さそォだな」
エイワス「んもぅ、あーくんったら。 私ってそんなに信用がないのかな??☆」プクー
一方通行「今まで俺がオマエを信用したことがあるか?」
浜面「お。 俺らの番回ってきたぞ」
滝壺「私たちはここに座ろう?」
エイワス「それじゃ私たちは最前列だね!☆」
一方通行「はァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エイワス「どしたのあーくん? あ、ふふっ、まさか怖いのかなぁ?☆」クスクス
一方通行「別の意味でなァ」
従業員『それでは発射しまーす。 よい旅を』
prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr
浜面「おお、けっこう高いとこまでいくんだな」ガタッ ガタッ
滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ワクワク
エイワス「ベルトなどいらんよ」バキャ
一方通行「えっ?」バキャ
エイワス「スリルを語るなら、せめてこれくらいはしないとな」カタカタカタ
一方通行「おいィ? オマエ何やってンだ? ベルトぶっ壊しちまったら
俺達吹き飛ンじまうぞ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」カタカタカタ
エイワス「第一位ともあろうものが、こんな幼稚なアトラクションに振り回されるようなことはあるまい?」カタカタカタ
一方通行「いや、ちょっ、ウソ、」カタカタカタ
エイワス「・・・・・・ん? いかん、ミスを犯してしまったようだ」カタカタカタ
滝壺「どうかしたの? はまづら」カタカタカタ
浜面「いや、あれ、待って。 な、何で急にベルトがはじけ飛んで・・・・・・」カタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カタンッ
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!!!!
エイワス「きゃあああああああ~~~~~~~~~!!!!!!!!☆☆」
一方通行「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!」
浜面「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
滝壺「はまづら、うるさいよ」
エイワス「いやぁぁぁぁ~~~!!☆ あーくん助けて、落っこちちゃうぅ~~!!」ガバッ
一方通行「この状況で抱きついてくンじゃねェェェェェェェェ!!!!!!!!!
マジで落ちるゥゥゥ!! す、スイッチを・・・・・・」プルプル
エイワス「ここで能力を使うのはヤボというものだろう」ピピッ
一方通行「あれ!? 能力が発動しねェ!! て、てめ・・・・・・!!! うおおあああああああああああああああ」
浜面「た、滝壺、助け、助・・・・・・。 落ち、落ち、落ちちゃうよぉぉぉぉぉぉ!!!!」
滝壺「誰のセリフだっけ? それ」
浜面「うううわああああああああああああああああああ!!!!」
滝壺「あ、もう少しでループゾーンだよ、はまづら」
浜面「クソッ!! どうせ死ぬなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!! 滝壺ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
滝壺「?」
浜面「好きだああああああああああああああああああああああ!!!!!」
滝壺「!」
浜面「あ! あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・落ちちゃった」
エイワス「ねぇねぇ!! 今の聞いた!? 聞いた!? 浜面仕上が
滝壺理后に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」
エイワス「あーくん、いつの間に居なくなったんだろ?☆」
――とある遊園地・休憩所
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はーまづらァ、
生きてるかァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おう。
助けてくれてありがとな」
一方通行「あの変態が余計なことしやがるから能力使えなかったンだ。 まァ落ちたときに
使えるよォになってたが、本当はもっと早く助けられたはず・・・・・・すまねェな」
浜面「らしくねぇな、何そんなの気にしてんだよ。 感謝してるよ、お前には。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それに」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あァ、聞こえたぜェ」
浜面「想いを・・・・・・、想いを伝えることが出来た・・・・・・滝壺に」
一方通行「ぎゃはは、実るといいなァおい?」
浜面「あぁ・・・・・・。 ・・・・・・神様、頼むぜ」
エイワス「おーい!! あーくーん!!」トテトテ
滝壺「無事でよかった、二人とも」
浜面「た、滝壺・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ
エイワス「もう! あーくんってば、心配したんだぞっ☆ あなた急に、―――ぶぼっ!!?」ドゴッ
ズドォォォォォォォォォォォォン
浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よく飛ぶなぁ、あの子」
滝壺「見事な右ストレートだね、あくせられーた」
一方通行「あいつはマジで一回死ンだ方がいい。 あァ、再確認したぜ」
浜面「あ、あのさ、滝壺・・・・・・」
滝壺「うん」
浜面「さ、さっきの・・・・・・、その、き、聞こえたか?」
滝壺「・・・・・・ううん」
浜面「えっ?」
滝壺「よく聞こえなかったから、もう一度言ってほしいな」
浜面「あ、え、えーとだな」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一方通行「・・・・・・俺ちょっとアイツ拾ってくるわ」ザッ
浜面「あ、あぁ。 (一方通行・・・・・・)」
滝壺「はまづら」
浜面「お、おぅ。 えーと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」モジモジ
滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい、何隠れてやがる」
エイワス「おや、見つかってしまったか」ガサッ
一方通行「こンなとこで覗き見かァ? ホント、オマエそォいうの好きだな」
エイワス「まあまあ。 君も気になるだろう?」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガササッ
エイワス「ふふ、素直じゃないか」
一方通行「うっせェな」
浜面「あのー・・・・・・、まぁ、その。 なんて言えばいいのか」
滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エイワス「ふふ・・・・・・、こういうのを甘酸っぱい、と言うのだろうか?」
一方通行「さァな」
浜面「そのー・・・・・・さ、俺・・・・・・ (くそっ、何で言えねぇんだ、情けねぇ!!)」
滝壺「・・・・・・はまづら?」
浜面「あ、あぁ。 お、俺、滝壺・・・・・・が・・・・・・ (ダメだ、やっぱ俺みたいな元スキルアウトのクズが・・・・・・)」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」イライラ
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スッ
一方通行「ン?」
『ふふ、安心したまえ。 浜面仕上』
浜面「ッ!!? (な、何だ!? 頭の中で声が・・・・・・、念話能力(テレパス)? それとも・・・・・・)
滝壺「?」
『私の存在については、君の解釈した通りで構わない』
浜面「(ま、まさか・・・・・・マジで神様、ってやつか・・・・・・?)」
『面白いな君は。 私が神か、まぁそれでもいいだろう。 それでだ』
浜面「(あ、あぁ・・・・・・俺・・・・・・。 はは、やっぱ神からみても俺はクズ野郎か?)」
『何をそんなに卑下しているのか私にはわからないな、君の想いを今ここで彼女に伝えれば、
君の想いは実るというのに』
浜面「(え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?)」
『君はもっと、自信を持っていい。 君と滝壺理后の間に結ばれている絆は
とても強固なものだ。 私でも破壊できないくらいにな』
浜面「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」
『先程、君は突然死の淵へ追いやられたね。 そしてその時、ほぼ無意識といってもいい
状態で君は彼女に想いを告げた』
浜面「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・! あぁ)」
『君は、追い詰められないと何も出来ない人間なのかね?』
浜面「(な、に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?)」
『君が力を発揮する状況というのは、たいてい何かが原因で追い詰められたときだけだな。
麦野沈利に襲撃されたとき、学園都市の回収班に連中に追われているとき、プライベーティアの襲撃を受けたとき』
浜面「(・・・・・・!! お前、何でそこまで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」
『君は、普段の状況では自分の意思を何一つ貫くことが出来ない臆病者か?』
浜面「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッッ!!)」ギリッ
『ならば君は、結局スキルアウトの頃から何も成長出来ていない無能力者だということだ。
そんな君が滝壺理后を守るだのなんだのと喚いても、笑い話にしかならんな』
浜面「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・てめぇ)」ギリリッ
滝壺「はまづら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
一方通行「・・・・・・?」
『私を失望させるな、目の前で退屈な茶番を見せつけられると、気分を害する』
浜面「(目の前・・・・・・だと? ・・・・・・!!)」バッ
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ニヤッ
浜面「(ドラコ・・・・・・か!? お前一体・・・・・・)」
『私のことなど気にしている暇があるなら、自分を貫いてみるんだ』
浜面「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」
『"我"を通してみろ、浜面仕上』
浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
滝壺「はまづら・・・・・・? どうしたの?」
浜面「滝壺」
滝壺「?」
浜面「滝壺、俺・・・・・・。 お前のことが好きだ。 暗部の抗争の時から、・・・・・・ずっと」
滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おォ、言いやがったあの野郎」
エイワス「ふふふ、素晴らしい。 愛でも何でも、何かが誕生する瞬間というのは
いつ見ても言葉に出来んな」
浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ
滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」
浜面「ッ!?」
滝壺「私も。 はまづらのことが好きだよ」
浜面「た、滝壺・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
エイワス「ベネッ!!!☆☆☆」チャリンチャリン
浜面「うわっ!!?」ビクッ
滝壺「ど、どらこ。 いつから居たの?」ビク
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カツッ カツッ
浜面「あ、一方通行・・・・・・。 み、見てたのか・・・・・・?」
一方通行「あァあァ、十一月だってのに、なンなンですかァこの猛暑は?
もうアツくてアツくてやってらンねェよ」パタパタ
滝壺「あくせられーた・・・・・・」
エイワス「私、感動したよぉぉ~~;; 二人とも、お幸せに!☆」
滝壺「・・・・・・う、うん。 ありがとね、どらこ」
浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フルフル
滝壺「はまづら?」
浜面「よ、よかった・・・・・・。 俺、断られたらどうしようかと・・・・・・うぅ」グスッ
一方通行「情けねェな、男がめそめそ泣いてンじゃねェよ」
エイワス「こらっ! そんなこと言っちゃダメでしょ!☆」コツン
一方通行「ジャンプしながら小突いてくンな、可愛くねェから」
滝壺「・・・・・・はまづら」ギュ
浜面「ううぅ・・・・・・、ありがとう・・・・・・本当に・・・・・・」
一方通行「・・・・・・見せつけやがって。 ま、良かったじゃねェか」
浜面「あぁ・・・・・・、ありがとな、一方通行」
一方通行「俺はなンにもしてねェっつゥの」
エイワス「・・・・・・ふふっ! それじゃ、そろそろ帰ろうか」
浜面「え、もう帰るのか・・・・・・? まだ夕方だぞ?」
滝壺「私たちはまだ大丈夫だけど?」
一方通行「(おい、まだ制限時間にゃ早ェぞエイワス)」ボソッ
エイワス「(心配はいらんよ、なぜなら私と君は、これから戦わなければならない)」ボソ
一方通行「は?」
ファンファンファンファンファンファン ファンファンファンファンファンファン キキー!!
