関連
ハニー・ポッター「最後(いやはて)の、敵なる死だって……越えてみせる!」 【前編】


元スレ
ハニー・ポッター「最後(いやはて)の、敵なる死だって……越えてみせる!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407943750/



※関連作品

第一巻『ハリー・ポッターと賢者の石』相当
ハニー・ポッター「私が、魔法使い?」
ハニー・ポッター「賢者の石、ですって?」
ハニー・ポッター「賢者の石は、どうなったのかしら」

第二巻『ハリー・ポッターと秘密の部屋』相当
ハニー・ポッター「秘密の部屋?なぁに、それ」
ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」

第三巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』相当
ハニー・ポッター「脱獄囚の、シリウス・ブラック?」
ハニー・ポッター「『エクスペクト・パトローナム!』」
ハニー・ポッター「『守護霊よ、来たれ!』」

第四巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』相当
ハニー・ポッター「勝つのは私、そうでしょ?」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「何がこようと、受けて立つわ」
ハニー・ポッター「いつか必ず、来るものは来るのよ」
ハニー・ポッター「来るものは来る、来た時に受けてたてばいいのよ。勝つのは、私よ」

第五巻『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』相当
ハニー・ポッター「騎士団、いいえ。私の豚団ね、そうでしょ?」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「『私は、嘘をついてはいけない』……?」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「誰一人だって、欠けさせないわ」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「進まなきゃ、前に。そうでしょ?」 【前編】 【後編】

第六巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』相当
ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「暴いてみせるわ、マルフォイの企み」
ハニー・ポッター「どうして、スネイプなんかを……」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「アルバス・ダンブルドアと、わたし」

第七巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』相当
ハニー・ポッター「分霊箱を、探す旅」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「死の、秘宝……?」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「最後(いやはて)の、敵なる死だって……越えてみせる!」 【前編】


280 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 12:50:35.64 DgJcF9ZFO 97/172



ハニー「――」

ハニー「――ん」

ハニー「……」


ハグリッド「ハニィイイイイイイイ!!ハニィイイイイイイイ!あ、ぁあああああああああ!!ハニーーーーーぃいいいいいい!うああああああああ!!!」


ハニー「……(今すぐ返事をしてあげたいけれど……駄目よね。わたし、今、死んでることになってるんだもの)」

ハニー「……(盛り中に響きそうな、ハグリッドの声……それ以外は、小さな囁き声とか、そのくらいだわ)」

ハニー「……(意外ね……もっと、わたしを殺した事に……意地の悪い歓声とかをあげてるものかと、思ったけれど)」

ハニー「……」



ベラトリックス「我が君?我が君?もう、意識は?我が君?」

ヴォルデモート「あぁ よい もうよい、ベラ 介抱、ご苦労だった」

ベラトリックス「とんでもありません我が君、あぁ我が君」



ハニー「……(意識? 介抱?)」

ハニー「(それじゃ……あいつも、気絶かなにかしていたのかしら。きっと、そうね)」

ハニー「(死喰い人たちは、怯えてるんだわ。何が起きているのか分からなくて)」


ヴォルデモート「もうよい 一人で、立てる あいつは 死んだか?」


ハニー「……」


ヴォルデモート「ハニー・ポッターは 死んでいるのか?」

ベラトリックス「えぇ我が君、もちろんです我が君。あなたさまの死の呪いがあの小娘を貫きました。あぁ、我が君、私にも――」

ヴォルデモート「黙れ ベラ」

ヴォルデモート「誰か調べろ ポッターは、死んでおるのか 鼓動は止まって、おるのだろうな」

ベラトリックス「すぐに、我が君!……チッ!どいつもこいつも怯えて遠巻きにしやがって!シシー!あたしは我が君から離れられない!お前が見るんだよ!!」

ナルシッサ「……分かったわ、ベラ」

ザクッ、ザクッ、ザクッ

ハニー「……」

ナルシッサ「……」スッ

ハニー「……(どうすれば……ここで跳ね起きて……杖、杖は手元……このまま)」

ナルシッサ「……ドラコは生きていますか?」

ハニー「……!?」

281 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 13:01:12.47 DgJcF9ZFO 98/172

ナルシッサ「……息があるのは分かってます。ドラコは、生きていますか」

ハニー「……生きてるわ。わたしが、炎の中から連れ出した。そのまま、何かすることがあるって」

ナルシッサ「……そうですか」

ハニー「……どうしてこんな小声で?報告しないの?わたしが……」

ナルシッサ「……私は、息子さえ無事ならそれでいいという女です。それだけで、いい。ドラコが無事なら……そしてそれを、あなたが救ってくれたのなら」

ハニー「……」

スッ

ナルシッサ「し、死んでいます!」



ワアアアアアアアアアアアアア!!
 ヒャァアアッハアアアアアアアアアア!!!
ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!

ヴォルデモート「――  はは ―― ッハッハ ―― ハハハハハハハハハハハハッ!!!!!」

ヴォルデモート「そうか 死んだか ポッター ハニー・ポッター!」

バーーーン!バーーーン!
 パチパチパチパチパチパチ!!
バチバチバチバチッ!


ヴォルデモート「そうだ! 者共! もっと祝いの火花を打ち上げろ! ポッターは死んだ!」

ヴォルデモート「ハニー・ポッターは 俺様の手にかかって 死んだのだ!」

ヴォルデモート「もはや生あるもので 俺様を脅かす者はいない!!」




ヴォルデモート「俺様は 最強となったのだ!!!!!!!」





ハニー「……(今すぐ立ち上がって指差して笑ってやりたい)」

285 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 13:10:59.81 92Rq9w0lO 99/172

ホグワーツ

『ホグワーツの 者共よ』


ザワザワザワッ

ネビル「! 来た!」

ジニー「一時間って言ったくせに、大遅刻ね!だまし討ちでもするつもりだったのかしら!」

ディーン「大遅刻って言えばさ、ハニーどこだい?ロン、ハーマイオニー」

シェーマス「そりゃ君たちに何かやることがあるってのは分かってるけどさ。でも、君達はここにいるのに、ハニーは……」

ハーマイオニー「……ハニーは」

ロン「……」


『これより校庭で 終戦のための協議を行おう もはや俺様に 戦う意思はない』


ザワザワザワッ!

マクゴナガル「終戦、ですって!?勝手に始めておきながら!何を言って……!」


『もちろん その場には 我らの友人もご参加願おう』





『ハニー・ポッター 俺様に命を奪われた その亡骸もな』

288 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 13:23:34.28 92Rq9w0lO 100/172

校庭

ザッザッザッザッザ

ヴォルデモート「ポッターの運送ご苦労 ハグリッド 貴様の図体も 人生で一度くらいは誰かの役に立つらしい」

ハグリッド「ぐすっ、ぐっ、ぅぅぅ、ハにー、ハニーィ、ハニー」

ハニー「……(さっきからこっそりウィンクだったり髭を引っ張ったりしてあげてるのに全然気づいてくれない)」

ハグリッド「なんて、こった。俺の、俺が目の前にいたのに。俺、俺ぁ……」

パキッ!

ヴォルデモート「誰だ あぁ ケンタウルス 森の賢者ども」

ハグリッド「……ベイン!」

ベイン「……こんばんわ、ハグリッド。今夜は火星が明るい」

ハグリッド「満足だろうな!そうだ!満足だろうな!!お前、お前さんたちはそうやって!戦いもせず!星を見て、いつだったか!ハニーの命が危ういとか言うたな!!満足だろうな!!ハニーが……ハニーが、うぅ、死んじまった!!ハニーが!!!」

ベイン「……ハグリッド、きちんと聞きなさい。今夜は『火星が明るい』」

ハグリッド「うるせえこの駄馬!!真面目な顔しやがって!似合っちょらんぞ!!」

ヴォルデモート「黙れ ハグリッド ケンタウルスよ 後でお前達の扱いについて話しがある 代表者をよこせ」

ベイン「……そうしましょう」

ヴォルデモート「行くぞ さあ 連中がポッターを見て 嘆くのが楽しみだ どう言ってやろうか 気の利いた命乞いの台詞を用意しておかねばならぬな ワームテール、得意だろう」

ワームテール「ひぇっ!?え、えー、わ、私にはままままだ無様に生きてでもやることがあるんですぅうう!」

ヴォルデモート「採用」

ゲラゲラゲラゲラゲラ!!

ベイン「……」

ザッ

ロナン「ハグリッドは、気づきましたか?」

ベイン「いえ、混乱が過ぎたようです。彼らしい……今に分かることですがね」

ロナン「えぇ……今夜は、火星が明るい」

ベイン「……彼女の苦難は、終わっていない。彼女は生きて、立ち向かうのだ」

ロナン「……」

ベイン「……」

ロナン「……ハグリッドが抱えてたからローアングルでそりゃもう日頃見えないところまで……ふぅ。あぁ、明るいなぁ火星」

ベイン「ふぅ……さあ、彼のところへ行きましょう。我らも――集わねば」

294 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 13:35:57.85 92Rq9w0lO 101/172

ザワ……ザワザワ

ヴォルデモート「亡骸を 俺様の前で掲げろ ハグリッド よく見えるように ハニー・ポッターだと分かるように」

ハグリッド「ぅっ、ぅぅぅぅうう」


 ウアアアァァァアアアアア!!
ハニーーーー!!
 ハニーーーーーーー!!!
イヤアアアアアアア!!!


ハニー「(ハァイ?)」


マクゴナガル「……あぁぁぁ」

ネビル「……」

ジニー「うそ……嘘よ、そんな……」

ハーマイオニー「……は、にー……」

ロン「……」

ヴォルデモート「終わりだ ハニー・ポッターは死んだ お前達がこやつのために命をかける戦いに挑もうという時 こやつは一人で逃げ出そうとしたところを掴まった」

ディーン「嘘だ!!あいつ、嘘をついてる!!」

シェーマス「ハニーがそんなこと、するはずない!!この嘘つき!!」

ラベンダー「風の噂だとイケメンだったのにガッカリよハゲ!!!!」

パーバティ「冗談は毛根だけにしろ!!!」

ワァアアアアア!!ワアアアアアア!!
 ブーーーーーーブーーーーーッ!!


ヴォルデモート「――」


ヴォルデモート「  黙 れ  」


ピタッ

シーーーーーーーーン


ハーマイオニー「んー、んぃー、んー!」

ロン「……」

ハニー「……(全員を喋らせなくしたのね……)」

300 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 13:51:01.84 92Rq9w0lO 102/172

ヴォルデモート「ハグリッド ポッターを俺様の足元に置け こやつにはここが相応しい」

ハグリッド「ぐすっ、ぐっ、うぅ」

ソッ……

ハニー「……(優しく置いてくれたわね。ありがとう、って、言いたいけれど……まだ)」

ヴォルデモート「どうだ もの共 もう終わりだ」

ヴォルデモート「お前達の英雄だった ハニー・ポッターは死んだ」

ヴォルデモート「お前達の戦いは 終わった」

ヴォルデモート「抵抗するな さすれば命だけは助けてやろう」

ヴォルデモート「俺様の前にひざまずいて お辞儀をするのだ」

ヴォルデモート「お前達の親も、子供も、兄弟姉妹も許してやろう」

ヴォルデモート「我々が作り上げる 新たな世界で生きさせてやろうではないか」

ヴォルデモート「どうだ? 俺様は 慈悲深いだろう」

ヴォルデモート「何の力もなく 何者でもなかった この小娘と違い 俺様には力がある」

ヴォルデモート「お前達は惑わされたのだ この小娘はお前達を捨てた 一人、逃げたのだ」

ヴォルデモート「この小娘は お前達の犠牲に頼るだけの存在 何も出来ない 何者でも――」





ロン「ッ、っは!!!ふざけんな!!!!ハニーは、何度もお前を破ったぞ!!!!!!!」

ハニー「……!」

ヴォルデモート「――ほう?」

ロン「みんな、なんで黙ってるんだ!!声をあげろ!!!!!!あんな奴に、だまされるな!!!!」

ロン「そうだ!!みんな!おい!!!同胞ども!!!!ハニーの豚なら……ヒンヒン鳴け!!!!ヒンヒーーーーーン!!」

……!

ヒンヒン、ヒーーーーーーーーーン!!!

ウワアアアアアアアアアア!!
 ハニーーーーーーーー!!

ハニー「……(ロン)」

303 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 14:00:35.63 92Rq9w0lO 103/172

ウワアアアアアアアア!!!
 ハニーーーー!!ハニーーーーー!!
ヒンヒーーーーーーーン!

ヴォルデモート「そうか ここまできて まだ 抵抗しようというのか?」

ネビル「うわああああああ!!」

ヴォルデモート「――見せしめにしてやろう」

ネビル「『エクスペリアーム――うわっ!!!」

バチッ!!
 ドサッ

ネビル「っ、く、っそぉ……負ける、もんか」

ヴォルデモート「お前は 誰だ?」

ベラトリックス「我が君、ロングボトムです!カロー兄弟をさんざんてこずらせた!両親は、あたしがぶっ壊した闇払いで!覚えておいでですか?」

ヴォルデモート「おぉ 思い出した フランク、アリス・ロングボトムの そうか 貴様が」

ネビル「……杖が、っ」

ヴォルデモート「勇敢な少年よ そして貴様は 純血だな? 優秀な両親の下に生まれた そうだろう」

ネビル「……だったらどうした!」

ヴォルデモート「俺様の側につけ 俺様は勇敢さを評価する 俺様に杖を向けたことを許してやろう」

ネビル「やなこった!!僕は……ダンブルドア軍団だ!!」


ワアアアアアアア!!
 ネビルーーーーー!!
ミスターホラガーイ!

