深夜、マミほーむ
マミ「ふぁあ~~…もう寝ましょう…」
寂しがり屋の彼女は、テレビなどの音が聞こえている状態じゃないと逆に眠れなくなるのだった。
パチッ ブーン
さやか『こんばんわ~~世界各国、津々浦々の魔法少女の諸君~~♪』
杏子『今夜も、すっげぇお得感いっぱいの情報発信お買い物番組!』
あんさや『深夜の魔法少女ショッピング~!!』
マミ「…なに…やってるの?…あの子たち…」
※関連スレ
まどか「ほむらちゃん嫌いっ!」ほむら「マドカァー!」
元スレ
あんさや「深夜の魔法少女ショッピング~」 マミ「!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331206040/
さやか『司会はわたくし、美樹さやかちゃんと~』
杏子『アタシ、佐倉杏子でぇ~』
さやあん『お送り(いたしまっす!)(するぜっ!)☆』
杏子『さて今夜の商品は何だ?』
さやか『フッフッフ、今日のは凄いぞ~。かねてより要望の多かったアレだよ、アレ!』
杏子『アレって何だよ~。もう、随分もったいぶんじゃねーよ~』
まどか『ティヒヒー!杏子ちゃん、そんなにあせっちゃダメだよ!まずはVTRから見てもらおうよ!』
杏子『ありゃ、これはアシスタントのまどか!一本とられちゃったぜ』
マミ「鹿目さんも出てるの!?」
さやか『それでは~VTRっどうぞ!』 杏子『テヘペロッ☆』
----あなたは、自分の魔法が頭打ちだと思ったことはないかしら?(ほむボイス)
マミ「この声は暁美さん!」
ほむボイス『魔女退治がつらいと感じ始めたら、それはあなたの魔力が弱っている証拠っ!』
マミ「…あの子たち…こんな楽しそうな事してるのに…私だけノケモノみたいじゃない…」ハラハラポロポロ
マミ「もういいわ…寝ましょう」モソモソ
ほむボイス『そんな時はこれ!「巴マミ印の奇跡の雄叫びティロ・フィナーレ」っ!!』
マミ「」ガバァ!!
ほむボイス『なんとっ!この言葉を叫ぶだけであなたの魔法の威力が1.5倍から3倍に!』
--------時間操作能力者、Hさんの場合
Hさん『今までは魔法発動時に、とくに決めゼルフなんてしてなかったの…
でもこの「巴マミ印の奇跡の雄叫びティロ・フィナーレ」を使ってみたら…』
マミ「なななななななっ何よ、コレッッッ!!!!!」ガシッ(テレビを鷲づかみするマミ)
--------Hさんの紹介でティロ・フィナーレを使い始めたDさん(吸血鬼)
DIO『同じ時間操作能力者ということでHとは交流があったが…。騙されたと
思って「巴マミ印の奇跡の雄叫びティロ・フィナーレ」を叫んでみたら、時間停止中の
時間が(まぁおかしな表現だが)2倍ほど伸びたのだ。おかげでジョースターの血統との
決着がついて嬉しい限りだ。フンッまぁ巴マミとやらに感謝をしておこう!』
マミ「誰よっ!!なんなのよっこの人脈っ!!」
さやか『いやー凄いねぇ、さすが「巴マミ印の奇跡の雄叫びティロ・フィナーレ」っ!』
杏子『でも本当なのかよ~?たかが言葉を叫んだだけで魔法の威力が上がるなんて』
まどか『アレー?疑ってるのかなぁ、杏子チャン!じゃ次は専門家のお話を聞いてきてるのでっどうぞ☆』
--------魔法少女勧誘営業担当QB氏(ほむボイス)
QB氏『前例はあるよ、山ほどあるよ。ていうかこの眼で見てるよ。』きゅっぷい
マミ「キュウべぇまで!?一番つきあいの長いQBまで!?
…ぶっちゃけ…決めゼリフを使うのが私だけって気付いてたわよ…
でも…でもっ!こんな形でバカにされてるなんて」グスッ
QB氏『巴マミの魔法少女としての素質は確かに優れたものだけど、それだけじゃ説明できないんだ。
明らかに使った魔力に対してコストパフォーマンスが高すぎる。
多分、「無駄な足運び」「うっとおしいセリフ」「正気かよアレ、のポーズ」が作用している
んだろうね。それら全てが魔力の省エネ、威力の底上げに作用しているね。』
マミ「あががっがががが」ブクブク
QB氏『みんなも知ってのとおり、魔法とは精神の影響がとても大きいからね。一見、それが
無駄に見えても、うっとおしく見えても、正気かよアレ、に見えても、本人が「コレが王道!」
って思ってしまえば、とんでもない効果を発揮するんだ』
杏子『ええ~!アタシ必殺技の名前とか叫んだことなかったわ~損してたのかよ?』
まどか『まぁ普通の人にはハードル高すぎるかな?厨二だし』
さやか『そんな時の為に「巴マミ印の奇跡の雄叫びティロ・フィナーレ」があるんでしょ!』
QB『そのとおり!いきなり「魔法少女の王道(笑)」をするのは常人じゃ無謀すぎるからね!
最初はティロ・フィナーレから始めるのが一番の近道なんだ!』
杏子『じゃあ、アタシの大技で槍を巨大化させて突進するのがあんだけど、それで実験してもいいか?』
まどか『モチロンだよっ杏子チャン!!』
さやか『杏子~ガンバレ~』
マミ「ロッソ・ファンタズマでしょ!?あなたの必殺技はロッソ・ファンタズマでしょう!?
私が名付けた技があるくせにっ、何しらじらしい事してんのよっ!!!」ガクガク
まどか『協力してくれるのは、最強の魔女「ワルプルギスの夜」サンですっ!』
ワルプルギス『コンニチワー、アハハハハハh』
杏子『いっくぞぉーー!「巴マミ印の奇跡の雄叫びティロ・フィナーレ」!!!』
スドドドドーーーーン!!!
ワルプルギス『アアッギャァアァァアーーーー!!!!』
まどか『どうですかー?いつもの杏子チャンと違いましたかー?』
ワルプルギス『イツモノ、アンアンヨリ、3倍クライ、スゴイデス…カテルキガ、シマセン』
さやか『わっ、すごいねーー。もう杏子一人で勝てちゃいそうっ!』
杏子『ヘヘッ、そうか?』
まどか『でも、「巴マミ印の奇跡の雄叫びティロ・フィナーレ」の効果って事も忘れちゃダメだよ!』
まどさやあんワルプル『あははははは!』
マミ「…気を失いそうだわ…」クラクラ
さやか『こんな、すんごい「巴マミ印の奇跡の雄叫びティロ・フィナーレ」の使用権を数量限定で提供
しちゃおうと思います!』
杏子『でも…高いんだろう?』
まどか『ウェヒヒヒ、そんな心配はご無用!今ならグリーフシードがたったの2つで購入できちゃうんだよ!』
さやか『しかもっ!CD『巴マミ深夜のポエム・セレクト』もプレゼント!』
あんQB『やっ安ーーーーーいーーーー!!』
マミ「何、その特典っ!?盗聴っ?盗聴なのっ!!!!??」アセアセゴソゴソ
まどか『ご注文は今すぐ、フリーダイヤル、106(ティロ)-2170(フィナーレ)だよ!』
さやか『0120のティロ・フィナーレだね!』
杏子『深夜なんで、かけまちがいには気をつけようぜっ!!!』
QB『数量がなくなり次第、販売は終了するから急いだほうが賢明だね』きゅっぷい
----ふり~だいやる0120、ティ(10)・ロ~(6)・フィナ~レッ(2170)っ♪(ほむボイス)
マミ「」ブチブチブチッ!!
---某スタジオ
ほむら(はいカット)
杏子「ふぃ~一息だな」
さやか「おつかれ~」
ほむら(みんなご苦労様。あとは今録ったVTRをしばらく流しておくから休憩…)
トゥルルルル~トゥルルル~
まどか「あっさっそく注文の電話だよ!」
ほむら(!!美樹さやか!予定変更、注文第一号のお客様とのトークお願い!)
さやか「おっけー」
ほむら(じゃあ収録再開するわよ!)
まどか「さやかちゃん、杏子ちゃん!お電話いただいてるよ~」トテトテ
杏子「お、さっそくかよ!?さやか、一番乗りのお客さんだっ頼むぜ!」
さやか「あいよっ頼まれた!(ぴっ)はいはーい!お電話ありがとうございまー…」
マミ『なかなかの名調子だったわよ…?美樹さん…(冷)』
さやか「」ピシッ
ほむまどあんワルプル「?」
さやか(…マミさん…からだ…)フルフルボソボソ
ほむまどあんワルプル「っっ!!!!!!!!!!」
TV『ピーーーーー…』
--しばらくそのままお待ち下さい--
さやか「…イエッ、ケッシテ、ソンナ!…ハイッハイッ!…スミマセンッ!…ハイ…スミマセンッスミマセンッ!」ペコペコ
ほむら「一体どういう事よ、QB!巴マミの自宅には配信しないハズでしょ!!」カッカッカッ
QB「すまない。この件の事を知ったマミがどんな感情になるのかすごく興味深かったんだ」
まどか「そんなのってひどいよ…」プルプル
QB「今となっては僕も後悔してるよ…どれだけ恐ろしい事なのか判った、あの佐倉杏子を見れば…」
杏子「やべぇ…マジやべぇ…やべぇ…べぇ…べぇ…ベェッーー」ガタガタガタガタ…
QB「開けてはならないパンドラの箱だったんだ。僕は今初めて恐怖を感じてるよ」ブルブルッ
ほむら「今更後悔しても遅いわよっ!!」
まどか「QBは知らないかもしれないけど、普段温厚な人ほど、怒らせると怖いんだからね!!」
杏子「殺される…アタシ…?誰が…マミ…?どうして…ティロ・フィナーレ…?イヤ…イヤ…嫌ぁぁあぁぁ!!!」
ほむら「落ち着いて、佐倉杏子っ!私は冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿のてふぃ」
まどか「噛んでるよっほむらちゃんっ!!セリフ噛んでるよ!!」
さやか「…ハイッ…ハイッ…え?…ハイ、ワカリマシタ!!」(ぴっ)
ほむまどあんQBワルプル「」ゴクリ…
さやか「…マミさん、これからここに来るって…」オドオド
ほむまどあんQBワルプル「いぃぃぃいぃやぁあぁあーーーーっ!!!」
さやか「いったいどうしてこんな事にぃ!」
ほむら「コイツよ!この淫獣が!」
QB「今のマミなら5分かそこらでここまでくるだろうね」ブルブルブル
まどか「チャンと話そう!そうすれば判ってくれる…カナ?」グスッ
杏子「甘い甘い甘い甘いっ!怒りゲージMAXのマミにそんなの通用するかよっ!!!」
ほむら「ちょっと待って!!今まどかがいい事言った!!」
さやか「そうだ!ちゃんと説明すればマミさんだって判ってくれるよ!」
ほむら「もともとこの企画は、ワルプルギスの夜撃破の為に世界中の余っているであろう
グリーフシードを集める事が目的だったはずよ!」
ワルプルギス「エ…ソウダッタノ…?」シュン…
ほむら「魔力が使い放題になれば、巴マミだって戦いが楽になる!そうよっこれは
巴マミの為でもあるのよ!!」
ワルプルギス「ワタシ…カエリマス…」トボトボ…フィィン!
