【関連】
◆1スレ目(複数の書き手が書いています)
上条「寮監……ですか」【1】(>>1 1日目打ち切り)
http://ayamevip.com/archives/44210394.html
上条「寮監……ですか」【2】(>>41(1日目打ち切り)から分岐 3日目打ち切り)
http://ayamevip.com/archives/44210443.html
上条「寮監……ですか」【3】(>>41(1日目打ち切り)から分岐 実質本編)
http://ayamevip.com/archives/44210715.html
上条「寮監……ですか」【4】(番外編、エロ展開)
http://ayamevip.com/archives/44210926.html
◆2スレ目(1スレ目とは別の人が書いています)
上条「寮監…ですか」
http://ayamevip.com/archives/44211776.html
◆3スレ目(2スレ目の続き)
上条「常盤台女子寮の代理ですか・・・」
http://ayamevip.com/archives/44252263.html
◆4スレ目
上条「寮監……Zさんやる?」
http://ayamevip.com/archives/44252267.html
元スレ
上条「Zさん、学園都市の寮監に復帰しましたよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1270216640/
上条「Zさん、寮監業務を最近忘れているような気がするんです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1273263895/
5 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/02 23:11:05.79 arSV70.o 2/214あらすじ
右方のフィアンマを打ち破った上条は学園都市に舞い戻って常磐台中学校の女子寮の寮監を勤めることに
しかし魔術サイドの上層部の都合によりイギリスに拉致られてしまった!
だがそれも一週間の間だけ!土御門くんの活躍により、全ては丸く収まったのである!
そんなわけで再び常盤台女子寮の寮監を務めることになりました!!お待たせモブキャラ!!!
登場人物(メイン)↓
上条さん:再び常盤台中学校女子寮の寮監になりました。そげぶ
御坂さん:言わずと知れたビリデレな方。多分正ヒロイン
イン○○:上条さんと無事再会。多分このスレではいい子になります。多分妾
科学サイド↓
白井さん:ババア声だろうと可愛いもんは可愛い。御坂さん一筋……のはず
源蔵 : 常磐台学生寮料理長。ムキムキの坊主頭。青ピとフラグ成立済み
青ピ : パン食を増やす際にバイトとして雇われる。基本的に朝晩の料理の準備に参加。休日は昼も
舞夏 : 時々出没するメイド見習い
寮監 : 只今出張中。ゲコ太趣味。上条さんが気になっちゃう、行き遅れたお姉さん
A : 一年生。金縛りの念動能力者。お慕いしてますわ上条先生。意外に強か
B : 一年生。ウワサ好き女子。影が薄い
C : 三年生。Dと仲良い真面目系女子。影が薄い
D : 三年生。レベル4の発火能力者。大好きです上条先生。サバサバしてる。意外に臆病で泣き虫
EFG : あれこれ有らぬ予想をする腐女子ども
Z : 二年生。原石の念動能力者。ドMで年齢を無視した変態性。折檻してください上条先生。策士だがバカ野郎
魔術サイド↓
神裂さん:おっぱい。堕天使エロメイドがハイパー堕天使ドエロメイドになるのかならないのか。洗濯機が友達
五和さん:多分その内出てくる。大人気
その他、希望と気分により追加あるかも
7 : VIPに... - 2010/04/02 23:18:25.38 vQRfrFYo 3/214>>1乙
うーんと、イギリス編前の状態に禁書と五和、ねーちんが入るかもって感じでおk?
8 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/02 23:24:49.99 arSV70.o 4/214>>7
そういうことですね
というのも、わざわざ前スレで無理を通してまでハッピーエンドにしたかったのはこれが目的でして……
科学サイド+魔術サイドのヒロインたち混ぜ混ぜでお送りするつもりです。はい
あ、Zさんは一人だけです
常磐台中学女子寮
上条「あー……常磐台の女子寮……たった一週間ぶりだけど、随分と懐かしい気がする……」
美琴「こっちからしたら『たった』じゃないわよ。……さ、早く入って、みんなに会いましょ」
上条「………………」
美琴「……なに立ち止まってんのよ……もしかして、怖いの?」
上条「……正直」
美琴「……アンタ、もしかして私が言ったこと本気にしてんの?……アンタらしくないわね」
上条「……俺は、この一週間……みんなの気持ちも知らないで、一人でヘラヘラ過ごしていたんだぞ…………今さら、どんな顔して会えば良いのか分からなくなっちまって……」
美琴「……アンタは、ただ笑ってただいまって言えば良いのよ。皆が見たいのはアンタのそんな辛気臭い顔じゃないわ」
上条「…………でも、よ」
美琴「男のクセにうじうじうっさいわねー。成り行きで一週間の休暇貰ったと思って開き直ればいいじゃない!」
上条「……皆、怒ってねえかな」
美琴「そんなワケないでしょ!……ええい、もうまどろっこしいわね!さっさといきなさい!」ドンッ!
上条「ぐェッ!?」ゴチン!
美琴「……大丈夫?」
上条「大丈夫なワケあるか!思いきり鼻面を扉にぶつけたんだぞ!」ヒリヒリ
美琴「……鼻血は出てないし大丈夫ね、うん」
上条「目をそらすな目をっ!」
ガチャ
黒子「……上条、先生ですの?」
上条「……白井」
黒子「……おかえりなさいませ、上条先生。皆様お待ちですの」
上条「……お、おう……」
黒子「では只今より夕食ですので、後ほど食堂にいらしてくださいまし」
上条「……あ、ああ……」
黒子「では、また後ほど」スッ
カツ、コツ、カツ、コツ……
上条「…………」
上条「……ん?」
美琴「ね、あっさりしてるでしょ」
上条「……あっさりしすぎてるっつーか…………ん?」
美琴「予想と違いすぎるからって度肝を抜かれてんじゃないわよ?ほら、皆待ってんだから鼻面撫でてないで立った立った!」グイグイ
上条「おいおい引っ張んなよ!」
美琴「アンタがちんたらしてんのが悪いのよ!ほら、さっさと食堂へ行く!」
上条「わ、分かったよ!」
上条「……というわけで、えーと……」
上条「皆さん、本当にご迷惑をおかけしました」
美琴「……違うでしょ!」ボソ
上条「えっと皆さん……ただいま!」
「「「おかえりなさい!上条先生っ!!」」」
ワイワイ ガヤガヤ
A「先生、大丈夫ですの?お体になにか差し障りは?」アワアワ
上条「だ、大丈夫だから、そんなに泣きそうな顔しないでくれ……」
D「せーんせーっ!会いたかったです!心配したんですよっ!?」ダキッ
上条「ぐェッ!?後ろから急に飛びかかるなっ!」
B「先生!綺麗な女性二人がかりで拉致されたって噂があるんですが本当ですか!?」
上条「[禁則事項です]!」
C「先生がご不在の間、皆協力して寮を護ってたんですよ」
上条「皆、本当に迷惑かけてごめんな」
E「先生、肉体改造とかされてませんか!?性転換とか!」
F「二本に増えてたり!」
G「まさか……ふた○り!?」
上条「どれもありえねえよ!」
Z「先生っ!早速私と合た」
上条「お前はいつもと変わんねえな!」
ワイワイ キャーキャー
黒子「……大人気ですわね」
美琴「当たり前、っていいたいけど、なんか複雑ね……」
黒子「それは、頑張ったのはお姉様だからですの?……まあ、お姉様はそのような性格ではございませんが」
美琴「……なにが言いたいのよ」
黒子「……それとも、あの方を他の方々に奪われたからですの?と思いまして」
美琴「ばっ、バカ言わないでよ!そんなワケ………………ちょっとは、あるけど……」
黒子「……はぁ、だったら素直にあの輪の中に混ざればよろしいですのに」
美琴「……それは……」
「御坂さん!」
「ほら、功労者が混ざらないでどうするんですかー!」
「一緒にお祝いしましょうよっ!」
「っていうか聞きたいこと山ほどあるんだからねー?」
黒子「……行って差し上げたらいかがですの?」
美琴「……アンタも来なさいよ」
黒子「私はここでご様子を眺めていますわ。それで満足ですもの」
美琴「……まったく、アンタもひねくれてるわよね」ギュッ
黒子「……お姉様」
美琴「ほら、一緒に混ざるわよ!」
黒子「わわわお姉様、そんなに強くお手を引っ張らないで下さいまし!あぁ~、ごむたいな~……」
ワイワイ キャーキャー
源蔵「やっぱ、この学生寮はこうでなくっちゃな。なあ青髪?」
青ピ「…………ええなぁ上やん………あんなにチヤホヤされよって…………ええなぁ……」ブツブツ
源蔵「………」
源蔵「チヤホヤされてえんなら俺がしてやらあ!オラオラオラ!」ムギュギュギュ!
青ピ「ほぎゃあああっ!ヘッドロックは堪忍なぁ!タップ!ターップ!」ペシペシ!
寮監室
上条「だはぁ~……すっげえくたびれたぞ……」ボフッ
上条「……でも、なんか幸せだな」
pi pi pi……
上条「……はい」ピッ
寮監『もしもし、上条くんかね』
上条「……寮監さん」
寮監『……無事、戻ってきたようだな』
上条「……はい。ご迷惑をおかけしました」
寮監『なぜ君が謝るんだ?君は被害者だろう』
上条「……でも、俺は仕事を放棄して……寮の人たちにも迷惑をかけて……」
寮監『……ふむ、なるほど。……そうだな、ならば罰則が必要だろう』
上条「…………」
寮監『……これからは、寮生や私に心配をかけるようなことは慎むこと。それが罰則だ』
上条「……!……あ、あの、それだけですか?…………って、私?」
寮監『なにをいう。今回のようなイレギュラーな出来事がいつ起こるか分からんのだぞ?非常に難しい罰則だ』
上条「言われてみれば……っていうか、こんな質問失礼なんですが、さっきの『私』って……」
寮監『…………と、とにかく、無事に戻ってきて良かった。これからの奮闘に期待している』
上条「え?あ、ああ、頑張ります」
寮監『…………』
上条「…………」
寮監『……さ、さっきのは、私も上条のことが心配だったということだ!い、言わせるなっ、バカッ!』
ガチャン!!
上条「いっ!………うう、耳がキーンとする…………」
上条「……まあ、怒ってないみたいだしよかったのか?」
64 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/03 19:16:49.85 ehs1cIAO 10/214うーむこの後どうすりゃいいのか分からん
ということで気分転換にショート安価だしますか
20巻以外のキャラでたのんます>>68
Zさんの妄想全開なんたらはまた後ほど
68 : VIPに... - 2010/04/03 19:35:04.32 KL4AWYE0 11/214復帰祝いに上条さんとの一日デート券をかけたビンゴ大会
ビンゴ大会
Z「えー食堂にお集まりの常磐台中学女子寮の皆さん!燃えてますかぁー!?」
「「「「いぇーあ!!」」」」
Z「上条先生とデートに行きたいですかぁー!?」
「「「「おおーっ!!」」」」
Z「上条先生とにゅーよーくしに行きたいですかぁー!?」
「「「「おおーっ!!」」」」
Z「温泉宿の宿泊券は自前で購入しなきゃありませーん!!」
「「「「Oh――……」」」」
Z「というわけで上条先生おかえり記念!常磐台中学女子寮ビンゴ大会を開催いたします!皆さん拍手―――っ!!」
わーっ!パチパチパチパチ………
上条「なんなんだこのマエセツ…………」
Z「えーちなみに司会進行は私、歌って踊れておしゃべりもおしゃぶりも上手な中学二年生のZがお送りさせていただきます!」
上条「さっそく下ネタかよ!」
Z「さて、ビンゴのルールは皆さんご存知でしょうから省かせていただきます!」
上条「無視かよ!」
Z「賞品はあがった方から自由に選ぶことが出来ます!なお、今回の目玉賞品はこちら!『上条先生との一日デート券』です!」
「「「「「うおお――――っ!!!」」」」」
上条「なんだこの異常な盛り上がり!?」
上条「っていうか、なんで目玉賞品が上条さんとのデート券なんでせうか…………ま、まさか上条さんにたかる気ですか……!?」オロオロ
黒子「そんなワケないですわよ。ここの寮生の皆さんは、確実に貴方より財力がありますもの」
上条「……じゃあ、なんでだよ」
黒子「……本気で言ってますの?……ま、貴方のような唐変木には分かりませんわね」ハァ
上条「なんだか物凄くバカにされたんですが」
美琴「っていうかアンタはイマイチ乗り気じゃなさそうね?」
上条「だって不幸の申し子上条さんですよ?ビンゴなんて当たるわけないじゃないですか」
美琴「あら、いつもしぶといアンタにしては諦めムードね。……お食事券なんてアンタがいかにも喜びそうなのに」
Z「それじゃあビンゴ大会始めましょー!」
「「「「おおーっ!」」」」
上条「うおおーっ!」
美琴「いきなり目の色変えやがったわ」
黒子「仕方がありませんわ。主夫の鑑ですもの」
美琴「どうせ揃わずに不幸だーとかいいながらしょげるんだろうけど」
黒子「目に見えてますわね。……お姉様も、デート券を逃しても落ち込まないで下さいまし?」
美琴「ばっ、だ、大丈夫よ!……それより、黒子は何狙ってるわけ?」
黒子「一応、同じくデート券ですわ。……お姉様の手に渡すことはどうしても避けたいので」
美琴「……思わぬ伏兵ね」
美琴「……ねえ、黒子。もし」
黒子「私がデート券を得たとしても、お姉さまには渡しませんの。それを阻止するために狙っているのですから」
美琴「……だよね。いいわ、絶対にゲットしてやるんだから!」
黒子「望むところですの。……それにしても、意外でしたわね」
美琴「なにが?」
黒子「Zさんですの。あの方がビンゴ大会に参加者としてでなく、司会者として参加するだなんて」
美琴「……絶対になんか裏があるわね」
Z「というわけでまず一つ目の番号です!だららららららららららrrrrrrrrr…」
上条「すごい巻き舌だな」
Z「じゃん!9!!」
「やったぁー!」「あ、ない!」「いいなー」「まだだ!まだ終わらんよ!」
美琴「黒子あった?」
黒子「ありましたの。幸先の良いスタートですわね」
上条「……ねえなー」
Z「さあ、次に行きましょう!次の番号は……」
上条「あ、巻き舌やめた」
Z「じゃん!6!!」
「やったぁ!」「二桁きなさいよ、二桁!!」「当たらなければどうということはない!」「それ、この状況じゃダメじゃない?」
黒子「あ、またですの」
美琴「えっ!?黒子すごくない!?」
上条「……ねえなー」
Z「さあて、皆さん悲喜交々といった感じですが、容赦なくいって参りましょう!!次の番号は!!えー……5!!!」
「キタ―――(゚∀゚)――――!!」「コネ―――(´A')――――」「上条は私の父になるかもしれなかった人だ!」「ユメだよそれは!」
上条「Z、とうとう無駄を省きやがった……って、またねえよ……」
美琴「あ、やったあったあった!!」
黒子「あら……また、ですの?」
美琴「……え、なに、それ……え?」
黒子「え?」
D「え?」
A「なにそれこわい」
Z「さあ、次ので初リーチが出るのか否か!いってみましょう!………おおっと、初の二桁です!10!!」
「よっしゃあ二桁きたぜええええええ!!」「なんで11じゃないのよおおおお!!」「見える、私にも見えるぞ!」「真ん中以外の穴がか。よかったじゃない」
美琴「やった!二連勝!!」
黒子「……四連勝、ですの」
美琴「へ?」
黒子「リーチですの!!」
美琴「ええ―――っ!?」
Z「さあ、来ましたよ初リーチ!!なんと白井さん単独トップ!このまま下位をぶっちぎってビンゴするのか!さあ、運命の五回目です!!」
Z「さあ、いってみましょー五回目れえす!!かみまみた」
上条「ちくしょーいいなあ白井……まだ一個もきてねえよ」
美琴「……まさか……まさかよね」
絹保「御坂様、そのお言葉は……」
万彬「……いわゆる、死亡フラグ、ですわね……」
Z「えー五回目の番号は……26!!」
上条「おっしゃああああああああああきたああああああああああああああ」
黒子「あら、ビンゴですの」
上条「は?」
美琴「へ?」
A・D「 」
Z「な、な、な、なーんと!!最短です!!最速です!!なんといきなり白井黒子さんがビンゴしてしまいましたぁぁぁああああ!!!」
「「「「「ええええええええ―――――!!!?」」」」」
源蔵「おっ、俺もリーチきたぜ」
青ピ「ボクなんてまだ一度もきてへんよ」
Z「さあ、白井さん。どの賞品にしますか?」
黒子「決まっていますわ。……これですの!」
Z「おおーっと!一番選ぶ可能性が低そうだった『デート券』を選びました!!これは意外です!!」
黒子「いただきましたのー」
Z「デート券は裏面にある注意事項をきちんと熟読してご使用ください!!では、次の番号に参ります!!」
美琴「……うう……」
黒子「残念でしたわね。この券は私が責任を持って使わせていただきますの」
美琴「……え、使うの?」
黒子「はいですの。折角いただいたのに、使わないなんて勿体無いお化けがでますわ」
美琴「……ううー………」
黒子「さて、裏面の……『使用上の注意』」
黒子「『本券は、ビンゴ大会参加者に一切邪魔されることなく、心行くまでデートを楽しめる券である。効力は使用時から24時間。なお、邪魔をした生徒には罰則を与えることが出来る』
……なかなかにサドっ気のある券ですのね。これ、つまりデート中に遭遇しただけで罰則を与えられるってことじゃありませんの?」
美琴「……ううー……なんにもできない……」
黒子「ご安心なさいませ、なにもしませんのよ」
その後
上条「おっしゃあああああああああああ!!」
Z「なんと二人目のビンゴは上条先生です!選んだのは……」
このときが、人生の絶頂期だった、と後に上条当麻は語る。
98 : VIPに... - 2010/04/04 00:37:39.79 qDkyKTgP 18/2149,6,5,10
く、ろ、こ、 と
何がくるんだ?
103 : VIPに... - 2010/04/04 01:03:19.93 Qtse7mM0 19/2149く6ろ5こ10と26ふろ
だと…
104 : VIPに... - 2010/04/04 01:03:47.43 BsAiBYAO 20/214上条さんはビンゴで当たった後に何があったかを忘れたか
107 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/04 01:07:41.11 AtyjHzko 21/214そんな感じでビンゴ大会おわり
というか、まさか見破られるとは
ちなみに26は風呂じゃないです。違う意味がこめられてます
あと、上条さんはこの瞬間のみを回想してるだけです、という補足
んじゃ、また気分転換にZさんの妄想全開コーナーいってみますか。お代plz>>110
110 : VIPに... - 2010/04/04 01:13:25.52 FExAV8M0 22/214兄妹
ふふ。Zです。どうせまたこの1レスにしかAAは使われません
兄妹。良い響きです。私は兄萌え、というより年上萌えなのですが、
妹キャラを演じるのはやぶさかでもありませんね
Z「例えば、そう。やはり朝、兄を起こす際の妹の挙動。これは、男性にかなり印象付けることの出来る瞬間です」
Z「いくつかの場合を考えて見ましょう。兄は、仰向けであると想定します」
Z「『おにいちゃ~ん、あ・さ・だ・よ!おーきーろーっ!!』とか言いながらボディプレス。これは、体の小さい方にしか出来ない難度の高い技です」
Z「成功すれば、兄に可愛い無邪気な妹を植えつけることが出来ます。これは兄にベタベタするためには必要な技術です。
しかし、体重のかけ方・ジャンプの角度・布団の上から予測される着地地点、これらの項目をすべてベストにしなければ、兄に朝一番から痛烈な記憶を植えつけることになります」
Z「逆に、大人しい妹キャラ。そういうタイプの場合、普通に揺さぶって起こしましょう『お兄様……あさですよ。学校に遅刻してしまいます』。あ、兄の呼び方についてはイメージですので置きになさらず」
Z「そして、そういう妹には兄は甘えがちです。きっと、少し目を開けてから寝なおすでしょう。そこからが、大人しめ妹キャラの特権です。『……お兄様、起きないのでしたら……』」
Z「そして、頬にキス。これは究極の妹萌えを引き出します。お兄さんが起きていた場合、きっとただでさえ元気なご子息がなおさら元気になるでしょうね。自分と兄両方が満足できる技です」
Z「さて、それ以外の妹はどうすべきなのか。とてもシンプルです。これは、すべての妹キャラに使えますが、出来る限り無個性・つまりプレーンな妹キャラのほうが効果的です」
Z「『おにー、朝なんだけどー』……そうして、兄のすぐそばまで寄ってください。そこからが、重要です。……兄の下腹部、つまり、[ピーーー]があるところに跨ってやりましょう」
Z「そして、兄は起き上がり、驚きながらこう言うでしょう。『お、おい!降りろ降りろ!!』……このとき、妹は確実に兄の男を感じていますが、おくびにも出しません。女とはそういうものです」
Z「『えー、なんでよー』。これは、ちょっと含んだ言い方をしてみるといいでしょう。『い、いや……その…………重いし』。兄は照れ隠しというか、兄の威厳を守るためにこうのたまいます。ほぼ確実です」
Z「そして、第二撃を当ててやりましょう。『えー!おにいデリカシーない!私重くないしー!!』そして、目の前にある兄の胸板に抱きついてください。出来る限り胸を押し付けることを忘れずに」
Z「とどめの一言。『……ね?重くないでしょ?』。パーフェクトです。マーヴェラスです。ここまで出来れば、もはや兄は陥落寸前。素晴らしいいちゃいちゃライフを過ごせるでしょうね」
Z「まあ、私ならそのまま[らめぇぇっ!]を握って、[ピーーー]して[ピーーー]を[ピーーー]して[禁則事項です]が[禁則事項です]に[禁則事項です]るまで[禁則事項です]。そしたらもう後は本能のままに
以下、検閲が間に合わなくなったため削除。
116 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/04 01:46:53.41 AtyjHzko 25/214うん、妄想終了。酷い。酷すぎる
じゃあショート安価いきますか。ストーリーに直接関係なくてもおっけいです
出来る限りマイナーキャラとアニメキャラは避けてくれるとありがたい。あとは登場回数の少ないキャラとか、最新刊のキャラとか
うん、制約だらけな気がするけど、要は安価取ったもん勝ちなわけで
ってことでよろしこ>>121
121 : VIPに... - 2010/04/04 01:53:26.49 Qtse7mM0 26/214kskst
122 : VIPに... - 2010/04/04 01:56:31.49 zYanQOw0 27/214青ピ
緊急対談!青髪ピアスvsZ 『巨乳』について熱く語る!!
「まずは、学園都市が生んだ闇、現実社会の歪みの象徴・青髪ピアス(仮名)さんです」
青ピ「よろしくお願いするわぁ」
「続いて、このスレが生んだ光、仮想世界の希望の象徴・Z(仮名?)さんです」
Z「よろしくお願いします」
「早速ですが、近頃……」
青ピ「まず言いたいことが一つあんねんけど。なんやねん『巨乳』って。貧乳も重要な要素やぞ!!」
Z「それは同意見ですね。貧乳をないがしろにするという行為、それは真性のおっぱい星人にとって許しがたき所業です」
「……はあ」
青ピ「だいたいや、近頃の二次元における『おっぱいが大きけりゃいいや』的な風潮は断じて許せんねや!しかも貧乳は貧乳で極端やし!おかげで、近頃は本物の『普乳』が見れんのや!!」
Z「まあ、私はそのことにとやかく言える立場でもなさそうですが……。ですが、二次元における『標準』の大きさが替わりつつあることには同感です」
青ピ「ええか?いくら二次絵のバランスが三次元のバランスとちゃう言うてもな、基本の構造が変わらん限り乳の大きさもそう変わらんねん!」
Z「つまり、巨乳が描かれ過ぎた事によって、二次元におけるおっぱいの巨大化は進み、三次元で『巨乳』を呼ばれるものが二次元の『普乳』、三次元の『爆乳』と呼ばれるものが、二次元の『巨乳』になっている。由々しき事態です」
青ピ「こういうことを言うと、『二次元と三次元混ぜて考えんなksが』とか言いよる輩が出てくんねん。しかしなあようく聞けや。俺みたく三次元と二次元の両方に生きようと考える人間はなあ、二次元にリアルを持ち込みたいねんで!!」
Z「つまり、三次元の枠でありながら、二次元的イベントがある世界。そこに意義があるというわけです」
「…………はあ」
青ピ「……ふう、少しヒートアップしすぎたわ。つまりやな、おっぱいはおっぱいでええねんけど、あきらかに異常なサイズのを平常と捉えるのはやめろや、と」
Z「まあ、こんなこと書きつつ>>1は二次元の巨大おっぱい大好きなんですが。おっと口が滑った」
青ピ「あーそうそう、許せんものがもう一つ。『ロリ巨乳』ってあるやんか」
Z「ありますね。それがどうかしましたか?」
青ピ「なんでロリ属性に巨乳属性付け足すんや!アホちゃうか!?ロリと貧乳がワンセットやろうが!せめて、ちょっと発育が良いにとどめんかい!!」
Z「それは聞き捨てなりませんね。ロリ巨乳は決して悪ではないんですよ。いいですか、そもそもロリ巨乳は『ロリ』がベースなのか『巨乳』がベースなのかわかりますか?」
青ピ「『ロリ』とちゃうのんか?」
Z「いいえ、違います。『巨乳』がベースなんです。巨乳好きな方々が、大きなおっぱいがロリという小さい体についてたらアンバランスでエロいんじゃね?と考えた結果がロリ巨乳なんですよ」
青ピ「だからどないしたんや」
Z「つまりですね、ロリがベースである場合は、貧乳という属性が正統ですので矛盾だといいたいのも分かるんです。ですが、あくまでベースは巨乳。巨乳に正統もなにもありませんから、ロリ愛好家が切れるのはお門違いだというんです」
青ピ「なんやその理論は!ええか?そもそもロリという属性が……
以下、オンエア枠を軽々十倍は超えてしまったため、この企画はなくなりました
126 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/04 02:31:31.40 AtyjHzko 30/214Zさんの熱弁を聞きたいという意見があったので、青ピとZさんに語っていただきました
それじゃ次安価>>131
131 : VIPに... - 2010/04/04 02:50:08.79 e2MYG2.o 31/214ここらで上条さんと美琴のふつうのいちゃいちゃ見たいです
>>102続き
寮監室
上条「さーて……お食事券ゲットできたし……とりあえず、たまってる寮監の仕事片付けなきゃやベーか?」
コンコン ガチャ
美琴「……今、大丈夫?」
上条「んー、寮監の仕事しようと思ってたところだ」
美琴「ああ、ならちょうどよかった。そのことで来たの」
少し前・美琴と黒子の部屋
黒子「……ですからお姉様、そんなに凹まないでくださいまし」
美琴「ううー………だって、映画見た後のお買い物だって満足に出来なかったんだもん……」
黒子「……まあ、それは確かにお気の毒様ですけれど」
美琴「……いいわよ。楽しんでくれば良いじゃないー……」グスッ
黒子「……はぁ。仕方がありませんわね」
美琴「えっ……く、くれるの?」バッ
黒子「いいえ、差し上げませんわ。でも、代わりの案はございますの」
美琴「黒子がアンタが不在の間の寮監の仕事を代行してたらしくて、その進行状況とかをアイツの代わりに伝えに来たのよ」
上条「なんで白井が来ないんだよ」
美琴「えっ?……えーと……ああ、黒子は風紀委員とかの仕事で疲れてるから、寝たいんだってさ!」
上条「それなら仕方がねーか。それじゃあ、頼むぜ御坂」
美琴「う、うん」
上条「……とその前に、時間だし消灯の見回りしてくる。御坂はここで待ってろよ」
美琴「あ、いいの?寮則違反だけど……」
上条「一応、寮監代理の代理の代理ってことだしな。いいんじゃねえか?今夜くらい」
美琴「そうよね……じゃあ、待ってる」
上条「おう」
ガチャ
バタン
美琴「…………」
美琴「こ、これってなんか色々チャンスよね……二人っきりだし邪魔が入る可能性もないし」
美琴「……ありがと黒子~っ!」
美琴「……って、浮かれている場合じゃないわ!」
美琴「とりあえず、黒子に言われたとおりに……」ガサゴソ
ガチャ
上条「待たせた」
美琴「あ、大丈夫よ。作業しやすいように準備しておいたから」
上条「サンキュー。気が利くな、助かるぜ」
美琴「じゃあ、ここに座って。説明するわね」
上条「おう」ストン
美琴「えっと、まずこの書類がー」
上条「うんうん」
上条(……うーん……これは、気が散るな……。そりゃ、この方が説明はしやすそうだけど)
美琴(うう……自分でやっときながら、恥ずかしくなってきた……黒子の入れ知恵とはいえ……うぅ……)
上条・美琴(どー考えても、近い……)
上条「……なあ、御坂」
美琴「……へ?あ、うん、何?」アセアセ
上条「……あー、アレだ、ほら、その……ち、ちょっと近すぎやしませんか」
美琴「……そ、そうかしら?この方が説明はしやすいんだけど……そ、それとも……いや?」
上条「いえいえ!め、滅相もございませんよ!?……たださ、ホラ、上条さんも年頃のヲトコノコなわけでして、その……やっぱ可愛い女の子にあんま近づかれっと、気が散るというか……」
美琴「ふぇっ?い、い、い、いいいい今、今今なんて言ったのっ!?」
上条「え、だからその……可愛い女の子に近づかれると、気が散るって……」
美琴「かっ!?かわ、かわかわわわ……っ!!!」ワタワタ
上条「ど、ど、ど、どうした御坂!?」アセアセ
美琴「……ふにゃー」バチッ バチッ
上条「うおおおおおおおい!漏電してる!漏電してるって!!こんな近距離で漏電は死ぬ!死ねますよ御坂さん!?」バキィィィン!
