執務室
Верный(以降、響)「欲求不満だ。何かいい案はないだろうか」
暁「呼び出されて何事かと思ったら・・・」
雷「どうしたの突然?」
電「どういうことなのですか?」
隼鷹「ド直球だねぇ」
Верный「私が臨時の提督だ」
http://ayamevip.com/archives/42412049.html
の続き
まさかの続編
平和になり、大半の艦娘が普通の女の子に戻った後のお話
元スレ
Верный「あの人が一切、私に手を出してこない」 【艦これ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396454238/
雷「ねえ響、明日も学校よ?」
暁「ふあぁ・・・もう日付変わっちゃってるのよぉ?」
電「そうなのです!このままでは授業中寝てしまうのです」
響「・・・そうだな・・・。ごめんよ。私の悩み一つで呼び出して」シュンッ
隼鷹「お子さん達は早く寝なぁ。あたしが悩みを聞いてやるよ?」
響「そうかい?」パァ
雷「・・・私も聞くわ!」
暁「私は家に戻るわねぇー。おやすみー」
電「夜ふかしは美容の大敵なのです。熊野さんが言っていたのです。それでは」
隼鷹「いいのかい?響も明日学校だろう?」
響「そうだけど、眠れないんだ。体が火照ってしまって」
雷「えぇ・・・」
隼鷹「まぁでも、提督さんも提督さんだねぇ。なんだってこんないい女ほったらかしてるのかね」
響「私に不満があるのだろうか」
雷「それは無いと思うけど?」
響「しかし、あの人と一緒になって、既に二年が経っているんだ」
隼鷹「もう二年経つのかー。歳はとりたくないもんだねぇ。時間が進むのが早く感じちまう」
響「エッチなことはおろか、私が帰って来たとき以来、キスもなしだ」
雷「わりと深刻ね」
隼鷹「別に焦る必要無いと思うけど」
響「しかし、私はまだ処女だ。それとも処女だと重いのだろうか・・・」
隼鷹(ただ単に未成年だからだと思う。まだ高校一年だし)
雷「おかしな話ね」
隼鷹「いや、そうじゃないだろ・・・」
響「年齢差がいけないのだろうか」
隼鷹「それもあるだろうけど、深く考えずに、気長に待ってみたらどうだい?」
響「それじゃあダメなんだ!もし、この間にもあの人が他の子と・・・」
隼鷹(いっぱいいっぱいだね。ちょっと可愛そう)
隼鷹「まぁ、嫌だろうね」
響「嫌ではない」
雷「どうして?」
響「あの人が私一人に縛りつけて置くのはどうかと思う」
隼鷹「うーん・・・頭抱えちゃうなぁこの問題」
響「嫌なのは、私の知らない間に・・・という事だけ」
隼鷹「そりゃあ知られたくない事だってあるだろうさ」
響「そうかもしれない・・・でも」
雷「でもって・・・」コクリッコクリッ
隼鷹「まぁ、今の状況じゃあたしからは何も言えないよ。とりあえず様子見させてもらうぜ」
響「どうしたらいいだろうか・・・もし、浮気だとしたら」
隼鷹「これだけは言えるぞ。提督さんにそんな度胸も、器もないぜ。だから安心しな」
響「・・・ありがとう。心が少しだけ軽くなったよ」
隼鷹「あたしなんかがお役に立てるならなんでもいいなよ。じゃあ、おやすみー」
雷「スー・・・はっ!お、おやすみ響!」
響「ああ、おやすみ」
ガチャ
パタン
響「はぁ・・・心が軽くなるとは言ったが・・・」
響(やっぱり不安だな)ズーン
隼鷹「大丈夫かい?家まで送るぜ」
雷「うー・・・大丈夫よ・・・それにしても、響があそこまで追い込まれてるのは初めて見たわ」
隼鷹「本人は結構本気で心配してるみたいだねぇ」
雷「あの司令官だったら別に、心配いらないと思うわ」
隼鷹「あの二人を見ている限り、また同じような生活が続くだろうさ。お互いが気にし合ってな」
雷「心が通いあっても、不安になるのね」
隼鷹「まぁ、あとは時間が解決してくれると思うぜ」
隼鷹(明日も巫女の仕事か・・・めんどうだなぁ)
雷(学校の勉強追いつかなくて行きたくない)
翌日、響達の高校にて
雷「ちょっと!そこの男子!服装が乱れてるわよ!」
男子学生A「ふ、風紀委員の雷ちゃん・・・」
雷「ネクタイはきっちり!許さないんだから・・・ほら、これで大丈夫ね!」キュッ
男子学生A「あ、ありがとう・・・///」
雷「次からはちゃんとするのよ?それじゃあね」
男子学生A「わかったよ」
暁「ふぁー・・・ん・・・朝から元気ね雷」
雷「役員の仕事をしっかりしてるだけよ!」
電「あれ・・・響は一緒じゃないのですか?」
雷「私より先に出たはずだけど?」
暁「教室にいるじゃないの?」
電「行ってみればわかるのです」
暁「そう言えば、昨日は何時までやってたのよ」
雷「今の状況じゃ判断できないって事で、隼鷹と解散した」
電「でも、このままほっといてもいいのでしょうか」
雷「そうねぇ・・・今の響、ちょっと無理してる気がする」
暁「んー?いつもと変わらない気がするけど」
雷「ほっといたらあの子、一人で潰れちゃうわ」
電「そうなのです。でも、司令官の話も聞かないと何もわからないのです」
雷「今日の帰り、三人で司令官の家に突撃しましょう」
暁「響には?」
雷「内緒ね」
とある神社
隼鷹「あー、めんどうだねぇ。飛鷹に手伝ってと言われてやってるけど」
飛鷹「お正月過ぎれば、暇だからね」サッサッ
隼鷹「毎日庭の掃除ばかりじゃあ飽きちまうよ」
飛鷹「私は正月の時だけ手伝ってって言ったんだけなんだけど」
隼鷹「神主さんがあたしのこと気に入ったらしくてさー」
飛鷹「みたいね」
隼鷹「なんか面白い職場無いかね」
飛鷹「あなたならどこでもやっていけると思うわよ」
隼鷹「お褒め頂いて光栄ですぜ」
飛鷹「ん、やめちゃえば?どうせ神主の色眼鏡にかなってここ居るみたいだし」
隼鷹「そうだな。あ、そう言えば、鳳翔さんの所従業員募集してたっけか。行ってくるわ」
飛鷹「え?いきなり過ぎない?」
隼鷹「あたし、あの神主嫌いだし。後よろしく」
飛鷹「ちょっ隼鷹!待ちなさいよ!」
お昼
雷「響、一緒にお昼食べよう?」
響「ごめんよ。用事があるんだ。三人で食べて」
雷「あ・・・そうなの・・・」シュン
響「ああ、ごめんよ。それじゃ」
雷「仕方ないわね・・・暁達の教室に行ってるわよ」
暁の教室
暁「そう・・・確かに限界みたいね」
雷「今日一日、机に突っ伏して寝てたのよ・・・」
電「響の元気が無いと電達も元気が出ないのです・・・」
雷「あの時みたいね」
暁「今は別の問題よ。響は側に居るじゃない」
雷「そうだけど・・・」
女子生徒A「ねぇ・・・あれ、木曾先輩じゃない?」
女子生徒B「え!?あの木曾先輩・・・!?なんで一年の教室に・・・?」
木曾「どうした。三人とも」
雷「あら、久しぶりね木曾」
木曾「響の様子がおかしかったのでな。ちょっと様子を見に来た」
木曾「一緒に昼飯、構わないか?」
雷「ええ、一緒に食べましょう」
女子生徒C「あ、あの木曾先輩!私の机どうぞっ!」
木曾「ああ、ありがとう」ニコッ
女子生徒C「い、いえ・・・」
木曾「さて、食べるか」パカッ
雷「あら、ハートのお弁当。可愛いわね」
木曾「・・・弁当間違えた・・・」ボソッ
暁「え?木曾が作ったの?」
木曾「いや、いやいや、違うぞ」
電「恋人さんに作ったのですか!?」
木曾「ば、ち、違うぞ!これは・・・///」モジモジ
雷「そうなのね!?」
木曾「違うって言ってんだろ!」
暁雷電「うふふ」ニヤニヤ
木曾「くっそ・・・こんな時に・・・間違えるとか・・・」
木曾「そ、そんなことより、なんで響の様子がおかしいんだ?」
雷「司令官絡み」
木曾「またか・・・あいつが様子おかしい時はいつも提督絡みだな」
暁「とりあえず今日は司令官のアパートに突撃する予定よ」
木曾「そうか・・・では、俺も響のことは注視しよう。生徒会の中で見るのは俺が一番だろ」
雷「生徒会長さすがね」
木曾「好きでなったわけじゃない。生徒会に誘われてやってたらなってただけだ」
暁(あの姉四人じゃ真面目になっちゃうわよねー)
木曾「響を副会長にしたのはも、少しでも提督のことを考える暇を与えないようにと思ったんだがな」
雷「響が副会長になった裏にそんな事情が・・・!」
電「ありがとうございますなのです」
木曾「あいつには、鎮守府に居た時には無理ばかりさせたからな」
雷「そうね・・・さぁ!話してばっかり居ないで、早く食べちゃいましょ」
暁「そうね!」
木曾「早く証拠隠滅しよう」
夕方
居酒屋 鳳翔
ガラララ
鳳翔「あらお客さん。まだ準備中ですよ?」
提督「少し、頼む」
鳳翔「提督さんでしたか」
千歳「仕事帰りですか?」コトッ
提督「ああ、ありがとう」
鳳翔「お酒、いつものですか?」
提督「頼むよ」
鳳翔「おつまみは?」
提督「構わん。準備を続けてくれ」
鳳翔「では、たくあんでも切って上げますね」
提督「ありがとう。それにしても、よくこの店二人で出来るな」
鳳翔「今は二人ではないですよ。いつの間にかサラリーマンさん達の方に人気になってしまったみたいで・・・」
千歳「忙しくなったんで求人出したんですよ。今は二人ほどきましたけど」
提督「そうか」
鳳翔「あと一人欲しいところですけどね」
鳳翔「・・・何かお悩みでも?」コトッ
提督「ああ、ちょっとな・・・」カリッ
鳳翔「・・・響ちゃん絡みですか?」
提督「・・・」ポリポリ
千歳「あら、図星ですね」
提督「最近・・・響がすごく誘ってくるんだ・・・」
鳳翔「え?」
提督「その・・・エッチなことに持ち込もうとするんだ」
千歳「あらあら」
提督「俺はもう限界だ。最近はあまり響に会わないようにしてるんだ」
提督「そうじゃないと、俺、響のことを襲ってしまいそうで」
鳳翔「はぁ」
提督「助けてくれ」
鳳翔「自制心を鍛えたらどうでしょう」シレッ
提督「あれ、なんか冷たい。心なしか冷たい目」
鳳翔「提督、響ちゃんの気持ち、考えてあげてください」
提督「だけど・・・」
鳳翔「響ちゃんの事、好きなんでしょう?」
提督「好きだぞ。しかし、相手は高校生だ」
鳳翔「それはそうかもしれませんが」
提督「響は高校生だ。この高校生活の間に、俺以外に好きな奴が出来るかもしれないだろ」
提督「そんな大事な時期に、俺の欲望に任せて響を汚すわけにはいけないだろ」
鳳翔「・・・提督には提督の考えもあるのですね」
千歳「そんな深く考えるほどですかね」
提督「当たり前だろ!お前、年頃の女の子が、エロオヤジの毒牙にかかるんだぞ!?」
鳳翔(恋人と言うより、父親になってますね・・・)
鳳翔(そう言えば、響が世間体のためにと、養子縁組したんでしたっけ・・・)
提督「だが、響が他の男と・・・俺は一体どうしたら!」
千歳「開店前なんですから、暴れないでくださいね」
ガララララ
鳳翔「今度は誰ですか?」
鈴谷「どもどもー!鈴谷、ただいま出勤でーす」
鳳翔「あら、今日は早いわね」
鈴谷「まぁねー。お、提督じゃん。チーッス」
提督「おう。ここで働いてんの?」
鈴谷「大学行きながら稼ぐにはここが一番だからねー。仕事だけだしー」
提督「こんな頑張り屋な奴だったか?」
鈴谷「ひどいなぁ。熊野みたいなお嬢様じゃないから自分で稼いで自分で大学のお金払わなきゃね」
提督「頑張るのはいいことだが、無理はすんなよー」
鈴谷「鈴谷は褒められて伸びるタイプなんです。もっと褒めて!撫でてもいいよ!?」
提督「よしよし・・・」ナデナデ
鈴谷「えへへー」
鳳翔「鈴谷さん、提督に褒めて頂いてるのもいいですけど、準備の方手伝って貰えませんか?」
鈴谷「了解ー!」
ガララ
摩耶「チーッス・・・」
鳳翔「今日は摩耶さんも早いわね」
摩耶「鈴谷もう来てんの?」
鈴谷「やっほー摩耶っちー」フリフリ
摩耶「うお、早いな」
提督「摩耶もここで?」
摩耶「げぇ・・・提督じゃん。何やってんの?」
提督「げぇとはなんだげぇとは」
摩耶「なんか前みたいに暗い顔してんだもん」
提督「鳳翔に悩み相談しに来てたんだよ」
摩耶「あの提督が!?」
提督「なんだその反応。失礼だぞ」
千歳「そうよ摩耶。いくら提督でも悩みの一つや二つあるわよ」
提督「千歳も十分失礼だぞ?」
提督「それより、鈴谷はまだしも、摩耶に接客や料理なんて出来るのか?」
摩耶「なっ!馬鹿にすんなよ!」
鳳翔「鈴谷さんも摩耶さんもサラリーマンさん達に人気ですよ」
提督「へぇ、意外」
鳳翔「摩耶さんは主に、つれない態度が自分の娘みたいで良いって言ってましたけど」
提督「はは、確かにそうかもな」
鈴谷「なんだかんだで鳳翔さんが一番人気じゃん!本当のお母さんみたいだって皆言ってるよ?」
鳳翔「も、もう!提督の前でなんてことを・・・!」
提督「確かにな。疲れた男達を癒すには鳳翔が一番かもな」
千歳「家族みたいに接せる居酒屋になってますよ」
提督「にこやかに料理をする妻に素直な娘とつれない娘か。男からしたら理想系だな」
鈴谷「それより提督。響ちゃんとはどうなってんの?」
提督「聞かないでくれ・・・」
鳳翔「鈴谷さん、実はね・・・」
鈴谷「吹っ切れちゃえばいいのに」
提督「一刀両断してくれたな!?」
鈴谷「提督は女の心がわかってないなぁ」
提督「しかしだな」
鈴谷「摩耶っちもそう思うっしょ?」
摩耶「あたしに振らないでくんね?恋愛とかよくわかんねぇから」
鈴谷「あれ、でもこの間、彼氏できたって言ってなかったけ?」
摩耶「はぁ!?言ってねぇよ!」
鈴谷「でもこの間電話でさぁ、照れながら好きって言ってなかったっけ?」
摩耶「バッカ!あれはちげぇよ!!」
提督「なんだ摩耶!お前まで彼氏できたのか!?」
摩耶「だからちげぇっつってんだろ!!」
提督「お前は男に騙され易そうだからな。情に流されたりとか」
摩耶「だーかーら!あーもうわかったよ!あの電話は酔っ払った高尾姉ちゃんだよ!」
提督「ああ、そう言えばあいつ、酒癖悪かったな」
摩耶「夜中になると電話かかってきていつもだよ・・・ったく・・・」
鈴谷(・・・鈴谷が摩耶っちの電話から聞こえた声は明らかに男の人だったけどなぁ)
鈴谷「なんだーつまんないの」
摩耶「いちいち騒ぐなよ・・・そろそろ開店だろ」
鈴谷「そだねー」
提督「む・・・そろそろか。それじゃあ俺もそろそろ・・・」スッ
鳳翔「お金はいいですよ。それより鈴谷さんと摩耶さんの仕事ぶり見なくていいんですか?」
提督「どんな感じか見たいけど・・・まぁ、この店繁盛してるみたいだから、見る必要ないな」
鳳翔「そうですか・・・ふふ、相変わらずですね。すぐ可愛い子の事信じちゃうんですから」
提督「ほっとけ。それじゃあな」
鳳翔「はい。またのご来店お待ちしております」
ガラララ
隼鷹「ありゃ?提督じゃん。なにやってんの?」
提督「隼鷹こそ何しに来た?」
鳳翔「あらあら、隼鷹さん。今日もいらしたんですか?」
隼鷹「おっす鳳翔さん。今日は飲みに来たわけじゃないんだなぁ」
提督「お前・・・毎日飲みに来てんのか」
隼鷹「そうなんだけどさ」
鳳翔「お酒飲みに来たんじゃないなら今日は何をしに?」
隼鷹「ここで働かしてくんない?面接とか面倒だし、知り合いの場所だったら気楽そうだし」
提督「お前なぁ・・・いくら仲がいいからって・・・」
鳳翔「いいですよ」
隼鷹「よっしゃ!」
提督「えぇ・・・」
鳳翔「今日から入れますか?」
隼鷹「ばっちりよ」
鳳翔「なら、着替えてくださいね」
提督「まぁ・・・なんだ。俺は帰るぞ」
隼鷹「あ、そうだ提督さんよ」
提督「ん?なんだ?」
隼鷹「響ちゃんの事、もう少し気にかけてやんなよ。そろそろあの子、限界だよ」
提督「俺だって限界だっつーの・・・」
隼鷹「あの子の事、一番理解してやれんのは提督しか居ないわけだし」
隼鷹「それに、我慢なんて必要無いだろ?どうせ、大事にするんだから」
提督「だから。あいつだって高校で好きな奴が出来るかもしれないだろ?」
隼鷹「提督の本音は違うだろ?本当は自分の一人のものにしたいんだろ」
提督「・・・それは」
隼鷹「だったら」
提督「お前に俺の何がわかる?」
隼鷹「・・・自分の意志に従うんだね。後悔しないように」
提督「・・・はぁ、ご忠告ありがとさん」
鳳翔「・・・あれで、良かったんですか?」
隼鷹「いいんだよ。あれで」
千歳「あれじゃ、隼鷹一人が悪者見たいよ?」
隼鷹「それでいいよ。誰かを笑顔に出来るんならね。悪役にでも何にでもなってやるさ」
隼鷹「それに、あの二人は、追い込まれれば追い込まれるほど、愛し合うだろうしね」
摩耶「なんだ?新入りか?」
鈴谷「あれー?隼鷹さんもここで働くの?」
隼鷹「おう!ご指導の程、お願いするぜ先輩方!」
鈴谷「先輩・・・にしし!この鈴谷にお任せー!」
摩耶「し、仕方ねぇな・・・あたしは厳しいからな?」
鈴谷「顔がにやけてますよぉ?」プニプニ
摩耶「頬をつつくんじゃねぇ!!」
鳳翔「・・・少し、不安ですね。提督は、本当に辛い時にしか相談してこないから・・・」
千歳「私達にはこれ以上、力になれないのかもしれないわね」
提督のアパート前
雷「寒い・・・今何時?」ブルルッ
暁「六時よ・・・なんたってこんな無計画なのよあんたわ・・・」
雷「仕方ないでしょ!この時間には帰ってきてると思ったんだもん・・・」
電「ホッカイロ、買ってきたのです!」
雷「ありがとう電!」
電「どういたしましてなのです」
暁「うーさぶい・・・くしゅん!」
雷「だ、大丈夫?う、上着貸す!?」
暁「いいわよ。別に、あんたが風邪引くでしょ?」
雷「だって・・・」オロオロ
暁「別に良いって」
電「じゃあ、こうすればいいのです」ギュッ
暁「うわっ!」
雷「そうね!それなら皆が暖かいわね」ギュッ
暁「ちょっ」
電「暁の体、あったかいのです」
雷「本当ね。眠くなって来た・・・」
暁「まだ二月よ!?寝たら危ないわ!」
暁「・・・」
暁(二人の胸が当たってムカつく・・・)Aカップ
提督「あれ、三人で何やってるんだ?」
雷「司令官!遅いじゃない!何やってたのよ!!」
提督「えっ!?わ、悪い!!」
提督(なんで謝ってんだろう俺)
電「と、とにかく中に入れて欲しいのですぅ・・・」ブルブル
提督(なんとなく卑猥)
提督「ああ、わかったよ・・・でもどうしてこんなとこで?」ガチャッ
暁「司令官に話があるからに決まってるじゃない!」
提督「いや、にしたって・・・俺の部屋の前で待つ必要ないだろ・・・近くにファミレスあるんだし」
暁雷電「あっ」
提督(あーもうバカトリオ)ニコニコ
ピッ
雷「はー・・・こたつヌクヌク・・・」ウトウト
暁「やっぱり冬はこたつよね!」
ジーーーーーー
電「人が幸せになれる発明の一つなのです・・・」ウトウト
提督「今、温かい飲み物用意するから待ってろ。それと、親御さん達には連絡してあるのか?」
暁雷電「・・・」
ボウッ
ゴォォォォ
暁雷電「・・・もしもし(なのです)」
提督「・・・はぁ」アキレ
数分後
提督「ほら」コトコトッ
暁「叱られたわ」フーッ
雷「私も」フーッ
電「ゆっくりしてきなさいと言われたのです・・・」フーッ
提督「あんまり心配させてやるなよ?」
暁「親とか居なかったからなれないのよ・・・」コクッ
雷「私も」コクッ
電「・・・ココア美味しいのです」
提督(こいつら何しにきたんだ?)
