佐天「は、はぁ……とりあえず御坂さん、落ち着いてください……」
美琴「あ、ご、ごめん」
佐天「……いやー、それにしても白井さんがこの場に居たら昇天しちゃいそうなセリフですね」
美琴「く、黒子がこの場に……ってやだ!ちょっと、佐天さん、冗談やめてよもう!」
佐天(こりゃあ重傷だなあ)
佐天「……あーそのー、とりあえず、御坂さんがその、どうして白井さんを可愛いと思ってしまったのか聞いてもいいですか?」
美琴「へ、あ、そうね、そう、その、昨日ね」
ホワホワーン
元スレ
美琴「私の黒子がこんなに可愛いわけがない!」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1289203025/
昨日の朝。常盤台女子寮
美琴「ふぁ~。今日はぐっすり寝れたわね。でも夏休みだしもうちょっと……」
黒子「んにゃんにゃ……お姉様……」
美琴「…………。またアンタはっ! 勝手に人のベッドに潜り込んで――っ!?」
黒子「お姉様ぁ……にゃんにゃん」
美琴「は? なんでこの子ネコ耳なんて付けてるの? 何これ、ちょっと可愛いんですけど……」
黒子「ん~、お姉様ぁ。そこもっとペロペロしてくださいですのぉ~。ふにゃふにゃ……」
美琴「へ~、つくりもんにしてはよくできて……、ってアレ? これどうやってくっ付いてるんだろ?」グイグイ
黒子「んん……お姉様、そこは耳ですのよ? 舐めて欲しいのはわたくしのあそこ……」スヤスヤ
美琴「え!? というか付いてない!? 取れないしこれ生えてる!?」
美琴「ちょ、ちょっと黒子! アンタ起きなさい! これどうなってんのよ!?」
黒子「ふあ? どうしたんですのお姉様? 黒子はもっと寝ていたいんですの」
美琴「手の甲で目を擦る猫の仕草!? 黒子アンタ、行動まで猫になってるわよ?」
黒子「うう、お姉様。朝からそんな大声で話されては黒子はお耳が痛いですの」
美琴「今度は自分で耳を撫でて!? か、くぁわいい」キラキラキラ
美琴「んで、アンタ。なんでそんな事になってるのよ? 自分でわからないハズないでしょう?」
黒子「はぁ。そう言われましても、わたくしにもなんでかはさっぱり。というか尻尾まで生えていますわね。パンツ穿きにくいですの」フリフリ
美琴「ふ、フサフサの黒い尻尾」ハァハァ
黒子「え? なんですのお姉様? 目がちょっと怖いですわよ?」
美琴「ねぇ黒子。ちょっとそれ触っても……」
黒子「と言いつつもう撫でていますわよお姉様? って、ひゃうっ!? ちょっとくすぐったいですのっ」
黒子「はぁはぁ……。お姉様。お姉様の方からお戯れになってくれるのは嬉しいのですが、くすぐったくて死ぬかと思いましたわよ」
美琴「いや、あまりにもフサフサだったから……」
黒子「だからって三十分も撫で回さないで下さいまし。窒息するかと思いましたの」
しばらく経って食堂
美琴「さぁ、黒子。私が食べさてあげるから、あ~ん、しなさい」
黒子「いえでもお姉様。回りの方達の視線が……」
外野「まぁ、白井さんのあのお姿は何かのお芝居でしょうか?」「今日も御坂様と仲良しですわね」ガヤガヤ
美琴「いや、だってアンタ。手まで猫になってるんじゃん。肉球までついてるし」プニプニ
黒子「はぁ……もうさっき散々プニプニしたではありませんの。人の手をおもちゃにしないで下さいな」
美琴「はい。黒子、あ~ん」
黒子「う、夢にまで見た光景のハズですのに……。お姉様の変貌ぶりに黒子はついていけないですの」
美琴「ほらほら、猫舌でしょうから、ふーふーして上げたでしょ? はい、あーん」キラキラキラ
黒子「う……。いやでも、この機会を逃してはこんなにお姉様とイチャラブできませんもの。ここは流れに身をまかせて……」パクッ
