JUM「ああ」
真紅「それを私に言ってどうするつもり」
JUM「どうもしないさ」
真紅「早くトイレに行きなさい」
JUM「お腹がキリキリと痛む。激痛だ」
JUM「……」
JUM「だけど、僕は、トイレに、行かない」
元スレ
真紅「お腹が痛い、ですって?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342028024/
真紅「……何を言っているの」
JUM「トイレに行かないって言ったんだ」
真紅「どうして」
JUM「どうしてもだ」
真紅「話にならないわね。勝手になさい」
JUM「最初からそのつもうぐうっ!?」ビクンッ!
真紅「!?」
JUM「……ただの波だ。気にするな」
真紅「波……って」
JUM「人間の便意には波がある」
JUM「今、僕はその波に襲われた」
JUM「……ただ、それだけだ」
真紅「格好をつけていないで、早くトイレに行きなさい」
JUM「僕に命令するなっ!」
真紅「!?」
JUM「お前達はいつもそうだ!」
JUM「やれだっこしろだの、遊んでたの……!」
JUM「少しは僕の都合を考えたことがあるか!?」
真紅「ジュン……あなた、何を考えているの?」
JUM「トイレに行きたい」ヒクヒク
真紅「……鼻をひくつかせないで頂戴」
真紅「そうではなく、何故、トイレに行かないのかを聞いているの」
JUM「嫌がらせ、だよ」
真紅「嫌がらせ? トイレに行かない事が、どうして嫌がらせになるのかしら」
JUM「なに、簡単さ」
JUM「――僕がトイレに行かなかったら、困るのはお前達だからさ」
真紅「貴方が一番こまる事になると思うわ」
JUM「確かにな……だけど、それでもんんうっ!?」ビクンビクン!
真紅「!?」
JUM「……お前達も、困らせられる」
JUM「考えてもみろよ」
JUM「究極の少女、アリスになろうとするドールの契約者が、さ」
JUM「……ウンコをもらすんだぞ」
JUM「真紅、お前はウンコをもらすような人間と契約するドールが――」
JUM「……――アリスになれると思うのか?」
真紅「……!」
真紅「それは……!」
JUM「くっく、どうだ真紅」
JUM「お前がアリスになれるかどうかは」
さすさす……
JUM「今、僕のお腹にかかっていると言っても過言じゃない」
真紅「ジュン! はやくトイレに行って頂戴!」
JUM「嫌だね」
真紅「ジュン……!」
ガチャッ!
JUM・真紅「!?」
翠星石「全く! ギャーギャーうるさいですぅ!」
JUM「お……あ、あ……!」ビクンビクン!
真紅「ジュン、しっかりなさい!」
翠星石「ち、ちび人間?」
JUM「……くはぁ、今驚いたのは危なかった」
真紅「波は過ぎたのね! 嗚呼、良かったわ!」
翠星石「……一体、何が起こってるんです?」
真紅「翠星石! 貴方もジュンにトイレに行くよう言いなさい!」
翠星石「えっ?」
JUM「……ふぅ、落ち着いたか」
翠星石「ちび人間、お腹でも痛いですか?」
JUM「激痛だな。気を抜いたら生まれそうだ」
翠星石「んなっ!? きったねーですね!」
翠星石「ほれほれ! とっととトイレに行くですぅ!」
JUM「はっは、嫌だね」
翠星石「!?」
翠星石「嫌、って……」
JUM「僕はもう、お前らの言う事は聞かない」
翠星石「そんな事言ってる場合じゃねーですよ!」
翠星石「顔が真っ青になってるですぅ!」
JUM「んほおっ!?」ビクンビクン!
真紅・翠星石「!?」
JUM「……っは、危ない危ない」
JUM「――今のは、危なかった」
真紅・翠星石「……!」
真紅・翠星石「……」
JUM「ほら、どうした?」
JUM「早くしないと、お前らのマスターはウンコをもらすぞ?」
真紅「翠星石が言っても駄目なのね」
JUM「ああ。そいつにも、散々我儘を言われてきたからな」
翠星石「別に翠星石は我儘なんか言ってねーですぅ!」
JUM「大きい声を出すと――僕のお腹に響くぞ」
翠星石「!?」
真紅「……ジュン、命令よ。トイレに行きn」
JUM「却下だ」
翠星石「……ジュン、お願いです。トイレにいってくd」
JUM「断る」
真紅・翠星石「……」
JUM「――そうだ、その顔だ」
JUM「――僕は、お前らのその困る顔が見たかっんふうっ!?」ビクンビクンッ!
