関連
美琴「す・・・好きです!!付き合ってください!!」上条「何やってんだ、御坂」
垣根「温泉はいいよな・・・白くにごってるから自分のチソコを見なくてすむ」
上条「なんだよそりゃ」
垣根「なぁ、背中流し合いしようぜー」
上条「はぁ?なんで・・・」
垣根「修学旅行気分だろ」
上条「はぁ・・・しゃあないな」
垣根「かゆいとこありませんかー」
上条「それ床屋だろ」
垣根「かゆい、うま」
上条「バイオだな」
垣根「・・・」
上条「・・・てかさ、さっきから背中何で洗ってる?」
垣根「何って、カツラだよ」
上条「やめろ、てかどこから出した」
垣根「なんか脱衣所の棚にあった」
上条「他のお客さんのだろそれ!返してこいよ!」
垣根「俺に説教は通用しねぇ」
上条(くそ・・・殴りたくなってきた)
垣根「カツラって泡立ちやすいのな、これは理想的だ」
上条「俺はイヤな気分なんですが」
垣根「細かいな、いいじゃねぇか」
上条「よくねぇよ!」
垣根「ツルピカピンに綺麗になるぞ」
上条「・・・カツラをもってツルピカとか言うな」
垣根「校長がカツラだとキツイよな、間近にいたら笑いそうになる」
上条「・・・」
垣根「しかも周りの先生が気を遣っててさらにウケる」
上条「・・・」
垣根「それで校長もバレてないって思い込むんだよな」
垣根「でもある日、みんなが自分の頭に視線を送っているのに気づく」
垣根「崩れた日常、暴かれた真実」
垣根「次の日校長不登校」
垣根「そんな話、あったらやだよな」
上条「ねーよ」
垣根「・・・なぁ、上条」
上条「どした?真面目な顔して」
垣根「お前は、愛ってなんだと思う?」
上条「・・・難しい質問だな、急に」
垣根「ま、そうだわな」
上条「でも、俺は分かるけどな」
垣根「お、なんだよ愛って?」
上条「俺が美琴に対して抱いてる感情だよ」
垣根「・・・そうかい、曖昧な答えだな」
上条「答えなんてないさ、正解もない」
上条「ただ、誰かを守りたいと思ったり、誰かを笑顔にしたいと思ったり、それが愛なんじゃないか?」
垣根「どうだかな」
垣根「愛ってのは見えないからな、答えを出さなきゃ納得できない、形の見えないものだ」
上条「誰かと愛の答えを探そうとしてる時に愛が生まれるんじゃないか?」
垣根「・・・メルヘンだな」
上条「あぁ、幻想だよ」
上条「俺が絶対に壊さないって決めてる、たった一つの幻想だ」
ショチトルが温泉に向かうと、美琴と心理定規が先に入っていた
美琴「あ、ショチトルも今だったの?」
心理定規「私達と同じタイミングで食事を終わらせたから当たり前といえば当たり前だけど」
ショチトル「まぁ、そうなるな」
ショチトルは体を流さずに直接湯に浸かろうとする
美琴「ストップ!」
ショチトル「なんだ?」
心理定規「日本のお風呂はまず体を洗ってからよ、ついでに温泉には大抵入る前に体を流すためのお湯が用意されてるわ」
ショチトル「なるほど」
そう言って先に体を洗い始めるショチトル
心理定規「・・・それにしても、褐色の肌とはセクシーよね」
美琴「うんうん、分かる」
ショチトル「そういうものなのか?」
心理定規「より体のラインが強調されるというか・・・だから、今日の告白は上手くいくわよ」
ショチトル「・・・本当にあんな方法でいいのか?」
美琴「なになに、心理さんからアドバイスもらったの?」
ショチトル「それが・・・」
エーソンナコトシチャウノ!?
ミコトモソウオモウカ?
アラ、オトコナライチコロヨ
上条「向こうも盛り上がってるみたいだな」
垣根「上条、男の定めって知ってるか?」
上条「なんだそりゃ?」
垣根「隣に女湯があるなら、覗かなきゃならないんだよ」
上条「・・・覗きたいだけだろ」
垣根「女にあって男にない膨らみ、男にあって女にない第三の足」
垣根「湯気の向こうで揺らぐ影、気づかれないかの背徳感」
垣根「メルヘンだろ?」
上条「いや」
垣根「オーケー、よほど愉快な死体になりていとくん」
上条「・・・意味分からねぇよ、それに美琴に怒られる」
垣根「バレなきゃい・・・も、もしかしてお前御坂ともうそういう関係に!?」
上条「・・・ノーコメントで」
垣根「え、マジ?いつ?なんで?俺より早く卒業かよ」
上条「・・・さぁ?」
垣根「・・・覗くからな、お前の愛しの美琴たんの裸も舐めまわしてやるからな」
上条「ふざけんなよ・・・お前、本当の愛を知りたいんだろ!?だったらそれは間違ってる!!」
上条「愛ってのは」
垣根「あー、じゃぁ御坂は見ないから、いいか?」
上条「・・・お前・・・哀れだな」
垣根「なんとでも言え、さて・・・」
垣根がゆっくり立ち上がる
タオルも巻かずに
上条「いや、タオル巻けよ」
垣根「・・・いくぜ、上条」
垣根が、無理やり上条の体を持つ
上条「・・・は?いや、なにをやる気なんでせうか、垣根さん!?」
垣根「覗きに隠密行動は必要ない!!」
垣根「見つかるかもしれない、それを味わうためには!!」
垣根「上空からの一点凝視!!」
垣根「男が女の裸を見るんだ!!俺らも全裸でやるのが礼儀!!」
垣根「タオルも体裁も身に纏わず!!」
垣根「曝け出すのは男の性!!」
垣根「これが『未元観察』!!」
垣根「ダークスネーク!!」
垣根「そこには男女の垣根なんて存在しないんだよ、垣根帝督だけになぁ!!!」
上条「もうやだ」
垣根は、背中に翼を生み出す
上条「ちょ、学園都市の外で能力使用は・・・」
垣根「うるせぇ、そんな理は今崩した!!」
上条の体を抱えたまま、垣根は空高く上昇する
上条「ちょ、待て!!落ち着けって!!」
垣根「見ろよ、これが女湯だ・・・」
垣根が女湯を指差すと、美琴、ショチトル、心理定規の三人が思いっきり睨んでいた
三人とも、バスタオルを巻いたうえでお湯につかっているという、ほぼ完璧な防御体勢
垣根「・・・なんで」
そう顔を凍りつかせる垣根の無防備すぎる股間に、心理定規の放った硬式野球ボールがヒットする
垣根「」
心理「あれだけ大声でわめけばイヤでも聞こえるわよ」
垣根と上条は、ラッキースケベなのか女湯に落ちていた
上条「いてぇ・・・あんまり高さがなかったのと、温泉に落ちたのがよかったけど」
美琴「当麻、大丈夫?」
上条「あぁ・・・垣根のヤツ、起きたら絶対殴る」
ショチトル「他の客がいなくてよかったな」
上条「・・・どうやって戻ろう」
下手に普通に出て行ったら、脱衣所で他の客と会う可能性がある
心理「このバカキネが起きたら、また飛んでもらいなさい」
上条「結局、コイツのせいかよ・・・」
はぁ、と深く溜め息をつく上条に、美琴がぎゅっつ抱きつく
上条「な」
美琴「いいじゃない、誰も見てないわよ」
心理(見てるわよ)
ショチトル(見ているぞ)
上条「で、でもこういうところでは・・・」
美琴「ダメ?」ウルウル
上条「好きなだけどうぞ」
心理(ありゃ、尻に敷かれるタイプかしら)
ショチトル(私もいつかはエツァリとあんなふうに・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
垣根「・・・いってぇな」
心理「あ、起きた?」
垣根「そしてムカついた、やるじゃねぇか聞き耳だてるなんて」
心理「あなたが大声出してただけよ」
垣根「・・・お、バスタオルだけの心理定規タンかわゆす」
心理「バ、なに言ってるのよ//」
垣根「冗談だよ」
心理「・・・」
垣根「分かった、俺が悪かったから鼻毛カッターはやめろ」
上条「さて、垣根に男湯に返してもらい、無事にあがることができました」
垣根「風呂上りの女はセクシーだからな、まぁ全裸で喘ぐ美琴たんを見たであろう上条には刺激が弱いだろうが」
上条「美琴たんって言うな」
垣根「うわぁ、喘ぐ姿を見たのは否定しないのか」
上条「・・・」
垣根(出たよ、賢者タイム)
美琴「お待たせ、当麻」
上条「おかえり、美琴」
ショチトル「いい湯だったな・・・」
垣根「じゃあ各々の部屋に帰るか、明日はお前らどうすんだ?」
上条「特に決まった予定はないな・・・」
心理「だったらみんなで一緒に行動しない?」
美琴「あ、楽しそう」
ショチトル「エツァリには私から伝えておく」
垣根「じゃ、明日食堂で集合しますか」
上条「じゃあな」
エツァリ(・・・はぁ、ショチトルと顔を合わせるのが怖い・・・やはり自分は嫌われているのでしょうか)
一同が温泉からあがり、解散した少し後にエツァリは食事を終えた
そして自分の泊まる部屋へと向かう
エツァリ「・・・ショチトル、いますか?」
ショチトル「あ、あぁ・・・入ってもいいぞ」
エツァリ(ふふ・・・でもまぁ、ショチトルに命を奪われるのならそれもまた・・・)ガチャリ
ショチトル「お、おかえり・・・おにいちゃん♪」←全裸
エツァリ「」
ショチトルが心理定規に教えてもらった方法
それは、色仕掛け
エツァリにその豊満な肢体を見せつけ、襲っちゃおうぜ、みたいな感じで
エツァリ「な、なんのつもりですか、あ、アナタは女性であってそういうのを男である自分に見せるのは・・・」
ショチトル「す、好きだ、エツァリ」
エツァリ「」
ショチトル「だから・・・」
そして、心理定規に教えてもらった必殺の一言を放つ
ショチトル「私を食べて?」
上条「なぁ、エツァリとショチトル上手くいってるかな」
美琴「大丈夫、上手くいくわよ」
隣の部屋だから聞こうと思えば聞こえるだろうが、二人にそういう無粋なマネをする趣味はない
垣根とは違うんです
上条「・・・な、なぁ美琴」
美琴「なに、当麻?」
上条「じ、時間も夜だし、みんなもう寝てるだろ?そろそろ・・・」
美琴「寝たいの?」
上条「・・・美琴と」
美琴「バカ」
美琴「優しくしてくれるなら、いいに決まってるでしょ」
上条と美琴は、普段寮でやるのと同じように、ベッドで抱き合っていた
上条「あったかくて落ち着くな」
美琴「ホント、落ち着く」
上条「今日一日楽しかったな」
美琴「明日も楽しいわよ」
上条「そうだな・・・でも、その前に」
上条が美琴の服を脱がせていく
上条「まずは、夜を楽しみたいなぁ・・・なんて」
美琴「ば、バカ//」
上条と美琴が交わっていると、隣の部屋からもギシギシとベッドのスプリングのような音がした
上条(え、まさかエツァリもうショチトルと?)
美琴(ショチトル・・・本当にやったのね、あれ)
アア、エツァリ・・・
ショチトルゥゥゥ
エツァリ、ワタシモウ!!
ウッ、ジブンモ!!
エツァリ!!
テクパトルゥゥゥゥゥゥ!!
美琴(・・・まぁ上手くいったみたいね)
上条(テクパトルって誰だよ)
美琴「ね、当麻、私達も」
上条「分かってる」
上条「愛してるからな、美琴」
二組の男女が夜のお楽しみをしている頃、もう一組の男女は優雅にワインを楽しんでいた
心理「綺麗ね・・・夜景を見ながらのワインはやっぱり素敵」
垣根「風が気持ちいいな」
窓を少し開け、月明かりやそよ風を楽しんでいる
心理「ねぇ、もしあなたが誰かに愛を伝えるとしたらどういうシチュエーションがいい?」
垣根「なんだよいきなり」
心理「あなたの好みな場所を知りたいの」
垣根「そうだな・・・好みのシチュエーションか」
垣根は、ワインを一口飲むとこう答える
垣根「その相手を意識し出した瞬間、ってあるだろ?助けられた、声をかけられた、笑ってもらえた」
心理「ええ、間違いなく」
垣根「その瞬間にいた場所かな」
心理「・・・だったら私の場合は、初めてあなたとワインを飲んだときだから・・・」
垣根「今がピッタリじゃねぇか」
心理「・・・ねぇ、垣根」
心理定規が、その真っ直ぐな瞳で垣根を見つめる
心理「あなたの瞳には、今私はどんな風に映ってるの?」
垣根「泣き出しそうに見える」
垣根がぼそりとつぶやく
垣根「そんなに怖いか、俺にふられるのが」
心理「怖いわ、ものすごく」
心理「でも、はっきり聞きたいってのもあるかしら」
心理定規が微笑む
垣根「ほら、また泣きそうだ」
心理「笑ったつもりなんだけど」
垣根「心の話をしてるんだよ」
垣根「心の底から笑うなり泣くなりしろよ、心を俺に見せてくれ」
心理「心を?」
垣根「お前の本心が知りたい」
垣根「お前を信じてみたいんだよ」
垣根が少し顔を心理定規に近づける
互いの瞳が向かい合うように
垣根「お前は、今どうしたいんだ?」
心理「・・・泣きたいわよ、怖くてつぶれそう」
垣根「だったら泣けよ、胸なら貸してやる」
心理「でもね」
心理「あなたの前では強がっていたいっていうのも、私の本心なのよ」
垣根「それがお前の気持ちか」
心理「そう、それが私なのよ」
心理定規が真剣な顔で答える
垣根も、真剣にそれを見つめる
垣根「・・・強がるのもいいが、男ってのは女の涙に弱いんだぜ?」
心理「あなた、私が泣いても困った顔するだけでしょ?」
垣根「どうすりゃいいか分からないからな」
心理「あなた、ホント不器用ね」
垣根「自覚はある」
垣根がワイングラスを、目の前に掲げる
それに、心理定規も合わせる
垣根「君の瞳に乾杯なんて、上手く言うよな」
心理「そう?ベタじゃない」
垣根「乾杯ってのはもともと悪魔を追い払う儀式らしい」
垣根「きっとその台詞を言ったやつは、目の前にいる女性の瞳に悪魔を感じたのさ」
垣根「その女性は、泣いていたのかもしれないし、笑っていたのかもしれない」
垣根「でもな、恋する女ってのは誰しも魔性なんだよ」
心理「そうかもね」
垣根「好きな相手のためなら平気で他人を犠牲にする」
垣根「それは悪魔みたいなことだ」
心理「そうね、たしかにひどいわ」
垣根「でも、きっと俺は違う」
垣根「俺は、お前の瞳には悪魔がいると思う」
心理「魔性ってことかしら?」
垣根「いや、お前が今泣き出しそうなのは悪魔のせいなんじゃないかって」
心理「あら、あなたいつから悪魔になったの?」
垣根「・・・なぁ、その涙はどうやったら晴れるんだ?」
心理「そうね、あなたが私を求めてくれたら」
心理定規が少し、声のトーンを変える
垣根「・・・俺に、悪魔になれってか」
心理「あなたは十分悪魔よ、私を泣かせるんだから」
垣根「そっか」
心理「だから、いまさら悪魔になることを気にしなくてもいいのよ?」
垣根「お前も俺のためなら悪魔になれるのか?」
心理「もちろん」
ワインをテーブルに置いて、心理定規は腕を組む
その上にちょこん、と頭を乗せる
心理「あなたのためならなんにだってなれるわよ?」
垣根「・・・そっか」
垣根「なぁ、心理定規」
心理「なに?」
垣根「俺にとっての最高のシチュエーション、今決まったよ」
心理「お聞かせ願えるかしら?」
垣根「・・・ホテルの一室で女とワインを飲みながら、これだな」
心理「・・・光栄ね」
再び、心理定規がワイングラスを片手に持つ
心理「あなたも私も、悪魔になっちゃったみたいね」
心理「だから、乾杯して追い払いましょう?」
垣根「バーカ、お前には悪魔なんて似合わねぇよ」
垣根「お前には天使のほうがよっぽど似合う」
554 : ◆G2uuPnv9Q. - 2011/05/11 10:49:58.30 GLDVSPT+0 355/647今日は投下これでおしまいかも
風呂ではギャグ、心理との二人はイケメンなていとくん
あと、ショチトルの色仕掛け
上琴のベタなイチャイチャ
やりたいことは全てやった、悔いはないと思う
単発ネタ
単発ネタ
飛行機の中、スチュワーデスを助けたあとの上条、そして美琴
>>424のところ
上条「・・・怒るなってば」
美琴「知らなーい」
上条「いや、転びそうになってたから助けただけで・・・」
美琴「もういい、寝る」
いじけたのか、美琴は寝てしまう
上条は、大きく溜め息をつく
上条(・・・なるほどなぁ・・・)
垣根が遊園地で言っていたことがなんとなく分かった
美琴は、上条に自分だけのヒーローでいてほしいのだ
もちろん、誰にでも優しい上条が好きなのだろうが、それでもやはり独占欲が湧いてしまう
誰でも助けてくれる上条が好き
でも、自分だけを見ていてほしい
そのジレンマに苦しんでいる
上条(ゴメンな、美琴)
そっと、寝ている美琴の頬を撫でる
上条(俺は、みんなをできる限り助けたいんだ)
上条(でもさ、お前が一番・・・いや、唯一だからさ)
上条(恥ずかしくて言えないけどさ)
上条(お前がいるから、俺は他の人も守りたいって思うんだ)
守ることの大切さを教えてもらえたから、守られることの嬉しさを知ったから
てめぇの気持ちを天秤にかけろ
上条(垣根、俺にもやっと分かったよ)
上条(俺は、御坂美琴だけが好きなんだよ、美琴が好きなんだ・・・)
上条(同じ見た目の子が1万人いても)
上条(他に守りたい友達がいても)
上条(美琴のためなら、犠牲にしなきゃならない)
上条(綺麗事よりも、現実を取らなきゃいけないんだ)
隣で寝ている美琴の笑顔だけは
上条(俺が守り抜いてみせる)
美琴(・・・ほっぺた、撫でられちゃった・・・)
美琴(・・・当麻、アンタはみんなのヒーローでいて)
美琴(そのかわり、私の前では強がらないで)
美琴(ヒーローじゃない、救世主じゃない)
美琴(私が好きなのは、上条当麻なの)
二人を乗せて飛行機は飛んだ
実は、同じ飛行機に、あのメルヘン野郎がいるのには気づかない二人を乗せて
垣根「だー、まだ耳がキーンてしてる、耳の中にアラレちゃんがいるのかな」
心理「なに言ってるの、耳抜きしなさいよ」
垣根「フンッ!!」
垣根「やべ、ひどくなった」
心理「どうしてそうなるのよ」
垣根「もういい、俺は寝る」
心理「私もそうするわ」
垣根(さて、心理定規タンの寝顔拝見!!)
