のび太「うーん、どうしようかなあ」
ドラえもん「のび太くん、どうしたの?」
のび太「ドラえもん!ちょっと見てよこれ」
ドラえもん「壊れたラジコンだねぇ」
のび太「うん、押入れの中から見つけたんだけど、なんとかしてこれを動かせないかなって」
ドラえもん「そうだねぇ~……どうせなら、リサイクルしようよ!」
のび太「リサイクル?」
ドラえもん「なんでもリサイクル銃~!」テッテレレッテテーッテテー
元スレ
ドラえもん「なんでもリサイクル銃~」テッテレレッテテーッテテー
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1426783128/
のび太「わあ、何それ!」
ドラえもん「えへへ、見てて見てて~」ビビビ
のび太「うわあ!ラジコンの姿が変わっていく!」
ドラえもん「どうかなぁ~?ラジコンを飛行機に作り変えたんだけど」
のび太「す、すごいや!どうなってるの!?」
ドラえもん「この銃はいらなくなった物を自由自在に作り変える事が出来るんだ!」
ドラえもん「でも壊れたラジコンを元に作ったから、ただのプラモデルしか作れなかったよ」
のび太「ううん、良いよ!これかっこいい!」
ドラえもん「えへ~、でしょ~?」
猫「ミャオン」
ドラえもん「あっ、ミーちゃん!今行くよ~!」
ドラえもん「ごめんのび太くん!今からミーちゃんとデートするんだ!」
のび太「うん、わかった!行って来なー!」
ドラえもん「お待たせミーちゃん!さあいこっか!タケコプター!」
のび太「……行っちゃった。」
のび太「ふひひ、このなんでもリサイクル銃で遊んじゃお~っと」
のび太「何して遊ぼっかな~」ルンルン
たまこ「のびちゃ~ん?買い物に行ってくれないかしら!」
のび太「なんだよぉ、今から遊びに行こうと思ったのにママったらうるさいんだから」
のび太「あっ、そうか!ねぇママ!」
ママ「ん?」
のび太「ふふん♪かんせ~い♪」
のび太「うーん、ちょっと色が気に入らないけど……柔らかそうで良い椅子だなぁ!」
のび太「よいしょ、裏返すと……えへへ、いらない穴を全部椅子の裏に隠しちゃった!」
椅子「のび……た……」パクパク
のび太「ありゃ、喋れるの?まあいいや、大きい声は出ないみたいだし!」
のび太「パパー!ちょっと来てー!」
のび父「どうしたのび太」
のび太「ねえ見てよ!ドラえもんの道具で椅子を作ったんだ!」
のび父「へえ、これをのび太が!でも赤黒くって見た目が少々悪いなぁ」
のび太「まぁまぁ、とにかく座ってみなよ!」
のび父「ふむ……へぇ、人肌みたいにあったかくて座り心地が良い!生きてるみたいだ!」ギシッ
のび太「すごいでしょ~!」
のび父「うむ、これは良い椅子だ……直ぐにでも眠く……ふああ」
のび太「昼寝するの?パパ」
のび父「うん……ママは買い物に行ったのかな?ママが帰るまで昼……寝……zzz」
のび太「寝ちゃった……ふふ、良い事したなあ!」
のび太「それじゃ、行ってきまーす!」
のび太「ふ~ん♪ふふ~ん♪」
スネ夫「どいてどいてー!」シューン
のび太「うわぁ!なんだよ猛スピードで!危ないじゃないかあ!」
スネ夫「あれ、のび太?何やっちゃってんの?」
のび太「スネ夫こそ、どうしたのその自転車!」
スネ夫「へへん、凄いだろ?最高級の最新式だよ~!」
スネ夫「これに乗って今からしずちゃんと遊びに行くんだ!のび太も来る?あ、自転車持ってなかったねー!悪い悪い!」
しずか「あれ?のび太さん?」
のび太「しずちゃん!今からサイクリングしようよ!」
しずか「サイクリング……確かにスネ夫さんと行く約束はしてたけど……ところでその自転車、変わってるわね、タイヤまで全部赤色なんて」