美琴「……うっ、うっ、うっ……」プルプル
上条「し、正気に戻られましたか御坂さん……?」
美琴「……う、うっさいわね!アンタなんかに可愛いっていわれても嬉しくなんか全っ然ないんだから!このバカぁ!!」ズバーン!
上条「えええええええっ!?なんか理不尽にキレられた!?」
美琴「あうううううううっ!!」ポカポカ
上条「いてっ!?いててててなんだなんだ情緒不安定なオトシゴロですかこの中学生は!?」
美琴「…………」ペタペタ
上条「…………」カリカリ
美琴(ううううううう!なによ私のバカバカバカバカバカバカ!!コイツの言うことにテンパってなんかわけわかんないことしちゃったしーっ!)
美琴(結局あれから説明だけした後ずっと無言だし……なんで黙ってハンコ押してるのよ私は……ってあれ?デジャヴ?……)
美琴(……やっぱり、謝ったほうがいいわよね……?)チラ
上条「…………」カリカリ
美琴「…………」ペタペタ
上条「…………」カリカリ
美琴「……」ペタペタ
美琴(……なんか話しかけづらいー……)ガクッ
美琴(やっぱ怒ってるかな……?……でも、このまま沈黙もやだし……)
美琴(…………謝らないより、謝るほうがいいわよね……)
美琴「……あ、あのさ」
上条「……ん?な、なんでせうか?」
美琴「あの……さっきは、その、ごめんね?」
上条「あー……いや、アレは俺が悪かったって!」
美琴「……なんでよ」
上条「だってお前、俺に可愛いって言われたのが気に障ったんだろ?そりゃ、そういう台詞はもっとイケメンな奴に言われたいもんな。女の子だし」ウンウン
美琴(……なんでそうなるのよおおおおおおおおおおっ!!)
美琴(ありえないわよその発想!そりゃ、私も嬉しくないとか口走っちゃったけど!!)
美琴(う、う、う、嬉しいに決まってるじゃない!……恥ずかしすぎて口に出してなんて言えないけど……)
美琴「……ち、ち、違うわよ!!」
上条「ん?なにが?」
美琴「……べ、別に嫌じゃないわよ……その、か、可愛いって言われるの……」モジモジ
上条「ああ、それならよかった。……ん?じゃあなんで怒ってたんだ?」
美琴「……それは、その……ほ、ホラ!折角可愛いらしい美少女の御坂美琴様が近距離にいるんだから?嫌がんないで感謝しなさいっていうか?オーッホッホッホ!」
美琴(私は何キャラだああああああああああああああああああっ!!)
上条「……そ、それは失礼いたしました御坂様」
美琴「く、くるしゅうないわ?」
美琴(……う、うわああああああああん!!!)
美琴(これ絶対ドン引きしてるわよーっ!!またテンパってなにミスしてんのよ馬鹿ぁーっ!!)
美琴(……うう……もーサイアク……これ絶対再起不能よ……)
美琴(さよなら、純粋な私…………こんにちは、女王様な私……)シクシク
上条(……さっきから御坂が変だな。……なんでだ?いつもと違う理由…………あ、なるほど)
上条「……あのさ、御坂。……なんか、ごめんな」
美琴「………ふぇ?」
上条「多分だけどさ……俺がイギリスに行ったから、俺との距離感掴み損ねてんだろ?ほら、脱出のときも俺、渋っちゃったしさ」
美琴「……(当たらずとも……遠からじ)」
上条「……大丈夫だ。俺は、一週間前と変わってねえよ。学園都市が好きだし、もちろん向こうだって好きだ。それは、前からかわらない」
美琴「……」
上条「だからさ、お前も変に気を使うなよ?いつも通り接してくれれば上条さんは嬉しいです」
美琴「……」
美琴(……なんか凄くカッコいい勘違いしてる……けど)
美琴「……うん。そうね、変な気を使わないで、普通に接すればいいのよね」
上条「そうそう。そのほうが上条さんも気が楽ってもんですよ」
美琴「じゃ、ちゃっちゃと作業しちゃいましょ?この美琴様に手伝わせてるんだから、キビキビ働きなさいよー?」
上条「分かってるっての。あ、眠かったらいつでも戻って良いからな?」
美琴「ふふ、ありがとね。……あ、そうだ」
上条「?」
美琴「言おうと思って忘れてたんだけど……おかえり」
上条「……ただいま」
上条「…………」カリカリ
美琴「……ねえ」ペタペタ
上条「……んー?」カリカリ
美琴「イギリスでさ、背の高い女の人いたでしょ。あの、腰から刀ぶら下げてた人」
上条「ああ、神裂か」
美琴「あとさ、その他にアンタとよく一緒にいたシスターと、いつだったか学園都市にきてたきょ……ショートヘアの女の子と、他にも結構いたでしょ」
上条「ショートヘア……あ、五和か。他にも結構いたな。向こうでも女子寮代理してたし」
美琴「……で?」
上条「ん?」
美琴「……一体、どの子が……その……アンタにとって大切な人なわけ?」ドキドキ
上条「んー……誰っていわれてもな……皆大事だぞ?」
美琴「ふーん……」
美琴(ってことは、向こうの連中とはまだ何もない?……いや、こいつの性格的に、たとえ決まった人がいても皆平等に扱いかねないわね……)ウーン
美琴「……ねえ、向こうでなんか特別なこととかあった?」
上条「うーん、そうだな……」
上条(うーん……インデックスに会えたのは嬉しかったけど……そうするとクーデターの事とか全部話す羽目になるしな……)
上条「とくにねーかな」
美琴「へぇー……」
美琴(……特別なことはなかった、と。……ってちょっと待った!!そんなわけないじゃない!)
美琴(あの写真!膝枕されてたアレ!あれが特別なことじゃない……?そんなわけないわ!)
美琴(これって……何か隠してる?)
上条(特別なこと……第二王女に会ったりするのってやっぱ特別か?あ、でも無理だ)
美琴「……ねえ、本当に特別なことってなかった?」
上条「うーん……やっぱ特にねえなー」
美琴「……膝枕」ボソ
上条「ひざまくら?…………あっ」
美琴「……その様子じゃ、やっぱり何かあったのね?」
上条「い、いや!てっきり特別なことってのは、こう、思い出に残るような出来事のことかと!」アセアセ
美琴「ほーう……つまり、アンタにとって膝枕ってのは思い出に残らないような日常的なことだと……へぇ」バチッ バチッ
上条「い、いや、そういうワケでは……」
美琴「……じゃ、イギリスで何があったか洗いざらい話してもらえるかしら?」ニコニコ
上条「……はい」
上条「えー……まず膝枕の件なんですが」
美琴「はい」
上条「スーパーで何故かメロンに襲われまして」
美琴「…………そんな与太話に私が納得するとでも?」
上条「い、いやマジなんですって!なぜかスーパーなのにメロンが頭めがけて飛んできたんだよ!!」
美琴「……それで?」
上条「で、その時にはまだギリギリ意識があったんだけど、直後にジャイアントスイングを掛けられたときみたいなGが襲い掛かってきて、シャツの首のところで息が出来なくなった」
美琴「……ごめん、全然意味が分からないんだけど」
上条「俺もそう思うが事実だ。……で、いつの間にか意識を失ってて、気がついたら公園で膝枕されてた」
美琴「……で、アンタはそれを甘んじて、あの女の子のひざの感触にうつつを抜かしてたの?」
上条「いやいやいや!紳士な上条さんに限ってそんな……ことは、多分……ないんじゃないで…せうか」ダラダラ
美琴「……あからさまに動揺してんじゃないわよバカ。で?他には何かあった?」
上条「うーん……ああ、朝起きたらメルヘン過ぎる光景が……いや、なんでもない」
美琴「そこまで言ったら遅いっての。詳しく教えなさい」
上条「……えー……バッファローが部屋におりました」
美琴「バレバレの嘘つくなバカ」
上条「……申し訳ございません」
上条「えーと……メイドが二人と……妖精さんが三人ほど、添い寝してました」
美琴「ほう、妖精さんとメイドさんね……まだ間に合うかもしれないから、ちょっと頭にショック療法試してみる?」バチン!
上条「いやいやいや今度はマジなんだって!俺にもあの状況はさっぱり理解できませんでしてよ!?でも事実は事実なんですよ!」
美琴「……まあいいわ。多分、全部聞いたら私は警備員に連行されるハメになるだろうから。殺人とかで」
上条「……俺が送られるのはとうとう病院じゃなくて死体安置所ですか」
美琴「よかったわね、アンタ自身が幻想にならなくて済んで。……で、向こうでなんか危険な目にあったりとかした?」
上条「いやー、別にねえな。最後のアレは危なかったけど」
美琴「まあ、アレはアンタ狙いじゃなくて私狙いだったし。じゃあ、向こうで普通に暮らしてたのね」
上条「そうだな。特に不自由はなかったぞ。せいぜい、街の人に言葉が通じないくらいかな」
美琴「そ。……あのテロリストたち、結局何が目的だったのかしら」
上条「あのな……アイツら、別にテロリストでもなんでもないからな」
美琴「だって学園都市を力ずくで突破して、アンタを拉致していったじゃない」
上条「うーん……立場上そうせざるを得なかったんだけど、ホントはやりたくなかった……んじゃねえかな。多分」
美琴「なによそれ。結局、実行してんだからテロリストはテロリストよ。……まあ、アンタがそういうなら悪い人たちじゃないんでしょうけど」
上条「一応知り合いだしな。戦友って言っても良い。……まあ、あの赤髪不良神父はそう思ってねーだろうけど」
美琴「……なんか複雑ね」
美琴「……でも、そっか。よかった」
上条「ん?……へ」
ギュッ
美琴「……アンタ、いっつも一人で無茶ばっかやってんだもん。今回だって、アンタが無事なのか凄く心配だったんだから」
上条「え、おい、御坂……」
美琴「いいじゃない。少しくらい、アンタが無事だっていうのを感じるくらい……私だって、恥ずかしいんだから」ギュゥ
上条「御坂…………はは、お前って頭良いんだかバカなんだか」
美琴「ちょっと、何よそれ」
上条「俺はここにいんだろ。お前のそばにいて、こうしてくだらないこと喋って、寮監やってる。わざわざ、こんな事しなくても俺は消えやしねえよ」
美琴「……そんなこと分かんないじゃない。人なんて簡単に死んじゃうのよ?」
上条「でも、今生きてるだろ。こうして、お互いに存在を分かってるじゃねえか。……しばらくは妙なことも起きないだろうし、上条さんはどこにも行きませんよ」
美琴「…………」
上条「まあ、また消えたときは探してくれよ。無責任かもしれねえけど」
美琴「……ホント無責任ね。なんで私がアンタを探さなきゃなんないわけ?」
上条「なんでだろうな。……戦友っつーか、切っても切れない腐れ縁だから?」
美琴「……腐れ縁ね。そんな理由で見つかる保証もない探し物するハメになるなんて、こんなことならアンタなんかに会うんじゃなかったわ」
上条「それは酷くないでせうか……?……まあ、人と人との縁なんてなかなか切れるもんじゃないしな。きっと、必ず見つかる。……そういえば、イギリスで人探ししてた人に会ったな」
美琴「人探し?」
上条「ああ。何でも大切な人を探してるって。恋人じゃないんだけど、大切な人らしくてさ」
美琴「ふーん……(どっかで聞いたようなフレーズね……)」
上条「壁越しに会話しただけだったけど、あの人がどれだけ探してる人を大事に思ってるかってのは、すげーよく分かったんだ。後半は愚痴のオンパレードだったけど、それだけその人のことを思ってるってことだし」
美琴「……壁越し?……愚痴?」
上条「その人とはほんの少しの間しか会話しなかったけど、きっと探してる人とその人の間には強いつながりがあるんだろうなって思ったんだよ」
美琴(……ま、ま、まままままさか)プルプル
上条「きっと、そういう繋がりって一生なくならねーと思うんだ。……だから、きっとあの人は探してた人に出会えたんじゃねえかな」
美琴「……そそそそそうね、出会えてるわよきっと」
上条「?……どうしたんだ御坂。急に震えだして、もしかして寒いのか?」
美琴「そそそそそそそうね、寒いわねきっと」
上条「……ま、マジでどうしたんでせうか御坂さん……?」
美琴「なっ、なっ、なっ、なんでもないわよ!?ホント、なんでもないの!!」バッ
上条「……あ、あれか。夜中のテンションか。夜中って急にテンション上がるよなー」
美琴「……っ」プルプル
上条「御坂さん?顔を真っ赤にして……暑いのか?」
美琴「このっ……バカぁぁぁぁぁああああっ!!!」バチバチバチィ!
上条「ぎゃああああああああああ!」バキィィィン
美琴(なによ!なんなのよ!まさか、まさかあの時の人がコイツだったなんて!!)ワタワタ
美琴(あわわわわわ……ってことは私、コイツにコイツのこと相談してたってこと!?)
美琴(なによそれ!し、し、し、しかも好きってことまで言った記憶が……!)ボフッ!
美琴(っていうか、なんでアイツ自分の事って気がつかないのよ!しかもあんなにご高説語ったくせに実際はこんなだし!!)
美琴(……でも、アイツ、そういうふうに思われるのって幸せ……って言ってたわよね……)ニヘラ
美琴(し、し、し、しかも今、強い繋がりがあるとか……)
美琴(そういう繋がりは一生なくならないとか……って、もしかしてコイツ、本当は気がついてる!?)ハッ!
美琴(そうよ、そうよね、そうじゃなきゃこんな話題振らないわよフツー!)ウンウン!
美琴(……ってことは、もしかして今の……告白!?)
美琴(ど、ど、ど、ど、どーしよー…………って、ちょっと待ちなさい私)フルフル
美琴(……どう考えても、そんなわけないじゃない……よく考えたらその前に話題振ったの私だし……冷静になりなさい御坂美琴。はい、しんこきゅー)スーハー
美琴(うん、よし。でも、コイツが私の好意を悪く思うことはないってことは、多分今ので確認できた。これは大いなる一歩よ!)グッ
美琴(大丈夫。これから、これから距離を詰めれば良いのよ……頑張れ私!!)
上条(さっきから御坂が情緒不安定で忙しいな……そっとしておいた方がいいのでしょうか)
上条「……御坂」パサ
美琴「ふぇ?……な、なによこの毛布」
上条「疲れてんだろ?そこのソファで横になってろよ。適当に起こすから」
美琴「……べ、別に疲れてなんかないわよ。私も手伝うって」
上条「まだ大丈夫だって。どうしても手伝って欲しいときには起こすからさ」
美琴「……じゃあ、寝ないで見てる」
上条「なんじゃそりゃ。……遠慮はしなくて良いからな」
美琴「……うん」モゾ
上条(……とりあえず、後は御坂が寝るだけか?)
上条(全く……テンションおかしくなるくらい疲れてんなら無理すんなっての)
上条(どうせ、部屋に戻れって言っても聞く耳持たないだろうしな)
上条(寝たら部屋まで運ぼう。……本当に、世話の焼けるお嬢さんですよ)
美琴(……うう、なんでこんなときに優しくするのよ)モゾ
美琴(毛布……あったかいじゃない)
上条「……」カリカリ
美琴「……」じー
上条「……」カリカリ
美琴「……」じー
上条「……」カリカリ
美琴「……ねえ、そこのコーヒー飲んでも良い?」
上条「コーヒーよりココアのほうが良いんじゃないか?」カリカリ
美琴「それじゃ目が覚めないじゃない。……勝手に淹れるわよ」
上条「仕方ねえなー……せめて砂糖くらい入れとけよ」カリカリ
美琴「入れなきゃ飲んでらんないわよ、こんな苦いの」コポコポ
上条「世の中にはコンビニのブラックコーヒーを在庫切れ起こすまで買い占める人間もいるってのに」
美琴「なによそれ?」
上条「俺の寮で語られてる噂。まあ土御門経由なんだけど」
美琴「……信憑性と胡散臭さが見事に混在する噂ね」
上条「でも、実際にたまーにブラックコーヒーだけが綺麗になくなってるし、案外マジなのかも。いいなあ大人買い。上条さんもやってみたいですよ」
美琴「アンタの着眼点はそこか」
上条「きっと、こんな風に寮監のバイトをせかせかやってる上条さんとは生活が大きく違うんだろうなあ、そういう奴ってさ」
美琴「あら、寮監のバイトがそんなに不満なわけ?」
上条「いえいえ決して、そういうわけじゃあございませんが。ただ、やっぱ自由に深く考えずに使えるようなお金が欲しいです」
美琴「煩悩の塊ね、アンタ。ま、愚痴ってる暇があったらせかせか働くことね、貧乏学生さん」
上条「くそう……学園都市第三位のお嬢様に言われると傷つくのを通り越して投げ出したくなるぜ」
美琴「ふふ、お嬢様はお嬢様で苦労だらけなのよ?まあそれはそれとして、そんなアンタに、はいこれ」スッ
上条「ん……コーヒー?」
美琴「いつかのお礼。ほら、スッキリさせて仕事がんばれ」
上条「サンキュー御坂……ってこれブラックじゃねーか。謀ったな?」ズズ
美琴「そのほうが目覚め良いでしょ」
上条「まあな。どうせ、上条さんはブラックも飲めるので大して問題ないですしー」ズズ
美琴「なによ、つまんないの」ズズー
上条「やっぱそういう目的か。とっとと寝ちまえビリビリ」
美琴「あっ!ちょっと、その名前で呼ぶなって何度も言ってるでしょうが!!」
上条「ブラックのお返しですよっと。さーて、上条さんはキビキビ仕事しますよ」カリカリ
美琴「ちょっと、スルーの体勢に入ろうとすんな!おい、こら!」
上条「……」カリカリ
美琴「……」ズズー
上条「……」カリカリ
美琴「……」モゾモゾ
上条「……へぶし」
美琴「……なに、寒いの?」
上条「うーん、そろそろ暖かくなってきた頃だと思うんだけどな」
美琴「……よーし、それじゃあまた美琴サマが暖めてあげましょー」
パサ
上条「毛布は俺が貸したんだけどな」
美琴「みみっちい男ね。美少女の美琴サマにくっついて貰えるんだから感謝しなさいよ」
上条「いつまで引っ張る気だよそのキャラ。……まあ、あったかいのは認めるけどよ」
美琴「作業しづらい?」
上条「純粋無垢な純情男子高校生の上条さんには少々刺激的でございましてよ」
美琴「慣れよ、慣れ。……私だって、そりゃちょっとは気恥ずかしいし」
上条「じゃあやんなきゃ良いのに」
美琴「風邪引きそうな奴を目の前にして、見捨てるような女じゃないのよ、私は」
上条「おやさしーですねみさかさま」
美琴「……なんかムカつくわね」
上条「……」カリカリ
美琴「……」
上条「……」カリカリ
美琴「……」コテン
上条「……御坂?」
美琴「……」
上条「……御坂さーん」
美琴「……すー……くー……」
上条「……まったく、人の肩の上で寝んなっつーの。これじゃ部屋に運べねえじゃねえか」
美琴「……くー……くー」
上条「……はあ、すやすや気持ちよさそうに寝やがって……こりゃ起こすにも起こせねえよなあ」
美琴「……くー……」
上条「……仕方ねえな。このまま朝まで枕代わりになってやるよ」
美琴「……すー…」
上条「……おやすみ、御坂」
上条「……ぐかー」
美琴「……くー」
翌日、寮内は夜伽の噂で持ちきりだったという
241 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/07 03:36:19.94 GpujlxUo 51/214ワンパターンで申し訳ない
とりあえず、上琴いちゃらぶ終了っす
さて、この先どうしたもんか
おまた
相も変わらず書き溜めなんて洒落たものはないけれど、ちょっと番外編へ寄り道
題して「一方通行ちゃんの誰得男子寮寮監代理」
一方「畜生、土御門の野郎……」
一方「なンで俺がこんな事しなきゃなンねェんだよ……」
一方「寮監代理だァ?」
土御門「だにゃー。上からの要請だぜい。詳しい事情は省くけどな」
一方「どこの寮だ?っつゥか、突然すぎて意味がわからねェぞ」
土御門「俺のいる寮だにゃ。なんでも、これからちょっとした仕事が入るから、その下準備だそうだにゃ」
一方「ハァ?なンでお前の住む寮で一つ屋根の下過ごさなきゃなンねェんですかァ?」
土御門「命令違反はいかんぜよ?……カミやんの部屋、今なら空いてるぜよ」
一方「……な、なンの話だよ?」
土御門「寮監代理になれば、カミやんの部屋を漁り放題だにゃ。寮の管理にかこつけてとか」
一方「……それが俺のなンの得になるってンだ?」
土御門「……カミやんの趣味が特定できたり、その他色々だにゃ。カミやんの部屋の管理のことの相談とかいう名目で、会うことも可能だにゃ」
一方「……」
土御門「今までのガサツな印象を払拭するチャンスぜよ。それに、まだ自分の性別バラしてないんだろ?」
一方「……それは……」
土御門「同じ寮にいれば、お前のサポートもしやすくなるってもんだぜい。もちろん、仕事としての意味合いも含めるけどな」
一方「……しかたねェ、仕事だったら逆らえねェしな」
土御門「それがいい判断だにゃー。んじゃ、早速行こうか」
一方「ハァ?荷物とかはどォすンだよ?」
土御門「既に搬入済みだぜい。お前の今の同居人たちの許可も得ている」
一方「……根回しの早ェこって」
土御門「流石は土御門元春サマだぜい?……ま、色々あるだろうが頑張るんだにゃー」
一方「おゥ」
一方「それがまさか……ハァ」
一方「肝心の三下は行方不明。俺は俺で部屋に立ち入る勇気も出ず……」
一方「これじゃァフツーに上の言うことをヘイコラ聞いてるだけじゃねェか。畜生、思惑通りにはいかねェってか」
一方「……俺に、もう少しばかりの勇気がありゃァな……」
