【前スレ】
スコール「正直リノアよりセルフィの方がいい」【DISC2】
http://ayamevip.com/archives/40925147.html
【前回のあらすじ】
元スレ
スコール「正直リノアよりセルフィの方がいい」【DISC3】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415471579/
セルフィ「好きだよ・・・」
目の前の少女がそう俺にそう語りかけてくる。少し照れくさそうに、足をくねらせながら
しかし彼女は目を合わせようとせず、俺を見てはすぐ目を逸らし、また俺と一瞬だけ目線を合せる
閃光のような一瞬の見つめ合いが、段々と間をおくようになり、ついにお互いの視線はお互いを捕えた
セルフィ「・・・」ン
そして彼女は目を閉じた。視界を遮る為ではない。何か別の目的で。
その意味は言葉にせずともすぐさま伝わった。少し湿った唇がこちらに向かってやや突出している
身体は小刻みに震え、少し怯えたように瞼をひくひくとさせる
しかし彼女はその体制をやめようとしない。これをしてしまえば最後。理性など時空の彼方へ吹き飛んでしまう
わかっていた。それは俺だけじゃなく、彼女も
・・・柔らかい
その瞬間、何かが弾ける音が聞こえた気がした
か細い少女の体を力任せに柔らかい布の膨らみへと押しやる。胴を強く抑え、後頭部をきつく緊縛するように
セルフィ「ッ!」
彼女の体が一瞬痙攣した。口腔内に異物が入り込んでくるのを感じたからだ
それは生暖かく、ドロっとしたぬめりのあるやわらかい固体。その固体が粘り気のある液と共に奥へ奥へと侵入する
少し嫌がられた気がした。しかしもう止まらない。口の侵入者は全てを支配せんと口の中で暴れ回る
その暴れ方はぐちゅぐちゅと何かが混ざり合う音で表現された。
口の中で暴れる物はさらなる仲間を呼んだ。形のない、不定形の圧力。少し膨らんで一気に押し寄せてくる
少女の頭を両の手で固定し、髪が乱れるまで乱雑に抱きしめる。その力と同時に異物はさらに暴れ回り、圧が止めどなく喉へと押し寄せてくる
額にかいた汗が混じり合うのがわかる。口も、息も。いっその事体も一つになってしまいたい
そう思った矢先
リノア「そんなに興奮しちゃって、どんだけアタシが好きなの?w」
えっ、あれ?セルフィたんは?
リノア「邪魔だから~、キスが出来ないようにしてあげた」
・・・おい、まさか
ふと横を見るとそこには
顔面の焼けただれた少女が床に伏せていた
リノア”ア”ア”
ア”ア”ア”
ア”ア”ア”----
--------・・・・・・
・バラムガーデン ブリッジ
ゼル「なぁ、スコールしらね?」
シュウ「スコール?ここ最近見てないわねえ」
ゼル「あの野郎どこほっつき回ってんだ・・・まま先生が石の家で待ってるっつーのによ」
シュウ「何あいつ。またバックレたの?」
ゼル「みんな集まらなきゃ話が始まらねーってのによ・・・」
ニーダ「スコールなら訓練所じゃないかなぁ」
ゼル「あ?訓練所?」
ニーダ「訓練所に入っていく所見たよ。といっても数日前の話だけど」
ゼル「数日前・・・?」
ニーダ「それを最後に姿を見た者は誰もいないんだ」
シュウ「なにそれ不気味」
ゼル「訓練所に籠ってるのか・・・?なにしてんだあいつ」
ニーダ「修行かな?よくわかんないけど、とりあえず行ってみたら?」
ゼル「はぁ・・・まま先生ほったらかしにして何やってんだよ」
・バラムガーデン 訓練所
ゼル「うわっ!」
ベチャァ・・・・・
ゼル「なんだこりゃ・・・血・・・?」ピチャ
ゼル「おいおい・・・一体何が起こってるんだよ!」ダッ
ガツガツ・・・モグモグ・・・ペチャペチャ・・・
ゼル「そこかしこ血だらけじゃねえか・・・なんだこの大惨事・・・」
ゴリュゴリュッ ベリベリベリ・・・・ムシャァッ ムシャァッ
ゼル「・・・さっきからこの気味悪い音はなんだよ」
ゼル「スコール・・・いるのか?」
ガサッ
ゼル「 う わ っ ! 」
【たべる】アルケオダイノス
ガツガツ・・・モグモグ・・・ペチャペチャ・・・
ゴックンッ
スコール「よっ」
ゼル「よっ!じゃねーよ!一体ここで何やってんだよ!」
スコール「何って、食事してんだけど」クチャクチャ
ゼル「まさかこれ・・・お前の仕業か?」
スコール「ん?・・・ぬおっ!」ブッ
スコール「なんだこりゃ!辺り一面血まみれじゃねえか!」
アルティミシア(お前が無差別に噛り付くからだろ)
ゼル「・・・アルケオダイノス、食ってんのか?」
スコール「そうそう。これ食うと力が上がるんだよ。知ってた?」
ゼル「食おうと思わねーよそんなもん」
ゼル「つかまま先生ほったらかしにしてそんな事やってたのかよ。一体後何日待たすつもりだよ」
スコール「あっ忘れてた」
ゼル「忘れてたじゃねーよ・・・ほら、行くぞ!」
スコール「まあ待てよ。折角来たんだからほら、これ食っとけ」ベチャア
ゼル「それアルケオダイノスの肉だろ!?やだよそんなもん!いらねーよ!」
スコール「いいからいいから。力が上がるから食っとけって」ガシ
ゼル「ちょ、やめろよ!やめろよ!?ヤダよそんなもん食べたくねーよ!!」ジタバタ
スコール「好き嫌いはいけませんってまま先生が言ってたろ。抵抗すんな」ググ
スコール「はい、あ~ん」メキメキメキ
ゼル「むごごごっ!ヤダヤダヤダ!肉よりパンがいい!そんなの食べたくねえ!」
ゼル「イヤだァーーーーーーーーーッ!」
『ゼルはちからが1あがった』
スコール「ほら、力上がったろ」
ゼル「お、おええ・・・食っちまった」ペッペッ
スコール「お前も格闘家の端くれなら基礎ステあげとけって」
ゼル「鉄の味がする・・・せめて焼けよ・・・」
スコール「ごめんお前なら生でいいかって思って」ジュウー
ゼル「どこで・・・焼肉してんだよ・・・」ガク
スコール「気絶しちまいやがった」モシャモシャ
アルティミシア(ゼルを片手で押さえつけるとは、随分力が上がったな)
スコール「その代わり訓練所のダイノスほっとんどいなくなっちまった」
アルティミシア(やりすぎだろ・・・)
スコール「まぁいいじゃん。グラッドを着色してミニダイノスっつっとけば」
アルティミシア(グラッドがかわいそうだからやめろ)
スコール「で、こいつ何しに来たの?」
アルティミシア(話聞けよ・・・お前がイデアをほったらかしにして何日もここに籠るからだろ)
スコール「修行の邪魔すんなっての」
アルティミシア(というよりどうしたんだよ急にやる気出して)
スコール「・・・すっげー気分わりぃ夢みた」
アルティミシア(ほぉ・・・どんな夢だ?)
(そんなに好きならゾンビになっても愛せるよね?w)
スコール「・・・言いたくない」
アルティミシア(よくわからんがよっぽど恐ろしかったんだな)
スコール「エンハーの斬撃回数増えてたりして」ブンブン
アルティミシア(いやお前、ただアルケオダイノス食ってただけだろ)
スコール「ちょっと太ったかも」ブニ
アルティミシア(もう・・・いいから石の家行けよ)
・食堂
スコール「パンうめー」ダラダラ
アルティミシア( 石 の 家 行 け よ ! )
スコール「うるせえ肉ばっか食ってたからお口直しがいるんだよ」
スコール「な?」
ボヤキ三人組「俺達これからどうなっちまうんだろうなぁ・・・」
スコール「この4人で赤い翼ってチーム作ろうぜ」
ボヤキ三人組「なにそれ・・・」
スコール「俺暗黒騎士な。お前等はガリ」
ボヤキ三人組「ガリってなんだよ・・・」
スコール「パンうめー」ダラダラ
ボヤキ三人組「赤い翼よりSeedになりたい・・・・トホホホホホ・・・」
スコール「無理」
アルティミシア(応援しろよ)
・保健室
スコール「一休みひとやすみっと」ゴロン
アルティミシア(・・・行く気がないのか?)
スコール「食後は急激な運動はしない方が体にいいんだぞ。知らなかったのかババア」
アルティミシア(じゃあせめて自室で休めよ)
スコール「あ~、たまにはここで寝るのも新鮮だな」
アルティミシア(どれだけマイペースなんだよお前は)
カドワキ先生「おやスコール、まだここにいたのかい?」
スコール「ちゃっす」
カドワキ先生「イデアが呼んでるんだろ?行かなくていいのかい?」
スコール「俺貝殻アレルギーなんで早退してきました」
アルティミシア(なんだよそれは・・・)
カドワキ先生「まぁ、別に何でもいいけど、そこは怪我人優先だからね」
カドワキ先生「怪我人が来たらどいとくれよ」
スコール「・・・」
アルティミシア(返事しろよ)
ゴロゴロ・・・ゴロゴロ・・・
アルティミシア(リノアは・・・一体何を企んでいるのだろうな)
スコール「・・・」
(そう、俺は確かに聞いた。リノアがエスタに向かう事。アデルの封印を解く事
そしてエクスデスとかいうウド巨人を完全復活させ、世界を消滅させる。その手伝いをする事・・・
あいつは完全に敵。それはわかる。じゃあいちいち回りくどく俺らを強化させたりヒントを出して来たりするのはなぜだ?
いつもの電波なのか?昔っからあいつの考えている事はサッパリわからん)
スコール「・・・そういえば」
アルティミシア(なんだ?)
スコール「前回はあいつ、ここに寝てたんだよな」
アルティミシア(・・・ん?)
スコール「イデア戦の後お前がしゃしゃり出てきただろ。その後死んでたんだよ」
アルティミシア(ああ・・・そうだ思い出した。確か前回はあいつを操って・・・)
スコール「なんであんなんになったんだよ。起こすの大変だったんだぞ」
アルティミシア(魔女の継承と言うのはな。それはそれはすごいものなのだ)
アルティミシア(太古の昔から受け継がれてきた意志。それが一気に押し寄せてくるのだ)
アルティミシア(ただのパワーアップだと思うなよ?結構しんどいんだぞ)
スコール「生理みたいなもんか」
アルティミシア(・・・もっとましな例えはないのか)
スコール「こうやって手を上に置いてさあ」ス
スコール「ってこれエアリスじゃん。何あいつ?パクったの?」
アルティミシア(パクリじゃなくてみんなそうだろ)
スコール「あのまま湖に沈めとけばよかった・・・」
アルティミシア(白マテリア持ってないだろ)
スコール「こうすればリノアの考えてる事、ちょっとはわかるかな・・・」
アルティミシア(何か企んでいるのは間違いないが・・・どれ、私もやってみるか)ス
スコール・アルティミシア(・・・)ボケー
(生きてる価値のないゴミ!有害物質!産業廃棄物!役立たず!使い捨て!ゾンビ!奇形!バイ○ハザード!)
(お前の存在そのものがグロ画像なんだよ!!カス!ゴミ!クズ!外でんな公共の汚物が!)
(アンデット転生おめでとぉございまーーーーーーーーーーーす!)
(キャーーーーーハハハハ!おいそこのバス!邪魔だ!どけよオラァ!!!)
(彼方と過ごした素敵な思いでがァァァァァ見当たらないよォォォォォォ!?)
(聞こえねーーーんだよカスがァーーーーーー!まともにしゃべれよオラァーーーーーー!!)
アルティミシア(ロクな思い出がないな・・・)
スコール「・・・」
(お前如きにやられるわけねーだろ・・・チンカス野郎)
(教えて欲しければ力付くで聞けってなんど言わせれば理解するんだよ、包茎野郎)
(えーなにー全然聞こえなーい)
スコール「・・・」ピキピキ
(強盗はスコールって事にしとこうかな?)
(グズグズと煩わしいんだよ・・・中古ジャンパー野郎)
(ライブラ縦回転はできないって何回言ったらわかんだコノヤロー!)
スコール「・・・」ビキビキビキィ
(かかってこいよ。チンカス共)
スコール「うるッせええええええアアアアアアボケえええええええッッッ!!」ガバッ!
アルティミシア(ぬおっ!?)
スコール「やれるもんならやってみろ!!殺ォす!やっぱりあいつは殺ォーーーーーす!!」
アルティミシア(な、何を今更)
スコール「グルルルルル・・・コノウラミ、ハラサデ、オクベキカ・・・」ワナワナ
スコール「うがあああああああ!ガッデム!ファック!デス!リノア!リノア殺るDEeeeeTH!!」ギャオー
スコール「キエエエエエエエエエエ!!」ダダダダダダダダダ
アルティミシア(あ、おい!どこへ行く!?)
・ブリッジ
スコール「出発だ。行くぞ」
ニーダ「えっ、石の家は?」
スコール「んなもんどうでもイイ。FHに行け」
ニーダ「いやゼル達がまだ・・・」
スコール「いいからはやく行けよゴルァ!」バシバシ
ニーダ「いてっ!ちょ、わかったよ!行くから!行くって!」
アルティミシア(あいつらまだ石の家にいるんだぞ!?置き去りにする気か!?)
スコール「リノアァァァァァァ!待ってやがれェーーーーーーーーー!!」ビキビキ
アルティミシア(おい待て!せめてメンバー拾ってからにしろよ!オイ!?)
スコール「 発 ☆ 進 ! 」
アルティミシア( オ イ ー ー ー ー ー ッ ! ! )
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
~移動中~
ニーダ「・・・知らないぞ。後でみんなに怒られても」
スコール「返り討ちにしてくれるわ」キリ
アルティミシア(味方をやるなよ)
ニーダ「はぁ・・・何でそんなにマイペースなんだか」
スコール「で、今どこ?」
ニーダ「ガルバディア大陸の南の海岸に乗った所」
スコール「ああ、ウィンヒルの近くね」
アルティミシア(UFO出るんだろ?ここから見えないのか?)
スコール(あれはエンカウント限定だからな・・・)
スコール(・・・あれ)
アルティミシア(どうした?)
スコール「ちょちょちょ、待て。ちょっとストップ」
ニーダ「はぁ?なんだよ行けって言ったり止めろって言ったり」
スコール「イイから止めろ!はよ!」
ニーダ「はいはい、全く人使いが荒いな・・・」ググ
・ウィンヒル丘陵 上空
アルティミシア(一体どうしたんだよ・・・)
スコール「・・・ない」
ニーダ「何が?」
スコール「ウィンヒルが・・・ない・・・」
アルティミシア( え え ! ? )
スコール「な、なんで・・・」
アルティミシア(ウィンヒルって、あのラグナやレインがいたウィンヒルだろ!?)
スコール「いやそうだけど・・・あれ~?なんで~?」
ニーダ「あれ、お前知らなかったの?」
ニーダ「ウィンヒルは最近火事があって村が全焼したんだよ」
スコール「 は ぁ ! ? 」
アルティミシア(全焼・・・?)
ニーダ「原因は火災らしいけどね。どこかのボヤが丘の強風で村まで届いちまったらしい」
スコール「い、いつの話だよそれ!?」
ニーダ「結構最近だぞ。え~っと、Seed試験から何週間か前くらいだったかなぁ」
ニーダ「つかニュースでやってたろ。知らなかったのか?」
スコール「・・・」
アルティミシア(寄り道・・・するか?)
スコール「・・・ちょっと降ろせ」
・ウィンヒル(のあった場所)
スコール「・・・」
『・・・ここにはただ、がれきが草の合間に眠っているだけだ・・・』
スコール「・・・」
アルティミシア(どういう事だ・・・)
ダッ
スコール「~~~~~~」ガサガサ
アルティミシア(何を探している?)
スコール「パブ!パブはどこだ!?」
アルティミシア(パブ・・・?レインの?)
スコール「ちっくしょーーーー!痕跡ぐらいあるだろ!!」ガサガサ!
カランッ
スコール「!?」
アルティミシア(これは!)
【チョコボ注意の看板(黒焦げ)】
アルティミシア(あの花畑にあった・・・)
スコール「花畑なんて・・・ねーよ・・・」カラン
スコール「・・・」
『・・・ここにはただ、がれきが草の合間に眠っているだけだ・・・』
『・・・ここにはただ、がれきが草の合間に眠っているだけだ・・・』
『・・・ここにはただ、がれきが草の合間に眠っているだけだ・・・』
アルティミシア(一体どうなっている・・・?)
スコール「・・・」
ダッ
アルティミシア(あ、おい!どこへ!?)
スコール「UFOだ!この近くにUFOが出るんだよ!」ダダダ
スコール「アイツなら何か知ってるかもしれない!どこだコヨコヨゴルァ!出てこい!」ダダダ
ピロリロピロリロ・・・・・・・
アルティミシア(うわっ!)
【エンカウント】???
ピロリロピロリロ・・・・・・・
アルティミシア(もしかして・・・あれか?)
ピロリロピロリロ・・・・・・・
アルティミシア(おい、通り過ぎてしまうぞ!?)
スコール「チェストーーーーーーーーーー!!」
ズバァッ!
ガガガガガガビビビビビ・・・・
ヒュゥゥゥゥン・・・・チュドーーーン!
アルティミシア(UFO・・・ホントにいたんだな・・・)
スコール「オルァッ!」ガシ
スコール「おいコヨコヨいるんだろ!?エリクサーやるから出てこい!」ガンガンガン!
コヨコヨ「いててて・・・なんだよもう、乱暴な人だなぁ・・・」クォクォ
スコール「おいコヨコヨ!お前この辺にいただろ!ウィンヒルに何があった!?」
コヨコヨ「えっウインヒル?・・・ああ、ここにあった村ね」
スコール「なーーーにーーーがーーーあったんだよーーーー!」ユサユサ
アルティミシア(とりあえず落ち着け)
コヨコヨ「あてて・・・もう、本当に乱暴な人だ」クォクォ
スコール「はやく言えゴルァ!エリクサーやらねーぞ!」
コヨコヨ「この村ねえ・・・ちょっと前に火事になったの」クォクォ
スコール「火事だぁ・・・?」
コヨコヨ「誰かが僕を呼んでいるのかなって思って見に行ったけど、全然関係なかったや」クォクォ
スコール「・・・」
コヨコヨ「結構激しく燃えたようだね。建物が全然残ってないや」クォクォ
アルティミシア(事故・・・?)
コヨコヨ「それ以外は何も知らないよ。さ、エリクサーちょうだいっ」ペ
スコール「・・・」
【たたかう】コヨコヨ
コヨコヨ「ぎえええええええーーーー!」ボォン
アルティミシア(ウォォォォォォィ!!)
スコール「加速装置ゲット」
テッテレレテーテーレーテッテレー♪
【入手】加速装置
アルティミシア(倒す必要なかっただろ!?)
スコール「いやだってコヨコヨのカードもう持ってるし・・・」
アルティミシア(折角の宇宙人が・・・くそ、もっと話をしたかったぞ・・・)
スコール「それは次週に持ち越しで」
アルティミシア(ないだろそんなもの・・・)ガックシ
・ブリッジ
ニーダ「で、、どうだった?」
スコール「・・・察せ」
ニーダ「何もなかったのね」
アルティミシア(しかし一体どういうわけだ・・・?)
スコール「・・・村人はどうなったんだよ」
ニーダ「村人?さぁ・・・そこまではニュースで言ってなかったなぁ」
ニーダ「多分ティンバー辺りに避難したんじゃないかな?まぁ大丈夫でしょ」
スコール「・・・」
ニーダ「ところでさっきUFOっぽい物みたんだけど、スコール何か知らない?」
アルティミシア(それはこいつが・・・)
スコール「UFO?そんなもんいるわけねーじゃん。幻覚でも見たのかお前」
ニーダ「だよなぁ・・・」
スコール「エリクサー?何それ。それでどうやって修理すんのって」
アルティミシア(もう・・・勿体ないな)
スコール「とりまFHいけな」
ニーダ「はいはい、発進しますよ」ググ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
~移動中~
スコール「うう・・・」ガクーン
アルティミシア(どうしたんだよテンション落として)
スコール「だってさぁ・・・ウィンヒルが・・・」
アルティミシア(お前、そこまであの村に思い入れあったのか?ラグナじゃあるまいし)
スコール「・・・」ショボーン
アルティミシア(なぁスコール、あくまで仮定の話なんだが)
スコール「・・・なんだよ」
アルティミシア(もしかして・・・あのなんとかデスが関係してるのでは?)
スコール「ウド巨人が・・・?」
アルティミシア(あいつは世界を消すのが目的だろ?だったら手始めに小さい村から。と言うのもあるかもしれん)
アルティミシア(まぁ、本当に火事の可能性もあるかもしれんがな。あの周辺は確かに風が強い)
スコール「ウド巨人め・・・」ギリ
アルティミシア(リノアを見つけたらその辺も聞いてみるといい。何か知ってるだろ。あいつなら)
スコール「・・・リノアめ!」
スコール「おいネーヨ!FHはまだか!」
スコール「全速全身!スピード違反上等だ!体当たりする勢いで突っ込め!!」
ニーダ「また体当たりしたらまずいだろ・・・てかネーヨってなんだよ。ニーダだよ」
・フィッシャーマンズホライズン
アルティミシア(相変わらず魔力が強いな・・・)ピリピリ
スコール「キエエエエエエエエエエ!」ダッ
アルティミシア(凹んだり張りきったり、情緒不安定な奴だな)
ダダダダダダダダダッ!
釣りじいさん「おやおや、おぬしはいつぞやの」
釣りじいさん「わしのやったアイテムはどうぢゃ?ちゃんと役に立っとるかの」ホッホッホ
スコール「 ど け ! 」
ドッッパーーーーーーンッ!
アルティミシア(おおおおおおおい!落ちた!落ちたぞあいつ!)
スコール「海だから大丈夫だよ!そこで大好きな魚と戯れてろ!」
スコール「うぬおおおおおおおおおお!」ダダダダダダ
アルティミシア(じいさんだろ・・・ほんとに大丈夫か?)
・フィッシャーマンズホライズン 橋
スコール「この先がエスタだ・・・」ゼエゼエ
アルティミシア(ついにここまできたか)
スコール「リノアめ・・・待ってやがれ・・・」ワナワナ
スコール「キエエエエエエエエエエエエエエ!」ダダダダダダダ
アルティミシア(は、走っていくのか!?)
スコール「おおおおおおおおおおおおお!」
ダダダダダダダダダ・・・・・・・・・・・
○数分後
スコール「ちょっと休憩」ゴロン
アルティミシア(はやいな!?)
スコール「なんで線路敷いてるのに電車通ってないんだよ・・・なんの為の橋だよ」
スコール「はーあ、しんど」ゴロン
アルティミシア(だから走っていくのかと聞いたんだ)
スコール「あ?俺前回はリノア担いで渡りきったからな?」
アルティミシア(す、すごいなそれは)
スコール「朝のはよから出たのに着いたの夕方だったわ。24時間ランナーかよ」
アルティミシア(そのやる気を何故今見せないんだよ)
スコール「だってもう・・・まじめんどくせえよ・・・」ゴロン
スコール「俺は単にセルフィたんとちゅっちゅしに来ただけなのに・・・俺の知らない事がいっぱい巻き起こってるし・・・」
スコール「リノアは暴走するし・・・ウド巨人がなんかちょっかいかけてくるし・・・」
スコール「セルフィたんのポイントは全然上がらないし・・・」ハァ
アルティミシア(好き勝手やってるからだろ)
スコール「しまいにはウィンヒルが無くなってるだ?もう・・・まじ何なんだよ~~~!」
スコール「めんどくせえよ~~!なんで俺がこんな目に合わないといけないんだぁ~~~~!」ジタバタ
アルティミシア(またか・・・)
スコール「大体ガルバディアとエスタを結ぶ橋の癖になんでなんの移動設備がないんだよ!何のために作ったんだよこれ!」
アルティミシア(そういえばこれ、大昔からあったんだよな)
スコール「この地図・・・リノアに貰った奴」ペラ
スコール「・・・マジ意味わかんねえ」
アルティミシア(さすがにこの時代に電車はないだろ)
スコール「じゃあ当時の人間はどうやって移動してたんだよ」
アルティミシア(魔法が普通に売ってるくらいだからな・・・移動魔法、もしくはそれに準ずる物)
スコール「どうせモンスターの背中に乗ってたとかそんなんだろ。チョコボみたいな感じで」
アルティミシア(今知る事か?それ?)
スコール「どうでもいいわ・・・もう・・・」ゴロン
スコール「はーあ、めんどくせえ・・・」
アルティミシア(そればっかだなお前は)
○数分後
スコール(俺・・・何やってんだ)
スコール(エスタに行って・・・リノア探して・・・リノアに会って・・・)
スコール(リノアに会えば何もかも解決するとは限らないんだぞ?)
アルティミシア(お前、変わったな。いや、元に戻ったと言うべきか)
スコール「は・・・」
アルティミシア(形は違うが。またリノアの事ばかり考えている。あれだけセルフィセルフィ言ってたのに)
スコール(イヤ今でもセルフィたんラブだよ?それは譲れない)
スコール(でもさぁ・・・あいつほっといたら俺とセルフィたんがらびゅらびゅできないじゃん)
アルティミシア(らびゅらびゅって・・・でもまぁ、消すと言ってるからそうか)
スコール(もうディスク3だよ・・・どうすんだよこれ・・・)
アルティミシア(ここで進展させればいいだろ)
スコール(どうやってだよ・・・お前全然協力しないじゃん・・・)
アルティミシア(自分でやれよ。惚れた女を口説くなど)
アルティミシア(私もはやく時間圧縮を完成させたいのに・・・なんでこんな事に・・・)
スコール(つかなんで時間圧縮しようと思ったんだよ)
アルティミシア(全ての時間を一つにして・・・そこで永遠を生きようと・・・)
スコール(だからそれはなんでだっつってんだよ)
アルティミシア(・・・忘れた)
スコール(はぁ!?これだけ大掛かりな事やっといて!?)
アルティミシア(仕方ないだろ色々あったんだから!・・・ええと、確か)
アルティミシア(ああ、そうだ。人間共が私を迫害するんだ。魔女だなんだと勝手な被害妄想で)
スコール(ああ、それにキレた感じね)
アルティミシア(キレたと言うか、ウザいに近い。コソコソと陰で、いちいちうっとうしいんだよ)
アルティミシア(一人や二人ならともかく、人間は大勢いるだろ?もう黙れよ!って思ったな)
アルティミシア(一人じゃ何もできない癖に、ごちゃごちゃと・・・)ピキピキ
スコール(ちょっとだけわかるかも)
アルティミシア(ん?)
