1 : ◆aKZmxL4TCc - 2015/01/22 22:20:30.20 /6Q6BVcU0 1/400※艦隊これくしょんのSSです。
※安価またはアンケートはある予定。
※荒らし、批判、コメ上の喧嘩等はやめてください。
※口調崩壊、性格崩壊はしていないはず。
※過去作の鎮守府とは別のお話。
※誤字脱字、駄文、妙なところで改行あり。(地の文は少な目)
上記のことを踏まえてそれでもかまわないという人はどうぞ。↓
温かい目で見ていただければ幸いです。
元スレ
【艦これ】提督「この平和な鎮守府の日常」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421932829/
2 : ◆aKZmxL4TCc - 2015/01/22 22:22:12.77 /6Q6BVcU0 2/400【過去作品】
・1作品目:【艦これ】木曾「スキンシップをしてこない提督」
http://ayamevip.com/archives/42192082.html
・2作品目:【艦これ】青葉「仮面をつけた提督」
http://ayamevip.com/archives/42192852.html
・3作品目:【艦これ】神通「優しすぎる提督」
http://ayamevip.com/archives/42194547.html
・4作品目:【艦これ】間宮「四季を愛する提督」
http://ayamevip.com/archives/42254917.html
・5作品目:【艦これ】空母ヲ級「私ヲ救ッタ提督」(BADENDあり)
http://ayamevip.com/archives/42443615.html
リンクできない人は検索してください。
【着任】
とある島国の海沿いのどこかにある煉瓦造りの古い建物。その建物の扉の前に、1人の男が立っていた。
提督「ここが、第参鎮守府…俺が着任する鎮守府か…」
??「あの~…」
提督「ん?君は…確か…」
吹雪「はい!初めまして、吹雪です!よろしくお願いします!」
提督「ああ。俺が、この第参鎮守府に新しく着任する提督だ。よろしく頼む」
吹雪「はい!」
提督(…こんな幼い子が艦娘?セーラー服とこの背丈から、年齢は大体小学生高学年から中学生ぐらいか…?)ジロジロ
吹雪「あの…提督?何か…?」
提督(あれ…?こんな小さい子を海軍で働かせるって、犯罪じゃね?)
【続く】
【身の上】
鎮守府の執務室。
提督「えーと、君は本当に深海棲艦と戦えるのか…?」
吹雪「当たり前です!私だって艦娘なんですから!それと、私のことは『君』じゃなくて、『吹雪』って呼んでください」
提督「ああ、じゃあ吹雪。君は見た目から察するに歳も幼いし、それゆえに実戦経験も少ないと思う。それでも、大丈夫なのか?」
吹雪「言いたい放題ですね…。ですが、私は正式な艦娘です。私の戦闘の経験は、過去に軍艦であった頃の記憶がそのまま残っています。ですから、ある程度実戦経験は積んでいるのと同じです」
提督「…そうか、よかったよ」
吹雪「そう言えば、提督は海軍学校を卒業したんですよね?」
提督「当たり前だ。じゃなきゃ、海軍の提督なんかに就けないし」
吹雪「ちなみに…学生時代の成績って、どれくらいだったんですか?」
提督「学年でワースト3位」
吹雪「…OH」
【続く】
【それから】
提督が着任してからしばらくは、吹雪に艦娘、深海棲艦、海の戦い等の基本的なことをみっちりと叩きこまれて、人並みには仕事をこなせるようになった。
そして着任から2年。第参鎮守府は100人を超える大所帯となった。
鎮守府からは常に笑い声が絶えず、平和なところだった。
そこで、提督はある悩みに直撃する。
クイニゲダー!
ギンバイダー!
パパラッチダー!
提督「トラブルが多すぎる…」
【続く】
【1日1人、キャラ紹介】
《提督》
本作の主人公。年齢は20代前半。海軍学校時代は学年ワースト3位という位い頭が悪かったが、吹雪にいろいろ教えてもらって人並みに仕事をこなせるようになる。普段はだらけてふざけている様子が目立つが、戦闘の時は真剣になる。
その性格から、艦娘からの信頼も厚い。
好きな言葉は「石橋を叩いて渡る」。
【疑惑】
朝の朝礼。
皐月「司令官!相部屋の文月が具合が悪いって言って、それで朝礼には出られないって…」
提督「…そうか、文月は体調不良か…」
皐月「うん…」
提督「…皐月、文月は本当に体調不良なのかな?」
皐月「な、何言ってるのかな!?」アセアセ
提督「文月は、あまり早起きなどは得意ではないが、病気になったことはほとんどない。そんな文月が、具合が悪くて朝礼に出れないなんて逆に怪しい。大方、起きれないから体調不良で出れないってことにして、とでも頼まれたんだろう?」
皐月(やっば…ばれてる…)
提督「皐月、お前は仲間のために一生懸命戦い、そして『ウソなんてつかない』優しくて真面目な奴だって信じてる」
皐月「…う、ウソなんてついてないよ…」ダラダラ
提督「そうか、なら俺はそう言うお前を信用するよ?本当に、文月は体調不良なんだね?」
皐月「……ごめんなさい。ウソです。文月が、眠くって起きられないから具合が悪いってことにして、って」
提督「あいつ!」
そして、提督は朝礼進行を赤城に任せ、提督自身は文月の部屋に押し入り、30分間正座させて説教をしました。
【続く】
【球磨型】
木曾「なあ提督…ちょっと相談があるんだが…」
提督「何だ?」
木曾「俺の姉貴たちの事なんだが…」
球磨『クマー!』
多摩『にゃあ』
北上『駆逐艦うざー』
大井『北上さーん!』
木曾「まともじゃないのばっかで…俺、どうすればいいと思う?」
提督「…眼帯に俺っ娘、黒いマントでおよそまともに見えないお前が言ってもな…」
木曾「…かっこいいだろ…?」
提督「そうだが、中二臭い」
木曾「」ガーン
【続く】
【映画】
陸奥「ねえ長門姉」
長門「何だ?」
陸奥「今日は非番で用事もないし、映画でも見ない?」
長門「ああ、構わんぞ」
陸奥「映画は長門姉が選んでいいから」
長門「では、『ダイ・○ード』を―」
陸奥「それはやめてぇ!もっと、別のにして!」
長門「む?なら、『ミッション・イン・○ッシブル』を…」
陸奥「だから、そう言うのはやめてぇ!もう、私が選ぶから!」
長門「だが、私が選んでいいと―」
陸奥「いいから!選ばせて!」
その後2人が見たのは恋愛系の映画だった。
【陸奥「爆発ドッカーン系は、トラウマなのよ…」】
【1日1人、キャラ紹介】
《吹雪》
吹雪型駆逐艦一番艦。提督の初期艦。健気で献身的、そして家庭的というTHE女の子な性格だが、個性的すぎる艦娘達のせいで最近目立たなくなってしまい落ち込んでいる。だが、最近改二が実装されて機嫌がよくなった。この鎮守府で提督のことを最も尊敬している。好きな言葉は『備えあれば憂いなし』。
【幸せ】
扶桑「はぁ…空はこんなに青いのに…」
提督「どうしたんですか?急に」(※扶桑等特定の相手には敬語を使う)
扶桑「いえ…私って、他の娘に比べて運が低いでしょう?だから、戦いではよく被弾するし、日常でもついてないし…。昨日なんて、お財布を失くしてしまって…。それで、憂鬱だな、って」
提督「それは…残念でしたね…すみません、こんなことしか言えなくて」
扶桑「いえ、お気になさらず」
提督「…そうだ」ゴソゴソ
扶桑「提督?」
提督「はい。これ、よかったら受け取ってください」スッ
扶桑「…お守り、ですか?」
提督「こんなもの、何の足しにもならないと思いますけど…。少しでも、貴女に運がつけばいいなって思って」
扶桑「…私なんかに…ありがとうございます」
提督「いえいえ」
扶桑「…提督、私、今はほんの少しだけ、幸せです」
提督「…それはよかったです」
その後、扶桑が戦闘で被弾する回数は少し減り、日常の不幸も少しだけ減った。
【END】
【響き】
響「失礼するよ、司令官」ガチャ
提督「おう、どうした?」
響「私達、第六駆逐隊がオリョール海出撃から帰ってきたよ」
提督「そうか、どうだった?」
響「旗艦の暁が中破して、ドッグに行ってる。だから、代わりに私が報告に来たんだ。雷と電は無事さ」
提督「被害はそれだけか…。よかった」
響「それと、私はMVP判定をもらったよ」
提督「お、やったじゃないか!じゃ、ご褒美に間宮のタダ券をプレゼントしよう」
響「Cпасибо(スパスィーヴァ:ありがとう)、司令官」
提督「そう言えば、響はMVP取ったの初めてだよな?」
響「そう言えばそうだね」
提督「どうだ、感想は」
響「…MVPか、いい響きだ。嫌いじゃない」
提督「名前が"響"なだけに、いい"響き"ってか?…なんて―」
響「……(氷のように冷たい目線)」
提督「すまん」
【END】
【殺し文句】※2レス続きます
―執務室―
提督「参ったな…ここ一か月で資材の中でもボーキの減りが特に激しい」ポリポリ
吹雪「そうですね…。四つの資材の中でも、ボーキサイトだけが一番少ないです」
提督「空母が増えた事で、艦載機整備や開発も増えたからなぁ…」
吹雪「遠征任務でボーキサイトの輸送を急いでいますが、ウチには赤城さんがいますからね…」
提督「あの、ボーキサイトの女王め…。最近、出撃してもいないのにボーキを食ってる、って報告をたびたび聞くな」
吹雪「そう言えば、深雪から『赤城さんが倉庫からボーキを運び出そうとしているのを見た』って聞きましたけど…」
提督「何だと?」
吹雪「それで深雪が『そのボーキをどうするんです?』って聞いたら、赤城さんが『こ、これは提督に工廠へ運ぶように、言われたのよ!』って返したそうです」
提督「俺、そんな事頼んでないんだが…」
吹雪「…あー、ギンバイですか」
提督「…頭に来た。ちょっと、アイツに一言言ってくる」
吹雪「お説教ですか?」
提督「それよりももっといい言葉がある」ニヤリ
―鎮守府食堂―
赤城「……」ムシャムシャ
提督(あいつ…やっぱりボーキをこんなトコで食ってやがる…。他の娘がいないのをいい事に…)
赤城「ん~♪美味しい♪」モキュモキュ
提督「やあ、赤城」
赤城「ひぃぇっ!?提督!?」ビクッ
提督「あー、怒らないから。食べてて食べてて」
赤城「は、はぁ…(あれ?怒られない?)」
提督「……」ニコニコ
赤城(…まあ、怒られないなら好きなだけボーキを食べちゃいますけどね♪)モグモグ
提督「…赤城」
赤城「ふぁい?ふぁんでふか、ふぇいふぉふ?(はい?何ですか、提督?)」
提督「…そんなにボーキばっか食ってると、ボーキの供給止めるぞ」ボソッ
赤城「ご馳走様でした」カチャ
その後3日間、赤城はボーキのみならず普通のご飯のお代りを止めた。
【提督「たった3日間かよ…」】
【1日1人、キャラ紹介】
《赤城》
赤城型正規空母一番艦。戦闘での腕は確かだが、戦闘で負傷する度に長時間の入渠と大量のボーキサイトを補給するため、ほとんど怠けているイメージが強い。最近では、出撃していないのに勝手にボーキサイトを食べるまでに意地汚くなった。しかし根は心優しく、大らかである。ミッドウェー海戦のトラウマか、『慢心』『誘爆』といった言葉が嫌い。
好きな言葉は『油断大敵』。
【飲兵衛の姉】
提督「…なあ飛鷹」
飛鷹「何かしら?提督」
提督「飛鷹ってさ、お酒よく飲む?」
飛鷹「急にどうしたの?」
提督「いやさ、お前の妹の隼鷹ってよく酒飲むじゃん?だから、姉のお前はどうなのかなって」
飛鷹「そうね…、私は隼鷹ほどじゃないけど飲むわよ」
提督「ほ~…意外というかやっぱりというか」
飛鷹「それに、私が飲むのは隼鷹の飲む焼酎とか熱燗とかの日本酒じゃなくて、ウイスキーとかワインとか、外国の酒よ」
提督「へえ、そこは上品な飛鷹らしいね」
飛鷹「だって元商船だもの、私」
提督「それを言ったらお前の妹もそうなんだが。それは置いといて、日本酒とかは飲まないのか?」
飛鷹「そうね。飲まないわけじゃないけど、ウイスキーには日本酒とかとは違った味わいがあるから、私はウイスキーの方が好きよ。でも、もう一回言うけどお酒は隼鷹ほどは飲まないわ」
提督「そっか……じゃ、俺の部屋に保存してある日本酒が日に日に減っていってるのは隼鷹とか飲兵衛連中のせいか」
飛鷹「…私はやってないわよ。愚妹がすみません」
提督「禁酒令でも出そうかね」
その後、提督の私室から日本酒を盗んでいったことを白状した隼鷹、千歳には1週間の禁酒令が提督から宣告された。
その時の2人の表情は絶望に満ちていたという。
那智「…私は参加しないでよかった…」
【END】
【メガネっ子】
―海域攻略時―
提督「鳥海、ここを攻略したいんだが、どういう編成にしたら効率とか燃費とかがいいだろうか」
鳥海「そうですね…、私が思うにここは重巡洋艦の娘達に火力を重視した装備を搭載させて、それから正規空母の方を1人減らして、軽空母の方を1人編入すれば、ボーキサイトの消費と燃費も抑えられます。さらに、戦艦は1人にして、軽巡洋艦の娘を2人ほど入れれば、さらに燃費は良くなります」
提督「そう言うことか、ありがとう」
―レア装備開発時―
提督「鳥海!あの装備が開発できないんだが、どうすればいいんだ!?」
鳥海「ちょっと、開発レシピを見せてください。…ああ、鋼材が少し多めですね。ここは、鋼材の量を少し減らした方がもう少し捗りますよ」
提督「どもー!」
―近代化改修―
提督「ふーむ…どの娘を強化すればいいか…?鳥海、なんかいい案ある?」
鳥海「それでしたら、夕立さんなどどうでしょうか?彼女は既に改造を2回終えていますし、火力は駆逐艦の中でも屈指の数値です。この娘でしたら、今後の艦隊の戦力にもなり得るでしょう」
提督「いやー、いつもありがとう!」
鳥海「提督、少しお聞きしたいんですが…」
提督「何?」
鳥海「…何故、少し頭を使うような状況になると私を頼るのですか?」
提督「いや、お前ってさメガネかけてるでしょ?だから、頭よさそうだよなーって」
鳥海「…それは偏見です。それに、眼鏡の方なら大淀さんとか霧島さんとかいるでしょう」
提督「だって、大淀はいつも任務通達とかで忙しいし…それに霧島は…」
鳥海「…何です?」
提督「…なんだかんだであの金剛の妹だし」
鳥海「…何となく、わかってしまいます…」
【 霧島「偏見ですっ!」金剛「その通りネー! 】
【犯人はあいつだ】
―執務室―
長門「提督。これより、長門、加賀、利根、筑摩、飛鷹、夕張、以上6名の第1艦隊は、珊瑚諸島沖に出撃する」
提督「全員、燃料の補給は大丈夫か?」
加賀「問題ありません」
提督「損傷は全て治っているな?」
利根「大丈夫じゃ!カタパルトもばっちりじゃ!」グッ
提督「そこは心配だが…他の3人は大丈夫か?」
筑摩「ええ。利根姉さんが大丈夫なら私も大丈夫です」
飛鷹「私もOKよ」
夕張「珊瑚諸島沖のデータもばっちりです!」
提督「そうか、了解。全員、健闘を―」フッ
突然、椅子に座っていた提督の姿が消えてしまった。
長門「なっ!?提督が消えたぞ!?」
加賀「ど、どういうことですか!?」
利根「神隠しにでもあったのかのう!?」
提督「いやー、すまんすまん」ガチャ
そんな風に狼狽えている6人の背後にあったドアが開き、そこから入ってきたのは何と提督だった。
筑摩「ひぃ!?て、提督!?何で、なんでぇ!?」
飛鷹「ちょ、どういうことよ!?」
提督「あー…ちょっと飛ばされた」
夕張「どこに!?」
【 エラー娘「通信エラーが発生しました!」テヘペロ 】
【やっぱりお嬢様】
―執務室―
提督「桜か…もうそんな季節だな…」
提督が緑茶を飲みながら窓の外の桜の木を見ていると、ドアがノックされる。
提督「どうぞ」
熊野「失礼しますわ、提督。休暇での旅行から帰ってきました」ガチャ
提督「おう、熊野か。お帰り。どうだった、吉野の桜は?」
熊野「とても綺麗でした…。あのような景色は、またいつか見てみたいものですわね」
提督「そんなに良かったのか」
熊野「ええ、とても。提督、貴方も一度は見た方がよろしくてよ」
提督「…そうだな、今度、鎮守府の皆で見に行くか。今年は無理だけど…」
熊野「それより提督、お土産ですわ」スッ
提督「お、ありがとう。これは…桜餅か?」パカ
熊野「ええ。向こうで食べて美味しかったので、買って参りました。他の皆さんにはお菓子を用意してあります」
提督「丁度良かった。お茶請けが欲しかったんだ。それに、皆も喜ぶだろうな」
そう言いながら提督は桜餅を1つ食べてみようと手を伸ばしたところで、少し気になったことがあったので熊野に聞いてみた。
提督「ちなみにこの桜餅…4つでいくら…?」
熊野「4000円ですわ」
提督(こんの…お嬢様め!)
【END】
【ダウナーコンビ】※2レス続きます
―駆逐艦娘寮・望月の部屋―
初雪「……(マンガ読んでいる最中)」ペラペラ
望月「……(マンガ読んでいる最中)」パラパラ
初雪「…望月、お菓子取って…」
望月「あいよー」サシダシ
初雪「…ありがと」ポリポリ
初雪「……」ペラペラ
望月「…あ、初雪、そこのマンガ取ってー」
初雪「…ん」サシダシ
望月「どもー」ウケトリ
初雪「……」ペラペラ
望月「……」パラパラ
初雪「…外は、いい天気…」
望月「…あー、そうだねぇ。雲一つない青空、春を感じさせる風、いい気分だねぇ」
初雪「…眠い、昼寝しよう」ゴロン
望月「さんせー」ゴロン
初雪「…こんな昼下がりには、やっぱり昼寝…ZZ」
望月「ホントだよねー。こんないい天気の日に昼寝しないなんて、もったいないよねー…ZZ」
初雪「……」クークー
望月「……」スースー
―3時間後、執務室―
提督「…で、結局寝すぎて出撃とか演習を忘れた、と」
初雪「…はい」セイザ
望月「…その通りです」セイザ
提督「アホ!」
【END】
【ラジコン】※2レス続きます
―執務室―
提督「そう言えば空母って、自分の艦載機を自在に操るよな」
赤城「そうですね」
加賀「操る方法は言葉を呟いて操作する方法とか、艦載機の妖精と意識をリンクさせて飛ばす方法とかがあります。因みに、私と赤城さんは後者の方です」
提督「そっか、意識をリンクさせるってことは、艦載機を操縦しているのと同じだよな」
赤城「まあ、そうですね」
提督「つまりは、飛行機とかの操縦も得意ということか?」
加賀「そうですね…」
提督「じゃ、このラジコン飛行機とかも自在に飛ばせるのか?」
赤城「多分できますけど…」
提督「じゃ、試しにやってみる?運動場で」サシダス
加賀「いいんですか?」
赤城「じゃ、早速やってみます!」
提督「説明書とかはその箱の中にあるから」
加賀「分かりました」
提督「あ、それ高い奴だから、壊すなよ!…まあ、加賀がいるから大丈夫か」
―数十分後、執務室―
ラジコン「」タイハ
提督「」
赤城「誤って木にぶつけてしまいました…やはり、艦載機とは勝手が違いますね…」
加賀「すみませんでした、私が少し目を離したスキに、赤城さんが…」
提督「…俺の、20万の結晶が…」
赤城「…提督、お詫びと言っては何ですが…烈風を―」
提督「いらんわ!」
【 加賀「では、彗星を―」提督「種類を変えればいいってわけじゃない!」 】
【1日1人、キャラ紹介】
《加賀》
加賀型正規空母一番艦。いつも冷静沈着で表情を表に出さないが、ただ感情表現が苦手なだけ。本当は感情表現豊かな方。
五航戦の翔鶴と瑞鶴を毛嫌いし、赤城の事をとても信頼している。常に規律と秩序を守り、自分にも相手にも厳しい。
そして提督の事は上司として『も』尊敬している。
好きな言葉は『鎧袖一触』。
【北上さん】
春の昼下がり、今日は非番の北上は鎮守府の遊歩道を散歩していた。
北上「いや~、いい天気だねぇ~。独り言が自然と出てくる位いい気分だ~」
キャイキャイ
北上「ん?あれは……げ、駆逐艦の子だ」
ワイワイ
北上「…遊んでいてこっちには気づいていないな…?見つからない内に遠ざかろう…」
キャー!!