ヴォルデモート「――ほら貝?」

ネビル「そこに興味はもってもらわなくていい!!」

308 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 14:09:41.07 92Rq9w0lO 104/172

ヴォルデモート「そうか 残念だ ロングボトムよ」

ヴォルデモート「貴様のその反抗が 俺様の決断を変えさせたぞ」

ヴォルデモート「もはや誰一人 生きて帰さん ロングボトム 貴様の責任だ」

ネビル「どうせ最初から、そのつもりだったんだろう!」

ヴォルデモート「そうでもない 決断 そうだ」

スッ、サァァ

クルクルクルクル

ハニー「……(城の窓から、何か……あれ……組分け帽子!?)」

組分け「いやはや城から出るのはどれくらいぶりだろうね――これはこれは、小生意気なリドル君」

ヴォルデモート「黙れ ロングボトム 貴様がこれを被る最期の者にしてやろう」

ドサッ

ネビル「……」

組分け「あぁ、拾ってくれてありがとう、少年。やあやあ、少年よ。随分見違えた――あの頃とは大違いだ」


ヴォルデモート「ホグワーツから 組み分けはいらなくなる。シンボルには我が祖先 サラザールスリザリンの紋章、盾そして旗があれば十分だ」


組分け「君はあの時『僕なんてハッフルパフでいい……』って、聞かなかったなあ。私がハッフルパフは甘くないと叱って、それじゃどこにも入れないなんて嘆く君を……必死に説得して、グリフィンドールに入れたっけ」

ネビル「……うん」

組分け「今はどうだね?」

ネビル「……あなたに、感謝したい」

組分け「――あぁ、少年よ。君は本当に、立派になった」

310 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 14:17:49.79 92Rq9w0lO 105/172

ヴォルデモート「ロングボトム 冥土の土産に聞かせてやろう」

ネビル「……」

ヴォルデモート「お前達が崇拝している ハニー・ポッターが どんな人間か」

ネビル「……」

ハニー「……!」

ヴォルデモート「お前達の前では 常に高圧的な 自信満々の 女王様のような態度をしているのだろう」

ネビル「……」

ヴォルデモート「その実 奴の本性は 臆病者で 怖がりで 俺様と対峙するたびに足が震え 腰が抜ける ただの小娘だ」

ハニー「(立ち上がりたいぶっとばしたいいいえこれもういいんじゃないかしら今がその時なんじゃないかしらわたし)」

ネビル「……なんだって?」

ヴォルデモート「失望したか? 騙されたと思ったか? そうだ ロングボトム 奴はお前達を欺いて 付き合って――」



ネビル「ハニーが本当は、臆病だって?」

ネビル「ハニーが本当は怖がりだって?」

ネビル「ハニーが本当は、女王様としてなんかじゃなくて、ただ、僕らを大事にしてて」

ネビル「それで強がって 僕らのために 頑張ってるだって?」

ネビル「そんなの」

ネビル「そんなの!!!!」






ネビル「そんなの!!!!!!!ハニーの豚なら誰だって知ってる!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヴォルデモート「えっ」

ハニー「」

ハーマイオニー「……えっ?ロン?え?」

ロン「そりゃそうだろ。僕ら豚が日夜誰の何のために生きてると思ってるんだい?自然と分かるよ、もちのロンでね」

319 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 14:26:49.65 92Rq9w0lO 106/172

ネビル「ハニーは怖がりだ!!本当はお前なんかと戦いたくないに決まってる!」


ネビル「それでも!!ハニーは逃げない!!!」


ネビル「ハニーは臆病だ!!!本当は、自分の運命なんて逃げ出したいに決まってる!!!」


ネビル「それでも!!ハニーは諦めない!!!!」


ネビル「そんなハニーをみて!!!そんなハニーが!!!!頑張ってるのを見て!!」


ネビル「あー、可愛いなあ天使だなあ、って思うのと同時に!!」


ネビル「僕らは!!!勇気を貰ってるんだ!!!!!!」


ネビル「たとえ、ハニーが死んで、しまっても!!!」


ネビル「ハニーは、僕らの中に!!!僕らの、中で!!!!!」



ネビル「ヴォルデモート!!!!」




ネビル「ヴォルデモート!!!!!!!!!」

322 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 14:29:45.82 92Rq9w0lO 107/172

ネビル「お前なんかに!ハニーを馬鹿にさせない!!!!


組分け「――グリフィンドールに行くならば」


ネビル「僕らのハニーを!!!!」


組分け「――勇気ある者が住まう寮」


ネビル「僕らの希望を!!!!!」


組分け「――勇猛果敢な騎士道で」




ネビル「僕らの――勇気を!!!!!!」


組分け「――他とは違う グリフィンドール」




組分け「さあ、とりたまえ、ネビル・ロングボトム!」


組分け「今は君にこそ、この剣がふさわしい!!!」


シャランッ!!!!


ネビル「!!!!」


ヴォルデモート「!?!?バカな グリフィンドールの――」




ネビル「――うわあああああああああああああああああ!!!」



ザッ、シュッ!!


ナギニ『わー、綺麗な赤いいr――』シューッ、シュ

ブシャアアアアアア!!

ヴォルデモート「ナギニぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」

328 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 14:41:55.72 92Rq9w0lO 108/172

ワアアアアアアア!!
 ワアアアアアアア!!

ロン「やった!!やった!!!ネビルが!!!」

ハーマイオニー「蛇を、倒したわ!!!」



ネビル「っはぁ、はぁ……」


ヴォルデモート「オォ――オォ――ロングボトム――ロングボトム!!!!!!」

ネビル「……っ!!」

ヴォルデモート「よくも、貴様、貴様あああああ!!」

ネビル「こ、こい!あ、でも、僕杖……あ」





ヴォルデモート「『アバダケダブラ!!!!!』」


パキィンッ!!


ネビル「……あ、れ?」

ヴォルデモート「――なんだ これは」


ロン「……ネビルに、緑の閃光……あ、当たった、よな?」

ハーマイオニー「そう、そう、見えたわ……でも、その瞬間……掻き消えた」



ヴォルデモート「何が 起きている 何が 俺様の 最強の俺様の 死の呪いが 何故だ!!!」



ハニー「そんなの、決まってるじゃないの」


ヴォルデモート「!!!?!?!??」


ハーマイオニー「あぁ……あぁ、ロン!ロン!ハニー、ハニーが!!」

ロン「え?まだ気づいてなかったの?」



ハニー「このわたしがいる限り 誰も殺させないわよ――トム!!!」

ヴォルデモート「――その名で 呼ぶな! ポッター!!!!!」


ハニーーーーー!!
 ハニーーーーーーーー!!

ヒンヒンー、ヒーーーーーーン!!



リー「速報!速報です!!さっきのおくやみは大間違いだ!!稲妻光る!稲妻光る!!!ハニーは、生きてる!!!!みんな!!!!ヒンヒン、ヒーーーーーン!!!」

ハーマイオニー「り、リーいたの!?」

ルーナ「ううん。さっき、ついたんだよ」

ハーマイオニー「? でも、ここの出入りはずっと……」

ルーナ「うん、だから、さっきついたの。やっと出来たから」

ハーマイオニー「???」

329 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 14:55:21.76 92Rq9w0lO 109/172

ヴォルデモート「一体何をした ポッター」

ハニー「ネビル、よくやったわね。蛇の事……それに、とってもかっこよかったわ」

ネビル「え、えへへ、ありがとう!君のおかげだよハニー!ヒンヒン!」

ハニー「あと、わたしが弱虫とかどうとか、あれは……本当だけれど、できれば忘れなさい」

ネビル「やったね!善処するよハニー!」

ヴォルデモート「聞け!! 一体何をしたのだ、ポッター!」

ベラトリックス「我が君を困らせるな、ポッター! 大それた口、利きやがって……誰も殺させないだぁ?そんな甘っちょろい夢、覚まさせてやるよ!!!」


ロン「ハーマイオニー、どけ」

ハーマイオニー「! ちょ……ロン!?ロ――」


ベラトリックス「『アバダケダブラ!!!!』」



パキィン!



ロン「……うわー……流石に心臓止まるかと思った……マーリンの髭!」

ベラトリックス「な……は、はぁあああ!?」

ハーマイオニー「また……アバダケダブラが……ロンに触れたと思ったら……掻き消えた」


ヴォルデモート「 ここにいる貴様が ポッター 何かできるはずがない 一体何が起きている なんだ、これは!!」

ハニー「何言ってるの? わたしがやったに決まってるじゃない。そして、トム」

ハニー「実行させたのはあなたじゃない。あなたはよーく知ってるはずよ?どうしてこうなっているのか」

ヴォルデモート「なに――」

ハニー「わたしは死んだわ。わたしはあなたの前に、何の抵抗もせずに『死』に向かった」

ハニー「……そんなわたしに、あなたは何て言った? ここで死ぬ必要がなかったはずのわたしがあなたの手にかかるのを見て、あなたはなんて言った?」

ヴォルデモート「貴様の 母親のようだと ――まさか」

ハニー「わたしは死んだわ。みんなのために」

ハニー「わたしは死んだわ。愛する人たちのために」

ハニー「わたしは、みんなみんな愛してる」


ハニー「『みんな、みんな』!愛してる!!!」


ハニー「もう!!この世界で!!!誰かの犠牲なんて許さない!!」


ハニー「もう!この世界で!!!理不尽な死なんて許さない!!!!」


ハニー「もう!!!!この世界で!!!!」


ハニー「『アバダケダブラ』は使えない!!わたしの、愛が!!!みんなを護るから!!!!」

337 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 15:09:38.35 92Rq9w0lO 110/172

ワアアアアアアアア!!
ハニーーーーーーーーィイイイ!!

ハグリッド「うぉおおおおおお!!ハニー!!みんな!戦うぞ!!!戦うぞぉおおおお!!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!


ヴォルデモート「~~~っ だからどうした!!!」

ヴォルデモート「死の呪いがなくとも 我らには偉大な闇の力がある!」

ヴォルデモート「まだまだ 貴様らの倍以上の 戦力がある!」

ヴォルデモート「この城に残った ものどもだけで! 何ができる?」

ヴォルデモート「貴様らだけで 何が出来るというのだ! ポッター!!」



ハニー「わたしたち、だけ?」

ハニー「馬鹿言っちゃいけないわ。ずっとずっと、ここ以外でも戦ってきた人たちがいる」

ハニー「そんな人たちも、力になれば。どうかしらね。さて……連絡は、終わったのかしら?」


リー「合点だよ、ハニー!いやあ、全世界中継ラジオは緊張したなあ!」


ハーマイオニー「ぜ、ぜんせか、え?何言って……そもそもホグワーツでラジオの電波は、とか……言語とか」

ロン「言語?ハーマイオニー、今更そんなもん気にしなきゃいけないのかい?」

ハーマイオニー「……あぁ……言ってたわね……ヒン、って」

リー「そーーーの通りさ才女様!!」

リー「さぁさぁさぁさぁ!!!全世界のみなみなさま!!!!早めに呼び出されっちまったこの僕が、ざっくり説明しちゃいましょう!!!」

リー「ハニーがピンチだ!!!集まりやがれ!!!豚ども!!!!ヒンヒン、ヒーーーーーン!!!!」

ヒンヒーーーーーーン!!

343 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 15:14:30.33 92Rq9w0lO 111/172

パチンッ!

ドサッ

トンクス「その呼び方はどうなのかな!?豚じゃない人とかいるからさあ!?よっ、ハニー!助けにきたよ!」

リーマス「さっきぶりだね、ハニ……ゴフッ」

トンクス「大変だ!リーマス!!目覚めのキスしなきゃだねっ!!!」

リーマス「ち、ちが、トンクス、だから、最初の人工呼吸で確かに蘇生したけどね、ち、ちょ、いまみんな、注目してるかr――」

ハニー「リーマス! トンクス!!!」

パチンッ!

ドサッ

アーサー「あぁ、やっと参戦できる!待たせたね、ハニー!」

モリー「みんな、無事!? 私の家族に、これ以上なにかあったら……承知しないわよ!死喰い人!!!」

ハニー「お父様、お母様! 家族に、って?」

 パチンッ!!

ジョージ「冗談だろ、相棒……」

フレッド「………………………」

ジョージ「なんだよその耳!!!超かっこいいじゃねーか!!!!!!!俺のと交換しろよ相棒!!冗談じゃねーぞ!なんだよそのイカした尖った耳はさあ!!!冗談じゃない!冗談じゃないぞ!!!」

フレッド「ハッハッハッハ、片割れよ。残念ながらお前には、この呪いの副作用で偶然かっこよく尖っちまった俺のイカす耳と交換する耳そのものが無いわけで……お?どうしたハニー、ずっこけて!」

ハニー「……紛らわしいのよっ!!!!!!!」

パチンッ!パチンッ!!

パチンパチン
     パチンパチンパチンッ

   パチンパチン
ワァァアアアアアアアアア!!

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

352 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 15:31:23.62 92Rq9w0lO 112/172

パチンッ
サッ!!

ハニー「……!」

「『インペディメンタ』『ステューピファイ』『結膜炎!』」

死喰い人「うがっ! 」 死喰い人「ぎゃぁあ!?」
死喰い人「あああああ!!」

ヴォルデモート「! 中空を飛び回る 俺様の部下達を……こうも容易く! 何のために飛ぶ術を覚えた! 翻弄しろ! 戦え!」

「……ヴぉくを空中で翻弄したいなら」


ハニー「来てくれたのね……ビクトール!」


ビクトール「世界最高のシーカーを1ダース、持ってくるといい」


ビクトール「それかそこの二人の絡みをみせてくれればまあ割りと」

ハニー「うるさい」


パチンッ!

ビル「よ、っと!ああ、みんな来てるな!ほら、チャーリー。お前が遅いからだぞ!」

チャーリー「急に一頭ドラゴンを預かったんだ、仕方ないだろ?それに、間に合ったんだ!」

フラー「んーふん。ウィーズリーのかぞーく、せいぞろいでーすね?」

ハニー「ビル、チャーリー!フラー! そうね、けれど……」

パチンッ!

ドサッ

「あ、あいたたた!良かった、まだ終わってなかったんだ!」

ハニー「……あ」

「……あ」

アーサー「……」
モリー「……」
ビル「……」
チャーリー「……」
フレッジョ「「……」」
ロン「……」
ジニー「……」

「あ、は、はは……まさかみんな、揃ってるところに、でちゃうなんて。あ、あの」

「~~~っ!!僕が馬鹿だった!!ごめんなさい!!!僕は愚か者だった!僕は、気取った間抜けの――」

フレッド「魔法省大好き」

ジョージ「家族を棄てた」

フレッジョ「「権力欲の強い大バカヤロウ」」

「……まあ、うん……それだよ……ごめん。だけど……」

スッ

「!」

フレッド「そんだけ言えりゃ、十分だぜ!おかえり、パーシー!」

ジョージ「さ!あとはこの稲妻型眼鏡をかけるだけだな!!!!」

パーシー「……あぁ!!」

358 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 15:40:25.92 92Rq9w0lO 113/172

パチンッ!

 パチンパチンパチンッ!

パチンッ!!

リー「どんどん増え続けております!増え続けております!もちのロナルド!ハニーの愛は世界みんなを守っているわけです!」

リー「もはやこの戦いに他人面できる魔法使いはいません!そしてなにより!!!」

リー「とある団体が世界中を回ってハニーブロマイドを配っていった結果でしょう!えぇ!」

ハーマイオニー「なんなのその集団……」


ヴォルデモート「 群れるのが 力か ポッター」

ハニー「支えあうのが わたしの力よ。トム」

ヴォルデモート「お前は どうしてここに、この城で! 姿現しが出来るようになっている!」

ヴォルデモート「その権限は ホグワーツの校長のみに秘伝され ダンブルドアからの正当な引継ぎがなかった以上 セブルスも使えなかったというのに……」

ハニー「さあ?あの人はあなたにデタラメ言ってただけかもしれないけれど」

ヴォルデモート「!?」

ルーナ「書き換えたんだ、このお城の守護魔法」

ヴォルデモート「――貴様 ゼノフィリウスの娘か 書き、換えた?」

ルーナ「うん」

組分け「あー忙しい、忙しい!おっと失礼お嬢さん、私をもちながら説明してもらってもよいかね?」

ルーナ「? いいよ」

363 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 15:51:37.13 92Rq9w0lO 114/172

ヴォルデモート「この城の秘術を 途方もない神秘を 解き明かしたと言うのか……?」


ルーナ「校長先生が教えてくれた。無駄なものなんて何もないんだ、って」



ルーナ「嘘みたいなことでも、本当に見えなくっても。絶対に意味があるんだ、って」



ルーナ「先生が読みたがってた、『クィブラー』のこの号の『解読されてないルーン文字』」



ルーナ「先生とみつけた、とっても綺麗な魔法細工がたくさんあった部屋の、『複雑なルーン文字』」



ルーナ「ヘレナが教えてくれた、『ロウェナ・レイブンクローの魔法の癖』」



ルーナ「このお城の魔法仕掛けを作ったのは全部、ロウェナ・レイブンクローだったから」


組分け「――古き賢きレイブンクロー」


ルーナ「全部、書き換えて。ハニーに協力してくれる人が入ってこれるようにしたんだ」


組分け「――君に意欲があるならば」


ルーナ「あたしには、これくらいしか出来ないから――ハニーのために」


組分け「――機知と学びの友人を」


ルーナ「あたしの友達の――ハニーの、ために!」


組み分け「――ここで必ず得るだろう」


組分け「よくできました! さあ、つけたまえ!!ルーナ・ラブグッド!英知に優れた君にこそ、これを掲げるにふさわしい!!」

ジャラッ!



