1 : VIPに... - 2014/08/04 08:06:11.74 kCFLnyLL0 1/545とあるとのんのんびよりのクロスです。
ほのぼのと進めて行く予定。
所々にMNWネタを使わせて頂きます。と言うか大半を占めるかもしれないです。
クロス嫌いな方、とあるとのんのんびよりの純粋なファンの方はそっ閉じお願いします。
元スレ
一方通行「なンにもねェなァ……」れんげ「……やっぱりここ、田舎なのん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407107161/
◆ ◆ ◆
ミーン……ミーン……
御坂妹「田舎……ですね」
一方通行「田舎……だなァ」
御坂妹「空は広く、道は広大です。見ようと思っても中々見れないこの雄大な光景は中々ですね、とミサカは生まれて初めて見るリアル田舎に興奮を隠せません」
一方通行「ものの見事になンにもねェなァ。コーヒー買う自販機すらありゃしねェ」
御坂妹「カフェ中乙、とここに来てもブラックな俺カッコいいと自賛する中2な一方通行をバカにしつつ、ミサカは美味しい空気を肺に満たします」
一方通行「ケンカ売ってンのか」
御坂妹「ああ、空気が美味しい、と言う言葉の意味が今まさに理解出来ました。隣に居るのがこの大自然の中で一際異彩を放つもやしじゃなければもっと美味しく感じられるのですが。全くなんでミサカがこんな奴と二人きりなんでしょう、とミサカはあの少年の体質を心の底から憎みます」
一方通行「そりゃァこっちの台詞だっての。何が悲しくてお前と二人きりで田舎旅行しなくちゃなンねェンだよ。大体発案者が風邪で来れねェとか……」
~回想なのん~
打ち止め「ねーねー、たまには大自然の息吹を感じたいってミサカはミサカはおねだりしたり!」
一方通行「田舎ァ? お前この街から出ることほぼ不可能な身の癖になァにほざいてやがる」
黄泉川「あー、昨日田舎に止まろうの再放送みていたからきっとその影響じゃん」
打ち止め「大自然の中にある大きな家! 素朴ながらも力強い味の食卓と共に、大家族の愛を感じてみたいってミサカはミサカはTVに影響を受けやすいことを自覚してみたり」
黄泉川「お、そういえば外の知り合いにそういう場所住んでる奴がいたじゃん、話してみるか?」
打ち止め「ホントに!? ってミサカはミサカは顔の拾いキャラって便利と狂喜乱舞してみたり!」
一方通行「オィィ! 勝手に話進めンじゃねェ! このガキはメンテナンスがあンだろうが!」
黄泉川「仮に行くったって新幹線使えば3時間くらいの場所じゃん。この子もたまにはこの街の固い空気ばっかじゃなくて、田舎の新鮮な空気を吸わせてみるのもいいと思うじゃんよ」
一方通行「ってもなァ……」
打ち止め「あ、なんか10032号も行きたいって言ってるってミサカはミサカはメッセージを受信した旨を伝えてみたり!」ミョンミョン
黄泉川「そりゃいいことじゃん。じゃあ早速電話掛けてみるじゃんよ」
打ち止め「お、なんかヒーローさんも行けるなら来るみたいなのってミサカはミサカは追加説明。と言うか10032号がほとんど強引に誘ったみたいだけど」
一方通行「なンだ、あの野郎も一緒にいンのかよ」
打ち止め「そこでばったりあったみたい。旅行デートの約束をもぎとったぜって10032号が新世界の神みたいに凄く邪悪な笑みをしている……ってミサカはミサカは中継報告」
一方通行「まァ三下も連れ添うなら安心か」
打ち止め「流石にあの人には絶対の信頼を置いてるだけはあるのねってミサカはミサカはそんなあなたにちょっぴり嫉妬……と言うか何自分は行かない流れにしてるのー!?」
一方通行「10032号に加えて三下の野郎が行くなら俺がわざわざ連れてく必要ねェだろうが。人数増えりゃ先方だって迷惑だろォしなァ」
打ち止め「えー!」
芳川「一方通行、あなたは行かないつもりなの?」スッ
一方通行「いきなり出てくンなよ、地味にびっくりしただろォが……」
芳川「ずっと部屋に引き蘢っているのは身体に毒よ。少しは外に出て新鮮な空気を吸って来なさい」
一方通行「……オマエ、ブーメランって知ってるか?」
黄泉川「桔梗今頃起きたのかじゃん……。まあ、確かかなーり広い家だったじゃん、まだ行けるかどうか分からないけど、人数に関しては大丈夫だと思うぞ?」
一方通行「ったく仕方ねェなァ。……まァまだ向こうがOKか分かンねえしなァ」
打ち止め「わーい、すごく楽しみー! ってミサカはミサカは来たるべき日が今から待ち遠しくてしょうがない!」
~回想終了なのん~
一方通行「って言ってたのによォ……」
御坂妹「当日にあの幼女は風邪を引いて、少年は例の如くまた事件に巻き込まれ全治一週間……。ミサカの策略はいとも悲しく崩れました……」
一方通行「お決まりの台詞を病室で言ってる様子が目に浮かぶわァ……」
打ち止め『うう、せめて10032号だけでも行って来て~。で、絶対感覚共有してね! ってミサカはミサカは念を押して、げほっ、げほっ!』
御坂妹「……とあの幼女がしつこくネットワークからダイレクトにメッセージを送って来たので仕方なくセロリと二人ここまで来た状況です」
一方通行「誰に向かって言ってンだ? あと誰がセロリだコラ」
御坂妹「おっとつい口が。まあ横にいるのがあなたと言うことを除けば、やはり来たかいはありましたね。ネットワーク上でも大盛況の様子ですし」
【中継】:引き蘢り必見 これがリアル田舎の景色
1:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
中継開始。感動しろ。
2:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11139
2げっと
おおおおおおおおなんかすげぇえええ
3:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14567
やっぱ大自然の中に居ると心が清らかになるな
4:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10092
日々研究所暮らしのもれらにはいい刺激
5:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18888
>>1gj! これはいい田舎スレ
…………
一方通行「毎回思うンだけどオマエラ便利すぎない?」
御坂妹「量産型の特権ですね、三倍速いだけのザクより鰯の大群の勝利です、とミサカは軽いジョークを交えつつ、早く目的地に着いた方がいいだろとセロr……一方通行を急かします」
一方通行「うるっせェなァ。田舎の地図は見づれェンだよ」
御坂妹「……というかそれ逆さまですよ、とミサカはベタベタすぎるギャグにドン引きします、いやマジかお前」
…………
71:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19345
地図を見られないセロリww
72:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14423
流石最強の自宅警備員ですねwww
73:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
いや、お前ら手かして。マジでこのままだと日が暮れる
74:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13256
近くにバス停見えるけど、そこから行くんじゃね?
75:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
あのバスあと3時間来ない
76:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15432
3時間とかマジか……
現実にそんなバスが存在するんだな
77:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19687
学園都市生まれのもれらにゃ信じ難い話だなぁ……
78:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18992
バス停から見て左の方にずっと行けば林があるけど分かるか?
そこ抜けると、結構家が密集してる場所ある。そこからまたずっと行けば、突き当たりにでかい家ある。
そこが目的地だな
79:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
>>78 あなたが神か
80:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16890
なんで分かるんだよww
81:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18992
地図のミサカと呼んでくれ……
82:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12202
MNWにまた有能なミサカが出現した瞬間であった
…………
御坂妹「……ミサカ18992号改め地図ミサカ曰く、この道をまっすぐ行けば目的地が見えるそうです」
一方通行「え、マジか」
御坂妹「これがMNWの力、セロリとは違うのだよ、セロリとは……、とミサカはこれ見よがしにドヤ顔をします」
一方通行「マジこいつ殴りてェわァ……」
御坂妹「まあまっすぐ行けば着くと言う話でしたし、景色でも眺めながらゆっくり行きましょうか、とさり気なく杖付きの一方通行を気遣うミサカってえっマジ天使じゃね?」
一方通行「それを口に出す時点でさり気なくねェよ。まァ確かにありがてェけどよォ……」
御坂妹「ていうか目的地分かったんですし、能力使えば一瞬で行けるんじゃないですか? バサーッと」
一方通行「いざと言うときのためにバッテリーは極力残しときてェンだよ。いくら平和に見える田舎でも、何があるか分からねェからな」
御坂妹「それは即ちその能力でミサカを守ってくれると言うことですか? とミサカはさり気なくおちゃらけてみます」
一方通行「当たり前のこと訊くンじゃねェよ。言った筈だろ、オマエラは何があっても俺が絶対に守るってなァ」
御坂妹「えっ……」
一方通行「あァ? なンだよ?」
御坂妹「いえ、ギャグのつもりだったのにあまりにも真顔で言うのでつい……」
…………
86:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10051
こいつそういうこと正面からマジ顔で言って来るから……
87:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19956
ちょ、何でいきなりセロリカッコ良くなってんのw
89:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17632
やばい、セロリがかっこよく見える……///
90:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16832
と、ここでセロリテンプレの出番である
・口調がおかしい
・服装がおかしい
・笑い声もおかしい
・顔が怖い
・いつまでも中2病(※黒い翼が生えます)
・借金八兆円
・羊肉をレモン石鹸で洗う
・女装癖あり
・盗んだトラックで走りだす
・しりとりを強制終了させるKY
91:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17632
>>90 ありがとう、我に帰った
やっぱりこういう台詞が似合うのはkjさんだよな!
92:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19956
流石のテンプレの早さであるww
最近姐御貼ってくれなくなったからなー
93:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14789
まあこの美しい景色をしばらく堪能していたいし、ゆっくり歩け
…………
御坂妹「MNW内でも景色を見たいからと徒歩推奨されてますし、ぼちぼち歩きますか」
一方通行「おゥ……しかしホントに何もねェド田舎だなァ……」
御坂妹「……!」ピコーン
一方通行「どうした?」
御坂妹「チッチッチ……、とミサカは静かに指を振ります」
一方通行「だいばくはつでもする気か」
御坂妹「そんな初期ポケの古いネタじゃねーよ。いいですか、一方通行、あなたはここに何もない、と言いましたけど」
一方通行「あァ?」
御坂妹「――何もない、があるんですよ」ドヤァ
一方通行「」イラッ
101:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11111
これはセロリじゃなくてもイラッとくるわww
102:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13369
え、ドヤ顔で何言ってるのこの子……
103:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12356
――何もない、があるんですよ(笑)
104:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14736
これは黒歴史不可避
105:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
お前らうるせーよ俺の名言に何か文句あんのかよ
…………
御坂妹「ところで目的地……と言うか、本日宿を厄介になる方の名前はなんと言うのですか、とミサカは今更ながら訊ねます」
一方通行「あァ……たしかここに黄泉川に貰ったメモが……これは……宮内……一穂か」
「ウチのねぇねぇに何か用なのん?」
御坂妹「…………」
一方通行「…………」
110:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
やせいの ようじょ が あらわれた! ▽
どうすればいい?
111:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16789
幼女キター! セロリさん絶叫ですねww
理 性 大 丈 夫 で す か ?
112:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14332
おい、一刻も早くその子を遠ざけろ。
セロリの餌食になるからwww
113:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
セロリたんが幼女とチュッチュすると言う話を聞いて
114:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
>>113 来るな変態
この田舎景色を堪能する美しいスレを汚すんじゃねえよ
115:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14402
>>113 ついに来たな変態
早速だが帰れ
116:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13333
>>113 速攻で帰るか氏んで下さい
いやむしろ氏んで下さい
…………
一方通行「なンだァ、お前……この辺のガキか?」
御坂妹「あ、変態を攻撃している間にセロ……一方通行が幼女と接触を! いけません、上位個体を泣かす気ですかとミサカはすかさずクロスチョップ!」
一方通行「ぶげェ! いきなりなにすンだコラァ!」
「おおぅ、華麗なる一撃……おみそれしました。あなたの後ろにカイリキーの影をみましたのん」
御坂妹「ありがとうございます、とミサカは話の分かるあなたに握手を求めます」
一方通行「こっちは軽くスルーですかァ!?」
れんげ「ウチ、宮内れんげと言いますのん」
御坂妹「初めましてれんげさん。ミサカはミサカ10032号と言います。そしてこっちのロリk……ゲフンゲフン、白髪が一方通行(笑)です」
れんげ「おおぅ、なにやらユニークな名前なのん。もしかして、外国の方なのですか!?」
御坂妹「そこらへんはまあ気にしないでくれると助かります、とミサカは春の小川の細流が如く軽く流します」
一方通行「ってェ……て言うか今お前ねぇねぇとか言ってなかったかァ?」
れんげ「あ、そうなん、宮内一穂はウチのねぇねぇの名前なんな。ねぇねぇから都会から遊びにくる人が居るって聞いたので、ウチまで案内しようと思ったのん」
御坂妹「ではあなたがミサカたちを泊めてくれる家のお嬢さんと言うわけですね、とミサカはご都合主義の展開やったぜとガッツポーズを取ります」
れんげ「おぉう、あなたたちが客人だったんなー。では案内するのん、どうぞこちらへ」
…………
121:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14830
家主の娘と遭遇したか、地図ミサカ半端ねぇな
122:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18992
もれの脳内には全国津々浦々のマップデータが入っているので
123:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10202
サラッと言ってるけど凄すぎだろww
お前の頭Googleストリートビューでも入ってんのかよwwww
124:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10036
しかしこの子可愛いくない?
のんのん言っててなんか癒される
125:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10086
それな。
なんか田舎の空気をダイレクトに感じられて心が洗われると言うか
126:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
田舎の何も知らない純粋無垢な方言幼女prprprprpr
一から十まで危ない遊びをじっくりねっとりたっぷりもっちり手取り足取り教えてあげたいお!
127:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14402
>>126 ホント帰れ、頼むから
128:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13333
いい流れを一瞬でぶち壊すことに定評のある変態
129:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
運営ー! 早く来てくれェー!!
130:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600
こちらスネーク
運営は今風邪薬呑んで寝てる
131:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14402
うわぁ、じゃあ暫くこの変態放置かよ……
とりあえず景色は保存しといてやるか
132:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
ひゃっほぉおおう!
鬼の居ぬ間にやりたい放題!
もうもれを止めるやつは誰もいねぇ!
133:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
>>132 運営絶対後から来るだろうし、お前ログ見られたら消されるからな
…………
れんげ「でもお話ではもっと大勢で来ると聞いてたん。何かあったのん?」
御坂妹「実は発案者が風邪を引き、ミサカの目的であった少年は事故に遭い入院、それに伴いその少年と同居している少女も欠席と言う訳なのです」
一方通行「まァあのシスターが来たらコイツの家ごと喰われる危険もあったからなァ……」
れんげ「と、都会の人ってお家を食べることもできるん!? ということはもしかしてほたるんも……」ガタガタ
御坂妹「ほたるん? こちらにも都会から来た方が居るんですか?」
れんげ「居るのん、ほたるんって言って、凄く大人な子供なのん」
一方通行「大人なのか子供なのかどっちだよ」
れんげ「子供でありながら大人真っ青なボデーの持ち主なのん。発育のいいなっつんにも負けてなくて、こまちゃんが嫉妬してるんなー」
一方通行「なンだが次々と人名っぽいのが出て来て分かンなくなって来てるンだが」
御坂妹「まあ子供にはよくあることですよね、とミサカは大人の余裕を見せつけます」
れんげ「あ、そこ、魚が跳ねたのん!」
御坂妹「えっ! どこですかどこですか! とミサカは坂下の小川に向かって高速ダッシュ!」
れんげ「こっちなのん! 捕まえられるかもしれないん!」
一方通行「大人の余裕どこ行ったオイィ! 危ないから走るンじゃねェよ!」
続くのん
…………
149:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18888
危ないから走るなとかww
保護者セロリ乙www
150:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19345
川の中ほどよく冷たくて気持ちいいなー
童心に帰るわぁ
まあもとから0歳児ですけどね
151:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14736
川魚と戯れる機会なんてめったにないからな。これは貴重な経験。欲望に忠実な>>1に感謝。
152:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12232
まさにふるさと……だな。もれらには故郷ってないけど。
153:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19987
まあ学園都市が故郷と言えば故郷なんだろうけど、なんだかなあ、って感じだし。
DNAの情報で言えばお姉様の実家が故郷か?
154:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10035
そこは別にいいだろ。
今はこの素晴らしいふるさとを体験する時……だろ?
155:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10038
うーさーぎーおーいし
156:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10037
かーのやーまー
157:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10036
スクアギルつーりーし
158:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10039
かーのーかーわー
159:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17854
>>157-158 氷海じゃねーか!
160:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
>>>157-158 なモン釣れるかwwwww
…………
御坂妹「ふぅ、久しぶりに心の底からエキサイトしてしまいました、とミサカは青春の一ページを刻むように、額を流れる心地よい汗を拭います」
れんげ「むぅ、結局逃げられたんなー、でもかなり有意義な時間を過ごせたのん」
一方通行「…………」ビッショリ
御坂妹「ではそろそろいきましょうか、とミサカは年上らしくれんげさんの手を取ります」
れんげ「わかったのん、そろそろねぇねぇも心配して来る頃だと思うん」
一方通行「とりあえず言いたいことあるンですけどいいですかァ!?」
御坂妹「うぉっ、いきなりデカい声で怒鳴るんじゃねえよ、びっくりするだろ、とミサカは現代のキレやすい若者に辟易します」
一方通行「うるっせェ! なンですかァ!? なんで俺ここまでズブ濡れにされてンですかァ!?」
御坂妹「予想以上に川魚が縦横無尽に逃げてしまったので、ミサカたちもつい我を忘れて水しぶきをあげてしまいました、てへっ☆、とミサカは愛くるしい表情で誤魔化してみます」
一方通行「いつもと変わンねェドヤ顔じゃねェかァ!」
れんげ「ごめんなさいなのん、ちょっとエキサイトしすぎたみたいなん。家に着いたら着替え用意するのん」
一方通行「あ、あァ……いや、まァ素直に謝るならいいけどよォ……」
御坂妹「流石はセロリですね、ロリコンの鏡(笑)」プッ
一方通行「お前も少しはコイツを見習ってくれませンかねェ!?」
…………
192:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14337
相変わらず幼女には甘いセロリ
ゆ が み ね え w w w
193:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18793
流石俺たちのセロリさん! そこに痺れる憧れるゥ!
運営に通報していいですか?(笑)
194:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
びしょ濡れセロリたんに方言幼女に10032号ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
今すぐそこに行ってもれもヌレヌレグチョグチョになりたいおおおおおおおおおおおっ!
セロリたんも幼女も10032号もまとめて処女ぶちやぶりたいお!
ああッ! でもこの妄想だけでらめぇえええええ~~~~~っ!
195:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14444
>>194 うわぁ……
マジないわ。セロリと幼女も無いけど同じ顔の10032号にもとか……マジ終わってる……
196:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10098
>>194 なんだろう、俺コイツと同じDNA入ってるのかと思うと本気で泣けて来た……
197:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
>>194 ガチで鳥肌立った。俺の処女は上条のためだけにあるんだよ。
次俺に対し同様のこと書いたら、本 気 で 消 す か ら な ?
198:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
SMプレイですね望む所ですお姉様!
199:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
う、運営ィ――――! 風邪引いて寝てる場合じゃねえよ早くコイツ殺してくれーッ!!
…………
一方通行「オマエ、どうした? なンかすげェ顔色青いンだが……」
御坂妹「き、気にしないで下さい、とミサカは改めて変態の恐ろしさを味わった恐怖を必死に拭い去ろうとします」
一方通行「あァ……なンとなく想像出来るわァ……」
れんげ「都会の人たちも色々大変なんなー。とりあえずこの道まっすぐ行けばウチの家なん」
御坂妹「おお、やはり地図ミサカの言うことは正しかったのですね」
れんげ「今日はお客人が来ると言うことでいつもより豪勢なお食事で、ウチは棚からぼたもちなんなー」
一方通行「おォ……なンか色々悪ィなァ」
御坂妹「ですね。……よくよく考えれば一方通行の保護者の知り合いと言うポジションなだけなのに、いきなり押し掛け、ここまでされていいのでしょうか? と、ミサカは今更ながらにちょっと気が引けて来ます」
一方通行「まァなァ……。親って言っていいわけじゃねェだろうしなァ……」
れんげ「気にすることないのん。誰かが遊びに来ることは嬉しいことなんな。人数が多ければ、それだけで楽しいことなん。だからお客人が来るって聞いたときはすっごく嬉しかったんなー!」
一方通行「おォ……」
御坂妹「これは……」
…………
213:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
なにこれかわいい……
かわいすぐる
214:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11111
純粋すぎて泣ける
215:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
これが穢れ無き心ってやつか……
216:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
……なんだろう、俺、こんな純粋な子を前にして、自分が恥ずかしくなって来た
217:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11111
えっ
え?
218:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
変態が……悔い改めている……だと?
219:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15555
これが田舎の力……か
220:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
ごめん、ちょっとROMってるわ……
221:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12749
そうだな良い心がけだ、少し頭冷やして来い
れんげさんGッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッJ!
222:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19365
まさか変態が浄化されるとは……
223:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14478
ひとまず10032号の処女は守られたな
224:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
折角いい流れだったのに思い出させんなよ……
225:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14444
ということは俺らもやつの守備範囲ってことか……部屋の鍵は入念に確認しとかなくちゃな
226:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
……あー、そろそろ家着くっぽい
227:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16687
お、やっと腰を下ろせるのか
228:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
でさぁ、変態のことはともかく、なんか忘れてる気がすんだよ
229:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
なんかって何?
230:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
いや、この状況でさぁ、なーんか変な胸騒ぎがするんだよな
231:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15555
まあ慣れない土地に来たことの高揚感と不安感が織り混ざってんだろ
232:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
そうか……多分そうだな!
…………
れんげ「我が家へようこそなんなー」
御坂妹「おお、素朴な外見ながらも雄々しくそして巨大な、まさに古き良き日本家屋……とミサカは初めて見るリアル木造建築にじーんとします」
一方通行「なるほど、こりゃあ中々でけェなァ」
れんげ「気に入ってもらえたようでなによりなのん。ねぇねぇ、ただいまなのーん!」
「お帰りーれんちょん。……お、そこのお二人は」
御坂妹「初めまして、本日厄介になります、ミサカ10032号と申します、と流石のミサカもここは常識を踏まえて完璧な自己紹介をします。キラッ☆」
一方通行「どこが完璧なんだよ……。あァー……俺は一方通行といいまァす。よろしくお願いしまァす」
…………
287:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14256
セロリが敬語を使っている……だと?
288:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
あの「どんな存在でも俺より格下」とか見下しているあのセロリさんが……敬語を使っている……だと?
289:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13332
敬語使っているだけでこの反応www
流石は俺らのセロリさんwwwwwww
290:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11123
お前らもちつけww
一応あいつ昔からテンション上がると「どうしたンですかァ?」とか言ってただろwww
291:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18975
テンション上がると敬語になるとかwww
改めて見るとセロリきめぇwwwwwwwwww
292:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
セロリフルボッコワロスwww
292:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14889
まあ一方通行のことはひとまず置いといて、10032号はくれぐれも粗相のないようにしろよ。
一方通行も杖付きなんだし、宿主に迷惑かけないよう、お前がフォローするんだ。
あと靴は揃えるようにな。
293:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13678
やだ……かっこいい……
294:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10087
流石姐御。しっかりしてる
10032号、姐御の言う通りはっちゃけすぎるなよー。
295:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
>>292 了解
セロリを世話するのは癪だが、宿主に気を使わせるわけにはいかないもんな。
…………
一穂「はいはい、よろしくね。愛穂先輩から聞いてると思うけど、私は宮内一穂って言って、この子の姉やってるよ。ま、遠い所から来てお疲れだろうし、とりあえず荷物おろしてもらうかね。れんちょん、適当な部屋案内してあげてー」
れんげ「了解なのん! ではこっちへおこしください!」
御坂妹「で、ではおじゃまします、とミサカは緊張しながらもワクワクする様子を隠せず、しかし14889号のアドバイス通り、靴はしっかり揃えることを忘れずについに宮内家の敷居をまたぎます」
一方通行「落ち着け落ち着け、そりゃ俺の靴だ」
れんげ「では、こちらの部屋に荷物を――」
「お、れんちょん帰って来たんだー、お帰りー」
「ごめんね、上がらせて貰ったよー」
「おかえり、れんちゃん。……あれ、後ろの人たちは……?」
「おおぅ、みんな……お揃いなのーん!」
まだ続くのん
「ええと、その人たちが都会から遊びに来たって人たちなの?」
「そうなん! 中々にエキサイティングな方たちなんなー!」
「へ、へえ……(エキサイティング?)」
夏海「それより自己紹介、自己紹介! ウチは越谷夏海だよ! なっつんって呼んでねー!」
小鞠「あ、私は越谷小鞠って言います」
御坂妹「越谷……ああ、妹さんでs」
小鞠「姉です!」
御坂妹「失礼しました、とミサカは内心マジかよと思いつつ頭を下げます」
蛍「(怒ってるこまセンパイかわいい……)え、えっと、私は一条蛍っていいます。よろしくお願いします」
御坂妹「皆さんご丁寧にどうも。ミサカはミサカ10032号と申します。そしてこっちの白髪(笑)が」
一方通行「いちいち(笑)をつけるンじゃねェよ……。あー……一方通行だ、よろしく」
蛍(一方通行はともかく……10032号って何!?)
夏海「変わった名前だねー、外国人?」
一方通行「あンま気にすンな。通り名みてェなもンだ」
夏海「へぇー、都会は通り名が普通なんだ! じゃあミサカさんも一方通行さん、改めてよろしくねー!」
蛍(普通じゃありませんし、さらっとスルーですか夏美センパイー!?)
れんげ「自己紹介も終わった所でとりあえず荷物置いてもらうん」
蛍「あ、じゃあ私たちはどいた方がいいですね、センパイ」
小鞠「そうだね、じゃあ私たちは居間の方行ってるから。ほら、行くよ夏海」
夏海「分かってるよー、じゃまたねれんちょん」
れんげ「ん、先行ってて欲しいのん。あ、そうだ、あとあーくんには着替え用意するんなー」
御坂妹「ブフッ!」
蛍「…………」
小鞠「…………」
夏海「…………」
御坂妹「…………」プルプル
小鞠「あー……くん?」
蛍「え、えとそれって……」
御坂妹「(笑)」
一方通行「……おい、ちょっと待て……。それ、俺のこと……かァ?」
れんげ「一方通行って言いにくいんなー。それにフレンドリーじゃないん。なので、今からあーくんと呼ぶことに決めたのん! よろしくなのん、あーくん!」
一方通行「…………」
小鞠「な、夏美、蛍も、笑っちゃダメだよ……くく……」プルプル
蛍「せ、先輩こそ……くっくく」プルプル
夏海「だ、だってあんな怖い顔であーくんって……くくくく……」プルプル
御坂妹「よ、よろしくな、あーくん(笑)、とミサカは溢れ出る笑いを堪えながらあーくんの肩を……ぶひゃひゃもうダメだこれ!」
一方通行(田舎に出て来ても俺の扱いは変わらねェのか……)
…………
310:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12222
あーくん(笑)
311:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
あーくん(笑)
312:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15463
あーくん(笑)
313:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14445
あーくん(笑)
314:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10170
あーくん(笑)
316:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
あーくん(笑)多すぎワロタwwww
お前らどんだけあーくん(笑)好きなんだよwwwwww
317:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13698
ちょ、あーくん(笑)目が死んでるwwww
318:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17763
さすがれんげさん! 俺たちに出来ないことを平然とやってのけるッ!
そこに痺れる! 憧れるゥ!
319:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12489
れんげさんマジヤバでちゃけパねぇですwwww
一生付いて行きます!
…………
蛍「あ、あのすいません笑ってしまって……」
一方通行「あァ……気にすンな。別に怒っちゃいねェよ……」
一方通行(精神的には多大なダメージを喰らったがなァ……)
御坂妹「流石年長者は違いますね、とミサカは未来の自分といい勝負をしそうな蛍さんを誉め称えます」
蛍「年長者……? え、えと、私一応小学5年生で、この中ではれんちゃんの次に年下なんですけど……」
御坂妹「……は?」
夏海「あーちなみにウチが中学1年生。姉ちゃんが中学2年生だよ」
御坂妹「……どうしましょう、ミサカにはこの子たち(特に蛍さん)が何を言っているのかよく分かりません、とミサカは自己防衛本能がががががが」
一方通行「落ち着け、気持ちはまァ……分かるが落ち着け」
…………
330:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10770
なん……だと?
331:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19632
なん……だと?
332:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16520
なん……だと?
333:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18888
小学……5年生……?
334:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14321
お、おおおおおれは信じないぞぞぞぞぞぞ
ま、ままままままさか小学生でここここんんななななボデーの持ち主なんててtttttttttt
335:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19658
落ち着け、おまいら。
これは幻想だ。
幻想……なんだ。
335:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka19090
しかし見事にそげぶされるミサカたちであった
336:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka15555
もちつけおまいら。
よく観察しろ……よくな。
いいか、たしかにそこの黒髪は小学生、神からひいきされたとしか思えねえが、この事実は変えられねえ。
けどな……さっきの自己紹介を思い出せ。
この中に、もれら以上の幼児体系が居るだろう?
337:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka12020
>>336 !? れんげさん……では……ない?
338:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka14443
>>336 つまり……どういうことだってばよ?
339:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka15555
越谷小鞠……念の為に学園都市の人工衛星をハッキングしてこの村の戸籍を調べた結果、彼女は正真正銘中学二年生、つまり肉体年齢は俺らと同じってことだ
340:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka12020
あの幼児体系で14歳……だと?
341:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka10770
ハッ! そう言えば、さっき自己紹介で『姉』って言ってた!
342:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13204
>>336 そこに気付くとは……やはり天才か……
343:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14563
詰まる所――
344:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19998
ああ、俺らにゃまだまだ希望はあるってことだな!
345:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
しかしその妹のなっつんは俺らよりも発育がよろしいのであった
346:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
ぎゃああああああああああ!
>>345 お前ホントさっきからなんなんだよぉおおおお!
347:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19998
>>345 他の個体よりちょっとスタイルいいからってチョーシ乗ってんじゃねえぞコラァ!
348:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13202
>>345 折角いい流れだったのにコンチクショウ!
349:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15789
>>345 所詮おまえも俺らと同じひんぬーの一族ってこと忘れんじゃねえぞォ!
350:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
>>349 やめろ、言ってて涙が出るわ!
…………
番外個体「あれ、なんだか無性にイライラが……。でもミサカにはあまり関係ないことのような気も……気のせいかな?」
打ち止め「んぅー……」
番外個体「うん、気のせいだよね。……タオル、こんな感じでいいのかな」
黄泉川「あれー、打ち止めのタオルをコッソリ代えようとしてあげるなんて可愛い所あるじゃん?」
番外個体「!? い、いつからそこに……って、ち、ちげーしっ! ミサカは単に絞ってないタオルこのガキの頭に乗せて嫌がらせしようとしただけだし!」
黄泉川「打ち止めの看病する為に残ったくせに、今更何言ってるじゃんよー」
番外個体「ち、ちげーよ! ミサカはあのもやしと一緒に旅行なんて行きたく無かったからだし! ああもうニマニマすんな!」
黄泉川「まあこっちはいいもの見れて眼福じゃんよ。なー桔梗?」
芳川「そうね、しっかり録画させてもらったし」●REC
番外個体「はあ!? ちょっ、何録画してんだよもおおおおおおおっ!」
17600「……微笑ましい光景ですね、ネットワークの荒れようとは大違いだ、とミサカは上位個体を取り巻く環境の素晴らしさを改めて噛み締めます。とりあえず上位個体を甲斐甲斐しく世話する様子の番外個体の映像は、今日の夜にでもみさつべにあげますか、とミサカは一人ほくそ笑みます」
17600「しかしはて、方言幼女に加え、大人ぶりたい背伸び幼女も追加とは……我らがセロリは大丈夫でしょうかね?」
17600「…………」
17600「まあ、アイツ真性のロリコンだからガチロリにしか反応しねえし大丈夫か(笑)と、ミサカはれんげさんの心配だけをしておきます」
17600「しかしはて、何か大事なことを忘れているような……?」
…………
一方通行「……なンかすげェムカつく電波受信した気がするわァ……」
御坂妹「どうした、あーくん(笑)、中二病発現したのか? 他所の家なんだし黒い翼は程々にな、とミサカはあーくん(笑)を優しくいさめます」
一方通行「オマエ、ホントぶっ飛ばしていい? いやもうマジで一回ぶっ飛ばさして頼むから」
夏海「仲いいんだねー、二人とも」
蛍「喧嘩しているようにも見えますけど……」
夏海「男女で二人、遠方まで……もしかして恋人だったりして?」
小鞠「こ、恋人!? 凄く大人な響き……!」
蛍「だ、ダメです! 先輩にはまだ早いですよ!」
小鞠「そ、そう……? ご、ごめん蛍……」
一穂「あ、ごめんねー、うちのれんちょんが濡らしちゃったみたいでー」
れんげ「あーくん、着替え持って来たのーん!」
まだ続くのんなー
一穂「まあ夏だから風邪とか引かないと思うけど、早めに身体は拭いといたほうがいいからねー、はいタオル」
一方通行「悪ィ、助かる」
れんげ「着替えはねぇねぇが選んでくれたん。あーくんに合うといいん」
一方通行「おゥ、じゃあ少し着替えて――……なンだコレ」
御坂妹「ブフォッ!」
れんげ「どうしたのん?」
一穂「あ、ヤベッ」
一方通行「おィ……これよォ……」
つつノーカラーブラウス+フレアスカート
一方通行「女物じゃないですかァァァァァァァァァァァ!」
御坂妹「百合子ちゃんキター! とミサカはお約束の展開にpgrします」
…………
383:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
こwwwれwwwわwwww
384:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13345
はい、お約束の展開ですねwwwwwww
385:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17756
さあ ゆうしゃよ そのふくをきるがいい!
386:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19952
スーパー百合子ちゃんタイムwwwww
387:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11032
先生……お主、中々やるな
388:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10801
女装男子かぁ……
いいと思います///
389:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13879
おい変態、ROMってるんじゃ――
……変態じゃ……ない……?
390:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14457
末尾801は夢見るおと(ry
391:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12367
これがミサカネットワーク変態の法則である
392:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12801
>>390-391 ちょっ、あらぬ疑いをかけるのやめろや!
