シンジ「しゃむ?」
アスカ「朝からしゃむいぃ。あっためてー」
シンジ「何言ってんだよアスカ。日本は常夏だよ」
元スレ
アスカ「シンジー。しゃむい」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1319668270/
アスカ「昨日変な夢を見て夢見が悪いの。だからあっためて」
シンジ「めちゃくちゃだよ……」
アスカ「しゃーむーいー!!」
シンジ「ちょ、暴れないでよ! うーん……でも、ミサトさんに見られたら……」
アスカ「だいじょーぶ! さっき覗いたらいびきかいて寝てたわ。だから……んっ!」
シンジ「両手広げられても……」
アスカ「ん!!」
シンジ「ハァ……仕方ないなぁ……」
シンジ「じゃ、じゃあ……いくよアスカ?」
アスカ「ん……」
シンジ「し、失礼します」ぺとっ
アスカ「……ねえ」
シンジ「え!? な、なに!?」
アスカ「両手握って握手して、あんたは何がしたいの?」
シンジ「え!? え!? だってアスカ、両手出してるし……」
アスカ「はぁ……あんた馬鹿ぁ!? あたしは……こうしたいの!!」ガバァ
シンジ「ああああアスカ!? なにするの!? ちょっとまむぐぅ!!」バタバタ
アスカ「んふぅ~……あったかぁい……」
シンジ「!?!!!?!!!!」バタバタ
アスカ「んっ! ちょっとどこ触ってんのよ!! んっ……じっとしてなさい馬鹿シンジ!!」
シンジ「(そんなこと言っても胸!! 顔に胸が当たって!!)」ブフーブフー
アスカ「ひうっ! 息当てないで!!」
シンジ「(無理無理無理無理無理!!)」もぞもぞ
アスカ「ふぁっ!!」ビクン
シンジ「ぶはっ! はぁ……はぁ……空気……空気おいしい……ケホッケホッ!」
アスカ「ば~か~シ~ン~ジ~……?」
シンジ「ひっ!?」ビクッ
アスカ「あんたあたしに喧嘩売ってんの……?」
シンジ「だ、だってアスカが急に抱きついてくるから! い、息だって……その……む、胸に当たって……」ボソボソ
アスカ「へぇ……あんた、あたしが悪いって言いたいんだ?」
シンジ「そ、そんなこと……ただ……その……ビックリしたっていうか……」
アスカ「ふーん……じゃあ、嫌じゃ無かったってこと?」
シンジ「い、嫌では……なかったかな……」
アスカ「へー……そっかそっか」スック
シンジ「アスカ?」
アスカ「朝食、あんたも食べるでしょ?」
シンジ「へ? で、でも今日の当番は僕……」
アスカ「食べんの!? 食べないの!?」
シンジ「た、食べます!!」
アスカ「よろしい」ニヒッ
シンジ「(さっきのアスカ、なんであんな事したんだろ……)」
アスカ「ミサト、バター取って」
ミサト「えー……? なにー……?」ボー…
アスカ「ハァ……なんで二日酔いになるってわかってんのに飲みすぎんの大人って。馬鹿みたい」
シンジ「(イタズラかな……? でも、イタズラだとしたらなんで……)」
ミサト「うっぷ……きぼぢわるい……」
アスカ「ちょっとやめてよねミサト!? 吐くならトイレ!!」
シンジ「(もしかして、昨日なにかしちゃったのかな……でも身に覚えないし……)」
アスカ「あぁもう、大の大人が情けない。ペンペンの方がまだ大人だわ。あんたもそう思うでしょ馬鹿シンジ?」
シンジ「(いや待てよ……もしかしたら一昨日の……)」
アスカ「馬鹿シンジ? 聞いてる? ねえシンジったら!!」
シンジ「は、はい!! そ、そうだね! やっぱり朝は納豆に味噌汁だよね!?」
アスカ「ハァ……? あんたなに言ってんの?」
シンジ「へ?」
ペンペン「クワッ!!」
学校
アスカ「おっはよー、ヒカリ」
シンジ「(普段通りのアスカだよなぁ……)」