北上「…お?何だ?」
ダイジョウブ!?イ、イタイヨ…
北上「ただ事じゃなさそうだな…、しょうがない。助けるとするか。おーい!」
睦月「あ、北上さん!」
北上「どしたの、ただ事じゃなさそうだけど」
如月「それが、皆で鬼ごっこしていたら文月ちゃんが転んじゃって…」
文月「…痛いよぉ~…」グスッ
北上「あーもー、そのくらいの擦り傷でみっともない…。ほら、消毒するから、動かないでー」ゴソゴソ
文月「ふぇ?北上さん、私達駆逐艦の事嫌いなんじゃないの…?」
北上「そんなこと言ってられる場合?私達は仲間なんだから、困っていたら助けてあげるのは当然の事っしょー?」
文月「北上さん…ありがとう」
北上「この程度の事で、お礼なんていらないよ。ほら、消毒するから。ちょっと沁みるけど、我慢してねー」
文月「うん…」
大井「…北上さん…ステキ…ッ!」
【END】
【対空特化】
―執務室―
提督「渾作戦で見つけた娘の整備が終わって、そろそろ正式に挨拶に来るはずだけど…」
??「失礼致します!」コンコン
提督「どうぞー!」
秋月「秋月型防空駆逐艦、一番艦、秋月。ここに推参致しました!お任せ下さい!」
提督「ああ、よろしく。この鎮守府を代表して、君を心から歓迎するよ」
秋月「ありがとうございます!」
提督「じゃ、早速君のデータを見せてもらおうかな…っと」カサカサ
提督「ほぉ…対空値が凄い高いな…」
秋月「はい!私は、対空に特化した駆逐艦ですので、艦載機の殲滅はお任せ下さい!」
提督「…艦載機の殲滅、か」
秋月「…提督?」
提督「秋月…。1つだけお願いがあるんだが…」
秋月「はい、何でしょうか?」
提督「…君は空母寮に行かないでくれ。頼む」
秋月「へ?何ででしょうか…?」
提督「そんな事したら…」
龍驤『ひい!?空母の敵や!』
加賀『敵の艦載機のみならず、私達の艦載機も根こそぎ滅ぼすつもり…?』
飛龍『艦載機が無くなったら、多門丸の顔に泥を塗っちゃう!』
提督「…空母連中が泣くし」
秋月「?」
【END】
【キャラ付け】
川内「夜戦だー!夜戦ー!」
那珂「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!よっろしくぅー!」キュピーン
神通「川内姉さん、那珂、少しお静かにして下さい…皆さんが迷惑そうですよ…」
―川内・神通の部屋(川内は提督からの説教中の為神通のみ)―
神通(はあ…毎日毎日、姉さんと那珂を宥めるのは疲れますね…)
神通(私は…、川内姉さんの事も那珂の事も性格を含めて好きですけど、少しは自重して欲しいです…)
神通(でも、あの2人に"テンションを少し自重して"、って言っても無理でしょうし…)
神通(…三姉妹の内長女と三女が少し変わった性格なら、最後の次女の私も新しいキャラをつけなければならないのでは…?)
―翌朝・執務室―
提督「―と言うのが今回の作戦だ。川内型のお前達3人には、交代で艦隊の旗艦をしてもらいたい」
川内「了解!」
神通「はい!」
那珂「オッケー!」
提督「で、今回の作戦に当たって、何か質問はあるか?」
神通(提督が私に聞いてきたら、あの言葉を言うしかない…!)
提督「神通、何か質問はあるか?」
神通「はいぃ!?」
提督「いや、真剣そうな表情で作戦を聞いていたし、いつもお前は作戦要綱を説明した後質問をしてくるから、あるのかなーって」
神通(言います…!)
神通「……つ」
提督「つ?」
神通「…つまんねーこと聞くなよっ!!///」ビシィ
提督・川内・那珂「!!?」
神通「……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ///」
【 提督「キャラ付け?訓練が厳しいのはキャラじゃないのか?」神通「え?そんなに厳しいですか?」 】
【駆逐艦離れした駆逐艦】
―執務室―
提督「うーん…」
不知火「何でしょうか?不知火に落ち度でも?」
提督「いや、不知火って何だか駆逐艦離れしているよなあ、って思ってさ」
不知火「そうでしょうか?私は別に、大人のように振舞っているつもりはありませんが」
提督「そうなのか…。だけど、そんな大人な感じでいると、何だか違和感を感じるんだよな…」
不知火「違和感…ですか?」
提督「ああ。不知火、お前は可愛いんだけど―」
不知火「!?」
提督「あくまで子供として可愛いわけで、そんな子供に大人の口調は合わないって言うか、何と言うか…」
不知火(指令が私の事を可愛いって…うわああああああ///)
提督「つまり、だ。不知火はまだ姿は子供だから、そんな大人の口調は似合わないと思うぞ。もっと子供らしく振舞う方が可愛いと思うぞ」
不知火「…そうですか///」
―休憩室―
不知火(…もっと子供らしく、ですか…)
陽炎「あ、お帰りー。秘書艦の仕事はどうだった?」
不知火(やってみますか…)
不知火「うん!何だか、すっごく難しかったぁ!」ニコッ
陽炎「!?」
黒潮「うわぁ!何か、いつもはオバハン臭い不知火が子供っぽい笑顔でそんな口調で喋ると気持ち悪いわ!」ヒキッ
不知火「表へ出なさい。その根性を叩き直します」ギロッ
【 陽炎「あの時の不知火の笑顔…私が男だったら惚れてたわ…///」 】
【毛量】
―執務室―
提督「そろそろ、綾波の改造が終わる時間だよな…」
コンコン
提督「どうぞー!」
綾波「失礼します!綾波、改造が終了して、改二になりました!」ガチャ
提督「おお、おめでとう!これからも頑張ってくれよ」
綾波「はい、ありがとうございます!」
提督「それにしても…髪長ぇな…」マジマジ
綾波「そうですね…正直、こんなに長くなるとは思いませんでした」
提督「切ったりはしないのか?」
綾波「一応ポリシーなので、このままにしておきます」
提督「でも、髪が長いと色々大変だよなぁ」
綾波「でも、これは私が強く慣れた証です。だから、このままにしておこうと思います」
提督「そっか…、分かった。ていうか、その髪の毛の長さはウチの艦隊1だろうな…」
綾波「そうですね…。でも、私より長い髪の人はまだいるかもしれませんけどね」
提督「そうかな…。いないと思うけどな…」
―数日後・執務室―
初春「駆逐艦・初春、改造が終了し、改二になったぞよ。なんぞ、めでたいのう」モッサモサ
提督(いちゃった)
【END】
【憲兵さん】※地文・2スレ以上続きます
―執務室―
提督は1人で書類を片付けていた。いつもは秘書艦も一緒に手伝うはずだが、今秘書艦の加賀は工廠へ行って、新装備を開発している。
提督(書類処理だるい…。仕事が一段落したら、加賀と一緒に≪甘味処・間宮≫に行こうかな…?)カリカリ
コンコン
提督「どうぞー!」
??「失礼する!」ガチャ
入ってきたのは、提督より少し年上な感じの男。上下がモスグリーンの軍服に、同色の制帽を被った屈強そうな男。その男の制服に、提督は思った。
提督(憲兵か…?俺のロリコンな知り合いも、何度かこいつらのお世話になったって言ってたな…)
提督「憲兵さんですか。何の御用ですか?」
憲兵「…そんな事を言って、しらばっくれる気だな?」
提督「…はぁ…?」
憲兵「覚えていないようなら、思い出させてやる。お前が犯した罪について、だ」
提督「…罪?」
憲兵「貴様が街で、幼い子供を連れ回していた事だ!」ビシッ
提督「街を…幼い子供を…あ」
提督(そうだ思い出した…。睦月型の奴らがパジャマを新調したいって言ってきたから、街のショッピングモールに連れて行ったんだった…。あの時、憲兵に見られていたのか…)
憲兵「その顔、思い出したようだな」
提督「…ええ。確かにあの子達は見た目は幼い子供ですけど、あの子たちは艦娘であって軍艦の生まれ変わりであって…」
憲兵「だが、幼女である事に変わりはない。それに、近くに居た方々も、軍服の男が幼女を連れて街を歩いていたのを見て皆奇異に思っていたようだぞ」
提督「いやですから…」
憲兵「そしてショッピングモールで、髪飾りをつけた連れの女の子は、貴様の前でスカートを捲ろうとしていたじゃないか」
提督「あれはですね、いつものやり取りと言うようなモノでしてね…」
憲兵「あんな事をいつもやらせているというのか!」
提督「い、いやそう言う意味じゃなくてですね、あれはアイツからやってきている事で―」
憲兵「何だと!?貴様はあんな女の子に、スカートを捲るように強要しているのか!?」
提督「そうじゃなくって!いいから、私の話を聞いて下さいよ!」
憲兵「ああ、聞いてやる。憲兵の本部でな!」
提督「何で!?」
憲兵「事情がどうであれ、貴様は軍のイメージをダウンさせた。これは由々しき事態。軍で真意を聞くまでだ」
提督「ああもう!この堅物め!俺の話を聞けよ!」
憲兵「だから、憲兵の本部で聞いてやる」
提督「ちくしょう!話の分からない奴め!」
提督と憲兵の男がぎゃあぎゃあ言い合っていると、工廠から帰ってきた加賀が執務室に入ってきた。
加賀「提督、装備開発の結果が―って、何してるんですか?そこのお方は、憲兵ですか?」ガチャ
提督「あ、加賀!助けてくれ、何か憲兵の男にいちゃもんつけられて憲兵の本部に連れていかれそうなんだ!」
加賀「はあ…提督、貴方また何かしたのですか?」
憲兵「ああそうだ!いいか聞いて驚け、コイツは何と―」
提督「テメェは黙ってろ!早く、加賀、何とかしてくれ!」
加賀「…しょうがないですね…」
加賀はため息をつきながら懐から2つのサングラスと何か棒状の黒い機械を取り出し、サングラスを1つ提督に投げる。
加賀「提督、それをかけて(サングラス装着)」カチャ
提督「お、おう」
加賀に言われて提督もサングラスをかける。憲兵の男は、提督を離すと今度は加賀に向かって足を進める。
憲兵「貴様、何をする気か知らんが邪魔立てするようならお前も憲兵の本部へ―」
憲兵が近寄ってくるのを物ともせず、加賀は棒状の機械を憲兵の男の目の前に突き出し、根元にあるボタンを押す。
すると次の瞬間、その棒の先端から強い光が発せられる。男はそれを直に見てしまい、目を抑える。
憲兵「ぐあっ!?目がぁっ!?」
憲兵は目を押さえながら、意識が少しずつ遠のいていくのを感じた。
―第参鎮守府・正門―
憲兵の男は、正門の前で目を覚ました。どうやら、立ったまま目を閉じていたようだ。
憲兵「あ…れ?私は確か、あの男の執務室に…」
憲兵の男は自分の記憶を呼び覚まそうとしたが、何も思い出せない。
憲兵「…あの男って、誰だったっけ?何で、第参鎮守府に来たんだっけ…?」
男は頭を押さえて多くの疑問を抱えながら、憲兵の本部へと帰って行った。
―執務室―
提督「加賀、あれは何だったんだ?」
加賀「この光を直接見た人の記憶から、3時間前からの記憶を消す装置です」
提督「…どうやってそんなモノを…」
加賀「私が発明したものです。やりました」ブイサイン
提督「お前はМIBか」
【続く?】
【1日1人、キャラ紹介】
《神通》
川内型軽巡洋艦二番艦。>>1のお気に入り艦娘の1人。自由な姉妹に振り回され気味で気苦労が絶えないが、姉妹の事を誰よりも応援しているし、そんな2人が好き。駆逐艦娘達からは訓練がかなり厳しいと言われ、ついたあだ名が鬼教官である。
自分は地味な子だと思っているが、提督は十分可愛いと思っている。しかし神通自身はそれに気づいていない。
好きな言葉は『堅忍不抜』。
【コーヒー】
―執務室―
提督「……」カリカリ
提督「……」ズズッ
提督(…なんか、書類を書きながら飲むコーヒーって、いつもより美味しい気がする…)カリカリ
暁「失礼するわ、司令官」ガチャ
提督「おう暁、どうした?」
暁「昨日の出撃の報告書を提出しに来たのよ」ガサッ
提督「…その艦隊の旗艦は隼鷹だったはずだが」
暁「何か、『疲れたからとりあえず暁に任せる』って。まあ、レディとして快諾したわよ」
提督「…あいつめ…また禁酒令を出すか」ズズッ
暁「ところで司令官、何を飲んでいるの?」
提督「コーヒーだけど。…一口飲んでみる?」
暁「へ、へぇ…コーヒー、ね。ま、レディとしてはコーヒーぐらい飲めないとね!」エッヘン
提督「じゃ、ほれ」
暁「い、いただきます!」ゴクッ
提督「あ、言い忘れてたけどそれ…」
暁「」
提督「…ブラックだぞ」
暁「…苦い」ダバー
提督「…ココア飲むか?」
暁「飲む!」パァッ
【 暁「朝の一杯のココアはとっても美味しいわよ!」 】
【二航戦の絆】※2スレ続きます
―戦闘中―
飛龍「蒼龍!そっちに数機行った!」
蒼龍「任せといて!うりゃーっ!」ババババ
ズッドーン
蒼龍「やった!全機撃墜!」
霧島「蒼龍さん、危ない!戦艦タ級に照準を合わせられています!」
蒼龍「へ?」クルッ
蒼龍「やば…この距離じゃあっちは外しようがないか…」
飛龍「喰らえー!」キィィィィィン
ドゴーン
戦艦タ級「グオオオオオ…」ズズズズズ
蒼龍「え?飛龍?」
飛龍「大丈夫!?蒼龍!」
蒼龍「え、うん!ありがとう!」
飛龍「さ、次いくよ!」
蒼龍「了解!」
―風呂場―
飛龍「蒼龍ー、シャンプー取ってー」ワシャワシャ
蒼龍「はーい。あ、石鹸取ってくれない?」ゴシゴシ
飛龍「どーぞ」
蒼龍「ありがとう」
霧島「お二人は本当に仲がいいですね、姉妹艦でもないのに…」
飛龍「そう?」
蒼龍「そんなに仲がいいかな?」
霧島「だって、戦闘中でも息の合ったコンビネーションを決めておられましたし、さっきだって…」
飛龍「…なんかね、相方の蒼龍がいなくっちゃ調子が出ないって言うか…。私と蒼龍は一心同体って感じで…」
霧島「相方…一心同体…ですか…」
蒼龍「私もそうね…。なんか、飛龍がいてこそ私も頑張れるって思うんだ…。飛龍と一緒に居たいって…思って」
飛龍「蒼龍…///」ジッ
蒼龍「飛龍…///」ジッ
霧島(え…?何ですかこの雰囲気は…なんか、これ以上はイケナイ気が…)
飛龍「これからもよろしくね!これからも頑張ろ!」ダキッ
蒼龍「こっちこそ!私達はずっと一緒だよ!」ダキッ
霧島(…ですが、本当に仲が良さそうです。これはもう、"相方"ではなく"親友"って言うのでしょうね…)
【END】
【矛盾】
電「あっ、司令官さん、おはようございます!」
提督「ああ、おはよう」
提督(電…暁型駆逐艦四姉妹の末っ子…。『なのです』口調と『はわわわ』と言う優しい声で数多くのロリコ…おっと、子供好きな提督が堕ちたと聞く…)
提督(それはさておき、この子はとても健気な子で、吹雪と同じくらい平和を何よりも望んでいる…)
電『沈んだ敵も、できれば助けてあげたいのです…』
電『なるべくなら…戦いたくないですね…』
提督(といった感じで、敵も助けたいと思っている優しい子だ。実に健気だ)
提督(だが…)
―戦闘中―
電「命中させちゃいます!」ドォン
駆逐イ級「グエアアアアアア…」111damage(Critical Hit!!)
電「魚雷装填です!」バゴォ
戦艦タ級「ヒエエエエエエエエ…」80damage(Critical Hit!!)
電「なのです!」ズドォン
空母ヲ級「グオオオオオオオ…」65damage(Critical Hit!!)
提督(言っている事とやっている事が矛盾している…。特に最後のセリフなんて、『なのDEATH!!』と言っているようにしか聞こえない…)
電「?」キョトン
【END】
【わるさめ】※2レス以上続きます
―『第二次渾作戦』南西海域方面・Gエリア―
長門「提督に報告!警戒部隊撃破!第一艦隊損傷、依然無し!これより、海域中枢部へと突入する!許可を」
提督『おお、すごいじゃないか!そこまでダメージ無しなんて!』
夕立「褒めるのは後にしていいっぽい!」
提督『よし、海域中枢部への突入を許可する!くれぐれも、慢心しないように。もし重度の損傷を負った場合は、後の事を考えずに帰ってこい!無理な攻撃、夜戦は控えるようにな!』
隼鷹「提督ぅ~、もしボスを撃破できたら祝賀会しようぜ~!」
提督『…わかったよ!ただし、撃破できたらな!』
隼鷹「ひゃっはー!やる気湧いてきたぁ!!」
夕立「やったね!春雨ちゃん、パーティ楽しみだね!」
春雨「う、うん…」
春雨(…なんだろ、この気持ち…。何か、やな予感がする…)
長門「よし!じゃ、帰還後のご褒美もできた事だし、頑張ってボスを撃破して鎮守府に帰るぞ!」
皆「おー!」
―『第二次渾作戦』南西海域方面・中枢部―
長門「これより、中枢部に侵入する。全員、気を引き締めろ。…特に隼鷹はな」
隼鷹「分かってるってぇ~」
夕立「静かにしなきゃ…」
春雨「…うん」
春雨(やっぱり、何かが…迫ってきているような…)
夕立「むっ!2時の方向に敵影っぽい!」
長門「全員、戦闘準備!」
ザバァ…
駆逐棲姫「ヤラセハ…シナイ…ヨ……ッ!」
夕立「…え?」
隼鷹「なあ…あいつって、春雨にすっごい似てない…?」
春雨「…あ…あ…」
夕立「…まさか、あれって元春雨ちゃん…?」
長門「何を躊躇っている!あれが誰に似ていようが元春雨だろうが、あれは深海棲艦!敵だ!ここで倒さなければ―」
駆逐棲姫「仕掛ケテ来ナイナラ、コチラカラ、ヤル…ッ!」
ズドォォォォォン
長門「ぐあっ!」小破
夕立「長門さん!」
隼鷹「あのビッグセブンの長門が…一撃で…?」
春雨「……攻撃、できませんよ…」
夕立「春雨ちゃん…」
―鎮守府・執務室―
提督「春雨そっくりの深海棲艦がボスだと?」
長門『ああ。そのせいで、皆攻撃を躊躇してしまっている。このままでは、奴にダメージを与える事ができない』
提督「…お前だけでも攻撃できないのか?」
長門『それが攻撃しようとしても、夕立が艤装の前に立ちはだかって、「どうしても、あの子は倒したくないっぽい…」と言ってどかないんだ』
提督「…今、その深海棲艦…駆逐棲姫はどうしてる?」
長門『こちらの様子を怪訝に思ったのか、距離を少し離している。だが、私の砲撃の射程内だ』
提督「一度、春雨と変わってくれ」
長門『分かった』ガチャ
春雨『変わりました…』
提督「春雨、その駆逐棲姫は本当にお前とそっくりなのか」
春雨『ええ…。髪の色と服の色が若干違うだけで、他は私と瓜二つです』
提督「そうか…。お前は、そいつを倒したくないんだよな』
春雨『…はい。何だか、私自身を殺すような感じがしてならないんです』
提督「だから…他の皆にも攻撃して欲しくない、と」
春雨『……』
提督「…夕立、聞いているか?」
夕立『聞いているっぽい!』ガチャ
提督「お前も、その駆逐棲姫を倒したくはないんだな?」
夕立『…うん。何か、あの子に春雨ちゃんの面影を見ちゃって、それで、倒したくないって思っちゃったんだ』
提督「…隼鷹と長門も聞いたな?」
隼鷹『もちろん。まあ、アタシも夕立と同意見かな』ガチャ
長門『…実を言うと、私もアイツを攻撃するのは少し気が引けていたんだ』ガチャ
提督「つまり…第一艦隊のお前達は、その駆逐棲姫を倒したくないと言う事でいいんだな?」
皆『はい』
提督「そうか…。……これより、お前達第一艦隊に新たな任務を言い渡す』
長門『何だ?』
長門(まさか、私達に撤退するように命じる気か?)
提督「…どんな手段を使ってでも駆逐棲姫を確保しろ!そして、第参鎮守府へ連れて来い!」
皆『ええええええええええええええええええええええええええええ!?』
長門『提督貴様正気か!?』
提督「倒したくないなら仲間になってもらう!それが、俺の結論だ!」
隼鷹『すげぇ自分勝手な結論だなオイ!』
夕立『でもでも、提督さんらしいっぽい!』
提督「春雨、お前の意見も聞く。お前は、自分そっくりな駆逐棲姫が俺達の鎮守府で暮らすのが嫌か?嫌だったら、さっきの命令は撤回する」
春雨『…私は、あの子を助けてあげたいです…』
提督「…?」
春雨『なんだか、さっきと同じような言葉ですけど…あの子は赤の他人と思えなくって、だから、見捨てたくないんです』
隼鷹『そうだねぇ…。何か、このままあの子を沈めるって言うのもスッキリしないような感じで…』
提督「…なら決まりだ!その春雨のそっくりさんをウチの鎮守府で保護するぞ!」
長門『了解!』
ブツッ
提督「…さて…また賑やかになるな…。まずは、上層部を説得しなくちゃね…」
―『第二次渾作戦』南西海域方面・中枢部―
長門「ビッグセブン・チョップ!」ビシッ
駆逐棲姫「ハウッ!」ガグッ
長門「よし、駆逐棲姫の無力化に成功!これより、コイツを第参鎮守府へと曳航するぞ!」
皆「りょ、了解!」
隼鷹(…チョップ1つで、戦艦並みの装甲の駆逐棲姫を気絶させるって…やっぱりビッグセブンだな…)
駆逐ハ級後期「エ…?チョット…」
軽巡ト級「私達ハ…?」
駆逐イ級後期「無視デスカー?」
長門「だまらっしゃい!」ズドォ!!