一方「……とりあえず、寮監代理の業務に勤しむかァ。細けェこと考えてっと気が滅入るぜ」
一方「……うう、三下ァ……」グス
――……カツカツカツ
一方「……あン?」チラ
――ガシャコ
――ギィ
一方「監視カメラのモニター画質悪ィな……って、コイツ女かァ?」
一方「男子寮だってのに女が来ンのはおかしいだろフツー……」
一方「注意したほうが良いのかァ?」
――バタン
一方「この階のこの位置は……あン?土御門の部屋か」
一方「そォいや、妹が来るとかなンとか言ってたっけか?……ってことは、コイツがその妹ってワケか」
一方「……じゃ、面倒臭ェし注意しなくていいよなァ」
一方「ハァ……三下、どこにいンだよ……」
その後
土御門「おい、一方通行。仕事だ」
一方「あン?寮監代理の仕事ともおさらばかァ?」
土御門「いや、それとは別件だ。お前と俺の大好きな上条当麻の奪還任務だ。もちろん、協力するな?」
一方「……当たり前だろォ?なンだよ、もっと早く見つけて来いってンだっつゥの」
土御門「あ、参考までに言っとくが、カミやんを直接助けるのはお前じゃねえぞ。お前は一応の控えとか」
一方「……なんだよツマンネェ……」
土御門「そう言うな。この作戦じゃないと、スムーズにカミやんを奪還できないんだ」
一方「……仕方がねェ」
土御門「それから……もう一つ。俺の部屋に入ったか?」
一方「あン?女なら入ってたぜ。お前の妹なんじゃねェの?」
土御門「……そうか。ならいいんだ」
一方「……なンかあんのか?」
土御門「いや、物の配置が変わっていたから気になっただけだ。……じゃ、次の具体的な指示が飛ぶまで待ってろ」
一方「あいよ」
312 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/09 04:43:53.22 ee4qwJgo 57/214だめだ、具体的なネタが思いつかないので伏線張るだけに留まってしまった
上条さんちの家捜しはまたその内
ダメだ眠い
日中に多分戻ってくると思うのでお待ちくださいな
319 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/09 20:21:25.11 ee4qwJgo 58/214えっとスマン
日中に来るつもりがいつの間にかこんな時間に……
とりあえず、妄想エンジン掛けるために安価だしますね
一方さんサイドであれこれとか、魔術サイドであれこれとか、好きにぷりーず
>>324
324 : VIPに... - 2010/04/09 20:27:33.75 UzdUdsoo 59/214Zさんの全開妄想コーナー ぱーとさん
326 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/09 20:28:25.92 ee4qwJgo 60/214結局>>324でしたね
って事でお題ふたつ↓
328 : VIPに... - 2010/04/09 20:31:29.96 UzdUdsoo 61/214上条さんを逆レイ‐ポ
どうも。やっと作者の中で設定の固まったZです
ふふふ、私の秘密が語られるのは、もう少し先になりますが……
とにかく、『逆レイプ』です
いいですよね、逆レイプ。普通なら考えられないシチュエーションです
弱者であるはずの女性が、逆転して男性をいたぶる
それは、現実的には少ないのではないでしょうか
Z「現実では、というより、二次元の創作物中においても少ないですね。エロゲとかは別として、一般の漫画でレイプされる女性、レイプによって心に傷を負う女性はいても、その逆はなかなかいない。というのも、やはり逆レイプというジャンルの現実感のなさゆえでしょうか」
Z「通常なら、腕力のある男性が女性を力づくで犯すのがレイプ。が、腕力の乏しい女性が男性を逆にレイプするというのは、男性側としては屈辱の極みでしょうね。そういう趣味ならそれはそれですが」
Z「軍隊出のマッチョな女性ならまだしも、普通の女性が逆レイプを行うためには、それなりの準備が必要になります。主に、薬物や縄、手錠など、動きを拘束する物品が基本となります。まあ、学園都市では四肢の動きを抑えられる程度の念動能力者はざらにいますから、割に手軽に逆レイプを行いやすい状況ではありますね。私もその一人ですし」
Z「ですが、逆レイプはやはり好いた男性に行わねば意味がない。どんな男性相手でも股を開けるような淫乱牝豚ならまだしも、私はそうではありません。上条先生でなければ、濡れることも勃つこともありません」
Z「そうすると、一つ問題が。上条先生は、能力では拘束できません。全て、あの右手が打ち消してしまいます。ということは、やはり物質的な拘束手段に頼るしかないということですね」
Z「睡眠薬で眠らせた後、縄等で自由を奪い、美味しくいただくと。……そして、重要なのは手順ですね」
Z「私はか弱い女子中学生です。上条先生に抵抗されたら、成す術がない。ということは、四肢をの自由を奪ったままでことに及ぶ必要があります」
Z「が、服を着せたまま四肢の自由を奪うと、服を脱がすことが出来なくなる。半脱ぎもエロいことはエロいですが、繋がるときにズボンとパンツは邪魔です」
Z「ということは、最低限ズボンとパンツは脱がす必要があるんです。シャツ一枚で縛られて気絶している上条先生。もちろん[らめぇぇっ!]は萎んだまま丸出し。なんとも間抜けな絵面ではありますが、起きた後に期待ですね」
Z「ふへへへ……おっと、失礼。涎が……」ジュルリ
Z「そして、準備が整ったらとうとうお目覚めの時間です。もうその後はあれやらこれやらし放題です。自慢のテク(未使用)で上条先生を見事に篭絡させて見せますとも、ええ」
Z「……え?お前ドMなのに逆レイプありなのって?何を言ってるんですか」
Z「当然、上条先生は私の好意を良しとしないでしょうね。上条先生に罵られながら、淡々と事を進める。いいじゃないですか」
Z「その後の展開によっては、上条先生に性的に責めてもらえる可能性もあるわけですしね」
Z「ふふ、萌えてきました……あ、燃えてきました!!」
Z「お、偶然にもこんなところに睡眠薬と手錠が二つ。……仕方がないですね。今すぐ実行してみますか。待っててくださいね、上条先生……ふふふ」
この後、Zさんは美琴さんに優しく粛清されました。
332 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/09 21:32:54.09 ee4qwJgo 64/214というわけで時間が掛かりましたが妄想しゅうりょー
朝
上条「ふああ…………今、何時だ?……5時か」
上条「……このソファ、やっぱりなんか魔術かかってんだろ。こんな時間に起きるなんて久しぶりだぞ」
上条「……玄関前は昨日の夜に御坂に罰として掃かせちゃったし……」
上条「やることねー」うだー
スタスタスタ スタ
黒子「上条先生?」
上条「んあ?白井か」
黒子「朝からだらしないですわね。ソファに手足を投げ出して寝転がっているだなんて」
上条「むしろ早朝だから普通じゃねえ?っていうか、白井こそ珍しいな。こんな時間に起きてくるなんて」
黒子「諸事情ございまして。……時に上条先生、今日はなにかご予定はございまして?」
上条「いや、とくにねえな。寮監としての引き継ぎ作業もある程度消化できたし」
黒子「あら、それは好都合。…………上条先生、今日は、私とお付き合いしていただけませんこと?」
上条「……お付き合い?」
黒子「はいですの。こちらの券を使わせていただけますわ」ピラ
上条「……デート券か。俺の意思を無視して作られた」
黒子「そうおっしゃらないでくださいな。ビンゴ大会を盛り上げる良い火種になりましたわ」
上条「それで盛り上がれる意味が分からないけどな」
黒子「女の子はこういう物に弱いんですの。それではご不満?」
上条「いや、上条さんは女の子よく分かんねえし、それで良いんじゃね?」
黒子「それで?」
上条「へ?」
黒子「今日はお付き合いしていただけるんですの?まったく、女性にこのような事を二度も言わせるものじゃございませんのよ」
上条「ああ、悪い悪い。別に大丈夫だぞ」
黒子「それは良かった。それじゃあ、今日はしっかりエスコートしてくださいまし」
上条「え?白井が行きたいところに行くんじゃないのか?」
黒子「それではデートになりませんわ。こういう事は殿方がリードしていくものです」
上条「そうかなあ……?」
黒子「まあ、個人の嗜好によりけり、ではありますけど。今日は私の嗜好に合わせていただけません?」
上条「まあ、デート券持ってんのは白井だし、分かったけど……上条さんはデートなんてしたことねえし、どこ行きゃいいのかとか分かんねえぞ?」
黒子「それを必死に考えるのが殿方のお役目ですわ。頑張って下さいませ」
上条「…………ぐう、朝からとんだ無理難題を言い付けられたぜ」
黒子「弱音を吐くだなんて、まったく殿方の風上にも置けませんわね」
上条「上条さんはどうせヘタレですよー……」
黒子「いつか私を助けに来たときの男気はどうされたんですの?ほら、しっかりなさいな」ペチペチ
上条「おでこ叩くな」
上条「そういや」
黒子「なんですの?」
上条「こうして髪を下ろしてる姿を見るの、新鮮だな」
黒子「確かに、普段は寝る直前まで髪を結ってますものね。寝間着姿などは、殿方に見せるものではございませんから」
上条「俺もスケスケのネグリジェなんて見たくないからなあ」
黒子「あら、失礼ですわね。私に魅力は無いと?」
上条「そういうわけじゃないけど。見たあと気まずそうだし」
黒子「それは否めませんわね。……それで?」
上条「ん?」
黒子「髪を下ろしていることに対する感想、まさかそれだけですの?」
上条「なんでだ?」
黒子「……はあ。普通、そういうときには『髪を下ろしても可愛いな』とか気の効いたセリフをいうべきですのよ」
上条「トレンディドラマの見すぎだろ。いつの時代の人間だお前」
黒子「随分な言いぐさですのね。黒子泣いてしまいますわ。およよ~……」
上条「わざとらしすぎるだろその嘘泣き。っていうか、俺に言われたって大して嬉しくもないクセに」
黒子「あら、バレてしまいましたの?まあ、誉められて嬉しくない女性はいませんでしてよ」
上条「相手が俺でも?」
黒子「ですの。それに、貴方のことは別に嫌っておりませんわ。昔ほどは」
上条「やっぱまだ嫌いなんじゃ……」
黒子「乙女心は複雑ですの。ま、こうしてデートにお誘いしていることからお察し下さいな」
上条「……デートの最中にこの世とサヨナラなんてサスペンスはありませんよね?」
黒子「……それ以上おっしゃるなら、本当にそうしますけど?」
上条「じ、冗談です!……嫌ってるワケじゃないと受けとります」
黒子「それが懸命ですわね。……では、朝食後に寮監室へ参りますわ。後の話はその時に」
上条「デートプランのタイムリミットはそこか……」
黒子「頑張って下さいまし?期待してますわよ」スタスタ
上条「プレッシャーが………………あ、白井」
黒子「なんですの?」ピタ
上条「髪下ろしても、大人っぽくて似合ってるよ。別にお前に言われたからじゃなくて、本心だからな?」
黒子「……まったく、言うのが遅すぎますわ」ハァ
上条「……すみません」
黒子「今日のデートで挽回して下さいませ。では、後ほど」
スタスタ
上条「……さーて、デートどうしよう」
412 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/11 02:37:02.36 P7aCtMAO 69/214さて、デートどうしよう
寮監室
上条「くそう、学園都市のデートスポットなんてどうやったら調べられんだ……?」
上条「学園都市のLAN回線に繋げば意外になんとかなんのかな」
カチャカチャ
ブゥーン
上条「えーと……デートスポットっと」カタカタ
上条「おー、結構特集ページあるもんだな。もっと教師とかの検閲とかに消されてるかと思ったけど」
上条「片っ端からページ見てくか」カチカチ
上条「公園……まあ定番か。ボートで池を遊覧ねえ」
上条「なんか古くさいな。……いや、白井はこのくらいが好みか?」カリカリ
上条「他には……ふうん、水族館か」
上条「なるほど、水産関連の研究施設の一部を改造してアミューズメントの一環にしたわけか。研究費も稼げて一石二鳥と」カリカリ
上条「この手の施設なら結構ありそうだな。水産以外は……普通に生物学とかか?」カタカタ
上条「やっぱりだ。屋内型動物園……ふうん。屋内レジャーは探せば探すほど出てくるな」カチカチ
上条「これなら案外イケるか?……問題は白井の期待に添えられるかだけど」
上条「なるようになれ、だな」カチカチ
数時間後・朝食前
上条「ある程度候補は決まったな。後は……女の子の意見も取り入れるべきか?」
上条「なあ、御坂」
美琴「あらおはよう。なに?」
上条「もし、デートに行くならどこがいい?」
美琴「どこって言われても……って、でっ―――!?」カァァ
美琴(い、い、今コイツもしデートに行くならって言ったわよね!?言ったわね!絶対に言ったわよ!!え?コレってもしかしてもしかするとデートのお誘い的なカンジなの!?いやでもそんなイキナリ誘われても心の準備が―――)アセアセ
上条「……御坂?」
美琴(でもコイツが行きたいなら行くしかないわよね!?うん、断るなんて失礼よ!そうよ、コイツの男を立ててやる為にも、デートのお誘いは受けなきゃ!ああ、でも、でも、でも、デートの時ってやっぱり緊張しちゃうって!あうう、絶対に変なコトしちゃう……)ワタワタ
上条「おーい、御坂さーん……?」
美琴(あ!っていうか、デートって何時まで!?まさか夜までだったりとか!?あ、あり得る……男ってやっぱり狼だし、コイツになら食べられても――って何考えてるのよ私っ!)モンモン
上条「……他をあたるか」
美琴(ああっ、ってことはやっぱり用意した方がいいのかな!?コンビニとか行くべきかしら!?やっぱり薄い方が良いのかしら……?)
美琴「ね、ねえ、やっぱり薄い方が―――って、いない!?」ガーン
美琴「うえええん、なんなのよお~~~っ!!」
C(御坂さんがいきなり泣き出した……っていうか、薄いって何がかしら?)
上条「あ、Aちゃん」
A「あら、上条先生。おはようございますわ」
上条「おはよう。あのさ、もしデートするならどこ行きたい?」
A「デート……ですか?」
上条「うん、デート」
A(……恐らく、言い方が紛らわしいだけで、これは私をデートに誘う旨の発言ではありませんわね)
A(大方、白井さんからデートプランを決めるよう言われたのでしょう…………ならば)
A「そうですわね……私なら、テーマパークに行きますわ」
上条「テーマパーク?」
A「最近、ラブリー・ミトンのテーマパークがオープンしたそうですの。そちらに行かれてみては?」
上条「ラブリー・ミトンって、あのカエルとかウサギのキャラのヤツか。……白井ってそういうの好きなのか?」
A「女の子の大半は、可愛いものに目がありませんの」
上条「ふうん。そっか、ありがとう。参考になった」
A「お力になれて光栄ですわ」
A(ふふ、上条先生は純粋ですわね。可愛らしいですわ)
A(白井先輩がキャラもののテーマパークが好きなわけがございません。……これで、少しでも二人の距離が離れれば重畳)
A(出る杭は打たねば……ね)
A「オホホ……オホホホホホホホホホホホ!!」
C(Aさんが悪役みたいな高笑いを…………怖い)
上条「Dさん」
D「あ、上条先生、おはようございます♪」
上条「おはよう。あのさ、もしデートに行くなら、どこに行きたい?」
D「で、デートですか?」
上条「ああ。参考にしようと思って」
D(こ、これは私を誘うための事前調査!?い、いや、そう考えるにはまだ早いわ。まだ、参考にする、としか言っていないワケだし)
D(ここは、無難に私が行きたいような場所を言うべきよね)
D「そうですね、やっぱりショッピング?」
上条「ショッピングか」
D「何かを買わなくても、色んな商品を見てるだけで楽しいんですよね」
上条「あー、なんとなく分かる」
D「やっぱり、そういう無難なセンが女の子は喜びますね」
上条「サンキュー、かなり参考になった」
D「いえいえ♪」
D(さて、こっから踏み込むべきかしら……?一体なんのための事前調査なのか、それが知りたいのよね……)
D(これが他の誰かを誘うためのだったら、私立ち直れそうにないけど……)
D(いちか、ばちか!)
D「ところで上条先生、今の質問―――って、いない!」
D「なによそれえ―――っ!!」
C(……今日はやたらと知り合いが叫んでる……怖い)
上条「さて、まあこんなもんかな。結構参考になる意見が多くて助かったぜ」
Z「ちょっとちょっとちょっと、ナチュラルにスルーしないでください上条先生。濡れますよ」
上条「あーはいはい、今上条さんは忙しいのでまた後でね」
Z「いくらなんでも酷すぎませんか?あまり打たれ過ぎると立ち直れませんよ」
上条「……なんでせうか?」
Z「(優しさに付け込むのって楽ですね……)私からも、ささやかな意見をと」
上条「……聞くだけ聞きます」
Z「やっぱり、おもちゃ屋でしょうね」
上条「おもちゃ屋?」
Z「ええ。こけしとか、最近はいいモデルも出てますし。若いカップルなら大盛り上がりですよ」
上条「おもちゃ屋でこけしって……いつの時代だよ。っていうか盛り上がれるか?」
Z「そりゃもう。男性のほうは、その夜を考えて別のところも盛り上がっちゃいますね」
上条「……なあ、それっておもちゃ屋?」
Z「はい」
上条「……うん、まあいいや。深入りはやめとく」
Z「えー」
朝食後・寮監室
コンコン
上条「はい」
ガチャ
黒子「失礼いたしますの」
上条「おう、白井か」
黒子「お約束どおり、この時間にやってまいりましたの。……貴方のほうは、約束は守れそうですの?」
上条「多分な。期待にそえられるかはわからねーけど」
黒子「一生懸命に壁を乗り越えようとする姿勢こそが美徳なのですのよ。内容の良し悪しなどは二の次ですの」
上条「そういうもんなのか」
黒子「ですの。もちろん、その上で内容もよければ満点ですのよ」
上条「せいぜい及第点までは頑張ります」
黒子「期待してますわよ」
上条「……ところでさ、白井」
黒子「なんですの?」
上条「今日は髪、結わないのか?」
黒子「……たまには、こういう日もございますの」
黒子「見栄を張らないのが貴方らしいといえば貴方らしくはありますけれど。……常盤台の美少女を目の前にして気負わないのは貴方だけでございますのよ」
上条「美少女って自分で言うか」
黒子「あら、私、自分はそれなりに可憐であると自負しているのですけれど」
上条「一般的に見たらかわいいのかもしれねーけど、それを自分で言っちゃうのがな……」
黒子「下手な謙遜は逆に周りを不快にさせるものですの。……話がずれてしまいましたわね。美少女というのは、私ではなくてお姉さまのほうですわ」
上条「御坂か」
黒子「ですの。お姉様は一見すれば非常にとっつき易い性格ですけれど、その素性は常盤台のエース・学園都市の第三位。どの方も素性を知った途端に、あのお美しい外見も相まってやや及び腰になってしまいますの」
上条「そうなのか?」
黒子「あまりに現実離れしすぎて、自分とは距離が離れていると思ってしまうようですのね。ため口で話していた方が急に敬語を使い出したりだとか。お姉様はそれを悩ましく思ってらっしゃいますの」
上条「ふーん、お嬢様っつか、エースってのも大変なのな」
黒子「ですので、いつだって対等な目線で対話する貴方は、お姉さまにとって貴重な存在ですの。認めたくはありませんが」
上条「会うたびビリビリされるのには参ったけどな」
黒子「それも親愛の裏返しですのよ。そうでもしなければ、対等であるという実感が湧かなかったのではないかと思いますの」
上条「なるほどな。……でも、お前は?」
黒子「は?私ですの?」
黒子「ま、お姉様とのご関係をそのまま維持してくだされば私としては都合良くはありますけれど」
上条「どういう意味だ?」
黒子「たまにはご自分で考えなさいな。答えが出るようになれば、男として一人前ですの。……ま、主役としてはどうか分かりかねますけれど」
上条「主役?」
黒子「ただのメタファーですの。……さ、そろそろ学舎の園の外周ですわね」
上条「そうだな……」
「おい上条!貴様、学校サボって女子とデートとは良い身分じゃないの!」
黒子「……お知り合いですの?」
上条「……常磐台女子寮も学舎の園も、俺の高校から近いのを忘れてた」
黒子「高校の同級生さんですのね。……少しお話になったら?」
上条「悪いな。……吹寄、久しぶり」
吹寄「久しぶりじゃないわよ。貴様、いつかのクーデターの時期から学校に顔を出さなくなって、皆寂しがっているのよ?」ズカズカ!