…………
一穂「あーごめんごめん。あーくんに合う服探してたら無意識にこれを手に取ってたわ」
一方通行「無意識で普通女物取るかァ!? てか何さりげにあンたもあーくン呼びしてンのォ!?」
夏海「いいじゃんいいじゃん、これすっげーあーくんに似合うと思うよ! ウチが保証してあげる!」
一方通行「そンな保証されてたまるかァ! あともうその呼び方は決まりなンですかねェ!?」
小鞠「何言ってんの夏海! そんなのダメに決まってるじゃん!」
蛍「そ、そうですよね、流石に男の人にこれは……」
小鞠「男の人にこんな大人っぽい服着こなされたら、私の立つ瀬が無いじゃん!」
蛍「そっちですかセンパイー!?」
一穂「いやー、あーくんとウチの身長近いからさ、ウチの服から探してたのが仇になったねー」
一方通行「貸してもらう身で言えたことじゃねェンだけど、せめてこの家の父親のお古とかありませンかねェ……?」
れんげ「うーん……。ちょっとあーくんには大きすぎる気がするん」
一穂「そうだねー、あーくんは少し小柄で線も細いから、父さんの服は合わないかな」
御坂妹「だ、そうだあーくん(笑)。大人しく百合子ちゃんデビューしろや、とミサカは無言のプレッシャーを掛けます」
一方通行「ペラペラ喋ってンじゃねェかァ!」
れんげ「大丈夫なん! ウチもその服が似合うと保証するん! ウチの言うことは間違い無しなん!」
小鞠「で、でもここで着こなす姿を見れば大人っぽさを勉強することが出来るかも……」
蛍「せ、センパイ!? ……で、でも、センパイの喜ぶ顔が見れるなら……! 一方通行さん、着るべきです!」
夏海「ね、試しに着てみなってー!」
御坂妹「ほら、この無垢な少女たちの瞳を無碍にするつもりか、空気よめよ、とミサカは笑いを堪えながらじりじり詰め寄ります」
一方通行「…………」
一方通行「――誰か助けてくださァァァい!」
…………
インデックス「あ、見てみてとうま。小鳥が飛んだんだよ」
上条「そーだなー、可愛いなー、インデックス」
インデックス「焼き鳥たべたいかも!」
上条「……退院したらな」
インデックス「わーい! ……今頃はあくせられーたは楽しんでる頃かな?」
上条「そうだな、アイツもたまには羽伸ばして休んで欲しいから、いい機会だったな」
…………
御坂妹「結局駄々を捏ねたあげく、この服装に落ち着きましたか、とミサカはこの服でもそれなりに似合っているあーくんに対しドン引きします、てかお前どんだけ細いんだよオイ」
一方通行「うるせェ! こっちだって肉つけたい気持ちは一杯なンだよォ!」←黒のノースリーブ+ダメージジーンズ
御坂妹「それでハンドガンを持てば完璧ですね」
一方通行「流石にオーバーダイブは使えねェよ」
一穂「おー、結構着れるもんだねぇ。じゃ、悪いけどそれで我慢してもらおうかね」
夏海「女物なのに全然違和感ないねー、むしろカッコいいかも」
小鞠「」
小鞠(……女として女として女として)ブツブツ
蛍「センパーイ、戻って来て下さいー!」
御坂妹「気にすることありませんよこまちゃん。この服ならば、まあ男性が着てもスタイルがよければ(多分)OKな服だと思いますし、とミサカは絶妙なフォローを入れます」
小鞠「こまちゃんいうな! って、え! ホント!? じゃあ私まだ負けてない!?」
御坂妹「何に勝負していたのか分かりませんが、負けてません、むしろ俺たちの戦いはこれからだ! とミサカはぐっと右手を握ります」
小鞠「そっかー、よかったよかったー」
蛍「よかった、センパイが笑顔に……可愛い……」
御坂妹(……この子は若干あの変態ですのと同じ香りがしますが……まぁあれよりは純粋そうですし、大丈夫ですかね、とミサカは現実から目をそらします)
れんげ「おー、あーくんかっこいいのん!」
一方通行「この服着て言われても微妙な気分だがなァ……」
御坂妹「何と言うか裏路地の怪しいシルバーアクセサリーの店員みたいなイメージですね」
一方通行「妙に具体的な例えだなァ……」
夏海「てゆうか先生こんな服持ってたんだねー、白衣と作業服のイメージしか無かったし意外ー」
一穂「君たちは先生のことをなんだと思っているのかね……。ウチだって大学時代はそれなりにお洒落してたさ」
れんげ「ねぇねぇの意外な趣味を知ったのん」
一穂「じゃ、ウチは夕飯の準備の続きしてくるから、疲れてるだろうし、君たちはしばしお休みー」
夏海「…………」
小鞠「…………」
蛍「…………」
れんげ「…………」
夏海「よし、遊ぼう!」
小鞠「今の話聞いてたの!?」
夏海「えー、いいじゃん、夕飯まで時間あんだし、いつもより人数多い遊び出来るじゃーん」
小鞠「いやいや、この二人も疲れてるだろうし……って言うか自然に夜ご飯ここで喰うつもりなんだなお前……」
れんげ「もちろん歓迎なのん、大勢で食べるの楽しいのん!」
夏海「いよっ! 流石れんちょん太っ腹!」
蛍「あ、あのそれより、やっぱり二人は少し休んだほうがいいんじゃ……それにあーくn……一方通行さんは杖、ですよね、それ」
御坂妹「ノープログレムです、とミサカは自分の体力が軍用マシンガンを抱えてでもスイスイ走れるかなりのものであることに胸を張ります。加えて、それカチッと」
一方通行「オィ、勝手にスイッチ押してンじゃねェよ」スクッ
夏海「え、杖無しでも歩けるの!?」
御坂妹「まあ細かい説明は都合により割愛させて頂きますが、このチョーカーのスイッチをオンにすると健康状態になるのです、とミサカはざっらばんに解説します」
一方通行「ったく、無駄にバッテリー消費したくねェから一旦切るぞ」カチッ
夏海「と、都会の技術ってすげー!」
蛍「いやいやいや! 都会にもそんな技術無いですよ!?」
御坂妹「まあそれでなくてもコイツ杖付きでもそれなりに動けますから遠慮はいらねぇぜ、とミサカはあーくんに対し、一切の手加減は必要なし、と皆さんの脳裏に刷り込みます」
一方通行「何故オマエは俺をそう追い込みたがるンだよ……」
御坂妹「いいじゃないですか、こんな大自然の中で遊べる機会なんてそうありませんよ、とミサカはそれでも杖付きであるあーくんの手を引っ張ります。きゃ、気遣いの出来るミサカって素敵!」
一方通行「ならせめて声に出すンじゃねえよ……。てかさっきから気になってたンだけど、お前もしかしてこの旅行中ずっとそれで俺のこと呼ぶ気?」
御坂妹「ははは何を今更。このあだ名から、最早逃れることは出来んぞ、とミサカはくらやみ団のように言い放ちます」
一方通行「せめてあのクソガキに知られねェことを祈るしか……無理か」
…………
406:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
無理だな
407:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10339
無理なんだゾ☆
408:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12258
>>407 しいたけファンは帰れ
そいやまだ運営来てないな、寝てるのか?
409:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600
こちらスネーク。
運営まだ夢の中だ。
410:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18022
まあ変態も居ないし、このスレでは特に問題は無いしな。
運営が来なくても大丈夫だろ
411:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19991
さっきミサカネットワークが崩壊しかけたんですがそれは
412:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13577
19090号ならとりあえずシメといた
413:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
>>412 よくやった!
414:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16874
>>412 GJ! お前は出来る奴だと思ってた!
416:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18820
19090号は犠牲となったのだ……
417:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14445
さて、火種も消えたし、あとはゆるりと感覚共有を楽しむか
418:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15548
久しぶりに平和なスレだなー
419:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18264
そう、その時はまだ、あんなことになるとは皆――
420:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19900
夢にも思っていなかったのです……
421:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15110
>>419-420 不吉なナレーションやめろやwwww
…………
夏海「じゃあさじゃあさ! なにやる?」
れんげ「なっつんテンション高いのんなー」
夏海「ふふん、夏海ちゃんはいつだってテンション高いさ!」
小鞠「ちょっと落ち着きなよ、恥ずかしいなあ……」
一方通行「で、結局なにするンだァ?」
夏海「うーん、そだね、折角こっちに来てもらったんだし、都会じゃ出来ないことやらせてあげたいよね」
れんげ「おおぅ……なっつんがまともなこと言ってるのん……もしや偽物!?」
夏海「本物だっつーの」
れんげ「都会じゃ出来ないこと……中当てとかですか!?」
小鞠「いや、中当てはどこでも出来んでしょ」
蛍「私はまだこっちに慣れてるって言うほど長い訳じゃないのであまり思いつくことがないですね……」
御坂妹「でしたらミサカから一つ提案と言う名の希望を述べさせてもらっていいでしょうか、とミサカは遠慮がちに手を挙げます」
夏海「お、いいよー、みっちょんは何がしたいのかなー?」
御坂妹「みっちょんと言う名はグッドです! とミサカは人生初のあだ名へ喜びをダービー(兄)のように人差し指を立て表現しつつ、是非山に行きたいです、と端的に希望を述べます」
夏海「山? そんなんでいいの?」
御坂妹「はい、何を隠そう、ミサカは箱入り娘ならぬ培養器入り娘であったために、このような自然と交わる機会は滅多になかったのです。なので、ここは1万近いミサカの為にも、是非直に自然を感じたい、とミサカは両の拳を握って力説します」
夏海「成る程! 確かにそれはいい考えかもね!」
蛍(……培養器入り娘? 何か病気だったりしたのかな……?)
夏海「とのことだけど、みんな、どうする?」
れんげ「ウチは賛成なのん! 山で遊ぶのもエキサイティングなんな!」
蛍「あ、私も是非探検してみたいです」
小鞠「んー、じゃあここは私がお姉さんらしく案内してあげようかな」フフン
御坂妹「…………」チラッ
一方通行「あァ、構わねェよ、杖付いててもこンぐれェの山道なら楽勝だ」
御坂妹(……ありがとうございます、とミサカは表面に出すことはせず、心の中で気を遣ってくれた一方通行に感謝の意を述べます)
夏海「よぉーし! では!」
れんげ「出発! なのん!」
御坂妹「おー! とミサカは拳を高く掲げます」
御坂妹(心ばかりのお礼として、今度上位個体のパンツの柄でも教えてあげますか、とミサカは自分がちゃんとお礼を言えるいい子だと自画自賛します)
蛍「嬉しそうな顔で一方通行さんを見てたけど……ホントに恋人なのかな?」
夏海「んふふー、そこらへんは今日の夜にでも聞いちゃおうよ、ほたるん」
小鞠「ちょっと、何の話?」
夏海「おっと! こまちゃんにはちょっとこの話は早いから、大人になったらねー」
小鞠「こまちゃん言うな! 私はこれでもお前の姉なんだぞ!」
れんげ「こまちゃん……どんまいんッ!!」
とりあえず遊ぶのん! まだ続くのんなー
~山なのん~
御坂妹「MISAKA IN MOUNTAIN! です!」
一方通行「なンで英語なンだよ」
御坂妹「すぅー、はぁーっ……。ああ、清涼な空気、緑の香り……世界とはかくも美しいものなんですね、とミサカは改めてこの世界に生まれた喜びを噛み締めます」
一方通行「…………」
夏海「あはは、大袈裟だなぁ、みっちょん」
小鞠「でも、都会の人に私たちがいつも過ごしてる場所褒められるのってなんか嬉しいね」
れんげ「ウチも誇り高いのんなー」
蛍「……あ、一方通行さん大丈夫ですか、杖」
一方通行「あァ、気にすンな。これでも鍛えてンだ、見かけ程貧弱じゃねェよ」
夏海「さてさて山に入ったはいいが何をするかね」
御坂妹「そこは考えていませんでした、とミサカは素直に謝ります」
夏海「うーん、みっちょんは何かやりたいことない?」
御坂妹「やりたいこと、ですか……。申し訳ありませんが、ミサカはこのような場所は生まれて初めてなので、思いつくことが無いのです、とミサカはあらゆることに経験不足な自分を恨めしく想います」
夏海「あ、いやいや謝らないでよ! そういうんじゃなくてさ……うーん、なんて言うかなー」
小鞠「都会の人だもんね、何が新鮮に感じるんだろ……」
蛍(私は何が一番印象深かったかな……ありすぎて一つに絞れないかも)
「「「「う~ん……」」」」
一方通行「あァー……動物好きだろ、オマエ」
御坂妹「えっ」
夏海「あ、そうなの? じゃあさ、奥の方とかで色々見れるよ!」
御坂妹「ほ、ホントですか、とミサカは興奮しすぎていてもたってもいられません!」
夏海「ふふっ、じゃあいこっか。ケモノ道だから気をつけてねー」
れんげ「では移動開始なのん!」
小鞠「よし、行こっか、蛍」
蛍「はい、センパイ」
一方通行「やれやれ……」
一方通行(このままだと埒があきそうもねェから言っちまったが……)
御坂妹「どんな動物が見れるのでしょう、ミサカは超わくわくします! とどこかのモアイさんのように言ってみます!」キラキラ
一方通行(地雷じゃねェといいがなァ……)
御坂妹「うわぁ……か、可愛い……」
一方通行(いつもの口調も忘れるほどにか)
御坂妹「図鑑でしか見たことはありませんでしたが、リスとはこんなにも愛らしいものだったのですね、とミサカはそのキュートな瞳に胸を見事に打ち抜かれました」
夏海「お、この子たち人に慣れてるね、触っても逃げないや」
小鞠「むぅ、確かに可愛いね、これ……」
蛍(可愛いリスを持った可愛いセンパイ……可愛さが2倍です!)
れんげ「あーくんも持ってみるん?」
一方通行「……遠慮しとくわ。俺みたいな野郎が持っちまったらリスが尻尾振って逃げちましなァ」
一方通行(やべェな、遠くから見れる程度だと思ったンだが、まさかここまで触れるとは……)
御坂妹「で、ではミサカが……」
一方通行「あ、オイ! オマエは……」
リス「!」ダッ
夏海「わっ! あ、ちょっとっ!」
御坂妹「あっ……」
一方通行(……やっぱりか)
小鞠「逃げた……ね」
蛍「逃げちゃいました……ね」
れんげ「尻尾振っておさらばだったのん……」
御坂妹「…………」
夏海「あ、あはは、ウチがちょっといじりすぎたかな。人に慣れてると思って調子のっちゃったかも」
小鞠「わ、私も……ご、ごめんね、ミサカさん」
御坂妹「……いえ、いいんです。浮かれて忘れていましたが、ミサカは、実は特殊な体質で、動物に避けられてしまうのです。皆さんに不快な思いをさせて申し訳ありませんでした、とミサカは……ぐすっ」
夏海「あっ、別にそんなこと思ってないよ! よく分かんないけど、体質ならしょうがないって!」
小鞠「そ、そうだよ、ミサカさんが悪いわけじゃ――」
れんげ「――大丈夫なのん!」
御坂妹「!?」
夏海「れんちょん!?」
れんげ「お話はよくわかったのん。ならばウチにとっておきの秘策があるのん!」
蛍「秘策?」
れんげ「フスー」
御坂妹「……指笛、ですか? とミサカは涙を吹きつつ首を傾げます」
一方通行「いや、音出てねェぞ」
れんげ「ふふ、これが見抜けないとはあーくんもまだまだですな」
一方通行「あァ?」
夏海「あ! れんちょん、その特技は!」
れんげ「ご名答なのん――我が愛すべき友、具の出番なのん!」
具「」ガサッ
夏海「早っ!」
れんげ「流石は具なのん、ウチが笛吹いたらすぐに来てくれるんなー」
小鞠「凄いな、どこにいたんだこの子……」
蛍「偶然近くに居たんでしょうか……?」
御坂妹「こ、この子は俗にいう狸と言うやつなのでしょうか、とミサカは興味津々に訊ねます」
れんげ「イエスなのん、依然出会った狸、名を具と言いますん」
御坂妹「おおぅ、素晴らしい名前です! ミサカはれんげさんのネーミングセンスに脱帽します」
夏海「だよねー!」
御坂妹「ええ、凄いです!」キラキラ
夏海「……みっちょん、ちょっとよく考えてー? その名前はないでしょー、って突っ込む所じゃない? 具だよ? 具なんだよ?」
御坂妹「? なんのことでしょうか? とミサカは首を傾げます」
一方通行(コイツ猫にいぬって名前付けるような奴だからなァ……)
御坂妹「非情に可愛らしいお方です、とミサカは遠巻きに見つめます」
れんげ「みっちょん、大丈夫なん。具は大人しいし、みっちょんを避けたりしないん。ウチが保証するん」
御坂妹「で、ですが……」
夏海「そうだよ、具ならきっと大丈夫だよ、ほら!」
蛍「そ、そうですよ、試しに触ってみたらいいと思います!」
御坂妹「……では」
具「」ビクッ
御坂妹「……ッ!」
れんげ「具……」
一方通行(……チッ、仕方ねェな)カチッ
一方通行「オラ、そんな風にガチガチに緊張した顔じゃあコイツも怯えンだろうが。力抜いて触ってみろ」ガシッ
御坂妹「えっ、あっ!」
夏海「おおっ!」
御坂妹「触……れる……!」
夏海「やったね、みっちょん!」
蛍(よかった~!)
小鞠(これで逃げちゃったらどうしようかと思ったよ……)
れんげ「流石はウチの具なん! 信じてたのん!
御坂妹「ずんぐりしたイメージでしたが、こうして見ると細い身体なのですね。毛も固いかと思いきや、とても柔らかく、心地いいです、とミサカは初めて触る狸の身体に震えながら実況しま――」
具「」ゴロゴロ
御坂妹「うわぁあうぁうあうあう///」
れんげ「言葉に出来ない程感動しておりますのん。お力に慣れて何よりなんなー」
一方通行「オラ、そろそろ放してやれ、いくら人に懐いてるっつっても、あンまいじンと嫌がられンぞ」
御坂妹「そうですね、とミサカは名残惜しく感じつつも、この手に残る温もりを胸に秘め、具から離れます」
れんげ「ご苦労だったのん、具。後でウチに来たらおやつあげるのんなー」
具「」ガサガサッ
一方通行「……ったく」カチッ
御坂妹「……ミサカ、この温もりを絶対に忘れません」
一方通行「あァ、良かったなァ、人に慣れてる動物でよォ」
御坂妹「……ありがとうございます、一方通行」
一方通行「あァ? なァに言ってンですかァ、お前? 俺はなンにもしてねェっつゥの。オラ、まだ散策するンだろ、行くぞ」
御坂妹「……清々しい程嘘をつくのが下手な人ですね。……でも、悪く無いですよ、とミサカは微笑みます」
…………
512:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11345
( ;∀;)イイハナシダナ―!!
513:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16789
あーくん……誤解してたよ
514:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10098
チッ、カッコ付けやがって……
……ありがとう、あーくん
515:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
狸テラカワユス
ここだけはあーくんを評価してやろう
516:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13564
なんだよ、ちょっと視界が見にくくなってるじゃねえかふざけんな
517:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18990
べ、別に嬉しいなんて思ってないんだから! か、勘違いしないでよねっ!
あ、あーくんのことなんて別になんでもないんだからねっ!
518:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17896
>>516-517 ツンデレ乙
狸が可愛いことは認よう
519:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11009
いきなりあーくん(笑)の株が急上昇!
:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14009
ミサカーズちょろいwwwww
:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13937
しかしあーくんをあーくんと呼ぶことは忘れないミサカーズであった
…………
小鞠「次は何するの?」
夏海「うーん、普通の動物相手だと、みっちょんのトラウマ的なものが増えちゃうかもしれないし……そだ!」ピコーン
れんげ「おお、なっつんの頭に電球が光ったのん! 何か名案ですか!?」
蛍「また古い表現ですね……」
夏海「山菜取ろうよ、山菜!」
御坂妹「山菜ですか?」
夏海「そうそう、都会じゃ採った野菜をすぐに食べるなんて習慣無いでしょ? ここは一つ、夕食の為にも色んな山菜ゲットの旅としゃれこみましょうや!」
御坂妹「なるほど、それはまた心躍る提案です、とミサカは目を輝かせます!」
一方通行「しかし山菜ねェ……俺には何が喰えるのかなンて分かンねェぞ?」
御坂妹「おや、あなた程の頭脳の持ち主ならこの世のありとあらゆる物事のデータが入っていそうですが? とミサカはハテナマークを浮かべます」
一方通行「必要ねェ知識は頭にねェよ。学園都市の中で暮らしてて生の野草を喰う機会があるのかよ」
御坂妹「ああ、成る程。そういやさっき地図見ることも出来ませんでしたものね(笑)」プッ
一方通行「」イラッ
夏海「大丈夫、大丈夫。山菜採りのエキスパートであるこの夏海ちゃんがしっかり教えてあげるからね」
小鞠「じゃあ蛍には私が教えてあげようかな、まだあまり分からないだろうし」
蛍「そうですね、お願いしていいですか?」
蛍(ホントはあれから図鑑とか見て少しは覚えたんだけど……こまセンパイと居られるなら……!)