隼鷹「ちょっと黙って沈んでいやがれ!」バルルルルル
夕立「勝手に素敵なパーティしてて!」ドォン
春雨「さよーならー!」バゴォ
ハ級後期「ホゲエエエエエエエ!?」轟沈
ト級「何コノ…」轟沈
イ級後期「…ゾンザイナ倒サレ方ハ…」轟沈
駆逐棲姫のお供達はこの世の理不尽さを悔やみながら沈んで行きました。ちなみに第一艦隊の勝利判定はBでした。
【続く】
【わるさめ・続】
―鎮守府・医務室―
駆逐棲姫「……」パチッ
駆逐棲姫「…ベッド…?ココハ…?」
提督「お、気が付いたな」
駆逐棲姫「…オ前ハ…、提督…海軍ノ人間…我々ノ敵…ッ!」グイッ
駆逐棲姫「…腕ガ…動カナイ…?」
提督「悪いが、手錠でベッドの柵と繋がせてもらった。一筋縄じゃいかないようだからな」
駆逐棲姫「…ココハドコダ?海軍ノ本部カ?」
提督「いや、俺の鎮守府の医務室だ」
駆逐棲姫「…ナンデ、私ヲ沈メズニ捕マエタ?」
提督「…俺の仲間の要望だ」
駆逐棲姫「…?」
提督「…お前が気絶する前にお前と戦っていた艦隊の奴らが、駆逐棲姫がウチの鎮守府の春雨って子に似ているから、攻撃するのに気が引けて倒せない、と言ったんだよ。だから、俺はあいつらの意を汲んで、お前を攻撃せず、捕まえる事にした」
駆逐棲姫「…ツマリ、オ前ニハ私ヲ捕マエル理由ガ無イト?」
提督「そう言われると、少し違う」
駆逐棲姫「…何?」
※言い忘れてましたが、2レス以上続きます
提督「俺は、お前が春雨に似ているって報告を受けた時に、少し疑問を抱いたんだ」
駆逐棲姫「……」
提督「…基本的に深海棲艦に、俺達提督が指揮する艦娘と似ている奴や、瓜二つな奴もいない。そう言う話だ。だから、お前みたいに、艦娘に似ている深海棲艦って言うのは初めてなんだよ」
駆逐棲姫「…私ミタイナ特異ナ奴ニ興味ヲ持ッタトデモ?」
提督「そうでもあるし、まだ理由がある」
駆逐棲姫「…回リクドイ。早ク結論ヲ言エ」
提督「長門達の言った通り、お前は春雨にそっくりだ。髪と服の色が若干違うぐらいで、他は全くと言っていいほど同じだ。そこで俺は、ある一つの疑問を抱いたんだ」
駆逐棲姫「?」
提督「…お前は、過去に沈んだ艦娘の春雨じゃないのか?」
駆逐棲姫「!?」
提督「もちろん、それが本当の事なのかはわからない。俺の勝手な想像だとも考えられる。だが、俺の考えは1つの推測だ。でも、考えられない事もない」
駆逐棲姫「……仮ニ私ガ元・艦娘ノ春雨ダトシテ、ソノ春雨ヲ沈メタノハオ前カ?」
提督「それは違う。俺は着任してから誰一人として沈めたことは無い。書類にもそう書かれている。証人もいる」
駆逐棲姫「…ソウカ…」
提督「…もし、お前が元春雨だとしたら、なんで春雨に近い容姿になってしまったんだ?元春雨じゃなかったなら、お前が春雨に似ているのは偶然ってことになるけど…」
駆逐棲姫「……」
提督「……」
駆逐棲姫「…多分、私ハ元々、艦娘ノ春雨ダッタンダロウナ…」
提督「…やっぱりか」
駆逐棲姫「…何デ、私が春雨ニ近イ容姿ニナッテシマッタノカハ…ワカル気ガスル。コレハ予測ナノダガ…」
提督「…予測でもいい。聞かせてくれ」
駆逐棲姫「…アア」
駆逐棲姫「…恐ラク、艦娘ダッタ頃ノ私ハ、鎮守府ノ仲間達ト仲良クヤッテイタンダロウナ…」
提督(やっぱりか…。俺のところの春雨も、皆と仲良くやっている…。あの性格からか、皆付き合いやすいんだろうな…)
駆逐棲姫「ダケド、私ハ難シイ海域ヘノ出撃デ沈ンデシマッタノダロウ…」
提督「……」
駆逐棲姫「私ハ沈ムノガ嫌ダッタ…。ソシテ、鎮守府ノ皆ト離レタクナカッタ…。ソンナ気持チガ、私ノ姿ヲコンナ風ニ、春雨ニ近シイモノニシテシマッタンダロウナ…」グスッ
提督「…お前は推測のように言っているけど、もしかしてそれって、本当にお前が体験した事なんじゃないのか?」
駆逐棲姫「…ソウカモシレナイ。私ハ、本当ニ春雨ダッタノカモシレナイナ…」
提督「そうか…」
駆逐棲姫「…戻リタイ…」グスッ
提督「……?」
駆逐棲姫「…皆ノイル鎮守府ニ戻リタイヨ…」グスッ
提督「……」
駆逐棲姫「…ダケド、コンナ、深海棲艦ノ姿ニナッテシマッタ私ヲ誰モ受ケ入レテハクレナイダロウ…」グスッ
提督「……あのさ」
駆逐棲姫「…何ダ…?」
提督「…もしよかったら、ウチの鎮守府で俺達と一緒に暮らさないか?」
駆逐棲姫「…何?」
提督「いや、お前が元居た鎮守府と同じような環境とは言えないけど、この鎮守府は平和だし、ここの皆は優しいし、明るい。だから、お前の事を拒絶する奴なんていないと思う。お前が良いって言うなら、俺達はお前を快く受け入れるよ」
駆逐棲姫「…何故、コンナ私ニ優シクスルンダ?」
提督「…これについては、深い理由なんてない」
駆逐棲姫「?」
提督「ただ、お前を助けてあげたい。また皆がいる鎮守府に戻りたい、そんなお前の願いを叶えてやりたいだけだ」
駆逐棲姫「…ッ!」ドキッ
提督「まあ、お前が元居た鎮守府の事なんて分からないから、ただいつも通り平和に―」
駆逐棲姫「……」ギュッ
提督「お?」
駆逐棲姫「…アリガトウ…。コンナ私ノチッポケナ願イヲ叶エテクレルナンテ」
提督「…礼を言われるほどの事でもないよ」
【続く】
【わるさめ着任】
―翌朝:鎮守府・講堂―
提督「―と言うわけだ」
駆逐棲姫「…ヨロシク」
『そんな事が…』
『本当に…春雨だったの…?』
『奇妙なものだな』
提督「…コイツは、俺達と同じようにまた皆と一緒に暮らしていきたいんだ。俺は、そんなコイツに新しい居場所を作ってやりたい。だから―」
加賀「…提督」
提督「加賀…」
加賀「…この駆逐棲姫さんが、普通の人間、艦娘と同じように居場所を求めているのならば、私達は喜んで助けますよ」
提督「………」
加賀「これは、私だけの意見ではありません。他の皆さんも同じようですよ?」
提督「皆…」
皆「…」コクッ
提督「…よし、駆逐棲姫。これでお前も、俺達の仲間だ。俺達と一緒に、楽しくやっていこう!」
駆逐棲姫「…ウン!」
提督「でも…駆逐棲姫って名前はなんかなぁ…」
夕立「それならさ、悪そうな春雨ちゃんて事で―」
"わるさめちゃん"ていうのはどう?
【わるさめ着任】
【餌付け】
―執務室―
瑞鶴「提督助けてよぉ!」バァン
提督「何だ唐突に」
瑞鶴「あの最近来た秋月って子、ここ最近毎日空母寮の前に姿を見せてくるのよ!」
提督「それが何―あ」
瑞鶴「そうよ!あの子は駆逐艦でも対空特化型、アンチ艦載機、つまり空母の敵よ!そんな子が空母寮の前苛めか何か!?」
提督「そう言うわけじゃないと思うんだが…」
瑞鶴「あの子が来る度に赤城さんは艦載機の妖精を我が子のように抱いているし、加賀さんは体育座りでビクビク震えているし、飛龍さんは『多聞丸多聞丸多聞丸』って何度も呟くし!とにかく怖いのよ!」
提督「あのクールな加賀がそこまでになるとは…」
瑞鶴「とにかく!あの子を今後空母寮の近くに行かないようにして!」
提督「何で俺が…」
瑞鶴「ここで一番偉い人でしょ!?」
提督「…まあ、一応やってみるけど…」
提督(頭ごなしに行くなって言っても多分聞かないだろうし…ここは…)
―数日後・空母寮前―
秋月「……」キョロキョロ
提督(やっぱりあいつ、空母寮の前をうろついてやがる…。ここはコイツで…)ガサッ
提督「おーい、秋月ー!」
秋月「あら司令、どうしたんですか?」
提督「新しい対空装備を開発したから、試してみないか?」つ12㎝30連装噴進砲のカード
秋月「!喜んで、させてもらいます!さ、早く試験場へ行きましょう!」パァ
提督(チョロい)
【END】
【ツンデレ】
―駆逐艦寮・叢雲&磯波の部屋―
ピピピピ
磯波(37度5分…完全な風邪ですね…)ゴホゴホ
磯波(叢雲ちゃんは…私が風邪っぽいって言ったらどこかへ行ってしまったし…。風邪が移るのが怖かったのかも…)ケホッ
磯波(当然と言えば当然かもしれないけど…少し寂しいかな…)
磯波「…うっ」グスッ
磯波(…分かってても、悲しいな…)グスッ
ガチャ
叢雲「磯波、大丈夫?」
磯波「…叢雲ちゃん?」ゴシゴシ
叢雲「どうしたの?どこか痛いの?」
磯波「ううん…咳がひどくって、涙が出ちゃっただけ…」
叢雲「…そ。あ、司令官から風邪薬を貰ってきたわよ。市販のヤツだけど。それと、間宮さんからリンゴを貰ってきたわ。食べられる?」
磯波「…食べれるけど…。…もしかして叢雲ちゃん、今まで私の為に…?」
叢雲「あ…か、勘違いしないでよね!私に風邪を移されるのが嫌だっただけで、別に磯波の心配なんてしていないんだからね!」
磯波(うわあ露骨なツンデレ発言…)
叢雲「そ、それと、駆逐艦の皆が磯波が風邪ひいたって聞いたら、皆がお見舞いの手紙を書いてくれたわ。読んでみる?」ドサッ
磯波「こんなに沢山…」
磯波(あ…叢雲ちゃんの字の手紙がある…)
叢雲「……」リンゴカワムキ
磯波(叢雲ちゃんは、普段はクールな一匹狼的な感じだけど、本当は心優しいんだよね…)
磯波(…ありがとう)
【END】
【正反対】
―執務室―
提督「…大型建造で8時間だと?」
明石「はい。建造時間8時間は、大和型の大和または武蔵が建造されます」
提督「そうか…。ウチの鎮守府には大和はいるけど武蔵がまだいないな。武蔵が来てくれたら、嬉しいけどね」
明石「そればっかりはわかりませんからね…」
提督「ま、建造が終わったら連れてきてくれ」
明石「分かりました」
―8時間後・工廠―
明石「お、建造が終わりましたねー?」
??「…私は…?」
明石「おおおおお…お?」
??「む?どうした?」
明石(…え?この人が、大和型…?あの大和さんの妹…?)
―執務室―
提督「楽しみだなあ。大和の妹、武蔵」
大和「そうですね。私も会うのが楽しみです」
提督「明石から、武蔵さんでしたって報告を聞いた時は嬉しさで飛び跳ねたからなあ」
コンコン
明石「失礼しまーす。武蔵さんを連れてきました~」ガチャ
提督&大和「おお!」
武蔵「随分待たせたようだな……。大和型戦艦二番艦、武蔵。参る!」ヌッ
提督&大和「」
提督(大和が艶やかな黒髪柔らかそうな白い肌に対し、コイツは一応手入れされているっぽい銀髪に浅黒い肌…。銀縁の眼鏡…)
大和(私の着ている服とは全然違い胸にサラシが巻いてあるだけ…というか首から垂れているのは私と同じ服の切れ端…?)
提督(そんで、おしとやかな大和とは違って勝気な口調…)
提督&大和(こんな奴が本当に大和/私の妹!?)
武蔵「明石とやら。この鎮守府は面白そうな所だな」
明石「そうですよ~。この鎮守府は、提督さんも他の皆さんも面白いですからねぇ~」
明石(それより面白いのは同じ大和型の大和さんと武蔵さんのギャップですけどね)
【 武蔵「うおっ!深海棲艦がいる!」わるさめ「ア、ドウモ」 】
【1人っ子】※2レス続きます
―夜・提督の私室―
提督「……(読書中)」ペラッペラッ
コンコン
提督「…ん?誰だ、こんな遅くに」
ガチャ
島風「…やっほ。提督」
提督「どうした島風。枕なんて抱えて」
島風「…今夜だけ、一緒に寝てくれない?」
提督「…何かあったのか」
島風「ちょっとね」
パタン
提督「?」
島風「…寂しくなっちゃって」ベッドニスワル
提督「…」
島風「私ってさ、姉妹艦がいないじゃない…?だから、毎晩寝る時に1人で…寂しくてね…。もう、我慢できなくなって。それで、提督のとこへ行こうって思ってね…」
提督「…そうか」
島風「だからね…その」
提督「…分かった」
島風「?」
提督「ほら、隣に来い」ポンポン
島風「…ありがと」ポスッ
島風はそう言うと、ベッドの上の提督の横に寝転がる。
提督「電気消すぞー」カチッ
島風「ん…」
提督「…島風」
島風「…何?」
提督「…さっき、お前は"今夜だけ"って言ってたけど、これからも、寂しくなったらいつでも来ていいからな」
島風「…ホント?」
提督「…俺も1人っ子で、正直兄弟が欲しかった。だから、誰かと同じ部屋で寝るって事が無くて寂しかったんだ」
島風「…ふーん」
提督「…だから、島風は俺の妹みたいな感じかな?」
島風「…つまり、提督は私のお兄ちゃん、って事?」
提督「ま、そう言う事になるね」
島風「…そっか。でも、提督がお兄ちゃんって言うのも面白そうだなぁ…」
提督「そりゃどうも」
島風「…それに…私は…提督の事を…」
提督「…島風?」
島風「………」スースー
提督「…寝たか」
提督は島風が寝たのを確認すると、自分も瞼を閉じて眠りに就こうとする。そこで提督は、島風が自分の手を握っているのが分かった。さらに、なぜ島風が他の駆逐艦娘の1人部屋に行かずに自分の部屋に来たのかを起きたら聞いてみようと考えながら眠ったが、朝起きた時に提督はその疑問を忘れてしまっていた。
【END】
【1日1人、キャラ紹介】
≪駆逐棲姫/わるさめ≫
元・深海棲艦上層部の1人。春雨に酷似した容姿をしている。第二次渾作戦において、第参鎮守府の敵として出現したが鹵獲され、第参鎮守府の提督から『駆逐棲姫は元々艦娘の春雨だったのかもしれない』と言われ、自分が駆逐棲姫になる前の記憶を思い出す。
そして、また皆と一緒に暮らしたいという自分の願いを提督が聞き入れて、第参鎮守府に所属する事になる。"わるさめ"という名前の由来は、夕立曰く『悪そうな春雨ちゃん、略してわるさめ』。何だかんだで第参鎮守府に溶け込む事ができた。
好きな言葉は『光陰矢の如し』。
【シスコンゆえに】
―沖ノ島海域―
ズドォォォン!!
扶桑「きゃぁぁぁ!?」
山城「姉さま!?大丈夫ですか!」
扶桑「大丈夫…ちょっとした損傷よ。私の事は構わないで…!」HP80→76
長門「おい山城!どこを見ている!敵は正面だ!」
ヲ級elite「…沈メッ!」
バルルルルルルルルル
陸奥「すごい数の艦載機…!何とか落せるだけ落とす!」ガガガガガガ
ドンドォンドゴォ
長門「チィッ…!完全には落とせないか…!扶桑、山城!そっちに行ったぞ!」
扶桑「ああ…避けきれません…」
山城「ク…ッ!」
バッ
扶桑「山城!?何を―」
山城「姉さまを狙うなら…私を狙えええええ!!」
ズドォン
山城「イヤァァッ!」大破
―執務室―
提督「で、旗艦の山城が大破したから強制的に妖精さんによって帰された、と」
山城「…はい」セイザ
扶桑「あのね山城…」ガチャ
山城「姉さま!?」
扶桑「…少し、迷惑よ」
山城「」グサッ
【END】
【デュエリスト】
―執務室―
<ブレイブ・クロー・レボリューション!!
提督「へえ…こういう戦略だったのか…」
コンコン
夕張「提督、前回の遠征の報告書の提出に来たわ」ガチャ
提督「おう、ありがと」
夕張「さっきまでPCで何してたの?」
提督「アニメ見てた」
夕張「…執務時間中に堂々とサボり…」
提督「失礼だな。ちゃんと仕上げるべき書類は片付けたぞ」
夕張「…で、何のアニメ見てたの」
提督「某TCGアニメ。しかも、俺は今もあれやってるぞ」
夕張「…提督って、20歳過ぎだったわよね?その歳でまだやってるなんて…」
提督「いやあ、これはいくつになっても止められないよ。アニメも面白いしね。なんかこう、子供心をくすぐる感じ?」
夕張「ふーん…私にはわからないわねー」
提督「…と言いつつ、俺はお前が非番の日にカードショップに行くのを知っているぞ」
夕張「んなっ!?」
提督「しかも、お目当ての物は、俺が今やっているのと同じものだとか。夕張もやっているって意外なようなそうでもないような」
夕張「ど、どこでそれを!?」
提督「青葉から聞いた」
夕張「あのパパラッチめ…」
提督「それはともかく、俺海軍に入って以来戦った事ないんだよね。できれば、お前と戦ってみたいなーなんて」
夕張「…面白そうね。いいわよ、また時間があれば、ね」ニヤッ
提督「決まりだな」ニヤッ
【続くかもしれない】
※提督と夕張のデュエルが見たい人はどうぞお気軽にリクエストして下さい
【一人称】
―執務室―
Z1(以下レーベ)「僕の名前はレーベレヒト・マース。レーベでいいよ、うん」
提督「ほぉ…君がドイツの艦娘か…」
レーベ「珍しいかい?」
提督「ああ…。ウチの鎮守府に海外の子が来たのは初めてだし、それに…」ジッ
レーベ「?」
提督「…君、本当に女の子?」
レーベ「な、挨拶から1分も経ってないのに随分失礼だね!?」
提督「だって、一人称が"僕"だし、髪短いし、胸無いし、顔立ちが男の子っぽいし…」
レーベ「僕は女の子だよ!しかも、何か失礼な単語が混ざっていたし!」
提督「でもなぁ…君みたいな子は初めてな感じがするし…」
コンコン
最上「失礼するよ、提督。今日の開発の報告をまとめたよ。目を通しておいてね」ガチャ
提督「ああ、ご苦労さん」
レーベ「あ、Guten Tag」
最上「…君がもしかして、ドイツから来た子?」
レーベ「うん。レーベレヒト・マース。レーベって呼んでね?」
最上「ボクは航空巡洋艦・最上!よろしくね、レーベ!」
レーベ「…何か僕、あなたとは仲良くやっていけそうな気がするよ」
最上「…奇遇だねっ!ボクも、君とは馬が合いそうだよ!」
レーベ&最上「よろしくっ!」ガシッ
提督(ボクっ子…アリだな!)
その後レーベは、時雨、皐月、利根、初春と友達になる事ができました。
レーベ「自分の事を"吾輩"とか"わらわ"って呼ぶのなんて初めて聞いたよ!流石Japan(ヤーパン)だね!」
利根&初春「そ、そうかの///」
【 天龍&木曾「何で俺とは仲良くなれないんだ!?」 提督「俺っ子とボクっ子は何か違うんだよなあ」 】
【酒癖】※2レス続きます
―特別海域攻略記念祝勝会―
提督「えー、では!渾作戦、完全遂行おめでとう!乾杯!」
皆「かんぱーい!!」
ワイワイガヤガヤ
妙高「提督、渾作戦遂行、おめでとうございます」ペコッ
提督「ああ、妙高。それに那智、足柄、羽黒もか。ありがとう」
那智「しかし、この作戦を完了する事が出来たのも、全て貴様の作戦のおかげだな」
提督「いや、俺はただ作戦を立てただけだ。一番頑張ったのはお前達の方だよ。お礼を言いたいのはこっちの方さ」
足柄「あら、提督ったら言うようになったじゃない。私が着任した時とは大違いね」
提督「そこまで俺はひよっこだったかね?」
羽黒「あ、あの…その…司令官さんは、全然ひよっこなんかじゃないです…ご、ごめんなさい!偉そうな口利いてしまって!」
提督「いやいや、そんな弱気になるなよ…」
足柄「それで、後でまた私達四姉妹で二次会をやろうと思うんですけど」
提督「二次会?」
那智「ああ、ここでは駆逐艦の子達がいる手前、好きに酒を飲むわけにはいかないんだ」
妙高「ですが、このような祝い事の時に酒が飲めないというのは少しもどかしいと言いますか…」
羽黒「あの、それでですね…私達だけでお酒を飲もうかなって…事で」
提督「へーそうなのか」
妙高「ですから、提督もご一緒しませんか?」
提督「お、いいのか?俺なんかが」
那智「もちろんだ。貴様と飲む酒はまた一段と美味いからな」
提督「じゃ、ご一緒させてもらおうかな?」
足柄「分かったわ!じゃあ、また後でね!」
羽黒「で、では!失礼しますっ!」
提督(そう言えば、妙高や羽黒と飲んだ事は無かったな…。那智と足柄みたいに酒癖が悪いのかな…?)
提督(少し楽しみだな)
―居酒屋・鳳翔―
提督(―と思っていたのだが、ホントに酒癖が悪すぎる)
那智「どうした提督!猪口に酒が入っていないじゃないか!しょうがない、私が注いでやる!はっはっは!」トクトク
提督「あ、ああ。ありがとう」
提督(まず那智。こいつはいつもと同じように少し気が大きくなるだけで、特に変りがないように見えるが、実は内面は、完全な酔っ払いだろう。だが、いつも通りだ)
足柄「う…うぇええ…何で…世の男はどいつもこいつも…私の事を見てくれないのよぉ~…」シクシク
提督「あーあーそうだなー。皆見る目がないよなー(一応本心)」
提督(次に足柄。酒が入るとコイツは大抵の割合で愚痴って泣き出す。これもいつも通り、よく見るものだ)
提督(問題なのは、後の二人だ…)
羽黒「もう!なンなンですかァ!皆私の事を臆病者だの小動物だのと呼んでェ!私だってェ!こンな感じに怒れるンですからァ!!」バンバン
提督「どうどう…落ち着け羽黒」
提督(まさかの羽黒は怒り上戸。普段から溜め込んでいる不満とか怒りが酒を飲んで気が大きくなってしまった事で解放されたんだろう…。今度から、ちょくちょく話を聞いてやろうかな…?)