垣根(寝ないもんねー!ウソなんだもんねー!!)
垣根「さーて、どんな寝顔・・・」
心理「垣根のバカ・・・やっと帰ってきたのね」
心理「・・・寂しかったのよ、私」
垣根(・・・寝言か)
心理「でも、よかった・・・あなたが生きてて」
心理「ホントに、よかった・・・」
垣根(・・・)
垣根(・・・コイツには心配かけたんだな)
いろんなデマを流されて、垣根の負傷は隠されていた
あの後、目覚めたら病院のベッドの上で
暗部は無くなったと聞かされた
居場所がなくなってしまった、そう途方に暮れていたときに
心理定規が見舞いに来た
何故か彼女は泣いていた
それがなぜだか分からなくて
ただ、笑っていてほしかったから
彼女と二人で過ごした
暗部にいた頃と違って、まるで友達であるかのように接した
いや、友達だったのだ
初めての本当の居場所
垣根(・・・はっ、メルヘンだなちくしょう)
寝ている心理定規にそっと自分の上着をかける
垣根(居場所か・・・)
垣根(こいつの居場所は、俺の隣なのかな)
だとしたら
垣根(ずっと、俺が隣にいてやらなきゃならないじゃねぇか・・・)
はぁ、と溜め息をつく
その横顔は笑っていた
垣根「・・・耳抜き、上手くいかない・・・」
単発終了
単発ネタ ていとくんとむぎのん遭遇
垣根「あー、だりぃ」
心理「こら、バスが来るまで我慢しなさい」
二人は今、空港行きのバスを待っていた
旅行に行くためなのだが、垣根は文句を連ねていた
垣根「なんでーなんでなのーなんで僕らは旅行に行くのーそこには明日があると言うのー?」
心理「あるわよ」
心理定規も適当に返している
そんな二人に近づく人影があった
垣根「第一よぉ・・・」
その続きを言いかけた垣根の口が止まる
心理「どうしたの?」
垣根「よぉ、久しぶりじゃねぇか」
心理定規もそこで気づく
ある超能力者が、自分たちを険しい表情で見ている
垣根は、自分たちに近づいてくる女性に声をかける
垣根「第四位・・・麦野沈利」
麦野「・・・てめぇ、なんで生きてやがる」
麦野「とても動ける状態じゃないって聞いてたんだけどさぁ」
垣根「あれはデマだよ、ったくこの俺が簡単に死ぬと思うか?」
麦野「・・・こんなところで何してる」
垣根「バス待ってんだよ」
麦野「ちげぇよ!!闇の世界にいたてめぇが、何ノコノコ外で歩いてるんだって言ってんだよ!!」
垣根「お前だってそうだったじゃねぇか」
麦野「・・・私はもう、闇にはいない」
垣根「ふざけんなよ」
垣根「一度闇に嵌ったてめぇが光に戻れると思ってんのか?」
麦野「戻れるに決まって・・・」
垣根「だったらなんで俺に話しかけた?俺がどこにいようが光の世界の人間には関係ねぇだろ」
麦野「っ・・・」
垣根「ホントは分かってるんだろ、もう俺やお前は普通の生活はできない」
垣根「ちょっとまともな日々を過ごしたから過去が清算されるってか?吐き気がする」
垣根「だろ?麦野」
麦野「てめぇは、戻りたくないか?」
麦野「夢見たら悪いのかよ!?私みたいな人間でも、光を望んだらいけないのかよ!?」
麦野が大声をあげる
垣根には彼女の気持ちが分かった
彼だって、光に照らされたいから
友達の近くにいたいから
だから
垣根「ダメだ、あきらめろ」
垣根は言う
垣根「もう、無理なんだよ・・・どれだけあがいてもな」
麦野「・・・」
垣根「光の世界に逆戻り、はい幸せねなんて夢物語はありえねぇ」
垣根「お前は甘えてる」
垣根「麦野、目を覚ませ・・・お前は光の世界には戻れない」
麦野「・・・あきらめるのかよ、全部」
垣根「そうじゃねぇ」
垣根「光の世界に戻れない、それはたしかだ」
垣根「でもよ、闇の世界を別の光で照らせばいいじゃねぇか」
垣根「太陽みたいな綺麗な光じゃなくていい、醜い光でもいいから」
垣根「てめぇの一番求める光で照らせ」
垣根「闇の世界を、変えるんだよ」
垣根「俺は今その途中だ、だから」
垣根「お前がそれを邪魔するなら、俺はお前を潰す」
麦野「・・・お前、変わったな」
垣根「変わったんじゃねぇ、変えたんだ」
麦野「・・・そうか」
麦野「私にも、できるかな」
垣根「お前はもう変わってるよ」
麦野「そうか」
少し嬉しそうに、麦野が笑う
麦野「・・・私は、お前を許さない」
麦野「でも、もしお前が変わりたいなら」
麦野「邪魔はしない」
垣根「そうかい」
バスが到着した
垣根と心理定規はそれに乗る
ドアが閉まる少し前、麦野が言う
麦野「お前はなんて名前の光を求めてるんだ?」
垣根「俺か」
垣根「俺はな・・・」
垣根「明日って光を作り出してる」
垣根と心理定規の乗ったバスは、空港へ向かう
垣根「さーて、いきますか」
垣根「このバスは、光り輝く明日行き、ってな」
単発終了
単発ネタ 旅掛さんと偶然遭遇
美琴「ねぇ、当麻ー」
上条「なんだ、美琴?」
二人は地獄めぐりを終え、食事をする場所を探していた
美琴「美味しい店は地元の人に聞くのがいいよ」
上条「それもそうだな、聞き込みするか」
美琴「うん!」
手をつなぎながら歩き、なんとなく地元の人っぽい人物を探す
上条「お、あの人とかどうだ?」
美琴「いいんじゃない?」
上条がその人に声をかける
美琴(でも・・・この後姿、どこかで)
旅掛「ん?なんだ、坊や」
美琴「」
旅掛「・・・美琴!?お前美琴だろ!」
美琴「・・・いえ、私は美琴ではありませ」
上条「なんだ美琴、知り合い?」
美琴「・・・」
当麻のバカ、と小さくつぶやく美琴
旅掛「いや、久しぶりだな!!母さんそっくりになってぇ!!」
美琴「だぁー!!頭ワシワシすんなバカ父ー!!!」
上条「え、お父さんなのか?」
旅掛「うん?」
旅掛が上条をじっと見つめる
上条「あ、あの・・・何か?」
旅掛「失礼だが」
旅掛「君は、美琴の・・・なんなんだい?」
上条「えぇっと・・・」
美琴「友達よね、友達!!さー早く一緒にカラオケに・・・」
上条「おい、美琴」
上条「俺はお前を愛してるし、お前も俺を愛してるんだろ?友達なのかよ、俺達」
美琴「え、違う!!私は当麻が大好きだし、当麻は私の彼氏だけど、でも今は」
旅掛「・・・彼氏?」
旅掛の顔色が変わる
旅掛「失礼だが、君の名前は?」
上条「あ、上条当麻と言います・・・美琴・・・さんとは、親しいお付き合いを」
旅掛「・・・上条?」
旅掛の脳裏にある男が浮かぶ
少し前に出会った、外資系の仕事をしている男だ
旅掛「父親は外資系の仕事をしているかい?」
上条「え、なんで知ってるんですか?」
旅掛「そうか、上条君か!!!」
バンバンと上条の肩を叩く
美琴「ちょっと、やめてよ!」
旅掛「なんだ、彼氏さんなんだろ、紹介してくれても」
美琴「どうせ鬱陶しくきいてくるでしょ!」
旅掛「いや・・・しかしよかった」
美琴「へ?」
旅掛「お前は昔から一人で悩みを抱え込むくせがあったからな・・・」
旅掛「支えてくれる人物がいるってのは安心した」
美琴「・・・うん」
旅掛「上条君」
上条「はい」
旅掛「娘を守ってくれるかい?美琴は、いろいろ悩みを抱えてしまうから・・・」
上条「美琴の悩みは俺の悩みです」
上条「愛している人のことは守る、それが上条当麻ですよ」
旅掛「・・・よかった、安心した」
旅掛「そうだ、上条君」
上条「はい」
旅掛「いいことを教えよう、美琴は頭を撫でられると喜ぶ、昔からそうだった」
美琴「ちょ、何教えてるのよ!!」
上条「どうりでナデナデに弱いわけか」
旅掛「ははは!!知ってたか、参った参った」
旅掛「さて、俺は仕事に戻るが・・・二人とも仲良くな」
美琴「・・・お父さん」
旅掛「うん?」
美琴「ありがと」
旅掛「なーに」
旅掛「何か困ったら、相談してくれよ」
上条「あの・・・いいんですか、美琴と付き合って」
旅掛「ま、娘に彼氏ができたのは少し寂しいが」
旅掛「美琴には頼れる存在がなかったからな」
上条「・・・」
旅掛「俺が許してやれば、美琴は最高の支えになる人物を得られるんだろ?」
旅掛「だったら当然のことさ」
美琴「なんで?」
旅掛「俺の仕事はなんだと思う?」
旅掛「世界に・・・人に足りないものを示して、教えてやることさ」
ということで今日はおしまい
単発適当でゴメンなさいw
>>577さんのリクエスト
577 : VIPに... - 2011/05/11 19:08:00.48 VLz4R/Cvo
旅館のお土産屋に帝凍庫クンのキーホルダーがあったりとか
御坂がその旅館限定のゲコ太をほしがるとか
上条と美琴、二人がホテルに着いてすぐのこと・・・
上条「へぇ、フロントのすぐ横にお土産売ってる店があるのか」
美琴「妹達とか、黒子とかにも買ってあげないといけないし、ちょっと覗いてみない?」
上条「ま、お菓子とかがメインだろうけ」
美琴「あー!!!!!」
上条の言葉をさえぎり、美琴が大声をあげる
上条「どうした、美琴?」
美琴「ゲ・・・ゲ・・・」
上条(ゲゲゲのゲ?)
美琴「ゲコ太ストラップが売ってる!!!」
美琴「しかも着物姿!!」
美琴「温泉ゲコ太!!着物着てるなんて可愛すぎ!!」
美琴「あぁ・・・限定品かぁ・・・」
美琴「ほしいなぁ・・・」
上条「・・・すごい情熱だな」
美琴「ねぇ、当麻ぁ」
上条「なんだ?」
美琴「買って?」ウワメヅカイ
上条「ダメ」
美琴「グスッ・・・」
上条「な、泣いたって・・・」
美琴「当麻に・・・買ってほしいのに・・・」グスン
上条「・・・ちくしょう!!美琴の涙は卑怯ですのことよ!!!」
上条「はぁ・・・分かりましたよ」
美琴「やったぁ!!じゃあ二つ買って♪」
上条「え、なんで?」
美琴「当麻とおそろい♪」
上条「・・・美琴」
美琴「なぁに?」
上条「美琴はなんでそんなに可愛いの?」
美琴「//」
美琴は限定ゲコ太を手に入れた
そして当麻も、小さな幸せを手に入れた
おしまい
こんなほのぼのっていいのかな?
そしてこっからがリクエスト本編、ていとくんネタww
垣根「あー、やっと着いたよ着いた」
心理「こら、だらしないわよ」
垣根「もう、いいじゃない、ホテルに着いたらまずベッド、そしてやるのはアハハハハン!!」
心理「何がよ・・・」
垣根「あー、受付のお姉さん可愛い、俺のほうが可愛いけど」
垣根「お、お土産屋がある」
心理「今から泊まるのよ・・・気が早いでしょ」
垣根「いいじゃん、見てみようぜー」
心理「はぁ、仕方ないわね」
垣根「お土産屋ってのはな、旅行の全てを思い出す場所だ」
垣根「今から家族のために土産を買う、その瞬間は」
垣根「思い出という過去と家族の笑顔という未来が交わるんだ」
垣根「家に帰ったときのことを思え、そこには居場所があるんだよ」
垣根「豪華なホテルじゃなくたって、特別な場所じゃなくたって、そこが俺の家ならなにこのストラップマジ可愛い」
心理「あら、なにこのストラップ?なんであなたの顔が冷蔵庫に貼り付けられてるの?」
垣根「やべぇ・・・これほど常識の通用しないストラップは見たことがない」
心理「いや、なんであなたが冷蔵庫になってるの?」
垣根「コイツの名前を決めた・・・コイツの名は!!!」
垣根「『マジで低俗』だ!!」
心理「ていとうこ、っていう商品らしいわよ」
垣根「今日からコイツは、マジでて」
心理「ていとうこ、らしいわよ」
垣根「」
垣根「解凍、終わるぞ」
垣根「これが冷凍庫、氷点下の空間・・・ここは、水が固体でいられる場所じゃねぇんだよ」
垣根「だが、俺の冷蔵庫にチルドは存在しねぇ」
垣根「もう一度ここで冷蔵しろ、コラ」
垣根「バーカ、冷やされてんじゃねぇよ!!」
垣根「ってことか?」
心理「何言ってるのあなた」
垣根「あぁやべぇ、マジ可愛いわ、俺の次に可愛い・・・」
心理「あら、私より可愛いのかしら?」
垣根「このボディ・・・最新式だな」
心理「ききなさい、それに最新式って旧型もある設定にしないでよ」
垣根「これ買おうっと」
心理「・・・ちょっと」
垣根「なんだよ?買うなってか?」
心理「・・・それさ・・・」
心理「私もほしい」
ってことでおしまいw
>>578さんのネタ・・・ですが、難しいw
578 : VIPに... - 2011/05/11 19:23:22.72 NPFnkbtw0
気恥ずかしさから思わずツンデレ(対ショチトル)になってしまうエツァリさんとか
ショチトル「なぁ、エツァリ」
エツァリ「なんですか、ショチトル?」
ショチトル「旅行に行かないか?私の退院祝いに連れていってくれ」
エツァリ「こら、まだ体調は万全でないでしょう?」
ショチトル「だが・・・」
エツァリ「ショチトル」
エツァリ「あなたは、かなりの重傷だったんです」
エツァリ「自分があのときいなかったら、あなたはとっくに・・・」
ショチトル「・・・分かっている」
ショチトル「でも、私はエツァリと旅行に行きたい」
エツァリ「なぜですか?」
ショチトル「久しぶりに・・・水入らずの時間が過ごしたい」
ショチトル「エツァリには迷惑をかけたから・・・」
ショチトル「一緒に、楽しい時間を過ごしたい」
エツァリ「まったく、無茶を言わないでください」
エツァリ「旅行の途中でなにかあったらどうするんですか?」
ショチトル「・・・そうだな、すまない」
エツァリ「まったく・・・」
エツァリ「あぁ、ヒマなので何か読みたくなってきました」
ショチトル「それなら、この部屋にファッション雑誌が・・・」
エツァリ「いえ、そういうのではなく・・・」
エツァリ「そうですね、旅行のパンフレットとかが読みたいです」
おしまい、難しいから短くなったw
本編
本編、続き
翌日
上条「昨日も美琴は激しかったなぁ・・・」
美琴「と、当麻こそ・・・あんなに舐められたら・・・//」
上条「腰をグリグリしてくる美琴、可愛かったなぁ・・・」
美琴「うぅ・・・」カァッ
上条「さ、早く食堂行こうぜ、みんな待ってると思うし」
美琴「そ、そうね!」
たたた、と二人が駆けていく
垣根「あー、二日酔いだ、頭が痛い」
心理「・・・あんなにいい雰囲気だったのに、途中で酔って踊りだすんだから」
垣根「ちくしょう、頭が痛い、目が痛い、胸も痛いし小指が痛い!!」
垣根「先生、俺はいったいどこが悪いんでしょう!?」
心理「頭じゃない?」
垣根「・・・心が痛い」
そんなやり取りをする二人を、周りの人が珍しそうに見る
食堂の入り口で美男美女がそんな会話をしているのだ、目立つに決まっている
垣根「たく、アイツら遅すぎだろ、何時間待たせるんだよ」
心理「まだ10分も待ってないじゃない」
垣根「遅かったな、しかし大儀であるって言って出迎えようかな」
心理「だからマイナーなネタはやめなさい」
垣根「お、ショチトルじゃねぇか、あれ」
心理定規が垣根の指差した方向を見ると、ショチトルが一人の男と一緒に歩いていた
心理「あらホント、ショチトル、ここよー!」
ショチトル「あぁ、待たせてしまったか、申し訳ない」
垣根「遅かったな、しかs」
心理「そっちの人が例の?」
ショチトル「そ、そうだ・・・エツァリだ」
エツァリ「始めまして、ショチトルの『彼氏』のエツァリです」
心理「よかった、やっぱり上手くいったのね」
ショチトル「あぁ、感謝している」
垣根「遅かったn」
エツァリ「昨日はショチトルがお世話になったようで・・・エツァリと言います」
心理「私は心理定規、で、こっちが」
垣根「垣根帝督だ、よろしく」
決め台詞を言えなかったからか、垣根が少しふてくされる
心理「大人気ないわよ、あなた」
垣根「ちぇー」
上条「おーい!悪い、待たせたな!!」
垣根「スネーーーーーーーク!!!!」
美琴「ゴメンね、待った?」
心理「いえ、それほど」
上条「エツァリとショチトルももう来てたのか」
エツァリ「ええ、さきほど」
上条(・・・昨晩はお楽しみだったようで)
エツァリ(いえいえ、そちらこそ・・・)
上条とエツァリが、なぜかガッチリと握手する
垣根は誰にもツッコんでもらえず、体育座りをして地面にシャアを書いていた
上条「で、今日はどうするんだ?」
食事を終え、全員でどこかに行くのは決まっていた
しかし地獄めぐりは終わってしまい、なかなか意見が出ない
その沈黙を破ったのは垣根だった
垣根「水族館行こうぜ、例のうみ○まご」
美琴「あ、イルカとか見たい!」
ショチトル「なるほど、無難なチョイスだな」
心理「ここから遠くもないし、いいんじゃない?」
エツァリ「金星は、見えますか」
垣根「行こうぜ、メルヘン、行こうぜ、海の中!!」
上条(メルヘンだったらハーモニーランドとかもありますけどね)
垣根「さて、着いたわけだが」
心理(まさか、垣根が途中でまたウサギの気ぐるみになるなんて・・・)
上条(カラオケのときのヤツか?)