警備員A「見つけたぞ!! 貴様らぁ!!」
一方通行「あ、あァ!!?」
浜面「警備員(アンチスキル)!?」
滝壺「!」
警備員B「こちら第八四支部部隊、第六学区のテーマパークにて、
第七学区で暴動を起こしていた二名を発見。 ただちに確保します」ザザッ
浜面「げ!! ここまで来やがったのかこいつら!!?」
エイワス「二人とも、先に逃げろ」
滝壺「で、でも」
一方通行「馬鹿かオマエら。 これは俺とこのクズが引き起こした事だ。 オマエらは関係無ェ」カチッ
浜面「バカはお前だ! 放っとけるかよ!!」
エイワス「せっかく実った想いをこんなくだらんことで棒に振るのかね? さぁ、行くんだ」
滝壺「どらこ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一方通行「そォいうこった。 邪魔だからさっさと消えな。 ・・・・・・せいぜいお幸せになァ」
滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとう、二人とも」
浜面「・・・・・・仕方ねぇ、行くぞ滝壺!!」
エイワス「また遊ぼーね~~~~!!!☆」
浜面「ど、ドラコ!!」
エイワス「?」
浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとな」
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ、何のことやら」
滝壺「? はまづらっ」
浜面「お、おう!」ダダッ
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・けっ、やっぱてめェが何かやったンだな」
エイワス「何の話か分かりかねるな。 それより」
警備員C「貴様ら!! そこを動くなよ!!」ガチャ
才郷「ひ・・・・・・、あ、あいつだ・・・・・・。 第一位・・・・・・」ガタガタ
エイワス「これをどう切り抜けるかね?」
一方通行「めンどくせェなァ。 『天使同盟(アライアンス)』はアレイスターに保護されてるンじゃなかったのかよ」
エイワス「牢獄での生活は免れるだろうが、長時間の説教は回避できんぞ。 捕まればな」ニヤ
一方通行「・・・・・・だったら、道は一つしかねェだろ」
エイワス「ふふ、やはりそう来るか。 君のそういうところが私は好きだよ」
「「正面突破だ」」
【結果報告】
この日、学園都市第六学区で大規模な確保作戦が遂行された。
対象は以下の二名。
―――――長点上機学園在学の超能力者(レベル5)の序列第一位、『一方通行 (アクセラレータ)』(通称)。
―――――長点上機学園二学年在学の留学生、『Draco=Aiwass (ドラコ=アイワズ)』。
罪状は、第七学区に甚大な被害を及ぼしたことによる器物損壊罪、及び建造物等損害罪。
確保は失敗に終わった。
駆動鎧(パワードスーツ)・HsPS-15を装着した警備員(アンチスキル)を三百人ほど導入したが、全て容疑者二名に破壊された。
一方通行の能力の対策を甘んじていたのと、ドラコ=アイワズの不可思議な力は警備員では太刀打ち出来なかった。
第六学区のテーマパークにいた客、および従業員に被害はなし。
テーマパークは一時閉鎖。 年頭に再開する目処が立ったようだ。
出動した警備員三百人の中に死亡者は無し。重体者二名、軽傷者百三十三名。
以下、出動隊の一人である才郷良太による目撃証言。
『もう二度と見ることはないと思っていたあの白い悪魔が、また舞い戻ってきた。
しかも、今度は天使を引き連れて。 あの女は天使だった。容姿はもちろんのこと、
背中から・・・・・・そう、一方通行と似たような、輝いた翼が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
才郷良太の証言が要領を得ないため、他の警備員やテーマパークの客に話を伺うも、
似たような証言しか得ることが出来なかった。
再度、二名の追跡を試みるも、学園都市統括理事長及び統括理事会の意思を優先。
容疑者二名は不問に付す、との結果が確定された。
なお、この二名と同行していた浜面仕上と滝壺理后についてだが、両者は容疑者二名とは
何の関わりもないという報告が統括理事長より提出されている。
浜面仕上と滝壺理后に対する聴取は必要なし。
ドラコ=アイワズについては、長点上機学園の学園長から証言を得ることが出来た。
『やつを追う前に言っておく、私はあの時、『神』という存在を・・・・・・ほんのちょっぴりだが実感した。
い、いや・・・・・・実感したというよりは・・・・・・まったく理解を超えていたのだが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あ・・・・・・ありのまま、今、起こった事を話すぜ!
"私の目の前に突然女神が現れたと思ったら、いつのまにか私は、転入手続きの書類に判を押していた"。
な・・・・・・何を言っているのかわからねーと思うが、私も何をされたのかわからなかった・・・・・・。
頭がどうにかなりそうだった・・・・・・、催眠術だとか、超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
結果報告は、以上。
――第十九学区・路地裏
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺、今後学園都市で生活出来ンのかァ・・・・・・?」
エイワス「ささいなことだ、取るに足らんよ」
一方通行「あれだけ警備員のやつらで遊びまくったら、さすがに庇いきれねェンじゃねェ?」
エイワス「ふふ、アレイスターがどうにかしてくれるだろう」
一方通行「ったく・・・・・・、超VIP待遇だな。 『天使同盟』はよォ」
エイワス「今は・・・・・・、な」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あいつら、警備員にちょっかい出されてなきゃいいンだが」
エイワス「無事に第七学区に戻っている。 安心していい」
一方通行「にしても・・・・・・、ハッ。 今日は貴重なモンが見れたぜ」
エイワス「うむ、眼福だったな。 あれが愛というものなのか。
不可視の幻想だが、悪くはなかった」
一方通行「けっ、幻想ねェ・・・・・・」
エイワス「やはり、君に着いてきて正解だったようだよ」
一方通行「あァ?」
エイワス「君と居ると、退屈しない。 退屈は私にとって一番の毒だからな」
一方通行「ふン、どっかの魔女みてェな言い草だな。 ただな、これだけは言っておくぜ。
『天使同盟』はてめェの暇つぶしのオモチャじゃねェ」
エイワス「理解しているつもりだが?」
一方通行「オマエの自己満足を満たすために俺達はいるわけじゃねェンだよ。
何だよ、今日のオマエのキャラは。 未だに吐き気を催すぜ」
エイワス「ふふ、お気に召さなかったようで残念だな」
一方通行「・・・・・・聞くが、てめェは何で『天使同盟』に居続ける?」
エイワス「ミーシャ=クロイツェフの件についての結末を見届けるため。
そして、『天使同盟』の存在が学園都市にどう影響していくかを確かめるためだ」
一方通行「"学園都市に"じゃなくて"アレイスターに"だろォが、ホラ吹き野郎が」
エイワス「同義していると思うのだがね」
一方通行「それで、もしてめェの思い描くよォな結末に、俺達が辿り着けなかったら?」
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『見限る』、と言った瞬間、黒翼が飛んできそうだな」
一方通行「それもウソだな。 『見限る』じゃなく『天使同盟の連中を皆殺しにする』が正解だ」
エイワス「くく、まさか・・・・・・、そんな恐ろしいこと」
一方通行「てめェなら出来ねェ事も無ェンじゃねェのか」
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、垣根や風斬には言ったがなァ」
エイワス「わかっている、私の居場所は『天使同盟』には無い、と言いたいのだろう?」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エイワス「ふふ、君にとって私とは結局、憎悪の対象から動くことはなさそうだな。
まぁ、自分の意志ではないとはいえ、最終信号(ラストオーダー)に
多大なる負荷を与えてしまったのも私だ。 いまさら言い訳などしないよ」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オマエでも、見当違いのことを言ったりするンだなァ」
エイワス「何?」
一方通行「『天使同盟』に差別は存在しねェ。 てめェも居たきゃ居ればいいだろ」
エイワス「!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一方通行「てめェはちっとも信用出来ねェし、いけ好かねェクソ野郎なのは間違いねェが、
それでも、俺はてめェがここに存在することを否定したりはしねェ」
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほう」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ、そンだけだ」
エイワス「嬉しいことを言ってくれるじゃないか一方通行。
私に涙腺があれば大泣きしているところだよ、くく」
一方通行「よく言うぜペテン師が・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、まァ」
エイワス「?」
一方通行「今日は割と楽しかった。 無駄じゃねェ一日だったぜ」
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一方通行「けっこう時間食っちまったな、そろそろ帰ンぞ」
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行」
一方通行「あンだよ?」
エイワス「本気で惚れるぞ?」
一方通行「だが断る」
エイワス「ふふ、残念」
一方通行はエイワスを置いてさっさと帰路に着いてしまう。
エイワスはそんな彼の背中をしばらく見つめ、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くく、ありがたいよ、本当にな」
彼に聞こえないような声で、そう呟いた。
エイワス「あぁん、待ってよあーくぅん!☆」タタタ
一方通行「もォそのキャラでいる必要ねェだろォが気持ち悪ィ!!!」
帰宅直後、一方通行は警備員から第六学区事件の顛末を連絡で知った黄泉川に
渾身の右アッパーをブチかまされた。
【次回予告】
『igivkvm待nvhgr望nveugh』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』の構成員・ミーシャ=クロイツェフ
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こォしてみると、クソッたれの学園都市でも、綺麗に見えるモンだなァ』
―――――――――――『天使同盟』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)
『・・・・・ふふ、『天使同盟』は一筋縄では行かないよ。 試してみるといい、優秀な魔術師よ』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・エイワス
『――――――ミーシャ=クロイツェフ、ね。 話が通じる相手だといいんだけど』
―――――――――――イギリス清教『必要悪の教会(ネセサリウス)』の魔術師・ステイル=マグヌス
――午前二時五十九分・第七学区 ファミリーサイド 黄泉川宅
黄泉川「Zzzzzzzzzzzz」グガー
芳川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」クカー
番外個体「・・・・・・うぅん、白もやしのくせに・・・・・・大胆だ・・・・・・ね・・・・・・」Zzzzzzz
打ち止め「Zzz」スヤスヤ
垣根「ぐおー、くかー」Zzzz
風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スー スー
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」Zzz
トントン トントン
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ン・・・・・・」モゾッ
トントン トン
「tbnk貴方vnrgj」
一方通行「・・・・・・ンあ? ・・・・・・うおっ!?」ビクッ
ガブリエル「ugoav静音ithngt」シー
一方通行「な、なンだよオマエ。 ・・・・・・あァ? まだ三時じゃねェか」
ガブリエル「huotnj遂行cfurfgu」
一方通行「あ?」
ガブリエル「jobvvc計画hihgi遂行bvfbi」
一方通行「何言ってンだァ?」
エイワス「『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』、最終回を開催しよう。
と、彼女は申し出ているようだよ」
一方通行「エイワス? って、今からだと!? 今何時だと思ってンだ!?
