『
兄「ただいま」
妹「おかえり~」
兄「疲れた」
妹「部活お疲れ様、お風呂わいてるよ?」
兄「ん、ありがと」
妹「うん」
兄「ふぅ……」
妹「お兄ちゃん、ここにタオル置いておくね」
兄「ああ、ありがとう」
妹「ご飯オムライスで良い?」
兄「いいよ」
妹「分かった~」
兄「ありがとう」
妹「いつものことだよ~」
兄「さっぱりした」
妹「ほかほかだね」
兄「ん、ご飯できてる?」
妹「ごめんね、もうちょっと」
兄「手伝うよ」
妹「大丈夫だよ、疲れてるでしょ?」
兄「いや、お前のほうが疲れてるだろ」
妹「そんなことないよ、テレビでも見てて?」
兄「そうか……」
兄「……」
妹「ふんふ、ふんふふーん……♪」
兄「落ち着かないな」
妹「ん?何ー?」
兄「やっぱり手伝うよ、暇だし」
妹「そう……?じゃあ、お皿出して貰って良いかな?」
兄「分かった」
妹「もうちょっとで出来るから」
兄「おう」
妹「スプーンもお願い~」
兄「あいあい」
妹「いただきまーす」
兄「いただきますっ」
妹「ん~……!美味しい!どう?美味しい?」
兄「ああ」
妹「良かった、隠し味にお餅入れてみたんだけど、どう?」
兄「これ餅か、美味いな」
妹「量が普通のお米よりもあるように思えるんだよ~!喜んでくれて嬉しい」
兄「ん」
妹「今日部活どうだった?」
兄「いつもと変わらないよ」
妹「そっか……?」
兄「ああ、変わらない」
妹「じゃあ幸せなことだね」
兄「そうか?」
妹「いつも通りが一番だよ」
兄「それもそうかもしれないな」
妹「うん……数年前はここにお父さんとお母さんが居たんだけどね……」
兄「……メシ食ってる時に話すことじゃないだろ?」
妹「そ、そうだね!ご、ごめんね……」
兄「ん、いいよ」
妹「お兄ちゃんはずっと居るよね?」
兄「当たり前だろ」
妹「良かった、一緒に居る限りは頑張ってお料理作るからね」
兄「期待してる」
妹「期待してて」
兄「ごちそうさま」
妹「え、もう食べ終わったの!?早い~!待って~!」
兄「分かった分かった、麦茶取りに行くだけだから」
妹「うんっ……頑張って食べる」
兄「ん」
妹「ご、ごちそうさまでした!」
兄「ほら麦茶」
妹「ありがと~!ふぅ、美味しかったーまた作ろうっと」
兄「ああ、また作ってくれ」
妹「気に入った?」
兄「割りとな」
妹「じゃあ絶対作る!」
兄「ありがとな」
妹「むぎゃ!頭ガシガシしないで~!」
兄「はっは」
妹「もー、罰として片付け手伝ってもらいます」
兄「最初からそのつもりだよ」
妹「そっか?じゃあ一緒にやろう」
兄「ああ」
数分後
兄「ふぅ、片付いたな」
妹「お疲れ様でしたーっと、何しよっかなー、あ、ゲームやろ?ゲーム」
兄「その前に風呂入れよ」
妹「あーそっか、そうだね……」
兄「そしたらゲームやるぞ」
妹「分かった!」
兄「おう」
妹「すぐ入るから、待っててね!」
兄「おいおい、ちゃんと身体洗えよ……」
妹「カラスもびっくりの速度だよ!」
兄「ちゃんと洗え!」
妹「はぁーい……」
かぽーん
妹「……」
妹「お兄ちゃんの入ったお風呂……」
妹「って何想像してるんだ!いつも入ってるお風呂じゃん!!」
妹「はぁ~」
妹(お兄ちゃんはどんな人が好みなのかなぁ……やっぱり胸が大きいほうが良いのかなぁ)