スコール(スコールはああだった。こうだった。いつもムスっとしてる。何考えてるのかわからない)
スコール(しまいにゃメタボにお前の運命は決まっているとか言われたからな。巨大化してバラムにエンハーかましたいと思ったわ)
スコール(黙れよカス。お前等に俺の何がわかんだよ。その他大勢の分際で)
スコール(思い出したらなんかイライラしてきた・・・戻ってバラム壊滅させてやろうか・・・)
アルティミシア(思うだけにしておけよ)
スコール「はぁ・・・そろそろ行くか・・・」スタスタスタ
○数時間後
スコール「とお・・・」フラフラ
アルティミシア(ほんと人担いでよく渡りきったな)
スコール「なんであんなに頑張れたんだっけかな・・・しんどかったのは覚えてるけど、その辺が思い出せない」
アルティミシア(とりあえず歩きっぱなしだ。休め)
スコール「もう夕方じゃん・・・」ゴロン
アルティミシア(まだまだ先は長そうだな)
スコール「存在意義ねーだろ・・・この橋・・・」
アルティミシア(エスタは沈黙してるからだろ)
スコール(やまびこ草の種とかないの?大量に植え付けてやりたい)
アルティミシア(その沈黙じゃない)
スコール「ああ・・・めんどい・・・」ゴロン
スコール「歩きっぱなしだったからかな・・・なんか眠気が・・・」
アルティミシア(ここで寝るなよ。風邪引くぞ)
スコール「いやマジで・・・あ・・・やば・・・」フニャァ
アルティミシア(よくこんな所で寝れるな・・・ん?)
キィィィーーーーーーー・・・・・・ン
アルティミシア(いや、これは・・・)
スコール「・・・」zzz
アルティミシア(また呼んでいるのか・・・ラグナが・・・)
グニャアアアアア・・・・・・
・トラビア渓谷
ウォード「・・・」チラ
キロス「ん?頭がざわざわする?ああほんとだ、また来たのか」
ラグナ「ぐああああああああああ!」
キロス「やはりな。今度はなんだ」
ラグナ「バカ息子がめっちゃおとなしくしてるぅぅぅぅぅぅぅ!!」
キロス「ええっ!イイ事じゃないか・・・」
スコール(おいすー)
ラグナ「なんだそのいきつけの居酒屋みたいなノリは」
スコール(いやはや。ナイスタイミングだったわ。ちょうど歩き疲れててさぁ)
ラグナ「何してたんだよ」
スコール(FHの橋あるじゃん)
ラグナ「ああ」
スコール(あそこの橋、横断してた。歩きで)
ラグナ「お前すっげえな!」
スコール(もう足ががくがくだよ・・・)
ラグナ「はぇ~、よくやるわ」
アルティミシア(休憩ばっかしてたけどな)
ラグナ「そして出たなケダチク」
アルティミシア(お前、いい加減それ忘れろよ)
ラグナ「何お前等。冒険家になったの?」
スコール(パパさあ、エスタ行くんでしょ?)
ラグナ「相変わらず詳しいな・・・」
スコール(エスタ着いたら言っといてよ。エスタ側からもFHの移動設備作れって)
ラグナ「ん・・・アデルが来ちゃうだろそれだと」
スコール(いいじゃんどうせアデルはエスタから出ないって)
ラグナ「女の子狩りとか言ってエルオーネ誘拐してきたぞ」
アルティミシア(何!?みすみす攫われたのか!?)
ラグナ「うるせーな・・・だから今からこうやって助けに行こうとしてるんじゃねえか」
スコール(そしてパパが高級ホテルばっか泊まって金なくしてバイトしてんだよな)
ラグナ「どうでもいい事まで詳しいな・・・」
アルティミシア(全く、何をやっているのだお前は!)
ウォード「・・・・・・・」
キロス「今度は何があった?だとさ」
スコール(お、おっさん久しぶりだな)
アルティミシア(声が・・・)
キロス「悪魔くんの言う通り、本当に顔を見ただけでわかるようになったよ」
ラグナ「俺らも魔女になったんかなぁ」
アルティミシア(女じゃないだろお前等)
ラグナ「で、今度はなにやらかした?」
スコール(ババア・・・これどう説明するよ・・・)
アルティミシア(うむ・・・少し面倒だな)
ラグナ「?」
スコール(え~っと、じゃあ最近の話からするね)
スコール(ウィンヒルの事なんだけど)
ラグナ「レインの奴・・・怒ってるかなぁ」
スコール(なくなっちゃった・・・ウィンヒル)
ラグナ「 は ぁ ! ? 」
スコール(イヤマジで。ちょっと寄ろうとしたらなんか跡形もなく無くなってて・・・)
ラグナ「ウィンヒルが消えた!?なんだよそれ!?どういう事だよ!!」
スコール(これは俺らもわかんない。てっきりあるもんだと思ってた)
アルティミシア(火事か何かで全焼したらしい)
キロス「ウィンヒルが・・・」
ウォード「・・・・・・・・・・・」
ラグナ「れ、れれ、レインは!?」
スコール(やっぱ言わない方がよかったな・・・)
アルティミシア(だな・・・)
ラグナ「なんだよオイ!?気になるじゃねえか!」
スコール(ごめん、今の嘘。忘れてw)
ラグナ「ごまかす感じで言ってんじゃねえぞオイィィィィ!?言えよ!全部教えろ~~!」
監督「お~い、そろそろ本番頼むよ~!」
スコール(お仕事がんばってくださいね)ニッコリ
ラグナ「待て!話は終わってないぞ!オイ!オイ~~~~~~~~~~!!」
○数分後
アルティミシア(で、こいつは今何をしているのだ?)
スコール(映画の撮影)
アルティミシア(映画!?そんな悠長な事をやってる場合か・・・)
スコール(しゃあねえじゃんエスタ行きの駄賃がなくなったんだから)
監督「おっきたきた。似合うじゃないの」
『ラグナは よろいを そうびした!』
ラグナ「すっげー恥ずかしい」
アルティミシア(なんの映画だよ・・・)
スコール(魔女の騎士)
アルティミシア(なッ・・・!)
監督「こちら共演の魔女さん」
魔女役の女「よろしくお願いいたしますわ~~」
アルティミシア(全然魔女っぽくない・・・なんだこの低クオリティの魔女は)
スコール(まぁB級映画だし)
監督「後はドラゴン役なんだが・・・おお!ちょうどいいや。後ろの二人!」
キロス・ウォード「?」
監督「悪いんだけどさ、ちょっと着ぐるみの役者が風邪引いちゃってさ」
監督「ふたりが代わりにドラゴンの着ぐるみきてよ。バイト代は出すからさ」
キロス「ま、しょうがないか」
監督「はーいじゃあ役者は向こうでスタンバイね~」
キロス「う、うわーーーーー!」
スコール(わかりやすいフラグ立てやがって・・・)
アルティミシア(もう読めたわ)
監督「はいじゃあ行くよ、カット12『魔女絶対絶命』」
監督「よ~~~い・・・・・・アクションッ!」
魔女「おぉ~騎士殿~、邪悪なドラゴンより~私をお守りください~~~」
ラグナ「お、おぉ・・・わ、わた、くしが、お守りしませう」
アルティミシア(なんだこの茶番は・・・)
スコール(まぁ、B級だし)
監督「いいよいいよ~、そのまま行こう!」
アルティミシア(よくないだろ・・・即演技指導ものだろ)
スコール(まぁいいじゃん。所詮クソ映画だし)
監督「・・・おいちょっと!ドラゴンだよドラゴン!」
監督「ったくなにやってんだよ・・・ちょっと呼んでくるから役者さんはそこで待ってて」
スコール(いっちまった・・・)
アルティミシア(・・・おいラグナ、台本を見せろ)
ラグナ「えっ台本?え~っと。あったあった」ガサ
ラグナ「ほい」
【台本】
スコール(・・・ひっでえ映画)
アルティミシア(ふざけているのか・・・こんなもの・・・)ワナワナ
スコール(魔女のイメージ変わるかもな。悪い方に)
アルティミシア( や り 直 し だ ! )クワッ
ラグナ「え、ちょ、何?」
アルティミシア(こんなクソ台本で魔女の魅力が伝わるか!ダメだダメだ!こんなもの私は認めん!)
アルティミシア(私が全面的に加筆修正する!あの魔女役の女にもそう言っておけ!)
ラグナ「え・・・ちょ、ええ~」
アルティミシア(体とペンを貸せ!・・・・ぬおおおおおおおおおおおお!)カリカリカリ
スコール(ほぼ全部じゃねえか・・・)
アルティミシア(できた!)
ラグナ「はや」
アルティミシア(後は・・・こいつ)ギロ
魔女役の女「?」
アルティミシア(なんだそのやる気のない衣装は!そんなので魔女と言えるのか!)
ラグナ「なんかよくわかんないけど脚本家が怒ってるわ」
魔女役の女「そんな人いましたっけ~~~」
アルティミシア(ダメだダメだ!こんなもの私は魔女と認めん!)
アルティミシア(衣装チェンジだ・・・メイク道具を貸せ!)
ラグナ「え、ちょ、なんだよおい!」
魔女役の女「キャーーーーーーーー!」
スコール(あーあ、俺しらね)
○数分後
監督「いやぁごめんごめん、狭くて歩きにくかったみたいだ・・・ってうぉっ!」
監督「何その恰好!」
魔女役の女「シクシク・・・」
ラグナ「・・・誰が悪の魔女を描けっつったんだよ」
スコール(何これ・・・なんで体中水玉模様なんだよ)
アルティミシア(これぞ魔女だ!)キリ
ラグナ「本物の魔女ってこんなんなの?」
スコール(いやそれはこいつだけ)
監督「なんかよくわかんないけど、雰囲気出てるじゃん!いいねいいね~」
アルティミシア(中々センスあるなこいつ)ニヤ
スコール(適当なだけだと思うけど)
監督「その調子でいってみよ!はいじゃあカット12『魔女絶体絶命』リテイク!」
監督「よ~い・・・・アクションッ!」
魔女「・・・・私は魔女、野を焼き払い、残酷な儀式で人々を苦しめる・・・」
魔女「ふはははは!貴様も時間圧縮のアルゴリズムに取りこんでやろう・・・」
スコール( 悪 役 に な っ て ん じ ゃ ん ! )
ラグナ「・・・そ、そんな事はさせませんですぞ~!」
スコール(なんで敬語なんだよ・・・)
監督「こんな台本だったっけ・・・まぁいいか!おもしろそうだ!続けて!」
スコール(よかねーよ。根本から変わってるだろ)
魔女「お前の思う最も強い物を召喚してやろう・・・」
魔女「いでよ!ドラゴン!」
アルティミシア(はいそこでドラゴン登場ォーーーーー!)
スコール(・・・B級がC級になった)
「ギャオーーーーーー!」
ズドォォォォォン!!
ルブルムドラゴン「グルルルル・・・」
スコール(はいでた本物)
アルティミシア(演技ではない本当のリアクションができるぞ・・・)
スコール(役者を命の危険に晒してどうすんだよ)
監督「・・・じゃあ騎士君!後は頼んだよ!」ダッ
ラグナ「オイ!?」
魔女「ドラゴンよ、後は任せたぞ~~~!」ダッ
ラグナ「ええっ!?」
スコール(ラスボスがどっか行っちゃったよ・・・)
アルティミシア(シーン13、『Maybe I'm A Lion』よーい、アクションッ!)
スコール(ライオンじゃねーから)
ラグナ「参ったな・・・ガンブレードなんて研修以来だ」
ラグナ「こんな感じか?」
ブオンッ ブオンッ ブオンッ ジャキ!
アルティミシア(ん?この動きは・・・)
スコール(気づいたかババア。そう、このB級映画に唯一一人だけ夢中になっている少年がいるんだ)
ラグナ「きやがれドラゴン!」ジャキ
アルティミシア(サ、サイファーの構え!?)
スコール(魔女の騎士に拘る理由がただ映画見て憧れてただけっていう)
アルティミシア(な、なんて単純な奴だ・・・)
□ 防御 × 攻撃
ラグナ ■■■■■■
ドラゴン ■■■■■■■■■■■■
スコール(これ結構むずいんだよな)
アルティミシア(ほぉ・・・)
スコール(ドラゴンの攻撃が痛すぎるんだよ。防御ミスったらほぼ終わり)
ラグナ「オラァーーー!」×
■■■■■■■■■■■□
スコール(お、いい感じ。パパ、ちょっと聞いて)
ラグナ「なんだ?!」
スコール(そいつ攻撃は痛いけどモーションがでかいから、基本×連打で)
スコール(で、攻撃モーション入ったら□。これでいけるから)
ラグナ(おっしゃあ!わあったぜ!)
ルブルムドラゴン「グオオオオオオオオオ!」
スコール(パパ来たよ!)
ラグナ「オラッ!」△
スコール( ボ タ ン ち げ ー だ ろ ! )
ラグナ「ぐああああああああ!」■■■□□
スコール(なんでそれ間違えるかな・・・)
ラグナ「うるせーな□だの△だの言われてもわかんねーよ!」
スコール(わかれよそこは。図形なんて幼稚園児でも知っとるわ)
ルブルムドラゴン「グオオオオオオオオオ!」
アルティミシア(これは時間がかかりそうだな・・・)
スコール(まぁ、これはゲームオーバーないし・・・倒すまで何度もがんばれ)
ラグナ「オラァーーーー!」×
ラグナ「オラァーーーー!」×
ルブルムドラゴン「グオオオオオオオオオ!」
ジャキンッ ジャキンッ ブォォォン! ブォォォン!
スコール(しっかしあれだな・・・)
アルティミシア(なんだ)
スコール(俺、なにやってんだろ)
アルティミシア(珍しく鬱モードだな)
スコール(いやもうだって・・・橋のど真ん中で爆睡してんだぜ)
スコール(パッと見どう見ても死体じゃん。リノアみたいになってんじゃん)
アルティミシア(リノアは元気だろ)
スコール(前回の、だよ。お前のせいで死んでたんだからな?)
アルティミシア(大体なんで一人であんな長い橋渡ろうと思ったんだよ。しかも人を担いで)
スコール(なんか・・・夢中だったわ)
ルブルムドラゴン「グオオオオオオオオオ!」
ラグナ「おっしゃ!防御成功!」□
スコール(ちょうど前回も夕日が登って来たくらいで休憩したっけ)
アルティミシア(ほう)
スコール(リノアの死体にな、愚痴履いてたんだよ)
アルティミシア(そ、それは・・・)
スコール(どうせ聞いてねえだろって思って好き勝手言いまくってたわ)
アルティミシア(何を?)
(俺、本当は他人にどう思われてるのか気になって仕方がないんだ)
(今の、みんなには内緒だからな?)
スコール(・・・・)ハズカシー
アルティミシア(その反応で大体想像ついたよ)
スコール(まさか俺自身が壁に話す事になるとは、一体誰が思っただろうか)
アルティミシア(自分のやった事は自分に帰ってくる。因果応報という奴だ)
ラグナ「オラァーーーー!」×
ルブルムドラゴン「グオオオオオオオオオ!」
ラグナ ■□□□□
ドラゴン ■■■■■■□□□□□
スコール(うおっ!大ピンチじゃん!)
アルティミシア(結構がんばってるな)
ラグナ「おいボンクラ息子!こいつ時たまノーモーションで攻撃してくるぞ!」
ラグナ「それやられると読めねえ!後一撃で死んじまうぞ!」
スコール(倒すまでリトライだな)
アルティミシア(時間がかかるだろ。なんとかしてやれ)
スコール(あーもう、しゃあねーな)
アルティミシア(ほら、防御のタイミングは私が指示するから)
スコール(パパちゃんとトリガー引いてる?それクリティカル出し放題だよ)
ラグナ「マジか!いやぁガンブレードなんてひっさびさだしよぉ・・・」
スコール(じゃあ攻撃は俺が、防御はババアが。パパはボタン間違えだけないようにして)
ラグナ「うっし!行くぜ!」
ルブルムドラゴン「グオオオオオオオオオ!」
○数十分後
ルブルムドラゴン「ギャーーーース!」
ラグナ「ちゃ~んす、今の内に逃げるぞ!」
スコール(めっちゃ時間かかったな・・・)
アルティミシア(無駄にタフな奴だ・・・)
ラグナ「にっげろ~!」ダッ
ダダダダダダダダッ!!
ラグナ「つ、疲れた・・・」ハァハァ
スコール(グダグダなのにちゃんと上映はされるんだよなぁ)
ラグナ「こんなもん・・・見る奴いるのかよ・・・」
スコール(大丈夫、約一名のみ釘付けで見てるから)
ラグナ「一人だけかよ・・・」
「ギャーーーーーーーーース!!」
アルティミシア(お疲れの所悪いが、また来るぞ)
ラグナ「だーーーー!キロスとウォードは何やってんんだよ!」
「とぉっ」
キロス「呼んだかい?」スタ
ウォード「・・・・・・・・」
ラグナ「よーし、反撃開始だ!」
スコール(まぁちょっと強いけど、ジャンクションしてて3人がかりなら、大丈夫だろ)
アルティミシア(火属性攻撃が多いぞ。属性防御を忘れるな)
ラグナ「うっし、いくか!」
ズドォォォォォォォォォン!!
ラグナ「・・・あれ」
ルブルムドラゴン「 」
スコール(死んでね?完全に)
ラグナ「いや、えっ?なんで?」
キロス「ラグナ・・・誰と戦ってた」
ラグナ「え!?」
ウォード「・・・・・・・」
キロス「我々が襲われたのはこのドラゴンじゃない・・・」
アルティミシア(なんだと!?)
ラグナ「じゃあこのドラゴンなんだよ!」
「 グ オ オ オ オ オ オ ! ! 」
キラキラキラキラキラ・・・・・・・
全員「げっ!」
アルティミシア(な、なぜここに・・・)ワナワナ
スコール(何こいつ!?)
ラグナ「なんかキラッキラだな・・・」
キロス「水晶で出来ているのだろうか・・・」
ウォード「・・・」
「 グ オ オ オ オ オ オ ! ! 」
【エンカウント】神竜
神竜「・・・」
アルティミシア(ま、まずい!こいつと戦ってはならない!)
アルティミシア( 逃 げ ろ ! )
ラグナ「えっ」
【タイダルウェイブ】
ラグナ・キロス「うおおおおおおおおおおおおお!!」
スコール(ちょ、パパ~~~~~!?)
ラグナ「 」(戦闘不能)
キロス「 」(戦闘不能)
ウォード「 」(戦闘不能)
スコール(ちょ、ええ!?開幕いきなり!?)
アルティミシア(なんて事だ・・・まさかこいつが出てくるとは・・・)
スコール(こいつなんなの!?古代シリーズ!?)
アルティミシア(古代の魔物の中でもっとも危険なドラゴン・・・いや、もやは魔物と言うのもおこがましい)
アルティミシア(あれは・・・神の使いに近い)
スコール( え え っ ! ? )
グニャアアア・・・・・・・・
スコール(え、ちょ、ここで終わり!?)
アルティミシア(あいつが相手では・・・人間程度では・・・)
スコール(いやいやいや、パパ達死んでんじゃん!戦闘不能ってるじゃん!)
アルティミシア(く、しかしこればっかりはエルオーネに言わないと・・・)
スコール(エルねえちゃ~~~~ん!ちょっとストップ!ストップ!)
スコール(延長して!5分延長!後ドリンクとサラダスティック追加で!)
アルティミシア(カラオケか)
グニャアアアアアアア・・・・・・
スコール(パパーーーーーーー!!)
神竜「グルルル・・・」
「オラァッ!!」
ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ン !
スコール(!?)
「テメーコンナトコマデオッテキヤガッテゴルァ!イイカゲンシツケーゾ!コノドキュソが!」
スコール(な、なんだ!?ババア!なんか来たぞ!)
アルティミシア(い、一体何が・・・!?)
神竜「グオオオオオオオオオ!!」
「ウルセーーーボケェーーーー!コンナハテマデギャーーギャーーヤカマシインダヨ!」
「テメーハチョットダマレヨ!イイカゲンシツケーヨ!」
「ソンナニオレトヤリタイナラ、ココデインドウヲワタシテクレルワ!」
アルティミシア(な、なんかガラ悪いな・・・)
スコール(ゆ、歪んでてよく見えねえ!)
「カカッテコイヤクソカスドキュソガァーーーーーーーーーーーー!!」
神竜「 オ オ オ オ オ オ ! ! 」
スコール(パパ!?大丈夫なの!?パパーーーーーーーー!!)
アルティミシア(ラグナァーーーーーーーーッ!!)
グヤアアアアアアアア!!
オラー・・・カカッテコイヤー…シニサラセ・・・シャラッ・・・
・・・・・・・・・・
スコール「ハッ!」
・フィッシャーマンズホライズン 橋
スコール「お、おお・・・」ゴロ
アルティミシア(ラグナ・・・大丈夫なのか?)
スコール「いや・・・息子の俺がピンピンしてる時点で大丈夫なんだろうけどよ」
スコール「最後のあれなんだよ・・・よく見えなかったけどなんか来たぞ」
アルティミシア(えらくガラの悪い奴だったな・・・)
スコール「つかなんだよ神の使いって。GF?」
アルティミシア(いや・・・それくらいの力がある魔竜という事だ)
アルティミシア(わかりやすく神竜と呼ばれている。とある目的の為に現世へとやってきたそうだが)
スコール「目的ってなんだよ」
アルティミシア(さぁ・・・伝説上の生き物だしそこまでは)
スコール「・・・」
アルティミシア(気にしていても仕方がない。とりあえず行け)
スコール「またさらに混乱してきたよ・・・」スタスタ
○数分後
スコール「とお・・・」フラフラ
アルティミシア(この分だと夕日どころか夜が明けるな)
スコール「もういいって・・・どんだけ長いんだよこの橋」
アルティミシア(一回経験済みだろ。さっさと行けよ)
スコール「無茶言うなよ・・・あともうちょい進んだらもっかい休憩するからな」
アルティミシア(お前はここに住みつくつもりか)
スコール「欠陥建築だろ・・・完全に・・・」グチグチ
「あいや待たれいッ!」
スコール「・・・?」
「ここでずっと待っていたぞ!」
「来なかったらどうしようかと不安になっていた所だ!」
スコール「あっ」
アルティミシア(お前・・・)
ギルガメッシュ「さあ、行くぞ!」
【エンカウント】ギルガメッシュ
アルティミシア(どこに行ったと思いきや・・・)
ギルガメッシュ「ハッハッハ!やっぱここに来るとテンション上がるな!」
ギルガメッシュ「果たして・・・貴様に俺が倒せるかな!?」
スコール「・・・」
ギルガメッシュ「俺が悪かった・・・」
【ヘイスト】
ギルガメッシュ「4人でこられちゃ・・・」
アルティミシア(一人なのだが)
【プロテス】
ギルガメッシュ「手も足も出ないぜ」
【シェル】
ギルガメッシュ「ってのはウソだけどな!」
ギルガメッシュ「なーんつってw」
スコール「・・・」イラ
【特殊技】エンド・オブ・ハート
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
9999
ギルガメッシュ「ぎにゃあああああああ!!」
スコール「イラつかせんじゃねえぞゴルァ!」
テッテテレレーレーレーテッテレー♪
ギルガメッシュ「調子に乗ってすいませんでした」ボロ
スコール「帰ってきた途端これかよお前」
アルティミシア(どこへ行ってた?)
ギルガメッシュ「いや、久々に解放されたんでちょっと世界中を旅行しに・・・」
スコール(乱入型はこれだから・・・)
アルティミシア(我々を襲うとは少し調子に乗りすぎじゃないか?)
ギルガメッシュ「いや、その辺はちょっととある人にお願いされて・・・」
スコール「ん?」
イデア「ギルガメッシュ、ご苦労様でした」
スコール「まま先生!」
イデア「スコール・・・私達を置いていくとは・・・」
スコール「え、いや、その・・・」
ギルガメッシュ「お前も大概だな」
ゼル「だからはやくこいっつったろ」
スコール「ゼル!」
キスティス「全く、スタンドプレーも大概にして頂戴」
スコール「モルボル!」
アーヴァイン「スコールがガーデン持ってっちゃうから~僕ら後を追うの大変だったんだよ~」
スコール「ホモ!」
セルフィ「ひっどい~!」
スコール「 セ ル フ ィ た ん ! 」
アルティミシア(イデアにジャンクションしていたのか?)
ギルガメッシュ「ええ、まぁ・・・一時的にっすけど」
イデア「石の家で全て話すと言ったでしょう・・・」
スコール「セルフィたぁ~ん!会いたかったよ~~~!」
セルフィ「ずっと待ってたんだからねっ!」プク
スコール(怒ったセルフィもかわいい・・・)
スコール(はぁ・・・まじかわいい・・・)
セルフィ「ほえ?」
スコール(駄目だよセルフィたん・・・そんなむちむちな太もも見せられたら・・・俺・・・もう!)バッ
【まさむね】
スコール「ひぎゃああああああ!」
ギルガメッシュ「とまぁ、こんな感じで」チャキ
イデア「なるほど・・・」
ゼル「すっげー」
キスティス「さすが伝説の武器ね」
アーヴァイン「銃がないのが惜しいね~」
アルティミシア(ん?どういう事だ?)