夜中の三時だぞ三時。 夜逃げでもしよォってのか」
ガブリエル「dewj夜景nvrg堪能nihrgh」
エイワス「彼女は一番この計画で君と出掛けたかったのに、最後になってしまったからね。
我慢できなくなったんだろう」
一方通行「オマエと出掛けるのは今日だろ、朝まで待てねェのか?」
ガブリエル「qojgh今cnhgrghi今fngikn」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったく。 ちょっと待ってろ。
面倒だから他の連中は起こすなよ」
エイワス「承知した」
ガブリエル「cmrgohohc胸熱vnhtihthn」ワクワク
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何をそんなに焦っているのかね?」
ガブリエル「―――――――――――」
エイワス「彼の言うとおり、もう少し待てば朝から夜までたっぷりと至福の時を堪能出来たというのに」
ガブリエル「djgjvm否nighrihg我慢fjirgi不可能ncufuh以上」
エイワス「ふふ、私に嘘をついても無駄だよミーシャ。 ・・・・・・まぁ、君が
どうしてもと言うなら止めはしないがね」
ガブリエル「――――――――星。 欠片」
エイワス「ん?」
ガブリエル「星。 欠片。 私。 隠蔽。 btih黙秘vhg。 懇願」
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・心配しなくとも私は口外したりしないよ。
アレイスターが先に発見してしまったらどうしようもないが」
ガブリエル「不可能nfh」
エイワス「アレイスター・クロウリーを甘く見ないほうがいい、まだ時間は稼げると思うが。
・・・・・・だが、いつまでも君が彼らと共に過ごせると思うなよ」
ガブリエル「―――――――――」
――――――――――
一方通行「待たせたな」
エイワス「うむ。 それでは、『天使同盟逢引計画』の最終回を始めようか」
ガブリエル「igivkvm待nvhgr望nveugh」ワー パチパチ
エイワス「では、最後は私がクジを――――」
ガブリエル「bniemh立候補ncifhg」ハイ
エイワス「ふふ、そうだな。 最後は君に引いてもらおうか」
一方通行「ねェ、馬鹿なンですか? 最後だぞ? 引くも何も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エイワス「こういうのはキチンと段取りを踏むことが大事なのだよ。
たとえ、意味を成さなくてもね」
一方通行「アホらし・・・・・・」ハァ
ガブリエル「――――――――♪」ゴソゴソ
ガブリエル「gighfmf決定nweufg」ズボッ
一方通行「わー、誰かな誰かなー」
エイワス「ふふ・・・・・・」
『ミーシャ=クロイツェフ』
ガブリエル「ngthibi歓喜nfjghhn」ワーイ ワーイ
一方通行「ったく・・・・・・、ガキみてェにハシャギやがって」
エイワス「ふふふ、おめでとうミーシャ。 二人とも、楽しんで来るといい」
一方通行「ま、この時間帯の方が人がいなくていいかもしンねェな」
ガブリエル「mighrghr準備nfifig」ゴソゴソ
一方通行「おい、先に外出てるからな」カツッ カツッ
ガブリエル「gjhotjh出発nmvigir」
エイワス「ミーシャ=クロイツェフ」ボソッ
ガブリエル「gjjhrel何nhrghhi」ピタ
エイワス「この時間帯だというのに、学園都市で誰かが活動している。
スキルアウトならまだいいが・・・・・・、用心したまえよ」
ガブリエル「――――――――――」
ガブリエル「nbogh謝々mohjnbd」
エイワス「・・・・・・ふふ、『天使同盟』は一筋縄では行かないよ。
試してみるといい、優秀な魔術師」
――第七学区・大通り
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・荒れてンなァ」
ガブリエル「mjgrjg所々fngi破壊fgihigbk」
一方通行「エイワスのヤツと派手にやりあってな、こうなっちまったンだ」
ガブリエル「mfgjohl茶目nfwfig貴方bnihienhk」
一方通行「ハッ、相変わらず、何言ってンのかわかンねェっつゥの」
ガブリエル「gjgjdf謝々mgigkn」シュン
一方通行「落ち込むな、これが終わったら、皆でロシア行こォな。
必ず手掛かりを掴ンでみせる」
ガブリエル「――――――――」コクン
一方通行「・・・・・・考えてみりゃ、オマエとこォして外を出歩くのは久々だなァ」
ガブリエル「fepgk同意vginb」
一方通行「だがこンな時間じゃ店なンて開いてねェぞ。 どォするつもりだ?」
ガブリエル「――――――――」
一方通行「ノープランかよ。 バカ天使が・・・・・・」ハァ
ガブリエル「gjrgmw私fggji貴方fngihg一緒gjojgba満足jgirrb」
一方通行「なンかよくわかンねェけど、こォしてるだけで満足してるっつゥのは分かった」
ガブリエル「gooegeml流石ppwjgi」
一方通行「はァ・・・・・・、さすがに寒ィな。 どっか燃やして暖でも取るかァ?」クカカッ
ガブリエル「hogmbl空gnigihk」スッ
一方通行「あン? なンだよ、空に指差して」
ガブリエル「yoovnksv空中ngig散歩jgj,nms」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 まさか、空飛ンで遊ぼォなンて言うンじゃねェだろォな」
ガブリエル「――――――――」コクン
一方通行「ふざけンな。 何度言えば分かるンだよ、俺の能力にゃ制限があって――――」
ガブリエル「―――――――――」ジー
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ガブリエル「kgkd駄目hotk」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ、しゃァねェ。 付き合ってやンよ」カチッ
ガブリエル「uhblbmlmv感謝fnhgg感激fniefijh」ガバッ キィン
一方通行「抱きつき防止用の『反射』だ、間抜け」
ガブリエル「mjgogsv出発mokwgj」バキュキュキュキュ
一方通行「相変わらず派手な翼だな。 よし、三十分だけだかンな」フワッ
ガブリエル「gjiuvss了解mghjhj」バサッ
学園都市から、二人の天使が空を舞った。
一方通行は背中から"純白"の翼を生やし、頭上に天使を司るような輪を出現させている。
こうしてみると本当に人間なのかどうか疑わしいものだ。
ガブリエルも同じく、その背から翼を生やし、飛翔した。
その翼は剣山のように聳える無数の氷。サイズは数十センチから百メートル以上のものまで、大小様々だ。
ベクトル変換能力によって、十一月の夜空でも全く肌寒さを感じない一方通行。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こォしてみると、クソッたれの学園都市でも、綺麗に見えるモンだなァ」
数百メートル上空から夜の学園都市を見下ろす二人の天使。
街からはこんな時間だというのにあちこちに光が漏れており、まるでプラネタリウムを
空から見ているかのような美しさを感じさせた。
「dflhojvd夜景mgjjhhk」
ガブリエルも、どうやらこの美しい夜景に見とれているようだ。
天使にもそのような感情があるのかと一方通行は思ったが、今更この天使に向かって
感情がどうのこうのと口にするのは意味が無いと理解した。
一方通行と出会ってから、そこらの人間より人間臭い行動を起こしているガブリエル。
天使としてそれはどうなのかと言いたくなるが、彼女がそれで幸せなら良いのだろうか。
「とりあえず、どっか適当に飛ンでいくか?」
「ohfmgv了解mbjwfjdsfk」
二人は音速の三倍程のスピードを出しながら、学園都市の外へ飛んでいった。
制限時間付きの空中デート。普通の人間ならまず体験することが出来ない、力を有する者だけが実行できるデート。
ガブリエルは心底嬉しそうに、ビュンビュンと体勢を変えながら飛んでいた。
「おいおい、航空機とかにぶつかンなよ。 さすがにフォロー出来ねェからなァ」
どこか楽しそうな表情で、一方通行もそれに続いた。
その頃、とある魔術師は夜の学園都市を闊歩していた。
極力人目につかないように、道を選び、気配を消し、足音を殺しながら、
目的の存在を探し回っていた。
「しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、学園都市といえども、やはりこの時間帯は冷えるね」
白い息を吐きながら一人つぶやく魔術師。
その吐息には、煙も混じっている。
この魔術師が学園都市へ足を運んだ目的は、『ミーシャ=クロイツェフの捜索、及び確保』。
魔術師が所属する組織のトップの命令で、今もミーシャ=クロイツェフを探している。
まさかその天使が、今は学園都市にはおらず、空でデートを楽しんでいるとは思わないだろう。
彼は今日の夕方頃に学園都市に到着した。
実はこの魔術師、過去に何度も学園都市へ赴いており、魔術師にとっては異国の地とも言える
学園都市でも、平気で歩いていられるのだ。
「天使の捕獲、ね。 僕一人でそんなことが出来るのなら苦労はしないよ全く・・・・・・」
上から出された命令に不満を持っているのか。ブツブツと文句を垂れる魔術師。
だが、彼は天使の捕獲以上に気になる点があった。
この任務を言い渡されたときに上司から聞いた情報だ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天使を匿っている者がいる、か」
アレイスター・クロウリーの事なのではと伺ってみたが、どうやらそれ以外の何者かによる存在の隠蔽らしい。
本物の大天使を匿ったところで、その者に何のメリットが得られるのかはさっぱり分からないが、
大勢ということもあり得ない。その者が匿っている存在は、あまりにも目立ちすぎる。
朝を待って周囲の学生にでも聞き込みをすれば、時間をかけず見つけ出すことが出来るだろう。
「・・・・・・どうにも、穏やかじゃないね」
そう、この任務には魔術の行使を許可するという認証があった。
天使との戦闘に備えて、という理由が本命だろうが、その他に、
『ミーシャ=クロイツェフの存在を隠蔽する者に接触できた場合、こちら側の事情を説明し、
天使を引渡してもらうよう交渉されたし。但し、任務の妨害をしてくるのであれば、その者達の
抹殺もやむを得ないものと知り給え』
大天使が関わるとなると、こういった手を汚す行為もせざるを得なくなるということだ。
もちろん魔術師も覚悟はしている。そしてこの任務を自分がしくじるなどということは、微塵も考えていない。
この魔術師は、とても優秀な人物だった。
こと戦闘において、彼の右に出るものも多くはないだろう。
万が一、戦闘に突入した場合も、天使はともかく、天使を匿う"人間"に遅れをとることなどあり得ない。
つまりそれは、『天使同盟(アライアンス)』との戦闘も視野に入れているということだ。
もちろん、この魔術師は『天使同盟』の存在など知らないが。
「ま、どちらにせよ、僕も無傷じゃ帰れないだろうな」
そう言って苦笑する魔術師。夜空に向けて、口に咥えているタバコから吸った煙を吐き出す。
「さて、今のうちに人払いのルーンを貼っておくか。 第七学区なら場所も確保できるだろう。
天使ならこのルーンを看破してくるかもしれないが、その方が都合がいい」
言いながら、魔術師は懐から数本の長方形の紙の束を取り出す。
その紙には何やら人語ではない謎の文字がびっしりと書き込まれていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの子だけは巻き込みたくないからな。 もう少し離れた場所のほうがいいか」
そして、夜の闇に消えていく魔術師。
背丈は二メートルを超しており、両手や首など、あらゆるところにアクセサリーが散りばめられている。
神父の衣服を身に纏っているが、派手な長髪の赤髪に、キツめの香水の匂い、
右目の下にはバーコードの刺青を施しており、トドメはその口に咥えるタバコと、どう見ても神父には見えない。
「――――――ミーシャ=クロイツェフ、ね。 話が通じる相手だといいけど」
イギリス清教の組織、『必要悪の教会(ネセサリウス)』に所属する魔術師。
――――――ステイル=マグヌス。
果たして、危機が迫っているのは『天使同盟』か、赤髪の魔術師か。
今日も学園都市は荒れる。しかし、今はまだその気配を感じさせない静けさだった。
――??? 上空一万メートル付近
一方通行「考えなしに飛ンできちまったから、今どの辺なのかわかンねェな」
ガブリエル「rosdvmv空気vnjgrgj極薄jfigirgh極寒mjfgjihijhk」