妹(私あんまり無いし、嫌われるかなぁ……)
妹(って見せる機会も無いか……)
妹(はぁ、もうちょっと大きくならないかなぁ)
むにむに
妹(揉んだら大きくなるかな、よっよっ……)
妹(虚しいだけだから、やめよ……)
兄「おい」
妹「ひゃい!?」
兄「タオル忘れてるぞ。ここ置いておくからな」
妹「う、うん、ありがとう~!」
兄「ん」
妹「はぁ~……びっくりした」
妹「ぅー……」(ぶくぶくぶく
妹「変なの、もー洗ってあがろっと」
ガラガラッ
妹「あ……しまった……下着忘れた」
妹「あー、どうしよう、うーん、タオルまくかぁ」
妹「……こういう時胸があんまり大きくないのって良いと思うわ」
妹「はぁ……」
スタスタ
妹「気持よかったぁ~……着替え着替え」
ガッ
妹「あ、っつ!?」
妹「あ、っ!!」
兄「危ないっ!!」
妹「うわ、っとぉ……」
兄「おい、大丈夫か……なんちゅー格好でよろけてるんだよ」
妹「え、あ、やあああああああああああ!!!!!!」
兄「っっ!!うるさい!」
妹「み、見た!?」
兄「見てもなんとも思うわけないだろう!!お前は妹だろう!!」
妹「……ぅ、そ、そうだよね、うん。それが普通だよ」
兄「ああ……」
妹「ご、ごめんね、変なこと言って」
兄「おう……」
妹「着替えてくるね」
兄「ん」
妹(……お前は妹、か)
妹「……」
シュルル
妹「はぁ……そうなんだよね、妹なんだよねぇ」
妹「赤の他人とかにならないかなぁ」
妹「でも、それはそれで寂しいな」
妹「……はぁー、ため息しか出ないよ」
コンコン
妹「はい?」
兄「着替えたら降りてこい」
妹「う、うん」
タンタンタンッ
妹「どうしたの?」
兄「いや、その……怒鳴って悪かったな」
妹「え?」
兄「心配してつい、な」
妹「だ、大丈夫だよ!!うん、心配してくれるのは嬉しいし」
兄「そうか?」
妹「うん、だって、うん……あはは、私お兄ちゃんの妹だし」
兄「ああ……それならいいんだ。余計な心配だったかもしれないな」
妹「そんなことないって、普通の兄には無い所だと思うよ?」
兄「そうか?」
妹「そうだよ、きっとお兄ちゃんは理想のお兄ちゃんだよ」
兄「……そこまで言うか!」
妹「いったぁ!チョップしないでよぉ~!」
兄「まったく、ほらゲームやるぞ」
妹「はぁーい」
兄「今日はぷよぷよな」
妹「テトリスなら負けないのに、ずるーい」
兄「俺が負けたらつまらん」
妹「私だってつまんないよ!!」
兄「ならやらん」
妹「意地悪~!」
兄「冗談だよ、間を取ってぷよテトやるか」
妹「よーし、負けない!」
兄「ああ」
兄「……もう1時か、そろそろ寝るか」
妹「まだ、あと、一回ぃ……」
兄「半分寝てるだろう、お前」
妹「まだ、まだぁ……」
兄「はぁ……ここで寝るなよ、おい、おい!」
妹「すぅ、すぅ……」
兄「仕方ないな……」
妹「お兄ちゃん……」
兄「……はぁ、ほら、おんぶ」
妹「ん……」
兄「よっこいしょ……重くなったな」
妹「失敬なぁ~……」
兄「しっかり聞こえてるのか」
妹「ぐぅ……」
兄「部屋でちゃんと寝ろよ」
妹「分かってますぅ……」
兄「……」
妹(お兄ちゃんの背中暖かい……)
兄「っこいしょ、じゃあお休み」
妹「ま、待って!」
兄「ん?」
妹「あの、ね……今日の晩御飯の時に言ったこと覚えてる?」