まどか「あ、消えた」
QB「まぁ彼女は戦闘モード時以外は、結構傷つきやすいからね。無理もないよ」
杏子「そうだ…ポエム売るのも…マミのため…だろ…」ウェヘヘヘ
さやか「…あたしたち…グリーフシードの為にマミさんの何もかも切り売りしてきたよね…」
まどか「それってマミさんのため…?納得してもらえるのカナ?」
ほむら「少し整頓して最初から思い出してみましょう…」ホワンホワンホワン
----1ヶ月前 ほむホーム
ほむら「対ワルプルギスの夜用のグリーフシードが足りないわ…」
さやか「そんなに魔力の補充がいるような強敵なの?」
ほむら「…ええ。この辺りの魔女から、全て回収しても不安が残るわね」
杏子「この辺りの全てで不安ってコトは、世界中から回収しなきゃならねぇなww」
さやほむ「…」
杏子「な…なんだよ」
さやか「それだっ!それだよ、杏子!」
ほむら「盲点だったわね。世界中の魔法少女からグリーフシードを分けてもらえれば…」ホムッ
杏子「オイオイオイ!そんなこと無理だろ…!」
ほむら「QB!ネットワークの構築は可能ね!?不可能とは言わせないわ」
QB「まぁ出来ることは出来るよ。でもグリーフシードを分けてもらうにはそれなりの
対価がいるだろうね。」きゅっぷい
さやか「そっか…魔法少女がグリーフシードと引き換えにしても欲しいものって何だろう」
杏子「そりゃお前、魔女退治のノウハウだろ?アタシらみたいに師匠がいるようなのばっかじゃないだろうし」
ほむら「今日は冴えてるじゃない、それ頂きだわ。魔女の傾向別に退治した時のレポート集なんてどうかしら?」
さやか「じゃあ、さっそくベテランのマミさんに…」
杏子「わかってねぇな、さやか。クソ真面目なマミがこんな事に協力するかよ」
ほむら「そうね、むしろ邪魔をされそうだわ。『グリーフシードは自分で戦って手に入れなさいっ!』とか言って」
さやか「じゃあ、マミさんに付いてたQBに内容をまとめてもらうとするか」
QB「僕かい!?」
ほむら「当然でしょ?私達のレポートだけじゃ、本当の意味の薄い本になってしまうじゃない」
杏子「アタシも、マミほど戦歴ないしな」
QB「わかったよ…でもいろいろ準備のためのコスト(魔力、etc)はそっち持ちで頼むよ」
ほむら「…コスト?」
-------
杏子「世界中の魔法少女とのネットワークってこういうことかよ!」
さやか「ふえーーー、テレビ番組のスタジオそのものだわ~」
ほむら「さすがにこれは、予想外だわ…でも…いけるっ!そんな気がするわ!」
QB「ほとんどの作業は魔法でオート化できるようにしてあるよ。地球上全ての
魔法少女に向けて手近な受像機へ情報を発信できる。あと向こうからの連絡もOKだ
これだけ揃えるのに20グリーフシードくらいかかったよ」
ほむら「1時間動かすのに、どれくらいの魔力がいるの?」
QB「約3グリーフシードくらいかな?」
さやか「意外と喰うねっ!」
ほむら「でも全世界からグリーフシードを集められるかもしれないのよね…」
杏子「大丈夫かよ?失敗したら大赤字だぞ」
ほむら「…後には引けないわ!この『魔法少女戦術指南書 最後に拳を上げるのはアナタ』に
かけるわっ!!」グッ
杏子「ああQB、マミんとこには流すんじゃねぇぞ」
------
さやか「あ~~司会、緊張したぁ~」ノビ~
杏子「の、ワリには堂々としたモンだったな」
さやか「そういうあんただって、結構ノリノリだったじゃないww」
QB「ふたりとも様になってたよ、とても初めてカメラの前に立つとは思えないくらいだよ」きゅっぷい
杏子「いやぁ~はっはっw」
-------
さやか「そういや、ほむらは?受付完了してから大分経つから集計も終わった頃じゃない?」
杏子「一応、注文もそれなりに来てたみたいだけど、経費がハンパなくかかってるから不安だな…」
-バタン
ほむら「みんなお疲れ様。お待ちかねの集計結果が出たわ」スチャ(メガネ装着音)
さやか「いよいよだね…」タラ…
杏子「始めてくれ、ほむら!」
ほむら「まずは今回の支出からだけど、設営に24GS、運営に22GS、商品その他経費が11GSで計57GSだったわ」
さやか「…60GS弱だね…」
杏子「覚悟はしてたが、すごい数字だよな…」
ほむら「そして今回の収入だけど、指南書の値段が1部2GSで注文数…」
QB「…ゴクリ」
ほむら「342部で合計684GSの売り上げよっ!!どうもありがとうございましたっ!!!」ペコッ
あんさやQB「おぉぉぉおおおーー!!!」パチパチパチ
さやか「すっごーーーーい、600GS以上も儲けが出たの!?」
ほむら「目標だった200GSを大きく上回る結果になったわ!…これでワルプルギスの夜を
余裕をもって撃破できると思うわ…本当にありがとう…」ホロリ
杏子「もう魔女退治が馬鹿馬鹿しくなるなwwwおっと冗談冗談w」
ほむら「そうねコレは今回限り。世界中の魔法少女たちにとってもグリーフシードは貴重品だもの。
それを今回だけ分けてもらったに過ぎないわ…」
さやか「そうだ!もしワルプルギスの夜を倒した後、GSが余ったら皆に返してあげよう!」ニコ
杏子「そいつはいいアイデアだなっ!」
ほむら「ふふふっ賛成するわ、美樹さやか」
-----ほむら(そうよ…ここまではいい話なのよ…ここまでは…)
ほむら「今日集まってもらったのは他ではないわ。コレを見て」
ドサッ!!
杏子「わっなんだそれ?」
ほむら「全世界からの感謝のお手紙よ!」ホムッ!
さやか「うわ~こんなに!?嬉しいねぇ~。どれどれ?」カサカサ
杏子「ずるいぞ、さやか!アタシも読む!」ガサガサ
------
杏子「…目が疲れたけど…人に感謝されるのって嬉しいもんだな…」シミジミ
さやか「うん…『勇気をありがとう』ってのがこたえるね…」ホワーン
ほむら「私も届いてから、何度も読み返してしまったわ…でもひとつ気になるコトが」
あんさや「?」
ほむら「『巴マミの章』の人気が異常に高いのに気付いたかしら?」
杏子「あーそういやそうだな。単純にマミへのファンレターみたいなのもあったし」
さやか「戦術書の半分くらいマミさんの話だから、当然っちゃ当然じゃない?」
ほむら「それだけでは説明がつかないわ…内容の濃さなら私の『ほむらの章』も負けてないわ」
杏子「だったらアタシの『杏子の章』だってイケてたぞ!」
さやか(なんかツッコミづらいなぁ…)
ほむら「多分、巴マミには魔法少女をひきつけるカリスマのようなものがあるのよ」
さやか「そういや、マミさんに特化した続編の要望もあったよね」
ほむら「…ひとつその要望に答えようかと思うわ。『カリスマ魔法少女・巴マミ』で!!」
杏子「え…?次もやるのか!?」
さやか「あれで終わりじゃないの?もうグリーフシードは充分なんじゃ?」
ほむら「今回の目的はグリーフシードじゃないわ。全世界の魔法少女に感謝の印として
勇気や愛を送りたいのよ!『カリスマ魔法少女・巴マミ』を通じてね!」
杏子「まぁいいアイデアかもな。世の中にゃ孤独に戦ってるのも多そうだし」
さやか「具体的にはどうやって、その「勇気や愛」を送るのよ?」
ほむら「実はもうゲラ刷りができてるの、『巴マミ・伝説の金色の戦士』よ(ドン)
内容は、とにかくカッコよく戦うマミを描いているわ。笑いあり、涙あり、
お色気あり、熱いバトルありのエンターテインメント大作よ」
杏子「え?なんだそれ?」 さやか「ウソじゃん」
ほむら「いいのよ、エンターテインメントとはそうしたものなんだから。ようは、
この本をみた人が、みんな笑顔になって明日を生きる糧を得るのが重要なのよ。」
杏子「まぁ言わんとすることはわかった、そいつで世界中のマミファンを励まそうってんだな?」
さやか「そういうことなら協力しますか!でもアレ結構大変だったんだよね。もうひとりくらい
助っ人が欲しいなー」
杏子「マミはダメだぞっ!!!!!!!!」
ほむら「わかってるわ。次回からは、まどかに番組アシスタントとして登場してもらうように
お願いしてあるわ」
さやか「手際よすぎだわ、アンタ」
ほむら「この商品は、前回のお礼も兼ねてるから1GSの大感謝価格で…」
杏子「ちょっと待て!GS取るのかよ!?」
ほむら「…?。当たり前じゃない、経費がかかるんだから。こっちも慈善事業じゃないし。
せめてトントンになるぐらいじゃないと、前回の稼ぎも飛んで消えちゃうわよ」
さやか「なるほど、さすがにしっかりしてますなぁ優等生」
ほむら「当然よ。杏子…あなたの気持ちもわかるけど、計画性もなくだらしなく浪費するって
のはとても怖い事なのよ…。誰かがしっかりしないと…その為には私は憎まれ役
にでも、なんにでもなるわ」グッ!
杏子「アタシが間違ってたみたいだな…でも憎まれ役なんて悲しいこと言うなよな。
こっちだっていくらでも重荷を背負ってやる覚悟はあるんだぜ!」グスッ
さやか「さぁ!そうと決まればQBと打ち合わせだー!」
------ほむら(このあたりから歯車が少し狂ってきてるわね…)
ほむら「っっっ!大赤字だわっっっ!!!!!!!」ギリギリ
杏子「そんな?マジでか!?」ガバ!
ほむら「注文がたったの15部!それで経費が250GSだから-235GS!!」ガクガク
さやか「経費が4倍にふくれあがってるじゃん!なんでよっ!!」ピリピリ
ほむら「だって…もっと注文が来ると思って受付システムを拡大したんですもの…」ポツリ
さやか「それだけじゃないでしょ!スタジオも豪華になってたじゃない!!」ビリビリ
QB「今はそんなこと言ってる場合じゃないよ。それより注文が激減した原因を探らなくちゃ!」
まどか「本の内容が悪かったのカナ…」オドオド
杏子「それはねぇっ!『杏子のことかーー!』って覚醒するマミのシーンとかグッときたぞ!」
ほむら「私の自信作だもの…。内容以外のところに原因があるのよっ!!!」
さやか「私たちのマミさんの売り方に問題があったの?カリスマじゃなかったの!?」
ほむら「……まどか、巴マミのどんなところが好き?正直に答えて」
まどか「え…ティヒヒー照れるなぁ。えっと、マミさんは確かにカッコいいけど…そこよりも、優しくて、
頼れるオネェサンみたいなとこあるのに、なんだかほっとけないって所が好き…かな?」
ほむら「…」ホムーホムー
杏子「おい、ほむら。なんか分かったのか!?」
さやか「…」ドキドキ
ほむら「…姉属性…だわっ!!しかもダメ姉属性よっ!なんて事、魅力を履き違えてたわっ!!」カッ!
さやか「それだーーーーーーーーーっ!!!」
ほむら「そうとわかれば傾向と対策よっ!次こそっ!!!」ダッ
杏子「もうやめたほうがいいんじゃねぇか?まだグリーフシードは充分残ってるだろ?」
さやか「アンタ何いってるのよ?もうグリーフシードなんて問題じゃないのよ!?」
杏子「え」
さやか「アタシ達の司会としての力量っ!業界人としてのプライドの問題でもあるのよ!!」バンバン!
ほむら「番組メインの片翼を荷うあなたがそんな事でどうするの?もう後に引けない戦いなのよ!」
杏子「(ガーン)…へへっまた間違っちまったみてぇだな。そうだよな!これはプライドをかけた戦いだ!」
ほむら「まどか、今夜はお疲れ様。ゆっくり休んで。またすぐに忙しくなるから。
杏子、さやか、QBは、私の家で次回の企画会議よ!!」
まどか「うわ~大変だね。頑張ってね、みんな!」
ほむさやあんQB「おーぅ!!」
-------ほむら(あーダメだわ、こいつらすっげーダメだわー、こいつらがダメ属性だわー)
ほむホーム
ほむら「という訳で、次の商品はぜっったい!!失敗できないわ!
