1 : ◆8sA8xtnAbg - 2015/03/15 21:33:10.51 GZkWEoAro 1/35
【艦これ】俺の鎮守府が修羅場…?
http://ayamevip.com/archives/43217940.html
上記スレッドの一つのエンドとなります。興味がある方は是非そちらから御覧ください。
【ご注意】
このお話は龍驤が中心となります。筆者はRJ提督ですので愛があふれがちです。
ご自身なりの龍驤像にこだわりのある方、エセ関西弁が苦手な方、平面恐怖症の方、などはご注意下さい。
それでは始めます。
元スレ
【艦これ】俺の鎮守府が修羅場…? 龍驤END
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426422790/
提督「俺の選んだ人は……」
しーん
提督「選んだ人は……その……」
イライラ
青葉「あーもう!男らしくズバッと言っちゃって下さいっ!」
提督「わ、わかった。選んだ人は……龍驤だ!」
どよどよどよどよどよ!
青葉「おおおお!こ、これはまた意外というかなんというか…」
大井「おかしいな……聞き間違いかな……フフフ………」
金剛「テイトクー! わたしじゃないなんておかしいネ!」
龍驤「あ、あはは、うそや……どうせドッキリなんやろ!いややわー! もー、人が悪いで~……」
提督「みんなにもちゃんと話すべきだな。よし、きちんと話そう。みんな近くに集まってくれ」
どよどよわいわい
提督「龍驤はこっちきてくれー」
龍驤「ほ、ほら、さすがに引っ張りすぎやで? そろそろドッキリの看板ださんと、な……?」
加賀「ほら、皆待ってますから行きますよ」
龍驤「な、なんや、加賀もグルかいな! ちょっ、引っ張らんでも歩けるわっ」
提督「しかし、集まってもらった身でなんだが、大所帯だな。みんなちゃんと聞こえてるかー?」
青葉「まぁ、100人以上いますからね。ほら、龍驤来ましたよ」
加賀「ほら、提督がお待ちです」
龍驤「わ、わかっとるって!」
提督「あー、龍驤、成り行きとはいえ大々的発表でびっくりさせたな。すまんすまん」
龍驤「すまんやあらへん! ……って、ほんまにドッキリとちゃうの……?」
龍驤(うそや……これまでそんな素振りいっかいも……期待したらアカン!アカン!)
提督「こんな手の込んだドッキリするかっ!」
金剛「テイトクー、ちゃんと理由聞かせてよー」
大井「ソウデスネ……理由を聞いてから処置を考えましょう……ふふふ……」
鈴谷「どう見てもわたしのほうが勝ってるはずだもん……理由聞いても納得できるかな~♪」
如月「そうですね、わたしでもちょっと勝ってます♪」
龍驤「やかましいわ!」
提督「あー、じゃあ、長い話になるから、ゆっくり聞いて欲しい」
しーん……
提督「えーとな、俺、司令官として配属されたけど……ここに来るまで実戦経験とかもまるで無くてなー」
青葉「へ……? いきなり何の話です?」
提督「最初からじゃないと上手く伝える自信ないんだよっ! 気長に聞いてくれ」
青葉「お、語る気まんまんですね! いいでしょう聞きましょうっ」
提督「じゃあ。続きな。俺は戦うために配属されたわけだけど、深海棲艦という謎の敵。戦えるのは艦娘という特別な存在だけ」
提督「じゃあ俺にできることはって言えば、司令部の運営、作戦立案、補給とか、まぁ、そういうことぐらいだ。大事なことではあるけどな」
提督「そのために必要な勉強と訓練に明け暮れて、卒業したらすぐここに配属だ。今思えば、すんげー不安だったんだよ。ちゃんと戦えるのか?ってな」
提督「で、配属されて、初めて艦娘と会ったわけだ。それが電だな」
電「わたしが一番最初から一緒なのです。えっへん!」
提督「正直、『ぇぇぇぇ』って思ってな。もっとごっついと思ってたのに、こんなちびっこい女の子で。ほんとにこの子が戦うのか?って疑ったもんだ」
電「し、しつれいなのです! ぷんすこ」
提督「わはは、怒るな怒るな、当時ほんとにそう思ったって話だよ」
どよどよ、あははははははは
提督「学んだ通り、建造して仲間を増やしたり、編成したりなんだりして……」
雷「わたしも最初の頃に建造してもらったのよねー」
電「お姉ちゃんが来てくれて嬉しかったのです!」
提督「それで、駆逐艦数隻で、初めて出撃して……。あの時の恐怖は忘れられんよ」
電「怖かったですか?」
雷「言ってくれれば、慰めてあげたのにっ」
提督「これから出撃するお前たちにそんな素振り見せられるかっ。司令官は『作戦は完璧で必ず勝つから、気楽に行って来い』って送り出すのが仕事なのっ」
龍驤「……かっこいい話やけど、うちの話んはずやのに、登場せえへん……」
提督「だから、順番に話すから待てって!」
龍驤(こないな緊張した気持ちで待たされるうちの身にもなってや! アホ提督! )
提督「幸い、近海の深海棲艦は大したこと無くて、何事も無く帰還できてな。あのときのホッとした気持ちは忘れられんよ」
電「そういえば、帰還した時、司令官さんに初めてぎゅってしてもらったです!」
雷「わたしもだったわー。そっか、そんな不安だったのなら、もっとちゃんと抱きしめて上げればよかったわね!」
……ざわざわ……やっぱロリ……ざわざわ……
提督「無事帰ってきてくれて、ほんとにホッとしたんだ! 他意はないからなっ!」
提督「そうやって手探りで近海の探索してて……そうそう、初めて駆逐艦より大きな船が来てくれるってなってな! 電、覚えてるか?」
電「覚えてるのです! 楽しみですねー、これで安心ですねー、って話しながら、司令官さんと二人で迎えに行ったのです!」
提督「で、『艦隊のアイドルぅ!』 だもんなー。いやー、絶句したなぁ」
那珂「ひ、ひっどーい!」
電「実はわたしもびっくりしてしまって絶句だったのです」
提督「すまんすまん、重厚な大型艦が来てくれる!みたい期待ばっかりしててな。そうだな……長門みたいなイメージで考えてたんだよ」
長門「かわいらしくなくてすまんな(ぷいっ)」
提督「え、な、なんで怒ってるの? 」
長門「怒ってなどいないっ!」
那珂「あはは~☆ 長門さんかわいい~。那珂ちゃんと一緒にアイドルやろっ! てか、那珂ちゃんって呼んでよ~」
長門「お断りだ!」