真紅・翠星石「……!」
真紅「ジュン、貴方……本気なの?」
JUM「? 何がだ」
翠星石「このままじゃ、本当に……」
JUM「漏らすだろうな、盛大に」
真紅「……お腹が痛い、というのが嘘という可能性もあるわね」ヒソヒソ
翠星石「……かもしれねーですね」
蒼星石「……いや、ジュン君の内股具合は本当に我慢していると思う」
JUM「おい、そこの帽子いつから居た」
蒼星石「ジュン君が、トイレに行くのを拒んでる所からかな」
JUM「最初からかよ」
真紅「蒼星石! 居たのなら、どうして何も言わなかったの!」
翠星石「そうですぅ! 翠星石は、姉が困っているのを見ているだけの
白状は妹を育てた覚えはありません!」
蒼星石「こういうのは、マスターとドールの問題だと思ってね」
蒼星石「隠れて楽s――見守っていた、というわけさ」
蒼星石「さて、ジュン君」
JUM「何だ?」
蒼星石「トイレに行く気はないのかい?」
JUM「ああ、無いな」
蒼星石「……そうか、それなら良いんだ」
真紅「良くないわ、ちっとも良くないわよ」
翠星石「そうですぅ!」
蒼星石「ごめん、つい」
蒼星石「……しかし、これはどうしたものかな」
真紅「なんとかして、ジュンをトイレに行かせる方法はないかしら?」
翠星石「説得するのは無理そうですぅ……」
「おーっほっほっほ! 困っているようね!」
真紅「気絶させて……」
JUM「んんっ!」ビクンビクン!
翠星石「駄目です。あれは絶対気を失った瞬間出るです」
蒼星石「間違いないね」
金糸雀「……ちょっと! 無視しないで欲しいかしら!」
金糸雀「本当に減った出番なんだから、そういうの良くないんじゃないかしら!?」
真紅「……うるさいわね、静かにして頂戴」
JUM「うっ……!」ビクンッ!
翠星石「大きい声は、ちび人間のお腹に響くですぅ!」
JUM「ああっ……!」ビクンビクンッ!
蒼星石「翠星石、きみの声の方が大きいよ」
金糸雀「ご、ごめんなさいかしら」
翠星石「す、すまんこってす」
真紅「それで? 大見得を切ったからには、何か考えがあるんでしょうね」
金糸雀「ふっふっふ! 任せるかしら」
JUM「くっく、そこの……えっと、か……カナブン?」
金糸雀「カナだけど、カナブンじゃないわ!」
JUM「何を考えているか知らないが、無駄だぞ」
JUM「僕は、トイレに行くつもりはn」
金糸雀「無い、のよね?」
金糸雀「――そんなこと、百も承知かしら」
金糸雀「皆は、何か思い違いをしてるかしら」
金糸雀「問題なのは、あの人間が漏らすことであって……」
金糸雀「――別に、トイレに行かせなくても良い、かしら」
JUM「何っ……?」
真紅「成る程。この部屋から出さなくても――」
翠星石「――漏らさせなければいい、という事ですね?」
蒼星石「あはは、こりゃ楽s……名案だねぇ」
真紅「ジュン、選びなさい」
翠星石「そうですね、その位の自由は与えてやるですぅ」
JUM「っ……!」
真紅「薔薇の花びらや蔓でお尻をふさがれるか」
翠星石「蒼星石の帽子か金糸雀の傘に出すか」
金糸雀「ちょおっと待つかしら! 後半の二つはおかしいかしら!」
蒼星石「選択肢は四つだよ、ジュンくん」
金糸雀「蒼星石はどうしてノリノリなのかしら!?」
JUM「まさか……この状況で僕が追い詰められるとはな」
真紅「これが、絆というものよ」
翠星石「観念するです、ちび人間!」
蒼星石「ジュンくんのズボンを下ろす役、僕が引き受けるよ」
金糸雀「カナの傘はないわよね!? ないと言って欲しいかしら!」
「あらあらぁ~? なんだか盛り上がってるみたいねぇ?」
一同「!?」
水銀燈「何をしていr」
JUM「うっ、ぐ、おおお……!」ビクンビクンッ!
水銀燈「えっ、えっ?」
真紅「! ジュン、こらえるのよ! こらえて頂戴!」
翠星石「こここ、呼吸を整えるです! ひっひっふー! ひっひっふー!」
JUM「ひっ、ひぅ、ひぎぃっ!」ビクンビクンッ!
金糸雀「翠星石! それは出す時の呼吸じゃないかしら!?」
蒼星石「実は、吸う、吸う、吐くじゃなくて、吐く、吐く、吐くが正しいんだよ」
水銀燈「ちょっとぉ! 何よ、この状況は!」
真紅「静かにして頂戴」
水銀燈「……」
JUM「うっ、く、おお……」ビクンッ!