まどかから得たヒントを元に『カリスマ魔法少女・巴マミ』の魅力を再検証よ!」
さやか「単純に強い~とかカッコい~とかじゃなくて、ドジだったり、お茶目なところも重要って
ことだよね?いわゆる親近感が沸くようなダメ要素」
杏子「でも、マミってそんなにとちったりしてるか?」
ほむら「しないわ。でも後輩の手前、無理してるだけよ。本来の彼女は「はわわ~」とか言っちゃうドジっ子よ、多分」
杏子「マミが「はわわ~」か…なんか守ってやりたくなってきたぞっ!!」
さやか「なるほど…そこをマミさんファンたちは見抜いてて、虜になったわけだね」
QB「確かに、君達と出会う前のマミにはメンタル的に弱い部分がよく出てたね」
ほむら「あなた達は知らないでしょうけど、他の時間軸じゃ彼女、少し絶望しただけで
集団無理心中モードを発動させたのよっ!」ビシ
さやか「マジ?あのマミさんが!?」
杏子「誰か殺られたのか!?」
ほむら「あなたよ、佐倉杏子。それでね?巴マミの魅力を一つずつ並べて分析していこうと思うの」
杏子「…え?」
さやか「ホワイトボードもってきたー!」ガラガラ
ほむら「ナイスよ!さっそく書き出していきましょう」キュッキュッ
杏子「…おい、ほむら…その時の様子…え?…マジで?」サァー(血の引く音)
QB「なにをボーッとしてるんだい?佐倉杏子。今は大事な会議中だよ」
・ベテラン ・おっぱい ・面倒見がいい ・強い ・紅茶 ・ケーキ
・ボワボワ(頭の) ・デブ ・金持ち ・ポエム ・豆腐メンタル ・厨二
・ぼっち ・寂しがりや ・おっぱい ・泣き虫 ・ティロ・フィナーレ
ほむら「ざっとこんなところかしら…」キュッ
さやか「紅茶とケーキは1セットでいいんじゃない?」
QB「ベテランと強いは、ほぼ同じ意味になるから、強いは削除だね」
杏子「金持ちは鼻につくから消しとけ」
QB「あれ?おっぱいが2つあるよ?」
ほむら「おっぱいは2つでいいのよ」
QB「なぜだい?理不尽じゃないのかい?」
さやか「おっぱいは2つあるでしょうがっ!」ガァー!
杏子「QBは時々、的外れなこというな~」ケラケラ
QB(僕がおかしいのか…宇宙の法則が乱れてるのか…)
杏子「お?ティロ・フィナーレは厨二の中に含まれるんじゃないのか?」
さやか「いや、むしろティロ・フィナーレがあったからこそ厨二が派生して…」
ほむら「…そこよ…私も悩むところなの。厨二が先か…ティロ・フィナーレが先か…」
QB「あのぅ…デブとおっぱいは…同じ…」オソルオソル
さやか「違うに決まってんでしょっ!!」ギヌロッ!!
QB「ヒッ!」ビクッ
杏子「まぁ今回はおいといていいんじゃねぇか?両方重要そうだし」
ほむら「そうね、そこは今後の課題として…じゃあこれらの要素をプラスマイナスで評価
していくわ」キュッキュッ
・ベテラン(+) ・おっぱい(+) ・面倒見がいい(+) ・紅茶&ケーキ(+)
・ボワボワ(頭の)(+) ・デブ(-) ・ポエム(-) ・豆腐メンタル(-) ・厨二(-)
・ぼっち(-) ・寂しがりや(-) ・おっぱい(-) ・泣き虫(-) ・ティロ・フィナーレ(?)
ほむら「極めて単純に評価してみたわ。寂しがりやと泣き虫もわかりやすくマイナス評価に」
さやか「ボワボワ(頭の)はプラスなのね」
杏子「ティロ・フィナーレはプラスでもいいんじゃねぇか?」
ほむら「これだけは単純に評価できなかったわ…」
QB「えっと…おっぱいの評価が2つにわかれてるんだけど…」ポツリポツリ
さやか「過ぎたるは及ばざるがごとしっ!ツルペタがいいって人もいるのよっ!!」ガルルー!
QB「もう何も言わないよ…」
ほむら「さて、今回の『巴マミ・伝説の金色の戦士』が失敗したのは、ここからプラス要素ばかり
を抽出して生み出した作品だったのが原因だと思われるわ…」
杏子「ふむふむ、まどかの言うとおりプラスもマイナスも入り混じったのがマミの魅力だとしたら
確かに、アレじゃマズいよな」
さやか「ファンのみんなは、マミさん像にリアリティがないのに気付いたってトコか…」
ほむら「だから次の商品は、マイナス要素を前面に押し出したモノにする!」
あんさや「!!」
杏子「き…危険すぎるだろっ、それ!!!」
さやか「そうだよ!バランスがいいマミさんじゃないと、また受け入れてもらえないじゃないっ!」
ほむら「わかっているわ!でも仕方ないのよ!!今回の失敗でファンに与えた失望を帳消しにするには
それしかないのよっ!!!」ギリギリ
杏子「…そうとうヤバい賭けだぜ…勝算はあんのか…?」
ほむら「勿論よ。でも、もし次回も赤字なら…市場撤退もありうるわ…」
さやか「そんな…!あたしイヤだっ!せっかく見つけたアタシの戦場なのにっ!!」
杏子「…わかったよ、ほむら。アンタの覚悟、受け取った。この勝負のったぜ!」
さやか「杏子まで何言ってるのよ!ねぇほむら、もっと無難に売れる商品でいきましょう?ねっ、ね?」
杏子「さやかっ聞き分けな!ほむらはな…ヤツは「後に引けない戦い」だと言ったんだぞ…
そのヤツが「撤退の決意」まで口にしたんだ」
さやか「!!」
杏子「…もし失敗したら…一番苦しむのは、ほむらなんだぜ…」
ほむら(ググッ)
さやか「……あはっ取り乱しちゃったwwごめんねーほむら。あたし、あんたを信じるよ」
ほむら「美樹さやか…」ホロリ
さやか「うまくいったら、アタシ達に美味しいランチを奢るコト!うまくいかなかったら
あんたに景気付けのランチをおごってやるから、がんばってよ!!」
ほむら「あはっその勝負、受けてたつわ!お腹いっぱいにしてやるから、覚悟なさい!」ポロポロ
杏子「うまくいかなくても、アタシにもおごってくれよーーーww」
さやか「コラーずうずうしいぞ~」キャッキャ
QB「…」
ほむら「というわけでQB、巴マミと一番長い時間接してるあなたに聞くわ」
QB「!なんだい?」ビクッ
ほむら「このマイナス要素の中から、商品化できそうなエピソードはないかしら?」
QB「う~ん、そうだねぇ。小さかった頃のマミはよく弱音を吐いたり泣きべそをかいたり
してたけど、最近は…」
さやか「ん?ロリマミさん?いいんじゃない?」
ほむら「今回はダメよ。あくまで今現在の巴マミのマイナスを押し出すという主旨に反するわ」
杏子「おい、他になんかあるだろっ!」
QB「ん~、ダイエットを始めたけど失敗したくらいかなぁ…」
ほむら「(キュピーン)それよっ!」ズビシッ!
杏子「え…そんなんでいいのか!?」
さやか「魔法少女とか、全然関係ないじゃん」
ほむら「『巴マミ・伝説の金色の戦士』は現実離れしすぎてたから、今回はリアルな
『カリスマ魔法少女・巴マミ』のダメな要素をお送りしたいのよ!
タイトルはズバリ『巴マミ・ダイエット(トホホ)日記』っっ!!!」
さやか「ダイエットをしたいけど、後輩をお出迎えするためにケーキを買うマミさん…
そんでついつい自分も食べちゃって自己嫌悪…。イケる!イケるんじゃない!?」
杏子「失敗談とは言え、ダイエットは年頃の娘には切実な問題だしな!」
ほむら「さっそく執筆作業に入るわっ!QB来なさい!マミの意志薄弱具合をとっくり聞かせてもらうわよ!」
QB「…わ、わかったよ」
杏子「おーい、何度も言うけどマミには絶対!知られないようにしろよ!」
-------
ほむら(本番、10分前…!みんな、準備と覚悟はいいわね!?)
杏子「ったりめーだ、なめんなよ!!」
さやか「あんたこそ、サイフの余裕は大丈夫だろうね?容赦なくおごらせちゃうんだからね!」
ほむら(…ふふっ頼もしいわね!任せたわよ!!!)
まどか「みんな気合はいってるね~」
QB「まぁね。今後を占う大事な局面だからね。当然だよ」きゅっぷい
-------
バタン!
ほむら「今回の集計結果が出たわ…」
あんさやまどQB「…!!」
ほむら「…最初に皆に言っておきたいことがあるの、ありがとう…今日、ここまで進んでこれたのは
本当に…みんなのおかげだわ」ペコリ
杏子「オイほむらっ!もったいぶってんじゃねぇよ!!」
まどか「そんなのほむらちゃんらしくないよっ!」
QB「Sなのかい?君は!」
さやか「結果は、結果はどうだったのよ!」
ほむら「そうね、焦らしてもしょうがないわね…。今回の結果は…」
あんさやまどQB「」ゴクリ…!
ほむら「……………お客様が…お客様が帰ってきたわ…!!」ブワッ…ポロリポロリ
あんさやまどQB「!!!!!!!!!!」
ほむら「今回は経費が213GSで…1部2GSの『巴マミ・ダイエット(トホホ)日記』の注文数は
384部っっ!!!!売り上げは前々回を上回る768GSよっ!!」
あんさやまどQB「ぃやぁぁぁあったっぁぁあーーーーーーーーーー!!」
さやか「あたし達は…、あたし達はついに顧客を掴んだぁ!!!!!!!!」ガッツ!!
杏子「勝った?勝負に勝ったんだよな、お客との勝負に、アタシら!?」
まどか「おめでとうーーーー、みんな頑張ったね!!」パチパチ
QB「本当だね。感情を理解できない僕にも、とてつもない偉業をなしとげたことはわかるよ」
ほむら「うふっ、おおげさね。売り上げは多いけど経費もかかってるから、収入は
前々回ほどじゃないわよ」グスッ
杏子「それでも…それでもスゲェよ!」 さやか「そうだよっ!!!」
ほむら「そうね…でも本当に私が感謝したいのはQB、あなたよ」
QB「僕かい!?」
ほむら「…そうよ。なんだかんだ言ってもあなたの協力なしに、この結果はなかったと
思うわ…。ありがとうQB」
杏子「まぁスタジオを用意したのはQBだしな!」 さやか「マミさんに一番詳しいのもQB!」
まどか「じゃあQBを胴上げだねっ!!」
ワーッショイ!!ワーッショイ!!!
QB「あはは、照れるってこんな感情なのかな?」
ほむら(ありがとうQB…今の私なら素直に言えるわ…本当に…本当に…ありがとうっ!!)
--------ほむら「死ねっ!!!淫獣っ!!!!!」
QB「ヒィ!!」ビクッ
ほむら「あんた、どれだけのことをしたかわかってるの?」ビリビリ
さやか「杏子が…杏子が壊れちゃってるぅぅーーーーー」オロオロ
杏子「殺らなきゃ殺られる、殺らなきゃ殺られる、殺らなきゃ殺られる、殺らなきゃ殺られ…」ブツブツ
まどか「しっかりしてっ杏子チャーーーーン!!!」
ほむら「もうしょうがないわね、QBアンタが私達を洗脳して巴マミを食い物にしながらGSを集めてたこと
にしなさい!」
QB「え!!それは無理がないかい?僕にはそんな能力はないよ!」ブンブンブンッ
ほむら(クゥッ!確かに…今の巴マミにコイツの大根芝居が通用するとも思えないわ…
理想的なのは真実8:ウソ2くらいでうまく言いくるめるのがいいのだけど…
そんな大役を淫獣なんかにこなせるわけが…!!)ホムゥ…
さやか「どうするのよ…もう、すぐにでもマミさん来ちゃうよ!!」
まどか「…」
ほむら「…とりあえず、巴マミを出迎える準備をしなくちゃ!まどか、コーヒーを暖めて!
さやかは、お茶菓子の準備を!杏子は…いえ、なんでもないわ…」
まどか「うん!」トテテ さやか「了解!」ダダダッ 杏子「ウヘッウヘッ…」
ほむら「QBは、そこのよく見える上段の柱で首を吊っておいて!マミに謝罪アピールよ!」
QB「…え…」ガクガク
ほむら「早くしなさいっ!!!私はまだ回想シーンが途中だから、引き続き謝罪のネタを
探りに入るわっ!」
まどか「急いで、QB!」 さやか「なに、ちんたらしてんのっ!!!」カーーーッ!
QB「…わかったよ」トボトボ
ほむら「ちゃんと哀れな感じで、オシッコもウンコもダダ漏れで首を括るのよっ…!
