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12話
「恋する乙女は傷つかないッ!!」
いつもの公園
美琴「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬ…」ウーンウーン
妹「ねーねーおねえちゃん、あの人一時間くらいぐぬぬしてるよ?」
姉「見ちゃだめ!」
美琴(まずい…非常にまずいわ…今までの話での当麻相手のヒロイン枠はシスター、性人、妹達、先輩に私…多い!多すぎるわ!!このままじゃとある小説みたいに一部空気化するわよ!?)
美琴「とにかくこのままでは私も空気化不可避だわ!何か手は…」
美琴(…ハッ)ピタ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴(あったわ…男女の仲を急速に近づける方法…!これならばッ!!)
美琴「……………」チラ
姉「うっ!?」
ヒュウウウウウウウウウウウウウウウ……
美琴「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!ヒィイイイイイーッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒ!!!」ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!
美琴(ヒャアこうしちゃいられないわ!!思い立ったらスデに行動開始だわーッ!イヒヒヒーッ!!)ダーッ!!
姉「ア…アイエエエエエエエ!狂人!!」
妹「おねえちゃん見ちゃダメ!!」
ビジネスホテルの一室
美琴「フフフ…みんな集まったようね?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
1号「ゴゴゴゴと言われましても…どうしたのですかお姉様?」
2号「何の用だよ大アネキ?アタシ部活の練習があんだけどォー」
3号「アー…ホテル……SMグッズはどこですかぁ…?」フラフラ…
4号(まさか姉妹近親相◯大◯交パーティ開催!?イイわッ!ゾクゾクきちゃううううううう!!!)ナヨォ…
5号「わーい!ベッドふかふかー!!」ボヨンボヨーン!
6号「私達の出番が加筆ですか、感無量の世界」
7号「…………ねむい」ゴロン
8号「うへ…うへへへ…◯条さんのエロ画像下さい…っと!」カチャカチャッターン!!
9号「明らかにこの部屋のキャパシティをオーバーしているとミサカは追加料金を危惧します」
10号「ね、姉さんたち…もうちょっと静かにした方が…」オロオロ
美琴「…あなた達ッ!!」バンッ!!
10号「ぴいっ!?」ビクウッ!!
美琴「単刀直入に言うわ…惚れているんでしょ!?当麻…上条当麻にッ!!」
「「「「「「「「「ッ!!!!」」」」」」」」」
1号「あらあら…お見通しでしたか、さすがお姉様ですね」ウフ
2号「あっ…アイツの事が好きィ!?そ、そんなワケ!!……………そんなわけ///」プシュウウウウウ…
3号「上条=サン…きっとスゴーく痛くてイイオラオラをアタシにくれる…アア…再起不能になるまで……」ゾクゥ…
4号「…そうですわね、アタクシも淑女としてウソはつけませんわ!(女の子以外で)こんな気持ちになったのは初めてですのよ!」
5号「とうまくんかっこいいよねぇ〜!あれ?みんなもすきなの?」キョトン
6号「きっと当麻様とは前世の世界で禁呪詠唱うんぬんかんぬんの世界…///」ブツブツ
7号「………そんなこと、ないもん///」プイ
8号「(聞くに堪えないので自粛)!!!」
9号「やはりこれが『好き』という感情なのですね…とミサカはキャラ通りの照れ方をします」///
10号「あ……あうあう……///」マッカー
美琴「長女はなーんでもお見通しよ…あなた達に朗報!アイツと合意の上でイチャコラできる方法を思いついたわッ!!」
2号「なん…だと!?」
9号「ウソだろお姉様!?」
美琴「ウソじゃあないわ!!『賭け』でアイツに勝負を挑みッ!!それに勝利しイチャコラする権利を獲得するのよォーッ!!」ドォーーーーン!!!
8号「賭け…すなわち『ギャンブル』ッ!!『ギャンブル勝負』をするというのですねッ!!!」
4号「やはり天才か…」
5号「おねえちゃん何言ってんの?」
美琴「案ずるなかれ…ヤツを釣るためのエサはもうあるわ」
10号「で…でも」
7号「あのひとに……勝てる気がしない」
3号「返り討ち…重点…アア…」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
美琴「そんな事は私も十分理解してるわ…だからアタシたち全員で『イカサマ』を仕掛けるのよッ!!」
「「「「「「「「「な、何だってェーーーーーーーッ!?」」」」」」」」」
10号「し、しかしお姉様!それは反則…」
美琴「だーまらっしゃいッ!!」ギュムッ!!
10号「あうっ!?」
美琴「恋する乙女は傷つかないッ!!手段なんか選んでらんないのよ!?分かったかこの貧乳!!」ギュウウウウーッ
10号「ひ…ひたいっ!!おねえひゃまいたひでひゅーっ!!」ウエーン!
5号「大きさほぼ同じじゃん」
6号「それは禁句の世界」
1号「お姉様…姉妹といえどもおいそれとは合意できませんね」スッ…
美琴「むっ…」
10号(さ…さすが1号姉さん!)ヒリヒリ
美琴「確かに無理なお願いだとは思ってるわ…でもこのヒロイン激闘時代になったからにはやるしかないのよ」
1号「オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ!!お姉様のお願いといえど道義に反しています!これは当麻さんを裏切ると言っても過言ではないのでは!?」
美琴「それは分かっているわ!でもアタシたち姉妹が団結すれば『善』も『悪』も越えてなんでもやり遂げる事ができるはず!!アタシはその可能性に賭けたいの!!」
10号(良いこと言ってる風に聞こえる!?)
1号「ナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナア!!!わたしは健全に生きると当麻さんに救って頂いた時、心に誓いました!それを破ってしまったら当麻さんの失望は計り知れません!!」
10号(す…すごい!お姉様にここまで言えるなんて!!やっぱり1号姉さんは…)ジーン…
美琴「『イカサマ』をします」
1号「だから気に入った」ドン!
10号「姉さんッ!?」
学園都市、大通り
食蜂「おっ!兄貴ィ〜!それってウで始まるウ〜ル〜」
女生徒3「ウルジャンだよ!オーマイガッ!!」
女生徒2「そういえばさァ〜ミサキが言ってた『おもしれー後輩』って第3位の御坂美琴ってマジなの?」
食蜂「そのとーりよ、まったく!身近にあんなに面白いオモチャがあるなんて早く気付くべきだったわねェー!」ニシシ
女生徒3「ガキかおめーは…」
食蜂「だってさぁ!みこっちゃん顔に全部出るんだぜェーッ!?まるで顔面電光掲示板…ん?」ピタ
美琴「くっ…くふっ……くふふふっ…」タタタタタタ…
女生徒2「おっ!あの子ってミサキの言ってた美琴って子じゃないのォ?」
女生徒3「急いでるみてーだな」
食蜂「なーんてタイミングッ!うおーい!みこっちゃ………」
「「「「「「「「「乗るしかない!このビッグウェーブにッ!!」」」」」」」」」ダダダダダダダダダダダダダ!!
10号「うええ…待ってくださいよぉ…」トテトテトテ…
食蜂「……ん」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
女子生徒2「お、おい…今のって…」
女子生徒1「10人以上いるように見えたんだけど……」
食蜂「………」ポカーン
女子生徒1「み、ミサキー?ミサキー?」ペシペシ
食蜂「…ハッ!?あ、アタシ疲れてんのかな!?小さいころ一番近くにいたヤツにあまり愛情貰ってないし…さ、さみしい幼少期っつーか……」
女子生徒2「関係ねーだろ…」
食蜂(う…ウソでしょーッ!?みこっちゃんにあんなに沢山兄弟がいるなんて聞いてねーぞォ!?あ、あんな大人数で仕返しされたらアタシは…アタシは…!)ダラダラダラダラ
男子生徒1「おお…辟易する顔もなんてキュートなんだ…ミサキ!」コソコソ
男子生徒2「お前そろそろ蹴り殺されるぞ」
そして…
美琴「上条当麻ッ!!あなたに『賭け』を申し込むわッ!!」ドォーーン!!
「「「「「「「「「申し込むわッ!!」」」」」」」」」
上条「…………」
10号「は…はうう!すいません!すいません当麻さんすいません!」ペコペコペコペコ!
上条「…あばよ、もう会う事はねーだろう」
10号「」ガビーン
美琴「ルールは簡単…アタシ、そして妹達とのギャンブル三番勝負をしてもらうッ!!アタシ達が勝ったらなんでも言うことを聞いてもらうわよッ!?」
「「「「「「「「「わよッ!?」」」」」」」」」
上条(コイツらは耳にクソが詰まっているのか?)
美琴「そして…アンタが勝ったなら『コレ』をあげるわ」スッ…
上条「何…?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「これは『海のふしぎいきもの展』のチケット!謎の大人気でチケットも入手困難といわれてるけど偶然(必然)持ってるのよ…そして何よりの目玉は『新種のヒトデ』!!あんたが勝ったらこれをあげるわ…この勝負、受けてくれるかしら?」ニヤリ…
上条「……………」
10号(すっ…水族館のチケット!?お姉様は頭脳がマヌケか!?そんなもので当麻さんが釣れるはずが…!!)
上条「俺の『魂』を賭けよう」ドン!
「「「「「「「「「「グッド!!」」」」」」」」」」
10号「当麻さんッ!?」
ア…アイエーエエエエ!!キョウジンガ11ニン!?オネェチャンシッカリシテ!!
557 : ◆CzqmRImo0Q - 2015/02/13 21:38:44.81 87EA0ChS0 786/1581どこかで見た事のあるキャラ達の名前まとめ
友1→輝泰
友2→康二
友2の彼女(?)→由佳奈
女生徒1→江府美
女生徒2→兄貴(本名不明)
男子生徒1→穴瑞(まなみず?)
男子生徒2→天木(あまぎ)
後輩→速車(読み方わからん)
みさきち周りの人は当て字ッス
それでは短めラリホー!
558 : 以下、名... - 2015/02/14 18:25:12.05 QNGCwIs0O 787/1581ギアッチョよくわからんが2号=ギアッチョ≒黒夜という解釈でよろしいかしら?
559 : ◆CzqmRImo0Q - 2015/02/14 18:59:12.69 cesPwCvY0 788/1581>>558
2号はなんとなくイライラしてるまな板八重歯っ子です
それスタ!
560 : 以下、名... - 2015/02/14 19:08:05.89 /tszgxGKO 789/1581>>558
一応>>1の書く妹達の特徴は……
1 お姉さん でかい セミロング うふふ
2 ギアッチョ ちいさい まとめ髮 あぁん!?
3ドMイタミ・ニンジャ(ニンジャースレイヤーのキャラ?) でかい ゆるパーマ イッてる
4レズ ふつー 三つ編み(一本に) ねっとりスマイル
5こども でかい ツインテ やえばにぱー!
6世界 ふつー 片目隠れ キリッ
7無口 でかい ロング ねむそう
8変態ちいさい 目隠れ 挙動不審
9普通 ふつー ポニテ 口調めんどい
10おどおど ちいさい サイドテ あわわ
こんな感じだった筈
※ちいさい〜おおきいは胸の話
上条の家
ズ ラ ッ
インデックス「相変わらずシュールな光景なんだよ…」
7号「ねえ……こっちの子の名前は?」ピト
上条「それはクレイジーダイヤモンドだ、そっちがザ・ハンド…それでエコーズact1にact2にact3に……」
5号「ああーっ!7号ちゃんずるい!当麻くんにくっつきすぎー!!」
7号「どこにいるのもわたしの勝手……いいでしょ?」ムフー
5号「よくなーい!!」ウガー!
8号「あ…ああっ…温もりを感覚共有………うっ!」ビクン!
DTCD(床抜けるぞ)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「さてと、準備はよろしいかしら?」ニマァ
1号「この『賭け』は三番勝負…先に二本先取した方が勝ちです」
上条「分かった…とっとと勝負を始めるぞ」
10号「と、当麻さん!こんなに部が悪い勝負は無理ですよ!暴走してる姉さん達はあまりにも危険…」
上条「関係ねえ…勝つのは俺だ」ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
10号(な、なんという凄みッ!!この人のヒトデ好きは底なしか!?)
美琴「まず最初の競技は…『チンチロ』ッ!日本古来よりのバクチよ!!まずはストレートに『運』の勝負といこうじゃないの!!」
上条「いいだろう」
3号「アー…まだあの言葉を聞いてませんね……お願いしますゥ…」
上条「俺の『魂』を賭けよう」ドン!
6号「グッドの世界ッ!!」
10号(こんなところで名言使っちゃダメっ!!)
インデックス「チンチロっ…!3つのサイコロをまわし、出た目の強さを競うシンプルなゲームっ…!しかしドツボに入ったが最後っ…『運』から見放されてしまうっ…!恐怖っ…!」
7号「ざわ…ざわ…」
DTCD(別の漫画入ってるぞ)
2号「ここはアタシたちと戦ってもらうぜ…コラッ!」パシン!
3号「イイ…チンチロ…地下チンチロ…」アヘ
9号「地下施設の班長並の実力を見せてあげましょうとミサカは笑みを漏らします(^U^)」
7号「………わたしもやる」
美琴「ゆけッ!我が妹達よ!!」
10号「ふぇぇ…もうどうすることもできないよぉ」グス…
イン「よしよし」ナデナデ
上条「まずは俺からだ…」コロコロ…
上条当麻!一投目……出目『3』ッ!!
2号「へっ!チンケな数字だな!?アタシは……『5』だッ!!」コロン!
10号(ぐっ…!『3』は至極微妙な手…ここからどうなる!?)
3号「ワタシは……2ッ!!アアーッ!!これはいけない!!」
6号「3…ですか、プラマイゼロの世界」
10号(ふぅ…どうなる事かと思いましたが場が荒れてはいませんね、しかし4対1は圧倒的不利っ…!)
7号「………しごろ」
10号「…へ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
7号「『456』が出たって言ったんだよ…?」
10号「なっ………なにィイイイイイイイーッ!!一投目で456を出しただとォ!?」
イン「456ッ!二倍付けッ!!チンチロでは出目6の上をいく強力な出目であるッ!!」
上条「……チッ」
美琴「フフフ……」ニヤリ
…………………………………………
3号「ワタシは…『6』ですね…申し訳ありません…当麻さん…イイ」ニヘェ
当麻「…次だ、早くしな」
10号(お…おかしいッ!さっきから姉さん達の出目が妙に強い…!ま、まさか!!『イカサマ』はもう始まっているのか!?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴(ご名答っ…!このサイコロはただのサイコロじゃあない!!中に小さな『磁石』が入ってるっ…!そしてアタシ、シスターズに共通の能力といえば……)
6号「わたしの世界の番ですね」パリイッ…
イン「…んっ?」
イン(い…今何か彼女の身体から火花が出たような…見間違いかな…?)
美琴(その通りッ!!電撃使い(エレクトロマスター)だッ!!あの子達は微弱な電流で磁石に作用し、出目をコントロールしているのだッ!ゆえに上条当麻はジリジリと削られていくのみよォーッ!!) ニマァアアアアーッ!
7号(じゃあ……当麻くんには悪いけど、そろそろトんでもらうね…)ニヘ…
…コロン
7号(よし……ピンゾロでとどめを…!)
上条「どうした?顔がひきつってるぜ」ポン
7号「ひゃっ!?」ビクウッ!!
3号(な……なにィイいいイイーッ!?ソフトタッチナンデ!?)
10号「で…出目『1』ッ!!」
美琴「…ッ」
美琴(アイツの『能力』で電撃を出すのを遮られたか!わざとやっているのか…それとも…!!)
2号「おっ、おいっ!妨害行為をするんじゃあねーっ!!ナメてんのか!!」
上条「妨害だと?投げ終えた後だろう、どこが妨害なんだか教えてほしいモンだな…」
2号「うっ…!」
7号「はぁ…はぁ……///」
7号(くっ………さっき散々くっついてたのに逆に触られる威力がここまでとは!ま、まだ感触が残ってる……///)
5号「いいなー」ブーブー
6号「つ、次は私の世界…じゃなくて私の番です!転がしますよ!!」バッ!
美琴(良しッ!ナイスフォロー!!)
6号(当麻さんの腕が触れない(触れたいけど)位置から投げ入れればッ!このまま私の世界の勝利だッ!!)
ドドドドドドドドドドドドドドドド
6号「うぉおおおおおーッ!!ザ・ワールド(世界)!!出目よ止ま………」
…カチャン!
美琴「…なっ!?」
10号「!!」
DTCD(!!)
6号「エッ!?」
2号「ど…ドンブリに落ちたのは…!」
イン「『ボタン』だッ!!」ボタァーーーーーz___________ン!!
6号「なっ…!何が起こって………!!」
上条「…すまねーな」
6号「!」
上条「これは俺の制服のボタンだ…取れかけてたんでな、偶然落っこっちまったみてーだぜ」
美琴(『偶然』?….違うッ!これは…)
上条「手間をかけるが振り直してくれ、さてと…ボタンを拾わせてもらうか」スッ…
2号(ボタン…金属……ハッ!!や、ヤバッ!!)
…スウッ
上条「…おや?」
3号(ゲッ!!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「今…このボタンを動かして、少しだがサイコロが『引きつけられ』なかったか…?」ギン!
6号(ひ…ひええええええええーっ!!世界の終わり!!ど、ドラグナイッ!?)
7号「う、うう………!」
上条「まさかとは思うが…サイコロの中に『何か』仕込んでる、とかな…」
美琴「ば…バカを言わないで!?この勝負は公正!公正こそパワーよ!やましいことなど決してないわッ!!」
イン(めっちゃ嘘くさいんだよ)
上条「ふむ……」
美琴(ぐっ…ぐぬぬぬぬ!!この眼は完全に疑っている眼だ!!このままではまずい…次の当麻が親の番で!完全に潰さねばッ!!)サッ!
2・3・6・7((((姉さんからの指示!!最終手段だ!!))))
上条「まぁいい…俺が親の番か」
2・3・6・7「「「「(………)賭ける(ぜ)ッ!!オールインッ(の世界&イイッ!!)!!」」」」ザラララララァーッ!!
10号「ぜ…全員オールイン!?ひ、卑怯だ!!卑怯過ぎるッ!」シカモ口調ガ混ザッテ読ミヅライ!!
美琴(もう手段を選んでなんかいられないわ…!今まで溜めた点をすべて注ぎ込む!!月までブッ飛びなさい!!)
上条「…………」
イン(い、いくら当麻が超人といえど不幸体質な事は変わりない残酷な事実ッ!『運』を使う小細工のきかない勝負では当麻はそもそも勝ち目が…!!)
上条「…オラァアアアアアアアアアーーーーーーーーーッ!!!」バッギイイイイイイイイイイイイイ!!!
な………
「「「「「「「「「「「何ィイイイイイイイイイイイイイイ!?」」」」」」」」」」」
1号「あらまぁ…」
上条「フー…」シュウウウウウウウウウ………!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
2号「うそ…だろ?サイコロが…!」ワナワナ…
3号「ア…アア…!ど、ドンブリにめり込んで……!!」
6号「で…出た目の世界がッ!!」
7号「………『ピンゾロ』!!!」
上条「五倍付け…全員、トビだぜ」
ドォーーーーz________ン!!
DTCD(反則だろこれ)
2・3・6・7「「「「チーン」」」」
イン「ショックのあまり魂が抜けてるんだよ…」
上条「どうした…もう終わりか?」
美琴「ぐっ…ぐぬぬぬぬ…!!」ギリギリ…
1号「まあまあお姉様、ゲームはまだ始まったばかりですよ?次は私達におまかせくださいな」ニコリ
5号「おーっし!がんばるぞー!」ブンブン!
8号「うへへ…!もうすぐ膜(意味深)をブチ抜いてもらえるんだぁ…!」ジュルリ…
9号「台詞をミスられた世界だとミサカは6号のマネをします」
美琴「…そうね、まだ終わってはいないッ!ゲームを続けるわよォーッ!!」バッ!!
