姫「もー退屈なの退屈ぅー」
賢者「と言われましてもねぇ、私にはどうすることも」
姫「そんなエロボディしてて何も出来ないなんてやっぱりBBAは」
賢者「何か言いました?」
姫「いやなんでもないです」ガクブル
賢者「はぁ……それにしてもこの状況は」
姫「いったい何でこんなところ(>>3)にいるんだろう」
元スレ
姫「ねー賢者賢者、面白いことしてよ」賢者「はぁ……(バカが何かいってる)」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1417134387/
3 : 以下、\... - 2014/11/28 09:28:21.96 WIILsZxa0.net 2/56牢屋
姫「おらっ!」ガシャーン!
姫「あ痛っー!」ゴロゴロゴロゴロゴロ
賢者「無理ですよ、その鉄格子は壊せません、ましてや姫の力でなんて」
姫「大体本当に何で牢屋なんかにいるのよっ!!今日何があったのか振り返って」
賢者「そうですね、今朝は起きたらまずシャワーを浴びて」
姫「いやそれは振り返りすきだから」
賢者「困りましたねぇ、ここに来る直前の記憶が抜けてて」
姫「痴呆賢者か、やはり更年期障害が来てるのでは無いか」
賢者「…………」
姫「…………(く、くるか)」
賢者「さて、この牢をざっと見回してみたのですが」
姫「なんだ続けるのか」
賢者「これと言った大きな特徴は>>7ぐらいですかねぇ」
7 : 以下、\... - 2014/11/28 09:36:48.13 K4Tk6XNSa.net 4/56姫様なら鉄格子の間を通り抜けられる
賢者「この牢の鉄格子、姫なら通り抜けられます」
姫「なっ!」
賢者「あいにく私はぁーこの豊満なボディが邪魔して無理ですけどぉー、姫のそのひん……スリムなボディならぁー」
姫「おいこら首はねられたいのか?あぁ!?」
賢者「いいからさっさと出てくださいよ、それで牢の鍵でも何でも取ってきてください」
姫「分かったよ……よいしょっと」スルッ
姫「(本当に抜けられたわ)」
賢者「ひめー!へるぷみー!」テフリフリ
姫「うっさい!おとなしく待ってなさい!!」テクテク
賢者「さてと……姫が鍵を見つけられる確率は>>12%ぐらいですかね」
12 : 以下、\... - 2014/11/28 09:46:06.62 K4Tk6XNSa.net 6/5633
賢者「三割程度かしら……あまり期待はしないほうがいいわね」
コツン コツン
姫「牢から右に来たけどずっと鉄の狭い廊下が続いてるわね、ここは本当にどこなのかしら」
コツン コツン
姫「普通に考えたらお城と考えるのが自然だけど……」
コツン コツン
姫「あーもう、これどこまで続くのよ」
コツン コツン
姫「どこまで行っても誰もいない、私の足音が響くだけ……」
コツン コツン
姫「あっ!ドアだわ!廊下の突き当りの左右にドアがあるわ!!」
姫「右のドアと左のドア、どっちかが当たりで鍵があるに違いないわ!」
姫「いったいどっちが……って考えても仕方ないか」
姫「ええい、ままよ!」ガチャ
>>18
コンマ以下が01~33なら正解のドア
18 : 以下、\... - 2014/11/28 09:54:55.66 h0MHr4470.net 9/56あ
姫「右のドアねっ!」ガチャ
姫「あれ?空っぽ……何かしら、倉庫というよりは大きいけど何もない立方体みたいな部屋……」テクテク
姫「いくら見ても鍵は無いわよね」キョロキョロ
姫「そとは暗い鉄サビなのにここだけ清潔な空間で不気味だわ」
姫「さて、逆側のドアも……」
ガシャンッ!!
姫「え!嘘!閉まって……ガチャガチャ、あ、開かないっ!!」
姫「どうしよう、あ、看板?何故看板、まぁいいわ何か書いてあるみたい」
看板「>>24」
19 : 以下、\... - 2014/11/28 09:56:28.81 iRE4YzxWK.net 11/56左右を選んで三割ってありえるのか?