美琴(モフモフしてる・・・)
ショチトル(周りから好奇の視線が向けられているぞ)
エツァリ(痛々しいですね)
垣根「まず何が見たい?イルカショーまで時間あるから」
美琴「はいはい!!だったら熱帯魚が・・・」
垣根「ここまで来て熱帯魚はないだろ、サメ見ようぜサメ」
美琴「サメ・・・怖い」ブルブル
上条「大丈夫だ、美琴」ギュッ
美琴「当麻ぁ・・・」キュン
心理(二人だけの世界ね)
垣根「さて、上条は御坂の手ずっと握ってろよ?電磁波で魚が逃げるといけないし」
上条「言われなくても握るさ」
美琴「当麻の手、あったかい//」
ショチトル(・・・美琴、なんてかわいさなんだ)
エツァリ「ショチトル、自分達も手をつなぎましょうか」
ショチトル「あ、あぁ、迷ったら困るしな」
垣根(言い訳してんじゃねぇよリア充どもが)
心理「私たちも握る?」
垣根「気ぐるみだから無理だな」
心理「・・・ホントにそれ着て入るのね」
美琴「わぁ、広い!」
上条「すげぇ、辺り一面お魚だらけですよ!!!」
エツァリ「これは…なかなかに素晴らしい光景です」
心理「やっぱり、海の中にいる気分になれて落ち着くわね」
ショチトル「まったく、面白い風景だな」
垣根「こーら、シッポ引っ張ったらダメだって」
子供1「ねぇ、ウサギさんどこから来たの?」
垣根「メルヘンの国からさ」
子供2「好きな食べ物は?」
垣根「にんじん、キャベツ」
レンホー「二番じゃダメなんですか?」
垣根「一番を目指すから人は生きていられるのさ」
上条「垣根・・・なにやってんだよ」
美琴「ねぇ、当麻!!マンタよマンタ!!」
上条「お、ホントだ。のっぺりしてて愛着湧くなぁ」
美琴「いいなぁ・・・マンタに乗りたい」
上条「マンタってしっぽの付け根に毒があるんだっけ?」
美琴「」
上条「ん?そうした美琴?」
心理(あれが噂のそげぶね)
ショチトル「サメと普通の魚を同じ水槽で飼うとは・・・食べられないのか?」
エツァリ「餌をしっかり与えられているから、大丈夫なのでは・・・?」
垣根「あぁ、俺昔サメが共食いしてるの水族館で見たわ」
美琴「ふぇ・・・」ブルブル
上条「美琴・・・」ギュッ
美琴「当麻ぁ・・・」ウルウル
心理(・・・熱いわね)
垣根「サメってさぁ、子供が子宮の中で共食いする種類もあってさ」
垣根「あと、よく人食いザメって言われてるホオジロザメは、悪気はないんだぜ?」
垣根「あの鋭い歯、すごいペースで生え変わるらしい」
垣根「小さいサメもなめたらアカン」
美琴「もう・・・怖いよぉ・・・」
上条「垣根、表へ出ろ」
垣根「でもな、お前ら」
垣根「サメだけじゃない、生き物ってのは生きるために何かを犠牲にしてるんだ」
垣根「たとえば命、たとえば気持ち」
垣根「俺達が歩いてきた道を振り返ったら、いくつもの墓標が立っている」
垣根「困ったときは振り返ればいいじゃん」
垣根「立ち止まって座ればいいじゃん」
垣根「前だけ見てても気づけないさ、後ろに仲間がいることに」
上条(意味分からない)
エツァリ(唐突ですね)
ショチトル(なんだこの茶番は)
心理(なんか、活き活きしてるわね、水を得た魚のように)
美琴(・・・水族館だけに?)
上条「あ、ヒトデとかナマコに触れるコーナー行かないか?」
美琴「ヒトデに触るの?」
上条「ゴツゴツしてて面白いぞ」
美琴「行く!!」
垣根「ナマコってたまに内臓体の外に出すからヤだなぁ」
美琴「」
エツァリ「ヒトデって、裏はプニプニしてるんですね」
ショチトル「ホントだ、やわらかいな」
心理「ウニは硬いわね、痛い」
美琴「見て見て、小さいお魚がいっぱい!!」
上条「お、群れ作ってるな」
美琴「かわいい!」
垣根「ちくしょう、内臓を飛び出させるとはいい度胸だ・・・」
垣根「ははは!!よほど愉快な死体になりていとくん!!」
垣根「ほらほら、さっさとそのメルヘンな臓物をしまいやがれぇ!!」
垣根「俺の能力が火を噴く前になぁ・・・じゃないと」
垣根「お前もメルヘンになっちまうぜ?」
上条(楽しそうだからほっといておこう)
美琴「ふわっ、ナマコヌルヌルしてる!!」
上条「・・・」
美琴(うわっ、当麻のコレヌルヌルしてる!!)
美琴(なんでこんなに濡れてるの?)
上条「・・・」ムクムク
垣根「なに興奮してんだよ」
上条「してねぇし、美琴、ヒトデとかどうだ?」
美琴「えへへ、やわらかいのにときどき硬い」ニコニコ
上条「・・・」
美琴(へぇ、意外とやわらかいんだ・・・)
美琴(なによ、さっきまでやわらかかったのにこんなに固くして!)
上条「・・・」ムクムク
垣根「重症だな」
エツァリ「ヒトデもいろいろな種類がいますね」
ショチトル「色も形もさまざまだな」
心理「手触りも違うわね」
ショチトル「なかなか可愛いな・・・」
垣根「どうだ、楽しいか?」
心理「えぇ、ほのぼのするわ」
垣根「そうか、そりゃ何よりだ」
上条「な、なぁ美琴・・・俺のも・・・その、触ってほしいなぁ・・・」
美琴「バ、バカ、こんなところで・・・」
垣根「・・・」ファサ
垣根「メルヘンに、汚れた感情を持ち込むなら」
垣根「その体ごと、焼き尽くす!!」
上条「じょ、冗談だから翼をしまえ!!」
垣根「ちっ、リア充は爆発しろよ」
美琴(えぇ・・・)
垣根「さて、イルカショーも近づいてきたし、席を探すか」
上条「なんだ、もう行くのか?」
垣根「ゆっくり座ってみたいだろ?」
美琴「早く行かないと席なくなるからね・・・」
心理「じゃ、私たちが席とっておくから、垣根は飲み物買ってきてくれる?」
垣根「オーケー、行こうぜ上条」
上条「俺はやっぱりそっちか・・・」
エツァリ「がんばってくださいね」
ショチトル「コーラがいいな」
美琴「私はココア」
心理「コーラね」
エツァリ「じゃあコーヒーで」
上条「了解しました」
垣根「いやー、しかし楽しいな」
上条「美琴とこんな楽しい旅行ができてるだけで俺は幸せだよ」
垣根「お前、ずいぶんベタ惚れだな」
上条「そりゃ、ずっと好きだったからな、美琴のこと」
垣根「いつから?」
上条「・・・大覇星祭くらいかな」
垣根「そんなでもねぇじゃん」
上条「いやいや、愛に長さは関係ないのですよ!!」
垣根「メルヘンだな」
飲み物を買いに行く途中も会話が弾む
垣根「しかし、お前と御坂が一緒に旅行となると白井が荒ぶるんじゃないか?」
上条「ずいぶん大変だったって美琴も言ってたな・・・」
垣根「帰ったらヤバイぞ、お前」
上条「・・・今を思おうぜ」
上条の笑顔がひきつる
コイツ、死亡フラグたてたなと垣根は思う
美琴「ここの席とかどう?」
心理「あら、ちょうど正面が空いてたわね」
他の客もチラホラとはいるが、さすがにまだがら空きである
エツァリ「あと15分もすればほとんど埋まるんでしょうね」
ショチトル「そんなに人気なのか・・・」
美琴「イルカは可愛いからね・・・」
心理「可愛いは正義よ」
女の子なら、水族館といえばとイルカショーだろう
エツァリには少し理解しがたかったが
エツァリ(タカアシガニのほうが可愛いと思うんですけどね・・・)
垣根「なかなか列が長いな」
上条「みんなショーの飲み物買ってるのかな?」
垣根「あー、なんか周りからジロジロ見られてる」
上条「そりゃ、着ぐるみが並んでたらそうなるさ」
垣根は、まだウサギの着ぐるみだった
周りの子供は喜び、女の子達は笑っている
垣根「なんか俺、バイトの人だと思われてないか?」
上条「・・・脱げよ、さすがに恥ずかしい」
垣根「しゃあねぇな」
垣根がすぐに着ぐるみを脱ぐ
なんでそんなに早く脱げるのか
垣根「ふぅ・・・」
普段の格好に戻ると、少し乱れた髪を手でかきあげる
そのしぐさが、かなり様になっていた
「な、なにあのイケメン!!」
「カッコイイ!!」
「バイトの人なのかな?」
「濡れるッ!!」
垣根「俺って、罪な男だよな・・・」
上条「分かったから、次俺達の番ね」
垣根「えーと・・・」
垣根が注文を言う
飲食店のバイトの女の子が、顔を真っ赤にしながら対応している
上条(ちくしょう、俺もせめてあれくらいイケメンだったら・・・)
垣根「お嬢さん、ここのバイト長いの?」
女1「い、いえ、まだ一ヶ月くらいです・・・」
垣根「そっか、頑張りなよ」
さわやかな笑顔でさらりと話しかける
上条(うぜぇ!!顔面格差うぜぇ!!)
垣根「さ、買い終わったしさっさと行くぞ」
上条「お前は何飲むんだ?」
垣根「青汁」
上条「おかしいだろ」
美琴「当麻、何買ったの?」
上条「俺はオレンジジュースだけど」
美琴「一口ちょうだい」ニコッ
上条(間接キス!!間接キス!!)
上条「は、はい」
美琴「美味しい!」パァッ
上条(顔面格差でもいいや、この子がいるから)
エツァリ「ショチトルもコーヒーいかがですか?」
ショチトル「苦いのは嫌いだ」
エツァリ「」
心理「あなた、なんで青汁なの?」
垣根「酔いが醒めるからさ」
心理「そういうもの?」
垣根「こういうの飲むとな・・・酔いから醒めて宵からも醒めるのさ」
垣根「あれはひと時の淡い夢だったのかってさ・・・」
心理「青汁飲みながら言う台詞じゃないわよ」
垣根「抱きしめた お前が隣に もういない 酔いから醒めて 宵からも覚めて」
心理「上手くないわよ」
垣根「そうか?」
上条「あ、始まるぞ!!」
美琴「イルカかわいい!!」
飼育員「みなさん、今日はお集まりいただきありがとうございます!」
美琴「始まった始まった!」wkwk
垣根「イルカが5匹・・・眠くなってきた」
エツァリ「かわいらしいイルカですね」
飼育員「早速ですが、お客様の中から3名、ご協力いただきたいのです」
飼育員「イルカちゃんに簡単な指示を出したいお客様、手をあげてください!」
美琴「はい!!はい!!当麻も!」
上条「は、はい!」
ショチトル「はい!」
エツァリ(自分があげると他の人の当たる確率が下がりますからね・・・)
心理(さすがに、人前に出るのはちょっと・・・)
垣根「はいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはいはい!!!!!!!!!」
心理「・・・」
飼育員「では、そちらの3名、どうぞ!」
美琴「やったぁ!」
上条「よっしゃ!」
垣根「お、ラッキー」
心理(まさか・・・)
上条「じゃ、行こうか・・・」
男の子「・・・」ショボン
美琴「あ・・・」
心理(あら、手をあげたのに外れちゃったのね)
上条(・・・美琴との思い出は作りたい、でもこの子はほっとけないよな)
上条「あ・・・」
垣根「なぁ、坊や」
男の子「なに?お兄ちゃん」
垣根「俺と、代わるかい?」
男の子「いいの!?」
上条「いいのかよ、垣根・・・あんなに必死だったのに」
垣根「バーカ、俺はイルカと触れ合ってメルヘンな気分を味わいたかっただけだ」
垣根「でもな、そのためにこんな子供の夢を奪っていいのか?」
垣根「メルヘンじゃねぇだろ、それじゃ」
上条「・・・」
垣根「その代わり、坊や」
男の子「なに?」
垣根「とびっきりの笑顔、頼むよ、俺がメルヘンな気持ちになれるように」
男の子「!!うん!!約束する!!」
垣根「分かった、約束だ」
垣根「あー!!せっかく選ばれたけどぉ!?」
垣根「俺、この服気に入ってるから、濡れたら困るんだわ!!」
垣根「と思ったらここにちょうどいい代役がいるじゃねぇか!!!!」
垣根「いいですよね、飼育員さん!!!!!!!!!」
飼育員「ええ、もちろん!」
垣根「さ、行ってきな」
男の子「ありがとう、お兄ちゃん!!」
垣根「お前らも楽しめよ」
上条「・・・垣根、ありがとな」
美琴「垣根の分も楽しむから!!」
垣根「よし、いい笑顔だ」
心理「・・・あなた、あんな大声で恥ずかしくなかったの?」
垣根「俺一人が恥ずかしい思いをして、子供の笑顔が見られるなら本望さ」
心理「・・・そう」
エツァリ「でも、かっこよかったですよ」
ショチトル「あの子供も喜んでいた」
垣根「よせ、照れるだろ」
心理「・・・」
そんな人間がいまさら全うな生き方しようなんておこがましいんだよ
心理(・・・ホント、バカみたい)
飼育員「では、大きく手を振ってみてください!」
上条「こうかな?」
美琴「えい!」
男の子「えい!」
垣根「お、跳んだ跳んだ」
心理「あの二人、上手くやってるじゃない」
上条「やった、上手くいったぞ!!」
美琴「可愛い!!」パァッ
垣根「・・・いいね、笑顔ってのは」
男の子「すごーい!!」
垣根「人間にだけ許された表情だ」
上条「うわ、水かかった!!」
美琴「当麻、大丈夫?」アハハ
上条「笑うなよ」アハハ
垣根「だったら、思う存分笑っとけ」
上条「エサ食べてくれた!」
美琴「もっとっておねだりされてる!!」キャッキャッ
垣根「・・・いいなぁ、こういうのも」
垣根「メルヘンじゃねぇか」
心理(・・・浸ってるわね)
エツァリ(後光が差してます)
ショチトル(聖人か?)
上条「楽しかったな、美琴」
美琴「うん、最高!」
男の子「お兄ちゃん、ありがとう!」
垣根「いい笑顔だった、うん」
男の子「お礼にこれ、あげる!」
垣根「お、なんだこれ?」
男の子「イルカさんのお人形!」
垣根「いいのか?もらっちゃって」
男の子「うん、もう一個あるから!」
垣根「じゃ、ありがたく」
男の子「それじゃ、バイバイ!!」
垣根「ああ、じゃあな」
美琴「あの子、とっても喜んでたわよ」
上条「垣根のおかげだな」
垣根「なに言ってんだ、俺もメルヘンタイムを過ごせたんだ」
心理「好きなのね、メルヘン」
垣根「なんて言ったって俺はイケメルヘンだからな」
エツァリ(自分で言うんですね)
上条「じゃ、次はアシカショーだな!」
美琴「うん、すぐ近くでやってるわよ」
心理「行きましょう」
ショチトル「その後は食事だな」
エツァリ「楽しみですね」
垣根「アシカか・・・メルヘンだな」
上条「・・・アシカって、可愛いなぁ・・・」ホクホク
美琴「可愛い・・・」ポケーッ
上条「美琴の次に可愛いな・・・」キリッ
美琴「もう、当麻ったら」デレデレ
垣根「止めるな、友よ、これは聖戦だ」
垣根「敵の名はリア充」
垣根「我々は、ここに戦いを宣言する!!」
心理「はいはい、嫉妬しないの」
エツァリ「あの二人は本当に仲がよろしいですね」ニコニコ
ショチトル「わ、私たちも・・・」ドキドキ
エツァリ「えぇ、もちろんですよ」
ショチトル「//」
垣根「もう我慢ならない、俺は行く」
心理「・・・だったら私とイチャイチャすればいいじゃない」
垣根「お、なんだ?構ってほしいのか?」
心理「あら、いけないかしら?」
垣根「そこは恥らえよ」
心理「・・・乾杯」
垣根「・・・」
心理「お前は天使だ・・・」クスクス
垣根「・・・」
心理「その涙はどうやったら晴れるんだ?」キリッ
垣根「分かったよ、死にたいならそう言え」
心理「あら、あのときのあなたはかっこよかったわよ」
垣根「あーそうですか」
心理「すねないの」
垣根「ま、俺はガキじゃねぇからこんなところでキャッキャウフフする気はねぇしな」
二組のバカップルを見る
水族館の水が砂糖水になるんじゃないかと思うくらい甘々だった
662 : ◆G2uuPnv9Q. - 2011/05/12 21:34:53.24 A/gGvGym0 436/647今日は投下終了
スレタイと違う内容になってきたw
単発ネタ
ちょっとした単発ネタ
旅行のちょっと前くらいの話
上条「はぁ・・・不幸だ」
今日も美琴と二人でデート・・・と思っていたのに
垣根「あ、上条じゃん」
この男がなぜかいた
美琴「・・・アンタはどうしても私たちの邪魔がしたいのね」
垣根「いや、心理定規もいますからー俺だけじゃないですから-」
心理「・・・私は邪魔したくないんだけど」
上条「はぁ・・・ホントお前はさぁ・・・」
そう上条が溜め息をついたとき、彼は気づいた
なぜか、自分達の周りに人だかりができている
しかも、全員が狩人のような目つきをしている
美琴「な、なにこの人たち」
垣根「・・・」
男1「垣根帝督と上条当麻・・・だな?」
男1「残り二人は・・・まぁいいか」
上条「あのー・・・誰?」
男1「なに、俺達はちょっとした能力者集団でさぁ・・・」
男2「そ、それでアンタたちと腕試ししたいんだよねー」
上条「はぁ?」
美琴「ちょっと、何勝手言って・・・」
垣根「・・・いいぜ、やってやる」
上条「は!?垣根、何言って・・・」
垣根「お前ら、俺達にケンカ売るってことは腕に自信があるんだろ?」
男1「そういうことだ、さて・・・上条当麻には・・・」
垣根「俺が全員相手してやるよ」
上条「垣根!!」
男2「そうはいかない、上条当麻とも戦う必要があるのさ」
垣根「そうかい」
垣根「だったら上条には一人でいいだろ、あとは俺がやる」
垣根「場所、移そうぜ」
男1「いいだろう」
上条「垣根!!なんのつもり・・・」
垣根「上条」
垣根の声が低くなる
垣根「いいから・・・お前は御坂を守れ、お前なら一人くらい余裕だろ?」
上条「でも・・・」
垣根「じゃ、始めるか」
上条「・・・なんなんだよ、いきなり」
この急展開はなんなのか
美琴も戸惑っている
男2「さて・・・俺の能力、見せてやろう」
男が地面に手を当てる
すると、そこを中心に亀裂が走る
美琴「!!衝撃波!?」
上条「くそ!」
上条がその衝撃波を打ち消す
男2「そう、俺の能力は超音波を操ることだ・・・ま、手の届く範囲から半径5メートル程度までしか届かないがな」
上条「・・・」
だが、それは離れていても攻撃ができるということ
上条には向かない相手だ
美琴「・・・当麻、ここは私が」
上条「下がってろ、美琴」
上条が前に出る
上条「・・・なんの目的かは分からないけど・・・」
上条「俺は、美琴に手を出すヤツには容赦しない」
男2「別にそいつが狙いじゃないさ、お前ら全員殺せばいい、それだけだ」
上条「だから言ってるんだよ」
男2「なに?」
上条「美琴の望んでる、平和な日常を壊すのか?」
上条「だったら、俺は殺してやる」
上条「てめぇのその、腐りきった幻想を」
男2が上条に向かって衝撃波を放つ
上条は、右手で打ち消す
男2「ふん、距離を離せばどうということない、お前は俺には攻撃できな・・・」
そのとき、上条は自分の上着を男に投げつける
男2「ち、邪魔だ!!」
男の発した衝撃波で上着が破れる
男の視界には、その破片で死角が生まれていた
男2「しまっ!!」
狙いは死角を作ること
ケンカ慣れしている上条のとっさの判断だ
上条は、あっという間に男に近づく
そして、その右手を振りかざす
男2「き、汚いヤツだ!!」
上条「あぁ、汚くて結構」
上条「こちとら今までだって泥の中にいたんだからな」
男の顔面に、深く拳が突き刺さる
そのまま男は意識を失った
垣根「・・・お前ら、元暗部の人間なんだろ」
垣根は広い空き地にいた
男1「ほう、気づいていたか」
垣根「俺と同じ匂いがするからな」
垣根が笑う
男1「なら、俺達の目的も?」
垣根「上条当麻とスペアプランの俺を捕らえ・・・統括理事会に直接交渉権を求めることかな」
男1「ご明答」
男がくつくつと笑う
垣根「くだらねぇな、そんなことのために」
昔、自分も同じことを求めていたからこそ、垣根は言う
男1「ナメるな、この人数だ、できないことはない」
垣根「はぁ・・・話を聞けよ」
男1「知ったことか」
男は、近くの鉄パイプを拾う
それを垣根へ投げつける
垣根に鉄パイプが当たろうかという瞬間、異変は起きた
鉄パイプが、溶けたのだ
垣根「へぇ・・・状態変化を起こす能力か」
男1「触れたものを固体、液体、気体に自由に変化させられる・・・」
男1「人間の体の水分を、水蒸気にしたらどうなると思う?」
垣根「・・・ショボイな」
男1「そうか、そうかもな」
男1「だから、俺は仲間と行動している」
男1の背中に、別の男が触れる
すると、男1の姿が消えた
垣根(テレポーター!!)