上条「フン…」
DTCD(もう帰ってよお前ら)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
1号「さて、『表面張力』は知っていますよね?小野大輔さん」
上条「当たり前だ、コップに水をギリギリまで入れても中々溢れない現象…それにおれは上条当麻だ」
1号「まずこのコップに水を入れます」 トクトクトク…
8号「そして順番にこの膣(なか)にコインを挿れてイク!膣から溢れ出た時点で負けですッ!!」
10号(うわぁ…)
上条「ふむ…」
イン(このインデックスの見立てたとゲームの要は『精密動作性』だ!しかしこれはとうまに圧倒的有利な内容…たんぱつ、いや!みことは一体何を考えているんだッ!?)
美琴「フフフ…」ニヤ…
9号「それでは、あの言葉を聞かせてもらいましょうとミサカは要求します」
上条「…ああ、おれの『魂』を賭けよう」ドン!
5号「いぇーい!ぐっどぐっどー!!」グーグー!
イン(魂のバーゲンセールなんだよ)
上条「まずはおれからいくぜ、3枚だ…」チャプ…
9号「いきなり攻めるのですね、私は一枚にしておきますとミサカはチキります」チャプ
1号「わたしは二枚にしておきましょうか」チャポチャポ
5号「これにいれればいーの?」チャポン!
8号「2枚挿れますゥ…二本刺し…うへへ」チャプン
1号「さて、早くも一巡ですね?続きをどうぞ古泉一樹さん」
上条「だからおれの名前は上条当麻だ…」チャプン
10号(水をあまり入れていないせいかまだまだ余裕がありそうですね、勝負がつくのはまだ先に…)
9号「早くも二回目ですか、それでは…」スッ…
10号(…あれ?)
チャプッ
9号「問題なしですねとミサカは胸を撫で下ろします」フー…
10号(今、9号姉さんが何かコインの裏に持ってた…?)ゴシゴシ…
1号「ここは慎重にいきましょうか…よいしょっと」ギュッ…
10号「…ハッ!?」ガタッ!
イン「うん?」
DTCD(どうかしたのか?)
10号(まさか…あの『綿』のようなモノはッ!!)
10号「はっ…はいっ!姉さんの手のn」
美琴「当て身」ビシイッ!
10号「はうっ!?……うう」コテン…
上条「…どうした」
美琴「何でもないわよォ〜?この子、すこしお昼寝したいみたいでねェ…」
10号「」
1号「10号ちゃんは振り回されてばかりですから、ちょっと疲れてるみたいですよ?」ニコニコ
上条「そうか」
イン「どーしたんだろ?」
DTCD(お、恐ろしく速い手刀…!このガキ!どこまで非情になれるのだ!?)グググ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
8号(うへへ…姉さん2人がコインを入れる時、裏に仕込んでいたものがある…それは『脱脂綿』!『濡れた脱脂綿』なのだ!!)
イン「と…とうま、さすがに二巡目まできたら水かさにも余裕が無くなってきたんだよ…!」
上条「…………」
8号(どうやら気づいていないらしいな…水かさが微量だが増えてる事にッ!このまま5号→私とくれば!!上条さんが『一枚』入れるだけでも!確実に水は溢れるのだァーッ!!)
8号「ウケ…ウケケケ…!さて、どんな体位でヤッてもらお」
5号「わたしの番だねっ!そりゃー!」ドバババババババババ!!
イン「うわっ!大胆ッ!!」
8号(…ってオィイイイイイイイイイイーーーーーーッ!?!?!?!?)
9号(なっ…何だと!?打ち合わせと違うぞ!?真の敵は味方だというのか!?とミサカはイレギュラーに驚愕しますッ!!)
1号(そういえば5号ちゃん打ち合わせで寝てたわね)
美琴(や…ヤッベー!!真ん中のコが一番行動の予想がつかねーの忘れてたーッ!こいつはいかーん!!)ダラダラ…
タプン…タプン…
イン「うっ…今にも溢れそうなんだよ…!」
8号「ぐっ…!ぐううううっ…!」
上条「さぁ、てめーの番だぜ…早くしな」
8号(…しかし、こんな事もあろーかとォ!)
8号「…そうですね、ちょっと姿勢を変えましょうか」スッ
DTCD(ムッ…?今まで気付かなかったが、このほのかに甘いニオイは…)スンスン…
8号(ご名答ォオオオオオーッ!!1号姉さんはあらかじめグラスの底に『チョコレート』の欠片をはりつけておいたのだッ!!この位置に照明が当たれば!後一枚は入る余裕ができるっ!!)スーッ…
…タプン
イン「えっ…えええっ!!あんなギリギリでも入った!?す、すごい精密動作性なんだよッ!!」タダノ変態ジャナカッタ!!
8号「や…やったっ!!勝ったッ!!これでsj卒業だぁああああああーッ!!」バァーーーz_______ッ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドド
1号「おやおや?ついに3巡目ですね、さあ…どうぞ平和島静雄さん?」ニコリ
上条「おれの名前は古泉でもエルヴィン・スミスでもねぇ…二度と間違えるな」ギロ…
1号「あらら?すいません、アーサー・オーギュスト・エンジェルさん」
上条「…………」
美琴(ククク…さすがシスターズの長女、対トラブルの策も練ってあるとは!しかもワザと名前を間違えて挑発することで当麻のミスを誘っている!我が妹ながら恐ろしい娘っ…!!)
8号(そして…ダメ押しにもう一発ゥ!!)バッバッバッ!!
9号「…なんだか暑くなってきましたねとミサカは足を組み直します」クイッ…
1号「この部屋にはたくさん人がいるからねー、わたしもボタンを外させてもらいます…はぁ」プチプチプチ…
5号「なーんか飽きてきちゃった…はやく終わらせてわたしとプロレスごっこしようよとうまくーん!!」パタパタ!
イン(こ、この光景は!!(とうまの後ろから見てる)ものすんごく際どいッ!!ていうかひとりはいてない!?)
8号(ストレートにお色気作戦というワケだ!いくら上条さんが女の子を視姦するような人でなくても僅かな…僅かな動揺さえあればッ!水が溢れることに変わりはない!!しかも5号がパンツを履き忘れているのも把握済みよォオオオオオーッ!!)
………………………………スッ
8号「…へ?」
スゥウウウウウウ……
9号(そんな………そんなことって!!)
1号(当麻さん…なんてお方!男性ならば多少なりとも反応するはずの状況で!!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「…………」チャ…………プ………
イン「ふるえ…ひとつおこしておらんッ!身体全体も!!」
10号「…ハッ!?機械以上に正確に力強くうごいていくッ!」ガバァッ!
ーーーーーーz_______ゥーン!!!
美琴「は………入ったぁああああああああーーーッ!?」
DTCD(ヒトデへの執着心…すげえ)ゴクリ
上条「さあ……てめーの番だぜ、9番目の妹」ヒトデヒトデヒトデヒトデヒトデヒトデヒトデヒトデヒトデヒトデ
1号「ッ…!」
8号「ハ…ハァーーーーー…ハァーーーーー………!!」ブルブル
9号「あ………ああああ…!し、信じられ……!!」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ…
5号「…へっくし!!」クシュン!
9号「ホワッ!?」ビグウッ!!
8号「ホワッ!?」ビグウッ!!
…バシャッ!!
9号「アッ!?」
イン「水が…溢れたッ!!」
美琴「ヌ…ヌウウウウウウーッ!!」
1号「…残念ですが、私たちの負けのようですね」フゥ…
9号「うそ………だ」パタリ
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
上条「二本先取か、俺の…勝ちだ」
バァーーーーz_________ン!!!
8号「(失禁)」キゼツー
美琴「く…ククク…!」クックック…
上条「………」
1号「姉さん…?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「上条当麻…あんた、やはり只者じゃあないわね…2本先取されてしまうとは」
上条「お前らの負けは決定だぜ…大人しく降伏するんだな」
DTCD(チンチロに関しちゃノーカンだろ)
美琴「待て待て待てェ〜…こっちはまだひとつ『ゲーム』を残しているのだから!そしてひとつ提案があるわ…」ニヤリ
上条「なに?」
10号「て…提案?」
美琴「シンプルなことよォー…次の勝負もあんたが勝ったらチケットに加え、『願い』を何でも聞くわ!ひとつだけね」ウフフ…
上条「願い…」
美琴「こう見えても懐には余裕があってねェ!?なんてったって『学園都市都市第3位』だからッ!たっぷり!!」ドォーン!!
イン(げ、ゲスすぎるッ!!)
10号「か、上条さん!これ以上お姉さまの持ちかけに乗るのは危険…!」
上条「…いいだろう、その条件に乗ろう」
10号「ええっ!?」
美琴「…グッド」ニヤリ
DTCD(おい大将…!目的の物はもう手に入るんだぞ!?何のつもりだッ!!)
美琴「それじゃあさっそくラストゲームといきましょう…『ポーカー』よ!『ポーカー』で本当の決着をつけようじゃないのッ!!」
上条「オーソドックスなギャンブルゲームときたか…いいぜ、おれの『魂』を賭けよう」ドンッ!!
美琴「ベネッ!!(良し)4号に10号ッ!いくわよ…ついて来なさい」
4号「…はい♪お姉さまぁ…」ニコ…
10号「へ、へうっ!?わたしもやるんですかあ!?」
美琴「安心なさい、今回ばかりはアタシが直接対決する…あなた達2人は見ているだけでも構わないわ」
1号(姉さんのあの余裕…当麻さんを倒す『秘策』があるようですね)フム…
5号「ごめんねー二人とも!はながムズムズしちゃって…8号ちゃんのおもらしは電気分解しとくね!」
9号「」
8号「」
イン(後で猫砂かけておこう…)
美琴「それでは…ゲームスタートよッ!」バラララララララッ!!
4号「うふふ…」
10号「ううう…なんでこんなことに……」
上条「待て」
美琴「うん?今更、『さっきのはナシ』は受け付けないわよォ?」
上条「違う、シャッフルするのがてめーじゃあ信用できねえ…」
美琴「…ふむ」
上条「別のヤツにやらせろ」
1号(至極真っ当な要求ですね、それにイカサマへの牽制にもなる…姉さんが持つであろう『秘策』を使おうにも一筋縄にはいかないか)
美琴「そうねェ…確かにフェアじゃないわね、そこのロリシスター(私服だけど)さん?シャッフルとカード配りをお願いするわ」
イン「えっ!わたしが!?」
上条「さっさとやりな、おれに味方するとかは考えなくていい…」
イン「う…うん、分かったんだよ」チャッチャッチャッ…
1号(彼女ですか…しかし人選としては当麻さん側の人間、不利になりそうですが、無垢な5号ちゃんの方が向いているとも思えますけど…姉さんは一体何を企んでいるのでしょう?)
イン「…おし!配り終わったんだよ!」パッ!
美琴「言い忘れたけども各自が6枚のチップを賭けていき、残った1人が勝ちよ?よろしいかしら」
上条「分かった、3枚チェンジだ」
4号「あたくしは一枚チェンジですわぁ」
10号「うーんうーん…え、えっと…2枚お願いします…はい」
美琴「2枚チェンジ…それでは『勝負』といきましょうッ!!」
…バラッ!!
4号「あたくしはワンペアですわ」
10号「はうう…ブタになっちゃった…」ショボン
上条「8と9のツーペア」
美琴「…フフ、悪いわね…ツーペア、JとQよ」
DTCD(ぐっ…!)
上条「……」
美琴「危ない危ない、もうちょっとで負ける所だったわねぇ…それではッ!!」ザンッ!
ズァアアアアアアアアア…!!
美琴「賭けたチップ、頂くわよ?」ニタリ
5号「いっきに3枚取られちゃった!すぐ終わっちゃいそうだなー」
1号(やはり姉さんは何かを仕組んでいる…しかしこの状況下で?策の予想がつきませんね)
DTCD(降りなければ最低3枚はチップが必要…6枚という限られた数では一回負けるだけでも致命傷!やべーぜ大将!!)
イン「と、とうま……」
美琴「さーて…次で終わってしまうかもしれないわねぇ?」
上条「NEXT GAMEだ、配ってくれ」コロン
イン「…うんっ!まだまだ勝負は分からないんだよ!とうま頑張って!!」
…ニヤ
イン(……………つっても、『勝ち』はありえねーんだよッ!とうまの旦那ァ!?あなたの負けだ…『わたし』がカードを配っている限りはな!!…………ウハハハハァーッ!!)ドドドドドドドドドドドドドドドドド…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「次で終わってしまうのも味気ないわねぇ…ルールとは違うけど、次の勝負で1番目と2番目に強い組み合わせの人が『願い』を言える…とかにしましょうか?」ニタ
上条「構わん…勝手にしな」
イン(まことに残念だけど…とうまは次の勝負で確実に『ビリ』なんだよ!わたしがみことと契約をした時点でね!)
パッパッパ…
イン(思えば学校に通うようになり…友達とよく遊びに行くようになってから『小遣い』が常時カツカツになってしまった!!しかも話題の料理グッズや掃除グッズを集めているのも拍車をかけているッ!携帯代もバカにならない…)
美琴「そう?じゃあそうしましょうか…強い組み合わせが出るといいわねぇ〜」
上条「………」
イン(だからみことと『契約』をしたのだ!!しかも勝利の暁にはお楽しみタイムに参加させてもらえることになっている…メインヒロインという狭き門を狙うより!ハーレムルートに行った方が手っ取り早いってことだぜェーッ!!)ニッタァアアアアア!
美琴(ククク…『将を射んと欲すれば先ず馬を射よ』!すでにシスターは我が手の内にある…当麻は味方に寝首をかかれるという事だ!!あの子には彼に『ブタ』のカードを配れと指示してあるッ!!だから一番と二番はほぼありえないのだッ!!)
4号「どうしましょうかねぇ…」
10号「こ、これって…?えーと…」
美琴(今のアタシのカードは…Qのフォーカード!!強い…ほとばしるほど強いッ!!トップは間違い無しだッ!!)
美琴「ふふふ…一枚、チェンジよ」ピッ
上条「………」シィーン…
美琴「あらら…どうしたのかしら?はやくチェンジしなさいな」
上条「…おれは」
美琴(ウククーッ!!絶望のあまり戦意喪失かァーッ!?勝った…この勝負ッ!あたしの!勝利だァアアアアアアーッ!!)
上条「『このまま』でいい」
10号「…えっ!?」
1号「い、今何と…!」
美琴「…は?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
DTCD(おっ…おい大将!!本気かよッ!?)
上条「ああ、マジだぜ…『このまま』だ」
美琴「えと…その、今なんて言ったの?聞き間違いかしら?『このままでいい』と言ったように聞こえたんだけど…」
上条「…言葉通りだ、この5枚のカードで勝負する」
美琴「わかっているッ!わたしが聞いているのはアンタがそのカードを『見てもいない』ということよ!!」ガタッ!
上条「このままでいい」スッ…
イン「う…うううっ!」
美琴「フザケないで!答えなさい…アンタはその伏せてあるカードをめくってもいないのに、なぜ勝負できる!?」
上条「そういえば、勝った時のおれの『願い』を言ってなかったな」
美琴「答えろと言っているのよ!上条当麻ッ!!」クアッ!
上条「『願い』は………この前おれに飛び蹴りをしてきた『ですの』口調のガキと、てめーの関係性を嘘なく話させることだ!」ドォオオオオオオオーン!!
美琴「なっ!……………何ィ〜〜〜〜〜〜〜!!」ドアアアアアアアアアアアアア
5号「なにそれ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴「そいつはまあ…あの子とは無関係だと言ったはずなんだけどねぇ」チラリ
イン(みこと…言いつけ通り配ったんだよ!完全記憶能力(忘れがち)のあるわたしのウデは絶対…とうまの勝ちはありえない!)
美琴(カードを見もしないという大胆で普通では考え付かない行動だったので一瞬アセったぞ…ハッタリ(ブラフ)だ!このアタシにハッタリなぞかけやがって…降りるとでも思っているのかこのマヌケが!)
美琴「フン…まあいいわ、それでは結果発表と…」スッ…
上条「…待て」
美琴「ッ!何よ!?これ以上下らない事を…」
上条「気が変わった、てめーに今回のギャンブルで仕組んだ『イカサマ』、『作戦』、『グル』について喋ってもらおう」
美琴「………な」
…ガバァーーーz_______ッ!!
美琴・2号・3号・4号・6号・7号・8号・9号「「「「「「「「何ィイイイイイイイイイイイイイイーッ!!??」」」」」」」」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
1号「そっ…それは…!」
5号「はえ?」キョトン
上条「勝負に勝ってはいるが、どうも怪しい…てめーらの『バカづき』がな」
イン「は…はぁ…はぁ…!!」チラリ…
美琴(ば…バッキャロー!この
ロリシスター!アタシに心配そうな眼差しを送るんじゃあないッ!!もしあんたがアタシの仲間だってバレたらどうするの!?)
美琴「ぐ…ぐぐぐぐぐ……!」チラ…
美琴(アタシのカードはQのフォーカードにスペードの5…これより強い手はあるにはある!しかし、ブタのカードを配られたアイツに勝因はどこにも…!)ハァハァハァハァ…
美琴「…ハッ!!」
美琴(まさか…まさかアイツはカードを『すり替えた』の!?今まで私達がイカサマをしてきたように!?)
上条「さあ!賭ける(コール)か!賭けない(ドロップ)のか!はっきり言葉に出して言ってもらおうッ!ビリガキがッ!!」ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ハァーッ…ハァーッ…ハァーッ…ハァーッ…!!
1号(これは…少しまずいですね)タラ…
2号(や、やべえ…アタシ達の企みがバレたら…!)
3号(あ…アアア…!『痛い』じゃた済まないッ!!『死ぬ』!再起不能にされてしまうッ!!)
5号「あたし寝てたからわかんないやー!」
6号(せっ、世界が!世界がッ…!!)プルプル…
7号(………………オシマイだ)ヘタリ
8号(あ…アバッ!アバババババババババ!!!)ビクビクビク…!
9号(つまり死ぬ程恐ろしい事になるのだとミサカは結論を…あああああああ…!!!)
イン(い、家を叩き出されちゃう!?ひ…ヒィイイイイイイーッ!!)
美琴「うう…うう…ううっ!うっ…うっうっ…ううううーッ!!」ブルブルブルブルブルブル…
美琴(ヒィイイイイイイイ言ってやるゥゥゥゥゥゥ!アタシは恋する乙女だァァァァァァァ!受けてやるゥゥゥゥコールしてやるゥゥゥゥゥゥァゥゥゥゥゥゥ!!コール!コール!コール!コール!コール!コール!コール!コール!コール!コール!コール!コール!コールと言うぞォォ〜〜っ)
美琴「…………コ」グキギギギ…
上条「…………」
美琴「コ……………………………………………………う………………ううう…………………」
DTCD(…?)
美琴(だ…だめだ…恐ろしい…声が出ない…ビ…ビビっちまって、こ…声が出ない……い……息がッ!息がヒッ、ヒック…ククク…)
美琴「コ…………………」シィーーーz______ン
DTCD(こ…この女ッ!)
イン「し…白目をむいている……ヒィイイイイイイイーッ!!立ったまんま気を失っているゥゥゥ!!」
……ドシャアアアアアアアン!!
ハラ…ハラ…
DTCD(こ、このカード!Qのフォーカードだ!!大将のカードは一体!?)
上条「これだぜ」パッ…
「「「「「「「「エッ!?」」」」」」」」」
DTCD(……ウソだろ?)ヘナヘナ…
イン(やっ…やっぱり、配られていたのは…)
イン「配られていたのはッ!!ブタだァ〜〜〜〜ッ!!」ブタァーーーーz_________ッ!!