ギルガメッシュ「なんか俺の剣見せてくれっつって言われて、試し切りの機会うかがってたんす」
アルティミシア(ああ、こいつならいくら試しても構わんぞ)
スコール「ひぐぅ・・・パンツ見せて・・・」ピクピク
イデア「私たちは知りました。伝説の武器の内2本をギルガメッシュが所持している事を彼から聞きました」
ギルガメッシュ「いいだろ」ニヤ
ゼル「なんでお前が持ってんの?」
ギルガメッシュ「こっち来たとき拾ったんだよね。なんかあったから」
ゼル「ふーん」
ギルガメッシュ「で、今使ったこれは「まさむね」つって、必ず先に攻撃できる「さきがけ」って効果があんの」
キスティス「必ず何か効果があるのね」
セルフィ「なんで剣を探してるの~?」
ギルガメッシュ「俺、こう見えて剣コレクターなんだよ」キリ
アーヴァイン「じゃあ他にも持ってるんだ」
ギルガメッシュ「もちろんさ!見る?なあ?見る?」
アルティミシア(見せたいんだろ)
ギルガメッシュ「しゃあねえな~そこまで言うなら・・・」ニヤニヤ
アルティミシア(いいからはやくしろ)
ギルガメッシュ「じゃーん、まずこれ!」
【バスターソード】
ゼル「でか!」
キスティス「剣と言うより鉄塊ね・・・」
ギルガメッシュ「これは見た目のインパクトは強いんだけど重くて使いにくいんだよな・・・」
ギルガメッシュ「斬るっていうより叩き潰すに近いし、個人的にイマイチ」
アーヴァイン「なんか無粋~」
ギルガメッシュ「観賞用ならこっちだな」
【フラタニティ】
セルフィ「キレイ~~!」
キスティス「アクアリウムみたい・・・」
ギルガメッシュ「実戦には使えないけど、観賞用としてはピカイチだろ!」
ギルガメッシュ「こうやって珍しい剣を探すのが趣味なのさ、俺は」
全員「はえ~・・・」
スコール「ガ、ガガ、ガンブレードはやらねえぞ!?」ガシ
ギルガメッシュ「いや、いらんよ。そんな使いにくいもん・・・」
スコール「なんかイラっとくるな・・・」
アーヴァイン「銃コレクターなら話は通じたんだけどね・・・ん?」
【偽】
アーヴァイン(これ偽者じゃん!)ガビーン
ギルガメッシュ「ああそうだ。伝説の武器だっけ?それはこっち」
【エクスカリバー】
ギルガメッシュ「これが俺の探し求めていた剣、エクスカリバーだ!」キリ
セルフィ「なんで2本あるの~?」
ギルガメッシュ「1本は偽者なんだよ・・・エクスカリ「パー」とか言うくっそややこいの・・・」
ギルガメッシュ「これを掴まされた時はもう・・・どれだけ絶望したか・・・」フルフル
イデア「伝説の武器ですか・・・なるほど、それらがあの暗黒魔導士に対抗する為生み出された物なのですね」
アルティミシア(暗黒魔導士・・・?)
スコール「あのウド巨人か!」
イデア「そうです。私を支配していたは【暗黒魔導士エクスデス】。世界を無にせんが為、時を超え蘇った・・・」
スコール「・・・」
ゼル「その話をしてたんだけどよ、お前が俺らほっぽりだしてどっか行っちまうから・・・」
イデア「イイでしょう。彼らが何の目的でこの時代にやってきたか、お教えしましょう」
全員「・・・」
イデア「エクスデスは古代の魔物です。私達の何代も何代も前の遠い過去の魔導士です」
イデア「エクスデスの目的は『無』の力を完全に取り込む事」
スコール「無って何?」
アルティミシア(おそらくその名の通り、全てを無に還す力だろう)
スコール「ああ!あの絵本の!」
イデア「彼の計画は順調でした。時の勇者を掻い潜り、無の封印を時後少しで解くと言う時に」
イデア「突然エクスデスは次元のはざまに封じられてしまいます。はざまに生じた歪みが生じた為です」
アルティミシア(時間圧縮・・・)
イデア「突然出れなくなったエクスデスは焦ります。しかし世に出る事は叶いません」
イデア「エクスデスは焦りました。突然の事態になすすべもなく封じられる自分が」
イデア「途方に暮れていたその時です。歪みから協力者となる者が現れました」
スコール(それって・・・)
イデア「その者は教えました。この『歪み』が魔女の力による物だと言う事」
イデア「そして同じく魔女の力を使えばこの『歪み』は解消されると言う事」
イデア「さらに、自分もその魔女の一人だという事を・・・」
スコール(リノアだ・・・)
アルティミシア(間違いないな。リノアが言っていた事と全て一致する)
イデア「その者はさらにこう説きます。協力する見返りに自分にも力を分け与えよ、と」
イデア「エクスデスはその者を鍛えます。自分の知る、ありとあらゆる魔法をその者に教え」
スコール(だからあんなに化け物みたいな強さになっていたのか・・・)
イデア「協力者は十分すぎるほど強くなりました。満足した協力者はいよいよ行動に映ります」
イデア「エクスデスは次元の狭間から出れないので、分身を協力者に憑依させます」
イデア「そして、再び世界に現れたその者達は・・・後はみなさんの知っての通りです」
全員「・・・」
イデア「私は魔女の魔力を全てエクスデスに吸い取られてしまいました。しかしそれでも封印は解けなかったようです」
アルティミシア(なるほどな。だからあんなに弱かったのか)
イデア「私一人の魔力では足らないと判断したエクスデスは次なるターゲットとして・・・」
アルティミシア(アデルか)
イデア「アデルは今宇宙にて封印されているようです。おそらくその封印を解くつもりでしょう」
ゼル「宇宙って、どうやって行くんだよ」
スコール「宇宙ステーションがあるんだよエスタには」
イデア「魔女の力の事はオダイン博士が詳しいでしょう。なのでまず彼に会いましょう」
スコール(でたよおじゃる丸・・・)
イデア「そしてエスタに向かい宇宙へ連れて行ってもらう許可を取りましょう。アデルを守りましょう」
イデア「アデルを取られない為に・・・アデルをゆりかごから起こさぬよう」
スコール(なんであんなゴリマを守るハメに・・・)
アルティミシア(守られる様なキャラじゃないだろあいつは)
スコール(パパに言って守るよう言ってもらうか・・・)
アルティミシア(アデルは敵だろ。説得できるだろうか)
スコール(確か次がラストだ・・・ここで全部教えるっきゃねえ)
スコール(でもパパだしなぁ・・・全然理解しなさそう)
アルティミシア(アデルに直接話しては?)
スコール(パパ以上に話通じねえだろ。下手するとパパ捕えられてなんか解剖とかされるかもしれないじゃん)
アルティミシア(アデルだもんな・・・)
スコール(アデルだもんよ・・・)
スコール・アルティミシア(めんどくせえ・・・)
イデア「さて、ではエスタへと参りましょうか・・・」
アーヴァイン「北と南には何もなかったから~、東だね~」
スコール「大塩湖か。あそこは何気にレアダンジョンだからな」
アルティミシア(何故?)
スコール「エスタ着いたらもう行けなくなるから。用済み的な感じで」
アルティミシア(勿体ないな)
イデア「では参りましょう、私のかわいい子供達・・・」
アルティミシア(えっイデアも来るのか?)
スコール(当たり前だろ。まま先生いなかったらどうやってエスタ行くんだよ)
イデア「久々に張り切ってしまいましょう」ゴキゴキ
アルティミシア(バ、バトルメンバーなのか!?)
スコール(やる気は十分だな)
アルティミシア(大丈夫なのか・・・?)
スコール(まぁ、シャドウみたいなもん)
アルティミシア(それだとどこかへ行ってしまうではないか・・・)
・大塩湖
コォォォォォ・・・・・・
ゼル「すっげー!」
セルフィ「壮大~!」
スコール「なんかここ来ると終盤って感じがする」
アルティミシア(干上がった湖か)
セルフィ「でも街なんて見えないね~」
アルティミシア(見る限りエスタの影などなさそうだが)
スコール(しっかりあるんだなこれが)
アルティミシア(どこに?)
スコール(まぁ、行けばわかるさ)
イデア「思ったより長い旅になりそうですね」
スコール「そーだよったく、FHからここまでどれだけ歩いたと思ってるんだよ」
ゼル「お前が先先行っちまうからだろ」
スコール「はぁ~もうめんどくせ。足疲れたからちょっと休憩」ゴロン
キスティス「ええっ!」
アルティミシア(またか・・・)
スコール「いいじゃんここで雄大な景色見ながら弁当でも食おうせ。ほら、おやつはよ」
アルティミシア(遠足じゃないんだよ)
スコール「岩固い~シートみたいなのないの~」ゴロゴロ
スコール「のど渇いた~まませんせぇ~コーラ~キャップ付きのやつ~」ゴロゴロ
ゼル「ねえよ」
イデア「・・・」
アルティミシア(イデア。ガツンと言ってやれ)
イデア「・・・わかりました」スッ
イデア「スコール・・・」
スコール「足痛い~マッサージして~」ゴロゴロ
イデア「・・・よしよし、ここまでご苦労様でした」モミモミ
アルティミシア(おい!?)
スコール「のど渇いたって~、なんか炭酸的なのねーの~」
イデア「コーラはありませんがポーションで我慢してちょうだいな」チャポ
スコール「やだ~コーラ飲みたい~ゼル買ってこい~」
ゼル「なんで俺なんだよ」
イデア「あらあら、困りましたね。キスティス、自販機はありませんか?」
キスティス「ありませんよこんな荒野に・・・」
スコール「腹減った~岩固~いまませんせ~なんとかして~」
イデア「おうよしよしスコール、ちょっと待ってて下さいね」
イデア「ど、どうしましょう・・・」オロオロ
スコール「はやくしてくれ~限界だぁ~」ゴロゴロ
アルティミシア(やっぱり甘やかしてたんじゃないか!)
○数分後
スコール「元気百倍!」シャキ
イデア「FHの人に・・・コーラを分けてもらいました・・・」ゼエゼエ
アルティミシア(あそこまで戻ったのか・・・)
キスティス「もう、相変わらずワガママなんだから・・・」
スコール「うるせー俺がいなきゃエスタの道がわかんねーだろ」
アーヴァイン「とりあえず先進まない~?」
スコール「ここ同じ景色ばっかでつまんない」
アルティミシア(いいから行け!)
スタスタスタスタ・・・・・
セルフィ「おっきい化石だ~!」
ゼル「すっげー・・・」
スコール「発掘イベントとかないの?」
アルティミシア(チョコボでか?)
アーヴァイン「でっかい骨がいっぱいだね~」
キスティス「ここに住んでた生き物かしら」
スコール「なんか忘らるる都に似てるな」
アルティミシア(わす・・・何?)
スコール「エアリス探そうぜエアリス」
イデア「エアリスって何ですか」
スコール「古代種」
イデア「・・・魔女ですか?」
スコール「まぁ似たようなもん」
アルティミシア(いるわけないだろ・・・)
スタスタスタスタ・・・・
スコール「さて、と」ガチャン
アルティミシア(どうした?)
スコール「そろそろアバドンが出てくるから、準備」
アルティミシア(強敵なのか?)
スコール「いや全然。アンデッドだからやりたい放題だし」
スコール「でもフェニ尾が効かないしST攻撃がうざいからな。しっかりジャンクションしとかないと結構めんどい」
アルティミシア(ふむ・・・アバドンか)
スコール「まぁフェニ尾だめでもエクスポーションで瞬殺だけどな」
ドゴォォォォォォォ!!
セルフィ「わっ!」
アーヴァイン「何々~?」
スコール「早速来たか」
アルティミシア(さくっと倒してしまえ)
パラパラパラ・・・
イデア「誰かいますね」
スタスタスタ・・・・
「どちら様でしょうか」
全員「!!」
エアリス「この古代種の都に何かご用でしょうか・・・・」
スコール「 エ ア リ ス き ち ゃ っ た よ ! 」
アルティミシア(そんなバカな・・・)
キスティス「ど、どちら様?」
エアリス「・・・・・・」
スコール「ちゃっす!俺スコールって言います!先輩!いやぁお会いしたかったっす!」ガシ
エアリス「スコールさん・・・ですか?初めまして」ペコリ
スコール「いやぁ感激だなぁw白マテリアはいつ唱えてたんすか!?」
ゼル「何あのねーさんスコールの知り合い?」
アーヴァイン「食いつきがハンパないね~」
スコール「俺見てました!序盤で死んだ時はどうしようかと思ったんですけどちゃんと見守ってたんですね!」
エアリス「・・・・」
スコール「ん・・・あれ?じゃあなんで死んでるのにここにいるんすか?」
イデア「その者から離れなさいスコール」
スコール「えっ!」
アルティミシア(わかるだろもう・・・エアリスはとっくの昔に死んだだろ)
スコール「ここからライフストリームが湧いてるんじゃないの?)
アルティミシア(あるわけないだろそんなもの。そいつはな・・・・)
イデア「欺こうとしても無駄です。正体を現しなさい。魔の者よ」
スコール「えっ」
エアリス「・・・・・」
ガシッ
エアリス「・・・・この体は貰った!」
スコール「いいっ!?」
全員「スコール!」
エアリス「坊やの体はなじみがよさそうね」
スコール「いやぁ・・・原作通りのおしの強さですね・・・」ハハ
エアリス「寄こしなさい!」ズオッ!
スコール「いやああああ逆レ○プされちゃうううううううううう!」
バチィンッ!
エアリス「ッ!?」
アルティミシア(残念。この席はすでに予約済みだ)
エアリス「この男の中に、すでに誰かがいる・・・?」
イデア「無駄です。その者がいるかぎりスコールの体は乗っ取れません」
イデア「あきらめて正体を現しなさい」
エアリス「・・・・・・」
ゼル「おいおい何者なんだよこのねーさん」
セルフィ「なんかやな予感~!」
キスティス「魔物ですか?」
アーヴァイン「参ったね。ご婦人を撃つはめになるなんて」ジャキ
エアリス「・・・・・仕方がない」
エアリス「内部から崩そうと思ったけど・・・どうやら直接やったほうが速そうね」ブブブ
イデア「正体を現しますよ!」
アルティミシア(スコール離れろ!)
全員「!?」
【エンカウント】メリジューヌ
男性陣「 」ブッ
メリジューヌ「愚かな・・・私に操られれば。楽に死ねた物を」
全員「・・・・」
メリジューヌ「どうしたの?・・・・怖気着いたのかしら?」
スコール「ち・・・ち・・・」
メリジューヌ「?」
スコール「 痴 女 だ ぁ ぁ ぁ ぁ ! ! 」
メリジューヌ「!?」
スコール「痴女だァーーーー!痴女が出たぞーーーー!」
ゼル「な、なんちゅう格好してんだよ・・・」
キスティス「大胆ね・・・」
セルフィ「寒くないの?」
スコール「うわああああーーーー!痴女がーーーー!みんな逃げろーーーー!」
スコール「やーーーらーーーれーーーるーーーぞーーーーッ!」
アルティミシア(お前はうるさいんだよ!ちょっと黙れ!)
イデア「子供の前でそんな格好、恥を知りなさい」
メリジューヌ「な・・・」
アルティミシア(私もそこそこ露出はしてるけどな、お前はやりすぎだ)
ゼル「ほっとんどすっぽんぽんじゃねえか」
スコール「らめえええええええええ!犯されるうううううううううう!!」
メリジューヌ「・・・」ギリ
キスティス「みんなどいて!ここは私が!」ダッ
【たたかう】追加効果 ファイガ
メリジューヌ「!」
【バリアチェンジ】
チュドォォォォォォン!!
メリジューヌ「無駄よ・・・」ダメージ0
キスティス「な・・・・!」
アルティミシア(バリアチェンジか!)
スコール(なんそれ)
アルティミシア(バリアチェンジ・・・4つの属性のバリアを状況に応じて切り替え、弱点を変化させる古代魔法・・・)
スコール「ってー事は」
アルティミシア(あいつの配下だな)
スコール「ぐう・・・くそぉ・・・いいセンスしてるぜあのウド巨人」ガク
アルティミシア(どうした!?)
スコール「・・・○ッ○しちゃって動けない」
アルティミシア( バ カ か お 前 ! )
スコール「いやだってセブンティーンにあれはキツいって、ほら」
ゼル「おおふ・・・おおっ!・・・ちっくしょー!」ガクガク
スコール「プチ状態異常になってるじゃん」
アルティミシア(アホかお前等・・・ちゃんと沈めとけよ)
イデア「いいでしょう。どいていなさい。私の子供達」
全員「まま先生!」
イデア「子供の教育によろしくない格好は、保護者が責任もって駆逐しましょう」
メリジューヌ「ふふ、あなた一人で大丈夫なのかしら?」
イデア「魔女の力はもうありませんが、少しくらいなら魔力は残っています」
イデア「教育の名の元に、不適切な有害図書は排除します」
メリジューヌ「誰が有害図書だ!」
スコール「PTAみたいな事いいやがって・・・」
アルティミシア(イデアのお手並み拝見だな)
イデア「はぁっ!」
【アストラルパンチ】イデアのたたかう
メリジューヌ「ちっ、無属性か!」ダメージ424
スコール「微妙なダメージだな・・・」
【ファイガ】
イデア「うぐぅっ!」ダメージ1389
アルティミシア(やはり病み上がりにはキツイか)
スコール「まま先生は味方になってもそんなに強くないんだよな・・・」
アルティミシア(どうしてだ)
スコール「魔力は高いけどこの頃にはもう物理組が圧倒的に強くなってるから・・・」
アルティミシア(ああ・・・)
スコール「せめてベアトリクスくらい強ければ」
アルティミシア(誰だソイツは)
イデア「困りましたね・・・」
メリジューヌ「ふふ、その程度じゃ私は破れなくてよ」
アルティミシア(なぁ、やっぱり加勢した方がいいんじゃないか?)
スコール「えっここで抜くの?」
アルティミシア(誰が出せと言った。はやく沈めろよ)
スコール「ええ、んなもんどうすれば・・・」
アルティミシア(萎える事を考えろ)
スコール「え、ん~そうだな・・・ババアちょっと手伝って」
アルティミシア(ドルメン×トライエッジ)
スコール「・・・一発で萎えた」
アルティミシア(まだまだあるぞ。ニーダ×シド)
スコール「誰得だよそれ!身内を使うのはやめろ!」
アルティミシア(お前にBLはまだはやい)
スコール「はやいんじゃくて理解できないだろ。一生」
スコール「俺はゲイじゃねってんだよ・・・ん?」
アルティミシア(あ)
【キャニスターショット】
メリジューヌ「ぐああああああ!」ダメージ3819
アーヴァイン「悪いんだけどさ~、僕に色仕掛けは通用しないよ~」
スコール「 ホ モ ! 」
アーヴァイン「まま先生安心してよ~、僕は色気に惑わされる程ヤワじゃないよ~」
イデア「アーヴァイン・・・強くなりましたね。逞しくなりましたね」
スコール(強くなったんじゃなくて興味がないだけだ)
アーヴァイン「まま先生も病み上がりなんだから、あまり無茶しちゃダメだよ~」
イデア「ありがとう・・・アーヴァイン」
スコール(いちいちおいしい所を持っていくなこいつは・・・)
イデア「アーヴァイン。聞きなさい。この者はバリアチェンジで弱点属性を変化させます」
アーヴァイン「わお、それじゃあ僕と相性いいね。僕のショットはほとんど無属性だからさ~」
スコール「ホモォ!速射弾だ!速射弾を使え!」
アーヴァイン「お、いい案だスコール。ちょっと弱いけどあれならガンガンイケるね~」ジャキ
スコール(気付けホモ、それはお前の最強技だ)
アルティミシア(ハイパーショットじゃないのか?)
スコール(あれは攻撃力が高い代わりに連射が遅い。限界突破もないから合計ダメージは実はそんなに高くないんだ)
スコール(ある程度力が上がっているなら実は連射できるクイックショットの方が強いんだよ)
アルティミシア(なるほど・・・)
アーヴァイン「じゃあいくよ~」ジャキ
スコール「行け!早漏ショット!」
アルティミシア(なんて名前だ・・・)
【クイックショット】
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン・・・・・・・・
メリジューヌ「え、ちょ、はや(ry
イデア「よくやりましたアーヴァイン。トドメは私に任せなさい」キィィィィ
アルティミシア(ハッ!あれは!)
スコール(トドメに相応しいな)
【冷徹なる一撃】
メリジューヌ「ぐあああああああああ!」ボォン
テッテレレテーレーレテッテレー♪
イデア「ふう・・・」パンパン
アーヴァイン「色仕掛けでやられるほど僕は甘くないよ」キリ
スコール「だから興味ないだけだろって」
アルティミシア(別に色仕掛けがメインじゃないと思うんだが・・・)
スコール「んじゃまぁ痴女撃退した所で、行くか」
イデア「今のは・・・例の?」
アルティミシア(ああそうだ。古代の魔物。奴の配下だろう)
イデア「こんな所にまで・・・」
アーヴァイン「君達の方がよっぽど刺激的さ」
スコール「うるせえよ。ホモってないで行くぞ」
ジジッ ジジッ
キスティス「行けども行けども、白い風景ばかりね」
セルフィ「エスタどこなの~」
スコール(さすが科学大国って感じ)
アルティミシア(なにがだ)
スコール「おいゼル、道のりはまだ長い。良い機会だからここでジャンプしろ」
ゼル「ええっ!?」
スコール「いいだろ大して高くないんだから。お前ジャンプになったら途端にへたれるじゃねえか」
スコール「これを機に克服しろ」
ゼル「ま、まぁそうだけどよ・・・」
スコール「はよ」
ゼル「・・・」グッ
イデア「行くのですか?飛ぶのですか?」
スコール「はい助走をつけて~」
ゼル「・・・・」ザッ
スコール「ジャ~ンプ!」
ゼル「とおっ!」
ゴチーーーーーーン!!
ゼル「おおお!?」ドサ
アーヴァイン「あれ?今空中で止まったよ」
セルフィ「不思議~」
ゼル「おお・・・顔面モロ・・・」ヒリヒリ
スコール「wwwwww」
アルティミシア(笑ってないで説明しろ)
スコール(エスタの透過装置だよ。ほら、たしかこの辺・・・)サワサワ
スコール「セルフィたん見てて」サワサワ
ウイン
アーヴァイン「わっ!」
セルフィ「何もない所から穴があいたよ~!」
スコール「俺のハンドパワーで道を作ったよ!」キリ
セルフィ「すご~い」
アルティミシア(な、なるほど。壁に風景を映し出していたのか)
イデア「鏡のようなものですね」
スコール「さ、行こうか!」キリ
ゼル「鼻・・・鼻打った・・・・」
・通路
イデア「これは・・・」
キスティス「一気に機械仕掛けになったわね」
アルティミシア(まるでMD層のようだ)
スコール「「そう、これがエスタの科学力」
スコール「見つからない為にこうしてカモフラージュしてたのさ」
アーヴァイン「驚きだよ・・・」
セルフィ「どういう仕組みなのかな~」
スコール「簡単に言うとステルス迷彩みたいなもん」
セルフィ「なにそれ~」
ゼル「鼻血でちゃった。だれかティッシュ持ってない?」ポタポタ
スコール「こんな所でエロい事考えんなって」
アルティミシア(お前が激突さすからだろ)
スコール「まぁ、ここまできたらあとちょっとだから」
イデア「頼もしいです。スコール」ニッコリ
アルティミシア(こいつはほんと甘やかし放題だな)
・エレベーター
セルフィ「透明のエレベーターだ~」
スコール「これがさっきの壁の素材かな」
ゼル「あまりもん使ってんのか」
スコール「リサイクルも完璧だな。さすがエスタ」
イデア「動きますよ」
ガタン ウイーーーーーーーーーーーーン・・・・・・・・
~~上昇中~~
キスティス「柵がないからちょっと怖いわね」
アルティミシア(ふざけて誰かを突き落すなよ)
スコール「あの時リノアを放り投げてやればよかったよ」
イデア「・・・大分登りますね」
スコール「つかお前等どうやってきたの?こんな長い道のり」
アルティミシア(ガーデンはお前が持ってたもんな)
キスティス「船よ」
スコール「船?」
イデア「スコールがガーデンを持って行ってしまった為、急遽白いSeedに連絡を取り迎えに来てもらいました」
スコール「・・・ああ!」ポン
アルティミシア(白いSeed・・・エルオーネを引き取ったあの連中か)
スコール(イベント一個すっ飛ばしちまった)
イデア「彼らはセントラの入江に停泊してました。そこを我らは見つけました」
ゼル「くっそ遠かったけどな」
アーヴァイン「まぁFHからエスタまで歩くのよりかマシだし~」
スコール「見つけにくかったろ。よく探しあてたな」
イデア「そこは彼に協力してもらいました」ペカー
ギルガメッシュ「ちゃっす」ドロン
スコール「お前かい」
ギルガメッシュ「はーあ、しかしまたエクスデスの野郎の下で働く事になるとは思わなかったぜ」
アルティミシア(そうだ。リノアがギルガメッシュは色々詳しいと言っていた)
スコール「何お前、パシリだったの?」
ギルガメッシュ「俺、あいつの元片腕」
全員「 な に ぃ ! ? 」
イデア「ど、どういう事です・・・?」
ギルガメッシュ「今思い出しても腹が立つ・・・」ワナワナ
セルフィ「何があったの~」
ギルガメッシュ「バッツとの熱い死闘の最中にあの野郎がいきなり・・・」
ギルガメッシュ「役立たずめ!とか言いながら俺を次元の狭間に放りやがった・・・」
スコール「何お前サイファーポジだったの?」
アーヴァイン「苦戦してたの~?」
ギルガメッシュ「エクスカリバーを手に入れてこれで勝てる!と思ったら・・・偽もんでよ」
キスティス「ああ、エクスカリ「パー」の方ね」
ギルガメッシュ「これ手に入れたのあいつの城でだぜ!?俺のせいじゃねージャン!あいつにもちょっと責任あるじゃん!」
イデア「あの暗黒魔導士が偽者を・・・?」
ギルガメッシュ「あの野郎が4戦士を倒して来いとか言うから本気出してったのに・・・ちくしょ~~~!」ジタバタ
スコール「暴れるなよ。お前デカいんだから」
ゼル「じゃあなんでそんなもんまだ持ってんだよ」
ギルガメッシュ「かっこいいから」キリ
ゼル「ああ、そう・・・」
イデア「なるほど、あの魔導士は元片腕を再び利用したわけですか」
ギルガメッシュ「いや、あいつは俺の事気づいてなかった」
イデア「えっ」
ギルガメッシュ「あのねーさんがさ・・・その辺ばれない様にずっと匿ってくれてたんだよ」
スコール「 リ ノ ア が ! ? 」
ギルガメッシュ「エンギドゥ取られちまったけどな・・・」
スコール「完全にアンジェロになってるけどな」
アルティミシア(どどどどう言う事だ!?)
ギルガメッシュ「それは俺が聞きたいわ。アタシにジャンクションすればバレないようにしてやるっつって」
ギルガメッシュ「まぁ、半強制みたいなもんだったけど」
イデア「彼女の目的・・・ますますわかりませんね」
ギルガメッシュ「ゴーレム持ってるくせに俺を盾にすんなっての」
スコール「俺、数えきれないくらい切り刻んだわ」
ギルガメッシュ「・・・」
ゼル「リノア・・・じゃなくてあの魔女なんとかミシア、何考えてるんだろうな」
ギルガメッシュ「えっ」
セルフィ「世界征服とか言ってたね~」
ギルガメッシュ「え、いやいや、アルテねーさんここにいるじゃん」
キスティス「え?」
ギルガメッシュ「スコールのな(ry
【ラフティバイト】
スコール「この役立たずめ!」
ギルガメッシュ「あ~~~れ~~~」シュウウー
イデア「あ、戻ってきました」ガチャン
全員(なんで・・・)
アルティミシア(リノアめ・・・・)ビキビキ
スコール「まま先生その辺ごまかす用にあいつに言っといてよ・・・」ボソ
イデア「?」
アルティミシア(こいつがラスボスになってしまうだろうが)
イデア「ああっ」ポン
アーヴァイン「どうしたの~」
イデア「いえ・・・速く止めねばなりませんね。リノ・・・じゃなくて、アルテマミシディアを」
アルティミシア(アルティミシアだ)
ガチャーーーーーーン! ウイン
イデア「着いたようです」
キスティス「いよいよエスタ・・・かしら?」
セルフィ「止まったみたいだよ~」
イデア「スコール、どうしましょう」
スコール「行くしかないっしょ」
イデア「ですね」
ゼル「エスタ・・・どんな所だろうな」
セルフィ「楽しみ~」
アーヴァイン「科学大国だもんね~」
スコール「こっから先はちょっとすごい」
アルティミシア(ん?)