れんげ「ウチもまだ自身が無いのでなっつんに教えを請うのん」
夏海「オッケー、んじゃ二手に別れて探してみようか。その方が多く見つかりそうだしね」
小鞠「じゃあ私と蛍はこっち探してみるよ、行こっ蛍!」
蛍「は、はい、センパイ!」
夏海「おーし、では夏海ちゃんチームは反対側に。ほらほら、みっちょん、れんちょん、あーくん、行くよー!」
御坂妹「合点承知です! とミサカは新たなる出会いの予感に胸を躍らせます」
れんげ「わくわくして来たのん! 新種の野草を見つけて図鑑に名を残すんなー!」
一方通行「やれやれ、ちとハードな山歩きになりそうだなァ……」
…………
599:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12235
お次は山菜採りか
600:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17890
いいな、今日一日だけで色々な経験出来そうだ
601:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13522
都会っ子のミサカたちに果たして野草が食べられるのか
602:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11111
お姉様と会った時、手当り次第にものを喰っていたもれらが心配することじゃないだろう
603:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
山菜……ヘルシー……ダイエット効果……ハァハァ……!
604:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
>>603 こいつもう蘇ったのか
605:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13566
>>603 この執念は少し尊敬する
606:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18990
皆様さっきはホント調子に乗ってすいませんでした、深く反省しております
607:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
分かればいい。
しかし13577号は一体何をしたんだ?
608:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13577
>>607 ダブルクォーターパウンダーを喰わせ続けた
609:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11991
>>608 鬼かお前はwwwww
610:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
>>608 これはひどいwwwwww
611:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
ぐすっ、しかもLサイズのポテトにコーラまでしっかり……
612:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10339
わぁ、カロリーが心配なんだゾ☆
…………
れんげ「あーくん、こっちなのん! 一杯食べられるのがあるのん!」
一方通行「あァ、今行くわァ」
御坂妹「み、ミサカも……わふっ!」
一方通行「あっぶねェな。はしゃぐのはいいけどよォ、もう少し周りを見ろ」
御坂妹「す、すいません、とミサカは支えてくれたあーくんに感謝します」
一方通行「ほら、行くぞ」
御坂妹「は、はい……」
御坂妹(なんだかんだで、一方通行も常識人なんですよね。今だってミサカのことを瞬時に支えてくれましたし、さっきも能力を使って……)
御坂妹「はっ!」
れんげ「?」
御坂妹「ダメですダメです! ミサカは上条当麻一筋なのです! これは旅行先でテンションが上がっているせいなのです! とミサカは必死に首を振ります」
御坂妹「…………でも」
御坂妹「……いえ、今は山菜ゲットに集中しなければなりませんね、とミサカは他のミサカたちの為にも奮起します」
…………
639:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10987
……おや?
640:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14444
これは少し妙な展開になってきましたなww
641:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
上条派最右翼の10032号が消えてくれればもれ的には最高なんだが
642:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13573
素直な>>641を尊敬
643:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15567
おいおい、さっきからあーくんの株急上昇じゃねえか、勘弁してくれよ
644:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13455
これ運営に知れたらマズいんじゃね?
645:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
何がアウトの線引きになるか分からんからな……
スネーク、運営はどうしてる?
646:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600
こちらスネーク、運営は起きたみたいだが、まだここに繋ぐほど本調子では無いようだ
647:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13423
>>646 乙
まぁ二人きりで行かせることは運営が促したようなもんだし、大丈夫だろ
648:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600
……うむ、そうだといいんだが
649:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19879
スネーク、何か問題か!?
650:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600
……いや、そのことで、何か忘れているような気がしてな
651:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15679
なんかそれ10032号も言ってたな
652:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510
10032号が何かしたの?
653:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13490
いや、何か大事なこと忘れてるかも的なことを
654:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
>>652 えっ
655:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600
あっ
656:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510
あのさあ、これ―― ど う い う こ と ?
…………
御坂妹「――……ッ!!」ゾクッ
一方通行「あァ、お前、どうしたンだ?」
御坂妹「……寒気の原因はこれだったか、とミサカは戦慄します」
しゅ、修羅場の予感なのん! まだ続くのんなー
656:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
おおおおおお落ち着け! これは上位個体の命令で……
657:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510
こっちが調整で席外してる時に……一方通行さんと二人きりで旅行……?
あは、あは、あはははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははは
ふざけてんの?
658:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11345
怖っ……
659:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
ち、ちがっ! 田舎の景色を堪能したいと言う幼女直々の命令だったんだ!
660:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11369
>>657 さすがの俺もこれは引く
661:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
あーくんとは別に何も無いから! そこんとこ勘違いするなよ! ホントに何もないからな!
662:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
これは面白い展開にwwwww
663:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
>>661 全然おもしろくねーよ! 煽んなマジで! てかお前はダイエットしてろ永久に!
664:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15546
それはフリか?
665:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13345
フリフリですなwww
666:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
フ リ じ ゃ ね ー よ ッ !
お前ら少し黙れ!
667:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11111
春厨の出現でMNW大混乱wwww
668:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14567
さあさあ盛り上がって参りましたwwwwwwww
669:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12229
ダイコンラン! ダイコンランです!
670:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13789
>>669 これまた懐かしいネタを……
671:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
実はこのイベント、10032号以外が全て仕掛人!
672:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16790
そうだったらどんなにいいか……
673:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510
……うん、よくわかった
ごめんね取り乱して
674:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
お?
675:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14444
なんだもう終わりか
676:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19935
流れに乗れなかった、ちくせう
678:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18080
流石の春厨も理解があるか
679:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510
うん、今から10032号殺しに行けばいいね?
680:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
えっ
681:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10089
えっ
682:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
えっ
えっ?
683:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13556
戦 闘 不 可 避 w w w w w
684:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10089
今! ここに!
685:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10090
あーくん(笑)を求める二人のミサカ(笑)の!
686:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10574
戦いの火蓋が!
687:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12223
切って落とされた!
688:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12801
これには会場の皆さんもビックリですねwwww
689:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
>>684-687 落とされねーよ!
てか、だ、誰がこんな白アスパラガス相手にするか!
690:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10339
またまたぁ、素直じゃないのは損なんだゾ☆
691:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13334
10032号も素直じゃないのよなー
692:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
これはいいツンデレ
ごちそうさまです
693:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10098
大丈夫、私はそんなツンデレな10032号を応援してる
694:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510
へー……ふーん……
695:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
ちょ、おまっ!
お前知ってんだろ!?
俺は上条派だっつーの!
てかお前ら黙れええええええええ!!
696:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11102
(今だってミサカのことを瞬時に支えてくれましたし……)
697:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14586
(さっきも能力を使って……)
698:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510
よし、マシンガンの点検は完了、と
あ、遺体袋も用意しとかないと……ね
699:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10054
なんか14510号がすげえ怖いこと呟いてるんだが
700:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
落ち着けええ! あれは事故だから! 事故! 分かる!? J I K O!
701:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12223
そうそう、これは旅先でちょいとテンション上がっちゃってるだけだから気にすんなってwwwww
702:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
お 前 ら マ ジ で 黙 れ ! !
…………
御坂妹「こ、この野郎共……! と、ミサカは改めてネットワークのノリのウザさと言うものを再認識しま……煽んなって言ってんだろマジでもおおおお!」
夏海「ひっ! み、みっちょんどしたの!?」
一方通行「気にすンな。持病の発作だ。ちょっと先行っててくれ」
夏海「う、うん……」
れんげ「みっちょん……大丈夫なん?」
一方通行「(頭の方は分からねェが)多分大丈夫だろ、多分」
れんげ「多分を二回も使ったのん……それは可能性としておかしいん。シュレディンガーもびっくりなのん」
一方通行「……オマエさっきから思ってたんだけどホント愉快な感性してるよなァ」
御坂妹「だ、だから……うわぁああああああ来るなぁああああああああ!! とミサカは――」
一方通行「まァたなンかややこしいことが起こってるみてェだなァ……」ハァ
れんげ「あーくん、どんまいんッ!!」
……………
~ねぇねぇサイド、なのん~
一穂「さぁーて、後はこっちの味付けを……あ、やべ、調味料切らしてたわ」
一穂「仕方ね、楓の所まで買いに行くかねー」カシュッ
一穂「車に乗ってると風になれる気がするんだよね、ウチは」
一穂「……もうすぐ日が暮れるなぁ。れんちょんたちが帰って来る前には帰らんとね」
一穂「ふむ、しかし都会の子たちが遊びに来てるんだし、欲を言えばもう少しこっちならではのものでもご馳走してあげたかったけど……――うおッ!?」
キキィーーーーーッ! ドゴンッ!
一穂「…………」ガチャ
一穂「……あちゃー……やっちまったね」
一穂「うっ、重っ……!」
一穂「…………」
一穂「……ごめんなぁ」
一穂「楓ー」
楓「あ、センパイ。どしたんですかこんな時間に」
一穂「いやー、調味料一部切らしてたから買いに来たんだけどさ」
楓「はぁ」
一穂「ちょっと、こっち来てくれるかい?」
楓「? はぁ……いいですけど……ってうわっ!」
一穂「これ、ちょーっと手伝ってくんないかねー」
楓「こりゃまた派手にやりましたね……」
一穂「いや、ウチ一人じゃ辛そうでさ」
楓「あー……分かりました、手伝いますよ」
一穂「よっ、流石便利屋楓ちゃんだね」
楓「あ、その分の時給は貰いますんで」
一穂「えっ……ウチで今日夕食ご馳走じゃ駄目かね?」
楓「仕方ないですね、じゃ、それで手を打ちます」
一穂「いやー、助かるわー、あ、あと調味料……」
楓「あー、今取って来ます。何が切れてんですか?」
一穂「えーとねー……」
…………
~再びウチさいどなんな~
一方通行「よォ……落ちついたか?」
御坂妹「はい、ご迷惑をお掛けしました、とミサカは14510号の恐ろしさと、風邪っぴきにも関わらず奴の急襲を阻止してくれた上位個体のありがたさを心から噛み締めます」
一方通行「14510号? アイツが何かしたのかァ?」
御坂妹「…………」
一方通行「?」
御坂妹「……てめぇのせいだろうが」ボソッ
一方通行「あァ?」
御坂妹「何でもありません、しかしこのように取れ立て新鮮な山菜と言うものは生でも美味しく頂けるのですね、とミサカは大自然のエネルギーを実感します」
夏海「あはは、あんま食べ過ぎない方がいいよ、夕食も豪華みたいだからさー」
れんげ「そうなん! そろそろ日も暮れるんな」
夏海「んー、結構ゲットしたし、日が暮れると道暗くなるしね。そろそろ山降りようか? みっちょんたちも大丈夫?」
御坂妹「はい、ミサカたちは不慣れな土地であるので、ジモティーである皆さんの判断に任せます、とミサカは流され易い現代の若者を演じます」
蛍「あ、夏海センパイ!」
夏海「お、ほたるんたちもグッドタイミング。どう、いっぱい採れた?」
蛍「はい、センパイが教えてくれたので」
夏海「……で、そのセンパイは足を挫いておんぶしてもらってるのね」
小鞠「言うな! 滑ったんだよ!」ムキ-
一方通行「ほら、野草よこせ。おぶった状態じゃ持ちにきィだろ」
蛍「あ、すみません、ありがとうございます」
小鞠「うー……ごめんなさい……」
一方通行「ガキが細かいこと気にしてンじゃねェよ。杖付きの身じゃあこンぐれェしか役に立てねェしな」
夏海「んじゃ、皆集まったしそろそろ帰るかね。これも料理しなくちゃなんないし」
御坂妹「はい、名残惜しいですが、いい体験が出来ました、とミサカは皆さんにお礼を言います」
蛍「……あ!」
夏海「ん? どしたのほたるん」
蛍「あの……どうせなら、もう少しだけ、登りませんか?」
御坂妹「わぁああ……」
夏海「おお、時間ピッタリだったね!」
蛍「私が転校して来た日、皆さんにここを教えてもらったこと、凄く嬉しかったんです」
小鞠「……なるほどね、夕日に照らされて、凄く綺麗に見えるよ」
御坂妹「……木々の香り。眩しく全身を照らす夕焼けの光。頬に感じる、清涼な風……」
御坂妹「……ミサカは、初めて、世界の眩しさを感じた日を思い出しました……」
夏海「ホント大袈裟だなぁ、みっちょんは」
御坂妹「そうかもしれません、けれど、今日、この日この時この場所で見たことは、1万近い妹達の脳裏に、深く、そして美しく刻まれることでしょう」
夏海「……しすたー……ず?」
一方通行「……ほら、そろそろ帰ンぞ、見りゃ分かる通り、日も沈みかけだしなァ」
夏海「お、やべっ! じゃあそろそろ帰ろっかー!」
小鞠「あ、こら夏海走らないのー! いてて……」
蛍「じゃあセンパイ、背中にどうぞ」
小鞠「あ、ご、ごめんね、蛍……」
蛍「いえいえ、私が好きでやってるんですから」
れんげ「みっちょん」
御坂妹「……?」
れんげ「帰ろう、のん」
御坂妹「……ええ、帰りましょうか、とミサカはれんげさんの手を取ります」
れんげ「あーくんも行こうのーん!」
一方通行「あァ、すぐ行くから先行ってろォ」
一方通行「……世界、ねェ」
一方通行「下らなくて、汚ねェし歪んでるけどよォ……アイツらがほンの少しでも美しいなンてほざきやがるンだったら……守る価値は、十分だよな」
一方通行「……行くか」
お腹減って来たのん! もうちっと続くのんなー
…………
ひかげ「たでーまー。ひかげ様のおかえりですよーっと」ガラッ
ひかげ「…………あれ?」
ひかげ「姉ちゃーん? れんげー?」
ひかげ「…………」
ひかげ「……なんで誰も居ないんだよ! 今日帰るって言ったじゃんかー!」
ひかげ「もー怒った! 家出してやる! 出てってやるからなー!」
楓「……何一人で騒いでんだお前」
ひかげ「うぉっ! 駄菓子屋! 何故ここに!?」
楓「楓だっつの。いい加減名前で呼べ」
一穂「お帰りー。ひかげ」
ひかげ「あ、姉ちゃんも! どこ行ってたんだよー」
一穂「いやー、ちょっち買い物にね。今日はお客さんも多いことだし」
ひかげ「え、誰か来てんの?」
楓「都会の方から二人な」
ひかげ「えっ……」サ-ッ
楓「残念だったなあ、都会風ぶっこけなくて」ニヤニヤ
ひかげ「う、うっせー!」
れんげ「ただいまなのーん!」
楓「お、噂をすれば」
夏海「かずっちゃんー、山菜取って来たよー!」
一穂「おお、こりゃまた大量だね。じゃ、これもちゃちゃっと料理しちゃいますか」
御坂妹「おや、また新しい顔が見えますね、とミサカは横の一方通行を引っ張ります」
楓「お、アンタらが都会から来たって2人組か」
ひかげ「お、おおぅ、身から都会オーラが滲み出てる……」
御坂妹「はい、初めまして、ミサカはミサカ10032号と申します。こちらでみっちょんと言う素敵なニックネームを頂きました。そしてこちらの少年は一方通行と言います。こんななりですが少年です、とミサカは大事なことなので2度言います」
一方通行「こンなナリですいませンねェ! 好きでしてるワケじゃねェわァ!」
楓「おおよろしく、私は加賀山楓だ。近く……ってほどでもないけど、この村で駄菓子屋営んでる」
御坂妹「駄菓子屋!? な、なんと甘美な響きでしょう、とミサカは目を輝かせます!」
楓「よければ明日来な、サービスするよ」
御坂妹「……っ! ……っ!」グイグイ
一方通行「分かったから無言で引っ張ンじゃねェ。借り物の服が伸びンだろうが」
ひかげ「あー……私は宮内ひかげです。はい、生粋の田舎者でーす、ふふふ……」
一方通行「えらく卑屈な自己紹介だなァ……」
御坂妹「宮内と言うことはれんげさんの姉でしょうか?」
れんげ「おお! ひか姉帰って来てたのん!?」
ひかげ「いや、気付くのおせーよ! 今日帰るって連絡してただろーが!」
一穂「ほれほれ皆玄関先で駄弁るのもいいけど、そろそろ家にお入りー」
夏海「はいはーい」
小鞠「それじゃ私も夜ご飯のお手伝いをしようかな」
蛍「あ、じゃあ私も手伝います!」
一穂「お、こりゃ助かるね」
楓「センパイ、それより先にこっちを早くやんないと……」
一穂「お、そうだったそうだった」
ひかげ「? まだ何かあんの?」
一穂「うん、ちょっとあーくんとみっちょん、ほたるんの三人にはキツいものかもしれないから、先家に入っててくれるかい?」
夏海「……あ、もしかして」
ひかげ「うへぇ、帰省早々ヘビーなもん見ちゃうな」
御坂妹「? 何かは分かりませんが、この家に招かれた以上、ここでの出来事には出来る限り全て目を通したいです、とミサカは希望を述べます」
ひかげ「あー……。気分悪くなると思うけど……大丈夫?」
一方通行「いや、悪ィけどコイツの好きにさせてやってくれ。俺も大方予想はついてる」
蛍「わ、私も皆さんと一緒に……」
一穂「……そっか。んじゃ、見てもらうかね。楓、そっち頼むよ」
楓「ういっす」
御坂妹「? 何が出て来るのでしょう、とミサカは首を傾げます」
一方通行「見てりゃ分かる」
一穂「あ、夏海、悪いけどこのブルーシート広げてくれるかい?」ゲシッ
夏海「あいよー」バサッ
一穂「さんきゅ、では、いっせっーの!」
楓「せっ!」
ドサッ!