9号「じ、じゃあこの勝負は…!」
2号「アタ…アタ、アタアタアタアタアタアタ…アタシ達の…ま、まけ………」
10号「あ、あの〜…」スーッ…
イン「へ…?」
9号「今更何を…もう私達のセカイは……」
4号「ストレートフラッシュですわぁ」キラリーン
10号「ろ…ロイヤルストレートフラッシュです、はい」キラリラリラリーン
DTCD(なっ…!)
美琴「…何ですってェーッ!?」ガバァッ!
上条「…!」
4号「確か…一番目と二番目の方が『願い』を言えるのですよね?」
10号「わ…わたしの願いは……」モジモジ…
美琴(おっ…思わぬ伏兵がッ!?一体何を要求して…!!)
10号「さ…三番のひとが、一番のひとを………ぎゅって……する」///
美琴「まっ…!まさかッ!?」
上条「………チッ」スッ
…ギュッ
10号「!!!!!!!!!」
全員「「「「「「「「「!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」
美琴「ほ……ほわああああああああああああああああああああああああああ!!!」
10号「………きゅう///」パタン!
6号「くっ…クソッ!!感覚共有をし忘れるなんて!(10号の世界!大丈夫ですか!?)」
9号「逆ゥー!」
上条「…おれの勝ちだな」
7号「………そうなの?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
美琴(そっ…そんな…ここでアイツが抜けてアタシに残った選択肢は…!)
1、ビューティーな美琴は突如挽回のアイデアがひらめく
2、シスターズの誰かが助けてくれる
3、◯イプされる、現実は非情である
美琴(……わたしは…一体!)
美琴「…あれ?」ピタ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
4号「……はぁ…はぁ…この時を、この時を待っていましたわ…キャラを抑えて…勝ち目の少ない当麻さまよりも」ジュルリ
美琴「あっ…あっ…あっ」ブルブルブルブル…
4号「………そして」スッ…
4号「…私が2番ッ!!」
答え3…答え3…………「3」
4号「…いただきますわぁ」ニッッッッコリ
1号「うふふ…一件落着、ですかね?」
2号「じゃねーだろ…」
3号「助かった…!でも痛いの…ない…むなしい」
5号「これどうやって収集つけるのー?」
6号「世界は…救われたんだァーッ!!(お姉さまの犠牲で)」
8号「うう…スケベできなかった…畜生」
9号「こんな終わり方でいいのかとミサカは作者に抗議します」
10号(気絶)
上条「アイツらも再起不能…このチケットは貰ってくぜ」バァーーーz______ン
7号(……そんなルールだっけ?)
4号「ハァハァ…お姉様の太もも…うンまぁーーーーーーいっ!」レロレロレロレロレロレロレロ
美琴「や…やめろォオオオオオWRYYYYYYYYYYYYYYーッ!!!」
イン「悲しいことだけど…」
DTCD(人はみな『運命の奴隷』ということだ…原作通りという運命にな)
パァーーーーz_________ッ……
………………………………………
黒子「…なんだかキャラを奪われた気がしますの」
初春「へ?」
To be continued…
12.5話
「垣根…垣根帝督だ」
大通り沿い、雑踏
ワイワイ、ザワザワ
康二「ふぅー…暇だなぁ」スタスタ…
康二(にしても道行くん…家族の人が何かケガをしたらしい、大事には至らなかったそうだけど…)
康二「前の入院といい、道行くんの周りで何か起こっているのかな…」ウ-ン
…ガチャ、ガチャガチャ
康二「…ん?」
??「ち…チクショ〜…あんな奥まで入っちまって!どうやって取りゃあいいんだよクソ!」モゾモゾ
康二(何だ…?誰かが自販機の下に腕を突っ込もうとしてるみたいだけど)
??「…おっ!!」クルッ!
康二「へ?」
??「ちょっとちょっと!そこのちっちゃいニィちゃん!手を貸してくんねーか!?」
康二(ち、ちっちゃいって…)
康二「僕ですか…?」オソルオソル
??「そうそうそうだよォ〜!実はこの自販機の下に『500円』落としちまってな!おれはデカイから手が入りそうにねーんだ…代わりに取ってくれ!」
康二「500円…ですか」
??「なんてったって500円だぜェーッ!?一円十円とはワケが違う!あきらめきれるかってーの!なっ!よろしく頼むぜ!」オネガイッ!
康二「は、はぁ…分かりました、やってみます」
??「おおーっ!ありがてーッ!!悪ィなー!」
康二(ず、ずいぶん賑やかな人だなぁ…よいしょっと)ズリッ…
…………………………
康二「………っと、取れましたよ」ヒョイッ
??「ナァーイス!ヴェリーナーイスだぜニィちゃん!ありがとなー!」
康二「あはは…気にしないで下さい、それじゃあ…」
??「おっと!ちょい待ってくれ」
康二「え…?何ですか?」
??「礼と言っちゃなんだがこの自販機のコーラおごらしてくれ!そんくらいしーねと気がすまねーんでな!」ニッ!
康二「わ、悪いですよそんな!」
??「いーのいーの!500円丸々無くなるとこだったんだし、しかもここで売ってんのは最近珍しい瓶のコーラだ!懐かしいだろ〜?」ピッピッピ…
康二(この人ホストみたいな見た目だけれど、すっごく気さくな人だなぁ…職業柄…なのかな?)
タタタタタタタタタタタ………
少年「…ヘッ!」サッ!
??「ン?」
康二「あっ!!」
少年「いっただきィーッ!!」ダァ-ッ!!
康二「すっ、スリだ!サイフとられちゃいましたよ!?」
??「あー…みてーだな」
康二「早く追わなくちゃ!逃げてしまうッ!」ダッ!
??「お…おいおい!何もあんたが追う必要は!」ダッ!
ダダダダダダダダダ!!
少年「フン!マヌケがァ!ちょろいもんよ」
…ガシッ!
少年「あっ!?」
スキルアウト1「へっへっへ…つーかまえた!」グイイ-ッ!
スキルアウト2「現行犯だぜぇ?バカなヤツだ!!」
少年「し…しまっ…!」
…ヒ-ッ!!
??「!」タタタ…
康二「こ、この叫び声…!」ピタッ!
スキルアウト1「ほれっ!!」ドゴッ!
少年「がうっ!!」ドシャ!!
??「こいつは…」
康二「わ…わわわわ…!」
1「この無能力者のクソガキがァ!!スリなんかしてんじゃねーぞォ!?」
少年「ゆ、ゆるして…おいら、サイフを取っただけだァーッ!!」
1「トンチキがァ!!おれはてめーのような無能力でつまらねーマネするヤツがでー嫌いなんだ!だがな…おれはいいやつなんだぜ!?これから毎週三千円づつ俺のところに持ってこい!それから盗んだものの半分もだ!」グリグリ!
少年「そ、そんなぁ…!」
康二「スリをしたからって…!いくらなんでも酷い!止めなきゃ!」
??「まー待て…」ガシ!
康二「え!?な、何を…」
1「そしたらボコすのだけは見逃してやるぜーッ!…おっ!そこのサイフとられたマヌケ!お前はもうどっかへ消えな!」
2「ホレ!どっか行け!コラッ!」
??「あの…なんていうか、あのですね…」ポリポリ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
康二(わわわ…!さらにマズイ雰囲気だ!しかもヘタに答えたたらタダじゃすまなそうだぞッ!!)
1「あぁっ!?言いてえことがあるなら言って…」
??「そのサイフは…わたしが彼に『あげたもの』ですよ、お兄さん」ニヤリ
1「…はぁっ!?」
2「な、何だとォ!?」
少年「…!」
康二「えっ!?」
??「だから…その、サイフも彼もはなしてもらわんと困るんでね」
1「あ〜ん…?」ポイ!
少年「うわっ!」ドサッ!
康二(あ…『あげたもの』だって!?庇うためとはいえ盗人の少年にそこまで…!!)
1「お前…わかってねーらしいな?さっさと忘れちまいなこの青二才が!」
2「ヤキをいれるぜ?ボケッ!!」ギロリ!
??「いえ、たしかにあげたんですよ…友人なんスよ彼は!放してやってください」
1「ほう友人だと?それじゃ友人の名前を言ってみろ!」
??「ふむ…」
康二(そ、そりゃあウソなのはバレバレだ!逆に挑発してしまっているッ!)
1「いいかトンチキ!おれたちにウソをつくな…おれたちはここいらじゃ名の売れた能力者なんだぜぇ〜?」ホジホジ…
…ピトッ!
1「へへへへ…」グリグリ!
2「ニタニタ!」
??「………」
少年「ひ、ひどい…!」
康二(あ、あんなものを擦り付けられて…この人頭にこないのか!?)
??「…聞いていいか?わからんのだ、なんだって『こんなこと』をする?この行為にどんな意味があるっていうんだ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
1「意味なんて無ぇーッ!!スカッとするからしてるだけなんだよこのボケッ!!聖書にもあるぜ!?右の頬にハナクソをつけられたら左の頬にも…」クアッ!
…ギャゴン!!!
2「エッ!?」
康二「なっ!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
??「図にのるんじゃあないッ!このクソチンピラがッ!!」ギンッ!!
1「あ…アンギャアアアアアアアーーーッ!!」グッサァーーーッ!!
2「ひ、ひぇえええーーーっ!!ほじってた指が鼻に突き刺さっているゥーッ!!て、てめえ抵抗する気かァ!?」
1「ぬいて!ぬいて!いてえよォーッ!!」バタバタ!
??「フン!」ペッ!!
康二(い…いきなり拳をブチこんだッ!!一体何なんだこの人は!?)ゴクリ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
2「ち、ちくしょーッ!よくもおれのダチコーを!!空力操作(エアロハンド)で吹っ飛ばしてやるッ!!」ビッ!
??「ケッ!撃ってみろッ!!だが覚悟がいるぜ…能力を出そうとした瞬間てめーの指をへし折るッ!マッチみてえになッ!!」ズオッ!
2「この距離でかァーッ!?地の果てまでブッ飛ばしてやるぜ!!」グググ…!
康二(この人もまさか能力者なのか!?そうじゃなきゃ絶体絶命だ!!)
??「……コォオオオオオオオオ」キィイイイイイイイ…!!
康二「!!」
??「警告は…しといたぜーッ!?」ドンッ!!
少年「も、持っていたコーラの栓がッ!!」
康二「と、飛び出したッ!!」
2「えっ…?うっ、ウッギャァアアアアアアース!!」ベッギィッ!!!
あれは週末の夕暮れのことだった…
ぼくの目の前にいる身長が180センチはある整った容姿のホスト風の男は『さわりもしないで』コーラの栓をブッ飛ばしたのだ!!
気のせいかぼくには彼の体がその時…少し白く光ったように見えた!!
康二「そしてその栓は圧倒的パワーでチンピラの指を完全にへし折り!肉を弾き飛ばしたッ!!」
??「ヘッ!!」ゴクゴクゴク!!
1「ヒィーッ!ヒィーッ!ヒィーッ!」バタバタ!!
2「いてぇー!!いてぇよぉ〜!!」ガクガク!
康二「す…すごい…!」
??「…ハッ!思わずカッとなってまたやっちまった!!ま…まいったな…また補導でもされたらばぁちゃんにしかられるぜッ!!」
少年「…………」ポカーン
??「おい!そこで解説してるニィちゃん!早いとこズラかろうぜ!!」
康二(なッ!なんて人だ!チンピラをコテンパンにのしたのに!なんとこの人は『おばぁちゃん』に叱られることだけを恐れている!)
僕は(なぜか)このホスト風の男と無我夢中で逃げた…
…………………………………
??「ここらへんまで逃げりゃあ…大丈夫かねぇ?」
康二「ハァハァハァ…ひとつ、ひとつ聞かせてください!あのチンピラにしたことはいったいなんなんですか!?コーラの栓のことです!!」
やはり『能力』だということだった…
子供の頃から自然にできるといっていた
触った動物を眠らせたり、出血をとめたり、さっきのような攻撃ができたり…
正体不明の能力でどのタイプの能力にも分類できないらしい!
研究者で事故死した父親がおり、母親もおらず祖母と共に暮らしているそうだ
康二「なんだかよくわからないけど…あの少年を救ったあなたの行動には何か『信念』があるように思えました!名前を…名前を聞かせてください」
??「名前?」
康二「はっ、はいっ!!」
??「もちろん!そんくらい構わねーぜ?」
康二「!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
垣根「垣根…垣根帝督だ」ニッ
バァーーーーz__________ン!!
スタスタ…
垣根「ヘーッ!名前は康二っていうのか、俺のことは提督…てーとくって呼んでくれてもかまわねぇぜ〜ッ!?どこぞのソシャゲのキャラみてーにな!なんだかわからんがおめーとは仲良くなれそーだぜ!!」ベラベラ!
康二「あ…あははは…」
康二(しかし聞いたところによると凄い能力を持っているのに、ものすごくフランクな人だ!それになぜだか親しみも湧いてくる、不思議だな…)
康二「あ、そういえば垣根さんはあそこの自販機に用があっただけなんですか?それとも何かの他の用事の途中に立ち寄っただけとか」
垣根「…へ?」ピタ
康二「いえ、ただ何の気なしにフラリと立ち寄っただけなら…」
垣根「…………………やべぇ」
康二「え?」
垣根「忘れてた…完全に忘れていたッ!!『修行』の途中、抜け出していたことを…!!」ダラダラ…
康二「『修行』?すごい汗ですよ…一体どうし」
??「…『飲み物を買いに行く』ですか、ずいぶんと時間がかかるものですね」ザッ…
垣根「…ゲッ!せ、先生ッ!!」
康二「先生?この女の人が…?
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
先生「蛇色立帯(スネックマフラー)ッ!!!」バッギャアアアアアアアアア-ン!!
垣根「デッ!?」シュルシュルシュルシュル!!
康二「なっ!?女性のつけていたマフラーが蛇のように垣根さんを拘束した!?」
先生「どうやらまた面倒ごとを起こしたようですね…『修行』をほっぽり出して」ギリギリ
垣根「うげ…げげげげ!!ち、違うんだ理沙先生ッ!!これは行きずりの出来事というか何というか…!!」ギチチ…
先生「問答無用ッ!!今、2人分の練習量を一人で負担しているジュリアスとも連帯責任です!」
垣根「ひ…ヒィイイイイイイイーッ!!」
康二(な…なんというか…恐ろしい!垣根さんにとってスゴく恐ろしい女の人ということはよく分かったぞッ!!)ダラダラ…
先生「ごめんなさいね、私の『生徒』が迷惑をかけてしまって」クルッ
康二「へ!?僕ですか!?」
垣根「おっ!おい!おめーからも何か弁護してくれ!!なんでもいーから!!」
先生「帝督…あなたとジュリアスには罰として『地獄昇柱(ヘル・クライムピラー)』に挑戦してもらいましょうか」グイッ!
垣根「うっ、うぁあああああああああああああーッ!!こ、康二ッ!!たっちゅけてェエエエエエエーッ!!」ズルズルズルズルズルズル………
康二「……………」ポカ-ン…
数日後…
学校の先生「おっ!康二、成績が上がってきているじゃないか!この調子で頑張れよ!!」
康二「は、はぁ」
ザワザワ、サイキンスゲ-ナコウジハ…サスガセイチョウセイA
輝泰「へへへ〜!康二!やっぱおめーはやる男だと思ってたぜーっ!おれの見込みどーりだな!!」フンス!
一方通行「輝泰はまず自分の成績をなンとかしろよ…にしても康二、最近なンかあったのか?新鮮な体験を通して成長したとかよォーッ」
康二「い、いや…体験したというか、『ある人』に会って巻き込まれたというか…えーっと」
一方「『ある人』?」
輝泰「どんなヤツなんだ?」
康二「えーと…その、なんだか…どことなく道行君に似てるというか…」
一方「おれ?おれに似てるって?どこらへんが?」
康二「なんて言ったら分からないんだけど…似てないけど…似てる?雰囲気が…なんて言えばいいんだろ…」ウ-ンウ-ン…
一方「はァ…?」キョトン
To be continued…
13話
「てめーはこの上条当麻がじきじきにブチのめす」
イギリスの首都、大通り
ダニー!ショウカイスルヨ、ボクノイヌデダニーッテイウンダ!…フン!ボギャアアアアアア!!クゥーン!!ナッ、ナニヲスルダァーッ!ユルサン!
???「ふんふんふーん!やっぱここは賑やかで楽しかりけるわ〜!」ランラン!
ステイル「アークビショップ…いや、ローラステュアート!大事な話があるのでしょう?なぜこんなところで!」
ローラ「このローラには考えがある!かしこまったとこで話してもつまらんでしょう?」
ステイル「はぁ?一体何を…」
カキカキ
ローラ「ピーザモッツァレラ♪ピーザモッツァレラ〜♪…はいっ!」ピッ!
ステイル「これは…交信用のルーン?」
ローラ(次にお前は『回りくどいことを!』という!)
ステイル(回りくどいことを!…はっ!?じゃなくて!要件はなんです!)
ローラ(よくぞ聞いてくれた世界ね!『法の書』そして『オルソラ・アクィナスの世界』のことけりよ)
ステイル(な、何ですって!?まさかあの…!)
ローラ(どぅーゆーあんだすたんどぅううう!?ローマ正教からの救援要請があったって訳!そして法の書とオルソラは『学園都市』にあるけりよ)
ステイル(学園都市に…まさか逃げ込んだというのですか?)
ローラ(Exactly(その通りでございます)!そしてどこの組織から逃げてきたというと…天草式っ!あなたもよく知ってるとこでしょう?)
ステイル(…神裂の元所属していた一派)
ローラ(だから今回の作戦に適任なのはあ・な・た!よろしいかしらァん?) ニコ!
ステイル「…話の方は大体分かりました、今から学園都市に向かいます」
ローラ「ディモールト良しッ!それでは任せたりけるよ〜!」フリフリ
ステイル「というかその荒木節全開の口調はなんなんですか…」
ローラ「えっ!?さ、最近話題のヨーロッパ発祥のコミックの日本語訳版で勉強したんだけど…おかしかりけるの!?」アタフタ
ステイル「それは一番参考にしちゃいけないやつですッ!!」
学園都市、学生寮
タタタタ!
インデックス「とーま!とーまぁ!!」パタパタ!
上条「うっとおしい…家の中で走るんじゃねえ」
インデックス「お掃除終わったんだよ!見て欲しいかもっ!!」
上条「また俺の参考書をゴミ箱にブチこんだりしてねーだろーな?」
イン「だっ!大丈夫!!もうゴミも焼却処理しようとか思わないんだよ!!」
上条「火事が起きかけた身にもなってみろ…やれやれ」ガラガラ…
キラリラリラリ〜ン☆
上条「…ふむ」
イン「ど、どうかな…?」ドキドキ
上条「まあまあだ、96点といったところか」
イン「…それなら!」
上条「合格だ」
イン「やっ…やったッ!前のギャンブルに加担してたのがバレて、一週間家事を全部やってたのが功を奏したんだッ!!お掃除編、完!!」ドォーン!
上条「しかし次は洗濯編だ、おめーにできるかな…?」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
イン「もちろんッ!料理に続いて掃除をマスターした私に弱点なんかないんだよ!私は『アポロ11号』だッ!!さらに上を行くッ!!やってやるんだよぉおおおおーッ!!!」ウォオオオオオオン!
上条(…のせやすいヤツだ)
イン「おれの漂白剤を食らえッ!!」ザザザー!
上条「アイツもだいぶ便利になったな、穀潰しからイソーローにランクアップさせてやるか……ン?」ピロリン♪
上条(携帯に着信…?これは…)
ブクブクブクブクブクブク!
イン「アッアバーッ!?泡がァーッ!?たちけてェーーーーー!!!」ガボボボ-ッ!!