兄「……ああ」
妹「時々思い出して泣いちゃうんだ、お母さん達のこと」
兄「そうか」
妹「今日もご飯作ってたら、お母さんが作ってくれたオムライス思い出しちゃって、だからあんなこと言っちゃったんだ」
兄「……ん」
妹「やっぱり、寂しいよう……」
兄「……ごめんな」
妹「お兄ちゃんが謝ることじゃないもん……」
兄「ああ、そうだな……」
妹「あのね、お兄ちゃん……」
兄「なんだ……?」
妹「一緒に寝よ……?」
兄「…………ああ、分かった。お前が寝るまでは一緒に居るよ」
妹「ダメ、朝まで居て」
兄「朝までだと……」
妹「ダメ?」
兄「しょうがないな……布団持ってくるから」
妹「いいよ、一つで。くっついて寝る」
兄「子供か」
妹「お兄ちゃんよりは年下だもん」
兄「……」
妹「そんなにイヤ?」
兄「嫌じゃない……けどな?」
妹「むーーー」
兄「分かった、分かったから……」
妹「やった」
兄「はぁ……」
ばさっ
妹「お兄ちゃんっ」
兄「なんだ?」
妹「お父さん思い出す」
兄「そっか」
妹「ごつごつした腕だったから」
兄「そうだったな」
妹「……お兄ちゃん」
兄「ん」
妹「好き」
兄「……」
妹「大好きなの」
兄「そっか」
妹「胸がいっぱいになって、今こうしてるのが冗談みたいで……」
兄「ああ……」
妹「お兄ちゃんとしてじゃなくて、一人の男性として好きなの」
兄「……」
妹「私じゃダメ?」
兄「あのな、俺とお前は血が……んんっ!」
妹「……んっ」
兄「ちょ、ット待てって!だから!」
妹「もっと胸大きくないとダメ?」
兄「そういう問題じゃ!?」
妹「もっとお料理うまくならないとダメかな……」
兄「だ、だから、聞け!話しを!」
妹「なんでお兄ちゃんのこと好きになっちゃいけないの……うっ、ぐすっ……」
兄「……はぁ、分かった分かった」
妹「うぅ……」
兄「もう好きにしてくれ……お前が寂しい思いをしなければなんでもいいよ」
妹「そういう所が大好きなの」
兄「……そうか」
妹「……」
兄「……」
妹「触って?」
兄「……ああ」
』
カタカタ、ターンッ
男「っとぉ……」
男「こんな妹居るかよ……」
男「ワンパターンでも、こういう感じに書くと妹居ない奴は妹をこういうもんだと思うんだよなぁ」
男「世間一般では妹も姉も居る俺からすると、こんな妹存在したとしたら逆に気味が悪いぞ」
男「たいていこういう場合セックスして罪悪感に押しつぶされるのは兄のほうだろうなぁ」
男「……自分で書いてて何言ってんだろ」
男「どうせ誰も見ないtxtファイルだし、いつか使えるプロットかもしれないからドキュメント入れておくか……」
【妹.txt】
男「……リアルに1時だし、寝るか」
男「シーンは無理、流石にきつい……部活の作品とはいえ、妹物はしんどいな……」
妹「やーっとあのクソ兄貴はパソコンをあたしに渡してくれた」
妹「これでネトゲが出来る」
妹「ふふ~ん……ちわーっすっと、お、マスターが新しい武器作ったんだ、うお、つよっ……ボイチャはー……親起きるから無理か」
妹「そういえば、この前とったスクショブログに載せて整理しよーっと……どこに入ってるんだっけな」
妹「ああ、そうだ、ドキュメントの中だ……えーっと」
妹「……ん?なんだこのファイル」
