【関連】

(上条×美琴 本筋1)
御坂「これって……デートよね……」

(本筋2)
御坂「じゅーでんー」

(本筋3)
御坂「ぴぃ!?」

(本筋4 黒子追加裏ルート)
美琴「じゅーでんちゅー」

(美琴ルートアナザー)
御坂「電池切れそう」

(本筋5 通行止め編)
打ち止め「じゅーでんー」

(色々迷走)
美琴「ぴぃ!?」当麻「お、久し振り」

(美琴ルートアナザー2)
御坂「ほ、ほら……あーん……」

(本筋6 通行止めリメイク)
打止「じゅーでんー」一方「」

(本筋6 通行止めリメイク2+α)
一方「余り俺を怒らせンなよォ、ブチ犯すぞ」打止「いいよ」【前編】
一方「余り俺を怒らせンなよォ、ブチ犯すぞ」打止「いいよ」【後編】

元スレ
白井「デートしましょう」上条「……はい?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1270036015/

12 : VIPに... - 2010/03/31 20:58:59.12 gnYS28Ao 2/194

念のため過去ログ張っといたけど別の話だから気にしなくていいです

13 : VIPに... - 2010/03/31 20:59:42.71 gnYS28Ao 3/194

白井「まったく……何を善人ぶって。それで恩を売ったつもりですの?」

上条「だってよ、さすがに知り合いが困ってたら手を出さざるを得ないじゃないか」

白井「あなたに助けていただかなくても一人で解決できてましたの!」

上条「だってオマエ、その体じゃ危ないだろ」

白井「わたくし仮にも大能力者。あなた如きの手を煩わせる事などありませんの」

上条「とか言って、相手が飛び道具とか出してきたらどうすんだよ。車椅子ごとテレポートするのか?」

白井「う……それは、まあ、そのつもりでしたけれど」

14 : VIPに... - 2010/03/31 21:00:17.40 gnYS28Ao 4/194

上条「高速移動するときって空中を『飛ぶ』んだろ?」

上条「そんな重り担いだままで、姿勢制御も危ないじゃねえか」

白井「その程度でヘマをするようでは風紀委員などやってられませんのよ。下手をすれば人命に関わりますもの」

上条「……っはー」

白井「何ですの、その感嘆詞は」

上条「もう少し人命に関わる能力の使い方してくるヤツにも言ってやってくれ」

白井「はい?」

上条「いや、こっちの話……」

15 : VIPに... - 2010/03/31 21:00:55.29 gnYS28Ao 5/194

白井「しかしあなたも毎回毎回飽きもせずよく面倒事に首を突っ込みますのね」

白井「もしかしてヒーローにでもなったおつもりですの? そういうのはゲームの中だけになさいませ」

上条「んー、まあ偽善だってのは分かってるんだけどさ……何か体が勝手に動いちまうんだよな」

白井「根っからのお馬鹿さんですのね。IQおいくつ? 50くらい?」

上条「俺はチンパンジーあたりと同類ですか!?」

白井「自覚はございますのね」

上条「俺ちゃんとホモサピエンスですから! せめて基本的人権くらいは認めてください!」

白井「やーですのよー。お姉様に寄ってくる馬鹿を蹴散らすのもわたくしの役目ですの」

上条「それって俺も含まれてるわけ?」

白井「一般常識も分かりませんの?」

上条「言っておくけどオマエんとこのお姉様が勝手に突っかかってくるだけだからな! むしろ俺としては迷惑なんですけど!?」

白井「責任転嫁は見苦しいんですのよ。これだから殿方は……」

上条「少なくとも俺ってそこそこジェントルメンですよ」

白井「英国紳士にJapanese DOGEZAなさいませ。国際交流の機会ですの……いえ、お国の恥ですわね」

上条「いや、少なくとも俺が知ってるヤツらは紳士とか程遠いのばっかなんだが」

白井「はい?」

17 : VIPに... - 2010/03/31 21:01:28.08 gnYS28Ao 6/194

白井「ところであなた」

上条「なんでせうか」

白井「一体どこまでついてくる気ですの?」

上条「や、また妙なのに絡まれたら面倒だろ? どうせ暇だし付き合ってやるよ。出かける途中だったんだろ?」

白井「好意の押し売りはごめんですの。もう邪魔ですからさっさとどこへなりとも消えてくださいまし」

上条「んな事言ってオマエまだ中一だろ? 御坂クラスならともかく、大能力者っつったって肉体的に非力なんだから」

白井「その辺りのゴロツキ程度であれば一捻りに……」

上条「現にさっきどうだったよ。できてねーじゃん」

白井「ですからあの程度別にあなたが……ふむ?」

上条「ん? どうした?」

白井「ええと……うむ、これは……」

上条「もしもーし。どうかしましたかお嬢さん」

18 : VIPに... - 2010/03/31 21:02:18.07 gnYS28Ao 7/194

白井「無碍にするのも悪いので、一つよろしいですか?」

上条「……はっ、俺の不幸センサーが何かを感じ取った……!」

白井「もしもーし、チンパンジーさんー?」

上条「こっちはお嬢さんつってんのに俺は相変わらずお猿さんですか何だよ!」

白井「お暇なんですよね? 明日も日曜ですけどもしかして丸々予定がなかったりしますの?」

上条「上条さん一緒に遊ぶ女の子の予約はいつでも受け付けているのですがまったくその気配はございませんチクショウ!」

白井「まあ、寂しいこと……好都合ですわね」

上条「好都合?」

白井「今日のところは大人しく帰りますので、よろしければ明日買い物に付き合っていただけません?」

上条「はい?」

白井「デートしましょう」

上条「……はい?」

19 : VIPに... - 2010/03/31 21:03:05.62 gnYS28Ao 8/194

白井「という事がございまして、明日あの方とお買い物に行く事になりましたの」

御坂「はい?」

白井「まあ俗に言うデートというやつですわね」

御坂「……はい?」

白井「という訳で明日は早いのでそろそろ寝ます」

御坂「ちょおっと待ったあああ!」

白井「何ですのー。また騒いでると大目玉を食らいますわよー」

御坂「え、何? アイツとデート!? アンタが!?」

白井「いけません? 普通にお買い物を手伝っていただくだけですの。ご覧のとおりの態ですので」

御坂「いや、だってアンタ、アイツの事毛嫌いしてたんじゃないの!?」

白井「お姉様に寄ってくる羽虫の相手はしますけれど紳士的に扱ってくれる殿方にそのような真似するはずないではありませんの」

御坂「買い物の手伝いくらい私がやってあげるじゃん!」

白井「そんな事を言ってお姉様、やれ大覇星祭がどうのこうのと上の空で相手をしてくれないではありませんか」

御坂「え、私そんな事言ってた!?」

白井「言ってましたわよー。というかわたくしが、ではありませんのね……」

20 : VIPに... - 2010/03/31 21:03:35.54 gnYS28Ao 9/194

御坂「く……黒子!」

白井「はい。何ですの」

御坂「私も一緒に行く!」

白井「はい?」

御坂「だってアンタそんな体だし、それにアイツだって男なんだから何するか分からないじゃない!」

白井「……そうですわねえ。男は狼と申しますし」

御坂「そうよ! アイツがアンタに変な事しないように見張っておく必要があるわ!」

白井「わたくしはお姉様でしたら大歓迎ですけれど。ああでも先方にも一応断りを入れておきませんと」

御坂「あ、でも私アイツの番号もメアドも知らないし……」

白井「ちょいちょい、送信っと」

御坂「……あれ?」

白井「何分こんな格好ですので。明日の待ち合わせなどに遅れるような事があると困るので教えていただきましたの」

御坂「ナンデスト」

21 : VIPに... - 2010/03/31 21:04:07.35 gnYS28Ao 10/194

御坂「アイツ黒子には教えて私には教えないってどういう了見よおおお!」

白井「あら、お早い返事で。OKだそうですの」

御坂「ダメでも付いていくわよ……って何よこの微妙に嫌そうな雰囲気が滲み出ている文章は!」

白井「原文ままですのよー。文句はあの方に言ってくださいまし」

御坂「ふふふ、明日はしっかり尋問しないとね……」

白井「ふふふ、明日が楽しみですの」

御坂「それじゃさっさと寝ましょうか! 寮監も怖いし!」

白井「そうですわね。お休みなさいませ、お姉様」

御坂「お休み……!」



白井(計画通り……!)

22 : VIPに... - 2010/03/31 21:04:36.75 gnYS28Ao 11/194

上条「お、来た来た」

御坂「あれ、アンタこういうとき遅れてくるタイプじゃないの」

上条「何かいい感じに早く起きてよ。いやー、爽やかな秋空だなー」

白井「……ちっ」

上条「ん? どうかしたか?」

白井「いいえ何でもありませんのおほほほ」

上条「? まあいいや。それでどこから行くんだ?」

白井「ええと、まずは……」

上条「ま、片っ端から行けばいいじゃん。あんまり動かなくていいようにショッピングモールに来た事なんだし」

御坂「む……そりゃあそうだけど」

24 : VIPに... - 2010/03/31 21:05:18.31 gnYS28Ao 12/194

上条「ほいじゃま、れっつごー」

白井「……あららら?」

御坂「え、ちょっと、アンタなんでそんな自然に車椅子押してるのよ!」

上条「いや、だって疲れるだろ? 手だけで体+αを動かすんだから」

御坂「そうじゃなくて、ああそうでもあるんだけど! 何で私の役目をアンタが取ってるのって事よ!」

上条「こういうのはパシリがやりゃあいいんです」

上条「今日の上条さんは一味違いますよー。生粋の英国人も真っ青のジェントル上条なんですから!」

白井「ああ……昨日のアレが原因ですの……」

御坂「アンタなんで黒子の時だけそんなに紳士なのよ!」

上条「うるせえ! アイツらと比べられて俺のハートはズタズタなんですよお!」

上条「それに白井怪我してんだから助けるのは当然だろうが」

御坂「じゃ、じゃあもし仮に私が怪我して車椅子になったら押してくれるっていうの」

上条「誰が両手塞がった上に超近距離それ即ち必殺の間合いに好き好んでうおおおっ!?」

御坂「何で私の扱いそんななのよ!」

上条「だってオマエすぐそんな風に、って当たる! 白井に当たる!」

25 : VIPに... - 2010/03/31 21:06:04.74 gnYS28Ao 13/194

白井(むう……困りましたわね……)

白井(お姉様とのデートの口実にしたついでに)

白井(すぐボロを出してお姉様に幻滅される予定でしたのに)

白井(確かに、わたくしが誘ったのはこの方ですから名目上はお姉様がお邪魔虫)

白井(けれどこれでは……お姉様の嫉妬心をくすぐるだけではありませんの)

白井(しかも気持ち悪いくらいの直球従属姿勢……!)

白井(……まあ悪い気はしませんけれど)

白井(けれど、早いところどうにかしてハメてお姉様に幻滅させなければ……)

白井(しかしどうやって……)

白井(むむむむ……)





上条「おーい、白井ってば。ついたぞ返事しろよ」

白井「ぴぃ!?」

26 : VIPに... - 2010/03/31 21:06:52.07 gnYS28Ao 14/194

上条「どうしたんだよぼーっとして」

白井「い、いえ。何でもありませんの。少々考え事を」

上条「まあ考え事もいいけどさ、買い物だろ? 着いたぞ。ここでいいんだろ?」

白井「ええ。この間の一件で秋物の新作を見て回れなかったので」

御坂「アンタもマメよねー。基本的に私服なんて着る場面ないのに」

白井「たまの息抜きですの。見て回るのが主で買うのは一着二着程度ですのよ」

上条「そういえばオマエらの私服って見たことないような……」

白井「外出時も制服でとの決まりですので。いいではありませんの。こうして見て回るのが楽しいんですの」

上条「ま、オマエがそう言うならいいんだけどさ。今日の主役は白井だし」

御坂「明らかに私と扱いが違う……」

上条「何だよオマエ俺を奴隷のようにこき使いたいってのか? 御坂様ーって」

御坂「ひぃいい! アンタだけはその呼び方しないでよね!?」

上条「あれ?」

御坂「……学校で。特に後輩の子に」

上条「うわあ……お嬢様学校ってマジなのか……」

27 : VIPに... - 2010/03/31 21:07:33.87 gnYS28Ao 15/194

御坂「マジってどういう意味よ」

上条「いや……だってその頂点に君臨するのがコレだろ……?」

御坂「人を指差しておいてコレとは何よ!?」

上条「お嬢様はそんな目で睨まない!」

御坂「う……」

上条「それに比べて白井は段違いだな……いやまあ白井も白井でお嬢様というにはアクティブすぎるんだが」

白井「わたくしはどちらかといえば風紀委員としての立場でお会いする方が多い気がしますの」

上条「いや、でもそれにしたって……雰囲気? 気品? が違うっていうか」

御坂「!?」

上条「白井ー、オマエ悪い先輩だけは見習うなよー。出会い頭に腰タックルかましてくるような真似だけはするなよー」

白井「!?」

御坂「だ、だってアレはアンタが無視して……!」

上条「少なくともアレは間違ってもお嬢様のするもんじゃねえ! あれは社交界じゃなくてプロレス界で使われるものだ!」

28 : VIPに... - 2010/03/31 21:07:59.56 gnYS28Ao 16/194

白井(これは意外と……? このままエスカレートして喧嘩になってくれればこっちのものですの)

上条「オマエも少しは後輩見習え! 多少剣呑なものの基本的に大人しいじゃねえか!」

御坂「だから私はお嬢様なんて柄じゃ……てか黒子だって何だかんだで結構そういう事してくるわよ!」

上条「少なくとも今は借りてきた猫みたいに静かじゃねえか!」

白井「……あなたは大人しい子の方がお好みですの?」

上条「会うたび会うたび即死クラスの電撃飛ばしてくるどっかの女子中学生よりはな」

御坂「っ……!」

上条「オマエ爪の垢でも煎じて飲ませてやれよ。今の1%でいいから大人しくなってくれれば……」

白井(……おや?)

29 : VIPに... - 2010/03/31 21:08:31.90 gnYS28Ao 17/194

白井「お姉様にわたくしを見習えと、そう仰るんですの?」

上条「オマエの方が断然お嬢様お嬢様してるしなあ。いや口調だけじゃなく」

白井「……もしかして口説いてますの?」

上条「ああ、少なくともオマエの方が断然可愛げがあるね」

白井「おやおや、どうしましょう。困りますわね」

御坂「……アンタまさか、黒子にまで手を出そうとしてんじゃないでしょうね……?」

上条「あん? 別にそういう意味じゃ……」

御坂「私の前で可愛い後輩誑かそうだなんて、いい度胸してるじゃない……?」

白井(ヒットおおお!)