一方通行「バッテリーはまだもう少しあるが・・・・・・」チラッ
ガブリエル「fgjkfgojg発見mjgojhj」
一方通行「あン? どォした?」
ガブリエル「iotyovcvv旅客機bcbvforjgjom」
一方通行「おォ、旅客機じゃねェか。 見たところ学園都市製じゃねェな」
ガブリエル「vmkgthoml挨拶jgijhrthj」オーイ
一方通行「聞こえるわけねェだろ。 ・・・・・・そォだ」
ガブリエル「――――――――?」
一方通行「アダムス・ファミリーごっこしよォぜ。 いいか・・・・・・」ボソボソ
ガブリエル「mtjhgk理解nigjirj完了fhcgg」
――とある旅客機・エコノミークラス席
乗客A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」Zzzz
コンコン
乗客A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」Zzzzz
コンコン
乗客A「・・・・・・、ん・・・・・・? 何だ、窓か・・・・・・?」チラッ
ガブリエル「,hjoejhfd御早fnwjghnk」グッモーニン
乗客A「」
乗客A「うおおおああああああああああああああっ!!!?」ガタガタッ
フライトアテンダント「ど、どうかなさいましたかお客様!?」タタタッ
乗客A「い、今、窓の外に、人が・・・・・・!! い、いや、人かあれ?」
フライトアテンダント「ま、窓の外に・・・・・・ですか?」チラッ
乗客A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フライトアテンダント「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何も見当たりませんが」
乗客A「お、おかしいな・・・・・・寝ぼけてたのか―――――」
ガブリエル「mgojhjk気分nefgehj如何fgjjhnk」ヌゥッ
乗客A「ほらああああああ!! 今の!! 見たでしょ!!?」
フライトアテンダント「えっ・・・・・・」チラッ
乗客A「あ、あ・・・・・・隠れやがった!! ほ、本当なんですよ!?」
「何・・・・・・? 誰が騒いでんの・・・・・・?」 ザワザワ
「うるさいなぁ・・・・・・人が寝てるってのに」
「窓の外に何かいるって、ほらあの人が」 ガヤガヤ
「いるわけねーだろwwwwww ここどこだと思ってんだwwww」
「でもさっき何か音がしてたよな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
乗客A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぅ」
フライトアテンダント「申し訳ありませんが、他のお客様のご迷惑となるので
騒がないようお願いいたします」
乗客A「く・・・・・・、本当なのに」
一方通行「そォそォ、他人に迷惑かけちゃァダメだよなァ」
乗客A「」
「ぎゃあああああああああああああああああ!! 今度は白いお化けぇぇぇぇぇぇ!!」
「お客様!! いい加減にしろっつってんだろ!!!」
ギャーギャー ワーワー
一方通行「ぎゃははははは!! いいリアクションしてくれンなァあのオッサン!!」ケラケラ
ガブリエル「―――――――――」ガクガクガクガク
一方通行「ま、これぐらいにしとこォぜ。 顔が割れたら面倒だ」
ガブリエル「gjgojd了解nvvkehk」
一方通行「それとオマエの場合、ああやって脅かす程度なら構わねェが、
俺達の許可無しに、誰かに直接危害を加えンじゃねェぞ」
ガブリエル「tiookovmv勿論jfwgunb」コクン
一方通行「縛り付けるよォで悪ィがなァ。 オマエの力は強力すぎるからな」
ガブリエル「mplrghkn自覚nbbmiegh」
一方通行「にしても、空の旅ってのも悪くねェかもしンねェな。 気持ちイイぜ。
久々にこの能力を有効に使った気がするわ」
ガブリエル「―――――――――」
一方通行「・・・・・・っと、そろそろバッテリーの残量がやべェな。
クソッたれの街に戻るが、構わねェな?」
ガブリエル「承知」
一方通行「お? オマエ、ノイズ無くなってたぞ今」
ガブリエル「欠片。 近距離。 可能性」
一方通行「なるほど、この付近に星の欠片があるかもしンねェってことか・・・・・・」
ガブリエル「―――――――――」
一方通行「まァ、悪いが俺に見つけられるよォなモンじゃねェから、
捜すってわけにもいかねェぞ」
ガブリエル「了解。 貴方」トントン
一方通行「あン? なンだよそのジェスチャーは・・・・・・」
ガブリエル「能力。 節約。 温存。 私。 貴方。 運行」
一方通行「・・・・・・、『私の背中に乗ってバッテリーを節約しろ』ってかァ?」
ガブリエル「Exactly」
一方通行「オマエの背中に乗るのは激しく遠慮してェンだが・・・・・・」ゾクッ
ガブリエル「遠慮。 yjhb無用pjggd」カモン
一方通行「・・・・・・ちっ、まァ今日くらいは大目に見てやらァ」ストッ
ガブリエル「mbghjkdb心地jfogjehj如何jjgbnj」
一方通行「クソッ、翼が尖すぎて危ねェよこれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・寒ッッ!!? やばっ、能力切ったら寒すぎンぞおい!!!」ガタガタガタ
ガブリエル「megjoerj発進mfofbobj」
一方通行「は、早くしろ!! 間に合わなくなっても知らンぞォォォォォォ!!!!!!!!」ブルブル
――第七学区・大通り
一方通行「」カキーン
ガブリエル「mfoghjh解凍fignbf開始nbbnihg」コスコス
一方通行「」
ガブリエル「―――――――――」コスコス コスコス
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う、ァ・・・・・・」パチ
ガブリエル「thojvkr蘇生migjeb確認mffhrwg」フゥ
一方通行「・・・・・・くだらねェ原因で死ぬとこだったぜ・・・・・・」ガクガク
ガブリエル「glgjedb暖vkopothj取得nsihg」
一方通行「ちっ、バッテリーの残量があと一分も残ってねェ」
一方通行「・・・・・・ちょっとその辺のモン燃やして、暖取ってくるわ」カツッ カツッ
ガブリエル「otorjnm了解vmc.wekg」
ガブリエル「―――――――――――」
ガブリエル「bmg,eghkoh強力gihebnn魔力mvlgr感知mvirnhj」
【次回予告】
『神父・・・・・・にゃ見えねェな。 コスプレパーティの会場と間違えたかァ?』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)
『おいおいおいおい、何だよ何だよ。 ずいぶん盛り上がってるじゃねえか、今回のデートは』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・垣根帝督
『ローラ=スチュアートに我々の存在が気付かれるとは。 全く・・・・・・面倒なことになってしまった』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・エイワス
『天使さんのところに、二メートルを超える身長で、あちこちに派手なアクセサリーをまとっていて、
地毛は金髪だけど赤く染めている長髪で、右目の下にはバーコードの刺青を入れていて、
常にタバコを持ち歩いているヘビースモーカーで、尊敬する女性はエリザベス一世で、好みのタイプは聖女マルタで、
必要悪の教会に所属している、魔法名が『Fortis931』のステイル=マグヌスって魔術師が来てるって!』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・風斬氷華
『詳しすぎじゃないかいっ!!?』
―――――――――――イギリス清教『必要悪の教会(ネセサリウス)』の魔術師・ステイル=マグヌス
ガブリエルはすぐに第七学区の異変に気付いた。
あまりにも、辺りに人の気配がしなさすぎる。
ガブリエルは魔力や異能力、生物の気配には敏感なのですぐに気付けた。
すぐさま一方通行の安否を確認したいところだが、どうやらそれも不可能なようだ。
ガブリエルの前方に、感知した魔力を持つ者が現れていたからだ。
「初めまして、大天使ミーシャ=クロイツェフ。 僕の名はステイル=マグヌス」
ステイルと名乗る男は、ゆっくりとガブリエルの方へ近づいてくる。
彼女はとっさに身構え、威嚇のための殺気をステイルに放った。
「――――――ッッ!! っと・・・・・・、凄まじいな。 派手な自己紹介をどうも」
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾッ!!!と、ステイルの全身に得体のしれない寒気が走る。
これが本物の大天使。覚悟はしていたとはいえ、実物はやはり想像を越えていた。
ステイルは頬に流れる冷や汗を拭い、懐から取り出した新たなタバコに火をつける。
ライターやマッチを用いず、指を鳴らしただけでタバコの先に火がついた。
「―――――――炎。 魔術。 行使。 確認」
即座に目の前の魔術師が炎の魔術を使用する魔術師であることを看破したガブリエル。
「流石だな。 まぁ、目の前で今みたいなことをすれば、誰でもわかるだろうけどね」
魔術の属性を看破されたにも関わらず、冷静に事実を認めるステイル。
だが、次のガブリエルの言葉には驚愕せざるを得なかった。
「魔力。 流動。 確認。 mbjhi"RUNE"bnhijh。 魔女狩王。 "Innocentius"」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!? 全てお見通しか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・厄介だね」
自身の切り札でもある『魔女狩りの王(イノケンティウス)』すら、あっさりと見抜かれてしまった。
そして、ドパンッッ!!!と、いきなり数百の槍を象った水を放ってきた。
しかしそれはステイルには命中せず、四方八方に飛び交っていく。
不敵に笑うステイルはさらに一歩、歩み寄る。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? なるほど、早速大ピンチってやつだ」
ステイルの顔に若干、焦燥の色が浮かぶ。
さっきから呪文省略で『魔女狩りの王』を出現させようとしているのだが、発動しない。
先程の水の槍での攻撃、ガブリエルは威嚇のためでも牽制のためでもなく、
『魔女狩りの王』の魔術を発動させるためのルーンを、全て撃ち抜いていたのだ。
どうやってルーンを貼りつけてある場所を特定したのかなど、今はどうでもいい。
相手は本物の天使だ、それくらいやってのけたって不思議じゃない。
と、ステイルは自分に言い聞かせ、
「僕は何も、君に危害を加えに来たわけじゃない。 まずはそれだけ、理解してほしい」
言葉が通じるかどうかも分からなかったが、とにかくまずは前口上を置いてみた。
ガブリエルの様子に変わったところは見当たらない。
だが、彼女の目を表す無感情な窪みだけが、ステイルをじっと見据えている。
「あぁ、それと。 ここら一帯には人払いのルーンを施してある。 誰にも邪魔される心配はないよ」
現在、ガブリエルとステイルの周りには人の気配というものが全く無くなっている。
ステイルが事前に、人払いのルーンを第七学区の一部周辺に貼り巡らせておいたのだ。
つまりこの大通りに二人以外の誰かが来ることはない。
関係の無い人間まで巻き込んでしまっては元も子もない。ならば人払いのルーンまで
撃ち抜く必要はないと、ガブリエルは判断した。
「―――――――――――――――――」
ガブリエルは動かない。まだ、相手の真意を掴みきれていないのだ。
目の前のステイル=マグヌスと名乗る男の目的を。
「単刀直入に言おう。 僕が所属するイギリス清教、『必要悪の教会(ネセサリウス)』に来てほしい。
上からの命令でね、僕は君を連れていくために学園都市へ来た」
ガブリエルは意味をよく理解できなかった。イギリス清教、必要悪の教会、上からの命令。
だが、最後の言葉だけは理解できる。
この男は、今の自分の環境を壊しに来ている。
『天使同盟(アライアンス)』から、自分を引き剥がそうとしている。
理由はわからないが、急にやって来た魔術師にそんなことを言われても、応じられるわけがなかった。
「―――――――――――――――――拒否」
一言でステイルの要求を切り捨てたガブリエル。
だが、ステイルは動じない。言葉が通じた場合でも、そうでない場合でも、断られることは予想がついていたからだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分からないな。 学園都市に居続けたいのか?
