1 : 以下、名... - 2015/02/15 17:50:23.66 SnLg+Lij0 1/12

「おまけに体を洗うのも週に2日だから・・・」

「いくら雷達が駆逐艦といっても」

「汗をかいた後は、やっぱり臭うのです・・・」

「せめて香水でもつけてくれたら・・・」

「はぁ・・・どうにかならないかしら」

「・・・なのです」



元スレ
暁「響が髪を洗わないから臭い・・・」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423990223/

4 : 以下、名... - 2015/02/15 17:56:50.05 SnLg+Lij0 2/12

「それにしても、響が最初にこの鎮守府に来たときはびっくりしたわね」

「えぇ、入渠のときに・・・」

「浴槽の中に、いきなり石鹸を入れて体を洗い始めるだなんて」

「おまけにお湯を抜こうとして、栓を一生懸命探していたわね」

「まぁ、今はそんなことしなくなったけど」

「・・・・・・」

「・・・お互い、姉妹だからこそ言いにくいことなのよね」

「雷達はまだ良いけど」

「自分の家族が裏で陰口を言われるのは、正直辛いのです・・・」

「最近は暁達にも飛び火が・・・」


6 : 以下、名... - 2015/02/15 18:03:04.07 SnLg+Lij0 3/12

『・・・・・・』





弥生『』ヒソヒソ

望月『』ヒソヒソ





『』





夕立『』クサイッポイーwww

春雨『』クスクス





『・・・・・・』





島風『みんな酷い・・・! 揃いも揃って陰口なんて・・・!』

天津風『ほんと、なんとかならないかしら・・・あの人に相談してみましょう』





『』グス


7 : 以下、名... - 2015/02/15 18:12:12.38 SnLg+Lij0 4/12

「・・・ってことがあって」

「そのとき、たまたま雷達も見ちゃったんだよね」

「響ちゃん、可哀相なのです・・・」

「・・・・・・」

「・・・あ、響から聞いたんだけど」





『え? なんでお湯を全部抜こうとしたかって?』

『日本では、みんなが同じ湯船に体を浸からせることを、ごく当たり前にしているけど』

『ソビエトでは、それはちょっと衛生的に抵抗感のあるものなんだ』

『それに、日本では水道料金は基本料と従量加算で計算されるけど』

『ソビエトでは基本料はとられるけど、それ以上に水道料金が請求されることはないんだ』

『だから、思いっきり水が使えるんだ』

『もちろん、水が豊富ってわけじゃないけど』

『そういう習慣だったから・・・』





「・・・って言っていて」

「そんなことがあったの」

「文化の違いなのです」





「あれ、みんなどうしたの?」





「」ビク

「あ・・・」

「響ちゃん・・・」


8 : 以下、名... - 2015/02/15 18:16:24.29 SnLg+Lij0 5/12

「響・・・お願いだから、毎日暁達と一緒にお風呂に入りましょう?」

「髪なら痛まないように、優しく洗うから!」

「ほ、ほら、やっぱり汗かいた後って、ベタついて気持ち悪いでしょ?」

「せ、石鹸は良い匂いなのです!」

「・・・嫌だ」

「響! どうしてお姉ちゃんの言うことが聞けないの!?」

「みんなが普通にしていることでしょ!? 入るったら入るの!」

「ちょ、ちょっと落ち着きなさい!」

「はわわ・・・!」

「・・・・・・」


9 : 以下、名... - 2015/02/15 18:23:50.08 SnLg+Lij0 6/12

「・・・みんな」

「気持ちはわかるけど、どうしても直らないんだ」

「ソビエトでは、皮膚は自らの脂分に守られている状態であるべきで」

「毎日お風呂に入って、石鹸でキレイに洗ってしまうものではないと、一般的に考えられているんだ」

「髪も同じで、地肌の脂分が奪われてしまって」

「毛髪も傷んで、切れ毛や抜け毛の原因になると考えられているんだ」

「簡単に言えば、ハゲる原因になるってことかな?」

「だから、本当は体を洗うのも」

「1週間に2回は、洗い過ぎなくらいなんだ」

「でも不潔じゃない!」

「!?」

「ちょ、ちょっと!」

「暁ちゃん! 言い過ぎなのです!」

「あ・・・」

「」グス


10 : 以下、名... - 2015/02/15 18:27:24.57 SnLg+Lij0 7/12

「・・・響」

「郷に入っては、郷に従えって言葉知ってる?」

「響が戦後過ごした国の文化も、もちろん大切だけど」

「ここは日本なの」

「キツいことを言うようだけど、いい加減慣れるべきだわ!」

「うっ・・・うぅ・・・」ポロポロ