30 : VIPに... - 2010/03/31 21:09:15.17 gnYS28Ao 18/194

上条「別に俺はそんな事これっぽっちも……」

白井「あら残念。でもお世辞でも嬉しいんですの」

上条「いや、お世辞とかじゃないけどさ」

白井「まあまあ。どうしましょうお姉様。殿方にこんな事を言われるのは初めてですの」

御坂「騙されちゃダメよ黒子! こいつは根っからのナンパ野郎なんだから!」

上条「ナンパ野郎ってどういう事だよ。俺は現にこうして紳士の鑑としてだな……」

御坂「それが罠なのよ! 人畜無害な皮被ってても結局最後はがぶっとやっちゃうのよ!」

白井「なんと。そういうおつもりでしたの?」

上条「んなわけねえよ! ってか俺自分で言うのも何だけどそんなジゴロみたいな真似できるほど器用じゃねえよ!」

御坂「アンタは天然でやるから怖いのよ!」

上条「え、そうなの?」

御坂「うわやっぱり自覚なかったんだ! それで何人の女の子泣かせてきたのよ!」

白井「最低……ですの。わたくし、殿方にこんな風に接していただく機会などなくて思わず舞い上がってしまいましたの……」

御坂「あの黒子がこんなにしょげて……。やっぱりアンタには黒子は任せられないわね」

白井「……ふふ」

31 : VIPに... - 2010/03/31 21:10:05.20 gnYS28Ao 19/194

上条「……なあ」

御坂「何よ。アンタ口開けば口説き文句しか出てこないんだから喋んないでよ」

白井(聞きようによってはお姉様が散々口説かれているように聞こえますの……)

上条「ああ、喋らねえ」

御坂「へ?」

上条「すまん御坂、白井。俺オマエらに嫌な思いさせてたんだな」

御坂「べ、別にそういう事言ってるんじゃ……」

上条「だからこれ以上喋らねえから……白井についててやっていいか」

御坂「……はい?」

上条「買い物付き合うって約束しちまったからさ」

御坂「何それ」

上条「男がいりゃ邪魔な野郎避けにもなるだろ。その程度の扱いでいいからさ」

御坂「……」

上条「それでも帰れって言うなら黙って帰る。という訳で以後上条さん、喋りません」

御坂「……馬鹿ね、アンタ」

32 : VIPに... - 2010/03/31 21:10:33.80 gnYS28Ao 20/194

御坂「だってさ、黒子」

白井「……お姉様の言ってた事がよーく分かりましたの」

御坂「でしょ。コイツ本当に自覚ないのかしら」

白井「ある意味天才ですわね……こちらにしては天災ですが」

御坂「まったくよ。ほんと、やんなっちゃう」

白井「これではこちらが悪者ではないですの」

御坂「はぁ……で、どうするコイツ」

白井「わたくしが決めるんですの」

御坂「だってアンタの買い物でしょ。アンタが決めてよ」

白井「仕方ありませんわね……あまり気が進みませんけれど」

上条「……」

白井「とりあえず……そろそろ邪魔ですのでお店に入りましょう。押してくださいます?」

御坂「はぁ……」

白井「あとその無言の仏頂面をやめてくださいな。……確かにこれはどうしようもないんですの」

33 : VIPに... - 2010/03/31 21:11:00.69 gnYS28Ao 21/194

白井「あら、これなんかよろしいんではないですか?」

御坂「いいんじゃない?」

白井「どうです?」

上条「……いいんじゃないでしょうか」

御坂「ちょっと合わせてみよっか。アンタはその辺で待機」

上条「はい」



白井「そうとうヘコんでるみたいですわね。悪い事しちゃいましたかしら」

御坂「別にあれくらいでちょうどいいわよ。すっごい意識してるけど」

白井「お姉様、あの方には容赦がないんですのね」

御坂「んー……まあね」

白井「黒子にも容赦がないですけれど。もう少し優しくしてくださいな。今日みたいに」

御坂「怪我人だからね……それにアンタは特別」

白井「……おや、夢でしょうか。お姉様から妙な言葉が」

御坂「うるさいわね」

34 : VIPに... - 2010/03/31 21:12:06.07 gnYS28Ao 22/194

白井「しかしその理論で行くと、あの方も特別ということになりますが」

御坂「ぶっ!? ないない、それはない!」

白井「白々しいですわね……そこがお姉様の可愛いところでもあるんですけれど」

御坂「何か言った!?」

白井「いいえ何もー。耳元で大声を出さないでくださいましー」

御坂「ううう……」

白井「いつもこんな感じなのでしょうか……あの方も大変ですわね」

御坂「もしかして黒子、ほんとにコロッといっちゃった?」

白井「わたくしそんなに安い女ではございませんの」

御坂「でも顔が笑ってるわよ」

白井「悪い虫というには少々毒がなさすぎですので」

御坂「そんな事ないわよ」

白井「あらあら。その毒にコロッとやられてしまいましたの?」

御坂「そそそ、そんな事!?」

白井「お姉様は嘘が吐けませんのねえ……」

36 : VIPに... - 2010/03/31 21:12:34.13 gnYS28Ao 23/194

御坂「結局一着しか買わなかったわね」

白井「この一着を選ぶ過程が面白いんですの」

御坂「なるほどねえ……」

白井「さて……そろそろ結構いい時間ですし、お昼にしません?」

御坂「そうねー。あ、あそこいいんじゃない?」

上条「」

御坂「ん? どうかした?」

上条「……いいえ。何も」

御坂「……はっはーん」

上条「なんでせうか」

御坂「仕方ないわね、私が……」

白井「いいえお姉様、わたくしが誘ったのですからわたくしがご馳走します。せっかく付き合ってくれたのですから」

御坂「……ま、アンタがそう言うんじゃ仕方ないわね」

白井「というわけで、さあきりきり押してくださいなー」

上条「ううう……情けないけど甘えるしかないという辛い現実……」

37 : VIPに... - 2010/03/31 21:13:02.45 gnYS28Ao 24/194

御坂「うん、思った以上に美味しかったわね」

白井「そうですわねー。お店の雰囲気もいいですし、少し長居をさせていただきましょうか」

御坂「っと、ごめん」

白井「お電話ですの?」

御坂「うん、誰だろ……っげ。……はい、御坂です」

白井「……何か嫌な予感がしますの」

御坂「はい。はい。……はい。分かりました」

白井「あまり好ましい相手ではなかったようですけれど、どちら様でしたの?」

御坂「せんせー。研究所に出す書類に不備があったから丸々書き直せって……はぁ」

白井「……というと」

御坂「行ってくるわ……ああ、アンタたちはゆっくりしてなさい。そもそも私がイレギュラーなんだし」

白井「」

38 : VIPに... - 2010/03/31 21:13:35.34 gnYS28Ao 25/194

御坂「っと、そうそう。一つ言い忘れてたけど」

上条「な、なんでせうか」

御坂「……黒子に何かあったら、レンジでチンだからね」

上条「……おう」

御坂「んじゃ、ごゆっくりー」

白井「……」

上条「……」



白井(ええええええ)