提督「ま、まぁそんなわけで、仲間も少し増えて少しは慣れてきて」
提督「でもな、出撃時の不安は変わらなかった。俺の命令で出撃するこの子たちが……もう帰ってこないんじゃないかってな」
しーん……
提督「そんななか、うちに初めての航空母艦が来てくれた。それが龍驤だった」
龍驤「……覚えとるよ。みんな大喜びやったね……。うちも、こんなに歓迎してもらえるならいっちょやったるか!って思ったわ」
雷「一緒に出撃して、もっとびっくりしたのもよく覚えてるわ!」
電「空母ってすごいって思ったのです!」
――
電「す、すごいのです、敵が近づいてくる前にもう沈めてしまったのです」
龍驤「ふふーん! 開幕雷撃って言うんやで!」
雷「砲撃戦での火力もすごいわね!」
龍驤「ま、艦載機のみんなのおかげやけどな!」
雷「わたしたちとそんなに大きさ変わらないのに、すごいのねー」
電「わたし、将来は龍驤お姉ちゃんみたいな空母になるのです!」
龍驤「さすがにウチのがちょっと大きいで……、え……将来??」
――
提督「あー、だからあの頃、電は龍驤バイザーかぶってたのか」
電「明石さんに作ってもらったのです! 今もお部屋に飾ってあるのです!」
提督「艦娘は強い。深海棲艦と戦い抜き、きっと生き残ることができる。龍驤が参加してくれた頃、やっとそう思えるようになった」
提督「そうして、やっと落ち着いて、レベルアップや新海域の調査なんかができるようになった」
提督「資源にも余裕が出てきて、重巡や空母、戦艦のみんなが徐々に加わり始めたのもこの頃だな」
赤城「最初の正規空母はわたしでした!」
榛名「戦艦はわたしが第一号でした!」
提督「はは、懐かしいな」
提督「強い艦がどんどん仲間に加わってくれる。だが、艦娘とはいえ、前世の記憶があるとはいえ、やっぱり初航海・初戦闘に不安がない訳がない」
提督「そのためにも、たとえ戦艦でも正規空母でも、まずは航海や戦闘に慣れてもらってから、自信をもって前線に送り出したいと思った……誰も失わないために」
しーん……
提督「当時、俺が一番信頼して、新しい仲間の『初めて』を安心して任せられるのは、やっぱり龍驤だった」
龍驤「………」
赤城「懐かしいです、わたしの初出撃も龍驤さんに連れて行ってもらいました」
――
赤城「ついに実戦ですか……艦載機、上手く飛ばせるでしょうか……」
龍驤「ウチもな、最初はちょっと不安やったけど、なんとなーくで大丈夫やったで!」
赤城「なんとなーく…ですか?」
龍驤「そうそう、難しく考えることあらへん。ばばーっと飛ばせばOKや!」
――
榛名「榛名の初出撃も龍驤さんでした。すごく適当でしたけど♪」
――
榛名「榛名で大丈夫でしょうか……」
龍驤「何ゆうてんのや! あんたは期待の戦艦なんやでっ。 そのでっかい大砲をばーんって撃てば、みんな大喜びや!」
榛名「は、はぁ。でもちゃんと当たるか不安です」
龍驤「当たらんでも気にせんでえーって。てきとーにバンバン撃っとれば、そのうち当たるわ! 派手に頼むで~」
榛名「は、はい。派手にバンバンですね!」
――
龍驤「そ、そないに適当やったかいな…?」
提督「はははい、龍驤らしいな」
榛名「肩の力が抜けて、わたしとしてはとても助かりました!」
提督「単純な戦力としてなら、戦艦や正規空母のほうがずっと上になった」
提督「でも、明るくて元気で面倒見が良くて……。俺が安心して新人を任せる相手はずっと龍驤になった」
長門「そういえばわたしもずっと龍驤と3-2-1だな」
龍驤「は、ははは、さ、さすがに飽きてるんやで……? ま、でも、ウチが頼りやっちゅーから、しゃーないな! 」
提督「ほんと、頼りっぱなしで申し訳ないぐらいだ」
龍驤「あ、あほ! これはボケや。素で返すとこやないでっ!///」
電「龍驤お姉ちゃん照れてるです」
雷「かわいいわね!よしよし~」
龍驤「あ、あほっ!」
提督「今、うちもこれだけの大所帯になって」
わらわら
提督「お互いよく知らない、艦隊を組んだこともない。そんな相手も結構居るんじゃないかと思う」
提督「でもな、きっとほぼ全員が、初航海や初戦闘で龍驤との思い出を持っているんじゃないかな」
提督「だから、俺から見ると……。龍驤って、みんなの第一歩を応援してきた、うちにいる艦娘みんなのお姉ちゃんなんだよ。……まぁ、ナリはちっこいけどな」
わはははははは
わたしも最初は龍驤さんだった……俺もだ……わたしくしアドバイスもらいました………
龍驤「ちょっ……、なんや突然……、それにちっこいや余計やっ!」
提督「出撃数も多分、断トツでNo1なんじゃないかな。新人の引率、レベル上げ……。いつも一緒だしな」
龍驤「そ、そうやで、酷使しすぎやっ! ゆ、有給もらわんとなー……あ、あはは……」
龍驤(こんな……うちいつもふざけた反応しとるけど……、でもちゃんとうちのこと見とって……)
鳳翔「龍驤さん、ほんとにシリアスな空気が苦手ですね♪」
龍驤「こないな褒め殺しの空気、どないせいっちゅうんや!」
提督「俺に自信をくれて、みんなを支えて、一番沢山戦いをこなして……。そんな龍驤に、心から感謝している」
提督「だから……節目のLV100。ケッコンカッコカリで初めて到達できるレベル。これは、まず最初に……龍驤にと思ってたんだ」
提督「そんなわけで龍驤なんだが……どうだろうか?」
龍驤「ど、どうって、そんな、うちは………」
鈴谷「そういうことならしょうが無いかなー。ものすごく提督っぽいし~」
如月「うふふ、そうですね、司令官らしいとしか言いようがないですね~」
大井「わたしも、雷巡になるまで、ずっと龍驤さんが応援してくれて……改装できたときは我が事のように喜んでもらいました……。しかたありません……ここは譲ります…」
千歳「そうですね……。わたしも軽空母になるまではずっと龍驤さんに付き添ってもらいました。悔しいけどここは先を譲りましょう」
島風「一番じゃないのは悔しいけど、今回はしかたないかなー」
金剛「しかたないネー! わたしも龍驤サンには応援してもらったし、一番は龍驤さんに譲るネー」
金剛「でも、Loveの一番は譲らないネ! 感謝のケッコンは龍驤サンが一番だけど、Loveのケッコンをわたしと最初にするネー!!」
龍驤(!!!!)
