苗木「ありがとう! さっそく試してくるね!」
不二咲「くれぐれも悪用しないようにねぇ」
元スレ
不二咲「できたよ苗木くん! 霧切さんを泥酔させるスイッチだ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1381773361/
苗木「あ、一応確認なんだけど、これ人体に害は無いよね?」
不二咲「うん。別に血中アルコール濃度を高めたり、アセトアルデヒドを強制分泌させたりするわけじゃないよ」
不二咲「あくまで酔っぱらったような状態にするスイッチだから」
苗木「それを聞いて安心したよ。霧切さんを危ない目に合わせるわけにはいかないからね! それじゃ!」
不二咲「ぜーったいに悪用しちゃダメだからね!」
………………
苗木「おはよう、霧切さん」
霧切「……おはよう」
苗木「毎度のことなんだけどさ。その挨拶の前の一瞬の間は何なの?」
霧切「思ったことを整理してからでないと話せない性分なのよ。頭の中でテキストが固まってからでないと喋れないの」
苗木「……」
霧切「冗談よ」
苗木「だろうね」
霧切「それで、何の用?」
苗木「別段用があるわけじゃないんだ。ただ霧切さんに会いたくなっただけ」
霧切「……そう」
苗木「ついでに一緒に朝ご飯食べに行こうかなぁと」
霧切「まあ、どうしてもと言うならつき合ってあげなくもないわ。どうしてもと言うなら」
苗木「う、うん……」
苗木(さて、普段はこんな霧切さんだけど、酔っ払ったらどうなるのかな?)
苗木(新橋に屯するおじさんみたいにならなきゃ良いけど)ポチッ
霧切「……」
苗木(……不二咲さんの話だと、押す回数に比例して酔いも強くなるらしいから一回だとほろ酔いくらいかな)
苗木「じゃ、とりあえず食堂行こうか霧切さん」
霧切「待ひなひゃい」ガシッ
苗木「…………ん?」
霧切「にゃにをおろろいているのよなえぎくん……私、ろこかおかしいかしら……?」
苗木「早くも何言ってるかわからないくらい呂律回ってないよ霧切さん」
霧切「あ、あれ? 苗木くんが二人いるわ。ろうひて? 観賞用と保存用……?」
苗木「ちょ、ちょっと霧切さん?」
霧切「なるほろ、布教用は別料金ということね……ふふっ、うふふっ……」
苗木「……」
霧切「なんらかえらく喉がかわいてきたわ、らえぎくん」
苗木「そ、そう。とりあえず食堂行って水飲もうよ」
霧切「……いや」
苗木「なんで?」
霧切「らって、ひょくどうにはみんらいるりゃらい! わたし、あーたとふひゃりきりでいひゃいわ……」
苗木「なんて?」
霧切「……もう!」
苗木「いや、もうじゃなくて」
苗木(……ものの数分でわかったよ。霧切さん、お酒飲んじゃダメな人だ)
霧切「わあったわよ! 行けばいいんれしょ! 行けば!」フラフラ
苗木「あ、危ないよ霧切さん」ガシッ
霧切「……」ボー
苗木「な、何?」
霧切「こっちは観賞用のにゃえぎくんね……」
苗木「……」
《食堂》
苗木「……おはよう、みんな」
石丸「ん? おはよう二人とも。随分遅かったじゃないか…………って」
霧切「んー……」ギュッ
石丸「何をしているのだね君たちは!?」ガタン
セレス「……朝っぱらから暑苦しいですわね、お二人とも」
苗木「えっと、これには海より深い訳があって」
山田「そうなんだすごいね!!!」
桑田「苗木。とりあえず爆発してくれ。頼む」
苗木「…………」
舞園「…………」
苗木「ま、舞園さん?」
舞園「あ、あのあの……い、いいいつの間にお二人はそんなに仲良くなられたのでございますか?」オロオロ
霧切「いつろまにもらにも、わらひたひはずっとらかよしらったわ。ね、らえぎくん?」
一同「??」
舞園「あの、よく聞き取れなかったんですが」
霧切「らから、わらひたちはまえからこえくあいらかがよかったひゃらい……」
一同「……???」
霧切「なんれわかららいのよー!」ジタバタ
苗木「……」
朝日奈「……霧切ちゃんがおかしくなったぁぁぁ!」
不二咲(……苗木くん、何回押したの)
苗木(一回)
不二咲(嘘でしょ!?)
苗木(嘘じゃないよ。一回でご覧の有様だよ)
不二咲(……)
苗木(でも、これはこれで面白いかもしれない……)
不二咲(……っていうか、苗木くんのことだから、どのみちこれくらいベロンベロンになるまで押すつもりだったんでしょ?)