雷「ねぇ、司令官」
提督「厳密に言えば俺はもうお前らの司令官ではないのだが」
暁「細かいこと気にしてたらハゲるわよ」
雷「最近、響が元気ないの」
提督「・・・」
電「その、司令官さんは、響の事が嫌いになってしまったのでしょうか・・・?」
提督「嫌いになるはずなんてないだろう」
雷「そうよね!だけど、響が最近司令官が相手をしてくれないって」
提督「相手には出来てないが」
暁「司令官って、女心わからないわよね。響の気持ち、理解してるはずなのに」
提督「・・・なんだ。そういう事か。今、俺は響とは会いたくないんだ」
雷「なっ・・・どういう意味よ!」バンッ
提督「やめろ。テーブルが壊れる」
暁「ちょっと無責任なんじゃないの?」
電「やっぱり司令官さんは響のこと・・・もう好きじゃないのです・・・」
提督「好きだぞ。今でも、愛している」
雷「だったらなんで!響の気持ちを受けっ取ろうとしないわけ!?両想いなのに!」
提督「・・・それでも、響の人生の枷になること許されないだろ」
雷「このわからずや!」
提督「わかってないのはどっちだ!!俺のことをわかってもいないのに好き勝手言うな!!」
暁雷電「っ!」ビクッ
提督「俺は極力、響には会うつもりはない!!」
シーン・・・
ドサッ
雷「・・・何か落ちる音聞こえなかった?」
電「玄関の方から聞こえた気がするのです・・・」
提督「・・・はぁ・・・それ、飲み終わったら、帰ってもらうぞ」
暁「・・・納得いかないわ・・・」
提督「もう遅い。飲み終わったら送ってやるから、今日はもう帰れ」
提督「俺は玄関の様子を見てくる」
ガチャ
提督「・・・コンビニの袋・・・?」ガサッ
提督「・・・最悪だ・・・」
雷「・・・あの、司令官・・・」
提督「なんだ?」
雷「ごめんなさい・・・」
提督「・・・いや、俺も怒鳴って悪かった。少しイライラしてたようだ」
雷「それは大丈夫・・・悪いのは嫌なこと聞いた私達だし・・・」
雷「それより、さっきの音、なんだったの?」
提督「・・・さっきの俺の言葉、一番聞かれたくない奴に聞かれたみたいだ」
雷「え・・・」
提督「このコンビニの袋の中身、いつもあいつが買って来るものばかりだ・・・」
提督「あいつの好きなアイスと、俺の好物のコンビニプリン」
鎮守府
執務室
響「・・・」
陸奥「・・・響?机に突っ伏して、どうしたの?」
響「いや、なんでもないさ」
陸奥「そう?でも、涙声よ」
響「気のせいだ・・・それより、いつもありがとう。私が学校へ言ってる間、提督業をしてくれて」
陸奥「別にかまわないわよ。どうせ暇だし、そこそこ楽しいもの」
陸奥「それに、響が立ててるスケジュール通りにやってるだけだから」
響「助かってるよ」
陸奥「それより、無茶ばかりしないでよ?倒れられたら困るわよ?」
響「大丈夫さ。そこまで無茶はしていない」
長門「今戻った」
響「おかえり長門」
陸奥「あらおかえり。お風呂、沸いてるわよ。出てきたらすぐにご飯にするわね」
長門「ああ、助かる」
陸奥「・・・響も長門も働き者よね」
響「そんなことはないさ。長門は働き者だけど」
陸奥「最近、夜中の3時ぐらいまで書類まとめたりしてる人が働き者じゃないというのかしら」
響「・・・知ってたのか」
陸奥「当たり前じゃない。長門だって知ってるわよ。何も言わないけど」
響「無茶出来るのは今のうちさ。学生やってる今のうちだけさ」
陸奥「まだ高1なのに達観し過ぎ。もっと年相応に振舞って見たら?誰も文句は言わないわよ」
響「そういうわけにもいかないよ。上に立つものとして、相応の振る舞いが必要だろう」
陸奥「いつか倒れるわよ」
響「その時はその時さ」
陸奥「体調管理も、上に立つものの義務だと思うけれど」
響「言い返せないな」
陸奥「それじゃ、私は長門のごはん作らなきゃいけないから」
響「ああ」
パタン
響「・・・」
ゾウガメ(以降、松郎)「」モサモサ
響「ああ、ごめんよ、松郎。餌の時間だったね。だから私の髪の毛を咀嚼するのはやめてくれ」
松郎「」ハクサイバリバリ
響「君は、私以外に懐くことはないのかい?」
松郎「」ハクサイムシャムシャ
響「・・・今日から、あの人には極力接しないようにすることを決めたよ」
響「あの人が、会いたくないと言っていた。だから・・・」ウルッ
響「でも・・・寂しいよ・・・」グスッ
陸奥「・・・どう思う?」
長門「・・・人の恋愛に首を突っ込む程、私は愚かではない」
陸奥「泣きそうな顔で何言ってんのよ」
長門「・・・なんとかはしてやりたいが・・・」
陸奥「まぁ、あの子が助けを求めてきたら、そのときは協力してあげましょう」
長門「ああ、そうだな」
数日後
雷「・・・結局、進展無いみたいね」
暁「うーん・・・響も司令官も、お互い距離を取ってる見たいよ」
電「悲しいのです・・・」
響「皆、おはよう・・・」グッタリ
雷「おはよう響・・・って、大丈夫?顔色悪いわよ?」
響「ああ、大丈夫だ・・・少し疲れているだけだ」
雷「そんなんじゃダメよ!ほら、一旦保健室行きましょう?ね?」
響「いや、大丈夫だ。教室に行こう。そろそろ朝のHRが始まる」
電「・・・絶対無理してるのです・・・」
暁「ねぇ、無理にでも保健室に連れて行ったほうがいいんじゃない?」
雷「そ、そうよね。響ったら!」ギュッ
響「やめてくれ」パシッ
雷「え・・・」ヒリヒリ
響「・・・すまない。本当に少し疲れているだけだ。大丈夫だから・・・」ヨロッ
暁「響」
響「なんだい?」
暁「私達ってそんなに頼りない?」
響「えっ」
暁「響は全部一人で抱えようとしてるわよね」
暁「司令官に頼れないなら、私達に頼って欲しいんだけど」
暁「いつまでも一人で乗り越えようとするのはやめて」
暁「前みたいに、遠くに居るわけじゃないのに」
響「・・・いや・・・」
暁「ねぇ響、この暁はあんた達三人のお姉ちゃんなの」
暁「一番頼りなくて、一番子供っぽいかもしれない、響の方がお姉ちゃんと言われてもおかしくないと思う」
暁「だから、今まで子供扱いされるのも嫌だったけど、それに甘えてた。それは認める」
暁「でも、それに甘えて、響や、雷電が元気なくすのを見てるだけは嫌なの。だから・・・たまにはお姉ちゃんに相談して欲しい」
雷「たまにはお姉ちゃんみたいなこというのね」
暁「お姉ちゃんだって!!」
響「・・・ありが・・・」フラッ
電「・・・響!」バッ
雷「暁のせいで!!」
暁「私のせい!?」
保健室
保健医「過労と寝不足、さらに免疫が低下して風邪になってしまったみたいだね」
電「響は大丈夫なのでしょうか・・・」
保健医「命に別状は無いから大丈夫だとは思う。二、三日休んで、不安なら病院は行っておくべきだね」
雷「ありがとうございます先生」
保健医「それじゃあ、私は用事があるから出かけてくるよ」
暁「わかりました」
パタン
電「・・・」
雷「全く、暁が余計なこと言うから」タメイキ
暁「私悪いことしてないわよね?ねぇ!?」
電「あ、雷と暁は教室に戻っていて欲しいのです」
雷「いいわよ。私も付き合うわ」
暁「電一人に任せるわけにはいかないわ」
電「二人はちゃんと授業に出なきゃテスト危ないのです」
暁雷「うっ・・・」
電「保健委員の電に任せるのです!」
暁「むう・・・わかったわ。でも、何か用事があったら呼ぶのよ?」
雷「すぐに駆け付けるから」
電「了解なのです」
電「・・・響」ナデナデ
響「・・・」スヤスヤ
電「どうしてこうなるまで無茶したのですか・・・」
電「暁の言う通り、電達を少しでも頼って欲しかったのです」
響「・・・」
電「汗がすごいのです。今濡れタオル持ってきて拭いてあげないと・・・」スクッ
グイッ
電「・・・?」
響「・・・」ギュッ
電「響・・・」
電(電が支えた時に、無意識に裾を掴んだままなのですね)
電「ずっと側に居たから、気付かなかったのです・・・」ウルッ
電(気づかなくてごめんなさいなのです響。さりげなく、電達に助けを求めていたのです・・・)グスッ
昼休み
雷「早くしなさいバカツキ!」
暁「バカツキとは何よバカツキとは!!」
雷「あーもう!早く保健室行くわよ!!」
暁「しょうがないでしょ!!課題忘れてたんだから!」
雷「手伝ってあげたんだから言うこと聞きなさいよ!」
暁「わかったわよ!」
ピタッ
ガラッ
雷「失礼しまーす・・・」シズシズ
暁「しまーす・・・」
響「廊下を走ったらダメじゃないか?風紀委員」
雷「目を覚ましたのね!?よかったぁ・・・」
響「すまない。心配かけた」
暁「本当よ!無茶ばっかりして・・・」
響「電が寝て居る。少し静かにしてくれ」
電「」スヤスヤ
雷「あら・・・目の周り真っ赤よ?」
響「えっ」
雷「いや、電のほう」
響「なんだ・・・」ホッ
ガラッ
長門「大丈夫か響!?」
響「長門?仕事は?」
長門「昼休憩の時間に親方に事情を話して抜け出してきた」
長門「そしてら今日は帰って良いって言われてな。戻るとは言ったんだが」
長門「帰らなきゃ金を出さないと言われた」
響「いい上司だね」
雷「長門、寒くないの?Tシャツ一枚で」
長門「仕事中は暑いからな・・・」
暁「日雇いで土木だっけ?」
長門「そうだが・・・それより響だ」
響「大丈夫だよ。二、三日は休んだほうが良いって言われたけど」
長門「陸奥が手を離せない状況らしくてな・・・私が迎えにきたんだ。一応、帰りに病院に行ってだな・・・」アタフタ
響「病院は良いんじゃないか?」
長門「たまには私達を頼れ!」
響「・・・わかったよ」
響「すまなかったな。心配かけて」
雷「放課後、お見舞いに行くわ」
電「気をつけるのですよ?」
暁「無茶はするんじゃないわよ!?」
長門「私がさせないから安心しろ」
響「私は早退する。木曾にも伝えておいてくれ。それじゃ」
帰り道
響「あの・・・長門?」
長門「なんだ?」
響「自分で歩けるんだけど・・・」
長門「無理はさせないと言ったはずだが?」
響「しかし」
長門「たまには甘えろ」
響「何も言い返せない」
鎮守府
長門「大事じゃなくて良かったな」
響「だから大丈夫だって・・・」
長門「陸奥、居るか?」
陸奥「長門!?帰ってきたの!!よかった!響は大丈夫!?」
響「すごい慌て様だね・・・大丈夫だよ。と言うかその顔の傷はどうしたんだい?」
陸奥「どうしたもこうしたも無いわよ!」
響「ん?」
陸奥「松郎が朝から動かないと思ったら一松と慶蔵が喧嘩して!四郎は松郎の側でずっと寄り添ってるし!」
一松(メインクーン)「マーーーーーーオ!!」
慶蔵(柴犬)「キャンキャン!!!」
四郎(ゴールデンレトリバー)「クゥーンクゥーン・・・」スリスリ
松郎「」
陸奥「心配で目も離せなかったわよ!!」
長門「どうしたんだ突然・・・昨日まであんなに仲良かったじゃないか・・・」
響「・・・松郎」
松郎「」ムクッ
陸奥「えっ」
松郎「」ノシノシ
響「心配、かけたね」ナデナデ
一松「ニャウ・・・ニャウ・・・」ペロペロ
慶蔵「ワフ」スリスリ
四郎「ワン!」シッポフリフリ
陸奥「響が帰って来た途端・・・」
響「朝、松郎は私の側から離れなかったんだ。様子がおかしいとでも思ったんだろう」
長門「だから、落ち込んでたと?」
響「そして松郎の異常な雰囲気に、他の子も混乱していたんだと思うよ」
陸奥「不思議なこともあるのね」
長門「家族だからな。心配するのも無理はないだろう」
※一松は暁のペット
慶蔵は雷のペット
四郎は電のペット
養子に行く際に、相手の親が色々な事情で飼えない為、鎮守府で飼って居る
長門「そうだ陸奥実は・・・」
事情説明
陸奥「なるほどね。じゃあ、響は学校も提督業も二、三日休みね」
響「いや、流石に提督業は・・・」
陸奥「休みね?」ニコッ
響「あう・・・休みです」
陸奥「ならよかった。最近色々なことがあったみたいだから、心も体も休めときなさい」
響「ああ、そうするよ。ありがとう」
響「今日は、お礼と謝罪ばかりしているよ」
陸奥「よかったじゃない。それだけ、響には仲間がいるのよ」
響「改めて実感したよ」ニコッ
長門「ふふ・・・では、私は一旦現場に戻る」
響「帰れと言われたのでは?」
長門「報告だけでもせんとな。それでは行ってくる」
陸奥「早く帰って来れそうなら連絡お願いね」
長門「わかった」
今回はこの辺で
響の駆逐艦講座
響「私達のペットの名前は、それぞれの初代艦長の名前を使用している」
響「響の初代艦長、江口松郎」
暁「暁の初代艦長、高橋一松よ」
電「電の初代艦長、平塚四郎なのです」
雷「雷の初代艦長、佐藤慶蔵よ!」
響「ちなみに、ただ名前をどうしようか迷ったから使わせて頂いた次第だ」
雷「あと、蛇足だけど、暁の艦長は少佐、それ以外は皆、中佐よ」
暁「階級は関係ないでしょ!バカにしないでよね!!」
響「しないよ・・・」
夕方
プルルル
響「んあ・・・でんあか・・・」ポケー
ピッ
響「あい・・・もしもし・・・」グテー
電『あ、寝てたのですか?』
響「うん・・・でも大丈夫だよ・・・」
響「なにかな・・・」
暁『体の方は大丈夫なの』
響「あれ・・・一緒なのか。だいぶ楽になったよ」
暁『なら良かったわ』
雷『今からお見舞い行くけど、何か欲しいものない?』
響「・・・いや、別に何もいらないよ」
雷『そう?じゃあ適当に何か買ってくわね』
響「人の話を・・・」
雷『それじゃあね!』
プツッ
ツーっツーっ
響「・・・はぁ」
数十分後
陸奥「皆来てるわよ」
響「ああ、ありがとう」
雷「やっほー!元気そうじゃない」
電「よかったのです・・・」
暁「全く、心配したのよ?」
響「悪かったって」
雷「あの調子じゃ朝から何も食べてないでしょ?何か食べる?」ガサガサッ
響「・・・お菓子ばかりだね」
雷「あ、炭水化物欲しかった?」
響「いや、あまり食欲ないんだ」
雷「そんなんじゃダメよ!しっかり食べないと」
響「本当に世話焼きだな雷は」
暁「うすしお貰いー!」
雷「ダメよ!みんなで食べるの!」
電「消化がいいもの買ってきたのです。プリン食べますか?」
響「・・・ああ、食べさせてもらうよ」
響「・・・このプリン・・・」