大天使である君が、人間界にこだわる理由が僕には理解出来ない」
『天使同盟』の存在を知らないステイルが、ガブリエルの考えを理解できるわけもなかった。
天界より召喚された天使が、人間界に残るというその考えが。
概ね、第三次世界大戦終結後に、人間との間で何かがあったのだろうということぐらいしか分からない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なるほど、ミーシャを匿っている人間の存在、か」
彼が所属する必要悪の教会を束ねる最大主教(アークビショップ)、ローラ・スチュワートからそのような話を聞いていた。
任務内容が記載された書類にも、同じようなことが書かれている。
しかし、実際に目の当たりにして分かったが、この大天使を匿うことなど、普通の人間に出来るわけがない。
いや、普通の人間どころか、超一流の魔術師だろうが、三派閥のトップだろうが、
ガブリエルを暴走させず抑えつけることが出来るなど、到底考えられないのだ。
しかし、この本物の大天使を匿い続けている人間は、確かに存在する。
最大主教がこの件に関してまで適当なこと言うとは思えない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ、あのバカ女ならあり得そうなのが怖いのだが、とステイルは一瞬顔をしかめる。
「―――――――――――帰還。 願望」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そういうわけにもいかないんだよね、僕もそうしたい所なんだけどさ」
ふぅー、とタバコの煙を吐くついでに大きなため息をつくステイル。
どうやら、ガブリエルはおとなしく自分に着いてくる気は無いみたいだ。
表情とは裏腹に、ステイルはひどく緊張していた。
おそらく、今から起こるであろうことに覚悟を決めているのだ。
そしてステイルは慎重に言葉を選ぶ、などということはせず、ただ一言彼女に告げた。
「仕方がないね。 だったら、君を匿っている人間に接触するしかないかな?」
その一言で十分だった。
「―――――――――――――――――対象。 敵性。 確認」
「――――――――――――排除」
水と炎が、交差する。
一方通行は第七学区と第五学区の境目辺りにいた。
思ったより警備員(アンチスキル)の見回りが多く、暖を取るのに苦労していたのだ。
ようやく人気のないところまでやってきた彼は、適当に拾った雑誌を燃やし、体調を整えていた。
「はァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、なンでこンな原始人みてェなことしなくちゃなンねェンだよ」
やはり人間ごときが生身で上空一万メートルを飛びまわるというのは無茶があったか。
ガブリエルに付き合わされて応じた自分も悪いが、やはりあの天使は自分たちとは生きる領域が違う。
そんなこと、今更にも程があるのだが。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
だがそれでも、一方通行はガブリエルと離れたいとは思わなかった。
最初に彼女と出会った時と比べると、凄まじい心境の変化が起こっていたのだ。
周りを見渡せばバケモノ、バケモノ、バケモノ。
そんな『天使同盟』に長いこと居れば、一方通行じゃなくても慣れてしまうものだ。
「全ての始まりだよなァ、アイツは・・・・・・。 『天使同盟』が出来る前から、ずっと俺のそばにいやがった」
過去を振り返るなど今までほとんどしたことない一方通行だが、あの出会いは永遠に忘れられそうもない。
それほどインパクトの強かった出会いだった。
初めて会ったのはロシアでの第三次世界大戦の時だ。
思えばあの時、彼女と戦っている最中に何かが頭に流れ込んだような気がするが、よく思い出せない。
それからは展開に流されていき、気が付けば『天使同盟』の結成。
気が付けば、エイワスや垣根帝督までもが加わっている。
気が付けば、黄泉川や打ち止め達も交え、デートごっこなんてもので遊んでる。
気が付けば、一生このままでいいという気持ちが、確固たるものとなっていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホント、丸くなっちまったなァ、俺」
エイワスからは何度か忠告も受けている。
いつまでも『天使同盟』が『天使同盟』でいられるわけがない。
それはガブリエルが人間界から消え去ってしまうからなのか。
ならばそれを防ぐ手掛かりを得なくてはならない。
ガブリエルとの意思疎通などもはや二の次だ。消えられては意味が無い。
それとも、その時になってアレイスターが何か仕掛けてくるだろうか?
もしそうなったら、自分は学園都市と戦うことになる。
ガブリエルが何か危険な目に遭っていたら?
自分は躊躇なく、鬼にも悪魔にもなるだろう。
この『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』という全くもってくだらない計画。
どうやらこれのおかげで、決心をつけることが出来たようだ。
「『天使同盟』を守るためなら、学園都市だろォが神だろォが、ぶっ潰してやる。 ・・・・・・ってなァ」
今度、黄泉川に何かお礼をしないといけないなと、一方通行は苦笑しながら思った。
「さて・・・・・・、そろそろ戻るとするかねェ。 アイツが黙って待っててくれるとは思えねェが」
ズボンについた汚れをパッパと払って立ち上がる一方通行。
その時、
遠くの方で、ドゴゴゴオオオオオンッッ!!!!と、爆音が響き渡った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やらかしやがったかァ? あのクソ天使・・・・・・」
うんざりとした表情で深いため息をつく一方通行だったが、すぐに彼の動きが止まる。
何かが違う。何かがおかしい。今まで"やらかしてきた"雰囲気とは決定的に違う、何かが。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・爆音が、ダブってた? いや、違う・・・・・・音質が違う。
ガブリエルが何かをやらかしたとしても、せいぜい建物の一つや二つを破壊する程度だ」
それだけでも大変な事なのだが。一方通行はさらに深く考え込む。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一人で暴れてるわけじゃなさそォだな。 誰だ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・ッッ!!? クソッ!!」
電極チョーカーのスイッチを切り替えようと手をかけるが、それに至ることはなかった。
自分の出した答えが正しければ、バッテリーは温存しておかなければならない。
ガブリエルが一人ではないという状況と、明らかに暴れているという状況。
これらが示す答えは一つ。
ガブリエルが、誰かと戦闘を行っているということだ。
全速力で駆ける一方通行。その最中に、もう一つの違和感に気付く。
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!? あれほどの爆音がしておきながら、なぜ誰も騒がねェ!?)
今はまだ午前三時半と言ったところだが、あれだけの音が響いたのだ。
風紀委員や警備員が動いていてもおかしくないはずなのだが、そんな気配はない。
だが今はとにかく彼女の元へ急がなければならない。
もちろん彼女の身に何かがあったらという心配もあるが、
一方通行はそれ以上に"相手"の身の心配もしていた。
(他人に力を振るうなと釘は刺しておいたが・・・・・・それでも安心できねェ!!!
あのバカ、殺したりしてねェだろォな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!)
だが相手がガブリエルに何かをしようとしているような輩なら、容赦はしない。
一方通行は息を切らしながら走り続けるが、またしてもある違和感に気付く。
(・・・・・・なンだ? 爆音があった場所まで、辿り着けねェ・・・・・・?)
ガブリエルと別れた大通りまで、そう距離はないはずなのに一向に辿り着けない。
これはステイル=マグヌスが施した人払いのルーンによるものだった。
よって、いくらガブリエルの元へ向かおうとも辿り着けないのだ。
もちろん、一方通行だけでなく、その他全ての"人間"に有効なので、風紀委員や警備員も向かえやしない。
(クソ・・・・・・!! どォなってやがる!? この胸に来る圧迫感・・・・・・・・・・・・・・・・・・・魔術か!?)
人払いのルーンに関する知識は皆無だが、それでも魔術特有の圧迫感を感じ取った一方通行は
ガブリエルと対峙しているのが魔術師であると分かった。
(ちっ・・・・・・、エイワス辺りがこれに気付いてりゃいいが・・・・・・アテにしていいのか・・・・・・?)
なんだかんだで少しエイワスを頼りにしてしまう自分に嫌気が差したが、
それでも気付いていてほしいという気持ちをごまかすことは出来なかった。
一方通行の焦燥感は積もるばかりだ。
――――――――――――
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何のつもりだ?)
ステイル=マグヌスは混乱していた。
彼は今、ロシアで圧倒的な力を振るった本物の大天使、『神の力(ガブリエル)』、
ミーシャ=クロイツェフと戦っている。
直接見たことはないとはいえ、天使の力は十分に理解出来ているステイルは、
万が一天使と戦闘になった場合、己の死も考えていた。
"あの子"と何の関係もない仕事で死に至るのは御免被りたかったが、相手が天使ではそうもいかない。
そう考えていたのだが―――、
「――――――――――」
ステイルは、ガブリエルを圧倒していた。
いや、圧倒しているというより、ガブリエルが"何も仕掛けて来ない"のだ。
(初撃に翼を振るってきただけで、急に動きが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 どうなっている?)
天使なだけに慈悲の心でも持っているからなのか。そんな訳がない。
彼女の振るった最初の一撃は、間違いなく殺意が込められていた。
だがその後は何も無い。何も仕掛けてこない。
次の攻撃動作を行った瞬間、何かを思い出したようにピタリと動きを止めてしまったのだ。
彼女はステイルの攻撃を避け続け、明らかにスキのある攻撃を喰らっていたりしていた。
そんな彼女の動きは、まるで何かに悩んでいるような、迷っているような、ぎこちない立ち回りだった。
(まさか天使が僕のような人間に攻撃をしてはいけないというルールがあるわけでもないだろう。
しかしあの様子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、何だというんだ?)