ケンスケ「あ、おはようシンジ」
トウジ「おうおはようさんシンジ。ん? どうした? 浮かん顔して」
シンジ「あ、おはようケンスケ、トウジ。いや、ちょっと朝……」
トウジ「朝? なんや、また夫婦喧嘩かいな?」
シンジ「ち、違うよ! そんなんじゃなくって……」
ケンスケ「まさか……何やらエッチなイベントでも……!?」
シンジ「ちちちち違うよ!! アスカとは何も!!」
ケンスケ「え? 僕はてっきり寝起きのミサトさんと何かあったのかと……」
シンジ「え? あ、えっと。そ、そう! ミサトさんが二日酔いで困っちゃって!!」
トウジ・ケンスケ「「……あやしい」」
シンジ「怪しくないよ!! ほんと……なんにも……」
綾波「…………」
シンジ「あ、おはよう綾波」
綾波「……おはよう。そこ、どいてくれる? 席に座れない」
シンジ「ご、ごめん! すぐに退くよ!」バタバタ
綾波「…………」
トウジ「おーおー。相変わらず冷たいのお。シンジ、お前も素直に退かず、気の利いた事の一つでも言ったらんかい」
シンジ「気のきいたことって何さ?」
トウジ「そうやな……例えば『わしの腕の中に飛び込んでこんかい!』とかどうや! こら女は惚れるで!!」
ケンスケ「うっわー……べったべ……」
ガタァン!
トウジ「へ?」 ケンスケ「ほ?」
ヒカリ「ちょっとアスカ! どうしたの!?」
アスカ「いやちょっと滑っただけ。あはは。何でもない何でもない」
シンジ「えーっと……」
綾波「…………」
キーンコーンカーンコーン
シンジ「(結局、アスカに何も聞けなかった……放課後も気が付いたらいなくなってるし……先にネルフ本部に行ったのかな?)」
シンジ「(ん? あれは……)」
タッタッタ
シンジ「綾波!」
綾波「?」クルッ
シンジ「綾波も今から?」
綾波「……」コクリ
シンジ「じゃ、じゃあ一緒に行ってもいいかな?」
綾波「ん……」クルッスタスタ
シンジ「えっと……(い、いいのかな?)」
綾波「……」クルッ
シンジ「?」
綾波「……行かないの?」
シンジ「い、行くよ! 待って待って!」タッタッタッ
ネルフ本部エスカレーター
シンジ「(結局、お互いに無言のまま着いちゃった)」
綾波「……今日」ボソッ
シンジ「え?」
綾波「彼女……セカンドチルドレンと……」
シンジ「あ、アスカと?」
綾波「…………」
シンジ「綾波?」
綾波「……何でもない」
シンジ「え? な、なんだよ綾波?」
綾波「気にしないで」
シンジ「気にしないでって……逆に気になるよ……」
綾波「…………」
シンクロ率テスト中
シンジ「…………」コポコポ…
アスカ「…………」コポコポ…
綾波「…………」コポコポ…
マヤ「微妙な数値ですね……」
リツコ「そうね。三人とも普段よりシンクロ率の低下が見られるわ」
マコト「戦闘に支障が出るか出ないかの微妙な誤差ではありますが」
リツコ「それでも普段より低下していることに変わりないわ」
シゲル「もしかして、恋の悩みとかですかね?」ハハッ
リツコ「仕事中よ。真面目にやりなさい。でも、三人同時にこんな事になっているのを見ると、当たらずとも遠からず……なのかもしれないわね」
ミサト「まあ三人とも若いしね。結構結構!」アハハ
リツコ「ハァ……シンジ君とアスカの世話係のあなたがそんな事でどうするの。近い内に、時間作って話でもきいてあげなさい」
ミサト「はいはいっと。恋の悩みは百戦錬磨なお姉さんにまっかせなさい!」
リツコ「……不安だわ」ハァ…
ミサトマンション アスカ入浴中
ミサト「シンちゃ~ん。ちょっとこっち来て」
シンジ「なんですかミサトさん? あ、もしかしておつまみの買い出しですか? 嫌ですからね。宿題あるし、自分で買ってきて下さい」
