雪乃「由比ヶ浜結衣・・・突然この奉仕部に入って来た女・・・」
雪乃「髪は染めてなにかちゃらちゃらした感じの私の嫌いなタイプの女・・・」
雪乃「馬鹿のくせに私にやたらと慣れなれしく接してくる女・・・」
雪乃「何より毎回私と比企谷くんの間に居座る邪魔な女・・・」
雪乃「なんとしても彼女を奉仕部から排除する」
八幡「・・・雪ノ下?なにブツブツ言ってんだ?」
元スレ
雪乃「由比ヶ浜結衣を奉仕部から追放したい」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1372778462/
雪乃「なにかしら?比企谷くん」
八幡「いやお前さっきからブツブツなんか言ってるからさ・・・」
雪乃「比企谷くん、あなたついに幻聴まで聞こえるようになったのね。良い耳鼻科紹介してあげましょうか?いえ、精神科の方がよろしいかしら」
八幡「おい耳鼻科話ともかく精神科は洒落にならんぞ」
雪乃「そう。あなたに最適なところだと思うのだけれど」
ガラ
結衣「やっはろー!」
雪乃「チッ」
八幡「おう・・・てお前今舌うちしなかったか?」
雪乃「こんにちは由比ヶ浜さん。比企谷くん、さっきから私をからかっているのかしら?それとも本当に精神科にに行くべきかしら?」
結衣「ヒッキーとゆきのん今日も仲良しだね♪」
雪乃「チッ・・・そんことあるわけないわ。こんな捻くれた精神障害者と仲が良くなるなんてありえないことよ」
八幡「・・・・」
結衣「だははーなんかよくわかんないけどゆきのん面白ーい♪」
雪乃「チィッ!」
結衣「え!?ゆきのん?」
雪乃「何かしら?由比ヶ浜さん」
結衣「え・・今なんか舌うちみたいなのが聞こえたんだけど・・・」
雪乃「気のせいよ由比ヶ浜さん。私がそんなことするわけないじゃない」
結衣「そ・・・そうだよね・・・」
八幡(今日の雪ノ下超こええ・・・)
結衣「(ねえねえヒッキー、今日のゆきのんなんだかピリピリしてない?)」
八幡「(俺も思った・・・なんかブツブツ独り言言ってるし・・・)」
雪乃「チィィィィィィィィ!!!!!」
結衣・八幡「「!!!!」」ビクッ
結衣「ゆ・・・ゆきのん?なの?」
八幡「雪ノ下・・・何の冗談だ・・・?」
雪乃「な・ん・の・こ・と・かしら?由比ヶ浜さん、比企谷くん?」
結衣「ゆきのん・・だよね?さっきの・・・」
八幡「さすがにもう幻聴とは言わせないぞ雪ノ下」
雪乃「はぁー・・・どうやら比企谷くんの幻聴は伝染性の疾患のようね・・・由比ヶ浜さんにまで感染しているなんて」
結衣「え!?疾患?感染?」
八幡「その理屈はおかしい」
雪乃「これだから愚民は・・・」
八幡「おい今愚民っつったよな?」
結衣「ぐみん?なにそれ?グミ?」
雪乃「やはり伝染性の幻聴のようね・・・ここにいたら私までうつされてしまいそうだわ」
八幡「やはりその理屈はおかしい」
雪乃「とりあえず由比ヶ浜さん、出て行ってもらえるかしら」
結衣「え!?な、なんで!?ゆきのんどうしちゃったの?」
八幡「は?何言ってんだ雪ノ下?」
雪乃「聞こえなかったの?由比ヶ浜さん、出て行ってもらえないかしら?」
結衣「え?出ていけ?え?」
八幡「おい雪ノ下。悪ふざけにも程があるぞ。なんでってそんなに由比ヶ浜に厳しく当たるんだ?」
雪乃「厳しく?私としてはいつも通りの対応なのだけれども。」
八幡「そんなわけねーだろ。俺にだけ厳しいならともかく、由比ヶ浜にまでこんなに厳しいなんて。お前じゃないみたいだ」
結衣「ヒッキーいいよ・・・きっとゆきのん今日は虫の居所が悪いんだよ・・・私帰るね・・・」
八幡「由比ヶ浜・・・じゃあ俺も帰るわ」
雪乃「!」ピク
結衣「いいよヒッキー!そんな・・・」
雪乃「そうよ比企谷くん。あなたは帰る必要ないわ。それに部活はまだ終わっていないのよ」