上条「悪い悪い」
吹寄「その癖、何故か欠席扱いにならないし…………ま、深く踏み込む気もないけれど。とにかく、元気そうで安心したわ」
上条「えぇっ!?……ふ、ふ、吹寄さんが俺のことを心配してくれていただなんて!?こ、これは夢か!夢に違いない違いあるまい!!」
吹寄「ケンカ売ってるのか貴様は」
吹寄「クラスは全員揃って一つ。クラスメートとして、多少なりとも気にかけるわよ」
上条「……本当に悪いな」
吹寄「構わないわよ。どうせ、大覇星祭の時みたく妙な事に奔走してるんでしょ。……ただ、たまには学校にその腑抜けた間抜け顔でも出しなさい」
上条「相変わらずひでえな」
吹寄「うっさいわね。貴様と打ち解ける事など一生無いと大覇星祭の時も言ったハズよ」
上条「だったらいっそ半端に気にかけないで欲しいです……」
吹寄「そういうわけにもいかないわよ。私の大事な友達の口から、貴様を心配するセリフばかり聞かされちゃあね」
上条「そんな優しい奴がいるのか……」
吹寄「秋沙よ秋沙。貴様が学校に来なくなってから、目に見えて萎れているわ。一時期復活した時があったけど、それも数日だったもの」
上条「そんなに俺を心配して……やっぱり姫神は良い奴だなあ」
吹寄「……ま、何も言わないわよ。今のセリフを秋沙が聞いたら脱力しつつも喜ぶだろうし」
上条「喜ぶのは分かるけどなんで脱力?」
吹寄「秋沙本人に聞けば手っ取り早いわ。その内学校に顔を出したときにでも聞きなさい。……それから小萌先生もかなり寂しがってるわよ」
上条「先生か……」
吹寄「『上条ちゃん、大丈夫でしょうか……』って授業中に急に上の空になるのよ。今、クラスで『上条が帰還した際に如何なる刑罰を与えるか』会議が進行しているわ」
上条「……多分、今後学校に顔を出すことはないと思うぜ」
吹寄「そしたら、街中で見つけ次第拉致監禁拷問決定だから」
上条「ごめんなさい」
黒子「愛されてますのね」
上条「なにが?」
黒子「貴方ですのよ。クラスメートの方からあれだけ心配されるだなんて、幸せですこと」
上条「あれは心配なのか……?」
黒子「心配してると本人も仰っていたじゃありませんの。それでも、あれだけの軽口を叩けるのは信頼している証拠ですのよ」
上条「そんなもんか」
黒子「貴方は周りからの好意に鈍すぎますわ。いつか刺されますのよ」
上条「友情ってそんなリスキーなの!?」
黒子「友情だけではございませんが……もう面倒ですわね。とにかく、貴方はもう少し周りからの好意に気がつき、形はどうであれ応えるべきですの」
上条「善処します……」
黒子「……それで?いつ戻るおつもりですの?」
上条「……分かんねえ。ぶっちゃけると、学校に戻らないのは俺の意思じゃないんだよ」
黒子「……どういうことですの?」
上条「統括理事会の意向だよ。詳しくは省くけど、今の特別休暇は強制された面もあるしな。……ま、戻れたら戻る」
黒子「……相変わらず大変そうですわね」
上条「本当だっての。まったく、なんで俺がこんな目にあわなきゃいけないんだかな。……これはこれで楽しい生活だから、そう悪くもないんだけど」
>>448続き
第十五学区
上条「第十五学区は、流石に朝早くから営業してる店が多いな」
黒子「流行の発信地ですもの。客層はスキルアウトから高能力者まで幅広くいらっしゃるみたいですし」
上条「夜中の営業は基本的に自粛するもんだが、この辺りの飲食店は明け方近くまでやってるみたいだからな。よく警備員からのツッコミが入らないもんだ」
黒子「裏を言えば、必要悪というべきですかしら。つまり、この辺りに素行の悪い生徒を集めることで夜中に一気に取り締まることが出来るんですの」
上条「……なるほど。誘蛾灯みたいなもんか」
黒子「表沙汰には出来ない理由ですけれど。ただ、そんな方々も集まるとはいえ、治安はそう悪くない学区ですの。人の往来も激しいですから」
上条「良くも悪くもいろんな人がいるって事か。……っていうか、白井は本当にこういうことに詳しいな」
黒子「風紀委員ですもの。各学区の事情から全ての裏道抜け道隠れた名店まで、出来る限りの情報は知って然るべきですの!」エッヘン
上条「……風紀委員って、校内の問題解決が仕事じゃなかったか?」
黒子「細かいことは良いんですのよ。ちょっとの越権行為程度、罪には値しないんですの」
上条「正義の味方の台詞じゃねえよソレ」
黒子「で、上条さん。第十五学区での動きは決めてあるんですの?」
上条「……ぶっちゃけ決めてません。なんかウィンドウショッピング的なカンジでいっか、っていうアバウトな目標設定しかしてませんですハイ」
黒子「まあ、及第点ですわね。何でもかんでもガチガチの予定を組むよりは、そのくらいの方がいいんですの。ただ、その様子では注目のお店などをピックアップしたりはしていないようですわね」
上条「おっしゃるとおりです……。上条さんにはどのお店がいいのかなんて皆目見当もつきません。っつーことで白井が行きたいところに行こうかなと」
黒子「マイナス2535点ですの」
上条「元々何点あったんでせうか?っていうか何点中?」
黒子「貴方にスケジュール管理を任せたというのに、現地で私任せというのはいただけませんわね。ただ追従するだけの男は、召使いにもなれませんの」
上条「すっげー厳しいな……」
黒子「リードしてくださいと言ったはずですもの。黒子は力強く引っ張ってくださる殿方が好みですのよ」
上条「……白井って御坂が好きなんじゃなかったっけ?リリィ的な意味で」
黒子「もちろん、お姉様一筋ですの。殿方なんて虫けら以下ですのよ」
上条「……なんだか言ってることが矛盾しているような」
黒子「『好み』としか言ってませんもの。虫けらの中で、良い虫けらなのがソレというだけのことですのよ」
上条「なんかもう、コイツと一緒に歩くの超こえーよ」
黒子「光栄ですの」
黒子「それはそれとして、そうですわね……まずは、あの店に行きたいですの」ビシ
上条「なんか自動ドアにデカデカとロゴが描いてありますね……ブランドの匂いがプンプンしてやがるぜ」
黒子「アンダーへヴンというブランドですの。女性向けの商品が多いですけど、男性向けのもありますのよ」
上条「どちらにしても上条さんには敷居の高いお店です……」
黒子「あら、私の行きたいところに行くとおっしゃったのは貴方ではございませんの」
上条「そりゃそうですが……ああ、常盤台のお嬢様に任せたらこうなる事ぐらい容易に想像出来たろ俺……やっちまった」
黒子「嘆いても現実は変わりませんのよ。あきらめもついたところで、さ、参りましょう」
上条「うう……絶対場違いですよ俺……」
ウィィィン
「「いらっしゃいませ」」
上条「…………」
黒子「まずはあちらのコーナーに……って、何を固まってらっしゃるの?」
上条「……いや、だって多分この店…………下着専門店、ですよね?」
黒子「そうですのよ。私のお気に入りブランドの一つですの」
上条「ブランドと聞いててっきり、上条さんはバッグやベルトなんかが売ってるお店かと思ったのですが」
黒子「Tバックやガーターベルトなら売ってますわよ」
上条「名前は近いけど全然違う商品ですよねソレ。とりあえず、せめて五階のメンズフロアへ行きたいのですが」
黒子「あら、デート中の女性を孤独にするおつもりですの?紳士の風上にもおけませんわね」
上条「だってヒラヒラ透け透けな下着ばっか陳列されてるんですよ!?上条さんには遠い世界すぎます!」
黒子「要は慣れですわ。それにいずれはこういう下着を目にするようになるのでしょうし」
上条「どの未来のハナシ!?」
黒子「女性は大体このような下着を履くものですの。……まさか貴方、女性はみな白やら縞やら水玉やらの下着を履くものとお思いのクチ?」
上条「いいじゃないですか一縷の望みの一つくらい!レースの下着なんて上条さんは怖いですよマジで」
黒子「女性に幻想を持ちすぎですのよ」
上条「この幻想はぶち壊さないで、お願いですから!」
黒子「……現実を見た方がよろしいのでは?」
上条「お前は鬼ですか!?そうですよね!?」
黒子「事実を言っただけですのに失礼な」
黒子「……時に上条さん。貴方がレースの下着が苦手でいらっしゃるのは分かりましたの。では逆に、子供っぽい下着はいかがですの?」
上条「子供っぽい下着?キャラとか動物プリントの奴とかか?」
黒子「ですの。そういった下着を、私くらいの年齢や貴方より年上の方が穿いていたら、どう思われますの?」
上条「うーん……悩むなぁ」
黒子「あら、悩むことですの」
上条「嫌いではないけど……大人のおねーさんが穿いてたら軽く驚くだろうな。意外性があって可愛いと思うけどさ」
黒子「なるほど」
上条「逆に、白井くらいの年齢が穿いてたら、そんなに違和感がないから特になにも思わないかな」
黒子「違和感がないって……レディをバカにしすぎじゃありませんの?」
上条「上条さんから見りゃお前も御坂もガキですよ。」
黒子「レースの下着に狼狽える貴方に言われたくありませんの」
上条「……おっしゃる通りで」
黒子「じゃ、あちらのコーナーへ行きますわよ。ほら、来なさいな」
上条「結局行くのかよう……」
黒子「当たり前ですの。今日みたいなことは滅多にありませんし、貴方に下着を選んで貰おうと思いますの」
上条「なぜ俺が……」
黒子「色々と事情がありますのよ」
黒子「んーっ、目移りしちゃいますのー♪」
上条「うー…目のやり場に困りますのー…」
黒子「私の口真似をなさらないで下さいな。……あ、これなんて如何ですの?」ピラッ
上条「……布面積狭すぎませんか?っていうかそれ布なの?T字の紐じゃねえの?」
黒子「そうですかしら?このくらいの方が付け心地はいいのですけれど」
上条「……履き心地じゃないんですね」
黒子「あ、こちらもなかなか可愛らしいですわね」ピラッ
上条「……紫のスケスケを可愛らしいとおっしゃりやがりますかこの中学生は」
黒子「趣味趣向は人それぞれですのよ……ま、確かに、完璧に可愛らしいというにはやや及びませんが」
上条「ややどころか『可愛らしい』の『可』の字もねえ気が……」
黒子「残念なのは、このヒップラインのレース生地ですわね。ここまで装飾過多であるよりは、むしろ無くしてシースルーくらいの方が……」
上条「これ以上スケスケにするってのか?それってもうなんにも隠せなくね?」
黒子「あら、なにを隠すんですの?」キョトン
上条「……なんでもないっす……」
黒子「そもそも、下着は付けている感触がないくらいがベストですの。ゴワゴワしたりしていると、演算の邪魔になりますもの」
上条「なるほど……と思いつつ、だったらスカートをもう少し長くしましょうよ白井さん」
黒子「それも同様の理由ですわね。膝の辺りをくすぐる布はないほうがいいですの」
上条「高能力者様には高能力者様なりの気苦労があるんですね……」
黒子「ですの。それに、動きの激しい風紀委員がロングスカートでコケました、なんて事になっては笑えませんの」
上条「なるほど、動きやすさでもそういう格好の方が良いのか……」
黒子「おわかりいただけまして?……さ、どちらがよろしいんですの?」ピラピラ
上条「……いや、だからといって俺に選べってのは酷じゃありませんか?」
黒子「そんなことありませんのよ。二択で指を指すだけじゃございませんの」
上条「動作の問題じゃなくてそれを選ぶという段階でイロイロまずいことに気付いてお願い!」
黒子「聞こえませんのー」ピラピラ
上条「ぐっ……だ、だったらまだ布面積の広いこちらのほうが良いのでは……?」スッ
黒子「なるほど、上条さんは紫レースがお好みですと」
上条「別に好きじゃないですよ!?ダメな二択のマシな方って意味だからね誤解生むような事言わないで下さい!!」
Z「そんなこと言って、好きなんでしょ紫レース」
上条「だから好きじゃねえって―――へ?」
Z「ん?」
黒子「」
上条「あのさZ」
Z「あ、今その紐の奴ちょうど穿いてますけど見てみます?レアですよ私の下着姿なんて」チラチラ
上条「そ、そんなスカート小刻みに持ち上げられても上条さんは釣られませんことよ!?っていうかたまに下着オンリーで点呼待ってるくせにレアもクソもあるか!」
Z「いや、私が下着を穿いているのがレアなんです」
上条「そっちのレアなの!?」
黒子「というか何故ナチュラルにいらっしゃるんですの……?」
Z「え?たまたま寮を出る二人が見えたので偶然同じルートを通って、私もよく使う下着店に入っていくのが見えたので奇遇ながら入店しました」
上条「完全に尾行じゃねえか……」
Z「はい」キリッ
黒子「そんなハッキリと……って、あのデート券は誰にも邪魔されずデートできる券ではありませんでしたの?」
Z「それがですね……>>141」
黒子「……まさかそんな裏口があったとは……通りでビンゴ大会に参加しなかったワケですのね……」
上条「しかもまさかそんなおざなりな説明で済まされるとは……」
Z「この私がわざわざ他の女と上条さんを二人きりにするわけがないでしょう?」
黒子「……言われてみれば」
上条「なにが言われてみればなのか分からないんですが」
Z「で、上条さん。いかがですか?今なら紐の食い込みを見れますよ?やっぱり生より紐とかが食い込んでる方がエロいと思うんですよ」
上条「あのなZ、ここ店だから」
黒子「私は風紀委員なのですけれど。公然猥褻でしょっ引いてもよろしいんですの?」
Z「それはよろしくないですね。……今夜あたりにリベンジするとしましょうか。下着のみで」
上条「今夜は絶対に寮監室で寝よう……」
黒子「というか、下着を着ける良心が有ったことに驚きましたの。……ところで、Z先輩。御用が…」
Z「用がないなら邪魔をするなと言いたいのでしょう?大丈夫ですよ、これはちょっとした挨拶なので」
上条「登場して即効セクハラとか随分なご挨拶だな……」
Z「セクハラは私のアイデンティティーです」キリッ
上条「捨てろよそんなプライド……」
Z「ということで私はもう消えますよ。ただ、要所要所で邪魔に現れるのでお気をつけ下さいね」ニヤリ
黒子「不適な笑みで犯行予告なさらないでくださいな……」
Z「ハッハッハ、それでは諸君また会おう!」スタタタタ シャッ!
上条「なんか悪役みたいな事言って試着室に隠れた……俺はこの状況をどう収拾つければいいんだ?」
黒子「試着室から忽然といなくなってますの……彼女、空間移動能力者ではありませんでしたわよね?」
店の外
Z「―――で、貴女は邪魔も出来ずに物陰から覗き見ですか?」ヌゥッ
美琴「にゃはぁっ!?」ビクーン!
Z「御坂さんらしいといえば御坂さんらしいですけどね。義理堅いというか」
美琴「あ、あれ?さっき店に入っていったわよね……?いつの間に私の後ろに!?」
Z「乙女には秘密がたくさんありまして。フフフ」
美琴「秘密って…………っていうか、Zさんは私を咎めに来たの?」
Z「一応釘を差そうかと思いまして。心配はあまりなさそうですが」
美琴「邪魔なんてしないわよ、多分。……アイツが黒子に変なことしなけりゃね」
Z「実は逆の可能性の方を危惧していたり、なんてことは?」
美琴「…………ぅ」
Z「……まあ、私の見立てではその心配はありませんよ。もしかしたら手前まではイクかもしれませんが、ガチでやることはありえませんね」
美琴「……手前まで行ったらもうマズイでしょ」
Z「それはどうでしょうね?……あ、あと実は、もう一つ釘を差さねばならないことが」
美琴「……なによ?」
Z「……あの二人のデート中に何かトラブルがあったら、必ず逃げて現場から離れてください。現場で自分が何かしよう、とは思わないように」
美琴「……わ、わかってるわよ」
Z「正直、こう釘を差す程度じゃ無意味な気はしますが……上条さんはともかく、貴女と白井さんだけは絶対に避難してくださいね。白井さんの空間移動があれば問題なく避難出来るでしょう」
美琴「わ、わかってるって……っていうか、なんでそんなに釘を差すのよ?何かが起きるってことのほうが稀じゃない?戦争も終わったし」
Z「……反学園都市の残党が暴れたりとか、なにがあるか分からないでしょう?スキルアウトだって未だ健在なワケですし」
美琴「前者はなさそうだけど……スキルアウトくらいならどうにかなるわよ」
Z「そういう傲りが上条さんや白井さんを危機に追いやるのだと理解してください。貴女は万能ではないのですから」
美琴「ぁう……分かったわよ……私のせいで二人になにかあったら寝覚め悪いし」
Z「それが良いです。……さて、じゃ、後はごゆっくり」スタスタ
美琴「あ、あれ?Zさんは帰っちゃうの?」
Z「少しばかり用事がありまして。次の邪魔の準備といいますか」ニヤリ
美琴「……自分はしっかり邪魔するんじゃない……」
Z「その方が色々と面白そうですし。……では、さらばです」スタスタスタ
美琴「……人混みに紛れたらあっという間に見失っちゃった……って、アイツと黒子は今どうなってんのかしら!?」キョロキョロ
店内
黒子「次は、コレとコレですの♪」
上条「もう勘弁して下さいませ……上条さんはもう一生分の下着を見た気分ですよ」ゲンナリ
黒子「なにをおっしゃいますの。まだまだ見足りませんわよ?」
上条「不幸だ~……」
美琴「なによ……黒子ったら、あんなに楽しそうにアイツと下着選んじゃって。アイツのこと類人猿とか言ってたじゃないのよ……」
美琴「うう……見てるしかできないのがもどかしい……」
美琴「……でも、こんな下着の専門店にアイツを連れこむ勇気は私にはないわね……なんか悔しい」
「………でしょうか?」
「……ここですね」
カツカツカツ コッ
「あ、貴女は……」
「あ、いつかの……」
美琴「へ?……って、アンタたち……」
上条「……じゃあそっちのピンクのベビードールでいいんじゃないか……?」
黒子「はいですの~♪……んー、結構選びましたわね。今日はこのあたりでやめておきますの」
上条「やっとスケスケ地獄から解放される……」
黒子「じゃ、会計してきますので、終わったら店を出ますわよ」
上条「あいよー……」
黒子「お待たせしましたの。さ、そろそろ良い時間ですし、第二一学区へ向かいますのよ」
上条「あー……やっとか」
ウィィィン
神裂「ですので―――って、あ」
五和「はっ」
美琴「…………う」
上条「……え?」
黒子「えっと……とりあえずお姉様、なぜいらっしゃるんですの?」
美琴「あ、あの、私は……た、たまたまここを通りかかっただけよ!!」
黒子「たまたま、ですの……でも、デート券によれば、そういった場合でも罰則は与えられるようですのね……?」
美琴「……ぅ」タジッ
上条「なんでここに神裂と五和が?」
神裂「えっと……Zに呼ばれまして」
上条「Zって……(ああ、天草式のほうか?)」
五和「Zさんが、学園都市側に移住する手続きをしてくれて……ここにくれば、移住の手ほどきをしてくれる人に会えると」
上条「い、移住?なんでまた」
神裂「あの子の調整も一段落ついたので、そろそろ身柄をこちらに移してもいいだろうと上が判断しまして。私たちは護衛です」
五和「上条さんもインデックスさんに付きっ切りでいるわけにはいかないでしょうから。ちなみに、インデックスさんはまだこちらには到着していませんよ」
上条「へえ、そんなことになってんのか……この前の件は無駄じゃなかったんだな」
神裂「ええ。土御門はよくやってくれました。……で、話は戻りますが」
上条「ああ、手ほどきをしてくれる人を探してるんだっけ。……でも、俺もさっぱりだしな……」ウーン
Z「あ、やっと到着しましたか。遅いですよ」
五和「あ、あれ?Zさん?」
Z「どうも、Zですよー」
美琴「あ、あれ?Zさんさっきどっかに行って……って、私服だったわよね?なんで制服なの?」
黒子「それよりも常盤台学生寮は私服禁止だったはずでは……?」
上条「あれ?さっき店で会ったZもそういや私服だったぞ?」
神裂「というか、なぜZが学園都市の学生の服を?」
五和「あれ?あれれ?……どうしよう、混乱してきました……」
Z「どうしても何も……私は、Zですから」
上条「全然理由になってねーよ……」
Z「まあどうでもいいじゃないですかそんなこと。それより、神裂さんたち。待ってましたよ」
神裂「手ほどきをしてくれる人って、Zだったのですか……?」
Z「はい。とりあえず、私についてきていただければ」
神裂「わかりました。……それでは、またそのうちに会いましょう、上条当麻」
上条「あ、ああ……またな」
美琴「え?なに?正直まったく状況が掴めないんだけど」
黒子「私もですわ。……これでは、デートも形無しですの」ハァ…
黒子「さて……お姉さま、お覚悟は出来ていまして?」
美琴「……ぅ」
黒子「お姉様?黒子と上条さんのデートを邪魔したことに対する罰則は受けていただきますのよ」
美琴「……わ、私だけのせいじゃないでしょ……?」
黒子「おあいにくですが、Zさんは元よりその他の方々に関しても罰則の適用外ですの。ここは、お姉様がお一人で罰則を受けねばなりませんのよ」
美琴「……うう……わかったわよ……」
黒子「それでこそお姉さまですの。やはり淑女たるもの潔くなくては。……で、上条さん」
上条「……なんでせうか」
黒子「お姉さまへの罰則、何がよろしいと思いますの?」
上条「え……上条さんには荷が重過ぎる質問なんですが」
黒子「ま、貴方ならそういうと思ってましたの。期待なんてしてません。……で、お姉様。こんなのはいかが?」ゴニョゴニョ
美琴「へ……?……ち、ちょっと黒子!なんでアンタにそんなことっ」
黒子「お姉さまのためを思って言っていますの。それとも、お姉さまの抱いている思いは信頼も出来ないような程度のものでしたの?」
美琴「……うう……わかったわよ。それでいいわよ……どうせ、アンタの思惑通りにはいかないんだから」
黒子「楽しみにしてますの」
上条「……なんだか乙女二人の会話に上条さんは入りにくい雰囲気ですよ」
538 : VIPに... - 2010/04/20 12:56:03.87 3ceeZCQ0 96/214そういやこのZさんはイギリスのと同一人物と考えていいのか?
539 : VIPに... - 2010/04/20 20:34:50.40 DncdNYoo 97/214>>538
学園都市とイギリスは違うし、五和・神裂の様子から行くと、両方居るとかじゃない?
540 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/20 21:49:11.66 LnLjp8Eo 98/214どうもこんばんび
Zさんについては多く語れません。ぶっちゃけ、混乱させるのを承知の上で書いています
台詞の中のすごくどうでもいい部分とか、ギャグらしきところなんかにちょいちょい伏線というかヒントはあるので、ぜひアレコレ想像してみてください
すごく分かりやすいネタを仕込んであります
ということで再開っしゅ
541 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/20 21:49:46.06 LnLjp8Eo 99/214最後の部分、ガチで噛みまみたorz
第二一学区
上条「結局御坂はすんなり帰ってったな」
黒子「ええ。お姉様はご理解のあるお方ですもの」
上条「みたいだな。にしても、まさか尾行してるとは驚いたぜ。白井を心配するのはいいけど、上条さんはそんなお猿さんじゃないですっての」
黒子(……お姉さまの尾行の理由を勘違いされてるようですのね。……この方は、どこまで乙女の気持ちをなめたら気が済むのやら)ハァ
上条「ん?どうした白井」
黒子「何でもありませんの。で、水族館とやらはどこにありますの?」
上条「この通りをまっすぐ行った先だ。突き当りがデカイ研究所の敷地で、そこの一部が水族館になってる」
黒子「まったく、上手いこと思いついたものですのね。研究に必要な水生生物を水族館として一般公開することで、研究費を稼ぐだなんて」
上条「無駄がなくていいな。人を楽しませることで、人の役に立つ研究が進められる。こんないい循環はねえよ」
黒子「まったくですの。……でも、いささか無粋な方々もいらっしゃるようで」
上条「さっきから目に付くよなあ。警備員でもないみたいだけど、この一体にちらほらいる重装備の連中は一体なんなんだ?」
黒子「この辺りに住居を構える、統括理事会の守国 大氏の私設部隊ですの。以前殺害されたトマス=プラチナバーグ氏の後釜らしいですけれど、随分と嫌な噂ばかり聞きますのよ」
上条「あんまり関わりたくないもんだな。にしても、こんだけの部隊を配さねーと安心できねえもんなのか?」
黒子「それだけ恨まれているということですのね」
上条「研究所の正門はここだな。水族館自体の入り口は、一般公開通路の奥みたいだ」
黒子「でも、中を覗き見るに通路の壁にも様々な資料が展示されているようですの。案外この通路だけでお腹一杯になれるかもしれませんわね」
上条「上条さんは写真じゃ満足できませんよ。ちゃんとこの目で魚が見たいです」
黒子「当然ですの。実物と写真は別腹ですのよ?さ、参りましょう?」ギュ
上条「うお、し、白井!て、て、手!!」
黒子「はて?なんですの?手がどうかしましたか?」
上条「い、いや、だって手を繋ぐなんて……」
黒子「あら、デート中の男女が手を繋ぐことの何が不思議ですの。水族館の中ではぐれないように、しっかり捕まえておいてくださいまし?」
上条「う……わ、わかったよ。……俺の手、汗ばんでて気持ち悪くないか?」
黒子「人間誰しも手汗の少しくらいはかくものですの。そんな小さなことを気にするようでは淑女は務まりませんのよ」
上条「なんだか男らし……いや、これ言ったら失礼だよな……」
黒子「貴方が変なところでなよなよしいだけですの。普段の男らしさを存分に発揮しなさいな。それとも、緊張なさってますの?」
上条「う、そ、そりゃいきなり可愛い女の子に手を握られたら緊張しますよ」
黒子「……全く、おばかさんですのね。それなら緊張し続けるとよろしいですの。すぐに慣れますわよ」グイグイ
上条「うお、いきなり引っ張るなって。ちょ、微妙に痛いんですがなんか怒ってませんか白井さん!?」
黒子「思いのほかあっさり進めましたわね」
上条「だな。意外と来てる人が少ないみたいだ」
黒子「やはり外の警戒態勢のせいだと思いますの。あんな刺々しい雰囲気では、来ようなど思えませんわよ」
上条「でも、空いてるからラッキーっちゃラッキーだけどな。……えーと、順路はあっちか?」
黒子「ですの。最初は学園都市近辺の水生生物だそうですの」
上条「へえ、この辺にいるんだな」
黒子「近辺といっても外周でしょうけど。ただ、学園都市周辺は排水もなく、むしろ浄化システムが逐一水を綺麗にしているので、かえって水質自体は水準が高いみたいですの」
上条「じゃあ結構生き物がいたりするのか?食える魚とか」
黒子「いるんじゃありませんの?大体の魚は美味しくいただけますもの」
上条「……沢山いるかな」
黒子「……まさか、自分で釣って捌こうとかお思いですの?やめた方がよろしいと思いますの。あくまで外周ですし」
上条「くっ……釣って捌けりゃ、スーパーで切り身を買うより全然安上がりなのに……」
黒子「……心中お察ししたいところですが、正直思考が離れすぎてついていけませんわ」
上条「お嬢様に分かるか、この悔しさ……。くそ、やっぱ特売狙うしかねーんだよな……」
黒子「……じゃ、魚見ますわよ」
学園都市近海エリア
上条「このプレートの『マハゼ』って、要はハゼだよな?隣人サマが釣堀で馬鹿みたいに釣ってきたのをおすそ分けしてもらったことがあるぜ」
黒子「稚魚だと天ぷらなんかが美味しいのですが、成魚になると20cmくらいですから、お刺身にしても美味しいお魚ですの」
上条「俺は天ぷらにしたけど、刺身はしらなかった。博識だな」
黒子「調理実習で魚の捌き方もやりますから。手軽に手に入るので教材としてはもってこいですの」
上条「……住む世界が違う……」
黒子「……あら、この底にいるのはアナゴですわね」
上条「え?どこ?砂利しかねえじゃん」
黒子「ほら、そこの盛り上がっているところから黒いものが見えますでしょう?それですの」
上条「……っていうか、プレートだとうなぎもいるみたいだな。うなぎとあなごの区別がつかねえ」
黒子「鱗があるのがうなぎ、ないのがアナゴですの。まあ、捌かれてしまうと食べるまでイマイチ区別がつきませんけれど」
上条「上条さんには味の区別もつきませんよ……」
上条「小さい水槽のすぐ隣がデカイ水槽ってのもシュールだな」
黒子「この水族館に展示されている魚は、生態研究よりも解剖や調理法研究に回される魚たちですもの。要は、管理しやすければよし、といった配置ですわね」
上条「へえ、群れる小魚とデカイのとサメとエイが一緒に泳いでるのって管理しやすいのか?サメが他の魚食ったりとかしねーの?」
黒子「こちらに展示されているサメはプランクトンや海藻類などを食べる種類ですから、他の魚を食べることはありませんの。というか、サメはそう恐ろしい生き物じゃありませんのよ?」
上条「サメのパニック映画の印象が強すぎるんだよな。肉を見つけりゃとって食う!!みたいな」
黒子「一部にはそういうサメもいますけど、サメの大半は無害ですの。凶暴な種類は全体の一割にも満たないんですのよ」
上条「そうなのか?俺はてっきり、サメの大半はヤバイのかと……」
黒子「そういった理由で大量に殺されて絶滅に瀕したサメもいましたわね。可哀想なほどに見た目で損をしている魚ですの。
例えば日本近海にもいるシロワニという種は、見た目から強暴だと思われがちで度々乱獲されましたけれど、その実学者から『巨大な仔犬』と評されるほど大人しく無害な種なんですの。
場所によっては、シロワニのすぐそばを並んで泳ぐダイバーの姿も見られますのよ」
上条「へえ、なんつーか申し訳なくなってきたな……じゃあ、サメって結構可愛いんだな。よく見ると愛嬌のある顔をしてるし」
黒子「ですの。……まあ、赤ん坊時代に母親のお腹の中で兄弟同士が共食いをする、という凄惨な人生を歩んではいるのですけれど」
上条「……やっぱこええ」
河川エリア
上条「……でけえ」
黒子「綺麗ですのね」
上条「こんなデカイ魚が川にいんの?泳げるの?」
黒子「アマゾン川や黄河のような、海のごとき川もありますもの。……アロワナは鱗が綺麗ですのよね。見入ってしまいますの」
上条「光を浴びてるとキラキラ反射するもんな……って、うおう!?蛇!?」ビクゥ
黒子「ライギョですわね。愛好家の間では、その体躯と頭の形から『スネークヘッド』とも呼ばれていますの。模様もニシキヘビに近いですわね」
上条「あー、ビビった。水の中をデカイ蛇が泳いでるのかと……」
黒子「あら、泳ぐ蛇はいますのよ?アナコンダなんて有名ではありませんの」
上条「ああ、映画見たけどすっげー怖かったな……あんなサイズの蛇がマジでいんのかよ」
黒子「サイズはあそこまで極端じゃありませんわ。人を飲んだなどという事例もほぼありませんし」
上条「……なんか、映画で間違った知識ばっか仕入れてる気がする」
黒子「そんなものですの。映画は映画で楽しんで、正しい知識もきちんと仕入れる。それが一番良い映画の見方ですのよ」
上条「……勉強になります」
上条「……こちらのお魚は、ピラニアですか」
黒子「ですの。……上条さん、手を強く握り締めるのはおやめになってくださいな」
上条「……だってこえーじゃん。なにこの牙。なにこの面。なんでこんな群れてんの?コイツらの真っ只中に落ちたら数秒で骨になるって絶対!」
黒子「それもあまりにオーバーな印象ですのよ。ピラニアは実際には人を襲うどころか近づきすらしませんのよ」
上条「なんですと」
黒子「非常に臆病な魚ですの。たとえ貴方がピラニアの群れの真っ只中に落ちたとしても、ピラニアたちが真っ先に避難しますのよ。
まあ、パニックを起こしているので、逃げようとしている際に牙が接触して傷を負う、くらいはあるのでしょうけど。食らいつくことはありませんの」
上条「はー……今日は俺の知識がどんどん上塗りされていくぜ」
黒子「それはいいことですの。解説し甲斐があるというものですのよ」
上条「もっとご教授お願いします、白井先生」
黒子「任せてくださいですの」エッヘン
海洋エリア
上条「……広いなー!」
黒子「まさか、通路をドーム状に水槽が覆っているとは思いませんでしたの。通路自体も結構広いですし、まるで海中散歩ですのね」
上条「すっげー、なんかデカイのが泳いでる……って、あっちはなんかちっさいのがグルグルしてるぞ!?うおお、なんだこれスゲエ!」ワクワク
黒子「……上条さん、水族館に来るのって初めてですの?」
上条「え?あー……そう、だな。多分」
黒子「多分?ご自分のことですのに」
上条「え、いや、初めてだ初めて!上条さんは感動しきりですよ!うおおー!!」
黒子「まったく、どこのお子様ですの」クスクス
上条「周りにお客さんいねーし素直にはしゃいでもいいだろ!?ってうおおお!?すぐ真横をサメが!?」ビクゥ
黒子「あらあら、シュモクザメですのね。頭の横にせり出ている部分は『ロレンチーニ器官』といって、微弱な電気を察知して獲物を探す役目を持ってますの」
上条「へえ、そんなことが出来んのか……って、もしかして御坂も似たようなことが出来たりとかすんのか?」
黒子「ロレンチーニ器官はゼリーの塊ですけれど、お姉さまなら生態電気を感知して人探しも出来ると思いますの。もっとも、大雑把に生き物がいる、程度の感知にとどまるとは思いますけれど」
上条「……もしや、帰り道にちょいちょい絡まれたのってそのせい……?」
黒子「多分、そうですの」
上条「あのすっげえデカイのって鯨か?」
黒子「サメですのよ。ジンベイザメといって、世界最大の魚ですの」
上条「へー、アレもサメなのか。あんだけデカイと、一日に魚何匹食うんだろ」
黒子「主食はプランクトンですのよ。海水ごと吸い込んで、濾しとって食べるんですの」
上条「そんなんで良く生きてられるな……この世には小さいくせにバカみたいに食わなきゃ生きてられない奴だっているのに」
黒子「そういえばネズミにそんな種がいましたわね。一時間に一度は食べないと死んでしまうという、食べるために生きているようなネズミですけれど」
上条「……まあ、小動物って点じゃあ近いものはあるか?……お、エイが来た」
黒子「オニイトマキエイですのね。マンタ、という呼び名のほうがメジャーですの。世界最大のエイで、主食はやはりプランクトンですの」
上条「体がデカイ奴ってのは随分燃費がいいんだな」
黒子「実際、自然界においてはそのような傾向があるようですのね。数が余りある餌を摂取すれば、飢える心配もありませんもの」
上条「なるほど、たしかにそうだな。……って、あのエイの腹にくっついてるのって魚か?」
黒子「コバンザメですのね。ああして大型の生物に寄り添うことで、自分の身を守ると同時におこぼれの餌を得ているんですの」
上条「すっげえ小物な生態だな。ビアージオって呼んでやりたい。まあ、厳しい自然で生きるにはそのくらい必要なのか?」
黒子「ですの。……っていうか、ビアージオって誰ですの?」
「わー、おっきいおさかなだー!」
「ほらほら、走らないの」
「見て見ておにーちゃん!こんなにおっきいよー!!」
「うおー、ひとで!えびもいるぜー!!」
黒子「他のお客様もいらしたようですのね」
上条「仲良さそうな親子連れだな。お母さんは優しそうだし、兄弟は三人仲良さげだし」
黒子「やはり、こういう場所には子供の笑顔が似合いますのね」
上条「だな……って、白井あの子らとあんま年かわんねーだろ」
黒子「な、なにをおっしゃいますの!?」
上条「だってあの子ら見た感じ小4とか小5じゃね?あの小さい男の子はまだ幼稚園っぽいけど、他の男の子と女の子は結構大きいじゃん」
黒子「で、ですが子ども扱いは心外ですの!私は年齢不相応に大人びているはずですのよ!?」
上条「はいはいそーですね、白井ちゃんは大人ですー」ナデナデ
黒子「―――っ!///」カーッ
上条「お、あれってイワシだよな……って、白井さん?」
黒子「……っ///」プルプル
上条「あ、あれ?なぜ顔を真っ赤にして震えていらっしゃるのでせうか……?」
黒子「……前言撤回しないと、体内に串を叩き込みますのよ……?」プルプル
上条「す、すいませんでしたーっ!!」ドゲザァ!