39 : VIPに... - 2010/03/31 21:14:07.54 gnYS28Ao 26/194

白井「……」

上条「……」

白井「……」

上条「……」

白井「……」

上条「……」

白井「……何か喋っていただけません?」

上条「……と言われても」

白井「普通に喋ってくださいな。無言というのも結構堪えるんですの」

上条「……むう」

白井「何ですの、そんな難しい顔をして」

上条「……実は非常に言いにくいのですがね」

白井「はい?」

上条「よく考えたら女の子と二人で出かけるなんて経験ろくになくて何を喋ったらいいものか」

白井「……はい?」

40 : VIPに... - 2010/03/31 21:14:58.70 gnYS28Ao 27/194

上条「さっきまで御坂がいたからまだよかったけど、俺こういう時どんな話をしたらいいか分かんねえ」

白井「……」

上条「悪い白井。本当なら俺が気の利いた話題でも振れればいいんだけど」

白井「……まったく、あなたという方は」

上条「自分であんな事言っといてこれじゃザマぁねえな、はは……」

白井「一体あなたは何を言っているんですの」

上条「いやほんと。すまん」

白井「そうではありませんの」

上条「え?」

白井「中学生相手に何を緊張しているんですの? 本当に、愚直にもほどがありますわ」

上条「緊張……っていうか、うーん……緊張してるのかぁ?」

白井「ま、そういうサービス精神も嫌いではないですけれど……」

白井「でもお誘いしたのはわたくしなのですからね。あなたにも少しは楽しんでいただきたいんですの」

上条「……あ」

白井「それに……殿方とご一緒する機会など、ついぞございませんでしたので」

白井「ですからお気になさらず。わたくしも何を喋っていいのか分からないんですの」

41 : VIPに... - 2010/03/31 21:15:25.91 gnYS28Ao 28/194

白井「それとも、やっぱりそれがあなたの手口ですの? 油断させておいてがぶり?」

上条「俺がそんなに頭いいと思うか?」

白井「無理ですわね」

上条「即答された……仮にそうだったとしても俺の場合その前に猟師にあってズドンだろうからなあ」

白井「あら、わたくしあそこまで愚鈍な女の子ではありませんのよ」

上条「そりゃ失礼しました」

白井「……無理に気負う必要もありませんのね」

上条「……そっか。うん、そうだな」

白井「それじゃケーキでもつつきながらお喋りしましょう。何という事はない、他愛もないお喋りを」

上条「その程度でよければ、喜んで」

42 : VIPに... - 2010/03/31 21:15:52.02 gnYS28Ao 29/194

上条「白井ってさ……猫みたいだな」

白井「猫、ですか? ……まあネコですけれど」

上条「気紛れっていうか、澄ましてるっていうか……ああいや、悪い意味じゃなく」

白井「分かってますけれどわざわざ誤解されるような言い方をしますのね、あなたは」

上条「うちのダラけてるのにも見習わせてやりたいぜ、まったく」

白井「あら、猫を飼ってるんですの?」

上条「……あー、飼ってるっていうか、居座ってるっていうか」

白井「へえ、意外ですわね」

上条「そうか? 食い意地張っててすぐ噛み付いてくるんだぜ? マジ痛えの」

白井「可愛らしいじゃありませんの。猫ちゃんのお名前は?」

上条「…………、スフィンクス。言っとくけど付けたのは俺じゃねえからな」

白井「あら? どんな見た目ですの?」

上条「どこにでもいるような三毛猫」

白井「じゃあ本当に名前なんですのね……」

43 : VIPに... - 2010/03/31 21:16:21.87 gnYS28Ao 30/194

上条「猫っ毛っていうけどどんなのなんだ? オマエみたいなの?」

白井「わたくしのは単にクセっ毛ですわよ……柔らかい毛の事ですわね。セットし辛いとか」

上条「ふーん。オマエのの方がふわふわしてて柔らかそうだけどな」

白井「……、……セクハラですわよ」

上条「えええ、今時はこれくらいでもセクハラになっちゃうんですかぁ!?」

白井「訴えます」

上条「ちょ、勘弁」

白井「慰謝料を請求しますの」

上条「おいくら?」

白井「その栗と抹茶のロールケーキを一口」

上条「くっ……俺のカロリー源が……!」

白井「では交換ということで」

上条「それなら文句ないです」

44 : 安価→180「とりあえず通行止めと遭遇」 - 2010/03/31 21:17:46.05 gnYS28Ao 31/194

打止「けーき、けーき! ってミサカはミサカは毎度のごとく無邪気にはしゃいでみたり!」

一方「うるせェよガキンチョ。静かにしやがれ」

打止「もうケーキの事で頭がいっぱいだったり、ってミサカはミサカはとりあえず席に着いてみる!」

一方「おィおィ、他のオキャクサマにゴメイワクだろォが……すンませンねェ」

上条「いえいえ……」

打止「あれ?」

一方「」

上条「」

45 : 安価→180「とりあえず通行止めと遭遇」 - 2010/03/31 21:18:11.36 gnYS28Ao 32/194

上条「てめ、一方通行! こんなとこで何してんだよ!?」

一方「そりゃァこっちのセリフだ! オマエこそ何やってンだよォ!?」

上条「はっはーん、打ち止めとデートですかそうですか」

一方「ばっ……違ェよそンなンじゃねェよ! コイツが朝っぱらから引っ張りまわして……」

上条「そういうのをデートって言うんだよ。仲のよろしいこって」

一方「そォ言うオマエは何だよ。そっちはそっちでヨロシクやってンじゃねェか」

上条「俺は荷物持ちみたいなもん……あ、やべ」

一方「あァン?」

白井「……もし」

上条「ああ……だめだ、終わった……」

一方「何言ってンだァ? ついにイっちまったか?」

上条「すまん。先に謝っとく」

一方「はァ?」

白井「こ……こここちらのおおお嬢さんはどちらさまでしょうかよろしければ紹介していただけませんうふふふふふ」

一方「」

46 : VIPに... - 2010/03/31 21:18:45.09 gnYS28Ao 33/194

白井「お姉様の親戚の子ですの……どおりで似ていると思いましたの」

打止「ミサカはお姉様の親戚とかじゃなくてむぎゅ」

一方「ややこしくなるからオマエは黙っとけ」

白井「お名前はなんとおっしゃいますの?」

打止「っぷは。う? ミサカの名前はミサカだよ? ってミサカはミサカは前もこんなやり取りあった気がしてならなかったり」

白井「……ミサカミサカ?」

打止「あえて名乗るなら打ち止め、ミサカにまんにゅむぅ」

一方「ちィとめンどくせェ研究に関わっててよォ、本名は勘弁してくれ」

白井「……研究、ですの」

47 : VIPに... - 2010/03/31 21:19:13.04 gnYS28Ao 34/194

一方「オマエはグチャグチャ喋ンな。大人しくケーキ食ってろ」

打止「言われなくてもー、ってミサカはミサカはケーキを解体する作業に没頭してみたり」

白井「あらあら。ほっぺにクリームが」

打止「ぐにー」

白井「はい、取れましたわよ」

打止「ありがとーお姉ちゃん、ってミサカはミサカは礼儀正しくお礼を言ってみたり」

白井「いえいえ。どういたしまして」

一方「……おィ上条、誰だコイツ」

上条「……白井黒子。御坂の後輩だよ」

一方「……ふゥン」

上条「何だよ。好みのタイプだったとかそういうオチじゃねえだろうな」

一方「オマエ頭湧いてンのかァ? ……オマエの知り合いはこンなヤツばっかりなのかよ」

上条「こんなって、どういう意味だ」

一方「オマエみてェなお人好しのお節介馬鹿だよ……ったく、嫌ンなるぜ」

54 : VIPに... - 2010/03/31 22:44:33.14 gnYS28Ao 35/194

白井「しかし……『一方通行』。学園都市最強の『一方通行』?」

一方「何だよ」

白井「あなた、この子と……いえ、お姉様とどういうご関係ですの?」

一方「成り行き上仕方なくコイツの保護者みてェな事してるだけだよ。深く追求すンな」

白井「また含みのある言い方を……まあ、悪い人ではなさそうですわね」

一方「あァ? 何でそォなるンだよ」

白井「この子があなたの事を慕っているようなので」

一方「……目ェ悪ィンじゃねェのか」

白井「表情や仕草で嘘をつけるほど老猾とも思えませんもの……それに」

一方「まだ言うのかよ」

白井「目付きは凶悪ですけれど、優しい目をしてますもの」

一方「……うっせェよ。黙れババァ」

白井「ばっ……!? いくらなんでも花も恥らう乙女に対してババアはないんですの!?」

56 : VIPに... - 2010/03/31 23:02:20.24 gnYS28Ao 36/194

白井「はっ……まさかあなた、噂に聞くロリコンという生き物ではないんですの!?」

一方「ぶっ!? 誰が性的犯罪者だァ!?」

上条「いや、確かにオマエは充分怪しいし。どこをどうしたらこうなったんだ?」

打止「らぶらぶだもんねー。愛のなせる業、ってミサカはミサカは『あーん』ってやってみたり」

一方「オマエも調子に乗るなよマセガキィ!?」

打止「あいたー!? デコピンはひどい、ってミサカはミサカは非難してみる!」

白井「子供に手を上げるなんて……いえ、レディに手を上げるなんて最低ですのね」

打止「わむっ、ってミサカはミサカは今日は色々と感嘆詞を使いながら抱きしめられてみたり」

上条「うむ。オマエは紳士の風上にも置けん」

一方「俺が紳士なンて柄じゃねェのは分かってンだろォ……っつーかよォ」

上条「何だよ?」

一方「俺よりよォ、コレは別にいいのかァ?」

白井「はぁ……はぁ……!」

打止「ゆ、指っ!? 指の動きが何か粘液でてらてらと光る触手系クリーチャーみたいな動きを、ってミサカはミサカは打ち震えてみたり!?」

上条「それは人として超えちゃいけない一線だ目を醒ませ白井ぃぃいい!!」

58 : VIPに... - 2010/03/31 23:25:03.03 gnYS28Ao 37/194

また止まったでござる。仕方ないので魔法の呪文
>>60

61 : VIPに... - 2010/03/31 23:36:49.70 5r8vV.SO 38/194

黒子テクニックで若干女としての喜びに目覚めかけた打ち止めを見て、ついついムラッときた一方さん

63 : 俺日本語以外は……いや日本語も得意じゃないけど、ってことで61 - 2010/04/01 00:03:19.22 2MhFrbco 39/194

上条「うおおおこれ以上放送すると[禁則事項です]にされる!」

白井「ちっ……これからというところで」

上条「うわぁその顔はレディとしてやってはいけない類のものだと思うんですが」

白井「おほほほ。どんな顔ですの?」

打止「はぁ、はぁ……何か寒気を覚えつつも妙に体が熱かったり、ってミサカはミサカは相反する感覚に恐怖を覚えて自分を抱きしめてみたり」

一方「」

上条「オマエのそれは子供の教育上よろしく……どうしたんだ?」

一方「い、いや、何でもねェよ……おィ姉ちゃン、水持って来てくれねェか」

上条「? まだコーヒー残ってるじゃねえか」

一方「キンキンに冷えたのが飲みたいンだよォ」

上条「むしろそれはコイツに必要な気もするが……」

66 : VIPに... - 2010/04/01 00:30:04.82 2MhFrbco 40/194

白井「さてと、それじゃあわたくしたちはそろそろ」

一方「ん?」

白井「……お邪魔しても悪いでしょう」

上条「あ、ああ……」

白井「では、お先に失礼しますね」

打止「うん、またねー黒子お姉ちゃんー、ってミサカはミサカは手を振ってお見送りしてみたり」

白井「……お、ねえ」

上条「うおおおお白井俺の腕が耐久値の限界に挑戦してるううう!?」

白井「その手を離してくださいませ! わたくしあの子をおおお持ち帰りしなくてはあああ」

上条「だからその体で無茶な動きしようとするなって!? テレポも禁止!」

白井「くっ、なぜ空間移動できないんですの……!?」

上条「はい、他のお客様のご迷惑ですから帰りましょうねー」

白井「ああああああ」



打止「どなどなどーなーどぉなー、ってミサカはミサカは口ずさんでみたり」

一方「アイツなし崩しに会計せざるを得ない状況に……ざまァ」

68 : VIPに... - 2010/04/01 01:12:33.57 2MhFrbco 41/194

上条「危なかった……」

白井「くっ……わたくしにお預けを食らわせるとは……!」

上条「あれは犯罪者の目だった」

白井「……まあいいんですの。わたくしお姉様一筋ですし」

上条「何だかなあ……」

白井「……」

上条「……ん? どうした?」

白井「……いえ、その」

上条「何だよ。どっか行きたい所あるなら言ってくれよ?」

白井「…………に」

上条「あぁ? 何だって?」

白井「お……」

上条「お?」

白井「お花を摘みに……」

上条「花ぁ? 花屋ならそこに……」

白井「トイレだっつってんだよぉ!」

上条「ひいい!? 口調が何か変わってますよおぜうさま!?」

70 : VIPに... - 2010/04/01 01:27:04.80 2MhFrbco 42/194

白井「……こほん」

上条「あー……その」

白井「何ですの」

上条「……一人でできたか?」

白井「最っ低にデリカシーのない方ですのね!? 少し見直してしまった自分が馬鹿らしくなってきてしまうではないですの!」

上条「え?」

白井「……さ、次はどこに行きましょうかしら」

上条「はて、いま何か凄い幻聴っぽいものが聞こえた気がしたんですが」

白井「お黙りなさい」

上条「はひ」

白井「さ、押してくださいなバトラー。次は小物が見たいんですの」

上条「……はい。仰せのままに、お嬢様」

白井「うむ。それでよろしい」

71 : VIPに... - 2010/04/01 01:41:07.39 2MhFrbco 43/194

ちょうどよく場面転換なのでショート別枠で書きます
スレチだけど上琴よろし?

79 : VIPに... - 2010/04/01 02:00:56.97 2MhFrbco 44/194

平行で書くのって難しいね……
上琴と上黒と通行止めでやるます

80 : VIPに... - 2010/04/01 02:11:02.02 2MhFrbco 45/194

御坂「……ね、ねえ」

上条「何だよ御坂。急に呼び出したりして」

御坂「え、ええと……」

上条「なんすか。上条さんそろそろスーパーの特売が始まるんで行かなきゃなんないんすけど」

御坂「ちょ、ちょっとまって! すぐ済むから!」

上条「だから何だって……」

御坂「すぅ……はぁ……あ、あのね」

上条「お、おう……」





御坂「す……好き、です」

上条「」

86 : 84 SSスレは「デートよね」が初 - 2010/04/01 02:19:36.41 2MhFrbco 46/194

上条「え、ええ? ええええええええええええ!?」

御坂「な、何よ、そんなに驚かなくてもいいじゃない!」

上条「だってオマエ、いっつもいっつもビリビリーって……!」

御坂「それは、その……恥ずかしくて……」

上条「……ええええ」

御坂「それにアンタしか……そんな事やれないじゃない」

上条「……それに、好きって、どういう意味だよ」

御坂「そ、そのままの意味よ!」

上条「そのままって……」

御坂「だから私と……付き合って、って言ってんの」

上条「……マジ?」

御坂「……」

87 : VIPに... - 2010/04/01 02:23:49.44 2MhFrbco 47/194

上条「お、俺のどこがいいってんだよ」

御坂「どこって……」

上条「上条さん女の子にモテる要素なんて皆無ですから! ありえねーから!」

御坂「自分で言ってて悲しくならない?」

上条「うるせーよ!」

御坂「どこって……そんなのないわよ」

上条「……は?」

御坂「知らないわよそんなもの。よく分かんないわよ」

上条「……」

御坂「でも好きになっちゃったんだからしょうがないじゃない……」

89 : VIPに... - 2010/04/01 02:28:59.19 2MhFrbco 48/194

「いつ好きになったのかも、どうして好きになったのかも分かんない」

「御坂……」

「でも気付いたら……アンタの事好きになってた」

「……」

「ほんと、何でか分かんないけどさ……」

「……」

「当麻の事、好きになっちゃってた」

91 : VIPに... - 2010/04/01 02:37:50.80 2MhFrbco 49/194

上条「みさ……美琴、俺……」

御坂「…………なーんちゃって!」

上条「………………はい?」

御坂「やーいひっかかったー! アンタ今日が何月何日か分かってんのー?」

上条「……あ」

御坂「今時こんなのに引っかかるヤツなんて天然記念物クラスよねー。どっかの研究所にでも引き取ってもらえばぁ?」

上条「……っテメエビリビリ! 上条さんの純情な男心をよくもおおおおお!?」

御坂「え、うそ、マジギレ? ええええちょっとおおお!?」

上条「みぃいいさぁああかぁああああ!!」

御坂「きゃあああ!? 何コレいつもと逆じゃないいい!?」

上条「うおおおおおおおおん」

御坂「ぎゃあああごめんなさいごめんなさいいい」





禁書「……で、とうま。何かいい訳はあるのかな」

上条「日本では毎年四月一日は断食する日でな」

禁書「よくもまあシスターの前で堂々と嘘がつけるんだよ!」

上条「やめて咀嚼しないでチクショウ御坂めえええ!」

92 : VIPに... - 2010/04/01 02:45:35.38 2MhFrbco 50/194

白井「よろしければ買い物に付き合っていただけません?」

上条「はい?」

白井「デートしましょう」

上条「……はい?」

白井「だから、デートしましょうと申し上げているんです」

上条「デート?」

白井「はい」

上条「俺と、オマエが?」

白井「だからそう言っているではありませんの」

上条「……はは」

白井「はい?」

上条「はははは、はははははははは!!」

白井「ええ、どうかしましたの? 特に頭」

上条「……嘘だっ!」

白井「」

94 : VIPに... - 2010/04/01 03:02:42.22 2MhFrbco 51/194

上条「日頃不幸不幸の連続でまったく幸福の訪れる気配がない上条さんがまして女の子にデートなんていうものに誘われるはずもない!」

白井「もしもーし」

上条「しかも今日は四月一日! いわゆるえいぷりるふぅううっる! 即ちコレは……引っ掛けだあっ!」

白井「ああ……そういえばそんな物もありましたの……」

上条「今日の上条さんは襲い掛かってくる不幸イベントからの警戒レベルがマックス! 今の俺には見えるっ!」

白井「ですから、そういうのを抜きにしてお誘いしているんですが……」

上条「いいや騙されないね! どうせ俺が承諾したあとで『やーいひっかかりましたのー』とか言うつもりなんだろ! この腹黒っ!」

白井「……#」

上条「……あれ?」

白井「ええ、デートなんてそんな、わたくしがあなたのような方を誘うわけないではありませんの#」

上条「なんすかそのナンバーサインは」

白井「ええ、まったく、これっぽっちも、お誘いする気などありませんでしたのよ」

上条「……何で例の鉄矢を構えてますか」

白井「デートではありませんの……一人でお逝きなさいっ!」

上条「うおおおやっぱりこういうオチですかあああ!?」





『白井「デートしましょう」上条「……はい?」』


98 : VIPに... - 2010/04/01 03:14:10.89 2MhFrbco 52/194

打止「ねえねえー、ってミサカはミサカは服の裾を引っ張ってみる」

一方「何だよ」

打止「デートしよ、ってミサカはミサカは唐突に発案してみたり」

一方「……はァ? 何で俺がオマエみたいなクソガキとママゴトしなきゃならねェンだよ」

打止「ママゴトじゃなくてデート! ほら、面白そうな映画やってるの、ってミサカはミサカは雑誌を広げて見せてみたり」

一方「映画じゃねェよクソボケ。何で俺がオマエみてェなクソうぜェのと好き好んで仲良く一緒にお出かけしなきゃなンねェンですかァって言ってンだよ」

打止「……あれ?」

一方「そもそもオマエは何で俺の周りうろちょろしてンだよ。目障りださっさと消えろ。俺はオマエの相手してるほど暇でも物好きでもねェ」

打止「」

99 : VIPに... - 2010/04/01 03:32:47.33 2MhFrbco 53/194

一方「だいたいオマエはよォ……っげ」

打止「ひっく……えぐっ……」

一方「ああああ嘘! 嘘だよォ! 今日が何の日か知ってるだろォ!?」

打止「うぇ……えふ……うそ?」

一方「ちィとばかしからかっただけだ。泣くほどの事かよ……」

打止「だ、だって、あなたに嫌われたかと思って、ってミサカはミサカは、しゃくりあげながら答えてみたり」

一方「あーあー顔ぐっちゃぐちゃじゃねェか。ほらチンしろ」

打止「ちーん、ってミサカはミサカは鼻をかんでみる」

一方「ったく、冗談の通じねェ……これだからガキは……」

打止「……」

ぎゅ

一方「……何だよ」

打止「嫌い。だいっきらい、ってミサカは言ってみる」

一方「……」

打止「映画連れてってくれたらもっと嫌いになっちゃう、ってミサカはミサカは言ってみたり」

一方「……かったりィなァ、めンどくせェ」

打止「あなたのそういうとこ、特に嫌い、ってミサカはミサカは顔を上げずに言ってみたり」

100 : VIPに... - 2010/04/01 03:44:19.45 2MhFrbco 54/194

18413「超きもいです近寄らないで下さい、とミサカは汚物を見る目で蔑みます」

一方「あァそォか」

18413「嘘ですから。突っ込んでくださいよ、とミサカはがっかりします」

一方「めンどくせェのが消えるかと思うと俺は非常に嬉しいンだが」

18413「ペロ……これは嘘をついている味! とミサカはきっと睨み付けます」

一方「舐めンな気持ち悪ィ! あと捏造すンな!」

18413「新ジャンル『捏造系探偵』」

一方「冤罪じゃねェか!?」

18413「超電磁探偵ミサカ18413号、次スレから始まります、とミサカは予告します」

一方「だから嘘予告してンじゃねェよ!?」

18413「まあミサカの存在自体嘘みたいなものですから、とミサカはメタ発言でぶっちゃけます」

101 : VIPに... - 2010/04/01 03:47:34.22 2MhFrbco 55/194

以上時事ネタでした

たまり場でGMのHPのおねーちゃんに結婚してくだしあ><って言ったらナチュラルにふられた
嘘だよばーか!って言ったらばーかばーか死ね!って言われた。ツンデレめ。嘘だけど