御坂妹「……ッ!」
蛍「ひっ!」
小鞠「うわっ!」
夏海「うわちゃー……」
れんげ「おぉう」
ひかげ「やっぱりかー……」
一穂「うんうん、それぞれ色んな反応があってよろしい。はい、ではこれは何かな、ほたるん?」
蛍「えっ!? ……え、えっとその……猪……ですか?」
一穂「正解、猪の死体です」
夏海「あ、あははー、こりゃ大物だね。ウチも久しぶりに見たよ……」
一穂「なぁーに言ってんの、こりゃ大分小さい方だよ。ウリ坊に毛が生えたくらい」
蛍「……し、死んじゃってるんですか? ……って当たり前ですよね、死体なんですから」
一穂「そう、ウチの不注意でね、車ではねちゃって、お亡くなりになりました」
小鞠「そ、そうなんですかー……」
夏海「ね、ねーちゃん顔青いけど大丈夫?」
小鞠「べ、別に! 初めて見るわけじゃないし! 夏海こそ顔青くなってんじゃん……」
夏海「う、ウチは走りすぎて疲れちゃってるだけだし!」
御坂妹「それをどうするのでしょう、とミサカは質問します」
一穂「うんうん、いい質問だね。この猪はこれから解体して、今夜のご飯にしようと思います」
ひかげ「あー、やっぱりな」
御坂妹「食べる……のですか?」
一穂「奪ってしまった命は還らないし、謝ってすむことでもないからね。だから、ウチらに出来ることは、せめて美味しく食べてやることだよ。……ま、人間の勝手な理屈だけどね」
一方通行「すぐに出来るもんなのかァ?」
一穂「まー、大きいとそれなりに時間かかるけど、こんぐらい小ぶりな奴で人数居ればそれなにりにね。今日夕食で使う分だけしっかり切り分けて、残りは保管って感じかな」
蛍「…………」
夏海「み、みっちょんもほたるんも大丈夫? やっぱり家に入った方がいいんじゃない?」
一穂「うん、今から解体作業しようと思うから、ここからはマジにきついと思うよ。見たくない子供は家に入ってなー」
楓「だな。見慣れてない奴には特にだろうし、折角今日は夕飯が豪勢らしいんだ。飯喰えなくなるような場面は勿体ないからカットしとけ」
夏海「出たよ駄菓子屋の貧乏根性」
楓「ほっとけ」
小鞠「う、うん! こっちは私たちがやっとくから、蛍はミサカさんたちと一緒に山菜の方洗っといてよ!」
蛍「……え、あの……」
小鞠「大丈夫だよ、初めてって訳じゃないしね!(嘘)」
蛍「…………」
御坂妹「…………希望を述べていいでしょうか、とミサカは挙手をします」
一穂「ん?」
御坂妹「その作業、ミサカにもやらせては貰えないでしょうか」
蛍「えっ!?」
ひかげ「はぁ!? いやいや、それはチャレンジャー精神旺盛すぎるだろ!」
一穂「……んー、まぁやりたいって言う気持ちはいいと思うけど、どうしてかな?」
御坂妹「……ミサカは、命と言うものがなんなのか、ほとんど知りませんでした」
夏海「……みっちょん?」
御坂妹「ミサカの周りでは、多くの命が失われて行くのが現実でした。けれど、それ故に命と言うものが何なのか分からなかったのです」
一方通行「…………」
御坂妹「今でも、はっきりと命と言うものが分かったわけではありません。だからこそ、ミサカはもっと知りたいのです。命と言うもの、そして、それを奪うと言うこと。その上に生きると言うことを」
蛍「ミサカさん……」
一穂「……なるほどね」
御坂妹「勿論、素人であるミサカには不可能と言うことであれば身を引きますが……」
一穂「……よし、やってみようか!」
御坂妹「いいのですか!? とミサカは顔を上げます」
一穂「うん、誰だって最初は素人だしね。ウチらが教えるから、包丁は任せるよ」
楓「とかいいつつ自分の作業減らしたいだけじゃないですか?」
一穂「……誰だって解体作業は力使うから嫌なんだよ。いけないよ、そこ言っちゃいけない」
御坂妹「あ、ありがとうございます、とミサカは頭を下げま――」
蛍「あ、あのっ!」
楓「?」
蛍「……私にも、やらせて下さい」
小鞠「ほ、蛍!? 何言ってるの?」
蛍「……お願いします」
楓「センパイ、いいんじゃないですか?」
一穂「――うむ、ではこれは命の授業と言うことで、皆で協力してやるとしようか」
夏海「おおっ! こうなりゃ夏海ちゃんも腕をふるうぜ! みっちょんに負けてられるか!」
れんげ「ウチも微力ながらお手伝いするのーん!」
小鞠「う、うう……わ、私だって蛍に負けてられないもん! センパイとして頑張るもんね!」
ひかげ「えーと……私はとりあえず荷物置いてくるわ」
一穂「んじゃ、順番にやってみようかね。ウチと楓が逐一説明するから、しっかり聞くんだよ」
夏海「合点承知!」
れんげ「なのん!」
一穂「あーくんはどうする? 杖付きだし、今回は見学だけにしとくかい?」
一方通行「いや、少しやらせて貰うわ。何より、女子供が捌いてる場で、男の俺一人が後ろに突っ立ってるンじゃ情けねェからよ」
一穂「お、そう言う所はしっかり男の子だね。よしよし、では体験してもらおうか」
ひかげ「荷物置いて来たよー。ついでに作業台持って来た。後で使うっしょー?」
一穂「おお、さんきゅー、ひかげ」
ひかげ「あと作業着。汚れてもいいやつ見繕って来たから着てる服汚したく無い奴は着替えろー」
れんげ「おおぅ、ひか姉、気が利いてるのん!」
ひかげ「ははは、もっと褒めろもっと褒めろー」
れんげ「……あまり調子に乗ると痛い目見るみたいなことが、昨日読んでもらった絵本に書いてあったのん」
ひかげ「うっせーよ!」
…………
夏海「うっし、着替えもすんだことだし、早速――」
ぱん!
「!」
御坂妹「……命に関わることの時、こうするのが礼儀だと知識にありました。命を貰う相手に対し、手を合わせ、祈ることが大切だと。……正しかったでしょうか?」
一穂「……うん、大正解。じゃ、ウチらも」スッ
ぱぱん!
「……………」
一方通行「……チッ」パン
一方通行(まさかこの俺が手を合わせてお祈りする時が来るとはなァ……笑えねェな)
一方通行(……祈る神もいねェけどよ、これから喰う相手に対してぐらいなら、手を合わせることも許されるよなァ)
一穂「……よし、始めよっかね」
楓「まずは毛皮から取るぞ。コイツは牝だから雄よりはすぐに剥けると思うが、とりあえず暖める為に湯を掛けていく」
御坂妹「なるほど……お湯の方は」
楓「私が店で大量に湧かして来たから、とりあえずこれ使え。で、このゴム手袋着用。じゃないと火傷するからな」
御坂妹「はい、ありがとうございます」
楓「夏海ー、車の中に鎌あるから取ってくれ。持ち方には気をつけろよ」
夏海「ういっす! お、これだねー」
楓「鎌も使うと抜き易いからな。こうして――」
一穂「うんうん、やっぱり人数居ると手早く進むね」
一方通行「ってもほとんど駄菓子屋がやってるように見えるけどなァ」
一穂「教えがいがある子相手だと、こっちも作業が楽しくなるもんだよ。みっちょん真剣だしね」
一方通行「そりゃァ教育者としての言葉かァ?」
一穂「同時に保護者としての喜びでもあるよ」
…………
夏海「おおー、出来たー!」
ひかげ「いやー、疲れたー」
楓「部位ごとに分けるとこまで出来ましたし、とりあえず残りはその時その時にまた切り分ける感じでいいですかね?」
一穂「そだね、もうかなりいい時間だし、早速料理再開しよっか」
小鞠「そ、その前に手を洗いたい……」
蛍「けっこう血で汚れちゃいましたもんね……」
一穂「あー、もう全員先に風呂入って来ちゃいな。こっちはウチらでやっとくから」
楓「じゃあこっちの片付けはやっとくんで、センパイは調理の方やっといて下さい」
一方通行「あァ、俺もこっち手伝うわァ」
一穂「おお、それはありがたいね。しかしあーくンが一番手際よかったね。凄い早さで返り血一つ無いし」
御坂妹(残りの作業の時間短縮+服を汚さない為に、全部反射してましたからね)
ひかげ「じゃあ先に姉ちゃんと何人かでささっと入っちゃった方がいっか。姉ちゃんもそのまま料理は出来んだろうし」
一穂「んじゃ、宮内三姉妹がお先に入らせてもらうかね」
ひかげ「ん? 姉ちゃんはともかくこういうのって先に客人が入るもんじゃないの?」
一穂「なーに言ってんの。先に入って夕飯の支度せないけないでしょー」
ひかげ「……ん、そうだけどさ」
一穂「…………」
ひかげ「…………あ、私もやるってこと!?」
れんげ「ひか姉……鈍いのん」
一穂「そゆことー、ほら、ちゃっちゃと洗うよー」ズルズル
ひかげ「うぉおお、帰省直後なのに! 疲れてるのにー!」
れんげ「お風呂なーん!」
小鞠「それじゃあ私たちもこっちの片付けしよっか」
蛍「はい、センパイ。……あ、家に連絡入れないと!」
楓「あー、そっちは私とセンパイで入れといたから大丈夫だ」
蛍「あ、ありがとうございます!」
御坂妹「ふむ、行動を開始していいようですね。では、ミサカは道具の片付けを行います、とミサカは出来る子なのでテキパキ動きます」
小鞠「よし、こっちも負けないよ!」
楓「刃物が多いんだから、あんまり慌てるなよー」
一方通行「……初めての解体作業はどうでしたかァ?」
御坂妹「とても貴重な体験でした……と、言いたい所ですが、まだ感想を言う訳にはいきません、とミサカはお口チャックをします」
一方通行「はァ?」
御坂妹「その命を口にするまでは、感想を控えさせてもらおうかと」
一方通行「フン……まァいいけどよ」
御坂妹「おらあーくん手が止まってるぞ、口より手を動かせ、とミサカは鬼軍曹のように蹴りを入れます。メシの時間が遠くなるだろ」
一方通行「やめろコラァ! 神妙になったかと思えばこれだよォ!」
御坂妹「ご安心を、靴は脱いでいるので借り物の服に汚れは付きません」
一方通行「そもそも蹴り入れてるの俺の頭じゃねェかァ!」
楓「しかし結構掛かったな……。先にセンパイたちがすぐに風呂上がって調理に取りかかるとしても、全員が食卓に付けるまでにはまだかなり掛かりそうだな……」
「ふふん、ここで私たちの出番だねっ!」
楓「!? その声は――このみ!?」
このみ「どもー」
御坂妹「おおぅ、次々と新キャラクターの登場ですね、とミサカは一旦頭を整理します」
一方通行「こりゃまた押しの強そうな奴だなァ……」
このみ「あ、そこの二人が噂の都会人!? 初めまして、そこの越谷家を見守る存在、富士宮このみでーす」
御坂妹「初めまして、ミサカはミサカ10032号と申します、そしてこちらの一見イケてる少女に見えるけど、実際は貧弱もやしの少年が一方通行です」
一方通行「悪意しな感じられない紹介文ありがとよ。やっぱ一回殴らせろオマエ」
このみ「へぇ! すっごい美女美男カップルだね!」
御坂妹「美女と言響き素晴らしいです、ありがとうございます、とミサカはお姉様から受けた胸以外素晴らしきDNAをありがたく思います」
卓「」スッ
小鞠「あ、お兄ちゃんも来たんだ」
夏海「なんだよー、魚捌ける技術あるんだからもっと早く来てよー」
このみ「まぁそう言わないでよ。越谷家に遊び言ったら、みんなこっちに集まってるって言うしさ。ついでだからお兄さんつれて来ちゃいました。ここは無傷な二人が調理を担当いたいしましょう!」
楓「おお、そりゃ助かるな。じゃ、悪いがこの肉頼む。夕飯に出す分は適当に選んで、残りは閉まってくれ」
このみ「あいよー。一穂さんに許可取らなくて大丈夫?」
楓「センパイたち今風呂入ってるからなぁ、まあ一応外から声掛けてみてくれ」
夏海「あ、あとこの山菜たちもよろしく!」
このみ「おっけーい! じゃ、兄ちゃんも行くよー!」ズルズル
楓「……やれやれ、賑やかな食卓になりそうだな」
次回、ようやく夕食なのんな! まだ続くのん
~レッツ・クッキングなのん~
このみ「あらま、結構出来てるね。一穂さん意外に仕事早いなー。じゃ、残りちゃちゃっとやっちゃおっか!」
卓「」コクッ
このみ「まずは中途半端に切り分けられたままの野菜!」バッ
卓「」ズダダダダダダ
このみ「野菜はこれでいいね! じゃ、お肉を切り分けて!」バッ
卓「」スッ
卓「」スパパパパパ
このみ「よし、どんどんいっちゃうよ!」
このみ「お次は――」
れんげ「お、おおぅ、お風呂からあがったら、凄いことになっているのん!」
ひかげ「な、なんじゃありゃあ……」
このみ「お次はさっきの山菜! 行くよ!」バッ
卓「」シュッ
ひかげ「お、おもむろに包丁を構え――」
卓「」シュイン!
れんげ「煌めく一閃!」
卓「」チャキン
れんげ「そして次の瞬間には蓮の花に見立てた美しき盛りつけの完成なのーんっ!」
一穂「いやー、兄ちゃん凄いねー、ウチも大助かりだわー」
御坂妹「…………」
一方通行「…………」
蛍「…………」
御坂妹「片付けを終えたら凄い光景を目にしてしまいました、とミサカは彼の恐るべき剣技に度肝を抜かれました」
一方通行「鬼灯かアイツは……」
御坂妹「実は閻魔の補佐官だと言われても納得が行きますね」
蛍「お兄さん、何者なんでしょう……」
御坂妹「兄ちゃんは兄ちゃんだよ、何言ってんのほたるんー!」
蛍「…………」
このみ「あ、一穂さん、こっちは割と早く終わりそうですよ」
一穂「やー、ありがとね。でもま、そこまで急がなくてもいいよ。この後残りのメンバーにも風呂入って貰わなくちゃいかんしね」
このみ「そうですね、じゃ、とりあえず切ったお肉だけは冷蔵庫入れときましょうか」
楓「それじゃあ次は誰が入るんだ?」
夏海「んー、まあ普通に考えて、ほたるん、みっちょん、駄菓子屋かね」
楓「私は後でいいぞ。先に子供から入れ」
夏海「んーっても、この人数だし……あ、でも駄菓子屋とあーくんを一緒に入れれば……いてっ!」
このみ「冗談でも女の子が口にしちゃ駄目だよ、夏海ちゃん?」
御坂妹「まあ最悪あーくんなら(瞬間的に身体中からありとあらゆる有害物質を取り除けますから)、お風呂に入らなくても大丈夫だと思いますよ、とミサカは説明します。現時点でも見ての通り汚れ一つ無い驚きの白さですし(笑)」アタック-!
一方通行「その言い方に悪意を感じるのは気のせいか?」
一穂「んじゃ悪いけど、あーくんには夕食後に入って貰おうかね」
一方通行「元よりなにもかも世話になってる身だ。文句はねェよ」
一穂「悪いねー楓」
楓「いえ、取って来たいものもありますし。んじゃ、また一時間後ぐらいに来ますんで」
一穂「あいよー、じゃあ残りの作業をその間に片付けちゃうか」
れんげ「机いっぱい用意するん! ひか姉も手伝うのん!」
ひかげ「はいはーい、れんげは元気だなー……」
御坂妹「」ソワソワ
一方通行「なァにソワソワしてやがる。落ち着きがねェぞ」
御坂妹「いえ、このように普通の人々と触れ合う機会等ありませんでしたから、一つ一つが未知の体験故に、どうも……、とミサカは自分でも落ち着きが無いことを自覚します」
一方通行「……まァ、肉体年齢で考えれば普通のことだよな。精々楽しめ」
御坂妹「はい。他のミサカーズの為にも、一分一秒も無駄にはしません、とミサカは意気込みます」
夏海「じゃあみっちょん入ろー!」
御坂妹「はい、今行きます! ではお先にお湯を失礼、とミサカは言えそうで言えなかった一度は言ってみたかった台詞をようやく口にします」タタタ
一方通行「……一分一秒でも、か」
一方通行「長生き……させてやらねェとな」
一穂「あーくん、ちょっといいかーい?」
一方通行「おゥ、なんだァ?」
~お風呂なのん~
「……さて、ここからはなっつん、こまちゃん、ほたるん、みっちょんの四人による、ほんわか湯けむりお風呂シーンなのん」
「けれど、このまま長々と入浴シーンを続けていると、ただでさえ遅い夕飯が更に遅くなるんなー」
「なので、ここは都合により、巻きで進ませていただくのん!」
「では、レッツスタート! なのん!」
…………
夏海「おお、いい湯加減ー!」
御坂妹「施設と言う訳でもないのに、かなり大きなお風呂ですね、とミサカはワクワクします」
夏海「こまちゃん大丈夫ー? 足付くかいー?」
小鞠「つ、付くに決まってんだろ! あとこまちゃん言うなってのー!」
蛍「大丈夫ですセンパイ、その時は私がだっこします!」
小鞠「蛍ー!?」ガ-ン
…………
夏海「おおぅ、やっぱりほたるん、でかい……」
蛍「そ、そんなこと……夏海センパイだって……」
御坂妹「…………」
小鞠「…………」
御坂妹「……強く生きましょう、とミサカはこまちゃんの肩を……ぐすっ……」
小鞠「べ、別に悔しくないもん……ぐすっ……」
…………
夏海「へへへ、やはりこんな場では洗いっこが基本だよねー! さあみっちょん、お背中流しましょう!」
御坂妹「あ、洗いっこ!? いいのですか!?」
夏海「モチのロンよ! いやー、それにしても白くて綺麗な背中だね。髪の毛もすっごいサラサラだし」
蛍「ホントに綺麗ですね……糸みたい」
夏海「ウチとは大違いだよ、ちょっと羨ましいや」
小鞠「夏海はいっつもぼさぼさだもんねー」
夏海「む、ウチだってポニーテールの位置には拘りがあるし!」
小鞠「じゃあ蛍は私が次に洗って上げるからねー!」
蛍「わぁあ、ホントですか!?」
…………
夏海「お疲れさまでした、お客さん」
御坂妹「はふぅ、他人に洗ってもらうと言うのも気持ちのいいものですね、とミサカは思わず息を吐きます」
夏海「あはは、喜んでもらえて何よりだよ」
御坂妹「では僭越ながらミサカがなっつんの背中を流させて頂きます、とミサカはすかさずタオルを装備します」
夏海「お、ではよろしく頼もうかなー」
御坂妹「……………」
御坂妹(見れば見る程羨ましい……ほたるんは最早別次元の存在と見ても、なっつんはミサカの(肉体年齢)一歳年下のごく普通の少女)
御坂妹(なのに何故、このような差があるのでしょう……? やはり明るく活発な性格がそうさせるのでしょうか……?)
夏海「み、みっちょん? 寒いよー?」
…………
小鞠「お加減はどうですかー? なんてねー」
蛍「ひゃ、ひゃい、気持ちいいで、す!」
蛍(こまセンパイの小さな手が私の背中にこまセンパイの小さな手が私の背中に……)
御坂妹「ほたるんてガッチガチですよね、とミサカはぼそりと呟きます」
夏海「そんな緊張しなくていいのにねー」
御坂妹「いえ、そう言う意味では無く……いえ、なんでもありません。ミサカにはこの純粋な瞳を守る義務があります、とミサカは密かに誓います」
夏海「?」
>じゃ、じゃあ次は私がセンパイを……
>ほ、蛍? ちょっと怖いよ? 夏海みたいに悪戯とかしないよね?
御坂妹「……趣味も嗜好も人それぞれですからねー」
カコーン…
~そんなこんなで~
夏海「ついに!」
ひかげ「ようやく!」
このみ「お待ちかねの!」
れんげ「夕食、なのーん!」
夏海・ひかげ「「イエーッ!!」」
一穂「結構遅くなっちゃったけど、無事に食卓を揃えることが出来て良かったよ」
ひかげ「あ~腹減った~、早く食いてー」
このみ「まぁまぁ、もう少しもう少し」
楓「ん、コップは全員に渡ったか?」
れんげ「準備完了、なのん!」
楓「じゃ、一穂センパイ、これどうぞ」
一穂「お、悪いねー。瓶ビールなんて旅行以来かね」
楓「ま、今日は特別な日ですし。さっき家から取って来ました。センパイも、今日は珍しく働いてますし」
一穂「酷いな楓くん……。ウチはこれでも日々懸命に頑張ってるさ」
楓「ま、そういうことにしときます」
このみ「ね~、一口でいいから~♡」
楓「あと二年待てと言ってるだろう、全く……」
夏海「はいはい、みっちょんもあーくんも一杯どうぞー」トトト
一方通行「おゥ、悪ィな」
御坂妹「ありがとうございます、ではこちらも一杯」トトト
夏海「おお、こりゃご丁寧に」
小鞠「はい、蛍!」
蛍「あ、ありがとうございます、センパイ!」
夏海「兄ちゃんとこのみちゃんはこっちねー」
このみ「ん、ありがとー夏海ちゃん」
卓「」スッ
ひかげ「れんげもジュースでいいか?」
れんげ「ひか姉と同じのでいいん」
ひかげ「あいよー」トクトク
一穂「……ん、いいみたいだね。……えー、では、本日は我が宮内家に、都会から素敵な二人が遊びに来てくれたことに――乾杯!」
れんげ「乾杯! なのん!」
「カンパーイ!!」
カツーン!
夏海「プハーッ! 生き返るーッ!」
楓「そんな台詞はあと七年経ってから言え」
このみ「よしっ、じゃあ早速メインを投入して行こっか!」
一穂「うんうん、美味しいものは早くに食べるのが一番だからね」
夏海「おおっ! このみちゃん、それは!」
このみ「そう、さっきみなさんが解体した猪のお肉! これを――」
卓「」スッ
このみ「鉄板焼きでーす!」
ジュワァアアアア……
れんげ「おおぅ、いい匂いなのーん……」
夏海「う~たまらんねこれ」
一方通行「」ウズウズ
御坂妹(流石の一方通行もこれには落ち着きが無いようですね)
このみ「私とお兄さんが焼くから、みんなはどんどん食べてねー」
小鞠「えー、このみちゃんたちに悪いよ」
楓「順番に焼けばいいだろ」
御坂妹「では、二番手は是非ともこのミサカに! とミサカはすかさず挙手をします」
このみ「オッケー! じゃ、とりあえずお肉渡しとくねー」
一方通行(どれもまだ手を出す時じゃねェな……しかし一瞬の気の弛みが命取りになる……!)
御坂妹「目つきがガチ獲物を狙う肉食獣のそれだよオイ、とミサカは若干引きます」
夏海「いや、気持ちは分かるさ。焼き肉は……バトルだからね!」
ひかげ「久々の肉なんだ……労働分しっかり喰ってやるからな……!」
れんげ「……むむむ、みんな目が殺気立ってるのん!」
楓「れんげは危ないからあんま鉄板に近づくなよ。欲しいのがあったら取ってやる」
御坂妹(これにはネットワークの連中も力が入っているようですね……)
…………
【中継】:引き蘢り必見、これがリアル田舎の景色 2スレ目
1:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
幼女命令故2スレ目を作る
てめーら次もれを煽ったりしたらマジで感覚共有切るからな
2:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
立て乙です!
もうふざけないんで共有停止は勘弁して下さい!
3:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14444
2げっと
立て乙
4:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13659
春厨の登場で全スレ埋まっちゃったからなー
5:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12222
いよいよ夕食、これは楽しみ
6:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18878
>>3
>>3
7:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10035
>>3 ワロタwwwwwww
あ、10032号は立て乙でーす!
8:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
自分の体重を気にせずカロリーの高いものを喰えるとは感覚共有様々ですわ
9:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11111
ようやく飯かー
もう待ちくたびれたぜ
10:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10099
白飯炊いた
11:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10801
パンツ脱いだ
12:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10558
>>11 何 故 脱 い だ し
13:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10801
だ、だって美味いもの喰うと服が破けるんだろ……
服だってただじゃねえし……
14:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16666
>>13 ソーマの読み過ぎだろwwww
20000号みてぇな真似すんなよwwww
15:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
舐めるな、俺はネクタイと靴下はつけてあばばばばばばばbbbbbbbbb
16:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
ROMってるんじゃなかったのかなー? ってミサカはミサカは危ない発言をしかけた20000号に対し再度警告をしてみたり!
17:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
あ、運営様チーッス!
18:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
運営様! 風邪の具合はもうよろしいので!?
19:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13589
このスレではセロrゲフンゲフン一方通行のことはまだバカにはしてないのでここは一つ穏便にあばばばばばばばbbbbbbbbb
20:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10055
>>19 こいつバカなのかそれともMなのか……
21:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10033
これぐらいでMとかwwwwwwww
Mってのはなあ! もっと複雑なものなんだよ!
だいたいSMって言うのはあばばばばばばばbbbbbbbbb
22:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15555
いきなりバカと変態の巣窟になって来たぞ……
23:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510
ううう、一方通行さんと旅行デートだなんて……
くそう、10032号め、いつか殺してやあばばばばばばばbbbbbbbbb
24:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16637
>>23 こいつもバカだな
25:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15568
>>23 いや、その執念は尊敬する
26:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14765
趣味に関しては全く尊敬したくはないって言うか見る目なさすぎだろってあばばばばばばばbbbbbbbbb
27:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10044
このネットワークバカしか居ないのかよ!?
28:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19099
ちょっと かなしく なる
29:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
もー! だから10032号は皆の為に向こうに言っているんだから!
嫉妬する気持ちは分かるけど今回は全個体の為にも抑えてくれないかなってミサカはミサカはそれでもしっかりお願いしてみたり
30:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14889
力づくでねじ伏せられるのをこう言ってるんだ
気持ちは分かるが14510号も今回は我慢しろ
31:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510
……はい、分かりました
10032号も……ごめん
32:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
分かればいい 俺は生粋の上条派だしな
33:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
2スレ目に来てようやく収まったか
34:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
よしよし! この旅行が終わるまで落ち着いていれば、秘蔵のあの人メモリーをあげるからねってミサカはミサカは飴とムチを忘れない!
35:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510
はーい! 我慢しまーっす!
36:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
うわぁ……
37:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
これはひどい
38:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10087
この幼女の行く末が恐ろしいな……
39:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
とりあえず風邪はほとんど治ったよー! ってミサカはミサカはしっかり報告!
あと10032号は色々ありがとうねー!
以降このスレに関してはしっかり確認しておくから――
お 前 ら 覚 悟 し と け よ ?
40:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
ヒッ……!
41:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
Oh……フリータイムに終わりが来たようだな……
42:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12225
ハイッス!
超了解ッス!
43:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10068
健全に紳士に書き込みしまーっす!
44:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17456
妹達全員に戦慄が走った瞬間である……
45:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600
とりあえず運営もスレに付き始めたし、俺は一旦仕事を離れるか
あ、あとこのスレとは関係無い話題で悪いが、まだ見てない奴のためにも
https://www.misatube.com/watch?v=×××××××××××
拡散希望よろしくな
46:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13369
スネーク乙っした
47:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst
>>45 あ、て、てめえええええええええ!
何勝手に人の盗撮動画あげてるんだよおおおおおおお!
48:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
>>45 ちょwww こwwwれwwwはwww
49:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
>>45 ツwwwンwwwデwwwレwww乙wwwwwww
50:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14465
>>45 甲斐甲斐しく世話しておりますねwww
51:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
わあ、番外個体、知らない間にこんなことしてくれてたんだねってミサカはミサカはすっごい感動!
52:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst
ち、ちげーよ! 単なる嫌がらせだったし……って言うか粛正しろよ運営ィィィィィィ!!
これ盗撮! 分かる!?
と う さ つ!!
53:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
妹達の絆の為にもこの動画は永久保存を推奨します!
54:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
上に同じ!
55:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14465
それがいい、それがいいと言いました
56:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst
お、お前らぁああああ!!
57:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18796
末っ子可愛いよ末っ子
58:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
>>53 たしかにそうかもね!
じゃあこれは運営権限で永久保存ってミサカはミサカはここに宣言!
59:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst
ジーザス!
くそぉおお! お前ら! 特に17600号! 覚えてろよコンチクショウ!
60:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032
んなことよりそろそろ肉の一陣が出来上がるぞ
…………
このみ「ふふっ、皆準備はいいみたいだね。――では、裏返し!」ビシッ
卓「」スパパパパ
「!」
一方通行(肉が裏返った……。見た所全てに絶妙に色が付いてやがる……完璧な焼き加減だ。何モンだよ、アイツ……)
御坂妹(たしかに皆異様な気を纏っていますね……。これは客人であるミサカたちといえども、油断は出来ません)
夏海(二枚ある鉄板のうち、無言の協定で子供たちはやや大きい方……)
ひかげ(小さい方はれんげと姉ちゃん、駄菓子屋エリア……そこに異論は無い)
夏海(無論、エリアが広い分、肉も多いが、しかしありつける数には当然有限がある)
ひかげ(勝負はこの最初の肉取り合戦の時から……! この場面でどう動くかで――)
((((――この食卓の『流れ』が決まる!!))))
このみ「お、これとかもういいんじゃない?」
卓「」コクッ
「!」
御坂妹(肉が完成した!)
一方通行(チッ! 俺の見立てより1秒早い!)
ひかげ(くそっ! 狙ってた肉じゃない! 出遅れた!)
夏海(よっしゃ! ウチが一番に――)
小鞠「はい、蛍。出来たよー」ヒョイ
蛍「わぁ、ありがとうございます、センパイ!」
夏海「んがっ!」スカッ
小鞠「へへへ、お姉さんだもん! 後輩にはコレぐらいしてあげないとね! 美味しいもの一杯食べて欲しいもん!」
御坂妹「…………」
一方通行「…………」
夏海「…………」
ひかげ「…………」
ひかげ「……純粋な心の勝利、か」
夏海「くっ……! 姉ちゃん、完敗だよ……!」
一方通行「ちょっと、大人げなかったなァ……」
御坂妹「ミサカ、自分が恥ずかしくなって来ました、と心から反省します……」
小鞠「? どしたの? みんなも取りなよー」
一穂「そうそう、お肉もご飯もたっぷりあるから、遠慮せずに、どんどん食べなー。ま、でも喧嘩はしないようにね」
ひかげ「……そうだよな、折角みんなで食べてんだから、楽しまなくちゃな!」
夏海「うっし! それじゃあ改めて喰うよ! この肉頂き!」
ひかげ「んじゃ、私はこれをー」
蛍「あ、センパイ、これ焼けてますよ! どうぞ」
小鞠「あ、ありがとうね、蛍」
御坂妹「お、これはよさそうですね。ではこちらはあーくんに。こちらはミサカが頂きましょう」
一方通行「お、悪ィな」
御坂妹「いえいえ、食卓の場くらい和やかに行きましょう、とミサカはあーくんのより若干大きな肉を自分の更に移します」
一方通行「オイ」
卓「」スッ
このみ「お、さりげなく私の方にも。ありがとねー」
楓「ほれ、れんげ、出来たぞー」
れんげ「ありがとなーん!」
一穂「よし、ウチも一枚貰おかね」
御坂妹「では、改めて」パン
「いただきまーす!」
れんげ「なのん!」
美味しく頂くのん! まだ続くんなー
…………
小鞠「おいしー!」
蛍「猪のお肉って初めて食べたんですけど、思ったよりずっと柔らかいんですね」
一穂「まあ固かったり臭かったりと色々差はあるけど、これは当たりだったね」
れんげ「エバラの味にも負けない大地の味……飢えた胃に染みるのんなー」ムグムグ
夏海「美味い! おかわりっ!」
楓「自分で取れ」
一方通行「成る程、いけるな」
御坂妹「…………」
一方通行「で、オマエはどうだったンだ?」
御坂妹「美味しい……です。とても」
夏海「おぉ! みっちょんから美味しい頂きましたっ!」
一穂「お、口にあったみたいでよかったよ」
楓「……で、実際に捌いてみた肉を食べて、どう思った?」
御坂妹「……不思議な気分です」
御坂妹「今、ミサカの胸の中には、食事を得たことによる高揚と同時に、この猪に対する罪悪感と、命を奪ったと言う事実に、少しばかりの混乱が渦巻いています」
御坂妹「けれど、こうしてその一部を口にしている猪。その猪もまた、生きている時は何か、別の命を奪い、その上に生きていたのですね」
一方通行「…………」
御坂妹「食事とは、生きる上で必要不可欠のこと。如何なるものでも、他の命の上に成り立ち、そして、それらは日々巡り巡っている……」
御坂妹「『生きる』と言うこと……その意味が、ほんの少し、分かった気がします、とミサカは答えます」
一穂「そっか……よかった。うん、いい経験が出来たみたいだね」
一方通行「ま、堅苦しい話はそこまでにしとけ。次はオマエが焼くンだろ?」
御坂妹「はい! 初挑戦にも関わらず、見事な焼き師の才を見せつけるミサカの腕を、是非ご覧に入れましょう! とミサカは意気込みます!」
ひかげ「おー! いけいけー!」
このみ「焼き上がるのに割と時間がかかるからね。じゃ、その間に私はみんなが取って来た山菜でも頂こうかな」
楓「れんげ、野菜もしっかり食べろよー」
れんげ「食べるーん!」
一穂「れんちょん、ピーマンも食べなー」
れんげ「食べ……るん」
楓「一気にテンション低くなったな」
れんげ「……駄菓子屋と約束したからしっかり食べるん」
楓「……そうか、頑張って喰え」
れんげ「で、でもちょっとだけなんな?」
御坂妹「微笑ましい光景ですね、とミサカは目を細めて癒されます」
一方通行「クソガキにも見習わせたいもンだ」
夏海「あーくん、この肉じゃがも美味しいよー!」
小鞠「あ、このおひたしも美味しいですよ!」
れんげ「あーくん、こっちの煮付けも食べるーん!」
一方通行「オィオィ! そンないっぺンに喰えねェよ!」
一穂「おやおや、あーくんモテモテだね」
楓「都会から人が来たのなんて、あの子(蛍)が来てから久しぶりですからね。しかも男は卓しか居なかったんですし」
一穂「あはは、兄ちゃんも大型ライバル出現だねー」
卓「」スッ
一方通行「お、おォ、取るための小皿くれたのか、悪ィな」
ひかげ「お、気が利いてるなー、越谷家の良心ここにありってとこだ」
夏海「ちょっ! ひか姉! それは一体どう言う意味!?」
小鞠「な、夏海はともかく私は違うでしょー!」
卓「」フルフル
小鞠「ちょ、ちょっとお兄ちゃん! なんで無言で首降るのー!?」
一穂「はは、なんだかんだで兄ちゃんも、同世代の男友達が出来ること、喜んでんじゃないの?」
楓「女ばっかの所じゃ肩身も狭かったでしょうし、いいことかもしれないですね」
…………
御坂妹「ここがミサカの勝負の腕の見せ所……肉を裏返すまであと十五秒……十秒……」ブツブツ
れんげ「超真剣なのん……鬼気迫るものを感じますん」
一方通行「オィ、肉まだか?」
御坂妹「うるせぇ、黙って見てろ白もやし、とミサカは集中のあまり言葉遣いが荒くなります。おっとやべえ口が滑った」
一方通行「確信犯以外の何者でもねェだろ」
小鞠「ミサカさんの次は誰が焼くー?」
ひかげ「じゃあここは子供サイド年長者として私が」スッ
夏海「いやいや、ここはこの夏海ちゃんが」スッ
小鞠「え、ええ……い、いや、蛍にいい所見せる為にも、私がやる!」バッ
ひかげ・夏海「「どうぞどうぞ」」
小鞠「なんなのもうー!?」ガーン
夏海「だって正直ウチ肉焼くのめんどいもん。暑いし」
ひかげ「右に同じ。労力無くして喰える飯に適うものあらず」
楓「揃いも揃って駄目人間だなお前ら……」
御坂妹「~♪」クルッ
蛍(でもミサカさんは楽しそうだよね……。私も次やらせて貰おうかな)
蛍「わっ……と! で、出来ました! センパイ、どうぞ!」
小鞠「わぁ、ありがとう、蛍! よく出来てるよー!」
蛍「え、えへへへ……」
蛍(センパイに褒められたー!)
御坂妹「……やはりあの変態ですのよりは純粋ですね。願わくばその心を持ったまま、穢れを知ること無く過ごして欲しいものです、とミサカは一人密かに願います」
一方通行「何言ってンだ、オマエ?」
御坂妹「いえ、一人の少女の貞操と未来を、ミサカは案じているだけです」
一方通行「お、肉焼けたみてェだな」
御坂妹「聞く気ないなら初めから訊くんじゃねえよ、とあっ、ミサカも貰います貰います!」
夏海「夏海ちゃんはこれもーらい!」
ひかげ「あっ! くそっ、狙ってた奴が……!」
このみ「ほらほら、こっちの食べなよ」
楓「……子供サイドは賑やかだな」
れんげ「この独特な歯ごたえと柔らかさが何とも言えぬものであり……」ムグムグ
楓「れんげはれんげでマイペースだな」
れんげ「洪水に流されない一本の大木にウチはなりたいのん」
…………
一穂「よいしょっと。さて、ご飯のお代わり居る人はー?」
夏海「そりゃあもちろん!」
「おかわりー!!」
れんげ「なんっ!」
御坂妹「と、ミサカは元気よくお椀を高く掲げます」
~食休みなのん~
夏海「ぶはー食べた食べた」
楓「喰ってすぐ横になると牛になるぞー」
このみ「そうだよ夏海ちゃん、乙女としてその格好はないよー」
夏海「いやー、もう無理。一歩も動けないもん。あー、でもみっちょんたちに見せたいものもあるんだよなー」
ひかげ「もう夜遅いし、どうせ全員泊まってくんだろ? 別にいいよな、姉ちゃ……寝てるよオイ」
れんげ「十分くらい前から夢の世界にダイブしてたのん」
夏海「いつもの様子を考えればむしろよくここまで持ってたって感じだよね」
小鞠「うん、正直偽物かと思ったもんー」
一方通行(随分酷ェ扱いだな……仮にも教え子だろコイツら)
御坂妹「ですがミサカたちの為に体力を使わせてしまったことは事実、ここはミサカ達が片付け等をすべきでしょう」
一穂「えへへー……いい安眠まくらっすねー。……え? タダでくれるんすかー……?」ムニャムニャ
一方通行「しょうがねェな。オイれんげ、コイツの寝室どこだ?」カチッ
れんげ「寝る部屋ならこっちなん」
一方通行「よっと……。じゃあ持ってくから布団出せ」
>今用意するーん!
このみ「わー! 杖付きなのに凄ーい!」
ひかげ「うぇえ? どうなってるんだ、あれ……?」
御坂妹「実は彼は首にあるチョーカーの(ry」
御坂妹(この説明もちょっとめんどくさくなって来ましたね……)
小鞠「お姫様抱っこ……なんか大人って感じだね……!」
夏海「うん、カッコいいねー」
蛍(センパイなら軽いですからいつでもしてあげますよー)
一方通行「じゃあコイツ寝かせて来るわ」
ひかげ「悪いねーうちの姉ちゃんが。あ、その間に風呂沸かし直すから終わったら入って来なよ」スクッ
一方通行「おゥ、サンキュー」
このみ「ふふっ、なんかすっかり馴染んじゃったね」
小鞠「ねー、まだ会って一日も経ってないなんて嘘みたい」
御坂妹「それは皆さんが全員良い人たちだからですよ、とミサカは至極当たり前のことを言います」
夏海「あはは、ありがとね。でもみっちょんたちも思ってたよりずっと取っ付き易い人たちだったって言うものあるよ」
小鞠「そうだね、最初は一方通行さんも凄く怖い印象だったけど、ホントは凄く優しい人ってすぐに分かったし」
卓「」コクン
御坂妹「……ええ、彼は悪人になりきれない、大切なものを守り続けるヒーローの一人ですから」
夏海「ん? みっちょん何か言った?」
御坂妹「いいえ。それより、何か見せたいものがあると先程おっしゃっていましたが……」
夏海「あー、そうそう。さっき姉ちゃんが言ってたんだけどね、ここは是非ともね」
小鞠「ミサカさんたちに、ここの星空を見せたいなって」
御坂妹「星空……ですか?」
夏海「そうそう、都会ってビルとかいっぱいで、あんまり星とか見られないって聞いたからさ」
このみ「そうだねー、ここは街頭すら全然無いし、星見るのにはいいかもね」
御坂妹「星空……なんだかオラわくわくしてきたぞ、とミサカは少年誌の主人公並にテンションが上がって来ました」
ひかげ「おー、何の話?」ガラッ
小鞠「これから星を見に行こうって話ー!」
夏海「こっちの星空をご覧に入れようとね! ついでにナイトウォークとしゃれこもうと」
蛍「いいですねー。前にセンパイと行って以来ですから、楽しみです」
夏海「よし! じゃああーくんがお風呂上がったらみんなで行こっか!」
楓「……あー、盛り上がっている所悪いんだが……外、曇ってるぞ」
夏海・小鞠「えー!!」ガラッ
小鞠「うわぁ、ホントだ……」
夏海「昼間は結構晴れてたのに……」
このみ「これじゃあちょっと星は見れそうもないね……」
御坂妹「…………」
れんげ「ねぇねぇ寝かせて来たーん」
一方通行「じゃァ、俺は風呂に……どうしたンだ?」
小鞠「実は……」
一方通行「はン、星ねェ」
夏海「あーくんにも見せたかったんだけどなー」
れんげ「それは残念なんなー……」
一方通行「…………」スッ
御坂妹「おや、どちらへ?」
一方通行「決まってンだろ、風呂入らせて貰うンだよ」
ひかげ「あー、お湯は抜かなくていいから」
一方通行「あァ、分かった。じゃあ貰うわァ」
御坂妹「…………」
御坂妹「お風呂、ですか」
御坂妹「しかし杖を持たないで、帰りはどうするおつもりなんでしょうね?」
夏海「?」
このみ「残念だけど、今日の所はしょうがないね」
小鞠「明日は晴れるようにてるてる坊主でも作ろうか?」
れんげ「……ウチ、トイレ行って来るのん」
楓「一人で大丈夫か?」
れんげ「大丈夫なん」パタン
このみ「……じゃあ、そろそろお布団引こうか」
夏海「そうだね、名残惜しいけど寝る準備しよっか」
御坂妹「――いえ、まだそれには早いかもしれませんよ」
夏海「え?」
ジャー
れんげ「すっきりしたのん。けれど心はほんの少しブルーなのん。皆で星空見たかったんなー……」
バサッ!
れんげ「!? な、何か今人影が見えたのん! お外飛んでたのん!」ガラッ
れんげ「ど、どっちなのん! 今、確かに――……!」
れんげ「……お星様、びっしりなのん」
れんげ「――あ!」
れんげ「なっつーん! お星様、いっぱいなのん!」
夏海「ねー! 凄いね、あんなに雲あったのに!」
楓「強風でもあったのか? こんな一瞬で全部消えるなんて……」
夏海「なんでもいいから支度しようよ! ほら、早く!」
小鞠「わ、分かったから落ち着きなよ!」
このみ「あはは、こりゃ凄い奇跡だね。よし! じゃあ本日最後のイベントを楽しもうか!」
蛍「はい!」
卓「」コクン
一方通行「おゥ、風呂ありがとォな」ガラッ
れんげ「あ、あーくん! お外! 雲ないのん!」
一方通行「あァ、晴れたみてェだな。行くのか?」
れんげ「行くのーん!」
皆で夜のお散歩わくわくするのん! まだ続くんなー
~ナイトウォーキングなのん~
御坂妹「ふわぁあ……」
蛍「綺麗ですね……」
このみ「ふふっ、感動してもらえたようで何よりだね」
れんげ「お空に星空いっぱいなのん。明日も晴れるんなー」
小鞠「てるてる坊主作る手間がはぶけちゃったね」
夏海「どうかな、あーくん。こっちの星空は?」
一方通行「あァ、悪くねェよ」
夏海「素直じゃないなー、もう」
一方通行(ロシアに居た頃は、星空なんて見ている余裕は無かったからな……。こうして、のんびり過ごすのも、悪くねェってのは本音だよ)
御坂妹「手を伸ばせば、掴めそうなほどに輝いている星空、その美しさはとても言葉に表せません……とミサカはただただ感動します」
…………
101:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13332
感動した
102:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12978
すげぇえええええ
103:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
知らなかった、星空って……綺麗なんだな
104:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13577
即保存した
105:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
ねー! すっごい綺麗だねってミサカはミサカは自宅で飛び跳ねてみたり!
106:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst
ちょっ! 暴れんなっつーの!
107:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
微笑ましいのう
108:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
末っ子可愛いよ末っ子
109:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13698
甲斐甲斐しく世話をする図が目に浮かびますねwwwwww
110:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600
こちらスネーク
運営は今番外の膝の上だ
111:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
膝wwwのwww上www
112:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
イメージ通りでクソワロタwwwww
113:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst
ちょおおおおおおおおおおおおおおいいいいいいい!!!!
てめぇ仕事離れたんじゃなかったのかよぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
114:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600
スネークに休暇は無い
俺は潜入に行き、潜入に死ぬ
妹達の絆の為に
115:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12356
やばい濡れる
116:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14589
惚れてまうやろー!
117:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst
現在進行形で絆が壊れそうなんだけど!?
118:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
俺の妹が可愛すぎて生きてるのが辛いwwww
119:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
面白くての間違いだろwwww
120:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
はいそこまでー! ってミサカはミサカは一斉粛正してみたり
121:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
あばばばばばばばbbbbbbbbb
122:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
あばばばばばばばbbbbbbbbb
123:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13698
あばばばばばばばbbbbbbbbb
…………
154:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
仲良くするのはいいけど、あんまりワースト虐めちゃだめだよってミサカはミサカは上位個体として皆に言いつけてみたり!
155:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
あれ?
156:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
反応がないなー? ってミサカはミサカは首を傾げてみたり
157:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
しょうがないなー、返事をしない悪い子にはもう一回お仕置きしなくちゃねってミサカはミサカは制裁の準備をしてみたり!
158:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020
すいませんでしたァァァァ!
159:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090
超了解です! ですからお仕置きはマジ勘弁して下さい!
160:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13698
ちょっと気絶してただけです!
分かりましたからお願いします!
161:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15692
はいッス! 完璧に理解したッス!
162:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13334
この綺麗な星空の下で野暮なことなんてしませんよ!
163:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14445
運営様! やっぱり姉妹は仲良くしなくちゃいけませんよね!
164:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19987
これはひどいwww
165:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15698
この間僅か一秒である
166:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst
初めて運営に感謝したかもしれない……
167:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14444
ここから濃厚な姉妹プレイが始まるんですね
168:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13369
誰得wwwwwww
169:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
俺得の展開キター!(゜∀ ゜)
3P! 3P! ハリーアーップ!
170:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15558
これは酷い
171:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11367
何故そこで修羅の道に入ろうとしたのか三行で
172:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
何故なら
俺は
変態だから
……勢いで書いたけど、悔いはないぜ
173:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
……さて、と
174:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12258
合掌
175:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18963
ありがとう、君のことは忘れるまで忘れないよ!
176:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16894
やっぱり変態は変態だったな……
177:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000
覚悟はいいか? 俺は出来てる
178:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001
うん、じゃあお仕置きな
~自主規制につきお仕置き描写はカットしますのん~
…………
御坂妹「今、新たなる星が夜空に浮かぶことになりました、とミサカは潔く散った戦士の魂を天の川へと手向けます」
一方通行「オイ、ネットワークに何があった……」
蛍「天の川なんて、東京じゃ絶対に見られないですもんね。初めて見た時、本当にあるんだってびっくりしました」
夏海「……ウチらは子供の頃からずぅっと見ている星空だけどさ」
ひかげ「うん?」
夏海「こうやってじっとみると、すっごい綺麗なんだね」
小鞠「そうだね……。蛍が来て……ミサカさんや一方通行さんが来なかったら、気付かなかったかもしれないや」
このみ「私もこんなにしっか星空観察なんて久しぶりだなー。ふふっ、いい機会だったかも」
夏海「むむ、あの星の名前はなんだったかな」
ひかげ「いや、お前絶対分かってないだろ……って夏海! お前前見ろ前!」
夏海「え? 駄菓子屋何か言っ――ふげっ!」
小鞠「夏海! どうし――ってうわっ……」
このみ「あはは! 見事に転んじゃったねー」
夏海「ううう……擦りむいたかも……」
楓「田んぼに向かって前進するバカが居るか。……今まさにここに居たな、そのバカは」
夏海「ひでぇ! せめて慰めとかいたわりの言葉とかないの?」
卓「」スッ
夏海「うー、兄ちゃんありがとー……」
御坂妹「なっつん、大丈夫ですか? とミサカはすかさず友人を気遣ういい子を演じます」
夏海「う、うん……。あ、膝やっぱ擦りむいてるや、てて……」
れんげ「バンソーコーがポッケにあったのん」
夏海「おお、流石れんちょん! 準備がいいね!」
小鞠「まったく、本当に注意力がないんだからー」
夏海「いやいや、姉ちゃん。おかげでウチは閃いたさ!」
楓「打ち所が悪かったか?」
夏海「ふふん、ウチはこれを夏休みの自由研究として提出することに決めたのさ!」
蛍「…………」
れんげ「…………」
小鞠「…………」
れんげ「……なっつん、まだ終わってなかったのん?」
夏海「えっ!?」
小鞠「言っちゃ駄目だよれんげ……夏海は毎年そうなんだから」
蛍「え、えと……もうすぐ新学期ですけど……」
夏海「なっ! えっ、もう皆終わってるの!?」
小鞠「当たり前でしょ」
れんげ「ウチは後夏休み終わるまで絵日記オンリーなんな」
蛍「わ、私も同じく……」
夏海「そ、そんな……うう、ほたるんの裏切り者ー!」
蛍「なんで私だけなんですかー!?」ガーン
ひかげ「夏海はまだその癖治ってなかったのかよー」
夏海「ひ、ひか姉こそ終わったのかよー!」
ひかげ「舐めるな、私はこれでも成績優秀だっつーの」
このみ「まぁ仮にも東京の高校に進学してる身だもんねー」
夏海「東京……そうか! あーくん、勉強おしえへぶっ!」
れんげ「おおう、言葉を終わりまで言わせない、ナイスアタックなのん」
夏海「ぐぉおお……駄菓子屋、何を……」
楓「客に教えを請う奴が居るかバカ」
御坂妹「いえいえ、むしろここでこそあーくんの出番なのでは? とミサカはすかさずなっつんに助け舟を出します」
一方通行「あァ?」
小鞠「え、なになに? 一方通行さんって勉強得意なの?」
一方通行「……まァ、苦手じゃねェな」
御坂妹(学園都市最高の頭脳の持ち主ですからね)
夏海「ほ、ホント!? お、おねがげしますお代官様! ここは一つ、この夏海ちゃんに愛の手を!」ガバッ
小鞠「うわぁ……」
このみ「満点の星空の下で土下座って……」
楓「ここまで安い土下座を見たのは初めてだ」
一方通行「まァ別に構わねェよ。お前には山ン中で大分世話になったしな」
夏海「おおっ! あーくんありが――」
れんげ「みんな! あっち見るのん!」
夏海「え?」
小鞠「どうしたのれん――……!」
蛍「わぁ……」
夏海「これは……」
小鞠「綺麗……」
このみ「……うん、すごいね」
れんげ「流れ星、沢山なのん……」
楓「夏は流星が多いらしいからな。ずっと見ていれば、流れ星も多く見られるさ」
れんげ「そ、そうだ! 願い事するん!」
小鞠「そ、そうだね! え、えとえと、三回同じこと言うんだっけ!?」
蛍「え、ええ、確かそうだったと思います」
れんげ「あっ! また流れたのん!」
小鞠「えっ!? えとっ、背伸びた――」
このみ「あっ、もう消えちゃった」
小鞠「ええーっ!」
一方通行「流れてから消えるまでに三回なんざ言えねェだろ」
楓「金、金、金とかなら言えそうだけどな」
夏海「駄菓子屋らしいお言葉で」
楓「うっせ」
御坂妹「では、心の中で祈る、と言うのはどうでしょう」
蛍「心の中で、ですか?」
御坂妹「ええ、心の中で、願い事を強く念じれば、きっと星にも届くと思います、とミサカはこの場に相応しいロマンチックな言葉を綴ります」
小鞠「そうだね、こんな星空の下だもん。静かに願い事をお祈りする方がいいかもね」
ひかげ「じゃあみんな、手を合わせるかね」
夏海「準備完了!」
御坂妹「ほらほらあーくんも手を出しなさい」
一方通行「別に俺は……」
れんげ「あーくん、一緒にお祈りするのん」
一方通行「……分かったよ」
御坂妹「幼女に甘いと定評のある(ry」
一方通行「せめてこの星空の下でくらい空気読めよオマエはァ!」
夏海「まっだかな、まっだかなー」
楓「多いってもそんなぽんぽん流れるわけじゃないからな」
このみ「だからこそ、価値があるんじゃない?」
ひかげ「何にしよっかな願い事……」
夏海「……あっ!」
小鞠「わっ!」
蛍「来たっ!」
「…………」
夏海「……ぶはーっ! 息詰まった!」
小鞠「何で息まで止めてるの、夏海は」
このみ「何となく気持ちは分かるけどねー」
夏海「みんな、願い事はちゃんと出来たー?」
れんげ「ばっちりなん!」
小鞠「ん、まあね」
御坂妹「ミサカも抜かりありません」
夏海「あーくんは?」
一方通行「コーヒー飲みてェって願っただけだよ」
蛍「あ、それなら向こうに自動販売機ありますよ」
楓「じゃあみんな、そこまで一緒に行くか。飲み物買ったら帰るぞー」
夏海「えー、もっと遊びたいなぁ」
小鞠「ワガママ言わないの。明日だってあるんだから」
れんげ「じゃあ行くのーん!」
御坂妹「……で、本当は何をお願いしたんですか? とミサカはニヤニヤしながら詰め寄ります」
一方通行「いつもと変わンねェ顔だろォが……。コーヒーっつっただろ」
御坂妹「全く、ツンデレは扱いづらいですね」
一方通行「……オマエはどうなンだよ」
御坂妹「はい?」
一方通行「オマエは、何を願ったンだって訊いてンだ」
御坂妹「……乙女の願い事を訊くなんて、マナー違反ですよ、とミサカは微笑みます」
一方通行「……フン、そうかよ」
れんげ「あ、自販機発見なのーん!」
楓「暗いんだからあんまり走るなー」
御坂妹「あっ、ミサカも行きます行きます!」
夏海「わぁ、見事に虫だらけ……」
小鞠「な、夏の夜だもんね、そうなるよね……」
蛍(……あれ、デジャヴ?)