提督(だが…最大の問題は…)
妙高「うふふ…提督ぅ~…」スリスリ
提督「あの、妙高…?少しくっつき過ぎなんじゃ…」
妙高「そうですかぁ~?でも私はぁ、提督の温もりを感じる事ができて気持ちいいんですよ~」スリスリ
提督「そ、そうか…っつーか、色々当たっているんだが…」
妙高「当ててるんですよ~」グイグイ
提督(なんと妙高は酒が入ると色っぽくなる。いつもは真面目だったはずなのに、ここまで乱れてしまうとは…変わりすぎだろう…。っつーか、妙高一番飲んでいる量が少ないのに…もしかして酒に弱いのか?)
妙高「何だか…暑くなってしまいました~…」シュル
提督「ぶっ!?なんで服を脱ぐ!?」
妙高「だって、暑いじゃないですかぁ~」プチプチ
提督「だからって服を脱ぐ事は無いだろう!早く着なさい!というかどこ触っている!」
妙高「そんな事より提督ぅ~、私とイイコトしませんか~?」パサッ
提督「このタイミングで!?とにかく誰か助けて!おい、そこの酔っ払い三人組!」
那智「何だって?聞いていなかった!いやあ、すまないなあ!」ハッハッハ
足柄「ふええええ…誰か、私を嫁に貰ってぇ…」グスッ
羽黒「なンですかァ!?人が気持ちよく酒飲ンでるって言うのにィ!それを邪魔するんですかァ!」ガンガン
提督「クソッ!もう妙高型はあてにならん!鳳翔さん!ヘルプミー!」
鳳翔「お任せくださーい」
【 妙高「この後滅茶苦茶夜戦―」 提督「しねーよ!」 川内「夜戦と聞いて!」 】
【1日1人、キャラ紹介】
≪妙高≫
妙高型重巡洋艦一番艦(ネームシップ)。温和で真面目な性格で、重巡洋艦娘の中では一番提督の秘書艦としての業務を、そつなくこなす。普段はニコニコ笑っているが怒らせると怖い。酒にはとても弱く少し飲んだだけで出来上がってしまう。
さらに飲む量が増えると、色っぽくなり脱ぎ癖が出る。提督に密かに思いを寄せているような仕草がたまに出るが…?
好きな言葉は『平穏無事』。
【航空戦艦だからこそ】
―執務室―
提督「…と言うわけで今回の作戦は、日向、君に旗艦となってもらう」
日向「私がか?」
提督「ああ。日向は砲の扱いが上手いという話を皆からよく聞く。だから、日向になら今回の作戦を任せられると思ってね」
日向「それはつまり、君が私の事を信じてくれていると言う事かな?」
提督「…まあ、そう言う事になるかな」
日向「…そうか。ならば、君の期待に応えられるように頑張るよ」
提督「…頑張ってくれ」
日向「では、航空戦艦の真の力をアイツらにお見舞いしてやるとするか」
提督「…あー…その事なんだけど…」
日向「?」
提督「今回の作戦では、瑞雲を積まないで零式水上偵察機を積んでほしいんだけど…」
日向「な…に…!?」
提督「いやあ…先の大規模作戦で赤城とか空母勢が酷い損傷を負ってね、ボーキサイトが大分減っちゃったんだ」
日向「」
提督「だから、ボーキの消費をなるべく節約するために、瑞雲は積まないでほしいんだ」
日向「…わかった」グスッ
―作戦中―
日向「ずいううううううううん!!!」ドドドドドドドド
ズドゴォン!!
夕張(何あれ…怖っ…)
【END】
【乙女なお艦】
―執務室―
コンコン
鳳翔「提督、失礼しま―」ガチャ
提督「……ZZZ」コタツムリ
鳳翔「…もう、提督ったら…。こたつで書類仕事をすると眠くなるってあれほど注意したのに…」
提督「……ZZZ」
鳳翔「……お隣、失礼しますよ…」コソコソ
提督「……ZZ…」
鳳翔「…こうして改めて間近に見てみると、可愛らしい顔立ちですね…」
提督「……………」
鳳翔「…私は、他の艦娘の方達とは少し年が離れているように見られがちですが、それでも私は皆さんと同じような感じですよ」
提督「……………」
鳳翔「…美味しいものが好きですし、噂話も少し興味があります…それで、おしゃれも好きです…。そして…」
提督「……………」
鳳翔「…貴方の事を、皆さんと同じくらい…いえ、皆さんよりもお慕いしているのですよ…。
提督「……………」
鳳翔「…私は、貴方に惹かれてしまったのです…。私は、貴方の事が…好きなんです…」
提督「……………」
鳳翔「…私も、少し眠くなってしまいました…。ここで眠らせてください…」
提督「……………」
鳳翔「…おやすみなさい」
チュッ
提督「……………」
鳳翔「……スゥ…スゥ…」
提督(…どうしよう…起きられない…///)
提督(と言うか、告白されたり頬っぺたにキスされたり…鳳翔さん乙女すぎるだろう!!///)
提督「……………」チラッ
鳳翔「……スゥ…スゥ…」
提督(…着物の間から鎖骨が若干見えている…すごくエロい…ちくしょう可愛いすぎるぞ!///)
鳳翔「……てい…とく…」
提督(…返事は、ちゃんとした告白を受けた時に返します)
提督(今は、おやすみなさい)
【END】
【憲兵さん2】※2レス続きます
―執務室・作戦会議中―
提督「俺が思うにここの海域はかくかくしかじかこれこれうまうま何だよな」
わるさめ「ダガ、深海棲艦ダッタ私カラスレバ、ココハアアデコウデコーデアーデ」
明石「ですけど、皆さんの損傷具合を考慮するんでしたら、編成はうんたらかんたらうんたらかんたら」
バァン!!
??「失礼する!」
提督「誰だぁ?今は大事な会議中だからノックを―」
憲兵「また会ったな、ロリコンよ」
提督「あ、あの時の、憲兵…だと…っ!?バカなっ!お前の記憶は消したはず…っ!」
憲兵「いや、あの日第参鎮守府から海軍本部に帰って自分の机に戻ったら、お前がロリコン疑惑に関する書類を見つけてな。それから全て思い出したのだ」
提督(やっぱ、MIBみたいに完全に記憶を消す事はできないのか…)
憲兵「それより聞いたぞ。貴様また幼女を手籠めにしたようだな」
提督「俺が何度もやっているような言い草はやめろ」
わるさめ「提督、コノ男ハ?」
提督「憲兵だ。ようは、海軍直属の警察みたいなものか…」
わるさめ「…ろりこんトイウノハ?」
提督「コイツが俺にかけているあらぬ容疑だ」
明石「えー、提督ロリコンなんですか?」
提督「断じて違う」
憲兵「しかも、今回手籠めにした幼女は深海棲艦だという話じゃないか」
提督「…手籠めとか幼女とかいう話は置いといて、それがこの子だ」
わるさめ「……」ペコリ
提督「確かにこいつは元深海棲艦だが、海軍の許可は得ている。俺の友達を通してな」
憲兵「だが、幼女である事に変わりはない。結局、貴様は幼女にしか発情しない変態だと言う事が分かったよ」
わるさめ「………」ピクッ
明石(何あの言い草…ひどいわね…)
提督「いや、だから俺は別に幼女が好きとかそう言うわけではなくてだな」
憲兵「だが、なぜこんな小さい奴にしたんだ?どうやらお前は海軍に、敵の情報を聞き出すため、と言ったらしいが、同じ深海棲艦なら他にもヲ級とか港湾棲姫とか大人っぽい奴もいるだろうが」
提督「それは…」
憲兵「それでもこいつを選んだのは、お前の下衆な趣味なんじゃないのか?」
わるさめ「………」ピキッ
明石(…おや?わるさめちゃんの様子が…?)
提督「違う!こいつを捕まえたのは…」
憲兵「ん?」
提督(だめだ…俺の艦隊の奴らが『わるさめが春雨に似ていて倒したくない』っていう理由だけで捕まえたなんて言えない…。それは、わるさめとの約束なんだ)
わるさめ『提督ノ艦隊ノ奴ラガ私ニ春雨ノ面影ヲ見テ、私ヲ倒サズニ捕マエタト言ウ話ハ伏セテオイテホシイ。ソンナ事ガバレレバ、コノ艦隊ノ皆モ、提督ニモ、世間カラノ批判ガ来ルダロウ。深海棲艦ニ同情シテ、人間達ノ海ノ平和ヲ軽ンジタ、ト。ダカラ、コノ事ハ内密ニシテクレ。私トオ前トノ約束ダゾ?』
憲兵「何だ?理由が言えないのか?ならば、よほど吐き気のするクソッたれな理由なんだろうな」
提督「それは絶対違う!」
憲兵「ならば、どんな理由なんだ?」
提督「…それは」
憲兵「そこでちゃんと理由が言えないというのが、お前が下衆な理由でこの子捕まえたという証拠。この子も可哀想だ。こんな男の捕虜にされるなんて」
明石「ちょっと!あなたいくらなんでも―」
※3レスになってしまいました。すみません。
わるさめ「……」ツカツカ
提督「わるさめ…」
憲兵「…ああ、君は大変だったろうね。安心しろ、これからは君は我々憲兵と海軍が―」
わるさめ「私ノ提督ノ悪口ヲ言ウナァ!!」
スッ(わるさめが憲兵の両足の間に綺麗な右足が滑り入る音)
ヒュッ!(わるさめのほっそりとした足がそのまま勢いよく上に上がる音)
グキャ!!(わるさめの華奢な足の丸みを帯びた膝小僧が憲兵の股間にめり込む音)
提督&明石「!?」
憲兵「オゴオオオオオオオオオ…」
わるさめ「セイッ!!」ヒジテツ
ゴスッ!!(わるさめの白くキメ細かな肌で覆われた肘が憲兵の後頭部に直撃する音)
憲兵「ぎへっ」
提督「あ…」
憲兵「」チーン
わるさめ「成敗ッ!」
提督「…わるさめ…何て事を…」
わるさめ「…スマナイ…。ダガ、コイツガ提督ノ事ヲ悪ク言ッタラ、ナゼカコイツニ対シテドウシヨウモナイ怒リヲ覚エタンダ…」
明石「…それは、それだけ提督の事を信頼しているっていう事ですよ」
わるさめ「…信頼…?」
明石「信頼している提督の事を悪く言われたから、それに対して憤りを覚えたって事ですよ」
提督「…わるさめ、ありがとう。俺なんかの為に怒ってくれて」ニコッ
わるさめ「……///」コクッ
明石(さーって、このクソ憲兵はとっとと外へ放り出しときますか)
―数時間後、第参鎮守府・正門前―
憲兵「…あれ…?一体、何があったんだっけ…?」
わるさめの攻撃は、記憶を失うほどの威力がある事が証明された。
【続くかも】
【1日1人、キャラ紹介】
≪鳳翔≫
鳳翔型軽空母一番艦。第参鎮守府の空母組の最古参で着任当初はバリバリ出撃していたが、空母が増えていった事により、前線から退き訓練担当となる。それと同時に、鎮守府の敷地内で第参鎮守府の人専用の店、≪居酒屋・鳳翔≫を営み始める。
皆のお母さん的な存在だが、おばあちゃん扱いされる事はとても嫌っている。提督の事を鎮守府の誰よりも好いている。
好きな言葉は『温厚篤実』。
【改造空母】※地文・2レス以上続きます
ある日の夜。第参鎮守府の敷地内にある≪居酒屋・鳳翔≫に2人の来客がやってきた。その2人のうち1人が、店の扉を横に開いて入ってくる。
鳳翔「いらっしゃい―あら」
店で働いている鳳翔は、入ってきた二人を見て、納得の表情を浮かべる。
提督「や、鳳翔さん。こんばんは」
隼鷹「こんばんは~、鳳翔さん、今夜も飲ませて~!」
その2人は、鳳翔が想いを寄せている人物と、場の雰囲気を賑やかにしてくれる艦娘だったからだ。
鳳翔「こんばんは、お2人さん。今日はまた、何かおめでたい事でもあったのですか?」
提督「いやあ、今日1回目の改造をこいつに施しましてね。コイツが"アタシの改造祝いに2人だけで飲もうぜ~!"、って言ってきたから、それに付き合う事にしたんです」
隼鷹は、何かめでたい事があると決まって祝賀会を開いて酒を飲もうとする。新しい艦娘が着任すれば祝賀会を開こうと言い、新しい海域が解放されればまたパーティを開こうと提案し、特別作戦を完了すれば記念会を催そうと言い出す。その度に、隼鷹は酒を持ち出して皆と喜びを分かち合うのだ。
隼鷹「今回は改二になったんじゃなくて1回目の改造が済んだだけだから、改造してくれたお礼に提督を誘おうと思ってね」
提督「…まあ、誰かが改二になったら皆でパーティを開こうかと思ってるんだがね」
この鎮守府で改二記念パーティを開いたのは、夕立が改二になった時の事である。
隼鷹「おおっ!それはつまり私が改二になれば、またパーティ開いて酒が飲めるって事か!」
提督「…ま、そう言う事かな」
隼鷹「ひゃっはー!そう考えるとやる気出てきたー!明日から頑張るぞー!」
そう言いながら隼鷹は腕を上に突き上げたが、すぐに腕を下ろして空いているカウンター席の椅子を『音も無く』引き、そこに座る。
隼鷹「だけど、今日はアタシの最初の改造祝いに飲む事にするよ」
提督「まったく、しょうがない奴…」
そう呆れた調子で言いながら、提督は隼鷹の横の椅子を引いて座る。
2人が座ったのを確認すると、鳳翔は2人にお通しを差し出す。今日のお通しはしらすおろしだった。
隼鷹「おっ!美味そー!」
隼鷹はしらすおろしを見ると、箸の入っている箱から割り箸を2つ取り出し、1つを提督に差し出す。
隼鷹「ほい提督」
提督「どもー」
隼鷹は箸を渡した後、割り箸を『静かに』割り、しらすおろしを一口含み、『音を立てずに』咀嚼する。
隼鷹「ん、やっぱ鳳翔さんの作るのは何でも美味いねー!」
鳳翔「そう言ってもらえると、ありがたいです」
提督は、これまでの隼鷹の所作を見て、静かに思った。
提督(隼鷹は、元々商船だったからか、音を立てないで椅子を引いたり、静かに割り箸を割ったり、音を立てずに食べる、っていったお嬢様っぽい感じがあるよな…)
そんな事を考えている横で、隼鷹はさっさと酒を注文する。
隼鷹「黒ビール1つ!」
鳳翔「はい。分かりました」
隼鷹「提督はどうする?」
提督「あ、ああ。俺はコーラでいいよ」
隼鷹「何だー酒飲まないのかよー」
提督「俺は明日にも仕事があるから二日酔いとか勘弁だよ。それに、一杯飲んだら止められない可能性が高いからな」
隼鷹「そうなったら、アタシと一緒に朝まで飲み明かそうぜー」
提督「それはまたの機会にな。まあいいや、鳳翔さん、俺はコーラで」
鳳翔「分かりました」
そして少しした後、提督の前にはコーラの入ったグラスが、隼鷹の前には黒ビールが入ったジョッキが置かれる。
2人は目の前に置かれたグラスとジョッキを持ち、構える。
隼鷹「そんじゃ―」
提督「隼鷹の改造を祝って―」
提督&隼鷹「かんぱーい!」
そして2人は自分の飲み物をぐびっと心地良い音を立てて飲む。
隼鷹「いやぁ~美味いねぇ!提督もビールにすればよかったのに」
提督「悪いが俺は、コーラで満足しているんでね。お前みたいに飲兵衛にはなりたくないんだよ」
隼鷹「何を~!」
そんな感じで言い合うと2人は声を上げて笑う。
その後は、2人で他愛もない話をしながら飲み物を飲んだり、おつまみを食べる。
そして、乾杯をしてから数時間後。
隼鷹「うにゅ~…もう飲めにゃーい…」
提督「まあ、こうなるか…」
隼鷹はカウンターの上に突っ伏していた。
結局隼鷹は最初の黒ビールの後にまた黒ビールを2杯飲み、さらに別の種類のビールを2杯飲んだのだ。
こうやって大量の酒に溺れてだらしない体制をとっている姿からは、もう元商船特有のお嬢様っぽい感じもクソも無かった。
提督(最初の所作は綺麗だったのに…)
隼鷹「うにゃ~…」
提督「…鳳翔さん、勘定頼みます。俺のツケで」
鳳翔「あら、いいんですか?」
提督「いいんです。元々、俺が払う予定でしたし」
鳳翔「では後日請求しますので」
提督は鳳翔の言葉に頷くと、未だに突っ伏している隼鷹を起こそうとする。
提督「ほら隼鷹、帰るぞ」
隼鷹「ヴあー…歩けない…提督おぶってー」
提督「まったく…しょうがねーなー…」
隼鷹の言葉を聞くと、提督はよっこいしょと言いながら隼鷹を背中に背負い、店を出た。もう空には星空が広がっている。
≪居酒屋・鳳翔≫から鎮守府本館への帰り道、隼鷹は提督に言った。
隼鷹「提督ぅ~、また今度一緒に飲もうぜ~」
提督「今日あれだけ飲んでまだ飲み足りないのかよ」
隼鷹「そう言うなってぇ、今度は那智とか千歳とかも誘ってさ~」
隼鷹が言葉を告げる度に、提督の耳には酒臭い隼鷹の息がかかる。
夜の道を、女の子を背中に背負って歩いている。これで隼鷹の吐く息が酒の匂いなどせず甘い匂いでもすれば、ドキドキするシチュエーションだったのだが、背中に背負っているのが酔っ払いだからそんな雰囲気は皆無だった。
提督「まったく、そんな酒ばっかり飲んで…姉の飛鷹を見習えよ。アイツみたいにもっと御淑やかにだな…」
隼鷹「飛鷹は飛鷹、アタシはアタシでいいじゃんかー。これがアタシ、隼鷹なんだぜー」
提督は隼鷹のにべもない返事を聞いて、はぁ、と溜め息をついて半ば冗談気味に言う。
提督「お前ホントその口調とかガサツな感じとかよく酒飲むのとかやめた方がいいと思うぞ。お前シラフの時は可愛いんだし、スタイルだって良いんだし。まさに美女って感じなんだから」
隼鷹「…………」
提督「俺はお前の事が嫌いってわけじゃない。けど、所々がさつだし、口調が少し男勝りって感じだし、酒ばっか飲むし、そう言うのは女の子としてどうなのかなぁ―って」
隼鷹「…………」
隼鷹が返事をしないのを不審に思って、提督が隼鷹の顔を見てみると、隼鷹は目を閉じていた。定期的に酒臭い息を、スースーと立てている。
提督「…なんだ、寝ちまったか…。ホント、こうして静かにしていると可愛いんだけどな…」
提督は急いで、飛鷹と隼鷹の部屋へと向かった。
この時提督は、寝ている隼鷹の顔が赤かったのは、ただ酒のせいだろうとしか考えていなかった。
【続く】
【驚異の変身】※地文・2レス以上続きます
翌朝6時30分。提督は執務室で今日の予定の確認をしていた。
提督「えーと、今日は9時30分から出撃、13時から第拾鎮守府と演習…」
そう言葉に出しながら予定を反芻していると、提督はふと今週の秘書艦の欄を見た。
提督「そうか…今週の秘書艦は隼鷹か…」
この鎮守府では、週毎に秘書艦を変えている。主な秘書艦となるは戦艦、空母、重巡洋艦、軽巡洋艦の艦娘だが、出撃等のローテーションで秘書艦の任に就けない場合は極たまに駆逐艦の艦娘が就く事がある。
提督「…昨日飲みまくってたからなぁ…二日酔いとかで仕事に集中できないとか言わなければいいんだが…」
提督が思い出すのは、昨日二人で飲んだ時の事。しこたまビールを飲んで酔いつぶれ、結局部屋まで提督が運んだのだ。
提督「…マジで仕事サボったら禁酒令を出してやる…」
提督が小さな声で言うと同時、ドアがノックされる。
提督「どうぞー」
提督はそう返す。こんな朝早くに来るのは隼鷹だろうと提督は考えていた。
提督(寝坊しなかったのは褒めてやるか)
そう提督が思っていると、ドアがギィィ…と音を立てて開く。
そこに立っていたのは―
隼鷹「提督。失礼致します」
提督「……………………え」
提督は一瞬、自分が見ているものが信じられなかった。
長く綺麗な薄紫色の髪。薄く化粧が施された整った顔立ち。特徴的な、金色の刺繍が入った白い上着と赤の袴。
その服の上からでも分かる女性的なスタイル。そして、丁寧な言葉遣い。
提督は、その服装や髪の色から隼鷹だと考えたが、明らかに雰囲気が違う。まず、いつものように髪がはねておらず、普段はしていない、化粧をしている。そして、口調が男勝りな感じではなくてちゃんとした敬語だった。
提督「隼鷹…なのか…?」
隼鷹「はい。私は、商船改造空母、飛鷹型軽空母二番艦の隼鷹です。それが、何か?」
提督「…俺をからかっているのか…?」
隼鷹「からかう…?なぜ私がそのような事をなさる必要があるのですか?」
提督「…ええぇ?」
どうやら隼鷹は本気のようだった。いつもと違う雰囲気の隼鷹に、提督はただ慌てるしかない。
提督(どうしよう…調子が狂う…と言うか、こいつホントはこんな風に綺麗になれるのか…)
隼鷹「提督?どうかなさったのですか?」
提督「い、いや!ナンデモナイ!」
隼鷹「そうですか…」
提督は声が一瞬裏返ったが、隼鷹は気にしていないようだった。
隼鷹「ところで提督」
提督「な、何だ?」
隼鷹「本日のご予定のご確認をお願いしたいのですが…」
提督「お、おう」
そんな感じでぎこちない感じで予定を確認していると、時間は朝礼の7時前になっていた。
隼鷹「あ、もうすぐ朝礼の時間ですね。では、運動場へ参りましょう」
提督「あ、ああ」