ヴォルデモート「!? れ、レイブンクローの、な、なぜだ!!!??」


組分け「私はゴドリック・グリフィンドールの持ち物だぞ?このくらい、朝飯前だ。君の呪いさえ解けてしまえば」

ハニー「えぇ、ルーナ!あなたはわたしの大事な、友達よ!」

ルーナ「!~~♪計り知れぬ英知こそ、我らが最大の宝なり~♪」

367 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 16:01:58.35 92Rq9w0lO 115/172

ヴォルデモート「小癪な 小癪な!」

ヴォルデモート「俺様達が 戦えなくなったわけではないと言っている!」

ヴォルデモート「そうだ、そして――貴様らは今に手を出せなくなるのだ」

ハニー「……?」

ヴォルデモート「行け! さあ、ポッター」

ハニー「……!」

スタン『ヒャッハーーーーーーァ!!ポッターを殺すぜえええええええ!!!』

ゾロゾロゾロゾロゾロ

ヴォルデモート「何の罪もない 操られている者を お前はどうする?」

ヴォルデモート「俺様直々に 『服従』させている そ奴らは たとえ止められたとしても!」

ヴォルデモート「一生 苦しむだろう 恨んでもない相手を攻撃し 殺した『記憶』に!!!」

ハニー「……この!」


スタン『ヒャッハァアアアアアアアアアアア!!』





「『オッブリエイト』☆」

スタン「ほへ?――あんれ、俺ぁ、ここでなにを……おー!?ハァニー!ハァニーでねーか!ひっさしぶりだなぁ!」

ハニー「!」

ヴォルデモート「!?」

スタン「あんれ、俺ぁ確か見栄張ってたら魔法省にしょっぴかれっちまってよお。それから……うーん、なんだったか……なんだったっけかなあ」


ヴォルデモート「馬鹿な 俺様の服従の術を その記憶ごと バカな そんなはずは!!」

「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」

ヴォルデモート「誰だ 貴様」

「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」

ヴォルデモート「貴様は 誰だ!!!!!」

「HA--------HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」

379 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 16:11:50.42 92Rq9w0lO 116/172

「私は誰か、ですって!?」


「いい質問です!とーーーってもしくよろにいい質問ですよ!」


「この本を読んでみましょう!私は狼男を退治した、クールでイカスナイスガイ!」


「この本を読んでみましょう!私はトロールを倒した、タフネス溢れるイケテルメンズ!」


「この本を読んでみましょう!私は、私は」


「HAHAHAHAHAHA!!どの本を読んでも!!私なんていなかった!!!」


「なら、私は何者なのか!!!!」


「私は、何が出来るのか!!!!!!」


「この場所で、もう一度!!輝かしい、懐かしい、ホグワーツの学び舎で!!!私は今、始まるのです!!!!」


ヒューーーーーッ、ヒューーーーーーッ!!

ボンボンッ!!!

パァアアアアアッ!!

ワアアアアアアアア
 キャアアアアアアアアアア!
うそ!!あの人って!!!!!!

ロン「……あの野郎の顔の花火が打ちあがりやがった」

ハーマイオニー「……ねえちょっとなんで私目隠しされてるわけ!?手温かいけど!温かいけど!!」




「私が誰かですって!?」


「私は希代のペテン師!!」


「私は虚構のカリスマ!!!!!」


「そして、今は唯一つ!!!!この――美だけを武器に!!!伝説の夜明けを迎える!!!!!!!」





ギルデロイ「ギルデロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオイ!!!!ロォオオオオオオオオオオクハーーーーーーーァアアアアアアアアアアアアッツ!!!!!!!」

キャーーーー!ロックハートサンイケルデンセツニシテミライエイゴウノレジェンドーーーー!!!


394 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 16:27:16.15 92Rq9w0lO 117/172

ヴォルデモート「ふざけてるのか あれは」

ハニー「大真面目よ、本人は。ギルデロイ!よくなったのね!」

ギルデロイ「HAHAHAHA!それはそうですともハニー、何せ道中一緒だった青年が実は私の目標たるあの人だったことにビビッ、いえ、美々っときましてね!記憶カムバックしくよろにこんにちはですよ☆」

ハニー「?」

ギルデロイ「HAHAHA!彼はもうしばらく後から来るだとか!チャンネルはそのままで☆」

キャー!ロックハートサンヒキノバシノスペシャリストー!

ハニー「よく分からないけれど……それで、ヴォルデモート。隠し玉っていうのは、これで終わり?」

ヴォルデモート「―― ほざけ ポッター」

ヴォルデモート「皆殺しだ これだけは勘弁してやろうと 思ってやったものを」

ヴォルデモート「――チャンピオン!」


セドリック「はい 我が君」


ハニー「!」

ザワザワッ!

チョウ「セドリック!!」

ヴォルデモート「我らがチャンピオンよ 準備は、いいな」

セドリック「はい 我が君 集めた魔法生物たちは皆、臨戦体制です」

ヴォルデモート「よし ―― よし!」

ヴォルデモート「―― やってしまえ!!!」

セドリック「はい! いけ、みんな!!!」





セドリック「死喰い人を!!!ぶったおせ!!!!!!」


ヴォルデモート「チャンピオーーーーーーーーーン!!?!???」


ロン「ですよねー」

ハーマイオニー「そうよねー」

ネビル「やっぱりねー」

ジニー「予定調和ってやつだね」

ハニー「……セドリック!」


406 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 16:35:32.55 92Rq9w0lO 118/172

ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?
 ワアアアアアアア!?!?!?

ゴアー!!!

ゴシャアアアアアア!!

ヴォルデモート「貴様! チャンピオン!! いつから!!!」

セドリック「割と最初からですよ、我が君」

ヴォルデモート「~~っ!! こいつの処置は!! 服従は!!!貴様に任せていたはずだな!!!!ワームテール!!!!」

ワームテール「ヒィイッ!!すみません、すみません、申し訳ありません!!!」

ヴォルデモート「どういうことだ!? 貴様、裏切ったのか!!!!!いいや!貴様の腕は、貴様が裏切ろうと少しでも思った瞬間に――貴様を――殺、す」

ワームテール「すみません、すみません我が君!だけど、私、私、私は!!」

ヴォルデモート「――貴様――ワームテール」

ワームテール「僕は――愛されたかったんだ――だって!このままじゃ、死んでも一人ぼっち!だから!すみません!我が君!!」

ヴォルデモート「貴様――『裏切っているという感覚』すら、ないのか!?!?!? ワームテール!!!!!どこまでも、どこまでも下衆な、お前!!!俺様がここまで言うの相当だぞ!!!貴様!!!!!!!!」

ワームテール「ごめんなさい、ごめんなさい、自分大好き!」


ハニー「は、ハハッ……やってくれるじゃない!ぺティグリュー!」

リーマス「あぁ、何せジェームズを欺く勇気がある男だからね、あれで」

418 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 16:46:21.08 92Rq9w0lO 119/172

ヴォルデモート「~~~っ!チャンピオン!ディゴリー!」

セドリック「ハニー、騙してしまってごめん。でも僕――君のために何が出来るか、って」

ハニー「いいのよ、セドリック。信じてたわ……わたしの力になるために、そうでしょ?」

セドリック「ハニー……」

ヴォルデモート「聞け!!!! 貴様!!貴様!!!あの闇の生物どもを、知能ある生き物どもを!!!それでは、どうやって手懐けた!?」

セドリック「どうやって、って言うのは?」

ヴォルデモート「俺様のよこした 闇の魔術製品を使っていないのならば! 俺様の側につけば褒美を与えることを伝えていないのならば!!どうやって、あの生き物たちを……!」

セドリック「そんなの、単純な話じゃないか」

ザザザッ

セドリック「説得したんですよ、みんなで」

ジャスティン「ハニー!ハニー!遅れてごめんよ!ヒンヒン!」

アーニー「あぁ!君が一度死んだと聞いたときはどうなるかと!ヒンヒン!」

ハンナ「ハッフルパフの皆は無事!?みんなで、戦うんだから!」

ハニー「!ジャスティン、アーニー、ハンナ!ハッフルパフの、みんな!!」

組分け「よいしょ、よいしょ、っと!やあやあ、これはこれは。実にハッフルパフらしいねえ!」

425 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 16:57:19.37 92Rq9w0lO 120/172

セドリック「僕達はみんなで手分けして、魔法生物たちの説得をしていった。僕が死喰い人のその役目にい続けたのは、鉢合わせしないようにするためだ」

セドリック「何度も何度も、足を運んで」

ジャスティン「言葉が通じないときは、僕らのハニーを想うヒンヒン!で」

アーニー「ブロマイドもたくさん持ち歩いてね!」

ハーマイオニー「あぁ、あの集団のことだったのねさっきの……」

ヴォルデモート「有り得ん まさか 殺戮や血の約束もなしに――」


グロウプ「そこです!!第ニ班、引いて!!よし!!第三班!!投擲用意!!」

巨人「オ オ オ オ オ オ オ オ オ !」

巨人「オ オ オ オ ア ア ア ア ア ア ア ア ! !」

ヴォルデモート「巨人や、血に飢えた連中を説得できるはずがない! 何をした! どんな手段を!」



セドリック「ただ、何度も。何度も何度も」



セドリック「何度つっぱねられても。時に襲われても。何度でも、何度だって。説得しただけですよ」


組分け「――ハッフルパフに行くならば」



ジャスティン「僕らには、誇れるものがなかった!でも!」



組分け「――君は正しく忠実で」



アーニー「心を込めて、粘り強く、説得することだけなら!」



組分け「――忍耐強く、真実で」



ハンナ「私たちだって、力になれる!そう思えば!」



組分け「――苦労を苦労と思わない」


セドリック「だって、僕達は――ハッフルパフ生だから!!!!」


組分け「さあ、とりたまえ!セドリック・ディゴリー!この杯で!仲間と祝杯を上げるのだ!!」

カランッ


ヴォルデモート「あぁ あぁ ぁあああああああああああああああ!!!!!」


435 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 17:10:39.07 92Rq9w0lO 121/172

ヴォルデモート「どいつも、こいつも!!」

ヴォルデモート「ふざけおって 目にもの見せてやる!」

ヴォルデモート「目にもの見せてやるぞ ポッター!」

ハニー「うん」

ヴォルデモート「恐怖だ 貴様ら全員 恐怖の海に沈めてくれるわ!!」

ヴォルデモート「冷たい 凍てつくほどの恐怖! 身を裂き、溺れ死ぬほどの恐怖に!!」

ヴォルデモート「来い!!!! 吸魂鬼集団!!!

吸魂鬼 吸魂鬼 吸魂鬼吸魂鬼 
吸魂鬼 吸魂鬼         吸魂鬼吸魂鬼吸魂鬼
吸魂鬼 吸魂鬼         吸魂鬼吸魂鬼吸魂鬼
吸魂鬼 吸魂鬼 吸魂鬼吸魂鬼 


ハニー「……」

ヴォルデモート「どうだ ポッター すさまじい数だろう」

ヴォルデモート「やってしまえ!!吸魂鬼!!!!!!!」






死喰い人s「「「「「わーーーー!俺達が襲われるーーーーーー!!」」」」

ヴォルデモート「ああああああああああああああああ!! あああああああああああああああああ!!!」


「吸魂鬼たちは、随分昔から私の思念を吸っていましたからねぇ」

「ふん!ヒンヒン鳴いてるのは軟弱だな!みろ、俺が鍛え上げた奴らはガッシリ頭ホールドしてキス執行してるぞ!」



ハニー「……やっぱり、あの時の吸魂鬼の様子がおかしかったのは、あなたたちのせいね」

ハニー「いいえ。おかげ、ね!ありがとう!」

ハニー「クィリナス!!! バーティJr!!!」


クィリナス「ヒンヒン!とんでもない!ハニー!私の光!ハニー!あ、どうも元ご主人様。謀反ものでーす」

バーティJr「おらお前らあああああ!!ハニーが俺らに笑顔むけたぞこらああああああ!! どーもー」


ヴォルデモート「殺しとけばよかった!!!!! 殺しとけばよかった!!!!!!!!!!!!!」

450 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 17:18:40.88 92Rq9w0lO 122/172

ハニー「もう諦めなさい。わたしが何もしなくても、あなたたちは負けるわ」

ハニー「わたしの力が わたしの愛に、あなたは負けるのよ」

ヴォルデモート「ほざけ ほざけ、ポッター!」


ヴォルデモート「ドロホフ!!ヤックスリー!!!動け!!奴を、生意気が言えない状態にしてやれ!!!」

ハニー「!」


ドロホフ「――死の力がなくとも」

ヤックスリー「痛めつけるのは得意だぞ」


ベラトリックス「迎撃はおまかせください我が君!おら!!!おら!!!!!近寄んな!!!お前達は黙ってそこで!!!ポッティちゃんが滅茶苦茶にされるのを見とけ!!!!」


モリー「この目狐!!!」

ハーマイオニー「いつかの借りを返してやるわよ!!この!!どいて!!!」

ロン「まぁまぁ、ママ。ハーマイオニー。大丈夫だって」

ハーマイオニー「何言ってるの、ロン!あっちで、ハニーガ……」

ロン「そういうことさ。ようやく、ハニーがそれらしいピンチになったんだぜ?ここで出張るのは……僕らじゃないだろ?な?空に瞬く一等星も言ってるよ」

460 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 17:29:28.98 92Rq9w0lO 123/172

ドロホフ「観念しろ、ポッター」

ヤックスリー「お前の仲間は多いようだが――本当、ドン引きするくらい多いようだが」

ドロホフ「そうだ、オーバーキルだろいい加減にしろと言うくらい多いが……そのせいで、お前を庇うのにも味方が邪魔して動きがとれないと見える」

ヤックスリー「この人ごみと喧騒を、呪いと呪詛の中を潜り抜けてここに辿りつく者は、もういない」

ハニー「……わたしは信じてるわ」

ドロホフ「ぬかせ!!!『ロコモーターモルティ――」

ヤックスリー「そんな都合のいいことが、あってたまるか!『ステューピ――」


タタタタタタタッ!!!

  バッ!!ポンッ!!

バチバチバチバチバチバチバチッ!!