垣根はすぐさま、翼を生み出した
しかし、いつまでたっても彼の近くに男1は来ない
彼の近くには
心理「・・・あら、狙いは私なの」
垣根「!!」
男1が、心理定規の体に触れている
垣根「心理定規、能力を・・・」
心理「ダメね」
心理「この男、感情の波がない・・・というより、消されているわ」
男1「仲間の一人に、感情をなくさせる能力者がいてな・・・アンタみたいな厄介者と戦うときは便利なのさ」
心理「・・・悔しいけど、この通り」
垣根「ちっ・・・」
男1「さて、交渉だ」
男1「この女を殺されたくなければ、俺達に協力しろ」
男1「お前なら、直接交渉権も得られるだろう?」
垣根「・・・そうか」
心理定規を失いたくはない、だから彼は答えた
垣根「お断りだよ、バーカ」
男1「そうか・・・」
男1はつまらなそうに心理定規を見つめる
男1「お前は、必要ないらしいぞ」
そして、彼女の体の水分を水蒸気に・・・
男1「・・・変えられない・・・?」
垣根「状態変化・・・この世の物理法則でも馴染み深い現象だが」
垣根がつぶやく
垣根「俺に、その常識は通用しねぇ」
垣根「今、心理定規の表面は未元物質で覆われてる」
垣根「固体、液体、気体・・・そのどれにもあてはまらない、新たな物質だ」
男1「貴様・・・」
垣根「さーて・・・」
垣根が男達を睨む
垣根「お前らは、潰さなきゃならねぇ」
垣根「なんでか分かるか?」
男1「・・・」
垣根「理由は三つだ」
垣根「一つ、お前らが俺達をまた暗部に巻き込もうとしてるから」
垣根「二つ、上条たちのデートを邪魔したから」
垣根「そして三つ」
垣根が、心理定規を指差す
垣根「俺の大切なものに、手を出したから」
男1「ははは・・・これが、第二位か・・・」
垣根の未元物質は、男達を囲んでいた
逃げる術はない、破壊することもできない
垣根「殺さないでいてやるよ、俺はもう人を殺さないと決めたからな」
垣根「だから・・・」
翼を振るう
かつての自分に向けて
垣根「半殺し決定だ」
上条「垣根、大丈夫だったのか?」
垣根「なんとかな」
美琴「さすがね、やっぱ」
垣根「あー、せっかくの休日なのにやる気なくなったわぁ・・・」
上条「そうか、では俺はこれから美琴と・・・」
垣根「ってことで、白井も呼んでまたカラオケ行こうぜ」
上条「不幸だー!!!!」
垣根「ははははは!!!」
垣根(・・・やっぱたまんないね、こういう日常は)
おしまい
シリアスは苦手だ、明日は旅行編の続きをやってやるよォ・・・
本編
上条「さて、食事も無事に終わったし、このあとどうする?」
美琴「水族館から出てどこか行きましょうか」
垣根「どうだ、今日は温水プールで泳がないか?」
エツァリ「いいですけど、どうしてまた?」
垣根「魚を見てたら俺も泳ぎたくなった」
上条「やっぱりな」
美琴「でも、せっかく水着も持ってきたし、そうしない?」
心理「いい運動になるものね」
ショチトル「異論はないぞ」
上条「それじゃ、ホテルへ戻りますか」
上条「・・・部屋で着替えるのはいいんだが・・・」
後ろで美琴が水着に着替えている
それを考えると、恐ろしく理性が崩れる
上条(振り向きたい・・・でも、怒られるかも・・・)
美琴「どうしたの、当麻?」
上条「い、いやですね・・・その、美琴さんのほうを向いてもいいかなぁ・・・と」
美琴「・・・エッチ」
上条「すいません」
美琴「いいわよ、別に・・・今まで何度か見せたじゃない」
上条「・・・なんか、別のドキドキがあるんだよ」
美琴「ふーん・・・私もちょっとドキドキしてる」
上条「・・・じゃ、遠慮なく」
ぱっ、と振り返った上条の視線の先には・・・
少し子供っぽい水着を手に、未だ上は裸の美琴がいた
上条(じょ、上半身だけ裸だと!?くそ、これはこれで・・・)
美琴「そ、そんなに見ないでよ・・・//」
上条「・・・」
ジリジリ、と上条は美琴に近づく
美琴「え、なに?」
上条「美琴」
美琴「は、はい」ドキドキ
上条「ちょっとだけ、な」
美琴「え?」
ぽかん、とする美琴の胸に上条は手を伸ばす
そして、思い切り揉み始める
美琴「ちょっ・・・当麻、いきなり・・・」
上条「・・・男の性なんだよ・・・」
美琴「そ、そんな・・・んっ!!」
あんなエロイ姿を見せられたら誰でもこうなってしまう
まして、自分の大好きな人なのだ
上条「はぁ・・・やっぱり、やわらかくていいですなぁ」
美琴「と、当麻!ダ・・・メだってば!あっ!」
上条「でも、感じてるだろ?少しだけだから、な?」
美琴「うぅ・・・」
口ではダメと言いながら、美琴の目は少し艶やかな色になっていた
上条「気持ちいいか?」
美琴「・・・うん・・・んゅっ・・・」
上条「可愛いよ、美琴」
美琴「当麻ぁ・・・キスして」
美琴が言い終わるのと同時に、上条がキスをする
最初は軽く、だんだん深く
美琴「はっ・・・あぁっ・・・」
美琴の吐息は少しずつ荒くなっていく
上条(そろそろかな・・・)
上条は、その中心の固く尖った部分をクリッと摘まむ
美琴「あぁぁぁぁぁぁっ!!」
同時に、美琴は達したようだ
満足感が、上条の中を駆け巡る
美琴「もう・・・バカ当麻」
上条「ゴメンゴメン」
謝りながら美琴の頭を撫でる
美琴「えへへ・・・」
上条「さて、じゃあ上を着て・・・」
その時、二人の部屋のドアが開いた
心理「御坂さん、ちょっと水着着るの手伝ってほしい・・・んだ・・・けど」
心理定規は見た
上条が、上半身裸の美琴の頭を撫でているのを
心理定規は見た
上条の、水着がなぜかもっこりと持ち上がっているのを
心理定規は見た
美琴の顔が赤く火照っているのを
それの意味するところを理解した心理定規は・・・
心理「失礼しましたー」
ドアを閉めた
美琴「ちょっと、心理さん、勘違い!!当麻には水着着るのを手伝っててもらってて!」
上条「そ、そうそう、なんもしてません!!」
心理「あら、頭撫でてたじゃない」
クスクスと心理定規が笑う
心理「ゴメンね、お取り込み中」クスクス
心理「それじゃ、私はショチトルに手伝ってもらうから」クスクス
上条「・・・不幸だー!!!!」
上条「・・・心理さん・・・誤解です・・・」
美琴「そ、そうよ・・・」
心理「私、精神感応系だからウソついてもムダよ?」
美琴「お、お願い!誰にも言わないで!!」
心理「あら、本当にやってたの」
上条「え、ハッタリ?」
心理「えぇ」クスクス
美琴「・・・ひどい」
心理「いいじゃない、カップルなんだし、誰にも言わないわよ」
美琴「あ、ありがとう!!」
垣根「とぉぉぉころが、今の会話聴いちゃってたんだなぁ!!!!!!!!!!!!!」
上条「」
美琴「」
心理「あなた、今までいなかったじゃない、聞こえてたの?」
垣根「お前の服に少し未元物質をつけててな、その素粒子の振動で離れた場所でも音が聞こえるんだよ」
上条「ちくしょう…上条さんは部屋で着替えてる彼女の胸を触りだす変態だってバレたのか・・・」
垣根「え、そんなことしてたの?」
上条「」
美琴「・・・ハッタリ?」
垣根「きいちゃった、きいちゃった!!先生に・・・はっ!しかし、先生がそういう羞恥プレイが好みだったら・・・」
垣根「ドキッ☆放課後は危険な香り、課外授業は偏差値69!?みたいなことに・・・」
上条「垣根」
垣根「なんだ、怒るなよ」
上条「誰にも言わないで」
垣根「みなさーん!!ここに部屋で彼女の胸をいきなり揉みしだく変態がいますよー!!!」
上条「やめろー!!!!!」
ショチトル「なぜ上条はあんなに落ち込んでいるのだ?」
垣根「誰にも聞かれてなかっただろ?」
上条「・・・お前に知られたからだよ」
美琴「・・・当麻、私はいつまでも当麻の味方よ」
上条「美琴・・・」
垣根「そこで胸を揉みしだく」
上条「・・・」
垣根「ま、いいじゃねぇか、早く行こう・・・って、エツァリは?」
ショチトル「後から来るらしいぞ、なんでもバナナボート膨らませてるらしい」
心理「そういうのって、普通プールについてからやらない?」
ショチトル「必死に息を吹き込む姿を見られたくないそうだ」
垣根「シャイなヤツ、俺なら鼻で息吹き込んでもいいぜ」
美琴「それはやめて」
上条「おー、家族連れとかもいて結構にぎわってるな」
美琴「ホテルのなのにウォータースライダーまである!」
心理「他にも流れるプールとか、擬似的に波を作るプールとかもあるわね」
ショチトル「すごいな・・・アステカにはこんなものなかったぞ」
上条「楽しめそうだな!」
垣根「見ろよ、水しぶきが眩しいぜ・・・」
心理「なに、そのキャラ」
美琴「ねぇ、早く行こうよ!」
上条「まずはどこ行きたい、美琴?」
美琴「流れるプール!」
上条「了解!」
二人は手を握り合って駆けていく
垣根「お熱いねぇ」
心理「ホント、うらやましい限りね」
エツァリ「みなさん、お待たせしました」
ショチトル「膨らませ終わったのか?」
エツァリ「ええ、この通り」
心理「わざわざ部屋から持ってきたのね」
エツァリ「かなり目立ってしまいました」
垣根「俺達は波のプールに行くか」
エツァリ「バナナボートの出番ですね」
心理「私は乗らないけどね」
エツァリ「」
上条「立ってるだけで、少し体が倒れそうになる・・・この微妙な威力がいいよな」
美琴「流れに逆らうもよし、便乗して早く泳ぐもよし」
上条「美琴、水着似合ってるぞ」
美琴「も、もう//子供っぽくないかな?」
上条「うーん、たしかにちょっと子供っぽいかもしれないけど」
上条「でも、美琴が着たらなんでも可愛いさ」
美琴「当麻・・・」ポワーン
上条「さて、一緒に泳ぎましょうか、姫」
美琴「うん//」
垣根「なーがさーれーてーきーえーゆーくー」
心理「心地よいわね・・・こう、電車の上下運動と同じ感じ」
垣根「なんだ、上下にギシギシ動くのが気持ちいいのか?」
心理「あら、気持ちいいじゃない」
垣根「・・・ツッコめよ」
心理「私はツッコまれるほうでしょ?」
垣根「つまんねー」
心理「エツァリさんとショチトル、ほほえましいわね」
垣根「二人並んでバナナボートか、笑えるな」
心理「私たちも仲良くしない?」
心理定規が、胸元も強調するようにぐいっと体を寄せる
垣根「俺に色仕掛けは通用しねぇ」
興味なさげに垣根が言う
心理「あら、こういうの慣れてる?」
垣根「そんな女はいくらでもいたさ」
垣根「だから、お前にはそんな軽い女でいてほしくねーんだよ」
垣根「せっかく興味持ってやったんだ、せいぜい無くされないように努力しな」
心理「上から目線ね・・・」
はぁ、と心理定規は肩を落とす
垣根「で、それでも色仕掛けするか?」
心理「やめとくわ、ムダでしょうし」
心理「それに、興味なくされたら困るもの」
垣根「賢明な答えだな」
上条「・・・美琴さん?」
美琴「なーに?」
上条「いや、一緒に泳ぐってのは・・・その、並んで泳ぐということであって」
上条「こう、体をピッタリくっつけて泳ぐことではないですのよ?」
美琴「いいじゃない、せっかく二人きりなんだから」
上条「ま、周りには人がいます!!」
美琴「ダメ・・・なの?」ウワメヅカイ
上条「・・・」
上条(い、今はダメだ!!上目遣いに負けず、今だけはぁ!!)
美琴「・・・そっか、当麻は私にぎゅってされたらイヤなんだ・・・」
美琴がションボリとする
上条「・・・美琴」
美琴「?」
上条「好きなだけ、どうぞ」
美琴(よっしゃぁぁぁ!!)
上条(あぁもう可愛いなちくしょう!!!)
上条「・・・美琴さん、これは、生理現象です」
美琴「・・・当麻のエッチ」
美琴のやわらかい体が触れていたからか、上条の下半身はテントを張っていた
ショチトル「なかなかバナナボートのバランスは難しいな」
エツァリ「さきほどから何度も転倒してますね」
ショチトル「上手く波に合わせるぞ」
エツァリ「ええ」
ミギ!!
ヒダリ!!
ミギ!!
イッカイマワッテヨンジュウゴド!!
タキガワクリステル!!