じゃあ、まかせたわよっみんな!」ホワンホワンホワン…
------
さやか「それではこれより第16回定例報告会を始めます。それでは代表兼企画部長、
暁美ほむら氏、よろしくお願いします」
あんまどQB (パチパチパチ)
ほむら「…コホン、えーいよいよ「ワルプルギスの夜」襲来が来週にせまってまりました。
各自、季節の変わり目なので体調管理にはくれぐれもご注意ください」
杏子(時間がたつのは速いもんだな…) QB(うん、いよいよだね)
ほむら「皆さんご存知の通り我が『魔法少女商会 ティロ・フィナーレ企画』では、
これまで、人気ブランド『カリスマ魔法少女・巴マミ』シリーズの成功により
大きな収益を上げることができました」
杏子「イヨッ!!『カリスマ経営者・暁美ほむら』っ!」ヤンヤヤンヤ まどか「ホムラチャン、カッコいいっ!!」
さやか「ほらほらーご静粛にお願いしまーす」
ほむら「//もぅ…茶化さないでよ///…コホン!皆々様の努力のおかげで、多大なる余裕を持って
「ワルプルギスの夜」戦に臨むことができるはこびとなりました。ここに感謝の意を
表させていただきます」ペコリ
ほむら「では美樹さやか、今回の収支報告をお願い」
さやか「はい、今回の商品『巴マミ・泣き虫魔法少女の7年戦争』は、『カリスマ魔法少女・巴マミ』シリーズ
第10弾にあたり、企画の初期段階よりあったロリマミさんの魅力を長い構想を経て商品化された
シリーズの終焉をかざるに相応しい内容であり値段も1部5GSと大変お求めやすく…」
QB「これで終わりかと思うとなんだか寂しいね」
さやか「…今回の支出は1,054GSで、『巴マミ・泣き虫魔法少女の7年戦争』の売り上げは4,765部、
これにより収入は23,825GSとなり、収益は22,771GSと大きな数字となりました。以上です」
ほむあんまどQB(パチパチ…)
杏子「結構、売れたな」 まどか「うん、内容もよかったしね」 QB「納得の結果だね」
ほむら「ありがとう、美樹さやか。この売り上げは歴代2位に当たります。最後をスマッシュヒットで
飾れて嬉しい限りです。改めて皆様のご尽力に感謝申し上げます」
杏子「うん?一番売り上げたのって何だっけ?」
まどか「アレー忘れちゃったの、杏子ちゃん?アレだよ、あの料理本!」
ほむら「シリーズ第4弾の『巴マミ・鼻の便所飯(※レシピ付)』よ」
さやか「1部4GSながらも7,000部オーバーの注文きたから、『巴マミ・鼻の便所飯(※レシピ付)』の
売り上げは30,000GSにせまるスゴイ事になったよね~」
杏子「あ~あ~思い出した!みんなで試食したマミ弁当、うまかったよなぁ~」
ほむら「まぁそれが狙いですもの。あんな美味しいお弁当をクッサイ便所で食べる屈辱…悲壮…哀愁…
全世界の顧客のハートをガッチリ掴んだ感触があったわね!」
QB「あれで『カリスマ魔法少女・巴マミ』シリーズの方向性が確定したんだよね」
まどか「逆にあんまり売れなかったのは何だったカナ?」
ほむら「言うまでもなくワースト1は『巴マミ・伝説の金色の戦士』(略してデンコン)だけど、
この商品からは学ぶ事が多かったから、思い入れもあるわね…」
さやか「デンコンの失敗があってこその今の成功が築けたんだものね」
杏子「じゃあ本当の意味のワースト1は、『巴マミ・深夜のポエム』だな」
まどか「すっごい不評だったよね…内容が薄いって」
さやか「CD15枚組の太っ腹ボリュームの割りには、マミさんの語彙が貧弱なせいで似たような
ポエムが繰り返し出てくるんだよね。実質、CD一枚分くらいの内容しかないという…」
QB「普通に考えれば編集したほうがよかったんだろうけど、ほむらが反対したよね?」
ほむら「あれも計算だったのよ…イタリア語どころか日本語すら不自由なのに、夜ごとポエムを
よむ残念なマミ…少ない語彙で何度もかぶる内容。頭の悪い巴マミに萌えてほしかったのよ…」
杏子「それにしても15枚は多すぎたよな…」 まどか「そうだよね…」
ほむら「でも!そんな失敗もあったけど終わってみれば、結果は上々!なんとこれまでの
グリーフシード高は!133,458GSとなったわっ!!」
さやあんまどQB「おおーーーーー!」パチパチパチ!
さやか「えーとQBとまどかは必要ないとして、マミさん入れて一人頭33,300GS使えるね!!」カタタ
杏子「スゲー!10年だって戦い続けられそうだなっ!」
ほむら「ええ…もう「ワルプルギスの夜」撃破は確実…本当に嬉しいわ…」ホロリ
まどか「ティヒヒ!よかったね、私も協力できてウレシイナ!」
さやか「マミさんビックリするだろーなー、こんなにGSあげたらっ!」
杏子「なーなーGSをマミに渡すのはアタシにさせてくれねーか?」
『へへっ何も言わずにとっとけよ!アタシからアンタに対する感謝のしるしさっ』ドサッ!
『ええ!?こんなに沢山のグリーフシードを!?貰ってもいいの?』
『ああ…マミ。こいつを使って、あのワルプルギスの野郎を一緒に倒すんだ!』
『佐倉さん…ありがとう…ありがとう…うぅグスッ…グスッ…ウェーン!』
『よせやいっマミ!泣くのはワルプルギスを倒した後にしようぜっ!』
杏子「最高に脳勃起だ」ホワーン
ほむら「ふふっじゃあマミに使うなり渡すなりは杏子にまかせるわ」
QB「それにしても過ぎてみればあっという間だったね」
さやか「そうねー、なんかもう気が抜けちゃったわ、私w」
ほむら「ちょっとちょっと「ワルプルギスの夜」との戦いが本命なのよ?忘れないで」クスッ
まどか「確かに、もう番組ができないと思うと少し寂しいカナ?」
杏子「最後にもう1回やらねぇか?ww」
さやか「アハハ、いいねーーwwww」
ほむら「気持ちは痛いほどわかるけど、もう商品を企画する時間もネタもないから無理よww」
杏子「あるじゃねぇか!最後に売れるものが!要望がスゲー多いアレが!」
さやか「あーーーアレかぁー。でも商品としてカタチのないものだからねぇ…」
ほむら「アレ単体で売り物にするのは流石に良心が咎めるわね」ホムゥ…
杏子「良心がなんだよっ!お客のニーズに答えるのが『魔法少女商会 ティロ・フィナーレ企画』の
やり方だったじゃねぇか!」ダンッ!
さやか「…」チラッ ほむら「…」チラッ まどか「…」チラッ QB「…」きゅっぷい
ほむら「…売りますかっ?」ニヤリ
さやか「…売っちゃいますかっ?」ニマ
ほむあんさや「イエアーーーーーーーー!!!!」
まどか「あはは、じゃあ次が本当に最後の番組だねっ!」
ほむら「そうと決まれば、特典を豪華にする必要があるわねっ!何かアイデアはある?」
さやか「CD!『巴マミ・深夜のポエム』!!あれを編集してちゃんとしたものにしようよ!」
ほむら「ハイ、採用!さっそく編集作業に入りましょうっ!杏子、手伝いお願い!」
杏子「言い出しっぺだからな!徹夜は覚悟の上だぜ!」
ほむら「あと、デモンストレーションだけど…」
QB「それならいい案があるよ、番組ラストを飾る豪華ゲストを連れてくるよ!」
ほむら「そっちも採用!段取りは美樹さやか、あなたとQB、まどかでお願い!」
さやか「あいよっ」 まどか「はーい」 QB「了解したよ」
ほむら「放送は明後日、時間との勝負よっ!」
あんさやまどQB「えいえいおーーーッ!」
杏子「ああ、そうそう、何度も同じこと言って悪いけどQB、マミには…」
QB「大丈夫わかってるよ…」(ゴゴゴゴゴゴゴゴ…)
--------ほむら(そして現在に至る…と)ホワンホワンホワン
QB(死~~~ん)
ほむら「」
さやか「どう!?なにかいい手が浮かんだっ?」
まどか「…ゴキュッ」
ほむら「言い訳のしようもないわ。ダメね諦めましょう」ファサッ
まどか「なななななっ何あっさり諦めちゃってるのかな!?」
さやか「さっき、まどか言ってたように本当の事を正直に謝ればって…!!」
ほむら「本当の事なんてとても言えるレベルの話じゃなかったわ」ファファッサッ
さやか(ああ分かってた、もう分かってたよ…アタシってホント馬鹿…)ボロボロ
まどか「でっでもコレって世界中の魔法少女のためでもあるんだよねっ!?」
ほむら「最後のほうは、もう普通に「客」って言ってたわ」Wファサッ
杏子「ウキャーーーキャッキャッ!!」
さかや「」ボーゼン
ほむら「GS集めようとしたら、とんでもないことになってしまったーどうしようー」ボリボリガリガリ
まどか(ほむらちゃんが…あの冷静なほむらちゃんが…取り乱してる!?もう…ホントに…
打つ手なしなんだ…)ガタガタ
---ほむらっ…暁美ほむらっ!!
ほむら(…誰…私を呼ぶのは…?)
??(あなたは鹿目さん…いえ、まどかを守るんじゃなかったの!?彼女に守られるんじゃなくて
彼女を守る存在になりたいと誓ったんじゃなかったのっ!!)
ほむら(…っ!!フッ…ありがとう、目が覚めたわ。私はパニックという言葉をしらない女…
まどか…可哀想に…あんなに怯えて…。安心して…。だって私は…私は…
『魔法少女商会 ティロ・フィナーレ企画』代表、暁美ほむらっ!!」
??(ようやく本来の自分を取り戻したようね…しっかりしてよ…)
ほむら(あなたの声…思い出したわ…面倒をかけたわね…昔の私…)
めがほむ(いずれまた…) ほむら(会いましょう…ヴァルハラで…)
--------ッパァァン!!
ほむら「いよっし!!気合が入ったわっ!!」ヒリヒリ
まどさや「!?」 あん「ウヘヘヘ」
ほむら「これより私達は万全の体制を整えた上で、巴マミを迎え入れます…!」ビシ!
まどか「ほむらちゃん…!大丈夫…大丈夫なんだねっ!?」
ほむら(コクリ)
さやか(ほむらが…ほむらが復活した!じゃあ…希望が…あるの?)ウルウル
カッカッッカ パシィン! ほむら「しっかりしなさいっ佐倉杏子!」 杏子「え…?あぁ…スマネェ」
ほむら「皆も聞いて。ギリギリまで粘って話し合いで済ますつもりだけど…
最悪、巴マミとの戦闘の心構えだけはしておいてっ!!」
杏子「あのマミとやり合う気かよ…!!」ブルブル さやか「勝てないっ勝てないよ!!」
ほむら「…勿論、勝てるとは思ってないわ。でもね、まどかだけは逃がしてあげたいのよ…」
あんさや「…」
まどか「え…あたしだけ…あたしだけ逃げるなんてイヤだよ!」フルフル
ほむら「聞いて、まどか。これは魔法少女の問題なの、あなたは巻き込まれただけに過ぎない…」
まどか「…そんなのって…」
ほむら「はっきり言って私達の魔法少女としての才能、資質…どれも巴マミには敵わないわ。
でもね、ひとつだけ勝っている部分があるの。それは…誰かを救いたい、
誰かを守りたいという想いで魔法少女となった事よっ!!」
さやあん「っ!!!!」
ほむら「私達には守るべき者が必要なの…あなたが勇気を与えてくれるっ!」
杏子「へへ、そういうこったな!まどかは何の心配もしなくていいんだぜ」
さやか「まー嫁を守るのは夫の務めですしなーw」
まどか「みんな…みんな…優しすぎるよう…」クスンクスン
ほむら「…はっ!?何よっQB!!そのウサギのフンみたいなウンコはっ!!!」カーッ!!
さやか「もっと極太をひねり出しなさいよっ!!全然哀れさが出てないじゃないっ!!」キー!!
杏子「可愛いアピールかっ!?ここに来て可愛いアピールしてんのか!?ふざけんなっ!!」ガォー!!