電「中身大変なことになってるのですか?ごめんなさいなのです!走ってきたから・・・」
響「いや、違うんだ」
雷「あ・・・」
響(あの人から、電話は毎日来るけど、出てない・・・)
響「あの人の声、聞きたいな」
暁「電話してみたら?」
響「迷惑だろう」
電「してみるといいのです。案外、普通に接してくれるかもしれないのです!」
雷「私達の事は気にしなくてもいいから、電話してみなさいよ」
響「大丈夫だろうか」
雷「大丈夫よ」
響「・・・ん、してみよう」
ピッピッ
トゥルルルルル
トゥルルルルル
トゥ
携帯『電源が入っていないか電波が云々』
響「出ない・・・電源、入ってないって」
雷「そう・・・どうしたのかしら」
響「もしや何かトラブルに・・・」
雷「それは無いと思うわよ」
暁「そうね。考えすぎじゃない?」
響「・・・そうかな」
ガチャ
陸奥「ねぇ皆、今日は夕飯食べてく?」
雷「どうする?」
暁「陸奥さんの料理久しぶりに食べたい!」
電「賛成なのです!」
雷「じゃあお願いします!」
陸奥「ええ、わかったわ。親御さんには連絡お願いね」
パタン
響「・・・心配だなぁ・・・」
夕飯後
雷「ねぇ皆って、将来どうなりたい?」
電「そうですねぇ。電は、貧しい国とかを飛び回ってボランティアして回れる様になりたいのです」
雷「それいいわね!もしやることになったら私も付き合うわ!楽しそう!」
響「まずは言葉を覚えることからだね」
雷「ボディランゲージでなんとかなるわ」
響「最低限の言葉は覚えようか」
電「あはは・・・」
響「暁は?」
暁「そうね。やっぱり加賀さんの様な立派なレディになりたいわ。何言われても華麗にスルーできるような」
雷「・・・ねぇ二人とも」
電「はい?」
響「なんだい?」
雷「あのさ・・・」ヒソヒソ
暁「な、何よ」
響「やってみる?」
電「わかったのです」
暁「えっ?」
響 雷電「・・・」ジーッ
暁「ちょっと。どこ見てるわけ?」
響「まな板にしようよ」
暁「えっ!?」ムネカクシ
雷「まな板よ」
電「まな板なのです」
響「まな板だよね」
電「すごいまな板なのです」
雷「かなりまな板よコレ!」
暁「ちょっえっ・・・ウガァ!!何よデカチチ共ー!!!」ムキーッ
響「レディの道のりは長いね」
雷「当分先ね」
電「ファイトなのです」
暁「バカにしてるでしょ!?」
暁「大体、響だってそこまで大きくないじゃない!」
響「私はBカップだが」
暁「なんで暁より大きいのよ!」
響「知らないよ」
暁「大体そっち二人が大きすぎるのよ!」
電「そうでしょうか?」
雷「そう言えば前にCカップになったって言ってたわよね電」
電「少しブラがキツくなってきたので・・・おそらくまた大きくなったのです」
雷「ちなみに私はこの間ブラを新調したのよ!もしかしたらDという大台に行っているかもしれないわね」フフン
暁「なぁ!?」
電「そんなの雷じゃないのです!」
雷「えっ」
電「はっ!頭の中に声が・・・なのです」
響「何を赤城みたいなことを言ってるんだ?」
暁「巨乳は皆!肩こってしまえばいいのよ!!」
雷「さっき誇らしげに言ったけど、大きくなっても肩こるだけでいいこと無いわよ」
暁「・・・くっ」
響「暁が悔しさに打ちひしがれている」
暁「もういいわ。どうせ私だけ貧乳よ・・・」イジイジ
雷「いいじゃない暁。私が貧乳好きの人好きになっても小さくは出来ないけど」
雷「暁が巨乳好きの人好きになったら努力でなんとかなるじゃない」
暁「大きくなる望みもないのに努力してどうするわけ?」
雷「なんかごめん」
電「げ、元気出すのです暁!」ポヨンッ
暁「」イラッ
暁「電なんて嫌いよ」プイッ
電「あれっ!?」ガーン
響「こらこら、喧嘩はよさないか」
雷「なんか懐かしいわねこの感じ」
響「戦いがあった時はいつも一緒で、暁と雷が喧嘩ばかりしていたね」
暁「そうだっけ?」
雷「すごい些細なことで喧嘩してた気がするわ」
響「それを私と電で諌めて居たな」
電「そう言えばそうなのです」
響「懐かしいな・・・」
雷「まだ私達16よ?まだ振り返る年でも無いと思うけど」
響「ごめんよ。最近色んな事がありすぎて、センチメンタルなんだ」
電「・・・響は、将来どんな風になりたいのですか?」
響(将来・・・か。色々考えてたけど)
響「やっぱり・・・あの人のお嫁さんになることが、一番・・・かな」
雷「・・・きっと大丈夫よ。司令官も、そう思ってるわ」
響「しかし」
電「関係が近すぎただけなのです。少しの間だけ、距離を取ればすぐに元通りになるのです」ニコッ
暁「全く司令官も司令官よね。私達レディを放っておくなんて、男としてどうかと思うわ」
電「司令官は小心者なのです」
暁「そうだったわね」
響「ああ・・・そう、信じてるよ」
少し経って
雷「あら、もうこんな時間。そろそろ帰るわね」
暁「そうね。無理はしちゃダメよ響」
響「しつこいなぁ。わかってるよ」
電「それではなのです」
響「あ・・・」
電「どうしたのですか?」
響(一人は寂しい・・・一人で寝たくない・・・でも、これ以上は甘えられない)
響「いや、何でもないよ。おやすみ皆」
暁雷「おやすみ」
電「・・・おやすみなさいなのです」
パタン
響「・・・やだな・・・こわい夢見そう・・・」マクラギューッ
鎮守府出入り口
電「あ、忘れ物したのです」
雷「あら、じゃあ取りに行かないと」
電「電一人で大丈夫なのです。二人は先に帰るといいのです」
暁「でも、夜道に一人は危ないわよ?」
電「いざという時は迎えを呼ぶのです」
雷「そう?なら、先に帰っちゃうけど・・・無理なようならすぐ連絡しなさいよ?」
電「了解なのです!それでは月曜日にー!」
雷「おやすみ」
暁「おやすみなさい」
雷「・・・司令官、何してるのかしら」
暁「さぁね。でも、あいつが何かトラブルに巻き込まれるなんてありえないわ。小心者でも、そこそこ実力はあるみたいだし」
雷「それもそうね。心配するだけ損ね」
暁「明日は土曜日だし、どうする?一緒に夜通し遊ぶ?」
雷「いいわね。じゃあ、私の家に行こ」
暁「そうね」
コンコン
響「」ビクッ
電「忘れ物したのです」
響「なんだ・・・電か」
電「入っていいのですか?」
響「いいよ」
ガチャ
響「何を忘れたんだい?」
電「自分のために買った牛乳を忘れてたのです・・・それでは、響、おやすみなのです」
響「・・・電」
電「はい?」
響「あの・・・その・・・今日、一緒に・・・///」カァー
電「・・・?」
響「一緒に!寝てくれないか!?」
電「いいのですよ」
響「あれ!?」
響「嫌だったら良いんだぞ!?私のわがままだし、それに着替えだって・・・」アタフタ
電「電、嫌なんて思ってないのです。響は自分を隠しすぎなのです」
響「だが、やっぱり迷惑だろう?突然そんなこと言われても・・・」
電「響がわがまま言ってくれたのが、電は嬉しいのです」
響「・・・でも」
電「響は気を遣いすぎなのです。暁が言ったように、電達を少しは信用して欲しいのです」
電「司令官にだって、甘えてもいいのです。少しくらいのわがままなら、誰も咎めはしないのです」
響「・・・だけど」
電「でも、だけど、だって、しかし。電達と居るときは禁止なのです」
響「だが」
電「だがも禁止。いい加減にしないと電も怒るのです。どうしてそうやって甘えることを嫌がるのですか」
響「う・・・わかったよ・・・」
お互いお風呂に入ってベッドイン
電「こうやって寝るのは久しぶりなのです」
響「ああ、そうだね」
電「もう少し寄ってもいいのですよ」グイッ
響「ちょ・・・」ムニッ
電「大丈夫なのです。電の腕の中で眠るといいのです」ギューッ
響「・・・本当に大きいな」モミッ
電「それは遠慮して欲しいのです」
響「・・・安心する。人の暖かさを感じるよ」ギュッ
電「それは良かったのです・・・あ、そうだった。響に謝らなきゃいけないと思っていたことがあるのです」
響「ん?何かしたのかい?」
電「響が辛い時、気付いてあげられなくてごめんなさい」
響「保健室で聞いたよ」
電「お、起きてたのですか!?」
響「目は開けられなかったけどね」
電「恥ずかしいのです・・・///」
響「・・・ありがとう電」
電「・・・どういたしましてなのです」
響「安心して・・・ねむれる・・・よ・・・」ウトウト
電「・・・」ナデナデ
響「クー・・・クー・・・」スヤスヤ
電「ふふ・・・響もまだまだ子供なのです」ニコニコ
深夜
居酒屋 鳳翔
女性客K「ニューフェイスにビッグフェイスされるのはゴリップクデース!ワタシと飲み比べするネ!」ヒック
女性客B「上等じゃない!受けて立つわよ!」ヒック
鳳翔「そろそろ閉店なので、他でお願いします」
女性客K「えぇ・・・じゃあカラオケ対決ネ!次イクヨー!!」ガシッ
女性客B「私の勝ちが見えに見えてるわね!受けて立つわ!!」ガシッ
ガラララ!
K付添「お姉様がごめんなさい・・・代金です!」
B付添「全く・・・加減もなしに・・・danke、美味しかったわ。こっちの代金よ」
鳳翔「またのご来店お待ちしております」
加賀「・・・金曜日は変な客ばかりね」
赤城「鳳翔さんのご飯美味しい」
鳳翔「ここからは常連さんだけの時間ですし、静かに飲めますよ」
提督「・・・」グテーッ
加賀「この人はなんで酔いつぶれてるのかしら?」
鈴谷「放っておいてあげてくださいよー」
提督「ひびきぃ・・・」グスッ
加賀「・・・何かあったの?」
鳳翔「実は・・・」
説明中
加賀「・・・はぁ、バカみたいね」
提督「響が電話に出てくれない・・・本格的に嫌われたかなぁ・・・」
赤城「響ちゃんが簡単に提督のこと嫌いになるとは思いませんがねぇ」モグモグ
摩耶「食べながら喋んな」
隼鷹「・・・なぁ提督さんよ」
提督「んん?」
隼鷹「直接会いに言ったらどうだい?心配なんだろ?」
提督「・・・だけどさ」
鳳翔「そうですよ。一人で悩んでいるんでしたら、直接話し合うべきだと思いますよ」
提督「でもさ。あんなこと聞かれてるのに自分からノコノコ会えるとでも・・・」
鈴谷「意気地無しめ」
提督「心が折れる事言わないで」
鈴谷「ねぇ隼鷹さん」
隼鷹「んあ?」
鈴谷「提督さんはなんで頑なに響ちゃんとの関係を拒むんだろうね」
隼鷹「・・・一応、親としての気持ちもあるんだろうさ」
鈴谷「でも、親の前に恋人でしょ?だったらさぁ」
隼鷹「あたしも、なんとなく提督さんの気持ちはわかるんだがなぁ」
摩耶「男らしくねぇな」
隼鷹「純真な摩耶ちゃんがそんなこと言うのかい?」
摩耶「バ、バカにすんな!」
鳳翔「でも・・・本当にこのままだと響ちゃんとの関係、切れちゃいますよ?」
提督「・・・響からの連絡もこないし・・・」
隼鷹「ん?ってことはあの事知らないのか・・・」
鈴谷「え?なんのこと?」
隼鷹「ちょっくら、うなだれてる提督の耳元で爆撃投下してくるぜ」
鈴谷「ん?」
隼鷹「提督さんよ・・・ヒソヒソ」
提督「何っ!?それは本当か隼鷹!!」グイッ
隼鷹「おっ!?いきなり胸倉引っ張んなよ」
提督「響は無事なんだろうなぁ!?」ブンブン
隼鷹「おうおうおう・・・酒が回る」ガクガク
提督「くっそ・・・すぐに連絡を!」バッ
提督「電源が切れてる!?普段使わないから充電し忘れてたか・・・くそ!!」
提督「響は病院か!?家か!?」
提督「ええい!どこだっていい!俺は今から鎮守府に向かう!長門か陸奥なら知ってるはずだ」スクッ
鳳翔「ちょっと!?提督!?」
提督「あ、これ代金な。釣りはいらない!また来る!!」ダッ
隼鷹「うっぷ・・・」
鈴谷「鳳翔さんこれ・・・万札じゃん!あの人三千円も使ってないよ!?」
鳳翔「あの人はいつもそうなのよ・・・はぁ・・・」
摩耶「バカかよ・・・」
鳳翔「あーあ・・・また溜まってくわね」カキカキ
千歳「提督専用鳳翔バンクまた溜まったの?」ノゾキコミ
鳳翔「もう五万も溜まってるわ」
鈴谷「あの人おかしい」
鳳翔「まぁ、後々このお金分の消費するまで無料サービスしてるんですけど・・・」
千歳「増えていく一方なのよね」
摩耶「て言うか。隼鷹はなんて言ったんだ?病院だなんだって言ってたけど」
隼鷹「うえ・・・ああ、響が倒れたって言ったんだよ」
一同「はっ?」
鳳翔「えっえっ!?響ちゃんは無事なの!?えっ!?」
隼鷹「大したことねぇとは言ってたんだがな」
鈴谷「な、なんで伝えて上げなかったの!?提督走ってったよ!?」
隼鷹「無事だってわかったら面白くないだろ?」
隼鷹「それに、本人には言わないけど、ここにも何人か提督に好意抱いてるやつもいんだろ?」
加賀「ぶっ!」
赤城「加賀!?どうしたのいきなり吹き出して!」
隼鷹「あれぐらい誰かに対して無茶する方が好みだろ?少なくとも、あたしはあれぐらいが好きだがな」
鳳翔「・・・ええ、そうですね」
摩耶「・・・隼鷹も、提督のこと好きなのか?」
隼鷹「ん?冗談よせよ」
鈴谷「え?」
隼鷹「今の響が倒れたって聞いた時の顔、かっこよかっただろ?」
鳳翔「そうですね。やっぱり、提督は素敵な方です」ニコッ
加賀「・・・」
赤城「加賀?それ食べないなら私にください!」
加賀「どうぞ・・・」
赤城「やった!」
摩耶「・・・久しぶりに見たな・・・」ボソッ
隼鷹「純真摩耶ちゃん」ニヤニヤ
摩耶「ぶっ殺す!」
鈴谷「さてさてー響ちゃんとどんな展開になるかねぇ」ニヨニヨ
隼鷹「あ、そうだ。鳳翔さん」
鳳翔「はい?」
隼鷹「もし提督と響がうまくいったら、仲間内で花見でもしないか?一ヶ月以上先の話になるが」
鳳翔「そうですね・・・響ちゃんと提督に相談してそうしましょう」
隼鷹「やった」
その頃鎮守府
電「・・・」ドキドキ
響「スー・・・」スヤスヤ
電(はわわ・・・まずいのです・・・響のいい匂いのせいで眠れないのです・・・)ドキドキ
響「ん・・・」ギュッ
電「ーーーーっ!!」ドキンッ
電(響が・・・電の体を抱きしめてくれているのです・・・)
電(このままじゃ一睡もできないのです・・・どうしましょう・・・)
電(あわわ・・・電のドキドキ聞こえてないのですよね?大丈夫なのですよね?)