続きは明日かな……こっから先のネタが浮かばないんですの……

121 : VIPに... - 2010/04/02 02:56:52.24 qVciUcso 56/194

黒子「むぅ……中々いいものに巡り会えませんわね」

当麻「俺にはどれも似たようなもんに見えるけどな」

黒子「分かってませんのねぇ」

当麻「ってか小物って、何が欲しいんだ?」

黒子「特に何とは決めてませんけども。うちの学校色々と厳しいもので、こういうところで工夫しなければおしゃれなんて到底できませんの」

当麻「色々大変なんだな……」

黒子「ま、それに一喜一憂するのも楽しいんですの。『面白き事もなき世を面白く』。知ってます?」

当麻「んー……?」

黒子「高杉晋作。もう少しお勉強なさいませ」

当麻「勉強は苦手だ」

黒子「学園都市に暮らす学生とは思えないセリフですの……」

当麻「俺のコレは学園都市とあんまり関係ないしなあ……」

黒子「はい?」

当麻「いや、独り言」

黒子「人と話してるときに独り言は失礼ですのよ」

当麻「失礼しました」

黒子「うむ。以後気をつけるよう」

122 : VIPに... - 2010/04/02 03:15:41.82 qVciUcso 57/194

黒子「ふーむ……」

当麻「今度こそ俺にはまったく違いが分からない……」

黒子「色はもちろん手触りとかも結構重要ですのよ」

当麻「あー、なるほど」

黒子「このリボンもそろそろ痛んできましたし……思い切って下ろしてみましょうかしら」

当麻「そういえばオマエの髪下ろしたところ見た事ないな」

黒子「クセっ毛なのでどうしてもウェーブがかかってしまって。貧乏パーマみたいで嫌なのですけれど……」

当麻「ふーん、どんななんだ?」

黒子「……気になりますの?」

当麻「あー……まあ」

黒子「何ですの、その微妙な反応は」

当麻「いや……うん。見てみたい」

黒子「仕方ありませんわねえ……特別ですのよ?」

123 : VIPに... - 2010/04/02 03:42:07.83 qVciUcso 58/194

黒子「……何ですの。そんな狐に抓まれたような顔をして」

当麻「いや……印象変わるなあと思って」

黒子「あら、そうですの? 具体的にどう変わりますの?」

当麻「……その」

黒子「男ならうじうじせずはっきり仰ってくださいな」

当麻「……大人っぽく見える」

黒子「……はい?」

当麻「その、言っちゃ何だけどツインテールって子供っぽいんだよ」

黒子「む……確かにそうですけれど」

当麻「白井がいつもそれだから……ギャップに戸惑ったというか」

黒子「……あら? もしかして」

当麻「な、何だよ」

黒子「……照れてますの?」

当麻「!?」

黒子「分かりやすいですわねえ……」

当麻「べ、別に照れたりとか、そんな中一のガキに対して……」

黒子「ガキぃ!? いくら照れ隠しでもその言葉は聞き捨てなりませんの!」

当麻「そう思うならツインテールやめろよ!?」

黒子「これはわたくしのトレードマークですの!」

当麻「う……確かに違和感バリバリだな」

黒子「まったく……はい、これでいつもの白井黒子ですのよ」

当麻「ああ、やっぱりオマエはそれでいい……」

黒子「何か釈然としませんの……」

124 : VIPに... - 2010/04/02 03:51:16.32 qVciUcso 59/194

黒子「これなんかいかがです?」

当麻「んー、でもやっぱりこっちかなあ」

黒子「ふむ……ではこれにしましょうかしら」

当麻「俺とかあんまり当てにならないと思うけどな」

黒子「殿方の意見も大事ですの。めったにない機会ですし」

当麻「別に俺でよけりゃいつでも付き合ってやるけどな」

黒子「……」

当麻「……白井?」

黒子「ひゃいっ!?」

当麻「声が裏返ってるぞ?」

黒子「なな、何でもありませんの!」

当麻「? まあいいや」

黒子「あ」

当麻「これでいいんだろ? ちょっと待っててくれよ。レジ通してくるから」

黒子「別に見栄を張る必要はありませんのよ。これ以上下がりようがないんですから」

当麻「じゃあ後は上がるだけか?」

黒子「底が抜けるかもしれませんけれど」

当麻「そりゃ勘弁だなー」

黒子「あ、ちょっと……!?」

125 : また人称が名になってた…… - 2010/04/02 04:09:27.36 qVciUcso 60/194

白井「あなた、本当に人の言う事を聞きませんのね」

上条「少しくらい格好つけたっていいじゃねえか」

白井「だから見栄をはる必要などありませんと……」

上条「デートなんだろ。これくらいの点数稼ぎはさせてくれよ」

白井「……はぁ」

上条「何だよその溜め息は」

白井「いいええ。何でもありませんの」

上条「何でもない訳ないだろ!?」

白井「あまり乙女の溜め息の理由を詮索するものではありませんの。嫌われますわよ」

上条「オマエ俺の事嫌ってるんじゃないのかよ」

白井「ええ、それはもう」

上条「容赦ねえ……」

白井「ですから」

上条「ん?」

白井「頑張って点数稼ぎしてくださいな」

上条「……チクショウ、何だよその上から目線」

白井「おほほほ、せいぜい足掻く事ですの」

上条「くっそ、惚れても知らねえぞ」

白井「そう易々と落とされるほど安い女ではありませんの」

上条「見てろよ……」

白井「あら、やる気ですの?」

上条「正直オマエの態度が気に食わない」

白井「……子供ですのね」

上条「んだとぉ!?」

白井「きゃー」

127 : VIPに... - 2010/04/02 04:18:47.81 qVciUcso 61/194

白井「……ここでいいですわよ」

上条「ん? 寮まで送ってくぞ?」

白井「あとはバスで直通ですから……ちょうど来ましたわね」

上条「それならいいけど……」

プシュー

白井「よっ……そこのボタン押してくださいます?」

上条「あ、ああ」

ウィイイン……

白井「それでは。今日はありがとうございました、上条さん」

上条「ああ。またな…………え?」

プシュー

白井「――」

ブロロロ……

上条「アイツ……クソっ」

128 : VIPに... - 2010/04/02 04:33:12.65 qVciUcso 62/194

白井「ただいま帰りましたの」

御坂「うー、おかえりー」

白井「書類は終わりましたの?」

御坂「何とか……きつかったわー」

白井「あらあら、お疲れですのね……そんなお姉様にこんなものを」

御坂「ん? 何々? ……おー、ワッフルー!」

白井「夕食の時間までもう少しありますし、お茶にしましょう」

御坂「黒子偉いっ! 取って置きの缶開けちゃうわよー!」

白井「喜んでもらえたようで何よりですの」

御坂「えーと、カップは……ん? どうしたの黒子」

白井「――似合います?」

御坂「……いいんじゃない?」





Fin.

130 : VIPに... - 2010/04/02 04:42:03.35 qVciUcso 63/194

ってな感じで黒子とデートでした
このまま黒子ルート突入しちゃっていいかな

132 : VIPに... - 2010/04/02 04:55:51.90 qVciUcso 64/194

とりあえず今日のところは終わります

ルート分岐前共通部の単発イベントを明日、ということで頼んだ>>140
届いてなかったら即分岐するかなー

140 : VIPに... - 2010/04/02 09:05:41.17 nLCF82AO 65/194

道端の段差で勢いよく躓いて黒子だけが前のめりに倒れちゃった
それを上条さんがお姫様抱っこして車椅子に戻すんだけど車椅子が壊れちゃっててさぁ大変

152 : VIPに... - 2010/04/02 21:39:22.30 qVciUcso 66/194

白井「本当にあなたという方はデリカシーに欠けますのね」

上条「ははは、悪い悪い」

白井「本当にそう思っていますの……?」

上条「だから悪いって。いつまでもむくれてんじゃねえよ」

白井「まったく……」

上条「しっかし、ちょっと涼しくなったかと思ったけどまだ暑いなあ」

白井「日本なのですから仕方ありませんの。どれ、その辺りで涼んでいきます?」

上条「んー……いや、こっちでいいだろ」

白井「あららら? ちょっと、どこへ行くんです?」

上条「いいからいいから」

白井「こんないたいけな少女をどこに連れ込もうというんですの」

上条「誤解されるような言い方するなよ!?」

155 : VIPに... - 2010/04/02 21:46:29.61 qVciUcso 67/194

上条「ほれ」

白井「ありがとうございます……なんですのコレは」

上条「抹茶カルボナーラ」

白井「わたくしそこまでチャレンジャーではありませんの!」

上条「仕方ねえなあ……こっち飲むか?」

白井「ヤシの実サイダーが一番無難ですの……」

上条「ぐぇ、やっぱこれハズレだ。これ考案したヤツ何考えてんだよ」

白井「……あなた、本当に不器用ですのね」

上条「んあ?」

白井「何でもないんですのー」

157 : VIPに... - 2010/04/02 22:07:40.52 qVciUcso 68/194

白井「それにしてもいい天気ですわね」

上条「そうだな。秋晴れってやつかー」

白井「大覇星祭もこの調子で晴れてくれればいいですけれど」

上条「そういえばオマエ、大覇星祭の時はどうすんだ? 風紀委員もお休みだろ」

白井「裏方でもやる事はいくらでもありますのよ。何せ学園都市を挙げてのお祭りですもの」

上条「どう考えてもスタッフ足りねえよな。あ、ボランティア募集もしてたっけ」

白井「肝心の一番暇そうな学生が総出ですから集まりそうにないですけどね……」

上条「でもその体じゃ辛いだろ。休ませてもらえよ」

白井「そうですわね……ここの所忙しかったですし、そもそも夏休みも動きっぱなしでしたの」

上条「オマエよくやるよなあ」

白井「好きでやってる事ですから」

159 : VIPに... - 2010/04/02 22:33:40.76 qVciUcso 69/194

白井「……大覇星祭」

上条「ん?」

白井「七日間もあるのですし、競技の合間も結構ありますわよねえ」

上条「まあなー。暇潰しには事欠かないだろうけど」

白井「出店とかも出ますし、どこもお祭り騒ぎですものね」

上条「う……屋台と聞くと嫌な予感しかしませんよー……」

白井「?」

上条「いや、こっちの話……」

160 : VIPに... - 2010/04/02 23:00:01.11 qVciUcso 70/194

白井「……ねえ」

上条「ん?」

白井「もしよろしければですけど」

上条「何だよ改まって」

白井「……その」

上条「だから何だって」

白井「……時間が空いているときだけでよろしいので、よろしければ介添えをお願いできません?」

上条「ん? そりゃあまあ、別にいいけど」

白井「それと、お姉様の応援も」

上条「御坂のぉ? 俺が行ってもいいのか?」

白井「ええ。きっと喜びますわよ」

上条「そうかなあ……」

白井「じれったいですわね……分かりやすいように言わなければなりませんの?」

上条「はい?」

白井「ですから……デートしましょう、と申し上げてるんですの」

上条「……はい?」

162 : VIPに... - 2010/04/03 00:34:03.74 1Tn1Ssgo 71/194

上条「……俺?」

白井「今さら何を言ってますの」

上条「今さらって」

白井「それに、あなた以外に誰を誘えと?」

上条「……いないのか?」

白井「いませんの」

上条「まじで?」

白井「いません」

上条「またまたー」

白井「しつこいですわね」

上条「……エイプリルフールには半年以上早いんですけど?」

白井「いねぇっつってんだろ!!」

上条「ぴぃ!?」

165 : VIPに... - 2010/04/03 00:58:17.29 1Tn1Ssgo 72/194

白井「それとも態よく袖にするおつもりですの?」

上条「いや……そんなんじゃないんだけど」

白井「じゃあ何ですの」

上条「オマエからそんな事を言うなんて天変地異の前触れかと」

白井「あら、せっかく塩を送っているというのに」

上条「……いいだろう。受けてやろうじゃねえか」

白井「その度胸だけは評価して差し上げますの。後で後悔なさっても知りませんのよ」

上条「その言葉そっくり返してやろうじゃねえか!」

白井「手加減しませんのよ。全力で叩き潰して差し上げます」

上条「っ……上等ぉ!」

白井「まったく……こんな簡単な挑発にムキになって……」

166 : VIPに... - 2010/04/03 01:04:44.99 1Tn1Ssgo 73/194

上条「……」

白井「どうかしました?」

上条「……大覇星祭、晴れるといいな」

白井「天気予報によると一週間ずっと晴れ続きだそうですわよ」

上条「……いや」

白井「?」



上条「近頃は天気予報も当てにならねえからなぁ」



白井「――っ」

167 : VIPに... - 2010/04/03 01:14:41.18 1Tn1Ssgo 74/194

上条「ん? どうした?」

白井「……いいえ。あなたは本当に、不器用ですのねと思っただけで」

上条「は?」

白井「何でも! ありませんの!」

上条「え、ちょっ、白井! 何いきなりキレてんだよ!?」

白井「そんな事ありませんの! 少し一人にしてくださいまし!」

上条「んな事言って……あ、馬鹿! 前見ろ!」

白井「え――」



ガシャン

168 : VIPに... - 2010/04/03 01:35:00.18 1Tn1Ssgo 75/194

白井「っつ……」

上条「お、おい! 大丈夫か!?」

白井「ええ、何とか……あづっ」

上条「どっか捻ったか!?」

白井「んっ……少し捻挫してしまったみたいですの……」

上条「無茶すんなって。ただでさえ車椅子に頼るほどボロボロなんだからさ」

白井「くぅ……申し訳ありませんの」

上条「謝罪よりも反省してくれ。怪我人が怪我増やしてどうする」

白井「まったくもって言い返せませんの……」

上条「ちょっと待ってくれ、車椅子を……げ」

白井「……おや」

上条「何だよその他人事みたいな感嘆詞は! 思いっきり車輪が曲がってるじゃねえか!」

白井「あらまあ、これだからスポーツ用は」

上条「何で普通のにしなかったんだよ!?」

白井「いえ、ですから風紀委員が……」

上条「どれだけ仕事熱心なんですかあなたはっ!? しっかしまいったなあ……これどうするか……」

170 : VIPに... - 2010/04/03 01:55:36.22 1Tn1Ssgo 76/194

上条「とりあえずベンチに移動しようぜ。痛いだろ」

白井「そうですわね……きゃあっ!?」

上条「うおっ、大声出すなよ」

白井「なな何をやってるんですの!?」

上条「だってオマエ動けないんだろ?」

白井「だからといってお姫様抱っこはあんまりですの!」

上条「軽いから大丈夫大丈夫」

白井「重いとか言った日にはぶっ殺しますのよ!? ああそうではなくて少しは周りの目とかですね」

上条「誰もいねえし」

白井「……そもそも」

上条「ほい到着。ん?」

白井「……わたくしの能力、お忘れですの?」

上条「……」

白井「何ですのその『あーそういえばそんなものもあったなー』的な表情は!?」

上条「いやほら、だってオマエその体じゃ姿勢制御とか難しいだろ!?」

白井「……言い訳だけは上手いんですから」

173 : テレポする間もなく抱っこされてそのまま、みたいな - 2010/04/03 02:07:37.45 1Tn1Ssgo 77/194

白井「タクシーでも呼べば済む事ですのに……」

上条「贅沢は敵だ!」

白井「わたくしそれなりに贅沢はできる程度には財力がありますのよ」

上条「これが格差社会ってヤツか……!」

白井「まあ、あなたのその小市民的なところは好感が持てますけれど」

上条「お?」

白井「あくまで権力を笠に着るような輩と比べて、ですけれど」

上条「うわ、セレブな発言」

白井「お嬢ですので」

上条「お嬢って言うならもう少しお淑やかにしろよ」

白井「あら、わたくしどこからどう見ても淑女でしょう?」

上条「淑女というには活発すぎる気がするけどな」

白井「わたくし、白井黒子ですので」

上条「……じゃあしょうがないな」

白井「ですの」

175 : VIPに... - 2010/04/03 02:18:39.35 1Tn1Ssgo 78/194

白井「……ううう」

上条「どうしたんだよ」

白井「……野暮な事聞かないでくださいまし」

上条「恥ずかしい?」

白井「だから言わないでくださいな!」

上条「だあっ、耳元で大声出すなって」

白井「っ……ごめんなさい」

上条「オマエもそうやって大人しくしてれば可愛いのにな」

白井「かかかっかか!?」

上条「だから耳元でー!」

177 : VIPに... - 2010/04/03 02:38:35.09 1Tn1Ssgo 79/194

白井「んっ……」

上条「あ、悪い。どっか響いたか?」

白井「……どさくさに紛れてあまり乙女の柔肌を触らないで下さいな」

上条「触ろうとして触ってませんー! むしろ極力避けておりますからー!」

白井「……そんなにわたくし、魅力がないんですの?」

上条「あ、え、いや、そういう意味じゃなく」

白井「くすくす」

上条「あークソ、また人で遊びやがってこの野郎」

白井「野郎じゃないんですのー。あとお尻触ったらもれなく虫の標本の気持ちが分かりますわよ」

上条「頼まれても触らねえよ!」

白井「そんな事を言って、手が微妙に泳いでますの」

上条「手の遣り処がなくなるんだよ!」

白井「普通にしていただければ大丈夫ですの」

上条「普通、ねえ……」

白井「はい。普通に」

上条「かといって上条さん女の子を負ぶった経験なんてろくすっぽないんですけど」

白井「ではわたくしが初めてなんですのね」

上条「その言い方、何かやだなあ……」

179 : VIPに... - 2010/04/03 02:57:22.10 1Tn1Ssgo 80/194

(――ああ)

(この方は本当に、不器用で無遠慮で、融通の利かない)

(なんて――優しい方でしょうか)

(これならお姉様が気になさるのも分かりますの)

(……お姉様)

(お姉様)

(そこまで行くと決めたけれど、しかし道程は遠く)

(追いついてみせると決めたけれど、しかしその足は速く)

(そして――)



『近頃は天気予報も当てにならねえからなぁ』



(この方は、既にお姉様と同じ場所にいる)

(いいえ。もしかすると、もっと先に)

(どうして――)

(こんなにも近くにいるというのに――)

(ああ――遠い――)

180 : VIPに... - 2010/04/03 03:04:41.95 1Tn1Ssgo 81/194

上条「……」

上条「……」

上条「……白井?」

上条「……」

上条「……寝ちまったか」

上条「……」

上条「こうしてれば可愛いのになあ。もったいない」

上条「……」

上条「うおおお何を言ってるんだ俺はー!」





初春「」

佐天「」

181 : VIPに... - 2010/04/03 03:20:29.24 1Tn1Ssgo 82/194

てな感じで分岐しちゃいますよーっと。オリアナ? だれそれ

寝る前に超ショートでお願いします>>185

185 : VIPに... - 2010/04/03 04:07:18.52 Le5EMYDO 83/194

インデックスさんとスフィンクスの昼間の様子でも書いて出番あげて!

