兄「な、なんだって!?」
妹「この世から葬り去る」
兄「や、やめろっ!」
妹「分子レベルで粉々にする」
兄「冗談はよせ!」
妹「ククク…」
元スレ
妹「今からお兄ちゃんを破壊する」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1265897798/
兄「そんな事をして何になるっ!」
妹「ふんっ!」
パンッ
兄(手を合わせた!?)
妹「ブツブツブツ」
兄「何を唱えてるんだ…!?」
妹「ククク…」
兄「?」
妹「とみせかけて包丁でグサッー!」
グサッー!
兄「ぎゃー!」
妹「あっけなかったな…」
兄「うっ…」
妹「なんという情けない姿…」
ビビビ
妹「ん!?この殺気は!?」
「ククク…」
兄「お前の目はふしあなかっ…」
妹「え!?お兄ちゃんが二人!?」
兄「そいつを良く見てみろ」
妹「………ハッ!」
兄「そいつはざんぞうだ」
妹「ざ、ざんぞう!!?」
山蔵「うっ!いたいっ…!」
山蔵「はぁはぁ!」
兄「赤の他人の山蔵さんを良く刺せたなぁ」
妹「いつの間に!?」
兄「山蔵さんは男手一つで子供を育ててるんだ」
妹「そんな人を私は刺してしまったの!?」
兄「あーあ、山蔵さんが死んだら誰が子供の面倒を見るんだ」
山蔵「あぁぁああぁ…無念…!」
バタン
妹「山蔵さぁぁぁんんん!!」
妹「あたしは何て事を……」
兄「一生罪の意識に苛まれるといい」
妹「ぅぅ…シクシク」
兄「泣くがいい泣くがいい!はっはっはっ」
妹「とみせかけてアイスピックで心臓グサッー!」
グサッー!
兄「うぎゃー!」
妹「ククク…」
兄「うっあっ!」
妹「どう?あたしの演技は」
兄「くっ…!」
妹「手間をとらせやがって」
ビビビ
妹「何!?この殺気は!?」
「ククク…」
兄「お前はまた同じ過ちを…」
妹「え!?またお兄ちゃんが二人!?」
兄「そいつを良く見てみろ」
妹「………ハッ!」
兄「そいつはざんぞうだ」
妹「ざ、ざんぞう!!?」
ザン・ゾウ「うっ!いたいっ…!」
ザン・ゾウ「ハアハア!」
兄「韓国人のザン・ゾウさんを良く刺せたなぁ」
妹「韓国人!?」
兄「ザン・ゾウさんは病気の母親を韓国に残して日本に出稼ぎに来ていた」
妹「そんな親孝行な人を私は刺してしまったの!?」
兄「あーあ、まさか安全大国日本で刺殺されるとは夢にも思っていなかっただろう」
ザン・ゾウ「アアアアアァ……カアサン…!」
バタン
妹「ザン・ゾウさぁぁぁんんん!!」
妹「あたしは何て事を……」
兄「一生罪の意識に苛まれるといい」
妹「ぅぅ…シクシク」
兄「泣くがいい泣くがいい!はっはっはっ」
妹「とみせかけて手刀で真っ二つー!」
グサッー!
兄「うぎゃー!」
妹「兄とて人間だったという事か…」
兄「うっ…」
妹「今回はもうさすがに…」
ビビビ
妹「ん!?この殺気はまさか!?」
「ククク…」
兄「二度ある事は三度ある…」
妹「え!?またざんぞうなの!?」
兄「そいつを良く見てみろ」
妹「………ハッ!」
兄「そいつはぞうさんだ」
妹「ぞ、ぞうさん!!?」
象さん「パ…パォー…ン…」
象さん「パォ……パォ…」
兄「よく動物園の人気者の象さんを真っ二つにできたなぁ」
妹「いつのまに!?」
兄「ほら見ろよ、真っ二つになりながらも一生懸命餌を貰うポーズをしている」
妹「こんな真面目でかわいい象さんを真っ二つにしてしまったの!?」
兄「あーあ、お前が殺さなかったらたくさんの子供達に勇気と元気を与えていただろう」
象さん「パォーーン……パォ……」
バタン
妹「象さぁぁぁんんん!!」
兄「お前は罪を犯し過ぎた」
妹「お兄ちゃんのせいじゃない」
兄「許す訳にはいかない」
妹「え!?」
兄「ふんっ!」
妹「何をするの!?」
兄「時計の針を操って妹の周りをぐるぐるしたあげく心臓にグサッー!」
グサッー!