上条「…ランクアップは当分先送りだ」
学園都市、某所
ヒュオオオオオオオオ…
???「さーてと……そろそろか?」コキコキ…
??「教皇代理!」タタタタタッ!
???「おう五和!首尾はどうだ?」
五和「術式の確認も終わりました、いつでも大丈夫です!」
???「上出来よな…それでは皆、行くぞ!!」
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
???「待っていろ…オルソラ・アクィナス!必ず我らの元へ戻ってきてもらうよな…」フッ…
夕方、大通り
ワイワイ、ザワザワ…
一方通行「はぁ…定期テストたまンねえなァ〜…岩男3ばっかやってたせいで何も覚えてねェよ…」スタスタ
一方(黄泉川がケガして病院に運ばれたときはどうなることかと思ったが、次の日には退院しちまうし…平和ボケ気味か?)ファ〜ァ…
???「あ〜う〜…」フラフラ…
一方「身から出たサビとはいえ…康二は由佳奈に監禁勉強させられてるし、輝泰は論外だし…ちくしょー!」ガリガリ!
???「あうっ!」ゴン!
一方「…おわっ!?」ゴツン!
一方「あででででで…大丈夫ッスか?」ムクリ
???「ふにゃあああ…ごめんねぇ…おねぇさんフラフラで、えへへ…」 グデ-ン…
一方(酒クサッ!まだ夕方なのに酔っ払いかよォ…キレイな人だが台無しだなァ)
一方「それじゃおれはこれで…失礼します」
???「ねーねー!ちょっと待ってほしいにょぉ!」ガシッ!
一方「なっ!何スか!?絡み酒とか勘弁してくださいよォーッ!!」
???「ひがうわよぉ〜もう少しでバス停なんだけど足がヨロヨロで…おえっぷ!!」ウプププ!
一方「ゲゲッ!?こんなとこで吐いたらマズイッスよ!!」
???「だひゃら肩貸してくんない?白いイケメンく〜ん…」ヘロヘロ
一方(チッ、チクショー…ほっといてリバースされるのもやだしここは素直に従っとくかァー…)
一方「…わかったよ、ホレ」スッ
???「んぁーん!!ありがとぉー!素直な子美鈴だーいすきぃ!!」ガクン!
一方(うおっ!べ、ベクトル肩貸しッ!!)ピキーン!
スタスタ…
美鈴「あららぁ〜?やけに安定してるわねぇ…細身なのに力持ちなんだぁ!ステキよぉ…ふへへ…」
一方「はァ…(ベクトル操作ってやっぱ便利だなァ)」
美鈴「んーふふ…坊や、私いくつに見えるぅ?い・く・つ?」ニヘ
一方「(うわっ、めんどくせ)…大学生くらいっすかァ?」
美鈴「ざーんねーん!!正解は子・持・の・マ・マ!!」
一方「だっ、ダニィ!?それはビックリだが色々とヤバ…!」
美鈴「にしてもぉ…」スリスリ…
一方「ひえッ!?ど、どこ触ってんスか!?」ゾワゾワ
美鈴「細いのに結構しっかりした身体してるじゃないの…私がもう少し若ければなぁ…」ムニムニ
一方「うおっ…むっ胸が!!」
美鈴「あててんのよぉ〜…ダンナは出張ばっかでご無沙汰だしィ…男の背中をら触るなんて久々だにゃ〜!」ムニムニ
一方(ラッ、ラッキィー!これは僥倖!…じゃねーよッ!!これはどっからどう見ても…!)
チョットミテヨアノフタリ!コノママホテルニチョッコウダロウネ…エロドウジンミタイニ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドド
一方(普段は厳しいが酒に酔ってしまった先輩を気が弱い後輩がまんまとラブホに連れ込む(しかも人妻)ってシチュエーションじゃねェーかッ!?)ダラダラ…!
美鈴「このまま家まで連れてってくれたら…お礼させてもらおうかしらぁ?たっぷりと…」デヘヘ
一方(黄泉川も時々酒に酔って風呂に乱入してくることもあるが…俺は年上の女難の相でもあんのかァ!?クソッ!!)
一方「マッ、マズイ!!それはマズすぎる!!美鈴さんはやく歩いてくれェ!!」グイグイ!
美鈴「待って!そんなに強く引っ張ったら…うおおおおえええええ…!」
一方「だっ駄目だ!!吐かないでくれェ!!ベクトル介抱!ち、チクショー!俺ァもう涙が出てきたーッ!!」オロローン!
…デテキタァーッ!
イン「あれ?今の声どこかで…」
上条「はやくしろ、行くぞ」スタスタ
イン「あっ!待ってよとうまーっ!!」タタタタ!
学園都市外部、とある町中
上条「ステイルのヤツ…外出許可証なんてどうやって手に入れたのか」
イン「イギリス清教は色々なところにパイプがあるからね、私の身分も隠して学校にいれてくれたんだし!こんなことくらいは簡単かも!」
上条「ま、別にどうでもいいがな…ところで」
イン「へ?なぁに?」
上条「目立つところで修道服を着るなと言ったはずだが?」ギロ…
イン「しっ、仕方ないんだよ!読んでる人にはわからないかもしれないけど…このままじゃ没個性だもの!」
上条「やれやれ…別キャラとして生きていけばいーじゃあねーか」
イン「駄目!この服と口調は私のパーソナリティなんだよっ!一応!」
上条「めんどくせえ……ン?」ピタ
???「えーと…このバスでございましょうか?よく分からないでございます…」オロオロ
イン「あれ?修道服を着てる…わたしと同じシスターさんかな?」
上条「………」
???「あっ、そちらにいらっしゃる二方!お聞きしたいことがあるのでございますが…」
イン「なーに?私達にできることならなんでも聞いて!」
オルソラ「私はオルソラ・アクィナスという者でございますが…学園都市行きのバスはこれに乗れば大丈夫でしょうか?」
上条「ナニ?学園都市行きのバス?そんなもんねーぞ」
オルソラ「えっ!?それならどうすれば学園都市に行くことができるのでございますか…?」
上条「この先にゲートがある…それを通過すれば学園都市だぜ」
イン「歩いて10分くらいかも!」
オルソラ「まぁ!それはそれは…ご親切にありがとうございました」ペコリ
上条「気にするな」
イン「どうってことないんだよ!」
オルソラ「それでは私は失礼させて頂きます、よいしょっと」スタン
上条「…オイ」
オルソラ「はい?なんでしょうか?」
上条「そのバスに乗るんじゃねぇ…あっちのゲートまで行け」
イン「そのバスじゃ反対方向に行っちゃうかも」
オルソラ「あっ!間違えてしまいました…申し訳ありません、ご迷惑をかけてしまって…」
上条「構わん…とっとと行きな」
オルソラ「重ね重ねありがとうございます、それでは…よいしょっと」スタン
上条「…オイ」
オルソラ「はい?なんでしょうか?」
上条「だからそのバスに乗るんじゃねぇ…あっちのゲートまで行け」
イン「そのバスじゃ反対方向に行っちゃうかも」
オルソラ「あっ!間違えてしまいました…申し訳ありません、ご迷惑をかけてしまって…」
上条「構わん…とっとと行きな」
オルソラ「重ね重ねありがとうございます、それでは…よいしょっと」スタン
上条「…オイ」
オルソラ「はい?なんでしょうか?」
上条「だから!そのバスに乗るんじゃねぇ…あっちのゲートまで行け」
イン「そのバスじゃ反対方向に行っちゃうかも」
オルソラ「あっ!間違えてしまいました…申し訳ありません、ご迷惑をかけてしまって…」
上条「構わん…とっとと行きな」
オルソラ「重ね重ねありがとうございます、それでは…よいしょっと」スタン
上条「…オイ」
オルソラ「はい?なんでしょうか?」
上条「だ・か・ら!そのバスに乗るんじゃねぇ…あっちのゲートまで行け」
イン「そのバスじゃ反対方向に行っちゃうかも」
オルソラ「あっ!間違えてしまいました…申し訳ありません、ご迷惑をかけてしまって…」
上条「構わん…とっとと行きな」
オルソラ「重ね重ねありがとうございます、それでは…よいしょっと」スタン
上条「…オイ」
イン「ち、ちょっと待って欲しいんだよッ!!」バッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
イン「>>687から>>692の流れ…明らかにおかしいんだよ!!お察しの通り…新手のスタンド使いかッ!?」グググ…!
上条「………」
イン「時を6秒間戻す男と決闘しないと…このバス停から出れないとかッ!!」
上条「このシスターの話が前後してるだ…」
オルソラ「?」キョトン
運転手(早く決めてくれよォ〜…!給料安いんだッ!(週休20ドル))ギリギリ
とある劇場跡地
???「…と、今の状況はこんなところですね」
ステイル「大体分かった、後は彼を待つだけだ」
???「しかし…あなたのいうその男、本当に頼りになりやがるんですか?学園都市の人間など信用には…」
ステイル「彼はとんでもなく頼りになる男だ…君が想像している以上に」
???「ふむ…マユツバもんですねェ」
ステイル「彼を見れば嫌でも凄みが分かる……ん?」
スタスタ…
オルソラ「申し訳ありません…日本語は覚えたばかりなのでございます」
上条「それだけ喋れるのになんで話が成立しねーんだ」
イン「ニホンゴムツカシイんだよ」
ステイル「かっ上条!インデックス!!」タタタッ!
上条「ン?おめーか…まさかLINEで連絡してくるようになるとはな、驚いたぜ」
イン「ステイルも友達できて嬉しいんだね!」
ステイル「ちゃ、茶化さないでくれ!そ、そもそも教えたのはインデックスの近況を伝えてもらうためにだな……」ブツブツ
上条「ところで重要な用ってのは何だ?」
ステイル「…はっ!そうだ!その女性もしかして!」
オルソラ「わたくしでございますか?」
イン「この時を6秒間戻せるシスターさんはオルソラって言うんだよ!さっき会ったばかりだけども…どうしたの?」
???「まさか!あなたはオルソラ・アクィナスでやがりますか!?」タタタ!
オルソラ「その修道服…」
イン「ローマ正教のシスターさん?」
上条「誰だおめーは?」
アニェーゼ「申し遅れやがりました、私はローマ正教のアニェーゼ・サンクティスと申します!オルソラ・アクィナス…あなたを救出しにきたのです!」
オルソラ「私を…?」
イン(なんか家出してそうな声なんだよ)
上条「オイ、まさか仕事ってのは…」
ステイル「…ご名答、この女性に関しての事だ」
上条「まさか来たとたんに仕事が終わっちまうとはな、たまげたぜ」
ステイル「正確にいえばもうひとつ探しているものもあるんだが…もちろん礼はする!君の生活費を二ヶ月分とイギリス正教でのVIPとしての待遇を約束しよう」
上条「後者はどうでもいいが生活費か…ヤツがブッ壊した洗濯機を新品にできるぜ」
ステイル(また壊したのか…)
オルソラ「わたくしを守っていただけるのでございますか?」
アニェーゼ「もちろん!天草式のヤツらには指一本触れさせやしません!」
イン「ローマ正教はかなりの権力があるんだよ!守ってもらえば安心かも!」
オルソラ「まぁ…それはお世話になっても…」
…スパッスパッ
イン「….うん?」
ゴシゴシ …
イン(あれれ…なんか今、オルソラの足元から何か見えたような…)
…ガゴンッ!!
オルソラ「……きゃあっ!?」シュン!
イン「なっ!?」
アニェーゼ「な、何ですってェーッ!?」ダダダッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
イン(地面に穴が…いや!これは何か鋭利なもので切った跡!!)
イン「その穴から!オルソラが引きずりこまれちゃったんだよ!」
アニェーゼ「このやり口は…『天草式』に他なりませんッ!!」ギリッ!
ステイル「どうしたんだ?何か大きな音がしたが…」
上条「何かあったのか」
イン「オルソラが…オルソラが!!」
アニェーゼ「天草式に攫われやがりました…」グググ…
ステイル「!!」
上条「なんだと…?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ステイル「そんな!まさか僕らが目を離していた隙に……!?」
上条「……報酬を三ヶ月分にしておけ、『用事』をとっとと終わらせるぞ」
…………………………
上条「ところであの天然シスターの他にも探しているものがあると言っていたな、そいつはなんだ?」
ステイル「…非常に危険な書物、『法の書』だ」
イン「法の書!?それって解読が終わったら十字教の時代が終わってしまうと言われているあの…!」
ステイル「そしてオルソラ・アクィナス…彼女だけが『解読方法』を知っているんだ」
イン「お、オルソラが!?」
ステイル「その両方が奪われてしまった…ローマ正教とイギリス清教からしたらとんでもない事態だ!今回の任務に失敗は許されない!」
上条「…どうもひっかかるぜ」
ステイル「え?」
イン「ひっかかるって…何が?」
上条「天草式…元々は神裂のヤツがまとめていた組織なんだろ?」
イン「かおりが…」
上条「アイツはちっとばかしおかしいが人さらいみてーな真似はしないだろう…その教えを受けた部下たちがこんなことするのか?」
ステイル「…確かに、僕も神裂と付き合いは長いが今回の出来事は彼女が最も嫌うようなやり方だ…」
上条「ま、部下の中に反抗するヤツがいたなら教えなんて無くされてるかもしれねーがな」
イン「こんな時にかおりと連絡がつかないなんて……うん?」
タタタタタッ!
アニェーゼ「お三方!今から現状をお話します!」
ステイル「おい!そんな高下駄で走ったら転…」
…ガクン!
アニェーゼ「きゃあ!?」グラリ!
ステイル「あっ危ない!!」
上条「…やれやれ」サッ…
イン(でっ、出た!とうまの十八番!!『倒れそうな女性を超反応で支えてそこからフラグをおっ立てる』やつだッ!)
ステイル(まさか生で見れるとは!!)
アニェーゼ「わ…わわわわわわっ!!」ガシッ!
イン「何ッ!?」
上条「足を…絡めてきやがっただと!?
」グラッ!
…ドシャッ!
アニェーゼ「きゃっ!」
上条「うぐッ!」
ステイル「おい二人とも!大丈…ハッ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
イン「こっ…これは!この状況はッ!!」ダラダラ
アニェーゼ「………あれ?」
上条「………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
イン(アニェーゼのお股の間にとうまが顔を突っ込んだ状態…り、リトさんもビックリのラッキースケベなんだよ!!)
ステイル「これは……!」
アニェーゼ「あっ!あっあっ………///」マッカッカッカー…
上条「……すまねーが、どいてく」
アニェーゼ「いっいっ……いやああああああああああああああああ!!!!」ギュウウウウウウウ!
上条(むぐっ!?息ができねえッ!!)
ステイル「マズイ…この絵面は明らかにマズイ!!」
イン「いやぁーっ!このSSのとうまはこんなことするキャラじゃあないんだよーっ!!!」ウワーン!
上条「まさか窒息死しかけるとは思わなかったぜ…」
アニェーゼ「す、すいません!気が動転しちまって…///」
イン「んもー!そんなこといってとうま!…にひひ!悪い気分じゃ…………アガダァーッ!?」ギリギリギリ…!
上条「今、フザケた言葉が聞こえたが気のせいだろ?」グリグリ
ステイル「と・に・か・く!早く状況を教えてくれ!」
アニェーゼ「全力で捜査しましたがそれらしい敵はどこにも…やはりもう逃げちまったんでしょうか…くそっ!」
ステイル「天草式は隠密行動を生業としている…もう遠くまで行ってしまったかもしれないな」
上条「…いや、おそらく敷地内にヤツらはまだ潜んでいる」
アニェーゼ「なっ!?」
ステイル「どういうことだ?」
上条「考えてもみろ…いくら隠密行動ができるといってもこの包囲網、監視の魔術、そして人質を抱えた状態でホイホイ出ていけるとは思えん」
アニェーゼ「し、しかし…」
上条「それに敵は魔術師なんだろう?こういう時のためになにかしらの『術式』ってやつがあるんじゃーねーか?」
イン「…あっ!日本限定だけど各地を自由に移動できる魔術があるんだよ!まさかそれを使ってるのかな?」
上条「ステイルから聞いた話によるとヤツらの拠点は日本…その魔術に間違いないだろう」
アニェーゼ「そ、それなら天草式の連中はもう日本のどこかへ?」
イン「いや、それはあり得ないかも…ゲートは星の位置が合わないと開かないんだよ、今の時間だと次のゲートが開くのは…えーと」
ステイル「時間には限りがあるというわけか…あとどのくらいなんだ?」
イン「…ちょうど四時間後、このタイミングでゲートが開くんだよ」
アニェーゼ「ということは…」
上条「聞いたか?そうなれば時間までに体を休め、タイミングが合ったら一気に攻める…作戦はこうなるぜ」
ステイル「なるほど」
上条「つーわけだ…おれもチト休ませてもらうぜ」スタスタ
イン「あっ!待ってよとうまー!!」タタタターッ!
アニェーゼ「…あの人は一体何者なんですか?本当に高校生なんですか…?」
ステイル「言っただろう、恐ろしく頼りになるとね…」フゥ
臨時キャンプ地
ルチア「シスターアンジェレネ!この道具をあちらに運び込むますわよ」
アンジェレネ「はっ、はい!今行きます!」タタタ
ザワザワ
イン「んもー…とうまどこいったんだろう?ステイルも見回りに行っちゃうし、歩き回って汗かいちゃったんだよ…」パタパタ
アニェーゼ「おや?ニコラ…いや、インデックスさん!ここで何を?」タッ
イン「ちょっと汗かいちゃったんだけど…水使えるところあるかな?」
アニェーゼ「それならあちらに仮設シャワーがありますよ、私も少し汗をかいたし…ご一緒しやがりませんか?」
イン「うんっ!」
アンジェレネ「あうっ!」コケッ!
ルチア「こら!注意なさい…天草式が近くにいるのに油断してはいけませんわ!」
アンジェレネ「す、すいません!でも本当にいるんでしょうか…?魔術を使っての探知にも引っかからないし…」
ルチア「アニェーゼ様曰く、あの学園都市の高校生からの入れ知恵らしいですが…フン!男なんて信用できませんわ!心の中ではやましいことを考えているに違いない!!」
アンジェレネ「あ…あはは…(あのタイプの人はないと思うけど…)」
脱衣所
アニェーゼ「よいしょっと…」ヌギヌギ
イン(今さらだけど私よりちっぱいなんだよ)ヌギヌギ
イン「ねぇアニェーゼ…」
アニェーゼ「ん?なんでしょうか」
イン「やっぱりこんなに人を使ってオルソラを助けようとするのは法の書のためかな?」
アニェーゼ「法の書…あれはとんでもない書物です、この世にあってはならない…絶対に」
イン「………」
アニェーゼ「しかし、オルソラ・アクィナスの安全が最優先です、同じシスターとしてね!」ニコ!
イン「…うん!こっちにはとうまもステイルもいるし絶対助けられるんだよ!」
アニェーゼ「頼りにしています!それではジャパニーズ・ハダカノツキアイをしましょうか!」ガラッ!
イン「よーし!それじゃあレッツ!おふっ………」ピタ
アニェーゼ「へ?どうしたんですかインデックスさ…」
シャァアアアアアアアア…
上条「…………?」クルッ
イン「あ、あれ?………とう…ま?」
アニェーゼ「」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「………てめーら、『使用中』の札が見えなかったのか…?」
イン「こっ…このシチュエーションは…!」
アニェーゼ「………………き」プルプル
アニェーゼ「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーっ!!!」
イン(乙女ゲーシチュなんだよッ!!)
ナンダナンダ!?イマノコエ…アニェーゼサマノ!!シャワーノホウダ!
アニェーゼ「きゃあああああ!!いやあああああああ!!/////」バタバタ!!