186 : VIPに... - 2010/04/03 04:24:44.21 1Tn1Ssgo 84/194

「うー」

「……」

「ううー」

「……」

「暇なんだよおおお!」

「にゃー」

「お腹すいたかもおおお!!」

「うにゃー」

「スフィンクス。スフィンクスもお腹すいたよね」

「……」

「お昼の豚の生姜焼きはもうとっくに食べちゃったし、とうまはまだ帰ってくる気配がないし」

「にゃー」

「もう食べられそうなものは残ってないし……」

「にゃあ……」

「……こうなったら奥の手なんだよ」

「にゃ?」

「とうまを何とか見つけるしかないかも!」

「……にゃぁ」

「いざ出陣でござるー!」

187 : VIPに... - 2010/04/03 04:31:14.99 1Tn1Ssgo 85/194

「おー。お出かけかーはらぺこシスター」

「こんにちは、まいか。そしてさようなら」

「なんだなんだー? 今日はやけに殺気立ってるなー」

「今日の私は容赦ないんだよ! 止めないでねまいか! 目の前に立ち塞がると言うならたとえあなただって……!」

「おーこわー。何をそんなに急いでるのか知らんががんばれー」

「うん! 行ってくるんだよ!」





「……しかしそうなるとこの山菜おこわ、どうするかなー」

「まいかあああああ!!」

190 : VIPに... - 2010/04/03 04:48:14.97 1Tn1Ssgo 86/194

「緊急と言うから何事かと思えば……」

「がつがつ」

「なぜ毎度毎度貴重な時間を割いて寮の廊下でシスターを餌付けせねばならんのだー……」

「むしゃむしゃ」

「メイドにとって時間は物凄く大切な物なんだぞー。分かってるのか食欲魔神」

「はぐはぐ」

「……あのバカ兄貴、もしやメイドは卒業してシスターに目覚めたか!?」

「それはないと思うんだよ」

「だよなー。あのメイド軍曹に限ってそれはないよなー」

「もきゅもきゅ」

「何か最近は同好の士ができたとかってはしゃいでたしなー。妙なコスプレの通販ページプリントアウトしてたし」

「あむあむ」

「おーい、話聞いてるかー?」

「聞いてるよ。でも話しかけないでほしいかも」

「あいわかったー……」

「ばくばく」

「……」

「もぐもぐ」

「美味いかー?」

「うん!」

「そうかー」

「はむはむ」

191 : VIPに... - 2010/04/03 04:56:39.11 1Tn1Ssgo 87/194

「ごちそうさまげぷ」

「本当にシスターらしくないなー」

「おいしかったよ!」

「よかったなー。それじゃあまた作ってきてやるからなー」

「まいか大好きー!!」

「餌付けされてほいほいついていく野良猫か。現金だなー」

「そんな事ないんだよ。今私はまいかへの感謝と愛で一杯なんだから」

「周りは女ばかりだから勘違いされやすいとはいえクソ兄貴が泣いて叫ぶから勘弁だなー」

「? うちじゃ同性愛は禁止だよ?」

「……そうかー」

193 : VIPに... - 2010/04/03 05:04:23.81 1Tn1Ssgo 88/194

「んじゃなー」

「またご飯作ってきてねー」

「本当にそればっかりだなー……」

バタン

バタン

「……さてと、愛しのバカ兄貴のために夕飯を作っておいてやるか」

ガチャ――バタン

「んー? お隣さんがご帰宅かー?」

『ただいまー』

「それじゃあそろそろうちのも帰ってくるかなー。急がんと」

『お帰りとうまご飯ー!』

「……」

197 : VIPに... - 2010/04/03 05:28:50.31 1Tn1Ssgo 89/194

んじゃ、明日から大覇星祭(黒子ルート)ですのー。創作要素強いけど目を瞑って欲しいかも
あとなんか要望あればどうぞ。禁書っくすさん出してもいいんだけど扱い辛い……

207 : VIPに... - 2010/04/03 20:05:35.11 1Tn1Ssgo 90/194

上条「悪い、結構待たせちまったか?」

白井「いいえ。紳士的な方が木陰を譲ってくださったので快適に応援できましたの」

上条「くそ、みんな寄って集って何で俺ばっかり集中砲火するんだ……」

白井「それでもきっちり一位を取ってるではありませんの」

上条「ここで取っとかないと後で何言われるか分からないしな」

白井「残念ですの」

上条「ほら見ろ……」

白井「クラスの方はもういいんですの?」

上条「ああ。健闘賞って事でゆっくりしてくれってさ」

白井「あの爆撃の中をほぼ無傷なのが信じられませんけれど……」

上条「容赦なかった……」

白井「お疲れ様です」

上条「ま、愚痴っててもしょうがないしさっさと行くか」

白井「そうですわね」

上条「お嬢様、後ろを失礼致します」

白井「うむ。苦しゅうない」

210 : VIPに... - 2010/04/03 20:24:20.00 1Tn1Ssgo 91/194

上条「何か結局三日目になっちゃったな」

白井「初日に何やらテロがあったようでごたごたしてましたからね。大事無くてよかったんですの」

上条「何だってこういう時に限って……これも不幸の一貫か」

白井「あなたもつくづくついていませんねえ……」

上条「ま、同じ白組になれたのはよかったけどな。気兼ねなく常盤台を応援できるし」

白井「お昼にはお姉様も合流できると仰ってましたし、それまでゆっくりしていましょうか」

上条「ん? アイツの応援には行かないのか?」

白井「綱引きがありましたけど、もう終わりましたの」

上条「……そっち行かなくてよかったのか?」

白井「結果は目に見えていますので」

上条「さいですか……」

白井「それよりも障害物競走の方が気になりましたの」

上条「絶対俺が吹き飛ばされるのを楽しみにしてたんだろ。残念でしたー」

白井「ええ、まったくですの。もう少しオーディエンスへの配慮もなさってくださいな。エンターテイメント性も大事ですのよ」

上条「俺は芸人じゃねえよ!」

222 : VIPに... - 2010/04/04 00:43:54.01 T79W0jEo 92/194

上条「さって……小腹が空いてきたな」

白井「男の子ですのねえ」

上条「仕方ないだろ。これだけいい匂いが充満してるんだから」

白井「確かに……お祭りの醍醐味ですものねえ」

上条「何か食おうぜ」

白井「そうですわね」

上条「……よし、ちょっと待ってろ」

白井「え、ちょっと!?」

223 : VIPに... - 2010/04/04 02:52:41.45 T79W0jEo 93/194

上条「……ほら、色々買ってきたけどどれがいい?」

白井「こんなに……全部食べ切れますの?」

上条「朝あんまり食えなかったし大丈夫だろ。ほら、たこ焼き行っとくか?」

白井「……お先にどうぞ」

上条「ん? それじゃ遠慮なく」

白井「……」

上条「……げはぅ」

白井「やっぱり……嫌な予感がしましたの」

上条「中に……中に大量のキムチが……」

白井「ちゃんと看板見ました? ロシアンたこやきってしっかり書いてますわよ」

上条「でもこれ……以外とイケる……?」

白井「どれ、それならわたくしも」

上条「……」

白井「……残念、アタリですの」

上条「くっ」

白井「お次どうぞ」

上条「んなろ……ん、平気だ」

白井「私の番ですわね」

上条「……どうだ?」

白井「っ~~~」

上条「やーい」

白井「これ、結構キますのね……」

上条「でも美味いだろ?」

白井「む……確かに」

上条「んじゃ次俺ー……ぐあ、またアタリだ」

227 : VIPに... - 2010/04/04 03:21:02.39 T79W0jEo 94/194

上条「この焼きソバのぐにょぐにょ感がたまらん……」

白井「妙な趣味ですわねえ……」

上条「や。屋台焼きソバといえばこれだろ」

白井「そういうものですかしら……」

上条「あ、白井」

白井「何ですの……わぷ」

上条「ソース付いてる」

白井「ぐにに……」

上条「ほい取れた」

白井「余計なお世話ですの。まったく……」

228 : VIPに... - 2010/04/04 03:42:27.26 T79W0jEo 95/194

「……」

「……」

「……」

「何でカミやんは僕らの事そっちのけでデートしとんねん!?」

「まーまー。カミやんも年頃の男子だからにゃー」

「言うたかてあれ常盤台やで!? お嬢様! 中学生! ロリ系ツインテ! あと車椅子!」

「車椅子なら。私も同じ条件のはず」

「あれか、カミやんやっぱりちっちゃい子の方がええねんか! アグネスさんが来てまうで!」

「少し静かにするぜよ。気付かれちまうんだぜい」

「上条君。私との約束を破っておきながら」

「うおおおっ!? 姫神さんがいつになく嫉妬に燃えているうううっ!?」

「違う。決して。嫉妬なんかじゃない。あえて言うなら。これは純粋な殺意」

「その口調余計に怖いですよ姫神さーん!!」

「……あれ、あの二人どこ行きはったんやろ」

「なぬっ、早くも見失ったか!?」

「ところで二人とも。こんなところで油売ってていいの?」

「いやー、僕らの愛しのカミやんが女の子といちゃいちゃしてるとですねー」

「……寒気が」

「そういう意味ではなくてですねぇ!? ……あれ? 土御門くーん?」

「私は。あれよあれよといううちに。車椅子を押されて」

「ん?」

「後ろ。見る前に土下座した方がいいかも」

「……何こんなところで遊び呆けてるのかしら、主戦力男子?」

「ひぃっ!? 吹寄さん顔がまるで般若ですよ!?」

「……はあ。これ以上の追跡は無理そう」

229 : VIPに... - 2010/04/04 04:04:24.16 T79W0jEo 96/194

白井「む、さすが繚乱。いい仕事してますの」

上条「やっぱり家政学校、屋台でもハイレベルだなあ」

白井「あら? もしかしてお知り合いに繚乱の生徒がいますの?」

上条「俺のクラスメイトの妹が。たまにお相伴に与らせていただいてます」

白井「この値段がするだけのことはありますの……」

上条「たかが学生屋台のクレープなのに……これだけで店開けるぞ」

白井「このバニラアイス、先月開発された口に入れるまで溶けないようになる新技術が使われているらしいんですの」

上条「学園都市の技術は世界一、にしても運用レベルが容赦ねえ……」

白井「んー、まだまだ氷菓が美味しい季節なんですの」

上条「そう言われたら食べたくなってきたな……一口貰ってもいいか?」

白井「……どうぞ?」

上条「んじゃ遠慮なく」

白井「ああっ! 本当に遠慮なくガブっといきましたわね!」

上条「んじゃ俺のも食うか? 等価交換ってことで」

白井「……では遠慮なく」

上条「どうぞどうぞ」

白井「…………あむ」

247 : VIPに... - 2010/04/04 23:23:32.61 T79W0jEo 97/194

御坂「おいすー。お疲れー」

白井「お疲れ様ですの」

上条「おっかれー」

御坂「障害物走一位だったってね。ちゃんと点数稼いでるようで偉い偉い」

上条「そういうオマエはどうだったんだよ。綱引きと長縄跳びあったんだろ?」

御坂「常盤台がその辺の学校に遅れを取るわけないでしょ」

上条「まあそうだろうと思ってたけどさ……あれ、うちの両親一緒じゃないのか?」

御坂「え? 見てないわよ? ってか何で私の方にアンタの両親がいなきゃならないのよ」

上条「何かオマエんとこの母さんと意気投合したらしくって色々三人で回ってるらしい」

御坂「はぁ!? 何それ私聞いてないわよ!」

白井「お二人とも、ご両親がいらっしゃってるんですの?」

御坂「あ、ううん。私のとこは母親だけ」

上条「そういえば白井のとこは?」

白井「――さあ、どうなんでしょう?」

248 : VIPに... - 2010/04/04 23:47:08.93 T79W0jEo 98/194

御坂「何だって?」

上条「んー、何か結構遠くまで行ってるみたいだから合流するのに時間掛かるって。昼飯食っちゃってってさ」

御坂「うちのバカ母にも困るわ……」

上条「……白井、食えるか?」

白井「正直なところ、あまり」

御坂「え?」

上条「さっきまで屋台巡りやっててさ。お陰で俺も白井も腹膨れちまってるんだな、これが」

御坂「……何アンタたちだけで面白そうなことやってるのよー!?」

上条「いやだってねえ、ソースの匂いとかが充満してて」

白井「不可抗力でしたの」

御坂「とか何とか言って、歯に青海苔ついてるわよ」

白井「ええっ!?」

御坂「う・そ」

白井「おーねーえーさーまー!?」

250 : VIPに... - 2010/04/05 00:18:51.47 6vKH5.Ao 99/194

御坂「あむあむ」

上条「御坂さんー? もう少し財布を労わってくれると上条さん嬉しいのですがー」

御坂「私の財布じゃないし。痛くないし」

上条「ですよねーちくしょう!」

白井「あんず飴美味しいです」

御坂「アンタよく食べれるわね……」

白井「体が怪我を治そうとエネルギーを欲してるんですの」

御坂「あんまり怪我のせいにしてるとデブるわよ。ただでさえ運動量少ないんだから」

白井「くっ、この完璧な精神防御がいとも簡単に打ち抜かれましたの……!」

上条「さすが常盤台の超電磁砲、身内だろうと容赦がないぜ……!」

御坂「何でアンタたち驚愕に打ち震えてるのよ!」

白井「くわばらくわばら」

御坂「私は菅公かっ!」

252 : VIPに... - 2010/04/05 00:23:55.60 6vKH5.Ao 100/194

すらすら書けないよー<(^o^ )>どうしてこうなった
もうネタ切れてきてる……ってわけで毎度の魔法発動>>255

254 : VIPに... - 2010/04/05 00:29:15.97 7QKNJewo 101/194

なんだかんだで事件に遭遇し、上条さんはジャッジメント代理として頑張る。
結果、初春その他に囲まれて色々聞かれる+ちやほやされている上条さん。

255 : VIPに... - 2010/04/05 00:32:04.21 XuiKQVYo 102/194


257 : VIPに... - 2010/04/05 01:30:14.70 6vKH5.Ao 103/194

白井「……あら? 初春?」

初春「あ、白井さん! と御坂さん。と……?」

御坂「どうしたの初春さん、そんな血相を変えて」

初春「ええと、この辺で猫を見ませんでしたか? 白猫」

白井「猫ぉ?」

初春「ええ。来賓の方が連れてきたらしいんですけど、逃げちゃったらしくて……」

御坂「あちゃー……」

白井「これは確実に迷い猫フラグですわね……」

初春「その上そろそろこの区域で交通規制が入るんですよ!」

御坂「この混雑だから下手するとそのままどこかに、って事になりかねないわね」

白井「……」

御坂「どうしたの黒子。何か妙案でも浮かんだ?」

白井「わたくしはこのなりですし、そもそも混雑時に空間移動など使えませんの。移動するだけならともかくとして」

御坂「……まあそうよね?」

白井「そしてお姉様も、動物相手だと分が悪いんですの」

御坂「……で?」

白井「幸い体力だけはあって暇な方が」