美琴「うわっ! 今ペロッて舌出したでしょペロッて!? 可愛い! もう一回やってよ黒子!」
黒子「お姉様がいつものお姉様ではないですの……」
黒子「お姉様と一緒にお風呂! という甘美な響きなのに黒子お風呂が嫌ですのぉおお!」ジタバタ
美琴「ほら、そんな事言わずにちゃっちゃと脱ぎなさいよ! いつも朝にひとっ風呂浴びるでしょうが!」グイグイ
黒子「いえ、わたくしだってお姉様と一緒にお風呂に入りたいのですが今はなぜか猛烈に嫌なんですのっ。できれば今度の機会に」
美琴「今一緒に入らないと意味ないでしょうがっ! その肉球じゅシャンプーもできないでしょ? 普段のアンタの望み通り私が洗って上げるからっ。大人しく脱ぎなさいっ!」バッバッ
黒子「うう。こんな手じゃまともに抵抗もできませんの。ってお姉様っ、そんなにパンツを引っ張っては伸びてしまいますのっ」
黒子「後ろには裸のお姉様がいるのにこの嫌悪感。なんでですのっ!?」
美琴「ナニよ。いつもは一緒にお風呂に入りたいってうるさいのに。頭まで洗って上げてるのよ? もう少し喜びなさいよ」
黒子「いえ、わたくしも嬉しいハズなんですけども。濡れているとこうなんともいえない悪寒が」
美琴「そんな不満そうな顔じゃ可愛くないー」ブーブー
黒子「わたくしにどうしろと……」
美琴「はい。それじゃあ次は体ね?」
黒子「…………」ブルブル
美琴「ん? どうしたのよ?」
黒子「も、もうお水は嫌ですのっ。もう上がりますの!」
美琴「お湯じゃんこれ。逃げないでちゃんと座りなさい」ガシッ
黒子「アイタッ」ビッターン
美琴「あ、この尻尾ってこんな風に生えてるのね。へ~、不思議。でも可愛いっ」ジー
黒子「ひゃ、ひゃうっ!? お姉様!? だからそこはくすぐったいとっ――というかお尻をそんなに見つめられてはいくらわたくしでも恥ずかしいですのっ」
美琴「え? あ~、たしかに丸見えね。でも大丈夫、私が興味あるのはこっちだけだから」シッポナデナデ
黒子「あひゃん! それはそれで悲しいですのっ! ひゃふぅ!」ビクビク
黒子「ふぅ……結局お姉様に体の隅々まで洗われてしまいましたの。嫌なのに嬉しい。黒子はいけない性癖に目覚めてしまいそうですの」
美琴「いや、アンタは元から変態だしそれくらい気にしない気にしない。夜も一緒に入ろうね?」キラッ
黒子「うう、拒めない自分がにくらしいですわ」
黒子「ふぅ、朝からテンション上げ過ぎたお姉様はお疲れになって寝てしまいましたの」
美琴「スースー」
黒子「う、お姉様の寝顔。愛らしいですわ」ペロリッ
美琴「うーん。黒子ぉ……ほらミルクよ、ペロペロしてみて?」スースー
黒子「お、お姉様とペロペロ? ではさっそく。そのほっぺにでも……」チュ
美琴「あぅん。そこじゃないってば……」スースー
黒子「ぺちょぺちょ……。お姉様のほっぺ美味ですわ」ペロペロ
美琴「んん……なんかほっぺがベタベタする……。ってあれ? 私寝てた?」
黒子「すーすー」
美琴「……うーん。こうやって抱き付かれてるのも悪くないわね。この耳とか可愛いし」
黒子「お姉様ぁ、大好きですの……」
美琴「この幸せそうな寝顔とか最高かも。これこそぬこって感じ」ナデナデ
日が回って次の日
美琴「ってな感じだったのよ昨日は」
佐天「あー! それきっと都市伝説ですよ都市伝説!」
美琴「へ? なんで黒子が可愛いって話で都市伝説?」
佐天「いや、御坂さん。だって白井さんが猫になってるんですよ? おかしいと思わないんですか?」
美琴「あー。そういえばそうね。可愛くてすっかり忘れれてたわ」
佐天「……ま、まぁいいですけど。それでですね。それはきっと都市伝説ですよ!」