QB「納得できないよ」
----
ほむら「…それで巴マミと対峙する際は、一箇所に集まらないように気をつけて。
ティロ・フィナーレの恰好の餌食よ」
さやか「うん、わかった。4~5mくらいの等間隔なら狙われなかったほうが対応できるよね…」
杏子「理想は、挟み撃ちに出来るような立ち位置だよな。例えマミでも獲物を仕留める一瞬にスキが…」
ほむら「…!まどか、コーヒーは温まってるかしら?」
まどか「え、う…うんっ!」
ゴゴゴ…
ほむら「彼女……来るわ!」
シュゴゴゴゴッ!
バリーーーーーーーーンッ!!ズギャギャギャギャッ!…ダンッ!!!!
さやまどあん「!!」
シュウウウ~
---ガラスの破片が飛び散り、立ち昇る煙の中より現れる…伝説の金色の戦士…---
ほむら「随分とハデな登場ね」
まどか「あ…あ…あ…」
杏子(…ギリッ!)
さやか「マミさんだーーーーっ!!!」
---穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた巴マミであった---
マミ「…」ユラリ…
杏子(なんて…なんて冷たい眼をしてやがるっ!!)ゾクゾク
さやか(空気がっ空気が凍る!?)ゾゾゾゾ
ほむら「この寒空を飛んできたのね…さぞかし身体が冷えてることでしょう。まどか!」
まどか「はいっ!寒かったよねーマミさんっ!マミさんの紅茶ほどじゃないけど、暖かいコーヒーでも」トテテ
バッシィィン!! バシャッ!!
まどか「…あ…あ」
マミ「遠慮するわ、鹿目さん。別に喉は渇いてないから」ズオォォォ
ほむら(天使の笑顔、まどかのおもてなしをあっさり断るとは…!!)
さやか(あのまどかのニヤケほっこり顔を、余裕で拒絶した!?)
杏子(まどかの接待でも毒気が抜けないとは…!!このマミ…っ)
ほむさやあん(…死角なしっ!!!)
ほむら(死角がなければ作るまで!)「…どうしたのかしら?何をイラついているの、巴マミ」
マミ「イラついてなんかいないわ。ちょっとおイタが過ぎる後輩達にお灸をすえに来ただけよ…」ザッザッザッ
ほむら「おイタ?…いろいろ誤解があるようね」
マミ「そうかしら…?」ユラアァァァ…
まどか(あのほむらちゃんの「?」って表情っ!「何怒ってるのかしら、この人。理解できないわ」
って感じのっ!)ゾクゾク
ほむら(マミを直視して「謝罪する流れはない」と確信したっ!何故なら、「謝罪」=「罪を認める」
→「お仕置き」の流れだからっ!!ここは少々危険だけど…この手で行くしかないっ!)
マミ「…?QBが見当たらないわね…どこに隠れているのかしら?」
ほむら「隠れている訳じゃないわ。あそこよ」スッ
QB プラーン
マミ「…」
ほむら「「マミにはすまない事をしてしまった…僕の命で償わせてくれ…」って言ってたわね。
QBなりの誠意みたいね。私達は止めたのよ、『事情さえ話せばきっと分かってくれる』、
『巴マミはそんなに心が狭い人じゃない』ってね」
さやか(ほむら…なんて強気なっ!!)
杏子(なるほど…怒ってるマミのほうが、おかしいって論調で行く気だな…)
まどか(ひらきなおりとも言えるけど…スゴイよっほむらちゃん!)
マミ「…そう、じゃあ聞かなくちゃいけないようね、その事情ってのを。…でもその前に、
ひと仕事片付けちゃってもいいかしら?」ドキュッ!!!
ほむまどあんさや「!」
銃声と同時にQBの頭部がコナゴナに砕け散る
マミ「誠意が今ひとつ足りないようだからオマケよ、QB」ポイッ ガシャ!
まどか(マミさん鞭打った!QBの死体に鞭を打ったよっ!)ガクガク
ほむら(否、本当に警戒すべきはマミの残虐性じゃなくて…その俊敏性!)
さやか(いつ…撃ったの?…全く…見えなかった…)ゾゾゾ
杏子(マスケット銃を出し、狙いを定め、引き金を絞る一連の動作が見えない…だと!?)ゾクリ
まどあんさや(----この女、怪物っ!)
ほむら「汚い花火ね」ファサッ
杏子(ほむら…今のを見せられて心が折れてないのか!?)
まどか(ほむらちゃんは、その強い意志で…絶対に諦めない…)
さやか(マミさんが絶対零度の氷なら、ほむらは超高温の青い炎っ!!)
まどあんさや(----ほむらもまた、怪物っ!別の意味で)
マミ「さぁ暁美さん、事情を聞かせてもらおうかしら」
ほむら「もちろんそうさせてもらうわ、巴マミ」
マミ「…ただの言い訳に聞こえなきゃいいけど?」ズズズ…
ほむら「いらぬ心配ね。先刻から少し様子がおかしいわよ、怒ってる?」
マミ「…怒ってないわよ、ニッコリ(冷)」
杏子(なんで挑発をいれてんだよ…)
まどか(多分、「怒ってる?」「怒ってない」のやり取りがしたいんじゃないのかな)
さやか(そうやって後から怒りにくくしてんだね…「さっき怒ってないって言ったじゃーん」
て言えるし…)
杏子(普段のケンカならともかく…今のマミにゃ逆効果じゃねぇか…?)
--暁美ほむらは理解していた、それがまったく意味がなく、かつ危険だと。
だが、彼女には全てにおいて優先しなければならない事があった。
何をおいても巴マミと会話し続ける…それこそが最も重要な事柄だったのだ…
現にマミに事情を説明する段階までこぎつけたことによって、ほむらは確信する。
「決して自分は間違っていない」と。…ただひとつの誤算があるとすれば…
ほむら「お察しのとおり、この番組は世界中の魔法少女からグリーフシードを分けてもらう
ためにやっていたの。でもいくらなんでもタダでGSを貰う訳にはいかないから、
あなたの名前を『少し』借りてしまったわ…そこは迷惑をかけたかも」
さやか(「少し」…?「迷惑をかけたかも」?)
杏子(ウソもおりまぜて、あっさりゲロって謝罪ともとれない微妙なニュアンス…)
まどか(これをスルーしてくれるほど、マミさんは甘くないよね…どうする気カナ?)
マミ「少し借りた?そんなn
ほむら「全てはワルプルギスの夜を倒すためなのよっ!!!前にも言ったけど、私は時間遡行者…」
さやか(おぉ!マミさんに喋らせない!) 杏子(かなりの力技だが、効果は高いぞ!)
ほむら「あの悪夢の夜を何度も繰り返してきたわ…。ヤツには生半可な攻撃じゃキズ一つ負わすことが
できない。戦っても戦っても途中で力尽きていき…そして…皆、みんな死んだわ!!
まどかも、さやかも、杏子も、『美しい巴マミ』もっ!!」ググッ!
さやか(おーそうきますか…)
ほむら「私はね、戦いに敗れる度に思ったわ…グリーフシードさえ…グリーフシードさえもっとあれば…
あの悪魔を倒すことができるのにって!まどかも、さやかも、杏子も、『大好きなマミさん』も
未来に生きる事ができたのにって!!」ギリギリ
まどか(大演説だけど…)
杏子(…マミの表情は変わってない…)
ほむら「…そのせいで少し盲目的になってたみたいね。『尊敬する巴先輩』にこんなに心配をかけて
いたなんて…私、後輩失格ね…」ポロポロ
さやか(「迷惑」から「心配」にスライドした…)
杏子(ウソ泣きまでして論点もズラしてるな…)
ほむら「改めて、改めてお願いするわ…私と…私達と…一緒にワルプルギスの夜を倒しましょう!
あの悪魔との因縁に終止符を打って下さいっ『偉大なる巴マミ様』っ!!!」
マミ「あなたたち、さっきその悪魔と楽しそうにテレビ出てたじゃない…」
ほむら「」(ピシ)
--誤算である
まどか(あ、忘れてた) さやか(そういやそうだった) 杏子(ほむら固まっちまったぞ)
-----数時間前
さやか(豪華ゲストって魔女じゃない、QB!!)ボソボソ
杏子(しかも「ワルプルギスの夜」って!コイツ倒すためにGS集めてんだろが!)ボソボソ
ほむら(…ホムゥ)
QB(え…彼女、出現時間まで寂しそうだったし、ヒマそうだったから声をかけたんだけど…)ボソボソ
ワルプル「…」キョロキョロ
杏子(どうすんだよ、ほむら!) さやか(絶対マズいって!)
ほむら(…確かに、問題は多いわね。でも彼女…確実に数字は持ってるわ!!)ニヤ
ワルプル「アノウ…ワタシ、メイワクダッタラ…カエリマス…」オドオド
ほむら「いいえ、そんな事はないわ。頑張ってね、スペシャルゲストさんっ!」
ワルプル「ア…ハイッ…ワタシ、ガンバリマスッ!!」パアアア
まどか「あはは、リラックスすれば大丈夫だよっワルプルちゃん!」
-------
まどか(ほむらちゃんの表情が初めて曇ったね…)
さやか(さぁどう乗り切る!?)
ほむら「…そのことについて、あなたが矛盾を感じるのも無理はないわ…でもいいかしら?
私がワルプルギスの夜と戦う理由は、アイツが憎いわけでも殺したいわけでもないの。
さっきも言ったように、皆を守るための戦いなの」
まどか(さっきは『あの悪魔』って言ってたよ…)
杏子(…これは苦しい…)
ほむら「だから倒すべき相手だとしても、出合った場所が戦場でないなら戦う事なんて
できないし、またするべきでないと私は考えるわ!知ってるかしら…アムロとシャアが中立地帯で
出合った時に、ぬかるみにハマってたアムロの車をシャアが…」
さやか(いらないっガンダムのエピソードいらないからっ!!)
ほむら「…どうかしら?『平和主義者の素敵なマミさん』なら理解できると思うけど?」
マミ「お口が達者ね、暁美さん。まぁいいわ…その件については納得してあげる」
あんさやまど「っ!!」
杏子(マミが…納得した…だと!?)
さやか(うっそー!?やったじゃん!!ほむらっ!!)
まどか(すごいっ本当にすごいよっホムラちゃん!)
ほむら(まだ喜ぶのは早いわ…!ここからが本番…本当の地獄の淵を通る…ヘル・エッジ・ロード!!)
ほむら「その件については?まだ何かあるの、全て話したわよ、巴マミ?」
マミ「あなたたちが売ってたモノよ。何?『巴マミ印の奇跡の雄叫びティロ・フィナーレ』って?」ズン
さやか(核心きたか…) まどか(そりゃそこだよね…) 杏子(生きた心地しねぇ…)ハァハァ
ほむら「あなたの決めゼリフじゃない…さっきあなたの名前を『少し』借りたって言ったでしょ?
これがそういうことよ?」ファサッ
マミ「…無駄な足運びで悪かったわね、うっとおしいセリフを吐いて、正気かよ、アレのポーズをしてしまって
本当に申し訳なかったわね…」ギギギギギギ
ほむら「…」
マミ「あなたたちが私のことを心の中でどう思ってるかが、よっくわかったわ…人を馬鹿にしてっ!
それで皆、陰で笑っていたのね…ご丁寧に全世界に放送までしてっ!!」ゴゴゴゴゴゴゴ
さやか(ヤバイヤバイヤバイ!!) まどか(マミさがとうとう怒りをあらわに…) 杏子(もう…無理だ…)
ほむら「ああっ!(ポン)そういうことね。それも誤解よ、誤解」
マミ「ふぅん…どこがどう誤解なのかしら?今度こそキッチリ説明してほしいわね、できるものなら」
ほむら「勿論よ、誤解されたままじゃこっちも気分が悪いし…」
マミ「あ、説明の際は言葉遣いに注意してね…身の安全とか色々保証できないから…」ズズ…
ほむら「怖いわね。でもご忠告感謝するわ。お礼に数分後には『いつもの可愛い笑顔』にしてあげる」クスクス
杏子(なんだかんだで、ほむらもスゲーわ…)
ほむら「まず第一に、誰もあなたを馬鹿になんてしていないわよ。ここにいるみんなも、世界中の
魔法少女たちもね。そこは、わかるわね?」
マミ「わからないわよ…」
ほむら「あら、どうして?わかってもらえないと話が先に進めないんだけど…」
マミ「わかるわけないでしょっ!!あんな風にテレビで私の悪口言われたらっ!!!」ビビビッ!!
まどさやあん(ビクッ!!)
