カヲル「そうなのかい?」
シンジ「カヲル君はそういうこと、思ったりしないの?」
カヲル「いや。ただ、僕はまだ、皆のことをよく知らないから」
シンジ「そっか。綾波はさ、冷静で、頭もよくって、シャンとしてて、凄いと思うんだ」
カヲル「……ふうん」
元スレ
シンジ「綾波っていつでも理知的で、かっこいいよね」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1422724575/
レイ「……」
ガチャ
レイ「……誰?」
カヲル「やあ。お邪魔するよ、綾波レイ」
レイ「……」
レイ「何の用? フィフス」
カヲル「シンジ君から聞いたんだ」
レイ「碇君から?」
カヲル「そう。君はいつでも冷静で、理知的だとね。己を律することのできる人物として、シンジ君に尊敬されているようだよ」
レイ「…… ///」
カヲル「それで興味を持ってね。君の自制心というものを見てみたい」
レイ「そう。好きにすれば」
カヲル「いいのかい? 良かった、好きにさせてもらうよ」
ムニュンッ
レイ「!?」
ムニッムニッムニッ
レイ「……なんのつもり?」
カヲル「なるほど。顔色ひとつ変えないんだね。冷静だ」
レイ「でも、気持ち悪いわ。離して」
カヲル「好きにしていいんだろう? 大丈夫、身体に傷をつけたりはしない」
ムニッムニッムニッ
レイ「フィフス、もう―――」
むにゅんっ
レイ「……ン」ピク
レイ「……?」
カヲル「『触れ方』を少し変えさせてもらうよ、レイ」
ムニュッムニュッムニュンッ
レイ「ぁ、ン……っ、ぁ、くぅ」
レイ「あ、ひぅ、ンぁ、や……ダメっ」
ドンッ
カヲル「おっと……酷いな、急に突き飛ばすなんて」
レイ「はぁ、はぁ……か、帰って……もう」
カヲル「それこそダメだよ。まだこれからなんだ」
レイ「フィフス、あなた……何を考えてるの……?」
カヲル「僕はただ、リリン達のことをもっと知りたいだけさ。僕よりずっとリリンに近づいた、君のこともね」
カヲル「つまりこれは、実験なんだ」
カヲル「シンジ君に理性的だと評価される綾波レイ、君のその理性を確かめたい」
レイ「……帰って」
カヲル「その理性が持たないのなら、それはそれで、君の壊れ方を観察したい。それだけだよ」
レイ「私は、あなたの人形じゃない」
カヲル「もちろん。人形なら意味が無いからね」スッ
レイ「近づかないで」
カヲル「すまないが、君の命令に従う理由もない―――」
レイ「んぁぁ! ンひっ、あぁ!」
カヲル「それは悲鳴かい? でも、甘い声だ。あれから10分も経っていないのに」
レイ(イヤ。なぜ。なぜ、こんなに―――)
サワッ
レイ「んっ! ン!」
ナデナデ
レイ「いひゃぅっ!」
レイ(触れられると、頭がっ白くなって……力、抜けてしまって……)
カヲル「不思議そうだね、レイ」
カヲル「僕はアダムだ。それも君と違い、肉体そのものもほぼアダム自体から創られている」
カヲル「そして性への欲と快楽は、種の繁殖行為を促進させるための機能だ。リリンの女性は、同種の根源たる雄であるアダムを前にすれば、反応を抑えることができないのさ」
レイ「……!」
カヲル「そして、ほとんどリリンの女性と同様の身体を持つ今、リリスの分身である君も例外ではないんだ」
レイ「そんな……」
カヲル「だからレイ。この行為で快楽を感じる、その事実を悲観することはないんだ」
ムニュンッ
レイ「くぁっふ!」
カヲル「むしろ確実な快楽があるからこそ、それに抗う、理性と呼べる心を測ることが―――」
ムニュッムニックニュンッ
レイ「あっ、あっ、ああっンふぁっ」ビクッビクッ
気持ちいい。気持ちいいこと。
レイ「ひぁぁ~~……っ、あ! ンふぅ、あっあっ」
フィフスに触れられた肌と肉が、溶けて消えそう。涙が出るほどキモチイイ。
―――ダメ。続けさせては、ダメ。
カヲル「……チュッ」
レイ「い゛、ああぁっぁぁぁ!」ビククッ
フィフスから離れなくてはダメ。
フィフスを遠ざけなくてはダメ。
止めさせなければ、私がダメになる―――から―――
レイ「はー……♥ はー……♥ はー……♥」
カヲル「……」
レイ「だ、めぇ……♥」
カヲル「なら、ここで終わりにするかい?」
レイ「………………もう、少し、だけ……」