ザワザワザワザワ!!!!
青葉「おお! 金剛さんから激しいアタック! 提督はどうかわすのかっっ!」
提督「え……あ……、えーと、とりあえず説明は無事理解してもらえたようで良かったな!うん、じゃあ解散っ!!!」
金剛「あ、逃げちゃだめネー!」
大井「提督さん、逃がしませんよ……ふふふ」
提督「勘弁してくれぇぇぇぇぇぇぇえ」
提督「だ、だめだ、やつら本気だ。大井なんてほんとに魚雷撃ってきそうだ…」
赤城「提督! こっちですっ」
提督「赤城か! すまん、助かるっ」
加賀「ここならまず見つからないわ」
提督「加賀もいてくれたか。すまんな」
加賀「提督が不甲斐ないと苦労するわ。ケッコン問題がこじれて逃げ出すなんて情けない」
赤城「まぁまぁ。あの剣幕で迫られたら逃げますよね」
提督「ぐ…、いや、ほんとにすまん」
ドタドタドタ……
大井「提督さん……逃さないわよ……どこに行ったの……?」
鈴谷「提督~、往生際が悪いよ~~、女の子に囲まれてギュウギュウされるチャンスだよ~~」
利根「見失ったか……この利根の索敵能力を試そうというのか! 良かろうっ」
響「よし手分けして探そう。見つけたらすぐテレパシーだ」
雷「抜け駆けはダメよ。ちゃんとみんなでケッコンするんだから!」
暁「レディは抜け駆けなんてしないし!」
電「見つけたらすぐにふん縛るのです!」
がやがや……
提督「ふう……どうやら行ってくれたようだな」
赤城「見つからないように気をつけて下さいね」
加賀「また匿うのも面倒ですから」
提督「いやもう、面目ない。って、ここは二人の部屋だったのか。考えてみたら艦娘の私室にはいるのなんて初めてだな」
赤城「提督の、艦娘との距離のとり方は徹底してますからね」
加賀「公私混同しないのは感心です」
提督「いや、司令官にお願いされたら、一応部下だからみんな断れないだろ? おいそれとプライベートに踏み込むなんてできんよ」
赤城「先程の様子を見てもなお、皆が提督の言うことを聞くと考えているのが驚きです…」
加賀「いえ、提督が真剣に命令してきたら、きっと誰も、どんなことでも断れないわ」
提督「軍隊の悪いところだよなぁ。だから、出撃や任務以外では、些細な事でも命令やお願いをしないって決めてるんだよ」
赤城「難しいですねぇ…」
加賀「だから、龍驤にも特別な態度を取ってこなかったのですか?」
提督「!」
提督「えーと……」
加賀「ケッコンカッコカリは、上司と部下の関係を超えるものです。なのに、これまでどおりの上司と部下のやり方では通用しません」
赤城「まぁまぁ。でも加賀さんの言うとおりだと思います。龍驤さんとはちゃんとお話してくださいね。先ほどのお話だけでは、おそらく足りてないですから」
提督「……」
提督「ありがとう。さすがに鈍い俺でも、さっきの発表だけではいろいろ足りてないのはわかってるんだ。俺も正直怖いが……勇気を出して話してみる」
加賀「これからは、言われる前にスマートにこなしてほしいものですね」
赤城「ふふっ。提督、大丈夫ですよ。あなたならきっとうまくいきますから」
提督「……ありがとう、がんばるよ」
―― ほんの少し後
赤城「ふふ、提督、見つからないと良いけど」
加賀「見つかって追いかけられるのも良い薬です」
赤城「さ、て、と! 加賀さん、飲みましょうか。加賀さんの好きな大吟醸天狗舞、確保してあるんですよ!」
加賀「まだ明るいのにお酒なんて、赤城さん何を考えているの?(呆れ)」
赤城「この騒ぎでは出撃も何もありませんよっ。さ、飲みましょう!」
加賀「まったく……良いお酒に免じてお付き合いします……でもどうしてそんなに飲みたいのですか」
赤城「だって、お酒でも飲まなきゃ、思いっきり泣けないでしょ?」
加賀「……何を泣くんですか……まったくばかばかしい……」
加賀「……だって……。わかっていたんですから……。わたしじゃないって……」
加賀「あの子がほんとに頑張っていることも、提督が気にかけていることも……秘書艦をやることが多いから、そんなことはわかっていたんです……ぐす」
加賀「ぐす……今更無言で出撃を繰り返したって……ぐす……今更追いつけないって……そんなこと、考えなくてもわかっていたんです……ぐす」
赤城「さ、飲みましょ。今日はとことん飲みましょ!」
加賀「いただくわ……ぐす……」
―― 夜、提督の部屋
提督(まったく情けない……。結局まだ会えてない…)
提督(あいつを大切だと思う気持ち……上手く伝えられるか自信がない。まったく、戦闘してるほうがよっぽど気楽だ……)
提督(恋愛か……。ほんとに難しく怖い……。俺のことを好きだと言ってくれるみんなも、こんな気持を抱えているんだろうか……?)
コンコン
提督(こんな時間にだれだ?)
龍驤「提督……起きてる? うちや、龍驤や。ちびっと話があんねんけど……」
提督「!! あ、ああ、入ってくれ」
龍驤「(おずおず) こ、こんな遅くに堪忍な! 話せーへんと寝られなさせやから」
提督「あ……艤装外してるんだ」
龍驤「/// あ、あははは! か、堪忍や! どうしても眠れへんでそのまま来てしもうたから」
提督(ぱ、パジャマ…。髪もほどいてて…実は長いんだな……。スリッパだからすごい背も小さくなって…駆逐艦より小さいな……破壊力ありすぎだろう!)