ハニー「……ぁ」

「なんだ?都合のいい話?それなら私が、適任じゃないか」


ドロホフ「!?この、男……!」



「そうだ。私は、ハニーにとって都合のいい男でね。この子のためなら、全てを賭ける」



ヤックスリー「……そうして死んだと、聞いていた!!」


「そうだ、死んださ。そして戻ってきた。ハニーの全てを、今度は貰うためにね」


ハニー「っ、っっぅ!しり、っ、っぅ!!」



ハニー「シリウス!!!シリウス!!!!」


シリウス「やあ、ハニー。元気そうで、何よりだ」







セドリック「」

ジャスティン「せ、セドリック!!セドリックしっかり!!!息をして!!」

アーニー「ポンフリー!!マダムポンフリー!!!セドリックが立ちながら気絶しましたーーーーーーーー!!!」



476 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 17:42:14.52 92Rq9w0lO 124/172

ヴォルデモート「――なんだ これは」


シリウス「さぁ、もっと本気になれよ。本気で親友の娘を娶る気な男の覚悟の前じゃ、あんたたちの呪い、鈍すぎる」

ハニー「っ! っ!」

シリウス「ハニー、私も嬉しいしもっと本気で触れ合いたいけど取り合えず今私戦闘中だから、裾を掴むのは後にしてもらえるかな」


ビル「観念しろよ、グレイバック」

グレイバック「ぐぅ……」

リーマス「恨む気持ちはある。だがね、お前には何よりこれまでの生き方を反省してほしい。投獄するんだ」


ガシャガシャガシャガシャ!!
 ボン!ボンッ!!

ハグリッド「いいぞ!スクリュートたち!ハニーの為にどんどんやっちまえ!!噛め!もやしっちまえ……おっほーーー!!」

ボワァアアアアアアアア!!

竜豚「グァアアアアオォオオオオオオオオオオヒンヒーーーン!」

チャーリー「どうだいハグリッド、すっげぇだろ!?こいつ、ハニーのおかげで意思疎通できるんだぜ!?」

ハグリッド「ハニーって女神だ!!!」」

バタバタバタバタバタ!!

 
クリーチャー「戦え!戦え!屋敷しもべ妖精、立ち上がれ!しもべ妖精を助けてくださった方々のために!戦え!レギュラス様と、ハニー様のために!!」

ワアアアアァアアアアア!!

483 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 17:51:34.44 92Rq9w0lO 125/172

バチッ!!バチバチッ!!バチンッ!!!

アーサー「モリー!」

フレッド「いけ!ママ!」

ジョージ「やっちまえ!」

パーシー「がんばれ、ママ!」

ロン「ママ!そこだ!」

ジニー「やっちゃえー!

モリー「あなたには分からないでしょう、ベラトリックス!私の力の源が!家族の、温かさが!」

ベラトリックス「わかってたまるかよ、気持ち悪い!!!!そんなべたべたした甘っちょろいもんに、あたしが負けるか!!!このデブが!!!」


フィレンツェ「弓を引くのはひさしぶりです」

ベイン「腕は衰えていないでしょうね」

ロナン「我々も戦うと決めた以上、貢献しなくてはいけない。さあ、フィレンツェ」

フィレンツェ「えぇ……ところで、この、少し弦を引いた洋弓の形ですが」

ロナン「なんです?」

フィレンツェ「……おにゃのこのツンパの形状ににてま……ふぅ。さあ、我々も!魔法界のために!」

ロナン「そしてその真ん中を長い矢が通tt……ふぅ。星の導きに逆らってでも!」

ベイン「今更ですかあなたたち。私はそれで週一は……ふぅ。我々ケンタウルスも!戦う!!」


死喰い人「絶対いやだ!あの矢には絶対当たりたくないーーーー!!!」



ヴォルデモート「なんだ この無様な戦いは」

ヴォルデモート「なんだ この有様は」

ヴォルデモート「俺様の 手下ともあろうものどもが!!」

ヴォルデモート「戦え!! 戦え!!!!逃げるでない!!!勇敢に戦え!!!!」


ヴォルデモート「貴様らに、純血の誇りは――」



『あなたに、純血の誇りは語って欲しくない!!!!!』


493 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 18:02:46.07 92Rq9w0lO 126/172

ゴポゴポゴポゴポッ

ザパアアアアアアアアアアアアアアアア!!!


ハニー「!なに、イカ豚……!!!」

ヴォルデモート「今の声は 湖 何故、ここに出て来ている」


マートル『ふーぅ、あの部屋から湖まで繋がる配水管を案内するの、とーっても大変だったんだから!彼にはあとでたっぷり褒めてもらわなきゃ!あ、ハーイ、ハニー!』

ハニー「は、ハァイ?それで、あなた……一緒に、出てきたの……ど、どうして!?!?」

ヴォルデモート「――バジリスク!?!?」

ウワアアアアアアアア!?!?
 蛇だああああああああああああああああああああああ!!!

サラザール『――外の光、何世紀ぶりだろう やあ、ハニー。しばらくだった』シューッ、シューッ

ハニー「サラザール!」

ヴォルデモート「えっ?」

ハニー「どうやって、ここに?あなたが、マートルに?」

サラザール『いや、違う。彼が私を導いた。君がピンチだと教えてくれて、そして――私の話を、真剣に聴いてくれた』シューッシューッ

サラザール『久しぶりだよ。スリザリン生に、ちゃと、物を教えるのは。ほら、ここだ』


パカッ

マルフォイ「っ、くるし、かった……魔法で声は飛ばせても、うぅ……ハッ!」

ハニー「……ま、マルフォイ!?あなたが!?あなたが……秘密の部屋に!?」

ヴォルデモート「……お前に蛇語の才能は無かったと思ったが? ドラコ」

マルフォイ「……」

マルフォイ「何が才能だ。そんなもの、いくらでも。あとから身につけられる」

ガサッ

マルフォイ「ダンブルドアが、僕に残したキャンデーの中に入ってた……このメモに書いてあった、図書館の棚の本」

マルフォイ「『獅子でも分かる!蛇語マスターブック!』アルバティーノ・ダンブリードール著で」

ハニー「……何やってるのよあの人」

ヴォルデモート「またあ奴か……ダンブルドア!」


499 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 18:16:24.46 92Rq9w0lO 127/172

マルフォイ「僕はこの一年、任務に使われてる時以外はこの本で蛇語を学んだ」

マルフォイ「……マートルが話し相手になってくれたおかげで、ひょんなことから秘密の部屋の入り口も知った」

マルフォイ「……それでも、僕は行動できなかった。僕は間違ったことはしたくなかった。間違って、家名を汚したくなかった。純血を……父上と、闇の帝王の――」

マルフォイ「それが、間違ってた。僕は、間違ってた!」

マルフォイ「クラッブは僕を守るために死んだぞ!!僕のせいで死んだぞ!!」

マルフォイ「おかしいじゃないか!!あいつは純血だ!!なぜあいつが捨て駒にされる!!純血ってなんだ!?!?純血主義ってなんだ!?!?」

マルフォイ「……全部、秘密の部屋で聞いた。サラザール・スリザリン、その人に」

サラザール『今、蛇だけどな』シューーッ、シューーーッ

ザワザワザワザワ


組分け「よ、よっ、と。湖を泳いで鱗をよじのぼって、私も中々多忙だねえ。さて」


マルフォイ「みんな、聞け!『闇の――ヴォルデモート卿の言ってることは、でたらめだ!!」

マルフォイ「サラザール・スリザリンの名前を借りて!自分の気に入らない奴らを!!使えない奴らを排除しようとしてるだけだ!!」

マルフォイ「……いいや、本当はみんな、どこかで気づいてるんだ!!!」


マルフォイ「目を覚まえ!!!魔法使い!!!!!!」


マルフォイ「誇りあれ!!!魔法使い!!!!!!」


マルフォイ「僕らは、間違ったままでいいのか!?!!?間違いのままで、いいのか!!!!!!!!」


カランッ
 カランカランカランッ

マルフォイ「!」


死喰い人「スリザリンに否定されたら……俺達、なんのために戦えば……」
 死喰い人「俺達の、やってたことって……いや、でも……でも」



ヴォルデモート「やめろ ドラコ!!!黙れ!!!黙れぇえええええええ!!」

502 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 18:21:48.77 92Rq9w0lO 128/172

マルフォイ「……ポッター!」

ハニー「……なぁに?」




マルフォイ「僕は、間違ってた。僕は君の側につく……」


マルフォイ「それで……あの時の話だ。今度こそ……」






組分け「――スリザリンではもしかして」






ハニー「……っ、ふふっ。えぇ……ドラコ!あとで改めて、握手をしましょう!」


ドラコ「!!」




組分け「――君はまことの友を得る」





ドラコ「――ふ、ふん!そうしてやってもいい!何せ、僕は」




組分け「――どんな手段を使っても」




ドラコ「マルフォイ家の……じゃ、ない」


組分け「――目的遂げる狡猾さ」

組分け「さあ、とりたまえ!ドラコ・マルフォイ!友との思い出を!この中に残すといい!!」

ジャラッ!



ドラコ「スリザリンの継承者、ドラコだ!!!!!」

506 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/15 18:33:08.48 92Rq9w0lO 129/172

サラザール『……』


ハニー『――ねえ、サラザール。今、この世界じゃ、人を殺す呪文が使えないの』シューッ、シューッ



ハニー『――やっと、用意できたわ。やっと、約束を守れたわ』シューッ、シューッ



ハニー『誰もがあなたを怖がらない世界 誰もがあなたに、傷つけられない世界』シューッ、シューッ




ハニー『だから、帰ってきて サラザール』シューッ、シューッ



サラザール『……』


組分け『久しいね、サラザール』


サラザール『……あぁ』


組分け『……いつかこのホグワーツを守るために、君が来ると思っていた』


サラザール『……』


組分け『伝言を聞くかね』


サラザール『……あぁ』


組分け『――信じてましたよ、サラしゃ、さん!いつかきっと、戻ってきてくれるって!』


サラザール『……』


組分け『――天才たる私には分かっていたことだ。だから、心配はしていなかった。ただ、おかえり』


サラザール『……』


組分け『――おっせーよ、サラザール 』



組分け『――行こう!俺達の生徒を、守るために!』


サラザール『……あぁ。だって、私たちは』




『『『『ホグワーツの創設者なんだから!!!』』』』

526 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 09:15:02.66 ShkrCzrrO 130/172

リー「さぁさぁさぁさぁ!歴史を動かす大一番!」

リー「ハニーのもとに駆けつけた!世界中の魔法使い!」

リー「ハニーの虜になっちまった巨人やドラゴンやスクリュートやらネコに杓子にマクゴにゃガルせんせー!」

にゃんこー!

マクゴナガル「リーーーーーーー!!」

リー「おっと脱線すみませんね!死喰い人どもは三々五々!もはや大半が戦線逃亡を図っております!」

リー「ところがどっこいルーナ嬢!なにをどうしてこの空間!『守護霊を作り出せる魔法使い』しか出入りできなくしやがった!」

ルーナ「? ハニーのお友達以外が来たら、困るもン」

リー「イェーア君って最高だぜハニーの次に!」

リー「魔法省!闇払い!魔法法執行部!駆けつけたお役所さんたちがゾクゾクと逃げそびれた連中をしょっぴいていきます!」

リー「もはや『あの人』一味は風前の灯!」

リー「いいや!もう!『名前を呼んではいけない例のあの人』なんて!呼ぶ日はこない!!!」

リー「観念しやがれ!!ヴォルデモート!!!!」

ワァアアアアアアアアア!!
 いいぞいいぞーーーーーーー!!
にゃんこー!

マクゴナガル「まだいいますか!?!?」

534 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 09:45:06.70 ShkrCzrrO 131/172

スキーター「ステキざんす!ステキざーんす!」

スキーター「ついに『あの人』の権威崩落!『「あの人」が「ヴォルデモート」と呼ばれる日」!見出しはこれで決定ね」

スキーター「あ、ボゾ。あそこのポッターが今度はシリウス・ブラックと恋人繋ぎし始めた写真撮っといて」

ボゾ「おっす」

ボンッ!

スキーター「おっとっと!あそこにおわすのは!」

スキーター「こんにちわ、アバーフォース・ダンブルドア? なにやら肖像画を抱えて戦うなんて、勇ましいざんすね?」

アバーフォース「あんたは、あれか。リータ・スキーターか……」

スキーター「お見知り置いていただいて光栄ざんす。それは、あれ?もしかして、悲劇のアリアナちゃん?」

アバーフォース「騎士団がホグズミードから城に入るのを断念した時に、ホッグズヘッドを潰して俺だけがこっちに来たからな……この子にも見ていてもらう。アルバスが望んだ未来の行く末を」

アリアナ『……』

アバーフォース「アリアナ、ポッターと馬鹿のブラックの方をあんまり見るんじゃありません。馬鹿かあいつら。いちゃつくなら終わってからにしろ」

スキーター「んっふふ!恋とジャーナリズムの前には全てが許されるんざーんす!」

スキーター「さぁて!いつでもどこでも突撃取材!死ぬのが怖くてペンが握れるか!」

スキーター「ボゾ!行くわよ!歴史のページを、あたしらで書きつくしてやるざーんす!」

ボゾ「おっす!」

544 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 10:12:22.73 ShkrCzrrO 132/172

ハグリッド「マクネア!!ほーれ!お前さんに首をちょんぱされかけた、バックビークことウィザウィングズこと鳥豚だぞ!」

鳥豚「ゲェーヒン!」

マクネア「……どういう経緯で……ぐああっ!」


ヤックスリー「小僧どもぉおおおおお!覚えてろ、覚えて、ウボェエエエエエエ!」

フレッド「いんやあごめんよ死喰い人さん。僕らもこれで割りと、記憶力はいいほうなんだけどねえ?」

ジョージ「特製『全部混ぜお買い得ズル休みヌガー』を口に押し込まれて、顔中ブツブツだと、ねえ?」

ヤックスリー「熱出るわ吐くわおできがそこらじゅうくそおウォエェェェエ!!」

フレッジョ「「いたずら完了!」」


ナルシッサ「ドラコー!ドラコかっこいー!スリザリンの象徴の上に立って戦う姿がステキよーー!」

ルシウス「お前は私の誇りだ!ドラコー!」

ドラコ「父上母上も戦ったらどうかと思いますが!?!?」

サラザール『ドラコ 空間を爆散させる魔法が来る。反対呪文だ。扱う覚悟もない力を振りかざす報いを、味わってもらおう』シューッ、シューッ

ドラコ「! 『はい、先生!』」シューッ、シューッ

サラザール『――何世紀ぶりかな、その呼ばれ方は」


バーーーン!!バーーーーン!!
 バチバチバチバチバチッ!!!


545 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 10:42:21.21 ShkrCzrrO 133/172

ドロホフ「ち、っくしょう……こんな……ロリコン野郎に……」

ドサッ

シリウス「誰がロリコンだ、誰が。言っておくが、ハニーはもう合法だ。17歳だから」

リーマス「15歳の時に手をつけた君がなにをほざいてるんだ、と言いたいけどハニーが嬉しそうだからもう何も言わないよ私は……」


ベラトリックス「ドロホフ!!!!っぐ!!っはは、hッハハハッハ!!おぉい、デブチンモリー!」

モリー「うるっさい!!!あと戦える状態なのは、あんたとあの人だけよ!!」

ベラトリックス「よかったのかぁーい?ドロホフをあいつに倒させて!!」

モリー「……」

ベラトリックス「あんたの家族のさあ?ギデオンとフェービアンをさぁーあ?殺ったのは、あいつだったのに!」

ベラトリックス「惨めったらしくぶっ殺してやったのは!!あいつだったのに!!!」

ベラトリックス「八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \!あたしに構ってる間に!復讐できなかったねーぇ!?」

モリー「私は……復讐のために、ここに来たわけじゃない!!!」

バチバチバチバチッ!