ガブリエルは、一方通行の言葉を思い出し、反芻していた。
『俺達の許可無しに、誰かに直接危害を加えンじゃねェぞ』
彼は自分にそう言った。
自分には、恐ろしいほどの力があるから。
それを人に振るってしまえば、ひどい傷を負わせてしまうから。
彼の言葉を守りたい。彼を裏切りたくない。
今、目の前にいる魔術師は、自分を攻撃している。
しかし、敵意はあっても、憎悪、殺意は彼から感じられない。
彼の目は、自分の使命を全うしようとしている者の目だ。
やりたくてやっているわけじゃない、といえば言い方が悪いかもしれないが。
自分は手が出せない。
だがここで消えるわけにはいかない。自分はまだ、何も伝えられていない。
そして何より、彼らと別れたくない。
様々な感情がガブリエルの頭でミキサーのようにゴチャ混ぜになっていく。
このままでは混乱してしまい、思いもよらぬ行動に出てしまうかもしれない。
焦りが生じてきたガブリエルの目の前に、ステイルの炎剣が容赦なく―――。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったく、どンな星のもとに生まれりゃァそンなトラブルに
巻き込まれンだよ・・・・・・。 って、天界だったっけかァ?」
―――襲い掛かることはなかった。
ひどく不気味な声が聞こえた気がする。
そう思ったステイルが声のした方へ振り向くと、
ドバッッ!!!と、街の一角が大爆発を起こした。
「ッッ!!?」
ステイルが驚き、そちらのほうに目をやる。
ここで新たな登場人物が現れるなど、想像もしていなかったからだ。
いや、ここで新たな登場人物が現れるワケがない。
ステイルは第七学区の広範囲に人払いのルーンを貼り巡らせておいた。
ルーンの効果によって、一時的に第七学区からは人が離れ、近付けなくなるはずなのだ。
もちろん天使にそのような小細工は通用しないし、通用しても困るのだが。
しかし、ステイルの目に写ったものは、
「神父・・・・・・にゃ見えねェな。 コスプレパーティの会場と間違えたかァ?」
その頭髪は、狂ったように白く。
その眼光は、狂ったように紅く。
その笑みは、狂ったように悍しく。
その翼は、狂ったように黒々しい、堕天使のような少年だった。
「な・・・・・・に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」
ステイルの目が驚愕で見開く。
今、自分が見ているものは何だ?
少なくとも人間ではない。普通の人間は背中からあんな数百の黒翼を噴射したりしない。
「ンだァ? そのバケモノを見るよォな目は。 傷ついちまうじゃねェか。
俺も同じ人間だぜ? 仲良くしよォや、魔術師さンよォ」
バケモノは、自身のことを自分と同じ人間だと言ってのけた。
ここは学園都市だ。能力者かとも疑ったが、あれは明らかに『天使の力(テレズマ)』のそれに酷似していた。
魔術師の中では能力者についての知識があるステイルだからこそ分かる。
あれは、普通の能力者が扱えるような力じゃない。
(まさか、もう一体の天使・・・・・・!? いや違う、悪魔学の実用か・・・・・・? どちらにしても能力者には
不可能な力を行使している・・・・・・!! 『聖人』などとは比べ物にならないほどの・・・・・・)
そしてステイルは理解する。
「・・・・・・君が、ミーシャ=クロイツェフの存在を匿っている者、だね?」
「別に隠してるつもりは無ェけどな。 アレイスターのクソ野郎にはバレてるみてェだし。
ま、アレだ。 保護者兼監視役、ってとこか」
ゆっくりとステイルの方へ歩み寄りながら、一方通行は質問に答える。
すると、
「biojthrgb貴方bvbgojoh」
突然ガブリエルがノイズを発しまくりながら、一方通行へ抱きつこうとしてきた。
「はいはい、お約束だなァオマエは。 消えてろ」
めんどくさそうに天使に応じた一方通行は、背中から噴射する黒翼でガブリエルを適当にぶっ飛ばした。
天使はまるで犬神家の一族の某シーンのように地面に逆さで埋まってしまっている。
ステイルは一連の過程を呆然と眺めていたが、すぐに冷静さを取り戻し、一方通行に問いかける。
「・・・・・・人払いのルーンを仕掛けておいたんだけどね。 どうやって看破したんだい?」
「ルーン? 魔術の事はまだよくわかンねェが・・・・・・これのことかァ?」
と、一方通行が指先に摘んでいる何かをヒラヒラと揺らす。
それは長方形の紙に謎めいた文字がびっしりと書き込まれている、ルーンだった。
「やっぱコイツで街の人間どもを遠ざけてたンだな。 ま、タネが分かりゃあとは簡単だァ。
空気振動のベクトルを読み込ンで、違和感のある空気の震え方をしたポイントに更なるベクトルを加える。
そのベクトルでこのルーン? ってヤツを剥がしちまえばあら簡単。 あっという間にゴールへ到着、ってなァ」
難易度の低いゲームに満足できなかった子どもが吐くようなため息をつき、説明を終える一方通行。
(ベクトル・・・・・・彼の能力か? よく分からないが、それだけであの黒翼も発生させられるとは思えない・・・・・・)
とにかく人払いのルーンは看破された。その事実だけをとりあえず認めることにしたステイル。
と、そこへまたしても別の声がステイルの耳に届いた。
「て、天使さん!!」
ステイルが振り返るとそこには、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は、ぁ・・・・・・?」
紫電を撒き散らす雷光のような翼を、大小様々なサイズで生やしている眼鏡の少女が宙に浮いていた。
「天使さん、大丈夫ですか!? うーん、うーん!! ぬ、抜けない・・・・・・」
地上に降り立った雷光の天使は、上半身を地面に埋めているガブリエルをサツマイモのように引き抜こうとする。
だが思ったより深く埋まっているのか、なかなか引き抜けない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
また天使が現れた。本物の大天使に比べるとどこか人工的だが、それでもひしひしと彼女の底知れぬ力が伝わってくる。
ステイルはもはや開いた口が塞がらない。自分は天界へ迷いこんでしまったのだろうかと一瞬本気で疑う。
追い討ちは、まだ続く。
「おいおいおいおい、何だよ何だよ。 ずいぶん盛り上がってるじゃねえか、今回のデートは」
ステイルには理解出来ないセリフを放ちながら、今度はスタンダードな形状の天使の翼を生やした少年が
ステイルの方へ視線を向けながら飛翔してきた。
「風斬、垣根。 オマエら何でここに来てンだよ」
一方通行が二人の天使に向かって、まるで普通の友人にかけるようなテンションの声で尋ねる。
このメルヘン童話な展開に、ステイルは目眩すら覚えた。
そして、ステイルにトドメを刺す声が聞こえてきた。
「必要悪の教会・・・・・・か。 ふふ、まさかローラ=スチュアートに我々の存在が気付かれるとは。
全く・・・・・・面倒なことになってしまった」
ステイルは、今度こそ絶句した。
彼のちょうど真上の空から、全身を発光させ、目が眩むほどの輝きを放つ翼を生やした存在が
ゆっくりと地上に降りてきていた。
一瞬、"神"が舞い降りたのかとステイルは思った。その姿は、天使と言うにはあまりに神々しすぎる。
「え、えーと、エイワスさんが教えてくれたんです! 天使さんのところに、
二メートルを超える身長で、あちこちに派手なアクセサリーをまとっていて、
地毛は金髪だけど赤く染めている長髪で、右目の下にはバーコードの刺青を入れていて、
常にタバコを持ち歩いているヘビースモーカーで、尊敬する女性はエリザベス一世で、好みのタイプは聖女マルタで、
必要悪の教会に所属している、魔法名が『Fortis931』のステイル=マグヌスって魔術師が来てるって!」
「詳しすぎじゃないかいっ!!?」
ステイルは思わずツッコミを入れていた。
一人は、背中から氷のような美しい翼を生やした、正真正銘本物の大天使。
一人は、背中から雷光のような鋭い翼を生やした、科学の人工天使。
一人は、背中から無機質な白い翼を生やした、学園都市第二位の超能力者。
一人は、背中から圧倒的な輝きを放つ翼を生やした、『ドラゴン』の異名を持つ守護天使。
一人は、背中から漆黒の翼を噴出する、学園都市最強の超能力者。
――――――――『天使同盟(アライアンス)』。
ステイルの目の前には、神話を再現したかのような光景が広がっていた。
「・・・・・・話が違うじゃないか、最大主教(アークビショップ)。 天使は一人ではなかったのか・・・・・・?」
まさか学園都市に来て、背から翼を生やす存在を五体も目撃することになるとは、夢にも思わないだろう。
この五人で戦隊ヒーロー物でもやった日には、第一話のAパートで敵ボスを倒してしまいそうだ。
「その認識は間違っているよ、ステイル=マグヌス。 我々の中に天使は一人しかいない」
と、エイワスが不意に話しかけてきた。
ステイルは思わず身構える。五人の中でも、特に異質な雰囲気をまとっているのがエイワスだと、脳が警告を放っている。
「・・・・・・なぜ僕の名前を知っている? いや、名前どころじゃなかったな・・・・・・。
それにさっき、君はローラ=スチュワートの名を口にしたね。 最大主教のこともご存知なのかい?」
努めて冷静に、ステイルはエイワスに問いかける。
この間にも、ここから一度身を引く方法を考えているのだが、どうあがいても抜けられそうにない。
彼らが、そうさせてはくれない。ステイルは直感でそう感じていた。
「おーい、二人で勝手に盛り上がってンじゃねェよ」
背中から黒い翼を噴出している、白い悪魔が話に割り込んできた。
「とりあえずまたハデにやっちまったからよォ、ここから離れたほうがよくねェか?」
真っ先に攻撃されると思っていたが、白い悪魔はここから退いてみるよう提案してきた。
――第七学区・大通り
エイワス「うむ、そうだな。 君がルーンを破壊してしまったから
下手をすればまた警備員のお世話になってしまう」
一方通行「しょォがねェだろォが、この紙片については。
これがあったら近付けねェンだからよォ」
垣根「つかコイツが魔術師なんだろ? ミーシャをブチ殺そうとしてたってんなら
敵じゃねえか。 ここで始末しねえのかよ?」
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!」ゾッ
風斬「い、いきなりそれは無いんじゃないですか? 横暴です」
ガブリエル「rgthsdvlm脱出bhovf」ボコォッ
風斬「きゃっ! もぉっ、抜け出せるんなら言ってくださいよ」
一方通行「風斬の言うとおりだ。 コトは天使に関わる。
話だけでも聞いてやろォじゃねェか、なァ?」ニヤァ
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・君が、いや、君達がミーシャを匿っている存在なんだね」
エイワス「その辺も含めて話し合いたい。 ファミリーサイドへ戻ろう」
垣根「おいおい、いいのかよこんなの連れていって」
一方通行「こンなのってオマエが言える立場じゃねェだろ。
天使とか連れ込ンでンだぞあの家は」
ガブリエル「bbkorkh逢引mgojh逢引jgvfjhbnk」ギャーギャー
エイワス「こう考えるんだミーシャ=クロイツェフ。
このイベントも含め、今回のデートだと」
ガブリエル「bmth謝罪ouo賠償nvdjgj要求gjdjhit」ガルルルルルルル
ステイル「ぐ・・・・・・苦し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジタバタ グキキキキ ゴキャ
一方通行「やめろバカ。 オマエの力じゃ首がへし折れちまう」
風斬「い、いや・・・・・・頚椎が二百七十度くらい回転してますよ・・・・・・」
ステイル「」ブクブク
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅
風斬「まだみんな寝ているので、静かにお願いしますね」シーッ
ガブリエル「tjgsvmr御意vivierhb」
垣根「ふわぁ~~・・・・・・、眠っ」ムニャムニャ
エイワス「先に言っておくが、この部屋に住む黄泉川愛穂、芳川桔梗、打ち止め、番外個体、
彼女たちは天使とは何の関わりも持たない一般人だ。
彼女たちに矛先を向けるようなことをすれば、ただではおかないよ」
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一般人には手を出さないよ。 僕はそこまで落ちぶれていない」
エイワス「けっこう、適当に座ってくれたまえ」
ステイル「とりあえず首を治してくれた件については礼を言わせてもらうよ。
・・・・・・まだかなり痛むけどね」コキッ
風斬「あ、あの・・・・・・初めまして」オドオド
ステイル「・・・・・・初めまして。 君は天使じゃないのかい?」
風斬「げ、厳密には違います・・・・・・」
ステイル「君は?」
垣根「あぁ? 違えよアホ。 俺は普通の人間だ」
ステイル「・・・・・・君も、か?」
一方通行「まァ一応人間のカテゴリに当て嵌るンじゃねェの?」
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・信じられないな」