提督(あ、目が腫れてる……。泣いてた……のか?)
提督「紅茶入れるからその椅子にでも座っててくれ。甘いのでいいよな?」
龍驤「おおきに……なんか提督の部屋ひさしぶりやなー。相変わらず殺風景やな~」
提督「寝に帰るだけだからなー。おまたせ」
龍驤「おおきに……ふぅ、あったまるわー」
龍驤「(ふーふー) あんな…」
提督「うん」
龍驤「ケッコンカッコカリの話。ほんまに嬉しかった。ずっと大切に思ってくれてたんやって」
提督「ああ……」
龍驤「でもな……? 指輪でケッコンや。特別なことや。感謝の勲章みたいなのとはちゃうよね」
提督「そうだな……」
龍驤「うちは……うちはさっきの話だけで十分や。……あの後な、みんながどんどん集まってきて、お祝いの言葉とな、初出撃やレベル上げの思い出話むっちゃしたんや」
龍驤「みんな、うちのこと大切に思ってくれとる。それがわかって、ほんとに幸せやった……。うちはそれで十分や」
龍驤「だから指輪はちゃんと好きなk 提督「待った」
提督「俺な、実はヘタレなんだよ」
龍驤「? 知っとるよ?」
提督「ここはフォローしろよっ! いやな、まぁ、ほんとにヘタレでな……。さっきみたいなみんなの前では言えなかったことが沢山あるんだよ」
提督「それに、上手く伝える自信も無ければ、どんな返事が帰ってくるかも怖い。それで躊躇しちゃうヘタレなわけだが……」
提督「でも、これから頑張って話すから、まず俺の話を聞いてくれ。オーケー?」
龍驤「お、おーけー……」
龍驤(な、なんや!も、も、もしかして、もしかするんか……? い、いや、期待したらアカン!)
提督「艦娘はみんな大切だ……。そう、友人のような、家族のような、我が子のような……」
提督「でも、みんな戦う宿命をもって生まれて、何の疑問も持たず、日々戦い……そして、俺のワンミスで轟沈するかもしれない……」
提督「そんな彼女たちには、できれば幸せであってほしい。無事戦いを終えて、戦いの後を生きて欲しい、そう思ってる」
龍驤「………」
提督「そ、それでな、ここからが本題なんだが……」
龍驤「お、おう(緊張)」
提督「艦娘という運命を背負ってしまったのはみんな同じだ。だから、皆平等に強くなり、生き残る。そういう方針で、皆と平等に接してきたつもりだ」
提督「で、でもな、俺も男で、艦娘はみんな魅力的な女性だろ……? や、やっぱりほら、理想通りには行かないというかな」
龍驤(みんな…やて……?)
提督「ラブアピールされたり、ベタベタされたり、ちやほやされたり、挑発されたり、(おっぱいを)押し付けられたり、いろいろあって理性を保つのも大変でっ」
龍驤「モテモテで結構なことやね!(怒)」
提督「い、いや、そ、それでな。そうやってアタックされるのも正直悪い気持ちじゃないし、いろいろグラグラしたりするんだが……」
提督「その、そういう時にな、その相手と、こう、なんだ、ラブラブしちゃうか!ってならず、やっぱり抑えちゃうわけなんだ、鉄の理性だな!」
龍驤「ずいぶん脆そうな鉄やね!(怒)」
提督「そ、それでな。が、がんばって抑えてきてるわけだが…。その『こいつにアタックされたら、きっと自分が抑えられない』っていう相手が一人だけいるなって」
龍驤「………」
提督「ずっと平等を貫いてきたはずなのに、一人だけ特別がいたんだ。ただ、なにせヘタレの俺だから自分から何かをっていうのは全然できなくてな」
提督「それが……お前なんだ、龍驤………ああ、照れるなちくしょう!」
龍驤「………」
提督「だからな……。その、ケッコンカッコカリを申し込んだのは、もちろん昼間に話した感謝の気持ちや信頼もあるんだが」
提督「その……お前がやっぱり特別というか一番というか、そういう気持ちも当然あってだな……」
龍驤「………(うつむき)」
提督「……龍驤……?」
龍驤「……まだ…言葉が足りてへん。ちゃんと言うて」
提督「ぐ………」
提督「あー、つまりだな、つまりー……。い、一回しか言わないぞ?」
龍驤「…はよ」
提督「ぐ、ぐぬぬ……。つ、つまりだな……。お、お前が好きだ!ケッコンしてくれ!!」
だだだだっ……がばっ!
提督(ぐわ、飛び込んできた!)
龍驤「や、や、やったーーーーー! うち、うちが一番! うち大勝利やーーー! (ぐすぐす)」
提督「お、おま、思いっきり飛び込んでくるやつがあるか! あぶないだろ!」
龍驤「やったやったーーー!」
提督(椅子に座る俺の膝に乗って抱きついてる龍驤……理性がやばい!)
龍驤「キミは、ずっとそんな素振り無くて……うち、そんなん絶対ありえへんって……ぐす」
提督「あー、龍驤、俺だけに言わせてお前はどうなんだ?(顔近い……まつげ長い!)」
龍驤「へ……? そ、そんなん決まっとるやろ! ///」
提督「なんだよ、俺には無理やり言わせておいて……さ、言ってみろ」
龍驤「ぐぬぬ……、す、好きに決まっとるやろ! ずっと…キミを見てたんやで!」
提督(う、上目遣い……が、がまんできるかーーー!)
龍驤「は、恥ずかしいこと言わせ……ん………んん…………(う、うち、キスされてる!)」
龍驤「ふぁ…、ウチ、ファーストキスやn んん……ん……(うそ、激しい…)」
龍驤「ふぁ……キス……すごい……思ってたんと全然ちゃう……(ぽー)」
提督(くっ……普段生意気でこどもっぽいくせにこんな表情しおって……けしからん……我慢できるわけ無いだろ!!!)