ベラトリックス「!」

モリー「もう、家族の誰一人も欠けさせてなるものか!ギデオンと、フェービアンは!!そんな私を、見守ってくれている!!」

モリー「そんな挑発で揺らぐと思ったら大間違いよ!!おまえと私じゃ、格が違う!!」

モリー「昔っから言うでしょ!!――母は、強し!!!」


アーサー「その通りさ!モリー!」

ビル「魔法界最強だよ、母さん!」

フラー「おかぁーさま!!わたーしたちの、おかーぁさま!」

チャーリー「ドラゴンよりかっこいい!!」

パーシー「お母さん!頑張れ!!頑張れ!」 稲妻型眼鏡「」ピカッ!ピカッ!

フレッド「ママが勝つに全財産!お前はどうだい、相棒!」

ジョージ「おいおい、賭けにならないぜ!俺もさ、兄弟!」

ジニー「ママ!!!お辞儀に妄信するだけが力の、そいつなんて!」

ロン「ママの敵じゃない!!!ほら、ハーマイオニー」

ハーマイオニー「えっ?い、いいの?そ、それ、ええっと……も、モリー、義母様!頑張って!!!」


モリー「――――挙式は、いつかしらぁあぁぁぁあああああ!!!!」


バチバチッ!!!!

バーーーーン!!



ベラトリックス「」



ドサッ


ヴォルデモート「――ベラアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

550 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 11:08:49.75 ShkrCzrrO 134/172

バチバチバチバチバチバチッ!!


ヴォルデモート「どけぇえええ!! マクゴナガル!! スラグホーン!! キングズリー!!!」


マクゴナガル「っ、私たち三人を一度に相手して、この……神妙になさい!!」

ホラス「もうやめにしろ!君は道を誤った!私にパインの缶詰を贈ったその時から、もう既に!!!」

キングズリー「降参しろ、ヴォルデモート!!あとはもう、お前だけだ!!!」


ヴォルデモート「――」


ヴォルデモート「貴様ら風情が 俺様を 仕留めた気で いるなど」


ヴォルデモート「次元が 違うわ」


ヴォルデモート「 退 け 」


バチバチッ 

ブワッ!!


マクゴナガル「ぐっ!」

ホラス「おぉっ、うあぁああ!」

キングズリー「!!」


ハニー「『レビコーパス、身体浮遊』!」


フワァッ


ハニー「先生、ホラス、キングズリー!大丈夫?」


マクゴナガル「っ、ポッター。助かりました……やはり奴は、一筋縄ではいきません」

ホラス「吹き飛ばされて、叩きつけられるところだった。ありがとう。私やミネルバのような老体にはキツ……いやなんでもないよミネルバ」

キングズリー「ハニー、皆に号令を。いくら奴が規格外とは言え、この人数でかかれば――確実に――オーバーキルだ」

ハニー「……」

ハニー「そうね」


サッ


ハニー「――誰も、手を出さないで!!!」


ザワザワッ


ヴォルデモート「! ポッター 愛しい身代わりの背中から 出てきたということか?」


ハニー「堪能してただけよ。逃げてたわけじゃない」


ハニー「最初から、ずっとずっと最初から」


ハニー「あなたの相手はわたし、そうでしょ?」



ヴォルデモート「――違いない」

552 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 11:42:56.02 ShkrCzrrO 135/172

ヴォルデモート「どうするつもりだ ハニー・ポッター」

ハニー「……」

ヴォルデモート「確かに 貴様は俺様の 『死の呪文』を 封じた」

ハニー「……」

ヴォルデモート「驚くべき事だ 褒めてやろう 時が時ならば お辞儀レベルだ」

ハニー「知らないわよ」

ヴォルデモート「だが 戦いを見てのとおり 俺様には 貴様よりも熟練の魔法使い三人をして 圧倒するだけの力がある」

ハニー「……」

ヴォルデモート「貴様は どうだ? 無謀さは覚えたようだ 愚かにも自ら死にに来るなどと」

ハニー「……まだ、理解できていないのね」

ヴォルデモート「貴様には 俺様を 圧倒する力などない!」

ハニー「わたしがどうして、戻ってこられたかを。少しも、理解していないのね」

ヴォルデモート「それでも 勝つのが自分だと 思っておるのだろう ダンブルドアに操られて生き残ったに過ぎぬ者め 偶然 生き残った女の子」

ハニー「偶然? ママがあの時わたしのために死んだことが、偶然だと思っているの?」

ハニー「偶然? あの墓場でわたしがあなたと戦う事を決意したことも?」

ハニー「偶然? 今夜、身を守ることもせずあなたに殺されたはずのわたしがまだ生きていて、こうしてまたあなたと対峙していることが」

ハニー「トム。全部、偶然だって言うの?」

ヴォルデモート「偶然だ!! その名で 呼ぶな!!!」

553 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 11:57:48.22 ShkrCzrrO 136/172

ヴォルデモート「貴様は自分より偉大な者たちの影に めそめそとうずくまっていただけに過ぎぬ それが事実だ」

ハニー「……えぇ、確かに。わたしは今まで、守られてきた。色んな人たちに。ダンブルドア……スネイプに。たくさんの人たちに」

ヴォルデモート「――スネイプ?」

ハニー「スネイプはあなたのものではなかった。スネイプは――わたしのママを、心から愛していたわ。ずっとずっと。心の底から」


リーマス「あ、そうだったんだ……」

シリウス「君、気づいてなかったのか?」

トンクス「あー、本当に割りと鈍いところがあったんだね、リーマス」


ハニー「あなたがママもろともわたしたちに手をかけようとした瞬間から、スネイプはダンブルドアの側にいたの」

ヴォルデモート「――それが なんだと言うのだ! それは ポッター!俺様にとって 朗報でしかない!」

ヴォルデモート「なればこそ セブルスは ダンブルドアを殺したのだ! ニワトコの杖の所有権を ダンブルドアから譲り受けるために!」

ヴォルデモート「俺様は スネイプを殺した! 真実にたどり着くのが一歩遅かったな、ポッター! この杖は、やはり――」





ハニー「あら、その杖はわたしのよ。ねえ、ニワトコ豚?」

ニワトコ豚「ヒンヒン!」


バチンッ!  クルクルクルッ


ヴォルデモート「」


ハニー「はい、この通り」パシッ


ヴォルデモート「――わーーーーーーーー!!!!わーーーーーーーーぁあああああああ!?!?!?!?!?」

556 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 12:10:15.16 ShkrCzrrO 137/172

ハニー「スネイプとダンブルドアは、たしかに示し合わせたわ。ダンブルドアを、スネイプが殺すように」

ハニー「けれど、それは何も杖をスネイプに譲渡するためじゃない」

ハニー「ダンブルドアがスネイプに殺されるのは、二人にとって『了承』されたものだった」

ハニー「戦いの末じゃない。憎しみの末じゃない。勝者や敗者なんて生まれない」

ハニー「だから、この杖はあのまま。ダンブルドアが所有権を持ったまま、力を失うはずだった」

ヴォルデモート「――ならば 墓を暴いた 俺様が」

ハニー「あなたが墓を暴くなんていう愚かしいことをする、ずっと前に。わたしが済ませてしまったわ」

ハニー「ダンブルドアにとっても、スネイプにとっても。誤算だったのよ、ある人物の活躍が」

ハニー「二人は、彼がダンブルドアをそこまで追い詰められると想定もしていなかった」

ハニー「最も――この活躍を見れば、納得できるんだけれどね」

ハニー「あなたのおかげよ――ドラコ!!」


ドラコ「誰だろう、ウィーズリーの奴かな。それともグレンジャーか。あいつら、ポッターと一緒に今までに色々や僕ゥウウウううううううううううう!?!!?!」

サラザール『ほう……あの杖を。流石だな、私の教え子』シューッシューッ

ドラコ「あ、ありがとうございます先生。ぽ、ポッター!?どうして僕が……!?」

ハニー「――あなたはあの時、ダンブルドアにかけたわよね」



ハニー「『武装解除』の呪いを」


ドラコ「!!」 

558 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 12:22:19.06 ShkrCzrrO 138/172

ヴォルデモート「ベラ、杖を借りるぞ ドラコぉおおおおお!!」

バチバチッ!!

ドラコ「!」

サラザール『ドラコ。目の前の閃光に囚われるな。あれは囮。いなして、二撃目に当てて相殺してしまえ』シューッシューッ

ドラコ「! 『はい、先生!』」

バチッ、バチバチバチッ!!バシッ!!!

ヴォルデモート「! 厄介な――」 

ハニー「今更ドラコを殺しても、意味がないわよ。言ったでしょ。わたしがもう、済ませてしまったって」

ハニー「マルフォイの屋敷で、わたしはドラコからこのサンザシの杖を勝ち取った……そして」

ハニー「本人から、言われたわ。この杖をわたしに譲渡する、って」



ドラコ「カッコつけた甲斐があった!」



ハニー「だから、こうして今、わたしの手に二つの杖があるの。ヴォルデモート、あなたの手には、借り物の、力が出せない杖一つだけなのにね」

ヴォルデモート「――小癪な 小癪な、小娘!!!!!!」


バチバチバチバチッ

559 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 12:39:19.60 ShkrCzrrO 139/172

ヴォルデモート「借り物の杖だから どうしたというのだ!」

ヴォルデモート「俺様が 俺様が! 杖が変わった程度で 弱くなるとでも思ったか!?」

ヴォルデモート「俺様は 戦えるぞ この杖でさえ ここにいる何じゅ――何びゃ――えぇい!全員を亡き者にしてやれるぞ!」

ヴォルデモート「ポッター!! ハニー・ポッター! 御託はやめだ!!!」

ヴォルデモート「戦え 俺様と 貴様で 互いの最期を決める戦いだ!!」


ハニー「そうね」

ハニー「これが、最後よ。最後のチャンスなの」

ハニー「……」

ハニー「トム」


コトッ、カランカランッ


ヴォルデモート「その名で――なんだ――? 何をするつもりだ? 杖を、二本とも 地面に 置いて」


ハニー「――」



ハニー「この杖を『あなたにあげる』わ」


ヴォルデモート「!?」



ハニー「トム」





ハニー「わたしは」




ハニー「あなたとは」







ハニー「戦わない」

566 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 13:45:54.97 jTmf6gggO 140/172

ヴォルデモート「――戦わない だと」

ハニー「ええ」

ヴォルデモート「―― 何を考えている ハニー・ポッター」

ヴォルデモート「そうか ダンブルドアだな? ダンブルドアが貴様に 何かよこしたのだな?」

ヴォルデモート「ニワトコの杖以上のものを 俺様と戦うためのものを それで 俺様を油断させようと」

ハニー「たしかに、わたしは今、こんな杖なんて目じゃないものを持ってるわ」

ハニー「けれど、これは戦うためのものじゃない。あなたはこれに負けるわ。けれど、それは戦いなんかじゃない」

ハニー「あなたが理解できるかどうか。それだけよ」

ヴォルデモート「――」

ヴォルデモート「ふざけるな」

ヴォルデモート「 ふ ざ け る な ! 」


バチバチバチバチバチバチッ!!


ヴォルデモート「戦え!! 戦え!!!!」


ヴォルデモート「貴様のために 命を散らした者共はどうなる!?!?」


ヴォルデモート「貴様のために 犠牲になった家族はどうなる!?!?!?」


ヴォルデモート「それを引き起こした 俺様と どうして戦わない!!!」


ヴォルデモート「杖をとれ ポッター! 勇敢に戦え!!! 俺様に憎悪を見せてみろ!!!! 」


ヴォルデモート「この世界を蝕む苦悶 死の叫び 血塗られた杖 止まらぬ流血 耐え得ぬ苦痛の呪い!!」


ヴォルデモート「それを晴らす術は!! 復讐しかない!!! 血で血を洗う復讐のみが!!!」


ヴォルデモート「戦え ハニー・ポッター!! 貴様の両親を殺したのは 俺様だぞ!!!!!」


ハニー「……」


ハニー「戦わない」

568 : VIPに... - 2014/08/16 13:57:20.35 jTmf6gggO 141/172

ハニー「復讐なんかで、この世界の苦闘は。過去からの怨念は。晴らされない」

ハニー「そうやって続けてきたんだもの。そうやって、連鎖されてきたんだもの」

ハニー「わたしたちに出来るのは。わたしたちで支えあって、助け合って。もう二度と、それが起きないようにするしかない」

ハニー「確かに、あなたはわたしのパパやママを殺したわ。憎い奴よ」

ハニー「けれど。死は全ての終わりじゃない。わたしはそれを知ってる」

ハニー「パパやママは、わたしの中に生きてる。生きて、支えてくれてる。わたしが、二人を愛し続けている限り」

ハニー「誰かが、パパやママを愛してくれている限り。この世界から、パパとママはいなくならない」

ハニー「パパとママはこの世界で わたしたちの中で 不死なのよ」

ハニー「復讐なんて、望んでいないわ」


ヴォルデモート「バカな――バカな!!」

ヴォルデモート「貴様は俺様を――許すとでも言うのか!?!?」

ハニー「いいえ。あなたは、死ぬべきよ。けれどそれは、誰からの復讐によってじゃない」

ハニー「それじゃ、あなたは今のままじゃない。憎悪の塊のまま。世界に憎しみをのこしたまま」

ハニー「あなた『自身』が。あなたの行いを悔いて、人として、自ら『死』に望むべきよ」

ハニー「大丈夫、怖くないわ。トム」

569 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 14:04:02.39 jTmf6gggO 142/172

ヴォルデモート「馬鹿げている! 貴様は何を言っているのだ!?」

ヴォルデモート「俺様が 俺様の行いを悔いる!? 俺様の 偉大なる行いを!?」

ヴォルデモート「そんなこと するはずがない! 俺様は 俺様は!」


ハニー「それは、あなたが理解していないからよ」

ハニー「あなたが、何をしてきたのか。正しく理解していないから」

ハニー「あなたが命を殺めることで。あなたが家族を引き裂くことで」

ハニー「あなたは、自分が何を奪ったのかも分かっていないの。あなたは、何も理解していない」

ハニー「だって、あなたは少しも持っていないから。必要としていないかあ。あなたは――」

ヴォルデモート「――」

ヴォルデモート「――また、愛か?」

ヴォルデモート「ダンブルドア、お得意の! ハニー・ポッター !」

ヴォルデモート「貴様もまた 俺様に!! 愛などというくだらないものを 説くつもりではなかろうな!!」


ハニー「そう」

ハニー「愛よ、トム。それが全てなの」

572 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 14:15:39.07 jTmf6gggO 143/172