御坂「だってさ?」

初春「え? ええ?」

上条「これって点数稼ぎイベントだよな?」

白井「もちろん失敗すればペナルティですけれど」

上条「はっ、上等ぉ」

白井「さあさお行きなさいな。女の子にいいところをみせるチャンスですのよ」

260 : VIPに... - 2010/04/05 01:49:36.97 6vKH5.Ao 104/194

黄泉川「いくら猫が危ないったって装甲車の前に飛び出すのはどうかと思うじゃんよ!」

上条「すんませんすんません」



白井「さて、10点満点で評価すると?」

御坂「4点。危機一髪でってのは評価するけどその後がかっこ悪すぎ」

初春「9点。それでも快く引き受けてくださって、何より躊躇なく猫を助けに飛び出したのは高評価です」

白井「分かりやすいですわねえ……」

御坂「で? 肝心のアンタの点数は?」

白井「あら、それは言わぬが花ですのよ」

御坂「ずるい」

初春「ずるいです」

白井「褒め言葉として受け取っておきますわ……さ、格好悪いヒーローの凱旋ですのよ」

264 : パラレル(ま、そのかっこ悪いのがかっこいいんだけど) - 2010/04/05 02:39:59.32 6vKH5.Ao 105/194

上条「死ぬかと思った……」

御坂「悪運は強いのよね、アンタ」

上条「いやこれ見てくださいよ! 助けたってのに猫に引っかかれて痛いの何のって!」

白井「名誉の負傷という奴ですの。誇ってもいいと思いますけど?」

上条「そんな格好いいもんじゃ……ん? 電話?」

御坂「あれ、私もだ」

上条「げ、吹寄……もしもーし、上条さんですけどー? ……はい?」

御坂「え、はい、……分かりました。すぐ行きます」

白井「何事ですの?」

上条「何かうちのクラスから一人選手を出す事になったらしいんだけど、一つ前の競技でみんなぼろぼろでさ。無傷なのが俺くらいしかって」

御坂「あら、アンタも?」

上条「え? 御坂も?」

御坂「うちは私が勝手に祭り上げられてるだけだけどね……各国のテレビ局も来てるみたいだし、目立ちたいんでしょ」

上条「借り物競争であれだけ派手にやったしなあ」

御坂「見栄だけは張りたがるんだから……あれ、これ同じ競技じゃないの?」

上条「って事は共闘か」

御坂「足引っ張るんじゃないわよ」

上条「そっちこそ」

白井「何か物凄く嫌な予感がしますの」

265 : VIPに... - 2010/04/05 03:00:42.61 6vKH5.Ao 106/194

御坂「文字通り足引っ張ってんじゃないわよ馬鹿!」

上条「それはこっちのセリフだ! 共闘だってんだから少しは合わせろよ!」

御坂「何で私がアンタに合わせなきゃならないのよ! アンタが私に合わせなさい!」

上条「やっぱり毎度おなじみ不幸イベントですね! 味方だろうとコイツに当たった時点で不幸ですよねー!」

御坂「せめてラッキーイベントくらいに思いなさいドアホっ!!」



白井「中高合同二人三脚ってどういう事ですの! ですのー!?」

初春「何だかんだ言いつつしっかり息が合ってますねー」

白井「何でよりによってあのお二人がペアなんですの!?」

初春「ところで御坂さんと、上条さん? どういうご関係なんですか?」

白井「……わたくしもよく存じませんけど、腐れ縁というヤツのようですの」

初春「白井さん」

白井「何ですのー」

初春「羨ましいです?」

白井「……ええ。それはもう」

266 : VIPに... - 2010/04/05 03:27:46.83 6vKH5.Ao 107/194

上条「足首めっちゃ痛え……」

御坂「アンタが変な走り方するからでしょ!」

黒子「お二人ともお疲れ様ですの」

初春「ああ、何でうちの学校赤組なんでしょう……」

上条「ん? あっちが何か騒がしいけど……何やってるんだ?」

初春「学園都市中を応援団が回っているんですよ。何度か目にしましたけど凄い迫力ですよ」

上条「去年は確かなかったよな……? よし見に行ってみるか」





削板「白組のぉー! 勝利をぉー! 祈願してぇー! さんっさんっななっびょぉーしっ!」

どばーん どばばーん

上条「気合入ってるなー」

御坂「」

271 : VIPに... - 2010/04/05 17:09:44.71 6vKH5.Ao 108/194

上条「本当にナイトパレード見に行かなくていいのか?」

白井「ええ。賑やかなのもいいですけれど、少々疲れましたの」

御坂「あら、アンタにしては珍しい」

白井「ですからこうして、のんびり歩いてる方がいいですわ」

上条「オマエ歩いてないだろ」

白井「細かい事はいいんですの……あら」

上条「この曲、なんていったっけ。ええと」

白井「マイム・マイム?」

上条「そう、それ」

御坂「ちょっと行ってみよ」

上条「いいか、白井?」

白井「ええ。もちろん。お姉様の行くところならどこへでも」

273 : VIPに... - 2010/04/05 17:51:09.78 6vKH5.Ao 109/194

上条「お、キャンプファイヤーやってるじゃん」

白井「人、少ないですわねえ……」

御坂「……よし」

上条「へ?」

御坂「行くわよ」

上条「もしもし御坂さん? 行くってどこへでせうか」

御坂「決まってんじゃない。フォークダンス」

上条「何で俺の手を引っ張ってるんでせう?」

御坂「アンタがいないと人数溢れちゃうじゃない」

上条「でも白井が……」

御坂「あ……」

白井「いいえ。わたくしの事はお気になさらずどうぞ」

御坂「う……ごめんね。一周したら帰ってくるから」

白井「はい。行ってらっしゃいませ」

275 : 毎度の名無しオンライン - 2010/04/05 19:32:32.97 6vKH5.Ao 110/194

御坂「ありがとね」

上条「ん? 何がだよ?」

御坂「黒子の事」

上条「……まあな」

御坂「どうせアンタがむりやりお節介焼いたんでしょうけどね」

上条「うっせ。性分なんですよー」

御坂「でもそれくらいの方があの子にはちょうどいいのかも」

上条「え?」

御坂「あの子意地っ張りだから」

上条「ははっ。確かに」

御坂「……ね」

上条「ん?」

御坂「アンタ、もしかして……」

上条「おっと。続きはまた後で」

御坂「……ん」

277 : VIPに... - 2010/04/05 20:06:36.06 6vKH5.Ao 111/194

「――U'sh'avetem mayim be-sasson Mi-ma'ayaneh ha-yeshua」

「え?」

「イザヤ書第12章第3節。『あなたがたは喜びをもって、救いの泉から水を汲む』」

「学園都市には似合わない文句ですわね」

「でもこのお祭りにはお似合いだと思うんだよ。元々はシオニズムから生まれた曲なんだから」
「ユダヤの開拓者たちが井戸を掘り当てた喜びを表した曲。この町の学生たちはもう立派に井戸を掘り当てたでしょ?」

「まだお祭りは終わってませんわよ。それでは少々時期尚早ではなくて?」

「ううん。もう充分に成功してるよ。だってほら」

「?」

「みんな笑顔だもん」

「……そうですわね」

「これもとうまのお陰なんだけどね。まったく、いっつも無茶するんだから」

「――え?」

「あ、ちょっと、どこ行くのー!?」

「シスターさん、今のはどういう……」



「…………ここのところよく見かけますわね、猫」

「猫、ねこ、ネコ……」

「……猫、お好きなのかしら」










「待ってよースフィンクスー!」

285 : VIPに... - 2010/04/05 21:27:03.37 6vKH5.Ao 112/194

佐天「――あ、この前白井さんと一緒にいた人だ」

上条「え?」

佐天「どもー。パンピー中学生の佐天涙子でーっす」

上条「ご丁寧にどーも。パンピー高校生の上条当麻でーす。白井の友達?」

佐天「そういう上条さんは白井さんの彼氏さん?」

上条「ぶはっ!? 違う違う」

佐天「ありゃ、そうなんですか」

上条「怪我してるからな。こき使われてるだけだよ。アイツだってそんなつもりは……」

佐天「そうですかね?」

上条「え?」

佐天「白井さんプライド高いですから。信頼してる人じゃないとそんな事頼まないでしょうし」

上条「プライドの点には同意するけど、俺って信頼されてるのかなあ……」

佐天「されてるでしょう。だって白井さん、御坂さん以外に背中を預けるとは思えませんし」

上条「……背中?」



佐天「だって今、白井さんって能力使えないんでしょう?」

286 : VIPに... - 2010/04/05 21:45:12.79 6vKH5.Ao 113/194

上条「――すまん、こっち来てくれ」

佐天「あ、ええ? ちょっとぉ?」

上条「白井が……能力を使えない?」

佐天「って言ってましたけど」

上条「誰が」

佐天「白井さん本人が。痛みで演算式が纏められないとか何とか」

上条「――」

佐天「だから風紀委員の仕事もお休みしてるみたいですよ。知らなかったんですか?」

上条「……アイツ……っ!」

佐天「え? ちょっとー!?」





御坂「……あれ? 何でアイツ輪から抜けてんのよ。一周って言ったのに」

佐天「あ、御坂さん!」

御坂「佐天さんナイスタイミング!」

佐天「はえ?」

御坂「抜けるから交代! 入って!」

佐天「えええ? ちょっと御坂さーん!?」

鋼盾「……あ」

佐天「……どうも」

291 : VIPに... - 2010/04/05 22:16:36.18 6vKH5.Ao 114/194

「はっ、はっ、は……」

「――あら、お早いお帰りですのね。お姉様はどうなさったんですか?」

「そんな事より、オマエ今……」

「白猫さんとお話してたんですけど逃げられてしまいましたの」

「……」

「できればもう少しお話したかったのですけど。ダメですわね、どうも」

「……白井」

「はい。何ですの、上条さん」

293 : VIPに... - 2010/04/05 22:31:58.91 6vKH5.Ao 115/194

「――」

「どうかしました?」

「……くそ……卑怯だ」

「自覚しておりますの。許してくださいな」

「何でオマエはそんな顔で笑えるんだよ……」

「はて、何で、というのがいまいちよく分かりませんけれど」

「白井……」

「楽しいから、という理由ではだめでしょうか?」

「……」

「大覇星祭、楽しみにしていたのに参加できなくて残念でしたの」

「……」

「でも、ありがとうございます。あなたのお陰でわたくしはこの祭りに参加できましたの」

「……白井」

「何ですの?」

「楽しいか?」

「ええ、もちろんですとも」

「……そっか」

「そうですわよ。だってせっかくのお祭りですもの。楽しまなければ皆さんに失礼ですの」

294 : VIPに... - 2010/04/05 23:11:48.22 6vKH5.Ao 116/194

上条「――まだだ」

白井「まだ?」

上条「過去形で話すにはまだ早いだろ。だってあと四日も残ってる。まだ半分も終わってねえんだから」

白井「……そうですわね」

上条「そういうこった……それにさ」

御坂「くーろこー!」

白井「あらお姉様、どうなさったんです?」

御坂「やっぱダメ。ぜんっぜんダメ」

白井「何がですの?」

御坂「アンタ置いてくの、無理」

白井「――、」

御坂「ほら、踊ろ? ちょうど曲変わったし、このテンポならいいでしょ」

上条「またベタな選曲だなー。えーと、オクラホマミキサーだっけ?」

白井「でもわたくし、こんな格好ですし……」

――キ

白井「あ――」

上条「ほら御坂、エスコートしてやれよ」

御坂「うるさいわね。言われなくてもやるわよ」

白井「……」

御坂「……黒子?」

白井「……あは、は、あははは!」

御坂「何よいきなり」

白井「いいえ――確かに、まだ過去形で話すには早すぎましたわね」

上条「だろ?」

297 : VIPに... - 2010/04/05 23:30:17.53 6vKH5.Ao 117/194

キ――

「お姉様、ありがとうございます」

「私はなーんにもしてないわよ。礼を言うなら後ろの馬鹿に言ってやりなさい」

「さっき言いましたの」

「俺は別に何度言われてもいいけどな」

「あまり言うと調子に乗りそうなのでもう言いませんの」

「あははっ。だってさ?」

「ちぇ。何かこうしてやってるのが馬鹿らしくなってきた」

「別に押さなくていいわよ」

「え?」

「ほら、交代」

「……さ、エスコートしてくださるんでしょう?」

「残念ながら舞踏会の経験はないぞ?」

「最初から形式なんてないじゃない」

「そうですわよー。ほら、手を取ってくださいな」

「……へいへい」

「何を柄にもなく緊張してんのよ。好きにやればいいのよ。楽しければそれで十分」

「ははっ、こんな端っこで俺たち何やってんだろうな」

「そんなの決まってますのよ」

「ね」

「ん?」





「――お祭り騒ぎ、ですの」

298 : VIPに... - 2010/04/05 23:33:12.74 6vKH5.Ao 118/194

なーんか当初の予定と大分違った感じになりましたが、大覇星祭編終了です
お付き合いいただきありがとうございました


きゅーけーですのー

306 : VIPに... - 2010/04/05 23:54:11.42 l9Jo2QDO 119/194

おつおつ
たまに最初の頃みたいな解説あると嬉しいかも

307 : VIPに... - 2010/04/05 23:56:00.78 6vKH5.Ao 120/194

>>306
どの辺りでしょうか? 指摘してくれれば書きますよ、とミサカはここぞとばかりに出張ってきます

311 : VIPに... - 2010/04/06 00:05:26.08 OfWIwsDO 121/194

「ネコ」のあたりとか台詞回しが直接的じゃない部分かなー?

312 : とりあえず猫関係 - 2010/04/06 00:46:15.14 Az6vcr.o 122/194

>>42
・白井「猫、ですか? ……まあネコですけれど」
レズの攻め受けの事をタチ、ネコという
・白井「じゃあ本当に名前なんですのね……」
スフィンクスという品種の猫がいる。断じて三毛などではない

>>291
・「白猫さんとお話してたんですけど逃げられてしまいましたの」
言わずもがな。正確にはもう一匹いたのだけど

313 : とりあえず猫関係 - 2010/04/06 01:01:19.36 Az6vcr.o 123/194

>>207
・障害物走
ランナーとそれ以外に別れる競技。ランナーへの能力の攻防が。幻想殺し大活躍

>>223
・ロシアンたこ焼き
ゲッチューまごころ便4巻、GIFT34

>>250
・くわばらくわばら
学問の神と名高い菅原道真は雷神でもある。彼の領地である桑原(場所については諸説)には雷が落ちないという



他にありますか? とミサカはとりあえずざっと見て補足しました

315 : VIPに... - 2010/04/06 02:48:07.97 Az6vcr.o 124/194

さて、こっから先どうしよう……?