こう言う時間とかの細かい事に最初に気づくのは提督だが、今回は隼鷹が先だった。
提督は隼鷹と共に部屋を出て、執務室のドアに鍵をかけると運動場へと向かう。その道すがら、提督は隼鷹に聞いた。
提督「隼鷹、ホントにどうしちまったんだ?突然そんな、変わっちまって」
隼鷹「…ちょっと、普通の喋り方になっていいか?」
提督「あ、ああ」
隼鷹「昨日さ、鳳翔さんの店から帰る時に提督に背負われてさ、アタシには女性らしさが足りないって言ってたじゃん?」
提督「ああ」
隼鷹「それで、アタシは曲りなりにも元商船だから、少しは女性らしくした方がいいんじゃないかって思ったんだよ。元商船だったのに今こうなっちまってるって思うと、何か、商船の顔に泥を塗るような感じがしてね…。だから、少し変わってみようって思ったんだよ」
提督「…そっか」
提督(あの時起きてたのか…って言う事は…可愛いとか言ったの聞かれちまったのかよぉ~!//)
提督は心の中で昨日言った言葉を思い出して、自分が何と恥ずかしいことを言ったのかと嘆く。
一方隼鷹は、心の中でだけ思う。
隼鷹(でも、あんな感じで話すのも少し新鮮だねぇ。今日一日は、この口調で行こうかなっと)
案外楽しんでいた。
運動場に着くと、艦娘達が全員整列していた。その艦娘達は、提督と一緒にやってきた謎の美女(艦娘と提督評)を見て、驚きの声を上げる。
『ねえ、あの人だれ?』
『すっごい美人…』
『また胸か…』
隼鷹は、皆の反応を見て隠れてニヤッと笑う。その隼鷹からは、口を呆けたようにぽかんと空けたままの姉の飛鷹には気づかない。
提督「えーっと…」
提督はそんなざわざわした雰囲気の中で話し出す事もできず、少し艦娘達が静かになるのを待ってから、朝の挨拶をした。
そんないつもと違う朝礼の中、隼鷹はただニコニコと笑っていた。それは普段浮かべるような、豪快な感じの笑みとは違う、柔和な笑みだった。
朝礼を終えて、朝食を食べた後、本格的に鎮守府は動き始める。
隼鷹は朝の感じに戻ると、せっせと仕事を始める。
隼鷹「提督、コチラの書類ですが」
提督「あ、ああ」
隼鷹「提督、資材の事ですが、弾薬の減る量がいつもより多くなっている傾向に―」
提督「お、おう」
その隼鷹が仕事をそつなくこなす姿は、いつものガサツな感じの隼鷹とは違う、新鮮な感じだった。
提督(確かに、俺の隣で美人が仕事をしているって言うのは何かいい感じだが…何かな…)
そして、艦隊が出撃する時。
夕張「ではこれより、夕張率いる第一艦隊、北方海域モーレイ海の残党討伐任務に出撃します」
提督「ああ。頑張ってくれ」
隼鷹「皆さん、どうかご無事で」
提督の言葉の後、隼鷹がいつもの投げやりな感じとは違う、優しい口調で皆をで送るのを見ると、第一艦隊の面々は、若干引き気味に笑い返してそそくさと執務室を出ていった。
提督が驚いたのは昼食の時。提督が昼食を食べるために食堂へ行こうとした時の事。
提督「さって、食堂にでも―」
隼鷹「あの、提督」
提督「お?」
隼鷹が呼び止めたので振り返ると、隼鷹は手に小さな箱を持っていた。
隼鷹「これ、よろしかったら、どうぞ」
提督「え、これ、お弁当?」
隼鷹「はい。提督の為に作りました」
そんな言葉を優しい笑顔で言われると断れない。
提督「あ、ああ。じゃ、いただこうかな…」
隼鷹「ありがとうございます」
隼鷹は一礼すると、執務室を出ていった。それを見て、提督は執務用の椅子に座って弁当箱を開く。すると中には、色とりどりのおかずが盛られていた。
提督「おお…すげぇ美味そう…と言うかアイツ、料理できたのか…」
執務室を出た隼鷹は、指先がズキッと痛んで、顔をしかめる。
隼鷹「あー、くそぅ…指の傷が痛ぇ…」
元々隼鷹は簡単な料理ができたが、提督に渡した弁当のように本格的なおかずを作るのは初めてだった。だから、慣れない包丁さばきなどで指を切ったりしてしまったのだ。
隼鷹(でも…アイツ喜んでくれるよな…)
隼鷹がそう思っていると、後ろから声がかかった。
祥鳳「あの、隼鷹さん?」
隼鷹「はい、何か?」
祥鳳「い、いえ…」
瑞鳳(ホントに…別人みたいだ…)
【続く】
【結局】※地文・2レス以上続きます
隼鷹が完全なるレディになった日の夜。隼鷹は仕事にまつわる書類を持って執務室へと向かっていた。隼鷹は、提督に仕事とは別の件で呼び出されていたのだ。
隼鷹(しっかし、千歳と那智には悪いことしちまったかもなぁ~…)
昼食の時、千歳と那智に酒を飲もうと誘われたが、隼鷹は、
隼鷹「申し訳ございません。今夜は控えさせていただいてもよろしいですか?」
そう言うと、2人は白くなってしまった。
隼鷹(今度酒でも奢ろうかなぁ)
そんな事を考えながら執務室にドアを開けて入る。
隼鷹「失礼いたします」
提督「おう」
隼鷹「こちらは、今日中に仕上げる予定だった書類です」
提督「どもども」
提督も一日付き合っていれば慣れたのか、もうぎこちなさは失くなっていた。
提督は隼鷹から渡された書類をパラパラと眺めて、全て見終えると頷く。
提督「よし、オッケーだ。ありがとな」
隼鷹「いえ、お気になさらず。それより提督、話とは…」
提督「ああ…」
提督は小さく咳払いをして話し始める。
提督「今日一日、おしとやかな隼鷹と一緒にいて思ったんだがな…」
隼鷹「?」
提督「…やっぱり、いつもの調子に戻ってくれないか?」
隼鷹「…それはつまり、この今の感じが気に食わないと言う事ですか?」
提督「いや、そう言う悪い意味じゃなくてだな…」
提督は少しうーんと唸ってから話し始める。
提督「いや、今のおしとやかな感じのお前も良いと思うんだけどさ、どこかとっつきにくい感じがするんだよな」
隼鷹「………」
提督「だけど、いつもの感じのお前なら、気兼ねなく話し合うことができるし、酒を飲む時は笑い合える。そんな感じの隼鷹が、俺は好きだな」
隼鷹「……ッ!///」
提督の告白を受けて、隼鷹は顔を紅くする。ちなみにこの告白は、愛・好意の意味での告白ではなく、仲間としての意味、つまり信頼の意味だったのだが、隼鷹はその意味を履き違えてしまった。
隼鷹「ば、バカ言ってんじゃないよ!///」
隼鷹は口調を元に戻し、顔を赤らめながら髪をガシガシと掻く。そのせいで、長く整えられた髪がぼさぼさになってしまった。
隼鷹「はー、やっぱこの方が性に合うね」
提督「あーあ、もったいない…。綺麗な髪が…」
隼鷹「う、うるさい!あーもー、今日はもう寝る!お休み!///」
提督「お、おう」
提督は、なぜ怒って(提督にはそうとしか見えない)出ていってしまったのかがわからなかった。
しかし、次の日以降、たまに髪を整えた隼鷹が目撃されたとかなんとか。
そして、その時の隼鷹の表情は少し恥ずかしそうだったらしい。
隼鷹「綺麗な髪…か。……ひひっ///」
【END】
【普段が普段であるから】
―14時・演習時間―
大淀「ではこれより、第参鎮守府と第拾鎮守府との演習を行います」
提督「では、よろしく」アクシュ
第拾鎮守府提督(以下拾督)「ああ、よろしく頼む」アクシュ
隼鷹「どうぞよろしくお願いいたします」ペコリ←おしとやかモード
大和「こちらこそ」ペコリ
拾督「…ところで、提督さん」
提督「はい、何か?」
拾督「そちらの、貴方の秘書艦の方は、どちら様ですか…?」
提督「…信じられないかもしれませんが、飛鷹型軽空母二番艦の隼鷹です」
隼鷹「どうも、隼鷹です。以後、お見知りおきを」ペコリ
拾督&大和「えええっ!?」
拾督「いやいやいや!だって、隼鷹って言ったら髪ぼさぼさで、酒飲んでばっかの飲んだくれ空母じゃないんですか!?」
大和「それが、そんな私よりおしとやかで煌びやかな感じで、そんな丁寧語を使うなんて、あり得ません!」
拾督「そうだ!きっと隼鷹の服を誰か別の艦娘に着せたに違いない!きっとそうだ!」
大和「そうです!さあ提督さん!その方は本当は誰なんですか!?さあ!教えてください!」
提督「…隼鷹、酷い言われようだな」
隼鷹「……誠に遺憾です」プルプル
大淀「…そろそろ演習を…」
【隼鷹「アタシだって、やる時はやれるんだぜ?」】
【1日1人、キャラ紹介】
≪隼鷹≫
飛鷹型軽空母二番艦。商船から改造されて空母になったからか、日常の所所の所作に上品な気質が混じっているが、基本、女性らしからぬ言動が目立つ。超がつくほどの酒好きで、何かめでたい事がある度にパーティを開いて酒を飲もうとする。
那智、千歳は飲み仲間。顔立ちもスタイルもいいので、少し頑張れば誰か分からないくらいにまで美人になれる。
好きな言葉は『酒は天の美禄』。
提督「ホント、元々可愛いから普段からおしゃれしていればいいのに」
隼鷹「うるせー!///」
【典型的】
―執務室―
Z3(以下マックス)「Guten Tag.(グーテンターク:こんにちは)私は駆逐艦マックス・シュルツよ。マックス……でもいいけど。よろしく」
提督「君が2人目のドイツ艦か…よろしくね」
マックス「2人目?」
提督「ああ、もうレーベは先に着任しているからね」
マックス「ふーん…」
提督「同じドイツの駆逐艦だから、部屋はレーベと同じにするけどいいかな?」
マックス「別に構わないわ」
提督(コイツは元気なレーベと違って不愛想で静かな感じだな…)
提督「君は、レーベと違って静かな感じだね」
マックス「そうかしら?」
提督「ああ」
マックス「そう…まあ、別にいいけれど」
提督(何か取っ付きにくい…というか、こいつ無表情で静かって日本人ぽいな…。俺が思っていた勤勉でムキムキな、ドイツ人とは違うな…)
マックス「…ところで、この鎮守府にニンジャはいないの?」キョロキョロ
提督「……………………は?」
マックス「いえ、ドイツではニンジャが人気でね。今の日本にも、どこにでもニンジャは潜んでいると思っていたのだけれど…」ソワソワ
提督「……いないよ。現代の日本に、君達の想像するSHINOBIソルジャーなんて」
マックス「いないの!?Mein Gott(マインゴット:なんてこった)…」ガクッ
川内「そんな貴方こんにちは!夜戦忍者、川内だよー!」←改二装備
マックス「何だ居るじゃない!はぁ…これがニンジャ…かっこいいわ…」キラキラ
提督(こいつ典型的な外国人だわ)
【 マックス「あ、サムライもいる!」 神通「ど、どうも…」】
【露出】
―執務室―
祥鳳「軽空母祥鳳、本日より一週間、提督の秘書艦として、その使命を全うします!」
提督「ああ、よろしく」
祥鳳「はい!」ペコリ
提督「…じゃあ早速頼みたい事があるんだが…」
祥鳳「はい、何でしょうか?」
提督「…せめて、服をちゃんと着てくれ。その格好だと目のやり場に困る」
祥鳳「え、でも…」
提督「左側をはだけさせた巫女服に、胸にサラシだけって言うのは露出が多すぎる。風邪でも引かれたら困るし、何より、年頃の女性がそんな恰好をしないでくれ」
祥鳳「ですが、こうしなければ何だか落ち着かなくて…」
提督「しかしだな…」
ガチャ
武蔵「失礼するぞ提督よ!」
提督「ああ、どうした?後ノックしろよ」
祥鳳「」
武蔵「―、――!」
提督「―。――、――」
武蔵「…分かった、では失礼する」
バタン
祥鳳「提督!私よりも露出度が高い人がいたじゃないですか!まずあの人を注意してくださいよ!」
提督「だがな…」
祥鳳「…?」
提督「…アイツはもう手遅れだ」
祥鳳「…何か、言っている意味が分かる気がします」
提督「…お前も手遅れになりたくなかったら、ちゃんと服を着てくれ。頼む」
祥鳳「…はい」モゾモゾ
【END】
【ラッキースケベ】※2レス続きます
―執務室―
コンコン
島風「提督ー!」ガチャ
提督「んー?どうした?」
島風「入渠ドックの蛇口が壊れちゃって、直してくれない?」
提督「しょーがねーなー…直せるかは分からんが、やってみるよ」ガタッ
テクテク
島風「ところで提督ー」
提督「何だ?」
島風「ラッキースケベって、何?」
提督「……唐突過ぎるぞ。どこで聞いた」
島風「何かね、夕張が『あの提督って、こんな女の子だらけの鎮守府にいるんだから、ラッキースケベとか起こしそうだよね』って青葉と話してたんだよ」
提督「夕張よ…何故その話をよりによって青葉とするんだ…」
島風「そしたら、青葉が『もし本当にあったらスクープですよね!』って大はしゃぎで」
提督「アイツ今度マジで真剣に説教するか」
島風「ねえ、ラッキースケベってどういう意味?」
提督「そうだな…ラッキースケベって敢えて言うなら…」
島風「?」
提督「女の子の着替えとか風呂シーンに"謝って"出くわしちまう事だ」
島風「ふーん。なんで"誤って"を強調したの?」
提督「そうじゃなきゃ確信犯だからだ。偶然出くわしちまう、つまり予想しえない幸運だからラッキースケベなんだよ」
島風「なんで幸運なのかは聞かないけど、提督はやった事あるの?」
提督「ない。あれは基本的に二次元の主人公がやるようなもんだ。だから、俺はそう言う事をするキャラが嫌いなんだよ。そんな現実にはないような素晴らしい事に簡単に出くわして、それを不幸だなんて言うから心底腹立つんだよ畜生」
島風(なんか…言葉の端々に恨みが…)
提督「要するに、ラッキースケベなんて現実には起きる事なんてないよ、っと話してるうちに入渠ドックに着いたか」
ガララッ
提督&島風&夕張「あ」
夕張「………」←着替え中で素っ裸
提督「……島風」
島風「……何?」
提督「……今がさっき言ったラッキースケベの状況だ」
島風「……そうだね」
提督「……ラッキースケベのオチには二通りあってだな」
島風「……うん」
提督「……一つ目は、"あの…その…///"みたいな感じで少し恥ずかしがるって感じで有耶無耶になるパターン」
島風「……二つ目は?」
提督「……二つ目は…」
夕張「何冷静に説明してんですか提督のエッチィィィィィィィィ!!!」ブン
提督「げぶるぁっ!!」ボグッ
ドスッ
夕張「このバカっ!///」ピシャン
提督「……こんな感じで、シバかれるパターンだ」ピクピク
島風「……よくわかったよ、ありがとう。それより、提督はさらなる絶望を味わいそうだよ…」
加賀「…入渠ドックの前で何しているんですか」フルフル
提督「あ」←加賀の胸に顔をうずめている状態
島風「……これもラッキースケベ?」
提督「……泣きっ面に蜂とはこの事だ…」
加賀「人の胸に顔を押し付けて何が泣きっ面に蜂ですか変態提督!」ヒュン
提督「げぶらっ!」ドゴォ
加賀「フンッ///」プンスカ
ピシャッ
提督「……これが俗に、アンラッキースケベだ…ガクッ」チーン
島風「提督、ご冥福を…」
【END】
【1日1人、キャラ紹介】
≪島風≫
島風型駆逐艦一番艦。姉妹艦がいないため一人ぼっちなので少し寂しいが、提督や他の艦娘達がいるからちょっと平気。
寝る時に寂しい時は、提督の部屋で一緒に寝たり他の1人部屋の駆逐艦娘の部屋で一緒に寝たりしている。足が速いのが自慢で、よく他の駆逐艦娘を誘ってかけっこをしたりする。恰好は完全に痴女だが、本人は気にしていない。連装砲ちゃんは相棒。
好きな言葉は『疾風迅雷』。
【ゼロ】
―鎮守府廊下―
提督「いやぁ…これ結構おもしろかったな…」スタスタ
龍驤「おー提督はん、こんちは!」
提督「おう」
龍驤「何持ってるん?」
提督「夕張から借りた映画。『永遠の0』ってヤツ」
龍驤「何やそれ?」
提督「ああ、ミッドウェー海戦とか真珠湾攻撃とかの特攻隊が出てくる映画だよ」
龍驤「…それって」
提督「…一応、俺も海軍の提督だから、過去の戦いの事はよく知っておいた方がいいと思ってね」
龍驤「…そっか」
提督「内容は詳しくは話せないけど、見ておいた方がいいと思うぞ」
龍驤「…ほんなら、それウチに貸してくれへん?」
提督「俺は構わないけど、ちゃんと夕張に許可取れよ?」
龍驤「分かってるって」
提督「…にしても…」ジロッ
龍驤「な、なに?どこ見てるん?」
提督「…ゼロ、か」
龍驤「アホォ!」
【END】
【司令】
―執務室―
提督「……」カキカキ
コンコン
提督「どうぞー」
雪風「失礼します!しれぇ!」ガチャ
提督「!!」ビクッ
雪風「?どうしたんですか?」
提督「い、いや。なんでもない…」フゥ
雪風「?」
―食堂―
提督「空いてる席ねーかなー?」キョロキョロ
雪風「あ!しれぇー!ここ空いてますよー!」
提督「ひぃっ!って、雪風か…」
雪風「?しれぇ、大丈夫?」
提督「あ、ああ」カタカタ
―散歩中―
提督「いやぁ~いい天気だな~」スタスタ
雪風「しれぇー!!」タタタタッ
提督「ヒィッ!!!」
雪風「しれぇ!?」
提督(雪風の『しれぇ!』が時々『死ねぇ!』に聞こえてならない…)
【END】
【突然の試験】
―講堂―
提督「…と言うわけで、この鎮守府の艦娘全員を対象に、知識調査試験を行います」
ザワザワ
天龍「ちょっと待てコラ。どういうわけだ」
提督「いや、皆は兵装とか戦闘に関する知識は備わっているじゃん?だけどさ、一般常識とかは備わっているのかなって思ってさ」
加賀「確かにそうですけど…。それより提督の方はどうなんですか。確か海軍学校では成績がワースト3位だったとか」
提督「ああ、吹雪に色々教えてもらったから、人並みの知識は得ているつもりだ。ありがとな、吹雪」ニコッ
吹雪「いやぁそんな…」テレテレ
加賀「イチャつくなら他所でしてください」
提督「あれ、嫉妬?」
加賀「………」ギロッ
提督「…まあ安心しろ。何も、超一流大学の入試問題をやらせようってわけじゃない。一般レベルのテストだ」
天龍「ちょ、ちょっとまてよ。それってつまり、ペーパーテスト、なのか?」
提督「そうだけど」
天龍「実技は!?」
提督「無い。身体能力によって差がつくようなものをやる気は無いんでね」
天龍「…終わった…俺のテスト終わった…」ガクッ
提督「そこまで頭が悪いのか。ああ、言っとくけど、特に結果が今後の待遇に反映されるとかそう言うのじゃないから。気軽にやってくれ」
ヨカッター
ヤッター
提督「けど、満点をとれた奴には何かプレゼントでもやろうかな―」
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!やったるぞおおおおおおおおおおおお!!!』
提督「…ま、頑張ってくれ」
【続く】
【第1回・艦娘知識試験~採点~】
問1『空気中の8割を占めている気体は何か。』
・吹雪の答え 『窒素』
提督のコメント:その通りです。
・川内の答え 『酸素』
提督のコメント:酸素は人が生きていく上で重要な気体だから、という推測でこの答えにしたのでしょうか?
ですがこれはよくある間違いです。私もやった事がありますので、正しい答えを覚えましょう。
・天龍の答え 『水素』
提督のコメント:砲撃戦で火炎地獄待ったなし。
【続く】
【夜食】
―深夜、軽巡洋艦寮・川内&神通の部屋―
川内「夜だー!夜戦だー!」ガバッ
神通「…スゥ…スゥ…」←慣れたのでこの程度では起きなくなった
川内「…でも、小腹が空いちゃったな…」グゥゥ
川内「食堂の戸棚に何かあるかなー?」ガチャ
―食堂―
川内「…失礼しまーす…」ガチャ
比叡「おや?」
川内「あ、比叡先輩。こんばんは」ペコリ
比叡「こんばんは。どうしたんですか、こんな夜遅くに?」
川内「実は小腹が空いちゃって…比叡先輩も?」
比叡「はい…。お腹が空いちゃって眠れなくって、何か食べてから寝ようかなって」
川内「へ~、そうだったんですか…」
比叡「それで、カップラーメンを作ったんだけど…一口食べます?」
川内「え、いいんですか?」
比叡「ええ、どうぞ」スッ
川内(比叡先輩って、金剛先輩が関わる時に作る料理は不味いけど、今はいないし、それにカップラーメンぐらいなら、問題ないよね…?)