のび太「えへへ、タイヤの腸、いやいや、チューブにも凝ってるんだよぉ」
しずか「へぇー……じゃあ、スネ夫さんを待ちましょう!三人でサイクリングしましょうよ!」
のび太「スネ夫ならもう来てるよ」
しずか「え?」
のび太「いやいや、スネ夫は多分来ないんじゃないかな?一緒に行こうよ!」
しずか「うーん……確かに、結構待ってるし……行きましょうか?」
のび太「うん!」
のび太「今日は楽しかったね!」
しずか「ええ!でもその自転車大丈夫?黒いオイルが漏れてるけど……」
のび太「あ、ほんとだ!まあ、ずっと乗るつもりもなかったし別に良いよ!」
しずか「そうなの?」
のび太「うん!じゃあまた遊ぼうね!」
しずか「ええ!」
ジャイアン「うう~!」
のび太「ギクッ!なんだか嫌な予感……!」
ジャイアン「おいのび太、なんだか機嫌が良さそうだな」
のび太「い、いやあ、そんな事は」
ジャイアン「俺様はお前と違って今とんでもなく機嫌が悪いのだ……」
ジャイアン「一発殴らせろ!いや、一発じゃない、十発、いや百発だ!大人しくしろぃ!!」
のび太「っひひ、今日は楽しかったなぁ~、ただいまー!」
ドラえもん「……」
のび太「あれ?どうしたのドラえもん、怖い顔して」
ドラえもん「……僕が、悪かったんだ。」
のび太「え?」
ドラえもん「僕は君の歪みに気付かなかった。僕が来なければ、君はその歪みを表に出す事は無かったはずなんだ」スッ
のび太「ち、ちょっとドラえもん!なんで空気砲を僕に向けるのさ!」
ドラえもん「責任を取るんだ」
のび太「責任って……待ってよ!ドラえもんにプレゼントする物があるのに、一体何の話なのさ!」
ドラえもん「プレゼント……?」
のび太「何に怒ってるのか知らないけどさ、プレゼントを受け取ってからにしてよ!」
ドラえもん「……うん、そうだよね、のび太くんは物を知らないだけなんだ。悪い子じゃないよね……」
のび太「ほら、巨大などら焼きのプラモデルだよ!身体が大きかったから巨大に出来たんだ!」
のび太「えへへ、骨を半分ずつ生地に使って、日焼けした肌でコーティングしたんだ!上手に出来てるでしょ!」
のび太「中を開けると……ほら!内臓を餡にしてるんだ!いちご味の餡かな?腸がラーメンみたいだね~!今度こんな感じのどら焼き作ってよ!」
のび太「ドラえもん、どら焼きに挟まって寝たいでしょ?僕がその夢を叶えてあげようと思って!中に入ったらあったかくて気持ちいいよ~!」
セワシ「ひゅー……ひゅー……」
ドラえもん「セワシくん、ごめん、ごめんね」
セワシ「ど、ドラえもんかぁ……どうして、おじいちゃんを……僕も、消滅しちゃう事に……」
ドラえもん「ごめん。本当にごめん。」
セワシ「はは……い、良いんだよ……そ、そろそろ、肺が消える……そしたら、もう喋れなくなるから……お話……」
ドラえもん「セワシくん、死なないで」
セワシ「……タイムパトロールが……君を探してる……早く逃げるんだ……」
ドラえもん「うん、うん」
セワシ「そ、そうだ……棚を開けて……ドラえもんに、あげる……」
ドラえもん「なんだい?もらって行くよ。大事にするよ」
セワシ「ドラえもんの好きなどら焼きだよ」
本日未明、重大なタイムパトロール法違反の容疑で指名手配されていたお世話ロボットが
元持ち主の所に現れ、元持ち主の少年を殺害しました。
タイムパトロールが発見した時、お世話ロボットは、嘔吐反応を繰り返しながら元持ち主の頭部を何度も殴打しており、
お世話ロボットはその場で分解銃により破壊
元持ち主の少年も病院に搬送後死亡が確認されました。
この痛ましい事件に対して、ロボット犯罪学の権威であるフニャ田教授はーーー
終わり