妹「ぷぎゃー!」
兄「面倒な妹を持ったものだ」
妹「うっ…」
兄「さて、後片付けをするか…」
ビビビ
兄「ん!?この殺気はまさか!?」
「ククク…」
妹「目には目をよ…」
兄「え!?妹が二人!?」
妹「その人を良く見てみて」
兄「………ハッ!」
妹「その人はざんぎょうよ」
兄「ざ、ざんぎょう!?」
サラリーマン「うっ!いたいっ…!」
サラリーマン「はぁはぁ!」
妹「家族の為に残業中だったサラリーマンを良く刺せたね」
兄「残像関係なくなってんぞ!?」
妹「夜食もカップラーメンですませて家族と会社の為に身汗をかいていたのに」
兄「そんな日本の縁の下の力持ちを俺は刺してしまったの!?」
妹「あーあ、これでまた日本の不況に拍車が掛かったわね」
サラリーマン「あぁぁああぁ…明日の企画発表が…!」
バタン
兄「ざんぎょょょょうううう!!」
兄「俺は何て事をしたんだ……」
妹「一生罪の十字架を背負うことね」
兄「ううっ…悪気はなかったんだ…!」
妹「男が泣くなんてみっともない…クスクスクスクス」
兄「とみせかけてヘッドフォンを操って圧力で妹の頭蓋骨をグシャッー!」
グシャッー!
妹「ぷぎゃんー!」
兄「クク…スキを見せた者の負けだ」
妹「くっ…」
兄「兄を越える妹などいないのだ…」
ビビビ
兄「ん!?この殺気はもしかして!?」
「ククク…」
妹「お兄ちゃんは寝ぼけているようね…」
兄「え!?また妹が二人だと!?」
妹「それを良く見てよね…」
兄「………ハッ!」
妹「そいつは残像だ」
兄「ざ、残像!?」
残像「うっ!いたいっ…!」
残像「うっ!くはぁぁぁ!」
妹「可哀相に、ただ残ってただけで刺されるなんて」
兄「残像がなんで痛がってんだよ!?」
妹「けなげな兄想いの性格の良い残像だったのに」
兄「性格の良い残像!?」
妹「あーあ、何の罪のない兄想いのちょっとエッチな残像を殺しちゃうなんて」
残像「あぁぁ…お兄ちゃんのいじわる…!」
バタン
兄「ざんぞぉぉぉぉうううう!!」
兄「俺は何て事をしてしまったんだ……」
妹「もうあの残像は返って来ないのよ」
兄「ううっ…性格の良いちょっとエッチな残像…!」
妹「クスクスクスクス…泣いたって戻って来ないわよ」
兄「とみせかけて手で妹の顔をサワァ…」
サワァ…
妹「ぷぎゃー!」
兄「てこずらせやがって」
妹「うっ…」
兄「さて、後始末を…」
ビビビ
兄「ん!?この殺気はまさか!?」
「ククク…」
妹「何回同じ罠に引っ掛かるの」
兄「え!?妹が二人!?」
妹「そいつを良く見てよ」
兄「………ハッ!」
妹「そいつはさっきのざんぞうの死体だよ」
兄「ざ、ざんぞうさんの死体!!?」
故・山蔵「…」
故・山蔵「…」
妹「可哀相に、安らかに眠っていたのに顔がぐしゃぐしゃ」
兄「な…故・山蔵さんっ…!」
妹「仏様になんて事したのかしら」
兄「何の罪もない山蔵さんの顔が…ううっ…!」
妹「クスクスクスクス」
兄「ふうっー」
妹「楽しかったね、残像ごっこ♪」
兄「お前の残像良かったぞっ」
妹「お兄ちゃんだって」
兄「そうか?」
妹「お兄ちゃん大好き♪」
チュ
兄「エヘッ/////」
~完~