ミサト「違うわよぉ。まあまあ、ちょっちそこに座りなさいって」
シンジ「はあ……」ストン
ミサト「ん~……」ジトー
シンジ「な、なんですか?」
ミサト「レイ」
シンジ「え?」
ミサト「違うか……ということは……アスカとなんかあったのね?」
シンジ「へ!? え? ちょ、ミサトさん急に何言い出すんですか!?」ガタッ
ミサト「ビンゴ。あー……マズったなあ……こりゃあたしの監督不行き届きか。リツコに怒られちゃうなあ」
シンジ「ちょ、ちょっと待ってくださいミサトさん! 説明して下さい!!」バンッ
ミサト「あー、はいはい。まあ落ち着きなさいってシンジ君」
ペンペン「クワァ?」
ミサト「リツコはどう言うかわかんないけど、別にあたしはいいと思うの」
シンジ「は、はあ?」
ミサト「やっぱね、同じ屋根の下で暮らしてる以上、こういうことってあると思うのよ」
シンジ「????」
ミサト「でもねシンちゃん、これだけはよく聞いて」ズイッ
シンジ「え? あ、はい」
ミサト「二兎を追うもの一兎をも得ず。恋愛に一石二鳥なんて無いの」
シンジ「はあ…………はぁ!?」ガタン
ミサト「だからねシンちゃん、ここは心を鬼にして、男としてのケジメってのは付けるべきだとあたしは思うの」
シンジ「ちょ、ちょ、ちょ……」
ミサト「シンちゃん……」
シンジ「」パクパクパクパク
ミサト「アスカを幸せにしてやんなさい!!」ビシッ
シンジ「何をどうしたらそうなるんですかーーー!!」ガタァンダダダッ
ミサト「……あれぇ?」
アスカ「ミサト!? 凄い音したけどどうしたの!?」ダダダッ
ミサト「えーっと……あはは……」
アスカ「……ミサト、シンジは?」キョロキョロ
ミサト「いやー……何といいますか……ねえ?」
アスカ「ミーサートー……?」ギロッ
ミサト「はは……あははは……その……ご、ごめんなさい!!」
アスカ「はぁ……いいわ。説明してちょうだいミサト。今の状態で秘密も何もないでしょ?」
ミサト「えっとぉ……それはぁ……言わなくちゃ、ダメ?」
アスカ「ミサト!!」
ミサト「言うわよ言うわよ! あーあ……絶対に明日、リツコに怒られるなあぁ……」
説明中
ミサト「とまあ、そんな感じで」
アスカ「ミサトから逃げ出して、部屋に引きこもっちゃったと」
ミサト「うー……はい」コクリ
アスカ「ああもう! ほんと馬鹿ばっかり! 嫌んなる!! あ~~~~~~……もうっ!!」
シンジ「(ミサトさんは僕を馬鹿にしてるんだ……)」シャカシャカ
シンジ「(二人だけじゃない。きっと学校のみんなもネルフの人達も……)」シャカシャカ
シンジ「(父さんも綾波も……)」シャカシャカ
シンジ「(…………)」カチッ…シュー…
シンジ「(アスカも)」ギリッ
トントン
シンジ「!?」ビクッ
「馬鹿シンジ」
シンジ「(アスカ!?)」ガバッ
「起きてるんでしょ? 開けて」
シンジ「い、嫌だ!!」
「……そ。じゃあ、そのままでいいから聞きなさい」
シンジ「……どっかいってよ……」
「……嫌よ。あたしは逃げない」
シンジ「ほっといてよ……もう僕をほっといてよ!!」
アスカ「あんたに大事なことを言ってあげる」
シンジ「どっかいけよどっかいけよどっかいけよぉ!!」
アスカ「聞きなさいシンジ!!」
シンジ「!」ビクッ
アスカ「今日の朝、あたしは軽い気持ちであんなことしたんじゃない」
シンジ「え……?」
アスカ「朝、あんたに悪夢の話したでしょ?」
シンジ「(あの無茶苦茶な夢の話……)」
アスカ「あれね、ほとんど嘘なの」
シンジ「は……?」
アスカ「そう、嘘なの。『ほとんど』は」