黒子「れ、レディに対してあのような仕打ちなど、男性の風上にも置けませんの!」プンプン
上条「も、申し訳ないっす……」
黒子「こ、子ども扱いなど……わ、私は貴方より知識があると自負していますのよ!?」
上条「おっしゃるとおりで……」
黒子「……と、とにかく……私を一人前の女性として扱ってくださいませ。これは命令ですのよ!」
上条「り、りょーかいしました……(子ども扱いにムキになってる段階で子供なんじゃ……いや、恐ろしいので言葉には出せませんけども)」
黒子「……ちなみに、アレはイワシであってますの。あのように群れて行動するのが基本ですの。ちなみに回遊魚だとか、出世魚であることでも有名ですの」
上条「回遊魚ってのは泳ぎ続けないと死んじまう魚だろ。出世魚ってなんだ?」
黒子「成長によって名前の変わる魚ですの。例えば、イワシの稚魚はシラス、そこからカエリ、コバ、チュウバ、オオバと名を変えていきますのよ。……ほら、アレも出世魚ですの」
上条「あれは……なんだろ、ブリ?」
黒子「正解ですの。関東では稚魚をモジャコ、そこからワカシ、イナダ、ワラサ、ブリとなっていきますの。ちなみに、地方によってはハマチやメジロといった名称になるときもありますの」
上条「へえ、イナダとブリとハマチって同じ魚だったんだな。知らなかった……あ、あれってマグロ?」
黒子「はい、マグロですの。先ほどのイワシと同じ、回遊魚ですの」
上条「へえ、マグロも泳ぎ続けなきゃ死ぬんだな……だからあんなに身がしまってるのか?」
Z「ちなみに私はマグロじゃないですが、ベッドの上では動き続けてくれなきゃ死にます。身も結構しまってると思いますよ」
上条「……え?」
黒子「」
Z「どうも、再び来襲しにきましたZですよ」
上条「……お前は下ネタで登場しなきゃ死ぬのか?」
Z「はい。下ネタを抜いたら死にます。キャラ的に」キリッ
上条「あ、なるほど」
黒子「なるほどじゃありませんのよ。……まったく、Zさんも大概に邪魔がお好きですのね?そういう方は、馬に蹴られてなんとやらですのよ?」
Z「ふふ……実際は、馬に蹴らせるほど思い煩ってもいないでしょう?」ボソリ
黒子「……一体、何の用ですの」
Z「なんのことはありませんよ。邪魔しにきました。きっと、そろそろアシカショーだのイルカショーだので濡れ透けイベントが発動するころだと思ったので」
黒子「そういうショーは後ろの方で見るので問題ありませんの」
Z「おや勿体無い。合法的に公開露出プレイが出来るのに」
上条「お前は一回捕まった方がいいぞ」
Z「もう捕まってますよ。……上条先生の魅力に」フゥー
上条「うはああ…///って、なに首筋に息吹きかけてんだ!やめなさい!!」ズビシ
Z「あふうん///ぶつならもっと容赦なくお願いします」
黒子「……他のお客様がいるんですのよ。お二人とも少し黙ってくださいまし」
上条「俺もかよ!?俺悪くねーじゃん!!」
黒子「うっさいんですの」
黒子「で?まだここにいるおつもりですの?」
Z「ええ。しばらくはお二人についていこーかなーと」
黒子「……上条さんはどうされますの?」
上条「へ?俺ですか?」
黒子「今この場をどうするか、上条さんが決めてくださいまし」
上条「え、えーっと……」
Z「……」じぃー
黒子「……」じぃー
上条「……」ダラダラ
黒子「……」じとー
Z「……」むちゅー
上条「ちょっと待てコラ。Z、なぜ目をつぶって唇を尖らせて顔を寄せるつまりキッスをしようとしているのでせうか?」グググ…
Z「誘われた気がしたので!さあ、大人しく唇を明け渡してください!」グググ…
上条「離れろコラ!!」
黒子「これで済みますの」ピトッ
Z「あら―――」シュン!
Z「―――おぐっ!!」ドサア!
上条「うおおっ!?容赦ねえ!?っていうかZがZらしからぬ悲鳴というか呻きを!?」ビククッ
黒子「本当なら頭から落としてもいいのですけれど、流石にそれは気が引けるのでお尻からで我慢しましたのよ」
Z「うう……尾てい骨のあたりがズキズキします…ハッ!か、上条先生!お尻が痛いのでナデナデしてください!!」ズズイ!
上条「なぜ!?というかお尻痛がってる奴がそんな喜色満面で近づくんじゃねえよ!」
Z「痛いところを撫でて痛みを和らげるなんて昔ながらの常套手段ですよ!さあ、ナデナデサワサワモフモフしちゃってください!!」ズズイ!
上条「ええい尻を押し付けるな!離れろ離れなさい離れやがれZ!そうじゃねえとまた…」
黒子「えい」シュン!
Z「あだ――っ!?」ドサッ!
上条「ほら言わんこっちゃない……ほら、撫でたりはしねーけど手なら貸してやるから。立てよZ」ギュッ
Z「へ?……あ、ありがとうございます///」スッ
黒子「……じゃ、Zさんもご一緒してよろしいということですのね?」
上条「え?いや、そうとは言ってないんだg」
黒子「ほら、さっさと先へ行きますのよ!」ツカツカ
上条「し、白井?おい、待てよ!」
Z「ああん上条先生、手を握ったまま急ぐだなんて、ご・う・い・んっ///」
上条「……やっぱ手を離していいか?」
(まったく、なんなんですの?)
(私とのデート中でありながら、他の女性にうつつを抜かすなど……言語道断ですのよ)
(これでは、やはりお姉様をお渡しするわけには行きませんわね)
(………………)
(いえ、違いますの……)
(一体、なんだっていうんですの……)
(お姉様に相応しい男性かを見極めるために、こうしてデートをしているはずですのに)
(なぜ)
(なぜ、私は……)
(こんなにも…………)
上条「……」
Z「あんまり人いませんねー。ベンチガラガラですよ」
黒子「……そうですわね」
「「…………」」
Z「……(なんでしょうこの沈黙……)」
上条「……あのさ、白井」
黒子「なんですの」
上条「……なんか、ごめんな?」
黒子「……ご自分のなにが悪いのか、分かって言ってらっしゃるの?」
上条「……お前とのデート中に、他の女の子と話していたから……じゃないのか?」
黒子「……当たらずとも遠からじ、ですわね。まあ及第点ですの……いえ、違いますわね」
上条「え、当たってなかったのか……?」
黒子「いえ、当たってはいますわ。……ただ……」
黒子(きっと、この方は分からないのでしょうね。私の自分への憤りなど)
黒子(この方はそのとばっちりを受けているだけだというのに……)
黒子(……黒子は、やはりまだお子様ですの)ハァ
Z「ほら、二人とも。イルカ・セイウチショー始まっちゃいますよ。楽しみましょうよ」
黒子「貴女がそれをいいますの?……ま、楽しむべきはごもっとも。楽しみましょう」
上条「そうだな。……白井」
黒子「なんですの?」
上条「この後挽回させてくれ。上条さんもこのまま終わる気はありませんよ」
黒子「……期待、してますのよ」
上条「おう、任せてくれよ」
Z「……あ、係員のおねーさんが出てきましたよ。水着にパーカーっていいですよね」
上条「着眼点おかしくねえ?」
黒子「まあ否定はしませんのよ。あら、あの奥のガラス窓に見えるのは待機中のイルカですの?」
上条「どこだ……ってアレか。わかんねーけど、多分そうなんじゃないか?ガラス窓の下の水中にゲートっぽいの見えるし」
Z「イルカって結構好きなんですよね。可愛いし、人懐っこいし」
黒子「イルカは頭もいいんですの。どこぞのお猿さんとは違って」
上条「……それって俺のこと?」
黒子「さあ、どうですかしら」
「―――さあ、それではイルカ君たちに登場してもらいましょー!みなさん、拍手でどうぞ!!―――」
パァァ――ンッ!!
ザババババババ ダッパァン!!
上条・黒子・Z「おぉー!!」パチパチパチ
上条「ゲートが開いた途端に飛び出してきたな。息ぴったりでなんかスゲー」
黒子「餌をもらえると思ってますもの。芸だってそのためにするんですのよ」
上条「……芸をするだけウチの(元)居候共よりましだな」
Z「私も餌をもらえれば芸をしますよ。餌はもろちん上条さんのソーセージです。芸は花電車とか?」
上条「絶対餌なんてやらねえよ!というか今『もちろん』をワザと噛んだろ!っていうか花電車ってなんだ!?」
Z「そんな一気に捲くし立てられても。ちなみに、花電車っていうのは絶滅寸前の女性器を使った宴会芸です」
黒子「そんな話をイルカのショー中に話すんじゃありませんの。プールの真上に飛ばしますのよ?」
Z「すいませんこんな客もいない中で濡れ透けなんてやっても濡れ損なので勘弁してください」
上条「そういう理由かよ!」
黒子「上条さんもヒートアップしすぎですの。衣類だけプールに飛ばしますのよ?」
上条「申し訳ありません」
Z「ぜひ!ぜひ!」ハァハァ
上条「お前は落ち着けよ!」
627 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/24 00:41:22.08 nLc9lkAo 118/214どうもこんばんび
昨夜はハルヒ投下後に死にました
っつーことでお待たせして本当に申し訳ないです
では再開……の前に、ちょっと小ネタ挟みますか
書き溜めてるわけでもないんですけどね
常盤台女子寮
ガヤガヤ ワイワイ
上条「……こんな時間まで談話室で何やってんだ……もう消灯だってのに」
ガチャ
上条「おい、お前ら―――」
A「じゃじゃーん!」
D「おー、可愛いじゃん!さっきのもいいけど、それも似合う!」
C「羨ましいなー……私じゃそういう華やかなのは着れないし」
B「何言ってるんですか!C先輩だってお肌綺麗だし、眼鏡はずしたら綺麗系だし、地味なのじゃなくてもいけますよ!」
A「そうですわよ、C先輩は引っ込み思案すぎますわ!もっと自分に自信を持って!」
C「え……そうかな?ありがと……」
上条「……おい、お前ら俺を完全無視か」
A「あ、上条先生。ご機嫌麗しゅう」
上条「麗しゅうじゃねえよ、もう消灯だぞ!」
D「え、もうそんな時間?アチャー」ペチ
C「それじゃあ、これでお開きですね」
A「ま、待っていただきたいのですが!」
上条「え?いや、消灯は消灯だしさっさと部屋に……」
A「消灯とはいえ、まだわずかに時間があります。……D先輩、ほら服」チラ
D「へ?服…………あー!にゃるほど!!」ポム
B「え?ちょちょちょなんですか?二人だけで会話進めないでくださいよ!」
C「……なんだか、嫌な予感が……」
上条「嫌な予感っつーか、だから消灯までにとっとと部屋に……」
A「上条先生!お頼みしたいことがございます!」ギュッ
上条「え?な、なんでせうか!?話を聞くから手は離して欲しいのですけど!」
A「私たち、今日私服を買いましたの!ただ、女性陣のみの意見では偏りが……そこで上条先生、ぜひ品評を!!」
上条「ひ、品評!?……っていうか、この寮私服禁止だろ?」
D「所持までは禁止してないですもん。やっぱ女の子たるもの、着なくても洋服は欲しいものなんですよ」
上条「は、はあ……」
A「さ、品評を!」ギュウ
上条「いや、それは明日に……」
D「みんなー!上条先生が服品評やってくれるって!!」
「「わー!!」」パチパチパチ
上条「お前らなあ……罰則覚悟しとけよ」
D「上条先生は優しいので、なんだかんだキツイ罰はくれないんですよね」
上条「うっ……図星だ」
D「ふっふー♪上条先生のそーいうとこ大好き!!」ムギュウ
上条「お、おい!抱きつくな抱きつくなっ!!」ワタワタ
B「あっ、それは駄目ですよ先輩!」グイー
D「あーれー」ズルズル
A「じゃ、まずは私からいってもいいですか?」
B「どうぞどうぞ!」
C「……いいのでしょうか?」
B「C先輩はカタいですねー。いいんですよちょっとくらい」
A「じゃ、まずは私のコレを―――」
ガチャ
黒子「もし、上条先生。もうすぐ消灯ですのよ……ってあら」
美琴「なんかうっさいわねー……って、なにしてんのよ?」
上条「お、おう白井に御坂。ちょっと待ってろ」
A「……チッ、まさかのタイミング」ボソリ
上条「ん?」
A「なんでもないですわ♪」
黒子「……上条先生のお声が聞こえたと思って呼びに来てみたら、あらあら寮生と素敵なお戯れの途中でしたの。これは失礼しまして」ジトッ
美琴「……仕事を放棄してまで寮生の女の子に囲まれたかった理由、詳しく聞かせてもらおうかしら?」ビリッ
上条「い、いやその解釈は誤解というか……」
D「あ、あの!無理言って消灯前に品評してもらおうとしてたのよ!服の!」ワタワタ
黒子「お洋服ですの?……ああ、そういえば今日はセブンスミストに行くとおっしゃってましたわね」
B「新しいお洋服ですし、男性の方の意見も聞きたいなーって!」ワタワタ
美琴「……まあ、コイツのお人よしは知ってるし、理解は出来たけど……」ジッ
上条「……誤解は解けたようで何よりです」ハァ
美琴「アンタ、寮監代理なんだから流されずにしっかりやんなさいよ……」
上条「……おっしゃるとおりで」
A「ああ、御坂先輩、私たちが悪いのです!そんな風に上条先生を責めないでくださいませ!」
A(ふふ……責める御坂先輩と庇う私……小さなリードですが積もれば大きなリードですよ……)
D「私からも、この通り!」
D(上条先生に申し訳ないことしちゃったなー……反省)
美琴「うっ……わ、私も言い過ぎたわよ。別にそんな責めるつもりじゃなかったっていうか……」
B「……あ、そーだ」ポム
上条「ん?」
B「もしよければ、御坂先輩と白井さんもどうです?試着というか。いっそ、プチファッションショーしちゃいましょうよ!」
C「ええっ!?寮則違反を咎められたのに反省無しですか!?」
美琴「え、ち、ちょっとBさん何言って」
黒子「それは名案ですの!この場にあるお洋服をお姉様が着られたらと思うと……ウフエヘアハよだれが」ジュル
美琴「 」
上条「えーと……これは御坂たちも巻き込まれる流れ?」
美琴「ちょ、ちょっと黒子!アンタ一応風紀委員でしょうが!学生の模範としてルールを守りなさいよ!」
上条「そういや白井って風紀委員か……やっぱ、寮監代理としては消灯の時刻は守ってもらわねーと」
黒子「お姉さまにだけは言われたくないんですの……そ・れ・に」
黒子「……ここで普段見せない私服姿を見せれば、上条さんに猛アピールできますのよ!」ボソボソ
美琴「……!……な、なるほど……私、私服見せたことないもんね……」ゴニョゴニョ
美琴(私服見せたらどんな反応するのかな……や、やっぱ「可愛いな、御坂」とか!?キャア、そんな事言われたら私恥ずかしすぎて死んじゃうーっ///)プシュー!
美琴(あ、でもコイツにそんな気の効いた台詞って期待できないわね……あ、でも、「似合ってるぞ」くらいは言ってくれるかも!ああん、そんな事言われたら寮則破ってでも私服着ちゃうわよおおっ///)ブンブン
黒子「……お、お姉様?」
A「……じゃ、御坂先輩も賛成の方向で。さーて、改めてトップバッター誰にします?」
上条「え、寮監代理としての俺の意見とか無視なの?」
D「じゃあ、ここは御坂さんで!」
美琴「え!?わ、私!?……し、しょーがないわねー。じゃーあ、このお洋服に……」
ガチャ
Z「夜のファッションショーと聞いて、透け透けベビードールでいざ登場です!」ババーン
一同「 」
上条「……やっぱ解散で」
637 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/24 02:23:57.17 nLc9lkAo 125/214ということで品評会編おわりんぐ
品評してねえけど勘弁ね
そいじゃあ本編に戻りましょうか
「わーっ!水しぶきがー!」
「うわー、おにーびしょびしょー!」
「ほらほら、タオルで拭きなさい。風引くわよ」
「いいなー、ぼくもびしょぬれたい!」
黒子「おや、先ほどの家族みたいですの」
上条「そっか、あの親子も見てるんだ」
Z「あらあら、仲良さそうな親子ですね」
黒子「何度見てもいいですわよね、ああいう仲良さげな光景は」
Z「まったくです。特にあの男の子と妹さん、その内しっぽりハメあうほどの中に……」
上条「ならねえよ!っていうか、仲良さそうってそっちの意味か」
Z「ええまあ。最終的には弟君も交えての3Pに……」
上条「そげぶ」
Z「ああ、おざなりなツッコミ……快感です///」
黒子「バカなこと言ってると、本当にプールに衣類叩き込みますのよ?」
Z「ですからそれはご褒美だと何度言ったら(ry」
イルカ(……僕、見てもらえてない……グスン)ザバーン
上条「で、結局全然イルカ見ねーで終わったな」
黒子「あの家族がほほえましすぎたんですの。……あとは、Zさんが悪ふざけしすぎですのよ」
Z「面目ない面目ない」
上条「反省する気ねえなー、コイツ」スパーン
Z「あふん///か、上条せんせぇ……もしかして、私が気持ちよくなるのを承知の上で叩いてます?///」
上条「あ、いけね。ツッコミの癖がついちゃいそうだ」
黒子「その癖で、他の女性を叩いたりしないようにお願いしますの」
上条「気をつけます……」
Z「えー、せっかく叩かれホーダイだと思ったのに……」
上条「あのなあ……」
トテテテテテ
「ほらほら、そんなに走らないの」
「だいじょーぶだいじょー……あぶ!」ベチーン!
上条「ん?……あ、君、大丈夫か?」スッ
「え?だいじょーぶだよおにーちゃん。ありあと」ムクリ
黒子「あら、さっきのお子様……」
「ああ、スイマセンうちの子が……」パタパタ
上条「あ、いえ、俺が勝手にやったことで……スイマセン」
「あー、うにだー!」
「ほんとだー、このおにーちゃんうにだー!!」
上条「え?う、海栗ぃ!?」
黒子「…………プププ、たしかに海栗、ですの……」プルプル
Z「海栗ってアソコに入れたら大惨事になりそーですね……チベットとかで修行とかしたら平気になるんでしょうか?」
上条「ありえねーよ!……っていうか、俺は海栗じゃねえ!」
「うにだー」
「うーに!うーに!」
「ホントすいませんこの子たちったら……コラ、このお兄ちゃんは海栗じゃありません!」
上条「ああ、いや、別にいいんすよ…………海栗に見えるのかなあ…」
黒子「海栗ですの。色といい形といい……プフーっ!」
上条「笑いすぎじゃありませんか!?」
Z「ほら、ちょうどこの水槽の中にいますよ、海栗」
上条「ああもう、なんでこんなジンベエザメとか入るデカイ水槽に海栗なんて入れてんだよーっ!似てるって自己認識しかけたじゃねえか!」ウガーっ
「うーに!」
「うーに!」
「こらー、やさしーにーちゃんをうにっていうなー!」
上条「ほらほら、俺は別にいいからさ……」
黒子「良くも悪くもお子様に好かれますのね、上条さん」
Z「いいですねえ。いずれはショタッ子との絡み……って、私混ざれねーからイマイチ萌えないですね」
上条「子供に好かれるのは悪い気はしねーけど……ってかZ、子供の教育に悪影響しかねえからお前は少し黙れ」
Z「えー」
黒子「いいことですわ。子供に好かれるということは、優しい性格の現れですもの」
上条「そういわれると照れるな……って、だからこの子らとお前あんま年齢かわらな」
黒子「水槽の中に洋服叩き込みますのよ?」
上条「すいませんでした」ドゲザ
「わーどげざだー!」
「どーげーざ!うーに!」
上条「何でもあだ名にするなあ、子供って」
Z「感性が素直ですからね……って、あら?」
ズズ……ズズズズズズズン!!!
ズ……ズ、ズウゥゥン……
上条「う、うおっ!?」
黒子「な、なんですのこの揺れは!?」
Z「この建物の近くで何かあったんでしょうか……?」
「わ、わわっ!」
「し、しっかり捕まってなさい!」
「おかーさん!」
「ゆ、ゆれてるよおおお!」
上条「……白井!とりあえず、子供達を外に!」
黒子「子供たちですの?……わ、わかりましたの!」ヨロヨロ
「ど、どうやって?」
黒子「さあ、私に捕まってくださいまし!私、空間移動能力者ですの!」
「て、てれぽーたー!かっこいー!」
「ああ、貴女はこの街の生徒さんなんですね……この子達を、お願いします」
黒子「任せてくださいませ!……たしか、ここは地下でしたわね。座標はどこに固定すればよいのか……」
Z「この水槽、高さは大体15mです!水槽の上空に一旦転移して、そこから再転移すれば!!」
黒子「な、なるほど……それでは、参りますの!しっかり離れないように!」
シュンッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴ……
上条「アイツにも一度に運べる限界ってのがあって……後回しにしちゃってスイマセン」
「いえ、むしろ子供たちを真っ先に避難させていただいて、本当にありがとうございます。ご自分たちだって逃げたいでしょうに……」
上条「ああ、俺は諸事情あってアイツの能力の恩恵にあずかれないというか……そこの奴に関しては分かりませんが」
「ふふ……でも、ここの学生の方が正義感のある優しい方で安心しました」
上条「……そういえば、今日はどうして学園都市に?考えてみたら、親子連れってここじゃ滅多に見ないんですよね」
「あの子達をここに入れようかと思っていまして……今日はその説明会がてらに水族館に来ました」
上条「ああ、なるほど……こんな事に巻き込まれちゃって、災難ですね」
「ええ。戦争も終わったので安全かと思ったのですが……」
上条「学区によっては、結構治安悪いんですよね。こんな事言うのもなんですけど……」
「……でも、あなた方のような真っ直ぐな学生さんになるなら、ここに預けるのも悪くないですね」
上条「そんな……照れますよ///」
「ふふ、ご謙遜なさって。あの子達もすぐに懐いて……きっと、貴方の人柄なんでしょうね」
上条「そんな、褒めすぎですって」
Z(……こんな危険時というのに、外部の子持ち人妻にフラグ立ててる上条さん……)
シュン!
黒子「ただ今戻りましたの!子供たちは警備員に保護していただきましたの!!」
上条「そっか、でかしたぜ白井!じゃ、次はこの人とZを頼む」
黒子「貴方はどうするおつもりで?」
上条「気合いで脱出する!」
黒子「……危険ですけど、私の空間移動も使えませんものね……頑張ってくださいまし」
上条「おう!!」
バキン!!!………ビシ
ビシ…… ビシビシビシビシビシビシ!!!