佐天「それでですね。それはきっと都市伝説の『ネコが猫になる』ですよ!」
美琴「いや、そのまま過ぎて意味不明なんだけど」
佐天「いや、御坂さんこの前白井さんとナニしてたでしょう? それでその時。白井さんは受けの方だった。違いますかっ?」
美琴「まぁそうだけど……でもアレは黒子が頼むから仕方なくであって私は別にレズって訳じゃ――」
佐天「今はそんな事どうでもいいんですよ。問題はその時、白井さんが受けだった。そこが肝心なんです」
美琴「……次のセリフが読めるわね」
佐天「つまり、御坂さんとレズった白井さんはネコ役で、そしてそのまま猫になってしまったと!」
美琴「笑えないわ」
佐天「話がわからない人は『黒子「ナニをやり過ぎるとアソコがまっ黒になるですって!?」』で検索してねっ?」キラッ
美琴「誰に言ってるのよ」
佐天「という事で、解決方法を初春に検索して貰いました」
美琴「いや、わたしはどっちかと言うとこのままの方が……」
初春「はい、明日はジャッジっメントの仕事なのでちゃっちゃと進めますよ~」
美琴「いやだから、私はこのままの方が」
初春「それで白井さんを元に戻す方法ですけど」
佐天「ふむふむ」
初春「ズバリっ、今度は白井さんがタチの方、つまりは攻めの方ですね。それでもう一回レズったら元に戻ります」
美琴「え?」
初春「だからぁ、今度は御坂さんが白井さんにペロペロしてもらえば元に戻るんですってば」
美琴「な、なんていう二律背反なのっ!? あの黒子にならペロペロされたい、でもペロペロされたら元にもどちゃうなんて!」
佐天「まぁ世の中そんな事ばかりですからねぇ」
初春「ケーキは食べたい、でも太っちゃう。女の子なら誰だってそうです」
美琴「くっ、私はどうすれば……」
佐天「まぁ今は夏休み中ですし。そのうちでいいんじゃないですか?」
初春「あ、御坂さん。今から白井さんに会いに行っていいですか? それで今までの仕返しを……」
初春「という事で、白井さんに仕返しです」プラプラ
黒子「くぅう! 初春! ネコじゃらしプラプラするのやめにゃさいな! か、体が勝手に反応して……。うう……初春に弄ばれるにゃんて、この上ない屈辱ですわ」ネコパンチ!ネコパンチ!
美琴「く、黒子可愛いよ黒子」ハァハァ
佐天「もう御坂さん、いつまで白井さんにハァハァしてるんですか? なんか白井さんの猫化が進行してますけど放置ですか?」
美琴「や、やっぱこのままじゃダメかしら? この尻尾とか気に入ってるんだけど」サスサス
黒子「ひゃう!? お姉様!? だからそこはくすぐったいと――」
初春「え? なになになんですか? ここが白井さんの弱点なんですか?」サスサス
黒子「ひぅ!? って初春! あにゃたまで? 今度覚えてにゃさいyひゃはっ!? ひゃはははは」
初春「あ~なんか私もこの方がいい気がしてきました」サスサス
美琴「ネコ耳があるだけで黒子の涙目も可愛く見えるわぁ~」ウットリ
佐天「みんなやりたい放題ですね」
黒子「はぁ、はぁ……初春。わたくし、この恨み忘れませんわよ」
初春「え~? そんな事言っちゃていいんですかぁ? また尻尾触っちゃいますよ」ワキワキ
黒子「ひっ!? も、もう止めてくださいですのっ」シッポダキッ
佐天「うわぁ~初春イキイキしてるなぁ」
美琴「黒子の怯えた表情が、まさかこんなに魅力的だとは」ハァハァ
佐天「御坂さんもイキイキしてるなぁ」
美琴「ふぅ。みんなも帰っていったし、これからは私だけのスーパー黒子タイムね」
黒子「あの……お姉様。わたくし悪い予感がしますので、今日は他の方のお部屋で」