シンジ「やっぱり……騙してたんじゃないか……どうせ、慌てる僕をみて笑ってたんでしょ!? 笑えばいいさ!! 情けない僕を!!」
アスカ「あの時ね、あたし……あー……改めて言うのは恥ずかしいわね……」
シンジ「……?」
アスカ「その……しゃ……『しゃむい』とか言ってたでしょ!?」
シンジ「……うん、言ってた。でも、それがなんなのさ?」
アスカ「ほんとは……ほんとはね、口がね、その……震えてて、上手く喋れなかったの」
シンジ「え……?」
アスカ「身体もさ、カタカタ震えててさ。必死にバレないようにしてた」
シンジ「なんで……」
アスカ「戦えなくなった夢を見たの」
シンジ「戦えなく……?」
アスカ「そ。使徒と戦って負けて、再起不能になって。身体も傷だらけになって病院のベッドでずっと寝たきり。そんな夢」
シンジ「…………」
アスカ「最初は、色んな人がお見舞いに来たわ。顔しか覚えてない政府のお偉いさんや、話したことのない学校の同級生まで」
アスカ「毎日毎日。みんなあたしに優しい言葉を投げかけてくれた」
アスカ「早く元気になって。早く退院して。早く早く早く早く!!」
アスカ「でも……夢の中のあたしは一向によくなんなくてさ」
アスカ「長い時間だけが過ぎてった」
アスカ「最初はお見舞いに来てくれてた人も一人減り、二人減り」
アスカ「次第に数は少なくなって」
アスカ「最後に、あんたとファーストだけが残った」
シンジ「アスカ……」
アスカ「あんた達、夢の中までずっと何も言わず、ただ、じーっとあたしを眺めてた」
アスカ「その目を見て、夢の中のあたしは理解するの」
アスカ「『戦えない私は無意味なんだ』って」
シンジ「そ、そんな事っ!」ガタッ
アスカ「開けるな!!」
シンジ「え!?」
アスカ「あ……ごめん……、開けろって言ったり開けるなって言ったり。でもさ、ちょっと今のあたし、あんたに見せらんない」
シンジ「アスカ……うん、わかった。じゃあ……背中合わせで聞くよ。アスカも座って」トスッ
アスカ「……フフッ。あんたにしては気が利くわね」トスッ
シンジ「トウジに怒られちゃうからね」ハハッ
アスカ「あー……あんた達、朝っぱらから馬鹿な話ばっかりしてるわよね」フフッ
アスカ「あのね……あたしさ」
シンジ「……うん」
アスカ「あたし……怖かった」
シンジ「怖かった……?」
アスカ「そ。怖かった。……あんたとファースト、二人のエヴァのパイロットに見捨てられることが」
シンジ「僕は……アスカを見捨てないよ……多分」
アスカ「あーもう! そこは、嘘でも見捨てない!って言い切りなさいよ! 男でしょ!?」
シンジ「はは……」
アスカ「まあ、それがあんたか……。でね、夢の中のあたしは思うの。二人に置いていかれたくないって」
アスカ「例え、腕がもがれようが足が千切れようが、どんな事になってもあたしはあんた達と一緒に行きたいし……生きたい」
アスカ「その為なら、どんな事があってもあたしはエヴァのパイロットで在り続ける。在り続けなくちゃいけない」
アスカ「だからねシンジ」
シンジ「うん……」
アスカ「あたしを……置いて行かないで」
シンジ「……うん」
アスカ「はー…………」スッ
シンジ「アスカ?」
アスカ「いっぱい喋ったから今日は疲れちゃった。おやすみ、馬鹿シンジ」
シンジ「え? あ、うん……うん。おやすみ」
トントン
シンジ「?」
アスカ「シンジー、しゃむい」
シンジ「あ、アスカ!?」
アスカ「あはは。それじゃあね」
シンジ「まったくもう……」
トントン
「聞いてくれてありがと、シンジ」
タッタッタッタ
シンジ「おやすみ、アスカ」クスッ
翌朝
ミサト「いや~、今日もいい朝ねシンちゃん! アスカ!!」