ほむら「悪口?あれを悪口だと思ってるの?(フーッ)あなたは他人の事も、自分の事も理解して
いないのね…誤解してしまったのも無理もないわ」ヤレヤレ
さやか(以前にも増して強気で押すなぁ…)
マミ「悪口じゃないなら、なんだってのよっ!!」ジャキッ!!
杏子(マズイっ!ほむらの額に銃を突きつけた!!)
まどか(大丈夫っまだほむらちゃんの目は死んでないよ!)
ほむら「フフッ、『魅力』よ。あなたの『魅力』を説明しただけよ。悪口だなんてとんでもない」
ツツーと銃口を外すほむら
さやか(やっぱり怖かったんじゃん)
マミ「魅力ぅ?魅力ですって?いい加減な事いってんじゃないわよ!」ジャキッ!!
ほむら「テレビに出てるアイドル、知ってるわよね?アレって人格良好は勿論のこと、排泄行為も
しない、ルックスも満点、恋人はファンだけ…まさに偶像(アイドル)崇拝の茶番だとは思わない?」
ツツーと銃口を外すほむら
ほむら「本当の生の人間の魅力ってそんなもんじゃないわ。完璧な人間なんていやしない…
長所も短所もあって初めて、生の人間として愛されるものなのよ!!」
マミ「何が言いたいのよっ!?」ジャキッ!!
杏子(なんかトムとジェリーで見たような光景だな)
ほむら「あなたは世界中の魔法少女から愛されている「生の人間」ってことよ。
私達『魔法少女商会 ティロ・フィナーレ企画』を通じて、全世界の魔法少女たちに
勇気と愛を送る『カリスマ魔法少女・巴マミ』それがあなたよっ!!!」
マミ「…ふん、面白いわね。続けてみなさい」スッと銃をおろすマミ
まどか(マミさんが引いた!?カリスマってのがチョット嬉しかったのカナ…)
ほむら(表情には出せないけど怖いっ!!泣きそう…)ホムーホムー
ほむら「あなたのかっこいいところも、かっこ悪いところも含めて、皆に愛されているのよ。
世界中に孤独に戦ってる数多の少女たちがいる…彼女たちは、みんな『マミの事が大好き。』
なぜなら、偽者のアイドルなんかじゃない。本物のっ!隣で自分の背中を守って
くれそうなっ身近に感じるあなただからこそっ!彼女たちの『カリスマ』になり得たのよっ!!!
…あなたは自分の『魅力』に気付いていないだけ」
さやか(マミさんからほんの少し弛緩した空気が流れてきたっ!?)
ほむら「そして第二にっ!『巴マミ印の奇跡の雄叫びティロ・フィナーレ』はあなたと同じ決めゼリフを
使いたいって要望が多くあったからこそ、商品になったの!!…多分そう叫ぶことで、
あなたと一緒に戦ってるような気持ちになりたかったのね…」ホロリ
杏子(ほむらのヤツ、スパートがかかった!!)
まどか(一気に畳み掛けるつもりだねっホムラチャン!!)
マミ「私…雄(オス)じゃないんだけど」
ほむら「強そうだからよ!!他意はないわっ!!」ガッツ!!
まどか(今の危なかったね…) さやか(すっごいドキドキした) 杏子(だが乗り切った!!)
マミ「それに一緒に戦ってる気持ちになるわりには、説明が非道く…」
ほむら「決まってるじゃないっあれは照れ隠しよ!少しくらいカッコ悪いって思っても
使ってみたくなるのよ、ああいうのって!それにそこも『カリスマ魔法少女・巴マミ』の
大切な魅力の一部だしっ!!」
さやか(少々強引だけど…セフ!!)
マミ「特典の私の『ポエム』だけど…」
ほむら「ファンの要望でマミの生声を録音しようとして偶然入ってしまったの!
そしたら、どう…?あの『美しくて優雅なポエム』が耳をくすぐったのよっ!?
私達だけで楽しむなんて罪悪はできなかったわ!ふふっ、マミも人が悪いわね…
あんな才能を隠してるなんてっ!」
マミ「…」
----ーーー(本当は)
ほむら「じゃあ次の商品は『巴マミ・深夜のポエム』に決まりね。これは私の能力を
使えば、録音装置の設置と回収も問題ないわ」
QB「そう言えば前から気になってたけど、マミはポエムなんて詠んだことないよ」
さやか「何言ってるの?詠んでるにきまってるじゃん」
ほむら「詠んでるのよ、QB。あの感じのマミが詠まないわけないでしょ?」
QB「ええ?でも君達も実際にポエムを詠んでるマミを見たことないのに、根拠が…」
まどか「大丈夫だよQB。絶対、毎晩こっそりと詠んでるはずだから。ウェヒヒ-」
杏子「確実に詠んでるよな」
--数日後
ほむら「はい、たっぷり回収できました。大漁大漁」
QB(ほ…本当に詠んでたとはっ…!!!)
-----------
ほむら(…さぁっどうだっ!!)ゴクリ
さやまどあん(……)ドックンドックン
マミ「んもぅ…盗聴は犯罪よ。今後は許可もなしに、こういう事はしないことっ」クスッ
まどさやあん「っっっっっ!!!!!!!!!!!」
まどか(う…そ…!?) さやか(マミさんが許した!?) 杏子(ほむら…マジでやりやがった!!)
ほむら(…フッ、勝ったっ!!!!)ニィ
さやか「マミさん…許してくれるんですかっ!?」
マミ「許すも何も…全部、グリーフシードを集めてワルプルギスの夜を倒すため
だったんでしょう?責められないわよ、可愛い後輩達を」クスクス
さやか「あ…あ…マミさぁん…」グスッ
杏子「うあ…バビ(マミ)…ごべん…なさぁい…」ブワッ
マミ「あらあら、佐倉さん。あなたらしくないわよ。さっ涙を拭いて…」フキフキ
杏子「あだしっあだし、グリーフシードを沢山、バビにわだしたぐっで!!」ズビー
マミ「はいはい、わかってるわよ。後輩にばっかり苦労をかけて、私やっぱりダメな娘だ」ウルッ
まどか「マミさーーーんっ!やっぱりマミさんは笑顔が一番ですっ!!」ダキッ
マミ「わっびっくりするじゃない、鹿目さん。そうそう、さっきヤケドしなかった?」
まどか「ティヒヒ、大丈夫ですっ!」
ほむら(美しい光景ね…感無量だわ…)ジーン
---これにて、長かったこの物語はお終い。え?「ワルプルギスの夜との戦いはどうなったか」ですって?
それは、もちろん大勝利。その後は私とまどかとの愛の逃避行が…
マミ「あ、そうそう暁美さん」
ほむら(っ!!私のエピローグが邪魔されたっ!?)
マミ「あなた達は、私の事を『カリスマ』なんて持ち上げてくれたけど…イエイエッ私なんてそんな立派な
娘じゃないんだけどっ///…そのう…全世界の魔法少女たちは私の事をどう思ってるのかしら…?
それが気になって…」
ほむら「…愚問ね。確かに『カリスマ』は言い過ぎかもしれないけど、あなたが全世界の魔法少女たちに
とって、特別な存在なのは確かよ。そうじゃなきゃ、貴重なグリーフシードを分けてくれるとは
思えないわ」
マミ「でもぅ…//そのぅ…///」モジモジ
ほむら(チッ…!めんどっくっさいわね、この女っ!!要するに自分が全世界の魔法少女たちからカリスマ
扱いされてるって実感が欲しいんでしょうっ?)イラッ
マミ「いえねっ?これは気のせいだと思うんだけど…その、なんとなくだけど、私がタダのさらし者の
道化…みたいな心配もあるのよね…なんか私、コメディアンみたいな扱いをされてないかなーって…」
ほむら「」 さやまどあん「」
ほむら(このマミっ…意外と鋭いっ!!!本能…本能なのね?理性は御せても「怒りの本能」が残ってる…!!)
ほむまどさやあん(戦いは、まだ…終わってないっ…!!!!)
マミ「どうかしら、暁美さん?」
ほむら「うーん、そうねぇ。あなたに送ってきたファンレターを読めばわかってもらえると思うけど…」
マミ「あら、そんなのじゃダメよ。だって『でっちあげ』かどうかわからないじゃない?」ニコリ
ほむら(…やはり、この女っ!!!)
ほむまどあんさや(にこやかな表情とは裏腹に…隙がないっ!!)
ほむら「あなたらしくないわね。『でっちあげ』かどうかなんて読めばわかるじゃない。
本当の気持ちで書かれたものなら魂に響く…そういうものでしょう?」
マミ「それはそうだけど…」
ほむら「美樹さやか、ちょっとファンレターボックスを取ってきてくれるかしら?」
さやか「うん、わかった!」ダダッ
ほむら(いいわねっ!?厳選するのよっあくまでもマミを絶賛するものだけにっ!)
さやか(わかってるっ、まかせて!!でもその間の時間稼ぎだけ…)
マミ「美樹さんだけじゃ、大変じゃない?私も手伝うわ」
ほむさや「」
まどか(一転してまた大ピンチだよぅ…) 杏子(…)ガクガクガクガク
『ファーーーーン』
QB『その必要はないよ、マミ』(スタジオ内アナウンス)
ほむさやまどあん(っ!?)
マミ「QB!今、どこにいるの?んもう、心配させないでよ…」
さやまどあん(心配…?さっきの記憶が…飛んでる?いや…改竄っ!!)
QB『スタジオのシステムルームだよ。話は聞かせてもらった、君の不安を打ち消すために
準備をしていたのさ』
ほむら(ちょっとアンタッ!今のマミ、表情は穏やかだけど内面は猜疑心の固まりよっ!?)
QB(大丈夫っ僕にまかせてよ。君達にかけた迷惑は僕が自分でケリをつけるよ)
QB『マミ、実は今ファンのひとりと電話が繋がってるんだ。君と話したがってる。
彼女と話せば、君の事をどう思ってるか実感できると思うよ』
マミ「ええっ、私のファンと話すの!?そんな…恥ずかしいわ/////」
ほむら(ナイスっ!!いい手よQB!でもヘタな事を言いそうになったら即ネットワークを切るのよ!)
QB(わかってるけど、問題はないよ。用意した娘は、それこそ厳選に厳選を重ねた相当のマミ信者だからね。)
QB『恥ずかしがっていてはダメだよ、マミ。相手はもっと緊張しているんだ。
電話が繋がってる相手は、某国の魔法少女Aさんだよ。仲間もいなくて孤独に戦ってる娘だ』
マミ「そう…昔の私みたいね…いいわっQB、話してみる!!」グッ!!
ほむまどあんさや(ドキドキ)
QB『じゃあ、マミ。相手の音声はスタジオのスピーカーを通すけど、マイクはそっちにある子機を
使ってくれ。じゃあ、つなぐよ!』
マミ(ピッ)「あの…もしもし?」
A『あっあ、その声…もしかしたら…マミさんですかっ!?』
マミ「あ、はいっ!私、マミっ…巴マミですっ!!///」
A『うわぁーーっ嬉しいっ!!あたし、マミさんの大ファンなんですっ!!』
マミ「ファンだなんて、そんなっ//////私なんて全然、駄目な娘だし…ええ!?本当にっ?/////」
A『ダメなことないですっ!あたしっマミさんの事、尊敬してますっ!!!」
マミ「そ…尊敬っ!?もう、ウソばっかり。あまりおだてないで/////」
さやか(すっごい、いい調子じゃないっ!?)
ほむら(ええ…『マミの猜疑心を払拭する』…多分これが最後の難関…ここさえ、乗り切れば…)
まどか(マミさんは陥落するってことだね?)
杏子(大丈夫、イケるっ!!QB、まかせたぞっ!!!!)
QB(わかってるよ。ところでほむら、この調子がいいあたりで終了にしておくかい?)
ほむら(いいえ、あまり早く切り上げすぎると、「なんだか物足りないわ…もう一人くらい
お話してもいいかしら?」とか絶対言い出すから、もう少し会話させてあげて)
QB(了解したよ、会話続行だね)
A『マミさんって、いまのあたしより小さい頃からずっと孤独に戦ってきたんですよね?