垣根「向こうも楽しめてるみたいでよかったな」
心理「・・・ねぇ、垣根」
垣根「なんだ?」
心理「私たちも泳がない?さっきから端っこに立って話してるだけじゃない」
垣根「えー、メリットがない」
心理「・・・水に濡れる私が見られるわよ?」
垣根「それなら別に俺が今胸とか触ればいいだけだろ?そんな回りくどい快感なんてな」
心理「あら、触りたいの?」
垣根「たとえばだろ」
心理「いいわよ、触っても」
垣根「色仕掛けはしないんじゃねぇの?」
心理「違うわよ」
心理「こういうのを許すのはあなただけ、それも一つの愛情じゃないかしら?」
垣根「・・・遠慮しとく」
心理「我慢強いわね」
垣根「俺は今メルヘンな気分なんだ、それを性と欲望でにごらせたくない」
心理「私は汚物なの?」
垣根「汚物は消毒!!汚物は消毒!!」
垣根「カビキラー!!カビルンルン達が泣いている、カビルンルン達のララバイとかよくね?」
心理「はぐらかさないの」
垣根「いいじゃねぇか」
垣根が体を完全に水につける
垣根「それもまた、メルヘンだろ?」
心理「私には分からない」
上条「・・・美琴、だから仕方ない生理現象なの!」
美琴「わ、分かってるけど・・・//」
美琴「当麻が私の体でそうなるんだなぁ・・・って//」
上条「そりゃ、美琴のならなんだって・・・//」
美琴「もう・・・//」
お決まりのイチャイチャをする二人
周りも気を遣ってか、近づいてくる人はいない
上条「なぁ、美琴・・・」
美琴「なに?当麻」
上条「その・・・俺さ、美琴の」
言いかけたその時、不幸が襲う
何をどうしたのか、ツルリと足がすべった
プールの底に、偶然ヌルッてしてる部分があったらしい
そして、その勢いで思いっきり後頭部をプールサイドにぶつけてしまう
上条(うっそぉ・・・そんな・・・)
美琴「当麻!!当麻!!」
そのまま、上条は意識を失った
垣根「で、慌てて呼ばれたと思ったらなんで上条が気絶してるんだよ?」
美琴「プールサイドに頭ぶつけちゃって・・・」
心理「あぁ、それなら大丈夫だと思うけど」
心理「彼って結構修羅場くぐってきたんでしょ?今更それくらい・・・」
美琴「ホント?」ウルッ
心理「え、えぇ・・・」
美琴「もし・・・もしこれで当麻が起きなかったり、記憶なくしたりしてたら・・・」グスッ
垣根「あー、しゃあねぇな」
垣根が、上条の耳に口を近づける
そして、大声で叫んだ
垣根「起きろよ!!お前の愛してる女の子が泣いてるんだ!!!!どうして目覚めない!!!!!?????」
垣根「守るって決めたんだろ!!!???あの日俺に誓っただろ!!!!!?????」
垣根「目覚めろ、本能!!!!目覚めろ、野性!!!!!!!!!!!!!!!!!!!おっぱいは」
上条「だぁ!!!!うるせぇぇぇぇぇ!!!!!!」
美琴「当麻!!」
嬉しそうな顔で、美琴が駆け寄る
美琴「大丈夫!?記憶はある!?1+1は!?」
上条「だ、大丈夫ですよ?美琴さん」
美琴「よかったぁ・・・」
その場にヘナヘナと座り込む美琴
垣根「じゃ、後は御坂が介抱してやれ」
心理「それじゃ」
美琴「もう・・・心配かけないでよ」
上条「ゴメン」
美琴「ねぇ、さっき言いかけたことってなに?」
上条「ん?あぁ・・・」
上条「俺、美琴のことだけを愛してるからな」
美琴「分かってる、私も一緒だもん」
エツァリ(なんか、出番が少ない気がします・・・)
ショチトル「エツァリ、喉が渇かないか?」
エツァリ「飲み物、買いますか?」
ショチトル「あぁ、一緒に行こう」
二人が飲み物を買おうと売店に並ぶと、すぐ後ろに垣根と心理定規が並んだ
垣根「お、二人も飲み物か、青汁どうだ?」
エツァリ「遠慮します、お二人も飲み物ですか」
垣根「あぁ、プールはわりと水分を消費するからな」
心理「水分補給にね」
ショチトル「美琴たちは?」
心理「向こうで仲良くやってるわ」
垣根「二人にも何か買ってやるか」
美琴「あ、垣根」
垣根「よ、スポーツドリンク買ってきてやったよ」
上条「サンキュ・・・プールって時間忘れるよな」
心理「楽しいからかしらね・・・」
美琴「もう食事の時間かぁ・・・」
上条「そろそろあがるか?」
垣根「そうだな、明日はクリスマスイブだしな」
心理「だからなんなのよ・・・」
上条「楽しみなのか?」
垣根「メルヘンだからな」
心理「なによそれ」
上条「ま、さっさと食事済ませて明日に備えようぜ」
美琴(・・・そっか、明日はクリスマスイブなんだ・・・)
美琴(これは、女子会が必要ね!!)
上条「飯が美味いなー、相変わらず」
美琴「幸せになるわよね・・・美味しかった」ホクホク
上条「温泉は・・・垣根がまた暴走するかもな」
美琴「ま、大丈夫よ」
美琴(風呂で女子会しなきゃ・・・)
美琴「ということで、そろそろクリスマスイブなのよ」
温泉で、ショチトルと心理定規を相手に語っていた
心理「そういえばそうね・・・何か贈ったほうがいいのかしら?」
美琴「それで、考えがあるんだけど・・・」
美琴「三人で、サンタコスプレしてみない?」
心理「・・・悩殺ね」
ショチトル「だ、大胆だな」
美琴「だって、明後日には旅行は終わりよ?」
美琴「最後の二日、クリスマスは男の子を喜ばせなきゃ!」
心理「・・・彼を喜ばせたいだけなんでしょ?」
美琴「えへへ・・・//」
ショチトル「・・・そうだな、残り二日はクリスマスだし、カップルで二人きりになるべきだな」
心理「そうと決まったら、明日午前でサンタコスプレを調達しないと・・・」
美琴「頑張るわよ、みんな!!」
心理・ショチトル「おぉ!!」
垣根「いいか・・・俺は、常識が通用しねぇ」ヒソヒソ
エツァリ「えぇ」ヒソヒソ
上条「もうやめろよ・・・」ヒソヒソ
垣根「言っただろ、覗きに自重は必要ない」ヒソヒソ
上条「言ってねぇよ」ヒソヒソ
垣根「いくぞ・・・」
垣根「俺の翼は何のため!!」
垣根「女の秘宝を拝むため!!」
垣根「山あり谷あり穴もあり!!」
垣根「女の体は夢と明日!!!」
垣根「そこにあるのは光か闇か!!!」
垣根「答えを知るのは未来だけ!!!!」
垣根「陽に手を伸ばせ!!翼を広げ!!!」
垣根「俺に常識は通用しねぇ!!!!!!」
垣根「覗きは良くない?男はエロイ?」
垣根「女は何も分かっちゃいない!!!!!!」
垣根「男の性には抑えは効かぬ!!!!!!」
垣根「天も次元も突破して!!!!!」
垣根「掴んでみせるぜ、己の道を!!!!!!」
上条(・・・最後パクリじゃねぇか)
エツァリ(これはひどいですね)
垣根「女に隠す権利があるなら!!!!」
垣根「男にゃ覗く義務がある!!!!!」
垣根「行こうぜ友よ、未開の土地へ!!」
垣根「羽ばたけ!!俺の!!!」
垣根「ダーーーーーーーーーークマターーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
上条(無理やり付き合わされるんですけどぉ!?)
エツァリ(な、なぜかワクワクします!!)
美琴「・・・当麻、元気出して?」
上条「あぁ・・・ゴメンな、美琴」ギュッ
美琴「う、ううん//」
上条「美琴だけは俺の味方だよ」
美琴「えへへ//」
エツァリ「・・・ショチトル、誤解です、無理やり付き合わされただけです」
ショチトル「垣根に掴まれて飛んでいたお前は、笑顔だったぞ」
エツァリ「・・・誤解です」
垣根「分かるか?俺は女の裸が見たいんじゃない、それを覗く段階で生まれる恥じらい、スリル、友情・・・」
垣根「お前ら勘違いしてないか?スケベ心からやってるんじゃない、渇望だよ、精神の渇望だ」
心理「・・・なんであなたは全裸なのよ、タオル巻きなさい」
垣根「他の客いないからいいだろ?」
心理「ショチトルとか御坂さんもいるのよ?」
垣根「御坂は上条しか見てないから」
心理「はいはい」
上条「結局、また女湯に突入→バレる→普通にあがる、じゃねぇか」
垣根「まぁまぁ、楽しかっただろ?」
エツァリ「上条さんは御坂さんとイチャイチャしてたじゃないですか」
上条「・・・まぁな」
垣根「ちくしょう」
美琴「明日のことは適当にごまかしててね?」
心理「服でも買いに行くって言えば大丈夫でしょ」
ショチトル「今日は早く寝ないとな」
上条「明日は女の子で服買いに行くのか」
美琴「うん」
上条「・・・じゃあ、早く寝ないとな」
美琴「どうかした?」
上条「い、いえ・・・」
美琴「・・・分かってる」
美琴「でも、今日は・・・その・・・」
上条「気にしないの」ナデナデ
上条「上条さんはそういうことするために美琴と付き合ってるわけじゃないんだからさ」
美琴「ありがと」ニコッ
上条「その代わりさ・・・」
上条「キス、していい?」
美琴「うん、してほしい」
エツァリ「なるほど、それは楽しんでください」
ショチトル「うむ、エツァリたちは男同士で仲良くやってくれ」
エツァリ「ヘンな響きになるからやめてください」
垣根「へぇ、サンタコスプレでも買いに行くのか?」
心理「なんで分かるのよ・・・」
垣根「お前の考えなんか、手にとるように分かるさ」
心理「はぁ・・・どうせ馬鹿馬鹿しいと思ってるんでしょ?」
垣根「いや、サンタはメルヘンだ」
垣根「サンタがいるかいないかは関係ない」
垣根「サンタを信じる子供は夢を持てる」
垣根「親がプレゼントを置いていた、と知ったとしても」
垣根「親の愛を感じるはずだ」
垣根「サンタが運ぶのはおもちゃじゃない」
垣根「小さな幸せなのさ」
心理「・・・」
垣根「悪い子供にサンタが来ないのは」
垣根「そういうヤツは幸せなんか求めてないからさ」
垣根「過去の俺達みたいにさ」
垣根「だから、俺はサンタは素敵だと思う」
垣根「お前は、俺に幸せを運んでくれるんだろ?」
心理「・・・どうかしらね」
垣根「ま、他の男には黙っててやるよ」
心理「ありがと」
垣根「なぁに」
垣根「ネタばらししちまったら、メルヘンじゃねぇからな」
単発ネタ
単発ネタ
上条&ていとくんの3分クッキング
上条「・・・なんでこんなことに?」
垣根「いいだろ、暇つぶしだ」
二人はキッチンにいた
なぜか美琴と心理定規はテーブルに座っている
美琴「早く作ってよー」
心理「おなかが減ってる女の子をほうっておくの?」
上条「いや、俺達ホテルにいたはずじゃ・・・」
垣根「メルヘンを崩すな・・・女が待ってる、ならば食わせてやれ」
上条「はぁ?それに3分でできるものなんて・・・」
垣根「あるだろ?」
垣根「じゃがバターだ」
上条「できねぇよ」
垣根「その常識は通用しねぇ」
上条「いや、もっとサラダとか簡単なのにしようぜ」
垣根「女達を見ろ」
美琴「じゃがバター!!」キラキラ
心理「垣根にしてはいいチョイスね」
上条(あれ、ひけない状況に・・・)
垣根「これが、プレッシャーだ」
垣根「さて、まずは・・・」
上条「じゃがいもを育てます、とか言うんだろ?そういうのは」
垣根「このじゃがいもをボウルに移します」
上条「あ、あるんだ」
垣根「次にボウルから取り出します」
上条「移した意味ねぇだろ・・・」
垣根「じゃがいもに心の準備をさせたのさ」
垣根「さて、次にバターを持ってきます」
上条「お、バターもちゃんとある」
垣根「消費期限は・・・よし、一年前だしいけるな」
上条「いけねぇよ」
垣根「ウ●コになれば一緒一緒」
上条「なる過程で問題が発生するんだよ」
垣根「ちっ、じゃがバターはあきらめるか」
垣根「じゃがいもを活かして、アジの干物を作ります」
上条「もういい、じゃがいもはイモの仲間だ、石焼きイモみたいにして食おう」
垣根「イモの・・・仲間・・・?」
ジャガイモ「何一人で先に行くつもりだよ」
イモ「お前・・・お前には子供をみごもった奥さんがいるだろ!?」
ジャガイモ「アホか」
ジャガイモ「仲間を見捨てるような親父にはなりたくねぇのさ」
イモ「ちくしょう・・・このままじゃ俺達はやられちまう・・・ジャガイモ、お前だけは帰って・・・」
ジャガイモ「イモ」
ジャガイモ「ここは俺に任せろ」
イモ「!!」
イモ「ふざけんな、お前には奥さんがいる、生まれてくる子供がいる!!」
イモ「俺には何も背負ってるものは・・・」
ジャガイモ「ふざけんな」
ジャガイモ「お前は、俺の期待を背負ってる」
ジャガイモ「お前なら・・・きっと無事に帰れる」
イモ「帰るべきなのはお前だろ!!」
ジャガイモ「なぁ、イモ・・・俺はさ、お前に託したんだ・・・嫁さんと、子供を」
イモ「!!」
ジャガイモ「どっちみちお前じゃコイツらを足止めできない」
イモ「でも・・・」
ジャガイモ「頼む・・・こらが、最後のわがままだ」
ジャガイモ「だから、最後くらい叶えてくれよ」
イモ「・・・ちくしょう」
ジャガイモ「あぁ、そうだ」
イモ「なんだよ?」
ジャガイモ「嫁さんに言っててくれ」
ジャガイモ「帰ったときのために、ワイン開けて待っててくれって」
イモ「・・・ジャガイモ、アンタが死んでもう三年だ」
イモ「サトイモちゃんなぁ・・・すくすく育ってお前に似てきたよ」
イモ「奥さんは・・・俺が絶対守る」
イモ「アンタが帰ってくるまで守る・・・ワインも開けて待ってる」
イモ「だから・・・だから・・・」
イモ「早く帰ってこいよ、馬鹿野郎・・・」
垣根「うぅっ・・・グスッ」
上条(えぇぇぇ・・・)
垣根「ちくしょう、ジャガイモを食うのはやめだ!!」
美琴「期待してたのに!!」
心理「そうよ!!」
垣根「いいぜ、お前らがジャガイモさんの思いをムダにするってなら・・・」
垣根「その理を、俺は崩す!!!」
上条「うぅーん・・・」
そこで上条は目を覚ました
単発終了
最近単発がシリアスだったからギャグを書いた
途中のジャガイモとイモの友情はシリアスだったw
本編
上条「・・・朝か・・・」
上条「ん?置き手紙?」
「買い物行ってきます
垣根たちと仲良くね♪
追わないでください」
上条(・・・最後の追わないでください、明らかに垣根の字だな)
垣根「やぁ、起きたのかい」
上条「なんでいるんだよ・・・」
垣根「心理定規が出かけてヒマだったからな」
上条「・・・だからって部屋に入るなよ」
垣根「まぁまぁ、コーヒー飲むか?」
上条「お、サンキュ」
垣根「エツァリは今部屋の片づけしてる」
上条「なんでだよ」
垣根「綺麗好きなんじゃねぇか?」
二人は、モーニングコーヒーを楽しみながら話している
ブラックだからか、ほんのりした苦味がする
それが目を覚ますのに最適だ
上条「しかし、旅行に来て服を買うって・・・女の子は分からないな」
垣根「ま、女には女の考えがあるのさ」
上条「ふーん」
ゴクリ、とまた一口コーヒーを飲む
そこで、エツァリが部屋に入ってくる
エツァリ「あ、上条さんおはようございます」
上条「おーっす、お前もコーヒー飲むか?」
エツァリ「いただきます」
三人で、ほのぼのとコーヒーブレーク
ここは女子禁制
男だけの座談会
垣根「ということで、怖い話をしよう」
上条「いや、季節はずれだろ」
エツァリ「でも、暇つぶしにはなりますね」
垣根「よし、上条からな」
上条「はいはい」
上条「俺がある夜、トイレに行こうと目を覚ましたとき」
上条「どこからかガサリガサリという音が聞こえた」
上条「それは、何かの布を擦り合わせるような音・・・」
上条「俺が、不思議に思って周りを見回すと・・・」
垣根「ゴクリ」
エツァリ「ゴクリ」
上条「美琴がベッドの中で抱き枕に『ゲコ太ー♪』って言いながら頬ずりしてたんだ」
垣根「惚気かよ」
エツァリ「怖くはないですね」
上条「急にそんな話は・・・思いつかない」
垣根「次、エツァリ」
エツァリ「自分がある夜、公園を散歩していたら」
エツァリ「誰もいないジャングルジムから笑い声が聞こえたんです」
エツァリ「おかしい、携帯が落ちているわけでも、ネコがいるわけでもない」
エツァリ「近づいてみたら、そこには・・・」
上条「ゴクリ」
垣根「ゴクリ」
エツァリ「やはり何もいませんでした」
上条「・・・うん、で?」
エツァリ「終わりです」
垣根「は?」
エツァリ「おそらく風の音を聞き間違えたのかと」
垣根「ダメだな」
エツァリ「では、垣根さんどうぞ」
上条(コイツはメルヘンだから怖い話はムリだろ)
垣根「これは、知り合いから聞いた話だ」
垣根「学園都市の外であった事件らしい」
垣根「ある女性が、ストーカーに悩んでいたらしい」
垣根「あまるにしつこかったか、その女性は警察に相談した」
上条(あれ、マジっぽい・・・いや、まさかな)
垣根「警官は、その女性に自分の携帯番号を書いた紙を渡した」
垣根「もし、今度ストーカーにつけられたら、すぐに電話してくれと」
垣根「その女性も、安心して家に帰った」
エツァリ(警官がストーカーだった、とかですかね)
上条(お前が言うなよ)
垣根「そして数日後、その警官の携帯に電話がかかってきた」
垣根「出てみると、女性が非常に焦った声でまくしたててきた」
垣根「助けて、殺される!!と」
垣根「警官はその女性の家に急いで向かった」
垣根「念のために住所をきいていてよかった、そう思いながら」
垣根「だが、警官が女性の家に着いたときには、もう女性は殺されていた」
上条「そりゃ、たしかに怖いな・・・」
垣根「警官は驚いた、しかしそれは女性が殺されていたからじゃない」
エツァリ「え?」
垣根「その女性の死体があった部屋の壁一面に、自分の携帯番号の書かれた紙が貼られていたのさ」
垣根「床にも天井にも・・・何百枚という枚数が」
上条「なっ・・・」
垣根「次の日、ストーカーは逮捕された」
垣根「警官はそいつに尋ねた、なぜ壁一面に紙を貼ったのかと」
垣根「しかしストーカーは答えた」
垣根「俺はそんなことしてない、第一俺が女を殺したとき、部屋にはそんなものなかったと」
垣根「さらに次の日、その紙の筆跡鑑定の結果が出た」
垣根「その字は、間違いなく女性のものだった」
垣根「死んだはずの、女性のものだった」
エツァリ「」ブルブル
上条「」ブルブル
垣根「さて、暇は潰せたしコーヒーも無くなった、俺達もどっか行くか?」
エツァリ「え、えぇそうですね!!行きましょう行きましょう!!」
上条「な、なかなか面白い作り話だったな!!!」
垣根「いや、マジなんだが」
上条「」
垣根(俺はな、メルヘンを・・・夢を知っている)
垣根(それはつまり、ナイトメア・・・悪夢も知っているということさ)
垣根(これが垣根帝督だ)
垣根(あ、稲川淳二口調で話せばよかった)
上条「で、外にきたのはいいけど何するんだよ?」
エツァリ「そうですね・・・ボウリングなどはいかがですか?」
垣根「お、いいな、行こうぜ」
上条「ボウリングなんて久しぶりだな」
垣根「ダークガーターと言われた俺の実力見せてやるよ」
上条「ヘタなんじゃねぇか」
垣根「さーて、2ゲームの合計が一番少なかったヤツがバツゲームな」
上条「なんのバツだよ?」
垣根「自分の彼女を襲う」
エツァリ「」
上条「」
垣根「さーて、俺の1投から始まるぜ・・・」
上条(って、垣根はヘタなんだよな、大丈夫大丈夫)
垣根「よし、まぁまずはストライク」
上条「」
エツァリ「で、では次は自分ですね」
上条(頼む、ヘタであってくれ!!!)