妹「妹のテキストファイル?誰のファイルだろ」
妹「間違えて私のとこのディレクトリに入ってるし、馬鹿か」
妹「もしかして、伝言?なら納得だから、開いてみよっと……」
カチカチッ
妹「見てはいけないものを見てしまった感があって、逆に罪悪感に苛まれてる」
妹「死ねクソ兄貴……絶対あいつだろ」
妹「自称ライトノベル作家だったしなぁ……大体ハイエンドPCでこんな駄文書くなっての、携帯でも出来るじゃん」
妹「……しかも、内容だとお母さんとお父さん死んでる上に、お姉ちゃん居ないし!?」
妹「あーでも部活でウンタラカンタラ言ってたなぁ、文芸部だっけ?」
妹「……ちょっと遊んでみようかな」
妹「あ、もしもし?マスター?」
妹「うん、これ見てよ!多分私の兄貴が書いた奴なんだけどね……?」
朝
男(兄)「おはよう」
妹「ん……」
姉「おはよ」
妹「おはよう」
母「こら、ちゃんとお兄ちゃんにも挨拶しなさい」
兄「いいよ、そういうの」
妹「それには同意」
母「昔はあんなに仲良かったのに」
姉「昔からそうでしょ」
母「そうだったかしらねぇ?」
父「そんなことより、お前は勉強の方は大丈夫なのか」
姉「あたしは平気だし、なんならテスト全部持ってきて見せてあげよか?」
父「そこまで自信があるなら良い、お前はどうなんだ」
妹「私も、そこそこ」
父「今日帰ってきたら見せなさい」
妹「……はーい」
父「お前は」
兄「ごちそうさま」
母「ちょっと!」
兄「朝部活あるから、もう出る。テストは大丈夫だよ、なんとかなってるから」
妹(文化部なのに朝集まるかっての……)
妹(よし、行きでやってみるか)
妹「ごちそうさま、私も今日当番だから出るね」
母「あら、そうなの。ゆっくり出来ない朝ね、二人共いってらっしゃい」
妹「行ってきます」
兄「……」
妹「兄貴」
兄「なんだ」
妹「兄貴が好きな食べ物って何?」
兄「ん……何でもいいだろ」
妹「いいから答えてよ」
兄「心理テストか、そうやってまた俺をバカにするんだろ」
妹「そうじゃないって!いいから!」
兄「オムライスだよ……」
妹「へぇ、やっぱり」
兄「やっぱり?」
妹「ううん、なんでもない」
兄「……」
妹「じゃあ今日オムライスにしようか」
兄「……は?」
妹「今日私晩御飯当番だし」
兄「気持ち悪いな、お前」
妹「は?なんで好きなもの作ってやるって言ってるのに、素直に喜べないわけ?」
兄「いや……ん、それもそうか、ああ、俺が悪かった」
妹「……きっも」
兄「ん、なんか言ったか?」
妹「別に?じゃあ私こっちだから、夜期待しててよ」
兄「ああ、わかった」
妹「んじゃね」
友「おはよー、早いね」
妹「おはよ、ちょっとね」
友「男?」
妹「んなわけないじゃん?それより朝からテストのことクソオヤジに聞かれてがん萎え」
友「うっわ、それはがん萎えするっしょ……どんまい」
妹「ほんっと空気読めないクソオヤジ持つと大変だわ、友のとこのお父さんと交換して欲しいくらい」
友「そんなことないって、うちのお父さんも微妙だし」
妹「微妙くらいで丁度良いんじゃない?」
友「隣の芝生は青いって言うじゃん?」
妹「それもそっか……」
友「それより、兄貴とかはどうなの?」
妹「あんなのただのキモオタだよ。絶対結婚とか出来ないだろうから、親戚出来なくて調度良いわ」
