上条当麻 16歳 春
己の能力と説教に限界を感じ悩みに悩み抜いた結果
彼がたどり着いた結果(さき)は
“感謝”であった
自分自身を育ててくれた幻想殺しへの限りなく大きな恩
自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが
一日一万回 感謝の"そげぶ"!!
元スレ
上条当麻「一日一万回、感謝のそげぶ!」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1302515081/
気を整え
問題事に対峙し
祈り
説教し
その幻想をぶち殺す……!
一連の動作を一回こなすのに当初は30分弱
一万回そげぶし終えるまでに初日は三十万分……時間にして五千時間……日数にしておよそ208日を費やした
一日の内に208日分のそげぶという矛盾……しかし彼はその矛盾すらぶち殺した
そげぶし終えれば夕食を作り食べ明日の支度をし歯を磨いてから寝る
起きてはまた朝食を作り食べ終え登校しつつそげぶを繰り返す日々
二日目が過ぎた頃 異変に気付く
一万回そげぶし終えても 日が暮れていない……!
齢16と少しを越えて 完全に羽化する
三日目にして
感謝のそげぶ 1時間を切る!!
かわりに 説教する時間が増えた
家を出た時 上条当麻のそげぶは
世間を置き去りにした
青髪(気のせい……やろか?)
吹寄(一瞬……消えて)
土御門(説教が後から……)
土御門「先生……?」
小萌「りゅ…竜王様が………!!」
上条「さてと……単位賭けて、闘るかい?」
小萌「単位はあげます……」
小萌「是非せんせーを、教え子にしてほしいのですよ……!」
怪物が誕生した
上条「いいよ、タイムセール付き合ってくれたらな」
半年前のことである
黒翼――
一方通行が全力で闘う際に発現するAIM拡散力場を応用した能力
能力発動から攻撃までに要する時間は0.1秒を切る。
――ははっ
しかし一方通行は その狭間 確かに聞いた
――受け攻め、いくつか予想しちゃあいたけどよー
上条「そりゃあ悪手だろ、三下」
インデックス「確かにあるんだよ」
インデックス「ありえない?」
インデックス「いーや、あるんだよ!」
インデックス「走馬灯のような物なんだよ」
インデックス「詳しく説明すると長いから省略するけどね」
インデックス「とーまの強さの秘密? えーとね……いくつかあるけど」
インデックス「まずとっても不幸なんだよ。不幸故に問題事に首を突っ込む」
インデックス「とーまの不幸から逃れるのは誰にも不可能かも」
インデックス「伊達に運を殺してないしね……あ、本題は強さの秘密だったっけ?」
インデックス「戦闘の方で言えば……」
イマジンブレイカー
インデックス「 幻 想 殺 し やっぱこれかも」
上条当麻の一連のそげぶはこの上なく流麗且つ緩やかに行われた様に一方通行は感じたが
否
一方通行の黒翼発動から攻撃までの刹那に全てが為されたことに疑いの余地はなく
それは一方通行が己の神経のベクトルを操り体感時間を限りなく圧縮させ
自らの時を止めるに等しい状態に置くことでしか
上条当麻の動きを目で捉えることが出来なかったことに起因する
つまり真相は
不可避の 説 教 である
ヒーローなんか必要ねえだろ
俺みたいなレベル0が、そんな御大層な人間に見えるのか!? 善人?悪人?
ふざけるんじゃねえ。そんな位置に立ってなきゃ、誰も助けちゃいけないのか!!
目の前で泣いて欲しくない人が泣いているんだ!
助けてくれって一言を言う事も出来ずに、唇を噛んで耐えている人が居るんだ!!
それだけで充分だろ!!立ち上がったって良いだろ!!特別なポジションも理由も要らねえ!!
それだけあれば、もう盾になって立ちふさがったって構わねえだろうがよ!!
お前が何を守りたくて、どんなふうに傷ついてきたかなんて詳しい事は知らない
でも、その子を守りたいんなら胸を張って守れよ!!今この時、守りたいって思える事を誇りに思えよ!!
お前の人生だろ、お前が決めろよ!! 自分の手で守りたいならそうすればいいし、見捨てたいんなら全部持ち去ってやる
でも、お前自身は何をどうしたいんだよ!!本当にそれでいいのかよ
大して知りもしない人間を勝手に持ち上げて、そいつに自分の一番大切な物を預けて、それで全部満足できんのかよ!!」
お前が選べよ…
このままお前の手で守り続けるのか、他人に全部預けて逃げるのか、それとも俺の手を借りて協力してほしいのか!!
傲慢だろうが何だろうが、お前自身が胸を張れる物を自分で選んでみろよ!!
――!?
一方通行(この短時間にありえない長さの説教……一体!?)
上条当麻「それでも選べないってんなら……まずはその弱気なその幻想をぶち殺す!」
キュイーン!
上条当麻「そのまま彼方へ消えてくれるとありがてーぜ」
一方通行「くっ……!」
/--
アウレオルスが応じると同時 上条当麻は飛んだ
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(いつからだ……?)