スコール「まぁ見てろって」
スタスタスタ・・・・・
・リフト
ゼル「またこれかよ」」
スコール「周り見ててみ」
ゼル「ん?」
シュゥゥゥゥゥ・・・・
ブワァァァァァァ・・・・・
全員「!?」
ボボボボボボボボボボボ・・・・!!
『エスタのまちなみみが すがたをあらわした!』
全員「すっげーーーーーーーーーーーー!」
イデア「こ、こうなっていたのですか」
アルティミシア(無駄に凝ってるな)
スコール「いつ見てもすげー街」
ガチャガチャガチャ ガコンガコンッ
全員「「!?」
ウイン
シュゴォォーーーーーーーーーーーーー!!
全員「うわーーーーーーーーーー!」
~~移動中~~
ゼル「なにこれ!はやっ!」ゴオオ
キスティス「まるで遊園地ね・・・」ゴオオ
セルフィ「わ!見て!チューブの中に車が~~!」ゴオオ
アーヴァイン「こ、こりゃたまげた・・・」ゴオオ
スコール「柵付けろよあぶねえな」ゴオオ
アルティミシア(これは・・・本当にすごいな・・・)
イデア「みなさん、慌てないように。落ちないように気を付けましょう」ゴオオ
アルティミシア(さすが保護者、動じてない)
スコール(ババア、わかってんな)
アルティミシア(ん?)
スコール(ここを抜ければ・・・最後のラグナ編だ)
アルティミシア(ああ・・・)
スコール(なんとかしてアデルを説得して・・・いいな?)
アルティミシア(あいつは正直苦手だが、仕方がない)
スコール(頼むぞババア!)
シュゴォーーーーーー・・・・・・・・・・
・リフト終着点
シュゥゥゥ・・・・ゴォン
ゼル「あーびっくりした」
セルフィ「すごかったね~」
アーヴァイン「こ、これが超大国エスタかい・・・」
キスティス「酔いそう・・・」
イデア「どうやら、着いたようですね」
スコール「んじゃまぁ、まま先生」
イデア「はい」
スコール「俺らここでしばらく寝るから」
イデア「え!?」
アルティミシア(エルオーネのジャンクションだよ)
イデア「ああ・・・」
スコール「ちょっとの間、面倒よろしく」
イデア「承りました。ラグナに会いに行くのですね」
スコール「話が速くて助かる」
アルティミシア(知ってたのか)
スコール「もうそろそろ・・・うっ!」
キィィィーーーーーーン・・・・・
スコール「き、きた・・・ちょっと・・・いってくるわ・・・」
アルティミシア(アデルか・・・はてさて、どうしたものか)
グニャァァァァ・・・・
スコール「・・・」ドサ
イデア「頼みましたよ、運命を背負った子よ」
アルティミシア(・・・?)
グニャァァァァ・・・・
警備兵「そこの細いのとでかいのはルナティックパンドラで働いてもらおう」
警備兵「残ったお前はここで手伝いだ。他の奴も早く作業に戻れ!」
スコール(おいすー)
ラグナ「・・・・」
スコール(あれ?今回「ぐあああああ!」ないの?)
ラグナ「しっ!バカ!今回は無駄に大声あげるとやばいんだよ!」
アルティミシア(?)
ラグナ「あの後エスタに乗り込んだはいいけどよぉ、とっつかまっちまって・・・」
スコール(で、ここで強制労働やらされてるって言う)
アルティミシア(捕まったのか・・・)
警備兵「そこ!私語は慎め!」
ラグナ「ほらな」
スコール(さくっとやっちまえばいいのに)
ラグナ「そういうわけにもいかねえよ。エルの居場所を聞き出すまではな」
スコール(ふーん)
アルティミシア(どうする?話できる状況じゃないが)
スコール(まぁ脱出まで待つか)
ラグナ「またなんかあんのかよ・・・」
グキュゥ・・・
ラグナ「腹減った・・・」
ムンバ「くぎゅぅ・・・」
アルティミシア(こいつもいたのか)
スコール(まぁそのうち出れるって。がんがれ)
ラグナ「はやくメシの時間にならねーかなぁ」
ピンポンパンポーン
ラグナ「やった!メシの時間だ!」
警備兵「お前は私語をした罰として作業が終わるまでメシ抜きだ!」
ラグナ「ええ!?」
警備兵「そこのケモノもだ!」
スコール(あーあ、サボるから)
ラグナ「お前が話しかけてくるからだろが!」
アルティミシア(ムンバはちゃんとやってただろ)
ラグナ「ちょっと待てよ!俺のは2,3時間で終わるけど、そいつのは1日2日で終わる仕事じゃねえだろ!?」
警備兵「だったら2,3日はメシ抜きだな。それがイヤなら速く作業を終わらせることだ」
スコール(超ブラック企業)
アルティミシア(なんとまぁ横暴な)
警備兵「根性が足らん!」
スコール(体育会系かっつの)
ラグナ「うう・・・まじか・・・」
作業員「・・・お先!」ウイン
○数分後
警備兵2「ちょっと来てくれ。俺一人だとでかい奴が手におえない」
警備兵「監視カメラが見ているからな。俺がいないからってバカなマネはするなよ」タッ
スコール(脱出チャンスじゃね)
アルティミシア(監視カメラがあるんだろ)
ムンバ「~~~~」フラフラ
ラグナ「大丈夫か?なんかふらふらしてるな」
ラグナ「ちゃんとメシ貰ってんのか?高い所怖いんじゃないのか?」
ムンバ「ぺこぺこ」
ラグナ「やっぱ腹減ってんのか」
スコール(それありがとうって意味)
ラグナ「えっそなの?」
スコール(ムンバ語があるらしい。よくわかんねーけど)
ラグナ「まぁ・・・大丈夫ならよかったぜ」
作業員「はっはっは!おもしろい事言うなあんた」
作業員「そいつの体を心配する奴ぁあんたが初めてだよ」
ラグナ「えっ」
スコール(パパ、よーく聞いといて。そいつこの先エスタ攻略のキーパーソンその1だから)
ラグナ「このおっさんが!?」
アルティミシア(とてもそうは見えんが・・・)
作業員「だいたいこいつらムンバは理由もなくメシは半分、睡眠も半分・・・・」
作業員「なくせに、俺達人間よりキツイ仕事させられてるのがふつうだからな」
スコール(シュミ族かわいそす)
アルティミシア(奴隷じゃないか・・・)
ラグナ「つらそうだなぁ・・・がんばれよ」
ラグナ「いつかここを出られたら俺んちでたらふくメシ食わしてやっからな!食い終わったらもちろん昼寝だ、な!」
ムンバ「ぺこぺこ」
ゴゴゴゴゴゴ・・・
ラグナ「うわっ!なんだ!?」
作業員「また上の研究室で・・・オダイン博士が何かやり始めたらしいな」
作業員「博士・・・俺達がここにいる事忘れてるよな。絶体」
スコール(あのちょんまげは・・・ほんともう・・・)
アルティミシア(そう言えばオダイン博士とはどのような人物なのだ?)
スコール(ハッキリ言ってキチガイ)
アルティミシア(キチ・・・ええ!?)
スコール(マジ。研究の為なら人命とかどうでもイイマッドサイエンティストだから)
スコール(エル姉ちゃん攫ったのも、アデルじゃなくて本当はこいつ)
アルティミシア(黒幕ではないか・・・)
スコール(俺の人生はあのちょんまげに狂わされたと言っても過言ではない・・・)フルフル
スコール(パパ、、はやく脱出してちょんまげ切りに行こうよ!)
ラグナ「いや俺そいつに用はないんだけど」
ラグナ「つかどうやって脱出するんだよ。お前知ってるんだろ?はやく言えよ」
スコール(まぁ、そのうちくるから待つよろし)
ラグナ「はやく脱出したいんだけど・・・」
○数分後
ラグナ「ん?道具が足らないのか?」
ムンバ「きゅぅ~ん」
ラグナ「俺が取ってきてやるよ。えっとたしかこの辺に・・・」
警備兵「おい、そこのお前!」
ラグナ「え、オレ?」
警備兵「そうだ、そこのお前だ。上の研究所にいる警備兵を呼んで来い!」
警備兵「緊急事態だと報告するんだ!急げ!
スコール(はいきた)
アルティミシア(ここか)
ラグナ「了解了解っと」
ラグナ「緊急事態ねえ、あいつらまたな~んかやってんのか」
スコール(さっさと行っちまおうぜ)
ラグナ「おっと忘れてたぜ。ほら」ポイ
ムンバ「!?」ガクッ
ラグナ「おわっ!?」
スコール(い1?)
アルティミシア(おい!)
ムンバ「~~~~~~~~~~~~!」
ヒュゥゥゥゥ・・・・
スコール(・・・落ちちまった)
ラグナ「そ、そんな・・・」ガク
アルティミシア(じ、事故だ事故!気にするな!)
ラグナ「うう・・すまん・・・ほんっとすまん・・・こんな情けないヤツで・・・」
スコール(殺人、いや、殺獣か)
ラグナ「ほんとすまねえ~~~~~~~~~!」
アルティミシア(バカ。煽るな!)
作業員「お取込み中の所申し訳ないんだが」
ギコギコギコギコ
ムンバ「きゅぅ~ん!」
ラグナ「おわっ!オバケ!」
作業員「はっはっはオバケじゃないよ」
作業員「いくら危険度の高い作業だと言っても、ワイヤーを繋いでるから大丈夫さ」
ラグナ「それを・・・先に言ってくれよ・・・」
スコール(何この茶番)
アルティミシア(ほのぼのしてる暇があったら脱出しろよ)
作業員「あんたほんと、良いヤツだ。今時珍しいよ、ほんと・・・」
作業員「あんたなら俺達の計画・・・引っ張ってくれそうだ」
アルティミシア(計画?)
スコール(こいつクーデター起こそうとしてんの)
アルティミシア(なにぃ!?)
作業員「今エスタを支配しているアデル・・・・それに反感を持っている奴は多い」
作業員「俺達「反アデル」派は・・・・今はバラバラだけど、だた、いつか力を合わせてアデルを倒そうって計画があるんだ」
ラグナ「はぇ~・・・」
作業員「俺達は大半が技術屋だ。アデルを倒す研究は容易なんだが」
作業員「でも、実際に行動を起こそうとなると先頭に立つ者がいない・・・そういう状態なんだよ」
スコール(もうわかるっしょ。パパが率いるんだよ)
ラグナ「ええっ!?」
アルティミシア(なるほど、こうしてエスタはアデルの支配から逃れるわけか・・・)
作業員「俺達はアンタのような。損得なしに自分に正直に生きる・・・そんな指導者を・・・」
スコール(俺も自分に正直に生きてるけど)
アルティミシア(お前は損得しか考えないだろ)
ウィィィィーーーーン・・・ウイン
警備兵「お前等!何してる!」
ラグナ「・・・オラッ!」ガシ
警備兵「ぬおっ!」ドン
ラグナ「お前等!はやくこれ乗って逃げろ!」
作業員「・・・死ぬなよ!」ダッ
ムンバ「きゅぅーん!」ダッ
警備兵「ぬあっ!お前等!」
ラグナ「またやっちまった・・・こうなったもんは仕方がねえ」
ダダダダダッ!!
キロス「ラグナ!」
ウォード「・・・・・・」
ラグナ「キロス!ウォード!ちょうどいい所に!」
警備兵2「待てー!」
キロス「・・・ちょうど最悪な状況、とも言うな」
スコール(ほれ、ジャンクション)ガチャン
ラグナ「そう悪くもないぜ・・・一人より二人、二人より5人って言うだろ」
アルティミシア(我々も入ってるのか?)
キロス「二人多いだろ・・・」
ラグナ「いや、俺には見えるぜえ。俺の中には無駄に強いケダチクと黒いボンクラがいるってよ・・・」
スコール(ボンクラって・・・)
ウォード「・・・・・」チラ
キロス「はやくやっちまおう。だと」
ラグナ「うぉっしゃー!やってやるぜぇー!」
スコール(30秒以内ね)
アルティミシア(いけ!)
【エンカウント】エスタ兵×2
エスタ兵「ぐっはぁ・・・」ボォン
スコール(はやっ)
アルティミシア(いい加減慣れたようだな)
ラグナ「脱ぁぁぁぁッ出だァァァァァァァ!!」
ウィーーーーーーーーーーン・・・・・・
・ルナティックパンドラ研究所
ラグナ「ん?」
オダイン博士「~~~~~!」ピョンピョン
スコール(あーーーーーーーーーー!!)
ラグナ「うぉっ!なんだよ!」
スコール(あいつだよあいつ!あのちょんまげ!あれがオダインだよ!)
全員「なにぃーーーーーー!!」
キロス「ホントにちょんまげだ・・・・」
アルティミシア(イメージと違うな・・・もっとこう、博士っぽい容姿と思っていたが)
スコール(このキチガイおじゃる!ここで会ったが100年目!)
スコール(ここでそのちょんまげちょん切ってくれるわーーーー!)グイ
ラグナ「ちょ、ひっぱるなよ!うわったっとっと!」
オダイン博士「ん?」
バ キ ィ ッ !
オダイン博士「へぶぅーーーーーー!」ドンガラガッシャーン
ラグナ「・・・」
助手・補佐官「博士ぇーーーーーーーーー!!」
オダイン博士「~~~」ピクピク
全員「オイィィィィ!?」
ラグナ「あわ、あわわ、あわわわわ!」
助手「な、なんですかあなた達!」
補佐官「博士!?大丈夫ですか!?博士!?」
スコール(思い知ったかえりまきおじゃる!)
アルティミシア(ここでやるなよ!?)
ラグナ「あ、あの・・・すまねえ・・・足が滑って・・・」
オダイン博士「う、うう・・・」ムク
スコール(立てちょんまげゴルァ!ここでメテオストライク100連発だボケェ!)
アルティミシア(それはゼルの技だろ)
オダイン博士「い、いたいでおじゃる・・・」
全員「おじゃる!?」
オダイン博士「痛いでおじゃる!この世界最高峰の頭脳がスッカラカンになったらどうするでおじゃる!」ムキー
オダイン博士「この野蛮人!カス!ボケ!オダインはお前等とは違う世界の頭脳でおじゃるのに~~~!」
スコール(うるせえボケェ!てめえがエル姉ちゃん攫ったからこうなってんだろがボケが!!)
スコール(何年もしつこく追いかけまわしやがってこのストーカーが!身内の気持ちはどうなるんだ!?ええ!?)
ラグナ「あの・・・攫われた女の子の家族が心配するんじゃないっすかね・・・ハハ」
オダイン博士「そんなもの、研究の役に立てば親も喜ぶでおじゃる~~~~!」プンスカ
キロス「なんて発想だ・・・」
ウォード「・・・・・・・・」
アルティミシア(ホントに変人だな・・・)
スコール(表出ろおじゃるゴルァ!お前は自分の死体を研究してろ!)
アルティミシア(バカ!こいつをやったらまずいだろ!)
オダイン博士「警備は何してるでおじゃるか!?はやくこの狼藉者をひっとらえるでおじゃる!」
ラグナ「おいおいなんかやばくないか・・・」
キロス「また逆戻りか・・・?」
オダイン博士「アデルに言いつけてやるでおじゃる~~~~!」ムキー
助手「う・・・」
補佐官「困りましたね・・・」
アルティミシア(わかってると思うが、こいつらをここでやるなよ?未来がえらい事になるぞ)
ラグナ「ん、でもよぉ・・・」
オダイン博士「ムキ~~~~~~~~!」ピョンピョン
スコール(ボッコボコにしてえ・・・)イラ
キロス「ど、どうする?」
ラグナ「逃げるか・・・?でも」
ウォード「・・・・・・・」
キロス「オダイン博士を怒らしたら地の果てまで追ってくる。だと」
助手「もう、こうなった博士は手が付けられないんですからね!」
オダイン博士「この低知能共~~~~~!よくも、よくもオダインに向かって!」ムキー
ラグナ「ど、どうすんだよ!?」
スコール(はぁ・・・わかったよ)
スコール(バングルないか聞いて)
ラグナ「え、バングル?」
補佐官「あなた達!なぜあのバングルの事を・・・」
スコール(あるのね。じゃあそれ借りて。んでおもしろいもんみせてやるっつって)
ラグナ「なんかバングルがあればきっと博士も機嫌よくなる・・・らしい」
オダイン博士「あんな失敗作で何をしようってつもりでおじゃるか!」
助手「ど、どうぞ・・・」
【オダイン・パングル】
スコール(それはめて)
ラグナ「こ、こうか?」ガチャン
ポ ン ッ
全員「うわっ!?」
スコール(俺の代わりに説教してやれ)
シュゥゥゥゥゥゥ・・・・・
アルティミシア「・・・・」
全員「ま、魔女!?」
オダイン博士「あわ、あわわわわ!」
ラグナ「これが・・・」
キロス「ラグナの中にいつもいた・・・」
ウォード「・・・・」
助手「そんなバカな!魔女がアデル以外にもいたなんて・・・」
アルティミシア「魔女は正体がバレるのを恐れて正体を隠す者も多くいる」
アルティミシア「お前の様な奴に好き放題やられないようにな・・・」ギロ
オダイン博士「・・・」
アルティミシア「やれやれ、興ざめだ。あのジャンクションマシーン・エルオーネの開発者がこんな変人だったとはな」
ラグナ「実物を見るとまたすっげーな・・・」
キロス「本当にものすごい格好だな・・・」
補佐官「・・・」
アルティミシア「お前、研究をするのはいいがいささか強引すぎないか?」
アルティミシア「無理矢理拉致してくるなど・・・さっきも作業中になにか危険な実験をしていただろう」
オダイン博士「・・・」
アルティミシア「お前ひとりで研究ができるわけではないだろう。大勢の人間の助けを借りてお前は研究に没頭できるのだ」
アルティミシア「少しは周りの事を考えたらどうだ?ええ?」
スコール(そうだそうだーーーー!)
ラグナ「・・・なんでお前はそこに残ったままなんだよ」
オダイン博士「・・・」
アルティミシア「不思議な物ばかり作りおって・・・まぁ、おかげで助かった部分もあるが」
アルティミシア「・・・いい加減なんとか言ったらどうだ?ええ?」
オダイン博士「・・・すごいでおじゃる!!」
アルティミシア「えっ」
オダイン博士「すごいでおじゃる!本物の魔女でおじゃる!アデル以外にもこんな魔女がいたなんて!!」
アルティミシア「・・・」
オダイン博士「その模様はなんでおじゃるか!?羽は!?衣装は!?魔女の装備でおじゃるか!?」
オダイン博士「すごいでおじゃる!アデルなんかよりもずっと「っぽい」でおじゃる!」
ラグナ「オイ・・・」
スコール(・・・)
補佐官「どうやら博士は新しいおもちゃを見つけたようです」
補佐官「おっき~いルナティックパンドラよりちっちゃなエルオーネより・・・」
補佐官「すっごい格好したお人形さんを、ね」
アルティミシア「誰がおもちゃだ!」
オダイン博士「なんで出てきたでおじゃるか!?バングルのせいでおじゃるか!?」
オダイン博士「あれは元々魔女の力を抑制する目的で作られたでおじゃる!でもアデルが全然協力してくれないから放置してたでおじゃる!」
オダイン博士「どういう原理でおじゃるか!?もっと調べさせるでおじゃる~~~~!」ダキ
アルティミシア「ッ!?ええい!?寄るな!触るな!じゃれつくな~~~~!!」
スコール(よかったじゃん。気に入られて)
キロス「変な格好同士お似合いだな」
オダイン博士「いいでおじゃろう!?研究させるでおじゃる~~~~~~~~!」
アルティミシア「ぬあっ!こいつ・・・しつこい!」
補佐官「博士のしつこさは折り紙つきですよ」
オダイン博士「なぁ~~~頼むでおじゃるよ~~~」ガシ
アルティミシア「あ~もううざったいな!ラグナ!」
スコール(パングル外してパパ)
ガチャン シュゥゥゥゥゥゥ・・・・・
オダイン博士「消えたでおじゃる・・・」
アルティミシア(ゼエッ!ゼエッ!・・・・)
スコール(おかえり。いい旦那が見つかったな)
アルティミシア(何が旦那だ!単にしつこいだけじゃないか!)
スコール(あれがお前の時代も俺の時代もパパの時代も、全部の時代に影響を及ぼしてる、オダイン博士)
アルティミシア(とんでもない奴だな・・・)
オダイン博士「なんで消すでおじゃるか~~~~~!おいロンゲ!もっかい出すでおじゃる!!」
ラグナ「え?ちょ・・・ええ?」
オダイン博士「はやくするでおじゃる~~~~~~!」ジタバタ
アルティミシア(ラグナ出すな!そいつほんとしつこいんだよ・・・)
ラグナ「ど、どうすりゃいいの・・・」
スコール(パパ・・・ちょっと口貸して)ニヤ
ラグナ「え?・・・余計な事すんなよ?」
スコール「は~か~せ~」ズイ
オダイン博士「な、なんでおじゃるか!?」
スコール「・・・魔女の研究、したい?」
オダイン博士「もちろんでおじゃる!あんなすごいの見せられたら黙ってられないでおじゃる!」
オダイン博士「いいからはやく出すでおじゃる!」
スコール「アデルは研究させてくれないの?」
オダイン博士「アデルは・・・自分の事ばっかりでちっとも触らせてくれないでおじゃる」
オダイン博士「ちょっと注射しただけで怒り狂うし・・・最悪でおじゃる!」
オダイン博士「アデルのせいでオダインは全然興味ない物ばかり作らされているでおじゃる!正直つまんないでおじゃる!」
スコール「へえ・・・・」ニヤ
オダイン博士「でも、少ないデータで作ったあのバングルがこんな所で役に立つとは・・・人生何が起こるかわからんもんでおじゃる!
スコール「未完成のバングルだろ?」
オダイン博士「あの魔女が入ればもっともっとすごいのが作れるでおじゃる!」
スコール「ほぉほぉ・・・」
オダイン博士「もったいぶってないではやくするでおじゃる~~~~!」
スコール「・・・見返りは?」
オダイン博士「!?」
アルティミシア(またか・・・)
スコール「なんで見ず知らずの奴の為に、そこまで協力しないといけないのかな?」ニヤニヤ
オダイン博士「お、お前っ!研究の役に立つのがうれしくないのでおじゃるか~~~~!」
スコール「それ相応の見返りがあれば、ね」ニヤ
キロス「何を・・・」
ウォード「・・・・・・・・・」
オダイン博士「うぐぐ・・・な、何が望みでおじゃるか!?」
スコール「俺さぁ・・・・借金があるんだよね。10億ギルくらい」
ラグナ(それは関係ないだろ!?)
アルティミシア(また盛った・・・)
オダイン博士「金でおじゃるか・・・・?」
スコール「博士くらいになれば安いもんでしょ・・・ああ、利子が払えないからこのバングル売っちゃおうかな~」
オダイン博士「ややややめるでおじゃる~~~!それがないと魔女が出てこないでおじゃる~~~~!」
スコール「ほ~れほれほれ、バングル売っちゃうぞ~~~」フリフリ
オダイン博士「あああ~~~~!やめるでおじゃる~~~~~!」ピョンピョン
ラグナ(何を遊んでんだよ・・・)
スコール「俺から出す条件は2つ。まずは10億ギルの協力金。そして・・・」
スコール「反アデル派に寝返る事。これが絶対条件!」
全員「!?」
オダイン博士「アアア、アデルを敵に回すでおじゃるか!?」
スコール「いいじゃんどうせ協力してくれないんでしょ」
オダイン博士「うぐぐ・・・でもアデルは怒らすと怖いでおじゃる・・・」
スコール「大丈夫、さっきのババ・・・魔女の方が強いから」
オダイン博士「ほんとでおじゃるか!?」
スコール「ほんとでおじゃる!」
補佐官「は、博士を味方に引き込む気ですか・・・・?」
スコール「アルティミシア」
オダイン博士「!?」
スコール「魔女の名前はアルティミシア。協力してくれないならここまでしか言えないな」
オダイン博士「アルティ・・・ミシア?」
アルティミシア(それ言って大丈夫なのか?)
スコール「いいだろどうせ18年後にわかる事なんだから」
オダイン博士「うぐぐ・・・研究はしたい・・・でもアデル怖い・・・」
スコール「アルティミシアはすごいんだぞ博士」
オダイン博士「!?」
スコール「脳内の妄想を魔力でGFとして具現化できるんだ」
オダイン博士「なななんでおじゃるかーーーーーーーーーーーーーー!!」ガビーン
スコール「時間も操るんだぞ。過去も未来も全部同じにできるんだ」
オダイン博士「ファーーーーーwwwwwファーーーーファーーーーーwwww」
スコール「さらぁに!芸術センスも抜群だ!」
スコール「魔女アルティミシアが協力してくれた暁には国民全員ちょんまげにさせる事も可能だ!!」
オダイン博士「それはどうでもいいでおじゃる」
スコール「ちっ」
アルティミシア(ファッションに拘りはないタイプか)
助手「は、博士~!」
補佐官「どうしましょう・・・」
オダイン博士「うぐぐ・・・ひぐぅ・・・」
スコール「さあ、どうする!?今こそ決断する時だ!博士!」
スコール「このまま一生アデルのパシリになるか!アルティミシアを好き放題いじくるか!」
スコール「自分の心で感じたままに・・・博士!」
スコール「これは・・・お前の物語だ!!」
アルティミシア(大事な所パクった・・・)
オダイン博士「・・・え~~~い!わかった!わかったでおじゃるよ!」
オダイン博士「オダインも反アデル派に着くでおじゃる!これで問題ないでおじゃろう!?」
スコール「・・・本当だな?」
オダイン博士「まろは研究がしたいだけでおじゃる!アデルがさせてくれないならアルティミシアにさせてもらうでおじゃる!」
アルティミシア(言い方がなんかあれだな・・・)
スコール「よく言った!博士!これでお前は同志だ!!」
オダイン博士「じゃ、じゃあさっそくアルティミシアを・・・」
スコール「ダメ」
オダイン博士「なんで!?」
スコール「なんでってまだなんもやってねーだろちょんまげ。バカかお前」
スコール「研究はアデルを倒すまで、お預けだな」ニヤ
オダイン博士「そんなの何年かかるかわかんないでおじゃる~~~~~!」
スコール「さあ、行こうかみんな・・・帰ろ帰ろ」ニッコリ
オダイン博士「まままま、待つでおじゃる~~~~~!」
ラグナ(ほっといていいのか?)