ガブリエル「snghhio魔術師nvhgerhg嫌悪vjigierh」グルルル
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・相当嫌われたようだね、まぁ無理もないが」
一方通行「多分、違う意味で怒ってるンだとおもうがな」クケケッ
エイワス「では、話を伺おうか。 ステイル=マグヌス」
ステイル「・・・・・・その前に聞きたい。 僕から情報を引き出すだけ引き出した後、
僕はどうなる? やはり殺すのかい?」
風斬「そ、そんなことしませんよ!」アワアワ
垣根「テメェが何しにミーシャと接触したのか聞きてえだけだとよ。
よかったな、命拾いできて」
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一方通行「話せよ、てめェは誰の差金だ?」
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・彼から話は聞いてるんじゃないのか?」
エイワス「君の口から聞きたい。 私の情報など、信憑性がないからな」
一方通行(とか言って、どォせ全部分かってンだろォがオマエは)
ステイル「・・・・・・本来ならどんな拷問でも口を割らないつもりだったんだけどね」
エイワス「『必要悪の教会(ネセサリウス)』から依頼された今回の仕事に違和感を感じている、
と言ったところかな? 最大教主、ローラ=スチュアートから直接命令されたのだろう?」
一方通行「結局オマエが言っちゃうのかよ」
ステイル「全部お見通しか・・・・・・、どうなってるんだ。 ・・・・・・まぁ、その通りだ。
僕は『必要悪の教会』から来た魔術師、ステイル=マグヌスだ」
風斬「あ、私は風斬ひょう―――」
一方通行「よせ、俺達から"今の"コイツに名乗る必要は無ェよ」
風斬「は、はい・・・・・・」
ステイル「そして僕は最大主教であるローラ=スチュアートから命令を受けた。
今回の僕の仕事、ミーシャ=クロイツェフをイギリスへ連れていくようにと」
一方通行「イギリス・・・・・・? つか待て、『必要悪の教会』って言やァ確か・・・・・・、
禁書目録(インデックス)が所属してる魔術組織じゃなかったかァ?」
ステイル「!! 君はあの子を知っているのか!?」
一方通行「まァ、知り合いって程度の間柄だけどなァ」
ステイル「そうか・・・・・・、あの子は今どうしてる?」
一方通行「さァな。 元気に大飯食らってるンじゃねェの」
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうやら本当に知っているようだね」
エイワス「それにしてもイギリスとは・・・・・・、我々がイギリスに言ったときに感づかれたか」
垣根「全っ然話についていけねえわ」
風斬「あの時ですか・・・・・・」
ガブリエル「――――――――――」
一方通行「・・・・・・で、イギリスにコイツを連れ帰って、どォするつもりだったンだ?」
ステイル「そこまでは分からない。 僕は連れ帰るよう言われただけだからね」
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」チラッ
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うむ、嘘は無いようだな」
風斬「そ、そのローラって人は、天使さんをどうするつもりだったんでしょう・・・・・・?」
エイワス「なに、簡単な話だよ。 『必要悪の教会』が、いや、イギリス清教が天使を所持するだけで、
他の魔術結社と大きく戦力を突き放すことが出来る。
彼女を所持しているだけで、魔術結社にとっては大きなアドバンテージだからね」
一方通行「コイツをモノ扱いしてンじゃねェよ」
エイワス「失礼、言葉を選ぶべきだったな」
ステイル「・・・・・・人間が天使を庇うんだね」
一方通行「成り行きだ、クソッたれ」
垣根「ハッ、そうだな」
垣根「それで、テメェはこれからどうするんだ? 手ぶらでイギリスへトンボ帰りかよ?」
ステイル「君達が天使を引き渡してくれるとは思えないし、僕には君達から天使を奪うほどの
実力は持ちあわせていない」
エイワス(さすがに慎重だな、ステイル=マグヌス)
一方通行「ならどォする。 このまま帰ってもてめェを待ってンのはこっぴどい"お仕置き"とかじゃねェのか?」
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうだろうね」フッ
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私に考えがある」
一方通行「却下。 またイギリスに行こォとかロクでもねェこと言い出すンだろ」
垣根「俺は別にいいけど」
エイワス「違うよ一方通行。 君達はここで少し待っていてくれないか」
風斬「どうするんですか?」
エイワス「私が直接、ローラ=スチュアートと話をつけてこようじゃないか」
ステイル「ッッ!!?」
一方通行「やっぱロクなことじゃねェよ。 イギリスと戦争でもする気か?」
エイワス「まさか、それは最後の手段さ。 穏便に話をつけてくるだけだ」
垣根「脅せば早いんじゃねえの? 二度と俺達に関わんなってよ」
エイワス「いやいや、彼女はアレでなかなか食えん女性だよ。 私も本腰を構えて向かわねばならない。
狡猾で計算高い人間だからね。 そうだろうステイル=マグヌス?」
ステイル「何者なんだ、君達は・・・・・・」
一方通行「安心しろ、コイツが飛び抜けておかしいだけだ」
エイワス「まぁ、お互い損のないような結論を出してみせるさ」
風斬「お、お願いします」
ガブリエル「fmdjehAIWASSnbherh」
エイワス「何かね? ガブリエル」
ガブリエル「gjiujjibfdb感謝heghehne」ペコッ
エイワス「これはこれは、勿体無きお言葉・・・・・・恐縮にございます、くく」
ステイル「天使が、お礼を・・・・・・」ポカーン
垣根「人間くせえだろ、笑えるよな」ハハハ
エイワス「ステイル=マグヌス、我々の所属名は『天使同盟(アライアンス)』だ。
以後、お見知りおきを・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふふふ」ブォン
ステイル「!! き、消えた・・・・・・どこへ」
一方通行「ローラってヤツのとこだろ」
ステイル「しかし・・・・・・『天使同盟』だと・・・・・・。 何を起こすつもりだ君達は」
風斬「私たちは、ただ単純に楽しく過ごしていきたいだけです」
ステイル「だが、もし最大主教の身に何かがあったら・・・・・・」
一方通行「そンなことはしねェよアイツは。 今そンなことしても、アイツが損するだけだ」
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
垣根「まぁよくわかんねえけど、落ち着けよ。 エイワスが戻ってくるまで、
俺とストⅣでもやんねえ?」
一方通行「割と頭の切り替えが早いンだな、オマエ」
ステイル「全く・・・・・・、とんでもない連中に関わってしまったようだね、僕は。
頭が痛くなってきたよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ハァ
一方通行「そりゃ良かったな。 それが普通の人間である証だ」
ガブリエル「mjgeihih逢引fnighi畜生vfneghri」
垣根「まだ文句垂れてんのかよミーシャ。 また今度やりゃいいじゃねえか」
ステイル「・・・・・・先程の会話から察するに、君とミーシャはデートを?」
一方通行「ンないいモンじゃねェけどな」
ステイル「住んでる世界が違うようだね・・・・・・僕らと君達は」
ガブリエル「mjgojhe逢引nhgrgf彼gubm,bb」ブーブー
ステイル「非礼を詫びよう。 邪魔をしてすまなかったね」
ガブリエル「―――――――、gneirhk已fnmg得htrhitkk許容ngregj」コクン
ステイル「・・・・・・何を言ってるかはわからないが、許しを得ることが出来たのかな?」
風斬「そうですよ、きっと。 ふふっ」
黄泉川「んあー・・・・・・おはようじゃん・・・・・・。 ってあれ」
ステイル「あ、お邪魔してます」
黄泉川「わーお・・・・・・、ずいぶん派手なお客さんじゃんよ」
イギリスのロンドンに存在する建造物の一つに、ランベスの宮というものがある。
そこは、元々は最大教主(アークビショップ)の官邸として建設された宮殿だ。
しかし今は敷地内が観光地として開放されとり、観光客からもある程度人気のあるスポットとなっている。
だが、ランベスの宮内部は一般人の立ち入りが禁止されており、一切の情報公開も行われていない。
つまり、内部がどのような構造になっているのかは誰も知らないし、知り得ないということだ。
が、ここでランベスの宮の内部は秘密なのでお引き取りください、では話が進まない。
そこで、今回は特別に少しだけ情報を公開することにする。
ランベスの宮の内部は、かつて一方通行ら『天使同盟(アライアンス)』が訪れた、英国女王の座す
バッキンガム宮殿以上の魔術防御網が存在している。
柱の位置や壁紙の模様、果てはランプの光量に至るまで、その全てが魔術要素の含まれる罠として
機能しており、ランベスの宮そのものが一つのネズミ捕りとして存在しているのだ。
それ故に、罠を避けて侵入するという方法は一切通じないため、皮肉として『処女の寝室』とも呼ばれている。
もちろん、警護に当たる人間、さらには庭師や清掃係までもが極限の対侵入者用近接魔術を会得しているという
徹底ぶり。いかに最大主教がイギリスにとって重要な存在かを表している。
つまるところ、よほどの魔力に関する知識、または最大教主クラスの権力が無いと、侵入は不可能ということだ。
「ふんふふんふんふふんふんふんふーん♪」
現在、イギリス時刻では午後八時頃。
『必要悪の教会(ネセサリウス)』のトップにして、『清教派』のトップ、ローラ=スチュアートは
二十メートル四方を誇る巨大バスルームで湯浴みをしていた。
彼女の体と心を癒す、至福の時間だ。
身長の二.五倍はあろうその美しく長い金髪を、撫でるように洗っている。
もちろん湯浴みなので全裸なのだが、誰もいないし入ってこれるわけがないので堂々としていられる。
「さてさて、ステイルは上手くやりたるかしらー? 殺されてなければいいのなれど」
完全に他人事のように口にするローラ。彼女はとにかく天使を手に入れたい、今はそれだけしか頭に無いようだ。
彼女がガブリエルの存在に気付いたのは、エイワスの読み通り、『天使同盟(アライアンス)』がイギリスへ来た時だ。
気付いたときは驚愕と歓喜がごちゃ混ぜになったような感情が湧き出てきた。
アレイスターより一歩先へ進み、宗教裁判など使わずとも科学サイドの乗っ取りが実行できると踏んだからだ。
だがそこで早まった真似をしないのがローラ=スチュアート。その時点では慎重に思考を進め、
強襲をするという行為はしなかった。
彼らが学園都市へ帰ったあと、ローラはステイルを呼びつけ、情報を集めた上で天使を連れてくるよう命じた。
なぜだかは分からないが、天使は人間と共に行動している。つまり普通の人間でも制御出来るほどに
力が無くなっている、と踏んだのだ。
あとはステイルが無事にミーシャ=クロイツェフを連れてくればこちらのものだ。
ローラは鼻歌交じりで金の長髪を丁寧に洗い流していく。
だが、彼女は一つだけ、致命的なミスを犯していた。
天使を引き連れている人間が、普通なわけがない。
「夜分に失礼、最大主教(アークビショップ)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほぇ?」
突然声が聞こえ、恐る恐る振り返ってみると。
そこには天使のような神のような、光り輝く怪物が立っていた。
――イギリス・ロンドン ランベスの宮 巨大バスルーム
ローラ「」
エイワス「おやおや、入浴中だったか。 それは申し訳ないタイミングだったな」
ローラ「な、ななななななな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」アセアセ
エイワス「安心したまえ、私は人間の裸を見たところで劣情を催したりしない」
ローラ「それはそれで失礼なりけるのよー!!!」バッシャーン
エイワス「と言いつつ水泳選手のように湯船へ飛び込むのはいかがなものか」
ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブクブク
エイワス「初めまして、ローラ=スチュアート」
ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなた、何者なのかしら?」
エイワス「さすがは最大主教、早くも私の正体に感づいたか」
ローラ「人間ではなき事は人目でわかりきなのよ。 ・・・・・・守護天使の称号を持つ者なのかしら?」
エイワス「くくく、話が早くて助かる。 私のことはエイワスと呼ぶがいい」
ローラ「!! エイワス・・・・・・、アレイスターに全てを授けた者なりや!