響「・・・しれいかん・・・」スヤスヤ
電「・・・」
電(・・・電は響が好きなのです。最近、確信しました)
電(でも、響は・・・)
電(こういう形でした言えませんけど・・・)
電「響・・・大好きなのです・・・」ギュッ
執務室
陸奥「・・・疲れた・・・スケジュール決めるのってこんなに大変なの?」
長門「お疲れ陸奥」
陸奥「まだ起きてたの?」
長門「明日は仕事も無いからな」
陸奥「ねぇ長門、そろそろお金溜まってきたんでしょ?」
長門「まぁな・・・」
陸奥「そろそろ土木とかじゃなくてもっと女の子らしい職探したら?」
長門「・・・お花屋さん・・・とか?」
陸奥「くす・・・可愛いじゃない」
長門「笑うな!///」
陸奥「ごめんごめん。でもいいと思うわよ」
長門「その時は陸奥も一緒にやろう」
陸奥「・・・ええ」
長門「そう言えば、さっき出入り口の所に人がいたぞ?」
陸奥「え?こんな時間に?不審者じゃない?」
長門「いや、提督だと思うが」
陸奥「そう思うなら入れて上げてよ・・・」
提督「はぁはぁ・・・響は無事か!?」
陸奥「え?連絡言ってなかったの?」
提督「はっ・・・?もしかして響は・・・」ウルッ
陸奥「ちょ、早とちりやめなさい!無事よ・・・過労と寝不足、風邪、ストレスだってさ」
提督「無事じゃないじゃないか・・!?く・・・俺のせいで・・・」
陸奥「いや、無事よ。今、電と一緒にぐっすり寝てるわ」
提督「ストレスと過労、寝不足で倒れたんだろ!?あの年で!!俺がちゃんと見てやっていれば・・・!!」
陸奥「まぁ、確かにあの子は頑張りすぎよね」
長門「しかし、会うのは朝にしてやってくれ」
陸奥「そうね。せっかく寝てる所を起こすのも可哀想だからね」
提督「わかった。ここで待たせてもらう・・・陸奥、このスケジュールじゃ仕事は無理だぞ」
陸奥「えっ!?嘘っ」
提督「あらゆるトラブルを想定して組まないと何か起きたら対応できなくなる」
陸奥「えー・・・響ってすごいのね・・・」
提督「俺がスケジュールを立てておいてやる。過去のスケジュールを俺に見せてくれないか?」
陸奥「えっと・・・確かここに・・・」
提督「ああ、もう寝ていいぞ。俺がやっておく」
長門「そうか?なら私は寝るが」
陸奥「私は少し見ていくわ。提督に話もあるし」
長門「そうか。なら、おやすみ」
提督 陸奥「おやすみ」
パタン
提督「・・・久しぶりだな。こうして机に向かうのも」カリカリ
陸奥「ねぇ、提督。響のストレスの原因なんだと思う?」
提督「・・・心当たりはある」
陸奥「そう・・・ならいいわ。あと、あなたからも言っておいて。無理はしないでって」
提督「ああ、もちろんだ。それに、やっぱり俺には、響が居ないとダメになる」
陸奥「顔見ればわかるわよ・・・全く、お互い素直じゃないんだから」
提督「響は素直だよ。俺が素直じゃないだけ、今回の件、全部俺が悪いんだ」
陸奥「・・・そう」
居酒屋 鳳翔
鳳翔「でも、どうして響が倒れることになったんでしょうか」
隼鷹「響が無理したんだろ。それにストレスの原因は提督だけどな」
鈴谷「でもー響ちゃんが誘惑して、提督が耐えたんでしょ?」
隼鷹「それがいけなかったんだよ」
鈴谷「どうして?」
隼鷹「お互いのわがままを小出しにするのが一番良い関係なんだよ」
摩耶「以前に金剛が言ってたが。恋がわがままで愛がそれを受け入れるってことだろ?」
隼鷹「そうそう。わがままを受け入れ合える関係が一番長続きするんだ」
隼鷹「だけど今回はどうだい?提督が響のわがままを受け入れなかっただろ?」
鳳翔「でも、今回はわがままの度合いが・・・」
隼鷹「だけど、提督も自分の考えを押し付けるわがままだろ。だから反発し合ってるんだ」
隼鷹「恋愛ってのは磁石と一緒。恋同士、愛同士じゃ反発し合うんだ」
隼鷹「わがままを小出しにし、それを受け入れる。それをお互いに繰り返す。それが長続きの秘訣さ」
隼鷹「あの二人はその関係が出来るはずだ」
鳳翔「だったら何故それを教えて上げなかったんですか?」
隼鷹「自分で気が付けないなら、それまでの関係だろ。あの二人ならなんとかなる」
鈴谷「すごい自信だねぇ」
隼鷹「あたしの人を見る目を舐めるなよ。お前らもなんとなくわかるだろ」
隼鷹「あの二人は理想な関係だよ。あたしも欲しいねぇ」
鳳翔「隼鷹ならすぐですよ」
隼鷹「理想な関係で思い出したんだけど、羽黒が婚約したって知ってる?」
摩耶「突然だな・・・ってはぁ!?あの羽黒が!?」
鳳翔「あらあら・・・赤飯届けないと」イソイソ
加賀「足柄が発狂しそうね」コクッ
鈴谷「加賀さーん。怖いことサラッと言わないでー」
鎮守府
提督「ん・・・もう寝てもいいんだぞ陸奥」
陸奥「響と提督がどんなスケジュールの立て方してるのか見たいだけだから」
提督「響と俺が同じ立て方かどうか怪しいがな」
陸奥「あの子が提督と同じじゃなかったら逆におかしいんじゃないかしら」
提督「それもそうか・・・」
提督「明日辛くない程度にな」
陸奥「了解」
提督「そう言えば、お前のスケジュール。午後五時までに全部終わらせようとしてるな。夜のスケジュール表は?」
陸奥「えっ?」
提督「えっ?」
陸奥「夜のスケジュール表なんてあるの?」
提督「あるはずだが」
陸奥「受け取ってないわよ?そんなの」
提督「・・・そうか・・・響にはあとで説教だな・・・」
陸奥「ってことはさ。あの子、もしかして夜のスケジュール一人で・・・」
提督「お前、今日の夜のスケジュール出来てないんじゃないか?」
陸奥「受け取ってないものは出来ないわよ!」
提督「もしかして、こんな時にも仕事してないだろうな?」
陸奥「そんなはずないわ。電達が来て一緒に居たもの」
提督「はぁ・・・事情は明日聞くことにするか・・・どれだけ心配させるんだあいつは」
陸奥「・・・あなたが言えた事では無いと思うけれど?」
提督「それもそうか」
提督「見つからない様にしているならどこにあるかわからんな・・・これ以上のスケジュールは無理だ。寝ろ」
陸奥「でも!」
提督「いいから寝ろ。お肌に悪いんだろ?」
陸奥「もう!そうやってすぐ女の子扱いして逃がそうとする!」
提督「女の子だろ?」
陸奥「むー・・・わかったわよ。寝ればいいでしょ寝れば!」プイッ
提督「何怒ってんだよ」
陸奥「怒ってなんか無いわよ!じゃあね!おやすみ!」
パタン
提督「ふう・・・全く、女ってのはすぐに怒り出すからなぁ・・・」チラッ
ガッ
提督「・・・まぁ、俺がこれやるなんて思ってないからここに隠してると思ったぜ」ピラッ
提督「しょうがないやつだ・・・」カキカキ
翌朝
チュンチュン
響「ん・・・」
電「おはようなのです」
響「おはよう・・・」
電「具合の方はどうなのですか?」
響「だいぶ良いよ。心配かけたね」
電「よかったのです」
電(結局一睡も出来なかったのです・・・)
響「さぁ、そろそろ仕事に戻ろう」
電「むっ!ダメなのです!」
響「陸奥には内緒にして・・・」
電「陸奥さんから止めろと言われたのです!電も賛成なので、絶対させないのです!」バッ
響「うっ・・・わかったよ・・・立ち塞がらなくてもいいよ」
響(根回しも完璧じゃないか・・・)
響「昨日は雷達にも世話になったな・・・」
響「雷達に連絡するのに執務室に・・・」
電「むう」プクーッ
響「仕事はしないから大丈夫だよ・・・」
響「電がちゃんと見張ってるところで出来るわけないだろ・・・」
電「絶対なのですよ!?」
響「わかったよ」
電「絶対!ぜーったいなのです!!」
響「しつこい子は嫌われるよ」
電「えっ!?き、嫌わないで欲しいのです・・・!」ウルッ
響「私が嫌うわけ無いだろう・・・どうしたんだ急に」
電「そ、そうなのです・・・響は優しいから・・・」
響「その言葉そっくりそのまま返すよ」
執務室
ガチャ
響「・・・っ!?」
電(はわわ!?司令官さんが机で寝てるのです!?)
提督「ん・・・」
響「ど、どうしよう・・・」オロオロ
電「逃げちゃダメなのです!これはチャンスなのです!勇気を持って・・・」
響「だ、ダメだ!今の私は司令官に合わせる顔が・・・!!」
提督「んー・・・」ムクッ
響「あ、や・・・」
提督「・・・おはよう、響」ニコッ
響「あ・・・」ウルッ
響「し、司令官・・・」ポロポロ
電「・・・」フイッ
響「司令官!!」ダキッ
提督「おっと・・・いきなり抱き着くなよ・・・」
提督「よかった・・・心配したんだぞ?」
響「ごめんなさい・・・!ぐすっ・・・ごめんなさい・・・!!」ポロポロ
提督「・・・よしよし」ナデナデ
電「司令官さんは・・・羨ましいのです・・・」ボソッ
提督「電もありがとう。響の側にいてくれて」
電「どういたしましてなのです」
提督「すまなかった響」
響「ずっと・・・!ずっと不安だったんだ!もう司令官は私のことを好きじゃないのかと・・・ずっと・・・!」
響「会いたく無いと聞いてから・・・ずっと!」
提督「やっぱり・・・聞いてたのか」
響「司令官の望みなら仕方ないと思ってたけど・・・やっぱり、私は我慢出来ずに、夜も眠れず・・・」
響「ごめんなさい・・・司令官が好きになればなるほど・・・わがままな子になってしまって・・・ごめんなさい!!」ギューッ
提督「俺の方こそ・・・悪かった。お前を受け入れる勇気がなかった」
響「それだって私のわがままだ!司令官は悪くない!」
提督「悪いのは俺だ。お前は悪くない。お前の大切な想いを踏みにじった」
電「・・・」スッ
電(二人のところに居るのは少し辛いのです・・・見守ると決めたのに・・・)
電「・・・ごめんなさいなのです・・・二人とも」
提督「・・・あ、そうだ。響、お前、在庫管理一人でやってるだろ」
響「」ギクッ
提督「今、莫大な資材があるんだから一人で無茶するなよ」
響「ごめんよ・・・」
提督「他にも人はいるんだからいくらでも手を借りてやれ。また倒れられたらかなわん」
響「前までは司令官と二人きりで在庫管理してたから・・・」
提督「ん・・・そっか・・・」
提督「勉強も一人でコツコツやっていたんだろ?」
響「・・・最近は忙しすぎて、学校でその・・・自分を慰めたくなるほど溜まっている・・・」
提督「その・・・まだ勇気が無いから・・・もう少ししたら・・・な」
響「・・・我慢してみるよ」
提督「ああ、そうしてくれ」
提督(俺も我慢、俺も我慢・・・今ここでヤリたいけど・・・我慢)
提督「そうだ。来週、一緒に遊園地にでも行かないか」
響「遊園地?いいよ行こう」
響「あ、行くならやっぱり、皆にもお礼がしたいから、あの三人、連れて行ってもいいかな」
提督「暁と雷と電か?」
響「ああ」
提督「ああ、いいぞ」
提督「と言う事で電・・・あれ?」
響「さっきまでそこに居たのに・・・」
提督「・・・探すか。遊園地の事はなるべく早く知らせてたい」
響「そうだね。二手に別れよう」
提督「響はそっちな。残念ながら女子トイレとかは調べられないから」
響「本当に残念そうだね?」ニコッ
提督「冗談っす。響さんマジこえっす」
雷の家
雷「おはよう」
暁「おはよう」
雷「お互い快眠だったわね」
暁「そうね」
雷「ねぇ、昨日の夜に聞きたかった事で、朝からこんな話でアレなんだけどさ」
暁「何?」
雷「同性愛ってどう思う?」
暁「えっ?何、雷ってソッチ系?」
雷「まぁ、否定はしないわ」
暁「やめてよ?私そういう趣味無いから」
雷「同性愛者にも決める権利あるのよ?」
暁「何よ!!私に魅力がないってわけ!!?」
雷「めんどくさいわね」
雷「で、話の続きだけど」
暁「何よ」
雷「電のこと」
暁「電がどうしたの?」
雷「今の流れでそれを聞くのはさすがとしか言えないわね」
暁「どういう意味よ」
雷「相変わらず恋愛に対して疎いわね。疎すぎるわよ」
暁「あんたほどじゃないけど・・・」
雷「えっ?」
暁(何人の男子が好きになってるか知らないのかしら)
暁「電の話は?」
雷「そうだったわね。電も最近様子おかしいのよ」
暁「どんな風に?いつもと変わらないんじゃない?」
雷「ずっと、響の事を目で追ってる様に見えない?」
暁「んーそうかしら」
雷「周りでは二人は付き合ってるんじゃないかって噂が立ってるほどよ?」
暁「えっ知らない」
雷「暁、地獄耳とかなんとか言ってなかったっけ?」
暁「失礼ね!私の耳は天使の耳よ?」
雷「ああ、都合の良い事しか聞こえないのね」
暁「なんですって」
雷「で、暁はどう思うの?」
暁「いや、いきなり聞かれてもわからないわよ」
暁「と言うか私に意見を聞く前に、雷はどう思ってるの?」
雷「・・・実を言うと、前に相談されたのよね。電に」
暁「えっ?」
雷「・・・あんまり、人に言うのもアレなんだけど、暁には言っても大丈夫かな・・・」
暁「えっ、っていうか、なんでいつも私ばかり除け者?」
雷「そんなつもり無いわよ」
暁「胸だって!」
雷「胸は関係ないでしょ!?」
暁「ううー・・・まぁいいわ。それで?」
雷「暁がいちいち話の腰を折るんでしょ?全く・・・」
暁「あーはいはいわかったからわかったから」
雷「なっ!」イラッ
暁「悪かったわよ、ごめん・・・喉渇いた」コクッ
雷「・・・いいわよ。それで、電、響が好きだって言うのよ」
暁「んぐっ!?ゴホゴホっ!!」
雷「ちょっと・・・大丈夫?」スッ
暁「だ、大丈夫・・・!ハンカチありがと・・・」
暁「どうするの?それ」
雷「そうよね・・・でも、やっぱりこのままじゃいけないと思うわ。電も気持ちを押し込んでるのも体に悪いじゃない」
暁「確かに電が響を好きなら告白もしたほうがいいんだろうけど」
雷「そうよね!でもタイミングが・・・」
暁「ちょっと待ちなさいよ。まずは電の意見でしょ?」
雷「あの子が自分の意思で告白出来るとおもう?」
暁「う・・・」
雷「でも確かにそうよね・・・私の意見で勝手に告白させるのは、無責任すぎるわよね」
暁「善は急げ。とりあえず電に連絡してみましょ」
雷「そうね。それがいいわ」
暁「えーっと・・・」
ガチャ
雷義姉「同性愛と聞いて」
雷「あ、義姉(名前)さ・・・」
雷義姉「ん?」
雷「お姉ちゃん・・・」
雷義姉「よろしい」
暁「お邪魔してます」ペコッ
雷義姉「あら、暁ちゃん。どうかな?私と・・・むふふ」
暁「えっ」
雷「お姉ちゃん!あとで話すから今はちょっと席外して!」
雷義姉「えー雷ちゃんつめたーい」
パタン
暁「・・・相変わらずなのね」
雷「ここの家族、いい人なんだけど、みんな変態で・・・お母さん以外」
暁「お母さんだけはまともだったわね。そう言えば」
雷「でも、まだ義姉さんと義兄さんのお兄さんに会ったことないのよね」
暁「え?まだもう一人居るの?」
雷「居るらしいのよね」
暁「ふーん・・・」
雷「もう二、三年戻ってきてないみたいだけど」
暁「とりあえず、暁に電話しましょ」
雷「早くしなさいよ」
暁「わかったわよ」
プルルルルル
プルルルルル
鎮守府出入り口
電「はぁ・・・逃げてしまったのです・・・」
ピピピピ!