エツァリ「なかなか難しいですね・・・」
上条(ちくしょう、スペアか・・・)
上条「どうせ、俺は不幸だからガーターですよね・・・」
垣根「早くしろよ」
上条「はいはい・・・」
上条「・・・って、ストライク!?」
垣根「すげぇ、やるぅwwwww」
エツァリ「これはまずいですね・・・」
上条「・・・ははは、結局上条さんの負けですよ・・・」
垣根「4連続ガーターは吹いた」
エツァリ「御坂さんを襲わないといけませんね」
上条「・・・お前ら、勘違いしてるだろ!?」
上条「俺と美琴の愛は、ゲームのためにあるんじゃない!!」
上条「違うんだよ、俺の気持ちは遊びじゃねぇ!!」
上条「いいぜ、もしお前らが愛情をおもちゃにしようって言うなら・・・」
上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!!!」
垣根「だが、俺にその常識は通用しねぇ」
上条「・・・ホントに、襲うの?」
垣根「俺とエツァリは隣の部屋で聞いてるからな、やらなかったらぶっ潰す」
上条「はぁ・・・」
三人はホテルに戻ってきていた
上条はもうあきらめるしかなかった
涙を流しても、いくらあがいても
垣根のいやがらせには敵わなかった
上条「あぁ・・・終わったよ、俺は」
その頃女三人はサンタコスプレを買い終わって、ホテルへ向かっていた
心理「ずいぶん時間がかかったわね」
美琴「うう・・・ミニスカサンタしかなかった」
ショチトル「いいじゃないか、美琴は足が長いから」
心理「彼に襲われるんじゃない?」
美琴「うぅ・・・」カァッ
ショチトル「さて、心理定規の部屋で着替えて男達を驚かせるか」
上条「・・・あ、美琴」
美琴「ただいまー・・・って、エツァリさんと垣根も一緒だったの」
垣根「おう、買い物終わったのか」
美琴「うん・・・って、なんで当麻は落ち込んでるの?」
上条「いや、なんでも・・・」
上条(悪い、美琴・・・俺は不本意にお前を襲わなければならない)
美琴「あ、垣根・・・部屋借りるわね」
垣根「服の試着か?」
美琴「うん・・・で、エツァリさんの部屋に二人は行っててくれない?」
垣根「言われなくとも」
隣の部屋でお前らのやりとりを聞いてプークスクスしてやるよ、と心の中で笑っている垣根
美琴「お、おじゃましまーす」
上条「あぁ、美琴か・・・その・・・」
振り返った上条の視線に入ったものは
ミニスカサンタな美琴が、裾を押さえながら恥ずかしそうに顔を赤らめている姿だった
上条「」
美琴「・・・ク、クリスマスだからその・・・わ、私をプレゼント、なんて」
上条「・・・美琴」
美琴「な、なに?」
上条「お前がプレゼントなんだよな?」
美琴「え、あ、うん」
上条「いただきます!!!!!!!!!!!!!」
垣根(・・・上手くいったみたいだな、御坂)
ボーリングのバツゲームはこのためだった
エツァリでも上条でもどっちでもいいから、負けさせればそのカップルは熱い夜を過ごすことになる
垣根(まさに性夜、まさにメリークリト●ス)
エツァリ(?まさか、ショチトルも・・・)
垣根「さーて、俺は部屋に帰るかな!!」
エツァリ「垣根さん!!!」
垣根「ん?」
エツァリ「まさか、このためにバツゲームを?」
垣根「さぁね」
ふっ、と垣根が笑う
垣根「ま、お前もショチトルと楽しめよ」
エツァリ「垣根さん・・・」
垣根「エツァリ」
垣根「メリークリスマス」
上条「美琴ぉ・・・」
美琴「あぁっ・・・当麻ぁ・・・気持ちいい・・・」
エツァリ「ショチトル・・・愛していますよ」
ショチトル「私もだ・・・エツァリ」
垣根「今頃二組はアツアツな夜を過ごしてるのさ」
心理「・・・ねぇ、私のサンタ姿にはノーコメント?」
垣根「お前は普段から挑発的な格好だからな」
心理「・・・そう」
垣根「むしろ俺がサンタやったほうが似合うだろ」
心理「そうね・・・」
少し心理定規がションボリとする
垣根「・・・ま、可愛いぜ」
心理「!!あ、ありがと」
途端に心理定規の顔が嬉しそうになる
垣根「やっぱお前は笑顔が似合うな」
心理「そう?」
垣根「あぁ」
垣根が笑う
冷蔵庫の中からワインを取り出しながら
垣根「飲むか?」
心理「えぇ、いただくわ」
垣根「じゃ、乾杯」
心理「ふふ・・・乾杯」
垣根(いいねぇ・・・)
垣根(・・・メリークリスマス)
上条「・・・美琴、可愛いな」
美琴「ん、ありがと」
上条「・・・俺だけのサンタさん、みたいな」
美琴「なにそれ」
二人で抱き合いながらクスクスと笑う
上条「なぁ、一緒に飲まないか?」
美琴「ま、ジュースだけどね」
冷蔵庫からオレンジジュースを取り出す
上条「・・・こういうのは、垣根のほうが似合うかもな」
美琴「夜景を見ながら二人で乾杯・・・なんて、私たちらしくはないわね」
上条「美琴は似合うけどな」
美琴「アンタも似合うわよ・・・私の隣は当麻だけだもん」
上条「分かってる」
いつか、こういう風景が似合う男になりたいと上条は思う
美琴「ねぇ、当麻」
上条「なんだ、美琴」
美琴「当麻はさ、私とどうやって出会ったか覚えてないんだよね?」
上条「・・・ゴメン」
美琴「ううん、私が不良連中に絡まれてるところに・・・当麻がきてくれたの」
上条「へぇ・・・俺はどうしたんだ?」
美琴「私を連れて逃げようとした」
上条「なるほど・・・なんか、俺らしいな」
記憶はないけど、と上条は寂しそうに笑う
上条「なぁ、美琴・・・お前は、いいのか?俺は、お前と出会った時の上条当麻じゃないいんだぜ?」
美琴「いいに決まってるでしょ、私が当麻のこと完全に意識しだしたのは、妹達を助けてもらってからなの」
美琴「昔の当麻をどうでもいい、って言ってるように聞こえたらゴメン・・・でも、私は今の当麻が好き」
上条「・・・ありがとな」
周りの人間が・・・美琴が、過去の自分を求めてたらなんて思っていたから
その一言は上条にとってとても嬉しかった
今の自分を見てくれている、上条当麻というブランドとしてではなく、一人の人間として
ロマンチックな風景だな、と上条はふと外を見る
輝く月と星、行き交う車のライト、ビルの明かり
そして
背中から翼を生やした垣根帝督
おかしい、何かがおかしいと上条は二度見する
月や星は、地面を照らしている
行き交う車は音を鳴らし、ビルの明かりは闇を切り裂いている
そして垣根帝督はサンタの格好をしている
なぜかミニスカの
垣根「はっはっはっはっは!!!!メリークリスマスなんて世間は言うが!!」
垣根「所詮リア充だけの聖なる夜!!!!!」
垣根「俺の心は雨模様!!!明日の天気はなんじゃろな!!!!」
垣根「サンタはメルヘン、トナカイはリアル!!!!ならば俺らの恋愛は!!!???」
垣根「勇気を出せよ、男共!!!股を開けよ女共!!!」
垣根「いいぜ、もしも俺がこんな夜にお前を抱けないなんていうなら!!!」
垣根「まずは・・・」
垣根「そのふざけた常識を覆す!!!!!!!!!!」
上条「・・・なに言ってんだお前」
美琴「男がミニスカ履かないでよ・・・気持ち悪い」
垣根「儚い夜に履かないで、上手いこと言うな」
上条「言ってねぇよ、上手くねぇよ」
美琴との楽しいひとときを邪魔されて上条は不機嫌だった
上条「・・・心理さんといるんじゃなかったのか?」
垣根「さて、問題、俺が手に持っているのは?」
美琴「どう見てもワインね・・・」
垣根「正解!!!」
垣根「酒は飲んだら呑まれろよ!!!醒めない酔いがないならば、せめて夢だけは覚めないで!!!」
垣根「顔が赤いのは酔いか、恋か!!!」
垣根「全てを見せろ、上条、御坂!!!!」
美琴「は、な、なにいきなりグラスについで・・・」
上条「まさか、俺達に飲ませる気じゃ・・・」
垣根「何を今更ためらってる、ここに酒があるなら飲めよ」
上条「いや、俺達未成年・・・」
垣根「飲め!!!!!!」
無理やり、垣根が二人に酒を飲ませる
上条「お前!!!なに急に・・・」
美琴「えへへー、酔っちゃった♪」
上条「」
垣根(あら、早い)
上条「あ、あの美琴さん?」
美琴「なに、あなた?」
上条「あ、あなた!!??」
美琴「えへへー・・・当麻は私のダンナさん♪」
上条「」
上条は思っていた、これは酔ったせいなんだと
いや、夢だと
酔って夢を見てるんだ
幸せは夢だ、幻想だ、早くそげぶしないと理性がヤバイと
美琴「当麻ぁ・・・大好き」ニコッ
上条「・・・垣根」
垣根「なんだよ」
上条「お前は最高のサンタだ、こんなプレゼントをくれたんだから」
垣根「はは、俺は帰るから楽しめよ」
上条「ああ」
垣根が帰ってすぐ、二人のイチャイチャタイムが始まる
垣根「さて・・・そろそろ時刻も変わる頃だし」
垣根「もう一回、言ってやるよ」
すぅ、と息を吸い込み垣根は叫ぶ
垣根「メリークリスマス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
809 : ◆G2uuPnv9Q. - 2011/05/14 15:09:40.39 GQxgnJez0 537/647中途半端ですが、旅行編はこれでおしまいなんです
最後のていとくんの台詞で締めたかった、それだけw
次は年末、忘年会をやるみなさん
忘年会って、飲むの?食べるの?
いえいえ、カラオケに決まってるでしょう!!!!!!!!!!
上条「正月は美琴と二人で過ごしたい」
美琴「もちろん、当麻と年越しするわよ?」
二人はコタツに入っていた
上条の寮にいるのだが、流石に寒すぎてコタツをつけている
上条「明日は大晦日・・・この前のクリスマスは結局いつものメンバーと一緒だった・・・」
美琴「た、たまには二人っきりで・・・//」
上条「よし、決めた!!年越しは寮の中で!!」
美琴「なるほど、それなら垣根もやってこない!!」
上条「さて、じゃあ餅とか買いに行きますか」
美琴「うん♪」
上条「不幸だー」
垣根「なんだよ、人を見るなりいなり」
美琴「そういうボケいらないから、帰って」
心理「許してあげて、垣根は私と二人で年越しするために買い物を済ませるって言ってたから」
上条「お、ってことは垣根と心理さんは二人で・・・」
美琴「なんだ、垣根もやるじゃない」
垣根「はぁ?」
垣根が間抜けな声を出す
垣根「べ、べつにお前らの二人っきりの時間を邪魔したくないわけじゃないんだから!!」
垣根「ただ、心理定規と一緒にいたいだけなんだから!!」
上条(ツンデレの法則だと心理さん涙目だな)
垣根「ま、そういうわけでさすがに新年の明ける瞬間は邪魔しないからさ」
美琴「信じられない・・・」
垣根「新年明けた瞬間にジャンプして、俺年越しのとき地上にいなかった!!!ってネタをやるって決めてんだよ」
心理「くだらないわね・・・」
いつもどおりのテンションで四人は話す
そして、話題は新年が明けたあとのことに
上条「あ、せっかくだしみんなで羽根つきとか餅つきとかしないか?」
美琴「あ、楽しそう」
心理「いいんじゃない?」
垣根「いいね、やろうぜ」
上条「一月二日でいいよな、正月気分を楽しもうぜ!!!」
美琴「よし、だったら早く買い物して遊ぶのに必要なもの買いましょ!」
垣根「楽しみだなぁ!!!!!メルヘンだなぁ!!!!!」
心理「はいはい」
上条「餅はやっぱり四角いヤツだよなー」
美琴「はじっこがちょっと固いのがなんともいえないわよね!」
垣根「お前ら・・・何を言ってる?」
美琴「は?」
垣根「餅は丸いのに決まってるだろうが!!!」
垣根「真ん中のふっくら感、興味そそられるそのボディー!!!!」
上条(なんでたかた風に言ったんだよ)
垣根「誰も端っこで泣かないようにと、君はお餅を丸くしたんだろ!!!???」
心理「いや、餅じゃないわよそれ」
垣根「餅は丸くあるべきだ、ツンツンしてたらだめなんだ!!!」
美琴「ツンツンはいいじゃない!!!」
美琴「素直になれない、角がある!!でもホントは分かってほしい!!!」
美琴「内に秘めた熱い思い、届きはしないこの心!!!」
上条(垣根に影響された!?)