上条「オイ…そこの素っ裸で暴れてるガキを連れて出て行け」
イン「だっダメなんだよとうま!!いくら同居してるからっていって一緒にシャワー浴びるなんて!私だって一応シスターだし…で、でもでも!とうまがどうしてもって言うなら!///」チラッチラッ!
上条「…………………」
ボッゴォーーーーz__________ン!!
イン「アバーッ!?ムゴイ!!」ドッバァー!
ルチア「な、なんですか!?シャワールームから素っ裸の女の子が吹っ飛んできた!?」
アニェーゼ「うわああああん!お嫁にいけなくなっちまいましたああああ!!」エーンエーン!
アンジェレネ「あ、アニェーゼさま!」
ルチア「中で一体ナニが…!?」
上条「やれやれ、静かにシャワーも浴びさせてもらえねーのか……」ゴシゴシ…
シスター1「ち、ちょっと見て!」
シスター2「殿方の…きゃっ!」////
シスター3「あれが…男性の身体なの?」
シスター4「す、すごい…まるでギリシャ彫刻みたい…!」ゴクリ
シスター5「駄目です!わ、私たちは神に仕える身なのに…!!」チラチラ
シスター6「逆に考えるんだ、逆ラッキースケベだと…」ジ-ッ…
シスター7「ヒューッ!見ろよあの筋肉を!」
アンジェレネ「まるでハガネみてえだ!!こいつはやるかもしれねえ…」
ルチア「キッ…キサマァアアアアーーッ!!やはり実行に及んだというのか!?」
上条「つーかてめーらも出てけ」
仮設テント
ステイル「しかし災難だったな上条」
上条「前にこのパターンは経験済みだ…ところで使用中の板がどこかになかったか?」
ステイル「そういえば誰かが文字が消えかけているからと書き直していたような…」
上条「……タオル巻いといてよかったぜ」
ステイル(前にもあったのか…)
ステイル「さぁ、もうさっきのことは忘れて仮眠をとっておこう」
上条「……ところでステイル」
ステイル「ん、なんだい?」
上条「おめー好きな人はいるのか?」
ステイル「んなっ!?なっ!!なにを言ってるんだ!?」アタフタ
上条「おやおや…修学旅行ではお決まりのトークなんだが、イギリスでは違うのか」
ステイル「か、からかわないでくれ!君のキャラらしくもない…」
上条「ちょっとした気まぐれだぜ、それでどうなんだ?」
ステイル「そうだな…尊敬しているのは空条承太郎、敬愛しているのはごちうさのチノちゃんかな…二期の製作が決まった時は心がぴょんぴょんしたよ」
上条(単なるアニオタじゃねーか)
ステイル「…それと」
上条「それと?」
ステイル「守りたい人がいる…その人は僕を救ってくれた人でもあり、大切な友人でもある」
上条「………」
ステイル「最初、僕は彼女のためならどんなことでもすると思っていた…人としての道を踏み外そうとも」
ステイル「と、思っていたがその考えは変わったよ、何より本人の意思…そしてある男から『立ち向かう意思』を教わったからかな?」フッ
上条「………ケッ」
ステイル「だから僕はこれから『人として』彼女を守りたいと思う…仲間、そして『友』と一緒にな…」
上条「……きっと」
ステイル「?」
上条「神裂のやつもそう思っているだろう…だから今のとこはヤツの事を信じといてやりな」
ステイル「上条…」
上条「話が長くなった…とっとと寝るぜ」
ステイル「…フッ、分かったよ」 パチン
…………………………………
…モゾモゾ
上条「……ン?」
上条(なんだ?布団の中に何かが……) バサッ!
アニェーゼ「…………むにゃ」 ク-ク-…
上条「…流石にこの展開は露骨すぎだぜ、とっとと布団から出て…」
アニェーゼ「………パパ……」グスッ
上条「……………」
アニェーゼ「ううう……」
上条「…せめて抱きつくのをやめろ」グッ
…ストッ
アニェーゼ「…………あったかい……パパの背中………」ニヘラ
上条(家族か…おふくろは実家にいるだろうがあのオヤジはミュージシャンの仕事で家にいねーだろうな、いつもどこへどの国へ行くのかも検討もつかねーがな)
上条「……やれやれだ」
アニェーゼ「えへ、えへへ……」ス-ス-…
数時間後
アニェーゼ「さて皆さん!ゲートの開く時間になりました!わたしも理由は分かりませんが何かすごくいい気分です!」ハツラツ!
ステイル「ん?上条、休んだのに疲れた顔をしているがどうした?」
上条「…なんでもねえ」
イン「うう…とうまに投げられてぶつけたとこがまだ痛いんだよ、ヒロインなのに…」ジンジン
上条「自業自得だ」
ステイル(相変わらず容赦ないな…)
アニェーゼ「それでは各班に分かれて捜索を開始します!絶対にオルソラ・アクィナス、及び法の書を奪還するのです!!」
オォーッ!
…………………………………
スタスタ…
イン「もう時間になる…きっと行動を開始してるはずだよ!」
上条「見られてるカンジはねーな」
ステイル「気をつけろ!天草式の隠密術式は1mまで近寄られても気づけないと言われている!どこから攻撃をしかけてくるか分から…………」
……シュン!
上条「!!」パシッ!
イン「うわっ!?」
ステイル「なっ!?ど、どこから!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「こいつはクナイか、やれやれ…ニンジャ気取りだな」
ステイル「天草式は純和風という特徴を持っている…ということは!」
…スゥウウウウウウ
上条「ム…」
イン「さ、三人も…!」
ステイル「すでに接近していというのか!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
天草式1「悪いがお前たちには消えてもらう…」
天草式2「オルソラ・アクィナスを渡すわけにはいかん!」
天草式3「覚悟なさい…!」
ステイル(ヤツらの得物は剣か…ならば僕の炎で!)ゴウッ!
上条「…オイ」
ステイル「上条!一気にこいつらを…!」
上条「おめーはこいつ(インデックス)を連れてここを離れろ」
イン「えっ!?」
上条「姿を現したってんなら他の場所でも戦いが始まっているだろう、てめーらはそこでシスター達を助けろ」
ステイル「しっ…しかし!!それでは君が一人で!!」
上条「安心しな…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「ニンジャごっこ野郎三人くらい俺が全てブッ倒す……」ゴキッ…
天草式3「……ッ!」
天草式2「なんだと!?」
上条「聞こえたろう…早く行け!」
イン「と、とうま…気をつけてね!」
ステイル「分かった!インデックス、行くぞ!」ダダダダダッ!
天草式1「我々も…なめられたものだ!!」スタァン!
上条「来るか…」
天草式1「はあっ!」ブン!
上条「…オラアッ!」バッ!
バッシイッ!!
天草式1「なっ…何だと!?剣の横を殴って弾いた!?」
上条(中々鋭い踏み込みだ、かなり鍛えられている…しかし、常人の域は出ねーぜ)
天草式2「くそッ!波状攻撃を仕掛けろ!容赦するな!!」
天草式1「ぐっ…!まだまだあッ!!」ザンッ!!
天草式3「大人しくやられなさい!!」ズサア!
上条(そう時間はかけてらんねーぜ…なら!)ヒュンヒュン!
上条「…一人あたり5秒ッ!!」ダンッ!
天草式1「なっ!?」
上条「オラオラオラァ!!!」ドゴドゴドゴ!
天草式1「うごぐぁッ!?」ドッシャアアアアア!
天草式2「そんな!!一瞬で!?」
上条「残り2人!」ダダダダダ!
天草式2「ぐぐぐ…!連携攻撃をしかけるぞ!!」
天草式3「了解っ!!」
ダダダダダダダダ!
天草式2(私の剣が避けれてもすかさず味方が攻撃する!二の太刀は避けれまい!!)
天草式2「…………ぜぁーーーっ!!」ブゥウウウン!!
上条「フッ!」スタン!!
天草式3「えっ!?」スカッ!
天草式2「や、ヤツが空中に!?」
天草式2(私の剣を踏んで跳躍した…だと!?)
上条「オラァーッ!!」ドン!
天草式2「しまっ…うぐう!!」ボゴッ!!
天草式3「あ、あっという間に2人が!!この男一体…!」ガタガタ…
上条「ただのガクセーだぜ」ズアッ!
天草式3「へっ!?」
上条「当て身」ビシッ!
天草式3「あうっ!!……………うう」
バタン…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「15秒もかからなかったな…やれやれだぜ」
上条「さて、あいつらはどうなったか…今の奴等のレベルなら問題は」
……………ズザァアアア!!
ステイル「うぐうっ…!!」ズシャッ!
上条「何!?」
ステイル「か、上条か…すまない、多少やられてしまった…!」ハァ…ハァ
上条「その様子だと…」
イン「と、とうま!今ステイルと戦ってる人、かなりのツワモノかも!」タタタタ!
上条「なるほど…治癒魔法でこいつを治しとけ」
イン「分かったんだよ!ステイル、ちょっと待っててね…」シュウウウウ…
ステイル「すまない…上条ッ!ヤツが来るぞ!!」
上条「ああ…」クルッ
ツカ…ツカ…
???「おやおや…もう少しでトドメをさせたのよなぁ〜惜しい惜しい…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「てめーは…」
建宮「我が名は建宮斎字…天草式の教皇代理なのよな!以後よろしく」シュインッ!
上条(こいつも得物は剣か…あれは刺突剣というやつか?)
ステイル「気をつけろ!ヤツの剣撃は魔術ではないぞ!」
上条「自己紹介恐縮のいたり…と言いてえところだがブッとばさせてもらうぜ、さっきの三馬鹿みてーにな」
建宮「三馬鹿…?」ピクリ
上条「てめー部隊のニンジャごっこやってた三人だ、今は寝てるみてーだが」
建宮「そうか…てめーがやったってのよな、あの3人を…」
上条「準備運動にもならなかったがな…ヤワな相手だったぜ」
建宮「状態は問題じゃねーのよな!!仲間に手を出したってんのなら…」グッ…!
上条(…む?コイツ…)
建宮「……消えてもらうッ!!」ジャキン!
上条(来るか…どんな攻撃をしてくる?)
建宮「…食らえっ!!」ドシュウウウウウ!!
上条「フッ!」スタン!
建宮「っらあ!!」ブン!
上条(もう懐に…?)
上条「ぐっ!」ガシン!
ギギギギギギ… !
建宮「なるほど…その実力ならあの三人が敗れたのも納得がつくのよな…しかし!!」ギン!
上条「チッ…!」グググ…
建宮「俺は簡単にはやられんぞッ!!」ビシュッ!!
上条「ッ!」ダンッ!
建宮「ほらっ!ほらほらぁ!!」ドシュドシュドシュ!!
上条「この連撃…!」グルン!
上条(さっきのヤツらとはダンチだな…しかし)
建宮「まだまだ行くのよなァーッ!へこたれてんじゃねーぞッ!?」ドババババババ!!
上条「…神裂ほどじゃあねーな」
ガシッ!ガギンガギンガギン!
イン「…よし!もう大丈夫なんだよ!」
ステイル「助かったよインデックス、上条!援護を…」
上条「………」チラッ
ステイル「……!分かった!!今いくぞ!!」ダダダッ!
イン「えっ!?今何が分かったの!?」
ステイル「はぁっ!」ゴウッ!
建宮「!!」スタン!
建宮(炎使いが復活したか…しかし!!)
建宮「無駄なのよな!2人まとめてやってやるッ!!」ドシュッ!
上条「ステイル!」サッ!
ステイル「分かっている!炎剣ッ!!」ゴウ!
ダダダダダダダダダダダ!
上条「行くぞ!」
ステイル「はぁあああああ…!」 シュボォオオオオオ!
建宮(突っ込んでくるか…ならっ!!)ギュウウウ…!
イン「二人とも気をつけて!強い魔力を感じるんだよ!!」
建宮「もう遅い!!食らうのよなァーーーーッ!!!」ドッヒュウウウウウウウウ!!
イン「しょ、衝撃の魔術!!なんて大きな…!」
建宮(天草式は武器戦闘だけではない…戦闘魔術も得意分野よな!二人まとめて吹っ飛びなァーッ!!)ニヤリ
上条「やれやれ…」
ギュウウウウウウ!!
上条「それを撃つのを…待っていたぜ!」グッ!
建宮(何!?そのまま突っ込んでくるのか!!)
建宮「バカな真似を!後ろの仲間ごとストライクするがいいよなァーッ!!」
…ダンッ!
イン「!!」
上条「…オラァーッ!」パッキィイイイイイイイイン!!
建宮「なっ!?」
建宮(俺の全力の一撃を…拳で打ち消しただとッ!?)
イン「す、すごいんだよ!あんなに大きなエネルギーを一瞬で!!」
建宮「こ、コイツ一体!!」
上条「…行け!」
ステイル「はっ!!」スタン!
建宮「ま、前のヤツを踏み台にッ!!マズイ!!」
ステイル「ハァーッ!!」ゴウウウウウ!!
建宮「うぐッ!!」ギャギイン!!
建宮「しまった!!剣が飛ばされ……」
建宮(…はっ!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「そして…もう一発受け取りな!」ザンッ!
建宮「な………」
上条「オラオラオラオラオラァ!!」ドゴドゴドゴドゴ!!
建宮「うごぐがぐぁあああっ!!」ボゴボゴボゴボゴボゴ!!
ステイル「やった!!」
…ドシャッ!!
建宮「ぐぶっ!!」
建宮(ば、馬鹿な!こいつら息が合いすぎている…!こんな…ところで…)
建宮「申し訳…ございません、プリ…エステス…」ガクリ
イン「勝った…!二人が!勝ったんだよーーー!!」ワ-イッ!
上条「やれやれ、多少は動けるようになったみてーだな?」フン
ステイル「君にボコボコにされてから鍛えたんだよ…色々とね」フッ
バァーーーz_________ン!!
トテテテテテ…
???「…きゃっ!」ステン!
イン「ん?あの修道服は…もしかして!」
上条「逃げおおせたみてーだな」
オルソラ「いたた…あれ?皆様お揃いになられて…」
ステイル「オルソラ・アクィナス!無事だったのか!」 タッ!
オルソラ「はい、隙を見て逃げ出してきたのですが…あちこちで戦いが起こっているようなので立ち往生していたのでございます」
イン「ふぅ〜…無事でなによりかも!それに安心して、敵の親玉はとうまとステイルがやっつけたんだよ!」
オルソラ「それならもう戦いは終わるのですね?なによりでございます…」フゥ…
上条「縛られてるようだな…あっち向いてろ」
オルソラ「は、はい」
上条「妙なマーク…これか」パキン
オルソラ「わっ!術がかかっているはずなのに!?」
イン「とうまなら問題ないんだよ!大丈夫オルソラ?ケガはない?」
オルソラ「私は大丈夫でございます…皆様、まさか私を助けにきてくれたのでございますか?」
イン「他の場所でも戦いは終わったみたいだし、全て一件落着なんだよ!!」
オルソラ「それは…皆様、なんとお礼を申し上げてよろしいのでしょうか」ペコリ
上条「礼なら救出作戦を立てた高下駄のチビにでも言っとけ、それより早く戻るぞ」クルッ
ステイル「あ、待ってくれ!そういえば…」ゴソゴソ
ステイル「ああ、うちの上司に重要人物に持しておいてと言われていてね、持ってくれるかい?」
オルソラ「助けて頂いた方の頼みはお断りできないでございます…喜んで付けさせていただきます」ニコ
イン「銀十字のネックレス?それって確か…」
オルソラ「あ!それと一つお願いがあるのですが」
イン「なぁに?」
オルソラ「助けて頂いた身でおこがましいのですが…これを上条様につけていただきたいのです」
上条「俺にか?」
オルソラ「はい、上条様には最初から最後までお世話になって…是非その方の手でこの首飾りをつけていただきたいのです」
ステイル(…ん?)
イン(まさかこのパターンは…)
上条「…ま、構わねえぜ」スッ
オルソラ「まぁ…ありがとうございます!それでは…」ヌギッ
ステイル(金髪だったのか、しかもかなり容姿端麗な女性だな)
オルソラ「よいしょ…」プチンプチン
ステイル(…って)
イン(胸元開ける必要あるの!?しかもめっちゃデカいんだよ!!)Fイジョウハアルッ!
オルソラ「それでは…お願い致します」スウッ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ステイル(ち、ちょっと待てッ!この構図は…!)
イン(おとめの…乙女のキス待ちだとォーッ!?どうしてこうなった!?)
オルソラ「さあ…宜しくお願いします、わたしは準備万端でございます」///
イン(何故に赤面…こ、こんな夢のシチュエーション!いくらとうまでも捌ききれるの…!?) グググ…!
上条「ほらよ」シュッ!カチリ!
オルソラ「わっ!」
ステイル「早ッ!!」
イン「スピード: A!?」
766 : ◆CzqmRImo0Q - 2015/02/26 22:00:38.53 Gm+hk1g+0 925/1581【上承当麻】
【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:C / 持続力:A / ヒトデ動作性:A / フラグ性:A】
それラリ!
769 : ◆CzqmRImo0Q - 2015/02/27 16:17:54.57 uYvfViJ4O 926/1581【ニコラ・アナスタシア(偽名)】
【魔力:B /スピード:C / 射程距離:D /持続力:C /シスター性:D / 家政婦性:B 】
それスタ!
オルソラ「まあ…///ありがとうございます」ギュッ…
ステイル(それでいいのか…)
アニェーゼ「皆さん!!」タタタ!
イン「アニェーゼ!」
アニェーゼ「オルソラを救出するだけでなく、天草式のリーダーも倒してしまうとは!あなた達には驚かされてばかりですね」
ステイル「さて、僕らの仕事はここまでかな?」
上条「用が済んだならとっとと帰らしてもらうぜ、少し疲れたんでな」
アニェーゼ「ご協力、大変感謝しやがります!お礼は後ほど送らせてもらおうと思うのですが…」
上条「いらねーよ、礼ならそこのヤツから生活費四ヶ月分貰ってる」
ステイル「何か一か月分増えてないか…?ま、いいか」
イン「法の書は大丈夫なの?」
アニェーゼ「後のことはお任せ下さい!天草式を倒せれば取り戻したのも同然です!!」
シスター1「シスターオルソラ、こちらに」
オルソラ「分かりました、大変お世話になりましたでございます…感謝致します」ペコリ
イン「や、やっぱりスタンド使い!?」 マンダム!
上条「あばよ」
ステイル「何か困ったことがあったら、いつでもイギリス正教に相談してくれ」
オルソラ「また…いつか会えるのを祈っております、皆様に神の導きがございますよう」ニコリ
スタスタ…
上条「…おい」
アニェーゼ「なんでやがりますか?」
上条「あいつはこの後どうなる、改宗でもさせるのか?」
アニェーゼ「それは……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アニェーゼ「…もちろん、改めて私たちローマ正教に招きいれますよ」ニコッ…
上条「…そうか、安心したぜ」
イン「ステイル!とうまー!ちょっと休んでから帰ろう!」
ステイル「それもいいかな、一服でもするか」
上条「ああ」
ザッザッ…
アニェーゼ(そう……『招きいれ』ますよ…手荒にね) ニタリ
………………………
ステイル「タバコは…しまった、切らしていたか!上条は持ってるか?」
上条「…ン?ああ、おれも切らしてるな」
ステイル「よし、ちょいと買ってくるか」スタスタ…
イン「いってらっしゃーい!」
上条「………」
イン「ねぇ…とうまぁ」
上条「…どうした」
イン「いや…なんか考え事してるみたいだから、どうしたの?」
上条「ヤツらの言っていた『法の書』、それは十字教の時代を終わらせる…それまでの力があるんだろう?」
イン「うん、本当はバチカンにある図書館の奥の奥にしまわれてるはずなんだけど…そういえばどうやって天草式は盗みだしたんだろ?」
上条「もしも……」
イン「もしも?」
上条「ローマ正教の目的が『オルソラ』だけだったとしたら…」
イン「えっ…!?」
上条「自分達の拠り所をフッとばしてしまうよーな力…それの使い方を知っているただ一人の人間がいたらどういう行動に出るのか、そう気になっただけだぜ」
イン「そ、それって…!」
建宮「もちろん……その先に待ってるのは『処刑』よな………」
イン「!」
上条「おや?目が覚めてたみてーだが」
建宮「フフ…中々鋭いあんちゃんよな、そこまで見越しているとは」
上条「あくまで仮定の話だぜ」
建宮「それに俺のケガ、あんなにボコボコに殴られたワリにやばいダメージではない…手加減したんだろ?」
イン「えっ!」
上条「…どうだかな」
建宮「全て見通しがついているなら…頼む!この結界を解いてシスターオルソラを助けにいかせてくれ!!」
イン「それって…」
建宮「簡単に信じてくれとは言えない…だが!俺たち天草式は一つの『使命』の元集まった者たちだ!大それた力はなんぞ興味はないのよな!!」
上条「…………」
建宮「天草式の本分は…いついかなる時も『人』を助けるためにある!それはプリエステスに教えられてきたただ一つの決まりであり、俺たちの誇り…それだけは信じてくれ!!」
建宮「頼む!これ以上プリエステスを失望させたくないんだ…俺たちの弱さで!」 グッ!