上条『いつでもいいぜ』
ヴェント『私の弟は科学によって殺された!』
上条『へぇ……』
(敵が身の上話を切り出すのを待つ様になったのは……?)
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上条「うおおおぉぉっ!」
アウレオルス「圧死!」
上条「その幻想をぶち殺す!」
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(一体いつからだ……?)
ヴェント『クソォォォ!!』
(敗けた相手が歯を食いしばりながら立ち向かってくるのに)
上条『そんな幻想は、まとめてぶち“壊す”――!!』
(間を置かず、右手でその幻想をぶち“壊す”ようになったのは)
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そんなんじゃねぇだろ!!
オレが求めた幻想殺しの極みは……!
説教通じぬ難敵にこそ全霊を以て臨み!! その幻想をぶち“殺す”こと――!!!
上条「ここは、墓場」
アウレオルス「ふむ」
お前のな
アウレオルスは、黄金練成によって極限まで時が圧縮され、
意識のみがかろうじて捉える上条の残像を追いながら、ある感情に支配されていた。
敵への惜しみ無き賞讃。
上条「その幻想をぶち殺す!」
……これだ!
相手の心情を理解し、自身の感情を爆発させ、説教へと昇華させつつ、右手を前に突き出す。
そげぶへの起点とする所作、それのみが、黄金練成の反映速度をはるかに上回る。
当然 戦闘において命取りに近いはずの無駄な説教と右手の動作が、黄金練成に優る武器として成立している矛盾
依然 奴がこれを体得するに到ったかを考察する事に意味はない。
必然 合理的な道筋ではたどりつけない場所だからだ。
おそらくは、狂気にすら近い感情に身を委ねたのだ。
5年……あるいは10年か……それのみに没頭したのだ。
アウレオルス「……貴様が、己を高めんが為捧続けた永き時。その成果。しかと受け取った」
上条(これだけ幻想をぶち殺してほぼ無傷かよ……まあ予想通りだけどな)
アウレオルス「一個が修練の末届き得る限界。それを卓越した稀有な事例といえよう」
上条(………あ?)
アウレオルス「当然 天晴れと言えよう」
上条「……ヘタレが」
上条「上から物言ってんじゃ……」
上条「ねぇよッ!」
上条「そのふざけた幻想をぶち殺す!」
アウレオルス「衰弱死!窒息死!事故死!脳死!感電死!溺死!」
アウレオルスの戦術は至極単純であった。
攻め続ける事。
上条が唯一アウレオルスに勝る幻想殺しも、説教も。
アウレオルスにダメージを殆ど与えないのであれば恐るるに足らず。
所詮は単なる相殺能力。右手でしか発動出来ぬ。
必然 既に見た説教では受け切れない角度から攻撃すれば、新たな説教を繰り出すしかない道理。
その組み合わせを全て検証し、奴が更に新しい説教を出さざるを得ない角度からの死亡方法を導き出す!!
憮然 奴の説教は有限なれどその組み合わせは甚大。無限に等しい数に及ぼう。だが個には必ず特有の呼吸がある。
必然 無意識の内に好む型・嫌う型があり、自ずとその者独自の流れを形作る。
呼吸の流れを掴めさえすれば、幾多ある説教から奴がどれを選択するかを探るは充分に可能!!
無数にそそり立つ針の穴から正解を導き出し、正確に糸の矢を貫き通し、その先の的を射抜くが如く。
その作業は難事なれど、やってみせよう! 私には叶う!!
不幸持ちの青年よ。頼むからその前に、精魂果ててくれるなよ?
上条(へっ……笑うかよ)
上条(まっ、俺も楽しんでるからお互い様だけどなー)
上条(あらゆる角度からの説教と幻想殺しにも最短で体勢を立て直し、反撃に転じて来やがって)
上条(説教の選択を誤っちまえば、その速度は次なる幻想殺しを繰り出すまでの間をも奪うだろうし)
上条(気を抜けば幻想を殺す前に右腕をもがれ、勝負が決するってこと……!!)
上条(正確無比に最善の説教を叫び続けるしかない根気の勝負……!!)
上条(それが尽きた時がお前の潮時!!)
上条(とーか思ってんだろ……? アウレオルス。詰めるもんなら、詰んでみな)
. ドラゴンストライク
上条( 竜王の顎 を……見せてやるぜ)
数百数千と重ねた説教が僅かではあるが、アウレオルスの精神に鈍い痛みを蓄えつつあった。
しかし。
アウレオルス「凍死!焼死!爆死!さらに舞う粉塵よ、人肉を断ち切る鋭き刃と化せ!」
すぱっ、と。
上条の左足が切り落とされた。
上条「ぐあっ……!!」
アウレオルス「止血するがいい そして禁書目録の居場所を言え」
アウレオルス「貴様はよくやった。ただの人間にしてはな……」
上条「……」
アウレオルス「どうした?早くせぬと失血で死ぬぞ?」
上条「へっ……笑わせんなよ。この幻想をぶち殺す!」
キュイーン! 左脚の傷口のみが無くなる。
アウレオルス「ほう……再生は無理でも傷は抹消可能か」
上条「誰が死ぬって?」
上条「今のは上条さんが不幸だっただけだ。調子に乗んなよ、勝負はこれからだ」
アウレオルス「……全く以って感服しよう。気力が些かも衰えていないのは驚異だ」
アウレオルス「だが貴様が脚を失ったのは半ば必然。悪手とは言えぬまでも、正着ではない説教が招いた結果だ」
過去に行った禁書目録との対話が予知のごとき先見を可能にした……!!