ドールズ「……!」ゴクリ
JUM「……ふぅ……――命拾いしたな」
水銀燈「何なのよ、真紅。この人間、どうかしたのぉ?」
真紅「水銀燈、ジュンを刺激しないで頂戴」
水銀燈「あらあらぁ? 刺激したらどうなるのかしらねぇ?」
真紅「漏らすわよ」
水銀燈「……」
水銀燈「えっ?」
水銀燈「漏らすって……えっ?」
真紅「けれど……水銀燈が来てくれて助かったわね」
翠星石「ですねぇ。後始末が楽そうですぅ」
水銀燈「ねえ、漏らすって……何を?」
蒼星石「水銀燈、キミの羽は本当にステキだね」
水銀燈「……何よ、急に。気持ち悪いわねぇ///」
金糸雀「色も黒いから、ふいてもあまり目立たないんじゃないかしら?」
水銀燈「ふく? ふくって何を?」
真紅「全てが終わったら、飛び立ってくれるものね」
翠星石「水銀燈も、やっぱり姉妹ですぅ!」
蒼星石「絆の力……か」
金糸雀「頼りにしてるかしら!」
水銀燈「……ふん、馬鹿じゃなぁい?」
水銀燈「……でも、まあ」
水銀燈「……悪い気分じゃないわねぇ///」
真紅「私の薔薇で臭いを抑え」
翠星石「翠星石の蔓でちび人間が暴れないようにして」
蒼星石「僕が鋏でジュンくんのズボンを切って局部を露出させ」
金糸雀「カナが、リラックスできる音楽を奏でるかしら」
翠星石「そうしたら、チビ人間は金糸雀の傘に出して」
金糸雀「えっ?」
蒼星石「水銀燈は終わった後に羽でお尻をふいて帰る」
水銀燈「えっ? おしり?」
真紅「これが――絆の力よ」
JUM「……」
JUM「本当に、そううまくいくかな?」ビクンッ!
真紅「いくわ、いかせてみせる」
金糸雀「ちょっと待って! おかしい部分があるかしら!」
JUM「はっは、僕のお腹がそれまでもつとでも?」ビクビクッ!
翠星石「ちび人間は、翠星石のマスターですからね!」
蒼星石「僕は庭師だよ? 下の毛だってついでに整えてみせるさ」
水銀燈「おしりをふくって何!? ねえ、ちょっと真紅ぅ!」
JUM「……」
真紅・翠星石・蒼星石「……」
金糸雀「この沈黙は何かしら!? 駄目よ! カナの傘は使わせないかしら!」
水銀燈「おしりをふくって……まさか、この人間のお尻なのぉ!?」
JUM「……やれやれ」
JUM「――僕の負けだよ」
真紅「……えっ?」
JUM「トイレに行くよ、おとなしく」
翠星石「ちび人間……?」
JUM「僕だって中学生だ、さすがにもらすのは嫌だからな」
JUM「学校でみんなの視線がつきささって漏らしたことはあった」
JUM「だけど、自ら進んで漏らすなんて真似はしないさ」
ドールズ「……」
蒼星石「さりげなくカミングアウトしたね」
JUM「お前達を困らせるのが目的であって、ウンコを漏らすのが目的じゃn」
JUM「うおっ!? ぬぁはああっ……!」ビクビクビクンッ!
ドールズ「……」
真紅「……全く、困ったものだわ」
JUM「ひっ、ひうぅ!」ビクビクンッ!
翠星石「こんなんじゃ、一人でトイレも行けなさそうですぅ!」
JUM「あっ、ら、らめぇぇ……!」ビクビクンッ!
蒼星石「今のジュンくん……最高に可愛いよ!」
JUM「あっ、あっ、あっ、あっ」ビクビクンッ!
金糸雀「トイレまで運べば、カナの傘は無事かしら!?」
水銀燈「私の羽も使わなくて済むのよねぇ!?」
真紅「皆、ジュンをトイレに連れて行くのを手伝って頂戴」
翠星石「真紅言われなくてもやってやるですぅ!」
蒼星石「あはは、漏らすのを見るのは次の機会かな」
金糸雀「悠長に話してる暇はないんじゃないかしら!?」
水銀燈「馬っ鹿じゃない! 何よこの状況、馬っ鹿じゃなぁい!」
JUM「ああっ、あぅ、ひぃ、ひいいっ……!」ビクンビクンッ!
真紅「ドアを開けて、早く運び出しm」
ガチャッ!
一同「!?」
雛苺「ねえねえ、ジュン~! 抱っこして~!」
ドンッ!
JUM「あっ」
おわり
52 : 以下、名... - 2012/07/12(木) 04:28:35.85 BrBEGIrq0 32/32こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
おやすみ