イン「と、とうま…この人の言うことって…」
上条「…さっきの戦いで、あんたの部下を引き合いに出した時」
イン「…え?」
上条「あんたは本気で怒った『眼』していた」
建宮「!」
上条「その眼、どっかで見たことがある…たしかどっかの露出狂じみた聖人とかいうやつだったか」
建宮「なっ!?あ、あんた!プリエステスを知って…!」
上条「どうやらこいつは一度確かめてみる必要があるようだな」スクッ
イン「…そうだね!確かめなきゃ…かおりのためにも、オルソラのためにも!」
建宮「二人とも…すまない!恩に着る!」 ガバッ!
上条「それに丁度いいタイミングだぜ」チラッ
ツカツカ…
ルチア「…む、あなたは」
アンジェレネ「あのハガネ…じゃなくて、協力してくれたお二方?」
上条「よお、一つ頼みがあるんだが聞いてくれねーか?」
ルチア「…ローマ正教の恩人のお話は聞かない訳にはいけません、しかし彼を護送しなければならいので手短にお願いします」
建宮「くっ…!」
上条「じゃあ手短に言うぜ、『オルソラに会わせろ』」
アンジェレネ「!!」
ルチア「…何?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「どうした?何かまずいことでもあるのか、ン?」
イン(と、とうま!そんなストレートに突っ込むの!?)
ルチア「彼女の身柄はすでにローマ正教のもの!恩人といえど部外者のあなたにはもはや干渉は不可能です、それでは」ツカツカ
アンジェレネ「し、シスタールチア…」
上条「ふむ…ならばあいつは今頃『異端審問』ってヤツにかけられてるのか?」
アンジェレネ「えっ!?」
ルチア「……!!」
上条「一度あいつはローマ正教を抜けた身だしな、それとも『魔女裁判』って言ってもいいかもな」
ルチア「…おっしゃっている事がわかりませんね」
上条「あんた、眉間にシワがよってるぜ…ひょっとして図星かな?」
ルチア「ぐっ…!これ以上の愚弄はいくら恩人のあなたといえど看過できませんよ!!」
アンジェレネ「あっ…あの、えと…」オロオロ
上条「おれはあんたらの恩人になったつもりはねえ、どきな…自分の眼で確かめさせてもらうぜ」グイッ
ルチア「!!」ビクン!
アンジェレネ「あっ!!」
イン「え?」
アンジェレネ(まっ…まずい!!)
ルチア「………」ピグッ!
上条「…ン?てめー何を……」
ルチア「よくも………」ワナワナ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルチア「よくもチ◯カス触った手で私に触りやがったなァアアアアアアアアアア!!!」ピグッピグッピグッピグッ!!
建宮「なっ!?」
イン「へっ!?」
ルチア「死にさらせェーッ!このクソ野郎がァアアアアアア!!!」ドババババババババ!!
上条「これはッ!…うぐ!!」ドスドス!
イン「あ、あの人が持ってる車輪みたいな魔法具が!」
建宮「バラバラの破片になってニイちゃんを襲いやがった!!」
ルチア「私は怒りすぎると血管がピグピグいって凶悪な気持ちになるんだよ…学園都市に住んでるいとこと同じクセらしいけどよォ〜…」ピグピグ
イン「と、とうま!しっかりして!」
上条「…やれやれ!」ズブッ!
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
ルチア「決めた!貴様はこの場で処刑だッ!!決まりだァーッ!!」ピグッピグッピグッピグッピグッピグッ!!
786 : ◆CzqmRImo0Q - 2015/03/02 10:16:53.25 0qoD6xpIO 938/1581【ステイル・マグヌス】
【火力:A / スピード:C /射程距離:C / 持続力:B/ 相棒性:B / 常識人性: A 】
なんでや!ルチア可愛いやろ!
それではスタート
アンジェレネ「し、シスタールチア落ち着いて…」オロオロオロオロ
ルチア「シスターアンジェレネッ!!」ギロリッ!!
アンジェレネ「はっ!はいーっ!!」ピキーン!
ドドドドドドドドドドドドドドドド
ルチア「只今……死刑を執行するッ!!こいつはメチャゆるせんよなぁ〜〜〜〜!!!」ピグッピグッピグッピグッピグッピグッピグッピグッピグッピグッピグッ!!!
上条「どこかのビリガキみてーなヒステリー野郎がここにもか…かかってきな」グッ
ルチア「もう一発ゥ!食らいやがれってんだよォオオオオオオオ!!」ズドドドドドドドドドドド!
上条「…フッ!」スタン!
アンジェレネ「あう…あう…」オロオロ
ルチア「ちょこまかとしやがってェエエ……シスターアンジェレネ!とっと援護なさいッ!!」ギン!
アンジェレネ「すっすいません!!恩人さん…ごめんなさーい!!」ドヒュドヒュッ!
上条「ッ!」シュタッ!
イン「い、いくらとうまとはいえ遠距離から二人では不利!」
建宮「このままだとジリー・プアー(ジョジョに不利)なのよな!」
アンジェレネ「え、え〜い!!」ズドッ!
上条「ムッ!」ズサッ!
ルチア「そこだァ!」ドバドバドバドバドバ!!
建宮「まずいのよな!あれでは避ける暇なんか…おい嬢ちゃん!?」
イン「…………」ブツブツ
建宮「こ、こんな時に何を!…ん?」
建宮(これは…術の詠唱?確かこの術は…)
ルチア「ケッハッハッハァーッ!!グロ注意ッ!グロ注意ッ!そのままハリネズミになるがいいーッ!!」 ドシュウウウウウウ!!
上条「……やれやれ」
アンジェレネ「…へ?」
ルチア(な、なんだ!?コイツ避けようとするそぶりも…!)
ドドドドドドドドドドドドドドドド
上条「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというが…その鉄砲が豆鉄砲だったら意味は
ねーな」ギン!
ルチア「なっ!?」
上条「……オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ビシュビシュビシュビシュビシュビシュ!!
建宮「こ、拳が速すぎて!」
アンジェレネ「見えない!?」
上条「フゥー…」ポイッ
パラパラパラパラパラパラパラ…
建宮「あれは…!」
ルチア「私の…魔法具の破片!?」
アンジェレネ「エエーッ!?」ガビーン
上条「急に目の前でガラスが叩き割れた事もあるんでな…対策はバッチリってとこだぜ」
ルチア(う、嘘でしょう!指で挟みとったとでも!?人間技じゃあないッ!!)
上条「さてと…そろそろ終わらせるか」ゴキゴキ…
ルチア「うっ…うっ…!し、シスターアンジェレネ!早くバックアップを!!」
アンジェレネ「わ、分かり……えっ!?」ギュウゥーン!
ルチア「!?」
ドゴドゴ!
ルチア「うぐうッ!な、何をやっているのです!?私を狙ってどうする……ハッ!!」
イン「………………」ブツブツ
アンジェレネ「も、もしかして……!」
ルチア(あのシスターが唱えているのは…反射魔術!?)
建宮「反射魔術なんて並大抵の魔術師では扱えないのよな!この嬢ちゃんいったい…!」
アンジェレネ「わっ!わわわわ!!」ボンボンボン!
ルチア「そ、そんな…!そんな高レベルな魔術師がいるなんて!」ギリギリ…
上条「てめーの相手はこのおれだ」ダンッ!
ルチア「…ハッ!」クルッ!
ルチア(し…しまっ!防御を!)サッ!
上条「オラアッ!!」ボゴォ!!
バッギャアアアアアアアッ!!
ルチア「…あブッ!?」ブッ!
アンジェレネ「そ、そんな…魔法具ごと殴り抜けた!!」
イン「…来たっ!とうまの!」
上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!
ルチア「あごごががぎががががぎけごかぎぎごががが!!!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!
上条「オラァーッ!!」ボッゴォーン!!
ルチア「アゴガァーッ!?」ドッシャアアアアアアア!!
ルチア「あご……が……」ピクピク
建宮(さ、流石にやりすぎでは……)
イン「とうまのオラオラが決まった!再起不能なんだよー!」ワーイ!
建宮「慣れてる!?」
上条「さてと…」
アンジェレネ「はっ…はわわ…!シスタールチアがボロゾーキンみたいに…」プルプル
上条「……」グイッ!
アンジェレネ「ぴいっ!?」
ブラーン
上条「おい、チビスケ………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アンジェレネ「あ…あううう…い、いい子にしますから!ゆ、ゆるして…」ウルウル
上条「あのヒステリー女を助けてやれ」パッ
アンジェレネ「えっ…!?あいたっ!」コテン!
上条「聞こえたか?」
アンジェレネ「は、はい!分かりましたーっ!!」ピューッ!
建宮「あ、あんた…」
上条「……」スッ
パキィン!
建宮「何!?結界が…!」
上条「さて、こいつらの反応を見て『疑惑』が『確信』に変わったぜ……行くぞ」ザッザッ…
イン「うん!」タタタッ!
建宮「おい!ちょっと待ってくれよな!!」スタタ!
アンジェレネ「うわぁーん!シスタールチア!!シスタールチアーーッ!」エ-ンエ-ン!
ルチア「あ…………が………おとこ………………きら…い」ピクピク …
ルチア 再起不能
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ステイル「まさかそんな裏があるとはね…よく考えれば分かったことなのに」
建宮「おいニイちゃん!ここから先はローマ正教の問題であって俺たちは部外者よな、それでもやるってのか?」
上条「このまんまじゃあスッキリしないんでな…この件は完全に終わらせてやるぜ」
イン「とうま…!」
建宮「…フッ!!面白い兄ちゃんよなぁ!でも嫌いじゃあないぜ!!」
ステイル「君ならそう言うと思っていた…皆!準備はいいか!?」
上条「うん」
建宮「準備万端回復完了!!オルソラも部下達も救出するのよな!!」
イン「私も戦う…!みんなが私を救ってくれたようにオルソラを救ってみせる!!」
ステイル「良しッ!では……」
四人「「「「行くぞ!!!」」」」バァーーーーーz__________ン!!
イン「…やっぱデジャヴ?」
オルソラ教会
オルソラ「…あうっ!!」ドシャッ!
アニェーゼ「フー…まず一発目ですね?にしてもオルソラ教会、大層なご身分でいやがりますねぇ〜懸命に布教をしたおかげとか聞きましたが」ニヤッ…
オルソラ「うう…私は、そんな…」
アニェーゼ「それにつけても馬鹿な事をしたもんです!ローマ正教を勝手に抜けた挙句天草式なんかに助けを求めるなんてね!」フン!
オルソラ「…………」
アニェーゼ「しかもわざわざ助けてもらったのに自ら抜け出て?挙句の果てに騙されてる大馬鹿たちに連れ戻される!?……うふっ!うふふふふふふ!笑えるゥー!」ウププ!
オルソラ「わたくしは……」
アニェーゼ「フン!ま、どーでもいいです!つーわけで…私達が騙したヤツを恨んで死んでいっちまいなさい!!ローマ正教に仇なす存在、オルソラ・アクィナス!!」
オルソラ「……恨む?」
アニェーゼ「その通り!分かったらとっとと……」
オルソラ「はて…恨むことなどひとつもないのでございますよ?」ニコッ…
アニェーゼ「なっ!?」
オルソラ「私を必死に助けてくれた方たちに感謝はしますが、恨むなんてありえないのでございますよ…むしろ許せないのは、天草式の方々を信じれなかった私自身でございます」
アニェーゼ「……こいつ!!」ガッ!
オルソラ「ううっ!」ベシャ!
アニェーゼ「何を…何を笑っていやがるのです!?騙された、傀儡のくせにッ!!」 グリグリ…!
オルソラ「そうでございますか……私は笑っているのですね……うふふ」
アニェーゼ「………ッ!」ギリッ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アニェーゼ「…まったく!哀れな女ですねぇ?いいでしょう!オルソラ・アクィナス!貴様は磔刑だッ!!」
オルソラ「……………」
アニェーゼ「死になさい、ローマ正教のために!」 グッ!
オルソラ(申し訳ありません皆様…上条様、助けて頂けたのに…信じることができなくて………本当に)ポロ…
……………パッキィイイイイイイイイン!!
アニェーゼ「…なっ!?」
シスター1「いっ、今のは!!」
シスター2「まさか結界の破れる音では !?」
アニェーゼ「ありえねーです!強力な術式を組んだのにッ!!」
シスター3「ちょっと待って下さい、今誰かドアの外に………」
オルソラ「え……?」
…バッゴオオオオオオオオオオン!!!!
シスター達「き、きゃあああああああああ!!!!」
アニェーゼ「てっ鉄製のドア吹っ飛んだ!?一体誰が!」
???「フゥー……」パラパラ…
オルソラ(…………ああ!!)
オルソラ「まさか…そんなっ!あなた様は!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
上条「よお…『さっき』ぶりだな」
アニェーゼ「あ、あんたは!上条当麻……!」
オルソラ「上条……様…」
上条「やれやれ…シスターってのは身内をリンチするような奴らの集団をいうのか?」ツカ…ツカ…
アニェーゼ「これは私達ローマ正教の問題!!どこの馬の骨とも知らねーあんたが踏み込んでいい事じゃねーんですよ!?」
上条「…………」
アニェーゼ「それにこの部隊の数…あなた1人でどうにかなると思ってやがるのですか?」ニヤッ
上条「……何が言いたい?」
アニェーゼ「今なら見逃してあげましょう…だから!」
上条「…………」
アニェーゼ「死にたくなかったらとっととここから消え…!」
上条「もちろん…分かってるぜ!」ゴウッ!
アニェーゼ「んなっ!?」
…ボゴオッ!!
アニェーゼ「あぐっ!!」ドシャ!!
シスター1「あ、アニェーゼ様!?」
シスター2「お怪我は!!」
アニェーゼ「うぐうっ…!」ムクリ
アニェーゼ(こ、鋼鉄製の杖が歪んでいるッ!なんてパワーしてやがるんです!?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「全速力で突っ走るぜ…無論、『てめーの方向』にな」ギン…!
アニェーゼ(こ、この、凄みッ…!)ゾクゥッ!
シスター4「あ、アニェーゼ様…」
アニェーゼ「…何をやってやがるんですか!はやくあの背信者を片付けなさいッ!!」
シスター部隊「…ハッ!」
ジャキッ!
上条「………」
シスター1「はああああ!!」ダダダダ!
シスター2「お食らいなさいッ!!」ダッ!
…ドシュンッ!!
上条「オラ!オラァ!!」ボゴボゴン!!
シスター1「あうっ!?」ドゴン!
シスター2「がはっ!!」メゴン!
シスター部隊「!!!」
アニェーゼ「いっ、一瞬で二人を!?」
上条「悪いが俺は無神論者でな…遠慮なくブチのめさせてもらうぜ」
オルソラ「はぁ…はぁ…上条様…また私を…救いに?」 ゼエゼエ…
上条「待ってろ、今助けてやる」
アニェーゼ「…しかし!!この大人数を相手にできるかッ!!」
ズラッ!
上条「ム…」
アニェーゼ「負けるのはあなたという事に変わりはないッ!神を愚弄した罪だ…磔にして火あぶりにして…!」
ステイル「…もう全部あいつ1人でいいんじゃないかな」
…ゴウウウウウウウウウウウウウウウウッ!
「きゃあああああああ!!」
「ほ、炎が襲ってくる!!!」
アニェーゼ「あ、あんたはイギリス正教のッ!何を考えているのですか!?我らの問題に干渉するとは問題では済まされねーですよ!!」
ステイル「冗談言ってる暇じゃないか…何を勘違いしているのか知らないが、僕はイギリス正教に所属している者を助けに来ただけだよ?」ゴウウウ…
アニェーゼ「なっ!?」
ステイル「オルソラの首を見たまえ」
オルソラ「え…?」チャリッ
アニェーゼ「こ、これは…イギリス正教の十字架!?いつの間に!!」
ステイル「ご名答!これがある限り彼女はイギリス正教側の人間だ、むしろ問題の責任は君たちにあるんだよ?」
上条(成る程…首飾りの力ってのはこの事か)
アニェーゼ「…ふざけるんじゃねーです!こんなの詭弁にすぎません!!」
ステイル「仮に詭弁だとしてもこんな事はイギリス正教として看過できない……いや!」
アニェーゼ「ッ!」
ステイル「この僕が許さない!信じる者を愚弄するようなマネはッ!!」ゴオオオオオオオ!!
スタスタ…
インデックス「そう…そんなことは許せない」
アニェーゼ「…!!」
インデックス「神に仕える者たちが…命を奪っていいはずがないんだよ!!」バッ!
アニェーゼ「どいつも……こいつも!!」ギギギギギ!
シスター6「あ、アニェーゼ様!!奴らが逃げ出し…」
ドッガァアアアアアアアアアアアアアアン!!
シスター6「きゃあっ!?」
アニェーゼ「何!?」
…ザンッ!!
建宮「もちろん俺たちもいるのよな!天草式、改めて参上した!お前ら存分に暴れてきな!!」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アニェーゼ「ふざけやがって……ふざけやがってええええ!!!」ギン!
上条「さて…大乱闘といくか?ン?」クイッ
アニェーゼ「かかれっ!てめーら全員磔刑だァアアアアアア!!!」ドバァアアアア-ッ!!
シスター部隊「いけぇーーっ!!」ダダダダダダダ!!
建宮「天草式!!かかれ!」
ガン!カギンッ!ガンガン!!
シスター「この背信者め!神の裁きを受けなさいッ!!」ブンッ!
建宮「よっと!たかが武器持ったねーちゃん達に出しぬかれる訳ないのよな!!」ドゴッ!
シスター「うぐっ!?」ズシャ!
ステイル「上条!オルソラを担いでここから一旦離れろ!!」
イン「巻き込まれたら危ないんだよ!」
上条「わかった、行くぜ」ヒョイ
オルソラ「わっ!」
上条「苦しいかもしれんがチト我慢してろ…」
オルソラ「は、はいっ!」
更新しつつそれではスタート!
なお心臓が弱い人は耳を塞いでおいてください
アニェーゼ「…ッ!入り口を塞ぎなさい!!」
シスター部隊「「「「はっ!!」」」ズラッ!
オルソラ「いけない…このままでは出られないでございます!」
上条「やれやれ…片手は塞がってるんだがな」
シスター「問答無用!皆さん!かかりな…」
…スタンッ!!
???「はぁーっ!!」ブンブンブンブンッ!!
「あう!?」バゴ!
「うっ!!」ボゴ!