シンジ「ミサトさん……」ジトー…
アスカ「ミサト……」ジトー…
ミサト「えーっと……あ、あははははは。そ、そうだ! 今日はリツコに呼ばれたんだった! いっけないいけない。それじゃ、お先!」ダッ
シンジ「はぁーあ……」
アスカ「ふー……」
シンジ「大人って」クスッ
アスカ「ヒキョーモノよね」プッ
「「あははははははは」」
ペンペン「クワックワッ!!」
学校
ヒカリ「おはようアスカ」
アスカ「ハァイ、ヒカリ」
シンジ「おはよう、トウジ、ケンスケ」
トウジ「おはようさん」
ケンスケ「おーっす」
ガラガラ
綾波「…………」スッ
シンジ「あ、おはよう綾波」
綾波「……おはよう碇君」カタン
トットット
綾波「……なに?」
アスカ「……ねえ、ファースト」
綾波「?」
アスカ「あんたのこと、今度からレイって呼ぶわ。だからあんたもあたしの事をアスカって呼びなさい。これは命令よ」
綾波「……その命令は碇司令からのもの?」
アスカ「違うわ。あたし個人があんたに命令してんのよ、レイ」
綾波「ならば、あなたは好きにすればいい。けれど、私がその命令に従う必要はない」
アスカ「へえ……ちょっとシンジ!!」
シンジ「へ!? な、なにアスカ!?」
アスカ「わかる?」フフーン
綾波「……?」
アスカ「わかんないなら教えてあげるわ。これが、今のあたしとあんたの差よ」
綾波「……どういうこと?」
アスカ「あたしは、あいつをシンジと呼んで、シンジはあたしをアスカと呼ぶわ。じゃあ、あんたはどう?」
綾波「……」
トウジ「な、何が起きとるんや……背中に龍と虎が見えとる気がする……」
ケンスケ「こ、怖い……。シンジ、なんだかわかんないけど謝った方がいいんじゃない?」
シンジ「ぼ、僕!? 僕のせいなの!?」
アスカ「レイ、あたしの場所まで来なさい」
綾波「あなたの……場所?」
アスカ「そう。あたしの場所。じゃないとフェアじゃない」
綾波「何を言ってるの?」
アスカ「じゃあもっとはっきり言うわよ」ズイッ
綾波「?」
アスカ「(シンジ、あたしが貰うわ)」ボソッ
綾波「!?」ピクッ
シンジ「あの……二人ともその辺で……」ビクビク
アスカ「あんたは黙ってなさいシンジ!」
綾波「シンジ君は黙ってて」
シンジ「は、はいっ!! って……あれ? 今、綾波……」
アスカ「へえ……」
綾波「…………」ガタッ
シンジ「あ、綾波!? どこ行くの!?」
綾波「……帰るわ」スッ
シンジ「え、で、でも……」
綾波「シンジ君」ジッ…
シンジ「え? あ、え?」
綾波「…………」
アスカ「ああもう……シンジ! 鈍いあんたでもわかるでしょ!?」
シンジ「えっと……え? あ、えっと……その……レイ?」
綾波「…………」ニコッ
トットット
シンジ「あ……やっぱり帰るんだ……」
ピタッ
綾波「裸」
アスカ「?」
綾波「裸を見られた。これが、私とシンジ君の距離よ。……アスカ」ガラッピシャッスタスタスタ
アスカ「……上等。その喧嘩、買ったわレイ!! ふふ……あははははは!!」
「シンジー、しゃむい」
「ああもう、はいはい」
「むー……」
「あらま、朝っぱらからお熱いことで。ヒューヒュー」
「もう……からかわないで下さいミサトさん。ほら、アスカ起きて」
「朝からしゃむいぃ。あっためてー」
「いやだから今の日本は常夏で……」
ピンポーン
「げ」
「はいはーい。今日も早いわね、レイ」
「おはようシンジ君」
「おはようレイ」
「シンジー! しゃむい!! しゃむいしゃむいしゃむい!!」
「わぁ!! 抱きつかないでよアスカ! って待って!? なんでレイも!! わああああああっ!?」
ペンペン「クワックワッ!!」
おしまい
じゃあの