友「そこまでなんだ、ウケる」
妹「不清潔だし、くっさいし、何考えてるかわからないし」
友「身内ってそんなもんだよね~」
放課後
友「じゃあねー」
妹「うん、また明日」
妹「さーて、買い出しするかぁ……しんど」
妹「あー共に餅の話しするの忘れたなぁ」
妹「流石に餅入れたら気づかれるかな……いや、友に聞いたって言えば良いか」
妹「よし、買ってこよ」
自宅
妹「ただいまー、荷物あるからとってきてー」
母「おかえり、お疲れ様」
妹「うん、今日の当番私だよね?」
母「そうだよ。ありがとね」
妹「別に良いよ、お姉ちゃんもやってるし。クソ兄貴はやってないけど」
母「そんなこと言わないのっ、今日はお母さんも手伝うから」
妹「良いよ、一人でできるし」
母「そう?じゃあお母さん楽しちゃうわね」
妹「ん」
妹「さて作るか……こんなの適当に切って混ぜて炒めて、玉子焼き作ったら終わりでしょ……」
妹「やっぱり発想が料理したことないやつの発想だよね~今どき大好物はって聞いてオムライスとか、ガキかよ」
妹「はい、完成。あたし料理うますぎ」
妹「お母さん出来たよ、二人呼んできて」
母「はいはい、二人共ーご飯よー!」
妹「さて、どうなるかな」
母「うん?」
妹「んーん、なんでもない」
兄「いただきます」
姉「ったらきまーす」
妹「いただきますっ」
母「いただきますっ、んんっ……あら、美味しいわね」
妹「そうでしょ」
母「お餅が入っているのね、これ」
妹「そうだよー、今日友に聞いてんだ、餅入れると美味しいって」
兄「……」
妹(なんか反応しろよクソ兄貴)
兄「……」
妹「……あ、兄貴も」
兄「……あ?」
妹「美味しい?ほら、朝好物って言ってたじゃん?」
兄「ああ……」
妹「それだけ?」
兄「いや、あ……うん、美味しいよ」
妹「それは当たり前なんだけどさ」
姉「何?朝そんな話ししてたの?仲良いじゃん」
妹「んなわけないって~」
母「お母さんはちょっと安心したわ?」
兄「……ごちそうさま」
母「あ、もう、すぐ二階行く……」
姉「いいからいいから、放っておきなって」
妹「そーそー」
ガチャンッ
兄「……いや、偶然か?」
兄「偶然だよ、な……」
兄「流石にこれは笑えるな、Twitterとかに書くか……架空の妹の行動をリアルの妹が実行した、いやこれ笑えるわ」
兄「……見られたわけじゃ、ない、だろう。うん」
兄「……」
こんこん
兄「んー?」
妹「『お兄ちゃん』お風呂わいたよ~」
兄「っ!?」
妹「あ、やば、昔の癖出た!?うっわ、きっもぉ~……早く風呂入れよクソ兄貴!!」
兄「あ、ああ……」
妹(効いてる効いてる)
兄(いやいや、明らかに態度がおかしいな……)
兄「ふぅ……仮にバレていたとしても、あれを見られたとなったら自殺を考えよう……」
妹「お兄ちゃん」
兄「……!?」
妹「タオルここに置いておくよ」
兄「あ、ああ……」
妹(慌ててきた慌ててきた、超ウケルんだけど)
リビング
兄「見られたと仮定しておく、か……」スタスタ
兄「……」
妹「あたしも風呂入る~」
母「はいはい~そしたらその後お母さん入るね」
妹「あいあい」
妹(わざと下着忘れてみるかぁ~……)
妹(この後どんなだったっけ?ゲームして、そのまま寝ちゃって、一緒におやすみだっけ?)