苗木(そうだね)
苗木「ごめんね。霧切さんちょっと寝不足でおかしくなってるみたいなんだ」
石丸「そ、そうか……なら仕方ないな。だが、睡眠はしっかり取るべきだ」
江ノ島「いやフツー寝不足でこんなことにならないから」
十神「まあ、普通ではないからな。霧切は」
朝日奈「寝不足って怖い」
霧切「わらひはべつにねむくなんからいわよ……」
霧切「ふわぁ……」ゴシゴシ
苗木(何か幼児退行してる気がするんだけど大丈夫かな……)
霧切「んん……」ギュッ
霧切「……」クンクン
苗木「き、霧切さん、くすぐったいよ……」
霧切「パーカーから洗ってない苗木くんの匂いがする……」
苗木「毎日洗ってるよ! やめてよ誤解を招く発言するの!」
霧切「……ねそう」
苗木「……」
大和田「……いちゃつくなら余所でやってくんねぇか」
苗木「い、いちゃついてるわけじゃないよ」
腐川「ふ、不潔よ……不潔……!」
葉隠「確かに、パーカーは毎日洗っといた方がいいべ」
苗木「だから毎日洗ってるって!」
江ノ島「腐川の言ってる不潔ってのは苗木が霧切をお持ち帰りしようとしてることでしょ」
苗木「してないよ! ちゃんと部屋に送り届けるよ!」
江ノ島「まあ、どこでヤろうがあたしには関係ないけどさぁ。うぷぷっ」
苗木(おかしいな……こんなはずじゃ……)
不二咲(どんなはずだったの……苗木くんの中では……)
苗木(もっとこう……妖艶な魅力を放つ霧切さんを想像してたよ)
不二咲(わからなくもないけど……)
不二咲(そうだったとしても、状況はさして今と変わらないと思うよ)
苗木(そうかな……?)
霧切「……」
苗木「?」
霧切「……ないきくん」
苗木「その呂律の回らなさはおかしいよ。スポーツメーカーみたいになってるよ霧切さん」
霧切「なんれふじしゃきしゃんの方ばっかりみてるの」
苗木「???」
霧切「なんれよ!」
苗木「えっと……?」
不二咲「なんで僕の方ばっかり見てるの、って言いたいんだよ」
苗木「ああ、なるほど……」
霧切「……」グイグイ
苗木「い、痛い痛い。わかったよ……」
苗木「僕、霧切さんを部屋に連れて行ってくるよ……食事できる状態じゃないし」
大神「……苗木よ」
苗木「?」
大神「霧切は恐らく、普段から苗木に甘えたくて仕方なかったのだ。たまには面倒を見てやるのも良かろう」
苗木「うーん……そうなのかな……」
朝日奈「そうだよ! さくらちゃんが言うんだから間違いないよ!」
霧切「……」グイグイ
苗木「うんうん。わかったから。部屋に帰ろう」
《霧切の部屋》
苗木「なんかごめん。霧切さん」
苗木「まさかこんなに悪酔いするタイプだと思わなくて」
霧切「?? らにいってるのかぜんぜんわかららいわ」
苗木「何言ってるのかわからないのは僕も同じだよ」
苗木「……とりあえず寝た方が良いよ」
霧切「……うん、ねましょう」
苗木「いや、僕は寝ないけど」
霧切「……」ジワッ
苗木「ちょ、ちょっと! なんでそこで泣きそうになるの!?」
苗木「いや、さすがにそこまでの展開は望んでなかったよ。そういうのはまだ早いって」
霧切「……なら、なえぎくんの服をちょうらい」
苗木「なんでそうなるの」
霧切「さいあく、パーカーらけれもいいから」
苗木「パーカー以外もはぎ取るつもりだったの?」
霧切「はやく」グイグイ
苗木「い、痛いってば……もう、しょうがないなぁ……」
霧切「ありがとう、もう帰っていいわ」クンクン
苗木「受け取ってすぐ匂いの確認やめてよ……」
霧切「……」スーハースーハー
霧切「すぅ……すぅ……」
苗木「ええぇ……」
霧切「むにゃ……保存用……」
苗木「…………」
………………
苗木「おはよう霧切さん」
霧切「……」
苗木「どうかした? 眉間にしわ寄せて」
霧切「なんでもないわ。ちょっと頭痛がするだけ」
苗木(二日酔いか……)
霧切「ねえ、苗木くん。あなた、昨日の朝私に会いに来たわよね?」
苗木「うん」
霧切「そうよね……」
苗木「それが何か?」
霧切「……その後の記憶が曖昧なのよ」
苗木「あらら」
霧切「露骨に他人事ね」
霧切「ねえ、あの後何かあった? それか……私に何かした?」
苗木「してないしてない。何もしてないよ」
霧切「そう……なら、何で私はあなたのパーカーを着てるのかしら」
苗木(自分で着たんだよ……)
苗木「霧切さんが寒がってたから僕がパーカーを貸してあげたんじゃないかな」
霧切「かな?」
苗木「いや、そうなんだよ。記憶が曖昧なのは、風邪でも引いてぼーっとしてたんじゃない?」
霧切「ふうん……」クンクン
苗木「あ、しらふでもパーカーの匂いは嗅ぐんだ……」
霧切「しらふ?」
苗木「何でもないから忘れて」
霧切「ねえ、苗木くん。このパーカー、洗ってない苗木くんの匂いがするわ」
苗木「わかったよそれは! 文句言うなら返してよ!」
霧切「……イヤよ」
苗木「なんでさ……」
霧切「……まだちょっと、寒い気がするから」ギュッ
終わり


霧切さんかわいい