カヲル「そう。まだ少し、実験に付き合ってくれるんだね。親切な綾波レイ」
レイ「ぇ……ええ、そうよ。じ、実験……だから」
カヲル「なら、キスをしよう」
レイ「キス……」
カヲル「リリンの女性にとって、時にセッ○スそのものより重きが置かれることもあると聞いていたから、遠慮していたんだ」
レイ「あなたと、キス…………?」
カヲル「そうだよ」ニコリ
レイ「!」ドックン
カヲル「さあ、目を閉じて」
レイ「………あ……んっ」
チュゥ…
レイ「ン、んむぅ」
チュゥゥ、チュパッ、チュッ
レイ「んっ、はぁ、ンは、はぁ♥」
ヌュチュ……レロッ
レイ「!」
レロッ、チュパチュククッ……レロレロレロレロッ
レイ「ン~~~♥ んふ♥ はぁ♥ ンっンっ♥」
チュパッチュパッチュパッ
レイ「ひはぁ、はっ、あ……♥ かをる……ぅ。ぁんっぁっ」
レロ~~チュポンッ
カヲル「レイ…………もうしばらく、続けていいかい?」
レイ「……!」コクコクコク
レイ「―――ファ……ヒヘ……ァ……♥」
カヲル「実を言うと、今日この場で君が流されることについては、予測の範疇だったんだ」
カヲル「だから本当に試してみたいのは、ここからの話なんだよ」
レイ「…………?♥」トローン
カヲル「綾波レイ。君は、次の土曜日、シンジ君の家に行くと約束をしているね」
レイ「……!!」
カヲル「その惚けた頭でも思い出せたかい?」
カヲル「君はずっと料理の練習をしていたと聞いてる。その形跡は、今もあの台所に見えるよ」
カヲル「そして、ついにシンジ君の家で、シンジ君と並んで料理を作り、会食をする。そういう予定らしいね」
レイ「……ええ」
レイ(そう、やっと、碇君と一緒に……碇君と……)
カヲル「その日。朝から僕の部屋に来たなら、抱いてあげる」
レイ「……ぇ?」
カヲル「愛撫やキスだけじゃない。本当にセッ○スをしてあげる」
レイ「!」
カヲル「今日を遥かに上回る快楽を、君に注ぎ続けてあげようと思う」
レイ(今日、より、キモチイイ……こと……?)
レイ「……はぁ、ぅ」モゾ
カヲル「何時間も。朝まで、ずっと」
レイ「あ、あ、ああ…………」
カヲル「ただし、僕は君個人にはなんの愛情も抱いてない。もしシンジ君との信頼を裏切って僕の元に来たなら、さらに軽蔑を付け加えるだろう。そして、君は後戻りできない」
カヲル「それでもいいなら、おいで。綾波レイ」
土曜日
シンジ「綾波、遅いなぁ」
アスカ「すっぽかされたんじゃないのー?」
シンジ「綾波はそんなことしないよ。アスカじゃないんだから」
アスカ「しっつれいね。私がいつすっぽかしたのよ」
シンジ「例え話だよ」
アスカ「それが失礼だつってんのよ、このバカシンジ」
ピンポーン
シンジ「あ。来たみたいだ」
アスカ「……ちっ」
シンジ「おはよう、綾波」
レイ「……お早う」
シンジ「待ってたよ。上がって」
レイ「……」
シンジ「綾波? どうかした?」
レイ「ごめんなさい。急に……他に出かけないといけなくなったの」
シンジ「え!?」
レイ「もう、行かないと。なんとか朝のうちに、着かないといけないから」
シンジ「そ、そうなんだ……ネルフ絡み?」
レイ「……」
シンジ「とっとにかく、そういう事なら仕方ないね。残念だけど……ていうか、電話でも良かったのに」
レイ「……直接、言わないといけないと思ったから。碇君に」
シンジ「義理堅いんだね、綾波は。やっぱり、尊敬する」
レイ「……」
シンジ「それじゃ、また。綾波と料理作るのは、今度の楽しみに取っとくよ」
レイ「……ありがとう」
でも、もう、ここには来ないかも知れない。
来たいと、そう思えなくなってしまうから。きっと。
レイ「さよなら」
シンジ「うん。さよなら」
アスカ「あれ、あの女は?」
シンジ「今日は急用があるんだって」
アスカ「はぁ!? じゃあなんで来たのよ」
シンジ「だから、それを言いに」
アスカ「なにそれ! バッカじゃないの」
シンジ「いいじゃないか別に。綾波はアスカとは違うんだって」
アスカ「はいはい、どうせあいつはいい子で私は悪い子ですよーだ」
タッタッタッ
レイ「はっ、はっ、はっ、はっ」
レイ「はっ、はっ、はっ、はっ」
レイ(あのマンション。あそこに、あそこにいけば―――!)