美琴「何よ? いつもは私と一緒に寝たい一緒に寝たいって言ってるじゃん。今日は私から一緒に寝た上げるって言ってるのよ? なんで今日だけダメなのよ?」
黒子「いえ、お姉様。わたくしも普段のお姉様にゃら喜んで受け入れるのですが、今のお姉様はちょっと怖い気が――」
美琴「う……そんなに泣きそうな目で見つめらると罪悪感が」
黒子「わたくしも、お姉様と一緒に寝られるのなら嬉しいんですのよ?」
美琴「だったら――」
黒子「でも、それはいつものお姉様だから体をあずけらるんですの。お姉様と一緒に居ると、安心できて、あったかくて、だから」
美琴「黒子……」
黒子「それなのに……今のお姉様は怖いですの。お姉様の事は大好きですけど……わたくし、そんなお姉様とは……」ポロッ
美琴「…………」ガシガシ
黒子「たとえ冷たくあしらわれてもいいんですの。いつもの凛々しいお姉様こそ、わたくしが好きった――」
美琴「あ~もうっ。わかったわよ。私からはもう変な事しないから」
黒子「ほ、ホントですの?」
美琴「うん。でも黒子が急に可愛くなるのがいけないのよ? そんな尻尾まで生やして」
黒子「これは……わたくしも好きで生やしたんじゃ」
美琴「だから、今から黒子を元に戻して上げるわ。いや、戻さして上げるかな?」
黒子「え?」
美琴「あのね黒子、それを元に戻す方法は――」
美琴「ほら、もうわたしからは何もしないから。今度はアンタが私を好きにしなさい」ハラリ
黒子「お、お姉様の体……。き、奇麗ですの」
美琴「そ、そんなに見られると恥ずかしいってば。ほら、黒子も脱いで?」
黒子「は、はいですのっ」
美琴「今日はごめんね黒子? なんか色々好き放題事しちゃって」
黒子「お姉様……」ハァハァ
美琴「だから、今度はアンタが私を好きな放題にしてもいいのよ?」
黒子「お姉様……」ハァハァハァ
美琴「そうすれば、その猫の姿も元に戻るわ。そしたら、明日からはまた、いつも通りの関係に」
黒子「お姉様……」ハァハァハァハァ
美琴「ってちょっと黒子聞いてるの?」
黒子「お姉様ぁあああああ! もう黒子はしんぼう溜まりませんのっ! お姉様の体のスミズミまでペロペロして差し上げますわ!!」ガバッ
美琴「ってええ!? ちょっとまだ戻るには早い! きゃあ!?」
黒子「あぁ! お姉様のおっぱい! お姉様の乳首っ! そしてお姉様のお○んこをペロペロしますのぉおお!!」
美琴「ちょ、やめ。あぅん!? いきなりそこは、あぁん!」
初春「し、白井しゃん。もう尻尾はやめっひゃう!? ひゃははは」
黒子「昨日の恨み、忘れはしませんわよ、初春? 笑い死ぬまで尻尾をさすって上げますの」サスサス
初春「も、もうホントに死んひゃうっ。ひゃあ! もうホントに死んひゃいますって白井さんっ! い、息が、ひゃはははは」
美琴「あ~そういえば初春さんもネコだったっけ」
佐天「あたしは覚えてましたけどね。昨日の内から初春の寮に泊まり込んで待ってたかいがありました。尻尾が付くとスカート捲り易いですよね」
美琴「でも、そのままでいいの? アレ。ああなるの目に見えてたんだから、佐天さんに元に戻してって頼んできたんでしょ?」
佐天「まぁそうなんですけどね~。でもほら、あたしと初春の場合、元から初春がネコでしたから
美琴「ああ、そっか」
佐天「だからそのままでもいいかなぁ~、と。それに今は、初春を調教中なんですよ。弱みを握ってますし」
美琴「それで弄られるのわかっててここまで来た訳なのね」
黒子「ほらほら初春。まだまだ終わりませんわよ? 覚悟して下さいな?」サスサス
初春「ひゃはっ!ひゃはははは。ちょ、ちょっと佐天さん! た、た助けて下さいよ! これならまだおしっこの方がマシdひゃははは」
END
堪能した