アウレオルス「貴様が無意識に嫌う説教……その存在が本来無限であるはずの選択に標を示すのだ」
アウレオルス「次は右腕をもらう」
これが……生涯最後。
そこからの攻防は時間にして一分に満たなかったが、
互いの力量、精神の高揚と相まって、
千を超える拳と説教、魔術の遣り取りとなって、
両者の間に無数の火花を生んだ。
そして、その瞬間は訪れた。
僅かに顕われる説教の偏り。くせや傾向・型と呼ぶにはあまりに乏しい"ゆらぎ"
魔術を盾に上条当麻のそげぶを受け続ける事でアウレオルスは、
その先に見える幽かな光を探し出し、そして。
たどり 着いた
宣言通りに上条当麻の右腕が切り落とされる
.
アウレオルス「これで気が済んだだろう」
アウレオルス「さあ述べよ。禁書目録の居場所を」
上条「……くっくっく……アッハッハッハッハ!」
アウレオルス「……なに?」
上条「テメェ……まさか右腕ぶち切った程度でよぉ……」
上条「俺の幻想殺しを潰せるとか思ってたんじゃねえだろうなァァァ!?」
そげぶとは、心の所作。
心が正しく形を成せば、説教となり。説教は、竜王となる。
竜王こそが幻想を殺すのだ
ドラゴンストライク
竜王の顎 は、上条当麻の右腕があった位置から現われし竜王が
有無を言わさぬ慈愛の説教でもって、対象を優しく包み込み、
先日ステイルが数里も先からその殺気に気付き、煙草の銘柄を変えた程の精神統一の業を経て蓄積した、
上条当麻の渾身の生命力を。目も眩む竜王の顎に変え。幻想ごと噛み砕く。
無慈悲の咀嚼である
アウレオルス「くっ……まさに個の極地。素晴らしい一撃であった」
上条(竜王の顎でさえも……)
アウレオルス「私は禁書目録を解放するために黄金練成を用い、界の頂点に立つ事を許された」
アウレオルス「それは禁書目録を解放するという悲願であり、禁書目録だけが私のことを抑えられる」
アウレオルス「私は禁書目録の惜しみ無い慈愛の末たどり着いた賜」
アウレオルス「貴様は人間の一個であって神でなく、私は界の全てを託された王である事。それが勝敗を分かつ境!!」
アウレオルス「長い魔術の歴史が全て私に集約される様機能した黄金練成に」
アウレオルス「多様な個の有り様を許した人間が敵う道理など無いのだ」
アウレオルス「貴様に免じ吸血殺しを犠牲にしないよう努力しよう。三沢塾学生の負担も可能な限り減らそう」
アウレオルス「貴様の孤独な闘いは無駄ではなかったのだ」
アウレオルス「もう決して言う事はないぞ。禁書目録の居場所を言え……」
上条「……くくく」
上条「俺は一人じゃねェ…」
上条「人間を舐めるなよ アウレオルス……!!」
アウレオルス「なに……?」
上条「第七学区 三番学生寮……それが禁書目録の居場所だ」
上条が禁書目録の居場所を告げた時、アウレオルスはその響きに浸る間もなく、
白旗を上げたはずの青年を見ていた。
アウレオルス(何だ……こいつは?)
上条「錬金術師アウレオルス=イザード。お前さんは何もわかっちゃいねぇよ」
上条の、否、“神浄”の、底すら無い悪意を……!!
それは、黄金練成によって感情をほぼ消したアウレオルスが初めて感じる恐怖だった。
全てを絞り尽くし、死を待つのみであるはずの青年の言葉が、
決して虚栄の類ではないと思える根拠が、
その表情(カオ)に現れていた
自分の心臓を竜王の顎で食い破る上条当麻。
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冥土帰し「君の心臓が鼓動を止めれば」
冥土帰し「“神浄”は発現してしまうんだがね?」
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上条「地獄があるならよ」
上条「また会おうぜ!」
アウレオルス「貴様は……!!」
そう 貴様は…
詰んでいたのだ
初めから
窓の無いビル
アレイスター「おっと、これでは私の計画が台無しだな。じゃあこれは……」
アレイスター「無し、だ」
おわり
AA弄ってたら難しくてついカッとなって作った。反省はしてる
31 : 以下、名... - 2011/04/11(月) 19:23:04.28 0KEMEzbw0 24/25おいおわんな
32 : 忍法帖【Lv=9,xxxP】 - 2011/04/11(月) 19:40:48.85 DkmGsGAY0 25/25お前は冨樫か