「・・・・・・」

「・・・・・・」


13 : 以下、名... - 2015/02/15 18:39:38.64 SnLg+Lij0 8/12

「最近は、少しずつ改善してきているんだから」

「暁達と一緒に頑張りましょう?」

「前なんて・・・」





『ふぅー・・・良い湯だった』スタスタ

『ちょっと響!? バスタオルで体拭いてから移動して!』

『どうして?』

『床が濡れちゃうでしょ!』

『私は気にしないよ』ガラ

『みんなが気にするの! って!』

『待ちなさいよ! どこに行くの!?』





― 食堂 ―

提督『ふむ、このレアチーズケーキ美味いな』モグモグ

『うん、お風呂上がりのクワスは特別だね』ゴクゴク

提督『』ブーーーッ

提督『響! 全裸で食堂に来るんじゃない!』

『どうしてかな?』

提督『目のやり場に困るからだ! 君はもっと恥じらいを持ちなさい!』

『私は気にならないよ。どうして暁達はそんなにピリピリしているんだろう?』

提督『せめてバスタオルを体に巻きなさい! あーあ、床がビシャビシャ・・・』

『響ーっ!』





「・・・こんなこともあったけど」

「折角今はしなくなったんだから」

「本当にもう少しよ? 頑張りましょう?」

「暁・・・」

「暁ちゃん・・・」

「暁・・・」


15 : 以下、名... - 2015/02/15 18:48:45.33 SnLg+Lij0 9/12

「響は折角そんなに綺麗な銀髪を持っているんだから」

「いつも清潔にして、手入れをしましょう?」

「暁の妹なんだから」

「立派な大人のレディーにならないと、許さないんだからね!」

「そうそう、後体もちゃんと洗って!」

「特に足と腋の下と耳の裏は・・・」ボソ

「電!」ゴチン

「はうぅぅ・・・」

「みんな・・・そんなに私のことを・・・」





那珂「あれ? みんなで何しているのー?」





「」ビク

「」ビク

「」ビク

「・・・・・・」

那珂「って、うわ・・・」

那珂「臭いのがいんじゃん、マジ最悪ー・・・」ボソ

「!?」

「」ジワ

「」ポロポロ

「・・・っ!」ダッ

「ひ、響!」

「追わなきゃ!」

「は、はわわ・・・!」

那珂「wwwwwwwwwwwww」


22 : 以下、名... - 2015/02/15 19:21:19.64 SnLg+Lij0 10/12


― 提督室 ―

「・・・で、ここにいたわけね」

「本当に司令官が好きなんだから・・・」

「司令官さんの膝に座って・・・羨ましいのです・・・」





「」グス

提督「(うっ・・・少し臭う・・・)」





提督「・・・なぁ、響」

提督「君は本当に良い姉妹を持ったな」

提督「みんなが本気で君のことを心配してくれている」

提督「批判なんてしない、偽りのない気持ちだ」

「・・・・・・」

提督「君の気持ちはわかる。だが」

提督「暁達も、いつも君のことを心配しているんだ」

提督「どうか、毎日お風呂に入ってくれないかな?」

「・・・・・・」

提督「それに、折角美人さんなんだから」

提督「良い匂いでいようよ? な?」

「・・・・・・」

「響・・・」

「・・・・・・」

「・・・なのです」


23 : 以下、名... - 2015/02/15 19:27:10.95 SnLg+Lij0 11/12

「・・・・・・」

「・・・わかったよ」

「響!」

「ちょっと慣れるまで時間がかかるかもしれないけど」

「みんな、一緒に手伝ってくれる?」

「当たり前じゃない!」

「任せなさい!」

「みんな、響ちゃんの仲間なのです!」

「みんな・・・」ウル





「・・・・・・うん!」

「Спасибо! (ありがとう!)」ニコ





「(天使だわ)」

「(天使ね)」

「(天使がいるのです)」

提督「(天使だ。可愛い)」





25 : 以下、名... - 2015/02/15 19:33:10.70 SnLg+Lij0 12/12

提督「うぬ、やはり暁型姉妹はみんな仲良しなのが一番だな!」

提督「これで、一件落着かな?」

「あ、司令官さん、ちょっと相談が・・・」

提督「ん? 何かな?」





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『川内型軽巡洋艦3番艦の那珂さん、至急工廠に来て下さいなのです』キーン

那珂「ん? なんだろう?」




















ガン!!     ガン!!     ガン!!










――― 終 ―――



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