スコール(どうせ俺ら本当に帰るじゃん)
ラグナ(あのおっさんを俺らがなだめるのか・・・)
オダイン博士「待つでおじゃる~~~~~!くそロンゲ~~~~!」
ラグナ(クソは余計だ!エリマキまげ野郎!)
・ルナティックパンドラ研究所前
ラグナ「お、わざわざ待っててくれたのか」
作業員「お前等!無事脱出できたんだな!」
ムンバ「ぺこぺこ」
スコール(さて、どうしたもんかね)
アルティミシア(アデルはどこだ)
補佐官「いやはや、驚きましたよ」
ラグナ「しまっ・・・!」
作業員「大丈夫、彼も反アデル派の仲間だ」
補佐官「よろしく。しかしなんというか・・・」
作業員「何かあったのか?」
補佐官「オダイン博士がね・・・我々に味方してくれるそうです」
補佐官「とある交換条件と引き換えに・・・ね」
作業員「 な に ぃ ! 」
補佐官「この方がね、オダイン博士と交渉して・・・」
作業員「味方に引き込んだのか!?や、やるなぁお前・・・」
スコール(ほぼ俺のおかげだけど)
アルティミシア(私のおかげだろ!イヤだぞあんなちょんまげにいじくりまわされるなんて!)
ラグナ「ま、まぁなんつうか、成り行きで・・・」
作業員「やっぱりあんたしかいない・・・あんたに引っ張ってもらいたい!」
ラグナ「これが大人のみりきってやつかぁ?」
スコール(だからお前何もしてないだろって)
アルティミシア(どうせ何の策もなく突っ込んだんだろ)
ラグナ「う・・・」
補佐官「しかしこの方、不思議な方ですね
作業員「ん?」
補佐官「とぼけた人物の印象でしたが、交渉中は人が変わったようになって・・・」
補佐官「おまけにこの方から魔女が出てきました。この方は一体・・・?」
作業員「魔女!?・・・お前、一体何者だよ」
ラグナ「えっと・・・」
ウォード「・・・・・・・・」
キロス「説明が難しい、な」
アルティミシア(さすがエスタの研究員、鋭い)
スコール(・・・はーあ、そろそろ潮時かぁ)
アルティミシア(だな)
ラグナ「えっ」
スコール(いや実はさぁ、俺らがジャンクションするのこれで最後なんだわ)
ラグナ「 え え っ ! ? 」
アルティミシア(今まで世話になった。いや、世話してやったと言うべきか)
ラグナ「え、ちょ、じゃああの博士どうすんだよ!?」
スコール(そこはまぁ、口から出まかせでなんとか(笑))
ラグナ「できるわきゃねーだろ!?」
キロス「どうした?」
作業員「さっきから誰と話してんだ?」
補佐官「・・・・・」
スコール(んじゃまぁ、今から未来で何が起こっているのか、説明すっから)
ラグナ「ちょっと待て!俺小難しい事は理解できないぞ!?」
スコール(大丈夫、その辺は織り込み済みだから)
スコール(てなわけでババア。後よろしく)
アルティミシア(パングルをはめろ)
ラグナ「・・・」ガッチャン
ポ ン ッ !
アルティミシア「・・・・・」シュウウウウウ
作業員「うわーーーーーーーーーー!!」
補佐官「さっきの魔女さん・・・」
スコール(今からババアに説明させっから)
アルティミシア「いいか貴様ら、事態はもはやエスタ国内だけに留まらん・・・」
全員「・・・」
『いままでのことを ぜんぶ せつめいした!』
スコール(というわけ)
全員「・・・」
ラグナ「何が何やらさっぱりわかんねえ・・・・」
キロス「ジュリアの娘が・・・そんな・・・」
ウォード「・・・・・・・・」
スコール(そう。世界ガチピンチ)
スコール(だからここで、パパにははやくアデルを封印してもらわないと)
補佐官「暗黒魔導士エクスデス・・・ですか」
作業員「じゃあなにかい?あんたらは逆にアデルを守らないといけないのかい?」
アルティミシア「皮肉な物だ」
ラグナ「ちょっまてっ!ええと・・・つまり・・・」
スコール(リノアにアデル取られるとヤヴァイ)
アルティミシア「どうやら魔女の力がカギのようだ」
キロス「何故あなたは無事なんだ?」
アルティミシア「私はスコールにジャンクションしていたおかげで襲撃を逃れられた」
アルティミシア「おかげで我が城が無き物になったがな・・・」フルフル
補佐官「・・・一大事ですね」
作業員「俺もう・・・ついてけねえ」
ラグナ「・・・なんでジュリアの娘がそんな事するんだよ」
スコール(それは俺らもわかんない)
作業員「アデルをただ封印するだけじゃ終わらねえって事、か」
アルティミシア「付け焼刃の封印はリノアに簡単に外されてしまう。アデルの封印が解かれれば・・・」
スコール(リノア曰く世界が消える、だとさ)
アルティミシア「恐怖支配どころじゃないぞ」
ウォード「・・・・・・・・・」
キロス「責任重大だな。だと」
補佐官「・・・博士に事情を説明するしかないですね」
補佐官「博士は魔女の研究を第一に考えてます。人格はあれですが、腕は確かですよ」
アルティミシア「こっちの時代でも名は轟いている」
スコール(絶対解けないようにガッチガチに封印しとけっつっとけ)
作業員「なんか・・・偉い事になったな」
ラグナ「ああ・・・」
スコール(18年経ったら俺らの言ってる意味わかるよ。だから)
スコール(18年後、エスタに非常事態宣言出しといて。俺らもそっちいくから)
ラグナ「・・・」
スコール(実はもう今到着してんだよね。入口で爆睡してるけど)
キロス「なぁラグナ。覚えているか?ウィンヒルで会ったあの目玉・・・」
キロス「あれってもしかしてさ、そいつらの魔物じゃないか?」
ラグナ「・・・・」
アルティミシア「エクスデスの目的は支配ではない。消滅だ」
アルティミシア「あれが解き放たれれば、草も木も全て無くなるぞ」
全員「・・・」
アルティミシア(知っているか?この世界は既に半分消えているんだ」
ラグナ「えっ」
アルティミシア「古代の地図をちょっとしたツテで見せてもらった。するとだな」
アルティミシア「かつてここの北にはもう一つ大陸があった。エスタがすっぽり覆われるような広い大陸が」
ラグナ「まじかよ・・・」
補佐官「どこかに文献は残っていないでしょうか・・・探してみましょう」
キロス「まずはアデルだな」
ウォード「・・・・・・・・・」コクコク
ラグナ「お前等は何?それを伝えにはるばる未来からやってきたの?」
アルティミシア「結果的にそうなるな」
スコール(当初はいじりに来ただけだったけど)
ラグナ「クソ息子・・・余計な事ばかりしやがって」
スコール(パパがいじられがいのある性格してるからじゃんw)
補佐官「あの、では・・・」
補佐官「アデル・・・会いますか?今」
スコール・アルティミシア「!?」
アルティミシア「いるのか!?」
スコール(よく考えたら俺アデルの事よくしらねー)
ラグナ「俺も・・・なんか横暴な奴ってのは聞いてるけど」
補佐官「今もいると思います。いつもの場所に・・・」
作業員「いつものあれか」ガクブル
スコール(な、何してんの?)
補佐官「口に出すのも恐ろしい・・・」
アルティミシア「大体想像つくがな」
スコール(そうそう俺らアデルにも話しとかねーと)
補佐官「アデルとですか・・・果たして話が通じるかどうか」
スコール(そこはババアに任せる)キリ
アルティミシア「人任せか。いや、しかし私しかいないな・・・」
ラグナ「なんか怖くなってきた。あっ足釣りそう・・・」プルプル
スコール(筋チョン切れようが無理矢理引っ張っていくからな)
キロス「アデル・・・一体なにを・・・」
ウォード「・・・・・・・・・」
補佐官「私が車で連れて行きましょう。お乗りください」
スコール(じゃあみなさん、18年後よろしくね)
全員「・・・・」
バタン ブロロロロロロロロ・・・・・・・
・車中
アルティミシア(ふう・・・)
スコール(よかったな。あのちょんまげに見つからなくて)
ラグナ「ちょんまげ博士は今何してんだ?」
補佐官「さっそく研究を開始しました。いつも以上にやる気十分です」
補佐官「非人道的な事をしなければ、立派な方なのですが・・・・」
キロス「アデルにどう説明する?」
ラグナ「まさか今封印しちまうわけにもいかねえだろ」
スコール(まぁ、そこは・・・ババアが)
アルティミシア(あいつ嫌いなんだよ・・・オラオラしてて・・・)
スコール(人種が全く違うもんな)
ラグナ「アデルってどんな奴なんだろうな・・・」
補佐官「・・・話が通じるかどうか、あやしいですよ」
スコール(一回見てるからわかる。なにあいつ。女の癖に胸隠してねージャン)
ラグナ「まじ!?」
スコール(マジ。どこの原住民だって言いたくなる格好してるわ)
ラグナ「・・・魔女ってアレな格好をする決まりがあるのか?」
アルティミシア(まぁ、別に服装はなんだっていいだろ)
スコール(ババアは芸術方面に。アデルはワイルドチックに)
スコール(問題はどっちもやりすぎって事だ)
ラグナ「・・・」
キロス「ところで、どこへ向かっている?」
補佐官「ティアーズポイントってご存知です?」
スコール(うお、そこって)
アルティミシア(月の涙の・・・)
補佐官「我々がいた場所はルナティックパンドラ研究所。その名の通りルナティックパンドラを研究する目的で作られた場所です」
補佐官「そこで我々は、ルナティックパンドラが月の涙と密接な関係がある事を突きとめました」
ラグナ「月の涙って、何?」
補佐官「月からモンスターが効果する現象です。そのあまりの量が・・・まるで月から零れ落ちる涙のよう」
補佐官「故に月の涙と呼ばれています」
スコール(セントラもそれで滅びたんだよ)
ラグナ「まじ!?」
補佐官「ティアーズポイントは次の月の涙の降下予測地点です」
キロス「エスタにあるって事は・・・」
ラグナ「次エスタかよ!?」
スコール(で、そのティアーズポイントになんでアデルがいるんだよ)
補佐官「我々は月の涙をなんとか防ごうとティアーズポイントに装置を建設しました」
補佐官「アデルは何故か妙にそこを気に入り、勝手に改造を施し、毎日のように『儀式』をしているのです」
アルティミシア(儀式・・・)
補佐官「本人には自覚なさげですがね。あれはハッキリ言って『拷問』ですよ」
補佐官「毎日エスタ市民を無差別に連れて来ては朝から晩まで苦しめるんです」
補佐官「その凄惨さたるやそれはもう・・・」ガクブル
ラグナ「・・・とんでもねえな」
キロス「魔女の恐怖支配、なるほどな。恐れられるわけだ」
スコール(まぁ、アデルだしな)
アルティミシア(アデルだもんな・・・)
スコール・アルティミシア(めんどくせえ・・・)
補佐官「同じ魔女としていかが思います?」
アルティミシア(えっ)
ラグナ「言ってやれよババア。魔女のイメージダウンだろ」
キロス「魔女はそんなのばかりではないと宣言してるとイイ」
ウォード「・・・・・」ウンウン
アルティミシア(・・・・)
スコール(待てお前等、このババアは未来でもっとトンデモナイ事を(ry
アルティミシア(くぉら黒ジャン!今そんなのどうでもいいだろ!黙ってろ!)
全員「・・・?」
アルティミシア(私は未来で城を作り、しもべ達とワインを飲んだり・・・)
アルティミシア(本を読んだりガーデニングをしたり、そんな毎日を繰り返して悠々自適な生活をしている)
スコール(ウソつけボケ。大体最初にアデルの封印解いたの(ry
アルティミシア(私は無害だ!アデルなんかと一緒にするなッ!!)
ラグナ「わかった。わかったから・・・」
補佐官「魔女にも色々いるんですねえ・・・」
アルティミシア(おいお前等、覚えておけ。魔女はアデルのような脳筋ばかりではない)
アルティミシア(むしろあいつだけがああなのだ。あいつはキチガイだ。あんな奴を魔女と思うな)
スコール(どれだけアデル嫌いなんだよ)
アルティミシア(今でも魔女はいっぱいいる。見かけは普通の人と変わらん)
アルティミシア(魔法さえなければ人と同じだ。偏見を持つな)
アルティミシア(もしそのような目で魔女を虐げれば、魔女は一度怒り出し、野を焼き払い残酷な儀式を始めるだろう)
アルティミシア(そうならぬように、努々忘れるな!いいな!)
スコール(ちょっと私怨入ってるだろ)
・ティアーズポイント
補佐官「着きましたよ」キキィ
ラグナ「ここにアデルが・・・」
スコール(パパ、悪いけどエル姉ちゃん救出はもうちょっと待ってね)
スコール(あれ終わっちゃうと俺ら消えちゃうから。それまでにどうしてもアデルと話さなきゃ)
ラグナ「しゃ~ね~な~」
キロス「むっ、何か聞こえる・・・」
うわーーーーー! うう・・・ もう勘弁してくれぇーーーーー!
キロス「一体何を・・・」
ウォード「・・・」
補佐官「アデルはいつもああです。あれを毎日行っているのです」
スコール(もうちょい近づいて。見えない)
全員「・・・」ソソクサ
も、もう無理だぁ・・・ や、休ませてくれ~~~
「この軟弱者共が!そんなんだからいつまで経ってももやしっ子なんだよ!!」
「科学ばかり頼っているから体がなまるのだ!もうちょっと根性見せろ!!」
「くぉらそこぉ!誰が休んでイイと言ったぁ!!罰としてグラウンド10週追加だ!!」
ひぃぃぃ~~~~~~!
「よーしお前等。トレーニングはそこまでにして試合をやるぞ!」
「今日はそうだな・・・サッカーだ!」
い、いやだぁ~~~~~~~~~~~~!!
全員「・・・」
「キックオフ!オルァァァァァァァァ!」ドゴーン
ラグナ「あれが・・・アデル・・・」
補佐官「あれが魔女アデルの儀式・・・」ガクブル
スコール(儀式っつかさぁ・・・)
アルティミシア(・・・)
アデル「ゴォォォォォォル!ゴールゴールゴールゴォォォォォル!!」ブンブン
スコール( た だ の ス ポ ー ツ バ カ じ ゃ ん ! ! )
アデル「おいおい今日もトリプルハットトリック達成か!?骨がないなお前等!」
市民「だってアデル様・・・パワー違いすぎるんですもん・・」
アデル「それはお前が鍛えてないからだろがぁ!ほら立て!立つんだ!」グイ
アデル「今日は最低でも10試合はやるからな!!」
市民達「ひえええええ~~~~~~~~!!」
補佐官「あれがアデルの儀式です・・・」
スコール(丹下○平かあいつは)
アルティミシア(だからあいつはヤなんだよ・・・)
ラグナ「ありゃあ話通じねーな」
補佐官「見てくださいよ。ティアーズポイントがすっかり運動場に・・・」
スコール(オリンピックでもやるのかっての)
アデル「行くぞ!!タイガーショットォ!!」ドバキィ!
市民「ぎええええええええ!」チュドーン
アデル「ゴォォォォォォル!ゴールゴールゴールゴォォォォォル!!」ブンブン
スコール(ババア、はよいけよ)
アルティミシア(今試合中だし・・・)
スコール(んな事言ってる場合か!?いつタイムリミットが来るかわかんねーんだぞ?!)
アデル「ハーフタイム!!」
ゼエ・・・ゼエ・・・ もう何点目だよ・・・・ これをあと10試合か・・・ 死ぬ・・・
アデル「ふふ、今日もエースストライカー決定だな」フキフキ
補佐官「あの~、アデル様、ちょっとよろしいですか?」
アデル「なんだ?サッカーに入りたいのか?」
補佐官「い、いえ!私は研究がありますので申し訳ありませんが・・・そうじゃなくてですね」
補佐官「今日はアデル様とお話したいと言う方がいらっしゃってまして」
アデル「なんだ?引き抜きか?」
補佐官「あちらをご覧くださいませ」
ラグナ「ほらババア、バングルはめるぞ」
アルティミシア(ちょ、ちょっと待て!まだ心の準備が・・・!)
スコール(エースストライカー様待たせんなって)
キロス「守りに来たのだろう?」
アルティミシア(まて!ちょっと待ってくれぇーーーーーー!)
ガッチャン
ポ ン ッ
アデル「!!」
アルティミシア「・・・・」シュウウウウ
アデル「お、お前は・・・」ワナワナ
アルティミシア「・・・」
アデル「わ、わわわ、私以外の魔女・・・初めて見た・・・」
アルティミシア「・・・」
スコール(夢のご対面だな)
ラグナ「ホントに大丈夫かぁ?」
キロス「緊張してないか」
ガシッ
アデル「よくぞ来てくれたァーーーーーーー!もう一人の魔女よォーーーー!」
アルティミシア「ッ!?」
アデル「おおおおついにこの日がァーーーーー!!私の、私の為に・・・」ギュー
アデル「 オ オ オ オ オ オ ! ! ! 」メキメキ
アルティミシア(い、痛い痛い力強いこいつ)
スコール(うるせえ奴だな・・・)
アデル「ようこそ、我がスタジアムへ!!遠路はるばるよく来てくれたッ!」
アルティミシア「・・・ちゃす」
全員(ちゃす!?)
アデル「何の目的か・・・ふふ、言われずともわかるぞ!もう一人の魔女よ!」
アルティミシア「・・・なんすか」
スコール(バ、ババアが敬語使ってる・・・)
キロス「せ、先輩だからじゃないか・・・?」
アデル「私と共に、世界をスポーツの楽園にしようと言うのだな!?」
アルティミシア「いや、私は話しをしに・・・」
アデル「 だ よ な ! ? 」クワッ!
アルティミシア「・・・はい」
スコール( 折 れ る な よ ! ! )
アルティミシア(スコール!やっぱ無理!こいつは話しが通じる相手じゃない!)
スコール(無理じゃねーだろ!?はやく説得しろよ!!)
アルティミシア(だ、だってだな・・・)
アデル「みよ魔女よ!この国の市民はどいつもこいつも軟弱な物ばかりで・・・」
アデル「私が毎日みっちり鍛えてやってるのに、一向に逞しくならんのだ!」
アデル「 ど う 思 う ! ? 」クワッ
アルティミシア「とりあえず顔近いです、はい」
アデル「もう一人の魔女よ、名を何と言う?」
アルティミシア「・・・・アルティミシアです」
アデル「アル・・・何?」
アルティミシア「ア・ル・ティ・ミ・シ・アです」
アデル「・・・アルテミシオンか!そうか!」
アルティミシア(違う・・・)
スコール(それモーグリだから)
アデル「共にエスタをスポーツ国家に仕立て上げよう!アルテミシオンよ!!」ガシ
スコール(おいババア!何やってんだよ!早くしろよ!)
アルティミシア「・・・怖い」ボソ
スコール( ビ ビ っ て ん じ ゃ ね ー よ ! )
アデル「行こう魔女よ!体を動かし共にイイ汗をかこう!!」ガシ
アルティミシア「え、ちょ!?何するんですか!?」ズリズリ
アデル「メンバー交代!FWアルティミシオン!」
アルティミシア「サッカーって何!?ルール知らない!」
アルティミシア「ちょ、先輩!聞いてます!?先輩って!」
アデル「 キ ッ ク オ フ ! 」ピピー
アルティミシア「あああああーーーーーーーーー!!」
○一時間後
アルティミシア「・・・」ドサ
スコール(ババアがこんなにダメージを負うなんて)
アルティミシア「ボール・・・ぶつけられまくった・・・」ヒリヒリ
補佐官「サッカーはまだマシな方ですよ。野球になったら万本ノックとか平気でやりますから」
スコール(ジャボテンダーかよ・・・)
アデル「いやぁいい汗かいた!」キラキラ
スコール(なんだそのさわやかな顔は)
アデル「おや、アルテミシオンよ。もうへばったのか?」
アルティミシア「ルール・・・わかんないんで・・・何したらいいのかわかんないです・・・」
アデル「ハッハッハ!そんなものは気合いだ!気合いでなんとかなる!」
スコール(無茶言うなよ)
アルティミシア「いや・・・オフサイドとか・・・知らないんで・・・」
アデル「ふむ・・・それもそうか」ナットク
ラグナ「今更かよ」
アルティミシア「スコール・・・迎えはまだか・・・」
スコール(エルねーちゃん救出まで無理)
アルティミシア「か、帰りたい・・・」ガク
スコール(パパ~・・・)
ラグナ「えっと・・・アデル・・・様?」
アデル「む、なんだお前は。お前も混ざるか?」
ラグナ「いいいいや!それは結構です!そうじゃなくてですね!」
ラグナ「その魔女は・・・・ほら、アデル様に相談があってやってきたんっすよ」
アデル「相談?」
スコール(ナイスフォローパパ!ほらババア!口先でやりこめるチャンスだぞ!)
アルティミシア「本当か・・・?」
アデル「相談?ベンチプレスが伸びないのか?ダメだぞちゃんとプロテインは選ばないと」
アルティミシア「そうじゃなくてですね・・・その」
アルティミシア「実は私、未来から来まして・・・」
アデル「未来・・・?」
アルティミシア「そうです・・・未来で先輩に危険が迫っているので・・・こうして忠告に来たわけです」
アデル「ほぉ・・・おもしろい。詳しく話してみろ」
アルティミシア「えっと・・・未来では魔女の力を奪おうとしている奴がいてですね」
アルティミシア「その、先輩もターゲットに入ってるんです・・・」
アデル「ほほぉ・・・」
スコール(絶対わかってないと思う)
アルティミシア「だからですね・・・18年経ったら、その輩に対抗できるように」
アルティミシア「とりあえず支配は置いといて、力をためたり、封印されたりして用心しておいて欲しい。という事です。はい」
アデル「・・・」
ラグナ「ホントに大丈夫かよ・・・」
キロス「いささか不安だが」
ウォード「・・・・・・・・・・・」
アデル「わかった。つまりこういう事だな?」
アデル「魔女の力を奪われぬよう、より一層鍛錬を積め、と・・・」ニヤ
スコール(やっぱりわかってなかったァーーーーー!!)
アデル「ハッハッハ!そんな奴、この私がハットトリックにしてくれるわ!」グッ!
キロス「やっぱりな・・・」
アルティミシア(おいおいまさか封印されろとは言えないだろ)
スコール(このガチムチ脳筋女・・・これだからスポ根はやなんだよ!)
アデル「ご忠告ありがとう!では早速試合に戻ろうか!」
アルティミシア「え!?」
アデル「まだまだ後20試合はやるぞ!さあアルテミシオン、立て!」
スコール(増えた・・・)
アルティミシア「え、ちょ、私もう体中すでに痛(ry
アデル「 行 く ぞ ! 」ギュ
アルティミシア「ひぎぎぎぎぎ~~!」ズリズリ
ラグナ「ちょっと待ったァーーーーーー!」
アデル「・・・・何か用か?」
スコール(ちょっとパパ!?)
ラグナ「あんた!アデルだかなんだか知らねーけどよ!未来が大変なんだぞ!」
ラグナ「そんな時に悠長にスポーツやってる場合かよ!?」
アデル「だからこうして体を鍛えるんだろ」
ラグナ「そんなんで侵略者から守れんのかよ!大体なんだよ、20試合って!」
ラグナ「周りの連中を見ろ!もう疲れ切ってズタボロじゃねーか!!」
ひいひい・・・ ゼエ・・ゼエ・・ もう勘弁してくれ・・・
アデル「それはこやつらが軟弱だからだ」
ラグナ「ちっがーーーーう!魔女と人間は体の作りが違うだろ!」
ラグナ「あんたは体力有り余ってるかもしんねーけどなぁ!人間はそんなぶっとおしで動けるようにできてねーんだよ!」
ラグナ「ハラも減るし眠くなる!身体を動かせば疲れもたまる!あんた魔女の癖にそんな事もわかんねーのか!」
補佐官「ちょ・・・」
スコール(アデルに喧嘩売んなw)
アデル「じゃあどうしろと・・・」ピキピキ
スコール(ほら、ピキり出した)
ラグナ「エスタの人達とそのババアを解放しろ!」
ウォード「・・・・・・・・」
アルティミシア「・・・・」ピクピク
アデル「イヤだと言ったら?」ニヤ
ラグナ「いーや、言わせて見せるね!」
アデル「・・・どうやって?」
ラグナ「・・・・」
スコール(どうすんだよ。ここでバトルしても間違いなくやられちまうぞ)
ラグナ「・・・じゃあ」
ラグナ「 ス ポ ー ツ で 勝 負 だ ! ! 」
全員「ええ~~~~~~~!!」
スコール(プロアスリート相手に何言ってんの!?)
ラグナ「う・・・だぁ~~~~!言っちまったもんは仕方がねえ!」
ラグナ「俺とスポーツで勝負だ!俺が勝ったらエスタの人達を解放しろ!」
ラグナ「しばらくスポーツも禁止!それか試合は一日1試合、8時間以上の運動はナシ!」
ラグナ「体を動かしたいなら一人でやってろ!これでどうだッッ!!」ビシィ!
アデル「・・・おもしろい、受けてたとう!」
スコール(乗っちゃったよ・・・)
ラグナ「・・・トンデモナイ事言っちゃったかもしれない」ダラダラ
スコール(もうおせーよ。ハットトリック決められて来い)
ラグナ「うぐ・・・勝負の方法は!?PKか!?バッティングか!?」
アデル「ふふふ、ならば我らの決戦に相応しい物を用意しよう」
アデル「よもやこれをプレイできる日が来るとは・・・」ス
アデル「 む ん ! 」
ゴポ・・・ゴポゴポ・・・ゴポゴポゴポゴポ!!