比叡「どうしたんですか?」
川内「い、いえ何でもないですよ」
川内「じゃ、一口いただきます!」パクッ
―翌朝、食堂―
提督「……で、こうなったと」
比叡「……はい」
川内「」チーン
提督「昨日の夜が静かだったのはこれが原因か…」
神通「姉さん…何て事…」
提督「…カップラーメンを不味く作れるってどういう事だよ…」
比叡「あ、あはははは…」
【END】
【遅延】
―深夜、都市部―
吹雪(こんばんは、吹雪です。今日は提督と、南関東ブロック鎮守府会談に秘書艦として出席するために、都市部へ来ました)
提督「やべー…だいぶ遅くなっちまった…」
吹雪「会談後の宴会で最後まで参加するからですよ…」
提督「けどね…俺より階級が一つ二つ高い提督がいたからさ、一応参加しないと面子がね。それにチクチクいびられるし」
吹雪「そんなものですか…」
提督「世の中はこんな風に世知辛いんだよ」
吹雪「第伍鎮守府の提督と随分と話し込んでいたようですけど?」
提督「ああ、アイツは中学時代の同級生さ。今度また会ったら、紹介するよ」
吹雪「はい、わかりました」
提督「それより、まだ電車残っているかな…?」
吹雪「確かこの時間であれば、まだ終電が一本残っているはずです。歩いて行っても十分間に合います」
提督「よかった。じゃ、ちゃっちゃと鎮守府に戻るか」
―駅―
提督「…………」
吹雪「…………」
[運転再開見込み:東海本線は、御田原駅での人身事故の影響で、上下線で運転を見合わせています。運転再開見込みは、翌朝6時頃を見込んでいます]
提督「…なあ吹雪」
吹雪「…はい?」
提督「…俺ってさ、電車が遅れる時、自然災害とかで遅れる分にはいいんだけど、人身事故とか線路内人立入とかで、電車が遅れるのってすっげームカつくタチなんだよな」
吹雪「…艦娘である私が言うのもアレですけど、同意見です」
提督「…しゃーない…どっかのホテルに泊まるか…」
吹雪(結局私達は、鎮守府に連絡をした後、近くのビジネスホテルに一泊しました。…や、夜戦はしてませんよ!?)
【END】
【何でも】※2レス続きます
―工廠―
明石「ダメですね…また失敗しました」
提督「そうですか…クソッ」ガンッ
レーベ「提督、落ち着いて…」
提督「…だけど、もう何度も大型建造しているのにビスマルクが一度も来ないなんて…」
レーベ「ビスマルクを建造する条件は、僕かマックスを秘書艦にして大型建造をする、だからね…」
提督「もう、資材も底を尽きそうだし…。ここは一旦マックスを秘書艦にしてやってみるかな…」
レーベ「そうだね。流石に僕も連日建造に付き合わされて少し疲れたからね…」
提督「ありがとう。ゆっくり休んでくれ」
―翌日、執務室―
提督「と言うわけで、秘書艦になってくれ!」
マックス「イヤよ」スッパリ
提督「何で!」
マックス「普通に秘書艦としての仕事を任せたいって言うならともかく、私をビスマルク入手のための手段としか使わないなんて。正直不快だわ」
提督「じゃ、秘書艦の仕事も任せるから!」
マックス「どうかしら。ただ口先だけかもね」
提督「間宮のタダ券もつける!」
マックス「私はモノで釣られるような性格じゃないわ」
提督(クソッ!これでもダメなら、あの言葉を使うしかないか…!なるべくなら、使いたくはなかったが…)
提督「マックス!」
マックス「何?」
提督「頼む!何でもするから!」
マックス「…………」
提督(…って、こんな言葉には釣られないか―)
マックス「ん?」
提督「」
マックス「今、」
提督「」
マックス「何でもするって言ったわよね?」
提督「…………はい」ビクブル
―翌日・工廠―
明石「提督!来ましたよ!」
提督「マジで!」
Bismarck(以下ビスマルク)「Guten Tag.私はビスマルク型戦艦のネームシップ・ビスマルク。よおく覚えておくのよ」
提督「おお…やっと来てくれたか…!」アクシュ
ビスマルク「…これが日本式の挨拶かしら?随分と馴れ馴れしいのね」
提督「あ、いや、これは、君が来てくれてとっても嬉しくて。ありがとう。よく来てくれたね」
ビスマルク「…っ、な、よくそんな歯の浮くセリフが言えるわね…///」
提督「ああ、すまない」
マックス「てーいーとーくー…」ガシッ
提督「!?」
マックス「何でもするって約束、忘れてないわよね…?」
提督「な、何を望む気だ…?」
マックス「さあ、何かしらねぇ…?」クックック
ビスマルク「ねぇレーベ。あの2人は何を話しているの?」
レーベ「あー…あの、力の代償って言うか…何と言うか…」
ビスマルク「?」
提督「ちょちょちょちょっと待って!それは―」
マックス「この程度で音を上げるなんて、日本人は貧弱ね。私が鍛え直してあげるわ」
提督「やああああああああ!待ってぇああああああああああ!」
※何をしているかは皆様の判断に任せます。
【END】
【第1回・艦娘知識試験~採点~その2】
ジャンル:家庭科
問2『包丁の切り方で、玉ねぎやニンジンを1~2mm角に細かく切り刻む切り方を何と言うか』
・鳳翔の答え 『みじん切り』
提督のコメント:その通りです。流石鳳翔さんですね。説明文だけで切り方が分かるというのは、料理好きならではと思います。
・陸奥の答え 『木っ端みじん切り』
提督のコメント:細かすぎです。
・川内の答え 『飛雷神切り』
提督のコメント:卑劣な切り方だ…。
【1日1人、キャラ紹介】
≪川内≫
川内型軽巡洋艦一番艦。皆から夜戦バカと言われるくらい夜戦が大好きで、日々の出撃でも隙あらば夜戦をしようとする。
そのせいか極度の夜型で、昼の間は元気がない。自らの改二姿が忍者に似ている事を知って、忍者を意識するようになり、忍者マンガも好きになる。妹達の事は放っといているような振る舞いだが、本当は妹達の面倒をよく見ているお姉さん。
好きな言葉は『我レ、夜戦ニ突入ス!』。
【持つべきものは友達】
―特別作戦発令中、執務室―
提督「だーめだ…この海域を突破できない…」
吹雪「そうですね…。まだ私達の戦力では、あのヲ級flagshipの体力を減らす事すらままならないですからね…」
提督「あの海域を突破できないと、海域解放報酬でもらえる正規空母の奴がウチに配属されないし…」
吹雪「ええ。と言うか、その新しい正規空母は雲龍型、私達はそのネームシップすら配属されていないですし…」
提督「だけど、そのネームシップを見つけることができる海域は2つ先だし…無理なのか…」
吹雪「そうですね…残念ながら…」
電話「」リリリリン
提督「はいもしもし。南関東ブロック第参鎮守府の提督ですが」ガチャ
吹雪(長い…)
??『どもー。元気?』
提督「その声、友督か?久しぶりだなー!」
第伍鎮守府提督(以下友督)『ああ、久しぶり。提督会談以来だな』
提督「どうしたんだ?電話してくるなんて」
友督『いやあ…ちょっと頼みごとがあってね』
提督「頼み?」
友督『今さ、特別作戦が発令されているじゃん?そこでさ、正規空母を見つけたんだけどね、そいつ2人目だったんだよ。近代化改修の素材にするにも、解体するにも、貴重な奴だから、お前に譲ろうと思ってね』
提督「貴重な奴って、誰よ」
友督『雲龍って言うんだけど…』
提督「マジで!?」
友督『その反応、お前の所にいない奴?』
提督「いないよ!それに、丁度そいつが欲しかったんだよ!」
友督『じゃ、そっちに送るけど、いいか?』
提督「…そんなあっさりいいのか?それに、そいつの意見も聞かないと」
友督『ああ。俺の所はそろそろ保有限界になりそうだし、それにお前なら、彼女の力を十分に引き出せると思ってね。そして、「第参鎮守府提督はとても信頼できる」って言ったら、彼女はOKしてくれたしね』
提督「…そっか。ありがとう」
友督『じゃ、またいつか会おうぜ?』
提督「ああ!」
ガチャ
吹雪「雲龍さんが配属されるんですか?」
提督「ああ。やったぜ!まさに、"瓢箪から駒"だな!」
吹雪「それより、艦娘の転属には大量の書類に記入する必要が…」
提督「…徹夜決定か」
【続く】
【ショック】
―数日後、執務室―
雲龍「雲龍型航空母艦、雲龍、推参しました。提督、よろしくお願いしますね」
提督「ああ、よろしく。向こうの第伍鎮守府に発見されてから早々に第参鎮守府に転属になって大変だっただろうけど、よく来てくれたね。これからも、よろしく頼むよ」
雲龍「はい、こちらこそ、よろしくお願いします」
吹雪(…大きい…色々と…はうぅぅ…)
提督「君の荷物は、空母寮の部屋に運んであるから」
雲龍「お気遣い、ありがとうございます」
提督「ウチは比較的規則が緩いから、3日ぐらいは自由にしてていいから」
雲龍「え?そんなにいいんですか?」
提督「まあ、ウチの鎮守府の皆と仲良くなってもらったり、この鎮守府の勝手になれてもらうためにね」
提督「あ、そう言う事ですか。分かりました」
提督「それと、君の装備を見せてもらえるかな?」
雲龍「装備…ですか…?構いませんけど、なぜ?」
提督「ああ、君は特別作戦でしか見つけられないっていう貴重な艦だから、それほど特別な装備も持っていると思ってね」
雲龍「はあ、確かに特別な装備は持っていますけど…」ガサガサ
提督「ありがとう」
提督(どんな特別な艦載機なんだろ…流星とか…紫電とかかな?だとすれば、加賀とかが喜びそうだな…)
雲龍「どうぞ…」
つ25mm三連装機銃のカード&12㎝30連装噴進砲
提督「……あの、艦載機は?」
雲龍「あ、申し訳ありません。私、艦載機は持っていなくって…」
提督「」
雲龍「ですから、ここにある艦載機を少々お借りしてもよろしいでしょうか?」
提督「…ああ。そう言う事なら…ウチの艦載機は自由に使ってくれ。はい、ありがとう」
雲龍「ありがとうございます。では、失礼いたしますね」
ガチャ…バタン
提督「」ズーン
吹雪(ああ…)
【 雲龍「え!?なんでこんな所に深海棲艦が!?」 わるさめ「ア、コンチハ」 】
【羅針盤の悪夢】
―執務室―
大淀「提督、敵補給艦を3隻撃破する任務が通達されていますけど…」
提督「おお、そうか。じゃ、妙高型と翔鶴型を編成して、バシー島沖へ出撃させるか。あそこなら補給艦が出るエリアが、
2つぐらいあるし、羅針盤に踊らされても多少は平気だし」
大淀「そうですね」
―バシー島沖―
羅針盤妖精「回すよー」ジイイイイイイイイ
東→東、敵通商破壊艦隊エリア(F)
翔鶴「きゃああああっ!」中破
瑞鶴「翔鶴姉!」
―別の日、執務室―
吹雪「提督、南西諸島海域の中枢部を撃破する任務が通達されていますけど…」
提督「バシー島沖に行かせよう。あそこなら中枢部に行ける確率が他の海域より高いし。編成は空母と重巡洋艦を基準として」
吹雪「分かりました」
―バシー島沖―
羅針盤妖精「えー、回すのー?」ジイイイイイイイ
東→南東、敵運送船団エリア(G)
高雄「何て事…」
―また別の日、バシー島沖―
羅針盤妖精「早く早くー!」ジイイイイイイイ
北東→東→北西、資材エリア(C)
古鷹「何か、資材が増えるのに素直に喜べない…」
―そのまた別の日、バシー島沖―
羅針盤妖精「回すよー」ジイイイイイイイ
北東→東→東、敵運送船団エリア(D)
利根「何と言う事じゃ…」
―沖ノ島海域攻略時―
羅針盤妖精「回せ回せー」ジイイイイイイイ
1回目:敵空母機動部隊(N)、2回目:敵空母機動部隊(P)、3回目:敵空母機動部隊(P)、4回目:中破撤退、
5回目:敵空母機動部隊(N)、6回目:敵空母機動部隊(N)、7回目:資材エリア(E)、8回目:敵空母機動部隊(P)、
9回目:資材エリア(E)、10回目:中破撤退、11回目:敵空母機動部隊(P)……31回目:敵侵攻中核艦隊(J)
提督「お前ら悪魔か!何とか沖ノ島突破できたけど資材がオジャンだよ!攻略艦隊の疲労度もMAXで当分出撃できないし!
そもそも羅針盤は回すもんじゃねぇし!」
羅針盤妖精「えーでも回した方が面白いじゃないですか?それに、そんな簡単にボス倒されたら私達のギャラが減るし…」
提督「テメェらのギャラなんざどうでもええわ!!」
【END】
【第1回・艦娘知識試験~採点~その3】
ジャンル:数学
問3.『底面の直径が12㎝、高さが10cmの円柱の体積を求めよ。なお、円周率はπとする』
・雲龍の答え 『360πcm³』
提督のコメント:その通りです。円柱の体積の求め方は、底面積×高さ=半径×半径×円周率×高さです。
とても基本的な公式ですので、覚えておくとよいでしょう。
・大鳳の答え 『1130.4㎝³』
提督のコメント:合っていますが、これは円周率を3.14とした場合です。そして、この問題には円周率がπと指示されています。
円周率が問題文で指示されている場合は、それに従って解いてください。
・龍驤の答え 『1130.4㎝³』
提督のコメント:一部の艦娘に対して不快な思いをさせてしまった事をお詫び申し上げます。
【1日1人、キャラ紹介】
≪雲龍≫
雲龍型正規空母一番艦。第伍鎮守府から第参鎮守府に転属された艦娘。その独特な服装と杖、雰囲気から仙人と思った艦娘も多かった。
飛龍の改良型なので、飛龍を母のように慕っている。しかし、着任時に艦載機を持っていなかったため、少し自分でも残念に思っている。
軍艦だった頃の艦内食が質素だったせいか、豪華な食事を食べるとよく胃がびっくりして痛くなる。色々デカい。
好きな言葉は『待てば海路の日和あり』。
【女心】
―執務室―
提督「対潜水艦任務が発令されてね、お前にも参加してほしいんだ、曙」
曙「何で私なのよ?」ブスッ
提督「お前は俺に対して辛く当たっているが、実は繊細な奴だって事は知ってる。日常の色々な面から見てもな。そして、対潜水艦用の装備・爆雷と水中探信儀は普通の砲とかと違って繊細な操作が必要なんだ。だから、お前なら上手く、対潜装備を使いこなせると思ってね」
曙「…日常の色々な面から見てるって、何それ!私の私生活を覗いているの!?プライバシーの侵害だわ!」
提督「そう言う意味じゃないんだがな…」
吹雪「ええと、要するに司令官は、曙ちゃんの事を信頼しているってわけですよ」
曙「ッ!そ、そう…こんなクソ提督が私を信頼しているって…?へー、ふーん…」
提督「…嫌だって言うならそれでもいい。綾波とかに頼むけど…」
曙「やるわよ!やってやるわ!」
提督「お、おう…そうか…。ま、頑張ってくれよ」
曙「フンッ」
提督「じゃあ早速対潜装備に改装をしよう。さ、工廠へ行くぞ」
曙「なっ!?改装とか言って、私の裸が見たいだけなんでしょ!?」
提督「何をバカなことを言ってる。そんなわけないだろう」スパッ
吹雪(あちゃー…)
提督(俺は別にロリコンじゃないから曙みたいな小さい子の裸なんて大して興味はないし、それに俺の最大の目的は、曙の装備を変更するための立ち会い。曙の裸なんて二の次だ)
曙「………」プルプル
提督「?曙、どうしたん―」
曙「死ねこのクソクズ提督!!」ブン
提督「何でだげばっ!」バキッ
曙「ふん!」
提督「なぜ殴られたし…」ピクピク
吹雪「女の子の気持ちは、複雑なんですよ…」
【END】
【ヲ級】※2レス続きます
―日没、特別海域―
ドゴォォォン
加賀「昼戦終了。戦果の報告を」
赤城「敵艦隊は空母ヲ級Flagshipを除いた随伴艦の内、軽巡ホ級一隻と駆逐イ級四隻を撃沈。戦艦タ級は損傷軽微。空母ヲ級は無傷です」
神通「対してこちらは、私と隼鷹さんが小破、伊勢さんと日向さんが損傷軽微。他は無傷です」
加賀「そうですか…」
伊勢「流石はヲ級Flagship。装甲も軟じゃないし、高い火力。初めて見たけど、やっぱり噂通りの強者だね」
隼鷹「でも、ここは夜戦をした方がいいんじゃない?」
赤城「そうですね。空母は基本、夜戦に参加できません。私達がそうであるように。たとえ火力がどれだけ高かろうと、ヲ級は艦載機を飛ばせなければ脅威ではありません。夜戦に入ればこちらのものです」
日向「今現在夜戦に参加できるのは私と伊勢と神通。火力については申し分ない。損傷もまだ轟沈するレベルじゃない。全員でヲ級を狙えば倒せるかもしれないが、戦艦タ級には十分注意しないとね」
加賀「では皆さん。夜戦に突入すると言う事でよろしいですね?」
全員「はい!」
加賀「分かりました。では、鎮守府に電文を打ちます」
戦艦タ級(以下タ級)「ドウヤラ奴ラハ、夜戦ヲスルツモリノヨウデスガ、イカガナサイマショウカ?」
空母ヲ級Flagship(以下ヲ級)「ヲヲヲッヲヲーヲ(訳:だから何だって言うの?)」
ヲ級(おそらく奴らは、夜戦に参加できない空母である私を集中砲火するつもりなのでしょう。だけどそれは、大きな間違いよ)
ヲ級「ヲヲ、ヲヲーヲヲヲッヲヲ(訳:タ級、あなたは敵の最初の攻撃が終わった後に向こうにありったけの攻撃をなさい)」
タ級「御意」
―我レ、夜戦ニ突入ス!―
加賀「さあ、気を引き締めて行きますよ」
全員「はい!」
ヲ級「ヲッ!」バッ
加賀「え?何を…」
ブウゥゥゥゥゥゥゥン ドオォォォォン
赤城「きゃっ!?」中破
伊勢「え、ウソ!?」
神通「あのヲ級は…夜戦でも艦載機を飛ばせると言うのですか…?」
日向「そんな事が…あり得るのか…?」
ヲ級「ヲッヲッヲッヲ!ヲヲヲッヲッヲヲヲ!(訳:はっはっはっは!これが私の力、私は夜戦でも艦載機を飛ばせるのよ!」ドヤッ
加賀「」イラッ
伊勢「何か語ってる…」
ヲ級「ヲヲヲヲヲヲーヲ!ヲヲヲーヲヲーヲ!(訳:この私こそが空母の進化系!あなた達みたいな陳腐な空母とは違うのよ!」フフン
加賀「」プチン
隼鷹「…言ってる事はわからないが…こっちをバカにしてるって事だけは分かるぞ…」イライラ
日向「確かに…」
赤城「ですが加賀、空母ヲ級が夜に攻撃できるというのは予想外の事態です。ここは一度撤退を―」
加賀「頭に来ました」
赤城「え?」
※やっぱり3レスになります。すみません。
加賀「秘儀・飛行甲板ショット!」ブン
伊勢「なっ!?飛行甲板を投げる…だと!?」
ヲ級「プゲラッ!?」バキャ(Criticalhit!!0Pt)
タ級「ヘッ!?」
赤城「クリティカル0ポイント!?」
ヲ級「」チーン
神通「あ…気絶したようです…」
加賀「さて…」ツカツカ
タ級「!」ジャキッ
加賀「」ギロッ
タ級(目が『撃ったら殺す』と言っている…)ビクビク
加賀「神通、近辺に普通の艦娘の姿は見えますか?」
神通「へ!?あ、いえ、零式水上偵察機から艦娘を見つけたという報告はありません…」
加賀「そう。では、赤城さんも中破してしまったし、進撃は厳しいです。よって、これより鎮守府に帰還しましょう」
伊勢「え、あの、その脇に抱えているヲ級は?」
加賀「中枢部で中破してしまった上に手ぶらで帰るのは後ろめたいです。ですから、戦利品としてコイツを連れていきましょう」
隼鷹「…まあ、敵の情報を仕入れるという目的で持ち帰る事もできるだろうね」
日向「ああ。じゃ、さっさと鎮守府に戻るか。ここの連中には色々手こずらされたからな。」
赤城「そうしましょう…。お腹減った…」
タ級(今がチャンス…!)
加賀「」チラッ
タ級「」ビクッ
加賀「別に撃っても構わないけれど、そうなれば、貴方達深海棲艦を末代まで呪いますから…それでもいいならどうぞ」
タ級以外「」ジー
タ級(全員が私達深海棲艦よりも暗く澱んだ目をしてこっちを睨んでいる…めちゃんこ怖い)
タ級「…スミマセン…」ブクブク
【続く?】
【第1回・艦娘知識試験~採点~その4】
ジャンル:保健体育
問4.『道を歩いていると、ケガをして倒れている人を見つけた。その時に取るべき行動を答えよ』
・響の答え 『大声で助けを求め、119番で救急車を呼び、できる場合は応急処置を行う』
提督のコメント:そうですね。応急処置をすれば、命が助かる可能性は格段に上がるという報告もあります。様々な応急処置を覚えておきましょう。
・雷の答え 『ケガ人を励ます』
提督のコメント:実にあなたらしいですね。ですが、それは応急処置をした後にするべきものです。
・暁の答え 『神に祈る』
提督のコメント:神に祈ってケガが治るほどこの世界は甘くありません。
・電の答え 『遺言を聞く』
提督のコメント:助ける気すら無いんですか。
【1日1人、キャラ紹介】
≪曙≫
綾波型駆逐艦八番艦。提督の事を"クソ提督"と呼ぶ、提督に対してタメ口を利く、よく殴るなど、あるまじき言動が目立つが、実は提督への信頼の裏返しである。しかも本当は繊細な性格で、提督に対して辛く当たった後には大抵自責の念に囚われる。
料理や掃除、洗濯などが得意で吹雪には劣るが家庭的。ツンデレ?