「あ、新手!?」
「槍使いかッ!」
???「お二人とも!お怪我はありませんか!?」
上条「ああ」
オルソラ「あなた様は…」
五和「天草式の五和と申します!この隙に外へ脱出を!」キッ!
上条「了解だ…その前に!!」グッ!
五和「えっ!?」
上条「オラァ!」ボゴ!!
「…がはっ!?」ドシャ!
五和「し、死角から敵が!!」
上条「腕は立つみたいだが十分注意しな…ま、助かったぜ」ポン
五和「……はっ!はいっ!///」ドキーン!
上条「行くぞ、じっとしてろ」
オルソラ「わ、わかりましたでございます!」
…ダッ!
五和(な、なんて素敵な方…あんな体験初めて…)
五和「………///」ポー…
建宮「おいっ!五和!!何ぼーっとしてんだ!?」
五和「あっ!す、すいません!はぁ!!」ガギン!
建宮「戦いはまだ続く!最後まで油断するなよ!!」
天草式「「「「了解!!」」」」
……………………………
近くのビル、屋上
ヒュオオオオオオ…………
??「みんな…」
???「おやおや〜?神裂ねーちんじゃねーか!やっぱ自分の抜けた後の天草式が心配なのかぁ?」
神裂「あなたは…大方、混乱に乗じて『法の書』を奪うつもりですか?相変わらず姑息ですね」
???「そんなんじゃねーよ、今回はただの監視だ…にしても相変わらず驚かされるぜ『上条当麻』にはな!!」
神裂「あの人は…どこまで踏み込むつもりなのでしょう、宗教の闇の中まで…」
???「自分が最初に巻き込んだのによく言うぜ、そう思わないか?」 フッ
神裂「…嫌味を言いに来たのですか?」
???「ハッ!冗談だぜ?ところで…今の天草式に納得できたのか?今戦っている彼らの姿に」
神裂「上条当麻…彼はみんなを導いてくれました、あるべき…正しい道にッ!」シュタン!
ヒュオオオオオオ…
???「行っちまったか…しかし上条当麻、お前はどこまで事を動かして行くつもりだ?実に面白いぜ、フフフ…」ニヤリ
ドンドンドン!!
上条「フッ!!」バシバシバシ!
「な、何なの!?魔術がかき消されてしまう!!」
「人ひとり担いでいるのになぜあんなにも速く走れるのだッ!?」
「早く追うのです!!」
ダダダダダダダダ!!
上条「…よっと」サッ
「あっちへ行きましたわ!」
「逃がすなっ!」
タタタタタ…
オルソラ「いったみたいでございます…」
上条「やれやれ、一休みしとくか」
オルソラ「あの…上条様」
上条「どうした?」
オルソラ「なぜ…なぜわたくしを助けてくれたのですか?誰も信じる事が出来なくて…自業自得の愚かな私を…」
上条「…………」
オルソラ「わたくしには…助けてもらう資格なんて……」ポロ…
上条「…おい」
オルソラ「うっ…うっ………」ポロポロポロポロ…
上条「『今』の俺たちは信じれるか?」
オルソラ「えっ…?」
上条「今お前のために行動しているインデックス、ステイル、天草式の連中……『今』のお前は信じているのか?」
オルソラ「……!!」
上条「信じているならそれでいい…過去のことがどーだろーが関係ねえ、奴ら全員はお前の事を絶対に救おうとしているだろう…そう俺は思っているがな」
オルソラ「……わたくしは……皆様を信じる資格があるのでございますか…?」グス…
上条「『信じる』ってのに資格はいるのか?知らなかったぜ…」フッ
オルソラ「…………」
上条「どうなんだ?」
オルソラ「…信じております!皆様を……最後まで!!」ギュッ…!
上条「…グッド、心は決まったか?」
オルソラ「はい!」
上条「それなら後は突き進むだけだ…行くぞ」ザッ!
……………………
アニェーゼ「えぇい!数ではこちらが勝っているのに…なぜこれだけ時間がかかっているのです!?」
「あ、アニェーゼ様…私たちも戦闘に加わった方がよいのでは?」
「一気に奴らを潰すべきです!」
アニェーゼ「………」
ルチア「そ……の通りですアニェーゼ……様!うぐぐ…!」ゼーハー…
アンジェレネ「うわーん!うわぁあああああん!!」ビエーンビエーン!
「ルチア様!!」
「ご無事………あっ」
アニェーゼ「じゃねーみてーですね…」
ルチア「うぐっ……申し訳ありません……しかし!!奴らは絶対に逃しません!いきますよシスターアンジェレネ!…!!」ズルズル…
アンジェレネ「えぐっ…えぐっ…もうおうちにかえりたいよぉ……ハガネのお兄さん怖かったよぉ…(かっこよかったけど…)」グスグス
ルチア「涙を流すんじゃありません!!…がフッ!!」ブッ!
アンジェレネ「ルチア様は血反吐流してますぅ!!」
ズルズル…
アニェーゼ「…あなたたち、彼女のバックアップを」
「よろしいのですか?」
アニェーゼ「行きなさい、ここは私一人で大丈夫です」
「「「「はっ!」」」」
タタタタタタタ!
アニェーゼ「このクソッタレな世界に逃げる場所なんてないんですよ……どこにも」ギリッ…!
ガギン!ガギィン!
建宮「おらよ!」ブンッ!
「あうっ!!」ボギャ!
ステイル「くっ…キリがないな」
建宮「いかんせん数が多すぎるのよな!こいつは骨が折れそうだ………ん?」
イン「……………」
「もう逃げられませんよ!」
「観念しなさい…」
ジリッ…
ステイル「インデックス…!」
建宮「おいおい!囲まれてるじゃねーか!?このままだとヤバイぞ!!」
イン「ふぅー………」スッ
「な!?」
「この状況で何を…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ステイル「まさか…あれをやるつもりかインデックス!?そこまで情けを捨てるつもりかッ!!」
建宮「アレ…?なんだそりゃ?」
ステイル「あんた!早く耳を塞ぐか離れろ!再起不能になりたくなければ!!」バッ!
建宮「おっ…おう!」
「妙な動きはおやめなさい!」
「早く投降を!」
イン「………」スゥ-…
ステイル「来るぞッ!!」
建宮「い、一体どんな魔術を…!」
イン「………なんでディオの首が入る棺桶がもう一つあったの?」
「「「「!!!!!」」」」」
「そ…それはッ!!」
「お、おとなはウソをつくわけでは……」
イン「なんでツェペリ家に子孫がいるの?なんでスタプラは檻の中から遠くの物を取ってこれたの…?4部で子供のころ仗助を助けたのはだれなの…?」ブツブツ…
「うわああああ!!もう……やめてっ!
」バタン!
「くっ…くるしい!頭がぁああああああッ!!」
「やめろぉーッ!!それ以上喋るんじゃあないィイイイイイイ!!!」
バタバタバタバタバタバタッ!
建宮「えーっと…あれは?」
ステイル「あれは禁忌の魔術(?)…シェオールフィア(魔滅の声)だ…!」
建宮「シェ…?」
ステイル「10万3000冊の知識を総動員し、相手の信仰や教義、超展開…作者も忘れた設定の矛盾点を徹底的に糾弾して精神を破壊する強力な術だ」
建宮「それは……」
イン「ジョルノの攻撃反射とゆっくりパンチは一体どこに……」ブツブツ
「「「「「ああああああああああ!!」」」」」
ステイル「ほらな…」
建宮「確かに…ヤバイのよな」ゴクリ…
…ザッ!
ルチア「あなた達!!その矛盾点も受け入れてこそ真のファンでしょう!!それに凄みで説明は……がはっ!」ブッ!
アンジェレネ「わーっ!飲み込んで血を戻して下さい!」
ステイル「あ、あいつ耳にペンを突っ込んで耳栓しているぞッ!?」
建宮「なんて野郎だ!(驚愕)」
イン「SBR冒頭の同じ部族の人もサウンドマンって言ってな………あれ?」
「うぐぐぐっ…このマンガには『スゴ味』があるッ!!」グググ…
「おとなはウソをつくわけではないのです…間違いをするだけなのです!!」グググ…
「ローマ凄教がこれしきのことでヘコたれると思うなッ!!」ドンッ!!
建宮「ま、まずいのよな!相手が覚悟モードに入りやがった!!」
ステイル「貴様らは!矛盾を受け入れた『対応者』にすぎないッ!!汚らわしいぞッ!!」
イン「ステイルキャラ変わってるんだよ!?」
上条「てめーら何バカやってやがる…」ガチャ!
オルソラ「早くこちらへ!」
イン「とうまにオルソラ!」
建宮「ここはスタコラサッサと一時退散よな!」
ルチア「まっ…待ちなさいッ!!」
バタンッ! バンバンバンバン!!
オルソラ「皆様ご無事で!」
イン「オルソラも無事みたいだね……良かったんだよ〜」ヘタリ
ステイル「とりあえず一時しのぎとはなったか、しかしじきにこの扉も破られてしまうだろうな」
建宮「おれの部下達も頑張ってはいるがいかんせん敵が多い…持久戦は危険よな」
イン「なにか打開策は……」ウーン
オルソラ「『法の書』があればこの状況を打開することができるかもしれませんが…」
建宮「んなこといっても本物はバチカンの図書館の奥の奥…どーやって使うんだ?」
オルソラ「それは確かに…」ムムム
上条「…おい、インデックス」
イン「へ?なぁにとうま」
上条「お前の記憶に『法の書』はあるか?今まで読んだモンの中に」
ステイル「!!」
イン「…あっ!そういえば読んだ事があるんだよ!解読が出来なくて放ったらかしにされてるけど」
ステイル「駄目だ!もしインデックスが解読法を知ってしまったらさらに狙われる事になってしまうぞ!!」
上条「………」
イン「私は…大丈夫なんだよステイル!」
ステイル「インデックス…!」
イン「私もみんなと一緒に戦うんだよ!とうまにステイルに…かおりもいるんだから!!」
上条「…フン、穀潰しのガキが言うようになったな」
イン「未だ穀潰し!?」ガーン
ステイル「…ああ、何も問題はないな」ニコッ
建宮「おいおい!俺たちにも分かるように説明してくれよ?」
オルソラ「インデックス様が法の書を記憶しておられるのでございますか…?」
イン「うん!オルソラ、解読法を教えて!!」
オルソラ「わ、分かりました!解読法は…………」
……………………………
イン「…うん、もう大丈夫なんだよ」
オルソラ「えっ!?まだ途中なのでございますが…」
イン「分かったの、この解析法は
ダミーだもの!」
ステイル「何だって!?」
オルソラ「ダミー…つまり嘘なのでございますか!?」
上条「まさかトラップの類か?」
イン「うん…魔道書っていうのは解き方が何通りもあって、書いた人以外にその力を使わせないためのダミーがほとんどなんだよ!オルソラのもその一つかも」
オルソラ「な、なら…私は追われる必要はなかったのでございますか?」
建宮「今あいつらに『解析法?スマンありゃウソだった』って言えば許してもらえるかねぇ?」
ステイル「無理だな…ぼくらはローマ清教の奥深くまで入りすぎた、相手の対応は変わらんだろう…!」
ガンガンガンッ!バキン!モウスコシデヒラキマスワ!
オルソラ「い、いけない!ドアが破られそうでございます!!」
建宮「ちっくしょー…やっぱり全員ブッ倒すしかねーのよな!」ジャキッ!
イン「でもこのままじゃ数に押し切られちゃうんだよ…マズイ状況かも!」
ステイル「くそッ!もう手は…」
上条「…ステイル」
ステイル「どうした上条!?戦闘準備を…!」
上条「お前が炎のバケモンを召喚したときに使ったカード持ってるか?」
ステイル「ルーンのことか?もちろん60枚ほどなら常にあるが…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「今思いついたぜ、『火力でゴリ押し作戦』…作戦っていえるかは知らねーがな」
イン「『火力』で?」
オルソラ「『ゴリ押し』でございますか…?」
オルソラ教会内部
アニェーゼ「……主にこの身を捧げることを誓います…」
スクッ…
アニェーゼ「…ふぅ」
アニェーゼ(フン、神様の像に祈ったってなにも変わらなかった、子供のころから…)
アニェーゼ「だからこそローマ清教が絶対的な力を持たなければならないのです…神同然の存在として!」キッ!
アニェーゼ(そうなるためにはまず邪魔をする奴らを罰さなければ…しかし、なぜここまで奴らは粘ることができやがるんですか…!?)ギリッ!
アニェーゼ「…あわてるな、勝つのはこちらです!奴らにはもはや滅びの道しか……!」
……ガンガンガン!
アニェーゼ「……ん?」
ガンガンガンガンガン!!
アニェーゼ(なんだ…天井から殴打する音が…?)
………オラ……オラ
アニェーゼ「この声……」
アニェーゼ「はっ!!ま、まさかっ!?」
…オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ !!
上条「……オラアーーッ!!」バッゴォオオオオオオオオン!!!
アニェーゼ「なっ…何だとぉおおおおーッ!?」
…スタン!
アニェーゼ(て、天井を突き破って教会の中にッ!!)
ダンッ!!
アニェーゼ「ぐっ!貴様…!!」グググ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上条「…よう、待たせたな」
アニェーゼ(…くそッ!ここでビビってはいけない…精神的にも優位に立たなければ!!)
アニェーゼ「ふぅん…その様子だと仲間を囮にしてここまで来たみたいですね…言うなれば見捨てた訳だ」 ニヤ
上条「………」
アニェーゼ「残念ですがそこまでしても仲間もあなたも死ぬのですよ!?みんな助かると思っていたならなんと下らない幻想なのか!!」
上条「フム…」コキコキ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アニェーゼ「…ッ!!何か言ったらどうですッ!?」クワッ!
上条「………何か言って欲しいのか?」
アニェーゼ「ぐぐぐぐっ……」ギリギリ…
上条「なら一言いってやるぜ…」 ザッ…!
アニェーゼ(こいつ…この凄みはッ!!)
上条「てめーはこの上条当麻がじきじきにブチのめす」ビッ!
ドォーーーz_______ン!!
アニェーゼ「なっ……!!」
上条「どうした?…来な」クイクイ
ドドドドドドドドドドドドドドドド
アニェーゼ「ぐっ……ぐぐぐぐぐぐ!!クソッタレがァッ!!私の手でッ!!死刑執行してやるッ!!!」ギギギギッ!
上条「おいおい、シスターがそんな言葉聞いていいのか?」
アニェーゼ「お黙りなさいッ!そのへらず口もできなくさせてあげましょう…蓮の杖(ロータスワンド)ッ!!」ズンッ!
ビッキィイイイイイイイイイイイイン!
上条(杖を床に突き立てた…?一体何のつもりだ)
アニェーゼ「くふふ…頭上注意ですよ?」ニマァ
上条「何……うぐっ!?」メゴンッ!
アニェーゼ「大当たりィーッ!モロに食らいましたねェ〜!?」
上条(…ッ!頭上から『見えねえ』衝撃を食らったってのか?圧縮した空気か…
いや!)タンッ!
アニェーゼ「まだまだいきますよッ!!そらそらそらそらーっ!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!
上条「チッ!!」ゴロン!
バゴバゴバゴバゴバゴバゴ!!
アニェーゼ「はあっ!!」ブウン!
上条「!」シュタッ!
バッギャアアアアアアアアアアアアアアッ!!
上条(横になぎ払ったか…この破壊の跡から推測すると…)
アニェーゼ「うまく避けたみたいですね…でもいつまで続けられるますかねぇ?」ニタッ
上条(あいつが振った軌道で衝撃が変わるみてーだ、攻撃のテレポートって訳か)
アニェーゼ「おやおや〜…もう余裕がなくなってきたんじゃないですか?死刑台までもうすぐかもしれませんよぉ!?」
上条「やれやれ…寝ボケてた時のは演技だったってのか?とんだドS野郎だぜ」ザッ!
アニェーゼ「寝ボケ…?はん!!何訳わからねーことを!!こっちの攻撃はまだ終わっていないッ!!」ズラッ!
上条(ナイフだと…?)
アニェーゼ「私が飛ばせるのは打撃だけじゃねーねーんですよ!このナイフで杖を切りつけたら…どうなると思いますか?」ニヤリ
上条「テメー…」
アニェーゼ「ふっふぅ〜ん♪レロレロレロレロ…」ペロペロ …
上条「……ッ」ゾワッ!
上条(この首筋に走る感覚は……)
アニェーゼ「レロロレロレロ……分かりましたか?この杖はどんな感触や様々な衝撃だろうと相手に食らわせることができるんですよ…!!」
上条「ケッ…今のパフォーマンスは必要あったのか?」
アニェーゼ「そのへらず口ももう叩けなくしてあげましょうッ!!食らえッ!!」ガリィッ!
上条「くっ!」ダンッ!
ズババババッ!!
アニェーゼ「逃がさねぇですッ!!」ズンズンズンッ!
上条(攻撃が多種なのに加えこの連撃!カンで避けてるがこのままでは…)
アニェーゼ「そこだッ!捕らえたッ!!」ドゴドゴ!!
上条「避けきれ……ぐあ!!」ボゴ!
アニェーゼ「そしてェー…だめ押しにもう一発ゥ!!」ガリィッ!
上条「がはっ!!」ズバァッ!
アニェーゼ「フン!実に小癪ですね!崩れた体制からも致命の一撃をズラすとは」
上条「くっ…!」ズザァアアアアアア!
上条(まずいぜ…この攻撃、どっから来るか分からねえ!『見える』攻撃は慣れてるが『見えない』攻撃ときたか…やれやれだ!)
アニェーゼ「さーて…トドメを刺す前に懺悔があるなら聞いておきますよ?」ニヤリ
上条「信じてねえもんに懺悔しても意味はねえ…むしろてめーにさせてやるぜ」グッ…!
アニェーゼ「ハッ!!そのフザケた事を言えるのもこれまでッ!潔く命を散らしちまいなァアアアアアアーッ!!!」カッ!
教会外部
建宮「おらっ!」ドゴ!
「うぐぅ……まだまだ…!!」グググッ!
「引くことは許されませんッ!!」
建宮「おいおい…さっきより敵の勢いが激しくなってるじゃねーか!!死中の活ってやつか!?」
五和「あうっ!」ドシャ!
「仕留めたッ!」ギラッ!
建宮「五和ッ!やらせるかよ!!」ドガァ!!
「うっ!?」バゴッ!
五和「き、教皇代理…申し訳ありません!」
建宮「気にするな、ほかの皆はどうなってる?」
五和「先程よりも苦戦しています…このままだと押し切られてしまいそうです」
建宮「くそッ!まだ『作戦』も終わってねーってのに!!」
五和「…はっ!?ま、まずいッ!」
建宮「何…?」
ズラアッ!!
建宮「しまった!!囲まれちまったのよな!」
五和「いつの間にか包囲されているッ!」
「あなた達の抵抗もここまでです!」
「異端者め……大人しく罰されなさい!!」
ジリッ!
五和「くぅっ…」
建宮「畜生!このままじゃあ…!」
…ヒュンヒュンッ!!
建宮「…ん?」
五和「今何か光るものが…?」
???「…七閃ッ!!」シュドババババァッ!!
「「「「「き、きゃあああああっ!?」」」」」シパシパシパァン!!
ドサドサドサドサドサドサ…
建宮「なっ!?」
???「…手加減はしてあります、命に別状はないでしょう」 パチン!
五和「この技……その声!!」
建宮「あなたは!あなたはまさかッ!!」
???「みんな!遅れてごめんなさい…只今参上しました!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
建宮「神裂…火織!」
五和「プリエステスッ!!」
神裂「Yes!I am!!」シュバッシュバッ!
バァーーーz______ン!!
教会内部ッ!
アニェーゼ「それではッ!刑を言い渡してあげましょう…」
上条(……アレをやってみるしかねえな)
アニェーゼ「貴様は!『死刑』だ!!はぁああーッ!!」ドゴッ!!