電「はわっ!?な、なんなのですか!?け、携帯!?」
電「えっと・・・暁なのです・・・朝早くどうしたのでしょうか・・・」
ピッ
暁『あっ電、今大丈夫?』
電「大丈夫なのです」
暁『ちょっと話あるから、今から雷の家に来て』
電「え?今からですか?」
暁『まぁ休み明けでも・・・』
雷『ダメよ!』
電「どうしたのです?」
雷『いいから、来るのよ?絶対よ!?』
電「わ、わかったのです!」
雷『それじゃあね!』
電「なんなのでしょうか・・・」
提督「電」
電「ひゃあ!?」ビクッ
提督「うお!?どうしたいきなり叫んで」
電「な、何でもないのです!!」
提督「そ、そうか?それならいいが・・・と言うかどうして居なくなったんだ?」
電「・・・電にも事情はあるのです・・・」
響「司令官、居たのかい?」
提督「ああ、いたぞ」
電「・・・っ」タジッ
提督「・・・電、俺と響は来週遊園地に行くことにしたんだが、どうだ?電も一緒に」
電「でも・・・お二人の邪魔しちゃ悪いのです」
提督「あの二人も呼ぶさ」
電「・・・ダメなのです・・・」
響「どうしてもかい?」クビカシゲ
電「・・・どうしてもというなら・・・」
提督「決まりだな・・・っと電、ちょっと話がある」
電「今、雷の家に呼び出されて・・・」
提督「よし、響、代わりに行ってこい」
響「了解。ついでに伝えてくる」
提督「おう」
電「あ、あの!」
提督「・・・執務室に行くぞ」
電「ど、どうしてなのですか!?」
提督「・・・お前、何か悩んでるんだろ」
電「うっ・・・」
提督「・・・とりあえず、執務室で話を聞く」
電「・・・でも、司令官には!」
提督「いいから来い。なっ?」ナデナデ
電「うう・・・司令官はずるいのです・・・」
提督「そんなことねーよ」
171 : VIPに... - 2014/04/16 02:48:48.21 fOf1SUWT0 93/345今回はこの辺で
ここの第六駆逐隊の性知識及び羞恥心
暁=無知、話がわからない
響=割と豊富、平気で淫語を発す
雷=割と豊富、性的な話に興味津々
電=むっつりスケベ、大抵の事は知ってる。恥ずかしくて話に入れない
執務室
電「あの、あの・・・これはどういう・・・」チョコン
提督「俺の膝の上は嫌か?」
電「いえ、そういうわけではなくって・・・あの」
提督「髪ほどくぞ」サワッ
電「い、いきなりはダメなのです!!」
提督「髪をとかすだけだ」
電「あ・・・そうなのですか・・・響に悪いと思ったのです・・・」
提督「手を出すわけないだろ。響にすら手を出すのビビってんのに」
電「・・・そうなのです」
提督「・・・それで、何を悩んでいるんだ?」シャッ
電「・・・司令官さんには言えないのです・・・」
提督「無理にとは言わん。隠したいお年頃だろうしな」
電「・・・ごめんなさいなのです」
提督「・・・」シャッシャッ
電(男の人に髪をとかされるのは少しムズ痒いのです・・・)
電(でも・・・なんででしょう。安心するのです)
提督「響と違って、電の髪は少しクセがあるけど、ふわふわで柔らかいな」
電「響は・・・サラサラなのです」
提督「響とお前は似たもの同士なのになぁ」
電「えっ、それって・・・」
提督「お前ら二人は相当に切羽詰るまで自分の悩みを他人に話さないで解決しようとする」
電「うっ・・・」
提督「大人になるにつれて、どんどん解決する方法が身についていく」
提督「俺は、それが少し寂しい」
提督「大人になって、可愛く、そして綺麗になっていくのを見てるのは嬉しいんだがな・・・」
提督「やっぱり、懐いていた子供達が離れていく寂しさなのか」
電「そんなことないのです。今でも、司令官さんに甘えたいのです」
提督「でも、悩みは打ち明けてくれないんだろう?」
電「それとこれとは話が別なのです・・・」
提督「俺に知られちゃまずいのか?」
電「・・・」
提督「・・・響の事、だろ?」
電「ふえぇ!?」ビクッ
提督「うお、予想以上に体が跳ねたな」
電「な、なんで響が・・・!?」
提督「いや、だってお前、響のこと好きだろ?」
電「うぅ・・・///」ウルウル
提督「悪い悪い!泣くなって」
電「だ、だって!気づいてたのに意地悪ばっかり・・・!!」プクゥ
提督「なんていうか、なんとなく察せるよ。わかりやすいし」
電「わかりやすかったのですか!?ど、どの辺が・・・!」オロオロ
電「い、嫌じゃないのですか!?」
提督「ん?なんでだ?」
電「だって電が響が大好きで・・・響が司令官さんの事が大好きで・・・」
提督「人を好きになるのは自由だろ?それに、俺に魅力がないんだったら、響だって他の人に目が行くだろう」
電「電に魅力がないのですね・・・」グスッ
提督「・・・と言うより、響はお前の事、可愛い妹くらいに見てるんだと思うぞ」
提督「あいつ、自分に向けられている恋愛感情に関して疎いから」
電「恋愛と言えば・・・そろそろバレンタインデーなのです」
提督「突然だな」
電「響にチョコ作らないと・・・」
提督「それもいいが、それよりも、話の続きなんだけど」
電「聞きたくないのです」キカザル
提督「・・・わがままになったな・・・」
その頃の響
コンビニにて
望月「らっしゃっせー」
響「よっ」
望月「よっ。なんだ響じゃん。いつもの買いに来たの?」
響「まぁね。今から雷の家に行く」
望月「ああ、いつものお菓子の方か」
響「ん、あれ、今日は北上は?」
望月「非番」
響「なんだ。いつも仲がいいところを見るのも楽しみだったのに」
望月「まぁ、明日はいるよ」
響「さて、買い物して、さっさと行くことにしよう」
望月「どうせ暇だけどね」
望月「そう言えば、倒れたって聞いたけど、ダイジョブなん?」ピッ
響「ああ、電達が看病してくれたからね」
望月「そっかぁ。以前から無理するからねぇ」ピッ
響「反省はしてるよ。あまり迷惑かけたくないしね」チャリッ
望月「響を尊敬してる人とか結構居るし、頼られて嫌だって言う子はあんまり居ないと思うよ」ピッ
響「そうかな」
望月「あたしもその一人だし。尊敬って言うか、友達としてね」ピッ
望月「~円になりますねぇ」カタッ
響「ん」チャリンッ
望月「丁度おあずかりっすねぇ」
響「また来るよ」
望月「ありっしたー」
コンビニから少し歩いて雷の家
ピーンポン
雷義母「はーい。あれ、響じゃない」
響「おはようございます。雷、居る?」
雷義母「居るよ。雷ー!響来たわよ!!」
雷<えっ!?わかったすぐ行く!!
雷義母「あなたたちは本当に仲がいいね。うちの兄妹も見習って欲しいものだ」
響「仲が悪いの?」
雷義母「長男がね。下二人と一緒に居たくもないってね・・・」
雷義母「まぁ、下二人も問題はあるんだけど」
響「そっか」
雷「お待たせ!なんで響がっ!?」
響「やぁ」
雷「まぁいっか。とりあえず私の部屋に来て!」
響「お邪魔します」
雷の部屋
響「お土産」カサッ
雷「あら、ありがとう。ちょっと飲み物取ってくるわね」
暁「ポッキーじゃない!」
響「みんなで食べられそうなの買ってきたからね」
暁「そう言えば、電呼んだはずなんだけど」パリパリッ
響「電は、あの人と話をしている」
暁「あれ、あのあと電泊まったの?」カサッ
響「あ、ああ・・・」
響(抱き締めてもらった事は内緒にしておこう・・・)
暁「ふーん・・・」パクッ
暁(もし電が本当に響の事が好きで、一緒の布団に寝たら)
暁(電にとって、拷問だったわよねぇ・・・)ポキッ
少し経って
雷「ねぇ響」
響「なんだい?」
雷「電って、最近好きな人出来たと思う?」
響「突然だな・・・まぁでも、最近悩んでいるようには見えたが」
雷「もし、もしもさ。その相手が・・・」
響「まさか・・・あの人のことを・・・それはまずいぞ・・・」
雷「えっ」
暁「えっ、だって司令官は響の事を・・・」
響「いや、電はこの中で一番男受けがいいだろう?少しでもその気になれば・・・」
暁「私的には電もそうだけど、雷も男受け良いと思うわよ」
雷「そ、そうかしら・・・」テレテレッ
暁「男はみんなマザコンって言うじゃない」
雷「どういう意味かしらっ!?」
暁「いつもルマンド買ってくるじゃない!」
雷「美味しいじゃない!それに、お客さんに対しても絶対的なお茶請けになるのよ!」
暁「そういう考え方がおばさんくさいのよ」
雷「誰がおばさんよ!失礼しちゃうわ!」
暁「響もそう思うでしょ?」
響「ルマンド美味しいだろう!?」
暁「しまった。響もそっち側だった」
雷「私の事はこれくらいで!それより!響はどう思う?」
響「電のことかい?そうだね。良いんじゃないか?」
響「好きな人が居るって言うことは、自分を成長させると思うし」
雷「それがもし、同性でも?」
響「性別なんて関係ないよ。好きになってしまったならしょうがないだろう?」
暁「・・・その好きな人に、好きな人が居たら?」
響「今日はやたら質問攻めをするね」
雷「いいから答えて」
響「・・・それは、私にもどうしたらわからないな」
響「わからないだろうけど、そうだな。やることは一つ」
響「その人のために動こうじゃないか」
暁「は?何それ?そんなの、自分が損するだけじゃない!」
響「・・・もしもだもしも。私があの人にそうしたいと思うだけだ」
雷「あーもう!やっぱり我慢できない!」
響「どうしたんだ?今日は二人しておかしなことばかり」
響「それより二人とも来週の話なんだけど・・・」
雷「あのさ響!」
響「ん、大きな声出さなくても聞こえてるよ」
雷「電が好きな人って・・・むぐっ!?」
暁「落ち着きなさい」
雷「んぐぐ!んぐ!!」
暁「で?響、来週が何?」
響「・・・手を離してやったらどうだい?苦しそうだよ」
暁「余計なこと口走る子は黙らせないとね」
響「・・・そうだな」
雷(なんで納得してるのよ!)
響が遊園地の説明中
鎮守府にて
提督「なぁ、いつになったら耳を傾けてくれるんだ?」
電「嫌なのです。司令官さんなんて嫌いなのです」プイッ
提督「・・・はぁ」
電「そうやってすぐ溜息吐くのです。手に入れたいもの全部手に入れて」
電「幸せを逃がそうとするのです」
電「そういうところが嫌いなのです」
提督「俺の幸せは、お前ら全員が幸せになる事だ」
電「嘘ばかりなのです。人は結局、自分が幸せになれればそれで良いと思ってるのです・・・」
提督「嘘かどうか。どう判断するんだ?」
電「・・・それは」
提督(響が居ない一年で、ひねくれ者になっちまって・・・)
提督「俺が、本当にお前たちの幸せを願って無いと思ってるのか?」
電「・・・」プイッ
提督「強がってても、嘘を付けないのはお前らしくて可愛いな」ナデナデ
電「うぅ・・・」
提督「まぁなんだ。素直なままで居ろとか、いい子のままで居ろとか」
提督「別に、期待なんかしてない」
提督「いい子は自分のダメな部分を知っている」
提督「暁だって、雷だって、響にだって悪いところがある」
提督「いい子だから、その自分がダメな部分を隠すことが出来る」
提督「お前だってそうだろ?自分がわがままだと、自分でもわかってる」
電「・・・電は、悪い子でしょうか・・・」
提督「悪い子かどうかは分からないが、いい子だという事は確かだな」
電「何を言ってるのかわからないのです・・・」
提督「悪い子かどうか悩めるのはいい子だけだよ」
電「何を言ってるのかわからないのです・・・」
提督「同じこと二回言わなくても・・・」
提督「なんて言えばいいかな」
電「えーっと・・・つまり・・・電はいい子なのでしょうか?」
提督「んーまぁ・・・未成年で酒飲んでるお前ら全員悪い子だけどな」キッパリ
電「やっぱり悪い子なのです!」ガーン
提督「ルールを守れない子は悪い子だろ?」
電「ごめんなさいなのです・・・」
提督「ルールを守れない子は悪い子だ。だけど、バレなきゃ悪い子だって知られないんだ」
提督「いい子は、悪い部分を隠して生きてるからいい子なんだよ」
提督「それで、罪悪感に押し潰される奴も少なくない」
電「耳が痛いのです」
提督「この世に、本当にいい子なんて居ないと思うぞ」
提督「居たとしたら、悩みの無い馬鹿だ」
天龍「ハックション!!」
龍田「天龍ちゃん風邪かしら?」
天龍「いや、誰かオレの噂でもしてんだろ」
提督「それに、女の子は少し裏があった方が可愛いんだ」ニッ
電「・・・っ」ドキッ
電「その悪戯っ子の様な笑顔も嫌いなのです」ズバァ
提督「ひどいな」
電「・・・でも、なんとなく気が楽になったのです。気が楽になったついでに・・・」スッ
電「司令官さんに言いたい事言うのです」
提督「ん?どうした?俺の方向き直して」
電「真面目な話なのです」
提督「そうか。なら、真面目に聞こう」スッ
電「た、立ち上がられると威圧感を感じるのです」
提督「悪かったな。真面目な話なら座って聞くわけにもいかないだろ?」
電(少し怖いのです・・・でも!)