上条「ま、マズイ!水槽が……!!」
黒子「くっ、ひびですの!?は、早くお捕まりになって!!」
「は、はい……う、うう……腰が……抜けて……」
黒子「では、私が抱えますの!……Zさん!」
Z「ち、ちょっと待ってください!!はぁぁぁぁあああああっ!!!」
ビシビシ……ビシ……
上条「ひびが……止まった?」
Z「私が、しばらく能力でひびを押さえます!今のうちに上条先生は早く逃げてください!」
上条「で、でもお前らは!?」
黒子「今の貴方に出来ることはございませんの!貴方が逃げたら、Zさんとこの方と急いで飛びますの!時間との勝負ですのよ!!」
Z「私は、いつまで能力が耐えられるか分かりません!上条先生は、せいぜいご無事で!!」
上条「……ああ、悪い!!任せたぞ、二人とも」ダッ
Z「任されました!」
黒子「……行きましたのね」
「あ、あの、私は……」
黒子「Zさん、三つ数を数えますの!数え終わったら急いで私の元まで来てくださいまし!」
Z「はい、分かりました!とりあえず、腕に抱きつきますね!」
黒子「わかりましたの!それじゃあいきますわよ……さん、にい、いち!!」
Z「ふっ!!」ダダダ
ビシ……バキバキバキバキ!!!!
ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
Z「白井さん!!」
黒子「飛びますの!!しっかり捕まっててくださいまし!!」シュン!!
ザバアアアアアアアアアアアアアアアアアア……
ガシャアアアア……
上条「い、今のって水槽が割れる音だよな!?」
上条「あ、あいつ等無事逃げられたのか……?……って、今は他人の心配より自分の心配しねえと!!」
上条「ハァッ、ハァッ……クソ、揺れまくりで走りにきーっつの!!」ヨタヨタ
ビキ……バキバキバキ!!
上条「クソ、ここも水槽が……っ!!クソ、クソぉぉぉぁあああああああっ!!!」タタタタタ!!
ガッシャァァアア
ザバァァァアアアア!!!
上条「うおおおおおおおっ!?背後からの水音がこええええええ!これが陸上で言うビハインドプレッシャーって奴ですか!?」
ザバアアアアアアアアアア!!!
上条「うおおお!あれって入り口の一般通路!?おっしゃ出口きたああああああああああああ!!」
ザバババババババ!!
上条「ぎゃーす!!背後の水音が大音量ステレオでご提供!?ちょちょちょまにあわな―――ゴボッ!!」
ザブブブブブブ
上条「―――――――ッ!?」ブクブクブク
ザザザザザザザザ……
―――――の!
上条「―――う……ごほ……」
―――い!―――んせい!!
上条「……ん……う、あ?」
―――上条さん!起きてくださいまし!
上条「ああ……?……たしか、俺……水に巻き込まれて……」
黒子「……やっと、お目覚めですのね。……よかった……」ホッ
上条「あ、あれ?白井?……こ、ここは……」
Z「水族館の敷地の外です。上条さんが入り口から水と一緒に吐き出されたんで、びっくりしましたよ」
上条「……ああ、んじゃ俺生きてんのか」
黒子「しっかり、生きてますのよ」
上条「……うう、なんか口の中がしょっぱにげえ……」
黒子「水槽の泥水と海水の混ざった水を飲んでらっしゃるでしょうから。……ま、運がいいのか、お怪我は無いようで良かったですの」
上条「運がいい、ねえ。この不幸の申し子の上条さんにそんな言葉が掛けられるとは」
黒子「あんな状況で怪我がない時点で奇跡ですのよ。砕けたガラス片で全身をズタズタにされててもおかしくなかったのですから」
上条「……こ、こえーな、そりゃ……って、そういやZとあの人は?」
黒子「あの女性は警備員に保護されましたの。Zは、どこかへ消えてしまいましたの」
上条「……そっか。まあ、あの人が無事だったなら良かった」
黒子「ですの。……ところで、上条さん」
上条「ん?」
黒子「寒くありませんの?」
上条「……ぶっちゃけ、ちょーさむい」
黒子「もう夕方ですから。そんな濡れそぼっていては、夜の冷え込みに体をやられますのよ」
上条「うげ、それは勘弁して欲しいな」
黒子「……はい。とりあえず、このタオルで体を拭くとよろしいんですの」スッ
上条「お、サンキュ。助かるぜ」フキフキ
黒子「……洋服についてはどうしようもありませんけれど。まあ、我慢してくださいまし」
黒子「……ところで」
上条「ん?」
黒子「……この後もデート続行を予定していますの?」
上条「……予定では」
黒子「……そのざまで、続けるおつもりで?」
上条「……スマン」
黒子「いえ、別に構いませんの。事故の所為ですし、あの方たちの脱出を優先したが故の、言わば勲章ですもの」
上条「……でも、デートが」
黒子「ですから、構いませんの。……デートなど、今日一日しか出来ないものでもないでしょう?結局、Zに邪魔されっぱなしでしたし」
上条「……そっか。ありがとな」
黒子「お礼を言われることもありませんのよ。……ま、寮に戻ったらせいぜいゆっくりお体を休ませてくださいまし」
上条「……おう」
黒子「……さて、では今日のデートの締めくくりといきましょうか」
上条「締めくくり?」
黒子「まことに勝手ながら、今日一日の貴方を採点していましたの。男として、どうなのか」
上条「……マジかよ」
「はっきり申し上げて、駄目駄目ですの」
「デート中に私を放って、他の女性とお喋りするわ」
「デートプランを私に任せるわ」
「任せたくせに、いざ私がお店を選んだら文句を言うわ」
「あげくに、他の女性のデートへの同席を許したり」
「ホント、最低ですの」
「でも、素敵でしたの」
「貴方の思いやりも」
「貴方の優しさも」
「そして、貴方の勇気も」
「……ですので」
「デート内容で言えば、赤点ではありますが……」
「……総合的に、及第点でございますの」
「……紳士としては半人前でも」
「騎士としては、立派でしたのよ」
「……これからも、私たちを守ってくださいまし。素敵な騎士様?」
「…………おう、任せとけ」
660 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/24 05:00:49.57 nLc9lkAo 140/214ってなワケで黒子デート編終わり?
なんか眠くねえ
んじゃ、ちょっと番外編をば……の前に、飯食ってくる
とある警備員の事件報告
「では、今回の事件報告を行う!それじゃ山木、頼む」
「はい。……今回、第二一学区で起きた、『統括理事会委員宅襲撃事件』。被害者は、統括理事会の一人、守国 大氏です」
「守国氏は、以前殺害されたトマス=プラチナバーグ氏の後任として、一ヶ月半前に統括理事会入りを果たしました」
「が、その背後関係については黒い噂も多く、とくに非人道的研究に資金を流しているなどもあります。元々、この方が研究員だったという経歴からも、そのような噂は根強くなっていたようです」
「そして、守国氏本人も、なにかから隠れるように、私立軍事部隊を身辺に配置。自分も多くの時間をシェルターとして機能する書斎に篭り、常にその身を隠してきました」
「恐らく、容疑者として上がる人間はかなりの数に上ると予想されます。なので、早急に物的証拠・状況証拠問わず手に入れる必要があります」
「そして今回の事件についてですが―――今回の件は、守国氏を狙った大規模な爆破事件、と考えるのが妥当でしょう」
「被害は、守国邸と、その付近半径70メートル以内の建築物です。特に守国邸の周囲18メートル圏内は、地面を通った衝撃波によって相当な被害を受けました。幸い、死傷者怪我人はいないようですが」
「そもそも、守国氏の書斎が地下にあったということが被害を抑えられた理由であるようです。書斎内部から起きた爆風は、書斎そのものを大破させ、その周囲に衝撃波をばら撒く。
地上の建築物は下方向からの衝撃が主ですから、せいぜいが基盤がずれたり物が飛んだりした程度。ですが、同じく地下にあった構造物はそうもいきませんでした」
「特に顕著な被害のあった建造物は、第二一学区のレジャースポットとして有名な水族館です。この水族館では衝撃波によって水槽が破壊され、中の水と魚が外にあふれ出しました。
幸い、来客が少なかったことと、遊びに来ていた空間移動能力者の風紀委員の少女の活躍によって、怪我人死傷者無し。せいぜい、魚たちが天に召された程度です」
「そのほかの被害も似たようなものです。被害報告としては以上ですが……問題が一つ」
「まず、犯行の方法。形跡から、犯人は書斎内部から爆破させたはずです。ですが、書斎内部へは絶対に入れません。厳重なガード体勢が出来上がっていました」
「つまり、ここで一つ上がるのは―――空間移動能力者が、犯人である可能性が高いということ。どのような能力かは分かりませんが、爆弾を送り込むなら空間移動がもっとも分かりやすい手段です」
「ですが、書庫に登録させている能力者には全員にアリバイがあります。唯一現場から最も近かった空間移動能力者の少女が最も犯人である可能性が高いのですが、彼女の無実は外部から来ていた女性が証言しました」
「つまり、書庫に登録されている空間移動能力者には犯行が不可能……ということになります」
「―――今のところ、ここまでしか調査が出来ていません。ですので、皆さん今回の件は気合を入れてください」
「統括理事会の一人が、殺されたのです。学生たちは怯え、再びこの街に混乱が起きるのではないか……そう思っています」
「この事件の早急な解決が、この街の平和を守るはずです」
「では、解散!」
数時間後
「え?……は、はい。あの……なぜで、しょうか?」
「……そんな……あの、事件の解決は、我々警備員の……っ!!」
「……切れちゃいました」
「山木さん、どうしたんですか?」
「ああ、その……捜査は、中止だそうです」
「……また、上ですか」
「はい。最近多いですね……」
「……一体、何が起きようとしているんでしょうか」
「……何も、おきなければいいですが」
672 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/24 06:31:27.20 nLc9lkAo 143/214うん、眠い頭じゃこんなもんしか考えられんかった
まあ要は伏線です。これ見よがしな間接章です
ってことで寝る。おはようそしておやすみ
時は遡り、上条さん渡英中
寮監室
ガチャ
D「……おっじゃまっしま~す……」ソロリソロリ
D「ふふ……不謹慎だけど、上条先生が不在の今がちゃーんす」
D「今なら、そう!上条先生のベッドで寝る事だってできるはず……!」
D「目の前にチャンスがあるのに、みすみすスルーする私じゃないんだぜいー……ふっふっふー♪」
ガチャ
D「―――!?」
A「おじゃまし……って、D先輩……いらしていたのですね」
D「あ、Aちゃん……ああ、やっぱ同じこと考える娘はいるわよね……」
A「じゃあ、D先輩も上条先生のベッドを?」
D「うん」
A「先を越されましたか……」
D「いや、まだなんにもしてないし。惜しかったなー……」
A「それは危なかったですわ。……それにしても、上条先生が拉致されたばかりだというのに、現金ですわね」
D「それをいったらAちゃんだってそーじゃん?っていうか、どうせお互い考えてることは一緒なんだから、そう突っかかる良い方しなくてもいいじゃない」
A「……確かに、そうですわね。じゃ、一応理由を言っていただけません?そこまで素でいられる理由を」
D「ん?いいよ。だってホラ、上条先生なら絶対に戻ってくるじゃない。あんなに強くてかっこよくて頼りになる先生が、変な奴にやられる姿が想像できないもん」
A「……私も、概ね同じ意見ですわ。ああ、結局上条先生を思う人々は同じように惹かれるのですね」
D「上条先生の魅力だからねー。……で?どーするAちゃん」
A「なにがですの?」
D「ベッド」
A「……今回は後手に回りましたし、お譲りしますわ」
D「またまたー。それを言ったらお風呂の時は私が邪魔しちゃったし?」
A「……なにがいいたいのですか?」
D「いーじゃん。一緒にもぐっちゃおうよ。半分ずつ入って丁度いいくらいじゃない?」
A「……貴女は、どうしてそう他の女性……それもライバルに優しく出来るのですか?」
D「大人のよゆー?って言っても私だって中三のガキなんだけどさ。でもホラ、同じ人を好きになるってなんかいいじゃん」
A「……競争率が上がるだけじゃありませんか」
D「でも、私は上条先生とも仲良くなりたいけど、Aちゃんとかそれ以外の人たちとも仲良くしたいのよ。そうなると、ライバルって言うか戦友?みたいな気分になっちゃって」
A「……変ですわね」
D「変かな?でも、下手に自分を取り繕うよりも楽ちんだしね。イチイチキャラ変えんのめんどーっていうか」
A「素直ですわね、D先輩って。羨ましいですわ。……私は、それに比べてなんと醜いか」
D「醜くなんてないよ?ライバルに嫉妬するのは普通じゃん。でも、それを上手く飲み込んでプラスの感情に出来ることもあるのよね」
A「……私は、D先輩のように器用じゃないんです」
D「私は別に器用じゃないよ?考えないだけで。むしろ、Aちゃんのほうが器用じゃない?」
A「……裏表を使い分けるからですか?」
D「うん。それって武器だし、強みかなって。やっぱ好きな人の前で良いカッコしたいのは、男も女も一緒よね」
A「……私と違って、どうしてそうも嫌味もなく相手の欠点を突きつけられるんですか……」
D「欠点だなんて思ってないもん。武器だって」
A「……武器、ですか」
D「そうそう、武器だよ武器。女の武器って奴?」
A「それとは違うと思いますが……ハァ」
D「なんでため息つくのよー」
A「いえ、なんかもう色々と勝てない気がしてきて……えい」モゾ
D「あっ、ちょっとー!抜け駆けはずるいって!」モゾ
A「まだ手を入れただけじゃ……って、ん?」モニュ
D「私だって……へ?」ムニュ
AD「「…………」」
バサァ
Z「ああん、私の裸見てどうするんですか?エッチですね」
A「……Dさん」
D「うん、じゃあよろしく」
Z「へ?二人とも目がこわ―――」
その夜、Aの能力で動きを固められたZは、Dの能力によって髪をチリチリにさせられたそうです。
694 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/25 04:37:29.90 G9eIJ2Qo 148/214てなわけで、提供していただいた小ネタひとつ消化
なんだか、かなりシチュエーションを生かせてない微妙な出来ですが気にしない
さて、次はどうすんべ……今まで上がったネタはメモしてあるのだけれど。本筋を進めるべきか、ひたすらネタ消化に励むべきか。ううむ
706 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/26 02:07:13.79 u5Ueab6o 149/214まーた夜中ですよ。今日っていうか昨日は日曜日だったのにね。ごは
ってことで時間的に見てる奴いねーだろうけど再開です
そして俺は恐ろしい事実に気がついた
>>5
>魔術サイド↓
>
>神裂さん:おっぱい。堕天使エロメイドがハイパー堕天使ドエロメイドになるのかならないのか。洗濯機が友達
>五和さん:多分その内出てくる。大人気
>その他、希望と気分により追加あるかも
>神裂さん:おっぱい。堕天使エロメイドがハイパー堕天使ドエロメイドになるのかならないのか。洗濯機が友達
>五和さん:多分その内出てくる。大人気
>神裂さん:おっぱい。堕天使エロメイドがハイパー堕天使ドエロメイドになるのかならないのか。洗濯機が友達
>五和さん:多分その内出てくる。大人気
……あれ?ちょろっとしか出てねーじゃん
そして特に不遇なこの方
>登場人物(メイン)↓
>
>イン○○:上条さんと無事再会。多分このスレではいい子になります。多分妾
メイン……だと……?
もう>>706ですよ?あと300ねーのよ?出番、メインヒロインさん未だ0よ?ぎゃああああす!!
うん、猛省。そして再開
デート翌日
上条「……うーん……朝か?」
上条「ぐおー……五時か。ねみーな」
上条「そういや、今日は神裂たちが来るんだっけ……」
上条「ああー……朝のうちに、なんとか仕事片付けねーと……」
上条「……体、超だりいな……」モゾモゾ
上条「…………」カリカリ
上条「…………」カリ カリ
上条「…………」
上条「」キュ~
バタン
ガチャ
A「失礼します、朝食の時間で―――って、上条先生!?」
A「誰かー!!上条先生がー!!」
D「とりあえずベッドに寝かせたけど……」
上条「 」
黒子「……ちっとも動きませんの」
美琴「苦しそうね……」
A「どうしちゃったんでしょうか?」
B「疲れでもたまっていたんですかね?」
C「……顔赤いですし、汗ばんでますし……」
美琴「ちょっと失礼……あつっ!!すごい熱!!」
黒子「首筋に触れただけでこうとは……」
A「と、とりあえず氷水ですか!?」
D「ていうか氷嚢ね!医務室にあるから取ってくる!!」
C「えーと、じゃあ私は皆に伝えてきます!」
黒子「私も、桶など使えそうなものをかき集めてきますの」
美琴「じゃあ、私は知り合いの医者に連絡を……」
B「えーと、じゃあ私は……とりあえず、ダウンする上条先生の貴重な姿を写メっときます!!」
A「私はデジカメで!!」
D「焼き増しよろしく!!」
ぴぷるるるrrrrr
冥土『はい?どうしたんだい御坂くん?』
美琴「あ、あの、アイツが、上条当麻が急に倒れちゃって!」
冥土『なに、また大怪我でもしたの?』
美琴「い、いえ!なんか風邪っぽいんですけど……」
冥土『おやおや。馬鹿は風邪を引かないそうだけど、そうなると上条君は案外馬鹿じゃなかったんだねえ?』
美琴「ふざけている場合じゃないですって!」
冥土『ごめんごめん。和ませたかっただけだよ?……じゃ、症状を聞こうか?』
美琴「えーと、かくかくしかじかで」
冥土『ああー、そりゃ風邪だね?寝かせとけば治るけど、薬はいるかい?』
美琴「え、寝てれば治りますか?」
冥土『その高い熱も一過性のものだろうからねえ?多分、今日の夜には引くと思うよ?』
美琴「そうですか……じゃあ、薬はいいです」
冥土『僕もそのほうがいいと思うよ?……とりあえず、濡れタオルとかで全身を拭いてあげるとか、水をたくさん飲ませるとか、よくある看病で大丈夫。すぐによくなるよ?』
美琴「ありがとうございます……はー、すっごいビビったー」
A「どうでしたの?」パシャパシャ
美琴「うん、特に心配はいらないって。普通に看病してれば今夜には熱下がるってさ」
B「それはよかったです!」ピロリーン ピロリーン
美琴「……後で私にも頂戴ね」
A「ええ、もちろんです!」パシャパシャ
B「汗ばんで呼吸の荒い上条先生……エロい!!」ピロリーン!!
美琴「……(ウチの寮って、こんなに変態ばっかりだったかしら?)」
D「ただいまー!氷嚢もって来たよ!」
美琴「あ、お帰りなさい。じゃあ、タオルで巻いて……ちょっと頭持ち上げてもらえません?」
D「おっけー」
美琴「ありがとうございます。よし、あとは……」
黒子「お姉様ー!色々持ってまいりましたのー!」
美琴「サンキュー黒子……って、なんかワケわかんないものばっかり……この黒いパッケージの薬は?」
黒子「睡眠薬ですのー。がっつりぐっすり眠れる優れものですの!あとは下剤タイプの解熱剤とかももって来ましたの!わざわざ私物から引っ張り出してきたんですのよ!」
美琴「……なんでそんなものを黒子が持ってんの?アンタ、別に睡眠薬飲まないでしょ?っていうか、このパッケージ全部外国語じゃない……」
黒子「そ、そんなことはどうだっていいんですの!ささ、お使いになって!」
美琴「いや、どっちもいらないわよ。使わない」
黒子「そんな……っ!!黒子頑張ったわねーお姉さまにナデナデしてもらおう大作戦は……っ!?」
美琴「ありえないから、そんなの」
C「とりあえず、食堂に集まってる寮生には伝えておきましたー」
美琴「お疲れ。私たちの分のこってます?」
C「もちろんです。……で、ひとつ問題が」
美琴「なんですか?」
C「源蔵さんと青髪さん、両方とも料理の材料の話し合いで外に出ちゃうみたいで。今日は舞夏さんたちもこないんです」
美琴「……初耳ですね」
C「ええ。本当なら、上条先生が皆さんの代わりを勤めるということだったみたいで。でも、肝心の上条先生はこの状態です」
美琴「……つまり?」
C「私たちが家事をしなきゃいけないって言うことです」
美琴「…………」
黒子「……」
A「……」
B「……」
D「……」
C「……とりあえず、お昼ご飯の献立から考えちゃいましょう」
ガチャ
Z「話は聞かせてもらった!」
D「すっこんでろ」
Z「ひどっ!?少しくらい話を聞いてくれてもよくないですか?」
A「ご自分の言動の数々を振り返ってみてくださいな」
B「前科持ちってレベルじゃないですよ」
C「ということで、今はふざけている場合じゃないんです。Go back your room!!」
Z「皆さんちょっと辛辣すぎやしませんか?……まあいいや」
黒子「いいんですの?」
美琴「さすが、罵られなれてるわね」
Z「あのですね、家事を寮生でこなさなきゃならないわけじゃないですか」
美琴「らしいわね」
Z「やっぱり、ただこなすんじゃ寮生もイマイチ乗らないと思うんですよ」
D「そうかな?」
黒子「上条先生のピンチとあれば、皆さん協力的になってくれると思いますけど……」
Z「ということで、やっぱりエンターテイメント性があった方がいいと思うのです!!」
A「……つまりどういうことですの?」
Z「ということで、第一回!常盤台女子寮生サバイバル家事ナンバーワン決定戦!!」
D「長くね?」
Z「じゃあ嫁バトルロワイヤルで」
B「今度はやけにシンプルですね」
Z「要は、誰が一番家庭的かというのを決める大会です。掃除炊事洗濯などなどがこなせなきゃ、立派な嫁とはいえません。
そう、この大会は、男が求める理想の『嫁』に一番近いのが誰かということを決める大会なのです!!」
C「……わかったよーな、わからないような」
A「審査はどうするのですか?」
Z「ここは、私が引き受けましょう。私がだす様々な課題を、いかに嫁っぽくこなせるか。そこが採点の基準になります」
美琴「それってZさんの一存で決めるってこと?」
Z「私だって上条先生を思う女子の一人です。審査は厳しく公平にやりますよ」
黒子「……して、第一位を決めた暁にはどうなりますの?」
Z「今回も、上条先生の意思を無視して作りましたよ……じゃーん!!」
D「そ、それは!!」
Z「『上条先生に丸一日ご奉仕券』です!この前のデート券のご奉仕バージョンですね」
美琴「ご奉仕って……な、なにすんのよ///」
黒子「まず間違いなく、お姉様がお考えになっているようなことはありえませんですの」
721 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/04/26 05:08:22.09 u5Ueab6o 157/214ヤバイ、眠い
夜中のわけわからんテンションで後先考えずに書いてるもんだから、今どういう方向に物語が進もうとしてるのか俺にもわからん。助けて
ということで今日はこの辺で。寝るー。みんなおつ
食堂
Z「ということでいかが?」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」
美琴「ひぃっ!?な、なによこの熱気!?」
黒子「前回券を取りそこなった方や、水族館での一件で更に増えた上条先生ファンの方の咆哮ですの。……私は今回はパスしておきますの」
美琴「なんでよ?」
黒子「また券を手に入れてしまったら、多分殺されてしまいますの。……それに、もうお姉様の邪魔をする意味もありませんし」
美琴「それってどういうこと?」
黒子「あの方は、立派な殿方だということですのよ。……じゃ、黒子は傍観していますの」
美琴「あっ、黒子~」
Z「だがしかし!皆さん券は一枚だけ、この券を手に入れることが出来るのは、栄光を勝ち取る一人だけなのです!!」
「「「「「「……うう……」」」」」」」
Z「……だが、しかぁあし!それでは参加する皆さんがあまりに可愛そうだ!!そこで!!」
バババババッ!!
Z「参加者諸君には、この熱でイロっぽくなってる上条先生の写真をプレゼントです!」
「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」」」
Z「さらに!上位成績者になればなるほど、レアなショットも貰えるという特典つきだぁ!!」
「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」」」」」」」」」」」」
A「すごい気迫ですね……」
D「これが……Zちゃんの話術……」ゴクリ
Z「……では、参加者を募ります!面倒なので、参加しないやつだけ手を上げろい!」
黒子「……私は、辞退しますの」
Z「白井さんだけですかー!?よっしゃそれじゃあいってみましょうまずは第一ラウンドです!」
美琴「すっごいハイペースね……」
Z「第一ラウンドは、いくつかのブロックに分けて戦います!それぞれ種目が異なりますのでご留意ください!」
A「なんか本格的ですわね……」
D「これは、前々から準備してたな……多分、タイミングが良かったから今使ってるだけだと思うね」
C「でも、なんで今なんでしょう?」
Z「Aブロックは食器洗い、Bブロックは洗濯、Cブロックは玄関掃除、D以降のブロックは寮内各階廊下の掃除です!
ブロック分けのために、まずはこちらのくじを引いてください!!」
美琴「わざわざこんなものまで……あ、私Eブロックの2階掃除だ」
黒子「あら、そうですの。頑張ってくださいまし」
美琴「そういえば、アンタはみんながコレしてる間どうすんの?」
黒子「上条先生の介抱をしていますわ」
美琴「あ……そういえばアイツのこと忘れてた」
黒子「やれやれですの……」
Z「それじゃあ、各ブロックの競技方法を説明しまーす!!!」
第一ラウンド・Eブロック
美琴「面白い事考えるもんねー」ゴシゴシ
C「なにがです?」ゴシゴシ
美琴「競技よ。こんな競技内容、いつから考えてたのかしら?」ゴシゴシ
C「さあ……って、御坂さん」ゴシゴシ
美琴「なに?」ゴシゴシ
C「……御坂さんって、私に敬語使うのかタメ口使うのか、イマイチ決まってないですね」ゴシゴシ
美琴「…………」
C「……み、御坂さん?」ゴシ…
美琴「……す、すいませんでした。先輩ですもんね……調子に乗ってました」ゴン
C「い、いや、ちょっと気になただけで、別にタメ口がダメってことじゃ―――ああっ、そこまだ拭いてないんだから頭付けちゃダメですって!!」ワタワタ
美琴「うう……ありがと。なんていうか、一緒にいる時間が長いと段々距離感がわかんなくなっちゃって……」
C「あー……それは分かりますね。目上の人に、いつの間にかタメ口使ってることなんて特に」
美琴「本当にすいません」ゴン
C「だから気にしないでくださいって!どれだけ礼儀に厳しくなきゃ自分を許せないんですか!?」ワタワタ
美琴「えーっと……この部屋も掃除しなきゃいけないんですよね」
C「ええ。じゃ、ちゃっちゃと掃除しちゃいましょうか」ガチャ
美琴「あ、ここ私の部屋だ」
C「あら、それならちょうどいいですね。掃除するにも勝手がわかっていいですし。いやあ、御坂さんと同じチームでラッキーです」
美琴「ですね。私もラッキーです。じゃ、ちゃっちゃと箒で掃いちゃって、雑巾掛けますか」
C「はいはーい」パサパサ
美琴「……あれ?なにかしらこの箱」カタッ
C「あら?御坂さんのじゃないんですか?可愛らしい木箱ですね」
美琴「私のじゃない……ってことは、黒子のか。もしかして睡眠薬とかの入っていた箱かしら?」カパ
C「……これはー……」
美琴「……黒子の……馬・鹿・や・ろ・う……」
C「……コメントしにくいですね」
美琴「……この、あからさまに怪しい薬は……考えるまでも無いわね」
C「睡眠薬とかもここに仕舞われていたということは……御坂さん、苦労してるんですね」
美琴「アイツ、一回とっちめてやろうかしら……って、なにかしらこの紙?」ピラ
C「どう考えても地雷な気がしますね……」
☆お姉様の看病でウフエヘアハ大作戦☆
1.お姉様がお熱をだされたときは、甲斐甲斐しく看病をしてポイントを稼ぐところから始めますの!