339 : VIPに... - 2010/04/06 14:11:53.15 Az6vcr.o 125/194

上条「っはー、何で振り替え休日だってのに学校行かなきゃなんねーんだか」

土御門「後片付けも午前中で終わったからいいけどにゃー。屋台出してたりした奴らは大変だろうねぃ」

青髪「カミやんー。他のクラスの連中から合同打ち上げやらへんーてメール来たんやけどどないする?」

上条「それより昼飯どうするかだなー。とりあえずその辺のファミレスにでも入って考え……あれ?」

土御門「んー?」

上条「……悪い、俺パス。みんなにはよろしく言っといてくれ」

青髪「えー。どないしたん」

上条「野暮用。んじゃここで。またな」

青髪「おーい、カミやーん? ……何や最近付き合い悪いなあ」

土御門「いやいや、青春って感じでいいんじゃねーですかい?」

340 : VIPに... - 2010/04/06 14:47:09.02 Az6vcr.o 126/194

上条「おーい、白井ー」

白井「……何でこういう時に限って」

上条「限って、何だよ」

白井「……できればお会いしたくなかったんですの」

上条「ずいぶんとご挨拶だな。病院帰りか?」

白井「ええ……今行ってきましたのー……」

上条「……どっか調子悪いのか?」

白井「元よりこんななりですけれど……そろそろ車椅子生活とはおさらばできそうですが」

上条「いや、風邪でも引いたのか? ふらふらしてっけど」

白井「……少し痛み止めを処方してもらいまして」

上条「……そっか」

白井「お陰で少し意識が朦朧としてますの……」

上条「何かいつもと調子が違うと思ったらそのせいか」

342 : VIPに... - 2010/04/06 18:28:52.58 Az6vcr.o 127/194

白井「早く、寮に帰らないと……」

上条「お、おい。本当に大丈夫か?」

白井「調子が悪いわけではありませんの。ただ……」

上条「ただ?」

白井「……猛烈に眠いというか」

上条「寝不足で叩き起こされた感じ?」

白井「ええ……早くベッドに飛び込みたいんですの……」

上条「しょうがねえな。ほら、送ってってやるよ」

白井「ありがとうございます……」

上条「いつもそれくらい素直だったらいいのにな」

白井「はい……?」

上条「や、こっちの話」

白井「おかしな方ですわね、あなたは」

上条「うるせ」

344 : VIPに... - 2010/04/06 19:15:30.66 Az6vcr.o 128/194

上条「ってか何でオマエバスじゃないんだ?」

白井「……ああ、その手が」

上条「本当に頭回ってないんだな」

白井「ですから早く帰りたいんですの……あまり醜態を晒したくはないので」

白井「とはいえ……これはちょっと……」

上条「大丈夫か?」

白井「正直なところ寮までもちそうにありませんの……」

上条「どっかその辺で休むか……オマエ今日の予定は?」

白井「ええと……病院に……」

上条「それはもう済んだろ」

白井「……なら今日はもうないんですの」

上条「んじゃいいか」

白井「いいとは……?」

上条「目的地変更ー」

白井「どこへ行きますの?」

上条「すぐそこすぐそこ。いつもの場所だよ」

347 : VIPに... - 2010/04/06 20:00:36.85 Az6vcr.o 129/194

上条「ほら、ここなら静かだしいいだろ」

白井「……昼寝しろと?」

上条「いい天気だしなー」

白井「確かに……でも……」

上条「ん?」

白井「このままで……寝ろと……?」

上条「まあそうだよなあ」

白井「……」

上条「ほら」

白井「……わたくし、自分から殿方に抱きつくようなはしたない真似はしたくありませんの。それに一応自分でも歩けますのよ」

上条「んじゃ肩貸してやるから」

白井「……身長が違いますでしょう」

上条「う、確かに」

白井「いいですわよ。自分で立てますから……」

348 : VIPに... - 2010/04/06 20:52:56.98 Az6vcr.o 130/194

白井「んっ……」

上条「大丈夫か?」

白井「……すみません手を貸していただけます?」

上条「へいへい……」

白井「――――あ」

上条「おっと」

白井「……すみません」

上条「歩けるか?」

白井「この程度の距離…………あ」

上条「うおっ、無理するなって。ふらついてんじゃねえか」

白井「申し訳……ありま……せ……」

上条「ったく」

白井「……」

上条「……白井?」

白井「……すぅ」

上条「…………この状況どうしろと」

357 : VIPに... - 2010/04/06 22:53:47.22 Az6vcr.o 131/194

「……ん」

「空が……」

「……ああ、そうですの。病院の帰りにあの方とお会いして」

「あ、今何時で――」

「ひぁっ!?」

「あ、づっ……~~~」

「……」

「本当に恥ずかしい事を平気でしますのね、あなたは……」

「無遠慮で厚かましくて本当に気の利かない」

「……あなたは他人に優しすぎます」

「それと、甘すぎですの」

「……」

「これでは勘違いされて当然ですのよ……」

358 : VIPに... - 2010/04/06 22:57:15.91 Az6vcr.o 132/194

「……」

「……」

「……」

「お姉様……」

「……」

「ああ、空が高いですわね」

「確かにこれは、昼寝をしたくなる天気ですの」

「けれど――」

「黒子には少し、眩しすぎますの――」

359 : VIPに... - 2010/04/06 23:06:29.58 Az6vcr.o 133/194

「ん――」

「……ああ、寝ちまったのか」

「ふぁ――今何時だぁ?」

「そろそろ夕方じゃねえか……げ」

「五時からのタイムセールが……」

「……」

「ま、今日くらいはいいか」

「……」

「右手が痺れて感覚がねえ……」

360 : VIPに... - 2010/04/06 23:38:08.59 Az6vcr.o 134/194

白井「――どきましょうか?」

上条「……起きてたのか」

白井「ええ」

上条「眠気はどうだ?」

白井「だいじょぶですの。お陰でぐっすりと快眠できましたし」

上条「そか。んじゃ右手の痺れの分は甲斐があった」

白井「……」

上条「まだぼーっとしてるのか?」

白井「……ええ、眠気はないのですけれど……頭が上手く働きませんの」

上条「もう少し寝てるか?」

白井「……はい。……もう少しだけ」

371 : 毎度お世話になってます。頭が下がりっぱなし - 2010/04/07 00:37:13.42 4Ixi6/Yo 135/194

白井「別に送っていただかなくても……」

上条「ふらふらしてんだろ。放っておけるかよ」

白井「……」

上条「ま、駄賃だと思って散歩に付き合ってくれよ」

白井「言い訳がお上手ですのねえ」

上条「ここんとこずっと動きっぱなしだったしな。たまにはゆっくりしたいんだよ」

白井「大覇星祭も終わりましたし……そういえば来週はもう衣替えですわね」

上条「あー、そういえばそんな行事もあったなあ……」

白井「そろそろ……本当に夏が終わりますのね」

上条「大覇星祭が終わったら秋って感じだなー」

白井「……少し、寂しいかもしれません」

上条「何が?」

白井「今年の夏は……色々ありましたから」

372 : VIPに... - 2010/04/07 01:13:41.69 4Ixi6/Yo 136/194

上条「確かに……色々あったなあ」

白井「色々な事がありましたし……色々な方にお会いしましたの」

上条「そん中に俺も入ってる?」

白井「ええ。夏休みの終わりごろでしたわよね」

上条「あれからまだ一月くらいか。色々ありすぎてそんな感じしねえや」

白井「あの頃は車椅子に乗る事や、ましてあなたにこうして押していただく事すら考えもしませんでしたのに」

上条「最初より点数上がった?」

白井「さあ――どうでしょう?」

373 : VIPに... - 2010/04/07 01:34:27.35 4Ixi6/Yo 137/194

白井「……少し感傷的になりすぎましたわね」

上条「感傷?」

白井「ええ……夕方だからというのもあるのでしょうが」

上条「ま、そんなに考える必要もないだろ」

白井「……と言いますと?」

上条「別に秋になったってまた色々あるに決まってるだろ。幸い騒ぎには事欠かない町なんだし」

白井「……そうですわね」

上条「秋だってほら、芸術の秋とか読書の秋とかあるじゃん。あとはー……食欲の秋?」

白井「最後のが一番お似合いですの」

上条「うるせ。こちとら育ち盛りの男子高校生なんですよ」

白井「……そうですわね。色々、あるに決まってます」

上条「そ。だから別に感傷に浸る必要もないだろ」

白井「そうですわね……」

374 : VIPに... - 2010/04/07 01:39:29.51 4Ixi6/Yo 138/194

白井「……」

上条「……」

白井「……あの」

上条「ん?」

白井「わたくし、来週にはもう大丈夫だと思いますの」

上条「お…………んじゃ俺もお役御免か」

白井「……それで、よろしければ」

上条「快気祝いしないとなー。つってもどうせファミレスでだろうけどさ」

上条「御坂も引っ張ってきてさ、ぱーっとやろうぜ」

白井「……」

上条「ん? どうかしたか?」

白井「――いえ、何でもありませんの。少しぼーっとしていただけですの」

376 : VIPに... - 2010/04/07 01:50:58.00 4Ixi6/Yo 139/194

白井「――あ」

御坂「……よっ」

上条「よう」

御坂「ずいぶん遅かったじゃない。ちょっと心配したんだから」

白井「……申し訳ありませんの」

御坂「ま、無事ならそれでいいんだけどね」

白井「はい。ご心配おかけしましたの」

御坂「……で? 何でアンタがここにいる訳?」

上条「あー、えーと」

白井「あの、わたくしが――」

上条「悪い、俺がコイツ引っ張りまわしてたから……」

377 : VIPに... - 2010/04/07 01:56:09.99 4Ixi6/Yo 140/194

――カツ

「……黒子」

「はい?」

「ちょっと」

「……?」

キィ――

「こっちに、来なさい」

「何ですの?」

「――危ないから」



「え――?」

378 : VIPに... - 2010/04/07 01:58:01.24 4Ixi6/Yo 141/194

「アンタねぇ、そんな事言ってんじゃないわよ」



くっ



「何で――」



ピィィン――



「――っ」

「おねえ、さ――」





「アンタがさも当然のように黒子と一緒にいるのよ!」





バギィイン!