龍驤「ふわっ……抱っこするってなんや! せっかくいい雰囲気やったのに…! 子ども扱いすんなー!」
提督「ばか、逆だ逆。どこまでも大人扱いしてんだっ」
龍驤「へ……? (ぽすっ) え、お布団……。え? え? ん…ん…や、舌……」
龍驤(え、え、え、こんな急展開! う、うそや…ちょ、ちょっとは期待してたけど)
提督「悪いな、抑えがきかん。かわいすぎるお前が悪いんだからな」
龍驤「ちょ、そんなん……ん……」
25 : ◆8sA8xtnAbg - 2015/03/15 23:59:59.38 GZkWEoAro 19/35
【ご注意】
>>1で書き忘れましたが、この後エロが入ります。R15ぐらい程度かとは思いますが、エロが苦手な方はご注意下さい。
提督「艤装外した龍驤って、長い付き合いなのに見るの初めてだな…」
龍驤「そ、そりゃそうや、お風呂と寝るときぐらいしか着替えへんし…んっ」
提督「その貴重なパジャマも脱がしちゃうわけだが ぷちぷち(ボタン外してる)」
龍驤「す、スケベ! やっぱむっつりスケベや! 鈴谷の言うとおりやった!」
提督「男はみんなスケベですよー。さ、下も脱がすぞ(もぞもぞ)」
龍驤「や……、ほ、ほんま、お願いや、せめて暗くしてくれへんと…見えてまう……」
提督「好きな子の裸を前にして電気を消すなんてできるかっ」
龍驤「/// うう、スケベ……」
提督「ブラも取るぞ……って、どうやって取るんだ、こうかっ、こうかっ(ぷち)」
龍驤「あ……う……、見んといて……ほんま、小さくて堪忍な……」
提督(小さいけど……すべすべ真っ白……小さな桜色の乳首……俺もう死んでもいい…)
提督「夢にまで見た龍驤のおっぱい……そんなこと言うなよ、俺にとっては最高のおっぱいだ…」
龍驤「ひ、人のおっぱいの夢みんな! すけべっ ///」
提督「そんなこと言うやつはこうだ……ペロ……チュパ……」
龍驤「ひうっ……、あ、や、くすぐった………あ、あかん………」
提督「ちっちゃい乳首かわいい……なめずにはいられん……」
龍驤「いやや、まって、ほんま………あ、あ、あ」
龍驤(そんな、こんなん……もう頭真っ白で……)
提督(こんな切なげな表情するんだな……すげーかわいい……もう理性なんてどっかいった……)
龍驤「ん、んんーーー。あむ……舌、口の中に……あう……」
提督「すまん、俺もうやめられん」
龍驤「はぁ……はぁ………(おっぱいとキスで、もう何がなんだか)」
提督「さわるぞ?」
龍驤「へ……? ちょ、ちょ、ま、まちい、そ、そこはっ」
提督「……すげえ。こんなに濡れるんだ……」
龍驤「ちゃ、ちゃう……そ、それはちゃうねん……」
提督「俺で興奮してくれてるってことだよな…。なんだろ、すげー嬉しい……」
龍驤「……そ、そうなん?」
提督「ああ。俺も経験ないからな。ちゃんと感じてもらってるかわからなくて心配になるんだ(プロ相手なら経験あるけど)」
龍驤「そ、そうなんや……。だ、大丈夫や。うちは……ほんま、幸せな気持ちで、嬉しゅうて……その……気持ちぇぇ……」
提督「そっか、じゃあもうとまらないからな」
龍驤「あうっ! や、や、そこをそんな……あ、あかん……うち、おかしくなってまう……」
提督「是非おかしくなってくれ」
龍驤「そ、そんなん……恥ずかし……ああ……ほ、ほんま……やめて……うちもう………」
―――――
提督「う、ちょっと力抜いてくれないと進めん…」
龍驤「む、無理や……こんなん入ってきて……」
――――
龍驤「ほんまに、最後まではいっとる……?」
提督「ああ……辛かったろ? 受け入れてくれてありがとう」
龍驤「ぐす……痛いけど……嬉しくて……どうにかなってしまいそうや…」
―――
龍驤「う、うそや……まだ続くん……?」
提督「すまんな……すべてお前がかわいいのが悪い」
龍驤「そ、そんなこと言うたってだめやっ…… ///」
――
龍驤「こ、こんな恥ずかしいかっこさせるなんて……あほ!あほ!すけべ!」
提督「スケベで結構……ああ、最高の眺めだ……我慢できん」
龍驤「す、スケベ! あ、ああ……や……やめ……」
―
チュンチュン
提督「ん……、朝か……。さすがにだるいな……」
龍驤「すーすー」
提督「黙ってると美少女なんだけどな…。起きてるとやかましキャラになるけど」
龍驤「すーすー」
提督「こんな無防備な寝顔見ると……。昨夜あれほどしたのに……俺もほんとスケベなのかもな…」
提督「なんてな、理性理性! キスくらいで我慢しておこう……ちゅっ」
龍驤「ん……ん………んー………」
提督「起きたか。おはよう」
龍驤「(ぼへー) んにゃ、おはよ……って、え!」
提督「寝ぼけてるのかー?」
龍驤(ゆ、夢やなかった…。ああ、うち、裸や!)
龍驤「(布団抱きながら) お、おはよう。あは、あはははは」
提督「そんな必死に隠さなくても。昨日さんざんみせてもらったしな。……ああ、かわいい乳首だった……」
龍驤「お、おもいだすなっ!! スケベスケベスケベっ!」
提督「そうか。じゃあ仕方ないから直接見るか……」
龍驤「布団めくるなぁーーー! アホ提督!アホ提督!」
提督「あははは」
提督「昨夜は……ありがとな。すっかり暴走しちゃったけど、受け止めてくれて、嬉しかった」
龍驤「ほんま、思いっきり暴走やったね!」
提督「面目ない」
龍驤「なんで暴走したんやっけ?」
提督「龍驤がかわいいから」
龍驤「あ、あほ……違う言い方するとこやろっ」
提督「そうだな……龍驤が好きだから……いや、これも違うな」
龍驤「えっ……?」
提督「龍驤を……愛してるから……かな?」
龍驤「/// ~~な、なんや、それで何でも言うこときくおもたら大間違いやでっ!」
提督「なんだー、それが返事なのかぁ。残念だなぁ…しょんぼり(ちらっ)」
龍驤「子犬みたいな目でみんなっ……。う、うちも愛してるに決まっとるやろっ。そうでなきゃ、あんなエッチなこと許さへんでっ」
提督「あはは、嬉しいよ、龍驤……ちゅっ」
龍驤「ちゅ…ちゅ……ん……あふ……や、もっと……ちゅ……」
ドア「コンコンコン」
!!!!