st
20 : 以下、\... - 2014/11/28 09:57:57.29 K4Tk6XNSa.net 12/56出口とブラジルならブラジル選ぶ人が多いつまりそういうこと
st
24 : 以下、\... - 2014/11/28 10:02:07.07 SGGf5eq50.net 13/56なぜそこに食いつくのかってことの方がわからん
看板「なぜそこに食いつくのかってことのほうが分からん」
姫「そんなこと言われてもこっちがわからないわよ!何この看板」
姫「そこに食いつく……?そこ?部屋のそこ……底?」
姫「床のことかしら、うーん、見たところ普通の床ね、誇り1つ無いわ」
姫「底に食いつく、食いつく……いやいや、そこは普通に指示語でしょ?」
姫「ふーむ」
>>28
1 もう少し意味を考えてみる
2 底に食いつく
28 : 以下、\... - 2014/11/28 10:08:06.47 djLaco150.net 15/562
姫「いやいや、清潔そうだけど私姫よ、姫がそんなことやるわけ……」
ガブッ!!
姫「がぶがぶ」
姫「(ふむ、味は普通の金属の味の床ね……新品の味がするからやっぱここは普段使われてない、となると倉庫というわけでもない)」
姫「(あー床に口を付けるとか久しぶりね、私にこんなことさせるのはこの部屋とあの賢者ぐらいだわ)」
姫「……あれ?」
姫「床に這いつくばってみて気付いたけどこの部屋って……>>33」
33 : 以下、\... - 2014/11/28 10:15:59.99 Wg8lqGMg0.net 17/56私の寝室にそっくり
姫「私の寝室にそっくりだわ」
姫「この殺風景な感じとかこの少し手狭な感じとか」
ペタリ
姫「……つめた」
姫「(もちろん姫である私の今の寝室がこんな質素なわけがない)」
姫「(でも私はこれがすごい馴染む、この冷たい質素な床に寝転がるのが)」
姫「(子供の頃、私の寝室で唯一の居場所だった所……)」
姫「(あの鳥かごを思い出して)」
━━━━━━━━━━
━━━━━
「ねぇねぇ鳥さん、どうして私はここにいるの?」
鉄格子の窓の外の鳥さんは何も答えない
「ねぇねぇ鳥さん、外はどうなっているの?」
その鳥さんも夜になるといなくなる、私は1人だった
「床……冷たい」
そんな夜が過ぎて昼が過ぎて夜が過ぎて
ずっと、ずっと、私は1人だった
そう……あの扉が開かれるあの日までは
ガラガラガラガラ
「あらあら、はじめまして……かしら?可愛いおじょうさん?」
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━
賢者「はっ……!寝てた……のかしら、今更あんな夢を見るなんて」
賢者「それにしても戻ってこないわねぇ」
賢者「あれから>>40は経ったと思うんだけど」
40 : 以下、\... - 2014/11/28 10:30:20.84 K4Tk6XNSa.net 21/5610分
賢者「10分……意外に経ってないわね」
賢者「でも行って戻るくらいなら遅すぎるわ!どこまで取りに行ってるんだか」
コツン コツン
賢者「あら、噂をすればなんとやらですね」
賢者「これで安心……では無く、もう遅いですよ姫……」
そこにいたのは?
>>44
44 : 以下、\... - 2014/11/28 10:36:02.86 POZ0b58hK.net 23/56全裸のイケメン
イケメン「やぁ!」
賢者「えーと……どなた?ってか何故に全裸」
イケメン「ふむ、まさかこんな場所にこんな美しい方がいるとは」
賢者「いいから質問に答えなさいっ!!てかいい加減に隠せっ!!」
イケメン「おいおい、俺の体に隠すほど恥ずかしいところなんて一片も無いぞ」
賢者「……はぁ、あんたの存在が恥ずかしいわ、てかここ開けられる?」
イケメン「ふむここか、この程度の鉄格子なら>>48」
48 : 以下、\... - 2014/11/28 10:42:52.26 eW5qZK2Y0.net 25/56余裕
イケメン「余裕だ、片手でもな」ギギギギ……バキンッ!
賢者「すごいわね、どこかの戦士なの?」
イケメン「戦士か……ふ、俺がそんな矮小な存在と一緒にされるとは」
賢者「はいはい変態ね」
イケメン「そのように俺を侮辱する女も久しぶりだな、実に新鮮だ」
賢者「ここから右に女の子が行ったと思うんだけど見てないかしら?」
イケメン「俺は左から来たから見ていぞ」
賢者「そう……」
イケメン「その少女とやらは大切なものなのか?」
賢者「そうね、強いて言うなら>>51みたいな存在ね」
51 : 以下、\... - 2014/11/28 10:50:00.82 K4Tk6XNSa.net 27/56彼女
賢者「彼女、みたいな存在ね」
━━━━━━━━━━
━━━━━━
ブルッ
姫「何故か寒気がするわ……てか少し寝てたわ」
ガンッ ガチャガチャ
姫「相変わらず開かない、と」ガチャガチャ
姫「鍵取りに行ったほうが閉じ込められてどうすんのよ」ガチャガチャ
姫「んー、もうっ!」ガチャン!!