全員「!?」
アデル「見よ、魔女が最も好む決戦の試合・・・」
『みずのかたまりが ふくれあがっていく!』
アルティミシア「ウォータ・・・?」
スコール(ん?これどこかで見たな)
補佐官「あれは・・・」
アデル「人間は呼吸を止める事すら満足にできん・・・ふふ、やはり軟弱な生き物だ」
アデル「お前は大丈夫なんだろうなぁ?あれだけタンカを切った物な・・・」ニヤ
ラグナ「う・・・う・・・」
アデル「いいか、聞け人間よ。我らの勝負はPKでもバッティングでもない、全く新しい画期的なスポーツだ」
アデル「ルールは簡単。ボールを奪いあい相手のゴールに入れるだけ。しかし」
アデル「ボールを奪うためならタックル、キック、何でもアリだ。しかしシュートのみ蹴りで行ってもらう」
ラグナ「ハンドボールみたいなもんかぁ?」
アデル「ふふ、しかしこのスポーツ最大の特長がこれ・・・ハァッ!」
『みずのかたまりが さらにふくれあがる!』
ゴポポポポポポ・・・・・・!!
アデル「コートは・・・この水の中だ!」ビシィ!
スコール( こ れ ブ リ ッ ツ ボ ー ル じ ゃ ね え か ! )
アデル「ふふふ・・・どうだ、この画期的なスポーツは!」
補佐官「あれですよあれ!アデルの儀式の中で最も凶悪なスポーツ!」
補佐官「あれに参加させられた物は息が続かず溺れかけ、みな水恐怖症になっていきました!」
スコール(・・・なんでアデルがブリッツ知ってるんだよ)
ラグナ「・・・お前が考えたのか?」
アデル「いや、教えてくれたのはオダインだ」
スコール(あのまげ野郎・・・)ピキピキ
アデル「果たして人間に、このスポーツができるかな!?」
ラグナ「そりゃお前魔女だから水中でも余裕だろうがよ・・・」
スコール(ジャンクションで多少はガマンできると思うけど・・・)
ウォード「・・・・・・・・・」ズイ
ラグナ「ウォード!」
キロス「ラグナの考えなしはいつもの事、だと」
スコール(考えなさすぎるだろ)
ラグナ「うう・・・面目ない」
キロス「アデルさん、一つ提案がある」
アデル「なんだ?」
キロス「あなたは魔女。身体能力は人間とは比べものにならない」
キロス「しかし我らはただの人間。しかもこのスポーツは初見だ」
キロス「明らかにラグナが不公平・・・よってここは一つ、我々にハンデをくれないだろうか」
アデル「ハンデ・・・?」
キロス「いくらなんでもラグナ一人じゃ勝ち目がなさすぎる。そこで」
キロス「我々3人をラグナチームに入れろ。これで対等だろう?」
ラグナ「き、キロス~~~!」
アデル「あれだけでかい口を叩いて仲間に泣きつくのか」
キロス「あなたこそ、魔女の癖に人間の群れに恐れをなすのか?」
アデル「・・・ふん、いいだろう!人間が何匹集まった所で私の敵ではないわ!」
スコール(意外と駆け引き上手)
ラグナ「キロス・・・ウォード・・・すまねえ・・・」
ウォード「・・・・・」
キロス「考え方によってはチャンスだ。ここで勝てばアデルを黙らせられる。だと」
スコール(あれ、でもおっさんとクロンボと・・・後一人誰?)
キロス「あいつに決まっているだろう」ス
アルティミシア「!?」
キロス「人間三人に魔女一人。これで実力差は埋まったと思うがね」
アルティミシア「ちょちょちょちょっと待て~~~!なんで私が!?スコールがやれよ!!」
スコール(いや俺ここからでれねーし)
ラグナ「大丈夫かぁ?あんた」
ウォード「・・・・・・・・」
キロス「魔女だから大丈夫だろう。だと」
アルティミシア「バカヤロウ!私はインドア派だぞ!?スポーツなどここ何百年もまともにやった事ないわ!!」
ラグナ「魔法でなんとかすりゃいいだろ」
アルティミシア「そんな魔法あるか!大体なんだブリッツボールって!?初めて聞いたわ!」
アルティミシア「イヤだね絶対!あんな所に入ったら羽がびしょびしょになってしまうではないか!」
スコール(アデル説得はお前の役目だろが。さっさと行けよ)
アデル「いざっ!」ドボン
ラグナ「ほら、アデル行ったぞ」
アルティミシア「はぁ!?知るか!私じゃなくていいだろ!他当たれよ!」
スコール(うっぜーなもう。パパ、パングル外して水中でもっかいつけよう)
ラグナ「それ採用」ポン
キロス「あなた意外に適任はいないのだよ」
ウォード「・・・・・・・」ウンウン
アルティミシア「い、いやだ!タックルだのなんだの、そんな怖いスポーツは絶対いやだ!」
キロス「先行くぞ」ドポン
ウォード「・・・・・・」ドポン
ラグナ「うるせーな、諦めろよ。ほれ」ガチャン
アルティミシア「ああああああああああ!!」シュウウウウウウ
ラグナ「んじゃま、いくか!」
スコール(がんばれー!)キャッキャ
アデル「ふふふ・・・さあ、こい!」
ド ポ ン ッ !
【ブリッツボールアデル杯inエスタ】
【アデルチーム】アデル
【ラグナチーム】ラグナ キロス ウォード アルティミシア (監督)スコール
・水中
ラグナ(息はジャンクションで何とかなりそうだな・・・)ゴポポ
キロス(全て泳ぎか。少し動きづらそうだが)ゴポポ
アルティミシア「なんで私がこんな・・・」
スコール(はいじゃあ貴様ら集合)
ゴポポッ
スコール(アデルはチート級の選手だけど、一人しかいないのが狙い目だな)
スコール(これはバトルではなくあくまでスポーツだから、いかにアデルがスポ根バカでもチームワークで何とかなると思うわけ)
キロス(ふむ・・・)ゴポポ
スコール(簡単に言うとサッカーとハンドボールとラグビーを混ぜて2で割ったもん。これならイメージしやすいっしょ)
ラグナ(ちょっと激しくなりそうだな)ゴポポ
スコール(ポジションは・・・とりあえずおっさんKP(キーパー)ね。見た目的に)
ウォード(・・・・・・)コク
スコール(おそらく水の中でも制限なく動けるババアがカギだと思う)
アルティミシア「風邪引いたらどうしよう・・・」
ラグナ(ほんと大丈夫か?こいつ)ゴポポ
スコール(なのでパス回し中心で行こう。アデルが奪いに来たら即パス。これを心がける事)
スコール(相手は一人だからアデルさえ躱せば後はゴールし放題。それがこっちの強みだな)
キロス(スポーツなら勝ち目はありそうだ)ゴポポ
スコール(ホントは6人いるんだけど、人数の都合もあるから・・・よし、こうしよう)
【フォーメーション】0-1-2
(GK)ウォード (DF)なし (MF)キロス (FW)ラグナ、アルティミシア
キロス(妥当だな)ゴポポ
スコール(DFいないから全体的に下がり気味で行こう。ちとおっさんの負担がキツいけど)
ラグナ(頼むぜ!ウォード)ゴポポ
ウォード(・・・・・)グッ
スコール(さて、そいだら・・・)チラ
アデル「いつまで待たせるつもりだ?はやくしろよ。どうせ負けるんだから」ニヤニヤ
スコール(余裕かましてられんのも今の内だ、ガチムチが!)
ラグナ(エスタの自由を勝ち取ってやるぜ!)ゴポポ
アルティミシア「はやく帰りたい・・・」ボソ
【ブリッツ オフ】
ピーーーーーーーーーーッ
アデル「ぬおるァァァァァ!!」ガシッ!
ラグナ(イッ!?)
スコール(いきなりかよ!!)
アデル「おおおおおおおおおおおおおお!!」ゴポポポポポ!
『先攻はアデル選手!ボールキャッチと同時ににものすごいスピードでゴールへと向かいます!』
ラグナ(キロス!)ゴポ
キロス(いや、はやッ・・・!)ゴポポ!
アデル「オオオオオオオオオオオオオオオ!!」
『アデル選手のシュート!』
スコール(さっそくかよ!来るぞ!)
ラグナ(ウォードォーーーーーーーーーーーー!!)ゴポポ
ウォード(・・・・)グッ
アデル「ぬどるぁぁぁぁぁぁぁ!!」ブオンッ!
ドポポポポポポポポ!!
ウォード「ッ!?」
バァーーーーーーーン!!
『ウォード選手、取れないーーーーッ!』
ピーーーーーーーーーーーーーーッ!
『ゴール!先制点はアデル選手!試合開始わずか数秒の先制点!!」』
アデル「うおっしゃああああああああああああああ!」バシャバシャバシャ
ラグナ(なんて勢いのシュートだよ・・・)
キロス(あんな物放たれては・・・)
ウォード(・・・・・・・)ガックシ
【ラ】0-1【ア】
スコール(パパ、次はこっちボールからだから)
ラグナ(くっそー、すぐ取り返してやるぜ!)
【ブリッツ オフ】
ピーーーーーーーーーーーーーッ!
ラグナ(うおっしゃあ!)ガシ
アデル「オオオオオオオオオ!!」ドボボボボボボ!
ラグナ(い!?もう!?)
スコール(パパ!パス!)
ラグナ(キロス!)ブン
『ラグナ選手、アデル選手の猛攻にたまらずパス!』
キロス(おし!)パシ
アデル「ボールよこせえええええええええええ!!」ドボボボボボボ!
キロス(ちょ、はや!)
スコール(クロンボ!ババアにパスだ!)
キロス(お・・・魔女ォーーーーーーー!!)ブオン
『ここでキロス選手、アルティミシア選手にパス!パスを繋いでいく作戦かぁ!?』
シュルルルルル・・・・
スコール(ババアいいな?水中で自在に動けるのはお前だけだ。キャッチしたら全力でゴールまで走れ!)
アルティミシア「・・・・」
シュルルルルル・・・・
バシッ
アルティミシア「あうっ」
『アルティミシア選手、ボールを取りこぼしたァーーーーー!』
スコール(何やってんだババァーーーーーーーーーッ!!)
アルティミシア「だって・・・」
スコール(パスを繋いでいく作戦だっつったろ!?取らなきゃ話にならねーだろが!!)
アデル「チャァァァァァァァンス!」キラン
『アデル選手!こぼれ球を逃さずキャッチ!』
スコール(まっずーーーーーい!とめろ!ディフィンス!ディフィンス!)
ラグナ(行かせるかァ!)
キロス(ここで止めねば・・・!)
『アデル選手に対する執拗なマーク!さあアデル選手、どうする!?』
アデル「 邪 魔 だ ! 」グワッ!
ドガァーーーーーン!!
『意に介さなァーーーーーい!アデル選手、ディフィンスを全く意に介さない猛攻です!』
ラグナ(まじかよ・・・)ズキズキ
キロス(なんて当たりだ・・・)ズキズキ
アデル「おるァァァァァァァ!!」ブオン
ドポポポポポポポポ!!
バァーーーーーーーン!!
『入ったァーーーーー!アデル選手、連続点!これはアデルチームの一人勝ちかぁ!?』
アデル「イヤッフーーーーーーーーーーーーーー!!」バシャバシャバシャ
ラグナ(ぜえ・・・ぜえ・・・)
キロス(キ、キツイなこれは・・・)
ウォード「・・・・・・・」ガックシ
【ラ】0-2【ア】
スコール(タイーーーーーーーム!タイムタイムタイーーーーーーム!)
アデル「認める!」
スコール(ババァゴルァッ!何ボールこぼしてんだよ!!)
アルティミシア「だって・・・怖い」
スコール(怖いじゃねえだろ!?バトルの時はあんなに活き活きとしてる癖に!)
スコール(今更乙女ぶってんじゃねえぞラスボスゴルァ!!)
ラグナ「まぁ・・・しゃあねえよ。初見だし」ポリポリ
キロス「元々スポーツはあまりしないのだろう?」
アルティミシア「・・・・」
スコール(くっそ!攻撃の要がまさかの運痴かよ!)
スコール(・・・作戦ねりなおーし!!)
【フォーメーション】1-0-2
(GK)ウォード (DF)アルティミシア (MFなし) (FW)ラグナ、キロス
スコール(クロンボとパパは前気味に!ババア、お前はゴール前でアデルを止めろ!)
アルティミシア「ええ・・・」
スコール(バトルと思えばいいだろが!ボールは無理でもこっちは得意分野だろ!?)
アルティミシア「自信ないし・・・」イジイジ
スコール(次なんかとちったら・・・お前はKPに回すからな!)ギロ
アルティミシア「・・・」
ラグナ「こき使われてんなぁ」
【ブリッツ オフ】
ラグナ(俺らボールだよな?)
スコール(そう。もうドリブルはほとんどいいから。ボール取ったら3秒以内にパスを心がけて)
ラグナ(あんなのに体当たりされたら体がもたねえよ)
ピッーーーーーーーーーーーーー!!
ラグナ(3秒以内・・・)ガシ
アデル「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!」ドボボボボボボ!
ラグナ(ホント鬼の形相だな・・・キロス!)ブン
キロス(ほいさ!)サシ
アデル「そっちか!オオオオオオオオオオオオ!!」ドボボボボボボ!
キロス(ラグナ!)ブン
アデル「くっ!オオオオオオオオオオオオ!!」ドボボボボボボ!
ラグナ(キロス!)ブン
『ラグナ選手キロス選手、絶妙なコンビネーションです!息の合ったパス回しでアデル選手を翻弄しています!』
スコール(この実況はどこから湧いてきたんだよ・・・)
アデル「オオオオオオオオオオ!!」ドボボボボボボ!
キロス(そろそろゴールが近いぞ!ラグナ!)ブン
ラグナ(おっしゃあ!任せろ!)ガシ
ラグナ(シュートは蹴り足で・・・だったな!)
『ラグナ選手、シュート体制に入ったァ!』
アデル「まずい!」
ラグナ「いっけぇーーーーーーーーーー!!」バシィ!
『撃ったァーーーーー!ラグナ選手のシュート!ゴールはガラ空き、絶好のチャンスだぁーーー!』
ラグナ「はいれーーーーーーーーーー!!」
アデル「させ・・・・・る か ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! ! 」
全員「!?」
アデル「 オ オ オ オ オ ! 」グワッ!
ガ シ ッ
『インターセプト!アデル選手、ギリギリの所でシュートを阻止しました!』
スコール(まじかよ・・・)
ラグナ(ちっきしょ~~~~~~~!後もうちょっとだったのに!!)
キロス(ラグナ!くるぞ!)
スコール(ディフィンス!ディフィンス!)
アデル「ワーーーーーーハハハハハハ!」
ドカドカァッ!
『止まらないーーーーー!またもやアデル選手、ディフィンスを全く問題にしないーーーーーーッ!』
ラグナ(あててて・・・)
キロス(2人掛かりでも無理か・・・)
スコール(ババアーーー!止めろォーーーーー!)
アルティミシア「!!」
アデル「どけぇーーーーーーーー!」ググ
『アデル選手、アルティミシア選手にタックルだァーーーーー!』
アルティミシア「ひぃぃぃぃい~~~~~~!」
アデル「ぬおりゃあああああああああ!」ブオッ!
【プロテス】
アルティミシア「ふう・・・」バイーン
スコール( 逃 げ て ん じ ゃ ね え よ ! )
ウォード「!?」
バァーーーーーーーン!!
ピピィーーーーーーーッ!!
『入ったァーーーー!アデル選手、まだ前半にもかかわらずハットトリック達成~~~~~~~ッ!!』
アデル「イヤーーーーッス!イヤス!イヤスイヤスイヤスッッ!」バシャバシャバシャ
【ラ】0-3【ア】
スコール(ババア・・・)
アルティミシア「な、なんでだよ!ちゃんと防ごうとしてたろ!?」
スコール(どこがだよ!プロテス使って明らかに身の安全を優先してたじゃねえか!)
アルティミシア「それが・・・どうしたァーーーーー!!スポーツは安全第一だろがァーーーーー!!」
スコール(逆切れか!?点取ってナンボなんだよボケェーーーーーーーーー!!)
ラグナ(喧嘩すんなよもう)
キロス(どうする?監督さん)
スコール(クッソ~~~~!あのガチムチ原住民がぁ・・・!)
アデル「フォォォォォォォ!」ブンブンブン
ピッピッピーーーーーー!!
『ここで前半終了の笛が鳴りました!ハーフタイムです。後半はどのような試合運びになるか、楽しみですね!』
スコール(何が楽しみだ・・・俺らただの晒し者じゃねえか)
ラグナ(泳ぎっぱなしは疲れるな・・・休もうぜ)
アルティミシア「そろそろ限界なのだが」
スコール(お前は何もしてねーだろが!)
ウォード「・・・・・・」
キロス(作戦の練り直し、だと)
~~休憩中~~
スコール(ガッデム!まさかババアがこんな使い物にならないとは・・・!)
アルティミシア「ええいクソ監督!私は一生懸命やってるだろ!もっと褒めて伸ばせよ!」
スコール(うるせーーーボケェェェッ!ここで俺らが負けたら未来が変わっちまうだろがァーーーー!)
ラグナ「でもよぉ・・・アデルの攻撃は正直きっついぜえ」
キロス「二人掛かりでも簡単に吹き飛ばされてしまうし・・・」
ウォード「・・・・・・・」
キロス「あんなすざましいシュート、目で追うのがやっと。だと」
スコール(ああもうどうすりゃいいんだよぉぉぉぉぉ!!)
キロス「ところでこのスポーツ、魔法の使用はOKなのか?」
スコール(えっ)
ラグナ「そう言えばさっきこいつ魔法使ってたな」
アルティミシア「だって怖かったし・・・」
スコール(いや、そんなルールは・・・)
ウォード「・・・・・・・・・」
キロス「魔女だから魔法が当たり前すぎて気づかなかったんじゃないか。だと」
ラグナ「そういやそうだな」
アルティミシア「我々魔女は人間のように個数を消費したりはしない。いつだって出したい時に出したい物が出せる」
キロス「だからアデルにとっては魔法と言う存在が当たり前すぎて、魔法が反則という事に気づかなかったんじゃないか?」
スコール(・・・)
ラグナ「あのバカみてーな身体能力も魔女ならではだしな」
キロス「人間は水の中であんな何十分も呼吸を止めれんよ」
アルティミシア「貴様らはGFを使ってやっとだものな」
ウォード「・・・・・・」ウンウン
ラグナ「羽生やしたりあんな巨大になったり、魔女の中では当たり前なんかな」
キロス「魔法を使えば我々もなんとか善戦できるのでは?」
ウォード「・・・・・・・」
アルティミシア「しかし魔法をどうやって・・・ヘイストで動きを速めるか?」
キロス「それとか、プロテスでタックルに耐えるとか」
ラグナ「サンダー使ったら水で感電するんじゃねーか」
キロス「それは我々も危ないからやめろ」
スコール(・・・)
ラグナ「どうするよ。監督さんよ」
スコール(・・・)ニヤ
【後半戦】
『さあ、ハーフタイムも終わり後半戦!現在はアデルチームが3点のリードです!』
『ラグナチームは絶体絶命!このまま終わってしまうのか!?それとも奇跡の大逆転劇、なるか!?』
アデル「ふっふっふ、目標はトリプルハットトリックだ」ニヤ
スコール(今の内に吹かしてやがれ・・・クソゴリマめ)
ラグナ(本当に大丈夫なんだろうな?)
スコール(見ろよあの脳筋丸出しの顔。あのアホはそんな細かい事まで気づかねって)
キロス(そろそろ始まるぞ)
【ブリッツ オフ】
ピーーーーーーーーーーーーッ!!
アデル「ぬおるああああああああああ!!」ガシ!
『やはり先攻はアデル選手!このまま怒涛の勢いでトリプルハットトリックなるか!?』
アデル「ぬおおおおおおおおお!!」ドボボボボボボ!
アデル「!?」
【フォーメーション】3-0-0
(DF)ラグナ キロス アルティミシア
『あっとラグナチーム!攻撃を捨てて守備に全てを割いたァーーーーーーーー!』
アデル「何のマネだ・・・」
ラグナ(きやがれ!アデル!)
アルティミシア(こっちに来ませんように)
アデル「ふふふ、3人いれば止められると言う腹か・・・だがしかし!」
アデル「甘いわ人間!それしきの事でこの私が止められるカァァァァァ!!」ドボボボボボボ!
キロス(来たぞ!)
スコール(手筈通りに!)
ラグナ(うおっしゃぁ!)
『アデル選手、懇親のシュート!!』
ドッゴォォォォォォォォ!!
アデル「いただきぃ!」
キロス(むん!)
グググググ・・・・
『あっと、どうした事でしょう!アデル選手のシュートがあらぬ方向へと曲がっていきます!!』
アデル「何故!?」
キロス(なるほど、考えたな。悪魔くん)
【グラビデ】
『アデル選手のシュートがあさっての方向へ曲がっていくゥーーーーーーーーー!!』
アデル「な・・・」
ラグナ「おっとぉ!」ガシ
『ラグナ選手インターセプト!偶然に助けられました!』
スコール(偶然じゃねえよ)
ラグナ(キロス!)ブン
キロス(ほいさ!)ガシ
『おおっこれは!前半で見せた両選手の息の合ったパス回し!』
アデル「させるかァァァァァァ!!」ドボボボボボボ!
『しかしこれをさせまいとアデル選手!ゴールまではまだまだ遠いぞ!どうするラグナチーム!』
キロス(ラグナ!)ブン
ラグナ(おっしゃあ!)ガシ
アデル「ボールをよこせえええええええええええ!!」ドボボボボボボ!
【トルネド】
シュゴゴゴゴゴゴォォォォォォ!!
アデル「うわっぷ!?」
『これはどうした事でしょう!?スフィアプール内が突然洗濯機の様に渦を巻いてうねりを上げています!!』
キロス(水中だからものすごい水流になっているな・・・)
スコール(パパ決めてよね!チャンス!!)
ラグナ(ちゃ~んす!)
『ラグナ選手、シュート!』
シュゴォォォォ・・・・
バァーーーーーン!!
ピピーーーーーーーッ!!
『ゴォーーーーーーール!ラグナチーム!不意の事故に助けられ1点を取り返しましたぁ!!』
アデル「そんなバカな・・・」
【ラ】1-3【ア】
ラグナ(うおっしゃーーーーーー!やったぜェーーーーー!)
キロス(ラグナ!ナイスシュート!)パシ
スコール(ハッハッハ!これぞ我が戦法!名将の作戦だ!)
アルティミシア「ズルくないか・・・」
【ブリッツ オフ】
アデル「ぐ・・・たかが一点如きでいい気になるなよ!!」
スコール(今度はもういきなり・・・)ゴニョゴニョ
ラグナ(卑怯の王様だな、お前)
ピーーーーーーーーーーーーーッ!
アデル「オオオオオオオオオ!!」ドボボボボボボ!
『アデル選手、奪われた1点を取り返そうと必死の猛突進!!』
アデル「オオオオオオオオ!!」ドボボボボボボ!
『しかしどういう事でしょう?!アデル選手、全く進みません!!』
アデル「!?」
スゴォォォォォォォ・・・
アデル「な、なぜ・・・私はこんなに動いているのに!?」
スコール(水中ルールで助かったわ)
【暴風圏突入】
『ななななんだこいつはァーーーーーー!!突然プール外から巨大なモンスターが!!』
シュゴォォォォォォォォォォォォ!!
『す、吸っている!?プールの水を吸っています!』
アデル「パ、パンデモニウム!?なんでこんな所に・・・」
シ ュ ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! !
スコール(水と風って相性いいよね)
アデル「 オ オ オ オ オ オ オ ! ? 」シュゴゴゴゴゴ
バァーーーーーーーーーーーーーーーン!!
ピピーーーーーーーーーーッ!!
『おっとォ!なんという事でしょう!謎の巨人に吸われたアデル選手、まさかの自殺てぇーーーーーーーん!!』
【ラ】2-3【ア】
アデル「うっがああああああああ!パンデモニウム!!試合の邪魔をするな!!」
スコール(いい感じにゆだってきたね)
キロス(まさかあいつも我々が魔法を使うとは思うまい)
アルティミシア「私の出番はなさそうだな」ホッ
アデル「ぐがあああああああ!!ふざけるなよ人間!こんな事が・・・あってたまるかァーーーーーーー!!」
メキメキメキ・・・
『な、なんだぁ!?アデル選手の体が膨れ上がっていきます!!』
ラグナ(うげ・・・なんだあいつ・・・)
キロス(本気モード、と言う事か)
アデル「ハァァァァァ・・・・」メキメキィ
スコール(ルナパンの時のあれかな)
アルティミシア(ホントに魔女か?こいつ)
『一回り大きくなったアデル選手!これはどうなる!?目が離せませーーーーん!!』
【ブリッツ オフ】
ピーーーーーーーーーーッ
ガシッ
アデル「ハァァァァ・・・・・」グググ
『アデル選手!?まさかの中央からいきなりシュートを放つ気です!!』
ラグナ(そんなのありかよ!)
アデル「 」
ボ ッ
ド ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! !
バシャバシャ・・・
全員「・・・・」
『ゴゴゴ、ゴーール・・・なんという威力、なんという速度・・・スフィアプールに穴が開いております・・・!』
『やはりアデル選手に叶う物はいないのか!?すざましい一撃です!!』
ラグナ(もはや必殺技だろ・・・)
スコール(食らったらダメージ4桁コースだな)
キロス(ハッ!ウォード!ウォードは無事か!?)
ウォード「・・・・・・・」プカーン
全員「 食 ら っ て る よ ! 」
【ラ】2-4【ア】
『ただいまアデル選手がプールの修復中です。少々お待ちください』
スコール(自分で直すんかい)
アデル「・・・」ゴポゴポ
ラグナ(そらあいつしかこんなの作れねーだろ)
キロス(にしても・・・)チラ
『そしてウォード選手、負傷により一時退場です。ラグナチームは残り3人となりました』
ウォード「・・・・」プカーン
スコール(うーん、KP抜けたのは痛いな・・・)
ラグナ(どうすんだよ。ゴールがら空きじゃねえか)
スコール(・・・どうせあいつのシュートは誰も防げない。KPはなしにしよう)
ラグナ(まじかよ!)
キロス(大丈夫か・・・?)
スコール(魔法でなんとか可能性が出てきたでしょ。こうなりゃ点取りゲームだよ)
スコール(1点取られたら2点取り返す!これで勝つる!)
ラグナ(無茶言うなよ・・・けど)
キロス(やりがいはあるか?)ニヤ
スコール(だからフォーメーションはこう)
【フォーメーション】0-0-3
(FW)ラグナ キロス アルティミシア
キロス(総攻撃か・・・)
ラグナ(なんか決戦って感じだな)
スコール(2点取って流れは来てるでしょ。某ザナルカンドが言ってた)
スコール(流れが来てる時は流れに乗る!これ、ブリッツの鉄則!)
ラグナ(・・・燃えてきたぜ!)
キロス(精一杯がんばろう!)