電「電は・・・いえ、私はもう逃げないのです!」
電「私は!響の事が好きなのです!大好きなのです!!」
電「なので!司令官さん、いえ、あなたが響を幸せに出来ないのなら、私が幸せにするのです!」
電「響が不幸でも、それでも手放さないと言うなら!あなたから響を奪い取るのです!!」
電「それと!響に振り向いてもらえるよう努力するのです!!」
電「あなたが響を幸せにするのでしたら!私は、全力で協力するのです!!」
電「私にとって!響が一番大切なのです!!」
電「はぁ・・・はぁ・・・スゥ・・・」
電「司令官さんのバーカ!!」
提督(バカは余計だろ・・・)
提督「・・・」ナデナデ
電「なっ・・・ひどいこと言ったのになんで撫でるのですか!?」
提督「いや、俺から奪い取ろうとしないのが電らしくていいなぁと思って」
提督「電、お前の本音、聞けて良かったよ」
提督「お前の気持ち、伝わったよ」
提督「そんなお前に、俺から一言」コホンッ
電「・・・っ」ビクッ
提督「お前に響は任せられない!俺が幸せにするからな!!」
提督「安心しろ。響を幸せにするのは、俺が響を一度手放す前から思っていたことだ」
提督「それに、響はお前が居ないとおそらく幸せにはなれないぞ。昨日は、ありがとうな」
提督「響を支えてくれて」
電「・・・響の髪の匂いを嗅がされて、抱きしめていた時間は拷問だったのです」
提督「・・・本当にごめん」ポンッ
電「それに一言じゃない事も謝って欲しいのです」
提督「怖いぞ電」
電「司令官らしいので多めに見ますが・・・」
提督「ありがとうな」ナデナデ
電「う・・・頭を撫でるのは反則なのです・・・」
提督「知っててやってるからな!」
提督「そうだ。電が響を好きになったきっかけでも話してもらおうか!」
電「な、なんでそうなるのですか!?///」
提督「いいだろう?ここまで言っちまったんだ最後まで言っちまおうぜ」グッ
電「いい笑顔で親指立てて言わないで欲しいのです!」
提督「聞きたいなぁ!俺聞きたいなぁ!!」
電「うう・・・わかったのです。話します・・・」
提督(やった)
電「その代わり!!」
提督「ん!?」
電「司令官さんが受けた響の誘い方も教えてもらうのです!?」
提督「いいだろう聞かせてやろう!!」
電「即答なのですか!?」
電のきっかけ、説明後
提督「可愛いやつめ」
電「つ、次は司令官さんなのです・・・///」
電(自分の好きになった理由を話すのは恥ずかしいのです・・・)
提督「そうだな。過激なのからソフトなのまで四種類ぐらいあるが」
電「過激からお願いするのです」キラキラッ
提督「即答かよ」
電「べ、別にそう言うことに興味があるわけではないのです」プイッ
提督「むっつりめ・・・じゃあ早速・・・下着にニーソ姿の響に布団の中で後ろから抱きしめられた」
提督「お風呂上がりにタオルを首にかけてパンツ一枚で目の前を歩く」
提督「俺がゲームやってたり漫画を読んでる時に俺の後ろから胸を優しく撫でて来た」
提督「キスをせがまれた」
提督「過激な順で行くとこんな感じか」
電「司令官さんの自制心どうなってるのですか」
提督「俺もわかんねぇわ」
電「・・・司令官さんに勝てる気がしないのです・・・」
提督「で?告白すんの?」
電「来週の遊園地に、タイミングさえもらえれば」
提督「そうか。なら、俺が協力してやる。夕方、帰り際に観覧車に乗ろう」
提督「その時に俺は腹痛を装って便所に駆け込む」
提督「その隙に響を誘って観覧車に乗る」
電「誘うのは自力なのですね・・・」
提督「当たり前だ!頑張れよ」
電「司令官さんはどうしてそんなに乗り気なのですか?自分の恋人が奪われるかもしれないのに」
提督「お前らの幸せが第一。響が選んだ。それが結果だ」
電「わかりやすいのです」
提督「よし、来週の日曜、決戦な」
電「わかったのです。それでは、電は雷の家に向かうのです」
提督「了解。来週まで、頑張って響の好感度上げろよ」
電「司令官さんも引き止めるのを頑張るのです。では」
パタン
ガチャ
陸奥「提督」
提督「ん?どうした陸奥」
陸奥「電ちゃんがすごく生き生きとしたいい笑顔で帰っていったけど、何かあったの?」
提督「ちょっとな」
陸奥「電ちゃんの笑顔見て、うちの長門がすごく嬉しそうにニヤニヤしてるんだけど」
提督「いつものことだろ」
陸奥「・・・本当になにしたの?」
提督「本音でぶつかりあっただけだ。大したことじゃない」
陸奥「ふーん・・・」
提督「おう、松郎。白菜食うか?」
松郎「」ノッシノッシ
松郎「」パクッバリバリ
提督「ははは、相変わらず食いっぷりが気持ちいいな」
陸奥「響の手からしか食べないと思ってたけど・・・やっぱり提督の手からは食べるのね」
216 : VIPに... - 2014/04/25 03:35:58.22 95QeFFUg0 116/345今回はこの辺で
暁ちゃんだって成長してるのです。レディーな一面と子供な一面の両方を兼ね備えてる暁ちゃんなのです
ここの第六駆逐隊の酒癖
暁→弱い。泣き上戸
響→強い。口調は静かに口を開けば下ネタ
雷→普通。機嫌上戸
電→やや強い。絡み上戸
雷の家
暁「遊園地楽しみね!」
雷「でもいいの?私達まで・・・」
響「ああ、助けてくれたからね・・・」
暁「いいじゃない雷!少しくらい私達に幸せを分けてくれるって言うんだから」
雷「・・・いいって言うならいいけど・・・うーん」
響「まぁそう難しく考えるな。ほら、口を開けて」
雷「む」パクッ
響「難しく考えるのは雷らしくないぞ」
雷「そうかしら」ポキッ
暁「おしゃれして行かないとね」
響「二人も早く彼氏を作らないとな」
暁「本当よね」
響「あ、雷は私達にすぐに紹介してね」
雷「どういう意味よ」
響「雷は押し切られるタイプだから」
暁「男運はとことんなさそうよね」
雷「私にだって男を見る目はあるわよ!?」
響「ほう」
暁「ほほう」
雷「腹立つわね!」
雷義母「電ちゃん来たぞ」
響「話がついたみたいだね」
電「ただいま到着なのです」
響「ふふ、何かに吹っ切れた顔をしてるね。悩み事ははっきりしたのかな?」
電「ここからが本番なのです!」
雷「そう言えばバレンタインどうするの?」
響「いつも通りだが」
暁「だろうね・・・」
電「電もいつも通りなのです」
暁「電のチョコは手作りで美味しいから毎年楽しみなのよねー」ワクワク
雷「なんでもらうこと前提なのよ」
響「たまには作ったらどうだい?もう高校来て一年なんだ。気になる男子もいるだろう?」
暁「・・・なんで知ってんのよ」
響「暁は分かりやすいからね」
雷「え?そうなの?」
電「知らなかったのです」
暁「えっ・・・・嘘っ・・・やだ恥ずかしい・・・///」
響「ルマンドがうまい」サクッ
暁「おいこら」
そして月曜日の昼
雷「響」ポンッ
響「ああ?ああ・・・雷か・・・」グタァ
暁「疲れてるわね・・・」
電「朝から上級生やら同級生の女の子達に囲まれていたのですから仕方ないのです・・・」
雷「男顔負けのモテっぷりね」
響「・・・いや、原因は雷のせいだろ」
雷「あ、あら?そうだったかしら?」アセアセ
響「全く・・・」
暁「大して強くないのに俺は強いアピールしてる男を滅多打ちにしたんだっけ?」
雷「だって許せなかったんだもん!」
響「だからといって私を巻き込むな・・・」
雷「それは反省してるわ!でも、腹立つじゃない見栄っ張りな男!」
響「・・・あれくらいだったら雷でも勝とうと思えば勝てただろう?」
雷「・・・あそこまで弱いとは思わなかったのよ・・・」
暁「入学早々なにやってんのよと思いながら見てたわ」
響「まぁ、今日の帰りはあの人と一緒だからね・・・疲れなんか吹っ飛ぶさ」
電「響、電からのチョコなのです。受け取って欲しいのです」
響「ありがとう電」
電「家に帰ってからでも、今すぐに食べてもいいのです!」
電「響のために頑張ったのです!」
暁雷「・・・」チラッ
響「ありがとう。あとで食べるよ」
女「あら、こんなにチョコをもらって、随分おモテになるのね。響さん」
雷(うわ、出たよ。何かと響を目の敵にする人)
暁(取り巻きも含めてめんどくさいのよねぇ)
響「・・・チョコならもういらないよ?」
電(響の天然がこんなところで・・・)
女「・・・あなたねぇ!」イライラッ
響「ん、私は一旦生徒会室に行かないと行けないんだ。話ならあとでしよう」タッ
雷(全く気にしてないのがまたイライラさせる要因なのよね・・・)
電「抑えるのです・・・響にも悪気があるわけじゃないのです・・・」
女「あなたは黙ってて!」
電「」ビクッ
電「あ、そうなのです。女さんにもチョコ、作ってきたのでよかったらどうぞなのです」スッ
雷(おお、引かない!成長したわね電)
暁(私まだチョコもらってないわよ)
女「・・・はぁ、あなた、少し気を使いすぎなんじゃない?ありがたくもらうけど・・・」カサッ
女「いつも人の顔色伺って・・・」パクッ
女「・・・ふふ」ニコニコッ
雷「チョコ、好きなのね」
女「ち、ちがっ!?この子のチョコが美味しいだけよ!」
電「喜んでもらえて嬉しいのです」
女「ああもう!」
放課後
女「・・・お昼は電さんに誤魔化されたけど・・・なんなのあの子!?」
取巻1「女さんを小馬鹿にしたような態度、許せないですよね」
女「何かあの子見てるとイライラするのよ・・・一人で目立っちゃって・・・」
取巻2「何か弱みでも握れればいいんですが・・・」
雷「あ、響、校門のところに司令官が来てるわよ?」
響「終わったら連絡するといったはずなんだが・・・」ニコニコ
響「あ・・・でも生徒会の仕事が・・・」ズーン
雷「一言メールしといたら、私達も部活あるしね」
響「メール入れとくか・・・」
女「あの喜びよう・・・」
取巻1「女さん・・・もしかしたら・・・」
女「ええ・・・そうね。響も遅くなるみたいだし、コンタクトしてみようかしら」
生徒会室
木曾「・・・食べきれん」ズーン
響「そ、そうだね・・・」フイッ
響「とりあえず、早く要件を言って欲しいな。私だけを呼び出したんだから」
木曾「せっかちだな」
響「あの人を待たせているんだ。早く一緒に帰りたい」
木曾「相変わらずの提督ラブだな」
響「当たり前」
木曾「しかし、今回はちょっと、響の体を張ってもらわないといけないんだ」
木曾「一歩でも間違えば、響、お前の体に傷がつく」
響「傷の一つや二つ、今更だと思うんだけど」
木曾「いや・・・貞操だ」
響「・・・事情だけ一旦聞こうか」
校門
提督「はぁ・・・寒いな・・・」
提督(響からメールが来てもう一時間が過ぎてるなぁ)
提督「・・・早く会いたいな」
隼鷹「おや、お兄さん一人かい?」
提督「ナンパなら他当たってくれショタコン」
隼鷹「ひでーな」
提督「今から出勤か?っつーか、ショタコンは否定しないのか」
隼鷹「そうだぜ。近くのパチンコ屋からこっちの方が近道なんだ。女だって若い方が好きに決まってるだろ?」
提督「学校の前でパチンコとか言うな。あと右も左もわからん男を誘惑しようとすんな」
隼鷹「まぁ固いこと言うなって」
隼鷹「それで?響とはどうだい?飲みにこないって事は仲良くやってんだろ?」
提督「それは・・・まぁ・・・な」ポッ
隼鷹「顔赤くして気持ちわるいな」
提督「なんだと」
隼鷹「まぁいいや。準備とか手伝わないといけないし、これであたしは行くぜ」
提督「そうか。体調管理は大事にしろよ」
隼鷹「ああそうそう。響のこと、大事にしてあげなよ」
提督「・・・はぁ、誰に向かって・・・」
隼鷹「女は男より強いが、ああいう気が強い女ほど、ほんの少しのショックで・・・」
提督「お前は俺の母親か」
隼鷹「なってやってもいいぜ?」ニッ
提督「酒飲みな母親なんていんねーよ」
隼鷹「そうかい?ならあたしはこれで」ヒラヒラ
提督「ああ」ヒラヒラ
提督(響が弱いってことはもう、知ってるっつーの・・・)
女「すみません」
提督「ん?」
女「あの、初めまして。私、女って言います」ペコッ
提督「は、初めまして・・・」ペコッ
提督(誰だ?この子・・・)
女「えっと・・・」
提督「・・・何?」
女「先ほどお目にかけたときからかっこいいなぁと思って・・・」
提督「ああ、ありがとう」ニコッ
女「あの、それで・・・」ドキッ
女(あれ、あいつの弱みでも握ろうと思ったけどないこれ・・・)ドキドキ
提督「でもごめん。俺待ってる奴居るから」
女「響さんですか?」
提督「・・・クラスメイト?」
女「あ、はい!」
提督「あいつってクラスでどんな感じなのか聞きたいなぁ」
女「皆の人気者ですよ。慕われてます」
提督「馴染めてないわけじゃないくてよかった・・・あいつ、学校の事話さないからなぁ」
女「あの・・・あなたは響さんとどういう・・・」
提督「父親」
女「え!?」
提督「まぁ、少し事情があってな」
女「恋人じゃ・・・ないんですね・・・」
提督「」ビクッ
提督「ああ、ち、違うぞ?」
女「でしたらその・・・あなたにお近づきに・・・」
提督「お?あれって・・・」
元気っ娘「響!これ受け取って!」ズイッ
文学系「あの、響さん・・・これ・・・」スッ
響「あ、ありがとう」
響(また増えた・・・)
響「また明日。さよなら」
元気っ娘「また明日ね!」
文学系「さようなら・・・」
提督「おう響、なんだかモテモテだな?」
響「っ!?いや違うぞ!?」
提督「いやぁ響も隅に置けないなぁ」ニヤニヤ
響「なっ・・・」
提督「楽しそうにやってるみたいで安心した」ナデナデ
響「うう・・・怒るぞ・・・」ギュッ
提督「悪い悪い。抱きつくなよー一応学校の前だぞ?」
響「親子なら問題ないだろう?」ギューッ
女「」
女「あの・・・」
響「ん?居たの?」
女「なっ・・・」
提督「ああ、響のクラスメイトだろ?」
響「まぁそうだけど」
提督「俺の相手しててくれたんだ。ありがとう」
響「そうかい?ありがとう」
響「この人に何もしてないだろうね・・・?」ボソ
女「ひ・・・」
響「行こう」
女「あ、あの・・・」
響「なんだい?」ニコッ
女「いや・・・なんでもない」
提督「そうか?じゃあ、気をつけて帰れよ」
女「はい・・・」
女(あれが殺気・・・っていうのかしら)
響「・・・司令官」
提督「ん?」
響「これ」スッ
提督「ありがとう」ヒョイッ
提督「響のチョコはビターだが、好きだぞ。あとでじっくり頂くとしよう」
響「そう。ならよかった。司令官は甘いものが好きだからな」
響「そうだ。私、おとり捜査をすることになった」
提督「なんの?」
響「強姦犯。去年の二月終わりに、この体育館裏で事件が起きたらしいんだ」
響「生徒会長、いや、木曾が言うに、3年の人気者のイケメンが犯人らしいんだが・・・」
提督「許可はできないが」
響「理事長からは許可は得ているんだが」
提督「あのやろうあとでぶっ飛ばす」
響「私は許せない。事件の内容も、その男も」
響「だから」
提督「そう言えばそんな事件があったな。だが、尚更許可できない」
響「何故」
提督「誰が好きな女をそんな危険なことをやらせたいと思う?」
響「今懲らしめなければ、大学、社会に出ても、男はまた同じ犯罪を繰り返す」
提督「そのためになんでお前が犠牲になる」
響「犠牲になるつもりはない。作戦は用意してくれている」
提督「だからといって・・・」
響「その作戦には、司令官、あなたの許可と協力が居る」
提督「・・・」
響「詳しくは木曾と理事長が説明すると思う。協力してくれるなら」
響「あなたの許可が無ければ、木曾自身がやると言っていた」
提督「・・・はぁ・・・頑固でわがままな奴に惹かれちまったもんだなぁ」
響「む・・・悪かったな」ムスッ
響「あなたには言われたくない」
提督「それもそうだな。似たもの同士だからな。俺たち」
響「・・・うん」
提督「明日にでもあのバカ野郎に連絡して話し合う」
響「そうしてくれ」
響「と言うか。理事長とはどういう関係なんだ?」
提督「幼馴染の腐れ縁だ」
響「えっ」
提督「俺とあいつと一緒に遊んできたバカ野郎だよ」
響「・・・そっか。だから、私を見る目が少し、懐かしい様な目なんだね」
提督「ああ」
理事長室
理事長「木曾ちゃんおっすおす」
木曾「一応学校だぞ。生徒と理事長と言う立場は守れ」
理事長「冷たい娘だなぁ」
木曾「ふん。それより、今日の弁当、いつも通りだったか?」
理事長「ああ、いつもの可愛らしい弁当だったよ」
木曾「じゃあ、母さんのと間違えたのか・・・」
理事長「何?あの可愛らしい弁当入れ間違えちゃったの?木曾ちゃんのファンが増えるじゃないか」
理事長「父さんは認めないぞ」
木曾「そう言う話は無いから安心してくれ」
木曾「それより、響にあの囮は適任なのか?」
理事長「私より木曾ちゃんの方がわかると思うんだけど?」
木曾「さぁな。なるべく他の同性は巻き込みたくなかったんだが」
木曾「貴様が一押しを一人欲しいと行ってきたんだろうが」
理事長「父さん、最近忘れっぽいからなぁ」キィ
理事長「しかし、あの子は適任だろうさ」
理事長「私の初恋の子にそっくりだ。若いままの姿で現れたと思ったさ」
木曾「初恋ねぇ。似合わないぞ」
理事長「ああ、安心しろ。今は母さんと木曾ちゃんしか愛していない」キリッ
木曾「やめろ気持ち悪い」
理事長「うっ・・・涙が出ちゃう。だってお父さんだもん」
理事長「それはさておき、作戦の方はどうだ?」
木曾「事件の犯人はこの自由登校中も学校に来ているようだ。ちゃんとな」
木曾「おそらく、また同じ事をしようとしているのだろう。下級生が何度も声をかけられているのを聞いている」
木曾「俺も目撃している。と言うか話しかけられた」
理事長「塀の向こうに送り込んでやる」
木曾「落ち着け」
理事長「あとはあいつの許可か・・・まぁ、あの子に頼み込まれたら協力はしてくれるだろうさ」
木曾「好きな女をそんな危険な事させるとは思えないが」
理事長「ああ、いい顔はしないだろうね。でもなぁ木曾ちゃん」
木曾「ん?」
理事長「あいつは、そんな単純な男じゃないんだよ」
木曾「・・・」
理事長「・・・さて、腹が減った。今日は母さんを誘って外食にしよう。何が食べたい」
木曾「肉」
理事長「よし、行こう」
翌日
提督「さて、俺の納得できるよう説明してもらおうか?」
理事長「そうだな」
響「」ドキドキ
木曾「・・・」
理事長「で?君はいいのか?」
響「はいっ」ピクッ
提督(ちょっと緊張してるな)
理事長「むう・・・緊張しなくてもいいんだが」シュンッ
木曾「ああ・・・一応理事長だからな」
理事長「一応って・・・」
響「しかし、理事長のおかげで、校則が緩いため、みんな生き生きとした学校生活を・・・」アセアセ
理事長「うむ。この学校は生徒の自主性を重んじているからね」
理事長「髪の色や制服の着崩しも」
理事長「みんなの個性を潰すわけにはいかないからね」
提督「本音を言ってみろ」
理事長「カワイイは正義」
響「はぁ」キョトン
木曾「はぁ・・・本題に入れよ」
理事長「それもそうだね」
理事長「君の意見だね。響ちゃん?」
響「えっと・・・私は、構いません。もし、失敗しても、私が傷つくだけですから」
提督「おい」
理事長「まて」
提督「」チッ
理事長「どうして君はそこまでするんだい?被害を喰らうのは君の関係ない子なんだよ?」
響「それでも、誰かのためになれるなら」
木曾「お前も相変わらずだな響」
理事長「よし、君の心意気やよし。ここからは男と男の会話だ。君達は出て行ってくれ」
響「あの、司令官」
提督「俺がこの話を許可したのは絶対に失敗しないと聞くからだ。わかってるな?」
響「うん。絶対失敗させない」
木曾「安心しろ。俺がついている」
提督「・・・絶対だぞ」
響「・・・うん」
パタン
木曾「俺が誘っていてなんだが、断っても良かったんだぞ」
響「怖いけど、守ってくれるんだろう?」
木曾「なるべく、囮捜査には体の小さく、かわいい手練が欲しかったんだ」
響「可愛いとか手練というのは褒めすぎだよ」
木曾「告白を装った集団強姦。あのクズ共にはやり返すにはそうするしかない」
響「・・・作戦はそれ一つかい?」
木曾「俺が聞かされている作戦はそれだけだが?」
響「ふむ・・・まぁいいか」
理事長室
理事長「あの子は、あいつそっくりだな。性格も見た目も」
提督「そんな話をしにきたわけじゃないのだが?」
理事長「・・・そうだな」
提督「ところで、今回の作戦はなんだあれは?」
理事長「強姦した相手には強姦で返すのが道理だろう?」ニコッ
提督「笑顔で怖いことを・・・変わらないな」
理事長「君も変わらないな。昔から、奥手にも奥手で」
提督「お前、俺に隠してることあるだろ。昔の事で」
理事長「何も無いよ。それで本題だが、君には知り合いの同性愛者を誘って欲しいんだ」
理事長「やるなら多い方がいい・・・徹底的に、立ち直れないほどにな」
提督「俺もお前も、仕事柄、人脈だけは多いからな」
理事長「ああ、あの子は許さない。絶対にね」
提督「女好きも大概にしろよ」
理事長「可愛い子がひどい目にあったらムカつくだろう?興奮もするが」
提督「お前を先に塀の中に送ってやりたいな」
提督「いいか。俺が許可、協力するのは、お前が絶対に成功すると約束したからだ」
理事長「心得てるよ」
提督「・・・ふん。それだけなら俺はもう帰るぞ」
理事長「いつになったらあの子に手を出すんだ?ノロケ話が待ちどうしいんだけど」
提督「うるさい黙れ」
理事長「冷たいなぁ」
提督「昔から、お前の何もかもを見透かしたような目が嫌いなんだ」
理事長「褒め言葉として受け取っておくよ」
理事長「私も一言いいかな」
提督「手短にな」
理事長「あの子は君のことを不審がってるよ。まだ、目の奥で不安がっている」
提督「・・・気持ち悪い」
理事長「すまないね。教育者として、生徒や保護者の癖や行動を見るようにしているから。君もそうだろう?」
提督「・・・ふん」
ガチャパタン
その後、作戦を成功させるために響は自ら犯人に話しかけた
提督の家
提督「演技といえど、気分は良くないものだな」
響「ごめんよ。それでも、他の人と居たら意味ない・・・から」
提督「じゃあ、家でだけでも」ギュッ
響「もう・・・仕方ない人だな・・・」キュッ
響(背中から感じる司令官の鼓動が、私の鼓動を急かしてくる)
響「司令官、ドキドキしてるよ」
提督「そ、そんなことないぞ」
響「顔も少し赤いようだが」
提督「その、なんだ。久しぶりにこうしたから、少し恥ずかしくてな」
響「嬉しいけど、私も恥ずかしい」
提督「そうか・・・それより、明日の事だが」
響「遊園地かい?」
提督「ああ」
響「楽しみだね」ニコッ
提督「・・・ああ」
翌日
雷「遊園地いえい!」
暁「いえい!」
電「い、いえい!なのです!」ドキドキ
響「いえい」
鳳翔「・・・なんで私達まで?」
提督「響に声かけられたからだろ?」
鳳翔「・・・まぁ、それはそうですけど・・・」?!