姫「あ、あれ……嘘!?扉がいきなり>>55」
55 : 以下、\... - 2014/11/28 10:56:29.30 K4Tk6XNSa.net 29/56kskst
56 : 以下、\... - 2014/11/28 10:56:30.93 djLaco150.net 30/56触手にかわった?!
姫「触手に変わった!?」
ニュルニュル
姫「なにこれヌルヌルしてて気持ち悪い……」
ニュルニュル ニュルニュル
姫「もしかしてこれがこの部屋のトラップなの!?」
ニュルニュル ニュルニュル ニュルニュル
姫「い、いや!触手が!触手が>>60を!」
60 : 以下、\... - 2014/11/28 11:02:03.88 rKbdyreoK.net 32/56傷んだ毛先のトリートメント
姫「傷んだ毛先のトリートメントを……って、え?」
ニュルニュル
姫「髪のケアしてくれるの?」
コクンコクン!
姫「このヌルヌルしてるのトリートメントだったんだ」
ニュルニュル
姫「そういえば最近公務が忙しくて髪のお手入れが出来なかったから」
ニュ?
姫「どうしたの?何か言いたげね」
ニュルニュル!(>>65)
65 : 以下、\... - 2014/11/28 11:11:04.01 djLaco150.net 34/56このいたみかたじゃあと30分位でハゲるわ…
ニュルニュル!(この傷み方だとあと30分位でハゲるわ…)
姫「うーん、何言ってるかさっぱり分からん」
ニュルニュル!(だからハゲちゃうんだよ!)
姫「てか扉が触手になったんなら通れるじゃない、ちょっとどきなさい触手」
ニュル(う、うん……)
タッタッタッ
賢者「姫!」タッタッタッ
姫「賢者?なんだ自力でダッシュできたのね……ってなにその変態っ!!」
イケメン「ほう、これが君の言っていた姫さまなんだね」
姫「こ、こっち見せんな!か、隠しなさいよっ!!」
イケメン「くくくく、何をバカなことを」
賢者「はいはい、そういうのもういいですから」グググイッ
姫「ダッシュじゃなくて脱出ね、ダッシュはしてたけど」
賢者「それより姫、その後ろのは」
姫「ああこれ?触手よ」
賢者「モンスター?」
姫「いい触手よ、トリートメントもしてくれるの」
ニュルニュル!
賢者「なぜ触手がトリートメントするのか分かりませんが見たところ無害のようですね」
イケメン「ふん、おぞましい生物が」
ニュル!ニュルニュルッ!
姫「はいはいケンカしないの、それでだけど今後の方針はどうする?」
賢者「そうですね、まずはやはり>>70がいいかと」
姫「そうね、ここもさっさと脱出したいし」
70 : 以下、\... - 2014/11/28 11:23:37.61 tilOWHa9r.net 37/56トリートメント
賢者「トリートメントがいいかと、これあと25分ぐらいでハゲますよ」
姫「えっ!嘘っ!」
賢者「いいからこっちに来てください」
姫「やだ~ハゲたくないよ~!」
ドタバタ ドタバタ
イケメン「まったく女とはまこと面倒な生き物よのう」
ニュルニュル!(男も髪は大切にしないとダメだぞ!)
賢者「あっ!これは……」
姫「え!?なに!どうしたの!?」
賢者「姫の髪が>>76」
76 : 以下、\... - 2014/11/28 11:30:39.58 K4Tk6XNSa.net 39/56銀色に
賢者「銀色に!?」
姫「嘘!?この金髪結構気に入ってたのに!」
賢者「このトリートメントに変な塗料でも入ってたのかしら」コスコス
ニュルニュル!(そんなもの無いよ!)
イケメン「聞いたことがある」
賢者「なに変態」
イケメン「とある伝説だ」
イケメン「闇の奥の鉄の底、銀色の乙女現る時、そこに>>82現ると」
82 : 以下、\... - 2014/11/28 11:37:53.23 +i3HHy+c0.net 41/56おむつを穿いた美少女
ピカーン!!