垣根「・・・いいぜ、お前が餅は四角いほうがいいって言うなら・・・」
垣根「まずは!!!そのふざけた常識を覆す!!!」
心理「それ決め台詞なのね」
垣根「教えてやるよ・・・まん丸お餅の優しさを!!!」
美琴「いいわよ、四角いお餅はねぇ!!!」
上条「はいはい、そこまでー」
心理「大人気ないわよ」
垣根「ちっ・・・まぁいいさ、俺と心理定規は丸いお餅食べるもんね!!」
上条「そうしとけ・・・とにかく、おせちとかの材料買うぞ」
美琴「海老に数の子・・・昆布や魚・・・」
上条「おう・・・ゴージャス」
上条はそんな豪華なものを記憶のある限り食べたことがない
とても楽しみになる
上条(それに・・・美琴の作るおせちかぁ・・・)
絶対美味しいだろうな、とつぶやく
美琴「当麻のためにがんばるからね!」
上条「あぁ・・・ここに天使がいるよ」
美琴「もう//」
垣根(ちくしょう、鼻から毛虫が出てきたショックでハゲろ)
心理「あ、御坂さんどうせなら一緒におせち作らない?」
美琴「いいけど、どうして?」
心理「お互い教えあったり味見しながらのほうが上手くいくでしょ?垣根料理にはうるさいのよ」
上条「へぇ、美食家なのか?」
垣根「さんざん美味いもんばっか食ってきてたからな」
上条「・・・お金持ちなんですねー」
ちくしょう、俺だって食いたいさ、と上条が涙を流す
それを無視して、垣根はある食材を指差す
垣根「お、数の子あるじゃんか」
心理「あら、ホント」
美琴「私あんま数の子好きじゃないのよね・・・当麻は?」
上条「食べたことない」
垣根「ま、正直美味いもんじゃないけどな」
心理「縁起がいいだけなのよね、好物になるようなものではないかも」
美琴「食感はわりと好きなんだけどなぁ」
上条「へぇー・・・」
どんな味なんだろう、と上条は考える
見た目からイクラみたいかな?それとも苦いのかな?などと思考をめぐらせる
とにかく、正月のおせちは楽しみが詰まっている
垣根「買い物もあらかた終わったし、寿司でも食わないか?」
美琴「年末だし、いいわね」
上条「・・・もちろん、回る寿司ですよね?」
心理「さすがにあなたに合わせるわよ」
上条「うっ」グサリ
垣根「回転寿司か、いいな」
美琴「・・・回転寿司かぁ、話には聞いたことあるけど言ったことはないわね」
上条「マジかよ!?」
あぁ、格差カップル
垣根「システムは俺たちが教えるが・・・ま、安いからそれなりのもんだ、お前がいつも食ってる寿司と比べたらダメだからな」
美琴「分かってるわよそれぐらい」
上条「ちくしょう・・・金持ちは違うな」
垣根「ははは!!!愚民はひれ伏せ!!」
心理「はいはい」
上条「やっぱ年末の回転寿司は客が多いな・・・」
美琴「ここが回転寿司・・・広いわね」
垣根「安さと回転率が勝負だからな、回るのは寿司と客ってことだ」
心理「上手くないわよ」
上条「そろそろ俺達が呼ばれるかな」
店員「番号23番でお待ちのお客様ー!」
美琴「あ、私たちね」
垣根「さて、行くか・・・」
垣根「俺の右手が真っ赤に燃える!お寿司を掴めと」
上条「はいはい」
美琴「・・・お、お寿司が回ってる・・・」
上条「ここから取るもよし、ホールの人を呼んで注文するもよし」
垣根「ただ、回ってるのはトッピングが豪華だったり、値段が安くなってたりするな」
心理「その代わり、たまに乾いたりしてるハズレもあるわね」
上条「一種の賭けみたいなものでもあるな・・・なんか注文するか?」
美琴「・・・マグロが百円って、安いわね・・・」
垣根「だから俺達がいつも食ってるような高級品じゃねぇんだって」
上条(うわ・・・なんかマジで格差を感じるな)
美琴「じゃあ、とりあえず・・・」
ホールの店員を呼んで、注文をする
美琴と上条、心理定規はマグロやサーモンなどベタなものを
垣根はウニやイクラなど軍艦を
しばらくして、寿司が運ばれてくる
美琴「ん、安い割には美味しいじゃない」モグモグ
上条「これでも庶民にはご馳走なんですよ・・・」モグモグ
垣根「そうそう来るもんじゃないしな」ギュオンギュオン
心理「垣根、食べる音がおかしい」モグモグ
垣根「いいだろ、楽しく食べようぜ」
美琴「はしたないわね」
四人が箸を進めていたそのとき
垣根がぽつりと話し始めた
垣根「しかし、今年はいろいろあったな」
上条「俺は美琴と出会って、付き合い始めて・・・垣根や心理さんと出会ったな」
美琴「私も、最後の一ヶ月は特に楽しかったわ・・・辛いこともあったけど」
心理「来年はもっといい年にしたいわね」
垣根「そうだなぁ・・・忘年会が必要だよな」
え、と垣根以外の三人が箸を止める
垣根「決めた、今晩は忘年会だ!!!」
美琴「いや、おせち作る・・・」
垣根「それは後だ!!!!!!!!」
垣根「イヤなことは忘れちまえ、楽しいことは胸に刻め!!今年にさよなら、悲しみにさようなら!!」
垣根「食い終わったらメンバー集めるぞ!!!」
上条(もうどうにも止まらない・・・)
垣根「そうだ、白井呼べよ白井」
美琴「いいけど、黒子呼んでどうするの?」
垣根「カラオケだよ」
上条「イヤな予感しかしないんですが・・・」
心理「あら・・・白井さんがお気に入りみたいね」
垣根「ヤキモチか?ヤキモチだろ」
心理「えぇ、嫉妬よ」
垣根「んなんじゃねぇよ、四組分人数がほしかったのさ」
上条「四・・・組?」
垣根「そう、今回のカラオケはペア対抗戦!!!」
垣根「一番点数の低かったペアは服を一枚ずつ脱ぐ!!」
上条(やっぱり)
垣根「そして!!」
垣根「最初に全裸になったペアは公開セ」
美琴「・・・」ビリビリ
垣根「冗談だ、全裸になったら負け、そうしとく」
上条「でも白井のペアは誰だよ?もう一組はエツァリとショチトルだとしても・・・」
垣根「心配するな、もう用意してる」
一方「で、なンの用かな、てェェェいとくゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」
垣根「あー、カラオケ、白井とペア、負けたペアが脱ぐ」
一方「白井って誰だよ?ロリか?」
垣根「いんや、中学生」
一方「もう輪廻転生の段階に入ってやがるな」
上条(・・・なんだよそりゃ)
美琴「ていうか、アンタ達知り合いだったの?」
一方「コイツとは殺しあった仲でなァ・・・」
垣根「昨日の敵は今日の友なんだよ」
一方「いや、今も敵だからなァ?」
美琴「黒子・・・アンタなんでこういうときはすぐ来るのよ」
黒子「あら、お姉さまのお呼びとあらば!!どこへでも!!」
黒子「黒子の愛は、空間を移動しますのよ!」
心理(若干垣根に似てきたわね)
垣根「エツァリたちは現地集合だからな、行くか」
垣根「分かってるか、野郎共!!歌は笑顔を作るため!!」
垣根「心にゆとりを作るため!!」
垣根「ということで、第一回ドキッ☆こんなところで脱がさないで、みんながこっちを見てるから!!」
垣根「脱衣カラオケ、始まり始まり!!!」
上条「ツッコんだら負けだからな、誰から歌う?」
エツァリ「では、自分から」
瞳をとじて
上条「お、いいね」
エツァリ「ひーとみーをとーじてーきーみをーえがーくよー」
ショチトル(カッコイイ・・・)
心理(上手いわね・・・)
垣根(目を閉じて君の絵を描いたら福笑いだったでござる)
89点
美琴「これは・・・なかなかやるわね」
上条「よし、じゃあ俺が対抗する!!」
垣根「エツァリチームVS上条夫婦、勝利はどちらに!?」
美琴(夫婦・・・//)
上条「これだ!!」
ゼロからの逆襲
美琴(あぁっ・・・)ビクンビクン
垣根(コイツ馬鹿だべさ)
上条「ゆーめー」
0点
上条「」
垣根「さ、上条と御坂は一枚脱げ」
上条「上着着ててよかった」
美琴「ホント」
垣根「じゃ、俺が歌うかな」
心理「・・・マジメにやってよ、私も危ないんだから」
垣根「オーケー、任せとけ」
ねらいうち
心理(あら、まともなチョイス)
上条(今までの垣根選曲より断然マシだな・・・)
垣根「ウララーウララーウラウララーウーララウーララウーラウララー」
垣根「ウーララウーララウーラウララーウララララララララララララ」
上条(歌えよ)
垣根「ウーラーウララーウーラーウララーウーララーウーラーウララウララララ」
心理(・・・上着脱ぐ用意しておきましょ)
垣根「ウーララー・・・ゼェゼェ・・・ウーララ・・・あぁ、もうだるいウラ」
美琴(ご、語尾がウラって・・・)プルプル
垣根「ウラウラウラァ!!!ウラララララッララ!!」
98点
上条「ちょっと待て」
心理「アナタすごいわね・・・」
垣根「さ、どうする一方チーム」ケラケラ
一方「・・・」
垣根「ま、お前じゃムリだよ、ロリコンもやし」
一方「いいから見てろ、三下」
泳げたいやきくん
垣根「ちょwww」ブフッ
一方「まっいっにっち♪まっいっにっち♪ぼっくらはてっぱンの♪」
上条(ちくしょう・・・なんて満面の笑顔だ・・・)プルプル
美琴(やめてよ・・・)プルプル
98点
垣根「なん・・・だと?」
一方「おいおい・・・この場合、勝敗ってのはどォなっちまうンだァ?」
垣根「決まってるだろ・・・」
垣根「心理定規VS白井で決める」
心理「じゃ、これを歌うわ」
かたちあるもの
上条(やべぇ・・・名曲だ・・・)
美琴(心理さんはまともね、よかった)
心理「もーしーもーあなーたーがーさーびーしーいとーきーにー」
上条(上手い、上手いんだけどな)
エツァリ(なんで垣根さんは鼻をほじってるんですか)プルプル
97点
心理「さぁ、白井さん・・・あなたの番よ」
黒子「仕方ありませんわね・・・ではこれで」
ムーンライト伝説
垣根(あれ、割とまともだな)
美琴(でもヤな予感が・・・)
黒子「ゴメンね正社員じゃなくて」
垣根(替え歌・・・)ブフッ
黒子「妻の前で言わされるー涙腺は崩壊寸前ー今すぐ泣きたいよー」
上条(クソ・・・なんか同情する)
黒子「泣きたくなるよな明細ー目を背けたくなる給料」
美琴(なにこのリアルな感じ)
黒子「今月の給料はー」
黒子「手取り12万ー」
垣根「少ねぇww」
黒子「授業参観で無視されてーこーこーろにー傷をー負うー」
黒子「財布のー諭吉を数えー占うー我が家の行方」
黒子「バカな頭に生まれたの」
黒子「俺はフリーター」
98点
垣根「常識が通用しねぇ」
垣根「ちっ、俺達が脱ぐのか」
心理「まさか負けるとは・・・」
上条「次は美琴だな」
美琴「よし!」
ギリギリchop
美琴「だいたいどんな雑誌を捲ったってダーメー」
上条(ちょっとワイルドな美琴もいいな・・・)
黒子(お姉さま・・・あぁっ!!)
垣根(オチが読めた)
美琴「ビーリビーリー!!ガケの上を行くようにー!!」
ショチトル(つまらんな)
91点
上条「可愛かったぞ、美琴」
美琴「そんなぁ//」
一方「じゃ、俺の番かァ・・・見せてやるよ、格の違いってヤツをよォ」
清く正しくカブタック
垣根(ウソだろオイwww)
一方「君とー僕とーみんなのパワーがー真っ赤なツノにJin Jin くるぜ☆」
上条(懐かしい・・・のか?みんなそんな顔だけど俺は分からない・・・)
95点
一方「これが力の差だ、オリジナル」
上条「・・・上はもうTシャツ一枚」
美琴「・・・次は短パンかぁ・・・」
垣根「俺と白井のバトルか・・・」
黒子「あなたには負けませんの、垣根さん」
垣根「お前が負けたら抱かせろよ」
黒子「な、なにをっ・・・//」
心理「か・き・ね」
垣根「はいはい、じゃあこれな」
サナダムシ
エツァリ(こ、これは・・・!!)
垣根「きーみの食べたものを少し食べてるービュイー」
上条(ホーミー混ぜんな)ブフッ
垣根「僕はサナダムシーごはんありがとうー」
心理(さわやかなのがムカつくわね)
96点
上条「くそ・・・イケメンだから許されるのか」
美琴「黒子・・・アンタどうするの?」
黒子「あら、ブリトラですの、でしたら」
ろうそく
垣根(しまっ・・・)
黒子「真っ黒の服を身に纏いー右手にハンカチ握りしーめてーみんな泣いているー僕だけひとりで笑ってるー」
上条(な、なんだこの歌は)
黒子「ポンポコポンポコ木魚のリズムに立てのりしてしまうー」
心理(ふ、不謹慎・・・)プルプル
黒子「光る頭に映るーゆれたろうそくの火がー退屈な僕の心をー楽しませてくーれーるー」
93点
垣根「危なかった・・・」
一方「チッ・・・白井、お前さっさとていとくんに抱かれろ」
黒子「な、なにを・・・」カァッ
垣根「二人とも上脱ぐのかよ、つまんねぇな」
ショチトル(・・・いつの間にか忘れ去られている)
エツァリ(面白い歌を歌わなかったからでしょうか?)
エツァリ「では、僕が」
垣根「じゃあ、上条チームとな」
エツァリ「では・・・」
CARMINA BURANA
美琴(えっ)
エツァリ「ハンハンハンハーン!!ハンハンハンハーン!!」
垣根(コイツできるッ・・・)
上条(微妙にヒデキっぽいのがむかつく)プルプル
83点
エツァリ「やはり、真面目に歌うべきでしたね」
垣根「いや、よかったぜ・・・」キラキラ
上条(・・・これは、俺もボケなきゃならない・・・よし、これだ!!)
ドナドナ
ショチトル(これは・・・)
心理(微妙なチョイスね)
垣根(黒人奴隷を売りさばくことの暗喩だよな、トラウマソングだわ)
上条「あーるー晴れたーひーるーさがりー」
美琴(なんでだろう・・・涙が・・・)グスッ
心理(なんか・・・辛いわね)
上条「いーちーばーへつづーくみちー」
エツァリ(・・・こう、悲しみを覚えます)
ショチトル(これ、忘年会だよな?)
上条「にーばーしゃーがーゴートーゴートー子牛をーのせーていくー」
黒子(ババァだからでしょうか、最近涙脆いですの)グスッ
垣根(子牛さん!!俺が助けてやるから!!だから早く逃げろよ!!ダメだ、そっちはダメだって!!馬鹿野郎・・・!!)
上条「かーわいいー子牛ー売られていーくよー」
上条「かなーしそーうなひーとーみーでーみーてーいーるーよー」
上条「ドナドナドーナードーナー」
美琴・垣根・心理・エツァリ・ショチトル「子牛をのーせーてー」グスッ
上条「ドナドナドーナードーナー」
美琴・垣根・心理・エツァリ・ショチトル「荷馬車がゆーれーるー」グスッ
一方「ひぐっ・・・ううっ・・・子牛さン・・・ちくしょォ・・・」ダラダラグスン
測定不可能、採点機械が涙で濡れて壊れました
垣根「これは百点だろ・・・」グスッ
エツァリ「ふざけて歌った自分が恥ずかしいです・・・」グスッ
美琴「当麻ぁ・・・子牛さんはどうなっちゃったの?」
上条「・・・あぁ、俺が助けたよ・・・もし、お前らが子牛さんを売ってしまうって言うなら・・・」
上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す、ってさ」
一方「ヒーロー・・・やっぱお前はヒーローだァ」グスン
垣根「上条・・・お前を誤解してたよ・・・子牛さんを助けてくれてありがとう・・・」ヒグッ
一方・垣根・美琴「ウワァァァァン!!!」
上条「よしよし、思う存分泣きなさい」
心理(なにこの茶番)
エツァリ「上着脱ぎますね」
ショチトル「エツァリ、お前は悪くない、上条がすごかっただけだ」
エツァリ「・・・はい」
垣根「じゃ、次は心理定規と一方通行な」
心理「そうね、それじゃ」
ONE
上条(これは熱くなれるな)
心理「またー会いましょうーいつかーどこかでー忘れるわーけーないだろー」
94点
美琴「すごい・・・毎回高得点ね」
上条「一方通行はなに歌うんだ?」
一方「決まってンだろォが」
Nekomimimode
垣根(やりやがった)
美琴(なにこれ?)
心理(知らないわね・・・)
エツァリ(題名からしてイヤな予感が・・・)
一方「ネコミミモード♪ネコミミモード☆ネコミミモード・・・ネコミミモードでーす♪」キラッ
垣根(笑わせんなwwww)
上条(おかしいだろ・・・)プルプル
黒子(・・・可愛いですの)
90点
一方「ちっ・・・高音が上手く出せなかったか」
上条「そういう問題じゃねぇよ」
美琴「・・・吐き気してきた」
一方「やべぇ、俺も上はTシャツだけになった」
黒子「つ、次は・・・パンツを」ハァハァ
美琴「アンタは上まだ着てるでしょ」
黒子「ですの」
ショチトル「では・・・いくとするか」
美琴「私に勝てるかしらね?」フフン
ショチトル「もちろん」
ELEMENTS
垣根(お、熱い曲か)
ショチトル「心に剣ー輝く勇気ー」
エツァリ(ショチトル・・・立派になって・・・)
心理(女の子なのに似合うのはすごいわね)
89点
垣根「さて、御坂だぞ」
美琴「そうね・・・じゃあ」
SPY
上条(疾走感には疾走感か・・・!!)
美琴「今以上ーこれ以上ー君を愛せないからー」
黒子(んぁぁぁっ!!)ビクンビクン
91点
美琴「危なかった・・・」
ショチトル「エツァリ、すまない」
エツァリ「いえ、Tシャツがありますから」
垣根「よし・・・俺の番だな」
黒子「垣根さんにはわたくしが対抗しますの」
垣根「じゃ、いかしてもらおうか」
STILL WAITING
美琴(・・・洋楽?)
上条(え、ここにきて急にマジかよ)
一方(勝負にきたな)
垣根「So am I still waiting for this world to stop hating」
美琴(なに・・・この上手さ・・・)
上条(ちくしょう・・・マジな垣根は男から見てもカッコイイ・・・)
心理(はぁっ・・・んっ!!)
黒子(心理定規さんが悶えてますの)
ショチトル(プロ並の歌唱力だな)
エツァリ(すごい・・・)
一方(なに言ってるかぜンぜン分かンねェ)
99点
垣根「うひゃひゃひゃひゃひゃ!!!これが未元物質!!」
垣根「見たかよクズ共がぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
黒子「・・・では」
フライディ・チャイナタウン
垣根(コイツ・・・マジできやがった!!)
黒子「It's So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN」
垣根(やるな・・・)
美琴(上手いじゃない、黒子)
97点
上条「惜しいな・・・相手が垣根じゃなかったら絶対負けてなかったぞ」
黒子「くぅ・・・」
一方「あ、俺・・・上全部なくなるわ」
一方通行が上を脱ぐ
垣根「細すぎwww俺もそこまで筋肉質じゃないけど、それはないwww」
上条「き、鍛えろよ・・・」プルプル
美琴「あら、うらやましい」クスッ
一方「・・・黙れババァ」
上条「さて・・・俺の番ですね」
サライ
垣根(渋いな)
心理(渋すぎ)
上条「とおーいーゆめーすてきれずーにーふるさーとをーすーてたー」
美琴(当麻・・・さっきから素敵・・・)ポワーン
ショチトル(美琴が恋する乙女モードになった)
93点
エツァリ「・・・ここは任せてくれますか、ショチトル」
ショチトル「あ、あぁ」
垣根(自信があるのか・・・?)
トルコ行進曲
美琴(・・・え?これって歌ないわよね)
上条(あれ?)
エツァリ「・・・」
垣根(真顔やめろwwwしかも歌ってねぇwwww)
94点
上条「待てよ」
美琴「も、もう短パンしかないよ・・・」アタフタ
上条「・・・垣根」
垣根「あぁ?」
上条「俺が二枚脱ぐ、ってのはダメか?」
美琴「!!」
一方「オイオイ、ルールとちげェじゃねェか」
上条「頼む」
垣根「・・・」
垣根「いいね・・・自分の女を守るためなら、自分を犠牲にしてもいい」
垣根「許してやる、ただし今回だけだからな」
上条「あぁ」
美琴「・・・当麻・・・」
上条「大丈夫・・・」
上条「実は、秘策があるのさ」
上条は、Tシャツを脱ぐ
それで上半身は裸
そして、ズボンも脱ぐ
つまりパンツだけに・・・ならなかった
垣根「な・・・ズボンの重ね着!?」
上条「いやぁー寒かったから重ね着してたんだけど、助かった!!」
一方「てめェ・・・やりやがったな」
上条「いいだろ、お前らが損するわけじゃないし」
垣根「ま、いいさ・・・次は心理定規と御坂な」
心理「じゃ、いくわよ」
君の好きなうた
上条(女の子が歌うのは珍しいな)
エツァリ(なんというか・・・心理定規さんらしいですね)
心理「好きだよとー今日も言えないままー見送ったー今まで一緒にいたのにー」
垣根(・・・上手いじゃねぇか)
一方(垣根の野郎・・・笑ってやがる)
黒子(せつない歌ですの)
心理「偶然触れた手ー君の体温さえ愛しくてー」
上条(・・・俺もわかるな、この気持ち)
美琴(当麻は温かいもんなぁ・・・)
98点
美琴「」
上条「」
垣根「お前ら、ほぼ脱ぐの決定だな」
美琴「・・・わかんないわ・・・当麻は私が守る!!」
垣根「やれるもんならなぁ!!」
美琴「よし!!」
心の旅
美琴「ああーだから今夜だけはー君を抱いていたいー」
上条(可愛いな・・・)
ショチトル(もふもふしたい)
94点
垣根「はい、脱げ」
美琴「・・・うう・・・」
上条「ゴメン・・・もう、俺にはどうすることも・・・」
美琴「ううん、いいの」
そう言って美琴は短パンを脱ぐ
上条(・・・セクシーだ)ムクムク
垣根(上条・・・お前、最悪だな)
美琴「・・・って、正直そこまで見える心配ないわね」ケロッ
黒子(あぁ・・・お姉さまのスカートの中は今・・・)ジュルリ
ショチトル「では・・・私の番か」
エツァリ「がんばってください」
キューティーハニー
垣根(これまたベタな・・・)
エツァリ(えっ)キュン
ショチトル「このごろ流行の女の子ーお尻の小さな女の子ー」
黒子(上手いですわね・・・)
美琴(なんかセクシー)
上条(美琴は今短パンを履いてない、美琴は今・・・うわぁぁぁぁぁ!!!!!)