妹(そこまでやってみるか、親と姉にバレないよーに)
妹「あ~下着忘れた~……仕方ない~タオル巻くかぁ~」
妹(兄貴の部屋の前で転べば出てくるっしょ)
妹「う、あ!!おっとっとっと!!いたっ!!」
妹「う、いったた……ガチで頭うった、きっつ……」
兄「……おい」
妹「うわっ!?み、みみみ!!見た!?」
兄「それはこっちのセリフだ……」
妹「は?何のこと」
兄「見たのか、あれを」
妹「何が?」
兄「……」
妹「何のことだか知らないんだけど」
兄「昨日パソコンで何したんだ?」
妹「ネトゲだけど?」
兄「……そうか」
妹(まだ笑うな、まだ笑っちゃダメだ)
兄「……それならいい、ごめん」
妹「ううん、お兄ちゃんが謝らないでよ?」
兄「っっ!!お前!!」
妹「な、何……?」
兄「本当に見てないんだな!?!?」
妹「い、ったいよ……何を見てないって言うの?」
兄「ああ、もう頭がおかしくなりそうだ」
妹「お兄ちゃん?」
兄「どうして急にお兄ちゃんなんて呼ぶんだよ!!」
妹「ご、ごめん、ちょっと昔のこと思い出しちゃって……?」
兄「……くそ、そうか」
妹「うん」
兄「……俺の勘違いか」
妹「待って」
妹(仕上げと行くかぁ……)
妹「あのね、お兄ちゃん……私、本当は見た、んだ?」
兄「な、何をだ……」
妹「パソコンのテキストファイル……」
兄「!?!?!?!?!?!?」
妹「あれがね、理想の妹なのかなって私なりに必死に考えなおして……それで、またお兄ちゃんと仲良くなりたいなって思ってて……だから、その、ごめんね嘘ついて」
兄「俺のほうこそ、ごめんな……」
妹「お兄ちゃん、私の事嫌い?」
兄「そういうわけじゃ……」
妹「嫌いだよね、こんな嘘つきの私なんか」
兄「違うってば!!」
妹「……本当?」
兄「ああ……」
妹「それじゃあ……一緒に寝てくれる?」
兄「っ!?い、いや、リアルに近親相姦はまずいだろう!?」
妹「そんなこと言われても……あの妹と同じだよ、どうして私が、私が……」
兄「ま、待て、話せば分かるって!」
妹「……く、ふっ」
兄「……お、おい、どうし」
妹「あっはっははは!!!」
妹「こんなこと妹が!!言うわけないだろうが!!!兄をガチで好きになる妹なんているか!!クソ兄貴!!!」
兄「っ……」
妹「……正直ドン引きした。気持ち悪くて鳥肌たった、なんであんなの書いたの。私の見えるところで、気持ち悪い」
兄「ち、違う、部活で妹物を書くっていう題材がだな」
妹「知らないよ、私が見たんだから見た人がどう思おうか勝手でしょ」
兄「そ、それは……」
妹「……気持ち悪い、キレるなら縁切りたいよ。近親相姦されないか不安だもん」
兄「するわけないだろ!!」
妹「じゃあ、このテキストファイル親に見せられるの?」
兄「そ、それは……」
妹「お姉ちゃんも同じ考えだよ、きっと」
兄「……俺が悪かった、許してくれ。もうそういうのは書かないから」
妹「知らない、好きにすれば。あたしの見えないところでやって、じゃあね」バタンッ
兄「……」
兄「クソが……」
兄「……」
カタカタカタ
スレタイ:妹「死ねクソ兄貴」
名前:
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本文:
『
兄「ただいま」
妹「おかえり」
兄「疲れた」
妹「部活お疲れ様、お風呂わいてるよ?」
兄「ん、ありがと」
妹「うん」
おしまい
66 : 以下、\... - 2014/07/19 05:03:35.87 FtN8eAoc0.net 39/40疲れた寝る。
実際『』の優しい妹は存在しないし、その外に居た厳しくて嫌悪感あふれる妹なんて居ない。
読んでくれた方ありがとうございました。
67 : 以下、\... - 2014/07/19 05:04:21.81 FtN8eAoc0.net 40/40この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません