江ノ島「?!」
霧切「…?うぷぷぷぷ」
江ノ島「…どしたの?」
霧切「別に、どうも?」
江ノ島「あ、そ」
霧切「『オマエラ、おはようございます!』」
江ノ島「?!」
霧切「…どうかした?」
江ノ島「い、いや」
霧切「『デスゲーム』」
江ノ島「ちょ…」
霧切「?」
江ノ島「い、いや、なんでもない」
元スレ
江ノ島「うぷぷぷぷ」 霧切「……うぷぷ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1405524256/
江ノ島「~♪」
苗木「『絶望を希望する』」
江ノ島「いきなり何を?!」
苗木「ねえねえ、江ノ島さん」
江ノ島「なに?」
苗木「『せっかく絆を作った友達同士で殺し合いするなんて、絶望的だよね』」
江ノ島「え…」
苗木「どうかな?僕なりに考えてみたんだけど」
江ノ島「うん、まあ…」
江ノ島「ねえねえ、先輩」トントン
狛枝「なんだい?触らないでよ。気持ち悪いなあ」スタスタ
江ノ島「待ってくださいよ~」
狛枝「君みたいな絶望とは出来るだけ話したくないんだよ。ごめんね」
江ノ島「あ…」
江ノ島「うん…なんでだろ。最近なんかおかしい…」
江ノ島「絶望ってなに?私そんなの知らないよう」
十神「あ、学園の学生同士で殺し合いをさせたっていうクズの江ノ島じゃないか」
江ノ島「私、そんなことしてない…」
十神「言い訳なんかいいさ。これからは徹底的に軽蔑するだけだからな」
江ノ島「なんで…」
葉隠「あ、江ノ島っちだべ!って、ん?今日は妙に化粧が薄いな」
江ノ島「え?私、そんな厚化粧したことないよ?」
葉隠「あれぇ?江ノ島っちは確か、超高校級のギャルだろ?」
江ノ島「いや、私は超高校級の希望だけど…」
葉隠「希望?なんか大層な才能だべ」
江ノ島「うん、まあ、そうだけどね…」
江ノ島「あれ?」
朝日奈「ん?どうかしたの?」
江ノ島「ここ、どこ?」
朝日奈「えっ?ここは希望ヶ峰学園だと思うけど?」
江ノ島「あ、うん、ありがとう」
朝日奈「?」
江ノ島「あれ…」
江ノ島「あれ?」
江ノ島「何を忘れてたっけ?」
江ノ島「あれれれ?」
江ノ島「なにこれ」
江ノ島「わけわかんない」
江ノ島「本当になんなの?」
江ノ島「あっ」
苗木「あ、江ノ島さん」
江ノ島「それ、わたし?」
苗木「?うん、江ノ島さんでしょ?」
江ノ島「うん、江ノ島、私は江ノ島…」
苗木「どうかしたの?」
江ノ島「い、いや、なんでも…」
苗木「ところでさ、江ノ島さん」
江ノ島「まって」
苗木「どうかしたの?」
江ノ島「きみ、だれ?」
苗木「え?」
江ノ島「なにこれ、わけわかんない」
苗木「えええ?」
江ノ島「絶望?殺し合い?学園生活???まって」
苗木「江ノ島さん、大丈夫?」
江ノ島「ねえ、待って。一人目は、舞園?だれ?桑田?だれ??」
苗木「江ノ島さん、大丈夫!?」
江ノ島「あ…」フラッ
苗木「あ、あぶない!」
江ノ島「うーん…」
苗木「あ、江ノ島さんおはよう」
江ノ島「あ、苗木だ。おはよう」
苗木「ねえ、江ノ島さん何か変だったけど大丈夫?」
江ノ島「え?アタシがなんか変なことしてたの?」
苗木「いや、変なことと言うか…」
江ノ島「ごめん、よく分かんないわ」
苗木「あ」
江ノ島「って…」
苗木「大丈夫?!」
江ノ島「え!?」
苗木「ごめん、なんでもない」
江ノ島「ちょっと待ってちょっと待って」
苗木「体調は大丈夫?」
江ノ島「そうじゃなくて」
苗木「?」
江ノ島「あんた、今何やってるか分かってる?」
苗木「何って、普通に持ってるだけでしょ?」
江ノ島「はあ…これはね、お姫様抱っこって言うのよ」
苗木「お姫様を持つのにお姫様抱っこだとダメなの?」
江ノ島「ちょ、苗木!」
苗木「やだなあ、とっくに付き合ってるのに今更どうしたのさ」
江ノ島「え!?ちょっとストップ!」
苗木「江ノ島さん、今日なんか変だよ?」
江ノ島「苗木こそ、どうしたのよ」
苗木「絶望とか、殺し合いとか、物騒なこと話しててさ」
江ノ島「おっかしいなあ…」
苗木「あ」スッ
江ノ島「えっ、ちょっと」
苗木「ごめんね」
江ノ島「待って、ひとまず話を…」
苗木「……」すたすたすた
江ノ島「あ…何で、足が動か―――――」
江ノ島「あ」
江ノ島「夢か」
江ノ島「皆は…」
江ノ島「そっか、殺しちゃったんだ」
江ノ島「あれ」
江ノ島「おかしいな」
江ノ島「なんで」
江ノ島「こんなに絶望的なのに」
江ノ島「なんで」
江ノ島「なんで」
江ノ島「涙しか、出ないんだ、ろ」
江ノ島「おかしいな」
江ノ島「自分で求めてたはずなのに」
江ノ島「おかしいな」
江ノ島「自分で、やった、はずなのに」
江ノ島「外にも人はいないのかな」
江ノ島「そっか、みんな殺しちゃったんだね」
江ノ島「うぷぷぷ…」
江ノ島「あー…絶望的ィ…ほんと……なんで……」
江ノ島「さっきまで見てた夢、なんだっけ」
江ノ島「忘れちゃった」
江ノ島「絶望、大好きだったのに」
江ノ島「変なの」
江ノ島「変なの」
江ノ島「変なの」
江ノ島「あー…ほんとに疲れた」
江ノ島「そろそろ…眠ろうかなぁ…」
――――江ノ島!
江ノ島「えっ?なにこれ」
――――江ノ島さん!
江ノ島「えっ、え?」
――――盾子ちゃん…
江ノ島「あ、おねーちゃん」
――――江ノ島っちィ…
江ノ島「あー」
――――おーきーろー!
江ノ島「幻聴かぁ」
――――ちょ!押すな!泣くな!
江ノ島「何してんのコイツら」
――――そうだ!
江ノ島「なんだなんだ」
〓〓〓〓〓頑張って!>
江ノ島「あ、なんか飛んできた。銛?」
――――あ、脈が…
江ノ島「ん?」
〓〓〓〓〓起きろ、江ノ島!いたずらの仕返しがまだだ!>
江ノ島「まただ。しかも近い」
〓〓〓〓〓江ノ島、お前はここで死ぬような人ではないだろう?>
江ノ島「死?ああ、そういう…」ニヤリ
江ノ島「なら、私様が思いっ切り当たってやりますわよ!」
〓〓〓〓〓江ノ島さん!希望を捨てちゃダメだ!>
バッ
BREAK!
「おはよう!江ノ島さん!」
江ノ島「はい、おはよう!諸君!」
十神「フン。半死に一生だった割には元気な目覚めだな」
江ノ島「うん、コトダマが聞いたからね」
苗木「良かった」
江ノ島「ねえ、ところで苗木」
苗木「何?」
江ノ島「今、何年生?」
苗木「まだ一年生だよ」
江ノ島「……」
苗木「あれ?どうしたの、江ノ島さん」
江ノ島「なにがー?」
苗木「そのタトゥーだよ。ほら、両手にある」
江ノ島「ああ、これ?私がね、絶対に忘れたくないことだよ」
苗木「へぇー」
江ノ島「見てみて!背中にも!」バッ
苗木「ちょ!江ノ島さん!それは大胆すぎるよ!」
江ノ島「いーのいーの、私の体なんだから」
苗木「そっちじゃなくて!」
江ノ島「あ~!」ズイッ
苗木「な、なに?」
江ノ島「苗木のむっつりめ!」
苗木「え?!」
苗木「ところでさ、江ノ島さんの才能って超高校級のギャルだったよね?」
江ノ島「ギャル?違うよ、私の才能は――――」
<"完">