アニェーゼ(ヤツは私の攻撃に対応できない…先を読まれてしまってはね!!)ニヤッ!
上条「………」スッ…
アニェーゼ(構えを解きやがったですって!?馬鹿め!戦意喪失か!!)
アニェーゼ「ふふふ…運命を受け入れたみてーですね?いいでしょうッ!せめて楽に殺してあげますよォーッ!!」
上条「いや…」ユラァ
ボゴンッ!!
アニェーゼ「………あれ?」
アニェーゼ(外れた…?手元がくるっちまったんですか!?)ゴシゴシ!
上条「諦めるつもりは毛頭ねーんだがな…」スタ…スタ…
アニェーゼ「運のいい奴ですね…!今度は外しませんっ!!」ガリィッ!!
アニェーゼ(こんどこそ!!)
上条「………」フラッ…
ズバズバズバァン!!
アニェーゼ「………な」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
アニェーゼ「………なぜだ!!なんで私の攻撃が当てらないんだァーッ!?」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!
上条「………」スッスッ…
ボゴボゴボゴボゴボゴン!
アニェーゼ(あ、あたらない…!やつの姿が揺らめいているように見える…フラフラとこちらに近づいているようにしか見えないのにッ!動きがまったく…予想できねぇッ!!) グググ…!
…ザッ!
上条「……射程距離内だ」グッ
アニェーゼ「し、しまっ!」
上条「オラァーーーッ!!」ボゴォン!!
アニェーゼ「あがぐっ!?」ドゴ!
ズッシャア!
アニェーゼ(ウ、ウソだ…!ただの高校生にこんな動きができるはずがない!できるはずがない!できるはずがないッ!!ありえねェーッ!!) ビクビク…
上条「やれやれ…漫画のキャラの動きの見様見真似だったが上手くいったみてーだな?やっつけてやるぜ、アニェーゼさんよ」ギン!
アニェーゼ(また……私はこのまま昔にもどっちまうんですか?)ゼ-ハ-…
上条「構えられなかったんでそれまで威力は乗らなかったか…もう一発しっかり食らわせてやるぜ」ザッ…ザッ…
アニェーゼ(貧しい…みすぼらしかった時まで…?)
……………………………
ザァアアアアアア…
「……パパ………ママ………」
「………………ううう」
……………………………
アニェーゼ(…そんなの!絶対に、絶対に絶対に絶対に嫌だッ!!あんな惨めな経験を二度としてたまるかッ!!)ギリッ…!
アニェーゼ「絶対に……負けてなるもんですかぁ……!!」グググ…
上条「む…」
アニェーゼ「二度とあの惨めな時代に戻ってなるもんですか…絶対にッ!!」ギラッ!
上条「ふむ…ガキにしては割とタフだな、ブン殴られてもめげずに立ち上がるとは」
アニェーゼ「フン…!一撃加えたのは流石ですが!外の音を聞いてみなァーッ!!」
上条「何…?」
シィーーーーン……
アニェーゼ「あれだけ騒々しかったのにここまで静かになったって事は……もう理解できましたよねぇ!?」
上条「……」
アニェーゼ「あんたの仲間が全員「負けた」ってワケだッ!!もうおしまいなんだよてめーらは!!」クワッ!
上条「…てめー」
アニェーゼ「ふふふふふっ!!あんたは結局特攻したあげく仲間を囮にしてこんなことになっちまったんですよォ!?まったく下らないッ!クソみてえな幻想を抱いたからですよ!!あははははは!ははははははははーッ!!!!」
上条「何か勘違いしてるみてーだな?」
アニェーゼ「な…此の期に及んで何を!!」
上条「おれは奴らに囮になれって言ったわけじゃねえ…」
…シパシパシパッ!!
アニェーゼ(…!?扉から何か……)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
上条「迫り来る敵を片っ端からブッ飛ばせ、一人も欠けずに…ってな」
…ゴッバァアアアアアアアアアアアアアアアアア-ッ!!!
アニェーゼ「な、何ィイイイイイイ!?これは!この熱はッ!!『炎』だ!いつの間にか教会の周りが火の海にッ!!」
神裂「上条当麻ッ!!」バゴオッ!!
ステイル「上条!!」
建宮「上条のあんちゃん!!」
五和「か、上条さん!!」
イン「とうまーっ!!」
オルソラ「……上条様!!」
アニェーゼ「なっ…なっ…なんだとォオオオオオオオ!!」
上条「…勢揃いだな」
アニェーゼ「ぐっ…ぐぐぐぐぐぐ!!」ギリギリ!
上条「おれは『幻想』なんて下らねーもの1度も抱いたことはねえ、やると言ったらやる…それだけだ」ザッ…!
アニェーゼ「くそっ!なんだ!?なんなんだよてめーらはッ!!なんでそこまでできるんだよッ!?」
「あ、アニェーゼ様!?」
「これは…!!」
アニェーゼ「あ、あなた達!!早くこいつらを!!」バッ!
「あ……あ……」ブルブル
「ううう……」ガタガタ
アニェーゼ「な……!?」
………………………………
オルソラ「……信じきれなかった私自身でございます」
………………………………
アニェーゼ(信じ……切れないってワケですか)
上条「さて…どうやらてめーは小さい頃なにかあったみてーだが道を踏み外しちまったようだな?」
アニェーゼ「………くだらねえ」
上条「だから正しい道に叩き込んでやるぜ」
アニェーゼ「くだらねえっ!!くだらねぇえええええ!!」ギギギギ!
上条「貴様をブッ飛ばしてな…」ギン!
アニェーゼ「くだらねぇーんだよォーッ!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!
上条「無駄だ」スッ…
アニェーゼ「うわああ…うわああああああ!!!」ズバズバズバズバ!!
上条「てめーが先を読むってなら俺はその先を読ましてもらうぜ」ダッ!!
アニェーゼ「あっ……あっ!!」
アニェーゼ(私の…私の力が!ただの魔術師でもないこの男に!通用しない!?)
上条「今度は………構えられる!」グググッ!!
上条「オラアッ!!」ドヒャオォン!!
アニェーゼ「………がっ!!」メゴン!
上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!
アニェーゼ「がはっ!!ぐがっ!!」
上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオララララララララッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!
アニェーゼ「ぐぎっ!!ごばっ!!」
上条「オラァアアアアアアーッ!!!」ドッゴォーーーーン!!
アニェーゼ「ぐあああああああああっ!!!」ドッギャアアアアアアン!!
ステイル「やっ、やった!!」
イン「これは!!」
オルソラ「上条様!!」
アニェーゼ「あぐっ!!!」ベシャッ!!
上条「文字通り『叩き込んだ』ぜ」
アニェーゼ「あ………ぐ………」ズルズルズル…
アニェーゼ(私は………私は………幸せになりたかっただけなのに……幸せに)
ドドドドドドドドドドドドドドドド
上条「おやおや…十字架に叩きつけられるとは、聖職者にはお似合いの最後じゃねーか?」フン
アニェーゼ「………ぐ」ガクッ…
バァーーーーーz__________ン!!
アニェーゼ・サンクティス 再起不能!!
……………………………
コウソクガカンリョウシタ!タダイマカラホンゴクエキョウセイソウカンヲ…
神裂「イギリス正教の方々に手を貸してもらいましょう、みんな!身体を休めてください」
五和「は、はい…つかれました…」ヘナヘナ
建宮「よくやったのよな、今回のキンボシは俺たち…いや!戻ってきたプリエステスも含めて『天草式』の勝利よな!」ニッ!
神裂「もう…私がいないと無茶ばかりするんですから」クス
イン「ふぅー…まさかアニェーゼが本当の敵だったなんて、ちょっと残念なんだよ…」
ステイル「どうやらアニェーゼ一派はかなりの急進派だったそうだ、それが今回の暴挙に繋がったのだろう」
イン「同じ神さまを信じてても考えてることは人それぞれなんだね…わたしもしっかりしなきゃ!」パチン!
上条「それであいつらはどうなる?逆に宗教裁判にかけられちまうのか」
ステイル「ああ、今回やったことはあまりにも道理を踏み越えている…本国での対応は厳しいだろうな」
イン「そう…なんだ」
上条「………」
ステイル「…しかしだ」
イン「え…?」
ステイル「彼女たちにもやり直すチャンスはきっとあると思う、イギリス清教からも恩赦を出すつもりだ…刑を軽くしてやってくれ、とね」
イン「ステイル…!」
ステイル「そう思わないか上条?僕や神裂が『取り戻す』ことができたようにね…」チラ
オカエリナサイプリエステス!キットモドッテクルッテシンジテマシタヨ-!イイカゲンワタシカラハナレテクダサイ!モウ…フフフ
上条「…どうだかな」フッ
後日、上条宅
上条「……でだ」
ステイル「ああ」
上条「この状況はなんだ…?」
ズラッ
建宮「そーいうなよあんちゃん!!お礼を言いに来たのよな!!」
浦上「その通り!」
牛深「我ら全員で!」
諫早「是非!」
野母崎「上条さんに!」
対馬「誠心誠意込めて!!」
五和「おしぼり受け取ればよかろうなのだァアアアアアアーッ!!!」クワワッ!!
上条「いらねえ」
神裂「す、すいません…彼らがどうしてもと…」ショボン
オルソラ「わあ…!ここが日本の学生様のお住まいなのでございますね!」キラキラ
イン「はーい!人数分の紅茶なんだよー!こっちは手作りお菓子!ミルク、砂糖はいるのかな?」カチャカチャ
ステイル(あの色々と残念なインデックスが……どうやって調教したんだ?)ゴクリ
上条「それで後のことはどーなったんだ?」
神裂「はっ!!そうでした!それを言いに来たのに!」ワタワタ
上条「しっかりしろ…」
神裂「えー…コホン、ローマ正教は今回の騒動をアニェーゼ一派の独断とし、上層部は関係がないと主張しています…事実かどうかは不明ですが」
上条「…そうか」
オルソラ「そしてわたくしと」ニコッ
建宮「我ら天草式はイギリス清教の傘下に入ったのよな!!」
「「「「「「「はいっ!!」」」」」」」
神裂「…まったく!!私の後を追うなとあれだけ言ったのに…」ハァ
建宮「なんの!我らプリエステスに惚れ込んだ身!どこまでもついていくのよな!!」
五和「これからもよろしくお願いします!」
「「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」」
神裂「……仕方ない人たちですね、ほんとに!」フフフ
ステイル「これで僕らの組織は権力拡大だ、思わぬ幸運だよこれは」
上条「ならもう一ヶ月分生活費を加算しやがれ」
ステイル「そっ、それとこれは話が別だ!まぁ…一応打診はしてみるよ、うん…」ポリポリ
イン「オルソラもイギリス清教に?」
オルソラ「はい……改めて私の伝えたかったこと、それを広めたいと思ったのでございます!それに皆様に救って頂いたこの命…大切にしたいのでございます」
イン「うん…うんっ!頑張ってねオルソラ!!」
上条「これで本当におしまいだな、やっとこさスッキリしたぜ」
神裂「それで…あの…上条当麻…」
上条「…なんだ?」
神裂「今回の事も…今までの事の恩がですね…返したくても返しきれなくて……その……」モジモジ
建宮(あれ…?こんなプリエステス見たことねーのよな……)
五和(まっ…まさか!!)
神裂「私の『身体』を………好きにしてくださいッ!!」バァーーーーーン!!
ステイル「……は?」
イン「ウッソだろお前!?」
五和「アイエエエエ性人!?」
建宮「Oh…my…Gooooooooood!!」ガビーン!
モブ達((((((えっ、何それは…))))))
オルソラ「どういうことでございますか?」キョトン
上条「……知るか」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
神裂「日本の薄い本で勉強しました…私のようなキャラは礼を身体で返すかくっ殺せ!展開になると……それならと、こちらの方法を選んだまでですッ!!」カッ!
イン「お前は何を言ってるんだ」
ステイル(駄目だ神裂……そのジャンルでは日本は未来を行き過ぎているぞッ!!)
上条「………」
神裂「さぁ…好きにしてください!鍛えているからちょっとなら痛いのにも耐えれます……で、でもなるべくなら優しくしてほしいです…情けない話ですが、経験もないもので…」////
上条「…よし、今すぐ取り巻きを連れて帰れ」
神裂「」
ステイル「アワレすぎる……」
イン(このパターンもどっかで見たことがあるんだよ)
建宮「俺、着いてくのやめようかな……」
五和「き、教皇代理……」
オルソラ「おいとまする前に…上条様」スッ
上条「何だ?」
オルソラ「改めて…深く感謝しております、皆様には勿論でございますが特に…上条様には『信じる』ということの大切さ、尊さを教えて頂けましたのでございます」
イン「……オルソラ」
上条「…フン、俺はそんな大層なモン教えた覚えはねーがな」
オルソラ「いえ……上条様のお言葉、わたくしの身も心も救ってくださったのです…だから」スッ…
ギュッ……
オルソラ「わたくし……自身を上条様に捧げたいのでございます」///
上条「……!?」
イン「やっ、やった!!」
ステイル「こ…この展開は予想していないぞッ!?」
神裂「なぜ……なぜ言ってる事はあまり変わらないのにこのシーンはこんなにも美しいのですか……」ヨヨヨ…
建宮「さっきのと一緒にしちゃ駄目よな…」
五和(ライバル……多すぎるッ!なぜだかもっと居る気がするッ!!)ギリッ!
モブ達((((((プリエステス…ないわー…))))))
上条「……ハァ」
グイ…
オルソラ「あっ……」
イン(それでもとうまは…)
ステイル(……ブレないな)
オルソラ「わたくしでは……ダメでございますか?」ウルウル…
上条「前に言ったがおれは無神論者でな、神様とかそれに仕える奴とかにはトコトン相性が悪い……それに」
オルソラ「それに…?」
上条「お前の言ってた『伝えたかった事』を広めるという願い…それはどうする?」
オルソラ「…………」
上条「やると言ったらやる…おれに言えるのはそれだけだ」
オルソラ「…分かりました、上条様らしいお言葉でございますね…わたくしはまた救われてしまいました」クス…
上条「おめーなら不幸に落っこちてる奴らを救えるかもしれねーな…」フッ
オルソラ「……はい!!」グスッ
建宮(…はっ!映画のワンシーン見てたみたいで黙っちまったのよな!!)
五和(うう…なんてロマンチックな)フキフキ
モブ達((((((いいわー…))))))ジーン
神裂「いつか…いつか私もこんなシーンが……」ガクガク…
ステイル「僕が断言しよう、無理だ」
イン「わたしもそう思うんだよ」
上条「……頼むからもう帰れ」
オルソラ(そういえば身体を捧げるって何をすればよかったのでございますかね?) ハテナ?
バァーーーーz__________ン!!
某日、某ビル
カツカツカツ…
???「…んもー!アイツどこに居んのよ!!どうでもいいときはいるくせに肝心な時にいないんだから!」ムカムカ!
???「おやおや、心理定規(メジャーハート)様がお怒りのようだなァ~垣根のヤツ、痛い目をみることになりそうだ」カタカタ…
心理定規「ルドルフ!あんたアイツどこにいるか知らない!?」
ルドルフ「おお~怖い怖い…ヤツなら私用のパソコンルームにいたぞ、アイツめ!おれの新型サイボーグのテストの協力もサボりやがって!」
心理定規「…あんにゃろ~!」グググ…
心理定規(パソコンルームは…あそこね!)
バンッ!
心理定規「ちょっとバ垣根!!あんたこんなとこで何してんのよ!?」
『もー!てーとくおーそーい!!』
垣根「…かーっ!やっぱぜかましちゃんはイカすぜぇ!スカートめくりてえなぁーッ!!」
バァーーーz_______ン!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
心理定規「あんた…何やってんだこらぁああああーッ!!」ガシッ!
垣根「うげっ!?メジャー!!どうしてここがッ!?」
心理定規「業務をほっぽり出してゲームとはいい度胸じゃないの!しかもこれ、
あんたが前バカにしてたゲームでしょ!?」ギギギギギギギギギ
垣根「ぐげげげげげげげ!!い、いや…おれの本名的に名前で呼んでくれるし!アニメ化もしてるしィ!?」
心理定規「そんなに二次元の女がいいか!?コラァーッ!!」ギリギリギリギリギリギリ!
垣根「ウゲーッ!!!」ンパンパ
垣根「ちっ!ちくしょー!!目の前の性格ブス女より数百倍マシだぜこのやろー!!」ホッペツネリー!
心理定規「ひたたたたた!!なんでひゅってこのアフォ男!!」ホッペツネリー!
垣根「ひででででででて!!このブヒュおんなめ!スカタン!!」
…ガラッ!
???「…おいッ!!」
ピタッ
心理定規「じゅ…ジュリアス……」
垣根「えー…シーザーちゃん、これはですね…」
ジュリアス「まったく!痴話喧嘩も大概にしてくれ!大方また垣根のサボりグセにメジャーが怒ったんだろ!」
垣根「なっ、何ィ!?誰が痴話喧嘩なんて…」
ジュリアス「いーから黙って聞けッ!!」クワッ!
垣根「ハイ」
ジュリアス「まったく…メジャー、何か重要な任務要請でも来たんだろう?」
心理定規「そ、そんな…痴話ゲンカなんて///」アタフタ
ジュリアス「………」
心理定規「…きゃー!!☆」
ジュリアス「…メジャー!!」クワワッ!
心理定規「ごっ、ごめんごめん!!その通りよ!上層部から極秘の任務要請があったのよ!!」
垣根「極秘任務だぁ~?おれはめんどっチィーのはやだぞォ!?」
ジュリアス「おまえなあ…」
垣根「上層部のお偉いさんにそこまでやる義理はねーっつーの!!俺たち『スクール』の待遇もたいしてよかねえし、この垣根サマがいるのによお~!!」
心理定規「あんたが作戦サボったりテキトーに終わらせたりするからじゃないのよバカ!!」
垣根「うっ…そ、それでもめんどいのはごめんなんだよーん!やってられっか!」
ザッ…
ルドルフ「しかし『極秘任務』ときたら報酬も破格なんじゃないのかァ~?」ニヤリ
ジュリアス「ルドルフ…確かにこの手の任務には何かデカイ見返りつきかもしれん」
垣根「えぇ~…けどよぉ」
心理定規「しゃーないわね…これを聞けばやる気を出すかしら?報酬は………ゴニョゴニョ」
…ガタッ!
垣根「ぎゃっ、ぎゃにィーッ!?そんなにもらえんのかよッ!?」
ジュリアス「しかも特典つきときたか…信じられんな、作戦の内容はどうなんだ?」
心理定規「まだ情報はないわ…とりあえず私達にどうしてもやらせたいという意思はミエミエだけど」
垣根「即断即決!!やるぜ!その任務!!成功後は大豪遊だぜェーッ!!」
ルドルフ「お前地位のほうはどーでもいいのか…『第二位』のくせに俗物というかなんというか…」
垣根「うるせーやい!おっしゃあ~やる気がムンムン湧いてきたぜェ~…この任務、ぜってー成功させてやんぜ!さっそく準備だおめーら!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ジュリアス「…けっ!しょうがねえな…今回はキッチリやるぞ!」
ルドルフ「フフフ…成功の暁にはこの俺のサイボーグ軍団をさらに強化してやるぜェーッ!!」
心理定規「はぁ~あ、やっとやる気出したわね?」
垣根「俺たち『スクール』ツイてるネ、ノッてるネ~!まってやがれよォ~ッ大豪遊タイムッ!!」ニイッ!
垣根「よし…成功の暁には俺の鎮守府に出資を…」コソコソ
「「「おい」」」
To be continued…
続き
【ジョジョ×禁書】とある奇妙な禁書目録【Part6】
たけーな、おい。