2.薬と称して、例の黒パッケージ睡眠薬を飲ませますの!
3.後はお姉さまのお美しいお尻を拝見して……あら涎が……そのお尻に、例の座薬をいれますの!!
4.お目覚めになっても、座薬ですのと言えば完璧ですの!
うふふ……こんな作戦を考え付いた黒子の頭脳が恐ろしいですの……書き留めておけばいつでも思い出せますの!うふ……ウフエヘアハウエッヘッヘッへ
***
美琴「…………」バチッバチッ
C「……さきほどの薬の、本来の目的はコレでしたか……」
ガチャ!!
黒子「あ、あの……って、お姉様!?」
美琴「……くぅ、ろぉ、こぉ?」┣¨┣¨┣¨┣¨
黒子「あ……う……このお部屋の担当、お姉さまでしたの……」タジッ
C「……箱のこと思い出して戻ってきたんですね?」
黒子「はいですの……どうやら、手遅れだったみたいですけれど……」ダラダラ
美琴「……ねえ、黒子」
黒子「……はいですの」
美琴「辞世の句、少しなら聞いてあげるわ」
黒子「……出来るなら、最後にお姉さまの慎ましやかなお胸だとか、可愛らしい下着の奥の……」
バッチン!!
黒子「ひぃっ!?」
美琴「……黒子……」
美琴「……ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね……」バチバチバチバチ
黒子・C「ひぃっ!?」ゾワワッ!
ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ……っ!!
寮監室
Z「……なんか叫び声が聞こえますね。……恐らく、急いで寮監室を出て行った白井さんのものでしょうけど」
上条「」
Z「ふふ……白井さんが参加を辞退するといったときは、どうなるかとおもいましたが……」
Z「……結局は、すべて私の思惑通り」
Z「ふふ……ご奉仕券などという、目先の餌になんて釣られるとは……皆さんお甘いようで」
Z「こんなすぐ目の前に、ご奉仕なんかよりももっと尊い、もっと価値のある事があるというのに」
上条「」
Z「ふふ……風邪で寝込んで動けない上条さんを介抱するのは私ですよ」
Z「タオルで体中をまさぐったり……元気が無くて勃つに勃てない息子さんをテクニックで慰めたり……」
Z「この色っぽい吐息……熱い体……すべて私のものです」
Z「ふふ……あは、あっはっはっはっはっは!!」
Z「……さーて、どっからいただきますか」ジュルリ
上条「……う……」
Z「!?」
上条「…………」
Z「……少し呻いただけですか。ふう、驚いちゃいましたよ」
Z「さあて、濡れタオルで体を拭いて差し上げるべきでしょうか……」
Z「……いえ、それよりも先にすべきことがあるはずです、Z」
Z「ふふ……これをせずに体を拭くなど、愚の骨頂……」
Z「……汗で蒸れたその体臭、堪能させていただきますよ……」
Z「……うう、興奮してきたあ!」ブルル!
Z「……では、失礼して」スンスン
上条「」
Z「……あふん、なんというグッドスメル……溜まりませんなあ」スンスン
Z「もっとこう、鼻を押し付けるようにもっとこう……ああん、もう死んでもいいです」クンカクンカ
Z「はふう……なんという男臭……ハァハァ」クンカクンカ
Z「うへへへ……もうおじさんここがこんなんですわ」ハアハア
Z「よし、次いきましょう次」ハァハァ
Z「よーし、おじちゃんいっちゃいますからねー。うふふへへへへへ」モゾモゾ
上条「」
Z「まーずーは、シャツを脱がせてと……うはあ、シャツをめくるたびに湧き上がるかほりがもう溜まらんですよ」スーハースーハー
Z「このすっぱくて濃厚な匂いがもう……脳髄痺れちゃいますね」スーハー
Z「……よし、後は両腕をはずして……」モゾモゾ
Z「よし、上は脱がせましたね…………ああ、シャツだけでもう心が満たされていく……」モフモフ
Z「ああ、この湿り気よ、温かみよ、香りよ、この迸る漢臭さよ!!あああああああああもう家宝にしてえええええええええええ!!!」モフモフモフモフ!!
Z「……ふう、よし落ち着きましょう。まだ絶頂には早いですよZ。まだ登り始めです」
Z「じゃ、この体を……おおう///」ドキドキ
Z「改めてマジマジと見ると……やっぱりいーい体してますねえ///」
Z「この胸板……腹筋……三角筋から上腕二頭筋から橈側手根屈筋まで」
Z「その部位を見ても引き締まっていて……素敵ですね///」
Z「細マッチョというには逞しく……ゴリマッチョというにはしなやかな……」
Z「……この腕に抱かれたいと思うのは、普通の感情ですよね……」
Z「……ちょ、ちょっとだけ」スッ
上条「……」
Z「……ふふ……これが上条さんの腕ですか……思ったより硬いですね」
Z「でも、あったかいです……ああ、抱かれたらさぞ気持ちがいいんでしょうね」
Z「……ま、今は腕枕で我慢しますよ」
Z「いずれは抱いてもらいますからね。壊れるまで」
Z「…………」
Z「……えい」ツン
上条「……」
Z「……ほっぺつんってしたら少しくらい反応してくださいよ……」
Z「……ま、熱出して寝込んでるのにそれは酷っちゃー酷ですけど」ツンツン
Z「……」
ピリリリリリ ピッ
Z「あーあ、採点の時間ですか」
Z「しょーがない、また後で堪能しますか」スッ
食堂
Z「ということで、各ブロックの採点結果が出ました!それでは、各ブロックから勝ち抜いたチームをご紹介!」
Z「Aブロック!AさんとTさんチーム!」
A「やりましたわ!」 T「破ぁ!!」
Z「Bブロック!KさんとRさんチーム!」
K「へへっ、ちょろいぜ!」 R「勝ち進めたんだよ?だよ?」
Z「Cブロック!BさんとSさんチーム!」
B「え?意外に好成績!?」 S「勝利の栄光を君に!」
Z「Dブロック!JさんとDさんチーム!」
J「ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒーーート!!」 D「最高に『ハイ!』ってやつだァァァァァァハハハハハハハハハハーッ」
C「え?Dちゃん!?どうしたの!?」
Z「Eブロック!御坂さんとCさんチーム!」
C「あ、私たちですか!?」 美琴「黒子しばいて時間食ったときはどうしようと思ったけど……意外に何とかなるわね」
C「あれ?そういえば黒子さんは?」
美琴「え?今、黒子のベッドで例の睡眠薬飲んで死んでるわよ」
C「……それ、死んだように寝ているってことですよね?本当に死んでませんよね?」
美琴「さあ?」
Z「では第二回戦にいきましょう!」
Z「第二回戦は、お料理対決です!定番中の定番ですね!」
Z「今度はチームではありません!個人戦です!勝ち残るのは三名のみ!」
Z「今からお題を言いますので、お題に沿った料理を作ってください!一応、お昼ご飯ですので、寮生全員分お願いします!では……」
Z「オホン……オーダー!『一口サイズのおかず』!!」チリンチリーン!
一同「「「「うぃー、むっしゅ!!」」」」
ガタガタガタ
……
…
美琴「さーて、どうしようかしら」
美琴「一口サイズのおかず、ねえ……」
美琴「ミートボール?お手軽なんだけど、イマイチパッとしないよーな……」
美琴「周りが周りだしね……絶対に手の込んだ奴を出してくるわ……」
美琴「……どうしようかしら」
Aさんの場合
A(……一口サイズのおかず、ですか)
A(カレーやサラダのように、取り分けることが出来ても量がまちまちではダメ)
A(確実に、『一個』が各人の手元に渡る、そういうおかず……)
A(基本は、ミンチにしたものを片栗粉や小麦粉で固めるとか……)
A(揚げ物や、パンに具材を乗せたものでもいいですわね……)
A(……この勝負で、最も危惧すべきこと)
A(それは、『ネタが被る』こと)
A(ネタが被った段階で、勝負は決まってしまいますわ)
A(即ち、―――敗北)
A(慎重に選定しなければ……)
A(私は、負けませんよ)ゴォォ
Bさんの場合
B(ううー……お料理って苦手なんですよねー)
B(おかずですか……それも一口サイズの)
B(……うう、私の唯一出来る、『焼く』と『炒める』の内『炒める』が早速潰されちゃいました……)
B(……焼く……焼く)
B(お肉を一口サイズに切って焼けば、なんとかなりますかね?)
B(でも間違いなく勝てないよねー……)
B(…………ダメ元でにんにくでも一緒に焼いてみますか)
B(塩とか胡椒とか振りかけたり、ワインで香りつけたりすれば何とかなるよね)
B(……よし、なるようになれ!!)ドキドキ
Cさんの場合
C(さて……一口サイズのおかずですかー……)
C(一口サイズだったらなんでもありなんですよね……意外に範囲広いかも)
C(うーん……おかずですか……)
C(…………)
C(ここは、授業で習ったものを作りましょうか。失敗がないですし無難でしょう)
C(だとすると……揚げ物ですね)
C(コロッケにしましょう。家庭的でおいしいですし)
C(中身は……リゾットにしましょう。実に家庭的ですね)
C(よし、これで戦います!!)グッ
Dさんの場合
D(やっぱおいしいの作りたいよねー)
D(うーん、でも何にしよう……範囲が広すぎて決めにくいな)
D(……そうだ。上条先生の食べたがりそうなヤツ作ろう!)
D(ふっふー♪我ながらあったまいいじゃん!モチベ上がるし練習になるし)
D(券を手に入れた暁には、同じのを作ってあげられるしね)
D(……でも、上条先生が食べたがりそうな料理か……)
D(なんかお肉に飢えてそうだよね……から揚げとか?)
D(あ、いいじゃんから揚げ。よっし、カラっとおいしく揚げちゃうよー!!)
D(やったろーじゃん!)フン!
美琴の場合
美琴(おかず……おかず……)
美琴(黒子がよく『お姉さまのおかずになりますの!』とかいうけど、アレは関係ないもんね)
美琴(おかずかー……)
美琴(調理しやすさと発想のしやすさから考えて、結構肉料理で溢れる気がするのよね……)
美琴(ってことは、肉はNG。野菜で攻めるべきか)
美琴(野菜で一口サイズに出来るもの……やっぱ芋かしら?)
美琴(じゃがいもでなにか作ればいいかしらね。オリーブとかで香りつけたりすればなんとかなるかも)
美琴(あとはパセリとか……あ、いいじゃんそれ)
美琴(よーし、絶対にご奉仕券手に入れてやるんだから!!)バチッ!
Zさんの場合
Z「ふう、おっかずおかずーっと……本当なら私がおかずになりたいくらいですが、今日は立場逆転ですよ」
Z「上条先生……ああ、さっきより汗をかいてらっしゃる」
Z「……あ、お水飲ませてあげないと」
上条「」
Z「上条先生、上条先生」ユサユサ
上条「……ぜ……と……?」
Z「口をあけてください。お水です」
上条「……う……あ……」
Z「じゃ、流し込みますよ」コポッ
上条「…………」コクッ、コクッ
Z(……のど仏が上下に動いて……なんか小動物みたいで可愛いですね///)
上条「……ふは」
Z「じゃ、また安静にしてください」
上条「……」
上条「……ぜっ……と」
Z「……はい?」
上条「……あり……がと……な……」
Z「……困ったときは、お互い様ですよ」
上条「……」パタリ
Z(……ちょっと、罪悪感が湧きますね)
Z「……口移しで水あげなくてよかった」
上条「……」
Z「……でも……」
Z「……やっぱり、そのカラダはしっかり堪能しちゃいますよー」ウヘヘヘヘ
Z「さーて、体は汗をかいたままにすべきか、それとも拭いてからにすべきか……」
Z「……ええい、名残惜しいですね!もっと匂い嗅いでおきましょう!!!」クンカクンカクンカクンカ!!
Z「スーハー!溜まらんにゃあああああああああああ!!!!」ウハアアアア!!!
Z「ああんもう舐め回したい!!思う存分舐めまわしたいですよおおおお!!!」ヒャハアアアア!!!
Z「…………と、とりあえず、『ソコ』、いっちゃいますか……」ゴクリ
プルルルルrrrrrr!!
Z「!?」ビックゥ!!
Z「な……内線?」
ガチャ
Z「……もしもし」
『あ、あの、神裂ですが……』
Z「……は?」
『あ、あの、上条当麻はいらっしゃいませんか?』
Z「上条さんのお知り合いですか……少々お待ちください」
ガチャ
Z「……とりあえず、出迎えますか」
玄関
神裂「あ、あの―――って、Z!?」
Z「は?」キョトン
神裂「Z!Zじゃないですか!!」
Z「え、あの、いや、誰ですか?」
五和「へ?誰って……って、なんでZさん学園都市の学校の制服を?」
Z「え、あの、いや、ZなんですがZじゃないっていうか」
神裂「は?意味が分かりませんよ……」
五和「……双子、とかですか?」
Z「……まあ、そんなようなものです。……とりあえず、今日はどういったご用件です?」
神裂「上条当麻に会いに来たのですが……留守ですか?」
Z「ああ、今日は熱を出して寝込んでますよ」
五和「ほ、ホントですか!?」
神裂「……とりあえず、上条当麻に話さねばならないことがありますし……看病も心得があります。上条当麻に会わせてはもらえないですか?」
Z「……いいですよ。上条さんのお知り合いでしたら。さ、中へ」
神裂「ありがとうございます。五和、あの子を」
五和「はい。インデックスさーん?」
禁書「待ちくたびれたんだよ!やっと出番なんだよ!!」
土御門「メタ発言も大概にするにゃー。……それじゃ、俺は帰るぜい」
神裂「ええ。この子のお守り、ありがとうございました。……では、行きましょう」
五和「はい」
寮監室
神裂「失礼しま―――って、きゃあ!な、なぜ上半身裸なんですか///」ババッ
五和「みっ、みっ、見てません!すいません!///」ババッ
禁書「見慣れてるから、今更驚かないんだよ」エヘン
Z「何に対する謝罪なんですか。っていうか、二人ともしっかり指の間から見てるじゃないですかまったく」
五和「だ、だって……///」
神裂「……と、とりあえずなにか布団代わりに掛けてあげましょう」
Z「じゃ、このワイシャツで良いでしょう。……で、今日はなぜこちらに?」パサ
神裂「あ、あの……この子と、私たちの境遇について説明をしにきました」
Z「境遇……ああ、魔術サイドの方ってあなた方だったんですね」ポム
五和「え、私たちのこと知ってるんですか?」
Z「ええ、まあ。姉妹伝いの断片的な情報ではありますけれど」
神裂「それは、貴女の双子の姉妹からですか?……というか、何故科学サイドの貴女の姉妹が魔術サイドに……」
Z「私のことは良いじゃないですか。でも、上条さんこんな状態ですから……」
五和「そうですよね……上条さん、お疲れでしょうし……」
神裂「……あの、私たちに出来る事はないでしょうか?このまま帰るのも偲び無いですし」
Z「出来る事ですか……」チラ
上条「」
禁書(……私、空気なんだよ)ショボン
上条「……う」
Z「!」
五和「か、上条さん!?」
神裂「……具合は、いかがですか?」
上条「う……あ……?かん、ざき……い、つ、わ…………いんで、っく、す?」
Z「お客様ですよ、上条先生」
上条「……あー……そ、ういえば、そう、だった」
神裂「食欲はどうですか?気持ち悪さとかはありませんか?」
上条「……しょ、くよくは……ねえ。……きもちわるくも…………あ、いや……ちょっと、きもちわる……い」
神裂「そうですか……五和、そこの水を」
五和「は、はい!」スッ!
神裂「……さあ、上条当麻。飲んでください」
上条「あ、う…………んぐっ、んぐっ」
Z「―――っ!?」
Z(こ、この女―――!)
Z(いきなりやってきて邪魔をするどころか、私の、私の聖域、『上条先生にゴクゴク』をぉぉぉぉぉぉおおおおっ!?)
Z(な、なななななななな……)ガクガク
神裂「……五和、タオルをお願いします」
五和「は、はい!」スッ
Z(ま、まさかまさかまさか!!や、やめろォォォォォォォオオオオ―――――z______ッ!!!!)ズギューン!!!
神裂「……では、失礼します」スッ
上条「…………う」ピクッ
神裂「冷たすぎませんか?」フキフキ
上条「……だ、いじょうぶ……うあ、きもち、い……」くてっ
Z(ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!)ズギャーン!!
Z(こ、こ、こ、このクソアマああああああああああ!!!やりやがった!やりやがりましたよ!!)ガクガクガクガク
Z(ま、マジで[ピーーー]ぞ!![禁則事項です]すんぞおおおおおおおおおおおおおお!?)ワナワナワナワナ
Z(万土の世界を燃やし尽くしてでも死なす!億土の世界を滅ぼし尽くしてでも潰す!!
兆土の、京土の世界なんぞすぐに消し尽くして、お前を完ッ全に!!!完ッ璧に!!!!嬲り尽くしてやるああああああああああああああああああ!!!!!)
上条「……ぜ……ぜっ、と……」
Z「はい、なんでしょうか」キリッ
上条「……他の、りょ、りょうせいのみんなの……ようすを、みてきてくれ……」
Z「……わかりました」
Z「…………」
Z([ピーーー]死なす[ピーーー]潰す[ピーーー]絞める[ピーーー]捻る[ピーーー]捩る[ピーーー]嬲る[ピーーー]消す[ピーーー]消えろ[ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー])
※Zさんはヤンデレモードに入ったため、強制排除されました。
神裂「……じゃ、背中は終わりましたので、次に前を拭きますよ」
五和「……あ、あの!」
神裂「……なんですか?」
五和「ぷ、女教皇様ばかりズル……い、いえ、女教皇様にばかり負担をかけるわけにはいきません!私が上条さんの体を拭きます!!」
神裂「!……べ、別に負担には……」
禁書「そ、それなら私がやるんだよ!!」ビシッ
五和「い、インデックスさん!?」
禁書「いっつもとうまに迷惑ばっかりかけてきたから……こういうときくらい、恩返ししたいんだよ!!」
神裂・五和・禁書「…………」
上条「……(お、おれは、いつまで体を起こしてりゃ、い、いいんだろう……)」
神裂「……一度始めた作業は最後までやり遂げます」
五和「ですから、そういう負担は私が受けます」
禁書「私は恩返しがしたいんだよ!義務じゃないんだよ!!」
神裂・五和「!?」
禁書「……じゃ、そのタオルかしてもらいたいかも」エヘン
禁書「とうま?きもちいい?」フキフキ
上条「あ…ああ、きもち、いいぜインデック、ス……か、上条さん、は、まさかインデックスさ、んから恩返しな、なんて言葉がで、出るとはおもいま、せんでした、よ」
禁書「むー、ちょっと失礼かも。私は、敬虔な子羊なんだよ?感謝の心くらい持っているんだよ」フキフキ
上条「そっか……え、らいぞ、インデックス」
禁書「えへへ、とうまに褒められるとちょっと嬉しいかも」フキフキ
上条「は、ははは」
神裂「……羨ましい」
五和「女教皇様、本音ダダ漏れですよ?」
神裂「うう……し、仕方がないじゃないですか……」
五和「そりゃあ、羨ましいのは私だって同じですけれど……ああも素直になられちゃうと」
神裂「はあ……いつか土御門に言われたとおりです。下手な見栄を張らなければ、もっと近づけたでしょうに」
五和「素直になれない方向性は違えど、私も反省です……でも恥ずかしいものは恥ずかしいんですよね……」
神裂「……はぁ、本当に虚しいですね」
五和「でも、女教皇様は上条さんの体拭いたじゃないですか。私、拭けてないんですよ?」
神裂「……そ、それは……すいません、五和」
五和「い、いえいえいえ!別に恨んでいるとかそういうことじゃないんですけれど!」
ところ変わって第二回戦の行われている食堂
Z「さぁー、お料理対決も、そろそろ昼時へと近づいてまいりました!!」
Z「お昼ご飯の時間になったら準備終了です!皆さんペースを上げて頑張ってください!!」
Z「審査員は寮生一同!一人につき一票の投票権があります!気に入った選手の料理に一票を投じてください!」
Z「そして、特別審査員の源蔵さん、青髪ピアスさん、舞夏さんの一票には、五票分の価値があります!特別審査員の心をつかめるかは、大きなポイントとなります!」
Z「はたして、勝負の行方はどうなるのか!?もうすぐ、その結果が分かることとなります!それまでご期待ください!!」
「「「「「「わあああああああああああああああああああああああ!!!」」」」」」
美琴(……すごい盛り上がりっぷりね……)シュ~
A(……Zさんの、この妙な司会スキルはどこで培われたのでしょうか……?)ジャッ、ジャッ
B(……あ、なんか色がおかしい……あ、これワインじゃなくて黒酢だ)ジュワアア
C(……Zさん、なぜか闘気を纏っているように見えるのは気のせいでしょうか……?)カラカラ
D(Zさんの背後に……なんか包丁を持った女の子が……)
K(中に……誰もいませんよ?)
場面戻って寮監室
禁書「とうま、背中拭きおわったんだよ」
上条「サンキューな、インデック、ス……じゃ、もういいぜ」
禁書「へ?上だけなの?」
上条「……へ?」
禁書「だって、汗を拭くんでしょ?それなら全部ふかなky」
神裂「上条当麻、具合は如何ですか!?」クワッ!
五和(女教皇様、ナイスガードです!!)
上条「う、うおう……だ、大分楽に、なったけど」
神裂「そうですか、それは良かった。……でしたら、こんなときになんですが、本題に入ってもよろしいですか?」
上条「……あー、そっか。そもそも、話すために、き、来てくれたんだもんな」
神裂「はい。……とりあえず、お水を」
上条「サンキュー……あ、もう、自分で飲めるから、手、を添えなくてもいいぜ。サンキュ」ゴクゴク
神裂「では、飲みながらでもいいので聞いてください。……ひとまず、状況についてですが」
神裂「先の件で、学園都市とイギリスは再び友好関係を結ぶ運びとなりました。そのため、まず両サイドの行き来が可能になりました」
五和「もっとも、相変わらずの検問が敷かれています。つまり、学園都市側からゲストIDを発行してもらいやすくなった、というレベルです」
上条「つまり、お前らは、ゲストIDを貰って、るってことか。それでも、今までじゃ、ありえねえな」
神裂「ええ。これだけでも大きな進歩です。……それでですね、この子の調整が一段落ついたこともあって、再びこの子を学園都市に住まわせることが両サイド間で決められました」
五和「友好化の証拠として、とりあえず白羽の矢が立ったという感じです。学園都市と科学サイドを繋ぐ、分かりやすい例ですから」
上条「なる、ほどな……」
神裂「ですが、貴方はご覧の通り寮監代理の業務を請け負っています。それを邪魔立てする理由も権限も、学園都市にもイギリスにもありません。そのため、この子の所在が宙に浮いてしまいました」
五和「まあ、実際はもっと違う理由が見え隠れしている気はしますけれど。とにかく、上条さんがインデックスさんの傍に入れない今、護衛が必要になったんです」
上条「そ、それが、神裂たちって、ことか」
神裂「はい。貴方ともこの子とも関わりが深く、一度学園都市で護衛についた経験もあり、なにより日本人であることから選ばれたようです」
五和「上条さんの代わりに、インデックスさんを護衛しつつ世話をする。それが私たちに課せられた役目です」
上条「……なんか、大変だな。悪い」
神裂「いえ、私たちとしては、貴方やこの子の傍にいられることはむしろ喜ばしいことなので……って、い、いや、あの、貴方の傍にいれて嬉しいというのは、決してあの、そういう意味では」
五和「つ、つまり私たちも喜んで護衛を受けたわけです!……それでですね、移住手続きや色々な手配を、Zさんがやってくれまして」
上条「なんでZが?」
神裂「私たちも詳細は知らなかったのですが、どうやらこの寮にいる姉妹のことがあるようですし、もしかしたら彼女に協力してもらっていたのかもしれませんね」
856 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/05/04 01:24:58.22 iYc2vxwo 188/214頭パンクしそう。きゅーけいするっす
ああー後先考えずに書くからこーなる……
865 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/05/05 02:50:23.26 jszN6SEo 189/214ふう、とりあえずなんか番外でもやって気分転換したいと思います
寮に関係なくてもおっけーです。どんとこい。ベストを尽くせ、俺
ってことで>>689カモン
868 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/05/05 02:54:05.84 jszN6SEo 190/214おうふ、安価ミスとはこれいかに
>>871かもん
871 : VIPに... - 2010/05/05 03:05:13.78 2kccX/6o 191/214Zさんの全開妄想コーナーⅢ
872 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/05/05 03:06:57.92 jszN6SEo 192/214それじゃあお題安価>>875で
ちなみに、本当は>>869に出したかったのよ。なぜか8と6が逆になった
875 : VIPに... - 2010/05/05 03:21:43.40 2kccX/6o 193/214上条さんを拘束し(多少緩く)おなにーを見せ付ける
このAAで登場するのは久しぶりですね。いやはや、見れば見るほど適当です
もう少し上手く加工できなかったのでしょうか?