スコール(ノンノン、クロンボ。こういう時はこういうの)
スコール(優勝だ!優勝優勝優勝だ!)
ラグナ・キロス(優勝だ!優勝優勝優勝だ!)
スコール・ラグナ・キロス(オオ~~~~~~~!)
アルティミシア「私が全く気にかけられてない・・・」
アデル「ふふふ、やはり私はエースストライカー」
スコール(究極召喚みたいになりやがって)
キロス(監督、作戦は?)
スコール(次はこっちボールだからまず開始前にヘイスト。プロテスで強化)
スコール(パス回し作戦は変わらず。しかしボールを持ってない方は魔法でアデルを妨害しまくれ!)
ラグナ(おっけぃ!)
アルティミシア「本来は反則だからな?」
【ブリッツ オフ】
ピピーーーーーーーーッ!
ラグナ(さーてっと)ガシ
アデル「オオオオオオオオ!!」グワッ
ラグナ(相変わらずはええ!けど!)ブン
キロス(よし!)ガシ
アデル「!?」
ブンブンブンブンブンブンブン・・・・・・
『は、はやい!なんとはやい高速パス回し!これにはアデル選手もついていけませーーん!』
アデル「く、なんだこの動きは!?」
スコール(皆さんおなじみの魔法、ヘイストだよ)
アデル「しかし・・・取って見せる!」
ブンブンブンブンブンブンブン・・・・・・
ラグナ(おっしゃ!ゴール前!)ブン
キロス(アデルが追ってこないのが不気味だが)ガシ
アデル「・・・」スゥー
アデル「 ハ ァ ッ ! 」ズアッ!
バシッ
『アデル選手!パスを弾きました!あの高速パスを捕え切りました!』
ラグナ(しまっ!)
キロス(ボールがこぼれた!)
アデル「取ったァァーーーーーーー!」ドポポポポ!
『ボールの行方は・・・』
ガ シ
アルティミシア「や、やった!取った!ボールが取れたぞ!」キャッキャ
全員「 お 前 か よ !
アルティミシア「見よスコール!今度はちゃんとボールが取れたぞ!」
スコール(ババア前!)
アルティミシア「!?」
アデル「 ア ア ア ア ア ア ! ! 」
アルティミシア「う、うわーーーーーー!」
ラグナ(オラ!)ガシ
キロス(ふん!)
『ラグナ選手・キロス選手、アデル選手を抑えにかかった!』
アデル「ぐぐ・・・この!離せ!」ブンブン
ラグナ(すげえパワー、今にも振りほどかれそうだ!)
スコール(ババアーーーー!シュートだ!シュートを撃て!)
アルティミシア「えっえっ」
アデル「させるかァーーーーーーーーー!!」
キロス(は、はやく・・・もう持たない!)
スコール(ババア速く!)
アルティミシア「どどど、どうやるんだっけ・・・」
スコール(足で蹴るんだよ!いいから速くしろ!)
『アルティミシア選手、シュートの体制に入りました!』
アルティミシア「あれに入れればいいんだっけ・・・」
ラグナ(ちょ、マジではやく!)
キロス(だ、だめだ!)
アデル「ウッガァァァァァァ!」
バァーーーーン!!
『やはりダメだぁーーー!アデル選手、ディフィンスをもろともしません!!』
スコール(二人が振りほどかれた!はやく!)
アルティミシア「えっと、え~っと・・・」ポーイ
アルティミシア「・・・てぇ~~い!」
『アルティミシア選手、撃ったァーーーーーーー!』
ス カ ッ
アルティミシア「あっ」
ラグナ(空・・・)
キロス(振り・・・)
スコール(何やってんだババァーーーーーーーーーーーーー!!)ビキビキビキ
『アルティミシア選手まさかの空振り!これは痛い、痛恨のミスです!』
スコール(オイィィィィ!?何やってんだ!お前うんちもいい加減にしろ!)
アルティミシア「ううううるさいんだよッ!お前が急かすから手元が狂っただろうが!」
アデル「 ハ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! 」
『アデル選手、好機です!すかさずボールを奪いに行きます!』
ラグナ(終わった・・・)
キロス(・・・)ペチ
スコール(あああ未来の運命がババアの手でェーーーーーーーーーーー!!)
アルティミシア「・・・さっきからうるさいんだよボケェッ!」
アルティミシア「やれ蹴り足だのタックルだのフォーメーションだの・・・そんなややこいい事一度に覚えられるか!」
アルティミシア「用は・・・ボールをゴールに入れればいいんだろ!」
『おや?アルティミシア選手が手をかざし始めましたが・・・』
アルティミシア「 ハ ァ ッ ! 」
【メイルシュトローム】
グニャァァァァァァァ・・・・・・・
『な、なんだぁ!?ゴールの方からボールに近づいて・・・』
アルティミシア「さすがにここまで目の前にあれば私も・・・」
ゲシッ
コロコロ・・・コロン
全員「・・・・」
ピピーーーーーーーーーーーーッ!!
『ゴゴゴ、ゴーーーーーール!!一体どうなっているのでしょう!ゴールが自らアルティミシア選手にすり寄ってきました!』
『これはまさに奇跡!ゴールに愛されし選手です!まさにゴール前は戦場だァーーーーーーーーーー!』
【ラ】3-4【ア】
アデル「な・・・」
スコール(今までで最大級の反則だな)
アルティミシア「魔法ありなんだろ。だったら反則じゃない」
ラグナ(お、追いついた・・・)
どよどよ・・・ざわざわ・・・
キロス(おや?いつの間にか観客が)
あれ、もしかしてこれ勝てるんじゃね? アデル相手に一点差・・・ アデルが負けたらエスタを解放してくれるらしいぜ!
ラグナ(いつの間に来たんだよ)
どよどよ・・・ざわ・・・ざわ・・・
がんばれーーーー! 外の人ーーーーーー! 後一点だァーーーーーー! 俺達を解放してくれーーーー!
『おっとここで、ラグナチームの奮闘に場内が沸きあがるッッ!』
ラッグッナ! ラッグッナ! ラッグッナ! ラッグッナ!
『ラグナコール!場内割れんばかりのラグナコールです!』
キロス(人気者じゃないか)
ラグナ(でへへ・・・なんか照れるぜ)
『さあラグナチーム、前半の圧倒的敗北から一転!じわりじわりとアデルチームを追い込んでいます!』
『この試合、果たしてどうなってしまうのでしょうかァーーーーーーーー!!』
ラッグッナ! ラッグッナ! ラッグッナ! ラッグッナ!
スコール(パパぱねえ)
アルティミシア(お前とは大違いだな)
スコール(俺だって一周目の時は・・・くそぉ)
アデル「ぐぐ・・・おのれ軟弱者の集まりめ・・・」
ラグナ(もうちょっとだぜ!)
キロス(なんとしても追い付くぞ!)
【ブリッツ オフ】
ピピィーーーーーーーーーーーーー!!
ラグナ(オラァーーーーーーーーーー!)
アデル「させるかぁーーーーーーーーーー!」
ワァァァァァァァァ!
ワァァァァァァァァァ・・・・
ァァァァァァァァァァァ・・・・
ァァァァァァ・・・・・・・
ピッピッピーーーーーーーーーーーッ!!
『試合終了~~~~~~~!』
ラグナ(ぜえ・・・ぜえ・・・)
キロス(お、終わった・・・)
アデル「ハァッ!ハァ・・・・ッ!」
アルティミシア「キ、キツ・・・」ガク
スコール(やっぱババアはスポーツ無理だわ)
『ブリッツボールアデル杯inエスタ!両者一歩も譲らない白熱した試合でした!』
『さて、エスタの未来を賭けた気になる勝敗の行方は・・・』
【ラ】7-7【ア】
『ななななぁんと!同点です!両者一歩も譲らなかった結果、引き分けという結末に終わりましたァーーーーーーーーー!』
ワァァァァァァァァァァァ!
アデル「こ、この私が・・・引き分け・・・?」
ラグナ(あれ、この場合どうなんだ?)
キロス(さあ・・・)
『観客の皆様、お下がり下さい。スフィアプールが解除されます。お下がりください』
ドッパァーーーーーーーーン! ポタポタポタポタ・・・
ラグナ「あう・・・耳に水が・・・」トントン
キロス「セントラ大脱出を思い出すな」
ウォード「・・・・・・・・」
キロス「そう心配そうな顔をするんじゃない。ウォード君」
ラグナ「俺らアデル相手に引き分けだぜ」
ウォード「・・・・・・・」グッ!
スコール(で?この場合どうなんの?)
ラグナ「それを今から本人に聞く」
アデル「・・・・・」スタスタスタ
アルティミシア「~~~~~」ヘップシ!
『両チーム代表者同士による試合終了のあいさつが交わされます!』
アデル「・・・・」
ラグナ「引き分け・・・この場合約束はどうなるんだ?」
スコール(あく言えよゴリマ)
アデル「まさか、人間如きがここまでやるとは・・・」
スコール(一人魔女がいたけど)
アデル「人間でも・・・やる時はやるんだな・・・」
ラグナ「見直したか?」エッヘン
アデル「軟弱者だと思っていたが・・・どうやら、貴様らは私が思った以上に強かったようだ」
アデル「ま、まだまだ私には適わんがな!」
ラグナ(つかジャンクションなかったら死んでたわ)
アデル「どうやら・・・鍛えなおしてやる必要もなさそうだ」
ラグナ「ん?」
アデル「いいだろう。訓練は・・・明日からナシだ!」
ラグナ「おおっ!」
スコール(ってー事は)
アデル「お前等はもう・・・自由だ!」
ラグナ「マジ!?」
おい聞いたか? アデルが訓練やめるってよ・・・ じゃあもうあの地獄の特訓も・・・
ラグナ「聞いたかお前等!お前等はもう、自由だぜ!!」
やったぜーーーーーーーーーーー! 解放された! これでもうあの辛い練習をする事もないんだ!
ワァァァァァァーーーーーー!
スコール(おお、沸いてる沸いてる)
アデル「また一人で鍛錬するか・・・」
ラグナ「一人で何やるんだよ」
アデル「何って、一人だからな。リフティングとか、筋トレとかマラソンとか、そんなのだな」
ラグナ「一人でやって楽しいのかよ」
アデル「・・・何が言いたい」
ラグナ「お前は無理矢理やらせるからダメなんだよ。スポーツってほんとはもっと楽しいもんだろ?」
ラグナ「毎日は無理だけど、暇なときとか・・・ま、気が向いたら、試合してやってもいいぜ」
アデル「ホントか!?」
ラグナ「ああ。強制じゃなくて、みんなが楽しくできるように心がけろよ?」
スコール(そん代わりブリッツ禁止な。どざえもんが大量発生するから)
アデル「オオオオオオ~~~~~~~~!!」ガシ
ラグナ「ちょちょちょ、いでえ!いでええええええええ!」
アデル「うれしい・・・・うれしいぞォーーーーーーーーーーー!!」ギュー
スコール(心の友よとか言い出しそうだなこいつ。なぁパパ)
スコール(あっ)
ラグナ「~~~~~~」ベキバキボキ
スコール(パパが死ぬ!全身複雑骨折して死ぬから!)
ラグナ「 」(戦闘不能)
スコール(あーあ)
キロス「おーい、大丈夫か?」
アデル「やはり人間は軟弱だな」
スコール(力配分考えろゴリマ)
アルティミシア「・・・」
アデル「アルテミシオンよ。中々よい試合であったぞ」
アデル「この名試合を未来まで語り伝えてくれ。頼んだぞ」
アルティミシア(お断りです)キッパリ
スコール(さて、後はエル姉ちゃん救出が残ってるわ)
アルティミシア(ふむ・・・長居は無用のようだな)
ラグナー! ありがとー! ワーーー!
スコール(嫉妬で頭がおかしくなりそうだから速く行こう)
アデル「なんだ?もう行くのか」
アルティミシア「え、ええ・・・もう用はないので・・・」
アデル「折角会えたのに、すこし寂しいな」
アルティミシア(私はもう二度と会いたくない)
アデル「わかっておる。18年後に私が狙われるんだろう?」
アデル「私が一人で返り討ちに・・・と言いたい所だが、この試合に免じて人間の力も借りよう」
アルティミシア(はやく封印されろ)
スコール(どんだけ嫌いなんだよw)
アデル「時にアルティミシオンよ、その魔女の力を狙う輩とは、一体何者だ?」
アルティミシア「・・・エクスデスとかいう奴です」
スコール(またの名をウド巨人)
アデル「エクスデス・・・だと?」
アデル「その名は聞いたことがある・・・」
アルティミシア(え!?)
スコール(知ってんの?)
アデル「私が若い頃・・・まだエスタを支配する前の話だ」
アデル「当時の私は世界横断マラソンを実践中でな」
スコール(ウルトラクイズかって)
アデル「そこで立ち寄った王を名乗る者がいる場所でその名を聞いた・・・」
アルティミシア「王を名乗る者?」
アデル「ええと、どこだったかな。何分昔の話で・・・」
アデル「・・・そうだ!確かガルバディア大陸を横断してた時だ」
アデル「あそこにある水路をランニングマシン代わりに使っていたよ」ハハハ
スコール(それって・・・)
アルティミシア(まさか)
アデル「あの王、元気にしているだろうか。いや、すでに死んでいたな」ハッハッハ
スコール・アルティミシア(名も無き王の墓・・・)
アデル「あの頃の私は若かった・・・」ウンウン
スコール(ちょ、それ詳しく!)
アルティミシア「・・・詳細をお聞かせ願えますか?」
アデル「えっ?え~っと・・・なんて言ってたっけ・・・」
アデル「・・・すまん。正直全然覚えてない。あの王の話は全然おもしろくなくてだな」
アデル「無視してトレーニングばかりやっていたよ」ハッハッハ
スコール(肝心な所でこいつはもう・・・)
アルティミシア(体育会系め)
アデル「過去の人物の下らんおとぎ話だと思っていたがな。まさか本当に実在していたとは」
アルティミシア「・・・その者は『無』の力を操るそうです。何もかもを無に帰す力・・・」
アルティミシア「その封印が解かれれば、いかに魔女と言えど太刀打ちできないでしょう」
アデル「無か・・・よくわからんが、ゴリ押しでどうにかなる物ではなさそうだな。名前的に」
アルティミシア「連中が動き出すのは今から18年後です。努々お忘れなきよう・・・」
アデル「わかった。オダインに相談してみよう」
スコール(注射イヤがんなよ)
ラグナ「あてて・・・・」ムク
キロス「起きたか」
アデル「外の物よ、18年後私は『無』に狙われるらしい」
アデル「アルティミシオン曰く自力ではどうにもならなさそうだ。しっかり守ってくれよ?」
ラグナ「お、なんか話が進展してんじゃん」
ウォード「・・・・・・・」
キロス「意外と話が通じる奴、だと」
アデル「どんな奴だろうなぁ・・・楽しみだな!」
スコール(封印される癖に)
グニャアアアアア・・・・・・
スコール(あれ!?もうタイムリミット!?)
アルティミシア「少し長くいすぎたようだな」
ラグナ「え、お前等もう帰んの?」
キロス「エルオーネ救出までじゃないのか」
スコール(なんだけどその辺はよくわかんない。多分長くいすぎたからだろ思う)
アルティミシア(お、実体化が解けた)ガチャン
ラグナ「ちょちょちょ待てよ!エルオーネの居場所がわかんねーって!」
スコール(エル姉ちゃんの居場所はちょんまげの研究所!エスタ市街の中にある!)
スコール(それからそれから・・・え~っと・・・)
アルティミシア(最後だ。言いたい事全部言っておけ)
ラグナ「・・・」
スコール(え~っと、まずあのちょんまげ!あいつはマジ気を付けろ!)
スコール(エルねーちゃん追ってマジしつけーから!エスタの外、目の届かない場所に避難させとけ!)
スコール(それから・・・そうだ!エルねーちゃんが言ってた!エスタ救出もいいけどたまにはウィンヒルに帰れ!)
スコール(まじで一生後悔する事になっから!手遅れになる前に一旦戻っとけ!)
ラグナ「手遅れって何がだよ・・・」
スコール(それからそれから・・・え~っとぉ・・・)
グニャァァァァァ・・・・・
アルティミシア(時間だ。戻るぞ)
スコール(18年経ったら俺らもエスタ行くから!VIP待遇で待ち構えてろ!)
スコール(後いい加減漢字を覚えろ!みりきじゃなくて魅力だ!)
スコール(えっと・・・えっとぉ・・・)
ラグナ「・・・」
スコール(パパ・・・)
ラグナ「バカ息子・・・」
スコール(・・・セルフィたんは俺の物だからな!!)
ラグナ「はぁ?」
アルティミシア(最後の最後でそれか・・・)
グニャァァァァァ・・・・・
ァァァァァァァ・・・
ァァァ・・・・・・・
・・・・・・
キロス「帰ったか」
ラグナ「セルフィって誰だっつぅんだよな」
ウォード「・・・・・・」
キロス「まだ見ぬラグナの息子の顔が楽しみだ、と」
ラグナ「はぁ?俺の息子があんな風になるわけねーだろ」
ラグナ「ありゃきっと友達の中島くんだ。そうだ。きっとそうに違いない」
キロス「誰だよ」
ウォード「・・・・・・」
キロス「ん?ああ、そう言えばそうだな。所でお前、母親は誰だ?」
ラグナ「えっ」
キロス「いつ母親となる者に出会った?ずっと我々と一緒にいたのに」
ウォード「・・・・・・」
ラグナ「・・・まぁ、そのへんはいっじゃねえかよ~」
キロス「心当たりあるんだな・・・・」
ウォード「・・・・・・」
キロス「ラグナも隅に置けないな。だと」
ラグナ「さ~て!愛しのエルを救出しに行きますか!」ダッ
キロス「待てよラグナ!母親は誰だ!教えろ!」ダッ
ウォード「・・・・・・・・・・」ダッ
ざわざわ・・・ 帰るか・・・ いいもん見れた~ ざわざわ・・・
『おっとラグナ選手、ヒーローインタビューも受けずに颯爽と会場を去っていきました!』
『飛ぶ鳥跡を濁さずと言った所でしょうか!クールです!実にクールです!』
『では仕方がないのでアデル選手に伺いましょう!アデル選手こちらへ!今日の試合はいかがでしたか!?』
市民「あんたあんた、アデルももう帰ったよ」
『へっ?』
市民「いつのまに実況し始めたのか知んないけど、俺ら後片付けすっから」
市民「邪魔だからどいて。そのマイクも片付けといてよ」
『なんだぁ・・・帰っちゃったのかぁ・・・』
『アデルとすこーしお話したかったのに・・・残念だなぁ~』
市民「また明日もここにいると思うよ。ほら、どいたどいた」
『ごめんごめん。あっと、マイクオフにしてと・・・』カチ
「ふう・・・」
リノア「最後の親子交流・・・無事終われてよかったね、スコール」ニヤ
スコール「ハッ!」
・???
スコール「あれ・・・ここどこだ」
アルティミシア(起きたら突然これだ。私にもわからん)
スコール「真っ暗で何も見えない」
ヒソヒソ・・・ヒソヒソ・・・
アルティミシア(何やら話し声が聞こえるが)
スコール「???」
(ええ、その女の子なら来ましたよ)
(やはり・・・)
スコール「まま先生と・・・後は誰だ?」
(やっぱりアデルの元へ?)
(はやく後を追わなきゃ~)
アルティミシア(キスティスとアーヴァインの声だ)
(しかしルナティックパンドラがエスタに近づいているのも事実で・・・)
(あそこにはオダイン博士がいます。彼の研究を邪魔させるわけにはいきません)
スコール「もうルナパン来てんのか。展開はええなぁ」
(あれもシャレになんねーしな・・・しゃーねーけど、宇宙にはスコール一人で行ってもらうか)
(アタシらは先生の護衛~)
(わかりました。宇宙へ向かうのは彼一人ですね?)
スコール「オイ待て。まさか」
(距離的にはかなりありますが時間はすぐです。これから彼にコールドスリープ処理を行い)
(そしてカプセルを射出機から装填、発射。簡単に言うと眠っている間に空に弾丸を撃ちこむと言う事です)
スコール「 俺 一 人 ! ? 」
・ルナゲート
スコール「ちょっと待てぇ~~~~~~~!なんで俺一人なんだよ!!ここは俺と後一人だろ!?」
アーヴァイン「あ、起きた」
イデア「あなたが眠ってる間に迎えが来て、案内人によってここまで運ばれてきました」
アルティミシア(彼らはちゃんと約束を守ったのだな)
スコール「いやだから!なんで俺一人!?」
キスティス「エスタに未知の巨大物質が近づいてるのよ」
ゼル「そこにはオダイン博士がいるしよぉ」
イデア「スコールが眠っている間にオダイン博士に事情を説明しました。彼は私達がここへ来るのを知っていたようです」
アルティミシア(そらついさっき言いつけといたもんな。奴らにとっては長い時間だったろうが)
イデア「オダイン博士は私とスコール、あなたの細胞を搾取、そして今必死に解読中です」
イデア「彼は要です。彼の研究の邪魔をするわけにはいかないのです」
スコール「いやお前等そんなにいたら十分だろ!?なんで俺だけハミるんだよ!!」
イデア「リノアはまだ宇宙へと行ってないようなのです」
スコール「へ!?」
イデア「彼女は確かにここにきました。しかし宇宙へ行くのを断られた為まだ地上に残っているようなのです」
アーヴァイン「だから僕らで探すんだよ~」
スコール「あ、あれ?あいつアデルの元へ行くんじゃないの?」
研究員「さすがに部外者を宇宙へ送ったりはしませんよ」
キスティス「まだエスタのどこかにいるのよ」
アルティミシア(なるほど、地上の捜索班に人員を割くと言う訳か)
キスティス「それに、ねえ」
セルフィ「親子水入らずの邪魔しちゃ悪いし~」
スコール「へ?」
ゼル「お前の親父が宇宙にいるらしいぜ。会って来いよ」
アーヴァイン「失礼のない用にね~」
アルティミシア(その辺はもう手遅れだ)
スコール「・・・」
イデア「そうそう、オダイン博士からこれを預かりました」
アルティミシア(あっ)
【オダイン・バングル(改)】
イデア「よくわかりませんが、あなたに、と」
アルティミシア(改良したのか。しかしあの博士の事だ。一体どんな効果があるやら)
イデア「それと言伝を授かりました)
スコール「?」
(この!この!協力すればアルティミシアを調べさせてくれると約束したでおじゃろうに!)ゲシゲシ
(18年も待たすなんて、どこまでオダインをバカにすれば気が済むでおじゃるか!このペテンコートめ!)ゲシゲシ
イデア「だそうです」
スコール「あのちょんまげ・・・」イラ
アルティミシア(それは、な・・・)
研究員「そろそろ行きますか」
イデア「お願いします」ペコ
スコール「ちょっと待ってよ!俺一人でなんて心寂しいじゃん!せめてセルフィたんをセットで・・・」
セルフィ「あたしは宇宙に用事なんてないし~」
スコール「セルフィたん一緒に宇宙の景色を楽しもう!星々が煌めいてキレイだよ!」
セルフィ「それどころじゃないよ~」
イデア「あなたは一人じゃないでしょう」
スコール「は!?」
イデア「ほら・・・」チラ
アルティミシア(宇宙か・・・楽しみだな)キラキラ
スコール「な ん で こ い つ と 宇 宙 に 行 か な い と 行 け な い ん だ よ ! 」
スコール「お前はラスボスだろがァァァァ!アデルの代わりにお前が封印されろ!」
アルティミシア(人間の文明は軒並み破壊してしまったからな・・・ここだけ残しておけばよかったよ)
研究員「ルナティックパンドラが間もなくエスタ上陸だそうです」
ゼル「まま先生!はやく戻ろうぜ!」
イデア「ええ、守りましょう。文明の極みまで発展した大都市を」
キスティス「あの巨大な石・・・一体何が目的かしら」
セルフィ「いっそげ~!」
アーヴァイン「宇宙みやげ、よろしくね」
スコール「観光に行くんじゃねえんだよ!じゃあ代われ!お前が宇宙のチリになれ!」
アルティミシア(ルナティックパンドラか・・・月の涙を起こす目的か?)
イデア「ではスコール、アデルを頼みました」
スコール「なんで俺があんなゴリマッ!ヤダーーーー!セルフィたんと一緒に行きたい~~~!」
イデア「私のかわいい子供達、行きますよ!」ダッ
全員「おっけい!」ダッ
研究員「コールドスリープ開始しますね。ちょっと冷たいですよ」
スコール「までゴルァ!出せや!ここから出しやがれ!!」ガンガン!
アルティミシア(コラ!カプセルが壊れるだろ!)
シュゥゥゥゥゥゥゥ・・・・
スコール「ぐっ!ち、ちくしょう・・・」ズル
研究員「暴れないで下さいよ・・・打ち上げ失敗したらどうするんです」
アルティミシア(眠らされてばっかりだなお前は)
スコール「くそが・・・さっき起きたばかりなのに・・・」ズルズル
アルティミシア(猛獣のように暴れるからだ)
スコール「・・・・」zzz
「全カプセル、装填しました。カプセル内に異常ありません」
「射出機に異常ありません。各機関、正常です」
「射出誤差修正プラス2、軌道修正マイナス1、修正完了です」
「射出せよ!」
「了解!」
ガコン ウィーーン
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
アルティミシア(お、打ち上げ開始か)
キュィィィィィン・・・・・・
ボ ッ !
シ ュ ゴ ォ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ! !
アルティミシア(おおおおおお、これは中々・・・)
・・・・・・・キランッ
・ルナゲート正面入り口
ゼル「うひゃ~、あれスコールか」
セルフィ「どっ派手~!」
アーヴァイン「ありゃすごい。僕も乗せてもらえばよかったかな?」
イデア「みなさん、もたもたしてる場合ではありません。一刻も早くエスタへ戻りましょう」
ゼル「だな!急ぐぜ~~~~~~~~~ッ!」ダダッ!
ド ン ッ !
職員「きゃっ」ドサ
ゼル「あてて・・・す、すまねえ!急いでたもんだからよ・・・」
キスティス「廊下を走ってはダメよ、ゼル」
イデア「相変わらずですね。ゼル」
職員「こちらこそすいません・・・そんなに急いでどうなさったんです?」
ゼル「エスタにでっかい石柱が近づいてるんだよ!なんとかしないと・・・」
職員「あれを・・・ですか。どのようにしてです?」
ゼル「・・・どうやって!?」
イデア「まずはオダイン博士の元へ。博士ならきっと解決策を示してくれるでしょう」
ゼル「という訳だ!」
アーヴァイン「落ち着きなよ~」
職員「・・・事情はわかりました。邪魔してすいません」
ゼル「という訳だから!ごめんよっ!」ダッ
キスティス「ああ、またもう先へ行く・・・」
イデア「ゼル・・・大きくなりましたね。強くなりましたね」ニッコリ
セルフィ「また甘やかしてる~・・・」
キスティス「車に乗りましょう。全速力でエスタへ!」
タッタッタッタッタ・・・・・
職員「・・・」ムク
職員「・・・へえ、スコールだけ別行動なんだぁ・・・」ニヤ
ゴォォォォォォ・・・・・
アルティミシア(遠いな・・・)
ゴォォォォォォ・・・・・
アルティミシア(窓を付けろよ。外が見えないだろ)
ゴォォォォォォ・・・・・
アルティミシア(むっ!)