好きな言葉は『後悔先に立たず』。
【ヲ級着任】※2レス続きます
―執務室―
加賀「―と言うわけです」
提督「…許可も得ずにヲ級を連れてくるとは…」ハァ
加賀「ついムカッときてやりました。反省はしていません」
ヲ級「…………」キョロキョロ
ヲ級(あ…ありのまま起こった事を話すぜ!『飛んできた飛行甲板を喰らって気づいたら鎮守府の部屋でロープで縛られていた』な…何を言っているのか分からねーと思うが、私も何をされたのかわからなかった…)
提督「ちょっと加賀、席を外してくれ」
加賀「…いくら敵とはいえ、このヲ級に何か良からぬ事をしたら、タダじゃ済ましませんからね」
提督「わーってるって」
バタン
提督「さて、俺の言葉は分かるか?」
ヲ級「ヲヲ…?(訳:わかるけど?)」
提督「…お前は分かるんだろうけど、俺は分からないんだよな。わるさめちゃんカモーン」
わるさめ「ホイホーイ」ガチャ
ヲ級「ヲ!ヲヲヲヲーヲ!(訳:あっ!駆逐棲姫ちゃん!)」
わるさめ「エ?何デココニ空母を級Flagshipガ?」
提督「さっき加賀がコイツにムカついて腹いせに戦利品として持ってきた」
わるさめ「…大方コイツガ、加賀ガムカツクヨウナ態度ヲ取ッタンデショウ」
提督「そうらしい」
ヲ級「ヲッ!(訳:そうその通り!)」
わるさめ「…デ、コイツヲドウスルツモリダ?」
提督「そうだな…もうウチで引き取るか」
ヲ級「ヲヲッ!?(訳:ええっ!?)」
わるさめ「イイノカ?ソンナアッサリ決メテ」
提督「何かこいつ見るからに敵意が無さそうだし、それにもうわるさめもいるから大して変わらねーと思って」
わるさめ「オ前ガ良イナラ私モソレデイイガ…」
ヲ級「ヲヲッ?ヲヲヲヲ、ヲヲーヲヲヲヲッ(訳:おや?もしかして、駆逐棲姫ちゃんてばこの提督に惚れてる?)」
わるさめ「黙レカス」
ヲ級「ヲッ!?(訳:ひどっ!?)」
わるさめ「…提督、ドウナッテモ知ランゾ?」
提督「分かってる。一応、コイツにはしばらくの間監視をつける。それで問題ないと判断したら監視は外す」
ヲ級「ヲヲヲッ!ヲヲッヲヲーヲヲ!(訳:大丈夫です!私もう戦う気ありません!)」
わるさめ「…ダソウダ」
提督「…信用できないが、コイツの部屋は俺の隣の部屋にするか」
結局、ヲ級を引き取る事を皆に行った結果、皆も提督と同じような反応をしました。
ちなみに、ヲ級の監視役は大和型2人になり、提督は吹雪から説教を受けました。
【END】
【スキャンダル】
―鎮守府廊下―
提督&吹雪「青葉ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダダダダダダダダ
青葉「おやぁ、どうしたんですか司令官と吹雪さん?」ニヤニヤ
吹雪「その顔…絶対何があったか知ってるでしょう…」プルプル
青葉「サー、ナンノコトデショウネー」
提督「今朝の『デイリー青葉』のこの一面は何だ!!」
『スクープ!提督、夜中に幼女と密会!か?』
青葉「えー、だって昨夜吹雪さんが執務室に顔を紅くしながら入って行ったんで、こりゃ疚しい事なんじゃないかなー、って思ってつい」
提督「そんな事するわけないだろ!///」
吹雪「そうですよ!別に司令官さんとは、別に、何とも…」
吹雪(そうです…夜中に呼び出されて、もしかしてケッコンカッコカリの話かと思ったらただの大規模作戦の話で…。ちょっと期待していた自分が恨めしいです…)ズーン
青葉(あー自分の発言で自分の首を絞めてる…)
提督「おかげで朝は大変だったんだぞ…食堂では変な目で見られるし、空母連中や戦艦連中からは冷たい目線を向けられるし…」
吹雪「駆逐艦の子達からは質問攻めにされるし…とにかくひどい目にあったんですよ!何でこんな煽るような記事にしたんですか!」
青葉「だって、面白そうだったから!」キリッ
提督「この野郎、悪びれもせずに…ッ!ええい、もうお前なんてもう知らん!好きにしやがれ!ただの女の子に戻るなり、海で勝手に沈むなり自由にしやがれ!とっとと去るがいい!」
青葉「えっ…この雰囲気、もしかしてマジギレ…?ちょ、ちょっと待って!青葉の事見捨てないでぇ!」
吹雪「あれだけの事しといて、当然の報いですよ!私だって…本当は…」
提督「吹雪…?」
青葉「何だ、ホントは吹雪さんも疚しい事したかったんじゃないですか?」
吹雪「そう言うわけじゃないですよもう!」
衣笠「…え…?」
【続く】
【スキャンダルとは誤解から生まれるもの】
―夜、重巡洋艦寮・青葉&衣笠の部屋(青葉は説教中)―
衣笠「今日の昼…鎮守府の廊下で…」モンモン
提督『もうお前なんて知らん!』
青葉『ちょ、ちょっと待って!青葉の事見捨てないでぇ!』
吹雪『あれだけの事しといて、当然の報いですよ!私だって…本当は…』
衣笠「今朝の青葉の新聞と、あの会話からして…もしかして提督と青葉と吹雪の三角関係?」
衣笠「それは…同じ新聞記者(鎮守府限定)として、見逃すわけにはいかないネタねッ!」キラリ
―翌朝、鎮守府掲示板―
ワイワイ、ガヤガヤ、ザワザワ
『衝撃の事実!提督、青葉、吹雪は三角関係にあり!?』
『昨日12時頃、提督、青葉、吹雪の三名が廊下で逢引をしており、何やら不穏な会話を…』
『筆者が思うに、今回の三角関係は、提督―好き?→吹雪―恋のライバル→青葉―好き→提督だとされている』
提督「」
吹雪「」
青葉「」
『サイテーね…2人も手籠めにするなんて…』
『やっぱり憲兵に突き出した方が…』
『と言うか、堂々と逢引なんて、人として、艦娘としてどうよ?』
提督&吹雪&青葉「衣笠ちゃァァァァァァァァァァァァァァン!!!」
衣笠「テヘペロッ♪」
その後数日間、『デイリー青葉』と『日刊衣笠』は発行停止となった。
【END】
【第1回・艦娘知識試験~採点~その5】
ジャンル:社会
問5.『日本最長の海底トンネルは何トンネルか』
・明石の答え 『青函トンネル』
提督のコメント:正解です。ちなみに青函トンネルには吉岡海底駅と竜飛海底駅があり、この2つの駅は予約すれば、降りる事ができます。このような豆知識も覚えておくと面白いですよ?
・夕張の答え 『新関門トンネル』
提督のコメント:同じ鉄道のトンネル繋がりで間違えてしまったのでしょうか?ですが、区別して覚えておきましょう。
・金剛の答え 『ドーバー海峡トンネル』
提督のコメント:受験者で外国のトンネルを書いたのは貴女だけです。
【1日1人、キャラ紹介】※今日は2人
≪青葉≫
青葉型重巡洋艦一番艦。スキャンダルやスクープ、噂話などが大好きなマスコミ根性。よく煽りまくった記事を書いては、話のネタにされた人(主に提督)にこっぴどく怒られる。だけど本当は提督の事が好き(色々な意味で)。そして乙女。
新聞『デイリー青葉』を1部130円で販売している。戦闘では記録係、イベント行事では司会を勤めることが多い。
好きな言葉は『百聞は一見に如かず』。
[デイリー青葉]
青葉が自費で鎮守府内でのみ発行している新聞。主な記事はスキャンダルやスクープ。そしてそのほとんどがゴシップ。
≪衣笠≫
青葉型重巡洋艦二番艦。マスコミ根性の青葉とは違い、ほのぼのとした雰囲気を愛する。おしゃれ等の生活面では青葉に勝るが、戦闘では青葉に頼りがちな所もある。青葉がトラブル等の噂話を好むのに対し、衣笠は恋愛等の噂話に興味がある。
新聞『日刊衣笠』を1部110円で販売している。たまに1人っ子と勘違いされてしまうのが悩み。
好きな言葉は『火のない所に煙は立たぬ』。
[日刊衣笠]
衣笠が自費で鎮守府内でのみ発行している新聞。主な記事は新造艦や≪甘味処・間宮≫の新メニューなどのほのぼのとしたネタ。
駆逐艦娘や軽巡洋艦娘に人気。
【温泉】※2レス以上続きます
―執務室―
妖精「一泊2日ペア温泉旅行?」
提督「ああ、商店街の福引きで当てた」
妖精「運がいいですねー」
提督「そうなんだよな。俺って変なところで運がつくんだよね」
妖精「で、誰と行くんですかー?」
提督「それなんだよ…俺の両親はもう死んじまってるし…友督と男二人で行くってのもむさ苦しいし…。"アイツ"とは、気まずいし…」
妖精「アイツってー?」
提督「いや、何でもない。となると、やっぱりこの鎮守府の誰かにするか…」
妖精「吹雪さんとか大淀さんとかはー?吹雪さんは着任時からの付き合いだし、大淀さんはよく働いているしー」
提督「いや、アイツらには俺がいない間に業務を代わりにしてもらいたい。だから、あの2人は無しだ」
妖精(提督自身が行くのは決定事項なんですねー…。そしてサラッと2人を働かせる発言しちゃったー…)
提督「誰にすっかな…」
妖精「提督さんが勝手に決めちゃうと、暴動が起こりますよー」
提督「そうだよな…扶桑さんとか北上とかにしたら、山城とか大井とかが黙っちゃいないだろうし…」」
妖精(そう言う意味で暴動が起こるんじゃないんですけどねー。まあ、その2人は確実にキレるでしょうけどー…)
提督「となると…」
―講堂―
提督「突然ですが、一泊二日のペア温泉旅行が福引で当たりました」
皆「おおー」
提督「そこで、俺と行く1人をここで発表しようと思います」
皆(自分が行くのは決定なんだ…自己中心的…)
大井「北上さんとだったら…提督を沈める…」
山城「扶桑姉さまだったら…私もう…」
加賀(提督…私とであれば…)
提督「えー、正当なる審議(くじ引き)の結果、俺と温泉旅行に行くのは―」
皆「…………」ゴクリ
提督「比叡になりました」
皆「」
提督「…?」
皆「ヒエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!?」
比叡「ええっ!?ちょっと、何でですか!何で正当なる審議で私なんですか!」
提督「悪ぃ。もう決定事項なんだわ。上にも書類出しちゃったし、今さら変えるのもめんどくさいから」
比叡「何勝手に本人の意思関係無しで話を進めてんですか!」
提督「そんなわけで、明後日の朝6時に出発だから。準備しといて」
比叡「ちょっとぉぉぉぉ!」
ガシッ
比叡「へ?」
金剛「比叡…オネーチャンは嬉しいよ…」
比叡「お姉様、目が笑っていませんよ…」
鳳翔「比叡さん、何事もなく楽しんできてくださいね(訳:何かあったらタダじゃ済まさない)」ニコッ
比叡「は、はい…」
―当日・列車―
タタンタタン ガタンゴトン
比叡「何で…私が…」
提督「すまないな。くじ引きで決めちゃったんだよ」
比叡「くじ引き…それのどこが正当なる審議なんですか…」
提督「いや、誰が出るかは俺にもわからいし。それにお前は山城とか大井とかより話が分かる奴だから大丈夫だと思って。でも、気を損ねたなら本当にごめん」
比叡「ホント、私のテンションはダダ下がりです…金剛お姉様と一緒に行けないなんて…」
提督「いや、ホントごめんな。この旅行で、俺ができる事なら何でもするから」
比叡「…そうですね、今さらぼやいても仕方ありません。今回は金剛お姉様とじゃないのは残念ですが、戦いの事を少しの間忘れて、司令と温泉旅行を楽しむ事にします」
提督「おお、ありがとうな」フッ
比叡「え、何で笑うんですか?」
提督「いやさ、だって比叡が金剛型の姉妹以外の人とあっさり旅行に行く事が、何か不思議だなって」
比叡「…まあ、私も司令の事を多少は認めているつもりですけど。ですから、今回は仕方なく、です」
提督「多少って…」
提督(まあ正直、コイツには少し聞きたい事があったから、くじ引きで比叡になった時はチャンスだと思ったけど…)
ゴォッ
比叡「…あ、海…綺麗」
提督「ん?おお…本当に綺麗な海だな」
比叡「むっ…。そこは、『比叡の方が綺麗だよ』って言うところですよ」
提督「…そうだな…比叡の方が綺麗だよ」
比叡「………///」
提督「……照れるくらいなら自分から言うな///」
【続く】
【旅館にて】※2レス以上続きます
―旅館―
女将「お待ちしておりました」
提督&比叡「どうも」
女将「お部屋の方はこちらになります」
スタスタ
比叡(…何か、とっても静かだな…町はずれの海沿いにあるからなのか…それとも…)
提督「あの、今日ここに他の人は泊まっていないんですか?」
女将「ええ、本日この旅館に宿泊するのは、お二方だけでございます」
提督「そ、そうですか…」
比叡(え…?もしかして、この旅館て実はメチャクチャサービス悪いんじゃ…)
女将「この旅館は知る人ぞ知る旅館でして、年に20組程しか利用しないのです」
提督「そ、そうなんですか…」
比叡(福引の人よくこんな旅館見つけたな…)
女将「お部屋はこちらになります」
ガラッ
提督「おお…すごいオーシャンビュー」
比叡「本当です!綺麗ですねー!」
提督「比叡の方が綺麗だぞ」
比叡「あ、司令!不意打ちは卑怯です!///」
提督「はっはっは」
女将「もしかしてお二方は、付き合っていらっしゃるんですか?」
提督&比叡「ち、違います!!///」
女将「あら、そうでしたか…。とても仲が良さそうでしたので…。それより、先ほどから気になっていたのですが、もしかしてそちらの女性の方は、"艦娘"と言われる方ですか?」
比叡「あ、はい。そうですけど…」
女将「まあ…それはそれは…。服装からそうだろうと考えていたのですが…貴方が艦娘…。深海棲艦と言われる怪物から、貴方達艦娘が海を守ってくれているのですね?本当にありがとうございます」
比叡「…どうも」
提督「……」
女将「これからも、頑張ってくださいね。私達のようなただの一般人には、こうして遠くから応援する事しかできませんが…。私達は貴女達の事を応援していますので、それをお忘れなく」
比叡「…はい」
女将「では、何かありましたらそこの内線で申し付け下さい。それでは」
ピシャリ
提督「比叡…」
比叡「はい、なんですか?」キョトン
提督「…いや」
提督(今は聞くべきじゃないな…)
―夕食後・館内廊下―
提督「結構食ったな…」ケプッ
比叡「そうですね…少し量が多かったです。でも、美味しかったですね。お刺身とかが」
提督「そうだな。お前が作るのより何百倍も美味しいよ」
比叡「その言い草はひどいです!」
提督(だって、比叡の作る料理って言ったら食えたもんじゃないし…)
比叡「…魚料理が多かったのは、旅館の主人が漁師でもあるからだそうです」
提督「だから、女将さんが"海を守ってくれてありがとう"なんて言っていたのか」
比叡「……多分」
提督「…比叡?」
比叡「い、いえ!別に何でもないですよ!」
提督「…そろそろ温泉に入るか?」
比叡「そうですね。そうしましょう」
提督「じゃ、部屋に浴衣とかタオルとか取りに行ってから行こう」
比叡「分かりました。女将さんが、"ウチの露天風呂は絶景ですよ"って言っていましたし、楽しみです」
提督「そりゃ楽しみだな」
―浴場―
提督「さって、その絶景はどんな感じかなっと」
ガラッ
提督「…夜だから黒い海しか見えねーじゃねーか。いや、予測していたけど」
ガラッ
提督「え」
比叡「あ」
提督「」←腰にタオル一枚
比叡「」←スッポンポン
提督「ひ…」
比叡「ヒエエエエエエエエエ!!!///」キック
提督「ブベッ!?」
ドッポォォン ブクブク
―数十分後―
提督「う…っ」
比叡「あ、お目覚めですか…?///」
提督「比叡…ん?」
※比叡(タオル装着済)の太ももの上に頭を置いて寝ている提督の図
提督「あ、いや、ええ!?」
比叡「ええと、私のせいで指令が生死の間を彷徨っていたので、せめて私にできる事なんてこれぐらいで…///」
提督「き、気にするな!もう、大丈夫だし!」ガバッ
比叡「あ…」
提督(やべぇ…あと数秒で理性が轟沈するところだった…///)ドキドキ
提督「煩悩消えろ煩悩去れ煩悩…」ブツブツ
比叡「…ふふっ」クス
提督「…?」チラッ
比叡「司令、面白いですね…ふふっ」
提督「…風呂入ろうぜ…さすがに冷える」
比叡「あ、はい。こっち見ないでくださいよ///」
提督(俺達は今この露天風呂に入るしかない。なぜなら、内風呂が死ぬほど熱すぎるからだ!)