雷「司令官ー、起きて―?」
電「起きてほしいのです!」
暁「レディの訪問への対応がなってないわ」
響「まだ寝てるのかな?」
提督「まずい、これはさすがにまずい」
龍驤「ど、どないしよ…か、隠れるとか?」
提督「隠れる場所もないな……って……昨日……鍵閉めてないな……」
龍驤「え、ちょ、大ピンチやん!」
提督「だ、だって、女の子部屋に入れて鍵かけるとか出来んだろ!」
雷「あれー、鍵開いてる。(ガチャ)司令官、起きてるー?」
電「司令官さん、おはようなのです! ……あ、あれ?」
提督「お、おはよう。部屋に勝手に入るのは良くないぞー……ははは……」
龍驤(必死に提督の背中に隠れてる)
暁「あれ、背中に誰かいるわね」
電「髪でわかるのです、龍驤お姉ちゃんなのです」
龍驤(ど、どないしよーーーー)
雷「あ、そっか。ケッコンするから同衾だったのね」
電「いいなー。うらやましいのです!」
提督「あ、ああ……はは……ははは………(ど、どうしよう)」
響「そっか、同衾したんだね。ということは単装砲をお腹に……。龍驤お姉ちゃん、お腹は大丈夫かい?小破ぐらいしちゃうかもって聞いたけど」
龍驤「え、え、え、いやぁ、うちは不死鳥と呼ばれるほどの軽空母やからね! 大丈夫や、大丈夫!」
暁「不死鳥は響ちゃんのほうでしょ! でも、龍驤お姉ちゃんうらやましいです。わたしもレディとしてはやく同衾を経験したいです」
電「でも、ほんとに大丈夫ですか? 司令官さんの単装砲、あんなに大きかったから、きっとお腹に入れるのは大変だったのです」
雷「発射する前はさらに大きくなったしね!」
提督「え、えっとな……そ、そろそろ朝の支度があるから……」
龍驤「雷と電からは……ちょーっと詳しくお話してもらわんとな……?(怒)」
響「おや、二人は司令官の単装砲にずいぶん詳しいね」
暁「ずるいわよ、二人とも!」
雷「しまった! 司令官の単装砲でセッ○スのお勉強をしたのは内緒だったのに!」
電「司令官さんから『絶対に内緒だよ』って言われていたのに、しまったのです!」
龍驤「ほほぉ~。『セッ○スのお勉強』に『絶対に内緒』ねぇ~~~?(怒)」
提督「あ、あのな龍驤、これにはいろいろと訳が……!!!!!!」
提督(その時、大破進軍してしまった時以上の絶望が俺を襲った……なぜなら……扉の前に……やつが立っていたからだ……)
青葉「ぷるぷるぷるぷる………」
提督「あのー……青葉サン…? ま、まずは話を聞いてもらえますか……?」
青葉「ほんとに……ロリ……変態……姉妹丼……」
提督「いえ、あのですね、この誤解が広がると、ほんとにボクが社会的に死ぬというかデスネ…?」
暁「わたしだって見てみたい。ピラ(布団をめくる音)。うわ、ほんとに単装砲…?」
響「単装砲というより機銃かな」
雷「これ、前に説明したとおり、ちょっと刺激するとすぐ単装砲になるのよ!」
青葉「う、うわあぁぁぁぁぁ」(だだだだっ)
提督「ちょ、ちょっと待って、青葉、ほんとに待ってーーーー!」
龍驤「うちより青葉が気になるんかー、この浮気者ーーーーーーー!!!!」
がやがやがや
龍驤END
42 : ◆8sA8xtnAbg - 2015/03/16 21:47:39.68 uD++EUdeo 26/35
これよりエピローグというか後日談を投下致します。
この鎮守府に生きるみんなを書きたいのですが、なかなか書ききれず歯がゆいですが、とりあえず書ける範囲で!
【ご注意】
今回はエロは無いですが、相変わらず龍驤分が多いです。ご注意下さい。
――― 一週間後
チュンチュン……
龍驤「ん……朝……」
提督「ぐーぐー」
龍驤「じー………」
提督「ぐーぐー」
龍驤(真面目で堅物で……すぐ女の子にデレデレして(怒)。意志が強くて優しくて……うちを一番やーって言ってくれる……)
龍驤(うちにとって一番大事な人……。あーあ、こんなメロメロになってまうなんて、うちも意外とちょろかったんやなー)
龍驤(キミのせいやで……つんつんつん)
提督「んー……おはよ……zzz」
龍驤「おはよ! さ、もう起きんと! また誰か来たら大変やでっ」
提督「んー、そだなー、起きるかー………とりゃっ(ちゅっ)」
龍驤「んー! ちょ、不意打ち! んーんー」
提督「あはは、おはよ」
龍驤「ぐぬぬー……朝からケダモノや……」
提督「さすがにこのぐらいにしとくよ。もうこんな時間だしな」
龍驤「せ、せやな。うちも準備しに戻るわ」
提督「ああ、じゃあ執務室でな!」
――― 少し後 提督執務室
鈴谷「おー、提督、おっはよーん!」
提督「……おはよう。何度も言うがそれは俺の椅子だ」
鈴谷「何度もいうけど、提督のためにこうしてわたしの暖かさと香りを椅子につけてあげてるんだよー」
提督「おまえなぁ……」
如月「しれーいかん♪ おはようございますっ」(腕を抱きっ)
提督「き、如月もおはよう。ドアの裏にいたのかっ」
如月「うふふ、びっくりしました?」