379 : VIPに... - 2010/04/07 02:16:55.57 4Ixi6/Yo 142/194

「……」

「――何で、アンタが黒子と一緒な訳?」

「……病院帰りの、白井に会って」

「ふぅん――で?」

「何か、凄く疲れてるみたいだったから、休憩しようと」

「へぇ、休憩――どこでご休憩したのかしら?」

「どこっ……公園だよ!」

「んで? 何でこんな時間になっちゃったの?」

「そのまま……昼寝してて……」

「ひる、ね。昼寝。ああ、そう。昼寝、してたんだ。暢気でいいわね、アンタ」

「暢気って……」

「っは、ほんと暢気ね――」



「――――どれだけ私が心配したと思ってるのよ!」

381 : VIPに... - 2010/04/07 02:50:39.43 4Ixi6/Yo 143/194

「車椅子に頼るような怪我してて」

「……」

「何度かけても携帯は繋がらないし」

「あ――」

「いつまで経っても帰ってこないのに、心配しない方が不思議でしょ」

「……すまん」

「言い訳しないのだけは褒めてあげるわ……この子に何かあったらこの程度じゃすまなかったわよ」

382 : VIPに... - 2010/04/07 02:58:52.08 4Ixi6/Yo 144/194

「アンタ、黒子の彼氏か何かなの?」

「……いや」

「じゃあ、そんな大きい顔しないで」

「……」

 、 、 、 、 、 、 、
「そこは私の席よ。横取りするな」

「……ああ」





「――お姉様」

385 : VIPに... - 2010/04/07 03:14:51.49 4Ixi6/Yo 145/194

「お姉様、申し訳ありません」

「元はと言えば全てわたくしが自分で招いた事ですの」

「今日の事も、怪我の事も、全てわたくしの責任です」

「ですから――彼は、何も悪くはないんですの」

「それどころかわたくしを慮って付き添ってくださいましたの」

「僭越ながら、それを攻めるのはお門違いではないでしょうか」

387 : VIPに... - 2010/04/07 03:33:12.92 4Ixi6/Yo 146/194

「黒子……」

「……ましてや」



「その方に向かって攻撃する事などあってよいものですか!」



「――」

「お姉様とあろう方が! 学園都市第三位ともあろう方が! 事もあろうかわたくしの恩人に向かって!」

「でも、コイツには――」

「その方がどんな能力をお持ちなのかはわたくしは存じ上げません! けれど!」

「――」

「常盤台の超電磁砲――その代名詞たる超電磁砲を、人に向けて撃った!?」

「――」

「能力測定ですら検出できないほどの高出力を! ビルだろうが易々と打ち抜くそれを!」

「――」

「もしも今のわたくしのように、能力が使えなかったなら!」

「――っ」





「もし直撃していたらどうなるか考えましたか!?」

390 : VIPに... - 2010/04/07 03:47:51.13 4Ixi6/Yo 147/194

「わたくし――」

「――ぁ」

「怖くて――」

「――ああ」

「怖くて――」

「――私は」

「怖くて怖くて怖くて――」

「――今」





「震えが――止まりませんの――」

391 : VIPに... - 2010/04/07 03:57:44.30 4Ixi6/Yo 148/194

「くろ、こ……」

「――お姉様!」

「……っ」

「申し訳ありませんけれど、わたくし気分が優れないので部屋で横にならせていただきますの」

「白井……」

「申し訳ありません――今日は、ありがとうございました」

「っ……」

「それでは――失礼いたします」



キィ――

395 : VIPに... - 2010/04/07 04:11:54.34 4Ixi6/Yo 149/194

「あ――ああ――」

「私――黒子――」

「……御坂」

「今――アンタを――」

「御坂……」

「ご――め――」

「御坂」

「ごめ――なさい――ごめんなさい――!」

「御坂……!」

396 : VIPに... - 2010/04/07 04:21:11.02 4Ixi6/Yo 150/194

「大丈夫だ、御坂……俺、生きてるから。ぴんぴんしてるから」

「ごめん――なさい――」

「大丈夫だよ。オマエも知ってるだろ。俺は一方通行を殴り飛ばしたんだぞ」

「っ――」

「だから、この程度平気だよ。だからそんな顔するなって」

「――」

「俺はいいからさ……白井に謝ってこいよ。な?」

「――」

「オマエらがケンカしてるとこなんて見たくねえ。だからさ、仲直りしてくれ」

397 : VIPに... - 2010/04/07 04:31:30.46 4Ixi6/Yo 151/194

「んで、いつもの顔でいてくれ。じゃないと俺、落ちつかねえ」

「――」

「頼むから……な?」

「――――うん」

「よし。んじゃ行ってこい」

「ごめんね――」

「だから……」










「ありがと――アンタのそういう優しいとこ、だいっきらい」

420 : VIPに... - 2010/04/07 20:32:03.66 4Ixi6/Yo 152/194

――ガチャ



「……黒子」

「――」

「……私ね、甘えてた。アイツと、他でもないアンタに」

「――」

「しょせんアンタの尊敬するお姉様なんて、一枚剥けばこんなもんなのよ」

「――」

「我侭で、短気で、独善的で、短絡的な、ただの中学生」

「――」

「……でもね、頑張るから」

「――」

「私、アンタの尊敬できるお姉様でいられるように、頑張るから」

「――」

「ごめん。だから、ちょっと待ってて」

「――」

「……も少し頭冷やしてくるわ。ごめんね」

「――」

「ごめん、黒子、大好き」

「――」



――パタン

424 : VIPに... - 2010/04/07 20:54:49.86 4Ixi6/Yo 153/194

「――」

「――」

「お姉様――」

「ごめんなさいお姉様」

「黒子は悪い子です」

「わたくしはお姉様を傷付けた」

「けれど嘘偽りを申し上げたつもりはございません。これはわたくしの本音です」

「叱咤したのも、お姉様を愛しているからこそ」

「失望したのも、お姉様を尊敬しているからこそ」

「それでもなお、お姉様は――わたくしの敬愛するお姉様です」

425 : VIPに... - 2010/04/07 21:00:30.67 4Ixi6/Yo 154/194

「けれど、わたくしは――」

「わたくしはお姉様に――そのような言葉をかけていただけるような資格などございません――」

「わたくしは――お姉様を侮蔑しました」

「お姉様を蔑みました――」
 、 、 、 、    、 、 、 、 、
「あの瞬間――あの場所で――」

「常盤台の超電磁砲は――この程度の人だったのかと」

「お姉様――御坂美琴お姉様――」

「わたくしは――白井黒子は悪い子です――」

「わたくしは――」

「お姉様――」

「――」

426 : VIPに... - 2010/04/07 21:17:10.08 4Ixi6/Yo 155/194

「寮の前で何をしているのかね、少年」

「……いえ。何でもなっす」

「そうは見えなかったが」

「いや。本当に、何でも」

「……」

「アイツらにとっちゃ、この程度きっと何でもないんだ」

「……」

「すんません。お騒がせしました」

「……ああ」

「それじゃ俺はこれで……」

「……少年」

「何すか」

「誰だかは知らんが……うちの寮生が心配をかけたようだ。代わりに謝罪する」

「……」

「それと、あまり不審者に間違われるような事をしない方がいい」

「……ご丁寧にどーも」

445 : VIPに... - 2010/04/07 23:03:07.35 4Ixi6/Yo 156/194

白井「こんにちは」

初春「あれ、白井さんどうしたんですか?」

白井「時間が空いたので。書類整理くらいはできますもの」

初春「だめですよー。ちゃんと完治してからにしてください」

白井「手厳しいんですの」

初春「……さて、ちょっと休憩しますか」

白井「あら?」

初春「何か飲みますか?」

白井「……紅茶を」

初春「はい、ちょっと待っててくださいね」

446 : VIPに... - 2010/04/07 23:24:37.34 4Ixi6/Yo 157/194

初春「どうかしたんですか?」

白井「何がですの?」

初春「顔に書いてますよ」

白井「……あなたもお人好しですのね」

初春「お友達ですから」

白井「……」

初春「ち、違います?」

白井「いいえ……わたくしの大切なお友達ですの」

447 : VIPに... - 2010/04/07 23:29:39.42 4Ixi6/Yo 158/194

白井「……初春は」

初春「はい」

白井「好きな人はいますの?」

初春「白井さんの事好きですよ」

白井「……」

初春「何ですかその嫌そうな顔は」

白井「いえ……」

初春「あと佐天さんと御坂さんも好きです」

白井「そうではなくてですね……」

初春「白井さんは、好きな人がいるんですか?」

白井「初春の事、好きですわよ」

初春「ありがとうございます。でも」

白井「佐天さんも」

初春「そうじゃなくて」

白井「お姉様が好きです」

初春「そうじゃなくて、って言っていいです?」

白井「……」

449 : VIPに... - 2010/04/07 23:58:46.76 4Ixi6/Yo 159/194

初春「もしかして大覇星祭のときに一緒にいた方ですか?」

白井「……」

初春「あの人の事、好きなんですか?」

白井「……自分でもよく分かりませんの」

初春「分からない?」

白井「少なくとも嫌ってはいないんですの」

初春「それは分かってますよ」

白井「……わたくしは、お姉様が好きです」

初春「だから……」

白井「それと同じなのか、違うものなのか」

初春「……」

白井「自分でも……分かりませんの」

451 : VIPに... - 2010/04/08 00:36:39.24 zhu9/Moo 160/194

初春「……白井さん」

白井「はい」

初春「デートしましょう」

白井「……はい?」

初春「だからデートですよ、デート」

白井「……何故わたくしが初春とデートしなければならないんですか」

初春「私とじゃないですよ。何言ってるんですか」

白井「……」

初春「確かめてみましょう。それが、どんなものなのか」

白井「……」

初春「さて、私はお仕事の続きをしますので」

白井「……」

初春「白井さんは邪魔なのでお帰りください」

白井「……初春」

初春「はい?」

白井「ありがとう」

初春「いえいえ。お友達ですから」

452 : VIPに... - 2010/04/08 00:56:05.47 zhu9/Moo 161/194

「もしもしー? オマエからかけてくるなんて珍しいな」

『……』

「昨日、あれからちゃんと仲直りできたのか?」

『……はい』

「ならよかった」

『ご心配をおかけしました』

「いえいえ」

『……あの』

「何だ?」

『……時間、よろしいですか』

「ん? ああ、いいぞ。今日もまた暇人だからなー」

『……今日一日?』

「そーですよー。適当にぶらぶらしてっけど、特に用事は」

『……でしたら、その、よろしければ』

「何すか。またデートのお誘いですかー?」

『はい』

「……え?」

『デート、してくださいませんか』

「……はい」

458 : VIPに... - 2010/04/08 01:33:19.27 zhu9/Moo 162/194

白井「………………ぁ」

上条「……うす」

白井「ごきげんよう」

上条「悪い、待たせたか?」

白井「いいえ。突然呼び出してしまって申し訳ありません」

上条「んなこたねーですよ」

白井「来てくださってありがとうございます」

上条「……なあ」

白井「はい」

上条「オマエ、何か雰囲気違わねえ?」

白井「そうでもありませんの」

上条「そっか」

白井「はい。いつもの白井黒子ですのよ」

461 : HKB - 2010/04/08 01:44:49.15 zhu9/Moo 163/194

白井「これなんかいかがでしょうか」

上条「いいんじゃね?」

白井「もう、さっきからそればかりですのね」

上条「仕方ないだろ。俺あんまり服とか分かんねえし、それに……」

白井「それに?」

上条「……」

白井「それに、何ですの?」

上条「……よく分かんねえけど、似合ってるのは分かる」

白井「あら。お世辞でも嬉しいんですの」

上条「お世辞じゃねえよ」

白井「そうですわね。そんなに器用には見えませんもの」

上条「ひでえ」

白井「いつもの事でしょう?」

上条「そうだけどさ……」

白井「それとももっと別の言葉を言って欲しいんですの?」

上条「別の?」

白井「睦言とか」

上条「ぶっ!?」

白井「くすくす」

上条「あー、くそ。またからかったな」

白井「本当に、あなたは不器用ですのね」

463 : GEP、入院、717 - 2010/04/08 02:02:54.02 zhu9/Moo 164/194

白井「それじゃ次は――そろそろ休憩しましょうか」

上条「す、すまん……そうしてくれ……」

白井「わたくしそんなに重くはないはずですけれど」

上条「押し疲れたんじゃねえよ。何て言うか……あの独特のオシャレ空間が」

白井「初心ですのねえ」

上条「うっせーんですのー!」

白井「そこの喫茶店でよろしい? ケーキが美味しいらしいんですの」

上条「ふうん? お勧めは?」

白井「らしい、と申しましたでしょう? わたくしも初めてですの」

465 : VIPに... - 2010/04/08 02:15:32.95 zhu9/Moo 165/194

白井「……」

上条「ん? どうした?」

白井「そのラズベリーのチーズタルト、一口味見させていただいてもよろしいですか?」

上条「おう。……ほら」

白井「……」

上条「どうした、食わねえのか?」

白井「……いただきます」

上条「――あ」

ぱく

白井「何ですの」

上条「いや、その……悪い」

白井「だから、何ですの」

上条「……フォーク」

白井「……」

きゅ――

上条「げふぅ……」

白井「口の端にクリームが付いただけですの……はい、どうぞ」

上条「え?」

白井「お返しに、どうぞ」

上条「……」

ぱく

467 : 結んでる結んでる - 2010/04/08 02:28:51.84 zhu9/Moo 166/194

上条「……なあ」

白井「何ですの?」

上条「何で俺なんだ?」

白井「と言いますと」

上条「御坂じゃないのか? 仲直りしたんだろ」

白井「……昨日の今日では、少し気まずいんですの」

上条「そりゃそうだけどさ……」

白井「それに……」

上条「それに?」

白井「わたくしは、あなたを誘ったんですの」

上条「……」

白井「デート中に他の女性の名前を出さないでくださいます?」

上条「……すみません」

白井「はい、よろしい」

468 : VIPに... - 2010/04/08 02:36:05.80 zhu9/Moo 167/194

上条「……」

白井「……」

上条「……なあ」

白井「何ですのー」

上条「俺の顔に何か付いてるか?」

白井「いいえ。ただ」

上条「ただ?」

白井「何であなたは別段格好よくもないんでしょうか、と」

上条「うるせえよ! ほっとけ!」

白井「……」

上条「……俺の顔、そんなに面白い?」

白井「はい」

上条「ううう……」

白井「……」

471 : VIPに... - 2010/04/08 02:44:20.32 zhu9/Moo 168/194

白井「……ねえ」

上条「何ですかー」

白井「あなた、好きな方はいませんの?」

上条「――!? ぐ、げほ、ごほっ、何ですかいきなり!?」

白井「だって、二つ返事でわたくしに付き合ってくれましたでしょう?」

上条「……」

白井「いませんの?」

上条「……」

白井「……」

上条「……」

白井「……まあいいんですの」

472 : VIPに... - 2010/04/08 02:55:20.27 zhu9/Moo 169/194

白井「――あ、すみません」

上条「ん?」

白井「そこのお店に寄っていただけません?」

上条「洋菓子?」

白井「この間、お姉様にワッフルを買っていったら凄く喜んでくれましたの」

上条「……そっか」

白井「やっぱりお姉様には笑っていてほしいんですの」

上条「……」

白井「だってそうでしょう? お姉様の笑顔は……凄く素敵ですもの」

上条「……そう、だな」

白井「どうかしましたの?」

上条「いや……何でもない」

白井「可笑しな方ですのね、本当に」

上条「うっせ」

白井「くすくす……」

487 : VIPに... - 2010/04/08 15:07:27.44 zhu9/Moo 170/194

上条「……今日はいねえな」

白井「ちゃんと電話しましたもの」

上条「そっか」

白井「はい」

上条「……なあ白井」

白井「はい。何でしょう」

上条「オマエ、何か違うくね?」

白井「違う、と申しますと」

上条「そもそも何で今日急にこんな事を言い出したのかが分からない」

白井「……」

上条「オマエが何考えてるのかよく分かんねえよ」

白井「……わたくしも」

上条「え?」

白井「わたくしも、よく分かりません」

上条「分からないって……」

白井「ですから、答え合わせですの」

上条「……」

488 : VIPに... - 2010/04/08 15:50:34.97 zhu9/Moo 171/194

白井「けれど……たとえ答えが出たからと言って……」

上条「白井……?」

白井「何かが変わるというわけでもないんですの」

上条「……」

白井「無駄な努力と分かりつつ、でも……」

上条「……」

白井「……」

上条「……別にさ、いいじゃん」

白井「いい……?」

上条「答えが出たなら、無駄なんて事はねえよ」

白井「……」

上条「何も変わらないなんて事はねえ」

白井「……」

上条「期待していた答えと違ってたからって言って、そこで立ち止まる必要なんてない。違うか?」

490 : VIPに... - 2010/04/08 16:19:55.06 zhu9/Moo 172/194

「――そうですわね」

「だろ?」

「あなたは、本当に優しい方ですのね」

「やさっ……!?」

「不器用で、無邪気で、無遠慮、無自覚で」

「お、おい白井……」





「けれどそれはとても、残酷ですの」

491 : VIPに... - 2010/04/08 17:50:15.69 zhu9/Moo 173/194

キィ――

「それでは、わたくしはこれで失礼しますの」

「しら――」

「来ないでください……!」

「――」

「ここから先は寮の敷地内ですのよ……部外者は立ち入り禁止ですの」

「――」

「……今日はありがとうございました」

「――白井」



「……さよなら、上条さん」



キィ――

494 : VIPに... - 2010/04/08 18:20:55.55 zhu9/Moo 174/194

白井「……」

御坂「……お帰り」

白井「ただいま、ですの」

御坂「……」

白井「……」

御坂「……何かあった?」

白井「いいえ、何も」

御坂「嘘、下手ねアンタ」

白井「……」

495 : VIPに... - 2010/04/08 18:39:41.00 zhu9/Moo 175/194

白井「ああ、そうそう。お土産がありますの。シュークリーム」

御坂「黒子……」

白井「食べます?」

御坂「今いらな……ううん、お茶にしましょ」

白井「はい」

御坂「んで、ゆっくりお話しましょ」

白井「……はい」

496 : VIPに... - 2010/04/08 18:59:17.79 zhu9/Moo 176/194

「何をしているのかね、少年」

「……」

「今日はさすがに、何でもない、とは見えないが」

「……」

「それとも警備員に通報した方がいいかね」

「……人を」

「ん?」

「人を、待ってます」

「……呼んで来るか?」

「いや、いっす」

「……」

「来るなと言われたもんで」

「……愚直だな、君は」

「よく言われる」

「うちは臆病な娘が多いからな。あまり怖がらせてくれるなよ」

「うぃ」

「それと、年上にはちゃんと敬語を使え。少しは媚を売っておけ。損するぞ」

「……はい」

498 : VIPに... - 2010/04/08 19:08:40.05 zhu9/Moo 177/194

御坂「……ね」

白井「はい」

御坂「体、どう?」

白井「お医者様は、もうすぐ車椅子を使わなくていいだろうと」

御坂「アンタに聞いてんのよ」

白井「……」

御坂「まだ痛む?」

白井「……はい」

御坂「……そっか」

白井「普通にしている分には、さほどでもありませんの」

御坂「嘘言っても分かっちゃうわよ」

白井「……はい」

499 : VIPに... - 2010/04/08 19:25:07.66 zhu9/Moo 178/194

御坂「勘違いしないでね。責めてる訳じゃないから」

白井「……はい。分かってますの」

御坂「ただね、私は心配なだけ」

白井「何が……ですの」

御坂「アンタが」

白井「もう少しで治りますのよ」

御坂「そうじゃなくて、それもあるんだけど」

白井「……」

御坂「辛そうな顔してたから」

白井「……そんな事は」

御坂「嘘は無駄って言ったでしょ」

白井「……はい」

御坂「だからさ、聞かせて。これくらいじゃお詫びにもならないけど」

白井「そんな事は……」

御坂「ううん。アイツにもひどい事しちゃったしね」

白井「……」

御坂「教えて、黒子。アンタ、何で今にも泣き出しそうな顔してるの」

501 : VIPに... - 2010/04/08 19:49:08.87 zhu9/Moo 179/194

白井「……」

御坂「言えない?」

白井「……はい」

御坂「それは、相手が私だから?」

白井「…………はい」

御坂「私に気を使うなんて必要ないわよ」

白井「でも……」

御坂「でも?」

白井「言ってしまえば、引き返せなくなってしまう」

御坂「……」

白井「言わなければいいだけの事なんですの」

御坂「いいじゃん。言っちゃえば」

白井「……お姉様もあの方と同じ事を言いますのね」

御坂「アイツ?」

白井「はい」

御坂「何か癪に障るわね……」

白井「でも、わたくし酷い事を言ってしまいましたの」

御坂「……」

白井「お姉様にも、また酷い事を言ってしまいそうです」

502 : VIPに... - 2010/04/08 20:00:01.03 zhu9/Moo 180/194

御坂「……いいわよ。言って」

白井「でも……」

御坂「私に気を使う必要なんてないって言ってるでしょ。いくらでも言いなさいよ」

白井「……」

御坂「アンタも頑固ねえ……」

白井「お姉様ほどではありませんの」

御坂「そういう事は言えるのにね」

白井「……」

御坂「好きに言っちゃいなさい。いい? もう一度言うわよ?」

白井「……」
    、 、 、 、 、 、 、 、、 、 、、 、 、 、
御坂「私に遠慮する必要なんてないのよ」

503 : VIPに... - 2010/04/08 20:08:01.11 zhu9/Moo 181/194

「――わたくしは」

「うん」

「白井、黒子は」

「うん」

「――上条さんの、事が」

「うん」

「っ――」

「うん」





「――好き、です」



「……うん」

505 : VIPに... - 2010/04/08 20:17:26.59 zhu9/Moo 182/194

「そっか。好きになっちゃったかあ」

「っ――はい」

「黒子がアイツをねえ……まさかアンタがねえ……」

「ごめ、ん、なさい――」

「何でアンタが謝るのよ」

「だって、お姉、様は」

「ね、黒子」

「――はい」

「私の事、好き?」

「っ――はい――!」

「そ、ありがと……じゃあ、一つ質問」

「――」



「私とアイツ、どっちが好き?」



「――っ」

506 : VIPに... - 2010/04/08 20:29:41.62 zhu9/Moo 183/194

「参考までに言っとくとね」

「――」

「私も、黒子の事好きよ」

「――」

「アイツの事も、好き。多分ね」

「――」
        、 、
「でもね……まだ、黒子の方が好き」

「――」

「だからね。遠慮なんてする必要ないのよ」

「――」
             、 、         、 、
「黒子……アンタは、まだ? それとも、もう?」

509 : VIPに... - 2010/04/08 21:06:40.05 zhu9/Moo 184/194

「――お姉様」

「うん」

「ごめ――なさい――」

「うん」

「ごめんなさい――お姉様――!」

ぎゅ――

「うん……謝る必要なんてないって言ったでしょ」

「お姉様――お姉様――!」

「こら、黒子」

「――」

「相手が違うでしょ」

「――はい」

「命短し恋せよ乙女」

「はい――」

「いきなさい、白井黒子」

「はい――!」

510 : VIPに... - 2010/04/08 21:13:27.35 zhu9/Moo 185/194

「……あーあ、行っちゃった」

「娘を嫁に出す父親の気持ちってこんなのなのかな」

「……」

「私は、黒子が好き。気に食わないけど、アイツも好き」

「それでいいじゃない」

「こういうのも、失恋っていうのかしら」

「……ま、いっか」

「馬鹿ね、黒子。ほんと馬鹿」

「馬鹿同士でお似合いよ、まったく」

「……馬鹿ね、私も」

512 : VIPに... - 2010/04/08 21:19:40.58 zhu9/Moo 186/194

「……」

「……」

「……」

「……さむ」

「……」

「……うん、大丈夫」

「……」

「……白井、大丈夫かな」

「……ま、御坂がいるなら大丈夫か」

「……」

「……」

「……」

「……白井」

「……」





「上条さん――!」

515 : VIPに... - 2010/04/08 21:24:54.62 zhu9/Moo 187/194

「上条さん――わたくし、あなたに、言わなければならない事が――」

ガシャン

「白井……!」

「――来ないでください!」

「……っ」

516 : VIPに... - 2010/04/08 21:27:09.22 zhu9/Moo 188/194

「こんなもの――わたくしには、最初から必要なかった」



ぐっ――



「――少しだけ、待っていてください」



カツ――



「今――」



カツ――



「そちらに――」



カツ――



「行きますから――」










――ッ

517 : VIPに... - 2010/04/08 21:32:19.44 zhu9/Moo 189/194

「ああ――」



「白井……」



「やっと、理解しました」



「白井……」



「わたくしのこの力は」



「白井……!」



「あなたの元へ飛んでいくためにあったんですね」

518 : VIPに... - 2010/04/08 21:38:46.81 zhu9/Moo 190/194

「上条さん、聞いてください」



「ああ――そっか」



「わたくし、あなたの事が」



「オマエの髪」



「上条さん、白井黒子はあなたが好きです」



「天使の羽みたいなんだ」

520 : VIPに... - 2010/04/08 21:41:27.45 zhu9/Moo 191/194

「一つ、あなたにお願いがありますの」

「抱きしめて、離さないでください」

521 : VIPに... - 2010/04/08 21:42:31.50 zhu9/Moo 192/194




「俺もやっと理解したよ」

「この手はオマエを捕まえるためにあったんだ」


522 : VIPに... - 2010/04/08 21:44:41.88 zhu9/Moo 193/194

"My Heart Goes to In Your Arms" is over.

537 : VIPに... - 2010/04/08 22:31:01.32 zhu9/Moo 194/194

そんな感じで、白井黒子ルートでした
ある意味一番最初の"the Imagine Breaker for him"と対象的にしてみましたが……上手く行ったのか?
まだ色々と複線は残ってますが、これ回収できるのか……?

お付き合いいただきありがとうございました

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