学園都市じゃ『ドラゴン』のコードで匿われているめりなのね」
エイワス「噂に違わず、妙な言葉遣いなのだな」
ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり怪しきかしら?」
エイワス「うん、変」
ローラ「・・・・・・それで、さる大物が私に何の用なるの?」
エイワス「『必要悪の教会』所属の魔術師、ステイル=マグヌスを我々で保護した」
ローラ「なぬー!? ステイルのヤツ、しくじったなー!! ・・・・・・我々、とな?」
エイワス「いかにも。 我々、『天使同盟(アライアンス)』がな」
ローラ「『天使同盟』・・・・・・? それは何なりなのよ?」
エイワス「ミーシャ=クロイツェフを保護している組織だ。 同時に、
今現存する勢力の中でも、ずば抜けた戦力を持っている組織でもある」
ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほう? 詳しく聞かむのよ」
エイワス「こちらで簡単に資料を用意した。 目を通してくれたまえ」パサッ
ローラ「ふむふむ・・・・・・、学園都市第一位とは、アレイスターの虎の子なりける者ならざるや・・・・・・。
ほうほう・・・・・・、人工天使、『未元物質(ダークマター)』・・・・・・、いみじなり」ゴクリ
エイワス「それが『天使同盟』だ、以後お見知りおきを。 くく」
ローラ「アレイスターの玩具なるや?」
エイワス「まさか。 現在アレイスターとは事実上、敵対関係にある。
もちろん、私もね。 ふふ」
ローラ「・・・・・・それが真実ならば、真に愉快なりけるのよ。 私に情報をくれき理由も頷けるわ」
エイワス「そして私の存在そのものが、証拠となっている。 理解していただきたい」
ローラ「で、私に如何で欲しきなの? ステイルを人質に云々は通用せずなよ」
エイワス「かと言って、ミーシャ=クロイツェフを諦めてくれと言っても下がらんだろう」
ローラ「戦争をしてでも、手に入るる価値がありけるからね」
エイワス「そこでだ、我々『天使同盟』と協定を結ばないかね?」
ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何を言い出すかと思わば、まさかそうくるとは、ふふふ」
エイワス「我々の目的は、アレイスターの『プラン』の破壊だ。
『プラン』の破壊は、アレイスターの崩壊、つまり学園都市の崩壊へも繋がる」
ローラ「ふむ・・・・・・」
エイワス「そこで、我々がアレイスターの『プラン』を崩壊させた暁には、君へ学園都市の
半分を譲ろうじゃないか」
ローラ「ドラクエの竜王みたいな誘い文句なりな・・・・・・」
エイワス「我々で学園都市を統括し、掌握しようと言っているのだよ」
ローラ「魅力的なる提案ね、しかしアレイスターの『プラン』をそう簡単に壊せるかしら?」
エイワス「そのためのミーシャ=クロイツェフだよ。 『プラン』最大のイレギュラー因子。
ミーシャは渡せんが、我々と手を組むだけで、来るべき時に彼女を使えるようにする」
ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くく」
ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ローラ「条件が二つありけるのよ」
エイワス「拝聴しようか」
ローラ「一つ、我々イギリス清教の戦力は『天使同盟』に一切分け与えず」
エイワス「いらんよ。 我々に相応しくもない人間など」
ローラ「一つ、学園都市掌握の際には『天使同盟』全員の情報をこちらに渡す」
エイワス(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やはりそう来たか)
ローラ「これでどうかしら?」
エイワス「いいだろう。 協定成立、だな」スッ
ローラ「握手なんて礼儀を知りたるのね、よろしく、『天使同盟』」グッ
エイワス「全裸でよろしく、か。 素晴らしい姿勢だな、尊敬する」
ローラ「あ・・・・・・忘れたりきなのよー!!/////」ジャボン
エイワス(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やはり、なかなか食えんなこの女は。 くくく)
ローラ(さっきの資料に記載されていた、ヒューズ=カザキリなる存在・・・・・・。
AIM拡散力場・・・・・・そこをもっと詳しく知らば『界』の作成について分かりてくる・・・・・・)
エイワス「では、これにて失礼させてもらうよ。 美しい肢体の姫君」
ローラ「さっさと帰れ変態!! あっ、ステイルはちゃんと返してくれなのよー!!」バシャ
エイワス(まぁどちらにせよ・・・・・・)
ローラ(用が済んだら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
(消すだけなのだが)
エイワス「あぁそれと、一応この事は他のイギリス清教の人間には口外しないでいただきたいのだが」
ローラ「分かりたりなのよ。 言ったって混乱を招くのみなりけるからね」
エイワス「おっと、忘れるとこだった」
ローラ「?」
エイワス「せっかくの美しい肢体だ。 撮りためてオークションにでも出すかな。
最大主教の貴重なフルヌード写真だ」パシャパシャパシャパシャ
ローラ「きゃああああああああああ!!? 此奴、やっぱりただの変態なりけるのよー!!」バシャッ
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅
ステイル「なんだか申し訳ないね、僕まで朝食をいただいてしまって」モグモグ
黄泉川「気にしないでいいじゃん。 観光旅行客をいたわるのも警備員の仕事だしね」
打ち止め「ステイルは変わったファッションだよねってミサカはミサカは興味津々」
番外個体「ここでタバコは吸わないでよねー、臭いから」
ステイル「そのくらいのマナーなら僕も心得ている。 安心していい」
芳川「Zzzzzzzzzzz」クカー
風斬「学園都市に来たことあるって話、本当みたいですね。
もうあんなに馴染んじゃってる」クスッ
ガブリエル「johtfgbn魔術師mrogtojh」
一方通行「・・・・・・今ンとこ、イギリスが地図から消えるよォな事は起きてねェみてェだな。
ニュースもネットも特に騒いでねェし」
垣根「Zzzzzzzzzzz」グゴー
ステイル「・・・・・・ごちそうさまでした」
黄泉川「お粗末さまでした」
一方通行「おいクソ神父、ちょっと来い」ボソッ
ステイル「?」
一方通行「これからどォすンだオマエ」
ステイル「とりあえずはエイワス、だったかな。 彼女待ちだね。
ランベスの宮に入れるとは思えないんだけど・・・・・・」
風斬「あ、あの、天使さんの事は諦めてくれるんですか?」
ステイル「僕ではミーシャを連れて行くのは不可能だからね。
全く、最大主教め・・・・・・デタラメな情報渡しやがって」ブツブツ
垣根「なぁ」
ステイル「なんだい?」
風斬「起きてたんですか・・・・・・」
垣根「お前、炎の魔術を使うんだって?」
ステイル「そうだよ、炎が僕の得意分野だ」
垣根「それさ、少し教えてくれよ」
一方通行「自殺志願者ですかァ?」
垣根「念のためだよ、念のため」
ステイル「・・・・・・やめておいたほうがいい。 僕の魔術は難しい部類に入るし、
何より、教えろと言われておいそれと教えていいものではない」
【次回予告】
『うん、約束する、必ずまた遊びに来るって』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』の構成員・風斬氷華
『――――jhoejhe約束mbdfjt再開jvdknbk』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・ミーシャ=クロイツェフ
『寂しくなったらいつでも会いに行ってやるよ』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・垣根帝督
『あぁ、あなたは別にいいよ』
―――――――――――第三次製造計画(サードシーズン)で作られた美琴のクローン・番外個体(ミサカワースト)
『うん、ていとくんは会えなくてもいいよってミサカはミサカは笑顔で答えてみたり!』
―――――――――――ミサカシリーズの司令塔・打ち止め(ラストオーダー)
『高らかに宣言してくれたまえ、我らがリーダー』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・エイワス
『次の目的地はロシア連邦。 ロシア成教の『殲滅白書(Annihilatus)』に接触する』
―――――――――――『天使同盟』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)
続き
一方通行「フラグ・・・・・・なのかァ?」 風斬「そうですよ!」【2】