提督「あ、ああ。て、ていうか腕、腕をぎゅってしすぎだ…(当たる)」
如月「あら、第六駆逐隊のみなさんは、しょっちゅうこうやって腕にぶら下がっていますよね? 同じ駆逐艦なのにどうしてだめなんですか~♪」
鈴谷「あらら~~、何かがあたって、提督ドキドキなんじゃな~い? 如月ちゃんも罪な女だねー!」
提督「おまえらっ! 朝からっ! 俺で遊びに来たのかっ! 今日は月末で忙しいんだっ。勘弁してくれ~~」
鈴谷「はいはい、わかってるわよ。だから手伝いに来たんじゃない……。さ、執務机にごあんな~い」(腕を抱きっ)
如月「美少女二人にエスコートされて、司令官は幸せものですね♪」
提督「お、おまえらなぁ…」
龍驤「ほんまに、し、あ、わ、せ、そうやねっ!(怒)」
鈴谷「きゃあ!正妻登場♪」
如月「あーあ、浮気の言い訳、大変ですね……司令官かわいそう……」
提督「おまえらなぁぁ」
鈴谷(あなたの一番にはなれなかったけど……でも、いつかわたしの事も知ってね……妬けちゃうし、それまではずっといぢめてあげるからね♪)
如月(いつか、わたしが素直になれるまでは……遊ばせて下さいね、司令官♪)
龍驤「さ、仕事もせんといちゃついとった言い訳、聞こか?」
提督「ほ、ほんとに、俺は何も悪くないいいいー!」
――― 10:00 提督執務室
提督「いや、ほんと月末処理はめんどくさいな……」
龍驤「ほんまやね。この時ばかりは書類書類でうんざりや」
提督「お手伝い感謝します。愛宕さん。千歳もありがとう」
愛宕「いいのよ~、提督がそれじゃあ、出撃も無いですしね♪」
千歳「こういう作業は得意ですから、どうぞお任せ下さいっ! さ、提督、こちらが提督の決済待ち書類です」
提督「ありがとう。うお、ボーキ足りないな……。遠征計画考えないとな…」
龍驤「任務の報告書がたりとらんで~。キミのところで止まっとらん?」
提督「ああ、近代化改修の報告書だよな。もうちょっと待ってくれ」
龍驤「ほーい」
愛宕「提督、一般論として、包まれるなら大きくて柔らかいのと小さくて硬いの、どちらが良いですか?」
提督「うん、それならやっぱり大きくて柔らかいほうがいいだろう」
千歳「ですよねー、やっぱり大きくて柔らかいほうが嬉しいですよね」
提督「え、あれ、何の話……?(ビクビク)」
愛宕「作業を楽しくする世間話ですよ~♪」
龍驤「………(怒)」
千歳「大きいと、いろいろ応用も効くらしいですね。小さいとできないことでもできたりするそうですよー。演習で試してみてもいいかもですね~」
提督「いや、あの、役割分担というか、例えば大型艦ばかりでなく駆逐艦が大活躍な時もあってだな……決して大きければいいというわけでは……」
愛宕「いえいえ~、圧倒的な火力による飽和攻撃で、あっさり陥落♪ なーんてことも十分にありえますよ……うふふ」
龍驤「キミっ、報告書はやくっ!(怒)」
提督「は、はいー!」
千歳(くすくす……このくらいはいぢわるさせてもらわないとね♪)
愛宕(あーあ、提督も大変ね……。でも楽しいからわたしもいぢめちゃうけど♪)
――― 12:00 鳳翔さんのお店
龍驤(ぶすーーー)
提督「う、いや、ほんとさ、機嫌直してくれよー。ほら、好きなもの頼んでいいから」
龍驤「うちはそんなお手軽やないでっ! あ、でもカレーうどん」
提督「ほい、カレーうどんな」
龍驤「デザートも!」
提督「ほいほい、今日はたい焼きみたいだな。俺も食べよ」
龍驤「……こんなことでごまかされへんで、この浮気者っ!」
提督「べ、別に何もしてないだろっ。みんな手伝いに来てくれてるだけで……」
龍驤「よく言うわっ。デレデレしくさって!」
提督「前からあんな感じだろー。みんな俺のことからかって遊んでるだけだって」
鳳翔「おまたせしました……ふふ、またケンカですか?」
提督「い、いやまぁ……」
龍驤「提督が、すーぐ他の子にデレデレするからやっ」
鳳翔「ふふ……。龍驤さんが、みんなの提督を独り占めしちゃったから、みなさんやっぱりヤキモチをやいて、ついついいぢわるしたくなるんですよ?」
龍驤「/// ひ、独り占めって、そないなこと……」
鳳翔「ケッコンのご指名されて、その夜に早速同衾されて……その後、ずっと秘書艦ですよね。みんながヤキモチをやく気持ちは分かります。わたしもですから♪」
提督「ぐ、ぐぬぬぬ……って、え? 鳳翔さんもって?」
鳳翔「あら、わたしだって提督の一番になれたら嬉しいですもの……龍驤さんが羨ましいです」
龍驤「あ……、あかんで、提督はうちのやから、鳳翔さんでも譲られへん…… /// 」
鳳翔「あらあら、のろけられてしまいました。大丈夫ですよ、提督が決めたことですから、みんな納得してます。ちょっとくやしいだけです♪」
提督「えっと……なんか、その、すいません」
鳳翔「でも、まだまだ諦めていない人、提督をいぢめたい人、いっぱいいますから、おふたりとも頑張ってくださいねっ。
龍驤(わ、渡さへん……うちのや……。そもそも、提督がデレデレするのが悪いんやっ!)