カヲル「―――お早う、レイ。ずいぶん息が上がっているね」
レイ「はぁ、はぁ、はぁ……フィフス……」
カヲル「……」
レイ「は、はぁ、フィフス、ぅ。き、来たわ」
カヲル「そうだね。でも酷い汗だ。シャワーを浴びてくるといい」
レイ「はぁ、はぁ。そうね……はぁ」
カヲル「服はここで脱いでいくんだ」
レイ「う……」
カヲル「どうしたんだい? 君は、全裸を晒すことにほとんど抵抗がないと聞いてるけど」
レイ「え、ええ。でも……」
カヲル「命令だよ。僕の」
レイ「……」
プチ、プチ
ファサ…
カヲル「情けない有り様だね。思った以上に」
カヲル「その股間から垂れ続けているものも、汗だというわけではないよね?レイ」
レイ「ご……ごめんな、さい……」
カヲル「まだなにも触れてさえいないのに」
レイ「あの日から、フィフスの……カ、カヲルのこと……考える、だけで……こうなるの……」
カヲル「……」
レイ「……ここまで、走ってる間、ずっと……部屋に入ってからは、もっと……ぽかぽか、して」
カヲル「軽蔑するよ」
レイ「!」ビクッ
レイ「い、いや……ぁ、お、お願い……です」
カヲル「何を願うんだい? 改めて願わなくても約束なら守るさ。犯してあげる」
レイ「……!」ホッ
カヲル「けど、その前に聞かせてくれ。君の心を。ありのままに」
カヲル「実験の結果を、僕に伝えてくれ」
レイ「…………私は」
私は、あの時カヲルから与えられたキモチイイことが、忘れられなかった。
耐えようと、忘れようと、抗おうとしたけどダメだった。
毎日カヲルのことを考え続けるようになった。夢でもカヲルに会った。
朝、学校で見かけるたびに足元に跪いて「もうあなたの人形です」と縋りついてしまいたくなった。
カヲルに比べて、私の中であの人や碇君の存在が小さくなっていくのが怖かった。
……怖いけど止まらなかった。
また、カヲルにキスして欲しい。
カラダを触って欲しい。
撫でて、揉んで、弄くり回して欲しい。
快楽が欲しい。犯されたい。
カヲルとセッ○スがしたい。セッ○スがしたい。
レイ「セッ○ス……して。セッ○ス、してください。セッ○スください……♥」
グイッ
レイ「あ……っ」
カヲル「いいよ。一日中犯して、壊してあげる」
レイ「はぁ、はぁ、けど、まだシャワーを……はぁはぁ」
カヲル「本当は気にならないんだ。脱がせる手間を省いただけさ」
レイ「カヲ、んぁっンン♥」
チュゥ…チュッ、ジュチュルッ
レイ「ん♥ ンはぁ♥ ンむぅ、ぁん♥」
カヲル「……」
カヲル(綾波レイ。この子の自制心もこんなにも脆い……残念だ)
シンジ「―――こないだ、アスカとケンカしてさ」
カヲル「またかい?」
シンジ「う。まあ、いつものことなんだけど……」
カヲル「彼女はよく怒るからね」
シンジ「うん。けど今回のは僕も悪かったんだ。綾波と違ってアスカはーとかで、からかいすぎちゃって」
カヲル「……」
シンジ「でも謝ったし、何日も経ったのに……やっぱり、カヲル君の言うとおり、怒りすぎなんだよな。アスカは」
シンジ「特に自分がちょっとでもからかわれると酷いんだ。アスカの方は、いっつも僕とかのことからかうくせに」
カヲル「はは。仲が良いんだね」
シンジ「え。まあ……悪くはないと思うけど……」
カヲル「羨ましいよ。僕もシンジ君と一緒に住めればいいのに」
シンジ「僕もカヲル君と住んでみたいな。あ、でももしミサトさんが許しても、アスカがうるさいか」
カヲル「嫌われてるからね、僕は」
シンジ「あれはライバル視してるんだよ。とにかくアスカ、プライド高いから」
カヲル「プライド……」
シンジ「うん。何者にも屈してなるものか!って感じ。それがいいとこと言えばいいとこなんだけど―――」
カヲル「ふうん」
カヲル「何者にも屈しない心、か」
カヲル「試してみたいな―――」
とりあえずオワル