ヴォルデモート「なんとも陳腐だ!! なんとも滑稽だ!!!」

ヴォルデモート「ハニー・ポッター! 貴様が持っている力とは!! ニワトコの杖をも凌ぐ力とは!!」

ヴォルデモート「それも まさか! 愛だとでも言うのだろう!!」


ハニー「その通りよ。わたしは、これ以外の力なんて何もない」

ハニー「これがわたしのすべて。そしてそれがあなたを救って あなたが死に臨む力をくれるわ」


ヴォルデモート「何をバカなことを 貴様もダンブルドアにあてられておるのだな」

ヴォルデモート「愛など 必要ないものだ! 愛など くだらないものだ!」

ヴォルデモート「愛!? それならば 貴様の母親が 俺様に殺されたのはどうしてだ?」

ヴォルデモート「ダンブルドアが呪いに打たれ 塔から落ちていくのを救わなかったのはどうしてだ?」

ヴォルデモート「愛が全てならば! 愛が死をも打ち負かす力だというのならば!!どうしてそれを後生大事にしている貴様ら弱気者どもが 俺様に敗れるのだ!?」

ヴォルデモート「いいや ハニー・ポッター 俺様に 愛など必要ない」

ヴォルデモート「俺様のこれまでの偉大なる道に 愛などなかった」

ヴォルデモート「俺様は 愛など! 求めたことも、なかったのだ!そして俺様は今 世界最強の魔法使いとなっている!」


ハニー「……」

ハニー「愛なんてなかった」

ハニー「愛なんて、必要なかった」

ハニー「愛なんて、求めたこともなかった」

ハニー「本当に、そうかしら」

ハニー「あなたは本当に、そうだったのかしら」

ハニー「ねえ。トム・マールヴォロ・リドル」

ヴォルデモート「っ、その名で――」




ハニー「あら、どうして?だってこれは――『棄てたはずの名前』なんでしょ?トム!」


ヴォルデモート「――」

574 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 14:29:18.82 jTmf6gggO 144/172

ハニー「あなたは父親の出自を知って、自ら名前を変えた」

ハニー「あなたは両親に絶望して、この名前を棄てた」

ハニー「それなら、本当に好きに名乗ればいいじゃない。全く変えてしまえばいい。それが当然じゃない、いらない名前なら」

ハニー「けれどあなたは、この名前を組み替えて今の名前を作った」

ハニー「『Tom Marvolo Riddle』を棄てて『I am Lord Voldemort』に」

ハニー「……あなたは家族への執着を、棄ててなかった」

ハニー「家族のことを調べているときの想いを」

ハニー「自分の家族への、愛を」


ヴォルデモート「黙れ」


ハニー「あなたは自分の部下達を『家族』と呼んだことがあったわね」


ヴォルデモート「黙れ」


ハニー「それはどうして?憧れていたからでしょう?血を分けて、結びつく家族を。家族の愛に」


ヴォルデモート「黙れ」


ハニー「あなたは――」


ヴォルデモート「黙れ!!! 黙れ!!!! 黙れ!!!!ポッター!!!!」

ヴォルデモート「俺様は愛などいらぬ!!!俺様に、愛など!!!!!どこにも!!!!存在――」



ハニー「じゃあ、どうしてよ」


ハニー「答えなさいよ、トム」


ハニー「あなたに『愛』が。 あなたの魂のどこにも 愛の欠片もないのなら」




ハニー「どうして!!!!ママの愛に護られていたわたしの中に!!!!!あなたの魂が!!!!いられたのよ!!!!!!!」

ヴォルデモート「――」

579 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 14:41:00.93 jTmf6gggO 145/172

ハニー「愛なんて、求めたことがなかった!?!?」

ハニー「愛なんて、くだらないものだった!?!?」

ハニー「いいえ!!!いいえ!!!!」

ハニー「あなたは分かっているのよ!!!!あなたは知っているのよ!!!!」

ハニー「あの晩!あなたがわたしを殺そうとした晩!わたしの中に!!!あなたの魂の一部が残った!」

ハニー「ママの護りは!!それを許すはずがなかった!!クィリナスもそれで、あの時はわたしに触れられなかったんだもの!」

ハニー「けれど それでも!わたしの中に残った部分があった!!!

ハニー「たった一部でも!!!」

ハニー「ほんの少しだけれど!!!!」

ハニー「あなたはわたしの中に残った!!!!」

ハニー「これはどういうこと!?!?答えなさいよ!!!トム!!!」

580 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 14:53:53.95 jTmf6gggO 146/172

ヴォルデモート「偶然だ――偶然だ!」

ヴォルデモート「貴様の母親が残した護りは 不安定な 不完全なものだった!それだけだ!」

ヴォルデモート「そうして 俺様の 俺様が」


ハニー「いいえ!いいえ!!」

ハニー「ママの護りは完全だったわ!!」

ハニー「わたしの中に残ったあなたは、わたしに蛇語を理解させたわ!」

ハニー「わたしの中に残ったあなたあ、わたしにあなたとの繋がりを与えたわ!」

ハニー「わたしの中に――残った、あなたは!!!」



――――

  ママみたいって言われた

  美人だ、って言われた

  嬉しい。けど、どうしたらいいんだろう

  いままでみたいに、いじめられたくない

  もっと、仲良くしたい





  愛が 欲しい



  うん



  それなら、 変わるしかない



  変わる?



  もっと自信をもって 堂々とするの

  
  そうしたら、もっと――愛してもらえるの?


  そう ずっと欲しかった 愛が   愛して


――――


ハニー「わたしに!!!変わる、勇気をくれた!!!!!」


ハニー「あなたは『私』だったのね!!!!!!」


ハニー「強がりで、臆病で!!!!愛が欲しくてたまらなかった!!!『私』!!!!」


ハニー「『私』のことは!!わたしが一番よく知ってる!!だって、『私』なんだもの!!!!」


ハニー「あなたも分かっているはずよ!気づいたはずよ!!心が繋がった時!」



ハニー「わたしの中にいる『私』に!!!   あなたに!!!!!!!」

581 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 15:14:42.90 jTmf6gggO 147/172

ハニー「魔法省で!わたしと繋がった時!あなたは苦痛だったはずよ!」

ハニー「わたしの中にいることが!そして!」

ハニー「わたしの中で!愛を見つけて、生きる『私』が!!」

ハニー「それを見ないようにしていたんでしょ!ただの苦痛なら、少しでも耐えればわたしをおびき出す手段にだって使えた!」

ハニー「けれど!愛を求めてる自分なんて!それに生きる、自分なんて!」

ハニー「あなた自身を否定してるようなものだから!!」

ハニー「それはどうして!?どうして逃げたの、どうして無視したの!?」

ハニー「あなたは気づいてるのよ!!!あなたは――愛を」


ヴォルデモート「黙れぇええええええええええええええええええええ!!!!!!」

バチバチバチバチッ!!!

バーーーーーーーーーーン!!!

ハニー「……」

ヴォルデモート「ハァ ハァ 貴様の中に だと?」


ヴォルデモート「貴様の中の 俺様の魂だと?」



ヴォルデモート「そんなものが あるとすれば それは 俺様の弱い魂だったのだ」



ヴォルデモート「俺様に不必要だからこそ 俺様からは切り離されたのだ」



ハニー「違うわ。これは、等分されたあなたの魂の一部だもの。あなたにも、確かに――」


ヴォルデモート「推測で屁理屈をこねるな!!ハニー・ポッター!!!」



ヴォルデモート「何が 愛! 何が 愛情! 何が 家族! 何が 何が――!!!」


ヴォルデモート「それならば、貴様ごと また殺してくれる!!」



ヴォルデモート「貴様の護りは 貴様自身にはかかっておるまい!」



ヴォルデモート「何が愛だ!! 俺様に そんなもの!!!!!」





ヴォルデモート「『アバダ――』」




ヴォルデモート「『――ケダブラ』ぁああああああああああああああああああああ!!!!」

582 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 15:15:43.98 jTmf6gggO 148/172








ハニー「――」



ヴォルデモート「――」



ハニー「――」



ヴォルデモート「――」



ハニー「――ねぇ、トム」




ハニー「その、呪文は」




ハニー「相手を本気で殺そうとしないと、発動、しないわよ?」





ヴォルデモート「――っ ぁぁあ  ぅ、ぁあああああ」





カラン、カランカランッ

583 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 15:35:48.92 jTmf6gggO 149/172


ハニー「トム、さあ。これでもう、わたしとあなたの間には―たった七歩しか、間がないわね」



ヴォルデモート「俺様が――愛を、欲していた、だと?」



ハニー「――1歩。わたしは、あなたと勇気の使い方を知ったわ。わたしに何ができるかを。私達になにが出来るかを」


ヴォルデモート「――俺がそれを求めていただと?」


ハニー「――2歩。わたしは、あなたと巻き込まれて行く騒動の中で、何が一番大切かを知ったわ」


ヴォルデモート「――オレには必要のないものだった」


ハニー「――3歩。わたしは、あなたと理解することを覚えたわ。憎しみの連鎖と、それを断ち切ることも知った」


ヴォルデモート「――必要ないのだと、思っていた」


ハニー「――4歩。わたしはあなたと、公正に、堂々と臨む気高さを知ったわ。そして、あなたと本当に対決したわね」


ヴォルデモート「――だって、私には分からなかった――与えられなかったんだ」


ハニー「――5歩。わたしはあなたと、この世界の、社会の歪みを知ったわ。その歪みの中でも賢明に生きる人たちも」


ヴォルデモート「――僕は、それが何か――分からなかった」


ハニー「――6歩。わたしはあなたと、使命を知った。何をなすべきなのか。この――愛の、行く先を」


ヴォルデモート「――ぼくは、どうすればよかったんだ――どうすれば」


ハニー「――7歩」


ハニー「やっと、掴んだわ。やっと、あなたに教えられるわ。やっと、あなたを、あなたに返せるわ」


ソッ


ギュッ

ハニー「これが、愛よ。トム。あなたが欲したもの――あなたがわたしに、くれたもの」




ヴォルデモート「 ―― ―― 」





トム「――愛」

585 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 15:46:11.31 jTmf6gggO 150/172

ギューーーッ


ハニー「そう、愛よ。みんながこれを、大事にしているの」



トム「愛――この、暖かなものが」


ハニー「えぇ」


トム「愛――あぁ――そうか――これが」


ハニー「そうよ。みんなの中にあるもの。あなたにも、与えられていたはずだったもの」


トム「ぼく、にも――」


ハニー「そう。あなたは知らなかった。けれど、あなたにも確かにあったもの」


トム「――あぁ――なんて、暖かい」


トム「――あぁ、なんて、心地いい」


トム「――愛されて、いる……それだけで それだけで」


ハニー「力が沸いて来るでしょう? 何よりも どんなものよりも」


トム「あぁ――愛――そして」


トム「僕は――これを――いままで、奪ってきて、しまったのか」


トム「何十――何百――何千、と――」


ピシッ、
 ピシピシッ


シューーーーーーーッ


ハニー「……」




ロン「……身体に、亀裂が」

ハーマイオニー「……『良心の呵責』……分霊箱を作った人に残された、最後の……人の魂に戻る、方法ね」

ロン「……それって、確か」

ハーマイオニー「……えぇ」





トム「あぁ――そしてこれが――愛を失う、痛みと――悲しみ、なのか」


ハニー「……トム」

586 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 15:55:04.32 jTmf6gggO 151/172

シューーーーーーーーーッ

トム「ハニー・ポッター――」


ハニー「トム……逝って、しまうのね」


トム「――そうだ――分かったんだ」


トム「――僕には堪えられない――こんな痛み、こんな苦しみ」


トム「――こんな堪えがたい痛みを与えた僕を――受け入れる世界なんて――あっては、いけない」


ハニー「……けれど、あなたは最期にそれに気づけたわ」


ハニー「あなたは、人に戻れたわ」


ハニー「あなたは――愛を、理解した」


トム「――君のおかげだ――君は――愛に生きた」


ハニー「愛に死んだ、とも言えるわ。わたしにとって――愛は、全てだから」


トム「――そうだ――そうだな」


トム「――こんな僕にも――最期に、できることがある」


トム「――いや――愛を理解した、僕だから、こそ――」


トム「ハニー――杖を――ニワトコの杖を」

588 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 16:11:06.58 jTmf6gggO 152/172

ハニー「杖……サンザシの杖まで、あなたにあげた理由が分かる?」

トム「――いや」

ハニー「サンザシの木が意味してるのは――『愛の祝福』」

ハニー「トム、あなたは一人で逝くんじゃないわ。愛と一緒に、愛と共に、死に行くの」

ハニー「……大丈夫よ、怖くないわ」

トム「――あぁ――そうだ――もう僕に――怖いものなど、ない」

ハニー「えぇ……なんだって、できるわ。さあ、杖を……それで」

バサッ カタッ

トム「――『透明マント』に――『蘇りの石』――」

ハニー「もうわたしには、必要のないものだから」

トム「――ハニー」

ハニー「――トム」


トム「――ありがとう――愛を、教えてくれて――」


ハニー「――ありがとう、トム。『私』に愛を、教えてくれて」




サァアアアアアアッ


ロン「あ!おいおい、何か光りながら天に昇っていくぜ!そりゃ、ハニーに抱きしめられたら昇天もんだけどさあ! ハニー!」

ハーマイオニー「周りに浮かんでるのって、あれ……ハニー!」

ハニー「……ロン、ハーマイオニー」

ロン「やっぱり君はすっごいや!愛だね、愛!」

ハーマイオニー「あなた本当に、素晴らしかった……それで、ハニー……泣いてるの?」

ハニー「……うん。けれど、これは……うれし涙よ」






ハニー「……またね、トム」

590 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 16:21:13.31 5qc6VKUXO 153/172

サァァァァァァッ

トム「――残された命は、あとわずか」

トム「問題ない――あとひと時で、全てが終わるのだから」

トム「きっと――このためだけに――僕は生きてきたのだ」

トム「――愛を理解し、そして――あらゆる魔術と」

トム「――死の秘宝を――理解する――存在に」


トム「――――」


トム「――敵の血」

バチッ、ブシャァアッ!


トム「――僕は、全魔法使いの敵だった――この血は、死んでいった全ての人の敵の血だ」


トム「――下僕の肉」

トム「――ハニーは、愛の下に死んだ。全てを捧げた――愛の下僕だ」


トム「――父親の骨」

トム「――それを用意できるほど――今の僕は――全能だ」

サァァッァァァァァァァァァァァァァ


トム「――準備は、整った」



フワァァァッ

ドラコ「! 僕の杖が、空のヴォルデモートのところに……いや、闇の陣営、みんなの杖が!」

マンダンガス「げっ!せっかくよお!危険な目にあって手に入れた!あの人、うんにゃ、ヴォルデモートの前の杖!ちっくしょう!俺んだぞ!!俺んだぞお!」


ロン「!?なんだこりゃ。一体、何が起こってんのさ」

ハーマイオニー「は、ハニー?これって、どういう……」

ハニー「……言ったじゃない、わたし」



ハニー「ぜんぶぜんぶ、救う、って!」

591 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 16:32:44.48 5qc6VKUXO 154/172


トム「僕が使ってきた 杖」

トム「死喰い人たちが 使ってきた 杖」

トム「杖に残る痕跡 『死の呪い』を使ったときに残った魂の痕跡 『死をもたらした呪文』で残る、魂」


トム「『蘇りの』石よ!引きもどせ!!」



パァアアアアアアア!!