提督「りゅ、龍驤、痛い、痛い、足踏んでる!」
龍驤「あ、うっかりふんでしまいました、ごめんあそばせ!(棒)」
提督「うう、怒ってる……なんでだよう……」
――― 15:00 提督執務室
提督「ふう、大分はかどったな。ちゃんと終わりそうだ」
龍驤「おつかれやね! そろそろ一回休憩しよかー?」
バーン(ドアの開いた音)
金剛「ヘーイ提督っ。Tea Timeネー!」
榛名「お姉さま、ちゃんとノックしないと…」
比叡「Afternoon Teaセット、持ってきましたよー(ガラガラ)」
霧島「提督も龍驤さんもお疲れ様です。休憩しましょう!」
提督「あ、ああ、ありがとう。なんか本格的だな」
龍驤(金剛は要注意や! ちゃんとみはっとらんと…)
提督「ふう、やっぱり金剛の紅茶は美味しいなぁ」
金剛「もちろんネー! わたしとケッコンしたら、いつでも好きなときに入れて上げるネ!」
龍驤「こ、こら、提督はウチとケッコンすんねんで!」
金剛「もちろん、最初は龍驤なのはわかってマース! でも、その次はわたしネ!」
比叡「その時はわたしも一緒です! 3人で!イチャイチャ!するのですっ!」
榛名「は、榛名は……。順番とかはいつでもいいので……たまにおそばに置いていただけたら、それで……」
霧島「わたしも……順番はいつでもいいです。たまにで良いから、わたしだけを見てくれる時間があればそれで……」
提督「え、あっと、あははー(ダラダラ)」
龍驤(怒)(怒)
――― 17:00 提督執務室
龍驤「大体な、キミがはっきりせーへんのがなー」
提督「はっきりしてるだろー。龍驤が一番だって」
龍驤「そ、そんなこと言うて、他の子にデレデレ……」
提督「ほら、手つないごうぜ。読むだけだから手は空いてるしな」
龍驤「そ、そないなことで、ごまかされへんからな(ぎゅっ)」
提督「ふーむ、艦載機の在庫と割り振りか…最近は制空が厳しいし…。なぁ龍驤、空母から見て、この配置でどうだ?」
龍驤「この配置って、ここからじゃ見えへんよ」
提督「そか、じゃあ一緒に見よう。膝に乗れば一緒に見れるだろ」
龍驤「あ、あほ…。そ、それが目的で話ふったんやろ? スケベっ」
提督「あはは、バレたか。でもまぁ、見てもらいたいのもホントなんだ。ほらっ」
龍驤「うう、こんなん誰かに見られたら、笑われてまう…」
提督「まぁまぁ。な、この部分なんだ」
龍驤「ほほー、1隊だけの烈風改を活かすために、加賀に配備するんやな」
提督「ああ、これで制空取れるかな」
龍驤「いくら烈風改でも、これだけじゃアカンやろなー。後は紫電改二を赤城の……」
バーン
天龍「邪魔するぜ。天龍、遠征から無事帰還した」
提督「あ……。あ、ああ、おつかれ。任務ご苦労(敬礼)」
龍驤「///」
天龍「おいおい、オレだったから良かったが、大井あたりに見られたら血の雨が降るぜ」
提督「あ、あはは。いや、これはだな。1つしか無い図面を二人で見るために一番効率の良い配置をだな……」
天龍「ま、ほどほどにな。報告終わりだっ、帰るぜ!」
天龍(お、オレもケッコンしたらあんな風に膝に……ば、ばかやろうっ、そんな恥ずかしい事できるか……、そ、そんなに言うなら……な、なんだよ、抱きついて来て……)
龍田「天龍ちゃーん、よだれでてるわよ~」
天龍「はっ!」
――― 19:00 鳳翔さんのお店
提督「あ、俺は力うどんでお願いします。いやー、何とか終わってホッとした。開放感あるなー」
龍驤「おつかれやね! あの書類の山が無くなるんやから、不思議やねー。うちはきつねうどんを頼むわっ」
提督「忙しい時の秘書を頼んで悪かったな」
龍驤「月末の秘書は初めてやったけど、ほんま、大変なんやね」
提督「月末は、事務仕事に強い足柄さんとか青葉に頼ることが多かったからなー」
鳳翔「お待たせしました、おふたりともお疲れ様です。ささやかですがどうぞ」
提督「お、ホット梅酒ですか。食前酒ですね」
龍驤「おおきに。ふー、おいしいわー」
北上「おや、提督と龍驤も飲んでるのかい?」
大井「提督さんがお酒なんてめずらしいですね」
提督「おお、二人もおつかれ。俺ほとんど飲めないからなー。鳳翔さんが、元気出す用にうすーく作ってくれたんだ」
北上「おー、いいねー! そうやってちょっとづつ鍛えて、呑兵衛組に参加してくれよー」
大井「龍驤さんもお酒はダメなのですか?」
龍驤「うちもほとんど飲めへんな~。大井は結構いける口なん?」
大井「わたしもあんまりだったのですが、最近は結構飲んでます、北上さんと♪」
北上「提督と龍驤のラブラブをみせつけられて、飲まなきゃやってられなーい!って、毎晩つきあわされてるんだよー。二人ともほどほどにしてくれよなー」
大井「ちょ、北上さん! わたしはそんなっ」
龍驤「/// み、みせつけるとか、そんなんしてへんって!」
提督「そうそう、公私混同はいかんからな!」
北上「えー、でもさー、提督、前は食事も独りでとか、ちょうどそこにいた人と、だったのに、今では毎食二人で食べてるじゃん。ラブラブだよね~」
提督「そ、それは!」
大井「あー、もう。北上さん、さ、お部屋行って飲みましょっ! いっぱいお話聞いて下さいっ!」
北上「はいはい、じゃあ行こう行こう~」
大井「それから……提督さん?」
提督「うん?」
大井「わたしともケッコンカッコカリしたら、三人で飲みますから、どうぞお覚悟を♪」
提督「えー……」
龍驤(怒)
――― 20:00 提督の部屋
提督「で、今夜も来たわけだな。ご丁寧に枕持参で」
龍驤「あ、あたりまえやっ! キミみたいな浮気者、目を離したら誰とエッチなことしてるかわからへんからなっ。監視や監視!」
提督「いやまぁ、俺はいいんだけどさ……」
龍驤「いやー、ほんま、浮気者の旦那を持つと大変や。仕方なく毎晩監視に来なあかんねんから」
提督「まーでもな、その素直じゃないところもかわいいよ(ぎゅっ)」
龍驤「な、なんや……うちは監視しに来とるんやで……それをそんな……(ぎゅっ)」
提督「監視でもなんでも、来てくれて嬉しいよ……」
龍驤「か、監視されて喜ぶなんて、キミはほんとあかんやつやな……(ぎゅーー)」
提督「でも、素直な言葉も聞きたいなー」
龍驤(ぎゅーーー)
提督「聞きたいなー」
龍驤「……ほんまは、一緒に居たいだけやねん…」
提督「でも、また俺にエッチなこといっぱいさちゃうぞ? それでもいいのか?」
龍驤「………(こくん)」
龍驤「……いっぱい、して…?」
提督(いろいろ大変だけど……俺、最高に幸せだなぁ……願わくばこの幸せが末永く続くことを……)
おしまい
51 : ◆8sA8xtnAbg - 2015/03/16 22:03:31.94 uD++EUdeo 35/35
以上で完結となります。長々とお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。
本当はもっと多くの艦娘に登場して頂きたかったのですが、筆者の能力不足と、筆者の鎮守府には未実装で登場させられない子がたくさんいたのが残念です。がんばってゲームもすすめないと…。
それでは皆様、また次のお話で。