鈴谷「いえーい!なにして遊ぶ!?」
雷「やっぱ最初はジェットコースターでしょ!行くわよ!」タッ
鈴谷「あ、待ってー」タッ
暁「あ!ちょっと待ちなさいよ!」タッ
提督「・・・はぁ、鳳翔、あいつら頼む」
鳳翔「ふふ・・・はい、わかりました」ニコッ
摩耶「あたしらはどうすんだ?」
提督「お化け屋敷に行こう!」ニカッ
摩耶「ああんっ!?」
電「えっ」
お化け屋敷
摩耶「・・・」ギュウッ
提督「なぁ摩耶。手が痛いんだけど」
摩耶「こ、こんな暗い場所ではぐれたら大変だろ!?だから握ってんだよ」
提督(そういう事じゃないんだが・・・)
電「響」ギュッ
響「一緒に行こうか?」ギュッ
電「はいなのです!」
電(さりげなく握り返してくれたのは嬉しいのです・・・)
摩耶「なぁ!本当に入んのか?」
提督「おう」
摩耶「うう・・・」
摩耶(怖いの苦手なんだよぉ・・・)
提督「くっつき過ぎだぞ摩耶」
摩耶「うるさい」ガシッ
提督「腕に、胸が当たります」
摩耶「スケベ野郎!」ムニッ
提督「ひどい濡れ衣だ」
響「電、大丈夫かい?」
電「少しだけ怖いのです」ガシッ
電(本当は平気なのですけど・・・)
響「そうか。はぐれないようにね」
電「・・・」ムニュッ
響「・・・本当に大きくなったね」
電「重くなってきたのです・・・」
電(そう言う反応が欲しかったわけじゃないのです・・・)ガッカリ
ジェットコースター後
雷「スリル満点だったわね」
暁「そ、そうね・・・」
鈴谷「そうかなぁ?もう少しスリルあった方がいいなぁ。次バイキング行こうよ!」
鳳翔「お疲れ様です三人とも」
鈴谷「あれ。鳳翔さーん。提督と一緒じゃなかったの?」
鳳翔「ええ。提督さんがこちらを頼むと」
鈴谷「せっかくおめかししてたのにねぇ」ニヤニヤ
鳳翔「なっ///」ボッ
暁「鳳翔さんも乙女なのねぇ」ニヤニヤ
雷「少し小腹が空いたわね」
雷「クレープ食べたいわ」
暁「私も小腹が空いたわ」
鈴谷「おーいいねぇ」
鳳翔「クレープ・・・」キラキラ
鈴谷(食べたことないんだ)
クレープ屋「いらっしゃいませ」
雷「チョコバナナ一つ」
暁「チョコアーモンド一つ」
鈴谷「ツナサラダ一つ」
鳳翔「ど、どうしましょう・・・どれも美味しそうですね」ジーッ
鈴谷「とりあえず普通のバナナでいいんじゃない?」
鳳翔「そうですね!では、バナナを一つ!」
クレープ屋「わかりました。では、少々お待ちください」
雷「鳳翔さんがクレープ初めてなんて意外よねー」
鳳翔「私、ファーストフードも行ったことないんです」
暁「嘘っ!?」
鈴谷(確かにファーストフードで食べてる鳳翔さんは想像できんわ)
鳳翔「だ、だって人目が気になるじゃないですか・・・私一人だと浮いちゃいそうですし!」
雷「まぁ、一人で行くことなんて滅多にないけどさ」
暁「そうね」
鈴谷「鈴谷は普通に行くけどなぁ」
クレープ屋「お待たせしました」スッ
雷「あそこのベンチに座って食べましょう」
暁「そうね」モグモグ
鈴谷「やっぱりクレープ生地のパリパリはうまい」モグモグ
雷「ベンチまで我慢しなさいよ・・・」
鳳翔「・・・」モグモグ
雷「あら」
鳳翔「・・・!」パァ
鳳翔「・・・あむっ」パクッ
鈴谷(気に入ったようだねぇ)モグモグ
暁「乙女ね」モグモグ
雷「みんなして我慢できないのかしらね!」モグモグ
鈴谷「雷ちゃんも我慢できてないじゃん」
その頃
提督「機嫌直してくれよ摩耶」
摩耶「知ったことか・・・本当に怖かったんだぞ!」
提督「ほら、なんでもうまいもん買ってやるから」
摩耶「・・・たこ焼き」
提督「買ってきてやる。響や電は何かないか?」
電「いちごクレープが食べたいのです」
響「私も一緒に・・・」
提督「いやいいよ。俺が一人で行く。響は何か食べたいものは?」
響「焼きそば」
提督(見事にバラバラだな)
提督「了解。それじゃ、おとなしくここで待ってろよ」
響「ああ」
摩耶「・・・」
摩耶(あいつ、なんか企んでんな?)
電「響、次はどこのアトラクションに?」
響「そうだなぁ。ジェットコースターは外せないよね」
響「フリーフォールもいいね」
電「どれもいいのです。一通り回ることにしましょう」
響「そうだね」
摩耶(以前にもまして仲がいいな。顔ちけぇし)
摩耶(電にしてはやけに積極的だし・・・)
摩耶「あいつなら何か知ってるのか・・・」
響「ん?どうしたんだい?」
摩耶「ああ?いや、なんでもねーよ。相変わらず仲いいなぁと思ってよ」
電「」ドキッ
響「当然だろう?私と電の仲だからね」
提督「待たせたな」
摩耶「お、サンキュ」
電「ありがとうございます」
響「ありがとう」
提督「やっぱ遊園地と映画館はポップコーンだな」モサッ
摩耶「おい」ボソッ
提督「ん?どうした。明太子味のほうが良かったか?」
摩耶「ああ、それもよかったな・・・じゃなくて」
摩耶「電と響、以上に仲良くないか?」ヒソ
提督「電と響だしな」
提督(電が積極的に響と話してるな。本番は午後だぞ電)
摩耶「お前、なんか企んでんだろ」
提督「」ギクッ
提督「なんのことやら」
摩耶「教えろ」ギロッ
提督(おっかねぇ)
摩耶に脅されて居る提督
その同時刻、居酒屋にて
隼鷹「久しぶりだな。千歳と二人きりで飲むってのは」
千歳「ええ、そうね。仕事上ばかりだったものね」
千歳「にしても、いいわねぇ。私も遊園地行きたかったわ」
隼鷹「遊園地ねぇ。あそこは遊ばなくても楽しい場所だよ」
千歳「遊園地行って乗り物乗らないってどうなの?」
隼鷹「たまに行くぜ?土日とかにな」
隼鷹「あたしの趣味の一つさ」
千歳「変な人ね」
隼鷹「好きな人は好きなんじゃねーの?遊園地で酒飲むの」
千歳「やっぱりね」
隼鷹「おうよ」
隼鷹「あー昼間からのビールは最高だぜ!」
千歳「前なら、お昼からなんて千代田に怒られそうだけど、千代田は遠くに働きに行っちゃったし・・・寂しいわねぇ」
隼鷹「今度の花見に誘ってみれば?もしかしたら都合つくかも知れないぜ?」
千歳「でも、向こうで気になる人が出来たとか」
隼鷹「お!いいねぇ恋してるねぇ」
千歳「私も恋人が欲しいわ」グテッ
隼鷹「最近通ってる若いサラリーマンなんてどうだい?あの子は千歳の事好きみたいだぜ?」
千歳「うーん。少し若すぎるのよね。渋さが足りないと言うか・・・下心丸出しというか」
隼鷹「そんなデカ乳ぶら下げてたらほとんどの男が鼻の下伸びるって」
千歳「相変わらずはっきりいうのね」
千歳「あなた人脈あるでしょ?いい人紹介してくれないかしら」
隼鷹「そうだねぇ。じゃあこうしよう。夕方になったらあたし行きつけのお洒落なバーに行こうぜ」
隼鷹「あそこのマスターなら、千歳も気にいると思うけど」
千歳「えっ」
千歳「隼鷹がお洒落・・・?それに・・・バー?」
隼鷹「おい。あたしが居酒屋とか立ち飲み屋とかでしか飲んでないイメージしてやがんな?」
千歳「ええ」
隼鷹「その通りだけどな!そこのバー以外は滅多に行かねぇよ。居酒屋とかの方があたしに合うし」
隼鷹「ただね。あたしもそこのマスターが好きなんだ。人間的にね」
千歳「紹介してくれるんじゃないの?」
隼鷹「男としては見てねーよ。向こうだって女として見てねーだろうし」
千歳「あらそう」
隼鷹「・・・うまくいってるかね」
千歳「誰が?」
隼鷹「提督と響の二人」
千歳「大丈夫でしょ?あの二人だし」
隼鷹「疑惑の種が植え付けられたら、本人もわからないうちに育つんだぜ」
千歳「え?」
隼鷹「自分ではわかっているつもりでも、心の奥底では、まだ信じられない気持ちがあるんだ」
隼鷹「響の心には疑惑の種が植えられた」モソモソ
隼鷹「時間という栄養を摂りながら成長した種は花を咲かせ、またいくつかの種を撒く」
隼鷹「それを繰り返す」
千歳「ちょ、なに言ってるの?」
隼鷹「マスターの言葉さ。今のままでは、疑惑は増えるばかり、全てを消し去るには、最初の種を掘り返すしかない」
隼鷹「今の響は、心にいくつもの疑惑の種が植えられている」
隼鷹「本人が気づかないうちにね」ブチッ
隼鷹「何かの拍子にすべてが花開き、何も信じることができなくなるだろうよ」モグモグ
千歳「・・・あの二人にはうまくいって欲しいわね」
隼鷹「うまくいくさ。一歩間違えればすれ違う。ただそれだけだ」
千歳「・・・あなたスルメ食べ過ぎ」
隼鷹「ゲソはみんなもらったぜ」
そして夕方
遊園地
提督「さて、最後に観覧車乗って帰るか」
電(覚悟を決めるのです!電!)ドキドキ
雷「司令官!私達と乗るでしょ?ね!」グイッ
鈴谷「そうだよー提督。たまには鈴谷達の相手してよねっ!」グイッ
提督「わかったから引っ張るんじゃねぇ!」
提督(腹が痛くなる予定だったが、これはこれで好都合だな・・・)
鈴谷「鳳翔さんも一緒だよー」グイッ
鳳翔「あっちょっと・・・」
鈴谷「提督のためにおしゃれしてきたんだからさー」ニヤニヤ
提督「そうなのか?」
鈴谷「も、もう!鈴谷さんの意地悪!///」
暁「・・・」チラッ
摩耶(提督に事情は聞いたが、ここまで露骨になぁ)
暁「・・・一緒に乗るわよ」クイッ
摩耶「お、おう」
摩耶「・・・露骨すぎないか?」ボソッ
暁「な、なんのことかしら?」
摩耶「まぁいいけどよ・・・」
響「あの人と乗りたかったんだが・・・ふむ、仕方ないか」
電「一緒に乗るのです」ギュッ
響「今日はやけに積極的だね。いいよ」ニコッ
電「は、はい!」ドキッ
電(笑顔がずるいのですぅ・・・)
観覧車の中
暁「・・・」
摩耶「・・・」
暁 摩耶(気まずい)
暁(摩耶とはあまり喋ったことないのよ。前から怖そうだったし)
摩耶(乗るのを了承したのはいいけど会話がない。つらい)
暁(にしてもスタイルいいわよね。何を食べたらそうなるのかしら)ジロジロ
摩耶(なんかすげー見られてる。何なんだ?)
摩耶(しかし成長してねぇなぁ。背は少し伸びてるけど)
暁(身長は高いしボンッキュッボンッだし!)ギリッ
摩耶(今度は睨まれてる!)
観覧車の中
鳳翔「あの・・・その・・・///」
鈴谷「うふふ」ニヤニヤ
雷(わざわざ提督の前に鳳翔さん座らせるのね・・・)
提督「そう言えばどことなく雰囲気が違うと思ったけど、イメチェン?」
鈴谷「ん?」ニコッ
提督「」ゾクッ
雷(響の鈍感さは、司令官に似たのかしら)
提督「でも、綺麗だと思うぞ鳳翔」
鈴谷(可愛いじゃないの・・・)
鳳翔「あ、ありがとうございます・・・///」
雷「相変わらず照れ屋よね」ニヤニヤ
観覧車の中
響「この前はありがとう」
電「・・・どうしたのですか?」
響「私が倒れたときに側に居てくれただろう?」
響「電の暖かさがすごく優しくて、安心したんだ」
電「そんなこといいのです。電に出来ることをしたまでなのです」
響「その行動が、何度も私達を助けてくれてるよ」
電「・・・響」
響「なんだい?」
電(このタイミングなのです!もう少し、もう少し勇気を!)