トム「『透明マント』よ!!!死を覆い隠せ!!!!」


バサァアアアアアア!!


トム「そして、『ニワトコの杖』よ!!!」





トム「愛を、皆のもとに!!!」





トム「僕が奪った愛を、皆の、もとに!!!!」










トム「『死』から――蘇れ!!!!!」





パァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!




トム「――あぁ――そして『死』よ」


トム「――僕の名前は――トム・マールヴォロ・リドル」



トム「愛にお辞儀し――共に逝こう」




トム「――さようなら」

595 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 16:47:31.62 5qc6VKUXO 155/172

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!








ダンブルドア「大歓声が、寝起きの耳にしみるのう。やあ、諸君!わしじゃよっ」


ロン「だ、だだだだ、ダンブルドア!!?ダンブルドアだ!?!?!?」

ハーマイオニー「い、いいいい、生きてらっしゃったんですか!?!?」

ハニー「死んでたわよ。ハァイ、アルバス。さっきぶり」

ダンブルドア「やあ、ハニー。あの世とこの世の狭間ぶり」

ロン「!?」

ハーマイオニー「!?」

ダンブルドア「わしが一番乗りかね?いや、ふむ。それもそうかのう。他のみんなは、戸惑っておることじゃろうて」



ポンッ!


「僕らはそうでもありませんけどね」



ハニー「……ぁ」


「――やっと、会えたわね。ハニー」


ハニー「あぁ……」

597 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 16:50:10.16 5qc6VKUXO 156/172

リーマス「ハニー!これは何が起きて…………ぅ、わ」

シリウス「ハニー!無事か!それで…………冗談だろう?」

ぺティグリュー「わー……わーー!?わーーーーーぁ!?!?」



「何が冗談なものか。目の前の現実も見れないほど歳を食ったのかい?僕の友人たるものが、情けない」



「言っただろ?『死んでも死なないと約束する』って」


「言葉通りになるなんて、誰も思わないわよ……さ、ハニー。おいで」


ハニー「~~~~っ、ぅぁ、あっ、」


タタタタタタタタッ!!

ギュッ!!


ハニー「パパ!!! ママ!!!!」


ジェームズ「やあ、ハニー。僕の大事な大事な宝物」

リリー「あぁ、ずっとこうしたかったわ。ハニー。もっと抱きしめさせて、ね?」

ハニー「うん……うん!!!」

603 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 17:07:02.91 5qc6VKUXO 157/172

シリウス「……君ってやつは、本当に……本当に!」

リーマス「まったくだ……僕らがどれだけ……あぁ、信じられない、本当なんだね?」

ぺティグリュー「ジェー……あいた!」


ジェームズ「ピーター、君のやったことは忘れないぞ。君も忘れないことを望む。いいな?」

ピーター「うん……うん!おかえり!」

リーマス「っ、おかえり、ジェームズ」

シリウス「遅かったな。義父さん」


ジェームズ「おぉっと?折角生き残ったのにどうやら冥土に帰りたいようだな、パッドフット」

シリウス「今更戻ってきて父親面するなよプロングズ。言っておくがハニーはもう成人だ。駆け落ちしてでももらっていくぞ」

リーマス「あぁ、こうなると思ったんだ……」



ハニー「ママ、こちら、ロンとハーマイオニー。わたしのお友達よ」

ロン「さっすがハニーのママ、とびっきりの美人だよ」

ハーマイオニー「あ、あの、こんにちわ!」

リリー「えぇ、いつもハニーをありがとう――友達は大事にしてね?だって……あら」


「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハアッ!」

「っ、~~~っ、リリーーーーーーーーーーーーー!!!」


リリー「ハァイ、セブ!」


スネイプ「~~~っ、本当に、ほんとに、君……君で、あぁ――」

ギュッ

リリー「ありがとう、セブ。私を見つけてくれたのね」

スネイプ「~~~~うぁ、うわあああああああああああああああああんん!!!リリーーーーーー!!リリーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ギューーーーーッ


ロン「……どういう状況?」

ハニー「愛よ、愛」

ハーマイオニー「ハニー、あなたそれ口癖になったりしないわよね?」


ジェームズ「おい、停戦だ。先にあっちを片付けるぞパッドフット」

シリウス「いいだろう、胴上げといこうか全身ひん剥いて」

リーマス「チョコの厚塗りくらいで勘弁してやろうよ、彼のおかげな部分も多いんだから」

ピーター「……あ、参加はするんだね?」

607 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 17:24:31.20 5qc6VKUXO 158/172

ポンッ

ドビー「あいたたた、にございます……ハニー・ポッター!ハニー・ポッター様!」

ハニー「!!!ドビー!?ドビー!?」

ロン「うわっ!?ドビー、耳にウイキョウが刺さってるぜ?」

ドビー「ドビーが起きて、一番最初に目にした綺麗なものにございます!ドビーには分かっております!ハニー・ポッター!あなた様のおかげです!そうに違いありません!」

ハーマイオニー「あのナイフは……魔法で作り上げたものだったわね。ドビーから抜いたら、消えてしまったもの」

ハニー「ああ、良かったわ……」

ドビー「それで、ドビーは!きっとドビーと一緒の幸運に恵まれたであろう方々を、お迎えしてまいりました!」


ポンッ!ポポンッ!

ドサッ

ムーディ「よせというのに!こんなものは闇のやからの罠だ!わしを亡者にでも――」

トンクス「マッド-アイ!!!マーーーーーッド-アーーーーーイ!!!」

ムーディ「のあっ!?なんだ、おい!?なんだ、これはなんだ!?おい、トンクス!はなさんか暑苦しい!!」

テッド「あれー?娘にスルーされてるー。私父親なのになー。なんでかなー」

トンクス「っ!パパまで!あー!夢みたい!」


ハニー「……ふふっ。本当、夢見たいよね」

ロン「君って本当、とんでもないなぁハニー。まあ、出会った時から分かってたことだけどね」

ハーマイオニー「言えてるわ……まさかこんな、とんでもないことになるなんて」

ハニー「わたしは、わたしのしたいようにするの。そうでしょ?」

617 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 17:37:15.28 5qc6VKUXO 159/172

セドリック「……はーぁ」

ルーナ「? みんな嬉しそうなのに、なんであんたはため息なの?」

セドリック「うん?あぁ……そりゃ、めでたいことだけどね。僕のほら、三年間やってたことはなんだったのかなーぁ、と」

ルーナ「? あんたは十分、かっこよかったと思うもン」

セドリック「……そう、かな」

ルーナ「ねえ、それよりあんたに聞きたかったんだ。色んな魔法生物を見てきたんでしょう?」

セドリック「あぁ、うん。世界中って言っていいと思うよ?」

ルーナ「『しわしわ角のスノーカック』!みなかった!」

セドリック「……?」



ドラコ「ポッター!おい!」

サラザール『ハニー、ドラコが君に礼を言いに来た』シューッシューッ

ドラコ「先生!!」

ハニー「あら、ドラコ。色々と助かったわ、ありがと」

ドラコ「ふ、ふんっ。このくらい、僕に掛かれば……あぁ、そうだ。このふくろうは、君のだろ」

ヘドウィグ「フィピーヒィン!」

ハニー「! ヘドウィグ! どうして?あなたが……?」

ドラコ「違う!殺してない!僕が夏に君達を追いかけてた時に飛んできて、それで、怪我をさせたけど……君達を追うのに使うか、迷ってたんだ。返すぞ」

ハニー「あぁ、ありがとう!本当に!!」

ドラコ「礼ならいい。それで……ほら、あれだ」

ハニー「……えぇ、ふふっ。右手を」


ギュッ


ハニー「あなたも、いい友達だわ。ドラコ」

ドラコ「そうだろう……あー……ハニー」


サラザール『……』

組分け『グリフィンドールとスリザリンの生徒が共に戦い、友人となる。あぁ、泣けてくるねえ、サラザール?』


サラザール『……泣くことなどない。ただ――元に、戻っただけなのだから』シューッ、シューッ

618 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 17:44:35.21 5qc6VKUXO 160/172

ダンブルドア「うーむ、やはりアリアナはおらんようじゃのう……」

アバーフォース「当たり前だ。お前の昔の杖なんて、俺がとっくにへし折ったじゃないか」

ダンブルドア「思い出すだけで酷い」

アバーフォース「……今度、うちにこい。それで、アリアナの思い出話をしよう。これまでは俺が、断ってきたが」

ダンブルドア「!よいのかね!」

アバーフォース「……兄弟だろう、俺達は」

ダンブルドア「水以外のものは出してくれるんじゃろうな!?」

アバーフォース「……ヤギの乳なら」

ダンブルドア「アリアナー、アバーフォースがデレ期じゃよー。わし、生き返ってよかったー」

アリアナ『よかったね、アルバス』

アバーフォース「アリアナ、相手に――」

ダンブルドア「……」

ダンブルドアアバーフォース「「しゃべったああああああああああああ!!!」」


ネビル「うワーーーーーーーーーァアアアアン!!!アァアアアアアアアアアアアアア!!」

「おいおい、ネビル。泣いてばかりじゃないか」

「ふふふっ。みんなが、あなたは立派になった、って言っていたわよ?」

ネビル「うあ、ああああああああああああん!!泣くよ、泣きもするよ!!あぁああ、パパ、ママ!!僕が分かるんだね!!僕が!!!」

フランク「当然さ。お前は私たちの息子で、私達の誇りだ」

アリス「頑張ったわね、ネビル!」

ネビル「うわああああああああああん!!!」


ブオオオオオオオ!ブォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

626 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 17:55:43.54 5qc6VKUXO 161/172

クリーチャー「ハニー・ポッター様!見事なご活躍でした」

ハニー「あぁ、クリーチャー。あなたも無事だったのね……シリウス!クリーチャーよ?」

シリウス「いやリリー分かった分かったから20になるまでは本格的に手をつけないからやめてその構えやめて……クリーチャー!?」

クリーチャー「……お久しゅうございます、シリウス様」

シリウス「あぁ……君がハニーを大いに助けたと、聞いた。そして……レギュラスのことも」

クリーチャー「……坊ちゃまは、戻っておりません。当然です。レギュラス様は自ら死に赴いたのですから」

シリウス「……気づいてやるべきだったな。あいつのことも、お前のことも」

ハニー「……シリウス」

シリウス「――クリーチャー、お前にこれをやる。聖マンゴで着ていた病院服だ」

パサッ

クリーチャー「!!!」

ハニー「!?し、シリウス、何を……」

シリウス「これで、お前を縛り付けていたブラック家との契約はなくなる。清清した。あの頃のことは思い出したくもないからな」

ハニー「~~~っ、シリウス!!そんなこと言うなら」

シリウス「さて、改めて。クリーチャー……僕と契約してくれないか?」

クリーチャー「……あなた様と?」

シリウス「そうだ。私はハニーと新しく家を建てる。ハニー、希望は?」

ハニー「!? えっ!?えっ!?あの、そ、それじゃ、白い屋根の、大きな、あの、犬小屋つき……」

シリウス「そう、それだ。そこで私達と……暮らして欲しい。私が出来る、お前とあいつへのせめてもの償いだ」

クリーチャー「……喜んで、旦那様!!」

ハニー「シリウス!!」

シリウス「なんだね、ハニー?」

ハニー「……大好き!!!」




ジェームズ「盛り上がってるところ悪いけどね」

リリー「さっきの約束はなんだったかしら、パッドフット」

シリウス「」

628 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 18:04:52.42 5qc6VKUXO 162/172

ワアアアアアアア!!
 ワアアアアアアアアア!!

ハニーーー!!ハニーーーーー!!!

ヒンヒーーーーン!!

ロン「皆が君に感謝してるよ、ハニー。ママもあっちで、兄弟たちと抱き合ってる」

ハーマイオニー「本当に、凄い事をしてしまったわね、ハニー……凄すぎてこう、なんだか実感わかないわ」

ハニー「そうね……自分でも、ここまで上手くいくなんて」

ハニー「……って、当然よね。わたし、ここまで……自分ひとりでやってきたわけじゃ、ないもの」

ハニー「……ロン、ハーマイオニー」

ロン「なんだい、ハニー」

ハーマイオニー「……なーに、ハニー」

ハニー「……寮での最後のこと、怒ってる?」

ハーマイオニー「……それはもう!!!もう、一生忘れないわよ!!私も、死にたくなるくらい!!辛かったわ!!!」

ロン「当たり前だろ。僕ぁほんと、自分の無能さを呪ったよ」

ハニー「……ごめんね。でも、ね」

ギューーーーッ

ハニー「今度こそ。ずーっと一緒よ。約束するわ。何があっても」

ロン「約束されなくったって!!」

ハーマイオニー「今度はくくりつけてでも!!遠くになんて行かせないわ!」

ハニー「……ふふっ。ありがとう、ロン。ありがとう、ハーマイオニー」

ハニー「大好きよ」

629 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 18:16:38.40 5qc6VKUXO 163/172



フレッド「さあさあさあさあみなみなさま!!!」


ジョージ「校庭にお集まりし古今東西の魔法族!」


フレッド「魔法使いに魔女に巨人!おまけに竜も小鬼もケンタウルスも!名前を上げられない種族のみなさんごめんなさいね!」


ジョージ「一人の女の子を救うため!一人の女の子に救われた僕達!ここで祝杯を上げられる幸運を噛み締めるとしましょう!」



フレッド「馬鹿みたいなハッピーエンド!」


ジョージ「笑うしかないハッピーエンド!」




フレッド「乾杯の音頭をとりますのは!!!」

ジョージ「もちのロナルド!我らがこの人!」



フレッジョ「「ハニー・ポッター!!!」」



ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
 ハニーーーーーーーーーーーーーー!!!

ヒンヒーーーーーーーーーン!!!


ハニー「え、えぇっと……ありがとう、フレッド、ジョージ」

ハニー「それに、みんなも……本当に、本当にありがとう」

ハニー「……それでね?その……ヒンヒン、って言うのは。もうやめにしてほしいの」

ザワザワザワザワ

ハニー「あれは、わたしが……私達がみんなからの愛が欲しくて、強がって、いたけれど」

ハニー「わたし……本当はずっと、こう言いたかった」

ハニー「……みんなと、もっともっと、仲良くなりたいわ。みんなと、お友達になりたいわ」

ハニー「だってわたし、みんなが大好きなんだもの。わたしの愛が、護るみんなを。みんな、みんなを」

・・・

ハニー「……駄目、かな?」


うわああああああああハニーーーーーーーーー!!!
ハニーーーーーーー!!

ハニー「~~~っ!ありがとう!!!」


ハニー「愛してる!!」


ハニー「みんな、みんな!!愛してる!!」


ハニー「乾杯!!!」







644 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 18:30:56.43 5qc6VKUXO 164/172





シリウス「さあハニー、約束通り、ヤドリギの下で――今度はあんなに、短くないぞ?」

ハニー「あっ――シリウs」

パリィイイイイイイイイイン!!!

ジェームズ「トナカイでーす!!!!」

スネイプ「リリーの頼みリリーの頼みリリーの頼み……サンタクロースネイプでーす!」

シリウス「ぁあああああああもおおおおおおおおおおおお!!!」





リーーーン、ゴーーーーン! リーーーーーン、ゴーーーーーン!