姫「ちょっと何よこの光……!」
ヒュンッ
美少女「…………」
姫「本当に現れた、美少女」
賢者「オムツはいてますね……」
姫「ねぇ!あなたはなんなの!?」
美少女「私は、真実を語るもの」
姫「真実……?」
美少女「この場所の、真実」
姫「教えてくれるってこと?なら教えてよ!ここはどこなの!?何で私たちはここにいるの!?」
美少女「ここは>>86です」
86 : 以下、\... - 2014/11/28 11:44:11.51 +i3HHy+c0.net 44/56かわいい女の子がおむつを穿いておもらしする所
美少女「かわいい女の子がおむつをはいておもらしする所」
姫「意味がわからないわね」
美少女「私はもらす……おむつにもらす……それだけ」
姫「……?」
美少女「私は全、私は一、私は世界、私はもらす、世界を、おむつに」
賢者「世界?」
美少女「あなたたちは、もらし漏れ、おむつから零れた、世界」
イケメン「全く意味が分からんなぁ!!」
美少女「だめだよ、私に触れたら>>93になっちゃう」
93 : 以下、\... - 2014/11/28 11:52:43.50 L1+n3xgO0.net 46/56おむつを履いた幼女
イケメン「なっ!」
美少女「ほら」
ピシュンピシュン
幼女「あ、あれ?あたしどうして」
賢者「変態がおむつをはいた幼女に!?」
姫「こいつ一体……なにものなの」
美少女「あーあ、だから、触らないで、言ったのに」
姫「もうこの際あなたの正体は置いておく、どうすれば元のところに帰られるの?」
美少女「元の、ところ?あぁ、それはね、>>101」
101 : 以下、\... - 2014/11/28 11:57:56.13 K4Tk6XNSa.net 48/56私に触れればわかるよ
美少女「私に触れれば、分かるよ」
姫「触れたら私も、ああなるんじゃないでしょうね」
美少女「さぁ?」
姫「…………ごくっ」ソーッ
賢者「姫、危険です!」
姫「これしか無いなら、私はっ!」
美少女「 」
姫「えっ」
賢者「姫ええええええええええ!!」
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━
姫「う、ううん……ここは、はっ!」
賢者「あれ?姫……」
姫「いったいどこに飛ばされ」
賢者「姫、ここって!」
姫「ええ……ここは>>107」
107 : 以下、\... - 2014/11/28 12:04:37.81 +i3HHy+c0.net 51/56ベビーベッドの上
しかもおむつにおねしょしてる
姫「ベッドの上……それにこの体……」
賢者「ベビーベッド、そうですか……なるほど」
姫「あーあ、私おねしょしちゃってるなぁ」
賢者「ふふふ、姫さまらしいですね」
姫「また、ここから始まるのか」
賢者「ええ、私もまたおそばに」
姫「姉妹かな?」
賢者「さてどうでしょう」
姫「あれ?いしき……」
賢者「はい、で……」
オギャー オギャー
「あらあら、2人ともまた泣いちゃって……おーよしよし」
美少女「世界から漏れて、そこから漏れたもの、回収」
美少女「また世界に戻す、仕事」
ニュルニュル!(同じ、とこ?送ったの?)
美少女「サービスかな、給料、出ないけど」
ニュルニュル(また1人……か)
美少女「きっとまた、誰か、落ちてくる、この場所に、彷徨える魂が」
━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━
カンカン ワーワー ワーワー
「早く!こっちです!!」
「もう火の手が!お願い!あなただけでも早く逃げて!!」
「ダメです、私はずっと姫さまと一緒ですから」
「そんな……どうして」
「決めてたことです、あの日からずっと……」
「あの日、から」
『ねぇ、あなたはだあれ?』
『私はあなたをここから連れ出しに来たのです』
『外の世界に?』
『ええ、外の世界に』
『面白いこと……ある?』
『ええ、あります、それも山ほど』
『良かった、ここは退屈だったから』
『ええ、それでは行きましょう、姫さま』
『うん!』
その人は、私の手を引いて
━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━
ザー ザー ザー ザー
雨音が全てをかき消す、崩れる城の土煙も、燃え盛る炎の匂いも
雨粒が激しく打ち付ける、私の頬を、となりのあの人の頬を
冷たくなる、私の手が、あの人の手と
きっと今度は私が引いてあげよう
その手を
「ねぇ、また生まれ変われるなら」
END