……まあ、愚痴っても仕方がありません
それにしても、オ○ニーですか
とうとうディープなネタが来たものです
……ふ、ふへへへ溜まりませんねぇ
Z「例に漏れず、AAは最初だけです。それにしても、一時間も皆さんをお待たせするだなんて>>1は一回[らめぇぇっ!]すべきでしょうね」
Z「さて、なかなかにお題がディープです。大歓迎ではあるのですが、はてさて……」
Z「まず、シチュエーションから決めねばなりません。上条先生をいかに拘束するか」
Z「拘束云々に関しては、以前色々と妄想をぶちまけた記憶があります。>>329からのパート3の時でしたか」
Z「とりあえず、睡眠薬を飲ませ、猿轡も噛ませたら、手足を縄で縛りましょう。ただし、手の側の結び目は緩く、簡単に解けるように細工もします。その代わり、足はしっかりと固定しておきましょう」
Z「そして、上条先生を起こします。この段階で服を脱ぐ奴は馬鹿です。事を急ぐと損しかしませんよ」
Z「服を着た状態で起こすと、まず上条先生は自分の身に起こったことについて考えるでしょう。なぜ拘束されているのかとか」
Z「私は、優しく耳元で囁きます。『……上条先生、貴方が欲しいからです』」
Z「そして、困惑する上条先生の前で、まずはリボンを緩めます。シャツのボタンは、第三まではずします。ブラが見えるか見えないかの瀬戸際です」
Z「そして、わざと胸を強調するように屈んで一言。『……ふふ、見えそうですか?』。この焦らしが、何よりも重要なんです」
Z「焦らすことで、上条先生のリビドーを刺激するんです。ただ拘束されて目の前に裸の女がいるのでは、恐怖しか感じませんから」
Z「じわりじわりと、上条先生をその気にさせる。それこそが、服を目の前で焦らしながら脱ぐ目的です」
Z「さて、リボンは上条先生の足元にでも投げてやりましょう。そして、次に脱ぐのはセーターです」
Z「『あ~、あっついですね』など、白々しさたっぷりの台詞を呟きながら脱ぎましょう。そして、脱いだら上条先生を横目でちらり。すこしだけ口元に不敵な笑みを浮かべるのもいいかもしれません」
Z「そして、第三まで開けた胸元をパタパタと扇ぎます。このとき、座らされている上条先生と同じ目線まで体を下げてから扇ぐのがベストです。やはり、シャツの中が見えるか見えないかの瀬戸際。若干ブラチラするのもアリですね」
Z「『はぁ~、涼しいです~』とかいいながらセーターもポイ。そして、四つんばいになって上条先生の耳元でポツリ。『でもぉ、まだちょっと暑いですねー』。このときは、シャツの隙間を見せ付けてやりましょう」
Z「そして、ここの順番を絶対に間違えないように。次に、スカートを脱いでください。つまり、身に着けるものをシャツ・下着のみにするということです」
Z「シャツはややサイズ大き目のものがベストですが、なくても構いません。パンツが裾で隠れるほうが焦らせますが、見えていてもエロさ十分ですので」
Z「まあ、つまりアレです。裸ワイシャツのようなものです。ブラとパンツと靴下を身に着けていますが」
Z「そして、スカートもポイ。『上条先生、私、まだ暑いんです……上条先生は、暑くないですか?』そう言いながら、上条先生のシャツの中に手を入れて、体に手のひらをしっかりと這わせます」
Z「上条先生は、きっとかなり体温が上がっているでしょう。そして、お腹から徐々に弄っていき、胸の辺りで手をとめます。ちょっぴり上条先生の乳首をいじってみるのもアリですね」
Z「『上条先生、ドキドキしてます?』いたずらっ子のように言うのがポイントです。そして、この状態でもし心拍数が上がっていなかった場合はあきらめましょう。ありえないと思いますが」
Z「そして、手を抜いたら今度はシャツのボタンに手をかけます。『私、まだ暑いんです。……これも、脱いじゃいますね?』ボタンをゆっくり、見せ付けるように外していき、脱ぐ。ゆっくり、たっぷり間をおきましょう」
Z「パサリ、と音を立てるように、シャツを落とします。そして、今度はブラに手をかけます。ホックの部分ではなく、胸と生地の間に指を入れる感じでしょうか」
Z「『あー、こんなとこが汗ばんじゃってます。仕方がないですねー』。上条先生に、背を向けましょう。そして、ホックを外す姿を見せ付けてやるのです。もちろん、フロントホックのブラをつけたら意味がないので、かならず背面にホックがあるタイプを選択しましょう」
Z「そして、ブラを外します。胸を片腕で隠しながら、上条先生の元へ。もう片方の手に持ったブラを、頭に乗っけましょう。『じゃーん、おっきいでしょ?』」
Z「視線は、恐らく逸らされてしまうでしょうが、気にしません。そのまま、ブラを持っていたほうの手を股間に当て、わざと喘ぎながら少し弄くります。『あうう…………パンツ、濡れちゃってます』」
Z「…………ふう、濡れてきました」
Z「そして、ここで一旦オ○ニーをとめます。そして、上条先生の足の縄を解いて差し上げるのです」
Z「そして、耳元で一言。『…………手、じつはすぐに解けちゃうんです。我慢できなくなったら、いつでも来て下さいね』」
Z「さあ、ここからはターボをかけましょう。上条先生が見ていようといまいと、胸とアソコを喘ぎながら弄ってやるのです」
Z「上条先生に体を寄りかからせながらもよし。見せ付けるようにでもよし。体位も自由です」
Z「例えば、膝立ち+内股+両足でアソコを弄る手を挟み隠すような体位。これは、弄っているのが直接見えない分エロスが増します。見えない部分というのは、往々にして人間の創造を掻き立てるのです。ヴィーナスやニケなんていい例でしょう」
Z「例えば、M字開脚。ストレートです。体は寝かせても、顔は起こしていましょう。感じている表情を見てもらうのです」
Z「そして、一番のおすすめは、四つんばいです。顔の側を上条先生に向けるのが良いでしょうね。胸が大きい人なら垂れ下がりおっぱいを見せ付けられますし、やはりアソコを弄っているのが直接見えない分エロさが増します」
Z「なにより、感じる顔が近いのです。吐息すら当てられるでしょう。そして、弄りながら半ば強引に上条先生の唇を奪うことも出来ます」
Z「ここまでやれば、上条先生はきっと狼になってくれるでしょう。まあ、ずっと紳士のまま私がイったとしても、私は満足なのですが」
Z「まあ、こんなもんですかね。その内実行してみましょうか」
Z「ちなみに、途中で上条先生が逃げるなどは考慮してません。私の妄想ですから」
Z「え?肝心のオ○ニーのくだりが短い?……ま、気にしたら負けですよ」
889 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/05/05 05:26:31.98 jszN6SEo 198/214ってなわけで妄想終了。相変わらず酷い内容ですね
前スレ855続き
上条「なるほどな。昨日下着店の前で会ったZも、その一人ってワケか」
神裂「恐らく。天草式にいたZとも違いますし、どうやらこの寮のZとも違うようでしたから。……それにしても、三つ子だと聞いていませんでしたが」
上条「まあ、学園都市、には、一万人近くの、同じ顔した女の子も、いるからな」
五和「『ふたご』でも『みつご』でもなく一万人!?」
神裂「そ、それは母体が無事なのでしょうか……?」
上条「あ、いや、そーいうワケじゃねえん、だけど」
五和「……整形とかですか?」
上条「えーっと、うーん……まあそれで、いいや」
神裂「学園都市には私たちの理解できない文化がたくさんありますね。……それでですね、話を戻しますと、昨日Zに会ったのは最終確認の書類を書き上げるためだったのですが、なぜかそのまま学園都市観光させられまして」
上条「よかった、じゃないか」
五和「それがそうでもありませんでしたよ。昨日、第二一学区で大規模な爆発がありましたよね」
上条「あ、ああ」
五和「たまたまその周辺を歩いていたのですが、思いっきり職務質問受けちゃいまして」
上条「……天草式って、溶け込むことが、得意なんじゃ……って、ああ」
神裂「?」
五和「まあ、そういうことでして」
上条(そりゃあ腰に日本刀ぶら下げてたら職質も受けるよなあ……学園都市内部の人間には見えねーし)
五和「一応、私たち三人分のゲストIDは発行されていたようなので、身元の証明も出来て大丈夫でしたが」
神裂「警備員の方々も、あちらこちらに分散させられているようで、大変そうでしたよ」
上条「ふうん……で、観光は、いいとしても……住むところは、どうなったん、だ?」
神裂「どうやら、この学区の『ファミリーサイド』というところだそうです。ここから近いですよ」
上条「そりゃあ、よかっ、た」
禁書「いつでも遊びにこれるんだよー」
上条「は、はは、楽しみだな、インデックス」ナデナデ
禁書「ふふふー」ムフー
神裂「……とりあえずはそんなところですね。……ただ、一つだけ気になることが」
上条「……?」
神裂「……最近、土御門が妙に忙しいようでして」
上条「……それは、魔術師絡みか?」
神裂「それもあるにはあるのですが……学園都市であれこれ暗躍している方が多いですね」
上条「……嫌な予感しか、しないよなあ……」
神裂「ええ。何も起きなければよいのですが」
その頃、食堂
Z「たぁぁぁぁいむ、あぁぁぁああああああああああっぷ!!!」ピィ―――――!
Z「選手の皆さんお疲れ様です!途中だろうがなんだろうがそこまで!それでは、採点の方に参りたいと思います!!」
Z「まず、寮生の皆さんより先に、特別審査員の皆様に食べていただきたいと思います!それでは、食事を皆さんの前へ!」
ガタガタ
青ピ「どもどもー」
源蔵「見た目は、どれも問題ねえな」
舞夏「……匂いのなかに、なにか異物臭がするんだがー?」
Z「それでは、食べていただきたいと思います!一品ずつ、お好きな順番でどうぞー!!」
源蔵「……うん、このリゾットのコロッケは食べやすい。だが、決定打にはかけるなぁ。可もなく不可もなくだ」
舞夏「から揚げ、油の抜きがちょっと甘いかもしれないぞー」
青ピ「なんや、この黒い肉……オップ。なん、や……例えられへん、この世に存在する言語じゃ表せへんでこの味……」
Z「おーっと!?始めからかなーり辛口で来ています!!これは先行きが恐ろしい!!」
源蔵「ん?このサラダ……ドレッシングにかなり手間をかけたな。この発想は褒めてもいいかもなぁ」
舞夏「お、このジャガイモの和え物、味もさっぱりしていて悪くないぞー。隠し味になにか仕込んでいるなー?」
青ピ「……なんや、水がやったらおいしゅう感じるでー」
Z「どうやら、それなりに好印象の料理もあるようです!勝負の行方や、いかに!?それでは、寮生の皆さんもどうぞー!」
「「「「「「いただきまーす!!」」」」」」
「ちょ、ちょっとインデックスさん!どこ行くんですか!」
「おいしそーな匂いがするんだよ!こっちかも!!」
「だ、ダメですよ!勝手に歩き回っては上条当麻に―――」
ガチャ
禁書「ここなんだよ!」
神裂「だから、戻りますよ!」
禁書「むむっ!短髪!また会ったかも!」
美琴「あ、あ、アンタ馬鹿シスター!!何でこんなところにいんのよ!?」
禁書「とうまに会いにきたんだよ!」
五和「あわわ、なんかさっそく嫌な予感が……」
神裂「この子ったら……」ハァ
美琴「あ、アイツに何の用があるのよ?アイツは今ここの寮監代理なんだけど?」
禁書「それなんだよ!いままでみたいにとうまと一緒に住めないから、色々おはなしにきたんだよ!」
ざわっ
「その時……寮生に衝撃はしる……!!」「え?一緒に住めないって……え?今まで?」「上条先生……まさか、既に同棲のお相手が……」フラッ「し、しっかり!」
神裂「……言葉は選ばねば」
五和「説明、どうしましょっか」
神裂「えーと……じ、実はですね」
五和「こ、この子は学園都市との交換留学生でして!」
「こ、交換留学生?」
五和「は、はい。この前までの戦争の後、一部で外部との連携を今までよりもオープンに行いましょうという動きがありまして!!」
神裂(五和、ナイスですよ!!)
禁書「りゅーがくせい?私はそんなんじゃ……モガ」
神裂「ちょ、ちょっと話がややこしくなりますから静かに!」ボソボソ
禁書「ご、ごめんなんだよ……」ボソボソ
「なるほど、それでこの子は留学生としてこっちに来たんですね」
五和「ええ」
美琴「……あれ?でも、戦争よりも前からこっちに」
五和「わあああああああああああ!!」
美琴「!?……な、なによ突然?」
五和「……まあ、そこはやんごとない事情があるというか……」ボソボソ
美琴「……分かったわよ。黙っておくけど、後で事情教えなさい」ボソボソ
五和「……えーと、それは私の一存では……」
美琴「……しかたがないわね。アイツにでも聞いとくわ」
五和「……はい」
「あれ?でも、留学生はいいとしてですよ?」
「あ、そーだよ。上条先生と一緒に住めないって、一体どういう……?」
五和「え、えーとそれは……」
美琴「あのね、実はこの子、アイツの親戚なのよ!母方のいとこだっけ?」
神裂(……それは、流石に無理があるんじゃ……)
五和「そそそ、そうなんですよ!一応ハーフなんですけど、イギリス人のお母様の血が色濃く出ちゃってまして!!」
「いとこかー」「なるほどね、納得です」「あれ?いとこって結婚できんじゃなかった?」「えっ!」「ってことは、まだ安全とは限りませんね……要チェックや」
禁書(なんか、通じてるんだよ!)
神裂(皆さん深く考えないでくれて助かります……)
青ピ「ええやんええやん♪もろ白人なシスターさんなんてこの街じゃレアすぎる属性やんかぁ♪大歓迎やでえ!」クネクネ
源蔵「外人ったあ見んの何年ぶりだ?にしても日本語達者だなあおい」
舞夏(なんか深い事情がありそうだなー。細かいこと言うのはよしておくかー)フム
Z「……まあ、上条先生とこの方の関係はいいとしてですね……採点なんですが」
禁書「プハッ!そうだよそうだよ!美味しそうな匂いがしたからこっちに来たんだよ!私にも分けて欲しいかも!!」
五和「ちょ、ちょっとインデックスさん……」
舞夏「いいぞー。味見くらいなら分けてやるからこっちにくるとよろしー」
禁書「ありがとうなんだよ、まいか!!」トテテテ
「あれ?舞夏ちゃんとも知り合い?」「みたいだね」
神裂「まったく……手がかかりますね」
舞夏「ほい、味わえよシスター」ヒョイ
禁書「あむっ!」パク
舞夏「良く感で味わうと、少しの量でも満足できるんだぞー」
禁書「むぐむぐ……やっぱりニホンの料理は美味しいんだよ!」パァァ
舞夏「それはよかったなー。気が向いたら時々飯を作りに行ってやるぞー」ヒョイ
禁書「あむっ!……あいがひょうなんらよ、まいか」ムグムグ
舞夏(……あの時の女が一緒なのが、ちと気になるなー)チラ
五和(!?……これは、殺気!?)ゾクッ!
神裂「どうしたのですか、五和?突然体を強張らせて」
五和「い、いえ……なんでも(今のビジョンは……やっぱり、あの人ですかね)」チラ
舞夏「……必ず、すっごく美味しい料理を食わせてやるからなー」ヒョイ
禁書「もぐもぐ、むぐむぐ」
五和(……宣戦、布告……ですね。負けませんよ)
禁書「もぐもぐ、むぐむぐ」
神裂(……五和とあの……メイドの少女には、なにか浅からぬ因縁がありそうですね……)
禁書「もぐもぐ、むぐむぐ」
「なんか、あのシスター……小動物っぽい?」「ちょっと可愛いかも」「……よし、私アタックかけてみるわ」「え、ちょ、ま」
「ねえねえ、私のも分けたげるー」ヒョイ
禁書「わあ、とっても嬉しいんだよ!あなたに神のご加護がありますように!あむっ!」パク
「~~~っ///なにこの子すっごいイイ!」
「ちょ、私もいってくる」ガタッ「あ、ずるっ」ガタガタッ「上条さんのいとこ……うん、いける」ガタタタッ「いとこってことは、この子に対する点数稼ぎは有効と見ました!!」ガタタタタタッ「おい、さっきから不純な動機のやつ多すぎるだろ。私も混ぜろ」ガタタタタタタタ
ドヤドヤドヤドヤ
禁書「わ、わわわ!!」
舞夏「コイツは良く食うからなー。並べ並べー」
「ほらほら、食べて食べてー!」「ちょ、押すなって!スプーンからこぼれる!」「私のも食べさせてみたいー♪」「っていうかかわいいー♪」「まだまだあるんだからねー♪」
禁書「あ、あうう!流石の私も捌ききれないんだよ……むぐっ!」
神裂(……クーデターのときにも似たような光景が……)
青ピ「ボクのも分けたげるでえ、シスターちゃん♪」ヒョイ
源蔵「げっちゅう」パク
青ピ「 」
源蔵「お前は自重せんかい、青髪」モグモグ
青ピ「……せやかて、なんでハゲたおっさんと間接キッスせなあかんねんな……」ガクッ
源蔵「運命だ。受け入れろ。なんなら俺のも食うか?」ヒョイ
青ピ「……それ、追い討ちやがな……」
十分後
禁書「うう……もう今日はご飯見たくないかも」ヨロッ
舞夏「お前からそんな台詞が出るなんて驚きだぞー」
五和「一人一口としても、結構量ありましたからね……」
神裂「矢継ぎ早に口に入れられてましたしね。……とりあえず、今日はこのあたりで帰ります」
Z「あ、ちょっと待ってください」
神裂「?」
Z「とりあえず、今日食べた料理の中で何が一番美味しかったか、投票だけお願いしたいのですが」
禁書「うー……味なんて途中からわかんなくなっちゃったんだよ……」
舞夏「最初の方に何が美味しいと思ったか言えばいいんだぞー」
禁書「うー……うう、じゃあ……ゴニョゴニョ」
Z「ふむ、ふむ……なるほど、分かりました。それでは、またその内に」
禁書「ばいばいなんだよー」フラフラ
神裂「では、また」
五和「さようならー」
舞夏(……いずれ、必ず)ゴォォ
五和(……決着を!)ゴォォ
青ピ「ああ~、行ってしまうのんかぁ」
源蔵「あきらめろ。大体、あいつら既に上条先生となんかありそうじゃあねえかい」
青ピ「ちくしょー、カミやんめぇ……」シクシク
>>98続き
Z「とゆーわけで、思わぬゲストも乱入しましたが採点の方に移りたいと思います!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチ……
Z「皆さんからいただいた投票の、結果の方がこちらに書いてあります!さて、面倒なので第四位以下は全員割愛!!」
D「なんだそりゃ」
A「まあTとかKとか、ぶっちゃけその場限りのネタですものね」
C「Aちゃん、そういうメタは控えた方が……」
Z「では、第三位の発表です!夜の舌技の練習を日夜欠かさぬ私の巻き舌ドラムロールをどうぞ!どぅらららららららららrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr……」ガサゴソ
美琴「……夜の舌技……」
黒子「私もよく練習しますの。ホールを買うのは嫌なので、アワビで。すっごく生臭いですけれど」
C「あ、黒子さん復活したんですね」
黒子「おかげ様で。まだ体の節々に痺れが残ってますけれど、まあこれくらいは平気ですわ」
美琴「じゃ、もう一回眠りなさいこの変態バカ黒子」ビリッ!
黒子「あっふん」バターム
C「……容赦ないですね」
美琴「アワビで何の練習してんのよホント。食べ物を粗末にする国は滅ぶわね」
Z「rrrrrrr……ばばーん!!第三位はー……Dさん!!」
D「うぇ!?私!?」
「「「「「わぁぁぁぁぁぁぁああああああ」」」」」パチパチパチ
Z「おめでとーございます!では、商品の上条先生のレアショットです!!」
D「……ご奉仕券欲しかったけど、これはこれで良し!!」ムッハー!
Z「ハイ皆さんもう一度拍手をー!!」
パチパチパチパチパチパチ
D(ああああなにこれ胸元が色がはだけ具合がなんかもう生々しくてうわああああああああああっ///……今夜、いただきます)
Z「ということで第二位の発表です!!第二位は……Aさん!!」
A「ああ、残念ですわ。……でも、ありがとうございますの」
Z「おめでとーございます。Dさんよりも数枚レアショット追加されてますので、プレミアですよプレミア。写真持ちの方々の中では一番いい写真を持ってますから」
A「家宝にしますわ」キリッ
Z「ハイではもう一度拍手ー」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
Z「……ということで、いよいよ第一位の発表です!」
C(……ま、予想はつきますよねえ)
>>132続き
Z「それでは、栄誉ある第一位に輝いたのは―――!!」
―――
――
―
大会終了後
ガヤガヤ「あー、今日は盛り上がったー」ワイワイ「叫びすぎて喉痛いよー」「お前うおおおおおおおってすんごい声張ってたもんなー」ザワザワ「今夜はこの写真を使う奴が何人出るのやら……」
美琴「…………」ジーッ
黒子「お姉様ー」ムギュッ!
美琴「ふひゃう!?な、なによ黒子?」ビクゥ!
黒子「……あらあらぁー、お姉様。チケットをじーっと見つめて何を考えてらして?」
美琴「なっ、なんでもないわよ」ゴソゴソ
黒子「相も変わらず素直じゃありませんこと。どうせ、一日かけてアイツになにしてあげようかしらー、料理とか?また勉強教えてあげるとか?とか考えてらしたんでしょう?」
美琴「あっ、それだわ!!……あ」
黒子「……案の定どころか、どうやら入れ知恵してしまったようで。ああ、黒子はなんて哀れなピエロですの」オヨヨ
美琴「ピエロってアンタ……自覚なかったの?」
黒子「お姉様が辛辣でも黒子は挫けませんの」
黒子「大体、お姉様はあの方に優しすぎですの。わたくしにはいつも厳しく接して、そんなにお目をかけて下さらないのに」
美琴「べ、別にアイツに優しくなんてしてないわよ。……っていうか、アンタがバカやるから厳しいだけだし、自業自得じゃない」
黒子「バカとはなんですの!?わたくしはただ、お姉さまにこの迸る熱いパトスを知って欲しいだけですのに!!」
美琴「だったら手段を選びなさいよ。お風呂あがりを襲撃されたりベッドに侵入されたりシャワー中に突撃されたりってアンタそればっかか」
黒子「お姉さまのそのお体は黒子だけのものですのおおおおおおおおお―――あべしっ!?」ドバチコーン!!
美琴「やっぱアンタはピエロだわ。せいぜい人を笑わせられるように舞踊ってなさい!!」ビリビリィ!!
黒子「舞踊るって電流で筋肉が勝手に動いてしまうだけですのののののののnnnnnnnnn」ビクンビクン
C「御坂さん……寮内での能力の使用は寮則違反じゃ」
美琴「どーせアイツ寝込んでるんだしバレなきゃいいの!」ビリビリ!
黒子「あっふうううううううん!!お姉様(の能力)が黒子のナカにいいいぃぃいいいいい!!」ビクビクビクーン!
C「……ん?そういえば、上条先生のことすっかり忘れてません?」
美琴「あ」
黒子「」ビクッ、ビクッ
寮監室
美琴「ごごごごめん!アンタのことすっかり忘れてたああああ!!」ズバーン!
上条「おお、御坂か。俺なら、大丈夫だ」
上条「神裂とかインデックスたちのおかげでホラ、熱だってそれなりに引いたし、明日には治る」
美琴「ちょっと、無理しないで寝てなさいよ……」
上条「…心配してくれて、サンキューな」
美琴「心配だなんて……わ、私はアンタにとっとと寮監業務に復帰してもらわなきゃ困るから世話してるだけよ!」パサッ
上条「……それでも、気にかけてくれるだけで、上条さんは幸せですよ」
美琴「……あ、あのさ」 ……ドドドドドドドド
ガチャ―ン!!
D「かかか上条先生!具合は如何ですか!?」バタバタ
A「私としたことが、目先の欲に釣られてしまいましたわ!申し訳ございませんの!」ドタドタ
B「上条先生のシャツ半脱ぎ写真げっと!」パシャ!
C「ちょちょちょ、病人の部屋に殴り込みってどうなんですか!?」ワタワタ
美琴「なっ!?」ビクッ
上条「おお、お前ら。心配してくれて、ありがとうな」
D「よかった、普通に喋ってる……」
A「とりあえず、お水いかがですの?」スッ
上条「ありがと、Aちゃん」
上条「さあて、それじゃあ俺もとっとと仕事しなくちゃな。今朝の分が残ってるし」モゾッ
A「まだ安静にしてなきゃダメですよ上条先生!」ガシッ
D「そうですよ!」ガシッ
美琴「ゲコ……カエルのお医者さんは、今夜には熱は引くって言ってたけど……やっぱり、明日までは寝ておいたほうがいいわ」
上条「……でも、仕事が」
黒子「わたくし達が代わりにやっておきますの」シュン!
C「あ、白井さん。復活したんですね」
黒子「お姉さまの電撃に対する耐性が日に日に付いてきている気がしますの……」
美琴「……(今度はちょっと出力上げよう)」
上条「……白井」
黒子「上条先生の風邪は、先日の件があっての事でしょうし、その責任を先生に押し付けるのも忍びないですもの。たまにはしっかり休んでくださいな」
上条「……白井……みんな、ありがとうな」
黒子「お礼する暇があったら、体を寝かせて養生なさいな」
美琴「……く、黒子が、コイツに対してそんな優しい事いうなんて……怖っ!」ゾワワ
黒子「あら、嫉妬なさってくださっているんですの?お・ね・え・さ・ま♪」
美琴「し、嫉妬なんてしてなっ……って、あ、いや、あれ?どっち?ん?」
D(……多分、白井さんに対する嫉妬なのか上条さんに対する嫉妬なのか混ざってんだろーな)
518 : ◆BE/7vZkX1k - 2010/07/01 00:58:05.21 h1a5sEoo 214/214えーと
うん、看病編の落ちが思いつかんです。ごめんなさい!
ってことで、看病編これで終わりー