電「ひ、響!」
響「は、はい」ビクッ
電「えっと・・・その・・・」ドキドキ
電「うう・・・」
響「大丈夫かい?顔色が赤いけど、熱でも・・・」
電「電は・・・電は!」
電「すう・・・はぁ・・・ん」
電「私は、響、あなたが好きです」
響「ん?私も好きだよ?」
電「えーっと・・・そう言う意味ではなくて・・・」
響「え?」キョトン
電「緊張してたのに拍子抜けなのです・・・コホンッ」
電「私は、響に恋してるんです」
響「・・・えっ?」
響「」
電(はわわ、響が、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしているのです・・・)
電(でもなんだろう。あんなに、悩んで)
電(苦悩して、告白するのにも言葉に詰まって)
電(響の反応見たら、つい、緊張が緩んで)
電(不思議なのです)
響「えっ?えっ?」オロオロ
電「何を戸惑っているのですか。女の子からの告白は初めてじゃないはずなのです」
響「そ、それはそうだが・・・友人と姉妹では事情がだな・・・」
響「それよりいつからだ?理由は?」
電「ん・・・ずっと前からだと思うのです」
響「ずっと前から・・・?」
電「実は、響が好きだと気付いたのは最近なのです」
307 : VIPに... - 2014/05/19 01:36:41.11 WrBbCYrD0 164/345今回はこの辺で
ちなみに今のВерныйさんの髪型はハーフアップです
暁はポニテ
308 : VIPに... - 2014/05/19 01:38:15.26 WrBbCYrD0 165/345追記
普段は元の髪型です
電「響が倒れた時に、本当に好きだと気付いたのです」
響「どうしてそこで確信するんだ」
電「・・・響は、私達を引っ張って先頭を歩いて行ってました」
電「私は響の背中をずっと見て一緒に過ごして来た」
電「そのときは響頼りになるなぁくらいにしか思ってなかったけど」
電「日に日に強くなる響と、どことなく大きく見えてく響の背中が、格好良く見えてきて」
電「響は司令官の仕事をするようになって」
電「どんどん私達と住む世界が変わっているのに」
電「響は私達と同じ目線で居てくれた」
響「当たり前だろう・・・姉妹なんだから」
電「私は、響の弱いところを知ってるのです」
電「強がっているのも知っているのです」
電「・・・住む世界が違ってたけど、身近に感じてたのです」
響「・・・それは憧れじゃないのかな?」
電「そうなのです。でも」
電「憧れから、恋に変わった瞬間」
響「・・・」
電「それが、響が居なくなってから、帰って来たあの時だと思ってるのです」
電「かっこよかった響の、憧れだった響の」
電「女の子らしい一面を見て、初めてトキめいたのです」
響「・・・そんなに女の子な顔してたかな///」
電「」ドキッ
電「・・・そうです。返事はいらないのです」
響「えっ」
電「やっぱり、その笑顔を見ていたらまた確信したのです。司令官には勝てないのですね」
響「・・・私はやっぱり、あの人が好きだから。電も好きだけど・・・」
電「・・・じゃあ、一つだけ、お願いしてもいいですか?」
響「なんだい?」
電「・・・キス、して欲しいのです」
響「え・・・」
電「女の子同士のお遊びのキスでもいいのです」
響「いやでも・・・」
電「ダメなのですか・・・?」ウルッ
響「うぅ・・・そんな顔で見ないでおくれよ・・・」タジッ
電「・・・キスさえしてくれれば、もう、司令官との間を邪魔するつもりはないのです」
電「でも、響が好きなのは代わりないのですけど・・・」
電「響」ジッ
響「う・・・」
電「早くしてもらわないと・・・観覧車、頂辺を過ぎてしまうのです」チラッ
電「夕陽が・・・綺麗なのです・・・」
響(・・・電の横顔が、夕陽の明かりに照らされて、すごく綺麗に見える)
響「いな・・・」
電「ん、やっぱり、無理させるは良くないのです。ごめんなさいなのです。無理なお願いして」
響「電・・・」
電「はい?」
響「一回だけ・・・だぞ」
電「えっ」
響「一回だけ・・・キス、してもいいぞ」
電「・・・」パァ
響「そ、そんな明るい顔になるなよぉ・・・」タジッ
電「なら早速!目を瞑って欲しいのです!」
響「ん・・・私が受けなのか?」
電「響からだと逃げそうなので・・・」
響「わ、わかったよ・・・ん」
電「・・・」
電(綺麗な顔立ちなのです・・・顔も真っ赤で・・・可愛い・・・)ゾクッ
電「響、するのですよ・・・?」ドキドキ
響「は、早くして欲しいな・・・恥ずかしいんだ・・・///」
電「・・・」
電(はわわ・・・ここまできてまた緊張してきたのです・・・)ドキドキ
電「・・・」
響(な、なんだろう。すごく緊張する)
電(えっと・・・両手を絡めて・・・)
スルッ
ギュッ
響「・・・」ピクッ
電「・・・ん」チュッ
響「んむ・・・」ピクンッ
他の個室
暁「わかるわかる!すごく奥手よね!」
摩耶「なぁ!?わかるだろ!あいつすげー奥手だからあたしがなんとかしてやんねーとと思って!」
暁「私も雷とか電が鈍感だからさ!」
摩耶「あー!わかるわ!そうなんだよな!何であたしらの周りはあんな鈍感とか奥手な奴が多いんだろうな!」
暁「本当よね!気を遣うこっちの身にもなって欲しいものよ!」
摩耶「だな!」
322 : VIPに... - 2014/05/20 01:41:12.01 MJYeQAvg0 172/345今回はこの辺で
電×響が好きです
ゲーム好き傾向
暁=RPG(王道系)
響=懐古ゲーム全般(ワギャンランドなどジャンル問わず)
雷=アクションゲーム(ゴッドイーターなど)
電=恋愛ゲーム(乙女、ギャルゲ、問わず)
少し経って
鈴谷「いやーいい景色だったねぇ」ニコニコ
雷「そうね!っていうか」
暁「メアド交換しよ!」
摩耶「おう!いいぞ」
雷「すごく仲良くなってる事にびっくりしてるんだけど」
鈴谷「何があったんだろうね」
鳳翔「仲良くて悪いことはないですよ」
提督「・・・意気投合してるな」
提督「にしても、響達がなかなか来ないな」
雷「少し遅れて入ってったからね」
鈴谷「まぁ、気長に待とうよ」
そして
響「・・・」ポケーッ
電「・・・///」
提督「・・・ん?」
響「司令官・・・」ポスッ
提督「おっと・・・どうした?」
響「一夫多妻制は素晴らしい制度だと思うんだ」
響「私を嫁にするときは電も嫁に・・・」グタッ
響「私と司令官が働きにでて電が主婦を・・・」
響「ふふ、幸せな家庭が見える・・・」
提督(なにがあったんだ?)
電「・・・ふふん」フンゾリ
提督「・・・ちょっと鈴谷、響頼む」
鈴谷「ん?いいよ」
電「司令官?」
提督「何した?」ボソッ
電「チューしたのです」ボソッ
提督「ぶほ」
提督「お前・・・積極的すぎるだろ」
電「徹底的にやって良いと言ったのは、司令官なのです」
電「だけど、振られてしまったのです」
電「でも、スッキリしたのです」ニコッ
提督「・・・ちょっと揺らいでるように見えたんだが」
響(電の唇、すごく柔らかかった。司令官とは全く違う感触)ドキドキ
響(虜になってしまいそうなほど、甘かった)
響(私の心が揺らぐのがわかるほどに)
響「うーん・・・」
雷「・・・響は何を考えてるのかしら?」
暁「さぁ・・・電、何か知ってる?」
電「電は何もしらないのですー」
雷「・・・司令官」
提督「俺も知らないぞ」
響(司令官に少し、不安を感じて居たからだろうか)
響(・・・今のままでいいのだろうか)
響(司令官で不安になったり、司令官を不安にさせたりするのだったら)
響(いっそ・・・)
帰り道
鈴谷「今日は楽しかったねぇー!」
暁「また今度来たいわね!」
電「ふんふーん♪」ニコニコ
雷「ご機嫌ね電。どうだったの?」
電「内緒なのですー」
鳳翔「はぁ・・・」ウットリ
摩耶「おーい、鳳翔さん帰ってこーい」
響「・・・司令官」
提督「どうした?」
響「私は寄りたいところがあるんだが、みんなで先に帰っていてもらえないか?」
提督「付き合うぞ?」
響「いや、ちょっと遅くなるかもしれないから・・・」
提督「・・・そうか。じゃあ、全員つれて帰るが、気をつけろよ」
響「うん。わかった」
BAR
隼鷹「おっすマスター」
マスター「ご無沙汰ですね」
隼鷹「あんまりお金もなかったし、夜の仕事にしちまったからな」
マスター「お隣の方は?」
隼鷹「あたしの友人」
千歳「初めまして」
マスター「そうですか。では、隼鷹さんはいつものですか?」
隼鷹「ああ、頼むぜ」
千歳「私は・・・うーん・・・えっと、マスターさんのおすすめお願いします」
マスター「こちらで自由に出してよろしいのですか?」
千歳「お願いします」
マスター「かしこまりました」
千歳「マスターさん、渋くてかっこいいわね」ボソッ
隼鷹「あんたは渋い人好きそうだからな」
千歳「あら、そう見える?」
隼鷹「なんなら、恋人いるか聞いてやろうか?」
千歳「いいわよ。聞きたい時は自分で聞ける」
隼鷹「強がるなよ」
千歳「つ、強がってなんかいないわよ」
千歳「にしても、お洒落なバーね」
隼鷹「大人の時間って感じだろ?」
千歳「隼鷹には似合わない」
隼鷹「なんだと」
マスター「お待たせしました。こちら、カシスソーダでございます」コトッ
千歳「ありがとうございます」
隼鷹「・・・相変わらずだねマスター」
マスター「私の店は、女性には紳士的に、それがルールですから」
隼鷹「男女平等を謳うこの世でよく言うよ」
マスター「はは、それもそうですがね。さ、隼鷹さんにはいつものを」コトッ
隼鷹「おう」
千歳「んっ・・・おいしい・・・そう言えば何でカシスソーダが紳士的なの?」
隼鷹「酒言葉ぐらい聞いたことあるだろ?カクテルにはそれぞれ意味があるんだ」
千歳「へぇ、それで?」
隼鷹「カシスソーダの意味は、あなたは魅力的、と言う意味だ」
千歳「えっ」
マスター「いやはは、お恥ずかしい限り・・・知ってる人は知っているのですが、知らない人が多いもので」
マスター「魅力的な女性を見ると、どうしても伝えたくなってしまってね」
隼鷹「言葉で言えばいいだろ?」
マスター「私はシャイなんだ。言葉では言えない」
隼鷹「よく言うよ」
千歳「私が魅力的ですか?」
マスター「ええ。スクリュードライバーと迷ったのですが」
千歳「嬉しいです・・・。ありがとうございます」ポッ
隼鷹「ヒュー!」
少し経って
カランカラン
響「マスター」
マスター「おや、響さん。どうぞ」
響「やぁ、奇遇だね千歳、隼鷹」
隼鷹「おっす」
千歳「えっ」
マスター「いつものかい?」
響「いや、今日はブラッド&サンドをお願いしたい」
マスター「かしこまりました」
千歳「ちょっと隼鷹!」ボソッ
隼鷹「ん?」
千歳「響は未成年でしょ?何でこんなところに・・・」
隼鷹「バレなきゃ怖くない」
千歳「見つかったらマスターさんが・・・」
隼鷹「女性と見なした奴には、とことん紳士だからな。まぁ、止めないのを紳士と呼んでいいか怪しいけど」
千歳「・・・変なの」
隼鷹「見つかりにくい場所に店があるのもそんなことが理由だよ」
隼鷹「どうしたんだい響。そんなカクテル頼むなんて、随分元気がないようだけど」
響「ちょっと・・・ね」
隼鷹「いつもならソルティ・ドッグでも飲んでいるのに」
響「・・・マスター、隼鷹、ちょっと相談したいことがあるんだけど」
マスター「はい?なんでしょう」
隼鷹「どうしたんだい?」
響「実は、このままあの人と一緒に居ていいのか。不安になってしまって・・・」
マスター「あの人とは・・・いつも話に出てくる彼のことかい?」トクッ
隼鷹「何かあったのか?」
響「・・・今日、あの人との距離を感じてしまって・・・」ウルッ
マスター「」シャカシャカ
隼鷹(深刻だねぇ・・・)
マスター「どうぞ」コトッ
響「不安に思って居るこのタイミングで、女の子に告白をされた」
響「キスもされた」
響「その子に抱き締められた時、安心した。心が揺らいだ」
響「私は、どちらを選べば、どうすればいいのか・・・」グスッ
響「ずっと切なくて・・・」
隼鷹「マスター」
マスター「・・・ふふ、かしこまりました」トクトク
千歳(まずいわ。何を話しているのか。酒言葉もわからないから話に入れない)
響「隼鷹、前に相談したときがあっただろう?」
隼鷹「ああ」
響「あの日の前日、たまたまあの人の携帯に、女の人からのメールが入ってるのを見てしまったんだ」
響「信じているから、あまり気にしなかったのだが、メールの中身がハートばかりで」
響「寝るとき、ずっとそのことが頭から離れなくて」
響「ずっと不安で・・・」
隼鷹(だから、あたしらに相談してきたのか。相当参ってたんだな)
隼鷹(年相応の泣き顔じゃん。安心した。まだ子供なんだなぁ)ニコニコ
千歳「ちょっと隼鷹」
隼鷹「悪い悪い」
響「・・・あの人は私と一緒に居て幸せなのだろうか」
隼鷹「少し、何も考えずに待ってろ」
響「・・・うん」
マスター「隼鷹さんから」コトッ
響「これは・・・?」
隼鷹「ラムコーク、響にはそれが足りない」
響「・・・」
隼鷹「たまには大胆に、自分の意見をぶつけて見たらどうだ?」
隼鷹「人のことを考えるな。自分がどうしたいか。確認してみろ」
千歳「ちょっ、無責任じゃない?」
マスター「隼鷹さんの言う通りです。話を聞く限り、響さんはまだ、自分の心を分かっていない」
マスター「心の奥底の自分に気付けていない」
隼鷹「上辺だけの関係じゃないだろ?あんたら」
隼鷹「それにな。言葉にしなきゃ伝わらない事だってあるんだ」
響「だけど・・・」
隼鷹「人は変わるもんだ。まだ時間はある。じっくり考えろ。そして、自分のことだ。自分で決めろ」
マスター「今日は私のおごりでいいですから、響さんが気の済むまで、お飲みください」
響「・・・マスター、隼鷹にラモスジンフィズ」
響「考えてみるよ。とりあえず、今のゴタゴタが全部解決したら」
隼鷹「ああ、そうしろ」
千歳「えっ。解決したの?」
響「マスター、私にアキダクト」
マスター「かしこまりました」
千歳「あれ?」
隼鷹「響は強いけど弱いからな」
千歳「何言ってるのこの人」
一時間後
響「ありがとう。美味しかった」
カランカラン
マスター「またのご来店、お待ちしております」サッ
響「ありがとう」
千歳「帰りはマスターがドアを開けてくれるのね」
隼鷹「帰ったか」
千歳「ねぇ隼鷹、酒言葉、教えて。なんの話ししてたかわからないわ」
隼鷹「知りたいのかい?」
千歳「ええ」
マスター「バイト君、そろそろ上がっていいですよ」
バイト「はい!」
隼鷹「あのバイト、どこかで見たことある気がする」
バイト「」ギクッ
隼鷹「・・・柔らかそうな緑髪だね」ニヤニヤ
バイト「実は俺の正体知ってるだろ」
隼鷹「てへっ」
千歳「あれ、木曾じゃない」
木曾「くそ、バレたか」
マスター「私の友人の義娘でね。その友人に許可を得てからバイトさせてくれと頼まれたんです」
木曾「あんまり知られたくなかった」
マスター「この子のおかげで、お客が増えて嬉しい限りですよ」ニコニコ
木曾「同性にもてたいわけじゃないんだがな・・・」
隼鷹「いいじゃんいいじゃん。バーテン姿似合ってるよ」
木曾「さらしが少し苦しいがな」
千歳「こう見ると中性的なイケメンよね」
木曾「やめろ」
隼鷹「こりゃもてるわ」
木曾「やめろっつてんだろ!」
そして時が経って
手紙により、強姦魔から呼び出しされた日
響「今日の放課後、懲らしめる」
木曾「了解。向かう前に空メールを頼んだぞ。今日は、都合が付いて、提督も親父も待機している」
響「そうか。わかった」
木曾「念の為、武器は何か持って行けよ」
響「連装砲を持っていったらどうだろうか」
木曾「生身の人間に当てたら警察の厄介になるだろうが」
響「冗談だ」
木曾「やるならやってもいいぞ」
響「えっ」
木曾「冗談だ。とりあえず、今日の放課後、頼んだぞ」
響「了解」
理事長室
理事長「君はどうしてここにいるんだい?」
提督「・・・休みを取ったからだ」
理事長「心配性だね」
提督「ほっとけ」
理事長「それより、まだあの子には手を出していないようだね」
理事長「何か後ろめたいことでもあるのかな?」
提督「ねーよ。相手が高校生だから、自重してる。それだけだ」
理事長「本当かな?昔の事で、手が出せないんじゃないかい?」
提督「あいつの事なら、響にはもう話して居る。納得もしていた」
理事長「私とは関係ない事で、気にされても困る。その人と私は別人だから」
理事長「そう。言いそうだね。あの子」
提督「そう言ってたぞ」
理事長「確かに、昔の事だ。もう忘れてもいいだろう」
理事長「だが、君はまだ、手を出せない理由がある」
提督「何を根拠に」
理事長「私は、君とは友人で幼馴染だ。君の友人では一番の古株だ」
理事長「大体君の考えてる事はわかるよ。優しい君らしい理由さ」
提督「・・・気持ち悪い」
理事長「図星かい?いい加減腹をくくった方がいいよ」
理事長「愛想を尽かされる」
提督「・・・うるせぇ」
理事長「私は、君には幸せになって欲しいんだ」
提督「何なんだお前は」
理事長「友人のわがままだよ。君には、助けてもらったことが何度もあるからね」
提督「俺だってお前に何回も助けられてる。お互い様だ」
理事長「ふふ、素直じゃないね」
提督「ふん」
提督「ていうか。友人だと思ってたのか」
理事長「違うのかい?」
提督「おう」
理事長「oh!」
354 : VIPに... - 2014/05/24 22:22:36.92 BeMjhgZn0 192/345今回はこの辺で
今回出てきたお酒の酒言葉
ブラッド&サンド「切なさが止まらない」度数18
ラモスジンフィズ「感謝」度数12
ラムコーク「もっと貪欲にいこう」度数12~13
ソルティドッグ「寡黙」度数13
アキダクト「時の流れに身を任せて」度数34
スクリュードライバー「あなたに心を奪われた」度数20
ちなみに隼鷹が飲んでいたのは
オールド・ファッションド「我が道をゆく」度数32~40
続き
Верный「あの人が一切、私に手を出してこない」 【艦これ】【後編】