すごいです、立派ですっ!!』
マミ「そうね、そうだったわね。でもね…あなただって一人でも頑張っているのでしょう?」
A『…う、(グスン)そうです…だから、マミさんのお話を読むと、すっごく共感できて…』
マミ「いいかしら、Aさん?尊敬なんていらない…信頼…そう、私たちはたった今から仲間よ!!」
A『あ…あ…マミさぁぁん…うぇ…(グス)…、ありがとうございますっ!!!』
マミ「コラ、泣かないの!強敵の魔女と相対したら、ちゃんと一旦退却すること。私に連絡をくれれば必ず
駆けつけるから。仲間なのよっ遠慮は無用なんだから!」クスッ
A『うわぁーーん!!わたしっ私、嬉しいですっ。私っ(グス)マミさんみたいに孤独でっ(グスグス)』
マミ「泣かないでっていったじゃない…」(ウルウル)
A『…ずっとずっと…一人ぼっちで…(グスグス)…マミさんと一緒っ…便所飯でっ!!!!!』
マミ「」
ほむら(マズいっ、QBっ!!!!ネットワーク全面カットっ!!急いでっ!!!)ゴゴゴゴゴゴ
QB(やってるっ…やってるけどっ…できない!!!!????)ドドドドドド
マミ「あ…ああ、そうなの…へぇ~(冷)」ズゴゴゴゴゴ
ほむら(何やってんのよっ!!さっさと切りなさいっ淫獣っ!!!!)
QB(わかってるっ…けど…切れない!?まさか…!コントロールが奪われてるっ!!!??)
マミ「あの…ね?もしよければ、教えてくれないかしら?あなたが今までで購入したって商品…」
さやか(やばいっ…やばいよ!?マミさん、今までのリリースタイトルを聞いてる!!)
QB(何者かに、制御が完全に乗っ取られてる!?そんな馬鹿な!!)ボゥン!!(ギャーー)
杏子(マミしか…いねぇだろっ!!オイっほむら!!もう戦闘開始だよな!?攻撃していいんだよなっ!?)
ほむら(まちなさいっ佐倉杏子!まだ、なんとかなるかもしれないから!!…(時間)止めるかっ!?
いえ、まだその時じゃないっ!!最低でもマミに勝利する事が確定する瞬間が絶対条件…!!
もしくは、まどかを連れて全面撤退する時じゃないとっ…!!!)
---そう、この時、暁美ほむらの能力『時間停止』は、すでに巴マミによってその大部分を封じられて
いたのである。勿論、時間停止によってスタジオのスピーカーを全て破壊し、マミの手にしている子機を
とりあげる事は可能である。…が、その作業が終わり、通常の時間の流れが訪れた時、必ず
巴マミは『何が起こったか理解し行動する』!!そして次の時間停止が行われるまでの、一呼吸か二呼吸の
刹那に必ず、暁美ほむらはその怒りの銃弾によって葬られる運命にあったのだ!!(シャレではない)
『時間停止』は、そのまま『巴マミに対する宣戦布告』となってしまっていたのだ。
QBの首吊り遺体を狙撃した際に見せた巴マミの俊敏性…それが暁美ほむらを縛っていた!!
…そして、暁美ほむらはまだ気付いていなかった…もうひとつの彼女の能力も既に…
A『え…?えーとぉ…最初の『魔法少女戦術指南書 最後に拳を上げるのはアナタ』とぉ~その~…なんだっけ…?』
ほむら(大丈夫っ!タイトルからマズいのはそうそうないからっ!『巴マミ・鼻の便所飯(※レシピ付)』
このタイトルさえ出なければ!!それ以外が出てもなんとかなる!私がなんとかするっ!!!!)
まどか(うわぁ絶体絶命だね…なんだか楽しくなってきちゃったよ)ゾクゾクワクワク
杏子(今なら…今ならマミのヤツはアタシに背中を向けている!一撃で落としてやるっ!!!!)ギリギリギリ
さやか(でも失敗したら…失敗したら、もう誰もマミさんを止められないんだよっ!?それでも!?)
ほむら(美樹さやかの言うとおりよっ、杏子!今のマミを敵に回すのは無謀すぎる…!!)
A『あ!そうそうっ『巴マミ・進撃の巨乳~オッパイが大きくても幸せなんてなかった~』っ。あれも
面白かったですっ』
マミ「まぁっ!そんなのも出てるのね!?知らなかったわぁ」ヒクヒク
さやか(また、微妙なタイトルを…)
まどか(マミさんのおっぱいが巨大化して世界を覆いつくすフィクションだねっ!ティヒヒ、苦悩しながらも
解決に全力を尽くすマミさんが健気だったねっ!!)
ほむら(あれは夢オチの作品よっ!!いくらでも言い訳がきくわっ!)
杏子(殺らなきゃ殺られる、殺らなきゃ殺られる、殺らなきゃ殺られる、殺らなきゃ殺られ…)ブツブツ
A『あと…あ、私っ料理もするんですよっ!だから『巴マミ・鼻の便所飯(※レシピ付)』、参考になりました!』
マミ「そうっ!それよ!その言葉が聞きたかったのよ!あははははははははは」ズズズズズズズ
まどか(ウェヒヒー意外とあっさり出ちゃったねっ♪)
ほむさやあん「」
マミ「ウン…ウン…そうね、あなたも頑張って。それじゃあね!」(ピッ)
さやか(なんて…なんて、空気の読めない娘なんだ!!某国、魔法少女Aっ!!)
マミ「…さてと…」ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
杏子(前にも増してっ!!なんて重圧(プレッシャー)……!!!!)ゾゾゾゾ
ほむら(いいえっ!まだよっ!まだ諦めるわけにはいかないっ!!!)
ほむら「どうかしら?これで納得できたでしょ?」
マミ「納得…?そうね、納得できたわ…あなた達が私を晒し者にして、虚仮にしてっグリーフシードを
集めていた事にねっっっ!!!」ビリビリビリビリッ!!!!!
さやか(くっ…空気が…震えるっ…!!悲しみと怒りの波動が半端ないっ!!!)
ほむら「しょうがないわね、また誤解して。いいかしら?…………っ!?」パクパク…
まどか(アレレーほむらチャン、言葉に詰まっちゃったヨー?)
ほむら(--っ!!!言葉が出てこないっ!?何も思い浮かばないっ!?…うそっ!!!!!??)
---もう一つの暁美ほむらの能力…『口から出まかせ』も既に巴マミによって封印されていたのだ。
勝負半ばであるにも関わらず、『巴マミを説得できた』そう確信してしまった瞬間に
勝利への熱を自ら飛散させていた…!彼女の、集中力、頭の回転、胆力、執念、その全てを失っていたのだ…。
マミ「あら?どうしたの、暁美さん…さっきみたいに饒舌に語ってはくれないの…?寂しいじゃない…」クスクス(冷)
ほむら(~~~っ!!杏子っさやかっ、戦闘開始っ!!!!まどかだけは無傷で帰すわよっ!!!)
ダンッ!!
さやか(杏子っ!?)
杏子(殺(ヤ)るっ!!殺るっ、殺るぅっ!!!!!!!ここで、ほむらが倒れれば勝つ可能性が全て消えるっ!!
マミはアタシに背中を向けたままっ!ロッソ・ファンタズマっ!!!!)
ズギャギャギャギャッ!!!!!!!!!!
杏子(---背後から、幻影25体の同時攻撃っ!!避けられるものなら避けてみやがれっ!!)シュゴーーー!!
--ほんの一瞬っ!言葉を交わす事さえ不可能な一瞬っ!!!だが確かに…その場にいた者たちは確かに聞いた!!
マミ「…見事ね、佐倉さん。でも幻影を生み出すなら、さっきの『涙の跡』も再現しなきゃ意味ないわよ…」スッ
《杏子「うあ…バビ(マミ)…ごべん…なさぁい…」ブワッ》
ほむさやまど「っ!!!!???」
杏子(まさかっ!?アタシを…本体を見破って…?……背後っ!?)
---ゴキャァ!!!!
杏子「ああっ、グッハッ!!」ドボボ
手刀一発…それで佐倉杏子は沈んだ。巴マミは瞬時に杏子の本体を見抜き一撃を見舞ったのだった…!
ドサッ…致命の一撃を喰らい吐血し倒れる杏子
さやか「き…杏ォォ子ォォッォォ!!!!!!!!!!」ジャキッ!!
美樹さやかが剣を構え、一か八かの刺突を行う瞬間っ!!!佐倉杏子を沈めた場所から巴マミは消えていた。
次に現れたのはっ…!!!!!
カチリ…
さやか「っ!?」
ドウゥン……ズシャ!!
美樹さやかの真横で彼女の顔面を撃ち抜いたのであった…
さやか(ぐぁ…か…かはっ…頬を抜かれたっ?…何故だっ殺せたのにっ!!?)ボタボタボタ
マミ (フルフル…)ポイッ…ガシャッ…!
さやか(「邪魔をするな」…そういうことか!!情けをかけられた!情けを!?このアタシが!?)
マミ ザッザッザッ…
ほむら(クッ…なんてこと…戦闘開始からまだ、5秒とたってないのにっ!!!…し…死神…!)ゾワ
マミ「どうしたの…?顔色が悪いわよ?暁美さん……」ザッザッザッ
ほむら「くくく…くはははは…よう、死神…。なんてこと…皆の道化(ピエロ)になってるあなたは
その様の何兆倍も、何京倍も美しかったというのに、なんとも醜い様(ザマ)ね…」
マミ「…」
ほむら「身も心も死神になったのかしら…!?」ギギギギギギ
マミ「そうよ…所詮この世は修羅の巷(ちまた)の一夜の夢…一睡!!一酔!!私は死神の一夢の残骸…
私はこの夜明けの刹那に遂に死神となった!!!!」ドドドドドドドドドド
さやか(一戦力とも見なされなかったのかッ!!敗残兵か、アタシは!!敵とすら見なされなかったのか!!)
復活QB「大丈夫かいっ美樹さやか?」きゅっぷい
さやか「わらひ(私)はいいっ!!ひょうほ(杏子)はっ!?ひょうほはっ!!??」
QB「駄目だ…佐倉杏子は…もう…」
杏子(死~~~ん)
さやか「ひょうほ(杏子)っ!!!ひょうほぉぉぉっ…!!!!!!!!!ひくひょう(畜生)!!
ひくひょうっ、ひくひょうっ!ひくひょうっひくひょうっ!!!!!!!!!」ダンダンダンッ!
まどか(うわぁ~さやかチャン、ズタボロだねっ!!ウェッヒーーーーーーー!!!)ヘラヘラ
さやか「へん(剣)を…へん(剣)をひろってほいっ!!!」
QB「その傷じゃ無理だよっ美樹さやかっ!!!癒しの力を使って再生を…」
さやか「ひらぬ(知らぬ)っ!ほう(もう)、ひらぬっ!!ほろす(殺す)っ!!あのふそひゅうに(糞厨二)
はろう(野郎)だけはっ!!ほろすっ!!絶対ほろすぅぅっ!!!!」ズゴゴゴ
マミ「…」ザッザッザッ
ほむら(何…?一見、隙だらけ…なのにっ…マミが一歩こちらに近づく度に耐え難い恐怖がっ!!!)ガクガクガク
---この時、暁美ほむらは感じていた。自身の闘気がみるみると萎縮していくのを…
巴マミの全身から放たれる殺気、それによる血も凍る体験が彼女の心をひとつひとつ砕いていた。
ほむら(マズい…私…死ぬ…?何もできずに…誰も守れずに…ここで…死ぬ…!?そんなの…駄目ぇっ!!!!!!)
---一流のアスリートは不調に陥った際、己のスイッチを切り替え精神回復の術を持つ。スイッチをひねるように
心のスミに追いやって闘志だけを引き出す方法である。「スニーカーを履き替える」「深呼吸をする」といったものである。
暁美ほむらのスイッチはッ…!?
ほむら(力を貸して…昔の私っ!!!!!)スチャッ!!(眼鏡装備)
マミ「…へぇ…」クス
ほむら(…状況把握っ!!!!)ズズズズズズズズズ…
ほむら(巴マミと私たちの残存兵力差……単純に数で比べても意味はないわ。問題はマミの力…こうして
対峙しているというのに、能力の底がまったく見えない!攻撃の際に見せる容赦ない残虐性、
眼で捉えることが出来ない俊敏性、そして今みせたあの手刀…。ただの手刀じゃない…アレは…
マミをおおっている殺気、闘気によって恐ろしく強化されたシロモノっ!!当然、防御力、回復力も…
おそらく、現在のマミの防御力は…バズーカ砲をも片手で止める事が可能っ!!!