八幡「いいや帰るわ。正直雪ノ下、お前には失望した。そんな奴だとは思わなかったわ。じゃあな、行くぞ由比ヶ浜」
結衣「あ、うん・・・じゃあねゆきのん・・・」
雪乃「え・・・ちょっと・・・」
ガラガラ ピシャッ
雪乃「・・・」ポツーン
雪乃「・・・」
雪乃「なんでこうなるんだよ!」バゴーン
雪乃「あの泥棒猫が!!!」ドゴーン
雪乃「あの鈍感根暗野郎も!!!」バキーン
雪乃「クソ!!!」ガシャーン
雪乃「・・・」
雪乃「・・・」
雪乃「ふぅ・・・」
雪乃「私としたことが・・・少し事を急ぎ過ぎた様ね・・・」
雪乃「もっとじっくりやるべきだわ・・・」
雪乃「そうよ・・・」
翌日
雪乃「来ないわね・・・」
翌日
雪乃「今日も来ないのかしら・・・」
翌日
雪乃「・・・」
翌日
雪乃「・・・」プチ
雪乃「あのクソあまああああああああああああああああああ」ガシャーン
雪乃「フーフー」
雪乃「これは想定外ね・・・」
雪乃「どうしてくれようかしら・・・」
雪乃「比企谷くん、ちょっと」
八幡「雪ノ下・・・」
雪乃「聞きたいことは色々あるけれども。なぜ部活に来ないの?」
八幡「なんで来ないのって・・・お前わかんないのか?」
雪乃「質問に質問で返さないでくれないかしらこの愚図」
八幡「はぁ・・・雪ノ下、お前自分がおかしいって自覚ないのか?」
雪乃「おかしい?心外ね。特にあなたに言われるのは」
八幡「駄目だこりゃ・・・すまんな雪ノ下、今日も部活いけねーわ」ダ
雪乃「ちょ、待ちなさい比企谷くん!」
雪乃「何なのよ・・・私がなにをしたというの・・・怪しいわ、尾行が必要ね」
八幡「由比ヶ浜、行くか」
結衣「うん・・・」
八幡「さっき雪ノ下に話しかけられた」
結衣「・・・どうだった?」
八幡「話にならなかった・・・」
結衣「そっか・・・どうしちゃたんだろゆきのん・・・」
雪乃「あの泥棒猫いったい何をしているのかしら?」ピキピキ
雪乃「比企谷くんをたぶらかしてどうするつもりなのかしら」ギギギ
雪乃「・・・」
翌日
結衣「やっはろーヒッキー」
八幡「うす」
結衣「今日は、どうする?」
八幡「あの調子じゃなぁ・・・」
下駄箱
結衣「痛っ!」グサ
八幡「ど、どうした!」
結衣「うぅ・・・上履きに画びょうが・・・」
八幡「誰がこんなことを・・・」
雪乃「・・・」ジー
八幡「とりあえず保険室に行くぞ」
結衣「うん・・・」
雪乃「チッ」
教室
八幡「とりあえず由比ヶ浜を保険室の置いてきたけど・・・由比ヶ浜にあんなことする奴って・・・」
ガヤガヤ ガヤガヤ
八幡「ん?なんか騒がしいな」
ガラ
八幡「こ、これは!?」
葉山「いったい誰がこんなことを・・・」
戸部「つーか今時机に花瓶ってありえないっしょ!」
三浦「結衣の机にこんなもん置きやがって・・・マジゆるさねー」
八幡「どうなってんだ・・・」
雪乃「・・・」ジー
葉山「まぁ気を落とさないで」
戸部「気にすることないっしょ!」
結衣「・・・うん」
三浦「安心しな、私が犯人とっちめてやっから」
八幡(結局保険室から戻ってきた由比ヶ浜は今日1日ずっと俯いたままだ・・・)
八幡(由比ヶ浜の上履きに画びょうを仕込み、机の上に花瓶を設置した犯人・・・)
八幡(正直、心当たりがある・・・)
八幡(それは由比ヶ浜も同じだろう・・・)
放課後
結衣「ヒッキー・・・」
八幡「ああ、分かってる」
ガラ
雪ノ下「あら、こんにちは比企谷くん。と、誰だったかしら」
結衣「ゆきのん・・・」
八幡「おい雪ノ下、どういうことだ」
雪ノ下「何のことかしら?」
八幡「とぼけるなよ。お前だろ、画鋲も花瓶も」
雪ノ下「なぜそんなことが言えるの?証拠はあるのかしら?」
八幡「証拠なんてねえよ。でも由比ヶ浜にあんなことする奴お前しかいないだろ」
雪ノ下「あら、ずいぶんと結衣がはんさんのこと買い被っているのね。学校中探せば一人や二人彼女を嫌っている人くらい見つかるんじゃないかしら?」
八幡「ああ、探した結果お前しかいなかったよ・・・」
八幡「由比ヶ浜はな、八方美人でな、人一倍空気が読めてな、絶対に敵を作らない人間なんだよ。
校内一のひねくれ者の俺にだって、校内一の高嶺の花のお前にだってわけ隔てなく接してくれるんだよ。
そんな聖母みたいな奴を嫌うような人間はいない。ただ一人お前を除いてな。なんでお前が由比ヶ浜をここまで
嫌っているかは知らないが、これ以上由比ヶ浜に何かしようと思っているなら俺が許さない」
結衣「ヒッキー・・・」
雪乃「・・・」ピキ
八幡「おい、なんとか言ったら」
雪乃「・・・ザケンナ」
八幡「あ?なんだって」
雪乃「ふざけんな!!!!!」ドンッ
八幡・結衣「「!!」」
雪乃「黙って聞いてらy好きかって言いやがってよお!!!!!!!」ドゴーン
八幡「ちょ、雪ノ下、おお落ちつけ」
雪乃「なぁぁにが八方美人だああ??なぁぁにが空気が読めるだああ???ちゃらっちゃらした格好しやがってよお!!!!」
結衣「ヒィ!」ガタガタ
雪乃「ただの風見鶏じゃねえがこのクソビッチが!!!!校内一のひねくれ者と仲良しぃ?校内一の高根の花と仲良しぃ?ふざけんじゃねーよ!!!!」
八幡「はわわわわわ」
雪乃「私に馴れ馴れしくべったべたしてきやがってよ!!!!!きっもちわりーんだよこのブス!!!」
結衣「ぶ・・ぶす!?」
雪乃「大体なんでてめえ奉仕部に居座ってんだよ!!!!たかが相談者風情が舐めたことしてんじゃねえよ!!!!!!」
八幡「あばばばばば」
雪乃「そこのクソ童貞野郎もだよ!!!!!なーにが俺は友達なんていらないだこら!!!!!カッコつけてんじゃねーよ!!!!」
八幡(俺もかよー)
雪乃「私がどんだけセッ○スアピールしても見向きもしないでよ!!!!そんなに牛みたいな乳が好きかこのド変態が!!!!!!!」
八幡「」ガビーン
雪乃「あああああイライラする!!!!!元は私一人で静かにやってた部活だってのによお!!!!!!あの糞三十路教師が余計なことしやがって!!!!」
平塚「クシュンッ」
雪乃「あああああああああああああああ私の平穏な心をかえせええええええええええええええええ!!!!!!!!!」ガタ
八幡「お!おいそんなもん持ちあげんな!あぶない!」
結衣「いやああああああ」
雪乃「ぎえええええええええええええええええええええ!!!!!!!」
ガラ
???「そこまでだ!」
八幡「お、お前は!?」
材木座「遅れてすまない友よ。さあ悪霊よ!我が相手だ!」
雪乃「うがあああああああああああああ今度は中二デブかああああああああああああ!!!!!!!」
材木座「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、覇!悪霊退散!!!」グワ
結衣「キャアッ!」
八幡「うおっまぶしっ」
雪乃「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ」シュワシュワ~
それからのことはよく覚えていない
ものすごい閃光とともに雪ノ下は消滅し、そこで俺たちも気を失ってしまった
材木座の話によると雪ノ下雪乃は存在そのものが悪霊だったらしい
このよの時空に干渉し本来存在しない人間となって現れる
その際人々の記憶や世界にあたかも初めからいたかのような改変をするらしい
雪ノ下雪乃が消えた際世界に存在した雪ノ下の記憶と痕跡はすべて消えた
俺達三人の記憶を除いて
戸塚「」ジー
八幡&結衣
ワイワイキャッキャウフフ
戸塚「」ジー
戸塚「由比ヶ浜結衣をこの世から消したいな」ボソ
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」
完