87点
エツァリ「なかなか上手かったですよ」
ショチトル「だが、相手は一方通行だ・・・」
一方「さァて・・・俺の番なンだよなァ」
一方通行が曲を入れる
垣根(また、ふざけた曲か・・・)
上条(それともマジか・・・)
垣根(とにかく)
上条(コイツはサラブレッドだ・・・)
一方「よし、これだな」
もう恋なんてしない
上条「」
垣根「」
美琴「」
一方「君がいないとーなンにーもーできないわけーじゃなーいとー」
一方「やかンをー火にーかーけたけどー紅茶のーありかがー分からないー」
心理(・・・上手いわね・・・)
垣根(なんでだろうな・・・心に響く)
上条(一方通行・・・真面目にやったら上手いんだな)
美琴(せつない・・・)
一方「ほら朝食もー作れたもンねーだけどあまり美味しくーないー」
一方「君が作ったのなら文句もー思い切り言えたのにー」
上条(・・・俺は、絶対に美琴とは別れない)
美琴(当麻とずっと一緒にいたい・・・)
一方「一緒にいるときはー窮屈にー思えるけどー」
一方「やーっと自由を手に入れたー僕はもーっと寂しくーなーっーた」
エツァリ(・・・これは名曲ですね)
ショチトル(しんみりするな)
一方「さよならと言った君のー気持ちはわ」
垣根「マイク貸せ!!!俺も歌う!!!」
一方「」
垣根「いーつもよーり眺めがいいーだけどーそれでも空は見えなーい」
上条(え、替え歌?)
心理(なにこのメルヘン替え歌)
垣根「もし君にーひーとつだけー強がりを言ーえるのーならー」
垣根「小指を角にぶつけたーってー泣かないよ絶対ー」
上条(ちくしょう!!)ブフッ
美琴(メ・・・メルヘン替え歌じゃないの!?)プルプル
垣根「二本並んだー歯ブラシのー片方ペロペロしーよ」
一方「ふざけンじゃねェ!!!」
ゴスッ
垣根「ぐぁっ」
一方「・・・別の曲を歌う」
上条「・・・どうぞ」
一方「これしかねェな」
おじゃ魔女カーニバル
上条(さっきの選曲はまともだったのに・・・)
エツァリ(アナタはやはり、変態です)
美琴(・・・変わりすぎよ、アンタ)
一方「どっきりどっきりDON☆DON!!不思議な力が湧いたらどーしよ!!そーする!」
上条(ノリノリじゃねぇか)プルプル
心理(こっち見ないでよ・・・)プルプル
ショチトル(バカだな・・・)
94点
エツァリ「・・・次からは下を脱ぐしかないですね」
ショチトル「すまない・・・」
エツァリ「いえいえ」
上条「次は美琴だな」
美琴「よし!!」
美琴(次負けたら・・・上は下着になっちゃう・・・)
美琴(ここはなんとしても、勝たないと!!!)
たんぽぽ
垣根(え、どんな曲だっけ?)
美琴「雪のー下ーのーふるさーとのーよーるー」
上条(懐かしいな)
心理(名曲ね)
黒子(お姉さま、素敵ですの!!!)
98点
美琴「よし!」
垣根「・・・しゃぁねぇか」
垣根「今まで、どうしても歌わないようにキープしてたんだが」
垣根「ここは、上条をパンイチにし、なおかつ御坂をブラ姿にさせるしかない」
美琴「へ、変態!!!」
垣根「黙れ、リア充には最高の羞恥を与えるんだよ!!!」
上条「や、やめろぉぉぉぉぉぉ!!!!」
垣根「受けろよ、俺の速さを!!!!!!!!!!!!!」
垣根「瞬殺のぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!ファイナルブリッドォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!」
情熱大陸
上条(・・・いや、歌詞がないだろこれも)
美琴(なにするつもり?)
ショチトル(エツァリの二番煎じか?)
垣根「甘いな・・・」
垣根「ジャッジャージャンジャンジャン!!!!ジャンジャンジャンジャジャンジャンジャン!!!!!!」
上条(じゃ・・・ジャンだけで再現するつもりだコイツ!!!!)
美琴(いや、おかしいからこれ!!!)
垣根「おーとこにはーじぶんのーせかーいがーある」
エツァリ(別の曲を歌いだした!?)
心理(・・・壊れたわね)
垣根「ビュイービュイービュイー」
上条(連続ホーミー・・・)プルプル
ショチトル(く・・・笑うな)プルプル
黒子(パねぇですの)
垣根「ア、オレ、ボビー・オロゴンッテイウンダケド、ジョウネツタイリクッテドンナタイリク?」
垣根「ハ?ナイノ?オマエ、ソンナワケネェダロ」
美琴(ダメ・・・笑う・・・)プルプル
上条(くそ・・・これが垣根帝督か・・・)プルプル
垣根「その幻想をぶち殺す!!電気は大切にね!!」
垣根「こっから先は一方通行だ!!!偽者じゃダメなんですか?」
垣根「なんでー俺にはー決め台詞がないのー!!!!」
上条(情熱大陸に不満をのせるな・・・)プルプル
心理(くっ・・・)クスッ
垣根「お前に足りないものは!!!!!それは!!!!!!」
垣根「ジャッジャージャンジャンジャン!!!!ジャンジャンジャンジャジャンジャンジャン!!!!!!」
上条(言えよ)ブフッ
美琴(なんなのよこれ・・・)クスクス
99点
上条「ははは・・・終わった」
美琴「・・・当麻ぁ・・・」ウルッ
垣根「ざまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
垣根「どんな気持ち!!!???今どんな気持ち!!!???こちら、国会議事堂から生中継!!!」
垣根「ほーら、脱ーげ、脱ーげ!!!!!!」
垣根「恥ずかしがるなよ、人間生まれてきたときは裸なんだ!!!!」
垣根「見せろよ、お前自身を!!!」
美琴「・・・分かった、一枚脱ぐわ」
垣根「さ、さっさと上を・・・」
美琴「・・・パンツ脱ぐわよ」
黒子「え?」
垣根「え?」
上条「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!?????」
美琴「ス、スカートだから・・・見えないでしょ・・・」
上条「で、でもね美琴さん・・・」
美琴「うぅ・・・」
上条「美琴・・・」
美琴「当麻ぁ・・・」
垣根「早く脱げよハゲ」
心理(・・・鬼畜ね)
美琴「・・・」ヌギヌギ
黒子(・・・扇情的ですの)
上条「あぁ・・・美琴・・・」ムクムク
美琴「当麻ぁ・・・」グスッ
エツァリ「だ、大丈夫ですよ、スカートで隠れてますし」
ショチトル「そ、そうだ・・・大丈夫だって・・・」
垣根「ま、スカート短いからピンチかもな」
美琴「・・・当麻ぁ」
上条「ちくしょう・・・」
垣根「さて・・・現在の結果は」
美琴 上はシャツ 下はスカートだけ
上条 パンイチ
心理定規 上着脱いだだけ
エツァリ パンイチ
ショチトル 上はTシャツ 下はスカートとパンツ
黒子 上は下着 下はスカートとパンツ
垣根 ふとんにくるまってる
美琴「・・・垣根おかしいでしょ」
垣根「うらやましいか?」
上条「ちくしょう」
垣根「さぁて・・・最後はわかってるな?負けたペアは全裸だ!!!」
915 : ◆G2uuPnv9Q. - 2011/05/14 20:33:31.68 GQxgnJez0 612/647ということでどのペアを全裸にするか多数決!!ww
カラオケの最後は次スレでやりたいからこのスレは単発で埋めるかも
単発ネタ
短い単発
上条「なぁ、美琴」
美琴「なに、当麻?」
上条「美琴って、子供が生まれたらなんて名前にしたい?」
美琴「こ、こ、子供!!??」アタフタ
上条「いやぁ、上条さんはたまにそういうこと考えてしまうのですよ」
美琴「そ、そうね・・・当麻と美琴だから、麻琴とか」
上条「お、なんか可愛いな」
美琴「でしょー」
上条「美琴と結婚したら、上条美琴になるのか」
美琴「そ、そんな・・・早いわよ//」
上条「でも・・・な」
上条「美琴のこと、本当に好きだからさ、そういうこと考えるんだ」
上条「おかしいかもしんないけど」
美琴「・・・ううん、おかしくない」
美琴「私も、考えたりするもん」
上条「そっか」
上条「・・・愛してる、美琴」
美琴「私も」
たまには上琴を書かないと、と思ってたからこういうのもいい・・・よね?
垣根「あぁ、寒い」
垣根「ミカンでおこた、したかったのに」
垣根「コタツに羽が生えて、どっか飛んでいった」
心理「そんなわけないでしょ」
垣根「いやいや、マジで」
心理「ふぅん・・・」
垣根「あぁ、寒い・・・凍える・・・冷凍マンモスになるぅ」
心理「あなた人間でしょ」
垣根「あ」
垣根「心理定規、ちょっと失礼」
心理「え?きゃっ・・・」
垣根が心理定規を抱きしめる
心理定規の鼓動が早くなる
心理「な、なにしてるのよ・・・」カァッ
垣根「あぁ、あったけぇ・・・」
垣根「お前、あったかいな」
心理「そう・・・」ドキドキ
垣根「なんか、ホっとする」
心理「そう、ならもう少しくらいいいわよ」
垣根「お、サンキュー」
垣根「あぁ・・・ホカホカする」
心理「・・・」
心理(バカ、こっちはドキドキしてるってのに・・・無自覚なのかしら?)
垣根「あ、コタツ帰ってきた」
垣根が心理定規を放してコタツに入る
心理「あ・・・」
もう少し、抱きしめていてほしかったと心理定規は思う
垣根「どうした?」
心理「なんでもないわよ」
垣根「そっか」
垣根「お前も隣、来るか?」
心理「!!うん」
心理「あったかいわね」
垣根「コタツいいよな」
心理「・・・バカ」
心理定規の体は熱かった
おかしいくらいに、熱かった
終了
未元定規のほうがなぜかサクサクやれるw
黒子「はぁ、寂しいですわ」
黒子は一人、寮の中でつぶやいた
黒子「リア充はうらやましいですの」
ふっと鼻で笑うが、少し元気はなかった
最近美琴は自分に構ってくれない
上条と幸せになってほしいが、やはり嫉妬もしてしまう
黒子「はぁ・・・」
その時、黒子の携帯が鳴った
黒子(カラオケ?)
お誘いなのか、来てくれと書いてある
黒子(まったく、くだらないですわね)
しかし、黒子の顔は笑っていた
黒子「お姉さまぁぁぁぁ!!!」
ありえないほどに、笑っていた
終了
黒子はギャグにもシリアスにも見えるw
上条「美琴・・・なんでこんな姿に・・・」
上条は驚いていた
美琴が、こんな姿になるなんて思わなかったから
美琴「えへへ、ゲコ太パジャマ、可愛いでしょ♪」
上条(ゲコ太の着ぐるみ!?しかもなんかキュートなんですけど!!)
上条「・・・その格好で寝るのか?」
美琴「うん、あったかいし」
上条「・・・なんか、可愛いな」
美琴「え、あ、ありがと//」
水かきのついた手の部分を顔に持っていって、恥ずかしそうにする美琴
上条(あぁ・・・たまらん)
美琴「カエルってね、どこにでもひっついちゃうの」
上条「知ってる、すごいよなー」
美琴「だからね・・・」
美琴「当麻にも、ひっついちゃうんだ」ギュッ
上条「み、美琴・・・」ドキドキ
美琴「ずっと、ひっついてる」
上条「あぁ・・・」
上条「俺も・・・カエルになるかな」
終了
ゲコ太上条さんはイヤだ
垣根「なぁ、心理定規」
心理「なに?」
垣根「髪にホコリついてる」
心理「あら、取ってくれない?」
垣根「しゃあねぇな」
心理「ねぇ、垣根」
垣根「なんだよ」
心理「私が、今みたいにドジやってたら・・・」
心理「いつでも注意してくれる?」
垣根「いや、俺がそばにいないと気づかないだろ」
心理「・・・バカ」
垣根「・・・」
垣根がもう一度、心理定規の髪に触れる
ホコリはもう取れているのに
垣根「ま、一緒にいるときはお前のこと見ててやるよ」
心理「・・・一緒にいないときは?」
垣根「そんときゃ自分で気をつけろ」
心理「・・・そうね、そうするわ」
垣根「なぁ、心理定規」
心理「なに?」
垣根「・・・俺の髪にはホコリ、ついてない?」
心理「・・・そうね、今はついてない」
心理「でもいつついちゃうか心配だから・・・ずっと見ててあげる」
終了
この二人はつかず離れずだな
上条「美琴ってさぁ・・・ちょっとドジだけど、可愛いんだよ」
垣根「へぇ」
上条「あ、でも惚れるなよ?」
垣根「ガキにゃ興味ねぇよ」
上条「な・・・ガキって言うなよ」
垣根「ガキだろ、お前がいないとすぐ寂しそうにするぜ、アイツ」
上条「そっか」
垣根「・・・ずっとそばにいてやれよ」
上条「分かってる」
上条「なぁ、垣根」
垣根「おうよ」
上条「あの日お前に誓ったろ、美琴だけはなにがなんでも守るって」
垣根「あぁ、誓ったな」
上条「あの誓いは・・・まだ、壊れてないか?」
垣根「そうだな、今のところは」
上条「・・・よかった」
上条「俺は、絶対誓いを守るから」
上条「お前は、俺たちの心配はしなくていい・・・」
上条「だからさ、お前もそろそろ幸せになれよ」
垣根「十分幸せさ」
上条「・・・心理さんのこと、好きなんだろ?」
垣根「さぁね・・・分からない」
上条「・・・」
垣根「でもな」
垣根「俺の居場所は、アイツの隣なんだ」
垣根「それだけはハッキリしてる」
垣根「だから、もしアイツが傷付けられそうになってたら」
垣根「俺はどこへでも飛んでいく」
垣根「この翼が・・・神様に折られたとしても」
上条「なんだ・・・お前、素直じゃないな」
垣根「そうかもな」
ははは、と二人が笑う
垣根(幸せか・・・)
垣根(なぁ・・・心理定規)
垣根(お前は、俺の隣にいて幸せなのか?)
垣根(もし、お前が幸せなら・・・)
無事に帰ってきてくれて、よかった・・・本当によかった・・・
垣根(俺はどこに行っても、必ず帰ってくる)
垣根(だからさ)
お前も絶対、待っててくれ
終了
ていとくんってきっと、自覚はあってもなかなか上手く愛情表現できないキャラだと思う
ちょっと単発
イン「最近、当麻は美琴ばっかりに構って・・・私の相手をしてくれないんだよ!!」
美琴「うぅ・・・ゴメン」
イン「仲がいいのは結構だけど、私は構ってほしいんだよ!なんか美味いものが食べたいし」
上条「はぁ・・・さっきも美琴が料理作ってくれたじゃないか」
イン「ムキー!!!」
イン「・・・当麻の料理もたまには食べたいんだよ」ボソリ
当麻「?なんか言ったか?」
イン「ううん、なんでもないんだよ」
美琴「じゃあ、夜は三人で食べに行く?」
イン「行く!!」
上条「はぁ・・・財布が・・・」
こういうのもたまにはありかも
974 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/15 09:07:01.64 z0HfUMRZo 635/647後言い忘れた、いくらいちゃレーとはいえ美琴さんデレデレすぎんじゃないの!
ツンはどうしたのお得意のツンは!!
そんなわけでたまにはツンで空回る美琴さんが見たい
>>974
上条「なぁ美琴、一緒に映画行かないか?」
美琴「え、映画?」
上条「これだよこれ」
上条がチケットを見せる
とても甘そうな恋愛映画だ
美琴「こ、こんなの見るの!?」
上条「え、いや・・・イヤならいいけど」
美琴「こういうのって、なんか甘すぎるっていうか・・・当麻、こういうの見たいの?」
上条「美琴となら見たいっていうか・・・」
美琴「バ、バカじゃないの!?別に私とじゃなくても、友達とかでもいいじゃない」
上条「・・・」
美琴「で、でもどうしても私と見たいって言うなら見ないことも・・・」
上条「じゃあ土御門と行くかな・・・悪いな、興味ないのに誘っちまって」
美琴「えっ・・・」
美琴(ち、違う!!当麻と恋愛映画見たいのに・・・ついクセでツンツンしちゃって・・・)
美琴「ま、まぁ別にいいわよ」
美琴(だから違うのに!!!)
上条「ん、じゃあ行ってくる」
美琴「あ・・・」
美琴(・・・私のバカ)
美琴(素直になるって決めたのに・・・)
美琴(・・・見たかったな、当麻と)
恋人と映画を見たいというのは自然な気持ち
しかし、ついいきなりのことにそっけない態度を取ってしまった
美琴(・・・今から、当麻を追いかけて、一緒に見たいって言おう)
美琴(・・・でも、今更行っても気を遣ったって思われるわよね・・・)
美琴(ううん、当麻はきっと怒ってるわよ・・・)
美琴(・・・)
美琴(でも、行こう)
美琴は靴を履き、すぐにドアを開けた
そこに待っていたのは
上条「遅かったですね、美琴姫」
上条だった
美琴「ど、どうして・・・」
上条「映画、行くんだろ?」
上条「早くしないと、置いていっちまうぞ」
美琴「・・・面白かった」
上条「ま、ありがちなストーリーだったけどな」
二人は並んで歩いていた
あの後二人で映画を見て、その帰りだ
上条「美琴はああいう映画嫌いか?」
美琴「ううん、ホントは結構好き」
美琴「ねぇ、当麻」
上条「ん?どした?」
美琴「どうして待っててくれたの?」
上条「んー」
上条「美琴のことだから、素直に見たいって言えなかったのかと思って」
美琴「・・・分かってたんだ」
上条「当たり前だろ?」
上条「美琴の考えてることは分かるよ」
美琴「どうして?」
上条「どうしてって」
上条「好きだからだよ」
上条「好きな人のことはよく分かるもんです」
上条「美琴だったら、ああ考えてるだろうなって」
上条「なんとなく分かるんだよ」
美琴「・・・ありがと」
上条「なぁ、美琴」
上条「お前はたまにツンツンするし、素直じゃないときもある」
上条「でもさ、俺は御坂美琴が好きなんだぜ?」
上条「俺の好きな人は」
上条「御坂美琴って人間は」
上条「素直じゃなくて、ツンツンしてて、電撃飛ばして・・・」
上条「でもさ、そんなお前が好きなんだ」
上条「お前の見た目だけじゃない、お前の優しさだけじゃない」
上条「お前の全部が好きなんだ」
美琴「バカ」
美琴「分かってるわよ」
上条「そっか」
美琴「ねぇ、当麻」
上条「なんだ?」
美琴「手、握っていい?」
上条「うん」
二人は歩いていた
仲良く寄り添って歩いていた
おしまい
続き: 2スレ目 美琴「当麻♪」上条「なんだ、美琴」垣根「俺も仲間に入れて」心理「はいはい」
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