ピリピリピリ・・・
アルティミシア(感じる・・・壮大な魔力が近づいてる・・・)
アルティミシア(そうか・・・月に近づいているのか・・・)
ゴォォォォォォ・・・・・
・ルナサイドベース
管制官A「カプセルが接近しています。回収しますか?」
宇宙服の男「しないわけにはいかねーだろ」
管制官A「そりゃそうですね」
宇宙服の男「な~んか面倒な事おこらなけりゃいいけどなぁ」
管制官B「兵を配置します?」
宇宙服の男「俺のカンじゃあいらねえなぁ」
管制官A「じゃあ配置しましょう」
管制官A「カプセル回収班、回収プロセスをスタートせよ」
管制官A「整備班、非常事態に備えて待機せよ」
宇宙服の男「お前らなぁ~、普通そういう事するか?オレを誰だと思ってるんだ?」
宇宙服の男「んじゃ、俺はアデルを見てくるから、後は頼んだぜ」
管制官A・B「了解」
・宇宙
ボッボッボッボッボッ・・・・
アルティミシア(おおっ)
スィー・・・
アルティミシア(着いた・・・のか?)
アルティミシア(ここにラグナがいるのか・・・)
・ルナサイドベース カプセル回収場所
解凍作業員「はい、急速解凍。ちょっとかゆいけどガマンガマン」
プシャーーーーーーーーーーーー
解凍作業員「はい終わり~」
フワー・・・
スコール「かい~~~~!かいかいかいかいかい~~~~!」ボリボリ
アルティミシア(そ、そんなにかゆいのか?)
スコール「くっそー、人をカップ麺みたいに扱いやがって!」
「ロック完了。人工重力発生」
ズーン スタ
アルティミシア(しかしすごい設備だな)
スコール「なんで横方向に重力出してんだよ」
アルティミシア(おもしろいな。歩き回れスコール)
スコール「視点が見づらいからイヤだ」
ピエット「君がアデルを守りに来た人間か」ウイン
スコール「でたなぽっと出」
アルティミシア(失礼だろ)
ピエット「話は聞いている。さ、こちらへ・・・」
・ルナサイドベース 廊下
キラキラキラキラ・・・・・
アルティミシア(お、おおお・・・)
スコール「なんでここだけガラス張りなんだよ」
ピエット「ガラスじゃない。透明の特殊素材だ」
アルティミシア(すごいな・・・)
スコール「はやく観光地化しろよ」
アルティミシア(壁の向こうは宇宙空間なのか・・・)
スコール「ガン○ムみたいなもん作りやがって・・・ったく」
スコール「はーあ、なんでこんなババアと宇宙に二人きりにならないといけないんだか」
アルティミシア(写真写真!記念撮影をしろ!)
スコール「おばはんか」
アルティミシア(アデルは封印されているのか)
スコール「みたいだな」
アルティミシア(一体どうやって・・・)
スコール「それを今からこいつが解説してくれる」
クルー「エスタのパッキング技術は完璧さ」
クルー「パッキングされたアデルは自分の力を封じ込められているのと同時に外からのジャンクションも受け付けない」
アルティミシア(パッキング・・・?)
スコール「つまりジップロックされて冷蔵庫に入れられてるんだな。腐らない様に」
アルティミシア(的確な例えだが、何か違和感がある)
クルー「あまりに強いWeve妨害処理を行っているから。地上の電波にも影響を及ぼしているようだな」
スコール(それ何気に国際問題だと思うんだけど)
・管制室
アルティミシア(すごい!こんなに月の近くに!)
スコール「はしゃぐなよもう。俺は二回目だから新鮮さはないな」
管制官「そんなに驚いてばかりもいられないんだ。そこのモニターを見て見ろよ」
スコール(あーあのグロ映像ね)
アルティミシア(何が映っているのだろうなぁ)ワクワク
ウゾウゾ・・・ウゾウゾ・・・
アルティミシア(・・・)
スコール(正解は月の一点に集まったモンスターの群れでした)
スコール(上空から見るとそれはさながら蓮コラの用)
アルティミシア(もっと神秘的な物をイメージしていたのだが・・・)
スコール(フースーヤいないかな)
管制官「月はモンスターの世界だ。習った事あるだろう?」
管制官「そのモンスターたちが月の一点に集まってきてるんだ」
アルティミシア(月の涙の予兆か・・・)
スコール(そゆこと)
管制官「歴史は繰り返される・・・・」
スコール(涙って言うか微生物だよな)
アルティミシア(名前のイメージって大事だろ)
スコール「つかラグナどこ?」
ピエット「大統領は今アデルセメタリーだ。毎回大統領自ら調整を行っている」
スコール「意外とマメだな」
アルティミシア(どうせ宇宙に行けるからとかそんな理由だろ)
スコール「俺もアデルの所いかなきゃ」
ピエット「ここのスタッフが案内しよう。向こうの部屋に宇宙服がある」
ピエット「間違ってもアデルの封印は解かないでくれよ?えらい事になる」
スコール「するか。宇宙の彼方へ消し飛ばしてくれるわ」
・廊下
スコール「あっあれ」
スイー・・・・・・
スコール「あれパパだ」
アルティミシア(その向こうは・・・)
ジジジジジジ・・・・
アルティミシア(アデル・・・)
スコール「ちゃんと封印してるんじゃん。よかった」
スコール「この先にはエル姉ちゃんがいるんだよな」
アルティミシア(今回は用事ないな)
スコール「どうにかしてここのランダムハンドルールをなんとかしないとな・・・」
アルティミシア(カードばかりだな。お前の頭の中は)
・部屋
エルオーネ「あっ」
スコール「よっ。エル姉ちゃん」
エルオーネ「久しぶりね。スコール」
スコール「ちゃす」
エルオーネ「ごめんね。あなた達を巻き込んで」
スコール「まぁ慣れてるし」
エルオーネ「そう・・・」
アルティミシア(こいつは何故ジャンクションをしていたのだ?)
エルオーネ「ケダチクのおばさんもお久しぶり」
アルティミシア(いい加減それから離れろよ・・・)
スコール「で、どうだった?結構はっちゃけてたけど役に立った?」
アルティミシア(ひどいもんだったな)
エルオーネ「もちろん。あなたは私の目になってくれた」
エルオーネ「あなた達のおかげで私がどれだけ愛されていたかわかった」
エルオーネ「過去は変えられなかったけど、それがわかっただけで十分。ありがとう」
アルティミシア(過去を変えたかったのか)
エルオーネ「そう。過去を変えてラグナおじさんをウィンヒルに留まらせるために」
エルオーネ「でも・・・過去は変えられない。私わかったの」
エルオーネ「この力は過去を変える為ではなく、過去を覗いてそれまでと違った今が見えてくる」
エルオーネ「それをわからせてくれる為にあるのだと思うの」
スコール「へーふーんあっそ」ホジホジ
アルティミシア(真面目に聞けよ・・・つまり、過去を変えたかったと言う事だな?)
エルオーネ「ええ・・・」
スコール「じゃあさぁ。謎のウド巨人の話は聞いたよね」
エルオーネ「聞いたわ。世界を無に帰す力・・・そんなおそろしい物が復活しようとしているなんて」
スコール「どやってアデル封印したの?あのゴリマ、暴れまくってしゃーなかっただろ」
エルオーネ「それはね・・・さっき職員の人に聞いたんだけど・・・」
エルオーネ「気が付いたら石になってたらしいの・・・ある日突然、なんの脈絡もなく」
スコール「え・・・」
アルティミシア(どういう事だ!?)
エルオーネ「本当よ。ラグナおじさん達はエスタで来たるべき脅威に備えてちゃんと準備してたの」
エルオーネ「オダイン博士も、そしでアデル本人もね」
スコール「じゃあなんで・・・」
エルオーネ「原因不明なのよ。何しても解けなかったって」
エルオーネ「仕方がないからパッキングして宇宙に打ち上げたの。ここならそう簡単に来れないだろうからって」
スコール「おいおいおい・・・」
アルティミシア(ど、どうなっているのだ・・・・)
エルオーネ「ごめんね。役に立てなくて」
スコール「いや・・・エル姉ちゃんのせいじゃない・・・せいじゃない・・・けど・・・」
スコール(アデルはちゃんとブリッツで和解しただろ?それが突然石に?どういう事だ・・・)
アルティミシア(・・・ラグナはどこだ)
エルオーネ「アデルセメタリーよ。ラグナおじさんは封印してると同時に封印の解除方法も探しているのよ」
エルオーネ「定期的に自分から宇宙に行ってね。封印が解けたらいつかまたブリッツしようって・・・」
スコール「アデル相手に、どれだけお人よしだ」
アルティミシア(ラグナに会わねばな・・・スコール、行こうか)
エルオーネ「私が案内するわ。着いて来て」
・管制室
管制官「・・・あれ?」
ピエット「どうした?」
管制官「カプセルがもう一つ・・・聞いてました?」
ピエット「来客はあの男だけだと聞いてたが・・・はて?」
管制官「一応ルナゲートからは発射許可出てますね。どうします?」
ピエット「放置しておくわけにもいくまい。回収しろ」
ピエット「念のために兵を配備しておこう。カプセル回収地点へ急げ」
管制官「了解。各員カプセル回収地点へ。警備兵も同様。迅速に配置せよ」ザザ
ボッボッボッボッボッボ・・・ スゥーー・・・・・・
・カプセル回収場所
クルー「やれやれ、今日はお客さんの多い日だな」
クルー「解凍するぞ。ちょっとかゆいけどガマンガマン」
ブシューーーーーーーー・・・・
フワァー・・・
クルー「はいお疲れさん。所で2人目の来客は聞いてないけど、説明願えないかい?」
クルー「・・・もしも~し、聞いてますか~?」
スゥー・・・・・
ガ シ
・・・・・・・・・・・・
ゴ キ ッ !
ビーーーーーーーーーーーッ!! ビーーーーーーーーーーーッ!!
スコール「な、なんだぁ!?」
『緊急事態発生。緊急事態発生。カプセル回収地点にて異常事態発生』
『付近のクルーは武装しただちに現場へ急行せよ』
エルオーネ「ど、どうしたの!?」
アルティミシア(リノアだ・・・リノアがきたんだ・・・)
スコール「ええっ!?どうやってだよ!?」
アルティミシア(私にもわからん・・・しかし、感じるのだ)
アルティミシア(間違いない・・・リノアはここにいる!!)
『緊急事態発生。緊急事態発生。カプセル回収地点にて異常事態発生』
『付近のクルーは武装しただちに現場へ急行せよ』
ビーーーーーーーーーーーッ!! ビーーーーーーーーーーーッ!!
スコール「ど、どうすんだよ!?」
アルティミシア(行くしかないだろう!)
スコール「エル姉ちゃん連れてくわけにはいかなくね!?」
アルティミシア(エルオーネ。ここは危険だ。どこかへ隠れてろ!)
エルオーネ「は、はい!」ダッ
スコール「リノアァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!」ダダダダダ
アルティミシア(急げ!近いぞ!)
・カプセル回収場所
スコール「オルァァァァ!」バァーン!
アルティミシア(リノアはどこだ!?)
スコール「ハッ!」
クルー「 」
警備兵「ダメです・・・もう死んでいます」
スコール「あ、あの野郎!また一人殺しやがったな!!」
アルティミシア(一体どこへ・・・)
警備兵「侵入者はここを出て医務室の方へ向かいました!」
アルティミシア(医務室?何故そんな場所へ)
スコール「くっそ、そういえば確かあそこもそこそこ設備が整っていたな・・・」
アルティミシア(急げスコール!食い止めろ!)
スコール「オルァァァァァァァァ!!」ダダダダダダ!!
ダダダダダダダダダ・・・・・・・・・・
警備兵「・・・」
警備兵「ちょろっ」プッ
スコール「ちえりゃぁぁぁぁぁ」バゴーン!
・医務室
スコール「リノアァァァァァ!どこだァァァァ!」
アルティミシア(確か私はここでリノアを動かしたっけ)
スコール「ここから侵入したのか!?一体どうやって!?」
シーーーーーーーーーン・・・・・・
スコール「いねえじゃねえか!」
アルティミシア(い、一体どこに・・・)
「うわーーーーーーーーーーーーーー!!」
スコール「!?」
アルティミシア(制御室の方だ!いつの間に・・・ハッ!)
(侵入者はここを出て医務室の方へ向かいました!)
スコール「 あ い つ か ! 」
アルティミシア(変装だと!?くそッ!こんな初歩的な罠にひっかかるなんて!!)
スコール「忍者かあいつは・・・でぇい!じゃあ今度は制御室だ!」
スコール「チエエエエエエエエエエエエエエエ!」
ダダダダダダダ!!
ビーーーーーーーーーーーッ!! ビーーーーーーーーーーーッ!!
・制御室
スコール「リノァァァァァァァ!!」
スコール「!?」
ピエット「う・・・」
クルー「 」
スコール「おっさぁぁぁん!大丈夫か!?」ガシ
ピエット「かはっ!やられた・・・アデルセメタリーの封印を・・・一つ解除された・・・」
アルティミシア(一体何があった!?)
スコール「リノアか!?」
ピエット「若い女が押し入ってきて・・・いきなり・・・うぐっ!」
ピエット「あいつは・・・アデルの封印を解くつもりだ・・・」ゲフ
スコール「くっそ、じゃあ次は宇宙か!」
アルティミシア(どういう事だ!?)
スコール「アデルの封印は2つあるんだよ!一つはココ!そしてもう一つは・・・」チラ
アルティミシア(装置に直接か!)
スコール「リノアはどこへ!?」
ピエット「向こうの・・・部屋・・・宇宙服がある部屋・・・」
アルティミシア(エルオーネは!?)
ピエット「彼女も・・・同じ場所に・・・ひな・・・ゴフッ!」
スコール「 エ ル 姉 ち ゃ ん が ヤ ヴ ァ イ ! 」
アルティミシア(くっそ、次から次へと・・・)
スコール「行かせるかぁぁぁ!リノアァァァァァ!」
ピエット「待て・・・」ガシ
スコール「!? なんだよおっさん!はやくいかねーとアデルが奪われちまうだろが!」
ピエット「モニターを見て見ろ・・・」
スコール「!?」
ウゾウゾ・・・・ウゾウゾ・・・
『つきのひょうめんに モンスターのむれが みっしゅうする!』
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
ピエット「月の涙が・・・始まるんだ・・・ルナティックパンドラがティアーズポイントに・・・ゲフッ」
ピエット「今宇宙に出れば・・・お前も巻き込まれる・・・外に出るのは危険だ・・・」
スコール「お前はアホかッ!あのガイキチ女を放置しとく方がよっぽど危険だろ!」
アルティミシア(エルオーネがいなくなると未来の私も困る!)
ピエット「よせ・・・いくな・・・」
スコール「リノアゴルァァァァァァア!待ちやがれカスがァァァァァァ!」ダダダダ!
ピエット「や・・・めろ・・・い・・・くな・・・」
・廊下
ビーーーーッ! ビーーーーーッ!
スコール「キエエエエエエエエエエ!」ダダダダダッ
アルティミシア(見ろ!月が!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
ギャワーーーーーーー!! ガウゥーーーーーーーーー!! グルルルルルル・・・・
アルティミシア(始まる!月の涙が・・・)
アルティミシア(ハッそうだ!ここもまずくないか!?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
ゴポッゴポッ ゴポポポポポポポポポポ!!
スコール「ゼル達は何してんだよ!ルナパン止めろよ!!」
アルティミシア(あれはダメだ!どちらにしろ到達してしまう!)
スコール「うぐぐ・・・カスがぁ・・・」ピキピキ
クルー「あんた何やってんの!?月の涙が迫ってるよ!はやく脱出ポッドへ脱出しな!」
スコール「 そ の 手 に の る か ! 」バキィ!
クルー「ふぁぶーるっ!」ドサ
アルティミシア(待て!そいつは本物だ・・・)
クルー「いったぁ・・・」
スコール「ここを松た○子似の女が通らなかったか?」
クルー「その前に何か言う事があるんじゃないか?」
スコール「言ってる場合じゃねえだろゴルァ!早く言えよ!」
スコール「お前のまっぱで宇宙船に放り出してやろうか!?ええ!?」ギュー
クルー「くるじい~~~~!そ、そこのロッカールームに誰かが入ってた気が・・・」
スコール「シャラッ!」ジャーマンスープレックス
クルー「ばろんっ!」ゴンッ!
スコール「フアアアアアアアアアアアア!!」ブンブン
アルティミシア(気合い入ってるな)
スコール「リノアーーーーーーーーーーッ!」ダダダッ
・ロッカールーム
スコール「ハッ!」
エルオーネ「スコール!」
宇宙服「・・・」ガシ
エルオーネ「は、はなしてよ!」グイ
スコール「リノアァ・・・・・やっと会えたなぁ・・・」ジャキ
宇宙服「・・・」ピース
スコール「この期に及んで余裕じゃねえか・・・ええ?」ビキビキィ
宇宙服「・・・」ボソボソ
エルオーネ「え?何!?・・・ウソ!?」
スコール「何だよ!?」
エルオーネ「月の涙が・・・落ちる・・・」
宇宙服「・・・・」ウンウン
スコール「知っとるわボケェ!その前にお前を殺す!」ジャキ
スコール「そしてお前の死体を月の涙の一部にしてくれるわぁ!」
宇宙服「・・・・・」ワーオ
エルオーネ「くっこの!離しなさい・・・!」グイグイ
宇宙服「・・・・」ボソボソ
スコール「あんだよ!?」
(リ・ノ・ア レディ)
(ミッションスタート)
パチ
全員「!?」
シュゴォォォォォォーーーーーーーーーーッ!!
『くうきが 外へ ほうしゅつされる!』
エルオーネ「きゃああああああああああああ!!」
スコール「あの野郎ォーーーーーーーー!こんな場所でハッチを開けやがった!」
宇宙服「・・・・」ナームー
アルティミシア(宇宙空間に吸い込まれる・・・!)
スコール「ちょ、まだ宇宙服来てねえよ!!」
シュゴォォォォォォーーーーーーーーーーッ!!
スコール「ォォォォォォォォォオ!」
エルオーネ「きゃああああああああああ!」
シュゴゴゴゴゴゴゴォーーーーーーーーーーーーーッ!!
宇宙服「・・・・」スイー
スコール「エル姉ちゃん!」ガシ!
エルオーネ「うぐぐ・・・・」シュゴォー!
スコール「もがっ!もががが・・・く、空気が・・・」
アルティミシア(おのれリノア・・・むん!)
【メイルシュトローム】
グイイイイイイイイイイイイ!!
・廊下
ズドォォォォォォン!
スコール「ぷはっ!」
エルオーネ「ぜえ・・・ぜえ・・・」ガク
アルティミシア(ハッチを閉めろォーーーーーー!はやく!!)
ガコンッ
スコール「あ、あの野郎・・・」ゼエゼエ
エルオーネ「間一髪ね・・・」
スコール「クッソーーーーーーーー!リノアがアデルの元へ行っちまう!!」
エルオーネ「あの子は確か・・・スコールがガーデンに戻ってきた時にいた・・・」
スコール「ちっきしょーーーーー!ババア!どうすればいい!?」
アルティミシア(どうって・・・アデルにジャンクションしてみるのは!?)
スコール「エル姉ちゃん!」
エルオーネ「・・・ダメ!アデルはパッキングされてるからジャンクションできない!」
スコール「ぐぎぎ・・・ちっくしょォーーーーーーーーーーー!!」グッ!
エルオーネ「きゃぁっ!」ダダダダダッ
スコール「宇宙服!宇宙服の残りはどこだ!?」
エルオーネ「ロッカールームに一着あったけど・・・もう入れないし・・・」
「どうなってんだよ!これじゃまるで誰かが仕組んだ見てぇじゃねえか!」
スコール「ハッ!」
宇宙服の男「くっそ~!これがボンクラの言ってた襲撃かよ!」
護衛1「このままじゃここも危ないです!ルナサイドベースを放棄しましょう!」
護衛2「はやく!脱出ポッドへ!」
ガシ
宇宙服の男「ん?」
スコール「お~ま~え~・・・」
宇宙服の男「な、なんだお前!?」
スコール「宇宙服寄こせやぁああああああああああ!!」ガバッ!
宇宙服「のあっ!」
護衛1「ちょ、あんた何だ!?」
ゲシゲシッ ガシガシッ シャカシャカシャカ・・・
【入手】宇宙服
スコール「おっしゃあ!」シュコー
アルティミシア(奪うなよ!)
エルオーネ「あ・・・」
大統領「てめえェーーーーーー!何しやがんだ!」
スコール「キエエエエエエエエエエエエ!」ダダダダダッ!
大統領「てめぇ待てゴルァーーーーーーーッ!俺の宇宙服返せ!!」
エルオーネ「ラグナ・・・おじさん・・・?」
・ロッカールーム
シュゴゴゴゴゴゴゴォーーーーーーーーーーーーーッ!!
アルティミシア(くっ!空気の放出がすごい・・・)
スコール「とぉっ!」バッ!
シュゴゴゴゴゴゴゴォーーーーーーーーーーーーーッ!!
スコール「オルァァァァァ!」スイスイスイー
・作業用ハッチ
スコール「いた!」
宇宙服「・・・・・・」スイー
スコール「までやゴルァァァァァァ!リノア!何がリ・ノ・アレディだボケッ!」
スコール「それをやっていいのはリュックたんのみだ!お前如きがそれを使うんじゃねえッ!!」
アルティミシア(ファンなのか?)
宇宙服「・・・・・」パチ
ゴウンッ!
スコール「のあっ!」
アルティミシア(しまった!ハッチが閉められた!)
『ハッチが しめられた!』
スコール「開けろよオイ!?くっそーーーー!ここまで来て逃がしてたまるかよ!!」ガンガン!
スコール「この・・・GFで吹き飛ばす!!」キュイーン
アルティミシア(オイ待て!?まだ脱出してない奴も大勢いるんだぞ!!)
アルティミシア(ここでGFを使ったらこの基地ごと壊滅してしまうだろうが!)
スコール「じゃあどうしろってんだよ!!」
アルティミシア(何か別の手を・・・何か!何かを・・・!)
スコール「・・・・・・・・くっそォーーーーーーーーーッ!!」
ジタバタジタバタ・・・・!
・廊下
スコール「ぜえ・・・ぜえ・・・」
アルティミシア(戻ってどうするつもりだ?!)
スコール「こうなりゃ最終手段だ・・・」
アルティミシア(何を・・・)
ピエット「君!まだこんな所にいたのか!」
スコール「来た!」
ピエット「脱出ポッドはこっちだ!急げ!」ダッ
スコール「オラァァァァァァァ!!」ダダダダダッ!
・脱出ポッド
エルオーネ「スコール!」
スコール「エル姉ちゃん頼む!俺をリノアにジャンクションしてくれ!」
エルオーネ「えっ」
スコール「最後のチャンスだ・・・俺をリノアに・・・!」バッ
アルティミシア(リノアにジャンクションする気か!)
エルオーネ「・・・」
スコール「エル姉ちゃん!はやく!!」
エルオーネ「・・・わかった」
エルオーネ「でもうまく行かないかもしれない・・・それでもいい?」
スコール「・・・」コク
ピエット「射出するぞ!位置に着くんだ!」
ガチャン
スコール「・・・」
エルオーネ「・・・行くわよ」
ピエット「射出する!」
ボ ッ
シュゴォーーーーーーーーーーーーーーーー!!
ォォォォーーー・・・・・・・・・・・
・宇宙空間
宇宙服「・・・・」チラ
シュゴォーーーーーーー・・・・
宇宙服「・・・・・・」ジー
フヨフヨ フヨフヨ
スイーーー・・・・・・
宇宙服「・・・・・」スタ
ジジジジジジジジジ・・・・・
・アデルセメタリー
アデル「 」
宇宙服「・・・久しぶり、アデル」ボソ
宇宙服「約束通り・・・迎えに来たよ・・・」
ゴポポポポポポポ・・・・
ムズムズムズムズムズ・・・・
グググググググ・・・・
宇宙服「月の涙がもう間もなく落ちる・・・」コーホー
宇宙服「あれに乗って・・・帰ろう、エスタへ」ニヤ
グググググググ・・・・・
ギャワーーーー!! グオオオオオオ!! キュロロロロロロ!!
宇宙服「お月さま・・・つらいのね・・・苦しいのね・・・」
宇宙服「つらい時は・・・無理せず泣いてもいいんだよ」
宇宙服「一人じゃないから・・・ね?」
ボ ッ
『つきのなみだが、ちきゅうへおちた!』
~~脱出中~~
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
スコール「ゼエッ!ゼエッ!」
ピエット「ルナサイドベースはもうだめだな・・・」
アルティミシア(この反応・・・ついに始まったか!)
アルティミシア(月の涙に巻き込まれる前に脱出できたのは幸いだな。とりあえずは一安心・・・か?)
スコール「くっそ~、まさか前回と同じ手段を使うハメになるとは・・・」
アルティミシア(そう言えば私がリノアを宇宙に放置したっけ・・・)
スコール「え、エルねーちゃん・・・」チラ
エルオーネ「わかってる・・・」
エルオーネ「行くよ、スコール・・・」
キィィィィィィン・・・・・・
スコール「うぐ・・・」ドサ
アルティミシア(あいつの何がどうなってああなったのか、じっくり見せてもらおうじゃないか)
スコール「んなもん・・・どうでもイイわ・・・とりあえず・・・リノアの居場所を・・・」
キィィィィィィン・・・・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・???
スコール(・・・)
アルティミシア(リノアの中・・・なのか・・・?)
ゴォォォォォ!!
アルティミシア(うわっ!なんだココは!?)
スコール(火の海・・・?)
ゴォォォォォォォ!! ボオウッ! ボゥンッ!
『あたりを はげしい火が おおいつくす!』
スコール(どこだよ・・・ここ・・・)
ガシ
スコール(!?)
男「あ、あんたぁ・・・たたた、助けてくれぇ・・・」ズル
スコール(なんだこいつ!?)
続き:【パート2】
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