巴マミ:暁美ほむら…9:1ってトコロね……ならばっ!!)この間0.3秒
ほむら「時間停止っ…!!」カシャン
ドォオーーーーン
ほむら「…まどか、逃げるわよ」スッ
まどか「ハッ…!ほむらちゃん!?」
ほむら「今の巴マミには生半可な攻撃じゃキズ一つ負わせられないわ。この距離での重い攻撃は一蓮托生…
自滅以外の何者でもないわ。だから距離をとるわよ!!一緒に来て!」
まどか「でも…でもさやかちゃんは!?」
ほむら「ここに置いて行く…でも、彼女の心はまだ折れていないっ!!必ず、私達を追ってくるわ…。
私達は逃げながら戦う、美樹さやかは追いながら戦う。つまり…挟み撃ちの形になるわね」
まどか「…!!」
ほむら「どんな化け物でもスキは必ず生まれる…それに、外にでれば身を隠す場所も確保しやす…」
まどか「あ…あっあ…」ブルブルブル
ギュギュギュワァァァン…ピシ…ピシシ…
ほむら「!?」(空間が歪むっ!?亀裂が…!?止まっているはずの時間と空間がっ!!!)
ピシッ…ピシシシシ…ガッシャアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!
ほむら「う…そ…」
ガラ…ガラ…ガラ…
マミ「…」ユラリ…
ほむら「空間が崩れ…時間停止が破れたっ!?そんな…馬鹿なっ!!!!!!!!!!!」ヘタッ
マミ「ふふっ…何かしたのかしら、暁美さん…逃がしゃしないわよ?」ドドドドドドド
ほむら(もう魔法なんてレベルじゃないっ……神の力!?信じられない…これじゃ、打つ手が…)ギリッ
マミ「チェック・メイトよ、暁美さん…」ザッザッザッ
まどか(さやかチャン、さやかチャン!ほむらちゃんを破った今ならマミさん絶対、油断してるよ!ティヒッ!)
さやか(承知っ!!……杏子…技、借りるよ!)ゴゴゴゴゴ
---美樹さやかが、剣に魔力を込め巨大化しようとしたその時…
マミ「やめておきなさい、美樹さん。魔力の無駄遣いよ…私があなたを残した訳…わかってないの?」ズン
さやか「はに(何)っ!?」
まどか(あちゃー^^もう何してもバレバレだねぇ)
QB(まどか…君、さっきからどうしたんだい…?)
マミ「今から、佐倉さんに続いて暁美さんをボロ雑巾にするわ…。その後…一体、誰が治すの…?」ゴゴゴゴ
さやか(…アタシってことかっ!!アタシに傷を癒させる事を最初から考えていたんだ…だから…あんなにも
残酷に、躊躇なくっ…!!なんて恐ろしい女っ…)ゾクゾク
さやか(………アレ?てことはアタシ、もう生還確定じゃね?アライブじゃね?生きてこそじゃね?)パアアア
マミ「わかったら、さっさと治療なさいっっっ!!!!!!!!!」ダンッ!!
さやか「(ポワワワン)はいっ!!ほっぺは既に治りましたっ!続いて杏子の蘇生に入ります!!!」ダダダダーー
まどか(わーさやかちゃんって、変わり身はやーーーいwwwウェヒッウェヒッ)
QB(…まどか、君は…まさかとは思うけど…最初から自分だけは大丈夫ってわかってたのかい…?)
まどか(違うわ、QB。最初からじゃない、途中からよ。確信したのは、ついさっき。巴マミが魔法少女Aと
能天気に会話していた時。あの時、巴マミの疑念、怒り、悲しみは全て、魔法少女とその勧誘者である
あなたに向けられていると気付いたの。つまり私は完全にセーフティだったのよ。ただし、下手に
触れれば火傷する危険な存在にかわりはない…チィッ!迂闊だったわね、あの巴マミにコーヒーを出すなんて…)
QB「誰だ貴様」
ほむら(巴マミがこんな…こんな…秘めた力を持っていたなんて…!!もう………
はっ!!秘めた力…?これよっこれだわ!!)ピコーン
ほむら「…フフフ、もう芝居をしなくてもよくなったわ。そう…全部芝居だったのよ、巴マミ」スクッ
まどか(おお!?ほむらちゃん、まだ諦めてない!)
ほむら「全てはあなたを怒らせて、その力を解放する為の芝居よ。敵を騙すにはまず、味方から…
心を鬼にしての暁美ほむら一世一代の大芝居っ!!つい芝居に熱が入ってしまったようね、
随分とあなたを傷つけてしまった…でもっ!怒りによって覚醒した今のあなたならワルプルギ…」
マミ (カッカッカッ)バゴンっ!
ほむら「あふん」
さやか(そりゃそうだわ…)コクコク
---ガスッ、ドゴッ、バキッ…
マミ「ティロ・フィナーレっ!ティロ・フィナーレっ!ティロ・フィナーレっ!ティロ・フィナーレっ!」ガスッ、ドカッ!
ほむら「ひょっ…やめ…ごめ…あふぅ…」ドゴッ、バキッ!
QB「銃の台尻で…!組手甲冑術っ!!」ガクガク
さやか「なんてえげつない…」ブルブル
蘇生杏子「あわわわ……」ゾゾゾー
まどか「マウントの体制で血まみれのほむらちゃんを殴り続けるなんて…二人ともキレイ…」ウットリ
QB「僕はマミよりも君が恐ろしいよ、鹿目まどか…」
---
マミ「全員っそこに正座っ!!!!!!!!」
さやあん「ハイッッ!!!!」ビク
蘇生ほむら「…ホムゥ」シューーン
マミ「これから、あなた達が全世界の魔法少女から巻き上げたグリーフシードを皆に返します」
ほむら「え…そんな!あれがないと…ワルプルギスの夜に…」オソルオソル
マミ「だまらっしゃいっっ!!!!」ビビビビビ
ほむさやあん「ヒィ!!」ダキッ
マミ「本当なら商品の回収もしたいところなのにっ!!あんなものでも喜んでる娘がいるから
断腸の思いで堪えてるってのにっ!!!!!!」ギチギチギチ
ほむさやあん(…)ビクビクビク
マミ「…わかってるわよ、暁美さん。あなたの四次元ポケッ…盾の中には、たんまりGSが詰まった…
千両箱…金庫が……あるっていうじゃないっ…!!!さぁ出しなさい、グリーフシードをっ!!
まず…それを…ここにっ…!!」
ほむら「ホムゥ…ホムゥ…ホムゥ…」ぐにゃあああ
----そして
「ワルプルギスの夜」迎撃準備位置に立つ3人の魔法少女と1匹の淫獣
ほむら「あんなに苦労したのに、グリーフシードがゼロになるなんて…」ホム…
QB「君達はまだいいよ…僕なんて、足りない分を給料前借りして用意させられたんだよ。
これであと300年はタダ働きだよ…」
さやか「それは自業自得でしょーがっ!」
杏子「テメーのせいで死ぬ思いだったんだぞっ!!」
ほむら「…本来なら、グリーフシードなしでワルプルギスの夜と戦うなんて自殺行為だけど…」
さやか「覚醒マミさんだね…」
杏子「ああ…アイツの今の力なら、なんとか勝てるような気がするな…」
ほむら「そうね…まさか時間停止があんなにあっさり破られるとは…」
さやか「マミさんに賭けるしかないか…」
杏子「それで?主役はまだ来ないのか?」
さやか「うん、なんか寝坊したみたいよ。今こっちに向かってるはずなんだけど…」
ほむら「遅いわねっ!もうワルプルギスの夜出現時刻よ!」イライラ
5…4…3…2…1…ズオゾゾゾゾオ!!!
あんさやほむ「!!」
ワルプルギスの夜「アハハハハハハ!!(怒)ファアハハハハ!!(怒)」
ほむら「…アレ?今までのアイツより少し大きいわ…?」
さやか「なんか語尾に(怒)ついてるし…」
QB「あぁ、そういえばあの番組が自分を倒すためにGS集めてる事を知って落胆して帰っていったね」
杏子「魔女ってそんなに繊細なのかよ?ウソだろ?」
ワルプルギスの夜「ヨクモーーーダマシテクレワネーーギャハハハハハ(怒)」
ほむら「あー言ってる、言ってる。怒ってるわ」
さやか「なんかもう…ろくな事になってないよね…」
QB「絶望して魔女になって、さらに絶望してパワーアップしたって感じだね」
ほむら「…もう、この時間軸じゃ何が起こっても驚かないわよ」
杏子「まぁマミのほうが怒りが上だろうから勝てるだろ」
ほむら「そう…まどかが契約せず、ワルプルギスを撃退する可能性が少なくともあるもの…
巴マミに期待しましょう」
さやか「あ、マミさん来たよ」
ピューーーン
マミ「ごっめんなっさーーーーい!少し寝過ごしちゃったっ☆テヘ…あれが「ワルプルギスの夜」ね!
みんな、今回の敵は最強最悪の魔女よっ!!頑張って倒しましょうねッ☆」
ほむら「言われるまでも…って、巴マミっ!!なんであなたそんなに上機嫌なのっ!!!?」
マミ「えーーー?別に上機嫌ってわけでも…///」テレテレ
杏子「マミ、お前…あの夜のオーラが全然出てねぇぞ!!」 さやか「マミさんっ!?怒りパワーは!?」
マミ「嫌ね、もう怒ってないわよ☆///……ただね…」
マミ「暁美さん…(ポンッ)…あなたの描いた『巴マミ・伝説の金色の戦士』…とっても面白くってよ!!」ティロッ!
ほむら「」
あんさや「ギャァアァッァァァァアアアア!!!」
-----彼女達はまだ知らなかった…全世界の魔法少女たちが見滝原に集結しつつある事を…
『魔法少女商会 ティロ・フィナーレ企画』を救う為…いや…『カリスマ魔法少女・巴マミ』と
ともに戦うために…!!
QB「おしまいだよっ」きゅっぷい
おまけ
まどか「マミさーーーんっ!買ってきたよっーー!!」タッタッタ
マミ「鹿目さん、ご苦労様。さぁ皆それに着替えて」
杏子「着替えてって…コレ…男モノのブリーフじゃねぇかっ!」
さやか「しかもLLサイズ…ダブダブだよ…」
ほむら「巴マミ、一体何を考えているのっ!?」
マミ「だから最後の放送よ。GSを皆にお返しする旨を伝えるあなた達のお詫びの放送。
ついでに一恥かいてもらうのよ。私がそうされたようにね。さぁ今から教える
歌を覚えなさいっ!!そして歌って踊って皆に謝罪するのよっ!!」
まどか「さぁさぁみんな着替えて、着替えて。ウェヒッヒッヒ」
ほむら(ぐぬぬ、なんたる屈辱…)スルスル
杏子「上半身は裸かよっ!?」ヌギヌギ
さやか「マジで…恥ずかしいよ!!」クイクイ
マミ「だから恥をかいてもらうって言ってるじゃない。いくわよ…ハイ!」パンパン!
マミ「サンバのリズムを知ってるかいっ♪ホイホイホイ♪」パンパン!
ほむら「まさか…この曲はっ!!!!?」
QB「遠藤章造のヒット曲『愛・ほほほほほ~い』だね」きゅっぷい
マミ「ゴーストタウンに行きたいな♪ホイホイホイ♪」パンパンパン!
ほむさやあん「ひぃぃぃいいぃぃぃ」
マミ「あそれ、ほほほい・ほほほい・ほほほいほ~~~い・カラコッコ♪」パンパン!
まどか「みんなっ綺麗!!本当にキレイだよ、ウェヒヒヒ!!」
今度こそ終わり
さるくらって、解除まってる間にそのまま落ちるように眠ってしまった…。
すまぬ…すまぬ…終了直前だったのに…保守してくれて感謝。
前回のコレ『まどか「ほむらちゃん嫌いっ!」ほむら「マドカァー!」』は
全編パロディだったんで今回はオリジナルで勝負しようと思ったけど、結局パロだらけ…。
だって…オリジナルでいくよりパロのほうが面白いと思ってしまったんだもの…。
特に後半の戦闘シーンは、オリジナルだとどうしてもグロすぎになってしまうんですもの…。
次はもうちょっと軽いノリのを書きます。長くなりすぎたし…。