チャポン
提督「…星空が綺麗だな…」
比叡「そうですね…」
提督「…比叡、少し聞きたい事があるんだけど…」
比叡「はい?」
提督「お前、何か悩みがあるんじゃないか?」
比叡「…………」
提督「さっき、ここの女将さんから"応援している"とか、"深海棲艦と戦ってくれる"って言う言葉を聞くたびに、お前は何か暗い表情を浮かべる。それに、鎮守府でも1人で何かに怯えているような感じがする」
比叡「…それは…」
提督「…どんな事でもいい。言ってみろ。ここには、俺しかいない」
比叡「…聞いてもらってもいいですか?」
提督「ああ」
比叡「…実は私、怖いんです…」
提督「怖い…?」
比叡「轟沈すると言う事が…」
提督「………」
比叡「私は、沈んで行く深海棲艦を見るたびに、自分ももしかしたらあんな風に敵の攻撃で沈んでしまうんじゃないかと、そう思ってしまうんです…」
提督「………」
比叡「ですが、皆から応援しているとか、頑張っているとか言われるたびに、戦わなくっちゃ、って思うんです。しかし、敵を沈めればまた怖くなるんです。だから、最近は深海棲艦を倒す事に戸惑ってしまって…」
提督「…何でそう言う事を言わないんだ…。お前がそう言えば、色々俺にもできる事だってあったのに…」
比叡「だって、シスコンで金剛お姉様の事しか見ていない私の事なんて、それに深海棲艦を沈む姿が見たくないだけで、戦いたくないなんて…艦娘としていけないような事ですし…」
提督(シスコンっていう自覚はあったんだな…いや、それよりもだ)
提督「…お前がシスコンだからって、そんなお前の言う事を無下にするはずがないだろ。それに皆が応援してくれるのは、皆がお前の力を認めているからだよ。そしてその力は、深海棲艦を倒す事にしか使えないのかもしれない。だけど、深海棲艦を沈めたからと言ってお前が沈むわけじゃない。そんな事は俺がさせない」
比叡「…司令?」チラッ
提督「俺が、お前を沈めさせるような馬鹿な真似は絶対にしない」
比叡「………」
提督「それに…お前が沈んだら、金剛とか榛名とか霧島はもちろん、他の奴らだって悲しむぞ」
比叡「…そうですね…」チャプチャプ
提督「だから、お前がそんな気に病む事は全くない。俺を含め、皆がお前を沈めさせはしない」
比叡「…………」チャプチャプ
提督「もしお前が沈むようだったら、俺が一緒に沈んでやる」
比叡「…………」ギュッ
提督「!?」ビクッ
比叡「ありがとうございます…司令…」グスッ
提督「………どうも」
比叡「司令…」
提督「ん?」
比叡「私は金剛お姉様の事が好きです」
提督「…人の前でそう言う事を言うか」
比叡「ですがそれは、姉として、です」
提督「?」クルリ
比叡「私は、司令の事が好きです。上司としてではなく、1人の異性として」
提督「…ッ!」
比叡「ですから、これからもお傍に置いていただけますか…?」
提督「…当たり前だろ…ッ!」ギュッ
比叡「…ありがとうございます…」ニコッ
提督「比叡…俺、もうダメだ…」
比叡「…どうぞ…」
―翌日夜、戦艦寮・金剛&比叡の部屋―
霧島「―でその後、提督と露天風呂で一戦、部屋でまた一戦した、と」
比叡「…はい///」
金剛「Impossible.Unmöglich sein.Нереально.C'est pas possible.怎么可能.(訳:あり得ない)」
榛名「榛名は…大丈夫です…」
霧島「金剛お姉様、いろんな言語が混ざっています。榛名お姉様、目に光が宿っていません…」
比叡(司令…貪るように私の体を…///)
霧島「かくいう私も…少々ムカついているのですが…」
比叡「…司令、初めてだったってて言ってました…」
全員「」
比叡以外の金剛型姉妹の全員の目が深海棲艦のようにギラリと光った。
【END】
【第1回・艦娘知識試験~採点~その6】
ジャンル:社会
問6.『19世紀のイギリスは、世界中から原材料を輸入し、その原材料を元として世界中を輸出の対象として製品を製造する、大規模な工業国となった。このようなことから、イギリスは世界の何と呼ばれるようになったか』
・金剛の答え 『工場』
提督のコメント:その通り。イギリス生まれの貴方ならできるだろうと思っていました。流石ですね。
・比叡の答え 『台所』
提督のコメント:全世界が泣いた。
【1日1人、キャラ紹介】
≪比叡≫
金剛型戦艦二番艦。姉である金剛を溺愛し、自他ともに認めるほどの重度のシスコン。しかしそれは姉として好きなだけで、本当は提督の事が好き。普段はあっけらかんとした性格だが本当はナイーブで、沈みゆく深海棲艦を見て、自分もああなるのでは、と不安になっているが、提督のおかげで少し楽になった。料理はちょっと…。提督の初体験の相手になってしまった。
好きな言葉は『純情一途』。
【お前もか】
―執務室―
コンコン
提督「どうぞー」
響「司令官、大変だよ!」ガチャ
提督「どうした、何かあったのか?響が帰ってきたって事は、モーレイ海哨戒から帰ってきたって事だろうけど…」
響「飛鷹さんが…飛鷹さんが大変な事に…」
提督「…もしかして、何か重大な損傷を負ったのか!」
響「うん…まあ、そうだね…」
提督「飛鷹は今どこにいるんだ、すぐに向かう!」
響「休憩室に…」
提督「行くぞ!」
―休憩室―
飛鷹「うにゅ~…もう飲めにゃ~い///」グデーン
提督「」
響「…モーレイ海から帰ってくる時に、飛鷹さんが寒いって言ったから、持っていた"スピリタス"って言う飲み物をあげたら、飛鷹さんが一口飲んで『美味しい』って言ってラッパ飲みして、そしたら私に寄り掛かってきて…」
[スピリタス]
ポーランドを原産地とするウォッカ。70回以上蒸留して作られる蒸留酒。96%のアルコール度数は世界最高。
ちなみに1920~30年代頃のアルコール度数は98%。
提督「何でそんな化け物級の酒を響が持ってるんだ」
響「いや、資材の中に紛れ込んでて…」
飛鷹「うにゃぁ~…あ~、て~とくぅ~…一緒に飲もうよぉ~///」
提督「それにしても…普段はクールなのに、ここまで乱れるとは…やっぱり隼鷹の姉か…」
飛鷹「もう立てにゃ~い…なんか全てが二重に見えるぅ…視界がグルグル回って回って回ってまわ~…///」
提督「…響、ドックからバケツ一杯の水と高速修復剤持ってきてくれ」
響「アイアイサー」
【END】
【小学生艦娘】
―執務室―
吹雪「今日は、新しい駆逐艦の子が来るらしいですけど…」
コンコン
提督「どうぞー」
??「失礼します」ガチャ
朝潮「駆逐艦、朝潮です。本日より、当鎮守府に着任する事になりました」ペコリ
提督「……何と言う事だ、海軍め…」
朝潮「へ?」
吹雪「これは…酷いですね…」
朝潮「え、あの、何が…」
提督「ついに小学生まで海軍で働かせる気か…」
朝潮「へ!?小学生!?」
吹雪「そうですね…私とか普通の子は見れば中学生低学年か高学年にも見えますけど…この人は完全に小学生…」
朝潮「ま、待ってください!私は艦娘です!何ですか小学生って!」
提督「だってお前…」スッ
朝潮「?」
提督「ランドセル背負ってるじゃないか…」
朝潮「あ、ち、違います!これは艤装のベルトです!」
提督「え、そうなの!?」
朝潮「そうですよ!ほら見てください!」クルッ
吹雪「あ、ホントだ…」
提督「確かに…いや、済まなかった。見た目だけで判断してしまって…」
朝潮「いえ、もういいです…」
提督「だけど初見からすれば、ちょっと大人びた小学生―」
朝潮「もういいですって!」
憲兵「…今、ロリコンの気配を感じた気が…」
【END】
【ブラック鎮守府】
―娯楽室―
TV『南関東ブロックの第壱鎮守府が、艦娘の事を考えない運営スタイル、いわゆる"ブラック鎮守府"であったと言う事で、本日午後、その第壱鎮守府の提督が書類送検されました』
伊58(以下ゴーヤ)「ねえてーとく、"ブラック鎮守府"って何でちか?」
提督「ん?ああ、艦娘の状態とか身体的・精神的な事を考えずに、疲労させた状態で過酷な出撃・演習・遠征を強要させる、ってやつだな」
伊19(以下イク)「過酷な出撃?」
提督「たとえば、世に言う"オリョールクルージング"。お前達みたいな燃費のいい潜水艦をオリョール海に延々と出撃させて、資材を溜めるやつ」
ゴーヤ「延々…」
イク「それは…嫌なの…」
提督「被弾率が低いからって言うのでもあるし、仮に被弾しても高速修復剤を使って傷を治してまた出撃させるとか…」
ゴーヤ「ひどいでち!」
イク「ホントなのね!」
TV『またこの第壱鎮守府の提督は、海軍からの補助金を横領したり、艦娘に対して性的暴行を加えていたという疑惑が…』
提督「この提督メチャクチャひでぇな…」
ゴーヤ「…ねえてーとく。てーとくは私達をオリョールクルージングに出さないでちか?」
提督「ああ。ウチの鎮守府は資材には大分余裕があるし、そう言う事をすると何か罪悪感を感じちゃうんだよ」
イク「よかったのね!優しい提督でホントによかったの!」
ゴーヤ「でもてーとく。もし資材に余裕が無くなっても、ゴーヤ達をオリョールクルージングに行かせないでちか?」
提督「…………………………………………………………………………………………………………当たり前じゃないか」
イク「何なの今の間は!」
【END】
【第1回・艦娘知識試験~採点~その7】
ジャンル:世界史
問7.『第二次世界大戦後の世界を二分した、アメリカ合衆国を筆頭とする資本主義・自由主義陣営と、ソビエト連邦を筆頭とする共産主義・社会主義陣営との対立構造を何と言うか』
・響の答え 『冷戦』
提督のコメント:正解です。
・舞風の答え 『第三次世界大戦』
提督のコメント:勝手に新しい大規模戦争を勃発させないでください。
・漣の答え 『ゲーセン』
提督のコメント:楽しそうですね。
・摩耶の答え 『サーセン』
提督のコメント:分からないからって謝らないでください。
・天龍の答え 『スミマセン』
提督のコメント:マイナス1点にしたい答えです。
【1日1人、キャラ紹介】
≪飛鷹≫
飛鷹型軽空母一番艦。さばさばした妹の隼鷹とは違いクールな性格。隼鷹が日本酒・ビールなどの酒が好きなのに対し、飛鷹はカクテルやウイスキーと言ったシックな酒が好き。しかしやっぱり姉妹なのか、かなり酒が入ると酷い酒乱になる。
暴走気味な妹の隼鷹のストッパー役として頭を悩ませている(主に酒の面で)。艦載機整備を提督に手伝わせる(姉妹共通)。
好きな言葉は『美人薄命』。
【天津風と島風】
―執務室―
提督「次世代型駆逐艦のプロトタイプ?」
天津風「そうよ。島風に載せる缶のテストヘッドが私なの」
提督「そっか。じゃ、天津風は島風の姉じゃないって事だな?」
天津風「そうね。私は陽炎型駆逐艦の九番艦だから、島風とはそこまで親しくはないわね」
提督「…でも、たまにでいいから島風には付き合ってやってくれ」
天津風「何で?どういう風の吹き回し?」
提督「いやさ、あいつ同型艦がいないから一人ぼっちで、寂しがっているんだよ。今は俺が兄みたいな感じだけど…」
天津風「うわっロリコン」
提督「失礼な事を言うな。でも、次世代型駆逐艦の島風とそのプロトタイプの天津風とは何の繋がりもないってわけじゃない。だから、たまにでいいから付き合ってやってくれ」
天津風「…まあ、たまになら、ね」
島風「話は聞いたよ!」バァン
天津風「ひっ!?」
提督「おい、ノックくらいはしろ。そしてドアを蹴飛ばして開けるな」
島風「そんな細かいことはいーの!それより天津風ちゃん!たまになら付き合ってくれるんでしょ!」
天津風「ま、まあ…そう言ったけど」
島風「じゃ、今からグラウンドでかけっこしよ!」
天津風「え、えぇ!?」
島風「ほら、行こ!早く!」
天津風「今から!?」
―かけっこを10回以上した後、執務室―
提督「…天津風、"たまに"でいいんだからな」
天津風「…ええ。"たまに"で付き合うわ」ゼーハー
【END】
【優しさ】
―夜、執務室―
提督「」カリカリカリ
提督「…って、もう9時半かよ。確認する書類多すぎて夕食食うの忘れた…。もう食堂は空いていないだろうし…」グゥゥ
提督「…カップ麺でも作るか」
コンコン
提督「どうぞー」
黒潮「失礼するでー」ガチャ
提督「おお、黒潮か。珍しいな、こんな時間に」
黒潮「いや、司令はん夕食の時に食堂におらんかったやろ?だから、もしかして夕飯食べとらんかもと思うて、たこ焼き、作ってきたで!」スッ
提督「………」ウルッ
黒潮「え、何で泣いとるん!?」
提督「…黒潮、お前はいい奴だなぁ~…優しい奴だよぉ~…」ナデナデ
黒潮「ちょっ、さりげなく頭撫でんといて!」
提督「いやすまん…ちょっとばっかし気が狂った…」
黒潮「もぉ…髪直すの大変なんやから…」
提督「でも、さりげなくこう言う気遣いができるなんて…お前はきっといい嫁さんになれるよ…」
黒潮「よ、嫁ぇ!?あ、アホな事言わんと早うたこ焼き食べぇな!冷めるで!///」
提督「おお、それもそうだな。じゃ、おひとつ」パクッ
提督「…うめぇ…。疲れ切った体に染み渡るような…とにかくうめぇ」ジーン
黒潮「そうやろ?ウチが丹精込めて作ったたこ焼き、遠慮なく食べてな♪」
提督「お前は食わないのか?」ホクホク
黒潮「…こないな油っこいもん、寝る前に食うたら太るに決まっとる」
提督「…確かにな。それ聞くと、一気に食う気失せたわ。けど、美味しいから全部食べます俺」
黒潮「……おおきに///」
【続く】
【明日は…】
黒潮「そう言えば、どーして司令はんは夕食食べに来なかったん?」
提督「それがさ、何かやけに艦娘からの申請書類が多くてさ、それを読んで確認して承認印を押すのにすごい時間が…」
黒潮「確かに、ウチも出したわ」
提督「…しかも、なぜか皆揃いも揃って皆明日の厨房の使用許可証なんだよな」
黒潮「そりゃー…」
提督「いやー何でだろーなーどーして皆は明日厨房を借りたがるんだろーなー分からないなー」
黒潮(あ…この感じ…)
黒潮「あ、あの…司令はん?」
提督「んー?」
黒潮「司令はんは、明日2月14日が何の日か知っとるー?」
提督「…やだなー、黒潮ー何言ってるんだよー。明日は"土曜日"、"ただの休日"じゃないかー」
黒潮「」
提督「けどー、俺達海軍はー休日とか無いも同然だもんなーあっはっはー」
黒潮「…司令はん、本音を言うてもええんやで?
提督「………」
黒潮「今ここにはウチしかおらん。だから、本音を言うてもええんやで?」
提督「そうだよ!認めるよ!明日はにっくきバレンタインデーだよ!本当は知ってたよ!物心ついた時から知ってたよ!畜生、何がバレンタインだ!どいつもこいつも、お菓子会社の巧みな策略に乗せられてるだけじゃねぇか!それに、リア充と非リア充の違いの差を見せつけられる非リア充にとっての厄日だよ!」
黒潮「そう言えば司令はんて…」
提督「貰ったことなんざねぇよ!この世に生を受けてから20余年!生まれてこの方、一度も女子からチョコを貰った事など、無いわ!!」
黒潮(あー…確か去年の司令はんて上層部に緊急で呼び出されて皆からチョコを貰えなかったんだった…)
黒潮「でも司令はん、多分明日の厨房使用許可証は多分、司令はんへのチョコを作るためなんじゃ…」
黒潮(て言うか、ウチもそのつもりやし…)
提督「…それは分かっている。だからこそなんだよ」
黒潮「…?」
提督「皆が俺の為にチョコを作ってくれるって言うのを書類上で感じ取ると、何かこう、やるせない気持ちになるんだよ!そう言うのは知りたくなかったよ!知らなければまだ少し気は楽だったさ!けど前日にこういうのを知っちまうと、すげぇ微妙な気分になるんだよ!」
黒潮「それは…確かに…」
提督「畜生!バレンタインなんて存在しなければいいのにぃ!!」
【END】
【第1回・艦娘知識試験~採点~その8】
ジャンル:国語
問8.『「まさか~ろう」を使って短文を作りなさい』
・榛名の答え 『まさか、真面目な彼がそんな間違いを犯すとは誰も思わなかっただろう』
提督のコメント:正解です。
・霧島の答え 『まさか、こんな簡単な問題を間違える人などいるはずがないだろう』
提督のコメント:私もそう願っています。
・金剛の答え 『まさかりかついだきんたろう』
提督のコメント:1人はやると思っていました。
・比叡の答え 『このカレーにはまさか、ういろうが使われていますか?』
提督のコメント:そんなモノをカレーに使うのは貴女だけです。
【1日1人、キャラ紹介】
≪黒潮≫
陽炎型駆逐艦三番艦。おでこがチャームポイントの大阪弁少女。変じ…個性的な陽炎型メンバーの中では比較的まとも。
軍艦だった頃に作られたのが大阪府の工廠だからか、たこ焼きやお好み焼きなどの粉料理を作るのが得意で、皆によく振舞う。
朗らかな性格で、空母・戦艦・提督などの階級的なものを気にせず誰とでも気楽に付き合える。
好きな言葉は『果報は寝て待て』。
【バレンタインデー】
―夜、執務室―
提督「…まあ、こんな事だろうと思ったよ」ハァ
吹雪「司令官、急にどうしたんですか?」
提督「…バレンタインデーの日に限って厨房の使用許可が大量に来ていたのは、もしかして俺にあげる手作りチョコを作る為に、なんて思っていたけど…」
吹雪「けど?」
提督「…貰ったのは、皆が作った小っちゃいチョコの詰め合わせ一箱だったよ」
吹雪「は、はぁ…」
提督「いやさ、手作りチョコが貰えるのは嬉しいけどね?こんなちゃちいものしかないって言うのは何かね…」
吹雪「あ、あの…」
提督(一応、黒潮から貰ったのはちゃんとしたチョコだったけど…。比叡から渡されたのは永遠に冷凍保存するか…)
提督「いや、わかってたよ?最近は女の子同士でもチョコを作るって言う風習があるというのは知っていたし?そもそも、俺がそこまで信頼されていないって事にも薄々自覚していたしね?つまり、俺へのは"ついで"と言うわけなんだよ。と言うか、皆が俺の為に作ってくれていたっていう、俺の勝手な思い込みが余計に自分を―」ブツブツ
吹雪「司令官!」
提督「ん?何?」
吹雪「えっと…これ…///」スッ
提督「え?これって…もしかして…」
吹雪「バレンタインチョコ…あげます…///」
提督「」
吹雪「多分、一部の人からはちゃんとしたチョコを貰ったのかもしれませんけど…私からも…///」
提督「……ありがとう…、ん?」
吹雪「他の皆さんはどうなのかは知りませんが…わ、私のは……ほ…本命…です…///」ボソボソ
提督(あれ?これで俺が手作りチョコを貰ったのは、間宮さんと黒潮と一応比叡と…今ここで吹雪を入れて4人?)
吹雪「…司令官?」
提督「…手作りチョコを4人からも貰う俺って、実はモテるんじゃ…?」
吹雪「勝手な思い込みは現実を残酷なものにしますよ」
【END】
【深海棲艦組】※今回は話の都合上ヲ級語の翻訳を失くします。
―特別艦種寮・空母ヲ級の部屋―
コンコン
わるさめ「失礼スルヨ?」ガチャ
ヲ級「ヲヲッ!」ハッ
わるさめ「コンニチハ、何シテタノ?」
ヲ級「ヲヲーヲ!」
わるさめ「へー、何ノ絵描イテイタノ?」
ヲ級「ヲッ!」サッ
わるさめ「ワー、スゴイクライ似テイナイ提督ノ絵…」
ヲ級「ヲ…」シュン
わるさめ「ア、デモ、少シダケ似テイルカナ?」
ヲ級「ヲヲ!?」
わるさめ「ウン、似テル似テル」
ヲ級「ヲーヲヲ♪ヲーヲヲ♪」
わるさめ「トコロデ、間宮サンガ皆ニちょこれーとヲ配ッテイルミタイダヨ?」
ヲ級「ヲヲッ!?」
わるさめ「私達モ行ッタラ貰エルカモネ?」
ヲ級「ヲー…」シュン
わるさめ「…大丈夫ダヨ。私達ハ最初ココニ来タ時ハ皆カラ敬遠サレテイタケド、今ハ皆トハ気楽ニ付キ合エルヨウニナッタ。ダカラ、私達ニハアゲナイナンテ事ニハナラナイ思ウヨ」
ヲ級「……ヲ」
わるさめ「ジャ、行コッカ!」
ヲ級「ヲ!」
提督「…ヲ級が何言ってるのかさっぱりわからん(監視中)」
明石「それににしても2人とも、もうすっかりこの鎮守府に馴染んじゃってますね…(提督の付き添い)」
提督「…明石、ほん○くコンニャク的なものなんて作れないよな?」
明石「そうですね…1ヶ月ほど猶予があれば」
提督「作れんのかよ!」
【END】
【まったり深海棲艦】※2レス続きます
―どこかもわからない深海棲艦の本部―
戦艦棲姫「…帰ッテコナイワネ、駆逐棲姫チャン」
空母棲姫「ソウダネー…ドコ行ッチャッタンタンダロ…センベイ取ッテー」
港湾棲姫「ドウゾ…。ヒョットシテ、駆逐棲姫チャンハ沈メラレチャッタノカモ?」
空母棲姫「ホウハモヒレハイヘ」パリパリ
装甲空母姫「モノヲ食ベナガラ喋ラナイノ。ト言ウカ、私達ヤ彼女ミタイナ特殊ナ深海棲艦ハ、例エ沈メラレタトシテモ、ソノ意志ガコノ本部ニ舞イ戻ッテキテ、マタ新シイ素体ヘト宿ルノヨ。ソノ意志ガ戻ッテコナイと言ウ事ハ、恐ラク駆逐棲姫チャンハ捕マッチャッタンダト思ウワ。…ア、オ茶ガ切レタ」
泊地棲姫「ハイ、オ茶ドーゾ」コト
装甲空母鬼「アリガトサン」ズズッ
泊地棲姫「ソレヨリサッキノ駆逐棲姫チャンノ話、本当ノ所ハドウナノ?」
装甲空母姫「サア?分カラナイワ。確カメヨウガナイモノ」
北方棲姫「オ姉チャン、ダッコー」ギュッギュッ
港湾棲姫「ハイハイ。モウ、甘エン坊チャンメー」ダッコ
北方棲姫「エヘヘー」
戦艦棲姫「デモ、何カ暇ダヨネー。アー…オコタ気持チイー」
空母棲姫「マアソレハ確カニネ。私達特別ナ深海棲艦ハ基本的ニ表ニハ出ナイデココニイルシ。迂闊ニ表ニ出ラレナイカラ、暇ッテ言エバ暇ナンダヨネ。…イケナイ…眠クナッテキタ…コタツデ寝ルト風邪ヒイチャウノニ…」
戦艦棲姫「ハー。何カ面白イ事デモ起キナイカナー?」
戦艦レ級(以下レ級)「コンチハー。ナンカ紙ミタイナモンガ落チテキタヨー」テクテク
戦艦棲姫「紙ミタイナモノ?」
レ級「ソウ。ホラ」
港湾棲姫「ドレドレ…?」
装甲空母姫「何コレ、らみねーと加工?」ズズッ
空母棲姫「ンー?ハヒホレー?」パリポリ
泊地棲姫「ハシタナイデスヨ、食ベナガラ話スナンテ。ソレヨリ、何ガ書イテアルンデス?」チラッ
『拝啓
暦の上には春が立ちながら、厳しい寒さが続いております。深海棲艦の皆様には、その後健やかにお過ごしのことと存じます。
生来の筆不精、出不精で、すっかりご無沙汰してしまい、申し訳ございません。
さて、私は今、第参鎮守府で暮らしております。
この第参鎮守府の方達は皆、深海棲艦である私にも優しくしてくれ、分け隔てなく接してくださります。
また、先週には新しく空母ヲ級も保護し、新しい仲間ができたと喜んでおります。
今も陸の生活に少し戸惑う事がありますが、それでも元気にやっています。これからも懸命に頑張っていくつもりです。
なかなかこちらまでは出向く機会がないかもしれませんが、お近くに居らっしゃる時にはご遠慮なくお声をおかげください。
季節の変わり目ですので、どうかくれぐれもご自愛ください。
また近況報告させていただきます。
敬具
平成XX年 ○月×日
駆逐棲姫』
全員「」
戦艦棲姫「何カ、チャント改マッタ感ジナノガ凄ク腹立ツネ…」
装甲空母姫「アノ子…第参鎮守府ニイルンダ…」
北方棲姫「オ姉チャン、コノ手紙、何ダカ難シイヨー」
港湾棲姫「コレハネー…」
泊地棲姫「…ドウシマス?」
レ級「ドウスルー?」
装甲空母姫「…決マッテイルデショ?」
全員「……………」
装甲空母姫「私達モ遊ビニ行クワヨ!」
戦艦棲姫「デスヨネー」
レ級「バンザーイ!遊ベルー!」
泊地棲姫「デハ、支度シナイト…」
北方棲姫「何々?オ出カケ?ワーイ!」
港湾棲姫「楽シソウネ。行キマショウ!」
全員「オー!」
南方棲鬼「イイノカソレデ」
【続く】
【第1回・艦娘知識試験~採点~その9】
ジャンル:数学
問9.『1500㎞を5時間で走る新幹線の秒速は何mか(少数になった場合は、小数点第一位で四捨五入せよ)。また、途中式も書け』
・長門の答え 『式1)1500㎞÷5時間=300㎞/h
式2)300㎞/h÷3.6=83.333…≒83.3
A.秒速83.3m』
提督のコメント:その通りです。この場合の解き方は、まずこの新幹線の時速を求め、さらにそれを秒速に直します。この速度の計算はとてもよく使いますのでしっかり覚えておきましょう。
・島風の答え 『式)1500㎞÷5時間=300㎞/h→300㎞/s
A.秒速300㎞』
提督のコメント:はっやーい!
※島風の答えの場合、日本列島の全長が3264㎞とすると、日本列島を10秒で横断できる。
続き
【艦これ】提督「この平和な鎮守府の日常」【中編】