「病める時も、健やかなる時も、共に歩むと、誓いますか?」

ハーマイオニー「……はい」

ロン「はい」

ハニー「……わたしの隣で?」

ハーマイオニー「私達、あなたがいないと!ね、愛するロナルド!」

ロン「もちのロンさ、愛するハーマイオニー!」

ハニー「……ふふっ!おめでとう!!」


リーマス「君達ん家の隣に家を建てたんだって?ロンとハーマイオニー」

シリウス「新婚ってなんだろうな」





カリカリカリカリカリ

シリウス「――ハニー、もう寝ないと」

ハニー「――うん、あと少しだけ」

シリウス「……出来上がりそうなのかい?」

ハニー「えぇ。やっと、ここまで来れたの……わたしのやりたいこと。今のわたしだから、できること」

シリウス「……素晴らしいことだが、もう何日も眠れていないだろう?……どれ」

ハニー「えっ……きゃっ!し、シリウ――」

シリウス「眠らないといけないくらい、疲れさせてあげよう――それとも、元気に」


ガシャァアアアアアアアアアアアン!!

ジェームズ「ラブグッドさん家からお届け物でーす!『彼と一緒にスノーカックの角がみつけたもン!』だとかなんとかー!」

シリウス「――送り還すぞプロングズゥウウウウウウウウウウ!!!!」




649 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 18:34:03.08 5qc6VKUXO 165/172













――19年後

キングズ・クロス駅







656 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 18:52:30.47 5qc6VKUXO 166/172

ポーーーーーッ!!ポーーーーーーーーーッ!!!!

ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
 ピピーーーッ!!ピーーーーッ!!
フシャァアアアア!!
 ピーーーーチチチピーフォイチチチチチッ!

ハニー「……相変わらずね、ここの喧騒は」

シリウス「はぐれるんじゃないぞ――レギュラス。ほら、父さんの手を握ってるんだ」

レギュラス「――パパ、僕も早くホグワーツに行きたい」

シリウス「もう二年したらな。おっと、生意気長男坊は、どこにいった?」

ハニー「ロンたちを探してくる、って、飛び出したけれど……」


「ロナルドは大きいからすぐに分かる!ママもよくそう言ってる」

ロン「そうかい、悪がき。今度スキャバーズを僕の首もとに入れてみろ、いつかの恨みでそいつぶん投げてやるからな!マーリンの髭!」

スキャバーズ「チチッ!」

ポンッ!

ピーター「坊ちゃん。母君と父君が探しておいでですよ――トム・ヴォルデモート・ブラック坊ちゃん」

トム「わかった、ピーター。ママ、パパ!遅かったね!」

シリウス「お前が急ぎすぎるんだ、ワルガキめ。誰に似たんだか」

ピーター「君だろうなあ」

ハニー「ハァイ、ロン。車の運転でここまで来るって言っていたけれど、どうだったの?」

ロン「もちのロン、余裕綽々さ……それにしても、君とシリウスの血を継ぐと、こうも美少年になるんだなぁ全く。末恐ろしいよ」

ハニー「名前もあるかもしれないわね。ね、トム」

トム「? うん、ママ!」

ロン「うん、名前と言やあそりゃ決める時はおったまげたけど、いまじゃもうすっかりその名前も世間的に普通だもんなぁ」

ハーマイオニー「私はいまだにあの時のため息を覚えてるけどね……ハァイ、ハニー。ローズ、ヒューゴ、挨拶は?」

ローズ「こんにちわ!」

ヒューゴ「にちわ!髭!」

ハニー「ハァイ。ふふっ。髭が相変わらず違うわよ、ヒューゴ」

ロン「こいつったら何でもまねしたがるんだ。マーリンの髭!」

659 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 19:12:32.07 5qc6VKUXO 167/172

ジニー「みんな、こんちわ!見送りにきたよ」

ハニー「ジニー! 良かったのに……まだ安定期じゃないんでしょ?」

ジニー「うーん、でもさ、せっかくホグる子がいるのに見送りできないのはあれだし……リーマスたちも、あっちにいるよ、ほら」


ビル「――おたくの、青い髪が素敵なテディ君がですね。うちのビクトワールにあつーい視線を送ってるようなんですが?リーマス?どうなんです?」

リーマス「あー、それは、そうだね。そういうこともあるかもしれない。何せあの子は、うん、私に似ずにプレイボーイで」

トンクス「子供の頃にあなたが仕込んでたでしょ、ビル。それが回りまわって自分の娘に帰ってきただけよ」

ビル「」

フラー「んーふん、恋多きことはよきことかな、でーすよ。ぁあん!ハァニー!」


ハニー「ハァイ、フラー!勢ぞろい、って感じね」

シリウス「あの子の晴れ舞台だからなぁ……お、噂をすれば。あの子はいないが――おい、ジェームズ!」


ジェームズ「やあ、僕の宝物たち。おそろいで?」

リリー「ハァイ。ほらアリアナ、ご挨拶」

アリアナ「こーん、にーーち、わ!」

ハニー「ハァイ、アリアナ……今でもなんだか、ちょっと変な感じだわ」

シリウス「……あれから子供が二人出来るなんて、君らは……君達はなぁ」

ジェームズ「仕方ないじゃないか、僕達あんなに若くして死んだんだぜ?」

アリアナ「? セブ、しぬってなにー?」

スネイプ「君は気にしなくてもよい。ほら、そちらはあぶない。こちらにくるのだ」

アリアナ「うん! ありあな、しょうらいセブとけっこんするー!」

スネイプ「あぁ、楽しみにしよう」




ジェームズ「おいこら」

シリウス「おい、スニベルス」

スネイプ「――ハッハッハ!どうしましたかな、義父上!、義叔父上!!!」

ジェームズ「よーし決闘だ!」

シリウス「殺し合いとも言うな!!!」

ハニー「シリウス、おすわり」

665 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 19:26:42.16 v7FMxn2wO 168/172

ハニー「まったくもう、こんな混雑したところで杖なんてぬかないで」

シリウス「だが、ハニー。あいつが、あのドブ水野郎が」

ハニー「セブルスだって、本気じゃないわよ。ね、セブルス?」

リリー「どう、セブ?」

アリアナ「せぶー?」

スネイプ「とりあえず我輩はいまとても幸せだなぁと言いたい」

ロン「あの赤毛親子そっくりだなあ、僕んちは言えないけど。あ、あれみろよ!スリザリンの継承者様だぜ!」

ドラコ「その呼び方やめろウィーズリー! しばらくだったな」

ハニー「ハァイ、ドラコ。あなたのお家の子も、今年ホグワーツなの?」

ジニー「ホグるの?」

ハニー「何で言い直すのそれ」

ドラコ「あぁ、今年からだ。スコーピウス、お前も立派なスリザリン生に――」

スコーピウス「父上!だから、僕はグリフィンドールがいいって、言ってるのに!」

ハニー「へぇ……そう思うの、スコーピウス?」

スコーピウス「うん!だって、サラザールもかっこいいけど!」

サッ

スコーピウス「ゴドリックのお話が、大好きだから!また描いて!ポッターさん!」

ロン「あぁ、それね。ハニー・ポッター著、創設者の物語絵本、全魔法界で空前の大ヒットの、それ」

ハーマイオニー「ハニーが知った創設者のお話を、全部本にした、それね……おかげで」

ハニー「えぇ……スコーピウス、あなたみたいに言ってくれる子が増えて、嬉しいわ」

674 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 19:38:53.61 v7FMxn2wO 169/172

シリウス「ホグると言えば、だ。プロングズ、あの子はどうした?」

ジェームズ「こっちで着替えさせてるよ、一度列車の中に連れて行って。制服姿でお披露目しようと思ってね」

シリウス「早くしろ、こっちはわざわざハニーのいとこに頼んでマグル式の最高級カメラを取り寄せたんだからな」

ジェームズ「ほんと、君はおじ馬鹿だなあ。面白い」

「ママ、みんないるの?」

リリー「あぁ、着替え終わったみたい。皆で、出迎えてあげましょう」

ハニー「うん、ママ……出てきて?わたしの、可愛い弟の――」


ガラガラッ

ハニー「ハリー!似合ってるじゃない!」

ハリー「ありがとう、ハニー……でも、ちょっと大きすぎない?」

シリウス「いや、決まってるぞハリー」パシャパシャッ!パシャッ!

ハリー「シリウス、近い」

ジェームズ「そうだどけパッドフット。フレームに納めるのは僕が先だ」パシャパシャパシャパシャッ!

ハリー「パパ、眩しい」


コリン「ハハハ!あんなに近くに寄らなくても、魔法のカメラならこの通りなのになあ!はい、ハニー」

ハニー「ありがとうコリン。よく撮れてるわ、ハリーの制服姿!」

ロン「軒並みハリコンだなあ」

ハーマイオニー「平和ねぇ」

686 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 19:50:19.24 v7FMxn2wO 170/172

ポーーーーーッ、ポーーーーーーーッ!

トム「!発車だ!いくぞ、ピーター!」

ピーター「はい!坊ちゃん」

ポンッ

スキャバーズ「チーーッチチ!チチッ!」

ハニー「気をつけてね、トム。いい子にするのよ!ネビルとハグリッド、それから――」

トム「うん。サラザールの日光浴には付き合うし、あと、ホッグズヘッドのバーテン兄弟にはよろしく言っとく!スネイプ校長、お先!」

スネイプ「軽口を叩くなブラック、グリフィンドールから五点減点」

トム「だって夏休みはほとんど毎日顔合わせてたじゃないか……ハリー、行こう!お辞儀倶楽部のみんなに紹介してやるよ!」

ハリー「あ、うん、トム……ちょ、ちょっと待って!」

ジェームズ「どうした、ハリー?いつもみたいにハグするか?」

リリー「あらあら、昨日の晩、寝るまで散々二人で挟んであげたのに」

ハリー「ち、ちがうよ!あの、あー……ねえ、ハニー」

ハニー「なぁに?」

ハリー「ハニーは、凄い魔法使いなんでしょう?」

ハニー「そうかしら?」

ハリー「うん、だって、さっきから通り過ぎる人たちが凄く見てくるし、あと、何故か土下座して『ヒンヒン』?って言ってる人には、ロナルドおじさんが蹴りいれてるけど」


 あぁ!ハニーだ!ヒンヒ、痛い!あ!伝説の初代一番豚!!!!

ロン「こら!ヒンヒンはもうやめになったはずだぞ!僕達はただハニーという存在に感謝し口を開けばハニーの賛美とそして魔法界の平和に感銘をうけて涙するんだ!」

ハーマイオニー「あんまり変わってないわよね、あなた」

ロン「そりゃ、あのときから君が一番だったってのは変わらないけどさ」


ハニー「あれは、あー……まあ、そうね。そうかもしれないわ」

ハリー「……ねえ、ハニー」

ハリー「僕、ホグワーツでうまく、やっていけるかな」

ハニー「……」

696 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 20:04:41.98 v7FMxn2wO 171/172

ハニー「ね、ハリー」

ハニー「きっと、そうね。楽しい事ばかりじゃないわ」

ハニー「辛い事、苦しい事、嫌になる事」

ハニー「たくさんたくさん、あると思うの」

ハニー「けれど けれどね?」

ハニー「わたしは、ホグワーツでかけがえのないものをたくさん学んだわ」

ハニー「ロンと、ハーマイオニーに出会って。みんなと出会って」

ハニー「凄く、凄く楽しかった」

ハニー「きっと、あなたも同じよ。約束する」

ハリー「でも、僕……魔法だって、そんなに上手くない」

ドラコ「……誰だって、スタートは同じだ」

ハリー「ドラフォイさん……」

ドラコ「おい」

ロン「ハリー、平気さ!君だって、得意なことがあるだろ?」

ハリー「……箒、とか?」

ハーマイオニー「あなたのお姉さんは、最年少シーカーだったわ。とっても素晴らしかった。私が見たところ、あなたの飛び方はハニーそっくりよ?自信をもって」

ジニー「そうそう。でもどうしても自信がなくなったら、温室に言って、私の旦那様に相談してごらん。ネビルにね。彼、ホグワーツで一番成長したって言われてるんだから」

リーマス「ハリー、怖がることはない。君の未来は明るく開けてる」

シリウス「そうとも。私たちが支えてる。スネイプに減点されたらすぐに言え。駆けつけるからな」

ジェームズ「その通り。ハリー、僕の宝物。君はこの僕の宝物なんだ。みんなも君を、すぐに好きになるよ」

リリー「きっと、不安なのはあなた一人じゃないわ。同じような子に、話しかけてみて。大丈夫。すぐに仲良くなれるから」

ハニー「ハリー。あなたは、額に傷なんてないけれど」



ハニー「あなたは、『選ばれし子』よ」



ハニー「わたしたちの愛が、たっくさんつまってる」



ハニー「だから――行ってらっしゃい!」





ハニー「この、魔法界は!わたしの愛する魔法界は」




ハニー「きっときっと――あなたを楽しませてくれるから!!!」










ハニー「――ばいばい。またね!」



今度こそ、完

709 : ◆GPcj7MxBSM - 2014/08/16 20:07:27.27 v7FMxn2wO 172/172

こんなギャグSSにこんなに長く付き合ってくれてありがとう
じゃあの!


ハリー・ポッターシリーズ

 一巻~七巻

 世界的大ヒット発売中!

 
 ハリー幼少期の物語
 
 演劇版ハリー・ポッター
 
 2014年始動!!


 ハリー・ポッター指定教科書 『幻の動物とその生息地』原作スピンオフ映画

 2015年上映決定!!!!

 
 2014年 7月15日!!

 USJにて !!!

 『ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター』

 大好評開園中!!!!



※関連作品

第一巻『ハリー・ポッターと賢者の石』相当
ハニー・ポッター「私が、魔法使い?」
ハニー・ポッター「賢者の石、ですって?」
ハニー・ポッター「賢者の石は、どうなったのかしら」

第二巻『ハリー・ポッターと秘密の部屋』相当
ハニー・ポッター「秘密の部屋?なぁに、それ」
ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」

第三巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』相当
ハニー・ポッター「脱獄囚の、シリウス・ブラック?」
ハニー・ポッター「『エクスペクト・パトローナム!』」
ハニー・ポッター「『守護霊よ、来たれ!』」

第四巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』相当
ハニー・ポッター「勝つのは私、そうでしょ?」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「何がこようと、受けて立つわ」
ハニー・ポッター「いつか必ず、来るものは来るのよ」
ハニー・ポッター「来るものは来る、来た時に受けてたてばいいのよ。勝つのは、私よ」

第五巻『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』相当
ハニー・ポッター「騎士団、いいえ。私の豚団ね、そうでしょ?」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「『私は、嘘をついてはいけない』……?」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「誰一人だって、欠けさせないわ」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「進まなきゃ、前に。そうでしょ?」 【前編】 【後編】

第六巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』相当
ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「暴いてみせるわ、マルフォイの企み」
ハニー・ポッター「どうして、スネイプなんかを……」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「アルバス・ダンブルドアと、わたし」

第七巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』相当
ハニー・ポッター「分霊箱を、探す旅」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「死の、秘宝……?」 【前編】 【後編】
ハニー・ポッター「最後(いやはて)の、敵なる死だって……越えてみせる!」 【前編】 【後編】



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