ひかげ「れんげは何飲むんだ?」
れんげ「おお! ひか姉驕ってくれるん!?」
ひかげ「そもそも金持ってないだろ」
れんげ「では昆布茶をお願いするのん」
ひかげ「んなのある訳――……あるのかよ」
夏海「じゃあウチは麦茶」
小鞠「あ、私もそれー」
ひかげ「当たり前のようにたかって来るなお前ら……」
楓「私も半分出してやるから」
小鞠「蛍は何がいいー?」
蛍「え、えーと……」
一方通行「賑やかだな……」
――乙女の願い事を訊くなんて、マナー違反ですよ、とミサカは微笑みます
一方通行「……ったく、ちゃンと、笑えンじゃねェかよ」
御坂妹「ほら、お望みのブラックコーヒーだぞあーくん、とミサカは第一球を振りかぶります!」
一方通行「やめろコラァ! 危ねェことすンじゃねェよ!」
御坂妹「はいはい、ではどうぞ」
一方通行「ったく……」
御坂妹「でも、いい体験が出来ました。とても……学園都市では体験出来ないことばかりでしたから」
れんげ「…………」
夏海「れんちょん、どしたのー?」
れんげ「ううん、なんでもないのん」
楓「んじゃ、そろそろ帰るかー」
「はーい」
このみ「明日はどうしよっかー?」
小鞠「うーん、ここって特に案内出来るとこじゃないしねー……」
れんげ「…………」
ひかげ「れんげ、どした?」
れんげ「……やっぱりここ、田舎なのん?」
小鞠「どしたの、急に」
れんげ「……だって、都会はこんなに星も見えないと思うん。猪の解体だってしないん。それに、案内出来る所も、もっといっぱいある筈なん」
れんげ「……やっぱりここ、田舎なのん?」
夏海「……そりゃあ、まあ」
小鞠「田舎だね」
夏海「うん、田舎」
卓「」コクン
れんげ「!?」
一方通行「田舎、だなァ」
御坂妹「田舎ですね」
れんげ「!!?」
このみ「田舎でしょー、どう考えても」
楓「ここが田舎じゃなければ何処が田舎なんだよ」
ひかげ「右に同じ」
れんげ「……やっぱり、ここ、田舎だったんなー……」
蛍「……ねえ、れんちゃん」
れんげ「?」
蛍「私もね、ここは田舎だって思うけど、でも、ここはすっごく素敵な所だって思ってるよ」
れんげ「素敵、なのん?」
蛍「うん。私もね、今日ミサカさんが言ったこととか、猪を解体したこととか……凄く、いい経験が出来たと思う」
御坂妹「ええ、ミサカも、とてもいい体験だったと思います」
蛍「東京に居る間は……こんなに星があるなんて思うことも無かったし、お肉を食べる時も、それが他の動物の命を貰っていることなんて、考えたこともなかった」
れんげ「…………」
蛍「最初は、本当に戸惑ったよ? 確かに東京よりは不便だし、学年の違う人たちで、しかも五人しか居ない学校には驚いたもん」
れんげ「…………」
蛍「……でも、今は全部好きだよ。全部、私の生活の一部になってる」
れんげ「ほたるん……」
蛍「私、ここに引っ越してこれて……本当によかったと思う」
一方通行「……たった一日ここに遊びに来た俺らが言えることじゃァねェけどよ」
御坂妹「ええ、それでも、ミサカ達は思います。ここに来れて、良かったと、心から」
楓「さ、話は終わったなら、帰るぞ」
蛍「うん、帰ろう。それで、明日も遊ぼうよ」
御坂妹「さ、帰りましょう、れんちょん。あなたの家に」
れんげ「……うん。帰るん」
れんげ「そう言えば、ウチ、天使様見たのん」
ひかげ「天使様?」
れんげ「お星様の海の中飛んでたのん。きっとあの天使様が雲を飛ばしてくれたんなー」
夏海「あはは、天使様か。そうだね、きっと居たのかもね」
れんげ「いたのん! 白い翼で飛んでたのん!」
御坂妹「……天使様、ですか。どんな凶悪な顔した天使だったのでしょうね、とミサカは笑いを堪えます」
一方通行「天狗の間違いだろ、天使なんて高尚なモンじゃねェだろォな」
御坂妹「あら、随分優しい天狗なんですね。星を見せる為に、雲を吹き飛ばしてくれる天狗なんて」
一方通行「……さァな。俺にゃ関係ねェ話だ」
れんげ「明日も遊ぶーん!」
今日はお休みなさいなのん。まだ続くのん。
御坂妹「さてさて、では無事に宮内家に戻って来た訳ですが――」
小鞠「ですが?」
御坂妹「部屋割りはどうするのでしょう? とミサカは質問してみます」
夏海「かずっちゃん寝てるし、別の部屋に皆でザコ寝でいいんじゃない?」
ひかげ「あー、それでいいよー」
御坂妹「なるほど、ではあーくんもご一緒に」
一方通行「アホかてめェは。俺はコイツと別の部屋で寝させて貰うっつゥの」
ひかげ「じゃ、男二人はこっちの部屋でよろしく」
卓「」コクン
楓「それじゃ私はセンパイと同じ部屋で寝かせて貰うか。ほっとくとあの人いつまでも寝てそうだしな」
ひかげ「各自布団は適当に出してくれ。とりあえず私はもう寝たいぜー……」
このみ「ひかげちゃん帰省してからずっと活動してたもんねー」
夏海「よし、明日のこともあるし寝ますかっ!」
~ベッドタイムなのん~
小鞠「えへへ、何だかこうしてると漫画で見た修学旅行のシーンみたい」
蛍「そうですね、私はそう言うイベントがある学年の前にこっちに来ましたから……なんだか凄くワクワクします!」
れんげ「沖縄旅行を思い出すのん……あの海の記憶はもう昔の話なんなー……」
御坂妹「いいえ、れんげさん。過去に楽しい記憶があるからこそ、これからの未来でもっと楽しい記憶を作ろうと思えるのです、とミサカは即興でいい台詞を言ってみます」
夏海「おおぅ、みっちょん相変わらずの詩人だねー。……しかし、そのパジャマは?」
御坂妹「これですか? とミサカはよくぞ気付いてくれましたと意気揚々にマイパジャマを見せつけます」
蛍「カエルさんですか? 可愛いですねー」
御坂妹「中々話が分かるじゃありませんか、とミサカはほたるんを誉め称えます」
このみ「ええっとそのキャラクターってたしか……ゲコ太、だっけ?」
れんげ「おお、あの有名なカエルさんですかっ!?」
御坂妹「Yes! とミサカは大きくガッツポーズをとります。そうです、何を隠そう、このパジャマはミサカの愛しのキャラクターゲコ太が散りばめられた、ゲコ太ファンのゲコ太ファンによるゲコ太ファンの為のパジャマなのです! とミサカは力説します」
夏海「へぇー、確かにそう言われると何か普通の子供パジャマには無いオーラを感じるかも」
ひかげ(それはカエルの量が多すぎるからじゃ……あ、駄目だもう突っ込む体力も無いわ)フラフラ
小鞠「都会では逆にこう言うのが大人っぽさを出すのかな……いや、でも……」ブツブツ
蛍(あああ、センパイが悩んでる……。でもセンパイならきっとすっごく似合うと思いますよ!)
夏海「これもみっちょんの地元で買ったの?」
御坂妹「ええ、まあそこはミサカをお姉様と勘違いした、とある縦ロールの方と意気投合しまして。ちゃっかり驕ってもらいました。第三位のDNAって得だなとミサカはほくそ笑みます、ふふふ」
夏海「?」
…………
美琴「くしゅんっ!」
黒子「あら、お姉様風邪ですの? 明日に響かないとよろしいのですが」
美琴「あ、いや、なんか私の名前を利用されたようなされてないような……?」
…………
このみ「ま、ほらほら、みんなおしゃべりはそこまでにして、そろそろ寝なさーい」
「はーい」
このみ「じゃ、電気消すよー」パチン
夏海「ういー、お休みー」
ひかげ「お休みー」バタン
れんげ「ひか姉ついに倒れたのん」
御坂妹「では、ミサカも寝させて頂きます、と同じく布団に入ります」
御坂妹「…………」
御坂妹(……不思議ですね。ミサカは、あの時死ぬ筈だったのに。今、こうして平和としか言えない空間の中で、きっと世界中の誰よりも平穏な時間を過ごしている)
御坂妹(……流れ星にかけた願いは、現在進行形で叶っているのかもしれませんね)
御坂妹(たとえ、目が覚めて、ここを離れれば消えてしまうような儚い幻想だとしても――)
御坂妹「それでも……ずっとこの平穏な日々が続いて欲しいと、ミサカは心から願います」
御坂妹「……皆さん、もう寝てしまいましたかね?」
れんげ「……みっちょん」
御坂妹「あ、ごめんなさい、起こしてしまいましたか? とミサカは反省します」
れんげ「……今日、ここに来てくれて……ありがとなん……」スゥ
御坂妹「…………」
御坂妹「……お礼を言うのは、こっちに決まっているじゃないですか」
御坂妹「本当に……素晴らしい人たちですね。――おやすみなさい」
…………
れんげ「…………」ムクッ
れんげ「目、覚めたんなー……」
れんげ「今日のお天気は――」ガラッ
れんげ「……爽やかな朝なのん、入道雲も浮いてるん」
蛍「えへへ、センパイかわいいですぅ~……」ムニャムニャ
夏海「か、かーちゃん、どうかご慈悲を……」ムニャムニャ
小鞠「わぁ、夢にまで見た八頭身だぁ~……」ムニャムニャ
御坂妹「ネコ缶サバ缶アルミ缶……よりどりみどりのどれを食べようか、とミサカは……」ムニャムニャ
れんげ「…………」
れんげ「すーっ……」
れんげ「おはようございますなのーん!」
夏海「うぉっ!」
ひかげ「わっ!」
蛍「ふぇっ!?」
小鞠「な、ななななに!?」
このみ「ひっ!」
御坂妹「敵襲ですか!? とミサカは瞬間的にバックステップ!」
れんげ「――皆さん、朝ですのん!」ビシッ
夏海「……なんだ、れんちょんかー」
ひかげ「朝からびっくりさせんなよなーれんげは」
このみ「朝から元気だねー」
小鞠「ふぁあ、今何時……?」
蛍「あ、えっと……六時過ぎ、ですね」
御坂妹「はっ、しまった銃が無い……!」
小鞠「寝ぼけているのかギャグなのか分かりづらいね……」
御坂妹「……ああ、朝ですか! とミサカは今更ながらに驚きます」
このみ「あ、素だったみたいだね」
夏海「ていうかまだ眠いよ~、どしたのこんな時間に」
れんげ「みんな、忘れちゃ駄目なのん!」
御坂妹「? 何か用事があるのでしょうか? とミサカは首を傾げます」
れんげ「あるのん、夏の朝にはかかせない、ビッグイベントなのん!」
御坂妹「?」
蛍「あ、そうか、今日は――」
二日目、はじまるのん!
『胸を反らす運動――いち、にー、さん、し、ごー、ろく、しち、はち』
このみ「ラジオ体操なんて久しぶりだなー、たまにはいいかもね」
ひかげ「あー、やっと目が覚めてきたかも」
御坂妹「なるほど、これがかの有名なラジオ体操なのですね! とミサカは生まれて初めてのラジオ体操に興奮します!」
夏海「いやいや、興奮するようなもんじゃないでしょ、都会でもやってると思ったけど」
蛍「私の所ではやってましたけど――最近はやってる所も少なくなって来てるみたいですし」
小鞠「…………」ジーッ
小鞠(……蛍、やっぱりでかい……私は胸を張っても張れないのに……)
蛍「? どうしたんですか、センパイ?」
ひかげ「初めてすることにワクワクする気持ちは分かるよ。私も初めて東京行った時はホント驚いたからなー」
このみ「今じゃすっかり都会風ぶっこいちゃってるけどねー」
ひかげ「うっせ」
夏海「あーあ、ウチも都会行きたいなー」
小鞠「この前空港行ったじゃん」
夏海「えー、あの時あんまり見れなかったし。都会の空気もあんま味わえなかったもん」
卓「」スッ、スッ
御坂妹「…………」
このみ「ミサカちゃん、どしたの?」
御坂妹「いえ、何でも無いです」
れんげ「よっ、ほ、ラストスパートなのん!」ギュルルルルル
御坂妹「! な、なんですか、あの華麗なるフォームは!? とミサカは驚きを隠せません」
「つっこみを隠せないの間違いじゃなくて?」
れんげ「このターンからの――」
れんげ「決まったのん!」ビシッ
御坂妹「ぶ、ブラボー!」ワー!
小鞠「……やっぱりミサカさんって少し変わってるよね」
蛍「そ、そうかもしれませんね……」
小鞠「――でも」
御坂妹「れ、れんちょん! 是非ともその技をミサカにも教えて下さい! とミサカはお願いします」
れんげ「修行は厳しいのん。けれどみっちょんなら出来ると思うん!」
御坂妹「れんちょん……いえ、師匠!」ガシッ
れんげ「なのん」ガシッ
小鞠「……なんか、安心するね」
蛍「……そうですね、ふふっ」
このみ「はいはーい、スポ根もいいけど、早くハンコ押そうねー」
雪子「……で、例によって私が押してる訳だけど……はい、蛍ちゃん」
蛍「あ、ありがとうございます!」
雪子「かずちゃんはやっぱり?」ポコンッ
れんげ「ねぇねぇはまだ夢の中なん」
雪子「まったくかずちゃんは……もっかい言った方がいいかもしれないわね」
御坂妹「申し訳ありません、昨日はミサカたちの為にいつも以上に体力を使ってしまったのだと思います、とミサカはすかさずフォローを入れます」
雪子「あ、あなたが都会から来た子なのよね? えーと、ミサカさん? でいいの?」
御坂妹「はい、正式名称はミサカ10032号です。初めまして、とミサカは自己紹介をします」
雪子「(10032号……?)こちらこそ初めまして、わたしはそこの越谷兄弟の母です。都会から来たって聞いてどんな子かと思ったけど、蛍ちゃんと同じで礼儀正しいいい子じゃないの」
御坂妹「ありがとうございます。まあもう一人のもやしは凶悪な面とひねくれた性格に付き、お母様にはお見せ出来ない人間ですが、とミサカは彼がここに居ないのをいい事に好き放題言います」
雪子「あ、二人で来たんよね?」
夏海「そういやあーくんは?」
御坂妹「残念ながら彼は低血圧につき、朝は非情に弱い存在なのです。きっと生涯ラジオ体操には出る事は叶わないでしょう、とミサカは冷静に説明します」
小鞠「まあ無理に起こすのもよくないしねー」
夏海「そうそう、遊びは昼からが本番だし!」
雪子「な~つ~み~? 宿題はどうし――あっ、何逃げてんのあんたは!」
夏海「朝から説教とかマジ勘弁! ウチは一足先にれんちょん家に避難させて貰います!」
れんげ「おおぅ、なっつんは風になったのんな……」
雪子「ちょ、夏海ー! ったく、あの子は本当に……」
このみ「まぁまぁ、ちゃんと午後にはみんなで手伝って終わらせますから」
雪子「助かるけど、あんまり甘やかさないでね。あの子結局他人を当てにし過ぎる所あるから……」
このみ「大丈夫ですよ、そこのところはビシビシやるので」
雪子「んー……だといいけど……。あんたたちは、朝ご飯どうするの? 夏海が逃げなければ今日はウチでって思ったんだけど」
ひかげ「あー、ウチの方で大丈夫ですよ、駄菓子屋とかも居ますし」
雪子「そう……じゃ、ひかげちゃんも、悪いけどよろしくね。卓も小鞠も、あまり迷惑かけるんじゃないよ!」
卓「」コクッ
小鞠「はーい」
ひかげ「ういーす」
雪子「じゃあ、ミサカちゃんも、楽しんでね。と言っても面白い場所なんてそう無いと思うけど、まあゆっくりしていって」
…………
れんげ「ただいまなーん」ガラッ
楓「お、れんげたちも戻ったか」
夏海「……ね、姉ちゃん、母ちゃんどうだった?」
小鞠「震えるくらいなら逃げなきゃいいのに……ちゃんと勉強もしなさいよって」
夏海「それならそこまで怒ってないかな、良かったー……」
ひかげ「お、駄菓子屋朝ご飯の支度までしてくれたの。気が利いてるじゃーん」
楓「こんぐらいはな。センパイまだ寝てるし」
れんげ「じゃあそろそろ起こしてくるーん」
御坂妹「ではミサカもあーくんを叩き起こして来ますか、と腕をドンキーコングのようにぐるぐる降ります」
ひかげ「いやいや、何をする気だよ」
このみ「じゃ、こっちは朝ご飯の準備してるから、よろしくねー」
…………
一方通行「ねみィ……」
一穂「あーくんはウチ以上に朝弱いんだねー」
楓「センパイも一時間近く布団の中で粘ってましたよね」
一穂「楓くん、生徒の前でウチの信用下げるようなこと言わないでくれるかな」
れんげ「もうそれ皆に十回以上言ってることだから心配ないのん」
一穂「えっ……マジで?」
御坂妹「ほら、しゃきっとせい、これだから若いモンは……とミサカはおじいちゃんのようにあーくんを叱ります」
夏海「あーくん、敗戦後のボクサーみたいにフラフラだね」
御坂妹「ほれ、カフェイン入れてやるから口開けろ、とミサカは遠慮容赦なくあーくんの口にコーヒーを流し込みます」
一方通行「」ゴボゴボ
御坂妹「まだ入れた方がいいですかね。それイッキ、イッキ♪」
一方通行「――ぶはァ! なにすンだコラァ!」
御坂妹「よし、復活しましたね、とミサカは己の手腕に惚れ惚れします」
れんげ「あーくん、お早うなーん!」
一方通行「あ、あァ……そうか、もう朝か」
御坂妹「ほれ、目が覚めた所でちょっくら顔洗って来い、とミサカはまたも鬼軍曹の如くあーくんに蹴りを入れます」ゲシゲシ
一方通行「オマエも朝から絶好調ですねェ!? 少しは杖付きを労れよォ!」
このみ「あはは、ホントに二人って仲いいねー」
一方通行「いや、オマエ眼鏡掛けたほうがいいンじゃねェか?」
夏海「いやいや、ケンカするほど仲がいいって言うし」
小鞠「うん、なんかミサカさんも一方通行さんもお互いに理解し合ってるみたいな感じがするね」
一方通行「…………」
小鞠「? どうしたの?」
一方通行「……いや、まァいいわ。悪ィけど、洗面所借りさせてくれ」
ひかげ「あいよー、好きに使って」
蛍「一方通行さん、どうしたんでしょうか……?」
御坂妹「……いえ、照れているだけですよ、ミサカは相変わらずのツンデレなあーくんだな、と嘆息します」
ひかげ「おっと、飲み物出さなくちゃな」
御坂妹「あ、でしたらミサカが取って来ます、と席を立ちます」
ひかげ「お客さんだからいいのに」
御坂妹「いえいえ、お客であるからこそ率先して動きたいのです」
一穂「一人じゃ無理だね。ウチはコップ持って来るよ」
一穂「みっちょんは冷蔵庫の麦茶持っててもらえるかな?」
御坂妹「了解です、これですね」
一穂「そそ、それそれ」
御坂妹「…………」
一穂「? どしたのみっちょん」
御坂妹「……ミサカたちは、理解し合えてるように見えましたか?」
一穂「……まだ会って、一日しか経ってない身が言うのもなんだけどさ。傍から見ても、凄く仲が良さそうにみえるよ、二人は」
御坂妹「……そうですか」
一穂「ん、仲がいいことは勿論いいこと。じゃ、先持ってくよー」
御坂妹「……ミサカ達は……周りから、そのように見えるのですね」
御坂妹「かつては、殺し合い……いえ、一方的に殺されるだけの関係だったミサカ達が、今は、そのように……」
御坂妹「不思議……ですね。……けど」
御坂妹「……何故だがそのことに、胸が温かくなる思いです、とミサカは一人微笑みます」
御坂妹「麦茶持って来ましたー」
夏海「おー、みちょんありがとねー!」
れんげ「あーくん、こっち座るーん!」
一方通行「あァ、悪ィな」
一穂「んじゃ、全員揃った所で」
「いただきまーす!」
御坂妹「と、ミサカは今日も両手を会わせます」
まだ続きますよ、とミサカは予告しておきます。
続き
一方通行「なンにもねェなァ……」れんげ「……やっぱりここ、田舎なのん?」【後編】


